▶ シャークニンジャ オペレーティング エルエルシーの特許一覧
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-10
(54)【発明の名称】真空食品加工システム
(51)【国際特許分類】
A47J 43/046 20060101AFI20220303BHJP
【ＦＩ】
A47J43/046
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021539848
(86)(22)【出願日】2020-03-09
(85)【翻訳文提出日】2021-07-07
(86)【国際出願番号】 US2020021728
(87)【国際公開番号】W WO2020185691
(87)【国際公開日】2020-09-17
(31)【優先権主張番号】62/816,004
(32)【優先日】2019-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510053422
【氏名又は名称】シャークニンジャ オペレーティング エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】バニスター、サム ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】オローリン、ニコラス マイケル
【テーマコード（参考）】
4B053
【Ｆターム（参考）】
4B053AA01
4B053BB02
4B053BK60
(57)【要約】
真空機構を含む食品加工システム用のリザーバーアセンブリーは、中空内部を有するハウジングと、前述のハウジングを通って前述の中空内部内に延在する入口パイプと、前述の中空内部から真空機構への流体流路と、前述の中空内部内に配置されたバルブとを含み、前述のバルブは、前述の流体流路を介して真空機構に提供される空気の流れを制御するように移動可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
真空機構を含む食品加工システム用のリザーバーアセンブリーであって、中空内部を有するハウジングと、
前記ハウジングを通って前記中空内部内に延在する入口パイプと、
前記中空内部から前記真空機構への流体流路と、
前記中空内部内に位置付けられたバルブであって、前記流体流路を介して前記真空機構に提供される空気の流れを制御するように移動可能である、バルブと、を含む、リザーバーアセンブリー。
【請求項2】
前記バルブが、前記中空内部の内容物の体積に応答して、第一の位置と第二の位置との間で移動可能である、請求項１に記載のリザーバーアセンブリー。
【請求項3】
前記バルブがフロートバルブであり、前記フロートバルブが前記中空内部の前記内容物の体積に対して浮かんでいる、請求項２に記載のリザーバーアセンブリー。
【請求項4】
前記バルブが前記第二の位置にある時、前記流体流路への入口が封止される、請求項２に記載のリザーバーアセンブリー。
【請求項5】
前記入口が、前記ハウジングの底部表面からオフセットされる、請求項４に記載のリザーバーアセンブリー。
【請求項6】
前記バルブが嵌合表面を含み、導管の前記入口が封止リングを含み、前記嵌合表面および前記封止リングが、前記バルブが前記第二の位置内にある時に前記導管を封止するために係合される、請求項４に記載のリザーバーアセンブリー。
【請求項7】
食品加工システムであって、真空機構と、
真空機構との取り外し可能な関連付けのために構成されるアタッチメントと、
前記アタッチメントから前記真空機構に提供される流体流れに対して前記真空機構の上流に配置されたリザーバーアセンブリーであって、前記真空機構および前記アタッチメントに対して位置付けられ、前記真空機構の動作中に前記アタッチメントから微粒子物質を収集する、リザーバーアセンブリーと、を含む、食品加工システム。
【請求項8】
前記食品加工システムが、食品プロセッサーベースをさらに含み、前記リザーバーアセンブリーが前記食品プロセッサーベースと関連付けられる、請求項７に記載の食品加工システム。
【請求項9】
前記リザーバーアセンブリーが、前記食品プロセッサーベースに取り外し可能に接続可能である、請求項８に記載の食品加工システム。
【請求項10】
前記リザーバーアセンブリーが、前記食品プロセッサーベースの上面に配置される、請求項８に記載の食品加工システム。
【請求項11】
前記アタッチメントが、真空通路をさらに含み、前記アタッチメントが前記食品プロセッサーベースと関連付けられるときに、前記真空通路が前記リザーバーアセンブリーに流体接続される、請求項８に記載の食品加工システム。
【請求項12】
前記リザーバーアセンブリーが、中空内部を有するハウジングと、
前記中空内部に流体を提供するための入口と、
前記真空機構に流体連結される出口と、
前記中空内部内に配置されたバルブであって、前記真空機構に提供される流体の流れを制御するように移動可能なバルブと、をさらに含む、請求項７に記載の食品加工システム。
【請求項13】
前記バルブが、前記中空内部内の微粒子物質の体積に応答して、第一の位置と第二の位置との間で並進移動可能である、請求項１２に記載の食品加工システム。
【請求項14】
前記バルブがフロートバルブであり、前記フロートバルブが前記中空内部内の前記微粒子物質の体積に対して浮かんでいる、請求項１３に記載の食品加工システム。
【請求項15】
前記中空内部内の前記微粒子物質の体積が最大閾値を超える時、前記バルブが前記第二の位置にある、請求項１４に記載の食品加工システム。
【請求項16】
前記バルブが前記第二の位置内にあるとき、前記真空機構に流体的に連結される前記出口が封止される、請求項１３に記載の食品加工システム。
【請求項17】
前記出口から前記真空機構への流体の流れが最小閾値を下回るとき、前記真空機構の動作が、自動的に停止する、請求項１３に記載の食品加工システム。
【請求項18】
真空機構を含む食品加工システム用のリザーバーアセンブリーであって、中空内部を有するハウジングと、
前記ハウジングを通って前記中空内部内に延在する入口パイプと、
前記中空内部から前記真空機構への流体流路と、
前記中空内部内に配置された複数の電気接触子であって、前記中空内部内の液体の体積が許容閾値を超える時を検出する、複数の電気接触子と、を含む、リザーバーアセンブリー。
【請求項19】
前記中空内部内の前記液体の体積が前記許容閾値よりも小さいとき、前記複数の電気接触子が電気的に接続されない、請求項１８に記載のリザーバーアセンブリー。
【請求項20】
前記中空内部内の前記液体の体積が前記許容閾値を超える時、前記液体が前記複数の電気接触子を電気的に接続する、請求項１８に記載のリザーバーアセンブリー。
【請求項21】
前記中空内部内の前記液体の体積が前記許容閾値を超える時、前記真空機構は動作不能である、請求項１８に記載のリザーバーアセンブリー。
【請求項22】
食品加工システムのアタッチメントに接続可能なリザーバーアセンブリーであって、前記食品加工システムが真空機構を含み、前記リザーバーアセンブリーが、前記真空機構と流体連通に配置可能な中空内部を有するハウジングと、
前記ハウジングを通って前記中空内部内に延在する入口パイプであって、前記アタッチメントとシールを形成するために、前記ハウジングに対して移動可能である、入口パイプと、を含む、リザーバーアセンブリー。
【請求項23】
前記入口パイプが、前記ハウジングに対して並進移動可能である、請求項２２に記載のリザーバーアセンブリー。
【請求項24】
前記入口パイプが、前記ハウジングに対して旋回可能である、請求項２２に記載のリザーバーアセンブリー。
【請求項25】
前記入口パイプが、第一の位置と第二の位置との間で移動可能であり、前記第一の位置において、前記入口パイプの端部が、前記ハウジングの上面を超えて延在し、前記第二の位置において、前記入口パイプの前記端部が、前記上面と面一または鉛直方向下方に配設される、請求項２２に記載のリザーバーアセンブリー。
【請求項26】
前記入口パイプに動作可能に連結される移動機構をさらに含み、前記移動機構が、本体と、
前記本体に動作可能に連結される付勢機構とを含む、請求項２２に記載のリザーバーアセンブリー。
【請求項27】
前記本体が、前記ハウジングの上面を越えて延在する突起部を含み、前記突起部が少なくとも一つの傾斜面を含む、請求項２６に記載のリザーバーアセンブリー。
【請求項28】
前記本体および前記入口パイプが、前記少なくとも一つの傾斜面への力の印加に応答して移動可能である、請求項２７に記載のリザーバーアセンブリー。
【請求項29】
前記アタッチメントが前記リザーバーアセンブリーの前記ハウジングに対して横方向に移動されるときに、前記力が生成される、請求項２８に記載のリザーバーアセンブリー。
【請求項30】
前記移動機構が、前記本体に動作可能に連結されるレバーをさらに含み、前記付勢機構が前記レバーに直接接続される、請求項２６に記載のリザーバーアセンブリー。
【請求項31】
前記本体が、第一の複数の歯を含み、前記レバーが、前記第一の複数の歯と噛み合うように配置される第二の複数の歯を含む、請求項３０に記載のリザーバーアセンブリー。
【請求項32】
前記本体および前記入口パイプが、前記レバーへの力の印加に応答して移動可能である、請求項３０に記載のリザーバーアセンブリー。
【請求項33】
前記アタッチメントが前記リザーバーアセンブリーの前記ハウジングに対して横方向に移動されるときに、前記力が生成される、請求項３２に記載のリザーバーアセンブリー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の例示的な実施形態は、ブレンダーに関し、より具体的には、その中に一つまたは複数の食品品目を受けるように構成されるブレンダーの容器に関する。
【背景技術】
【0002】
ブレンダーは、液体、固体、半固体、ゲル、および類似のものを含む、複数の異なる食品を加工するために一般的に使用される。ブレンダーは、ホームキッチン用途、プロフェッショナルなレストランまたは食品サービス用途、および大規模な産業用途を含む、幅広い商業環境における食品の混合、切断、およびダイシングのための有用な装置であることが公知である。それらは、手によるチョッピングまたはダイシングの便利な代替手段を提供し、例えば、特定の食品に供されるように、特定のタイプまたは量の食品加工を提供するように適合される、さまざまな動作設定およびモードをしばしば含む。
【0003】
混合動作の前または後のいずれかで、ブレンダー容器またはアタッチメント内に真空を形成することによって、いくつかの利点を達成することができる。例えば、混合動作の前に真空を形成することによって、加工中の材料の栄養特性の全体的な劣化が低減され得る。従って、ブレンダー容器またはアタッチメントは、ブレンダー容器内に真空を選択的に形成するために移動可能なシールを含んでもよい。しかしながら、ブレンダー容器が、例えば、車両の中などの高振動環境で使用される場合、または容器がバッグの中で運ばれる場合、ブレンダー容器の内部からの液体または他の材料がシールを通して漏れる可能性がある。
【発明の概要】
【0004】
実施形態によれば、真空機構を含む食品加工システム用のリザーバーアセンブリーは、中空内部を有するハウジングと、前述のハウジングを通って前述の中空内部内に延在する入口パイプと、前述の中空内部から真空機構への流体流路と、前述の中空内部内に配置されたバルブとを含み、前述のバルブは、前述の流体流路を介して真空機構に提供される空気の流れを制御するように移動可能である。
【0005】
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述のバルブは、前述の中空内部内の内容物の体積に応答して、第一の位置と第二の位置との間で並進移動可能である。
【0006】
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述のバルブはフロートバルブであり、前述のフロートバルブは、前述の中空内部の前述の体積の内容物に対して浮かんでいる。
【0007】
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述のバルブが前述の第二の位置にあるとき、前述の流体流路への入口が封止される。
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述の入口が、前述のハウジングの底部表面からオフセットされる。
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述の入口が、前述のハウジングの底部表面からオフセットされる。
【0008】
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述のバルブは、嵌合表面を含み、前述の導管の前述の入口は、封止リングを含み、前述の嵌合表面および前述の封止リングは、前述のバルブが前述の第二の位置にある時に、前述の導管を封止するために係合される。
【0009】
別の実施形態によると、食品加工システムは、真空機構と、真空機構との取り外し可能な関連付けのために構成されるアタッチメントと、前述のアタッチメントから前述の真空機構に提供される流体流に対して前述の真空機構の上流に配置されたリザーバーアセンブリーとを含む。リザーバーアセンブリーは、前述の真空機構および前述のアタッチメントに対して位置付けられ、前述の真空機構の動作中に前述のアタッチメントから微粒子物質を収集する。
【0010】
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述の食品加工システムは、食品プロセッサーベースをさらに含み、前述のリザーバーアセンブリーは、前述の食品プロセッサーベースと関連付けられる。
【0011】
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述のリザーバーアセンブリーは、前述の食品プロセッサーベースに取り外し可能に接続可能である。
【0012】
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述のリザーバーアセンブリーは、前述の食品プロセッサーベースの上面に配置される。
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述のアタッチメントは、真空通路をさらに含み、前述のアタッチメントが前述の食品プロセッサーベースと関連付けられる時に、前述の真空通路は前述のリザーバーアセンブリーに流体接続される。
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述のアタッチメントは、真空通路をさらに含み、前述のアタッチメントが前述の食品プロセッサーベースと関連付けられる時に、前述の真空通路は前述のリザーバーアセンブリーに流体接続される。
【0013】
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述のリザーバーアセンブリーは、中空内部を有するハウジングと、前述の中空内部に流体を提供するための入口と、前述の真空機構に流体連結される出口と、前述の中空内部内に配置されたバルブとをさらに含み、前述のバルブは、前述の真空機構に提供される流体の流れを制御するように移動可能である。
【0014】
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述のバルブは、前述の中空内部内の微粒子物質の体積に応答して、第一の位置と第二の位置との間で並進移動可能である。
【0015】
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述のバルブはフロートバルブであり、前述のフロートバルブは、前述の中空内部内の前述の体積の微粒子物質に対して浮かんでいる。
【0016】
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述のバルブは、前述の中空内部内の前述の微粒子物質の体積が、最大閾値を超える時、前述の第二の位置にある。
【0017】
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述のバルブが前述の第二の位置にあるとき、前述の真空機構に流体的に連結される前述の出口が封止される。
【0018】
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述の真空機構の動作は、前述の出口から前述の真空機構への流体の流れが最小閾値を下回ると、自動的に停止される。
【0019】
別の実施形態によれば、真空機構を含む食品加工システム用のリザーバーアセンブリーは、中空内部を有するハウジングと、前述のハウジングを通って前述の中空内部内に延在する入口パイプと、前述の中空内部から真空機構への流体流路と、前述の中空内部内に配置された複数の電気接触子とを含む。複数の電気接触子は、前述の中空内部内の液体の体積が許容閾値を超える時を検出するように動作可能である。
【0020】
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述の中空内部内の前述の液体の体積が前述の許容閾値よりも小さい場合、前述の複数の電気接触子は電気的に接続されない。
【0021】
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述の中空内部内の前述の液体の体積が、前述の許容閾値を超える時、前述の液体は、前述の複数の電気接触子を電気的に接続する。
【0022】
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述の中空内部内の前述の液体の体積が前述の許容閾値を超えると、前述の真空機構は動作不能である。
【0023】
別の実施形態によれば、真空機構を含む食品加工システムのアタッチメントに接続可能なリザーバーアセンブリーは、真空機構と流体連通して配置可能な中空内部を有するハウジングと、前述のハウジングを通って前述の中空内部内に延在する入口パイプとを含み、入口パイプは、アタッチメントとシールを形成するために、前述のハウジングに対して移動可能である。
【0024】
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述の入口パイプは、前述のハウジングに対して並進移動可能である。
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述の入口パイプは、前述のハウジングに対して旋回可能である。
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述の入口パイプは、前述のハウジングに対して旋回可能である。
【0025】
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述の入口パイプは、第一の位置と第二の位置との間で移動可能であり、第一の位置において、前述の入口パイプの端部が、前述のハウジングの上面を超えて延在し、前述の第二の位置において、前述の入口パイプの前述の端部が、上面と面一または鉛直方向下方に配設される。
【0026】
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述の入口パイプに動作可能に連結される移動機構を含み、前述の移動機構は、本体および前述の本体に動作可能に連結される付勢機構を含む。
【0027】
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述の本体は、前述のハウジングの上面を超えて延在する突起部を含み、前述の突起部は、少なくとも一つの傾斜面を含む。
【0028】
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述の本体および前述の入口パイプは、前述の少なくとも一つの傾斜面への力の印加に応答して移動可能である。
【0029】
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、アタッチメントがリザーバーアセンブリーの前述のハウジングに対して横方向に移動されるときに、前述の力が生成される。
【0030】
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述の移動機構は、前述の本体に動作可能に連結されるレバーをさらに含み、前述の付勢機構は前述のレバーに直接接続される。
【0031】
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述の本体は、第一の複数の歯を含み、前述のレバーは、前述の第一の複数の歯と噛み合うように配置される第二の複数の歯を含む。
【0032】
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、前述の本体および前述の入口パイプは、前述のレバーへの力の印加に応答して移動可能である。
【0033】
上述の一つまたは複数の特徴に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、アタッチメントがリザーバーアセンブリーの前述のハウジングに対して横方向に移動されるときに、前述の力が生成される。
【0034】
本明細書に組み込まれ、かつ本明細書の一部を形成する添付図面は、本発明のいくつかの態様を具現化し、また記述とともに本発明の原理を説明する役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【発明を実施するための形態】
【0036】
発明を実施するための形態は、例示として図面を参照しながら、本発明の実施形態について、利点および特徴とともに説明する。
ここで図１および２を参照すると、多機能食品加工システム２０の実施例が図示される。一般に、食品加工システム２０は、非限定的な実施例として、ダイシング、チョッピング、切断、スライシング、混合、ブレンド、攪拌、粉砕、または類似のものなど、任意の食品加工または混合動作を実施するように適合され得る。本明細書に図示および説明される食品加工システム２０はパーソナルブレンダーシステムであるが、他の食品加工システムは本開示の範囲内である。
ここで図１および２を参照すると、多機能食品加工システム２０の実施例が図示される。一般に、食品加工システム２０は、非限定的な実施例として、ダイシング、チョッピング、切断、スライシング、混合、ブレンド、攪拌、粉砕、または類似のものなど、任意の食品加工または混合動作を実施するように適合され得る。本明細書に図示および説明される食品加工システム２０はパーソナルブレンダーシステムであるが、他の食品加工システムは本開示の範囲内である。
【0037】
食品加工システム２０は、その中に電動ユニット（図示せず）および少なくとも一つのコントローラー（図示せず）が位置する本体またはハウジング２４を有するベース２２を含む。ベース２２は、例えば、ハウジング２４内に位置する電動ユニットによって駆動される駆動連結器２６（図２を参照）などの少なくとも一つの回転構成要素を含む。ベース２２は、さらに、電動ユニットのオン／オフを切り替え、かつパルシング、ブレンド、または連続的な食品加工などのさまざまな動作モードを選択するための一つまたは複数の入力部２９を有する、制御パネルまたはユーザーインターフェイス２８を含む。少なくとも一つの駆動連結器２６は、ベース２２に連結されるアタッチメント３０の一部分と係合して、アタッチメント３０の内部に位置する食品の加工を行うように構成される。これは、後の図および考察でより明らかになるであろう。
【0038】
サイズおよび／または機能性が異なる一つまたは複数のアタッチメント３０は、ベース２２と併用するため構成され得る。アタッチメントの実施例は、図３により詳細に示される。図示した非限定的実施形態では、アタッチメント３０は、回転可能なブレードアセンブリー３４が連結される反転瓶または容器３２である。示されるように、容器３２は、典型的には、第一の開放端部３６と、第二の閉端部３８と、第一の端部３６と第二の端部３８との間に延在する一つまたは複数の側壁４０とを含む。容器３２の端部３６、３８のうちの一つまたは複数と組み合わせた側壁４０は、容器３２の中空内部加工チャンバー４２を画定する。アタッチメント３０が、ベース２２から分離されるときに第一の構成、およびベース２２に連結されるときに第二の反転構成を有するパーソナルブレンド容器である実施形態では、回転可能なブレードアセンブリー３４は、容器３２の第一の開放端部３６に取り外し可能に連結されて加工チャンバー４２を封止するように構成される。容器３２およびブレードアセンブリー３４は、一緒にねじ込み可能に連結され得るが、容器３２およびブレードアセンブリー３４を取り外し可能に接続する他の機構も本明細書で意図されることが理解されるべきである。
【0039】
回転可能なブレードアセンブリー３４は、食品加工システム２０のベース２２内またはその周りで収容可能である。少なくとも一つのブレード４４に関連付けられた駆動連結器３５（図４を参照）は、加工チャンバー４２の外側の回転可能な駆動アセンブリー３４の外側表面に隣接して位置付けられる。少なくとも一つの駆動連結器２６は、少なくとも一つのブレード４４を軸Ｘの周りで回転させるように駆動連結器と係合して、アタッチメント３０の加工チャンバー４２内に位置する食品を加工するように構成される。反転容器３２および回転可能なブレードアセンブリー３４を含むアタッチメント３０は、例としてのみ意図され、他のアタッチメントも本明細書で意図されることが理解されるべきである。
【0040】
アタッチメント３０が反転容器３２を含む実施形態では、アタッチメント３０は、例えば、アタッチメント３０の周辺の周りに位置付けられたタブなどの一つまたは複数の接触部材４６を含み得る。四つの接触部材４６が図に一般に図示されるが、任意の数の接触部材４６が本開示の範囲内である。アタッチメント３０が、反転容器３２およびブレードアセンブリー３４を含む実施形態では、接触部材４６は、容器３２、またはブレードアセンブリー３４、またはその両方から外側に延在し得る。
【0041】
アタッチメント３０の接触部材４６は、ベース２２の据え付けエリア４８と協働して、アタッチメント３０をベース２２に連結するように構成される。示されるように、据え付けエリア４８は、一つまたは複数の受けスロット５０を含み、その中に、アタッチメント３０の複数の接触部材４６の各々が収容可能である。アタッチメント３０は、食品加工システム２０のベース２２にスライド可能に接続するように構成され得る。代替的にまたは追加的に、アタッチメント３０は、アタッチメント３０がベース２２に対してロックされるように、ベース２２に回転可能に接続するように構成され得る。しかし、アタッチメントをベース２２に結合するための任意の適切な機構は、本開示の範囲内であることが理解されるべきである。
【0042】
ここで図４を参照すると、一実施形態では、食品加工システム２０は、真空動作を実施するよう動作可能である。従って、食品加工システム２０のベース２２は、例えば、真空ポンプなどの真空を引くことができる機構５４を有する真空システム５２を追加的に含み得る。しかしながら、真空を引くことができる任意の機構が本明細書で意図される。ベース２２と併用するために構成される少なくとも一つのアタッチメント３０は、アタッチメント３０がベース２２と接続されるときに真空機構５４に動作可能に連結される。図示した非限定的な実施形態では、真空機構５４は、異なる構成を有する一つまたは複数のアタッチメント３０が真空機構５４に容易に連結できるように、ベース２２の側面５６、例えばその後部に配置される。真空機構５４は、ユーザーインターフェイス２８の一つまたは複数の入力部２９の作動に応答して、真空機構５４が、コントローラーＣによって動作するように、概略的にＣで図示されたコントローラーに動作可能に連結され得る。
【0043】
実施形態では、容器３２は、食品加工システム２０の真空動作を実施するのに適した真空容器である。こうした実施形態では、図５および図６に最もよく示されるように、容器３２は、容器３２の第一の端部３６と第二の端部３８との間に位置する位置に配置された内部壁６０を含む。図示した非限定的実施形態では、内部壁６０は、容器３２の第二の端部３８からオフセットされ、加工チャンバー４２の端部を封止する。カバー６２は、内部壁６０と容器３２の第二の端部３８との間の位置で、内部壁６０から鉛直にオフセットされる。カバー６２は、容器３２に永久的に固定されてもよく、または代替的に、内部壁６０に対して、閉位置と開位置との間で移動、例えば枢動できる。一実施形態では、カバー６２は、内部壁６０の中央部分に位置する突起部６４から側壁４０の内部表面６６まで延在する。ガスケットまたはシール６８が、カバー６２に取り付けられてもよく、側壁４０の内部表面６６と内部壁６０と接触して、その間に気密シールを形成するように構成される。内部壁６０、隣接する側壁４０、およびカバー６２は共に協働して、周囲雰囲気から封止され、加工チャンバー４２から分離している真空チャンバー７０を画定する。
【0044】
容器３２は、さらに、アタッチメント３０がベース２２に連結されるときに、真空機構５４および真空チャンバー７０を流体接続するように構成される真空通路または導管７２を含む。真空通路７２は、図５に示すような概ね直線的な構成を有してもよく、または代替的に、一つまたは複数の屈曲または角度をその中に形成し得る。真空機構５４は、ベース２２の側面５６に位置するため、真空機構５４に流体的に連結するためにベース２２の表面と接するように構成される真空通路７２の第一の端部７４は、容器３２の対応する側面に隣接して同様に配置される。一実施形態では、真空システム５２の一部分は、ベース２２の上面５８に隣接して配置される。結果として、真空通路７２の第一の端部７４は、容器３２の第一の端部３６から鉛直にオフセットされ得る。しかし、真空通路７２の第一の端部７４が容器３２の第一の端部３６と整列する実施形態も本明細書では考慮される。
【0045】
真空アタッチメント３０は、加工チャンバー４２と真空チャンバー７０との間の境界面に、真空チャンバー７０内に位置する真空封止アセンブリー８０を含む。図６に最もよく示されるように、真空封止アセンブリー８０の実施例をより詳細に図示する。より具体的には、真空封止アセンブリー８０は、加工チャンバー４２を真空チャンバー７０から分離する内部壁６０内に形成され得る。真空封止アセンブリー８０をこの位置に配置することによって、真空封止アセンブリー８０は、アタッチメント３０が食品加工システム２０のベース２２に連結される時、ユーザーによって容易にアクセスできる。しかしながら、他の実施形態では、真空封止アセンブリー８０は、アタッチメント３０の周りの別の場所に位置し得る。
【0046】
真空封止アセンブリー８０は、内部壁６０内に形成される一次開口部８６を通って延在するバルブステム８４と、バルブステム８４に略垂直に延在するフランジ８８とを有するアンブレラバルブ８２を含む。示されるように、バルブステム８４の遠位端９０の一つまたは複数の寸法は、容器３２に対するアンブレラバルブ８２の移動を制限するために、一次開口部８６よりも大きい。バルブステム８４と一次開口部８６との間の係合を介して、一次開口部８６を通る容器３２の内部加工チャンバー４２からの流体または食品粒子の流れが制限される。アンブレラバルブ８２のフランジ８８は、例えば、フランジ８８の周辺の近くなどのフランジ８８の一部分が、内部壁６０内に形成される少なくとも一つの二次開口部９２と重複する配置となるようにサイズ決めされる。従って、通常の条件下では、フランジ８８は、流体および／または食品粒子がそこを通って流れるのを防ぐために、少なくとも一つの二次開口部９２を封止する。
【0047】
真空動作中、いずれかのアタッチメントがベース２２に取り付けられ、真空通路７２が真空システム５２に動作可能に連結される場合、真空機構５４は、アンブレラバルブ８２の露出表面に印加される陰圧を生成する。生成される陰圧は、フランジ８８の周辺部分を、加工チャンバー４２内の空気がそこを通って引き込まれるのを許容するほど十分に二次開口部９２から分離させる。真空機構５４の動作が停止し、陰圧が取り除かれるとすぐに、フランジ８８の周辺部分は、二次開口部９２を封止するために元の位置に付勢する。この付勢は、例えば、アンブレラバルブ８２が形成されるシリコーンなどの弾性材料の結果であり得る。あるいは、付勢機構を使用して、フランジ８８を封止位置に戻す移動を容易にし得る。真空動作は、食品が加工チャンバー４２内に配置された後であるが、食品加工動作を実施する前に行われてもよい。別の実施形態では、真空動作は、食品加工動作の実施後に、加工チャンバー４２内に真空を引き込むように開始される。混合動作後に真空を形成することは、アタッチメント３０内の食品の貯蔵寿命または保管を延ばすために使用され得る。
【0048】
真空アタッチメント３０は、さらに、容器３２の加工チャンバー４２を周囲へ通気し、それによって、その中に形成される真空を破るよう動作可能な解放機構９４を含む。解放機構９４は、同様に、ユーザーが容易にアクセスできるアタッチメント３０の位置に取り付けられる。示されるように、解放機構９４は、真空封止アセンブリー８０から遠隔に位置し、真空封止アセンブリー８０に接続されていない。しかしながら、解放機構９４が真空封止アセンブリー８０に直接的または間接的に連結される実施形態も、本開示の範囲内であることが理解されるべきである。反転真空瓶に関して、解放機構９４は、容器３２の露出した第二の端部３８に取り付けられる。
【0049】
図示した非限定的な実施形態では、解放機構９４は、封止部材９８を有するコネクター９６を含む。解放機構４９は、さらに、アクチュエーター１００の旋回軸を画定するピン１０２を介してコネクター９６に枢動可能に連結されるアクチュエーター１００を含む。一実施形態では、カムレバー１０４は、コネクター９６からアクチュエーター１００に向かって延在する。解放機構９４が非作動状態にある時、封止部材９８は、加工チャンバー４２に流体的に接続される隣接する開口部１０６と係合する。例えば、コイルばねなどの付勢部材１０８は、コネクター９６に連結されて、封止部材９８を付勢して開口部１０６と係合し、気密かつ液密のシールを形成し得る。解放機構９４を作動させるために、アクチュエーター１００はピン１０２の軸の周りを旋回する。この動きは、付勢部材１０８の付勢を克服し、コネクター９６のカムレバー１０４に力を加え、それによってコネクター９６および封止部材９８を鉛直方向に動かし、かつ開口部１０６と係合解除する。アクチュエーター１００から力が除去されると、付勢部材１０８は解放機構９４を元の位置に付勢し、それによって開口部１０６を封止する。
【0050】
容器３２の加工チャンバー４２内に真空が生成された後、ブレードアセンブリー３４を取り外し、その上に作用する力の結果として加工チャンバー４２内の食品にアクセスすることは、不可能ではないにしても困難である。従って、ユーザーは、容器３２の加工チャンバー４２内の内容物にアクセスする前に、解放機構９４を動作させることによって、まず容器３２内の真空を破るべきである。
【0051】
食品加工動作の前に真空機構５４とともに使用された場合に本明細書に図示および記載されるように真空封止アセンブリー８０を有する容器３２は、ビタミン保持、特にビタミンＣを増加させる食品を提供することができる。ブレンド加工中の酸素への曝露は、容器３２内の材料を劣化させ得る。容器３２から酸素を除去することによって、加工中の材料の栄養特性の全体的な劣化が低減される。本明細書に図示および説明される真空アタッチメント３０は、一例としてのみ意図されており、ベース２２と併用するために適した任意の真空アタッチメントが本開示の範囲内であることが理解されるべきである。
【0052】
ここで図７を参照すると、ベース２２の真空システム５２がより詳細に図示される。前述したように、真空システム５２は、ベース２２に接続されるアタッチメント３０の加工チャンバー４２から空気を引き出すために陰圧を生成するよう動作可能な真空機構５４を含む。真空システム５２は、さらに、容器３２の真空機構５４と真空通路７２との間に配置されるリザーバーアセンブリー１１０を含む。一実施形態では、リザーバーアセンブリー１１０は、ベース２２の上面５８に取り外し可能に取り付けられる。従って、アタッチメント３０がベース２２上に据え付けられた時、真空通路７２の第一の端部７４は、リザーバーアセンブリー１１０に直接接続される。
【0053】
ここで図８～１２を参照すると、リザーバーアセンブリー１１０の実施例がより詳細に図示される。示されるように、リザーバーアセンブリー１１０は、一般に中空内部１１４を有するハウジング１１２を含む。入口パイプ１１６は、例えば、ハウジング１１２の中心に配置され、ハウジング１１２の中空内部１１４内に流体入口を提供する。ハウジング１１２の中空内部１１４は、空気以外の流体が収集し得るリザーバーを画定する。入口パイプ１１６の第一の端部１１８は、ハウジング１１２の上面１２０を超えて延在し、容器３２の真空通路７２に接続するように構成され、入口パイプ１１６の第二の対向する端部１２２は、ハウジング１１２の下面１２４からオフセットされる。
【0054】
図８～１２の図示した非限定的な実施形態では、例えば、フロートバルブなどのバルブ１３０は、ハウジング１１２の中空内部１１４内に位置する。バルブ１３０は、第一の位置（図８を参照）と第二の位置（図１１）の間に移動可能である。図示した非限定的な実施形態では、バルブ１３０は、例えば、ハウジング１１２の下面１２４の近くの第一の位置から、中空内部１１４の上面１２６の近くの位置に、軸に沿って鉛直に並進するように構成される。しかし、例えば水平または対角線上になど、バルブ１３０が別の方向に移動するように構成される実施形態も、本開示の範囲内である。実施形態では、バルブ１３０は、ハウジング１１２に対するその回転など、フロートバルブ１３０の望ましくない動きが、バルブ１３０が第一および第二の位置の間で移動するとき、防止されるようにサイズ設定される。あるいは、フロートバルブ１３０は、フロートバルブ１３０が第一の位置と第二の位置との間で移動し得る経路またはフロートチャネルを画定するバルブハウジング１３２（図１０）を含んでもよい。さらに別の実施形態では、フロートバルブ１３０は、フロートバルブ１３０の特定の配向が、フロートバルブ１３０の適切な動作に必要とされないように設計され得る。こうした実施形態では、フロートバルブ１３０は、略球状の形状であり得る。
【0055】
リザーバーアセンブリー１１０は、真空機構５４を入口パイプ１１６（図９に最もよく示される）に接続する流体流路を追加的に含む。流体流路は、例えば、一つまたは複数のチャネルまたは導管１３４を介してなど、任意の適切な様式で画定され得る。図示した非限定的実施形態では、少なくとも一つの導管１３４は、回路状または非線形の流体流路を画定し、例えば、フロートバルブ１３０と整列して、ハウジング１１２の上面１２６に一般に隣接するなど、少なくとも一つの導管１３４の入口１３６は、ハウジング１１２の下面１２４からオフセットされる。
【0056】
ベース２２に取り付けられた容器３２の加工チャンバー４２が所定の閾値を超えて充填される場合、加工チャンバー４２の内容物の一部分は、真空動作中に真空通路７２内に引き込まれてもよい。真空封止アセンブリー８０と関連付けられた二次開口部９２のサイズが小さいため、真空通路７２内に引き込まれた食品は、典型的には液体または加工された食品粒子を含むスラリーである。この食品が真空機構５４に入るのを防ぐために、リザーバーアセンブリー１１０は、容器３２の真空通路７２と真空機構５４との間に配置される。
【0057】
加工チャンバー４２から真空機構５４へと引き出される空気の経路の実施例を図９に示す。示されるように、空気は、真空通路７２の端部７４に連結される入口パイプ１１６の第一の端部１１８に提供される。空気は、入口パイプ１１６を通ってハウジング１１２の中空内部１１４内に流れる。フロートバルブ１３０が第一の位置、または代替的に、第二の位置以外の任意の位置にあるとき、空気は、フロートバルブ１３０の周りで、ハウジング１１２の中空内部１１４から真空機構５４への流体流路を画定する一つまたは複数の導管１３４の入口１３６内に流れるように構成される。
【0058】
液体または食品粒子がリザーバーアセンブリー１１０に提供される空気流内に混入される真空動作中、微粒子物質（すなわち、液体および食品粒子）は、ハウジング１１２の下面１２４に隣接する中空内部１１４またはリザーバー内に蓄積する。リザーバーアセンブリー１１０は、食品内容物を収集する一方で、真空機構５４を動作させるために必要な空気がそこを通って流れることを可能にするように構成される。微粒子物質の重量により、微粒子物質が中空内部１１４の上面１２６の近くに配置された流体流路の入口１３６への空気流とともに移動することを防止する。従って、経時的に、中空内部１１４内に配置された微粒子物質は蓄積する。
【0059】
リザーバーが液体を全く含まないときなどの乾燥状態での真空システム５２の動作中、フロートバルブ１３０の重量は、フロートバルブを第一の位置、一般にリザーバー１１４の底部１２４の近くに維持する。液体がリザーバー内に導入される時などの湿潤状態での真空システムの動作中、フロートバルブ１３０は、ハウジング１１２内で第一の位置と第二の位置との間で移動する。実施形態では、フロートバルブ１３０の位置は、中空内部１１４内の微粒子物質の体積に直接依存する。例えば、一実施形態では、リザーバー１１４に導入された液体は、ハウジング１１２の内側壁でメニスカスを形成し、例えば、フロートチャネル内など、フロートバルブ１３０に隣接する圧力を生成する。メニスカスおよび圧力は、フロートバルブ１３０を第一の位置から第二の位置へ移動させ、入口１３６を封止し得る。代替的または追加的に、液体がリザーバー１１４に入ると、入口１３６の入口面積が減少する。入口面積のこの減少は、ハウジング１１２内のフロートバルブ１３０を移動させるのに十分であり得る、空気速度の増加を引き起こす。
【0060】
中空内部１１４内に蓄積された液体および／または食品微粒子物質が最大許容体積に達するとき、フロートバルブ１３０は第二の位置に位置し、真空機構５４への流体流路の入口を遮断する。一実施形態では、フロートバルブ１３０が第二の位置にある時、フロートバルブ１３０の嵌合表面１３８は、ガスケットまたはシール１４０などの一つまたは複数の導管１３４の対応する部分と封止的に係合し、それによって導管１３４によって画定される流体流路への入口１３６を遮断する。結果として、空気は真空機構５４に流れることができない。
【0061】
フロートバルブ１３０が第二の位置にある時など、真空機構５４への空気流が最小閾値を下回る時、真空機構５４は、熱傷を避けるために自動的に遮断するように構成され得る。実施形態では、真空システム５２は、フロートバルブ１３０が第二の位置にある時、および／または真空機構５４の動作中に空気が真空機構５４に供給されない場合を検出するための、真空機構５４から分離しているセンサーＳを含む。いずれかの状態が存在すると判定すると、センサーおよび真空機構５４に動作可能に連結されるコントローラーＣは、その電源回路内に形成されるスイッチを開くことによってなど、真空機構５４を非通電状態にし得る。
【0062】
ここで図１３～１５を参照すると、リザーバーアセンブリー２１０の別の実施形態が図示される。前の実施形態と同様に、リザーバーアセンブリー２１０は、一般に中空内部２１４（図１４および１５に最もよく示される）を有するハウジング２１２を含む。ハウジング２１２の上面を通って延在する入口パイプまたは導管２１６は、ハウジング２１２の中空内部２１４内に流体入口を提供する。ハウジング２１２の中空内部２１４は、空気以外の流体が収集し得るリザーバーを画定する。図示した非限定的な実施形態では、リザーバーアセンブリー２１０は、リザーバー内に延在する複数の端子または接触子２４０をさらに含む。端子２４０は、距離だけ互いに分離される。端子２４０は、ハウジング２１２の底部表面２２４に隣接して実装されるものとして図示されるが、例えば、ハウジング２１２の一つまたは複数の側面など、端子２４０がハウジング２１２の別の表面に位置する実施形態も、本開示の範囲内である。
【0063】
乾燥状態での真空システム５２の動作中、リザーバー内に延在する端子は電気的に連結または接続されていない。しかしながら、湿潤状態での真空システムの動作中、液体および／または微粒子物質は、リザーバー２１４内に徐々に導入される。リザーバー２１４内の液体が最大許容体積または閾値に到達または超えると、液体は、複数の端子２４０のうちの二つ以上を電気的に接続する。一実施形態では、二つ以上の端子２４０が液体内に沈められると、液体は最大許容閾値を超える。端子２４０間の電気回路の完了に応答して、端子２４０と真空機構５４に動作可能に連結されるコントローラーＣは、その電源回路内に形成されるスイッチを開くことによってなど、真空機構５４を非通電状態にし得る。
【0064】
ここで図１６～１９を参照すると、ハウジング１１２の上面１２０で露出した入口パイプ１１６は、アタッチメント３０の設置、およびアタッチメント３０がベース２２に取り付けられる時に入口パイプ１１６とアタッチメント３０のそれぞれの部分との間の接続またはシールの形成を容易にするために、ハウジング１１２に対して移動可能であり得る。こうした移動により、アタッチメント３０は、ベース２２に対するアタッチメント３０の鉛直および水平の両方の移動を介して設置されることが可能になる。入口パイプ１１６は、移動機構１５０の動作を介して、任意の適切な機構を介して、任意の適切な方向に移動可能である。一実施形態では、入口パイプ１１６は、軸に沿って並進移動可能である。図１６に最もよく示されるように、移動機構１５０は、ハウジング１１２内に形成される区画１５２内に配置され、中空内部１１４と流体連通するチャネル１５６を有する本体１５４を含む。入口パイプ１１６は、チャネル１５６と整列して本体１５４の上面に隣接して配置される。本体１５４はさらに、入口パイプ１１６に略平行に延在する突起部１５８を含む。図示した非限定的実施形態では、突起部１５８は、少なくとも一つの傾斜面１６０を含む。例えば、コイルばねなどの付勢機構１６２は、区画１５２内に位置付けられ、本体１５４に動作可能に連結される。
【0065】
例えば、アタッチメント３０の横方向の移動によって、力が突起部１５８の少なくとも一つの傾斜面１６０に印加されると、力は、本体１５４を引き起こす付勢機構１６２の付勢力に対抗し、それゆえ、入口パイプ１１６がハウジング１１２の区画１５２内に後退する。この後退位置では、入口パイプ１１６は、ハウジング１１２の上面１２０の下に鉛直に配置され得る。アタッチメント３０がベース２２およびリザーバーアセンブリー１１０に対して適切に位置付けられると、力は本体１５４から取り除かれる。付勢機構１６２の付勢力は、容器３２内に形成される真空通路７２の端部７４との封止係合するように、本体１５４と入口パイプ１１６を上方に並進させる。代替的な実施形態では、図１７に図示したように、本体１５４の端部１６４はハウジング１１２に接続され、移動機構１５０の本体１５４は、突起部１５８への力の印加に応答して旋回軸Ｐの周りを回転するように構成される。
【0066】
別の実施形態では、移動機構１５０は、入口パイプ１１６の一部分に接続される本体１５４と、本体１５４に動作可能に連結されるレバー１６６とを含む。図１８の図示した非限定的な実施形態では、本体１５４は、第一の複数の歯１６８を含み、レバー１６６は、第一の複数の歯１６８と噛み合うように配置される第二の複数の歯１７０を含む。例えば、コイルばねなどの付勢機構１７２は、レバー１６６をデフォルト位置に付勢するように構成される。デフォルト位置では、入口パイプ１１６は、ハウジング１１２の上面１２０の下方に配置され得る。レバー１６６が、例えば、容器３２によって加えられる力に応答して、入口パイプ１１６から離れて、その旋回軸Ｐの周りを回転するにつれて、第一の複数の歯１６８と第二の複数の歯１７０との間の係合は、本体１５４に作用し、それゆえ、入口パイプ１１６が上方に移動する。力が取り除かれると、付勢機構１７２は入口パイプ１１６を付勢して下降位置に戻す。図１９の実施形態では、入口パイプ１１６は、それと動作可能に連結されるレバー１６６の動作に応答して、容器３２の真空通路導管７２の第一の端部７４と係合するように旋回するように構成される。本明細書に図示および説明される移動機構１５０は、一例としてのみ意図されており、アタッチメント３０とシールを選択的に形成するため入口パイプ１１６を移動させる任意の適切な機構が本明細書に企図される。さらに、移動機構１５０のいずれも、本明細書に図示および説明されるリザーバーアセンブリー１１０、２１０の任意の構成とともに使用され得る。
【0067】
ユーザーは、リザーバーアセンブリーを食品加工システム２０のベース２２から分離して、中空内部１１４の内容物を空にし、および／またはリザーバーアセンブリー１１０を掃除することができる。真空システム５２内にリザーバーアセンブリー１１０を含めることで、不十分な空気供給および食品からの汚染の両方から真空機構５４を保護する。
【0068】
本明細書に引用された刊行物、特許出願、および特許を含む全ての参考文献は、あたかも各参考文献が個別におよび具体的に参照により組み込まれることが示され、その全体が本明細書に示されるのと同程度に、本明細書によって参照により組み込まれる。
【0069】
用語「一つの（ａ）」、「一つの（ａｎ）」、「前記（ｔｈｅ）」および開示内容を説明する文脈中（特に、以下の特許請求の範囲における文脈中）の類似する指示対象は、本明細書中で特に示したり、明らかに文脈と矛盾したりしない限り、単数および複数の両方を包含するものと解釈される。「含む（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）」、「有する（ｈａｖｉｎｇ）」、「含む（ｉｎｃｌｕｄｉｎｇ）」および「含む（ｃｏｎｔａｉｎｉｎｇ）」という用語は、別段の記載がない限り、開放端の用語として解釈されるものとする（すなわち、「含むが、これに限定されない」を意味する）。本明細書の値の範囲の列記は、本明細書中で特に示さない限り、前述の範囲内の個々の値を個別に参照する簡略な方法として機能することが意図されるものであり、個々の値はそれぞれ本明細書に個別に記載されるものとして本明細書に組み込まれる。本明細書中で特に示したり、明らかに文脈と矛盾したりしない限り、本明細書に記載の全ての方法は、任意の適切な順序で実行可能である。本明細書で設けられるありとあらゆる例、または例示的な言語（例えば「など」）の使用は、単に本発明をよりよく明らかにするためのものであり、特にクレームされていない限り、本発明の範囲を制限するものではない。本明細書中のいずれの語句も、特許請求しない任意の要素を本発明の実施に必須であると示すとは解釈されない。
【0070】
本開示を実施するための発明者に公知の最良のモードを含む、本開示の例示的な実施形態を本明細書に記載する。これらの実施形態の変形は、前述の説明を読んで当業者にとって明らかとなり得る。発明者らは、当業者がこのような変形を適切なものとして採用することを期待しており、発明者は本発明を本明細書に特に記載されるもの以外に実施する意図を有する。従って、本発明は、適用法により許可されている特許請求の範囲に記載された主題の全ての修正および均等物を含む。さらに、本明細書に別段の指示がない限り、または別途文脈によって明らかに矛盾しない限り、その可能性のある全ての変形における上述の要素の任意の組み合わせは、本発明によって包含される。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図5A】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【国際調査報告】