(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-14
(54)【発明の名称】布内の断面形状を変える工程
(51)【国際特許分類】
D06C 7/02 20060101AFI20220307BHJP
B29C 55/30 20060101ALI20220307BHJP
【FI】
D06C7/02
B29C55/30
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021528839
(86)(22)【出願日】2020-01-17
(85)【翻訳文提出日】2021-06-23
(86)【国際出願番号】 US2020014170
(87)【国際公開番号】W WO2020154204
(87)【国際公開日】2020-07-30
(32)【優先日】2019-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521216359
【氏名又は名称】ユーエス バイオデザイン,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】キーファー,ロバート エー.
(72)【発明者】
【氏名】スパンジェンバーグ,ネイサン
(72)【発明者】
【氏名】バーク,ステファニー
(72)【発明者】
【氏名】オルトマン,マシュー
(72)【発明者】
【氏名】モルツ,トーマス アール.
【テーマコード(参考)】
3B154
4F210
【Fターム(参考)】
3B154AA06
3B154AB21
3B154AB27
3B154BB02
3B154BB12
3B154BB15
3B154BB18
3B154BC41
4F210AA04
4F210AA24
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4F210AG14
4F210AH66
4F210QA09
4F210QD36
4F210QT03
(57)【要約】
扁平な編組縫合糸の断面サイズ及び/又は形状を変えるための方法、システム、及びデバイス、並びに得られる構造が開示される。扁平な編組縫合糸は、布の第1の断面形状を有することができ、布の第1の断面形状は布の第2の断面形状に変えることができる。システムは、加熱器及び金型を有することができる。扁平な編組縫合糸は、加熱器及び金型を通って動くことができる。扁平な編組縫合糸が加熱器内にある時に、扁平な編組縫合糸は、布の第1の温度から布の第1の温度より高い布の第2の温度に加熱することができる。扁平な編組縫合糸が布の第2の温度である時に、布の第1の断面形状は、布の第2の断面形状に変えることができる。
【選択図】
図6B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
布の第1の断面形状及び布の第2の断面形状を有する布と、
加熱器と、
金型とを含み、
前記布は前記加熱器及び前記金型を通って動くことができ、
前記布が前記加熱器内にある時に、前記布は前記布の第1の断面形状を有し、
前記布が前記金型内にある時に、前記布は前記布の第2の断面形状を有する、布成形機。
【請求項2】
前記布は編組布の縫合糸である、請求項1に記載の布成形機。
【請求項3】
前記布の第1の断面形状は扁平形状である、請求項2に記載の布成形機。
【請求項4】
前記布の第2の断面形状は非扁平形状である、請求項3に記載の布成形機。
【請求項5】
布の第1の部分及び布の第2の部分を有する布と、
加熱器と、
金型とを含み、
前記布は前記加熱器及び前記金型を通って動くことができ、
前記布の第1の部分が前記金型内にある時に、前記布の第1の部分は第1の温度であり、
前記布の第2の部分が前記金型内にある時に、前記布の第2の部分は第2の温度であり、前記第2の温度は前記第1の温度より高く、
前記布の第1及び第2の部分が前記加熱器及び前記金型の近位にある時に、前記布の第1及び第2の部分は、布の第1の断面形状を有し、
前記布の第1及び第2の部分が前記加熱器及び前記金型の遠位にある時に、前記布の第1の部分は前記布の第1の断面形状を有し、前記布の第2の部分は布の第2の断面形状を有する、布成形機。
【請求項6】
前記布は編組布の縫合糸である、請求項5に記載の布成形機。
【請求項7】
前記布の第1の断面形状は扁平形状である、請求項6に記載の布成形機。
【請求項8】
前記布の第2の断面形状は非扁平形状である、請求項7に記載の布成形機。
【請求項9】
前記布は周囲区画を有する断面周囲を有し、前記布が前記布の第1の断面形状を有する時に、前記周囲区画は直線であり、前記布が前記布の第2の断面形状を有する時に、前記周囲区画は曲線である、請求項5に記載の布成形機。
【請求項10】
前記布は周囲区画を有する断面周囲を有し、前記布が前記布の第1の断面形状を有する時に、前記周囲区画は第1の曲率半径を有し、前記布が前記布の第2の断面形状を有する時に、前記周囲区画は第2の曲率半径を有し、前記第2の曲率半径は前記第1の曲率半径より小さい、請求項5に記載の布成形機。
【請求項11】
前記布は布の第3の部分を有し、前記布の第1、第2及び第3の部分が前記加熱器及び前記金型の遠位にある時に、前記布の第3の部分は布の第3の断面形状を有する、請求項5に記載の布成形機。
【請求項12】
前記布の第3の断面形状は折り畳んだ形状である、請求項11に記載の布成形機。
【請求項13】
前記布の第3の部分は、前記布の第1の部分と第2の部分との間にある、請求項11に記載の布成形機。
【請求項14】
編組布の縫合糸を作成するための方法であって、
加熱器を通って編組布を引くことと、
前記加熱器を介して布の第1の温度から前記布の第1の温度より高い布の第2の温度に前記編組布の交互の部分を加熱することと、
金型を通って前記編組布の加熱部分及び非加熱部分を引くことと、
前記加熱部分が前記金型を通って引かれた時、布の第1の断面形状から布の第2の断面形状に前記加熱部分の断面形状を変えることとを含む、方法。
【請求項15】
前記布の第1の断面形状は扁平形状である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記布の第2の断面形状は非扁平形状である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
縫合糸の第1の部分及び縫合糸の第2の部分を有する編組縫合糸を生成するために、前記布をサイズ化することを更に含み、前記縫合糸の第1の部分は、前記布の第1の断面形状を有し、前記縫合糸の第2の部分は、前記布の第2の断面形状を有する、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記編組縫合糸は縫合糸の第3の部分を更に含み、前記縫合糸の第3の部分は布の第3の断面形状を有する、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記布の第3の断面形状は折り畳んだ形状である、請求項18に記載の布成形機。
【請求項20】
前記縫合糸の第3の部分は前記縫合糸の第1の部分と第2の部分との間にある、請求項19に記載の布成形機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、2019年1月22日に出願された米国特許出願第16/254,414号の優先権を主張し、その内容はすべての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
[0002] 現在、ある特定の布は、布をそれらの最終形状にさせる複雑な機械を使用して形成される。これらの機械は、非常に高額である傾向があり、生産速度が遅い傾向がある。整形外科の高強度の縫合糸の市場は進化しており、扁平な縫合糸は従来の丸形縫合糸より好ましくなっている。より新しい縫合糸設計の扁平な断面形状は、引き抜けることなく生体構造の上に応力を分配するのにより良好である。引き抜けるのは、縫合糸がそれを通して掛ける高い負荷を有するので、縫合糸が保持している組織を突き抜ける時である。しかし扁平な縫合糸は、現在の縫合糸通し技術の使用、及び他の目的の中でとりわけ生体構造の中に入るのを容易にするために、構造の端部に丸形又は楕円形断面を有することが好ましい。縫合糸の丸みを帯びた端部は、縫合糸を生体構造の中に送達するために使用する縫合糸通し器具に縫合糸を一体化することができる。以下の開示は、第1の断面形状を有する縫合糸又は布の一部に第2の断面形状を形成する、例えば扁平な高分子系布の長さの端部又は一部に丸形区画を形成するための方法を提案する。
【発明の概要】
【0003】
[0003] 複数の断面サイズ及び/又は形状を有する布が開示される。
【0004】
[0004] 布の1つ又は複数の部分を布の第1の断面形状から1つ又は複数の他の断面形状に変えることができる布成形機が開示される。
【0005】
[0005] 複数の断面サイズ及び/又は形状を有する布を作成する方法が開示される。布のサイズ及び/又は形状を加熱して、加熱せず、又は両方で変えることが開示される。
【0006】
[0006] 布成形機が開示される。例えば布の第1の断面形状及び布の第2の断面形状を有する布を有する布成形機が開示される。布成形機は加熱器を有することができる。布成形機は金型を有することができる。布は、加熱器及び金型を通って動くことができる。布が加熱器内にある時に、布は布の第1の断面形状を有することができる。布が金型内にある時に、布は布の第2の断面形状を有することができる。
【0007】
[0007] 布は編組布の縫合糸であることが可能である。
【0008】
[0008] 布の第1の断面形状は扁平形状であることが可能である。
【0009】
[0009] 布の第2の断面形状は非扁平形状であることが可能である。
【0010】
[0010] 布が加熱器と金型との間にある時、布は、布の第3の断面形状を有することができる。
【0011】
[0011] 布の第3の断面形状は、布の折り畳みによって画定することができる。
【0012】
[0012] 布の第3の断面形状は、タコス形状であることが可能である。
【0013】
[0013] 布の一区画は、加熱器及び金型を通って動くことができる。区画は、区画の第1の部分、区画の第2の部分、及び区画の第3の部分を有することができる。区画が加熱器及び金型の近位にある時に、区画の第1、第2、及び第3の部分は、布の第1の断面形状を有することができる。区画が加熱器及び金型の遠位にある時に、区画の第1の部分は、布の第1の断面形状を有することができ、区画の第2の部分は、布の第3の断面形状を有することができ、区画の第3の部分は、布の第2の断面形状を有することができる。
【0014】
[0014] 区画の第2の部分は、区画の第1の部分と区画の第3の部分との間にあることが可能である。
【0015】
[0015] 区画の第1の部分が金型内にある時に、区画の第1の部分は第1の温度であることが可能である。区画の第3の部分が金型内にある時に、区画の第3の部分は第2の温度であることが可能である。第2の温度は第1の温度より高いことが可能である。
【0016】
[0016] 区画の第3の部分が加熱器内にある時に、区画の第3の部分は、第1の温度から第2の温度に加熱することができる。
【0017】
[0017] 区画の第2の部分が金型内にある時に、区画の第2の部分は第1の温度であることが可能である。
【0018】
[0018] 布の第1の断面形状は、第1の形状の中心、第1の形状の第1の側面及び第1の形状の第2の側面を有することができる。第1の形状の中心と第1の形状の第1の側面は、第1の軸に沿って第1の形状の第1の寸法だけ離間することができる。第1の形状の中心及び第1の形状の第2の側面は、第2の軸に沿って第1の形状の第2の寸法だけ離間することができる。第1の形状の第1の寸法は、第1の形状の第2の寸法より大きいことが可能である。布の第2の断面形状は、第2の形状の中心、第2の形状の第1の側面及び第2の形状の第2の側面を有することができる。第2の形状の中心及び第2の形状の第1の側面は、第1の軸に沿って第2の形状の第1の寸法だけ離間することができる。第2の形状の中心及び第2の形状の第2の側面は、第2の軸に沿って第2の形状の第2の寸法だけ離間することができる。第1の形状の第1の寸法は、第2の形状の第1の寸法より大きいことが可能である。
【0019】
[0019] 第1の軸は第2の軸に垂直であることが可能である。
【0020】
[0020] 第1の形状の第2の寸法は、第2の形状の第2の寸法より小さいことが可能である。
【0021】
[0021] 布は、布が布の第1の断面形状である時、及び布が布の第2の断面形状である時に、断面の中心、断面の第1の側面、及び断面の第2の側面を有することができる。断面の第1の側面は、布が布の第1の断面形状である時に、布が布の第2の断面形状である時より、断面の中心から離れていることが可能である。
【0022】
[0022] 断面の第2の側面は、布が布の第1の断面形状である時に、布が布の第2の断面形状である時より、断面の中心に近いことが可能である。
【0023】
[0023] 布の第1の断面形状は、第1の形状面積を有することができる。布の第2の断面形状は、第2の形状面積を有することができる。布の第1及び第2の断面形状を基準形状の上に重ねた時に、第1の形状面積は、第2の形状面積より基準形状の内側に嵌合できる面積が少ない。
【0024】
[0024] 基準形状は基準形状面積を有することができる。基準形状面積は、第1の形状面積と等しいことが可能である。
【0025】
[0025] 基準形状は円であることが可能である。
【0026】
[0026] 布成形機が開示される。例えば、布の第1の部分及び布の第2の部分を有する布成形機が開示される。布成形機は加熱器を有することができる。布成形機は金型を有することができる。布は、加熱器及び金型を通って動くことができる。布の第1の部分が金型内にある時に、布の第1の部分は第1の温度であることが可能である。布の第2の部分が金型内にある時に、布の第2の部分は第2の温度であることが可能である。第2の温度は第1の温度より高いことが可能である。布の第1及び第2の部分が加熱器及び金型の近位にある時に、布の第1及び第2の部分は布の第1の断面形状を有することができる。布の第1及び第2の部分が加熱器及び金型の遠位にある時に、布の第1の部分は布の第1の断面形状を有することができ、布の第2の部分は布の第2の断面形状を有することができる。
【0027】
[0027] 布は編組布の縫合糸であることが可能である。
【0028】
[0028] 布の第1の断面形状は扁平形状であることが可能である。
【0029】
[0029] 布の第2の断面形状は非扁平形状である。
【0030】
[0030] 布は、周囲区画を有する断面周囲を有することができる。布が、布の第1の断面形状を有する時に、周囲区画は直線であることが可能である。布が、布の第2の断面形状を有する時に、周囲区画は曲線であることが可能である。
【0031】
[0031] 布は、周囲区画を有する断面周囲を有することができる。布が、布の第1の断面形状を有する時に、周囲区画は曲線の第1の半径を有することができる。布が、布の第2の断面形状を有する時に、周囲区画は曲線の第2の半径を有することができる。曲線の第2の半径は、曲線の第1の半径より小さいことが可能である。
【0032】
[0032] 布は、布の第3の部分を有することができる。布の第1、第2、及び第3の部分が加熱器及び金型の遠位にある時に、布の第3の部分は、布の第3の断面形状を有することができる。
【0033】
[0033] 布の第3の断面形状は、折り畳んだ形状であることが可能である。
【0034】
[0034] 布の第3の部分は、布の第1の部分と第2の部分との間にあることが可能である。
【0035】
[0035] 編組布の縫合糸を作成するための方法が開示される。例えば加熱器を通して編組布を引くことを含むことができる方法が開示される。方法は、加熱器を介して布の第1の温度から布の第1の温度より高い布の第2の温度に、編組布の交互の部分を加熱することを含むことができる。方法は、金型を通って編組布の加熱部分及び非加熱部分を引くことを含むことができる。方法は、加熱部分が金型を通って引かれた時に、加熱部分の断面形状を布の第1の断面形状から布の第2の断面形状に変えることを含むことができる。
【0036】
[0036] 布の第1の断面形状は扁平形状であることが可能である。
【0037】
[0037] 布の第2の断面形状は非扁平形状であることが可能である。
【0038】
[0038] 方法は、縫合糸の第1の部分及び縫合糸の第2の部分を有する編組縫合糸を生成するために、布をサイズ化することを含むことができる。縫合糸の第1の部分は、布の第1の断面形状を有することができる。縫合糸の第2の部分は、布の第2の断面形状を有することができる。
【0039】
[0039] 編組縫合糸は縫合糸の第3の部分を有することができる。縫合糸の第3の部分は、布の第3の断面形状を有することができる。
【0040】
[0040] 布の第3の断面形状は、折り畳んだ形状であることが可能である。
【0041】
[0041] 縫合糸の第3の部分は、縫合糸の第1の部分と第2の部分との間にあることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【
図1A】[0042]布成形機の一種の斜視図を示す。
【
図2A】[0046]布成形機の一種の斜視図を示す。
【
図2B】[0047]加熱器の一種の外側に布の一種を備えた、2B-2B線に沿って切断した
図2Aの布成形機を示す。
【
図2C】[0048]加熱器の内側に布を備えた
図2Bの布成形機を示す。
【
図4A】[0053]4A-4A線に沿って切断した、
図3Bの金型穴の断面の一種を示す。
【
図4B】[0054]4B-4B線に沿って切断した、
図3Bの金型穴の断面の一種を示す。
【
図4C】[0055]4C-4C線に沿って切断した、
図3Bの金型穴の断面の一種を示す。
【
図4D】[0056]金型穴入口の一種及び金型穴出口の一種を示す。
【
図4E】[0057]金型穴入口の一種及び金型穴出口の一種を示す。
【
図4F】[0058]金型穴入口の一種及び金型穴出口の一種を示す。
【
図5A】[0059]縫合糸の一種の側面図を示す。
【
図5B】[0060]縫合糸の一種の側面図を示す。
【
図5C】[0061]縫合糸の一種の側面図を示す。
【
図6A】[0062]縫合糸の一種の上面図又は底面図を示す。
【
図6C】[0064]縫合糸の一種の斜視図を示す。
【
図7B】[0066]7B-7B線に沿って切断した
図7Aの縫合糸の断面の一種を示す。
【
図10A1】[0073]10A-10A線に沿って切断した、
図5Cの縫合糸の断面の一種を示す。
【
図10A2】[0074]10A-10A線に沿って切断した、
図5Cの縫合糸の断面の一種を示す。
【
図10A3】[0075]10A-10A線に沿って切断した、
図5Cの縫合糸の断面の一種を示す。
【
図10B1】[0076]10B-10B線に沿って切断した、
図5Cの縫合糸の断面の一種を示す。
【
図10B2】[0077]10B-10B線に沿って切断した、
図5Cの縫合糸の断面の一種を示す。
【
図10B3】[0078]10B-10B線に沿って切断した、
図5Cの縫合糸の断面の一種を示す。
【
図11A】[0079]布形状及び基準形状の一種を示す。
【
図11B】[0080]布形状及び基準形状の一種を示す。
【
図12A】[0081]縫合糸成形機の一種を示す。
【
図12B】[0082]縫合糸成形機の一種を示す。
【
図13】[0083]
図1Aの布成形機によって行った方法の一種を示す。
【
図14】[0084]丸形/扁平/丸形縫合糸構成を示す。縫合糸の両端部は、本明細書に記載された処理技術を使用して丸みを帯びている。
【
図15】[0085]扁平/丸形/扁平な縫合糸構成を示す。この図は別個の縫合糸長の長さ内に丸形断面を有する縫合糸を示す。
【
図16】[0086]丸形端部を備えた扁平な縫合糸の別個の長さを作成するために使用した例示的機械の上面図を示す。
【
図17】[0087]丸形端部を備えた扁平な縫合糸の別個の長さを作成するために使用した例示的機械の側面図を示す。
【
図18】[0088]丸形端部を備えた扁平な縫合糸の別個の長さを作成するために使用した例示的機械の等角図を示す。この図は、リング構造内に見られる回転把持部を示す。
【
図19】[0089]熱間圧縮金型の図を示す。この金型は加熱され、布を形状するために2つの金型構成要素の半体の間に圧縮が加えられる。
【
図20】[0090]別個の長さの端部に螺旋形成された形状を備えた布の図を示す。中央軸は犠牲マンドレルであり、犠牲マンドレルは形状が完了した後に取り除かれる。
【
図21】[0091]圧縮ローラ形成金型を示す。これらの金型は加熱して布を金型の形状に圧縮するために使用することができる。
【
図22】[0092]隔離された軸力のみを使用することによって生成される布形状を有する縫合糸を示す。縫合糸の断面形状はC字形であり、より高い引張荷重を受けてより丸くなる。
【
図24】[0094]熱間圧縮の硬質金型の貝殻設計を示す。金型の入口側は布の現在の形状である。
【
図25】[0095]出力側の特徴の形状を示す熱間圧縮金型の図は、処理後の布の意図した形状である。示された金型は、幅を丸めた円形断面形状を生成するはずである。
【
図26】[0096]扁平から丸形布に強く引き寄せた。
【
図27】[0097]処理中に犠牲成形マンドレルを使用することによって形成された、螺旋の扁平な布形状構造の等角図を示す。
【
図28】[0098]曲線状の金型の等角図を示す。加熱した布は、曲線状の製品を生成するためにこの型の表面の上を走ることができることが描かれている。
【
図30】[0100]
図28及び
図29に見られた曲線状の成形具の型を使用することによって生成されるはずである形状を有する布を示す。
【
図31】[0101]丸以外である形状を有する布を示す。この形状は、垂直軸が非常に硬いはずである。この型の形成は、異方特性を有する繊維を生成することができる。
【
図32】[0102]その中に形成されたボタン穴を有する扁平な編組布の等角図を示す。形状針は、周囲温度である間に編組構造の中に挿入される。挿入後、形状針は高分子の結晶性を変える温度に加熱され、穴は針が取り除かれた後に編組構造内に維持される。
【
図33】[0103]
図32を生成するためにも使用された技術を使用して生成されたボタン穴を備えた、扁平な編組布の等角図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0043】
[0104] 複数の断面サイズ及び/又は形状を有する布が開示される。例えば布の第1の断面サイズ及び/又は形状、並びに布の第2の断面サイズ及び/又は形状を有する布が開示される。第1の断面形状の周囲は、1つ若しくは複数の直線部分、1つ若しくは複数の曲線部分、又は両方を有することができる。布の第1の断面形状は、規則形状又は不規則形状であることが可能である。布の第2の断面形状は、規則形状又は不規則形状であることが可能である。布の第1の断面サイズ及び/又は形状は、布の第2の断面サイズ及び/又は形状と同じ又は異なることが可能である。布の第1の断面サイズ及び/又は形状は、布の第2の断面サイズ及び/又は形状に変えることができる。第1の断面形状の面積の約2%~約95%は、布の第1の断面形状と同じ断面積を有する基準形状(例えば基準円)の内側に嵌合することができる。基準円の断面積は、基準円断面積とも呼ばれる。第2の断面形状の面積の約50%~約100%は、基準円断面積の内側に嵌合することができる。第2の断面形状は、第1の断面形状より多く、例えば約2%~約98%多く基準円の内側に嵌合することができる。
【0044】
[0105] 布の1つ又は複数の部分を布の第1の断面形状から1つ又は複数の他の断面形状に(例えば布の第2の断面形状に)変えることができる布成形機が開示される。布成形機は、加熱器及び金型を有することができる。加熱器及び金型は、互いから分離することができ、互いに取り外し可能に取り付けることができ、又は互いと一体化することができる。
【0045】
[0106] 複数の断面サイズ及び/又は形状を有する布を作成する方法が開示される。例えば布の第1の断面形状及び布の第2の断面形状を有する布を作成する方法が開示される。方法は、布の第1の断面サイズ及び/又は形状を布の第2の断面サイズ及び/又は形状に、例えば布の全長若しくはあらゆるより短い長さに沿うことを含み、布の1つ又は複数の部分に沿って、一時的及び/又は永久に変えることを含むことができる。布の第1の断面形状は丸くないことが可能であり、布の第2の断面形状は丸形であることが可能である。布の第1の断面形状は丸みを帯びないことが可能であり、布の第2の断面形状は丸みを帯びることが可能である。
【0046】
[0107] システム及び装置
[0108]
図1Aは、布源12、布制御システム14、加熱器16、金型18、及び布移動機20を有する、布成形機10(先端機とも呼ばれる)を示す。
【0047】
[0109] 布源12は、1つ又は複数の布13、例えば1個~10個若しくはそれ以上の布13(例えば1個の布、2個の布、3個の布)を含むことができる。布源12は、容器、糸巻、又は両方などの布ホルダであることが可能である。布13は、布源12内又は上にあることが可能である。各布源12は単一区画の布13又は複数の区画の布13を含むことができる。各布区画は布の入力長さを有することができ、この場合、布の入力長さは、布13が最初に荷重され、又は布成形機10の中に動かされた時(例えば編組する後、編組される後)の布13の長さであることが可能である。布入力長さは、
図1Aに示されたようにサイズ化しない(アンカットとも呼ばれる)ことができ、又は予めサイズ化(プレカットとも呼ばれる)することができる。サイズ化しない布の入力長さは、約5メートル~約500メートル又はそれ以上であることが可能であり、この範囲内で1メートル刻みの増加を含む(例えば5m、50m、100m、200m、500m)。予めサイズ化した布の入力長さは、約10cm~約500cmであることが可能であり、この範囲内で1cm刻みの増加を含む(例えば10cm、25cm、50cm、75cm、100cm、200cm、500cm)。予めサイズ化した布の入力長さは、布の目標長であることが可能であり、又は布の目標長より約1%~約25%大きいことが可能であり、この範囲内で1%刻みの増加を含む(例えば1%、5%、10%、25%)。予めサイズ化した布区画は処理のために容器内にあることが可能であり、端から端まで一緒に繋げることができ(例えば、連結具を備えて、若しくは連結具なしに)、又は両方であることが可能である。
【0048】
[0110] 布13は、非編組布(例えば織布)、編組布、又は両方であることが可能である。例えば布13は、編組部分及び非編組部分を有することができる。布13は、第1の端部及び第2の端部を有する縫合糸であることが可能である。布は扁平な縫合糸テープであることが可能である。布13(例えば編組縫合糸)は、絹及び綿などの天然素材、高分子、例えばポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、若しくは他の生体適合性高分子、綿、金属(例えば金、プラチナ、ニッケル、スズ、ニチノール、コバルト、クロミウム、ステンレス鋼)、ポリエステル、ニチノール、ポリプロピレンなどの生物学的互換性のない撚糸、又はそれらの組合せなどの合成素材などの撚糸から作成することができる。
【0049】
[0111] 布制御システム14は、布13を位置付ける、布13を引張する、又は両方が可能である。布制御システム14は、加熱器16及び/又は金型18と相互作用するために、布13を位置付け及び/又は引張することができる。布制御システム14は、1つ又は複数の布制御装置15、例えば1個~20個又はそれ以上の布制御装置15を含むことができ、この範囲内で1個刻みの布制御装置15を含む(例えば第1~第8の布制御装置15a~15h)。
【0050】
[0112] 例えば1つ又は複数の布制御装置15(例えば1個~全ての布制御装置15)は、布13を(例えば加熱器16を介して)加熱する前、布13を(例えば加熱器16を介して)加熱中、布13を(例えば加熱器16を介して)加熱後、又はそれらのあらゆる組合せにおいて、布13を所望の位置に位置付けることができる。布制御装置15は、布13を加熱前の位置、加熱される位置、加熱後の位置、又はそれらのあらゆる組合せに位置付けることができる。
【0051】
[0113] 別の例として、1つ又は複数の布制御装置15(例えば1個~全ての布制御装置15)は、布13を(例えば加熱器16を介して)加熱する前、布13を(例えば加熱器16を介して)加熱中、布13を(例えば加熱器16を介して)加熱後、又はそれらのあらゆる組合せにおいて、布13を所望の引張に引張することができる。布制御装置15は、布13を加熱前の引張、加熱される引張、加熱後の引張、又はそれらのあらゆる組合せに引張することができる。加熱前の引張、加熱される引張、及び加熱後の引張は、互いに同じことも異なることも可能である。
【0052】
[0114] 尚別の例として、布制御装置15のそれぞれは、布13を(例えば加熱器16を介して)加熱する前、布13を(例えば加熱器16を介して)加熱中、布13を(例えば加熱器16を介して)加熱後、又はそれらのあらゆる組合せにおいて、布13を所望の位置及び/又は引張に位置付け及び/又は引張することができる。
【0053】
[0115] 布制御装置15は、例えば布源12に対して、加熱器16に対して、金型18に対して、若しくはそれらのあらゆる組合せに対して固定することができ、又は動くことができる。布制御装置15は、1自由度~6自由度を有することができ、この範囲内で1自由度刻みの増加を含む。例えば布制御装置15は、1つ、2つ、又は3つの並進軸に沿って並進することができる。並進軸は、互いに垂直であることが可能である。別の例として、布制御装置は、1つ、2つ、又は3つの回転軸を中心に回転することができる。回転軸は、互いに垂直であることが可能である。尚別の例として、布制御装置15は、1つ、2つ、又は3つのそれぞれの運動軸を中心に並進及び/又は回転することができる。運動軸は、互いに垂直であることが可能である。布制御装置15は、紡錘に固定することができ、又は動くことができる。
【0054】
[0116] 布制御装置15は、布13の引張を第1の布の引張から第2の布の引張に変えることができる。第1の引張は、布源12の上又は中にある間、布13の引張であることが可能である。第2の引張は、布成形機10のあらゆる構成要素の中にある間(例えば加熱器16内にある間、金型18の中にある間、若しくは両方)、及び/又は布成形機10のあらゆる2つの構成要素の間にある間(例えば布制御装置15の2つの間、制御装置15と加熱器16との間、制御装置15と金型18との間、加熱器16と金型18との間、若しくはそれらのあらゆる組合せ)、布13の引張であることが可能である。第1の布の引張は、約0ニュートン~約10ニュートンであることが可能であり、第2の引張は、約1ニュートン~約20ニュートンであることが可能であり、これらの範囲内で1ニュートン刻みの増加を含む。
【0055】
[0117] 布制御装置15の位置(例えば高さ)は、布13の動きを制御するために処理装置によって検知することができる。
【0056】
[0118] 布制御システム14は、加熱器16の上流、加熱器16の下流、金型18の上流、金型18の下流、又はそれらのあらゆる組合せにあることが可能である。例えば1つ又は複数の布制御装置15は、加熱器16の上流、加熱器16の下流、金型18の上流、金型18の下流、又はそれらのあらゆる組合せにあることが可能である。
図1Aは、第1~第5の布制御装置15a~15eが加熱器16の上流及び金型18の上流にあることが可能であることを示す。
図1Aは、第6~第8の布制御装置15f~15hが加熱器16の下流及び金型18の下流にあることが可能であることを更に示す。
【0057】
[0119] 加熱器16は布13を、例えば第1の温度から第2の温度(加熱温度とも呼ばれる)に加熱することができる。第1の温度は、摂氏約10度~摂氏約200度であることが可能であり、この範囲内で摂氏1度刻みの増加を含む(例えば摂氏40度、摂氏100度)。第1の温度は、摂氏約15度~摂氏約50度であることが可能であり、この範囲内で摂氏1度刻みの増加を含む(例えば摂氏40度)。第2の温度は、摂氏約20度~摂氏約300度であることが可能であり、これらの範囲内で摂氏1度刻みの増加を含む(例えば摂氏100度、摂氏120度)。第2の温度は、摂氏約80度~摂氏約200度、又はより狭く摂氏約80度~摂氏約150度であることが可能であり、これらの範囲内で摂氏1度刻みの増加を含む(例えば摂氏100度、摂氏120度)。第1の温度は第2の温度より低いことが可能である。加熱器16は非接触型加熱器(例えば赤外線加熱器)であることが可能である。例えば布13を加熱するために、加熱器16はエネルギー(例えば放射線、赤外放射線)を放出することができる。加熱器16は、布13に向かって、反射面に向かって、又は両方にエネルギーを放出することができる。反射面は、加熱器16から放出したエネルギーを加熱チャンバに向かって、布13に向かって、別の反射面に向かって、又はそれらのあらゆる組合せにリダイレクトすることができる。別の例として、加熱器16は接触型加熱器であることが可能である。尚別の例として、加熱器16は、非接触型加熱器部分及び接触型加熱器部分を有することができる。非接触型加熱器部分は、接触型加熱器部分と一体化することができ、若しくは接触型加熱器部分に取り付けることができ、又は接触型加熱器部分から離間することができる(例えば1cm~50cm若しくはそれ以上などの寸法だけ離間される)。加熱器16はオン及びオフにすることができる。加熱器16がオンである時、加熱器16は、エネルギーを布13に向かって放出することができる。加熱器16がオフである時、加熱器16は、エネルギーを布13に向かって放出しないように構成することができる。加熱器16がオフである時、加熱器16からエネルギーを若干放出する、又はエネルギーを放出しないことが可能である。
【0058】
[0120] 布13は加熱器16を通って動くことができ、加熱器16は布13の上を動くことができ、又は両方である。例えば布13は、加熱器16が固定位置にある時に、加熱器16を通って動く(例えば加熱器16を通って引く)ことができる。別の例として、加熱器16は、布13が固定位置にある時、例えば加熱器16がオン又はオフの時に、布13の上を動く(例えば布13の上を押す若しくは引く)ことができる。尚別の例として、布13は、加熱器16を通って動く(例えば加熱器16を通って引く)ことができ、加熱器16は布13の上を動く(例えば布13の上を押す若しくは引く)ことができる。
【0059】
[0121] 布13及び加熱器16は、同じ方向又は反対方向に動くことができる。布13及び加熱器16は、第1の方向、第1の方向と反対の第2の方向、又は両方に動くことができる。第1の方向は、布の縦軸に沿って、例えば金型18に向かうことが可能である。第2の方向は、布の縦軸に沿って、例えば金型18から遠ざかることが可能である。布の縦軸は直線及び/又は曲線であることが可能である。例えば布の第1の部分は直線の布の縦軸を有することができ、布の第2の部分は曲線状の布の縦軸を有することができる。
【0060】
[0122] 布及び加熱器13、16の両方が動く時、それらは順次又は同時に、同じ又は異なる方向に動くことができる。布及び加熱器13、16が同時に、例えば同じ方向に(例えば第1の方向に)動く時、布13は、加熱器16より遅い速度で、同じ速度で、若しくは速い速度で動くことができ、又は逆も同様である。布及び加熱器13、16が同時に、例えば反対方向に(例えば布13は第1の方向に、及び加熱器16は第2の方向に)動く時、布13は、加熱器16より遅い速度で、同じ速度で、若しくは速い速度で動くことができ、又は逆も同様である。布13は、加熱器16がオンである時(すなわちエネルギーを放出している)、加熱器16がオフである時(すなわちエネルギーを放出しない)、又は加熱器16がオンである時及び加熱器16がオフである時に、加熱器16を通って動くことができる。加熱器16は、加熱器16がオンである時、加熱器16がオフである時、又は両方で、布13の上を動くことができる。
【0061】
[0123] 加熱器16は、布13の1つ又は複数の部分を加熱することができる(例えばサイズ化しない布13に対して1個~25,000個若しくはそれ以上の部分、又は予めサイズ化した布13に対して1個~25,000個若しくはそれ以上の部分で、これらの範囲内で1つの部分刻みの増加を含む)。加熱器16は、布13の1つ又は複数の部分を加熱することができる(例えばサイズ化しない布13に対して1個~5,000個若しくはそれ以上の部分、又は予めサイズ化した布13に対して1個~5,000個若しくはそれ以上の部分で、これらの範囲内で1つの部分刻みの増加を含む)。1つ又は複数の加熱部分(例えば1個~10個又はそれ以上の加熱部分、例えば1つの加熱部分、2つの加熱部分、3つの加熱部分)は、例えば布13が目標長にサイズ化(切断)される前に、加熱器16の下流にあることが可能である。布13は、布13が成形機10を通って動く際に、布の縦軸に沿って交互に加熱され、加熱されない(例えば加熱器16を介して)ことが可能である。加熱部分は、非加熱部分と交互であることが可能である。布13の遠位端(布遠位端とも呼ばれる)が目標長にサイズ化される前に、非加熱部分は2つの隣接した加熱部分の間にあることが可能である。布遠位端が目標長にサイズ化される前に、布遠位端は加熱部分であることが可能である。布が目標長にサイズ化される前に、布遠位端は非加熱部分であることが可能である。非加熱部分は、例えば布13が加熱器16の後に成形機10を通って処理される際に、各加熱部分の間にあることが可能である。加熱器16は、非加熱部分及び加熱部分が布13の長さに沿って(例えば布の縦軸に沿って)互いに交互になることが可能であるように、布の縦軸に沿って布13を交互に加熱し、加熱しないことが可能である。加熱部分は、加熱部分の長さを有することができる。非加熱部分は、非加熱部分の長さを有することができる。加熱部分の長さは、非加熱部分の長さと同じ又は異なることが可能である。
【0062】
[0124] 金型18は、布13の1つ又は複数の部分の断面サイズ及び/又は形状を、例えば布の第1の断面サイズ及び/又は形状から布の第2の断面サイズ及び/又は形状に、一時的及び/又は永久に変えることができる。金型18は1つ又は複数の穴19(金型穴及びチャネルとも呼ばれる)を有することができ、布13は1つ又は複数の穴19を通過することができる。例えば金型18は1個~10個又はそれ以上の穴19を有することができ、この範囲内で1つの穴19刻みの増加を含む(例えば1個の穴、2個の穴、10個の穴)。金型穴19は、布が金型穴19を通って動く際に、布13の断面サイズ及び/又は形状を変えることができる。布13は、1つ又は複数の金型穴19を(例えば順次)通って並進する(例えば引く)ことができ、及び/又は金型18は、布13が金型穴19内にある間に、布13の上を並進する(例えば引く若しくは押す)ことができる。
【0063】
[0125] 金型穴19は一定サイズを有することができる。金型穴19は、先細、非先細、又は両方であることが可能である。例えば金型穴19は、先細部分及び非先細部分を有することができる。金型穴19は、入口及び出口を有することができる。金型穴の入口サイズ及び/又は形状は、金型の出口サイズ及び/又は形状と同じ又は異なることが可能である。金型穴19は、第1のサイズ及び/又は形状から第2のサイズ及び/又は形状に先細であることが可能であり、この場合、第2のサイズ及び/又は形状は、第1のサイズ及び/又は形状より大きいことが可能である。金型穴19は、第1のサイズ及び/又は形状から第2のサイズ及び/又は形状に先細であることが可能であり、この場合、第2のサイズ及び/又は形状は、第1のサイズ及び/又は形状より小さいことが可能である。金型穴19は、1つ又は複数の先細を有することができる。金型穴19は、1つ又は複数の先細部分を有することができる。単一の穴19は先細であることが可能である。別の例として、複数の金型18(例えば2個の金型18、3個の金型18などの1個~10個の金型)は、先細の金型穴19を生成するために位置合わせした穴19と互いに対して取り付けることができ、この場合、各金型穴は一定又は先細の金型穴19を有する。金型穴19の入口縁部は、例えば布13が金型穴19を通って動く際に、金型18が布13を小片に削ること、布13を小片に切断すること、布13をほつれさせること、若しくはそれらのあらゆる組合せを抑制又は防ぐために、傾斜され又は丸みを帯びることができる。金型穴19の入口縁部は、例えば布13が金型穴19を通って動く際に、金型18が布13を小片に削ることができる、布13を小片に切断することができる、又は両方であるように、傾斜されない又は丸みを帯びないことが可能である。
【0064】
[0126] 布13は金型18を通って動くことができ、金型18は布13の上を動くことができ、又は両方である。例えば布13は、金型18が固定位置にある時に、金型18を通って動く(例えば金型18を通って引く)ことができる。別の例として、金型18は、布13が固定位置にある時、布13の上を動く(例えば布13の上を押す又は引く)ことができる。尚別の例として、布13は、金型18を通って動く(例えば金型18を通って引く)ことができ、金型18は布13の上を動く(例えば布13の上を押す又は引く)ことができる。
【0065】
[0127] 布13及び金型18は、同じ方向又は反対方向に動くことができる。布13及び金型18は、第1の方向に、第1の方向と反対の第2の方向に、又は両方に動くことができる。第1の方向は、布の縦軸に沿って、例えば金型18に向かうことが可能である。第2の方向は、布の縦軸に沿って、例えば金型18から遠ざかることが可能である。
【0066】
[0128] 布及び金型13、18の両方が動く時、それらは順次又は同時に、同じ又は異なる方向に動くことができる。布及び金型13、18が同時に、例えば同じ方向に(例えば第1の方向に)動く時、布13は、金型18より遅い速度で、同じ速度で、若しくは速い速度で動くことができ、又は逆も同様である。布及び金型13、18が同時に、例えば反対方向に(例えば布13は第1の方向に、及び金型18は第2の方向に)動く時、布13は、金型18より遅い速度で、同じ速度で、若しくは速い速度で動くことができ、又は逆も同様である。布13は、加熱器16がオンである(すなわちエネルギーを放出している)時、加熱器16がオフである(すなわちエネルギーを放出していない)時、又は加熱器16がオンである時及び加熱器16がオフである時に、金型18を通って動くことができる。
【0067】
[0129] 布13が金型穴19を通って(例えば布13の動きによって、金型18の動きによって、若しくは両方の動きによって)進む時、金型18は、布13の断面サイズ及び/又は形状を一時的又は永久に変えることができる。布13の全長(布の長さ、布の入力長さ、布の第1の長さとも呼ばれる)は、1つ又は複数の金型穴19を通って(例えば順次若しくは同時に)動くことができ、或いは布13の1つ又は複数の区画(布区画とも呼ばれる)は、1つ又は複数の金型穴19を通って(例えば順次若しくは同時に)動くことができる。各布区画は区画長を有することができ、この場合、各区画長は、布の長さより短いことが可能である。布の長さは、サイズ化しない布13又は予めサイズ化した布13の長さであることが可能である。金型18は、それによって布13の断面サイズ及び/又は形状を、例えば布13全体に沿って(すなわち布の長さに沿って)又は1つ若しくは複数の布区画に沿って(すなわち1つ若しくは複数の区画長に沿って)、一時的又は永久に変えることができる。
【0068】
[0130] 金型18は、布13の断面サイズ及び/又は形状を、布の第1の断面サイズ及び/又は形状から布の第2の断面サイズ及び/又は形状に変えることができる。例えば金型18は、布13の断面を布の第1の断面サイズから布の第2の断面サイズに変えることができる。別の例として金型18は、布13の断面を布の第1の断面形状から布の第2の断面形状に変えることができる。尚別の例として、金型18は、布13の断面を布の第1の断面サイズ及び形状から布の第2の断面サイズ及び形状に変えることができる。布の第1の断面サイズは、布の第2の断面サイズより小さい、等しい、若しくは大きいことが可能であり、又は逆も同様である。布の第1の断面形状は、布の第2の断面形状と同じ若しくは異なることが可能であり、又は逆も同様である。例えば布の第2の断面形状が布の第1の断面形状と異なる場合、布の第2の断面形状のサイズ(例えば周囲、断面積、幅、長さ、直径、曲率半径)は、布の第1の断面形状のサイズ(例えば周囲、断面積、幅、長さ、直径、曲率半径)より小さい、等しい、又は大きいことが可能である。
【0069】
[0131] 布の第2の断面形状は、金型穴19の断面形状(金型穴断面形状とも呼ばれる)と同じ又は類似していることが可能である。布の第2の断面サイズは、金型穴断面サイズと同じ又は類似していることが可能である。布の第2の断面形状のサイズ(例えば周囲、断面積、幅、長さ、直径、曲率半径)は、金型穴断面形状のサイズ(例えば周囲、断面積、幅、長さ、直径、曲率半径)と同じ又は類似していることが可能である。
【0070】
[0132] 複数の金型穴19が使用されることが可能であり、及び/又は先細を有する1つ若しくは複数の金型穴19が使用されることが可能である。布13は、複数の金型穴19を通過することができる。布13は、先細を有する1つ又は複数の金型穴を通過することができる。複数の金型穴を使用すること、又は先細を備えた1つの金型穴を使用することにより、布の断面サイズ及び/又は形状を、例えば単一の金型穴19又は非先細型金型穴19の使用に比べて、より緩やかに変えることができる。複数の金型穴を使用する時、複数の金型穴は同じ又は異なる金型18上にあることが可能である。布の第2の断面形状と関連した金型穴の断面サイズ及び/又は形状の間に断面サイズ及び/又は形状を有するゼロ、1つ又は複数の金型穴は、例えば布の断面サイズ及び/又は形状を(例えば連続体に沿って)徐々に変え、又は階段状に変えるために使用することができる。先細の断面サイズ及び/又は形状を有するゼロ、1つ又は複数の金型穴は、例えば断面サイズ及び/又は形状を徐々に又は階段状に変えるために使用することができる。
【0071】
[0133] 徐々に又は階段状に変えることにより、布13の変形速度を(例えば一定サイズを有する複数の金型穴19が使用される場合に階段状に、又は先細を有する金型穴19が使用される場合に連続して)好都合に制御することができ、これは例えば布13の一体性を損なうことなく(例えば高速では加熱した布の一部は金型18の縁部によって薄く削られることがある)、変形過程を中断することなく(例えば布13が金型18の中に押し付けられる際に、高速では変形があまり均一にならないことがある)、又は両方で、布13がより迅速に金型穴19を通って動く又は進むことができる。
【0072】
[0134] 複数の金型穴が(例えば同じ若しくは異なる金型18上に)使用される時、布の第1の断面形状と第2の断面形状との間にゼロ、1つ又は複数の布の中間断面形状、例えば0個~10個若しくはそれ以上の布の中間断面形状が存在することが可能であり、この範囲内で1つ刻みの布の中間断面形状を含み(例えば0個、1個、2個、10個の布の中間断面形状)、この場合、各中間断面形状は、それに関連する金型穴19と同じ形状又は類似形状であることが可能である。別の例として、複数の金型穴が(例えば同じ若しくは異なる金型18上に)使用される時、複数の金型穴19は、互いに同じサイズ及び/又は形状を有することができる。
【0073】
[0135] 布13が金型穴19の中を動き又は進む際、布の断面サイズ及び/又は形状(例えば布の第1の断面サイズ及び/又は形状)は、布13が金型穴19の中に嵌合又は押し入れることができるように変わることができる。金型穴19の中に嵌合するために、布13は変形できる、例えば折り畳み、拡大し、縮小し、又はそれらのあらゆる組合せが可能である。布13は、折り畳んで、又は折り畳まずに、1つ又は複数の金型穴の中に嵌合することができる。布13が金型穴19の中に嵌合するために折り畳む時、折り畳みは、例えばC字形の折り畳み、U字形の折り畳み、V字形の折り畳み、M字形の折り畳み、W字形の折り畳み、S字形の折り畳み、Z字形の折り畳み、又は不規則形状の折り畳みが可能である。別の例として、金型穴19の中に嵌合するために布13を折り畳んで、又は折り畳むことなく、布13は金型穴の中に嵌合するために縮小及び/又は拡大することができる。例えば布13は、布13が金型穴の中を動き又は進む時に、断面の第1の軸に沿って及び/又は断面の第2の軸に沿って縮小することができる。別の例として、布13は、布13が金型穴の中を動き又は進む時に、断面の第1の軸に沿って及び/又は断面の第2の軸に沿って拡大することができる。尚別の例として、布13が金型穴の中を動き又は進む時(例えば長円形、楕円形、長方形、競技場形、及び不規則形状などの、断面の第2の軸に沿うより断面の第1の軸に沿った長い形状を有する扁平な布13に対して)、断面の第1の軸に沿って拡大し、断面の第2の軸に沿って縮小することができる。断面の第1及び第2の軸は互いに垂直であることが可能である。断面の第1及び第2の軸は、直線及び/又は曲線であることが可能である。断面の第1及び第2の軸は、布の縦軸に垂直又は平行であることが可能である。例えば長軸及び短軸を備えた断面形状(例えば長円形、楕円形、長方形、競技場形、及び不規則形状の断面)を有する布に対して、断面形状は、布13を折り畳んで、又は折り畳むことなく、金型穴19の中に嵌合するために長軸に沿って縮小することができ、短軸に沿って拡大することができる。扁平な布に対して、布の断面形状にわたって長軸に沿った長い寸法は、布の断面形状にわたって短軸に沿った短い寸法より約0.50mm~約15.00mm長いことが可能であり、この範囲内で0.01mm刻みの増加を含む。別の例として、扁平な布に対して、長軸に沿った長い寸法は、短軸に沿った短い寸法より約25%~約1000%長いことが可能であり、この範囲内で5%刻みの増加を含む。扁平な布に対して、布の断面形状にわたって長軸に沿った長い寸法は、布の断面形状にわたって短軸に沿った短い寸法より約1.0mm~約7.50mm長いことが可能であり、この範囲内で0.01mm刻みの増加を含む。別の例として、扁平な布に対して、長軸に沿った長い寸法は、短軸に沿った短い寸法より約50%~約500%長いことが可能であり、この範囲内で5%刻みの増加を含む。
【0074】
[0136] 布の第1の断面形状は、規則形状又は不規則形状を有することができる。布の第1の断面形状は、1つ又は複数の直線縁部、1つ又は複数の曲線縁部、又は両方を有することができる。曲線縁部は、円形又は非円形弓型を画定することができる。布の第1の断面形状は、1つ又は複数の直線側面、1つ又は複数の曲線側面、又は両方を有することができる。曲線側面は、円形又は非円形弓型を画定することができる。例えば布の第1の断面形状は、非円形、非楕円形、円形、楕円形、長円形、長方形、競技場形、又は不規則形状であることが可能である。布の第1の断面形状は扁平であることが可能である。
【0075】
[0137] 布の第1の断面形状(例えば扁平形状)は、第1の形状の第1の軸に沿った第1の形状の第1の寸法、及び第1の形状の第2の軸に沿った第1の形状の第2の寸法を有することができる。第1の形状の第1及び第2の寸法は、布の第1の断面形状の中心(布の第1の断面形状中心とも呼ばれる)を横切って測定することができる。布の第1の断面形状中心は、布の第1の断面形状の軸中心(例えば中心点)であることが可能であり、布の第1の断面形状の質量の中心であることが可能であり(例えば布の断面の質量の実際の中心、又は名目質量単位1は、布の第1の断面形状にわたって均一に分布されると仮定することができる)、又は布の第1の断面形状の中心領域であることが可能である(例えば中心領域は約0.1mm2~約2mm2、若しくはより広く約0.05mm2~約10.0mm2であることが可能であり、これらの範囲内で0.1mm2刻みの増加を含む)。
【0076】
[0138] 第1の形状の第1及び第2の軸は、互いに対して例えば約15度~約165度、又はより広く約5度~約175度傾斜することができ、これらの範囲内で1度刻みの増加を含む(例えば5度、75度、90度、105度、175度)。第1の形状の第1及び第2の軸は、直線及び/又は曲線であることが可能である。
【0077】
[0139] 第1の形状の第1の寸法は、第1の形状の第2の寸法より長いことが可能である。例えば第1の形状の第1の寸法は、第1の形状の第2の寸法より約0.10mm~約15.00mm、又はより狭く約0.25mm~約7.50mmだけ大きいことが可能であり、これらの範囲内で0.01mm刻みの増加を含む。別の例として、第1の形状の第1の寸法は、第1の形状の第2の寸法より約0.5%~約1000%、又はより狭く約1%~約500%だけ長いことが可能であり、これらの範囲内で5%刻みの増加を含む。第1の形状の第1の寸法は、布の第1の断面形状の最も広い部分を横切って測定することができ、第1の形状の第2の寸法は、布の断面形状の最も狭い部分を横切って測定することができ、又は両方である。例えば第1の形状の第1の寸法は、最も広い部分を横切って測定することができ、第1の形状の第1及び第2の軸が互いに垂直であるように(例えば第1の形状の第2の寸法は、最も狭い部分を横切って測定してもしなくてもよいように)、第1の形状の第2の寸法は、第1の形状の第1の寸法に垂直であることが可能である。別の例として、第1の形状の第1の寸法は、最も広い部分を横切って測定することができ、第1の形状の第1及び第2の軸が互いに垂直であってもなくてもよいように、第1の形状の第2の寸法は、最も狭い部分を横切って測定することができる。第1の形状の第1及び第2の軸は、布の第1の断面形状中心で又は布の第1の断面形状中心内で交差することができる。布の第1の断面形状は周囲(布の第1の断面形状周囲とも呼ばれる)を有することができる。第1の断面形状の周囲は、1つ若しくは複数の直線部分、1つ若しくは複数の曲線部分、又は両方を有することができる。
【0078】
[0140] 布の第2の断面形状は、規則形状又は不規則形状を有することができる。布の第2の断面形状は、1つ又は複数の直線縁部、1つ又は複数の曲線縁部、又は両方を有することができる。曲線縁部は、円形又は非円形弓型を画定することができる。布の第2の断面形状は、1つ又は複数の直線側面、1つ又は複数の曲線側面、又は両方を有することができる。曲線側面は、円形又は非円形弓型を画定することができる。例えば布の第2の断面形状は、非円形、非楕円形、円形、楕円形、長円形、長方形、競技場形、又は不規則形状であることが可能である。布の第2の断面形状は非扁平又はあまり扁平ではないことが可能である。
【0079】
[0141] 布の第2の断面形状(例えば非扁平又はあまり扁平ではない形状)は、第2の形状の第1の軸に沿った第2の形状の第1の寸法、及び第2の形状の第2の軸に沿った第2の形状の第2の寸法を有することができる。第2の形状の第1及び第2の寸法は、布の第2の断面形状の中心(布の第2の断面形状中心とも呼ばれる)を横切って測定することができる。布の第2の断面形状中心は、布の第2の断面形状の軸中心(例えば中心点)であることが可能であり、布の第2の断面形状の質量の中心であることが可能であり(例えば布の断面の質量の実際の中心、すなわち名目質量単位1は、布の第2の断面形状にわたって均一に分布されると仮定することができる)、又は布の第2の断面形状の中心領域であることが可能である(例えばこの場合、中心領域は約0.25mm2~約7.5mm2、若しくはより狭く約0.1mm2~約2mm2であることが可能であり、これらの範囲内で0.1mm2刻みの増加を含む)。
【0080】
[0142] 第2の形状の第1及び第2の軸は、互いに対して例えば約5度~約175度、又はより狭く約15度~約165度傾斜することができ、これらの範囲内で1度刻みの増加を含む(例えば5度、75度、90度、105度、175度)。第2の形状の第1及び第2の軸は、直線及び/又は曲線であることが可能である。
【0081】
[0143] 第2の形状の第1の寸法は、第2の形状の第2の寸法以上であることが可能である。例えば第2の形状の第1の寸法は、第2の形状の第2の寸法より約0.1mm~約15.00mm、又はより狭く約0.25mm~約5.00mmだけ大きいことが可能であり、これらの範囲内で0.01mm刻みの増加を含む。別の例として、第2の形状の第1の寸法は、第2の形状の第2の寸法より約0.5%~約1000%、又はより狭く約1%~約100%だけ大きいことが可能であり、これらの範囲内で5%刻みの増加を含む。第2の形状の第1の寸法は、布の第2の断面形状の最も広い部分を横切って測定することができ、第2の形状の第2の寸法は、布の断面形状の最も狭い部分を横切って測定することができ、又は両方である。例えば第2の形状の第1の寸法は、最も広い部分を横切って測定することができ、第2の形状の第1及び第2の軸が互いに垂直であるように(例えば第2の形状の第2の寸法は、最も狭い部分を横切って測定してもしなくてもよいように)、第2の形状の第2の寸法は、第2の形状の第1の寸法に垂直であることが可能である。別の例として、第2の形状の第1の寸法は、最も広い部分を横切って測定することができ、第2の形状の第1及び第2の軸が互いに垂直であってもなくてもよいように、第2の形状の第2の寸法は、最も狭い部分を横切って測定することができる。尚別の例として、第2の断面形状が円である場合、第2の形状の第1及び第2の寸法は、第1及び第2の寸法が互いに等しいように、それぞれが円の直径であることが可能である。第2の形状の第1及び第2の軸は、布の第2の断面形状中心で又は布の第2の断面形状中心内で交差することができる。布の第2の断面形状は周囲(布の第2の断面形状周囲とも呼ばれる)を有することができる。第2の断面形状の周囲は、1つ若しくは複数の直線部分、1つ若しくは複数の曲線部分、又は両方を有することができる。
【0082】
[0144] 第2の形状の第1寸法は、第1の形状の第1の寸法より小さいことが可能である。例えば第2の形状の第1寸法は、第1の形状の第1の寸法より約0.10mm~約10.00mm、又はより狭く約0.25mm~約5.00mmだけ小さいことが可能であり、これらの範囲内で0.01mm刻みの増加を含む。別の例として、第2の形状の第1の寸法は、第1の形状の第1の寸法より約0.5%~約1000%、又はより狭く約1%~約500%だけ小さいことが可能であり、これらの範囲内で5%刻みの増加を含む。
【0083】
[0145] 第2の形状の第2寸法は、第1の形状の第2の寸法より大きいことが可能である。例えば第2の形状の第2寸法は、第1の形状の第2の寸法より約0.10mm~約10.00mm、又はより狭く約0.25mm~約5.00mmだけ大きいことが可能であり、これらの範囲内で0.01mm刻みの増加を含む。別の例として、第2の形状の第2の寸法は、第1の形状の第2の寸法より約0.5%~約1000%、又はより狭く約1%~約500%だけ大きいことが可能であり、これらの範囲内で5%刻みの増加を含む。
【0084】
[0146] 布の第2の断面形状は、第2の形状の第1の寸法と第2の形状の第2の寸法との差が、第1の形状の第1の寸法と第2の形状の第2の寸法との差ほど大きくない形状であることが可能である。
【0085】
[0147] 追加の材料は、布13に、例えば注入又は噴霧工程を介して追加することができる。追加の材料は、本明細書に開示されたあらゆる材料であることが可能である。追加の材料は、溶融した形であることが可能であり、布13が金型18の中を動く前に、金型穴19の中に(例えば注入チャネルを介して)及び/又は布13の上に注入若しくは噴霧することができる。追加の材料は、例えば追加の材料が布の第2の断面形状の一部を形成することができるように、布13の一部を形成することができる。追加の材料が断面形状の並進工程の間に布13に追加される場合、第2の形状の第1の寸法は、第1の形状の第1の寸法に等しいことが可能であり、又は第2の形状の第1の寸法は、第1の形状の第1の寸法より約0.01mm~約5.00mm、若しくはより狭く約0.25mm~約1.00mmだけ小さいことが可能であり、これらの範囲内で0.01mm刻みの増加を含む。
【0086】
[0148] 布の第1の断面形状が布の第2の断面形状に重ねられ、又は逆であり、第1の形状の第1の軸が第2の形状の第1の軸と位置合わせされる(例えば第2の形状の第1の軸と一致するように作成される)時、第1の形状の第2の軸は、第2の形状の第2の軸と一致し、又は第2の形状の第2の軸に対して傾斜することが可能である。布の第1の断面形状が布の第2の断面形状に重ねられ、又は逆であり、第1の形状の第2の軸が第2の形状の第2の軸と位置合わせされる(例えば第2の形状の第2の軸と一致するように作成される)時、第1の形状の第1の軸は、第2の形状の第1の軸と一致し、又は第2の形状の第1の軸に対して傾斜することが可能である。
【0087】
[0149] 布の第1の断面サイズ及び/又は形状は、布の第2の断面及び/又は形状と同じ又は異なることが可能である。布の第1の断面サイズ及び/又は形状は、布の第2の断面サイズ及び/又は形状に変えることができる。布の第1の断面形状は、第1の形状面積を有することができる。布の第2の断面形状は、第2の形状面積を有することができる。布の第1の断面形状の面積の約2%~約95%は、布の第1の断面形状(すなわち第1の断面積)と同じ断面積を有する基準形状(例えば基準円)の内側に嵌合することができ、この範囲内で1%刻みの増加を含む。布の第1の断面形状の面積の約5%~約95%は、布の第1の断面形状(すなわち第1の断面積)と同じ断面積を有する基準形状(例えば基準円)の内側に嵌合することができる。基準円の断面積は、基準円断面積とも呼ばれる。布の第2の断面形状の面積の約10%~約100%は、基準円断面積の内側に嵌合することができ、この範囲内で1%刻みの増加を含む。布の第2の断面形状の面積の約25%~約100%は、基準円断面積の内側に嵌合することができ、この範囲内で1%刻みの増加を含む。布の第2の断面形状の面積の約50%~約100%は、基準円断面積の内側に嵌合することができ、この範囲内で1%刻みの増加を含む。布の第2の断面形状の面積の約75%~約100%は、基準円断面積の内側に嵌合することができ、この範囲内で1%刻みの増加を含む。布の第2の断面形状は、布の第1の断面形状より多く基準円の内側に嵌合することができる。例えば布の第1の断面形状より布の第2の断面形状の約2%~約98%多くが、基準円断面積の内側に嵌合することができ、この範囲内で1%刻みの増加を含む。基準円は約0.25mm2~約4.00mm2の面積を有することができ、この範囲内で0.01mm2刻みの増加を含む。別の例として、基準形状は、金型穴19の断面形状であることが可能である。布の第1の断面形状と基準円との間の重複する百分率を決定するために、布の第1の断面形状は、布の第1の断面形状中心が基準円の中心と一致するように、基準円と重ねることができる。布の第2の断面形状と基準円との間の重複する百分率を決定するために、布の第2の断面形状は、布の第2の断面形状中心が基準円の中心と一致するように、基準円と重ねることができる。
【0088】
[0150] 布の断面形状は、布の縦軸に横方向の平面に(例えば垂直に)見ることができる。布の縦軸は、布13の長軸であることが可能である。布の断面の周囲(例えば外周)は、布の断面形状の境界であることが可能である。布の第1の断面形状の周囲は開閉することができる。布の第2の断面形状の周囲は開閉することができる。閉じた周囲は閉じた形状を画定することができる。例えば閉じた周囲を有する布の断面形状は、いかなる窪み又は空洞のない閉じた形状であることが可能である。開いた周囲は開いた形状を画定することができる。例えば開いた周囲を有する布の断面形状は、1つ若しくは複数の窪み又は空洞を有する開いた形状であることが可能である。例えば布の第1の断面形状の周囲は、閉じることができ(例えば非円形、非楕円形、円形、「O」字形、楕円形、長円形、長方形、競技場形、若しくは不規則な閉じた形状)、布の第2の断面形状の周囲は閉じることができ(例えば非円形、非楕円形、円形、「O」字形、楕円形、長円形、長方形、競技場形、若しくは不規則な閉じた形状)、又は開くことができる(例えばC字形、U字形、V字形、M字形、W字形、S字形、Z字形、不規則形、非円形、非楕円形、円形、「O」字形、楕円形、長円形、長方形、若しくは競技場形の開いた形状)。周囲は、例えば布13が金型穴の中に嵌合するために折り畳む時に開くことができる。開いた周囲は、布の第2の断面形状が1つ若しくは複数の開いた継ぎ目、又は1つ若しくは複数の閉じた継ぎ目を有することができるように溶融して閉じることができるが、そうでなくてもよい。金型穴19の中に嵌合するために布を折り畳む時に、1つ又は複数の継ぎ目を形成することができる。継ぎ目は、例えば一緒に溶融せず、又は一緒に溶融するそれぞれで開閉することができる。C字形、U字形、V字形、M字形、W字形、S字形、Z字形、不規則な形状に折り畳んだ継ぎ目は、布13の断面形状の周囲における開口であることが可能である。継ぎ目は、例えばC字形、U字形、V字形、M字形、W字形、S字形、Z字形、不規則な形状に折り畳んだ端部が連結されない(例えば一緒に溶融する)所であることが可能である。継ぎ目は、例えばM字形、W字形、S字形、Z字形、不規則な形状に折り畳んだ先端が連結されない(例えば一緒に溶融する)所であることが可能である。折り畳むことによって生じることが可能な継ぎ目の有無に関わらず、布の第2の断面形状は、丸形断面、布の第1の断面形状より丸くない断面積、及び/又は布の第1の断面形状より丸形断面形状を画定することができる。
【0089】
[0151] 布13が金型穴19内にある間、布13の断面形状は、金型穴の断面形状を取ることができる。布13が金型穴19内にある間、布13は金型穴19の断面の約40%~約100%、又はより狭く約70%~約100%を占めることができ、これらの範囲内で1%刻みの増加を含む。金型穴19の断面は、布の縦軸に垂直であることが可能である。
【0090】
[0152] 金型18は、布の第1の断面サイズ及び/又は形状を、例えば布13の全長若しくはあらゆる短い長さに沿うことを含み、布13の1つ若しくは複数の部分に沿って、布の第2の断面サイズ及び/又は形状に一時的又は永久に変えることができる。例えば布の第1の断面形状が長軸及び短軸を有する場合、金型18は、布の第2の断面形状が布の第1の断面形状より短い長軸及び長い短軸を有するように、長軸に沿って寸法を低減し、短軸に沿って寸法を増加することができる。
【0091】
[0153] 加熱された布13の部分は、これらの部分が加熱された状態にある時に、金型18を通過し、又は通るように押し付けられることが可能である。加熱されていない布13の部分は、これらの部分が加熱されていない状態にある時に、金型18を通過し、又は通るように押し付けられることが可能である。布13の加熱部分は、金型穴19を通過後に第2の断面形状を維持することができる。布13の非加熱部分は、金型穴19を通過後に弛緩し(例えば展開し若しくは拡大し)、第1の断面形状に一部又は全てが戻ることができる。例えば布13が金型穴の中に嵌合するために折り畳まれた時、布13の加熱部分は、金型18から出た後に、一部又は全てが折り畳まれたままであることが可能であり、布13の非加熱部分は、金型18から出た後に、一部又は全てが展開することができる。別の例として、布13が金型穴の中に嵌合するために拡大及び/又は縮小した時に(例えばやはり折り畳みの有無に関わらず)、布13の加熱部分は、金型18から出た後に、一部若しくは全てが拡大及び/又は縮小したままであることが可能であり、布13の非加熱部分は、金型18から出た後に、一部若しくは全てが縮小及び/又は拡大することができる。
【0092】
[0154] 布の加熱部分は、例えば加熱部分が、金型穴19の形状に一緒に溶融し、及び/又は冷却して硬化することができるので、金型穴19を通過後に布の第2の断面形状を維持することができる。別の例として、金型穴19を通過後に、加熱部分の断面形状は、例えば布13が冷却中にわずかに展開し又は束を解くことができるので、わずかにサイズを増加するが金型穴19の形状を維持することができる。尚別の例として、金型穴19を通過後に、加熱部分の断面形状は、例えば布13が冷却中にわずかに拡大することができるので(例えば布13が金型穴19の中に嵌合するために1つ若しくは複数の軸に沿って縮小した時に、この材料は金型穴19を通過後に、回復することができる)、わずかにサイズを増加するが金型穴19の形状を維持することができる。更に尚別の例として、金型穴19を通過後に、加熱部分の断面形状は、例えば布13の材料のエネルギーが低減する際に、布13は冷却中にわずかに縮小することができるので、わずかにサイズを低減するが金型穴19の形状を維持することができる。更に尚他の例として、加熱部分は、編組布13の編組を一緒に溶融する恩恵により、布13の横側面を一緒に溶融する(例えば互いに折り畳んで加圧する間)恩恵により、布13が金型形状若しくは折り畳んだ形状で硬化する恩恵により、又はそれらのあらゆる組合せで、金型形状を維持し、展開、拡大、若しくは縮小せず、又は一部のみを展開、拡大、若しくは縮小することができる。
【0093】
[0155] 布13は非加熱断面形状、後加熱前金型断面形状、後加熱金型断面形状、及び後加熱後金型断面形状を有することができる。非加熱断面形状は、布の第1の断面形状を有することができる。後加熱前金型断面形状は、布の第1の断面形状を有することができる。後加熱前金型断面形状は、折り畳んだ形状(例えばC字形、U字形、V字形、M字形、W字形、S字形、Z字形、不規則な形状の折り畳み)、縮小形状、拡大形状、又はそれらのあらゆる組合せを有することができる。後加熱前金型断面形状は、布13が加熱器16から出て金型18の中に入り、折り畳み、拡大し、及び/又は縮小した構成を仮定する際に、布の並進領域で金型穴断面形状(これは布の第2の断面形状であることが可能である)に接近することができる。並進領域は、加熱器16内、加熱器16の後、金型18の前、金型18内、又はそれらのあらゆる組合せにあることが可能である。例えば並進領域は、加熱器16と金型18との間にあることが可能である。並進領域は、約1mm~約100mm、又はより狭く約1mm~約50mmの並進距離にわたって延在することができ、これらの範囲内で1mm刻みの増加を含む。後加熱金型断面形状は、布の第2の断面形状であることが可能である。後加熱後金型断面形状は、布の第2の断面形状であることが可能である。
【0094】
[0156] 布13は、加熱器16によって加熱された後、及び/又は加熱器16を迂回した後(すなわち金型18に向かう途中で加熱器16を飛ばした後)、金型18を通って動く(例えば引く)ことができる。例えば加熱部分は、加熱器16によって加熱された後、金型18を通って動くことができ、非加熱部分は、加熱器16を迂回した後、金型18を通って動くことができる。非加熱部分が加熱器16を迂回する時、加熱器16はオンにし(すなわちエネルギーを放出し)又はオフにする(すなわちエネルギーを放出しない)ことができる。別の例として、布13は、加熱器16がオフである時に、加熱器16によって加熱された後、及び/又は加熱器16を通って進んだ後、金型18を通って動く(例えば引く)ことができる。この場合、加熱部分及び非加熱部分の両方は、加熱器16を通って進んだ後に、加熱器16がオンの時に加熱部分が、及び加熱器16がオフの時に非加熱部分が、金型18を通って動くことができる。
【0095】
[0157] 加熱器16及び/又は金型18は、互いに、支持部(例えば支持面)から、及び/又は成形機10から(例えば成形機10の表面若しくはプラットフォームから)、加熱器16、金型18、及び/又は成形機10を一部若しくは全てを分解し、又は分解せずに、取り外し可能に取り付けることができ、及び/又は取り外し可能に脱着することができる。
【0096】
[0158] 加熱器16及び/又は金型18は、故障がある場合、又は異なる加熱若しくは金型の仕様を有する異なる加熱器若しくは金型が所望される又は必要である場合に、生産停止時間が限定され、低減され、又は最適化されるように、例えば布(例えば布13)の生産又は処理中にリアルタイムで、他の加熱器及び/又は金型(例えば他の加熱器16、他の金型18)と置き換えることができるように、モジュラー式であることが可能である。
【0097】
[0159] 布成形機10は、布13の1つ若しくは複数の部分を布の第1の断面サイズ及び/又は形状から布の第2の断面サイズ及び/又は形状に変えることができる。この方法で、布成形機10は、1つ又は複数の縫合糸の第1の部分(例えば布の第1の断面形状を有する)及び1つ又は複数の縫合糸の第2の部分(例えば布の第2の断面形状を有する)を有する縫合糸を生成することができる。布成形機10によって生成された各縫合糸は、1個~10個又はそれ以上の縫合糸の第1の部分を有することができ、この範囲内で1単位刻みの増加を含む(例えば1個の非丸形部分、2個の非丸形部分)。布成形機10によって生成された各縫合糸は、1個~10個又はそれ以上の縫合糸の第2の部分を有することができ、この範囲内で1単位刻みの増加を含む(例えば1個の丸形部分、2個の丸形部分)。別の例として、それによって加熱器及び金型16、18は、布13の1つ又は複数の部分を非丸形構成の布(例えば扁平な編組布)から丸形構成の布(例えば丸形編組布)に変えることができる。
【0098】
[0160] 布移動機20は、加熱器16を通って及び/又は金型18を通って布13(例えば布13の非加熱部分及び加熱部分)を動かす(例えば引く)ことができる。布移動機20はリニアアクチュエータであることが可能である。布移動機20(例えばリニアアクチュエータ)は1つ又は複数の布把持部を有することができ、加熱器16及び/又は金型18を通って布13を並進及び/又は回転することができる。サイザ22(例えば切断機)は、布13を目標長(最終長とも呼ばれる)に、例えば縫合糸長を有する縫合糸を生成するためにサイズ化する(例えば切断する)ことができる。目標長は、約5cm~約200cm若しくはそれ以上、又はより狭く約10cm~約100cm若しくはそれ以上であることが可能であり、これらの範囲内で1cm刻みの増加を含む(例えば5cm、10cm、25cm、50cm、75cm、100cm、125cm、150cm、175cm、200cm)。縫合糸長は、目標長以下であることが可能である。縫合糸長は、約5cm~約200cm若しくはそれ以上、又はより狭く約10cm~約100cm若しくはそれ以上であることが可能であり、この範囲内で1cm刻みの増加を含む(例えば5cm、10cm、25cm、50cm、75cm、100cm、125cm、150cm、175cm、200cm)。加熱部分の長さは、例えば布13の端部が、布の目標長を有する布(例えば縫合糸)を生成するためにサイズ化する(例えば切断する)前及び/又は後に、非加熱部分の長さより長い、短い、又は等しいことが可能である。
【0099】
[0161]
図1Bは、加熱器16が加熱チャンバ17を有することができることを示す。布13は、チャンバ17内で加熱可能であることが可能である。布13は、チャンバ17内で加熱することができる。加熱器16は、例えば布13がチャンバ17の内側及び/又は外側にある時に、布13に向かってエネルギーを放出することができる。加熱器16は、例えば布13がチャンバ17の内側及び/又は外側にある時に、反射器に向かってエネルギーを放出することができる。反射器は加熱チャンバ17の表面である。加熱器16は、加熱部分の材料が溶融するように布13を加熱することができる。布13の加熱部分が溶融相内にある時に、加熱材料は、金型18が加熱部分を新しいサイズ(例えば同じサイズ若しくはより小さいサイズ)及び/又は新しい形状(例えば折り畳んだ形状、丸形形状、折り畳んだ丸形形状)に変形することができるように流れることができる。
【0100】
[0162] 布13は、チャンバ17の内側にある時に、縦方向に固定する及び/又は縦方向に可動であることが可能である。チャンバ17の内側にある時に、布13は、縦方向の第1の方向に(例えば前進方向、金型18に向かう)縦方向に動くことができる。チャンバ17の内側にある時に、布13は、縦方向の第1の方向の反対の縦方向の第2の方向に(例えば後退方向、金型18から遠ざかる)縦方向に動くことができる。チャンバ17の内側にある時に、布13は、縦方向に、例えばチャンバの第1の端部17aからチャンバの第2の端部17bに、又は逆も同様に動くことができる。チャンバの第1の端部17aは、チャンバの第2の端部17bより金型18に近い又は遠いことが可能である。チャンバ17の内側にある時に、布13は、加熱器16がオンの時、加熱器16がオフの時、又は加熱器16がオンの時及び加熱器16がオフの時、縦方向に動くことができる。
【0101】
[0163] 布13は、チャンバ17の外側にある時に、縦方向に固定し、及び/又は縦方向に可動であることが可能である。チャンバ17の外側にある時に、布13は、縦方向の第1の方向に(例えば前進方向、金型18に向かう)縦方向に動くことができる。チャンバ17の外側にある時に、布は、縦方向の第2の方向に(例えば後退方向、金型18から遠ざかる)縦方向に動くことができる。チャンバ17の外側にある時に、布13は、縦方向に、例えば布の第1の位置から布の第2の位置に動くことができる。布の第1の位置は、布の第2の位置より金型18に近い又は遠いことが可能である。チャンバ17の外側にある時に、布13は、加熱器16がオンの時、加熱器16がオフの時、又は加熱器16がオンの時及び加熱器16がオフの時、縦方向に動くことができる。
【0102】
[0164] 布13は、チャンバ17の内外に縦方向に動くことができる。縦方向は、布の縦軸に平行であることが可能である。布13は、チャンバ17の内外に横方向に動くことができる。横方向は、布の縦軸に垂直であることが可能である。布13は、例えば加熱器16、金型18、又は両方に対して縦方向及び/又は横方向に動くことができる。布13は、横方向の第1の軸に沿って横方向に、横方向の第2の軸に沿って横方向に、又は両方に動くことができ、この場合、横方向の第1の軸は横方向の第2の軸に垂直であることが可能であり、横方向の第1及び第2の軸は、布の縦軸に垂直であることが可能である。布13は、横方向の第1の軸に沿って第1の方向に、及び横方向の第1の軸に沿って第1の方向の反対の第2の方向に動くことができる。布は、横方向の第2の軸に沿って第1の方向に、及び横方向の第2の軸に沿って第1の方向の反対の第2の方向に動くことができる。横方向の第1の軸は、水平軸又は垂直軸であることが可能である。横方向の第2の軸は、水平軸又は垂直軸であることが可能である。布の縦軸は、直線又は曲線であることが可能である。横方向の第1の軸は、直線又は曲線であることが可能である。横方向の第2の軸は、直線又は曲線であることが可能である。
【0103】
[0165] 布13は、チャンバ17内で加熱される間に動くことができる。例えば布13は、チャンバ17内で加熱される間に縦方向に動く、横方向に動く、及び/又は回転することができる。
【0104】
[0166] 布13は、チャンバ17内で加熱される間に適所に固定することができる。例えば布13は、チャンバ17内で加熱される間に縦方向に、横方向に、及び/又は回転して静止することができる。
【0105】
[0167]
図1Bは、加熱器16が、1つ又は複数の係合部26(例えば示されたように第1及び第2の係合部、例えば可動基部24の各側面上に1つずつ)を有する可動基部24上にあることが可能であることを更に示す。係合部26は軌道28内で摺動可能である。係合部及び軌道26、28は、凸部及び溝の配置において互いと係合することができ、この場合、係合部26は凸部であることが可能であり、軌道は溝28であることが可能であり、又は逆も同様である。
【0106】
[0168]
図1Bは、布13がチャンバ17の外側にあることが可能であることを更に示す。
【0107】
[0169]
図1Cは、布13の一部が部分的に又は完全にチャンバ17の内側にあることが可能であることを示す。
【0108】
[0170]
図1Cは、布13が布の第1の部分13a、布の第2の部分13b、及び布の第3の部分13cを有することができることを更に示す。布の第1、第2、及び/又は第3の部分13a~13cは、成形機10を通って動くことができる。例えば布の第1、第2、及び/又は第3の部分13a~13cは、加熱器16の前、加熱器16の中、加熱器16の後、金型18の前、金型18の中、金型18の後、又はそれらのあらゆる組合せに位置付けることができる。例えば示された位置では、布の第1、第2、及び/又は第3の部分13a~13cは、加熱器16の後に位置付けることができる。この位置では、布の第1、第2、及び/又は第3の部分13a~13cは、加熱器16によって加熱されていないことが可能である。別の例としてこの位置では、布の第1、第2、及び/又は第3の部分13a~13cは、加熱器16によって予め加熱されていることが可能である。例えば、第1、第2、及び/又は第3の部分13a~13cは、加熱状態(溶融状態とも呼ばれる)にある、例えば第1の温度から第2の温度に加熱されることが可能である。第1、第2、及び/又は第3の部分13a~13cは、例えば第2の温度から第3の温度に冷却することができる。別の例として、布の第1、第2、及び/又は第3の部分13a~13cは、第3の温度であることが可能である。第3の温度は、第2の温度より低いことが可能であり、第1の温度より低い、等しい、高いことが可能でる。
【0109】
[0171] 第1の温度は摂氏約10度~摂氏約300度、又はより狭く摂氏約15度~摂氏約50度であることが可能であり、これらの範囲内で摂氏1度刻みの増加を含む(例えば摂氏40度)。第2の温度は摂氏約15度~摂氏約300度、又はより狭く摂氏約80度~摂氏約200度、又は尚より狭く摂氏約80度~摂氏約150度であることが可能であり、これらの範囲内で摂氏1度刻みの増加を含む(例えば摂氏100度、摂氏120度)。第3の温度は摂氏約20度~摂氏約300度、又はより狭く摂氏約50度~摂氏約200度であることが可能であり、これらの範囲内で摂氏1度刻みの増加を含む。第2の温度は、第1の温度以下であることが可能である。第3の温度は、第1の温度以下であることが可能である。第3の温度は、第2の温度以下であることが可能である。
【0110】
[0172] 布の第1の部分13aは、約5mm~約1000mmの布の第1の部分の長さを有することができ、この範囲内で1mm刻みの増加を含む。布の第2の部分13bは、約2mm~約5000mm、又はより狭く約5mm~約1000mmの布の第2の部分の長さを有することができ、これらの範囲内で1mm刻みの増加を含む。布の第3の部分13cは、約2mm~約5000mm、又はより狭く約5mm~約1000mmの布の第3の部分の長さを有することができ、これらの範囲内で1mm刻みの増加を含む。
【0111】
[0173] 布13は、能動的に冷却することができ、及び/又は受動的に冷却することができる。布の温度低減器(例えば冷却器)及び/又は金型18は、布13が加熱器16を通過後に布13を冷却することができる。例えば金型18は、布13を加熱温度(例えば第2の温度)から第3の温度に、又は加熱温度と第3の温度の間の温度に冷却することができる。金型18は、例えば穴19内に伝導性ライニング(例えば金属ライニング、例えば銅ライニング)を有することができ、これは熱を布13から離れて銅の中に、及び金型18の中に伝導することができる。金型18は絶縁することができる。流体は、金型穴19を冷却し及び/又は滑りやすくするために、金型18の上に押し付ける(例えば注入する、噴霧する)ことができる。流体は、布13を冷却し及び/又は滑りやすくするために、布13の上に押し付ける(例えば注入する、噴霧する)ことができる。布13の上に押し付けた流体は、流体を有する布13の一部が金型穴19を通過する時に、金型穴19を冷却し及び/又は滑りやすくすることができる。流体は、例えば水、油、及び/又は潤滑油であることが可能である。金型18は金型温度を有することができる。金型温度は、摂氏約-100度~摂氏約300度、又はより狭く摂氏約0度~摂氏約300度、又は尚より狭く摂氏約15度~摂氏約150度であることが可能であり、これらの範囲内で摂氏1度刻みの増加を含む。冷却源は金型18を金型温度に保つことができる。冷却源は流体であることが可能である。布13が加熱温度からより低い温度に冷却する際に、布13の個々の繊維は一緒に留まり(例えば固着し)、分離が難しくなることが可能である。
【0112】
[0174] 布の第1の部分13aは、布の第1の断面サイズ及び/又は形状を有することができる。布の第2の部分13bは、布の並進断面サイズ及び/又は形状を有することができる。布の並進断面サイズ及び/又は形状は、布の第1の断面サイズ及び/又は形状と布の第2の断面サイズ及び/又は形状との間のサイズ及び/又は形状であることが可能である。例えば布の第2の部分13bは、第1の断面サイズ及び/又は形状が、第2の断面サイズ及び/又は形状に並進する、及び逆も同様である、並進領域内にあることが可能である。布の第3の部分13cは、布の第2の断面サイズ及び/又は形状を有することができる。布の第1の断面形状は、約0.10mm2~約15.00mm2、又はより狭く約0.25mm2~約5.00mm2の第1の形状面積を有することができ、これらの範囲内で0.01mm2刻みの増加を含む。布の第1の断面形状は、約0.10mm~約20.0mm、又はより狭く約1.0mm~約10.0mmの断面周囲を有することができ、これらの範囲内で0.01mm刻みの増加を含む。布の第2の断面形状は、約0.10mm2~約15.00mm2、又はより狭く約0.25mm2~約5.00mm2の第2の形状面積を有することができ、これらの範囲内で0.01mm2刻みの増加を含む。布の第2の断面形状は、約0.10mm~約20.0mm、又はより狭く約1.0mm~約10.0mmの断面周囲を有することができ、これらの範囲内で0.01mm刻みの増加を含む。
【0113】
[0175] 非加熱部分(例えば布の第1及び第2の部分13a、13b)は、金型18を通過した後にそれらの強度(例えば引張強度)を維持することができる。非加熱部分(加熱器16によって予め加熱されていない部分とも呼ばれる)の引張強度は、約1ニュートン~約200ニュートン、又はより狭く約10ニュートン~約35ニュートンであることが可能であり、この範囲内で1ニュートン刻みの増加を含む。加熱部分(例えば布の第3の部分)は、布の個々の繊維の一部が一緒に固着し又は溶融することができるので、非加熱部分より低い強度(例えば引張強度)を有することができる。加熱部分(加熱器16によって予め加熱された部分とも呼ばれる)の引張強度は、約0.5ニュートン~約199ニュートン、又はより狭く約5ニュートン~約30ニュートンであることが可能であり、これらの範囲内で1ニュートン刻みの増加を含む。
【0114】
[0176]
図1Cは、金型18が1つ又は複数の穴19、例えば1個~20個又はそれ以上の穴19を有することができることを更に示し、この範囲内で第1~第5の穴19a~19eなどの1個の穴19刻みの増加を含む(例えば1個の穴、2個の穴、10個の穴、20個の穴)。各穴19のサイズは、別の穴19と同じ又は異なることが可能である。金型18は、様々なサイズを有する指標付き穴19を備えた金型であることが可能である。各穴19の断面積は、約0.10mm
2~約15.00mm
2、又はより狭く約0.25mm
2~約5.00mm
2であることができ、これらの範囲内で0.01mm
2刻みの増加を含み、この場合、断面積は、布の縦軸に垂直な、及び/又は金型穴の縦軸に垂直な断面平面を横切って測定することができる。
【0115】
[0177]
図1Cは、金型18が金型ホイールであることが可能であることを更に示す。例えば金型18は、穴19(例えば穴19a~19e)を有する回転式ホイールであることが可能である。金型18は、円形又は非円形周囲を有することができる。金型18は、金属、例えば鋼(例えばステンレス鋼)であることが可能である。加熱された布13が金型穴19を通過する際に、布13の断面形状は、布の第1の断面形状(例えば扁平)から布の第2の断面形状(例えばあまり扁平ではない)に変わることができる。穴19は、使用者が所望の布の形状(例えば円)を選択することができるように指標を付けることができる。穴19は、使用者が所望の布のサイズ(例えば直径)を選択することができるように指標を付けることができる。選択された金型穴19は、金型18を通過後に布13がサイズ化(例えば切断)された後に布の先端の所望のサイズであることが可能である。単一の金型(例えば金型18)上に複数の金型穴19を有することにより、例えば金型18を異なる金型と完全に交換する、又は変えなければならない代わりに、金型18は、単に回転するだけで布の断面サイズ及び/又は形状を変えることができるので、好都合に布13をより効率的に処理することができる。これは、好都合なことに複数の断面形状及び/又はサイズが単一の布に沿って(例えばサイズ化しない、若しくは予めサイズ化した布13に沿って)生成される時に、休止時間を短くすることができる。例えば
図1Cは、金型18が金型制御部30で調節する(例えば回転する)ことができることを更に示す。金型制御部30は、時計回り、反時計回り、又は両方向に回ることができる。
【0116】
[0178] 布13は、加熱器16及び/又は金型穴19を布速度約0.01cm/s~約1000cm/s、又はより狭く約1cm/s~約25cm/sの布速度で通過することができ、これらの範囲内で1及び0.01センチメートル/秒刻みの増加を含む。布13は、金型18を通るのと同じ速度で、より遅く、又はより速く加熱器16を通って動くことができる。
【0117】
[0179]
図1Dは、布13の一部が完全にチャンバ17の内側にあることが可能であることを示す。
【0118】
[0180]
図1Dは、布の第1の部分13aが加熱器16の前にあることが可能であり、布の第2の部分13bが加熱器16の中にあることが可能であり、布の第3の部分13cが金型18の後にあることが可能であることを更に示す。布の第1の部分13aは、布の第1の断面形状、布の並進断面形状(例えばタコス形状、折り畳み形状、折曲形状、撓みを有する形状)、又は両方を有することができる。布の第2の部分13bは、布の第1の断面形状、並進断面形状、又は両方を有することができる。布の第3の部分13cは、並進断面形状、布の第2の断面形状、又は両方を有することができる。例えば
図1Dは、布の第1及び第2の部分13a、13bが、扁平であることが可能であり、布の第3の部分13cが、並進断面形状(例えばタコス形状、折り畳み形状、折曲形状、撓みを有する形状)を有することができることを示す。
【0119】
[0181]
図2Aは、布13、加熱器16、及び/又は金型18が縦方向に動くことができることを示す。布13は、縦方向の第1の方向M1に(例えば前進方向、金型18に向かう)、縦方向の第1の方向M1の反対の縦方向の第2の方向M2に(例えば後退方向、金型18から遠ざかる)、又は両方向に縦方向に動くことができる。加熱器16は、縦方向の第1の方向M1に(例えば前進方向、金型18に向かう)、縦方向の第1の方向M1の反対の縦方向の第2の方向M2に(例えば後退方向、金型18から遠ざかる)、又は両方向に縦方向に動くことができる。金型18は、縦方向の第1の方向M1に(例えば前進方向、加熱器16から遠ざかる)、縦方向の第1の方向M1の反対の縦方向の第2の方向M2に(例えば後退方向、加熱器16に向かう)、又は両方向に縦方向に動くことができる。布13は、加熱器16が動いている間、加熱器16が適所に固定されている間、金型18が動いている間、金型18が適所に固定されている間、又はそれらのあらゆる組合せで(例えば縦方向に)動くことができる。加熱器16は、布13が動いている間、布13が適所に固定されている間、金型18が動いている間、金型18が適所に固定されている間、又はそれらのあらゆる組合せで(例えば縦方向に)動くことができる。金型18は、布13が動いている間、布13が適所に固定されている間、加熱器16が動いている間、加熱器16が適所に固定されている間、又はそれらのあらゆる組合せで(例えば縦方向に)動くことができる。例えば布、加熱器、及び/又は金型13、16、18は、1つ又は2つの他の布、加熱器、及び/又は金型13、16、18が静止(例えば縦方向に静止)している時に動くことができる。
【0120】
[0182]
図2Aは、1つ又は複数の表面32がチャンバ17、例えば第1~第3の表面32a~32cを画定することができることを更に示す。表面32は、扁平及び/又は曲線であることが可能である。表面32は反射性であることが可能である。表面32は非反射性であることが可能である。
【0121】
[0183]
図2Aは、布13がチャンバ17の内側にある、チャンバ17の外側にある、又は両方であることが可能であることを更に示す。
【0122】
[0184]
図2Aは、布13が金型18を通過する前に、布13がチャンバ17を通って動くことができることを更に示す。別の例として、
図2Aは、布13が金型18を通過する前に、布13がチャンバ17を迂回する(すなわち周りをまわる)ことができることを更に示す。
【0123】
[0185]
図2Aは、布の第1、第2、及び/又は第3の部分13a~13cが、例えば加熱器16、金型18、又は両方に対して示された配置を有することができることを更に示す。
【0124】
[0186]
図2Aは、布の第1、第2、及び/又は第3の部分13a~13cが、布13の加熱部分又は非加熱部分であることが可能であることを更に示す。
【0125】
[0187]
図2Aは、布の第1の部分13aが布の第1の断面形状(例えば扁平などの非丸形)を有することができ、布の第2の部分13bが布の第1の断面形状から布の第2の断面形状(例えば丸形)に、例えば変形することにより(例えば金型穴19の中に嵌合するために、例えば折り畳むこと、拡大すること、及び/又は縮小することにより)並進することができ、布の第3の部分13cが布の第2の断面形状(例えば丸形)を有することができることを更に示す。別の例として、
図2Aは、布の第1の部分13aが布の第1の断面形状(例えば扁平などの非丸形)を有することができ、布の第2の部分13bが布の第1の断面形状から布の第2の断面形状(例えば丸形)に、例えば変形することにより(例えば金型穴19の中に嵌合するために、例えば折り畳むこと、拡大すること、及び/又は縮小することにより)並進することができ、布の第3の部分13cが布の第1の断面形状(例えば扁平などの非丸形)を有することができることを更に示す。
【0126】
[0188] 布の第1の部分13aは、布の第1の部分の第1の端部13a1から布の第1の部分の第2の端部13a2に延ばすことができる。布の第1の部分13aは、布の第1の断面形状を有することができる。布の第1の部分13aは、一定の断面サイズ及び/又は形状を有することができる。布の第1の部分13aは、加熱器16によって加熱することができる。
【0127】
[0189] 布の第2の部分13bは、布の第2の部分の第1の端部13b1から布の第2の部分の第2の端部13b2に延ばすことができる。布の第1の部分の第2の端部13a2は、布の第2の部分の第1の端部13b1と一致し、又は当接することができる。布の第2の部分13bは、布の第1の断面形状から布の第2の断面形状に、例えば布の第2の部分の第1の端部13b1から布の第2の部分の第2の端部13b2に並進することができる。布13は、布13の(例えば布の第2の部分13bの)1つ又は複数の断面寸法(例えば幅、長さ、高さ、直径、周囲、曲率半径、及び/又は面積)が、布の第2の部分の第1の端部13b1から布の第2の部分の第2の端部13b2に大きく又は小さくなるように、布の第2の部分の第1の端部13b1から布の第2の部分の第2の端部13b2の間で先細になることが可能である。先細の断面寸法は、布の縦軸に垂直な軸に沿って測定することができる。布の第2の部分の第2の端部13b2における断面寸法(例えば幅、長さ、高さ、直径、周囲、面積、曲率半径)は、布の第2の部分の第1の端部13b1における断面寸法(例えば幅、長さ、高さ、直径、周囲、面積、曲率半径のそれぞれ)より例えば約0.01mm~約10.00mm大きい又は小さいことが可能であり、この範囲内で0.01mm刻みの増加を含む。布の第2の部分の第2の端部13b2における断面寸法(例えば幅、長さ、高さ、直径、周囲、面積、曲率半径)は、布の第2の部分の第1の端部13b1における断面寸法(例えば幅、長さ、高さ、直径、周囲、面積、曲率半径のそれぞれ)より例えば約0.1mm~約2.5mm大きい又は小さいことが可能であり、この範囲内で0.1mm刻みの増加を含む。別の例として、布の第2の部分の第2の端部13b2における断面寸法(例えば幅、長さ、高さ、直径、周囲、面積、曲率半径)は、布の第2の部分の第1の端部13b1における断面寸法(例えば幅、長さ、高さ、直径、周囲、面積、曲率半径のそれぞれ)より例えば約0.5%~約1000%大きい又は小さいことが可能であり、この範囲内で0.5%刻みの増加を含む。布の第2の部分の第2の端部13b2における断面寸法(例えば幅、長さ、高さ、直径、周囲、面積、曲率半径)は、布の第2の部分の第1の端部13b1における断面寸法(例えば幅、長さ、高さ、直径、周囲、面積、曲率半径のそれぞれ)より例えば約1%~約100%大きい又は小さいことが可能であり、この範囲内で1%刻みの増加を含む。第2の部分13bは、第2の部分の第1の断面寸法及び第2の部分の第2の断面寸法を有することができる。これらの寸法は、布の縦軸に垂直な軸に沿って測定することができる。第2の部分の第1の断面寸法は、布の第2の部分の第1の端部13b1から布の第2の部分の第2の端部13b2に小さくなる、大きくなる、又は一定のままであることが可能である。第2の部分の第2の断面寸法は、布の第2の部分の第1の端部13b1から布の第2の部分の第2の端部13b2に小さくなる、大きくなる、又は一定のままであることが可能である。例えば第2の部分の第1の断面寸法は、布の第2の部分の第1の端部13b1から布の第2の部分の第2の端部13b2に小さくなることが可能であり、第2の部分の第2の断面寸法は、大きくなることが可能である。布の第2の部分の第1の端部13b1は、金型18の前、加熱器16の内側又は外側(示されたように)にあることが可能である。布の第2の部分の第2の端部13b2は、金型18の前、金型穴19の入口(示されたように)、又は金型穴19の中にあることが可能である。
【0128】
[0190] 布の第3の部分13cは、1つ又は複数の第3の部分の区分、例えば第3の部分の第1、第2、及び第3の区分13c1~13c3を有することができる。第3の部分の第1の区分13c1は、金型穴19の内側にあることが可能である。第3の部分13cが加熱器16によって予め加熱された場合、金型穴19は、布13が加熱状態から冷却する際に、布13が布の第2の断面形状などの金型穴19の形状に硬化するように、布の第3の部分の第1の区分13c1の溶融及び/又は加熱部分(例えば繊維又は糸)を一緒に押し付けることができる。第3の部分13cが加熱器16によって予め加熱されなかった場合(例えば加熱器16がオフである、又は布13が加熱器16を迂回する場合)、金型穴19は、布13の第3の部分の第1の区分13c1が金型18を通過することができるように、布13の第3の部分の第1の区分13c1を変形することができる。布の第3の部分の第2及び第3の区分13c2、13c3は、金型穴19の外側、例えば金型穴19の遠位にあることが可能である。
【0129】
[0191] 第3の部分の第1、第2、及び第3の区分13a1~13c3は、互いと同じ又は異なる断面サイズ及び/又は形状を有することができる。例えば第3の部分の第1、第2、及び第3の区分13c1~13c3は、丸形断面形状などの第2の断面形状を有することができる。第3の部分の第1、第2、及び第3の区分13c1~13c3の断面のサイズ及び/又は形状は、一定又は先細である。例えば布13は、布13(例えば布の第3の部分13c)の1つ又は複数の断面寸法(例えば幅、長さ、高さ、直径、周囲、曲率半径、及び/又は面積)が、布の第3の部分の第2の区分の第1の端部13c2aから布の第3の部分の第2の区分の第2の端部13c2bに大きく又は小さくなるように、布の第3の部分の第2の区分の第1の端部13c2aから布の第3の部分の第2の区分の第2の端部13c2bの間が先細であることが可能である。先細の断面寸法は、布の縦軸に垂直な軸に沿って測定することができる。布の第3の部分の第2の区分の第1の端部13c2aにおける断面寸法(例えば幅、長さ、高さ、直径、周囲、面積、曲率半径)は、布の第3の部分の区分の第2の端部13c2bにおける断面寸法(例えば幅、長さ、高さ、直径、周囲、面積、曲率半径のそれぞれ)より例えば約0.01mm~約5.00mm大きい又は小さいことが可能であり、この範囲内で0.01mm刻みの増加を含む。先細の断面寸法は、布の縦軸に垂直な軸に沿って測定することができる。布の第3の部分の第2の区分の第1の端部13c2aにおける断面寸法(例えば幅、長さ、高さ、直径、周囲、面積、曲率半径)は、布の第3の部分の区分の第2の端部13c2bにおける断面寸法(例えば幅、長さ、高さ、直径、周囲、面積、曲率半径のそれぞれ)より例えば約0.1mm~約2.5mm大きい又は小さいことが可能であり、この範囲内で0.1mm刻みの増加を含む。別の例として、布の第3の部分の第2の区分の第1の端部13c2aにおける断面寸法(例えば幅、長さ、高さ、直径、周囲、面積、曲率半径)は、布の第3の部分の第2の区分の第2の端部13c2bにおける断面寸法(例えば幅、長さ、高さ、直径、周囲、面積、曲率半径のそれぞれ)より例えば約0.5%~約1000%大きい又は小さいことが可能であり、この範囲内で0.5%刻みの増加を含む。布の第3の部分の第2の区分の第1の端部13c2aにおける断面寸法(例えば幅、長さ、高さ、直径、周囲、面積、曲率半径)は、布の第3の部分の第2の区分の第2の端部13c2bにおける断面寸法(例えば幅、長さ、高さ、直径、周囲、面積、曲率半径のそれぞれ)より例えば約1%~約100%大きい又は小さいことが可能であり、この範囲内で1%刻みの増加を含む。第3の部分の第2の区分13c2は、第3の部分の第2の区分の第1の断面寸法及び第3の部分の第2の区分の第2の断面寸法を有することができる。これらの寸法は、布の縦軸に垂直な軸に沿って測定することができる。第3の部分の第2の区分の第1の断面寸法は、布の第3の部分の第2の区分の第1の端部13c2aから布の第3の部分の第2の区分の第2の端部13c2bに小さくなる、大きくなる、又は一定のままであることが可能である。第3の部分の第2の区分の第2の断面寸法は、布の第3の部分の第2の区分の第1の端部13c2aから布の第3の部分の第2の区分の第2の端部13c2bに小さくなる、大きくなる、又は一定のままであることが可能である。例えば第3の部分の第2の区分の第1の断面寸法は、布の第3の部分の第2の区分の第2の端部13c2aから布の第3の部分の第2の区分の第2の端部13c2bに、小さくなることが可能であり、第3の部分の第2の区分の第2の断面寸法は大きくなることが可能である。先細部分は、布の第3の部分の第2の区分の第1の端部13c2aから布の第3の部分の第2の区分の第2の端部13c2bに布の変形を戻す(例えば展開する、拡大を戻す、縮小を戻す)ことにより、例えば布の第3の部分の第2の区分13c2の長さに沿って変形を戻した形状に戻して次第に弛緩することによって生成することができる。
【0130】
[0192] 布の第3の部分の第2の区分の第2の端部13c2bにおける布13のサイズ及び形状は、所望の布の第2の断面サイズ及び/又は形状であることが可能である。
【0131】
[0193] 第3の部分13cが加熱器16によって予め加熱された場合、布の第3の部分の第2の区分13c2の溶融及び/又は加熱部分(例えば繊維)は、布13が加熱状態から冷却する際に、布13が金型穴19の形状又は布の第2の断面形状に硬化するように、一緒に固着することができる。加熱部分の第2の断面形状の周囲の一部又は全周は、加熱部分が金型穴19の形状に適合するように、加熱部分が金型穴19の中にある時に、金型穴19の形状の外形を描くことができる。予め加熱された部分は、加熱部分の第2の断面形状の周囲の一部又は全周が、金型穴19から出た後に金型穴19の形状の外形を描くことができるように、金型穴19から出た後にこの適合した形状を維持することができる。
【0132】
[0194] 第3の部分13cが加熱器16によって予め加熱されなかった場合(例えば加熱器16がオフである、又は布13が加熱器16を迂回する場合)、布は、布の第3の部分の第2の区分の第1の端部13c2aから布の第3の部分の第2の区分の第2の端部13c2bの変形を戻す(例えば展開する、拡大を戻す、縮小を戻す)ことができ、例えば布の第3の部分の第2の区分13c2の長さに沿って変形を戻した形状に徐々に弛緩して戻すことができる。
【0133】
[0195] 布の第3の部分の第3の区分13c3が加熱器16によって予め加熱された場合、布の第3の部分の第3の区分13c3は、冷却を終えることができ、又は依然として冷却することができる。布の第3の部分の第3の区分13c3における断面形状及び/又はサイズは、硬化状態であることが可能である。布の第3の部分の第3の区分13c3における断面形状及び/又はサイズは、均一の温度を有することができる。布の第3の部分の第3の区分13c3における断面形状及び/又はサイズは、先細又は非先細であることが可能である。
【0134】
[0196] 布の第3の部分の第3の区分13c3が加熱器16によって予め加熱されなかった場合、布の第3の部分の第3の区分13c3は、布の第1の断面形状を有することができる。
【0135】
[0197] 布の第1、第2、及び/又は第3の部分13a~13cは、その後加熱器16の第1の通過、及び/又は第1の穴19と同じサイズ若しくは小さいサイズの穴19の通過中の加熱温度と同じ又は異なる加熱温度で、加熱器16を再度及び/又は金型18を再度通過することができる。別の例として、布の第1、第2、及び/又は第3の部分13a~13cは、その後第1の加熱器16の第1の通過、及び/又は第1の金型18内の穴19と同じサイズ若しくは小さいサイズの穴19の通過中の加熱温度と同じ又は異なる加熱温度で、第2の加熱器16及び/又は第2の金型18を通過することができる。
【0136】
[0198]
図2Aは、金型穴19が、布13の第2の断面サイズ及び/又は形状に対する目標断面サイズ及び/又は形状であることが可能であることを更に示す。別の例として、金型穴19の1つ又は複数の寸法(例えば幅、長さ、高さ、直径、周囲、曲率半径、及び/又は面積)は、加熱して金型穴を通過した後、布13の冷却中に起きる可能性がある、例えば拡大及び/又は展開に適応するために、目標断面サイズ及び/又は形状より約0.01mm~約5.00mm小さいサイズ及び/又は形状であることが可能であり、この範囲内で0.01mm刻みの増加を含む。別の例として、金型穴19の1つ又は複数の寸法(例えば幅、長さ、高さ、直径、周囲、曲率半径、及び/又は面積)は、例えば加熱して金型穴を通過した後、布13の冷却中に起きる可能性がある拡大及び/又は展開に適応するために、目標断面サイズ及び/又は形状より約0.1mm~約2.5mm小さいサイズ及び/又は形状であることが可能であり、この範囲内で0.1mm刻みの増加を含む。尚別の例として、金型穴19の1つ又は複数の寸法(例えば幅、長さ、高さ、直径、周囲、曲率半径、及び/又は面積)は、加熱して金型穴を通過した後、布13の冷却中に起きる可能性がある、例えば拡大及び/又は展開に適応するために、目標断面サイズ及び/又は形状より約0.5%~約500%小さいサイズ及び/又は形状であることが可能であり、この範囲内で0.5%刻みの増加を含む。尚別の例として、金型穴19の1つ又は複数の寸法(例えば幅、長さ、高さ、直径、周囲、曲率半径、及び/又は面積)は、加熱して金型穴を通過した後、布13の冷却中に起きる可能性がある、例えば拡大及び/又は展開に適応するために、目標断面サイズ及び/又は形状より約1%~約25%小さいサイズ及び/又は形状であることが可能であり、この範囲内で1%刻みの増加を含む。更に尚別の例として、金型穴19の1つ又は複数の寸法(例えば幅、長さ、高さ、直径、周囲、曲率半径、及び/又は面積)は、加熱して金型穴を通過した後、布13の冷却中に起きる可能性がある、例えば縮小に適応するために、目標断面サイズ及び/又は形状より約0.01mm~約5.00mm大きいサイズ及び/又は形状であることが可能であり、この範囲内で0.01mm刻みの増加を含む。尚別の例として、金型穴19の1つ又は複数の寸法(例えば幅、長さ、高さ、直径、周囲、曲率半径、及び/又は面積)は、加熱して金型穴を通過した後、布13の冷却中に起きる可能性がある、例えば縮小に適応するために、目標断面サイズ及び/又は形状より約0.1mm~約2.5mm大きいサイズ及び/又は形状であることが可能であり、この範囲内で0.1mm刻みの増加を含む。尚別の例として、金型穴19の1つ又は複数の寸法(例えば幅、長さ、高さ、直径、周囲、曲率半径、及び/又は面積)は、加熱して金型穴を通過した後、布13の冷却中に起きる可能性がある、例えば縮小に適応するために、目標断面サイズ及び/又は形状より約0.5%~約500%大きいサイズ及び/又は形状であることが可能であり、この範囲内で0.5%刻みの増加を含む。
【0137】
[0199] 尚別の例として、金型穴19の1つ又は複数の寸法(例えば幅、長さ、高さ、直径、周囲、曲率半径、及び/又は面積)は、加熱して金型穴を通過した後、布13の冷却中に起きる可能性がある、例えば縮小に適応するために、目標断面サイズ及び/又は形状より約0.5%~約200%大きいサイズ及び/又は形状であることが可能であり、この範囲内で1%刻みの増加を含む。
【0138】
[0200] 尚別の例として、金型穴19の1つ又は複数の寸法(例えば幅、長さ、高さ、直径、周囲、曲率半径、及び/又は面積)は、加熱して金型穴を通過した後、布13の冷却中に起きる可能性がある、例えば縮小に適応するために、目標断面サイズ及び/又は形状より約1%~約25%大きいサイズ及び/又は形状であることが可能であり、この範囲内で1%刻みの増加を含む。
【0139】
[0201]
図2Aは、金型穴19が幅W
1を有することができることを更に示す。幅W
1は、金型穴19の直径であることが可能である。幅W
1は、約0.01mm~約50mmであることが可能であり、この範囲内で0.01mm刻みの増加を含む(例えば0.1mm、1mm、2mm、3mm、10mm、20mm)。幅W
1は、約0.1mm~約20mmであることが可能であり、この範囲内で0.1mm刻みの増加を含む(例えば0.1mm、1mm、2mm、3mm、10mm、20mm)。
【0140】
[0202]
図2Aは、加熱器16が加熱器長さL
1を有することができることを更に示す。加熱器長さL
1は、約1mm~約1000mm若しくはそれ以上、又はより狭く約10mm~約500mm若しくはそれ以上であることが可能であり、これらの範囲内で1mm刻みの増加を含む(例えば10mm、50mm、100mm、500mm)。
【0141】
[0203]
図2Aは、加熱器16及び金型18が隙間L
2だけ離間することができることを更に示す。隙間L
2は、約0mm~約1000mm若しくはそれ以上、又はより狭く約0mm~約500mm若しくはそれ以上であることが可能であり、これらの範囲内で1mm刻みの増加を含む(例えば0mm、10mm、50mm、100mm、500mm)。尚別の例として、金型18はチャンバ17の内側にあることが可能である。更に尚別の例として、金型穴19を有する金型の第1の部分は、チャンバ17の中にあることが可能であり、金型の第2の部分は、チャンバ17の外側にあることが可能である。金型の第1の部分の金型穴19は、チャンバ17の内側にあることが可能である。
【0142】
[0204]
図2Aは、金型18が金型長さL
3を有することができることを更に示す。金型長さL
3は、約1mm~約1000mm若しくはそれ以上、又はより狭く約1mm~約500mm若しくはそれ以上であることが可能であり、これらの範囲内で1mm刻みの増加を含む(例えば1mm、5mm、10mm、25mm、50mm、100mm、500mm)。長さL
3は、長さL
1より短い(示されたように)、等しい、又は長いことが可能である。
【0143】
[0205]
図2Aは、布の第1の部分13aが長さL
4を有することができることを更に示す。長さL
4は、約1mm~約1000mm若しくはそれ以上、又はより狭く約10mm~約500mm若しくはそれ以上であることが可能であり、これらの範囲内で1mm刻みの増加を含む(例えば1mm、5mm、10mm、25mm、50mm、100mm、500mm)。長さL
4は、長さL
1より短い、長い(示されたように)、又は等しいことが可能である。
【0144】
[0206]
図2Aは、布の第2の部分13bが長さL
5を有することができることを更に示す。長さL
5は、約1mm~約100mm若しくはそれ以上、又はより狭く約5mm~約50mm若しくはそれ以上であることが可能であり、これらの範囲内で1mm刻みの増加を含む(例えば1mm、5mm、10mm、25mm、50mm)。長さL
5は、長さL
4より短い、長い、又は等しいことが可能である。
【0145】
[0207]
図2Aは、布の第3の部分の第1の区分13c
1が長さL
3を有することができることを更に示す。
【0146】
[0208]
図2Aは、布の第3の部分の第2の区分13c
2が長さL
6を有することができることを更に示す。長さL
6は、約1mm~約100mm若しくはそれ以上、又はより狭く約1mm~約50mm若しくはそれ以上であることが可能であり、これらの範囲内で1mm刻みの増加を含む(例えば1mm、5mm、10mm、25mm、50mm)。
【0147】
[0209]
図2Aは、布の第3の部分の第3の区分13c
3が長さL
7を有することができることを更に示す。長さL
7は、約1mm~約100mm若しくはそれ以上、又はより狭く約1mm~約50mm若しくはそれ以上であることが可能であり、これらの範囲内で1mm刻みの増加を含む(例えば1mm、5mm、10mm、25mm、50mm)。
【0148】
[0210] 布の第3の部分の第1、第2、及び第3の区分13c1、13c2、13c3のそれぞれの長さL3、L6、及びL7は、互いと同じ又は異なることが可能である。長さL3は、L6及び/又はL7より短い又は長いことが可能である。長さL6は、L3及び/又はL7より短い又は長いことが可能である。長さL7は、L3及び/又はL6より短い又は長いことが可能である。
【0149】
[0211] 布の第3の部分13cの全長は、長さL8を有することができる。長さL8は、長さL3、L6、及びL7の合計であることが可能である。長さL8はL4より短い、等しい、又は長いことが可能である。長さL8は、長さL5より短い、等しい、又は長いことが可能である。長さL3、L6、L7及び/又はL8は、長さL1、L4及び/又はL5、又はそれらのあらゆる組合せより短い、等しい、又は長いことが可能である。
【0150】
[0212] 布の第1、第2、及び第3の部分13a、13b、及び13cの全長は、長さL9を有することができる。長さL9は、長さL4、L5、及びL8の合計であることが可能である。別の例として、長さL9は、長さL3、L4、及びL5の合計であることが可能である。尚別の例として、長さL9は、長さL3、L4、L5、及びL6の合計であることが可能である。長さL9は、約5mm~約5000mm若しくはそれ以上、又はより狭く約5mm~約1000mm若しくはそれ以上であることが可能であり、これらの範囲内で1mm刻みの増加を含む(例えば5mm、5mm、10mm、25mm、50mm、100mm、1000mm)。
【0151】
[0213]
図2Aは、布の第1、第2、及び第3の部分13a、13b、及び13c、又はそれらのあらゆる組合せが、加熱器16によって加熱することができ、又は加熱器16によって加熱されることなく、加熱器16を通過し若しくは加熱器16の付近を通ることができることを更に示す。例えば
図2Aは、布13の加熱部分が、布の第1の部分13a、布の第2の部分13b、布の第3の部分の第1の区分13c
1、布の第3の部分の第2の区分13c
2、布の第3の部分の第3の区分13c
3、又はそれらのあらゆる組合せであることが可能であることを更に示す。別の例として、
図2Aは、布13の非加熱部分が、布の第1の部分13a、布の第2の部分13b、布の第3の部分の第1の区分13c
1、布の第3の部分の第2の区分13c
2、布の第3の部分の第3の区分13c
3、又はそれらのあらゆる組合せであることが可能であることを更に示す。尚別の例として、
図2Aは、布13の非加熱部分が、布の第1の部分13aであることが可能であること、及び布13の加熱部分が、布の第2の部分13b、布の第3の部分の第1の区分13c
1、布の第3の部分の第2の区分13c
2、布の第3の部分の第3の区分13c
3であることが可能であることを更に示す。更に尚別の例として、
図2Aは、布13の加熱部分が、布の第1の部分13aであることが可能であること、及び布13の非加熱部分が、布の第2の部分13b、布の第3の部分の第1の区分13c
1、布の第3の部分の第2の区分13c
2、布の第3の部分の第3の区分13c
3であることが可能であることを更に示す。
【0152】
[0214]
図2Aは、布13が布の第1の場所T
L1でサイズ化(例えば切断)されることが可能であることを更に示す。布13は、布の一部37が布13からサイズ化(例えば切断)される時に、新しい布の終遠位端が布の第1の場所T
L1にあることが可能であるように、布の終遠位端38を有することができる。次いで布13は、例えば布の第2の場所T
L2で、又は布の場所T
L1とT
L2との間で布の13に沿ったあらゆる場所で再度サイズ化されることが可能である。布の第2の場所T
L2は、チャンバの第1の端部17aから約0mm~約1000mm若しくはそれ以上の距離であることが可能であり、この範囲内で1mm刻みの増加を含む。布の第2の場所T
L2は、チャンバの第1の端部17aから約0mm~約500mm若しくはそれ以上の距離であることが可能であり、この範囲内で1mm刻みの増加を含む。布の第2の場所T
L2は、布の第1の部分の第1の端部13a
1の布の場所と同じ又は異なることが可能である。
【0153】
[0215] 布の一部37は、布の第1の部分13a、布の第2の部分13b、布の第3の部分の第1の区分13c1、布の第3の部分の第2の区分13c2、布の第3の部分の第3の区分13c3、又はそれらのあらゆる組合せを有することができる。布の一部37は、第1の断面形状及び/又はサイズを有する1つ又は複数の部分、並びに第2の断面形状及び/又はサイズを有する1つ又は複数の部分を有する縫合糸であることが可能である。例えば布の一部37は、非丸形(例えば扁平)断面形状を有する1つ又は複数の部分、及び丸形断面形状を有する1つ又は複数の部分を有する縫合糸であることが可能である。布の一部37は、長さL10を有することができる。長さL10は、約1mm~約5000mm若しくはそれ以上であることが可能であり、この範囲内で1mm刻みの増加を含む(例えば1mm、5mm、10mm、25mm、50mm、100mm、1000mm)。長さL10は、約1mm~約1000mm若しくはそれ以上であることが可能であり、この範囲内で1mm刻みの増加を含む(例えば1mm、5mm、10mm、25mm、50mm、100mm、1000mm)。長さL10は、長さL9より短い、等しい、又は長いことが可能である。
【0154】
[0216] 本明細書に開示された様々な長さ及び長さの組合せ(例えばL1~L10)は、布の第1の断面形状が確実に矛盾なく布の第2の断面形状に変わることができるように、布13の意図した加熱プロファイル及び/又は布13の意図した冷却プロファイル(すなわち加熱された後)に達することができることが望ましい。本明細書に開示された様々な長さ及び長さの組合せ(例えばL1~L10)は、長さL10を有する最終縫合糸(例えば部分37)の意図した目標長に達することができることが望ましい。それによって寸法の全ての組合せは、提供された範囲内で選択されたあらゆる寸法を含む、寸法の重要な組み合わせ(例えばL1~L10)である。
【0155】
[0217] 布成形機10は複数の布の一部37(例えば縫合糸)を生成することができ、それぞれは布の第1の断面形状(例えば扁平)を有する1つ又は複数の部分、及び布の第2の断面形状(例えば非扁平)を有する1つ又は複数の部分を有する。例えば布成形機10によって生成された各縫合糸は、1個~10個又は扁平部分を有することができ、この範囲内で1個刻みの増加を含む(例えば1個の扁平部分、2個の扁平部分)。別の例として、布成形機10によって生成された各縫合糸は、1個~10個又はそれ以上の非扁平部分を有することができ、この範囲内で1個刻みの増加を含む(例えば1個の非扁平部分、2個の非扁平部分)。生成された各縫合糸37は、長さL10を有することができる。布源12から生成された各縫合糸37の長さL10は、布源12から生成された1つ若しくは複数の他の縫合糸37と同じ又は異なることが可能である。
【0156】
[0218]
図2B及び2Cは、布13及び/又は加熱器16が、横方向の第1の方向M3に、横方向の第1の方向M3と反対の横方向の第2の方向M4に、又は両方に、横方向に、例えば布の縦軸に垂直に動くことができることを示す。例えば
図2Bは、布13が、横方向の第1の方向M3に(例えば表面32cから遠ざかり、チャンバ17から出る)横方向に動くことができることを示し、
図2Cは、布13が、横方向の第2の方向M4に(例えば表面32cに向かって、チャンバ17の中に入る)横方向に動くことができることを示す。別の例として
図2Bは、加熱器16が、横方向の第2の方向M4に(例えば布13から遠ざかる)横方向に動くことができることを示し、
図2Cは、加熱器16が、横方向の第1の方向M3に(例えば布13に向かう)横方向に動くことができることを示す。布13は、布13が縦方向(例えばM1、M2)に動いている間、又は布が縦方向に静止している時に、横方向(例えばM3、M4)に動くことができる。加熱器16は、加熱器16が縦方向(例えばM1、M2)に動いている間、又は加熱器が縦方向に静止している時に、横方向(例えばM3、M4)に動くことができる。加熱器16は、布13及び/又は加熱器16が横方向(例えばM3、M4)に動く時に、オン又はオフであることが可能である。
【0157】
[0219]
図2B及び2Cは、布13及び/又は加熱器16が横方向の第3の方向M5に、横方向の第3の方向M4と反対の横方向の第4の方向M6に、又は両方に、横方向に、例えば布の縦軸に垂直に動くことができることを更に示す。横方向M5及びM6は、布の縦軸に垂直であることが可能である。横方向M5及びM6は、横方向M3及びM4に垂直であることが可能である。例えば
図2B及び2Cは、例えば布13がチャンバ17の外側にある(
図2B)又はチャンバ17の内側にある(
図2C)時に、布13が横方向の第3の方向M5に、横方向の第4の方向M6に、又は両方向に、横方向に動くことができることを示す。別の例として、
図2B及び2Cは、例えば布13がチャンバ17の外側にある(
図2B)又はチャンバ17の内側にある(
図2C)時に、加熱器16が横方向の第3の方向M5に、横方向の第4の方向M6に、又は両方向に、横方向に動くことができることを示す。布13は、布13が縦方向(例えばM1、M2)に動いている間、又は布が縦方向に静止した時に、横方向(例えばM5、M6)に動くことができる。加熱器16は、加熱器16が縦方向(例えばM1、M2)に動いている間、又は加熱器が縦方向に静止している時に、横方向(例えばM5、M6)に動くことができる。布、加熱器、及び/又は金型13、16、18は、M1、M2、M3、M4、M5、M6、又はそれらのあらゆる組合せの方向に動くことができる。
【0158】
[0220] それによって
図2A~2Cは、加熱器16が布13に向かって及び/又は布13から遠ざかって動くことができる(例えば前進できる、後退できる、又は両方)ことを示す。
【0159】
[0221]
図2Bは、布13がチャンバ17の外側にある時に加熱器16がオン又はオフ(示されたように)にすることが可能であることを更に示し、
図2Cは、布13がチャンバ17の内側にある時に加熱器16がオン(示されたように)又はオフにすることが可能であることを更に示す。
【0160】
[0222]
図2Bは、布13がチャンバ17の開口から距離D
1にあることが可能であるように、布13及び/又は加熱器16が横方向に動くことができることを更に示す。距離D
1は、約0mm~約100mm、又はより狭く約0mm~約50mmであることが可能であり、この範囲内で1mm刻みの増加を含む(例えば0mm、1mm、10mm、50mm)。別の例として、例えば布13の一部(例えば
図2Bの左側などの横方向の第1の側面)がチャンバ17内にあり、布13の一部(例えば
図2Bの右側などの横方向の第2の側面)がチャンバ17の外側にある時に、距離D
1はチャンバ17の中に延在することができる。
【0161】
[0223]
図2Bは、布13がチャンバ表面32a及び32bのそれぞれから距離D
2及びD
3にあることが可能であることを更に示す。距離D
2は、約0mm~約100、又はより狭く約0mm~約50mmであることが可能であり、これらの範囲内で1mm刻みの増加を含む(例えば0mm、1mm、10mm、50mm)。距離D
2は、例えば接触型加熱器に対して0mmであることが可能である。距離D
3は、約0mm~約100mm、又はより狭く約0mm~約50mmであることが可能であり、これらの範囲内で1mm刻みの増加を含む(例えば0mm、1mm、10mm、50mm)。距離D
3は、例えば接触型加熱器に対して0mmであることが可能である。距離D
2は距離D
3と同じ又は異なることが可能である。
【0162】
[0224]
図2Cは、布13がチャンバ17の開口から距離D
4にあることが可能であるように、布13及び/又は加熱器16が横方向に動くことができることを更に示す。距離D
4は、約0mm~約500mm、又はより狭く約0mm~約200mmであることが可能であり、これらの範囲内で1mm刻みの増加を含む(例えば0mm、1mm、10mm、50mm、100mm、150mm、200mm)。別の例として、例えば布13の一部(例えば
図2Bの左側などの横方向の第1の側面)がチャンバ17内にあり、布13の一部(例えば
図2Bの右側などの横方向の第2の側面)がチャンバ17の外側にある時に、距離D
4はチャンバ17から出て延在することができる。
【0163】
[0225]
図2Cは、加熱器16が(例えば第1~第3の表面32a~32cを介して、又は第1~第3の表面32a~32cを通って)エネルギー50(例えば第1~第3のエネルギー50a~50c)を放出できることを更に示す。エネルギー50は、表面32から垂直又は傾斜して放出することができる。第1のエネルギー50aは、第1の表面32aから放出することができ、第2の表面32bに向かって方向付けることができる。第2のエネルギー50bは、第2の表面32bから放出することができ、第1の表面32aに向かって方向付けることができる。第3のエネルギー50cは、第3の表面32cから放出することができ、チャンバ17の開口に向かって方向付けることができる。表面32(例えば表面32a)から放出したエネルギーは、別の表面32(例えば表面32b)から放出したエネルギーと同じ大きさ又は異なる大きさであることが可能である。例えば放出したエネルギー50は、約10J/s~約3000J/s、又はより狭く約50J/s~約1500J/sで放出することができ、これらの範囲内で1J/s刻みの増加を含む。
【0164】
[0226]
図2B及び2Cは、布13の第1の断面形状が扁平(例えば長方形)であることが可能であることを更に示す。
【0165】
[0227]
図3A及び3Bは、金型18が第1~第8の穴19a~19hを有することができることを示す。
図3Aは、隣接した穴19が角度A
1だけ分離することができることを更に示す。角度A
1は、約2度~約359度であることが可能であり、この範囲内で1度刻みの増加を含む(例えば45度)。角度A
1は、約10度~約180度であることが可能であり、この範囲内で1度刻みの増加を含む(例えば45度)。金型は幅D
5を有することができる。幅D
5は直径であることが可能である。幅D
5は、約1cm~約200cm、又はより狭く約5cm~約100cmであることが可能であり、これらの範囲内で1cm刻みの増加を含む(例えば25cm)。
図3Aは、金型穴19が布の第2の断面形状に対して所望の断面形状を有することができることを更に示す。例えば
図3Aは、金型穴19が、金型穴の曲率半径21を有する非扁平(例えば円形)の断面形状を有することができることを示す。金型穴の曲率半径21は、約0.10mm~約100.00mm、又はより狭く約0.50mm~約15.00mmであることが可能であり、これらの範囲内で0.01mm刻みの増加を含む(例えば0.50mm、1.00mm、5.00mm、10.00mm、15.00mm)。
【0166】
[0228]
図3C及び3Dは、金型穴19がスロットであることが可能であることを示す。金型18は、例えば第1~第8のスロット19a~19hを有することができる。スロット19(例えばスロット19a~19h)はスロット端部23を有することができる。スロット端部23は扁平又は曲線であることが可能である。例えばスロット端部23は円の弓型を画定することができる。弓型は、布の第2の断面形状に対する所望の曲率半径を有することができる。端部23を画定する弓型の曲率半径25は、約0.01mm~約30.00mm、又はより狭く約0.50mm~約5.00mmであることが可能であり、これらの範囲内で0.01mm刻みの増加を含む)。スロット19が使用される場合、布13の加熱部分及び非加熱部分は金型18を通過することができる。別の例として、スロット19が使用される場合、布13の加熱部分は金型18を通過することができ、布13の非加熱部分は、例えば金型18を布13から遠ざけることにより、布13を金型18から出すことにより、又は両方で、金型18を迂回することができる。
【0167】
[0229]
図4A~4Cは、1つ又は複数の金型穴19が、例えば金型穴の第1の端部36a(布の入口とも呼ばれる)から金型穴の第2の端部36b(布の出口とも呼ばれる)に、非先細、先細、又は両方であることが可能であることを示す。別の例として、金型穴の第1の端部36aは布の出口であることが可能であり、金型穴の第2の端部36bは布の入口であることが可能である。金型穴の第1の端部36aは、金型穴の第2の端部36bと同じ又は異なるサイズ及び/又は形状であることが可能である。例えば布の入口及び出口36a、36bは円形であることが可能である。別の例として、布の入口36aは、非円形(例えば長方形、競技場形、又は楕円形などの扁平)であることが可能である。金型穴19は、円筒形状を有することができる。金型穴19は、円錐、端を切った円錐、又は円錐台を含む円錐形状を有することができる。金型穴19は、多面体、端を切った多面体、又は多面体台を含む多面体形状を有することができる。金型穴19は、ピラミッド、端を切ったピラミッド、又はピラミッド台を含むピラミッド形状を有することができる。1つ又は複数の金型穴19は、互いに同じ又は異なる形状を有することができる。
【0168】
[0230]
図4Aは、1つ又は複数の金型穴19(例えば金型穴19b)が、金型穴の第1の端部36aから金型穴の第2の端部36bに一定の断面サイズ及び/又は形状であることが可能であることを更に示す。例えば
図4Aは、1つ又は複数の金型穴19(例えば金型穴19a~19h)が円筒形状を有することができることを示す。布の入口及び布の出口36a、36bは、幅W
1を有することができる。幅W
1は、金型穴19の最大断面寸法(例えば直径)であることが可能である。
【0169】
[0231]
図4Bは、1つ又は複数の金型穴19(例えば金型穴19c)が先細の断面サイズ及び/又は形状を有することができることを更に示す。
図4Bは、布の入口36aが布の出口36bより小さいことが可能であることを更に示す。布の入口36aは布の入口の幅36a
wを有することができ、布の出口36bは布の出口の幅36b
wを有することができる。布の入口の幅36a
wは、布の入口36aの最大断面寸法(例えば直径)であることが可能である。布の入口の幅36a
wは、約0.01mm~約50.00mmであることが可能であり、この範囲内で0.01mm刻みの増加を含む(例えば0.1mm、1mm、2mm、3mm、10mm、20mm)。布の入口の幅36a
wは、約0.1mm~約20.0mmであることが可能であり、この範囲内で0.1mm刻みの増加を含む(例えば0.1mm、1mm、2mm、3mm、10mm、20mm)。布の出口の幅36b
wは、布の出口36bの最大断面寸法(例えば直径)であることが可能である。布の出口の幅36b
wは、約0.01mm~約50.00mmであることが可能であり、この範囲内で0.01mm刻みの増加を含む(例えば0.1mm、1mm、2mm、3mm、10mm、20mm)。布の出口の幅36b
wは、約0.1mm~約20.0mmであることが可能であり、この範囲内で0.1mm刻みの増加を含む(例えば0.1mm、1mm、2mm、3mm、10mm、20mm)。布の出口の幅36b
wは、布の入口の幅36a
wより約0.01mm~約49.99mm短いことが可能であり、この範囲内で0.01mm刻みの増加を含む。布の出口の幅36b
wは、布の入口の幅36a
wより約0.1mm~約19.9mm短いことが可能であり、この範囲内で0.1mm刻みの増加を含む。別の例として、布の出口の幅36b
wは、布の入口の幅36a
wより約0.5%~約1000%短いことが可能である。別の例として、布の出口の幅36b
wは、布の入口の幅36a
wより約1%~約200%短いことが可能である。
図4Bは、1つ又は複数の金型穴19(例えば金型穴19a~19h)が円錐台形状を有することができることを更に示す。大から小に先細の金型穴19は、好都合なことに第1の断面形状から第2の断面形状に変える時に、例えば一定の断面サイズを有する金型穴19に比べて、布13への衝撃を少なくすることができる。これは、先細断面は、金型18を通って進む時に寸法を変えるために、布の加熱材料及び/又は非加熱材料により多くの時間を掛けることができるからである。
【0170】
[0232]
図4Cは、1つ又は複数の金型穴19(例えば金型穴19d)が先細の断面サイズ及び/又は形状を有することができることを更に示す。
図4Cは、布の入口36aが布の出口36bより大きいことが可能であることを更に示す。布の出口の幅36b
wは、布の入口の幅36a
wより約0.01mm~約49.99mm大きいことが可能であり、この範囲内で0.01mm刻みの増加を含む。布の出口の幅36b
wは、布の入口の幅36a
wより約0.1mm~約19.99mm大きいことが可能であり、この範囲内で0.1mm刻みの増加を含む。別の例として、布の出口の幅36b
wは、布の入口の幅36a
wより約0.5%~約1000%大きいことが可能である。別の例として、布の出口の幅36b
wは、布の入口の幅36a
wより約1%~約200%大きいことが可能である。
図4Cは、1つ又は複数の金型穴19(例えば金型穴19a~19h)が円錐台形状を有することができることを更に示す。小から大に先細の金型穴19は、好都合なことに金型穴19の中に嵌合するために、縮小、圧縮、又は折り畳んだ後に、材料の回復特性の利点を生かし、及び/又は材料の回復速度を制御することができる。
【0171】
[0233]
図4A~4Cにおける金型穴19は、端部と端部をあらゆる組合せ、例えば4A-4B、4B-4A、4A-4C、4C-4A、4B-4C、4C-4Bの組合せ、並びに4A-4B-4C、4B-4A-4B、及び4B-4A-4Cなどのあらゆる3つの方法の組合せで連結することができる。
【0172】
[0234]
図4D~4Fは、布の入口及び布の出口36a、36bが有することができる様々な断面形状を示す。
図4Dは、布の入口及び出口36a、36bの断面形状が同じ、例えば円形であることが可能であることを示す。
図4E及び4Fは、布の入口及び出口36a、36bの断面形状が互いと異なることが可能であることを示す。例えば
図4Eは、布の入口36aが扁平な(例えば楕円形の)断面形状を有することができること、及び布の出口36bが丸みを帯びた(例えば円形の)断面形状を有することができることを示す。別の例として、
図4Fは、布の入口36aが扁平な(例えば長方形の)断面形状を有することができること、及び布の出口36bが丸みを帯びた(例えば円形の)断面形状を有することができることを示す。布の入口及び出口36a、36bの断面形状が互いと異なる場合、チャネル19は、入口の断面形状から出口の断面形状に金型チャネル19の縦方向の長さに沿って先細であることが可能である。
【0173】
[0235]
図4A~4Fは、布の入口36aの断面積が布の出口36bの断面積より小さい、等しい、又は大きいことが可能であることを更に示す。
【0174】
[0236] 布の出口36bの断面サイズ及び/又は形状は、布の第2の断面形状に対する目標断面サイズ及び/又は形状と同じであることが可能である。異なる形状の入口及び出口36a、36bを有することにより、布の出口36bのサイズ及び/又は形状、若しくは入口36aと出口36bとの間の金型穴19の別の部分などの、新しい断面サイズ及び/又は形状の中に布13を折り畳む、拡大する、及び/又は縮小する際に、布13上の引張を低減する又は引張をより長い期間にわたって広げることができる。このことは、好都合なことに加熱された布13の部分に対して均一の断面サイズ及び/又は形状を生成することができる。
【0175】
[0237]
図4A~4Fは、布の入口36aの断面積が、布の第1の断面形状の断面積より小さい、等しい、又は大きいことが可能であることを更に示す。
【0176】
[0238]
図4A~4Fは、布の入口の幅36a
wが布13の最大断面寸法より大きい、例えば布の入口の幅36a
wより約0.01~約10.00mm、又はより狭く約0.01~約2.00mm大きいことが可能であることを更に示し、これらの範囲内で0.01mm刻みの増加を含む。
【0177】
[0239]
図4A~4Fは、布の入口の断面積が布の第1の断面形状の断面積より大きい、例えば布の第1の断面形状の断面積より約0.05mm
2~約10.00mm
2大きい、又はより狭く約0.25mm
2~約4.0mm
2大きいことが可能であることを更に示し、これらの範囲内で0.1mm
2刻みの増加を含む。
【0178】
[0240]
図4A~4Fは、布の入口の幅36a
wが布13の最大断面寸法より小さい、例えば布の入口の幅36a
wより約0.01~約10.00mm小さい、又はより狭く約0.01~約2.00mm小さいことが可能であることを更に示し、これらの範囲内で0.01mm刻みの増加を含む。
【0179】
[0241]
図4A~4Fは、布の入口の断面積が布の第1の断面形状の断面積より小さい、例えば布の第1の断面形状の断面積より約0.05mm
2~約10.0mm
2小さい、又はより狭く約0.25mm
2~約4.0mm
2小さいことが可能であることを更に示し、これらの範囲内で0.1mm
2刻みの増加を含む。
【0180】
[0242] 金型穴19は、固定形状又は調節可能な形状を有することができる。一部の金型穴19は固定形状を有することができ、一部の金型穴19は調節可能な形状を有することができる。金型穴19は固定サイズ又は調節可能なサイズを有することができる。一部の金型穴19は固定サイズを有することができ、一部の金型穴19は調節可能なサイズを有することができる。例えば金型穴19は、開閉可能である調節可能な開口部であることができる。金型穴19が閉じている時、金型穴は一部又は完全に閉じることができる。開口部のように開閉することができる1つ又は複数の金型穴19を有することにより、金型穴の断面サイズ及び/又は形状は布13を金型18から取り外すことなく変えることができる。
【0181】
[0243]
図4A~4Cは、金型穴19が、例えば図の平面に対して入出する曲線であることが可能であることを更に示す。
【0182】
[0244]
図5A~5Cは、布の一部37(例えば縫合糸37)が布の第1の断面形状(例えば扁平)を有する1つ又は複数の区分38、並びに布の第2の断面形状(例えば丸形若しくは丸みを帯びたような非扁平)を有する1つ又は複数の区分40を有することができることを示す。縫合糸37は1個~10個又はそれ以上の区分38を有することができ、この範囲内で1区分38刻みの増加を含む(例えば1個、2個、10個の区分38)。縫合糸37は1個~10個又はそれ以上の区分40を有することができ、この範囲内で1区分40刻みの増加を含む(例えば1個、2個、10個の区分40)。扁平区分38は、2つの隣接した非扁平区分40の間にあることが可能である。断面形状の全て又は一部は、例えば布の第1の断面形状に対して丸みを帯びることが可能である。丸みを帯びた区分40は、2つの隣接した丸みを帯びない区分38の間にあることが可能である。区分38は、長方形断面形状を有する扁平な編組縫合糸部分であることが可能である。長方形断面の1つ、2つ、3つ、又は4つ全ての隅部が曲線であることが可能である。
【0183】
[0245]
図5Aは、縫合糸37が非扁平な第1の端部40a、非扁平な縫合糸の第2の端部40b、及び扁平な縫合糸の中央部38aを有することができることを示す。
【0184】
[0246]
図5Bは、縫合糸37が扁平な縫合糸の第1の端部38a、扁平な縫合糸の第2の端部38b、及び非扁平な縫合糸の中間部40を有することができることを示す。
【0185】
[0247]
図5Cは、縫合糸37が区分38と区分40との間に並進区分39を有することができることを示す。並進区分39は、溶融布、非溶融布、又は両方を有することができる。並進区分39は折り畳むことができる。並進区分39はタコス形状を有することができる。例えば並進区分39は継ぎ目39
Sを画定することができる。継ぎ目39
Sは開いた継ぎ目であることが可能である。並進区分39は、区分40から区分38に徐々に展開することができる。例えば
図5Cは、並進区分39が互いに向かって折り畳んだ第1のリップ49a及び第2のリップ49bを有することができることを示す。リップ49a及び49bは、区分40から区分38に徐々に小さくなることが可能である。
【0186】
[0248]
図5Cは、縫合糸37が扁平な縫合糸の端部38及び丸形縫合糸の端部40を有することができることを更に示す。
【0187】
[0249]
図6A~6Cは、区分40を折り畳むことができ、又は撓みを有することができることを示す。
図6A~6Cは、区分40が1つ又は複数の縁部41(側面とも呼ばれる)を有することができることを示す。縁部41は直線又は曲線であることが可能である。縁部41は巻いた縁部であることが可能である。例えば区分40は、第1の巻いた縁部41a及び第2の巻いた縁部41bを有することができる。第1及び第2の巻いた縁部41a、41bは互いに接触することができる。別の例として、第1及び第2の巻いた縁部41a、41bは、チャネル42によって分離することができる。チャネル42は、例えば布の縦軸に垂直なチャネル幅44を有することができる。チャネル幅44は、約0.0mm~約25.00mm、又はより狭く約0.0mm~約10.00mmであることが可能であり、これらの範囲内で0.1mm刻みの増加を含む(例えば0.0mm、0.1mm、2.5mm、5.0mm、7.5mm、10mm)。区分40は、1つ又は複数のチャネル42を有することができる。各チャネル42は、縦方向開口43を画定することができる。開口43は、例えば布の縦軸に垂直な開口幅を有することができる。開口幅はチャネル幅44であることが可能である。区分40内の布13の折り畳みは、例えばC字形折り畳み、U字形折り畳み、V字形折り畳み、M字形折り畳み、W字形折り畳み、S字形折り畳み、Z字形折り畳み、又は不規則形状の折り畳みであることが可能である。C、U、及びV字形折り畳みは、1つのチャネル42(例えば「C」、「U」、及び「V」の脚の間)を画定することができる。S及びZ字形折り畳みは、2つのチャネル42(例えば「S」の端部は「S」の中心に向かって円を描いて戻る所)を画定することができる。M及びW字形折り畳みは、3つのチャネル42(例えば「M」及び「W」の脚と頂部との間)を画定することができる。
【0188】
[0250]
図6Bは、区分40がC字形横断面形状を有することができることを更に示す。
【0189】
[0251]
図6Cは、区分40がV字形断面形状を有することができることを更に示す。
【0190】
[0252]
図5C~6Cは、区分38が縫合糸37の第1の縦方向終端を画定することができ、区分40が縫合糸37の第2の縦方向終端を画定することができることを更に示す。
【0191】
[0253]
図5C~6Cは、縫合糸37が1つの区分38、1つの並進区分39、及び1つの区分40を有することができることを更に示す。区分38は縫合糸37の第1の縦方向終端を画定することができ、区分40は縫合糸37の第2の縦方向終端を画定することができる。
【0192】
[0254]
図7Aは、区分40が継ぎ目45を有することができることを示す。継ぎ目45は、第1及び第2の巻いた縁部41a、41bが互いに接触する場所であることが可能である。区分40の断面形状の周囲は、継ぎ目45が置かれる場所、例えば区分40の2つの側面(例えば側面41a、41b)が互いに接触する場所を閉じることができる。区分40の断面形状の周囲は、区分40の2つの側面(例えば側面41a、41b)の間に開口(例えば開口42)がある場所を開くことができる。1つ又は複数の区分40の第1の部分は、継ぎ目45(すなわち開口43がない)を有することができ、1つ又は複数の区分40の第2の部分は、開口43(すなわち継ぎ目45がない)を有することができる。例えば
図7Aは、区分40が、継ぎ目45及び7B-7Bの断面指標の左に閉じた周囲を有する区分40の第1の部分、並びに開口43及び7B-7Bの断面指標の右に開いた周囲を有する区分40の第2の部分を有することができることを示す。
【0193】
[0255]
図7Bは、区分40が閉じた周囲を有する円形断面形状を有することができることを示す。区分40の断面形状は、継ぎ目45を有する部分で閉じ、開口43を有する部分で開くことができる。
【0194】
[0256]
図7Bは、区分40が閉じた周囲を有する楕円形断面形状を有することができることを示す。区分40の断面形状は、継ぎ目45を有する部分で閉じ、開口43を有する部分で開くことができる。
【0195】
[0257]
図7Bは、区分40が開いたC字形、閉じたC(示されたように)、開いたU字形、閉じたU字形、開いたV字形、閉じたV字形、開いたM字形、閉じたM字形、開いたW字形、閉じたW字形、開いたS字形、閉じたS字形、開いたZ字形、閉じたZ字形、開いた不規則形状、又は閉じた不規則形状に折り畳むことができることを更に示す。区分40の断面形状(布の第2の断面形状とも呼ばれる)は、縫合糸37の端部(例えば側面41a、41b)が互いに接触する場所(継ぎ目45に示されたように)、端部が折り畳みに接触する場所(例えば側面41a及び41bの反対の折曲部分)、又は両方で閉じることができる。区分40の断面形状は、縫合糸37の端部(例えば側面41a、41b)が互いに接触しない場所(開口43に示されたように)、端部が折り畳みに接触しない場所、又は両方で開くことができる。区分40は、1つ若しくは複数の開口43、1つ若しくは複数の継ぎ目45、又は両方を有することができる。
【0196】
[0258]
図7Bは、区分40が折り畳み56を有することができることを更に示す。折り畳み56は開閉することができる。折り畳み56は開いた折り畳みであることが可能であり、例えばこの場合、側面41aと41bとの間に開口(例えば開口43)がある。折り畳み56は閉じた折り畳みであることが可能であり、例えばこの場合、側面41aと41bとの間に継ぎ目(例えば継ぎ目45)がある。例えば折り畳み56は、開いたC字形、閉じたC字形(示されたように)、開いたU字形、閉じたU字形、開いたV字形、閉じたV字形、開いたM字形、閉じたM字形、開いたW字形、閉じたW字形、開いたS字形、閉じたS字形、開いたZ字形、閉じたZ字形、開いた不規則形状、又は閉じた不規則形状を有することができる。折り畳み56は、一部が開いた形状、又は完全に開いた形状を有することができる。折り畳み56は、一部が閉じた形状、又は完全に閉じた形状を有することができる。閉じた部分は、縫合糸37の端部(例えば側面41a、41b)が互いに接触する場所(継ぎ目45に示されたように)、端部が折り畳み(例えば側面41a及び41bと反対の折曲部分)に接触する場所、又は両方であることが可能である。開口部は、縫合糸37の端部(例えば側面41a、41b)が互いに接触しない場所(開口43の隣に示されたように)、端部が折り畳みに接触しない場所、又は両方であることが可能である。側面41(例えば41a、41b)は曲線であることが可能である。例えばC、V、U、M、W、S、Z、及び不規則形状の折り畳み56の側面41は、曲線であることが可能である(例えばこれらの折り畳みの先端から延在する側面又は脚は、直線及び/又は曲線であることが可能である)。
【0197】
[0259]
図7Bは、区分40が閉じた折り畳み(示されたように)、開いた折り畳み、又は両方を有する時に、区分40がチャネル42を有することができることを更に示す。別の例として、側面41a及び41bは、布の第2の断面形状にチャネル42がないように互いに対して押し付けることができる。
【0198】
[0260]
図7Bは、縫合糸37が第1の材料37a(明るい影部)及び第2の材料37b(暗い影部)から作成することができることを更に示す。第1及び第2の材料37a、37bは、第1の材料37aから作成された繊維又は糸の境界、及び第2の材料37bから作成された繊維又は糸の境界が、例えば加熱器16が布13を加熱した時に一緒に溶融することができるように、一緒に溶融することができる。第1の材料37aは、加熱区分(例えば丸みを帯びた区分40)の個々の繊維若しくは糸の一部又は全てが、別の繊維若しくは糸に溶融し、癒着し、より大きい一体の繊維、糸になり、又は溶融し、次いで硬化した布構造になることができるように、布13が溶融相内にある時に第2の材料37bと混合することができる。
【0199】
[0261]
図5A~7Bは、区分40が直線であることが可能であることを更に示す。区分40は、予め曲線にしないことが可能であり、又は予め曲線にすることが可能である。例えば
図5A~7Bは、区分40が曲線であるようにバイアスを持たないように、区分40が直線の縦軸に沿って硬化することができることを更に示す。
【0200】
[0262]
図5A~7Bは、布の一部37が縫合糸として使用することができるように、区分38及び区分40が可撓性であることが可能であることを更に示す。区分38は、例えば区分40が溶融(例えば液体)相に加熱され、次いで固体相に冷却して戻されないことがあるので、区分40より柔らかいことが可能である。
【0201】
[0263]
図8Aは、区分40が、例えば曲線の金型チャネル19を有する金型18を使用して、予め曲線であることが可能であることを示す。丸みを帯びた区分の曲線区分の曲率半径は、約1mm~約100mm、又はより狭く約5mm~約25mmであることが可能であり、これらの範囲内で1mm刻みの増加を含む(例えば5mm、10mm、25mm)。
図8Aは、区分40が曲線形状であるようにバイアスを有するように、区分40が曲線の縦軸に沿って硬化することができることを更に示す。曲線の金型チャネル19を有する金型18は、金型穴18を有する金型18から分離することができる。生地13(例えば加熱部分)は、金型穴19を通って進む前後で曲線の金型チャネル19を通って動くことができる。
【0202】
[0264]
図8Aは、縫合糸37が複数の並進区分39、例えば第1の並進区分39a及び第2の並進区分39bを有することができることを更に示す。
【0203】
[0265]
図8Bは、区分40が区分40の曲線部分40
C、区分40の直線部分40
S、又は両方を有することができることを示す。
図8Bにおける縫合糸37の形状は、縫合糸37の弛緩した形状であることが可能である。
図8Bは、区分40が曲線の縦方向形状(例えば区部40の曲線部分)及び直線の縦方向形状(例えば区分40の直線部分)に硬化することができることを更に示す。区部の曲線部分40
Cは縫合糸37の先端であることが可能である。区部の直線部分40
Sは縫合糸37の先端であることが可能である。
【0204】
[0266]
図8Bは、並進区分39が折り畳まれなくてもよいことを更に示す。
図8Bは、並進区分39がリップ49aを持たない、及び/又はリップ49bを持たなくてもよいことを更に示す。
【0205】
[0267]
図9Aは、金型18が1つ又は複数の曲線の金型穴19を有することができることを示す。金型穴の曲率半径は、約1mm~約100mm、又はより狭く約5mm~約25mmであることが可能であり、これらの範囲内で1mm刻みの増加を含む(例えば5mm、10mm、25mm)。
【0206】
[0268]
図9Bは、金型18が、曲線部分19
C、直線部分19
S、又は両方を備えた1つ又は複数の金型穴19を有することができることを更に示す。金型穴の直線部分19
Sは、金型穴の曲線部分19
Cの前(示されたように)又は後にあることが可能である。
【0207】
[0269]
図9A及び/又は9Bは、例えば
図3Bの線4A-4A、線4B-4B、又は4C-4Cに沿って切り取った金型穴19の断面であることが可能である。
【0208】
[0270]
図9C及び9Dは、金型穴19が曲線溝であることが可能であることを示す。
【0209】
[0271]
図10A1~10B
3は、布成形機10が布の第1の断面サイズ及び/又は形状52を布の第2の断面サイズ及び/又は形状54に変えることができることを示す。例えば加熱器及び金型16、18は、布の第1の断面形状52を布の第2の断面形状54に変えることができる。加熱器16は布13を加熱することができ、金型18は加熱した布を形状することができる。例えば加熱器16は、布13の加熱部分が金型18を通過して冷却した後に、一部又は完全に新しい形状(すなわち金型穴19の断面形状)に留まることができるように布13を加熱することができる。加熱相内にある時、布13の材料は、布材料が流れることができるように(例えば一部又は完全に)溶融することができる。加熱相内にある時に、布13の材料は、可鍛性であることが可能である。加熱器16は、布13の一部(例えば形状される部分)が固体から流体に並進するように布13を加熱することができる。加熱状態にある時に、布13の加熱部分は、布の第1の断面サイズ52から布の第2の断面サイズ54に変形することができる。別の例として、流体状態にある時に、布13の加熱部分は、布の第1の断面形状52から布の第2の断面形状54に変形することができる。
【0210】
[0272] 布13が金型18を通過する(例えば金型穴19を通る)時、金型18は、布13の断面サイズ及び/又は形状を布の第1の断面形状52から布の第2の断面形状54に変えることができる。布13の材料、例えば布13の第1の繊維又は糸の材料及び布13の第2の繊維又は糸の材料は、金型18を通過する間に流れ及び/又は一緒に固着することができる。加熱器16は、形状される区分が溶融され、次いで冷却して固体相に戻ることができるように、形状される区分の温度を溶融温度に高くすることができる。溶融される時に、布13の材料は流れることができる。第1の繊維又は糸の材料は、第2の繊維又は糸の材料と同じ又は異なることが可能である。
【0211】
[0273] 金型18を通過する布13の加熱部分は、布の第2の断面形状54に硬化することができる。金型18を通過前に、布13は、布の第1の断面形状52を有することができる。金型18を通過後に、布13(例えば布の一部37)は、布の第1及び第2の断面形状52、54を有することができる。例えば金型18を通過後に、布(例えば縫合糸37)は、布の第1の断面形状52を有する1つ又は複数の部分及び布の第2の断面形状54を有する1つ又は複数の部分を有することができる。金型18を通過前又は通過中に加熱した布13(例えば縫合糸37)の部分は、例えば縫合糸37の予め加熱した部分が第2の断面形状54に硬化できるように、加熱部分(例えば側面41)が一緒に固着することができるので、金型18を通過後に、布の第2の断面形状54を有することができる。
【0212】
[0274]
図10A1~10A
3は、例えば布13(例えば布の一部37)が金型18を通過する前に、布13が布の第1のサイズ及び/又は形状52を有することができることを更に示す。
【0213】
[0275]
図10A1~10A
3は、例えば布13(例えば布の一部37)が金型18を通過する前及び/又は後に、布13が布の第1の断面形状52を有することができることを更に示す。
【0214】
[0276]
図10A1~10A
3は、布の第1の断面形状52が扁平又は非扁平であることが可能であることを更に示す。布の第1の断面形状52は扁平であることが可能であり、布の第2の断面形状54は非扁平であることが可能である。別の例として、布の第1の断面形状52は非扁平であることが可能であり、布の第2の断面形状54は非扁平であることが可能である。
【0215】
[0277]
図10A1は、布の第1の断面形状52が長方形であることが可能であることを更に示す。布の第1の断面形状52は、角のある(例えば四角形)隅部及び/又は丸形隅部を備えた長方形であることが可能である。例えば
図10A1は、布の第1の断面形状52が直角の隅部を備えた長方形であることが可能であることを示す。布の第1の断面形状52は、布の第1の断面形状の第1の寸法L
12a及び布の第1の断面形状の第2の寸法L
11aを有することができる。布の第1の断面形状の第1の寸法L
12aは、約0.1mm~約5.0mm、又はより狭く約0.1mm~約2.5mmであることが可能であり、これらの範囲内で0.1mm刻みの増加を含む(例えば0.1mm、1.0mm、2.5mm)。布の第1の断面形状の第2の寸法L
11aは、約1.0mm~約20.0mm、又はより狭く約1.0mm~約10.0mmであることが可能であり、これらの範囲内で0.1mm刻みの増加を含む(例えば1.0mm、2.5mm、10.0mm)。寸法L
11aは、寸法L
12aより約1.0mm~約15.00mm大きい、又はより狭く約1.0mm~約7.50mm大きいことが可能であり、この範囲内で0.01mm刻みの増加を含む。別の例として、寸法L
11aは、寸法L
12aより約10%~約1000%大きい、又はより狭く約50%~約500%大きいことが可能であり、これらの範囲内で5%刻みの増加を含む。
【0216】
[0278]
図10A2は、布の第1の断面形状52が競技場形を有することができることを更に示す。
【0217】
[0279]
図10A3は、布の第1の断面形状52が長円形、楕円形、又は不規則形状を有することができることを更に示す。
図10A3は、布の第1の断面形状が扁平又は非扁平であることが可能であることを更に示す。
【0218】
[0280]
図10B1~10B
3は、例えば布13(例えば布の一部37)が金型18を通過後に、布13が布の第2の断面形状54を有することができることを更に示す。
【0219】
[0281]
図10B1は、布の第2の断面形状が円形であることが可能であることを更に示す。布の第2の断面形状の第1の寸法L
12bは、約0.1mm~約20.0mm、又はより狭く約0.5mm~約10.0mmであることが可能であり、これらの範囲内で0.1mm刻みの増加を含む(例えば0.1mm、1.0mm、2.5mm、7.5mm、10.0mm)。布の第2の断面形状の第2の寸法L
11bは、約0.1mm~約20.0mm、又はより狭く約0.5mm~約10.0mmであることが可能であり、これらの範囲内で0.1mm刻みの増加を含む(例えば1.0mm、2.5mm、7.5mm、10.0mm)。
【0220】
[0282]
図10B2は、布の第2の断面形状54が競技場形を有することができることを更に示す。
【0221】
[0283]
図10B3は、布の第2の断面形状54が長円形、楕円形、又は不規則形状を有することができることを更に示す。
【0222】
[0284] 寸法L11aは、第1の形状の第1の寸法とも呼ばれる。
【0223】
[0285] 寸法L12aは、第1の形状の第2の寸法とも呼ばれる。
【0224】
[0286] 寸法L11bは、第2の形状の第1の寸法とも呼ばれる。
【0225】
[0287] 寸法L12bは、第2の形状の第2の寸法とも呼ばれる。
【0226】
[0288]
図11Aは、基準形状57が布の第1の断面形状52に重ねることができることを示す。基準形状57は、基準形状中心57
C及び基準寸法57
Rを有することができる。例えば
図11Aは、基準形状57が基準円中心57
C及び基準円半径57
Rを有する基準円であることが可能であることを示す。円中心57
Cは、布の第1の断面形状52の中心、布の第1の断面形状52の質量の中心(例えば布の断面の質量の実際の中心、すなわち名目質量単位1は、布の第1の断面形状にわたって均一に分布されると仮定することができる)、又は布の第1の断面形状52の中心領域と一致することが可能である。円の半径57
Rは、約0.5mm~約20.0mm、又はより狭く約1.0mm~約10.0mmであることが可能であり、これらの範囲内で0.1mm刻みの増加を含む(例えば1.0mm、2.5mm、10.0mm)。基準形状57は、約0.05mm
2~約15.00mm
2、又はより狭く約0.25mm
2~約4.00mm
2の基準形状面積を有することが可能であり、これらの範囲内で0.01mm
2刻みの増加を含む。別の例として、基準形状57は、金型穴19の断面形状、例えば布の出口36bのサイズ及び形状であることが可能である。基準形状面積は、布の第1の断面形状52の断面積と同じ又は異なることが可能である。例えば基準形状面積は、布の第1の断面形状52によって画定された面積と等しいことが可能である。布の第1の断面形状は、第1の形状面積とも呼ばれる。基準形状の断面積は、基準形状面積とも呼ばれる。
【0227】
[0289]
図11Bは、基準形状57が布の第2の断面形状54に重ねることができることを示す。円中心57
Cは、布の第2の断面形状54の中心、布の第2の断面形状54の質量の中心(例えば布の断面の質量の実際の中心、すなわち名目質量単位1は、布の第1の断面形状にわたって均一に分布されると仮定することができる)、又は布の第2の断面形状54の中心領域と一致することが可能である。布の第2の断面形状54の面積は、第2の形状面積とも呼ばれる。
【0228】
[0290] 第1の形状面積の約2%~約95%は、基準形状57の内側に嵌合することができ、この範囲内で1%刻みの増加を含む。第1の形状面積の約5%~約95%は、基準形状57の内側に嵌合することができ、この範囲内で1%刻みの増加を含む。第2の形状面積の約10%~約100%は、基準形状57の内側に嵌合することができ、この範囲内で1%刻みの増加を含む。第2の形状面積の約25%~約100%は、基準形状57の内側に嵌合することができ、この範囲内で1%刻みの増加を含む。第2の形状面積の約50%~約100%は、基準形状57の内側に嵌合することができ、この範囲内で1%刻みの増加を含む。第2の形状面積の約75%~約100%は、基準形状57の内側に嵌合することができ、この範囲内で1%刻みの増加を含む。第2の形状面積は、第1の形状面積より多く基準形状57の内側に嵌合することができる。例えば布の第1の形状面積52より第2の形状面積54の約2%~約98%多くが、基準形状57の内側に嵌合することができる。布の第1の断面形状と基準形状57との間で重複する百分率を決定するために、布の第1の断面形状52は、布の第1の断面形状中心が基準形状中心57
Cと一致するように、基準形状57と重ねることができる。布の第2の断面形状54と基準形状57との間で重複する百分率を決定するために、布の第2の断面形状54は、布の第2の断面形状54の中心が基準形状の中心と一致するように、基準形状57と重ねることができる。断面形状が折り畳み56を有し、チャネル42を有し、及び/又は開口43を有する場合、チャネル及び/又は開口は、布の第2の断面形状面積の一部とみなすことができ(且つ基準形状57と重複する一部として数えられ)、又は第2の布の断面形状面積から分離するとみなすことができる(且つ基準形状57と重複する一部として数えられない)。別の例として、チャネル42及び/又は開口43の断面積は(例えば単純な透明の方眼紙を使用し、面積を概算し、又はコンピュータ支援方法を使用して)決定することができ、基準形状57はこの決定された面積だけサイズを増加することができる。例えば基準形状57が円であり、チャネル及び/又は開口42、43の面積が決定される場合、基準形状面積は、例えば基準寸法57
Rを適切な量に増加することにより、同量だけ増加することができる(すなわち決定された面積だけ増加する)。例えば
図11Bのチャネル42の断面積は、決定することができ、
図11Bの基準円の半径57
Rは、
図11Aに示されたようにこの寸法より、例えば0.1mm~約10.0mm若しくはそれ以上大きいことが可能であり、最終的にチャネル42及び/又は開口43の断面積に依存して、この範囲内で0.1mm刻みの増加を含む。
【0229】
[0291]
図10A1~11Bは、布の第1の断面形状を布の第2の断面形状に変えることが、直線から曲線に、曲線から直線に、曲線からより大きい曲線に(例えば第1の曲率半径から第2の曲率半径に、そこでは第2の曲率半径は第1の曲率半径より短い)、曲線からより小さい曲線に(例えば第1の曲率半径から第2の曲率半径に、そこでは第2の曲率半径は第1の曲率半径より長い)、傾斜からより大きい傾斜に(例えば2つの直線部分の間の第1の角度から2つの直線部分の間の第2の角度に、そこでは第2の角度は第1の角度より小さいことが可能であり、それによって角度をより鋭く又は点にさせる)、傾斜からより小さい傾斜に(例えば2つの直線部分の間の第1の角度から2つの直線部分の間の第2の角度に、そこでは第2の角度は第1の角度より大きいことが可能であり、それによって角度をより鈍く又は点にさせない)、点から曲線に(例えば点若しくは先端、例えば周囲の2つの側面が1つの角で一緒になる場所から、周囲の点若しくは先端が曲線縁部に変わるような曲線に)、点から直線に(例えば点若しくは先端、例えば周囲の2つの側面が1つの角で一緒になる場所から、周囲の点若しくは先端が直線縁部に変わる直線に)、又はそれらのあらゆる組合せに、布の第1の断面形状周囲の1つ若しくは複数の部分を変えることを含むことができることを更に示す。
【0230】
[0292]
図12A~12Bは、成形機10が1つ又は複数の金型18、例えば1個~10個の金型18を有することができることを示し、この範囲内で1個の金型刻みの増加を含む(例えば第1~第3の金型18a~18c)。
【0231】
[0293]
図12Bは、成形機10が1つ又は複数の加熱器16、例えば1個~10個の加熱器16を有することができることを更に示し、この範囲内で1個の加熱器16刻みの増加を含む(例えば第1及び第2の加熱器16a、16b)。
【0232】
[0294]
図12Bは、加熱器16(例えば加熱器16a及び16b)並びに金型18(例えば金型18a及び18b)が示されたような配置を有することができることを更に示す。
【0233】
[0295] 使用方法
[0296]
図1A~12Bは、布13が布の第1の断面形状52から布の第2の断面形状54に変わることができることを示す。布の第1の断面形状は、縫合糸の第1の断面形状とも呼ばれる。布の第2の断面形状は、縫合糸の第2の断面形状とも呼ばれる。
【0234】
[0297]
図13は、成形機10を使用して実装可能な、及び/又は成形機10によって実行可能な工程60の一種を示す。方法60は、操作62で布13を(例えば加熱器16を介して)加熱すること、及び操作64で布13の加熱部分が金型18を通過することを含むことができる。金型18は、布13の加熱部分の断面形状を布の第1の断面形状52から布の第2の断面形状54に変えることができる。方法60は、金型18を通して加熱した扁平な縫合糸(例えば布13)を動かすこと(例えば引くこと)を含むことができる。方法60は、金型18を通して加熱した非扁平な縫合糸(例えば布13)を動かすこと(例えば引くこと)を含むことができる。加熱した非扁平な縫合糸は、丸形縫合糸であることが可能である。金型18を通して動いた縫合糸は、編組、非編組、又は両方(例えば編組及び非編組区分を有する)であることが可能である。
【0235】
[0298] 方法は、縫合糸37を生成するために、布13の加熱部分及び非加熱部分が金型18を通過することを含むことができる。布の加熱部分は、布の非加熱部分と同じ、遅い、若しくは速い布速度で金型18を通って引くことができ、又は逆も同様である。布の加熱部分は区分40になることができ、布の非加熱部分は区分38になることができる。布の加熱部分は、約0.01cm/s~約1000cm/s、又はより狭く約1cm/s~約25cm/sの布速度で加熱器16及び/又は金型穴19を通過することができ、1及び0.01センチメートル/秒刻みの増加を含む。布の非加熱部分は、約0.01cm/s~約1000cm/s、又はより狭く約1cm/s~約25cm/sの布速度で加熱器16及び/又は金型穴19を通過することができ、1及び0.01センチメートル/秒刻みの増加を含む。
【0236】
[0299] 方法60は、約5mm~約5000mm、又はより狭く約5mm~約1000mm、又は尚より狭く約5mm~約200mmの加熱区画長さを有する加熱部分を通すことを含むことができ、これらの範囲内で1mm刻みの増加を含む。方法60は、約5mm~約5000mm、又はより狭く約5mm~約1000mm、又は尚より狭く約5mm~約200mmの非加熱区画長さを有する非加熱部分を通すことを含むことができ、これらの範囲内で1mm刻みの増加を含む。加熱区画長さは、非加熱区画長さと等しい、非加熱区画長さより長い、又は短いことが可能である。
【0237】
[0300] 方法60は、1つ又は複数の縫合糸(例えば1個~5,000個若しくはそれ以上の縫合糸37)を生成するために、布13をサイズ化することを含むことができる。加熱器及び金型16、18を通過後、方法60は、加熱部分、非加熱部分、若しくは境界で、又は加熱部分と非加熱部分との間の並進領域で布13をサイズ化することを含むことができる。例えば布13は、加熱部分に沿って中点でサイズ化することができる。別の例として、布13は、非加熱部分に沿って中点としてサイズ化することができる。
【0238】
[0301] 方法60は、布(例えば布13)の扁平区分を加熱すること、及びこの区分の形状を扁平から非扁平(例えば丸形)に変えることを含むことができる。布の扁平区分は布13の扁平な編組区分であることが可能である。
【0239】
[0302] 方法60は、布(例えば布13)の丸形区分を加熱すること、及びこの区分の形状を丸形から別の形状(例えばより小さい丸形形状、より大きい丸形形状、扁平又は長円形などの非丸形形状)に変えることを含むことができる。布の丸形区分は布13の丸形の編組区分であることが可能である。
【0240】
[0303] 編組は成形機10の上流で起きることが可能である。例えば全体がすべての目的に対して参照によって本明細書に組み込まれる、2018年5月2日に出願された国際特許出願第PCT/US2018/030746号に開示された全て(例えば編組及び編組方法)は、本明細書に開示されたあらゆる装置、システム、及び方法と組み合わせて使用することができる。更に全体が参照によって本明細書に組み込まれる、米国特許第7,908,956号、同第8,347,772号、及び同第8,943,941号に開示された装置及び方法の要素は、本明細書に開示されたあらゆる装置及び方法と組み合わせて使用することができる。
【0241】
[0304] 本開示は、引張及び/又は圧縮及び/又は捻り及び加熱の組合せを使用して、複数の断面形状を有する布を作成するための手段に関する。
【0242】
[0305] 現在、ある特定の布は、布をそれらの最終形状に作成する複雑な機械を使用して形成される。これらの機械は、非常に高額である傾向があり、生産速度が遅い傾向がある。整形外科の高強度の縫合糸市場は進化しており、扁平な縫合糸は、従来の丸形縫合糸より好まれるようになっている。より新しい縫合糸の設計の扁平な断面形状は、引き抜きけることなく生体構造の上に応力をより良好に分配する。引き抜けるのは、縫合糸がそれを通して加えられた負荷が非常に高いので、縫合糸を保持している組織を縫合糸が切り裂く時である。しかし扁平な縫合糸は、現在の縫合糸を通す技術の使用、及び他の目的の中でとりわけ生体構造の中に入るのを容易にするために、縫合糸の端部に丸形又は楕円形断面を有することが好ましい。縫合糸の丸みを帯びた端部は、縫合糸を生体構造の中に分配するために使用する縫合糸通し器具と一体化することができる。例えば米国特許出願第2005/0192631号は、丸形テープと扁平なテープを組み合わせることにより、高強度の縫合テープを作成するための技術を記載している。以下の開示は、第2の断面形状を第1の断面形状を有する縫合糸又は布の一部に形成する、例えば扁平な高分子系布の端部又は長さの一部に丸形区画を形成するための新規の方法を提案する。
【0243】
[0306] 複数の断面形状を有する布を作成するための方法が開示される。一実施形態は、扁平なテープの高強度の縫合糸の一端又は両端に丸形断面形状を形成するための方法である。方法は、第1の断面形状、縦方向長さ、及び対向する側面部分を有する布を提供することであって、縦方向長さは縦軸を画定する、提供することと、非選択部分と区別する選択部分を画定するために布の一部を選択することと、第1の引張力を布の選択部分に加えることと、第1の断面形状と異なる第2の断面形状を形成するために、縦軸に対して周方向である半径方法に布の選択部分の対向する側面部分を動かすことと、第2の断面形状を設定することと、第2の引張力を布の選択部分に加えることとを含む。次いで選択部分は第2の断面形状を有し、布の非選択部分は第1の断面形状を有する。
【0244】
[0307] 方法は、布に加えた熱を使用してもよく、これにより布に使用した高分子が好都合な方法により表面でわずかに溶融する。布は、例えば固定把持部と回転把持部との間で引張を受けて置かれている間に1回又は複数回捻ることがある、扁平な縫合糸であってもよい。次いで熱は捻った布に加えられてもよい。一旦布の表面が特定の温度に達すると、加熱源は取り外されてもよく、布は軸荷重で伸長されてもよい。これは、引込効果を生成し、布、例えば扁平な縫合糸の一部の第2の断面形状、例えば丸形又は長円形の永久形状を設定する。
【0245】
[0308] 本明細書に開示された布内に第2の断面形状を形成するための工程は、以下のステップ、すなわち(a)ある長さを有する扁平な布テープの一部を隔離することと、(b)限定した引張(すなわち第1の引張力)をその部分に加えることと、(c)その部分に捻り操作を加え、それによって構造変更の断面形状を扁平から第2の断面形状に基本的に変えることと、(d)捻った部分を熱源で布テープの材料の溶融温度又はそれよりわずかに高い温度に加熱することと、(e)熱源を取り除くことと、(f)引込効果を生み出すために加熱して捻った部分の引張(すなわち第2の引張力)を増加することと、を含んでもよい。
【0246】
[0309] 複数の断面形状を有する布を作成するための方法が開示される。方法は、(a)第1の断面形状、縦方向長さ及び対向する側面部分を有する布を提供することであって、縦方向長さは縦軸を画定する、提供することと、(b)非選択部分と区別する選択部分を画定するために布の一部を選択することと、(c)第1の引張力を布の選択部分に加えることと、(d)第1の断面形状と異なる第2の断面形状を形成するために、縦軸に対して周方向である半径方法に布の選択部分の対向する側面部分を動かすことと、(e)選択部分内に第2の断面形状を設定することと、(d)第2の引張力を布の選択部分に加えることと、を含む。布の選択部分は第2の断面形状を有し、布の非選択部分は第1の断面形状を有する。
【0247】
[0310] あらゆる断面形状が、布のあらゆる部分内にあらゆる長さで形成されてもよい。この第2の断面形状は、例えば円形(又は丸形)、長円形、螺旋、C字形、星形、正方形、長円形、その他であってもよい。例えば丸形又は長円部分は、布が扁平な第1の断面形状を有する、布の一端又は両端に形成されてもよく、螺旋部分は、布が扁平又は丸形の第1の断面形状を有する、布の1つ又は複数の中間部に形成されてもよく、或いはC字形部分は、布が扁平又は丸形の第1の断面形状を有する、布の1つ若しくは複数の中間部分又は端部に形成されてもよい。布の長さの範囲内に断面形状及び配置のあらゆる数の可能な組合せが存在する。
【0248】
[0311] 布はあらゆる第1の断面形状であってもよい。この第1の断面形状は、例えば円形(又は丸形)、長円形、星形、正方形、長円形、その他であってもよい。布は、扁平若しくは丸形編組構造又は縫合糸であってもよい。布は、細長いテープ又は扁平なテープの縫合糸であってもよい。布は、これに限定されないが、ポリエチレン(PE)(例えば超高分子量ポリエチレン)、ポリエステル(PET)、吸収性ポリ(L-乳酸)(PLLA)、吸収性ポリカプロラクトン(PCL)、吸収性ポリグリコライド又はポリ(グリコール酸)(PGA)、及び同種の全てのモル比、ポリジオキサノン(PDO)、芳香族ポリエステル(これに限定されないが液晶高分子を含む)、高強度ナイロン(これに限定されないがケブラーを含む)、ナイロン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、並びにそれらのあらゆる組合せを含む、当技術分野に見られるあらゆる公知の材料から作成されてもよい。別法として、布は、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリオレフィン、ポリビニル、ポリメチルアセテート、ポリアミド、ナフタレンジカルボキシレン誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)、フッ素化エチレンプロピレン共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン、ナフタレンジカルボン酸誘導体、ポリウレタン、ポリウレア、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアルデヒド、ポリエステル共重合体、スチレン-ブタジエン共重合体、ポリエーテル、ポリ(L-乳酸)(PLLA)、ポリ(D,L-乳酸)(PLA)、ポリ(グリコライド)(PGA)、ポリ(L-ラクチド-コ-D,L-ラクチド)(PLLA/PLA)、ポリ(L-ラクチド-コ-グリコライド)(PLLA/PGA)、ポリ(D,L-ラクチド-コ-グリコライド)(PLA/PGA)、ポリ(グリコライド-コ-トリメチレンカーボネート)(PGA/PTMC)、ポリジオキサノン(PDS)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリヒドロキシ酪酸(PHBT)、ポリ(ホスファゼン)ポリ(D,L-ラクチド-コ-カプロラクトン)PLA/PCL)、ポリ(グリコライド-コ-カプロラクトン)(PGA/PCL)、ポリリン酸エステル)及びそれらのあらゆる組合せから構成される群から選択された高分子材料を含んでもよい。
【0249】
[0312] 布は、これに限定されないが、編組、編込み、織込み、機械的連動特徴を備えた不織、熱的連動又はそれらに行った形状変更操作を有する電界紡糸を備えた不織を含む、あらゆる布の形成工程によって製造されてもよい。布は、編組布、編込み布、織込み布、電界紡糸した布、不織布、又はそれらのあらゆる組合せであってもよい。
【0250】
[0313] 布の1つ又は複数の部分が、本開示に従って更に処理するために非選択部分と区別して選択される。選択部分は、あらゆる長さからなり、布内のあらゆる位置にあってもよい。更なる処理のために1つ、2つ、3つ、4つ、又はそれ以上の部分が選択されてもよい。選択部分は同じ断面形状からなるように処理されてもよく、又はそれぞれが異なる断面形状からなるように処理されてもよい。
【0251】
[0314] 様々な形状が、布のあらゆる部分又は複数の部分に形成されてもよい。異なる断面形状の形成は、処理中に使用した条件にしばしば依存して、布に特定の有益な特性を付与してもよい。捻る量、温度、加えた引張、及び他の熱間又は冷間成形圧縮金型の選択は、所望の最終布の異なる特性、形状、及びサイズを達成するために変えてもよい。
【0252】
[0315] ある特定の用途では、布の長さ内にその端部よりむしろ第2の断面形状部分を有することが有益であることがある。処理機又は装置は、布の長さにわたってあらゆる1つ又は複数の点に様々な断面形状を生成するように設計されてプログラミングされてもよい。第2の断面形状は、糸巻上若しくは他の保管技法で、又は布の長さ内のあらゆる位置に保存するように、布の全長にも形成されてもよい。
【0253】
[0316] 1つ又は複数の丸形断面部分を組み込むために、本開示に従って処理する扁平な布は、πの数学的値にほぼ等しいアスペクト比を有することを予想することができる。加熱した丸形区分がより強い力で引かれる場合は、1つ又は複数の丸形区分の直径は、この数学的関係より低下する。状況によっては、編組扁平テープの特定の開始幅に対してはるかに小さい直径の丸形区分を有することが有利であることがある。これは、加熱直後又は加熱中に捻って加熱した丸形区分の中に、より高い引張値を適用することによって達成することができる。引張が高いほど、丸形区分内に非常に高い引込効果をもたらす。この数学的関係の2つの非限定例は、1)3mm幅の扁平な縫合糸が直径1mmであることが予期されるはずであり、2)より高い引張及びより高い引込率で、3mm幅の縫合糸が、直径1mm未満になることが予期されるはずである。
【0254】
[0317] 第1の引張力は、布の選択部分に加えられる。第1の引張力は、選択部分の一端における固定把持部、及び選択部分の他端における横把持部の両方を閉じることによって加えられてもよい。この引張は、横把持部を固定把持部から遠ざけることによって生成される。第1の引張力は、約0.5重量ポンド~約80重量ポンド、約1重量ポンド~約70重量ポンド、約2重量ポンド~約70重量ポンド、約1重量ポンド~約50重量ポンド、約1重量ポンド~約20重量ポンド、約1重量ポンド~約10重量ポンド、又は約1重量ポンド~約2重量ポンドであってもよい。加えた引張の量は、選択部分の所望の端部形状、例えば丸みを帯びた形状によって決定される。引張がより高いことにより、把持部の間にある布の部分の上に丸みを帯びた区分を生成する。固体断面構造を生成するために引張を使用して捻っている時に、第1の引張荷重は、その後に加えた動き(例えば捻り)が選択部分に沿って均一に広がるように加えられてもよい。一実施形態では、捻りの動きがその後に加えられるべき時、第1の引張力は、約0.5重量ポンド~約80重量ポンド、約1重量ポンド~約20重量ポンド、約1重量ポンド~約10重量ポンド、又は約1重量ポンド~約2重量ポンドであってもよい。一実施形態では、巻く動きがその後に加えられるべき時、第1の引張力は、約0.5重量ポンド~約80重量ポンド、約1重量ポンド~約70重量ポンド、約2重量ポンド~約70重量ポンド、又は約1重量ポンド~約50重量ポンドであってもよい。
【0255】
[0318] 布の選択部分の対向する側面部分は、縦軸に対して周方向である半径方法に動かされる。この動きは、前記目的を達成し得るあらゆる機械を使用することにより、捻る動きを使用して達成してもよい。一実施形態では、捻りを達成するために、第1の縦方向端部は、固定把持部により(解除可能に)固定されてもよく、第2の縦方向端部は、回転把持部により(解除可能に)固定されてもよい。次いで回転把持部は、第1の引張力を加えている間に布の選択部分を捻るために回転される。この工程は、基本的に第1の断面形状と異なる断面形状を形成する。
【0256】
[0319] 捻る量は、布の開始幅に比例する。布の選択部分を捻ることにより、選択部分の縦方向長さの1インチ当たり約2回転~選択部分の縦方向長さの1インチ当たり約10回転の速度、選択部分の縦方向長さの1インチ当たり約3回転~選択部分の縦方向長さの1インチ当たり約5回転の速度、又は選択部分の縦方向長さの1インチ当たり約4回転の速度で行われてもよい。選択部分(例えば丸みを帯びた区分)の硬度又は圧縮強度は、高い捻り速度を使用することによって増加することがあることが分かった。捻り速度がより高いことにより、より平滑な選択部分を生成することもある。扁平な布テープの開始幅がより大きいことにより、同じ成果を生成するためにより狭い開始幅より多く捻ることが必要になることも分かった。
【0257】
[0320] この動きは、前記目的を達成し得るあらゆる機械を使用することにより、布の選択部分の対向する側面部分を巻くことによって達成されることもある。
【0258】
[0321] 選択部分の第2の断面形状を設定するステップでは、布の選択部分の第2の断面形状が形成される。任意に形状を設定することは、熱源を提供すること、及び熱源で選択部分を加熱することを含む。布の選択部分は、高分子材料の溶融温度で、溶融温度を超えて、又は溶融温度付近で加熱されてもよい。熱源は、赤外線熱源又はあらゆる加熱した金型若しくは成形した圧縮金型であってもよい。
【0259】
[0322] 布の表面を十分に加熱するために、赤外線熱源を使用することは、長時間を必要とすることがあり、加熱した金型を使用するより高い温度を必要とすることもある。熱源は、赤外線熱源、及び加熱した金型又は成形した圧縮金型の両方を含んでもよい。加熱した金型はその中に形成された断面形状を有してもよく、これは布の断面形状と異なる。その中に機械加工したあらゆる形状のあらゆる加熱した金型が使用されてもよい。加熱した金型は、布の選択部分を圧縮するために加えた圧力と組み合わせて使用してもよく、それによって最終的にその断面形状を変える。一実施形態では、加熱した金型は、その形状の断面積が、処理される布の第1の断面積より1%~50%小さい限り、機械加工されたあらゆる形状をその中に有してもよい。
【0260】
[0323] 金型は3D金型であってもよい。この金型は、布の目標とした選択部分のみを形状することができるように、速やかに加熱及び冷却することができる。片側に、金型は丸形開口を有し、布は丸形開口を通過してもよい。出口側に、長方形、正方形、W、N、又はVなどの別の形状が、金型内に形成される、例えば
図24及び25を参照されたい。この方法で、布は加熱した3D金型に入り、次いで別の形状を永久に形成するために布が形状された出口を通過する際に折り畳んで襞を付けられる。一旦3D金型が冷却されると、布の残余部は、その形状を永久に変えることなく金型を通して引くことができる。
【0261】
[0324] 圧縮金型は加熱し、常温であり、又は冷却してもよく、セットブロックなどの赤外線熱源の代わりに使用してもよく、又は赤外加熱セットブロックに加えて使用してもよい。圧縮金型は、駆動して布内に大きい圧力を発生するために油圧又は空気圧を使用してもよい。これは概して熱間又は冷間成形として公知である。
【0262】
[0325] 任意に形状を設定することは、以下のステップの1つ又は複数、すなわち布の選択部分を圧縮すること、及び/又は加熱後に熱源を取り外すことも含んでもよい。圧縮することは、荷重した熱間又は冷間圧縮金型を使用することによって達成されてもよい。
【0263】
[0326] 第2の引張力は、布の設定した選択部分に加えられる。第2の引張強度は、選択部分の一端における横把持部を選択部分の他端における固定把持部に対して動かすことによって加えられてもよい。加えられる引張量は、布の開始幅/形状と選択部分の幅/形状との間の関係を画定する。例えば引張がより高いことにより、布の一定幅に対して、例えば丸みを帯びた選択部分の直径が低減する。第2の引張力は、約0.5重量ポンド~約20重量ポンド、約0.5重量ポンド~約10重量ポンド、約1重量ポンド~約10重量ポンド、又は約1重量ポンド~約5重量ポンドであってもよい。
【0264】
[0327] 本明細書に開示されたあらゆる方法は、犠牲ワイヤを提供すること、及び布の選択部分を犠牲ワイヤの周りに螺旋状に巻くことを更に含んでもよい。別法として、方法は、布の捻った部分を通って犠牲ワイヤを挿入することを更に含んでもよい。犠牲ワイヤは、捻った(又は形状した)部分の全長内にあってもよい。次いで布は、上記のように処理され、次いで犠牲ワイヤは、第2の断面形状を設定後、及び任意に中空円筒部分を例えば布の丸形部分内に発生するために、第2の引張力を加えた後に取り外されてもよい。犠牲ワイヤは、あらゆる材料から作成されてもよく、あらゆる厚さ及び長さからなってもよい。ワイヤが布の材料に類似した材料から作成される場合は、ワイヤは、十分な高さの温度が処理中に使用される場合に、布の中に融合されてもよい。
【0265】
[0328] 布内に様々な断面形状を形成するための装置が開示される。装置は、上に開示されたあらゆる方法を実行するために使用されてもよい。装置は、布の第1の部分を解除可能に固定するための固定把持部、布の第2の部分を解除可能に固定して捻るための回転式把持部、並びに固定把持部と回転式把持部との間に位置付けられた加熱及び圧縮要素を含んでもよい。この実施形態に使用した用語及び条件は、上に定義されたものと同じ意味を有する。
【0266】
[0329] 加熱及び圧縮要素は、加熱した金型又は熱間若しくは冷間圧縮金型を含んでもよい。加熱及び圧縮要素は、高温の圧縮金型であってもよく、赤外線熱源を更に含んでもよい。
【0267】
[0330] 様々な断面形状を有する高分子繊維から作成される布も開示されており、高分子繊維は、(a)第1の断面形状、縦方向長さ、及び対向する側面部分を有する布を提供することであって、縦方向長さは縦軸を画定する、提供することと、(b)非選択部分から区別する選択部分を画定するために布の一部を選択することと、(c)第1の引張力を布の選択部分に加えることと、(d)第1の断面形状と異なる第2の断面形状を形成するために、縦軸に対して周方向である半径方向に布の選択部分の対向する側面部分を動かすことと、(e)選択部分内に第2の断面形状を設定することと、(d)第2の引張力を布の選択部分に加えることとによって作成された、布全体を通して一体化して織られる。この実施形態に使用した用語及び条件は、上に定義されたものと同じ意味を有する。
【0268】
[0331] 布は、布の選択部分と縫い合わせ及び糊のない布の非選択部分との間に接合面を含んでもよい。
【0269】
[0332] 布の選択部分は、円形又は長円形の断面形状を有し、及び/又は布の非選択部分は、扁平な長方形の断面形状を有する。
【0270】
[0333] 用語「一体化して織る」は、布の一部又は区画、例えば縫合糸が、布全体を作成するために一緒に織られることを意味する。本開示に従って形成した一体化して織った布は、あらゆる長さ及びあらゆる直径に作成されてもよい。
【0271】
[0334] 別の実施形態は、第1の断面形状を有する少なくとも1つの選択部分、及び第2の断面形状を有する少なくとも1つの非選択部分を含む、一体化して織った高分子繊維から作り上げた布の縫合糸である。この実施形態に使用した用語及び条件は、上に定義されたものと同じ意味を有する。
【0272】
[0335] 布の縫合糸は、1つ又は2つの選択部分を含んでもよく、各選択部分は丸形断面形状を有してもよい。2つの選択部分が存在する時は、それらは縫合糸の端部に置かれてもよい。
【0273】
[0336] 以下の実施例は、例示的であることを意味し、本明細書に記載された実施形態を限定するものではない。
【実施例】
【0274】
[0337] 実施例
[0338] 実施例1:125デニールPEの17個の端部から構成された高強度の縫合糸が使用された。この編組布は、あらゆる更なる処理の前に最初の長方形の断面形状を有する。材料のロットサイズ又は長さは、編組機の収容能力によって画定されるはずであり、数メートル~最高10,000メートル余までの全範囲であることが可能である長さで、装置の一端に位置付けた主要糸巻7上に置かれるはずである。次いで主要糸巻は、編組器具から取り外され、
図16、17及び18に示された丸形先端機に嵌合されるはずである。縫合糸テープの端部は、固定把持部72を通り、次いで回転把持部74を通って挿入されるはずであり、次いで機械は開始するはずである。この具体的な組合せのために、この実施例に対して最良の先端構成を達成するために、先端が1~2ポンドの引張を受けて置かれている間に、1インチ当たり4回転の速度で捻られることが実験で分かった。捻った領域の長さは、合計8回転に対して2インチの長さである。次いで機械の赤外線加熱セットブロック16が、縫合糸の捻った領域の周りに挿入される。PEのための理想的な温度は、5秒の滞留時間でおよそ250℃である。次いで赤外線加熱セットブロック16は引き抜かれ、機械は、横把持部76が主要糸巻から遠ざかる間に主要糸巻7の駆動を受けて引張を生成する。これは撚糸内に引抜効果を生成し、より良好に加熱処理した特性及びより硬質な丸みを帯びた区分を持たせる。この組合せは、
図14に示されたように、丸形断面端部1、3を備えた扁平な縫合糸構造2を生成した。縫合糸の扁平区分は、幅が1.9mm及び丸みを帯びた先端の直径が0.6mmであった。機械は長さを指標する横把持部76、機械式切断機78又はレーザ切断機、及び貯蔵容器11を組み込むことが理解される。これらの構成要素は、機械を連続して稼動させ、丸形/扁平な縫合糸の一部を区別させ続けることができるように使用されるはずである。
【0275】
[0339] 丸形形状の端部を生成するために上に記載した機械及び方法は、別法として
図19に示されたように加熱した金型を、その中で機械加工したあらゆる形状と組み合わせることができた。これは、ほぼあらゆる形状を布の一部に形成することができるはずである。加熱した金型は、加熱し、常温にし、又は冷却することができ、赤外線加熱セットブロック16を交換し、又は赤外線加熱セットブロックに加えて使用することができた。加熱した金型セットは、駆動するために油圧又は空気圧を使用することができ、布内に大きい圧力、すなわち熱間又は冷間形成を発生するはずである。
【0276】
[0340] 実施例2:この実施例では、100デニールPEの13個の端部が、最終切断長さの分離した1メートルの
図15に示されたような縫合糸の中心に、丸形断面形状部分を生成するように処理される。縫合糸の長さの端部4、6は扁平であり、中心区分5は丸くなるように処理される。機械は、縫合糸の長さを端部でより長くすることができる。固定把持部72は、最終製品の意図した長さのほぼ半分を有するはずである。この機械は、PLCロジック及び他のモーション制御ソフトウェアシステムの当業者によく理解される、異なるプログラミングコマンドを必要とするはずである。
【0277】
[0341] 実施例3:100デニールPETの16個の端部から構成された丸形編組布が、
図20に見られる備品を使用して犠牲マンドレル80の周りに巻き付けることができた。一旦布が
図20に示されたようにマンドレルの周りに巻き付けると、加熱ブロック16は布を加熱するために延ばされる。犠牲マンドレル80は、形状を設定後に取り外され、編組は直線部分84に比べて螺旋形状82を維持する。
【0278】
[0342] 実施例4:125デニールPEの17個の端部から構成された扁平な編組が、
図22に見られるように様々な断面形状を有する布を作るために処理された。
図16に見られる装置に類似した装置を使用して、編組糸巻7が機械の上に設置された。扁平な編組の端部は、横把持部76に連結され、機械が開始された。横把持部は、扁平な編組内に大量の引張を加えるように命令された。2~70ポンドの荷重がこの効果を起こすが、より好ましくはこのスペクトルのより高い端部における荷重が最良の結果を生み出した。引張により、扁平な編組86が縁部上に巻き部87を生じ、引張が十分に加えられる場合、編組は、
図22及び23に概ね示されたように丸形断面88に完全に丸まる。次いで加熱したブロック16は、新しく形成した丸形断面88を250℃で3秒間加熱するために外方に横切った。次いで加熱したブロック16は取り外され、横把持部76は、送出サーボモータ8よりわずかに速く動かされた。これは布内に引張を発生した。この実施例に対して、1~5ポンドの引張が最良の結果を生み出したことが分かった。
【0279】
[0343] 実施例5:200デニールPLGAの8個の端部から構成された丸形編組が、
図19に示されたように加熱した圧縮金型で圧縮して加熱処理された。加熱した圧縮金型は、取り外した加熱したブロック16に取って代わって、
図16における装置に加えられた。
【0280】
[0344] 実施例6:100デニールPEの17個の端部から構成された扁平な編組が、扁平なテープ構造上に丸形端部を生成するために、
図24における加熱した3D金型90を通過した。金型90の入口側面は長方形の形状であり、金型の出口側面は
図25に示されたように丸形形状92を有する。この3D金型は、
図16における加熱した金型16の代わりに使用された。扁平な編組布は3D金型を通過し、固定把持部72に挿入された。次いで固定把持部は糸巻7から遠ざけられ、扁平な布が3D金型を通って引かれた。3D金型は非常に低い熱式質量で作成され、機械が扁平なテープ内に丸形部分を生成するようにプログラミングされると、急速に加熱されて冷却されて周囲温度に戻る。次いで横把持部76は、糸巻7から更に遠ざかった。この長さはオペレータによって画定された。次いで固定把持部72が扁平なテープを保持するために閉鎖された。ハサミ78は、オペレータによって画定された正しい位置に編組構造を切断するように駆動した。次いで横把持部76は、丸みを帯びた端部を備えたテープを貯蔵容器11の中に落とすために開いた。この工程は、正確な数のユニットが作成されるまで続いてもよい。3D金型の丸形形状出口92の端部の断面形状は、これに限定されないが、W、N又はV字形輪郭であることが可能である。
図31は、V字形輪郭の金型で処理された布を示し、選択部分94はV字形を有し、非選択部分96は扁平なままである。
【0281】
[0345] 実施例7:
図26に示されたように高い引込構造を生成するために、125デニールPEの17個の端部から構成された高強度の縫合糸が使用された。高い引込は、変更された布区分内のより高度の分子配向を表す。これにより、布の元の形状に対して丸形区分の直径をより小さくすることができる。より高度の引込は、高分子の剛性も本質的に増加する。この編組構造は、本明細書に開示されたあらゆる処理を適用する前に、長方形の断面形状98を有した。編組材料の主要糸巻7は、
図16、17及び18の装置に取り付けられた。縫合糸テープの端部は固定把持部72を通り、次いで回転把持部74を通って挿入され、次いで機械が開始された。この特定の組合せに対して、最良の構成に達するために、縫合糸は、端部(又は先端)の選択部分が1~2ポンドの引張下に置かれている間、1インチ当たり4回転の速度で捻られるはずであることが分かった。捻った領域の長さは、合計8回転に対して2インチの長さと測定された。次いで赤外線加熱セットブロック16が、縫合糸の捻った部分の周りに挿入された。PEに対する理想的な温度は、滞留時間が5秒でおよそ250℃であるはずである。次いで赤外線加熱セットブロック16は引き抜かれ、横把持部76が主要糸巻から遠ざかる間に主要糸巻7の駆動を受けて引張を生成した。実施例1に比べて非常に高い引張が使用され、それによって実施例1に比べてはるかに顕著な引込効果を生み出した。この組合せは、丸形断面端部100を備えた扁平な縫合糸98を生成した。扁平区分98は1.9mmの幅を有し、丸みを帯びた先端100は0.4mmの直径を有した。機械は長さを指標する横把持部72、機械式切断機78又はレーザ切断機、及び貯蔵容器11を組み込むはずであることが理解される。これらの構成要素は、機械を連続して稼動させ、丸形/扁平な縫合糸部分を連続して作成することができるように使用されるはずである。
【0282】
[0346] 実施例8:編組の幅内にボタン穴型特徴を生成するために、150デニールPETの13個の端部からPETの編組が使用された。編組材料の糸巻が、
図16の機械の変形の上に設置された。この変形機械は、加熱したブロック16の代わりに、又は加熱したブロック16に加えて、
図32に示されたような針型の加熱した要素35を有した。この針型の加熱した要素は、要素が編組の中に挿入する準備ができるまで加熱されないはずである。針は、個々の撚糸を貫通することにより編組内に生じるあらゆる有害効果を最小にするために、編組102内の2つの編目の間に挿入されるはずである。一旦針が全深さに挿入されると、針内の内部加熱要素は、隣接した撚糸の温度をその加熱処理温度、又は材料の溶融温度以下の全てにさせるように適用されるはずであり、この実施例に対する材料の溶融温度は205℃である。次いで圧縮空気を使用する冷却機構は、針型の加熱した要素を冷却するために適用されるはずである。針は、一旦針が適切に冷却され、機械が所望の場合に布を個別の長さに切断するために実施例1の機械と同様に稼働すると、取り外されるはずである。得られる編組は、
図32及び33に示されたように、ポケット又は穴104及び106を有するはずである。設計に依存して、加熱した針の直径は、構造108の幅を変えることができた。
【0283】
[0347] 実施例9:125デニールPEの17個の端部から構成された高強度の縫合糸が使用された。この編組構造は、処理前に長方形の断面形状を有した。次いで主要糸巻7は、編組器具から取り外され、
図16、17及び18の丸形先端機に嵌合するはずである。縫合糸テープの端部は、固定把持部72を通り、次いで回転把持部74を通って挿入されたはずであり、次いで機械が開始されたはずである。この特定の組合せに対して、半径形成ブロック
図28及び29は、
図16における加熱したブロック16の右位置の機械に適合された。
図30に示されたように曲線の丸形区分110に達することができることが分かった。この実施例に対する最良の構成は、端部(先端)が1~2ポンドの引張下に置かれている間、編組縫合糸を1インチ当たり4回転の速度で捻ることによって達成する。捻った領域の長さは、合計8回転に対して2インチの長さであるはずである。次いで機械の赤外線加熱セットブロック16は、縫合糸の捻った領域の周りに挿入されるはずである。PEに対する理想的な温度は、滞留時間が5秒でおよそ250℃であるはずである。次いで赤外線加熱セットブロック16は引き抜かれ、機械は指標付け把持部76を動かす。半径形成ブロック
図28は、丸みを帯びた縫合糸区分がvブロック輪郭の上を走るはずであるように上昇されるはずである。低頻度駆動条件は、送出機8より速く横把持部76を動かすことにより生成することができ、又は引張は丸みを帯びた縫合糸の経路内に半径形成ブロック
図28を上昇させることによって生成することができる。曲線のバイアス部110は、長方形の非選択部分114を有する編組の丸みを帯びた区分112に追加することができることが分かった。これは撚糸内に引込効果を生成し、より良好な加熱処理特性、並びにより硬質な曲線及び丸みを帯びた区分を持たせる。この組合せは、丸形断面端部112を備えた扁平な縫合糸構造114を生成した。縫合糸の扁平区分114は、幅1.9mm、及び直径0.6mmの丸みを帯びた先端112を有した。この実施例が縫合糸の端部に単一の丸形断面部分を形成することを示す一方で、1つ又は複数の丸形断面部分は、縫合糸長のあらゆる点又は区分にも沿って形成されてもよい。
【0284】
[0348] 実施例10:125デニールPEの17個の端部から構成された扁平な編組が、
図22に見られるような布の形状を生成するために備え付けられた。
図16に見られる備品に類似した備品を使用して、編組糸巻7は、機械の上に設置された。扁平な編組の端部が横把持部76に連結され、機械が開始された。横把持部は、加熱段階の間に、ほとんど張力を加えないようにプログラミングされた、すなわち荷重は1ポンド未満であり迫る張力はなかった。横把持部76は、低い張力を加え続けるように命令されて、形状された丸形区分は軸が短くなり、直径が増加した。次いで加熱されたブロック16が取り外され、システムは5秒間静止して留まって加熱された区分を冷却することができた。次いで横把持部76は、貯蔵容器11の上に動かされて、編組を解除した。他の実施例のように、機械は、所望通りに工程を反復し続けるようにプログラミングされてもよい。
【0285】
[0349] 当業者が理解するように、多くの変更及び修正が、本開示の精神から逸脱することなく、本明細書に記載された実施形態に行われてもよい。全てのこのような変形が本発明の範囲内に収まることが意図される。
【0286】
[0350] 単数として本明細書に記載されたあらゆる要素は、複数であることが可能である(すなわち「1」と記載されたあらゆるものは、複数であることが可能である)。ある種類の要素のあらゆる種の要素は、その種類のあらゆる他の種の要素の特性又は要素を有することができる。上記の構成、要素又は完全な組立体及び方法、並びに本開示を実行するためのそれらの要素及び本開示の態様の変形は、あらゆる組み合わせで互いと組み合わせて修正することができる。
【国際調査報告】