IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ウオーターズ・テクノロジーズ・コーポレイシヨンの特許一覧

<>
  • 特表-リニアモーター 図1
  • 特表-リニアモーター 図2
  • 特表-リニアモーター 図3
  • 特表-リニアモーター 図4
  • 特表-リニアモーター 図5
  • 特表-リニアモーター 図6
  • 特表-リニアモーター 図7
  • 特表-リニアモーター 図8
  • 特表-リニアモーター 図9
  • 特表-リニアモーター 図10
  • 特表-リニアモーター 図11
  • 特表-リニアモーター 図12
  • 特表-リニアモーター 図13
  • 特表-リニアモーター 図14
  • 特表-リニアモーター 図15
  • 特表-リニアモーター 図16
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-11
(54)【発明の名称】リニアモーター
(51)【国際特許分類】
   H02K 41/03 20060101AFI20220304BHJP
   H02K 41/02 20060101ALI20220304BHJP
【FI】
H02K41/03 A
H02K41/02 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021542416
(86)(22)【出願日】2020-01-21
(85)【翻訳文提出日】2021-08-19
(86)【国際出願番号】 US2020014380
(87)【国際公開番号】W WO2020154273
(87)【国際公開日】2020-07-30
(31)【優先権主張番号】62/795,273
(32)【優先日】2019-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】509131764
【氏名又は名称】ウオーターズ・テクノロジーズ・コーポレイシヨン
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】特許業務法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】グロエッパー,チャールズ
(72)【発明者】
【氏名】ベティジェリ,スダルシャン
(72)【発明者】
【氏名】ディングマン,デイビッド・エル
(72)【発明者】
【氏名】オルシュトリン,ケビン
(72)【発明者】
【氏名】フルージェ,ニコラス
【テーマコード(参考)】
5H641
【Fターム(参考)】
5H641BB06
5H641GG02
5H641HH03
5H641HH07
5H641HH09
5H641JA06
5H641JA09
5H641JA11
5H641JB03
(57)【要約】
ステータアセンブリと、リニアモーターの動作によってステータアセンブリに対して移動されるように構成された試験体に機械的に結合可能な電機子と、移動中に電機子に物理的に触れることなく、移動軸に沿ったステータアセンブリに対する電機子の移動を促進するように構成されたサスペンションシステムと、を含む、リニアモーター。更に、多相リニアモーター、平坦な磁石のアレイを含む電機子を有するリニアモーター、及び磁気減衰システムを有するリニアモーターが開示されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
試験装置であって、
ステータアセンブリを含むリニアモーターと、
前記リニアモーターの動作によって前記ステータアセンブリに対して移動するように構成された試験体に機械的に結合可能な電機子と、
移動中に前記電機子に物理的に触れることなく、移動軸に沿った前記ステータアセンブリに対する前記電機子の移動を促進するように構成されたサスペンションシステムと、を備える、試験装置。
【請求項2】
前記サスペンションシステムが、前記電機子と前記サスペンションシステムとの間の摺動又は転動接触なしに、前記サスペンションシステムに対する前記電機子の移動を可能にするように構成された少なくとも1つのエアブッシングを含む、請求項1に記載の試験装置。
【請求項3】
前記サスペンションシステムが、前記移動軸に対して平行な第1の軸に沿って延在する第1の開口部を有するフレーム本体を含み、
前記少なくとも1つのエアブッシングが、前記第1の開口部内に位置し、
前記電機子が、前記第1の開口部内に延在する第1のエアブッシングシャフトを含む、請求項2に記載の試験装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つのエアブッシングが、前記第1の開口部の第1の端部に近接して位置する第1のエアブッシングと、前記第1の開口部の第2の端部に近接して位置する第2のエアブッシングと、を含む、請求項3に記載の試験装置。
【請求項5】
前記フレーム本体が、前記移動軸に対して平行な第2の軸に沿って延在する第2の開口部を含み、
前記電機子が、前記第2の開口部内に延在する第2のエアブッシングシャフトを含み、
前記第2の開口部が、前記第2の開口部の第1の端部に近接して位置する第3のエアブッシングと、前記第2の開口部の第2の端部に近接して位置する第4のエアブッシングと、を含む、請求項4に記載の試験装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つのエアブッシングが、前記エアブッシングと前記フレーム本体との間のいくらかの移動が許容されるように、柔軟な方法で前記フレーム本体の前記第1の開口部内に設置される、請求項3に記載の試験装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つのエアブッシングが、締まり嵌めで前記フレーム本体の前記第1の開口部内に着脱可能に取り付けられる、請求項3に記載の試験装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つのエアブッシングが、中空円筒形状を有し、前記第1のエアブッシングシャフトが、前記少なくとも1つのエアブッシングの内半径より3~5ミクロン小さい半径を有する円筒形シャフトである、請求項7に記載の試験装置。
【請求項9】
前記ステータアセンブリが、第1のコイルサブアセンブリ及び第2のコイルサブアセンブリを含み、
前記電機子が、前記第1のコイルサブアセンブリと前記第2のコイルサブアセンブリとの間に配置されて延在し、前記電機子が複数の永久磁石が上に配置された磁石フレームを含み、
前記第1のエアブッシングシャフトが、前記磁石フレームに対して平行に延在し、
上端板と底端板が、第1の空間が前記第1のエアブッシングシャフトと前記磁石フレームとの間で移動軸に対して平行に延在し、第2の空間が、前記第2のエアブッシングシャフトと前記磁石フレームとの間で前記移動軸に対して平行に延在するように、前記第1及び第2のエアブッシングシャフトを前記磁石フレームに接続し、
前記試験装置が、前記第1のコイルサブアセンブリ、前記第2のコイルサブアセンブリ及び前記電機子のコイルのうちの少なくとも1つを冷却する際に、少なくとも1つのエアブッシングを通る空気流を使用するように構成されたダクトシステムを更に備える、請求項5に記載の試験装置。
【請求項10】
前記電機子が、前記上端板及び前記底端板のうちの少なくとも1つから延在する試験体シャフトを含み、第5のエアブッシングは、前記試験体シャフトを包囲する、請求項1に記載の試験装置。
【請求項11】
リニアモーターであって、
電力を受け取るように構成されたステータアセンブリと、
前記ステータアセンブリに近接し、前記ステータアセンブリが電力を受け取ると、前記ステータアセンブリに対して移動するように構成された電機子と、
移動中に前記電機子に物理的に触れることなく、移動軸に沿った前記ステータアセンブリに対する前記電機子の移動を促進するように構成されたサスペンションシステムと、を備える、リニアモーター。
【請求項12】
前記サスペンションシステムが、前記電機子と前記サスペンションシステムとの間の摺動又は転動接触なしに、前記サスペンションシステムに対する前記電機子の移動を可能にするように構成された少なくとも1つのエアブッシングを含む、請求項11に記載のリニアモーター。
【請求項13】
前記サスペンションシステムが、前記移動軸に対して平行な第1の軸に沿って延在する第1の開口部を有するフレーム本体を含み、
前記少なくとも1つのエアブッシングが、前記第1の開口部内に位置し、
前記電機子が、前記第1の開口部内に延在する第1のエアブッシングシャフトを含む、請求項12に記載のリニアモーター。
【請求項14】
前記少なくとも1つのエアブッシングが、前記第1の開口部の第1の端部に近接して位置する第1のエアブッシングと、前記第1の開口部の第2の端部に近接して位置する第2のエアブッシングと、を含む、請求項13に記載のリニアモーター。
【請求項15】
前記フレーム本体が、前記移動軸に対して平行な第2の軸に沿って延在する第2の開口部を含み、
前記電機子が、前記第2の開口部内に延在する第2のエアブッシングシャフトを含み、
前記第2の開口部が、前記第2の開口部の第1の端部に近接して位置する第3のエアブッシングと、前記第2の開口部の第2の端部に近接して位置する第4のエアブッシングと、を含む、請求項14に記載のリニアモーター。
【請求項16】
前記少なくとも1つのエアブッシングが、前記エアブッシングと前記フレーム本体との間のいくらかの移動が許容されるように、柔軟な方法で前記フレーム本体の前記第1の開口部内に設置される、請求項13に記載のリニアモーター。
【請求項17】
前記少なくとも1つのエアブッシングが、締まり嵌めで前記フレーム本体の前記第1の開口部内に着脱可能に取り付けられる、請求項13に記載のリニアモーター。
【請求項18】
前記少なくとも1つのエアブッシングが、中空円筒形状を有し、前記第1のエアブッシングシャフトが、前記少なくとも1つのエアブッシングの内半径より3~5ミクロン小さい半径を有する円筒形シャフトである、請求項17に記載のリニアモーター。
【請求項19】
前記ステータアセンブリが、第1のコイルサブアセンブリ及び第2のコイルサブアセンブリを含み、
前記電機子が、前記第1のコイルサブアセンブリと前記第2のコイルサブアセンブリとの間に配置されて延在し、前記電機子が複数の永久磁石が上に配置された磁石フレームを含み、
前記第1のエアブッシングシャフトが、前記磁石フレームに対して平行に延在し、
上端板と底端板が、第1の空間が前記第1のエアブッシングシャフトと前記磁石フレームとの間で移動軸に対して平行に延在し、第2の空間が、前記第2のエアブッシングシャフトと前記磁石フレームとの間で移動軸に対して平行に延在するように、前記第1及び第2のエアブッシングシャフトを前記磁石フレームに接続し、
前記リニアモーターが、前記第1のコイルサブアセンブリ、前記第2のコイルサブアセンブリ及び前記電機子のコイルのうちの少なくとも1つを冷却する際に、少なくとも1つのエアブッシングを通る空気流を使用するように構成されたダクトシステムを更に備える、請求項15に記載のリニアモーター。
【請求項20】
方法であって、
ステータアセンブリ、ステータアセンブリに近接する電機子、及びサスペンションシステムを提供することと、
前記ステータアセンブリによって電力を受け取ることと、
前記ステータアセンブリにより電力を受け取った後、前記ステータアセンブリに対して前記電機子を移動軸に沿って前後に移動させることと、
前記移動中に前記電機子に物理的に触れることなく、前記電機子を前記サスペンションシステムで支持することと、を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、参照により本明細書に組み込まれる「Linear Motor」と題された2019年1月22に出願された米国仮特許出願第62/795,273号に対して優先権を主張する非仮特許出願である。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、一般に、材料試験システムに関する。より具体的には、本発明は、材料試験システム用のリニアモーターに関する。
【背景技術】
【0003】
リニアモーターは、典型的には、材料試験システムにおいて利用される。これらの材料試験システムでは、リニアモーターは、試験体に結合可能な電機子内に前後運動を生じさせるために電気及び磁気を利用することが知られている。移動アセンブリは、電機子と電機子のサスペンションシステムとの間の摺動又は転動接触なしに動作するように配置及び構成され得るという点で、「無摩擦」であってもよい。電機子を駆動するための曲げサスペンション構造体は、米国特許第6,405,599号に記載されているものなどが既知である。電機子が直接物理的に取り付けられているこれらの可撓性サスペンション構造体は、曲げサスペンション構造体の材料特性及び屈曲可能な性質に基づいて電機子の移動を制限し、電機子が、電磁力に起因して中心位置から移動するにつれて、曲げサスペンション構造体から電機子に対する抵抗力が大きくなる。
【0004】
したがって、無摩擦特性を有するリニアモーター、並びにその使用方法及びその組み立て体は、当該技術分野において十分に受け入れられるであろう。
【発明の概要】
【0005】
例示的な一実施形態では、試験装置は、ステータアセンブリと、リニアモーターの動作によってステータアセンブリに対して移動されるように構成された試験体に機械的に結合可能な電機子と、移動中に電機子に物理的に触れることなく、移動軸に沿ったステータアセンブリに対する電機子の移動を促進するように構成されたサスペンションシステムと、を備える。
【0006】
加えて、又は代替的に、試験装置のサスペンションシステムは、電機子とサスペンションシステムとの間の摺動又は転動接触なしに、サスペンションシステムに対する電機子の移動を可能にするように構成された少なくとも1つのエアブッシングを含む。
【0007】
加えて、又は代替的に、試験装置のサスペンションシステムは、移動軸に対して平行な第1の軸に沿って延在する第1の開口部を有するフレーム本体を含み、少なくとも1つのエアブッシングは、第1の開口部内に位置し、電機子は、第1の開口部内に延在する第1のエアブッシングシャフトを含む。
【0008】
加えて、又は代替的に、試験装置の少なくとも1つのエアブッシングは、第1の開口部の第1の端部に近接して位置する第1のエアブッシングと、第1の開口部の第2の端部に近接して位置する第2のエアブッシングとを含む。
【0009】
加えて、又は代替的に、試験装置のフレーム本体は、移動軸に対して平行な第2の軸に沿って延在する第2の開口部を含み、電機子は、第2の開口部内に延在する第2のエアブッシングシャフトを含み、第2の開口部は、第2の開口部の第1の端部に近接して位置する第3のエアブッシングと、第2の開口部の第2の端部に近接して位置する第4のエアブッシングと、を含む。
【0010】
加えて、又は代替的に、試験装置の少なくとも1つのエアブッシングは、エアブッシングとフレーム本体との間のいくらかの移動が許容されるように、フレーム本体の第1の開口部内に設置される。
【0011】
加えて、又は代替的に、試験装置の少なくとも1つのエアブッシングは、締まり嵌めでフレーム本体の第1の開口部内に着脱可能に取り付けられる。
【0012】
加えて、又は代替的に、試験装置の少なくとも1つのエアブッシングは、中空円筒形状を有し、第1のエアブッシングシャフトは、少なくとも1つのエアブッシングの内半径よりも3~5ミクロン小さい半径を有する円筒形シャフトである。
【0013】
加えて、又は代替的に、試験装置のステータアセンブリは、第1のコイルサブアセンブリと第2のコイルサブアセンブリとを含み、電機子は、第1のコイルサブアセンブリと第2のコイルサブアセンブリとの間に位置して延在し、電機子は複数の永久磁石が上に配置された磁石フレームを含み、第1のエアブッシングシャフトは磁石フレームに対して平行に延在し、上端板及び底端板は、第1の空間が第1のエアブッシングシャフトと磁石フレームとの間で移動軸に対して平行に延在し、第2の空間が第2のエアブッシングと磁石フレームとの間で移動軸に対して平行に延在するように第1及び第2のエアブッシングシャフトを磁石フレームに接続し、試験装置は、第1のコイルサブアセンブリ及び第2のコイルサブアセンブリ及び電機子のコイルのうちの少なくとも1つを冷却する際に、少なくとも1つのエアブッシングを通る空気流を使用するように構成されたダクトシステムを更に備える。
【0014】
加えて、又は代替的に、試験装置の電機子は、上端板及び底端板のうちの少なくとも1つから延在する試験体シャフトを含み、第5のエアブッシングは試験体シャフトを囲う。
【0015】
別の例示的な実施形態では、リニアモーターは、電力を受け取るように構成されたステータアセンブリと、ステータアセンブリに近接し、且つステータアセンブリが電力を受け取ると、ステータアセンブリに対して移動するように構成された電機子と、移動中に電機子に物理的に触れることなく、移動軸に沿ったステータアセンブリに対する電機子イオンの移動を促進するように構成されたサスペンションシステムと、を備える。
【0016】
加えて、又は代替的に、リニアモーターのサスペンションシステムは、電機子とサスペンションシステムとの間の摺動又は転動接触なしに、サスペンションシステムに対する電機子の移動を可能にするように構成された少なくとも1つのエアブッシングを含む。
【0017】
加えて、又は代替的に、リニアモーターのサスペンションシステムは、移動軸に対して平行な第1の軸に沿って延在する第1の開口部を有するフレーム本体を含み、少なくとも1つのエアブッシングは、第1の開口部内に位置し、電機子は、第1の開口部内に延在する第1のエアブッシングシャフトを含む。
【0018】
加えて、又は代替的に、リニアモーターの少なくとも1つのエアブッシングは、第1の開口部の第1の端部に近接して位置する第1のエアブッシングと、第1の開口部の第2の端部に近接して位置する第2のエアブッシングとを含む。
【0019】
加えて、又は代替的に、リニアモーターのフレーム本体は、移動軸に対して平行な第2の軸に沿って延在する第2の開口部を含み、電機子は、第2の開口部内に延在する第2のエアブッシングシャフトを含み、第2の開口部は、第2の開口部の第1の端部に近接して位置する第3のエアブッシングと、第2の開口部の第2の端部に近接して位置する第4のエアブッシングと、を含む。
【0020】
加えて、又は代替的に、リニアモーターの少なくとも1つのエアブッシングは、エアブッシングとフレーム本体との間のいくらかの移動が許容されるように、フレーム本体の第1の開口部内に設置される。
【0021】
加えて、又は代替的に、リニアモーターの少なくとも1つのエアブッシングは、締まり嵌めでフレーム本体の第1の開口部内に着脱可能に取り付けられる。
【0022】
加えて、又は代替的に、リニアモーターの少なくとも1つのエアブッシングは、中空円筒形状を有し、第1のエアブッシングシャフトは、少なくとも1つのエアブッシングの内半径よりも3~5ミクロン小さい半径を有する円筒形シャフトである。
【0023】
加えて、又は代替的に、リニアモーターのステータアセンブリは、第1のコイルサブアセンブリと第2のコイルサブアセンブリとを含み、電機子は、第1のコイルサブアセンブリと第2のコイルサブアセンブリとの間に位置して、延在し、電機子は複数の永久磁石が上に配置された磁石フレームを含み、第1のエアブッシングシャフトは磁石フレームに対して平行に延在し、上端板及び底端板は、第1の空間が第1のエアブッシングシャフトと磁石フレームとの間で移動軸に対して平行に延在し、第2の空間が第2のエアブッシングと磁石フレームとの間で移動軸に対して平行に延在するように第1及び第2のエアブッシングシャフトを磁石フレームに接続し、リニアモーターは、第1のコイルサブアセンブリ及び第2のコイルサブアセンブリ及び電機子のコイルのうちの少なくとも1つを冷却する際に、少なくとも1つのエアブッシングを通る空気流を使用するように構成されたダクトシステムを更に備える。
【0024】
別の例示的な実施形態では、方法は、ステータアセンブリ、ステータアセンブリに近接する電機子、及びサスペンションシステムを提供することと、ステータアセンブリにより電力を受け取ることと、ステータアセンブリにより電力を受信した後に移動軸に沿って電機子をステータアセンブリに対して前後に移動させることと、移動中に電機子に物理的に触ることなく、電機子をサスペンションシステムで支持することとを含む。
【0025】
別の例示的な実施形態では、試験装置は、ステータアセンブリを含む多相リニアモーターと、多相リニアモーターの動作によってステータアセンブリに対して移動されるように構成された試験体に機械的に結合可能な電機子と、電機子を支持し、ステータアセンブリに対する電機子の移動を制御するように構成されたサスペンションシステムであって、電機子とサスペンションシステムとの間の摺動又は転動接触なしに動作するように構成されているサスペンションシステムとを備える。
【0026】
加えて又は代替的に、試験装置の多相リニアモーターは三相リニアモーターである。
【0027】
加えて、又は代替的に、試験装置のステータアセンブリは、第1のコイルサブアセンブリと第2のコイルサブアセンブリとを含み、電機子は、第1のコイルサブアセンブリと第2のコイルサブアセンブリとの間に位置して延在し、電機子はその上に配置された複数の永久磁石を有する。
【0028】
加えて、又は代替的に、試験装置の第1のコイルサブアセンブリは、複数の垂直方向に配設された巻線が巻かれて第1のコイルスタックを生成する複数の極を含むラミネートされた磁気コアであり、第2のコイルサブアセンブリは、複数の垂直方向に配設された巻線が巻かれて第2のコイルスタックを生成する複数の極を含むラミネートされた磁気コアである。
【0029】
加えて、又は代替的に、試験装置の第1のコイルアセンブリの磁気コアは、6つの極及び6つの垂直方向に配設された巻線を含み、第2のコイルアセンブリの磁気コアは、6つの極及び6つの垂直方向に配設された巻線を含み、第1及び第2のコイルスタックのそれぞれの頂部及び第4の巻線は、三相リニアモーターの第1の位相に接続され、第1及び第2のコイルスタックのそれぞれの第2及び第5の巻線は、三相リニアモーターの第2の位相に接続され、第1及び第2のコイルスタックのそれぞれの第3及び第6の巻線は、三相リニアモーターの第3の位相に接続される。
【0030】
加えて、又は代替的に、ギャップが試験装置の第1及び第2のコイルスタックの複数の垂直方向に配設された巻線のそれぞれの間に位置され、材料試験装置は、第1及び第2のコイルスタックの複数の垂直方向に配設された巻線のそれぞれの間に位置されたギャップを通じて冷却空気を提供するように構成された少なくとも1つの冷却ダクトを更に備える。
【0031】
加えて、又は代替的に、試験装置の複数の極のそれぞれは、その上に一体型冷却フィンが配置されたコイルボビンを含み、一体型冷却フィンは、巻線を通って巻線間のギャップ内に延在する。
【0032】
加えて、又は代替的に、試験装置は、各ギャップ内に位置するポッティング材料と、各ギャップのポッティング材料内に埋め込まれた少なくとも1つのヒートパイプであって、第1及び第2のコイルスタックの複数の垂直方向に配設された巻線から熱を伝達するように構成された少なくとも1つのヒートパイプとを更に含む。
【0033】
加えて、又は代替的に、試験装置は、ヒートパイプそれぞれに取り付けられた少なくとも1つの冷却フィンであって、熱伝達を促進するように構成された少なくとも1つの冷却フィンを更に含む。
【0034】
加えて、又は代替的に、試験装置の電機子のストロークは、少なくとも70mmである。
【0035】
加えて、又は代替的に、試験装置のサスペンションシステムは、電機子を支持するように構成された第1のサイドフレーム及び第2のサイドフレームを含み、第1及び第2のコイルアセンブリのそれぞれは、第1のサイドフレームと第2のサイドフレームとの間に位置し、サスペンションシステムは、第1及び第2のサイドフレーム及び第1及び第2のコイルアセンブリのそれぞれに取り付けるための上部搭載板を更に含み、サスペンションシステムは、第1及び第2のサイドフレーム及び第1及び第2のコイルアセンブリのそれぞれに更に取り付けられる。
【0036】
加えて、又は代替的に、試験装置の第1のサイドフレーム及び第2のサイドフレームはそれぞれ、I字形の断面を有し、第1の冷却ダクトは、第1のサイドフレームのI字形断面の第1の側部の頂部と底部との間に位置する空間が空気経路を画定するように、第1のサイドフレームに取り付けられており、第2の冷却ダクトは、第1のサイドフレームのI字形断面の第2の側部の頂部と底部との間に位置する空間が空気経路を画定するように第1のサイドフレームに取り付けられており、第3の冷却ダクトは、第2のサイドフレームのI字形断面の第1の側部の頂部と底部との間に位置する空間が空気経路を画定するように第2のサイドフレームに取り付けられており、第2の冷却ダクトは、第2のサイドフレームのI字形断面の第2の側部の頂部と底部との間に位置する空間が空気経路を画定するように、第2のサイドフレームに取り付けられている。
【0037】
別の例示的な実施形態では、リニアモーターは、多相ステータアセンブリであって、複数のコアを有する少なくとも1つのスタックと、多相ステータアセンブリに近接し、多相ステータアセンブリに電力が供給されたときに多相ステータアセンブリに対して移動するように構成された電機子と、を含む多相ステータアセンブリと、電機子を支持し、多相ステータアセンブリに対して電機子の移動を制御するように構成されたサスペンションシステムであって、電機子とサスペンションシステムとの間の摺動又は転動接触なしに動作するように構成されている、サスペンションシステムと、を備える。
【0038】
加えて又は代替的に、リニアモーターは三相リニアモーターであり、多相ステータアセンブリは三相ステータアセンブリである。
【0039】
加えて、又は代替的に、リニアモーターの多相ステータアセンブリは、第1のコイルサブアセンブリと第2のコイルサブアセンブリとを含み、電機子は、第1のコイルサブアセンブリと第2のコイルサブアセンブリとの間に位置し、延在し、電機子はその上に配置される複数の永久磁石を含む。
【0040】
加えて、又は代替的に、リニアモーターの第1のコイルサブアセンブリは、複数の垂直方向に配設された巻線が巻かれて第1のコイルスタックを生成する複数の極を含むラミネートされた磁気コアであり、第2のコイルサブアセンブリは、複数の垂直方向に配設された巻線が巻かれて第2のコイルスタックを生成する複数の極を含むラミネートされた磁気コアである。
【0041】
加えて、又は代替的に、リニアモーターの第1のコイルアセンブリの磁気コアは、6つの極及び6つの垂直方向に配設された巻線を含み、第2のコイルアセンブリの磁気コアは、6つの極及び6つの垂直方向に配設された巻線を含み、第1及び第2のコイルスタックのそれぞれの頂部及び第4の巻線は、三相リニアモーターの第1の位相に接続され、第1及び第2のコイルスタックのそれぞれの第2及び第5の巻線は、三相リニアモーターの第2の位相に接続され、第1及び第2のコイルスタックのそれぞれの第3及び第6の巻線は、三相リニアモーターの第3の位相に接続される。
【0042】
加えて、又は代替的に、ギャップがリニアモーターの第1及び第2のコイルスタックの複数の垂直方向に配設された巻線のそれぞれの間に位置され、材料試験装置は、第1及び第2のコイルスタックの複数の垂直方向に配設された巻線のそれぞれの間に位置されたギャップを通じて冷却空気を提供するように構成された少なくとも1つの冷却ダクトを更に備える。
【0043】
加えて、又は代替的に、リニアモーターの電機子のストロークは、少なくとも70mmである。
【0044】
加えて、又は代替的に、方法は、多相ステータアセンブリと、多相ステータアセンブリに近接する電機子と、サスペンションシステムと、を有するリニアモーターを提供することと、多相ステータアセンブリにより電力を受け取ることと、多相ステータアセンブリにより電力を受信した後に、電機子を多相ステータアセンブリに対して移動軸に沿って前後に移動させることと、電機子とサスペンションシステムとの間に摺動又は転動接触が行われないように、多相ステータアセンブリに対する電機子の移動を制御することによって、電機子をサスペンションシステムで支持することと、を含む。
【0045】
別の例示的な実施形態では、試験装置は、ステータアセンブリと、リニアモーターの動作によってステータアセンブリに対して移動するように構成された試験体に機械的に結合可能な電機子であって、ステータアセンブリによって生成された磁界に応じて、電機子に移動を生成するように構成された平坦な磁石のアレイを含む、電機子と、電機子を支持し、ステータアセンブリに対する電機子の移動を制御するように構成されたサスペンションシステムであって、電機子とサスペンションシステムとの間の摺動又は転動接触なしに動作するように構成されている、サスペンションシステムと、を含むリニアモーターを備える。
【0046】
加えて、又は代替的に、試験装置の電機子は、複数の磁石が電機子の第1の側から、及び第1の側とは反対側の電機子の第2の側から露出するように、複数の永久磁石が中に配置された磁石フレームを含む。
【0047】
加えて、又は代替的に、試験装置のアレイは、交互の極性で配置された二列の平坦なタイル磁石を含む。
【0048】
加えて、又は代替的に、試験装置の第1及び第2のアレイのそれぞれの平坦なタイル磁石は、平坦なタイル磁石のそれぞれの底縁部及び上縁部が平坦なタイル磁石の側縁部と直交しないように、歪められた様式で電機子に取り付けられる。
【0049】
加えて、又は代替的に、試験装置の二列のアレイのそれぞれは、14個の平坦タイル磁石を含む。
【0050】
加えて、又は代替的に、試験装置のステータアセンブリは、第1のコイルサブアセンブリと第2のコイルサブアセンブリとを含み、電機子は、第1のコイルサブアセンブリと第2のコイルサブアセンブリとの間に位置して、延在し、第1のコイルサブアセンブリは、複数の垂直方向に配設された巻線が巻かれて第1のコイルスタックを生成する複数の極を含み、第2のコイルサブアセンブリは、複数の垂直方向に配設された巻線が巻かれて第2のコイルスタックを生成する複数の極を含む。
【0051】
加えて、又は代替的に、平坦磁石のアレイは、試験装置の電機子に沿って、第1及び第2のコイルスタックのそれぞれの第2の長さよりも長い第1の長さだけ延在する。
【0052】
加えて、又は代替的に、試験装置の電機子は、第1のコイルアセンブリに近接した第1の側部を有する磁石フレームであって、第1の側部と反対側で第2のコイルアセンブリに近接した第2の側部を有する磁石フレームを含み、電機子は、第1のブッシングシャフト、第2のブッシングシャフト、上端板、及び底端板を更に含み、第1の空間が第1のブッシングシャフトと磁石フレームとの間で移動軸に対して平行に延在し、且つ第2の空間が、第2のエアブッシングシャフトと磁石フレームとの間で移動軸に対して平行に延在するように、上端板と底端板は第1及び第2のエアブッシングシャフトを磁石フレームに接続する。
【0053】
加えて、又は代替的に、試験装置の電機子のストロークは、少なくとも70mmである。
【0054】
加えて、又は代替的に、試験装置の平坦磁石のそれぞれは、10mm~22mmの厚さを含み、平坦磁石のそれぞれは、永久ネオ磁石である。
【0055】
別の例示的な実施形態では、リニアモーターは、電力を受け取るように構成されたステータアセンブリと、ステータアセンブリが電力を受け取ると、ステータアセンブリに対して移動するように構成された試験体に機械的に結合可能な電機子であって、ステータアセンブリによって生成された磁場に応答して電機子に移動を生じさせるように構成された平坦磁石のアレイを含む電機子と、電機子を支持し、ステータアセンブリに対する電機子の移動を制御するように構成されたサスペンションシステムと、を含む。サスペンションシステムは、電機子とサスペンションシステムとの間の摺動又は転動接触なしに動作するように構成される。
【0056】
加えて、又は代替的に、リニアモーターの電機子は、複数の磁石が電機子の第1の側から、及び第1の側とは反対側の電機子の第2の側から露出するように、その中に複数の永久磁石が配置された磁石フレームを含む。
【0057】
加えて、又は代替的に、リニアモーターのアレイは、交互の極性で配置された二列の平坦なタイル磁石を含む。
【0058】
加えて、又は代替的に、リニアモーターの第1及び第2のアレイのそれぞれの平坦なタイル磁石は、平坦なタイル磁石のそれぞれの底縁部及び上縁部が平坦なタイル磁石の側縁部と直交しないように、歪められた様式で電機子に取り付けられる。
【0059】
加えて、又は代替的に、リニアモーターの二列のアレイのそれぞれは、14個の平坦タイル磁石を含む。
【0060】
加えて、又は代替的に、リニアモーターのステータアセンブリは、第1のコイルサブアセンブリと第2のコイルサブアセンブリとを含み、電機子は、第1のコイルサブアセンブリと第2のコイルサブアセンブリとの間に位置して、延在し、第1のコイルサブアセンブリは、複数の垂直方向に配設された巻線が巻かれて第1のコイルスタックを生成する複数の極を含み、第2のコイルサブアセンブリは、複数の垂直方向に配設された巻線が巻かれて第2のコイルスタックを生成する複数の極を含む。
【0061】
加えて、又は代替的に、平坦磁石のアレイは、リニアモーターの電機子に沿って、第1及び第2のコイルスタックのそれぞれの第2の長さよりも長い第1の長さだけ延在する。
【0062】
加えて、又は代替的に、リニアモーターの電機子は、第1のコイルアセンブリに近接した第1の側部を有する磁石フレームであって、第1の側部と反対側で第2のコイルアセンブリに近接した第2の側部を有する磁石フレームを含み、電機子は、第1のブッシングシャフト、第2のブッシングシャフト、上端板、及び底端板を更に含み、第1の空間が第1のブッシングシャフトと磁石フレームとの間で移動軸に対して平行に延在し、且つ第2の空間が、第2のエアブッシングシャフトと磁石フレームとの間で移動軸に対して平行に延在するように、上端板と底端板は第1及び第2のエアブッシングシャフトを磁石フレームに接続する。
【0063】
加えて、又は代替的に、リニアモーターの電機子のストロークは、少なくとも70mmである。
【0064】
別の例示的な実施形態では、方法は、ステータアセンブリ、その上に平坦な磁石のアレイが配置されたステータアセンブリに近接する電機子、及びサスペンションシステムを提供することと、ステータアセンブリにより電力を受け取ることと、平坦な磁石のアレイを、ステータアセンブリによって生成された磁場に露出させることと、ステータアセンブリに対する電機子の前後移動を、平坦な磁石のアレイによって作ることと、電機子とサスペンションシステムとの間に摺動又は転動接触が行われないように、多相ステータアセンブリに対して電機子の移動を制御することによって、電機子をサスペンションシステムで支持することと、を含む。
【0065】
別の例示的な実施形態では、試験装置は、リニアモーターであって、ステータアセンブリと、リニアモーターの動作によってステータアセンブリに対して移動するように構成された試験体に機械的に結合可能な電機子と、を含むリニアモーターと、電機子を支持し、且つステータアセンブリに対する電機子の移動を制御するように構成されたサスペンションシステムであって、電機子とサスペンションシステムとの間の摺動又は転動接触なしに動作するように構成されているサスペンションシステムと、電力がリニアモーターに切断されると、電機子の移動の運動エネルギーを吸収するように構成された磁気減衰システムと、を有する。
【0066】
加えて、又は代替的に、試験装置の磁気減衰システムは、電機子の移動軸に対して平行なサスペンションシステムのフレーム上に配設された磁石アレイを含み、磁石アレイは、電力がリニアモーターに切断されたときに電機子の移動の運動エネルギーを吸収するように構成され、磁石アレイは、電機子の移動の制御を向上させるために、リニアモーターの動作中に減衰を提供するように構成されている。
【0067】
加えて、又は代替的に、試験装置の磁気減衰システムの磁石アレイは、リニアモーターによる電機子の移動を作るために使用される磁石とは別個であり、磁石アレイは、電機子の移動軸に対して平行に延在する電機子の導電性の非磁性表面に近接して位置される。
【0068】
加えて、又は代替的に、1cm未満のギャップが、磁石アレイと、試験装置の電機子の導電性の非磁性表面との間に存在する。
【0069】
加えて、又は代替的に、試験装置のリニアモーターは三相リニアモーターであり、磁気減衰システムは、3つの位相のそれぞれへの電力を同時短絡させように構成されている。
【0070】
加えて、又は代替的に、試験装置のステータアセンブリは、第1のコイルサブアセンブリ及び第2のコイルサブアセンブリを含み、第1のコイルサブアセンブリは、複数の垂直方向に配設された巻線が巻かれて第1のコイルスタックを生成する複数の極を含み、第2のコイルサブアセンブリは、複数の垂直方向に配設された巻線が巻かれて第2のコイルスタックを形成する複数の極を含む。
【0071】
加えて、又は代替的に、電力が短絡された直後の第1のコイルサブアセンブリ及び第2のコイルサブアセンブリに対する試験装置の電機子の移動は、電機子の運動に抵抗する電流及び力を生成する電磁力を生成するように構成されている。
【0072】
加えて、又は代替的に、試験装置の磁気減衰システムは、電機子の第1の側に近接する電機子の移動軸に対して平行な、サスペンションシステムのフレーム上に配設された第1の磁石アレイを含み、磁気減衰システムは、電機子の第2の側に近接する電機子の移動軸に対して平行なサスペンションシステムのフレーム上に配設された第2の磁石アレイを含む。
【0073】
加えて、又は代替的に、試験装置の磁気減衰システムの第1及び第2の磁石アレイは、リニアモーターによる電機子の運動を生成するために使用される磁石とは別個であり、第1の磁石アレイは、電機子の移動軸に対して平行に延在する電機子の第1導電性の非磁性表面に近接して位置され、第2の磁石アレイは、電機子の移動軸に対して平行に延在する電機子の第2の導電性の非磁性表面に近接して位置され、磁石の第1及び第2のアレイは、電力がリニアモーターに切断されたときに、電機子の移動の運動エネルギーを吸収するように構成されている。
【0074】
加えて、又は代替的に、試験装置の磁石アレイの各磁石は、平坦なタイルの永久ネオ磁石である。
【0075】
別の例示的な実施形態では、リニアモーターは、電力を受け取るように構成されたステータアセンブリと、ステータアセンブリが電力を受け取ると、ステータアセンブリに対して移動するように構成された試験体に機械的に結合可能な電機子と、電機子を支持し、ステータアセンブリに対する電機子の移動を制御するように構成されたサスペンションシステムであって、電機子とサスペンションシステムとの間の摺動又は転動接触なしに動作するように構成されたサスペンションシステムとを備え、磁気減衰システムは、電力がリニアモーターに切断されると、電機子運動の運動エネルギーを吸収するように構成されている。
【0076】
加えて、又は代替的に、リニアモーターの磁気減衰システムは、電機子の移動軸に対して平行なサスペンションシステムのフレーム上に配設された磁石アレイを含み、磁石アレイは、電力がリニアモーターに切断されると電機子の移動の運動エネルギーを吸収するように構成されている。
【0077】
加えて、又は代替的に、リニアモーターの磁気減衰システムの磁石アレイは、リニアモーターによる電機子の移動を生成するために使用される磁石とは別個であり、磁石アレイは、電機子の移動軸に対して平行に延在する電機子の導電性非磁性表面に近接して位置される。
【0078】
加えて、又は代替的に、1cm未満のギャップが、磁石のアレイとリニアモーターの電機子の導電性非磁性表面との間に存在する。
【0079】
加えて、又は代替的に、リニアモーターは三相リニアモーターであり、磁気減衰システムは、3つの位相のそれぞれへの電力を同時に短絡するように構成されている。
【0080】
加えて、又は代替的に、リニアモーターのステータアセンブリは、第1のコイルサブアセンブリ及び第2のコイルサブアセンブリを含み、第1のコイルサブアセンブリは、複数の垂直方向に配設された巻線が巻かれて第1のコイルスタックを生成する複数の極を含み、第2のコイルサブアセンブリは、複数の垂直方向に配設された巻線が巻かれて第2のコイルスタックを形成する複数の極を含む。
【0081】
加えて、又は代替的に、電力が短絡された直後の第1のコイルサブアセンブリ及び第2のコイルサブアセンブリに対するリニアモーターの電機子の移動は、電機子の運動に抵抗する電流及び力を生成する電磁力を生成するように構成されている。
【0082】
加えて、又は代替的に、リニアモーターの磁気減衰システムは、電機子の第1の側に近接する電機子の移動軸に対して平行な、サスペンションシステムのフレーム上に配設された第1の磁石アレイを含み、磁気減衰システムは、電機子の第2の側に近接する電機子の移動軸に対して平行なサスペンションシステムのフレーム上に配設された第2の磁石アレイを含む。
【0083】
加えて、又は代替的に、リニアモーターの磁気減衰システムの第1及び第2の磁石アレイは、リニアモーターによる電機子の移動を生成するために使用される磁石とは別個であり、第1の磁石アレイは、電機子の移動軸に対して平行に延在する電機子の第1導電性の非磁性表面に近接して位置され、第2の磁石アレイは、電機子の移動軸に対して平行に延在する電機子の第2の導電性の非磁性表面に近接して位置され、第1及び第2の磁石アレイは、電力がリニアモーターに切断されたときに、電機子の移動の運動エネルギーを吸収するように構成されている。
【0084】
別の例示的な実施形態では、方法は、ステータアセンブリ、ステータアセンブリに近接する電機子、サスペンションシステム、及び磁気減衰システムを提供することと、ステータアセンブリにより電力を受け取ることと、ステータアセンブリによる電力の受信の後に、ステータアセンブリに対して電機子を前後に移動させることと、電機子とサスペンションシステムとの間で摺動接触又は転動が行われないように、ステータアセンブリに対する電機子の移動を制御することによって、電機子をサスペンションシステムで支持することと、ステータアセンブリへの電力を切断することと、電力がリニアモーターに切断されると磁気減衰システムによって電機子の移動の運動エネルギーを吸収することと、方法。
【0085】
本発明の上記及び更なる利点は、添付図面と併せて以下の説明を参照することによってよりよく理解され得るが、ここで、同様の参照番号は、様々な図面における同様の要素及び特徴を示す。明確にするために、全ての図では、全ての要素がラベル付けされなくてもよい。また、図面は必ずしも縮尺通りではなく、代わりに、一般に、本発明の原理を例示するにあたって強調されている。
【図面の簡単な説明】
【0086】
図1】一実施形態に係る、リニアモーターの斜視図を示す。
図2】一実施形態に係る、矢印A-Aで取られた図1のリニアモーターの切欠図を示す。
図3】一実施形態に係る、冷却ダクトが示されている図1のリニアモーターの斜視図を示す。
図4】一実施形態に係る、上面を露呈させる、図1及び3のリニアモーターの第1のサイドフレームの斜視図を示す。
図5】一実施形態に係る、下面を露呈させる、図1及び3のリニアモーターの第2のサイドフレームの斜視図を示す。
図6】一実施形態に係る、上側を露呈するように配向された上板及び下板間に接続されている、図4及び5の第1及び第2のサイドフレームを含むフレームサブアセンブリの斜視図を示す。
図7】一実施形態に係る、下側を露呈するように配向された図6のフレームサブアセンブリの斜視図を示す。
図8】一実施形態に係る、垂直開口部内に配設された2つのエアブッシングを示す、図4の第1のサイドフレームの斜視切欠図を示す。
図9】一実施形態に係る、図1及び3のリニアモーターの電機子の斜視図を示す。
図10】一実施形態に係る、図9の電機子の磁石フレームの斜視図を示す。
図11】一実施形態に係る、図10の磁石フレームの磁石アレイの一部分の拡大斜視図を示す。
図12】一実施形態に係る、図1及び3のリニアモーターのコイルサブアセンブリの斜視図を示す。
図13】一実施形態に係る、図12のコイルサブアセンブリの一部の側面図を示す。
図14】一実施形態に係る、図12のコイルアセンブリの一体型冷却フィンを有するコイルボビンの斜視図を示す。
図15】一実施形態に係る、ヒートパイプ及び追加の冷却フィンを有する図12のコイルサブアセンブリの斜視図を示す。
図16】一実施形態に係る、図1及び3のリニアモーターの三相モーターの電気的概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0087】
本発明の実施形態は、試験システム、より具体的には無摩擦材料取り扱いシステムの技術分野内で多数の進歩を提供する。本明細書では、無摩擦材料試験システムは、A)被試験材料に結合可能な移動部分(電機子など)と、B)移動部分を支持するサスペンションシステムとの間で接触(摺動、転動など)せずに動作するように構成された材料試験システムである。本明細書に記載される無摩擦材料試験システムを含む材料試験システムは、試験中の材料、デバイス、装置、又は他の被試験物体上に前後の線形力及び/又は動きを行うように構成されてもよい。無摩擦材料試験システムは、摺動又は転動接触で動作するシステムと比較して、優れた信頼性、感度、及び清浄度を有することが分かっている。
【0088】
従来技術の無摩擦材料試験システムは、従来、試験体に結合された移動部分と、サスペンションシステムとの間で制御された移動を作り出すための既知の概念が可撓性サスペンション構成要素の間に磁石キャリアを取り付けることを必要とするためがあるサスペンションシステムとのから、ストローク範囲において制限されてきた。磁石キャリアによって保持された1つ以上の磁石が、単相リニアモーターによって作られた磁場にさらされると、可撓性サスペンション構成要素は屈曲する。この構成は無摩擦(すなわち、曲げ可撓性サスペンション構成要素は、どの接触ベースの摩擦を付与しない)であるが、移動範囲は、可撓性サスペンション構成要素の材料特性によって制限されている。
【0089】
本発明は、ストローク範囲が増加した無摩擦材料試験システムを提供する。本明細書に記載される本システムは、電機子とサスペンションシステムとの間にどの可撓性サスペンション構成要素を直接接続することを必要としない。むしろ、本発明の実施形態は、どの可撓性サスペンション支持体とも直接接続されていないサスペンションシステムに対して移動する電機子を含む。
【0090】
本発明の実施形態は、所望のより長いストローク距離を提供するように構成された複数のコアのスタックを有する多相リニアモーターを含む材料試験システムを有する。例えば、本発明は、三相リニアモーターを含む材料試験システムを有し、モーターの各相は、コイルのスタック内の1つ以上の巻線又はコイルを制御する。多数の相は、単相モーターで達成可能であるよりも大きな垂直ストローク距離にわたって電機子の制御を提供することができる。
【0091】
本明細書に記載される実施形態は、摺動摩擦を伴うことなくより大きいストローク距離にわたって電機子の移動を制御するための、エアブッシングサスペンションシステムによって支持される電機子を有する無摩擦材料試験システムを有する。電機子がリニアモーターによって給電される場合、エアブッシングサスペンションシステムは、磁気吸引によって生ずる電機子の曲げ又はねじれを防止し、電機子と1つ以上のステータアセンブリとの間の距離を維持するように構成される。
【0092】
本発明の実施形態は、磁気電機子を移動させるためのコイルの1つ以上のスタックを含むステータアセンブリを有するリニアモーターと一体化するための磁気電機子を有する無摩擦材料試験システムを更に含む。本発明の実施形態は、斜めに配置された平坦なタイル磁石のアレイを用いることを含む。本明細書に記載される磁気電機子は、磁石が電機子の2つの対向する側部又は表面上に露出するように磁石フレームを通って延在する磁石アレイを更に含み、2つの対向する側部又は表面のそれぞれは、それぞれのステータコイルスタックに近接している。
【0093】
本明細書で更に説明するのは、無摩擦材料試験システムが停止されたときに減衰を提供するための磁気減衰システムを含む、停止又は制動システムを有する無摩擦材料試験システムである。実施形態は、移動に対抗し電機子を減速させる力を生成するために、システムの電機子の移動によって生成される電磁力を使用することを含む。多相リニアモーターを使用する実施形態では、無摩擦材料試験システムの実施形態は、同時に各位相への電力を切断又は短絡するように構成されているシステムを含む。
【0094】
無摩擦材料試験システムのリニアモーターを冷却するための冷却アプローチを更に説明する。本明細書に記載される冷却システムは、サスペンションシステムのエアブッシングに供給されるリサイクルされた空気を利用して、巻線又はコイルなどのリニアモーターの構成要素を冷却する。本発明の冷却システムの実施形態に対する他の新規のアプローチは、熱除去を最適化するためのフィンを有するコイルボビン、及びコイルスタックの巻線間に位置するギャップから延在するヒートパイプ、及びそれに取り付けられた追加の冷却フィンを利用することを含む。
【0095】
ここで、添付図面に示されるような、その例示的な実施形態を参照して、本教示をより詳細に説明する。本教示は、様々な実施形態及び実施例と併せて記載されているが、本教示はそのような実施形態に限定されることを意図するものではない。反対に、本教示は、当業者に理解されるように、様々な代替物、変更態様、及び等価物を包含する。本明細書の教示にアクセスすることができる当業者には、本明細書に記載される本開示の範囲内である、追加の実装、変更態様、及び実施形態、並びに他の使用分野が理解されるであろう。
【0096】
「一実施形態」又は「実施形態」への明細書における言及は、実施形態に関連して説明される特定の、特徴、構造、又は特性が、教示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。本明細書内の特定の実施形態への言及は、必ずしも全てが同じ実施形態を指すわけではない。
【0097】
ここで図面を参照するに、図1は、一実施形態に係るリニアモーター100を含む材料試験装置10の斜視図を示す。リニアモーター100は、電機子200と、サスペンションシステム300と、ステータアセンブリ400と、を含むように示されている。電機子200は、試験体(図示せず)に機械的に結合可能な底端部から延在する出力シャフト210を含む。電機子200及びそれにより出力シャフト210は、本明細書に記載されるように、移動軸500に沿ってリニアモーター100の動作によって前後に移動されるように構成される。電機子200のストローク長さは、一実施形態では、70mmより大きくてもよい。他の実施形態では、電機子200のストローク長さは、80mm、90mm、又は100mmより大きくてもよい。材料試験装置10は、所与の試験体又は材料に対して試験を適切に行うために、任意の必要なストローク長さで構成されてもよい。
【0098】
サスペンションシステム300は、電機子200を支持し、電機子200とサスペンションシステム300との間の摺動又は転動接触などの任意の接触を有さないように、ステータアセンブリ400に対する電機子200の移動を制御するように構成されている。移動軸500に沿って移動することにより、電機子200は、試験体に力を加えるように構成され得、移動軸500に沿って運動又は機械的応力のいずれか(又はその両方)を誘導する。
【0099】
リニアモーター100、電機子200、サスペンションシステム300、及びステータアセンブリ400は、以降の図でより詳細に示される。出力シャフト210と試験体との間の機械的取り付けは、従来通りであってもよい。例えば、試験体の構成は、実施されるべき特定の材料試験に依存し得る。試験体は、任意の材料、構成要素、治具、固定具、デバイスなどと見なすことができる。
【0100】
電機子200は、磁石フレーム214内に位置された、さもなければ別の方法で配設された磁石アレイ212を有する磁気デバイスであってもよい。図示されていないが、磁石アレイ212は、電機子200の反対側に磁石フレーム214を通って延在する。電機子200の片側のみが示されているが、電機子200は、図に示されるように、移動軸500及び移動軸に対して垂直な水平軸510の両方に対して平行に延在する第1の対称面について、幾何学的に左右対称又は実質的に左右対称であってもよい。電機子200はまた、移動軸500、及び移動軸に対して垂直で且つ第1の移動軸に対して更に垂直な第2の水平軸520と平行に延在する第2の対称面について磁気的及び幾何学的に左右対称又は実質的に左右対称でもよい。
【0101】
電機子200は、第1のサイドフレーム310及び第2のサイドフレーム312を含むサスペンションシステム300によって定位置に保持される。第1及び第2のサイドフレーム310、312は、電機子200を支持するように構成されている。サスペンションシステム300は、電機子200をその内部に受容する少なくとも1つの開口部(例えば、図6及び7に示される第1及び第2の電機子開口部395、397)を含む構造体(例えば、第1及び第2のサイドフレーム310、312)であってもよいが)、他の実施形態も想到される。ステータアセンブリ400内のコイルスタックは、第1のサイドフレーム310と第2のサイドフレーム312との間に位置する。サスペンションシステム300は、第1及び第2のサイドフレーム310、312及びステータアセンブリ400を取り付ける、接続する、さもなければ搭載するための上部搭載板314及び底部搭載板316を更に含む。
【0102】
図示する実施形態では、リニアモーター100は三相リニアモーターである。図2は、一実施形態に係る、矢印A-Aで取られた図1のリニアモーター100の切欠図を示す。リニアモーター100は、第1のコイルスタック410を有する第1のコイルサブアセンブリ414と、電機子200の磁石フレーム214の両側に露出した磁石アレイ212の2つの対向する側部に近接している、ステータアセンブリ400内に収容された第2のコイルスタック412を有する第2のコイルサブアセンブリ416とを含む。電力を受けると、ステータアセンブリ400のコイルスタックは、磁気電機子200の移動を提供する。
【0103】
第1のコイルサブアセンブリ414は、6つの別個の巻線420a、420b、420c、420d、420e、420fがそれぞれ巻かれ、第1のコイルスタック410を生成する6つの別個の極418a、418b、418c、418d、418e、418fを有する第1のラミネートされた磁気コア422を含む。同様に、第2のコイルサブアセンブリ416は、6つの別個の巻線426a、426b、426c、426d、426e、426fがそれぞれ巻かれ、第2のコイルスタック412を生成する6つの別個の極424a、424b、424c、424d、424e、424fを有する第2のラミネートされた磁気コア422を含む。図示するように、第1の相Aは、第1及び第2のコイルスタック410、412のそれぞれの上部巻線420a、426aに、第4の巻線420d、426dと共に頂部から接続される。第2の相Bは、第1及び第2のコイルスタック410、412のそれぞれの頂部420b、426bからの第2の巻線に、第5の巻線420e、426eと共に頂部から接続される。第3の相Cは、第1及び第2のコイルスタック410、412のそれぞれの頂部420c、426cからの第3の巻線に、第6の巻線420f、426fと共に頂部から接続される。
【0104】
図示するように、磁石アレイ212の磁石のそれぞれは、直接隣接する磁石に対して逆の又は反対の極性を含む。具体的には、磁石アレイ212は、それぞれ2つの磁石の14個の列を含む。他の実施形態は、それぞれ2つの磁石の14個の列より多い又は少ない列を含んでもよい。例えば、リニアモーター100のより短いストロークバージョンは、13個、12個、11個、10個以下の磁石対を含んでもよい。リニアモーターのより長いストロークバージョンは、15個、16個、17個、18個、19個、20個以上の磁石対を含んでもよい。この三相構成は、電機子200の磁石アレイ212と相互作用する磁場を生成し、電機子200を移動軸500に沿って上下(すなわち前後)に移動させる。磁石アレイ212は、第1及び第2のコイルスタック410、412のそれぞれに対して所定のギャップ許容差内に近接して配置されてもよい。ギャップスパンは、磁石アレイ212が可能な限り、動作中に第1及び第2のコイルスタック410、412の一方又は他方に、より引き寄せられるのを防ぐために、厳しい許容差で維持されてもよい。磁石アレイ212の各側部とコイルスタック410、412との間に完全に等しいギャップを作り出すことは不可能であり得るが、サスペンションシステム300の横方向の剛性は、わずかに不均等なギャップによって生成された横方向の力を支持するように構成されてもよい。エアブッシングを含む(以下により詳細に記載される)サスペンションシステム300の横方向の剛性は、不均等なギャップによって生ずる任意の横方向力を相殺するのに十分に高くてもよい。
【0105】
図示される実施形態は三相ステータアセンブリ400を備える三相リニアモーターを含むが、電機子200、サスペンションシステム300、及びステータアセンブリ400に関連する本明細書に記載される原理は、単相リニアモーター、又は任意の他の多相リニアモーターに組み込まれてもよい。三相システムは、ストローク長が重要ではない用途において、単相システムよりも高いストローク長さを達成することが可能であることが発見されたが、本発明の様々な実施形態から逸脱することなく、単相リニアモーターが使用されてもよい。
【0106】
図3は、一実施形態に係る冷却ダクト318、320、322が示されている、図1のリニアモーター100の斜視図を示す。冷却ダクト318、320、322は、サスペンションシステム300の第1のサイドフレーム310及び第2のサイドフレーム312のそれぞれに着脱可能に取り付け可能な特徴であってもよい。図示するように、第1の冷却ダクト318は、第1のサイドフレーム310の前側に取り付けられ、第2の冷却ダクト320は、第1のサイドフレーム310の裏側に取り付けられている。同様に、第3の冷却ダクト322は、第2のサイドフレーム312の前側に取り付けられて示されている。隠れているが、第4の冷却ダクトは、第2のサイドフレーム312の裏側に取り付けられてもよい。冷却ダクト318、320、322のそれぞれは、空気が内部を通って移動するための通路を提供し得る。冷却ダクト318、320、322を通る空気の循環、循環、及び/又は送風を促進するために、各冷却ダクト318、320、322にそれぞれ取り付けられているファン324、326、328が示されている。
【0107】
図4及び5をここで参照するに、図4は、一実施形態に係る、上面330が露呈された図1及び3のリニアモーター100の第1のサイドフレーム310の斜視図を示す。図5は、一実施形態に係る、下面332が露呈された図1及び3のリニアモーター100の第2のサイドフレーム310の斜視図を示す。第1及び第2のサイドフレーム310、312は、同じ寸法及び特徴を有する左右対称構成要素であってもよい。他の実施形態では、第1及び第2のサイドフレーム310、312はそれぞれ、1つ以上の固有の特徴、寸法など(図示せず)を含んでもよい。
【0108】
サスペンションシステム300の第1及び第2のサイドフレーム310、312は、ダクト318、320、322からステータアセンブリ400の巻線420a、420b、420c、420d、420e、420f、426a、426b、426c、426d、426e、426fのそれぞれの間に位置するギャップ内及び/又は磁石アレイ212の磁石上への空気の流れをサポートするように寸法決めされてもよい。これを達成するために、第1及び第2のサイドフレーム310、312は、それぞれI字形の断面を含んでもよい。したがって、第1及び第2のサイドフレーム310、312それぞれは、それぞれ上部分340、342と、それぞれ中間部344、346と、それぞれ下部分348、350とを含む。再び図3を参照すると、冷却ダクト318、320、322は、第1及び第2のサイドフレーム310、312が冷却ダクト318、320、322からステータアセンブリ400及び/又は磁石アレイ212への空気通路を画定するように、I字形断面の頂部と底部との間に取り付けられる。他の実施形態では、第1及び第2のサイドフレーム310、312の形状は、示される実施形態よりも固体であってもよく、空気の流れを促進するために開口部、スロット、ポートなどを含んでもよい。
【0109】
更に図4及び5を参照するに、第1のサイドフレーム310は、エアブッシング336aが内部に配設される第1の開口部334を含み、第2のサイドフレーム312は、内部に別のエアブッシング336bが配設される第2の開口部338を含む。第1及び第2の開口部334、338は、円筒形のエアブッシング336a、336b(以下、一般にエアブッシング336)をそれぞれ受容するように構成された円形断面を有する円筒形開口部である。しかしながら、他の実施形態では、他の形状の開口部が想到される。例えば、三角形又は矩形の開口部が、本明細書に記載される様々な発明概念の範囲から逸脱することなく、円筒形のエアブッシング336を利用するのではなく、対向する平坦な軸受のアレイを有する第1及び第2のサイドフレーム310、312内で使用されてもよい。
【0110】
第1及び第2のサイドフレーム310、312のそれぞれは、リニアモーター100への電力が切断されたときに電機子200の移動から運動エネルギーを吸収するように構成された磁気減衰システムを更に含む。具体的には、磁気減衰システムは、電機子200の移動軸500に対して平行な第1及び第2のサイドフレーム310、312のそれぞれの上に一方が配置された、磁石380a、380bの2つのアレイとして示される。電力が切断されたときに運動エネルギーを吸収することに加えて、磁気減衰システムは、不安定性を低減し、リニアモーター100をより安定させるように構成されてもよい。例えば、通常動作中、磁気減衰システムは、システム制御を改善するために最適な減衰量を提供するよう、ギャップを調整することによって、又は異なる数若しくはタイプの磁石を使用することによってチューニングされてもよい。
【0111】
図4は、第1のサイドフレーム310上に配設された磁石380aの第1のアレイを明確に示しているが、第2のサイドフレーム312は磁石380bの第2のアレイを含む(図6により、より明瞭に示される)。磁石380a、380bのアレイそれぞれにおける各磁石は、平坦なタイルの永久ネオ磁石として示されている。これらの磁石380a、380bのアレイは、リニアモーター100による電機子200の移動を生じさせるために電機子200によって利用される磁石アレイ212とは別個である。磁石380a、380bのアレイのそれぞれは、リニアモーター100が組み立てられ動作しているときに電機子200の移動軸500に対して平行に延在する電機子200の導電性非磁性表面に近接して位置されてもよい。小さなギャップ(例えば、1cm未満、5cm未満、又は25cm未満)が、磁石380a、380bのアレイのそれぞれと、それらが近接して位置される(図10でより明確に示され、以下に記載される)電機子200の導電性非磁性表面との間に存在する。磁石380a、380bの第1及び第2のアレイは、電機子200の導電性非磁性表面の運動によって引き起こされる渦電流を利用して移動に抵抗し、それによって停止状態の間に移動する電機子に減衰効果を生ずるように構成されてもよい。磁石380a、380bの第1及び第2のアレイのそれぞれに示される磁石の数は12個であるが、より多くの又はより少ない磁石が配備されてもよい。磁石380a、380bのアレイのそれぞれは、第1及び第2のサイドフレーム310a、310bのそれぞれの磁石保持面382a、382b上に垂直方向に配設された単一の列の磁石を含む。磁石保持面382a、382bは、リニアモーター100が組み立てられ動作するときに電機子200に近接する第1及び第2のサイドフレーム310a、310bのそれぞれの表面から延在する垂直方向に寸法決めされた突出部であってもよい。
【0112】
第1及び第2のサイドフレーム310、312の上面及び下面はそれぞれ、1つ以上の位置合わせピン352、354を含んでもよい。例えば、第1のサイドフレーム310の上面330は、第1のサイドフレーム310と上板356との間の取り付けを容易にするための第1の位置合わせピン352を含む。第2のサイドフレーム312の下面332は、第2のサイドフレーム312と下板358との間の取り付けを容易にするための第2の位置合わせピン354を含むように示されている。第1のサイドフレーム310の上面のみが示されており、第2のサイドフレーム312の下面332が示されているが、位置合わせピンはまた、第1のサイドフレーム310の下面及び第2のサイドフレーム312の上面に含まれてもよいことを理解されたい。第1及び第2のサイドフレーム310、312のそれぞれの上面及び下面は、第1及び第2のサイドフレーム310、312を上板及び下板356、358に取り付けるために、ねじ付きねじ、ボルトなどの取り付け機構を受容するために、例えば、ねじ山が付けられた開口部360を更に含んでもよい。
【0113】
第1及び第2のサイドフレーム310、312はそれぞれ、第1の開口部334及び第2の開口部338内にそれぞれ配設されるように構成された各エアブッシング336のために、2つの空気供給開口部384を含む。空気供給開口部384は、空気源(図示せず)からエアブッシング336に強制空気を供給するように構成されてもよい。空気供給開口部384は、空気を直接受容するように構成されてもよく、あるいは、空気を通過させるように構成されたチューブ、パイプ、又は他のデバイスを受容するように構成されてもよい。第1及び第2のサイドフレーム310、312は、第1の開口部334及び第2の開口部338内に配設されるように構成された各ブッシングのための3つの圧力解放開口部386を更に含む。空気供給開口部384及び圧力解放開口部386は、図7に示され、以下でより詳細に説明される。
【0114】
図6は、一実施形態に係る、上側362を露呈するように配向された上板及び下板356、358の間に接続されている、図4及び5の第1及び第2のサイドフレーム310、312を含むフレームサブアセンブリ370の斜視図を示す。図7は、一実施形態に係る、下側364を露呈するように配向された上板及び下板356、358の間に接続されている、図4及び5の第1及び第2のサイドフレームを含むフレームサブアセンブリ370の斜視図を示す。上板及び下板356、358は、第1及び第2のサイドフレーム310、312を一緒に取り付けるように構成され、また、ステータアセンブリ300の第1及び第2のコイルスタック410、412を取り付けるための取り付け場所も提供する。したがって、上板及び下板356、358は、例えば、フレームサブアセンブリ370を組み立てるための取り付けねじ、ボルト、又は、更にフレームサブアセンブリ370を材料試験システム10の他の構成要素(図示せず)に取り付けるための他の機構を受容するよう、例えば、ねじ山が付けられた様々な開口部を含んでもよい。
【0115】
上板及び下板356、358はそれぞれ、組み立てを容易にするために、複数のx、y場所の開口部368a、368b、368c及びクロッキングスロット366a、366b、366cを含んでもよい。x、y場所の開口部368a、368b、368cは、円形ピンを受容するために円形の開口部であってもよく、ピンがそれらの位置で延在する板356、358とサイドフレーム310、312との間の移動を防止することができる。クロッキングスロット336a、336b、336cは、移動方向に沿って細長く、ピンがそれらの位置で延在する板356、358とサイドフレーム310、312との間にいくらかの移動を提供することができる。
【0116】
リニアモーター100及びそのフレームサブアセンブリ370を組み立てるために、電機子200がフレームサブアセンブリ370内に配置された後、ピンが下板358のx、y場所の開口部368b、368c及びクロッキングスロット336b、336cのそれぞれに挿入されてもよい。次いで、ピンは、上板356のx、y場所開口部368a及びクロッキングスロット366aに挿入されてもよい。ピンがクロッキングスロット336a、336b、336c及びx、y場所開口部368a、368b、368cを通って配置されると、リニアモーター100を組み立てる方法は、第1及び第2の垂直開口部334、338内のエアブッシング336を励起することを含む。この空気圧は、クロッキングスロット366a、366b、366cによって提供される制限された動きと併せて、システムを整列させてもよく、その後、上板及び下板356、356は、ボルト、ねじなどで完全に締め付けられてもよい。
【0117】
上板及び下板356、358はそれぞれ、同じ寸法及び特徴を含んでもよい。例えば、上板及び下板356、358はそれぞれ、電機子シャフトを内部に受容するように構成された2つの電機子シャフト開口部394a、394b、394c、394dを含んでもよい。組み立てられると、第1のサイドフレーム310の第1の開口部334は、電機子シャフト開口部394a、394cと位置合わせされ、第2のサイドフレーム312の第2の開口部338は電機子シャフト開口部394b、394dと位置合わせされ、それぞれが上板356のそれぞれ、それぞれの第1及び第2のサイドフレーム310、312及び下板358を通って延在する左右の集合的な垂直開口部を提供する。集合的な垂直開口部はそれぞれ、移動軸500に対して平行な軸に沿って延在する。
【0118】
第1電機子開口部395が上板356の開口部394a、394bの間に延在し、対応する第2電機子開口部397が下板358の開口部394c、394dの間に延在する。電機子開口部395、397は、電機子を内部に受容し、電機子の自由移動を提供するように構成されてもよい。上部バンプ止め部390aは、上板356から延在して示され、下部バンプ止め部390bは下板358から延在する。バンプ止め部390a、390bは、電機子200の運動について物理的境界を提供してもよい。バンプ止め部390a、390bは、減速を遅くするために、FKMエラストマーなどの軟質エラストマー材料で作製されてもよい。
【0119】
上板356は、第1及び第2スタック搭載面392a、392bを含むように示されている。同様に、下板358は、第3及び第4のスタック搭載面392c、392dを含むように示されている。スタック搭載面392a、392bは、第1のコイルスタック410が搭載される表面を提供する。同様に、スタック搭載面392c、392dは、第2のコイルスタック412が搭載される表面を提供する。したがって、スタック取付表面392a、392b、392c、392dはそれぞれ、ねじ、ボルトなどを受容するためのねじ山を有するように構成され得る複数の開口部を含む。スタック搭載面392a、392b、392c、392dが上板及び下板356、358内に延在する寸法は、移動する電機子200と第1及び第2のコイルスタック410、412との間に所望のギャップ距離を提供するよう精密に機械加工されてもよい。
【0120】
図8は、一実施形態に係る、第1のサイドフレーム310の垂直開口部334内に配設された2つのエアブッシング336a、336cを示す、第1のサイドフレーム310の斜視切欠図を示す。垂直開口部334内の2つのエアブッシング336a、336cを明らかにするために、第1のサイドフレーム310のみが図8に切り取られて示されているが、第2のサイドフレーム312も同じようにして2つのエアブッシング336を更に含んでもよい。したがって、以下のエアブッシング336a、336cの説明が、第2のサイドフレーム312内に位置する2つのエアブッシング336に適用可能である。
【0121】
図示するように、第1のサイドフレーム310の第1のエアブッシング336aは、開口部334の第1の上端部に近接して位置し、第2のエアブッシング336bは、開口部334の第2の下端部に近接して位置する。エアブッシング336a、336bはそれぞれ、エアブッシング336a、336bとフレームサブアセンブリ370との間のいくらかの移動が許容されるように適合されるようにして、開口部334内に設置されてもよい。この適合関係は、締まり嵌め又は圧入でエアブッシング336a、336bが開口部334内に挿入されることによって提供されてもよい。更に、エアブッシング336a、336bはそれぞれ、対応するエラストマー材料で作製されてもよく、エアブッシング336a、336bと開口部334(及びそれによってフレームサブアセンブリ370)との間にいくらかの適合を提供し得る複数のOリング372を含むとして示される。エアブッシング336a、336bはそれぞれ、手で開口部334に挿入することによって設置されてもよく、例えば、メンテナンスのために手で除去されてもよい。
【0122】
エアブッシング336a、336bは、中空円筒形状をそれぞれ有する。エアブッシング336a、336bは、それぞれ、異なる材料で作製された外側本体374と、内側本体378とを含む。内側本体が空気に対して透過性のある多孔質体である一方で、外側本体374は、空気受容ポート開口部376を通る以外は空気に対して不透過性である。これにより、空気は、それぞれの空気受容ポート開口部376を通って、エアブッシング336a、336bのそれぞれに受容される。次いで、この空気は多孔質内側本体378を通って輸送される。外側本体374は空気に対して不透過性であり、空気受容ポート開口部376によって受容された空気が外側本体374を通って漏れ出ることを防止するため、受容された空気は、多孔質内側本体378を通ってのみ強制的に逃がされ、それによって、多孔質内側本体378とその内部に受容された電機子のシャフトとの間に空気圧が生成される。多孔質内側本体378は、材料内の空気に透過性を作り出す多くの(数千個、数百万個など)のサブミクロン孔を含む。エアブッシング336a、336bが空気受容ポート開口部376を通って空気を受容するとき、エアブッシング336a、336bは、空気が内側本体378を通ってエアブッシング336a、336bの本体から逃れるため、エアブッシング336a、336bは、内部に受容された電機子のシャフトに対して360度の完全な非接触運動を提供するように構成されてもよい。
【0123】
切欠きに示されるように、第1のサイドフレーム310の空気供給開口部384は、フレームの本体を通って延在し、それぞれの受容ポート開口部376と直接位置合わせされる。圧力解放開口部386はまた、フレームの本体を通って延在し、ブッシング上の4つのOリング372のそれぞれの間の空間と整列される。第1のサイドフレーム310の本体内の圧力解放開口部386は、エアブッシング336a、336bの設置を容易にし、エアブッシング336a、336bの外側本体374と第1のサイドフレーム310の垂直開口部334の内壁との間の空気圧の蓄積を防止することができる。巻線420a、420b、420c、420d、420e、420f、426a、426b、426c、426d、426e、426f又は電機子200の磁石アレイ212のうちの少なくとも1つを冷却する目的で、ブッシング336a、336bに導入され、それぞれの受容ポートオプション376を通って、システムに戻される空気を再利用するために、第1のサイドフレーム310の垂直開口部334内から追加の開口部が設けられてもよい。
【0124】
試験装置10及びリニアモーター100は、4つのエアブッシング336(第1及び第2のサイドフレーム310、312のそれぞれに2つ)を含むように示されているが、電機子200とコイルスタック410、412との間の磁気引力によって引き起こされる任意のクラッシング力に適応するために必要であれば、より多く又はより少ないエアブッシングが含まれてもよい。例えば、いくつかの実施形態は、2つのエアブッシングのみを必要とし得る。他の実施形態は、6つのエアブッシング(垂直開口部334、338のそれぞれに3つ)を必要とし得る。別の想到される実施形態では、1つ以上の追加のエアブッシングは、システムに対する追加のサスペンション支持を提供するために、電機子200から延在する試験体出力シャフト210を取り囲むように構成されてもよい。
【0125】
図9は、一実施形態に係る、図1及び3のリニアモーター100の電機子200の斜視図を示す。電機子200は、磁石アレイ212が移動軸500の方向に上端板220と底端板222との間に延在する磁石フレーム214を含む。上端板220及び底端板222は、磁石フレーム214及び磁石アレイ212を第1の側エアブッシングシャフト230及び第2の側方エアブッシングシャフト232に接続、取り付け、又は別の方法で組み立てるように構成されている。第1及び第2の側方エアブッシングシャフト230、232もまた、移動軸500に延在する。第1及び第2の側方エアブッシングシャフト230、232は、円筒形シャフトとして示されている。第1及び第2の側方エアブッシングシャフト230、232は、第1及び第2の開口部内のエアブッシング336の内側寸法に対して厳しい寸法公差を有する。
【0126】
エアブッシング336は、サスペンションシステム300の電機子200とフレームサブアセンブリ370との間の無摩擦移動を提供するように構成されている。エアブッシング336は、エアブッシング336の内面と電機子200の空気ブッシュシャフト230、232との間に摺動又は転動摩擦を生ずることなく動作する。空気がエアブッシング336の内側本体378を強制的に通されると、電機子200のエアブッシングシャフト230、232は、空気を介して内側本体378の内面間の中間点まで強いられる。一実施形態では、エアブッシング230、232は、エアブッシング336が空気流を受け、システムが動作しているときに、エアブッシングシャフト230、232とエアブッシング336の内側本体378の内面との間に空間を提供するために、エアブッシング336の内面の内半径よりも3~5ミクロン小さい半径を有してもよい。一実施形態では、エアブッシングシャフト230、232は、エアブッシング336の内面よりも4ミクロン小さい半径(8ミクロン小さい直径)を有する。エアブッシングシャフト230、232とエアブッシング336との間に無摩擦及び/又は非接触移動システムを提供するよう、他の寸法も想到される。
【0127】
上端板及び底端板220、222は、磁石フレーム214の幅よりも広い幅を有するように示されている。このより広い幅は、バンプ止め部390a、390bと係合する表面を提供する。更に、上端板及び底端板220、222は、磁石フレーム214との接続のためのボルト、ねじ、又は他の取り付け機構を受容する接続開口部234を含む。上端板及び底端板220、222をエアブッシングシャフト230、232に取り付けるために、他のボルト、ねじなどを受容するための様々な他の接続開口部が提供されてもよい。上端板及び底端板220、222は、第1の空間が第1のエアブッシングシャフト230と磁石フレーム214との間で移動軸500に対して平行に延在するように、且つ、同様に第2の空間が第2のエアブッシングシャフト232と磁石フレーム214との間で移動軸に対して平行に延在するように、第1及び第2の空気ブッシングシャフト230、232を磁石フレーム214に接続するよう示されている。これらの空間は、エアブッシング336の厚さ、及び垂直開口部334、338を取り囲む第1及び第2のサイドフレーム310、312の本体よりも大きくてもよい。したがって、エアブッシングシャフト230、323と磁石フレーム214との間のこれらの垂直空間により、サスペンションシステム300に対する電機子200の垂直移動を可能にしながら電機子200がサスペンションシステム300に接続されたままとなることを可能にする。
【0128】
図10は、一実施形態に係る、第1及び第2のエアブッシングシャフト230、232及び上端板及び底端板220、222との組み立て前の、図9の電機子200の磁石フレーム214を示す。磁石フレーム214は、L字形側部236とL字形右側238との間に延在する本体を含む。L字形左側及び右側236、238は、磁石フレーム214の垂直長さにわたって延在する。磁石フレーム214は、磁石アレイ212を受容するように構成された中央内の開口部である。磁石アレイ212の各磁石は、磁石を互いに固定するために、磁石アレイ212の縁部の周り及び各個々の磁石の縁部の周りのエポキシによって磁石フレーム214に取り付けられ得る。エポキシは、動作中に磁石が上昇する高温で劣化しない温度耐性エポキシであってもよい。他の実施形態では、磁石は、磁石フレーム214の突出部又はスロットと一体化されたタイル内のスロットを介してなど、機械的手段を介して磁石フレーム214に取り付けられてもよい。別の代替的又は追加的なアプローチ法は、磁石の縁部に沿って磁石フレーム214によって磁石を締める、圧縮する、又は別の方法でクランプするために、押しねじを利用することを含んでもよい。
【0129】
サイドフレーム310、312のうちの1つに取り付けられた磁石380aのアレイもまたこの図に示されており、磁石380aのアレイと磁石フレーム214との間の近い寸法的関係が分かるようにサイドフレームが除去されている。アレイ磁石380aと磁石フレーム214との間のギャップは、システムが遮断されたときに所望の減衰力を提供するように最適化されてもよい。例えば、3mm、25mm、2mm、15mmのギャップが考えられる。渦電流との相互作用によって所望の減衰量を達成する任意のギャップが想到される。
【0130】
図11は、一実施形態に係る、図10の磁石フレームの磁石アレイ212の一部分を示す。磁石アレイ212内の磁石のそれぞれの歪み及び寸法を示すために拡大されたいくつかの個々の磁石212a、212b、212c、212d、212e、212f、212gの図が示されている。磁石アレイ212内の磁石212a、212b、212c、212d、212e、212f、212gのそれぞれ(図11に示されるもの及び図の下に延在するものの両方)は、NdFeB磁石などの永久ネオ磁石であってもよい。磁石アレイ212内の磁石212a、212b、212c、212d、212e、212f、212gはそれぞれ、単一の角度などのわずかな角度で歪められて示されている。したがって、磁石212a、212b、212c、212d、212e、212f、212gは、平坦タイル磁石のそれぞれの底縁部及び上縁部が平坦タイル磁石の側縁部に直交しないような平行四辺形の形状を有してもよい。図示するように、磁石212a、212c、212eのそれぞれの左上縁部は、右上縁部よりも高い位置にある。同様に、磁石212b、212d、212f、212gのそれぞれの右上縁部は、左上縁部よりも高い。換言すれば、磁石の寸法は、磁石が磁石アレイ212の縁部よりも磁石アレイ212の中央に近づくにつれて小さくなる。磁石が磁石アレイ212の縁部よりも磁石アレイ212の中央に近づくにつれて磁石の寸法が大きくなるように、この歪みが反転させられてもよい。歪みは、単一度、2度、3度の任意の適切な量であってもよく、ステータアセンブリ400によって生成された磁場との相互作用中にコギング力を低減するように最適化されてもよい。
【0131】
例示的な実施形態では、各磁石の幅は、50~100mmであってもよく、高さは10~50mmであってもよい。各磁石の厚さは、10~22mmであってもよい。例示的な一実施形態では、磁石は、70mmの幅、28mmの高さ、及び18mmの厚さを有してもよい。これらの寸法は、磁石アレイ212によって要求される力出力に応じて変更されてもよい。
【0132】
図12は、一実施形態に係る、図1及び3のリニアモーター100の第1のコイルサブアセンブリ414の斜視図を示す。図示されていないが、第2のコイルサブアセンブリ418は、第1のコイルサブアセンブリ414と同じ特徴及び寸法を共有してもよい。コイルサブアセンブリ414は、6つの別個の巻線420a、420b、420c、420d、420e、420f(一般に420)がそれぞれ巻かれて、第1のコイルスタック410を生成する6つの別個の極418a、418b、418c、418d、418e、418f(一般に418)を有する第1のラミネートされた磁気コア422を含むよう示されている。ラミネートされた磁気コア422は、各側のスタックプレスバーによって一緒に保持された多くのラミネーションを含んでもよい。ラミネートされた磁石コア422は、例えばM19電磁鋼よりなる200個のラミネーション(金属シート)を含んでもよい。ラミネーションは、冷却を促進するために、ラミネートされた磁石コア422の表面積を増加させることができるフィン428を含んでもよい。例示的な実施形態では、6つの別個の極418a、418b、418c、418d、418e、418f間の極間隔は、20~60mmであってもよい。一実施形態では、極間隔は38mmであってもよい。いくつかの実施形態では、極間隔は、極418a、418b、418c、418d、418e、418fのそれぞれの間で等しくてもよい。他の実施形態では、異なる極間隔が、熱分布、磁場出力などを最適化するのに有利であり得る。例示的な実施形態では、極418a、418b、418c、418d、418e、418fの厚さは、10~20mmであってもよい。一実施形態では、極厚は15.8mmであってもよい。6つの別個の巻線420a、420b、420c、420d、420e、420fは、例えば16AWG丸形ワイヤで作製されてもよく、168ターンを含んでもよい。巻線420a、420b、420c、420d、420e、420fはそれぞれ、1層当たり28ターンを有する6つの層を含んでもよい。コイルボビン440a、440b、440c、440d、440e、440f(一般に、コイルボビン440)は、極418a、418b、418c、418d、418e、418fのそれぞれに更に含まれてもよい。コイルボビン440a、440b、440c、440d、440e、440fは、以下で説明され、図14に示される。
【0133】
図13は、一実施形態に係る、図12のコイルサブアセンブリ414の一部の側面図を示す。極418a、418b、418c、418d、418e、418f上に巻かれた後、巻線420a、420b、420c、420d、420e、420fの間にはギャップ430が存在してもよい。ギャップ430は、冷却気流がそこを通って移動することを可能にし得る。ギャップ430はそれぞれ、数mmの厚さを有してもよい。例えば、巻線420a、420b、420c、420d、420e、420fのそれぞれの間で4.5のギャップ厚さが想到される。ギャップ厚さは、例えば、3~10mmであってもよい。他の実施形態では、ギャップ厚さは、以下に記載され、図15に示されるようにポッティング材料によって充填されてもよい。
【0134】
図14は、一実施形態に係る、一体型冷却フィン448a、448b、448c、448d、448e、448fを有するコイルボビン440のうちの1つの斜視図を示す。コイルボビン440は、ベース444から延在する本体442を含む。本体442は、極418のうちの1つを取り囲み、受容するように寸法決めされた開口部446を囲んで形成する略矩形断面を含む。コイルボビン440は、本体442から延在する複数のフィン448a、448b、448c、448d、448e、448fを更に含む。巻回ギャップ450a、450bは、複数のフィン448a、448b、448c、448d、448e、448fの間に位置してもよい。巻回ギャップにより、巻線420のワイヤがコイルボビン440の各セクションの間に巻かれることが可能になる。コイルボビン440のフィン448a、448b、448c、448d、448e、448fは、巻線420を通ってコイル間の力対流領域内へと延在するのに十分な高さであってもよい。これにより、コイルボビン440は、巻線420からの熱の伝導を増加させるのに役立つことができる。フィン448a、448b、448c、448d、448e、448fは、強制対流のために利用可能な表面積を更に増加させることができる。
【0135】
図15は、一実施形態に係る、ヒートパイプ475及びそれに取り付けられた追加の冷却フィン470を有する図12のコイルサブアセンブリ414の斜視図を示す。この実施形態は、コイルボビン440に加えて、又は代替として適用されてもよい。この実施形態では、ポッティング材料460a、460b、460c、460d、460eは、巻線420a、420b、420c、420d、420e、420f間のギャップの各々内に含まれてもよい。4つのヒートパイプ475ギャップの各々内のポッティング材料から延在して示されている。例えば、4つのヒートパイプ475aが巻線の上部ギャップ間の左側から延在し、4つのヒートパイプ475bが第2のギャップ間の左側から延在し、4つのヒートパイプ475cが第3のギャップ間の左側から延在し、4つのヒートパイプ475dが第4のギャップ間の左側から延在し、4つのヒートパイプ475eが第5のギャップ間の左側から延在する。同様に、4つのヒートパイプ475fが巻線の上部ギャップ間の右側から延在し、4つのヒートパイプ475gが第2のギャップ間の右側から延在し、4つのヒートパイプ475hが第3のギャップ間の右側から延在し、4つのヒートパイプ475iが第4のギャップ間の右側から延在し、4つのヒートパイプ475jが第5のギャップ間の右側から延在する。いくつかの実施形態では、左側及び右側からそれぞれ延在するヒートパイプ475a及び475fは、同じ構成要素(すなわち、両方向に延在する単一のヒートパイプ)であってもよい。ヒートパイプは、巻線420から、各側に位置する複数の冷却フィン470a、470bに熱を伝達するように構成されてもよい。図示するように、左側及び右側のそれぞれは、8つの冷却フィン470を含む。冷却フィン470は、冷却のための増加した表面積を提供することができる。この実施形態では、巻線420の間のギャップ中に空気を強制的に通すことの代わりに又はそれに加えて、冷却空気は、冷却フィン470及びラミネートされた磁石コア422のフィン428を横切って吹き付けられるように構成される。
【0136】
図16は、一実施形態に係る、図1及び3のリニアモーター100の三相モーターの電気的概略図を示し、e、e、e3は、3つのそれぞれの電流i、i、i、したがってモーターの力出力を制御するために増幅器によって駆動される電圧である。インダクタL11、L22、L33は、各相の抵抗Rに対して直列に存在する。
【0137】
リニアモーター100の三相モーターを使用して、電機子の加速度を、以下のように定義することができる。
m×”(t)=-k×(t)-bx’(t)+NBL(t)+NBL(t)+NBL(t)-mg
式中、mは電機子の質量であり、x”(t)は電機子の加速度であり、kは、システムのばね定数(電機子が接続された試験材料のばね定数に関連し、又は電機子が試験材料に接続されていない場合にはゼロ)であり、bは減衰定数であり、x(t)は電機子の位置であり、x’(t)は電機子の速度であり、モーター力/逆EMF定数のアレイであり、位相ごとに各位相120°離れており、iは相a、b、及びcのそれぞれの電流である。
第1の脚部の電圧は、以下のように定義することができる。
(t)=L11 (t)+L12 (t)+L13 (t)+R(t)+x’(t)NBL
式中、e1[t]は第1の位相の電圧であり、L11は、第1の相のインダクタによって誘導される第1の位相におけるインダクタンスであり、L12は、第2の位相のインダクタによって誘導される第1の位相におけるインダクタンスであり、L13は、第3の位相のインダクタによって誘導される第1の位相におけるインダクタンスであり、i’(t)、i(t)、及びi(t)は、相a、b、cにおける電流の変化であり、Rは各個々の位相の抵抗である。同様に、第2及び第3の脚部の電圧は、以下のように定義することができる。
(t)=L21 (t)+L22 (t)+L23 (t)+R(t)+x’(t)NBL
(t)=L31 (t)+L32 (t)+L33 (t)+R(t)+x’(t)NBL
電機子に移動が存在する限り、3つの脚(e(t)、e(t)、e(t))の電圧がゼロに切断される場合であっても、電機子が移動しているため、各電圧式におけるx’(t)NBLの項はゼロにならない。これは、EMFが、これらx’(t)NBLの項によって生成され、電流変化、したがって加速度式に従ってその運動に抵抗する力をもたらすことを示す。したがって、3つの位相モーター、及び電機子の移動は、各位相における電流が切断又は短絡された場合に、本明細書で上述した渦電流磁石システムに加えて電機子の移動を更に遅くする減衰力を生成するように構成される。
【0138】
したがって、本発明の実施形態は、電機子に物理的に触れることなく、且つ、その間で摺動することなく、及び/又は転動摩擦を伴うことなく、電機子の可動域を支持するサスペンションシステムを含んでもよい。例えば、サスペンションシステムは、電機子に物理的に触れることなく、ステータアセンブリに対する一次元の電機子の移動を促進するように構成されてもよい。一実施形態又は実装では、エアブッシングは、動作中にサスペンションシステムが機械的又は構造的に接続される、取り付けられる、又は電機子に触れることなく、一次元に(単一の移動軸に沿って前後に)電機子(ストローク長さ)の可動域を提供、支持、又は他の方法で促進することができる。サスペンションシステムは、この一次元において、又は、この1つの移動軸に沿って電機子の移動を制限するか、又は少なくとも実質的に移動を制限するように構成されてもよい(エアブッシングが対応し、別の次元で非常に小さいコンプライアンス度を可能にする場合)。
【0139】
例示的な実施形態では、機械的又は構造的接続がないことにより、動作中又は移動中にサスペンションシステムと電機子との間の接触摩擦を防止し、サスペンションシステムのエアブッシングと電機子のエアブッシングシャフトとの間に位置するエアギャップによって提供されてもよい。本明細書で想到されるサスペンションシステムは、単一の次元又は単一の移動軸に沿って構造的接触又は接続なしに電機子の精密な運動を維持するための支持システムを作り出す。本明細書で想到されるサスペンションシステムは、それにより、動作中及び移動中に電機子と間接的に機械的連通(例えば、エアギャップを介して)していると考えることができる。
【0140】
リニアモーター及び/又は材料試験装置又はシステムを動作させる方法も想到される。例えば、想到される方法は、多相ステータアセンブリと、多相ステータアセンブリに近接する電機子と、サスペンションシステムと、を有するリニアモーターを提供することを含む。この方法は、多相ステータアセンブリによって電力を受け取ることと、多相ステータアセンブリによる電力の受信後に、電機子を移動軸に沿って前後に移動させることと、電機子とサスペンションシステムとの間に摺動又は転動接触が行われないように、多相ステータアセンブリに対して電機子の移動を制御することによって、電機子をサスペンションシステムで支持することと、を含む。本方法は、三相リニアモーター及びステータアセンブリを利用して、磁気電機子を移動させる磁場を作り出すことを含む。方法は、移動軸に沿って、70mm、80mm、90mm、又は100mmより大きいストローク長さで移動軸に沿って電機子を前後に移動させることを含んでもよい。想到される方法は、相がA-B-C-A-B-Cの関係で交互になるように、ステータ内に極を配置することを含む。
【0141】
更なる想到される方法は、ステータアセンブリ、その上に平坦な磁石のアレイが配置されたステータアセンブリに近接する電機子、及びサスペンションシステムを提供することを含む。想到される方法は、ステータアセンブリによって電力を受け取ることと、ステータアセンブリによって生成された磁場に平坦な磁石のアレイを露出させることと、平坦な磁石のアレイによって、電機子内に前後運動を生成することと、電機子とサスペンションシステムとの間に摺動又は転動接触が行われないように、多相ステータアセンブリに対する電機子の移動を制御することによって、電機子をサスペンションシステムで支持することと、を含む。方法は、平坦磁石のアレイ内の平坦な磁石を.5度~5度のスキュー角で歪めることを更に含んでもよい。
【0142】
更に、想到される方法は、ステータアセンブリ、ステータアセンブリに近接する電機子、及びサスペンションシステムを提供することを含む。方法は、ステータアセンブリによって電力を受け取ることと、ステータアセンブリによる電力の受信後に電機子を移動軸に沿って前後に移動させることと、移動中にサスペンションシステムによって電機子に物理的に触れることなく電機子をサスペンションシステムで支持することと、を含む。方法は、サスペンションシステムによって、電機子とサスペンションシステムとの間の摺動又は転動接触なしに、且つ、電機子とステータアセンブリとの間の構造的接続なしに、サスペンションシステムに対する電機子の移動を可能にすることを含む。方法は、サスペンションシステムに少なくとも1つのエアブッシングを提供することを更に含んでもよい。方法は、エアブッシングによって、電機子とサスペンションシステムとの間の摺動又は転動接触なしに、サスペンションシステムに対する電機子の移動を可能にすることを含み得る。エアブッシングを用いる方法は、エアブッシングからの再利用空気を使用して、ステータアセンブリやその磁石などのリニアモーターの構成要素を冷却することを含み得る。
【0143】
想到される方法は、ステータアセンブリ、ステータアセンブリに近接する電機子、サスペンションシステム、及び磁気減衰システムを提供することを更に含む。方法は、ステータアセンブリによって電力を受け取ることと、ステータアセンブリによる電力の受信後に、電機子を移動軸に沿って前後に移動させることと、電機子とサスペンションシステムとの間で摺動接触又は転動が行われないように、ステータアセンブリに対する電機子の移動を制御することによって、電機子をサスペンションシステムで支持することと、ステータアセンブリへの電力を切断することと、リニアモーターへの電力が切断されたときに磁気減衰システムによって、電機子の移動の運動エネルギーを吸収することとを含む。減衰方法が三相リニアモーターなどの多相リニアモーターを用いる場合、方法は、位相のそれぞれへの電力を同時に切断し、生成された過電流を使用して電機子の動きを減衰させることを含み得る。方法は、システムのコイル間の電機子の移動を使用して、電機子の運動に抵抗する電流、したがって力を生成することを更に含む。
【0144】
本発明の実施形態は、例示を目的として本明細書に記載されてきたが、多くの修正及び変更が当業者には明らかとなるであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、本発明の真の趣旨及び範囲内に含まれる、全てのそのような修正及び変更を包含することを意図する。
【0145】
本発明の様々な実施形態の説明は、例示を目的として提示されてきたが、網羅的であることも、開示される実施形態に限定されることも意図するものではない。例えば、本明細書に記載される実施形態におけるサスペンションシステム300と電機子200との間で任意の機械的接続及び取り付けがないことは、本明細書に記載される本発明のいくつかの実施形態に対する重要な発明概念であるが、他の発明の実施形態では、米国特許第6,405,599号に教示されているように、接続された又は取り付けられたサスペンションシステムに本明細書に記載される発明概念の他の態様を組み込むことが可能であり得る。例えば、本発明の実施形態は、米国特許第6,405,599号に記載されている取り付けられたフレクシャ構成要素サスペンションシステムと共に、本明細書に記載されるような多相又は三相リニアモーター、平坦な磁石アレイ電機子及び/又は減衰システムを利用することができる。説明した実施形態の範囲及び趣旨から逸脱することなく、多くの修正及び変形が当業者に明らかになるであろう。本明細書で使用される用語は、実施形態の原理や、市場に見られる技術に対する実用的な適用又は技術的改善を最良に説明し、又は当業者が本明細書に開示される実施形態を理解することを可能にするために選択されたものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【国際調査報告】