(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-14
(54)【発明の名称】ワイパーシステム
(51)【国際特許分類】
B60S 1/38 20060101AFI20220307BHJP
【FI】
B60S1/38 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021539124
(86)(22)【出願日】2020-01-07
(85)【翻訳文提出日】2021-08-17
(86)【国際出願番号】 US2020012461
(87)【国際公開番号】W WO2020146303
(87)【国際公開日】2020-07-16
(32)【優先日】2019-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-08-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518075118
【氏名又は名称】スチーム テック, エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ハートマン, フィリップ
【テーマコード(参考)】
3D225
【Fターム(参考)】
3D225AC03
3D225AD02
3D225AD09
3D225AE02
3D225AE16
3D225AF02
3D225AF03
(57)【要約】
ワイパーブラケットを含むワイパーであって、ワイパーブラケットは、1つ以上のブレードを支持しているブレードキャリアにワイパーアームを結合し、ワイパーブラケットは、内部流路を含み、内部流路は、ワイパーブラケット入口からの流体をワイプブレードキャリアカバー内の中空通路を通して、複数の出口に導き、複数の出口は、ブレードキャリア内の貫通孔と整列させられており、流体は、ブレードキャリア内の貫通孔を通してワイパーから退出する、ワイパー。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイパーブレードであって、前記ワイパーブレードは、
基部面によって接合された基部の第2の側面に対向する基部の第1の側面を有する基部であって、前記基部の第1の側面または前記基部の第2の側面は、前記基部の第1の側面または前記基部の第2の側面と前記基部面との間に延びているテーパを含む、基部と、
前記基部面から外向きに突出し、前記基部の第1の端部と前記基部の第2の端部との間に延びている可撓性部材と、
前記可撓性部材から外向きに突出し、スイープ末端において終端するスイープと
を備え、
前記可撓性部材は、曲がることによって、前記スイープ末端が静止位置から前記テーパに向かって動くこと、または前記テーパから離れるように動くことを可能にし、前記スイープは、前記テーパに係合し、第1の度の弧において前記テーパに向かう前記スイープの動きの範囲を定め、前記スイープは、前記基部面に係合し、第2の度の弧において前記テーパから離れる前記スイープの動きの範囲を定める、ワイパーブレード。
【請求項2】
前記第1の度の弧は、約0度~約60度の範囲内で生じる、請求項1に記載のワイパーブレード。
【請求項3】
前記第2の度の弧は、約0度~約30度の範囲内で生じる、請求項2に記載のワイパーブレード。
【請求項4】
前記スイープから外向きに延びているスイープ停止部材をさらに備え、前記スイープ停止部材は、前記第1の度の弧における前記スイープの動きの間に前記テーパに接触するように、または、前記第2の度の弧において前記スイープの動きの間に前記ブレード面に接触するように構成されている、請求項3に記載のワイパーブレード。
【請求項5】
前記基部の第1の端部と前記基部の第2の端部との間で前記基部内に配置された中空通路と、
前記中空通路と基部外面との間で開いている1つ以上の出口と、
をさらに備えている、請求項1に記載のワイパーブレード。
【請求項6】
前記1つ以上の出口に対応して結合された1つ以上のノズルをさらに備えている、請求項5に記載のワイパー。
【請求項7】
ワイパーブレードであって、前記ワイパーブレードは、
基部面によって接合された基部の第2の側面に対向する基部の第1の側面を有する基部と、
前記基部面から間隔を置かれた関係において外向きに突出し、基部の第1の端部と基部の第2の端部との間に延びている可撓性部材の対と、
前記複数の可撓性部材から対応して外向きに突出し、スイープ末端の対応する対において終端するスイープの対と、
前記可撓性部材の対の間の前記基部面において配置されたチャネルと
備え、
前記チャネルは、前記基部面まで延びているチャネル側面のうちの第1のものおよび第2のものを接合するチャネル基部を有し、前記第1および第2のチャネル側面は、前記チャネル基部に近づくにつれて先細になり、前記可撓性部材の対は、曲がることによって、前記スイープ末端の対のうちの各々が静止位置から前記第1または第2のチャネル側面の前記テーパに向かって動くこと、または前記テーパから離れるように動くことを可能にし、前記スイープの対のうちの第1のものは、前記第1のチャネル側面の前記テーパに係合し、第1の拭き取り方向における前記スイープの動きの範囲を定め、前記スイープの対のうちの第2のものは、前記第2のチャネル側面の前記テーパに係合し、第2の拭き取り方向における前記スイープの動きの範囲を定める、ワイパーブレード。
【請求項8】
前記第1の拭き取り方向における前記スイープの対のうちの前記第1のものは、前記第1のチャネル側面の前記テーパに係合し、前記第1の拭き取り方向における前記スイープの対のうちの前記第2のものは、前記基部面に係合し、それによって、前記スイープの対のうちの前記第1のものは、前記スイープの対のうちの前記第2のものより大きい度の弧において動き、
前記第2の拭き取り方向における前記スイープの対のうちの前記第1のものは、前記基部面に係合し、前記第2の拭き取り方向における前記スイープの対のうちの前記第2のものは、前記第2のチャネル側面の前記テーパに係合し、それによって、前記スイープの対のうちの前記第1のものは、前記スイープの対のうちの前記第2のものより小さい度の弧において動く、
請求項7に記載のワイパーブレード。
【請求項9】
前記基部の第1の端部と前記基部の第2の端部との間で前記基部内に配置された中空通路と、
前記中空通路と基部外面との間で開いている1つ以上の出口と
をさらに備えている、請求項8に記載のワイパーブレード。
【請求項10】
前記1つ以上の出口に対応して結合された1つ以上のノズルをさらに備えている、請求項9に記載のワイパーブレード。
【請求項11】
ワイパーであって、前記ワイパーは、
ブラケット入口とブラケット出口の対との間に配置されたブラケット通路を有するワイパーブラケットと、
前記ワイパーブラケットに結合されたブレードキャリアであって、前記ブレードキャリアは、ブレードキャリア周辺において接合された第2の側面に対向する第1の側面を有し、前記ブレードキャリアは、
1つ以上のブレード支持体と、
1つ以上の貫通孔と
を含む、ブレードキャリアと、
ブレードキャリアカバーの対であって、前記ブレードキャリアカバーの対のうちの各々は、1つ以上の出口を有する軸方向中空通路を有し、前記ブレードキャリアカバーの対のうちの各々は、前記ブラケット出口の対のうちの1つに接続された前記中空通路を有する前記ブレードキャリアに結合し、前記1つ以上の出口は、前記1つ以上のブレードキャリア貫通孔と整列させられている、ブレードキャリアカバーの対と、
前記1つ以上のブレード支持体において対応して支持された1つ以上のブレードと
を備えている、ワイパー。
【請求項12】
前記ブレードキャリアは、前記ブレードキャリア周辺によって接合された対向する凸状および凹状表面を有する弾力的な弓形ブレードキャリアを備えている、請求項11に記載のワイパー。
【請求項13】
前記1つ以上のブレードの各々は、
基部面によって接合された基部の第2の側面に対向する基部の第1の側面を有する基部であって、前記基部の第1の側面または前記基部の第2の側面は、前記基部の第1の側面または前記基部の第2の側面と前記基部面との間に延びているテーパを含む、基部と、
前記基部面から外向きに突出し、前記基部の第1の端部と前記基部の第2の端部との間に延びている可撓性部材と、
前記可撓性部材から外向きに突出し、スイープ末端において終端するスイープと
を含み、
前記可撓性部材は、曲がることによって、前記スイープ末端が静止位置から前記テーパに向かって動くこと、または前記テーパから離れるように動くことを可能にし、前記スイープは、前記テーパに係合し、第1の度の弧において前記テーパに向かう前記スイープの動きの範囲を定め、前記スイープは、前記基部面に係合し、第2の度の弧において前記テーパから離れる前記スイープの動きの範囲を定める、請求項11に記載のワイパー。
【請求項14】
前記1つ以上のブレードは、ブレード支持体の対内に対応して支持されたブレードの対を備え、前記ブレードの対のうちの各々は、前記基部の第1の側面または前記基部の第2の側面と前記基部面との間に延びているテーパを有する基部を含み、前記ブレードの対のうちの第1のものの上の前記テーパは、前記ブレードの対のうちの第2のものの上の前記テーパに面している、請求項13に記載のワイパー。
【請求項15】
前記ブレードの対は、スイープの対を対応して含み、前記スイープの対のうちの第1のものは、前記テーパに係合し、第1の拭き取り方向における前記スイープの対のうちの前記第1のものの動きの範囲を定め、前記スイープの対のうちの第2のものは、前記テーパに係合し、第2の拭き取り方向における前記スイープの対のうちの前記第2のものの動きの範囲を定める、請求項14に記載のワイパー。
【請求項16】
前記ワイパーブラケットに結合されたワイパーアームコネクタをさらに備え、前記ワイパーアームコネクタは、車両のワイパーアームに結合するように適合され、前記ワイパーアームは、前記車両の前記フロントガラスを横断して前記ワイパーを移動させるように動作可能である、請求項11に記載のワイパー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本国際特許協力条約特許出願は、各々が本明細書に参照することによって本明細書に組み込まれる2019年8月28日に出願された米国仮特許出願第62/893,030号、および2019年1月7日に出願された米国仮特許出願第62/789,400号の利益を主張する2019年12月19日に出願された米国非仮特許出願第16/721,234号の継続出願である。
【0002】
(技術分野)
1つ以上のブレードを支持し、流体を複数の出口に導く内部流路を含み得るワイパーであって、流体は、複数の出口を通してワイパーから退出する、ワイパー。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
特定の実施形態の広範な目的は、基部面によって接合された基部の第2の側面に対向する基部の第1の側面を有する基部であって、基部の第1の側面または基部の第2の側面は、基部の第1の側面または基部の第2の側面と基部面との間に延びているテーパを含む基部を含むワイパーブレードを提供することであり得る。可撓性部材が、基部面から外向きに突出し、基部の第1の端部と基部の第2の端部との間に延びている。スイープが、可撓性部材から外向きに突出し、スイープ末端において終端し、可撓性部材は、曲がることによって、スイープ末端が静止位置からテーパに向かって動くこと、またはテーパから離れるように動くことを可能にし、それによって、スイープは、テーパに係合し、第1の度の弧においてテーパに向かうスイープの動きの範囲を定め、スイープは、基部面に係合し、第2の度の弧においてテーパから離れるような該スイープの動きの範囲を定める。
【0004】
特定の実施形態の別の広範な目的は、基部面によって接合された基部の第2の側面に対向する基部の第1の側面を有する基部を含む、ワイパーブレードを提供することであり得る。可撓性部材の対が、基部面から間隔を置かれた関係において外向きに突出し、基部の第1の端部と基部の第2の端部との間に延びている。スイープの対が、該複数の可撓性部材から対応して外向きに突出し、スイープ末端の対応する対において終端する。チャネルが、可撓性部材の対の間の基部面内に配置され、該チャネルは、基部面まで延びているチャネル側面のうちの第1のものおよび第2のものを接合するチャネル基部を有し、第1および第2のチャネル側面は、チャネル基部に近づくにつれて先細になり、それによって、可撓性部材の対は、曲がることによって、スイープ末端の対のうちの各々が静止位置から該テーパに向かって動くこと、または該第1または第2のチャネル側面の該テーパから離れるように動くことを可能にし、該スイープの対のうちの第1のものは、該第1のチャネル側面の該テーパに係合し、第1の拭き取り方向において該スイープの動きの範囲を定め、該スイープの対のうちの第2のものは、該第2のチャネル側面の該テーパに係合し、第2の拭き取り方向において該スイープの動きの範囲を定める。
【0005】
特定の実施形態の別の広範な目的は、ブラケット入口と対向する外向き関係において配置されたブラケット出口の対との間に配置されたブラケット通路を有するワイパーブラケットを含むワイパーを提供することであり得る。ブレードキャリアが、ワイパーブラケットに結合されることができ、ブレードキャリアは、ブレードキャリア周辺において接合された第2の側面に対向する第1の側面を有する。ブレードキャリアは、1つ以上のブレード支持体と、流体が退出し得る1つ以上の貫通孔とを含むことができる。ブレードキャリアカバーの対のうちの各々が、1つ以上の出口を有する軸方向中空通路を含むことができる。ブレードキャリアカバーの対のうちの各々は、ブラケット出口の対のうちの1つに接続される中空通路を有するブレードキャリアに結合され、1つ以上の出口は、該1つ以上のブレードキャリア貫通孔と整列させられることができる。1つ以上のブレードが、該1つ以上のブレード支持体内に対応して支持される。流体が、ブラケット通路を通して各ブレードキャリアカバーの軸方向中空通路に運搬され、1つ以上の出口から、1つ以上の貫通孔を通して退出し、ワイパーから拭き取り可能表面に送達されることができる。
【0006】
当然ながら、本発明のさらなる目的が、本明細書、図面、写真、および請求項の他の範囲全体を通して開示され得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、拭き取り可能表面を拭き取るためのワイパーシステムおよび使用の方法の特定の実施形態の図示である。
【
図2】
図2は、弾力的な曲がりを有するワイパーシステムにおいて利用され得るワイパーの特定の実施形態の図示である。
【
図3】
図3は、ワイパーの特定の実施形態の分解図および組立の方法である。
【
図4】
図4は、ワイパー別の特定の実施形態の分解図および組立の方法である。
【
図5】
図5は、
図4に示されるワイパーの特定の実施形態の立面図である。
【
図6】
図6は、
図4に示されるワイパーの特定の実施形態の第1の端面図である。
【
図7】
図7は、
図4に示されるワイパーの特定の実施形態の第2の端面図である。
【
図8】
図8は、
図4に示されるワイパーの特定の実施形態の上面平面図である。
【
図9】
図9は、
図4に示されるワイパーの特定の実施形態の底面平面図である。
【
図14】
図14は、ブレードキャリアカバーの出口内に配置されるノズルを示す、
図12に示される拡大断面
図14-14である。
【
図22】
図22は、
図4に示されるワイパーの端部キャップの特定の実施形態の第1の側面立面図である。
【
図28】
図28は、
図4に示されるワイパーのワイパーアームコネクタの特定の実施形態の第1の側面立面図である。
【
図29】
図29は、
図28に示されるワイパーアームコネクタの特定の実施形態の第1の端面図である。
【
図33】
図33は、ワイパーの別の特定の実施形態の分解図および組立の方法である。
【
図41】
図41は、
図34に示されるワイパーのワイパーブラケットの特定の実施形態の斜視図である。
【
図47】
図47は、
図34に示されるワイパーのワイパーアームコネクタの特定の実施形態の斜視図である。
【
図53】
図53は、
図34に示されるワイパーの端部キャップの特定の実施形態の底面斜視図である。
【
図58】
図58は、
図34に示されるワイパーの端部キャップの別の特定の実施形態の第1の端面図である。
【
図62】
図62は、ワイパーブレードの特定の実施形態の端面図である。
【
図63】
図63は、ブレード基部においてテーパを有するワイパーブレードの別の特定の実施形態の端面図である。
【
図64】
図64は、ブレード基部内に配置される中空通路と、ブレード基部の外面において開いている中空通路から延びている出口とを有するワイパーブレードの別の特定の実施形態の端面図である。
【
図65】
図65は、ブレード基部においてテーパを有し、ブレード基部内に配置される中空通路と、ブレード基部の外面において開いている中空通路から延びている出口とを有するワイパーブレードの別の特定の実施形態の端面図である。
【
図66】
図66は、ブレード基部から延びているスイープの対と、チャネル基部に近づくにつれチャネル側壁の内向きに先細になるテーパを有するスイープの対の間に配置されるチャネルとを有するワイパーブレードの別の特定の実施形態の端面図である。
【
図67】
図67は、ブレード基部から延びているスイープの対を有し、ブレード基部内に配置される中空通路と、スイープの対の間のブレード基部の外面において開いている中空通路から延びている出口とを有するワイパーブレードの別の特定の実施形態の端面図である。
【
図68】
図68は、ブレード基部から延びているスイープの対と、チャネル基部に近づくにつれてチャネル側壁の内向きに先細になるテーパを有するスイープの対の間に配置されるチャネルとを有し、ブレード基部内に配置される中空通路と、スイープの対の間のブレード基部の外面において開いている中空通路から延びている出口とを有するワイパーブレードの別の特定の実施形態の端面図である。
【
図69】
図69は、
図66に示されるワイパーブレードの実施形態を使用する方法の例証である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(ワイパーシステム) ここで、主として、
図1および2を参照すると、一般的概観では、ワイパーシステム(1)は、拭き取り可能表面(3)を拭き取るために移動するワイパー(2)を含む。
図1の例証的例に示されるように、ワイパー(2)は、車両(5)のフロントガラス(4)を拭き取るために利用されることができるが、しかしながら、この例証的例が、車両(5)のフロントガラス(4)以外の拭き取り可能表面(3)を拭き取るためのワイパー(3)またはワイパー(2)を使用する方法の実施形態を除外することを意図しておらず、ワイパー(2)の実施形態は、ソーラーパネル、窓の板ガラス、建物または舗道表面等の多数かつ多様な移動可能および静止物体の拭き取り可能表面(3)を拭き取るために使用されることができる。ワイパー(2)の実施形態は、拭き取り可能表面(3)に押し付けられて係合させられ、それを横断して移動させられ、微粒子、泥、汚れ、ほこり、糞、樹液、雨、洗剤、消毒剤、氷、霜等の形態における固体、半固体、または液体等の拭き取り可能物質(6)に係合することができる。拭き取り可能表面(3)の上でのワイパー(2)の移動によって係合される拭き取り可能物質(6)は、全体的または部分的にワイパー(2)によって係合される拭き取り可能表面(3)の上で、またはそれから移動させられることができる。
【0009】
再び、主として、
図1および2を参照すると、ワイパー(2)は、必ずしも必要ではないが、ワイパーアーム(7)に接続されることができる。ワイパーアーム(7)は、拭き取り可能表面(3)に対してワイパー(2)を押し付け、それを横断してワイパー(2)を移動させるように構成されることができる。ワイパーアーム移動アセンブリ(8)が、ワイパーアーム(7)に結合されることができる。ワイパーアーム移動アセンブリ(8)の動作は、ワイパーアーム(7)の移動を発生させ、拭き取り可能表面(3)に関連したワイパー(2)の移動を対応して発生させる。自動車(5)等の特定の実施形態において、従来のワイパーアーム(7)および従来のワイパーアーム移動アセンブリ(8)は、発明のワイパー(2)の実施形態とともに利用されることができる。特定の実施形態において、ワイパーアーム(7)は、直列または並列における1つ以上の従来の4棒リンク機構等の一連の機械的構成要素を通してモータ(9)に結合されることができる。空気圧式制動機を伴う車両(5)は、時として、制動機システムからフロントガラスの直上に搭載される小型空気圧式モータに少量の空気圧を供給することによって起動される空気圧式ワイパーアーム(7)を利用する。これらのワイパーアーム(7)は、加圧空気がモータに進入することを可能にする弁を開くことによってアクティブにされる。真空マニホールドを伴う車両(5)は、真空モータを駆動することができる。ある車両(5)では、ワイパーアーム(7)は、変速機に接続されるケーブルによって駆動されることができる。あるワイパーアーム移動アセンブリ(8)は、給電されず、むしろ、手力を加えることによる移動を可能にするハンドルを提供する。ワイパーアーム(7)およびワイパーアーム移動アセンブリ(8)のこれらの例は、限定であることを意図しておらず、むしろ、拭き取り可能表面(3)に関連して発明のワイパー(2)の実施形態に接続されるワイパーアーム(7)を移動させるために利用され得る多数かつ多様なワイパーアーム移動アセンブリ(8)の例証であることを意図している。ワイパー(2)の実施形態は、車両(5)の従来のワイパーアーム(7)を改造するように構成されることができる。ワイパーシステム(1)の特定の実施形態は、拭き取り可能表面(3)上への流体(12)の流動、またはワイパー(2)を通して拭き取り可能表面(3)に流体(12)の流動を発生させるために、流体リザーバ(10)と、流体ポンプ(11)とをさらに含むことができる。特定の実施形態において、ワイパーシステム(1)は、熱を流体(11)の流動に伝達する流体加熱器(13)をさらに含むことができる。
【0010】
(ワイパー) 概して、
図1-69を参照すると、発明のワイパー(2)の実施形態は、以下のうちの1つ以上のものを含むことができる:ワイパーアームコネクタ(14)、ワイパーブラケット(15)。ワイパーブラケットは、ブレードキャリア(16)に結合するように適合され、ブレードキャリア(16)は、1つ以上のワイパーブレード(17)(「ブレード」または「複数のブレード」とも称される)を支持し得る。各ブレード(17)は、以下のうちの1つ以上のものを含むことができる:ワイパーブレード基部(18)(「基部」とも称される)、基部(18)から外向きに延びている1つ以上の可撓性部材(19)、および、基部(18)または1つ以上の可撓性部材(19)から対応して外向きに突出し、スイープ末端(21)において終端する1つ以上のスイープ(20)。ブレードキャリアカバー(22)が、ブレードキャリア(16)上に配置されることができる。端部キャップの対(23)(24)が、必ずしも必要ではないが、対応するワイパーブレード基部の第1および第2の端部(30)(31)またはブレードキャリアの第1および第2の端部(25)(26)に結合されることができる。
【0011】
(ブレードキャリア) ここで、概して、
図1-69を参照し、主として、
図3、4、および33を参照すると、ワイパー(2)の実施形態は、ブレードキャリア周辺(27)を有するブレードキャリア(16)を含み、ブレードキャリア周辺(27)は、対向するブレードキャリア側面(28)(29)を接合し、対向するブレードキャリア側面(28)(29)は、対応するブレードキャリアの第1および第2の端部(25)(26)まで延びている。特定の実施形態において、ブレードキャリア(16)は、ブレードキャリアの第1および第2の端部(25)(26)の間に配置されるブレードキャリア長さ(32)を有することができる。特定の実施形態において、弾力的なブレードキャリア(16)が、ブレードキャリア周辺(27)を有することができ、ブレードキャリア周辺(27)は、対向する凸状および凹状ブレードキャリア側面(28)(29)を接合し、ブレードキャリア側面(28)(29)は、対応するブレードキャリアの第1および第2の端部(25)(26)まで延びている。撓んでいない状態(33A)(実物体線において
図2の例に示されるような)における弾力的なブレードキャリア(16)の曲率の量は、用途およびワイパー(2)によって係合される拭き取り可能表面(3)の寸法に応じて、より小さく、またはより大きくあり得る。自動車両(5)の自動車フロントガラス(4)を拭き取るために有用な特定の実施形態において、ブレードキャリア長さ(23)は、約200ミリメートル~約1,000ミリメートル(ミリメートルは「mm」とも称される)の範囲内で生じることができる(本明細書の端点による数値範囲の列挙は、その範囲内に包含される全ての数値を含む)。加えて、この例証的例は、より小さいまたはより大きいブレードキャリア長さ(32)を有する実施形態を除くことを意図していない。特定の実施形態において、ブレードキャリア長さ(32)は、約500mm~約550mmであり得る。特定の実施形態において、撓んでいない状態(33A)における弓形ブレードキャリア(16)の曲率は、撓んだ状態(33B)(
図2の例に破線で示されるような)における弓形ブレードキャリアの第1および第2の端部(25)(26)を通過するブレードキャリア縦方向軸(36)の外向きの距離(35)に、弓形ブレードキャリア(16)の中心点(34)を配置することができる。距離(35)は、ほぼゼロmm~弓形ブレードキャリア(16)の長さの約半分の範囲内で生じることができる。特定の実施形態において、距離(35)は、約20mm~約100mmの範囲内で生じることができるが、これらの例証的例は、ブレードキャリア(16)のより大きいまたはより小さい距離(35)または曲率を有する実施形態を除外することを意図していない。
【0012】
特定の実施形態において、ブレードキャリア(13)の弾力的な湾曲は、必ずしも必要ではないが、約50~約65ロックウェル硬度(「HRC」)の範囲内で生じる硬度を有し得るIS:2507-1975等級75C6等のばね鋼であり得る弾力的な金属(37)を利用することによって与えられることができる。弓形ブレードキャリア(16)において与えられるべき曲がりまたは弾力性の量に応じて、ばね鋼は、約0.7mm~約0.9mmのシート厚さを有するシートばね鋼であり得、特定の実施形態は、約0.8mmのシート厚さを有することができる。特定の実施形態において、ブレードキャリア(13)は、約15mm~約25mmの範囲内で生じるブレードキャリア幅(38)を有することができ、特定の実施形態は、約20mmのブレードキャリア幅(38)を有する。ばね鋼等の弾力的な金属(37)は、必ずしも必要ではないが、さらに、錆の形成を阻止するためのコート(39)を含むことができる。例証的例として、コート(39)は、必ずしも必要ではないが、めっきされる(例えば、亜鉛または亜鉛-ニッケル合金を用いて電気めっきされる)ことによって、粉末コーティングされることによって、塗布されることによって、またはそれらの組み合わせによって配置されることができる。ブレードキャリア(16)における弾力性の量は、ワイパーシステム(1)の動作中にワイパー(2)と拭き取り可能表面(3)とのあるレベルの形状適合した拭き取り係合を可能にするために、金属タイプ、金属硬度、シート厚さ、ブレードキャリア幅、または曲率の量、またはそれらの組み合わせのうちの1つ以上のものを変動させることによって調節されることができる。ブレードキャリア(16)の生産においてばね鋼を利用する例証的例は、ポリウレタンプラスチック、アルミニウム、チタン、またはそれらの組み合わせ等のばね鋼と同等または類似する性質を有する他の材料が利用される実施形態を除外することを意図していない。
【0013】
(ブレード支持体) ここで、概して、
図1-69を参照し、主として、
図3、4、および33を参照すると、ブレードキャリア(16)の実施形態は、1つ以上のブレード支持体(40)をさらに含むことができる。
図3および4に示される実施形態において、ブレードキャリア(16)は、縦方向ブレードキャリア長さ(32)に沿って延びているブレード支持体の対(40a)(40b)を含む、またはそれから成るが、しかしながら、これは、
図33の例に示されるような1つのブレード支持体(40)を含む実施形態を除外することを意図していない。2つ以上のブレード支持体(40)を含む特定の実施形態において、ブレード支持体(40)は、必ずしも必要ではないが、実質的に平行な関係または線形平行関係において配置されることができるが、しかしながら、これは、複数のブレード支持体(40)が、互いに非平行関係において配置される実施形態を除外することを意図していない。
図3-32の例に示されるように、特定の実施形態は、略線形平行関係において、ブレードキャリアの第1のおよび第2の端部(25)(26)の間で縦方向ブレードキャリア長さ(32)に沿って延びているある距離だけ離れて配置されるブレード支持体の対(40a)(40b)を含むことができる。ブレード支持体(40)は、必ずしも必要ではないが、1つ以上のワイパーブレード(17)を対応して受け取るように、または除去可能に受け取るように構成された1つ以上の細長いスロット(41)を備えているか、または、それらから成ることができる。図に示される実施形態において、細長いスロットは、対向するブレードキャリア側面(28)(29)の間で開いていることができる。特定の実施形態において、スロット(41)は、約1.0mm~約2.0mmの範囲内で生じるスロット幅(42)を有することができ、特定の実施形態は、約1.4mmのスロット幅(42)を有する。
各ブレードキャリア支持体(40)は、必ずしも必要ではないが、ブレード支持体ガイド(43)において終端することができ、ブレード支持体ガイド(43)は、ブレードキャリア(16)のブレードキャリアの第1および第2の側面(30)(31)に開いている支持体ガイド開口(44)を画定し、支持体ガイド開口(44)は、ブレード支持体(40)にスライド可能に篏合可能に係合するように構成されたブレード(17)のブレード基部(17)の進入またはその退出を可能にするために十分な開放面積を有する。
【0014】
(ブレードキャリア貫通孔) ここで、概して、
図1-69を参照し、主として、
図4および33を参照すると、ブレードキャリア(13)は、必ずしも必要ではないが、対向するブレードキャリア側面(28)(29)に開いている1つ以上のブレードキャリア貫通孔(45)を含むことができる。ブレードキャリア貫通孔(45)は、ブレードキャリア(16)を通した流体(12)の通過を可能にするために、ブレードキャリア(16)内に配置されることができる。ブレードキャリア(16)が、1つのワイパーブレード(17)を支持する特定の実施形態において、ブレードキャリア貫通孔(45)は、ブレード支持体(40)の一方または両方の側面上に配置されることができる。ブレードキャリア(16)が、ブレード支持体の対(40a)(40b)を含み、ブレードの対(17a)(17b)を対応して支持する特定の実施形態において、ブレードキャリア貫通孔(45)は、必ずしも必要ではないが、ブレード支持体の対(40a)(40b)の間に中間に、かつ対応してブレードキャリア(16)上に据え付けられる第1のブレード(17a)と第2のブレード(17b)との間に配置されることができる。
図4および33の例証的例に示されるように、ブレードキャリア貫通孔(45)は、第1のブレード支持体(40a)と第2のブレード支持体(40b)との間のブレードキャリア(16)の中間縦方向軸(36)上に配置されることができる。ブレードキャリア貫通孔(45)の実施形態は、ブレードキャリア(16)を通した流体(12)の通過を可能にするために、ブレードキャリア(16)内に配置される1つまたは複数の貫通開口(45)の形態をとることができる。
図4および33に示される実施形態において、ブレードキャリア貫通孔(45)は、対応するブレードの対(17a)(17b)を受け取るか、または除去可能に受け取るように構成されたブレード支持体の対(40a)(40b)の間のブレードキャリア(16)の中間縦方向軸(36)に沿って配置された複数の細長いスロット(46)を備えている。複数の細長いスロット(46)は、必ずしも必要ではないが、各々、約10mm~約100mmの範囲内で生じるスロット長さ(46a)と、約1.0mm~約3.0mmの範囲内で生じるスロット幅(46b)とを有することができるが、しかしながら、それは、ブレードキャリア貫通孔(45)が、より大きいまたはより小さいスロット長さ(46a)またはスロット幅(46b)の細長いスロットを備えている実施形態、またはブレードキャリア(16)を通した流体(12)の流動を可能にするために十分な開放面積の開口をもたらす実施形態、円、長円、楕円、長方形、正方形、または他の構成を画定する開口周辺を有する1つ以上の開口を備えている実施形態、またはそれから成る実施形態を除外することを意図していない。
【0015】
(ブレード) ここで、概して、
図1-69を参照し、主として、
図62-69を参照すると、ワイパー(2)の実施形態において使用され得るブレード(17)構成の例証的例が、端面図または断面図において示されるが、しかしながら、これらの例証的例は、ワイパー(2)の特定の実施形態において、他のブレード構成および従来のブレード構成の使用を除外することを意図していない。ワイパー(2)の実施形態は、ブレードキャリア(16)内に配置される対応する1つ、対、または複数のブレード支持体(40)によって受け取られるか、または、除去可能に受け取られるように構成された1つのブレード(17)、ブレードの対(17a)(17b)、または複数のブレード(17)を含むことができる。拭き取り可能表面(3)の対応する構成に応じて、特定の実施形態において、1つ、対、または複数のブレード(17)は、ブレードキャリア(16)のブレードキャリアの第1の側面(28)(ブレードキャリア(16)の凹状側面として
図3および4に示される)の外向きに延びていることができる一方、他の特定の実施形態において、1つ、対、または複数のブレード(17)は、キャリアの第2の側面(29)(ブレードキャリア(16)の凸状側面として
図3および4に示される)の外向きに延びていることができるが、しかしながら、例証的な例示的
図33に示されるように、ブレードキャリア(16)は、略平坦であり得、
図33の実施形態は、
図3および4の例に示され、説明されるように、弓形であり得る。
【0016】
(ワイパーブレード基部) ここで、概して、
図1-69を参照し、主として、
図62-69を参照すると、ワイパーブレード(17)の実施形態は、ブレードキャリア(16)のブレード支持体(40)によって受け取られるか、または、除去可能に受け取られるように構成されたワイパーブレード基部(18)を含むことができる。拭き取り可能表面(3)の対応する構成に応じて、特定の実施形態において、ブレード支持体(40)内に配置される基部(16)は、ブレードキャリアの第1の側面(28)の外向きに延びていることができる一方、他の特定の実施形態において、基部(16)は、ブレードキャリアの第2の側面(29)の外向きに延びていることができる。特定の実施形態において、基部(18)は、ブレード支持体(40)内に基部(18)を受け取る、または除去可能に受け取るためのブレード支持体(40)にスライド可能に係合するように構成されることができるが、しかしながら、それは、ブレード支持体(40)内に不動に固定される、またはブレード支持体(40)の中に締り嵌めまたはスナップ嵌めされる基部(18)の実施形態を除外しない。特定の実施形態において、基部チャネルの対(47)(48)が、基部の第2の側面(50)に対向する関係において配置される、基部の第1の側面(49)内に対応して配置されることができる。基部チャネルの対(47)(48)は、ブレード支持体(40)の対応する対向するブレード支持体周辺辺縁(51)(52)をスライド可能に受け取る。特定の実施形態において、基部チャネル(47)(48)は、ブレード基部(18)の中間パーティション(55)を画定するために基部チャネル底部の対(53)(54)をある距離だけ離れて対向する関係において配置するように基部の第1の側面(49)および基部の第2の側面(50)内に配置され、ブレード基部(18)の中間パーティション(55)は、対応するブレード支持体(40)のスロット幅(42)より小さい中間パーティション幅(56)を有することができる。特定の実施形態において、基部(18)はさらに、基部(18)においてより大きいまたはより小さい横曲がりを提供するために、基部の第1の側面(49)または基部の第2の側面(50)内に1つ以上の軸方向溝(57)を含むことができる。
【0017】
(可撓性部材) ここで、主として、
図62-69を参照すると、ワイパーブレード(17)の実施形態は、必ずしも必要ではないが、基部の第1および第2の端部(30)(31)の間で基部(18)から外向きに延びている1つ以上の可撓性部材(19)を含むことができる。可撓性部材(19)は、基部の第1および第2の端部(30)(31)の間で基部(18)の長さの全体または一部に沿って延びている連続的可撓性部材であり得るか、または、第1および第2の端部(30)(31)の間で基部(18)の長さに沿って間隔を置かれた関係において配置された複数の可撓性部材(19)であり得る。
【0018】
(スイープ) ここで、主として、
図62-69を参照すると、スイープ(20)が、基部(18)から外向きに突出し、スイープ末端(21)において終端することができる。スイープ幅(57)は、スイープ末端(21)の方に先細であり得る。可撓性部材(19)は、必ずしも必要ではないが、スイープ(20)を基部(18)に結合することができる。可撓性部材(19)は、ワイパー(2)の移動中に曲がり、スイープ末端(21)が、スイープ静止位置(58)から、第1の度の弧(60)を通して第1の方向(59)に、または、スイープ静止位置(58)から、第2の度の弧(62)を通して第2の方向(61)に動くことを可能にすることができる。可撓性部材(19)は、スイープ(20)への対抗する力がなくとも、スイープ静止位置(58)に向かうスイープ(20)の動きを付勢するために十分に弾力的であり得る。
【0019】
(スイープ止め具) ここで、主として、
図62-69を参照すると、特定の実施形態において、スイープ(20)は、可撓性部材(19)の曲がり時、基部(18)に係合し、第1の度の弧(60)を通した第1の方向(59)における、または第2の度の弧(62)を通した第2の方向(61)における、またはそれらの組み合わせにおけるスイープ(20)のスイープ静止位置(58)からの動きの範囲を定めるスイープ止め具(63)を含むように構成されることができる。特定の実施形態において、スイープ止め具(63)は、可撓性部材(19)に取り付けられたスイープ面(64)を備えていることができる。可撓性部材(19)の一方または両方の側面上のスイープ面(64)は、可撓性部材(19)の曲がり時、基部(18)に係合し、用途に応じて、より大きいまたはより小さい第1または第2の度の弧(60)(62)を通したスイープ末端(21)のスイープ静止位置(58)からの動きの範囲を定めるように構成されることができる。
図62および64の例証的例では、スイープ止め具(63)は、スイープ(20)の一方または両方の側面の外向きに延びている止め具部材(65)を含み、止め具部材(65)は、可撓性部材(19)の一方または両方の側面上のスイープ面(64)を対応して外向きに延長する。特定の実施形態において、スイープ面(64)は、基部(18)に向かって、または基部(18)から離れるように、より大きいまたはより小さい程度まで角度付けられること、または湾曲させられることによって、スイープ止め具(63)の固定構成における増分変動を可能にし、止め具要素(65)の基部(18)との係合によって範囲を定められるスイープ末端(21)が動く所定の第1または第2の度の弧(60)(62)における対応する増分変動をもたらすことができる。特定の実施形態において、スイープ止め具部材(63)は、第1の度の弧(60)を通してスイープ静止位置(58)から第1の方向(59)に、第2の度の弧(62)を通してスイープ静止位置(58)から反対側の第2の方向(61)にスイープ(20)の動きを可能にするように構成されることができる。止め具部材(63)は、拭き取り可能物質(6)の除去を促進し得る第1の度の弧(60)において、第1の方向(59)におけるスイープ末端(21)の動きを確立するように構成されることができ、ワイパー(2)の初期位置へのワイパー(2)の戻りを促進するための第2の度の弧(62)において、第2の方向(61)におけるスイープ末端(21)の動きを確立するように構成されることができる。
【0020】
(方向的に区別される弧) ここで、主として、
図62-69を参照すると、特定の実施形態において、止め具部材(63)は、第1の度の弧(60)および第2の度の弧(62)が、同一または同様の度の弧(66)を含むことを可能にするように構成されることができる。他の実施形態において、止め具部材(63)は、第1の度の弧(60)および第2の度の弧(62)が、ワイパー(2)の移動の方向に応じて異なるまたは実質的に異なる度の弧(66)(「方向的に区別される弧」とも称される)を含むことを可能にするように構成されることができる。他の実施形態において、止め具部材(63)は、第1の度の弧(60)を可能にし、第2の度の弧(62)を除外する、または実質的に除外するように構成されることができる。実質的に平行な関係においてある距離だけ離れて配置されたブレードの対(17a)(17b)を有するワイパー(2)の実施形態において、ブレードの対のうちの先導のもの(17a)は、拭き取り可能表面(3)上のワイパー(2)の方向と反対の第1の度の弧(60)を通したスイープ静止位置(58)からのスイープ末端(21)の動きを可能にする止め具部材(63)を有することができる一方、ブレードの対のうちの後続のもの(17b)は、第2の度の弧(62)を通した静止位置(21)からのスイープ末端(21)の動きを除外する、または実質的に除外する止め具部材(63)を有することができる。
【0021】
ここで、主として、
図62および64を参照すると、特定の実施形態において、ブレード(17)は、ブレード(17)の中心軸平面(71)の両側に対称半体を伴う左右対称性を有することができる。ここで、主として、
図63および65を参照すると、特定の実施形態において、ブレード(17)は、ブレード(17)の中心軸平面(71)のいずれかの側に左右非対称性を有することができ、スイープ止め具の第1の側面(69)または基部の第1の側面(49)(または両方)およびスイープ止め具の第2の側面(70)または基部の第2の側面(50)(または両方)が、ブレード(17)の中心軸平面(71)のいずれかの側に非対称半体をもたらす。再び、主として、
図63および65を参照すると、例証的例として、基部の第1または第2の側面(49)(50)は、基部の第1の側面(49)または基部の第2の側面(50)(または両方)と基部面(68)との間に延びているテーパ(67)を含むことができる。テーパ(67)は、スイープ末端(21)が、スイープ(20)またはスイープ止め具(63)のテーパ(67)との係合によって範囲を定められる第1の度の弧(60)においてスイープ静止位置(58)からテーパ(67)に向かって動くこと、または、スイープ(20)またはスイープ止め具(63)の基部面(68)との係合によって範囲を定められる第2の度の弧(62)においてテーパ(67)から離れるように静止位置(58)から動くことを可能にする。テーパ(67)は、第1の度の弧(60)が第2の度の弧(62)より大きいことを可能にする。特定の実施形態において、テーパ(67)は、第1の度の弧(60)が、約0度~約60度の範囲内で生じることを可能にするように様々に構成されることができる。特定の実施形態において、第2の度の弧(62)は、約0度~約30度の範囲内で生じることができるが、基部の第1または第2の側面(49)(50)は、用途に基づいて方向的に区別され得るより大きいまたはより小さい第1または第2の度の弧(60)(62)を可能にするように構成されたテーパ(67)を含むことができる。特定の実施形態において、第1の度の弧(134)は、約1度~約10度、約5度~約15度、約10度~約20度、約15度~約25度、約20度~約30度、約25度~約35度、約30度~約40度、および約45度~約55度、およびそれらの組み合わせから成る群のうちの1つ以上のものから選択されることができる。
【0022】
特定の実施形態において、第2の度の弧(62)は、約1度~約10度、約5度~約15度、約10度~約20度、および約15度~約25度、およびそれらの組み合わせから成る群のうちの1つ以上のものから選択されることができる。
【0023】
ここで、主として、
図66-69を参照すると、ブレード(17)の特定の実施形態において、複数の可撓性部材(19a)(19b)が、基部面(68)から間隔を置かれた関係において1つの基部(18)から延びていることができ、スイープ(17)は、対応する複数のスイープ(17a)(17b)を備えていることができ、スイープ(17a)(17b)は、複数の可撓性部材(19a)(19b)から間隔を置かれた関係において対応して外向きに延び、複数のスイープ末端(21a)(21b)において終端する。特定の実施形態において、複数のスイープ(17a)(17b)の少なくとも1つのスイープ末端(21a)は、第1の度の弧(60)において対応する複数のスイープ静止位置(58a)(58b)からテーパ(67)に向かって、または第2の度の弧(62)においてテーパ(67)から離れるようにスイープ静止位置(117)から動くことが可能であり得、対応する可撓性部材(19a)(19b)の各々は、複数のスイープ末端(19a)(19b)のうちの対応するものを対応する複数のスイープ静止位置(58a)(58b)に向かって戻すように作用することができる。
【0024】
再び、主として、
図66-69を参照すると、特定の実施形態において、チャネル(72)が、必ずしも必要ではないが、可撓性部材の対(19a)(19b)間の基部面(68)内に配置されることができる。チャネル(72)は、該基部面(68)に延びているチャネル側面のうちの第1のものおよび第2のもの(74)(75)を接合するチャネル基部(73)を有することができる。第1または第2のチャネル側面(74)(75)(または両方)は、チャネル基部(73)に近づくにつれて先細になる第1のテーパ(67a)または第2のテーパ(67b)を対応して含むことができる。可撓性部材の対(19a)(19b)は、曲がり、スイープ末端の対(21a)(21b)の各々が、静止位置(58a)(58b)から、第1または第2のチャネル側面(74)(75)のそれぞれの第1または第2のテーパ(67a)(67b)に向かって、またはそれから離れるように動くことを可能にすることができる。スイープの対のうちの第1のもの(21a)は、該第1のチャネル側面(74)の第1のテーパ(67a)に係合し、第1の拭き取り方向(59)において第1のスイープ(21a)の動きの範囲を定めることができ、スイープの対のうちの第2のもの(21b)は、第2のチャネル側面(75)の第2のテーパ(67b)に係合し、第2の拭き取り方向(61)においてスイープの対のうちの第2のもの(21b)の動きの範囲を定めることができる。
【0025】
ここで、主として、
図11および69を参照すると、複数のブレード(17a)(71b)を有するワイパー(2)の実施形態を使用する方法は、第1の拭き取り方向(59)における拭き取り可能物質(6)に係合される第1のスイープ(20a)および第2のスイープ(20b)の方向性移動を含み、その方向性移動は、第1および第2のスイープ(17a)(17b)に対する第1の拭き取り力(76)を発生させる。第1の拭き取り力(76)は、対応する複数の可撓性部材(19a)(19b)に曲がらせ、第1および第2のスイープ末端(21a)(21b)が、第1の度の弧(60)を通して動くことを可能にする。
図69の例証的例では、第1の拭き取り方向(59)の第1の拭き取り力(76)は、第1のスイープ(17a)に第1の度の弧(60)を通して動かせ、第1の度の弧(60)は、第1のスイープ(17a)または第1のスイープ止め具(58a)がブレード基部(18)内のチャネル(72)の第1のチャネル側面(74)上に配置される第1のテーパ(67a)に接触するとき、終端する。並行して、第1の拭き取り方向(59)における第1の拭き取り力(76)は、第2のスイープ(17b)に第1の度の弧(60)を通して動かせ、それは、第2のスイープ(17b)または第2のスイープ止め具(63b)が基部面(68)に接触するとき、終端する。第1のスイープ(17a)の第1の度の弧(60a)は、第2のスイープ(17b)の第1の度の弧(60b)より大きく、それによって、第1の拭き取り方向(59)中のスイープ静止位置(58a)に関連する第1のスイープ(17a)の角度は、第1の拭き取り方向(59)中のスイープ静止位置(58b)に関連する第2のスイープ(17b)の角度より大きくあり得る。
【0026】
同様に、再び、主として、
図69を参照すると、反対の第2の拭き取り方向(61)が、反対の第2の拭き取り力(77)を発生させる。第2の拭き取り方向(61)は、第1のスイープ(17a)に第2の度の弧(62)を通して動かせ、それは、第1のスイープ(17a)またはスイープ止め具(58a)が基部面(68)に接触するとき、終端する。並行して、第2の拭き取り方向(61)は、第2のスイープ(17b)に第2の度の弧(62)を通して動かせ、それは、第2のスイープ(17b)またはスイープ止め具(58b)がチャネル(72)の第2のチャネル側面(75)上に配置される第2のテーパ(67b)に接触するとき、終端する。第2のスイープ(17b)の第2の度の弧(62)は、第1のスイープ(17a)の第2の度の弧(62)より大きく、それによって、第2の拭き取り方向(61)中のスイープ静止位置(58b)に関連する第2のスイープ(17b)の角度は、第2の拭き取り方向(61)中のスイープ静止位置(58a)に関連する第1のスイープ(17a)の角度より大きくあり得る。第1のスイープ(17a)および第2のスイープ(17b)の各々に関して、第1および第2の度の弧(60)(62)における対応するスイープ末端(21a)(21b)の動きは、第1の度の弧(60)が第2の度の弧(62)と異なる点において、方向的に区別される。
【0027】
再び、概して、
図1-69を参照し、主として、
図62-69を参照すると、方向的に区別される第1および第2の度の弧(60)(62)を示すように構成される実施形態は、基部(18)、スイープ(20)、またはスイープ止め具(63)のうちの1つ以上の構成によるかどうか、および、1つのスイープ(18)の実施形態(
図62-65の例証的例に示されるような)、または個々の第1および第2のブレードを含む(
図3および4の例証的例に示されるような)、または1つの基部に接合されるスイープ(20)の対を含む(
図33および66-69の例証的例に示されるような)かどうかにかかわらず、2つのスイープ(20)の実施形態、または2つのスイープより大きい複数のスイープ(20)を含む実施形態にあるかどうかにかかわらず、特に、スイープ(20)の機能、または、一般に、ワイパー(2)の機能における実質的な利点を与えることができ、実施形態にかかわらず、スイープ(20)と拭き取り可能物質(6)との係合を実質的に改良することができる。2つ以上のスイープ(20)(
図3、4、および33に示されるような)を含む例証的例では、複数のスイープ(20)の間で方向的に区別される弧を伴わない対応する構造は、拭き取り可能物質(6)に関連する先導スイープ(20a)の周期的持ち上げ(従来、「チャタリング」と称される)、より顕著には、拭き取り可能物質(6)に関連する複数のスイープ(20)における後続スイープ(20b)における周期的持ち上げをもたらし得る。逆に、各スイープ(20)およびスイープ(20a)(20b)の間の方向的に区別される弧を含むワイパーブレード(15)の構造は、拭き取り可能物質(6)に関連する複数のスイープの先導スイープ(20a)のより少ない持ち上げをもたらすことができ、複数のスイープの後続スイープ(20b)の持ち上げを実質的に低減させ、または排除することができる。特定の実施形態において、用途に応じて、各ブレード(17)におけるスイープ(20)の方向的に区別される第1および第2の弧(60)(62)または第1または第2の拭き取り可能方向(59)または(61)における複数のスイープ(17a)(17b)の間の第1または第2の度の弧(60)(62)を可能にする、左右非対称構造構成(第1または第2の基部側面(49)(50)におけるテーパ(67)等)を欠く実施形態は、第1または第2の拭き取り方向(59)(60)のうちの一方または両方における1つまたは複数のスイープ(20)の過剰な持ち上げに起因して、ワイパーブレード(15)、ワイパー(2)、またはワイパーシステム(1)の構造を使用のために不適切にし得る。
【0028】
(一体部品) ここで、主として、
図62-69を参照すると、特定の実施形態において、基部(18)、可撓性部材(19)、スイープ(20)、およびスイープ止め具(63)のうちの1つ以上は、一体部品を備えていることができるが、しかしながら、これは、構成要素部分から組み立てられる実施形態を除外することを意図していない。
【0029】
再び、主として、
図62-69を参照すると、ブレード(17)の実施形態は、十分な量の曲がりを提供するための種々の従来のエラストマ、例として、天然ゴム、クロロプレンゴム、合成ゴム、ジメチルシリコーン生ゴム、メチルビニルシリコーン生ゴム、メチルフェニルビニルシリコーン生ゴム、フルオロシリコーン生ゴム、またはそれらの組み合わせから生成されることができる。特定の実施形態において、エラストマの硬度は、用途に応じて調節されることができ、特に、硬化後、基部(18)またはスイープ(20)の硬度は、必ずしも必要ではないが、約50Aデュロメータ硬さ~約95Aデュロメータ硬さの範囲内で生じることができる。本発明のある実施形態に関して、スイープ(20)は、主として、拭き取り可能表面(3)から拭き取り可能物質(6)を掃くように、または移動させるように機能し得る一方、他の実施形態において、スイープ(20)は、拭き取り可能表面(2)から拭き取り可能物質(6)を切断する、または削り取るために十分に硬くてもよい。さらに、ブレード(17)のスイープ特性は、ゴム硬度が、50Aデュロメータ硬さより低く、および95Aデュロメータ硬さより高いときに劣化し得る(実施形態は、デュロメータ硬さ範囲内で増分的に生じ得る)。
【0030】
(ワイパーブラケット) ここで、概して、
図1-61を参照すると、ワイパーブラケット(15)の実施形態は、ブレードキャリア(16)に結合し(ブレードキャリアの第1の側面(凸状側面であり得る)(28)の外向きに延びているか、またはブレードキャリアの第2の側面(凹状面側面であり得る)(29)の外向きに延びているかどうかにかかわらず)、ワイパー(2)の実施形態が、多数かつ多種多様な拭き取り可能表面(3)に係合することを可能にするように構成されることができる。特定の実施形態において、ワイパーブラケット(15)は、必ずしも必要ではないが、対向して面する関係においてある距離だけ離れて配置されるブラケット部材の対(79)(80)を有するブラケット基部(78)を含むことができる。ブレードキャリア受け取り溝の対(81)(82)が、内向きに面するブラケット部材壁の対(83)(84)内に対応して配置されることができる。特定の実施形態において、ブレードキャリア(16)の対向するブレードキャリア周辺辺縁(85)(86)は、ブレードキャリア受け取り溝の対(81)(82)内に対応してスライド可能に係合され、ブレードキャリア(16)上の中間にワイパーブラケット(15)をスライド可能に配置することができる。他の特定の実施形態において、ブラケット部材壁(83)(84)は、ワイパーブラケット(15)が、曲がり、ブレードキャリア受け取り溝の対(81)(82)内にブレードキャリア(16)の周辺辺縁(85)(86)を対応して受け取ることを可能にするために十分に弾力的に可撓性であり得る。特定の実施形態において、ブラケットピボット(87)が、ブラケット部材の対(79)(80)を相互接続することができ、ワイパーアームコネクタ(14)が、ブラケットピボット(87)に旋回可能に結合されることができる。特定の実施形態において、ワイパーブラケット(15)は、ブラケットの第1または第2の端部(88)(89)において開いていることができる。ブラケットの第1または第2の端部(88)(89)は、各々がブラケットの第1および第2の端部開口部周辺(92)(93)によって画定されるブラケットの第1および第2の端部開口部(90)(91)を対応して含むことができ、第1および第2の端部開口部周辺(92)(93)は、様々に構成されたブレードキャリアカバー(22)の上に配置されるか、またはそれを受け取るように様々に構成され得る。
【0031】
(ブレードキャリアカバー) ここで、概して、
図1-61を参照すると、実施形態は、ブレードキャリアカバーの第1および第2の端部(94)(95)の間に配置される長さを有するブレードキャリアカバー(22)をさらに含むことができ、ブレードキャリアカバー(22)は、対向するブレードキャリア端部(25)(26)の間の(略平坦または弓状に凸状または凹状であるかどうかにかかわらず)ブレードキャリア(16)を覆って配置され得る。特定の実施形態において、ブレードキャリアカバー(22)は、必ずしも必要ではないが、一体部品ブレードキャリアカバー(22)(
図3の例証的例に示されるような)を含むことができ、特定の実施形態において、ブレードキャリアカバー(22)は、ブレードキャリアカバーの対(22a)(22b)(
図4および33の例証的例に示されるような)を含むことができ、各々は、ブラケットの第1および第2の端部開口部(90)(91)内に対応して受け取られるブレードキャリアカバーの第1の端部(94)と、対応するブレードキャリアの第1または第2の端部(23)(24)の近位に配置されるブレードキャリアカバーの第2の端部(95)との間に配置されるブレードキャリアカバー長さを有する。ブレードキャリアカバー(22)の実施形態は、ブレードキャリアカバー(22)を対応するブレードキャリア軸方向周辺辺縁(85)(86)に固定するように構成された対向するブレードキャリアカバー軸方向周辺辺縁(98)(99)に延びている略平坦カバー内部表面(96)およびカバー外部表面(97)(用途に応じて多数かつ多様な構成を有し得る)を含むことができる。特定の実施形態において、ブレードキャリアカバー(22)の軸方向周辺辺縁(85)(86)は、ブレードキャリア(16)の対応する周辺辺縁(98)(99)への戻り部材(79a)(79b)のスナップ嵌め係合を可能にするためのブレードキャリアカバー(16)の曲がりによってか、またはブレードキャリアカバー(15)と戻り部材(100)(101)との間にブレードキャリア(16)をスライドさせることによってかにかかわらず、ブレードキャリア(13)の対応する周辺辺縁(61a)(61b)に係合し得る内向きに延びている戻り部材(100)(101)を含むことができるが、しかしながら、これらの例証的例は、例証的例として、締り嵌め特徴、スナップ嵌め特徴、ねじまたはクリップ等の機械的留め具、または類似する留め具を含む、ブレードキャリアカバー(22)をブレードキャリア(16)に固定するための他の構造を除外することを意図していない。
【0032】
(ブレードキャリアカバー翼) ここで、概して、
図1-61を参照すると、ブレードキャリアカバー(22)の実施形態は、必ずしも必要ではないが、さらに、翼(102)を含むことができる。本発明の目的のための用語「翼」は、周辺空気(103)に対する運動時、ワイパー(2)の上への下向き力(104)を増加させ、または加える(
図1の例証的例に示されるような)か、または、ワイパー(2)の風による持ち上げ(105)の可能性を低減させるか、またはそれに耐えるかのいずれかであるブレードキャリアカバー(22)を意味する。ここで、主として、
図5-7および34-36を参照すると、翼(102)の特定の実施形態は、翼外面(106)を含み、翼外面(106)は、ブレードキャリア(16)の対向する軸方向周辺辺縁(98)(99)から外向きに延び、線形または弓状にかかわらず、翼末端縁(107)に内向きにテーパ状になる。再び、主として、
図2を参照すると、さらに、翼外面(106)の輪郭は、周辺空気(103)に対する運動においてワイパー(2)に下向き力(104)を印加する多数かつ多種多様な構造構成(ブレードキャリアカバー(22)の中間縦方向軸(108)からオフセットされる末端縁(107)との平面内方向において幅広く、平面外方向において薄い楕円形構成等)、または、ブレードキャリア(16)の各周辺辺縁(98)(99)と、概して、ブレードキャリアカバー(16)の中間縦方向軸(108)に沿って配置される翼末端縁(107)との間に略連続的弓形円形翼外面(106)をもたらす多数かつ多種多様な構造構成をとることができる。特定の実施形態において、翼(102)を含むブレードキャリア(16)は、約15mm~約25mmの範囲内で生じるブレードキャリア(16)の対向するブレードキャリアカバー周辺辺縁(98)(99)間のブレードキャリアカバー幅(109)を有し、約15mm~約25mmの範囲内で生じる半径を有する対向する内向きにテーパ状になる円形凹状翼外面(97a)(97b)が、対応するブレードキャリアカバー周辺辺縁(98)(99)から約15mm~約25mmの範囲内で生じる翼高さ(110)を有するブレードキャリアカバー(22)の中間縦方向軸(108)に沿って位置する翼末端縁(107)に外向きに延びている一体部品として形成されることができる。
【0033】
(ワイパーアームコネクタ) ここで、概して、
図1-61を参照し、主として、
図28-32および47-52を参照すると、ブラケット部材の対(79)(80)を相互接続し得るブラケットピボット(87)に旋回可能に搭載するように構成される第1のコネクタ部分(111)と、ワイパーアーム(7)に解放可能に接続するように構成される第2のコネクタ部分(112)とを含み、ワイパーアーム(7)は、ワイパーアーム(7)のタイプに応じて、小さいJフック、大きいJフック、梁タイプブレードアーム(「PTBアーム」)、挿入および係止アーム(「IおよびLアーム」)、ピンおよびフック、小さい側面ピン、大きい側面ピン、または他のタイプのワイパーアーム末端(113)等の構成を有するワイパーアーム末端(113)を含むことができる。特定の実施形態において、第2のコネクタ部分(112)は、上で説明されるワイパーアーム末端(113)のうちのいずれかに普遍的に接続するように構成されることができるか、または、特定の実施形態において、複数のワイパーアームコネクタ(12)が、各ワイパーブラケット(15)に提供されることができ、各異なるタイプのワイパーアーム末端(113)に対応して解放可能に接続するように構成された第2のコネクタ部分(112)をもたらす。
【0034】
(流体分配ワイパー:実施例)
【0035】
(ブラケット通路) ここで、概して、
図1および4-69を参照すると、特定の実施形態において、ワイパーブラケット(15)は、必ずしも必要ではないが、ブラケット通路(114)を含むことができ、ブラケット通路(114)は、ブラケット外面(115)から延びているブラケット入口(115)を有し、ブラケット部材の対(79)(80)の間に配置される1つ以上のブラケット出口(116)を有する。ブラケット通路(114)は、ワイパーブラケット(115)の外部の流体リザーバ(10)から受け取られた流体(12)をブラケット入口(115)を通して1つ以上のブラケット出口(116)に導くことができる。
図1および4-69の例証的例は、ブラケット通路(15)を含まないワイパーブラケット(15)の実施形態(
図3の例証的例に示されるような)を除外することを意図していない。
【0036】
本発明の目的のための用語「流体」は、液体またはガスまたはそれらの組み合わせを意味し、前述の範疇に限定されることなく、例証的例として、空気、ガスの混合物、精製ガス、水、アルコール、洗浄剤、界面活性剤、洗剤、消毒剤、ガスおよび液体液滴のエアロゾル、またはそれらの組み合わせを含む。本発明の目的のための用語「流体流」は、流体の移動を意味する。本発明の目的のための用語「流体源」は、ワイパー(2)に送達可能なある量の流体を保持するように構成される容器を意味する。
【0037】
(実施例I.流体分配ワイパー)
【0038】
(ブラケット) ここで、主として、
図12-21を参照すると、特定の実施形態において、ワイパーブラケット(15)は、流体(12)をブラケット入口(115)から第1の流体流通路(117)の中に導くブラケット通路(114)を含むことができる。ブラケット通路(114)は、必ずしも必要ではないが、流体流通路の対(117a)(117b)に分岐させることができ、流体流通路の対(117a)(117b)は、ブラケット部材の対(79)(80)間に配置され、ブラケット部材の対(79)(80)は、第1の流体流通路(117)を、外向きに対向して面するブラケット出口の対(116a)(116b)において対応して開いている。
【0039】
(ブレードキャリアカバー中空通路) ここで、主として、
図11-14を参照すると、ブレードキャリアカバー(22)は、ブレードキャリアカバー(22)のブレードカバーの第2の端部(95)において閉鎖される、または閉鎖可能であるブレードカバー軸方向中空通路(118)を含むことができる。特定の実施形態において、中空通路(118)は、ブラケット部材の対(79)(80)の間に配置される1つ以上のブラケット出口(116a)(116b)に流体的に結合されることができる。
図12および13の例証的例では、ブレードキャリアカバーの対(22a)(22b)は、ブレードキャリアカバーの第1および第2の端部(94)(95)において開いている軸方向中空通路の対(118a)(118b)のうちの一方を対応して含むことができる。ブレードキャリアカバーの第1の端部(94)は、ブラケットの第1および第2の端部開口部(90)(91)内に対応して受け取られることができ、対応する軸方向中空通路(118a)(118b)は、第1および第2のブラケット導管出口(116a)(116b)に対応して結合されることができ、ブレードキャリアカバーの第2の端部(95)は、対応するブレードキャリアの第1および第2の端部(25)(26)の近位に配置されることができる。
【0040】
(流体流出口) ここで、主として、
図12および13を参照すると、特定の実施形態において、ブレードキャリアカバー(22)は、軸方向中空通路(118)とブレードキャリア(16)に面するブレードキャリアカバー(22)のキャリアカバー内部表面(96)との間で開いている1つまたは複数のブレードキャリアカバー流体流出口(119)(「出口」とも称される)(
図4、12、および13の例証的例に示されるような)をさらに含むことができる。図に示される出口(119)の例は、円形出口を画定するが、それは、楕円、正方形、長方形、菱形、またはそれらの組み合わせ等の出口開口部を画定する出口を有する実施形態を除外することを意図していない。特定の実施形態において、出口(119)は、出口(119)のうちの1つ以上のものをブレードキャリア(16)内の対応する1つ以上のブレードキャリア貫通開口(45)と整列させ、流体(12)が、1つ以上の流体流出口(119)からブレードキャリア(16)の対応する1つ以上のブレードキャリア貫通開口(45)を通して退出することを可能にするために、ブレードキャリアカバー(22)内に配置されることができる。1つ以上の流体流出口(119)を含むブレードキャリアカバー(22)の特定の実施形態に関して、ブレードキャリアカバー(22)は、流体流出口(119)の収縮または閉鎖または通常の使用中に対応するブレードキャリア周辺辺縁(85)(86)に固定されるブレードキャリアカバー(22)のブレードキャリアカバー軸方向周辺辺縁(98)(99)の解放を回避するために十分なデュロメータ硬さを有することができる。特定の実施形態において、ブレードキャリアカバー(22)の軸方向周辺辺縁(98)(99)は、1つ以上の出口(119)を含むブレードキャリアカバー(22)のカバー内部表面(96)の第2のデュロメータ硬さより大きい第1のデュロメータ硬さを有することができる。
【0041】
(流体流ノズル) ここで、主として、
図14を参照すると、特定の実施形態において、ノズル(120)が、必ずしも必要ではないが、ブレードキャリアカバー(22)の出口(119)のうちの1つ以上の中に固定されることができる。特定の実施形態において、ノズル(120)は、ノズルの第1および第2の端部(124)(125)において開いているノズル流体流経路(123)を画定するノズル内面(122)と、ブレードキャリア(16)とのブレードキャリアカバー(22)の固定時、ノズルの第2の端部(124)を対応するブレードキャリア貫通開口(45)と整列させる固定空間関係において出口(119)に係合するように構成されたノズル外面(126)とを有するノズル本体(121)を含み、それによって、流体(12)が、ノズルの第2の端部(125)から対応するブレードキャリア貫通開口(45)を通してブレードキャリア(16)に、またはその外向きに退出することを可能にすることができる。特定の実施形態において、環状部材の対(127)(128)が、ノズル外面(126)上にある距離だけ離れた固定空間関係において配置されることができる。ノズル(120)は、環状部材の対(127)(128)間にブレードカバー(22)の厚さを嵌め込むために、出口(119)を通してノズル本体(121)を強制的に押し付けることによってブレードキャリアカバー(22)の出口(119)内に固定されることができる。特定の実施形態において、ノズル本体(121)は、対応するブレードキャリア貫通開口(45)を締り嵌めし、ブレードキャリア(16)に固定空間関係においてノズル流体流経路(123)を向けるように構成されることができる。ノズル(120)は、ワイパー(2)の通常の使用中にノズル(120)を通したノズル流体流経路(123)の変形を回避するために十分なデュロメータ硬さを有するように形成または製作されることができる。1つ以上のノズル(120)は、狭い分散を伴う中空円錐、幅広い分散を伴う中空円錐、充円錐、螺旋充円錐、中実流れ、噴霧、霧、平坦な扇形、平坦な均一なもの、微細なスプレー、液滴、正方形、渦巻、円形、楕円、または任意の他の流体分散パターン等の1つ以上の流体分散パターンにおける流体(12)の外向き分散を可能にすることができる。
【0042】
(端部キャップ) 特定の実施形態において、ブレードキャリアカバーの第2の端部(95)は、閉鎖された端部として形成されることができる一方、特定の実施形態において、ブレードカバーの第2の端部(95)は、ブレードカバー軸方向中空通路(118)をシールするためのブレードキャリアの第1および第2の端部(25)(26)への対応する端部キャップの対(25)(26)の係合によって閉鎖され得る開いている端部を伴って形成されることができ、それによって、流体流は、実施形態に応じて、出口(119)またはノズル(120)を通して必然的に退出する。
【0043】
(実施例II.流体分配ワイパー)
【0044】
(ブラケット) ここで、主として、
図33および39-46を参照すると、特定の実施形態において、ブラケット(15)は、ブレードキャリア(16)へのブラケット(15)の結合時、ブラケット入口(115)から、ブレード基部(18)に係合するように配置されるブラケット出口(116)に流体(12)を導くブラケット通路(114)を含むことができる。
【0045】
(ブレード中空通路) ここで、主として、
図33、40、および64、65、67、および68を参照すると、ブレード(17)の特定の実施形態は、基部の第1および第2の端部(30)(31)間に延びている、またはそれらに開いているブレード基部(18)内に配置され得るブレード基部中空通路(129)を含むことができる。基部中空通路(129)は、必ずしも必要ではないが、ワイパーブラケット(15)の1つ以上のブラケット出口(116)に流体的に結合されることができる。特定の実施形態において、ブラケット出口(116)は、ブラケット出口(116)と、基部外面(131)と基部中空通路(129)の中空通路内面(132)との間で開いている基部入口開口(130)との整列によって、基部中空通路(129)に流体的に結合されることができる。特定の実施形態において、ブラケット出口(116)は、基部入口開口(130)との締り嵌めによって基部中空通路(129)に流体的に結合することができる。特定の実施形態において、ブラケット出口(116)は、必ずしも必要ではないが、ブレードキャリア(14)内の1つ以上のブレードキャリア貫通開口(45)を通過し、基部(18)に貫通して結合するように構成されることができる。
【0046】
(ブラケット穿刺要素) ここで、主として、
図40を参照すると、特定の実施形態において、1つ以上のブラケット出口(116)は、必ずしも必要ではないが、ブラケット出口末端(133)に近づくにつれて先細になることができる。ブラケット出口末端(133)は、基部外面(131)に接触し、それを貫通することによって、ワイパーブレード基部(18)に貫通して結合するように構成されることができる。特定の実施形態において、ブラケット出口末端(133)は、ワイパーブレード基部(18)内に配置される基部中空通路(129)まで基部外面(131)を貫通し、ブラケット入口(115)を基部(18)の基部中空通路(129)に流体的に接続するように構成されることができる。流体(12)は、必ずしも必要ではないが、ブラケット入口(115)を通して送達され、ブラケット出口(116)から基部中空通路(129)の中に退出することができる。
【0047】
(基部中空通路をシールするための端部キャップ) ここで、主として、
図53-57を参照すると、特定の実施形態において、基部中空通路(129)は、必ずしも必要ではないが、基部の第1または第2の端部(30)(31)において開いているように形成されることができる。特定の実施形態において、第1の端部キャップ(134)および第2の端部キャップ(135)が、上で説明されるように、ブレードキャリア(16)にスライド可能に結合するように構成されることができ、随意に、中空通路(129)を挿入してシールし、基部の第1または第2の端部(30)(31)における中空通路(119)からの流体(12)の退出を遮断するように構成された外向きに延びているプラグ(136)を含むことができる。
【0048】
(流体を基部中空通路に送達するための端部キャップ) ここで、主として、
図58-61を参照すると、特定の実施形態において、基部中空通路(129)は、必ずしも必要ではないが、基部の第1または第2の端部(30)(31)において開いているように形成されることができる。ブラケット通路(114)を欠き得る特定の実施形態において、第1の端部キャップ(134)または第2の端部キャップ(135)が、上で説明されるように、ブレードキャリア(16)にスライド可能に結合するように構成されることができ、随意に、第1または第2の端部キャップ(134)(135)から外向きに延びているキャップ導管出口(137)に流体的に接続されるキャップ導管入口(136)を含むことができる。キャップ導管出口(137)は、基部中空通路(129)を流体リザーバ(10)に流体的に結合し、流体(12)を基部中空通路(129)に送達するように構成されることができる。特定の実施形態において、中空通路(129)は、基部の第1の端部または基部の第2の端部(30)(31)の両方において基部外面(131)に対して閉鎖されることができ、それは、必ずしも必要ではないが、第1または第2の端部キャップ(134)(135)によって貫通され、中空通路(129)を流体リザーバ(10)に流体的に結合するように構成されることができる。これは、基部の第1および第2の端部(30)(31)のうちの一方が開放して形成される実施形態または基部の第1および第2の端部(30)(31)の両方が閉鎖されて形成される実施形態を除外することを意図していない。
【0049】
(中空通路出口) ここで、主として、
図64および65および
図67および68を参照すると、ワイパー(2)またはワイパーブレード(17)の特定の実施形態は、必ずしも必要ではないが、ブレード中空通路(129)に流体的に結合され、基部外面(131)に開いている1つ以上のブレード中空通路出口(138)を含むことができる。複数の出口(138)を有する実施形態において、複数の出口(138)は、必ずしも必要ではないが、基部外面(131)上に間隔を置かれた関係において配置されることができる。
【0050】
ここで、主として、
図64および65を参照すると、基部(18)から延びている単一のスイープ(20)を有するワイパー(2)の実施形態において、1つ以上の出口(138)は、必ずしも必要ではないが、基部外面(131)上に配置され、流体(12)が、1つ以上の出口(138)から、スイープの第1の側面(139)の外向きに、またはスイープの第2の側面(140)の外向きに分散されることを可能にすることができる。
図67および68の例証的例に見られ得るように、複数のブレード(17)を有する実施形態において、1つ以上の出口(138)は、必ずしも必要ではないが、ブレードの対(17a)(17b)間の基部外面(131)上に配置されることができる。
【0051】
(ノズル) ここで、主として、
図64および64および67および68を参照すると、特定の実施形態において、1つ以上の中空通路出口(138)は、1つ以上の中空通路ノズル(141)において外向きに終端することができる。1つ以上のノズル(141)は、1つ以上の出口(138)に流体的に結合されることができ、必ずしも必要ではないが、基部(18)との一体部品として形成されることができる。1つ以上のノズル(141)は、狭い分散を伴う中空円錐、幅広い分散を伴う中空円錐、充円錐、螺旋充円錐、中実流れ、噴霧、霧、平坦な扇形、平坦な均一なもの、微細なスプレー、液滴、正方形、渦巻、円形、楕円、または任意の他の流体分散パターン等の1つ以上の流体分散パターン(142)における外向き流体分散を可能にすることができる。
【0052】
前述から容易に理解され得るように、本発明の基本概念は、種々の方法で具現化されてもよい。本発明は、最良形態を含む、ワイパーおよびそのようなワイパーを作製および使用するための方法の多数かつ多様な実施形態を伴う。
【0053】
したがって、説明によって開示される、または本願に付随する図または表に示される、本発明の特定の実施形態または要素は、限定であることを意図しておらず、むしろ、一般的に、本発明によって包含される多数かつ多様な実施形態、またはその任意の特定の要素に関して包含される均等物の例証であることを意図している。加えて、本発明の単一実施形態または要素の具体的説明は、可能性として考えられる全ての実施形態または要素を明示的に説明していない場合があり、多くの代替物が、説明および図によって暗示的に開示される。
【0054】
装置の各要素または方法の各ステップが、装置用語または方法用語によって説明され得ることを理解されたい。そのような用語は、所望される場合、本発明が享受する暗示的に広範な範囲を明確にするために代用されることができる。一例としてであるが、方法の全てのステップが、ある作用、その作用を行うための手段、またはその作用を引き起こす要素として開示され得ることを理解されたい。同様に、装置の各要素は、物理的要素またはその物理的要素が促進する作用として開示され得る。一例としてであるが、「ワイパー」の開示は、明示的に議論されるかどうかにかかわらず、「拭き取る」行為の開示を包含すると理解されたい。逆に、「拭き取る」行為の事実上の開示が存在する場合、そのような開示は、「ワイパー」およびさらには「拭き取るための手段」の開示を包含するように理解されたい。各要素またはステップに関するそのような代替用語は、説明に明示的に含まれるように理解されるものである。
【0055】
加えて、使用される各用語に関して、本願におけるその利用がそのような解釈と矛盾しない限り、一般的な辞書の定義が、Merriam-Webster’s Collegiate Dictionary(各定義は、参照することによって本明細書に組み込まれる)に収録されるような各用語に関する記述に含まれるように理解されるべきであることを理解されたい。
【0056】
本明細書の全ての数値は、明示的に示されるかどうかにかかわらず、用語「約」によって修飾されると仮定される。本発明の目的のために、範囲は、「約」1つの特定の値から「約」別の特定の値として表され得る。そのような範囲が、表されるとき、別の実施形態は、1つの特定の値から他の特定の値を含む。端点による数値範囲の列挙は、その範囲内に包含される、全ての数値を含む。1から5の数値範囲は、例えば、数値1、1.5、2、2.75、3、3.80、4、5等を含む。範囲の各々の端点が、他の端点に関連して、および他の端点から独立しての両方において、有意であることをさらに理解されたい。値が、先行詞「約」の使用によって近似値として表されるとき、特定の値が、別の実施形態を形成することを理解されたい。用語「約」は、概して、当業者が、列挙される数値と同等である、または同一の機能または結果を有すると見なすであろう数値の範囲を指す。同様に、先行詞「略」は、全体的にではないが、大まかに、同一の形態、様式、または程度を意味し、特定の要素は、当業者が同一の機能または結果を有すると見なすであろう構成の範囲を有するであろう。特定の要素が、先行詞「略」の使用によって近似値として表されるとき、特定の要素が、別の実施形態を形成することを理解されたい。
【0057】
また、本発明の目的のために、用語「a」または「an」実体は、別様に限定されない限り、その実体のうちの1つ以上のものを指す。したがって、用語「a」または「an」、「1つ以上の」、および「少なくとも1つ」は、本明細書には同義的に使用されることができる。
【0058】
「第1の」、「第2の」等の指定を使用する本明細書の要素の任意の言及が、そのような限定が明示的に記載されない限り、それらの要素の数量または順序を限定しないことを理解されたい。むしろ、これらの指定は、2つ以上の要素または要素の事例を区別する従来の方法として本明細書に使用され得る。したがって、第1および第2の要素の言及は、2つのみの要素が採用され得ること、または第1の要素がある様式で第2の要素に優先されなければならないことを意味しない。加えて、別様に記載されない限り、要素の組は、1つ以上の要素を備え得る。
【0059】
したがって、本出願人は、少なくとも、i)本明細書に開示および説明されるワイパーの各々、ii)開示および説明される関連する方法、iii)これらのデバイスおよび方法の各々の類似する、同等の、およびさらには暗示的変形例、iv)示される、開示される、または説明される機能の各々を遂行するそれらの代替実施形態、v)開示および説明されるものを遂行することが暗示的であるような、示される機能の各々を遂行するそれらの代替設計および方法、vi)別個かつ独立した発明として示される、各特徴、構成要素、およびステップ、vii)開示される種々のシステムまたは構成要素によって向上される用途、viii)そのようなシステムまたは構成要素によって生産される、結果として生じる製品、ix)実質的に、本明細書の上で説明され、付随の例のうちのいずれかに関して説明されるような方法および装置、x)開示される前述の要素の各々の種々の組み合わせおよび並べ替えを請求するように理解されたい。
【0060】
本特許出願の背景の節は、本発明が関連する事業分野の文言を提供する。本節は、本発明が導かれる技術状況についての情報、問題、または懸念を関連付けることにおいて有用である、ある米国特許、特許出願、公開、または請求される発明の主題の言い換えも組み込み、または含み得る。本明細書に引用され、または組み込まれる任意の米国特許、特許出願、公開、文言、または他の情報が、本発明に関する従来技術として認められるように読み取られる、解釈される、またはそのように見なされることを意図していない。
【0061】
本明細書に記載される請求項は、該当する場合、本発明の本説明の一部として、参照することによって本明細書に組み込まれ、本出願人は、そのような請求項のそのような組み込まれた内容の全てまたは一部を請求項またはその任意の要素または構成要素のうちのいずれかまたは全てを裏付ける追加の説明として使用する権利を明示的に留保し、本出願人はさらに、必要に応じて、そのような請求項またはその任意の要素または構成要素の組み込まれた内容の任意の部分または全てを説明から請求項(または逆もまた同様である)に移動させ、本願によって、またはその任意の後続出願または継続、分割、または一部継続出願によって、保護が求められる事項を定義する権利、または任意の国または条約の特許法、規則、または規制の任意の利益、それらに準ずる料金の減額を得る権利、またはそれらに準拠する権利を明示的に留保し、参照することによって組み込まれるそのような内容は、その任意の後続の継続、分割、または一部継続出願またはそれについての任意の再発行もしく延長を含め、本願の係属中全体を通して存続するものとする。
【0062】
加えて、本明細書に記載される請求項は、該当する場合、さらに、本発明の限定された数の好ましい実施形態の割当および境界を説明することを意図し、本発明の最も広い実施形態または請求され得る本発明の実施形態の完全な列挙として解釈されるものではない。本出願人は、上記に記載された説明に基づいて、さらなる請求項を任意の継続、分割、または一部継続出願、または類似する出願の一部として展開するいずれの権利も放棄しない。
【国際調査報告】