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  • 特表-アウトドア用バックパック兼用衣服 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-15
(54)【発明の名称】アウトドア用バックパック兼用衣服
(51)【国際特許分類】
   A41D 15/04 20060101AFI20220308BHJP
   A45F 3/04 20060101ALI20220308BHJP
   A45C 9/00 20060101ALI20220308BHJP
   A41D 3/00 20060101ALI20220308BHJP
   A45F 4/12 20060101ALI20220308BHJP
【FI】
A41D15/04 Z
A45F3/04 300
A45C9/00 M
A41D3/00 Z
A45F4/12
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021566364
(86)(22)【出願日】2020-01-21
(85)【翻訳文提出日】2021-09-24
(86)【国際出願番号】 CN2020000024
(87)【国際公開番号】W WO2020151469
(87)【国際公開日】2020-07-30
(31)【優先権主張番号】201910070333.4
(32)【優先日】2019-01-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521329590
【氏名又は名称】リ,リング
【氏名又は名称原語表記】LI, Luying
【住所又は居所原語表記】Binxihuayuan C-3-102, Hengyuan Road, Xinghua Street, Jiancaoping District Taiyuan, Shanxi 03000 (CN)
(71)【出願人】
【識別番号】521329604
【氏名又は名称】フェン,ユザング
【氏名又は名称原語表記】FENG, Yuzhang
【住所又は居所原語表記】No. 8, Huajiadi South Street, Chaoyang District Beijing 100102 (CN)
(74)【代理人】
【識別番号】110002158
【氏名又は名称】特許業務法人上野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リ,リング
(72)【発明者】
【氏名】フェン,ユザング
【テーマコード(参考)】
2E181
3B031
3B045
【Fターム(参考)】
2E181AA04
2E181BB03
2E181BC01
2E181BD01
3B031AA10
3B031AB13
3B031AC05
3B045AA35
3B045CE10
3B045GA03
3B045GB02
(57)【要約】
本発明は、アウトドア用バックパック兼用衣服に関するものであり、バックパックの前側とバックパックの後ろ側として使用できる布と、バックパックのカバーとして使用できるフードと、折り畳み式テントを収容することができる幅の袖と、衣服の下部を連結してバックパックの底部の連結部を形成することができ、および/または、バックパックの底部の第1装飾部として使用でき、バックパックのベルトとして使用できる第2装飾部と、から構成される。本発明は、衣服をバックパックに変更できる構造に設計することで、人々の生活の利便性を大いに向上させることができる。例えば、朝に服を着て外出する。暖かくなってきたら、服はバックパックになり、肩に担ぐことができる。このデザインは、不要な服を持ち運ぶという問題を解決するのと同時に、追加の物品を置くためのスペースを提供し、人々の旅行を大いに促進する。袖に締め付け機構を備え、折り畳み式テントを収容できる幅に設定することで、アウトドアでの使用を実現する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バックパックの前側および後側として使用可能なアウトドア用バックパック兼用衣服であって、
バックパックカバーのキャップとして使用可能な前方のバックルと、
幅方向に縮めて締め付けるための締付け機構が備えられ、折り畳み式テントを収容することが可能な幅を有した袖と、
前記衣服の下部に連結されて前記バックパックの底部を形成することができる第5連結部と、前記バックパックの底部として使用可能であり前記衣服の下部に連結されている第1装飾部との、一方もしくは両方と、
前記バックパックの肩紐として使用することが可能な第2装飾部と、から構成される、アウトドア用バックパック兼用衣服。
【請求項2】
前記折り畳み式テントを中に配置する場合に、2つの前記袖を前記袖の付け根の部分で前記バックパックとなり、2つの前記袖の袖口を前記バックパック内で連結するか、もしくは、2つの前記袖がまとめて収納されることで、中間部に収容空洞を形成する、請求項1に記載のアウトドア用バックパック兼用衣服。
【請求項3】
前記締付け機構が前記袖の付け根に配置されている、請求項1もしくは請求項2に記載のアウトドア用バックパック兼用衣服。
【請求項4】
前記締付け機構は引き紐構造である、請求項1もしくは請求項2に記載のアウトドア用バックパック兼用衣服。
【請求項5】
前記締め付け機構は、前記袖の袖口に設けられている、請求項1に記載のアウトドア用バックパック兼用衣服。
【請求項6】
2つの前記袖の袖口には2つの袖口を連結する第7接続部が備えられている、請求項1に記載のアウトドア用バックパック兼用衣服。
【請求項7】
前記第7接続部は、面ファスナーである、請求項6に記載のアウトドア用バックパック兼用衣服。
【請求項8】
前記衣服本体は衣服の前部および後部を有し、前記バックパックの前側には第1クリップ部が設けられ、フードには第2クリップ部が設けられていて、2つの前記クリップ部は相互にロックをかけることで、前記バックパックの主要な収納部の上に前記カバーを形成することができる、請求項1に記載のアウトドア用バックパック兼用衣服。
【請求項9】
前記ストラップの上部は前記フードと前記衣服の間に連結され、かつ、前記ストラップの下部は前記衣服の背中部分に連結されて対称な構造を形成していて、ペアの前記ストラップは、前記バックパックの肩紐を形成するように配置されている、請求項1に記載のアウトドア用バックパック兼用衣服。
【請求項10】
前記衣服本体は、前記バックパックの第1補助的収納部として使用可能なポケットをさらに備えており、前記ポケットは少なくとも1つ備えられるように設計されている、請求項1に記載されたアウトドア用バックパック兼用衣服。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、生活必需品製造の技術分野に関するものであり、より具体的には、バックパックまたはコートとして使用可能なバックパック兼用衣服に関するものである。
【背景技術】
【0002】
人々の生活水準が徐々に向上するにつれ、旅行への利便性に対する要求がますます高まっている。しかしながら、人々は旅行中に非常時に備えて余分なバッグを持ち運ぶ必要があるのが普通である。特に天候が変化すると、衣類を運ぶために余分なバッグを持っていかなければならないことが多く、人々の旅行に大きな不便をもたらしている。また、アウトドアスポーツでは、より多くの荷物を持ち運ぶ必要があるために不便さがもたらされる。
【0003】
人々の旅行の利便性をいかに向上させるかは、当業者が常に研究しているテーマの一つである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述の問題点に鑑み、本開示は、現状における不便さという技術的課題を解決することができる、アウトドア用バックパック兼用衣服を提供することを目的とする。
【0005】
上記目的を達成するために、本開示では以下の技術的解決策を用いている。
【0006】
本開示の一実施形態はアウトドア用バックパック兼用衣服を提供するものであり、アウトドア用バックパック兼用衣服は、バックパックの前側および後ろ側として使用可能で、バックパックカバーのキャップとして使用可能な前方のバックルと、幅方向に縮めて締め付けるための締付け機構が備えられ、折り畳み式テントを入れることが可能な幅を有した袖と、前記衣服の下部に連結されて前記バックパックの底部として使用可能な第5連結部、および、前記衣服の下部に連結されることで形成され、前記バックパックの第1装飾部として使用することが可能な第5連結部のいずれか一方と、前記バックパックのベルトとして使用することが可能な第2装飾部と、から構成される。
【0007】
さらに、折り畳み式テントを袖の中に入れる場合に、2つの袖を袖の付け根の部分でバックパックに入れ込み、バックパックの中で2つの前記袖の袖口を連結するか、もしくは、2つの前記袖が一緒に収納されることで中間部に収容空洞を形成する。
【0008】
さらに、袖の付け根には締め付け機構が配置されている。
【0009】
さらに、締め付け機構は引き紐構造である。
【0010】
さらに、締め付け機構は、前記袖の袖口に設けられている。
【0011】
さらに、2つの袖の袖口には2つの袖口を連結する第7接続部が備えられている。
【0012】
さらに、第7接続部は、面ファスナーである。
【0013】
さらに、衣服本体は衣服の前部および後部を有し、前記バックパックの前側には第1クリップ部が設けられ、フードには第2クリップ部が設けられていて、2つの前記クリップ部は相互にロックすることで、前記バックパックの主要な収納部の上に前記カバーを形成することができる。
【0014】
さらに、ストラップの上部は前記フードと前記衣服の間に連結され、かつ、前記ストラップの下部は前記衣服の背中部分に連結されて対称な構造を形成していて、ペアの前記ストラップは、前記バックパックの肩紐を形成するように配置されている。
【0015】
さらに、衣服本体はバックパックの第1補助的収納部として使用可能なポケットをさらに備えており、ポケットは少なくとも1つ備えられるように設計されている。
【0016】
本開示の有益な効果は以下のとおりである。
本発明は、衣類をバックパックに変えられる構造に設計することで、人々の生活の利便性を大きく向上させることができる。例えば、朝、服を着て出かける。暖かくなってくると、服をバックパックに変えることで、肩に担ぐことができる。この設計は、不要な服を持ち運ぶという問題を解決すると同時に、追加の物品を収納するためのスペースを提供し、人々の旅行を大いに容易にする。袖に締め付け機構を設け、折り畳み式テントが中に入る幅に設定することで、アウトドアでの使用を可能にしている。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、本発明の一実施形態における模式的な構造図の一例を示す。
図2図2は、本発明の一実施形態における模式的な構造図の一例を示す。
図3図3は、本発明の一実施形態における模式的な構造図の一例を示す。
図4図4は、本発明の一実施形態における模式的な構造図の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本開示の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、以下ではさらに、添付の図面および実施形態を参照して本開示を詳細に説明する。ここで説明する具体的な実施形態は、本発明を説明するために用いられるだけで、本開示を限定するものではないと理解するべきである。
【0019】
図1から4に示されているように、本開示の一実施形態は、アウトドア用バックパック兼用衣服を提供するものであり、アウトドア用バックパック兼用衣服は、バックパックの前側および後ろ側として使用可能な衣服部と、バックパックカバーのキャップ208として使用可能な前方のバックルと、幅方向に縮めて締め付けるための締付け機構401が備えられ、折り畳み式テントを入れることが可能な幅を有した袖203と、衣服の下部に連結されてバックパック底部207として使用可能な第5連結部、および、衣服の下部に連結されることで形成され、バックパック底部207の第1装飾部として使用することが可能な第5連結部のいずれか一方と、バックパックの肩紐205として使用することが可能な第2装飾部と、から構成される。
【0020】
本実施例では、樽型の衣服をバックパックの前側と後ろ側として使用することができる。第5連結部204は、衣類の下端に配置することができ、衣類の下端からの距離を調整することで、バックパックの主要な収納部の大きさを決めることができる。第5連結部204は、ファスナーであるとよく、前側201及び後側202と連結して主要な収納部を形成している。この構造をバックパックとして使用した場合、追加の第1装飾部をバッグ底部に採用した構造と比べると、容量はわずかに小さくなる。衣服用付け足し部材をバックパックに据え付けることで、衣服の長さを調節することができ、ユーザーはニーズに合わせてバックパックを使用することがきる。袖203に締め付け機構401を設け、折り畳み式テントを収納できる幅に袖203を設定することで、バックパック兼用衣服をベースとしたアウトドア用途を実現している。
【0021】
本発明のいくつかの好ましい実施形態では、折り畳み式テントを収容する場合、2つの袖203の付け根部分がバックパックとなり、2つの袖203の袖口は連結されるか一緒に合わせられ、その中心部が収容空洞を形成する。収容空洞は、折り畳み式のテントなどを入れるのに使われる。折り畳み式テント収容後、締め付け機構401は締め付けられ、固定機能の役割を果たす。合わされた2つの袖203の長さは、収容物の長さに応じて調整することができ、収容物を収容後、バッグパックから延びる袖の長さとバックパックから延びる収容物の長さは等しい。
【0022】
本発明のいくつかの好ましい実施形態において、締め付け機構401は、袖203の付け根に配置されている。あるいは、締め付け機構401は袖203の袖口または袖の中間の位置に配置されている。好ましくは、締め付け機構401は、引き紐構造である。
【0023】
本発明のいくつかの好ましい実施形態において、2つの袖203の袖口には、2つの袖203を一緒に接続する第7接続部が設けられている。好ましくは、第7接続部は、面ファスナーであるとよい。使用する際には、服の内側から2つの袖203を裏返し、服の外側で一方の袖を伸ばし、伸びた袖を引き込むことで2つの袖203の袖の接続が完了する。適切な位置に引き込まれた後、2つの袖203の第7接続部が連動して接続を実現する。面ファスナーの設計であれば、2つの袖203を連結することで収容空洞を形成することができる。そして、しっかりと結ぶことで固定が完成する。
【0024】
第1装飾部は、衣服やフード208の任意の位置に取り付けることができる。衣服として着用する場合は、衣服の装飾部となる。また、第1装飾部の端部は、衣服の任意の位置に連結することができる。第1装飾部の上部を開口とすれば、ポケットとして使用することもできる。第1装飾部は、好ましくは膨張可能な構造を採用しており、衣服として使用する際には空気を放出して体積を小さくすることができる。また、バックパックとして使用する際には、空気を吹き込んだ後にバッグの底部として使用することで、バックパック内の荷物を効果的に保護する緩衝機能を持たせることができる。また、着脱式で膨らませることができるバッグ構造は、膨らませる量を調整することで、移動時用ヘッドレストやネックピロー、クッションとしても使用することができる。これにより、旅行中の快適性がさらに向上し、真に多用途を実現することができる。フード208をバックパックのカバーとして使用する場合は、衣服の前部201の方向に留めて衣類の首部分を覆うことで、バックパックの主要な収納部の開口部を閉じ、バックパック内の内容物を保護することができる。
【0025】
本発明のいくつかの好ましい実施形態では、衣服は、前部201と後部202とを含む。前部201には第1クリップ部が設けられ、フード208には第2クリップ部が設けられているので、第1クリップ部と第2クリップ部は相互にロックすることで、主要な収納部の上にバックパックのカバーを形成することができる。衣服として着用する場合は、第1クリップ部と第2クリップ部は装飾部として取り付けることができる。バックパックとして使用する際には、それらを留めてバックパックの留め具を完成させる。同時に、第1クリップ部と第2クリップ部は、好ましくは対称に配置されているとよく、着用時の美観を効果的に高めることができる。
【0026】
本発明のいくつかの好ましい実施形態では、ストラップの上部はフード208と衣類の胴体部分との間で接続され、ストラップの下部は背中部分202に接続され、対象な構造を形成していて、バックパックの肩紐を形成するように配置されている。このようなバッグベルトの接続構造により、バックパックとして使用する際の実用性と、衣服として使用する際の美観や快適性を確保することができる。
【0027】
本発明のいくつかの実施形態では、この衣類の本体部分には、バックパックの内ポケットとして使用可能なポケットがさらに設けられており、少なくとも1つの衣類ポケットが設けられている。複数のポケットを採用することも可能であり、ニーズに応じて設定位置を調整することも可能である。ポケットにはポケットカバーを付けることも可能であり、ファスナーや接着片などの連結構造で衣服と連結することもできる。ポケットは左右対称でも非対称でもよい。また、ポケットは、衣服の前部201、後部202、さらにはフード208、あるいは衣服の内側に配置することもできる。さらに、フードと衣服の胴体部分との接合部に取っ手206が設けられていることが好ましい。取っ手206をバックパックに使用すると、バッグを手で持ち運ぶことができる。
【0028】
本発明のいくつかの実施形態では、図4に示すように、第1装飾部は、本体と、底面部の縁に配置された連結部とを含み、連結部は、バックパックの前側と後ろ側の下端部を連結するために用いられたり、または、衣服の胴体部に連結するために用いられたりするものである。
【0029】
上記は、本開示の技術的解決策を説明するためにのみ使用され、それら技術的解決策を限定するために使用されるものではない。本開示の技術的解決策に対して、当業者が行った他の修正や同等の置換も対象とし、本開示の技術的解決策の精神と範囲を逸脱しない限り、本開示の請求項の範囲に含まれるものとする。


図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】