(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-11
(54)【発明の名称】ポート構成方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04B 7/0413 20170101AFI20220304BHJP
H04L 27/26 20060101ALI20220304BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20220304BHJP
H04W 8/22 20090101ALI20220304BHJP
【FI】
H04B7/0413
H04L27/26 114
H04W72/04 136
H04W8/22
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021540334
(86)(22)【出願日】2020-01-07
(85)【翻訳文提出日】2021-09-08
(86)【国際出願番号】 CN2020070650
(87)【国際公開番号】W WO2020143609
(87)【国際公開日】2020-07-16
(31)【優先権主張番号】201910028645.9
(32)【優先日】2019-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521305103
【氏名又は名称】スプレッドトラム セミコンダクター (ナンジン) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118256
【氏名又は名称】小野寺 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100166338
【氏名又は名称】関口 正夫
(72)【発明者】
【氏名】ミャオ ルンチュアン
(72)【発明者】
【氏名】チャン サー
(72)【発明者】
【氏名】マー ダーウェイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD17
5K067DD25
5K067EE02
(57)【要約】
本開示はポート構成方法及び装置に関する。前記方法は、端末の伝送能力の情報に適合するアンテナポート構成用パラメータを受信することと、前記アンテナポート構成用パラメータに基づいてポート選択用パラメータと復調参照信号DMRSポート識別子との間の対応関係の集合を決定することとを含む。本開示は、基地局から送信されるアンテナポート構成用パラメータで、端末の伝送能力に適合する対応関係の集合を決定し、決定された前記アンテナポートデータに基づいてDMRSポートを取得してポートを構成する。端末のポートを盲目的に構成することを回避し、端末における構成の効率を向上させ、構成に係るシグナリングオーバーヘッドを低減させることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末の伝送能力の情報に適合するアンテナポート構成用パラメータを受信することと、
前記アンテナポート構成用パラメータに基づいてポート選択用パラメータと復調参照信号DMRSポート識別子との間の対応関係の集合を決定することと、を含むことを特徴とするポート構成方法。
【請求項2】
前記アンテナポート構成用パラメータに基づいてポート選択用パラメータと復調参照信号DMRSポート識別子との間の対応関係の集合を決定する後に、
ターゲットポート構成用パラメータを受信することと、
前記対応関係の集合から前記ターゲットポート構成用パラメータに対応付けられるターゲット復調参照信号DMRSポート識別子を取得することと、
前記ターゲットDMRSポート識別子に基づいてポートを構成することと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アンテナポート構成用パラメータを受信する前に、
端末のカテゴリと伝送能力の情報とを含む機器情報を送信することをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記アンテナポート構成用パラメータは、復調参照信号のパターン(Pattern)を構成するための復調参照信号種類パラメータ及び復調参照信号最大直交周波数分割多重方式OFDMシンボル長パラメータ、前記端末の最大伝送ストリーム数を決定するための伝送ストリーム数構成パラメータを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記アンテナポート構成用パラメータを受信することは、アンテナポート構成用パラメータを含む無線リソース制御シグナリングを受信することを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ターゲットポート構成用パラメータを受信することは、ターゲットポート選択用パラメータを含むダウンリンク制御情報を受信することを含む、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記ターゲットポート選択用パラメータは、1ビット以上、6ビット以下の2進数データである、ことを特徴とする請求項2または6に記載の方法。
【請求項8】
前記端末のカテゴリと前記端末の伝送能力の情報とを含む機器情報を受信することと、
前記機器情報に基づいて、前記端末の伝送能力の情報に適合する前記端末のアンテナポート構成用パラメータを設定することと、
前記アンテナポート構成用パラメータを送信することと、を含むことを特徴とするポート構成方法。
【請求項9】
前記アンテナポート構成用パラメータは、復調参照信号のパターンを構成するための復調参照信号種類パラメータ及び復調参照信号最大OFDMシンボル長パラメータ、前記端末の最大伝送ストリーム数を決定するための伝送ストリーム数構成パラメータを含む、ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記アンテナポート構成用パラメータを送信することは、
無線リソース制御シグナリングで前記アンテナポート構成用パラメータを送信することと、
ダウンリンク制御情報で、端末に復調参照信号DMRSポート識別子の選択を行うように指示するためのターゲットポート選択用パラメータを送信することと、を含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記ターゲットポート選択用パラメータは3ビット以上、6ビット以下の2進数データである、ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
端末の伝送能力の情報に適合するアンテナポート構成用パラメータを受信するための第1受信モジュールと、
前記第1受信モジュールに接続され、前記アンテナポート構成用パラメータに基づいてポート選択用パラメータと復調参照信号DMRSポート識別子との間の対応関係の集合を決定するための決定モジュールとを、含むことを特徴とするポート構成装置。
【請求項13】
前記第1受信モジュールは、さらにターゲットポート構成用パラメータの受信に用いられ、
前記装置は、
前記決定モジュールに接続され、前記対応関係の集合から前記ターゲットポート構成用パラメータに対応付けられるターゲット復調参照信号DMRSポート番号を取得するための取得モジュールと、
前記取得モジュールに接続され、前記ターゲットDMRSポート識別子に基づいてポートを構成するための構成モジュールと、をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記装置は、
端末のカテゴリと伝送能力の情報とを含む機器情報を送信するための第1送信モジュールをさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項15】
前記アンテナポート構成用パラメータは、復調参照信号のパターンを構成するための復調参照信号種類パラメータ及び復調参照信号最大OFDMシンボル長パラメータ、前記端末の最大伝送ストリーム数を決定するための伝送ストリーム数構成パラメータを含む、ことを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項16】
前記第1受信モジュールは、
無線リソース制御シグナリングで前記アンテナポート構成用パラメータを受信するための第1受信サブモジュールを含む、ことを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項17】
前記第1受信モジュールは、
ターゲットポート選択用パラメータを含むダウンリンク制御情報を受信するための第2受信サブモジュールをさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項18】
前記ターゲットポート選択用パラメータは1ビット以上、6ビット以下の2進数データである、ことを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記端末のカテゴリと前記端末の伝送能力の情報とを含む機器情報を受信するための第2受信モジュールと、
前記第2受信モジュールに接続され、前記機器情報に基づいて、前記端末の伝送能力の情報に適合する前記端末のアンテナポート構成用パラメータを設定するための設定モジュールと、
前記設定モジュールに接続され、前記アンテナポート構成用パラメータを送信するための第2送信モジュールと、を含むことを特徴とするポート構成装置。
【請求項20】
前記アンテナポート構成用パラメータは、復調参照信号のパターンを構成するための復調参照信号種類パラメータ及び復調参照信号最大OFDMシンボル長パラメータ、前記端末の最大伝送ストリーム数を決定するための伝送ストリーム数構成パラメータを含む、ことを特徴とする請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記第2送信モジュールは、
無線リソース制御シグナリングで前記アンテナポート構成用パラメータを送信するための構成パラメータ送信サブモジュールと、
ダウンリンク制御情報で、端末に復調参照信号DMRSポート識別子の選択を行うように指示するためのターゲットポート選択用パラメータを送信するための選択パラメータ送信サブモジュールと、を含むことを特徴とする請求項19に記載の装置。
【請求項22】
前記ターゲットポート選択用パラメータは、3ビット以上、6ビット以下の2進数データであることを特徴とする請求項21に記載の装置。
【請求項23】
プロセッサと
プロセッサが実行可能なコマンドを記憶するためのメモリとを含み、
前記プロセッサは、
請求項1~7のいずれか一項に記載の方法、または
請求項8~11のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されることを特徴とするポート構成装置。
【請求項24】
コンピュータプログラムコマンドが記憶されている非揮発性コンピュータ読取可能記憶媒体において、前記コンピュータプログラムコマンドがプロセッサにより実行されると、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法または請求項8~11のいずれか一項に記載の方法を実現することを特徴とする非揮発性コンピュータ読取可能記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は通信技術分野に関し、特にポート構成方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通信システムにおいて、端末と基地局との間の接続を確立するときに、アンテナポートを構成する必要がある。従来技術において、アンテナポートを構成するときに、通常、完全なダウンリンクポートコンフィギュレーションテーブルを採用する。これにより、UEのアンテナポートの構成を完了させることができる。しかしながら、従来技術において、アンテナポートを構成するときに、完全なダウンリンクポートコンフィギュレーションテーブルが採用されたため、構成用シグナリングが大量に使用され、送信リソースの浪費になる。
【0003】
したがって、シグナリングオーバーヘッドを低減させ、送信リソースを節約し、通信効率を向上させることができる新しい技術方案が急務である。
【発明の概要】
【0004】
本開示の一態様によれば、ポート構成方法は、端末の伝送能力の情報に適合するアンテナポート構成用パラメータを受信することと、前記アンテナポート構成用パラメータに基づいてポート選択用パラメータと復調参照信号DMRSポート識別子との間の対応関係の集合を決定することと、を含む。
【0005】
可能な一実施形態では、前記アンテナポート構成用パラメータに基づいてポート選択用パラメータと復調参照信号DMRSポート識別子との間の対応関係の集合を決定する後に、前記方法は、ターゲットポート構成用パラメータを受信することと、前記対応関係の集合から前記ターゲットポート構成用パラメータに対応付けられるターゲット復調参照信号DMRSポート識別子を取得することと、前記ターゲットDMRSポート識別子に基づいてポートを構成することと、をさらに含む。
【0006】
可能な一実施形態では、前記アンテナポート構成用パラメータを受信する前に、前記方法は、端末のカテゴリと伝送能力の情報とを含む機器情報を送信することをさらに含む。
【0007】
可能な一実施形態では、前記アンテナポート構成用パラメータは、復調参照信号のパターン(Pattern)を構成するための復調参照信号種類パラメータ及び復調参照信号最大直交周波数分割多重方式OFDMシンボル長パラメータ、前記端末の最大伝送ストリーム数を決定するための伝送ストリーム数構成パラメータを含む。
【0008】
可能な一実施形態では、前記アンテナポート構成用パラメータを受信することは、アンテナポート構成用パラメータを含む無線リソース制御シグナリングを受信することを含む。
【0009】
可能な一実施形態では、前記ターゲットポート構成用パラメータを受信することは、ターゲットポート選択用パラメータを含むダウンリンク制御情報を受信することを含む。
【0010】
可能な一実施形態では、前記ターゲットポート選択用パラメータは、1ビット以上、6ビット以下の2進数データである。
【0011】
本開示の一態様によれば、ポート構成方法は、前記端末のカテゴリと前記端末の伝送能力の情報とを含む機器情報を受信することと、前記機器情報に基づいて、前記端末の伝送能力の情報に適合する、前記端末のアンテナポート構成用パラメータを設定することと、前記アンテナポート構成用パラメータを送信することと、を含む。
【0012】
可能な一実施形態では、前記アンテナポート構成用パラメータは、復調参照信号のパターンを構成するための復調参照信号種類パラメータ及び復調参照信号最大OFDMシンボル長パラメータ、前記端末の最大伝送ストリーム数を決定するための伝送ストリーム数構成パラメータを含む。
【0013】
可能な一実施形態では、前記アンテナポート構成用パラメータを送信することは、
無線リソース制御シグナリングで前記アンテナポート構成用パラメータを送信することと、ダウンリンク制御情報で、端末に復調参照信号DMRSポート識別子の選択を行うように指示するためのターゲットポート選択用パラメータを送信することと、を含む。
【0014】
可能な一実施形態では、前記ターゲットポート選択用パラメータは3ビット以上、6ビット以下の2進データである。
【0015】
可能な一実施形態では、前記装置は、端末の伝送能力の情報に適合するアンテナポート構成用パラメータを受信するための第1受信モジュールと、前記第1受信モジュールに接続され、前記アンテナポート構成用パラメータに基づいてポート選択用パラメータと復調参照信号DMRSポート識別子との間の対応関係の集合を決定するための決定モジュールとを、含む。
【0016】
可能な一実施形態では、前記第1受信モジュールは、さらにターゲットポート構成用パラメータの受信に用いられ、前記装置は、前記決定モジュールに接続され、前記対応関係の集合から前記ターゲットポート構成用パラメータに対応付けられるターゲット復調参照信号DMRSポート番号を取得するための取得モジュールと、前記取得モジュールに接続され、前記ターゲットDMRSポート識別子に基づいてポートを構成するための構成モジュールと、をさらに含む。
【0017】
可能な一実施形態では、前記装置は、端末のカテゴリと伝送能力の情報とを含む機器情報を送信するための第1送信モジュールをさらに含む。
【0018】
可能な一実施形態では、前記アンテナポート構成用パラメータは、復調参照信号のパターンを構成するための復調参照信号種類パラメータ及び復調参照信号最大OFDMシンボル長パラメータ、前記端末の最大伝送ストリーム数を決定するための伝送ストリーム数構成パラメータを含む。
【0019】
可能な一実施形態では、前記第1受信モジュールは、無線リソース制御シグナリングで前記アンテナポート構成用パラメータを受信するための第1受信サブモジュールを含む。
【0020】
可能な一実施形態では、前記第1受信モジュールは、ターゲットポート選択用パラメータを含むダウンリンク制御情報を受信するための第2受信サブモジュールをさらに含む。
【0021】
可能な一実施形態では、前記ターゲットポート選択用パラメータは、1ビット以上、6ビット以下の2進数データである。
【0022】
本開示の一態様によれば、ポート構成装置は、
前記端末のカテゴリと前記端末の伝送能力の情報とを含む機器情報を受信するための第2受信モジュールと、
前記第2受信モジュールに接続され、前記機器情報に基づいて、前記端末の伝送能力の情報に適合する、前記端末のアンテナポート構成用パラメータを設定するための設定モジュールと、
前記設定モジュールに接続され、前記アンテナポート構成用パラメータを送信するための第2送信モジュールと、を含む。
【0023】
可能な一実施形態では、前記アンテナポート構成用パラメータは、復調参照信号のパターンを構成するための復調参照信号種類パラメータ及び復調参照信号最大OFDMシンボル長パラメータ、前記端末の最大伝送ストリーム数を決定するための伝送ストリーム数構成パラメータを含む。
【0024】
可能な一実施形態では、前記第2送信モジュールは、無線リソース制御シグナリングで前記アンテナポート構成用パラメータを送信するための構成パラメータ送信サブモジュールと、ダウンリンク制御情報で、端末に復調参照信号DMRSポート識別子の選択を行うように指示するためのターゲットポート選択用パラメータを送信するための選択パラメータ送信サブモジュールと、を含む。
【0025】
可能な一実施形態では、前記ターゲットポート選択用パラメータは3ビット以上、6ビット以下2進数のデータである。
【0026】
本開示の一態様によれば、ポート構成装置は、プロセッサと、プロセッサが実行可能なコマンドを記憶するためのメモリとを含み、前記プロセッサは、上記の方法を実行するように構成される。
【0027】
本開示の一態様によれば、コンピュータプログラムコマンドが記憶されている非揮発性コンピュータ読取可能記憶媒体において、前記コンピュータプログラムコマンドがプロセッサにより実行されると上記方法を実現する。
【0028】
上記の方法により、本開示は、基地局から送信されるアンテナポート構成用パラメータを受信した後、アンテナポート構成用パラメータに基づいて、端末に予め記憶されている端末の伝送能力に適合する対応関係の集合を決定する。これにより、基地局から送信されるターゲットポート選択用パラメータを受信した後に前記対応関係の集合からDMRSポート識別子を決定し、前記DMRSポート番号を利用して端末のアンテナポートを構成することが可能である。本開示は、基地局から送信されるアンテナポート構成用パラメータを用いて端末の伝送能力に適合する対応関係の集合を決定し、決定された前記アンテナポートデータに基づいてDMRSポート識別子を取得してポートを構成することで、端末のポートを盲目的に構成することを回避し、端末における構成の効率を向上させ、構成に係るシグナリングオーバーヘッドを低減させることができる。以下、図面を参考しながら例示的な実施例を詳細に説明することによって、本開示の他の特徴及び方面は明瞭になる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
ここで、本明細書の一部として組み込まれる図面は、明細書と共に本開示の例示的実施例、特徴及び態様を示し、本開示の原理を説明するために用いられる。
【
図1】本開示の一実施形態に係るポート構成方法のフローチャートを示す。
【
図2】本開示の一実施形態に係るポート構成方法のフローチャートを示す。
【
図3】本開示の一実施形態に係るポート構成方法のフローチャートを示す。
【
図4】本開示の一実施形態に係るポート構成装置のブロック図を示す。
【
図5】本開示の一実施形態に係るポート構成装置のブロック図を示す。
【
図6】本開示の一実施形態に係るポート構成装置のブロック図を示す。
【
図7】本開示の一実施形態に係るポート構成装置のブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下に、図面を参照しながら本開示の様々な例示的な実施例、特徴および方面を詳細に説明する。図面における同じ符号は同じまたは類似する機能の要素を示す。図面において実施例の様々な方面を示したが、特に断らない限り、比例に従って図面を描く必要がない。
【0031】
ここでの用語「例示的」とは、「例、実施例として用いられることまたは説明的なもの」を意味する。ここで「例示的」に説明されるいかなる実施例は他の実施例より好ましいまたは優れるものであると理解すべきではない。
【0032】
また、本開示をより効果的に説明するために、以下の具体的な実施形態において様々な具体的な詳細を示す。当業者であれば、本開示は何らかの具体的な詳細がなくても同様に実施できると理解すべきである。いくつかの実施例では、本開示の趣旨を強調するために、当業者が熟知している方法、手段、要素および回路について詳細な説明を行わない。
【0033】
図1は本開示の一実施形態に係るポート構成方法のフローチャートを示す。
【0034】
前記方法は端末に応用可能である。前記端末はユーザ機器(User Equipment、UE)、例えば、携帯電話、タブレットなどの移動端末を含んでもよい。
図1に示すように、前記方法は、
端末の伝送能力の情報に適合するアンテナポート構成用パラメータを受信するステップS110と、
前記アンテナポート構成用パラメータに基づいてポート選択用パラメータと復調参照信号DMRSポート識別子との間の対応関係の集合を決定するステップS120と、を含む。
【0035】
上記の方法により、本開示は、基地局から送信されるアンテナポート構成用パラメータを受信した後、アンテナポート構成用パラメータに基づいて、端末に予め記憶されている端末の伝送能力に適合する対応関係の集合を決定する。これにより、基地局から送信されるターゲットポート選択用パラメータを受信した後に前記対応関係の集合からDMRSポート識別子を決定し、前記DMRSポート番号を利用して端末のアンテナポートを構成することが可能である。本開示は、基地局から送信されるアンテナポート構成用パラメータを用いて端末の伝送能力に適合する対応関係の集合を決定し、決定された前記アンテナポートデータに基づいてDMRSポート識別子を取得してポートを構成することで、端末のポートを盲目的に構成することを回避し、端末における構成の効率を向上させ、構成に係るシグナリングオーバーヘッドを低減させることができる。
【0036】
可能な一実施形態では、前記端末の伝送能力は、端末の最大伝送ストリーム数(最大伝送層数)を指してもよい。
【0037】
可能な一実施形態では、前記アンテナポート構成用パラメータは復調参照信号種類パラメータ(DMRS-Type)、復調参照信号最大OFDMシンボル長パラメータ(maxLength)、伝送ストリーム数構成パラメータ(maxRank)などを含んでもよい。前記復調参照信号種類パラメータ及び前記復調参照信号最大OFDMシンボル長パラメータは、復調参照信号のパターンを構成するためのものであり、前記伝送ストリーム数構成パラメータは、前記端末の最大伝送ストリーム数を決定するためのものである。
【0038】
前記アンテナポート構成用パラメータは、前記基地局が前記端末の機器情報に基づいて構成されるものであり、前記端末の伝送能力に適合する対応関係の集合を選択するためのものである。
【0039】
可能な一実施形態では、前記機器情報は、前記端末の種類、例えば、Type A、Type Bなどを含んでもよい。端末がサポートするプロトコルによって、端末は異なるカテゴリに分けられる。前記機器情報はさらに、端末がサポートする最大伝送ストリーム数を含んでもよい。
【0040】
可能な一実施形態では、前記対応関係の集合は予め端末と基地局に構成されてもよい。前記対応関係の集合には少なくとも前記ポート選択用パラメータとDMRSポート番号の対応関係が記録されている。本開示は、前記対応関係の集合の具体的な態様に限定されない。例えば、前記対応関係の集合は、表であってもよい。
【0041】
例えば、前記復調参照信号種類パラメータの値が1、前記復調参照信号最大OFDMシンボル長パラメータの値が1、前記伝送ストリーム数構成パラメータの値が1である場合、前記対応関係の集合は表1に示すようなものであってもよい。
【0042】
【0043】
前記復調参照信号種類パラメータの値が1、前記復調参照信号最大OFDMシンボル長パラメータの値が1、前記伝送ストリーム数構成パラメータの値が2、3、4のいずれかである場合、前記対応関係の集合は表2に示すようなものであってもよい。
【0044】
【0045】
前記復調参照信号種類パラメータの値が1、前記復調参照信号最大OFDM長さパラメータの値が2、前記伝送ストリーム数構成パラメータの値が1である場合、前記対応関係の集合は表3に示すようなものであってもよい。
【0046】
【0047】
前記復調参照信号種類パラメータの値が1、前記復調参照信号最大OFDMシンボル長パラメータの値が2、前記伝送ストリーム数構成パラメータの値が2、3、4、5、6、7、8のいずれかである場合、前記対応関係の集合は表4に示すようなものであってもよい。
【0048】
【0049】
前記復調参照信号種類パラメータの値が2、前記復調参照信号最大OFDMシンボル長パラメータの値が1、前記伝送ストリーム数構成パラメータの値が1である場合、前記対応関係の集合は表5に示すようなものであってもよい。
【0050】
【0051】
前記復調参照信号種類パラメータの値が2、前記復調参照信号最大OFDMシンボル長パラメータの値が1、前記伝送ストリーム数構成パラメータの値が2、3、4、5、6、7、8のいずれかである場合、前記対応関係の集合は表6に示すようなものであってもよい。
【0052】
【0053】
前記復調参照信号種類パラメータの値が2、前記復調参照信号最大OFDMシンボル長パラメータの値が2、前記伝送ストリーム数構成パラメータの値が1である場合、前記対応関係の集合は表7に示すようなものであってもよい。
【0054】
【0055】
前記復調参照信号種類パラメータの値が2、前記復調参照信号最大OFDMシンボル長パラメータの値が2、前記伝送ストリーム数構成パラメータの値が2、3、4、5、6、7、8のいずれかである場合、前記対応関係の集合は表8に示すようなものであってもよい。
【0056】
【0057】
表1~表8によれば、異なるアンテナポート構成用パラメータは、異なる対応関係の集合に対応してもよい。基地局が指示したターゲットポート選択用パラメータに基づいて端末の伝送能力に適合する対応関係の集合からDMRSポートを選択して、端末のアンテナポートを構成することが可能である。
【0058】
ここでは、上記の対応関係の集合に関する説明は示例的なものであり、本開示は対応関係の集合の態様に限定されない。また、ポート選択用パラメータに対応するDMRSポート番号も他のものであってよく、本開示はこれに限定されない。
【0059】
図2は本開示の一実施形態に係るポート構成方法のフローチャートを示す。
【0060】
可能な一実施形態では、
図2に示すように、前記アンテナポート構成用パラメータに基づいてポート選択用パラメータと復調参照信号DMRSポート識別子との間の対応関係の集合を決定する後に、
前記方法は、
ターゲットポート構成用パラメータを受信するステップS130と、
前記対応関係の集合から前記ターゲットポート構成用パラメータに対応付けられるターゲット復調参照信号DMRSポート識別子を取得するステップS140と、
前記ターゲットDMRSポート識別子に基づいてポートを構成するステップS150と、をさらに含む。
【0061】
上記の表1~表8によれば、ポート選択用パラメータとDMRSポート番号とは一々対応している。このため、アンテナポート構成用パラメータに基づいて対応関係の集合を決定した後、ターゲットポート選択用パラメータから対応のDMRSポート番号を取得して、ポートを設定することが可能である。
【0062】
前記基地局に、前記端末のカテゴリと前記端末の伝送能力の情報とを含む機器情報を送信するステップS200をさらに含む。
【0063】
可能な一実施形態では、前記基地局は、前記機器情報に基づいて前記端末の前記アンテナポート構成用パラメータ及び前記ターゲットポート選択用パラメータを構成する。
【0064】
可能な一実施形態では、基地局が前記機器情報を受信した際、前記機器情報に基づいて前記端末のアンテナポート構成用パラメータ及び前記ターゲットポート選択用パラメータを構成することが可能である。
【0065】
このように、前記端末に適合する構成ことが実現できる。
【0066】
可能な一実施形態では、基地局から送信されるアンテナポート構成用パラメータを受信する前記ステップS110は、
アンテナポート構成用パラメータを含む無線リソース制御シグナリングを受信することを含むようにしてもよい。
【0067】
可能な一実施形態では、前記ターゲットポート構成用パラメータを受信することは、
ターゲットポート選択用パラメータを含むダウンリンク制御情報を受信することを含むようにしてもよい。
【0068】
可能な一実施形態では、基地局と端末とはRRC接続を確立して、RRCにより端末にアンテナポート構成用パラメータを送信するようにしてもよい。
【0069】
可能な一実施形態では、基地局はDCIにより端末に前記ターゲットポート選択用パラメータを送信するようにしてもよい。
【0070】
本実施形態では、前記ターゲットポート選択用パラメータは例えば、001、010、011、1111などのような1ビット以上、6ビット以下の2進数データである。これら2進数のデータは、1、2、3…などの自然数であってもよい。
【0071】
従来技術において、基地局は、端末のポートを構成する際に、端末がプロトコルに従ってサポート可能なすべての層で構成する。例えば、端末がプロトコルに従ってサポート可能な最大伝送層数が8である場合、従来技術は具体的な端末の能力を考慮せず1~8層のすべて層で構成する。この場合、基地局は、DCIにより1~8層に対応するターゲットポート選択用パラメータを端末に送信するように、大量のDCIデータビットが使用されることによって、大量のシグナリングオーバーヘッドが発生し、リソースが浪費される。
【0072】
本開示は、端末のポートに適合する構成によって、シグナリングオーバーヘッドを低減させることができる。
【0073】
図3は本開示の一実施形態に係るポート構成方法のフローチャートを示す。前記方法は基地局に応用するようにしてもよい。前記方法は、
前記端末のカテゴリと前記端末の伝送能力の情報とを含む機器情報を受信するS600と、
前記機器情報に基づいて、前記端末の伝送能力の情報に適合する前記端末のアンテナポート構成用パラメータを設定するステップS610と、
前記アンテナポート構成用パラメータを送信するステップS620と、を含む。
【0074】
上記の方法により、本開示に記載された基地局は端末の機器情報に基づいて端末のアンテナポート構成用パラメータ及びターゲットポート選択用パラメータを構成して、端末のアンテナポートを構成することが可能である。
【0075】
可能な一実施形態では、前記伝送能力は端末の最大伝送ストリーム数であってもよい。
【0076】
可能な一実施形態では、復調参照信号のパターンを構成するための前記アンテナポート構成用パラメータは復調参照信号種類パラメータ及び復調参照信号最大OFDMシンボル長パラメータ、前記端末の最大伝送ストリーム数を決定するための伝送ストリーム数構成パラメータを含む。
【0077】
前記アンテナポート構成用パラメータは、前記端末が前記端末の伝送能力に適合する対応関係の集合を選択するように用いられる。
【0078】
可能な一実施形態では、前記機器情報に基づいて前記端末に前記アンテナポート構成用パラメータ及び前記ポート選択用パラメータを送信することは、
無線リソース制御シグナリングで前記アンテナポート構成用パラメータを送信することと、
ダウンリンク制御情報で、端末に復調参照信号DMRSポート識別子の選択を行うように指示するためのターゲットポート選択用パラメータを送信することと、を含む。
【0079】
可能な一実施形態では、前記ターゲットポート選択用パラメータは1~6ビットの2進数データである。
【0080】
図4は本開示の一実施形態に係るポート構成装置のブロック図を示す。
【0081】
図4に示すように、前記装置は、
端末の伝送能力の情報に適合するアンテナポート構成用パラメータを受信するための第1受信モジュール10と、
前記第1受信モジュール10に接続され、前記アンテナポート構成用パラメータに基づいてポート選択用パラメータと復調参照信号DMRSポート識別子との間の対応関係の集合を決定するための決定モジュール20とを、含む。
【0082】
上記の装置により、本開示は基地局から送信されるアンテナポート構成用パラメータを受信した後に、アンテナポート構成用パラメータに基づいて、端末に予め記憶されている現在の端末の伝送能力に適合する対応関係の集合を決定し、基地局から送信されるターゲットポート選択用パラメータを受信した後に、取得された対応関係の集合に基づいて前記対応関係の集合からDMRSポート識別子を決定し、前記DMRSポート番号を利用して端末のアンテナポートを構成することが可能である。本開示は、基地局から送信されるアンテナポート構成用パラメータを用いて端末の伝送能力に適合する対応関係の集合を決定し、決定された前記アンテナポートデータに基づいてDMRSポート識別子を取得してポートを構成することで、端末のポートを盲目的に構成することを回避し、端末における構成の効率を向上させ、構成に係るシグナリングオーバーヘッドを低減させることができる。
【0083】
可能な一実施形態では、前記アンテナポート構成用パラメータは、復調参照信号のパターンを構成するための復調参照信号種類パラメータ及び復調参照信号最大OFDMシンボル長パラメータ、前記端末の最大伝送ストリーム数を決定するための伝送ストリーム数構成パラメータを含む。
【0084】
前記アンテナポート構成用パラメータは、前記基地局が前記端末の機器情報に基づいて構成されるものであり、前記端末の伝送能力に適合する対応関係の集合を選択するためのものである。
【0085】
図5は本開示の一実施形態に係るポート構成装置のブロック図を示す。
【0086】
図5に示すように、可能な一実施形態では、前記装置は
前記決定モジュール20に接続され、前記対応関係の集合から前記ターゲットポート構成用パラメータに対応付けられるターゲット復調参照信号DMRSポート番号を取得するための取得モジュール30と、
前記取得モジュール30に接続され、前記ターゲットDMRSポート識別子に基づいてポートを構成するための構成モジュール40と、をさらに含む。
【0087】
前記第1受信モジュール10は、
無線リソース制御シグナリングで前記アンテナポート構成用パラメータを受信するための第1受信サブモジュール11と、
ターゲットポート選択用パラメータを含むダウンリンク制御情報を受信するための第2受信サブモジュール12とを含む。
【0088】
可能な一実施形態では、前記装置は、
端末のカテゴリと伝送能力の情報とを含む機器情報を送信するための第1送信モジュール50をさらに含む。
【0089】
図6は本開示の一実施形態に係るポート構成装置を示す。
【0090】
図6に示すように、前記装置は、
前記端末のカテゴリと前記端末の伝送能力の情報とを含む機器情報を受信するための第2受信モジュール60と、
前記第2受信モジュール60に接続され、前記機器情報に基づいて、前記端末の伝送能力の情報に適合する前記端末のアンテナポート構成用パラメータを設定するための設定モジュール70と、
前記設定モジュール70に接続され、前記アンテナポート構成用パラメータを送信するための第2送信モジュール80と、を含む。
【0091】
上記の装置により、本開示に記載された基地局は端末の機器情報に基づいて端末のアンテナポート構成用パラメータ及びターゲットポート選択用パラメータを構成して、端末のアンテナポートを構成することが可能である。
【0092】
可能な一実施形態では、前記アンテナポート構成用パラメータは、復調参照信号のパターンを構成するための復調参照信号種類パラメータ及び復調参照信号最大OFDMシンボル長パラメータ、前記端末の最大伝送ストリーム数を決定するための伝送ストリーム数構成パラメータを含む。
【0093】
前記アンテナポート構成用パラメータは前記端末が前記端末の伝送能力に適合する対応関係の集合を選択するように用いられる。
【0094】
可能な一実施形態では、前記第2送信モジュール80は、
無線リソース制御シグナリングで前記アンテナポート構成用パラメータを送信するための構成パラメータ送信サブモジュール81と、
ダウンリンク制御情報で、端末に復調参照信号DMRSポート識別子の選択を行うように指示するためのターゲットポート選択用パラメータを送信するための選択パラメータ送信サブモジュール83と、を含む。
【0095】
図7は本開示の一実施形態に係るポート構成装置のブロック図を示す。例えば、装置800は携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージ送受信機器、ゲームコンソール、タブレット型機器、医療機器、フィットネス機器、パーソナル・デジタル・アシスタント等の端末であってもよい。
【0096】
図7を参照すると、電子機器800は処理コンポーネント802、メモリ804、電源コンポーネント806、マルチメディアコンポーネント808、オーディオコンポーネント810、入力/出力(I/O)インタフェース812、センサコンポーネント814、及び通信コンポーネント816のうちの一つ以上を含んでもよい。
【0097】
処理コンポーネント802は通常、電子機器800の全体的な動作、例えば表示、電話呼び出し、データ通信、カメラ動作および記録動作に関連する動作を制御する。処理コンポーネント802は、命令を実行して上記方法の全てまたは一部のステップを実行するために、一つ以上のプロセッサ820を含んでもよい。また、処理コンポーネント802は、他のコンポーネントとのインタラクションのための一つ以上のモジュールを含んでもよい。例えば、処理コンポーネント802は、マルチメディアコンポーネント808とのインタラクションのために、マルチメディアモジュールを含んでもよい。
【0098】
メモリ804は電子機器800での動作をサポートするための様々なタイプのデータを記憶するように構成される。これらのデータは、例として、電子機器800において操作するあらゆるアプリケーションプログラムまたは方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、ピクチャー、ビデオなどを含む。メモリ804は、例えば静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスクまたは光ディスクなどのあらゆるタイプの揮発性または非揮発性記憶機器またはそれらの組み合わせによって実現できる。
【0099】
電源コンポーネント806は電子機器800の各コンポーネントに電力を供給する。電源コンポーネント806は電源管理システム、一つ以上の電源、および電子機器800のための電力生成、管理および配分に関連する他のコンポーネントを含んでもよい。
【0100】
マルチメディアコンポーネント808は前記電子機器800とユーザとの間で出力インタフェースを提供するスクリーンを含む。いくつかの実施例では、スクリーンは液晶ディスプレイ(LCD)およびタッチパネル(TP)を含んでもよい。スクリーンがタッチパネルを含む場合、ユーザからの入力信号を受信するタッチスクリーンとして実現されてもよい。タッチパネルは、タッチ、スライドおよびタッチパネルでのジェスチャを検知するために、一つ以上のタッチセンサを含む。前記タッチセンサはタッチまたはスライド動きの境界を検知するのみならず、前記タッチまたはスライド操作に関連する持続時間および圧力を検出するようにしてもよい。いくつかの実施例では、マルチメディアコンポーネント808は一つの前面カメラおよび/または後面カメラを含む。電子機器800が動作モード、例えば写真モードまたは撮影モードになる場合、前面カメラおよび/または後面カメラは外部のマルチメディアデータを受信するようにしてもよい。各前面カメラおよび後面カメラは、固定された光学レンズ系、または焦点距離および光学ズーム能力を有するものであってもよい。
【0101】
オーディオコンポーネント810はオーディオ信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント810は、マイク(MIC)を含み、マイク(MIC)は電子機器800が動作モード、例えば呼び出しモード、記録モードおよび音声認識モードになる場合、外部のオーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号はさらにメモリ804に記憶されるか、または通信コンポーネント816によって送信されてもよい。いくつかの実施例では、オーディオコンポーネント810はさらに、オーディオ信号を出力するためのスピーカーを含む。
【0102】
I/Oインタフェース812は処理コンポーネント802と周辺インタフェースモジュールとの間でインタフェースを提供し、上記周辺インタフェースモジュールはキーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンはホームボタン、音量ボタン、スタートボタンおよびロックボタンを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0103】
センサコンポーネント814は電子機器800の各面の状態評価のために一つ以上のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント814は電子機器800のオン/オフ状態、例えば電子機器800の表示装置およびキーパッドのようなコンポーネントの相対的位置決めを検出でき、センサコンポーネント814はさらに、電子機器800または電子機器800のあるコンポーネントの位置の変化、ユーザと電子機器800との接触の有無、電子機器800の方位または加減速および電子機器800の温度変化を検出できる。センサコンポーネント814は、いかなる物理的接触もない場合に近傍の物体の存在を検出するように構成された近接センサを含んでもよい。センサコンポーネント814はさらに、CMOSまたはCCD画像センサのような、イメージングアプリケーションにおいて使用するための光センサを含んでもよい。いくつかの実施例では、該センサコンポーネント814はさらに、加速度センサ、ジャイロスコープセンサ、磁気センサ、圧力センサまたは温度センサを含んでもよい。
【0104】
通信コンポーネント816は電子機器800と他の機器との有線または無線通信を実現するように構成される。電子機器800は通信規格に基づく無線ネットワーク、例えばWiFi(登録商標)、2Gまたは3G、またはそれらの組み合わせにアクセスできる。一例示的実施例では、通信コンポーネント816は放送チャネルによって外部の放送管理システムの放送信号または放送関連情報を受信する。一例示的実施例では、前記通信コンポーネント816はさらに、近距離通信を促進させるために、近距離無線通信(NFC)モジュールを含む。例えば、NFCモジュールは無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術および他の技術によって実現できる。
【0105】
例示的な実施例では、電子機器800は一つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサまたは他の電子要素によって実現され、上記方法を実行するために用いることができる。
【0106】
例示的な実施例では、さらに、非揮発性コンピュータ読み取り可能記憶媒体、例えばコンピュータプログラム命令を含むメモリ804が提供され、上記コンピュータプログラム命令は電子機器800のプロセッサ820によって実行されると上記方法を実行することができる。
【0107】
本開示は、5G(5 generation)通信システムに加え、4G、3G通信システムにも適用可能であり、さらに、例えば、6G、7Gなどの後続の様々な通信システムにも適用可能である。
【0108】
本開示は、さまざまなネットワークアーキテクチャにも適用可能である。上記のネットワークアーキテクチャは、リレーネットワークアーキテクチャ、デュアルリンクアーキテクチャ、Vehicle-to-Everything(車両とさまざまなものとの通信、V2X)アーキテクチャなどのアーキテクチャを含むが、これらに限定されない。
【0109】
本願の実施形態では、上記の5G CNは、新しいタイプのコアネットワーク(new core)、または5G NewCore、または次世代コアネットワーク(next generation core、NGC)などとも呼ばれる。5G-CNは、既存のコアネットワーク、例えば、進化型データパケットコア(evolved packet core、EPC)に独立して設定される。
【0110】
本願の実施形態では、基地局(base station、BS)は、基地局機器とも呼ばれ、無線通信機能を提供するために無線アクセスネットワーク(RAN)に構成される装置である。例えば、2Gネットワークで基地局機能を提供する機器には無線基地局(base transceiver station、BTS)と基地局制御装置(base station controller、BSC)が含まれ、3Gネットワークで基地局機能を提供する機器にはノードB(NodeB)と無線ネットワーク制御装置(radio network controller、RNC)が含まれ、4Gネットワークで基地局機能を提供する機器には進化型ノードB(evolved NodeB,eNB)が含まれ、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area networks 、WLANと略称する)で基地局機能を提供する機器はアクセスポイント(access point 、AP)である。5G新無線(New Radio、NRと略称する)で基地局機能を提供する機器には引き続き進化するノードB(gNB)と、将来の新しい通信システムで基地局機能を提供する機器などが含まれる。
【0111】
本願実施形態では、端末は、様々な形式のユーザ機器(User Equipment 、U E)、アクセス端末、ユーザユニット、ユーザステーション、移動局、モバイルステーション(mobile station、MS)、リモートステーション、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末機器(terminal equipment)、無線通信機器、ユーザエージェントまたはユーザデバイスを含む。端末機器は、さらに、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、ワイヤレス通信機能を備えたハンドヘルドデバイス、コンピューティング機器またはワイヤレスモデムに接続されたその他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおける端末機器または将来に進化する公衆陸上移動体通信ネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)における端末機器などであってもよく、本開示では特に限定しない。
【0112】
本願実施形態では、アクセスネットワークから端末への片方向通信リンクをダウンリンクとして定義し、ダウンリンクで送信されるデータはダウンリンクデータであり、ダウンリンクデータの送信方向はダウンリンク方向と呼ぶ。一方、端末からアクセスネットワークへの片方向通信リンクをアップリンクとして定義し、アップリンクで送信されるデータはアップリンクデータであり、アップリンクデータの送信方向はアップリンク方向と呼ぶ。
【0113】
本明細書における用語「及び/又は」は、単に関連対象との関連関係を記述するものであり、3つの関係が存在可能であることを示し、例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在し、AとBの両方が存在し、Bのみが存在するという3つの場合を示してもよい。また、本明細書において、符号「/」は、前後の関連対象が「または」の関係にあることを示す。
【0114】
本願の実施形態における「複数」は2つまたは2つ以上を示す。
【0115】
本願の実施形態における用語「第1」、「第2」などは、異なる説明対象を示して区分するためにのみ使用され、順序を表すものではなく、本開示の実施例における装置の個数を限定するものでもなく、本開示に対するいかなる限定でもない。
【0116】
本願の実施形態における「接続」とは、機器間の通信を可能にする直接接続または間接接続などのさまざまな接続態様を指し、これに限定されない。
【0117】
本願の実施形態における「ネットワーク」と「システム」は同じ概念を表しており、通信システムは通信ネットワークである。
【0118】
本願の各実施形態では、前述のプロセスの順序番号は、実行順序を意味していないことを理解されたい。プロセスの実行順序は、プロセスの機能及び内部論理に従って決定されるべきである。前述のプロセスの順序番号は、本願の実施形態の実行プロセスに対するいかなる限定であるとも解釈されるべきではない。
【0119】
本願において提供された、いくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、及び方法は、他の方式で実現され得ることを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は、単なる一例に過ぎない。例えば、ユニットの分割は単なる論理的機能の分割であり、実際に実装する際には、他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット若しくはコンポーネントが組み合わされても、又は別のシステムに統合されてもよく、あるいは一部の機能が無視されても又は実施されなくてもよい。さらに、表示又は説明された相互結合若しくは直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェースを用いて実現されてよい。装置間又はユニット間の間接的結合又は通信接続は、電気的形態、機械的形態、又は他の形態で実現されてよい。
【0120】
別個の部分として説明された各ユニットは、物理的に分かれていてもいなくてもよく、ユニットとして表示された部分は、物理的なユニットであってもなくてもよく、すなわち、1か所に位置していてもよく、又は複数のネットワークユニットに分散していてもよい。ユニットの一部又は全てが、実施形態の解決手段の目的を実現するために、実際の必要性に従って選択されてよい。
【0121】
さらに、本願の実施形態の機能ユニットが1つの処理ユニットに統合されてよく、又はこれらのユニットのそれぞれは物理的に単独で存在してよく、又は2つ若しくはそれより多くのユニットが1つのユニットに統合される。上記の統合されるユニットは、ハードウェア、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実現され得る。
【0122】
以上、本開示の各実施例を記述したが、上記説明は例示的なものに過ぎず、網羅的なものではなく、かつ披露された各実施例に限定されるものでもない。当業者にとって、説明された各実施例の範囲および精神から逸脱することなく、様々な修正および変更が自明である。本明細書に選ばれた用語は、各実施例の原理、実際の適用または既存技術に対する改善を好適に解釈するか、または他の当業者に本文に披露された各実施例を理解させるためのものである。
【国際調査報告】