(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-09
(54)【発明の名称】無線リソース制御非アクティブ状態におけるユーザ装置からのデータ送信
(51)【国際特許分類】
H04W 76/27 20180101AFI20220302BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20220302BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20220302BHJP
H04W 74/08 20090101ALI20220302BHJP
【FI】
H04W76/27
H04W72/04 131
H04W72/04 132
H04W72/04 136
H04W28/04 110
H04W74/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021540501
(86)(22)【出願日】2020-01-13
(85)【翻訳文提出日】2021-09-02
(86)【国際出願番号】 FI2020050021
(87)【国際公開番号】W WO2020148483
(87)【国際公開日】2020-07-23
(32)【優先日】2019-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100141162
【氏名又は名称】森 啓
(72)【発明者】
【氏名】ダンイェラ ラセルバ
(72)【発明者】
【氏名】レナト バーボサ アブロイ
(72)【発明者】
【氏名】トマス ヤコプスン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH28
(57)【要約】
【課題】無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態のユーザ装置(UE)からネットワーク・ノードへデータを伝送する方法。
【解決手段】例示的な方法は、ネットワーク・ノードに送信するためのデータの存在を検出するステップと、ユーザ装置(UE)が、ユーザデータ送信のためにRRC非アクティブ状態で、事前割当リソースを使用して動作モードを許可するかどうかを決定するステップと、を含む。この例の方法は、さらに、ユーザ装置(UE)が、ユーザデータ送信のための非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する動作モードを可能にすると決定することに応答して、ユーザ装置(UE)からネットワーク・ノードにデータを送信するステップを含む。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ装置(UE)からデータを送信する方法であって、
該ユーザ装置(UE)によって、
該ユーザ装置(UE)からネットワーク・ノードに送信するためのデータの存在を検出するステップであって、該ユーザ装置(UE)は、非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態にある、ステップと、
前記ユーザ装置(UE)が、ユーザデータ送信のために、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する動作モードを許可するかどうかを決定するステップと、
前記ユーザ装置(UE)が、ユーザデータ送信のために、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する前記動作モードを許可すると決定したことに応答して、前記ユーザ装置(UE)から前記ネットワーク・ノードへの前記データを送信するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記決定するステップは、前記ユーザ装置(UE)が前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態のままである間に、前記ユーザ装置(UE)から前記データを送信する前記動作モードを可能にするように構成されているかどうかを、前記ユーザ装置(UE)が決定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記動作モードは、前記ユーザ装置(UE)が、RRC_CONNECTED状態、RRC_IDLE状態、RRC_INACTIVE状態、またはRRC遷移のとき、システム情報ブロック(SIB)メッセージ、または無線リソース制御(RRC)メッセージ、またはダウンリンク制御インジケータ(DCI)メッセージを介して前記ネットワーク・ノードから受信した指示を介して、前記ユーザ装置(UE)において構成および/または起動される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記動作モードの前記構成は、前記ネットワーク・ノードによって割り当てられた1つ以上のリソース・プールを用いて前記ユーザ装置(UE)を構成することを含む、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記データを送信するために前記1つ以上のリソース・プールから1つ以上のリソースを選択するステップをさらに含む、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記1つ以上のリソースを選択するステップは、時間周波数リソースのプールから1つ以上の時間周波数リソースを選択するステップ、および/または、復調基準信号(DMRS)シーケンスのプールから復調基準信号(DMRS)シーケンスを選択するステップ・を含む、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記選択は、擬似ランダムな方法で、または前記ネットワーク・ノードから前記指示を介して受信された命令にしたがって実行される、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
送信された前記データに関連する参照信号またはアップリンクデータチャネルの復号が前記ネットワーク・ノードにおいて失敗したことを識別するステップと、
復号が失敗したことを識別するのに応答して、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する前記動作モードを使用して、前記ユーザ装置(UE)によって前記データを再送信するステップであって、該再送信の構成は前記指示を介して受信される、ステップと、
をさらに含む、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
送信された前記データに関連する参照信号またはアップリンクデータチャネルの復号が前記ネットワーク・ノードにおいて失敗したことを識別するステップと、
前記復号が失敗したことを識別するのに応答して、前記データを送信するための前記ユーザ装置(UE)による拡張ランダムアクセス(RA)手順を開始するステップと、
をさらに含む、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記送信されたデータに関連する基準信号またはアップリンクデータチャネルの復号が、前記ネットワーク・ノードにおいて失敗したことを識別するステップと、
前記復号が失敗したことを識別するのに応答して、ユーザ装置(UE)によるランダムアクセス(RA)手順を開始し、データを送信するステップと、
をさらに含む、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記基準信号が復調基準信号(DMRS)シーケンスであり、及び/又は、前記アップリンクデータチャネルが物理的アップリンク共用チャネル(PUSCH)である、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記送信は、第1の復調基準信号(DMRS)シーケンスを使用して実行され、前記再送信は、第2の復調基準信号(DMRS)シーケンスを使用して実行される、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記データの前記復号が失敗したと決定するステップは、少なくとも、前記ネットワーク・ノードから、前記データの前記送信に関連するハイブリッド自動繰り返し要求(HARQ)否定応答(NACK)を受信するステップに基づく、請求項1ないし12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記再送信、強化ランダムアクセス(RA)手順の前記開始、またはランダムアクセス(RA)手順の前記開始は、前記ネットワーク・ノードからの指示に基づく、請求項1ないし13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記ユーザ装置(UE)から送信するための前記データの存在を検出するステップは、前記ユーザ装置(UE)でのパケット・データ・コンバージェンス・プロトコル(PDCP)、無線リンク制御(RLC)、または、メディア・アクセス制御(MAC)バッファにおける前記データの存在を検出するステップを含む、請求項1ないし14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記ユーザ装置(UE)が、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態での前記動作モードを可能にするかどうかを決定するステップは、
前記ユーザ装置(UE)が、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態における前記動作モードのために構成されていると決定するステップと、
前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態の前記動作モードが活動化されていると決定するステップと、
前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態の前記動作モードを使用する基準が満たされていると決定するステップと、
をさらに含む、請求項1ないし15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態は、5Gニューラジオ (NR)システムの無線リソース制御(RRC)_INACTIVE状態を含む、請求項1ないし16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
事前割当リソースを使用する前記動作モードは、構成済み許可(CG)動作または半永続スケジューリング(SPS)を含む、請求項1ないし17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ命令を含む少なくとも1つのメモリとを備えた装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されるとき、前記装置に、請求項1ないし18のいずれか1項に記載の方法を実行させる、装置。
【請求項20】
請求項1ないし18のいずれか1項に記載の方法を実行する手段を備える装置。
【請求項21】
コンピュータシステム上で実行されるとき、該コンピュータシステムに請求項1ないし18のいずれか1項のステップを実行させる、コンピュータ実行可能プログラムコードを記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項22】
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ命令を含む少なくとも1つのメモリと、を備える装置であって、
前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されるとき、前記装置に、
非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態にある前記ユーザ装置(UE)からネットワーク・ノードに送信するためのデータの存在をユーザ装置(UE)によって検出させ、
前記ユーザ装置(UE)が、ユーザデータ送信のために、非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する動作モードを許可するかどうかを決定させ、
前記ユーザ装置(UE)が、ユーザデータ送信のために、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する前記動作モードを許可すると決定したことに応答して、前記ユーザ装置(UE)から前記ネットワーク・ノードにデータを送信させる、
装置。
【請求項23】
ユーザ装置(UE)によって、非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態の該ユーザ装置(UE)からネットワーク・ノードに送信するためのデータの存在を検出するための手段と、
前記ユーザ装置(UE)が、ユーザデータ送信のために、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する動作モードを許可するかどうかを決定する手段と、
ユーザ装置(UE)が、ユーザデータ送信のために、非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する前記動作モードを許可すると決定することに応答して、前記ユーザ装置(UE)から前記ネットワーク・ノードに前記データを送信する手段と、
を備える装置。
【請求項24】
ネットワーク・ノードによって、構成をユーザ装置(UE)に送信するステップであって、該構成は、前記UEが、非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用することが許可されているかどうかを示す、ステップと、
前記ネットワーク・ノードによって、前記UEからのデータを受信するステップであって、該データは前記事前割当リソースを使用して受信される、ステップと、
を含む、通信の方法。
【請求項25】
前記ネットワーク・ノードによって、前記データのデコードが成功したかどうかに基づいて、ACKまたはNACKを前記UEに送信するステップをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記UEのフォールバック手順を示すステップをさらに含む、請求項24ないし25のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[優先権主張]
この出願は、2019年1月14日出願の「無線リソース制御非アクティブ状態におけるユーザ装置からのデータ送信」と題した米国仮特許出願第62/792,396号の優先権及び利益を主張するものであり、その開示は、その全体が参照により組み込まれる。
【0002】
この記述は、無線通信、特に、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態におけるユーザ装置(UE)からのデータ送受信に関する。
【背景技術】
【0003】
通信システムは、固定通信装置または移動通信装置のような、2つ以上のノードまたは装置間の通信を可能にする設備であり得る。信号は有線または無線のキャリアで伝送できる。
【0004】
セルラー通信システムの例として、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって標準化されているアーキテクチャがある。この分野における最近の発展は、ユニバーサル移動通信システム(UMTS)無線アクセス技術の長期進化(LTE)と呼ばれることが多い。E‐UTRA(evolved UMTS Terrestrial Radio Access)は、モバイルネットワークのための3GPPの長期進化(LTE)アップグレードパスのエアインタフェースである。LTEでは、拡張ノードAPまたはEvolved Node B(eNB)と呼ばれるベースステーションまたはアクセスポイント(AP)は、カバレッジエリアまたはセル内でワイヤレスアクセスを提供する。LTEでは、移動デバイスまたは移動局は、ユーザ装置(UE)と呼ばれる。LTEには、多くの改良や開発が含まれている。
【0005】
5G New Radio(NR)開発は、3G&4Gワイヤレスネットワークの以前の進化と同様に、5Gの要件を満たすための継続的なモバイルブロードバンド進化プロセスの一部である。さらに、5Gはモバイルブロードバンドに加えて、新たに出現するユースケースにもターゲットを絞っている。5Gの目標は、新しいレベルのデータレート、レイテンシー、信頼性、セキュリティを含むワイヤレス性能の大幅な改善を提供することである。5G NRはまた、膨大なモノのインターネット(IoT)を効率的に接続するために拡張され、新しいタイプのミッションクリティカルなサービスを提供する可能性がある。URLC(Ultra-reliable and low-latency communications)装置は、高い信頼性と非常に低いレイテンシーを必要とする場合がある。
【発明の概要】
【0006】
無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態のユーザ装置(UE)からネットワーク・ノードにデータを送信するための方法、装置、およびコンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【0007】
いくつかの実装では、本方法は、ネットワーク・ノードに送信するためのデータの存在を検出し、ユーザ装置(UE)が、ユーザデータ送信のためのRRC非アクティブ状態で事前割当リソースを使用して動作モードを許可するかどうかを決定することを含み得る。この例の方法は、さらに、ユーザ装置(UE)が、ユーザデータ送信のための非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する動作モードを可能にすると決定することに応答して、ユーザ装置(UE)からネットワーク・ノードにデータを送信することを含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施例に係る無線ネットワークのブロック図である。
【
図2】
図2は、5G/NRにおける無線リソース制御(RRC)状態遷移の例を示す図である。
【
図3】
図3は、一実施例に係る、UEからネットワーク・ノードへのデータの送信を示すメッセージフロー図である。
【
図4】
図4は、追加の実施例に従った、UEからネットワーク・ノードへのデータの送信を示すメッセージフロー図である。
【
図5】
図5は、別の追加実施例に従った、UEからネットワーク・ノードへのデータの送信を示すメッセージフロー図である。
【
図6】
図6は、一実施例に係る、ユーザ装置からのデータ送信を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、実施例による、ノードまたは無線局(例えば、基地局/アクセスポイントまたは移動局/ユーザデバイス/UE)のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、実施例による無線ネットワーク130のブロック図である。
図1の無線ネットワーク130では、移動局(MS)またはユーザデバイス(UE)とも呼ばれるユーザデバイス(UD)131、132、133および135は、アクセスポイント(AP)、拡張ノードB(eNB)またはネットワーク・ノードとも呼ばれる基地局(BS)134と接続(および通信)することができる。アクセスポイント(AP)、基地局(BS)または(e)ノードB(eNB)の機能の少なくとも一部は、リモート無線ヘッドなどのトランシーバに動作可能に接続することができる任意のノード、サーバ、またはホストによって実行されることができる。BS(またはAP)134は、ユーザデバイス131、132、133および135を含むセル136内に無線カバレッジを提供する。BS134に接続または取り付けられるものとして示されているユーザデバイスは4つだけであるが、任意の数のユーザデバイスが提供され得る。BS 134はまた、S1インタフェース151を介してコアネットワーク150に接続される。これは、単なる無線ネットワークの1つの単純な例であり、他のものが使用される可能性がある。
【0010】
ユーザデバイス(ユーザ端末、ユーザ装置(UE))は、加入者識別モジュール(SIM)と共に、または加入者識別モジュールなしで動作する無線移動通信デバイスを含む携帯計算デバイスを指すことができ、これには、例として、移動局(MS)、携帯電話、セルフォン、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ハンドセット、無線モデム(アラームまたは測定デバイスなど)を使用するデバイス、ラップトップおよび/またはタッチスクリーンコンピュータ、タブレット、ファブレット、ゲームコンソール、ノートブック、およびマルチメディアデバイスなど、または他の任意の無線デバイスが含まれるが、これらに限定されない。ユーザデバイスは、ほぼ排他的なアップリンクのみのデバイスであってもよく、その例は、カメラまたはビデオカメラ画像またはビデオクリップをネットワークにロードするデバイスであることが理解されるべきである。
【0011】
LTE(一例として)では、コアネットワーク150は、BS間のユーザデバイスの移動性/ハンドオーバを処理または支援することができるMME(mobility management entity)、BSとパケットデータネットワークまたはインターネットとの間でデータおよび制御信号を転送することができる1つ以上のゲートウェイ、および他の制御機能またはブロックを含むことができる、進化パケットコア(EPC)と呼ばれることがある。
【0012】
加えて、例示として、本明細書に記載する各種実施例または技術は、各種タイプのユーザデバイスまたはデータサービスタイプに適用することができ、または、異なるデータサービスタイプであってもよい複数のアプリケーションをその上で実行することができるユーザデバイスに適用することができる。新しい無線(5G)開発は、例えば、マシンタイプ通信(MTC)、拡張マシンタイプ通信(eMTC)、モノのインターネット(IoT)、および/またはナローバンドIoTユーザデバイス、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、および超高信頼および低レイテンシー通信(URLC)など、多数の異なるアプリケーションまたは多数の異なるデータサービスタイプをサポートする可能性がある。
【0013】
IoTは、インターネットまたはネットワーク接続性を持つ可能性があるオブジェクトの増加し続けるグループを指し、これらのオブジェクトが他のネットワークデバイスと情報を送受信する可能性がある。例えば、多くのセンサタイプのアプリケーションまたはデバイスは、物理的条件または状態を監視し、例えば、イベントが発生したときに、サーバまたは他のネットワークデバイスにレポートを送信することができる。マシンタイプ通信(MTCまたはマシン対マシン通信)は、例えば、人間の介入の有無にかかわらず、知的マシン間の完全自動データ生成、交換、処理および作動によって特徴付けられ得る。拡張モバイルブロードバンド(eMBB)は、現在LTEで利用可能なものよりもはるかに高いデータレートをサポートする可能性がある。
【0014】
URLC(Ultra-reliable and low-latency communications)は、新しいデータサービスタイプであり、新しい無線(5G)システムでサポートされる可能性がある。これにより、産業オートメーション、自律運転、車両安全、e-ヘルスサービスなど、新しいアプリケーションとサービスが可能になる。3GPPは、例として、1-1e-5の信頼性を備えた最大1ms U-Plane (ユーザ/データプレーン)レイテンシー接続を提供することをターゲットとしている。したがって、例えば、URLCユーザデバイス/UEは、より短い待ち時間だけでなく、他のタイプのユーザデバイス/UEよりもかなり低いブロック誤り率を必要とすることがある。したがって、たとえば、URLC UE(またはUE上のURLLCアプリケーション)は、eMBB UE(またはUE上で実行されているeMBBアプリケーション)と比較して、はるかに短いレイテンシーを必要とする場合がある。
【0015】
様々な実施例は、LTE、LTE-A、5G、IoT、MTC、eMTC、eMBB、URLC等のような広範な様々な無線技術又は無線ネットワーク、又は他の任意の無線ネットワーク又は無線技術に適用することができる。これらの例のネットワーク、技術またはデータサービスタイプは、例としてのみ提供されている。
【0016】
多重入力、多重出力(MIMO)は、多重経路伝搬を利用するために複数の送信および受信アンテナを使用する無線リンクの容量を増加するための技術を参照することがある。MIMOは、送信機及び/又は受信機において複数のアンテナを使用することを含み得る。MIMOは、1つの無線チャネルを介して2つ以上の固有のデータストリームを送受信する多次元アプローチを含むことができる。例えば、MIMOは、マルチパス伝搬を利用することによって、同じ無線チャネルで複数のデータ信号を同時に送受信する技術を参照することができる。図示的な例によれば、マルチ利用者多入力、多出力(マルチ利用者MIO、またはMU-MIMO)は、基地局(BS)または他の無線ノードが、第1のストリームを第1のUEに同時に送信することを含み、第2のストリームを第2のUEに、物理リソースブロック(PRB)の同一(または共通または共有)セットを介して(例えば、各PRBが時間周波数リソースのセットを含み得る)、複数のストリームを異なるユーザデバイスまたはUEに同時に送信または受信することを可能にすることによって、MIMO技術を強化する。
【0017】
また、BSは、(UEのためのプリコーダ行列またはプリコーダベクトルに基づいて)データをUEに送信するために、プリコーディングを使用してもよい。例えば、UEは、基準信号またはパイロット信号を受信し、DLチャネル推定値の量子化バージョンを決定し、次いで、量子化されたDLチャネル推定値の指標をBSに提供することができる。BSは、量子化されたチャネル推定値に基づいてプリコーダマトリックスを決定することができ、ここでプリコーダマトリックスは、UEのための最良のチャネル方向に送信された信号エネルギーを集束させるか、または方向付けるために使用することができる。また、各UEは、例えば、UEがBSから参照信号を受信し、DLチャネルのチャネル推定値を決定し、次いで、DLチャネル推定値に基づいてDLチャネルのためのデコーダマトリックス決定するをことができるデコーダマトリックスを使用することができる。例えば、プリコーダマトリクスは、送信無線デバイスのアンテナアレイに適用されるべきアンテナ重み(例えば、各重みに対する振幅/利得および位相)を示すことができる。同様に、デコーダマトリックスは、受信無線デバイスのアンテナアレイに適用されるべきアンテナ重み(例えば、各重みに対する振幅/利得および位相)を示すことができる。これは、UEがBS にデータを送信している場合にも、ULに適用される。
【0018】
例えば、受信側無線ユーザデバイスは、そのユーザデバイスが複数のBSから参照信号(または他の信号)を受信するIRC(Interference Rejection Combining)を用いて、多数のBSから基準信号(または他の信号)を受信してもよく(例えば、各BSから受信した信号に対して信号強度、信号電力、または他の信号パラメータを測定してもよい)、所望の信号の干渉プラスノイズ比(SINR)を増加するために、例えば、干渉信号の方向にNULL(または非常に低いアンテナゲイン)を提供することによって、1つ以上の干渉器(または干渉セルまたはBS)からの信号を抑制または低減してもよいデコーダマトリックスを生成してもよい。多数の異なる干渉からの全体干渉を低減するために、受信機は、例えば、復号行列を決定するために、線形最小平均二乗誤差除去結合(LMMSE‐IRC)受信機を使用してもよい。IRCレシーバとLMMSE-IRCレシーバは単なる例であり、他のタイプのレシーバまたは技術を使用してデコーダマトリックスを決定することができる。デコーダマトリックスが決定された後、受信UE/ユーザデバイスは、アンテナ重み(例えば、振幅及び位相を含む各アンテナ重み)を、デコーダマトリックスに基づいて受信UE又はデバイスにおける複数のアンテナに適用することができる。同様に、プリコーダ行列は、送信無線デバイス又はノードのアンテナに適用することができるアンテナ重みを含むことができる。これは、受信側BSにも適用される。
【0019】
無線通信では、無線リソース制御(RRC)プロトコルが制御目的のためにエアインタフェース上で使用される。3GPP Rel‐15では、RRC_INACTIVE状態(またはRRC Connected Inactive状態、inactive RRC状態など)と呼ばれる独立無線リソース制御(RRC)状態が、例えば、大規模マシンタイプ通信(mMTC)/大規模モノのインターネット(mIoT)サービスのための効率(例えば、シグナリング、待ち時間、エネルギー使用など)を増加させるために、既存のRRC状態(RRC_CONNECTEDおよびRRC_IDLE)を補完するために導入される。
【0020】
RRC_INACTIVE状態は、RRC_IDLE状態のUEと比較した場合、遅延が小さいユーザ装置(UE)からの少量のデータまたは散発的なデータの伝達をサポートすることが期待される。さらに、RRC_INACTIVE状態では、UEが、コアネットワークからではなくRANからページングできるRAN通知領域(RNA)内で自律的に(例えば、無線アクセスネットワーク(RAN)に対して透過的に)移動することができる。UEが割り当てられたRNAから離れると、RNA Update手順(RNAU)が実施される。しかし、コアネットワークは、UEがRRC_CONNECTED状態かRRC_INACTIVE状態かを認識しないことがある。
【0021】
本開示は、UEが非アクティブなRRC状態(例えば、RRC_INACTIVE状態)にあるとき、UEからデータを送信するための単純で効率的な手順を提供する。いくつかの実装では、提案された手順は、UEが送信すべきデータを持っているとき、非活性RRC状態のUEのためのランダムアクセス(RA)チャネル手順を実行する必要性を排除する。言い換えると、RA手続きの一部である時間アライメント(TA)が実行されない場合がある。これは、アップリンクでデータ(例えば、少量のデータ)を送信するために構成された許可(CG)動作を使用することによって、UE同定に使用される潜在的なランダムアクセス(RA)プリアンブルボトルネックを処理する方法を提供することもできる。
【0022】
例えば、1つの実装では、この方法は、ネットワーク・ノードに送信するためのデータの存在を検出し、ユーザ装置(UE)がRRC非アクティブ状態で設定された許可(CG)モード動作を許可するかどうかを決定し、ユーザ装置(UE)が設定された許可(CG)モード動作を許可すると決定することに応じて、ユーザ装置(UE)からネットワーク・ノードにデータを送信することを含むことができる。
【0023】
図2は、5G/NRにおける無線リソース制御(RRC)状態遷移の例を示す図である。
【0024】
無線通信では、無線リソース制御(RRC)プロトコルが制御目的のためにエアインタフェース上で使用される。RRCプロトコルの主要な機能は、例えば、接続の確立と解放、システム情報のブロードキャスト、無線ベアラの確立、再構成と解放、RRC接続モビリティ手順、ページング通知と解放、および外側ループ電力制御を含む。RRC動作は、UEが存在してもよい特定のRRC状態を定義する
図2に示される状態マシンによってガイドされる。
【0025】
5G/NR では、RRC_IDLE 210、RRC_CONNECTED 220、RRC_INACTIVE 230のRRC状態がサポートされている。RRC_INACTIVE状態230は、5G/NRで導入された新しいRRC状態である。
【0026】
UEの電源が投入されると、UEはRRC_IDLE 状態210になる。UEは、初期アタッチまたはコネクション確立により、RRC_CONNECTED状態220に遷移する。UEからのアクティビティが短時間ない場合、ネットワークは、UEのRRC接続を中断し、RRC_INACTIVE状態230に遷移するようにUEに指示し、消費電力および/またはリソースを節約し、RRC_CONNECTED状態220に遷移することにより、必要に応じて、UEにセッションの再開を要求することができる。一部の実装では、RRC_INACTIVE状態は、RRCアクティブ状態および/またはRRCアイドル状態とは異なるRRC状態、または非アクティブRRC状態、または非アクティブRRC状態と呼ばれることもある。
【0027】
図3は、一実施例による、UEからネットワーク・ノード(例えば、次世代NB、gNB)へのデータの送信を示すメッセージフロー
図300である。
【0028】
312において、UE(例えば、UE304)は、RRC_CONNECTED状態(例えば、RRC_CONNECTED状態220)にある可能性がある。314において、UE304がRRC_CONNECTED状態にあるとき、gNB302は、UE304において、構成された許可(CG)モード動作(CGモードまたは非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する動作モードとも呼ばれる)を構成することができる。CG モード動作を、たとえば、UEがRRC_CONNECTED状態またはRRC接続サスペンド時に構成でき、CGモード動作は、必要に応じて(たとえば、RRC_INACTIVE 状態への遷移時に)アクティブ/非アクティブにできる。Rel-15では、CGモード動作タイプ-1の場合、リソース構成とアクティブ/非アクティブ化はRRCプロトコル信号を介して提供され、CGモード動作タイプ-2の場合、リソース構成はRRCを介して提供され、アクティブ/非アクティブ化は、構成されたスケジューリング(CS)無線ネットワーク仮識別子(RNTI)にアドレス指定された物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を介して提供されてもよい。ある実装では、CGモード動作は、RRC_INACTIVE状態のままで、UE304がデータをgNB302に送信することを可能にする。例えば、UE304がCGモード動作を可能にするように構成されている場合、UE304は、RRC_CONNECTED状態に遷移することなく(または、RAを開始することなく、例えば、4ステップRA手順または強化RA手順、例えば、2ステップRA手順)、アップリンク上のデータをgNB302に送信することができ、RRC_INACTIVE状態でUE304からデータを送信することは、ネットワーク内に生成されるシグナリングデータの量を減らし、UE304で電力リソース(例えば、バッテリ電力)を節約する。
【0029】
一部の実装では、システム情報ブロック(SIB)、無線リソース制御(RRC)、またはダウンリンク制御インジケータ(DCI)メッセージを介してgNB302から受信した指示に基づいて(またはそれを介して)UE304でCGモード動作を構成することができる。316において、UE304は、314においてgNB302から受信した指示に基づいて(またはそれを介して)CGモード動作を可能にするように構成される。
【0030】
318において、UE304は、一定期間、データ活動がない場合、そのRRC接続をサスペンドさせることによって、例えばネットワーク・ノード(例えば、gNB302)によって、RRC_INACTIVE状態(例えば、RRC_INACTIVE状態230)に遷移することができる。UEは、例えば、データがgNB302に送信可能になるまで、RRC_INACTIVE状態を維持し続けることができる。320において、UE302がRRC_INACTIVE状態にあるとき、UE304は、gNB302へのアップリンク上で送信するためのデータの存在を検出することができる。いくつかの実装では、gNB302に伝達するためのデータは、UEの伝達バッファに存在してもよい。例えば、UE304のバッファは、パケット・データ・コンバージェンス・プロトコル、無線リンク制御、またはメディア・アクセス制御バッファである。ある実装では、閾値(例えば、バッファ内のビット数、バッファ占有率など)を使用して、データが伝達のためにバッファ内に存在するかどうかを決定することができる。例えば、UE304は、アプリケーションおよび/またはQoS要件に基づいて構成され得る閾値に基づいて、アップリンク上で送信するためのデータの存在を検出することができる。さらに、いくつかの実装では、閾値(上述の閾値と同じまたは異なる)を使用して、CGモード動作を可能にするかどうかを決定することができる。
【0031】
322において、UE304は、CGモード動作を用いて、データをgNB302に送信してもよい。いくつかの実装では、UE304は、RRC_INACTIVE状態でのCGモード動作を使用してgNB302にデータを送信する前に、CGモード動作(例えば、上述のようにCGモード動作が許可されるか、および/または起動されるか)を可能にするようにUEが構成されているかどうかを決定してもよい。
【0032】
いくつかの実装では、gNB(例えば、gNB302)は、RRC_INACTIVE状態でCGモード動作に関連する設定済みの許可(CG)および/または専用時間/周波数リソースおよび関連する参照信号(例えば、復調参照信号(DMRS)シーケンス)に関する情報を使用することが許可されているかどうかについて、RRC_CONNECTEDおよび/またはRRC_INACTIVEでUEに命令をブロードキャストすることができる。これは、例えば、無線アクセスネットワーク(RAN)ベースの通知領域(RNA)内のセル変更に基づいて、移動シナリオにおいてRRC_INACTIVE状態のUEがCGモード動作から利益を受けることを可能にすることができる。加えて、いくつかの実装では、gNBは、UEがRRC_INACTIVE状態に移行する時、またはUEがINACTIVE状態にある間、例えば、RRC_INACTIVE手順の間、UE固有の設定を送ることができる。
【0033】
一部の実装では、324において、gNB302は、UE304から送信されたデータを受信すると、322においてUE304から送信されたデータ(例えば、ユーザデータ)のデコードが成功したときに、ACK(例えば、ハイブリッド自動リピート要求(HARQ)確認応答)をUE304に送信することができる。326において、UE304は、gNB302からのACKを受信すると、gNB302へのデータ送信が成功したと見なすことができる。
【0034】
しかしながら、いくつかの実装では、334において、gNB302はNACK(例えば、HARQ否定応答)をUE304に送信してもよく、あるいは、ACK/NACKがgNB302から受信されていなくてもよい。gNB302は、データのデコードがgNB302で失敗したときにNACKを送信してもよい。例えば、gNB302が、UE304から送信されたデータに関連する参照信号(例えば、復調参照信号(DMRS)シーケンス)またはアップリンクデータチャネル(例えば、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH))を正常に復号できない場合、復号は失敗することがあり得る。ある実装では、ネットワーク・ノード(例えば、gNB302)は、NACKの指示、例えば、DCIまたは他の指示を送ることができ、これは、UEが使用すべきフォールバック手順を示すことができる。336において、UE304は、NACKの受信時にgNB302へのデータ送信が失敗した(例えば、データ送信が失敗した)とみなすことができる(または、ACK/NACKを受信しなかった)。
【0035】
一部の実装では、例えば、gNBが送信に使用されたDMRSシーケンスのみをデコードし、データ送信(ユーザ/データプレーン)ではない場合、gNBは、後続のUEアクションを示すために、所定のDMRS(例えば、そのプールで設定された任意のRRC_INACTIVE UE)を使用できる任意のUEを通知してもよい。例えば、UEアクションは、意図されたUEが、プールとは異なるDMRSシーケンスで再試行すべきであることが考えられる。あるいは、gNBは、遅延を低減するために、後続の再送信に使用する専用DMRSシーケンスを送信することができる。
【0036】
342において、UE304は、CGモード動作を使用してデータを再送信してもよい。ある実装では、UE304は、CGモード動作を使用してデータをgNB302に再送信する前に、UEがCGモード動作を使用してデータを再送信するように構成されているかどうか(例えば、CGモード動作の構成が変更される可能性があるため)、またはUEのモビリティのために構成されているかどうかを決定することができる。344において、gNB302は、342においてUE304から再送信されたデータの復号が成功すると、ACK(例えば、肯定応答)をUE304に送信することができる。346において、UE304は、ACKの受信に際して、gNB302へのデータ再送信が成功したと見なすことができる。
【0037】
一部の実装では、gNB302は、例えば、エンドレスループ、より長い遅延等を回避するために、データを送信する他のプロシージャをトリガーする前に、CGモード動作UE304を使用する送信試行回数を設定することができる。
【0038】
したがって、RRC_INACTIVE状態のUEは、RRC_INACTIVE状態のままであり、ネットワーク性能(例えば、信号の低減)および/または電力/リソース(例えば、UEバッテリ電力、RAチャネルプリアンブルなど)を改善するために、CGモード動作を使用してアップリンク内のデータをgNBに送信することができる。
【0039】
図4は、追加の実施例にしたがって、UEからネットワーク・ノードへデータを送信することを示すメッセージフロー
図400である。
【0040】
一部の実装では、例えば、
図4の312、314、316、318、320、322、334、および336での動作は、
図3の動作312、314、316、318、320、322、334、および336とそれぞれ同じまたは同様であり得る。
【0041】
442において、UE304は、強化ランダムアクセス(RA)手順、例えば、強化RACH手順(例えば、小さなデータ送受信と呼ばれ、3GPP TR38.304で定義される。初期データ送受信と呼ばれ、3GPP TS36.300V15.3.0、セクション7.3bで定義される)を開始することによって、データの再送信を試みることができる。この手順は、UEがRA応答後にアップリンクユーザプレーンデータを伝達することを可能にし、伝達は、手順のメッセージ3(MSG3)で実行される。(非拡張)RACH手順は、一般に、次のものを含むことができる。
1) MSG1)ランダムアクセスプリアンブルの送信、
2) MSG2:ランダムアクセスレスポンスの受信、
3) MSG3:RRCコネクションセットアップまたは再開要求の送信、
4) MSG4:RRCコネクションセットアップまたは再開レスポンスの受信、
5) MSG5:RRCコネクションセットアップまたは再開完了の送信。
拡張RACH手順では、UEはRA手順のメッセージ3と共に/後に小さなデータ送信を送ることがある。
【0042】
いくつかの実装では、例えば、UE304は、拡張RAチャネル手順のステップ3の一部として、データ(その伝達が以前の試みで失敗した)を再伝達することができる。UE304は、gNB302から受信した情報に基づいて、強化されたRAチャネル手順を開始してもよい。いくつかの実装では、例えば、この手順(例えば、この手順(例えば、RRC_INACTIVE状態でのCGモード動作と、それに続く強化されたRA手順)は、遅延および/または消費電力制約にセンシティブなデータを送信するために使用することができる。
【0043】
444において、gNB302は、UE304のRRC_CONNECTED状態への遷移に関する確認を送信してもよい。446において、UE304は、RRC_CONNECTED状態に遷移し、gNBからの指示に基づいて、データ送受信を成功としてマークすることができる。
【0044】
一部の実装では、gNB 302は、拡張RA手順をトリガーしてデータを伝達する前に、CGモード動作UE304を使用して伝達/再伝達の試行回数を設定することができる。したがって、ネットワーク性能を改善し、および/またはUE消費電力を節約するために、CGモード動作と強化されたRA手順との組み合わせを使用して、データをUEからgNBに送信することができる。
【0045】
図5は、別の追加の実施例にしたがって、UEからネットワーク・ノードへデータを送信することを示すメッセージフロー
図500である。
【0046】
一部の実装では、
図5の312、314、316、318、320、322、334、および336での動作は、
図3の動作312、314、316、318、320、322、334、および336とそれぞれ同じまたは同様であってもよい。
【0047】
552において、UE304は、RA手順を開始することによって、データの再送信を試みてもよい。UEは、UEをネットワークと同期させ(例えば、gNB302)、データをgNB302に送信するためにUEをRRC_CONNECTED状態に遷移させるRA手順を開始してもよい。544において、gNB302は、RAプロシージャの完了に関する確認をUE304に送信し得、556において、UE304は、RRC_CONNECTED状態に遷移することができる。
【0048】
558において、UE304は、gNB304にデータを送信してもよい。ある実装では、560において、gNB302は、558においてUE304から送信されたデータのデコードが成功すると、UE304にACK(例えば、肯定応答)を送信することができる。562において、UE304は、ACKの受信に際して、gNB302へのデータ送信が成功したと見なすことができる。一部の実装では、NACKの場合、通常のHARQ再送手順を使用できる。
【0049】
したがって、ネットワーク性能を改善し、および/またはUE電力を節約するために、CGモード動作とRA手順との組み合わせを使用して、データをUEからgNBに送信することができる。
【0050】
図6は、少なくとも1つの実施例にしたがって、例えばRRC_INACTIVE状態でユーザ装置(UE)からデータを送信することを示すフローチャート600である。
【0051】
ブロック610で、UEは、UEがRRC_INACTIVE状態にあるとき、UEからネットワーク・ノードに送信するためのデータの存在を検出することができる。例えば、いくつかの実装では、UE(例えば、UE304)はRRC_INACTIVE状態にあり、UEのバッファ内のデータ(例えば、ユーザデータ)の存在を検出することができる。
【0052】
ブロック620において、UEは、RRC_INACTIVE状態のCGモード動作がデータを送信することを可能にするか否かを決定することができる。例えば、いくつかの実装において、UE304は、UE304から送信するためのデータの存在の検出に応答して、データを送信するためにCGモード動作を使用するか否かを決定することができる。
【0053】
ある実装では、gNB302は、RRC_INACTIVE状態でのCGモード動作を可能にするようにUE304を構成することができる。gNB302は、何らかの基準に基づいて、RRC_INACTIVE状態でのCGモード動作を用いたデータ送受信を可能にするように、UE304を構成してもよい。実装例では、基準は、トラフィック負荷、アクセスモード毎の測定された衝突率、QoS目標(例えば、利用者プレーン/制御プレーン待ち時間)、UEトラフィックパターン、UEモビリティレベルなどの1つ以上を含むことができる。
【0054】
UE304は、gNB302からの指示(例えば、メッセージ、属性など)を介してCGモード動作の構成を受信することができる。一部の実装では、UE304は、UEがRRC_CONNECTED状態にあるとき、またはRRC_CONNECTEDからRRC_INACTIVE状態に遷移したときに、システム情報ブロック(SIB)、無線リソース制御(RRC)、またはgNB302から受信したダウンリンク制御インジケータ(DCI)メッセージを介して、指示を受信することができる。いくつかの実装では、gNB302は、例えば、所定の時間有効(例えば、X分間有効)、UEにおける利用可能なバッテリ電源などのために、動的にUEにおけるCGモード動作の構成(例えば、CGモード動作の構成および/または起動/停止)を変更することができる。一実施形態では、gNB302は、UEがCGモード動作を使用することが許可されているかどうかに関して、ブロードキャストメッセージ(例えば、SIB、DCI、RRCなど)を介して、UE304に指示を与えることができる。
【0055】
しかしながら、UE304(例えば、gNB302のセルカバレッジ領域に位置する場合)が、RRC_INACTIVE状態でのCGモード動作を可能にするように構成されていない場合、UE304は、5G/NR RRC状態遷移に従うことができ(
図2に示されるように)、データを送信するためにRRC_CONNECTED状態に遷移することができ、または、強化されたRA手順の間に少量のデータを送信しようとすることができる(例えば、上述し、3GPP仕様で規定されているように、強化されたRA手順のステップ3)。いくつかの実装において、UE304が、RRC_INACTIVE状態でのCGモード動作を可能にするように構成されていると決定した場合、UE304は、リソースのプールからデータを送信するためのリソースを選択することができる。リソースには、時間周波数リソース(例えば、物理リソースブロック(PRB))、復調基準信号(DMRS)シーケンスなどが含まれてもよい。いくつかの実装において、gNB302は、RRC_INACTIVE状態におけるCGモード動作の構成に関するUEを示すとき、UEがリソースを選択することができるリソース・プールについてUEに通知し得る。リソース・プールは、RRC_INACTIVE状態でのCGモード動作のためにgNB 302によって予約され、RRC_INACTIVE状態であるとき、UEがデータを送信することを可能にすることができる。
【0056】
リソース・プールは、例えば、時間周波数リソースのプールおよび/またはDMRSシーケンスを含み、このプールからUE304は、データを送信するために必要なリソースを選択することができる。ある実装では、UE304は、データをgNB302に送信するために、時間周波数リソース(例えば、PRBのプールから)および/またはDMRSシーケンス(例えば、DMRSシーケンスのプールから)を選択してもよい。リソースはさまざまな方法で選択できる。例えば、ある実装では、リソースは擬似ランダムな方法で選択されてもよい。一部の実装では、リソースは、gNB 302からの指示(例えば、事前定義された/事前設定された罫線)に基づいて選択されてもよい。一実施形態では、UE304は、リソースのプールを選択し、選択されたプールからリソースのサブセットを選択することができる。別の実施例では、gNB302は、UE304に、例えば、失敗した以前のCGモード動作で使用されたリソースとは異なる、同じプールからの異なるプールまたは異なるサブセットを使用するように命令することができる。
【0057】
例えば、UEは、例えば、ネットワーク・ノードから、UEがどのようにリソースを選択すべきかを示す(または指示する)ルールに基づいて、リソースを選択することができ(特定のDMRSシーケンスおよび/または時間周波数リソースを選択する)、UEのI-RNTIに基づいてDMRSシーケンスおよび/または時間周波数リソースを選択することができ(例えば、UE識別子に従ったUE特定リソースの決定は、3GPP TS 38.304V15.1.0のセクション7で定義されているように、ページングオカレンスおよびページングフレームの決定と同様であると仮定してもよい)、UEが属するグループに基づいて、リソース・プールの特定の部分のリソースを選択することができ、(ルールは、UEグループとリソース・プールの部分との間の関連を示すことがある)、UEが設定された許可リソースを使用できる周期性、時間/周波数リソースの量(例えば、PRBの数など)を定義するルールに示されている周期性に基づいて、リソースを選択することができ、再送信アプローチの選択することができる(例えば、RRC_INACTIVE状態でのCGモード操作の使用、拡張RA手続きの開始、RA手続きの開始など)。
【0058】
一部の実装では、例えば、ネットワーク・ノード(例えば、gNB302)は、RRC_INACTIVE UEのためのCGモードリソースのプールを決定し維持することができ、リソース利用(例えば、リソースの直交化)を最大化するために、INACTIVE UEによって使用されるリソース・プールのサイズを制限することができ、例えば、実際の衝突速度、負荷、アンテナ構成に基づいてプールサイズを調整することができ、ブラインド復号試行のための複雑さを管理可能な状態に保つことができ、および/または、UEトラフィックパターン(例えば、通常のUEトラフィックパターン)にしたがって割り当てられた時間周波数リソースに一致することができる。
【0059】
例えば、いくつかの実装では、gNB(例えば、gNB302)は、低トラフィック生成レート(例えば、コアネットワークによって、またはUEから受信した情報、例えば、アプリケーションタイプ、QoS対象(利用者プレーン/制御プレーン待ち時間)、UEトラフィックプロファイル/パターン、またはローカル履歴)のUE(例えば、UE304)を、主に(大部分)RRC_INACTIVE状態で(例えば、より短いRRCサスペンドタイマを設定することによって、ネットワークが、RRCサスペンドメッセージを発行することによりRRC_INACTIVE状態に移行するようにUEに命令する最後において)構成することができる。実施例において、エネルギー効率が、散発的な小さなパケットを生成するUE(例えば、エネルギー低減またはコアネットワーク指示のためのUE要求のいずれかに基づいて)に対して優先される場合、またはRA信号オーバヘッドが低減されることが望まれる場合(例えば、RA信号対象は、gNBにおいて局所的に設定可能である)、gNBは、RRC信号を介して、DMRSプールを含むCGモードリソースと共に散発的な小さなパケットを生成するUEを設定することができる。実施例において、gNBは、RRC_INACTIVE状態にある間にパケットが到着したとき(例えば、RAシグナリングの増加を回避するために)、RRCモード動作を主に使用するように、RRCシグナルを介して、これらのUEのための規則を、RRCシグナルを介して設定することができる。別の実施例では、gNBは、フィードバックチャネル上のNACK上のフォールバックモード挙動、すなわち、何度も再試行し、RA (または拡張RA)手順に切り替えることができる。別の実装例では、RRC_INACTIVE状態にある間、gNBはCGモードリソースを使ってUE伝達からの伝達を受信し確認することができる。
【0060】
ある実装では、gNBは、正しく受信されなかった検出された伝達に対してNACKで応答し、潜在的には、対応するUEをフォールバックモードに切り替える。NACKは明示的でも暗黙的でも可能である。NACK が明示的ではないが暗黙的な場合、ネットワークがデコードに失敗した可能性があるため、ネットワークによってACK/NACK は送信されない。例えば、いくつかの実装において、gNBは、新規/既存のUEにアクセスモードを割り当て、CGモード操作のためのCGモードリソースを最適化する手順(例えばアルゴリズム)を使用することができる。ここで、入力パラメータは、UE/CNから受信した情報(例えば、QoSターゲット(利用者プレーン/制御プレーンの待ち時間など)、UEトラフィックパターン、UEモビリティレベル、伝達の負荷と故障率を監視することによってローカルに決定された入力パラメータ(例えば、いくつかの対応しきい値に対するこれらのメトリックの測定と評価に基づく)、および、UEと受信機能力を含むパラメータ(例えば、受信機タイプ、アンテナの数、環境の空間的多様性など)のうちの1つ以上を含むことができる。
【0061】
実装例では、アルゴリズムの出力は、例えば、閾値を超えない場合、一次アクセスモードはRRC_INACTIVEのUEに対するCGモードである。いずれかの閾値を超えると、RRC_INACTIVE 状態のUE にフォールバックモードが割り当てられる。たとえば、障害率の閾値を超過した場合(CGモード伝達の伝送障害率またはCGベースのアクセスを介した同時伝達数が、特定のレシーバ機能でサポートされている数よりも高い場合)、gNBはCGモードリソース/DMRSプールを再設定するか、RRC_INACTIVE状態でCGモードを使用する代わりにRAプロシージャを実行するようにUEを再設定することによって、CGモードリソース/DMRSプールをオフロードする。
【0062】
ブロック630において、ユーザ装置は、UEがRRC_INACTIVE状態でCGモード動作を可能にすると判断するのに応じて、UEからネットワーク・ノードにデータを送信することができる。例えば、ある実装では、UE304は、UEがRC_INACTIVE状態でのCGモード動作をサポートすると決定したことに応答して、RRC_INACTIVE状態のままであり、上述のリソース・プールから選択されたリソースを使用しながら、バッファ内に存在するデータ(例えば、データの一部)をgNB302に送信することができる。
【0063】
一部の実装では、gNB302は、UE304から受信したデータに対してデコードを実行してもよい。しかしながら、gNB302は、例えば、UE304から送信されたDMRSシーケンスおよび/またはPUSCHのデコードにおいて、常に成功するとは限らない。一実施形態では、UE304は、NACK(例えば、HARQプロトコルに関連するNACK)を受信して、gNB302での復号失敗を示すことができる。ある実装では、gNB302からNACKを受信することに応答して、UE304は、RRC_INACTIVE状態で、または異なるプロシージャ、またはそれらの組み合わせを使用して、CGモード動作を使用してデータを再送信しようとすることがある。
【0064】
一実施形態では、UE304は、リソース・プールからリソースを選択することによって、データの再送信を試みることができる。再送信のために、UE304は、例えば、送信が成功したとみなされるまで、UEによって使用されるDMRSシーケンスを追跡することによって(例えば、gNB302から受信したHARQ ACKに基づいて)、以前の試みで選択された/使用されたDMRSシーケンスとは異なるDMRSシーケンスを選択しようとすることができる。別の実施例では、UE304は、RRC_INACTIVE状態でのCGモード動作を用いたデータの送信が失敗した場合に、RAプロシージャの開始をサポートするように構成してもよい。UE304が、RA手順を開始する前に、RRC_INACTIVEにおけるCGモード動作を使用してデータの送信を試みることができる回数は、送信されるデータが、例えば、待ち時間、電力等にセンシティブであるか否かに基づいて、gNB302によって(および/または、それに基づいて)状態が構成されてもよい。例えば、UE304が待ち時間にセンシティブな場合(例えば、URLCアプリケーション)、UE304は、1回または2回の試み/再試行後にRA手順をトリガーすることができる。しかしながら、UE304がレイテンシーにセンシティブではないが、UEのパワーにセンシティブな場合、UE304は、レイテンシー/遅延にセンシティブなUEよりもRRC_INACTIVE状態でCGモード動作を使用しながら、データの再送信を試みることができる。
【0065】
別の実施例では、UE304は、RRC_INACTIVE状態でのCGモード動作によるデータの送信が失敗した場合に、強化されたRA手順を開始するように構成されてもよい。UE304がRRC_INACTIVE状態でCGモード動作を使用してデータを送信しようとする回数は、送信されるデータが、例えば、待ち時間、UEバッテリ電力にセンシティブであるか否かに基づいて、gNB302によって構成されてもよい。例えば、UE304が待ち時間にセンシティブ癖場合(例えば、URLCアプリケーション)、UE304は、1回または2回の試み/再試行後に、強化されたRA手順をトリガーし得る。しかしながら、UE304が待ち時間にセンシティブ頁はないが、UE電力にセンシティブな場合、UE304は、待ち時間にセンシティブなUEと比較して、RRC_INACTIVEにおけるCGモード動作を用いて、追加の試みのためにデータの再送信を試みることができる。
【0066】
ある実装では、送信、再送信、強化されたRA手続きの開始、および/またはRA手続きの組み合わせは、任意の順序(および任意の数の試行)で、UEからネットワーク・ノードへデータを送信するために使用され得る。
【0067】
いくつかの実装では、上記の手順は、同じgNBまたは異なるgNBのセルカバレッジ内の両方のデバイスと同様に、デバイス対デバイス(D2D)通信のために使用され得る。
【0068】
ある実装では、UEは、例えば、ネットワーク指示に基づいて、フォールバックモード(例えば、使用するフォールバック手順)を決定することができる。この指示は、RRC_INACTIVE状態でのCGモード動作の設定中または起動中、あるいはNACKをUEに送信するときに受信され得る。UEは、指示に基づいて、フォールバックモードを選択することができる。
【0069】
したがって、上述したように、UEは、例えば、待ち時間、シグナリングデータ、電力使用などを低減するために、RRC_INACTIVE状態でのCGモード動作を使用して、gNBにデータを送信することができる。
【0070】
上記の手順はアップリンクの文脈で説明されているが、アップリンク送信に使用されるCGモード動作は、例えば、半永続スケジューリング(SPS)のように、ダウンリンク送信にも適用することができる。一部の実装では、UEがRRC_INACTIVE状態のときにページングメッセージを受信すると、UEがRRC_CONNECTED状態のときに受信された可能性のあるSPS割り当て/設定を構成するためのトリガーとして機能することができる。
【0071】
実施例1.ユーザ装置(UE)からデータを送信する方法であって、該ユーザ装置(UE)によって、該ユーザ装置(UE)からネットワーク・ノードに送信するためのデータの存在を検出するステップであって、非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態のステップと、前記ユーザ装置(UE)が、ユーザデータ送信のために、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する動作モードを許可するかどうかを決定するステップと、前記ユーザ装置(UE)が、ユーザデータ送信のために、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する前記動作モードを許可すると決定することに応答して、前記ユーザ装置(UE)から前記ネットワーク・ノードに前記データを送信するステップと、を含む方法。
【0072】
実施例2.前記決定するステップは、前記ユーザ装置(UE)が前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態のままである間に、前記ユーザ装置(UE)から前記データを送信する前記動作モードを可能にするように構成されているかどうかを、前記ユーザ装置(UE)が決定するステップをさらに含む、実施例1に記載の方法。
【0073】
実施例3.前記動作モードは、前記ユーザ装置(UE)が、RRC_CONNECTED状態、RRC_IDLE状態、RRC_INACTIVE状態、またはRRC遷移のとき、システム情報ブロック(SIB)メッセージ、または無線リソース制御(RRC)メッセージ、またはダウンリンク制御インジケータ(DCI)メッセージを介して前記ネットワーク・ノードから受信した指示を介して、前記ユーザ装置(UE)において構成および/または起動される、実施例1ないし2のいずれかの方法。
【0074】
実施例4.前記動作モードの前記構成は、前記ネットワーク・ノードによって割り当てられた1つ以上のリソース・プールを用いて前記ユーザ装置(UE)を構成することを含む、実施例1ないし3のいずれかに記載の方法。
【0075】
実施例5.前記データを送信するために前記1つ以上のリソース・プールから1つ以上のリソースを選択するステップをさらに含む、実施例1ないし4のいずれかに記載の方法。
【0076】
実施例6.前記1つ以上のリソースを選択するステップは、時間周波数リソースのプールから1つ以上の時間周波数リソースを選択するステップ、および/または、復調基準信号(DMRS)シーケンスのプールから復調基準信号(DMRS)シーケンスを選択するステップ・を含む、実施例1ないし5のいずれかに記載の方法。
【0077】
実施例7.前記選択は、擬似ランダムな方法で、または前記ネットワーク・ノードから前記指示を介して受信された命令にしたがって実行される、実施例1ないし6のいずれかに記載の方法。
【0078】
実施例8.前記ネットワーク・ノードにおいて失敗した前記送信されたデータに関連する基準信号またはアップリンクデータチャネルの復号が、前記復号が失敗したことを識別するのに応答して、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する前記動作モードを使用して、前記ユーザ装置(UE)によって前記データを再送信するステップであって、該再送信の構成は前記指示を介して受信される、ステップと、ことを識別するステップと、さらに含む、実施例1ないし7のいずれかに記載の方法。
【0079】
実施例9.前記送信されたデータに関連する参照信号またはアップリンクデータチャネルの復号が前記ネットワーク・ノードにおいて失敗したことを識別するステップと、前記復号が失敗したことを識別するのに応答して、前記データを送信するための前記ユーザ装置(UE)による拡張ランダムアクセス(RA)手順を開始するステップと、をさらに備える、実施例1ないし8のいずれかに記載の方法。
【0080】
実施例10.前記ネットワーク・ノードにおいて失敗した前記送信されたデータに関連する基準信号またはアップリンクデータチャネルの復号が、前記復号が失敗したことを識別するのに応答して、ユーザ装置(UE)によるランダムアクセス(RA)手順を開始し、データを送信するステップと、ことを識別するステップと、をさらに備える、実施例1ないし9のいずれかに記載の方法。
【0081】
実施例11.前記基準信号が復調基準信号(DMRS)シーケンスであり、および/または、前記アップリンクデータチャネルが物理的アップリンク共用チャネル(PUSCH)である、実施例1ないし10のいずれかに記載の方法。
【0082】
実施例12.前記送信は、第1の復調基準信号(DMRS)シーケンスを使用して実行され、前記再送信は、第2の復調基準信号(DMRS)シーケンスを使用して実行される、実施例1ないし11のいずれかに記載の方法。
【0083】
実施例13.前記データの前記復号が失敗したと決定するステップは、少なくとも、前記ネットワーク・ノードから、前記データの前記送信に関連するハイブリッド自動繰り返し要求(HARQ)否定応答(NACK)を受信するステップに基づく、実施例1ないし12のいずれかに記載の方法。
【0084】
実施例14.前記再送信、強化ランダムアクセス(RA)手順の前記開始、またはランダムアクセス(RA)手順の前記開始は、前記ネットワーク・ノードからの指示に基づく、実施例1ないし13のいずれかに記載の方法。
【0085】
実施例15.前記ユーザ装置(UE)から送信するための前記データの存在を検出するステップは、前記ユーザ装置(UE)でのパケット・データ・コンバージェンス・プロトコル(PDCP)、無線リンク制御(RLC)、または、メディア・アクセス制御(MAC)バッファにおける前記データの存在を検出するステップを含む、実施例1ないし14のいずれかに記載の方法。
【0086】
実施例16.前記ユーザ装置(UE)が、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態での前記動作モードを可能にするかどうかを決定するステップは、前記ユーザ装置(UE)が、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態における前記動作モードのために構成されていると決定するステップと、非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態での動作モードがアクティブであることを決定するステップと、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態の前記動作モードを使用する基準が満たされていると決定するステップと、をさらに含む、実施例1ないし15のいずれかに記載の方法。
【0087】
実施例17.前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態は、5Gニューラジオ(NR)システムの無線リソース制御(RRC)_INACTIVE状態を含む、実施例1ないし16のいずれかに記載の方法。
【0088】
実施例18.事前割当リソースを使用する前記動作モードは、構成済み許可(CG)動作または半永続スケジューリング(SPS)を含む、実施例1ないし17のいずれかに記載の方法。
【0089】
実施例19.少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ命令を含む少なくとも1つのメモリと、を備えた装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されるとき、前記装置に、請求項1ないし18のいずれか1項に記載の方法を実行させる、装置。
【0090】
実施例20.実施例1ないし18のいずれか1項に記載の方法を実行する手段を備えた装置。
【0091】
実施例21.コンピュータシステム上で実行されるとき、該コンピュータシステムに実施例1ないし18のいずれか1項のステップを実行させる、コンピュータ実行可能プログラムコードを記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0092】
実施例22.少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ命令を含む少なくとも1つのメモリと、を備えた装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されるとき、前記装置に、非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態の前記ユーザ装置(UE)からネットワーク・ノードに送信するためのデータの存在をユーザ装置(UE)によって検出させ、前記ユーザ装置(UE)が、ユーザデータ送信のために、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する動作モードを許可するかどうかを決定させ、ユーザ装置(UE)が、ユーザデータ送信のために、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する前記動作モードを許可すると決定することに応答して、前記ユーザ装置(UE)から前記ネットワーク・ノードに前記データを送信させる、装置。
【0093】
実施例23.ユーザ装置(UE)によって、非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態の該ユーザ装置(UE)からネットワーク・ノードに送信するためのデータの存在を検出するための手段と、前記ユーザ装置(UE)が、ユーザデータ送信のために、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する動作モードを許可するかどうかを決定する手段と、ユーザ装置(UE)が、ユーザデータ送信のために、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する前記動作モードを許可すると決定することに応答して、前記ユーザ装置(UE)から前記ネットワーク・ノードに前記データを送信する手段と、を備える、装置。
【0094】
実施例24.ネットワーク・ノードによって、構成をユーザ装置(UE)に送信するステップであって、該構成は、前記UEが、非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用することが許可されているかどうかを示す、ステップと、前記ネットワーク・ノードによって、前記UEからのデータを受信するステップであって、該データは前記事前割当リソースを使用して受信される、ステップと、を含む、通信の方法。
【0095】
実施例25.前記ネットワーク・ノードによって、前記データのデコードが成功したかどうかに基づいて、ACKまたはNACKを前記UEに送信するステップさらに含む、実施例24に記載の方法。
【0096】
実施例26.前記UEのフォールバック手順を示すステップをさらに含む、実施例24ないし25のいずれかの方法。
【0097】
図7は、実施例による無線ステーション(例えば、ユーザ装置(UE)/ユーザデバイスまたはAP/gNB)700のブロック図である。無線局700は、例えば、1つまたは複数のRF(無線周波数)または無線トランシーバ702A、702Bを含むことができ、ここで、各無線トランシーバは、信号を送信するための送信機と、信号を受信するための受信機とを含む。無線局はまた、命令またはソフトウェアを実行し、信号の送受信を制御するプロセッサまたは制御ユニット/エンティティ(コントローラ)704/708と、データおよび/または命令を記憶するメモリ706とを含む。
【0098】
プロセッサ704はまた、判定または決定を行い、フレームを生成し、伝達のためのパケットまたはメッセージを生成し、さらなる処理のために受信フレームまたはメッセージを復号し、本明細書に記載する他のタスクまたは機能を実行することができる。ベースバンドプロセッサであり得るプロセッサ704は、例えば、ワイヤレス・トランシーバ702(702A又は702B)を介して伝達するためのメッセージ、パッケット、枠又は他の信号を生成することができる。プロセッサ704は、無線ネットワークを介した信号またはメッセージの伝達を制御することができ、無線ネットワークを介して(例えば、無線トランシーバ702によってダウンコンバートされた後に)信号またはメッセージなどの受信を制御することができる。プロセッサ704は、プログラム可能であり、メモリまたは他のコンピュータ媒体に記憶されたソフトウェアまたは他の命令を実行して、上述のタスクまたは方法の1つ以上のような、上述の様々なタスクおよび機能を実行することができる。プロセッサ704は、例えば、ハードウェア、プログラム可能なロジック、ソフトウェアまたはファームウェアを実行するプログラム可能なプロセッサ、および/またはこれらの任意の組み合わせであり得る(またはそれらを含むことができる)。他の用語を使用して、プロセッサ704とトランシーバ702を共に、例えば、無線送受信システムと見なすことができる。
【0099】
さらに、
図7を参照すると、コントローラ(またはプロセッサ)708は、ソフトウェアおよび命令を実行してもよく、ステーション700のための全体的な制御を提供してもよく、
図7に示されていない他のシステム、たとえば、入出力デバイス(たとえば、ディスプレイ、キーパッド)を制御するなどの制御を提供することができ、および/または、たとえば、電子メールプログラム、オーディオ/ビデオアプリケーション、ワードプロセッサ、ボイスオーバIPアプリケーション、または他のアプリケーションまたはソフトウェアなど、無線ステーション700上に提供されてもよい1つ以上のアプリケーションのためのソフトウェアを実行することができる。さらに、コントローラまたはプロセッサによって実行されるときに、プロセッサ704、または他のコントローラまたはプロセッサに帰着し、上述の1つ以上の機能またはタスクを実行してもよい、記憶された命令を含む記憶媒体を提供することができる。
【0100】
別の実施例によれば、RFまたは無線トランシーバ702A/702Bは、信号またはデータを受信し、および/または信号またはデータを送受信することができる。プロセッサ704(および場合によってはトランシーバ702A/702B)は、RFまたはワイヤレス・トランシーバ702Aまたは702Bを制御して、信号またはデータの受信、放送または送信を行うことができる。しかしながら、この態様は、一例として与えられるシステムに限定されるものではないが、当業者は、その解決策を他の通信システムに適用することができる。適切な通信システムのもう1つの例は、5Gコンセプトである。5Gにおけるネットワークアーキテクチャは、LTE‐advancedのものとかなり類似すると想定される。5Gは、多入力-多出力(MIMO)アンテナ、LTE(いわゆる小セルコンセプト)よりも多くの基地局またはノードを使用する可能性が高い。これには、より小規模な局と協力して運用しているマクロサイト、おそらくはより良いカバレッジと強化されたデータレートのために多様な無線技術も採用していることなどが含まれる。
【0101】
将来のネットワークは、おそらくネットワーク機能仮想化(NFV)を利用するであろうことが理解されるべきである。ネットワーク機能仮想化(NFV)は、ネットワーク・ノード機能を「構築ブロック」に仮想化することを提案するネットワークアーキテクチャ概念であるか、あるいは、サービスを提供するために運用的に接続されているか、または互いにリンクされているかもしれないエンティティである。仮想化ネットワーク機能(VNF)は、カスタマイズされたハードウェアの代わりに、標準または汎用タイプのサーバを使用してコンピュータ・プログラムコードを実行する1つ以上の仮想マシンを含むことができる。クラウドコンピューティング又はデータストレージも利用可能である。無線通信では、これは、少なくとも部分的に、遠隔無線ヘッドに動作的に結合されたサーバ、ホスト、またはノードにおいて、ノード操作が実行されることを意味してもよい。ノード操作は、複数のサーバ、ノード、またはホストの間で分散されることも可能である。また、コアネットワーク動作と基地局動作との間の労働分配は、LTEのものとは異なるか、あるいは存在しないことさえあることが理解されるべきである。
【0102】
本明細書に記載する様々な技術の実施は、デジタル電子回路、またはコンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせで実施することができる。実装は、コンピュータ・プログラム製品、すなわち、情報キャリア、例えば、マシン可読記憶デバイス、または伝搬された信号の中で実体的に具体化されるコンピュータ・プログラムとして、または、データ処理装置、例えば、プログラマブル・プロセッサ、コンピュータ、または複数のコンピュータの実行のためにその動作を制御するように実施することができる。実施は、非一時的媒体であり得、コンピュータ可読媒体またはコンピュータ可読記憶媒体上で提供されることができる。種々の技術の実装はまた、インターネットまたは他のネットワーク、有線ネットワークおよび/または無線ネットワークを介してダウンロード可能な、一時的な信号または媒体、および/またはプログラムおよび/またはソフトウェアの実装を介して提供される実装を含むことができる。さらに、実装は、マシンタイプ通信(MTC)を介して、また、モノのインターネット(IOT)を介して提供されてもよい。
【0103】
コンピュータ・プログラムは、ソース・コード形成、物・コード形成、または何らかの中間形成であり、何らかの種類のキャリア、配布媒体、またはコンピュータ可読媒体に格納することができる。これらは、プログラムを搬送することができる任意のエンティティまたはデバイスであり得る。このようなキャリアには、例えば、記録媒体、コンピュータメモリ、読み取り専用メモリ、光電気および/または電気キャリア信号、電気通信信号、およびソフトウェア配布パッケージが含まれる。必要とされる処理能力に応じて、コンピュータ・プログラムは、単一の電子デジタル・コンピュータで実行されてもよく、または多数のコンピュータに分散されてもよい。
【0104】
さらに、本明細書に記載する様々な技術の実装は、サイバー物理システム(CPS) (物理的エンティティを制御する協調計算要素のシステム)を使用してもよい。CPSは、異なる場所にある物理的な物体に埋め込まれた、大量の相互接続されたICTデバイス(センサ、作動器、プロセッサマイクロコントローラ、…)の実装と利用を可能にする可能性がある。対象の物理システムが本質的な移動性を持つ移動サイバー物理システムは、サイバー物理システムのサブカテゴリである。移動体物理システムの例としては、移動ロボットや、ヒトまたは動物によって輸送される電子機器が挙げられる。スマートフォンの人気の高まりは、モバイルサイバー物理システムの分野への関心が高まっている。したがって、本明細書に記載する技術の様々な実装は、これらの技術の1つ以上を介して提供することができる。
【0105】
上述のコンピュータ・プログラムなどのコンピュータ・プログラムは、コンパイルまたは解釈された言語を含む任意の形式のプログラミング言語で記述することができ、スタンドアロンプログラムとして、またはモジュール、成分、サブルーチン、またはコンピューティング環境での使用に適したその一部として、任意の形式で展開することができる。コンピュータ・プログラムは、1つのコンピュータ上、または1つのサイトの複数のコンピュータ上で実行されるように配備することも、複数のサイトに分散させて通信ネットワークによって相互接続することもできる。
【0106】
本方法ステップは、入力データ上で動作し、出力を生成することによって機能を実行するために、コンピュータ・プログラムまたはコンピュータ・プログラム部分を実行する1つ以上のプログラマブル・プロセッサによって実行することができる。本方法ステップはまた、FPGA(field programmable gate array)またはASIC(application specific integrated circuit)などの特殊目的論理回路によって実行され、装置として実装されてもよい。
【0107】
コンピュータ・プログラムの実行に適したプロセッサには、一例として、一般および特殊目的マイクロプロセッサの両方、および任意の種類のデジタル・コンピュータ、チップまたはチップセットの任意の1つ以上のプロセッサが含まれる。一般に、プロセッサは、読み出し専用メモリまたはランダムアクセスメモリ、あるいはその両方から命令およびデータを受信する。コンピュータの要素は、命令を実行するための少なくとも1つのプロセッサと、命令およびデータを記憶するための1つ以上のメモリデバイスとを含み得る。一般に、コンピュータはまた、データを記憶するための1つ以上の大容量記憶デバイス、例えば、磁気、光磁気ディスク、または光ディスクから、またはこれらにデータを受信または転送するために、動作可能に結合されてもよい。コンピュータ・プログラム命令およびデータを具体化するのに適した情報キャリアは、例えば、半導体メモリデバイス、例えば、EPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリデバイス、磁気ディスク、例えば、内蔵ハードディスクまたはリムーバブルディスク、磁気光ディスクを含む。およびCD ROMおよびDVD-ROMディスクを含む、すべての形態の不揮発性メモリプロセッサおよびメモリは、特殊目的論理回路によって補完されてもよく、または組み込まれてもよい。
【手続補正書】
【提出日】2021-09-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ装置(UE)からデータを送信する方法であって、
該ユーザ装置(UE)によって、
該ユーザ装置(UE)からネットワーク・ノードに送信するためのデータの存在を検出するステップであって、該ユーザ装置(UE)は、非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態にある、ステップと、
前記ユーザ装置(UE)が、ユーザデータ送信のために、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する動作モードを許可するかどうかを決定するステップと、
前記ユーザ装置(UE)が、ユーザデータ送信のために、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する前記動作モードを許可すると決定したことに応答して、前記ユーザ装置(UE)から前記ネットワーク・ノードへの前記データを送信するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記決定するステップは、前記ユーザ装置(UE)が前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態のままである間に、前記ユーザ装置(UE)から前記データを送信する前記動作モードを可能にするように構成されているかどうかを、前記ユーザ装置(UE)が決定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記動作モードは、前記ユーザ装置(UE)が、RRC_CONNECTED状態、RRC_IDLE状態、RRC_INACTIVE状態、またはRRC遷移のとき、システム情報ブロック(SIB)メッセージ、または無線リソース制御(RRC)メッセージ、またはダウンリンク制御インジケータ(DCI)メッセージを介して前記ネットワーク・ノードから受信した指示を介して、前記ユーザ装置(UE)において構成および/または起動される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記動作モードの前記構成は、前記ネットワーク・ノードによって割り当てられた1つ以上のリソース・プールを用いて前記ユーザ装置(UE)を構成することを含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記データを送信するために前記1つ以上のリソース・プールから1つ以上のリソースを選択するステップをさらに含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記1つ以上のリソースを選択するステップは、時間周波数リソースのプールから1つ以上の時間周波数リソースを選択するステップ、および/または、復調基準信号(DMRS)シーケンスのプールから復調基準信号(DMRS)シーケンスを選択するステップ・を含む、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記選択は、擬似ランダムな方法で、または前記ネットワーク・ノードから前記指示を介して受信された命令にしたがって実行される、
請求項5または6に記載の方法。
【請求項8】
送信された前記データに関連する参照信号またはアップリンクデータチャネルの復号が前記ネットワーク・ノードにおいて失敗したことを識別するステップと、
該復号が失敗したことを識別するのに応答して、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する前記動作モードを使用して、前記ユーザ装置(UE)によって前記データを再送信するステップであって、該再送信の構成は前記指示を介して受信される、ステップと、
をさらに含む、
請求項3ないし7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
送信された前記データに関連する参照信号またはアップリンクデータチャネルの復号が前記ネットワーク・ノードにおいて失敗したことを識別するステップと、
前記復号が失敗したことを識別するのに応答して、前記データを送信するための前記ユーザ装置(UE)による拡張ランダムアクセス(RA)手順を開始するステップと、
をさらに含む、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記送信されたデータに関連する基準信号またはアップリンクデータチャネルの復号が、前記ネットワーク・ノードにおいて失敗したことを識別するステップと、
前記復号が失敗したことを識別するのに応答して、ユーザ装置(UE)によるランダムアクセス(RA)手順を開始し、データを送信するステップと、
をさらに含む、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記基準信号が復調基準信号(DMRS)シーケンスであり、及び/又は、前記アップリンクデータチャネルが物理的アップリンク共用チャネル(PUSCH)である、
請求項10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記送信は、第1の復調基準信号(DMRS)シーケンスを使用して実行され、前記再送信は、第2の復調基準信号(DMRS)シーケンスを使用して実行される、
請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記データの前記復号が失敗したと決定するステップは、少なくとも、前記ネットワーク・ノードから、前記データの前記送信に関連するハイブリッド自動繰り返し要求(HARQ)否定応答(NACK)を受信するステップに基づく、
請求項8ないし12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記再送信、または、前記ネットワーク・ノードからの指示に基づく、
請求項8または12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
強化ランダムアクセス(RA)手順の前記開始、またはランダムアクセス(RA)手順の前記開始は、前記ネットワーク・ノードからの指示に基づく、
請求項9ないし11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記ユーザ装置(UE)から送信するための前記データの存在を検出するステップは、前記ユーザ装置(UE)でのパケット・データ・コンバージェンス・プロトコル(PDCP)、無線リンク制御(RLC)、または、メディア・アクセス制御(MAC)バッファにおける前記データの存在を検出するステップを含む、
請求項1ないし15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記ユーザ装置(UE)が、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態での前記動作モードを可能にするかどうかを決定するステップは、
前記ユーザ装置(UE)が、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態における前記動作モードのために構成されていると決定するステップと、
前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態の前記動作モードが活動化されていると決定するステップと、
前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態の前記動作モードを使用する基準が満たされていると決定するステップと、
をさらに含む、
請求項1ないし16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態は、5Gニューラジオ (NR)システムの無線リソース制御(RRC)_INACTIVE状態を含む、
請求項1ないし17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
事前割当リソースを使用する前記動作モードは、構成済み許可(CG)動作または半永続スケジューリング(SPS)を含む、
請求項1ないし18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ命令を含む少なくとも1つのメモリとを備えた装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されるとき、前記装置に、
請求項1ないし19のいずれか1項に記載の方法を実行させる、装置。
【請求項21】
請求項1ないし19のいずれか1項に記載の方法を実行する手段を備える装置。
【請求項22】
コンピュータシステムの上で実行されるとき、該コンピュータシステムに
請求項1ないし19のいずれか1項の
方法を実行させる、コンピュータ実行可能プログラムコードを記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項23】
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ命令を含む少なくとも1つのメモリと、を備える装置であって、
前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されるとき、前記装置に、
非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態にあるユーザ装置(UE)からネットワーク・ノードに送信するためのデータの存在を
該ユーザ装置(UE)によって検出させ、
前記ユーザ装置(UE)が、ユーザデータ送信のために、非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する動作モードを許可するかどうかを決定させ、
前記ユーザ装置(UE)が、ユーザデータ送信のために、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する前記動作モードを許可すると決定したことに応答して、前記ユーザ装置(UE)から前記ネットワーク・ノードにデータを送信させる、
装置。
【請求項24】
ユーザ装置(UE)によって、非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態の該ユーザ装置(UE)からネットワーク・ノードに送信するためのデータの存在を検出するための手段と、
前記ユーザ装置(UE)が、ユーザデータ送信のために、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する動作モードを許可するかどうかを決定する手段と、
ユーザ装置(UE)が、ユーザデータ送信のために、非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する前記動作モードを許可すると決定することに応答して、前記ユーザ装置(UE)から前記ネットワーク・ノードに前記データを送信する手段と、
を備える装置。
【請求項25】
ネットワーク・ノードによって、構成をユーザ装置(UE)に送信するステップであって、該構成は、前記UEが、非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用することが許可されているかどうかを示す、ステップと、
前記ネットワーク・ノードによって、前記UEからのデータを受信するステップであって、該データは前記事前割当リソースを使用して受信される、ステップと、
を含む、通信の方法。
【請求項26】
前記ネットワーク・ノードによって、前記データのデコードが成功したかどうかに基づいて、ACKまたはNACKを前記UEに送信するステップをさらに含む、
請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記UEのフォールバック手順を示すステップをさらに含む、
請求項25または26に記載の方法。
【手続補正書】
【提出日】2021-09-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ装置(UE)からデータを送信する方法であって、
該ユーザ装置(UE)によって、
該ユーザ装置(UE)からネットワーク・ノードに送信するためのデータの存在を検出するステップであって、該ユーザ装置(UE)は、非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態にある、ステップと、
前記ユーザ装置(UE)が、ユーザデータ送信のために、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する動作モードを許可するかどうかを決定するステップと、
前記ユーザ装置(UE)が、ユーザデータ送信のために、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する前記動作モードを許可すると決定したことに応答して、前記ユーザ装置(UE)から前記ネットワーク・ノードへの前記データを送信するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記決定するステップは、前記ユーザ装置(UE)が前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態のままである間に、前記ユーザ装置(UE)から前記データを送信する前記動作モードを可能にするように構成されているかどうかを、前記ユーザ装置(UE)が決定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記動作モードは、前記ユーザ装置(UE)が、RRC_CONNECTED状態、RRC_IDLE状態、RRC_INACTIVE状態、またはRRC遷移のとき、システム情報ブロック(SIB)メッセージ、または無線リソース制御(RRC)メッセージ、またはダウンリンク制御インジケータ(DCI)メッセージを介して前記ネットワーク・ノードから受信した指示を介して、前記ユーザ装置(UE)において構成および/または起動される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記動作モードの前記構成は、前記ネットワーク・ノードによって割り当てられた1つ以上のリソース・プールを用いて前記ユーザ装置(UE)を構成することを含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記データを送信するために前記1つ以上のリソース・プールから1つ以上のリソースを選択するステップをさらに含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記1つ以上のリソースを選択するステップは、時間周波数リソースのプールから1つ以上の時間周波数リソースを選択するステップ、および/または、復調基準信号(DMRS)シーケンスのプールから復調基準信号(DMRS)シーケンスを選択するステップ・を含む、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記選択は、擬似ランダムな方法で、または前記ネットワーク・ノードから前記指示を介して受信された命令にしたがって実行される、
請求項5または6に記載の方法。
【請求項8】
送信された前記データに関連する参照信号またはアップリンクデータチャネルの復号が前記ネットワーク・ノードにおいて失敗したことを識別するステップと、
該復号が失敗したことを識別するのに応答して、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する前記動作モードを使用して、前記ユーザ装置(UE)によって前記データを再送信するステップであって、該再送信の構成は前記指示を介して受信される、ステップと、
をさらに含む、
請求項3ないし7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
送信された前記データに関連する参照信号またはアップリンクデータチャネルの復号が前記ネットワーク・ノードにおいて失敗したことを識別するステップと、
前記復号が失敗したことを識別するのに応答して、前記データを送信するための前記ユーザ装置(UE)による拡張ランダムアクセス(RA)手順を開始するステップと、
をさらに含む、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記送信されたデータに関連する基準信号またはアップリンクデータチャネルの復号が、前記ネットワーク・ノードにおいて失敗したことを識別するステップと、
前記復号が失敗したことを識別するのに応答して、ユーザ装置(UE)によるランダムアクセス(RA)手順を開始し、データを送信するステップと、
をさらに含む、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記基準信号が復調基準信号(DMRS)シーケンスであり、及び/又は、前記アップリンクデータチャネルが物理的アップリンク共用チャネル(PUSCH)である、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記送信は、第1の復調基準信号(DMRS)シーケンスを使用して実行され、前記再送信は、第2の復調基準信号(DMRS)シーケンスを使用して実行される、
請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記データの前記復号が失敗したと決定するステップは、少なくとも、前記ネットワーク・ノードから、前記データの前記送信に関連するハイブリッド自動繰り返し要求(HARQ)否定応答(NACK)を受信するステップに基づく、
請求項8ないし12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記再送信は、前記ネットワーク・ノードからの指示に基づく、
請求項8または12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
強化ランダムアクセス(RA)手順の前記開始、またはランダムアクセス(RA)手順の前記開始は、前記ネットワーク・ノードからの指示に基づく、
請求項9ないし11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記ユーザ装置(UE)から送信するための前記データの存在を検出するステップは、前記ユーザ装置(UE)でのパケット・データ・コンバージェンス・プロトコル(PDCP)、無線リンク制御(RLC)、または、メディア・アクセス制御(MAC)バッファにおける前記データの存在を検出するステップを含む、
請求項1ないし15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記ユーザ装置(UE)が、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態での前記動作モードを可能にするかどうかを決定するステップは、
前記ユーザ装置(UE)が、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態における前記動作モードのために構成されていると決定するステップと、
前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態の前記動作モードが活動化されていると決定するステップと、
前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態の前記動作モードを使用する基準が満たされていると決定するステップと、
をさらに含む、
請求項1ないし16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態は、5Gニューラジオ (NR)システムの無線リソース制御(RRC)_INACTIVE状態を含む、
請求項1ないし17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
事前割当リソースを使用する前記動作モードは、構成済み許可(CG)動作または半永続スケジューリング(SPS)を含む、
請求項1ないし18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ命令を含む少なくとも1つのメモリとを備えた装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されるとき、前記装置に、
請求項1ないし19のいずれか1項に記載の方法を実行させる、装置。
【請求項21】
請求項1ないし19のいずれか1項に記載の方法を実行する手段を備える装置。
【請求項22】
コンピュータシステムの上で実行されるとき、該コンピュータシステムに
請求項1ないし19のいずれか1項の
方法を実行させる、コンピュータ実行可能プログラムコードを記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項23】
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ命令を含む少なくとも1つのメモリと、を備える装置であって、
前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されるとき、前記装置に、
非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態にあるユーザ装置(UE)からネットワーク・ノードに送信するためのデータの存在を
該ユーザ装置(UE)によって検出させ、
前記ユーザ装置(UE)が、ユーザデータ送信のために、非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する動作モードを許可するかどうかを決定させ、
前記ユーザ装置(UE)が、ユーザデータ送信のために、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する前記動作モードを許可すると決定したことに応答して、前記ユーザ装置(UE)から前記ネットワーク・ノードにデータを送信させる、
装置。
【請求項24】
ユーザ装置(UE)によって、非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態の該ユーザ装置(UE)からネットワーク・ノードに送信するためのデータの存在を検出するための手段と、
前記ユーザ装置(UE)が、ユーザデータ送信のために、前記非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する動作モードを許可するかどうかを決定する手段と、
ユーザ装置(UE)が、ユーザデータ送信のために、非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用する前記動作モードを許可すると決定することに応答して、前記ユーザ装置(UE)から前記ネットワーク・ノードに前記データを送信する手段と、
を備える装置。
【請求項25】
ネットワーク・ノードによって、構成をユーザ装置(UE)に送信するステップであって、該構成は、前記UEが、非アクティブ無線リソース制御(RRC)状態で事前割当リソースを使用することが許可されているかどうかを示す、ステップと、
前記ネットワーク・ノードによって、前記UEからのデータを受信するステップであって、該データは前記事前割当リソースを使用して受信される、ステップと、
を含む、通信の方法。
【請求項26】
前記ネットワーク・ノードによって、前記データのデコードが成功したかどうかに基づいて、ACKまたはNACKを前記UEに送信するステップをさらに含む、
請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記UEのフォールバック手順を示すステップをさらに含む、
請求項25または26に記載の方法。
【国際調査報告】