IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ベイジン・ジンドン・チアンシ・テクノロジー・カンパニー・リミテッドの特許一覧

<>
  • 特表-配送サイトと配送方法 図1
  • 特表-配送サイトと配送方法 図2
  • 特表-配送サイトと配送方法 図3
  • 特表-配送サイトと配送方法 図4
  • 特表-配送サイトと配送方法 図5
  • 特表-配送サイトと配送方法 図6
  • 特表-配送サイトと配送方法 図7
  • 特表-配送サイトと配送方法 図8
  • 特表-配送サイトと配送方法 図9
  • 特表-配送サイトと配送方法 図10
  • 特表-配送サイトと配送方法 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-14
(54)【発明の名称】配送サイトと配送方法
(51)【国際特許分類】
   B65G 67/04 20060101AFI20220307BHJP
   B65G 61/00 20060101ALI20220307BHJP
【FI】
B65G67/04
B65G61/00 546
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021514015
(86)(22)【出願日】2019-08-02
(85)【翻訳文提出日】2021-04-28
(86)【国際出願番号】 CN2019099072
(87)【国際公開番号】W WO2020057271
(87)【国際公開日】2020-03-26
(31)【優先権主張番号】201811106165.1
(32)【優先日】2018-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520208203
【氏名又は名称】ベイジン・ジンドン・チアンシ・テクノロジー・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 英
(72)【発明者】
【氏名】肖 ▲軍▼
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲亞▼方
(72)【発明者】
【氏名】汪 ▲ジャオ▼
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲ジアン▼
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲強▼
【テーマコード(参考)】
3F076
【Fターム(参考)】
3F076AA01
3F076BA01
3F076CA09
3F076DA06
3F076DB11
3F076FA03
(57)【要約】
配送サイトと配送方法とが提供される。配送サイトには、商品を保管するように構成された保管スペース(9)と、商品の配送を実行することができる無人地上配送車両(2)を駐車するように構成された配送インターフェース領域と、を有する建物(1)、並びに、建物(1)に配置され、保管スペース(9)の商品を無人地上配送車両(2)に積み込むように構成された商品仕分け装置(8)を備えている。このような配送サイトや配送方法によって、労働力への依存を減らすことが可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を保管するように構成された保管スペース(9)と、商品の配送を実行することができる無人地上配送車両(2)を駐車するように構成された配送インターフェース領域とを有する建物(1)と、
前記建物(1)に配置され、前記保管スペース(9)の商品を前記無人地上配送車両(2)に積み込むように構成された商品仕分け装置(8)と、
含んでなることを特徴とする、配送サイト。
【請求項2】
前記配送インターフェース領域は、外部と前記配送インターフェース領域を連絡する通路/ドア(17)を備えた前記建物(1)内に位置していることを特徴とする、請求項1に記載の配送サイト。
【請求項3】
前記配送インターフェース領域に配置され、前記配送インターフェース領域に入る前記無人地上配送車両(2)の位置を調整するように構成された車両調整機構(6)であって、商品仕分け装置(8)が積み込みを行う車両調整機構(6)をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の配送サイト。
【請求項4】
前記車両調整機構が、
水平面に垂直な軸を中心に回転するように構成された回転プラットフォームであって、前記商品仕分け装置(8)に対する回転プラットフォーム上の前記無人地上配送車両(2)の角度を回転によって調整する、回転プラットフォームを備えていることを特徴とする、請求項3に記載の配送サイト。
【請求項5】
前記建物(1)に配置され、前記配送インターフェース領域に入る前記無人地上配送車両(2)の位置を認識するように構成された視覚装置であって、該視覚装置の認識結果に基づき、前記車両調整機構(6)が前記無人地上配送車両(6)の位置を調整する、視覚装置をさらに含むことを特徴とする、請求項3に記載の配送サイト。
【請求項6】
前記商品仕分け装置(8)が、
前記建物(1)に配置され、前記保管スペース(9)と前記配送インターフェース領域との間に配置された軌道と、
前記軌道に沿って移動可能に走行し、前記保管スペース(9)の商品を前記無人地上配送車両(2)に積み込むように構成されたスタッキングロボットと、
を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の配送サイト。
【請求項7】
前記スタッキングロボットが、
前記軌道に沿って移動可能に走るブラケット(83)と、
前記ブラケット(83)上に配置された回転シート(84)であって、前記ブラケットに対して水平方向に回転可能で、垂直方向に直線的に移動可能である、回転シート(84)と、
前記回転シート(84)上に配置され、商品をピックアップまたは放すように構成されたエンドピッカー(85)と、
を備えていることを特徴とする、請求項6に記載の配送サイト。
【請求項8】
レールが、
前記建物(1)内の上部天井に配置された第1のレール(81)と、
前記建物(1)内の床に配置され、前記第1のレール(81)と平行で真向かいに配置された第2のレール(82)と、
を備えていることを特徴とする、請求項7に記載の配送サイト。
【請求項9】
前記ブラケットが、
前記第1のレール(81)とスライドペアを形成する第1のスライドブロック(83a)と、
前記第2のレール(82)とスライドペアを形成する第2のスライドブロック(83b)と、
前記第1のスライドブロック(83a)と前記第2のスライドブロック(83b)との間に直立して配置された支持ロッド(83c)であって、その両端が前記第1のスライドブロック(83a)および前記第2のスライドブロック(83b)にそれぞれ接続されている、支持ロッド(83c)と、
を備えていることを特徴とする、請求項8に記載の配送サイト。
【請求項10】
外部から補充された商品を受け取るために、前記建物(1)内に少なくとも部分的に配置された商品補充装置をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の配送サイト。
【請求項11】
商品補充装置が、
前記建物(1)の外壁に開閉可能に配置された商品補充ドア(15)と、
補充された商品を保管するように構成され、前記建物(1)内に回転可能に配置された複数の保管グリッド(51)を有する回転式コンテナ(5)と、
を備え、
前記回転式コンテナ(5)が回転することにより、商品が補充された保管グリッド(51)は、前記商品補充ドア(15)が配置されている側から前記保管スペース(9)が配置されている側に移動し、前記回転式コンテナ(5)の空の保管グリッド(51)は、前記商品補充ドア(15)が配置されている側に移動するように、前記回転式コンテナ(5)は、前記商品補充ドア(15)と前記保管スペース(9)との間に配置されていることを特徴とする、請求項9に記載の配送サイト。
【請求項12】
前記回転式コンテナ(5)の回転軸が、前記建物(1)内の床に垂直であり、前記商品補充ドア(15)が、前記回転式コンテナ(51)の少なくとも1つの垂直列の保管グリッド(51)を露出するように構成されていることを特徴とする、請求項11に記載の配送サイト。
【請求項13】
前記回転式コンテナ(5)内のそれぞれの保管グリッド(51)が、異なる種類の商品に基づいて分類された複数の保管領域に分割されていることを特徴とする、請求項11に記載の配送サイト。
【請求項14】
前記建物(1)内に少なくとも部分的に配置され、外部から補充された商品を受け取るように構成された商品補充装置をさらに含み、
前記軌道はまた、前記保管スペース(9)と前記商品補充装置との間に配置され、前記スタッキングロボットが、前記商品補充装置によって受け取られた商品を前記保管スペース(9)内の対応する位置に分類するように構成されていることを特徴とする、請求項6に記載の配送サイト。
【請求項15】
前記保管スペース(9)が、商品を保管するための複数の商品グリッドを備え、それらが、前記建物(1)の内部の少なくとも片側に分散されていることを特徴とする、請求項1に記載の配送サイト。
【請求項16】
前記建物(1)の壁は長方形または角丸長方形で囲まれ、前記建物(1)の長さ方向に沿って前記建物(1)の両端に前記配送インターフェース領域および商品補充装置がそれぞれ配置されており、前記保管スペース(9)が、前記建物(1)の少なくとも一端に前記建物の幅方向に配置され、前記商品仕分け装置(8)が、前記配送インターフェース領域、前記商品補充装置、および前記保管スペース(9)の間で動作することを特徴とする、請求項9に記載の配送サイト。
【請求項17】
操作インターフェースおよび商品セルフ・ピッキング・ポートを有し、前記建物(1)の外に配置されたクライアント・セルフ・ピッキング機構(41)をさらに含み、
前記商品仕分け装置(8)がさらに、前記操作インターフェースにおいて顧客によって入力されたピッキング命令に基づいて、前記保管スペース(9)内の対応する商品を商品セルフ請求ポートに仕分けするように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の配送サイト。
【請求項18】
操作インターフェースおよび製品搬出ポートを有し、前記建物(1)の外に配置された自動販売装置(42)をさらに含み、
前記商品仕分け装置(8)がさらに、前記操作インターフェースにおいて顧客によって入力された購入指示に基づいて、前記保管スペース(9)内の対応する商品を前記製品搬出ポートに仕分けするように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の配送サイト。
【請求項19】
操作インターフェースおよび商品配置ポートを有し、前記建物(1)の外に配置されたクライアント発送機構をさらに含み、
前記商品仕分け装置(8)がさらに、前記操作インターフェースにおいて顧客によって入力された発送指示に基づいて、前記商品配置ポートによって受け取られた商品を、前記保管スペース(9)内の対応する位置に仕分けするように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の配送サイト。
【請求項20】
情報表示領域(3)が、前記建物(1)の外壁に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の配送サイト。
【請求項21】
スタッフの出入り用のアクセスドア(16)が、前記建物(1)の外壁に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の配送サイト。
【請求項22】
請求項1~21のいずれか一項に記載の配送サイトに基づく配送方法であって、
無人地上配送車両(2)が配送インターフェース領域に入るときに、商品仕分け装置(8)を介して、配送タスクに対応する保管スペース(9)内の商品を前記無人地上配送車両(2)に積み込み、前記無人地上配送車両(2)が、前記配送タスクに基づいて商品を目標位置に配送するステップを含んでなることを特徴とする、配送方法。
【請求項23】
配送サイトはさらに商品補充装置を含み、前記配送方法は、
前記商品補充装置を介して外部から補充された商品を受け取るステップと、
前記商品補充装置によって受け取られた商品を、商品仕分け装置(8)によって保管スペース(9)の対応する位置に仕分けするステップと、
をさらに含むことを特徴とする、請求項22に記載の配送サイト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連アプリケーションへの相互参照]
本出願は、2018年9月21日に出願された中国特許出願第201811106165.1号に基づき、その優先権を主張し、その開示は、この参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、ロジスティクス(物流)の分野、特に配送サイトおよび配送方法に関する。
【背景技術】
【0003】
商品の配送および自動保管中のロジスティクスは、供給場所から受け取り場所への商品の物理的な流れの間における実際の要件に応じて、輸送、保管、荷積みおよび荷降ろし、運搬、配送、および情報処理などの基本機能の有機的な組み合わせによって、ユーザーの要求を実現するプロセスである。ロジスティクスは、現代のビジネスにおいて非常に重要な役割を果たしている。
【0004】
ロジスティクスの分野では、倉庫での移動と商品の抽出が非常に重要なリンクである。これらのリンクのコストは、ロジスティクスコスト全体の大部分を占めるため、このようなリンクの技術的な最適化を行うことが、常に業界内の研究開発の方向性となっている。関連技術の配送サイトは、一般に、都市に設置された複数のネットワークサイトであり、各ネットワークサイトは、商品の転送または顧客による商品の抽出を支援するための労働力が使用されるように、関連するスタッフとともに展開される。
【発明の概要】
【0005】
本開示の一態様では、配送サイトが提供される。配送サイトには、商品を保管するように構成された保管スペースと、商品の配送を実行できる無人地上配送車両を駐車するように構成された配送インターフェース領域とを備えた建物が含まれ、さらに、建物内に配置され、保管スペース内の商品を無人地上配送車両に積み込むように構成された商品仕分け装置が含まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
いくつかの実施形態では、配送インターフェース領域は、外部と配送インターフェース領域とを連絡する通路/ドアを備えた建物内に配置されている。
【0007】
いくつかの実施形態では、配送インターフェース領域に配置され、配送インターフェース領域に入る無人地上配送車両の位置を調整するように構成された車両調整機構であって、商品仕分け装置が積み込みを実行するように構成された、車両調整機構がさらに含まれる。
【0008】
いくつかの実施形態では、車両調整機構は、水平面に垂直な軸の周りを回転するように構成された回転プラットフォームを含み、回転によって、商品仕分け装置に対する回転プラットフォーム上の無人地上配送車両の角度を調整する。
【0009】
いくつかの実施形態では、建物内に配置され、配送インターフェース領域に入る無人地上配送車両の位置を認識するように構成された視覚装置がさらに含まれ、視覚装置の認識結果に基づき、車両調整機構が無人地上配送の位置を調整する。
【0010】
いくつかの実施形態では、商品仕分け装置は、建物内に配置され、保管スペースと配送インターフェース領域との間に配置された軌道と、軌道に沿って移動可能に動作し、保管スペース内の商品を無人地上配送車両に積み込むように構成されたスタッキングロボットを備えている。
【0011】
いくつかの実施形態では、スタッキングロボットは、軌道に沿って移動可能に走るブラケットと、ブラケット上に配置され、ブラケットに対して水平方向に回転可能で、垂直方向に直線的に移動可能である回転シートと、回転シート上に配置され、商品をピックアップまたは話すように構成されたエンドピッカーとを備えている。
【0012】
いくつかの実施形態では、レールは、建物内の上部天井に配置された第1のレールと、建物内の床に配置され、第1のレールと平行で真向かいに配置された第2のレールとを備えている。
【0013】
いくつかの実施形態では、ブラケットは、第1のレールとスライドペアを形成する第1のスライドブロックと、第2のレールとスライドペアを形成する第2のスライドブロックと、第1のスライドブロックと第2のスライドブロックとの間に直立して配置された支持ロッドであって、その両端が第1のスライドブロックおよび第2のスライドブロックにそれぞれ接続されている、支持ロッド(83c)と、を備えている。
【0014】
いくつかの実施形態では、外部から補充された商品を受け取るために、建物内に少なくとも部分的に配置された商品補充装置がさらに含まれる。
【0015】
いくつかの実施形態では、商品補充装置は、建物の外壁に開閉可能に配置された商品補充ドアと、補充された商品を保管するための複数の保管グリッドを有し、建物内に回転可能に配置された回転式コンテナと、を備え、回転式コンテナが回転することにより、商品が補充された保管グリッドは、商品補充ドアが配置されている側から保管スペースが配置されている側に移動し、回転式コンテナの空の保管グリッドは、商品補充ドアが配置されている側に移動するように、回転式コンテナは、商品補充ドアと保管スペースとの間に配置されている。
【0016】
いくつかの実施形態では、回転式コンテナの回転軸が、建物内の床に垂直であり、商品補充ドアが、回転式コンテナの保管グリッドの少なくとも1つの垂直列を露出するように構成されている。
【0017】
いくつかの実施形態では、回転式コンテナ内のそれぞれの保管グリッドが、異なる種類の商品に基づいて分類された複数の保管領域に分割されている。
【0018】
いくつかの実施形態では、建物内に少なくとも部分的に配置され、外部から補充された商品を受け取るように構成された商品補充装置をさらに含み、軌道はまた、保管スペースと商品補充装置との間に配置され、スタッキングロボットが、商品補充装置によって受け取られた商品を保管スペース内の対応する位置に分類するように構成されている。
【0019】
いくつかの実施形態では、保管スペースは、商品を保管するための複数の商品グリッドを備え、それらが、建物の内部の少なくとも片側に分散されている。
【0020】
いくつかの実施形態では、建物の壁は長方形または角丸長方形で囲まれ、建物の長さ方向に沿って建物の両端に配送インターフェース領域および商品補充装置がそれぞれ配置されており、保管スペースが、建物の少なくとも一端に建物の幅方向に配置され、商品仕分け装置が、配送インターフェース領域、商品補充装置、および保管スペースの間で動作する。
【0021】
いくつかの実施形態では、操作インターフェースおよび商品セルフ・ピッキング・ポートを有し、建物の外に配置されたクライアント・セルフ・ピッキング機構をさらに含み、商品仕分け装置はさらに、操作インターフェースにおいて顧客によって入力されたピッキング命令に基づいて、保管スペース内の対応する商品を商品セルフ・ピッキング・ポートに仕分けするように構成されている。
【0022】
いくつかの実施形態では、操作インターフェースおよび製品搬出ポートを有し、建物の外に配置された自動販売装置をさらに含み、商品仕分け装置はさらに、操作インターフェースにおいて顧客によって入力された購入指示に基づいて、保管スペース内の対応する商品を前記製品搬出ポートに仕分けするように構成されている。
【0023】
いくつかの実施形態では、操作インターフェースおよび商品配置ポートを有し、建物の外に配置されたクライアント発送機構をさらに含み、商品仕分け装置はさらに、操作インターフェースにおいて顧客によって入力された発送指示に基づいて、商品配置ポートによって受け取られた商品を、保管スペース内の対応する位置に仕分けするように構成されている。
【0024】
いくつかの実施形態では、情報表示領域が、建物の外壁に設けられている。
【0025】
いくつかの実施形態では、スタッフの出入り用のアクセスドアが、建物の外壁に設けられている。
【0026】
本開示の一態様では、前述した配送サイトに基づく配送方法が提供される。この方法は、無人地上配送車両が配送インターフェース領域に入るときに、商品仕分け装置を介して、配送タスクに対応する保管スペース内の商品を無人地上配送車両に積み込み、無人地上配送車両が、配送タスクに基づいて商品を目標位置に配送するようにする。
【0027】
いくつかの実施形態では、配送サイトは、商品補充装置をさらに含み、配送方法は、商品補充装置を介して外部から補充された商品を受け取るステップと、商品補充装置によって受け取られた商品を、商品仕分け装置によって保管スペースの対応する位置に仕分けするステップと、をさらに含む。
【図面の簡単な説明】
【0028】
本明細書の一部を構成する添付の図面は、本開示の例示的な実施形態を示し、本明細書とともに、本開示の原理を説明するのに役立つ。
【0029】
本開示は、添付の図面を参照する以下の詳細な説明からより明確に理解され得る。
【0030】
図1】本開示による配送サイトのいくつかの実施形態における外部構造の概略図である。
図2】本開示による配送サイトのいくつかの実施形態における内部構造の概略図である。
図3】異なる視点からの本開示による配送サイトのいくつかの実施形態における外部構造の概略図である。
図4】異なる視点からの本開示による配送サイトのいくつかの実施形態における外部構造の概略図である。
図5】異なる視点からの本開示による配送サイトのいくつかの実施形態における外部構造の概略図である。
図6】本開示による配送サイトのいくつかの実施形態における無人地上配送車両の位置を調整するプロセスの概略図である。
図7】本開示による配送サイトのいくつかの実施形態における無人地上配送車両の位置を調整するプロセスの概略図である。
図8】本開示による配送サイトのいくつかの実施形態におけるアクセスドアの概略構造図である。
図9】本開示による配送サイトのいくつかの実施形態における商品仕分け装置によって無人地上配送車両に積み込むプロセスの概略図である。
図10】本開示による配送サイトのいくつかの実施形態における商品仕分け装置によって無人地上配送車両に積み込むプロセスの概略図である。
図11】本開示による配送サイトのいくつかの実施形態における商品仕分け装置の概略構造図である。
【0031】
添付の図面に示される様々な部品の寸法は、実際の縮尺に従って描かれていないことを理解されたい。さらに、同じまたは類似の参照記号は、同じまたは類似のコンポーネントを示すために使用されている。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本開示の様々な例示的な実施形態を、添付の図面を参照して詳細に説明する。例示的な実施形態の説明は、単に例示的なものであって、本開示、その適用または使用に対する限定を意図するものでは決してない。本開示は、本明細書に記載の実施形態に限定されない多くの異なる形態で実施することができる。これらの実施形態は、本開示を全体かつ完全にし、本開示の範囲を当業者に完全に伝えるために提供される。これらの実施形態に記載された構成要素およびステップの相対的配置、材料組成、数式、および数値は、特に明記しない限り、限定としてではなく、単なる例示として理解されるべきであることに留意されたい。
【0033】
本開示における「第1の」、「第2の」という用語および同様の単語の使用は、順序、量、または重要性を示すものではなく、単に異なる部分を区別するために使用される。「comprise」、「include」、またはその変形などの単語は、単語の前の要素が、他の要素も含む可能性を排除することなく、単語の後に記載された要素を含み得ることを意味する。「上」、「下」、「左」、「右」などの用語は、相対的な位置関係を表すためにのみ使用され、記述された対象物の絶対位置が変更されると、それに応じて相対的な位置関係が変更され得る。
【0034】
本開示において、特定のデバイスが第1のデバイスと第2のデバイスとの間に位置することが記載される場合、特定のデバイスと第1のデバイスまたは第2のデバイスとの間に中間デバイスが存在してもよく、あるいは、中間デバイスがない場合もある。特定のデバイスが他のデバイスに接続されていることが説明される場合、特定のデバイスは、中間デバイスなしで他のデバイスに直接接続してもよく、あるいは、他のデバイスに直接接続されずに中間デバイスを用いて接続され得る。
【0035】
本開示で使用されるすべての用語(技術用語および科学用語を含む)は、別段の定義がない限り、本開示の当業者によって理解されるのと同じ意味を有する。また、一般的な辞書で定義されている用語は、ここで明示的に定義されていない限り、関連技術の文脈での意味と一致する意味を持っていると解釈されるべきであり、理想的または極端に形式化された意味で解釈されるべきではないことも理解されたい。
【0036】
関連技術の当業者に知られている技術、方法、および装置は、詳細に論じられない場合もあるが、適切な場合において、これらの技術、方法、および装置は、本明細書の一部として考慮されるべきである。
【0037】
関連技術における配送サイトは、概して、都市に設立された複数のネットワークサイトであり、各ネットワークサイトでは、労働者が商品の移送や顧客の商品引取りを助ける責任を負うように、関連するスタッフと共に展開されている。発明者らの調査の結果、関連技術における商品配送にドローンまたは無人地上車両を使用する適用モードがあるが、そのような適用方法は依然として人の手の参加に依存し、その結果、高コストおよび低効率であることがわかった。さらに、商品の流通が成功するかどうかは、オペレーターの質によってある程度制限される。
【0038】
これを考慮して、本開示の実施形態では、労働への依存を減らすことができる配送サイトおよび配送方法を提供する。
【0039】
図1に示されるように、図1は、本開示による配送サイトのいくつかの実施形態における外部構造の概略図である。図2から図11と併せて図1を参照すると、いくつかの実施形態では、配送サイトは、建物1および商品仕分け装置8を含む。建物1は、商品を保管するための保管スペース9と、商品の配送を行うことができる無人地上配送車両2を駐車するための配送インターフェース領域とを備えている。建物1は、地上に固定して構築された静止建築物、可動移動建築物、または静止建築物と移動建築物とを組み合わせた構造物であってもよい。
【0040】
商品仕分け装置8は、建物1内に配置され、無人地上配送車両2が配送インターフェース領域に駐車されたときに、保管スペース9内の商品を無人地上配給車両2に積み込むことができる。ここでの無人地上配送車両2は、無人運転車両または遠隔制御トラックを含み得る。この実施形態では、保管スペースおよび配送インターフェース領域は、配送サイトの建物内に配置され、保管スペース内の商品は、商品仕分け装置を介して配送インターフェース領域に駐車されている無人地上配送車両に積み込まれる。これにより、配送サイトから外部への商品の搬送中、並びに配送サイトでの商品の積み込み・積み下ろし中の労働への依存度を低下させ、配送効率が向上し、人件費が削減される。
【0041】
配送インターフェース領域は、建物1内に配置することができ、建物1は、外部を配送インターフェース領域と連絡する通路/ドア17を備えている(図3を参照のこと)。ドア17は、無人地上配送車両2が配送サイトに出入りするときに自動的に開かれ、それ以外のときは閉じられ得る。図6および図7を参照すると、配送サイトは、車両調整機構6を含み得る。車両調整機構6は、配送インターフェース領域に配置され、配送インターフェース領域に入る無人地上配送車両2の位置を調整するように構成される。車両調整機構6は、配送インターフェース領域の床に設けられた回転プラットフォームを含み得る。無人地上配送車両2が回転プラットフォーム上に移動した後、回転プラットフォームは、水平面に垂直な軸の周りを回転することができ、その結果、商品仕分け装置8に対する回転プラットフォーム上の無人地上配送車両2の角度が、商品の積み込みを容易にするように、回転によって調整され得る。
【0042】
無人地上配送車両2のよりスムースな積み込みプロセスを可能にするために、視覚装置を建物1の内部に設けることができる。視覚装置は、配送インターフェース領域に入る無人地上配送車両2の位置を認識するように構成され、車両調整機構6は、視覚装置の認識結果に応じて、無人地上配送車両2の位置を調整する。このようにして、車両調整機構6が無人地上配送車両2を正確に調整することを容易にするだけでなく、商品仕分け装置8が商品を無人地上配送車両2により正確に積み込むことを可能にし得る。
【0043】
図1から図4および図6図7を参照すると、無人地上配送車両2は、配送指示に従って配送サイトに委任された場合、配送サイトの片側の傾斜路13に沿って建物1のドア17の外側に移動することができる。ドア17が開かれると、無人地上配送車両2は、配送サイトの内部に移動し、配送インターフェース領域の車両調整機構6上に駐車し得る。図6を参照すると、無人地上配送車両2の車輪の移動方向が、無人地上配送車両2に設けられた商品入口21の向きと異なる場合、車両調整機構6によって無人地上配送車両2を特定の角度に回転させる必要があり、その結果、商品入口31が建物1の内部に向かって面するようになり、商品仕分け装置8が商品入口31に商品積め込みをするのを容易にする。
【0044】
良好な負荷が完了すると、車両調整機構6は、車輪が配送サイトから出るのを容易にする方向に無人地上配送車両2を回転させることができる。さらに、商品を運ぶための複数の側面を有する無人地上配送車両2の場合、商品を積載する必要のある異なる側面も、車両調整機構6によって対応する方向に順番に回転させることができ、それによって、より便利で自動化された積み込みプロセスが可能である。
【0045】
図2および図11を参照すると、いくつかの実施形態では、商品仕分け装置8は、軌道およびスタッキングロボットを含む。軌道は建物1内に配置され、保管スペース9と配送インターフェース領域との間に配置されている。例えば、軌道は、必要に応じて建物の床または側壁に配置することも、必要に応じて建物の上部天井または内部施設に配置することもできる。スタッキングロボットは、軌道に沿って移動可能に走行し、保管スペース9内の商品を無人地上配送車両2に積み込むように構成されている。
【0046】
いくつかの実施形態では、スタッキングロボットは、ブラケット83、回転シート84、およびエンドピッカー85を含み得る。この構造では、ブラケット83は、軌道に沿って移動可能に走る。例えば、図11の軌道は、第1の軌道81および第2の軌道82を含み得る。第1のレール81は、建物1内の上部天井に配置される。第2のレール82は、建物1の内部の床に配置され、第1のレール81と平行であり、その真向かいにある。これに対応して、ブラケット83は、第1のスライドブロック83aと、第2のスライドブロック83bと、支持ロッド83cとを含み得る。第1のスライドブロック83aおよび第1のレール81は、スライドペアを形成する。第2のスライドブロック83bおよび第2のレール82は、スライドペアを形成する。支持ロッド83cは、第1のスライドブロック83aと第2のスライドブロック83bとの間に直立して配置され、その両端がそれぞれ第1のスライドブロック83aおよび第2のスライドブロック83bに接続する。ブラケットと軌道との間のこのような嵌合構造は比較的安定しており、操作は比較的にスムースである。
【0047】
ブラケット83上に配置され、ブラケットに対して水平方向に回転可能な回転シート84は、垂直方向に直線的に移動することができる。エンドピッカー85は、回転シート84上に配置され、商品をピックアップまたは放すように構成される。図9および図10を参照すると、商品を積み込む必要がある場合、商品仕分け装置の支持ロッド83cは、命令に従って、保管スペース内の指定された商品グリッドの対応する位置に移動し得る。回転シート84は、商品グリッドに面する方向に向きを変え、支持ロッド83cに沿って商品グリッドの高さまで上昇または下降し得る。次に、商品は、エンドピッカー85によって商品グリッドからピックアップされる。
【0048】
エンドピッカー85が商品を取り出した後、支持ロッド83cは、次に、無人地上配送車両2が配置されている一方の側に移動する。回転シート84は、無人地上配送車両2に面するように回転し、同時に、無人地上配送車両2の指定された商品入口21の対応する高さまで上昇または下降し、次にエンドピッカー85を介して商品を商品入口21に放出し、それにより積み込みプロセスを完了する。
【0049】
配送サイト内の商品は、様々な方法で補充することができる。例えば、商品は、外部から配送サイトに手動で補充されるか、或いは、商品は、ドローン、無人地上車両、またはベルトコンベアシステムなどの遠隔送信メカニズムを介して補充される。本開示のいくつかの実施形態では、配送サイトはまた、商品補充装置を含み得る。商品補充装置は、外部から補充された商品を受け取るために、建物1内に少なくとも部分的に配置され得る。
【0050】
図2を参照すると、いくつかの実施形態では、建物1の保管スペース9は、商品を保管するための複数の商品グリッドを含み得る。これらの商品グリッドは、建物1内の少なくとも片側に分散させることができる。建物1の壁は、長方形または角丸長方形で囲むことができ、配送インターフェース領域および商品補充装置は、建物1の長さ方向に沿って建物1の両端にそれぞれ配置することができ、保管スペース9は、建物1の少なくとも一端において、建物1の幅方向に配置されている。商品仕分け装置8は、配送インターフェース領域、商品補充装置、および保管スペース9の間を走る。
【0051】
図1および図5を参照すると、いくつかの実施形態では、商品の容量を増やし、配送サイトで多くのスペースを占有することを回避するために、商品補充装置は、商品補充ドア15および回転式コンテナ5を含み得る。商品補充ドア15は、建物1の外壁に開閉可能に配置され得る。また、スタッフによる歩行を容易にするために、商品補充ドア15の片側に階段14を設けることができる。
【0052】
回転式コンテナ5は、補充された商品を保管するための複数の保管グリッド51を有し、建物1内に回転可能に配置されている。回転式コンテナ5は、商品補充ドア15と保管スペース9との間に配置されている。回転式コンテナ5を回転させることにより、商品が補充された保管グリッド51が、商品補充ドア15が配置されている側から保管スペースが配置されている側に移動し、回転式コンテナ5の空の保管グリッド51が、商品補充ドア15が配置されている側に移動する。このような回転構造により、占有スペースを効果的に削減し、商品の容量を増やすことができる。
【0053】
補充プロセス中、スタッフは、配送サイトの内部に入る必要はなく、商品補充ドア15を開き、回転式コンテナ5に露出した保管グリッド51に商品を置くだけでよい。商品が配置された保管グリッド51は、回転式コンテナ5が回転するときに、保管スペース9に隣接する建物1の片側に向きを変えることができる。このとき、商品仕分け装置8を用いて、商品を保管スペース9に仕分けることができる。図2を参照すると、軌道は、保管スペース9と商品補充装置との間に配置され得る。スタッキングロボットはさらに、商品補充装置によって受け取られた商品を保管スペース9内の対応する位置に分類するように構成される。
【0054】
回転式コンテナ5が回転するときに商品が落下するのを防ぐために、回転式コンテナ5の回転軸は、好ましくは、建物1内の床に垂直である。それに対応して、商品補充ドア15は、回転式コンテナ5の少なくとも1つの垂直列の保管グリッド51を露出するように構成され得る。商品補充ドア15の外部から露出した保管グリッド51の少なくとも1つの垂直列に商品を配置した後、スタッフは、配置を続行する前に、空の保管グリッド51の他の列が露出するまで回転式コンテナ5が回転するのを待つことができる。同時に、配送サイト内の商品仕分け装置は、同時に内側に向いた保管グリッド51内の商品の仕分け作業を行うことができ、これにより、補充効率が大幅に向上する。
【0055】
他の実施形態では、回転式コンテナ5内のそれぞれの保管グリッド51はまた、異なるタイプの商品に従って分類された複数の保管領域に分割され得る。このようにして、作業員は、同じタイプの商品を対応する保管領域に配置して、商品仕分け装置が商品を仕分けするのを容易にし得る。
【0056】
配送車両3を介して目的位置または目的顧客に配達されることに加えて、配送サイトに保管された商品はまた、顧客によってピックアップされ得る。すなわち、顧客は、配送サイトから商品を直接入手できる。図1を参照すると、いくつかの実施形態では、配送サイトは、クライアント・セルフ・ピッキング機構41をさらに含み得る。操作インターフェースおよび商品セルフ・ピッキング・ポートを有するクライアント・セルフ・ピッキング機構41は、ビル1の外側に配置される。顧客は、SMS、WeChat(登録商標)その他のフォームで受信した通知に従って、指定された配送サイトに向かい、通知に従って操作インターフェースへピッキング指示を入力することができる。商品仕分け装置8は、操作インターフェースにおいて顧客が入力したピッキング指示に従って、保管スペース9内の対応する商品をセルフ・ピッキング・ポートに仕分けすることができる。既存の商品セルフピッキング・キャビネットと比較して、配送サイトに保管されている複数の商品のセルフ・ピッキング機能を実現するために、単一または少数の商品セルフ・ピッキング・ポートが必要であり、建物の外壁に設けられたクライアント・セルフ・ピッキング機構41が占有する領域を節約することで、外壁のスペース利用率が向上する。
【0057】
商品のセルフ・ピッキングに加えて、顧客はまた、配送サイトを介して商品を購入することができる。いくつかの実施形態では、図1を参照すると、配送サイトはさらに自動販売装置42を含み得る。操作インターフェースおよび製品搬出ポートを有する自動販売装置42は、建物1の外側に配置される。顧客が操作インターフェースに特定の商品の購入指示を入力すると、商品仕分け装置8は、操作インターフェースに顧客が入力した購入指示に従って、保管スペース9内の対応する商品を製品として製品搬出ポートに仕分けすることができる。
【0058】
さらに、顧客はまた、配送サイトを介して配達注文を出すことができる。いくつかの実施形態では、配送サイトはまた、操作インターフェースおよび商品配置ポートを有し、建物1の外側に配置されたクライアント発送機構を含み得る。顧客が操作インターフェースに顧客が持ってきた商品の発送指示を入力すると、商品仕分け装置8は、操作インターフェースにおいて顧客が入力した発送指示に従って、商品配置ポートが受け取った商品を保管スペース9内の対応する位置に仕分けすることができる。このようにして、商品は、商品仕分け装置によって無人地上配送車両2に積み込まれ、事前設定された目的位置に輸送され得る。
【0059】
配送サイトの外部空間を最大限に活用するために、静的または動的な広告、通知、プログラムなどを表示するために、情報表示領域3を建物1の外壁に設けることもできる。また、建物1の外部空間をより有効に活用するために、図8を参照すると、建物1の外壁にスタッフの出入り用のアクセスドア16を設けて、保守スタッフが装置のメンテナンスまたはトラブルシューティングのために建物1内に入ることを可能にする。
【0060】
本開示の上記の配送サイトの実施形態に基づいて、本開示はまた、対応する配送方法を提供する。例えば、いくつかの実施形態では、配送方法は、無人地上配送車両2が配送インターフェース領域に入るときに、配送タスクに対応する保管スペース9内の商品を、商品仕分け装置8を介して無人地上配送車両2に積み込むステップを含む。その結果、無人地上配送車両2は、配送タスクに従って商品を目的位置に配送する。
【0061】
図1を参照すると、無人地上配送車両2は、システムの発送指示に従って、指定された配送サイトに向かうことができる。システムはまた、配送サイトと通信して配送サイトの保管状態を取得し、無人地上配送車両2を手配して商品を時間内に配送させることができる。無人地上配送車両2が配送サイトに向かう場合、配送サイトと通信して、配送サイトが現在駐車状態にあるかどうかを確認することも可能である。配送サイトに別の無人地上配送車両がある場合、配送サイトに入る前にその車両の出発を待つことが可能である。
【0062】
無人地上配送車両2が配送サイトに到着すると、無人地上配送車両2は配送サイトと通信して、配送サイトが通路/ドア17を開放し、無人地上配送車両2が、建物1内の配送インターフェース領域に入ることが可能である。配送サイトはまた、入ってくる無人地上配送車両2を自動で検出または認証し、それがアクセスに適格であるかどうかを決定し、適格であると決定した後に通路/ドア17を開くことができる。
【0063】
無人地上配送車両2が配送インターフェース領域に駐車された後、通路/ドア17は、この場所に許可されていない人員の侵入を防ぐために時間内に閉鎖され得る。視覚装置を備えた配送サイトの場合、視覚装置は、配送インターフェース領域に入る無人地上配送車両2の位置を認識し得る。認識によって得られた位置情報に基づいて、車両調整機構6は、無人地上配送車両2の位置を調整して、商品が積み込まれる商品入口が積み込みに都合のよい位置になるようにすることが可能である。無人地上配送車両2が複数の積載サイドを有する場合、車両調整機構6は、無人地上配送車両2の位置を複数回調整することができる。
【0064】
商品仕分け装置8は、スタッキングロボット、または6軸ロボットなどの他の自動装置であり得る。スタッキングロボットは、保管スペースから商品を拾い上げ、商品を無人地上配送車両2に直接積み込むことができる。無人地上配送車両2の積み込みが完了した後、車両調整機構6は、無人地上配送車両2の位置を調整して、無人地上配送車両2が配送サイトから出るのに都合のよい位置に配置し得る。無人地上配送車両2が出た後、通路/ドア17は、この場所に許可されていない人員の侵入を防ぐために時間内に閉鎖され得る。
【0065】
商品を配送サイトに都合よく補充するために、配送サイトのいくつかの実施形態では、商品補充装置も含まれる。対応する配送方法は、さらに、外部から補充された商品を、商品補充装置を介して受け取るステップと、商品補充装置によって受け取られた商品を、商品仕分け装置8によって保管スペース9の対応する位置に仕分けするステップと、を含み得る。
【0066】
図1および図5を参照すると、スタッフは、階段14を上って商品補充ドア15を開くことができる。このとき、回転式コンテナ5の少なくとも1列の保管グリッド51が、細長い商品補充ドア15から露出している。スタッフは、商品を空の各保管グリッド51に順次配置することができ、次いで、回転式コンテナ5は、別の角度に回転するように操作される。あるいは、回転式コンテナ5は、商品補充装置の内蔵駆動機構によって回転するように駆動され得る。このようにして、空の保管グリッド51の少なくとも1つの残りの列が回転によって露出され、その結果、スタッフは、商品を保管グリッド51に配置し続けることができる。
【0067】
回転式コンテナ5の内側に向いた部分は、スタッキングロボットのエンドピッカーによってピックアップされ、ピッキング商品は、保管スペース内の対応する商品グリッドに配置される。以上のプロセスをリサイクルすることで、迅速な補充・保管が可能となり、作業効率が大幅に向上する。
【0068】
顧客が商品のセルフ・ピッキング(受け取り)、商品の発送、または商品の購入のために配送サイトに向かうとき、商品または商品は、操作インターフェースにおいて顧客によって入力された関連指示(例えば、ピッキング指示、発送指示、または購入指示)に従って、商品仕分け装置8によって輸送され得る。ここでの商品のセルフ・ピッキング・ポート、商品配置ポート、および製品搬出ポートは、同じポートを共有することも、個別に設定することもできる。それぞれの操作パネルは、独立して設定することができ、また、クライアント・セルフ・ピッキング機構、クライアント発送機構、および自動販売装置の目的を統合しても良い。
【0069】
本明細書における複数の実施形態は、それぞれ異なる焦点を用いて漸進的に説明されている。それぞれの実施形態間の同じまたは類似の部分について、相互に参照することができる。この方法の実施形態については、方法全体およびそれに含まれるステップは、デバイスの実施形態の内容に対応する関係にあるので、そのような実施形態は、比較的簡単な方法で説明されている。関連する態様については、デバイスの実施形態の説明のいくつかを参照することができる。
【0070】
本明細書において、本開示の様々な実施形態が詳細に記載されてきた。当技術分野でよく知られているいくつかの詳細は、本開示の概念を曖昧にすることを避けるために説明されていない。上述した説明によれば、当業者は、本明細書に開示された技術的解決策を実施する方法を完全に理解するであろう。
【0071】
本開示のいくつかの特定の実施形態は、例として詳細に説明されてきたが、当業者は、上述した例が例示の目的のためだけであって、本発明の範囲を限定することを意図していないことを理解すべきである。本発明の範囲および精神から逸脱することなく、上述した実施形態への修正や均等物への技術的特徴の一部の置換を行うことができることを当業者は理解されたい。本発明の範囲は、添付した特許請求の範囲によって規定されている。
【符号の説明】
【0072】
1 建物
2 無人地上配送車両
6 車両調整機構
8 商品仕分け装置
9 保管スペース
13 傾斜路
14 階段
15 商品補充ドア
17 通路/ドア
21 商品入口
41 クライアント・セルフ・ピッキング機構
42 自動販売装置
51 保管グリッド
81 第1のレール
82 第2のレール
83 ブラケット
83a 第1のスライドブロック
83b 第2のスライドブロック
83c 支持ロッド
84 回転シート
85 エンドピッカー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】