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特表2022-517986省電力信号の伝送方法、端末及びネットワーク側機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-11
(54)【発明の名称】省電力信号の伝送方法、端末及びネットワーク側機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20220304BHJP
   H04W 4/029 20180101ALI20220304BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220304BHJP
【FI】
H04W52/02 111
H04W4/029
H04W72/04 134
H04W72/04 132
H04W72/04 136
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021540303
(86)(22)【出願日】2019-12-12
(85)【翻訳文提出日】2021-07-26
(86)【国際出願番号】 CN2019124796
(87)【国際公開番号】W WO2020143386
(87)【国際公開日】2020-07-16
(31)【優先権主張番号】201910025858.6
(32)【優先日】2019-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【弁理士】
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】王 加慶
(72)【発明者】
【氏名】楊 美英
(72)【発明者】
【氏名】趙 錚
(72)【発明者】
【氏名】羅 晨
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA43
5K067CC22
5K067JJ22
(57)【要約】
本開示の実施例は、省電力信号の伝送方法、端末及びネットワーク側機器を提供し、当該方法は、端末が、ネットワーク側機器から送信された省電力信号を受信することを含み、前記省電力信号は、マルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスには、少なくとも、省電力識別子、省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記省電力識別子は、省電力エリア内のウェイクアップする必要のある端末に対応し、前記省電力エリアは、前記省電力エリア識別子によって指示されるエリアであるか、或いは、前記省電力信号は、第一ステージの省電力信号及び第二ステージの省電力信号を含み、前記第一ステージの省電力信号及び前記第二ステージの省電力信号は、それぞれ、異なる省電力情報を付帯する。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
省電力信号の伝送方法であって、
端末が、ネットワーク側機器から送信された省電力信号を受信することを含み、
前記省電力信号は、マルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスには、少なくとも、省電力識別子、省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記省電力識別子は、省電力エリア内のウェイクアップする必要のある端末に対応し、前記省電力エリアは、前記省電力エリア識別子によって指示されるエリアであるか、或いは、
前記省電力信号は、第一ステージの省電力信号及び第二ステージの省電力信号を含み、前記第一ステージの省電力信号及び前記第二ステージの省電力信号は、それぞれ、異なる省電力情報を付帯する、省電力信号の伝送方法。
【請求項2】
前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報には、
各々のステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、ステージ指示情報が付帯されない第一ステージのシーケンスを除き、残りのステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスに付帯される前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ステージ指示情報には、
ステージインデックス情報又はグループ化インデックス情報が含まれる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記マルチステージシーケンスには、
部分帯域幅BWP(Bandwidth part)インデックスと、キャリアインデックスと、スキップする必要のある物理層下りリンク制御チャネルPDCCH(Physical downlink control channel)検出周期の個数の指示情報と、前記省電力信号のリソース情報とのうち、少なくとも1つが更に付帯される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記キャリアインデックスは、ネットワーク側によって準静的に設定された少なくとも1つのキャリアインデックスのうちのキャリアインデックスであり、及び/又は、
前記スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数は、ネットワーク側によって準静的に設定された、少なくとも1つのPDCCH検出周期のスキップ個数のうち、1つのスキップ個数である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのないマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスは、goldシーケンスであり、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報は、goldシーケンスの初期位相の関数である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのあるマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスのスクランブリングシーケンスには、前記省電力エリア識別子及び前記ステージ指示情報が付帯され、前記マルチステージシーケンスの基本シーケンスには、前記省電力識別子が付帯されるか、或いは、
前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのあるマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスには、前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記マルチステージシーケンスの基本シーケンスには、前記省電力識別子が付帯される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記マルチステージシーケンスのスクランブリングシーケンスに、前記省電力エリア識別子及び前記ステージ指示情報が付帯される場合、前記マルチステージシーケンスにおいて、各々のステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスは異なり、且つ同じステージ内の複数のシーケンスのスクランブリングシーケンスは同じであるか、或いは、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスのスクランブリングシーケンに、前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報がス付帯される場合、前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスは異なる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記マルチステージシーケンスは、少なくとも、第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスを含み、
前記第一ステージのシーケンス及び前記第二ステージのシーケンスの基本シーケンスは、同じタイプのシーケンスであり、前記同じタイプのシーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス又はKasamiシーケンスであるか、或いは、
前記第一ステージのシーケンスの基本シーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス、Kasamiシーケンスのうちの1つであり、前記第二ステージのシーケンスの基本シーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス、Kasamiシーケンスのうちの別の1つである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記省電力信号に付帯される複数種の省電力情報からなるバイナリ指示情報は、前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスに対応し、前記複数種の省電力情報には、少なくとも、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が含まれ、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスに第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスが含まれる場合、前記端末は、前記第一ステージのシーケンスを検出した場合にのみ、前記第二ステージのシーケンスの検出を実行し、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスには、
1つ又は複数の基本シーケンスが重畳されるという特徴と、
前記重畳された結果は、サブキャリアマッピングされ、逆高速フーリエ変換IFFT(inverse fast Fourier transform)操作及びサイクリックプレフィックスCP(cyclic prefix)の付加が実行されてから、該当する伝送リソースへマッピングされるという特徴とがある、請求項1~9の何れか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスの異なるフィールドは、異なる省電力情報に対応する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第一ステージの省電力信号は、ブラインド検出を必要としない省電力情報を付帯し、
前記第二ステージの省電力信号は、少なくとも、事前予知できない省電力情報を付帯する、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記第一ステージの省電力信号は、不連続受信オフDRX OFF(Discontinuous Reception OFF)周期内で伝送され、前記第二ステージの省電力信号は、DRX OFF又は不連続受信オンDRX On(Discontinuous Reception On)周期内で伝送され、及び/又は、
前記第一ステージの省電力信号は、シングルステージシーケンス又はマルチステージシーケンスであり、及び/又は、
前記第二ステージの省電力信号は、PDCCHに基づく省電力信号である、請求項1又は12に記載の方法。
【請求項14】
前記DRX On周期内で前記第二ステージの省電力信号を送信する候補位置は、準静的に設定されたもの、又は、前記ネットワーク側機器と前記端末とによって予め約束されたものである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
省電力信号の伝送方法であって、
ネットワーク側機器が、省電力信号を端末に送信することを含み、
前記省電力信号は、マルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスには、少なくとも、省電力識別子、省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記省電力識別子は、省電力エリア内のウェイクアップする必要のある端末に対応し、前記省電力エリアは、前記省電力エリア識別子によって指示されるエリアであるか、或いは、
前記省電力信号は、第一ステージの省電力信号及び第二ステージの省電力信号を含み、前記第一ステージの省電力信号及び前記第二ステージの省電力信号は、それぞれ、異なる省電力情報を付帯する、省電力信号の伝送方法。
【請求項16】
前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報には、
各々のステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、ステージ指示情報が付帯されない第一ステージのシーケンスを除き、残りのステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスに付帯される前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が含まれる、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記ステージ指示情報には、
ステージインデックス情報又はグループ化インデックス情報が含まれる、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記マルチステージシーケンスには、
BWPインデックスと、キャリアインデックスと、スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数の指示情報と、前記省電力信号のリソース情報とのうち、少なくとも1つが更に付帯される、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記キャリアインデックスは、ネットワーク側によって準静的に設定された少なくとも1つのキャリアインデックスのうちのキャリアインデックスであり、及び/又は、
前記スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数は、ネットワーク側によって準静的に設定された、少なくとも1つのPDCCH検出周期のスキップ個数のうち、1つのスキップ個数である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのないマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスは、goldシーケンスであり、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報は、goldシーケンスの初期位相の関数である、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのあるマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスのスクランブリングシーケンスには、前記省電力エリア識別子及び前記ステージ指示情報が付帯され、前記マルチステージシーケンスの基本シーケンスには、前記省電力識別子が付帯されるか、或いは、
前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのあるマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスには、前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記マルチステージシーケンスの基本シーケンスには、前記省電力識別子が付帯される、請求項15に記載の方法。
【請求項22】
前記マルチステージシーケンスのスクランブリングシーケンスに、前記省電力エリア識別子及び前記ステージ指示情報が付帯される場合、前記マルチステージシーケンスにおいて、各々のステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスは異なり、且つ同じステージ内の複数のシーケンスのスクランブリングシーケンスは同じであるか、或いは、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスのスクランブリングシーケンに、前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報がス付帯される場合、前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスは異なる、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記マルチステージシーケンスは、少なくとも、第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスを含み、
前記第一ステージのシーケンス及び前記第二ステージのシーケンスの基本シーケンスは、同じタイプのシーケンスであり、前記同じタイプのシーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス又はKasamiシーケンスであるか、或いは、
前記第一ステージのシーケンスの基本シーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス、Kasamiシーケンスのうちの1つであり、前記第二ステージのシーケンスの基本シーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス、Kasamiシーケンスのうちの別の1つである、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記省電力信号に付帯される複数種の省電力情報からなるバイナリ指示情報は、前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスに対応し、前記複数種の省電力情報には、少なくとも、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が含まれ、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスに第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスが含まれる場合、前記端末は、前記第一ステージのシーケンスを検出した場合にのみ、前記第二ステージのシーケンスの検出を実行し、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスには、
1つ又は複数の基本シーケンスが重畳されるという特徴と、
前記重畳された結果は、サブキャリアマッピングされ、IFFT操作及びサイクリックプレフィックスCPの付加が実行されてから、該当する伝送リソースへマッピングされるという特徴とがある、請求項15~23の何れか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスの異なるフィールドは、異なる省電力情報に対応する、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記第一ステージの省電力信号は、ブラインド検出を必要としない省電力情報を付帯し、
前記第二ステージの省電力信号は、少なくとも、事前予知できない省電力情報を付帯する、請求項15に記載の方法。
【請求項27】
前記第一ステージの省電力信号は、不連続受信オフDRX OFF周期内で伝送され、前記第二ステージの省電力信号は、DRX OFF又は不連続受信オンDRX On周期内で伝送され、及び/又は、
前記第一ステージの省電力信号は、シングルステージシーケンス又はマルチステージシーケンスであり、及び/又は、
前記第二ステージの省電力信号は、物理層下りリンク制御チャネルPDCCHに基づく省電力信号である、請求項15又は26に記載の方法。
【請求項28】
前記DRX On周期内で前記第二ステージの省電力信号を送信する候補位置は、準静的に設定されたもの、又は、前記ネットワーク側機器と前記端末とによって予め約束されたものである、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
端末であって、
ネットワーク側機器から送信された省電力信号を受信するための受信モジュールを含み、
前記省電力信号は、マルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスには、少なくとも、省電力識別子、省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記省電力識別子は、省電力エリア内のウェイクアップする必要のある端末に対応し、前記省電力エリアは、前記省電力エリア識別子によって指示されるエリアであるか、或いは、
前記省電力信号は、第一ステージの省電力信号及び第二ステージの省電力信号を含み、前記第一ステージの省電力信号及び前記第二ステージの省電力信号は、それぞれ、異なる省電力情報を付帯する、端末。
【請求項30】
前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報には、
各々のステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、ステージ指示情報が付帯されない第一ステージのシーケンスを除き、残りのステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスに付帯される前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が含まれる、請求項29に記載の端末。
【請求項31】
前記マルチステージシーケンスには、
部分帯域幅BWPインデックスと、キャリアインデックスと、スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数の指示情報と、前記省電力信号のリソース情報とのうち、少なくとも1つが更に付帯される、請求項29に記載の端末。
【請求項32】
前記省電力信号に付帯される複数種の省電力情報からなるバイナリ指示情報は、前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスに対応し、前記複数種の省電力情報には、少なくとも、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が含まれ、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスに第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスが含まれる場合、前記端末は、前記第一ステージのシーケンスが検出された場合にのみ、前記第二ステージのシーケンスの検出を実行し、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスには、
1つ又は複数の基本シーケンスが重畳されるという特徴と、
前記重畳された結果は、サブキャリアマッピングされ、IFFT操作及びCPの付加が実行されてから、該当する伝送リソースへマッピングされるという特徴とがある、請求項29~31の何れか一項に記載の端末。
【請求項33】
ネットワーク側機器であって、
省電力信号を端末に送信するための送信モジュールを含み、
前記省電力信号は、マルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスには、少なくとも、省電力識別子、省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記省電力識別子は、省電力エリア内のウェイクアップする必要のある端末に対応し、前記省電力エリアは、前記省電力エリア識別子によって指示されるエリアであるか、或いは、
前記省電力信号は、第一ステージの省電力信号及び第二ステージの省電力信号を含み、前記第一ステージの省電力信号及び前記第二ステージの省電力信号は、それぞれ、異なる省電力情報を付帯する、ネットワーク側機器。
【請求項34】
前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報には、
各々のステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、ステージ指示情報が付帯されない第一ステージのシーケンスを除き、残りのステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスに付帯される前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が含まれる、請求項33に記載のネットワーク側機器。
【請求項35】
前記マルチステージシーケンスには、
部分帯域幅BWPインデックスと、キャリアインデックスと、スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数の指示情報と、前記省電力信号のリソース情報とのうち、少なくとも1つが更に付帯される、請求項33に記載のネットワーク側機器。
【請求項36】
前記省電力信号に付帯される複数種の省電力情報からなるバイナリ指示情報は、前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスに対応し、前記複数種の省電力情報には、少なくとも、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が含まれ、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスに第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスが含まれる場合、前記端末は、前記第一ステージのシーケンスが検出された場合にのみ、前記第二ステージのシーケンスの検出を実行し、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスには、
1つ又は複数の基本シーケンスが重畳されるという特徴と、
前記重畳された結果は、サブキャリアマッピングされ、IFFT操作及びCPの付加が実行されてから、該当する伝送リソースへマッピングされるという特徴とがある、請求項33~35の何れか一項に記載のネットワーク側機器。
【請求項37】
送受信機と、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で動作可能なプログラムとを含む端末であって、
前記送受信機は、ネットワーク側機器から送信された省電力信号を受信するためのものであり、
前記省電力信号は、マルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスには、少なくとも、省電力識別子、省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記省電力識別子は、省電力エリア内のウェイクアップする必要のある端末に対応し、前記省電力エリアは、前記省電力エリア識別子によって指示されるエリアであるか、或いは、
前記省電力信号は、第一ステージの省電力信号及び第二ステージの省電力信号を含み、前記第一ステージの省電力信号及び前記第二ステージの省電力信号は、それぞれ、異なる省電力情報を付帯する、端末。
【請求項38】
前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報には、
各々のステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、ステージ指示情報が付帯されない第一ステージのシーケンスを除き、残りのステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスに付帯される前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が含まれる、請求項37に記載の端末。
【請求項39】
前記マルチステージシーケンスには、
部分帯域幅BWPインデックスと、キャリアインデックスと、スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数の指示情報と、前記省電力信号のリソース情報とのうち、少なくとも1つが更に付帯される、請求項37に記載の端末。
【請求項40】
前記省電力信号に付帯される複数種の省電力情報からなるバイナリ指示情報は、前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスに対応し、前記複数種の省電力情報には、少なくとも、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が含まれ、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスに第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスが含まれる場合、前記端末は、前記第一ステージのシーケンスを検出した場合にのみ、前記第二ステージのシーケンスの検出を実行し、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスには、
1つ又は複数の基本シーケンスが重畳されるという特徴と、
前記重畳された結果は、サブキャリアマッピングされ、逆高速フーリエ変換IFFT操作及びサイクリックプレフィックスCPの付加が実行されてから、該当する伝送リソースへマッピングされるという特徴とがある、請求項37~39の何れか一項に記載の端末。
【請求項41】
送受信機と、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で動作可能なプログラムとを含むネットワーク側機器であって、
前記送受信機は、省電力信号を端末に送信するためのものであり、
前記省電力信号は、マルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスには、少なくとも、省電力識別子、省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記省電力識別子は、省電力エリア内のウェイクアップする必要のある端末に対応し、前記省電力エリアは、前記省電力エリア識別子によって指示されるエリアであるか、或いは、
前記省電力信号は、第一ステージの省電力信号及び第二ステージの省電力信号を含み、前記第一ステージの省電力信号及び前記第二ステージの省電力信号は、それぞれ、異なる省電力情報を付帯する、ネットワーク側機器。
【請求項42】
前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報には、
各々のステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、ステージ指示情報が付帯されない第一ステージのシーケンスを除き、残りのステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスに付帯される前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が含まれる、請求項41に記載のネットワーク側機器。
【請求項43】
前記マルチステージシーケンスには、
部分帯域幅BWPインデックスと、キャリアインデックスと、スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数の指示情報と、前記省電力信号のリソース情報とのうち、少なくとも1つが更に付帯される、請求項41に記載のネットワーク側機器。
【請求項44】
前記省電力信号に付帯される複数種の省電力情報からなるバイナリ指示情報は、前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスに対応し、前記複数種の省電力情報には、少なくとも、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が含まれ、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスに第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスが含まれる場合、前記端末は、前記第一ステージのシーケンスを検出した場合にのみ、前記第二ステージのシーケンスの検出を実行し、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスには、
1つ又は複数の基本シーケンスが重畳されるという特徴と、
前記重畳された結果は、サブキャリアマッピングされ、逆高速フーリエ変換IFFT操作及びサイクリックプレフィックスCPの付加が実行されてから、該当する伝送リソースへマッピングされるという特徴とがある、請求項41~43の何れか一項に記載のネットワーク側機器。
【請求項45】
コンピュータプログラムを記憶した記憶媒体であって、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~14の何れか一項に記載の省電力信号の伝送方法が実現されるか、或いは、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、請求項15~28の何れか一項に記載の省電力信号の伝送方法が実現される、コンピュータ読取可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2019年1月11日に中国で出願された中国特許出願第201910025858.6号の優先権を主張し、その内容の全ては、参照により本願に組み込まれる。
本開示は、通信の技術分野に関し、特に、省電力信号の伝送方法、端末及びネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0002】
5Gの新しいラジオNR(New Radio)システムでは、より広い帯域幅、より高いスループット、より複雑なサービス、及びそれに適合するより複雑な処理技術がサポートされる。また、端末は、アイドル状態(RRC_IDLE)、非アクティブ状態(RRC_Inactive)及び接続状態(RRC_Connected)の何れでも、下りリンク制御チャネルを検出する必要がある。現在の通信システムでは、下りリンク制御チャネルを検出するための検出位置は、全て予め設定されたものであり、且つ多くの検出位置が予め設定され、端末は、何れの検出位置でも、検出を行う必要がある。例えば、不連続受信DRX(Discontinuous Reception)のシーンでは、端末は、何れのオンデュレーション(On duration)周期においても、下りリンク制御チャネルを検出する必要がある。そのため、NRシステムには、省電力(power saving)信号が導入されている。しかし、現在の省電力信号は、複数の省電力情報を付帯できないため、省電力効果が良くない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の実施例は、省電力効果が良くないという問題を解決するための省電力信号の伝送方法、端末及びネットワーク側機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の実施例は、省電力信号の伝送方法であって、
端末が、ネットワーク側機器から送信された省電力信号を受信することを含み、
前記省電力信号は、マルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスには、少なくとも、省電力識別子、省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記省電力識別子は、省電力エリア内のウェイクアップする必要のある端末に対応し、前記省電力エリアは、前記省電力エリア識別子によって指示されるエリアであるか、或いは、
前記省電力信号は、第一ステージの省電力信号及び第二ステージの省電力信号を含み、前記第一ステージの省電力信号及び前記第二ステージの省電力信号は、それぞれ、異なる省電力情報を付帯する、省電力信号の伝送方法を提供する。
【0005】
選択的に、前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報には、
各々のステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、ステージ指示情報が付帯されない第一ステージのシーケンスを除き、残りのステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスに付帯される前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が含まれる。
【0006】
選択的に、前記ステージ指示情報には、
ステージインデックス情報又はグループ化インデックス情報が含まれる。
【0007】
選択的に、前記マルチステージシーケンスには、
部分帯域幅BWP(Bandwidth part)インデックスと、キャリアインデックスと、スキップする必要のある物理層下りリンク制御チャネルPDCCH(Physical downlink control channel)検出周期の個数の指示情報と、前記省電力信号のリソース情報とのうち、少なくとも1つが更に付帯される。
【0008】
選択的に、前記キャリアインデックスは、ネットワーク側によって準静的に設定された少なくとも1つのキャリアインデックスのうちのキャリアインデックスであり、及び/又は、
前記スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数は、ネットワーク側によって準静的に設定された、少なくとも1つのPDCCH検出周期のスキップ個数のうち、1つのスキップ個数である。
【0009】
選択的に、前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのないマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスは、goldシーケンスであり、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報は、goldシーケンスの初期位相の関数である。
【0010】
選択的に、前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのあるマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスのスクランブリングシーケンスには、前記省電力エリア識別子及び前記ステージ指示情報が付帯され、前記マルチステージシーケンスの基本シーケンスには、前記省電力識別子が付帯されるか、或いは、
前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのあるマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスには、前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記マルチステージシーケンスの基本シーケンスには、前記省電力識別子が付帯される。
【0011】
選択的に、前記マルチステージシーケンスのスクランブリングシーケンスに、前記省電力エリア識別子及び前記ステージ指示情報が付帯される場合、前記マルチステージシーケンスにおいて、各々のステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスは異なり、且つ同じステージ内の複数のシーケンスのスクランブリングシーケンスは同じであるか、或いは、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスのスクランブリングシーケンに、前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報がス付帯される場合、前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスは異なる。
【0012】
選択的に、前記マルチステージシーケンスは、少なくとも、第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスを含み、
前記第一ステージのシーケンス及び前記第二ステージのシーケンスの基本シーケンスは、同じタイプのシーケンスであり、前記同じタイプのシーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス又はKasamiシーケンスであるか、或いは、
前記第一ステージのシーケンスの基本シーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス、Kasamiシーケンスのうちの1つであり、前記第二ステージのシーケンスの基本シーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス、Kasamiシーケンスのうちの別の1つである。
【0013】
選択的に、前記省電力信号に付帯される複数種の省電力情報からなるバイナリ指示情報は、前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスに対応し、前記複数種の省電力情報には、少なくとも、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が含まれ、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスに第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスが含まれる場合、前記端末は、前記第一ステージのシーケンスを検出した場合にのみ、前記第二ステージのシーケンスの検出を実行し、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスには、
1つ又は複数の基本シーケンスが重畳されるという特徴と、
前記重畳された結果は、サブキャリアマッピングされ、逆高速フーリエ変換IFFT(inverse fast Fourier transform)操作及びサイクリックプレフィックスCP(cyclic prefix)の付加が実行されてから、該当する伝送リソースへマッピングされるという特徴とがある。
【0014】
選択的に、前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスの異なるフィールドは、異なる省電力情報に対応する。
【0015】
選択的に、前記第一ステージの省電力信号は、ブラインド検出を必要としない省電力情報を付帯し、
前記第二ステージの省電力信号は、少なくとも、事前予知できない省電力情報を付帯する。
【0016】
選択的に、前記第一ステージの省電力信号は、不連続受信オフDRX OFF(Discontinuous Reception OFF)周期内で伝送され、前記第二ステージの省電力信号は、DRX OFF又は不連続受信オンDRX On(Discontinuous Reception On)周期内で伝送され、及び/又は、
前記第一ステージの省電力信号は、シングルステージシーケンス又はマルチステージシーケンスであり、及び/又は、
前記第二ステージの省電力信号は、物理層下りリンク制御チャネルPDCCHに基づく省電力信号である。
【0017】
選択的に、前記DRX On周期内で前記第二ステージの省電力信号を送信する候補位置は、準静的に設定されたもの、又は、前記ネットワーク側機器と前記端末とによって予め約束されたものである。
【0018】
本開示の実施例は、省電力信号の伝送方法であって、
ネットワーク側機器が、省電力信号を端末に送信することを含み、
前記省電力信号は、マルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスには、少なくとも、省電力識別子、省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記省電力識別子は、省電力エリア内のウェイクアップする必要のある端末に対応し、前記省電力エリアは、前記省電力エリア識別子によって指示されるエリアであるか、或いは、
前記省電力信号は、第一ステージの省電力信号及び第二ステージの省電力信号を含み、前記第一ステージの省電力信号及び前記第二ステージの省電力信号は、それぞれ、異なる省電力情報を付帯する、省電力信号の伝送方法を更に提供する。
【0019】
選択的に、前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報には、
各々のステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、ステージ指示情報が付帯されない第一ステージのシーケンスを除き、残りのステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスに付帯される前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が含まれる。
【0020】
選択的に、前記ステージ指示情報には、
ステージインデックス情報又はグループ化インデックス情報が含まれる。
【0021】
選択的に、前記マルチステージシーケンスには、
BWPインデックスと、キャリアインデックスと、スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数の指示情報と、前記省電力信号のリソース情報とのうち、少なくとも1つが更に付帯される。
【0022】
選択的に、前記キャリアインデックスは、ネットワーク側によって準静的に設定された少なくとも1つのキャリアインデックスのうちのキャリアインデックスであり、及び/又は、
前記スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数は、ネットワーク側によって準静的に設定された、少なくとも1つのPDCCH検出周期のスキップ個数のうち、1つのスキップ個数である。
【0023】
選択的に、前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのないマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスは、goldシーケンスであり、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報は、goldシーケンスの初期位相の関数である。
【0024】
選択的に、前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのあるマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスのスクランブリングシーケンスには、前記省電力エリア識別子及び前記ステージ指示情報が付帯され、前記マルチステージシーケンスの基本シーケンスには、前記省電力識別子が付帯されるか、或いは、
前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのあるマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスには、前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記マルチステージシーケンスの基本シーケンスには、前記省電力識別子が付帯される。
【0025】
選択的に、前記マルチステージシーケンスのスクランブリングシーケンスに、前記省電力エリア識別子及び前記ステージ指示情報が付帯される場合、前記マルチステージシーケンスにおいて、各々のステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスは異なり、且つ同じステージ内の複数のシーケンスのスクランブリングシーケンスは同じであるか、或いは、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスのスクランブリングシーケンに、前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報がス付帯される場合、前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスは異なる。
【0026】
選択的に、前記マルチステージシーケンスは、少なくとも、第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスを含み、
前記第一ステージのシーケンス及び前記第二ステージのシーケンスの基本シーケンスは、同じタイプのシーケンスであり、前記同じタイプのシーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス又はKasamiシーケンスであるか、或いは、
前記第一ステージのシーケンスの基本シーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス、Kasamiシーケンスのうちの1つであり、前記第二ステージのシーケンスの基本シーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス、Kasamiシーケンスのうちの別の1つである。
【0027】
選択的に、前記省電力信号に付帯される複数種の省電力情報からなるバイナリ指示情報は、前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスに対応し、前記複数種の省電力情報には、少なくとも、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が含まれ、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスに第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスが含まれる場合、前記端末は、前記第一ステージのシーケンスを検出した場合にのみ、前記第二ステージのシーケンスの検出を実行し、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスには、
1つ又は複数の基本シーケンスが重畳されるという特徴と、
前記重畳された結果は、サブキャリアマッピングされ、IFFT操作及びCPの付加が実行されてから、該当する伝送リソースへマッピングされるという特徴とがある。
【0028】
選択的に、前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスの異なるフィールドは、異なる省電力情報に対応する。
【0029】
選択的に、前記第一ステージの省電力信号は、ブラインド検出を必要としない省電力情報を付帯し、
前記第二ステージの省電力信号は、少なくとも、事前予知できない省電力情報を付帯する。
【0030】
選択的に、前記第一ステージの省電力信号は、不連続受信オフDRX OFF周期内で伝送され、前記第二ステージの省電力信号は、DRX OFF又は不連続受信オンDRX On周期内で伝送され、及び/又は、
前記第一ステージの省電力信号は、シングルステージシーケンス又はマルチステージシーケンスであり、及び/又は、
前記第二ステージの省電力信号は、物理層下りリンク制御チャネルPDCCHに基づく省電力信号である。
【0031】
選択的に、前記DRX On周期内で前記第二ステージの省電力信号を送信する候補位置は、準静的に設定されたもの、又は、前記ネットワーク側機器と前記端末とによって予め約束されたものである。
【0032】
本開示の実施例は、端末であって、
ネットワーク側機器から送信された省電力信号を受信するための受信モジュールを含み、
前記省電力信号は、マルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスには、少なくとも、省電力識別子、省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記省電力識別子は、省電力エリア内のウェイクアップする必要のある端末に対応し、前記省電力エリアは、前記省電力エリア識別子によって指示されるエリアであるか、或いは、
前記省電力信号は、第一ステージの省電力信号及び第二ステージの省電力信号を含み、前記第一ステージの省電力信号及び前記第二ステージの省電力信号は、それぞれ、異なる省電力情報を付帯する、端末を更に提供する。
【0033】
選択的に、前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報には、
各々のステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、ステージ指示情報が付帯されない第一ステージのシーケンスを除き、残りのステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスに付帯される前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が含まれる。
【0034】
選択的に、前記マルチステージシーケンスには、
部分帯域幅BWPインデックスと、キャリアインデックスと、スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数の指示情報と、前記省電力信号のリソース情報とのうち、少なくとも1つが更に付帯される。
【0035】
選択的に、前記省電力信号に付帯される複数種の省電力情報からなるバイナリ指示情報は、前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスに対応し、前記複数種の省電力情報には、少なくとも、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が含まれ、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスに第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスが含まれる場合、前記端末は、前記第一ステージのシーケンスが検出された場合にのみ、前記第二ステージのシーケンスの検出を実行し、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスには、
1つ又は複数の基本シーケンスが重畳されるという特徴と、
前記重畳された結果は、サブキャリアマッピングされ、IFFT操作及びCPの付加が実行されてから、該当する伝送リソースへマッピングされるという特徴とがある。
【0036】
本開示の実施例は、ネットワーク側機器であって、
省電力信号を端末に送信するための送信モジュールを含み、
前記省電力信号は、マルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスには、少なくとも、省電力識別子、省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記省電力識別子は、省電力エリア内のウェイクアップする必要のある端末に対応し、前記省電力エリアは、前記省電力エリア識別子によって指示されるエリアであるか、或いは、
前記省電力信号は、第一ステージの省電力信号及び第二ステージの省電力信号を含み、前記第一ステージの省電力信号及び前記第二ステージの省電力信号は、それぞれ、異なる省電力情報を付帯する、ネットワーク側機器を更に提供する。
【0037】
選択的に、前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報には、
各々のステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、ステージ指示情報が付帯されない第一ステージのシーケンスを除き、残りのステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスに付帯される前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が含まれる。
【0038】
選択的に、前記マルチステージシーケンスには、
部分帯域幅BWPインデックスと、キャリアインデックスと、スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数の指示情報と、前記省電力信号のリソース情報とのうち、少なくとも1つが更に付帯される。
【0039】
選択的に、前記省電力信号に付帯される複数種の省電力情報からなるバイナリ指示情報は、前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスに対応し、前記複数種の省電力情報には、少なくとも、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が含まれ、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスに第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスが含まれる場合、前記端末は、前記第一ステージのシーケンスが検出された場合にのみ、前記第二ステージのシーケンスの検出を実行し、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスには、
1つ又は複数の基本シーケンスが重畳されるという特徴と、
前記重畳された結果は、サブキャリアマッピングされ、IFFT操作及びCPの付加が実行されてから、該当する伝送リソースへマッピングされるという特徴とがある。
【0040】
本開示の実施例は、送受信機と、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で動作可能なプログラムとを含む端末であって、
前記送受信機は、ネットワーク側機器から送信された省電力信号を受信するためのものであり、
前記省電力信号は、マルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスには、少なくとも、省電力識別子、省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記省電力識別子は、省電力エリア内のウェイクアップする必要のある端末に対応し、前記省電力エリアは、前記省電力エリア識別子によって指示されるエリアであるか、或いは、
前記省電力信号は、第一ステージの省電力信号及び第二ステージの省電力信号を含み、前記第一ステージの省電力信号及び前記第二ステージの省電力信号は、それぞれ、異なる省電力情報を付帯する、端末を更に提供する。
【0041】
選択的に、前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報には、
各々のステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、ステージ指示情報が付帯されない第一ステージのシーケンスを除き、残りのステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスに付帯される前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が含まれる。
【0042】
選択的に、前記マルチステージシーケンスには、
部分帯域幅BWPインデックスと、キャリアインデックスと、スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数の指示情報と、前記省電力信号のリソース情報とのうち、少なくとも1つが更に付帯される。
【0043】
選択的に、前記省電力信号に付帯される複数種の省電力情報からなるバイナリ指示情報は、前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスに対応し、前記複数種の省電力情報には、少なくとも、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が含まれ、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスに第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスが含まれる場合、前記端末は、前記第一ステージのシーケンスを検出した場合にのみ、前記第二ステージのシーケンスの検出を実行し、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスには、
1つ又は複数の基本シーケンスが重畳されるという特徴と、
前記重畳された結果は、サブキャリアマッピングされ、IFFT操作及びCPの付加が実行されてから、該当する伝送リソースへマッピングされるという特徴とがある。
【0044】
本開示の実施例は、送受信機と、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で動作可能なプログラムとを含むネットワーク側機器であって、
前記送受信機は、省電力信号を端末に送信するためのものであり、
前記省電力信号は、マルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスには、少なくとも、省電力識別子、省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記省電力識別子は、省電力エリア内のウェイクアップする必要のある端末に対応し、前記省電力エリアは、前記省電力エリア識別子によって指示されるエリアであるか、或いは、
前記省電力信号は、第一ステージの省電力信号及び第二ステージの省電力信号を含み、前記第一ステージの省電力信号及び前記第二ステージの省電力信号は、それぞれ、異なる省電力情報を付帯する、ネットワーク側機器を更に提供する。
【0045】
選択的に、前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報には、
各々のステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、ステージ指示情報が付帯されない第一ステージのシーケンスを除き、残りのステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスに付帯される前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が含まれる。
【0046】
選択的に、前記マルチステージシーケンスには、
部分帯域幅BWPインデックスと、キャリアインデックスと、スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数の指示情報と、前記省電力信号のリソース情報とのうち、少なくとも1つが更に付帯される。
【0047】
選択的に、前記省電力信号に付帯される複数種の省電力情報からなるバイナリ指示情報は、前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスに対応し、前記複数種の省電力情報には、少なくとも、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が含まれ、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスに第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスが含まれる場合、前記端末は、前記第一ステージのシーケンスを検出した場合にのみ、前記第二ステージのシーケンスの検出を実行し、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスには、
1つ又は複数の基本シーケンスが重畳されるという特徴と、
前記重畳された結果は、サブキャリアマッピングされ、IFFT操作及びCPの付加が実行されてから、該当する伝送リソースへマッピングされるという特徴とがある。
【0048】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムを記憶した記憶媒体であって、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、本開示の実施例による端末側の省電力信号の伝送方法が実現されるか、或いは、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、本開示の実施例によるネットワーク側機器側の省電力信号の伝送方法が実現される、コンピュータ読取可能な記憶媒体を更に提供する。
【発明の効果】
【0049】
本開示の実施例では、端末は、ネットワーク側機器から送信された省電力信号を受信し、前記省電力信号は、マルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスには、少なくとも、省電力識別子、省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記省電力識別子は、省電力エリア内のウェイクアップする必要のある端末に対応し、前記省電力エリアは、前記省電力エリア識別子によって指示されるエリアであるか、或いは、前記省電力信号は、第一ステージの省電力信号及び第二ステージの省電力信号を含み、前記第一ステージの省電力信号及び前記第二ステージの省電力信号は、それぞれ、異なる省電力情報を付帯する。こうして、複数の省電力情報を付帯できるため、省電力効果が向上される。
【図面の簡単な説明】
【0050】
図1】本開示の実施例に適用可能なネットワーク構造の模式図である。
図2】本開示の実施例による省電力信号伝送方法のフローチャートである。
図3】本開示の実施例による省電力信号の模式図である。
図4】本開示の実施例による別の省電力信号の模式図である。
図5】本開示の実施例による別の省電力信号の模式図である。
図6】本開示の実施例による別の省電力信号の模式図である。
図7】本開示の実施例による別の省電力信号の模式図である。
図8】本開示の実施例による別の省電力信号伝送方法のフローチャートである。
図9】本開示の実施例による端末の構造図である。
図10】本開示の実施例によるネットワーク側機器の構造図である。
図11】本開示の実施例による別の端末の構造図である。
図12】本開示の実施例による別のネットワーク側機器の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
本開示の解決しようとする課題、技術案及び利点をより明確にするために、以下、図面及び具体的な実施例を通じて詳細に記述する。
【0052】
図1を参照して、図1は、本開示の実施例に適用可能なネットワーク構造の模式図である。当該ネットワーク構造には、図1に示すように、端末11及びネットワーク側機器12が含まれており、端末11は、ユーザ端末UE(User Equipment)又は他の端末機器、例えば携帯電話、タブレットPC(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタントPDA(personal digital assistant)、モバイルインターネット装置MID(Mobile Internet Device)又はウェアラブルデバイス(Wearable Device)等の端末側機器であってもよいが、説明すべきなのは、本開示の実施例では、端末の具体的なタイプが限定されない。ネットワーク側機器12は、例えばマクロ基地局、LTE eNB、5G NR NB等の基地局であってもよいし、例えば低電力ノードLPN(low power node)、pico、femto等のスモール基地局であってもよい。又は、ネットワーク側機器は、アクセスポイントAP(access point)であってもよい。基地局は、中央ユニットCU(central unit)と、その管理及び制御下の複数の伝送受信ポイントTRP(Transmission Reception Point)との両方からなるネットワークノードであってもよい。説明すべきなのは、本開示の実施例では、ネットワーク側機器の具体的なタイプが限定されない。
【0053】
図2を参照して、図2は、本開示の実施例による省電力信号伝送方法のフローチャートである。当該省電力信号伝送方法は、図2に示すように、
端末が、ネットワーク側機器から送信された省電力(power saving)信号を受信するステップ201を含み、
前記省電力信号は、マルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスには、少なくとも、省電力識別子、省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記省電力識別子は、省電力エリア内のウェイクアップする必要のある端末に対応し、前記省電力エリアは、前記省電力エリア識別子によって指示されるエリアであるか、或いは、
前記省電力信号は、第一ステージの省電力信号及び第二ステージの省電力信号を含み、前記第一ステージの省電力信号及び前記第二ステージの省電力信号は、それぞれ、異なる省電力情報を付帯する。
【0054】
そのうち、上記省電力信号は、DRX on前の省電力信号を含んでもよいし、DRX on周期内の省電力信号を含んでもよい。また、上記省電力信号は、1つ又は複数の端末をウェイクアップするための信号であってもよく、例えば、上記省電力信号は、ウェイクアップ信号WUS(Wakeup Signal)、又は、WUSよりも広い概念となる省電力信号であってもよいが、これについて限定しない。例えば、上記省電力信号は、プロトコルで定義された他の信号、又は、ネットワーク側機器と端末とによって予め約束された他の信号であってもよい。
【0055】
上記省電力識別子は、wake up IDであってもよく、上記省電力エリア識別子は、wake up area IDであってもよい。また、上記省電力信号には、1つ又は複数の省電力識別子が含まれてもよく、いくつかの実施形態では、1つの省電力識別子は、1つの端末に対応するか、或いは、複数の省電力識別子間の異なる組み合わせは、異なる端末に対応する。
【0056】
省電力エリア識別子は、省電力識別子に対応する端末の帰属エリア識別子を指すものであってもよく、例えば、RRC-Connected状態では、セル識別子(cell ID)を指してもよく、RRC-Idle状態では、トラックエリア識別子(Track area ID)、又は、トラックエリア(Track area)を複数のエリアに分割して得られたより小さいウェイクアップエリアを指してもよい。
【0057】
上記マルチステージシーケンスのステージ指示情報は、各々のステージのシーケンスのステージ指示情報、又は一部のステージのシーケンスのステージ指示情報であってもよく、例えば、上記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンス又は一部のステージのシーケンスのステージ数を指示するために用いられてもよい。上記ステージ指示情報によって、受信されたシーケンスのステージ数を確定することが可能である。そうすれば、第一ステージのシーケンスが受信されていない場合に、第二ステージのシーケンスの検出を行うことによる消費電力の無駄が回避される。
【0058】
本開示の実施例では、上記省電力識別子、省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報によれば、1つ又は複数の端末のウェイクアップを実現できるため、省電力効果が向上される。例えば、前記端末が前記省電力エリアに位置し、且つ前記省電力識別子が前記端末に対応していれば、前記端末は、ウェイクアップ状態に入ることが可能である。
【0059】
説明すべきなのは、上記省電力識別子、省電力エリア識別子及びステージ指示情報は、何れも省電力情報であり、即ち、上記マルチステージシーケンスは、少なくとも、3種類の省電力情報を付帯可能である。そして、上記受信は、「検出」と称されてもよい。
【0060】
更に説明すべきなのは、本開示の実施例では、付帯とは、「指示」として理解されてもよく、つまり、上記省電力信号が省電力情報を付帯することは、省電力信号が省電力情報を指示すると称されてもよい。具体的に、省電力信号に省電力情報が付帯されることは、端末が省電力信号を解析することで該当する省電力情報を獲得できると理解されてもよい。
【0061】
また、省電力信号が第一ステージの省電力信号及び第二ステージの省電力信号を含み、且つ前記第一ステージの省電力信号及び前記第二ステージの省電力信号がそれぞれ、異なる省電力情報を付帯することが可能であるため、省電力信号に複数種の省電力情報が付帯されることも実現でき、省電力効果が向上される。
【0062】
選択的な実施形態の1つとして、上記マルチステージシーケンスのステージ指示情報には、
各々のステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、ステージ指示情報が付帯されない第一ステージのシーケンスを除き、残りのステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスに付帯される前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が含まれる。
【0063】
この実施形態では、各々のステージのシーケンスがステージ指示情報を付帯可能であるため、端末は、受信されたシーケンスのステージ数を正確に確定することができる。
【0064】
一方、上記マルチステージシーケンスにおいて、第一ステージのシーケンスにステージ指示情報が付帯されず、残りのステージのシーケンスにステージ指示情報が付帯されるか、或いは、前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスに、前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が付帯されるようにすれば、省電力信号のオーバーヘッドを節約できる。
【0065】
説明すべきなのは、本開示の実施例では、上記マルチステージシーケンスには、第一ステージのシーケンスが、複数のシーケンスのうち、先頭のものになり、第二ステージのシーケンスが、第一ステージのシーケンスの次ステージのシーケンスになり、第三ステージのシーケンスが、第二ステージのシーケンスの次ステージのシーケンスになるといったように、一定の順序がある。例えば、第二ステージのシーケンスに、第一ステージのシーケンスのステージ指示情報が付帯され、第三ステージのシーケンスに、第二ステージのシーケンスのステージ指示情報が付帯される。
【0066】
選択的に、前記ステージ指示情報には、
ステージインデックス情報(stage index)又はグループ化インデックス情報が含まれる。
【0067】
以下、2つの例を挙げて上記実施形態を説明する。
【0068】
例1:各ステージのシーケンスは、何れも、マルチステージシーケンスのステージ指示情報を付帯する必要がある。本実施例では、2ステージシーケンスを例にすると、第一ステージのgoldシーケンスの初期位相には、1ビットのステージインデックス情報、例えばビット「0」が含まれる必要があり、同様に、第二ステージのgoldシーケンスの初期位相には、1ビットの初期位相情報、例えばビット「1」が含まれる。より多くのステージのシーケンスとなれば、ステージインデックスを指示するビット数は、自然に増加する。例えば、省電力(power saving)情報に付帯される情報ビットの最大個数がInforNum=24であれば、第一ステージの(gold)シーケンスの初期位相は、wake up area IDに関連する情報(10ビットを占める)、wake up IDに関連する情報(8ビットを占める)、第一ステージのシーケンスのstage index情報(1ビットを占める)を付帯可能であり、第二ステージのgoldシーケンスの初期位相は、wake up area IDに関連する情報(10ビットを占める)、第二ステージのシーケンスのstage index情報(1ビットを占める)、第二ステージのシーケンスに付帯されるwake up IDに関連する情報(8ビットを占める)を付帯可能であり、2ステージシーケンスでは、最大256*256個のwake up ID情報がサポートされる。留意されたいのは、各々のシーケンスに付帯される、wake up IDに関連する情報は、完全なwake up ID情報であってもよいし、部分的なwake up ID情報であってもよい。
【0069】
例2:次ステージの(gold)シーケンスは、前ステージ又は前の複数ステージの(gold)に付帯されるシーケンスのステージ指示情報(例えば、グループ化インデックス情報)を付帯する必要がある。例えば、2ステージシーケンスを例にすると、第一ステージのgoldシーケンスにおける各特定のシーケンスの何れにも、特定のwake up IDに関連する情報が付帯される。第一ステージのシーケンスにおける全ての可能なシーケンスを1組のシーケンスと見なせば、当該1組のシーケンスを更にグループ化してS個のサブグループを得ることができ、各々のサブグループのindexは、グループ化インデックス情報として使用することができる。第二ステージのgoldシーケンスは、第一ステージのシーケンスにおけるグループ化インデックス情報を付帯する必要があり、当該情報は、第二ステージのgoldシーケンスの初期位相の関数であってもよい。第一ステージのシーケンスがグループ化されて、サブグループのindexが第二ステージのシーケンスに渡されているため、サブグループ数Sの最小値としては、1を取ることが可能であり、Sの最大値としては、当該ステージのシーケンスにおける全シーケンスの個数と同じ数を取ることが可能であり、即ち、各々のサブグループでは、シーケンスの個数が1のみとなる。Sの値が1を取る場合、第一ステージのシーケンスには、マルチステージシーケンスのステージインデックスがない一方で、マルチステージシーケンスの第二ステージのシーケンスには、共通の(例えば1ビットとなる)第一ステージのシーケンスのステージインデックスが1つ含まれることに等価し、これは、各ステージのシーケンスにステージインデックスが付帯される上記例1における特別ケースの1つである。明らかなことに、Sの値が大きいほど、シーケンス検出の偽警報確率の低減に有利であり、勿論、Sの値が小さいほど、直交シーケンスのような特殊シーケンスのマルチユーザ多重化性能の向上に有利である。
【0070】
選択的な実施形態の1つとして、上記マルチステージシーケンスには、
BWPインデックスと、キャリアインデックス(Carrier index)と、スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数の指示情報と、前記省電力信号のリソース情報とのうち、少なくとも1つが更に付帯される。
【0071】
上記スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数は、N_skipで表されてもよく、即ち、端末によってスキップされる必要のあるPDCCH検出周期の個数は、N_skipとなる。
【0072】
そのうち、上記リソース情報は、省電力信号を伝送するリソースに関連する時間又は周波数情報であってもよい。
【0073】
この実施形態では、上記省電力信号に、より多くの省電力情報が付帯されることを実現でき、省電力効果が更に向上される。
【0074】
さらには、上記キャリアインデックスは、ネットワーク側によって準静的に設定された少なくとも1つのキャリアインデックスのうちのキャリアインデックスであり、及び/又は、
前記スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数は、ネットワーク側によって準静的に設定された、少なくとも1つのPDCCH検出周期のスキップ個数のうち、1つのスキップ個数であるようにされてもよい。
【0075】
この実施形態では、キャリアインデックスがネットワーク側によって準静的に設定された少なくとも1つのキャリアインデックスのうちのあるキャリアインデックスである旨を、省電力信号が指示すればよいことを実現できるため、省電力信号のオーバーヘッドを節約できる。同様に、上記スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数が上記ネットワーク側によって設定された個数のうちのある個数である旨を、省電力信号が指示すればよいことを実現できるため、省電力信号のオーバーヘッドを節約できる。
【0076】
選択的な実施形態の1つとして、前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのないマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスは、goldシーケンスであり、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報は、goldシーケンスの初期位相の関数である。
【0077】
この実施形態では、複数のgoldシーケンスをカスケード接続して得られたマルチステージシーケンスにスクランブリングがないため、複雑度を低減できるとともに、複数種の省電力情報を付帯することもできる。
【0078】
この実施形態では、上記省電力信号には、例えばBWPインデックスやキャリアインデックス等の他の省電力情報が更に付帯される場合、これらの省電力情報は、同様に、goldシーケンスの初期位相の関数であってもよい。
【0079】
選択的な実施形態の1つとして、前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスには、
1つ又は複数の基本シーケンスが重畳されるという特徴と、
前記重畳された結果は、サブキャリアマッピングされ、IFFT操作及びCPの付加が実行されてから、該当する伝送リソースへマッピングされるという特徴とがある。
【0080】
例えば、図3に示すように、基本シーケンス(Base seq)1~基本シーケンス(Base seq)M1は、重畳されてから、サブキャリアマッピング(Sub-carrier mapping)、IFFT操作、サイクリックプレフィックスCP(Cyclic Prefix)の付加が行われ、最後に、該当するシンボル(Symbol)へマッピングされて伝送されると、第一ステージのシーケンス(例えばWUS1)得られ、
基本シーケンス(Base seq)M1+1~基本シーケンス(Base seq)Mは、重畳されてから、サブキャリアマッピング(Sub-carrier mapping)、IFFT操作、サイクリックプレフィックスCP(Cyclic Prefix)の付加が行われ、最後に、該当するシンボル(Symbol)へマッピングされて伝送されると、第二ステージのシーケンス(例えばWUS2)が得られる。
【0081】
選択的な実施形態の1つとして、前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのあるマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスのスクランブリングシーケンスには、前記省電力エリア識別子及び前記ステージ指示情報が付帯され、前記マルチステージシーケンスの基本シーケンスには、前記省電力識別子が付帯されるか、或いは、
前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのあるマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスには、前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記マルチステージシーケンスの基本シーケンスには、前記省電力識別子が付帯される。
【0082】
この実施形態では、スクランブリングシーケンスによって前記省電力エリア識別子及び前記ステージ指示情報が付帯され、基本シーケンスによって省電力識別子が付帯されることを実現できるため、省電力信号によって過剰なリソース及び消費電力が消費することを避けることを実現でき、伝送リソース及び消費電力の節約効果が奏される。
【0083】
選択的に、前記マルチステージシーケンスのスクランブリングシーケンスに、前記省電力エリア識別子及び前記ステージ指示情報が付帯される場合、前記マルチステージシーケンスにおいて、各々のステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスは異なり、且つ同じステージ内の複数のシーケンスのスクランブリングシーケンスは同じであるか、或いは、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスのスクランブリングシーケンに、前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報がス付帯される場合、前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスは異なる。
【0084】
さらには、前記マルチステージシーケンスは、少なくとも、第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスを含み、
前記第一ステージのシーケンス及び前記第二ステージのシーケンスの基本シーケンスは、同じタイプのシーケンスであり、前記同じタイプのシーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス又はKasamiシーケンスであるか、或いは、
前記第一ステージのシーケンスの基本シーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス、Kasamiシーケンスのうちの1つであり、前記第二ステージのシーケンスの基本シーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス、Kasamiシーケンスのうちの別の1つであるようにされてもよい。
【0085】
例えば、図4に示すように、基本シーケンス(Base seq)1~基本シーケンス(Base seq)M1は、重畳されるとともにスクランブリングシーケンス(Scrambling sequence)とのスクランブリング操作(例えば、乗算)が行われ、更に、分割されて少なくとも1つのサブシーケンスが生成され(Sub sequence generation)、その後、サブキャリアマッピング(Sub-carrier mapping)、IFFT操作、サイクリックプレフィックスCP(Cyclic Prefix)の付加が行われ、最後に、該当するシンボル(Symbol)へマッピングされて伝送されると、第一ステージのシーケンス(例えばWUS1)得られ、
基本シーケンス(Base seq)M1+1~基本シーケンス(Base seq)Mは、重畳されるとともにスクランブリングシーケンス(Scrambling sequence)とのスクランブリング操作(例えば、乗算)が行われ、更に、分割されて少なくとも1つのサブシーケンスが生成され(Sub sequence generation)、その後、サブキャリアマッピング(Sub-carrier mapping)、IFFT操作、サイクリックプレフィックスCP(Cyclic Prefix)の付加が行われ、最後に、該当するシンボル(Symbol)へマッピングされて伝送されると、第二ステージのシーケンス(例えばWUS2)が得られる。
【0086】
図4に示すスキーマでは、スクランブリングシーケンスにwake up area ID及びマルチステージシーケンスのステージ指示情報が付帯される一方で、マルチステージ基本シーケンスによってwake up IDが指示される。そして、各々のステージのスクランブリングシーケンスは異なるが、各々のステージ内の複数のシーケンスのスクランブリングシーケンスは同じである。基本シーケンスは、直交シーケンス又はZC、goldシーケンスであることが好ましい。
【0087】
更に例えば、図5に示すように、基本シーケンス(Base seq)1~基本シーケンス(Base seq)M1は、重畳されるとともにスクランブリングシーケンス(Scrambling sequence)とのスクランブリング操作(例えば、乗算)が行われ、更に、分割されて少なくとも1つのサブシーケンスが生成され(Sub sequence generation)、その後、サブキャリアマッピング(Sub-carrier mapping)、IFFT操作、サイクリックプレフィックスCP(Cyclic Prefix)の付加が行われ、最後に、該当するシンボル(Symbol)へマッピングされて伝送されると、第一ステージのシーケンス(例えばWUS1)得られ、
基本シーケンス(Base seq)M1+1~基本シーケンス(Base seq)Mはそれぞれ、スクランブリングシーケンス(Scrambling sequence)とのスクランブリング操作(例えば、乗算)が行われてから重畳され、更に、分割されて少なくとも1つのサブシーケンスが生成され(Sub sequence generation)、その後、サブキャリアマッピング(Sub-carrier mapping)、IFFT操作、サイクリックプレフィックスCP(Cyclic Prefix)の付加が行われ、最後に、該当するシンボル(Symbol)へマッピングされて伝送されると、第二ステージのシーケンス(例えばWUS2)が得られる。
【0088】
図5に示すスキーマでは、スクランブリングシーケンスにwake up area ID、及び、前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスの、wake IDに関連する情報が付帯され、マルチステージ基本シーケンスによってwake up IDが指示される。そして、各々のステージのスクランブリングシーケンスは異なり、選択的に、第一ステージ内の複数のシーケンスのスクランブリングシーケンスは、同じであってもよいが、他のステージ内の複数のシーケンスのスクランブリングシーケンスは、異なってもよい。あるスキーマでは、各々のステージのシーケンスはgoldであり、例えば、2ステージシーケンスの場合、gold+goldとなり、別のスキーマでは、各々のステージのシーケンスはHadarmadシーケンス(Hと略す)であり、例えば、2ステージシーケンスの場合、H+Hとなり、更なるスキーマでは、第一ステージのシーケンスはH、第二ステージのシーケンスはgoldシーケンス(gと略す)であり、即ち、H+gとして記されてもよい。勿論、これは、一例に過ぎず、具体的には、ネットワーク側機器の指示に従って各ステージで使用されるシーケンスをサポートできる。
【0089】
選択的な実施形態の1つとして、前記省電力信号に付帯される複数種の省電力情報からなるバイナリ指示情報は、前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックス(sequence index)に対応し、前記複数種の省電力情報には、少なくとも、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が含まれる。
【0090】
そのうち、上記省電力信号に付帯される複数種の省電力情報からなるバイナリ指示情報が、前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスに対応することは、省電力信号に付帯される複数種の省電力情報からなるバイナリ指示情報の十進表現が、マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスに対応するのであってもよい。
【0091】
また、上記対応とは、上記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスが上記省電力信号に付帯される複数種の省電力情報からなるバイナリ指示情報を表すのであってもよく、又は、省電力信号に付帯される複数種の省電力情報からなるバイナリ指示情報の十進表現が、マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスと一対一で対応するのであってもよい。
【0092】
選択的に、上記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスの異なるフィールドは、異なる省電力情報に対応する。こうして、異なるフィールドによって、異なる省電力情報を確定できる。
【0093】
簡単な一例を次の表に示す。
【表1】
ここで、5つのフィールドからなるn1+n2+n3+n4+n5個のビットに対応するマルチステージシーケンスのシーケンスインデックスは、2(n1+n2+n3+n4+n5)となる。
【0094】
説明すべきなのは、上記Wake up IDに関連する情報は、Wake up IDを指示するためのものであってもよく、また、本開示の実施例では、Wake up IDは、複数ステージのシーケンスの組み合わせによって指示されてもよく、例えば、第一ステージのシーケンスにWake up IDの一部の情報が付帯され、第二ステージのシーケンスに当該Wake up IDの他部の情報が付帯されてもよい。勿論、あるステージのシーケンスによって個別に指示されてもよく、例えば、第一ステージのシーケンスにいくつかのWake up IDの全ての情報が付帯されてもよいが、これについて限定しない。
【0095】
留意されたいのは、上記5つのフィールドの省電力情報は、一例に過ぎず、例えば省電力信号を伝送するリソースに関連する時間又は周波数情報など、より多い又はより少ない情報が存在することを排除するものではない。上記の表における複数のフィールドの並べ替え方式も例示であり、複数のフィールドの他の順序を排除するものではなく、例えば、wake up IDに関連する情報は、表に示すように、最上位ビットMSB(Most Significant Bit)に位置してもよいし、最下位ビットLSB(Least Significant Bit)に位置してもよい。
【0096】
選択的な実施形態の1つとして、前記マルチステージシーケンスに第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスが含まれる場合、前記端末は、前記第一ステージのシーケンスを検出した場合にのみ、前記第二ステージのシーケンスの検出を実行する。
【0097】
この実施形態では、端末は、前記第一ステージのシーケンスを検出した場合にのみ、前記第二ステージのシーケンスの検出を実行するため、第一ステージのシーケンスが検出されていない場合に、第二ステージのシーケンスの検出を端末が行うことによって発生する消費電力の無駄を回避できる。
【0098】
選択的な実施形態の1つとして、前記第一ステージの省電力信号は、ブラインド検出を必要としない省電力情報を付帯し、
前記第二ステージの省電力信号は、少なくとも、事前予知できない省電力情報を付帯する。
【0099】
そのうち、上記ブラインド検出を必要としない省電力情報は、端末が盲検出を介せずに検出可能な省電力情報であってもよいし、端末にとって既知の省電力情報であってもよく、例えば、wake up ID、wake up area ID、シーケンスのステージの指示情報(マルチステージシーケンスの場合)であってもよい。
【0100】
一方、上記事前予知できない省電力情報は、端末にとって未知の省電力情報であってもよく、例えば、BWP index、Carrier index、スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数N_skip、省電力信号を伝送するリソース情報であってもよい。
【0101】
この実施形態では、第一ステージの省電力信号には、ブラインド検出を必要としない省電力情報が付帯されるため、低エネルギー消費で端末をウェイクアップでき、第二ステージの省電力信号には、少なくとも、事前予知できない省電力情報が付帯されるため、これらの2ステージの省電力信号に大量の省電力情報が付帯されることを実現でき、省電力効果が向上される。
【0102】
選択的に、前記第一ステージの省電力信号は、不連続受信オフ(DRX OFF)周期内で伝送され、前記第二ステージの省電力信号は、DRX OFF又は不連続受信オン(DRX On)周期内で伝送される。
【0103】
この実施形態では、第一ステージの省電力信号によってDRX OFF周期内で端末がウェイクアップされる一方で、第二ステージの省電力信号がDRX OFF又はDRX On周期内で伝送されて、少なくとも付帯される事前予知できない省電力情報が伝送されるを実現することができる。
【0104】
例えば、図6に示すように、第一ステージの省電力信号は、DRX OFF周期内で伝送され、第二ステージの省電力信号は、DRX OFF周期内で伝送されており、図においては、Stage1 WUSで第一ステージの省電力信号を表し、Stage2 WUSで第二ステージの省電力信号を表している。
又は、図7に示すように、第一ステージの省電力信号は、DRX OFF周期内で伝送され、第二ステージの省電力信号は、DRX ON周期内で伝送されている。図においては、シーケンスに基づくWUS(sequence based WUS)で第一ステージの省電力信号を表し、Stage2 WUSで第二ステージの省電力信号を表している。
【0105】
選択的に、前記DRX On周期内で前記第二ステージの省電力信号を送信する候補位置は、準静的に設定されたもの、又は、前記ネットワーク側機器と前記端末とによって予め約束されたものであってもよい。選択的に、第二ステージの省電力信号は、DRX ON周期のスタート位置で伝送される。
【0106】
選択的に、前記第一ステージの省電力信号は、シングルステージシーケンス又はマルチステージシーケンスであり、及び/又は、
前記第二ステージの省電力信号は、物理下りリンク制御チャネルPDCCHに基づく省電力信号である。
【0107】
そのうち、上記第一ステージの省電力信号のシングルステージシーケンス又はマルチステージシーケンスは、シーケンスに基づくシングルステージシーケンス又はマルチステージシーケンスであってもよく、即ち、第一ステージの省電力信号は、sequence based power saving信号と称されてもよい。そして、当該マルチステージシーケンスについては、本開示の実施例で前述したマルチステージシーケンスを参照でき、ここで繰り返して説明しない。
【0108】
一方、上記第二ステージの省電力信号であるPDCCHの省電力信号は、PDCCH based power saving信号、又は、DCI based power saving信号と称されてもよい。
【0109】
説明すべきなのは、本開示の実施例による上記複数の選択的な実施形態は、個別に実現されてもよいし、組み合せて実現されてもよい。以下、マルチステージシーケンスが2ステージシーケンスである例を挙げて、本開示の実施例による省電力信号の伝送方法を説明する。
【0110】
実施例1:
マルチステージシーケンスに基づくpower saving信号の一例を図3に示す。説明の簡潔のため、2ステージシーケンスからなるpower saving信号であると仮定する。第一ステージのシーケンスの生成方式は、以下の通りである。即ち、基地局側の周波数領域シーケンスであるシーケンス1、シーケンス2、シーケンス3、…シーケンスM1が累算されてから、和シーケンスに対してIFFT操作及びCPの付加が行われ、時間領域のm1個のOFDMシンボルにマッピングされて、第一ステージのシーケンスが得られ、第二ステージのシーケンスの生成方式は、第一ステージの生成方式と似ており、周波数領域シーケンスM1+1、シーケンスM1+2、シーケンスM1+3、…シーケンスMが累算されてから、和シーケンスに対してIFFT操作及びCPの付加が行われ、時間領域のm-m1個のOFDMシンボルにマッピングされて、第二ステージのシーケンスが得られ、power saving信号は、2ステージのシーケンスの両方からなる。図において、OFDMシンボルのインデックスは、連続的なもので、その最小値が1であるが、一例に過ぎない。OFDMシンボルのインデックスの始点は、要件を満たす何れの値であってもよく、OFDMシンボルのインデックスは、分散的なもので、即ち連続的な関係がないものであってもよく、OFDMシンボルの個数mは、1に等しくてもよく、この場合、当該2ステージシーケンスは、実際に、周波数分割シーケンスとなる。図に示す2ステージシーケンスは、説明の便宜のために挙げられた具体例であり、3ステージ以上のマルチステージシーケンスについては、その原理が一致しており、何れも本開示によって保護される。周波数領域シーケンス1、2、…Mは、何れも、一般的に使用されるmシーケンスやそのgoldシーケンス又はKasamiシーケンスなどの疑似ランダムシーケンスである。上記のように、power saving信号によって多くの情報を付帯する必要があることを考慮すると、周波数領域シーケンス1、2、…Mは、何れもgoldシーケンス又はKasamiシーケンスであることが好ましい。
【0111】
具体例としては、NR規格における下りリンク参照信号用のレジスタ長が31のgoldシーケンスc(n)を用いて、次のように定義してもよい。
【数1】
ここで、規格における定義は
【数2】
であってもよく、この値は、予め約束された他の値であってもよく、NR規格における最初のシーケンス
【数3】
は、
【数4】
に初期化される。2番目のシーケンス
【数5】
は、
【数6】
に初期化され、具体的な用途によって決まる。上記から分かるように、goldシーケンスは、実際に、2つのmシーケンスをバイナリフィールドで対応して累算させて得られるものであり、NRに使用されるレジスタ長が31のgoldシーケンスについては、オールゼロシーケンスを除き、合計231-1個の異なる初期位相があり、231-1個の異なるgoldシーケンスに対応する。そのため、当該goldシーケンスは、最大31ビットの情報を付帯でき、実際に使用されるgoldシーケンスの長さが231-1に達することができないため、具体的なシーケンスの長さと一定の関係もあるが、実際に付帯される情報ビットの個数は、一般に31未満となる。goldシーケンスに付帯される情報ビットの個数は、InforNum<31であると仮定している。
【0112】
本開示の実施例では、前述したpower saving信号によって指示される必要のある複数種の情報を、それぞれ複数テージのシーケンスで付帯しており、先ず、UE specificのpower saving信号は、wake up area ID及びwake up IDに関連する情報(wake up IDと称されてもよい)を付帯しなければならない。これは、同じリソース上で、他のステージのシーケンスに対応するwake up IDが誤ってウェイクアップされることを回避するためであり、例えば、スロット1では、ユーザ1の2ステージシーケンスの第一ステージのシーケンスと、ユーザ2の2ステージシーケンスの第二ステージのシーケンスとが同時に送信される場合、ユーザ1は、ユーザ2のシーケンスを自分のシーケンスとして検出する恐れがある。必須となるマルチステージシーケンスは、マルチステージシーケンスの異なるステージを区分するための指示情報を付帯する必要があり、具体的に、以下のスキーマであってもよい。
【0113】
スキーマ1:各ステージのシーケンスは、何れも、マルチステージシーケンスのステージ指示情報を付帯する必要がある。本実施例では、2ステージシーケンスを例にすると、第一ステージのgoldシーケンスの初期位相には、1ビットのstage index情報、例えばビット「0」が含まれる必要があり、同様に、第二ステージのgoldシーケンスの初期位相には、1ビットの初期位相情報、例えばビット「1」が含まれる。より多くのステージのシーケンスとなれば、stage indexを指示するビット数は、自然に増加する。より具体的に、例えば、power saving情報に付帯される情報ビットの最大個数がInforNum=24であれば、第一ステージの(gold)シーケンスの初期位相は、wake up area IDに関連する情報(wake up area IDと称されてもよく、10ビットを占める)、wake up IDに関連する情報(8ビットを占める)、第一ステージのシーケンスのstage index情報(1ビットを占める)を付帯可能であり、第二ステージのgoldシーケンスの初期位相は、wake up area IDに関連する情報(10ビットを占める)、第二ステージのシーケンスのstage index情報(1ビットを占める)、第二ステージのシーケンスに付帯されるwake up IDに関連する情報(8ビットを占める)を付帯可能であり、2ステージシーケンスでは、最大256*256個のwake up ID情報がサポートされる。留意されたいのは、各々のシーケンスに付帯される、wake up IDに関連する情報は、完全なwake up ID情報であってもよいし、部分的なwake up ID情報であってもよい。
【0114】
スキーマ2:次ステージの(gold)シーケンスは、前ステージ又は前の複数ステージの(gold)シーケンスに付帯されるwake up IDに関連する情報を付帯する必要がある。例えば、2ステージシーケンスを例にすると、第一ステージのgoldシーケンスにおける各特定のシーケンスの何れにも、特定のwake up IDに関連する情報が付帯される。第一ステージのシーケンスにおける全ての可能なシーケンスを1組のシーケンスと見なせば、当該1組のシーケンスを更にグループ化してS個のサブグループを得ることができ、各々のサブグループのindex(即ち、グループ化インデックス情報)は、wake up IDに関連する情報として使用することができる。第二ステージのgoldシーケンスは、第一ステージのシーケンスにおけるwake up IDに関連する情報(例えば、グループ化インデックス情報)を付帯する必要があり、当該情報は、第二ステージのgoldシーケンスの初期位相の関数であってもよい。第一ステージのシーケンスがグループ化されて、サブグループのindexが第二ステージのシーケンスに渡されているため、サブグループ数Sの最小値としては、1を取ることが可能であり、Sの最大値としては、当該ステージのシーケンスにおける全シーケンスの個数と同じ数を取ることが可能であり、即ち、各々のサブグループでは、シーケンスの個数が1のみとなる。Sの値が1を取る場合、第一ステージのシーケンスには、マルチステージシーケンスのステージインデックスがない一方で、マルチステージシーケンスの第二ステージのシーケンスには、共通の(例えば1ビットとなる)第一ステージのシーケンスのステージインデックスが1つ含まれることに等価し、これは、各ステージのシーケンスにステージインデックスが付帯されるスキーマ1における特別ケースの1つである。明らかなことに、Sの値が大きいほど、シーケンス検出の偽警報確率の低減に有利であり、勿論、Sの値が小さいほど、直交シーケンスのような特殊シーケンスのマルチユーザ多重化性能の向上に有利である。
【0115】
マルチステージシーケンスは、wake up area ID、wake up ID、ステージ指示情報を付帯することに加えて、BWP index、Carrier index、及び、power saving信号を伝送するリソースに関連する時間又は周波数情報のうち、1種又は複数種を付帯してもよい。例えば、引き続きInforNum=24であると仮定すると、第一ステージの(gold)シーケンスの初期位相は、wake up area ID(10ビットを占める)、wake up IDに関連する情報(7ビットを占める)、stage指示情報(1ビット)、BWP indexに関する情報(2ビットを占める)、Carrier indexに関する情報(4ビットを占める)を付帯可能であり、第二ステージのシーケンスは、wake up area ID(10ビットを占める)、wake up IDに関連する情報(9ビットを占める)、ステージ指示情報(1ビット)を付帯し、2ステージシーケンスでは、合計2^16個のwake up IDがサポートされ、15個のキャリアをアクティブ化することができ、4つのBWPを切り替えることができ、4つの可能なPDCCH検出周期をスキップすることができる。
【0116】
端末は、第一ステージのシーケンスを検出した場合にのみ、第二ステージのシーケンスを検出し、もし第一ステージのシーケンスの検出が失敗していれば、第二ステージのシーケンスを検出しなくなる。検出漏れの確率を低減するために、端末は、第一ステージのシーケンスを検出している限り、wake up手順を実行し、即ち、後続のDRX ON周期内でPDCCH検出を実行する。
【0117】
上記の例におけるマルチステージシーケンスは、goldシーケンスに基づいて得られたものが好ましいが、goldシーケンスに性能が非常に近いKasamiシーケンスなどの他のPNシーケンスで得られたものを排除しない。勿論、複数ステージのシーケンスには、それぞれ、異なるシーケンスが使用されてもよく、例えば、あるステージのシーケンスにgoldシーケンスが使用され、別のステージのシーケンスにKasamiシーケンスが使用される。
【0118】
実施例2:
実施例1のマルチステージシーケンスでは、goldシーケンス又はKasamiシーケンスの入力パラメータが複数のビットを付帯できるため、各ステージのシーケンスは、何れも、goldシーケンス又はKasamiシーケンスに基づいて得られてもよい。しかし、goldシーケンス又はKasamiシーケンスは、同じリソース上で多重化するユーザの数が多い場合、相互間の干渉が大きくなることにより、その性能が悪くなる。そのため、power saving信号としては、直交シーケンスに基づくものを考えてもよい。しかも、スクランブリングのないシーケンスは、goldシーケンスのレジスタが非常に長い場合にのみ適用される。以下、スクランブリングシーケンスがある場合、マルチステージシーケンスに複数種の情報が付帯されることを如何にサポートするかについて述べる。
【0119】
引き続きtwo-stageのpower savingシーケンスを例にする。
【0120】
スキーマ1:図4に示す通りである。power saving信号は、2ステージのWUSシーケンスからなり、各ステージのWUSの生成原理が同じであり、それらの生成方式としては、何れも、周波数領域の基本シーケンスを重畳させてから、和シーケンスのスクランブリングを行い、その後、IFFT等の操作を行って時間領域のm個のシンボルに変換するようにしており、mは、1に等しくてもよく、この場合、マルチステージシーケンスは、周波数領域でカスケード接続されたものとなる。そのうち、複数ステージの基本シーケンスは、wake up ID情報に対応する一方で、スクランブリングシーケンスは、wake up area ID情報に対応し、好ましい基本シーケンスとしては、Hadamard/washシーケンス/ZCシーケンスの循環シフト等の直交シーケンスであり、好ましいスクランブリングシーケンスとしては、goldシーケンスであり、例えば、実施例1において、NRに使用されるレジスタ長が31のgoldシーケンスである。例えば、第一ステージのWUSは、最大M1=256個のシーケンスをサポート可能であり、第二ステージのWUSも、M1=256個のシーケンスをサポート可能であれば、2ステージのWUSシーケンスをカスケード接続した場合、M1*M1個のシーケンスを得ることができ、同じwake up area内のこれらのM1*M1個のシーケンスは、同一のスクランブリングシーケンスを用いてwake up area ID情報に対応付けており、power saving信号のスクランブリングシーケンスは、wake up area IDを付帯することに加えて、マルチステージシーケンスの異なるステージの指示情報を付帯する必要があり、スクランブリングシーケンスは、少なくともwake up area IDを付帯し、また、マルチステージシーケンスの異なるステージの指示情報の関数をさらに付帯するものであり、マルチステージシーケンスでは、各々のステージのスクランブリングシーケンスは一致しない。
【0121】
スキーマ2:図5に示す通りである。power saving信号は、2ステージのWUSシーケンスからなり、それらの生成方式は、次のようになる。第一ステージのシーケンスの生成方式としては、周波数領域の基本シーケンス1、基本シーケンス2、基本シーケンス3、…基本シーケンスM1を累算してから、和シーケンスに対して共通のスクランブリングシーケンスを用いてスクランブリングを行い、その後、和シーケンスに対してサブキャリアマッピング、IFFT操作及びCPの付加を行って、時間領域のm1個のOFDMシンボルにマッピングして第一ステージのシーケンスを得る。第二ステージのシーケンスの生成方式は、第一ステージと一致せず、具体的に、先ず各々の周波数領域の基本シーケンスに対して、独立したスクランブリング操作を行い、スクランブリングシーケンスが第一ステージのシーケンスのグループ化のグループインデックスに関連しており、その後、スクランブリングされたM-M1個のシーケンスを加算し、第二ステージのシーケンスの各基本シーケンスのスクランブリング間は、互いに独立しており、次に、和シーケンスに対してサブキャリアマッピング、IFFT操作及びCPの付加を行って、時間領域のm-m1個のOFDMシンボルにマッピングする。留意されたいのは、m1は、1に等しくてもよく、この場合、マルチステージシーケンスは、周波数分割多重化されるものとなる。
【0122】
上記構造のpower saving信号は、wake up area ID、wake up IDを付帯しなければならず、そして、次ステージのシーケンスは、前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスの、wake up IDに関連する情報(例えば、グループ化インデックス情報)を付帯する必要があり、上記の前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスの、wake up IDに関連する情報の定義は、実施例1のスキーマ2の関連説明と似ている。第一ステージのシーケンスにおける全ての可能なシーケンスを1組のシーケンスと見なせば、当該1組のシーケンスを更にグループ化してS個のサブグループを得ることができ、各々のサブグループのindexは、wake up IDに関連する情報として使用することができる。本開示では、前ステージのシーケンスにおける可能なシーケンスがグループ化されて、サブグループのindexが第二ステージのシーケンスに渡されており、即ち、第二ステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスには、第一ステージのシーケンスのグループインデックス情報が付帯され、Sの最小値としては、1を取ることが可能であり、Sの最大値としては、当該ステージのシーケンスにおける全シーケンスの個数と同じ数を取ることが可能であり、即ち、各々のサブグループでは、シーケンスの個数は、1のみとなる。Sの値が1を取る場合、第一ステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスには、マルチステージシーケンスのステージインデックスがない一方で、マルチステージシーケンスの第二ステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスには、共通の例えば1ビットとなるステージインデックスが1つ含まれることに等価し、これは、スキーマ1における特別ケースの1つである。明らかなことに、Sの値が大きいほど、シーケンス検出の偽警報確率の低減に有利であり、Sの値が小さいほど、直交シーケンスのような特殊シーケンスのマルチユーザ多重化性能の向上に有利である。
【0123】
上記説明では、2ステージの基本シーケンスからなるシーケンスの組み合わせは、wake up ID情報に対応し、wake up area ID情報は、スクランブリングシーケンスによって付帯される。第一ステージのシーケンスに使用される共通のスクランブリングシーケンスは、wake up area ID情報を付帯する一方で、第二ステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスは、wake up area ID情報を付帯することに加えて、前ステージのシーケンスのグループインデックス情報を付帯し、好ましくは、付帯とは、付帯される必要のある情報が、スクランブリングシーケンスの関数であることを指す。基本シーケンスは、Hadamard/washシーケンス/ZCシーケンスの循環シフト、又はgoldシーケンス、又は異なるルートのZCシーケンス等の直交シーケンスであってもよく、好ましいスクランブリングシーケンスとしては、goldシーケンスであり、例えば、実施例1において、NRに使用されるレジスタ長が31のgoldシーケンスである。
【0124】
更に具体的には、次のスキーマがある。
【0125】
スキーマ1:第一ステージのシーケンスの基本シーケンス、及び第二ステージの基本シーケンスは、何れもgoldシーケンス又はKasamiシーケンスである一方で、スクランブリングシーケンスは、依然として、長いgoldシーケンス、例えば前述したレジスタ長が31のgoldシーケンスc(n)である。より具体的に、第一ステージの基本シーケンス及び第二ステージの基本シーケンスとしては、NRにおけるSSSシーケンスを取る。SSSシーケンスには、1008個のシーケンスがあり、2ステージのSSSシーケンスには、1008*1008=1016064個のシーケンスの組み合わせがあり、最大1016064名のユーザをサポートでき、約20ビットの情報を付帯できる。2ステージシーケンスがSSS+SSSであるため、UEは、SSSシーケンスを利用して時間-周波数同期を行うことができる。なお、SSSシーケンスには、スクランブリングがあるため、legacy SSB(同期信号block)と混同されることがない。当該スキーマでは、2ステージのシーケンスは、何れもgoldシーケンスであり、そのメリットとしては、サポートできるユーザの数が多く、デメリットとしては、複数のシーケンスが重畳される場合、ユーザの数が非常に多いと、性能が著しく低下してしまう。
【0126】
スキーマ2:第一ステージのシーケンスの基本シーケンス、及び第二ステージの基本シーケンスは、何れも直交シーケンス又はZCシーケンスである一方で、スクランブリングシーケンスは、依然として、長いgoldシーケンス、例えば前述したレジスタ長が31のgoldシーケンスc(n)である。より具体的に、例えば第一ステージの基本シーケンスは、Hadarmadシーケンスを取り、第二ステージの基本シーケンスは、同様にHadarmadを取る。シングルステージのシーケンスの長さが128であると仮定すると、2ステージのSSSシーケンスには、128*128個のシーケンスの組み合わせがあるため、サポートできるユーザの数は、SSS+SSSよりも遥かに少ないが、当該スキーマでは、第一ステージのシーケンスは直交シーケンスで、且つ第二ステージのシーケンスのサブグループに関するものである。
【0127】
スキーマ3:第一ステージの基本シーケンスは、何れも直交シーケンス又はZCシーケンスであり、第二ステージの基本シーケンスは、何れもgoldシーケンス又はKasamiシーケンスである一方で、スクランブリングシーケンスは、依然として、長いgoldシーケンス、例えば前述したレジスタ長が31のgoldシーケンスc(n)である。より具体的に、第一ステージの基本シーケンスは、Hadarmad又はZCシーケンスを取り、第二ステージの基本シーケンスは、SSSシーケンスなどのgoldシーケンスを取る。シングルステージのシーケンスの長さが128であると仮定すると、2ステージのSSSシーケンスには、128*1008個のシーケンスの組み合わせがあるため、サポートできるユーザの数は、2ステージシーケンスが何れも直交シーケンスである場合よりも多く、2ステージシーケンスが何れもgoldシーケンスである場合よりも少ないが、その性能は、2ステージシーケンスが何れもgoldシーケンスである場合よりも優れており、2ステージシーケンスが何れも直交シーケンスである場合と同程度である。もし第一ステージのシーケンスがHadarmadのような直交シーケンスであり、第二ステージのシーケンスがSSSシーケンスのようなgoldシーケンスであれば、もう1つのメリットとしては、基地局が応用シーンに応じてpower saving信号のステージ数を設定できることであり、例えば、ユーザの数が少ないシーンの場合、第一ステージのシーケンスが何れも直交シーケンスとなるようにだけ設定すればよく、マルチユーザ重畳性能が大幅に向上し、ユーザの数が多い場合、2ステージの信号を設定すればよい。基地局の動作としては、RRCに付帯される準静的なシグナリング又はシステム情報によって、使用されるpower saving信号のステージインデックスを指示するが、勿論、DCI又はMAC CE等の動的なシグナリングを使用してもよい。
【0128】
Power saving信号は、wake up area ID、wake up ID、前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのwake up IDを付帯することに加えて、場合によって、他のpower saving情報を付帯する必要がある。この際、次のスキーマを使用可能である。
【0129】
power saving信号に付帯される複数種のpower saving情報からなるバイナリ指示情報(の十進表現)は、マルチステージシーケンスのシーケンスインデックス(sequence index)と一対一で対応する。簡単な一例を次の表に示す。
【表2】
5つのフィールドからなるn1+n2+n3+n4+n5個のビットに対応するマルチステージシーケンスのシーケンスインデックスは、2(n1+n2+n3+n4+n5)となる。
【0130】
留意されたいのは、上記4つのフィールドのpower saving情報は、一例に過ぎず、例えばpower saving信号を伝送するリソースに関連する時間又は周波数情報など、より多い又はより少ない情報が存在することを排除するものではない。上記の表における複数のフィールドの並べ替え方式も例示であり、複数のフィールドの他の順序を排除するものではなく、例えば、wake up IDに関連する情報は、表に示すように、MSBに位置してもよいし、LSBに位置してもよい。
【0131】
上記スキーマによれば、マルチステージシーケンスに含まれるシーケンスの組み合わせがpower saving情報を如何に付帯するかの問題を解決できる。上記のように、当該スクランブリングシーケンスは、少なくとも、wake up area ID情報を付帯するが、留意されたいのは、スクランブリングシーケンスがgold又はKasamiシーケンスである場合、その初期位相は、wake up area ID情報を付帯しなければならないことに加えて、他のpower saving情報を付帯してもよい。例えば、goldシーケンスの初期位相は、wake up IDに関連する情報とBWP indexの関数であってもよく、こうすれば、BWP indexがスクランブリングシーケンスで付帯されるため、N_MS=M1*M1個のシーケンスによって、より多くの他の情報、例えばより多くのwake up ID情報、又はより多くのスキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数の情報を付帯できる。スクランブリングシーケンスも、power saving信号の位置する時間又は周波数情報の関数であってもよく、例えば、初期位相は、power saving信号の送信始点のslot index又はpower saving信号の送信周波数設定のindexに関連しており、一例として、これらのpower saving情報を初期位相の入力として使用されてもよい。
【0132】
端末の挙動としては、次のようにされてもよい。端末にとっては、wake up areaが既知のものである。端末は、対応する位置でpower saving信号を先に受信しておき、先ず、端末は、デスクランブリング操作を実行し、デスクランブリングされた受信信号と、自分にとって既知の対応する基本シーケンスとに対して相関検出を行うことで、当該リソース上には、対応するpower saving信号があるかどうかを確定する。留意されたいのは、予め知ることができないpower saving情報、例えばBWP indexについては、ア‐プリオリがなくて未知であり、端末は、BWP indexの可能な値に従って、ブラインド検出又は仮説検定を実行する必要がある。端末は、対応するpower saving信号を検出していれば、wake upを実行して、後続のDRX ON周期内でPDCCH検出を実行し、そうでなければ、スリープのままとする。
【0133】
実施例3:
実施例1及び2に記載の方法によれば、power saving信号にwake up area ID及びwake up ID以外の、他の複数種のpower saving情報が付帯されることを実現できる。しかし、それに付帯される情報が未知のもの、例えば未知のBWP index情報であれば、端末は、BWP indexに対してブラインド検出又は仮説検定を行う必要がある。これにより、間違いなく、UEの検出の消費電力が増加してしまう。そこで、さらなる方法としては、以下の通りである。
【0134】
ネットワーク側機器は、DRX OFF周期内で、先ず、例えば実施例1及び2に示すマルチステージシーケンスのようなシーケンスに基づくpower saving信号を送信し、シーケンスについては、実施例2に記載の直交シーケンスに基づくマルチステージシーケンスにおける1ステージのシーケンス、即ちシングルステージシーケンスに基づくpower saving信号を送信しであってもよい。シーケンスに基づくpower saving信号は、例えばwake up ID、wake up area ID、マルチステージシーケンスのステージ指示情報(マルチステージシーケンスの場合)、省電力チャネル(power saving channel)に関連する既知情報など、ブラインド検出を必要としないpower saving情報のみを付帯することが好ましい。図6に示すように、ネットワーク側機器から、あるwake up IDをウェイクアップするための第一ステージのpower saving信号が送信されていれば、基地局は、当該wake up IDに対して、DRX OFF周期内で、PDCCHに基づく省電力信号(PDCCH based power saving信号)を送信し、即ち、DRX OFF周期内で、1つのPDCCHが送信され、そのDCIには、UEが事前予知できない前述したpower saving情報、例えばBWP indexが付帯されている。当該PDCCH based power saving信号の送信用の周波数領域位置は、シーケンスに基づく省電力信号(sequence based power saving信号)と同じであってもよく、好ましくは、DRX ON周期内のPDCCHによって設定される周波数領域リソースと同じであってもよい。
【0135】
図7は、第二ステージのDCI based power saving信号がDRX ON周期内で送信される例を示しており、図6と同様に、第一ステージのsequence based power saving信号は、端末をウェイクアップするためにDRX OFF周期内で送信され、PDCCH based power saving信号は、複数種の前述したpower saving情報を付帯し、DRX ON周期内で、且つ好ましくはDRX ON周期の初期で送信され、例えばDRX ON周期の最初のL個のslot内で送信され(例えば、Lは、8などの所定値以下)、DRX on周期内なので、PDCCHのブラインド検出を回避するためには、第二ステージのPDCCH based power saving信号を送信する1つ又は複数の候補送信位置が、事前に予約されているか、あるいは、基地局によってRRCシグナリングを介して準静的に設定されていてもよく、UEは、該当する位置で第二ステージのPDCCH based power saving信号を検出することになる。そのうち、第二ステージのPDCCH based power saving信号は、関連技術におけるPDCCHに相違する点として、power saving情報を搬送するために特別に定義されたDCIを付帯していることにある。
【0136】
本開示の実施例では、端末は、ネットワーク側機器から送信された省電力信号を受信し、前記省電力信号は、マルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスには、少なくとも、省電力識別子、省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記省電力識別子は、省電力エリア内のウェイクアップする必要のある端末に対応し、前記省電力エリアは、前記省電力エリア識別子によって指示されるエリアであるか、或いは、前記省電力信号は、第一ステージの省電力信号及び第二ステージの省電力信号を含み、前記第一ステージの省電力信号及び前記第二ステージの省電力信号は、それぞれ、異なる省電力情報を付帯する。こうして、複数の省電力情報を付帯できるため、省電力効果が向上される。
【0137】
図8を参照して、図8は、本開示の実施例による別の省電力信号の伝送方法のフローチャートである。当該省電力信号の伝送方法は、図8に示すように、
ネットワーク側機器が、省電力信号を端末に送信するステップ801を含み、
前記省電力信号は、マルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスには、少なくとも、省電力識別子、省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記省電力識別子は、省電力エリア内のウェイクアップする必要のある端末に対応し、前記省電力エリアは、前記省電力エリア識別子によって指示されるエリアであるか、或いは、
前記省電力信号は、第一ステージの省電力信号及び第二ステージの省電力信号を含み、前記第一ステージの省電力信号及び前記第二ステージの省電力信号は、それぞれ、異なる省電力情報を付帯する。
【0138】
選択的に、前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報には、
各々のステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、ステージ指示情報が付帯されない第一ステージのシーケンスを除き、残りのステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスに付帯される前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が含まれる。
【0139】
選択的に、前記ステージ指示情報には、
ステージインデックス情報又はグループ化インデックス情報が含まれる。
【0140】
選択的に、前記マルチステージシーケンスには、
BWPインデックスと、キャリアインデックスと、スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数の指示情報と、前記省電力信号のリソース情報とのうち、少なくとも1つが更に付帯される。
【0141】
選択的に、前記キャリアインデックスは、ネットワーク側によって準静的に設定された少なくとも1つのキャリアインデックスのうちのキャリアインデックスであり、及び/又は、
前記スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数は、ネットワーク側によって準静的に設定された、少なくとも1つのPDCCH検出周期のスキップ個数のうち、1つのスキップ個数である。
【0142】
選択的に、前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのないマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスは、goldシーケンスであり、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報は、goldシーケンスの初期位相の関数である。
【0143】
選択的に、前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのあるマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスのスクランブリングシーケンスには、前記省電力エリア識別子及び前記ステージ指示情報が付帯され、前記マルチステージシーケンスの基本シーケンスには、前記省電力識別子が付帯されるか、或いは、
前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのあるマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスには、前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記マルチステージシーケンスの基本シーケンスには、前記省電力識別子が付帯される。
【0144】
選択的に、前記マルチステージシーケンスのスクランブリングシーケンスに、前記省電力エリア識別子及び前記ステージ指示情報が付帯される場合、前記マルチステージシーケンスにおいて、各々のステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスは異なり、且つ同じステージ内の複数のシーケンスのスクランブリングシーケンスは同じであるか、或いは、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスのスクランブリングシーケンに、前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報がス付帯される場合、前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスは異なる。
【0145】
選択的に、前記マルチステージシーケンスは、少なくとも、第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスを含み、
前記第一ステージのシーケンス及び前記第二ステージのシーケンスの基本シーケンスは、同じタイプのシーケンスであり、前記同じタイプのシーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス又はKasamiシーケンスであるか、或いは、
前記第一ステージのシーケンスの基本シーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス、Kasamiシーケンスのうちの1つであり、前記第二ステージのシーケンスの基本シーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス、Kasamiシーケンスのうちの別の1つである。
【0146】
選択的に、前記省電力信号に付帯される複数種の省電力情報からなるバイナリ指示情報は、前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスに対応し、前記複数種の省電力情報には、少なくとも、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が含まれ、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスに第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスが含まれる場合、前記端末は、前記第一ステージのシーケンスを検出した場合にのみ、前記第二ステージのシーケンスの検出を実行し、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスには、
1つ又は複数の基本シーケンスが重畳されるという特徴と、
前記重畳された結果は、サブキャリアマッピングされ、IFFT操作及びサイクリックプレフィックスCPの付加が実行されてから、該当する伝送リソースへマッピングされるという特徴とがある。
【0147】
選択的に、前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスの異なるフィールドは、異なる省電力情報に対応する。
【0148】
選択的に、前記第一ステージの省電力信号は、ブラインド検出を必要としない省電力情報を付帯し、
前記第二ステージの省電力信号は、少なくとも、事前予知できない省電力情報を付帯する。
【0149】
選択的に、前記第一ステージの省電力信号は、不連続受信オフDRX OFF周期内で伝送され、前記第二ステージの省電力信号は、DRX OFF又は不連続受信オンDRX On周期内で伝送され、及び/又は、
前記第一ステージの省電力信号は、シングルステージシーケンス又はマルチステージシーケンスであり、及び/又は、
前記第二ステージの省電力信号は、物理層下りリンク制御チャネルPDCCHに基づく省電力信号である。
【0150】
選択的に、前記DRX On周期内で前記第二ステージの省電力信号を送信する候補位置は、準静的に設定されたもの、又は、前記ネットワーク側機器と前記端末とによって予め約束されたものである。
【0151】
説明すべきなのは、本実施例は、図2に示す実施例に対応するネットワーク側機器の実施形態として、その具体的な実施形態について、図2に示す実施例の関連説明を参照でき、説明の重複を回避するために、本実施例では、繰り返して説明しないが、同じ有益な効果を奏することもできる。
【0152】
図9を参照して、図9は、本開示の実施例による端末の構造図である。端末900は、図9に示すように、
ネットワーク側機器から送信された省電力信号を受信するための受信モジュール901を含み、
前記省電力信号は、マルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスには、少なくとも、省電力識別子、省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記省電力識別子は、省電力エリア内のウェイクアップする必要のある端末に対応し、前記省電力エリアは、前記省電力エリア識別子によって指示されるエリアであるか、或いは、
前記省電力信号は、第一ステージの省電力信号及び第二ステージの省電力信号を含み、前記第一ステージの省電力信号及び前記第二ステージの省電力信号は、それぞれ、異なる省電力情報を付帯する。
【0153】
選択的に、前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報には、
各々のステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、ステージ指示情報が付帯されない第一ステージのシーケンスを除き、残りのステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスに付帯される前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が含まれる。
【0154】
選択的に、前記ステージ指示情報には、
ステージインデックス情報又はグループ化インデックス情報が含まれる。
【0155】
選択的に、前記マルチステージシーケンスには、
部分帯域幅BWPインデックスと、キャリアインデックスと、スキップする必要のある物理下りリンク制御チャネルPDCCH検出周期の個数の指示情報と、前記省電力信号のリソース情報とのうち、少なくとも1つが更に付帯される。
【0156】
選択的に、前記キャリアインデックスは、ネットワーク側によって準静的に設定された少なくとも1つのキャリアインデックスのうちのキャリアインデックスであり、及び/又は、
前記スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数は、ネットワーク側によって準静的に設定された、少なくとも1つのPDCCH検出周期のスキップ個数のうち、1つのスキップ個数である。
【0157】
選択的に、前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのないマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスは、goldシーケンスであり、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報は、goldシーケンスの初期位相の関数である。
【0158】
選択的に、前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのあるマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスのスクランブリングシーケンスには、前記省電力エリア識別子及び前記ステージ指示情報が付帯され、前記マルチステージシーケンスの基本シーケンスには、前記省電力識別子が付帯されるか、或いは、
前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのあるマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスには、前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記マルチステージシーケンスの基本シーケンスには、前記省電力識別子が付帯される。
【0159】
選択的に、前記マルチステージシーケンスのスクランブリングシーケンスに、前記省電力エリア識別子及び前記ステージ指示情報が付帯される場合、前記マルチステージシーケンスにおいて、各々のステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスは異なり、且つ同じステージ内の複数のシーケンスのスクランブリングシーケンスは同じであるか、或いは、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスのスクランブリングシーケンに、前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報がス付帯される場合、前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスは異なる。
【0160】
選択的に、前記マルチステージシーケンスは、少なくとも、第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスを含み、
前記第一ステージのシーケンス及び前記第二ステージのシーケンスの基本シーケンスは、同じタイプのシーケンスであり、前記同じタイプのシーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス又はKasamiシーケンスであるか、或いは、
前記第一ステージのシーケンスの基本シーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス、Kasamiシーケンスのうちの1つであり、前記第二ステージのシーケンスの基本シーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス、Kasamiシーケンスのうちの別の1つである。
【0161】
選択的に、前記省電力信号に付帯される複数種の省電力情報からなるバイナリ指示情報は、前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスに対応し、前記複数種の省電力情報には、少なくとも、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が含まれ、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスに第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスが含まれる場合、前記端末は、前記第一ステージのシーケンスを検出した場合にのみ、前記第二ステージのシーケンスの検出を実行し、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスには、
1つ又は複数の基本シーケンスが重畳されるという特徴と、
前記重畳された結果は、サブキャリアマッピングされ、逆高速フーリエ変換IFFT操作及びサイクリックプレフィックスCPの付加が実行されてから、該当する伝送リソースへマッピングされるという特徴とがある。
【0162】
選択的に、前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスの異なるフィールドは、異なる省電力情報に対応する。
【0163】
選択的に、前記第一ステージの省電力信号は、ブラインド検出を必要としない省電力情報を付帯し、
前記第二ステージの省電力信号は、少なくとも、事前予知できない省電力情報を付帯する。
【0164】
選択的に、前記第一ステージの省電力信号は、不連続受信オフDRX OFF周期内で伝送され、前記第二ステージの省電力信号は、DRX OFF又は不連続受信オンDRX On周期内で伝送され、及び/又は、
前記第一ステージの省電力信号は、シングルステージシーケンス又はマルチステージシーケンスであり、及び/又は、
前記第二ステージの省電力信号は、PDCCHに基づく省電力信号である。
【0165】
選択的に、前記DRX On周期内で前記第二ステージの省電力信号を送信する候補位置は、準静的に設定されたもの、又は、前記ネットワーク側機器と前記端末とによって予め約束されたものである。
【0166】
説明すべきなのは、本実施例における上記端末900は、本開示の実施例における方法実施例に係る任意の実施形態の端末であってもよく、本開示の実施例における方法実施例に係る端末の任意の実施形態は、何れも本実施例における上記端末900によって実現可能であり、同じ有益な効果を奏することもできるが、ここで繰り返して説明しない。
【0167】
図10を参照して、図10は、本開示の実施例によるネットワーク側機器の構造図である。ネットワーク側機器1000は、図10に示すように、
省電力信号を端末に送信するための送信モジュール1001を含み、
前記省電力信号は、マルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスには、少なくとも、省電力識別子、省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記省電力識別子は、省電力エリア内のウェイクアップする必要のある端末に対応し、前記省電力エリアは、前記省電力エリア識別子によって指示されるエリアであるか、或いは、
前記省電力信号は、第一ステージの省電力信号及び第二ステージの省電力信号を含み、前記第一ステージの省電力信号及び前記第二ステージの省電力信号は、それぞれ、異なる省電力情報を付帯する。
【0168】
選択的に、前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報には、
各々のステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、ステージ指示情報が付帯されない第一ステージのシーケンスを除き、残りのステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスに付帯される前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が含まれる。
【0169】
選択的に、前記ステージ指示情報には、
ステージインデックス情報又はグループ化インデックス情報が含まれる。
【0170】
選択的に、前記マルチステージシーケンスには、
BWPインデックスと、キャリアインデックスと、スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数の指示情報と、前記省電力信号のリソース情報とのうち、少なくとも1つが更に付帯される。
【0171】
選択的に、前記キャリアインデックスは、ネットワーク側によって準静的に設定された少なくとも1つのキャリアインデックスのうちのキャリアインデックスであり、及び/又は、
前記スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数は、ネットワーク側によって準静的に設定された、少なくとも1つのPDCCH検出周期のスキップ個数のうち、1つのスキップ個数である。
【0172】
選択的に、前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのないマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスは、goldシーケンスであり、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報は、goldシーケンスの初期位相の関数である。
【0173】
選択的に、前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのあるマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスのスクランブリングシーケンスには、前記省電力エリア識別子及び前記ステージ指示情報が付帯され、前記マルチステージシーケンスの基本シーケンスには、前記省電力識別子が付帯されるか、或いは、
前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのあるマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスには、前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記マルチステージシーケンスの基本シーケンスには、前記省電力識別子が付帯される。
【0174】
選択的に、前記マルチステージシーケンスのスクランブリングシーケンスに、前記省電力エリア識別子及び前記ステージ指示情報が付帯される場合、前記マルチステージシーケンスにおいて、各々のステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスは異なり、且つ同じステージ内の複数のシーケンスのスクランブリングシーケンスは同じであるか、或いは、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスのスクランブリングシーケンに、前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報がス付帯される場合、前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスは異なる。
【0175】
選択的に、前記マルチステージシーケンスは、少なくとも、第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスを含み、
前記第一ステージのシーケンス及び前記第二ステージのシーケンスの基本シーケンスは、同じタイプのシーケンスであり、前記同じタイプのシーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス又はKasamiシーケンスであるか、或いは、
前記第一ステージのシーケンスの基本シーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス、Kasamiシーケンスのうちの1つであり、前記第二ステージのシーケンスの基本シーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス、Kasamiシーケンスのうちの別の1つである。
【0176】
選択的に、前記省電力信号に付帯される複数種の省電力情報からなるバイナリ指示情報は、前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスに対応し、前記複数種の省電力情報には、少なくとも、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が含まれ、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスに第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスが含まれる場合、前記端末は、前記第一ステージのシーケンスを検出した場合にのみ、前記第二ステージのシーケンスの検出を実行し、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスには、
1つ又は複数の基本シーケンスが重畳されるという特徴と、
前記重畳された結果は、サブキャリアマッピングされ、IFFT操作及びサイクリックプレフィックスCPの付加が実行されてから、該当する伝送リソースへマッピングされるという特徴とがある。
【0177】
選択的に、前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスの異なるフィールドは、異なる省電力情報に対応する。
【0178】
選択的に、前記第一ステージの省電力信号は、ブラインド検出を必要としない省電力情報を付帯し、
前記第二ステージの省電力信号は、少なくとも、事前予知できない省電力情報を付帯する。
【0179】
選択的に、前記第一ステージの省電力信号は、不連続受信オフDRX OFF周期内で伝送され、前記第二ステージの省電力信号は、DRX OFF又は不連続受信オンDRX On周期内で伝送され、及び/又は、
前記第一ステージの省電力信号は、シングルステージシーケンス又はマルチステージシーケンスであり、及び/又は、
前記第二ステージの省電力信号は、物理層下りリンク制御チャネルPDCCHに基づく省電力信号である。
【0180】
選択的に、前記DRX On周期内で前記第二ステージの省電力信号を送信する候補位置は、準静的に設定されたもの、又は、前記ネットワーク側機器と前記端末とによって予め約束されたものである。
【0181】
説明すべきなのは、本実施例における上記ネットワーク側機器1000は、本開示の実施例における方法実施例に係る任意の実施形態のネットワーク側機器であってもよく、本開示の実施例における方法実施例に係るネットワーク側機器の任意の実施形態は、何れも本実施例における上記ネットワーク側機器1000によって実現可能であり、同じ有益な効果を奏することもできるが、ここで繰り返して説明しない。
【0182】
図11を参照して、図11は、本開示の実施例による別の端末の構造図である。当該端末は、図11に示すように、送受信機1110と、メモリ1120と、プロセッサ1100と、前記メモリ1120に記憶されて前記プロセッサ1200上で動作可能なプログラムとを含み、
前記送受信機1110は、ネットワーク側機器から送信された省電力信号を受信するためのものであり、
前記省電力信号は、マルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスには、少なくとも、省電力識別子、省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記省電力識別子は、省電力エリア内のウェイクアップする必要のある端末に対応し、前記省電力エリアは、前記省電力エリア識別子によって指示されるエリアであるか、或いは、
前記省電力信号は、第一ステージの省電力信号及び第二ステージの省電力信号を含み、前記第一ステージの省電力信号及び前記第二ステージの省電力信号は、それぞれ、異なる省電力情報を付帯する。
【0183】
送受信機1110は、プロセッサ1100の制御下で、数据を受信及び送信するために用いられてもよい。
【0184】
図11において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続されたバス及びブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ1100を代表とした1つ又は複数のプロセッサと、メモリ1120を代表としたメモリとの各種回路が繋げられている。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータや電力管理回路等の様々な他の回路を互いに繋げることも可能であるが、これらは、当分野において公知されているため、本明細書において、さらなる説明をしない。バスインターフェースは、インターフェースを提供するものである。送受信機1110は、複数の素子であってもよく、即ち送信機及び受信機を含んでもよく、伝送媒体にて様々な他の装置と通信するための手段を提供するものである。
【0185】
プロセッサ1100は、バスアーキテクチャ及び一般的な処理の管理を担っており、メモリ1120は、プロセッサ1100による操作実行時に用いられるデータを記憶可能である。
【0186】
なお、メモリ1120は、端末にのみ位置することに限定されず、メモリ1120とプロセッサ1100とは、異なる地理位置に離間して位置してもよい。
【0187】
選択的に、前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報には、
各々のステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、ステージ指示情報が付帯されない第一ステージのシーケンスを除き、残りのステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスに付帯される前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が含まれる。
【0188】
選択的に、前記ステージ指示情報には、
ステージインデックス情報又はグループ化インデックス情報が含まれる。
【0189】
選択的に、前記マルチステージシーケンスには、
部分帯域幅BWPインデックスと、キャリアインデックスと、スキップする必要のある物理層下りリンク制御チャネルPDCCH検出周期の個数の指示情報と、前記省電力信号のリソース情報とのうち、少なくとも1つが更に付帯される。
【0190】
選択的に、前記キャリアインデックスは、ネットワーク側によって準静的に設定された少なくとも1つのキャリアインデックスのうちのキャリアインデックスであり、及び/又は、
前記スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数は、ネットワーク側によって準静的に設定された、少なくとも1つのPDCCH検出周期のスキップ個数のうち、1つのスキップ個数である。
【0191】
選択的に、前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのないマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスは、goldシーケンスであり、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報は、goldシーケンスの初期位相の関数である。
【0192】
選択的に、前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのあるマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスのスクランブリングシーケンスには、前記省電力エリア識別子及び前記ステージ指示情報が付帯され、前記マルチステージシーケンスの基本シーケンスには、前記省電力識別子が付帯されるか、或いは、
前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのあるマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスには、前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記マルチステージシーケンスの基本シーケンスには、前記省電力識別子が付帯される。
【0193】
選択的に、前記マルチステージシーケンスのスクランブリングシーケンスに、前記省電力エリア識別子及び前記ステージ指示情報が付帯される場合、前記マルチステージシーケンスにおいて、各々のステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスは異なり、且つ同じステージ内の複数のシーケンスのスクランブリングシーケンスは同じであるか、或いは、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスのスクランブリングシーケンに、前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報がス付帯される場合、前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスは異なる。
【0194】
選択的に、前記マルチステージシーケンスは、少なくとも、第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスを含み、
前記第一ステージのシーケンス及び前記第二ステージのシーケンスの基本シーケンスは、同じタイプのシーケンスであり、前記同じタイプのシーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス又はKasamiシーケンスであるか、或いは、
前記第一ステージのシーケンスの基本シーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス、Kasamiシーケンスのうちの1つであり、前記第二ステージのシーケンスの基本シーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス、Kasamiシーケンスのうちの別の1つである。
【0195】
選択的に、前記省電力信号に付帯される複数種の省電力情報からなるバイナリ指示情報は、前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスに対応し、前記複数種の省電力情報には、少なくとも、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が含まれ、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスに第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスが含まれる場合、前記端末は、前記第一ステージのシーケンスを検出した場合にのみ、前記第二ステージのシーケンスの検出を実行し、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスには、
1つ又は複数の基本シーケンスが重畳されるという特徴と、
前記重畳された結果は、サブキャリアマッピングされ、逆高速フーリエ変換IFFT操作及びサイクリックプレフィックスCPの付加が実行されてから、該当する伝送リソースへマッピングされるという特徴とがある。
【0196】
選択的に、前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスの異なるフィールドは、異なる省電力情報に対応する。
【0197】
選択的に、前記第一ステージの省電力信号は、ブラインド検出を必要としない省電力情報を付帯し、
前記第二ステージの省電力信号は、少なくとも、事前予知できない省電力情報を付帯する。
【0198】
選択的に、前記第一ステージの省電力信号は、不連続受信オフDRX OFF周期内で伝送され、前記第二ステージの省電力信号は、DRX OFF又は不連続受信オンDRX On周期内で伝送され、及び/又は、
前記第一ステージの省電力信号は、シングルステージシーケンス又はマルチステージシーケンスであり、及び/又は、
前記第二ステージの省電力信号は、PDCCHに基づく省電力信号である。
【0199】
選択的に、前記DRX On周期内で前記第二ステージの省電力信号を送信する候補位置は、準静的に設定されたもの、又は、前記ネットワーク側機器と前記端末とによって予め約束されたものである。
【0200】
説明すべきなのは、本実施例における上記端末は、本開示の実施例における方法実施例に係る任意の実施形態の端末であってもよく、本開示の実施例における方法実施例に係る端末の任意の実施形態は、何れも本実施例における上記端末によって実現可能であり、同じ有益な効果を奏することもできるが、ここで繰り返して説明しない。
【0201】
図12を参照して、図12は、本開示の実施例による別のネットワーク側機器の構造図である。当該ネットワーク側機器は、図12に示すように、送受信機1210と、メモリ1220と、プロセッサ1200と、前記メモリ1220に記憶されて前記プロセッサ上で動作可能なプログラムとを含み、
前記送受信機1210は、省電力信号を端末に送信するためのものであり、
前記省電力信号は、マルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスには、少なくとも、省電力識別子、省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記省電力識別子は、省電力エリア内のウェイクアップする必要のある端末に対応し、前記省電力エリアは、前記省電力エリア識別子によって指示されるエリアであるか、或いは、
前記省電力信号は、第一ステージの省電力信号及び第二ステージの省電力信号を含み、前記第一ステージの省電力信号及び前記第二ステージの省電力信号は、それぞれ、異なる省電力情報を付帯する。
【0202】
送受信機1210は、プロセッサ1200の制御下で、数据を受信及び送信するために用いられてもよい。
【0203】
図12において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続されたバス及びブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ1200を代表とした1つ又は複数のプロセッサと、メモリ1220を代表としたメモリとの各種回路が繋げられている。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータや電力管理回路等の様々な他の回路を互いに繋げることも可能であるが、これらは、当分野において公知されているため、本明細書において、さらなる説明をしない。バスインターフェースは、インターフェースを提供するものである。送受信機1210は、複数の素子であってもよく、即ち送信機及び受信機を含んでもよく、伝送媒体にて様々な他の装置と通信するための手段を提供するものである。
【0204】
プロセッサ1200は、バスアーキテクチャ及び一般的な処理の管理を担っており、メモリ1220は、プロセッサ1200による操作実行時に用いられるデータを記憶可能である。
【0205】
なお、メモリ1220は、ネットワーク側機器にのみ位置することに限定されず、メモリ1220とプロセッサ1200とは、異なる地理位置に離間して位置してもよい。
【0206】
選択的に、前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報には、
各々のステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、ステージ指示情報が付帯されない第一ステージのシーケンスを除き、残りのステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスに付帯される前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が含まれる。
【0207】
選択的に、前記ステージ指示情報には、
ステージインデックス情報又はグループ化インデックス情報が含まれる。
【0208】
選択的に、前記マルチステージシーケンスには、
BWPインデックスと、キャリアインデックスと、スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数の指示情報と、前記省電力信号のリソース情報とのうち、少なくとも1つが更に付帯される。
【0209】
選択的に、前記キャリアインデックスは、ネットワーク側によって準静的に設定された少なくとも1つのキャリアインデックスのうちのキャリアインデックスであり、及び/又は、
前記スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数は、ネットワーク側によって準静的に設定された、少なくとも1つのPDCCH検出周期のスキップ個数のうち、1つのスキップ個数である。
【0210】
選択的に、前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのないマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスは、goldシーケンスであり、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報は、goldシーケンスの初期位相の関数である。
【0211】
選択的に、前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのあるマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスのスクランブリングシーケンスには、前記省電力エリア識別子及び前記ステージ指示情報が付帯され、前記マルチステージシーケンスの基本シーケンスには、前記省電力識別子が付帯されるか、或いは、
前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのあるマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスには、前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記マルチステージシーケンスの基本シーケンスには、前記省電力識別子が付帯される。
【0212】
選択的に、前記マルチステージシーケンスのスクランブリングシーケンスに、前記省電力エリア識別子及び前記ステージ指示情報が付帯される場合、前記マルチステージシーケンスにおいて、各々のステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスは異なり、且つ同じステージ内の複数のシーケンスのスクランブリングシーケンスは同じであるか、或いは、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスのスクランブリングシーケンに、前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報がス付帯される場合、前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスは異なる。
【0213】
選択的に、前記マルチステージシーケンスは、少なくとも、第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスを含み、
前記第一ステージのシーケンス及び前記第二ステージのシーケンスの基本シーケンスは、同じタイプのシーケンスであり、前記同じタイプのシーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス又はKasamiシーケンスであるか、或いは、
前記第一ステージのシーケンスの基本シーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス、Kasamiシーケンスのうちの1つであり、前記第二ステージのシーケンスの基本シーケンスは、直交シーケンス、goldシーケンス、ZCシーケンス、Kasamiシーケンスのうちの別の1つである。
【0214】
選択的に、前記省電力信号に付帯される複数種の省電力情報からなるバイナリ指示情報は、前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスに対応し、前記複数種の省電力情報には、少なくとも、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が含まれ、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスに第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスが含まれる場合、前記端末は、前記第一ステージのシーケンスを検出した場合にのみ、前記第二ステージのシーケンスの検出を実行し、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスには、
1つ又は複数の基本シーケンスが重畳されるという特徴と、
前記重畳された結果は、サブキャリアマッピングされ、IFFT操作及びサイクリックプレフィックスCPの付加が実行されてから、該当する伝送リソースへマッピングされるという特徴とがある。
【0215】
選択的に、前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスの異なるフィールドは、異なる省電力情報に対応する。
【0216】
選択的に、前記第一ステージの省電力信号は、ブラインド検出を必要としない省電力情報を付帯し、
前記第二ステージの省電力信号は、少なくとも、事前予知できない省電力情報を付帯する。
【0217】
選択的に、前記第一ステージの省電力信号は、不連続受信オフDRX OFF周期内で伝送され、前記第二ステージの省電力信号は、DRX OFF又は不連続受信オンDRX On周期内で伝送され、及び/又は、
前記第一ステージの省電力信号は、シングルステージシーケンス又はマルチステージシーケンスであり、及び/又は、
前記第二ステージの省電力信号は、物理層下りリンク制御チャネルPDCCHに基づく省電力信号である。
【0218】
選択的に、前記DRX On周期内で前記第二ステージの省電力信号を送信する候補位置は、準静的に設定されたもの、又は、前記ネットワーク側機器と前記端末とによって予め約束されたものである。
【0219】
説明すべきなのは、本実施例における上記ネットワーク側機器は、本開示の実施例における方法実施例に係る任意の実施形態のネットワーク側機器であってもよく、本開示の実施例における方法実施例に係るネットワーク側機器の任意の実施形態は、何れも本実施例における上記ネットワーク側機器によって実現可能であり、同じ有益な効果を奏することもできるが、ここで繰り返して説明しない。
【0220】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムを記憶した記憶媒体であって、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、本開示の実施例による端末側の省電力信号の伝送方法が実現されるか、或いは、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、本開示の実施例によるネットワーク側機器側の省電力信号の伝送方法が実現される、コンピュータ読取可能な記憶媒体を更に提供している。
【0221】
本願によるいくつかの実施例において、開示された方法及び装置が他の方式で実現され得ることを理解されたい。例えば、上記で説明した装置実施例は、例示的なものに過ぎない。例えば、前記ユニットの分割は、論理機能での分割に過ぎず、実際の実現のとき、他の分割方式もあり得る。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、別のシステムに組み合わされるか、或いは統合されてもよいし、いくつかの特徴が無視されるか、或いは実現されなくてもよい。さらに、掲示又は説明した相互結合、直接結合又は通信接続は、いくつかのインターフェースを用いて実現されてもよい。装置間又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電子的な形態、機械的な形態、又は他の形態であってもよい。
【0222】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されていてもよいし、各ユニットは、個別に物理的に設けられてもよいし、2つ以上のユニットは、1つのユニットに統合されてもよい。上記統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実現してもよいし、ハードウェアにソフトウェア機能ユニットを加える形態で実現してもよい。
【0223】
上記のソフトウェア機能ユニットの形態で実現される統合化ユニットは、コンピュータ読取可能な記憶媒体に記憶されてもよい。上記ソフトウェア機能ユニットは、記憶媒体に記憶され、本開示の各実施例に記載の情報データブロックの処理方法のステップの一部をコンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器などであってもよい)に実行させるいくつかのコマンドを含む。前記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、ポータブルハードディスク、読取専用メモリROM(Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリRAM(Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクなど、プログラムコードを格納できる様々な媒体を含む。
【0224】
上述したのは、本開示の選択的な実施形態であり、注意すべきことは、当業者にとって、本開示に記載の原理を逸脱しない前提で、若干の改良及び潤色を更に行うことが可能であり、これらの改良及び潤色も、本開示の保護範囲内であると見なされるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2021-07-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
省電力信号の伝送方法であって、
端末が、ネットワーク側機器から送信された省電力信号を受信することを含み、
前記省電力信号は、マルチステージシーケンスであり、前記マルチステージシーケンスには、少なくとも、省電力識別子、省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記省電力識別子は、省電力エリア内のウェイクアップする必要のある端末に対応し、前記省電力エリアは、前記省電力エリア識別子によって指示されるエリアであるか、或いは、
前記省電力信号は、第一ステージの省電力信号及び第二ステージの省電力信号を含み、前記第一ステージの省電力信号及び前記第二ステージの省電力信号は、それぞれ、異なる省電力情報を付帯する、省電力信号の伝送方法。
【請求項2】
前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報には、
前記マルチステージシーケンス内の各々のステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、ステージ指示情報が付帯されない第一ステージのシーケンスを除き、残りのステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスに付帯される前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記マルチステージシーケンスには、
部分帯域幅BWP(Bandwidth part)インデックスと、キャリアインデックスと、スキップする必要のある物理層下りリンク制御チャネルPDCCH(Physical downlink control channel)検出周期の個数の指示情報と、前記省電力信号のリソース情報とのうち、少なくとも1つが更に付帯される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記キャリアインデックスは、ネットワーク側によって準静的に設定された少なくとも1つのキャリアインデックスのうちのキャリアインデックスであり、及び/又は、
前記スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数は、ネットワーク側によって準静的に設定された、少なくとも1つのPDCCH検出周期のスキップ個数のうち、1つのスキップ個数である、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのないマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスは、goldシーケンスであり、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報は、goldシーケンスの初期位相の関数であり、
又は、
前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのあるマルチステージシーケンスであり、前記マルチステージシーケンスのスクランブリングシーケンスには、前記省電力エリア識別子及び前記ステージ指示情報が付帯され、前記マルチステージシーケンスの基本シーケンスには、前記省電力識別子が付帯されるか、或いは、
前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのあるマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスには、前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記マルチステージシーケンスの基本シーケンスには、前記省電力識別子が付帯される請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記マルチステージシーケンスのスクランブリングシーケンスに、前記省電力エリア識別子及び前記ステージ指示情報が付帯される場合、前記マルチステージシーケンスにおいて、各々のステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスは異なり、且つ同じステージ内の複数のシーケンスのスクランブリングシーケンスは同じであるか、或いは、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスのスクランブリングシーケンに、前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報がス付帯される場合、前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスは異なる、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記省電力信号に付帯される複数種の省電力情報からなるバイナリ指示情報は、前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスに対応し、前記複数種の省電力情報には、少なくとも、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が含まれ、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスに第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスが含まれる場合、前記端末は、前記第一ステージのシーケンスを検出した場合にのみ、前記第二ステージのシーケンスの検出を実行し、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスには、
1つ又は複数の基本シーケンスが重畳されるという特徴と、
前記重畳された結果は、サブキャリアマッピングされ、逆高速フーリエ変換IFFT(inverse fast Fourier transform)操作及びサイクリックプレフィックスCP(cyclic prefix)の付加が実行されてから、該当する伝送リソースへマッピングされるという特徴とがある、請求項1~の何れか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスの異なるフィールドは、異なる省電力情報に対応する、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記第一ステージの省電力信号は、ブラインド検出を必要としない省電力情報を付帯し、
前記第二ステージの省電力信号は、少なくとも、事前予知できない省電力情報を付帯する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第一ステージの省電力信号は、不連続受信オフDRX OFF(Discontinuous Reception OFF)周期内で伝送され、前記第二ステージの省電力信号は、DRX OFF又は不連続受信オンDRX On(Discontinuous Reception On)周期内で伝送され、及び/又は、
前記第一ステージの省電力信号は、シングルステージシーケンス又はマルチステージシーケンスであり、及び/又は、
前記第二ステージの省電力信号は、PDCCHに基づく省電力信号である、請求項1又はに記載の方法。
【請求項11】
前記DRX On周期内で前記第二ステージの省電力信号を送信する候補位置は、準静的に設定されたもの、又は、前記ネットワーク側機器と前記端末とによって予め約束されたものである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
省電力信号の伝送方法であって、
ネットワーク側機器が、省電力信号を端末に送信することを含み、
前記省電力信号は、マルチステージシーケンスであり、前記マルチステージシーケンスには、少なくとも、省電力識別子、省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記省電力識別子は、省電力エリア内のウェイクアップする必要のある端末に対応し、前記省電力エリアは、前記省電力エリア識別子によって指示されるエリアであるか、或いは、
前記省電力信号は、第一ステージの省電力信号及び第二ステージの省電力信号を含み、前記第一ステージの省電力信号及び前記第二ステージの省電力信号は、それぞれ、異なる省電力情報を付帯する、省電力信号の伝送方法。
【請求項13】
前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報には、
前記マルチステージシーケンス内の各々のステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、ステージ指示情報が付帯されない第一ステージのシーケンスを除き、残りのステージのシーケンスに付帯されるステージ指示情報、又は、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスに付帯される前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が含まれ
又は、
前記マルチステージシーケンスには、
BWPインデックスと、キャリアインデックスと、スキップする必要のあるPDCCH検出周期の個数の指示情報と、前記省電力信号のリソース情報とのうち、少なくとも1つが更に付帯される請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのないマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスは、goldシーケンスであり、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報は、goldシーケンスの初期位相の関数であり、
又は、
前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのあるマルチステージシーケンスであり、前記マルチステージシーケンスのスクランブリングシーケンスには、前記省電力エリア識別子及び前記ステージ指示情報が付帯され、前記マルチステージシーケンスの基本シーケンスには、前記省電力識別子が付帯されるか、或いは、
前記マルチステージシーケンスは、スクランブリングシーケンスのあるマルチステージシーケンスであり、且つ前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスには、前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記マルチステージシーケンスの基本シーケンスには、前記省電力識別子が付帯される、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記マルチステージシーケンスのスクランブリングシーケンスに、前記省電力エリア識別子及び前記ステージ指示情報が付帯される場合、前記マルチステージシーケンスにおいて、各々のステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスは異なり、且つ同じステージ内の複数のシーケンスのスクランブリングシーケンスは同じであるか、或いは、
前記マルチステージシーケンスにおいて、次ステージのシーケンスのスクランブリングシーケンに、前ステージ又は前の複数ステージのシーケンスのステージ指示情報がス付帯される場合、前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスのスクランブリングシーケンスは異なる、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記省電力信号に付帯される複数種の省電力情報からなるバイナリ指示情報は、前記マルチステージシーケンスのシーケンスインデックスに対応し、前記複数種の省電力情報には、少なくとも、前記省電力識別子、前記省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が含まれ、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスに第一ステージのシーケンス及び第二ステージのシーケンスが含まれる場合、前記端末は、前記第一ステージのシーケンスを検出した場合にのみ、前記第二ステージのシーケンスの検出を実行し、及び/又は、
前記マルチステージシーケンスにおける各々のステージのシーケンスには、
1つ又は複数の基本シーケンスが重畳されるという特徴と、
前記重畳された結果は、サブキャリアマッピングされ、IFFT操作及びサイクリックプレフィックスCPの付加が実行されてから、該当する伝送リソースへマッピングされるという特徴とがある、請求項12~15の何れか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記第一ステージの省電力信号は、ブラインド検出を必要としない省電力情報を付帯し、
前記第二ステージの省電力信号は、少なくとも、事前予知できない省電力情報を付帯する、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記第一ステージの省電力信号は、不連続受信オフDRX OFF周期内で伝送され、前記第二ステージの省電力信号は、DRX OFF又は不連続受信オンDRX On周期内で伝送され、及び/又は、
前記第一ステージの省電力信号は、シングルステージシーケンス又はマルチステージシーケンスであり、及び/又は、
前記第二ステージの省電力信号は、物理層下りリンク制御チャネルPDCCHに基づく省電力信号である、請求項12又は17に記載の方法。
【請求項19】
端末であって、
ネットワーク側機器から送信された省電力信号を受信するための受信モジュールを含み、
前記省電力信号は、マルチステージシーケンスであり、前記マルチステージシーケンスには、少なくとも、省電力識別子、省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記省電力識別子は、省電力エリア内のウェイクアップする必要のある端末に対応し、前記省電力エリアは、前記省電力エリア識別子によって指示されるエリアであるか、或いは、
前記省電力信号は、第一ステージの省電力信号及び第二ステージの省電力信号を含み、前記第一ステージの省電力信号及び前記第二ステージの省電力信号は、それぞれ、異なる省電力情報を付帯する、端末。
【請求項20】
ネットワーク側機器であって、
省電力信号を端末に送信するための送信モジュールを含み、
前記省電力信号は、マルチステージシーケンスであり、前記マルチステージシーケンスには、少なくとも、省電力識別子、省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記省電力識別子は、省電力エリア内のウェイクアップする必要のある端末に対応し、前記省電力エリアは、前記省電力エリア識別子によって指示されるエリアであるか、或いは、
前記省電力信号は、第一ステージの省電力信号及び第二ステージの省電力信号を含み、前記第一ステージの省電力信号及び前記第二ステージの省電力信号は、それぞれ、異なる省電力情報を付帯する、ネットワーク側機器。
【請求項21】
送受信機と、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で動作可能なプログラムとを含む端末であって、
前記送受信機は、ネットワーク側機器から送信された省電力信号を受信するためのものであり、
前記省電力信号は、マルチステージシーケンスであり、前記マルチステージシーケンスには、少なくとも、省電力識別子、省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記省電力識別子は、省電力エリア内のウェイクアップする必要のある端末に対応し、前記省電力エリアは、前記省電力エリア識別子によって指示されるエリアであるか、或いは、
前記省電力信号は、第一ステージの省電力信号及び第二ステージの省電力信号を含み、前記第一ステージの省電力信号及び前記第二ステージの省電力信号は、それぞれ、異なる省電力情報を付帯する、端末。
【請求項22】
送受信機と、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で動作可能なプログラムとを含むネットワーク側機器であって、
前記送受信機は、省電力信号を端末に送信するためのものであり、
前記省電力信号は、マルチステージシーケンスであり、前記マルチステージシーケンスには、少なくとも、省電力識別子、省電力エリア識別子、及び前記マルチステージシーケンスのステージ指示情報が付帯され、前記省電力識別子は、省電力エリア内のウェイクアップする必要のある端末に対応し、前記省電力エリアは、前記省電力エリア識別子によって指示されるエリアであるか、或いは、
前記省電力信号は、第一ステージの省電力信号及び第二ステージの省電力信号を含み、前記第一ステージの省電力信号及び前記第二ステージの省電力信号は、それぞれ、異なる省電力情報を付帯する、ネットワーク側機器。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0093
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0093】
簡単な一例を次の表に示す。
【表1】
ここで、5つのフィールドからなるn1+n2+n3+n4+n5個のビットに対応するマルチステージシーケンスのシーケンスインデックスは、2(n1+n2+n3+n4+n5)となる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0129
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0129】
power saving信号に付帯される複数種のpower saving情報からなるバイナリ指示情報(の十進表現)は、マルチステージシーケンスのシーケンスインデックス(sequence index)と一対一で対応する。簡単な一例を次の表に示す。
【表2】
5つのフィールドからなるn1+n2+n3+n4+n5個のビットに対応するマルチステージシーケンスのシーケンスインデックスは、2(n1+n2+n3+n4+n5)となる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0130
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0130】
留意されたいのは、上記つのフィールドのpower saving情報は、一例に過ぎず、例えばpower saving信号を伝送するリソースに関連する時間又は周波数情報など、より多い又はより少ない情報が存在することを排除するものではない。上記の表における複数のフィールドの並べ替え方式も例示であり、複数のフィールドの他の順序を排除するものではなく、例えば、wake up IDに関連する情報は、表に示すように、MSBに位置してもよいし、LSBに位置してもよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0223
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0223】
上記のソフトウェア機能ユニットの形態で実現される統合化ユニットは、コンピュータ読取可能な記憶媒体に記憶されてもよい。上記ソフトウェア機能ユニットは、記憶媒体に記憶され、本開示の各実施例に記載の省電力信号の伝送方法のステップの一部をコンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器などであってもよい)に実行させるいくつかのコマンドを含む。前記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、ポータブルハードディスク、読取専用メモリROM(Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリRAM(Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクなど、プログラムコードを格納できる様々な媒体を含む。
【国際調査報告】