IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 王 永▲ち▼の特許一覧

<>
  • 特表-安定した鉢型トランポリン 図1
  • 特表-安定した鉢型トランポリン 図2
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-15
(54)【発明の名称】安定した鉢型トランポリン
(51)【国際特許分類】
   A63B 5/11 20060101AFI20220308BHJP
【FI】
A63B5/11
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021525141
(86)(22)【出願日】2020-06-23
(85)【翻訳文提出日】2021-05-07
(86)【国際出願番号】 CN2020097566
(87)【国際公開番号】W WO2021120569
(87)【国際公開日】2021-06-24
(31)【優先権主張番号】201911329162.9
(32)【優先日】2019-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521196279
【氏名又は名称】王 永▲ち▼
【氏名又は名称原語表記】WANG, Yongqi
【住所又は居所原語表記】No. 655 Yuhao Xuan Biyuewan Garden Jufu Road, Qing Xi Town, Dongguan, Guangdong 523000, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】王 永▲ち▼
(72)【発明者】
【氏名】王 建武
(57)【要約】
本発明は、安定した鉢型トランポリンを提供する。前記安定した鉢型トランポリンは、フレームと、前記フレームに挿着された複数の可撓性ロッドと、前記可撓性ロッドの頂部に立設されたマットとを含み、前記マットの外径が前記フレームの外径より小さく、前記フレームと、前記可撓性ロッドと、前記マットとを下が大きく上が小さく逆鉢状に囲むことを特徴とし、または前記マットの外径が前記フレームの外径より大きく、前記フレームと、前記可撓性ロッドと、前記マットとを上が大きく下が小さく鉢状に囲むことを特徴とする。本発明に記載の安定した鉢型トランポリンは、安定性を高め、トランポリンが転倒しにくいようにするための鉢状構造を有する。また、可撓性ロッドとマットとを連結する連結部材を設けることにより、取付が簡単かつ便利であり、取付後のマットの張力が良く、ジャンプの快適性が高い。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームと、前記フレームに挿着された複数の可撓性ロッドと、前記可撓性ロッドの頂部に立設されたマットとを含み、前記マットの外径が前記フレームの外径より小さく、前記フレームと、前記可撓性ロッドと、前記マットとを下が大きく上が小さく逆鉢状に囲むことを特徴とし、または前記マットの外径が前記フレームの外径より大きく、前記フレームと、前記可撓性ロッドと、前記マットとを上が大きく下が小さく鉢状に囲むことを特徴とする、安定した鉢型トランポリン。
【請求項2】
前記可撓性ロッドは、前記フレームに斜めに挿着され、弾性力を受けたときに湾曲し、その円弧中心が前記フレームの中心線を向くことを特徴とする、請求項1に記載の安定した鉢型トランポリン。
【請求項3】
前記可撓性ロッドの頂部が自身に向かって開放ループ状に湾曲し、前記マットの周囲には複数のプルリングバンドが設けられ、前記プルリングバンドと前記開放ループとは1つの連結部材で連結されていることを特徴とする、請求項1に記載の安定した鉢型トランポリン。
【請求項4】
前記連結部材は複数のリングバックルであり、前記リングバックルはそれぞれ1つの前記可撓性ロッドの開放ループに嵌合し、1つの前記プルリングバンドのバンド口を貫通して、前記可撓性ロッドと前記プルリングバンドとを連結することを特徴とする、請求項3に記載の安定した鉢型トランポリン。
【請求項5】
前記リングバックルの形状が、円形、楕円形、D字型または三角形であることを特徴とする、請求項4に記載の安定した鉢型トランポリン。
【請求項6】
前記連結部材は、外径が前記フレームより小さいまたは大きい円環であり、前記円環は、複数の前記プルリングバンドのバンド口を貫通し、前記マットを前記円環内にきつく張り、前記可撓性ロッドは、その頂部の開放ループを介して前記円環に引っ掛けられていることを特徴とする、請求項3に記載の安定した鉢型トランポリン。
【請求項7】
前記フレームの下に複数の支持パッドが配置されていることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の安定した鉢型トランポリン。
【請求項8】
前記フレームには挿し管が固設されており、前記挿し管に手すりが挿し込まれていることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の安定した鉢型トランポリン。
【請求項9】
前記手すりは、支持ロッドと、前記支持ロッドの頂部に設けられたグリップとを含み、前記挿し管に前記支持ロッドが挿し込まれていることを特徴とする、請求項8に記載の安定した鉢型トランポリン。
【請求項10】
前記フレームに傾斜したスリーブが固設されており、前記スリーブに前記可撓性ロッドの底部が挿し込まれていることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の安定した鉢型トランポリン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はトランポリンの技術分野に関し、具体的には、安定した鉢型トランポリンに関する。
【背景技術】
【0002】
トランポリンは「空中バレエ」とも呼ばれ、その反発力により普段の数倍もの高さにジャンプすることができ、非常に面白く、子供たちに愛され、人気の家庭用運動器具として、多くの家庭に選ばれている。
【0003】
家庭用トランポリンはサイズが小さいため、その安全性と安定性は人々の関心の焦点である。中国の実用新案CN201920183818.Xはあるトランポリンを提供し、その特徴は以下のとおりである。ベッドを連結するためのベッドフレーム(1)と、ベッドフレーム(1)に連結されたベッドフレームとベッドを支持する複数の支持脚(2)と、ベッドフレームの片側に設けられた手すり(3)と、手すりに連結された手すり支持ロッド(4)とを含み、前記手すり支持ロッド(4)とベッドフレーム(1)に対応する位置に手すり支持ロッド(4)に連結されたフィンロッドを設け、フィンロッドの両側をそれぞれベッドフレーム(1)の外縁方向に延設し、フィンロッドの両側をそれぞれベッドフレーム(1)に固定的に連結する。当該実用新案は、手すり支持ロッドとベッドフレームに対応する位置に手すり支持ロッド(4)に連結するフィンロッドを配置し、フィンロッドをベッドフレームに固定的に連結することにより、使用者が手すりを支えてトランポリン上でジャンプする過程で発生する横方向の力を比較的相殺することができ、手すり支持ロッドとベッドフレームとの連結の安定性を高めることができる。
【0004】
しかし、家庭用小型トランポリンは重量が軽く、ジャンプ中にトランポリンの縁を踏むと、トランポリンが転倒しやすく、安全上の問題がある。それに、中国の実用新案CN201920183818.Xは複数の支持足(2)でベッドフレームを支持しており、トランポリンが転倒するリスクをさらに増大させている。
【0005】
また、トランポリンの取付手順が多くかつ複雑であり、非専門家にとっては非常に困難である。
【0006】
そのため、どのように家庭用小型トランポリンの安定性を有効に増加し、取付手順を簡略化するかは、現在早急に解決しなければならない技術的課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、従来技術における家庭用小型トランポリンの安定性が悪く、取付が困難であるという技術的課題を解決するために、安定した鉢型トランポリンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の技術的解決手段は以下のとおりである。
フレームと、前記フレームに挿着された複数の可撓性ロッドと、前記可撓性ロッドの頂部に立設されたマットとを含み、前記マットの外径が前記フレームの外径より小さく、前記フレームと、前記可撓性ロッドと、前記マットとを下が大きく上が小さく逆鉢状に囲むことを特徴とし、または前記マットの外径が前記フレームの外径より大きく、前記フレームと、前記可撓性ロッドと、前記マットとを上が大きく下が小さく鉢状に囲むことを特徴とする、安定した鉢型トランポリンである。
【0009】
前記可撓性ロッドは、前記フレームに斜めに挿着され、弾性力を受けたときに湾曲し、その円弧中心が前記フレームの中心線を向く。
【0010】
前記可撓性ロッドの頂部が自身に向かって開放ループ状に湾曲し、前記マットの周囲には複数のプルリングバンドが設けられ、前記プルリングバンドと前記開放ループとは1つの連結部材で連結されている。
【0011】
前記連結部材は複数のリングバックルであり、前記リングバックルはそれぞれ1つの前記可撓性ロッドの開放ループに嵌合し、1つの前記プルリングバンドのバンド口を貫通して、前記可撓性ロッドと前記プルリングバンドとを連結する。
【0012】
前記リングバックルの形状が、円形、楕円形、D字型または三角形である。
【0013】
前記連結部材は、外径が前記フレームより小さいまたは大きい円環であり、前記円環は、複数の前記プルリングバンドのバンド口を貫通し、前記マットを前記円環内にきつく張り、前記可撓性ロッドは、その頂部の開放ループを介して前記円環に引っ掛けられている。
【0014】
前記フレームの下に複数の支持パッドが配置されている。
【0015】
前記フレームには挿し管が固設されており、前記挿し管に手すりが挿し込まれている。
【0016】
前記手すりは、支持ロッドと、前記支持ロッドの頂部に設けられたグリップとを含み、前記挿し管に前記支持ロッドが挿し込まれている。
【0017】
前記フレームに傾斜したスリーブが固設されており、前記スリーブに前記可撓性ロッドの底部が挿し込まれている。
【発明の効果】
【0018】
本発明に記載の安定した鉢型トランポリンにおいて、鉢状構造はトランポリンの安定性を高め、トランポリンが転倒しにくいようにすることができる。また、可撓性ロッドとマットとを連結する連結部材を設けることにより、取付が簡単かつ便利であり、取付後のマットの張力が良く、ジャンプの快適性が高い。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明に記載の安定した鉢型トランポリンの構造の概略図である。
図2】本発明に記載の安定した鉢型トランポリンの別の実施例の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の目的、技術的解決手段及び技術的効果をより明確にするために、以下では、具体的な実施例に関連して本発明についてさらに説明する。本明細書に記載の具体的な実施例は、本発明を説明するためにのみ使用され、本発明に対する限定として解釈されるべきではない。
【0021】
図1に示すように、安定した鉢型トランポリンは、フレーム10と、前記フレームに挿着された複数の可撓性ロッド20と、前記可撓性ロッドの頂部に立設されたマット30とを含み、前記マット30の外径が前記フレーム10の外径より小さく、前記フレームと、前記可撓性ロッドと、前記マットとを下が大きく上が小さく逆鉢状に囲むことを特徴とし、または前記マット30の外径が前記フレーム10の外径より大きく、前記フレームと、前記可撓性ロッドと、前記マットとを上が大きく下が小さく鉢状に囲むことを特徴とする。この逆鉢状構造または鉢状トランポリン構造は比較的安定しており、使用者の足がマットの縁に落ちても、トランポリンが不均一な力を受けて転倒することがない。
【0022】
前記可撓性ロッド20は、前記フレーム10に斜めに挿着され、弾性力を受けたときに湾曲し、その円弧中心が前記フレーム10の中心線を向く。これにより、前記フレーム10の外径が大きく、前記マット30の外径が小さい構造にも対応し、前記フレーム10の外径が小さく、前記マット30の外径が大きい構造にも対応し、両者を円滑に取り付けることができる。
【0023】
本発明のある実施例では、前記可撓性ロッド20の頂部が自身に向かって開放ループ21に湾曲し、前記マット30の周囲には複数のプルリングバンド31が設けられ、前記プルリングバンド31と前記開放ループ21とは1つの連結部材40で連結されている。これにより、前記可撓性ロッド20と前記マット30との取り付けが極めて簡単で省力化され、取り扱いが容易となり、取付完了後には、前記マット30が前記可撓性ロッド20の頂部にきつく張られる。
【0024】
好ましくは、本発明のある実施例では、前記連結部材40は複数のリングバックルであり、前記リングバックルはそれぞれ1つの前記可撓性ロッド20の開放ループ21に嵌合し、1つの前記プルリングバンド31のバンド口を貫通して、前記可撓性ロッド20と前記マット30とを連結する。前記リングバックルの形状が、円形、楕円形、D字型または三角形などで、好ましくは三角形である。三角形の前記リングバックルは、前記プルリングバンド31と前記開放ループ21とを連結した後、前記プルリングバンド31と前記開放ループ21とが位置ずれしにくい。これにより、トランポリンの取付がより簡単かつ便利で、省力的である。取付完了後には、前記マットはきつく張られて、弾性力が良い。
【0025】
好ましくは、本発明のある実施例では、前記連結部材40’は、外径が前記フレームより小さいまたは大きい円環であり、前記円環は、複数の前記プルリングバンド31のバンド口を貫通し、前記マット30を前記円環内にきつく張り、前記可撓性ロッド20は、その頂部の開放ループ21を介して前記円環に引っ掛けられている。これにより、トランポリン取付完了後には、前記マット30がきつく張られ、トランポリン上でジャンプする際の圧力が各前記可撓性ロッド20に均等に分散されるので、可撓性ロッド20が湾曲しにくくなり、マットの弾性力が良好で、快適性が高い。
【0026】
好ましくは、本発明のある実施例では、前記フレーム10の下に複数の支持パッド11が配置されている。
【0027】
好ましくは、本発明のある実施例では、前記フレーム10には挿し管12が固設されており、前記挿し管12に手すり13が挿し込まれている。これにより、手すり13の着脱が容易となる。トランポリン上でジャンプする際に、前記手すり13は使用者が転倒することを防止し、使用上の安全性を高めることができる。また、前記手すり13は前記トランポリンの安定性を高めることができる。
【0028】
好ましくは、本発明のある実施例では、前記手すり13は、支持ロッドと、前記支持ロッドの頂部に設けられたグリップとを含む。
【0029】
好ましくは、本発明のある実施例では、前記フレーム10に傾斜したスリーブ14が固設されており、前記スリーブ14に前記可撓性ロッド20の底部が挿し込まれている。
【0030】
以上は、具体的な好ましい実施例に関連して本発明を更に詳細に説明したものであり、本発明の具体的な実施可能範囲に対する限定として解釈されるべきではない。本発明の属する技術分野の一般技術者にとっては、本発明の構想を逸脱しない前提の下で、その構成形式は柔軟で変化に富んでおり、一連の製品を派生させることができる。いくつかの単純な推論又は置換をしただけの場合は、提出された特許請求の範囲に属するものとみなされるべきである。
【符号の説明】
【0031】
10:フレーム
11:支持パッド
12:挿し管
13:手すり
14:スリーブ
20:可撓性ロッド
21:開放ループ
30:マット
31:プルリングバンド
40、40’: 連結部材
図1
図2
【国際調査報告】