(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-22
(54)【発明の名称】送信パラメータのシグナリング
(51)【国際特許分類】
H04W 74/08 20090101AFI20220314BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20220314BHJP
H04W 16/32 20090101ALI20220314BHJP
【FI】
H04W74/08
H04W72/04 136
H04W72/04 137
H04W16/32
H04W72/04 111
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021544361
(86)(22)【出願日】2020-02-06
(85)【翻訳文提出日】2021-07-29
(86)【国際出願番号】 US2020016985
(87)【国際公開番号】W WO2020163579
(87)【国際公開日】2020-08-13
(32)【優先日】2019-02-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GR
(32)【優先日】2020-02-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【氏名又は名称】岡田 貴志
(72)【発明者】
【氏名】サーキス、ガビ
(72)【発明者】
【氏名】レイ、ジン
(72)【発明者】
【氏名】マノラコス、アレクサンドロス
(72)【発明者】
【氏名】リコ・アルバリーニョ、アルベルト
(72)【発明者】
【氏名】リ、チ-ピン
(72)【発明者】
【氏名】ホッセイニ、サイードキアヌーシュ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD25
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
ワイヤレス通信のための方法、システム、及びデバイスが説明される。ユーザ機器(UE)は、基地局との通信のための検出困難なパラメータを推論するために、容易に検出可能な送信パラメータを使用し得る。例えば、基地局は、送信パラメータの複数のセットをUEに提供し得、UE115は、通信のための送信パラメータのこれらのセットの中から選び得る。いくつかのケースでは、UEは、送信パラメータの基準セットで構成され、送信パラメータの基準セットに対して異なる1つ以上の送信パラメータを受信し、次いで、通信のために異なる送信パラメータを使用することを決定し得る。加えて又は代替として、送信パラメータの複数のセットは、ある特定のアップリンクメッセージ(例えば、ランダムアクセスチャネルメッセージ)のために指定され得、ここで、UEは、アップリンクメッセージの1つ以上の特性に基づいて送信パラメータセットを選択する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための方法であって、
前記UEにおいて、ランダムアクセスチャネルプロシージャのための複数の送信パラメータセットを受信することと、前記複数の送信パラメータセットの各々は、少なくとも1つの送信パラメータだけ異なり、
前記複数の送信パラメータセットから、前記ランダムアクセスチャネルプロシージャのランダムアクセスチャネルメッセージを送信するための送信パラメータセットを選択することと、
基地局に、前記選択された送信パラメータセットに従って前記ランダムアクセスチャネルメッセージを送信することと、前記ランダムアクセスチャネルメッセージは、ランダムアクセスプリアンブル及び情報メッセージを含み、
を備える、方法。
【請求項2】
前記ランダムアクセスチャネルメッセージを送信することは、
ランダムアクセスチャネルを介して前記ランダムアクセスプリアンブルを送信することと、
物理アップリンク制御チャネル又は物理アップリンク共有チャネルを介して前記情報メッセージを送信することと、
を更に備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数の送信パラメータセットのうちの第1のものは、前記ランダムアクセスチャネルのリソースの第1のセットに関連付けられ、前記複数の送信パラメータセットのうちの第2のものは、前記ランダムアクセスチャネルのリソースの第2のセットに関連付けられる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記複数の送信パラメータセットのうちの第1のものは、ランダムアクセスプリアンブルの第1のサブセットに関連付けられ、前記複数の送信パラメータセットのうちの第2のものは、ランダムアクセスプリアンブルの第2のサブセットに関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記複数の送信パラメータセットのうちの第1のものは、第1の復調基準信号(DMRS)パラメータに関連付けられ、前記複数の送信パラメータセットのうちの第2のものは、第2のDMRSパラメータに関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記送信パラメータセットを選択することは、
前記ランダムアクセスチャネルプロシージャの目的を識別することと、
前記識別された目的に少なくとも部分的に基づいて前記送信パラメータセットを選択することと、
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ランダムアクセスチャネルプロシージャの前記目的は、初期アクセスプロシージャ、無線リソース制御再開プロシージャ、タイミングアドバンスリフレッシュプロシージャ、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを備える、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記送信パラメータセットを選択することは、
前記ランダムアクセスチャネルプロシージャが競合ベースであるか又は競合なしであるかを識別することと、
前記識別された競合ベース又は競合なしのランダムアクセスチャネルプロシージャに少なくとも部分的に基づいて、前記送信パラメータセットを選択することと、
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記送信パラメータセットを選択することは、
前記ランダムアクセスチャネルメッセージ中で送信されるべきアップリンク制御情報を識別することと、
前記アップリンク制御情報を送信すること、前記アップリンク制御情報が物理アップリンク共有チャネル上で搬送されるか若しくは物理アップリンク制御チャネル上で搬送されるか、前記アップリンク制御情報を搬送するために使用される前記物理アップリンク制御チャネルのフォーマット、前記アップリンク制御情報の変調次数、前記アップリンク制御情報のサイズ、又はそれらの組み合わせに少なくとも部分的に基づいて、前記送信パラメータセットを選択することと、
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
プライマリセル及びセカンダリセルとのデュアルコネクティビティ通信のための構成を受信することと、
前記ランダムアクセスチャネルプロシージャのために前記プライマリセル又は前記セカンダリセルを選択することと、
前記プライマリセル又は前記セカンダリセルのうちのどちらが選択されるかに少なくとも部分的に基づいて、前記ランダムアクセスチャネルメッセージの送信のための前記送信パラメータセットを選択することと、
前記選択された送信パラメータセットを使用して、前記選択されたプライマリセル又はセカンダリセルに、前記ランダムアクセスチャネルメッセージを送信することと、
を更に備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記プライマリセル又はセカンダリセルは、サービス品質、リッスンビフォアトランスミット結果、干渉測定、カバレッジ要件、又はそれらの組み合わせに少なくとも部分的に基づいて選択される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ランダムアクセスチャネルメッセージのためのプリアンブル、前記ランダムアクセスチャネルメッセージのための復調基準信号、前記ランダムアクセスチャネルメッセージのためのランダムアクセスチャネルリソース、又はそれらの組み合わせを使用して、前記選択されたプライマリセル又はセカンダリセルを示すこと、
を更に備える、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記ランダムアクセスチャネルプロシージャのための前記複数の送信パラメータセットは、無線リソース制御シグナリング、システム情報ブロック送信、又は前記UEのための指定された構成を介して受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも1つの送信パラメータは、前記ランダムアクセスチャネルメッセージのためのランダムアクセスチャネルプリアンブル、前記ランダムアクセスチャネルメッセージのための時間及び周波数リソース、復調基準信号パラメータ、又はそれらの組み合わせを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
基地局におけるワイヤレス通信のための方法であって、
ユーザ機器(UE)に、ランダムアクセスチャネルプロシージャのための複数の送信パラメータセットを送信することと、前記複数の送信パラメータセットの各々は、少なくとも1つの送信パラメータだけ異なり、
前記UEから、前記複数の送信パラメータセットのうちの1つに従って前記ランダムアクセスチャネルプロシージャのためのランダムアクセスチャネルメッセージを受信することと、前記ランダムアクセスチャネルメッセージは、ランダムアクセスプリアンブル及び情報メッセージを含み、
を備える、方法。
【請求項16】
前記ランダムアクセスプリアンブルは、ランダムアクセスチャネルを介して受信され、前記情報メッセージは、物理アップリンク制御チャネル又は物理アップリンク共有チャネルを介して受信される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記複数の送信パラメータセットのうちの第1のものは、前記ランダムアクセスチャネルのリソースの第1のセットに関連付けられ、前記複数の送信パラメータセットのうちの第2のものは、前記ランダムアクセスチャネルのリソースの第2のセットに関連付けられる、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記複数の送信パラメータセットのうちの第1のものは、ランダムアクセスプリアンブルの第1のサブセットに関連付けられ、前記複数の送信パラメータセットのうちの第2のものは、ランダムアクセスプリアンブルの第2のサブセットに関連付けられる、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記複数の送信パラメータセットのうちの第1のものは、第1の復調基準信号(DMRS)パラメータに関連付けられ、前記複数の送信パラメータセットのうちの第2のものは、第2のDMRSパラメータに関連付けられる、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記ランダムアクセスチャネルプロシージャは、初期アクセスプロシージャ、無線リソース制御再開プロシージャ、タイミングアドバンスリフレッシュプロシージャ、又はそれらの組み合わせのために実行される、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記ランダムアクセスチャネルプロシージャは、競合ベースのランダムアクセスチャネルプロシージャであるか、又は競合なしのランダムアクセスチャネルプロシージャである、請求項15に記載の方法。
【請求項22】
前記UEに、プライマリセル及びセカンダリセルとのデュアルコネクティビティ通信のための構成を送信することと、
前記プライマリセル又はセカンダリセル上で前記ランダムアクセスチャネルメッセージを受信することと、
を更に備える、請求項15に記載の方法。
【請求項23】
前記ランダムアクセスプリアンブル、前記ランダムアクセスチャネルメッセージのための復調基準信号、前記ランダムアクセスチャネルメッセージのためのランダムアクセスチャネルリソース、又はそれらの組み合わせを介して、前記プライマリセル又はセカンダリセルのインジケーションを受信すること、
を更に備える、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記ランダムアクセスチャネルプロシージャのための前記複数の送信パラメータセットは、無線リソース制御シグナリング、システム情報ブロック送信、又は前記UEのための指定された構成を介して送信される、請求項15に記載の方法。
【請求項25】
前記少なくとも1つの送信パラメータは、前記ランダムアクセスチャネルメッセージのためのランダムアクセスチャネルプリアンブル、前記ランダムアクセスチャネルメッセージのための時間及び周波数リソース、復調基準信号パラメータ、又はそれらの組み合わせを備える、請求項15に記載の方法。
【請求項26】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための方法であって、
タイミングアドバンスパラメータ及びアラインメントタイマを受信することと、前記アラインメントタイマは、前記タイミングアドバンスパラメータがデータチャネルを介した送信に対して有効である時間ウィンドウを指定し、
前記時間ウィンドウが満了したと決定することと、
データメッセージがランダムアクセスプロシージャのランダムアクセスプリアンブルと共に送信されることに少なくとも部分的に基づいて、前記時間ウィンドウの前記満了に後続して前記データチャネル上で前記データメッセージを送信することと、
を備える、方法。
【請求項27】
前記データチャネルを介した送信が有効である第2の時間ウィンドウを指定する第2のタイマを受信すること、前記第2の時間ウィンドウは、前記時間ウィンドウの前記満了後の時間に始まり、ここにおいて、前記データメッセージは、前記第2の時間ウィンドウ中に送信され、
を更に備える、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記送信は、2ステップランダムアクセスプロシージャのメッセージA、又は4ステップランダムアクセスプロシージャのメッセージ3である、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
前記UEにおいて、ランダムアクセスチャネルプロシージャのための複数の送信パラメータセットを受信するための手段と、前記複数の送信パラメータセットの各々は、少なくとも1つの送信パラメータだけ異なり、
前記複数の送信パラメータセットから、前記ランダムアクセスチャネルプロシージャのランダムアクセスチャネルメッセージを送信するための送信パラメータセットを選択するための手段と、
基地局に、前記選択された送信パラメータセットに従って前記ランダムアクセスチャネルメッセージを送信するための手段と、前記ランダムアクセスチャネルメッセージは、ランダムアクセスプリアンブル及び情報メッセージを含み、
を備える、装置。
【請求項30】
前記ランダムアクセスチャネルメッセージを前記送信するための手段は、
ランダムアクセスチャネルを介して前記ランダムアクセスプリアンブルを送信するための手段と、
物理アップリンク制御チャネル又は物理アップリンク共有チャネルを介して前記情報メッセージを送信するための手段と、
を備える、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記複数の送信パラメータセットのうちの第1のものは、前記ランダムアクセスチャネルのリソースの第1のセットに関連付けられ、前記複数の送信パラメータセットのうちの第2のものは、前記ランダムアクセスチャネルのリソースの第2のセットに関連付けられる、請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記複数の送信パラメータセットのうちの第1のものは、ランダムアクセスプリアンブルの第1のサブセットに関連付けられ、前記複数の送信パラメータセットのうちの第2のものは、ランダムアクセスプリアンブルの第2のサブセットに関連付けられる、請求項29に記載の装置。
【請求項33】
前記複数の送信パラメータセットのうちの第1のものは、第1の復調基準信号(DMRS)パラメータに関連付けられ、前記複数の送信パラメータセットのうちの第2のものは、第2のDMRSパラメータに関連付けられる、請求項29に記載の装置。
【請求項34】
前記送信パラメータセットを前記選択するための手段は、
前記ランダムアクセスチャネルプロシージャの目的を識別するための手段と、
前記識別された目的に少なくとも部分的に基づいて前記送信パラメータセットを選択するための手段と、
を備える、請求項29に記載の装置。
【請求項35】
前記ランダムアクセスチャネルプロシージャの前記目的は、初期アクセスプロシージャ、無線リソース制御再開プロシージャ、タイミングアドバンスリフレッシュプロシージャ、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを備える、請求項34に記載の装置。
【請求項36】
前記送信パラメータセットを前記選択するための手段は、
前記ランダムアクセスチャネルプロシージャが競合ベースであるか又は競合なしであるかを識別するための手段と、
前記識別された競合ベース又は競合なしのランダムアクセスチャネルプロシージャに少なくとも部分的に基づいて、前記送信パラメータセットを選択するための手段と、
を備える、請求項29に記載の装置。
【請求項37】
前記送信パラメータセットを前記選択するための手段は、
前記ランダムアクセスチャネルメッセージ中で送信されるべきアップリンク制御情報を識別するための手段と、
前記アップリンク制御情報を送信すること、前記アップリンク制御情報が物理アップリンク共有チャネル上で搬送されるか若しくは物理アップリンク制御チャネル上で搬送されるか、前記アップリンク制御情報を搬送するために使用される前記物理アップリンク制御チャネルのフォーマット、前記アップリンク制御情報の変調次数、前記アップリンク制御情報のサイズ、又はそれらの組み合わせに少なくとも部分的に基づいて、前記送信パラメータセットを選択するための手段と、
を備える、請求項29に記載の装置。
【請求項38】
プライマリセル及びセカンダリセルとのデュアルコネクティビティ通信のための構成を受信するための手段と、
前記ランダムアクセスチャネルプロシージャのために前記プライマリセル又は前記セカンダリセルを選択するための手段と、
前記プライマリセル又は前記セカンダリセルのうちのどちらが選択されるかに少なくとも部分的に基づいて、前記ランダムアクセスチャネルメッセージの送信のための前記送信パラメータセットを選択するための手段と、
前記選択された送信パラメータセットを使用して、前記選択されたプライマリセル又はセカンダリセルに、前記ランダムアクセスチャネルメッセージを送信するための手段と、
を更に備える、請求項29に記載の装置。
【請求項39】
前記プライマリセル又はセカンダリセルは、サービス品質、リッスンビフォアトランスミット結果、干渉測定、カバレッジ要件、又はそれらの組み合わせに少なくとも部分的に基づいて選択される、請求項38に記載の装置。
【請求項40】
前記ランダムアクセスチャネルメッセージのためのプリアンブル、前記ランダムアクセスチャネルメッセージのための復調基準信号、前記ランダムアクセスチャネルメッセージのためのランダムアクセスチャネルリソース、又はそれらの組み合わせを使用して、前記選択されたプライマリセル又はセカンダリセルを示すための手段、
を更に備える、請求項38に記載の装置。
【請求項41】
前記ランダムアクセスチャネルプロシージャのための前記複数の送信パラメータセットは、無線リソース制御シグナリング、システム情報ブロック送信、又は前記UEのための指定された構成を介して受信される、請求項29に記載の装置。
【請求項42】
前記少なくとも1つの送信パラメータは、前記ランダムアクセスチャネルメッセージのためのランダムアクセスチャネルプリアンブル、前記ランダムアクセスチャネルメッセージのための時間及び周波数リソース、復調基準信号パラメータ、又はそれらの組み合わせを備える、請求項29に記載の装置。
【請求項43】
基地局におけるワイヤレス通信のための装置であって、
ユーザ機器(UE)に、ランダムアクセスチャネルプロシージャのための複数の送信パラメータセットを送信するための手段と、前記複数の送信パラメータセットの各々は、少なくとも1つの送信パラメータだけ異なり、
前記UEから、前記複数の送信パラメータセットのうちの1つに従って前記ランダムアクセスチャネルプロシージャのためのランダムアクセスチャネルメッセージを受信するための手段と、前記ランダムアクセスチャネルメッセージは、ランダムアクセスプリアンブル及び情報メッセージを含み、
を備える、装置。
【請求項44】
前記ランダムアクセスプリアンブルは、ランダムアクセスチャネルを介して受信され、前記情報メッセージは、物理アップリンク制御チャネル又は物理アップリンク共有チャネルを介して受信される、請求項43に記載の装置。
【請求項45】
前記複数の送信パラメータセットのうちの第1のものは、前記ランダムアクセスチャネルのリソースの第1のセットに関連付けられ、前記複数の送信パラメータセットのうちの第2のものは、前記ランダムアクセスチャネルのリソースの第2のセットに関連付けられる、請求項44に記載の装置。
【請求項46】
前記複数の送信パラメータセットのうちの第1のものは、ランダムアクセスプリアンブルの第1のサブセットに関連付けられ、前記複数の送信パラメータセットのうちの第2のものは、ランダムアクセスプリアンブルの第2のサブセットに関連付けられる、請求項43に記載の装置。
【請求項47】
前記複数の送信パラメータセットのうちの第1のものは、第1の復調基準信号(DMRS)パラメータに関連付けられ、前記複数の送信パラメータセットのうちの第2のものは、第2のDMRSパラメータに関連付けられる、請求項43に記載の装置。
【請求項48】
前記ランダムアクセスプリアンブルは、競合ベースのランダムアクセスプリアンブルであるか、又は競合なしのランダムアクセスプリアンブルである、請求項43に記載の装置。
【請求項49】
前記UEに、プライマリセル及びセカンダリセルとのデュアルコネクティビティ通信のための構成を送信するための手段と、
前記プライマリセル又はセカンダリセル上で前記ランダムアクセスチャネルメッセージを受信するための手段と、
を更に備える、請求項43に記載の装置。
【請求項50】
前記ランダムアクセスチャネルメッセージのプリアンブル、前記ランダムアクセスチャネルメッセージのための復調基準信号、前記ランダムアクセスチャネルメッセージのためのランダムアクセスチャネルリソース、又はそれらの組み合わせを介して、前記プライマリセル又はセカンダリセルのインジケーションを受信するための手段、
を更に備える、請求項49に記載の装置。
【請求項51】
前記ランダムアクセスチャネルメッセージを前記送信するための手段は、
ランダムアクセスチャネルを介して前記ランダムアクセスプリアンブルを受信するための手段と、
情報チャネルを介して前記情報メッセージを受信するための手段と、
を備える、請求項43に記載の装置。
【請求項52】
前記情報チャネルは、物理アップリンク制御チャネル又は物理アップリンク共有チャネルを備える、請求項51に記載の装置。
【請求項53】
前記ランダムアクセスチャネルプロシージャのための前記複数の送信パラメータセットは、無線リソース制御シグナリング、システム情報ブロック送信、又は前記UEのための指定された構成を介して送信される、請求項43に記載の装置。
【請求項54】
前記少なくとも1つの送信パラメータは、前記ランダムアクセスチャネルメッセージのためのランダムアクセスチャネルプリアンブル、前記ランダムアクセスチャネルメッセージのための時間及び周波数リソース、復調基準信号パラメータ、又はそれらの組み合わせを備える、請求項43に記載の装置。
【請求項55】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
タイミングアドバンスパラメータ及びアラインメントタイマを受信するための手段と、前記アラインメントタイマは、前記タイミングアドバンスパラメータがデータチャネルを介した送信に対して有効である時間ウィンドウを指定し、
前記時間ウィンドウが満了したと決定するための手段と、
データメッセージがランダムアクセスプロシージャのランダムアクセスプリアンブルと共に送信されることに少なくとも部分的に基づいて、前記時間ウィンドウの前記満了に後続して前記データチャネル上で前記データメッセージを送信するための手段と、
を備える、装置。
【請求項56】
前記データチャネルを介した送信が有効である第2の時間ウィンドウを指定する第2のタイマを受信するための手段、前記第2の時間ウィンドウは、前記時間ウィンドウの前記満了後の時間に始まり、ここにおいて、前記データメッセージは、前記第2の時間ウィンドウ中に送信され、
を更に備える、請求項55に記載の装置。
【請求項57】
前記送信は、2ステップランダムアクセスプロシージャのメッセージA、又は4ステップランダムアクセスプロシージャのメッセージ3である、請求項55に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
[0001]本特許出願は、2020年2月5日に出願された「SIGNALING OF TRANSMISSION PARAMETERS」と題されたSARKIS他による米国特許出願第16/783,149号の優先権を主張し、それは、2019年2月7日に出願された「SIGNALING OF TRANSMISSION PARAMETERS」と題されたSARKIS他によるギリシャ仮特許出願第20190100065号の利益を主張し、本願の譲受人に譲渡される。
【技術分野】
【0002】
[0002]以下は、一般にワイヤレス通信に関し、より具体的には送信パラメータのシグナリングに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]ワイヤレス通信システムは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャスト、等などの様々なタイプの通信コンテンツを提供するために幅広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(例えば、時間、周波数、及び電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能であり得る。そのような多元接続システムの例は、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))システム、LTEアドバンスト(LTE-A)システム、又はLTE-Aプロシステムなどの第4世代(4G)システムと、ニューラジオ(NR:New Radio)システムと呼ばれ得る第5世代(5G)システムとを含む。これらのシステムは、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、又は離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重化(DFT-S-OFDM)などの技術を用い得る。ワイヤレス多元接続通信システムは、いくつかの基地局又はネットワークアクセスノードを含み得、各々が、別名ユーザ機器(UE)としても知られ得る複数の通信デバイスのための通信を同時にサポートする。
【0004】
[0004]UEは、進行中の通信の一部として、基地局に1つ以上のアップリンクメッセージを送信し、基地局から1つ以上のダウンリンクメッセージを受信し得る。例えば、アップリンクメッセージに関して、UEは、基地局から受信された制御情報に基づいて、基地局から受信された構成済み許可に基づき、基地局とのランダムアクセスプロシージャの一部として、又はそれらの組み合わせで、アップリンクメッセージを動的に送信し得る。これらのアップリンクメッセージの各々は、基地局によって示されるような1つ以上の送信パラメータに従って送信され得る。しかしながら、送信パラメータのうちのいくつかは、検出することが困難であり得るか、又はUEが全ての必要な送信パラメータを受信するための追加のシグナリングを必要とし得る。1つ以上のアップリンクメッセージのために使用されるべき送信パラメータをシグナリング及び決定するための効率的な技法が望まれる。
【発明の概要】
【0005】
[0005]説明される技法は、送信パラメータのシグナリングをサポートする改善された方法、システム、デバイス、及び装置に関する。一般に、説明される技法は、基地局がUEに基準アップリンク許可構成(reference uplink grant configuration)をシグナリングすることを提供し、ここで、基準アップリンク許可構成は、UEが基地局との後続の通信のために使用するための送信パラメータのセットを含む。いくつかのケースでは、基地局は、基準アップリンク許可構成中の対応する送信パラメータとは異なる1つ以上の送信パラメータをUEに示し得る。UEは、次いで、これらの1つ以上の異なる送信パラメータを使用することを決定し、異なる送信パラメータに従って基地局と通信し得る。当該基準アップリンク許可構成がUEに示される任意の異なる送信パラメータのための基準構成であることを示すフィールドを介して、専用基準構成を介して、又は従属アップリンク構成を通じて当該1つ以上の異なる送信パラメータを示す構成済みアップリンク許可を介して、当該1つ以上の異なる送信パラメータを示すとき、基地局は、当該基準アップリンク許可構成に対応する、特定の構成インデックスに基づき、基準アップリンク許可構成をシグナリングし得る。加えて、基地局は、修正、非アクティブ化、又はUEにおける基準アップリンク許可構成を再構成若しくは非アクティブ化する同様のアクションを実行し得る。いくつかのケースでは、基地局は、アップリンク許可構成のセットをUEに示し得、UEは、基地局によって示された1つ以上の異なる送信パラメータに基づいて、アップリンク許可構成のセットのうちの1つを選択し得る。
【0006】
[0006]加えて又は代替として、基地局は、UEがランダムアクセスチャネル(RACH)プロシージャのために使用し得る1つ以上の送信パラメータセットを送信し得る。UEは、次いで、送信パラメータセットのうちの1つを選択し、選択された送信パラメータセットを使用してRACHメッセージを送信し得る。いくつかのケースでは、UEは、RACHプロシージャのための目的(例えば、初期アクセス、無線リソース制御(RRC)再開、タイミングアドバンスリフレッシュ、等)、RACHプロシージャが競合ベースであるか若しくは競合なしであるか、アップリンク制御情報(UCI)がRACHメッセージと共に含まれるべきかどうか、又はそれらの組み合わせに基づいて、送信パラメータセットを選択し得る。加えて、UEは、デュアルコネクティビティ(DC)構成を受信し、DC構成のプライマリセル(PCell)又はセカンダリセル(SCell)と通信することに基づいて送信パラメータセットを選択し、選択された送信パラメータセットを使用して適切なセルにRACHメッセージを送信し得る。いくつかのケースでは、UEはまた、基地局からタイミングアドバンスパラメータ及びアラインメントタイマを受信し得、ここで、UEは、アラインメントタイマが満了したときに基づいてRACHメッセージを送信する。
【0007】
[0007]例1:UEにおけるワイヤレス通信の方法が説明される。方法は、UEにおいて、単一の帯域幅部分(BWP:bandwidth part)内の後続の通信のための基準送信パラメータのセットを含む基準アップリンク許可構成を識別することと、UEにおいて、基準アップリンク許可構成中の基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータを受信することと、単一のBWP内の後続の通信のための基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータの代わりに少なくとも1つの送信パラメータを使用することを決定することと、少なくとも1つの送信パラメータを使用して通信することと、を含み得る。
【0008】
[0008]例2:UEにおけるワイヤレス通信のための装置が説明される。装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリ中に記憶された命令とを含み得る。命令は、装置に、UEにおいて、単一のBWP内での後続の通信のための基準送信パラメータのセットを含む基準アップリンク許可構成を識別することと、UEにおいて、基準アップリンク許可構成中の基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータを受信することと、単一のBWP内での後続の通信のための基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータの代わりに少なくとも1つの送信パラメータを使用することを決定することと、少なくとも1つの送信パラメータを使用して通信することと、を行わせるようにプロセッサによって実行可能であり得る。
【0009】
[0009]例3:UEにおけるワイヤレス通信のための別の装置が説明される。装置は、UEにおいて、単一のBWP内での後続の通信のための基準送信パラメータのセットを含む基準アップリンク許可構成を識別するための手段と、UEにおいて、基準アップリンク許可構成中の基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータを受信するための手段と、単一のBWP内での後続の通信のための基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータの代わりに少なくとも1つの送信パラメータを使用することを決定するための手段と、少なくとも1つの送信パラメータを使用して通信するための手段と、を含み得る。
【0010】
[0010]例4:UEにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が説明される。コードは、UEにおいて、単一のBWP内での後続の通信のための基準送信パラメータのセットを含む基準アップリンク許可構成を識別することと、UEにおいて、基準アップリンク許可構成中の基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータを受信することと、単一のBWP内での後続の通信のための基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータの代わりに少なくとも1つの送信パラメータを使用することを決定することと、少なくとも1つの送信パラメータを使用して通信することと、を行うようにプロセッサによって実行可能な命令を含み得る。
【0011】
[0011]例5:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、基準アップリンク許可構成を識別することは、各基準アップリンク許可構成についての基準構成インデックスを有する(with)1つ以上の基準アップリンク許可構成を受信するための動作、特徴、手段、又は命令を含み得、ここで、少なくとも1つの送信パラメータは、基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータの代わりに少なくとも1つの送信パラメータを使用することを決定するための1つの基準構成インデックスを示す。
【0012】
[0012]例6:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、基準アップリンク許可構成を識別することは、基準アップリンク許可構成が受信され得た後に、基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータの代わりに少なくとも1つの送信パラメータを使用することを決定するために基準アップリンク許可構成が使用され得ることを示すフィールドを有する基準アップリンク許可構成を受信するための動作、特徴、手段、又は命令を含み得る。
【0013】
[0013]例7:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、基準アップリンク許可構成を識別することは、専用基準アップリンク構成を受信することと、ここで、少なくとも1つの送信パラメータは、専用アップリンク構成に基づいて、対応する送信パラメータの代わりに使用されるべきであることを決定され得、専用基準アップリンク構成中の上位レイヤ構成済みアップリンク許可に基づいて、タイプ1又はタイプ2構成済み許可をアクティブ化することと、を行うための動作、特徴、手段、又は命令を含み得る。
【0014】
[0014]例8:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、専用基準アップリンク構成は、後続の通信のためのアップリンク許可構成を受信することと、ここで、アップリンク許可構成は、送信パラメータを有さない上位レイヤ構成済みアップリンク許可を含むみ、送信パラメータを有さない上位レイヤ構成済みアップリンク許可を受信することに基づいて、タイプ2構成済み許可をアクティブ化することと、を行うための動作、特徴、手段、又は命令を含み得る。
【0015】
[0015]例9:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、後続の通信のためのアップリンク許可構成を受信することと、ここで、アップリンク許可構成は、上位レイヤ構成済みアップリンク許可を含み、上位レイヤ構成済みアップリンク許可を受信することに基づいて、タイプ1構成済み許可をアクティブ化することとを行うための動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0016】
[0016]例10:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、基準アップリンク許可構成を識別することは、基準アップリンク許可構成を含む構成済みアップリンク許可を受信することと、従属アップリンク構成中で、基準アップリンク許可構成中の基準送信パラメータのセットの対応する送信パラメータとは異なり得る少なくとも1つの送信パラメータを受信することと、を行うための動作、特徴、手段、又は命令を含み得る。
【0017】
[0017]例11:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、基準アップリンク許可構成に対する修正を受信することと、基準アップリンク許可構成中の基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータとは異なり得る少なくとも1つの送信パラメータに修正を適用するかどうかを決定することと、決定に基づいて少なくとも1つの送信パラメータを修正することと、を行うための動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0018】
[0018]例12:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、修正を受信することに基づいて、少なくとも1つの送信パラメータ、基準アップリンク許可構成、又はそれらの組み合わせを非アクティブ化するための動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0019】
[0019]例13:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、修正を受信することに基づいて、少なくとも1つの送信パラメータを再構成するための動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0020】
[0020]例14:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、基準アップリンク許可構成を非アクティブ化するためのインジケーションを受信することと、少なくとも1つの送信パラメータを非アクティブ化するかどうかを決定することと、決定に基づいて少なくとも1つの送信パラメータを非アクティブ化することと、を行うための動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0021】
[0021]例15:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、基準アップリンク許可構成を非アクティブ化するためのインジケーションを受信することに基づいて、少なくとも1つの送信パラメータと送信パラメータの基準セットとを組み合わせることと、少なくとも1つの送信パラメータと送信パラメータの基準セットとの組み合わせを使用して通信することと、を行うための動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0022】
[0022]例16:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、基準送信パラメータのセットを含む基準アップリンク許可構成を受信することと、少なくとも1つの送信パラメータと基準送信パラメータのセットとの間の差を決定することと、決定された差に基づいて追加の送信パラメータを識別することと、追加の送信パラメータ及び少なくとも1つの送信パラメータを使用して通信することと、を行うための動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0023】
[0023]例17:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、基準アップリンク許可構成を識別することは、アップリンク許可構成を受信することと、ここで、アップリンク許可構成は、構成済みアップリンク許可のセットを含む、少なくとも1つの送信パラメータと共に受信されたインジケーションに基づいて、アップリンク許可構成から構成済みアップリンク許可のセットのうちの1つを選択することと、を行うための動作、特徴、手段、又は命令を含み得る。
【0024】
[0024]例18:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、基準アップリンク許可構成を識別することは、アップリンク許可構成のセットを受信することと、ここで、アップリンク許可構成のセットの各々は、構成済みアップリンク許可のセットのうちの1つを含む、少なくとも1つの送信パラメータと共に受信されたインジケーションに基づいて、アップリンク許可構成のセットから構成済みアップリンク許可のセットのうちの1つを選択することと、を行うための動作、特徴、手段、又は命令を含み得る。
【0025】
[0025]例19:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータの代わりに少なくとも1つの送信パラメータを使用することを決定することは、少なくとも1つの送信パラメータに関連付けられた周波数割り振りパラメータを識別するための動作、特徴、手段、又は命令を含み得、ここで、少なくとも1つの送信パラメータは、周波数割り振りパラメータに基づいて単一のBWPの一部分のために基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータの代わりに使用され得る。
【0026】
[0026]例20:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータの代わりに少なくとも1つの送信パラメータを使用することを決定することは、少なくとも1つの送信パラメータを有する復調基準信号(DMRS)パラメータを識別するための動作、特徴、手段、又は命令を含み得、ここで、少なくとも1つの送信パラメータは、DMRSパラメータに基づいて、単一のBWPの一部分のための基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータの代わりに使用され得る。
【0027】
[0027]例22:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、基準アップリンク許可構成は、変調及びコーディングスキーム(MCS)、トランスポートブロックサイズ(TBS)、電力制御パラメータ、非直交多元接続(NOMA)のための拡散率(spreading factor)、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。
【0028】
[0028]例23:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、基準アップリンク許可構成は、RRCシグナリング、システム情報ブロック(SIB)送信、又はUEのための指定された構成を介して識別され得る。
【0029】
[0029]例24:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、基準信号のセットのうちの対応する送信パラメータとは異なり得る少なくとも1つの送信パラメータは、時間リソース割り振り、周波数リソース割り振り、DMRSポート、DMRSスクランブリングシード、DMRSシード識別情報、DMRS物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)レートマッチングパラメータ、トラフィック対パイロット比、又はそれらの組み合わせを含む。
【0030】
[0030]例25:UEにおけるワイヤレス通信の方法が説明される。方法は、UEにおいて、RACHプロシージャのための送信パラメータセットのセットを受信することと、送信パラメータセットのセットの各々は、少なくとも1つの送信パラメータだけ異なり(differing by at least one transmission parameter)、 UEにおいて、RACHプロシージャのRACHメッセージを送信するための送信パラメータセットのセットから送信パラメータのセットを選択することと、 基地局に、送信パラメータの選択されたセットを使用してRACHメッセージを送信することと、を含み得る。
【0031】
[0031]例26:UEにおけるワイヤレス通信のための装置が説明される。装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリ中に記憶された命令とを含み得る。命令は、装置に、UEにおいて、RACHプロシージャのための送信パラメータセットのセットを受信することと、送信パラメータセットのセットの各々は、少なくとも1つの送信パラメータだけ異なり、 UEにおいて、RACHプロシージャのRACHメッセージを送信するための送信パラメータセットのセットから送信パラメータのセットを選択することと、 基地局に、送信パラメータの選択されたセットを使用してRACHメッセージを送信することと、を行わせるようにプロセッサによって実行可能であり得る。
【0032】
[0032]例27:UEにおけるワイヤレス通信のための別の装置が説明される。装置は、UEにおいて、RACHプロシージャのための送信パラメータセットのセットを受信するための手段と、送信パラメータセットのセットの各々は、少なくとも1つの送信パラメータだけ異なり、 UEにおいて、RACHプロシージャのRACHメッセージを送信するための送信パラメータセットのセットから送信パラメータのセットを選択するための手段と、 基地局に、送信パラメータの選択されたセットを使用してRACHメッセージを送信するための手段と、を含み得る。
【0033】
[0033]例28:UEにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が説明される。コードは、UEにおいて、RACHプロシージャのための送信パラメータセットのセットを受信することと、送信パラメータセットのセットの各々は、少なくとも1つの送信パラメータだけ異なり、 UEにおいて、RACHプロシージャのRACHメッセージを送信するための送信パラメータセットのセットから送信パラメータのセットを選択することと、 基地局に、送信パラメータの選択されたセットを使用してRACHメッセージを送信することと、を行うようにプロセッサによって実行可能な命令を含み得る。
【0034】
[0034]例29:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、送信パラメータのセットを選択することは、RACHプロシージャの目的を識別することと、識別された目的に基づいて送信パラメータのセットを選択することとを行うための動作、特徴、手段、又は命令を含み得る。
【0035】
[0035]例30:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、RACHプロシージャの目的は、初期アクセスプロシージャ、RRC再開(resume)プロシージャ、タイミングアドバンスリフレッシュプロシージャ、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。
【0036】
[0036]例31:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、送信パラメータのセットを選択することは、RACHプロシージャが競合ベースであり得るか又は競合なしであり得るかを識別することと、識別された競合ベース又は競合なしのRACHプロシージャに基づいて送信パラメータのセットを選択することとを行うための動作、特徴、手段、又は命令を含み得る。
【0037】
[0037]例32:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、送信パラメータのセットを選択することは、RACHメッセージ中で送信されるべきUCIを識別することと、UCIを送信すること、UCIがPUSCH上で搬送され得るか若しくはPUCCH上で搬送され得るか、UCIを搬送するために使用されるPUCCHのフォーマット、UCIの変調次数(modulation order)、UCIのサイズ、又はそれらの組み合わせに基づいて送信パラメータのセットを選択することと、を行うための動作、特徴、手段、又は命令を含み得る。
【0038】
[0038]例33:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、PCell及びSCellとのDC通信のための構成を受信することと、RACHプロシージャのためにPCell又はSCellを選択することと、PCell又はSCellのうちのどちらが選択され得るかに基づいて、RACHメッセージの送信のための送信パラメータのセットを選択することと、送信パラメータの選択されたセットを使用して、選択されたPCell又はSCellにRACHメッセージを送信することと、を行うための動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0039】
[0039]例34:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、PCell又はSCellは、サービス品質、リッスンビフォアトランスミット(LBT:listen-before-transmit)結果、干渉測定、カバレッジ要件、又はそれらの組み合わせに基づいて選択され得る。
【0040】
[0040]例35:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、RACHメッセージのためのプリアンブル、RACHメッセージのためのDMRS、RACHメッセージのためのRACHリソース、又はそれらの組み合わせを使用して、選択されたPCell又はSCellを示すための動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0041】
[0041]例36:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、タイミングアドバンスパラメータ及びアラインメントタイマを受信することと、タイミングアドバンスパラメータ及びアラインメントタイマに基づいて1つ以上の送信をキャンセルすることと、アラインメントタイマが満了した後にRACHメッセージと共にアップリンクデータを送信することとを行うための動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0042】
[0042]例37:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、アラインメントタイマが満了した後の時間ウィンドウを示す第2のタイマを受信するための動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得、ここで、アップリンクデータは、時間ウィンドウ内にRACHメッセージと共に送信され得る。
【0043】
[0043]例38:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、RACHプロシージャは、2ステップRACHプロシージャを含む。
【0044】
[0044]例39:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、RACHプロシージャのための送信パラメータセットのセットは、RRCシグナリング、SIB送信、又はUEのための指定された構成を介して受信され得る。
【0045】
[0045]例40:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、少なくとも1つの送信パラメータは、RACHメッセージのためのRACHプリアンブル、RACHメッセージのための時間及び周波リソース、DMRSパラメータ、又はそれらの組み合わせを含む。
【0046】
[0046]例41:基地局におけるワイヤレス通信の方法が説明される。方法は、UEに、単一のBWP内での後続の通信のための基準送信パラメータのセットを含む基準アップリンク許可構成を送信することと、UEに、基準アップリンク許可構成中の基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータを送信することと、UEと、少なくとも1つの送信パラメータを使用して通信することと、を含み得る。
【0047】
[0047]例42:基地局におけるワイヤレス通信のための装置が説明される。装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリ中に記憶された命令とを含み得る。命令は、装置に、UEに、単一のBWP内での後続の通信のための基準送信パラメータのセットを含む基準アップリンク許可構成を送信することと、UEに、基準アップリンク許可構成中の基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータを送信することと、UEと、少なくとも1つの送信パラメータを使用して通信することと、を行わせるようにプロセッサによって実行可能であり得る。
【0048】
[0048]例43:基地局におけるワイヤレス通信のための別の装置が説明される。装置は、UEに、単一のBWP内での後続の通信のための基準送信パラメータのセットを含む基準アップリンク許可構成を送信するための手段と、UEに、基準アップリンク許可構成中の基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータを送信するための手段と、UEと、少なくとも1つの送信パラメータを使用して通信するための手段と、を含み得る。
【0049】
[0049]例44:基地局におけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が説明される。コードは、UEに、単一のBWP内での後続の通信のための基準送信パラメータのセットを含む基準アップリンク許可構成を送信することと、UEに、基準アップリンク許可構成中の基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータを送信することと、UEと、少なくとも1つの送信パラメータを使用して通信することと、を行うようにプロセッサによって実行可能な命令を含み得る。
【0050】
[0050]例45:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、基準アップリンク許可構成を送信することは、各基準アップリンク許可構成についての基準構成インデックスを有する1つ以上の基準アップリンク許可構成を送信するための動作、特徴、手段、又は命令を含み得、ここで、少なくとも1つの送信パラメータは、基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータとは異なり得る少なくとも1つの送信パラメータをUEが識別するための1つの基準構成インデックスのインジケーションを含む。
【0051】
[0051]例46:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、基準アップリンク許可構成を送信することは、基準アップリンク許可構成が送信され得た後に基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータの代わりに少なくとも1つの送信パラメータを識別するために基準アップリンク許可構成がUEによって使用され得ることを示すフィールドを有する基準アップリンク許可構成を送信するための動作、特徴、手段、又は命令を含み得る。
【0052】
[0052]例47:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、基準アップリンク許可構成を送信することは、専用基準アップリンク構成を送信するための動作、特徴、手段、又は命令を含み得、ここで、少なくとも1つの送信パラメータは、専用アップリンク構成に基づいて、対応する送信パラメータの代わりに使用されるべきであることをUEによって識別され得る。
【0053】
[0053]例48:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、専用基準信号中で上位レイヤ構成済みアップリンク許可を送信するための動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得、ここで、上位レイヤ構成済みアップリンク許可は、UEのためのタイプ1構成済み許可をアクティブ化する。
【0054】
[0054]例49:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、基準アップリンク許可構成を送信することは、基準アップリンク許可構成を含む構成済みアップリンク許可を送信することと、従属アップリンク構成中で、基準アップリンク許可構成中の基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータとは異なり得る少なくとも1つの送信パラメータを送信することと、を行うための動作、特徴、手段、又は命令を含み得る。
【0055】
[0055]例50:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、基準アップリンク許可構成に対する修正を送信することと、UEと、修正に基づいて通信することと、を行うための動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0056】
[0056]例51:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、修正に基づいて少なくとも1つの送信パラメータを再構成することと、UEに、少なくとも1つの再構成された送信パラメータを送信することと、を行うための動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0057】
[0057]例52:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、基準アップリンク許可構成を非アクティブ化するためのインジケーションを受信することと、UEと、基準アップリンク許可構成を非アクティブ化するためのインジケーションに基づいて通信することと、を行うための動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0058】
[0058]例53:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、UEに、送信パラメータの基準セットを送信するための動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得、ここで、後続の通信は、少なくとも1つの送信パラメータと送信パラメータの基準セットとの間の差に基づいて送信され得る。
【0059】
[0059]例54:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、基準アップリンク許可構成を送信することは、UEに、アップリンク許可構成を送信するための動作、特徴、手段、又は命令を含み得、ここで、アップリンク許可構成は、基準アップリンク許可構成を含む。
【0060】
[0060]例55:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、基準アップリンク許可構成を送信することは、アップリンク許可構成のセットを送信するための動作、特徴、手段、又は命令を含み得、ここで、アップリンク許可構成のセットの各々は、基準アップリンク許可構成のセットのうちの1つを含む。
【0061】
[0061]例56:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、基準アップリンク許可構成は、MCS、TBS、電力制御パラメータ、NOMAのための拡散率、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。
【0062】
[0062]例57:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、基準アップリンク許可構成は、RRCシグナリング、SIB送信、又はUEのための指定された構成を介して送信され得る。
【0063】
[0063]例58:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、基準信号のセットのうちの対応する送信パラメータとは異なり得る少なくとも1つの送信パラメータは、時間リソース割り振り、周波数リソース割り振り、DMRSポート、DMRSスクランブリングシード、DMRSシード識別情報、DMRS PUSCHレートマッチングパラメータ、トラフィック対パイロット比、又はそれらの組み合わせを含む。
【0064】
[0064]例59:基地局におけるワイヤレス通信の方法が説明される。方法は、UEに、RACHプロシージャのための1つ以上の送信パラメータセットを送信することと、送信パラメータセットの各々は、少なくとも1つの送信パラメータだけ異なり、 UEから、送信パラメータセットのうちの1つに従ってRACHプロシージャのためのRACHメッセージを受信することと、を含み得る。
【0065】
[0065]例60:基地局におけるワイヤレス通信のための装置が説明される。装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリ中に記憶された命令とを含み得る。命令は、装置に、UEに、RACHプロシージャのための1つ以上の送信パラメータセットを送信することと、送信パラメータセットの各々は、少なくとも1つの送信パラメータだけ異なり、 UEから、送信パラメータセットのうちの1つに従ってRACHプロシージャのためのRACHメッセージを受信することと、を行わせるようにプロセッサによって実行可能であり得る。
【0066】
[0066]例61:基地局におけるワイヤレス通信のための別の装置が説明される。装置は、UEに、RACHプロシージャのための1つ以上の送信パラメータセットを送信するための手段と、送信パラメータセットの各々は、少なくとも1つの送信パラメータだけ異なり、 UEから、送信パラメータセットのうちの1つに従ってRACHプロシージャのためのRACHメッセージを受信するための手段と、を含み得る。
【0067】
[0067]例62:基地局におけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が説明される。コードは、UEに、RACHプロシージャのための1つ以上の送信パラメータセットを送信することと、送信パラメータセットの各々は、少なくとも1つの送信パラメータだけ異なり、 UEから、送信パラメータセットのうちの1つに従ってRACHプロシージャのためのRACHメッセージを受信することと、を行うようにプロセッサによって実行可能な命令を含み得る。
【0068】
[0068]例63:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、RACHプロシージャは、初期アクセスプロシージャ、RRC再開プロシージャ、タイミングアドバンスリフレッシュプロシージャ、又はそれらの組み合わせのために実行され得る。
【0069】
[0069]例64:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、RACHプロシージャは、競合ベースのRACHプロシージャ又は競合なしのRACHプロシージャであり得る。
【0070】
[0070]例65:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、UEに、PCell及びSCellとのDC通信のための構成を送信することと、PCell及びSCell上でRACHメッセージを受信することと、を行うための動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0071】
[0071]例66:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、RACHメッセージのプリアンブル、RACHメッセージのためのDMRS、RACHメッセージのためのRACHリソース、又はそれらの組み合わせを介してPCell又はSCellのインジケーションを受信するための動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0072】
[0072]例67:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、UEに、タイミングアドバンスパラメータ及びアラインメントタイマを送信することと、UEから、アラインメントタイマが満了した後にRACHメッセージと共にアップリンクデータを受信することとを行うための動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0073】
[0073]例68:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、アラインメントタイマが満了した後の時間ウィンドウを示す第2のタイマを送信するための動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得、ここで、アップリンクデータは、時間ウィンドウ内にRACHメッセージと共に受信され得る。
【0074】
[0074]例69:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、RACHプロシージャは、2ステップRACHプロシージャを含む。
【0075】
[0075]例70:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、RACHプロシージャのための送信パラメータセットのうちのセットは、RRCシグナリング、SIB送信、又はUEのための指定された構成を介して送信され得る。
【0076】
[0076]例71:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、少なくとも1つの送信パラメータは、RACHメッセージのためのRACHプリアンブル、RACHメッセージのための時間及び周波リソース、DMRSパラメータ、又はそれらの組み合わせを含む。
【0077】
[0077]例72:UEにおけるワイヤレス通信の方法が説明される。方法は、タイミングアドバンスパラメータ及びアラインメントタイマを受信することと、アラインメントタイマは、タイミングアドバンスパラメータがデータチャネルを介した送信に対して有効である時間ウィンドウを指定し、 時間ウィンドウが満了したと決定することと、 データメッセージがランダムアクセスプロシージャのランダムアクセスプリアンブルと共に送信されることに少なくとも部分的に基づいて、時間ウィンドウの満了に後続してデータチャネル上でデータメッセージを送信することとを含み得る。
【0078】
[0078]例73:UEにおけるワイヤレス通信のための装置が説明される。装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリ中に記憶された命令とを含み得る。命令は、装置に、タイミングアドバンスパラメータ及びアラインメントタイマを受信することと、アラインメントタイマは、タイミングアドバンスパラメータがデータチャネルを介した送信に対して有効である時間ウィンドウを指定し、 時間ウィンドウが満了したと決定することと、 データメッセージがランダムアクセスプロシージャのランダムアクセスプリアンブルと共に送信されることに少なくとも部分的に基づいて、時間ウィンドウの満了に後続してデータチャネル上でデータメッセージを送信することと、を行わせるようにプロセッサによって実行可能であり得る。
【0079】
[0079]例74:UEにおけるワイヤレス通信のための別の装置が説明される。装置は、タイミングアドバンスパラメータ及びアラインメントタイマを受信するための手段と、アラインメントタイマは、タイミングアドバンスパラメータがデータチャネルを介した送信に対して有効である時間ウィンドウを指定し、 時間ウィンドウが満了したと決定するための手段と、 データメッセージがランダムアクセスプロシージャのランダムアクセスプリアンブルと共に送信されることに少なくとも部分的に基づいて、時間ウィンドウの満了に後続してデータチャネル上でデータメッセージを送信するための手段と、を含み得る。
【0080】
[0080]例75:UEにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が説明される。コードは、タイミングアドバンスパラメータ及びアラインメントタイマを受信することと、アラインメントタイマは、タイミングアドバンスパラメータがデータチャネルを介した送信に対して有効である時間ウィンドウを指定し、 時間ウィンドウが満了したと決定することと、 データメッセージがランダムアクセスプロシージャのランダムアクセスプリアンブルと共に送信されることに少なくとも部分的に基づいて、時間ウィンドウの満了に後続してデータチャネル上でデータメッセージを送信することと、を行うようにプロセッサによって実行可能な命令を含み得る。
【0081】
[0081]例76:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、データチャネルを介した送信が有効である第2の時間ウィンドウを指定する第2のタイマを受信するための動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得、第2の時間ウィンドウは、時間ウィンドウの満了後の時間に始まり、ここで、データメッセージは、第2の時間ウィンドウ中に送信される。
【0082】
[0082]例77:本明細書で説明される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、送信は、2ステップランダムアクセスプロシージャのメッセージA又は4ステップランダムアクセスプロシージャのメッセージ3である。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【
図1】[0083]本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするワイヤレス通信のためのシステムの例を例示する。
【
図2】[0084]本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするワイヤレス通信システムの例を例示する。
【
図3A】[0085]本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするリソース割り振り構成の例を例示する。
【
図3B】本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするリソース割り振り構成の例を例示する。
【
図4】[0086]本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするワイヤレス通信システムの例を例示する。
【
図5】本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするワイヤレス通信システムの例を例示する。
【
図6】[0087]本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするタイミングアラインメントの例を例示する。
【
図7】[0088]本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするプロセスフローの例を例示する。
【
図8】本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするプロセスフローの例を例示する。
【
図9】[0089]本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするデバイスのブロック図を示す。
【
図10】本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするデバイスのブロック図を示す。
【
図11】[0090]本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするUE通信マネージャのブロック図を示す。
【
図12】[0091]本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするデバイスを含むシステムの図を示す。
【
図13】[0092]本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするデバイスのブロック図を示す。
【
図14】本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするデバイスのブロック図を示す。
【
図15】[0093]本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートする基地局通信マネージャのブロック図を示す。
【
図16】[0094]本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするデバイスを含むシステムの図を示す。
【
図17】[0095]本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートする方法を例示するフローチャートを示す。
【
図18】本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートする方法を例示するフローチャートを示す。
【
図19】本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートする方法を例示するフローチャートを示す。
【
図20】本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートする方法を例示するフローチャートを示す。
【詳細な説明】
【0084】
[0096]いくつかのワイヤレス通信システムでは、異なるタイプのメッセージが、ユーザ機器(UE)と基地局との間で送信され得る。基地局からUEへの送信は、ダウンリンクメッセージと呼ばれ得、UEから基地局への送信は、アップリンクメッセージと呼ばれ得る。加えて、アップリンクメッセージは、複数のアップリンク送信タイプを含み得る。例えば、異なるアップリンク送信タイプは、動的メッセージ(例えば、基地局から受信されたダウンリンク制御情報(DCI)メッセージによってスケジュールされる)、構成済み許可(configured grants)によってトリガされるアップリンクメッセージ(例えば、アップリンク送信をアクティブ化/非アクティブ化するために無線リソース制御(RRC)シグナリング又はDCIによってアクティブ化される)、ランダムアクセスチャネル(RACH)プロシージャのためのメッセージ、半永続的アップリンク送信、アップリンク基準信号(例えば、サウンディング基準信号(SRS))、等を含み得る。基地局は、アップリンク送信より前の追加のシグナリングを通じて(例えば、スケジューリング又はアクティブ化のためのDCIメッセージ、RRCシグナリング、等を通じて)、対応するアップリンク送信タイプについての送信パラメータをUEに示し得る。
【0085】
[0097]従来、基地局は、UEが基地局への任意の後続のアップリンク送信のために使用すべき送信パラメータの全てを明示的に示し得る。しかしながら、送信パラメータの全てを示すことは、非効率的であり得る。例えば、UEは、送信パラメータのうちの1つ以上を検出することが困難であり得、基地局は、送信パラメータの全てを一度にシグナリングすることによってUEにおけるリソースを浪費し得、送信パラメータに対する任意の変更は、送信パラメータの全てが再び送信されることにつながり得(例えば、変更された送信パラメータを含む)、送信パラメータの1つのセットしか、所与の帯域幅部分(BWP)のために使用されないことがあり、等といった具合である。それ故に、UEが基地局との後続の通信のために使用するための送信パラメータを示すための効率的な技法が望まれる。
【0086】
[0098]本明細書で説明されるように、基地局は、最初に、UEに基準アップリンク許可構成をシグナリングし得、ここで、基準アップリンク許可構成は、UEが基地局との後続の通信のために使用するための送信パラメータのセットを含む。しかしながら、基地局は、次いで、基準アップリンク許可構成中の対応する送信パラメータとは異なる1つ以上の送信パラメータをUEに示し得、基地局が送信パラメータの新しいセット全体をUEに示す必要性をなくす。UEは、次いで、(例えば、周波数割り振り、復調基準信号(DMRS)パラメータ、又は1つ以上の異なる送信パラメータに対応する追加のインジケーションに基づいて)これらの1つ以上の異なる送信パラメータを使用することを決定し、異なる送信パラメータに従って基地局と通信し得る。
【0087】
[0099]基準アップリンク許可構成がUEに示される任意の異なる送信パラメータのための基準構成であることを示すフィールドを介して、専用基準構成を介して、又は、1つ以上の異なる送信パラメータが従属アップリンク構成を通じて示されることを伴う構成済みアップリンク許可を介して、1つ以上の異なる送信パラメータを示すとき、基地局は、特定の構成インデックスに基づいて、基準アップリンク許可構成をシグナリングし得る。加えて、基地局は、修正、非アクティブ化をシグナリングし得るか、又はUEにおける基準アップリンク許可構成を再構成若しくは非アクティブ化する同様のアクションを実行し得る。いくつかのケースでは、基地局は、基準アップリンク許可構成に加えて又はその代わりに、アップリンク許可構成のセットをUEに示し得、UEは、基地局によって示された1つ以上の異なる送信パラメータに基づいて、アップリンク許可構成のセットから1つのアップリンク許可構成を選択し得る。
【0088】
[0100]加えて又は代替として、基地局は、UEがRACHプロシージャのために使用し得る1つ以上の送信パラメータセットを送信し得る。UEは、次いで、1つ以上の送信パラメータセットのうちの1つを選択し、選択された送信パラメータセットを使用してRACHメッセージを送信し得る。いくつかのケースでは、UEは、RACHプロシージャのための目的(例えば、初期アクセス、RRC再開、タイミングアドバンスリフレッシュ、等)、RACHプロシージャが競合ベースであるか若しくは競合なしであるか、アップリンク制御情報(UCI)がRACHメッセージと共に含まれるべきかどうか、又はそれらの組み合わせに基づいて、送信パラメータセットを選択し得る。加えて、UEは、デュアルコネクティビティ(DC)構成を受信し、DC構成のプライマリセル(PCell)又はセカンダリセル(SCell)と通信することに基づいて送信パラメータセットを選択し、選択された送信パラメータセットを使用して適切なセルにRACHメッセージを送信し得る。いくつかのケースでは、UEはまた、基地局からタイミングアドバンスパラメータ及びアラインメントタイマを受信し得、ここで、UEは、アラインメントタイマが満了したときに基づいてRACHメッセージを送信する。
【0089】
[0101]本開示の態様は、ワイヤレス通信システムのコンテキストにおいて最初に説明される。加えて、本開示の態様は、(例えば、DC構成を含む)追加のワイヤレス通信システム、リソース割り振り構成、タイミングアラインメントの例と、プロセスフローの例とを通じて例示される。本開示の態様は、送信パラメータのシグナリングに関連する装置図、システム図、及びフローチャートによって更に例示され、且つそれらを参照して説明される。
【0090】
[0102]
図1は、本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするワイヤレス通信システム100の例を例示する。ワイヤレス通信システム100は、基地局105、UE115、及びコアネットワーク130を含む。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、LTEアドバンスト(LTE-A)ネットワーク、LTE-Aプロネットワーク、又はニューラジオ(NR)ネットワークであり得る。いくつかのケースでは、ワイヤレス通信システム100は、拡張ブロードバンド通信、超高信頼(例えば、ミッションクリティカル)通信、低レイテンシ通信、又は低コスト及び低複雑性デバイスとの通信をサポートし得る。
【0091】
[0103]基地局105は、1つ以上の基地局アンテナを介してUE115とワイヤレスに通信し得る。本明細書で説明される基地局105は、ベーストランシーバ局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、ノードB、eノードB(eNB)、次世代ノードB若しくはギガノードB(それらのいずれもgNBと呼ばれ得る)、ホームノードB、ホームeノードB、又は何らかの他の適した専門用語を含み得るか、又はそのように当業者によって呼ばれ得る。ワイヤレス通信システム100は、異なるタイプの基地局105(例えば、マクロセル基地局又はスモールセル基地局)を含み得る。本明細書で説明されるUE115は、マクロeNB、スモールセルeNB、gNB、中継基地局、及び同様のものを含む、様々なタイプの基地局105及びネットワーク機器と通信することが可能であり得る。
【0092】
[0104]各基地局105は、様々なUE115との通信がサポートされる特定の地理的カバレッジエリア110に関連付けられ得る。各基地局105は、通信リンク125を介してそれぞれの地理的カバレッジエリア110のための通信カバレッジを提供し得、基地局105とUE115との間の通信リンク125は、1つ以上のキャリアを利用し得る。ワイヤレス通信システム100中に示される通信リンク125は、UE115から基地局105へのアップリンク送信、又は基地局105からUE115へのダウンリンク送信を含み得る。ダウンリンク送信は、順方向リンク送信とも呼ばれ得、アップリンク送信は、逆方向リンク送信とも呼ばれ得る。
【0093】
[0105]基地局105のための地理的カバレッジエリア110は、地理的カバレッジエリア110の一部分を構成するセクタに分割され得、各セクタは、セルに関連付けられ得る。例えば、各基地局105は、マクロセル、スモールセル、ホットスポット、若しくは他のタイプのセル、又はそれらの様々な組み合わせのための通信カバレッジを提供し得る。いくつかの例では、基地局105は、移動可能であり、従って、移動する地理的カバレッジエリア110のための通信カバレッジを提供し得る。いくつかの例では、異なる技術に関連付けられた異なる地理的カバレッジエリア110は、重複し得、異なる技術に関連付けられた重複する地理的カバレッジエリア110は、同じ基地局105によって又は異なる基地局105によってサポートされ得る。ワイヤレス通信システム100は、例えば、異なるタイプの基地局105が様々な地理的カバレッジエリア110のためのカバレッジを提供する異種LTE/LTE-A/LTE-Aプロ又はNRネットワークを含み得る。
【0094】
[0106]「セル」という用語は、(例えば、キャリアを通した)基地局105との通信のために使用される論理通信エンティティを指し、同じ又は異なるキャリアを介して動作する近隣セルを区別するための識別子(例えば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID))に関連付けられ得る。いくつかの例では、キャリアは、複数のセルをサポートし得、異なるセルは、異なるタイプのデバイスにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(例えば、マシンタイプ通信(MTC)、ナローバンドモノのインターネット(NB-IoT:narrowband Internet-of-Things)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、又はその他)に従って構成され得る。いくつかのケースでは、「セル」という用語は、論理エンティティが動作する地理的カバレッジエリア110の一部分(例えば、セクタ)を指し得る。
【0095】
[0107]UE115は、ワイヤレス通信システム100全体を通じて分散され得、各UE115は、固定式又は移動式であり得る。UE115はまた、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、リモートデバイス、ハンドヘルドデバイス、若しくは加入者デバイス、又は何らかの他の適した専門用語で呼ばれ得、ここで、「デバイス」は、ユニット、局、端末、又はクライアントとも呼ばれ得る。UE115は、セルラフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、又はパーソナルコンピュータなどのパーソナル電子デバイスであり得る。いくつかの例では、UE115はまた、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、モノのインターネット(IoT)デバイス、あらゆるモノのインターネット(IoE:Internet of Everything)デバイス、若しくはMTCデバイス、又は同様のものを指し得、それらは、アプライアンス、ビークル、メータ、又は同様のものなどの様々な物品においてインプリメントされ得る。
【0096】
[0108]MTC又はIoTデバイスなどのいくつかのUE115は、低コスト又は低複雑性デバイスであり得、(例えば、マシンツーマシン(M2M)通信を介した)マシン間の自動通信を提供し得る。M2M通信又はMTCは、デバイスが人間の介入なしに互いに又は基地局105と通信することを可能にするデータ通信技術を指し得る。いくつかの例では、M2M通信又はMTCは、情報を測定又はキャプチャするためのセンサ又はメータを統合し、その情報を利用するか、又はプログラム若しくはアプリケーションと対話する人間にその情報を提示することができる中央サーバ又はアプリケーションプログラムにその情報を中継するデバイスからの通信を含み得る。いくつかのUE115は、情報を収集するか、又はマシンの自動挙動を可能にするように設計され得る。MTCデバイスのためのアプリケーションの例は、スマート計測、在庫モニタリング、水位モニタリング、機器モニタリング、ヘルスケアモニタリング、野生生物モニタリング、天候及び地質学的イベントモニタリング、保有車両(fleet)管理及び追跡、リモートセキュリティ感知、物理アクセス制御、及びトランザクションベースのビジネス課金(transaction-based business charging)を含む。
【0097】
[0109]いくつかのUE115は、半複信通信(例えば、送信又は受信を介した一方向通信をサポートするが、送信と受信とを同時にサポートしないモード)などの、電力消費を低減する動作モードを用いるように構成され得る。いくつかの例では、半複信通信は、低減されたピークレートで実行され得る。UE115のための他の電力節約技法は、アクティブ通信に従事していないときに電力節約「ディープスリープ」モードに入ること、又は(例えば、ナローバンド通信に従って)制限された帯域幅にわたって動作することを含む。いくつかのケースでは、UE115は、クリティカルな機能(例えば、ミッションクリティカルな機能)をサポートするように設計され得、ワイヤレス通信システム100は、これらの機能のための超高信頼通信を提供するように構成され得る。
【0098】
[0110]いくつかのケースでは、UE115はまた、(例えば、ピアツーピア(P2P)又はデバイスツーデバイス(D2D)プロトコルを使用して)他のUE115と直接通信することが可能であり得る。D2D通信を利用するUE115のグループのうちの1つ以上は、基地局105の地理的カバレッジエリア110内にあり得る。そのようなグループ中の他のUE115は、基地局105の地理的カバレッジエリア110の外部にあり得るか、又はそうでない場合は基地局105からの送信を受信することができない。いくつかのケースでは、D2D通信を介して通信するUE115のグループは、各UE115がグループ中の全ての他のUE115に送信する一対多(1:M)システムを利用し得る。いくつかのケースでは、基地局105は、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にする。他のケースでは、D2D通信は、基地局105の関与なしにUE115間で実行される。
【0099】
[0111]基地局105は、コアネットワーク130と、及び互いに通信し得る。例えば、基地局105は、バックホールリンク132を通じて(例えば、S1、N2、N3、又は他のインターフェースを介して)コアネットワーク130とインターフェースし得る。基地局105は、直接(例えば、基地局105間で直接)又は間接的に(例えば、コアネットワーク130を介して)のうちのいずれかで、バックホールリンク134を通して(例えば、X2、Xn、又は他のインターフェースを介して)互いに通信し得る。
【0100】
[0112]コアネットワーク130は、ユーザ認証、アクセス認可、トラッキング、インターネットプロトコル(IP)接続性、及び他のアクセス、ルーティング、又はモビリティ機能を提供し得る。コアネットワーク130は、発展型パケットコア(EPC)であり得、それは、少なくとも1つのモビリティ管理エンティティ(MME)と、少なくとも1つのサービングゲートウェイ(S-GW)と、少なくとも1つのパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)とを含み得る。MMEは、EPCに関連付けられた(associated with)基地局105によってサービングされるUE115のためのモビリティ、認証、及びベアラ管理などの非アクセス層(例えば、制御プレーン)機能を管理し得る。ユーザIPパケットは、それ自体がP-GWに接続され得るS-GWを通じて転送され得る。P-GWは、IPアドレス割り振り及び他の機能を提供し得る。P-GWは、ネットワークオペレータIPサービスに接続され得る。オペレータIPサービスは、インターネット、イントラネット(複数可)、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、又はパケット交換(PS)ストリーミングサービスへのアクセスを含み得る。
【0101】
[0113]基地局105などのネットワークデバイスのうちの少なくともいくつかは、アクセスネットワークエンティティなどのサブコンポーネントを含み得、それは、アクセスノードコントローラ(ANC)の例であり得る。各アクセスネットワークエンティティは、いくつかの他のアクセスネットワーク送信エンティティを通じてUE115と通信し得、それらは、無線ヘッド、スマート無線ヘッド、又は送信/受信ポイント(TRP)と呼ばれ得る。いくつかの構成では、各アクセスネットワークエンティティ又は基地局105の様々な機能は、様々なネットワークデバイス(例えば、無線ヘッド及びアクセスネットワークコントローラ)にわたって分散され得るか、又は単一のネットワークデバイス(例えば、基地局105)に統合され得る。
【0102】
[0114]ワイヤレス通信システム100は、典型的には300メガヘルツ(MHz)~300ギガヘルツ(GHz)の範囲内の1つ以上の周波数帯域を使用して動作し得る。一般に、300MHz~3GHzの領域は、波長が約1デシメートル~1メートルの長さに及ぶので、極超短波(UHF:ultra-high frequency)領域又はデシメートル帯域として知られている。UHF波は、建物及び環境的特徴によってブロック又はリダイレクトされ得る。しかしながら、波は、マクロセルが屋内にロケートされたUE115にサービスを提供するのに十分に構造を貫通し得る。UHF波の送信は、300MHz未満のスペクトルの短波(HF:high frequency)又は超短波(VHF:very high frequency)部分のより小さい周波数及びより長い波を使用する送信と比較して、より小さいアンテナ及びより短い範囲(例えば、100km未満)に関連付けられ得る。
【0103】
[0115]ワイヤレス通信システム100はまた、センチメートル帯域としても知られる、3GHz~30GHzの周波数帯域を使用する極極超短波(SHF:super high frequency)領域中で動作し得る。SHF領域は、他のユーザからの干渉に耐えることが可能であり得るデバイスによって日和見的に使用され得る、5GHzの産業科学医療(ISM:industrial, scientific, and medical)帯域などの帯域を含む。
【0104】
[0116]ワイヤレス通信システム100はまた、ミリメートル帯域としても知られる、スペクトルの極極極超短波(EHF:extremely high frequency)領域(例えば、30GHz~300GHz)中で動作し得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、UE115と基地局105との間のミリメートル波(mmW)通信をサポートし得、それぞれのデバイスのEHFアンテナは、UHFアンテナより更に小さく、より密接に離間され得る。いくつかのケースでは、これは、UE115内のアンテナアレイの使用を容易にし得る。しかしながら、EHF送信の伝搬は、SHF又はUHF送信より更に大きい大気減衰及びより短い範囲を課され得る。本明細書で開示される技法は、1つ以上の異なる周波数領域を使用する送信にわたって用いられ得、これらの周波数領域にわたる帯域の指定された使用は、国又は規制機関によって異なり得る。
【0105】
[0117]いくつかのケースでは、ワイヤレス通信システム100は、ライセンス無線周波数スペクトル帯域とアンライセンス無線周波数スペクトル帯域との両方を利用し得る。例えば、ワイヤレス通信システム100は、5GHz ISM帯域などのアンライセンス帯域中で、ライセンス支援アクセス(LAA)、LTE-アンライセンス(LTE-U)無線アクセス技術、又はNR技術を用い得る。アンライセンス無線周波数スペクトル帯域中で動作するとき、基地局105及びUE115などのワイヤレスデバイスは、データを送信する前に周波数チャネルがクリアであることを保証するためにリッスンビフォアトーク(LBT:listen-before-talk)プロシージャを用い得る。いくつかのケースでは、アンライセンス帯域中での動作は、ライセンス帯域(例えば、LAA)中で動作するコンポーネントキャリアと併せてキャリアアグリゲーション構成に基づき得る。アンライセンススペクトル中での動作は、ダウンリンク送信、アップリンク送信、ピアツーピア送信、又はこれらの組み合わせを含み得る。アンライセンススペクトル中での複信は、周波数分割複信(FDD)、時分割複信(TDD)、又はその両方の組み合わせに基づき得る。
【0106】
[0118]いくつかの例では、基地局105又はUE115は、複数のアンテナを装備され得、それらは、送信ダイバーシティ、受信ダイバーシティ、多入力多出力(MIMO)通信、又はビームフォーミングなどの技法を用いるために使用され得る。例えば、ワイヤレス通信システム100は、送信デバイス(例えば、基地局105)と受信デバイス(例えば、UE115)との間の送信スキームを使用し得、ここで、送信デバイスは、複数のアンテナを装備され、受信デバイスは、1つ以上のアンテナを装備される。MIMO通信は、異なる空間レイヤを介して複数の信号を送信又は受信することによってスペクトル効率を増大させるためにマルチパス信号伝搬を用い得、それは、空間多重化と呼ばれ得る。複数の信号は、例えば、異なるアンテナ又はアンテナの異なる組み合わせを介して送信デバイスによって送信され得る。同様に、複数の信号は、異なるアンテナ又はアンテナの異なる組み合わせを介して受信デバイスによって受信され得る。複数の信号の各々は、別個の空間ストリームと呼ばれ得、同じデータストリーム(例えば、同じコードワード)又は異なるデータストリームに関連付けられたビットを搬送し得る。異なる空間レイヤは、チャネル測定及び報告のために使用される異なるアンテナポートに関連付けられ得る。MIMO技法は、複数の空間レイヤが同じ受信デバイスに送信されるシングルユーザMIMO(SU-MIMO)と、複数の空間レイヤが複数のデバイスに送信されるマルチユーザMIMO(MU-MIMO)とを含む。
【0107】
[0119]空間フィルタリング、指向性送信、又は指向性受信とも呼ばれ得るビームフォーミングは、送信デバイスと受信デバイスとの間の空間経路に沿ってアンテナビーム(例えば、送信ビーム又は受信ビーム)を形成又はステアリングするために、送信デバイス又は受信デバイス(例えば、基地局105又はUE115)において使用され得る信号処理技法である。ビームフォーミングは、アンテナアレイのアンテナ素子を介して通信される信号を、アンテナアレイに対して特定の向きで伝搬する信号が強め合う干渉を経験し、その一方で他の信号が弱め合う干渉を経験するように組み合わせることによって達成され得る。アンテナ素子を介して通信される信号の調整は、送信デバイス又は受信デバイスがデバイスに関連付けられたアンテナ素子の各々を介して搬送される信号にある特定の振幅及び位相オフセットを適用することを含み得る。アンテナ素子の各々に関連付けられた調整は、(例えば、送信デバイス若しくは受信デバイスのアンテナアレイに対して、又は何らかの他の向きに対して)特定の向きに関連付けられたビームフォーミング重みセットによって定義され得る。
【0108】
[0120]一例では、基地局105は、UE115との指向性通信のためのビームフォーミング動作を行うために、複数のアンテナ又はアンテナアレイを使用し得る。例えば、いくつかの信号(例えば、同期信号、基準信号、ビーム選択信号、又は他の制御信号)は、異なる方向に複数回基地局105によって送信され得、それは、信号が、異なる送信方向に関連付けられた異なるビームフォーミング重みセットに従って送信されることを含み得る。異なるビーム方向への送信は、基地局105による後続の送信及び/又は受信のためのビーム方向を(例えば、基地局105又はUE115などの受信デバイスによって)識別するために使用され得る。
【0109】
[0121]特定の受信デバイスに関連付けられたデータ信号などのいくつかの信号は、単一のビーム方向(例えば、UE115などの受信デバイスに関連付けられた方向)に基地局105によって送信され得る。いくつかの例では、単一のビーム方向に沿った送信に関連付けられたビーム方向は、異なるビーム方向に送信された信号に少なくとも部分的に基づいて決定され得る。例えば、UE115は、異なる方向に基地局105によって送信された信号のうちの1つ以上を受信し得、UE115は、最高の信号品質又はそうでない場合は許容可能な信号品質で受信した信号のインジケーションを基地局105に報告し得る。これらの技法は、基地局105によって1つ以上の方向に送信される信号に関して説明されるが、UE115は、(例えば、UE115による後続の送信又は受信のためのビーム方向を識別するために)異なる方向に複数回信号を送信するために、又は(例えば、受信デバイスにデータを送信するために)単一の方向に信号を送信するために同様の技法を用い得る。
【0110】
[0122]受信デバイス(例えば、mmW受信デバイスの例であり得るUE115)は、同期信号、基準信号、ビーム選択信号、又は他の制御信号などの様々な信号を基地局105から受信するとき、複数の受信ビームを試行し得る。例えば、受信デバイスは、異なるアンテナサブアレイを介して受信することによって、異なるアンテナサブアレイに従って受信された信号を処理することによって、アンテナアレイの複数のアンテナ素子において受信された信号に適用された異なる受信ビームフォーミング重みセットに従って受信することによって、又はアンテナアレイの複数のアンテナ素子において受信された信号に適用された異なる受信ビームフォーミング重みセットに従って受信された信号を処理することによって、複数の受信方向を試行し得、それらのうちのいずれも、異なる受信ビーム又は受信方向に従って「リッスンする」と呼ばれ得る。いくつかの例では、受信デバイスは、(例えば、データ信号を受信するとき)単一のビーム方向に沿って受信するために、単一の受信ビームを使用し得る。単一の受信ビームは、異なる受信ビーム方向に従ってリッスンすることに少なくとも部分的に基づいて決定されたビーム方向(例えば、複数のビーム方向に従ってリッスンすることに少なくとも部分的に基づいて、最高の信号強度、最高の信号対雑音比、又はそうでない場合は許容可能な信号品質を有すると決定されたビーム方向)にアラインされ得る。
【0111】
[0123]いくつかのケースでは、基地局105又はUE115のアンテナは、MIMO動作をサポートし得るか、又はビームフォーミングを送信若しくは受信し得る、1つ以上のアンテナアレイ内にロケートされ得る。例えば、1つ以上の基地局アンテナ又はアンテナアレイは、アンテナタワーなどのアンテナアセンブリにコロケートされ得る。いくつかのケースでは、基地局105に関連付けられたアンテナ又はアンテナアレイは、多様な地理的ロケーション中にロケートされ得る。基地局105は、基地局105がUE115との通信のビームフォーミングをサポートするために使用し得るアンテナポートのいくつかの行及び列を有するアンテナアレイを有し得る。同様に、UE115は、様々なMIMO又はビームフォーミング動作をサポートし得る1つ以上のアンテナアレイを有し得る。
【0112】
[0124]いくつかのケースでは、ワイヤレス通信システム100は、階層化プロトコルスタックに従って動作するパケットベースのネットワークであり得る。ユーザプレーンでは、ベアラ又はパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤにおける通信は、IPベースであり得る。無線リンク制御(RLC)レイヤは、論理チャネルを通して通信するために、パケットセグメンテーション及びリアセンブリを実行し得る。媒体アクセス制御(MAC)レイヤは、優先度処理(priority handling)及び論理チャネルのトランスポートチャネルへの多重化を実行し得る。MACレイヤはまた、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)を使用して、MACレイヤにおいて再送信を提供して、リンク効率を改善し得る。制御プレーンでは、無線リソース制御(RRC)プロトコルレイヤは、ユーザプレーンデータのための無線ベアラをサポートする、UE115と基地局105又はコアネットワーク130との間のRRC接続の確立、構成、及び維持を提供し得る。物理レイヤにおいて、トランスポートチャネルは、物理チャネルにマッピングされ得る。
【0113】
[0125]いくつかのケースでは、UE115及び基地局105は、データが正常に受信される可能性を増大させるために、データの再送信をサポートし得る。HARQフィードバックは、データが通信リンク125を通して正しく受信される可能性を増大させる1つの技法である。HARQは、誤り検出(例えば、巡回冗長検査(CRC)を使用する)、前方誤り訂正(FEC)、及び再送信(例えば、自動再送要求(ARQ))の組み合わせを含み得る。HARQは、貧弱な無線条件(例えば、信号対雑音条件)でのMACレイヤにおけるスループットを改善し得る。いくつかのケースでは、ワイヤレスデバイスは、同一スロットHARQフィードバックをサポートし得、ここで、デバイスは、特定のスロット中の前のシンボル中で受信されたデータに対して、そのスロット中でHARQフィードバックを提供し得る。他のケースでは、デバイスは、後続のスロット中で、又は何らかの他の時間間隔に従って、HARQフィードバックを提供し得る。
【0114】
[0126]LTE又はNRにおける時間間隔は、基本時間単位の倍数で表され得、それは、例えば、Ts=1/30,720,000秒のサンプリング期間を指し得る。通信リソースの時間間隔は、各々が10ミリ秒(ms)の持続時間を有する無線フレームに従って編成され得、ここで、フレーム期間は、Tf=307,200Tsとして表され得る。無線フレームは、0~1023の範囲のシステムフレーム番号(SFN)によって識別され得る。各フレームは、0~9の番号付けされた10個のサブフレームを含み得、各サブフレームは、1msの持続時間を有し得る。サブフレームは、各々が0.5msの持続時間を有する2つのスロットに更に分割され得、各スロットは、(例えば、各シンボル期間にプリペンドされたサイクリックプレフィックスの長さに応じて)6又は7つの変調シンボル期間を包含し得る。サイクリックプレフィックスを除いて、各シンボル期間は、2048個のサンプリング期間を包含し得る。いくつかのケースでは、サブフレームは、ワイヤレス通信システム100の最小スケジューリング単位であり得、送信時間間隔(TTI)と呼ばれ得る。他のケースでは、ワイヤレス通信システム100の最小スケジューリング単位は、サブフレームより短くあり得るか、又は(例えば、短縮TTI(sTTI)のバーストにおいて、若しくはsTTIを使用する選択されたコンポーネントキャリアにおいて)動的に選択され得る。
【0115】
[0127]いくつかのワイヤレス通信システムでは、スロットは、1つ以上のシンボルを包含する複数のミニスロットに更に分割され得る。いくつかの事例では、ミニスロットのシンボル又はミニスロットは、スケジューリングの最小単位であり得る。各シンボルは、例えば、動作のサブキャリア間隔又は周波数帯域に応じて持続時間が異なり得る。更に、いくつかのワイヤレス通信システムは、複数のスロット又はミニスロットが共に集約され、UE115と基地局105との間の通信のために使用されるスロットアグリゲーションをインプリメントし得る。
【0116】
[0128]「キャリア」という用語は、通信リンク125を通した通信をサポートするための定義された物理レイヤ構造を有する無線周波数スペクトルリソースのセットを指す。例えば、通信リンク125のキャリアは、所与の無線アクセス技術のための物理レイヤチャネルに従って動作される無線周波数スペクトル帯域の一部分を含み得る。各物理レイヤチャネルは、ユーザデータ、制御情報、又は他のシグナリングを搬送し得る。キャリアは、予め定義された周波数チャネル(例えば、発展型ユニバーサルモバイル電気通信サービス地上無線アクセス(E-UTRA:evolved universal mobile telecommunication system terrestrial radio access)絶対無線周波数チャネル番号(EARFCN:E-UTRA absolute radio frequency channel number))に関連付けられ得、UE115による発見のためのチャネルラスタに従って位置付けられ得る。キャリアは、(例えば、FDDモードでは)ダウンリンク若しくはアップリンクであり得るか、又は(例えば、TDDモードでは)ダウンリンク及びアップリンク通信を搬送するように構成され得る。いくつかの例では、キャリアを通して送信される信号波形は、(例えば、直交周波数分割多重化(OFDM)又は離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-S-OFDM)などのマルチキャリア変調(MCM)技法を使用して)複数のサブキャリアから構成され得る。
【0117】
[0129]キャリアの編成構造(organization structure)は、無線アクセス技術(例えば、LTE、LTE-A、LTE-Aプロ、NR)によって異なり得る。例えば、キャリアを通した通信は、TTI又はスロットに従って編成され得、それらの各々は、ユーザデータ及びユーザデータの復号をサポートするための制御情報又はシグナリングを含み得る。キャリアはまた、専用獲得(dedicated acquitition)シグナリング(例えば、同期信号又はシステム情報、等)と、キャリアのための動作を調整する制御シグナリングとを含み得る。いくつかの例では(例えば、キャリアアグリゲーション構成では)、キャリアはまた、他のキャリアのための動作を調整する獲得(acquisition)シグナリング又は制御シグナリングを有し得る。
【0118】
[0130]物理チャネルは、様々な技法に従ってキャリア上で多重化され得る。物理制御チャネル及び物理データチャネルは、例えば、時分割多重化(TDM)技法、周波数分割多重化(FDM)技法、又はハイブリッドTDM-FDM技法を使用して、ダウンリンクキャリア上で多重化され得る。いくつかの例では、物理制御チャネル中で送信される制御情報は、カスケードされた形で異なる制御領域間(例えば、共通制御領域又は共通探索空間と1つ以上のUE固有制御領域又はUE固有探索空間との間)に分散され得る。
【0119】
[0131]キャリアは、無線周波数スペクトルの特定の帯域幅に関連付けられ得、いくつかの例では、キャリア帯域幅は、キャリア又はワイヤレス通信システム100の「システム帯域幅」と呼ばれ得る。例えば、キャリア帯域幅は、特定の無線アクセス技術のキャリアのためのいくつかの所定の帯域幅(例えば、1.4、3、5、10、15、20、40、又は80MHz)のうちの1つであり得る。いくつかの例では、各サービングされるUE115は、キャリア帯域幅のうちの一部分又は全てにわたって動作するように構成され得る。他の例では、いくつかのUE115は、キャリア内の予め定義された部分又は範囲(例えば、サブキャリア又はRBのセット)に関連付けられたナローバンドプロトコルタイプを使用する動作(例えば、ナローバンドプロトコルタイプの「インバンド」展開)のために構成され得る。
【0120】
[0132]MCM技法を用いるシステムでは、リソース要素は、1つのシンボル期間(例えば、1つの変調シンボルの持続時間)と1つのサブキャリアとから成り得、ここで、シンボル期間とサブキャリア間隔とは、反比例する。各リソース要素によって搬送されるビットの数は、変調スキーム(例えば、変調スキームの次数)に依存し得る。このことから、UE115が受信するリソース要素がより多く、且つ変調スキームの次数がより高いほど、UE115のためのデータレートはより高くなり得る。MIMOシステムでは、ワイヤレス通信リソースは、無線周波数スペクトルリソースと、時間リソースと、空間リソース(例えば、空間レイヤ)との組み合わせを指し得、複数の空間レイヤの使用は、UE115との通信のためのデータレートを更に増大させ得る。
【0121】
[0133]ワイヤレス通信システム100のデバイス(例えば、基地局105又はUE115)は、特定のキャリア帯域幅にわたる通信をサポートするハードウェア構成を有し得るか、又はキャリア帯域幅のセットのうちの1つにわたる通信をサポートするように構成可能であり得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、1つよりも多くの異なるキャリア帯域幅に関連付けられたキャリアを介した同時通信をサポートする基地局105及び/又はUE115を含み得る。
【0122】
[0134]ワイヤレス通信システム100は、複数のセル又はキャリア上でのUE115との通信、キャリアアグリゲーション又はマルチキャリア動作と呼ばれ得る特徴をサポートし得る。UE115は、キャリアアグリゲーション構成に従って、複数のダウンリンクコンポーネントキャリア及び1つ以上のアップリンクコンポーネントキャリアで構成され得る。キャリアアグリゲーションは、FDDコンポーネントキャリアとTDDコンポーネントキャリアとの両方で使用され得る。
【0123】
[0135]いくつかのケースでは、ワイヤレス通信システム100は、拡張コンポーネントキャリア(eCC)を利用し得る。eCCは、より広いキャリア又は周波数チャネル帯域幅、より短いシンボル持続時間、より短いTTI持続時間、又は修正された制御チャネル構成を含む、1つ以上の特徴によって特徴付けられ得る。いくつかのケースでは、eCCは、(例えば、複数のサービングセルが準最適の又は理想的でないバックホールリンクを有するとき)デュアルコネクティビティ構成又はキャリアアグリゲーション構成に関連付けられ得る。eCCはまた、(例えば、1つよりも多くのオペレータがスペクトルを使用することを許容される)アンライセンススペクトル又は共有スペクトルにおける使用のために構成され得る。広いキャリア帯域幅によって特徴付けられるeCCは、キャリア帯域幅全体を監視することが可能でないか、又はそうでない場合は(例えば、電力を節約するために)制限されたキャリア帯域幅を使用するように構成されたUE115によって利用され得る1つ以上のセグメントを含み得る。
【0124】
[0136]いくつかのケースでは、eCCは、他のコンポーネントキャリアとは異なるシンボル持続時間を利用し得、それは、他のコンポーネントキャリアのシンボル持続時間と比較して、低減されたシンボル持続時間の使用を含み得る。より短いシンボル持続時間は、隣接するサブキャリア間の増大した間隔に関連付けられ得る。eCCを利用するUE115又は基地局105などのデバイスは、低減されたシンボル持続時間(例えば、16.67マイクロ秒)で(例えば、20、40、60、80MHz、等の周波数チャネル又はキャリア帯域幅に従って)ワイドバンド信号を送信し得る。eCC中のTTIは、1つ以上のシンボル期間から成り得る。いくつかのケースでは、TTI持続時間(即ち、TTI中のシンボル期間の数)は、可変であり得る。
【0125】
[0137]ワイヤレス通信システム100は、とりわけ、ライセンス、共有、及びアンライセンススペクトル帯域の任意の組み合わせを利用し得るNRシステムであり得る。eCCシンボル持続時間及びサブキャリア間隔の柔軟性は、複数のスペクトルにわたるeCCの使用を可能にし得る。いくつかの例では、NR共有スペクトルは、リソースの動的垂直(例えば、周波数ドメインにわたる)及び水平(例えば、時間ドメインにわたる)共有を特に通じて、スペクトル利用及びスペクトル効率を増大させ得る。
【0126】
[0138]ワイヤレスネットワークにアクセスしようと試みるUE115は、基地局105からプライマリ同期信号(PSS)を検出することによって初期セル探索を実行し得る。PSSは、スロットタイミングの同期を可能にし得、物理レイヤアイデンティティ値を示し得る。UE115は、次いで、セカンダリ同期信号(SSS)を受信し得る。SSSは、無線フレーム同期を可能にし得、セルアイデンティティ値を提供し得、それは、セルを識別するために物理レイヤアイデンティティ値と組み合わされ得る。SSSはまた、複信モード及びサイクリックプレフィックス長の検出を可能にし得る。TDDシステムなどのいくつかのシステムは、PSSではなくSSSを送信し得る。PSS及びSSSの両方は、キャリアの中央の62個及び72個のサブキャリア中にそれぞれロケートされ得る。いくつかのケースでは、基地局105は、セルカバレッジエリアを通じてビームスイーピングの形で複数のビームを使用して同期信号(例えば、PSS SSS、及び同様のもの)を送信し得る。いくつかのケースでは、PSS、SSS、及び/又はブロードキャスト情報(例えば、物理ブロードキャストチャネル(PBCH))は、それぞれの指向性ビーム上で異なる同期信号(SS)ブロック内で送信され得、ここで、1つ以上のSSブロックは、SSバースト内に含まれ得る。
【0127】
[0139]PSS及びSSSを受信した後、UE115は、マスタ情報ブロック(MIB)を受信し得、それは、PBCH中で送信され得る。MIBは、システム帯域幅情報、SFN、及び物理HARQインジケータチャネル(PHICH)構成を包含し得る。MIBを復号した後、UE115は、1つ以上のSIBを受信し得る。例えば、SIB1は、他のSIBのためのスケジューリング情報及びセルアクセスパラメータを包含し得る。SIB1を復号することは、UE115がSIB2を受信することを可能にし得る。SIB2は、RACHプロシージャ、ページング、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、電力制御、サウンディング基準信号(SRS)、及びセル禁止(cell barring)に関連するRRC構成情報を包含し得る。
【0128】
[0140]初期セル同期を完了した後、UE115は、ネットワークにアクセスするより前にMIB、SIB1及びSIB2を復号し得る。MIBは、PBCH上で送信され得、各無線フレームの第1のサブフレームの第2のスロットの最初の4つのOFDMAシンボルを利用し得る。それは、周波数ドメイン中で中間の6つのRB(72個のサブキャリア)を使用し得る。MIBは、RBに関するダウンリンクチャネル帯域幅、PHICH構成(持続時間及びリソース割り当て)、及びSFNを含む、UE初期アクセスのためのいくつかの重要な情報片を搬送する。新しいMIBは、第4の無線フレーム(SFN mod4=0)毎にブロードキャストされ、フレーム(10ms)毎に再ブロードキャストされ得る。各反復は、異なるスクランブリングコードでスクランブルされる。
【0129】
[0141]MIB(例えば、新しいバージョン又はコピーのうちのいずれか)を読み取った後、UE115は、それが成功したCRCチェックを得るまで、スクランブリングコードの異なるフェーズ(phases)を試み得る。スクランブリングコードのフェーズ(0、1、2、又は3)は、UE115が、4つの反復のうちのどれが受信されたかを識別することを可能にし得る。従って、UE115は、復号された送信中のSFNを読み取り、スクランブリングコードフェーズを追加することによって現在のSFNを決定し得る。MIBを受信した後、UEは、1つ以上のSIBを受信し得る。伝達されるシステム情報のタイプに従って、異なるSIBが定義され得る。新しいSIB1は、8フレーム(SFN mod8=0)毎の第5のサブフレーム中で送信され、他のフレーム(20ms)毎に(every other frame (20ms))再ブロードキャストされ得る。SIB1は、セルアイデンティティ情報を含むアクセス情報を含み、それは、UEがセルにキャンプオン(camp on)することを許容されるかどうかを示し得る。SIB1はまた、セル選択情報(又はセル選択パラメータ)を含む。加えて、SIB1は、他のSIBのためのスケジューリング情報を含む。SIB2は、SIB1中の情報に従って動的にスケジュールされ得、共通チャネル及び共有チャネルに関連するアクセス情報及びパラメータを含む。SIB2の周期性は、8、16、32、64、128、256、又は512個の無線フレームに設定されることができる。
【0130】
[0142]同期させた(例えば、接続デバイスがSIB2を復号した)後、接続デバイスは、サービングデバイスを通じてワイヤレスアクセスネットワークへの接続を更に確立するために、ランダムアクセスチャネル(RACH)プロシージャを実行し得る。RACHプロシージャは、接続デバイスが、その存在についてサービングデバイスに通知するために、選択されたリソースのセット上でRACHプリアンブルを含むメッセージ(例えば、メッセージ1(Msg1))を送信することを伴い得る。例えば、RACHプリアンブルは、64個の所定のシーケンスのセットからランダムに選択され得る。これは、サービングデバイスが、同時にシステムにアクセスしようと試みている複数の接続デバイス間を区別することを可能にし得る。加えて、接続デバイスは、アップリンク同期を受信し得、Msg1中の更なる通信のためのリソースを要求し得る。Msg1を受信した後、及びMsg1に応答して、サービングデバイスは、接続デバイスにランダムアクセス応答(RAR)(例えば、メッセージ2(Msg2))を送信し得、ここで、サービングデバイスは、送信されたRACHプリアンブルに基づいて接続デバイスを識別する。Msg2は、アップリンクリソース許可、タイミングアドバンス、及び一時的セル無線ネットワーク一時的アイデンティティ(C-RNTI:cell radio network temporary identity)を提供し得る。
【0131】
[0143]接続デバイスは、次いで、RARを受信した後に、一時的モバイル加入者アイデンティティ(TMSI:temporary mobile subscriber identity)(例えば、接続デバイスが以前に同じワイヤレスネットワークに接続されていた場合)又はランダム識別子と共に、RRC接続要求、又はRACHメッセージ3(Msg3)を送信し得る。RRC接続要求はまた、接続デバイスがネットワークに接続している理由(例えば、緊急事態、シグナリング、データ交換)を示し得る。サービングデバイスは、接続デバイスにアドレス指定された競合解決メッセージ(contention resolution message)、又はRACHメッセージ4(Msg4)で接続要求に応答し得、それは、新しいC-RNTIを提供し得る。接続デバイスが正しい識別情報を有する競合解決メッセージを受信した場合、それは、RRCセットアップを進め得る。接続デバイスが競合解決メッセージを受信しない場合(例えば、別の接続デバイスとのコンフリクトが存在する場合)、それは、新しいRACHプリアンブルを有するメッセージを送信することによってRACH処理を繰り返し得る。ランダムアクセスのためのUE115と基地局105との間のメッセージのそのような交換は、4ステップRACHプロシージャと呼ばれ得る。
【0132】
[0144]加えて又は代替として、UE115及び基地局105は、2ステップRACHプロシージャを実行し得る。この2ステップRACHプロシージャは、UE115が基地局105に送信する第1のRACHメッセージ(MsgA)を含み得る。2ステップRACHプロシージャのためのこの第1のRACHメッセージは、上記で説明されたように、4ステップRACHプロシージャのMsg1とMsg3との組み合わせに相当し得る。加えて、2ステップRACHプロシージャのこの第1のRACHメッセージはまた、関連するRACH情報(例えば、RACHプリアンブル及びRRC接続要求)と共に(with)少量のアップリンクデータを搬送することが可能であり得る。2ステップRACHプロシージャはまた、基地局105がUE115に送信する第2のRACHメッセージ(MsgB)を含み得、ここで、この第2のRACHメッセージは、4ステップRACHプロシージャのMsg2とMsg4との組み合わせに相当し得る。例えば、第2のRACHメッセージは、RARと競合解決メッセージとを含み得る。それ故に、2ステップRACHプロシージャに基づいて、UE115は、基地局105と更に通信するためにRRCセットアップを進め得る。
【0133】
[0145]上記で説明されたようなRACHアップリンクメッセージ(例えば、4ステップRACHプロシージャのMsg1及びMsg3、又は2ステップRACHプロシージャのMsgA)は、UE115が基地局105に送信することができる異なるアップリンク送信タイプの例であり得る。異なるアップリンク送信タイプの追加の例は、(例えば、DCIメッセージを介して)基地局105によって動的にスケジュールされるアップリンクメッセージ、(例えば、RRCシグナリングを介してアクティブ化される)タイプ1構成済み許可(type 1 configured grant)によってスケジュールされるアップリンクメッセージ、(例えば、アップリンク送信をアクティブ化/非アクティブ化するためのDCIメッセージを介して)タイプ2構成済み許可によってスケジュールされるアップリンクメッセージ、半周期的アップリンクメッセージ、アップリンク基準信号(例えば、SRS)、又は同様のアップリンクメッセージを含み得る。基地局105は、アップリンク送信より前の追加のシグナリングを通じて(例えば、スケジューリング又はアクティブ化のためのDCIメッセージ、RRCシグナリング、等を通じて)、対応するアップリンク送信タイプについての送信パラメータをUE115に示し得る。
【0134】
[0146]上記で示されたように、基地局105は、RRCシグナリング(例えば、上位レイヤシグナリング)によってアクティブ化されるタイプ1構成済み許可に基づいてUE115がアップリンクメッセージを送信するように指示し得る。それ故に、UE115がRRCシグナリングを通じてアップリンク許可(例えば、rrc-ConfiguredUplinkGrantメッセージを通じてタイプ1構成済み許可)で構成されたとき、それは、アップリンク許可に関連付けられた構成に従って追加のアップリンク許可を受信することなしに1つ以上のアップリンクメッセージを送信し得る。いくつかのケースでは、RRCシグナリングを介して受信されたアップリンク許可構成は、構成されたメッセージの一般許可構成ファミリ(例えば、ConfiguredGrantConfigメッセージ)の一部であり得る。加えて、基地局105は、UE115が対応するアップリンクメッセージを送信するために使用すべきであるアップリンク許可構成(例えば、rrc-ConfiguredUplinkGrantメッセージ、ConfiguredGrantConfigメッセージ、等)で送信パラメータを示し得る。いくつかのケースでは、UE115は、(例えば、PUSCH-Configメッセージを介して)物理アップリンクチャネルのための構成から送信パラメータのうちのいくつかを読み取り得る。送信パラメータは、アップリンクメッセージのための変調及びコーディングスキーム(MCS)、アップリンクメッセージのための周波数及び時間リソース割り振り、UE115がアップリンクメッセージを送信するための電力制御パラメータ、(例えば、非直交多元接続(NOMA)のための)拡散率、トランスポートブロックサイズ(TBS)、及びアップリンクメッセージのための任意の他のパラメータを含み得る。
【0135】
[0147]UE115と基地局105との間の通信のために、通信のための周波数の利用可能な帯域幅は、周波数の利用可能な帯域幅のサブセットである(複数の)BWPに分けられ得る。BWPは、UE115が情報を送信及び/又は受信することができる帯域幅であり得る。従来のシステムでは、最大数の4つ(4)のBWPがUE115に構成され得る。加えて、UE115は、一度に単一のアクティブなBWPを監視し、一度に単一のアクティブなBWP中で送信することを要求され得る(例えば、一度に1つのアクティブなBWPがある)。いくつかのケースでは、UE115は、アップリンクメッセージのための構成(例えば、rrc-ConfiguredGrantConfig)を示すためのRRCシグナリングを含むことができるBWP毎に1つのアップリンク許可構成(例えば、ConfiguredUplinkGrant)で構成され得る。それ故に、送信パラメータの1つのセット(例えば、TBS、MCS、電力制御、拡散係数、等)が、各BWP中のアップリンクメッセージのために使用され得る。いくつかのケースでは、アップリンクメッセージは、対応する構成済み許可に基づいてHARQプロセス(例えば、肯定応答フィードバック)に関連付けられ得る。例えば、UE115が各BWP内で送信することができるアップリンクメッセージを示すために、(例えば、タイプ1構成済み許可によってアクティブ化される)複数のタイプ1HARQプロセスと、(例えば、タイプ2構成済み許可によってアクティブ化される)1つのタイプ2HARQプロセスとがあり得る。
【0136】
[0148]いくつかのケースでは、UE115は、送信パラメータの異なるそれぞれのセットを用いて、異なるタイプのアップリンクメッセージ(例えば、RACHメッセージ、構成済み許可送信、HARQプロセス、等)をより効率的に送信し得る。しかしながら、そのアクティブBWPに基づいて、送信パラメータの同じセットが、各アップリンクメッセージのために使用され得る。加えて、送信パラメータのうちのいくつかは、他のより容易に検出可能な送信パラメータ(例えば、DMRSパラメータ、時間及び周波数リソース割り振り、等)と比較して、UE115が検出することがより困難であり得る(例えば、TBS、MCS、等)。例えば、アップリンクメッセージのためのTBSは、アップリンクメッセージのためのMCS及びリソース割り振りに基づいて計算され得、UE115がTBSを決定するための追加のステップを実行することを必要とする。(例えば、構成済み許可によってアクティブ化されるRACHプロシージャ、等のために)アップリンクメッセージのための送信パラメータに関してUE115に柔軟性を提供するための技法が望まれる。
【0137】
[0149]ワイヤレス通信システム100は、UE115がより容易に検出可能な送信パラメータを使用して、基地局105との通信のための検出困難なパラメータを推論するための効率的な技法をサポートし得る。例えば、基地局105は、(例えば、容易に検出可能な送信パラメータと検出困難な送信パラメータとの両方を含む)送信パラメータの複数のセットをUE115に提供し得、UE115は、アップリンクメッセージを送信するための送信パラメータのこれらのセットの中から選び得る。いくつかのケースでは、UE115が検出困難な送信パラメータを推論するために使用することができる、より容易に検出可能な送信パラメータは、DMRSパラメータ、アップリンクメッセージ送信のために使用されるリソース、又はUE115が検出するための他のより容易に利用可能な送信パラメータを含み得る。例えば、各送信パラメータセットは、異なる時間リソース割り振り、周波数リソース割り振り、又はそれらの組み合わせを含み得、ここで、UE115は、アップリンクメッセージのために使用されるべきリソースに基づいて送信パラメータセットを選択する。基地局105は、RRCシグナリング又はシステム情報ブロック(SIB)を介してUEに送信パラメータセットを提供し得るか、又は送信パラメータセットは、UE115のための指定された構成であり得る。加えて又は代替として、UE115は、明示的に定義されるのではなく、提供された送信パラメータを参照して、検出困難な送信パラメータを決定し得る。
【0138】
[0150]いくつかのケースでは、送信パラメータの複数のセットは、ある特定のアップリンクメッセージ(例えば、RACHメッセージ送信)のために指定され得、ここで、UE115は、アップリンクメッセージの1つ以上の特性に基づいて送信パラメータセットを選択する。加えて又は代替として、UE115は、基準アップリンク許可構成(例えば、親アップリンク許可構成、元のアップリンク許可構成、等)を介して送信パラメータの基準セットで構成され得る。それ故に、UE115が選択することができる送信パラメータの複数のセットを送信するのではなく、基地局105は、送信パラメータの基準セットに対して異なる1つ以上の送信パラメータを送信し得る。例えば、1つ以上のアップリンクメッセージのための完全なアップリンク許可構成(例えば、ConfiguredGrantConfig、rrc-ConfiguredUplinkGrant、又はそれらの組み合わせ)を送る代わりに、1つ以上のアップリンクメッセージのための追加の許可でUE115を構成するとき、基地局105は、1つ以上のアップリンクメッセージを送信するときにUE115が使用するための基準アップリンク許可構成中の対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータを送信し得る。加えて又は代替として、UE115は、1つ以上のアップリンクメッセージのためのアップリンク許可構成全体を送信し得る。しかしながら、アップリンク許可構成全体ではなく異なる送信パラメータを送信することによって、基地局105及びUE115におけるRRCシグナリングオーバーヘッドが低減され得る。
【0139】
[0151]
図2は、本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするワイヤレス通信システム200の例を例示する。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム200は、ワイヤレス通信システム100の態様をインプリメントし得る。ワイヤレス通信システム200は、基地局105-a及びUE115-aを含み得、それらは、それぞれ、
図1を参照して上記で説明されたような対応する基地局105及びUE115の例であり得る。UE115-aは、UE115-aが単一のアクティブBWP内でキャリア225上で基地局105-aと通信する(例えば、1つ以上のアップリンクメッセージを送信する)ための送信パラメータの構成を示す、キャリア205上での1つ以上のダウンリンク送信を基地局105-aから受信し得る。いくつかのケースでは、キャリア205及び225は、同じキャリアであり得るか、又はそれぞれの通信方向のための異なるキャリア(例えば、ダウンリンク送信のためのキャリア、アップリンク送信のためのキャリア、又はダウンリンク送信とアップリンク送信との両方のためのキャリア)であり得る。
【0140】
[0152]最初に、UE115-aは、キャリア205のリソース上での基地局105-aからのシグナリングに基づいて、アクティブBWPのための送信パラメータの基準セットを含む基準アップリンク許可構成210を識別し得る。いくつかのケースでは、基地局105-aは、UE115-aが基地局105-aにアップリンクメッセージを返信するために使用することができる1つ以上の基準アップリンク許可構成210を送信し得、ここで、各基準アップリンク許可構成は、それに固有の基準構成インデックスを含み得る。加えて又は代替として、基地局105-aは、1つの基準アップリンク許可構成210がUE115-aにおいて受信された任意の後続のアップリンク許可構成のための基準として(as a reference)使用され得ることを示すためのフィールドを含む1つの基準アップリンク許可構成210をUE115-aに送信し得る。他のケースでは、専用基準アップリンク許可構成がUE115-aに示され得、ここで、この専用基準アップリンク許可構成は、UE115-aからのアップリンクメッセージ送信のためのいかなる構成も直接アクティブ化しないことがある。加えて又は代替として、基準アップリンク許可構成210は、アップリンク許可構成(例えば、ConfiguredGrantConfig)であり得、任意の後続の許可構成は、基準アップリンク許可構成210からの従属許可構成(dependent grant configurations)であり得る。
【0141】
[0153]本明細書で説明されるように、基地局105-aは、キャリア205のリソース上でUE115-aに少なくとも1つの異なる送信パラメータ215を更に送信し得、ここで、異なる送信パラメータ215は、基準アップリンク許可構成210中の送信パラメータの基準セットの対応する送信パラメータとは異なり、それによって、RRCシグナリングオーバーヘッドを低減する。それ故に、基地局105-aは、異なるアップリンクメッセージのための新しいアップリンク許可構成全体を送るのではなく、この異なる送信パラメータ215を送信し得る。基準アップリンク許可構成210と異なる送信パラメータ215を有する構成との両方が、RRCシグナリング、SIBを介して、UE115-aに指定された構成に従って、又はそれらの組み合わせで、UE115-aに送信され得る。
【0142】
[0154]加えて、異なる送信パラメータ215の各インジケーションは、UE115-aが基準アップリンク許可構成210の対応する送信パラメータの代わりに異なる送信パラメータをアクティブBWP中のどこに適用することができるかを示す検出容易な送信パラメータを更に含み得る。例えば、異なる送信パラメータ215は、基準アップリンク許可構成210の送信パラメータの代わりに異なる送信パラメータ(例えば、MCS、TBS、電力制御、拡散率、等)が適用されるアクティブBWP内の周波数割り振り(例えば、検出容易な送信パラメータ)を含み得る。加えて又は代替として、検出容易な送信パラメータは、DMRSパラメータ、(例えば、サービス品質(QoS)を示すための)トラフィック対パイロット比、又はUE115-aによってより明示的に示され且つ識別される同様のパラメータを含み得る。
【0143】
[0155]上記で説明されたように、複数の基準アップリンク許可構成がUE115-aに送信されるとき、異なる送信パラメータ215は、それに関連して、その送信パラメータが異なる基準アップリンク許可構成210のための対応する基準構成インデックスを含み得る。例えば、各基準アップリンク許可構成210は、UE115-aが基地局105-aに後続のアップリンクメッセージを送信するために必要とされる全ての送信パラメータを含み得、ここで、各基準アップリンク許可構成210はまた、少なくとも1つの送信パラメータだけ異なり得る(例えば、どの2つの基準アップリンク許可構成210も同じではない)。
【0144】
[0156]それ故に、基地局105-aは、(例えば、その対応する基準構成インデックスを通じて)UE115-aが使用するための基準アップリンク許可構成210のうちの1つを示し得るが、少なくとも1つの異なる送信パラメータ215によって示される変化を伴う。例えば、基地局105-aは、UE115-aに、第1の基準構成インデックス(例えば、0(0)の基準構成インデックス)を有する第1の基準アップリンク許可構成210を使用させるが、第1の基準アップリンク許可構成中に含まれるものとは異なるMCS(又は他の新しい送信パラメータ)を有する(with)第1の基準アップリンク許可構成210を使用させることを決定し得る。そのため、基地局105-aが異なる送信パラメータ215を送信するとき、それは最初に、少なくとも、異なる送信パラメータ215に固有の構成インデックス(例えば、1(1)の構成インデックス)と、基準アップリンク許可構成210のための基準構成インデックスと、新しいMCS値(又は他の新しい送信パラメータ)とを示し得る。異なる送信パラメータ215に固有の構成インデックスは、単一の基準アップリンク許可構成210のために複数の従属構成(例えば、示されるべき複数の異なる送信パラメータ)が存在することを可能にし得る。いくつかのケースでは、異なる送信パラメータ215に固有の構成インデックスが含まれない場合、デフォルト値が、異なる送信パラメータ215に基づく構成に割り当てられ得る。
【0145】
[0157]加えて又は代替として、基準アップリンク許可構成210が、UE115-aにおいて受信される任意の後続のアップリンク許可構成のための基準として使用され得ることを示すフィールドを含むとき、異なる送信パラメータ215は、(例えば、1つの基準アップリンク許可構成210があるので)基準構成インデックスを含まないことがある。異なる送信パラメータ215は、(例えば、識別目的のために)それ自体に固有の構成インデックスを依然として含み得る。
【0146】
[0158]基準アップリンク許可構成が専用基準アップリンク許可構成であるとき、この専用基準アップリンク許可構成は、上記で説明された基準アップリンク許可構成210とは異なり、UE115-aからのアップリンクメッセージ送信のためのいかなる構成も直接アクティブ化しないことがある。例えば、この専用基準アップリンク許可構成は、タイプ1構成済み許可(configured grant)をアクティブ化しない(例えば、RRCシグナリングによってアクティブ化される)か、又はタイプ2構成済み許可のためのアクティブ化DCIによって直接使用されないことがある。UE115-aは、任意の所与の時間において(例えば、アップリンク許可構成がRRCシグナリングを包含するか否かに基づいて)タイプ1又はタイプ2構成済み許可のうちのいずれかで構成され得るが、両方のタイプの構成済み許可で構成され得るわけではない。そのため、タイプ1及びタイプ2の両方の構成済み許可によって使用されることができる単一の基準アップリンク許可構成210を提供するための異なるオプションが定義され得る。
【0147】
[0159]第1のオプションは、アップリンク許可構成を示すためのRRCシグナリングを有する単一の基準アップリンク許可構成210(例えば、rrc-ConfiguredUplinkGrantメッセージ)を含み得る。タイプ2構成済み許可のために単一の基準アップリンク許可構成210を使用するために、異なる送信パラメータ215を示す許可構成中に含まれるRRCシグナリングは、明示的に空であり得る。そうでない場合、単一の基準アップリンク許可構成210は、タイプ1構成済み許可として使用され得る。加えて又は代替として、第2のオプションは、アップリンク許可構成を示すいかなるRRCシグナリングも有さない単一の基準アップリンク許可構成210を含み得る。それ故に、タイプ1構成済み許可のために単一の基準アップリンク許可構成210を使用するために、RRCシグナリングは、異なる送信パラメータ215を示す許可構成中に含まれ得る。そうでない場合、単一の基準アップリンク許可構成210は、タイプ2構成済み許可として使用され得る。
【0148】
[0160]加えて又は代替として、基準アップリンク許可構成210がアップリンク許可構成(例えば、ConfiguredGrantConfig)であり得るとき、基地局105-aは、基準アップリンク許可構成210に基づく従属許可構成を通じて異なる送信パラメータ215(例えば、後続のアップリンク許可構成)を示し得る。そのため、基準アップリンク許可構成210は、それがどのように定義されたかと、(例えば、ConfiguredGrantConfigメッセージを通じて)それをUE115-aに示すために使用されるメッセージングのタイプとに基づいて、それが基準構成であるという暗示的インジケーションを含み得る。異なる送信パラメータ215は、しかしながら、基準アップリンク許可構成210に対するその従属性を示す異なるパラメータ名を有する許可構成を通じて示され得る。例えば、異なるパラメータ名は、基地局105-aがUE115-aに送信することができるメッセージのRRCサブセット下にあり得る。
【0149】
[0161]いくつかのケースでは、基地局105-aは、基準アップリンク許可構成210(例えば、又は、複数がそれぞれの基準構成インデックスで構成される場合、(複数の)基準アップリンク許可構成210のうちの1つ以上)を修正し、UE115-aに修正を示し得る。それ故に、修正は、UE115-aにおける1つ以上の従属アップリンク構成(例えば、異なる送信パラメータ215を通じて示されるようなアップリンク構成)に影響を及ぼし得る。例えば、UE115-aは、基地局105-aによって基準アップリンク許可構成210に対して行われた全ての修正が、基準アップリンク許可構成210からの任意の従属許可に伝搬すると仮定し得る。加えて又は代替として、UE115-aは、基準アップリンク許可構成210に対する修正がいずれの従属許可にも伝搬しないと仮定し得、従属アップリンク構成のために基準アップリンク許可構成210の元のバージョンを使用(例えば、「コピー」)し得る。いくつかのケースでは、UE115-aは、修正のインジケーションを受信することに基づいて、修正された基準アップリンク許可構成のための任意の従属アップリンク構成が現在未構成である(are now unconfigured)(例えば、及び、従属アップリンク構成のための任意の許可が非アクティブ化又は無効化されている)と仮定し得る。加えて又は代替として、基地局105-aは、基準アップリンク許可構成210が修正された場合、各従属許可構成を再構成(例えば、更新)し得るか、修正によって影響を受ける従属許可構成を再構成し得るか、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0150】
[0162]基地局105-aはまた、いくつかのケースでは基準アップリンク許可構成を非アクティブ化し、UE115-aに非アクティブ化のインジケーションを送信し得る。タイプ1構成済み許可の場合、許可は、関連するRRC構成(例えば、rrc-ConfiguredUplinkGrant)を構成解除する(unconfigureing)基地局105-aによって非アクティブ化される。いくつかのケースでは、基準アップリンク許可構成210が上記で説明されたような専用基準アップリンク許可構成である場合、基地局105-aは、(例えば、アップリンクメッセージのためのいかなる許可も直接アクティブ化しない専用基準アップリンク許可構成に基づいて)いかなる許可も非アクティブ化する必要がないことがある。基地局105-aが基準アップリンク許可構成210を構成解除するとき、UE115-aは、任意の従属許可構成も構成解除される(及び従属アップリンク構成のための任意の許可が非アクティブ化又は無効化される)と仮定し得る。加えて又は代替として、基地局105-aが基準アップリンク許可構成210を構成解除するとき、UE115-aは、送信パラメータを基準アップリンク許可構成210の元のバージョンから従属アップリンク構成(例えば、少なくとも1つの異なる送信パラメータ215を示す構成)にトランスファ(transfer)(例えば、「コピー」)し得、従属アップリンク構成は、独立許可になり得る。
【0151】
[0163]受信された異なる信号(例えば、基準アップリンク許可構成210、異なる送信パラメータ215を含む構成又はメッセージ、修正インジケーション、非アクティブ化インジケーション、等)に基づいて、UE115-aは、キャリア225のリソース上で基地局105-aと通信するために使用するための送信パラメータのセットを決定するための送信パラメータ決定220を実行し得る。例えば、上記で説明されたように、異なる送信パラメータ215のための構成又はメッセージは、基準アップリンク許可構成210からの対応する送信パラメータの代わりに異なる送信パラメータ215を使用するかどうかを決定するためにUE115-aが使用する検出容易な送信パラメータ(例えば、リソース割り振り、DMRSパラメータ、等)を含み得る。UE115-aは、最初に、(例えば、基準アップリンク許可構成210が上記で説明されたようにアップリンク許可を直接アクティブ化することが可能である場合)基準アップリンク許可構成210によって示されるような送信パラメータの基準セットを使用することをデフォルトとし得る。しかしながら、異なる送信パラメータ215についての条件が満たされる場合(例えば、UE115-aが、異なる送信パラメータ215で示されるように、対応するリソース割り振り又はDMRSパラメータを使用する)、UE115-aは、送信パラメータの基準セットの残りを依然として使用しながら、基地局105-aと通信するための送信パラメータの基準セットの対応する送信パラメータの代わりに異なる送信パラメータ215を使用し得る。
【0152】
[0164]いくつかのケースでは、基地局105-aが追加の構成メッセージ(例えば、パラメータの追加の明示的なセット)中でUE115-aに異なる送信パラメータ215を明示的に示すのではなく、UE115-aは、送信パラメータ決定220を実行し、基準アップリンク許可構成210中に含まれる送信パラメータに関する差異関係(differential relationship)に基づいて異なる送信パラメータ215(例えば、又は送信パラメータの追加のセット)を決定し得る。例えば、基地局105-aは、第1のMCS(例えば、MCS3)を使用し、ゼロ(0)のスクランブリングシード識別情報(ID)に従ってアップリンクメッセージのためのDMRSをスクランブルすることによって、基準アップリンク許可構成210を介してアップリンクメッセージを送信するようにUE115-aに指示し得、ここで、0のスクランブリングシードIDに従ってDMRSをスクランブルすることは、対応するMCS(例えば、MCS3)を使用するようにUE115-aにシグナリングする。それ故に、UE115-aが、基準アップリンク許可構成210中で示されたものとは異なる、そのアップリンクメッセージのために使用するためのスクランブリングシードID(例えば、ゼロ(0)のスクランブリングシードIDではなくone(1)のスクランブリングシードID)を識別する場合、この異なるスクランブリングシードIDは、アップリンクメッセージ送信のために第2のより低いMCS(例えば、MCS2)を使用するようにUE115-aにシグナリングし得る。
【0153】
[0165]上記で説明された技法に加えて又はその代替として、基地局105-aは、BWP毎に複数のアップリンク許可構成(例えば、ConfiguredGrantConfigs)、アップリンク許可のための複数のRRC構成(例えば、rrc-ConfiguredUplinkGrant)、又はそれらの組み合わせでUE115-aを構成し得る。いくつかのケースでは、1つのアップリンク許可構成は、1つ以上のRRC構成を含み得、基地局105-aは、BWP毎に1つ以上のアップリンク許可構成でUE115-aを構成し得る。アップリンク許可構成の各々は、少なくとも1つの送信パラメータ(例えば、異なる送信パラメータ215)だけ異なり得る(例えば、一意であり得る)。例えば、少なくとも1つの送信パラメータは、時間ドメイン及び/又は周波数ドメイン中でのリソース割り振り、DMRSポート、DMRSスクランブリングシード、DMRSスクランブリングシードID、DMRS-PUSCHレートマッチングパラメータ、トラフィック対パイロット比、又はそれらの組み合わせを含み得る。それ故に、UE115-aは、それが通信のために使用している少なくとも1つの送信パラメータを識別することに基づいて、基地局105-aと通信するためにどのアップリンク許可構成を使用するかを選択し得る。
【0154】
[0166]対応する基準構成インデックスを有する複数の基準アップリンク許可構成210を受信するための上記の議論と同様に、UE115-aは、BWP毎に複数のアップリンク許可構成を通じて複数の基準アップリンク許可構成210を受信し得る。そのため、別個の構成メッセージ中で異なる送信パラメータ215を受信するのではなく、UE115-aは、複数の基準アップリンク許可構成210間で異なり得る識別された送信パラメータに基づいて基準アップリンク許可構成210を選択し、基地局105-aとの後続の通信のための選択された基準アップリンク許可構成210を使用し得る。
【0155】
[0167]
図3A及び3Bは、本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするリソース割り振り構成300及び301の例をそれぞれ例示する。いくつかの例では、リソース割り振り構成300及び301は、ワイヤレス通信システム100及び/又は200の態様をインプリメントし得る。リソース割り振り構成300及び301は、UE115が基地局105と通信するために使用し得る異なるリソース割り振り310の例を例示し得る。いくつかのケースでは、本明細書で説明されるように、UE115は、検出容易な送信パラメータ(例えば、リソース割り振り、DMRSパラメータ、等)に基づいて、基地局105と通信するための送信パラメータのセットを決定し得る。
【0156】
[0168]リソース割り振り構成300は、制御領域305と、第1のリソース割り振り310-aと、第2のリソース割り振り310-bとを含み得る。制御領域305は、UE115のための制御情報を送信及び受信するためにリザーブされたリソースを含み得る。いくつかのケースでは、リソース割り振り310-a及び310-bは、UE115から基地局105に送信されるアップリンクメッセージのために使用され得る。それ故に、UE115は、アップリンクメッセージ送信のために使用されるリソース割り振り310に基づいて、アップリンクメッセージのための1つ以上の送信パラメータを決定し得る。
図2を参照して上記で説明されたように、UE115は、送信パラメータの基準セットを各々が含む1つ以上の基準アップリンク許可構成を受信し得る。しかしながら、UE115は、次いで、基準アップリンク許可構成の送信パラメータの基準セット中の対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータ(例えば、検出困難な送信パラメータ)のインジケーション(例えば、後続の構成)を受信し得る。そのため、UE115は、少なくとも1つの異なる送信パラメータについてのインジケーションと共に含まれる情報(例えば、検出容易な送信パラメータ)に基づいて、アップリンクメッセージ送信のためにこの少なくとも1つの異なる送信パラメータを使用することを決定し得る。
【0157】
[0169]例えば、UE115は、基地局105にアップリンクメッセージを送信するために使用されることができる基準アップリンク許可構成から、基準MCS値とは異なる第1のMCS値(例えば、MCS=4)のインジケーションを受信し得る。このインジケーションでは、第1のMCS値は、リソース割り振り310-aに関連付けられ得る。そのため、UE115がリソース割り振り310-a内でアップリンクメッセージを送信することを決定した場合、UE115は、アップリンクメッセージ送信のために第1のMCS値を使用し得る。加えて、UE115は、基地局にアップリンクメッセージを送信するために使用されることができる基準アップリンク許可構成から、同じく基準MCS値とは異なる第2のMCS値(例えば、MCS=2)のインジケーションを受信し得る。しかしながら、このインジケーションでは、第2のMCS値は、リソース割り振り310-bに関連付けられ得る。そのため、UE115は、それがリソース割り振り310-b中のリソースを使用することを選ぶ場合、第2のMCS値を使用してアップリンクメッセージを送信することを決定し得る。
【0158】
[0170]加えて又は代替として、UE115は、
図1を参照して上記で説明されたように、複数のアップリンク許可構成を受信し得る。そのようなケースでは、UE115は、検出容易な送信パラメータに基づいて、少なくとも1つの異なる送信パラメータを含むアップリンク許可構成のうちの1つを選択し得る。例えば、UE115は、リソース割り振り310-a内でアップリンクメッセージを送信するために第1のアップリンク許可構成を使用し得、ここで、第1のアップリンク許可構成は、リソース割り振り310-aのインジケーションと、(例えば、特定のMCS値、TBS値、拡散係数、等を含む)送信パラメータの残りと、を含む。加えて又は代替として、UE115は、リソース割り振り310-b内でアップリンクメッセージを送信するために第2のアップリンク許可構成を使用し得、ここで、第1のアップリンク許可構成は、リソース割り振り310-bのインジケーションと、それに固有の送信パラメータの残りと、を含む。
【0159】
[0171]リソース割り振り構成301は、リソース割り振り以外の検出容易な送信パラメータに基づいて、基地局105へのアップリンクメッセージ送信のための少なくとも1つの異なる送信パラメータ及び/又はアップリンク許可構成を選択するUE115の別個の例を表し得る。例えば、検出容易な送信パラメータは、基準アップリンク許可構成、少なくとも1つの異なる送信パラメータ、及び/又は特定のアップリンク許可構成を使用するかどうかを決定するためにUE115が使用するDMRSスクランブリングID315であり得る。示されるように、第1のリソース割り振り310-cに更に対応し得る第1のDMRSスクランブリングID315-aは、基準アップリンク構成の基準MCS値とは異なる第1のMCS値のインジケーションと共に含まれ得る。それ故に、UE115は、それがそのアップリンクメッセージ送信のために使用することになるDMRSスクランブリングID315-aを識別することに基づいて(例えば、リソース割り振り310-cを使用することを通じて)、この第1のMCS値を使用することを決定し得る。加えて又は代替として、UE115は、それがそのアップリンクメッセージ送信のために使用することになるDMRSスクランブリングID315-bを識別することに基づいて(例えば、リソース割り振り310-dを使用することを通じて)、第2のMCS値を使用することを決定し得る。同様に、UE115は、対応するアップリンク許可構成中のDMRSスクランブリングID315を識別することに基づいて、どのアップリンク許可構成を使用するかを決定し得る。
【0160】
[0172]
図4は、本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするワイヤレス通信システム400の例を例示する。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム400は、ワイヤレス通信システム100及び/又は200の態様をインプリメントし得る。ワイヤレス通信システム400は、基地局105-b及びUE115-bを含み得、それらは、それぞれ、
図1~3を参照して上記で説明されたような対応する基地局105及びUE115の例であり得る。示されるように、基地局105-a及びUE115-aは、
図1を参照して上記で説明されたように、2ステップRACHプロシージャを実行し得る。それ故に、本明細書で説明されるように、UE115-aは、キャリア405のリソース上で基地局105-aから受信された情報に基づいて、及びRACHプロシージャの様々な特性に基づいて、キャリア420のリソース上で基地局105-aとのRACHプロシージャを実行するための送信パラメータのセットを決定し得る。キャリア405及び420は、同じキャリアであり得るか、又はそれぞれの通信方向のための異なるキャリア(例えば、ダウンリンク送信のためのキャリア、アップリンク送信のためのキャリア、又はダウンリンク送信とアップリンク送信との両方のためのキャリア)であり得る。
【0161】
[0173]基地局105-aは、RACHプロシージャ開始より前に、キャリア405のリソース上でUE115-bに構成情報を送信し得る。例えば、基地局105-aは、UE115-bに1つ以上のRACH送信パラメータセット410を送信し得る。それ故に、UE115-bは、後続の2ステップRACHプロシージャのために、これらのRACH送信パラメータセット410のうちの1つを使用し得る。いくつかのケースでは、基地局105-aは、SIBを介してUE115-bにRACH送信パラメータセットをシグナリングし得る。加えて又は代替として、RACH送信パラメータセットのうちの1つ以上は、UE115-bのために定義された、指定された構成であり得、ここで、それらをアクティブ化するためのイネーブル信号(enable signal)がSIB中に含まれ得る。いくつかのケースでは、基地局105-bは、(例えば、UE115-bが基地局105-bとの接続モードにあるとき)RRC構成メッセージを介して、又はRRC解放メッセージを介して、UE115-bにRACH送信パラメータセット410を送信し得る(例えば、RACH送信パラメータセット410は、将来のRRC再開メッセージのために使用され得る)。
【0162】
[0174]RACH送信パラメータセット410の各々は、少なくとも1つの送信パラメータだけ異なり得る。例えば、少なくとも1つの異なる送信パラメータは、異なるRACHプリアンブル、異なるRACHリソース(例えば、時間及び/又は周波数リソース)、異なるDMRSパラメータ(例えば、2ステップRACHプロシージャの第1のメッセージがプリアンブル及びDMRSを包含する場合)、他のRACHパラメータ、又はそれらの組み合わせを含み得る。それ故に、異なる送信パラメータの各々は、異なるRACH送信パラメータセット410に関連付けられ得る。例えば、RACHプリアンブルのサブセットは、RACH送信パラメータセット410に関連付けられ得、各RACH送信パラメータセット410は、RACHリソースの異なるセットに対応し得、各RACH送信パラメータセット410は、異なるDMRSパラメータ(例えば、DMRSのための異なるポート又はシーケンス)に対応し得るか、又はそれらの組み合わせであり得る。加えて又は代替として、2ステップRACHプロシージャの第1のメッセージ(例えば、MsgA)は、データ送信のためのパラメータを有するヘッダ部分を含み得、ここで、異なるRACH送信パラメータセット410のうちの1つ以上は、データ送信を搬送するのにより効率的であり得るか、又はデータ送信により適合し得る。
【0163】
[0175]異なるRACH送信パラメータセット410に基づいて、UE115-bは、どのRACH送信パラメータセット410を後続のRACHプロシージャのために使用するかを決定するために、RACH送信パラメータセット決定415を実行し得る。例えば、RACHプロシージャは、異なる目的(例えば、RRC再開、タイミングアドバンスリフレッシュ、初期アクセス、等)のために実行され得、ここで、UE115-aは、RACHプロシージャが実行されている理由に基づいて、異なるRACH送信パラメータセット410を使用する(例えば、第1のRACH送信パラメータセット410は、RRC再開のために使用され、第2のRACH送信パラメータセット410は、タイミングアドバンスリフレッシュのために使用され、等といった具合である)。
【0164】
[0176]加えて又は代替として、RACHプロシージャは、競合ベースのランダムアクセス(CBRA:contention-based random access)プロシージャ又は競合なしのランダムアクセス(CFRA:contention-free random access)プロシージャであり得、ここで、UE115-bは、RACHリソースについての許可を基地局105-bから受信したか否かに基づいて、RACHリソースについて競合することもしないこともある。それ故に、UE115-bは、それがCBRAプロシージャであるか又はCFRAプロシージャであるかに基づいて、どのRACH送信パラメータセット410を使用するかを決定し得る。例えば、UE115-bは、RACHプロシージャがCFRAプロシージャである場合、異なるRACHリソース又は特定のMCSを使用し得る。
【0165】
[0177]上記で述べられたように、2ステップRACHプロシージャの第1のメッセージは、UCI及びデータ(例えば、RACHデータ)を搬送するように拡張され得る。このUCIは、第1のメッセージ内でPUSCH又はPUCCH上で搬送され得、PUCCHは、UCIを搬送するための異なるフォーマットを含み得る。それ故に、UE115-aは、どのRACH送信パラメータセット410を使用するかを決定するために、第1のRACHメッセージおよびUCIの特性に基づいて、RACH送信のための物理RACH(PRACH)パラメータ(例えば、RACHプリアンブル、RACHリソース、DMRSパラメータ、等)を関連付け得る。例えば、UE115-bは、第1のRACHメッセージがUCIを搬送するか若しくはデータを搬送するか、UCIが第1のRACHメッセージ中でPUCCH上で搬送されるか若しくはPUSCH上で搬送されるか、UCIを搬送するために使用されるPUCCHフォーマット(例えば、適用可能なとき)、UCI変調次数(例えば、適用可能なとき)、UCIサイズ(例えば、適用可能なとき)、又はそれらの組み合わせに基づいて、第1のRACHメッセージを送信するために使用するためのRACH送信パラメータセット410を決定し得る。いくつかのケースでは、UCI変調次数及びUCIサイズは、SIB中で基地局105-bによって、RRCシグナリングを介して、又はそれらの組み合わせで、送信パラメータの別個のセットとして提供され得る。
【0166】
[0178]RACH送信パラメータセット決定415を通じてRACHプロシージャ(例えば、2ステップRACHプロシージャ)のためにどのRACH送信パラメータセットを使用するかを決定した後、UE115-bは、次いで、RACHプロシージャを開始するために、決定されたRACH送信パラメータを使用して、キャリア420のリソース上で基地局105-bにRACHメッセージ425(例えば、2ステップRACHプロシージャの第1のRACHメッセージ)を送信し得る。例えば、UE115-bは、RACH送信パラメータセット410に関連付けられたランダムアクセスプリアンブルのサブセットから選択されたランダムアクセスプリアンブルを送信し、RACH送信パラメータセット410に従って関連する情報メッセージ(例えば、UCI又はデータ)を送信し得る。加えて又は代替として、UE115-bは、RACH送信パラメータセット410に関連付けられたRACHリソース(例えば、RACH機会(RACH occasions))上でランダムアクセスプリアンブルを送信し、RACH送信パラメータセット410に従って関連する情報メッセージ(例えば、UCI又はデータ)を送信し得る。加えて又は代替として、UE115-bは、RACH送信パラメータセット410に関連付けられたDMRSパラメータ(例えば、ポート、シーケンス)を有するランダムアクセスプリアンブルを送信し、RACH送信パラメータセット410に従って関連する情報メッセージ(例えば、UCI又はデータ)を送信し得る。
【0167】
[0179]2ステップRACHプロシージャ及び2ステップRACHプロシージャの第1のメッセージがワイヤレス通信システム500に関して説明されたが、RACH送信パラメータセットを選択するための技法は、上記で説明されたように、UE115-cが4ステップRACHプロシージャの一部として送信し得るアップリンクメッセージ(例えば、Msg1又はMsg3)のうちの1つ以上に拡張され得ることが理解されるべきである。
【0168】
[0180]
図5は、本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするワイヤレス通信システム500の例を例示する。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム500は、ワイヤレス通信システム100、200、及び/又は400の態様をインプリメントし得る。ワイヤレス通信システム500は、マスタ基地局105-cと、セカンダリ基地局105-dと、UE115-cとを含み得、それらは、
図1~4を参照して上記で説明されたような対応する基地局105及びUE115の例であり得る。いくつかのケースでは、マスタ基地局105-c、セカンダリ基地局105-d、及びUE115-cは、DC構成510に従って通信し得、ここで、UE115-cは、両方の基地局105と同時に通信することができる。マスタ基地局105-cは、マスタセル、マスタセルグループ(MCG)、PCell、サービングセル、等と呼ばれ得、セカンダリ基地局105-dは、SCell、セカンダリセルグループ(SCG)、等と呼ばれ得る。本明細書で説明されるように、UE115-cは、通信するためのマスタ基地局105-c又はセカンダリ基地局105-dのうちのいずれかを選択することに基づいて、2ステップRACHプロシージャの第1のメッセージを送信するために使用するための送信パラメータのセットを決定し得る。
【0169】
[0181]マスタ基地局105-cは、キャリア505のリソース上でDC構成510をUE115-cに送信し得る。DC構成510は、DC通信のためのセットアップ情報を含み得る。例えば、DC構成510は、マスタ基地局105-cがライセンス無線周波数(RF)スペクトル中で動作することができ、セカンダリ基地局105-dがアンライセンスRFスペクトル中で動作することができることを示し得る。加えて又は代替として、DC構成510は、マスタ基地局105-cがそのためのカバレッジを向上させ得るより低いスペクトル(例えば、周波数範囲1(FR1))上で動作することができ、その一方でセカンダリ基地局105-dがより高いスペクトル(例えば、周波数範囲2(FR2))上で動作することができることを示し得る。いくつかのケースでは、DC構成510はまた、マスタ基地局105-cが高度受信機を装備されており、その一方でセカンダリ基地局105-dがそれを装備されていないことを示し得る。
【0170】
[0182]それ故に、UE115-cは、次いで、DC構成510中の各基地局105についての情報に部分的に基づいて、マスタ基地局105-c(例えば、マスタセル若しくはPCell)又はセカンダリ基地局105-d(例えば、セカンダリセル若しくはSCell)のうちのどちらに2ステップRACHプロシージャのための第1のRACHメッセージを送信するかを決定するために、DCセル決定515を実行し得る。例えば、必要とされるQoS、(例えば、第1のRACHメッセージを送信するより前にUE115-cのためにRFスペクトルが利用可能であるかどうかを決定するための)リッスンビフォアトーク(LBT)結果、基地局105のうちの一方若しくは両方のための干渉測定、UE115-cのためのカバレッジ要件、又はそれらの組み合わせに基づいて、マスタ基地局105-cは、マスタ基地局105-c(例えば、PCell)、セカンダリ基地局105-d(例えば、SCell)、又は両方との2ステップRACHを実行するようにUE115-cに指示し得る。UE115-cは、次いで、決定されたDCセルに基づいて、第1のRACHメッセージを送信するためにどの送信パラメータを使用するかを決定するために、RACH送信パラメータセット決定520を実行し得る。例えば、送信パラメータ(例えば、MCS、DMRSパラメータ、等)は、UE115-cがマスタ基地局105-cとのRACHプロシージャを実行しているのか、又はセカンダリ基地局105-dとのRACHプロシージャを実行しているのかに応じて異なり得る。いくつかのケースでは、UE115-cは、
図4を参照して上記で議論されたように、1つ以上のRACH送信パラメータセットを受信し得、次いで、UE115-cは、RACHプロシージャのための選択された基地局105に基づいて、第1のRACHメッセージを送信するためのRACH送信パラメータセットのうちの1つを選択し得る。
【0171】
[0183]加えて又は代替として、UE115-cは、必要とされるQoS、LBT結果、基地局105のうちの一方又は両方のための干渉測定、UE115-cのためのカバレッジ要件、又はそれらの組み合わせに基づいて、PCell(例えば、マスタ基地局105-c)又はSCell(例えば、セカンダリ基地局105-d)のうちのどちらが2ステップRACHプロシージャを実行するかを選択し得る。UE115-cは、次いで、第1のRACHメッセージ中のRACHプリアンブルを使用して、又は第1のRACHメッセージ送信のためにどの送信パラメータが使用されるか(例えば、第1のRACHメッセージのために使用されるDMRSパラメータ、第1のRACHメッセージが送信されるRACHリソース、等)に基づいて、選択されたセル(例えば、ターゲットセル又はターゲットセルグループ)を示し得る。同様に、第1のRACHメッセージのための他の送信パラメータ(例えば、MCS、TBS、電力制御、拡散率、等)は、どのRACHプリアンブルが使用されるか、第1のRACHメッセージのために使用されるリソース、第1のRACHメッセージのために使用されるDMRSパラメータ、又はそれらの組み合わせに基づいて示され得る。
【0172】
[0184]ワイヤレス通信システム500中に示されるように、UE115-cは、(例えば、マスタ基地局105-cからのインジケーションを介した、又はUE115-cにおいて選択された)DCセル決定515を通じて、セカンダリ基地局105-dとのRACHプロシージャ(例えば、2ステップRACHプロシージャ)を実行することを決定し得る。その後、UE115-cは、RACH送信パラメータセット決定520中に、セカンダリ基地局105-dと通信することに基づいく、どのRACH送信パラメータを使用するかを決定し得る。それ故に、UE115-cは、次いで、決定されたRACH送信パラメータを使用してキャリア525のリソース上でセカンダリ基地局105-dにRACHメッセージ530(例えば、2ステップRACHプロシージャの第1のRACHメッセージ)を送信し得る。示されていないが、UE115-cは、セカンダリ基地局105-dに加えて、又はその代わりに、マスタ基地局105-cとのRACHプロシージャを実行することを決定し得る。そのため、UE115-cは、マスタ基地局105-cと通信するための第2のRACH送信パラメータセットを決定し得る。いくつかのケースでは、マスタ基地局105-cと通信するための第2のRACH送信パラメータセットは、(例えば、異なる特性を有する各基地局105に基づいて)セカンダリ基地局105-dと通信するためのRACH送信パラメータセットとは異なり得るか、又は2つのRACH送信パラメータセットは、(例えば、同様の特性を有する両方の基地局105に基づいて)同じであり得る。
【0173】
[0185]2ステップRACHプロシージャ及び2ステップRACHプロシージャの第1のメッセージがワイヤレス通信システム500に関して説明されたが、RACH送信パラメータセットを選択するための技法は、上記で説明されたように、UE115-cが4ステップRACHプロシージャの一部として送信し得るアップリンクメッセージ(例えば、Msg1又はMsg3)のうちの1つ以上に拡張され得ることが理解されるべきである。加えて、2ステップRACHプロシージャと同様に、UE115-cは、マスタ基地局105-c、セカンダリ基地局105-d、又は両方との4ステップRACHプロシージャを実行し得、ここで、対応するRACHメッセージを送信するために使用されるRACH送信パラメータセットは、どの基地局105が4ステップRACHプロシージャのために選択されるかに依存し得る。
【0174】
[0186]
図6は、本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするタイミングアラインメント600の例を例示する。いくつかの例では、タイミングアラインメント600は、ワイヤレス通信システム100、200、及び/又は400の態様をインプリメントし得る。タイミングアラインメント600は、UE115と基地局105との間の通信のためにインプリメントされ得、それらは、
図1~5を参照して上記で説明されたような対応するワイヤレスデバイスの例であり得る。いくつかのケースでは、タイミングアラインメント600は、構成された時間量(例えば、1つのサブフレーム、複数のサブフレーム、スロット、複数のスロット、等)にわたり得るTTI605中にUE115と基地局105との間で生じる任意の通信に適用され得る。
【0175】
[0187]いくつかのワイヤレス通信システム(例えば、NR、LTE、等)では、基地局105は、タイミングアドバンスパラメータ及び関連する時間(例えば、timeAlignmentTimer)でUE115を構成し得る。これらのタイミング特性に基づいて、UE115は、タイミングアドバンスパラメータに関連付けられた構成された時間が満了した後に、任意の構成された(configured)ダウンリンク割り当てと任意の構成済み(configured)アップリンク許可とをクリアし得る。即ち、UE115は、構成されたタイマが満了すると、ダウンリンク割り当て又はアップリンク許可によってスケジュールされた任意の次に続く送信をキャンセルし得る。示されるように、UE115は、TTI605の同期送信持続時間610内に、対応するダウンリンク割り当てとアップリンク許可とによって構成又はスケジュールされた任意のメッセージを同期して送信し得る。それ故に、同期送信持続時間610は、タイミングアドバンスパラメータに関連付けられた構成された時間を表し得るタイマ620に従って終了し得る。従来、タイマ620が満了した後、UE115は、タイマ620が満了することとTTI605の終了との間に生じるであろう任意の送信をキャンセルするであろう。しかしながら、この従来のアプローチは、TTI605でのリソースの非効率的な使用をもたらし得る。
【0176】
[0188]TTI605のより多くのリソースをより効率的に使用するために、UE115は、タイマ620(例えば、timeAlignmentTimer)が満了した後であってもアップリンクデータを送信することを許容され得る。例えば、UE115は、RACHメッセージ送信615を使用してアップリンクデータを送信し得、ここで、RACHメッセージ送信615は、2ステップRACHプロシージャの第1のメッセージ(例えば、MsgA)又は4ステップRACHプロシージャの第3のメッセージ(例えば、Msg3)を含み得る。加えて、UE115は、タイマ620の終了と第2のタイマ625の終了との間の持続時間にわたるある特定の時間ウィンドウ内でのRACHメッセージ送信615でのアップリンクデータの送信を可能にするために、第2のタイマ625で構成され得る。このウィンドウの外側では、UE115は、基地局105との同期が再確立されるまで、アップリンクデータ又は情報を送信し得ない。例えば、RACHメッセージ送信615は、第2のタイマ625が満了するまでいつでもアップリンクデータを搬送するために使用され得る。加えて、本明細書で説明されるように、UE115は、RACHメッセージ送信615を送るために、
図4及び
図5を参照して上記で説明されたようにRACH送信パラメータセットを決定し得る。
【0177】
[0189]
図7は、本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするプロセスフロー700の例を例示する。いくつかの例では、プロセスフロー700は、ワイヤレス通信システム100、200、及び/又は400の態様をインプリメントし得る。プロセスフロー700は、基地局105-e及びUE115-dを含み得、それらは、それぞれ、
図1~6を参照して上記で説明されたような対応する基地局105及びUE115の例であり得る。
【0178】
[0190]705において、UE115-dは、単一のBWP内での後続の通信のための基準送信パラメータのセットを含む基準アップリンク許可構成を識別し得る。いくつかのケースでは、基準アップリンク許可構成は、MCS、TBS、電力制御パラメータ、NOMAのための拡散率、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含み得る。加えて、基準アップリンク許可構成は、RRCシグナリング、SIB送信、又はUE115-dのための指定された構成を介して識別され得る。
【0179】
[0191]いくつかのケースでは、UE115-dは、基地局105-eから、各基準アップリンク許可構成についての基準構成インデックスを有する1つ以上の基準アップリンク許可構成を受信することに基づいて、基準アップリンク許可構成を識別し得、ここで、少なくとも1つの送信パラメータは、基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータの代わりに当該少なくとも1つの送信パラメータを使用することを決定するための1つの基準構成インデックスを示す。加えて又は代替として、UE115-dは、基地局105-eから、基準アップリンク許可構成が受信された後に基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータの代わりに当該少なくとも1つの送信パラメータを使用することを決定するために当該基準アップリンク許可構成が使用されることを示すフィールドを有する基準アップリンク許可構成を受信することに基づいて、基準アップリンク許可構成を識別し得る。
【0180】
[0192]いくつかのケースでは、UE115-dは、基地局105-eから、専用基準アップリンク構成を受信することと、ここで、当該少なくとも1つの送信パラメータは、専用アップリンク構成に基づいて、対応する送信パラメータの代わりに使用されるべきであることを決定され得、 専用基準アップリンク構成中の上位レイヤ構成済みアップリンク許可(例えば、RRC許可)に基づいて、タイプ1又はタイプ2構成済み許可をアクティブ化することとを行うことに基づいて、基準アップリンク許可構成を識別し得る。例えば、UE115-dは、後続の通信のためのアップリンク許可構成を受信することと、ここで、アップリンク許可構成は、送信パラメータを有さない上位レイヤ構成済みアップリンク許可を含み、 送信パラメータを有さない上位レイヤ構成済みアップリンク許可を受信することに基づいて、タイプ2構成済み許可をアクティブ化することと、を行い得る。加えて又は代替として、UE115-dは、後続の通信のためのアップリンク許可構成を受信することと、ここで、アップリンク許可構成は、上位レイヤ構成済みアップリンク許可を含み、 上位レイヤ構成済みアップリンク許可を受信することに基づいて、タイプ1構成済み許可をアクティブ化することと、を行い得る。
【0181】
[0193]加えて又は代替として、UE115-dは、基地局105-eから、基準アップリンク許可構成を含む構成済みアップリンク許可を受信することと、従属アップリンク構成中で、基準アップリンク許可構成中の基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータを受信することとに基づいて、基準アップリンク許可構成を識別し得る。
【0182】
[0194]いくつかのケースでは、UE115-dは、アップリンク許可構成を受信することと、ここで、アップリンク許可構成は、構成済みアップリンク許可のセットを含み、 少なくとも1つの送信パラメータと共に受信されたインジケーションに基づいて、アップリンク許可構成から構成済みアップリンク許可のセットのうちの1つを選択することとに基づいて、基準アップリンク許可構成を識別し得る。加えて又は代替として、UE115-dは、アップリンク許可構成のセット(a set of uplink grant configurations)を受信することと、ここで、複数のアップリンク許可構成の各々は、複数の構成済みアップリンク許可のうちの1つを含み、 少なくとも1つの送信パラメータと共に受信されたインジケーションに基づいて、複数のアップリンク許可構成から構成済みアップリンク許可のセットのうちの1つを選択することと、を行い得る。
【0183】
[0195]710において、UE115-dは、基地局105-eから、基準アップリンク許可構成中の基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータを受信し得る。いくつかのケースでは、基準信号のセットのうちの対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータは、時間リソース割り振り、周波数リソース割り振り、DMRSポート、DMRSスクランブリングシード、DMRSシードID、DMRS-PUSCHレートマッチングパラメータ、トラフィック対パイロット比、又はそれらの組み合わせを含み得る。
【0184】
[0196]715において、UE115-dは、基準送信パラメータのセットを備える基準アップリンク許可構成を受信した後に、少なくとも1つの送信パラメータと基準送信パラメータのセットとの間の差を決定し得る。
【0185】
[0197]720において、UE115-dは、単一のBWP内での後続の通信のための基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータの代わりに少なくとも1つの送信パラメータを使用することを決定し得る。いくつかのケースでは、UE115-dは、少なくとも1つの送信パラメータに関連付けられた周波数割り振りパラメータを識別し得、ここで、少なくとも1つの送信パラメータは、周波数割り振りパラメータに基づいて、単一のBWPの一部分のための基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータの代わりに使用される。加えて又は代替として、UE115-dは、少なくとも1つの送信パラメータを用いてDMRSパラメータを識別し得、ここで、少なくとも1つの送信パラメータは、DMRSパラメータに基づいて、単一帯域幅部分の一部分のための基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータの代わりに使用される。いくつかのケースでは、UE115-dが少なくとも1つの送信パラメータについての差を決定した場合、UE115-dは、次いで、決定された差に基づいて追加の送信パラメータを識別し得る。
【0186】
[0198]725において、UE115-dは、基地局105-eから、基準アップリンク許可構成に対する修正を受信し、基準アップリンク許可構成中の基準送信パラメータのセットの対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータに修正を適用するかどうかを決定し、決定に基づいて少なくとも1つの送信パラメータを修正し得る。いくつかのケースでは、UE115-dは、修正を受信することに基づいて、少なくとも1つの送信パラメータ、基準アップリンク許可構成、又はそれらの組み合わせを非アクティブ化し得る。加えて又は代替として、UE115-dは、修正を受信することに基づいて、少なくとも1つの送信パラメータを再構成し得る。いくつかのケースでは、基地局105-eは、修正に基づいて少なくとも1つの送信パラメータを再構成し、UE115-dに、少なくとも1つの再構成された送信パラメータを送信し得る。
【0187】
[0199]730において、UE115-dは、基地局105-eから、基準アップリンク許可構成を非アクティブ化するためのインジケーションを受信し、少なくとも1つの送信パラメータを非アクティブ化するかどうかを決定し、決定に基づいて少なくとも1つの送信パラメータを非アクティブ化し得る。加えて又は代替として、UE115-dは、基準アップリンク許可構成を非アクティブ化するためのインジケーションを受信することに基づいて、少なくとも1つの送信パラメータと送信パラメータの基準セットとを組み合わせ得る。
【0188】
[0200]735において、UE115-d及び基地局105-eは、少なくとも1つの送信パラメータを使用して通信し得る。いくつかのケースでは、UE115-d及び基地局105-eは、少なくとも1つの送信パラメータを非アクティブ化することに基づいて、少なくとも1つの送信パラメータと送信パラメータの基準セットとの組み合わせを使用して更に通信し得る。加えて又は代替として、UE115-d及び基地局105-eは、少なくとも1つの送信パラメータと基準送信パラメータのセットとの間の差が決定されたとき、追加の送信パラメータ及び少なくとも1つの送信パラメータを使用して通信し得る。
【0189】
[0201]
図8は、本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするプロセスフロー800の例を例示する。いくつかの例では、プロセスフロー800は、ワイヤレス通信システム100、200、400、及び/又は500の態様をインプリメントし得る。プロセスフロー800は、基地局105-f及びUE115-eを含み得、それらは、それぞれ、
図1~7を参照して上記で説明されたような対応する基地局105及びUE115の例であり得る。
【0190】
[0202]805において、UE115-eは、基地局105-fから、RACHプロシージャのための1つ以上の送信パラメータセットを受信し得、1つ以上の送信パラメータセットの各々は、少なくとも1つの送信パラメータだけ異なる。いくつかのケースでは、RACHプロシージャは、2ステップRACHプロシージャを含み得る。加えて、RACHプロシージャのための1つ以上の送信パラメータセットは、RRCシグナリング、SIB送信、又はUE115-eのための指定された構成を介して受信される。いくつかのケースでは、少なくとも1つの異なる送信パラメータは、RACHメッセージのためのRACHプリアンブル、RACHメッセージのための時間及び周波数リソース、DMRSパラメータ、又はそれらの組み合わせを含み得る。
【0191】
[0203]810において、UE115-eは、基地局105-fから、PCell及びSCellとのDC通信のための構成を受信し得る。815において、UE115-eは、RACHプロシージャのためにPCell又はSCellを選択し得る。いくつかのケースでは、PCell又はSCellは、QoS、LBT結果、干渉測定、カバレッジ要件、又はそれらの組み合わせに基づいて選択される。
【0192】
[0204]820において、UE115-eは、RACHプロシージャのRACHメッセージを送信するための1つ以上の送信パラメータセットから送信パラメータのセットを選択し得る。いくつかのケースでは、UE115-eは、RACHプロシージャの目的を識別し、識別された目的に基づいて送信パラメータのセットを選択し得、ここで、RACHプロシージャの目的は、初期アクセスプロシージャ、RRC再開プロシージャ、タイミングアドバンスリフレッシュプロシージャ、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。加えて又は代替として、UE115-eは、RACHプロシージャが競合ベースであるか又は競合なしであるかを識別し、識別された競合ベース又は競合なしのRACHプロシージャに基づいて送信パラメータのセットを選択し得る。
【0193】
[0205]いくつかのケースでは、UE115-eは、RACHメッセージ中で送信されるべきUCIを識別し、UCIを送信すること、UCIがPUSCH上で搬送されるか若しくはPUCCH上で搬送されるか、UCIを搬送するために使用されるPUCCHのフォーマット、UCIの変調次数、UCIのサイズ、又はそれらの組み合わせに基づいて送信パラメータのセットを選択し得る。加えて又は代替として、UE115-eは、PCell又はSCellのうちのどちらが選択されるかに基づいて、RACHメッセージの送信のための送信パラメータのセットを選択し得る。
【0194】
[0206]825において、UE115-eは、タイミングアドバンスパラメータ及びアラインメントタイマを受信し、タイミングアドバンスパラメータ及びアラインメントタイマに基づいて1つ以上の送信をキャンセルし得る。
【0195】
[0207]830において、UE115-eは、基地局105-fに、送信パラメータの選択されたセットを使用してRACHメッセージを送信し得る。いくつかのケースでは、UE115-eは、送信パラメータの選択されたセットを使用して、選択されたPCell又はSCellにRACHメッセージを送信し得る。加えて又は代替として、UE115-eは、アラインメントタイマが満了した後にRACHメッセージと共にアップリンクデータを送信し得る。いくつかのケースでは、UE115-eは、アラインメントタイマが満了した後の時間ウィンドウを示す第2のタイマを受信し得、ここで、アップリンクデータは、時間ウィンドウ内でRACHメッセージと共に送信される。
【0196】
[0208]
図9は、本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするデバイス905のブロック
図900を示す。デバイス905は、本明細書で説明されたようなUE115の態様の例であり得る。デバイス905は、受信機910、UE通信マネージャ915、及び送信機920を含み得る。デバイス905はまた、プロセッサを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、(例えば、1つ以上のバスを介して)互いに通信状態にあり得る。
【0197】
[0209]受信機910は、様々な情報チャネル(例えば、送信パラメータのシグナリングに関連する情報、データチャネル、及び制御チャネル、等)に関連付けられた制御情報、ユーザデータ、又はパケットなどの情報を受信し得る。情報は、デバイス905の他のコンポーネントに渡され得る。受信機910は、
図12を参照して説明されるトランシーバ1220の態様の例であり得る。受信機910は、単一のアンテナ又はアンテナのセットを利用し得る。
【0198】
[0210]UE通信マネージャ915は、UEにおいて、単一のBWP内での後続の通信のための基準送信パラメータのセットを含む基準アップリンク許可構成を識別し得る。いくつかのケースでは、UE通信マネージャ915は、UEにおいて、基準アップリンク許可構成中の基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータを受信し得る。加えて、UE通信マネージャ915は、単一のBWP内での後続の通信のための基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータの代わりに少なくとも1つの送信パラメータを使用することを決定し得る。それ故に、UE通信マネージャ915は、少なくとも1つの送信パラメータを使用して通信し得る。
【0199】
[0211]加えて又は代替として、UE通信マネージャ915は、UEにおいて、RACHプロシージャのための送信パラメータセットのセットを受信し得、送信パラメータセットのセットの各々は、少なくとも1つの送信パラメータだけ異なる。いくつかのケースでは、UE通信マネージャ915は、UEにおいて、RACHプロシージャのRACHメッセージを送信するための送信パラメータセットのセットから、送信パラメータのセットを選択し得る。それ故に、UE通信マネージャ915は、基地局に、送信パラメータの選択されたセットを使用してRACHメッセージを送信し得る。UE通信マネージャ915は、本明細書で説明されるUE通信マネージャ1210の態様の例であり得る。
【0200】
[0212]UE通信マネージャ915又はそのサブコンポーネントは、ハードウェア、プロセッサによって実行されるコード(例えば、ソフトウェア若しくはファームウェア)、又はそれらの任意の組み合わせにおいてインプリメントされ得る。プロセッサによって実行されるコードにおいてインプリメントされる場合、UE通信マネージャ915又はそのサブコンポーネントの機能は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)若しくは他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、又は本開示で説明される機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせによって実行され得る。
【0201】
[0213]UE通信マネージャ915又はそのサブコンポーネントは、機能の一部分が1つ以上の物理的コンポーネントによって異なる物理的ロケーションにおいてインプリメントされるように分散されることを含め、様々な位置に物理的にロケートされ得る。いくつかの例では、UE通信マネージャ915又はそのサブコンポーネントは、本開示の様々な態様に従った、別個の及び異なるコンポーネントであり得る。いくつかの例では、UE通信マネージャ915又はそのサブコンポーネントは、本開示の様々な態様に従って、入力/出力(I/O)コンポーネント、トランシーバ、ネットワークサーバ、別のコンピューティングデバイス、本開示で説明される1つ以上の他のコンポーネント、又はそれらの組み合わせを含むがそれらに限定されない、1つ以上の他のハードウェアコンポーネントと組み合わされ得る。
【0202】
[0214]送信機920は、デバイス905の他のコンポーネントによって生成される信号を送信し得る。いくつかの例では、送信機920は、トランシーバモジュール中で受信機910とコロケートされ得る。例えば、送信機920は、
図12を参照して説明されるトランシーバ1220の態様の例であり得る。送信機920は、単一のアンテナ又はアンテナのセットを利用し得る。
【0203】
[0215]
図10は、本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするデバイス1005のブロック
図1000を示す。デバイス1005は、本明細書で説明されたようなデバイス905又はUE115の態様の例であり得る。デバイス1005は、受信機1010、UE通信マネージャ1015、及び送信機1055を含み得る。デバイス1005はまた、プロセッサを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、(例えば、1つ以上のバスを介して)互いに通信状態にあり得る。
【0204】
[0216]受信機1010は、様々な情報チャネル(例えば、送信パラメータのシグナリングに関連する情報、データチャネル、及び制御チャネル、等)に関連付けられた制御情報、ユーザデータ、又はパケットなどの情報を受信し得る。情報は、デバイス1005の他のコンポーネントに渡され得る。受信機1010は、
図12を参照して説明されるトランシーバ1220の態様の例であり得る。受信機1010は、単一のアンテナ又はアンテナのセットを利用し得る。
【0205】
[0217]UE通信マネージャ1015は、本明細書で説明されたようなUE通信マネージャ915の態様の例であり得る。UE通信マネージャ1015は、基準アップリンク許可構成識別器1020と、異なる送信パラメータ受信機1025と、送信パラメータ決定コンポーネント1030と、送信パラメータ通信機1035と、RACHパラメータ受信機1040と、RACHパラメータ選択器1045と、RACH送信機1050とを含み得る。UE通信マネージャ1015は、本明細書で説明されるUE通信マネージャ1210の態様の例であり得る。
【0206】
[0218]本明細書で説明されるようなUE通信マネージャ1015によって実行されるアクションは、1つ以上の潜在的な利点を実現するためにインプリメントされ得る。1つのインプリメンテーションは、UE115が基地局への任意の後続のアップリンク送信のために使用すべき送信パラメータの全てを処理しなければならないことを回避することによって、UE115が電力を節約し、バッテリ寿命を増大させることを可能にし得る。UE115に割り振られた別個のリソースの数及びレイテンシが低減され得るので、別のインプリメンテーションは、UE115におけるサービスの改善された品質及び信頼性を提供し得る。
【0207】
[0219]基準アップリンク許可構成識別器1020は、UEにおいて、単一のBWP内での後続の通信のための基準送信パラメータのセットを含む基準アップリンク許可構成を識別し得る。
【0208】
[0220]異なる送信パラメータ受信機1025は、UEにおいて、基準アップリンク許可構成中の基準送信パラメータのセットの対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータを受信し得る。
【0209】
[0221]送信パラメータ決定コンポーネント1030は、単一のBWP内での後続の通信のための基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータの代わりに少なくとも1つの送信パラメータを使用することを決定し得る。
【0210】
[0222]送信パラメータ通信機1035は、少なくとも1つの送信パラメータを使用して通信し得る。
【0211】
[0223]RACHパラメータ受信機1040は、UEにおいて、RACHプロシージャのための送信パラメータセットのセットを受信し得、送信パラメータセットのセットの各々は、少なくとも1つの送信パラメータだけ異なる。
【0212】
[0224]RACHパラメータ選択器1045は、UEにおいて、RACHプロシージャのRACHメッセージを送信するための送信パラメータセットのセットから、送信パラメータのセットを選択し得る。
【0213】
[0225]RACH送信機1050は、基地局に、送信パラメータの選択されたセットを使用してRACHメッセージを送信し得る。いくつかの例では、RACH送信機1050は、ランダムアクセスチャネルを介してランダムアクセスプリアンブルを送信し、情報チャネルを介して情報メッセージを送信し得る。
【0214】
[0226]送信機1055は、デバイス1005の他のコンポーネントによって生成される信号を送信し得る。いくつかの例では、送信機1055は、トランシーバモジュール中で受信機1010とコロケートされ得る。例えば、送信機1055は、
図12を参照して説明されるトランシーバ1220の態様の例であり得る。送信機1055は、単一のアンテナ又はアンテナのセットを利用し得る。
【0215】
[0227]
図11は、本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするUE通信マネージャ1105のブロック
図1100を示す。UE通信マネージャ1105は、本明細書で説明されるUE通信マネージャ915、UE通信マネージャ1015、又はUE通信マネージャ1210の態様の例であり得る。UE通信マネージャ1105は、基準アップリンク許可構成識別器1110と、異なる送信パラメータ受信機1115と、送信パラメータ決定コンポーネント1120と、送信パラメータ通信機1125と、構成済み許可アクティベータ1130と、基準構成修正器1135と、基準構成非アクティブ化コンポーネント1140と、相対差決定コンポーネント1145と、RACHパラメータ受信機1150と、RACHパラメータ選択器1155と、RACH送信機1160と、DCコンポーネント1165と、タイミングアドバンスコンポーネント1170と、を含み得る。これらのモジュールの各々は、(例えば、1つ以上のバスを介して)互いに直接又は間接的に通信し得る。
【0216】
[0228]基準アップリンク許可構成識別器1110は、UEにおいて、単一のBWP内での後続の通信のための基準送信パラメータのセットを含む基準アップリンク許可構成を識別し得る。いくつかの例では、基準アップリンク許可構成識別器1110は、各基準アップリンク許可構成についての基準構成インデックスを有する1つ以上の基準アップリンク許可構成を受信し得、ここで、少なくとも1つの送信パラメータは、基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータの代わりに当該少なくとも1つの送信パラメータを使用することを決定するための1つの基準構成インデックスを示す。加えて又は代替として、基準アップリンク許可構成識別器1110は、基準アップリンク許可構成が受信された後に基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータの代わりに当該少なくとも1つの送信パラメータを使用することを決定するために当該基準アップリンク許可構成が使用されることを示すフィールドを有する基準アップリンク許可構成を受信し得る。
【0217】
[0229]いくつかの例では、基準アップリンク許可構成識別器1110は、基準アップリンク許可構成を含む構成済みアップリンク許可を受信し得る。加えて、基準アップリンク許可構成識別器1110は、従属アップリンク構成中で、基準アップリンク許可構成中の基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータを受信し得る。
【0218】
[0230]いくつかの例では、基準アップリンク許可構成識別器1110は、アップリンク許可構成を受信することと、ここで、アップリンク許可構成は、構成済みアップリンク許可のセットを含み、 少なくとも1つの送信パラメータと共に受信されたインジケーションに基づいて、アップリンク許可構成から構成済みアップリンク許可のセットのうちの1つを選択することと、を行い得る。
【0219】
[0231]加えて又は代替として、基準アップリンク許可構成識別器1110は、アップリンク許可構成のセットを受信することと、ここで、アップリンク許可構成のセットの各々は、構成済みアップリンク許可のセットのうちの1つを含み、 少なくとも1つの送信パラメータと共に受信されたインジケーションに基づいて、アップリンク許可構成のセットから構成済みアップリンク許可のセットのうちの1つを選択することと、を行い得る。
【0220】
[0232]いくつかのケースでは、基準アップリンク許可構成は、変調及びコーディングスキーム、トランスポートブロックサイズ、電力制御パラメータ、非直交多元接続のための拡散率、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含み得る。加えて又は代替として、基準アップリンク許可構成は、RRCシグナリング、SIB送信、又はUEのための指定された構成を介して識別され得る。
【0221】
[0233]異なる送信パラメータ受信機1115は、UEにおいて、基準アップリンク許可構成中の基準送信パラメータのセットの対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータを受信し得る。いくつかのケースでは、基準信号のセットの対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータは、時間リソース割り振り、周波数リソース割り振り、DMRSポート、DMRSスクランブリングシード、DMRSシード識別情報、DMRS物理アップリンク共有チャネルレートマッチングパラメータ、トラフィック対パイロット比、又はそれらの組み合わせを含み得る。
【0222】
[0234]送信パラメータ決定コンポーネント1120は、単一のBWP内での後続の通信のための基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータの代わりに少なくとも1つの送信パラメータを使用することを決定し得る。いくつかの例では、送信パラメータ決定コンポーネント1120は、当該少なくとも1つの送信パラメータに関連付けられた周波数割り振りパラメータを識別し得、ここで、当該少なくとも1つの送信パラメータは、周波数割り振りパラメータに基づいて、単一のBWPの一部分のための基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータの代わりに使用される。加えて又は代替として、送信パラメータ決定コンポーネント1120は、当該少なくとも1つの送信パラメータを用いてDMRSパラメータを識別し得、ここで、当該少なくとも1つの送信パラメータは、DMRSパラメータに基づいて単一のBWPの一部分のための基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータの代わりに使用される。
【0223】
[0235]送信パラメータ通信機1125は、当該少なくとも1つの送信パラメータを使用して通信し得る。
【0224】
[0236]構成済み許可アクティベータ1130は、専用基準アップリンク構成を受信することと、ここで、少なくとも1つの送信パラメータは、専用アップリンク構成に基づいて、対応する送信パラメータの代わりに使用されるべきであることを決定され、 専用基準アップリンク構成中の上位レイヤ構成済みアップリンク許可に基づいて、タイプ1又はタイプ2構成済み許可をアクティブすることと、を行い得る。
【0225】
[0237]いくつかの例では、構成済み許可アクティベータ1130は、後続の通信のためのアップリンク許可構成を受信することと、ここで、アップリンク許可構成は、送信パラメータを有さない上位レイヤ構成済みアップリンク許可を含み、 送信パラメータを有さない上位レイヤ構成済みアップリンク許可を受信することに基づいて、タイプ2構成済み許可をアクティブ化することと、を行い得る。
【0226】
[0238]加えて又は代替として、構成済み許可アクティベータ1130は、後続の通信のためのアップリンク許可構成を受信することと、ここで、アップリンク許可構成は、上位レイヤ構成済みアップリンク許可を含み、 上位レイヤ構成済みアップリンク許可を受信することに基づいて、タイプ1構成済み許可をアクティブ化することと、を行い得る。
【0227】
[0239]基準構成修正器1135は、基準アップリンク許可構成に対する修正を受信し得る。いくつかの例では、基準構成修正器1135は、基準アップリンク許可構成中の基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータに修正を適用するかどうかを決定し得、決定に基づいて少なくとも1つの送信パラメータを修正し得る。
【0228】
[0240]いくつかの例では、基準構成修正器1135は、修正を受信することに基づいて、少なくとも1つの送信パラメータ、基準アップリンク許可構成、又はそれらの組み合わせを非アクティブ化し得る。加えて又は代替として、基準構成修正器1135は、修正を受信することに基づいて少なくとも1つの送信パラメータを再構成し得る。
【0229】
[0241]基準構成非アクティブ化コンポーネント1140は、基準アップリンク許可構成を非アクティブ化するためのインジケーションを受信し、少なくとも1つの送信パラメータを非アクティブ化するかどうかを決定し、決定に基づいて少なくとも1つの送信パラメータを非アクティブ化し得る。いくつかの例では、基準構成非アクティブ化コンポーネント1140は、基準アップリンク許可構成を非アクティブ化するためのインジケーションを受信することに基づいて少なくとも1つの送信パラメータと送信パラメータの基準セットとを組み合わせ、少なくとも1つの送信パラメータと送信パラメータの基準セットとの組み合わせを使用して通信し得る。
【0230】
[0242]相対差決定コンポーネント1145は、基準送信パラメータのセットを含む基準アップリンク許可構成を受信し、少なくとも1つの送信パラメータと基準送信パラメータのセットとの間の差を決定し、決定された差に基づいて追加の送信パラメータを識別し、追加の送信パラメータ及び少なくとも1つの送信パラメータを使用して通信し得る。
【0231】
[0243]RACHパラメータ受信機1150は、UEにおいて、RACHプロシージャのための送信パラメータセットのセットを受信し得、送信パラメータセットのセットの各々は、少なくとも1つの送信パラメータだけ異なる。いくつかのケースでは、RACHプロシージャは、2ステップRACHプロシージャを含み得る。加えて、RACHプロシージャのための送信パラメータセットのセットは、RRCシグナリング、SIB送信、又はUEのための指定された構成を介して受信され得る。いくつかのケースでは、少なくとも1つの送信パラメータは、RACHメッセージのためのRACHプリアンブル、RACHメッセージのための時間及び周波数リソース、DMRSパラメータ、又はそれらの組み合わせを含み得る。
【0232】
[0244]RACHパラメータ選択器1155は、UEにおいて、RACHプロシージャのRACHメッセージを送信するための送信パラメータセットのセットから送信パラメータのセットを選択し得る。いくつかの例では、RACHパラメータ選択器1155は、RACHプロシージャの目的を識別し、識別された目的に基づいて送信パラメータのセットを選択し得る。いくつかのケースでは、RACHプロシージャの目的は、初期アクセスプロシージャ、RRC再開プロシージャ、タイミングアドバンスリフレッシュプロシージャ、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。加えて又は代替として、RACHパラメータ選択器1155は、RACHプロシージャが競合ベースであるか又は競合なしであるかを識別し、識別された競合ベース又は競合なしのRACHプロシージャに基づいて送信パラメータのセットを選択し得る。
【0233】
[0245]いくつかのケースでは、RACHパラメータ選択器1155は、RACHメッセージ中で送信されるべきUCIを識別し、UCIを送信すること、UCIが物理アップリンク共有チャネル上で搬送されるか若しくは物理アップリンク制御チャネル上で搬送されるか、UCIを搬送するために使用される物理アップリンク制御チャネルのフォーマット、UCIの変調次数、UCIのサイズ、又はそれらの組み合わせに基づいて、送信パラメータのセットを選択し得る。
【0234】
[0246]RACH送信機1160は、基地局に、送信パラメータの選択されたセットを使用してRACHメッセージを送信し得る。
【0235】
[0247]DCコンポーネント1165は、プライマリセル及びセカンダリセルとのデュアルコネクティビティ通信のための構成を受信し、RACHプロシージャのためにプライマリセル又はセカンダリセルを選択し、プライマリセル又はセカンダリセルのうちのどちらが選択されるかに基づいて、RACHメッセージの送信のための送信パラメータのセットを選択し、送信パラメータの選択されたセットを使用して、選択されたプライマリセル又はセカンダリセルにRACHメッセージを送信し得る。いくつかの例では、DCコンポーネント1165は、RACHメッセージのためのプリアンブル、RACHメッセージのためのDMRS、RACHメッセージのためのRACHリソース、又はそれらの組み合わせを使用して、選択されたプライマリセル又はセカンダリセルを示し得る。いくつかのケースでは、プライマリセル又はセカンダリセルは、サービス品質、リッスンビフォアトランスミット結果、干渉測定、カバレッジ要件、又はそれらの組み合わせに基づいて選択され得る。
【0236】
[0248]タイミングアドバンスコンポーネント1170は、タイミングアドバンスパラメータ及びアラインメントタイマを受信し得る。いくつかの例では、タイミングアドバンスコンポーネント1170は、時間ウィンドウが満了したと決定し得る。加えて、タイミングアドバンスコンポーネント1170は、時間ウィンドウの満了に後続してデータチャネル上でデータメッセージを送信し得る。いくつかの例では、タイミングアドバンスコンポーネント1170は、第2の時間ウィンドウを指定する第2のタイマを受信し得る。
【0237】
[0249]
図12は、本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするデバイス1205を含むシステム1200の図を示す。デバイス1205は、本明細書で説明されたようなデバイス905、デバイス1005、又はUE115のコンポーネントの例であり得るか、又はそれらを含み得る。デバイス1205は、UE通信マネージャ1210、I/Oコントローラ1215、トランシーバ1220、アンテナ1225、メモリ1230、及びプロセッサ1240を含む、通信を送信及び受信するためのコンポーネントを含む双方向音声及びデータ通信のためのコンポーネントを含み得る。これらのコンポーネントは、1つ以上のバス(例えば、バス1245)を介して電子通信状態にあり得る。
【0238】
[0250]UE通信マネージャ1210は、UEにおいて、単一のBWP内での後続の通信のための基準送信パラメータのセットを含む基準アップリンク許可構成を識別し得る。いくつかのケースでは、UE通信マネージャ1210は、UEにおいて、基準アップリンク許可構成中の基準送信パラメータのセットの対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータを受信し得る。加えて、UE通信マネージャ1210は、単一のBWP内での後続の通信のための基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータの代わりに少なくとも1つの送信パラメータを使用することを決定し得る。それ故に、UE通信マネージャ1210は、少なくとも1つの送信パラメータを使用して通信し得る。
【0239】
[0251]加えて又は代替として、UE通信マネージャ1210は、UEにおいて、RACHプロシージャのための送信パラメータセットのセットを受信し得、送信パラメータセットのセットの各々は、少なくとも1つの送信パラメータだけ異なる。いくつかのケースでは、UE通信マネージャ1210は、UEにおいて、RACHプロシージャのRACHメッセージを送信するための送信パラメータセットのセットから送信パラメータのセットを選択し得る。それ故に、UE通信マネージャ1210は、基地局に、送信パラメータの選択されたセットを使用してRACHメッセージを送信し得る。
【0240】
[0252]I/Oコントローラ1215は、デバイス1205のための入力及び出力信号を管理し得る。I/Oコントローラ1215はまた、デバイス1205に統合されていない周辺機器を管理し得る。いくつかのケースでは、I/Oコントローラ1215は、外部周辺機器への物理接続又はポートを表し得る。いくつかのケースでは、I/Oコントローラ1215は、iOS(登録商標)、ANDROID(登録商標)、MS-DOS(登録商標)、MS-WINDOWS(登録商標)、OS/2(登録商標)、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、又は別の知られているオペレーティングシステムなどのオペレーティングシステムを利用し得る。他のケースでは、I/Oコントローラ1215は、モデム、キーボード、マウス、タッチスクリーン、又は同様のデバイスを表し得るか、又はそれらと対話し得る。いくつかのケースでは、I/Oコントローラ1215は、プロセッサの一部としてインプリメントされ得る。いくつかのケースでは、ユーザは、I/Oコントローラ1215を介して、又はI/Oコントローラ1215によって制御されたハードウェアコンポーネントを介して、デバイス1205と対話し得る。
【0241】
[0253]トランシーバ1220は、上記で説明されたように、1つ以上のアンテナ、ワイヤード又はワイヤレスリンクを介して双方向に通信し得る。例えば、トランシーバ1220は、ワイヤレストランシーバを表し得、別のワイヤレストランシーバと双方向に通信し得る。トランシーバ1220はまた、パケットを変調し、送信のためにアンテナに変調されたパケットを提供することと、アンテナから受信されたパケットを復調することとを行うためのモデムを含み得る。
【0242】
[0254]いくつかのケースでは、ワイヤレスデバイスは、単一のアンテナ1225を含み得る。しかしながら、いくつかのケースでは、デバイスは、1つより多くのアンテナ1225を有し得、それらは、複数のワイヤレス送信を同時に送信又は受信することが可能であり得る。
【0243】
[0255]メモリ1230は、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び読取専用メモリ(ROM)を含み得る。メモリ1230は、実行されると、プロセッサに、本明細書で説明される様々な機能を実行させる命令を含むコンピュータ可読、コンピュータ実行可能コード1235を記憶し得る。いくつかのケースでは、メモリ1230は、中でもとりわけ、周辺コンポーネント又はデバイスとの対話などの基本ハードウェア又はソフトウェア動作を制御し得る基本I/Oシステム(BIOS)を包含し得る。
【0244】
[0256]プロセッサ1240は、インテリジェントハードウェアデバイス(例えば、汎用プロセッサ、DSP、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジックコンポーネント、ディスクリートハードウェアコンポーネント、又はそれらの任意の組み合わせ)を含み得る。いくつかのケースでは、プロセッサ1240は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成され得る。他のケースでは、メモリコントローラは、プロセッサ1240に統合され得る。プロセッサ1240は、デバイス1205に、様々な機能(例えば、送信パラメータのシグナリングをサポートする機能又はタスク)を実行させるために、メモリ(例えば、メモリ1230)中に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。
【0245】
[0257]送信パラメータの向上されたシグナリングに基づいて、プロセッサ1240は、基地局との後続の通信のための送信パラメータを効率的に決定し得る。そのため、送信パラメータが受信されたとき、プロセッサは、処理電力におけるランプアップ(ramp up)の低減を通じてより効率的に応答する準備ができ得る。
【0246】
[0258]コード1235は、ワイヤレス通信をサポートするための命令を含む、本開示の態様をインプリメントするための命令を含み得る。コード1235は、システムメモリ又は他のタイプのメモリなどの非一時的コンピュータ可読媒体中に記憶され得る。いくつかのケースでは、コード1235は、プロセッサ1240によって直接実行可能でないことがあるが、(例えば、コンパイル及び実行されると)コンピュータに、本明細書で説明される機能を実行させ得る。
【0247】
[0259]
図13は、本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするデバイス1305のブロック
図1300を示す。デバイス1305は、本明細書で説明されたような基地局105の態様の例であり得る。デバイス1305は、受信機1310、基地局通信マネージャ1315、及び送信機1320を含み得る。デバイス1305はまた、プロセッサを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、(例えば、1つ以上のバスを介して)互いに通信状態にあり得る。
【0248】
[0260]受信機1310は、様々な情報チャネル(例えば、送信パラメータのシグナリングに関連する情報、データチャネル、及び制御チャネル、等)に関連付けられた制御情報、ユーザデータ、又はパケットなどの情報を受信し得る。情報は、デバイス1305の他のコンポーネントに渡され得る。受信機1310は、
図16を参照して説明されるトランシーバ1620の態様の例であり得る。受信機1310は、単一のアンテナ又はアンテナのセットを利用し得る。
【0249】
[0261]基地局通信マネージャ1315は、UEに、単一のBWP内での後続の通信のための基準送信パラメータのセットを含む基準アップリンク許可構成を送信し得る。加えて、基地局通信マネージャ1315は、UEに、基準アップリンク許可構成中の基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータを送信し得る。いくつかのケースでは、基地局通信マネージャ1315は、UEと、当該少なくとも1つの送信パラメータを使用して通信し得る。
【0250】
[0262]加えて又は代替として、基地局通信マネージャ1315はまた、UEに、RACHプロシージャのための送信パラメータセットのセットを送信し得、送信パラメータセットのセットの各々は、少なくとも1つの送信パラメータだけ異なる。いくつかのケースでは、基地局通信マネージャ1315は、UEから、送信パラメータセットのセットのうちの1つに従ってRACHプロシージャのためのRACHメッセージを受信し得る。基地局通信マネージャ1315は、本明細書で説明される基地局通信マネージャ1610の態様の例であり得る。
【0251】
[0263]基地局通信マネージャ1315又はそのサブコンポーネントは、ハードウェア、プロセッサによって実行されるコード(例えば、ソフトウェア若しくはファームウェア)、又はそれらの任意の組み合わせにおいてインプリメントされ得る。プロセッサによって実行されるコードにおいてインプリメントされる場合、基地局通信マネージャ1315又はそのサブコンポーネントの機能は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA若しくは他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、又は本開示で説明される機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせによって実行され得る。
【0252】
[0264]基地局通信マネージャ1315又はそのサブコンポーネントは、機能の一部分が1つ以上の物理的コンポーネントによって異なる物理的ロケーションにおいてインプリメントされるように分散されることを含め、様々な位置に物理的にロケートされ得る。いくつかの例では、基地局通信マネージャ1315又はそのサブコンポーネントは、本開示の様々な態様に従った、別個の及び異なるコンポーネントであり得る。いくつかのの例では、基地局通信マネージャ1315又はそのサブコンポーネントは、本開示の様々な態様に従って、I/Oコンポーネント、トランシーバ、ネットワークサーバ、別のコンピューティングデバイス、本開示で説明される1つ以上の他のコンポーネント、又はそれらの組み合わせを含むがそれらに限定されない、1つ以上の他のハードウェアコンポーネントと組み合わされ得る。
【0253】
[0265]送信機1320は、デバイス1305の他のコンポーネントによって生成される信号を送信し得る。いくつかの例では、送信機1320は、トランシーバモジュール中で受信機1310とコロケートされ得る。例えば、送信機1320は、
図16を参照して説明されるトランシーバ1620の態様の例であり得る。送信機1320は、単一のアンテナ又はアンテナのセットを利用し得る。
【0254】
[0266]
図14は、本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするデバイス1405のブロック
図1400を示す。ワイヤレスデバイス1405は、本明細書で説明されたようなデバイス1305又は基地局105の態様の例であり得る。デバイス1405は、受信機1410、基地局通信マネージャ1415、及び送信機1445を含み得る。デバイス1405はまた、プロセッサを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、(例えば、1つ以上のバスを介して)互いに通信状態にあり得る。
【0255】
[0267]受信機1410は、様々な情報チャネル(例えば、送信パラメータのシグナリングに関連する情報、データチャネル、及び制御チャネル、等)に関連付けられた制御情報、ユーザデータ、又はパケットなどの情報を受信し得る。情報は、デバイス1405の他のコンポーネントに渡され得る。受信機1410は、
図16を参照して説明されるトランシーバ1620の態様の例であり得る。受信機1410は、単一のアンテナ又はアンテナのセットを利用し得る。
【0256】
[0268]基地局通信マネージャ1415は、本明細書で説明されたような基地局通信マネージャ1315の態様の例であり得る。基地局通信マネージャ1415は、基準アップリンク許可構成送信機1420と、異なる送信パラメータ送信機1425と、送信パラメータ通信コンポーネント1430と、RACHパラメータ送信機1435と、RACHメッセージ受信機1440とを含み得る。基地局通信マネージャ1415は、本明細書で説明される基地局通信マネージャ1610の態様の例であり得る。
【0257】
[0269]本明細書で説明されたような基地局通信マネージャ1415によって実行されるアクションは、1つ以上の潜在的な利点を実現するためにインプリメントされ得る。1つのインプリメンテーションは、基地局105が全ての送信パラメータをUEに一度にシグナリングする必要がないので、基地局105がリソースをより効率的に使用することを可能にし得る。UE115に割り振られた別個のリソースの数及びレイテンシが低減され得るので、別のインプリメンテーションは、基地局105におけるサービスの改善された品質及び信頼性を提供し得る。
【0258】
[0270]基準アップリンク許可構成送信機1420は、UEに、単一のBWP内での後続の通信のための基準送信パラメータのセットを含む基準アップリンク許可構成を送信し得る。
【0259】
[0271]異なる送信パラメータ送信機1425は、UEに、基準アップリンク許可構成中の基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータを送信し得る。
【0260】
[0272]送信パラメータ通信コンポーネント1430は、UEと、当該少なくとも1つの送信パラメータを使用して通信し得る。
【0261】
[0273]RACHパラメータ送信機1435は、UEに、RACHプロシージャのための送信パラメータセットのセットを送信し得、送信パラメータセットのセットの各々は、少なくとも1つの送信パラメータだけ異なる。
【0262】
[0274]RACHメッセージ受信機1440は、UEから、送信パラメータセットのセットのうちの1つに従ってRACHプロシージャのためのRACHメッセージを受信し得る。いくつかの例では、RACHメッセージ受信機1440は、ランダムアクセスチャネルを介してランダムアクセスプリアンブルを受信し、情報チャネルを介して情報メッセージを受信し得る。
【0263】
[0275]送信機1445は、デバイス1405の他のコンポーネントによって生成される信号を送信し得る。いくつかの例では、送信機1445は、トランシーバモジュール中で受信機1410とコロケートされ得る。例えば、送信機1445は、
図16を参照して説明されるトランシーバ1620の態様の例であり得る。送信機1445は、単一のアンテナ又はアンテナのセットを利用し得る。
【0264】
[0276]
図15は、本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートする基地局通信マネージャ1505のブロック
図1500を示す。基地局通信マネージャ1505は、本明細書で説明される基地局通信マネージャ1315、基地局通信マネージャ1415、又は基地局通信マネージャ1610の態様の例であり得る。基地局通信マネージャ1505は、基準アップリンク許可構成送信機1510と、異なる送信パラメータ送信機1515と、送信パラメータ通信コンポーネント1520と、基準構成修正コンポーネント1525と、基準構成非アクティブ化コンポーネント1530と、RACHパラメータ送信機1535と、RACHメッセージ受信機1540と、DC構成コンポーネント1545と、タイミングアラインメントコンポーネント1550とを含み得る。これらのモジュールの各々は、(例えば、1つ以上のバスを介して)互いに直接又は間接的に通信し得る。
【0265】
[0277]基準アップリンク許可構成送信機1510は、UEに、単一のBWP内での後続の通信のための基準送信パラメータのセットを含む基準アップリンク許可構成を送信し得る。いくつかのケースでは、基準アップリンク許可構成は、変調及びコーディングスキーム、トランスポートブロックサイズ、電力制御パラメータ、非直交多元接続のための拡散率、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含み得る。加えて、基準アップリンク許可構成は、RRCシグナリング、SIB送信、又はUEのための指定された構成を介して送信され得る。
【0266】
[0278]いくつかの例では、基準アップリンク許可構成送信機1510は、各基準アップリンク許可構成についての基準構成インデックスを有する1つ以上の基準アップリンク許可構成を送信し得、ここで、少なくとも1つの送信パラメータは、基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータとは異なる当該少なくとも1つの送信パラメータをUEが識別するための1つの基準構成インデックスのインジケーションを含む。
【0267】
[0279]加えて又は代替として、基準アップリンク許可構成送信機1510は、基準アップリンク許可構成が送信された後に、基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータの代わりに少なくとも1つの送信パラメータを識別するために当該基準アップリンク許可構成がUEによって使用されることを示すフィールドを有する当該基準アップリンク許可構成を送信し得る。
【0268】
[0280]いくつかの例では、基準アップリンク許可構成送信機1510は、専用基準アップリンク構成を送信し得、ここで、少なくとも1つの送信パラメータは、専用アップリンク構成に基づいて、対応する送信パラメータの代わりに使用されるべきであることをUEによって識別される。
【0269】
[0281]加えて又は代替として、基準アップリンク許可構成送信機1510は、専用基準信号中で上位レイヤ構成済みアップリンク許可を送信し得、ここで、上位レイヤ構成済みアップリンク許可は、UEのためのタイプ1構成済み許可をアクティブ化する。
【0270】
[0282]いくつかの例では、基準アップリンク許可構成送信機1510は、基準アップリンク許可構成を含む構成済みアップリンク許可を送信し、従属アップリンク構成中で、基準アップリンク許可構成中の基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータを送信し得る。
【0271】
[0283]加えて又は代替として、基準アップリンク許可構成送信機1510は、UEに、送信パラメータの基準セットを送信し得、ここで、後続の通信は、少なくとも1つの送信パラメータと送信パラメータの基準セットとの間の差に基づいて送信される。
【0272】
[0284]いくつかの例では、基準アップリンク許可構成送信機1510は、UEに、アップリンク許可構成を送信し得、ここで、アップリンク許可構成は、基準アップリンク許可構成を含む。加えて又は代替として、基準アップリンク許可構成送信機1510は、アップリンク許可構成のセットを送信し得、ここで、アップリンク許可構成のセットの各々は、基準アップリンク許可構成のセットのうちの1つを含む。
【0273】
[0285]異なる送信パラメータ送信機1515は、UEに、基準アップリンク許可構成中の基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータを送信し得る。いくつかのケースでは、基準信号のセットのうちの対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータは、時間リソース割り振り、周波数リソース割り振り、DMRSポート、DMRSスクランブリングシード、DMRSシード識別情報、DMRS物理アップリンク共有チャネルレートマッチングパラメータ、トラフィック対パイロット比、又はそれらの組み合わせを含み得る。
【0274】
[0286]送信パラメータ通信コンポーネント1520は、UEと、少なくとも1つの送信パラメータを使用して通信し得る。
【0275】
[0287]基準構成修正コンポーネント1525は、基準アップリンク許可構成に対する修正を送信し、UEと、修正に基づいて通信し得る。いくつかの例では、基準構成修正コンポーネント1525は、修正に基づいて少なくとも1つの送信パラメータを再構成し得る。加えて又は代替として、基準構成修正コンポーネント1525は、UEに、少なくとも1つの再構成された送信パラメータを送信し得る。
【0276】
[0288]基準構成非アクティブ化コンポーネント1530は、基準アップリンク許可構成を非アクティブ化するためのインジケーションを受信し、UEと、基準アップリンク許可構成を非アクティブ化するためのインジケーションに基づいて通信し得る。
【0277】
[0289]RACHパラメータ送信機1535は、UEに、RACHプロシージャのための送信パラメータセットのセットを送信し得、送信パラメータセットのセットの各々は、少なくとも1つの送信パラメータだけ異なる。いくつかのケースでは、RACHプロシージャは、初期アクセスプロシージャ、RRC再開プロシージャ、タイミングアドバンスリフレッシュプロシージャ、又はそれらの組み合わせのために実行され得る。加えて、RACHプロシージャは、競合ベースのRACHプロシージャ又は競合なしのRACHプロシージャである。いくつかのケースでは、RACHプロシージャは、2ステップRACHプロシージャを含む。
【0278】
[0290]加えて、RACHプロシージャのための送信パラメータセットのセットは、RRCシグナリング、SIB送信、又はUEのための指定された構成を介して送信され得る。いくつかのケースでは、少なくとも1つの送信パラメータは、RACHメッセージのためのRACHプリアンブル、RACHメッセージのための時間及び周波数リソース、DMRSパラメータ、又はそれらの組み合わせを含む。
【0279】
[0291]RACHメッセージ受信機1540は、UEから、送信パラメータセットのセットのうちの1つに従ってRACHプロシージャのためのRACHメッセージを受信し得る。
【0280】
[0292]DC構成コンポーネント1545は、UEに、プライマリセル及びセカンダリセルとのデュアルコネクティビティ通信のための構成を送信し、プライマリセル又はセカンダリセル上でRACHメッセージを受信し得る。いくつかの例では、DC構成コンポーネント1545は、RACHメッセージのプリアンブル、RACHメッセージのためのDMRS、RACHメッセージのためのRACHリソース、又はそれらの組み合わせを介して、プライマリセル又はセカンダリセルのインジケーションを受信し得る。
【0281】
[0293]タイミングアラインメントコンポーネント1550は、UEに、タイミングアドバンスパラメータ及びアラインメントタイマを送信し、UEから、アラインメントタイマが満了した後にRACHメッセージと共にアップリンクデータを受信し得る。
【0282】
[0294]いくつかの例では、タイミングアラインメントコンポーネント1550は、アラインメントタイマが満了した後の時間ウィンドウを示す第2のタイマを送信し得、ここで、アップリンクデータは、時間ウィンドウ内にRACHメッセージと共に受信される。
【0283】
[0295]
図16は、本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートするデバイス1605を含むシステム1600の図を示す。デバイス1605は、本明細書で説明されたようなデバイス1305、デバイス1405、又は基地局105のコンポーネントの例であり得るか、又はそれらを含み得る。デバイス1605は、基地局通信マネージャ1610、ネットワーク通信マネージャ1615、トランシーバ1620、アンテナ1625、メモリ1630、プロセッサ1640、及び局間通信マネージャ1645を含む、通信を送信及び受信するためのコンポーネントを含む双方向音声及びデータ通信のためのコンポーネントを含み得る。これらのコンポーネントは、1つ以上のバス(例えば、バス1650)を介して電子通信状態にあり得る。
【0284】
[0296]基地局通信マネージャ1610は、UEに、単一のBWP内での後続の通信のための基準送信パラメータのセットを含む基準アップリンク許可構成を送信し得る。加えて、基地局通信マネージャ1610は、UEに、基準アップリンク許可構成中の基準送信パラメータのセットの対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータを送信し得る。いくつかのケースでは、基地局通信マネージャ1610は、UEと、少なくとも1つの送信パラメータを使用して通信し得る。
【0285】
[0297]加えて又は代替として、基地局通信マネージャ1610はまた、UEに、RACHプロシージャのための送信パラメータセットのセットを送信し得、送信パラメータセットのセットの各々は、少なくとも1つの送信パラメータだけ異なる。いくつかのケースでは、基地局通信マネージャ1610は、UEから、送信パラメータセットのセットのうちの1つに従ってRACHプロシージャのためのRACHメッセージを受信し得る。
【0286】
[0298]ネットワーク通信マネージャ1615は、(例えば、1つ以上のワイヤードバックホールリンクを介して)コアネットワークとの通信を管理し得る。例えば、ネットワーク通信マネージャ1615は、1つ以上のUE115などのクライアントデバイスのためのデータ通信の転送を管理し得る。
【0287】
[0299]トランシーバ1620は、上記で説明されたように、1つ以上のアンテナ、ワイヤード又はワイヤレスリンクを介して双方向に通信し得る。例えば、トランシーバ1620は、ワイヤレストランシーバを表し得、別のワイヤレストランシーバと双方向に通信し得る。トランシーバ1620はまた、パケットを変調し、送信のためにアンテナに変調されたパケットを提供することと、アンテナから受信されたパケットを復調することとを行うためのモデムを含み得る。
【0288】
[0300]いくつかのケースでは、ワイヤレスデバイスは、単一のアンテナ1625を含み得る。しかしながら、いくつかのケースでは、デバイスは、1つより多くのアンテナ1625を有し得、それらは、複数のワイヤレス送信を同時に送信又は受信することが可能であり得る。
【0289】
[0301]メモリ1630は、RAM、ROM、又はそれらの組み合わせを含み得る。メモリ1630は、プロセッサ(例えば、プロセッサ1640)によって実行されると、デバイスに、本明細書で説明される様々な機能を実行させる命令を含むコンピュータ可読コード1635を記憶し得る。いくつかのケースでは、メモリ1630は、中でもとりわけ、周辺コンポーネント又はデバイスとの対話などの基本ハードウェア又はソフトウェア動作を制御し得るBIOSを包含し得る。
【0290】
[0302]プロセッサ1640は、インテリジェントハードウェアデバイス(例えば、汎用プロセッサ、DSP、CPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジックコンポーネント、ディスクリートハードウェアコンポーネント、又はそれらの任意の組み合わせ)を含み得る。いくつかのケースでは、プロセッサ1640は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成され得る。いくつかののケースでは、メモリコントローラは、プロセッサ1640に統合され得る。プロセッサ1640は、デバイス1605に、様々な機能(例えば、送信パラメータのシグナリングをサポートする機能又はタスク)を実行させるために、メモリ(例えば、メモリ1630)中に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。
【0291】
[0303]送信パラメータの向上されたシグナリングに基づいて、プロセッサ1640は、UEとの後続の通信のための送信パラメータを効率的に決定し得る。例では、送信パラメータに対するいかなる変更も、送信パラメータの全てが再び送信されることにつながり得る。そのため、送信パラメータを低減する際に、プロセッサは、処理電力におけるランプアップの低減を通じてより効率的に応答する準備ができ得る。
【0292】
[0304]局間通信マネージャ1645は、他の基地局105との通信を管理し得、他の基地局105と協調してUE115との通信を制御するためのコントローラ又はスケジューラを含み得る。例えば、局間通信マネージャ1645は、ビームフォーミング又はジョイント送信などの様々な干渉緩和技法のために、UE115への送信のためのスケジューリングを調整し得る。いくつかの例では、局間通信マネージャ1645は、基地局105間の通信を提供するために、LTE/LTE-Aワイヤレス通信ネットワーク技術内のX2インターフェースを提供し得る。
【0293】
[0305]コード1635は、ワイヤレス通信をサポートするための命令を含む、本開示の態様をインプリメントするための命令を含み得る。コード1635は、システムメモリ又は他のタイプのメモリなどの非一時的コンピュータ可読媒体中に記憶され得る。いくつかのケースでは、コード1635は、プロセッサ1640によって直接実行可能でないことがあるが、(例えば、コンパイル及び実行されると)コンピュータに、本明細書で説明される機能を実行させ得る。
【0294】
[0306]
図17は、本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートする方法1700を例示するフローチャートを示す。方法1700の動作は、本明細書で説明されたようなUE115又はそのコンポーネントによってインプリメントされ得る。例えば、方法1700の動作は、
図9~12を参照して説明されたようなUE通信マネージャによって実行され得る。いくつかの例では、UEは、以下に説明される機能を実行するために、UEの機能的な要素を制御するための命令のセットを実行し得る。加えて又は代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、以下に説明される機能の態様を実行し得る。
【0295】
[0307]1705において、UEは、UEにおいて、単一のBWP内での後続の通信のための基準送信パラメータのセットを含む基準アップリンク許可構成を識別し得る。1705の動作は、本明細書で説明された方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1705の動作の態様は、
図9~12を参照して説明されたような基準アップリンク許可構成識別器によって実行され得る。
【0296】
[0308]1710において、UEは、UEにおいて、基準アップリンク許可構成中の基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータを受信し得る。1710の動作は、本明細書で説明された方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1710の動作の態様は、
図9~12を参照して説明されたような異なる送信パラメータ受信機によって実行され得る。
【0297】
[0309]1715において、UEは、単一のBWP内での後続の通信のための基準送信パラメータのセットのうちの対応する送信パラメータの代わりに少なくとも1つの送信パラメータを使用することを決定し得る。1715の動作は、本明細書で説明された方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1715の動作の態様は、
図9~12を参照して説明されたような送信パラメータ決定コンポーネントによって実行され得る。
【0298】
[0310]1720において、UEは、少なくとも1つの送信パラメータを使用して通信し得る。1720の動作は、本明細書で説明された方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1720の動作の態様は、
図9~12を参照して説明されたような送信パラメータ通信機によって実行され得る。
【0299】
[0311]
図18は、本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートする方法1800を例示するフローチャートを示す。方法1800の動作は、本明細書で説明されたようなUE115又はそのコンポーネントによってインプリメントされ得る。例えば、方法1800の動作は、
図9~12を参照して説明されたようなUE通信マネージャによって実行され得る。いくつかの例では、UEは、以下に説明される機能を実行するために、UEの機能的な要素を制御するための命令のセットを実行し得る。加えて又は代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、以下に説明される機能の態様を実行し得る。
【0300】
[0312]1805において、UEは、UEにおいて、RACHプロシージャのための送信パラメータセットのセットを受信し得、送信パラメータセットのセットの各々は、少なくとも1つの送信パラメータだけ異なる。1805の動作は、本明細書で説明された方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1805の動作の態様は、
図9~12を参照して説明されたようなRACHパラメータ受信機によって実行され得る。
【0301】
[0313]1810において、UEは、UEにおいて、RACHプロシージャのRACHメッセージを送信するための送信パラメータセットのセットから送信パラメータのセットを選択し得る。1810の動作は、本明細書で説明された方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1810の動作の態様は、
図9~12を参照して説明されたようなRACHパラメータ選択器によって実行され得る。
【0302】
[0314]1815において、UEは、基地局に、送信パラメータの選択されたセットを使用してRACHメッセージを送信し得る。RACHメッセージは、例えば、ランダムアクセスプリアンブル及び情報メッセージ(例えば、データ、UCI)を含み得る。ランダムアクセスプリアンブルは、ランダムアクセスチャネルを介して送信され得、情報メッセージは、物理アップリンク制御チャネル又は物理アップリンク共有チャネルを介して送信され得る。複数の送信パラメータセットのうちの第1のものは、ランダムアクセスチャネルのリソースの第1のセット、ランダムアクセスプリアンブルの第1のサブセット、第1のDMRSパラメータ、又はそれらの組み合わせに関連付けられ得る。複数の送信パラメータセットのうちの第2のものは、ランダムアクセスチャネルのリソースの第2のセット、ランダムアクセスプリアンブルの第2のサブセット、第2のDMRSパラメータ、又はそれらの組み合わせに関連付けられ得る。1815の動作は、本明細書で説明された方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1815の動作の態様は、
図9~12を参照して説明されたようなRACH送信機によって実行され得る。
【0303】
[0315]
図19は、本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートする方法1900を例示するフローチャートを示す。方法1900の動作は、本明細書で説明されたような基地局105又はそのコンポーネントによってインプリメントされ得る。例えば、方法1900の動作は、
図13~16を参照して説明されたような基地局通信マネージャによって実行され得る。いくつかの例では、基地局は、以下に説明される機能を実行するために、基地局の機能的な要素を制御するための命令のセットを実行し得る。加えて又は代替として、基地局は、専用ハードウェアを使用して、以下に説明される機能の態様を実行し得る。
【0304】
[0316]1905において、基地局は、UEに、単一のBWP内での後続の通信のための基準送信パラメータのセットを含む基準アップリンク許可構成を送信し得る。1905の動作は、本明細書で説明された方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1905の動作の態様は、
図13~16を参照して説明されたような基準アップリンク許可構成送信機によって実行され得る。
【0305】
[0317]1910において、基地局は、UEに、基準アップリンク許可構成中の基準送信パラメータのセットの対応する送信パラメータとは異なる少なくとも1つの送信パラメータを送信し得る。1910の動作は、本明細書で説明された方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1910の動作の態様は、
図13~16を参照して説明されたような異なる送信パラメータ送信機によって実行され得る。
【0306】
[0318]1915において、基地局は、UEと、少なくとも1つの送信パラメータを使用して通信し得る。1915の動作は、本明細書で説明された方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1915の動作の態様は、
図13~16を参照して説明されたような送信パラメータ通信コンポーネントによって実行され得る。
【0307】
[0319]
図20は、本開示の態様に従った、送信パラメータのシグナリングをサポートする方法2000を例示するフローチャートを示す。方法2000の動作は、本明細書で説明されたような基地局105又はそのコンポーネントによってインプリメントされ得る。例えば、方法2000の動作は、
図13~16を参照して説明されたような基地局通信マネージャによって実行され得る。いくつかの例では、基地局は、以下に説明される機能を実行するために、基地局の機能的な要素を制御するための命令のセットを実行し得る。加えて又は代替として、基地局は、専用ハードウェアを使用して、以下に説明される機能の態様を実行し得る。
【0308】
[0320]2005において、基地局は、UEに、RACHプロシージャのための送信パラメータセットのセットを送信し得、送信パラメータセットのセットの各々は、少なくとも1つの送信パラメータだけ異なる。2005の動作は、本明細書で説明された方法に従って実行され得る。いくつかの例では、2005の動作の態様は、
図13~16を参照して説明されたようなRACHパラメータ送信機によって実行され得る。
【0309】
[0321]2010において、基地局は、UEから、送信パラメータセットのセットのうちの1つに従ってRACHプロシージャのためのRACHメッセージを受信し得る。RACHメッセージは、例えば、ランダムアクセスプリアンブル及び情報メッセージ(例えば、データ、UCI)を含み得る。ランダムアクセスプリアンブルは、ランダムアクセスチャネルを介して受信され得、情報メッセージは、物理アップリンク制御チャネル又は物理アップリンク共有チャネルを介して受信され得る。複数の送信パラメータセットのうちの第1のものは、ランダムアクセスチャネルのリソースの第1のセット、ランダムアクセスプリアンブルの第1のサブセット、第1のDMRSパラメータ、又はそれらの組み合わせに関連付けられ得る。複数の送信パラメータセットのうちの第2のものは、ランダムアクセスチャネルのリソースの第2のセット、ランダムアクセスプリアンブルの第2のサブセット、第2のDMRSパラメータ、又はそれらの組み合わせに関連付けられ得る。2010の動作は、本明細書で説明された方法に従って実行され得る。いくつかの例では、2010の動作の態様は、
図13~16を参照して説明されたようなRACHメッセージ受信機によって実行され得る。
【0310】
[0322]本明細書で説明された方法は、可能なインプリメンテーションを説明しており、動作及びステップは、再配列又は別様に修正され得、他のインプリメンテーションが可能であることに留意されたい。更に、それら方法のうちの2つ以上からの態様が組み合わされ得る。
【0311】
[0323]本明細書で説明された技法は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)、及び他のシステムなどの、様々なワイヤレス通信システムのために使用され得る。CDMAシステムは、CDMA2000、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、等などの無線技術をインプリメントし得る。CDMA2000は、IS-2000、IS-95、及びIS-856規格をカバーする。IS-2000リリースは、一般に、CDMA2000 1X、1X、等と呼ばれ得る。IS-856(TIA-856)は、一般に、CDMA2000 1xEV-DO、高レートパケットデータ(HRPD)、等と呼ばれる。UTRAは、ワイドバンドCDMA(WCDMA(登録商標))及びCDMAの他の変形を含む。TDMAシステムは、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))などの無線技術をインプリメントし得る。
【0312】
[0324]OFDMAシステムは、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、発展型UTRA(E-UTRA)、米国電気電子学会(IEEE)802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash-OFDM、等などの無線技術をインプリメントし得る。UTRA及びE-UTRAは、ユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)の一部である。LTE、LTE-A、及びLTE-Aプロは、E-UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A、LTE-Aプロ、NR、及びGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP(登録商標))という名称の組織からの文書中に説明されている。CDMA2000及びUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の組織からの文書中に説明されている。本明細書で説明された技法は、本明細書で述べられたシステム及び無線技術並びに他のシステム及び無線技術のために使用され得る。LTE、LTE-A、LTE-Aプロ、又はNRシステムの態様が、例を目的として説明され得、LTE、LTE-A、LTE-Aプロ、又はNR専門用語が、説明の大部分において使用され得るが、本明細書で説明された技法は、LTE、LTE-A、LTE-Aプロ、又はNRアプリケーションを超えて適用可能である。
【0313】
[0325]マクロセルは、一般に、比較的大きい地理的エリア(例えば、半径数キロメートル)をカバーし、ネットワークプロバイダにサービス加入しているUEによる無制限のアクセスを可能にし得る。スモールセルは、マクロセルと比較して、より低電力の基地局に関連付けられ得、スモールセルは、マクロセルと同じ又は異なる(例えば、ライセンス、アンライセンス、等)周波数帯域中で動作し得る。スモールセルは、様々な例に従って、ピコセル、フェムトセル、及びマイクロセルを含み得る。ピコセルは、例えば、小さい地理的エリアをカバーし得、ネットワークプロバイダにサービス加入しているUEによる無制限のアクセスを可能にし得る。フェムトセルもまた、小さい地理的エリア(例えば、家)をカバーし得、フェムトセルとのアソシエーション(関連付け)を有するUE(例えば、クローズド加入者グループ(CSG:closed subscriber group)中のUE、家の中にいるユーザのためのUE、及び同様のもの)による制限されたアクセスを提供し得る。マクロセルのためのeNBは、マクロeNBと呼ばれ得る。スモールセルのためのeNBは、スモールセルeNB、ピコeNB、フェムトeNB、又はホームeNBと呼ばれ得る。eNBは、1つ以上(例えば、2つ、3つ、4つ、及び同様の数)のセルをサポートし得、また、1つ以上のコンポーネントキャリアを使用して通信をサポートし得る。
【0314】
[0326]本明細書で説明されたワイヤレス通信システムは、同期又は非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、基地局は、同様のフレームタイミングを有し得、異なる基地局からの送信は、ほぼ時間的にアラインされ得る。非同期動作の場合、基地局は、異なるフレームタイミングを有し得、異なる基地局からの送信は、時間的にアラインされないことがある。本明細書で説明された技法は、同期動作又は非同期動作のうちのいずれかのために使用され得る。
【0315】
[0327]本明細書で説明された情報及び信号は、様々な異なる技術及び技法のうちの任意のものを使用して表わされ得る。例えば、本説明全体を通じて参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは磁性粒子、光場若しくは光粒子、又はそれらの任意の組み合わせによって表され得る。
【0316】
[0328]本明細書での開示に関連して説明された様々な例示的なブロック及びモジュールは、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA、又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、又は本明細書で説明された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせを用いてインプリメント又は実行され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替では、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシンであり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ(例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つ以上のマイクロプロセッサ、又は任意の他のそのような構成)としてインプリメントされ得る。
【0317】
[0329]本明細書で説明された機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせにおいてインプリメントされ得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアにおいてインプリメントされる場合、それら機能は、1つ以上の命令又はコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶され得るか、又はコンピュータ可読媒体を通して送信され得る。他の例及びインプリメンテーションは、本開示及び添付された特許請求の範囲内にある。例えば、ソフトウェアの性質に起因して、本明細書で説明された機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハード配線、又はこれらのうちの任意のものの組み合わせを使用してインプリメントされることができる。機能をインプリメントする特徴はまた、機能の一部分が異なる物理的ロケーションにおいてインプリメントされるように分散されることを含め、様々な位置において物理的にロケートされ得る。
【0318】
[0330]コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体と非一時的コンピュータ記憶媒体との両方を含む。非一時的記憶媒体は、汎用又は専用コンピュータによってアクセスされることができる任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、非一時的コンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、フラッシュメモリ、コンパクトディスク(CD)ROM若しくは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置若しくは他の磁気記憶デバイス、又は命令若しくはデータ構造の形態で所望されるプログラムコード手段を搬送若しくは記憶するために使用されることができ、且つ汎用若しくは専用コンピュータ、又は汎用若しくは専用プロセッサによってアクセスされることができる任意の他の非一時的媒体を含み得る。また、任意の接続は、厳密にはコンピュータ可読媒体と称される。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、又は赤外線、無線、及びマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、又は赤外線、無線、及びマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義中に含まれる。ディスク(disk)及びディスク(disc)は、本明細書で使用される場合、CD(disc)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(DVD)(disc)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、及びBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0319】
[0331]、特許請求の範囲を含め、本明細書に使用される場合、項目のリスト(例えば、「~のうちの少なくとも1つ(at least one of)」又は「~のうちの1つ以上(one or more of)」などのフレーズで始まる項目のリスト)中で使用される「又は/或いは/若しくは(or)」は、例えば、A、B、又はCのうちの少なくとも1つのリストが、A、B、C、AとB、AとC、BとC、又はAとBとC(即ち、A、B、及びC)を意味するような、包含的なリストを示す。また、本明細書で使用される場合、「~に基づいて(based on)」というフレーズは、条件の閉集合への参照として解釈されるべきではない。例えば、「条件Aに基づいて」と記載された例証的なステップは、本開示の範囲から逸脱することなしに、条件Aと条件Bとの両方に基づき得る。言い換えれば、本明細書で使用される場合、「~に基づいて」というフレーズは、「~に少なくとも部分的に基づいて(based at least in part on)」というフレーズと同じように解釈されるべきである。
【0320】
[0332]添付された図面では、同様のコンポーネント又は特徴は、同じ参照ラベルを有し得る。更に、同じタイプの様々なコンポーネントは、参照ラベルに、ダッシュと、同様のコンポーネント間を区別する第2のラベルとを後続させることによって区別され得る。本明細書中で第1の参照ラベルだけが使用される場合、その説明は、第2の参照ラベル、又は他の後続の参照ラベルに関係なく、同じ第1の参照ラベルを有する同様のコンポーネントのうちのどの1つにも適用可能である。
【0321】
[0333]添付された図面に関連して本明細書に記載された説明は、実例的な構成を説明しており、インプリメントされ得る又は特許請求の範囲内にある全ての例を表すわけではない。本明細書で使用される「例証的(exemplary)」という用語は、「例、事例、又は例示としての役割を果たすこと」を意味し、「好ましい」又は「他の例より有利である」ということを意味しない。詳細な説明は、説明された技法の理解を提供することを目的として特定の詳細を含む。これらの技法は、しかしながら、これらの特定の詳細なしに実施され得る。いくつかの事例では、良く知られている構造及びデバイスは、説明された例の概念を曖昧にすることを避けるために、ブロック図形式で示される。
【0322】
[0334]本明細書での説明は、当業者が本開示を製造又は使用することを可能にするために提供される。本開示に対する様々な修正は、当業者にとって容易に明らかとなり、本明細書で定義された包括的な原理は、本開示の範囲から逸脱することなしに他の変形に適用され得る。このことから、本開示は、本明細書で説明された例及び設計に限定されず、本明細書で開示された原理及び新規の特徴と一致する最も広い範囲が付与されるべきである。
【国際調査報告】