(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-15
(54)【発明の名称】センサーデータおよび分散デバイスデータを用いたオブジェクト集団推定の結合モデリング
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20220308BHJP
G06Q 10/04 20120101ALI20220308BHJP
G06Q 30/02 20120101ALI20220308BHJP
G06T 7/60 20170101ALI20220308BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q10/04
G06Q30/02 300
G06T7/60 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021550207
(86)(22)【出願日】2020-02-28
(85)【翻訳文提出日】2021-10-22
(86)【国際出願番号】 US2020020470
(87)【国際公開番号】W WO2020176877
(87)【国際公開日】2020-09-03
(32)【優先日】2019-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】518172901
【氏名又は名称】オービタル インサイト インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フィアガル マラリー
【テーマコード(参考)】
5L049
5L096
【Fターム(参考)】
5L049AA04
5L049BB02
5L049CC13
5L096FA53
5L096FA69
5L096JA03
(57)【要約】
集団推定システムは、類似するAOIの複数の比率値にアクセスし、それぞれの比率値は、類似するAOIで報告されたデバイスユーザーのカウントと類似するAOIの車両の数のカウントとの間の比率を示す。類似するAOIは、それらの対象のAOIとの類似性の範囲内で測定可能な特徴を有するAOIである。類似するAOIの車両のカウントは、類似するAOIに対して受信した空間画像を用いて生成される。類似するAOIでのデバイスユーザーのカウントは、類似するAOIに対するサードパーティーデータから抽出される。システムは、対象のAOIで報告されたデバイスユーザーの数のカウントにアクセスして、対象のAOIで報告されたデバイスユーザーの数のカウント、および類似するAOIに対する複数の比率値の組み合わせを用いて、対象のAOIに対する車両のカウントの推定を生成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空間イメージングデバイスによってキャプチャされた画像を格納するための空間イメージングストレージサブシステムと、
対象の関心の領域(AOI)に対する車両のカウントを推定するリクエストを受信し、
類似するAOIに対する複数の比率値にアクセスすることであって、それぞれの比率値は、類似するAOIで報告されたデバイスユーザーの数のカウントと前記類似するAOIの車両の数のカウントとの間の比率を示しており、前記類似するAOIは、前記対象のAOIの対応する測定可能な特徴との類似性の範囲内にある測定可能な特徴を有するAOIであり、前記類似するAOIの前記車両の数の前記カウントは、前記類似するAOIに対する前記空間イメージングストレージサブシステムから受信した空間画像を用いて生成され、前記類似するAOIで報告された前記デバイスユーザーの数の前記カウントは、1つまたは複数の時点での1つまたは複数のモバイルデバイスの地理的位置を示すサードパーティーのデータから抽出され、
前記対象のAOIで報告されたデバイスユーザーの数のカウントにアクセスし、および
前記対象のAOIで報告された前記デバイスユーザーの数の前記カウント、および類似するAOIに対する前記複数の比率値の組み合わせを用いて、前記対象のAOIに対する前記車両のカウントの前記推定を生成するための集団推定システムと
を備えるシステム。
【請求項2】
対象の関心の領域(AOI)の集団を推定する要求を受信するステップと、
類似するAOIに対して複数の比率値にアクセスするステップであって、それぞれの比率値は、類似するAOIで報告されたユニットの数のカウントと前記類似するAOIのオブジェクトの数のカウントとの間の比率を示しており、前記類似するAOIは、特徴を前記対象のAOIと共有するAOIであり、前記類似するAOIの前記オブジェクトの数の前記カウントは、前記類似するAOIに対するセンサーデバイスから受信したセンサーデータを用いて生成されるステップと、
前記対象のAOIで報告されたユニットの数のカウントにアクセスするステップと、
前記対象のAOIで報告された前記ユニットの数の前記カウント、および類似するAOIに対する前記複数の比率値に基づいて、前記対象のAOIに対する前記集団の前記推定を生成するステップと、
を備える方法。
【請求項3】
前記集団は、車両の数であり、前記オブジェクトは、車両であり、前記報告されたユニットは、報告されたデバイスユーザーであり、前記集団の前記推定を生成するステップは、
前記複数の比率値によって、前記対象のAOIで報告された前記ユニットの数の前記カウントを変更することによって、生成される推定値から組み合わされた推定を生成することによって、前記対象のAOIに対するオブジェクト数の推定を決定するステップをさらに含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記組み合わされた推定は、前記推定の中央値である
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記集団は、人の数であり、前記オブジェクトは、車両であり、前記報告されたユニットは、報告されたデバイスユーザーであり、前記集団の前記推定を生成するステップは、
前記複数の比率値によって、前記対象のAOIで報告された前記ユニットの数の前記カウントを変更することによって、生成される推定値から組み合わされた推定を生成することによって、前記対象のAOIに対するオブジェクト数の推定を決定するステップと、
変換値を用いて、前記オブジェクト数の前記推定を人の数の推定に変換するステップと、
をさらに含む請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記対象のAOIに前記類似するAOIは、前記類似するAOIと前記対象のAOIとの間の特徴を共有することに基づいて決定されて、前記特徴は、AOIでの利用可能な集団発見条件のタイプと、誤ったユニットレポートを作成するエリアへの前記AOIの近接性と、前記AOIの地理的サイズと、前記AOIでのユーザーの参加率と、前記AOIでの位置と、前記AOIでの利用可能な公共交通機関の選択肢のタイプと、前記AOIによって生成される収益と、前記AOIでの領域のタイプと、前記AOIでの屋根付き駐車場の利用可能性と、前記AOIでのユーザーの人口統計とのうちの少なくとも1つを含む
請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記対象のAOIに前記類似するAOIは、
AOIが1)前記対象のAOIの閾値の範囲内にあるサイズを有して、2)閾値レートを超える平均オブジェクトアクティビティを有する経路から少なくとも閾値距離にある位置を有して、3)前記AOIで利用可能なオブジェクト発見の合計の閾値パーセンテージよりも少ない発見条件の領域を有することで、前記対象のAOIに前記類似するAOIを選択することによって決定される
請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記類似するAOIで報告された前記ユニットの数の前記カウントは、1つまたは複数の時点での1つまたは複数のユニットの地理的位置を示すサードパーティーから受信したデータから抽出される
請求項2に記載の方法。
【請求項9】
それぞれの類似するAOIの前記オブジェクトの数の前記カウントは、
要求日の日数の閾値の範囲内の取得日を有する前記類似するAOIの候補センサーデータに対して、前記類似するAOIの格納されるセンサーデータのデータベースを検索すること、および
前記要求日に最も近い取得日を有する前記類似するAOIの候補センサーデータを選択すること
によって生成される請求項2に記載の方法。
【請求項10】
オブジェクト検出コンピュータのモデルを用いて、前記候補センサーデータに示される前記オブジェクトの数の前記カウントを決定するステップをさらに備える
請求項8に記載の方法。
【請求項11】
システムであって、
関心の領域(AOI)のセンサーデータを格納するためのストレージサブシステムと、
対象の関心の領域(AOI)に対する集団を推定する要求を受信し、
類似するAOIに対して複数の比率値にアクセスすることであって、それぞれの比率値は、類似するAOIで報告されたユニットの数のカウントと前記類似するAOIのオブジェクトの数のカウントとの間の比率を示しており、前記類似するAOIは、特徴を前記対象のAOIと共有するAOIであり、前記類似するAOIの前記オブジェクトの数の前記カウントは、前記類似するAOIに対するストレージシステムから受信したセンサーデータを用いて生成され、
前記対象のAOIで報告されたユニットの数のカウントにアクセスし、
前記対象のAOIで報告された前記ユニットの数の前記カウント、および類似するAOIに対する前記複数の比率値に基づいて、前記対象のAOIに対する前記集団の前記推定を生成するための集団推定システムと
を備えるシステム。
【請求項12】
前記集団は、車両の数であり、前記オブジェクトは、車両であり、前記報告されたユニットは、デバイスユーザーの報告されたデバイスであり、前記データ処理システムは、
前記複数の比率値によって、前記対象のAOIで報告された前記ユニットの数の前記カウントを変更することによって、生成される推定値から組み合わされた推定を生成することによって、前記対象のAOIに対するオブジェクト数の推定を決定するようにさらに構成される
請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記組み合わされた推定は、前記推定値の中央値である
請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記集団は、人の数であり、前記オブジェクトは、車両であり、前記報告されたユニットは、デバイスユーザーの報告されたデバイスであり、前記データ処理システムは、
前記複数の比率値によって、前記対象のAOIで報告された前記ユニットの数の前記カウントを変更することによって、生成される推定値から組み合わされた推定を生成することによって、前記対象のAOIに対するオブジェクト数の推定を決定すること、および
変換値を用いて、前記オブジェクト数の前記推定を人の数の推定に変換するようにさらに構成される
請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
前記対象のAOIに前記類似するAOIは、前記類似するAOIと前記対象のAOIとの間の特徴を共有することに基づいて決定されて、前記特徴は、AOIでの利用可能な集団発見条件のタイプと、誤ったユニットレポートを作成するエリアへの前記AOIの近接性と、前記AOIの地理的サイズと、前記AOIでのユーザーの参加率と、前記AOIでの位置と、前記AOIでの利用可能な公共交通機関の選択肢のタイプと、前記AOIによって生成される収益と、前記AOIでの領域のタイプと、前記AOIでの屋根付き駐車場の利用可能性と、前記AOIでのユーザーの人口統計とのうちの少なくとも1つを含む
請求項11に記載のシステム。
【請求項16】
前記対象のAOIに前記類似するAOIは、
AOIが1)前記対象のAOIの閾値の範囲内にあるサイズを有して、2)閾値レートを超える平均オブジェクトアクティビティを有する経路から少なくとも閾値距離にある位置を有して、3)前記AOIで利用可能なオブジェクト発見の合計の閾値パーセンテージよりも少ない発見条件の領域を有することで、前記対象のAOIに前記類似するAOIを選択することによって決定される
請求項11に記載のシステム。
【請求項17】
前記類似するAOIで報告された前記ユニットの数の前記カウントは、1つまたは複数の時点での1つまたは複数のユニットの地理的位置を示すサードパーティーから受信したデータから抽出される
請求項11に記載のシステム。
【請求項18】
それぞれの類似するAOIの前記オブジェクトの数の前記カウントは、
要求時間の時間の閾値の範囲内の時間のメタデータを有する前記類似するAOIの候補センサーデータに対して、前記類似するAOIの格納されるセンサーデータのデータベースを検索すること、および
前記時間に最も近い取得時間を有する前記類似するAOIの候補センサーデータを選択すること
によって生成される請求項11に記載のシステム。
【請求項19】
それぞれの類似するAOIの前記オブジェクトの数の前記カウントは、
オブジェクト検出コンピュータのモデルを用いて、前記候補センサーデータに示される前記オブジェクトの数の前記カウントを決定することによって生成される
請求項15に記載のシステム。
【請求項20】
非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、
コンピュータ可読命令を格納し、コンピューティングシステムのプロセッサによって実行された場合に、プロセッサに、
対象の関心の領域(AOI)に対する集団を推定する要求を受信させ、
類似するAOIに対して複数の比率値にアクセスさせることであって、それぞれの比率値は、類似するAOIで報告されたユニットの数のカウントと前記類似するAOIのオブジェクトの数のカウントとの間の比率を示しており、前記類似するAOIは、特徴を前記対象のAOIと共有するAOIであり、前記類似するAOIの前記オブジェクトの数の前記カウントは、前記類似するAOIに対するセンサーデバイスから受信したセンサーデータを用いて生成され、
前記対象のAOIで報告されたユニットの数のカウントにアクセスさせ、および
前記対象のAOIで報告された前記ユニットの数の前記カウント、および類似するAOIに対する前記複数の比率値に従って、前記対象のAOIに対する前記集団の前記推定を生成することをさせる
非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、センサーデータの処理、具体的には、センサーデータおよび分散デバイスデータを用いたオブジェクト集団推定の結合モデリングに関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2019年2月28日に出願された米国仮出願第62/811,699号および2019年5月13日に出願された米国非仮出願第16/410,435号の優先権を主張し、これらは、両方ともその全体において参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
所与の関心の領域(AOI)におけるオブジェクトの集団のサイズの知識は、多くの状況において重要な情報源になることを示すことができる。例えば、建物の中に存在し得る所与の日時における人の数を推定することは、災害計画および避難において助力となることができる。商業空間の徒歩による交通量を推定することは、また、輸送計画および将来の商業開発において助力となることができる。
【0004】
多様な方法を、対象のAOIで集団のサイズを決定することに用いることができる。簡単なアプローチは、単に場所に訪問して、その場所で関心のあるそれぞれのオブジェクトをカウントすることであってよい。しかしながら、これは、いくつもの推定をより必要とする場合に、AOIのサイズ、およびオブジェクトの数が多い場合に、すぐにロジスティックの問題を引き起こす。その代わりに、空間イメージングのようなAOIのセンサーデータは、集団を推定することに用いられることができる。このセンサーデータは、現地でのコンポーネントなしで対象のAOIで集団を推定することに用いられる情報を収集することに用いられることが可能である。
【0005】
しかしながら、このセンサーデータは、対象のAOIに対して散発的および/またはまれにしか収集されず、したがって、集団推定は、センサーデータが収集された場合にだけ生成されることがある。例えば、空間イメージングデバイス(例えば、軌道撮像衛星、イメージングデバイスが取り付けられた飛行機)は、対象のAOIを通過しないことがあり、または、そうでなければ、頻繁にAOIを適切に監視するために十分な頻度で画像を収集しないことがある。それ故に、それぞれの対象のAOIの集団推定は、センサーデータが利用可能な時点でだけ可能であればよい。したがって、空間イメージングデバイスのようなデバイスから頻度が低く収集されるセンサーデータを用いて任意の時点の対象のAOIの集団情報を推定する方法が、欠いている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
開示された実施形態は、詳細な説明、添付の特許請求の範囲、および添付の図(または図面)からより容易に明らかとなる利点、および特徴を有する。図の簡単な紹介を以下に示す。
【0007】
【
図1】一実施形態にかかる、センサーデータおよび分散デバイスデータを用いてオブジェクト集団推定の結合モデリングのための例示的なシステムを図示する。
【
図2】一実施形態にかかる、センサーデータおよび分散デバイスデータを用いたオブジェクト集団推定の結合モデリングのための例示的なフローを図示するブロック図である。
【
図3A】一実施形態にかかる、センサーデータおよび分散デバイスデータを用いた対象のAOIでのオブジェクト集団推定の例示を図示している。
【
図3B】一実施形態にかかる、センサーデータおよび分散デバイスデータを用いて、対象のAOIでのオブジェクト集団を推定するための
図3Aにおける例示の続きを図示している。
【
図4】一実施形態にかかる、センサーデータおよび分散デバイスデータを用いたオブジェクト集団推定の結合モデリングのための例示的なプロセスを図示するフロー図である。
【
図5】機械可読媒体から命令を読み取ることが可能であり、それらをプロセッサまたはコントローラーにおいて実行することが可能である例示的なマシンのコンポーネントを図示するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図面(図)および以下の説明は、あくまでも例示としての好適な実施形態に関する。以下の説明から、本明細書に開示される構造および方法の代替的な実施形態は、特許請求の範囲の原理から逸脱することなく、採用され得る実行可能な代替として容易に認識されることとなることを留意されたい。
【0009】
ここで、いくつかの実施形態が詳細に参照されることとなり、それらの例示は、添付の図面において示されている。実現可能な限り、類似する参照番号または同様の参照番号が、図面において用いられてよく、類似する機能性または同様の機能性を示してよいことに留意されたい。図面は、例示のみを目的のために、開示されているシステム(または方法)の実施形態を描写する。当業者は、本明細書で例示される構造および方法の代替的な実施形態が本明細書で説明される原理から逸脱せずに採用されることができることを以下の説明から容易に認識することとなる。
【0010】
(構成の概要)
例示的な実施形態として開示されるのは、センサーデータおよび分散デバイスデータを用いたオブジェクト集団推定の結合モデリングのためのシステム、方法、および/またはコンピュータプログラム製品(例えば、1つまたは複数の処理ユニットによって実行可能な命令を格納する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体)である。
【0011】
ある実施形態において、システムは、空間イメージングストレージサブシステムを備え、空間イメージングデバイスによってキャプチャされた画像を格納する。本システムは、さらに集団推定システムを備え、対象の関心の領域(AOI)の車両の数を推定するための要求を受信する。集団推定システムは、類似するAOIの複数の比率値にアクセスし、それぞれの比率値は、類似するAOIで報告されたデバイスユーザーの数のカウントと類似するAOIの車両の数のカウントとの間の比率を示す。それぞれの類似するAOIは、対象のAOIの対応する測定可能な特性との類似性の範囲内にある測定可能な特性を有する。類似するAOIの車両の数のカウントは、類似するAOIの空間イメージングストレージサブシステムから受信した空間画像を用いて生成される。類似するAOIで報告されたデバイスユーザーの数のカウントは、1つまたは複数の時点での1つまたは複数のモバイルデバイスの地理的位置を示すサードパーティーのデータから抽出される。集団推定システムは、さらに、対象のAOIで報告されたデバイスユーザーの数のカウントにアクセスして、対象のAOIで報告されたデバイスユーザーの数のカウント、および複数の類似するAOIの比率値の組み合わせを用いて、対象のAOIの車両のカウントの推定を生成する。
【0012】
(システム環境の例示)
図面(図)1は、一実施形態にかかる、センサーデータおよび分散デバイスデータを用いてオブジェクト集団推定の結合モデリングのための例示的なシステムを図示する。
図1において図示される例示的なシステム環境は、関心の領域(AOI)115のセンサーデータをキャプチャする空間イメージングデバイス110を備え、モバイルデバイスによって、位置データ130を集団推定システム135に提供する1つまたは複数のモバイルデバイスの位置データプロバイダー125に、モバイルデバイスの使用データ120を伝送し、集団推定システム135は、空間イメージングデバイス110からの空間イメージングおよび位置データ130に基づいて、選択される対象の時間でAOI115の集団を推定する。
【0013】
空間イメージングデバイス110は、AOI115に関する写真のようなイメージングデータをキャプチャするデバイスである。ある実施形態において、空間イメージングデバイス110は、衛星、ドローン、ヘリコプター、飛行機、またはAOI115よりも高い高度にそれ自体を配置することが可能である他のデバイスである。空間イメージングデバイス110は、AOI115の画像をキャプチャすることが可能である1つまたは複数のイメージングセンサーを用いたイメージングシステムをさらに含む。空間イメージングデバイス110が多様なイメージングセンサーを有する場合、それぞれが異なる範囲の波長(例えば、緑、青、赤、赤外線、またはミリメートルの波長)における電磁(EM)放射をキャプチャすることができる。
【0014】
空間イメージングデバイス110は、AOI115のキャプチャされた画像を集団推定システム135に伝送する。空間イメージングデバイス110は、また、キャプチャされた画像を描写しているセンサーデータのそれぞれのセットと共にメタデータを伝送することができる。このメタデータは、センサーデータのキャプチャの時間、キャプチャされた画像の境界に対応する地理的境界を含むキャプチャされた画像の(例えば、地理的な座標によって識別される)地理的位置、キャプチャされた波長の範囲、シャッター速度、絞りのサイズ、焦点距離、視野などを含んでよい。キャプチャされた画像および関連されるメタデータは、集団推定システム135に伝送される前に、衛星画像プロバイダーのような中間段階に伝送されてよい。
【0015】
空間イメージングデバイス110は、本明細書を参照すると、空間イメージングデバイスと称されるが、それは、AOI115に関する任意のタイプのセンサーデータをキャプチャすることができ、可視スペクトルにおけるセンサーデータに限定されない。センサーデータは、コンピューティングデバイス、マシン、または加速度計、カメラ、マイク、湿度センサーなどのような他の電気機械コンポーネントを用いてキャプチャされることができるAOI115の任意の特徴または環境に関する電磁気、音、振動、化学物質、粒子、または他のデータを含んでよい。さらに、空間イメージングデバイス110は、AOI115に対してより高い高度の位置に配置されることが示されているが、他の実施形態において、空間イメージングデバイス110は、AOI115などと同一の高度で、AOI115よりも低い高度におけるようなAOI115に対して異なる高度または位置で、AOIのセンサーデータを収集することができる。例えば、空間イメージングデバイス110は、LIDARもしくはレーダーイメージングのような平面ベースのスキャナーであってよく、またはAOIによってまたは通して運転している間に、AOIに関するデータをキャプチャする自動車のようなモバイルプラットフォーム上に配置されるセンサー/イメージングデバイスのような他のスキャンデバイスであってよい。
【0016】
関心の領域(AOI)115は、地表面(例えば、地球の表面)上の領域であり、その領域内のすべての特徴(自然および人工)である。AOI115は、地表面上の閉じた境界によって画定されてよい。閉じた境界自体は、さまざまな接続された地理的な標識を用いて画定されてよく、これは、経度や緯度の指示のような地理的な座標を用いて示されてよい。代替的に、AOI115は、閉じた境界を説明するベクトルのセットによって画定されてよい。ある場合においては、AOI115は、上記の方法のうちの1つを用いて画定されるそれぞれの閉じた境界を用いることで、多様な閉じた境界を用いて画定されてよい。AOI115は、また、その閉じた境界のうちの1つの中に除外された領域または複数の領域を有することができる。これらの除外された領域は、また、閉じた境界を用いて画定されてよく、類似する方法で指定される。別の実施形態において、AOI115は、地図作成用のインジケーター、つまり、一般的に、従来の、管理上、または法的に合意された、地表面に対する境界領域のインジケーターを用いて画定される。例えば、これらの地図作成用のインジケーターは、名所、ランドマーク、住所、郵便番号、市/町/村、大都市圏、国、州/郡、近隣、非法人地域などを含んでよい。例えば、AOI115は、郵便番号を用いて示されてよく、これは、国の郵便サービスによって画定される。
【0017】
AOI115は、AOI115内のオブジェクトの集団の推定のような情報に対して、要求者側が興味を示す地理的位置を表現する。例えば、地方自治体は、将来の公共交通インフラストラクチャーの開発のために、経時的な公共交通機関の駅での歩行者の交通量に関心を持つことがあり、どのように計画するかを決定する。AOI115の他の例示は、ショッピングモール、空港、近隣、学校などを含んでよい。AOI115は、さらに、高度の上限および/または高度の下限によって境界をつけられてよい。
【0018】
ある実施形態において、AOI115は、地表面上の位置ではなく、任意の位置での閉じた三次元空間である。それは、平面を用いて互いに接続される複数の3次元座標を用いて画定されてよく、または幾何学的形状の観点から説明されてよい。
【0019】
モバイルデバイスの使用データ120は、モバイルデバイスから受信したデータを含み、これは、デバイスの位置情報を収集することが可能であり、且つネットワーク(例えば、モバイルまたはセルラーネットワーク)を介して、それをモバイルデバイスGPSプロバイダー125のような外部システムに伝送することが可能である任意のデバイスを含む。モバイルデバイスの例示は、スマートフォン、タブレット、スマートウォッチ、車両に対するナビゲーションユニット、GPSトラッカー、ラップトップなどを含む。位置情報は、GPSまたは類似する衛星ナビゲーションシステム(例えば、GLONASS、Galileo、Beidou)から情報を受信することが可能であるモバイルデバイスのコンポーネントを用いて収集されることができるか、または近くのWi-Fiネットワークもしくはセルラーネットワークタワーを介した検出のような位置を近似する他の方法を用いて収集されることができる。モバイルデバイスは、1人のユーザー(または複数のユーザー)に関連付けられることができる。それは、ユーザーによって携帯または着用されるデバイスであってよい。この点において、それは、ユーザーに対するプロキシとして機能することができ、且つユーザーについての情報、具体的には、そのユーザーの位置情報を提供することができる。それ故に、位置情報を含むモバイルデバイスの使用データを受信することによって、関連するユーザーの現在の位置も推測されることができる。ある実施形態において、モバイルデバイスは、また、デバイスと称されることがある。
【0020】
モバイルデバイスの使用データ120は、モバイルデバイスの現在の地理的位置および現在の時刻を含んでよいが、これらに限定されない。地理的位置は、地理的座標、例えば、緯度、経度、および/もしくは高度データ、近くのWi-Fiネットワーク名、近くのセルラータワーの位置、または上記のようにAOI115を画定するために用いられるもののように、他の方法を用いて示されてよい。例えば、地理的位置は、モバイルデバイスが配置されている関心のあるポイントとして示されてよい。現在の時刻は、例えば、ミリ秒、秒、分、または日の精度レベルの変化するレベルの精度で示されてよい。例えば、現在の時刻は、Unixの時間形式を用いて64ビットの整数で示されてよい。
【0021】
モバイルデバイスの使用データ120は、モバイルデバイスへとログインしているユーザーアカウントの識別子、モバイルデバイスの使用データ120を生成するモバイルアプリケーション、過去の地理的位置情報などのような他の情報を含んでよい。
【0022】
モバイルデバイスの位置データプロバイダー125は、モバイルデバイスの使用データ120を受信して、モバイルデバイスの使用データ120に基づいて(要求に応じてまたは定期的に)位置データ130を集団推定システム135に伝送する。本明細書で用いられるように、モバイルデバイスの位置データプロバイダーという用語は、複数または単数で用いられることができ、複数または1つのモバイルデバイスの位置データプロバイダーを参照する。それぞれのモバイルデバイスの位置データプロバイダー125A~Nは、具体的なアプリケーション、モバイルデバイス製造業者、モバイルデバイスオペレーティングシステム、またはすべてのモバイルデバイスのサブセットからモバイルデバイスの使用データ120を収集する他のエンティティからモバイルデバイスの使用データ120に関連付けられてよい。例えば、モバイルデバイスの第1のセットがその上でアプリケーションAをインストールし、これは、モバイルデバイスの使用データ120をモバイルデバイスの位置データプロバイダー125Aに伝送し、一方で、モバイルデバイスの第2のセット(これは、第1のセットと重複し得る)がその上でアプリケーションBをインストールし、これは、モバイルデバイスの使用データ120を別個のモバイルデバイスの位置データプロバイダー125Bに伝送する。モバイルデバイスに対するアプリケーションは、ネットワークを通して、例えば、セルラーデータ伝送、Wi-Fiデータ伝送、ブルートゥースデータ伝送、または任意の他のネットワーク伝送技術を介して、モバイル位置データプロバイダー125、さらにより具体的には、モバイル位置データプロバイダー125の1つまたは複数のネットワークサーバーにモバイルデバイスの使用データ120を伝送させることをアプリケーションに可能とするデータ伝送モードにアクセスすべく、モバイルデバイスのオペレーティングシステムの1つまたは複数のアプリケーションプログラミングインターフェース(API)にアクセスすることによって、モバイルデバイスの使用データ120を伝送することができる。モバイルデバイスの使用データ120は、モバイルデバイスの位置データを含むことが可能であり、これは、アプリケーションがモバイルデバイスのオペレーティングシステムのAPIを用いることによってアクセスすることもできる。アプリケーションのプロバイダーおよびモバイルデバイスの位置データプロバイダー125は、同一のエンティティであってよいが、ある場合において、これらのエンティティは、収集およびその後の集団推定システム135への伝送のために、アプリケーションプロバイダーがモバイルデバイスの位置データをモバイルデバイスの位置データプロバイダー125に送信することで、別個である。
【0023】
モバイルデバイスの使用データ120を処理した後で、モバイルデバイスの位置データプロバイダー125は、位置データ130を集団推定システム135に伝送する。ある実施形態において、位置データ130は、それぞれの地理的位置に対して、その地理的位置にあるモバイルデバイスを報告するモバイルデバイスの使用データ120を伝送するモバイルデバイスの数を示すデバイスのカウント(またはユニットのカウント)、地理的位置自体の指示(これは、地理的座標、または地理的位置を識別するために上記の方法のうちのいずれかを用いて識別されてよい)、データがキャプチャされたタイムスタンプ、および/またはユーザーベースのカウントの合計を含む。デバイスのカウントは、モバイルデバイスからのモバイルデバイスの使用データ120において報告された一意のデバイス、アプリケーション、または他の署名の数をカウントすることによって決定されることができる。ユーザーベースのカウントの合計は、具体的なモバイルデバイスの位置データプロバイダー125に登録されて、モバイルデバイスの使用データ120をモバイルデバイスの位置データプロバイダー125に伝送することが可能である(一意の)モバイルデバイスの合計の数を示す。例えば、具体的なアプリケーションAに対して、100台のモバイルデバイスは、その上にアプリケーションAがインストールされてよく、具体的な地理的位置においては、アプリケーションAがその上にインストールされたモバイルデバイスは、合計して100万台存在する。それ故に、アプリケーションAのユーザーベースのカウントの合計は、100万となることとに対して、地理的位置でのデバイスのカウントは、100となる。
【0024】
空間イメージングデバイス110によって提供されるデータの頻度とは対照的に、位置データ130は、より高い頻度で集団推定システム135に伝送されることができる。これは、空間イメージングデバイス110がAOI115のセンサーデータ(例えば、画像)の頻繁な(例えば、日々の、毎週の)キャプチャを行わないことがあるためである。例えば、空間イメージングデバイス110が衛星である場合、衛星は、惑星上の陸地部分の固定されたキャプチャパターンをもたらす固定軌道を有し、このように、衛星は、画像をキャプチャするためにAOI115の上を頻繁に通過しないことがある。しかしながら、位置データ130を生成することに用いられるモバイルデバイスの使用データ120は、モバイルデバイスユーザーから収集されて、これらのモバイルデバイスは、現在のAOIにおけるこれらのユーザーおよび彼らに付随する多くのAOI115によって頻繁に用いられる。さらに、空間イメージングデバイス110と比較して、より多くの数のモバイルデバイスユーザーがいる。
【0025】
位置データ130は、AOI115での集団を推定することに用いられてよい、しかしながら、それは、データに固有の多くの因子のため、空間イメージングデバイス110によってキャプチャされたデータと比較してより精度が低い。例えば、AOI115でのすべてのユーザーがモバイルデバイスを有しているわけではなく、すべてのユーザーが、モバイルデバイスの使用データ120をモバイルデバイスの位置データプロバイダー125に伝送するサービスに対してインストール、サインアップ、または有効にさせているわけではない。さらに、モバイルデバイスの使用データ120は、多様なモバイルデバイスの位置データプロバイダー125の間で断片化されて、これらのプロバイダーのすべてから位置データ130を受信することは、実行可能ではないことがある。
【0026】
それ故に、集団推定システム135によって受信される位置データ130は、多くの時点でサンプリングされることが可能であるモバイルデバイスの位置情報のようなデータを含むことができるが、それは不正確である。センサーデータまたは空間イメージングデバイス110からのキャプチャされた画像のようなイメージングデバイス110からのデータは、正確であるが、時間的にまばらである。それ故に、空間イメージングデバイス110からのデータ自体によっても位置データ130自体によっても、任意に選択されるあらゆる時点でのAOI115でのオブジェクトの集団を正確に推定することに用いられることはできない。自動車に対するデバイスの割合がその位置で十分に測定されていないため、それぞれがAOIでの自動車の合計の数の正確な推定ではないことがある。しかしながら、以下で説明されるように、集団推定システム135によってこのデータの新規の変換およびモデリングは、集団推定システム135が任意の時点に対してAOI115での集団を正確に推定することを可能とする。
【0027】
集団推定システム135は、イメージングデータまたは空間イメージングデバイス110から受信した他のセンサーデータ、モバイルデバイスの位置データプロバイダー125から受信した位置データ130を用いて、AOI115でオブジェクトの集団を推定する。ある実施形態において、集団推定システム135は、AOI画像ストア140、位置データストア145、およびAOI集団推定器150を備える。
【0028】
AOI画像ストア140は、多様なAOI115に対して空間イメージングデバイス110(または中間段階)から受信した画像(または他のセンサーデータ)を格納する。前述のように、このデータは、時間的にまばらであるが、AOI115の全体をキャプチャすることが可能であるため、(通常は)正確である。AOI画像ストア140は、キャプチャのタイムスタンプ、キャプチャされた光のスペクトルバンド、シーケンス番号、空間イメージングデバイスの入射角、空間イメージングデバイスの速度および向き、画像をキャプチャすることに用いられる空間イメージングデバイス上のセンサーのモデル番号、開口部情報、シャッター速度情報、画像をキャプチャした空間イメージングデバイス110の識別子、画像の地理的位置、画像の地理的座標の境界、画像における雲の被覆量、絶対スケールでキャプチャされた光の強度(つまり、放射)、画像の解像度、画像の色の深度、および画像自体または画像ストアでのバイナリ形式で格納されている画像のリンクまたは参照など、受信した画像に関連付けられるメタデータ項目を示す列を有するデータベースにおけるそれぞれのエントリを有するデータベースであってよい。画像の地理的位置は、地理的座標(例えば、経度および緯度)、AOI名、衛星の位置、またはモバイルデバイスの使用データ120またはAOI115に対して上記で説明される地理的位置を識別する任意の他の方法であってよい。
【0029】
位置データストア145は、1つまたは複数のモバイルデバイスの位置データプロバイダー125から受信した位置データ130を格納する。ある実施形態において、位置データストア145は、データベースにおけるそれぞれのエントリが上記の位置データ130の個々のデータエレメント(例えば、デバイスのカウント、位置情報など)を格納するデータベースの各エントリを有するデータベースである。
【0030】
AOI集団推定器150は、AOI画像ストア140から画像データおよび位置データストア145からの位置データを入力として受信する結合モデルを用いて、対象の時間(例えば、分、時間、日付、週、月)での対象のAOIの集団を推定する。対象のAOIおよび対象の時間は、外部エンティティによって要求されてよく、AOI集団推定器150への入力として供給されてよい。
【0031】
最初に、AOI集団推定器150は、対象のAOIに類似するAOIを識別することができる。これらは、対象のAOIに対する類似性の範囲内(例えば、10%以内)にある測定可能な特徴(例えば、サイズ、人口統計、位置)を共有するAOIである。例えば、対象のAOIがショッピングモールである場合、類似するAOIは、類似する人口統計および人口サイズの都市内などの類似するサイズの他のショッピングモールであってよい。
【0032】
類似するAOIのこれらの画像のそれぞれに対して、AOI集団推定器150は、そのAOIに対してキャプチャされた画像における一意のオブジェクトの数のカウントを生成する。ある実施形態において、これらのオブジェクトは、自動車であってよい。しかしながら、他の実施形態において、これらのオブジェクトは、人、自転車、動物、ショッピングカート、在庫商品(例えば、売るために並べられた商品)などのような他の非定常オブジェクトであってよい。AOI集団推定器150は、コンピュータ画像認識システムまたは他のコンピュータオブジェクト認識システムを用いて、キャプチャされた画像内のオブジェクトの数を推定することができる。
【0033】
さらに、AOI集団推定器150は、類似するAOIのキャプチャされた画像のキャプチャタイムスタンプのタイムスタンプマッチング(または範囲内)を有する位置データストア145における位置データエントリを識別する。タイムスタンプマッチングは、類似するAOIの地理的位置の地理的位置(またはその半径内)のマッチングを示す。位置データストア145が多様なモバイルデバイスの位置データプロバイダー125から位置データ130を格納することができるように、AOI集団推定器150は、この基準にマッチングする位置データの多様なセットを識別することができる。AOI集団推定器150は、類似するAOIのそれぞれに対応する位置データのそれぞれのセットに対するデバイスのカウントを抽出する。これらのデバイスのカウントのそれぞれは、それぞれのモバイルデバイスの位置データプロバイダー125によって報告された報告されたデバイスの数を示し、これは、マッチングするタイムスタンプでの類似するAOIで報告された、または類似するAOIのキャプチャされた画像のキャプチャ時間の範囲内にある。
【0034】
それぞれの類似するAOIに対して、AOI集団推定器150は、1つまたは複数の比率値を決定する。それぞれの比率値は、1)類似するAOIのキャプチャされた画像に基づいて決定される類似するAOIでの一意のオブジェクトの数のカウント、と2)類似するAOIの地理的位置とマッチングする地理的位置に対して、キャプチャされた画像のタイムスタンプ(またはその範囲内)で報告されて、モバイルデバイスの位置データプロバイダー125のうちの1つから受信した(例えば、アプリケーションごとに受信した)報告されたデバイスの数のカウントとの間の比率である。例えば、AOI集団推定器150は、類似するAOIのキャプチャされた画像が画像内に10台の車両を有すると決定することがある。これらは、AOIで駐車している車両である場合がある。AOI集団推定器150は、さらに、キャプチャされた画像のタイムスタンプに近いタイムスタンプで、その位置にある5台のモバイルデバイスを示す位置データを識別する。したがって、自動車の数とデバイスのカウントとの比率は2.0である。それ故に、それぞれの類似するAOIは、多様な比率値を有することができ、それぞれの比率値は、具体的なモバイルデバイスの位置データプロバイダー125、キャプチャされた画像および生成された位置データでの期間に関連付けられている。
【0035】
比率値を生成する上記のプロセスは、対象の時間および対象のAOI要求を受信する前に実行されてよい。上記の比率値は、AOIのリストに対して、または以前に集団推定の要求を受信したAOIに対して生成されて、新しいキャプチャ画像が受信されるにつれて定期的に更新される。これらの比率の値は、それぞれのAOIに関連付けられてよい。
【0036】
AOI集団推定器150が対象の時間に対する対象のAOIの要求を確立するためにユーザーまたは他のあるプロセスによって集団推定要求を受信した場合に、AOI集団推定者150は、位置データストア145から対象のAOIに対する位置データを検索するか、または1つまたは複数のモバイルデバイスの位置データプロバイダー125からこの情報を直接要求する。前述のように、位置データのそれぞれのセットは、対象のAOIのような位置に対してモバイルデバイスの位置データプロバイダー125によって報告されたデバイスの数を示す。AOI集団推定器150は、対象の時間の範囲内にあるタイムスタンプを有する位置データを検索することができる。この範囲内の位置データのそれぞれのセットに対して、集団推定システム135は、類似するAOIに対して生成され、同一のそれぞれのプロバイダーからのデータを用いて生成され、および同一または近傍のタイムスタンプにおける比率によって対象のAOIに対して示される報告されたユーザー数を変更する。例えば、モバイルデバイスの位置プロバイダー125Aから具体的な日にキャプチャされた位置データは、同一のモバイルデバイスの位置プロバイダー125Aから受信して、同一の日にキャプチャされたデータを用いて生成される類似するAOIに対して比率を乗算される。
【0037】
集団推定システム135は、この方法を用いて、多様な推定を生成する。次に、これらは、組み合わせ関数を用いて1つの総合推定へと組み合わされる。この組み合わせ関数は、多様な推定の中から組み合わされた推定として中央値を総合推定として選択することできる。集団推定システム135は、識別された類似するAOI、個々の推定、生の位置データ、用いられる組み合わせ関数などのようなメタデータと共に、この総合推定を推定の要求者側に報告することができる。
【0038】
集団推定システム135に関するさらなる詳細は、
図2~
図4を参照して以下で説明される。
【0039】
上記のシステムを用いることで、より正確な集団推定は、空間イメージングデバイスからのイメージングデータ、およびモバイルデバイスから報告された位置データのような両方のセンサーデータを用いて集団推定を結合モデリングすることによって生成することができる。個別に、空間イメージングデバイスからのデータおよびモバイルデバイスからの位置データは、任意の時点に対するAOIでの自動車または人のようなオブジェクトの集団を正確に予測することは可能ではない。空間イメージングデバイスからのデータ(例えば、画像)は、まれにしかキャプチャされなく、このように、時間特有の集団決定に必要となる情報を多様な時刻に対してキャプチャすることは可能ではない。位置データは、頻繁である一方で、すべてのモバイルデバイスユーザーを網羅することは可能ではなく、モバイルデバイスを有さないそれらのユーザーを網羅することも可能ではないため、不正確であり、具体的な人口統計に偏っているか、または他のバイアスを有する場合がある。しかしながら、類似するAOIを分析して、これら2つのデータセットを変更して、上記のように推定として完全に新しい結果を生成することによって、対象のAOIでの集団の正確な推定は、元々不正確または不十分なデータのこれら2つのセットを用いて生成されることが可能である。
【0040】
(集団推定システムに対するブロックフローの例示)
図2は、一実施形態にかかる、センサーデータおよび分散デバイスデータを用いたオブジェクト集団推定の結合モデリングのための例示的なフローを図示するブロック図である。
図2は、
図1の集団推定システム135に対して、集団推定を詳細に生成するためのプロセスを図示している。示されるように、集団推定システム135は、AOI画像ストア140、位置データストア145、およびAOI集団推定器110を備える。AOI空間110は、正確な空間245を生成すべく、さらに、類似するAOI識別器210、車両カウント画像アナライザー220、AOI位置デバイスカウントアナライザー230、およびデバイス/車両カウントアグリゲーターを含む。
【0041】
類似するAOI識別器210は、対象のAOI205に類似するAOIを識別する。対象のAOI205は、システムが現在分析しているAOIであってよく、または集団推定が要求されるAOIであってもよい。ある実施形態において、類似するAOI識別器210は、対象のAOIの特徴とマッチングするか、または特定の範囲(例えば、90%)内にある特徴を有するAOIのデータベースにおけるAOIを見つけることによって、類似するAOIを見つける。このAOIのデータベースは、サードパーティーから受信されてよく、それらの特徴と共にAOIのリストを含んでよい。AOIが対象のAOIのマッチングする特徴の閾値数(例えば、90%)を有する場合、そのAOIは、対象のAOIに類似するAOIとみなされてよい。これらの特徴は、屋根付き駐車場の存在、屋根付き駐車場の数、駐車エリアのサイズ/駐車スポットの数、地理的エリア、郵便番号、サイズ(例えば、建物の面積)、土地エリアのサイズ、グレード(例えば、収益性や他の評点方式)、歩行者のカウント、車両交通のカウント、交通パターン、タイムゾーン、その位置での利用できる公共交通機関のタイプ、公共交通機関のオプションの数、AOIでの公共交通機関の定員、AOIで発生する収益、AOIのタイプ、AOIのカテゴリ(例えば、教育、商業)、AOIの所有者、AOIが公的にまたは私的に所有されているか、常連客の人口統計(例えば、労働者、顧客、出席者)、他のある条件の存在、および他の条件の数などを含むがこれらに限定されない。
【0042】
ある実施形態において、類似するAOI識別器210は、ある負の特徴を有するAOIを選択することを回避する。これらは、AOIに関するキャプチャデータが不正確となることを引き起こし得る特徴を含むことがある。これらは、屋根付き駐車場(これは、車両の正確なカウントを妨げる)、AOI(例えば、高速道路、道路、経路、他のAOI)に対して報告された位置データに影響を与える得るかなりの量のモバイルデバイスの交通量(1平方メートル内に平均して10台を超えるモバイルデバイス)を有する近くの位置(例えば、5mのような位置データの誤差の範囲内)、またはモバイルデバイスの位置データプロバイダー125によって提供される周知の不正確な位置データを有するAOIを含む。
【0043】
ある実施形態において、類似するAOI識別器210は、ニューラルネットワーク、回帰モデル、またはPCA(主成分分析)のようなマシンモデルを用いて類似するAOIを識別する。AOIが対象のAOIに類似しているかを示すグラウンドトゥルースと同様に、このモデルは、AOIの画像および上記の1つまたは複数の特徴を含む特性を用いて訓練される。AOIの組(対象のAOIおよび候補のAOI)でモデルを訓練することによって、モデルは、上記のように、AOIの画像およびAOIの1つまたは複数の特徴を特性として受信した後で、AOIが対象のAOIに類似しているかを決定するために訓練されることができる。
【0044】
類似するAOIを識別すると、類似するAOI識別器210は、識別された類似するAOIの画像215をAOI画像ストア140からオブジェクトカウント画像アナライザー220に送信する。類似するAOI識別器210は、画像がAOI画像ストア140で受信した場合に(つまり、画像が空間イメージングデバイス110から受信された場合に、または画像がサードパーティーのプロバイダーから受信された場合に)、オブジェクトカウント画像アナライザー220に画像を送信することができる。代替的に、類似するAOI識別器210は、対象のAOIの集団を推定するための要求を受信すると、オンデマンドで画像を送信することができる。それぞれのAOIに対して、類似するAOI識別器210は、多様なキャプチャイベントから画像を送信することができる。キャプチャイベントは、AOI全体の画像がキャプチャされる期間またはイベントである。例えば、1つの画像キャプチャイベントは、類似するAOIの上で1つのパスを作成して、その1つのパスの間に類似するAOIのうちの1つまたは複数の写真を撮る空間イメージングデバイス110を参照することができる。類似するAOI識別器210は、また、画像215がどのAOIに属するか、いつ画像がキャプチャされたか、それぞれの画像がどのキャプチャイベントに属するかなどを示す識別子のような画像215に関するメタデータを伝送する。類似するAOI識別器210は、また、どのAOIがAOI画像ストア140のようなデータベースにおける対象のAOIに類似するかを格納することができる。例えば、AOI画像ストア140は、それぞれのAOIに対して、どの他のAOIがそのAOIに類似しているかを示すことができる。この類似性は、類似するAOI識別器210がAOIからの新しい画像を分析するか、またはAOIに関して新しい情報を受信するにつれて定期的に更新されることができる。ある実施形態において、類似するAOI識別器210は、対象の時間(つまり、集団推定が算定されるAOIでの時点)の特有のルックバック範囲内にある類似するAOIのキャプチャされた画像だけを伝送する。このルックバック範囲は、7日(つまり1週間)であってよく、1)類似するAOIの十分な画像を取得することと、2)比率値の変化に対して十分に速い応答時間を有することとのバランスに基づいて決定されてよい。
【0045】
オブジェクトカウント画像アナライザー220は、画像において示されるオブジェクトの数をカウントすべく、類似するAOI識別器210から対象のAOIに類似するAOIのAOI画像215を受信して、また、対象のAOI205の画像を受信する。これらのオブジェクトは、上記のように、車両、人などを含んでよい。AOI画像215が画像である場合において、オブジェクトカウント画像アナライザー220は、コンピュータ画像認識システム(例えば、OpenCV)を用いて画像を分析し、画像におけるオブジェクトの数のカウントを決定する。それぞれのAOIに対して、および1つのキャプチャイベントにおける画像のそれぞれのセットに対して、オブジェクトカウント画像アナライザー220によって利用されるコンピュータ画像認識システムは、画像における特有のオブジェクトの数をカウントする。例えば、画像のセットは、50台の車両がキャプチャされた場合がある。オブジェクトカウント画像アナライザー220は、これらの画像を分析して、画像が具体的なキャプチャイベントに対して50台の車両を示していると決定する。オブジェクトカウント画像アナライザー220は、集団推定システム135が対象のAOI205に対する集団推定を生成する要求を受信する前に、多様なキャプチャイベントに対する多様なAOIのためにこの情報を生成することができ、AOI画像ストア140におけるそれぞれのAOIに対して生成されるオブジェクトのカウントを格納することができる。オブジェクトカウント画像アナライザー220によって生成されるそれぞれのオブジェクトのカウントは、AOIに対する具体的なキャプチャイベントと共に格納されてよい。
【0046】
ある場合において、類似するAOI識別器210から受信したデータは、上記のように、AOI画像215ではなくてよいが、他のセンサーデータであってよい。これらの場合において、オブジェクトカウント画像アナライザー220は、別の形式のデータ分析を用いることができ、センサーデータにおけるオブジェクトの数を決定する。例えば、データがライダーデータを含む場合、オブジェクトカウント画像アナライザー220は、ライダーデータを3D点群へと変換することができて、3Dオブジェクト認識システムを用いることができ、センサーデータにおいてどれだけの関心のあるオブジェクトの数がカウント可能かを決定する。
【0047】
類似するAOIに対するキャプチャイベントのためにオブジェクト数を決定した後で、オブジェクトカウント画像アナライザー220は、そのキャプチャイベントおよびその類似するAOIに対してオブジェクトカウント225をデバイス/オブジェクトカウントアグリゲーター240に伝送することができる。ある実施形態において、オブジェクトカウント画像アナライザー220は、対象の時間のルックバック範囲内のタイムスタンプを有するキャプチャイベントに対して類似するAOIのためにオブジェクトのカウントだけを伝送する。
【0048】
AOI位置デバイスカウントアナライザー230は、位置データストア145から位置データを受信して、位置データを用いて類似するAOIのためにデバイスのカウントを生成する。ある実施形態において、位置データにおける地理的位置は、緯度および経度の値を用いて示される。この場合においては、AOI位置デバイスカウントアナライザー230は、この位置が任意のAOIの地理的境界内にあるかを決定する。これらの地理的境界は、それぞれのAOIに対してAOI画像ストア140に格納されてよく、または別個のデータベースに格納されてもよい。位置データがAOIの地理的境界内にある場合、AOI位置デバイスカウントアナライザー230は、それがAOIに対する位置データであることを示すために位置データを修正する。短い時間枠(例えば、10秒)内にキャプチャされた同一のモバイルデバイスの位置データプロバイダー125からの位置データの多様なセットは、異なる地理的位置が示されてよいが、同一のAOI内であってもよい。この場合において、AOI位置デバイスカウントアナライザー230は、これらの位置データのセットを共にAOIに対する位置データの1つのセットへと結合させ、その1つのセットに対するタイムスタンプを、1つセットを作成するために用いられる位置データの個々のセットの平均タイムスタンプとなるように設定する。AOI位置デバイスカウントアナライザー230は、また、重複を除去するために必要な情報(例えば、デバイスID)が位置データにおいて利用可能である場合、位置データの1つのセットから重複デバイスを除去することができる。
【0049】
それぞれのAOIに対して、AOI位置デバイスカウントアナライザー230は、マッチングするタイムスタンプを有するか、またはAOI画像ストア140に格納されるAOI画像のキャプチャイベントのタイムスタンプの範囲内(例えば、±1時間または±1日)にある位置データストア145におけるそのAOIに対する位置データのセットを識別する。例えば、AOI画像ストア140が正午にキャプチャされた画像を含む場合、AOI位置デバイスカウントアナライザー230は、午前11時から午後1時までのタイムスタンプ(±1時間の時間帯を想定)を有するそのAOIの位置データが存在するかを決定する。これは、1つのモバイルデバイスの位置データプロバイダー125から位置データの多様なセットを識別することをもたらすことができる。これが発生した場合、AOI位置デバイスカウントアナライザー230は、キャプチャイベントのタイムスタンプに最も近いタイムスタンプを用いて位置データを識別することができる。代替的に、AOI位置デバイスカウントアナライザー230は、時間範囲内のタイムスタンプを用いてすべての位置データを利用することができ、同一のモバイルデバイスを複数回報告する位置データの多様なセット内の任意の重複を除去することができる。このプロセスを用いて位置データを通して解析した後で、AOI位置デバイスカウントアナライザー230は、異なるモバイルデバイスの位置データプロバイダー125から供給される位置データのそれぞれのセットを用いて、位置データの多様なセットを識別することができる。
【0050】
位置データのそれぞれのセットに対して、AOI位置デバイスカウントアナライザー230は、位置データにおいて報告されたデバイスの数のカウントを決定する。前述のように、位置データは、モバイルデバイスに対する位置情報を示す。これらのデバイスは、地理的位置を報告する機能を有しており、この情報を収集して、それを集団推定システム135に伝送することが可能であるサービスをインストールまたはサブスクライブしている。集団推定システム135に伝送される情報は、経時的なそれぞれのモバイルデバイスに対する詳細を含んでよく、またはこの情報を地理的位置の近くのモバイルデバイスの数を示すデバイスのカウントへと集約してよい。したがって、AOI位置デバイスカウントアナライザー230は、どれだけの数の個々のデバイスがAOIに配置されていると報告されたかをカウントすることが可能である。したがって、AOI位置デバイスカウントアナライザー230は、AOIに対するそれぞれのキャプチャイベントのタイムスタンプに近いそれぞれのAOIに対してこのデバイスのカウントを決定することが可能である。このデバイスカウント235は、デバイス/オブジェクトカウントアグリゲーター240に伝送される。ある実施形態において、AOI位置デバイスカウントアナライザー230は、対象の時間のルックバック範囲内のキャプチャイベントに関連付けられる類似するAOIに対するデバイスのカウント235だけを伝送する。AOI位置デバイスカウントアナライザー230は、対象のAOI205に対する要求を受信する前に、類似するAOIに対するデバイスのカウントを算定することができる。
【0051】
AOI位置デバイスカウントアナライザー230は、また、対象の時間に最も近い時間に対する対象のAOIのためにデバイスのカウントを分析して、この分析をデバイス/オブジェクトカウントアグリゲーター240に送信することもできる。
【0052】
不正確なデータを除去するために、AOI位置デバイスカウントアナライザー230は、前述のように、重複を除去することができる。さらに、AOI位置デバイスカウントアナライザー230は、高い移動速度(例えば、時速6マイルのような平均的な人間の走る速度を超える)を示すデバイスのカウントを除去することができる。移動速度は、AOI位置デバイスカウントアナライザー230が個々のデバイスに関する高頻度の更新および位置情報を含む位置データへのアクセスを有する場合、決定されることができる。AOI位置デバイスカウントアナライザー230は、位置情報の2つの更新間でのモバイルデバイスによって移動された距離を決定することによって、デバイスの速度を算定することが可能である。高速移動は、デバイスが、車両、公共交通機関などのような高速で移動する輸送機関内にあることを示している場合があり、AOIに存在するデバイスを正確に表現していない。むしろ、それは、一時的な信号を表現しており、無視されるべきである。AOI位置デバイスカウントアナライザー230は、また、大きな位置の不確実性を有するデバイスからのカウント、動きの欠如(例えば、特定の範囲内の最小距離を超える特定の動き)を示すデバイス、プロバイダーからのすべての位置データ情報内に散発的にだけ(例えば、期間ごとの特定の頻度より低く)現れるデバイス、または、プロバイダーによってそのデバイスに対して位置が確認されなかったため、プロバイダーによってデフォルトの位置が割り当てられたデバイスのような他の要因によるデバイスのカウントを除去することができる。
【0053】
AOI位置デバイスカウントアナライザー230は、また、AOIに対するプロバイダーによって報告されたデバイスのカウントの合計に基づいて、精度を改善すべく、他の位置データを選択的に除去することができる。AOI位置デバイスカウントアナライザー230は、AOIに対して特定のカウント(例えば、10台のデバイス)より低いデバイスのカウントを有する位置データを除去することができる。低いデバイスのカウントは、多くのモバイルデバイスユーザーがモバイルデバイスの位置データプロバイダー125に位置データを提供するサービスを用いていることがあるため、不正確なデータを示すことがある。さらに、オブジェクトカウント画像アナライザー220と同様に、AOI位置デバイスカウントアナライザー230は、また、対象の時間のルックバック範囲内のキャプチャイベントに関連付けられる類似するAOIに対するデバイスのカウントだけを提供することができる。したがって、AOI位置デバイスカウントアナライザー230は、特定の閾値(例えば、100台のデバイス)より低い対象のAOIに対してすべての類似するAOI対するルックバック範囲にわたる合計の数を有するモバイルデバイスの位置データプロバイダー125から、それらのデバイスのカウントをさらに選択的に除外することができる。ルックバック範囲に基づいてフィルタリングすることによって、報告されたデバイスの数は、対象のAOIに対する対象の時間に類似する期間の間に比較されることが可能である。この時間的な最新性は、より正確な集団推定を生成することが重要となることがある。
【0054】
デバイス/オブジェクトカウントアグリゲーター240は、対象の時間に対する対象のAOI205に対して集団カウントの推定を生成すべく、AOIデバイスカウント235およびAOIオブジェクトカウント225を受信する。
【0055】
所与の対象のAOI205に対して、所与の対象の時間で、デバイス/オブジェクトカウントアグリゲーター240は、対象のAOIに類似するAOIに対して、AOIオブジェクトカウント225およびAOIデバイスカウント235を受信する。それぞれのオブジェクトカウント225は、類似するAOIに対して特定のキャプチャイベントに関連付けられている。それぞれのデバイスのカウント235は、キャプチャイベントに関連付けられて、さらに、モバイルデバイスの位置データプロバイダー125に関連付けられている。したがって、類似するAOIに対してそれぞれのキャプチャイベントは、オブジェクトのカウント225、および1つまたは複数のデバイスのカウント235(プロバイダーごとに1つ)を有する。デバイス/オブジェクトカウントアグリゲーター240は、1つのキャプチャイベントに対して類似するAOIに対して、またはその類似するAOIに対する多様なキャプチャイベントに対して、オブジェクトのカウント225およびデバイスのカウント235を受信することができる。例えば、デバイス/オブジェクトカウントアグリゲーター240は、対象の時間のルックバック範囲内のタイムスタンプを用いて、類似するAOIのキャプチャイベントに関連する情報を受信することができる。
【0056】
類似するAOIのそれぞれのキャプチャイベントに対して、デバイス/オブジェクトカウントアグリゲーター240は、そのキャプチャイベントに対するオブジェクトのカウント225とデバイスのカウント235のうちの1つとの間の比率値を算定する。例えば、オブジェクトのカウントが10で、デバイスのカウントが4の場合、比率は、2.5である。これは、デバイス/オブジェクトカウントアグリゲーター240が多様な比率値を算定することをもたらす。それぞれの類似するAOIは、それぞれのキャプチャイベントに対する多様な比率値を有することができ、それぞれの類似するAOIは、デバイス/オブジェクトカウントアグリゲーター240が比率値を算定するために多様なキャプチャイベントを有することができる。
【0057】
デバイス/オブジェクトカウントアグリゲーター240は、対象のAOI205に対する集団推定の要求を受信する前に、これらの比率値を算定することができる。
【0058】
これらの多様な比率値を算定した後で、デバイス/オブジェクトカウントアグリゲーター240は、また、対象の時間に対して最も近いタイムスタンプを用いて、位置データからAOI位置デバイスカウントアナライザー230によって生成された対象のAOIに対するデバイスのカウントを検索する。多様なデバイスのカウントは、対象のAOIに対して生成されることができ、それぞれが別個のモバイルデバイスの位置データプロバイダー125からのデータからである。
【0059】
デバイス/オブジェクトカウントアグリゲーター240は、修正関数を用いて、対象のAOIからのそれぞれデバイスのカウントを類似するAOIからの比率を用いて修正する。1つのモバイルデバイスの位置データプロバイダー125からのデバイスのカウントは、同一のモバイルデバイスの位置データプロバイダー125からのデータから生成される比率と組み合わされる。ある実施形態において、修正関数は、デバイスのカウントとそれぞれの比率値との間の積である。他の実施形態において、修正関数は、デバイスのカウントと比率値との間の重み付け除算を実行する前に、ベイジアンなどを用いて任意の他の数学的演算または数学的演算の組み合わせであり得る。これは、集団の多様な推定を生成する。異なるモバイルデバイスの位置データプロバイダー125からの残りのデータに対して類似するプロセスが実行され、さらなる推定がもたらせられる。
【0060】
デバイス/オブジェクトカウントアグリゲーター240は、さらに、組み合わせ関数を用いて、これらの推定を1つの組み合わされた推定へと組み合わせる。ある実施形態において、組み合わせ関数は、多様な推定値から中央値を選択することによって、1つの組み合わされた推定を決定する。別の実施形態において、組み合わせ関数は、さまざまな推定値の重み付け平均である。重み付けは、多様な要因に依拠することがある。値が近いか、または対象のAOIとのより高いマッチングを有する特徴を有する類似するAOIから生成される推定は、より高く重み付けられてよい。正確さの点で高いユーザーベースのカウントの合計または属性を有するモバイルデバイスの位置データプロバイダー125から生成される推定は、より高く重み付けされることができる。タイムスタンプが対象の時間により近いデータから生成される推定は、より高く重み付けされる。
【0061】
デバイス/オブジェクトカウントアグリゲーター240が組み合わされた推定245を生成すると、それは、対象のAOIに関連付けられて、対象の時間に関連付けられるAOI画像ストア140内などに格納されることができる。新しい組み合わされた推定245は、定期的に(例えば、毎日)、または新しいモバイルデバイスの使用データまたは新しい画像データが受信されるにつれて生成されることができる。組み合わされた推定245は、また、デバイス/オブジェクトカウントアグリゲーター240によって、対象のAOI、推定を生成することに用いられる類似するAOI、ルックバック範囲、対象の時間などのような推定に関する他のメタデータと共に、要求者側(つまり、対象のAOIに対して推定を要求するエンティティ)に伝送されることができる。ある実施形態において、デバイス/オブジェクトカウントアグリゲーター240は、要求者側が組み合わされた推定を生成することに用いられる類似するAOIを選択することを可能とするクライアントデバイスを介して、要求者側にグラフィカルユーザーインターフェースを提示して、用いられる具体的な組み合わせ関数を選択して、用いられる具体的な変更関数を選択して、ルックバック範囲などのような推定を生成することに用いられる他の要素を変更する。これは、有利なことに、要求者側に要求者側の要件に基づいた推定の算定をさらに変更することを可能とする。要求者側は、また、要求者側が外部で受信した推定をグラフィカルインターフェースへと入力することができる。この外部推定は、デバイス/オブジェクトカウントアグリゲーター240からの将来の推定をさらに変更(例えば、増加または減少)することに用いられることができる。
【0062】
デバイス/オブジェクトカウントアグリゲーター240は、また、組み合わされた推定および任意の他のデータをコンピュータ可読データ構造として伝送することができ、および/またはそれをAOI画像ストア140のようなデータベースにローカルに格納することができ、それぞれのAOIに関連付けられる。コンピュータで可読データ構造は、pandasデータフレーム(つまり、2次元のサイズ変更可能で、ラベル付きの軸を有する潜在的に異機種環境の表形式データ構造)であることがある。
【0063】
ある実施形態において、デバイス/オブジェクトカウントアグリゲーター240は、変換率に基づいて、組み合わされた推定を二次推定にさらに変換する。例えば、オブジェクトのカウントが車両数の数である場合、組み合わされた推定は、対象のAOIでの車両数の推定である。しかしながら、要求者側は、また、対象のAOIでの推定人数を知りたいことがある。この場合において、デバイス/オブジェクトカウントアグリゲーター240は、車両ごとの人数を示す変換率を検索することができ、変換率に基づいて組み合わされた推定を二次推定に変換することができる。この二次推定は、また、組み合わされた推定が提供される方法と同様に、要求者側に提供される。
【0064】
(集団推定の例示)
図3Aは、一実施形態にかかる、センサーデータおよび分散デバイスデータを用いた対象のAOIでのオブジェクト集団推定の例示を図示している。したがって、
図3Aは、
図1~
図2に関連して上記のプロセスの例示を図示している。
図3Aにおける(1)で、対象のAOI305が選択され、対象のAOI305に対する集団推定が要求される。この要求は、以下で説明される比率値を生成するプロセスが実行される前または後のいずれかで受信されてよい。(2)で、類似するAOIの空間画像310が識別される。これらは、ルックバック範囲内(例えば、7日)でキャプチャされた類似するAOIの空間画像であってよい。提供される例示において、3つの類似するAOI315、320および325が識別され、それぞれが1つのキャプチャされた画像を有する。このプロセスは、類似するAOI識別器210によって実行されることができる。
【0065】
オブジェクトのカウント、この場合においては、自動車のカウントは、類似するAOI315、320、および325のそれぞれに対して決定される。これは、オブジェクトカウント画像アナライザー220を用いて実行されることができる。図示される例示において、類似するAOI315は、自動車のカウントが9であり、類似するAOI320は、自動車のカウントが12であり、類似するAOI325は、自動車のカウントが11である。
【0066】
(3)で、類似するAOI(画像のキャプチャ時間の近く)に対して関連付けられるモバイルデバイスの位置データ340が検索される。ここで、2つのモバイルデバイスの位置データプロバイダーは、プロバイダーAおよびプロバイダーBで図示されている。プロバイダーAデータ330A~330CおよびプロバイダーBデータ335A~335Cにおいて図示されるように、それぞれがそれぞれの類似するAOIに対するデバイスのカウントを提供する。デバイスのカウント情報は、AOI位置デバイスカウントアナライザー230によって生成されることができる。
【0067】
(4)で、それぞれの類似するAOIの比率は、ブロック340A~340Cで示されるように算定される。これらは、類似するAOIに対する自動車のカウントをそれぞれのプロバイダーに対するデバイスのカウントで割ることによって算定される。したがって、例えば、類似するAOI315に対して、プロバイダーAに対する比率値は、自動車9台/デバイス5台であり、プロバイダーAが類似するAOI315に対して5台のデバイスを報告したためである。このプロセスは、また、デバイス/オブジェクトカウントアグリゲーター240によって実行されてよい。前述のように、上記のプロセスは、対象のAOIに対する要求を受信する前に、異なる対象のAOIに対して事前に算定されることがある。プロセスは、
図3Bにおいて継続し、これは、一実施形態にかかる、センサーデータおよび分散デバイスデータを用いて、対象のAOIでのオブジェクト集団を推定するための
図3Aにおける例示の続きを図示している。
【0068】
図3Bにおける(4)で、要求は、対象のAOIに対する集団推定のために受信することができる345。(6)で、位置データは、プロバイダーからまたは対象のAOIに対するデータベースから検索される。図示される例示において、プロバイダーAからのデータ350は、6台のデバイスを図示している一方で、プロバイダーBからのデータ355は、8台のデバイスを図示している。(7)で、それぞれのプロバイダーおよび類似するAOIに対して算定される比率値を用いて推定が算定される。したがって、360で、推定は、プロバイダーAからの対象のAOIに対するデータ350を用いて算定され、プロバイダーAに対する340A~340Cで算定される異なる比率値が乗算される。3つの類似するAOIに対して3つの比率値があったため、3つの推定は、360で生成される。類似するプロセスは、プロバイダーBからのデータに対して365で実行され、別の3つの推定が生成される。このプロセスは、また、デバイス/オブジェクトカウントアグリゲーター240によって実行されてよい。
【0069】
(9)で、推定は、370での組み合わせ関数を用いて組み合わされ、これは、この場合において、生成されたすべての推定(360および365の両方)から中央値が選択する。図示される例示において、中央値は、9.51である。(10)で、集団推定375、これは、この場合のおける中央値であり、自動車9.51台として報告される。(9)および(10)でのプロセスは、また、デバイス/オブジェクトカウントアグリゲーター240によって実行されることができる。
【0070】
この例示において説明される数/カウントは、理解を容易にするために実際の状況と比較して、意図的に比較的小さく保たれていることに留意されたい。実際には、ある位置での自動車の数、プロバイダー(このように、アプリケーション)の数、およびデバイスの数は、ここで説明される範囲よりも多くなり得る。
【0071】
(遠隔のオブジェクトを識別するためのプロセスの例示)
図4は、一実施形態にかかる、センサーデータおよび分散デバイスデータを用いたオブジェクト集団推定の結合モデリングのための例示的なプロセスを図示するフロー図である。ある例示的な実施形態において、プロセスは、
図4と併せて説明されたものとは異なるおよび/または追加のステップを有してよい。プロセスのステップは、
図4と併せて説明された順序とは異なる順序で実行されてよい。あるステップは、並行して実行されてよい。代替的に、あるステップは、並行して実行されて、あるステップは、連続して実行されてよい。代替的に、あるステップは、パイプライン方式で実行されることで、前のステップの実行の前にステップの実行が開始される。ある実施形態において、プロセスは、集団推定システム135によって実行される。
【0072】
集団推定システム135は、対象の関心の領域(AOI)に対する集団を推定するために要求を受信する410。これは、対象のAOIである。この推定を生成するために、集団推定システム135は、対象のAOIに類似するAOIに対する比率値にアクセスし、これは、上記のように、対象のAOIに測定可能な特徴を共有する420。これらの測定可能な特徴は、対象のAOIと同一または類似する特徴の範囲内であってよい。上記のように、比率値は、類似するAOIで報告されたオブジェクトのカウントと類似するAOIで報告されたデバイスまたはユニットのカウントとの比率であり、ルックバック範囲内で収集されるデータに基づいて生成されることができる。集団推定システム135は、さらに、対象のAOIに対して、ユニットのカウントにアクセスし、これは、デバイスのカウントであってよい430。このユニットのカウントは、対象の時間に最も近いデータに基づいてよい。集団推定システム135は、このユニットのカウントおよび類似するAOIの比率値に基づいて、対象のAOIに対する集団推定を生成する440。これは、例えば、ユニットのカウントにさまざまな比率値を乗算することによって、多様な推定を生成し、且つ推定の中央値をとるために生成されることができる。
【0073】
(マシンアーキテクチャの例示)
図5は、本明細書のプロセスとして説明される命令を機械可読媒体から読み取り、それらを少なくとも1つのプロセッサ(またはコントローラー)で実行することが可能である例示的なマシンのコンポーネントを図示するブロック図である。具体的には、
図5は、コンピュータシステム500の例示的な形態におけるマシンの図表示を図示している。コンピュータシステム500は、マシンに本明細書で説明される方法論(またはプロセス)のうちのいずれか1つまたは複数を実行させるための命令524(例えば、プログラムコード、またはソフトウェア)を実行するために用いられることが可能である。代替の実施形態において、マシンは、スタンドアロンデバイス、または他のマシンに接続する接続された(例えば、ネットワーク化された)デバイスとして動作する。ネットワーク接続された展開において、マシンは、サーバー・クライアントネットワーク環境におけるサーバーマシンもしくはクライアントマシンとして、またはピア・ツー・ピア(または分散)ネットワーク環境におけるピアマシンとして動作することができる。命令は、例えば、
図1~
図4に関して、本明細書で説明されるコンポーネントおよび/またはプロセスの機能に対応することに留意されたい。
【0074】
マシンは、サーバーコンピュータ、クライアントコンピュータ、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、セットトップボックス(STB)、スマートフォン、モノのインターネット(IoT)機器、ネットワークルーター、スイッチもしくはブリッジ、またはそのマシンによって実行されるアクションを指定する命令524(シーケンシャル、またはその他のもの)を実行することが可能である任意のマシンであってよい。さらに、1つのマシンだけが例示されているが、「マシン」という用語は、また、本明細書で説明される方法論のうちのいずれか1つまたは複数を実行するために、個々にまたは結合で命令524を実行するマシンの任意の集合を含むことと解釈されるべきである。
【0075】
例示的なコンピュータシステム500は、1つまたは複数の処理ユニット(一般的に、プロセッサ502)を備える。プロセッサ502は、例えば、中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、コントローラー、状態マシン、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、1つまたは複数の無線周波数集積回路(RFIC)、またはこれらの任意の組み合わせである。コンピュータシステム500は、また、メインメモリ504を備える。コンピュータシステムは、ストレージユニット516を備えてよい。プロセッサ502、メモリ504、およびストレージユニット516は、バス508を介して通信する。
【0076】
さらに、コンピュータシステム500は、静的メモリ506、(例えば、プラズマディスプレイパネル(PDP)、液晶ディスプレイ(LCD)、またはプロジェクタを駆動するために)ディスプレイドライバ510を備えることが可能である。コンピュータシステム500は、また、英数字入力デバイス512(例えば、キーボード)、カーソル制御デバイス514(例えば、マウス、トラックボール、ジョイスティック、人感センサー、または他のポインティング機器)、信号生成デバイス518(例えば、スピーカー)、およびネットワークインターフェースデバイス520を備え、これは、また、バス508を介して通信するように構成される。
【0077】
ストレージユニット516は、本明細書で説明される任意の1つもしくは複数の方法論、または機能を具現化する命令524(例えば、ソフトウェア)が格納される機械可読媒体522を含む。命令524(例えば、ソフトウェア)は、また、コンピュータシステム500によるその実行の間に、メインメモリ504内、またはプロセッサ502内(例えば、プロセッサのキャッシュメモリ内)に完全にまたは少なくとも部分的に存在してよく、メインメモリ504、およびプロセッサ502は、また、機械可読媒体を構成する。命令524は、ネットワークインターフェースデバイス520を介してネットワーク526の上で伝送され、または受信してよい。
【0078】
機械可読媒体522は、例示的な実施形態において1つの媒体であると示されているが、「機械可読媒体」という用語は、命令524を格納することが可能である1つの媒体または多様な媒体(例えば、集中型または分散型データベース、または関連するキャッシュおよびサーバー)を含むと解釈されるべきである。「機械可読媒体」という用語は、また、マシンによる実行に対する命令524を格納することが可能であり、マシンに本明細書に開示される方法論のうちのいずれか1つまたは複数を実行させる任意の媒体を含むと解釈されるべきである。「機械可読媒体」という用語は、固体メモリ、光学媒体、および磁気媒体の形態でデータリポジトリを含むが、これらに限定されない。ある例示的な実施形態において、コンピュータシステムのコアコンポーネントは、プロセッサ502、メモリ504、およびバス508を除くコンポーネントを無視してよく、他の実施形態においては、ストレージユニット516および/またはネットワークインターフェースデバイス520も含んでよいことに留意されたい。
【0079】
(さらなる検討事項)
本明細書を通じて、複数の例示は、1つの例示として説明されるコンポーネント、動作、または構造を実装してよい。1つまたは複数の方法の個々の動作が別個の動作として図示、および説明されているが、個々の動作のうちの1つまたは複数を同時に実行することができ、動作を図示されている順序で実行する必要はない。例示的な構成において、別個のコンポーネントとして提示される構造および機能は、組み合わされた構造またはコンポーネントとして実装されてよい。同様に、1つのコンポーネントとして提示される構造および機能は、別個のコンポーネントとして実装されてよい。これら、および他の変形、修正、追加、および改善は、本明細書の主題の範囲内にある。
【0080】
特定の実施形態は、例えば、
図1~
図4に図示されて、説明されるように、論理またはコンポーネントの数、モジュール、または機構を含むものとして本明細書で説明される。モジュールは、ソフトウェアモジュール(例えば、機械可読媒体上で具現化されるコード)か、またはハードウェアモジュールのいずれかを構成してよい。ハードウェアモジュールは、特定の動作で実行することが可能である有形のユニットであり、特定の方法で構成、または配置されてよい。例示的な実施形態において、1つまたは複数のコンピュータシステム(例えば、スタンドアローン、クライアント、またはサーバーコンピュータシステム)、またはコンピュータシステムのうちの1つまたは複数のハードウェアモジュール(例えば、プロセッサ、またはプロセッサのグループ)は、本明細書で説明される特定の動作を実行するために動作するハードウェアモジュールのように、ソフトウェア(例えば、アプリケーション、またはアプリケーションの一部)によって構成されてよい。
【0081】
さまざまな実施形態において、ハードウェアモジュールは、機械的に、または電子的に実装されてよい。例えば、ハードウェアモジュールは、(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または特定用途向け集積回路(ASIC)のような特定用途プロセッサとして)永続的に特定の動作を実行するように構成される専用の回路または論理を含んでよい。ハードウェアモジュールは、また、ソフトウェアによって(例えば、汎用プロセッサ、または他のプログラム可能なプロセッサ内に包含されるように)一時的に特定の動作を実行するように構成されるプログラム可能な論理または回路を含んでよい。専用の永続的に構成される回路において、または一時的に構成される回路(例えば、ソフトウェアによって構成される)において、ハードウェアモジュールを機械的に実装する決定は、コストおよび時間の考慮によって駆動されてよいことを認識されることとなる。
【0082】
本明細書で説明される例示的な方法のさまざまな動作は、一時的に(例えば、ソフトウェアによって)構成されるか、または永続的に関連する動作を実行するように構成される1つまたは複数のプロセッサによって少なくとも部分的に実行されてよい。一時的に、または永続的に構成されているかをこのようなプロセッサは、1つまたは複数の動作もしくは機能を実行するために動作するプロセッサ実装モジュールを構成してよい。本明細書で参照されるモジュールは、ある例示的な実施形態におけるプロセッサ実装モジュールを含んでよい。
【0083】
1つまたは複数のプロセッサは、また、「クラウドコンピューティング」環境において、または「サービスとしてのソフトウェア」(SaaS)として関連する動作の性能をサポートするために動作してよい。例えば、少なくともある動作は、(プロセッサを含むマシンの例示として)コンピュータのグループによって実行されてよく、これらの動作は、ネットワーク(例えば、インターネット)、および1つまたは複数の適切なインターフェース(例えば、アプリケーションプログラミングインターフェース(API))を介してアクセスすることが可能である。
【0084】
特定の動作の性能は、1つまたは複数のプロセッサ間で分散されてよく、1つのマシン内に存在するだけではなく、複数のマシンにわたって展開される。ある例示的な実施形態において、1つもしくは複数のプロセッサまたはプロセッサ実装モジュールは、1つの地理的位置(例えば、家庭環境内、オフィス環境内、またはサーバーファーム内)において配置されてよい。他の例示的な実施形態において、1つもしくは複数のプロセッサまたはプロセッサ実装モジュールは、複数の地理的位置にわたって分散されてよい。
【0085】
本明細書の一部は、マシンメモリ(例えば、コンピュータメモリ)内のビット、またはバイナリデジタル信号として格納されるデータに対する動作のアルゴリズム、または記号表現の観点から提示される。これらのアルゴリズム、または記号表現は、彼らの仕事の内容を他の当業者に伝えるためにデータ処理技術における当業者によって用いられる技術の例示である。本明細書で用いられるように、「アルゴリズム」は、所望の結果へと導く首尾一貫した一連の動作、または同様の処理である。この文脈において、アルゴリズム、および動作は、物理量の物理的操作を伴う。通常、必ずしもそういうわけではないが、このような量は、マシンによって、格納されること、アクセスされること、変換されること、組み合わされること、比較されること、またはそうでなければ操作されることが可能である電気的な、磁気的な、または光学的な信号の形態をとることができる。主に共通使用の理由のために、「データ」、「コンテンツ」、「ビット」、「値」、「要素」、「記号」、「文字」、「用語」、「数」、または「数字」のような単語を用いてこのような信号を参照すると便利な場合がある。しかしながら、これらの単語は、単に便利なラベルに過ぎなく、且つ適切な物理量に関連付けられている。
【0086】
特に明記しない限り、「処理」、「算定」、「計算」、「判断」、「提示」、または「表示」などのような単語を用いる本明細書での説明は、1つまたは複数のメモリ内(例えば、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、またはそれらの組み合わせ)、レジスタ内、または情報を受信、格納、伝送、もしくは表示する他のマシンコンポーネント内に、物理(例えば、電子、磁気、または光学)量として表現されるデータを操作または変換するマシン(例えば、コンピュータ)のアクション、またはプロセスを参照することができる。
【0087】
本明細書で用いられるように、「ある実施形態」、または「実施形態」への参照は、この実施形態に関連して説明される具体的な要素、特性、構造、または特徴が少なくとも1つの実施形態において含まれることを意味する。本明細書におけるさまざまな場所において、「ある実施形態において」という表現の説明は、必ずしもすべてが同一の実施形態を参照しているわけではない。
【0088】
ある実施形態は、「結合される」、および「接続される」という表現をそれらの派生語と共に用いて説明されてよい。例えば、ある実施形態は、「結合する」という用語を用いて説明されてよく、2つまたはそれより多くの要素が直接物理的に、または電気的に接続されていることを示す。しかしながら、「結合する」という用語は、2つまたはそれより多くの要素が互いに直接接触していないが、依然として互いに協働または相互作用することを意味してもよい。本実施形態は、この文脈において限定されない。
【0089】
本明細書で用いられるように、「備える」、「備えている」、「含む」、「含んでいる」、「有する」、「有している」、またはそれらの任意の他の変形例は、非排他的な包含を含むことが意図されている。例えば、要素のリストを備えるプロセス、方法、条項、もしくは装置は、必ずしもそれらの要素だけに限定されるのではなく、このようなプロセス、方法、条項、もしくは装置に明示的に記載されていない、または内在する他の要素を含んでよい。さらに、そうではないと明示的に述べられていない限り、「または」は、包括的な「または」を参照し、排他的な「または」を参照しない。例えば、条件AまたはBは、以下のいずれか1つによって満たされ、Aは、真(または存在し、)およびBは、偽(または存在しなく)、Aは、偽(または存在しなく、)およびBは、真(または存在し)、ならびにAおよびBの両方が真(または存在)する。
【0090】
さらに、(英文明細書における)「a」または「an」の使用は、本明細書における実施形態の要素、およびコンポーネントを説明することが採用される。
【0091】
これは、単に便宜上、および本発明の一般的な意味を付与するために行われているに過ぎない。本説明は、1つまたは少なくとも1つを含み、また、そうでないことを意味することが明らかでない限り、単数形が複数形を含むように読まれるべきである。
【0092】
この開示を読むと、当業者は、AOIの集団推定を推定するためのシステムに対して、さらなる代替的な構造および機能の設計を理解することとなるであろう。したがって、特定の実施形態およびアプリケーションが例示され、且つ説明されてきたが、開示される実施形態は、本明細書で開示される厳密な構造およびコンポーネントに限定されないことを理解されたい。当業者には明らかであることとなるさまざまな修正、変化、および変形は、添付の特許請求の範囲において定義される趣旨および範囲から逸脱せずに、本明細書で開示される方法および装置の配置、動作および詳細において行われることができる。
【手続補正書】
【提出日】2021-10-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空間イメージングデバイスによってキャプチャされた画像を格納するための空間イメージングストレージサブシステムと、
対象の関心の領域(AOI)に対する車両のカウントを推定するリクエストを受信し、
類似するAOIに対する複数の比率値にアクセスすることであって、それぞれの比率値は、類似するAOIで報告されたデバイスユーザーの数のカウントと前記類似するAOIの車両の数のカウントとの間の比率を示しており、前記類似するAOIは、前記対象のAOIの対応する測定可能な特徴との類似性の範囲内にある測定可能な特徴を有するAOIであり、前記類似するAOIの前記車両の数の前記カウントは、前記類似するAOIに対する前記空間イメージングストレージサブシステムから受信した空間画像を用いて生成され、前記類似するAOIで報告された前記デバイスユーザーの数の前記カウントは、1つまたは複数の時点での1つまたは複数のモバイルデバイスの地理的位置を示すサードパーティーのデータから抽出され、
前記対象のAOIで報告されたデバイスユーザーの数のカウントにアクセスし、および
前記対象のAOIで報告された前記デバイスユーザーの数の前記カウント、および類似するAOIに対する前記複数の比率値の組み合わせを用いて、前記対象のAOIに対する前記車両のカウントの前記推定を生成するための集団推定システムと
を備えるシステム。
【請求項2】
対象の関心の領域(AOI)の集団を推定する要求を受信するステップと、
類似するAOIに対して複数の比率値にアクセスするステップであって、それぞれの比率値は、類似するAOIで報告されたユニットの数のカウントと前記類似するAOIのオブジェクトの数のカウントとの間の比率を示しており、前記類似するAOIは、特徴を前記対象のAOIと共有するAOIであり、前記類似するAOIの前記オブジェクトの数の前記カウントは、前記類似するAOIに対するセンサーデバイスから受信したセンサーデータを用いて生成されるステップと、
前記対象のAOIで報告されたユニットの数のカウントにアクセスするステップと、
前記対象のAOIで報告された前記ユニットの数の前記カウント、および類似するAOIに対する前記複数の比率値に基づいて、前記対象のAOIに対する前記集団の前記推定を生成するステップと、
を備える方法。
【請求項3】
前記集団は、車両の数であり、前記オブジェクトは、車両であり、前記報告されたユニットは、報告されたデバイスユーザーであり、前記集団の前記推定を生成するステップは、
前記複数の比率値によって、前記対象のAOIで報告された前記ユニットの数の前記カウントを変更することによって、生成される推定値から組み合わされた推定を生成することによって、前記対象のAOIに対するオブジェクト数の推定を決定するステップをさらに含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記組み合わされた推定は、前記推定の中央値である
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記集団は、人の数であり、前記オブジェクトは、車両であり、前記報告されたユニットは、報告されたデバイスユーザーであり、前記集団の前記推定を生成するステップは、
前記複数の比率値によって、前記対象のAOIで報告された前記ユニットの数の前記カウントを変更することによって、生成される推定値から組み合わされた推定を生成することによって、前記対象のAOIに対するオブジェクト数の推定を決定するステップと、
変換値を用いて、前記オブジェクト数の前記推定を人の数の推定に変換するステップと、
をさらに含む請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記対象のAOIに前記類似するAOIは、前記類似するAOIと前記対象のAOIとの間の特徴を共有することに基づいて決定されて、前記特徴は、AOIでの利用可能な集団発見条件のタイプと、誤ったユニットレポートを作成するエリアへの前記AOIの近接性と、前記AOIの地理的サイズと、前記AOIでのユーザーの参加率と、前記AOIでの位置と、前記AOIでの利用可能な公共交通機関の選択肢のタイプと、前記AOIによって生成される収益と、前記AOIでの領域のタイプと、前記AOIでの屋根付き駐車場の利用可能性と、前記AOIでのユーザーの人口統計とのうちの少なくとも1つを含む
請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記対象のAOIに前記類似するAOIは、
AOIが1)前記対象のAOIの閾値の範囲内にあるサイズを有して、2)閾値レートを超える平均オブジェクトアクティビティを有する経路から少なくとも閾値距離にある位置を有して、3)前記AOIで利用可能なオブジェクト発見の合計の閾値パーセンテージよりも少ない発見条件の領域を有することで、前記対象のAOIに前記類似するAOIを選択することによって決定される
請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記類似するAOIで報告された前記ユニットの数の前記カウントは、1つまたは複数の時点での1つまたは複数のユニットの地理的位置を示すサードパーティーから受信したデータから抽出される
請求項2に記載の方法。
【請求項9】
それぞれの類似するAOIの前記オブジェクトの数の前記カウントは、
要求日の日数の閾値の範囲内の取得日を有する前記類似するAOIの候補センサーデータに対して、前記類似するAOIの格納されるセンサーデータのデータベースを検索すること、および
前記要求日に最も近い取得日を有する前記類似するAOIの候補センサーデータを選択すること
によって生成される請求項2に記載の方法。
【請求項10】
オブジェクト検出コンピュータのモデルを用いて、前記候補センサーデータに示される前記オブジェクトの数の前記カウントを決定するステップをさらに備える
請求
項9に記載の方法。
【請求項11】
システムであって、
関心の領域(AOI)のセンサーデータを格納するためのストレージサブシステムと、
対象の関心の領域(AOI)に対する集団を推定する要求を受信し、
類似するAOIに対して複数の比率値にアクセスすることであって、それぞれの比率値は、類似するAOIで報告されたユニットの数のカウントと前記類似するAOIのオブジェクトの数のカウントとの間の比率を示しており、前記類似するAOIは、特徴を前記対象のAOIと共有するAOIであり、前記類似するAOIの前記オブジェクトの数の前記カウントは、前記類似するAOIに対するストレージシステムから受信したセンサーデータを用いて生成され、
前記対象のAOIで報告されたユニットの数のカウントにアクセスし、
前記対象のAOIで報告された前記ユニットの数の前記カウント、および類似するAOIに対する前記複数の比率値に基づいて、前記対象のAOIに対する前記集団の前記推定を生成するための集団推定システムと
を備えるシステム。
【請求項12】
前記集団は、車両の数であり、前記オブジェクトは、車両であり、前記報告されたユニットは、デバイスユーザーの報告されたデバイスであり、前記
集団推定システムは、
前記複数の比率値によって、前記対象のAOIで報告された前記ユニットの数の前記カウントを変更することによって、生成される推定値から組み合わされた推定を生成することによって、前記対象のAOIに対するオブジェクト数の推定を決定するようにさらに構成される
請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記組み合わされた推定は、前記推定値の中央値である
請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記集団は、人の数であり、前記オブジェクトは、車両であり、前記報告されたユニットは、デバイスユーザーの報告されたデバイスであり、前記
集団推定システムは、
前記複数の比率値によって、前記対象のAOIで報告された前記ユニットの数の前記カウントを変更することによって、生成される推定値から組み合わされた推定を生成することによって、前記対象のAOIに対するオブジェクト数の推定を決定すること、および
変換値を用いて、前記オブジェクト数の前記推定を人の数の推定に変換するようにさらに構成される
請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
前記対象のAOIに前記類似するAOIは、前記類似するAOIと前記対象のAOIとの間の特徴を共有することに基づいて決定されて、前記特徴は、AOIでの利用可能な集団発見条件のタイプと、誤ったユニットレポートを作成するエリアへの前記AOIの近接性と、前記AOIの地理的サイズと、前記AOIでのユーザーの参加率と、前記AOIでの位置と、前記AOIでの利用可能な公共交通機関の選択肢のタイプと、前記AOIによって生成される収益と、前記AOIでの領域のタイプと、前記AOIでの屋根付き駐車場の利用可能性と、前記AOIでのユーザーの人口統計とのうちの少なくとも1つを含む
請求項11に記載のシステム。
【請求項16】
前記対象のAOIに前記類似するAOIは、
AOIが1)前記対象のAOIの閾値の範囲内にあるサイズを有して、2)閾値レートを超える平均オブジェクトアクティビティを有する経路から少なくとも閾値距離にある位置を有して、3)前記AOIで利用可能なオブジェクト発見の合計の閾値パーセンテージよりも少ない発見条件の領域を有することで、前記対象のAOIに前記類似するAOIを選択することによって決定される
請求項11に記載のシステム。
【請求項17】
前記類似するAOIで報告された前記ユニットの数の前記カウントは、1つまたは複数の時点での1つまたは複数のユニットの地理的位置を示すサードパーティーから受信したデータから抽出される
請求項11に記載のシステム。
【請求項18】
それぞれの類似するAOIの前記オブジェクトの数の前記カウントは、
要求時間の時間の閾値の範囲内の時間のメタデータを有する前記類似するAOIの候補センサーデータに対して、前記類似するAOIの格納されるセンサーデータのデータベースを検索すること、および
前記時間に最も近い取得時間を有する前記類似するAOIの候補センサーデータを選択すること
によって生成される請求項11に記載のシステム。
【請求項19】
それぞれの類似するAOIの前記オブジェクトの数の前記カウントは、
オブジェクト検出コンピュータのモデルを用いて、前記候補センサーデータに示される前記オブジェクトの数の前記カウントを決定することによって生成される
請求項
18に記載のシステム。
【請求項20】
非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、
コンピュータ可読命令を格納し、コンピューティングシステムのプロセッサによって実行された場合に、プロセッサに、
対象の関心の領域(AOI)に対する集団を推定する要求を受信させ、
類似するAOIに対して複数の比率値にアクセスさせることであって、それぞれの比率値は、類似するAOIで報告されたユニットの数のカウントと前記類似するAOIのオブジェクトの数のカウントとの間の比率を示しており、前記類似するAOIは、特徴を前記対象のAOIと共有するAOIであり、前記類似するAOIの前記オブジェクトの数の前記カウントは、前記類似するAOIに対するセンサーデバイスから受信したセンサーデータを用いて生成され、
前記対象のAOIで報告されたユニットの数のカウントにアクセスさせ、および
前記対象のAOIで報告された前記ユニットの数の前記カウント、および類似するAOIに対する前記複数の比率値に従って、前記対象のAOIに対する前記集団の前記推定を生成することをさせる
非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】