(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-11
(54)【発明の名称】ユーザ機器およびそのための制御方法、ならびにコンピュータ可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20220304BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20220304BHJP
【FI】
H04W52/02
H04W72/04 111
H04W72/04 136
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021539351
(86)(22)【出願日】2020-01-08
(85)【翻訳文提出日】2021-09-01
(86)【国際出願番号】 CN2020070870
(87)【国際公開番号】W WO2020143655
(87)【国際公開日】2020-07-16
(31)【優先権主張番号】201910027700.2
(32)【優先日】2019-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521126829
【氏名又は名称】ベイジン・ユニソック・コミュニケーションズ・テクノロジー・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】高 ▲興▼航
(72)【発明者】
【氏名】徐 志昆
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ 思▲聰▼
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA43
5K067CC21
5K067DD11
5K067DD17
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG11
(57)【要約】
ユーザ機器(UE)およびそのための制御方法、ならびにコンピュータ可読記憶媒体。方法は、構成された2次セルがアクティブ化された後、特定セルを用いて送信されるダウンリンク制御情報を受信するステップと、受信されたダウンリンク制御情報に基づいて、アクティブ化された2次セル中で、PDCCHを監視する必要がある2次セルを判断するステップと、PDCCHを監視する必要がある2次セルを介して、PDCCHを監視するステップとを含む。この方式を適用することによって、UEの電力消費をさらに削減することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)のための制御方法であって、
構成された2次セルがアクティブ化された後、特定セルを通して送られたダウンリンク制御情報を受信するステップと、
前記受信されたダウンリンク制御情報に基づいて、前記アクティブ化された2次セルの間で、PDCCHが監視される必要がある2次セルを判断するステップと、
PDCCHが監視される必要がある前記2次セル上で前記PDCCHを監視するステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記受信されたダウンリンク制御情報に基づいて、前記アクティブ化された2次セルの間で、PDCCHが監視される必要がある2次セルを判断するステップは、
前記受信されたダウンリンク制御情報中でプリセットされたPDCCH監視指示フィールドに基づいて、前記アクティブ化された2次セルの間で、前記PDCCHが監視される必要がある前記2次セルの識別子を、または前記アクティブ化された2次セルの間で、前記PDCCHが監視される必要がある2次セルグループの識別子を判断するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記PDCCH監視指示フィールドの長さは、PDCCHで構成された2次セルまたは2次セルグループの数に関連する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記PDCCH監視指示フィールドのビット長は、PDCCHで構成された2次セルまたは2次セルグループの前記数であり、
前記PDCCH監視指示フィールドの各ビットの値は、前記PDCCHが、対応する2次セルまたは2次セルグループ上で監視される必要があるかどうかを示すのに使われる、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記PDCCH監視指示フィールドのビット長は、2を底とする、PDCCHで構成された2次セルまたは2次セルグループの前記数の対数を整数に切り上げることによって取得され、
前記PDCCH監視指示フィールドの値は、PDCCHが監視される必要がある前記2次セルまたは前記2次セルグループの識別子を示すのに使われる、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記PDCCH監視指示フィールドの長さは、PDCCHで構成された、アクティブ化された2次セルまたは2次セルグループの数に関連する、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記PDCCH監視指示フィールドのビット長は、PDCCHで構成された、アクティブ化された2次セルまたは2次セルグループの前記数であり、
前記PDCCH監視指示フィールドの各ビットの値は、前記PDCCHが、対応するアクティブ化された2次セルまたは2次セルグループ上で監視される必要があるかどうかを示すのに使われる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記PDCCH監視指示フィールドのビット長は、2を底とする、PDCCHで構成された、アクティブ化された2次セルまたは2次セルグループの前記数の対数を整数に切り上げることによって取得され、
前記PDCCH監視指示フィールドの値は、PDCCHが監視される必要がある、前記アクティブ化された2次セルまたは2次セルグループの識別子を示すのに使われる、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記PDCCH監視指示フィールドの長さは、構成可能な2次セルまたは2次セルグループの数の最大値に関連する、請求項2に記載の方法。
【請求項10】
前記PDCCH監視指示フィールドのビット長は、構成可能な2次セルまたは2次セルグループの前記数の前記最大値であり、
前記PDCCH監視指示フィールドの各ビットの値は、前記PDCCHが、対応する2次セルまたは2次セルグループ上で監視される必要があるかどうかを示すのに使われる、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記PDCCH監視指示フィールドのビット長は、2を底とする、構成可能な2次セルまたは2次セルグループの前記数の前記最大値の対数を整数に切り上げることによって取得され、
前記PDCCH監視指示フィールドの値は、PDCCHが監視される必要がある、アクティブ化された2次セルまたは2次セルグループの識別子を示すのに使われる、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記受信されたダウンリンク制御情報に基づいて、前記アクティブ化された2次セルの間で、PDCCH監視が停止される必要がある2次セルを判断するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記ダウンリンク制御情報が受信されないとき、前記方法は、
アクティブ化されたBWPからデフォルトBWPにフォールバックするべきかどうかを検査するステップと、
前記アクティブ化されたBWPから前記デフォルトBWPにフォールバックするとき、前記アクティブ化された2次セル上で前記PDCCHを監視するのを停止するステップと
をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ダウンリンク制御情報が受信されないとき、前記方法は、
前記特定セル上で休止状態指示情報が受信されると、前記アクティブ化された2次セル上で前記PDCCHを監視するのを停止するステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
ユーザ機器(UE)であって、
構成された2次セルがアクティブ化された後、特定セルを通して送られたダウンリンク制御情報を受信するように構成された受信回路と、
前記受信されたダウンリンク制御情報に基づいて、前記アクティブ化された2次セルの間で、PDCCHが監視される必要がある2次セルを判断するように構成された第1の判断回路と、
PDCCHが監視される必要がある前記2次セル上で前記PDCCHを監視するように構成された監視回路と
を備えるUE。
【請求項16】
前記第1の判断回路は、前記受信されたダウンリンク制御情報中でプリセットされたPDCCH監視指示フィールドに基づいて、前記アクティブ化された2次セルの間で、前記PDCCHが監視される必要がある前記2次セルの識別子を、または前記アクティブ化された2次セルの間で、前記PDCCHが監視される必要がある2次セルグループの識別子を判断するように構成される、請求項15に記載のUE。
【請求項17】
前記PDCCH監視指示フィールドの長さは、PDCCHで構成された2次セルまたは2次セルグループの数に関連する、請求項16に記載のUE。
【請求項18】
前記PDCCH監視指示フィールドのビット長は、PDCCHで構成された2次セルまたは2次セルグループの前記数であり、
前記PDCCH監視指示フィールドの各ビットの値は、前記PDCCHが、対応する2次セルまたは2次セルグループ上で監視される必要があるかどうかを示すのに使われる、請求項17に記載のUE。
【請求項19】
前記PDCCH監視指示フィールドのビット長は、2を底とする、PDCCHで構成された2次セルまたは2次セルグループの前記数の対数を整数に切り上げることによって取得され、
前記PDCCH監視指示フィールドの値は、PDCCHが監視される必要がある前記2次セルまたは前記2次セルグループの識別子を示すのに使われる、請求項17に記載のUE。
【請求項20】
前記PDCCH監視指示フィールドの長さは、PDCCHで構成された、アクティブ化された2次セルまたは2次セルグループの数に関連する、請求項16に記載のUE。
【請求項21】
前記PDCCH監視指示フィールドのビット長は、PDCCHで構成された、アクティブ化された2次セルまたは2次セルグループの前記数であり、
前記PDCCH監視指示フィールドの各ビットの値は、前記PDCCHが、対応するアクティブ化された2次セルまたは2次セルグループ上で監視される必要があるかどうかを示すのに使われる、請求項20に記載のUE。
【請求項22】
前記PDCCH監視指示フィールドのビット長は、2を底とする、PDCCHで構成された、アクティブ化された2次セルまたは2次セルグループの前記数の対数を整数に切り上げることによって取得され、
前記PDCCH監視指示フィールドの値は、PDCCHが監視される必要がある、前記アクティブ化された2次セルまたは2次セルグループの識別子を示すのに使われる、請求項20に記載のUE。
【請求項23】
前記PDCCH監視指示フィールドの長さは、構成可能な2次セルまたは2次セルグループの数の最大値に関連する、請求項16に記載のUE。
【請求項24】
前記PDCCH監視指示フィールドのビット長は、構成可能な2次セルまたは2次セルグループの前記数の前記最大値であり、
前記PDCCH監視指示フィールドの各ビットの値は、前記PDCCHが、対応する2次セルまたは2次セルグループ上で監視される必要があるかどうかを示すのに使われる、請求項23に記載のUE。
【請求項25】
前記PDCCH監視指示フィールドのビット長は、2を底とする、構成可能な2次セルまたは2次セルグループの前記数の前記最大値の対数を整数に切り上げることによって取得され、
前記PDCCH監視指示フィールドの値は、PDCCHが監視される必要がある、アクティブ化された2次セルまたは2次セルグループの識別子を示すのに使われる、請求項23に記載のUE。
【請求項26】
前記受信されたダウンリンク制御情報に基づいて、前記アクティブ化された2次セルの間で、PDCCH監視が停止される必要がある2次セルを判断するように構成された第2の判断回路をさらに備える、請求項15に記載のUE。
【請求項27】
前記ダウンリンク制御情報が受信されないとき、アクティブ化されたBWPからデフォルトBWPにフォールバックするべきかどうかを検査するように構成された検査回路と、
前記アクティブ化されたBWPから前記デフォルトBWPにフォールバックするとき、前記アクティブ化された2次セル上で前記PDCCHを監視するのを停止するように、前記監視回路を制御するように構成された第1の制御回路と
をさらに備える、請求項26に記載のUE。
【請求項28】
前記特定セル上で休止状態指示情報が受信されると、前記アクティブ化された2次セル上で前記PDCCHを監視するのを停止するように構成された第2の制御回路をさらに備える、請求項26に記載のUE。
【請求項29】
コンピュータ命令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ命令が実行されると、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法が実施される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項30】
メモリとプロセッサとを備えるユーザ機器(UE)であって、前記メモリはコンピュータ命令を記憶しており、前記プロセッサが前記コンピュータ命令を実行すると、請求項1から14のいずれか一項に記載の前記方法が実施される、UE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連技術の相互参照
本出願は、その開示全体が参照によって本明細書に組み込まれている、2019年1月11日に出願され、「USER EQUIPMENT AND CONTROL METHOD THEREFOR, AND COMPUTER READABLE STORAGE MEDIUM」と題する中国特許出願第201910027700.2号の優先権の利益を主張する。
【0002】
本開示は概して、通信技術分野に関し、より詳細には、ユーザ機器およびそのための制御方法、ならびにコンピュータ可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
ユーザ機器(UE)のピークレート要件を満たすために、UEが、限られた帯域幅を有するとき、基地局が、UEのピークレートを増大させるように、UEに一斉にサービスするための、UE用の1つまたは複数のキャリアリソースを構成する場合がある。
【0004】
具体的には、基地局は、2次セル(SCell)を、デフォルトで非アクティブ状態にあるように構成してよい。UEの高レートサービスが届くと、基地局は、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)または複数のSCellを通してUEにサービスしてよい。UEのサービスレートが低いとき、基地局は、1つまたは複数のアクティブ化されたSCellを、MAC CEを通して非アクティブ化すればよい。
【0005】
MAC CEを通したSCellのアクティブ化のために、UEがMAC CEを受信し、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)をフィードバックした後、SCellは、実際にアクティブ化される。その後、UEは、アクティブ化されたSCell上でチャネル品質指示(CQI)測定および報告を実施すればよい。測定報告の情報を受信した後、基地局は、SCell上でUEをスケジュールすることができる。
【0006】
上記プロセスにおいて、UEは、HARQをフィードバックした後、アクティブ化されたSCell上で物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視し始める。SCell上でスケジュールされたデータがない場合、UEが、アクティブ化されたSCell上でPDCCHを監視すると、比較的高い電力消費を引き起こす場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の実施形態は、UEの電力消費を削減することができる。
【0008】
本開示のある実施形態では、UEのための制御方法が提供され、この方法は、構成された2次セルがアクティブ化された後、特定セルを通して送られたダウンリンク制御情報を受信するステップと、受信されたダウンリンク制御情報に基づいて、アクティブ化された2次セルの間で、PDCCHが監視される必要がある2次セルを判断するステップと、PDCCHが監視される必要がある2次セル上でPDCCHを監視するステップとを含む。
【0009】
任意選択で、受信されたダウンリンク制御情報に基づいて、アクティブ化された2次セルの間で、PDCCHが監視される必要がある2次セルを判断するステップは、受信されたダウンリンク制御情報中でプリセットされたPDCCH監視指示フィールドに基づいて、アクティブ化された2次セルの間で、PDCCHが監視される必要がある2次セルの識別子を、またはアクティブ化された2次セルの間で、PDCCHが監視される必要がある2次セルグループの識別子を判断するステップを含む。
【0010】
任意選択で、PDCCH監視指示フィールドの長さは、PDCCHで構成された2次セルまたは2次セルグループの数に関連する。
【0011】
任意選択で、PDCCH監視指示フィールドのビット長は、PDCCHで構成された2次セルまたは2次セルグループの数であり、PDCCH監視指示フィールドの各ビットの値は、PDCCHが、対応する2次セルまたは2次セルグループ上で監視される必要があるかどうかを示すのに使われる。
【0012】
任意選択で、PDCCH監視指示フィールドのビット長は、2を底とする、PDCCHで構成された2次セルまたは2次セルグループの数の対数を整数に切り上げることによって取得され、PDCCH監視指示フィールドの値は、PDCCHが監視される必要がある2次セルまたは2次セルグループの識別子を示すのに使われる。
【0013】
任意選択で、PDCCH監視指示フィールドの長さは、PDCCHで構成された、アクティブ化された2次セルまたは2次セルグループの数に関連する。
【0014】
任意選択で、PDCCH監視指示フィールドのビット長は、PDCCHで構成された、アクティブ化された2次セルまたは2次セルグループの数であり、PDCCH監視指示フィールドの各ビットの値は、PDCCHが、対応するアクティブ化された2次セルまたは2次セルグループ上で監視される必要があるかどうかを示すのに使われる。
【0015】
任意選択で、PDCCH監視指示フィールドのビット長は、2を底とする、PDCCHで構成された、アクティブ化された2次セルまたは2次セルグループの数の対数を整数に切り上げることによって取得され、PDCCH監視指示フィールドの値は、PDCCHが監視される必要がある、アクティブ化された2次セルまたは2次セルグループの識別子を示すのに使われる。
【0016】
任意選択で、PDCCH監視指示フィールドの長さは、構成可能な2次セルまたは2次セルグループの数の最大値に関連する。
【0017】
任意選択で、PDCCH監視指示フィールドのビット長は、構成可能な2次セルまたは2次セルグループの数の最大値であり、PDCCH監視指示フィールドの各ビットの値は、PDCCHが、対応する2次セルまたは2次セルグループ上で監視される必要があるかどうかを示すのに使われる。
【0018】
任意選択で、PDCCH監視指示フィールドのビット長は、2を底とする、構成可能な2次セルまたは2次セルグループの数の最大値の対数を整数に切り上げることによって取得され、PDCCH監視指示フィールドの値は、PDCCHが監視される必要がある、アクティブ化された2次セルまたは2次セルグループの識別子を示すのに使われる。
【0019】
任意選択で、方法は、受信されたダウンリンク制御情報に基づいて、アクティブ化された2次セルの間で、PDCCH監視が停止される必要がある2次セルを判断するステップをさらに含む。
【0020】
任意選択で、ダウンリンク制御情報が受信されないとき、方法は、アクティブ化されたBWPからデフォルトBWPにフォールバックするべきかどうかを検査するステップと、アクティブ化されたBWPからデフォルトBWPにフォールバックするとき、アクティブ化された2次セル上でPDCCHを監視するのを停止するステップとをさらに含む。
【0021】
任意選択で、方法は、特定セル上で休止状態指示情報が受信されると、アクティブ化された2次セル上でPDCCHを監視するのを停止するステップをさらに含む。
【0022】
本開示のある実施形態では、UEが提供され、UEは、構成された2次セルがアクティブ化された後、特定セルを通して送られたダウンリンク制御情報を受信するように構成された受信回路と、受信されたダウンリンク制御情報に基づいて、アクティブ化された2次セルの間で、PDCCHが監視される必要がある2次セルを判断するように構成された第1の判断回路と、PDCCHが監視される必要がある2次セル上でPDCCHを監視するように構成された監視回路とを含む。
【0023】
任意選択で、第1の判断回路は、受信されたダウンリンク制御情報中でプリセットされたPDCCH監視指示フィールドに基づいて、アクティブ化された2次セルの間で、PDCCHが監視される必要がある2次セルの識別子を、またはアクティブ化された2次セルの間で、PDCCHが監視される必要がある2次セルグループの識別子を判断するように構成される。
【0024】
任意選択で、PDCCH監視指示フィールドの長さは、PDCCHで構成された2次セルまたは2次セルグループの数に関連する。
【0025】
任意選択で、PDCCH監視指示フィールドのビット長は、PDCCHで構成された2次セルまたは2次セルグループの数であり、PDCCH監視指示フィールドの各ビットの値は、PDCCHが、対応する2次セルまたは2次セルグループ上で監視される必要があるかどうかを示すのに使われる。
【0026】
任意選択で、PDCCH監視指示フィールドのビット長は、2を底とする、PDCCHで構成された2次セルまたは2次セルグループの数の対数を整数に切り上げることによって取得され、PDCCH監視指示フィールドの値は、PDCCHが監視される必要がある2次セルまたは2次セルグループの識別子を示すのに使われる。
【0027】
任意選択で、PDCCH監視指示フィールドの長さは、PDCCHで構成された、アクティブ化された2次セルまたは2次セルグループの数に関連する。
【0028】
任意選択で、PDCCH監視指示フィールドのビット長は、PDCCHで構成された、アクティブ化された2次セルまたは2次セルグループの数であり、PDCCH監視指示フィールドの各ビットの値は、PDCCHが、対応するアクティブ化された2次セルまたは2次セルグループ上で監視される必要があるかどうかを示すのに使われる。
【0029】
任意選択で、PDCCH監視指示フィールドのビット長は、2を底とする、PDCCHで構成された、アクティブ化された2次セルまたは2次セルグループの数の対数を整数に切り上げることによって取得され、PDCCH監視指示フィールドの値は、PDCCHが監視される必要がある、アクティブ化された2次セルまたは2次セルグループの識別子を示すのに使われる。
【0030】
任意選択で、PDCCH監視指示フィールドの長さは、構成可能な2次セルまたは2次セルグループの数の最大値に関連する。
【0031】
任意選択で、PDCCH監視指示フィールドのビット長は、構成可能な2次セルまたは2次セルグループの数の最大値であり、PDCCH監視指示フィールドの各ビットの値は、PDCCHが、対応する2次セルまたは2次セルグループ上で監視される必要があるかどうかを示すのに使われる。
【0032】
任意選択で、PDCCH監視指示フィールドのビット長は、2を底とする、構成可能な2次セルまたは2次セルグループの数の最大値の対数を整数に切り上げることによって取得され、PDCCH監視指示フィールドの値は、PDCCHが監視される必要がある、アクティブ化された2次セルまたは2次セルグループの識別子を示すのに使われる。
【0033】
任意選択で、UEは、受信されたダウンリンク制御情報に基づいて、アクティブ化された2次セルの間で、PDCCH監視が停止される必要がある2次セルを判断するように構成された第2の判断回路をさらに含む。
【0034】
任意選択で、UEは、ダウンリンク制御情報が受信されないとき、アクティブ化されたBWPからデフォルトBWPにフォールバックするべきかどうかを検査するように構成された検査回路と、アクティブ化されたBWPからデフォルトBWPにフォールバックするとき、アクティブ化された2次セル上でPDCCHを監視するのを停止するように、監視回路を制御するように構成された第1の制御回路とをさらに含む。
【0035】
任意選択で、UEは、特定セル上で休止状態指示情報が受信されると、アクティブ化された2次セル上でPDCCHを監視するのを停止するように構成された第2の制御回路をさらに含む。
【0036】
本開示のある実施形態では、コンピュータ命令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体が提供され、コンピュータ命令が実行されると、上記方法のうちのいずれか1つが実施される。
【0037】
本開示のある実施形態では、メモリとプロセッサとを含むUEが提供され、メモリはコンピュータ命令を記憶し、プロセッサがコンピュータ命令を実行すると、上記方法のうちのいずれか1つが実施される。
【発明の効果】
【0038】
本開示の実施形態は、以下の利点を提供し得る。
【0039】
本開示の実施形態を用いると、2次セルがアクティブ化された後、PDCCHが監視される必要がある2次セルは、受信されたダウンリンク制御情報に基づいて、アクティブ化された2次セルの間で判断され、次いで、PDCCHは、PDCCHが監視される必要がある2次セル上で監視される。基地局は、対応するダウンリンク制御情報を、2次セルのサービス要件およびチャネル条件に従って送ることができるので、UEをスケジュールする2次セルをさらに動的に調節することができる。HARQがフィードバックされた直後に、2次セル上でPDCCHが監視される既存の技法と比較して、本開示の実施形態は、UEによる、2次セル上での不必要なPDCCH監視を削減し、UEの電力消費をさらに削減し得る。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【
図1】ある実施形態による、UEのための制御方法のフローチャートである。
【
図2】ある実施形態による、UEのための制御方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0041】
既存の技法では、UEがHARQをフィードバックした後、PDCCHは、アクティブ化されたSCell上で常に監視される必要がある。基地局がSCellを時間内に非アクティブ化しないときに、データ量が小さい場合、基地局は、特定セル上でデータをスケジュールする必要があるだけである。この場合、UEは依然として、すべてのアクティブ化されたSCell上でPDCCHを監視する必要があり、このことは、疑いなく、UEの不必要な電力消費を引き起こす。
【0042】
本開示の実施形態では、UEのための制御方法が提供される。2次セルがアクティブ化された後、PDCCHが監視される必要がある2次セルは、受信されたダウンリンク制御情報に基づいて、アクティブ化された2次セルの間で判断され、次いで、PDCCHは、PDCCHが監視される必要がある2次セル上で監視される。HARQがフィードバックされた後は常に、すべてのアクティブ化された2次セル上でPDCCHが監視される既存の技法と比較して、本開示の実施形態は、UEによる、2次セル上での不必要なPDCCH監視を削減し、UEの電力消費をさらに削減し得る。
【0043】
本開示の目的、特性および利点を明らかにするために、本開示の実施形態について、添付の図面とともに詳しく記載する。
【0044】
図1を参照すると、
図1は、ある実施形態による、UEのための制御方法のフローチャートである。この方法は、11、12および13を含み得る。
【0045】
11において、構成された2次セルがアクティブ化された後、特定セルを通して送られたダウンリンク制御情報が受信される。
【0046】
いくつかの実施形態では、UEのピークレート要件を満たすために、基地局が、UEのピークレートを増大させるように、UEに一斉にサービスするための、UE用の1つまたは複数のキャリアリソースを構成する場合がある。たとえば、基地局は、UE用に複数のSCellを構成する場合があり、またはUE用に複数のSCellグループを構成する場合があり、各SCellグループは、1つのSCellまたは複数のSCellを含み得る。
【0047】
デフォルトで、SCellは非アクティブ状態にある。サービス要求があるとき、基地局は、1つまたは複数のSCellをアクティブ化すればよい。構成されたSCellがアクティブ化された後、UEは、アクティブ化されたSCellの間でPDCCHが監視される必要があるSCellを判断するために、特定セル(SpCell)によって送られたダウンリンク制御情報(DCI)を受信し得る。
【0048】
いくつかの実施形態では、特定セルは、マスターセルグループ(MCG)の下で初期アクセスを始動するのに使われるセル、すなわち、1次セル(PCell)、または2次セルグループ(SCG)の下でのデュアルリンクシナリオにおいて接続確立を始動するのに使われるセル、すなわち、1次2次セル(PSCell、Primary Secondary cell)を含み得る。
【0049】
12において、受信されたダウンリンク制御情報に基づいて、PDCCHが監視される必要がある2次セルが、アクティブ化された2次セルの間で判断される。
【0050】
いくつかの実施形態では、UEが、PDCCHがDCIに基づいて対応するSCell上で監視される必要があるかどうかを、および具体的には、どのSCell上でPDCCHが監視される必要があるかを判断することができる限り、基地局は、DCIをセットするための様々な方法を使うことができる。
【0051】
いくつかの実施形態では、PDCCH監視指示フィールドは、DCI中でプリセットされてよい。DCIを受信した後、UEは、受信されたDCI中でプリセットされたPDCCH監視指示フィールドに基づいて、アクティブ化された2次セルの間でPDCCHが監視される必要がある2次セルまたは2次セルグループの識別子を判断することができる。DCI中でプリセットされたPDCCH監視指示フィールドの長さは可変であり、具体的には実際の要件に従って調節されてよいが、それについてはここでは限定しない。
【0052】
いくつかの実施形態では、PDCCH監視指示フィールドの長さは、PDCCHで構成されたSCellまたはSCellグループの数N1に関連してよく、ここでN1は正の整数である。
【0053】
ある実施形態では、PDCCH監視指示フィールドのビット長Lは、PDCCHで構成されたSCellまたはSCellグループの数N1であってよく、つまり、L=N1であり、ここでLは正の整数である。PDCCH監視指示フィールドの各ビットの値は、PDCCHが、対応するSCellまたはSCellグループ上で監視される必要があるかどうかを示すのに使われ得る。
【0054】
いくつかの実施形態では、PDCCH監視指示フィールド中の各ビットは、PDCCHで構成されたSCellまたはSCellグループのインデックス値に、昇順または降順でマップされてよい。基地局は、対応するビット値が1のとき、UEに、対応するSCellまたは対応するSCellグループ中のSCell上でPDCCHを監視し始めるよう命令し、対応するビット値が0のとき、UEに、対応するSCellまたはSCellグループ上でPDCCHを監視しないよう命令すればよい。代替として、基地局は、対応するビット値が1のとき、UEに、対応するSCellまたは対応するSCellグループ中のSCell上でPDCCHを監視しないよう命令し、対応するビット値が0のとき、UEに、対応するSCellまたは対応するSCellグループ中のSCell上でPDCCHを監視し始めるよう命令すればよい。
【0055】
いくつかの実施形態では、PDCCH監視指示フィールドのビット長Lは、2を底とする、構成されたSCellまたはSCellグループの数N1の対数を、整数に切り上げることによって取得することができ、すなわち、
【0056】
【0057】
である。PDCCH監視指示フィールドの値は、PDCCHが監視される必要があるSCellまたはSCellグループの識別子を示すのに使われる。
【0058】
いくつかの実施形態では、PDCCH監視指示フィールドの値は、PDCCHで構成されたSCellまたはSCellグループのインデックス値に、昇順または降順でマップされてよい。
【0059】
ある実施形態では、PDCCH監視指示フィールドの長さは、PDCCHで構成された、アクティブ化されたSCellの数N2またはPDCCHで構成された、アクティブ化されたSCellグループの数N2に関連してよく、ここでN2は正の整数であり、N2はN1以下である。
【0060】
いくつかの実施形態では、PDCCH監視指示フィールドのビット長Lは、PDCCHで構成された、アクティブ化されたSCellまたはSCellグループの数N2であり、すなわち、L=N2である。PDCCH監視指示フィールドの各ビットの値は、PDCCHが、対応するアクティブ化された2次セルまたは2次セルグループ上で監視される必要があるかどうかを示すのに使われる。
【0061】
いくつかの実施形態では、PDCCH監視指示フィールドのビット長Lは、2を底とする、PDCCHで構成された、アクティブ化されたSCellまたはSCellグループの数N2の対数を整数に切り上げることによって取得され、すなわち、
【0062】
【0063】
である。PDCCH監視指示フィールドの値は、PDCCHが監視される必要があるアクティブ化されたSCellまたはSCellグループの識別子を示すのに使われる。
【0064】
ある実施形態では、PDCCH監視指示フィールドの長さは、構成可能SCellまたはSCellグループの数の最大値Nmaxに関連してよく、ここでNmaxは正の整数である。
【0065】
いくつかの実施形態では、PDCCH監視指示フィールドのビット長Lは、構成可能SCellまたはSCellグループの数の最大値Nmaxであり、すなわち、L=Nmaxである。PDCCH監視指示フィールドの各ビットの値は、PDCCHが、対応するSCellまたはSCellグループ上で監視される必要があるかどうかを示すのに使われる。
【0066】
いくつかの実施形態では、PDCCH監視指示フィールドのビット長Lは、2を底とする、構成可能SCellまたはSCellグループの数の最大値Nmaxの対数を整数に切り上げることによって取得され、すなわち、
【0067】
【0068】
である。PDCCH監視指示フィールドの値は、PDCCHが監視される必要があるアクティブ化されたSCellの識別子またはSCellグループ識別子を示すのに使われる。
【0069】
いくつかの実施形態では、L=Nmaxであろうとも、
【0070】
【0071】
であろうとも、構成されたSCellまたはSCellグループの数N1が構成可能SCellまたはSCellグループの数の最大値Nmax未満である、すなわち、N1<Nmaxの場合、SCellまたはSCellグループにマップされない、PDCCH監視指示フィールド中のビットは予約済みビットとして働くことができ、そうすることによって、構成されたSCellまたはSCellグループの数が変化すると、予約済みビットは、変化したSCellまたはSCellグループ上でPDCCHが監視される必要があるかどうかを示すのに使われ得る。
【0072】
以下の例では、UEが構成することができるSCellの最大数はNmaxであり、基地局はUE用に4つのSCellを構成し、ここで4<Nmaxである。構成されたSCellのインデックス値は、それぞれ、SCell1、SCell2、SCell3、およびSCell4であり、SCell1、SCell3およびSCell4はPDCCHで構成され、SCell2はSCell1によってスケジュールされ、SCell3およびSCell4は自己スケジューリング型である。SCell1、SCell2およびSCell3はアクティブ状態にあり、SCell4は非アクティブ状態にある。基地局は、UEが、PCell上でDCIをスケジュールすることにより、アクティブ化されたSCell上でPDCCHを監視するかどうかを示す。
【0073】
DCI中でプリセットされたPDCCH監視指示フィールドのビット長はLであり、基地局によってUE用のPDCCHで構成されたSCellの数はN1であり、N1=3であると仮定する。PDCCH監視指示フィールドのビット長Lが、PDCCHで構成されたSCellの数に関連する場合、PDCCHが監視される必要があるSCellは、以下の方法を参照して、アクティブ化されたSCellの間で判断され得る。
【0074】
L=N1=3のとき、PDCCH監視指示フィールドのビット長Lは3である。昇順のSCellのインデックス値において、PDCCH監視指示フィールド中のビットは、それぞれ、SCell1、SCell3およびSCell4に対応する。降順のSCellのインデックス値において、PDCCH監視指示フィールド中のビットは、それぞれ、SCell4、SCell3およびSCell1に対応する。この場合、PDCCH監視指示フィールドのビット値が100のとき、昇順マッピングを例としてとると、PDCCH監視指示フィールドは、UEが、SCell1上でPDCCHを監視し、SCell3およびSCell4上ではPDCCHを監視する必要がないことを示す。
【0075】
【0076】
であるとき、PDCCH監視指示フィールドのビット長Lは2である。昇順マッピングを例としてとると、PDCCH監視指示フィールドのビット値が00のとき、PDCCH監視指示フィールドは、UEがSCell1上でPDCCHを監視することを示し、PDCCH監視指示フィールドのビット値が01の場合、PDCCH監視指示フィールドは、UEがSCell3上でPDCCHを監視することを示す。
【0077】
いくつかの実施形態では、基地局がUE用の複数のSCellグループを構成するとき、DCI中のPDCCH監視指示フィールドは、SCellグループのインデックス値を示すのに使われ得る。同じSCellグループ中のPDCCHで構成されたSCellは、同じ動作挙動を有し、つまり、同時に監視するのを始めるか、もしくは停止し、または同時に監視するのを停止する。
【0078】
たとえば、基地局は、PDCCH監視指示フィールド中の各ビットの値を、UEに、複数のSCellグループ中の、PDCCHで構成された、すべてのアクティブ化されたSCell上でPDCCHを監視するよう命令するのに使うか、またはPDCCH監視指示フィールドの値を、UEに、対応するSCellグループ中の、PDCCHで構成された、すべてのアクティブ化されたSCell上でPDCCHを監視するよう命令するのに使えばよい。
【0079】
PDCCH監視指示フィールドのビット長Lが、PDCCHで構成されたアクティブ化されたSCellまたはSCellグループの数N2に関連する場合、PDCCHが監視される必要があるSCellは、以下の方法を参照して、アクティブ化されたSCellの間で判断され得る。
【0080】
L=N2=2のとき、PDCCH監視指示フィールドのビット長Lは2である。SCellのインデックス値の昇順でのマッピングを例としてとると、PDCCH監視指示フィールド中のビットは、それぞれ、SCell1およびSCell3に対応する。この場合、受信されたDCI中のPDCCH監視指示フィールドのビット値が01の場合、UEは、SCell3上でPDCCHを監視するよう指示され、SCell1上のPDCCHは監視される必要がない。
【0081】
【0082】
であるとき、PDCCH監視指示フィールドのビット長Lは1である。この場合、受信されたDCI中のPDCCH監視指示フィールドのビット値が00の場合、UEは、SCell1上のPDCCHを監視するよう指示され、受信されたDCI中のPDCCH監視指示フィールドのビット値が01の場合、UEは、SCell3上のPDCCHを監視するよう指示される。
【0083】
基地局が、新規SCellを再アクティブ化し、SCellを非アクティブ化する場合、DCI中のPDCCH監視指示フィールドの長さおよびマッピングは、現在アクティブ状態にあるSCellの数およびインデックス値に基づいて判断され得る。
【0084】
PDCCH監視指示フィールドのビット長Lが、構成可能SCellまたはSCellグループの数の最大値Nmaxに関連する場合、PDCCHが監視される必要があるSCellは、以下の方法を参照して、アクティブ化されたSCellの間で判断され得る。
【0085】
Nmax=8を例としてとると、L=Nmax=8であり、SCellのインデックス値の昇順でマッピングが実施されるとき、PDCCH監視指示フィールド中のビットは、それぞれ、SCell1~SCell8に対応する。基地局は、UE用の4つのSCellを構成するだけであるので、インデックス値はSCell1~SCell4である。したがって、SCellのインデックス値にマップされない、PDCCH監視指示フィールド中のビットは、予約済みビットである。たとえば、PDCCH監視指示フィールドのビットがS1~S8であるとき、S1~S4という4つのビットは有効ビットであり、S5~S8という4つのビットは予約済みビットである。この場合、受信されたDCI中のPDCCH監視指示フィールドのビット値が10000000の場合、UEは、SCell1上でPDCCHを監視するよう指示され、SCell3上のPDCCHは監視される必要がない。
【0086】
【0087】
であるとき、PDCCH監視指示フィールドのビット長Lは3である。この場合、受信されたDCI中のPDCCH監視指示フィールドの値が001の場合、UEは、SCell1上のPDCCHを監視するよう指示され、受信されたDCI中のPDCCH監視指示フィールドの値が011の場合、UEは、SCell3上のPDCCHを監視するよう指示される。
【0088】
13において、PDCCHは、PDCCHが監視される必要がある2次セル上で監視される。
【0089】
いくつかの実施形態では、PDCCHが監視される必要があるSCellが、受信されたDCIに基づいて、アクティブ化されたSCellの間で判断された後、PDCCHは、PDCCHが監視される必要があるSCell上で監視され得る。
【0090】
図2を参照すると、
図2は、ある実施形態による、UEのための制御方法のフローチャートである。この方法は、21、22、23、24および25を含み得る。
【0091】
21において、構成された2次セルがアクティブ化された後、特定セルによって送られたダウンリンク制御情報が受信されるかどうかが判断される。
【0092】
ダウンリンク制御情報が受信された場合、22が実施され、そうでない場合、24が実施される。
【0093】
22において、受信されたダウンリンク制御情報に基づいて、PDCCHが監視される必要がある2次セルが、アクティブ化された2次セルの間で判断される。
【0094】
23において、PDCCHは、PDCCHが監視される必要がある2次セル上で監視される。
【0095】
ステップ21~23についてのさらなる詳細は、それぞれ、ステップ11~13の上記記述に任されてよく、ここでは記載しない。
【0096】
24において、アクティブ化されたBWPからデフォルトBWPにフォールバックするべきかどうかが調べられる。
【0097】
いくつかの実施形態では、UEは、様々な理由により、ダウンリンク制御情報を受信しない場合がある。ダウンリンク制御情報が受信されないとき、UEは、アクティブ化されたBWPからデフォルトBWPにUEがフォールバックする必要があるかどうかを最初に検出し得る。
【0098】
いくつかの実施形態では、アクティブ化されたBWPは、特定セルに対応するBWPであってよく、またはSCellに対応するBWPであってよい。どのセルが、アクティブ化されたBWPに対応しようとも、UEが、アクティブ化されたBWPからデフォルトBWPにフォールバックする限り、25が実施される。
【0099】
いくつかの実施形態では、基地局は、各BWP用のアクティブ化タイマーを構成してよく、対応するセルがアクティブ化され、データが送信および受信されているとき、対応するアクティブ化タイマーが開始される。対応するアクティブ化タイマーがプリセットタイミング期間に達し、送信または受信されるデータがないとき、UEは、アクティブ化されたBWPからデフォルトBWPに自動的にフォールバックする。
【0100】
25において、UEが、アクティブ化されたBWPからデフォルトBWPにフォールバックすると、PDCCH監視は、アクティブ化された2次セル上で停止される。
【0101】
いくつかの実施形態では、UEは、アクティブ化されたBWPからデフォルトBWPにフォールバックすると、PDCCHが現在監視されている、アクティブ化されたSCell上でPDCCHを監視するのを停止する。
【0102】
いくつかの実施形態では、他の方法が、アクティブ化されたSCell上でPDCCHを監視するのを停止するようにUEを制御するのに使われてよいが、それについてはここでは限定されない。たとえば、基地局によって送られたアクティブ化もしくは非アクティブ化コマンドが、アクティブ化されたSCell上でPDCCHを監視するのを停止するのに使われてよく、または特定セルを通して基地局によって送られたgo-to-sleep(GTS)情報が受信されると、PDCCH監視は、アクティブ化されたSCell上で停止される。
【0103】
いくつかの実施形態では、UEは、受信されたダウンリンク制御情報に基づいて、アクティブ化された2次セルの間で、PDCCH監視が停止される必要がある2次セルを判断することができる。つまり、特定セルを通して基地局によって送られたDCIは、UEに、PDCCHの2次セルを監視し始めるよう命令するだけでなく、UEに、PDCCHの2次セルを監視するのを停止するよう命令することもできる。
【0104】
上記から、本開示の実施形態において提供される、UEのための制御方法では、特定セル上で基地局によって送られたDCIは、UEがPDCCHを監視するのを始めるか、または停止するSCellまたはSCellグループ中のSCellを示す。スケジューリングDCIは、データフィードバックを要求するので、制御の信頼性を向上させ得る。さらに、基地局は、サービス要件に従って、UEがスケジュールされるセルを動的に調節することができるので、SCellまたはSCellグループ上でPDCCHを監視するように、UEを動的に適応させることができ、そうすることによって、UEの電力消費を削減する。
【0105】
当業者が、本開示の実施形態をより良く理解し、実装することができるようにするために、UE、および上記方法に対応するコンピュータ可読記憶媒体について、以下で詳しく説明する。
【0106】
図3は、ある実施形態による、UE30の構造図である。UE30は、受信回路31、第1の判断回路32および監視回路33を含み得る。
【0107】
受信回路31は、構成された2次セルがアクティブ化された後、特定セルを通して送られたダウンリンク制御情報を受信するように構成される。第1の判断回路32は、受信されたダウンリンク制御情報に基づいて、アクティブ化された2次セルの間で、PDCCHが監視される必要がある2次セルを判断するように構成される。監視回路33は、PDCCHが監視される必要がある2次セル上でPDCCHを監視するように構成される。
【0108】
いくつかの実施形態では、第1の判断回路32は、受信されたダウンリンク制御情報中でプリセットされたPDCCH監視指示フィールドに基づいて、アクティブ化された2次セルの間で、PDCCHが監視される必要がある2次セルの識別子を、またはアクティブ化された2次セルの間で、PDCCHが監視される必要がある2次セルグループの識別子を判断するように構成される。
【0109】
いくつかの実施形態では、PDCCH監視指示フィールドの長さは、PDCCHで構成された2次セルまたは2次セルグループの数に関連する。
【0110】
いくつかの実施形態では、PDCCH監視指示フィールドのビット長は、PDCCHで構成された2次セルまたは2次セルグループの数であり、PDCCH監視指示フィールドの各ビットの値は、PDCCHが、対応する2次セルまたは2次セルグループ上で監視される必要があるかどうかを示すのに使われる。
【0111】
いくつかの実施形態では、PDCCH監視指示フィールドのビット長は、2を底とする、PDCCHで構成された2次セルまたは2次セルグループの数の対数を整数に切り上げることによって取得され、PDCCH監視指示フィールドの値は、PDCCHが監視される必要がある2次セルまたは2次セルグループの識別子を示すのに使われる。
【0112】
いくつかの実施形態では、PDCCH監視指示フィールドの長さは、PDCCHで構成された、アクティブ化された2次セルまたは2次セルグループの数に関連する。
【0113】
いくつかの実施形態では、PDCCH監視指示フィールドのビット長は、PDCCHで構成された、アクティブ化された2次セルまたは2次セルグループの数であり、PDCCH監視指示フィールドの各ビットの値は、PDCCHが、対応するアクティブ化された2次セルまたは2次セルグループ上で監視される必要があるかどうかを示すのに使われる。
【0114】
いくつかの実施形態では、PDCCH監視指示フィールドのビット長は、2を底とする、PDCCHで構成された、アクティブ化された2次セルまたは2次セルグループの数の対数を整数に切り上げることによって取得され、PDCCH監視指示フィールドの値は、PDCCHが監視される必要がある、アクティブ化された2次セルまたは2次セルグループの識別子を示すのに使われる。
【0115】
いくつかの実施形態では、PDCCH監視指示フィールドの長さは、構成可能な2次セルまたは2次セルグループの数の最大値に関連する。
【0116】
いくつかの実施形態では、PDCCH監視指示フィールドのビット長は、構成可能な2次セルまたは2次セルグループの数の最大値であり、PDCCH監視指示フィールドの各ビットの値は、PDCCHが、対応する2次セルまたは2次セルグループ上で監視される必要があるかどうかを示すのに使われる。
【0117】
いくつかの実施形態では、PDCCH監視指示フィールドのビット長は、2を底とする、構成可能な2次セルまたは2次セルグループの数の最大値の対数を整数に切り上げることによって取得され、PDCCH監視指示フィールドの値は、PDCCHが監視される必要がある、アクティブ化された2次セルまたは2次セルグループの識別子を示すのに使われる。
【0118】
いくつかの実施形態では、UE30は、受信されたダウンリンク制御情報に基づいて、アクティブ化された2次セルの間で、PDCCH監視が停止される必要がある2次セルを判断するように構成された第2の判断回路(図示せず)をさらに含む。
【0119】
いくつかの実施形態では、UE30は、ダウンリンク制御情報が受信されないとき、アクティブ化されたBWPからデフォルトBWPにフォールバックするべきかどうかを検査するように構成された検査回路34と、アクティブ化されたBWPからデフォルトBWPにフォールバックするとき、アクティブ化された2次セル上でPDCCHを監視するのを停止するように、監視回路を制御するように構成された第1の制御回路35とをさらに含む。
【0120】
いくつかの実施形態では、UE30は、特定セル上で休止状態指示情報が受信されると、アクティブ化された2次セル上でPDCCHを監視するのを停止するように構成された第2の制御回路(図示せず)をさらに含む。
【0121】
本開示のある実施形態では、コンピュータ命令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体が提供され、コンピュータ命令が実行されると、UEのための上記制御方法のうちのいずれか1つが実施される。
【0122】
いくつかの実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体は、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスクまたは光ディスクを含み得る。
【0123】
本開示のある実施形態では、メモリとプロセッサとを含むUEが提供され、メモリは、コンピュータ命令を記憶し、プロセッサがコンピュータ命令を実行すると、UEのための上記制御方法のうちのいずれか1つが実施される。
【0124】
本開示を、その好ましい実施形態を参照して上で開示したが、本開示は、限定ではなく、例示の目的でのみ提示されることを理解されたい。当業者は、本開示の趣旨および範囲を逸脱することなく、実施形態を修正し、改変してよい。
【符号の説明】
【0125】
30 UE
31 受信回路
32 第1の判断回路
33 監視回路
34 検査回路
35 第1の制御回路
【国際調査報告】