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特表2022-518202裏折りフレキブルスクリーンモバイルターミナルヒンジのシンクロナス機構
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-14
(54)【発明の名称】裏折りフレキブルスクリーンモバイルターミナルヒンジのシンクロナス機構
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20220307BHJP
   F16C 11/04 20060101ALI20220307BHJP
【FI】
G06F1/16 312F
F16C11/04 F
G06F1/16 312G
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021540443
(86)(22)【出願日】2020-01-09
(85)【翻訳文提出日】2021-09-07
(86)【国際出願番号】 CN2020071045
(87)【国際公開番号】W WO2020147633
(87)【国際公開日】2020-07-23
(31)【優先権主張番号】201920060389.7
(32)【優先日】2019-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514008309
【氏名又は名称】杭州安費諾飛鳳通信部品有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100121186
【弁理士】
【氏名又は名称】山根 広昭
(72)【発明者】
【氏名】シャン シャオウェイ
【テーマコード(参考)】
3J105
【Fターム(参考)】
3J105AA04
3J105AB50
3J105AC07
3J105BA48
3J105BB60
3J105BC13
3J105DA41
3J105DA50
(57)【要約】
本発明では、左回転支持台と右回転支持台および中間設置台を含み、前記左回転支持台と右回転支持台はそれぞれ回転連結構造によって中間設置台に連結され、前記左回転支持台の回転連結軸線と右回転支持台の回転連結軸線は同一のライン上に置かれないけど平行しており、前記シンクロナス機構は水平に置かれる中間ギアを含み、その軸線は左回転支持台と右回転支持台に垂直になり、左回転支持台と右回転支持台はギアまたはラックによって前記中間ギアと連結されて、左回転支持台と右回転支持台をシンクロナス反対方向に回転させ、中間ギアの位置は中間設置台のトップ部より低い、裏折りフレキシブルスクリーンモバイルターミナルヒンジのシンクロナス機構を提供する。本発明はヒンジ中のギア伝動関連構造が占めるスペースを変えることができ、フレキシブルスクリーンの弯曲部位に対する凹形の収容スペースを形成することもでき、伝動の信頼性に優れている。本発明はフレキシブルスクリーンの下方への設置に便利だし、フレキシブルスクリーンモバイルターミナルの薄型化デザインとナローベゼルデザインへの運用に便利である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
裏折りフレキシブルスクリーンモバイルターミナルヒンジのシンクロナス機構であって、
左回転支持台と右回転支持台および中間設置台を含み、
前記左回転支持台と右回転支持台は、それぞれ回転連結構造によって中間設置台に連結され、
前記左回転支持台の回転連結軸線と右回転支持台の回転連結軸線は、同一のライン上に置かれないけど平行しており、
前記シンクロナス機構は、水平に置かれる中間ギアを含み、
中間ギアの軸線は、左回転支持台と右回転支持台に垂直になり、
左回転支持台と右回転支持台は、ギアまたはラックによって前記中間ギアと連結されて、左回転支持台と右回転支持台を同期して反対方向に回転させ、
中間ギアの位置は、中間設置台のトップ部より低い、
裏折りフレキシブルスクリーンモバイルターミナルヒンジのシンクロナス機構。
【請求項2】
前記左回転支持台と右回転支持台は、それぞれ左ギアと右ギアによって中間ギアに連結され、
左ギアと右ギアの軸線は、中間ギアの軸線に垂直になり、
左ギアと右ギアは、それぞれ中間ギアの左右側に位置され、
左回転支持台と左ギアの軸線は、重ならず、右回転支持台と右ギアの軸線も重ならない、請求項1に記載のシンクロナス機構。
【請求項3】
前記左ギアのギア軸両端と右ギアのギア軸両端は、いずれも中間設置台の固定支持台に可動連結され、
左回転支持台は、左連結棒と左ギアとの連結によって同期回転し、
右回転支持台は、右連結棒と右左ギアとの連結によって同期回転する、請求項2に記載のシンクロナス機構。
【請求項4】
左連結棒の一端は、左ギアのギア軸の左回転支持台に近い側に固定され、左連結棒の他の一端は、ガイドピンとガイド溝との嵌合によって左回転支持台に連結され、
右連結棒の一端は、右ギアのギア軸の右回転支持台に近い側に固定され、右連結棒の他の一端はガイドピンとガイド溝との嵌合によって右回転支持台に連結される、
請求項3に記載のシンクロナス機構。
【請求項5】
前記シンクロナス機構は、さらにトルク機構と結合され、
前記トルク機構は、左スプリングチューブと右スプリングチューブを含み、
左スプリングチューブと右スプリングチューブは、それぞれ左ギアのギア軸と右ギアのギア軸にクランプ連結され、
左スプリングチューブと右スプリングチューブは、水平に置かれた中間ギアの底部における中間設置台のスペースで全体として繋がっている、
請求項2に記載のシンクロナス機構。
【請求項6】
前記シンクロナス機構は、さらにトルク機構と結合され、
前記トルク機構は、左スプリングチューブと右スプリングチューブを含み、
左ギアのギア軸の両側のうち左連結棒と連結されていない側は、左スプリングチューブによってクランプ連結され、
右ギアのギア軸の両側のうち右連結棒と連結されていない側は、右スプリングチューブによってクランプ連結され、
左スプリングチューブと右スプリングチューブは、水平に置かれた中間ギアの底部における中間設置台のスペースで全体として繋がっている、
請求項4に記載のシンクロナス機構。
【請求項7】
前記左回転支持台と右回転支持台は、第一ラックと第二ラックによって中間ギアと連結される、請求項1に記載のシンクロナス機構。
【請求項8】
前記第一ラックと第二ラックは、中間ギアの前側と後側に位置する、請求項7に記載のシンクロナス機構。
【請求項9】
前記第一ラックと第二ラックは、それぞれ左回転支持台と右回転支持台の軸線から外れた部位に連結され、
左回転支持台と右回転支持台が反対方向に回転する時に、第一ラックと第二ラックは、反対方向にスライディングし、第一ラックと第二ラックのスライドガイドレールは、それぞれ中間設置台の固定支持台に配置される、
請求項7に記載のシンクロナス機構。
【請求項10】
前記左回転支持台の軸線外れ部位と右回転支持台の軸線から外れた部位には、それぞれ連結ピンが配置され、
第一ラックと第二ラックは、それぞれ連結ピンと連結されるシュートに配置される、
請求項9に記載のシンクロナス機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は裏折りフレキシブルスクリーンモバイルターミナルおよびそのヒンジに関し、特にその中に使用されるシンクロナス機構に関する。
【背景技術】
【0002】
モバイルターミナルにとって、フレキシブルスクリーンは理想的なスクリーンであり、携帯の際、モバイルターミナルを折り畳み、使用の際、二倍に平らに開かれて、ビッグスクリーンディスプレイに対するニーズを満たすことができる。フレキシブルスクリーンは連続したスクリーンであるので、ヒンジ中にシンクロナス機構を設置して、左側機構と右側機構とのシンクロナス反対方向に運動をさせなければならない。しかし、シンクロナス機構は、フレキシブルスクリーンのモバイルターミナル厚みの制限を受けて、フレキシブルスクリーンモバイルターミナルの薄型化デザインに不便であり、甚だしくはモバイルターミナルのナローベゼルデザインに影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、裏折りフレキシブルスクリーンモバイルターミナルヒンジのシンクロナス機構を提供して、構造が簡単で、フレキシブルスクリーンモバイルターミナルへの使用のニーズを満たすことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
裏折りフレキシブルスクリーンモバイルターミナルヒンジのシンクロナス機構であって、前記ヒンジは左回転支持台と右回転支持台および中間設置台を含み、前記左回転支持台と右回転支持台はそれぞれ回転連結構造によって中間設置台に連結され、前記左回転支持台の回転連結軸線と右回転支持台の回転連結軸線は同一のライン上に置かれないけど平行しており、前記シンクロナス機構は水平に置かれる中間ギアを含み、中間ギアの軸線は左回転支持台と右回転支持台に垂直になり、左回転支持台と右回転支持台はギアまたはラックによって前記中間ギアと連結されて、左回転支持台と右回転支持台を同期して反対方向に回転させ、中間ギアの位置は中間設置台のトップ部より低いことを特徴とする。
【0005】
上記技術手段に基づき、本発明は次のさらなる技術手段を使用するか、或いはこれらの更なる技術手段を組み合わせて使用することもできる。
【0006】
前記左回転支持台と右回転支持台はそれぞれ左ギアと右ギアによって中間ギアに連結され、左ギアと右ギアの軸線は中間ギアの軸線に垂直になり、左ギアと右ギアはそれぞれ中間ギアの左右側に位置され、左回転支持台と左ギアの軸線は重ならず、右回転支持台と右ギアの軸線も重ならない。
【0007】
前記左ギアのギア軸両端と右ギアのギア軸両端は、いずれも中間設置台上の固定支持台上に可動連結され、左回転支持台は、左連結棒と左ギアとの連結によって同期回転し、右回転支持台は右連結棒と右左ギアとの連結によって同期回転する。
【0008】
左連結棒の一端は左ギアのギア軸の左回転支持台に近い側に固定され、左連結棒の他の一端はガイドピンとガイド溝との嵌合によって左回転支持台に連結され、右連結棒の一端は右ギアのギア軸の右回転支持台に近い側に固定され、右連結棒の他の一端はガイドピンとガイド溝との嵌合によって右回転支持台に連結される。
【0009】
前記シンクロナス機構は、さらにトルク機構と結合され、前記トルク機構は左スプリングチューブと右スプリングチューブを含み、左スプリングチューブと右スプリングチューブはそれぞれ左ギアのギア軸と右ギアのギア軸にクランプ連結され、左スプリングチューブと右スプリングチューブは水平に置かれた中間ギアの底部における中間設置台のスペースで全体として繋がっている。
【0010】
前記シンクロナス機構は、さらにトルク機構と結合され、前記トルク機構は左スプリングチューブと右スプリングチューブを含み、左ギアのギア軸の両側のうち左連結棒と連結されていない側は左スプリングチューブによってクランプ連結され、右ギアのギア軸の両側のうち右連結棒と連結されていない側は右スプリングチューブによってクランプ連結され、左スプリングチューブと右スプリングチューブは水平に置かれた中間ギアの底部における中間設置台のスペースで全体として繋がっている。
【0011】
前記左回転支持台と右回転支持台は第一ラックと第二ラックによって中間ギアと連結される。
【0012】
前記第一ラックと第二ラックは、中間ギアの前側と後側に位置する。
【0013】
前記第一ラックと第二ラックはそれぞれ左回転支持台と右回転支持台の軸線から外れた部位に連結され、左回転支持台と右回転支持台が反対方向に回転する時に、第一ラックと第二ラックは反対方向にスライディングし、第一ラックと第二ラックのスライドガイドレールはそれぞれ中間設置台上の固定支持台上に配置される。
【0014】
前記左回転支持台の軸線外れ部位と右回転支持台の軸線から外れた部位にはそれぞれ連結ピンが配置され、第一ラックと第二ラックはそれぞれ連結ピンと連結されるシュートに配置される。
【0015】
発明の有益な効果:
本発明はヒンジ中のギア伝動関連構造が占めるスペースを変えることができ、フレキシブルスクリーンの弯曲部位に対する凹形の収容スペースを形成することもでき、伝動の信頼性に優れている。本発明はフレキシブルスクリーンの下方への設置に便利だし、フレキシブルスクリーンモバイルターミナルの薄型化デザインとナローベゼルデザインへの運用に便利である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、本発明のヒンジの実施形態の分解図ある。
図2図2は、本発明ヒンジの実施形態のモバイルターミナルが折り畳まれる時と平らに開かれた状態を示す斜視図である。
図3図3は、本発明ヒンジの実施形態のモバイルターミナルが折り畳まれる時と平らに開かれた状態を示す斜視図である。
図4図4は、本発明のヒンジの実施形態の左回転支持台と右回転支持台がモバイルターミナルの折り畳まれる時と、開かれる時の状態変化を示した説明図である。
図5図5は、本発明のヒンジが他のシンクロナス機構とトルク機構を使用した実施形態であり、モバイルターミナルが平らに開かれた状態を示す斜視図である。
図6図6は、本発明のヒンジが他のシンクロナス機構とトルク機構を使用した実施形態であり、モバイルターミナルが折り畳まれた状態を示す斜視図である。
図7図7は、本発明のヒンジが他のシンクロナス機構とトルク機構を使用した状態を示す分解図である。
図8図8は、モバイルターミナルが平らに開かれた時、左回転支持台と右回転支持台が位置する所のモバイルターミナルの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図面のとおり、本発明によって提供される裏折りフレキシブルスクリーンモバイルターミナルのヒンジは、左回転支持台1と右回転支持台2および中間設置台3を含み、前記左回転支持台1と右回転支持台2はそれぞれ回転連結構造によって中間設置台3に連結され、前記左回転支持台1の回転連結軸線A1と右回転支持台2の回転連結軸線A2は同一のライン上に置かれないけど平行している。
【0018】
中間設置台3は、一定の強度を有するヒンジ中部の背部ケーシングにすることができる。中間設置台3の中には、部品を連結できる構造、または骨格構造が設置されるとともに、背部にカバー構造が設置される。中間設置台3には、シンクロナス機構、トルク機構、回転連結機構などが設けられる。中間設置台3には、複数の回転連結機構が設けられ、長さ方向に沿って複数対の左回転支持台1と右回転支持台2を連結することができる。
【0019】
中間設置台3は、左回転支持台1と右回転支持台2に対してそれぞれ固定支持台310、320が設けられる。固定支持台310、320には、それぞれ両側に位置する円弧形回転連結レール31、32が設けられる。
【0020】
左回転支持台1には、両側の円弧形回転連結レール31とスライド連結・嵌合され、それらの間に位置する回転連結ブロック11および外接連結部12が設けられる。右回転支持台2には、両側の円弧形回転連結レール32とスライド連結・嵌合され、それらの間に位置する回転連結ブロック21および外接連結部22が設けられており、中間設置台3に収容スペースを形成する。
【0021】
モバイルターミナルの左側ケーシング100とモバイルターミナルの右側ケーシング200などの外接連結部12、22は、それぞれそれと同期して同方向に回転する部材の連結に使用される。モバイルターミナル中のフレキシブルスクリーンの左支持板101とフレキシブルスクリーンの右支持板201は、それぞれ同側のケーシング上に連結して左回転支持台1と右回転支持板2と同期して回転するか、或いは直接左回転支持台1と右回転支持板2の外接連結部と連結される。ヒンジ中のトルク機構の回転部材など、同期して同方向に回転するその他の部材も外接連結部と連結することができる。
【0022】
左回転支持台1と右回転支持台2および中間設置台との間の回転連結構造は、連結棒機構などを使用することもできる。
【0023】
ヒンジには、シンクロナス機構が設けられている。左回転支持台1と右回転支持台2は、さらに左回転支持台1と右回転支持台2を反対方向に回転させるシンクロナス機構にも連結されている。シンクロナス機構は、噛み合い連結機構を使用することもできるが、幾つかのギアの連結によって形成されるか、或いはギアとラックとの連結によって形成されてもよい。
【0024】
図1図4に示す実施形態において、シンクロナス機構には、左回転支持台1の外れ軸線部位と連結される第一ラック61と右回転支持台2の外れ軸線部位と連結される第一ラック62が含まれている。第一ラックと第二ラックとの間は、ギア63が連結され、ギア63のギアシート、カバーは、中間設置台3に設けられている。第一ラック61と第二ラック62のスライドガイドレール610、620は、それぞれ固定支持台310、320に設けられている。
【0025】
左回転支持台1の外れ軸線部位と右回転支持台の外れ軸線部位には、それぞれ連結ピン13、23が設けられている。第一ラック61と第二ラック62は、それぞれ連結ピン13、23と連結されるシュート64に設けられている。
【0026】
シンクロナス機構は、モバイルターミナルが平らに開かれている時のフレキシブルスクリーン300のカバー範囲内に位置しており、裏折りフレキシブルスクリーンモバイルターミナルのナローベゼルデザインに有利である。シンクロナス機構は、中間設置台3の中に設けることができる。ギア63は、水平に置かれる。ギア63の軸線は、左回転支持台と右回転支持台の軸線A1、A2に対して垂直になる。これらがフレキシブルスクリーンの底部に設けられていることによって、フレキシブルスクリーンが弯曲する時に収容スペースを提供すると同時に、薄型化デザインを満たすことができる。ラック61、62と水平に置かれるギア63の位置は、中間設置台3のトップ部より低い。
【0027】
図5図7に示す実施形態において、シンクロナス機構は、水平に置かれる中間ギア7を備えている。中間ギア7の軸線は、左回転支持台と右回転支持台の軸線A1、A2に垂直になっている。左回転支持台と右回転支持台は、ギア71、72によって中間ギア7に連結されている。中間ギア7の位置は、中間設置台のトップ部より低い。
【0028】
ギア71、72の軸線は、中間ギア7の軸線に対して垂直であり、中間ギア7の前後両側に設定されている。このため、ちょうどそれらの間にてフレキシブルスクリーンが弯曲する時の凹型の収容スペースが形成される。つまり、このことは、薄型化デザインに有利であるだけでなく、ギアの効果的伝動にも邪魔にならない。
【0029】
左回転支持台1はギア71と連結されるが、それらの軸線は重ならない。右回転支持台2はギア72と連結されるが、それらの軸線も重ならない。
【0030】
ギア71のギア軸710の両端とギア72のギア軸720の両端は、いずれも固定支持台310、320に可動連結される。左回転支持台1は、連結棒73によってギア71に連結されている。連結棒の一端は、ギア軸710の左回転支持台に近い側に固定されている。連結棒73の他の一端は、ガイドピンによってガイド溝の嵌合によって左回転支持台1と連結されている。ここで、左回転支持台1にはガイド溝14が設けられている。連結棒73にはガイドピン730が設けられている。右回転支持台2は、連結棒74によってギア72に連結されている。連結棒74の一端は、ギア軸720の右回転支持台に近い側に固定されている。連結棒74の他の一端は、ガイドピンによってガイド溝の嵌合によって右回転支持台2と連結されている。ここで、右回転支持台2にはガイド溝24が設けられている。連結棒74にはガイドピン740が設けられている。
【0031】
ヒンジには、左回転支持台に対して回転抵抗力を提供する第一トルク機構が設けられ、右回転支持台に対して回転抵抗力を提供する第二トルク機構が設けられていて、操作の感触が向上されており、さらに嵌合によって、随時回転停止機能と随時位置固定機能が実現されている。第一トルク機構と第二トルク機構は、モバイルターミナルが平らに開かれている時のフレキシブルスクリーン300によってカバーされる範囲内に位置され、中間設置台に設けられている。
【0032】
図1図4に示すとおり、第一トルク機構には、軸41、回転部材42および非回転部材43が含まれている。非回転部材43はスプリング44によって回転部材42の側面にしっかりとくっ付けられて、摩擦嵌合が形成されている。第一トルク機構の回転部材42の回転軸は、左回転支持台の軸線A1と同一直線上に置かれている。
【0033】
第二トルク機構には、軸51、回転部材52および非回転部材53が含まれている。非回転部材53は、スプリング54によって回転部材52にしっかりとくっ付けられて、摩擦嵌合が形成されている。第二トルク機構の回転部材52の回転軸は、左回転支持台の軸線A2と同一直線上に置かれている。
【0034】
中間設置台3上には、トルク機構の設置台6が設けられている。軸41、51はトルク機構の設置台6に連結されている。スプリング44、54は、それぞれ軸41、51上に嵌められている。非回転部材43、53は、回転防止構造によって回転できないように制限されている。
【0035】
トルク構造の回転部材42、52には、外接連結部45、55が設けられている。外接連結部45、55は、回転支持台またはフレキシブルスクリーン支持板との連結に使用されている。外接連結部45、55は、フレキシブルスクリーン支持板と共に各自側の回転支持台と同期して、各自側の回転支持台と同方向に回転する部材となる。非回転部材43、53または設置台6には回転部材を回転させるガイド構造が設置される。
【0036】
図5図7に示すシンクロナス機構の実施形態はトルク機構と結合されている。両側のギア軸710のうち連結棒73と連結されない側は、スプリングチューブ81と連結されて第一トルク機構の役割を果たしている。両側のギア軸720のうち連結棒74と連結されない側は、スプリングチューブ82と連結されて第二トルク機構の役割を果たしている。第一トルク機構と第二トルク機構は、水平に置かれた中間ギア7の底部における中間設置台のスペースで全体に繋がって、回転が発生しない状態が維持されている。
【0037】
モバイルターミナルが折り畳んだ状態になると、フレキシブルスクリーン300と中間設置台3との間に位置する前記左回転支持台1および左回転支持台とを同期して同方向に回転させる部材(第一トルク機構の回転部材、左フレキシブルスクリーン支持板101)と右回転支持台および右回転支持台とを同期して同方向に回転させる部材(第二トルク機構の回転部材、右フレキシブルスクリーン支持板201)は、それぞれ反対方向に両側まで回転する。これとともに、左フレキシブルスクリーン支持板と右フレキシブルスクリーン支持板の裏側端102、202も中間設置台内まで回転し、中間設置台3の中間凹溝部エリア30によって,フレキシブルスクリーン300弯曲部位の収容スペースを提供する。
【0038】
上記説明はただ本発明の最良の実施形態に過ぎず、本発明の構造特徴はこれに限らない。本分野の技術者によって本発明分野において行われた、すべての変動または修飾はいずれも本発明の保護範囲に収まる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2021-09-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】