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  • 特表-導風板およびこの導風板を含む空調 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-16
(54)【発明の名称】導風板およびこの導風板を含む空調
(51)【国際特許分類】
   F24F 13/08 20060101AFI20220309BHJP
【FI】
F24F13/08 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021531513
(86)(22)【出願日】2020-12-14
(85)【翻訳文提出日】2021-05-31
(86)【国際出願番号】 CN2020136169
(87)【国際公開番号】W WO2021135909
(87)【国際公開日】2021-07-08
(31)【優先権主張番号】202010006035.1
(32)【優先日】2020-01-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521220574
【氏名又は名称】チンタオ ハイアール エアーコンディショニング エレクトロニック カンパニー リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】520198579
【氏名又は名称】ハイアール・スマート・ホーム・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】HAIER SMART HOME CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Haier Industrial Park, No.1 Haier Road, Laoshan District, Qingdao, Shandong, China
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100170900
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 渉
(72)【発明者】
【氏名】張 継通
(72)【発明者】
【氏名】張 吉義
(72)【発明者】
【氏名】劉 新波
(72)【発明者】
【氏名】陳 冬鈴
(72)【発明者】
【氏名】董 徳智
(72)【発明者】
【氏名】李 記偉
【テーマコード(参考)】
3L081
【Fターム(参考)】
3L081AA01
3L081BA01
(57)【要約】
本発明は、導風板およびこの導風板を含む空調に関し、前記導風板は、導風板本体と、前記導風板本体の片側の表面に一体的に成形されかつ前記表面に垂直となって外へ延伸する複数のフラップとを含む。フラップと導風板を一体化するように設計することにより、フラップと導風板に必要なスペースを著しく減らすことができるだけでなく、フラップと導風板の生産コストを削減することもできる。さらに、フラップと導風板が一体化して設計されているので、一緒に取り外したり取り付けたりすることが可能であり、洗浄も容易である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
導風板であって、
導風板本体と、
前記導風板本体の片側の表面に一体的に成形されかつ前記表面に垂直となって外へ延伸する複数のフラップとを含むことを特徴とする導風板。
【請求項2】
前記複数のフラップは、前記表面の中心線の両側に対称的に配置されることを特徴とする請求項1に記載の導風板。
【請求項3】
各フラップはいずれも前記中心線と角度をなし、前記中心線から前記表面の両側に延びる方向に沿って、各フラップと前記中心線とがなす角度は順次増加することを特徴とする請求項2に記載の導風板。
【請求項4】
各フラップと前記中心線とがなす角度は、順次同じ値増加することを特徴とする請求項3に記載の導風板。
【請求項5】
前記複数のフラップは、偶数の数のフラップを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の導風板。
【請求項6】
前記複数のフラップも前記導風板本体の補強リブとなることを特徴とする請求項1または2に記載の導風板。
【請求項7】
前記表面に前記導風板本体を垂直に貫通する複数の風穴が設けられ、隣接する前記風穴の間に第1所定距離だけ離間することを特徴とする請求項1または2に記載の導風板。
【請求項8】
前記導風板本体の周縁と、隣接する前記風穴との間、および前記風穴と隣接する前記フラップとの間に、いずれも第2所定距離が設けられることを特徴とする請求項7に記載の導風板。
【請求項9】
前記導風板は複数の係止構造をさらに含み、前記係止構造は、前記導風板本体の端部にそれぞれ設けられ、または、前記係止構造は、前記導風板本体の前記端部と前記表面の中心位置とにそれぞれ設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の導風板。
【請求項10】
空調であって、請求項1~9のいずれか一項に記載の導風板を含むことを特徴とする空調。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空調システムに関し、具体的には、導風板およびこの導風板を含む空調に関する。
【背景技術】
【0002】
空調は一体式空調、分割式空調と中央空調システムを含むがこれに限らない。それに調節されたスペースに冷風や温風を提供する吹出アセンブリを設置する。例えば、一体式空調や分割式空調の室内機部分に設置された吹出アセンブリやパネルアセンブリ、あるいは中央空調システムの空調端末に設置された吹出アセンブリである。従来の技術では、空調の送風面積を増やすために、一般的に使用されていた吹出アセンブリには、横方向に配置された導風板と、複数の縦方向フラップという2種の互いに独立した構造が含まれ、ここでは、複数の縦方向フラップは係止によって長棒に連結しており、導風板の内側に配置される。導風板と縦方向フラップは、それぞれの駆動装置によって別々に制御され、ユーザが望む送風方向と送風強度を実現する。
【0003】
例えば、中国実用新案第209068711号は、空調機用のパネル構造を開示している。このパネルの構造は、導風板と縦方向フラップアセンブリを含む。導風板は、導風板モータの駆動で上下に搖動することができる。空調機の外部から空調機の内部を見ると、縦方向フラップアセンブリは、導風板の内側にある。この縦方向フラップアセンブリは、搖動棒および搖動棒に設置された複数の縦方向フラップを含み、搖動棒モータの駆動により、搖動棒が複数の縦方向フラップを駆動して左右に搖動させる。フラップを左側に振る場合、左側の送風しか保証できず、フラップを右側に振る場合、右側の送風しか保証できない。このようなパネル構造は、占用スペースが大きいだけではなく、取り付けや洗浄も容易ではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、この分野では、上記の問題を解決するための新しい技術的解決手段が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
従来技術における上述の問題点を解決するために、すなわち、従来の空調の吹出口アセンブリにおける占有スペースが大きく、取り付けや洗浄も容易ではないという技術的問題を解決するために、本発明は導風板を提供し、前記導風板は、導風板本体と、前記導風板本体の片側の表面に一体的に成形されかつ前記表面に垂直となって外へ延伸する複数のフラップとを含む。
【0006】
上記導風板の好ましい技術態様では、前記複数のフラップは、前記表面の中心線の両側に対称的に配置される。
【0007】
上記導風板の好ましい技術態様では、各フラップは、いずれも前記中心線と角度をなし、前記中心線から前記表面の両側に延びる方向に沿って、各フラップと前記中心線とがなす角度は順次増加する。
【0008】
上記導風板の好ましい技術態様では、各フラップと前記中心線とがなす角度は、順次同じ値増加する。
【0009】
上記導風板の好ましい技術態様では、前記複数のフラップは、偶数の数のフラップを含む。
【0010】
上記導風板の好ましい技術態様では、前記複数のフラップも前記導風板本体の補強リブとなる。
【0011】
上記導風板の好ましい技術態様では、前記表面に前記導風板本体を垂直に貫通する複数の風穴が設けられ、隣接する前記風穴の間に第1所定距離だけ離間する。
【0012】
上記導風板の好ましい技術態様では、前記導風板本体の周縁と、隣接する前記風穴との間、および前記風穴と隣接する前記フラップとの間に、いずれも第2所定距離が設けられる。
【0013】
上記導風板の好ましい技術態様では、前記導風板は、複数の係止構造をさらに含み、前記係止構造は、前記導風板本体の端部にそれぞれ設けられ、または、前記係止構造は、前記導風板本体の前記端部と前記表面の中心位置とにそれぞれ設けられてもよい。
【0014】
当業者であれば理解できるように、本発明の導風板は、導風板本体と、この導風板本体に一体的に成形された複数のフラップとを含む。フラップと導風板を一体化して設計することにより、フラップと導風板に必要なスペースを著しく減らすことができるだけでなく、フラップと導風板の生産コストを削減することもできる。さらに、フラップと導風板が一体化して設計されているので、一緒に取り外したり取り付けたりすることが可能であり、洗浄も容易である。
【0015】
好ましくは、複数のフラップは、前記表面の中心線の両側には対称的に配置され、かつ各フラップは、いずれも前記中心線と角度をなす。そのため、複数のフラップは、導風板本体の表面に複数の「八」字状に配列される。風は「八」字状の上端からフラップに沿って「八字状」の下端に向かって流れる。この「八」字状の配列方式は、総送風面積を著しく増大させるだけでなく、両側の送風を保証することもできる(導風板が水平に取り付けられている場合、空調の吹出口の左右両側がすべて送風状態になることができる)。好ましくは、前記中心線から前記表面の両側に延びる方向に沿って、各フラップと前記中心線とがなす角度は順次増加し、これによって隣接するフラップの間も一定の角度をなす。これにより、送風面積をさらに増やすことができる。
【0016】
偶数の数のフラップは、フラップが「八」字状のように配列することを保証することができる。
【0017】
好ましくは、複数のフラップは、導風板本体の補強リブともなり、これによって導風板の強度が増す。
【0018】
好ましくは、導風板本体の表面に設けられた複数の導風板本体を垂直に貫通する風穴により、風が導風板に平行となる方向に流れるだけでなく、風穴により導風板に垂直となる方向に流れることもできるので、より大きい送風面積を確保することができる。
【0019】
好ましくは、導風板本体の周縁と隣接する風穴との間、および風穴と隣接するフラップとの間に所定の距離が設けられ、導風板の強度を保証することができる。
【0020】
好ましくは、係止構造により、導風板は、吹出口の位置に直接取り付けることができる。
【0021】
本発明は、上記に記載のいずれか一つの導風板を含む空調をさらに提供する。本発明の導風板により、この空調はその内部構造を減らし、他の重要部品に対してより十分な取り付けスペースを提供することができるだけではなく、この空調の取り付けとメンテナンスもより容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
以下、図面によって、本発明の好ましい実施形態について説明する。
図1】本発明の導風板の実施例の斜視図である。
図2】本発明の導風板の実施例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照し、本発明の好ましい実施形態を説明する。これらの実施形態は、本発明の技術的原理を説明するものであって、本発明の保護範囲を限定するものではないことを当業者は理解するであろう。
【0024】
なお、本発明の説明において、用語「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」、「内」、「外」、「頂部」、「底部」等の方向または位置関係を示す用語は、図面に示された方向または位置関係に基づくものであり、単に説明を容易にするためだけであって、前記装置または部品が特定の方位を有したり、特定の方位で構成および動作したりしなければならないことを示すものではなく、本発明に対する制約として理解することはできない。なお、「第1」、「第2」、「第3」、「第4」という用語は、説明目的のみに用いられているが、相対的な重要性を示すものまたは暗示的なものとして理解することはできない。
【0025】
なお、本発明の説明においては、特に明確な規定や限定がない限り、用語「取り付け」、「設置」、「接続」、「接続」は広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続であってもよく、取り外し可能接続であってもよく、一体接続であってもよく、直接接続であってもよく、中間媒体によって間接的に接続されてもよく、2つの要素内部の連通であってもよい。当業者であれば、具体的な状況によって上述した用語の本発明における具体的な意味を理解することができる。
【0026】
本発明は、従来の空調における吹出口アセンブリの占用スペースが大きく、取り付けや洗浄も容易ではないという技術的問題を解決するために、導風板を提供する。この導風板は、導風板本体1と、導風板本体1の片側の表面に一体的に成形されかつこの表面に垂直となって外へ延伸する複数のフラップ2とを含む。
【0027】
図1は本発明の導風板の実施例の斜視図であり、図2は本発明の導風板の実施例を示す平面図である。図1および図2に示すように、1つまたは複数の実施形態では、導風板本体1は略長方形の板構造である。したがって、この導風板本体1は、第1短辺1a、第2短辺1b、第1長辺1c、および第2長辺1dを有する。第1短辺1aと第2短辺1bは対向し、第1長辺1cと第2長辺1dは対向する。長辺と短辺のサイズ、および長辺と短辺の間の比率は、実際の応用によって決定されてもよい。代替的に、他の実施例では、導風板本体1は、他の形状、例えば略正方形の板構造を採用してもよい。
【0028】
図1および図2に示すように、1つまたは複数の実施例では、導風板本体1の片側の表面に8つのフラップ2が形成される。代替的な実施例では、実際の必要に応じて、フラップの数はより少なくてもよいし、より多くてもよいが、偶数の数のフラップを用いることが好ましい。たとえば、フラップの数は、適用する室内の面積に応じて適宜増加させることができる。これらのフラット2と導風板本体1とは、例えば射出成形や他の一体成形により、一体的に成形され、導風板本体1の表面に対して垂直となって外に延伸する。したがって、これらのフラップ2は同時に、導風板の強度を増加させることができる互いに別の補強リブとなる。図1に示すように、1つまたは複数の実施例では、各フラップ2はいずれも円弧または流線形の外縁が設けられることで、風抵抗を低減させることができる。
【0029】
図1に示すように、1つまたは複数の実施例では、8つのフラップ2は、導風板本体1の片側表面の中心線Cの両側に対称的に配置される。中心線Cは、第1長辺1cおよび第2長辺1dに対して垂直であり、導風板本体1の表面の中心を通るように延びている。導風板が空調の吹出口に取り付けられると、導風板本体1における取り付けられた側の表面が導風板の内側の表面となり、空調の内部に向けられる。図1に示すように、中心線Cの左側には、中心線Cから導風板本体1の表面における左側への延伸方向で、第1左フラップ2a1、第2左フラップ2a2、第3左フラップ2a3、第4左フラップ2a4が順次配置されるので、第1左フラップ2a1は中心線Cに最も近い。同様に、中心線Cの右側には、中心線Cから導風板本体1の表面における右側への延伸方向で、第1右フラップ2b1、第2右フラップ2b2、第3右フラップ2b3、第4右フラップ2b4が順次配置され、第1右フラップ2b1が中心線Cに最も近い。第1左フラップ2a1と第1右フラップ2b1は中心線Cに対して対称であり、第2左フラップ2a2と第2右フラップ2b2は中心線Cに対して対称であり、第3左フラップ2a3と第3右フラップ2b3は中心線Cに対して対称であり、第4左フラップ2a4と第4右フラップ2b4は中心線Cに対して対称である。
【0030】
引き続き図1を参照すると、それぞれのフラップは中心線Cとの角度をなし、例えば、第1左フラップ2a1と中心線Cとは角度αをなし、第1右フラップ2b1と中心線とは角度βをなす。第1左フラップ2a1と第1右フラップ2b1は中心線Cに対して対称であるため、角度βと角度αは同じである。これにより、8つのフラップ2は、導風板本体1の表面に4つの「八」字状に配置される。図1に示すように、1つまたは複数の実施例では、中心線Cから導風板本体1の表面における左側への延伸方向に沿って、各フラップと中心線Cとのなす角度は順次増大し、すなわち、第2左フラップ2a2と中心線Cとのなす角度がαより大きく、第3左フラップ2a3と中心線Cとがなす角度は、第2左フラップ2a2と中心線Cとがなす角度よりも大きくなる。また、第4左フラップ2a4と中心線Cとの角度は第3左フラップ2a3と中心線Cとの角度より大きい。同様に、中心線Cから導風板本体1の表面における右側への延伸方向に沿って、各フラップと中心線Cとの角度も順次増大し、即ち、第2右フラップ2b2と中心線Cとの角度はβより大きく、第3右フラップ2b3と中心線Cとがなす角度は第2右フラップ2b2と中心線Cとがなす角度より大きく、第4右フラップ2b4と中心線Cとがなす角度は、第3右フラップ2b3と中心線Cとがなす角度より大きい。中心線Cのいずれかの側におけるフラップと中心線Cとがなす角度が徐々に増大するため、中心線Cの両側における隣接するフラップ間にも一定の角度が形成されるので、送風面積を増加させることができる。任意選択可能に、中心線Cの両側には、各フラップと中心線Cとのなす角度は順次同じ値(すなわち、固定値で増加する)増加し、すなわち、隣接するフラップの間に形成される角度は同じである。代替的には、各フラップと中心線Cとがなす角度も同じか、または異なる値増加することができる。
【0031】
図1および図2に示すように、1または複数の実施例では、導風板本体1の表面には、複数の風穴3が形成される。これらの風穴3は、導風板本体1を垂直に貫通する。図1図2に示すように、風穴3は、導風板本体1の表面に複数行と複数列に並んでおり、隣接する風穴3の間には、導風板の強度が十分に保たれるように構成される第1所定距離の間隔が設けられる。これらの風穴3は、円形、正方形、または長方形を含むがこれらに限定されない形状を有する微小な穴である。例えば、空調からの熱交換風は、これらの風穴3を通って導風板に垂直な方向に吹き出すことができる。図2に示すように、導風板本体1の周縁に最も近い風穴3とこれらの縁との間にも第2所定距離が保たれ、例えば、第1短辺1aとの第2所定距離をL1とし、第1の長辺1cとの間の第2所定距離をL2とする。1つまたは複数の実施例では、これらの第2所定距離は同じであってもよく、例えば10mmまたは要求を満たす他の値に設定されてもよい。第2所定の距離を設定することで導風板の強度をさらに確保する。
【0032】
図1および図2を参照すると、1つまたは複数の実施例では、導風板本体1には、3つの係止構造4a、4b、および4cがさらに形成される。これらの係止構造により、導風板は、空調の吹出口に直接取り付けることができ、これによって、フラップと導風板とを一体化して取り付けることを実現する。図1および図2に示すように、1つまたは複数の実施例では、第1係止構造4aは、導風板本体1の第1短端部に設置され、第2係止構造4bは、導風板本体1の第2短端部に設置され、第3係止構造4cは導風板本体1の中心に設置される。各係止構造と隣接する風穴3との間にも、導風板の強度を保つために、例えば10mmのような所定距離が設けられる。第1係止構造4a、第2係止構造4b、第3係止構造4cとフラップ2はすべて導風板本体1と同じ表面に位置し、第3係止構造4cは、この表面の中心に位置する。図1に示すように、1つまたは複数の実施例では、各係止構造は回転軸を含み、この回転軸は、取り付け位置(例えば、空調の吹出口)に対して導風板を回転させることができるように構成される。第1係止構造4a、第2係止構造4b、第3係止構造4cの3つの回転軸の中心軸線が重なって、中心線Cに垂直な同一直線上に位置する。図1に示すように、第1係止構造4aの回転軸と第2係止構造4bの回転軸はそれぞれ、導風板本体1の対応する端部から外に向けて延びており、第3係止構造4cの回転軸の延伸方向は、第2係止構造4bの回転軸の延伸方向と一致しており、導風板を例えば空調の吹出口に容易に取り付けることができる。図1に示すように、1つまたは複数の実施例では、第2係止構造4bの回転軸を例えばモータのような駆動装置に接続することができ、これによって、必要に応じて導風板を駆動して回転させることで、導風板の回転方向を調整して、異なる送風方向を調整することができる。代替的には、実際の必要に応じて、第1係止構造4aの回転軸を駆動装置に接続して導風板を駆動して回転させるように設計することもできる。
【0033】
また、本発明は、空調(図示せず)をさらに提供する。この空調は、本発明の上記導風板を用いている。フラップと導風板を一体的に成形する設計によって、この導風板は空調の内部構造を減らすことができ、導風板が空調内部で占有するスペースを減らして、導風板の分解とメンテナンスを容易にし、空調全体の生産コストを削減することができる。フラップの「八」字状の配列方式は、空調の送風面積を増大させるだけでなく、空調機が運転されている場合には、空調の吹出口の両側がつねに送風状態にあるようにすることもできる。導風板における微小な風穴の設計により、空調の送風面積をより大きくする。
【0034】
以上、図面に示す好ましい実施形態に関連して本発明の技術的解決手段を説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明の保護範囲がこれらの具体的な実施形態に限定されないことは明らかである。本発明の原理から逸脱することなく、当業者は、異なる実施例の技術的特徴を組み合わせてもよいし、関連する技術的特徴を同等に変更または置換してもよく、これらの変更または置換後の技術的解決手段は、本発明の保護範囲内に入るものである。
【符号の説明】
【0035】
1、導風板本体;1a、第1短辺;1b、第2短辺;1c、第1長辺;1d、第2長辺;2、フラップ;2a1、第1左フラップ;2a2、第2左フラップ;2a3、第3左フラップ;2a4、第4左フラップ;2b1、第1右フラップ;2b2、第2右フラップ;2b3、第3右フラップ;2b4、第4右フラップ;3、風穴;4a、第1係止構造;4b、第2係止構造;4c、第3係止構造。
図1
図2
【国際調査報告】