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特表2022-517770無線装置と複数のネットワークノードとの間での多地点通信のための方法、関連の無線装置及び関連のネットワークノード
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-10
(54)【発明の名称】無線装置と複数のネットワークノードとの間での多地点通信のための方法、関連の無線装置及び関連のネットワークノード
(51)【国際特許分類】
   H04W 88/06 20090101AFI20220303BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220303BHJP
   H04W 28/18 20090101ALI20220303BHJP
   H04W 72/12 20090101ALI20220303BHJP
   H04W 4/00 20180101ALI20220303BHJP
【FI】
H04W88/06
H04W72/04 131
H04W28/18
H04W72/12
H04W4/00 111
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021539846
(86)(22)【出願日】2019-12-12
(85)【翻訳文提出日】2021-09-03
(86)【国際出願番号】 SE2019051271
(87)【国際公開番号】W WO2020149775
(87)【国際公開日】2020-07-23
(31)【優先権主張番号】1950050-3
(32)【優先日】2019-01-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】メルクヴィスト,アンデシュ
(72)【発明者】
【氏名】アルナス,スヴァンテ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA14
5K067CC04
5K067DD34
5K067EE04
5K067EE10
5K067EE24
(57)【要約】
本開示は、無線装置と複数のネットワークにおける複数のネットワークノードとの間の多地点通信のために無線装置で実行される方法を提供し、複数のネットワークノードは、第1のネットワークの第1のネットワークノード及び第2のネットワークの第2のネットワークノードを含む。当該無線装置は、第1のネットワークノード及び第2のネットワークノードと通信するように構成された単一の無線トランシーバを備えた無線インターフェースを具備する。この方法は、第1のネットワークノードとの第1の通信を示す第1の時間パターンパラメータと、第2のネットワークノードとの第2の通信を示す第2の時間パターンパラメータとを決定することを含む。この方法は、単一の無線トランシーバを介して、第1の通信が第1の時間パターンパラメータに基づいてスケジュールされることを、第1のネットワークノードに対して要求することを含む。この方法は、単一の無線トランシーバを介して、第2の通信が第2の時間パターンパラメータに基づいてスケジュールされることを、第2のネットワークノードに対して要求することを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線装置と複数のネットワークにおける複数のネットワークノードとの間の多地点通信のために無線装置によって実行される方法であって、前記複数のネットワークノードは、第1のネットワークの第1のネットワークノード及び第2のネットワークの第2のネットワークノードを含み、前記無線装置は前記第1のネットワークノード及び前記第2のネットワークノードと通信するように構成された単一の無線トランシーバを備えた無線インターフェースを具備する前記方法において、
‐前記第1のネットワークノードとの第1の通信を示す第1の時間パターンパラメータ、及び前記第2のネットワークノードとの第2の通信を示す第2の時間パターンパラメータを決定すること(S102)と、
‐単一の無線トランシーバを介して、前記第1の通信が前記第1の時間パターンパラメータに基づいてスケジュールされることを前記第1のネットワークノードに要求すること(S104)と、
‐単一の無線トランシーバを介して、前記第2の通信が前記第2の時間パターンパラメータに基づいてスケジュールされることを前記第2のネットワークノードに要求すること(S106)とを含む方法。
【請求項2】
前記第1の時間パターンパラメータに基づいて前記第1の通信がスケジュールされることを前記第1のネットワークノードに要求すること(S104)は、
‐前記第1の時間パターンパラメータを含む第1の要求を生成すること(S104A)と、
‐前記単一の無線トランシーバを介して、前記第1の要求を前記第1のネットワークノードに送信すること(S104B)とを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2の時間パターンパラメータに基づいて前記第2の通信がスケジュールされることを前記第2のネットワークノードに要求すること(S106)は、
‐前記第2の時間パターンパラメータを含む第2の要求を生成すること(S106A)と、
‐前記単一の無線トランシーバを介して、前記第2の要求を前記第2のネットワークノードに送信すること(S106B)とを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のネットワークノードとの前記第1の通信を示す前記第1の時間パターンパラメータを決定すること(S102)は、前記第1の通信のサービスタイプに基づいて実行される(S102A)、請求項1~3のいずれか1つに記載の方法。
【請求項5】
前記第2のネットワークノードとの前記第2の通信を示す前記第2の時間パターンパラメータを決定すること(S102)は、前記第2の通信のサービスタイプに基づいて実行される(S102B)、請求項1~4のいずれか1つに記載の方法。
【請求項6】
前記第1のネットワークノードとの前記第1の通信を示す前記第1の時間パターンパラメータを決定すること(S102)は、前記第1の通信のランダムアクセス制御チャネルRACHパラメータに基づいて実行される(S102C)、請求項1~4のいずれか1つに記載の方法。
【請求項7】
前記第2のネットワークノードとの前記第2の通信を示す前記第2の時間パターンパラメータを決定すること(S102)は、前記第2の通信のランダムアクセス制御チャネルRACHパラメータに基づいて実行される(S102D)、請求項1~4のいずれか1つに記載の方法。
【請求項8】
前記第1のネットワークノードとの前記第1の通信を示す前記第1の時間パターンパラメータを決定すること(S102)は、前記第1の通信のページング機会に基づいて実行される(S102E)、請求項1~7のいずれか1つに記載の方法。
【請求項9】
前記第2のネットワークノードとの前記第2の通信を示す前記第2の時間パターンパラメータを決定すること(S102)は、前記第2の通信のページング機会に基づいて実行される(S102F)、請求項1~8のいずれか1つに記載の方法。
【請求項10】
前記第1の時間パターンパラメータ及び前記第2の時間パターンパラメータを決定すること(S102)は、前記複数のネットワークのうちの1つ又は複数の追加のネットワークに関連した1つ又は複数のパラメータに基づいて、前記第1の時間パターンパラメータ及び/又は前記第2の時間パターンパラメータを決定すること(S102G)を含み、ここでの前記1つ又は複数のパラメータは、対応する追加のネットワークのサービスタイプ、対応する追加のネットワークノードのRACHパラメータ、対応する追加のネットワークノードについての1つ又は複数のページング機会、及びバッファ時間パラメータのうちの1つ又は複数を含む、請求項1~9のいずれか1つに記載の方法。
【請求項11】
ネットワークノードによって実行される方法であって、
‐無線装置から、当該無線装置との通信を示す時間パターンパラメータを含む要求を受信すること(S202)と、
‐前記時間パターンパラメータに基づいて、前記無線装置との通信をスケジューリングすること(S204)とを含む方法。
【請求項12】
前記時間パターンパラメータに基づいて、前記無線装置との通信をスケジューリングすること(S204)は、前記時間パターンパラメータに基づいて、ならびに前記無線装置に関連付けられたページングパラメータ、及び前記無線装置に関連付けられたRACHパラメータのうちの1つ又は複数に基づいて、前記無線装置との通信をスケジューリング(S204A)することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
メモリモジュール(301)、プロセッサモジュール(302)、及び無線トランシーバ(303A)を備えた無線インターフェース(303)を具備する無線装置(300)であって、前記無線装置は、請求項1~10に記載のいずれかの方法を実行するように構成される無線装置。
【請求項14】
メモリモジュール(401)、プロセッサモジュール(402)、及び無線インターフェース(403)を具備するネットワークノード(400)であって、前記ネットワークノードは、請求項11又は12に記載のいずれかの方法を実行するように構成されるネットワークモジュール。
【請求項15】
1つ又は複数のプログラムを格納するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記1つ又は複数のプログラムは、無線装置によって実施されたときに、無線装置に対して請求項1~10に記載のいずれかの方法を実行させる命令を含むコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は無線通信の分野に関する。より具体的に言えば、本開示は、無線装置と複数のネットワークの複数のネットワークノードとの間における多地点通信のための方法、関連の無線装置、及び関連のネットワークノードに関する。
【背景技術】
【0002】
無線装置は、異なる使用事例のために2つの異なるネットワークに接続することを必要とする場合がある。これは、デュアルのサブスクライバーIDモジュール、即ち、SIMについてのサポートを備えた電話の存在及びその市場規模の拡大によって実証されている。
【0003】
第3世代パートナーシッププロジェクトである3GPP標準では、無線装置がネットワークと同期する必要があり、ネットワークのネットワークノードは、送信及びリッスンのための異なるタイムスロットを無線装置に割り当てる。ネットワークノードは、無線装置が何時送信及びリッスンするかを決定する。
【0004】
デュアルSIMを備えた無線装置を使用する場合、無線装置は、異なる期間に第1のオペレータのネットワーク及び第2のオペレータのネットワークに接続できる。ただし、第1のオペレータのネットワークと第2のオペレータのネットワークは同期されていないため、無線装置が第1のオペレータのネットワークのネットワークノードと通信するとき、無線装置は第2のオペレータのネットワークを無視する。第2のオペレータのネットワークには、第1のネットワークとの通信の間、無線装置がカバレッジの外にあるように見る。これは、無線資源の浪費(この例では、第2オペレータのネットワークにおいて)を導く。
【0005】
無線装置と複数のネットワークとの間の多地点通信を改善することが必要とされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする手段】
【0006】
したがって、複数のネットワークとの多地点通信のための3GPP標準の欠点を軽減し、緩和し、及び当該欠点に対処する無線装置、ネットワークノード、及び方法が必要とされている。
【0007】
本開示は、無線装置と複数のネットワークにおける複数のネットワークノードとの間の多地点通信のために、無線装置によって実行される方法を提供し、前記複数のネットワークノードには、第1のネットワークの第1のネットワークノード及び第2のネットワークの第2のネットワークのノードが含まれる。前記無線装置は、前記第1のネットワークノード及び前記第2のネットワークノードと通信するように構成された、単一の無線トランシーバを備えた無線インターフェースを具備する。この方法は、前記第1のネットワークノードとの第1の通信を示す第1の時間パターンパラメータと、前記第2のネットワークノードとの第2の通信を示す第2の時間パターンパラメータとを決定することを含んでいる。この方法は、前記第1の通信が前記第1の時間パターンパラメータに基づいてスケジュールされることを、単一の無線トランシーバを介して、前記第1のネットワークノードに対して要求することを含む。この方法は、前記第2の通信が前記第2の時間パターンパラメータに基づいてスケジュールされることを、単一の無線トランシーバを介して、前記第2のネットワークノードに対して要求することを含む。
【0008】
本開示は、メモリモジュール、プロセッサモジュール、及び無線トランシーバを含む無線インターフェースを備えた無線装置を提供し、この無線装置は、本明細書に開示される方法のいずれかを実行するように構成される。
【0009】
本開示は、1つ又は複数のプログラムを格納するコンピュータ可読記憶媒体を提供し、当該1つ又は複数のプログラムは、無線装置によって実行されたときに、当該無線装置に対して本明細書に開示される方法のいずれかを実行させる命令を含む。
【0010】
1つ又は複数の実施形態に従えば、前記無線装置は、当該無線装置において単一の無線トランシーバを使用する幾つかのネットワークへの通信の改善されたスケジューリングから利益を得ることができ、その結果、前記無線装置は幾つかのネットワークと順次通信できることが本開示の利点である。
【0011】
さらに、本開示は、ネットワークノードによって実行される方法を提供する。この方法は、無線装置から、当該無線装置との通信を示す時間パターンパラメータを含む要求を受信することを含む。この方法は、前記時間パターンパラメータに基づいて当該無線装置との通信をスケジュールすることを含む。
【0012】
本開示は、メモリモジュール、プロセッサモジュール、及び無線インターフェースを含むネットワークノードを提供し、当該ネットワークノードは、本明細書に開示される方法のいずれかを実行するように構成される。
【0013】
本開示は、1つ又は複数のプログラムを格納するコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記1つ又は複数のプログラムは、ネットワークノードによって実行されたときに、当該ネットワークノードに対して、本明細書に開示される方法のいずれかを実行させる命令を含んでいる。
【0014】
さらに、これは有利なことに、前記無線装置の時間パターンのアクティブ期間に一致するように、前記ネットワークノードが、制御プレーン及びユーザプレーンにおいて手順をスケジューリングできるように導くことができる。これはさらに、前記無線装置が別のネットワークの別のネットワークノードとの通信を計画している期間での無線資源の浪費を回避し、それによって、ネットワークノードでの無線資源の最適化を提供し得る。本明細書に開示されるネットワークノードは、有利なことに、前記時間パターンパラメータに従って、前記無線装置へのダウンリンクトラフィックのスケジューリングでき、また前記無線装置がアップリンクトラフィックを送信するための利用可能な資源ブロックをスケジューリングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本開示の上記及び他の特徴及び利点は、添付の図面を参照して以下に述べる例示的な実施形態の詳細な説明によって、当業者に容易に明らかになるであろう。ここで、
【0016】
図1図1は、本開示による例示的ネットワークノード及び例示的無線装置を含む例示的無線通信システムを示す図であり、
図2図2は、本開示による複数のネットワーク由来のネットワークノードとの多地点通信のために、無線装置によって実行される例示的方法を示すフローチャートであり、
図3図3は、本開示による無線通信システムのネットワークノードにより実行される例示的方法を示すフローチャートであり、
図4図4は、本開示による例示的無線装置を示すブロック図であり、
図5図5は、本開示による例示的ネットワークノードを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
様々な例示的実施形態及び詳細を、関連するときには図を参照しながら以下に説明する。図は一定の縮尺で描かれている場合とそうでない場合があり、同様の構造又は機能の要素は、図全体を通して同様の参照番号で表されることに留意すべきである。これらの図は、実施形態の説明を容易にすることのみを意図していることも留意すべきである。それらは、本発明の網羅的な説明として、又は本発明の範囲の制限として意図されたものではない。さらに、例示された実施形態は、示された全ての特徴又は利点を有する必要はない。特定の実施形態に関連して説明される態様又は利点は、必ずしもその実施形態に限定されるものではなく、そのように図示されていない場合、又はそのように明示的に説明されていない場合でも、他の任意の実施形態において実施することができる。
【0018】
単一のトランシーバ及びデュアルSIMを備えた無線装置を使用する場合、当該無線装置は、異なる期間に第1のネットワーク及び第2のネットワークと接続することがでる。しかし、第1のネットワークと第2のネットワークが同期されていないため、当該無線装置が送信又はリッスンするように各ネットワークでスケジュールされたタイムスロットは、最適ではない可能性がある。
【0019】
3GPP標準では、無線装置がネットワークノードに送信できるようになったときに、当該無線装置が当該ネットワークノードに通知することはできない。例えば、既存の「デュアルSIM、シングル無線」製品は、一度に1つのネットワークとのみアクティブに通信できる。このネットワークは「デュアルSIM対応」ではないため、無線装置が第1のネットワークに対して、当該無線装置が一定期間は第2のネットワークとアクティブに通信する計画である旨を通知する方法は存在しない。第1のネットワークの観点からは、そのカバレッジから当該無線装置が外れたかのように、当該無線装置は消え失せる。第1のネットワークは、前記無線装置が最後に表示されたセルにおいて、及び隣接するセルにおいて、前記無線装置を不必要にページングして無線リソースを浪費し、最後には長時間の後に当該無線装置の登録を解除することになる。
【0020】
本開示は、1つ又は複数の実施形態において、本明細書で言及する3GPP標準の欠点に対処することを提案する。
【0021】
図は、明確化のために概略的で且つ簡略化されており、本発明の理解に不可欠な詳細を示しているに過ぎず、他の詳細は省略されている。全体を通して、同一又は対応する部品に同じ参照番号が使用される。
【0022】
図1は、例示的な無線通信システム1を示す図であり、本開示に従って、第1のネットワークの例示的な第1のネットワークノード400、第2のネットワークの例示的な第2のネットワークノード400A、及び例示的な無線装置300を具備する。第1のネットワークノードは、第2のネットワークノードとは異なる場合がある。例えば、第1のネットワークは、第2のネットワークを制御する第2のオペレータとは異なる第1のオペレータによって制御される可能性がある。
【0023】
本明細書で詳細に論じるように、本開示は、セルラーシステム、例えばセルラーシステムを含む無線通信システム1、例えば3GPP無線通信システムに関する。無線通信システム1は、無線装置300、第1のネットワークノード400、第2のネットワークノード400A、及び任意に第3のネットワークの第3のネットワークノード400Bを具備する。第3のネットワークは、第1のネットワーク及び/又は第2のネットワークとは異なる場合がある。例えば、第3のネットワークは、第1及び/又は第2のネットワークをそれぞれ制御する第1及び/又は第2のオペレータとは異なった、第3のオペレータによって制御され得る。
【0024】
本明細書に開示されるネットワークノード(例えば、第1のネットワークノード、及び/又は第2のネットワークノード)は、基地局などの無線アクセスネットワークで動作する無線アクセスネットワークノード、及び/又は進化したノードB、eNB、gNBを言う。
【0025】
本明細書に開示される通信システム1は、1以上の無線装置300及び/又は複数のネットワークノード400、400A、400B、例えば基地局、eNB、gNB及び/又はアクセスポイントの1つ以上を含むことができ、ここでの各ネットワークノードは異なるネットワークに属することができる。
【0026】
無線装置は、モバイル装置及び/又はユーザ機器、UEを含み得る。
【0027】
無線装置300は、無線リンク(又は無線アクセスリンク)10を介して、第1のネットワークノード400と通信するように構成される。無線装置300は、無線リンク(又は無線アクセスリンク)10Aを介して、第2のネットワークノード400Aと通信するように構成される。無線装置300は、無線リンク(又は無線アクセスリンク)10Bを介して、第3のネットワークノード400Bと通信するように構成され得る。
【0028】
無線装置300は、無線リンク(又は無線アクセスリンク)10を介して、第1のネットワークノード400との、1つ又は複数の第1の通信を実行するように構成される。無線装置300は、無線リンク(又は無線アクセスリンク)10Aを介して、第2のネットワークノード400Aとの、1つ又は複数の第2の通信を実行するように構成される。無線装置300は、無線リンク(又は無線アクセスリンク)10Bを介して、第3のネットワークノード400Bとの、1つ又は複数の第3の通信を実行するように構成され得る。
【0029】
無線装置300は、第1のネットワークとの第1のサブスクリプションに従って、第1の通信を実行するように構成される。無線装置300は、第2のネットワークとの第2のサブスクリプションに従って、第2の通信を実行するように構成される。無線装置300は、無線装置300に含まれる第1のSIMを使用して、第1の通信を実行するように構成される。無線装置300は、無線装置300に含まれる第2のSIMを使用して、第2の通信を実行するように構成される。
【0030】
無線装置300は、2つのネットワーク、例えば第1のネットワークノード400及び第2のネットワークノード400Aへのアクティブな接続を同時に維持できる単一の無線トランシーバを備えることができる。
【0031】
図2は、無線装置(例えば、本明細書に開示する図1及び図4の無線装置300のような無線装置)によって実行される、例示的な方法100を図示したフローチャートを示す。
【0032】
方法100は、(図1に示されるように)無線装置と複数のネットワークにおける複数のネットワークノードとの間での多地点通信のために、無線装置によって実行される。これら複数のネットワークノードは、複数のネットワークからのものであり得る。当該複数のネットワークノードは、第1のネットワークの第1のネットワークノード(例えば、図1及び5のネットワークノード400)及び第2のネットワークの第2のネットワークノード(例えば、図1のネットワークノード400A)を含む。第1のネットワークは第2のネットワークとは異なる。例えば、第1のネットワークは、第2のネットワークを制御する第2のオペレータとは異なる第1のオペレータによって制御され得る。
【0033】
無線装置は、第1のネットワークノード及び第2のネットワークノードと通信するように構成された単一の無線トランシーバを備えた、無線インターフェースを具備する。この単一の無線トランシーバは、複数のネットワークノードのうちの少なくとも2つのネットワークノードと通信するように構成され得る(例えば、異なるネットワークに属する複数のネットワークノードへの、同時又は並列のアクティブ接続を維持するために)。この単一の無線トランシーバは、第1のネットワークノード及び第2のネットワークノードと通信するように構成され得る。
【0034】
方法100には、第1のネットワークノードとの第1の通信を示す第1の時間パターンパラメータと、第2のネットワークノードとの第2の通信を示す第2の時間パターンパラメータとを決定することS102が含まれる。
【0035】
1つ又は複数の例示的方法において、通信を示す時間パターンパラメータ(例えば、第1の時間パターンパラメータ及び/又は第2の時間パターンパラメータ)は、無線装置から、当該通信に関与する対応するネットワークノードへの通信のためのアクティブな期間と、当該無線装置と対応するネットワークノードの間の通信が計画されていない非アクティブな期間とを含んだ時間パターンを示すパラメータを含むことができる。例えば、第1のネットワークに関連付けられた第1の時間パターンは、アクティブな期間T1とそれに続く非アクティブな期間T2のパターンの繰り返し、例えば、T1-T2-T1-T2-T1-T2であり得る一方、第2のネットワークについて、無線装置は、第2のネットワークに関連付けられた第2の時間パターン、即ち、アクティブな期間T2の後に非アクティブな期間T1が続く、例えばT1-T2-T1-T2-T1-T2を生じる時間パターンを使用できる。この時間パターンパラメータは、第1の通信の時間スロットと第2の通信の時間スロットとの間の重複を回避するように決定される、重複しない時間パターンパラメータと見なすことができる。例えば、無線装置は、各ネットワークノードについて重複しない時間パターンパラメータを決定して、例えば当該時間パターンパラメータを対応するネットワークノードへと通信することができる。例えば、無線装置が、期間の70%は第1の通信を実行することを計画し、期間の20%は第2の通信を実行することを計画するときに、当該無線装置は、第1のネットワークノードでの70ミリ秒のアクティブ期間の後、任意に、5ミリ秒のバッファ時間と25ミリ秒の非アクティブ期間(第2の通信のための20ミリ秒を収容するため)を示す第1の時間パターンパラメータを決定できる。
【0036】
方法100には、第1の時間パターンパラメータに基づいて第1の通信がスケジュールされるべきことを、単一の無線トランシーバを介して、第1のネットワークノードに要求することS104が含まれる。1つ又は複数の例示的方法では、第1の時間パターンパラメータに基づいて第1の通信がスケジュールされるべきことを、第1のネットワークノードに要求することS104には、第1の時間パターンパラメータを含む第1の要求を生成することS104Aが含まれる。1つ又は複数の例示的方法において、第1の時間パターンパラメータに基づいて第1の通信がスケジュールされるべきことを第1のネットワークノードに要求することS104には、単一の無線トランシーバを介して第1のネットワークノードに第1の要求を送信することS104Bが含まれる。
【0037】
方法100には、第2の通信が第2の時間パターンパラメータに基づいてスケジュールされるべきことを、単一の無線トランシーバを介して、第2のネットワークノードに要求することS106が含まれる。1つ又は複数の例示的方法において、第2の通信が第2の時間パターンパラメータに基づいてスケジュールされるべきことを第2のネットワークノードに要求することS106には、第2の時間パターンパラメータを含む第2の要求を生成することS106Aが含まれる。1つ又は複数の例示的方法において、第2の時間パターンパラメータに基づいて第2の通信がスケジュールされることを第2のネットワークノードに要求することS106には、単一の無線トランシーバを介して、第2のネットワークノードに第2の要求を送信することS106Bが含まれる。
【0038】
このことは、有利なことに、無線装置において、単一の無線トランシーバを使用して複数のネットワークへの通信の改善されたスケジューリングを可能にし、無線装置が複数のネットワークと順次通信できるようにすることを可能にする。
【0039】
1つ又は複数の例示的方法において、S104及び/又はS106での要求は、ページング後に実行され得る。1つ又は複数の例示的方法において、S104及び/又はS106での要求は、登録の一部として、又はそれぞれ第1のネットワークノード及び/又は第2のネットワークノードを有する無線装置のUEにトリガーされたサービス要求において実行され得る。1つ又は複数の例示的方法において、S104及び/又はS106での要求は、定期的に(例えば、毎時及び毎日)実行され得る。第1のネットワーク及び第2のネットワークは、互いに比較して時間的にドリフトする可能性があるため、無線装置は、S104及び/又はS106を定期的に(例えば、頻繁に又は非常に頻繁に)実行するか、又は利用可能な場合は、更新された時間パターンパラメータを報告するトリガー事象に応答して実行できることに留意されたい。
【0040】
1つ又は複数の例示的方法において、第1のネットワークノードとの第1の通信を示す第1の時間パターンパラメータを決定することS102は、第1の通信のサービスタイプに基づいて、S102Aで実行される。1つ又は複数の例示的方法において、第2のネットワークノードとの第2の通信を示す第2の時間パターンパラメータを決定することS102は、第2の通信のサービスタイプに基づいて、S102Bで実行される。言い換えれば、第1のネットワークノードとの第1の通信を示す第1の時間パターンパラメータを決定することS102は、第1の通信のサービスタイプに基づいて、第1のネットワークノードとの第1の通信を示す第1の時間パターンパラメータを決定することS102Aを含み得る。1つ又は複数の例示的方法において、サービスタイプ(例えば、第1の通信の)は、データのタイプ、及び/又は対応するネットワークに対する当該無線装置の対応するサブスクリプションに関連付けられたサービスタイプを含み得る。サービスタイプの例には、電話サービス型、マルチメディアサービス型、ストリーミングサービス型、ベストエフォート(ブラウジング、電子メール、メッセージングなど)サービス型、及び低遅延サービス型の1つ以上が含まれる。1つ又は複数の例示的方法において、サービスタイプ(例えば、第1の通信の)は、第1の通信に関連付けられたサービスをサポートするためのQoSパラメータ上に含まれ得る。例えば、第1の時間パターンパラメータ及び/又は第2の時間パターンパラメータは、第1の通信に関連するサービスをサポートするためのQoSパラメータに基づいて決定され得る。これは、有利なことに、第1の通信に関連付けられたQoSメトリック(例えば待ち時間、スループット、及び/又はジッター)に関して、QoS要件を満たすことを可能にできる。サブスクリプションが一般的なデータサービスと電話サービスの両方を提供する場合、本開示は、1つ又は複数の実施形態に従って、使用事例に基づいて、例えばサービスをサポートするための要件に基づいて、例えばQoSメトリックに基づいて、動的に適応することを可能にする。
【0041】
例えば、本開示は、1つ又は複数の実施形態において、無線装置に割り当てられたタイムスロットのサイズを調整することにより、例えば同じ時間枠内で第1及び第2のネットワークを順次利用して、例えばインターネット上で映画を見たり、異なるオペレータに電話をかけたりする際に無線装置をサポートすることを可能にするものであり、これは無線装置のユーザにとっては「同時に」であるように見える。タイムスロットのサイズは、サービスをサポートするために予想される遅延に応じて決定される。例えば、ネットワーク当たり5秒のタイムスロットは、より短い遅延を必要とする電話はサポートしない一方で、非常に小さいタイムスロットでは、2つのネットワーク間でより大きなバッファサイズが必要になる場合がある。サービスの使用法が変更されるとき、例えばビデオのストリーミング中に電話を受けるとき、これはまた更新された時間パターンパラメータを、対応するネットワークノードに報告することを必要とすることもあり得る。
【0042】
1つ又は複数の例示的方法において、第1のネットワークノードとの第1の通信を示す第1の時間パターンパラメータを決定することS102は、第1の通信のランダムアクセス制御チャネルRACHパラメータに基づいて、S102Cで実行される。1つ又は複数の例示的方法において、ランダムアクセス制御チャネルRACHパラメータは、対応するネットワークノードにおいてランダムアクセス手順を実行するために使用される1つ又は複数のタイムスロットを示すことができる。第1の時間パターンパラメータは、無線装置が、第1のネットワークノードでRACH手順を実行することに対応するように決定され得る。無線装置は、第1及び第2のネットワークの両方のRACHに対応する時間パターンを決定するように構成されることが有利であると想定し得る。
【0043】
1つ又は複数の例示的方法において、第2のネットワークノードとの第2の通信を示す第2の時間パターンパラメータを決定することS102は、第2の通信のランダムアクセス制御チャネルRACHパラメータに基づいて、S102Dで実行される。第2の時間パターンパラメータは、無線装置が第2のネットワークノードでRACH手順を実行することに対応するように決定することができる。
【0044】
1つ又は複数の例示的方法において、第1のネットワークノードとの第1の通信を示す第1の時間パターンパラメータを決定することS102は、第1の通信のページング機会に基づいて、S102Eで実行される。言い換えれば、第1のネットワークノードとの第1の通信を示す第1の時間パターンパラメータを決定することS102は、第1の通信のページング機会に基づいて、第1のネットワークノードとの第1の通信を示す第1の時間パターンパラメータを決定することS102Eを含み得る。別の言い方をすれば、第1の時間パターンパラメータは、第1のネットワークノードによってスケジュールされたページング機会を含むか、又は考慮に入れるように決定され得る。例えば、無線装置は、第1のネットワークノードから当該無線装置に割り当てられた1つ又は複数のページングスロットとアクティブ期間が一致する時間パターンを特徴付けるように第1の時間パターンパラメータを決定することができ、又は前記第1のネットワークノードは、前記第1の時間パターンパラメータに特徴付けられるアクティブ期間に一致するように、ページングスロットをスケジュールするように構成される。
【0045】
1つ又は複数の例示的方法において、第2のネットワークノードとの第2の通信を示す第2の時間パターンパラメータを決定することS102は、第2の通信のページング機会に基づいて、S102Fで実行される。言い換えれば、第2のネットワークノードとの第2の通信を示す第2の時間パターンパラメータを決定することS102は、第2の通信のページング機会に基づいて、第2の時間パターンパラメータを決定することS102Fを含み得る。別の言い方をすれば、第2の時間パターンパラメータは、第2のネットワークノードによってスケジュールされたページング機会を含むか、又はそれを考慮に入れるように決定され得る。例えば、無線装置は、第2のネットワークノードから当該無線装置に割り当てられた1つ又は複数のページングスロットとアクティブ時間が一致する時間パターンを特徴付けるように第2の時間パターンパラメータを決定することができ、又は前記第2のネットワークノードは、無線装置から受信した前記第2の時間パターンパラメータに特徴付けられるアクティブ期間に一致するように、ページングスロットをスケジュールするように構成される。
【0046】
1つ又は複数の例示的ステップにおいて、方法100は、追加のネットワークノードに関連付けられたサービスタイプ、追加の通信のRACHパラメータ、追加通信の1つ以上のページング機会、及びバッファ時間パラメータのうちの1つ又は複数に基づいて、複数のネットワークの追加のネットワークノードとの、追加の通信を示す追加の時間パターンパラメータを決定することS108を含む。この追加のネットワークノードは、前記第1のネットワークノード及び前記第2のネットワークノードとは異なる場合がある。この追加のネットワークノードは、第3のネットワークノード、例えば図1の第3のネットワークノード400Bを参照することができる。
【0047】
1つ又は複数の例示的方法において、前記第1の時間パターンパラメータ及び前記第2の時間パターンパラメータを決定することS102は、複数のネットワークの1つ又は複数の追加のネットワークに関連付けられた1つ又は複数のパラメータに基づいて、前記第1の時間パターンパラメータ及び/又は前記第2の時間パターンパラメータを決定することS102Gを含む。当該追加のネットワークは、前記第1のネットワーク及び/又は前記第2のネットワークとは異なる場合がある。1つ又は複数の例示的方法において、前記1つ又は複数の追加ネットワークに関連付けられた1つ又は複数のパラメータには、対応する追加ネットワークについてのサービスタイプ、対応する追加ネットワークノードについてのRACHパラメータ、対応する追加のネットワークノードについての1つ又は複数のページング機会、及びバッファ時間パラメータのうちの1つ又は複数が含まれる。バッファ時間は、当該無線装置が第1の時間パターンと第2の時間パターンとの間で切り替えることを可能にするための、2つの時間パターンにおけるアクティブ期間の間の期間であり得る。言い換えれば、第1の時間パターンパラメータ及び第2の時間パターンパラメータのいずれかは、それぞれ第1のネットワーク及び第2のネットワーク以外のネットワークに関連する1つ又は複数のパラメータ、例えば1つ以上の対応するタイプのサービス、対応するRACHパラメータ、1つ以上の対応するページング機会のうちの1つ以上に基づいて決定され得る。
【0048】
方法100は、第1のネットワークノードからのスケジューリング許可に従って、アップリンクで通信することを含むことができ、ここでのスケジューリング許可は、第1の時間パターンパラメータに基づいて付与される。第1のネットワークノードは、第1の時間パターンパラメータに基づいてスケジューリング許可を決定するように構成され得る。
【0049】
方法100は、第2のネットワークノードからのスケジューリング許可に従って、アップリンクで通信することを含むことができ、ここでのスケジューリング許可は、第2の時間パターンパラメータに基づいて付与される。第2のネットワークノードは、第2の時間パターンパラメータに基づいて、スケジューリング許可を決定するように構成され得る。
【0050】
図3は、ネットワークノードによって実行される例示的方法200を図示するフローチャートを示している。
【0051】
方法200は、ネットワークノード(本明細書に開示されるネットワークノード、例えば、図1及び5のネットワークノード400、400A、400B)によって実行される。方法200は、無線装置(例えば、図1及び4の無線装置300)から、当該無線装置との通信を示す時間パターンパラメータを含む要求を受信することS202を含む。
【0052】
方法200は、時間パターンパラメータに基づいて、無線装置との通信をスケジューリングすることS204を含む。
【0053】
1つ又は複数の例示的方法において、時間パターンパラメータに基づいて無線装置との通信をスケジューリングすることS204は、時間パターンパラメータに基づいて、ならびに無線装置に関連付けられたページングパラメータ、当該無線装置に関連付けられたRACHパラメータ、及び任意にバッファ時間パラメータのうちの1つ又は複数に基づいて、無線装置との通信をスケジューリングすることS103を含む。
【0054】
方法200は、無線装置が決定した時間パターンについて、ネットワークノードが無線装置によって通知されることを可能にし、その結果、ネットワークノード(例えばRANのスケジューラ)は、無線装置が、タイムパターンパラメータにより示されている期間内に、それがネットワークノードとの通信を計画している旨を送信するためのタイムスロットを、何時割り当てるかを決定することができる。
【0055】
これは、有利なことに、ネットワークノードが、無線装置の時間パターンのアクティブ期間に一致するように、ページングスロットを決定できることにつながる可能性がある。
【0056】
図4は、本開示による例示的な無線装置300のブロック図を示す。無線装置300は、メモリモジュール301、プロセッサモジュール302、及び無線インターフェース303を具備する。無線インターフェース303は、単一の無線トランシーバのような無線トランシーバ303Aを備えている。無線装置300は、図2に開示された方法のいずれかを実行するように構成できる。
【0057】
無線装置300は、(図1に示されるように)無線通信システムを使用して、本明細書に開示される第1のネットワークの第1のネットワークノード及び第2のネットワークの第2のネットワークノードのような、ネットワークノードと通信するように構成される。単一の無線トランシーバ303Aは、3GPPシステムなどの無線通信システムを介して、第1のネットワークノード及び第2のネットワークノードと通信するように構成される。
【0058】
無線装置300は、プロセッサモジュール302を介して(例えば、決定モジュール302Aを介して)、第1のネットワークノードとの第1の通信を示す第1の時間パターンパラメータ、及び第2のネットワークノードとの第2の通信を示す第2の時間パターンパラメータを決定するように構成される。
【0059】
無線装置300は、プロセッサモジュール302及び無線トランシーバ303Aを介して、第1のネットワークノードに対し、第1の時間パターンパラメータに基づいて第1の通信がスケジュールされることを要求し、またプロセッサモジュール302及び無線トランシーバ303Aを介して、第2のネットワークノードに対し、第2の時間パターンパラメータに基づいて第2の通信がスケジュールされることを要求するように構成される。1つ又は複数の例示的無線装置において、無線インターフェース303は、単一の無線トランシーバ303Aを具備する。
【0060】
無線装置300は、プロセッサモジュール302を介して、第1の時間パターンパラメータを含む第1の要求を生成するように構成され得る。
【0061】
無線装置300は、無線インターフェース303及び無線トランシーバ303Aを介して、第1のネットワークノードに第1の要求を送信するように構成され得る。
【0062】
無線装置300は、プロセッサモジュール302を介して、第2の時間パターンパラメータを含む第2の要求を生成するように構成され得る。
【0063】
無線装置300は、無線インターフェース303及び無線トランシーバ303Aを介して、第2のネットワークノードに第2の要求を送信するように構成され得る。
【0064】
プロセッサモジュール302は、任意に、図2に開示された操作のいずれか、例えばS102A、S102B、S102C、S102D、S102E、S102F、S102G、S104A、S104B、S106A、S106B、及びS108のいずれか1つ以上を実行するように構成される。無線装置300の動作は、非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、メモリモジュール301)に格納された実行可能な論理ルーチン(例えば、コード行、ソフトウェアプログラムなど)の形で具体化でき、またプロセッサモジュール302によって実行される。
【0065】
さらに、無線装置300の動作は、無線装置が実行するように構成される方法と見なすことができる。また、説明した機能及び操作はソフトウェアで実装することができるが、そのような機能は、専用のハードウェア又はファームウェアを介して実行でき、あるいはハードウェア、ファームウェア及び/又はソフトウェアの幾つかの組み合わせを介して実行することもできる。
【0066】
メモリモジュール301は、バッファ、フラッシュメモリ、ハードドライブ、リムーバブルメディア、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)、又は他の適切なデバイスのうちの1つ又は複数であり得る。典型的な構成において、メモリモジュール301は、長期データ記憶のための不揮発性メモリと、プロセッサモジュール302のためのシステムメモリとして機能する揮発性メモリとを含むことができる。メモリモジュール301は、データバスを介して、プロセッサモジュール302とデータを交換することができる。メモリモジュール301とプロセッサモジュール302の間には、制御線及びアドレスバスも存在し得る(図4には示されていない)。メモリモジュール301は、非一時的なコンピュータ可読媒体と見なされる。
【0067】
図5は、本開示による例示的ネットワークノード400のブロック図を示している。ネットワークノード400は、メモリモジュール401、プロセッサモジュール402、及び無線インターフェース403を備えている。ネットワークノード400は、図3に開示された方法のいずれかを実行するように構成され得る。
【0068】
ネットワークノード400は、(図1に示されるように)無線通信システムを使用して、本明細書に開示される無線装置300のような無線装置と通信するように構成される。無線インターフェース403は、3GPPシステムのような無線通信システムを介して無線装置と通信するように構成される。
【0069】
ネットワークノード400は、無線インターフェース403を介して、無線装置との通信を示す時間パターンパラメータを含む要求を送信するように構成される。
【0070】
ネットワークノード400は、プロセッサモジュール402を介して(例えば、スケジューラモジュール402Aを介して)、時間パターンパラメータに基づき、無線装置との通信をスケジュールするように構成される。
【0071】
ネットワークノード400は、無線インターフェース403を介して無線装置に応答を送信し、スケジューリング許可を提供するように構成することができる。
【0072】
プロセッサモジュール402は、任意に、図3に開示された操作のいずれか(例えばS204A)を実行するように構成される。ネットワークノード400の動作は、非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、メモリモジュール401)に格納された、実行可能な論理ルーチン(例えば、コード行、ソフトウェアプログラムなど)の形で具体化されてよく、プロセッサモジュール402によって実行される。
【0073】
さらに、ネットワークノード400の動作は、無線装置が実行するように構成された方法と見なすことができる。また、説明した機能及び操作はソフトウェアで実装できるが、そのような機能は、専用のハードウェア又はファームウェア、あるいはハードウェア、ファームウェア及び/又はソフトウェアの幾つかの組み合わせを介して実行することもできる。
【0074】
メモリモジュール401は、バッファ、フラッシュメモリ、ハードドライブ、リムーバブルメディア、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、又は他の適切なデバイスのうちの1つ又は複数であり得る。典型的な構成では、メモリモジュール401は、長期データ保管用の不揮発性メモリと、プロセッサモジュール402のシステムメモリとして機能する揮発性メモリとを含むことができる。メモリモジュール401は、データバス上においてプロセッサモジュール402とデータを交換することができる。メモリモジュール401とプロセッサモジュール402との間には、制御線及びアドレスバスも存在し得る(図5には示されていない)。メモリモジュール401は、非一時的なコンピュータ可読媒体と見なされる。
【0075】
本開示による方法及び製品(ネットワークノード及び無線装置)の実施形態は、以下の項目に記載される。
1.無線装置と複数のネットワークにおける複数のネットワークノードとの間の多地点通信のために無線装置によって実行される方法であって、前記複数のネットワークノードは、第1のネットワークの第1のネットワークノード及び第2のネットワークの第2のネットワークノードを含み、前記無線装置は、前記第1のネットワークノード及び第2のネットワークノードと通信するように構成された単一の無線トランシーバを備えた無線インターフェースを具備する前記方法において、
‐前記第1のネットワークノードとの第1の通信を示す第1の時間パターンパラメータ、及び前記第2のネットワークノードとの第2の通信を示す第2の時間パターンパラメータを決定すること(S102)と、
‐単一の無線トランシーバを介して、前記第1の通信が前記第1の時間パターンパラメータに基づいてスケジュールされることを前記第1のネットワークノードに要求すること(S104)と、
‐単一の無線トランシーバを介して、前記第2の通信が前記第2の時間パターンパラメータに基づいてスケジュールされることを前記第2のネットワークノードに要求すること(S106)とを含む方法。
2.前記第1の時間パターンパラメータに基づいて前記第1の通信がスケジュールされることを、前記第1のネットワークノードに要求すること(S104)は、
‐前記第1の時間パターンパラメータを含む第1の要求を生成すること(S104A)と、
‐前記単一の無線トランシーバを介して、前記第1の要求を前記第1のネットワークノードに送信すること(S104B)とを含む、項目1に記載の方法。
3.前記第2の時間パターンパラメータに基づいて前記第2の通信がスケジュールされることを前記第2のネットワークノードに要求すること(S106)は、
‐前記第2の時間パターンパラメータを含む第2の要求を生成すること(S106A)と、
‐前記単一の無線トランシーバを介して、前記第2の要求を前記第2のネットワークノードに送信すること(S106B)とを含む、項目1又は2に記載の方法。
4.前記第1のネットワークノードとの前記第1の通信を示す前記第1の時間パターンパラメータを決定すること(S102)は、前記第1の通信のサービスタイプに基づいて実行される(S102A)、項目1~3のいずれかに記載の方法。
5.前記第2のネットワークノードとの前記第2の通信を示す前記第2の時間パターンパラメータを決定すること(S102)は、前記第2の通信のサービスタイプに基づいて実行される(S102B)、項目1~4のいずれかに記載の方法。
6.前記第1のネットワークノードとの前記第1の通信を示す前記第1の時間パターンパラメータを決定すること(S102)は、前記第1の通信のランダムアクセス制御チャネルRACHパラメータに基づいて実行される(S102C)、項目1~5のいずれかに記載の方法。
7.前記第2のネットワークノードとの前記第2の通信を示す前記第2の時間パターンパラメータを決定すること(S102)は、前記第2の通信のランダムアクセス制御チャネルRACHパラメータに基づいて実行される(S102D)、項目1~6のいずれかに記載の方法。
8.前記第1のネットワークノードとの前記第1の通信を示す前記第1の時間パターンパラメータを決定すること(S102)は、前記第1の通信のページング機会に基づいて実行される(S102E)、項目1~7のいずれかに記載の方法。
9.前記第2のネットワークノードとの前記第2の通信を示す前記第2の時間パターンパラメータを決定すること(S102)は、前記第2の通信のページング機会に基づいて実行される(S102F)、項目1~8のいずれかに記載の方法。
10.前記方法は、
‐追加のネットワークノードに関連付けられたサービスタイプ、追加の通信のRACHパラメータ、追加の通信の複数のページングの機会、及びバッファ時間パラメータの1つ以上に基づいて、複数のネットワークの追加のネットワークノードとの、追加の通信を示す追加の時間パターンパラメータを決定すること(S108)を含む、項目1~9のいずれかに記載の方法。
11.前記第1の時間パターンパラメータ及び前記第2の時間パターンパラメータを決定すること(S102)は、前記複数のネットワークのうちの1つ又は複数の追加のネットワークに関連した1つ又は複数のパラメータに基づいて、前記第1の時間パターンパラメータ及び/又は前記第2の時間パターンパラメータを決定すること(S102G)を含み、ここでの前記1つ又は複数のパラメータは、対応する追加のネットワークのサービスタイプ、対応する追加のネットワークノードのRACHパラメータ、対応する追加のネットワークノードについての1つ又は複数のページング機会、及びバッファ時間パラメータのうちの1つ又は複数を含む、項目1~10のいずれかに記載の方法。
12.ネットワークノードによって実行される方法であって、
‐無線装置から、当該無線装置との通信を示す時間パターンパラメータを含む要求を受信すること(S202)と、
‐前記時間パターンパラメータに基づいて、前記無線装置との通信をスケジューリングすること(S204)とを含む方法。
13.前記時間パターンパラメータに基づいて、前記無線装置との通信をスケジューリングすること(S204)は、前記時間パターンパラメータに基づいて、ならびに前記無線装置に関連付けられたページングパラメータ、及び前記無線装置に関連付けられたRACHパラメータのうちの1つ又は複数に基づいて、前記無線装置との通信をスケジューリング(S204A)することを含む、項目12に記載の方法。
14.メモリモジュール(301)、プロセッサモジュール(302)、及び無線トランシーバ(303A)を備えた無線インターフェース(303)を具備する無線装置(300)であって、前記無線装置は、項目1~11に記載のいずれかの方法を実行するように構成される無線装置。
15.メモリモジュール(401)、プロセッサモジュール(402)、及び無線インターフェース(403)を具備するネットワークノード(400)であって、前記ネットワークノードは、項目12又は13に記載のいずれかの方法を実行するように構成されるネットワークノード。
16.1つ又は複数のプログラムを格納するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記1つ又は複数のプログラムは、無線装置によって実施されたときに、当該無線装置に対して項目1~11に記載のいずれかの方法を実行させる命令を含むコンピュータ可読記憶媒体。
17.1つ又は複数のプログラムを格納するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記1つ又は複数のプログラムは、ネットワークノードによって実施されたときに、当該ネットワークノードに対して項目12又は13に記載の方法を実行させる命令を含むコンピュータ可読記憶媒体。
【0076】
「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」などの用語の使用は、特定の順序を意味するものではなく、個々の要素を識別するために含まれるものである。さらに、「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」などの用語の使用は、順序又は重要性を示すのではなく、むしろ「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」などの用語の使用は、ある要素を別の要素と区別するために使用される。「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」などの単語は、ここと本開示の他の箇所においてラベル付けの目的でのみ使用されており、特定の空間的又は時間的な順序を示すことを意図するものではない。さらに、第1の要素のラベル付けは、第2の要素の存在を意味するものではなく、その逆も同様である。
【0077】
図1~5は、実線で示されている幾つかのモジュール又は操作と、破線で示されている幾つかのモジュール又は操作とを含むことが理解される。実線で構成されるモジュール又は操作は、最も広い例示的な実施形態で構成されるモジュール又は操作である。破線に含まれるモジュール又は操作は、実線での例示的実施形態のモジュール又は操作に含まれ得るか、もしくはその一部であり得るか、又はそれに加えて採用され得るさらなるモジュール又は操作である例示的実施形態である。これらの操作は、提示された順序で実行することは必要とされないことを理解されたい。さらに、全ての操作を実行することが必要とされるわけではないことが理解されるべきである。これらの例示的操作は、任意の順序及び任意の組み合わせで実行することができる。
【0078】
「含む」という言葉は、列挙されたもの以外の要素又はステップの存在を必ずしも除外しないことに留意されたい。
【0079】
要素に先行する不定冠詞(「a」又は「an」)は、複数のそのような要素の存在を排除しないことに留意されたい。
【0080】
任意の参照記号は特許請求の範囲を限定しないこと、例示的実施形態はハードウェア及びソフトウェアの両方によって少なくとも部分的に実施され得ること、ならびに幾つかの「手段」、「ユニット」又は「デバイス」は、同じハードウェアアイテムで表され得ることに留意されたい。
【0081】
本明細書に記載の様々な例示的な方法、デバイス、ノード、及びシステムは、方法ステップ又はプロセスの一般的な文脈で説明され、これは一態様において、ネットワーク環境においてコンピュータにより実行されるプログラムコードを含んだ、コンピュータ実施可能命令を含むコンピュータ可読媒体に具体化されたコンピュータプログラム製品によって実装され得る。コンピュータ可読媒体には、読み取り専用メモリ(Read Only Memory:ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク(Compact Disc:CD)、デジタル多用途ディスク(Digital Versatile Disc:DVD)等を含むリムーバブル及び非リムーバブルストレージデバイスが含まれ得るが、これらに限定されない。一般に、プログラムモジュールには、指定されたタスクを実行したり、特定の抽象データタイプを実装したりするルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などが含まれ得る。コンピュータ実行可能命令、関連するデータ構造、及びプログラムモジュールは、本明細書に開示される方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表す。そのような実行可能命令又は関連するデータ構造の特定のシーケンスは、そのようなステップ又はプロセスで説明される機能を実装するための対応する行為の例を表す。
【0082】
特徴を示して説明してきたが、それらは、特許請求の範囲に記載された発明を限定することを意図しないことが理解されるであろうし、また当業者には、特許請求の範囲に記載された発明の範囲を逸脱することなく種々の変形及び修飾がなされ得ることが明らかになるであろう。したがって、明細書及び図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味を有するものと見なされるべきである。特許請求の範囲に記載された発明は、全ての代替案、修正、及び均等物を網羅することを意図している。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】