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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-16
(54)【発明の名称】ドラム洗濯機及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
   D06F 39/08 20060101AFI20220309BHJP
   D06F 37/04 20060101ALI20220309BHJP
   D06F 33/34 20200101ALI20220309BHJP
【FI】
D06F39/08 301H
D06F37/04
D06F33/34
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021522514
(86)(22)【出願日】2019-10-16
(85)【翻訳文提出日】2021-06-09
(86)【国際出願番号】 CN2019111394
(87)【国際公開番号】W WO2020083076
(87)【国際公開日】2020-04-30
(31)【優先権主張番号】201811237922.9
(32)【優先日】2018-10-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201811237071.8
(32)【優先日】2018-10-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514114622
【氏名又は名称】青島海爾滾筒洗衣机有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】520148792
【氏名又は名称】海爾智家股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HAIER SMART HOME CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1 Haier Road, Laoshan District Qingdao, Shandong 266101 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】趙志強
(72)【発明者】
【氏名】許升
(72)【発明者】
【氏名】呂佩師
【テーマコード(参考)】
3B165
3B166
3B167
【Fターム(参考)】
3B165AA05
3B165AE02
3B165AE04
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3B165CA05
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3B166CA05
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3B166CB01
3B166CB13
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3B167LC05
3B167LC09
3B167LC14
3B167LC25
3B167LE04
3B167LF11
3B167LG05
3B167LG11
(57)【要約】
ドラム洗濯機及びその制御方法であって、ドラム洗濯機は、内槽(17)、及び内槽(17)と連通する給水管路を含む。内槽(17)は孔無し内槽であり、衣類を洗浄する際に洗浄水が蓄えられる。また、給水管路には、給水流量を検出するための流量センサ(1)が設置されている。当該ドラム洗濯機は、構造がシンプルであり、内槽(17)と外槽(18)の間に洗浄水/すすぎ水を満たす必要がないため、洗濯機の洗浄用水量を極めて大きく減少させられる。また、給水管路に流量センサ(1)を設置して給水時の流量を監視し、所定の給水量に達した場合に給水弁を閉止することで給水を完了するため、ドラム洗濯機が所定の水位に基づき給水量を制御する際の課題が解決される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内槽、及び、前記内槽と連通する給水管路を含み、前記内槽が孔無し内槽であって衣類を洗浄する際に洗浄水が蓄えられるドラム洗濯機であって、
前記給水管路には、給水流量を検出するための流量センサが設置されていることを特徴とするドラム洗濯機。
【請求項2】
給水弁と洗剤ケースを含み、前記給水管路は第1給水管及び第2給水管を含み、前記給水弁の出口端は前記第1給水管を通じて洗剤ケースと連通しており、前記洗剤ケースの出口端は前記第2給水管を通じて前記内槽と連通しており、前記流量センサは前記第1給水管又は前記第2給水管に設置され、
好ましくは、前記流量センサは前記第1給水管に設置されることを特徴とする請求項1に記載のドラム洗濯機。
【請求項3】
主制御装置を含み、前記流量センサと前記主制御装置とは回路を通じて電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載のドラム洗濯機。
【請求項4】
前記流量センサは、ロータ流量センサ、タービン流量センサ、超音波流量センサ、電磁流量センサ、又は、オリフィス流量センサであることを特徴とする請求項1に記載のドラム洗濯機。
【請求項5】
駆動モータと内槽軸を含み、前記駆動モータは、前記内槽軸を介して前記内槽に伝動可能に接続されて前記内槽を回転させ、前記内槽軸内には前記内槽の内部と連通する中空経路が備わっており、前記給水管路が前記内槽軸の中空経路と連通していることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のドラム洗濯機。
【請求項6】
前記内槽軸は駆動モータに接続されており、駆動モータはステータ及びロータを含み、ロータが内槽軸に固定接続されており、前記ロータの中心には貫通孔が設けられており、前記給水管路が前記ロータの貫通孔を貫通して前記内槽軸の中空経路と連通していることを特徴とする請求項5に記載のドラム洗濯機。
【請求項7】
前記給水管路と前記ロータの貫通孔との間には第1動的シール構造が設けられており、前記ロータの貫通孔と前記内槽軸の中空経路との間には第2シール構造が設けられていることを特徴とする請求項6に記載のドラム洗濯機。
【請求項8】
外槽を含み、前記内槽の側壁には内槽排水孔が開設されており、前記内槽排水孔には常時閉のチェックバルブプラグが装着されており、前記外槽には、前記チェックバルブプラグを押し開けて排水するための押上ロッド機構が装着されており、
好ましくは、前記外槽には、前記内槽の回転をロックするためのロック機構が更に設けられており、前記ロック機構が前記内槽をロックしたあとに、前記押上ロッド機構が前記チェックバルブプラグを押し開けて排水することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のドラム洗濯機。
【請求項9】
前記内槽の側壁には複数の脱水孔が開設されており、前記脱水孔にはいずれも遠心弁が装着されており、前記遠心弁は、脱水時の遠心力の働きにより開放されて脱水及び排水を行うことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のドラム洗濯機。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載のドラム洗濯機の制御方法であって、
洗濯機は洗浄/すすぎプログラムを実行し、給水過程で流量センサにより給水流量値をリアルタイム検出し、洗濯機は、給水流量値と給水時間に基づいて給水量を算出し、給水量が洗濯機の所定の給水量に達すると給水を停止することを特徴とする制御方法。
【請求項11】
内槽及び給水管路を含み、前記内槽が孔無し内槽であって衣類を洗浄する際に洗浄水が蓄えられるドラム洗濯機において、
給水量を計測するための量水装置を更に含み、前記給水管路は量水装置と連通しており、前記量水装置は前記内槽と連通していることを特徴とするドラム洗濯機。
【請求項12】
前記量水装置は量水タンクを含み、前記量水タンクは入水口及び吐水口を有しており、前記入水口は前記給水管路と連通しており、前記吐水口は前記内槽と連通しており、前記吐水口には、前記量水タンク内の水量が所定の値に達したときに前記吐水口を開放するよう制御する吐水制御装置が設けられていることを特徴とする請求項11に記載のドラム洗濯機。
【請求項13】
前記量水タンクは前記内槽の底部に設置されており、前記量水装置は、前記量水タンクを検出するための水位検出装置を含んでおり、前記吐水制御装置はタンク排水ポンプであり、前記タンク排水ポンプは、前記量水タンク内の水位が所定の値に達したことを前記水位検出装置が検出したときに起動して、前記量水タンク内の水を内槽に押し出すことを特徴とする請求項12に記載のドラム洗濯機。
【請求項14】
前記量水タンクは前記内槽の上部に設置されており、前記量水装置は、前記量水タンクを検出するための水位検出装置を含んでおり、前記吐水制御装置はタンク排水弁であり、前記タンク排水弁は、前記量水タンク内の水位が所定の値に達したことを水位検出装置が検出したときに起動して、前記量水タンク内の水を前記内槽に排出することを特徴とする請求項12に記載のドラム洗濯機。
【請求項15】
前記水位検出装置は液位センサであり、前記液位センサはガス室とセンサユニットを含んでおり、前記ガス室が前記量水タンクと連通しており、
或いは、前記水位検出装置は、前記量水タンク内に設置されて深さ方向に配列される複数の水位検出プローブを含むことを特徴とする請求項13又は14に記載のドラム洗濯機。
【請求項16】
前記量水タンクは内槽の上部に設置されており、前記吐水口は前記量水タンクの底壁に設けられており、前記吐水制御装置は前記吐水口を常時閉に保持するタンク逆止弁であり、前記量水タンク内の水量が一定の値に達すると、前記タンク逆止弁は水圧及び重力によって開放され、前記量水タンク内の水が前記内槽に排出されると、前記タンク逆止弁は位置復帰して前記吐水口の閉塞を維持することを特徴とする請求項12に記載のドラム洗濯機。
【請求項17】
前記量水タンクにはオーバーフローホールが設けられており、前記オーバーフローホールは、前記量水タンク内から溢れた水を導出するオーバーフロー管路に接続されており、
好ましくは、ドラム洗濯機は排水管路を含み、前記オーバーフロー管路は前記排水管路と連通していることを特徴とする請求項12~16のいずれか1項に記載のドラム洗濯機。
【請求項18】
前記量水装置は、前記量水タンク内に設置される加熱装置と、前記量水タンク内の水温を検出する水温検出装置を含むことを特徴とする請求項12に記載のドラム洗濯機。
【請求項19】
請求項11~18のいずれか1項に記載のドラム洗濯機の制御方法であって、
洗濯機は、洗浄/すすぎプログラムを実行し、洗濯機は、洗浄水を量水タンク内に進入させるよう制御して、前記量水タンク内の水量が所定の値に達すると給水を停止し、前記量水タンク内の水を全て前記内槽内に排出してから、再び前記量水タンクへの水の供給を開始し、このようにして、前記内槽内の水位が所定の値に達するまで繰り返してから給水を終了することを特徴とする制御方法。
【請求項20】
洗濯機は、洗浄水を前記量水タンク内に進入させるよう制御して、前記量水タンク内の水量が所定の値に達すると給水を停止して、加熱装置を動作させて洗浄水を加熱するよう制御し、前記量水タンク内の水温が所定の値に達したことを水温検出装置が検出すると、前記量水タンク内の水を全て前記内槽内に排出することを特徴とする請求項19に記載の洗濯機の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は洗濯機器の技術分野に関し、具体的には、ドラム洗濯機及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
洗濯機は、日常生活において最も広く使用されている家庭用電気製品であり、洗濯の煩わしさから人々を解放し、多大な利便性をもたらしている。しかし、所要時間の長さや使用水量の多さなど、洗濯機にも一定の欠点は存在する。一方、社会の発展に伴い、水資源は大切な自然資源としてますます重要視されている。それに伴い、人々の節水意識も高まっており、如何にして洗濯機の節水機能を実現するかがとりわけ重要となっている。
【0003】
洗濯機における節水の問題を解決するために、現在までに、例えば特許文献1のような特許が出願されている。特許文献1は、名称をドラム洗濯機とする中国の発明特許である。当該発明は、筐体を含むドラム洗濯機に関し、筐体内に内槽と外槽が設けられている。外槽と筐体の間にはドアシールが設けられており、内槽は駆動装置に接続されている。前記内槽は孔無し内槽である。且つ、前記内槽は、槽底部分の直径が小さく、槽口部分の直径が大きな錐状槽をなしている。内槽の槽口部分は内側に向かって円弧状に収縮している。また、前記ドアシールには給水導管が設けられている。給水導管の一端は洗浄水急速加熱装置に接続されており、給水導管の他端はドアシールを貫通して内槽に伸入している。前記外槽には排水口と水圧検出装置が設けられている。上記の技術方案から明らかなように、当該発明における内槽は孔無し内槽であり、ドアシールに設置された給水導管によって内槽への給水を実現するとともに、内槽自体の形状を利用して脱水過程で排水を実現している。こうすることで、内槽と外槽の間の溜水を回避可能なため、洗浄用水量が大幅に節約される。
【0004】
上記の発明は、孔無し内槽を有するドラム洗濯機を提供しているが、従来のドラム洗濯機の内槽を孔無し構造に設計したものにすぎず、現実的な意味は小さい。なぜなら、衣類を洗浄するには一定量の洗浄水で浸漬する必要があり、浸漬の効果を実現するためには孔無し内槽に一定の水量を保たねばならないからである。また、この場合には、モータの負担が増大するとともに、消費電力等の問題も招来される。このほか、特許文献1が開示するドラム洗濯機の給水方式ではドアシールを通過させている。しかし、ドアシールの主な役割は、洗濯機における外槽の槽口について密封を実現することである。そのため、ドアシールに給水導管を設置するとドアシールの密封効果に支障をきたしやすく、密封を実現しにくくなる。且つ、特許文献1では内槽内の給水水位の検出を実現することができない。
【0005】
上記に鑑みて、本発明を提案する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】中国特許第201410215346.3号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明はドラム洗濯機を提供する。具体的には、以下の技術方案を採用する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
ドラム洗濯機は、内槽、及び内槽と連通する給水管路を含む。前記内槽は孔無し内槽であり、衣類を洗浄する際に洗浄水が蓄えられる。また、前記給水管路には、給水流量を検出するための流量センサが設置されている。
【0009】
更に、前記ドラム洗濯機は給水弁と洗剤ケースを含んでいる。前記給水管路は、第1給水管と第2給水管を含む。給水弁の出口端は第1給水管を通じて洗剤ケースと連通しており、洗剤ケースの出口端は第2給水管を通じて内槽と連通している。前記流量センサは、第1給水管又は第2給水管に設置される。
【0010】
好ましくは、前記流量センサは第1給水管に設置される。
【0011】
更に、前記ドラム洗濯機は主制御装置を含む。前記流量センサと主制御装置は回路を通じて電気的に接続される。
【0012】
更に、前記流量センサは、ロータ流量センサ、又はタービン流量センサ、又は超音波流量センサ、又は電磁流量センサ、又はオリフィス流量センサである。
【0013】
更に、前記ドラム洗濯機は駆動モータと内槽軸を含む。前記駆動モータは、内槽軸を介して内槽に伝動可能に接続されており、内槽を回転させる。前記内槽軸内には内槽の内部と連通する中空経路が備わっており、前記給水管路が内槽軸の中空経路と連通している。
【0014】
更に、前記内槽軸は駆動モータに接続されている。駆動モータはステータ及びロータを含んでおり、ロータが内槽軸に固定接続されている。前記ロータの中心には貫通孔が設けられており、前記給水管路がロータの貫通孔を貫通して内槽軸の中空経路と連通している。
【0015】
更に、前記給水管路とロータの貫通孔の間には第1動的シール構造が設けられており、ロータの貫通孔と内槽軸の中空経路との間には第2シール構造が設けられている。
【0016】
更に、前記ドラム洗濯機は外槽を含む。前記内槽の側壁には内槽排水孔が開設されており、内槽排水孔には常時閉のチェックバルブプラグが装着されている。また、前記外槽には、チェックバルブプラグを押し開けて排水するための押上ロッド機構が装着されている。
【0017】
好ましくは、前記外槽には、内槽の回転をロックするためのロック機構が更に設けられている。ロック機構が内槽をロックしたあとに、押上ロッド機構がチェックバルブプラグを押し開けて排水する。
【0018】
更に、前記内槽の側壁には複数の脱水孔が開設されており、脱水孔にはいずれも遠心弁が装着されている。前記遠心弁は、脱水時の遠心力の働きにより開放されて脱水及び排水を行う。
【0019】
本発明は、更に、上記のドラム洗濯機の制御方法を提供する。具体的には、以下の技術方案を採用する。
【0020】
ドラム洗濯機の制御方法では、洗濯機が洗浄/すすぎプログラムを実行し、給水過程で流量センサにより給水流量値をリアルタイム検出する。洗濯機は、給水流量値と給水時間に基づいて給水量を算出し、給水量が洗濯機の所定の給水量に達すると給水を停止する。
【0021】
上記の課題を解決するために、本発明はドラム洗濯機を更に提供する。具体的には、以下の技術方案を採用する。
【0022】
ドラム洗濯機は内槽と給水管路を含む。前記内槽は孔無し内槽であり、衣類を洗浄する際に洗浄水が蓄えられる。また、給水量を計測するための量水装置を更に含む。前記給水管路は量水装置と連通しており、量水装置は内槽と連通している。
【0023】
更に、前記量水装置は量水タンクを含む。量水タンクは入水口と吐水口を有している。入水口は給水管路と連通しており、吐水口は内槽と連通している。前記吐水口には、量水タンク内の水量が所定の値に達したときに吐水口を開放するよう制御する吐水制御装置が設けられている。
【0024】
更に、前記量水タンクは内槽の底部に設置されている。前記量水装置は、量水タンクを検出するための水位検出装置を含んでいる。前記吐水制御装置はタンク排水ポンプである。前記タンク排水ポンプは、量水タンク内の水位が所定の値に達したことを水位検出装置が検出したときに起動して、量水タンク内の水を内槽に押し出す。
【0025】
更に、前記量水タンクは内槽の上部に設置されている。前記量水装置は、量水タンクを検出するための水位検出装置を含んでいる。前記吐水制御装置はタンク排水弁である。前記タンク排水弁は、量水タンク内の水位が所定の値に達したことを水位検出装置が検出したときに起動して、量水タンク内の水を内槽に排出する。
【0026】
更に、前記水位検出装置は液位センサである。液位センサはガス室とセンサユニットを含んでおり、前記ガス室が量水タンクと連通している。
【0027】
或いは、前記水位検出装置は、量水タンク内に設置されて深さ方向に配列される複数の水位検出プローブを含む。
【0028】
更に、前記量水タンクは内槽の上部に設置されている。前記吐水口は量水タンクの底壁に設けられており、吐水制御装置は吐水口を常時閉に保持するタンク逆止弁である。量水タンク内の水量が一定の値に達すると、タンク逆止弁は水圧及び重力によって開放される。そして、量水タンク内の水が内槽に排出されると、タンク逆止弁は位置復帰して吐水口の閉塞を維持する。
【0029】
更に、前記量水タンクにはオーバーフローホールが設けられている。オーバーフローホールは、量水タンク内から溢れた水を導出するオーバーフロー管路に接続されている。
【0030】
好ましくは、ドラム洗濯機は排水管路を含み、前記オーバーフロー管路は排水管路と連通している。
【0031】
更に、前記量水装置は、量水タンク内に設置される加熱装置と、量水タンク内の水温を検出する水温検出装置を含む。
【0032】
本発明は、更に、上記のドラム洗濯機の制御方法を提供する。具体的には、以下の技術方案を採用する。
【0033】
ドラム洗濯機の制御方法では、洗濯機が洗浄/すすぎプログラムを実行する。洗濯機は、洗浄水を量水タンク内に進入させるよう制御して、量水タンク内の水量が所定の値に達すると給水を停止する。そして、量水タンク内の水を全て内槽内に排出してから、再び量水タンクへの水の供給を開始する。このようにして、内槽内の水位が所定の値に達するまで繰り返してから給水を終了する。
【0034】
更に、洗濯機は、洗浄水を量水タンク内に進入させるよう制御して、量水タンク内の水量が所定の値に達すると給水を停止する。そして、加熱装置を動作させて洗浄水を加熱するよう制御し、量水タンク内の水温が所定の値に達したことを水温検出装置が検出すると、量水タンク内の水を全て内槽内に排出する。
【発明の効果】
【0035】
本発明は、孔無し内槽が前開き構造のドラム洗濯機を提供する。本構造はシンプルであり、内槽と外槽の間に洗浄水/すすぎ水を満たす必要がないため、洗濯機の洗浄用水量を極めて大きく減少させられる。また、内槽と外槽の間に汚れが付着する恐れも回避される。且つ、ユーザの健康及びユーザエクスペリエンスが極めて大きく向上するほか、膨大な水資源の節約となる。
【0036】
本発明では、給水管路に流量センサを設置して給水時の流量を監視し、所定の給水量に達した場合に給水弁を閉止することで給水を完了する。本実施例では、流量センサを利用して、孔無し内槽を有するドラム洗濯機の所定水位に基づく給水の問題を解決しているため、洗浄効果が確保される。また、構造がシンプルであり、制御が容易である。
【0037】
本発明のドラム洗濯機は、量水装置を設置することで、水を内槽に供給する前に量水装置に進入させて定量計測を行う。また、所定の水位に基づいて、量水装置による量水回数を決定する。これにより、孔無し内槽を有するドラム洗濯機の所定水位に基づく給水の問題を解決して、洗浄効果を確保する。また、構造がシンプルであり、制御が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1図1は、本発明の実施例1におけるドラム洗濯機の原理図である。
図2図2は、本発明の実施例2におけるドラム洗濯機の原理図である(実施形態1)。
図3図3は、本発明の実施例2におけるドラム洗濯機の原理図である(実施形態2)。
図4図4は、本発明の実施例2におけるドラム洗濯機の原理図である(実施形態3)。
図5図5は、本発明の実施例3におけるドラム洗濯機の原理図である。
図6図6は、本発明の実施例3におけるドラム洗濯機の図5の部分拡大図(減圧状態)である。
図7図7は、本発明の実施例3におけるドラム洗濯機の図5の部分拡大図(増圧状態)である。
図8図8は、本発明の実施例4におけるドラム洗濯機の原理図である。
図9図9は、本発明の実施例4におけるドラム洗濯機の図8の部分拡大図(実施形態1の減圧状態)である。
図10図10は、本発明の実施例4におけるドラム洗濯機の図8の部分拡大図(実施形態1の増圧状態)である。
図11図11は、本発明の実施例4におけるドラム洗濯機の図8の部分拡大図(実施形態2の減圧状態)である。
図12図12は、本発明の実施例4におけるドラム洗濯機の図8の部分拡大図(実施形態2の増圧状態)である。
図13図13は、本発明の実施例5におけるドラム洗濯機の原理図である。
図14図14は、本発明の実施例5におけるドラム洗濯機の底面図である。
図15図15は、本発明の実施例5におけるドラム洗濯機の立体構造を示す図である。
図16図16は、本発明の実施例5におけるドラム洗濯機の図15の部分拡大図である。
図17図17は、本発明の実施例6におけるドラム洗濯機の原理図である(実施形態1)。
図18図18は、本発明の実施例6におけるドラム洗濯機の原理図である(実施形態2)。
図19図19は、本考案の実施例7におけるドラム洗濯機の制御方法の一実施形態に係るフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下に、図面を組み合わせて、本発明におけるドラム洗濯機及びその制御方法につき詳述する。
【0040】
図1図18に示すように、本実施例は、孔無し内槽が前開き構造のドラム洗濯機を提供する。本構造はシンプルであり、内槽と外槽の間に洗浄水/すすぎ水を満たす必要がないため、洗濯機の洗浄用水量を極めて大きく減少させられる。また、内槽と外槽の間に汚れが付着する恐れも回避される。且つ、ユーザの健康及びユーザエクスペリエンスが極めて大きく向上するほか、膨大な水資源の節約となる。
【0041】
本実施例のドラム洗濯機はハウジング19を有している。ハウジング19は、上部パネル2、前方パネル、後方パネル及びボトムプレートを含む。ボトムプレートには、洗濯機全体を支持するための底脚9が装着固定されている。ハウジング19の内部には外槽18が備わっており、外槽18内に内槽17が同軸に設置されている。外槽18の主な目的は、内槽17からの排水及び内槽17の高速遠心脱水による排水を収集することである。内槽17が回転すると(好ましくは、リフティングリブ43を設置する)、衣類が継続的に昇降して叩き付けられることで洗濯が行われる。内槽17は孔無し構造となっている。また、外槽18は、軸受12が装着固定される中心装着孔を有している。且つ、内槽17にしっかりと接続された内槽軸13が、前記軸受12に挿通されるとともに、駆動モータ16に接続されている。内槽17の前部の槽口には開放/閉止可能な内槽ドア6が装着されており、これにより内槽17の密封室構造が実現される。
【0042】
本実施例のハウジング19には、開放/閉止可能な本体ドア5が装着されている。
【実施例1】
【0043】
本実施例では、主に、孔無し内槽を有するドラム洗濯機について、給水量を如何に正確に決定するかとの課題を解決する。具体的な方案は以下の通りである。
【0044】
ドラム洗濯機は、内槽17、及び内槽17と連通する給水管路を含む。前記内槽17は孔無し内槽であり、衣類を洗浄する際に洗浄水が蓄えられる。また、前記給水管路には、給水流量を検出するための流量センサ1が設置されている。
【0045】
本実施例では、給水管路に流量センサ1を設置して給水時の流量を監視し、所定の給水量に達した場合に給水弁20を閉止することで給水を完了する。本実施例では、流量センサを利用して、孔無し内槽を有するドラム洗濯機の所定水位に基づく給水の問題を解決しているため、洗浄効果が確保される。また、構造がシンプルであり、制御が容易である。
【0046】
更に、本実施例のドラム洗濯機は給水弁20と洗剤ケース3を含んでいる。前記給水管路は、第1給水管と第2給水管を含む。給水弁20の出口端は第1給水管を通じて洗剤ケース3と連通しており、洗剤ケース3の出口端は第2給水管を通じて内槽17と連通している。前記流量センサ1は、第1給水管又は第2給水管に設置される。
【0047】
好ましくは、前記流量センサ1は第1給水管に設置される。これにより、洗剤ケース内の洗剤が流量センサ1に進入しないよう防止可能となる。
【0048】
本実施例のドラム洗濯機は主制御装置4を含む。前記流量センサ1と主制御装置4は回路を通じて電気的に接続される。主制御装置4は、内槽17への給水量をリアルタイムで収集可能であり、所定の給水量に達すると給水弁20を閉止する。
【0049】
本実施例の一実施形態として、前記流量センサ1は、ロータ流量センサ、又はタービン流量センサ、又は超音波流量センサ、又は電磁流量センサ、又はオリフィス流量センサである。
【0050】
流量センサ1は、本実施例における前記給水管路の任意の位置に設置可能であるが、好ましくは、給水弁20の後部に設置して、密封された内槽17に進入する水流量を正確に計測する。前記流量センサ1の回路は主制御装置4に接続されている。主制御装置4は、内槽17への給水量をリアルタイムで収集可能であり、所定の給水量に達すると給水弁20を閉止する。
【0051】
本実施例における孔無し内槽への給水を実現するために、本実施例のドラム洗濯機は駆動モータ16と内槽軸13を含んでいる。前記駆動モータ16は、内槽軸13を介して内槽17に伝動可能に接続されており、内槽17を回転させる。前記内槽軸13内には内槽17の内部と連通する中空経路14が備わっており、前記給水管路が内槽軸13の中空経路と連通している。
【0052】
具体的に、前記内槽軸13は駆動モータ16に接続されている。駆動モータ16はステータ及びロータを含んでおり、ロータが内槽軸13に固定接続されている。前記ロータの中心には貫通孔が設けられており、前記給水管路がロータの貫通孔を貫通して内槽軸13の中空経路14と連通している。
【0053】
更に、前記給水管路とロータの貫通孔の間には第1動的シール構造15が設けられており、ロータの貫通孔と内槽軸13の中空経路14との間には第2シール構造が設けられている。
【0054】
孔無し内槽からの排水を実現するために、本実施例のドラム洗濯機は外槽18を含んでいる。前記内槽17の側壁には内槽排水孔が開設されており、内槽排水孔には常時閉のチェックバルブプラグ11が装着されている。また、前記外槽18には、チェックバルブプラグ11を押し開けて排水するための押上ロッド機構10が装着されている。
【0055】
好ましくは、前記外槽18には、内槽17の回転をロックするためのロック機構が更に設けられている。ロック機構が内槽をロックしたあとに、押上ロッド機構10がチェックバルブプラグ11を押し開けて排水する。
【0056】
孔無し内槽からの脱水を実現するために、本実施例における前記内槽17の側壁には複数の脱水孔が開設されている。また、脱水孔にはいずれも遠心弁が装着されている。前記遠心弁は、脱水時の遠心力の働きにより開放されて脱水及び排水を行う。
【0057】
本実施例は、更に、前記ドラム洗濯機の制御方法を提供する。洗濯機は洗浄/すすぎプログラムを実行し、給水過程で流量センサにより給水流量値をリアルタイム検出する。洗濯機は、給水流量値と給水時間に基づいて給水量を算出し、給水量が洗濯機の所定の給水量に達すると給水を停止する。
【0058】
ドラム洗濯機にはユーザが選択可能な複数の給水流量値が設定されており、洗濯機はユーザが選定した給水流量値に基づき給水を行う。
【0059】
ドラム洗濯機は衣類計量機能を有しており、衣類の重量に基づいて給水流量値を特定し、給水を行う。
【実施例2】
【0060】
図2図4に示すように、本実施例のドラム洗濯機は内槽17と給水管路を含む。前記内槽は孔無し内槽であり、衣類を洗浄する際に洗浄水が蓄えられる。また、給水量を計測するための量水装置を更に含む。前記給水管路は量水装置と連通しており、量水装置は内槽と連通している。
【0061】
本実施例のドラム洗濯機は、量水装置を設置することで、水を内槽1に供給する前に量水装置に進入させて定量計測を行う。また、所定の水位に基づいて、量水装置による量水回数を決定する。これにより、孔無し内槽を有するドラム洗濯機の所定水位に基づく給水の問題を解決して、洗浄効果を確保する。また、構造がシンプルであり、制御が容易である。
【0062】
更に、本実施例の前記量水装置は量水タンク21を含んでいる。量水タンク21は入水口と吐水口を有している。入水口は給水管路と連通しており、吐水口は内槽17と連通している。また、前記吐水口には、量水タンク21内の水量が所定の値に達したときに吐水口を開放するよう制御する吐水制御装置が設けられている。
【0063】
本実施例の一実施形態として、図2に示すように、前記量水タンク21は内槽17の底部に設置されている。前記量水装置は、量水タンク21を検出するための水位検出装置22を含んでいる。また、前記吐水制御装置はタンク排水ポンプ23である。前記タンク排水ポンプ23は、量水タンク21内の水位が所定の値に達したことを水位検出装置22が検出したときに起動して、量水タンク21内の水を内槽17に押し出す。
【0064】
本実施例の一実施形態として、図3に示すように、前記量水タンク21は内槽17の上部に設置されている。前記量水装置は、量水タンクを検出するための水位検出装置22を含んでいる。また、前記吐水制御装置はタンク排水弁25である。前記タンク排水弁25は、量水タンク21内の水位が所定の値に達したことを水位検出装置22が検出したときに起動して、量水タンク21内の水を内槽に排出する。
【0065】
本実施例における前記水位検出装置22は液位センサである。液位センサはガス室とセンサユニットを含んでおり、前記ガス室が量水タンクと連通している。或いは、前記水位検出装置22は、量水タンク内に設置されて深さ方向に配列される複数の水位検出プローブを含む。
【0066】
本実施例の一実施形態として、前記量水タンク21は内槽17の上部に設置されている。前記吐水口は量水タンク21の底壁に設けられており、吐水制御装置は吐水口を常時閉に保持するタンク逆止弁である。量水タンク内の水量が一定の値に達すると、タンク逆止弁は水圧及び重力によって開放される。そして、量水タンク21内の水が内槽17に排出されると、タンク逆止弁は位置復帰して吐水口の閉塞を維持する。
【0067】
本実施例における前記量水タンク21にはオーバーフローホール24が設けられている。オーバーフローホール24は、量水タンク内から溢れた水を導出するオーバーフロー管路に接続されている。
【0068】
好ましくは、ドラム洗濯機は排水管路8を含み、前記オーバーフロー管路は排水管路8と連通している。
【0069】
本実施例の一実施形態として、図4に示すように、前記量水装置は、量水タンク21内に設置される加熱装置26と、量水タンク内の水温を検出する水温検出装置を含む。
【0070】
本実施例は、更に、前記ドラム洗濯機の制御方法を提供する。洗濯機は、洗浄/すすぎプログラムを実行する。洗濯機は、洗浄水を量水タンク内に進入させるよう制御して、量水タンク内の水量が所定の値に達すると給水を停止する。そして、量水タンク内の水を全て内槽内に排出してから、再び量水タンクへの水の供給を開始する。このようにして、内槽内の水位が所定の値に達するまで繰り返してから給水を終了する。
【0071】
更に、洗濯機は、洗浄水を量水タンク内に進入させるよう制御して、量水タンク内の水量が所定の値に達すると給水を停止する。そして、加熱装置を動作させて洗浄水を加熱するよう制御し、量水タンク内の水温が所定の値に達したことを水温検出装置が検出すると、量水タンク内の水を全て内槽内に排出する。
【実施例3】
【0072】
本実施例では、主に、孔無し内槽を有するドラム洗濯機において密封室の気圧の均衡を如何にして保証するかとの課題を解決する。具体的には、電磁弁が突然断水した場合、特に、水道管網が断水した場合に負圧が形成されて、密封室内の洗浄水が水道管網に逆流するとの問題や、内部にガスが存在することで給水が困難になるとの問題を解決する。
【0073】
図5図7に示すように、本実施例のドラム洗濯機は内槽17を含む。内槽17は孔無し内槽であり、衣類を洗浄する際に洗浄水が蓄えられる。また、内槽17を外部環境と連通させることで内槽内部の気圧のバランスを取る気圧バランス機構を更に含む。
【0074】
給水時には、内槽の密封室内のガスが圧力を受けて当該バランス機構から溢れることで、気圧の均衡を保証することができる。
【0075】
突然断水した場合には、外気が迅速に内槽の密封室に進入して逆流を阻むことで、気圧の均衡を保証することができる。これにより、水道管網に洗浄水が吸い込まれるとの事態が回避される。
【0076】
このほか、例えば脱水時にも、当該気圧バランス機構によって内槽の気圧の均衡を保証可能である。
【0077】
本実施例の一実施形態として、前記気圧バランス機構は、内槽17に設置される等圧孔27を含む。前記等圧孔27における内槽17の内部と連通する一端は、内槽17における回転中心軸寄りの位置に設けられており、且つ内槽17内の最高水位位置よりも常に高くなっている。
【0078】
本実施例のドラム洗濯機は駆動モータ16と内槽軸13を含んでいる。前記駆動モータ16は、内槽軸13を介して内槽17に伝動可能に接続されており、内槽17を回転させる。前記等圧孔27は、内槽軸13に開設されて内槽17の内部と外部環境を連通させる。また、前記内槽17内の最高水位は内槽軸13よりも低くなっている。これにより、等圧孔からの内槽内の水の流出を防止することができる。
【0079】
本実施例のドラム洗濯機は外槽18を含む。前記内槽17は外槽18の内部に設置されており、内槽17内から排出された水は外槽18を経由して排出される。前記内槽17の槽口には内槽を閉塞する内槽ドア6が装着されており、前記外槽18の槽口は開放されている。前記等圧孔27は、一端が内槽17の内部と連通しており、他端が外槽18の内部に設けられて外槽18と連通している。これにより、極端な状況が防止され、当該孔から水が流出したとしても外槽18内に収集することができる。
【0080】
更に、本実施例の前記内槽17の側壁には内槽排水孔が開設されており、内槽排水孔には常時閉のチェックバルブプラグ11が装着されている。また、前記外槽18には、チェックバルブプラグ11を押し開けて排水するための押上ロッド機構10が装着されている。
【0081】
好ましくは、前記外槽18には、内槽の回転をロックするためのロック機構が更に設けられている。ロック機構が内槽をロックしたあとに、押上ロッド機構がチェックバルブプラグを押し開けて排水する。
【0082】
更に、本実施例のドラム洗濯機は給水管路を含んでいる。また、前記内槽軸13内には、内槽17の内部と連通する中空経路14が備わっており、前記給水管路が内槽軸13の中空経路14と連通している。前記等圧孔27と中空経路14は、それぞれ内槽17の内部と連通するとともに、互いに離隔して設置されている。こうすることで、内槽の密封室内のガスを円滑に排出して内槽内部の気圧の均衡を保証可能になるとともに、進入した水が等圧孔27から直接排出されて漏水するとの事態も防止される。
【0083】
具体的に、前記中空経路27は、内槽軸の中心軸線方向に一端から他端まで延伸している。また、前記等圧孔は第1孔部と第2孔部を含んでいる。第1孔部は中空経路と平行に設置されており、一端が内槽の内部と連通している。且つ、第2孔部は、一端が第1孔部と連通しており、他端が内槽軸の外周壁まで延伸して外槽の内部と連通している。
【0084】
好ましくは、前記第2孔部と第1孔部は垂直に設置されてL字状の等圧孔を形成している。
【0085】
更に、前記内槽軸13は駆動モータ16に接続されている。駆動モータ16はステータ及びロータを含んでおり、ロータが内槽軸に固定接続されている。前記ロータの中心には貫通孔が設けられており、前記給水管路がロータの貫通孔を貫通して内槽軸の中空経路と連通している。
【0086】
好ましくは、前記給水管路とロータの貫通孔の間には第1動的シール構造が設けられており、ロータの貫通孔と内槽軸の中空経路との間には第2シール構造が設けられている。
【0087】
本実施例で記載するドラム洗濯機は、前記内槽17の側壁に複数の脱水孔が開設されている。また、脱水孔にはいずれも遠心弁が装着されている。前記遠心弁は、脱水時の遠心力の働きにより開放されて脱水及び排水を行う。
【実施例4】
【0088】
本実施例では、主に、孔無し内槽を有するドラム洗濯機において密封室の気圧の均衡を如何にして保証するかとの課題を解決する。具体的には、電磁弁が突然断水した場合、特に、水道管網が断水した場合に負圧が形成されて、密封室内の洗浄水が水道管網に逆流するとの問題や、内部にガスが存在することで給水が困難になるとの問題を解決する。
【0089】
図8図12に示すように、本実施例のドラム洗濯機は内槽17を含む。内槽17は孔無し内槽であり、衣類を洗浄する際に洗浄水が蓄えられる。また、内槽を外部環境と連通させることで内槽17内部の気圧のバランスを取る増圧機構及び/又は減圧機構を更に含む。
【0090】
本実施例における前記増圧機構は、増圧孔28及び負圧安全弁29を含む。前記負圧安全弁29は増圧孔28に設置されており、内槽17の内部の圧力が外部環境の大気圧よりも小さいときに増圧孔28を一方向に開通させる。これにより、外部環境のガスが増圧孔28から内槽17の内部に進入して増圧し、内槽17内部の気圧と外部環境の気圧が均衡すると、負圧安全弁29が閉止される。
【0091】
本実施例における前記減圧機構は、減圧孔30及び正圧安全弁31を含む。前記減圧孔30は、内槽17における回転中心軸寄りの位置に設けられており、且つ内槽17内の最高水位位置よりも常に高くなっている。前記正圧安全弁31は減圧孔30に設置されており、内槽17の内部の圧力が外部環境の大気圧よりも大きいときに減圧孔30を一方向に開通させて減圧を行う。そして、内槽17内部の気圧と外部環境の気圧が均衡すると、正圧安全弁31が閉止される。
【0092】
図9に示すように、給水時には、内槽17の密封室内のガスが圧力を受ける。そして、正圧安全弁の所定値よりも大きくなると、正圧安全弁が開放されて、当該減圧孔からガスが溢れ出すことで、気圧の均衡を保証可能となる。
【0093】
図10に示すように、突然断水した場合には、内槽17の密封室内のガスが圧力を受ける。そして、正圧安全弁の所定値よりも小さくなると、外気が迅速に密封室に進入して逆流を阻む。これにより、気圧の均衡が保証されるため、洗浄水が水道管網に吸い込まれるとの事態が回避される。
【0094】
このほか、例えば脱水時にも、当該気圧バランス機構によって内槽の気圧の均衡を保証可能である。
【0095】
本実施例のドラム洗濯機は駆動モータ16と内槽軸13を含んでいる。前記駆動モータ16は、内槽軸13を介して内槽17に伝動可能に接続されており、内槽17を回転させる。前記増圧孔28及び/又は減圧孔30は、内槽軸13に開設されて内槽17の内部と外部環境を連通させる。また、前記内槽17内の最高水位は内槽軸13よりも低くなっている。
【0096】
本実施例のドラム洗濯機は外槽18を含む。前記内槽17は外槽18の内部に設置されており、内槽17内から排出された水は外槽18を経由して排出される。前記内槽17の槽口には内槽を閉塞する内槽ドア6が装着されており、前記外槽18の槽口は開放されている。前記増圧孔28及び/又は減圧孔30は、一端が内槽17の内部と連通しており、他端が外槽18の内部に設けられて外槽18と連通している。
【0097】
本実施例のドラム洗濯機は給水管路を含んでいる。前記内槽軸13内には内槽17の内部と連通する中空経路14が備わっており、前記給水管路が内槽軸13の中空経路14と連通している。前記減圧孔30と中空経路14は、それぞれ内槽17の内部と連通するとともに、互いに離隔して設置されている。
【0098】
図9及び図10に示すように、前記中空経路14は、内槽軸13の中心軸線方向に一端から他端まで延伸している。また、前記減圧孔30は第1孔部と第2孔部を含んでいる。第1孔部は中空経路と平行に設置されており、一端が内槽の内部と連通している。且つ、第2孔部は、一端が第1孔部と連通しており、他端が内槽軸の外周壁まで延伸して外槽の内部と連通している。
【0099】
好ましくは、前記第2孔部と第1孔部は垂直に設置されてL字状の減圧孔を形成している。
【0100】
本実施例のドラム洗濯機は給水管路を含んでいる。また、前記内槽軸13内には内槽17の内部と連通する中空経路14が備わっており、前記給水管路が内槽軸13の中空経路14と連通している。前記増圧孔28は中空経路14と連通している。
【0101】
更に、前記中空経路14は、内槽軸13の中心軸線方向に一端から他端まで延伸している。また、前記増圧孔28は、一端が中空経路14と連通しており、他端が内槽軸13の外周壁まで延伸して外槽18の内部と連通している。
【0102】
好ましくは、前記増圧孔28は中空経路14と垂直に設けられている。
【0103】
本実施例の前記内槽軸は駆動モータに接続されている。駆動モータはステータ及びロータを含み、ロータが内槽軸に固定接続されている。前記ロータの中心には貫通孔が設けられており、前記給水管路がロータの貫通孔を貫通して内槽軸の中空経路と連通している。
【0104】
好ましくは、前記給水管路とロータの貫通孔の間には第1動的シール構造が設けられており、ロータの貫通孔と内槽軸の中空経路との間には第2シール構造が設けられている。
【0105】
図11及び図12に示すように、増圧孔28と減圧孔30はいずれも内槽軸13に設けられている。且つ、大気と連通する開口がいずれも外槽18の内側に位置しており、内槽17の密封室と連通する開口がいずれも内槽軸13の給水経路14の内側に位置している。
【0106】
連想可能なように、好ましくは、増圧孔28と減圧孔30はいずれも内槽軸13に設けられている。且つ、大気と連通する開口がいずれも外槽18の内側に位置しており、内槽17の密封室と連通する開口がいずれも密封室の内側に位置している。
【実施例5】
【0107】
図13図16に示すように、本実施例のドラム洗濯機は内槽17を含む。内槽17は孔無し内槽であり、衣類を洗浄する際に洗浄水が蓄えられる。また、内槽の位置を検出するための位置検出装置を更に含む。
【0108】
本実施例のドラム洗濯機は駆動モータ16と内槽軸13を含んでいる。駆動モータ16はステータ及びロータを含み、ロータが内槽軸13に固定接続されて内槽17を回転させる。前記位置検出装置は、位置センサ33及び被検出端子38を含む。前記被検出端子38はロータに設置されており、位置センサ33は前記被検出端子38に対応する位置に固定されている。
【0109】
本実施例のドラム洗濯機は外槽18を含む。前記位置センサ33は、外槽18における駆動モータ16寄りの側に設置されている。また、位置センサ33と被検出端子38は間隔を置いて対応するよう設置されている。
【0110】
本実施例の一実施形態として、前記位置センサは、電磁位置センサ、又は光電位置センサ、又は差動電圧センサ、又は渦電流センサ、又は静電容量センサ、又はリードスイッチセンサ、又はホールセンサである。
【0111】
本実施例のドラム洗濯機は、内槽の回転をロックするためのロック機構35を含んでいる。前記位置検出装置は、ロック機構35が内槽17をロックしたあとに、所定の位置にロックされたか否かを検出する。及び/又は、内槽17が所定の位置まで回転したことを前記位置検出装置が検出したあと、ロック機構35は内槽17をロックする。
【0112】
更に、前記ロック機構35は、外槽18における駆動モータ16寄りの側壁に装着されている。ロック機構35は、伸縮運動するロックロッド40と、ロックロッド40を伸縮運動させるよう駆動するロックモータ41を含む。また、前記駆動モータ16のロータには、ロックロッド40に対応して係合するロック溝39が設けられている。ロックロッド40がロックモータ41に駆動されて伸出し、ロック溝39に挿入されたとき、内槽17がロックされる。
【0113】
本実施例のドラム洗濯機は、前記内槽17の側壁に内槽排水孔が開設されており、内槽排水孔には常時閉のチェックバルブプラグ11が装着されている。また、前記外槽には、チェックバルブプラグを押し開けて排水するための押上ロッド機構10が装着されている。前記ロック機構35が内槽17をロックしたあと、押上ロッド機構10はチェックバルブプラグ11を押し開けて排水する。
【0114】
更に、前記押上ロッド機構は外槽に装着されている。押上ロッド機構は、伸縮運動する押上ロッドと、押上ロッドを伸縮運動させるよう駆動する押上ロッドモータを含む。前記押上ロッドは、外槽の槽壁を貫通して内槽の排水孔に挿入され、チェックバルブプラグを押し開けて排水する。
【0115】
本実施例のドラム洗濯機は主制御装置を含む。前記位置検出センサ、ロックモータ及び押上ロッドモータはいずれも主制御装置に電気的に接続される。
【0116】
本実施例のドラム洗濯機は、前記内槽の側壁に複数の脱水孔が開設されている。また、脱水孔にはいずれも遠心弁が装着されている。前記遠心弁は、脱水時の遠心力の働きにより開放されて脱水及び排水を行う。
【0117】
本実施例の洗濯機は位置センサ33を有している。位置センサ33は、外槽18と駆動モータ16に設置されており、具体的には、外槽18の後部と、駆動モータ16における回転するロータフレームに設置されている。
【0118】
当該位置センサ33は、回転するロータフレーム上の被検出端子38の位置を感知して、信号に変換するとともに、回路43を通じて洗濯機の主制御装置4にフィードバックする。
【0119】
ロータフレーム上の被検出端子38の位置は、回転する内槽の位置に対応している。
【0120】
本実施例の洗濯機は装着フレーム32を有している。固定部材34が外槽に固定されたあと、装着フレーム32に、ロックモータ、ロックロッド及び位置センサが装着される。また、駆動モータのロータフレームには、ロック溝及び被検出端子38が備わっている。
【実施例6】
【0121】
図17図18に示すように、本実施例のドラム洗濯機は内槽17と外槽18を含む。内槽17は孔無し内槽であり、衣類を洗浄する際に洗浄水が蓄えられる。外槽18は内槽17の外部に同軸に設置されており、内槽17から排出された水を収集して、排水管路経由で排出するために用いられる。また、外槽18に設けられて内槽の位置を検出するための位置検出装置を更に含む。
【0122】
更に、前記位置検出装置は、位置センサ37及び被検出端子38を含む。前記被検出端子38は内槽17に設置されている。また、位置センサ37は、外槽18の内壁に設置されて内槽17の被検出端子38に対応するよう設けられている。
【0123】
好ましくは、前記被検出端子38は内槽17の側壁に設置されており、前記位置センサ37は外槽18の内側壁に設置されている。前記被検出端子38が位置する内槽17の円周と、位置センサ37が位置する外槽18の円周は同心に設置されている。
【0124】
好ましくは、前記位置センサ37は外槽18の上部に位置する内側壁に設置されている。
【0125】
好ましくは、前記位置センサは、電磁位置センサ、又は光電位置センサ、又は差動電圧センサ、又は渦電流センサ、又は静電容量センサ、又はリードスイッチセンサ、又はホールセンサである。
【0126】
本実施例のドラム洗濯機は、内槽の回転をロックするためのロック機構35を含んでいる。前記位置検出装置は、ロック機構35が内槽17をロックしたあとに、所定の位置にロックされたか否かを検出する。及び/又は、内槽17が所定の位置まで回転したことを前記位置検出装置が検出したあと、ロック機構35は内槽をロックする。
【0127】
更に、前記ロック機構35は外槽18に装着されている。ロック機構35は、伸縮運動するロックロッドと、ロックロッドを伸縮運動させるよう駆動するロックモータを含む。また、前記内槽17には、ロックロッドに対応して係合するロック溝39が設けられている。ロックロッドがロックモータに駆動されて伸出し、ロック溝39に挿入されたとき、内槽17はロックされる。
【0128】
図8に示すように、本実施例の一実施形態として、ロック溝39にリフティングリブ43を装着することで、ロック溝39の隠匿を実現する。更に、或いは、リフティングリブ43内に被検出端子38を装着する。
【0129】
本実施例の一実施形態として、前記内槽17の側壁には内槽排水孔が開設されており、内槽排水孔には常時閉のチェックバルブプラグ11が装着されている。また、前記外槽18には、チェックバルブプラグ11を押し開けて排水するための押上ロッド機構10が装着されている。前記ロック機構35が内槽17をロックしたあと、押上ロッド機構10はチェックバルブプラグ11を押し開けて排水する。
【0130】
更に、前記押上ロッド機構10は外槽18に装着されている。押上ロッド機構10は、伸縮運動する押上ロッドと、押上ロッドを伸縮運動させるよう駆動する押上ロッドモータを含む。前記押上ロッドは、外槽の槽壁を貫通して内槽の排水孔に挿入され、チェックバルブプラグを押し開けて排水する。
【0131】
本実施例のドラム洗濯機は主制御装置4を含む。前記位置検出センサ、ロックモータ及び押上ロッドモータはいずれも主制御装置に電気的に接続される。
【0132】
本実施例のドラム洗濯機は、前記内槽の側壁に複数の脱水孔が開設されている。また、脱水孔にはいずれも遠心弁が装着されている。前記遠心弁は、脱水時の遠心力の働きにより開放されて脱水及び排水を行う。
【実施例7】
【0133】
ドラム洗濯機の制御方法では、ドラム洗濯機が、内槽、内槽の位置を検出するための位置検出装置、及び内槽の回転をロックするためのロック機構を含んでいる。内槽は孔無し内槽であり、衣類を洗浄する際に洗浄水が蓄えられる。前記制御方法では、内槽が所定の位置まで回転したことを前記位置検出装置が検出したあと、ロック機構が内槽をロックするよう制御する。及び/又は、ロック機構が内槽をロックしたあと、前記位置検出装置は所定の位置にロックされたか否かを検出する。
【0134】
図19に示すように、洗濯機は、内槽を回転させるよう駆動する駆動モータを含む。洗浄又はすすぎプログラムにおいて、洗濯機は、駆動モータを減速させるよう制御して、内槽回転停止プログラムを実行する。これにより、内槽の回転速度が所定の安全回転速度以下まで低下したあと、内槽が所定の位置まで回転したことを位置検出装置が検出すると、駆動モータの回転を停止させるよう制御して、内槽の位置が動かないよう保持するとともに、ロック機構により内槽をロックするよう制御して排水を行う。
【0135】
洗濯機は、内槽を回転させるよう駆動する駆動モータを含む。洗浄又はすすぎプログラムにおいて、洗濯機は、駆動モータを減速させるよう制御して、内槽回転停止プログラムを実行する。これにより、内槽の回転速度が所定の安全回転速度以下まで低下したあと、ロック機構が内槽をロックするよう制御する。そして、内槽が所定の位置まで回転したことが位置検出装置により検出された場合には排水を行い、検出されない場合には排水を開始しない。
【0136】
本実施例の前記内槽の側壁には内槽排水孔が開設されており、内槽排水孔には常時閉のチェックバルブプラグが装着されている。また、前記外槽には、チェックバルブプラグを押し開けて排水するための押上ロッド機構が装着されている。前記排水プログラムでは、前記ロック機構が内槽をロックしたあと、押上ロッド機構がチェックバルブプラグを押し開けて排水を行うよう制御する。
【0137】
本実施例の洗濯機は、内槽を回転させるよう駆動する駆動モータを含む。脱水プログラムにおいて、洗濯機は、駆動モータを減速させるよう制御して、内槽回転停止プログラムを実行する。これにより、内槽の回転速度が所定の安全回転速度以下まで低下したあと、内槽が所定の位置まで回転したことを位置検出装置が検出すると、駆動モータの回転を停止させるよう制御して、内槽の位置が動かないよう保持するとともに、ロック機構により内槽をロックするよう制御する。そして、脱水プログラムを終了し、ドアのロックを解除する。
【0138】
本実施例の洗濯機は、内槽を回転させるよう駆動する駆動モータを含む。脱水プログラムにおいて、洗濯機は、駆動モータを減速させるよう制御して、内槽回転停止プログラムを実行する。これにより、内槽の回転速度が所定の安全回転速度以下まで低下したあと、ロック機構が内槽をロックするよう制御する。そして、脱水プログラムを終了し、ドアのロックを解除する。一方、内槽が所定の位置まで回転したことが位置検出装置により検出されない場合には、警報を発する。
【0139】
本実施例のドラム洗濯機は駆動モータと内槽軸を含む。駆動モータはステータ及びロータを含み、ロータが内槽軸に固定接続されて内槽を回転させる。また、前記位置検出装置は、位置センサ及び被検出端子を含む。前記被検出端子はロータに設置されており、位置センサは前記被検出端子に対応する位置に固定されている。
【0140】
ロータが被検出端子と位置センサが対向する位置まで回転するとき、内槽は所定の位置まで回転する。及び/又は、ロック機構が内槽をロックしたあと、ロータが被検出端子と位置センサが対向する位置まで回転しているとき、内槽は所定の位置にロックされている。
【0141】
本実施例の前記ロック機構は、外槽における駆動モータ寄りの側壁に装着されている。ロック機構は、伸縮運動するロックロッドと、ロックロッドを伸縮運動させるよう駆動するロックモータを含む。また、前記駆動モータのロータには、ロックロッドに対応して係合するロック溝が設けられている。ロックロッドがロックモータに駆動されて伸出し、ロック溝に挿入されたとき、内槽はロックされる。
【0142】
本実施例のドラム洗濯機は外槽を含む。外槽は内槽の外部に同軸に設置されており、内槽から排出された水を収集して、排水管路経由で排出するために用いられる。また、前記位置検出装置は、位置センサ及び被検出端子を含む。前記被検出端子は内槽に設置されており、位置センサは、外槽の内壁に設置されて内槽の被検出端子に対応するよう設けられている。
【0143】
ロータが被検出端子と位置センサが対向する位置まで回転するとき、内槽は所定の位置まで回転する。及び/又は、ロック機構が内槽をロックしたあと、ロータが被検出端子と位置センサが対向する位置まで回転しているとき、内槽は所定の位置にロックされている。
【0144】
本実施例の前記ロック機構は外槽に装着されている。ロック機構は、伸縮運動するロックロッドと、ロックロッドを伸縮運動させるよう駆動するロックモータを含む。また、前記内槽には、ロックロッドに対応して係合するロック溝が設けられている。ロックロッドがロックモータに駆動されて伸出し、ロック溝に挿入されたとき、内槽はロックされる。
【0145】
以上は本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明を何らかの形式に制限するものではない。本発明については好ましい実施例によって上記のように開示したが、本発明を限定するとの主旨ではない。本発明の技術方案を逸脱しない範囲において、当業者が上記で提示した技術内容を用いて実施可能なわずかな変形或いは補足は、同等に変形された等価の実施例とみなされ、いずれも本発明の技術方案の内容を逸脱するものではない。また、本発明の技術的本質に基づいて上記の実施例に加えられる任意の簡単な修正、同等の変形及び補足は、いずれも本発明の方案の範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
【国際調査報告】