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特表2022-519006車両用スマート照明システム及びその制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-18
(54)【発明の名称】車両用スマート照明システム及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
   B60Q 3/80 20170101AFI20220311BHJP
   H05B 45/20 20200101ALI20220311BHJP
   H05B 47/105 20200101ALI20220311BHJP
   H05B 45/10 20200101ALI20220311BHJP
   H05B 47/195 20200101ALI20220311BHJP
【FI】
B60Q3/80
H05B45/20
H05B47/105
H05B45/10
H05B47/195
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021533247
(86)(22)【出願日】2019-03-06
(85)【翻訳文提出日】2021-06-09
(86)【国際出願番号】 KR2019002555
(87)【国際公開番号】W WO2020158994
(87)【国際公開日】2020-08-06
(31)【優先権主張番号】10-2019-0012219
(32)【優先日】2019-01-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521251316
【氏名又は名称】コダス
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジュ ワン
【テーマコード(参考)】
3K040
3K273
【Fターム(参考)】
3K040AA02
3K040CA05
3K040DB12
3K040DB15
3K040EA04
3K040EA05
3K040EB02
3K273PA07
3K273QA15
3K273RA02
3K273RA05
3K273SA18
3K273SA19
3K273SA20
3K273SA21
3K273SA24
3K273SA38
3K273SA39
3K273SA40
3K273SA60
3K273TA03
3K273TA05
3K273TA15
3K273TA17
3K273TA22
3K273TA28
3K273TA32
3K273TA39
3K273TA54
3K273TA55
3K273UA17
3K273UA22
(57)【要約】
【課題】多様な車両の内部、外部環境に対応して多様なパターンで動作する照明装置及びそれを制御するシステムを提供する。
【解決手段】本発明の車両用スマート照明システムは、車両内部に設置されて室内照明のための光を発光する照明装置、及び車両の内部、外部環境による車両環境情報に基づいて照明装置を制御するための制御信号を出力する制御装置、を含み、制御信号は、車両環境情報による照明装置の照明パターン情報を含むことを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両内部に設置されて室内照明のための光を発光する照明装置、及び前記車両の内部、外部環境による車両環境情報に基づいて前記照明装置を制御するための制御信号を出力する制御装置、を含み、
前記制御信号は、前記車両環境情報による前記照明装置の照明パターン情報を含むことを特徴とする車両用スマート照明システム。
【請求項2】
アプリケーションを実行して前記照明装置の照明パターンをカスタマイジングし、前記制御装置又は照明装置を制御する使用者端末、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の車両用スマート照明システム。
【請求項3】
前記照明装置は、前記制御装置から制御信号を受信する信号受信部、及び前記制御信号によって光を発光する一つ以上のLED(Light Emitting diоde)を含むことを特徴とする請求項1に記載の車両用スマート照明システム。
【請求項4】
前記照明装置は、個別的に色相制御が可能な複数個のLEDを含むことを特徴とする請求項3に記載の車両用スマート照明システム。
【請求項5】
前記照明装置は、段階別明るさの制御が可能な一つ以上のLEDを含むことを特徴とする請求項3に記載の車両用スマート照明システム。
【請求項6】
前記照明パターン情報は、前記一つ以上のLEDのオン/オフの可否、色相又は明るさの情報を含むことを特徴とする請求項3に記載の車両用スマート照明システム。
【請求項7】
前記照明パターン情報は、車両環境情報とマッチして設定されることを特徴とする請求項1に記載の車両用スマート照明システム。
【請求項8】
前記車両環境情報は、車両の計器盤情報、車両の姿勢、車両の速度、天気、粒子状物質量、車両の位置、ナビゲーション情報、加速情報、交通安全情報及びオーディオ情報の内の少なくとも何れか一つ以上を含むことを特徴とする請求項7に記載の車両用スマート照明システム。
【請求項9】
前記制御装置は、使用者端末、車両又は制御装置内に備えられるセンサーと通信して車両の内部、外部環境に関するデータを受信する通信部、前記受信したデータを分析して車両環境情報を算出する分析部、前記使用者端末によりカスタマイジングされた照明パターンを保存するメモリー部、及び前記分析部の分析結果によって照明装置を制御するための制御信号を生成する制御部、を含むことを特徴とする請求項1に記載の車両用スマート照明システム。
【請求項10】
前記使用者端末は、前記照明パターンをカスタマイジングするアプリケーションを実行するプロセッサー、前記制御装置と通信してデータを送受信する通信モジュール、使用者のインタラクション(interaction)を受信する入力モジュール、及び前記実行されたアプリケーションを表示するディスプレーモジュール、を含むことを特徴とする請求項2に記載の車両用スマート照明システム。
【請求項11】
制御装置が車両の内部、外部環境による車両環境情報に基づいて照明装置を制御するための制御信号を出力する段階、及び前記照明装置が前記制御信号によって光を発光する段階、を含み、前記制御信号は、前記車両環境情報による前記照明装置の照明パターン情報を含むことを特徴とする車両用スマート照明システム制御方法。
【請求項12】
前記制御信号を出力する段階の以前に、使用者端末により実行されるアプリケーションが照明装置の照明パターンをカスタマイジングする段階、をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の車両用スマート照明システム制御方法。
【請求項13】
前記照明パターンをカスタマイジングする段階は、前記照明パターンを前記車両環境情報とマッチしてカスタマイジングすることを特徴とする請求項12に記載の車両用スマート照明システム制御方法。
【請求項14】
前記車両環境情報は、車両の計器盤情報、車両の姿勢、車両の速度、天気、粒子状物質量、車両の位置、ナビゲーション情報、加速情報、交通安全情報及びオーディオ情報の内の少なくとも何れか一つ以上を含むことを特徴とする請求項11に記載の車両用スマート照明システム制御方法。
【請求項15】
前記制御信号を出力する段階は、使用者端末、車両又は制御装置内に備えられるセンサーと通信して車両の内部、外部環境に関するデータを受信する段階、前記受信したデータを分析して車両環境情報を算出する段階、及び前記分析結果によって照明装置を制御するための制御信号を生成して出力する段階、を含むことを特徴とする請求項11に記載の車両用スマート照明システム制御方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両用スマート照明システム及びその方法に関し、詳細には、車両に備えられる照明装置が車両の内部、外部環境に反応して多様なパターンで動作でき、同時に環境による照明パターンを任意でカスタマイジングできる車両用スマート照明システム及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に車両は日没後や、トンネル内部又は地下駐車場などのように暗い環境でも乗客が車両内部で円滑に活動できるように車両内部に室内照明灯を備えている。
【0003】
室内照明灯は、その照明方式によって多様な雰囲気を作ることができ、それにより運転手や搭乗者の心理にも影響を与える。従来、車両内部に設置される室内照明灯は、車両製造時に設計された位置に固定設置され、一つのLED装置が予め設定された単色光だけを出力するか、或いはLEDの単純色相が変化するだけで、車両内部を明らかにするための照明、又はムード灯のような機能だけを遂行する。
【0004】
従って、車両の内部と外部環境に対応して多様な車両内環境を作り、使用者の好みによって車両室内インテリアに個性を表現できるスマート照明システムが要求されている。また、運転手に周辺環境及び運行と関連する情報を直観的に提供することが求められている。本発明はそれに関連するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国登録特許第10-1748594号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前述の技術的課題を解決するためになされたものであって、多様な車両の内部、外部環境に対応して多様なパターンで動作する照明装置及びそれを制御するシステムを提供することを目的とする。
また、本発明は、使用者が照明装置の発光パターンを任意でカスタマイジングできるようにして、車両内の多様な環境を作り、車両インテリアの多様性を作り出せる車両用スマート照明システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による車両用スマート照明システムは、車両内部に設置されて室内照明のための光を発光する照明装置、及び前記車両の内部、外部環境による車両環境情報に基づいて前記照明装置を制御するための制御信号を出力する制御装置、を含み、前記制御信号は、前記車両環境情報による前記照明装置の照明パターン情報を含むことを特徴とする。
【0008】
アプリケーションを実行して前記照明装置の照明パターンをカスタマイジングし、前記制御装置又は照明装置を制御する使用者端末、をさらに含むことを特徴とする。
【0009】
前記照明装置は、前記制御装置から制御信号を受信する信号受信部、及び前記制御信号によって光を発光する一つ以上のLED(Light Emitting diоde)を含むことを特徴とする。
【0010】
前記照明装置は、個別的に色相制御が可能な複数個のLEDを含むことを特徴とする。
【0011】
前記照明装置は、段階別明るさ制御が可能な一つ以上のLEDを含むことを特徴とする。
【0012】
前記照明パターン情報は、前記一つ以上のLEDのおオン/オフの可否、色相又は明るさ情報を含むことを特徴とする。
【0013】
前記照明パターン情報は、車両環境情報とマッチして設定されることを特徴とする。
【0014】
前記車両環境情報は、車両の計器盤情報、車両の姿勢、車両の速度、天気、粒子状物質量、車両の位置、ナビゲーション情報、加速情報、交通安全情報及びオーディオ情報の内の少なくとも一つ以上を含むことを特徴とする。
【0015】
前記制御装置は、前記使用者端末、車両又は制御装置内に備えられるセンサーと通信して車両の内部、外部環境に対するデータを受信する通信部、前記受信したデータを分析して車両環境情報を算出する分析部、前記使用者端末によりカスタマイジングされた照明パターンを保存するメモリー部及び前記分析部の分析結果によって照明装置を制御するための制御信号を生成する制御部を含むことを特徴とする。
【0016】
前記使用者端末は、前記照明パターンをカスタマイジングするアプリケーションを実行するプロセッサー、前記制御装置と通信してデータを送受信する通信モジュール、使用者のインタラクション(interaction)を受信する入力モジュール及び前記実行されたアプリケーションを表示するディスプレーモジュールを含むことを特徴とする。
【0017】
本発明による車両用スマート照明システム制御方法は、制御装置が車両の内部、外部環境による車両環境情報に基づいて照明装置を制御するための制御信号を出力する段階及び前記照明装置が前記制御信号によって光を発光する段階を含み、前記制御信号は、前記車両環境情報による前記照明装置の照明パターン情報を含むことを特徴とする。
【0018】
前記制御信号を出力する段階以前に、使用者端末により実行されるアプリケーションが照明装置の照明パターンをカスタマイジングする段階をさらに含むことを特徴とする。
【0019】
前記照明パターンをカスタマイジングする段階は、車両環境情報とマッチして前記照明パターンをカスタマイジングすることを特徴とする。
【0020】
前記車両環境情報は、車両の計器盤情報、車両の姿勢、車両の速度、天気、粒子状物質量、車両の位置、ナビゲーション情報、加速情報、交通安全情報及びオーディオ情報の内の少なくとも一つ以上を含むことを特徴とする。
【0021】
前記制御信号を出力する段階は、前記使用者端末、車両又は制御装置内に備えられるセンサーと通信して車両の内部、外部環境に対するデータを受信する段階、前記受信したデータを分析して車両環境情報を算出する段階及び前記分析結果によって照明装置を制御するための制御信号を生成して出力する段階を 含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、多様な車両の内部、外部環境に対応して多様なパターンで動作する照明装置及びそれを制御するシステムを通じて運転手に運行と関連する情報を直観的に提供することができる。
【0023】
また、本発明は照明装置の発光パターンを使用者が任意でカスタマイジングできるので、車両内の多様な環境を作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明による車両用スマート照明システムの構成図である。
図2】本発明による車両内の照明装置の例を示す図面である。
図3】本発明の個別色相制御が可能な照明装置の図面である。
図4】本発明による制御装置の構成を示す図面である。
図5】本発明による使用者端末の構成を示す図面である。
図6a】本発明によるアプリケーションで提供されるインターフェースの実施例を示す図面である。
図6b】本発明によるアプリケーションで提供されるインターフェースの実施例を示す図面である。
図6c】本発明によるアプリケーションで提供されるインターフェースの実施例を示す図面である。
図6d】本発明によるアプリケーションで提供されるインターフェースの実施例を示す図面である。
図6e】本発明によるアプリケーションで提供されるインターフェースの実施例を示す図面である。
図6f】本発明によるアプリケーションで提供されるインターフェースの実施例を示す図面である。
図7】本発明による車両用スマート照明制御方法を示す図である。
図8】本発明による制御装置の制御信号出力段階を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下では添付の図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。本発明の利点及び特徴は実施例により明確になる。しかしながら、この実施例に限定されるのではなく、多様な形態で具現できる。本明細書では、同一構成要素には同一の参照符号を付与した。単数形は特別に言及しない限り複数形を含むとする。また、「部」は、特定の機能を遂行する一つの単位又はブロックとする。
【0026】
図1は本発明の一実施例による車両用スマート照明システム(10)の構成を示す図である。
【0027】
図1に示すように、本発明の一実施例による車両用スマート照明システム(10)は照明装置(100)、制御装置(200)及び使用者端末(300)を含むことができる。照明装置(100)は、車両内部又は室内空間に設置されて、車両室内照明のための光を発光できる。図2は本発明による車両内に設置された照明装置を例示した図である。照明装置(100)は、車両の内部、外部環境による車両環境情報によって制御装置(200)から受信した制御信号に基づいて多様な方式で制御されて光を発光することができ、これに関しては、後述する制御装置(200)及び使用者端末(300)で詳細に説明する。
【0028】
一実施例によれば、照明装置(100)は個別色相制御が可能な複数個のLED(Light‐Emitting Diode)で構成される。図3(a)は、従来技術による照明装置を例示する図で、図3(b)は本発明による個別色相制御が可能な照明装置を例示する図である。図3を参照すれば、既存車両内で利用される照明装置の場合、図3(a)のように一つのLED装置全体として予め設定された色相の単色光だけを出力するので、単純に車両内部を明らかにするための照明としての機能を遂行するだけである。一方、本発明による照明装置(100)は、図3(b)のように個別的に色相制御が可能な複数個のLEDで構成されることで多様な色相を通じて車両内部雰囲気を形成し、現在の車両内部、外部環境に対する多様な情報を使用者により直観的に伝達することができる。
【0029】
それにより、本発明の一実施例による照明装置(100)は好ましくは車両内の多様な位置に柔軟な付着が可能になるように柔軟性或いは固定性を有し、各LEDの個別制御が可能なLEDストリップ(LED strip)で構成でき、複数個のLEDによる面発光が可能になるように複数個のLEDを内蔵できるケース(図示しない)をさらに含んで構成される。
【0030】
一実施例によれば、照明装置(100)を構成するLEDは、段階別に明るさの制御が可能になるように備えられる。即ち、照明装置(100)は複数個の段階によって明るさの程度が制御でき、この時、前述した色相制御と同様に明るさも、各LED別に個別的に制御されるように備えられる。
【0031】
また、一実施例による車両用スマート照明システム(10)は複数個の照明装置(100)を含む。このようにスマート照明システム(10)が複数個の照明装置(100)で構成される場合、それぞれの照明装置(100)も個別的に色相及び明るさの制御が可能であることは言うまでもない。
【0032】
一方、照明装置(100)は制御装置(200)から制御信号を受信するための信号受信部を含む。ここで制御信号とは、照明装置(100)を構成するLEDのon/off制御、又は色相及び明るさの制御情報を含む照明パターンに対する情報を含む信号で、これは制御装置(200)により生成されて出力される。これに関しては後述する制御装置(200)の説明において詳細に説明する。
【0033】
一方、照明装置(100)は車両内に備えられるAUX端子又はサウンドセンサーなどを通じて音楽信号を受信することができ、シガージャック及びUSB接続端子などその他の外部電源を通じて有線で車両と連結されるか、或いは自体で別途の電源部(バッテリー)を備えることで、これを通じて電源の供給を受けることができる。制御装置(200)は前記車両の内部、外部環境による車両環境情報に基づいて照明装置を制御するための制御信号を出力することができる。
【0034】
図4は本発明の一実施例による制御装置(200)の構成を示す図である。図4に示すように、本発明の一実施例による制御装置(200)は通信部(210)、分析部(220)、メモリー部(230)、制御部(240)を含むことができる。通信部(210)は制御装置(200)の外部装置と有線、無線通信網を用いる通信を遂行してデータを送受信することができ、特に使用者端末(300)又は車両に備えられる各種センサー、例えば加速度センサー、ジャイロセンサー、速度センサー、GPSモジュールなどから車両の内部、外部環境に対するデータを受信して、照明装置(100)を制御するための制御信号を照明装置(100)に送信することができる。
【0035】
分析部(220)は通信部(210)が受信した車両の内部、外部環境に対するデータを分析して車両環境情報を算出することができる。一実施例によれば、車両環境情報は車両の計器盤情報、車両の姿勢、車両の速度、天気、粒子状物質量、車両の位置、ナビゲーション情報、加速情報、交通安全情報及びオーディオ情報などを含むことができる。
【0036】
先ず、分析部(220)は使用者端末(300)又は車両に備えられる加速度センサー、ジャイロセンサー、速度センサー及びGPSモジュールから受信したデータに基づいて車両の姿勢、速度、位置による車両環境情報を算出する。ここで車両の姿勢による車両環境情報は、加速度センサー及びジャイロセンサーのデータに基づく車体の状態を示し、例えば、車両が現在どの方向に旋回中であるか、或いは登り坂を走行中であるか、下り坂を走行中であるかなどに関する情報を含む。また、車両の速度による車両環境情報は、速度センサーのデータに基づく現在車両の速度、又は低速/正速度/加速走行の可否などを含み、車両の位置による車両環境情報はGPSモジュールの位置データに基づく現在車両の位置及びそれによる特殊交通区間走行の可否(事故多発区間、加速取り締まり区間など)に関する情報などを含むことができる。
【0037】
また、分析部(220)は現在車両のオーディオ情報による車両環境情報を算出することができる。オーディオ情報とは、車両に備えられるオーディオ装置を通じて再生される音に関する情報として、例えば、現在車両で再生中のラジオ又は音楽などに関する情報を含むことができる。一実施例によれば、制御装置(200)はAUX端子、シガージャック又はUSB接続端子などによる有線連結、或いはブルートゥース(登録商標)(Bluetooth)、ワイファイ(Wifi)、ジグビー(zigbee)などのような近距離無線通信技術を用いて使用者端末又は車両のオーディオ装置からオーディオ情報を受信するか、又は自体で音センサーを備えて車両内部で再生される音をセンシングすることでオーディオ情報による車両環境情報を算出することができる。
【0038】
このように分析部(220)により算出される車両環境情報は各状況により照明装置(100)が異なる照明パターンで光を発光するように制御するための情報として用いられることができ、この時、具体的な照明パターンは使用者端末(300)により実行されるアプリケーションを通じてカスタマイジングすることができる。
【0039】
以上で分析部(220)による車両環境情報分析の例示として車両の姿勢、速度、位置及び車両内音を説明したが、これは例示のためのものであって、本発明の実施例を限定するのではなく、前述した車両の計器盤情報、天気、粒子状物質量、ナビゲーション情報、加速情報、交通安全情報などのような使用者端末(300)又は車両に備えられるセンサーとの通信を通じて、又は制御装置(200)自体で備えるセンサーを用いて獲得できる任意の情報、又はこれらの組み合わせを用いる多様な状況による車両環境分析が可能である。
【0040】
メモリー部(230)は後述する使用者端末(300)によりカスタマイジング(customizing)された照明パターンを保存することができる。ここで照明パターンは照明装置(100)を構成するLEDのオン/オフ制御、又は色相及び明るさの制御に関する情報を含むことができる。このような照明装置(100)の照明パターンは後述する使用者端末(300)で実行されるアプリケーションを通じて使用者の選択によって任意でカスタマイジングすることができる。
【0041】
一実施例によれば、メモリー部(230)に保存される照明パターンは、車両環境情報にマッチされてカスタマイジングされた情報であることができる。即ち、使用者はアプリケーションを用いて照明装置(100)がどのような状況でどのパターンの光を発光するかについて予め設定することができ、このように設定された照明パターン情報は制御装置(200)のメモリー部(230)に保存されて、制御部(240)はこれに基づいて実際に照明装置(100)を制御するための制御信号を生成することができる。使用者端末(300)によりカスタマイジングされる照明パターンの具体的な例示は後述するアプリケーションの説明において詳細に説明する。
【0042】
制御部(240)は分析部(220)の分析結果に基づいて、メモリー部(230)に保存された照明パターンによって照明装置(100)を制御するための制御信号を生成することができる。制御部(240)により生成された制御信号は通信部(210)を通じて照明装置(100)に伝送されて、照明装置(100)は受信した制御信号に含まれる照明パターンによって動作することができる。
【0043】
一方、一実施例による制御装置(200)は自体で車両環境情報分析のためのセンサー部(図示しない)をさらに含むことができる。即ち、本発明の一実施例による制御装置(200)は使用者端末(300)又は車両内のセンサーからデータを受信する他に、自体で備えるセンサーを用いてデータを収集して、これに基づいて車両環境分析を遂行することができる。
【0044】
以上、本発明の一実施例による照明装置(100)、そして制御装置(200)の構成についてそれぞれ区分して説明したが、これらが必ずしも物理的に別個の個体として構成されるべきではなく、実施例によっては照明装置(100)及び制御装置(200)の構成が統合されて一つの製品として前述した機能を遂行できる。
【0045】
また、図1に戻って、使用者端末(300)及び使用者端末(300)により実行されるアプリケーションの構成について説明する。使用者端末(300)はカスタマイジング(customizing)アプリケーションを実行して、多様な車両環境情報による照明装置(100)の照明パターンをカスタマイジングし、一種のリモコンとして動作して制御装置(200)の動作を直接制御する機能を遂行する。本発明において、使用者端末(300)とは、特定のプログラム(アプリケーション)を実行できるプロセッサー、そしてデータ入力機能が備えられる任意の端末装置の全てを包括する概念であって、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット、ノートパソコンなど使用者により携帯が可能に備えられる端末、或いは車両内に設置されたナビゲーション又はカープレーなどである。
【0046】
図5は本発明の一実施例による使用者端末(300)の構成を示す図面である。図5を参照すれば、本発明の一実施例による使用者端末(300)はプロセッサー(310)、通信モジュール(320)、入力モジュール(330)及びディスプレーモジュール(340)を含むことができる。プロセッサー(310)は照明パターンをカスタマイジングするためのアプリケーション(application)を実行することができる。この時、アプリケーション(application)は一連の電子装置により実行されて特定の機能を遂行するために開発された応用ソフトウェアの全てを含む概念であって、必ずしもスマートフォン又はタブレットなどを通じて実行されるモバイルアプリケーションに、その意味が限られるものではない。
【0047】
以下、使用者端末(300)のプロセッサー(310)により実行されるアプリケーションが提供するインターフェースについて説明する。図6a乃至図6fは本発明の一実施例によるアプリケーションから提供されるインターフェースの実施例を示す図である。
【0048】
一実施例によれば、アプリケーションは照明装置(100)の制御パターンを設定するための設定インターフェースを提供する。照明装置(100)の制御パターンは照明装置(100)に備えられる複数個のLEDそれぞれのon/offの可否、色相又は明るさなどを含んで設定されることができ、使用者は後述する入力モジュール(330)を用いて所望の照明パターンを設定することで照明装置(100)がユーザーの所望の照明パターンによって制御されるようにする。前述したように、本発明による車両用スマート照明システム(10)が複数個の照明装置(100)で構成される場合、それぞれの照明装置(100)に対する照明パターンを設定できる。
【0049】
また、一実施例による照明装置(100)の制御パターンは各車両環境情報に対応して異に設定されることができる。即ち、使用者は前記設定インターフェースを通じて既設定された複数個の車両環境情報にそれぞれに対応した照明パターンを設定することができ、これを通じて照明装置(100)が走行中車両の環境によって異に設定された照明パターンに自動で制御される。
【0050】
一実施例によれば、アプリケーションは使用者がカスタマイジングした照明パターン情報をサーバーを通じて共有するための共有インターフェースを提供することができる。使用者は使用者端末(300)と有線、無線通信網を通じてアクセス可能なサーバーに自分が設定した照明パターン情報をアップロードして登録することができ、同時に他の使用者がサーバーにアップロードした照明パターン情報をダウンロードして、これを用いて自分の車両に備えられる照明装置(100)の照明パターンをカスタマイジングすることができる。
【0051】
一実施例によれば、アプリケーションは制御装置(200)の動作をコントロールするための制御インターフェースをさらに含むことができる。この場合、使用者端末(300)は制御装置(200)を制御するための一種のリモコンとして機能することができ、使用者は制御インターフェースを通じて制御装置(200)がどのモードで動作するかを制御することができる。
【0052】
図5に戻って、使用者端末(300)の構成について説明する。通信モジュール(320)は制御装置(200)と通信してデータを送受信することができる。一実施例によれば、通信モジュール(320)は近距離無線通信技術を用いて制御装置(200)と通信を遂行する。この時、近距離無線通信はブルートゥース(登録商標)(Bluetooth)、無線ラン(WLAN:Wireless LAN)、超広帯域(UWB:Ultra Wideband)、赤外線通信(IrDA:Infrared Data Association)、ジグビー(zigbee)、アールエフアイディ(RFID:Radio Frequency Identification)などを含むことができる。
【0053】
入力モジュール(330)は、使用者のインタラクション(interaction)を受信して前記うプロセッサー(310)により実行されるアプリケーション上で特定情報を選択するか又は入力するための信号の入力を受けることができる。入力モジュール(330)は例えば、キーボード、マウス、ジョイスチック又はタッパネルのような入力装置である。入力モジュール(330)が受信する使用者のインタラクション(interaction)は、例えば、クリック(click)、タプ(tap)、ダブルタプ(double tap)、ドラッグアンドドロップ(drag and drop)、スワイプ(swipe)、ピンチイン/アウト(pinch in/out)、フリック(flick)及びフォースタッチ(force touch)などを含む。必ずしもこれに限られるものではなく、入力モジュール(330)の種類によって多様な種類のインタラクション(interaction)を受信することができる。
【0054】
ディスプレーモジュール(340)はプロセッサー(310)により実行されるアプリケーションを表示する。ディスプレーモジュール(340)は例えば、液晶ディスプレー(liquid crystal display、LCD)、薄膜トランジスター液晶ディスプレー(thin film transistor-liquid crystal display、TFT LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emmitting diоde、OLED)、フレキシブルディスプレー(flexible display)などで構成される。
【0055】
以上、本発明の一実施例による車両用スマート照明システム(10)の具体的な構成について説明した。以下図7乃至図8を参照して車両用スマート照明システム(10)による車両用スマート照明システム制御方法を説明する。
【0056】
図7は本発明の一実施例による車両用スマート照明システム 制御方法を示す図面である。図7を参照すれば、本発明の一実施例による車両用スマート照明システム制御方法は、使用者端末(300)により実行されるアプリケーションが照明装置(100)の照明パターンをカスタマイジングする段階、制御装置(200)が前記照明パターンによって照明装置を制御するための制御信号を出力する段階及び照明装置(100)が前記制御信号によって光を発光する段階を含むことができる。
【0057】
まず、使用者は使用者端末(300)を通じてアプリケーションを実行し、アプリケーションが提供するインターフェースを用いて照明装置(100)の照明パターンを設定する。この時、照明パターンは照明装置(100)を構成する照明パターンは照明装置(100)を構成するLEDのon/off制御、又は色相及び明るさの制御に関する情報を含む。即ち、使用者は自分が所望とするパターンによって照明装置(100)が発光するように、アプリケーションを通じてカスタマイジングを遂行する。一実施例によれば、前記照明パターンは多様な車両環境情報とマッチされてカスタマイジングされる。車両環境情報は車両の走行状態又は内部、外部環境によって算出される情報を意味し、例えば、車両の計器盤情報、車両の姿勢、車両の速度、天気、粒子状物質量、車両の位置、ナビゲーション情報、加速情報、交通安全情報及びオーディオ情報などを含むことができる。このようにアプリケーションによりカスタマイジングされた照明パターンは制御装置(200)に伝送されてメモリー部(230)に保存される。
【0058】
制御装置(200)は使用者端末(300)又は車両に備えられるセンサーから収集したデータを用いて車両環境情報を算出し、メモリー部(230)に保存された照明パターンによって照明装置を制御するための制御信号を生成して出力することができる。
【0059】
図8は本発明の一実施例による制御装置(200)の制御信号出力段階を具体的に示す図である。図8に示すように、まず制御装置(200)は通信部(210)を通じて使用者端末(300)、又は車両に備えられるセンサーから車両の内部、外部環境に関する車両環境情報算出のためのデータを収集し(S810)、分析部(220)は前記収集したデータに基づいて車両環境情報を算出することができる(S820)。このように分析部(220)により車両環境情報が算出されれば、制御部(220)は算出された車両環境情報、そして前述した使用者端末(300)によりカスタマイジングされた照明パターンに基づいて制御信号を生成して出力することによって照明装置(100)に備えられる信号受信部に制御信号伝送する(S830)。
【0060】
また、図7に戻ると、実際光を発光する照明装置(100)は制御装置(200)から制御信号を受信すると、制御信号に含まれた照明パターン情報によって照明装置(100)に備えられるLEDを制御することによって光を発光して車両内の照明を発生させることができる。一方、このように照明装置(100)が制御信号によって光を発光する間にも制御装置(200)は持続的にデータを受信して車両の環境を分析することができ、それで車両環境情報の変化に対応してリアルタイムで制御信号を出力して、照明装置(100)はリアルタイムでこれを受信して制御信号に含まれた照明パターン情報によって光を発光できる。
【0061】
以上、説明した車両用スマート照明システム制御方法の各段階は、車両用スマート照明システム(10)の各構成要素により遂行されることができる。前述した車両用スマート照明システム(10)の各構成要素が遂行する機能を用いる多様な実施例による車両用スマート照明システム制御方法が提供できることは言うまでもない。
【0062】
以上、本発明の一実施例による車両用スマート照明システム(10)及びその制御方法について説明した。本発明によれば、多様な車両の内部、外部環境に対応して多様なパターンで動作する照明装置及びこれを制御するシステムを通じて運転手に運行と関連する情報を直観的に提供することができる。また、照明装置の発光パターンを使用者が任意にカスタマイジングできるので、車両内の多様な環境を作ることができる車両用スマート照明システムを提供できる。
【0063】
上記の実施例は例示のもので、本発明を限定するものではない。また、本発明の思想と範囲内で多様な修正及び変更を加えることができる。
【符号の説明】
【0064】
10 車両用スマート照明システム
100 照明装置
200 制御装置
210 通信部
220 分析部
230 メモリー部
240 制御部
300 使用者端末
310 プロセッサー
320 通信モジュール
330 入力モジュール
340 ディスプレーモジュール
図1
図2
図3
図4
図5
図6a
図6b
図6c
図6d
図6e
図6f
図7
図8
【国際調査報告】