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特表2022-518435ステーションの一意識別子の改善された取り扱い
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-15
(54)【発明の名称】ステーションの一意識別子の改善された取り扱い
(51)【国際特許分類】
   H04W 8/26 20090101AFI20220308BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20220308BHJP
   H04W 12/02 20090101ALI20220308BHJP
【FI】
H04W8/26 110
H04W84/12
H04W12/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021541080
(86)(22)【出願日】2020-01-15
(85)【翻訳文提出日】2021-08-23
(86)【国際出願番号】 US2020013688
(87)【国際公開番号】W WO2020150357
(87)【国際公開日】2020-07-23
(31)【優先権主張番号】62/792,744
(32)【優先日】2019-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/875,279
(32)【優先日】2019-07-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521311654
【氏名又は名称】アリス エンタープライジズ リミティド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100196601
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 祐市
(72)【発明者】
【氏名】キャロル アンズリー
(72)【発明者】
【氏名】ジェイ ストレイター
(72)【発明者】
【氏名】カート ラムバティス
(72)【発明者】
【氏名】マーク ハミルトン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD17
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH23
(57)【要約】
方法、システム、およびコンピュータ可読媒体は、アクセスポイントとステーションとの間のメッセージの交換を容易にするように動作可能であり得、アクセスポイントは、ステーションから一意識別子を要求する。ステーションは、一意識別子を提供することを拒否するメッセージで応答するか、またはステーションのアクセスポイントによって使用される一意識別子を含むメッセージで応答することができるかのいずれかである。ステーションからの応答は、アクセスポイントによる一意識別子の使用に対する追加の制限を含み得る。アクセスポイントは、ステーションが一意識別子要求にどのように応答するかに応じて、ステーションに対して異なるポリシーを強制し得る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
一意識別子要求をステーションに出力することであって、前記一意識別子要求が、アクセスポイントから出力される、出力することと、
前記アクセスポイントで、前記ステーションから一意識別子応答を受信することと、
前記一意識別子応答内に一意識別子が提供されているかどうかを決定することと、
一意識別子が前記一意識別子応答内に提供されている場合に、前記ステーションについて前記一意識別子を記憶することと、を含む、方法。
【請求項2】
一意識別子が前記一意識別子応答内に提供されている場合に、前記アクセスポイントによって、前記ステーションに提供された1つ以上の機能を有効にすることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記一意識別子要求が、前記アクセスポイントによって提供されたネットワークのタイプの識別を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記一意識別子要求が、前記アクセスポイントによって提供されたネットワークの暗号化状態の識別を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記一意識別子応答は、前記アクセスポイントが前記一意識別子を使用することができる持続時間の識別を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記一意識別子要求が、前記ステーションと前記アクセスポイントとの間の関連付けが完了した後に出力される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記一意識別子応答は、前記アクセスポイントが前記一意識別子を使用することができる持続時間の識別を含まないときに、前記アクセスポイントは、前記ステーションと前記アクセスポイントとの間の前記関連付けが終了した後に、前記ステーションについての前記一意識別子を記憶し続ける、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
アクセスポイントであって、
一意識別子要求をステーションに出力することと、
前記ステーションから一意識別子応答を受信することと、
前記一意識別子応答内に一意識別子が提供されているかどうかを決定することと、
一意識別子が前記一意識別子応答内に提供されている場合に、前記ステーションについて前記一意識別子を記憶することと、を行う、アクセスポイント。
【請求項9】
前記アクセスポイントは、一意識別子が前記一意識別子応答内に提供されている場合に、前記アクセスポイントによって、前記ステーションに提供された1つ以上の機能を有効にする、請求項8に記載のアクセスポイント。
【請求項10】
前記一意識別子要求が、前記アクセスポイントによって提供されたネットワークのタイプの識別を含む、請求項8に記載のアクセスポイント。
【請求項11】
前記一意識別子要求が、前記アクセスポイントによって提供されたネットワークの暗号化状態の識別を含む、請求項8に記載のアクセスポイント。
【請求項12】
前記一意識別子応答は、前記アクセスポイントが前記一意識別子を使用することができる持続時間の識別を含む、請求項8に記載のアクセスポイント。
【請求項13】
前記一意識別子要求が、前記ステーションと前記アクセスポイントとの間の関連付けが完了した後に出力される、請求項8に記載のアクセスポイント。
【請求項14】
1つ以上のプロセッサに、
一意識別子要求をステーションに出力することであって、前記一意識別子要求が、アクセスポイントから出力される、出力することと、
前記アクセスポイントで、前記ステーションから一意識別子応答を受信することと、
前記一意識別子応答内に一意識別子が提供されているかどうかを決定することと、
一意識別子が前記一意識別子応答内に提供されている場合に、前記ステーションについて前記一意識別子を記憶することと、を含む動作を実行させるように動作可能な命令を有する、1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項15】
前記命令が、前記1つ以上のプロセッサに、
一意識別子が前記一意識別子応答内に提供されている場合に、前記アクセスポイントによって、前記ステーションに提供された1つ以上の機能を有効にすることを含む動作を実行させるようにさらに動作可能である、請求項14に記載の1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項16】
前記一意識別子要求が、前記アクセスポイントによって提供されたネットワークのタイプの識別を含む、請求項14に記載の1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項17】
前記一意識別子要求が、前記アクセスポイントによって提供されたネットワークの暗号化状態の識別を含む、請求項14に記載の1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記一意識別子応答は、前記アクセスポイントが前記一意識別子を使用することができる持続時間の識別を含む、請求項14に記載の1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記一意識別子要求が、前記ステーションと前記アクセスポイントとの間の関連付けが完了した後に出力される、請求項14に記載の1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記一意識別子応答は、前記アクセスポイントが前記一意識別子を使用することができる持続時間の識別を含まないときに、前記アクセスポイントは、前記ステーションと前記アクセスポイントとの間の前記関連付けが終了した後に、前記ステーションについての前記一意識別子を記憶し続ける、請求項19に記載の1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年1月15日に出願された「Handling of Randomized MAC Addresses in 802.11」と題する、米国仮特許出願第62/792,744号、および 2019年7月17日に出願された「Handling of Randomized MAC Addresses in 802.11」と題する、米国仮特許出願第62/875,279号の両方の利益を主張する非仮特許出願であり、米国仮特許出願第62/792,744号および米国仮特許出願第62/875,279号の両方は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、ステーションの一意識別子の改善された取り扱いに関する。
【背景技術】
【0003】
無線装置(例えば、WLAN(無線ローカルエリアネットワーク)またはWi-Fi装置)は、無作為化されたMAC(メディアアクセスコントロール)アドレスをますます採用している。これは、無線装置のMACアドレスを無線装置の一意識別子として使用することができるWLAN(例えば、Wi-Fi)インフラの多くの部分について問題を提起する。
【0004】
ユーザーが異なれば、プライバシーに対する期待や要件も異なる可能性がある。一部のユーザーは、プライバシーを他の考慮事項よりも優先する場合がある。例えば、パブリックエリアのエンドユーザーは、自分の存在を追跡されることを望まない場合があるが、自宅のエンドユーザーは、ペアレンタルコントロールなどの他の機能が期待どおりに動作できるように、装置を認識して追跡することを可能にすることに価値があると考える場合がある。
【0005】
多くのユーザーが現在のシステムを利用することにより、アクセスポイント115または監視システムはステーション105を認識しないので、彼らが毎回ログインすることを強制されるときに、彼らは、有用性の認識される喪失を経験するであろう。これらのユーザーは、保存された無作為化されたMACアドレスを使用する能力を、実際にはプライバシーを提供していない場合でもプライバシーを提供していると見なす場合がある。
【0006】
したがって、ステーションの一意識別子を取り扱うための方法およびシステムを改善することが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】ステーションの一意識別子の管理を容易にするように動作可能な例示的なネットワーク環境を示すブロック図である。
図2A】一意識別子要求の例示的な形式を示す図である。
図2B】一意識別子応答の例示的な形式を示す図である。
図3A】ID(識別子)クエリーアクションフィールドを含む、一意識別子要求の例示的な形式を示す図である。
図3B】IDクエリーアクションフィールドを含む、一意識別子応答の例示的な形式を示す図である。
図4】ステーションの一意識別子の管理を容易にするように動作可能な例示的なアクセスポイントを示すブロック図である。
図5】ステーションから受信された一意識別子応答から回復された一意識別子の管理を容易にするように動作可能な例示的なプロセスを示すフローチャートを示す図である。
図6】一意識別子メッセージの交換をサポートするステーションから受信された一意識別子応答から回復された一意識別子の管理を容易にするように動作可能な例示的なプロセスを示すフローチャートを示す図である。
図7】ステーションから受信された一意識別子応答から回復された一意識別子の管理を容易にするように動作可能な例示的なプロセスを示すフローチャートを示す図であり、一意識別子応答は、識別子持続時間フィールドを含む。
図8】ステーションから受信された一意識別子応答から回復された一意識別子の管理を容易にするように動作可能な例示的なプロセスを示すフローチャートを示す図であり、アクセスポイントは、識別子持続時間応答が提供されない場合に、一意識別子を永久的に記憶する。
図9】一意識別子要求に対する応答の生成を容易にするように動作可能な例示的なプロセスを示すフローチャートを示す図である。
図10】アクセスポイントとステーションとの間の第2の関連付けまたはその後の関連付けの後に、ステーションから受信された一意識別子応答から回復された一意識別子の管理を容易にするように動作可能な例示的なプロセスを示すフローチャートを示す図である。
図11図11は、ステーションの一意識別子の管理を容易にするように動作可能なハードウェア構成のブロック図である。
【0008】
様々な図面における同様の参照番号および名称は、同様の要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
ステーションの一意識別子を取り扱うための方法およびシステムを改善することが望ましい。方法、システム、およびコンピュータ可読媒体は、アクセスポイントとステーションとの間のメッセージの交換を容易にするように動作可能であり得、アクセスポイントは、ステーションから一意識別子を要求する。ステーションは、一意識別子を提供することを拒否するメッセージで応答するか、またはステーションのアクセスポイントによって使用される一意識別子を含むメッセージで応答することができるかのいずれかである。ステーションからの応答は、アクセスポイントによる一意識別子の使用に対する追加の制限を含み得る。アクセスポイントは、ステーションが一意識別子要求にどのように応答するかに応じて、ステーションに対して異なるポリシーを強制し得る。
【0010】
本明細書で説明するのは、802.11への新しいメッセージの追加であり、これにより、アクセスポイントを、ステーションに通知したい一意識別子を明示的に要求することを可能にする。このメッセージは、一部のステーションがプライバシーを保護するために性能の低下を選択する可能性があるため、ステーションに情報を開示させることはできないが、ステーションが今日基準にない情報を共有することを可能にする。
【0011】
図1は、ステーションの一意識別子の管理を容易にするように動作可能な例示的なネットワーク環境100を示すブロック図である。実施形態では、ビデオ、音声、および/またはデータサービスは、1つ以上の信号経路を介して1つ以上のステーション105に送達されてもよい。ステーション105は、ラップトップ、携帯機器、タブレット、コンピュータ、セットトップボックス(STB)、ゲーム装置、ウェアラブル装置、ならびにビデオ、音声、および/またはデータサービスを受信するように動作可能な任意の他の装置を含み得る。ストリーミングビデオ、ストリーミング音声、ファイル転送、電子メール、テレフォニーサービス、およびその他のものを含むがこれらに限定されない、様々なデータ、マルチメディア、および/または音声サービスが、ステーション105に送達され得ることが理解されるべきである。
【0012】
複数のサービスは、1つ以上のローカル無線ネットワーク110を介してステーション105に送達され得る。ローカル無線ネットワーク(複数可)110は、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、モバイルホットスポットネットワーク、およびその他のものを含んでもよい。ローカルネットワーク110は、1つ以上のアクセスポイント115によって加入者の施設に提供されてもよい。アクセスポイント115は、例えば、CPE(顧客施設設備)装置であってもよく、ワイドエリアネットワーク(WAN)と、モデム、マルチメディア端末アダプター(MTA)、組み込みMTA(EMTA)、ゲートウェイ装置、ネットワーク延長器、または他のアクセス装置などの1つ以上のステーション105との間の通信を容易にするように構成された任意の装置を含んでもよい。アクセスポイント115は、他の装置と一体化されてもよい。例えば、アクセスポイント115は、ブロードバンドアクセスモデムを含んでもよい(例えば、モデムは、ゲートウェイ装置、STB、または他の装置内に存在してもよい)。ローカルネットワーク(複数可)110を介した複数のサービスの提供は、様々な規格および形式を使用して達成され得ることが理解されるべきである。当業者であれば、ステーション105は、様々な無線通信規格(例えば、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)など)を介して、相互に、および/またはアクセスポイント115と相互作用し、通信することが可能であり得ることを認識するであろう。
【0013】
実施形態では、アクセスポイント115は、ブロードバンドアクセスネットワーク120に接続されてもよく、1つ以上のステーション105とWAN(ワイドエリアネットワーク)125との間の通信を、ブロードバンドアクセスネットワーク120への接続を通して経路指定してもよい。ブロードバンドアクセスネットワーク自体は、有線または無線であってもよいことに留意されたい。
【0014】
一般に、無線通信規格によれば、ステーション105は、ステーション105が現在接続されていない場合、常に新しいネットワークを探索する。典型的には、プローブメッセージには、他のフィールドの中でも特に、ステーション105のMAC(メディアアクセス制御)アドレスが含まれる。調整されたネットワークは、ネットワークがエンドユーザーの装置のMACアドレスに関する知識を有する場合、異なるアクセスポイントで受信されたプローブメッセージを追跡することによって、エンドユーザーの動きを追跡し得る。
【0015】
エンドユーザーにさらなるプライバシーを提供するために、MAC無作為化を利用することができる。無作為化されたMACアドレスは、ローカルMACアドレス空間からのMACアドレスを使用することによって促進され得る。ローカルMACアドレスは、「ローカル」ビットが設定される場合(例えば、MACアドレスの第1のバイトの第2のビット)に識別され得る。ローカルMACアドレス空間を使用すると、別の装置によってすでに使用されている可能性のあるMACアドレスを装置が選択する可能性が最小限に抑えられる。このMACアドレス空間の使用はまた、受信装置(例えば、アクセスポイント)が、そのステーションに対して取る行動に影響を与える可能性のある無作為化されたMAC(rMAC)アドレスを受信したことを示唆する。
【0016】
無作為化されたMACアドレスを様々な方式で使用するために、様々な装置ベンダーが選択されている。例えば、ステーションが関連付けられていない場合、ステーションは、プローブ要求を送信する際に定期的に変化する(例えば、各プローブ要求と共にrMACが変更される、特定の時間間隔の後にrMACが変更されるなど)、無作為化されたMACアドレスを使用するように構成されてもよい。ステーションは、デフォルトオプションまたはエンドユーザーにより選択されたオプションとして、rMACを使用するように構成されてもよい。ステーションがアクセスポイントによって提供されるSSID(サービスセット識別子)と関連付けられている場合、ステーションは、所定のSSIDに対して同じrMACを一貫して使用し、SSIDに対する関連付けごとに新しいrMACを使用するように構成されてもよく、または特定の時間間隔後にrMACを変更してもよい(例えば、毎日、週ごとなどに新しいrMAC)。ステーションが関連付けを完了した後、ステーションは、同じrMACを使用するように構成されてもよく、または、その関連付けの喪失および再取得などの何らかのイベントの後にステーションによって使用されるrMACを定期的に変更するように構成されてもよい。ステーション105とアクセスポイント115の関連付けは、ステーション105が、アクセスポイント115によって提供されるサービスセット(例えば、SSID)またはネットワークに参加するプロセスを含み得る。
【0017】
実施形態では、アクセスポイント115は、関連付けイベントにわたってステーション105を一貫して識別するアクセスポイント115の能力に応じて、ペアレンタルコントロール、装置ステアリング、およびその他のものなどの様々な特徴を提供するように構成され得る。さらに、インフラシステムは、過去の挙動を使用して、改善されたステアリングおよび他のサービスをステーション105に提供することができ、これは、ステーション105がインフラESS(拡張サービスセット)/BSS(基本サービスセット)に戻ったときに認識することができない場合には利用できない。
【0018】
柔軟性を許容するために、安全な通信交換(例えば、アクションフレーム交換)は、アクセスポイント115がステーション105に追加の一意識別子を求めることを可能にするように本明細書で定義される。通信交換は、アクセスポイント115から出力され、ステーション105によって受信される一意識別子要求と、一意識別子要求に応答して、ステーション105からアクセスポイント115に送信される一意識別子応答と、を含み得る。アクセスポイント115は、ステーション105が一意識別子要求にどのように応答するかに応じて、ステーション105に対して異なるポリシーを強制し得る。アクセスポイント115とステーション105との間の通信交換は、安全であり、かつプライベートに保たれ得る。一意識別子要求および一意識別子応答メッセージは、無線通信(例えば、802.11メッセージ)であってもよい。
【0019】
実施形態では、一意識別子の要求は、アクセスポイント115(例えば、プライベートデータネットワーク、プライベートゲストネットワーク、ホットスポットネットワーク、パブリックネットワークなど)によって提供されるネットワーク(例えば、SSIDに関連付けられたネットワーク)のタイプの識別、および/またはアクセスポイント115によって提供されるネットワークが暗号化されているか暗号されていないかどうかに関する表示を含み得る。ステーション105は、要求によって識別されたネットワークのタイプおよび/または暗号化が有効化されているかどうかに基づいて、一意識別子要求に応答するように構成され得る。例えば、ステーション105は、要求内のネットワークタイプの識別にフィルタを適用して、応答するかどうかを決定し得る。要求内の情報に基づいて、ステーション105は、それが提供する情報の暗号化を決定し得る。実施形態では、一意識別子要求は、ネットワーク暗号化タイプの識別を含み得る。
【0020】
実施形態では、一意識別子応答は、ステーション105がアクセスポイント115に一意識別子を提供しているかどうかの表示を含み得る。例えば、ステーション105は、アクセスポイント115によって提供されるネットワークおよび/または暗号化のタイプに基づいて、一意識別子を提供するかどうかを決定するように構成されてもよい。一意識別子応答は、ステーション105に関連付けられる一意識別子の長さの識別を含んでもよく、ステーション105に関連付けられる一意識別子を含んでもよい。実施形態では、一意識別子応答は、識別子持続時間値に対する任意のフィールドを含み得る。識別子持続時間値が含まれない場合、アクセスポイント115は、デフォルトの期間(例えば、アクセスポイント115とのステーション105の現在の関連付けの間のみ、永久的になど)、ステーション105の一意識別子を使用し得る。あるいは、識別子持続時間値は、一意識別子が、ステーション105とアクセスポイント115との間の現在の関連付けの持続時間中のみ、アクセスポイント115は、ステーション105とアクセスポイント115との間の現在の関連付けが終わるまでステーション105の一意識別子を記憶することに応じて、ステーション105に対して使用されることを示してもよい。別の実施例として、識別子持続時間値は、アクセスポイント115がステーション105の一意識別子を記憶する特定の持続時間(例えば、秒単位の時間)を含み得る。実施形態では、一意識別子応答は、ベンダー固有のオプションが含まれ得る、任意のフィールドを含み得る。
【0021】
アクセスポイント115とステーション105との間の第1の関連付けの間、アクセスポイント115が、ステーション105の一意識別子を永久的に記憶する権限を与えられる場合、アクセスポイント115は、ステーション105の一意識別子を記憶および/または使用し続けることができる。第1の関連付けが終了した後、およびステーション105とアクセスポイント115との間の第2の関連付けまたはその後の関連付けの間、ステーション105は、アクセスポイント115とステーション105との間の第1の関連付けの間にステーション105によって使用されたものとは異なる識別子(例えば、rMAC)を使用してもよい。しかしながら、第2の関連付けまたはその後の関連付けの間、ステーション105は、第1の関連付けの間にステーション105によって使用されたものと同じ一意識別子(例えば、一意識別子応答を介してアクセスポイント115に提供される一意識別子)を使用してもよい。実施形態では、アクセスポイント115とステーション105との間の第2の関連付けの間、アクセスポイント115は、ステーション105が、以前の関連付け中にステーションによって以前に使用されたものと同じ一意識別子を使用していることを認識し得る。応答として、アクセスポイント115は、権限(複数可)および/もしくは挙動を使用し、ならびに/またはアクセスポイント115とステーション105との間の以前の関連付けの間に使用および/もしくは有効化された1つ以上のサービスもしくは機能を有効にし得る。アクセスポイント115とステーション105との間の第2の関連付けまたはその後の関連付けの間、アクセスポイント115は、アクセスポイント115とステーション105との間の第2/その後の関連付け(複数可)の間、これらの権限(複数可)および/もしくは許可を使用し、ならびに/またはこれらのサービスもしくは機能を、ステーション105からの対応する権限(複数可)および/もしくは許可(複数可)を要求することなく、有効にし得る。
【0022】
実施形態では、ステーション105は、関連付けられる一意識別子上に配置される1つ以上の要件および/または制限で構成されてもよい。例えば、ステーション105は、ステーション105が関連付けられているネットワークのタイプおよび/またはネットワークの暗号化状態が特定の基準を満たさない場合、アクセスポイント115に一意識別子を提供することを拒否し得る。ネットワークのネットワークタイプおよび/または暗号化状態に基づいて、ステーション105は、一意識別子を含まない一意識別子応答で一意識別子要求に応答し得る。あるいは、ネットワークのネットワークタイプおよび/または暗号化状態が特定の基準を満たす場合、ステーション105は、アクセスポイント115にステーション105の一意識別子を提供するが、アクセスポイント115が一意識別子を使用/記憶し得る使用または持続時間を制限する(例えば、使用制限が一意識別子応答に含まれ得る)、一意識別子応答を生成し得る。
【0023】
実施形態では、ステーション105は、ステーション105が構成されるアルゴリズムに基づいて、かつ/または一意識別子もしくは一意識別子を生成するための基準のユーザー入力に基づいて、一意識別子を生成し得る。例えば、エンドユーザーは、ステーション105によって使用される一意識別子を入力することができ、またはステーション105は、キーに基づいて無作為の一意識別子を生成するように構成され得る。ステーション105によって提供される一意識別子は、ステーション105のMACアドレス以外の識別子であってもよく、またはステーション105のMACアドレスであってもよい。
【0024】
アクションフレームは、ステーション105が関連付けられた後に、アクセスポイント115に利用可能であってもよい。アクションフレームおよび応答は、応答内のステーション105によって提供される一意識別子が無線送信を受信している人から保護されるように、関連付けが安全なSSIDと関連付けられていると仮定して、暗号化され得る。ステーション105は、SSIDが安全である場合にのみ、一意識別子要求への応答を検討することができる。例えば、ステーション105は、ステーション105が、安全ではないネットワーク(例えば、パブリックネットワークまたは暗号化されていないネットワーク)と関連付けられるときに、一意識別子要求を無視するように構成されてもよい。
【0025】
一意識別子の形態に関する様々な要件および/または制約が実装されてもよいことは理解されるべきである。例えば、一意識別子は、ローカルMACアドレス空間からのものであるか、またはマイクロソフトによって普及しているUUIDフォームなどの特定の形態を取るように要求されてもよい。アクセスポイントによって一意識別子として特定の構成のみが受け入れられるシナリオが存在し得る。実施形態では、アクセスポイント115は、任意のステーション105に、永久的な一意識別子(例えば、永久的なMACアドレス、シリアル番号、または他の識別子)を求めることが可能であり得る。
【0026】
ステーション105は、探索中または関連付け後に、ローカルMACアドレス、またはそうでなければ無作為化されたMACアドレスを提示し得る。いくつかのアクセスポイント115および関連付けられたネットワークサービスについて、各ESS関連付けと共に変更され得るローカルMACアドレスは、アクセスポイント115が追加の認証なしに提供することができるサービスを制限し得る。アクセスポイントは、一意識別子要求メッセージを使用して、関連付けステーション105が、そのMACアドレスが変更されたとしても、特定のステーション105を一貫して識別するために、関連付けイベントにわたって使用され得る識別値を提供するように要求し得る。一意識別子要求メッセージには、またベンダー固有の情報が含まれる場合がある。一意識別子要求メッセージは、安全な関連付けが適所で行われ、PMFが要求アクセスポイント115とターゲットステーション105との間で交渉された後に送信されるため、一意識別子応答内の一意識別子は、安全であり、かつプライベートに保たれ得る。
【0027】
ステーション105は、安全な関連付けが適所で行われた後に、その関連付けられたアクセスポイント115から一意識別子要求メッセージを受信し得る。ステーション105は、例えば、ステーション105がアクセスポイント115を信頼しない場合、要求するアクセスポイント115に一意識別子を提供することを拒否する、一意識別子応答で応答し得る。ステーション105は、一意識別子で応答し、アクセスポイント115はまた、一意識別子が識別子持続時間フィールドで有効であると予想し得る時間を示し得る。ステーション105が、一意識別子に対する識別子持続時間を示さない場合、アクセスポイント115は、一意識別子を永久的であるとみなすことができる。一意識別子要求応答には、またベンダー固有の情報が含まれる場合がある。アクセスポイント115は、ステーション105からの一意識別子応答またはその欠如に基づいて、実装形態固有の様式でDS(下流)へのアクセスを制限し得る。
【0028】
図2Aは、一意識別子要求205の例示的な形式を示す。一意識別子要求205は、ステーション105がアクセスポイント115に関連付けられた後、図1のアクセスポイント115から図1のステーション105に送信され得る。一意識別子要求205は、例えば、安全なアクションフレームであってもよい。一意識別子要求205は、要求ネットワークタイプフィールド210および暗号化有効フィールド215を含み得る。要求するネットワークタイプフィールド210内の値(例えば、1バイト)を使用して、ステーションが関連付けられているネットワークのタイプを識別してもよい(例えば、値1=プライベートデータネットワーク、2=プライベートゲストネットワーク、3=ホットスポットネットワークなど)。暗号化有効フィールド215内の値(例えば、1バイト)を使用して、ステーションが関連付けられているネットワークが暗号化されているかどうかを識別してもよい(例えば、値0=暗号化されていない、1=暗号化されている、など)。
【0029】
図2Bは、一意識別子応答220の例示的な形式を示す。一意識別子応答220は、アクセスポイント115からの一意識別子要求の受信に応答して、ステーション105からアクセスポイント115に送信されてもよい。一意識別子応答220は、例えば、安全なアクションフレームであってもよい。一意識別子応答220は、応答コードフィールド225、任意の識別子長さフィールド230、任意の一意識別子フィールド235、任意の識別子持続時間フィールド240、および/または任意のベンダー固有情報フィールド245を含み得る。応答コードフィールド225内の値(例えば、1バイト)を使用して、ステーションが、そのステーションのアクセスポイントによって使用される一意識別子を提供しているかどうかを識別してもよい(例えば、0=一意識別子を提供することを拒否する、1=一意識別子が提供されているなど)。識別子長さフィールド230内の値(例えば、1バイト)を使用して、提供される一意識別子の長さを識別してもよい。ステーションのアクセスポイントによって使用される一意識別子は、一意識別子フィールド235内に提供されてもよい。識別子持続時間フィールド240内の値(例えば、2バイト)を使用して、アクセスポイントが、そのステーションに提供された一意識別子を使用する持続時間を識別してもよい(例えば、0=現在の関連付けにのみ一意識別子を使用する、1-FFFF=一意識別子が使用される秒単位の時間など)。識別子持続時間フィールド240が空白である場合、アクセスポイントは、デフォルト持続時間(例えば、永久的またはいくつかの他の特定の期間)に対して一意識別子を使用し得る。ベンダー固有情報フィールド245を使用して、ステーションに関連付けられた任意の追加情報またはパラメータを提供してもよい。
【0030】
図3Aは、ID(識別子)クエリーアクションフィールドを含む、一意識別子要求305の例示的な形式を示す。一意識別子要求305は、ステーション105がアクセスポイント115に関連付けられた後、図1のアクセスポイント115から図1のステーション105に送信され得る。一意識別子要求305は、カテゴリフィールド310、IDクエリーアクションフィールド315、および任意のベンダー固有情報フィールド320を含み得る。実施形態では、IDクエリーアクションフィールドは、一意識別子要求および/または一意識別子応答内に含まれてもよい。アクセスポイント115がステーション105に一意識別子を問い合わせることを可能にするように、2つのアクションフレーム形式が定義される。カテゴリフィールドの直後のオクテットフィールドにあるIDクエリーアクションフィールドによって、形式が区別される。IDクエリーは、ステーション105がローカルMACアドレスを提供したかどうかに関係なく送信され得る。
【0031】
IDクエリー要求フレームは、アクションフレーム本文形式を使用する。これは、アクセスポイントからステーションに送信され、アクセスポイントが記憶し、ステーションの将来の識別のために使用することができる一意識別子をステーションに提供するように要求する。IDクエリー要求フレームのアクションフィールドの形式が、図3Aに示される。ベンダー固有情報フィールド320は、任意で存在し、1つ以上のベンダー固有要素を含み得る。
【0032】
図3Bは、IDクエリーアクションフィールドを含む、一意識別子応答325の例示的な形式を示す。一意識別子応答325は、アクセスポイント115からの一意識別子要求の受信に応答して、ステーション105からアクセスポイント115に送信されてもよい。一意識別子応答325は、カテゴリフィールド330、IDクエリーアクションフィールド335、IDクエリー応答フィールド340、任意の識別子長さフィールド345、任意の一意識別子フィールド350、任意の識別子持続時間355、および任意のベンダー固有情報フィールド360を含み得る。IDクエリー応答フレームは、アクションフレーム本文形式を使用する。一意識別子応答325は、ステーションが一意の非一時的識別子を提供するという要求に応答して、ステーションからアクセスポイントに送信される。
【0033】
IDクエリー応答フレーム内のアクションフィールドの形式の実施形態が、図3Bに示される。IDクエリー応答フィールド内の値を使用して、ステーションが一意識別子を提供することを拒否しているか、またはステーションが一意識別子を提供しているかどうかを識別してもよい。ステーションには、一意識別子値を提供しないこと、または提供することを示すオプションがある。IDクエリー応答フィールド値が0の場合、識別子長さフィールド、一意識別子フィールド、識別子持続時間フィールド、およびベンダー固有情報フィールドは存在しない。IDクエリー応答フィールド値が1の場合、識別子長さフィールド、一意識別子フィールド、識別子持続時間フィールド、およびベンダー固有情報フィールドは、任意で存在する。識別子長さフィールドは、応答の長さをオクテットで示す。一意識別子フィールドは、要求アクセスポイントが、MACヘッダ内のステーションによって使用されるMACアドレスに関係なく、このステーションを識別するために使用することができる識別値を提供する。一意識別子フィールド350は、1つ以上の最小要件(例えば、UUIDの使用を可能にするのに十分な大きさの16オクテットなど)を有してもよい。識別子持続時間フィールド内の値を使用して、アクセスポイントが、そのステーションに提供された一意識別子を使用する持続時間を識別してもよい(例えば、0=現在の関連付けにのみ一意識別子を使用する、1-65535=一意識別子が使用される分単位の時間など)。ステーションは、一意識別子応答325に一意識別子を含む一方で、このフィールドを含まないことによって、一意識別子が永久的であることを示すことができる。そうでない場合、一意識別子の寿命は、示されるとおりである。
【0034】
関連付けの間に交換されるステーション能力情報要素は、ステーションがIDクエリーアクションフレームをサポートすることができるかどうかを示すための拡張能力ビットを含み得る。例えば、拡張能力ビットを1に設定して、ステーションがIDクエリーアクションフレームをサポートすることができることを示し得る。より高い層では、ユーザーは、ステーションに永久的または半永久的識別子を共有しないように指示することができるため、ステーションは依然として、メッセージに対するサポートを示すにもかかわらず、一意識別子を提供することを拒否し得る。IDクエリー応答フィールドが0または1であり、1つ以上のベンダー固有要素を含む場合、ベンダー固有情報フィールドは任意で存在する。
【0035】
図4は、ステーション105の一意識別子の管理を容易にするように動作可能な例示的なアクセスポイント115を示すブロック図である。アクセスポイント115は、加入者インターフェース405、ネットワークインターフェース410、一意識別子交換モジュール415、および一意識別子データ記憶部420を含み得る。ステーション105は、LANインターフェース425および一意識別子交換モジュール430を含み得る。
【0036】
実施形態では、通信は、加入者インターフェース405を介して、1つ以上のステーション105に出力され、および/またはそこから受信されてもよい。データ、ビデオ、および/または音声通信を含む無線通信およびメッセージは、加入者インターフェース405から出力され、および/またはそれを通して受信され得る。加入者インターフェース405は、様々な通信技術、プロトコル、および規格(例えば、Wi-Fi)を使用して、通信を受信および/または出力するように構成され得ることが理解されるべきである。実施形態では、通信は、ネットワークインターフェース410を通して、1つ以上の上流ネットワーク(例えば、図1のブロードバンドアクセスネットワーク120、図1のWAN125など)に出力され、および/またはそこから受信されてもよい。
【0037】
実施形態では、一意識別子交換モジュール415は、一意識別子要求メッセージを生成および出力し得る。一意識別子交換モジュール415は、ステーション105から一意識別子応答メッセージを受信してもよく、一意識別子交換モジュール415は、一意識別子応答メッセージから取得された様々な制限および/または使用/記憶要件に従って、一意識別子応答メッセージによって提供された一意識別子を無視または記憶してもよい。例えば、一意識別子交換モジュール415は、一意識別子データ記憶部420内の1つ以上のステーション105の一意識別子を記憶してもよい(例えば、一意識別子と、一意識別子が受信されるステーションとの間の関連付けは、記憶されてもよい)。ステーションから受信される一意識別子応答によって提供された一意識別子は、特定のステーションを識別するために使用される識別子として記憶されてもよい。
【0038】
一意識別子交換モジュール415は、アクセスポイント115によって、ステーション105に提供された1つ以上のサービスまたは機能(例えば、ペアレンタルコントロール、装置追跡など)を有効または無効にするために、1つ以上のステーションの一意識別子の使用を容易にし得る。例えば、ステーション105がアクセスポイント115によって使用するための一意識別子を提供する場合、アクセスポイント115は、アクセスポイントによってステーションに提供される1つ以上の機能またはサービスを有効にしてもよく、1つ以上のサービスは、ステーションの一貫した、かつ一意の識別子の使用を必要とする。ステーション105が、アクセスポイント115によって使用するための一意識別子を提供することを拒否した場合、アクセスポイント115は、アクセスポイントによってステーションに提供される1つ以上の機能またはサービスを無効にすることができ、1つ以上のサービスは、ステーションの一貫した、かつ一意の識別子の使用を必要とする。
【0039】
実施形態では、ステーション105は、LANインターフェース425を介してアクセスポイント115へ通信を送信し、アクセスポイント115から無線通信を受信してもよい。
【0040】
一意識別子交換モジュール430は、アクセスポイント115から一意識別子要求メッセージを受信し、一意識別子応答メッセージを生成および出力し得る。実施形態では、一意識別子交換モジュール430は、ステーション105の一意識別子を取得および/または生成してもよく、一意識別子交換モジュール430は、ステーションの一意識別子および/または1つ以上の他のフィールド値(例えば、識別子持続時間値、ベンダー固有情報など)を、一意識別子応答メッセージに加えてもよい。一意識別子交換モジュール430は、一意識別子要求メッセージに応答するためのパラメータおよび要件(例えば、ネットワークタイプおよび/または暗号化状態要件)で構成されてもよい。
【0041】
図5は、ステーションから受信された一意識別子応答から回復された一意識別子の管理を容易にするように動作可能な例示的なプロセス500を示すフローチャートである。プロセス500は、ステーション(例えば、図1のステーション105)がアクセスポイント(例えば、図1のアクセスポイント115)に関連付けられた後に開始することができる。一意識別子応答/要求メッセージは、図4の一意識別子交換モジュール415および/または図4の一意識別子交換モジュール430によって容易にされ得る。プロセス500は、一意識別子要求がステーション105に出力されるときに、505で開始することができる。ステーション105がアクセスポイント115と関連付けられている場合、アクセスポイント115は、一意識別子要求(例えば、図2Aの一意識別子要求205または図3Aの一意識別子要求305)を生成し、ステーション105に送信することができる。一意識別子要求は、ステーションのアクセスポイントによって使用される一意識別子で、ステーションが応答する要求を含む。
【0042】
510で、一意識別子応答をステーションから受信し得る。例えば、アクセスポイント115は、ステーション105から一意識別子応答(例えば、図2Bの一意識別子応答220または図3Bの一意識別子応答325)を受信することができ、および一意識別子応答は、ステーションがステーションに使用される一意識別子を提供しているか、または提供していないかのいずれかの表示を含み得る。表示は、図2Bの応答コードフィールド225または図3BのIDクエリー応答フィールド340内に提供され得る。
【0043】
515で、一意識別子応答が、ステーションに使用される一意識別子を提供するかどうかを決定することができる。実施形態では、アクセスポイント115は、一意識別子が一意識別子応答内に存在するかどうかに基づいて、または一意識別子応答が、一意識別子が応答によって提供されるかどうかの表示を提供するかどうかに基づいて、この決定を行うことができる。
【0044】
515で、一意識別子応答によって一意識別子が提供されているとの決定がなされた場合、プロセス500は、520に進み得る。520で、アクセスポイント115は、ステーション105の一意識別子を記憶してもよい。例えば、アクセスポイント115(例えば、図4の一意識別子交換モジュール415)は、一意識別子応答から一意識別子を取得し、ステーション105に使用される識別子として、(例えば、図4の一意識別子データ記憶部420内に)一意識別子を記憶してもよい。アクセスポイント115は、次に、ステーションと一意識別子応答から取得された一意識別子との間の記憶された関連付けを利用することによって、様々な特徴(例えば、ペアレンタルコントロール、エンドユーザー追跡など)をエンドユーザーに提供してもよいことが認識されよう。例えば、アクセスポイント115は、ステーション105について、一意識別子が知られているステーションに提供される1つ以上の機能を有効にしてもよい。
【0045】
515で、一意識別子応答によって一意識別子が提供されていないとの決定がなされた場合、プロセス500は、525に進み得る。525で、ステーション105は、一意識別子のないステーションとしてフラグ付けされ得る。アクセスポイントは、アクセスポイント115に対してすでに知られている識別子(例えば、ステーション105のMACアドレス)以外の一意識別子を提供することを拒否したとして、または提供することができないものとして、ステーション105にフラグ付けしてもよい。あるいは、アクセスポイント115は、一意識別子が一意識別子応答によって提供されていないという決定に応答して、単に何もしなくてもよい。
【0046】
図6は、一意識別子メッセージの交換をサポートするステーションから受信された一意識別子応答から回復された一意識別子の管理を容易にするように動作可能な例示的なプロセス600を示すフローチャートである。プロセス600は、ステーション(例えば、図1のステーション105)がアクセスポイント(例えば、図1のアクセスポイント115)に関連付けられた後に開始することができる。一意識別子応答/要求メッセージは、図4の一意識別子交換モジュール415および/または図4の一意識別子交換モジュール430によって容易にされ得る。プロセス600は、一意識別子要求がステーション105に出力されるときに、605で開始することができる。ステーション105がアクセスポイント115と関連付けられている場合、アクセスポイント115は、一意識別子要求(例えば、図2Aの一意識別子要求205または図3Aの一意識別子要求305)を生成し、ステーション105に送信することができる。一意識別子要求は、ステーションのアクセスポイントによって使用される一意識別子で、ステーションが応答する要求を含み得る。
【0047】
610で、一意識別子応答をステーションから受信し得る。例えば、アクセスポイント115は、ステーション105から一意識別子応答(例えば、図2Bの一意識別子応答220または図3Bの一意識別子応答325)を受信することができ、一意識別子応答は、ステーション105が、アクセスポイント115への一意識別子の作成および送達をサポートするかどうかの表示を含み得る(例えば、表示は、図2Bの応答コードフィールド225、図3BのIDクエリーアクションフィールド335、図3BのIDクエリー応答フィールド340、または応答の他のフィールド内に提供され得る)。一意識別子応答は、ステーションが、ステーションに使用される一意識別子を提供しているか、または提供していないかのいずれかの表示を含み得る。表示は、図2Bの応答コードフィールド225または図3BのIDクエリー応答フィールド340内に提供され得る。
【0048】
615で、ステーションがアクセスポイントへの一意識別子の作成および送達をサポートするかどうかの決定がなされ得る。例えば、アクセスポイント115は、ステーション105が、一意識別子応答内に提供された表示に基づいて、一意識別子(MACアドレスなどの既知の識別子以外)を提供することができるかどうかを決定し得る。実施形態では、この決定は、能力ビットの値に基づいて行われてもよい。例えば、能力ビットが設定されていない場合、アクセスポイント115は、ステーション105に一意識別子を求めない場合がある。
【0049】
615で、ステーションが一意識別子の作成および送達をサポートしないという決定がなされた場合、プロセス600は、620に進むことができる。620で、ステーション105は、一意識別子のないステーションとしてフラグ付けされ得る。アクセスポイント115は、アクセスポイント115に対してすでに知られている識別子(例えば、ステーション105のMACアドレス)以外の一意識別子を提供することができないものとして、ステーション105にフラグ付けしてもよい。あるいは、アクセスポイント115は、ステーションが一意識別子を提供することができないという決定に応答して、単に何もしなくてもよい。
【0050】
615で、ステーションが一意識別子の作成および送達する能力があるという決定がなされた場合、プロセス600は、625に進むことができる。625で、一意識別子応答が、ステーションに使用される一意識別子を提供するかどうかを決定することができる。実施形態では、アクセスポイント115は、一意識別子が一意識別子応答内に存在するかどうかに基づいて、または一意識別子応答が、一意識別子が応答によって提供されるかどうかの表示を提供するかどうかに基づいて、この決定を行うことができる。
【0051】
625で、一意識別子応答によって一意識別子が提供されていないとの決定がなされた場合、プロセス600は、620に進み得る。620で、ステーション105は、一意識別子のないステーションとしてフラグ付けされ得る。アクセスポイントは、アクセスポイント115に対してすでに知られている識別子(例えば、ステーション105のMACアドレス)以外の一意識別子を提供することを拒否したとして、または提供することができないものとして、ステーション105にフラグ付けしてもよい。あるいは、アクセスポイント115は、一意識別子が一意識別子応答によって提供されていないという決定に応答して、単に何もしなくてもよい。
【0052】
625で、一意識別子応答によって一意識別子が提供されているとの決定がなされた場合、プロセス600は、630に進み得る。630で、アクセスポイント115は、ステーション105の一意識別子を記憶してもよい。例えば、アクセスポイント115(例えば、図4の一意識別子交換モジュール415)は、一意識別子応答から一意識別子を取得し、ステーション105に使用される識別子として、(例えば、図4の一意識別子データ記憶部420内に)一意識別子を記憶してもよい。アクセスポイント115は、次に、ステーションと一意識別子応答から取得された一意識別子との間の記憶された関連付けを利用することによって、様々な特徴(例えば、ペアレンタルコントロール、エンドユーザー追跡など)をエンドユーザーに提供してもよいことが認識されよう。例えば、アクセスポイント115は、ステーション105について、一意識別子が知られているステーションに提供される1つ以上の機能を有効にしてもよい。
【0053】
図7は、ステーションから受信された一意識別子応答から回復された一意識別子の管理を容易にするように動作可能な例示的なプロセス700を示すフローチャートであり、一意識別子応答は、識別子持続時間フィールドを含む。プロセス700は、ステーション(例えば、図1のステーション105)がアクセスポイント(例えば、図1のアクセスポイント115)に関連付けられた後に開始することができる。一意識別子応答/要求メッセージは、図4の一意識別子交換モジュール415および/または図4の一意識別子交換モジュール430によって容易にされ得る。プロセス700は、一意識別子要求がステーション105に出力されるときに、705で開始することができる。ステーション105がアクセスポイント115と関連付けられている場合、アクセスポイント115は、一意識別子要求(例えば、図2Aの一意識別子要求205または図3Aの一意識別子要求305)を生成し、ステーション105に送信することができる。一意識別子要求は、ステーションのアクセスポイントによって使用される一意識別子で、ステーションが応答する要求を含み得る。
【0054】
710で、一意識別子応答をステーションから受信し得る。例えば、アクセスポイント115は、ステーション105から一意識別子応答(例えば、図2Bの一意識別子応答220または図3Bの一意識別子応答325)を受信することができ、および一意識別子応答は、ステーションがステーションに使用される一意識別子を提供しているか、または提供していないかのいずれかの表示を含み得る。表示は、図2Bの応答コードフィールド225または図3BのIDクエリー応答フィールド340内に提供され得る。
【0055】
715で、一意識別子応答が、ステーションに使用される一意識別子を提供するかどうかを決定することができる。実施形態では、アクセスポイント115は、一意識別子が一意識別子応答内に存在するかどうかに基づいて、または一意識別子応答が、一意識別子が応答によって提供されるかどうかの表示を提供するかどうかに基づいて、この決定を行うことができる。
【0056】
715で、一意識別子応答によって一意識別子が提供されていないとの決定がなされた場合、プロセス700は、720に進み得る。720で、ステーション105は、一意識別子のないステーションとしてフラグ付けされ得る。アクセスポイントは、アクセスポイント115に対してすでに知られている識別子(例えば、ステーション105のMACアドレス)以外の一意識別子を提供することを拒否したとして、または提供することができないものとして、ステーション105にフラグ付けしてもよい。あるいは、アクセスポイント115は、一意識別子が一意識別子応答によって提供されていないという決定に応答して、単に何もしなくてもよい。
【0057】
715で、一意識別子応答によって一意識別子が提供されているとの決定がなされた場合、プロセス700は、725に進み得る。725で、識別子持続時間が一意識別子応答内に提供されているかどうかを決定することができる。実施形態では、一意識別子応答は、識別子持続時間フィールド(例えば、図2Bの識別子持続時間フィールド240または図3Bの識別子持続時間フィールド355)を含み得る。識別子持続時間フィールドにゼロ(0)の値がある場合、またはそうでなければ空白のままである場合、アクセスポイント115(例えば、一意識別子交換モジュール415)は、識別子持続時間が提供されていないと決定し得る。識別子持続時間フィールドにゼロ(0)以外の値がある場合、アクセスポイント115(例えば、一意識別子交換モジュール415)は、識別子持続時間が提供されていると決定し得る。
【0058】
725で、一意識別子応答によって識別子持続時間が提供されていないとの決定がなされた場合、プロセス700は、730に進み得る。730で、アクセスポイント115は、デフォルト持続時間の間、ステーション105の一意識別子を記憶してもよい。例えば、アクセスポイント115は、デフォルト持続時間の間のステーションの一意識別子を記憶し得、デフォルト持続時間は、ステーション105と、アクセスポイント115で一意識別子を永久的に記憶するアクセスポイント115との間の現在の関連付けの持続時間であり、またはデフォルト持続時間として設定された何らかの他の期間である。実施形態では、アクセスポイント115(例えば、図4の一意識別子交換モジュール415)は、一意識別子応答から一意識別子を取得し、ステーション105に使用される識別子として、(例えば、図4の一意識別子データ記憶部420内に)一意識別子を記憶してもよい。アクセスポイント115は、次に、ステーションと一意識別子応答から取得された一意識別子との間の記憶された関連付けを利用することによって、様々な特徴(例えば、ペアレンタルコントロール、エンドユーザー追跡など)をエンドユーザーに提供してもよいことが認識されよう。例えば、アクセスポイント115は、ステーション105について、一意識別子が知られているステーションに提供される1つ以上の機能を有効にしてもよい。
【0059】
725で、一意識別子応答によって識別子持続時間が提供されていないとの決定がなされた場合、プロセス700は、735に進み得る。735で、アクセスポイント115は、一意識別子応答によって提供される特定の持続時間の間、ステーション105の一意識別子を記憶し得る。例えば、一意識別子応答の識別子持続時間フィールド内の値は、アクセスポイント115によって一意識別子が使用される期間(例えば、秒数、分数など)を示してもよく、アクセスポイント115は、指定された期間の間、ステーションの一意識別子のみを使用し得る。実施形態では、アクセスポイント115(例えば、図4の一意識別子交換モジュール415)は、一意識別子応答から一意識別子を取得し、ステーション105に使用される識別子として、(例えば、図4の一意識別子データ記憶部420内に)一意識別子を記憶してもよい。アクセスポイント115は、次に、ステーションと一意識別子応答から取得された一意識別子との間の記憶された関連付けを利用することによって、様々な特徴(例えば、ペアレンタルコントロール、エンドユーザー追跡など)をエンドユーザーに提供してもよいことが認識されよう。例えば、アクセスポイント115は、ステーション105について、一意識別子が知られているステーションに提供される1つ以上の機能を有効にしてもよい。
【0060】
図8は、ステーションから受信された一意識別子応答から回復された一意識別子の管理を容易にするように動作可能な例示的なプロセス800を示すフローチャートであり、アクセスポイントは、識別子持続時間応答が提供されない場合に、一意識別子を永久的に記憶する。プロセス800は、ステーション(例えば、図1のステーション105)がアクセスポイント(例えば、図1のアクセスポイント115)に関連付けられた後に開始することができる。一意識別子応答/要求メッセージは、図4の一意識別子交換モジュール415および/または図4の一意識別子交換モジュール430によって容易にされ得る。プロセス800は、一意識別子要求がステーション105に出力されるときに、805で開始することができる。ステーション105がアクセスポイント115と関連付けられている場合、アクセスポイント115は、一意識別子要求(例えば、図2Aの一意識別子要求205または図3Aの一意識別子要求305)を生成し、ステーション105に送信することができる。一意識別子要求は、ステーションのアクセスポイントによって使用される一意識別子で、ステーションが応答する要求を含み得る。
【0061】
810で、一意識別子応答をステーションから受信し得る。例えば、アクセスポイント115は、ステーション105から一意識別子応答(例えば、図2Bの一意識別子応答220または図3Bの一意識別子応答325)を受信することができ、および一意識別子応答は、ステーションがステーションに使用される一意識別子を提供しているか、または提供していないかのいずれかの表示を含み得る。表示は、図2Bの応答コードフィールド225または図3BのIDクエリー応答フィールド340内に提供され得る。
【0062】
815で、一意識別子応答が、ステーションに使用される一意識別子を提供するかどうかを決定することができる。実施形態では、アクセスポイント115は、一意識別子が一意識別子応答内に存在するかどうかに基づいて、または一意識別子応答が、一意識別子が応答によって提供されるかどうかの表示を提供するかどうかに基づいて、この決定を行うことができる。
【0063】
815で、一意識別子応答によって一意識別子が提供されていないとの決定がなされた場合、プロセス800は、820に進み得る。820で、ステーション105は、一意識別子のないステーションとしてフラグ付けされ得る。アクセスポイント115は、アクセスポイント115に対してすでに知られている識別子(例えば、ステーション105のMACアドレス)以外の一意識別子を提供することを拒否したとして、または提供することができないものとして、ステーション105にフラグ付けしてもよい。あるいは、アクセスポイント115は、一意識別子が一意識別子応答によって提供されていないという決定に応答して、単に何もしなくてもよい。
【0064】
815で、一意識別子応答によって一意識別子が提供されているとの決定がなされた場合、プロセス800は、825に進み得る。825で、識別子持続時間応答が一意識別子応答内に提供されているかどうかを決定することができる。実施形態では、一意識別子応答は、識別子持続時間フィールド(例えば、図2Bの識別子持続時間フィールド240または図3Bの識別子持続時間フィールド355)を含み得る。識別子持続時間フィールド240が、一意識別子応答から除外されている場合、アクセスポイント115は、識別子持続時間応答が提供されていないと決定し得る。識別子持続時間フィールド240が一意識別子応答内に含まれている場合、アクセスポイント115は、識別子持続時間応答が提供されていると決定し得る。
【0065】
825で、識別子持続時間応答が提供されていないとの決定がなされる場合、プロセス800は、830に進み得る。830で、アクセスポイントは、ある持続時間の間、ステーションの一意識別子を記憶/使用し得る。例えば、アクセスポイントは、特定の期間の間、またはアクセスポイントとステーションとの間の現在の関連付けが終了した後に、一意識別子の使用を削除または終了してはならない。実施形態では、アクセスポイント115(例えば、図4の一意識別子交換モジュール415)は、一意識別子応答から一意識別子を取得し、ステーション105に使用される識別子として、(例えば、図4の一意識別子データ記憶部420内に)一意識別子を記憶してもよい。アクセスポイント115は、次に、ステーションと一意識別子応答から取得された一意識別子との間の記憶された関連付けを利用することによって、様々な特徴(例えば、ペアレンタルコントロール、エンドユーザー追跡など)をエンドユーザーに提供してもよいことが認識されよう。例えば、アクセスポイント115は、ステーション105について、一意識別子が知られているステーションに提供される1つ以上の機能を有効にしてもよい。
【0066】
825で、識別子持続時間応答が提供されていないとの決定がなされる場合、プロセス800は、835に進み得る。835で、識別子持続時間応答によって、特定の持続時間が提供されているかどうかを決定することができる。例えば、識別子持続時間応答が、ゼロ(0)の値または他のいくつかのデフォルト値を含む場合、アクセスポイント115は、特定の持続時間が提供されていないと決定してもよく、識別子持続時間応答が他の任意の値を含む場合、アクセスポイント115は、特定の持続時間が提供されていると決定してもよい。
【0067】
835で、識別子持続時間応答によって特定の識別子持続時間が提供されていないとの決定がなされた場合、プロセス800は、840に進み得る。840で、アクセスポイント115は、デフォルト持続時間の間、ステーション105の一意識別子を記憶してもよい。例えば、デフォルト持続時間は、ステーション105とアクセスポイント115との間の現在の関連付けの持続時間であってもよく、その場合、アクセスポイント115は、ステーションとアクセスポイントとの間の現在の関連付けが終了した後に、ステーションの一意識別子を削除するか、またはそうでなければステーションの一意識別子の使用を停止する。実施形態では、アクセスポイント115(例えば、図4の一意識別子交換モジュール415)は、一意識別子応答から一意識別子を取得し、ステーション105に使用される識別子として、(例えば、図4の一意識別子データ記憶部420内に)一意識別子を記憶してもよい。アクセスポイント115は、次に、ステーションと一意識別子応答から取得された一意識別子との間の記憶された関連付けを利用することによって、様々な特徴(例えば、ペアレンタルコントロール、エンドユーザー追跡など)をエンドユーザーに提供してもよいことが認識されよう。例えば、アクセスポイント115は、ステーション105について、一意識別子が知られているステーションに提供される1つ以上の機能を有効にしてもよい。
【0068】
835で、識別子持続時間応答によって特定の識別子持続時間が提供されているとの決定がなされた場合、プロセス800は、845に進み得る。845で、アクセスポイント115は、識別子持続時間応答によって提供される特定の持続時間の間、ステーション105の一意識別子を記憶し得る。例えば、一意識別子応答の識別子持続時間フィールド内の値は、アクセスポイント115によって一意識別子が使用される期間(例えば、秒数、分数など)を示してもよく、アクセスポイント115は、指定された期間の間、ステーションの一意識別子のみを使用し得る。実施形態では、アクセスポイント115(例えば、図4の一意識別子交換モジュール415)は、一意識別子応答から一意識別子を取得し、ステーション105に使用される識別子として、(例えば、図4の一意識別子データ記憶部420内に)一意識別子を記憶してもよい。アクセスポイント115は、次に、ステーションと一意識別子応答から取得された一意識別子との間の記憶された関連付けを利用することによって、様々な特徴(例えば、ペアレンタルコントロール、エンドユーザー追跡など)をエンドユーザーに提供してもよいことが認識されよう。例えば、アクセスポイント115は、ステーション105について、一意識別子が知られているステーションに提供される1つ以上の機能を有効にしてもよい。
【0069】
図9は、一意識別子要求に対する応答の生成を容易にするように動作可能な例示的なプロセス900を示すフローチャートである。プロセス900は、ステーション(例えば、図1のステーション105)がアクセスポイント(例えば、図1のアクセスポイント115)に関連付けられた後に開始することができる。一意識別子応答/要求メッセージは、図4の一意識別子交換モジュール415および/または図4の一意識別子交換モジュール430によって容易にされ得る。プロセス900は、一意識別子要求がステーション105で受信されたときに905で開始することができ、一意識別子要求は、アクセスポイント115からステーション105に出力される。ステーション105がアクセスポイント115と関連付けられている場合、アクセスポイント115は、一意識別子要求(例えば、図2Aの一意識別子要求205または図3Aの一意識別子要求305)を生成し、ステーション105に送信することができる。一意識別子要求は、ステーションのアクセスポイントによって使用される一意識別子で、ステーションが応答する要求を含み得る。
【0070】
910で、ネットワークタイプは、一意識別子要求から識別され得る。実施形態では、一意識別子要求は、アクセスポイント115によって提供され、ステーション105が現在関連付けられているネットワークのタイプの表示を含み得る(例えば、表示は、図2Aの要求ネットワークタイプフィールド210、図3Aのカテゴリフィールド310、図3AのIDクエリーアクションフィールド315など内に提供され得る)。一意識別子要求はまた、ネットワークが暗号化されているか、または暗号化されていないかに関する表示を含み得る(例えば、表示は、図2Aの暗号化有効フィールド215、図3Aのカテゴリフィールド310、図3AのIDクエリーアクションフィールド315など内に提供され得る)。一意識別子要求から、ステーション105(例えば、一意識別子交換モジュール430)は、ステーションが関連付けられているネットワーク(例えば、プライベートネットワーク、パブリックネットワーク、ホットスポットネットワークなど)のタイプ、および/またはネットワークが暗号化されているか、もしくは暗号化されていないかを決定し得る。
【0071】
915で、識別されたネットワークタイプおよび/または暗号化状態に対して一意識別子生成機能が有効化されているかどうかを決定することができる。例えば、ステーション105(例えば、一意識別子交換モジュール430)は、ネットワークタイプの識別および/またはネットワークが暗号化されているか、もしくは暗号化されていないかの表示に基づいて、アクセスポイント115に一意識別子を提供するかどうかを決定し得る。ステーション105は、例えば、ステーション105が関連付けられているネットワークが特定のタイプである場合、および/または特定の暗号化状態もしくはレベルを利用する場合に、ステーション105が一意識別子をアクセスポイント115に提供することのみを可能にするフィルタを用いて構成されてもよい。例えば、ステーション105は、ステーションが関連付けられているネットワークがプライベートネットワークおよび/または暗号化されたネットワークであるときに、アクセスポイントに一意識別子のみを提供するように構成され得る。
【0072】
915で、識別されたネットワークタイプおよび/または暗号化状態に対して一意識別子生成機能が有効化されていないとの決定がなされる場合、プロセス900は、920に進み得る。920で、一意識別子応答が生成されてもよく、一意識別子応答は、ステーションの一意識別子を含まない。例えば、ステーションは、ステーション105がアクセスポイント115にステーション105の一意識別子を提供するオプションを拒否していることをアクセスポイント115に示す、特定のフィールドの値を有する(例えば、図2Bの応答コードフィールド225または図3BのIDクエリー応答フィールド340に、ゼロ(0)の値を付与することができる)一意識別子応答を生成することができる。別の方法として、ステーション105は、アクセスポイント115にステーション105の一意識別子を提供するが、アクセスポイント115が一意識別子を使用/記憶し得る使用または持続時間を制限する(例えば、使用制限が、図2Bの識別子持続時間フィールド240または図3Bの識別子持続時間フィールド355、あるいは一意識別子応答のいくつかの他のフィールドに含まれ得る)、一意識別子応答を生成し得る。
【0073】
915で、識別されたネットワークタイプおよび/または暗号化状態に対して一意識別子生成機能が有効化されているとの決定がなされる場合、プロセス900は、925に進み得る。925で、一意識別子応答が生成されてもよく、一意識別子応答は、ステーションの一意識別子を含む。例えば、ステーション105は、アクセスポイント115によって使用される一意識別子(例えば、ランダム生成、事前構成識別子、ユーザー入力識別子など)を生成するように構成されてもよい。実施形態では、ステーション105は、一意識別子応答の1つ以上の他のフィールドに、アクセスポイント115による一意識別子の使用の追加の要件/制限を示すための値(例えば、識別子持続時間値、ベンダー固有のオプションなど)を加えてもよい。
【0074】
930で、ステーション105によって生成された一意識別子応答は、一意識別子要求が受信されたアクセスポイント115に出力されてもよい。
【0075】
図10は、アクセスポイントとステーションとの間の第2の関連付けまたはその後の関連付けの後に、ステーションから受信された一意識別子応答から回復された一意識別子の管理を容易にするように動作可能な例示的なプロセス1000を示すフローチャートである。プロセス1000は、ステーション(例えば、図1のステーション105)がアクセスポイント(例えば、図1のアクセスポイント115)に関連付けられた後に開始することができる。アクセスポイント115とステーション105との間の関連付けは、アクセスポイント115とステーション105との間の以前の関連付けが終了した後に生じる関連付けであってもよい。アクセスポイント115とステーション105との間の現在の関連付けの間に、ステーション105は、アクセスポイント115との以前の関連付けの間に使用されたステーション105とは異なる識別子(例えば、rMAC)を使用することができるが、ステーション105は、現在の関連付けの間に、アクセスポイント115との以前の関連付けの間にステーション105によって使用されたものと同じ一意識別子(例えば、一意識別子応答で提供された一意識別子)を使用することができることが理解されるべきである。一意識別子応答/要求メッセージは、図4の一意識別子交換モジュール415および/または図4の一意識別子交換モジュール430によって容易にされ得る。プロセス1000は、一意識別子要求がステーション105に出力されるときに、1005で開始することができる。ステーション105がアクセスポイント115と関連付けられている場合、アクセスポイント115は、一意識別子要求(例えば、図2Aの一意識別子要求205または図3Aの一意識別子要求305)を生成し、ステーション105に送信することができる。一意識別子要求は、ステーションのアクセスポイントによって使用される一意識別子で、ステーションが応答する要求を含む。
【0076】
1010で、一意識別子応答をステーションから受信し得る。例えば、アクセスポイント115は、ステーション105から一意識別子応答(例えば、図2Bの一意識別子応答220または図3Bの一意識別子応答325)を受信することができ、および一意識別子応答は、ステーションがステーションに使用される一意識別子を提供しているか、または提供していないかのいずれかの表示を含み得る。表示は、図2Bの応答コードフィールド225または図3BのIDクエリー応答フィールド340内に提供され得る。
【0077】
1015で、一意識別子応答が、ステーションに使用される一意識別子を提供するかどうかを決定することができる。実施形態では、アクセスポイント115は、一意識別子が一意識別子応答内に存在するかどうかに基づいて、または一意識別子応答が、一意識別子が応答によって提供されるかどうかの表示を提供するかどうかに基づいて、この決定を行うことができる。
【0078】
1015で、一意識別子応答によって一意識別子が提供されていないとの決定がなされた場合、プロセス1000は、1020に進み得る。1020で、ステーション105は、一意識別子のないステーションとしてフラグ付けされ得る。アクセスポイントは、アクセスポイント115に対してすでに知られている識別子(例えば、ステーション105のMACアドレス)以外の一意識別子を提供することを拒否したとして、または提供することができないものとして、ステーション105にフラグ付けしてもよい。あるいは、アクセスポイント115は、一意識別子が一意識別子応答によって提供されていないという決定に応答して、単に何もしなくてもよい。
【0079】
1015で、一意識別子応答によって一意識別子が提供されているとの決定がなされた場合、プロセス1000は、1025に進み得る。1025で、提供された一意識別子がアクセスポイント115ですでに記憶されているかどうかを決定することができる。実施形態では、アクセスポイント115は、ステーション105とアクセスポイント115との間の以前の関連付けの間に、ステーション105の一意識別子を記憶してもよく、以前の関連付けは、終了している。例えば、1005でアクセスポイント115によって受信される一意識別子応答内に提供された一意識別子は、アクセスポイント115との以前の関連付けの間にステーション105によって提供されたもの(例えば、アクセスポイント115とステーション105との間の以前の関連付けの間に受信された一意識別子応答内に提供された一意識別子)と同じ一意識別子であってもよい。
【0080】
1025で、一意識別子がアクセスポイントでまだ記憶されていないとの決定がなされた場合、プロセス1000は、1030に進み得る。1030で、アクセスポイント115は、ステーション105の一意識別子を記憶してもよい。例えば、アクセスポイント115(例えば、図4の一意識別子交換モジュール415)は、一意識別子応答から一意識別子を取得し、ステーション105に使用される識別子として、(例えば、図4の一意識別子データ記憶部420内に)一意識別子を記憶してもよい。アクセスポイント115は、次に、ステーションと一意識別子応答から取得された一意識別子との間の記憶された関連付けを利用することによって、様々な特徴(例えば、ペアレンタルコントロール、エンドユーザー追跡など)をエンドユーザーに提供してもよいことが認識されよう。例えば、アクセスポイント115は、ステーション105について、一意識別子が知られているステーションに提供される1つ以上の機能を有効にしてもよい。
【0081】
1025で、一意識別子がアクセスポイントですでに記憶されているとの決定がなされた場合、プロセス1000は、1035に進み得る。1035で、アクセスポイント115は、アクセスポイント115とステーション105との間の以前の関連付けの間に使用された権限(複数可)および/または挙動を使用し得る。例えば、アクセスポイント115は、権限(複数可)および/もしくは挙動を使用し、ならびに/またはアクセスポイント115とステーション105との間の以前の関連付けの間に使用および/もしくは有効化された1つ以上のサービスもしくは機能を有効にし得る。実施形態では、アクセスポイント115とステーション105との間の現在の関連付けの間に、アクセスポイント115は、権限(複数可)および/もしくは挙動を使用することができ、ならびに/またはアクセスポイント115とステーション105との間の現在の関連付けの間に、ステーション105から対応する権限(複数可)および/もしくは許可(複数可)を要求することなく、アクセスポイント115とステーション105との間の以前の関連付けの間に使用および/もしくは有効にされた1つ以上のサービスもしくは機能を有効にすることができる。
【0082】
図11は、ステーションの一意識別子の管理を容易にするように動作可能なハードウェア構成1100のブロック図である。ハードウェア構成1100は、プロセッサ1110、メモリ1120、記憶装置1130、および入力/出力装置1140を含み得る。コンポーネント1110、1120、1130、および1140の各々は、例えば、システムバス1150を使用して相互接続され得る。プロセッサ1110は、ハードウェア構成1100内で実行するための命令を処理することが可能であり得る。一実装形態では、プロセッサ1110は、シングルスレッドプロセッサであり得る。別の実装形態では、プロセッサ1110は、マルチスレッドプロセッサであり得る。プロセッサ1110は、メモリ1120内または記憶装置1130上に記憶された命令を処理することが可能であり得る。
【0083】
メモリ1120は、情報をハードウェア構成1100内に記憶することができる。一実装形態では、メモリ1120は、コンピュータ可読媒体であり得る。一実装形態では、メモリ1120は、揮発性メモリユニットであり得る。別の実装形態では、メモリ1120は、不揮発性メモリユニットであり得る。
【0084】
いくつかの実装形態では、記憶装置1130は、ハードウェア構成1100に大容量ストレージを提供することが可能であり得る。一実装形態では、記憶装置1130は、コンピュータ可読媒体であり得る。様々な異なる実装形態では、記憶装置1130は、例えば、ハードディスク装置、光ディスク装置、フラッシュメモリ、または何らかの他の大容量記憶装置を含むことができる。他の実装形態では、記憶装置1130は、ハードウェア構成1100の外部の装置であってもよい。
【0085】
入力/出力装置1140は、ハードウェア構成1100に入力/出力動作を提供する。一実装形態では、入力/出力装置1140は、ビデオ、音声、および/またはデータサービスを図1のステーション105(例えば、テレビ、STB、コンピュータ、携帯機器、タブレット、電話、ウェアラブルなど)に出力するためのネットワークインターフェース装置(例えば、イーサネット(登録商標)カード)、シリアル通信装置(例えば、RS-232ポート)、1つ以上のユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェース(例えば、USB2.0ポート)、1つ以上の無線インターフェース装置(例えば、802.11カード)のうちの1つ以上を含むことができる。実施形態では、入力/出力装置は、通信を1つ以上のネットワーク(例えば、図1のローカルネットワーク110、図1のブロードバンドアクセスネットワーク120、図1のWAN125など)に送信し、通信をそれから受信するように構成されたドライバ装置を含み得る。
【0086】
当業者は、本発明が、ステーションの一意識別子を処理するための方法およびシステムを改善することを認識するであろう。方法、システム、およびコンピュータ可読媒体は、アクセスポイントとステーションとの間のメッセージの交換を容易にするように動作可能であり得、アクセスポイントは、ステーションに一意識別子を要求する。ステーションは、一意識別子を提供することを拒否するメッセージで応答するか、またはステーションのアクセスポイントによって使用される一意識別子を含むメッセージで応答することができるかのいずれかである。ステーションからの応答は、アクセスポイントによる一意識別子の使用に対する追加の制限を含み得る。アクセスポイントは、ステーションが一意識別子要求にどのように応答するかに応じて、ステーションに対して異なるポリシーを強制し得る。
【0087】
本開示の主題、およびそのコンポーネントは、実行時に、1つ以上の処理装置を上述のプロセスおよび機能を実施させる命令によって実現され得る。こうした命令は、スクリプト命令(例えば、Java(登録商標)ScriptまたはECMAScript命令)、または実行可能コード、またはコンピュータ可読媒体内に記憶された他の命令などの、解釈された命令を含むことができる。
【0088】
主題の実装形態および本明細書に記述された機能動作は、デジタル電子回路で、または本明細書に開示された構造およびその構造等価物を含むコンピュータソフトウェア、ファームウェア、もしくはハードウェアで、またはそれらのうちの1つ以上の組み合わせで提供され得る。本明細書に記述される主題の実施形態は、1つ以上のコンピュータプログラム製品、すなわち、データ処理装置による実行のために、またはデータ処理装置の動作を制御するために、有形のプログラムキャリア上にコードされるコンピュータプログラム命令のうちの1つ以上のモジュールとして実装され得る。
【0089】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、またはコードとしても知られる)は、コンパイルまたは解釈される言語、宣言言語、または手続型言語を含む、任意の形態のプログラミング言語で記述することができ、スタンドアローンプログラムとして、またはモジュール、コンポーネント、サブルーチン、もしくはコンピューティング環境での使用に好適な他のユニットとして含まれる、任意の形態で展開することができる。コンピュータプログラムは、必ずしもファイルシステム内のファイルに対応するとは限らない。プログラムは、他のプログラムまたはデータ(例えば、マークアップ言語文書内に記憶された1つ以上のスクリプト)を保持するファイルの一部分、プログラム専用の単一ファイル、または複数の調整されたファイル(例えば、1つ以上のモジュール、サブプログラム、またはコードの一部を記憶するファイル)に記憶され得る。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上、または1つのサイトに位置するか、もしくは複数のサイトにわたって分散され、および通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されるように展開され得る。
【0090】
本明細書に記述されるプロセスおよび論理フローは、入力データに対して動作し、出力を生成することで、特定の機械(例えば、本明細書に記述されるプロセスを実施するようにプログラムされた機械)にプロセスを結合することによって、機能を実施するように、1つ以上のコンピュータプログラムを実行する、1つ以上のプログラム可能なプロセッサによって実施される。プロセスおよび論理フローはまた、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定用途向け集積回路)などの専用論理回路によって実施されてもよく、また器具がまたそのように実装されてもよい。
【0091】
コンピュータプログラム命令およびデータを記憶するのに好適なコンピュータ可読媒体は、例えば、半導体メモリ装置(例えば、EPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリ装置)、磁気ディスク(例えば、内部ハードディスクまたはリムーバブルディスク)、磁気光学ディスク、ならびにCD ROMおよびDVD ROMディスクとして含まれる、不揮発性メモリ、媒体およびメモリ装置のすべての形態を含む。プロセッサおよびメモリは、専用論理回路によって補完されるか、または専用論理回路に組み込まれ得る。
【0092】
本明細書には多くの具体的な実装形態の詳細が含まれるが、これらは、任意の発明の範囲または特許請求の範囲の制限としてではなく、特定の発明の特定の実施形態に特有であり得る特徴の記述として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈で本明細書に記述される特定の特徴はまた、単一の実施形態で組み合わせて実装されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で記述される様々な特徴はまた、複数の実施形態で別々に、または任意の好適なサブ組み合わせで実装されてもよい。さらに、特徴は、特定の組み合わせで作用するものとして上述されてもよく、また最初にそのように特許請求されたとしても、特許請求された組み合わせからの1つ以上の特徴は、場合により、その組み合わせから切り出されてもよく、特許請求された組み合わせは、サブ組み合わせまたはサブ組み合わせの変形を対象としてもよい。
【0093】
同様に、動作は図面に特定の順序で描写されるが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が示される特定の順序で実施されること、または順次実施されること、またはすべての図示された動作が実施されることを要求しているとは理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスク処理および並列処理が、有利であり得る。さらに、上述の実施形態における様々なシステムコンポーネントの分離は、すべての実施形態でこのような分離を必要とすると理解されるべきではなく、記述されたプログラムコンポーネントおよびシステムは、一般に単一のソフトウェア製品に一緒に統合され得るか、または複数のソフトウェア製品にパッケージ化され得ることが理解されるべきである。
【0094】
本明細書に記述される主題の特定の実施形態が説明されてきた。他の実施形態は、以下の特許請求の範囲の範囲内にある。例えば、特許請求の範囲に列挙された行為は、別段の明示的な記載がない限り、異なる順序で実施することができ、なおも望ましい結果を達成することができる。一例として、添付図面に示されるプロセスは、望ましい結果を達成するために、必ずしも示される特定の順序、または連続的な順序を必要としない。いくつかの実装形態では、マルチタスク処理および並列処理が、有利であり得る。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】