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特表2022-518957カートリッジおよびこれを有する内視鏡用処置具装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-17
(54)【発明の名称】カートリッジおよびこれを有する内視鏡用処置具装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/128 20060101AFI20220310BHJP
【FI】
A61B17/128
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021544597
(86)(22)【出願日】2020-01-31
(85)【翻訳文提出日】2021-08-03
(86)【国際出願番号】 KR2020001454
(87)【国際公開番号】W WO2020159273
(87)【国際公開日】2020-08-06
(31)【優先権主張番号】10-2019-0013268
(32)【優先日】2019-02-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0081388
(32)【優先日】2019-07-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513280027
【氏名又は名称】テウン メディカル カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】シン キョン ミン
(72)【発明者】
【氏名】キム ビョン チョル
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160CC07
4C160CC18
4C160CC40
(57)【要約】
カートリッジおよびこれを有する内視鏡用処置具装置を提供する。本発明はクリップ連結体と移動管分離バーが直線状に整列配置される直線形案内路を含み、前記移動管分離バーと向き合うクリップの先端に嵌合配置されて一対のはさみ片をすぼめ状態で臨時拘束する前方移動管と、前記クリップ連結体の外部面に組み立てられた後方移動管を前記移動管分離バー側に前記直線形案内路に沿って滑走移動可能に配置し、前記クリップは前記直線形案内路に沿って内部進入される挿入管の内部にすぼめ状態で再拘束される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対のはさみ片を有するクリップと、前記クリップと一端が係止連結されたクリップ連結体および前記クリップと向き合う移動管分離バーを含むカートリッジにおいて、
前記クリップ連結体と移動管分離バーが直線状に整列配置される直線形案内路を含み、
前記移動管分離バーと向き合うクリップの先端に嵌合配置されて一対のはさみ片をすぼめ状態で臨時拘束する前方移動管と、前記クリップ連結体の外部面に組み立てられた後方移動管を前記移動管分離バー側に前記直線形案内路に沿って滑走移動可能に配置し、
前記クリップは前記直線形案内路に沿って内部進入される挿入管の内部にすぼめ状態で再拘束される、カートリッジ。
【請求項2】
前記前方移動管は、前記移動管分離バーの端部に先端の一部が挿入されて前記直線形案内路に配置されるか、前記移動管分離バーの端部と一定の間隔をおいて離隔して前記直線形案内路に配置される、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項3】
前記移動管分離バーは、前記前方移動管によってすぼめられたクリップの先端と対応する端部に陥没形成されるノッチ部を含む、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項4】
前記移動管分離バーは、前記前方移動管と後方移動管の各内部面と外部面が通過しながら摩擦力を発生させる分離感知部と、前記分離感知部を通過する前、後方移動管が配置される柱部を含む、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項5】
先端に接続具を有するワイヤーを具備する挿入管、先端が互いに向き合うように折り曲げられ、互いに交差する一対のはさみ片を具備するクリップ、前記クリップと一端が係止連結されるクリップ連結体と、前記クリップ連結体が内部に往復移動可能に組み立てられるストッパーを具備するクリップ作動部、および前記クリップ連結体と移動管分離バーが直線状に整列配置される直線形案内路を胴体の内部に具備するカートリッジを含み、
前記移動管分離バーと向き合うクリップの先端に嵌合配置されて一対のはさみ片をすぼめ状態で臨時拘束する前方移動管と、前記クリップ連結体の外部面に組み立てられた後方移動管を含み、
前記直線形案内路に沿ってカートリッジの内部に進入される挿入管の外力によって前記前方移動管と後方移動管を滑走移動させて前記移動管分離バーに分離収去し、
前記挿入管の内部ですぼめ状態で再拘束されるクリップの先端が前記移動管分離バーの端部に接した状態で前記接続具とクリップ連結体を互いに接続連結する、内視鏡用処置具装置。
【請求項6】
前記接続具は第1接続具とこれに隣接する第2接続具を含み、前記クリップ連結体は前記クリップと係止連結される第1連結具と、前記接続具と接続連結される第2連結具を含む、請求項5に記載の内視鏡用処置具装置。
【請求項7】
前記第2連結具は、前記第1接続具と対応する端部にスリットラインによって分割された一対の弾性係止片と、前記一対の弾性係止片の間を弾力的に広げるように進入される第1、第2接続具が挿入されて配置される空洞部を含み、
前記第1接続具は前記空洞部の内部面に突出形成される内部段に係止連結され、前記第2接続具は前記一対の弾性係止片の内側端に突出形成される突出部に係止連結される、請求項6に記載の内視鏡用処置具装置。
【請求項8】
前記第2接続具は、前記突出部と対応する後面に前記突出部と傾斜した接触境界面を形成する凹溝を具備する、請求項7に記載の内視鏡用処置具装置。
【請求項9】
先端に接続具を有するワイヤーを具備する挿入管、
先端が互いに向き合うように折り曲げられ、互いに交差する一対のはさみ片を具備するクリップ、
前記クリップと一端が係止連結される第1連結具と、前記接続具と他端が接続連結される第2連結具との間を連結する連結バーを具備するクリップ連結体を備えて前記クリップを広げたりすぼめるように作動させるクリップ作動部、および
前記クリップ連結体と移動管分離バーが直線状に整列配置される直線形案内路を胴体の内部に具備するカートリッジを含み、
前記第2連結具は前記接続具と対応する端部にスリットラインによって分割された一対の弾性係止片および前記一対の弾性係止片の間を弾力的に広げるように進入される接続具が挿入されて配置される空洞部を含み、
前記接続具は前記空洞部の内部面に突出形成される内部段に係止連結されるか前記一対の弾性係止片の内側端に突出形成される突出部に係止連結される、内視鏡用処置具装置。
【請求項10】
前記接続具は第1接続具とこれに隣接する第2接続具を含む、請求項9に記載の内視鏡用処置具装置。
【請求項11】
前記第2連結具は、前記接続具と対応する端部にスリットラインによって分割された一対の弾性係止片と、前記一対の弾性係止片の間を弾力的に広げるように進入される接続具が挿入されて配置される空洞部を含み、
前記第1接続具は前記空洞部の内部面に突出形成される内部段に係止連結されるか前記第2接続具は前記一対の弾性係止片の内側端に突出形成される突出部に係止連結される、請求項10に記載の内視鏡用処置具装置。
【請求項12】
前記接続具は、前記突出部と対応する後面に前記突出部と傾斜した接触境界面を形成する凹溝を具備する、請求項9に記載の内視鏡用処置具装置。
【請求項13】
前記接続具は、前記挿入管の開放された入口端から内側に一定の長さ進入されて待機する、請求項9に記載の内視鏡用処置具装置。
【請求項14】
前記第2連結具の一側の外部面には前記接続具を一側に外部露出させるように切開形成される第1切開部を含み、
前記第2連結具の他側の外部面には前記スリットラインから延びて一対の弾性係止片に弾性力を付与するように切開形成される第2切開部を含む、請求項9に記載の内視鏡用処置具装置。
【請求項15】
先端に接続具を有するワイヤーを具備する挿入管、
先端が互いに向き合うように折り曲げられ、互いに交差する一対のはさみ片を具備するクリップ、
前記クリップと一端が係止連結される第1連結具と、前記接続具と他端が接続連結される第2連結具との間を連結する連結バーを具備するクリップ連結体を備えて前記クリップを広げたりすぼめるように作動させるクリップ作動部、
前記クリップ連結体と移動管分離バーが直線状に整列配置される直線形案内路を胴体の内部に具備するカートリッジを含み、
前記移動管分離バーと向き合うクリップの先端に嵌合配置されて一対のはさみ片をすぼめ状態で臨時拘束する前方移動管と、前記クリップ連結体の外部面に組み立てられた後方移動管を含み、
前記第2連結具は前記接続具と対応する端部にスリットラインによって分割された一対の弾性係止片および前記一対の弾性係止片の間を弾力的に広げるように進入される接続具が挿入されて配置される空洞部を含み、
前記直線形案内路に沿ってカートリッジの内部に進入される挿入管の外力によって前記前方移動管と後方移動管を滑走移動させて前記移動管分離バーに分離収去し、
前記挿入管の内部ですぼめ状態で再拘束されるクリップの先端が前記移動管分離バーの端部に接した状態で前記接続具は前記空洞部の内部面に突出形成される内部段に係止連結されるか前記一対の弾性係止片の内側端に突出形成される突出部に係止連結されて前記クリップ連結体と互いに接続連結される、内視鏡用処置具装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はすぼめ状態で臨時拘束されたクリップをクリップ連結体とともに内部収容するカートリッジおよび内視鏡施術に使われる内視鏡用処置具装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近では、内視鏡を利用した治療内視鏡分野は消化器系診療領域で重要な分野として認められており、電子顕微鏡を利用した治療内視鏡、すなわち内視鏡治療術は超小型の固体撮像素子の出現から電子素子の小型化、映像技術の発展、ワーキングチャネルを通じての多様な診断、治療技術の発展および診療医師の手技の熟練に力づけられて発展しつつある。
【0003】
例えば、過去には胃癌または大腸癌のような場合、外科的手術方法に依存していたが、最近では内視鏡の登場とともに内視鏡に備えられるワーキングチャネルに挿入される処置具を通じて内視鏡粘膜下層剥離術(ESD:Endoscopic Submucosal Dissection)を遂行することによって臨床的には診断と治療を同時に施行して早期胃癌または早期大腸癌などの内視鏡的治療率が高くなっている。
【0004】
このような内視鏡粘膜下層剥離術または内視鏡粘膜切除術(EMR:Endoscopic Mucosal Resection)の施術時に、内視鏡のワーキングチャネルを通じて挿入される処置具に使われる処置用ツールは多様な種類のものが使われている。
【0005】
すなわち、処置具を構成する処置ボディと連結され、内視鏡に備えられるワーキングチャネルに挿入されるチューブを通じて処置具を身体の内部に進入させて使うことになるが、通常的に組織の粘膜切除に使うナイフ(Knife)と、粘膜切除などの過程で出血時に止血を目的として使うコアギュレーター(Coagulator)と、切除の容易性を提供するように組織を膨らませるための手段として食塩水などを注入するのに必要な薬物注入のためのニードル(Needle)および出血などによる視野確保の容易性のためのウォッシャー液の注入などの多様な種類の処置具を使うことになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】KR10-1793631B1 特許文献1には第1収容部側に先端が延びる分離バーの他端と連結されて第3収容部に位置固定される固定体を具備する分離バーを含むことによって、挿入管と接して強制移動される外部移動管がストッパーを通過してクリップに位置することによって第1収容部内のクリップをすぼめ状態に転換させ、第1収容部内ですぼめ状態に転換されたクリップの先端が分離バーの端部と接した状態で接続具をクリップ連結体の第2連結具と弾力的に接続連結し、クリップに位置する外部移動管を分離バーまで移動させて分離する内視鏡用処置具を開示している。
【0007】
そして、特許文献1で菱形状の第1収容部に広げ状態で配置されて待機するクリップは、すぼめ状態に転換時に合わせられるクリップ先端の鋸歯部が分離バーの端部の中央に正確に接しない使用上の不良を頻繁に引き起こした。
【0008】
すなわち、広げ状態からすぼめ状態に転換されるクリップの端部である鋸歯部が、分離バーに正確に接して停止せずに外側に外れたり滑ることになることによってクリップを停止させた状態で使用者が接続具をクリップ連結体に接続連結する作業を遂行できなくなる製品不良を引き起こし、これによって製品の信頼性を低下させる問題点が発生した。
【0009】
また、クリップが配置される第1収容部の第2接触安内面は分離バーが配置される第3収容部側に行くほど通路が次第に狭くなる傾斜面で形成されることによって、第2接触安内面と接触しながら分離バー側に移動するクリップはすぼめ状態に転換されるのである。
【0010】
この時、前記分離バーの平面上の端部は第2接触安内面の終端と一定の間隔をおいて離隔しており、分離バーの先端まで案内する別途の案内構造がないため、第2接触安内面と接触して移動しながらすぼめ状態に転換されるクリップの先端である鋸歯部が分離バーの平面上の端部の真ん中に正確に接せずに外側に外れたり滑り得る。
【0011】
特に、クリップの先端である鋸歯部が鈍角で折り曲げられた場合、すぼめ状態で尖がった形状に合わせられるクリップの先端が分離バーの平面上の端部の真ん中に接して停止せずに外側に外れたり滑る不良の発生頻度が高くなる主要原因として作用した。
【0012】
また、カートリッジの内部で広げ初期状態のクリップをすぼめ状態に転換させるための移動区間を確保しなければならないため、カートリッジの長さおよび体積を減らすのに限界があり、菱形状の接触案内区間を精密に形成するためには製品金型の製作費用を増大させる原因として作用した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
したがって、本発明は前述したような問題点を解決するためのものであり、その目的はすぼめ状態で待機するクリップの先端を設定された停止位置まで正確に案内することができ、クリップが停止した状態で接続具とクリップ連結体を接続連結する作業を不良なく遂行できるカートリッジおよびこれを有する内視鏡用処置具装置を提供することである。
【0014】
本発明で達成しようとする技術的課題は以上で言及した技術的課題に制限されず、言及されていないさらに他の技術的課題は下記の記載から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前記した目的を達成するための具体的な手段として、本発明の実施形態に係るカートリッジは、一対のはさみ片を有するクリップと、前記クリップと一端が係止連結されたクリップ連結体および前記クリップと向き合う移動管分離バーを含むカートリッジにおいて、前記クリップ連結体と移動管分離バーが直線状に整列配置される直線形案内路を含み、前記移動管分離バーと向き合うクリップの先端に嵌合配置されて一対のはさみ片をすぼめ状態で臨時拘束する前方移動管と、前記クリップ連結体の外部面に組み立てられた後方移動管を前記移動管分離バー側に前記直線形案内路に沿って滑走移動可能に配置し、前記クリップは前記直線形案内路に沿って内部進入される挿入管の内部にすぼめ状態で再拘束される、カートリッジ。
【0016】
この時、前記前方移動管は前記移動管分離バーの端部に先端の一部が挿入されて前記直線形案内路に配置されるか、前記移動管分離バーの端部と一定の間隔をおいて離隔して前記直線形案内路に配置される。
【0017】
この時、前記移動管分離バーは前記前方移動管によってすぼめられたクリップの先端と対応する端部に陥没形成されるノッチ部を含む。
この時、前記移動管分離バーは前記前方移動管と後方移動管の各内部面と外部面が通過しながら摩擦力を発生させる分離感知部と、前記分離感知部を通過する前、後方移動管が配置される柱部を含む。
【0018】
また、本発明の実施形態に係る内視鏡用処置具装置は、先端に接続具を有するワイヤーを具備する挿入管、先端が互いに向き合うように折り曲げられ、互いに交差する一対のはさみ片を具備するクリップ、前記クリップと一端が係止連結されるクリップ連結体と、前記クリップ連結体が内部に往復移動可能に組み立てられるストッパーを具備するクリップ作動部、および前記クリップ連結体と移動管分離バーが直線状に整列配置される直線形案内路を胴体の内部に具備するカートリッジを含み、前記移動管分離バーと向き合うクリップの先端に嵌合配置されて一対のはさみ片をすぼめ状態で臨時拘束する前方移動管と、前記クリップ連結体の外部面に組み立てられた後方移動管を含み、前記直線形案内路に沿ってカートリッジの内部に進入される挿入管の外力によって前記前方移動管と後方移動管を滑走移動させて前記移動管分離バーに分離収去し、前記挿入管の内部ですぼめ状態で再拘束されるクリップの先端が前記移動管分離バーの端部に接した状態で前記接続具とクリップ連結体を互いに接続連結する。
【0019】
この時、前記接続具は第1接続具とこれに隣接する第2接続具を含み、前記クリップ連結体は前記クリップと係止連結される第1連結具と、前記接続具と接続連結される第2連結具を含む。
【0020】
この時、前記第2連結具は前記第1接続具と対応する端部にスリットラインによって分割された一対の弾性係止片と、前記一対の弾性係止片の間を弾力的に広げるように進入される第1、第2接続具が挿入されて配置される空洞部を含み、前記第1接続具は前記空洞部の内部面に突出形成される内部段に係止連結され、前記第2接続具は前記一対の弾性係止片の内側端に突出形成される突出部に係止連結される。
【0021】
この時、前記第2接続具は前記突出部と対応する後面に前記突出部と傾斜した接触境界面を形成する凹溝を具備する。
そして、本発明の他の実施形態に係る内視鏡用処置具装置は、先端に接続具を有するワイヤーを具備する挿入管、先端が互いに向き合うように折り曲げられ、互いに交差する一対のはさみ片を具備するクリップ、前記クリップと一端が係止連結される第1連結具と、前記接続具と他端が接続連結される第2連結具との間を連結する連結バーを具備するクリップ連結体を備えて前記クリップを広げたりすぼめるように作動させるクリップ作動部、および前記クリップ連結体と移動管分離バーが直線状に整列配置される直線形案内路を胴体の内部に具備するカートリッジを含み、前記第2連結具は前記接続具と対応する端部にスリットラインによって分割された一対の弾性係止片および前記一対の弾性係止片の間を弾力的に広げるように進入される接続具が挿入されて配置される空洞部を含み、前記接続具は前記空洞部の内部面に突出形成される内部段に係止連結されるか前記一対の弾性係止片の内側端に突出形成される突出部に係止連結される。
【0022】
この時、前記接続具は第1接続具とこれに隣接する第2接続具を含む。
この時、前記第2連結具は前記接続具と対応する端部にスリットラインによって分割された一対の弾性係止片と、前記一対の弾性係止片の間を弾力的に広げるように進入される接続具が挿入されて配置される空洞部を含み、前記第1接続具は前記空洞部の内部面に突出形成される内部段に係止連結されるか前記第2接続具は前記一対の弾性係止片の内側端に突出形成される突出部に係止連結される。
【0023】
この時、前記接続具は前記突出部と対応する後面に前記突出部と傾斜した接触境界面を形成する凹溝を具備する。
この時、前記接続具は前記挿入管の開放された入口端から内側に一定の長さ進入されて待機する。
【0024】
この時、前記第2連結具の一側の外部面には前記接続具を一側に外部露出させるように切開形成される第1切開部を含み、前記第2連結具の他側の外部面には前記スリットラインから延びて一対の弾性係止片に弾性力を付与するように切開形成される第2切開部を含む。
【0025】
そして、本発明のさらに他の実施形態に係る内視鏡用処置具装置は、先端に接続具を有するワイヤーを具備する挿入管、先端が互いに向き合うように折り曲げられ、互いに交差する一対のはさみ片を具備するクリップ、前記クリップと一端が係止連結される第1連結具と、前記接続具と他端が接続連結される第2連結具との間を連結する連結バーを具備するクリップ連結体を備えて前記クリップを広げたりすぼめるように作動させるクリップ作動部、前記クリップ連結体と移動管分離バーが直線状に整列配置される直線形案内路を胴体の内部に具備するカートリッジを含み、前記移動管分離バーと向き合うクリップの先端に嵌合配置されて一対のはさみ片をすぼめ状態で臨時拘束する前方移動管と、前記クリップ連結体の外部面に組み立てられた後方移動管を含み、前記第2連結具は前記接続具と対応する端部にスリットラインによって分割された一対の弾性係止片および前記一対の弾性係止片の間を弾力的に広げるように進入される接続具が挿入されて配置される空洞部を含み、前記直線形案内路に沿ってカートリッジの内部に進入される挿入管の外力によって前記前方移動管と後方移動管を滑走移動させて前記移動管分離バーに分離収去し、前記挿入管の内部ですぼめ状態で再拘束されるクリップの先端が前記移動管分離バーの端部に接した状態で前記接続具は前記空洞部の内部面に突出形成される内部段に係止連結されるか前記一対の弾性係止片の内側端に突出形成される突出部に係止連結されて前記クリップ連結体と互いに接続連結される。
【発明の効果】
【0026】
本発明の好ましい実施形態によると、次のような効果がある。
前方移動管によってすぼめ状態で臨時拘束されたクリップを後方移動管が組み立てられたクリップ作動部とともにカートリッジの直線形案内路に直線状に整列配置することによって、直線形案内路に沿って内部進入される挿入管の外力によって前方移動管と後方移動管を移動管分離バー側に強制移動させて分離し、挿入管の内部ですぼめ状態で再拘束されたクリップの先端を移動管分離バーの端部に正確に停止させることができるため、接続具とクリップ連結体を接続連結する作業をカートリッジの内部に進入された挿入管の内部で不良なく正確かつ安全に遂行することができ、そのため製品の信頼性を高めることができ、使用者の満足度を高めることができる。
【0027】
前方移動管と後方移動管が通過しながら接触する分離感知部を移動管分離バーに具備することによって、クリップを経由して移動管分離バーの柱部に配置される前、後方移動管の除去の有無を追加的な構成部品の必要なく簡便かつ正確に確認できるため、カートリッジの内部でクリップ連結体と接続具を接続連結し、挿入管をカートリッジの外部に分離引き出す後工程を連続して遂行し、使用上の便利性を高めることができる。
【0028】
第1、第2接続具からなる接続具がクリップ連結体に形成される空洞部に挿入されて配置されることによって、接続具が空洞部に形成される内部段に係止連結されるとともに弾性係止片に形成される突出部に係止連結されてクリップ連結体と接続具との接続連結力を高めることができるため、ワイヤーの前後進作動によるクリップの広げおよびすぼめ作動時に接続具がクリップ連結体から分離する不良を根本的に防止して製品の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の実施形態に係る内視鏡用処置具装置を図示した外観斜視図である。
図2】本発明の実施形態に係る内視鏡用処置具装置のカートリッジにクリップ、クリップ作動部および移動管分離バーが整列配置された状態を図示した斜視図である。
図3】本発明の実施形態に係る内視鏡用処置具装置を図示した分解斜視図である。
図4a】本発明の実施形態に係る内視鏡用処置具装置のクリップ、クリップ作動部および接続具を図示した組立構成図である。
図4b】本発明の実施形態に係る内視鏡用処置具装置のクリップ、クリップ作動部および接続具を図示した組立構成図である。
図5】本発明の実施形態に係る内視鏡用処置具装置のクリップ、クリップ連結体および接続具との結合状態を図示した詳細図である。
図6a】本発明の実施形態に係る内視鏡用処置具装置のクリップ連結体と接続具との接続結合状態を図示した断面斜視図である。
図6b】本発明の実施形態に係る内視鏡用処置具装置のクリップ連結体と接続具との接続結合状態を図示した断面斜視図である。
図7a】本発明の実施形態に係る内視鏡用処置具装置に作用される移動管分離バーの実施形態を図示した構成図である。
図7b】本発明の実施形態に係る内視鏡用処置具装置に作用される移動管分離バーの実施形態を図示した構成図である。
図7c】本発明の実施形態に係る内視鏡用処置具装置に作用される移動管分離バーの実施形態を図示した構成図である。
図8a】本発明の実施形態に係る内視鏡用処置具装置を図示した使用フローチャートである。
図8b】本発明の実施形態に係る内視鏡用処置具装置を図示した使用フローチャートである。
図8c】本発明の実施形態に係る内視鏡用処置具装置を図示した使用フローチャートである。
図8d】本発明の実施形態に係る内視鏡用処置具装置を図示した使用フローチャートである。
図8e】本発明の実施形態に係る内視鏡用処置具装置を図示した使用フローチャートである。
図8f】本発明の実施形態に係る内視鏡用処置具装置を図示した使用フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付された図面を参照して本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が本発明を容易に実施できる好ましい実施形態を詳細に説明する。ただし、本発明の好ましい実施形態に対する構造原理を詳細に説明するにおいて、関連した公知の機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不要に曖昧にさせ得る恐れがあると判断される場合にはその詳細な説明を省略する。
【0031】
また、図面の全体に亘って類似する機能および作用をする部分については同一の図面符号を使う。
併せて、明細書全体で、ある部分が他の部分と「連結」されているとする時、これは「直接的に連結」されている場合だけでなく、その中間に他の素子を挟んで「間接的に連結」されている場合も含む。また、ある構成要素を「含む」とは、特に反対の記載がない限り他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0032】
本発明の好ましい実施形態に係る内視鏡用処置具装置100は図1図2および図3に図示した通り、接続具113を有する挿入管110、一対のはさみ片121a、121bを有するクリップ120、前記クリップ120と連結されるクリップ連結体131を有するクリップ作動部130およびこれらを内部収容するカートリッジ140を含む。
【0033】
前記挿入管110は図1図2および図3に図示した通り、一定の長さを有する中空管からなり、このような中空管の内部孔を通じて外力によって長さ方向に前後進往復移動可能に挿入配置される操作用ワイヤーである一定の長さのワイヤー112を含んで施術時に内視鏡のチャネルに挿入される。
【0034】
前記挿入管110は内視鏡に形成される湾曲部位に沿って自然に湾曲するように全体的に可撓性を有する素材からなり得る。
前記ワイヤー112の先端にはクリップ120と先端が連結されるクリップ連結体131の後端に弾力的に接続連結される接続具113を含む。
【0035】
このような接続具113は前記クリップ連結体131と対応する略円錐の断面形状の第1接続具113aを含み、前記第1接続具113aと略同一の円錐の断面形状で形成されて前記第1接続具113aに隣接して備えられる第2接続具113bを含む。
【0036】
ここで、前記第1接続具113aは前記第2接続具113bの外径より小さい外径を有する円錐の断面形状で形成されるものとして図示し説明したが、これに限定されるものではなく、前記第1接続具113aと第2接続具113bは互いに同一の外径大きさを有する円錐の断面形状で形成されてもよい。
【0037】
前記第2接続具113bの後方には略円筒状に形成されて挿入管110の内部に配置されて接続具113とともにカートリッジの内部に挿入される挿入体114を具備する。
前記第1接続具113a、第2接続具113bおよび挿入体114は一体型の構造物で形成されて前記ワイヤー112の先端に一体に備えられる。
【0038】
ここで、前記挿入管110は内視鏡の処置具挿入通過チャネルを挿入通過可能な長さよりも十分に長く備えられることが好ましく、前記挿入体114は前記カートリッジの内部進入が容易であるように先端の一部に外径が小さくなる傾斜面を形成することが好ましい。
【0039】
前記挿入体114の後端には、使用者がワイヤーを取り扱う際に使用者の把持が容易でありながら滑りを防止できるように、先端が挿入体に一体に連結されてワイヤーの外部面に配置される少なくとも一つの把持部材(図示されず)を具備することができる。
【0040】
このような把持部材は、前記挿入管110の内径よりは相対的に小さい大きさの外径を有するコイル型スプリング部材で構成されて挿入体114に溶接されて備えられ得る。
前記接続具113を先端に具備するワイヤー112の後端は、前記挿入管の内部に配置されたワイヤー112の前後進操作が可能であるように操作取っ手(図示されず)と連結される。
【0041】
一方、前記接続具113は前方側の第1接続具113aと後方側の第2接続具113bを含む一対の部材からなるものとして図示し説明したが、これに限定されるものではなく、後方側の第2接続具113bのみを備えてクリップ連結体131に接続連結される単一部材からなってもよい。
【0042】
前記クリップ120は図3図4a、図4bに図示した通り、先端が互いに向き合うように折り曲げられ、長さの中間が互いに交差する一対のはさみ片121a、121bを具備して前記クリップ作動部130のクリップ連結体131と係止連結され、カートリッジ140の直線形案内路141にすぼめ状態でクリップ作動部130とともに内部収容される。
【0043】
このようなクリップ120はカートリッジ140の直線形案内路141に沿って進入される挿入管110の内部で接続具113とクリップ連結体131が互いに接続連結された後、クリップ作動部130とともにカートリッジ140の内部から外部に挿入管とともに分離されて引き出される。
【0044】
一対のはさみ片121a、121bは、互いに向き合うように折り曲げられた一端に鋸歯部122a、122bを有する一定の長さのはさみ板123a、123bと、前記はさみ板123a、123bの他端から一定の長さ延びて互いに交差する交差板124a、124bおよび互いに交差する一対の交差板124a、124bの一端を互いに一体に連結する連結板125を含む。
【0045】
前記鋸歯部122a、122bは、外側に広がる一対のはさみ片121a、121b間の近接によるすぼめ作動時に互いに噛み合って内視鏡を通じての施術時に人体組織の一部を除去するための把持力を発生させ得るように、前記一対のはさみ板123a、123bの各端部に互いに向き合うように備えられる。
【0046】
前記はさみ板123a、123bは略円形孔の断面形状で形成された内視鏡チャネル内部への進入時に摩擦抵抗によるチャネル内部面の損傷を防止できるように、略弧の形状の断面形状で形成されることが好ましい。
【0047】
前記交差板124a、124bははさみ板123a、123bの板幅より相対的に小さい幅の大きさを有する板部材で形成されて互いに交差し、前記連結板125は交差板124a、124bの各端部から折り曲げられてこれらを互いに連結する略「⊂」の断面形状の板部材で形成され得る。
【0048】
この時、前記交差板124a、124bの幅は一対のはさみ片121a、121bの弾性的な広げおよびすぼめ作動がより容易になされるように、はさみ板123a、123bの略1/2の大きさで備えられることが好ましい。
【0049】
前記一対のはさみ板123a、123bと交差板124a、124bとの間の境界領域には、前記クリップ作動部130のストッパー135の先端が接することになる第1係止段126a、126bを外側に突出形成することによって、すぼめられた一対のはさみ板123a、123b側に移動されるストッパー135の先端である第2ストッパー管体135bとの接触時に一対のはさみ板123a、123bのすぼめ状態を維持することができる。
【0050】
前記交差板124a、124bと連結板125間の境界領域には、前記ストッパー135が干渉されて係止される第2係止段127a、127bを外側に突出形成することによって、はさみ板123a、123b側に押されて移動されるストッパー135の先端である第2ストッパー管体135bとの接触時に前記はさみ板123a、123bの最大広げ状態を維持することができる。
【0051】
この時、前記一対のはさみ板123a、123bの先端に互いに向き合うように一定の角度で鋸歯部122a、122bが折り曲げ形成されるところ、前記はさみ板と鋸歯部との間に形成される折り曲げ角度θは略90°になるか90°より大きい鈍角になり得る。
【0052】
このような折り曲げ角度θの大きさによって一対のはさみ片121a、121bのすぼめ時に互いに接することになる一対の鋸歯部122a、122bは、先端が板状に合形されるか尖がった突出型に合形されて施術時に人体組織の一部を除去するためのクランピング力を発生させることができる。
【0053】
前記クリップ120は、外側に広がる弾性復原力を有するようにすぼめられた一対のはさみ片121a、121bの先端に嵌合配置されて前記一対のはさみ片をすぼめ状態で臨時拘束する少なくとも一つの前方移動管128を含む。
【0054】
このような前方移動管128は、前記接続具113とクリップ連結体131間の接続連結の前まで、前記カートリッジ140の内部で一対のはさみ片121a、121bをすぼめ状態に維持するように臨時拘束する中空の円筒管体で形成される。
【0055】
この時、すぼめられた一対のはさみ片121a、121bを拘束する前方移動管128の内径は、すぼめられた一対のはさみ片の先端である一対の鋸歯部122a、122bが互いに接した状態を維持する程度の大きさで備えられることが好ましい。
【0056】
前記前方移動管128によってすぼめ状態で臨時拘束されるクリップ120は、前記クリップ作動部130とともにカートリッジ140の内部に直線状に備えられる直線形案内路141に整列配置される。
【0057】
このような前方移動管128は、カートリッジ140の内部に進入される挿入管110の外力によってクリップ120側に前進移動される後述する後方移動管137とともに移動管分離バー144まで前記カートリッジ140の直線形案内路141に沿って滑走移動されることによって、クリップから完全に分離されながらクリップに対する臨時拘束力を解除する。
【0058】
前記クリップ作動部130は図3図4a、図4bおよび図5に図示した通り、クリップ連結体131と、ストッパー135および後方移動管137を含む。
このようなクリップ作動部130は、前記クリップ120と同様にカートリッジ140の内部に収容される構造物であり、前記クリップ連結体131と接続具113がカートリッジ140の直線形案内路141に沿って進入された挿入管110の内部で互いに接続連結された後、前記カートリッジ140の内部から外部に前記挿入管110およびクリップ120とともに引き出される。
【0059】
前記カートリッジ140から外部に引き出されて分離されるクリップ作動部130は、挿入管の内部でワイヤー112の前後進往復作動に連動して一対のはさみ片121a、121bからなるクリップ120を外側に広げたり、内側にすぼめるように作動させる機能を遂行する構造物である。
【0060】
前記クリップ連結体131はクリップ120の後端である連結板125が係止連結される第1連結具131aを一端である先端に具備し、前記接続具113を構成する第1、第2接続具113a、113bが弾力的に挿入されて係止連結される第2連結具131bを他端である後端に備えて、前記クリップ120と接続具113との間を互いに連結する連結部材である。
【0061】
前記第1連結具131aは図5図6a、図6bに図示した通り、前記はさみ片121a、121bの後端に備えられた連結板125が係止配置されるように凹溝132bを形成する係止段132aを含む。
【0062】
これに伴い、前記クリップ120とクリップ連結体131との連結は、ストッパー135の案内孔を通じて挿入されるクリップ連結体131の先端である第1連結具131aが、ストッパーの先端を通じて外部露出された状態で前記クリップの連結板125を凹溝132bの開放された上部から下部に対応挿入すると前記連結板125が凹溝132bに係止配置されるため、前記クリップ120をクリップ連結体131の係止段132aに連結し、このような連結状態でカートリッジ140の直線形案内路141にクリップ120とクリップ連結体131を配置して収容する。
【0063】
この時、前記クリップ連結体131と連結されるクリップ120は、前記前方移動管128の嵌合配置によって前記一対のはさみ片121a、121bがすぼめられた状態で拘束され、前記一対のはさみ片121a、121bをすぼめ状態で拘束する前方移動管128は移動管分離バー144の先端と向き合うように対応配置される。
【0064】
前記第2連結具131bは図5図6a、図6bに図示した通り、円錐の断面形状の第1、第2接続具113a、113bを順次具備する接続具113と弾力的に接続連結されるように切開されたスリットライン133aによって分割された一対の弾性係止片133を含む。
【0065】
このような第2連結具131bは、第1接続具113aと対応する端部にスリットライン133aによって分割された一対の弾性係止片133の間を弾力的に広げながら進入される第1、第2接続具113a、113bが係止配置される空洞部を胴体の内部に具備する。
【0066】
この時、互いに向き合う一対の弾性係止片133の内部面には前記第1、第2接続具からなる接続具113が進入案内される案内溝を陥没形成し、前記案内溝の入口端には前記第1接続具113aの初期進入を円滑に遂行するように外側に拡張される傾斜安内面133bを形成することが好ましい。
【0067】
前記空洞部に挿入配置される第1接続具113aは前記空洞部の内部面に突出形成される内部段133dに1次係止連結され、前記第1接続具113aとともに空洞部に挿入配置される第2接続具113bは一対の弾性係止片133の内側端に2次係止連結されることによって、前記クリップ連結体131と接続具113は一つの構造物として接続連結される。
【0068】
前記第2接続具113bが係止連結される一対の弾性係止片133の内側端には、前記挿入体と向き合う第2接続具113bの後面に陥没形成された凹溝113cと接して係止連結される突出部133cを形成する。
【0069】
ここで、前記突出部133cは前記凹溝113cと傾斜した接触境界面を形成するように略テーパー状の傾斜面で形成されることによって、前記ワイヤー112の引っ張りによる接続具113の後進移動時に前記第2接続具113bの凹溝と弾性係止片133の突出部133cとの接触面積を増大させながら、分割された一対の弾性係止片133を内側にすぼめる方向に外力を発生させ、これによってワイヤー操作時に前記接続具113とクリップ連結体131間の接続連結状態を安定して確実に保証することができる。
【0070】
前記第2連結具131bの一側の外部面には前記空洞部に挿入配置されながら前記内部段と突出部に第1、第2接続具が係止連結される接続具113を一側に外部露出させるように切開形成される第1切開部T1を含み、前記第2連結具131bの他側の外部面には前記スリットライン133aから延びて一対の弾性係止片133に弾性力を付与する第2切開部T2を切開形成することができる。
【0071】
これに伴い、前記第1接続具113aと第2接続具113bからなる接続具113がクリップ連結体の第2連結具131bに形成された空洞部に配置されるように挿入されると、前記接続具113とクリップ連結体131は前記第1接続具113aと内部段133dとの係止による接続連結および前記第2接続具113bと弾性係止片133との係止による接続連結によって、カートリッジ140の直線形案内路141に沿って内部進入された挿入管の内部で互いに接続結合される。
【0072】
前記クリップ120と接続具113は挿入管の内部でクリップ連結体131を媒介として結合されて一つの構造物として連結され、前記挿入管内に備えられたワイヤーの前後進操作によってストッパー135の内部である案内孔で往復移動が可能となる。
【0073】
また、前記クリップ連結体131は前記クリップ120が係止連結される第1連結具131aと、前記接続具の第1、第2接続具113a、113bが接続連結される第2連結具131bとの間を一体に連結する一定の長さの連結バー131cを含む。
【0074】
前記連結バー131cは前記ストッパー135を貫通する案内孔の内径の大きさより相対的に小さい大きさで備えられることによって前記連結バーの外部面と前記案内孔の内部面との接触による摩擦抵抗を発生させないため、前記ストッパー135の案内孔の内部でなされるクリップ連結体131の往復移動をより円滑に遂行する。
【0075】
また、前記連結バー131cの外部面と前記ストッパー135の案内孔の内部面との間に形成される間隔によって空いた空間を形成することによって、前記後方移動管137の前進移動時に前記ストッパーの外部面に突出形成された翼片135cが内側にすぼめられる収縮変形が可能な余裕空間を提供するとともに、前記翼片135cの剛性を維持するように翼片の肉厚を十分に厚くする設計自由度を高めることができる。
【0076】
前記第1連結具131aと連結バー131cの一端との間、そして前記第2連結具131bと連結バー131cの他端との間には、クリップ連結体131をストッパー135の案内孔の中心に配置されるように前記ストッパー135に形成された案内孔の内径の大きさと略同一の外径大きさを備えて前記案内孔の内部面と外接する第1、第2外径部131d、131eをそれぞれ形成する。
【0077】
前記ストッパー135は前記クリップ連結体131の第1、第2外径部131d、131eが内部配置される第1ストッパー管体135aを含み、前記クリップ120と第1連結部131aとの係止連結部位に対応するように前記第1ストッパー管体135aの先端に接して配置される第2ストッパー管体135bを含んで前記クリップ連結体が内部孔である案内孔に往復移動可能に組み立てられる中空型の組立構造物である。
【0078】
前記第1ストッパー管体135aは、長さの中間の外部面に切開形成される一対の切開部135dから外側に一定の角度広がるように傾斜して延びる弾性体からなる一対の翼片135cを具備する。
【0079】
ここで、一対の翼片135cを形成する第1ストッパー管体135aは樹脂素材からなり得、前記クリップと連結された第1連結具131aが内部配置される第2ストッパー管体135bは前記カートリッジから外部に引き出されたクリップのクランピング操作時に前記クリップとの直接的な接触による変形および摩耗を防止できるように樹脂素材からなる第1ストッパー管体135aより相対的に高い耐久性および強度を有する樹脂素材または金属素材からなることが好ましい。
【0080】
このようなストッパー135は一定の長さを有する第1ストッパー管体135aと、これに比べて相対的に長さが短く形成される第2ストッパー管体135bでそれぞれ独立的に構成されるものとして図示し説明したが、これに限定されるものではなく、前記第1、第2ストッパー管体が二重射出方式で一体に形成された中空の管体からなってもよい。
【0081】
前記ストッパー135は、前記第1ストッパー管体135aの外部面に対応挿入されて外側に広げられた一対の翼片135cの自由端に先端が接して係止配置される少なくとも一つの後方移動管137を含み、前記後方移動管137はカートリッジの直線形案内路141に沿って内部進入される挿入管110によって前記クリップと結合された前方移動管128側に滑走移動され得る。
【0082】
前記後方移動管137は、前記第1ストッパー管体135aの外部面に突出形成された翼片135cを第1ストッパー管体の外部面と一致するように収縮変形させながらクリップ120側に移動可能であるように、前記第1ストッパー管体135aの後端の外部面に挿入配置される中空の管体からなってもよい。
【0083】
前記翼片135cと対応する後方移動管137は先端の内周面に傾斜面137aを形成することによって、前記前方移動管128側への移動時に翼片の自由端を内側に弾性変形させながら直線案内路に沿って前方移動管128側に前進移動される。
【0084】
前記挿入管110の先端と対応する後方移動管137の後端の内周面には、前記挿入管の外径と対応する環状の段のような接触段137bを形成することによって前記カートリッジの直線形案内路の開放された一端に進入される挿入管110の先端と後方移動管の接触段が互いに接して外力が印加されるものとして図示し説明したが、これに限定されるものではなく、前記カートリッジ140の内部に進入される挿入管110の先端は前記後方移動管137の垂直な後端に直接的に接して外力を印加してもよい。
【0085】
前記第2連結具131bと対応する第2外径部131eには前記ストッパー135の後端に形成された結合溝135fに対応結合するように突出形成された結合段131fを具備する。
【0086】
これに伴い、前記ストッパー135の結合溝135fとクリップ連結体131の結合段131f間の相互の結合によるはさみ組立によって、前記ストッパー135とクリップ連結体131は前記ストッパーの案内孔内に配置されたクリップ連結体131の内部回転が困難であるように互いに結合することができる。
【0087】
前記カートリッジ140は図1図2および図3に図示した通り、内部進入される挿入管110の内部で前記接続具113とクリップ連結体131との弾力的な接続連結が可能であるように、一対のはさみ片121a、121bを有するクリップ120と、前記クリップ120と一端が連結されたクリップ連結体131を有するクリップ作動部130を移動管分離バー144とともに内部配置して臨時収容する構造物である。
【0088】
このようなカートリッジ140は互いに向き合う内部面に合形時に、略円形の断面形状を有する円形孔の直線形案内路141を形成するように略半円の断面形状の直線形案内溝を陥没形成した第1、第2分割蓋140a、140bを含む。
【0089】
互いに向き合う第1、第2分割蓋140a、140bのうちいずれか一つの分割蓋の内部面には、合形時に対応して組み立てられて結合力を発生させる複数個の組立ピン149を突出形成するか組立溝を陥没形成し、残りの分割蓋に対応する組立ピンや組立溝を形成して、これらの間の結合によって合形組み立てられるものとして図示し説明したが、これに限定されるものではなく、多様な結合方法によって合形組み立てられてもよい。
【0090】
前記カートリッジ140の胴体の内部に形成される直線形案内路141には、前記前方移動管128によって一対のはさみ片121a、121bがすぼめ状態で臨時拘束されるクリップ120とともに、前記後方移動管137が第1ストッパー管体135aの後端の外部面に組み立てられたクリップ作動部130および前記クリップと端部が向き合う移動管分離バー144を配置する。
【0091】
これに伴い、前記前方移動管128と結合されたクリップ120は、前記クリップ作動部130および前記移動管分離バー144との間に位置するように前記直線形案内路141にすぼめ状態で整列配置される。
【0092】
ここで、前記前、後方移動管128、137の各外径は前記直線形案内路141の内径と同一であるか相対的に小さい大きさで備えられ、前記前、後方移動管128、137の各内径は前記移動管分離バーの最大外径を有する分離感知部144aと略同一の大きさで備えられることが好ましい。
【0093】
前記クリップ120の一対のはさみ片121a、121bをすぼめ状態で拘束する前方移動管128と、前記ストッパー135の第1ストッパー管体135aに結合される後方移動管137は略互いに同一の内、外径および長さを有する中空の管体で備えられるものとして図示し説明したが、これに限定されるものではなく、互いに同一の内、外径を有するが互いに異なる長さを有する中空の管体で備えられてもよい。
【0094】
このような前方移動管128は、すぼめ状態で臨時拘束されるクリップ120の先端が移動管分離バー144の端部の中心に正位置するように、前記移動管分離バー144の端部に先端の一部が挿入されて前記直線形案内路141に待機配置されることが好ましいが、これに限定されるものではなく、前記クリップと結合された前方移動管128は前記移動管分離バー144の端部と一定の間隔をおいて離隔して前記直線形案内路141に待機配置されてもよい。
【0095】
前記挿入管110の端部と対応する直線形案内路141の開放された開口端には外側に行くほど内径が大きくなる断面形状を有するテーパー状の入口端141aを形成し、前記入口端141aの正反対側には内部進入される挿入管の外力によって前記クリップおよびクリップ作動部から分離移動される前、後方移動管128、137を収去する移動管分離バー144を含む。
【0096】
前記移動管分離バー144は、前記前、後方移動管の内径と同一の内径大きさを有して前記前、後方移動管128、137の各内部面との接触時に一定強度の摩擦力を発生させる一定の長さの分離感知部144aを含み、前記前、後方移動管の内径より相対的に小さい大きさの外径を有して外力によって前記分離感知部を通過する前、後方移動管128、137を収去する一定の長さの柱部144bを含む円柱体で備えられ得る。
【0097】
このような移動管分離バー144は前記直線形案内路141の中心に分離感知部144aを正位置させ得るように、前記柱部144bの他端と一体に連結されて前記第1、第2分割蓋のうちいずれか一側に着脱可能に位置固定される固定体144dを含むことができる。
【0098】
前記固定体144dは、前記直線形案内路141の密閉端に突出形成される固定ボス144eにはさみ組み立てられるボス孔144cを備えて着脱可能に位置固定されるものとして図示し説明したが、これに限定されるものではなく、前記カートリッジの第1、第2分割蓋のうちいずれか一つの分割蓋に一体に備えられてもよい。
【0099】
一方、前記移動管分離バー144は図7a、図7bおよび図7cに図示した通り、前記前方移動管128によってすぼめられたクリップ120の先端と対応する分離感知部144aの端部に一定の角度外側に広げられた広げ角を形成するノッチ部142を含む。
【0100】
このようなノッチ部142は内側に凹むように弧の形状に陥没形成されるか略V字状に切開形成されることが好ましい。
前記前方移動管128によってすぼめられた状態で拘束されて集められた一対のはさみ片の先端が前記ノッチ部142に正確に接することによって、前記挿入管の内部進入時にクリップの前進移動を拘束して制限する反面、移動管分離バー側に前記前、後方移動管の前進移動を許容することになる。
【0101】
すなわち、前記クリップ120の先端である鋸歯部と前記移動管分離バー144の端部であるノッチ部142が互いに接触してクリップの前進移動を制限する状態で、前記直線形案内路の内部に進入される挿入管の外力によって、前記前方移動管128と後方移動管137は前記移動管分離バー144の分離感知バー144aを経て柱部144bまで相対的に移動されて分離収去される。
【0102】
前記前方移動管128が分離除去されたクリップ120は、前記分離感知バーに先端が接した状態で前記後方移動管137を分離感知バー144aの位置まで移動させて分離するように、直線形案内路141に沿って前進移動される挿入管110の内部面に一対のはさみ片121a、121bが進入されて配置される。
【0103】
これに伴い、前記クリップ120は前記カートリッジ140の内部に形成された直線形案内路141に沿って進入される挿入管の内部に位置することによって、前記前方移動管128によりすぼめ状態で拘束されるのと同一に再度拘束維持される。
【0104】
一方、前記分離感知部144aの外径は図7aに図示した通り、前記直線形案内路141に沿って移動する前、後方移動管128、137の各内部面と接触しながら摩擦力を発生させるように、前記柱部144bの外径より相対的に大きく、前記前、後方移動管128、137の各内径の大きさと同一であるか、相対的に大きい大きさの外径を有する円柱状に備えられ得る。
【0105】
前記分離感知部144aは図7bに図示した通り、前記前、後方移動管128、137の各内部面と外部面が部分的に接触しながら摩擦力を発生させるように、前記前方移動管128または後方移動管137の移動方向に一定の長さ延びる少なくとも一つの直線形突出リブで備えられ得る。
【0106】
前記分離感知部144aは図7cに図示した通り、前記前、後方移動管128、137の各内部面が接触しながら摩擦力を発生させるように、前記前方移動管128または後方移動管137の移動方向と交差または直交する少なくとも一つの弧の形状の突出リブで備えられ得る。
【0107】
このような弧の形状の突出リブは円周方向に連続して形成されるものとして図示し説明したが、これに限定されるものではなく、非連続的に形成されてもよい。
これに伴い、前記挿入管を前進移動させる操作者は、前記分離感知部144aを経由して柱部144bまで直線形案内路に沿って前記前方移動管128および後方移動管137を移動させて分離収去する過程で、前記前方移動管128または後方移動管137と分離感知部144aとの接触によって発生する摩擦力に起因する外力が挿入管を通じて操作者に伝達されることによってこれを間接的に認知できるため、前記柱部に位置する前方移動管と後方移動管の分離の有無を感覚的に確認し、それ以上の過度の挿入管の進入移動を中断することができる。
【0108】
前記の構成を有する内視鏡用処置具装置100は、使用者がカートリッジの直線形案内路141に沿って挿入管110を内部進入させる過程で、前記第1、第2接続具からなる接続具113とクリップ作動部130のクリップ連結体131を挿入管の内部で接続連結した後、これらをカートリッジ140の外部に引き出す。
【0109】
まず、図8aに図示した通り、前記カートリッジ140の内部に直線形に形成された直線形案内路141には、前方移動管128によってすぼめ状態で臨時拘束されたクリップ120と、前記クリップと先端が連結されたクリップ連結体131を有するクリップ作動部130およびすぼめ状態で臨時拘束されたクリップ120と先端が対応する移動管分離バー144を整列配置する。
【0110】
前記クリップ120をすぼめ状態で拘束維持する前方移動管128は、前記直線形案内路141の内部に配置されることによって前記前方移動管の中心と直線形案内路の中心を互いに一致させて、前記前方移動管によってすぼめ状態で拘束されたクリップの先端を前記移動管分離バーの中心と互いに対応させる。
【0111】
前記クリップ作動部130のストッパーの後端に組み立てられる後方移動管137は、前記直線形案内路141の内部に配置されることによって前記クリップと連結されてストッパーの内部に配置されたクリップ連結体を直線形案内路の中心と互いに一致させる。
【0112】
前記接続具113は、前記後方移動管の後端と接することになる挿入管110の開放された入口端から内側に一定の長さL進入されて停止待機する。
ここで、前記挿入管110の内部で停止待機する接続具113の位置を設定する一定の長さLは、前記接続具とクリップ連結体との接続連結作業時、前記前、後方移動管がクリップを通過して移動管分離バー144に位置しながら前記クリップ120が挿入管の内部に進入されてすぼめ状態で再拘束されるように、前記クリップ120の先端が接することになる移動管分離バー144の端部と前記接続具113が接することになるクリップ連結体131の後端との間の距離と略同一の大きさで事前に設定することが好ましい。
【0113】
このような状態で、前記挿入管110の開放された端部は前記直線形案内路141の開放された入口端と互いに対応するように配置される。
使用者によって把持される挿入管110が図8bと図8cに図示した通り、前記直線形案内路141の開放された入口端142aを通じて進入されると、前記挿入管の先端である端部は後方移動管137の後端に接しながら外力を伝達する。
【0114】
前記挿入管110を通じて伝達される外力によって、後方移動管137は前記直線形案内路141の内部に沿って一方向に移動されながら前記ストッパー135を経由して通過することになる。
【0115】
この時、前記ストッパー135の外部面に突出形成されて外側に広げられていた翼片135cの自由端は、前記後方移動管137の内部面と接して第1ストッパー管体135aの内部に進入されながら内側に弾性変形されて後方移動管との係止が解除される。
【0116】
前記直線形案内路141に沿って内部進入される挿入管110の外力によって前記ストッパーを通過してクリップに強制移動される後方移動管137の先端は、前記移動管分離バー側に前方移動管とともに移動されるように前記クリップをすぼめ状態で拘束維持する前方移動管128の後端と接することになる。
【0117】
図8cに図示した通り、前記直線形案内路141の内部に沿って一方向に進入される挿入管110の先端が前記クリップ120を通過して移動管分離バー144の端部であるノッチ部まで前進移動されると、先、後端が互いに接した前方移動管128と後方移動管137はクリップ120を通過して外力によって移動管分離バー144の分離感知部144aに位置する。
【0118】
前記前、後方移動管128、137が移動管分離バー144側に強制移動されてクリップを通過することになると、前記移動管分離バー144の端部に形成されたノッチ部142に先端が接するクリップ120は挿入管110の内部に進入されてすぼめ状態で再度拘束維持される。
【0119】
前記挿入管の内部に待機していた接続具113の先端は、クリップ連結体131の後端である第2連結具131bと接して接続連結を待機することになる。
このような状態で挿入管の前進移動が連続してなされると、図8dに図示した通り、前記挿入管の内部で前記接続具113の第1、第2接続具と前記クリップ作動部130のクリップ連結体を互いに接続連結する作業を遂行する。
【0120】
すなわち、前記クリップ120の先端が移動管分離バー144の端部であるノッチ部に接し、前記接続具113の先端がクリップ連結体131の第2連結具131bの後端に接した状態で挿入管の前進移動がなされると、挿入管とともに前進移動される接続具113が挿入管の内部に臨時停止しているため、前記接続具は第2連結具131bに備えられる一対の弾性係止片133を両側に弾力的に広げながら進入されるとともに、前記第2連結具の胴体に形成された空洞部に挿入配置される。
【0121】
このような場合、前記空洞部の内部面に突出形成される内部段に前記第1接続具113aが係止連結され、前記一対の弾性係止片の内側端に突出形成される突出部に第2接続具113bが係止連結されることによって、前記クリップ連結体131と接続具113は前、後方移動管を強制移動させるためにカートリッジの直線形案内路に沿って内部進入される挿入管の内部で互いに接続連結される。
【0122】
前記接続具113とクリップ連結体131が互いに接続連結される過程で、前記前、後方移動管128、137は前記移動管分離バーの分離感知部144aから柱部144bに位置移動される。
【0123】
一方、前記移動管分離バー144の柱部まで強制移動されて分離された前、後方移動管128、137の分離の有無は、前記移動管分離バーの端部に形成された分離感知部の外部面と分離対象物である前、後方移動管の内部面との間で発生する摩擦力に起因する外力を使用者が把持することになる挿入管やカートリッジを通じて感覚的に認知し確認することができる。
【0124】
そして、前記前、後方移動管128、137を移動管分離バーに分離収去する過程で、前記挿入管110の先端が前記分離感知バー144aの端部まで前進移動されると、前記前方移動管128が分離除去されたクリップ120の一対のはさみ片121a、121bが前記挿入管110の内部に進入されるため、前記クリップ120は前記カートリッジ140の内部で前記前方移動管128によってすぼめ状態で拘束されるのと同一にカートリッジの内部に進入された挿入管によって拘束維持される。
【0125】
図8eに図示した通り、使用者が挿入管110をカートリッジ140の内部で直線形案内路の開放された入口端を通じて外部に引き出すことになると、カートリッジと完全分離される挿入管110には前記接続具113とクリップ連結体が接続連結されたクリップ作動部130およびこれに連結されたクリップ120を内部収容し、前記カートリッジの内部には前記前、後方移動管が残留することになる。
【0126】
前記カートリッジから分離されたクリップ120とこれに連結されたクリップ作動部130を挿入管とともに内視鏡チャネルを通じて挿入した後、図8fに図示した通り、前記挿入管の開放された端部から露出するクリップのクランピング作動によって身体の生体組織をクランピングして除去する内視鏡施術作業を遂行する。
【0127】
以上で説明した本発明は前述した実施形態および添付された図面によって限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で多様な置換、変形および変更が可能であることは本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明白であろう。
図1
図2
図3
図4a
図4b
図5
図6a
図6b
図7a
図7b
図7c
図8a
図8b
図8c
図8d
図8e
図8f
【国際調査報告】