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特表2022-518910改善されたシールアセンブリを備えた呼吸アクセスアセンブリ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-17
(54)【発明の名称】改善されたシールアセンブリを備えた呼吸アクセスアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   A61M 16/04 20060101AFI20220310BHJP
【FI】
A61M16/04 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021543127
(86)(22)【出願日】2020-01-27
(85)【翻訳文提出日】2021-07-23
(86)【国際出願番号】 US2020015139
(87)【国際公開番号】W WO2020159840
(87)【国際公開日】2020-08-06
(31)【優先権主張番号】16/263,375
(32)【優先日】2019-01-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514300557
【氏名又は名称】アヴェント インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001379
【氏名又は名称】特許業務法人 大島特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マドセン、エドワード・ビー
(72)【発明者】
【氏名】ミッチェル、アンジェラ・ジー
(57)【要約】
呼吸アクセスアセンブリは、第1のポート開口部を画定する第1の合わせ面を有するマニホールドを含む。呼吸アクセスアセンブリは、第2のポート開口部を画定する第2の合わせ面を有する回転可能なアダプタ、並びに、マニホールドと回転可能なアダプタとの間に配置されたシールアセンブリであって、第1のシールリング、第2のシールリング、及びマニホールドまたは回転可能なアダプタの少なくとも一方の外周に近接して配置された外側シールリングを含む該シールアセンブリを含む。回転可能なアダプタは、開構成と閉構成との間でマニホールドに対して回転可能である。シールアセンブリは、第1のシールリングと第2のシールリングとの間に接続された接続部分を含む。接続部分は、第1の合わせ面と、第1のシールリングと第2のシールリングとの間の第2の合わせ面と、の間にシールを形成する。
【選択図】図5A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
呼吸アクセスアセンブリであって、
第1のポート開口部を画定する第1の合わせ面を有するマニホールドと、
第2のポート開口部を画定する第2の合わせ面を有する回転可能なアダプタと、
前記マニホールドと前記回転可能なアダプタとの間に配置されたシールアセンブリであって、第1のシールリング、第2のシールリング、及び前記マニホールドまたは前記回転可能なアダプタの少なくとも一方の外周に近接して配置された外側シールリングを含む該シールアセンブリと、を有し、
前記回転可能なアダプタは、開構成と閉構成との間で前記マニホールドに対して回転可能であり、
前記開構成では、前記マニホールドの前記第1のポート開口部は、前記第2のポート開口部と位置合わせされ、前記シールアセンブリの前記第1のシールリングによって前記第2のポート開口部とシールされることにより、前記マニホールドの前記第1のポート開口部と前記回転可能なアダプタの前記第2のポート開口部との間に流体接続を形成し、
前記閉構成では、前記マニホールドの前記第1のポート開口部は、前記シールアセンブリの前記第2のシールリングによって前記回転可能なアダプタの前記第2の合わせ面の一部とシールされ、
前記シールアセンブリは、前記第1のシールリングと前記第2のシールリングとの間に接続された接続部分を含み、前記接続部分は、前記第1の合わせ面と、前記第1のシールリングと前記第2のシールリングとの間の前記第2の合わせ面と、の間にシールを形成することを特徴とする呼吸アクセスアセンブリ。
【請求項2】
前記シールアセンブリは、前記シールアセンブリの外側シール面が前記第1の合わせ面と略同一平面になるように、前記マニホールドの前記第1の合わせ面を受容することができる形状に凹設されていることを特徴とする請求項1に記載の呼吸アクセスアセンブリ。
【請求項3】
前記シールアセンブリには、前記シールアセンブリの外側シール面が前記第2の合わせ面と略同一平面になるように、前記マニホールドの前記第2の合わせ面を受容することができる形状に凹設されていることを特徴とする請求項1に記載の呼吸アクセスアセンブリ。
【請求項4】
前記シールアセンブリは、前記外側シールリングと、前記第1のシールリング及び前記第2のシールリングの少なくとも一方との間に接続された少なくとも1つのスポークをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の呼吸アクセスアセンブリ。
【請求項5】
前記シールアセンブリは、前記外側シールリングと、前記第1のシールリング及び前記第2のシールリングのそれぞれとの間に画定される連続面をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の呼吸アクセスアセンブリ。
【請求項6】
前記外側シールリングは、前記連続面に対して垂直方向に、前記連続面に対して隆起している前記シールアセンブリの外周に近接する前記シールアセンブリの一部を含むことを特徴とする請求項5に記載の呼吸アクセスアセンブリ。
【請求項7】
前記第1のシールリング及び前記第2のシールリングのうちの少なくとも一方は、前記連続面に対して垂直方向に、前記連続面に対して隆起している前記シールアセンブリの一部を含むことを特徴とする請求項5に記載の呼吸アクセスアセンブリ。
【請求項8】
前記シールアセンブリは、前記マニホールドまたは前記回転可能なアダプタのうちの少なくとも一方に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の呼吸アクセスアセンブリ。
【請求項9】
前記シールアセンブリは、前記マニホールドの前記第1の合わせ面または前記回転可能なアダプタの前記第2の合わせ面にオーバーモールドされていることを特徴とする請求項8に記載の呼吸アクセスアセンブリ。
【請求項10】
患者の気道内に延びる人工気道に取り付けられるように構成された人工呼吸器マニホールドをさらに有し、
前記第1のポート開口部または前記第2のポート開口部のうちの少なくとも一方は、前記人工呼吸器マニホールドに接続されていることを特徴とする請求項1に記載の呼吸アクセスアセンブリ。
【請求項11】
カテーテルチューブを含むカテーテルアセンブリをさらに有し、
前記第1のポート開口部または前記第2のポート開口部のうちの少なくとも一方が前記カテーテルアセンブリと結合され、前記回転可能なアダプタが前記開構成のときに、前記カテーテルチューブが前記第1のポート開口部及び前記第2のポート開口部を通ってスライド可能であることを特徴とする請求項1に記載の呼吸アクセスアセンブリ。
【請求項12】
前記マニホールドまたは前記回転可能なアダプタのうちの一方は、前記マニホールドまたは前記回転可能なアダプタの別の部分と係合することにより前記マニホールド及び前記回転可能なアダプタを一緒に結合するように構成されたスナップリング機構を有することを特徴とする請求項1に記載の呼吸アクセスアセンブリ。
【請求項13】
呼吸アクセスアセンブリを形成する方法であって
第1のポート開口部を画定する第1の合わせ面を有するマニホールドを形成するマニホールド形成ステップと、
第2のポート開口部を画定する第2の合わせ面を有する回転可能なアダプタを形成するアダプタ形成ステップと、
前記マニホールドと前記回転可能なアダプタとの間にシールアセンブリを配置する配置ステップであって、前記シールアセンブリは、第1のシールリング、第2のシールリング、及び前記マニホールドまたは前記回転可能なアダプタの少なくとも一方の外周に近接して配置された外側シールリングを含む、該配置ステップと、を含み、
前記回転可能なアダプタは、開構成と閉構成との間で前記マニホールドに対して回転可能であり、
前記開構成では、前記マニホールドの前記第1のポート開口部は、前記第2のポート開口部と位置合わせされ、前記シールアセンブリの前記第1のシールリングによって前記第2のポート開口部とシールされることにより、前記マニホールドの前記第1のポート開口部と前記回転可能なアダプタの前記第2のポート開口部との間に流体接続を形成し、
前記閉構成では、前記マニホールドの前記第1のポート開口部は、前記シールアセンブリの前記第2のシールリングによって前記回転可能なアダプタの前記第2の合わせ面の一部とシールされ、
前記シールアセンブリは、前記第1のシールリングと前記第2のシールリングとの間に接続された接続部分を含み、前記接続部分は、前記第1の合わせ面と、前記第1のシールリングと前記第2のシールリングとの間の前記第2の合わせ面と、の間にシールを形成することを特徴とする方法。
【請求項14】
前記マニホールド形成ステップ、または前記アダプタ形成ステップのうちの少なくとも一方は、前記マニホールド及び前記回転可能なアダプタのうちの少なくとも一方を射出成形する射出成形ステップを含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記マニホールドの前記第1の合わせ面と前記回転可能なアダプタの前記第2の合わせ面との間に前記シールアセンブリを配置する前記配置ステップは、前記マニホールドの前記第1の合わせ面及び前記回転可能なアダプタの前記第2の合わせ面のうちの少なくとも一方に前記シールアセンブリを取り付ける取り付けステップを含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記マニホールドの前記第1の合わせ面と前記回転可能なアダプタの前記第2の合わせ面との間に前記シールアセンブリを配置する前記配置ステップは、前記マニホールドの前記第1の合わせ面及び前記回転可能なアダプタの前記第2の合わせ面のうちの少なくとも一方に前記シールアセンブリをオーバーモールディングするオーバーモールディングステップを含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記シールアセンブリの外側シール面が前記第1の合わせ面と略同一平面になるように、前記マニホールドの前記第1の合わせ面を受容することができる形状に前記シールアセンブリを凹設するステップをさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記シールアセンブリの外側シール面が前記第2の合わせ面と略同一平面になるように、前記回転可能なアダプタの前記第2の合わせ面を受容することができる形状に前記シールアセンブリを凹設するステップをさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記マニホールド及び前記回転可能なアダプタを一緒に結合するべく、前記マニホールドまたは前記回転可能なアダプタの別の部分と係合するように構成された前記マニホールドまたは前記回転可能なアダプタのうちの一方と、スナップリング機構を一体的に形成する一体形成ステップをさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本出願は、2019年1月31日に出願された米国特許出願第16/263,375号の優先権を主張し、その内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、一般に、挿管された患者のための呼吸ケアシステムの分野に関し、より具体的には、改善されたシールアセンブリを有する呼吸アクセスアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
挿管された患者の適切な長期呼吸ケアは、多くの場合、患者に対して複数の、しばしば同時に行われる医療処置を必要とする。手順の例には、患者の肺の換気、肺からの分泌物の吸引、肺の酸素化、肺からの残留COの除去または低減、呼吸器系の一部の視診、唾液及びガスのサンプリング、呼吸器系内のガスの流量、圧力、及び温度などのパラメータの検知、及び/または、薬物、ガス及び/または洗浄の投与が含まれる。
【0004】
未熟児や肺気腫を患っている成人などの肺活量が低い患者は、同時処置が必要になる場合がある。このような患者では、分泌物除去プロセス中に患者の酸素を欠乏させることなく、かつ汚染物質を呼吸器系に導入することなく、呼吸器系に蓄積した分泌物を除去することが重要である。
【0005】
したがって、医療提供者は、呼気終末陽圧(PEEP)の損失を最小化または低減する人工呼吸器回路へのアクセスを制御することにより、患者へのストレスを最小限に抑えながら、複数の手順を効率的かつ安全に実行できるようにする呼吸ケアアセンブリを必要としている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的及び利点は、以下の説明に記載されるか、説明から明らかであるか、または、本発明の実施を通じて学習され得る。
【0007】
本発明の態様によれば、呼吸アクセスアセンブリは、第1のポート開口部を画定する第1の合わせ面を有するマニホールドを含む。呼吸アクセスアセンブリは、第2のポート開口部を画定する第2の合わせ面を有する回転可能なアダプタを含む。呼吸アクセスアセンブリは、マニホールドと回転可能なアダプタとの間に配置されたシールアセンブリを含む。シールアセンブリは、第1のシールリング、第2のシールリング、及びマニホールドまたは回転可能なアダプタの少なくとも一方の外周に近接して配置された外側シールリングを含む。回転可能なアダプタは、開構成と閉構成との間でニホールドに対して回転可能である。開構成では、マニホールドの第1のポート開口部は、第2のポート開口部と位置合わせされ、シールアセンブリの第1のシールリングによって第2のポート開口部とシールされることにより、マニホールドの第1のポート開口部と回転可能なアダプタの2番目のポート開口部との間に流体接続を形成する。閉構成では、マニホールドの第1のポート開口部は、シールアセンブリの第2のシールリングによって回転可能なアダプタの第2の合わせ面の一部とシールされる。シールアセンブリは、第1のシールリングと第2のシールリングとの間に接続された接続部分を含む。接続部分は、第1の合わせ面と、第1のシールリングと第2のシールリングとの間の第2の合わせ面と、の間にシールを形成する。
【0008】
特定の実施形態では、シールアセンブリは、シールアセンブリの外側シール面が第1の合わせ面と略同一平面になるように、マニホールドの第1の合わせ面を受容することができる形状に凹設されている。
【0009】
別の特定の実施形態では、シールアセンブリは、シールアセンブリの外側シール面が第2の合わせ面と略同一平面になるように、マニホールドの第2の合わせ面を受容することができる形状に凹設されている。
【0010】
別の特定の実施形態では、シールアセンブリは、外側シールリングと、第1のシールリングまたは第2のシールリングの少なくとも一方との間に接続された少なくとも1つのスポークを含む。
【0011】
別の特定の実施形態では、シールアセンブリは、外側シールリングと、第1のシールリング及び第2のシールリングのそれぞれとの間に画定される連続面を有する。
【0012】
別の特定の実施形態では、シールアセンブリの外側シールリングは、シールアセンブリの外周に近接するシールアセンブリの一部を含む。シールアセンブリの一部は、連続面に対して垂直方向に、連続面に対して隆起している。
【0013】
別の特定の実施形態では、第1のシールリングまたは第2のシールリングのうちの少なくとも一方は、連続面に対して垂直方向に、連続面に対して隆起しているシールアセンブリの一部を含む。
【0014】
別の特定の実施形態では、シールアセンブリは、マニホールドまたは回転可能なアダプタのうちの少なくとも一方に取り付けられる。
【0015】
別の特定の実施形態では、シールアセンブリは、マニホールドの第1の合わせ面または回転可能なアダプタの第2の合わせ面にオーバーモールドされている。
【0016】
別の特定の実施形態では、呼吸アクセスアセンブリは、患者の気道内に延びる人工気道に取り付けられるように構成された人工呼吸器マニホールドを有する。第1のポート開口部または第2のポート開口部のうちの少なくとも一方は、人工呼吸器マニホールドに接続されている。
【0017】
別の特定の実施形態では、呼吸アクセスアセンブリは、カテーテルチューブを含むカテーテルアセンブリを有する。第1のポート開口部または第2のポート開口部のうちの少なくとも一方は、カテーテルアセンブリと結合され、回転可能なアダプタが開構成のときに、カテーテルチューブが第1のポート開口部及び第2のポート開口部を通ってスライド可能である。
【0018】
別の特定の実施形態では、マニホールドまたは回転可能なアダプタのうちの一方は、マニホールドまたは回転可能なアダプタの別の部分と係合することによりマニホールド及び回転可能なアダプタを一緒に結合するように構成されたスナップリング機構を有する。
【0019】
本発明の別の態様によれば、呼吸アクセスアセンブリを形成する方法は、第1のポート開口部を画定する第1の合わせ面を有するマニホールドを形成するマニホールド形成ステップを含む。本方法は、第2のポート開口部を画定する第2の合わせ面を有する回転可能なアダプタを形成するアダプタ形成ステップを含む。本方法は、マニホールドの第1の合わせ面と回転可能なアダプタの第2の合わせ面との間にシールアセンブリを配置する配置ステップを含む。シールアセンブリは、第1のシールリング、第2のシールリング、及びマニホールドまたは回転可能なアダプタの少なくとも一方の外周に近接して配置された外側シールリングを含む。回転可能なアダプタは、開構成と閉構成との間でマニホールドに対して回転可能である。開構成では、マニホールドの第1のポート開口部は第2のポート開口部と位置合わせされ、シールアセンブリの第1のシールリングによって第2のポート開口部とシールされることにより、マニホールドの第1のポート開口部と回転可能なアダプタの第2のポート開口部との間に流体接続が形成される。閉構成では、マニホールドの第1のポート開口部は、シールアセンブリの第2のシールリングによって回転可能なアダプタの第2の合わせ面の一部とシールされる。シールアセンブリは、第1のシールリングと第2のシールリングとの間に接続された接続部分を含む。接続部分は、第1の合わせ面と、第1のシールリングと第2のシールリングとの間の第2の合わせ面と、の間にシールを形成する。
【0020】
特定の実施形態では、マニホールド形成ステップ、またはアダプタ形成ステップのうちの少なくとも一方は、マニホールドまたは回転可能なアダプタのうちの少なくとも一方を射出成形する射出成形ステップを含む。
【0021】
別の特定の実施形態では、マニホールドの第1の合わせ面と回転可能なアダプタの第2の合わせ面との間にシールアセンブリを配置する配置ステップは、マニホールドの第1の合わせ面または回転可能なアダプタの第2の合わせ面のうちの少なくとも一方にシールアセンブリを取り付ける取り付けステップを含む。
【0022】
別の特定の実施形態では、マニホールドの第1の合わせ面と回転可能なアダプタの第2の合わせ面との間にシールアセンブリを配置する配置ステップは、マニホールドの第1の合わせ面または回転可能なアダプタの第2の合わせ面のうちの少なくとも一方にシールアセンブリをオーバーモールディングするオーバーモールディングステップを含む。
【0023】
別の特定の実施形態では、本方法は、シールアセンブリの外側シール面が第1の合わせ面と略同一平面になるように、マニホールドの第1の合わせ面を受容することができる形状にシールアセンブリを凹設するステップを含む。
【0024】
別の特定の実施形態では、本方法は、シールアセンブリの外側シール面が第2の合わせ面と略同一平面になるように、回転可能なアダプタの第2の合わせ面を受容することができる形状にシールアセンブリを凹設するステップを含む。
【0025】
別の特定の実施形態では、本方法は、マニホールドまたは回転可能なアダプタ一緒に結合するべく、マニホールドまたは前記回転可能なアダプタの別の部分と係合するように構成されたマニホールドまたは回転可能なアダプタのうちの一方と、スナップリング機構を一体的に形成する一体形成ステップを含む。
【図面の簡単な説明】
【0026】
当業者に対する、その最良の形態を含む本発明の完全かつ実施可能な程度の開示は、添付の図面への参照を含む、本明細書の残りの部分に、より具体的に記載されている。
【0027】
図1A】本開示の態様による、人工呼吸器マニホールド、カテーテルアセンブリ及び回転可能なアセンブリを含む呼吸アクセスアセンブリを示す図である。
図1B図1Aの呼吸アクセスアセンブリを示しており、カテーテルアセンブリのカテーテルチューブは、本開示の態様による開構成において、回転可能なアセンブリを通って延びている。
図2A図1A及び1Bの呼吸アクセスアセンブリの拡大図であり、回転可能なアセンブリは開構成にある。
図2B図1A及び1Bの呼吸アクセスアセンブリの拡大図であり、回転可能なアセンブリは閉構成にある。
図3A】開構成にある、図1A図2Bの呼吸アクセスアセンブリの回転可能なアセンブリの断面側面図である。
図3B】閉構成にある、図1A図2Bの呼吸アクセスアセンブリの回転可能なアセンブリの断面側面図である。
図4A図1A図2Bの呼吸アクセスアセンブリの回転可能なアセンブリのマニホールドを示している。
図4B図4Aの断面A-Aに沿った断面図である。
図5A図1A図3Aの呼吸アクセスアセンブリの回転可能なアセンブリの、回転可能なアダプタの正面図である。
図5B図5Aの断面A-Aに沿った図5Aの回転可能なアダプタの断面図である。
図6A図3A及び図3Bの回転可能なアセンブリの回転可能なアダプタの別の実施形態を示し、シールアセンブリは、本開示の態様による、外側シールリングと、第1のシールリングまたは第2のシールリングのうちの少なくとも一方との間に接続された少なくとも1つのスポークを含む。
図6B図6Aの断面A-Aに沿った図6Aの回転可能なアダプタの断面図である。
図7A図3A及び図3Bの回転可能なアセンブリの回転可能なアダプタの別の実施形態を示し、シールアセンブリは、本開示の態様による、外側シールリングと、第1のシールリングまたは第2のシールリングのうちの少なくとも一方との間に接続された複数のスポークを含む。
図7B図7Aの断面A-Aに沿った図7Aの回転可能なアダプタの断面図である。
図8A図3A及び図3Bの回転可能なアセンブリの回転可能なアダプタの別の実施形態を示し、シールアセンブリは、本開示の態様による、外側シールリングと、第1のシールリング及び第2のシールリングのそれぞれとの間に画定された連続面を含む。
図8B図8Aの断面A-Aに沿った図8Aの回転可能なアダプタの断面図である。
図9A図3A及び図3Bの回転可能なアセンブリの回転可能なアダプタの別の実施形態を示し、シールアセンブリは、本開示の態様による連続面及び隆起部分を含む。
図9B図9Aの断面A-Aに沿った図9Aの回転可能なアダプタの断面図である。
図10A】回転可能なアセンブリをマニホールドと結合するためのスナップリング機構を受容するための開口部を含む、図3A及び図3Bの回転可能なアセンブリの回転可能なアダプタの別の実施形態を示している。
図10B図10Aの断面A-Aに沿った図10Aの回転可能なアダプタの断面図である。
図10C】回転可能なアセンブリの開口部内に受容されたスナップリング機構を有するマニホールドと結合された、図10A及び図10Bの回転可能なアセンブリの断面側面図を示している。
【0028】
本明細書及び図面における参照符号の繰り返しの使用は、本発明の同一または類似の特徴または要素を表すことを意図している。
【発明を実施するための形態】
【0029】
ここで、本発明の様々な実施形態を詳細に参照し、1以上の実施例を以下に示す。各実施例は、本発明の説明のために提供されており、本発明を限定するものではない。事実、本発明の範囲または精神から逸脱することなく、本発明において様々な修正及び変形を行うことができることは当業者には明らかであろう。例えば、一実施形態の一部として図示または説明された特徴を、別の実施形態で使用することにより、さらに別の実施形態がもたらされる。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物の範囲内に入るような修正及び変形を包含することが意図されている。本出願の目的上、同様の機能は複数の図にわたって同様の数字で表される。
【0030】
一般的に言えば、本発明は、改善されたシールを提供するように構成された呼吸アクセスアセンブリに関する。改善されたシールは、患者の気道への汚染物質の導入を防止または低減することができる。改善されたシールは、例えば洗浄を行うために、物質(例えば、水、薬など)の改善された吸引及び/または送達を提供することができる。
【0031】
呼吸アクセスアセンブリは、ポートが整列されて流体接続されている開構成と、ポートが流体的に分離されている閉構成との間で調整可能である。カテーテルアセンブリを第1のポートに接続することにより、患者の気道に関する医療処置を実行することができる。第2のポートは、患者の気道への挿入のために、気管内チューブなどのデバイスに接続される。
【0032】
開構成では、カテーテルチューブは、患者に対して1以上の医療処置を実行するべく、第1の及び第2のポート開口部を通って、かつ患者の気道内に延びる人工気道を通って(例えば、気管内チューブを通って)スライド可能である。医療処置は、患者の呼吸器系に蓄積された物質(例えば、分泌物)を除去するための吸引、及び/または患者の呼吸器系への物質の送達を含む。
【0033】
閉構成では、カテーテルアセンブリを呼吸アクセスアセンブリから取り外すことができるように、第1及び第2のポートを流体的に分離することができる。カテーテルアセンブリは、洗浄、交換などのために除去され、または取り外される。しかしながら、第1のポートと第2のポートとは流体的に分離されているので、人工呼吸器回路を開かなくてもカテーテルアセンブリを取り外すことができ、これにより呼気終末陽圧(PEEP)が失われ得る。
【0034】
呼吸アクセスアセンブリは、ポート間のそのような改善された流体分離を提供するように構成されたシールアセンブリを含む。例えば、シールアセンブリは、本明細書に記載されるように、2つのポートの間に延びる接続部分を含む。
【0035】
より具体的には、呼吸アクセスアセンブリは、第1のポート開口部を画定する第1の合わせ面を有するマニホールドと、第2のポート開口部を画定する第2の合わせ面を有する回転可能なアダプタとを含む。シールアセンブリは、マニホールドと回転可能なアダプタとの間に配置され得る。シールアセンブリは、第1のシールリング、第2のシールリング、及びマニホールドまたは回転可能なアダプタの少なくとも一方の外周に近接して配置された外側シールリングを含み得る。
【0036】
回転可能なアダプタは、開構成と閉構成との間のマニホールドに対して回転可能であり得る。開構成では、マニホールドの第1のポート開口部は、第2のポート開口部と位置合わせされ、シールアセンブリの第1のシールリングによって第2のポート開口部とシールされることにより、マニホールドの第1のポート開口部と前記回転可能なアダプタの前記第2のポート開口部との間に流体接続を形成することができる。閉構成では、マニホールドの第1のポート開口部は、シールアセンブリの第2のシールリングによって回転可能なアダプタの第2の合わせ面の一部とシールされ得る。シールアセンブリは、第1のシールリングと第2のシールリングとの間に接続された接続部分を含み得る。接続部分は、第1のシールリングと第2のシールリングとの間の位置で、第1の合わせ面と第2の合わせ面との間にシールを形成することができる。接続部分は、(例えば、呼吸アクセスアセンブリが閉構成にあるときに)第1のポート開口部と第2のポート開口部との間の改善された流体分離を提供することができる。
【0037】
本明細書に記載された構成要素は、様々な材料及び様々な製造プロセスから形成される。いくつかの実施形態では、本発明の構成要素は、アクリル、可撓性ポリ塩化ビニル、変性ポリプロピレンまたは同様の材料などの医療グレードの合成樹脂材料から射出成形される。
【0038】
シールアセンブリは、例えば、シリコンゴム、熱可塑性エラストマーまたは他の同様のポリマーなどの様々な材料で形成される。いくつかの実施形態では、シールアセンブリは、熱、接着剤または超音波溶接によって所定の位置に接合される。しかしながら、他の実施形態では、シールアセンブリは、接合または接着を含まなくてもよい。例えば、シールアセンブリは、所定の位置に摩擦的に保持されるか、または所定の位置に圧入されてもよい。
【0039】
シールアセンブリは、様々な適切なプロセスを使用して形成される。例えば、シールアセンブリは、1以上の構成要素上にオーバーモールディングされてもよい。しかしながら、シールアセンブリは(例えば、成形によって)別個に形成されてもよいことも理解されるべきである。
【0040】
図1A及び1Bは、本開示の態様による呼吸アクセスアセンブリ100を示している。呼吸アクセスアセンブリ100は、人工呼吸器マニホールド102、カテーテルアセンブリ103及び回転可能なアセンブリ104を含む。回転可能なアセンブリ104は、例えば、図1A及び図1Bを参照して以下に説明する開構成と、例えば図2Bを参照して以下に説明する閉構成との間で回転可能である。回転可能なアセンブリ104は、人工呼吸器マニホールド102の第1のポート106で、人工呼吸器マニホールド102に接続される。人工呼吸器マニホールド102は、呼吸アクセスアセンブリ100を人工呼吸器システムまたは補助呼吸デバイスに接続するように構成された人工呼吸器ポート108を含む。人工呼吸器マニホールド102は、気管内チューブなどの、患者の人工気道に挿入するためのデバイスに呼吸アクセスアセンブリ100を接続するように構成された第2のポート110を含む。カテーテルアセンブリ112は、カテーテルチューブ114と、カテーテルチューブ114の周囲のスリーブまたはシース116とを含む。
【0041】
図1Bを参照すると、回転可能なアセンブリ104が開構成にあるとき、カテーテルチューブ114は、回転可能なアセンブリ104を通ってスライド可能である。カテーテルチューブ114は、例えば、医療処置(例えば、患者の肺から流体または粘膜分泌物を除去するための吸引)を実行するべく、回転可能なアセンブリ104を通って、患者の人工気道内にスライドする。
【0042】
図2A及び図2Bは、回転可能なアセンブリがそれぞれ開構成及び閉構成にある、図1A及び図1Bの呼吸アクセスアセンブリ100を示している。
【0043】
図3A及び図3Bは、それぞれ開構成と閉構成における、図1A図2Bの呼吸アクセスアセンブリ100の回転可能なアセンブリ104の断面側面図である。回転可能なアセンブリ104は、第1の合わせ面122を有するマニホールド120を含む。第1の合わせ面122は、第1のポート開口部124を画定する。回転可能なアセンブリ104は、回転可能なアダプタ130を含む。回転可能なアダプタ130は、第2のポート開口部125を画定する第2の合わせ面を有する。
【0044】
回転可能なアダプタ130は、例えば図3Aに示されるような開構成と、例えば図3Bに示されるような閉構成との間で、マニホールド120に対して回転可能である。開構成(図3A)では、マニホールド120の第1のポート開口部124は、回転可能なアダプタ130の第2のポート開口部125と位置合わせされ、流体接続され得る。
【0045】
閉構成(図3B)では、マニホールド120の第1のポート開口部124は、第2のポート開口部125から流体がシールされ得る。より具体的には、第1のポート開口部124は、シールアセンブリ140及び第2の合わせ面132の一部によって流体がシールされ得る。
【0046】
いくつかの実施形態では、マニホールド120及び回転可能なアダプタ130は、一緒にスナップされて回転可能なアセンブリ104を形成する。例えば、回転可能なアダプタ130は、マニホールド120と回転可能なアダプタ130とを一緒に結合するために、ある部分135をマニホールド120に係合するように構成されたスナップリング機構を有する。マニホールド120の部分135は、マニホールド120の外周面を含む。しかしながら、他の実施形態では、マニホールド120は、スナップリング機構を含み、回転可能なアダプタ130と係合する。
【0047】
いくつかの実施形態では、回転可能なアセンブリ104は、回転可能なアセンブリ104が正常に回転して開構成及び/または閉構成になったときに(例えば、臨床医に)指示を提供する1以上の特徴を有していてもよい。例えば、回転可能なアダプタ130及び/またはマニホールド120は、回転可能なアダプタ130が(例えば、「停止」機能から)所望の位置まで回転すると、回転に対する抵抗の増加、触覚/可聴クリックなどを生成するように構成される。
【0048】
図4A及び図4Bは、図2A及び図2Bの呼吸アクセスアセンブリ100のマニホールド120を示している。図4Bは、図4Aの断面A-Aに沿った断面図を示している。図示のように、マニホールド120は、第1のポート開口部124を含む。
【0049】
図5A及び図5Bは、図3A及び図3Bの回転可能なアセンブリ104の回転可能なアダプタ130の正面図及び断面図を示している。より具体的には、図5Bは、図5Aの断面A-Aに沿った、図5Aの回転可能なアダプタ130の断面図を示している。シールアセンブリ140は、マニホールド120と回転可能なアダプタ130との間に配置される。シールアセンブリ140は、第1のシールリング142、第2のシールリング144、及び第1のシールリング142と第2のシールリング144との間に接続された接続部分147とを含む。
【0050】
第1のシールリング142は、回転可能なアダプタ130が開構成にあるとき、マニホールド120の第1のポート開口部124(図3A及び図3B)と回転可能なアダプタ130の第2のポート開口部125との間にシールを形成する。閉構成では、第2のシールリング144は、第1のポート開口部124(図3A及び図3B)と第2の合わせ面132との間にシールを形成することにより、PEEPの漏れに対して第1のポート開口部124をシールする。
【0051】
接続部分147は、第1のシールリング142と第2のシールリング144との間の位置で、第1の合わせ面122と第2の合わせ面132との間にシールを形成する。接続部分147は、回転可能なアセンブリ104が閉構成にあるときに、第1のポート開口部124と第2のポート開口部125との間の流体の分離または隔離を改善する。
【0052】
接続部分147は、様々な適切な形状及びサイズを有する。例えば、接続部分147は、第2の合わせ面132に平行な平面における幅149を有する。例えば、幅149は、第1のシールリング142及び第2のシールリング144の中心間に延びる第2の方向に対して垂直な第1の方向に画定される。いくつかの実施形態では、接続部分147の幅149は、第1のポート開口部124の直径(図4A)、第2のポート開口部125の直径、またはその両方より小さくてもよい。しかしながら、他の実施形態では、接続部分147の幅149は、第1のポート開口部124の直径(図4A)、第2のポート開口部125の直径、またはその両方より大きくてもよい。
【0053】
シールアセンブリ140はまた、外側シールリング146を含む。外側シールリング146は、回転可能なアダプタ130の外周148に近接して配置される。例えば、外側シールリング146は、オフセット距離151だけ外周148に対して内向きにオフセットされる(例えば、外周148の周囲に均一にオフセットされる)。いくつかの実施形態では、オフセット距離151は、外側シールリング146が外周148と略整列するように、約ゼロである。
【0054】
図5Bを参照すると、シールアセンブリ140(例えば、第1のシールリング142、第2のシールリング144及び/または接続部分147)は、外側シール面が第2の合わせ面132とシールアセンブリ140とによって形成されるように、マニホールド120の第2の合わせ面132を受容することができる形状に凹設(countersunk)されている。例えば、シールアセンブリ140は、例えば図5Bに示すように、外側のシール面が略平面になるように、第2の合わせ面132と略同一平面である。
【0055】
しかしながら、他の実施形態では、シールアセンブリ140は、シールアセンブリ140の外側シール面150が第1の合わせ面と略同一平面になるように、マニホールド120の第1の合わせ面122を受容することができる形状に凹設されていてもよく、及び/または略同一平面であってもよい。
【0056】
いくつかの実施形態では、シールアセンブリ140は、回転可能なアダプタ130に取り付けられる。しかしながら、他の実施形態では、シールアセンブリ140は、マニホールド120に取り付けられる。例えば、シールアセンブリ140は、マニホールド120の第1の合わせ面122、または回転可能なアダプタ130の第2の合わせ面132にオーバーモールドされてもよい。
【0057】
図6A及び6Bを参照すると、いくつかの実施形態では、シールアセンブリ140は、外側シールリング146と、第1のシールリング142または第2のシールリング144のうちの少なくとも一方との間に接続された少なくとも1つのスポーク152を含む。例えば、一対のスポーク152は、第1のシールリング142及び第2のシールリング144をそれぞれ外側シールリング146に接続する。
【0058】
スポーク152は、様々な利点を提供する。例えば、スポーク152は、シールリング142、144と外側シールリング146との間の相対運動を妨げ、または低減する。そのような実施形態では、シールアセンブリ140は、シールアセンブリ140に関連する製造コスト及び/または組み立てコストを低減させる単一の本体部または部品である。
【0059】
図7A及び図7Bを参照すると、いくつかの実施形態では、シールアセンブリ140は、外側シールリング146と、第1のシールリング142及び第2のシールリング144との間に接続された複数のスポーク152を含む。図6A及び6Bと比較すると、図7A及び7Bの追加のスポーク152は、より容易な製造及び/または組み立てを提供する。さらに、追加のスポーク152は、シールリング142、144と外側シールリング146との間の相対運動をさらに低減させる。
【0060】
図8A及び8Bを参照すると、いくつかの実施形態では、シールアセンブリ140は、外側シールリング146と、第1のシールリング142及び第2のシールリング144のそれぞれとの間に画定される連続面154を含む。連続面154は、シールアセンブリ140のより容易な製造及び/または組み立てを提供する。さらに、連続面154は、例えば、第1のシールリング142と第2のシールリング144との間(例えば、シールアセンブリ140の対応する部分)に改善されたシールを提供する。例えば、回転可能なアダプタ130がマニホールド120に対して回転されると、マニホールド120の第1のポート開口部124及び/または回転可能なアダプタ130の第2のポート開口部125は、シールアセンブリ140との接触を維持する。その結果、第1のポート開口部124及び第2のポート開口部125は、開構成と閉構成との間で回転可能なアダプタ130が回転している間、シールアセンブリ140に対してシールされ続ける。
【0061】
図9A及び9Bを参照すると、いくつかの実施形態では、シールアセンブリ140は、連続面154に対して垂直な方向160に、連続面154に対して隆起する、シールアセンブリ140の外周158に近接するシールアセンブリ140の第1の隆起部分156を含む。いくつかの実施形態では、第1のシールリング142、第2のシールリング144及び/または接続部分147のうちの少なくとも1つは、連続面154に対して垂直な方向160で、連続面154に対して隆起している第2の隆起部分162を含む。
【0062】
第1の隆起部分156は、シールアセンブリ140とシールアセンブリ140の外周158に沿ったマニホールド120との間のシールを改善し、これにより、汚染物質または他の異物が回転可能なアダプタ130に入ることを防ぐ。第2の隆起部分162は、連続面154が依然としてシールを提供しているが、回転可能なアダプタ130が開構成と閉構成との間で回転している間に、開構成及び閉構成での改善されたシールを提供する。例えば、第2の隆起部分162は、開構成において、第2のポート開口部125と第1のポート開口部124との間の改善されたシールを提供する。第2の隆起部分162は、第1のポート開口部124を、閉構成の連続面154に対して緊密にシールする。
【0063】
図10A及び10Bは、回転可能なアダプタ130の別の実施形態を示している。回転可能なアダプタ130は、例えば、回転可能なアダプタ130の中心に開口部164を有する。図10Cを参照すると、マニホールド120は、マニホールドの第1の合わせ面122から突出するスナップリング機構166を含む。スナップリング機構166は、回転可能なアダプタ130をマニホールド120と結合させるために、回転可能なアダプタ130の開口部164に受容されるように構成される。スナップリング機構166は、陥没ように構成されたスロット168を含み、これによりスナップリング機構166が開口部164を通って嵌合される。そのような実施形態では、回転可能なアセンブリ104は、図3A及び図3Bを参照して上記で説明したスナップリング機構134を含まなくてもよい。
【0064】
上記で特に示され、説明された材料は、限定を意図するものではいが、その代わりに、本主題の様々な例示的な実装を示し、示唆するのに役立つ。添付の特許請求の範囲に記載されるように、本発明の範囲は、当業者に想起されるような変形及び修正とともに、本明細書で論じられる様々な特徴のコンビネーション及びサブコンビネーションの両方を含む。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図10C
【国際調査報告】