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特表2022-518675車載充電器を利用する車両のためのパワートレインアーキテクチャ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-16
(54)【発明の名称】車載充電器を利用する車両のためのパワートレインアーキテクチャ
(51)【国際特許分類】
   B60L 53/20 20190101AFI20220309BHJP
   H02J 7/34 20060101ALI20220309BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20220309BHJP
   H02J 7/10 20060101ALI20220309BHJP
   B60L 9/18 20060101ALI20220309BHJP
   B60L 50/60 20190101ALI20220309BHJP
   B60L 53/14 20190101ALI20220309BHJP
   B60L 58/10 20190101ALI20220309BHJP
   H02M 3/00 20060101ALI20220309BHJP
【FI】
B60L53/20
H02J7/34 J
H02J7/00 P
H02J7/10 N
B60L9/18 J
B60L50/60
B60L53/14
B60L58/10
H02M3/00 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021538383
(86)(22)【出願日】2019-12-19
(85)【翻訳文提出日】2021-08-30
(86)【国際出願番号】 US2019067364
(87)【国際公開番号】W WO2020142231
(87)【国際公開日】2020-07-09
(31)【優先権主張番号】16/236,556
(32)【優先日】2018-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507107291
【氏名又は名称】テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】230129078
【弁護士】
【氏名又は名称】佐藤 仁
(71)【出願人】
【識別番号】390020248
【氏名又は名称】日本テキサス・インスツルメンツ合同会社
(72)【発明者】
【氏名】サンミン ケヴィン チョン
(72)【発明者】
【氏名】マニシュ ブハードワジ
(72)【発明者】
【氏名】フイ タン
【テーマコード(参考)】
5G503
5H125
5H730
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB01
5G503CA11
5G503CB02
5G503FA06
5G503FA18
5G503GB03
5G503GB06
5G503GD03
5G503GD06
5H125AA01
5H125AC12
5H125AC24
5H125BA00
5H125BB00
5H125BB05
5H125BC21
5H125CD05
5H125DD02
5H125EE15
5H125FF23
5H730AS01
5H730AS13
5H730AS17
5H730BB27
5H730CC02
5H730DD04
5H730DD16
5H730EE04
5H730EE13
5H730ZZ07
(57)【要約】
車載充電器(102)を利用した車両(ハイブリッド電気自動車/電気自動車など)のためのパワートレインアーキテクチャに関連する手法について記載した。この手法は、電力レギュレーションのためのデバイスを含み、このデバイスは、交流(AC)-DCコンバータ(106)からの第1のDC電圧(104)を変換して、バッテリー(114)を充電するための第1の変換されたDC電圧を生成し、バッテリー(114)からの第2の変換されたDC直流(DC)を、DC-AC電圧コンバータ(118)のための第2の変換されたDC電圧に変換するように構成可能な電圧コンバータ-DCインバータ(108)を含む。インバータ(118)は、モーター(126)に結合する。制御回路(116)が、電圧コンバータ(108)の動作モードを指示するように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力レギュレーションのためのデバイスであって、
前記デバイスが直流(DC)-DC電圧コンバータを含み、
前記DC-DC電圧コンバータが、
バッテリーを充電するための第1の変換されたDC電圧を生成するために、交流(AC)-DCコンバータからの第1のDC電圧を変換し、
前記バッテリーからの第2のDC電圧を、モーターに電気的に結合されるインバータのための第2の変換されたDC電圧に変換し、
前記DC-DC電圧コンバータの動作モードを指示するための回路要素を制御する、
ように構成可能である、
デバイス。
【請求項2】
請求項1に記載のデバイスであって、
さらに筐体を含み、前記DC‐DC電圧コンバータ及び前記AC‐DCコンバータが、前記筐体内に少なくとも部分的に包囲されている、
デバイス。
【請求項3】
請求項2に記載のデバイスであって、前記筐体が冷却メカニズムを含む、デバイス。
【請求項4】
請求項3に記載のデバイスであって、前記冷却メカニズムが、前記DC-DC電圧コンバータ及び前記AC-DCコンバータの動作温度を少なくとも部分的に低減させる、デバイス。
【請求項5】
請求項3に記載のデバイスであって、前記筐体が少なくとも部分的に前記インバータを包囲し、前記冷却メカニズムが、前記インバータの動作温度を少なくとも部分的に低減する、デバイス。
【請求項6】
請求項1に記載のデバイスであって、
前記DC‐DCの電圧コンバータがさらに、
第1の動作モードで前記AC-DCコンバータから前記第1のDC電圧を受け取り、
第2の動作モードで前記バッテリーから前記第2のDC電圧を受け取る、
ように構成可能であり、
前記第1及び第2の動作モードがノンオーバーラップ動作モードであり、
制御する回路要素が、前記第1の動作モードと第2の動作モードの間の切り替えを指示する、
デバイス。
【請求項7】
請求項1に記載のデバイスであって、前記第2の変換されたDC電圧を、前記第2の変換されたDC電圧とは異なる第3のDC電圧に変換するための第2のDC-DC電圧コンバータをさらに含む、デバイス。
【請求項8】
請求項1に記載のデバイスであって、前記AC‐DCコンバータが前記インバータを含む、デバイス。
【請求項9】
電力レギュレーションのためのシステムであって、
前記システムが、2つの動作モードを有する直流(DC)-DC電圧コンバータを含み、
前記DC-DC電圧コンバータが、
第1の動作モードにおいて、交流(AC)-DCコンバータからの第1のDC電圧を、バッテリーを充電するための第1の変換されたDC電圧を生成するために変換し、
第2の動作モードにおいて、前記バッテリーからの第2のDC電圧を、モーターに電気的に結合されたインバータのための第2の変換されたDC電圧に変換し、
前記DC-DC電圧コンバータの動作モードを指示するための回路要素を制御する、
システム。
【請求項10】
請求項9に記載のシステムであって、前記DC-DC電圧コンバータ及び前記AC-DCコンバータが、筐体内に少なくとも部分的に包囲されている、システム。
【請求項11】
請求項10に記載のシステムであって、前記筐体が冷却メカニズムを含む、システム。
【請求項12】
請求項11に記載のシステムであって、前記冷却メカニズムが、前記DC-DC電圧コンバータ及び前記AC-DCコンバータの動作温度を少なくとも部分的に低減する、システム。
【請求項13】
請求項11に記載のシステムであって、前記筐体が少なくとも部分的に前記インバータを包囲し、前記冷却メカニズムが、前記インバータの動作温度を少なくとも部分的に低減する、システム。
【請求項14】
請求項9に記載のシステムであって、前記第1及び第2の動作モードがノンオーバーラップ動作モードであり、制御する回路要素が、前記第1の動作モードと第2の動作モードの間の切り替えを指示する、システム。
【請求項15】
請求項9に記載のシステムであって、前記第2の変換されたDC電圧を前記第2の変換されたDC電圧とは異なる第3の電圧に変換するための第2のDC-DC電圧コンバータをさらに含む、システム。
【請求項16】
請求項9に記載のシステムであって、前記AC‐DCコンバータが前記インバータを含む、システム。
【請求項17】
バスの電力レギュレーションのための方法であって、
バッテリーを充電するための第1の変換されたDC電圧を生成するために、第1の動作モードにおける直流(DC)-DC電圧コンバータによって、AC-DCコンバータからのレギュレートされた電圧で第1のDC電圧を変換すること、
第2の動作モードにおけるDC-DC電圧コンバータによって、前記バッテリーからの第2のDC電圧を変換すること、
を含み、
前記第2のDC電圧が、モーターに電気的に結合されたインバータのために前記レギュレートされた電圧で第2の変換されたDC電圧を生成するための可変電圧を有する、
方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法であって、さらに、
第2の動作モードにおける前記DC-DC電圧コンバータによって、前記第2の変換されたDC電圧を前記レギュレートされた電圧とは異なる第3のDC電圧に変換するために、第2のDC-DC電圧コンバータのために前記第2の変換されたDC電圧を生成すること、
を含む、方法。
【請求項19】
請求項17に記載の方法であって、前記DC‐DC電圧コンバータ及びAC‐DCコンバータを筐体内に少なくとも部分的に包囲することをさらに含む、方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法であって、前記DC-DC電圧コンバータ及び前記AC-DCコンバータの動作温度を低減するために、冷却メカニズムを用いて前記筐体を冷却することをさらに含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ハイブリッド電気自動車(HEV)及び電気自動車(EV)は、内燃機関推進車両と比較して、燃料コストの低減と車両排出の低減を提供するので人気が高まっている。HEV/EVは、一つ又は複数の電気モーターを駆動する一つ又は複数のバッテリーを使用して給電される。HEVは、内燃機関と併せて使用されるモーター及びバッテリーによって駆動され得る。EVは純粋にモーターとバッテリーによって駆動される。
【0002】
HEV及びEVはいずれも大量の電気を消費し、この電気は概して一つ又は複数のバッテリーに蓄えられる。これらのバッテリーは、電気生成器として作用するモーターを用いた再生の組み合わせを用いて、又は車両が使用されていないときは、電気充電器及び外部電源によって充電され得る。電気充電器は車載及びオフボード形態とし得る。オフボード充電は概して、家庭又は壁面充電器など、充電ステーション又は他の機器を利用する充電システムを指す。これらのシステムは、車自体に内蔵された充電器を利用する他の車載充電システムに比べて、高電圧で高速の充電が可能である。柔軟性及び利便性を向上させるために、より高い容量の車載充電器が、より高い充電速度を提供することがますます増えている。
【発明の概要】
【0003】
本明細書は、概してHEV/EVの分野に関し、より詳細には、電力レギュレーションのためのデバイスに関する。例示のデバイスは、交流(AC)‐DC電圧コンバータからの第1の直流(DC)電圧を変換して、バッテリーを充電するために第1の変換されたDC電圧を生成するように構成可能なDC‐DC電圧コンバータを含む。このデバイスはさらに、バッテリーからの第2のDC電圧を、インバータのための第2の変換されたDC電圧に変換し、インバータはDC‐DC電圧コンバータの動作モードを指示するための制御回路要素と共に、モーターに電気的に結合される。
【0004】
本明細書の別の態様は、電力レギュレーションのためのシステムに関する。このシステムは2つの動作モードを有する直流(DC)‐DC電圧コンバータを含み、第1の動作モードにおいて、DC‐DC電圧コンバータは交流(AC)‐DCコンバータからの第1のDC電圧を変換して、第1の変換されたDC電圧を生成し、バッテリーを充電する。DC‐DC電圧コンバータは、第2の動作モードにおいて、モーターに電気的に結合されるインバータのためにバッテリーからの第2のDC電圧を第2の変換されたDC電圧に変換する。このシステムは、DC‐DC電圧コンバータの動作モードを指示するための制御回路要素をさらに含む。
【0005】
本明細書の別の態様は、バスの電力レギュレーションのための方法に関する。この方法は、第1の動作モードにおける直流(DC)‐DC電圧コンバータによって、AC‐DCコンバータからのレギュレートされた電圧における第1のDC電圧を変換して、バッテリーを充電するための第1の変換されたDC電圧を生成することを含む。この方法はさらに、第2の動作モードにおけるDC‐DC電圧コンバータによって、バッテリーからの第2のDC電圧を変換することを含み、第2のDC電圧は可変電圧を有し、モーターに電気的に結合されるインバータに対して、レギュレートされた電圧において第2の変換されたDC電圧を生成する。
【0006】
種々の例の詳細な説明のため、ここで、添付の図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】車両パワートレインを図示するアーキテクチャ図である。
図2】車両パワートレインを図示するアーキテクチャ図である。
図3】車両パワートレインを図示するアーキテクチャ図である。
図4】車両パワートレインを図示するアーキテクチャ図である。
【0008】
図5】力率補正回路の回路図である。
【0009】
図6】車両パワートレインの少なくとも一部を図示するアーキテクチャ図である。
【0010】
図7】DC‐DC電圧コンバータ回路の一例を図示する回路図である。
【0011】
図8】バスの電力レギュレーションのための手法を図示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
HEV/EV車両のためのパワートレインは概して、一つ又は複数のバッテリーパック(以下、バッテリーと呼ぶ)を含む。バッテリーは、車両に内蔵されている車載充電器(OBC)を使って充電することができる。OBCの1つの機能は、パワーグリッドから受け取った電力を交流(AC)形態から直流(DC)形態に変換し、DC電力を供給してバッテリーを充電することである。例えば、OBCを壁面コンセントに差し込み、公益事業パワーグリッドから電力を引き出して車両バッテリーを充電することができる。OBCは、壁面ソケットから120VAC、240VAC、480VACなどの入力AC電圧を受け取り、第1のDC電圧で出力DC電圧を生成するAC‐DCコンバータ(整流器としても知られる)を含み得る。特定の場合には、この第1のDC電圧が、バッテリーを充電するのに適していないか又は効率的でないことがあり、OBCは、第1のDC電圧を、バッテリーを充電するのにより適している第2のDC電圧に変換するDC‐DC電圧コンバータを含む第2段を含み得る。
【0013】
或る場合において、OBCで用いられるDC‐DCコンバータ及びAC‐DCコンバータは、双方向動作に対応している。例えば、V2G(Vehicle to Grid)動作は、パワーグリッドが、パワーグリッドをサポートするためにHEV/EV車両の充電されたバッテリーから電力を引き出すことを可能にし得る。そのような場合、DC‐DC電圧コンバータは、バッテリーから電力を引き出し、バッテリーの第1のDC電圧を、AC‐DCコンバータが扱い得る第2のDC電圧に変換するように構成され得る。次に、AC‐DCコンバータは、第2のDC電圧をACに変換して、グリッドに送り返す。
【0014】
また、パワートレインは、バッテリーからのDC電圧をAC電圧に変換するトラクションインバータを含み得る。トラクションインバータは、このAC電圧を一つ又は複数の電気モーターに供給して車両を駆動する。概して、バッテリーが提供する電圧は、バッテリーが放電するにつれて変化する。トラクションインバータは、この電圧変化を考慮に入れることができ、バッテリーが提供し得る広い電圧範囲のDC電圧入力を扱うように設計される。広い入力電圧範囲を扱うことができるため、レギュレートされた入力電圧を有するインバータと比較して、トラクションインバータがDC‐AC変換においてより効率的でなくなる。例えば、レギュレートされた入力電圧のために設計されたインバータは、レギュレートされた電圧で最も効率的に動作するように選択された設計又は構成要素を利用することができる。本明細書に記載されるように、レギュレートされた又は固定された電圧への言及は、レギュレートされた電圧を提供するコンバータの設計公差内の一定の電圧を指す。
【0015】
また、車載コンピュータ、調節可能懸架システム、娯楽システムなどの他のデバイスが、バッテリーによって提供される電気を利用し得る。これらのデバイスは、他のDC‐DC電圧コンバータによって駆動される別個の電気バス(12v又は48vバスなど)上の変化するバッテリー電圧から隔離され得る。このようなDC‐DC間電圧コンバータはまた、変化するバッテリー電圧を扱うように設計され得、特定の入力電圧をとるように設計されたコンバータよりも潜在的に効率的ではない。
【0016】
図1は、本明細書の態様に従った、車両パワートレイン100の少なくとも一部を図示するアーキテクチャ図である。例示の車両パワートレイン100では、OBC102が充電動作モードで、局所パワーグリッドなどのAC電源104に結合されている。ある場合には、OBC102は、2段充電器であり、OBC筐体109内にAC‐DCコンバータ106と充電器DC‐DC電圧コンバータ108とを含む。AC‐DCコンバータ106は、AC電源104からのAC電圧を第1のDC電圧に変換し、この第1のDC電圧を導体111を介して充電器DC‐DC電圧コンバータ108に供給して、レギュレートされた電圧でDC電圧を生成し、可変DCバス112を駆動する。ある場合には、OBC102は、ヒートシンク、ファン、冷却ラインなどの冷却メカニズム110を含み得る。冷却メカニズム110は、OBC筐体109に少なくとも部分的に組み込まれてもよく、使用される厳密なメカニズムは、パッケージング制約、OBC102の効率、又は他の要因などのいくつかの要因の関数であり得る。冷却メカニズムは、AC‐DCコンバータ106及び充電器のDC‐DC電圧コンバータ108のいずれか又は両方の動作温度を低減するように構成することができる。OBC102によって与えられるDC電圧は、可変DCバス112に通電し、可変DCバス112に結合されたバッテリー114を充電する。
【0017】
場合によっては、OBC102は複数のモードで動作する。例えば、OBC102の制御回路116が、AC電源104がプラグインされるか又はその他の方式で利用可能になるときを検出し、OBC102を充電動作モードに切り替えることによって応答する。AC電力表示信号105が図1で示されている。AC電力表示信号105は、OBC102がAC電源104に接続されているかどうかを制御回路116に示す。また、制御回路116は、例えばパワーグリッドから、指示を受け取り、パワーグリッドに電力を供給し得る。次に、OBC102の制御回路116は、OBC102をV2G動作モードに切り替えて、場合によってはAC電源104を介して電力をパワーグリッドに戻すことができる。概して、制御回路116は、AC‐DC電圧コンバータ106からのDC電圧を可変DCバス112のための電圧に、又はその逆に変換するように、DC‐DC電圧コンバータ108を構成する。制御回路116は、プログラマブルプロセッサ、有限状態機械、又は他の適切なタイプの回路として実装され得る。AC電源104がプラグ接続されていないか、又は利用可能でない場合、制御回路116は、OBC102を駆動動作モードに切り換えることができる。概して、充電及びV2G動作モードは重複しない。
【0018】
駆動動作モードでは、バッテリー114は、可変DCバス112を通電し、それによって、トラクションインバータ118、及び一つ又は複数のボディ電子機器120に電力を供給する。図1の例において、ボディ電子機器120が、可変DCバス112よりも低い電圧で動作し得るボディ電子機器バス124に結合され、そこから電力を受け取る。一例として、娯楽システム又は電力調節可能な座席が、HEV/EVバッテリーによって提供されるより高い電圧ではなく、12V又は48Vで動作し得る。一つ又は複数のボディDC‐DC電圧コンバータ122が、可変DC電圧のDCバス112を、対応するボディ電子機器バス124上のボディ電子機器120に適した別のDC電圧に変換する。例えば、異なる車両電子機器が、異なるDC電圧で動作してもよく、又は、電圧変動、ノイズなどにより敏感であってもよく、必要に応じて、別個の電気バス上のこれらの構成要素を隔離するように、付加的なボディDC‐DC電圧コンバータ(図示せず)が可変DCバス112に取り付けられ得る。
【0019】
駆動動作モードでは、トラクションインバータ118はまた、可変DCバス112から電力を引き出して、一つ又は複数のトラクションモーター126を駆動する。トラクションインバータ118は、第2段のDC‐ACインバータ130に結合された第1段のDC‐DC電圧コンバータ128を用いて、2段階でDCをACに変換する。バッテリー114の容量が引き下げられると、可変DCバス112の両端の電圧が変化することがある。DC‐DC電圧コンバータ128は、可変DCバス112の可変DC電圧をレギュレートされたDC電圧に変換し、この電圧を導体131を介してDC‐ACインバータ130に供給する。DC‐ACインバータ130は、このレギュレートされたDC電圧をACに変換してトラクションモーター126を駆動する。
【0020】
場合によっては、DC‐ACトラクションインバータ118とカスケード接続されたDC‐DCの2段変換は、単一段インバータよりもモーター駆動に対して効率的である。何故ならば、可変DC電圧を所望のDC電圧に変換することはかなり効率的であり、場合によっては、98%より効率的であるからである。次いで、DC‐ACインバータ130は、例えば、弱め界磁制御Inモーター駆動を必要とせずに高速作動のためにモーターをより効率的に駆動するために、そのスイッチング損失を低減させるインバータ制御においてスイッチング方式を最適化させることによって、所望のDC電圧での効率のために最適化され得る。DC‐ACインバータ130を最適化することによって実現される増加した効率は、DC‐DC変換段からの損失を上回り、DCからACへの2段変換を用いることによって、比較的大きな入力のDC電圧範囲が与えられた単一段のDCからACへの変換と比較して、損失が低減する。
【0021】
この例のトラクションインバータ118は、ヒートシンク、ファン、冷却ラインなどのインバータ冷却メカニズム132も含む。また、インバータ冷却メカニズム132は、トラクションインバータ118筐体内に少なくとも部分的に組み込まれてもよく、インバータDC‐DC電圧コンバータ128及びDC‐ACインバータ130のいずれか又は両方の動作温度を低減するように構成され得る。インバータ冷却メカニズムは、冷却メカニズム110に類似し得る。OBC109及びトラクションインバータ118が代替モードで作動することが観察され得る。OBC109がアクティブモードで作動しているとき、トラクションインバータ119はアイドルモードにあり得、逆も同様である。
【0022】
図2は、車両パワートレイン200の少なくとも一部の別の例である。トラクションインバータにDC‐DC電圧コンバータを追加すると、効率は向上するが、場合によってトラクションインバータの寸法と冷却要件が増大する。これらの制約に対処するのを助けるために、OBCからのDC‐DC電圧コンバータを利用して、トラクションインバータのためのレギュレートされたDC電圧を提供することができる。一般に、車両は概してプラグイン及びチャージ中に駆動されないので、充電器DC‐DC電圧コンバータは、パワーグリッドへの及びパワーグリッドからの電力を一度に変換することはない。従って、トラクションインバータのためのレギュレートされたDC電圧を提供するために充電器DC‐DC電圧コンバータを用いることがバッテリーの充電を妨害する可能性は少ない。
【0023】
例示の車両パワートレイン200では、OBC202が、充電モードで、局所パワーグリッドなどのAC電源204に結合されている。この例では、OBC202は、2段充電器であり、OBC筐体209内にAC‐DCコンバータ206及びDC‐DC電圧コンバータ208を含む。充電の間、AC‐DCコンバータ206は、AC電源204からのAC電圧を第1のDC電圧に変換し、この第1のDC電圧をレギュレートされたDCバス222を介してDC‐DC電圧コンバータ208に供給する。DC‐DC電圧コンバータ208は、第2のDC電圧を生成して、可変DCバス214を駆動し、可変DCバス214に結合されたバッテリー210を充電する。OBC202は、OBC筐体209に少なくとも部分的に組み込まれ得る冷却メカニズム212を含み得る。冷却メカニズム212は、図1の冷却メカニズム110と関連して上記でより詳細に記載されている。
【0024】
充電動作モードから駆動動作モードに切り替えるために、OBC102の制御回路216は、AC電源104がプラグ接続されていないことを判定し得、例えば、車両制御コンピュータ(図示せず)から駆動動作モードに切り替える指示を受信し、又はAC電源が利用できないことを検出し得る。例えば、AC電力表示信号217が、OBC202がAC電源204に接続されていないことを制御回路216に示す。制御回路216は、DC‐DC電圧コンバータ208を駆動動作モードに切り替え、AC‐DCコンバータ206からではなく、バッテリー210からの入力電力を受け取ることができる。再生動作の間、制御回路216は、充電動作モードに切り替えるための指示を受け取り、DC‐DC電圧コンバータ208を切り替えて、トラクションインバータ220のDC‐ACインバータ218からの電圧を変換し、可変DCバス214を介してバッテリー210を充電するための電力を供給することができる。或る場合において、DC‐ACインバータが、再生動作の間、レギュレートされたDC電圧でDC電圧を生成するように構成され得る。制御回路216はOBC筐体209の外に示されているが、制御回路216はOBC筐体209内又は上に配置することもできる。
【0025】
DC‐DC電圧コンバータ208は、可変DCバス214のバッテリー210によって提供される可変DC電圧を、レギュレートされたDCバス222のためのレギュレートされたDC電圧に変換する。トラクションインバータ220のDC‐ACインバータ218は、レギュレートされたDC電圧でレギュレートされたDCバス222から電力を受け取り、このレギュレートされたDC電圧をACに変換してトラクションモーター224を駆動する。トラクションインバータ220はまた、トラクションインバータ筐体228に少なくとも部分的に組み込まれ得るインバータ冷却メカニズム226を含み得る。
【0026】
1つ又は複数のボディDC‐DC電圧コンバータ232が、可変DCバス214のDC電圧を、1つ又は複数のボディ電子機器230に適した別のDC電圧に変換する。図3に示されるように、場合によっては、1つ又は複数のレギュレートされたボディDC‐DC電圧コンバータ302が、レギュレートされたDCバス304から電力を引き出し、レギュレートされたDC電圧を、1つ又は複数のボディ電子機器306に適した別のDC電圧に変換する。レギュレートされたボディDC‐DC電圧コンバータ302は、レギュレートされたDC電圧から引き出すので、レギュレートされたボディDC‐DC電圧コンバータ302は、レギュレートされたDC電圧での効率のために設計最適化され得、車両の全体的な効率をさらに高めるのに役立つ。場合によっては、一つ又は複数のボディDC‐DC電圧コンバータ308も、一つ又は複数のボディ電子機器316のための可変DCバス310から引き出す。制御回路312は、例えば、AC電源インジケータ又は別のインジケータに基づいて、DC‐DC電圧コンバータ314のために動作モードを切り替えることができる。
【0027】
ある実施例では、OBC202は、OBC筐体209内のAC‐DCコンバータ206と、トラクションインバータ筐体228内のトラクションインバータ220内に組み込まれたDC‐DC電圧コンバータ208とを含む。制御回路216は、そのような実施例において、トラクションインバータ220に組み込まれたDC‐DC電圧コンバータ208に結合されている。
【0028】
図4は、本明細書の態様に従った、車両パワートレイン400の少なくとも一部の別の例である。この例では、OBCとトラクションインバータは、これらの構成要素によって使われる物理的空間を減らし、潜在的には冷却メカニズムの数を減らすのを助けるために、共通の筐体内で結合されたユニットとして一緒にパッケージされる。
【0029】
車両パワートレイン400において、充電動作モードにある間、組み合わせユニット402がAC電源404に結合され得る。組み合わせユニットは、AC電源404からのAC電圧を第1のDC電圧に変換するためのAC‐DCコンバータ406を含み、この第1のDC電流をレギュレートされたDCバス408を介して供給する。場合によっては、この第1のDC電圧は、レギュレートされたDCバス408のレギュレートされた電圧である。組み合わせユニット筐体417内のDC‐DC電圧コンバータ410が、この第1のDC電圧を第2のDC電圧に変換し、この第2のDC電圧を可変のDCバス412に供給してバッテリー414を充電する。DC‐ACインバータ416が、組み合わせユニット筐体417内に少なくとも部分的に封入され得る。冷却メカニズム418が、組み合わせユニット筐体417に少なくとも部分的に組み込まれ、AC‐DCコンバータ406、DC‐DC電圧コンバータ410、及びDC‐ACインバータ416のうちの一つ又は複数のものの動作温度を低減するように構成される。
【0030】
制御回路420が、DC‐DC電圧コンバータ410を充電動作モードから駆動動作モードに切り替える。駆動動作モードにおいて、DC‐DC電圧コンバータ410は、可変DCバス412を介して、AC‐DCコンバータ406からではなく、バッテリー414から電力を引き出す。DC‐DC電圧コンバータ410は、可変DC電圧をレギュレートされたDC電圧に変換し、レギュレートされたDC電圧をレギュレートされたDCバス408に供給する。DC‐ACインバータ416は、レギュレートされたDC電圧を、レギュレートされたDCバス408から、トラクションモーター422を駆動するためにACに変換する。制御回路420は組み合わせユニット筐体417の外に示されているが、制御回路420は、組み合わせユニット筐体417内に配置されてもよい。
【0031】
一つ又は複数のボディDC‐DC電圧コンバータ424が、可変DCバス412から可変DCバス412のDC電圧を引き出して、特定のボディ電子機器に適した別のDC電圧(図示せず)に変換する。一つ又は複数のレギュレートされたボディDC‐DC電圧コンバータ426が、レギュレートされたDCバス408から電力を引き出し、レギュレートされたDC電圧を一つ又は複数のボディ電子機器(図示せず)に適した別のDC電圧に変換する。
【0032】
図5は、本明細書の態様に従った、例示の力率訂正回路500の回路図である。概して、AC‐DCコンバータ502が、(この例で示されるような)インダクタ、インダクタコンデンサ、又はインダクタコンデンサインダクタなどの幾つかの受動構成要素504、ならびにAC‐DCブリッジ構造508を含む。受動構成要素は、AC‐DCブリッジ構造508に接続して、完全なAC‐DCコンバータを形成する。例えば、それぞれ、図1図2、及び図4のAC‐DCコンバータ106、206、及び406が、受動構成要素504及びAC‐DCブリッジ構造508を含む。この例では、AC電源506からの3つの異なった電圧を受動構成要素504に接続して、(図示のように)3つの位相力率改善回路(PFC:power factor correction)を形成し得る。場合によっては、2つの位相が受動構成要素を含み得、1つの位相は、単一の位相のPFC(図示せず)のための受動構成要素を有さないことがある。他の場合において、単一位相及び3位相のPFC(図示せず)の両方をサポートするためにマルチプレクサバージョンが提供され得る。AC‐DCブリッジ構造508及び受動構成要素504は、協働して、レギュレートされたバスをAC‐DCコンバータ510の出力で生成する。場合によっては、3つの位相インバータのためのAC‐DCブリッジ構造508が、3つのハーフブリッジ512を含む。ハーフブリッジ512は、各位相を介する電流をレギュレートするために、制御回路要素(図示せず)によって制御される。この制御は、ハーフブリッジ512のパワーデバイスをオン及びオフにすることによって達成される。デューティサイクルレギュレーションが使用されてもよく、その場合、PFCのためのAC‐DCモードのコンバータであるAC‐DCブリッジ構造508がブースト回路として振る舞う。モーター制御のためにDC‐ACモードで動作する場合、AC‐DCブリッジ構造508は降圧回路として振舞う。この例では、2レベル3位相インバータ構造がAC‐DCブリッジ構造508に示されているが、2レベル3位相インバータ構造は、3レベル又は別のインバータ構造で置き換えることができる。
【0033】
図6は、本明細書の態様に従った、車両パワートレイン600の少なくとも一部を図示するアーキテクチャ図である。この例では、OBCの機能及びトラクションインバータは、組み合わせユニット602に一体化され、それは組み合わされた筐体604内に少なくとも部分的に含まれる。
【0034】
車両パワートレイン600において、充電動作モードにある間、組み合わせユニット602はAC電源606に結合され得る。組み合わせユニット602は、AC‐DC段に必要な受動構成要素608と、AC‐DCコンバータ構成要素(関連するブリッジ構造、感知電子機器、及び制御回路要素を含む)610と、DC‐DC電圧コンバータ614とを含み得る。AC電源606からのAC電圧は、受動構成要素608に接続され、AC‐DCコンバータ構成要素610に供給されて、AC電源606からのAC電圧を第1のDC電圧に変換する。図4に示されるものと同様の方式で、第1のDC電圧は、DCレギュレートされたバス612を介してDC‐DC電圧コンバータ614に供給されて、可変DCバス618を介してバッテリー616を充電する。スイッチ620が、トラクションモーター622と、受動構成要素608の接続点と、AC‐DCコンバータ構成要素610との間に結合され得る。この場合、AC‐DCコンバータ構成要素610は、動作モードに応じて、トラクション駆動と同様に能動PFCとして動作し得る3つの位相ハーフブリッジインバータを含み得る。充電の間、スイッチ620は開いており、トラクションモーター622は給電されない。単一のスイッチ620が示されているが、スイッチ620はモーターに結合された位相ラインごとに1つずつ、3つのスイッチを含み得る。受動構成要素608、AC‐DCコンバータ構成要素610、及びDC‐DC電圧コンバータ614は、組み合わされた筐体604内に少なくとも部分的に包囲され得る。冷却メカニズム624が、組み合わされた筐体604に少なくとも部分的に組み込まれ、AC‐DCコンバータ構成要素610、DC‐DC電圧コンバータ614、及び受動構成要素608のうちの1つ又は複数のものの動作温度を低減するように構成される。
【0035】
制御回路626が、DC‐DC電圧コンバータ614及びAC‐DCコンバータ構成要素610を充電動作モードから駆動動作モードに切り替える。制御回路626は組み合わされた筐体604の外に示されているが、制御回路626は、組み合わされた筐体604内に配置されてもよい。
【0036】
駆動動作モードでは、DC‐DC電圧コンバータ614は、可変DCバス618を介して、AC‐DCコンバータ構成要素610からではなく、バッテリー616から電力を引き出す。DC‐DC電圧コンバータ614は、可変DC電圧をレギュレートされたDC電圧に変換し、レギュレートされたDC電圧をレギュレートされたDCバス612に供給する。特定の実施例ではあるが、バッテリー電圧は、可変DCバス618を介してAC‐DCコンバータ構成要素610によって直接使用され得る。AC‐DCコンバータ構成要素610は、駆動動作モードにおいて、レギュレートされたDC電圧を、レギュレートされたDCバス612から、トラクションモーター622を駆動するためにACに変換する。充電動作モード以外の動作モードにあるとき、受動構成要素608は開回路であり、AC‐DCコンバータ構成要素610又はトラクションモーター622からの電力の影響を受けない。
【0037】
1つ又は複数のボディDC‐DC電圧コンバータ628は、可変DCバス618のDC電圧を特定のボディ電子機器に適した別のDC電圧(図示せず)に変換するために、可変DCバス618から引き出す。一つ又は複数のレギュレートされたボディDC‐DC電圧コンバータ630は、レギュレートされたDCバス612から電力を引き出し、レギュレートされたDC電圧を、一つ又は複数のボディ電子機器(図示せず)に適した別のDC電圧に変換する。
【0038】
図7は、上述した例で使用可能な(例えば、DC‐DC電圧コンバータ108、208、314、及び410のための)DC‐DC電圧コンバータ700回路の回路例である。DC‐DC電圧コンバータ700は、双方向電圧コンバータであり、制御回路(制御回路116、216、312、420、及び614)によって制御される。第1のモードにおいて、第1の電圧ノード710からの入力電力を受け取り、電力を第2の電圧ノード720に出力変換するように、対応する制御回路が双方向DC‐DC電圧コンバータ700を構成する。第2のモードにおいて、制御回路は、第2の電圧ノード720からの入力電力を受け取り、変換された電力を第1の電圧ノード710に出力するように、DC‐DC電圧コンバータ700を構成する。
【0039】
引き続き図7を参照すると、双方向DC‐DC電圧コンバータ700は、トランジスタM1、M2、M3、M4、M5、M6、M7、及びM8、インダクタLI、及び変圧器TR1を含む。こういったトランジスタは、nチャネル金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(NMOS)として実装されるが、他の実装において、pチャネル金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(PMOS)として、又はさらに他の実装において、バイポーラ接合トランジスタとして実装することもできる。各トランジスタM1~M6は、動作モードに応じてそれぞれのトランジスタをオン又はオフにするように、対応する制御回路によって制御される制御入力(例えば、ゲート)を含む。Ml、M2、M3、及びM4は第1のフルブリッジを形成し、第2のフルブリッジのためにM5、M6、M7、及びM8を形成する。M1~M8のデューティサイクル制御と位相制御の両方を用いて、電力の流れを制御し、レギュレートする。
【0040】
図8は、本明細書の態様に従って、バスの電力レギュレーションのための手法800を図示するフローチャートである。ブロック802において、第1の動作モードのDC‐DC電圧コンバータが、AC‐DCコンバータからのレギュレートされた電圧で第1のDC電圧を変換し、第1の変換されたDC電圧を生成して、1つ又は複数のバッテリーを充電する。ブロック804において、DC‐DC電圧コンバータは、第2の動作モードにあり、バッテリーからの第2のDC電圧を変換して、モーターに電気的に結合されたインバータについて、レギュレートされた電圧で第2の変換されたDC電圧を生成する。第2のDC電圧は、バッテリーの充電レベルに基づいて変化し得る可変電圧を有する。ブロック806において、DC‐DC電圧コンバータは、第2の動作モードにあり、第2のDC-DC電圧コンバータのための第2の変換されたDC電圧を生成して、第2の変換されたDC電圧を、レギュレートされた電圧とは異なる第3のDC電圧に変換する。
【0041】
本明細書では、「結合する」という用語は、間接的又は直接的な有線又は無線接続のいずれかを意味する。したがって、第1のデバイスが第2のデバイスに結合する場合、その接続は、直接的接続を介するものか、又は他のデバイス及び接続を介した間接的接続を介するものであり得る。「に基づく」という記載は、「少なくとも部分的に~に基づく」ことを意味する。したがって、XがYに基づく場合、XはY及び任意の数の他の要因の関数であり得る。
【0042】
本発明の特許請求の範囲内で、説明した例示の実施例に改変が成され得、他の実施例が可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】