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特表2022-517864改良されたかみそり及びかみそりハンドルアセンブリ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-10
(54)【発明の名称】改良されたかみそり及びかみそりハンドルアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   B26B 21/52 20060101AFI20220303BHJP
【FI】
B26B21/52 A
B26B21/52 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021543516
(86)(22)【出願日】2020-01-24
(85)【翻訳文提出日】2021-08-18
(86)【国際出願番号】 AU2020050047
(87)【国際公開番号】W WO2020150786
(87)【国際公開日】2020-07-30
(31)【優先権主張番号】2019900223
(32)【優先日】2019-01-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(31)【優先権主張番号】2019201306
(32)【優先日】2019-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(31)【優先権主張番号】2019901275
(32)【優先日】2019-04-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521329556
【氏名又は名称】ラザテック プロプライエタリ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100135389
【弁理士】
【氏名又は名称】臼井 尚
(74)【代理人】
【識別番号】100086380
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 稔
(74)【代理人】
【識別番号】100103078
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 達也
(74)【代理人】
【識別番号】100130650
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 泰光
(74)【代理人】
【識別番号】100168099
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 伸太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100168044
【弁理士】
【氏名又は名称】小淵 景太
(74)【代理人】
【識別番号】100200609
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 智和
(74)【代理人】
【識別番号】100217467
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴崎 一磨
(72)【発明者】
【氏名】ハンウィック、ロッド
(57)【要約】
シェービング時に、より良い制御を提供するかみそり及びかみそりハンドルアセンブリを開示する。かみそりは、1つまたは複数の刃を備えるかみそりヘッドが取り付けられた実質的に球形のハンドルを含み、ハンドルは、約3cm~5cmの直径を有し、かみそりヘッドとハンドルとの間の距離は、かみそりヘッドの幅の半分以下である。かみそりは、球形のハンドルを、第1の構成において、手の指先がかみそりヘッドに直接圧力を加えることができるようにユーザの手のひらに保持することができ、第2の構成において、かみそりがユーザの親指と他の指の相対的な動きによって少なくとも2つの軸を中心に回転し得るようにユーザの親指と他の指先との間に保持できる大きさ及び形状である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは複数の刃を備えるかみそりヘッドが取り付けられた実質的に球形のハンドルを含むかみそりであって、
前記実質的に球形のハンドルは、約3cm~5cmの直径を有し、前記かみそりヘッドと前記ハンドルとの間の最小の距離が、前記かみそりヘッドの幅の半分以下であるように、前記かみそりヘッドの近くに配置され、
前記かみそりは、前記かみそりを第1及び第2の構成で持つことができる大きさ及び形状であり、
前記球形のハンドルは、前記第1の構成において、前記手の指先が前記かみそりヘッドの後部に直接圧力を加えることができるようにユーザの手のひらに保持され、
前記球形のハンドルは、前記第2の構成において、前記かみそりが前記ユーザの親指と他の指の相対的な動きによって少なくとも2つの軸を中心に回転し得るように前記ユーザの前記親指と他の指先との間に保持される、前記かみそり。
【請求項2】
前記かみそりヘッドは、実質的に平らな後部支持面を含み、
前記後部支持面は、その上に前記指先を置いて、前記かみそりヘッドの前記後部に直接、圧力を加えるように適合される、請求項1に記載のかみそり。
【請求項3】
前記後部支持面は、前記後部支持面で前記指先が滑るのを防ぐのを支援する1つまたは複数の開口、溝、リブ、突出部、または窪みを含む、請求項2に記載のかみそり。
【請求項4】
前記後部支持面は、1つまたは複数の開口を含み、
前記開口は、水流が前記かみそりヘッドを通るのを可能にして、前記かみそりヘッドの洗浄を支援するように構成される、請求項3に記載のかみそり。
【請求項5】
前記開口は、前記後部支持面に細長い溝を形成する、請求項4に記載のかみそり。
【請求項6】
前記かみそりヘッドは、前記平らな後部支持面が前記かみそりヘッドの切断面に対して角度を有するように、断面が楔形である、請求項2に記載のかみそり。
【請求項7】
前記ハンドルから外側に延びて、前記かみそりヘッドを前記ハンドルに接続する取付部分を含む、請求項1に記載のかみそり。
【請求項8】
前記取付部分は、アームを含む、請求項7に記載のかみそり。
【請求項9】
前記取付部分は、前記ハンドルの表面に直交する方向に前記ハンドルから外側に延びる、請求項7に記載のかみそり。
【請求項10】
前記かみそりヘッドは、前記かみそりの前縁が前記ハンドルが後縁よりもハンドルに近くなるような角度で、前記取付部分に対して横方向に取り付けられる、請求項7に記載のかみそり。
【請求項11】
前記ハンドルは、前記ハンドルの内側へのアクセスを提供するように分離可能である、請求項1に記載のかみそり。
【請求項12】
前記ハンドルは、上部半球部分と下部半球部分とを含み、
前記かみそりは、前記上部半球部分と前記下部半球部分を結合された構成に保持するように構成される1つまたは複数の磁石を含む、請求項11に記載のかみそり。
【請求項13】
前記かみそりヘッドは、取り外し可能であり、前記ハンドル内に保管されるように構成される、請求項11に記載のかみそり。
【請求項14】
前記かみそりヘッドは、取り外し可能であり、
前記かみそりヘッドは、断面の形状が実質的に均一な接続部であって、対応する構成の前記かみそりハンドルの開口に受け入れられる前記接続部を含む、請求項1に記載のかみそり。
【請求項15】
前記少なくとも2つの軸は、ロール、ヨー、及びピッチのうちの少なくとも2つ、または、それらの組み合わせ(複数可)を含む、請求項1に記載のかみそり。
【請求項16】
前記かみそりヘッドは、平行な刃先を備える複数の刃を含む、請求項1に記載のかみそり。
【請求項17】
前記かみそりヘッドは、前記球形のハンドルから約2cm未満である、請求項1に記載のかみそり。
【請求項18】
かみそりヘッドを取り付けれるように構成されたかみそりハンドルアセンブリであって、
前記かみそりハンドルアセンブリは、実質的に球形のハンドルを含み、
前記実質的に球形のハンドルは、約3cm~5cmの直径を有し、取り付けられると、前記かみそりヘッドと前記ハンドルとの間の距離が、前記かみそりヘッドの幅の半分以下であるように、前記かみそりヘッドの近くに配置され、
前記かみそりは、前記かみそりを第1及び第2の構成で持つことができる大きさ及び形状であり、
前記球形のハンドルは、前記第1の構成において、前記手の指先が前記かみそりヘッドの後部に直接圧力を加えることができるようにユーザの手のひらに保持され、
前記球形のハンドルは、前記第2の構成において、前記かみそりが前記ユーザの親指と他の指の相対的な動きによって少なくとも2つの軸を中心に回転し得るように前記ユーザの前記親指と他の指先との間に保持される、前記かみそりハンドルアセンブリ。
【請求項19】
前記かみそりは、前記かみそりヘッドを前記かみそりハンドルアセンブリに取り付けることによって、提供される、請求項18に記載のかみそりハンドルアセンブリ。
【請求項20】
1つまたは複数の刃を備えるかみそりヘッドが取り付けられた実質的に球形のハンドルを含むかみそりであって、
前記実質的に球形のハンドルは、約3cm~5cmの直径を有し、前記かみそりヘッドと前記ハンドルとの間の距離が、前記かみそりヘッドの幅の半分以下であるように、前記かみそりヘッドの近くに配置され、
前記かみそりは、実質的に平らな後部支持面を含み、前記球形のハンドルがユーザの手のひらに保持されながら、前記かみそりヘッドの後部に指先が直接圧力を加えることができるように適合される、前記かみそり。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シェービング用かみそりに関する。詳細には、本発明は、安全かみそりに関するが、それに限らない。
【背景技術】
【0002】
世界の多くの地域でシェービングは一般的な習慣である。これは、顔の毛、腋毛、脚の毛、または、その他の体毛を除去することであってよい。最も一般的には、使い捨て(または、一部、使い捨て)の安全かみそりが、シェービングに使用される。これらの安全かみそりは通常、1つまたは複数の刃を備えるかみそりヘッドを含み、かみそりヘッドから、細長いハンドルがヘッドに対して直角に延びている。
【0003】
図1は、先行技術による、1つのこのような安全かみそり100の例を示す。かみそり100は、複数の刃110を備えるかみそりヘッド105を含み、かみそりヘッドは、細長いハンドル115に取り付けられる。使用時、ユーザは、手120でハンドルを把持して、シェービング動作時に、肌の上で引く。
【0004】
身体、特に、顔は、形状が均一ではないので、ユーザは通常、刃110が適切な角度で肌に当たるように腕または手首をひねらなければならない。手首のこの動きには限界があるので、刃110が適切な角度で肌に当たるようにかみそり100を持つことは一般に難しい。
【0005】
ヘッド105とハンドル115との間にピボット手段125を組み込んで、ヘッド105がユーザの形状に一致するようにすることを含む、この問題を軽減するいくつかの試みが行われてきた。
【0006】
このようなピボット手段125の問題は、長いハンドル115のために既に遠いユーザの手120と刃との間をさらに分離することであり、これは、ユーザが肌に対する刃の位置及び圧力を正確に制御するのをより難しくし得る。詳細には、ヘッド105の角度は、ハンドル115に対して旋回するので、ユーザは、刃の角度を制御できなくなる。
【0007】
さらに、ピボット手段125は通常、中心(静止)位置の方に付勢され、従って、肌に加えられる圧力の量は、ユーザの手120によって加えられる圧力よりも、ピボット手段125の付勢力に大きく依存する。
【0008】
従って、ユーザは、依然として、シェービング中に切り傷を作る、かみそり負けをする、または、所望のレベルの制御でシェービングを行うことができない。
【0009】
かみそり100等、ピボットヘッドかみそりのさらなる問題は、個別の部品を多く含むことで、その結果、組み立てが複雑になり、一般的に製造コストが高くなる。
【0010】
従って、改良されたかみそり及びかみそりハンドルに対するニーズがあるのは明らかである。
【0011】
先行技術の公開を本明細書で参照する場合、この参照は、その公開がオーストラリアまたは他のいずれの国でも当技術分野の周知の一般的知識の一部を形成すると承認するものではないことは明らかに理解されよう。
【発明の概要】
【0012】
本発明は、上記欠点の少なくとも1つを少なくとも部分的に克服し得る、または、消費者に有用または商用選択を提供し得るかみそり及びかみそりハンドルアセンブリに関する。
【0013】
上記を考慮して、本発明は、1つの形態で、1つまたは複数の刃を備えるかみそりヘッドが取り付けられた実質的に球形のハンドルを含むかみそりに広く属し、実質的に球形のハンドルは、かみそりヘッドの幅と大体同じ直径を有し、かみそりヘッドとハンドルとの間の距離がかみそりヘッドの幅の半分以下であるようにかみそりヘッドの近くに配置され、かみそりは、第1及び第2の構成でかみそりを持つことができる大きさ及び形状であり、球形のハンドルは、第1の構成において、手の指先がかみそりヘッドに直接圧力を加えることができるようにユーザの手のひらに保持され、球形のハンドルは、第2の構成において、かみそりがユーザの親指と他の指の相対的な動きによって少なくとも2つの軸を中心に回転し得るようにユーザの親指と他の指との指先との間に保持される。
【0014】
かみそりのハンドルは、人間工学的に、かみそりをより良く制御し、かみそりヘッドを回転及び旋回する能力を提供し、有利である。結果として、シェービング品質が向上し、切り傷及びかみそり負けの可能性が低減される。
【0015】
かみそりの構成は、少なくとも2つの異なる形でかみそりを持つことができるようにする。ハンドルを手のひらに保持するとき、その手の指は、それらの指の指先がかみそりヘッドの背面(後部)に当たり、圧力を加えることができて、肌へのかみそりの圧力を正確に制御できるように、ハンドルにわたって延びてよい。球形のハンドルが指先の間に保持されるとき、様々な軸を中心とした球形ハンドルの回転が使用されて、制御された動きをかみそりヘッドに提供し得る。
【0016】
かみそりヘッドに近くないハンドルは、かみそりヘッドがこのような指先の制御を可能にするにはヘッドから離れすぎているので、このような制御された動きを提供することができず、長いハンドルを使うと、球形のハンドルの小さい動きを拡大し得るので、かみそりヘッドの制御が低下する。
【0017】
かみそりヘッドの幅という表現は、ヘッドの一方の端からヘッドの他方の端までの幅であり、かみそりヘッドの切断幅に対応する。
【0018】
指先という表現は、爪の一方の側から爪の他方の側に延びる遠位指骨(すなわち、手の最遠位部の関節)の内側であり、通常、指紋を取るのに使われる指の部分を意味する。
【0019】
かみそりヘッドは、指先がかみそりヘッドの後部に直接、圧力を加えることができるように適合された実質的に平らな後部支持面を含み得る。後部支持面は、指先制御部分を含み得る。指先制御部分は、平らなパッドを含み得る。かみそりは、1本または複数の指で指先制御部分を使用できるようにしながら、他の1本または複数の指を使用してハンドルを保持するように構成されてよい。
【0020】
ハンドルは、第2の構成において、親指と他の指がハンドルの反対側に当たるように適合されてよい。
【0021】
後部支持面は、後部支持面で指先が滑らないように支援する1つまたは複数の開口、溝、リブ、突出部、または窪みを含み得る。
【0022】
後部支持面は、1つまたは複数の開口を含んでよく、開口は、水流がかみそりヘッドを通るのを可能にして、かみそりヘッドの洗浄を支援するように構成されてよい。
【0023】
開口は、後部支持面に細長い溝を形成してよい。
【0024】
かみそりヘッドは、平らな後部支持面がかみそりヘッドの切断面に対して角度を有するように、断面が楔形であってよい。
【0025】
取付部分は、ハンドルから外側に延びて、かみそりヘッドをハンドルに接続してよい。
【0026】
取付部分は、アームを含み得る。
【0027】
取付部分は、少なくとも部分的に可撓性であってよい。取付部分は、かみそりヘッドをハンドルに結合する1つまたは複数のアームを含み得る。1つまたは複数のアームは、可撓性であってよい。
【0028】
取付部分は、ハンドルの表面に直交する方向にハンドルから外側に延びてよい。
【0029】
かみそりヘッドは、取付部分によってハンドルに解放可能に取り付けられてよい。
【0030】
かみそりヘッドは、かみそりの前縁が後縁よりハンドルに近くなるように角度を有して、取付部分に対して横方向に取り付けられてよい。かみそりヘッドは、かみそりヘッドの軸に直交する細長い軸を含み得る。かみそりヘッドは、細長い軸を中心に回転させて角度を付けられてよい。
【0031】
ハンドルは、ハンドルの内側へのアクセスを提供するように分離可能であってよい。
【0032】
ハンドルは、ハンドルの内側にシェービングブラシを備えてよい。
【0033】
ハンドルは、ベース部分と蓋部分を含み得る。
【0034】
蓋部分は、ブラシとして機能してよい。
【0035】
ハンドルは、上部半球部分と下部半球部分とを含み得る。
【0036】
かみそりは、上部半球部分と下部半球部分とを結合された構成に維持するように構成された1つまたは複数の磁石を備えてよい。
【0037】
かみそりヘッドは、取り外し可能であってよい。かみそりヘッドは、ハンドル内に保管されるように構成されてよい。
【0038】
かみそりヘッドは、断面が実質的に均一で、かみそりハンドルの対応する開口に受け入れられる接続部を含み得る。接続部は、方向性をもってよい。接続部は、Z形状の断面を有し得る。
【0039】
少なくとも2つの軸は、ロール、ヨー、及びピッチの少なくとも2つ、またはそれらの組み合わせ(複数可)を含む。
【0040】
かみそりヘッドは、複数の刃を備えてよい。刃は、平行な刃先を含み得る。かみそりヘッドは、刃と肌との間に保護を与えるように構成された保護縁を備えてよい。
【0041】
ハンドルは、直径少なくとも約3cm(または、約1と1/4インチ)で、且つ直径約5cm(または、約2インチ)未満であってよい。
【0042】
かみそりヘッドは、球体から約3cm(または、約1と1/4インチ、または、約1インチ)未満であってよい。
【0043】
好ましくは、かみそりヘッドは、球体から約5cm(または、約2インチ)未満である。かみそりヘッドは、球体から約3cmまたは2cm(または、約1インチまたは約3/4インチ)未満であってよい。
【0044】
かみそりヘッドの幅は、約4cm(または、約1.5インチ)であってよい。
【0045】
ハンドルは、把持部分を含んでよい。ハンドルは、把持面を含んでよい。
【0046】
ハンドルは、例えば、広告及びブランドを印刷する面を含み得る。ハンドルは、例えば、広告またはブランドが印刷された面を含み得る。
【0047】
ヘッドは、交換可能なカートリッジを含み得る。かみそりは、2つ以上のタイプの使い捨てカートリッジを受け入れるように構成されてよい。従って、かみそりは、マルチフィットであってよい。
【0048】
別の形態では、本発明は、かみそりヘッドが取り付けられるように構成されたかみそりハンドルアセンブリに広く属し、かみそりハンドルアセンブリは、実質的に球形のハンドルを含み、実質的に球形のハンドルは、かみそりヘッドの幅と大体同じ直径を有し、取り付けられると、かみそりヘッドとハンドルとの間の距離がかみそりヘッドの幅の半分以下になるようにかみそりヘッドの近くに配置され、かみそりは、かみそりを第1及び第2の構成で持つことができる大きさ及び形状であり、球形のハンドルは、第1の構成において、手の指先がかみそりヘッドに直接圧力を加えることができるようにユーザの手のひらに保持され、球形のハンドルは、第2の構成において、かみそりがユーザの親指と他の指との間の相対的な動きによって少なくとも2つの軸を中心に回転し得るようにユーザの親指と他の指先との間に保持される。
【0049】
かみそりは、かみそりヘッドをかみそりハンドルアセンブリに取り付けることによって、提供されてよい。
【0050】
別の形態では、本発明は、1つまたは複数の刃を含むかみそりヘッドが取り付けられた実質的に球形のハンドルを含むかみそりに広く属し、実質的に球形のハンドルは、かみそりヘッドの幅と大体同じ直径を有し、かみそりヘッドとハンドルとの間の距離がかみそりヘッドの幅の半分以下となるようにかみそりヘッドの近くに配置され、かみそりは、実質的に平らな後部支持面を含み、球形のハンドルがユーザの手のひらに保持されると、指先がかみそりヘッドの後部に直接圧力を加えることができるように適合される。
【0051】
本明細書に記載の特徴はいずれも、本発明の範囲内で、本明細書に記載の他の特徴の任意の1つまたは複数との任意の組み合わせで組み合わせることができる。
【0052】
本明細書におけるいずれの先行技術への言及も、先行技術が周知の一般的知識の一部を形成することを承認またはいかなる形でも示唆するものではなく、そうみなしてはならない。
【0053】
本発明の様々な実施形態を以下の図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0054】
図1】先行技術による安全かみそりを示す。
図2】本発明のある実施形態による、かみそりの正面上部斜視図を示す。
図3図2のかみそりの後部上面斜視図を示す。
図4図2のかみそりの下部斜視図を示す。
図5a】第1の構成において使用する図2のかみそりを示す。
図5b】第1の構成において使用する図2のかみそりを示す。
図6】本発明の別の実施形態による、かみそりの正面上部斜視図を示す。
図7】本発明のある実施形態による、図6のかみそりのハンドルの蓋部分の側面図を示す。
図8】本発明のある実施形態による、かみそりの側面図を示す。
図9】本発明のある実施形態による、かみそりの側面図を示す。
図10】本発明のある実施形態による、かみそりの正面図を示す。
図11】かみそりのかみそりスペーサを示す、図11のかみそりの一部の拡大図を示す。
図12】本発明のある実施形態による、かみそりの上面図を示す。
図13図12のかみそりの側面図を示す。
図14】本発明のある実施形態による、かみそりの側面図を示す。
図15】本発明のある実施形態による、かみそりの側面図を示す。
図16】本発明のある実施形態による、かみそりの側面図を示す。
図17】本発明のある実施形態による、かみそりの側面図を示す。
図18】本発明のある実施形態による、かみそりシステムの概略図を示す。
図19図24のかみそりシステムのかみそりの上面図を示す。
図20】本発明のある実施形態による、かみそりシステムを示す。
図21】本発明のある実施形態による、かみそりの後部斜視図を示す。
図22図21のかみそりの側面図を示す。
図23図21のかみそりのかみそりヘッドの後部斜視図を示す。
図24図21のかみそりの下部を示す。
図25図21のかみそりの分解図を示す。
図26】本発明の代替実施形態による、かみそりヘッドの後部斜視図を示す。
図27図26のかみそりヘッドの後部図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0055】
本発明の好ましい特徴、実施形態、及び変形形態は、当業者が本発明を実行するのに十分な情報を提供する以下の発明を実施するための形態から理解され得る。発明を実施するための形態は、前述の発明の概要の範囲をいかなる点でも制限するとみなすべきではない。
【0056】
図2は、本発明のある実施形態による、かみそり200の正面上部斜視図を示す。図3は、かみそり200の後部上面斜視図を示し、図4は、かみそり200の下部斜視図を示す。かみそり200は、球形のハンドル205を含み、ハンドル205に、かみそりヘッド210が取り付けられる。
【0057】
かみそり200は、人間工学的にかみそりヘッドを指先で制御する能力、及び、かみそり200を回転及び旋回する能力を含む、より良い制御を提供できるように構成され、有利である。
【0058】
かみそりヘッド210は、取付部分215を含み、取付部分215は、ハンドル205の表面に直交する方向に球形のハンドル205から外側に延びる。刃保持部220は、かみそりヘッド210に圧力が加えられると、刃保持部220が取付部分215に対して、従って、ハンドル205に対して、曲がり得るように、複数の可撓性アーム225によって取付部分215に結合される。
【0059】
かみそりヘッド210、特に、刃保持部220は、シェービングに使用するための平行な刃先を提供するように構成された複数の刃230を備える。ヘッド210はまた、ガイド、及び、刃と肌との間の保護縁として機能して、刃230が肌に密接に接触しながら、偶発的な切り傷の可能性を防止または低減することができる。従って、かみそり200は、安全かみそりとして機能する。
【0060】
刃230は、取付部分215が外側に延びる方向に対して刃先が横断するように配置される。従って、各刃230は、連続してシェービングするように構成され、より快適なシェービングを提供するように、使用中、肌から様々な高さになるように構成されてよい。
【0061】
かみそりヘッド210は、その刃230を洗浄できるように、及び、毛が刃との間から流れ出るように、かみそりヘッド210の後部に排水開口部235を備える。これは、複数の刃230が近接して備えられる場合、毛及び/または汚れの蓄積が生じて、かみそり200が正しく機能するのを妨害する場合があるので、特に重要である。
【0062】
かみそり200は、(1)(図5aに示すように)ユーザの手の指先がかみそりヘッドに直接、圧力をかけながら、かみそりハンドル205がユーザの手のひらで支持できるような、且つ、(2)(図5bに示すように)かみそりハンドル205がユーザの親指と他の指の指先との間に保持され、このように保持されるとき、かみそりがユーザの親指と他の指の相対的な動きによって少なくとも2つの軸を中心に回転し得るような、大きさ及び形状である。
【0063】
ここで図5aを参照すると、かみそり200は、かみそりハンドル205が手のひらで指示されるように保持される。球形のハンドル205は、その大きさのためにこのような目的に特に適しており、球形は、尖った縁がないので快適である。
【0064】
ユーザの手の大きさに応じて、かみそりハンドル205は、親指と小指によって手のひらで支持されてよく、実際には、手のひらの肌の大部分と(または全く)接触しなくてもよい。言い換えると、かみそりヘッドは、実際に手のひらに触れることなく、手のひらの肌の近くで、親指と小指によって手のひらで支持することができる。
【0065】
ユーザの人差し指と中指は、その指先がかみそりヘッド210の背面(後部)側に当たって、そこに圧力を加えることによって、肌に対するかみそりの圧力を正確に制御するように、ハンドル205にわたって延びる。
【0066】
指先は、身体の神経終端の最も密な領域の一部を含み、従って、触覚フィードバックが豊富にある。従って、豊富な感覚情報が、指先と、指先のかみそりヘッド210との直接(すなわち、刃のすぐ近く)の相互作用から提供され、これにより、圧力のより良い制御が可能になり、これは、唇等の敏感な部分の周囲では特に重要である。これは、指先が何らかのタイプのハンドルによってかみそりヘッドを制御する先行技術のかみそりとは明らかに異なる。先行技術の場合、かみそりの肌への圧力は、制御がより難しく、感知するのがより難しい。
【0067】
さらに、指先がかみそりヘッドの背面(後部)に直接置かれるとき、手と脳は、本能的、直感的、及び自然に機能することができ、これは、小さい動きを拡大するかみそりの刃と指との間が離れていることだけではなく、明らかに意識的な習熟した動きが必要になる指とかみそりヘッドとの間の角度の相違があるスティックかみそりの場合の学習的な(且つ、不自然な)動きではない。
【0068】
刃230は、ユーザの指がかみそりヘッド210の背面(後部)に置かれると、刃の刃先がユーザの指に対して横方向になり、且つ、指の下向きの動き及び指からの圧力で刃が切断するように構成される方向になるように配置される。このような構成は、刃230をユーザの指先の延長として機能させることができる。これによって、肌とほとんど直接接触しているかのように、指先の感覚を利用することができる。
【0069】
2本の指505を示すが、当業者は、1本の指のみ(例えば、人差し指)でかみそりヘッドに圧力を加える場合、または複数(例えば、3本または4本)の指がかみそりヘッドに圧力を加えるとき、類似の構成を使用し得ることを容易に理解されよう。
【0070】
ここで図5bを参照すると、ハンドル205は、ユーザの指先がハンドル205の表面に当たるように、一方の側で人差し指及び中指505と、他方の側でユーザの親指510との間に保持されるように適合される。親指510と指505は、ハンドル205の反対側に当たり、これによって、指505と親指510の相対的な動きをハンドルの任意の方向の回転運動に変換することできる。従って、かみそり200は、複数の軸を中心に回転し得る。
【0071】
説明のための例として、指505は、親指510に対して一方の側に移動して、取付部分215の軸を中心にかみそり200を回転させて(及び、従って、かみそりヘッド210を回転させて)よい。同様に、指505は、親指510に対して前後に移動して、かみそりヘッド210が上下に旋回するようにかみそり200を回転させてよい。
【0072】
上記のように、指先は、触覚フィードバックが豊富にある。従って、球形のハンドル205とハンドル205のかみそりヘッド210への近さによって、かみそりヘッド210(及び、従って、刃230)の肌に対する非常に正確な制御及び操作が可能になる。ハンドル205は、かみそりヘッド210の近くに配置されるので、より正確な制御が容易になり、正確さ及びフィードバックは、細長いハンドル等によって失われない。
【0073】
多くの場合、かみそりは、刃230の刃先がユーザの指に対して横方向になるように、本体205によって保持される。このような構成は、ユーザの手、手首及び/または腕の動きによって、及び/または、指505と親指510の相対的な(例えば、親指510に対して指505を前方に動かす)動きによってシェービングが、かみそりヘッドが肌に沿って切断方向に移動するのを可能にし得る。
【0074】
しかしながら、ハンドル205は、球形であり、球形は回転に関係なく同じ形状なので、刃を他の(すなわち、任意の)方向にしてハンドル205を指505と親指510との間に置いて、同じように操作し得る。説明のための例として、ハンドル205は、快適な動き(例えば、親指510に対する指505の前後の動き)がかみそりヘッド210の所望の動き(例えば、かみそりヘッド210の回転、または、曲線状の経路に沿ったかみそりヘッドの動き)に対応し得るように、指505と親指510との間で保持されてよい。
【0075】
例えば、図5bに示すようにハンドル205を持つと、指先の簡単な動きによって複数の自由度で回転を与えるように、かみそりを使用できる。詳細には、かみそりは、親指に対する他の指の前後の動きによって1つの軸を中心に回転させることができ、親指に対する他の指の左右の動きによって他の軸を中心に回転させることができる。
【0076】
このような動きの自由度は、図1に示すもの等のスティックかみそりよりずっと大きい。
【0077】
従って、かみそり200は、図5a及び5bに示す方法を含む複数の方法で使用することができる。使用中、ユーザは、異なるタイプとの間で、例えば、身体のある部分をシェービングするときの1つの構成と、他の部分をシェービングするときの他の構成との間で切り替えてよい。
【0078】
上記のように指505及び親指510によって提供される細かい動きに加えて、特に、大きな(例えば、顔の一方から他方への)動きに関してユーザの手首及び腕も操作されることを当業者は容易に理解されよう。このような場合、指505及び親指510は主に、刃230のロール、ヨー、及び/またはピッチを変更してよく、一方、腕及び手首は主に、上下、左右、及び/または内外の動きを提供してよい。
【0079】
球形のハンドル205は、ヘッド210とほぼ同じ幅、(すなわち、左右に)約4cm幅で、ヘッド210近くに配置される。従って、かみそり200は、非常にコンパクトであり、保管及び持ち運びがしやすい。
【0080】
ハンドル205は、ABS樹脂を含む任意の適切な材料で形成されてよく、使用時の指先に追加の把持力を提供するようにハンドル205上にコーティングを含み得る。ハンドルは、耐食であることが好ましい。ハンドル205は、ハンドル205の内側への水の進入を防止するために耐水性であってよい。
【0081】
いくつかの実施形態では、広告、ブランド、または他の文字及び/または画像が、ハンドル205に印刷されてよい。これは、かみそり200の製造業者または第三者のために、ブランドを大幅に露出しながら、かみそり200を販売または提供することができるので、マーケティングの文脈で特に有利である。
【0082】
説明のための例として、会社は、スポーツクラブまたは他のグループを通じて、または、マーケティングまたは販促イベントを通じて、販促用のかみそりを提供し得る。会社の詳細をかみそりハンドル上に備えてよく、かみそりのユーザが交換用カートリッジ、刃、または、全く新しいかみそりを取得するのを容易にすることができる。
【0083】
同様に、ハンドルに、スポーツチーム、キャラクタ、映画等の他のビジネスのブランドを提供して、ユーザが、自分の個性または購入者の好みに適合するかみそりを選択または設計できるようにしてよい。
【0084】
印が印刷された他のかみそりの例を以下に記載する。
【0085】
いくつかの実施形態では、ハンドルの部分は、反射またはミラーコーティングが塗布されてよい。詳細には、かみそりヘッドに面するハンドルの表面は、シェービング中またはそうでないときに鏡として使用することができるようにコーティングされてよく、バスルームミラーの必要性を軽減する。
【0086】
かみそりは、かみそりを鏡、タイル、ガラス等に取り付けることができるように、ハンドルに取り付けられた吸引カップ、または他の保持部材(複数可)を含んでよい。これは、棚、引き出し、または類似の場所が物で溢れないように、使用していないとき、かみそりを便利な場所(例えば、シャワーの壁)に保管し得るという点で特に有用である。
【0087】
ハンドル205は、水に浮くように構成されてよく(浴槽では特に有用である)、落としたとき、(壊れずに)跳ねるように柔らかくてよい。同様に、かみそりは、そのベースでバランスを取るように(すなわち、刃が上になるように)重りを備えてよい。
【0088】
いくつかの実施形態では、ハンドル205は、開くことができてよい、または他の方法(例えば、シェービングクリーム、または他のアイテムの保管)で利用されてよい。1つのこのようなかみそりの例を以下に記載する。
【0089】
図6は、本発明の別の実施形態による、かみそり600の正面上部斜視図である。かみそり600は、かみそり200に類似しているが、ハンドル605は、その内部へのアクセスを提供するように分離可能である。
【0090】
詳細には、ハンドル605は、ベース部分605aと蓋部分605bとを含み、蓋部分605bは、圧入構成、ねじ係合、または、任意の他の適切な手段を使用して、ベース部分605aと解放可能に係合できる。
【0091】
図7は、本発明のある実施形態による、ハンドル605の蓋部分605bの側面図を示す。蓋部分605bは、本体610を含み、本体610から複数の毛615が延びている。従って、蓋部分605bはシェービングブラシとしても機能する。
【0092】
本体610は、半球形状であり、毛615は、その下部表面から下に延びる。いくつかの実施形態(図示せず)では、本体610は、シェービングクリーム等の製品の貯蔵に使用するタンクを備えてよい。
【0093】
ベース部分605aは、実質的に空洞の形状であり、従って、蓋部分605bがベース部分605aに取り付けられたとき、毛615を、圧縮も変形もせずにベース部分605aに受け入れることができる。
【0094】
ここで、再度、図6を参照すると、蓋部分605bは、印刷された印620を含み、印620は、1つまたは複数のロゴ、画像、単語、ブランド、装飾的パターン等、または、それらの組み合わせの形式であってよい。説明のための例として、かみそり600は、お気に入りのスポーツチームのロゴを含んでよく、記念品として販売または提供されてよい。
【0095】
同様に、印620は、ウェブサイトリンクを含んでよく、ウェブサイトリンクは、かみそり600の交換用の刃またはヘッドの購入に使用されてよい。1つのこのようなシナリオでは、刃またはかみそりヘッドの販売から資金を集めることを考慮して、かみそり600に補助金を出して(または、無料で提供して)よい。これにより、かみそり600の製造業者は、かみそりを市場に出すことが容易になり、交換用ヘッドの需要を作り出すことができる。
【0096】
代替実施形態(図示せず)においては、ベース部分605a及び蓋部分605bは、交換用の刃またはカートリッジを保管するための容器を提供してよい。詳細には、ヘッド210(または、その一部)は、交換可能であってよく、容器は、1つまたは複数の交換用ヘッドを含み得る。同様に、刃230は、交換可能であってよく、容器は、交換用の刃を含み得る。
【0097】
一実施形態においては、かみそり600は、複数の異なるタイプの使い捨てカートリッジを受け入れるように構成される。このような場合、かみそり600は、異なるタイプの複数のカートリッジを使用できるという点で、マルチフィットであってよい。
【0098】
別の実施形態においては、かみそり600は、使用されていないとき、ハンドル605がかみそりヘッド210を受け入れ、保管できるように適合されてよい。このような場合、かみそりヘッドは、ハンドルに保管するためにかみそりから取り外されてよく、従って、このような構成においては、かみそり600は、実質的に球形である。これは、特に、かみそりが衣服や他の物体に引っ掛かりにくくなるので、持ち運び及び保管の観点から有用である。
【0099】
図8は、本発明のある実施形態による、かみそり800の側面図を示す。かみそり800は、かみそり200及び600に類似しているが、使い捨てカートリッジを使用するように構成される。
【0100】
かみそり800は、ハンドル205と、取付部分215とよく似ているが、係合部分815を有する取付部分805とを含み、係合部分815は、使い捨てカートリッジ810を解放可能に取り付けるのを可能にする。詳細には、ハンドル205から外側に延びる取付部分805は、取付部分805の遠位端に係合部分815を含み、係合部分815は、カートリッジ810の対応する係合部分と解放可能に係合する。
【0101】
係合部分815は、カートリッジの対応する部材に係合するように構成された1つまたは複数の圧入部材、ロック部材、またはリテーナを含み得る。
【0102】
一実施形態においては、取付部分805は、ハンドル205と解放可能に係合し、ハンドル205は、取付部分805を取り外して交換することを可能にする。これは、異なるタイプのかみそりヘッドをかみそり800と共に使用できるようにするという点で、特に有利である。
【0103】
ハンドル205は、上記実施形態では球形であると開示したが、他の類似のスタブ(すなわち、短く、太い)形状を使用してよいことを当業者は理解されよう。説明のための例として、ハンドルは、回転楕円体形状であってよい。同様に、ハンドルは実質的に凸状であってよい。あるいは、または、追加で、ハンドルは軸対称であってよい。
【0104】
図9は、本発明のある実施形態による、かみそり900の側面図を示す。かみそり900は、かみそり200、600及び800と類似している。
【0105】
かみそりは、正面(切断)側に複数の刃910を備えるかみそりヘッド905を含み、ヘッドは、かみそりヘッド905の後部(背面)側に指先制御部分915を含む。かみそりヘッド905は、取付部分920と一体的に形成され、取付部分920は、かみそりヘッド905を球形のハンドル925から離間するように構成される。
【0106】
取付部分920は、ヘッド部分930によって球形のハンドル925に解放可能に結合され、ヘッド部分930は、球形のハンドル925が取付部分920の方に滑らかに(すなわち、鋭い縁がない)流れるような形状である。
【0107】
かみそり900は、ロック部材935を備え、ロック部材935は、取付部分920に解放可能に係合することによって、取付部分920がハンドル925から解放されるのを可能にする。
【0108】
取付部分920は、ハンドル920から外側に延び、かみそりヘッドは、一方の側に対して角度を有するように、取付部分920に対して横方向に取り付けられる。かみそりヘッド905は、実質的に平らな指先制御部分915が刃910の表面に対して角度を有するように、楔形である。
【0109】
ハンドル925は、上部925a及び下部925bを含み、これらは、ハンドル925を開くことができるように、互いに解放可能に係合する。詳細には、上部925a及び下部925bは、互いに係合し、タブ部分940を押して、上部925aと下部925bを係合を解除してよい。
【0110】
最後に、下部925bは、平らな底面945を有し、底面945は、ベンチ等の支持面にかみそりが自立するのを可能にする。
【0111】
図10は、本発明のある実施形態による、かみそりの1000の正面図を示す。かみそり1000は、かみそり200と類似しているが、ユーザの肌から刃230を離間するように構成されたかみそりスペーサ1005を含む。スペーサ1010は、ユーザが顎ひげを1日から4日間で伸びる分に対応する長さ(<1.5mm)等に、短く剃るのを可能にする。
【0112】
図11は、かみそりスペーサ1005を示すかみそり1000の部分の拡大図を示す。詳細には、かみそりスペーサ1005は、サポート1015から下方に延びる複数の歯1010を含む。歯1010は、刃230の縁を超えて下方に延びて、ユーザの肌を刃230から離間させるように機能する。
【0113】
ユーザの肌を横切ってかみそり1000を引くと、歯1010は、櫛とよく似た働きをして、かみそり1000が顎ひげを通るように移動しながら、刃230が顎ひげをスペーサ1005が規定する所望の長さに切るのを可能にする。
【0114】
スペーサ1005は、取り外し可能であってよく、かみそり1000がかみそり200と同じように機能するのを可能にする。このような場合、サポート1015は、1つまたは複数の保持部材を使用して、かみそりのヘッド上にクリップ留めするように適合されてよい。同様に、異なる長さの歯1010を有する様々なスペーサ1005が提供されて、ユーザが所望の長さに従ってスペーサを選択できるようにしてよい。
【0115】
代替実施形態(図示せず)においては、スペーサ1005は、歯の長さを調節できる機構を含み得る。これは、ヘッド(及び、従って刃)に対してサポート1015(及び、従って、歯)を上下させるダイアルのような機構を使用して実現されてよい。
【0116】
スペーサ1005は、複数のヘッドに適合できるように構成されてよく、これによって、先行技術のウェットかみそりを含む様々なウェットかみそりでスペーサが機能し得る。従って、スペーサ1005は、このような新しい機能を既存のかみそりに提供できるように既存のかみそりに組み込まれてよい。
【0117】
スペーサ1005は、電動バリカンを必要とせず、ウェットシェービングをしながら、顎ひげまである長さ(一般的には非常に短く)を保持するのを可能にするという点において、特に有用である。
【0118】
図12は、本発明のある実施形態による、かみそり1200の上面図を示す。図13は、かみそり1200の側面図を示す。かみそり1200は、かみそり800に類似しており、指先制御部分は、かみそりヘッドの旋回も制御するように構成される。
【0119】
かみそり1200は、ハンドル205と類似のハンドル1205を備え、ハンドル1205から、アーム1210が外側に延び、かみそりヘッドアセンブリ1215がアームの端部にある。アーム1210及びヘッドアセンブリ1215は、アーム1210に対して、従ってハンドル1205に対してかみそりヘッドアセンブリ1215を旋回させることができるピボット機構1220を備える。
【0120】
かみそりヘッドアセンブリ1215は、実質的に平らな刃面1225を含み、刃面1225に対して、1つまたは複数のかみそり刃が取り付けられる。面1225は、複数の刃を含むかみそりカートリッジを受け入れるように構成されて、必要に応じて、刃を交換できるようにしてよい。
【0121】
かみそりヘッドの制御面1230は、刃面1225の上縁からアーム1210の部分を覆うように上方向及び内方向に曲がり、その内側に指先パッドを備えて、ユーザがかみそりヘッドアセンブリ1215(及び、従って、それに取り付けられたあらゆる刃)の旋回を、指先パッドに圧力を加えることによって制御することを可能にする。詳細には、ユーザは、自分の指先を使用して、ヘッド1215の内側の制御面1230に圧力を加えて、ヘッド1215を旋回させてよい。かみそりヘッドアセンブリ1215は、制御面1230に圧力が加わらなくなると、ヘッドがデフォルト位置に戻るように、ばねによって力を加えられてよい、または付勢されてよい。
【0122】
最後に、ハンドル1205は、球形であるが、ハンドル1205の反対側に平らな側1235を含み、平らな側1235の方にアーム1210が延び、ハンドルが、卓上等の表面でかみそり1200の自立スタンドとして機能することを可能にする。
【0123】
使用中、ユーザは、図5aに示すかみそり200と同様にかみそり1200を保持し得るが、指先は、制御面1230上に配置され、(ハンドルを保持している)手の残りの部分に対する指先の相対的動きは、肌に対する圧力を制御することに加えて、かみそりヘッドアセンブリ1215の角度を変更する。
【0124】
図14は、本発明のある実施形態による、かみそり1400の側面図を示す。かみそり1400は、かみそり1200と類似しているが、ばね式の長さ調節可能アームを有する。
【0125】
かみそり1400は、ハンドル1205と類似のハンドル1405を備え、ハンドル1405から、アーム1410が外側に延び、アームの端部にかみそりヘッドアセンブリ1415を有する。アーム1410及びヘッドアセンブリ1415は、アーム1410に対して、従って、ハンドル1405に対して、かみそりヘッドアセンブリ1415を旋回させることができるピボット機構1420を備える。
【0126】
アーム1410は、ハンドル1405のチャネル1425内に受け入れられ、ばね1430は、アーム1410を外側に付勢する。従って、圧力がかけられ、ヘッド1415から解放されると、アームは、内側及び外側に移動することができるので、かみそりヘッドに加えられる力を減衰させる。
【0127】
図15は、本発明のある実施形態による、かみそり1500の側面図を示す。かみそり1500は、かみそり1400に類似しているが、切り欠きのあるアームが複数の固定の長さ設定を提供する。
【0128】
かみそり1500は、ハンドル1405を備え、ハンドル1405から、アーム1510が外側に延び、アームの端部にかみそりヘッドアセンブリ1415を有する。アーム1510及びヘッドアセンブリ1415は、アーム1510に対して、従って、ハンドル1305に対して、かみそり1400と同じように、かみそりヘッドアセンブリ1415を旋回させることができるピボット機構1420を備える。
【0129】
アーム1510は、ハンドル1405のチャネル1525内に受け入れられ、ハンドル1405は、チャネルの長さに沿って配置された複数のリブ1530を含み、リブは、アーム1510の対応する切り欠きと係合する。従って、切り欠き及びリブ1530は、所定の位置で、アーム1510がハンドル1405から外側に延びるのを可能にする。
【0130】
図16は、本発明のある実施形態による、かみそり1600の側面図を示す。かみそり1600は、上記のかみそりと類似しているが、アーム及びピボットの代わりに、球形の磁性ピボットアセンブリを備える。
【0131】
かみそり1600は、ハンドル1605を含み、ハンドル1605は、ボール部分1615に取り付けられたかみそりヘッド1415を含むかみそりヘッドアセンブリの対応するボール部分1615を受け入れるためのカップ部分1610を規定する。
【0132】
カップ部分1610及びボール部分1615は、それぞれ、磁化されており、ボール部分1615がカップ部分1610に引き付けられ、接続するように反対の極性を有している。ボール部分1615は、球形で、カップ部分1610は、それに応じた形状である。これは、ボール部分1615及びカップ部分1610が、複数の方向に旋回するヘッドにピボット構成を提供するのを可能にする。
【0133】
カップ部分1610及びボール部分1615の磁性部分は、かみそりヘッド1415を特定の位置に付勢するように構成されてよい。結果として、かみそりヘッドは、回転の後、デフォルト位置に自動的に戻るように構成されてよい。
【0134】
ボール部分1615は、ヘッド1415に固定されているとして示されているが、ボール部分1615は、ボール部分1615を交換することなしに、ヘッドを交換できるようにヘッド1415と解放可能に係合できてよい。このような構成は、費用効果が高く、且つ、環境に優しい。
【0135】
ボール部分1615はヘッドに固定され、カップ部分1610はハンドルに固定されているとして示されているが、構成は、ボール部分がハンドルに固定され、カップ部分がかみそりヘッドに固定されるように逆であってよいことを当業者は容易に理解されよう。同様に、カップ部分1610とボール部分1615のうちの1つだけを磁化すればよいいくつかの実施形態では、他方は、鉄を含む材料(例えば、鉄)である。
【0136】
上記の磁性ピボット構成はまた、従来のかみそりハンドルの端部に使用されて、洗浄のために容易に分離できるように、ヘッドを旋回させる便利な手段を提供し得る。
【0137】
図17は、本発明のある実施形態による、かみそり1700の側面図を示す。かみそり1700は、かみそり1600に類似しているが、かみそりヘッドのみが1つの軸を中心に旋回するように構成される。
【0138】
かみそり1700は、ハンドル1705を含み、ハンドル1705は、ボール部分1715に取り付けられたかみそりヘッド1415を含むかみそりヘッドアセンブリの対応するボール部分1715を受け入れるためのカップ部分1710を含む。
【0139】
カップ部分1710及びボール部分1715は、それぞれ、磁化されて、反対の極性を有し、ボール部分1715は、かみそり1600のように球形であるが、ボール部分1715の対応するチャネルと係合するロックピン1720は、ボール部分1715が、従って、ヘッド1415が1つの軸のみを中心として旋回するのを可能にする。
【0140】
このような構成は、かみそりヘッドの左右方向の旋回が望まれない場合に特に適し得る。
【0141】
図18は、本発明のある実施形態による、かみそりシステム1800の概略図を示す。かみそりシステム1800は、かみそり1805(側面図に示す)と、ポータブルコンピューティングデバイス1810とを含む。図19は、かみそり1805の上面図を示す。
【0142】
かみそり1805は、かみそり1805のハンドル部分1820に取り付けられたカメラ1815を備え、カメラ1815は、シェービングしている表面のビデオをキャプチャし、そのビデオをリアルタイムまたはほぼリアルタイムで表示するためにポータブルコンピューティングデバイス1810に送信するように構成される。詳細には、かみそり1805は、カメラからの画像データを受信し、その画像データを無線でポータブルコンピューティングデバイスに送信するために、カメラ1815に結合された回路1825を含む。
【0143】
かみそりシステム1800は、人間の後頭部の髪、陰毛、または、見るのが難しい他の任意の部分等、見るのが難しい部分をシェービングするのに特に適している。このような場合、ユーザは、便利な場所に配置し得るポータブルコンピューティングデバイス1810によってその部分を見ることができる。
【0144】
いくつかの実施形態では、ポータブルコンピューティングデバイスは、シェービングの際、ユーザを支援するように構成されたソフトウェアを備えてよい。説明のための例として、ソフトウェアを使用してガイド線を提供してよく、これは、髪の毛の形を作るときに特に有用である。いくつかの実施形態では、ガイダンスが拡張現実を使用して提供されてよい。
【0145】
図20は、本発明のある実施形態による、かみそりシステム2000を示す。かみそりシステム2000は、上記のかみそりと類似したかみそり2005と、ボトル2010とを備え、ボトル2010は、かみそり2005のハンドル2015と係合する。
【0146】
ハンドル2005は、上記かみそりと同様に球形であるが、ボトル2010のねじ頭を受け入れるためのねじ式開口部2020を備える。このような構成によって、使用されていないとき、ボトルをかみそり2005に取り付けることができ、ボトルの中身へのアクセスを提供するためにかみそり2005から取り外すことができる。
【0147】
上記球形のハンドルは、例えば、保管のために、かみそりヘッドをハンドル内に収納することができる機構を備えてよい。説明のための例として、ハンドルは、ハンドルの回転によってハンドル内にかみそりヘッドを収納する(または、逆方向に回転することによってハンドルから引き出す)回転機構を備えてよい。収納構成においては、かみそりは、実質的に球形であってよい。あるいは、単にヘッドを取り外して保管してよい。
【0148】
図21は、本発明のある実施形態による、かみそり2100の後部斜視図を示す。かみそり2100は、上記かみそりに類似しており、かみそりヘッド2110を取り付ける球形のハンドル2105を備える。図22は、側面図を示す。
【0149】
かみそり2100は、上記かみそりと同様、第1及び第2の構成でかみそりを持つことができる大きさ及び形状であり、球形のハンドルは、第1の構成において(図5aに示すのとほぼ同じように)手の指先がかみそりヘッドに直接、圧力を加えることができるようにユーザの手のひらに保持され、球形のハンドルは、第2の構成において、(図5bに示すのとほぼ同じように)かみそりがユーザの親指と他の指の相対的な動きによって少なくとも2つの軸を中心に回転し得るように、ユーザの親指と他の指の指先との間に保持される。
【0150】
かみそりヘッド2110は、一方の側(正面)に切断面2115(すなわち、刃)を備え、反対(後部、背面)側に指先制御部分2120を備える。指先制御部分2120は、かみそりヘッド2110の後部に規定され、複数の細長い溝(開口)2120aを含み、溝(開口)2120aは、指先に把持を提供するのと同時に、刃の洗浄を支援するように機能する。
【0151】
かみそりヘッド2110は、取付部分2125を含み、取付部分2125は、取付部分920と同様、かみそりヘッド2110をハンドル2105に結合する。使用中、取付部分2125は、ハンドル2105から外側に延びる。かみそりヘッド2110は、取付部分2125の端部で取付部分2125に対して横方向に延び、一方の側に対して角度を有する。かみそりヘッド2110は、実質的に平らな指先制御部分2120が刃の表面に対して角度を有するように、断面が楔形である。
【0152】
ハンドル2105は、上部2105a及び下部2105bを含み、これらは、ハンドル2105を開くことができるように互いに解放可能に係合している。上部2105a及び下部2105bは、それぞれ、磁石を備え、磁石は、これらの部分が(磁力によって)結合し、一緒に保持されるのを可能にする。これについて、以下に詳細に記載する。
【0153】
図23は、かみそりヘッド2110の後部斜視図を示す。取付部分2125は、Z形状の接続部2130を備え、接続部2130は、断面が実質的に均一で、かみそりハンドル2105の対応する開口に受け入れられる。Z形状の接続部は、取付を簡単にし、ヘッド2110がハンドル2105に対して回転するのを防止し、ヘッドが正しい方向に取り付けられるのを確実にする。これは、ハンドルに情報または印刷がある場合、または、ハンドルに把持部分がある場合、特に重要である。
【0154】
Z形状の接続部2130の端部近くに保持凹部があり、保持凹部は、ハンドル2105の対応する突出部と係合して、圧入型構成でかみそりヘッドをハンドルに保持する。
【0155】
ここで図24に戻ると、下部2105bは、半球形状で、インサート2140を含み、インサート2140は、下部2105bの内側にぴたりとはまり、かみそりヘッド2110を受け入れるための容器2145を画定する。容器2145は、かみそりヘッド2110、詳細には、かみそりヘッドの表面部分が刃が下を向いた状態で容器にぴたりとはまるように、かみそりヘッド2110に対応する形状である。
【0156】
下部2105bは、かみそりヘッドを容器2145に保持するための磁石を容器2145の下に備え、上部及び下部は、必要に応じて分離を可能にしながら、上部2105a及び下部2105bが結合されたままにする対応する磁石を備える。
【0157】
容器2145は、実質的に長方形として示されているが、容器は、かみそりヘッド2110が容器にぴたりとはまって、どうしても動かず、緩まないように、かみそりヘッド2110(または、その一部)の形状に正確に対応する形状であってよい。
【0158】
図25は、本発明のある実施形態による、かみそり2100の分解図を示す。
【0159】
図25に示し得るように、かみそりヘッドは、リテーナ2510によって球形のハンドル部分2105aと結合するヘッド部分2505によって、球形のハンドル部分2105aに結合される。同様に、下部の球形ハンドル部分は、取り付けられるとき、下部のハンドル部分2105bの平らなベース2150を形成するベース部材2515を有する。
【0160】
第1及び第2の上部円筒形磁石2520は、上部球形のハンドル部分2105aの下部に保持され、下部球形のハンドル部分2105bの上部に保持される第1及び第2の下部円筒形磁石2525に対応する。
【0161】
上部2105a及び下部2105bは互いに係合して、球形のハンドル2105を形成する。図示していないが、上部及び下部は、上部2105a及び下部2105bが互いに係合するのを支援する係合部材を有してよい。説明のための例として、係合部材は、上部2105a及び下部2105bを、回転等、特定の方法で誘導するガイドを備えてよく、磁石が、ガイドを所定の位置に維持する支援をしてよい。
【0162】
上記のように、かみそりヘッド2110は、磁石を使用して保持され、第1及び第2の円筒形磁石2530は、この目的のためにリテーナ2140のベースに備えられる。
【0163】
図26は、本発明の別の実施形態による、かみそりヘッド2110aの後部斜視図を示す。図27は、かみそりヘッド2110aの後部図を示す。
【0164】
かみそりヘッド2110aは、かみそりヘッド2110に類似しているが、端部に保持磁石2605を含む磁化されたZ形状の接続部2130aを備える。保持磁石2605は、ハンドル2105の対応する磁石と係合して、ハンドル2105にヘッド2110aを保持する。
【0165】
磁石、磁石の対、または、鉄の対応物を有する磁石といういずれの表現も交換可能であることを、当業者は容易に理解されよう。説明のための例として、かみそりヘッド2110aと本体とに記載される磁石の対は、ヘッド2110aの1つの磁石と本体2105の鉄材料、またはヘッド2110aの鉄材料と本体2105の磁石とによって置き換えることができる。
【0166】
上記球形のハンドルは、ライト、時計、(例えば、音楽再生のための)メディアプレーヤ、または、コンピュータプロセッサに給電する充電式電池を備えてよい。説明のための例として、ハンドルは、かみそりの使用量を判断し、それに基づいて刃の交換を勧めるように構成された1つまたは複数のセンサを含むプロセッサを備えてよい。ハンドルは、このような情報を表示するためのディスプレイを備えてよい、または、スマートフォンまたは他のデバイスと、例えば、Bluetoothによって通信してよい。
【0167】
1つのこのような実施形態では、ハンドルは、ハンドルから電池を取り外すことなく電池の再充電が可能なように、ハンドルのベースに再充電ポートを備えてよい。再充電ポートは、物理的ポート(例えば、USBタイプのポート)、または、無線充電のための無線ポートを含み得る。後者の場合、電池は、給電された再充電ステーションからの電磁誘導充電によって充電されてよい。
【0168】
上記ハンドルは、球形である。しかしながら、球状の多面体及び他の球のような形状を含む実質的に球形の他の形状も使用されてよいことを当業者は容易に理解されよう。一般的に、ハンドルは、複数の軸を中心とする制御を可能にするように高さと大体同じ幅であってよい。ハンドルの幅は、長さと大体同じくらいの高さであってよい。
【0169】
上記の球形のハンドルは、指先または手のひらのいずれで保持されても、人間工学的なので、ユーザに快適な把持を提供する。
【0170】
上記のかみそり及びかみそりハンドルによって、ユーザは、かみそりをより良く制御でき、かみそりヘッドを人間工学的な方法で回転及び旋回する能力を得られるので有利である。ユーザの指は、ずっと刃に近くなり、ユーザの指と刃との間の相互作用を向上させる。
【0171】
結果として、かみそり及びかみそりハンドルは、より近くより正確なシェービングを提供し得る、また、偶発的な切り傷及びかみそり負けの可能性を低減し得る。
【0172】
球形のハンドルは、かみそり上に、第三者の広告/ブランドを含む、表面に適した印刷を備える。
【0173】
本明細書及び特許請求の範囲(存在する場合)においては、「備える、含む(comprising)」という単語と、「備える、含む(comprises)及び「備える、含む(comprise)」を含むその派生語とは、記載した各整数を含むが、1つまたは複数の追加の整数を含むことを排除するものではない。
【0174】
本明細書を通して「一実施形態」または「ある実施形態」という表現は、実施形態に関連して記載する特定の特徴、構造、または特性が本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。従って、本明細書の様々な箇所での「一実施形態においては」または「ある実施形態においては」という句の出現は、必ずしも全て同じ実施形態を指しているわけではない。さらに、特定の特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の組み合わせで任意の適切な方法で組み合わされてよい。
【0175】
規則に従って、本発明は、多かれ少なかれ構造的または方法的特徴に固有の言い回しで記載した。本明細書に記載した手段は本発明を施行する好ましい形態を含むので、本発明は図示し記載した特定の特徴に限定されないことは理解されたい。従って、本発明は、当業者が適切に解釈する添付の特許請求の範囲(存在する場合)の適切な範囲内での形態または修正形態の任意の形態で請求される。
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図6
図7
図8
図9
図10
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【国際調査報告】