(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-17
(54)【発明の名称】注入カニューレ、ECMOシステム
(51)【国際特許分類】
A61M 1/36 20060101AFI20220310BHJP
A61M 60/113 20210101ALI20220310BHJP
A61M 60/232 20210101ALI20220310BHJP
A61M 60/279 20210101ALI20220310BHJP
A61M 60/38 20210101ALI20220310BHJP
【FI】
A61M1/36 149
A61M60/113
A61M60/232
A61M60/279
A61M60/38
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021543424
(86)(22)【出願日】2020-01-21
(85)【翻訳文提出日】2021-09-14
(86)【国際出願番号】 EP2020051350
(87)【国際公開番号】W WO2020156874
(87)【国際公開日】2020-08-06
(32)【優先日】2019-01-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507139834
【氏名又は名称】アシスタンス ピュブリック-オピト ドゥ パリ
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ピエール・モルダン
【テーマコード(参考)】
4C077
【Fターム(参考)】
4C077AA03
4C077BB06
4C077CC02
4C077DD05
4C077DD08
4C077DD21
4C077DD26
4C077KK25
(57)【要約】
本発明は、体の空洞部(5)内に流体(F1)を注入するためのカニューレ(1)に関し、カニューレ(1)は、流体を第1の方向に流すための主管腔(LP)と、流体を第2の方向に放出するための出口(20´)を備える付属の再灌流管腔(LA)と、カニューレを空洞部内に位置決めするためのデバイスであって、補助管腔(LX)に沿って移動することができ、空洞部内の適切な位置にカニューレをロックするために、空洞部内に配置することのできる停止部(41)を備える、デバイスと、を備え、補助管腔の出口(30´)は、付属の再灌流管腔の出口(20´)から一定の距離(d)に配置され、したがって、カニューレが空洞部内の適切な位置にロックされたとき、付属の再灌流管腔(LA)の出口(20´)は、収集された流体が第2の方向に放出されるように、空洞部内で方向付けられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人または動物の体の空洞部(5)内に流体(F1)を注入するためのカニューレ(1)であって、
前記流体(F1)が第1の方向に流れるように、前記カニューレ(1)の第1の空間を画定する主管腔(LP)と、
前記カニューレ(1)の第2の空間を画定する付属の再灌流管腔(LA)であって、
前記第1の方向に流れる前記流体(F1)の一部を収集するための入口(20)、
前記付属の再灌流管腔(LA)により収集された前記流体(F1)の流れ方向を変えるための角度付き部分(21)、および
前記収集された流体(F1)を第2の方向に、前記空洞部(5)内へと放出するための出口(20´)、
を備える、付属の再灌流管腔(LA)と、
を備え、
前記カニューレ(1)は、前記カニューレ(1)を前記空洞部(5)内に位置決めするためのデバイスを備え、前記位置決めデバイスは、停止部(41)と、前記停止部(41)を補助管腔(LX)に沿って移動するように構成された移動手段と、を備え、前記補助管腔(LX)は、前記カニューレ(1)の第3の空間を画定し、かつ前記空洞部(5)内に開口する出口(30´)を備え、
前記移動手段は、前記カニューレ(1)が前記空洞部(5)内の適切な位置に確実にロックされるように、前記補助管腔(LX)の前記出口(30´)を介して、前記停止部(41)を前記空洞部(5)内に配置できるようにし、
前記補助管腔(LX)の前記出口(30´)は、前記付属の再灌流管腔(LA)の前記出口(20´)から所定の距離(d)に配置され、したがって、前記停止部(41)が前記カニューレ(1)を、前記空洞部(5)内の適切な位置にロックしたとき、前記付属の再灌流管腔(LA)の前記出口(20´)は、前記収集された流体(F1)が前記第2の方向に放出されるように、前記空洞部(5)内で方向付けられる、
ことを特徴とするカニューレ(1)。
【請求項2】
前記補助管腔(LX)の前記出口(30´)と前記付属の再灌流管腔(LA)の前記出口(20´)との間の前記所定の距離(d)は、0.1mmから500mmの間である、ことを特徴とする請求項1に記載の注入カニューレ(1)。
【請求項3】
前記移動手段は、前記カニューレ(1)に設けられた長手方向溝部(6)内を移動できる押しボタン(42)を備え、前記長手方向溝部(6)において前記押しボタン(42)を移動させることにより、前記停止部(41)を、前記停止部(41)に接続された接続要素(43)を介して、前記補助管腔(LX)に沿って移動させる、ことを特徴とする請求項1または2に記載のカニューレ(1)。
【請求項4】
配置された前記停止部(41)は、前記カニューレが前記空洞部(5)の内側に挿入されたとき、前記カニューレ(1)が引き抜かれることを防止するように設計された形状および寸法を有する、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の注入カニューレ(1)。
【請求項5】
前記停止部(41)は、形状記憶材料から作られる、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の注入カニューレ(1)。
【請求項6】
前記停止部(41)は、ニッケル-チタン合金ワイヤから作られる、ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の注入カニューレ(1)。
【請求項7】
配置された前記停止部(41)は、ダイヤモンド形状をしている、ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の注入カニューレ(1)。
【請求項8】
前記停止部(41)は、抗血栓性および/または抗増殖性のコーティングを有する、ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の注入カニューレ(1)。
【請求項9】
前記停止部(41)および/または前記補助管腔(LX)の前記出口(30´)は、前記停止部(41)および/または前記補助管腔(LX)の前記出口(30´)が、放射線写真法または超音波検査法により識別可能なように設計された放射線不透過性の、または超音波不透過性のマーキングを有する、ことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の注入カニューレ(1)。
【請求項10】
前記付属の再灌流管腔(LA)に接続されたブリード弁(24)を備える、ことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の注入カニューレ(1)。
【請求項11】
人または動物の体の空洞部(5)内に流体(F1)を注入するためのシステムであって、
所定の流体(F0)を受け入れるための取込みカニューレ(2)と、
前記取込みカニューレ(2)から来る前記所定の流体(F0)を圧送するためのポンプ(PMP)と、
前記ポンプ(PMP)の出口から来る前記所定の流体(F0)を酸素化するための酸素供給器(OXY)と、
酸素化された前記流体(F1)を前記空洞部(5)内に注入するための、請求項1から10のいずれか一項に記載の注入カニューレ(1)と、
を備える、ことを特徴とするシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の技術分野は、例えば、臓器、動脈もしくは静脈血管、リンパ管、または気管支構造など、人または動物の体の空洞部の中に流体を注入するためのカニューレの分野である。
【0002】
より詳細には、本発明は、ECMOシステムと呼ばれる、体外膜酸素化システムに対する注入カニューレに関し、このような注入カニューレを備えるECMOシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
今日、ECMOシステムとしても知られた体外膜酸素化システムと組み合わされたカニューレを利用することができる。特に、ECMOシステムは、取込みカニューレによって人または動物の体の空洞部から血液量を取り出して、それを酸素化し、脱炭酸し、任意選択で加熱し、次いで、それを注入カニューレにより、それが取り出された空洞部とは異なる、または同一の空洞部の中へと再注入するために使用できる1組の構成要素を備える。
【0004】
特に、静脈-静脈VV、静脈-動脈VA、または静脈-動静脈VAV用途など、望ましい用途に応じて、すべての種類のカニューレをECMOシステムに利用することができる。
【0005】
「静脈-動脈体外膜酸素化」、すなわち、静脈-動脈ECMOを意味するVA ECMOは、難治性の心臓性ショック、難治性の心停止、および非代償性の原発性もしくは続発性の肺高血圧に対する基準の治療である。それは、肺移植、心臓移植、および任意の肺もしくは心血管胸部外科手術における血行動態もしくは呼吸耐性が劣っている場合、好ましい技法である。
【0006】
VA ECMOは、酸素化された血液が大動脈基部もしくは肺動脈ではなく(中枢VA ECMO)、末梢動脈に注入される場合、「末梢VA ECMO」と呼ばれる。末梢VA ECMO回路は概して、大きな直径の静脈に配置されることが好ましい取込みカニューレ、遠心ポンプ、酸素化および脱炭酸膜、ならびに例えば、腋窩動脈もしくは大腿動脈などのやはり大きな直径の動脈に配置されることが好ましい注入カニューレを備える。
【0007】
しかし、このようなシステムの欠点は、動脈注入カニューレを末梢動脈に配置することにあり、それは、動脈閉塞、したがって、体肢の虚血の高い危険があるからである。実際に、動脈に挿入された後、注入カニューレは、カニューレの存在に起因して、下流への流量が低減し、逆方向の動脈流を生成させることもあり得る。「下流」および「逆方向」という用語は、血流の生理学的方向に関して定義される。下流への流量の減少は、したがって、体肢の動脈灌流を変化させて体肢の虚血を生じ得る。
【0008】
前述の欠点を克服するために、再灌流カニューレと呼ばれるY形状の第2のカニューレを、ECMOシステムの動脈ラインに接続することが知られている。この再灌流カニューレは、概して逆方向に植え込まれた主カニューレの下流において、順方向に植え込まれる。しかし、この技法は、特に、動脈上の2つの異なる場所に、および2つの異なる方向に植え込まれる必要のある異なる直径の2つのカニューレを使用するため、欠点を有する。したがって、これは長く、複雑な手技であり、非常の状況において実施されることが最も多い。
【0009】
したがって、特許文献1で述べられる解決策は、挿入点の数を低減し、したがって、動脈の中に注入カニューレを導入するための手技を簡単にするために、主管腔と呼ばれる主カニューレと、付属の管腔と呼ばれる再灌流カニューレと、を単一のデバイスに組み合わせる注入カニューレを使用することにある。付属の管腔を出る流体が、順方向に流れるために、付属の再灌流管腔は、主管腔から来る逆方向の血流の一部を収集するように、流体の流れの方向を逆にする角度付き部分を有する。付属の管腔内で流れる流体は、次いで、注入カニューレの壁に設けられた出口ポートを介して、順方向に動脈の中に放出される。
【0010】
このようなカニューレの正しい動作を確実に行うために、付属の管腔の出口ポートが動脈内で正しく配置されることが必須である。実際に、動脈内に誤って配置された場合、出口ポートは、
- 動脈の後方壁または前方壁を圧迫するおそれがあり、それは、有効な再灌流を妨げ、壁に対して注入された血流の力により動脈の壁を損傷させるおそれがある(動脈解離、血栓症、遠位の塞栓症)、
- 動脈の外側に配置されて効果がない、または皮下に大きな血種を作るおそれもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】仏国特許出願第1 661 037号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、付属の再灌流管腔の出口ポートを人または動物の体の空洞部内に正しく配置することを可能にすることにより、前述の問題に対する解決策を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の第1の態様は、人または動物の体の空洞部内に流体を注入するためのカニューレに関し、カニューレは、
- 流体が第1の方向に流れるように、カニューレの第1の空間を画定する主管腔と、
- カニューレの第2の空間を画定する付属の再灌流管腔であって、
○第1の方向に流れる流体の一部を収集するための入口、
○付属の再灌流管腔により収集された流体の流れ方向を変えるための角度付き部分、および
○収集された流体を第2の方向に、空洞部内へと放出するための出口、
を備える、付属の再灌流管腔と、
を備える。
【0014】
さらにカニューレは、空洞部内にカニューレを位置決めするためのデバイスを備え、位置決めデバイスは、停止部、および前記停止部を補助管腔に沿って移動するように構成された移動手段、を備え、補助管腔は、カニューレの第3の空間を画定し、かつ空洞部の中に開口する出口を備える。移動手段は、カニューレが空洞部内の適切な位置に確実にロックされるように、補助管腔の出口を介して、停止部を空洞部内に配置できるようにする。
【0015】
さらに補助管腔の出口は、付属の再灌流管腔の出口から所定の距離に配置され、したがって、停止部が、カニューレを空洞部内の適切な位置にロックしたとき、付属の再灌流管腔の出口は、収集された流体が第2の方向に放出されるように、空洞部内で方向付けられる。
【0016】
「体腔」という用語は、臓器、血管、リンパ管、または気管支構造を意味するものと理解されたい。
【0017】
本発明による注入カニューレの結果、付属の再灌流管腔の出口は、空洞部内に正しく位置決めされ、それにより、放射線または超音波検査的な制御を必要とせずに、空洞部の有効な再灌流を確実に行えるようにする。
【0018】
さらに付属の再灌流管腔の出口と、補助管腔の出口と、の間の距離は、空洞部の寸法に従って選択され、したがって、停止部が、注入カニューレの位置を空洞部内でロックしたとき、付属の再灌流管腔の出口は、空洞部内で正しく位置決めされる。「正しく位置決めされる」という用語は、付属の再灌流管腔の出口は、血流が、第2の方向に空洞部の中央へと放出されるように空洞部内に配置されることを意味するものと理解されたい。特に所定の距離は、空洞部の有効な再灌流を阻止することになる、付属の再灌流管腔の出口が空洞部の壁に押し付けられないように選択される。さらにこのように空洞部内に付属の再灌流管腔の出口を位置決めすることは、壁に対して注入された血流の力によって、空洞部の壁に損傷を与えないようにすることを助ける。
【0019】
さらに、配置された停止部は、注入カニューレを空洞部内の適切な位置にロックできるようにし、したがって、患者が動いている場合であっても、患者の体から外れる危険がないようにする。したがって、注入カニューレは、長い時間期間にわたり、患者の体内に保持され得る。
【0020】
さらに、注入カニューレを空洞部内に固定することは、付属の再灌流管腔の出口を、確実に、空洞部の外側に位置できないようにし、したがって、効果がない、またはさらに皮下に大きな血種を作ることのないようにすることができる。
【0021】
前の段落で述べられた特徴に加えて、本発明の第1の態様による注入カニューレは、独立して、またはすべての技術的に可能な組合せに従って、以下の補足的な特徴のうちの1つ以上のものを有することができる、すなわち、
- 付属の再灌流管腔の出口と、補助管腔の出口の間の所定の距離は、0.1mmから500mmの間にある、
- 移動手段は、カニューレ内に設けられた長手方向溝部内を移動できる押しボタンを備え、長手方向溝部内の押しボタンを移動させることは、停止部を、前記停止部に接続された接続要素を介して補助管腔に沿って移動させる、
- 配置された停止部は、カニューレが空洞部の内側にあるとき、引き抜かれないように設計された形状および寸法を有する、
- 停止部は、形状記憶材料から作られる、
- 停止部は、ニッケル-チタン合金ワイヤから作られる、
- 配置された停止部は、ダイヤモンド形状をしている、
- 停止部は、抗血栓性の、かつ/または抗増殖性のコーティングを有する、
- 停止部および/または補助管腔の出口は、前記停止部および/または補助管腔の出口が放射線写真法または超音波検査法により識別され得るように設計された放射線不透過性の、または超音波不透過性のマーキングを有する、また
- ブリード弁が、付属の再灌流管腔に接続される。
【0022】
本発明の第2の態様は、人または動物の体の空洞部の中に流体を注入するためのシステムに関し、システムは、
- 所定の流体を受け入れるための取込みカニューレと、
- 取込みカニューレから来る所定の流体を圧送するためのポンプと、
- ポンプの出口から来る所定の流体を酸素化するための酸素供給器と、
- 酸素化された流体を空洞部の中に注入するための、本発明の第1の態様による注入カニューレと、
を備える。
【0023】
非限定的な一実施形態によれば、注入システムは、酸素化された流体を所定の温度で、注入カニューレの中に注入するための熱交換器を備える。
【0024】
本発明およびその様々な用途は、以下の記述を読み、添付図を調べることにより、よく理解されよう。
【0025】
図は、本発明を示すものとして提供され、決して限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の一実施形態によるECMOシステムを概略的に表す図である。
【
図2】
図1で示されたECMOシステムで使用される、本発明の一実施形態による注入カニューレを示す図である。
【
図3】停止部の移動手段における、
図2で示された注入カニューレの拡大図である。
【
図4】停止部における、
図2で示された注入カニューレの拡大図である。
【
図5】
図2の注入カニューレの動脈の中への導入を示す図である。
【
図6】動脈の中へのカニューレの挿入点における、
図5の注入カニューレの拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図は、本発明を示すものとして提供され、決して限定するものではない。
【0028】
本発明は、例えば、臓器、血管、リンパ管、または気管支構造など、人または動物の体の空洞部の中に流体を注入するために使用される注入カニューレに関する。特に、注入カニューレは、体の空洞部から取り出された一定量の流体を酸素化し、かつそれを、取り出された空洞部とは異なる、または同一の空洞部の中に再注入するために使用され得るECMOシステムにおいて使用される。
【0029】
本記述の以下では、体の空洞部に注入される流体は血液であると考えられる。加えて、ECMOシステムは、静脈-動脈(VA)であるとみなされる、すなわち、その流れが取り出される体の空洞部は静脈であり、流れが再注入される空洞部は動脈である。当然であるが、この実施形態は、決して限定するものではなく、ECMOシステムが例えば、静脈-静脈(VV)タイプ、または、実際に静脈-動静脈(VAV)タイプのものであることも可能である。
【0030】
さらに流体の「流れの順方向」は、管または臓器内の血流の生理学的方向Sを指す。さらに流体の「流れの逆方向」は、管または臓器内の血流の生理学的方向Sとは反対の方向を指す。基準系は、したがって、人または動物の体の生理機能に対してとられる。言語学的な拡張により、また本実施形態の開示を明確にするために、主管腔LPの流れ方向は、「逆方向」と呼ばれ、また付属の再灌流管腔LAの流れ方向は、「順方向」と呼ばれ、それぞれは、それらの方向が述べられるとき、注入カニューレの出口において考慮される。
【0031】
さらに「上流」および「下流」という用語は、本テキストにおいて、本発明による注入カニューレを操作する従事者に対して定義される。
【0032】
最後に、「F0」という用語は、未処理の血液の流れ、すなわち、酸素が不足しており、二酸化炭素が豊富な血液の流れを示し、また「F1」という用語は、処理された血液、すなわち、酸素化され、かつ脱炭酸された血液を示す。
【0033】
図1は、本発明による注入カニューレを備えるECMOシステムを示す。
【0034】
図1を参照すると、ECMOシステムは、様々な構成要素を、特に、取込みカニューレ2、ポンプPMP、酸素供給器OXY、注入カニューレ1、および熱交換器ECHを備える。ここに示されていない代替的な実施形態では、ECMOシステムは、熱交換器を備えていない。
【0035】
ポンプPMPは、一定量の酸素不足の、二酸化炭素の多い血液F0を、患者の静脈4の中に挿入された取込みカニューレ2から圧送する第1の機能を実施する。一定量の血液F0は、事前に規定され、おそらく構成可能な流量で圧送される。特に、その流量は、酸素不足の、二酸化炭素の多い血液の有効な酸素化および脱炭酸化を可能にする必要がある。
【0036】
加えて、ポンプPMPは、一定量に酸素化され、脱炭酸された血液F1を、患者の動脈5内に位置する注入カニューレ1の中に注入する第2の機能を実施する。ポンプPMPは、注入カニューレ1の中に注入される血液が、患者の状態に応じて、実質的に生理学的流量の値に達するように構成されると有利である。
【0037】
さらに、ポンプPMPは、「遠心力を利用した」タイプのものとすることができる、すなわち、それは、ポンプPMPの中に挿入された車輪の回転運動を使用する。代替の実施形態では、ポンプPMPは、「蠕動式の」ポンプとも呼ばれる「ローラ」ポンプである。さらにポンプPMPは、脈動する流量を生成することができる。
【0038】
ここに示されていない実施形態によれば、ECMOシステムは、処理される血液の流量を規制できるようにする貯蔵器を備える。取込みカニューレ2により取り出された血流F0は、次いで、貯蔵器に搬送される。このステップは、圧送段階の前に実施されることが好ましい。
【0039】
酸素供給器OXYは、ポンプPMPに接続され、そこから、固定された流量で、酸素不足の、二酸化炭素の多い血液F0を受け取る。このために、酸素供給器OXYは、薄膜を備え、薄膜は、ガス交換を実施して血液を酸素化し、かつ血液に含まれる二酸化炭素を除くことを可能にすることにより、肺胞血管膜の機能を人工的に再生する。
【0040】
一実施形態によれば、酸素供給器OXYの薄膜は平坦である。平坦な薄膜の酸素供給器OXYは、シリコーン膜、または層に組み立てられた薄膜を備える。別の実施形態によれば、酸素供給器OXYの薄膜は管状である。管状の膜は、例えば、非多孔質のポリメチルペンテンからの中空の繊維からなる。繊維が、より低い流れ抵抗を提供し、かつ層流を促進するコーティングを備えることができると有利である。
【0041】
さらに熱交換器ECHは、酸素供給器OXYから一定量の酸素化され、脱炭酸された血液F1を、注入カニューレ1に達する前に加熱するために受け取る。具体的には、一定量の血液F1は、水などの流体から血液に、2つの流体を混合することなく、熱エネルギーを移送できるようにするシステムを通過する。温かい流れは、酸素化された血液と水とを分離する交換面を通過する。熱交換器ECHは、血液の温度を、患者の体内で流れる血液の温度範囲内にあるように設定する。
【0042】
熱交換器ECHは、ECMOシステムの中に一体化することができるが、後者の外部にあることもできる。さらに一実施形態によれば、熱交換器ECHは、血液が抜き取られた後に、血液を加熱するように貯蔵器に接続され、圧送して酸素化/脱炭酸化するステップがその後に実施される。
【0043】
代替的に、一定量の血液F1は、酸素供給器OXYそれ自体により加熱され得る。この場合、酸素供給器OXYは、このために設けられた抵抗器を備えると有利である。
【0044】
取込みカニューレ2、ポンプPMP、酸素供給器OXY、熱交換器ECH、および注入カニューレ1は、管T1、T2、T3、およびT4を介して相互に接続される。これらの管T1、T2、T3、T4は、それを処理するために使用される様々な構成要素の間で、酸素化されているかどうか、脱炭酸化されているかどうか、加熱されているかどうかにかかわらず、血液の流れを確実に行う。したがって、第1の管T1は、取込みカニューレ2をポンプPMPに接続できるようにする。第2の管T2は、ポンプPMPを酸素供給器OXYに接続できるようにする。第3の管T3は、酸素供給器OXYを、熱交換器ECHに接続できるようにし、かつ第4の管T4は、熱交換器ECHを注入カニューレ1に接続できるようにする。
【0045】
有利には、管T1、T2、T3、T4の直径は、血液を移動できるが、溶血および凝結の危険を最小化するように選択される。言い換えると、管T1、T2、T3、T4の直径は、血液が体内を流れることのできる知られた流量に従って調整される。
【0046】
加えて、管T1、T2、T3、T4は、管T1、T2、T3、T4の内側に血液の凝固が形成されないように、例えば、ヘパリンから作られた抗凝固性のコーティングを有することが好ましい。さらに管T1、T2、T3、T4はまた、血小板の凝集を阻止し、かつ血栓の形成を避けるために、抗血小板凝集コーティングを有することもできる。
【0047】
図2は、動脈5に挿入される前の、本発明の一実施形態による注入カニューレ1の斜視図を示す。
【0048】
図5は、動脈5の中に、
図2の注入カニューレ1を導入することを示す図である。
【0049】
図6は、動脈5の中へのカニューレ1の挿入点における、
図5で示された注入カニューレ1の拡大図である。
【0050】
動脈5の中に導入されるとき、注入カニューレ1は、動脈5の壁を通して横断的に挿入され、したがって、動脈5の壁に損傷が生ずることを回避できるように変形される。注入カニューレ1は、例えば、ポリウレタンなど、変形可能な材料から作られると有利である。加えて、
図5および
図6から分かるように、注入カニューレ1は、部分的にだけ、動脈5の中に導入され、注入カニューレ1の一部は、従事者がそれを操作できるように、患者の体外に保持される。
【0051】
図2を参照すると、注入カニューレ1は、動脈5に挿入される前に、軸Xに沿って長手方向に延びる。加えて、注入カニューレ1は、処理された血流F1を受け入れるために、ECMOの構成要素の接続口金(図示略)と協動できる入口3を備える。さらに注入カニューレ1は、動脈5の中に挿入されるように意図された出口3´を備える。
【0052】
さらに注入カニューレ1は、注入カニューレ1の3つの空間の範囲を定める主管腔LP、付属の再灌流管腔LA、および補助管腔LXを備える。
【0053】
主管腔LPは、この場合、逆方向である第1の方向に、注入カニューレ1の入口3から来る血流F1を動脈5に注入する。このために、主管腔LPは、注入カニューレ1に沿って延び、入口10および出口10´を備える。主管腔LPの入口10は、血流F1を受け入れるために、注入カニューレ1の入口3の下流に配置される。血流F1は、次いで、注入カニューレ1の出口3´の上流に配置された主管腔の出口10´を介して放出される。
【0054】
さらに主管腔LPは、円形の横断面を有し、かつ主管腔LPの入口10と出口10´の間で変化する直径を有する。またその出口10´における主管腔LPの直径は、動脈5の中に挿入されるように意図された注入カニューレ1の部分が、前記動脈5の直径に適合されるように、その入口10よりも小さくなっている。さらに主管腔LPの直径のこのような低減は、注入される流量を加速し、したがって、ECMOシステムにより供給される流体力学的力を低下できるようにする。主管腔LPの直径は、10Fと21Fとの間、すなわち、3.3mmから7mmの間であると有利である。当然であるが、主管腔LPの直径は、主管腔LPに沿って一定にすることができる。加えて、主管腔LPを、例えば卵形の、楕円形の横断面など、非円形の横断面を有することも全く可能である。
【0055】
付属の再灌流管腔LAは、血流F1の一部を、第2の方向に、この場合順方向に動脈5の中へと注入する。このために、付属の再灌流管腔LAは、主管腔LPと流体連通している入口20を有する。特に、付属の再灌流管腔LAの入口20は、主管腔LPから来る血流F1の一部を収集するために、主管腔LPの入口10の下流に配置される。代替の実施形態では、付属の再灌流管腔LAの入口20は、主管腔LPと流体連通していない。この場合、付属の再灌流管腔LAは注入カニューレ1の入口3から直接、血流F1の一部を収集する。さらに
図2で分かるように、付属の再灌流管腔LAの一部は、主管腔LPに対して平行に延びる。
【0056】
さらに付属の再灌流管腔LAは、付属の再灌流管腔LAにより収集された血流F1の流れの逆方向を変更できるようにする角度付き部分21を備える。角度付き部分21は、収集された血流F1を順方向に流れるようにする。
図4から分かるように、角度付き部分21は円弧を、さらに半円を形成し、流体F1の方向を順方向に、すなわち、血流F1が主管腔LPの出口10´において放出される方向とは反対の方向に修正できるようにする。
【0057】
付属の再灌流管腔LAは、動脈5の中へと順方向に流れる血流F1を放出するために、注入カニューレ1に設けられた側方開口部23の中へと開口する出口20´をさらに備える。
【0058】
主管腔LPとは異なり、これもまた円形横断面を有する付属の再灌流管腔LAは、その全長に沿って一定の直径を有する。一実施形態によれば、付属の再灌流管腔LAは、20Gすなわち0.8mmから、6Fすなわち2mmと、の間の直径を有する。当然であるが、付属の再灌流管腔LAの直径は、付属の再灌流管腔LAの入口20と出口20´との間で変化することができる。血流F1が、2つの方向で、すなわち、順方向および逆方向で、動脈5の中に射出される速度および流量を制御するために、管腔LAとLPの横断面の比を変更できることに留意されたい。さらに付属の再灌流管腔LAは、例えば卵形の、楕円形の横断面など、非円形の横断面を有することができる。
【0059】
ここに図示されていない代替の実施形態では、付属の再灌流管腔LAは、特許文献1に記載のように、主管腔LPの中に一体化される。この場合、付属の再灌流管腔LAの出口20´はまた、注入カニューレ1に設けられた側方開口部23の中に開口する。ここに図示されていない代替の実施形態では、付属の再灌流管腔LAの出口20´には、注入カニューレ1のハンドル部、すなわち、入口3に位置する電子ディスプレイに接続された電子機械式の流れ-測定デバイスが装着される。
【0060】
さらにブリード弁24が、排出(bleed)用に付属の再灌流管腔LAに接続される。具体的には、ブリード弁24は三方弁であり、2つのチャネルは付属の再灌流管腔LAの2つの部分LA1、LA2に接続され、1つのチャネルは、出口241を形成する。ブリード弁24を備える注入カニューレ1の部分は、患者の体外に維持されるように意図されていることに留意されたい。
【0061】
ブリード弁24は、同時に、2つのチャネルを開き、かつ第3のチャネルを閉じることができるようにする。したがって、ブリード弁24の出口241が閉じられたとき、付属の再灌流管腔LA内を流れる血流F1は、付属の再灌流管腔LAの入口20から、付属の再灌流管腔LAの出口20´まで通過することができる。さらに、ブリード弁24の出口241が開いているとき、血流F1は、付属の再灌流管腔LAの入口20から付属の再灌流管腔LAの出口20´へと通ることはできない。
【0062】
ブリード弁24が第1の位置にあるとき、順方向ブリード、または流れ制御位置と呼ばれるが、血流F1は、付属の再灌流管腔LA内を、上流から下流に、すなわち、付属の再灌流管腔LAの入口20からブリード弁24の出口241へと流れる。
【0063】
ブリード弁24が第2の位置にあるとき、逆方向ブリード、または逆流制御位置と呼ばれるが、血流F1は、付属の再灌流管腔LA内で、下流から上流に、すなわち、付属の再灌流管腔LAの出口20´からブリード弁24の出口241へと流れる。付属の再灌流管腔LA内で、下流から上流に流れる血流F1は、注入カニューレ1が動脈5の中に導入されたときに生成され得ることに留意されたい。
【0064】
有利には、ブリード弁24は、付属の再灌流管腔LAの出口20´が、動脈5内に確実に正しく配置されることを助ける。このため、付属の再灌流管腔LAの出口20´とブリード弁24の出口241との間の流れおよび逆流が、ブリード弁24の出口241に接続されたシリンジを用いることによりテストされ、付属の管腔LAの出口20´とブリード弁24の出口241の間で流体をそれぞれ注入するか、または吸引するようにする。
【0065】
さらに動脈5の有効な再灌流を確実にするために、順方向に流れる血流F1が動脈5の管腔の中央に射出されるように、付属の再灌流管腔LAの出口20´が動脈5内に位置決めされることが必須である。言い換えると、付属の再灌流管腔LAの出口20´は、動脈5の前方、後方、または側方壁に面して配置されてはならない。
【0066】
このために、注入カニューレ1は、動脈5内に注入カニューレ1を位置決めするためのデバイスを備え、それは、注入カニューレ1を、動脈5内の適切な位置にロックできるようにする。加えて補助管腔LXの出口30´は、付属の再灌流管腔LAの出口20´から所定の距離dに配置され、したがって、注入カニューレ1が、動脈5内の適切な位置にロックされたとき、付属の再灌流管腔LA内を流れる血流F1が、動脈5内で正しく、すなわち、順方向に放出されるようにする。補助管腔LXの出口30´と、付属の再灌流管腔LAの出口20´の間の所定の距離dは、0.1mmから500mmの間であると有利である。
【0067】
注入カニューレ1の位置を動脈5内でロックするために、位置決めデバイスは、補助管腔LXに沿って移動し、かつ動脈5内に配置されるように設計された停止部41を備える。
【0068】
補助管腔LXは、主管腔LPに対して平行に延び、入口30および出口30´を有する。付属の再灌流管腔LAの出口20´の上流に配置された、補助管腔LXの出口30´は、注入カニューレ1内に設けられた側方開口部23の中へと開口している。代替的な実施形態では、補助管腔LXの出口30´および付属の再灌流管腔LAの出口20´は、注入カニューレ1の同じ側方開口部の中に開口しない。
【0069】
加えて、補助管腔LXは、円形の横断面を有し、かつ例えば、20Gから6Fの間、すなわち、0.8mmから2mmの間の直径である一定な直径をその全長に沿って有する。代替的な実施形態では、補助管腔LXの直径は、補助管腔LXの入口30と出口30´の間で変化する。補助管腔LXは、例えば、楕円形の横断面である非円形横断面を有し得ることにも留意されたい。
【0070】
補助管腔LXに沿った停止部41の移動、および次に動脈5内にそれを配置することは、患者の体外に保持されるように意図された移動手段によって、遠隔的に制御される。具体的には、移動手段は、停止部41を、補助管腔LXに沿って移動できる、停止部41に接続された接続要素43により移動することができる。
【0071】
図3は、停止部41の移動手段における注入カニューレ1の拡大図である。
【0072】
図2および
図3で示された実施形態によれば、移動手段は、主管腔LPに設けられた長手方向溝部6に沿って摺動するように設計された押しボタン42により形成される。上流から下流への長手方向溝部62内の押しボタン42の移動は、接続手段43を、したがって停止部41を同じ方向に移動させる。具体的には、押しボタン42が上流から下流へと移動すると、接続手段43の一端431と接触して、接続手段43および停止部41を動脈5に向けて押す。補助管腔LXの出口30´において、停止部41は動脈5内に配置される。代替的な実施形態では、停止部41は、注入カニューレ1のハンドル部に位置し、前記ハンドル部にこれも位置するスイッチにより制御される電気モータにより配置される。
【0073】
図4は、停止部41における注入カニューレ1の拡大図である。
【0074】
停止部41の形状および寸法は、停止部41が動脈5内に配置された後、注入カニューレ1が、動脈5から外れることのないように選択される。
図4および
図6で分かるように、配置された停止部41は、注入カニューレ1の上流方向に延び、注入カニューレ1の位置が動脈5内にロックされ得るひじ形状(elbow)を接続手段43と形成する。具体的には、停止部41が動脈5内に配置された後、注入カニューレ1は、停止部41が動脈5の前方壁の内面に当たるまで、動脈5の外に引き出されなくてはならない。この位置において、停止部41は、注入カニューレ1が、動脈5から外れないようにする。「前方」および「後方」という用語は、解剖学的位置において、人体の空洞部または臓器の前方部分および後方部分をそれぞれ示すために用いられる。
【0075】
停止部41は、形状記憶材料から作られると有利であり、すなわち、材料は、初期形状を記憶し、変形された後であっても、その初期形状に戻ることができる。したがって、停止部41は、それが、補助管腔LXを通過するときに変形し、かつ補助管腔LXの外にあるとき、特に動脈5の内側で、その初期形状に戻るように設計される。
【0076】
加えて、停止部41の形状は、引張強度を有するが、動脈5に損傷を与えないように選択される。停止部41は、丸められたコーナおよび小型の形状を有すると有利である。さらに停止部41の形状は、動脈5の壁に対して最小の空間要件および最小の攻撃性を備え、最良の強度を取得するように変化し得る。
【0077】
好ましくは、停止部41および/または接続手段43は、良好な剛性を有しているため、ニッケル-チタン合金ワイヤから作られる。加えて、停止部41は、抗血栓性のコーティング、すなわち、抗凝固性かつ/または抗血小板凝集コーティング、ならびに/または抗増殖性コーティングを有することができる。
【0078】
さらに動脈5から注入カニューレ1を外すためには、押しボタン42を下流から上流へと移動させると十分であり、それは、停止部41の引き抜きを生じ、補助管腔LX内に再度導入される前に変形される。
【0079】
有利には、停止部41は、停止部41が放射線写真法、または超音波検査法により識別できるように設計された放射線不透過、または超音波不透過マーキングを有する。別の実施形態によれば、識別マーキングは、補助管腔LXの出口30´上に作られる。別の代替の実施形態では、停止部41と補助管腔LXの出口30´は、共にマーキングされる。
【0080】
本発明はまた、本発明による注入カニューレ1を備えるECMOシステムに関する。
【符号の説明】
【0081】
1 注入カニューレ
2 取込みカニューレ
3 注入カニューレ1の入口
3´ 注入カニューレ1の出口
4 静脈
5 動脈
6 長手方向溝部
10 主管腔の入口
10´ 主管腔の出口
20 再灌流管腔LAの入口
20´ 再灌流管腔LAの出口
21 角度付き部分
23 側方開口部
24 ブリード弁
30 補助管腔LXの入口
30´ 補助管腔LXの出口
41 停止部
42 押しボタン
43 接続要素、接続手段
241 ブリード弁の出口
431 接続手段の一端
d 距離
ECH 熱交換器
F0 二酸化炭素の多い血液
F1 脱炭酸された血液
LA 付属の再灌流管腔
LA1 LAの部分
LA2 LAの部分
LP 主管腔
LX 補助管腔
OXY 酸素供給器
PMP ポンプ
S 生理学的方向
T1 管
T2 管
T3 管
T4 管
【国際調査報告】