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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-10
(54)【発明の名称】距離測定装置及び床掃除ロボット
(51)【国際特許分類】
   G01S 7/481 20060101AFI20220303BHJP
   A47L 9/28 20060101ALI20220303BHJP
【FI】
G01S7/481 Z
A47L9/28 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021524421
(86)(22)【出願日】2019-12-30
(85)【翻訳文提出日】2021-04-30
(86)【国際出願番号】 CN2019130008
(87)【国際公開番号】W WO2021128404
(87)【国際公開日】2021-07-01
(31)【優先権主張番号】201922395373.4
(32)【優先日】2019-12-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521191562
【氏名又は名称】深▲セン▼市歓創科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN CAMSENSE TECHNOLOGIES CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】2315, C2 Nanshan Zhiyuan, No. 1001, Xueyuan Avenue,Nanshan Shenzhen, Guangdong 518000 China
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】周 ▲クゥン▼
【テーマコード(参考)】
3B057
5J084
【Fターム(参考)】
3B057DE00
5J084AA05
5J084AB17
5J084AC07
5J084BA03
5J084BB02
5J084EA33
(57)【要約】
本発明は、ロボット技術分野に関し、距離測定装置及び床掃除ロボットを開示する。この距離測定装置は、基板と、基板から延出した側壁とを含む基台と、基板と対向して設けられるシャッターと、いずれも基台に回転可能に取り付けられた第1及び第2の伝動プーリと、第1及び第2の伝動プーリに巻き付けられ、第1の伝動プーリが回転すると、第2の伝動プーリを回転させるための連結具と、第1の伝動プーリの回転を駆動するための駆動装置と、を備え、側壁は、少なくとも部分的に第1の伝動プーリの外周を囲むように設けられ、側壁の第1の伝動プーリの外周を囲む部分にシャッターが接合され、第1の伝動プーリが基板と、シャッターと、側壁と、第2の伝動プーリとで囲まれた取付室に収容されている。これにより、雑物が上記取付室に入って第1の伝動プーリに絡みつくことは極めて困難となるので、雑物が直接絡みつくことで駆動輪が動かなくなるという技術的問題が回避される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と側壁とを含む基台と、
前記基板と対向して設けられ、前記基板の一部をカバーするシャッターと、
前記基台に回転可能に取り付けられた第1の伝動プーリと、
前記基台に回転可能に取り付けられた第2の伝動プーリと、
前記第1の伝動プーリと前記第2の伝動プーリに巻き付けられ、前記第1の伝動プーリが回転すると、前記第2の伝動プーリを回転させるための連結具と
前記第1の伝動プーリに接続され、前記第1の伝動プーリの回転を駆動するための駆動装置と、を備える距離測定装置であって、
前記側壁は、少なくとも部分的に前記第1の伝動プーリの外周を囲むように設けられ、前記側壁の前記第1の伝動プーリの外周を囲む部分に前記シャッターが接合され、前記基板、前記シャッター及び前記側壁が共同して前記第1の伝動プーリを囲み、前記第1の伝動プーリが前記基板と、前記シャッターと、前記側壁と、前記第2の伝動プーリとで囲まれた取付室に収容されていることを特徴とする距離測定装置。
【請求項2】
前記側壁は、前記第1の伝動プーリ及び第2の伝動プーリの外周を囲むように設けられ、一端が前記基板に接続され、他端が前記シャッターに向かって延在しており、前記第1の伝動プーリ及び第2の伝動プーリは、いずれも前記側壁と前記基板とで囲まれた収容溝に収容されていることを特徴とする請求項1に記載の距離測定装置。
【請求項3】
前記第2の伝動プーリの前記基板から離れた端に固設され、前記第2の伝動プーリと前記シャッターとの間の隙間、及び前記第2の伝動プーリと前記側壁との間の隙間を覆う取付板をさらに備え、
前記基板と前記側壁が共同して前記第2の伝動プーリを囲み、前記取付板、前記シャッター、及び前記基台とで共同して囲まれた第2の伝動プーリを囲んでいる伝動空間を形成することを特徴とする請求項2に記載の距離測定装置。
【請求項4】
前記第1の伝動プーリと平行に第2の伝動プーリに向かう方向に沿って、前記シャッターの一端が前記第1の伝動プーリを覆い、他端が第2の伝動プーリに向かって第2の伝動プーリの縁まで延びており、前記シャッターの前記第2の伝動プーリに近い端の形状は、前記第2の伝動プーリの外形に適合することを特徴とする請求項1から請求項3いずれか一項に記載の距離測定装置。
【請求項5】
少なくとも一つの位置制限リブをさらに備え、前記位置制限リブに前記シャッターを支持させるように、前記位置制限リブの一端を前記基板及び前記シャッターの一方に固定し、前記位置制限リブの他端を前記基板及び前記シャッターの他方に当接することを特徴とする請求項1から請求項4いずれか一項に記載の距離測定装置。
【請求項6】
前記シャッターは、前記基台に係合固定されており、
あるいは、前記シャッターは、ねじ止め具によって前記基台に固定的に接続されていることを特徴とする請求項5に記載の距離測定装置。
【請求項7】
接続部及び係止部を含むフックをさらに備え、
前記接続部は、一端が前記シャッターに接続され、他端が前記基板に向かって延在しており、前記係止部は、前記接続部の前記シャッターから離れた端に設けられ、前記基板を通って前記基板の前記シャッターから離れた面に当接することを特徴とする請求項5に記載の距離測定装置。
【請求項8】
前記シャッターは、前記側壁との接合箇所に少なくとも一つの溝が設けられ、前記側壁には、前記溝に適合する突起が設けられ、前記突起が前記溝に挿入されており、
あるいは、前記シャッターは、前記側壁との接合箇所に少なくとも一つの突起が設けられ、前記側壁には、前記突起に適合する溝が設けられ、前記突起が前記溝に挿入されていることを特徴とする請求項1から請求項7いずれか一項に記載の距離測定装置。
【請求項9】
前記基板の前記シャッターに近い端に固定された位置決めリブをさらに備え、前記シャッターの前記位置決めリブに対応する箇所に、前記位置決めリブに適合する位置決め溝が設けられており、前記位置決めリブが前記位置決め溝に挿入され、前記側壁と協働して、前記基板に平行な平面内での前記シャッターの動きを阻止することを特徴とする請求項1から請求項8いずれか一項に記載の距離測定装置。
【請求項10】
前記第1の伝動プーリは第1のベルトプーリであり、前記第2の伝動プーリは第2のベルトプーリであり、前記連結具はベルトであり、前記ベルトは、前記第1の伝動プーリ及び第2の伝動プーリに巻き付けられており、
あるいは、前記第1の伝動プーリは第1のチェーンプーリであり、前記第2の伝動プーリは第2のチェーンプーリであり、前記連結具はチェーンであり、前記チェーンは、前記第1のチェーンプーリ及び第2のチェーンプーリに巻き付けられていることを特徴とする請求項1から請求項9いずれか一項に記載の距離測定装置。
【請求項11】
基板と側壁とを含む基台と、
前記基板と対向して設けられ、前記基板の一部をカバーするシャッターと、
前記基台に回転可能に取り付けられた第1の伝動プーリを含む伝動部材と、を備える距離測定装置であって、
前記側壁は、少なくとも部分的に前記第1の伝動プーリの外周を囲むように設けられ、前記側壁の前記第1の伝動プーリの外周を囲む部分に前記シャッターが接合され、前記基板、前記シャッター及び前記側壁が共同して前記第1の伝動プーリを囲んでいることを特徴とする距離測定装置。
【請求項12】
前記伝動部材は、
前記基台に回転可能に取り付けられた第2の伝動プーリと、
前記第1の伝動プーリと前記第2の伝動プーリに巻き付けられ、前記第1の伝動プーリが回転すると、前記第2の伝動プーリを回転させるための連結具と、をさらに含み、
前記シャッターの前記第2の伝動プーリに近い端の形状は、前記第1の伝動プーリと平行に前記第2の伝動プーリに向かう方向に沿って、前記第2の伝動プーリの外形に適合しており、前記第2の伝動プーリ、前記基板、前記シャッター、及び前記側壁とで共同して囲まれた第1の伝動プーリを囲んでいる取付室を形成することを特徴とする請求項11に記載の距離測定装置。
【請求項13】
前記側壁は、前記第1の伝動プーリ及び第2の伝動プーリの外周を囲むように設けられ、一端が前記基板に接続され、他端が前記シャッターに向かって延在しており、前記第1の伝動プーリ及び第2の伝動プーリは、いずれも前記側壁と前記基板で囲まれた収容溝に収容されていることを特徴とする請求項12に記載の距離測定装置。
【請求項14】
前記第2の伝動プーリの前記基板から離れた端に固設され、前記第2の伝動プーリと前記シャッターとの間の隙間、及び前記第2の伝動プーリと前記側壁との間の隙間を覆う取付板をさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の距離測定装置;
前記基板と前記側壁が共同して前記第2の伝動プーリを囲み、前記取付板、前記シャッター、及び前記基台とで共同して囲まれた第2の伝動プーリを囲んでいる伝動空間を形成することを特徴とする請求項13に記載の距離測定装置。
【請求項15】
前記第1の伝動プーリと平行に第2の伝動プーリに向かう方向に沿って、前記シャッターの一端が前記第1の伝動プーリを覆い、他端が第2の伝動プーリに向かって第2の伝動プーリの縁まで延びておる請求項12に記載の距離測定装置。
【請求項16】
少なくとも一つの位置制限リブをさらに備え、前記位置制限リブに前記シャッターを支持させるように、前記位置制限リブの一端を前記基板及び前記シャッターの一方に固定し、前記位置制限リブの他端を前記基板及び前記シャッターの他方に当接することを特徴とする請求項12から請求項15いずれか一項に記載の距離測定装置。
【請求項17】
前記シャッターは、前記基台に係合固定されており、
あるいは、前記シャッターは、ねじ止め具によって前記基台に固定的に接続されていることを特徴とする請求項16に記載の距離測定装置。
【請求項18】
接続部及び係止部を含むフックをさらに備え、
前記接続部は、一端が前記シャッターに接続され、他端が前記基板に向かって延在しており、前記係止部は、前記接続部の前記シャッターから離れた端に設けられ、前記基板を通って前記基板の前記シャッターから離れた面に当接することを特徴とする請求項16に記載の距離測定装置。
【請求項19】
前記シャッターは、前記側壁との接合箇所に少なくとも一つの溝が設けられ、前記側壁には、前記溝に適合する突起が設けられ、前記突起が前記溝に挿入されており、
あるいは、前記シャッターは、前記側壁との接合箇所に少なくとも一つの突起が設けられ、前記側壁には、前記突起に適合する溝が設けられ、前記突起が前記溝に挿入されていることを特徴とする請求項11から請求項18いずれか一項に記載の距離測定装置。
【請求項20】
前記基板の前記シャッターに近い端に固定された位置決めリブをさらに備え、前記シャッターの前記位置決めリブに対応する箇所に、前記位置決めリブに適合する位置決め溝が設けられており、前記位置決めリブが前記位置決め溝に挿入され、前記側壁と協働して、前記基板に平行な平面内での前記シャッターの動きを阻止することを特徴とする請求項11から請求項19いずれか一項に記載の距離測定装置。
【請求項21】
前記第1の伝動プーリは第1のベルトプーリであり、前記第2の伝動プーリは第2のベルトプーリであり、前記連結具はベルトであり、前記ベルトは、前記第1のベルトプーリ及び前記第2のベルトプーリに巻き付けられており、
あるいは、前記第1の伝動プーリは第1のチェーンプーリであり、前記第2の伝動プーリは第2のチェーンプーリであり、前記連結具はチェーンであり、前記チェーンは、前記第1のチェーンプーリ及び前記第2のチェーンプーリに巻き付けられていることを特徴とする請求項12から請求項20いずれか一項に記載の距離測定装置。
【請求項22】
請求項1から21のいずれか一項に記載の距離測定装置を備えることを特徴とする床掃除ロボット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、ロボット技術分野に関し、特に、距離測定装置及び床掃除ロボットに関する。
【背景技術】
【0002】
床掃除ロボットは、自動掃除機、ロボット掃除機等とも呼ばれ、インテリジェント家電製品の一種であり、ある程度の人工知能により、部屋内で床掃除作業を自動的に完了することができる。床掃除ロボットが未知の環境で効率的かつ合理的に清掃作業を行うことができるようにするために、業界では床掃除ロボットに距離測定装置を内蔵する手段が一般的に採用されており、一般的には、該距離測定装置はレーザーレーダーであり、床掃除ロボットはこの距離測定装置によって床掃除ロボット自身の位置決めとナビゲーションを実現し、合理的な経路で清掃を行うことができる。
【0003】
上記距離測定装置は、一般的に、基板と、基板に回転可能に取り付けられた駆動プーリ及び従動プーリと、駆動プーリ及び従動プーリに巻き付けられたベルトと、従動プーリに取り付けられたレンズやレーザ発生器などの測距デバイスと、基板に取り付けられ且つ駆動プーリの回転を駆動するための駆動装置とを備える。本発明の発明者は、本発明を実現する過程において、上記距離測定装置が床掃除ロボットに取り付けられた場合、駆動プーリは一般的に露出した状態であり、床掃除ロボットが床面から毛髪等の雑物を吸い込むと、その雑物が床掃除ロボット内部の風圧の作用で駆動プーリに絡みつきやすくなり、さらに駆動プーリ及び/又は従動プーリが動かなくなり、距離測定装置が正常に動作できないという結果になることを発見した。
【発明の概要】
【0004】
本発明の実施例は、駆動プーリに雑物が巻き込まれやすく、距離測定装置が正常に動作できないという技術的課題を解決するために、距離測定装置及び床掃除ロボットを提供することを目的とする。
【0005】
本発明の実施例は、その技術的課題を解決するために、以下の技術方案を採用する。
【0006】
基板と、前記基板から延出した側壁とを含む基台と、
前記基板と対向して設けられ、前記基板の一部をカバーするシャッターと、
前記基台に回転可能に取り付けられた第1の伝動プーリと、
前記基台に回転可能に取り付けられた第2の伝動プーリと、
前記第1の伝動プーリと前記第2の伝動プーリに巻き付けられ、前記第1の伝動プーリが回転すると、前記第2の伝動プーリを回転させるための連結具と、
前記第1の伝動プーリに接続され、前記第1の伝動プーリの回転を駆動するための駆動装置と、を備える距離測定装置であって、
前記側壁は、少なくとも部分的に前記第1の伝動プーリの外周を囲むように設けられ、前記側壁の前記第1の伝動プーリの外周を囲む部分に前記シャッターが接合され、前記第1の伝動プーリが前記基板と、前記シャッターと、前記側壁と、第2の伝動プーリとで囲まれた取付室に収容されている、距離測定装置。
【0007】
幾つかの実施例によれば、前記側壁は、前記第1の伝動プーリ及び第2の伝動プーリの外周を囲むように設けられ、一端が前記基板に接続され、他端が前記シャッターに向かって延在しており、前記第1の伝動プーリ及び第2の伝動プーリは、いずれも前記側壁と前記基板とで囲まれた収容溝に収容されている。
【0008】
幾つかの実施例によれば、前記第2の伝動プーリの前記基板から離れた端に固設され、前記第2の伝動プーリと前記シャッターとの間の隙間、及び前記第2の伝動プーリと前記側壁との間の隙間を覆う取付板をさらに備える。
【0009】
幾つかの実施例によれば、前記シャッターの前記第2の伝動プーリに近い端の形状は、前記第1の伝動プーリと平行に第2の伝動プーリに向かう方向に沿って、前記第2の伝動プーリの外形に適合する。
【0010】
幾つかの実施例によれば、少なくとも一つの位置制限リブをさらに備え、前記位置制限リブに前記シャッターを支持させるように、前記位置制限リブの一端を前記基板及び前記シャッターの一方に固定し、前記位置制限リブの他端を前記基板及び前記シャッターの他方に当接する。
【0011】
幾つかの実施例によれば、前記シャッターは、前記基台に係合固定されており、
あるいは、前記シャッターは、ねじ止め具によって前記基台に固定的に接続されている。
【0012】
幾つかの実施例によれば、接続部及び係止部を含むフックをさらに備え、
前記接続部は、一端が前記シャッターに接続され、他端が前記基板に向かって延在しており、前記係止部は、前記接続部の前記シャッターから離れた端に設けられ、前記基板を通って前記基板の前記シャッターから離れた面に当接する。
【0013】
幾つかの実施例によれば、前記シャッターは、前記側壁との接合箇所に少なくとも一つの溝が設けられ、前記側壁には、前記溝に適合する突起が設けられ、前記突起が前記溝に挿入されており、
あるいは、前記シャッターは、前記側壁との接合箇所に少なくとも一つの突起が設けられ、前記側壁には、前記突起に適合する溝が設けられ、前記突起が前記溝に挿入されている。
【0014】
幾つかの実施例によれば、前記基板の前記シャッターに近い端に固定された位置決めリブをさらに備え、前記シャッターの前記位置決めリブに対応する箇所に、前記位置決めリブに適合する位置決め溝が設けられており、前記位置決めリブが前記位置決め溝に挿入され、前記側壁と協働して、前記基板に平行な平面内での前記シャッターの動きを阻止する。
【0015】
幾つかの実施例によれば、前記第1の伝動プーリは第1のベルトプーリであり、前記第2の伝動プーリは第2のベルトプーリであり、前記連結具はベルトであり、前記ベルトは、前記第1の伝動プーリ及び第2の伝動プーリに巻き付けられており、
あるいは、前記第1の伝動プーリは第1のチェーンプーリであり、前記第2の伝動プーリは第2のチェーンプーリであり、前記連結具はチェーンであり、前記チェーンは、前記第1のチェーンプーリ及び第2のチェーンプーリに巻き付けられている。
【0016】
本発明の実施例は、その技術的課題を解決するために、さらに以下の技術方案を採用する。
【0017】
基板と、前記基板から延出した側壁とを含む基台と、
前記基板と対向して設けられ、前記基板の一部をカバーするシャッターと、
前記基台に回転可能に取り付けられた第1の伝動プーリを含む伝動部材と、を備える距離測定装置であって、
前記側壁は、少なくとも部分的に前記第1の伝動プーリの外周を囲むように設けられ、前記側壁の前記第1の伝動プーリの外周を囲む部分に前記シャッターが接合され、前記基板、前記シャッター及び前記側壁が共同して前記第1の伝動プーリを囲んでいる距離測定装置。
【0018】
幾つかの実施例によれば、前記伝動部材は、
前記基台に回転可能に取り付けられた第2の伝動プーリと、
前記第1の伝動プーリと前記第2の伝動プーリに巻き付けられ、前記第1の伝動プーリが回転すると、前記第2の伝動プーリを回転させるための連結具と、をさらに含み、
前記側壁は、少なくとも部分的に前記第1の伝動プーリの外周を囲むように設けられ、前記側壁の前記第1の伝動プーリの外周を囲む部分に前記シャッターが接合され、前記シャッターの前記第2の伝動プーリに近い端の形状は、前記第1の伝動プーリと平行に前記第2の伝動プーリに向かう方向に沿って、前記第2の伝動プーリの外形に適合しており、前記第1の伝動プーリが前記基板と、前記シャッターと、前記側壁と第2の伝動プーリとで囲まれた取付室に収容されている。
【0019】
幾つかの実施例によれば、前記側壁は、前記第1の伝動プーリ及び第2の伝動プーリの外周を囲むように設けられ、一端が前記基板に接続され、他端が前記シャッターに向かって延在しており、前記第1の伝動プーリ及び第2の伝動プーリは、いずれも前記側壁と前記基板とで囲まれた収容溝に収容されている。
【0020】
幾つかの実施例によれば、前記第2の伝動プーリの前記基板から離れた端に固設され、前記第2の伝動プーリと前記シャッターとの間の隙間、及び前記第2の伝動プーリと前記側壁との間の隙間を覆う取付板をさらに備える。
【0021】
幾つかの実施例によれば、前記シャッターの前記第2の伝動プーリに近い端の形状は、前記第1の伝動プーリと平行に第2の伝動プーリに向かう方向に沿って、前記第2の伝動プーリの外形に適合する。
【0022】
幾つかの実施例によれば、少なくとも一つの位置制限リブをさらに備え、前記位置制限リブに前記シャッターを支持させるように、前記位置制限リブの一端を前記基板及び前記シャッターの一方に固定し、前記位置制限リブの他端を前記基板及び前記シャッターの他方に当接する。
【0023】
幾つかの実施例によれば、前記シャッターは、前記基台に係合固定されており、
あるいは、前記シャッターは、ねじ止め具によって前記基台に固定的に接続されている。
【0024】
幾つかの実施例によれば、接続部及び係止部を含むフックをさらに備え、
前記接続部は、一端が前記シャッターに接続され、他端が前記基板に向かって延在し、前記係止部は、前記接続部の前記シャッターから離れた端に設けられ、前記基板を通って前記基板の前記シャッターから離れた面に当接する。
【0025】
幾つかの実施例によれば、前記シャッターは、前記側壁との接合箇所に少なくとも一つの溝が設けられ、前記側壁には、前記溝に適合する突起が設けられ、前記突起が前記溝に挿入されており、
あるいは、前記シャッターは、前記側壁との接合箇所に少なくとも一つの突起が設けられ、前記側壁には、前記突起に適合する溝が設けられ、前記突起が前記溝に挿入されている。
【0026】
幾つかの実施例によれば、前記基板の前記シャッターに近い端に固定された位置決めリブをさらに備え、前記シャッターの前記位置決めリブに対応する箇所に、前記位置決めリブに適合する位置決め溝が設けられており、前記位置決めリブが前記位置決め溝に挿入され、前記側壁と協働して、前記基板に平行な平面内での前記シャッターの動きを阻止する。
【0027】
幾つかの実施例によれば、前記第1の伝動プーリは第1のベルトプーリであり、前記第2の伝動プーリは第2のベルトプーリであり、前記連結具はベルトであり、前記ベルトは、前記第1のベルトプーリ及び前記第2のベルトプーリに巻き付けられており、
あるいは、前記第1の伝動プーリは第1のチェーンプーリであり、前記第2の伝動プーリは第2のチェーンプーリであり、前記連結具はチェーンであり、前記チェーンは、前記第1のチェーンプーリ及び前記第2のチェーンプーリに巻き付けられている。
【0028】
本発明の実施例は、その技術的課題を解決するために、さらに以下の技術方案を採用する。
【0029】
上記の距離測定装置を備える床掃除ロボット。
【0030】
本発明の有益な効果は次の通りである。
【0031】
本発明の実施例によって提供される距離測定装置は、基台と、シャッターと、第1の伝動プーリと、第2の伝動プーリと、連結具と、駆動装置とを備える。基台は、シャッターと対向して設けられた基板を含む。第1の伝動プーリ及び第2の伝動プーリは、いずれも基板のシャッターに近い端に回転可能に取り付けられ、連結具は、第1の伝動プーリ及び第2の伝動プーリに巻き付けられている。駆動装置は、第1の伝動プーリに接続され、前記第1の伝動プーリの回転を駆動するためのものである。基台は、少なくとも部分的に第1の伝動プーリの外周を囲むように設けられた側壁をさらに含み、側壁の第1の伝動プーリの外周を囲む部分にシャッターが接合され、上記第1の伝動プーリが基板と、シャッターと、側壁と、第2の伝動プーリとで囲まれた取付室に収容されている。これにより、第1の伝動プーリが上記の基板、シャッター板、側壁及び第2の伝動プーリに囲まれており、外部の雑物が上記取付室に入って第1の伝動プーリに絡みつくことは極めて困難となるので、雑物が直接絡みつくことで駆動輪が動かなくなるという技術的問題が回避される。
【図面の簡単な説明】
【0032】
本発明の実施例に係る技術方案をより明確に説明するために、以下では、実施例の説明に必要な図面を簡単に説明するが、以下の説明における図面は本発明のいくつかの実施例にすぎず、当業者にとって創造的な労働を払うことなく、これらの図面に示す構造から他の図面を得ることができることは明らかである。
図1図1は、本発明の一実施例によって提供される距離測定装置の斜視模式図である。
図2図2は、図1の距離測定装置の分解図である。
図3図3は、図2の基台の斜視模式図である。
図4図4は、図2のシャッターの一方向の斜視模式図である。
図5図5は、図2のシャッターの他方向の斜視模式図である。
図6図6は、図2の第2の伝動プーリの一方向の斜視模式図である。
図7図7は、図2の第2の伝動プーリの他方向の斜視模式図である。
図8図8は、本発明の他の実施例によって提供される距離測定装置の斜視模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の理解を容易にするために、図面と具体的な実施例を参照しながら、本発明をより詳細に説明する。なお、要素が他の要素に「固定」/「固着」されるという表現の場合、別の要素上に直接配置されていてもよいし、或いは、その間に介在した要素が一つ又は複数存在していてもよい。ある要素が別の要素に「接続」されるという表現の場合、別の要素上に直接接続されていてもよいし、或いは、その間に介在した要素が一つ又は複数存在していてもよい。本明細書で使用される「垂直な」、「水平な」、「左」、「右」、「内」、「外」という用語及び類似する表現は、説明の目的のためのものにすぎない。
【0034】
別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術的及び科学的用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同様の意味を有している。本発明の明細書で使用される用語は、具体的な実施例を説明する目的のためだけで、本発明を制限するためのものではない。本明細書で使用される用語「及び/又は」は、1つまたは複数の関連する列記された項目の任意、及びすべての組み合わせを含む。
【0035】
さらに、以下に説明する本発明の異なる実施例に係る技術的特徴は、互いに衝突しない限り、互いに結合することができる。
【0036】
本明細書では、前記「取り付け」とは、溶接、ねじ接合、係合、接着等の方式で、ある要素又は装置を特定の位置又は場所に固定又は制限することが含まれ、これらの要素又は装置は、特定の位置又は場所で動かないか、又は限定された範囲内で動くことができ、特定の位置又は場所に固定又は限定された後に取り外し可能又は取り外し不可能であり、本発明の実施例では制限されない。
【0037】
図1及び図2を合わせて参照すると、本発明の一実施例によって提供される、基台100と、シャッター200と、第1の伝動プーリ300と、第2の伝動プーリ400と、連結具500と、駆動装置600とを含む距離測定装置の斜視模式図及び分解図をそれぞれ示す。ここで、基台100は、基板110と、基板110から延出した側壁120とを含む。シャッター200は、基板110と対向して設けられ、基板110の一部をカバーする。第1の伝動プーリ300及び第2の伝動プーリ400は、いずれも基板110に回転可能に取り付けられ、且ついずれも基板110のシャッター200に近い端に位置している。連結具500は、第1の伝動プーリ300と第2の伝動プーリ400の両方に巻き付けられ、第1の伝動プーリ300が回転すると、第2の伝動プーリ400を回転させるためのものである。駆動装置600は、第1の伝動プーリ300に接続され、第1の伝動プーリ300の回転を駆動するためのものである。上記側壁120は、少なくとも部分的に第1の伝動プーリ300の外周を囲むように設けられ、側壁120の第1の伝動プーリ300の外周を囲む部分にシャッター200が接合され、第1の伝動プーリ300が基板110と、シャッター200と、側壁120と、第2の伝動プーリ400とで囲まれた取付室に収容されている。
【0038】
上記基台100については、基台100の斜視模式図を示す図3を参照するとともに、図1図2を結合すると、基台100は、基板110と、側壁120とを含む。本実施例では、側壁120の一端が基板110の縁に垂直に接続され、他端がシャッター200に向かって延在している。側壁120と基板110とで囲まれた上述した第1の伝動プーリ300及び第2の伝動プーリ400を収容するための収容溝を形成しており、すなわち、側壁120は、第1の伝動プーリ300及び第2の伝動プーリ400の外周を囲むように設けられている。
【0039】
上記シャッター200については、シャッター200の二つの方向の斜視模式図をそれぞれ示す図4図5を参照するとともに、図1図3を結合すると、シャッター200は、全体として板状の構造であり、上記基板110と対向して設けられ、基板110の一部をカバーする。シャッター200は、全体が上述した収容溝に収容され、側壁120の第1の伝動プーリ300の外周を囲む部分と相互に接合している。第1の伝動プーリ300と平行に第2の伝動プーリ400に向かう方向に沿って、シャッター200の一端が上記第1の伝動プーリ300を覆い、他端が第2の伝動プーリ400に向かって第2の伝動プーリ400の縁まで延びており、また、上述の第1の伝動プーリ300と平行に第2の伝動プーリ400に向かう方向において、シャッター200の第2の伝動プーリ400に近い端の形状が、第2の伝動プーリ400の外形に適合することで、第1の伝動プーリ300が基板110と、シャッター200と、側壁120と、第2の伝動プーリ400とで囲まれた上述した取付室に収容されている。
【0040】
上記基台100は、シャッター200が上記収容溝に入り込みすぎてシャッター200と第1の伝動プーリ300との干渉が生じるのを避けるように、基板110及びシャッター200の間に設けられた少なくとも一つの位置制限リブ130をさらに備える。具体的には、図3を参照すると、位置制限リブ130の一端が基板110に接続され、他端がシャッター200に向かって延在しており、基板110がシャッター200に向かう方向において、位置制限リブ130の基板110から離れた端と基板110との間の距離は、第1伝動プーリ300の基板110から離れた端と基板との間の距離よりも大きい。シャッター200は、上述した少なくとも一つの位置制限リブ130に載置され、且つ基板110に固定的に接続されており、位置制限リブ130の基板110から離れた端がシャッター200に当接して、位置制限リブ130がシャッター200を強固に支持するようになっている。本発明の他の実施例では、位置制限リブは、一端がシャッターに接続され、他端が基板に向かって延びて基板に当接して、シャッターに対する支持を提供するものであってもよく、つまり、位置制限リブの一端を基板及びシャッターの一方に固定し、位置制限リブの他端を基板及びシャッターの他方に当接するようにしてもよいことが理解される。
【0041】
本実施例では、シャッター200は、基台100の基板110に係合固定されている。具体的には、シャッター200の基板110に近い端には、接続部211と係止部212とを含むフック210が設けられている。ここで、接続部211は、一端が上記シャッター200に接続され、他端が基板110に向かって延在しており、係止部212は、接続部211のシャッター200から離れた端に設けられ、基板110におけるフック210に対応する箇所に設けられた貫通溝を通って基板110のシャッター200から離れた面に当接することで、シャッター200と基板110とが固定的に接続されている。本発明の他の実施例では、フックは基板110に設けられたものであってもよく、それに応じて、シャッター200にはフックに対応する位置に貫通溝が設けられ、このフックの係止部がシャッターにおける貫通溝を通って、シャッター200の基板110から離れた面に当接して固定されていることが理解される。本発明の他の実施例では、シャッター200と基台100とは、ネジ接続のような係合以外の他の手段で固定的に接続されていることもできるが、ここでは一つずつ限定されないことを理解されたい。
【0042】
さらに、取り付け時のシャッター200の位置決め取り付けを容易にするために、シャッター200は、上記側壁120との接合箇所に少なくとも一つの溝220が設けられ、それに応じて、側壁120には、溝220に適合する突起140が設けられ、この突起140が上記溝220に挿入されている。上記の突起140と溝220の嵌合により、シャッター200の位置決め取り付けを容易にするだけでなく、シャッター200が基板110に平行な平面内で摺動することを回避できる。本発明の他の実施例では、溝が側壁120に設けられていてもよく、それに応じて、突起がシャッターに設けられており、シャッター200及び基台100は、この溝及び突起によって、位置決め取り付けと、基板110に平行な平面への位置規制とを可能にすることが理解される。
【0043】
シャッター200が各位置規制リブ130に載置されたときに基板110に平行な平面内で摺動することをさらに回避するために、当該距離測定装置は、位置決めリブ150をさらに備える。位置決めリブ150は、一端が基板110のシャッター200に近い端に固定されており、他端がシャッター200に向かって延在している。シャッター200には、位置決めリブ150に対応する箇所に位置決めリブ150に適合する位置決め溝230が設けられており、位置決めリブ150が位置決め溝230に挿入され、側壁120と協働して基板110に平行な平面内でのシャッター200の動きを阻止する。本実施例では、位置決めリブ150は、基板110の平面上でストライプ状に延びるものであって、第1の伝動プーリ300と第2の伝動プーリ400との間に設けられ、第1の伝動プーリ300と第2の伝動プーリ400とを離間しており、位置決めリブ150の両端がいずれも側壁に対して一定の隙間を有し、連結具500は、上記隙間を通って第1の伝動プーリ300及び第2の伝動プーリ400に一体的に巻き付けられることが可能である。位置決めリブ150に対応し且つ第1の伝動プーリ300と平行に第2の伝動プーリ400に向かう方向に沿ってシャッター200を貫通するように延びている位置決め溝230は、シャッター200の第2の伝動プーリ400に近い端に二つの翼部240を形成する。位置決めリブ150が上記位置決め溝230に挿入され、位置決め溝230の第2伝動プーリ400から離れた壁部に当接し、さらに上記の第1伝動プーリ300の外周を囲む部分と協働することで、両者で囲まれた輪郭の間にシャッター板を拘束して、基板110に平行な平面内でのシャッター板200の動きを阻止する。
【0044】
上記第1の伝動プーリ300、第2の伝動プーリ400及び連結具500については、図2を参照すると、第1の伝動プーリ300及び第2の伝動プーリ400は、いずれも基台100に回動可能に取り付けられており、連結具500は、全体として閉鎖されたストライプ状の構造であり、第1の伝動プーリ300及び第2の伝動プーリ400の両方に巻き付けられており、第1の伝動プーリ300の回転と同時に第2の伝動プーリ400を回転させることができる。第1の伝動プーリ300、第2の伝動プーリ400及び連結具500は、いずれも上記収容溝に収容されており、すなわち、第1の伝動プーリ300、第2の伝動プーリ400及び連結具500は、いずれも基板110のシャッター200に近い端に位置している。本実施例では、第1の伝動プーリ300は、基台100に固定された駆動装置600の出力端を介して基台100に間接的に回動可能に取り付けられた第1のベルトプーリであり、第2の伝動プーリ400は、ベアリング410を介して基台100に回転可能に取り付けられた第2のベルトプーリであり、第2の伝動プーリ400の基板110から離れた端にレンズ、レーザ発生器、回路基板等の測距デバイスと、上記測距デバイスをカバーするカバー420とが取り付けられており、連結具500はベルトである。なお、第2の伝動プーリ400と、上述の基板110、側壁120及びシャッター200とで囲まれた上述の取付室を形成することができるように、第2の伝動プーリ400の基板110から離れた端面と基板110との間の距離が、第1の伝動プーリ300の基板110から離れた端と基板110との間の距離よりも大きい。本実施例に係る第1の伝動プーリ300と第2の伝動プーリ400はベルトプーリであり、連結具500はベルトであるが、本発明はこれに限定されず、例えば、本発明の他のいくつかの実施例では、第1の伝動プーリ300は第1のチェーンプーリであってもよく、それに応じて、第2の伝動プーリ400は第2のチェーンプーリであり、連結具500は第1のチェーンプーリ及び第2のチェーンプーリに巻き付けられているチェーンであることが理解される。
【0045】
さらに、第2伝達ホイール400とシャッター200との間の隙間、及び、第2の伝動プーリ400と側壁120との間の隙間から外部の雑物が上記収容溝に入って、さらに第1の伝動プーリ300、第2の伝動プーリ400及び連結具500の少なくとも一つに絡みついて、第1の伝動プーリ300及び/又は第2の伝動プーリ400が動かなくなることを避けるために、この距離測定装置は、取付板430をさらに備えるが、具体的には図6及び図7を参照されたい。第2の伝動プーリ400の基板110から離れた端が上記収容溝から突出しており、取付板430が、全体として扁平な円柱形の板状構造であり、第2の伝動プーリ400の基板110から離れた端に固定され、且つ第2の伝動プーリ400とシャッター200との間の隙間及び第2の伝動プーリ400と側壁120との間の隙間を全体的に覆っており、この取付板430と、上記シャッター200、上記側壁120及び基板110とで囲まれた全体的に第1の伝動プーリ300、第2の伝動プーリ400及び連結具500を囲んでいる伝動空間を形成することで、外部の雑物がこの伝動空間に入ることは極めて困難となる。上記距離測定装置及びカバー420などの構造は、いずれも取付板430の基板110から離れた端に取り付けられている。
【0046】
上記の駆動装置600については、引き続き図2を参照すると、この駆動装置600は、出力端が第1の伝動プーリ300に接続され、第1の伝動プーリ300の回転を駆動するためのものである。本実施例では、駆動装置600はモータであり、このモータの本体が基板110のシャッター200から離れた面に固定され、モータの出力端が基板110を通って上記取付室に入り込んで第1の伝動プーリ300に接続されており、すなわち、第1の伝動プーリ300が駆動装置600を介して基台100に間接的に回動可能に取り付けられているが、本発明の他の実施例では、第1の伝動プーリ300が基台100に直接回転可能に取り付けられていてもよいことが理解される。なお、駆動装置600は、回転シリンダのような、第1の伝動プーリ300の回転を駆動するために回転出力を可能にする他の任意の機構であってもよいが、ここでは詳しく説明しない。
【0047】
本発明の実施例によって提供される距離測定装置は、基台100と、シャッター200と、第1の伝動プーリ300と、第2の伝動プーリ400と、連結具500と、駆動装置600とを備える。ここで、基台100は、シャッター200と対向して設けられた基板110を含み、且つシャッター200が基板110の一部をカバーする。第1の伝動プーリ300及び第2の伝動プーリ400は、いずれも基板110のシャッター200に近い側に回転可能に取り付けられ、連結具500は、第1の伝動プーリ300及び第2の伝動プーリ400に巻き付けられている。駆動装置600は、第1の伝動プーリ300に接続され、第1の伝動プーリ300の回転を駆動するためのものであり、すなわち、第1の伝動プーリ300は駆動プーリである。基台100は、少なくとも部分的に第1の伝動プーリ300の外周を囲むように設けられた側壁120をさらに含み、側壁120の第1の伝動プーリ300の外周を囲む部分にシャッター200が接合され、基板110、シャッター200及び側壁120が共同して第1の伝動プーリ300を囲んでいるとともに、基板110と、シャッター200と、側壁120と、第2の伝動プーリ400とで囲まれた全体的に第1の伝動プーリ300を囲んでいる取付室を形成する。これにより、外部の雑物が上記取付室に入って第1の伝動プーリに絡みつくことは極めて困難となるので、雑物が直接絡みつくことで駆動輪が動かなくなるという技術的問題が回避される。
【0048】
それに、第2の伝動プーリ400の基板110から離れた端には、上記シャッター200、上記側壁120及び上記基板110とで囲まれた全体的に第1の伝動プーリ300、第2の伝動プーリ400及び連結具500を囲んでいる伝動空間を形成する取付板430がさらに設けられており、これにより、外部の雑物がこの伝動空間に入ることは極めて困難となるので、外部の雑物が第2の伝動プーリ400や連結具500に絡みつくことで伝動プーリが動かなくなるという危険性が排除される。
【0049】
本実施例では、側壁120が基板110と一体的に設けられているが、本発明はこれに限定されず、本発明の他の実施例では、側壁120は、シャッター200と一体的に設けられ、シャッター200から基板110まで延在しているものであってもよく、この場合にも、基台100は、基板110と、基板110からシャッター200まで延在する側壁とを含むことが理解されるべきである。
【0050】
本発明の別の実施例によって提供される距離測定装置700を示す図8を参照するとともに、図1から図7を結合すると、この距離測定装置700は、主に以下の点で第1の実施例に係る距離測定装置と異なる。
【0051】
第1の実施例に係る距離測定装置のシャッター200には、溝220が設けられ、側壁120には、相応して溝220に適合する突起140が設けられており、シャッター200及び基台100は、この溝220及び突起140によって位置決めが実現され、シャッター200と基台100とは係止接続によって固定されている。
【0052】
一方、第2の実施例の距離測定装置700は、基台710と、シャッター720とを備え、シャッター720には、上記溝が設けられておらず、基台710には、相応して上記突起も設けられておらず、シャッター720は、位置決めリブ713と第1の伝動プーリ300の外周を囲むように設けられた側壁712とが協働することで基板711に平行な平面内での位置決めを実現するものであり、また、シャッター720と基台710とは、ねじ止め具721によって固定的に接続されており、具体的には、位置制限リブにねじ孔が設けられ、シャッター720のこのねじ孔に対応する箇所に貫通孔が設けられており、ねじ止め具721がこの貫通孔を通って上記ねじ孔に入り込んで基板711に接続されることで、シャッター720を基台710に固定するようになる。
【0053】
第2の伝動プーリがベアリングを介して基台710に回動可能に取り付けられ、組立工程においてシャッター720よりも先に取り付けられることが多いので、シャッター720の取り付け時には、まずシャッター720の二つの翼部を取付板の下に斜めに挿入し、その後、各位置制限リブに水平に載置されるように回動するが、この過程において、第1の実施例における溝や突起の設置により、シャッターと基台との間に干渉が生じやすく、シャッターの着脱に一定の困難性をもたらす。したがって、第2の実施例におけるシャッター720の取り付け時には、二つの翼部が取付板の下に入り込むように傾斜させた後、シャッター720をその位置決め溝が位置決めリブに嵌合するまで回転させるとともに、シャッター720の側部を側壁712の第1の伝動プーリの外周を囲む部分に接合させ、シャッター720を各位置制限リブに載置させればよい。そのため、第2の実施例によって提供される距離測定装置は、シャッター720の着脱をより容易にして、作業者がシャッター720を組み立てる際の効率と体験を向上させるのに有利である。また、ねじ止め具721による固定堅牢度は、係止接続よりも優れている。
【0054】
本発明は、第1の実施例に係る距離測定装置とある程度類似している別の距離測定装置を、同一の発明の思想に基づいて提供するものであり、以下でも、図1図7を参照してこの距離測定装置の具体的な構成について説明する。
【0055】
まず、図1図2を合わせて参照すると、この距離測定装置は、基台100と、シャッター200と、伝動部材(図示せず)と、距離を測定するための測距デバイスとを備える。ここで、基台100は、基板110と、基板110から延出した側壁120とを含む。シャッター200は、基板110と対向して設けられ、基板110の一部をカバーする。伝動部材は、基板110に回転可能に取り付けられ、且つ基板110のシャッター200に近い端に位置し、外部の駆動装置の駆動によって基板に対して回転可能な第1の伝動プーリ300を含む。上記側壁120は、少なくとも部分的に第1の伝動プーリ300の外周を囲むように設けられ、側壁120の第1の伝動プーリ300の外周を囲む部分にシャッター200が接合され、基板110、シャッター200及び側壁120が共同して第1の伝動プーリ300を囲んでいる。測距デバイス(図示せず)は、上記伝動部材に取り付けられ、伝動部材の駆動によって基板110に平行な平面内で360度回転することで測距動作を完了することができる。
【0056】
上記基台100については、基台100の斜視模式図を示す図3を参照するとともに、図1図2を結合すると、基台100は、基板110と、側壁120とを含む。本実施例では、側壁120の一端が基板110の縁に垂直に接続され、他端がシャッター200に向かって延在している。側壁120と基板110とで囲まれた上述した伝動部材を収容するための収容溝を形成しており、すなわち、側壁120は、伝動部材の外周を囲むように設けられている。
【0057】
上記シャッター200については、シャッター200の二つの方向の斜視模式図をそれぞれ示す図4図5を参照するとともに、図1図3を結合すると、シャッター200は、全体として板状の構造であり、上記基板110と対向して設けられ、一部の基板110をカバーする。シャッター200は、全体が上述した収容溝に収容され、側壁120の第1の伝動プーリ300の外周を囲む部分と相互に接合している。
【0058】
上記基台100は、シャッター200が上記収容溝に入り込みすぎてシャッター200と第1の伝動プーリ300との干渉が生じるのを避けるように、基板110及びシャッター200の間に設けられた少なくとも一つの位置制限リブ130をさらに備える。具体的には、図3を参照すると、位置制限リブ130の一端が基板110に接続され、他端がシャッター200に向かって延在しており、基板110がシャッター200に向かう方向において、位置制限リブ130の基板110から離れた端と基板110との間の距離は、第1伝動プーリ300の基板110から離れた端と基板との間の距離よりも大きい。シャッター200は、上述した少なくとも一つの位置制限リブ130に載置され、且つ基板110に固定的に接続されており、位置制限リブ130の基板110から離れた端がシャッター200に当接して、位置制限リブ130がシャッター200を強固に支持するようになっている。本発明の他の実施例では、位置制限リブは、一端がシャッターに接続され、他端が基板に向かって延びて基板に当接して、シャッターに対する支持を提供するものであってもよく、つまり、位置制限リブの一端を基板及びシャッターの一方に固定し、位置制限リブの他端を基板及びシャッターの他方に当接するようにしてもよいことが理解される。
【0059】
本実施例では、シャッター200は、基台100の基板110に係合固定されている。具体的には、シャッター200の基板110に近い端には、接続部211と係止部212とを含むフック210が設けられている。ここで、接続部211は、一端が上記シャッター200に接続され、他端が基板110に向かって延在しており、係止部212は、接続部211のシャッター200から離れた端に設けられ、基板110におけるフック210に対応する箇所に設けられた貫通溝を通って基板110のシャッター200から離れた面に当接することで、シャッター200と基板110とが固定的に接続されている。本発明の他の実施例では、フックは基板110に設けられたものであってもよく、それに応じて、シャッター200にはフックに対応する位置に貫通溝が設けられ、このフックの係止部がシャッターにおける貫通溝を通って、シャッター200の基板110から離れた面に当接して固定されていることが理解される。本発明の他の実施例では、シャッター200と基台100とは、ネジ接続のような係合以外の他の手段で固定的に接続されていることもできるが、ここでは一つずつ限定されないことを理解されたい。
【0060】
任意的に、取り付け時のシャッター200の位置決め取り付けを容易にするために、シャッター200は、上記側壁120との接合箇所に少なくとも一つの溝220が設けられ、それに応じて、側壁120には、溝220に適合する突起140が設けられ、この突起140が上記溝220に挿入されている。上記の突起140と溝220の嵌合により、シャッター200の位置決め取り付けを容易にするだけでなく、シャッター200が基板110に平行な平面内で摺動することを回避できる。本発明の他の実施例では、溝が側壁120に設けられていてもよく、それに応じて、突起がシャッターに設けられており、シャッター200及び基台100は、この溝及び突起によって、位置決め取り付けと、基板110に平行な平面への位置規制とを可能にすることが理解される。
【0061】
シャッター200が各位置規制リブ130に載置されたときに基板110に平行な平面内で摺動することを回避するために、当該距離測定装置は、位置決めリブ150をさらに備える。位置決めリブ150は、一端が基板110のシャッター200に近い端に固定されており、他端がシャッター200に向かって延在している。シャッター200には、位置決めリブ150に対応する箇所に位置決めリブ150に適合する位置決め溝230が設けられており、位置決めリブ150が位置決め溝230に挿入され、側壁120と協働して基板110に平行な平面内でのシャッター200の動きを阻止する。本実施例では、位置決めリブ150は、基板110の平面上でストライプ状に延びるものであって、第1の伝動プーリ300と第2の伝動プーリ400との間に設けられ、第1の伝動プーリ300と第2の伝動プーリ400とを離間しており、位置決めリブ150の両端がいずれも側壁に対して一定の隙間を有し、連結具500は、上記隙間を通って第1の伝動プーリ300及び第2の伝動プーリ400に一体的に巻き付けられることが可能である。位置決めリブ150に対応し且つ第1の伝動プーリ300と平行に第2の伝動プーリ400に向かう方向に沿ってシャッター200を貫通するように延びている位置決め溝230は、シャッター200の第2の伝動プーリ400に近い端に二つの翼部240を形成する。位置決めリブ150が上記位置決め溝230に挿入され、位置決め溝230の第2伝動プーリ400から離れた壁部に当接し、さらに上記の第1伝動プーリ300の外周を囲む部分と協働することで、両者で囲まれた輪郭の間にシャッター板を拘束して、基板110に平行な平面内でのシャッター板200の動きを阻止する。
【0062】
上記伝動部材については、図2を参照すると、基板110、シャッター200及び側壁120に全体的に囲まれた第1の伝動プーリ300を含む。上記測距デバイスは、第1の伝動プーリ300に取り付けられ、且つ、この測距デバイスは、少なくとも部分的にシャッター200の基板110から離れた側に位置している。本実施例では、この測距デバイスは、レンズ、レーザ発生器、回路基板などの要素が含まれ、当該距離測定装置の測距プロセスを実現するために、測距デバイスが第1の伝動プーリ300の回転に伴って周方向に回転することができる。
【0063】
任意的に、外部の駆動装置に直接接続された第1の伝動プーリ300として、その回転速度が比較的速いので、当該距離測定装置の測距プロセスがスムーズでないことを考慮して、伝動部材は、この欠点を克服するために、第2の伝動プーリ400と連結具500とをさらに含む。第2の伝動プーリ400は、基台100に回転可能に取り付け、且つ基板のシャッター200に近い側に位置し、その径方向寸法が第1の伝動プーリ300の径方向寸法よりも大きく、上記測距デバイスは、第2の伝動プーリ400の基板110から離れた端に取り付けられ、カバー420によって閉鎖保護されている。第1の伝動プーリ300と平行に第2の伝動プーリ400に向かう方向に沿って、シャッター200の一端が上記第1の伝動プーリ300を覆い、他端が第2の伝動プーリ400に向かって第2の伝動プーリ400の縁まで延びており、また、上述の第1の伝動プーリ300と平行に第2の伝動プーリ400に向かう方向において、シャッター200の第2の伝動プーリ400に近い端の形状が、第2の伝動プーリ400の外形に適合することで、第1の伝動プーリ300が基板110と、シャッター200と、側壁120と、第2の伝動プーリ400とで囲まれた取付室に収容されている。連結具500は、全体として閉鎖されたストライプ状の構造であり、第1の伝動プーリ300と第2の伝動プーリ400の両方に巻き付けられ、第1の伝動プーリ300の回転と同時に、第2の伝動プーリ400を回転させることができる。第2の伝動プーリ400及び連結具500は、いずれも上記収容溝に収容されている。本実施例では、第1の伝動プーリ300は、第1のベルトプーリであり、第2の伝動プーリ400は、ベアリング410を介して基台100に回転可能に取り付けられた第2のベルトプーリであり、連結具500はベルトであり、無端閉鎖状で第1のベルトプーリ及び第2のベルトプーリに巻き付けられている。なお、第2の伝動プーリ400と、上述の基板110、側壁120及びシャッター200とで囲まれた上述の取付室を形成することができるように、第2の伝動プーリ400の基板110から離れた端面と基板110との間の距離が、第1の伝動プーリ300の基板110から離れた端と基板110との間の距離よりも大きい。本実施例に係る第1の伝動プーリ300と第2の伝動プーリ400はベルトプーリであり、連結具500はベルトであるが、本発明はこれに限定されず、例えば、本発明の他のいくつかの実施例では、第1の伝動プーリ300は第1のチェーンプーリであってもよく、それに応じて、第2の伝動プーリ400は第2のチェーンプーリであり、連結具500は第1のチェーンプーリ及び第2のチェーンプーリに巻き付けられているチェーンであることが理解される。
【0064】
任意的に、第2伝達ホイール400とシャッター200との間の隙間、及び、第2の伝動プーリ400と側壁120との間の隙間から外部の雑物が上記収容溝に入って、さらに第1の伝動プーリ300、第2の伝動プーリ400及び連結具500の少なくとも一つに絡みついて、第1の伝動プーリ300及び/又は第2の伝動プーリ400が動かなくなることを避けるために、この距離測定装置は、取付板430をさらに備えるが、具体的には図6及び図7を参照されたい。第2の伝動プーリ400の基板110から離れた端が上記収容溝から突出しており、取付板430が、全体として扁平な円柱形の板状構造であり、第2の伝動プーリ400の基板110から離れた端に固定され、且つ第2の伝動プーリ400とシャッター200との間の隙間及び第2の伝動プーリ400と側壁120との間の隙間を全体的に覆っており、この取付板430と、上記シャッター200、上記側壁120及び基板110とで囲まれた全体的に第1の伝動プーリ300、第2の伝動プーリ400及び連結具500を囲んでいる伝動空間を形成することで、外部の雑物がこの伝動空間に入ることは極めて困難となる。上記距離測定装置及びカバー420などの構造は、いずれも取付板430の基板110から離れた端に取り付けられている。
【0065】
本発明の実施例によって提供される距離測定装置は、基台100と、シャッター200と、伝動部材とを備える。ここで、基台100は、シャッター200と対向して設けられた基板110を含み、且つシャッター200が一部の基板110をカバーする。伝動部材は、前記基板に回動可能に取り付けられた第1の伝動プーリ300を含み、第1の伝動プーリ300は、外部の駆動装置によって駆動されて回動可能で、測距デバイスを回動させる駆動プーリである。基台100は、少なくとも部分的に第1の伝動プーリ300の外周を囲むように設けられた側壁120をさらに含み、側壁120の第1の伝動プーリ300の外周を囲む部分にシャッター200が接合され、基板110、シャッター200及び側壁120が共同して第1の伝動プーリ300を囲んでいる。これにより、外部の雑物が上記基板110、シャッター200及び側壁120で囲まれた空間に入って第1の伝動プーリ300に絡みつくことは極めて困難となるので、雑物が直接絡みつくことで駆動輪が動かなくなるという技術的問題が回避される。
【0066】
本実施例では、側壁120が基板110と一体的に設けられているが、本発明はこれに限定されず、本発明の他の実施例では、側壁120は、シャッター200と一体的に設けられ、シャッター200から基板110まで延在しているものであってもよく、この場合にも、基台100は、基板110と、基板110からシャッター200まで延在する側壁とを含むことが理解されるべきである。
【0067】
それに、本実施例によって提供される距離測定装置の基礎において、シャッター200が溝を介して側壁120に位置決められるのではなく、基板110における位置決めリブと、第1の伝動プーリの外周を囲むように設けられた側壁とが協働することでシャッター200の基板110に平行な平面内での位置決めを実現するように、シャッター200を改良してもよいし、シャッター200と基台100とがネジ止め具によって固定されていてもよいし、具体的な改良態様は、図8に提供される距離測定装置700と類似しているので、ここでは説明を省略する。
【0068】
本発明は、上記のいずれかの実施例によって提供される距離測定装置を備える床掃除ロボットを、同一の発明の思想に基づいてさらに提供する。したがって、この床掃除ロボットは、雑物が直接絡みつくことで距離測定装置の駆動プーリが動かなくなるという弊害を効果的に回避することができる。
【0069】
最後に、以上の実施例は、本発明の技術方案を説明するためにのみ使用され、それらに限定されるものではないことを注意されたく、本発明の構想では、以上の実施例又は異なる実施例の技術的特徴を組み合わせることもでき、ステップは、任意の順序で実施することができ、また、簡略化のために詳細には提供されていないが、上記のような本発明の異なる態様の他の多くの変更が存在しており、前述の実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、前述の各実施例に記載された技術方案を補正したり、その一部の技術的特徴を同等的に置き換えたりすることが依然として可能であり、これらの補正又は置換は、相当する技術方案の本質を本発明の各実施例の技術方案の範囲から逸脱させるものではないことは、当業者であれば理解されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】