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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-22
(54)【発明の名称】アイスクリームスクープ
(51)【国際特許分類】
   A47J 43/28 20060101AFI20220314BHJP
【FI】
A47J43/28
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2021544444
(86)(22)【出願日】2020-01-22
(85)【翻訳文提出日】2021-09-24
(86)【国際出願番号】 IB2020050476
(87)【国際公開番号】W WO2020157602
(87)【国際公開日】2020-08-06
(31)【優先権主張番号】102019000001227
(32)【優先日】2019-01-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521336118
【氏名又は名称】ラシェット パオロ
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】特許業務法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ラシェット パオロ
【テーマコード(参考)】
4B053
【Fターム(参考)】
4B053AA03
4B053CA04
4B053CE10
(57)【要約】
本発明は、スプーン(2)またはスパチュラと、前記スプーン(2)またはスパチュラを担持するハンドル(3)とを備える、アイスクリームスクープ(1)または半固体稠度の別の食品用のスクープに関し、前記スクープ(1)は、前記スプーン(2)またはスパチュラが前記アイスクリームまたは他の食品の塊を通って移動するときに、前記アイスクリームまたは他の食品の前記スプーン(2)またはスパチュラ内の部分(4)、好ましくは球形部分を作るように適合されている。本発明によれば、スクープ(1)は、前記スプーン2またはスパチュラ内の前記アイスクリームまたは他の食品部分(4)の形成中に、前記アイスクリームまたは他の食品部分(4)の上および/または中に前記食品ソース(6)を分配するように適合された少なくとも1つの食品ソース(6)の分配手段(5)を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スプーン(2)またはスパチュラと、前記スプーン(2)またはスパチュラを担持するハンドル(3)とを備える、アイスクリームスクープ(1)または半固体稠度の別の食品用のスクープであって、前記スクープ(1)は、前記スプーン(2)またはスパチュラが前記アイスクリームまたは他の食品の塊を通って移動するときに、前記アイスクリームまたは他の食品の前記スプーン(2)またはスパチュラ内の部分(4)、好ましくは球形部分を作るように適合されており、前記スプーン(2)またはスパチュラ内の前記アイスクリームまたは他の食品部分(4)の形成中に、前記食品ソース(6)を前記アイスクリームまたは他の食品部分(4)の上および/または中に分配するように適合された少なくとも1つの食品ソース(6)の分配手段(5)を備えることを特徴とする、アイスクリームスクープ(1)または半固体稠度の別の食品用のスクープ。
【請求項2】
前記食品ソース(6)の前記分配手段(5)は、導管(9)を介して、前記食品ソース(6)を収容する少なくとも1つの容器(8)に接続された少なくとも1つの分配ノズル(7)を備えることを特徴とする、請求項1に記載のスクープ(1)。
【請求項3】
前記少なくとも1つの分配ノズル(7)は、前記ハンドル(3)の長手方向の展開方向(L)に関して、前記スプーン(2)の前記内面(SI)の実質的に中央領域の近傍で得られることを特徴とする、請求項2に記載のスクープ(1)。
【請求項4】
前記導管(9)は、前記スプーン(2)の外面(SE)と内面(SI)との間の前記スプーン(2)またはスパチュラの厚さにおいて少なくとも部分的に得られることを特徴とする、請求項2または3に記載のスクープ(1)。
【請求項5】
前記分配ノズル(7)には、前記食品ソース(6)の分配を可能にするように作動させ得る分配弁(10)が設けられていることを特徴とする、請求項2から4のいずれか一項に記載のスクープ(1)。
【請求項6】
前記食品ソース(6)の前記分配手段(5)は、前記スプーン(2)またはスパチュラの前記内面に分配され、導管(9)を介して、前記食品ソース(6)を収容する少なくとも1つの容器(8)に接続された少なくとも一組の分配ノズル(7A、7B、7C、7D、7E)を備えることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のスクープ(1)。
【請求項7】
前記分配手段(5)は1つ以上の容器(8)を備え、前記分配手段(5)は、前記スプーン(2)またはスパチュラの内面に分配された分配ノズル(7)の複数のセット(7A,7B,7C,7D,7E)を備え、前記分配ノズル(7)のセット(7A,7B,7C,7D,7E)の各々は、導管(9)を介して前記1つ以上の容器(8)に接続されていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載のスクープ(1)。
【請求項8】
前記食品ソース(6)の前記分配手段(5)は、
前記容器(8)内に収容された前記食品ソース(6)を加圧するように適合された加圧手段(110)と、
前記食品ソース(6)を前記容器(8)から前記少なくとも1つの分配ノズル(7)へと圧送するように適合された圧送手段(112)と、
前記食品ソース(6)を前記容器(8)から吸引するように適合された吸引手段と、
前記食品ソース(6)を前記容器(8)から取り出して前記少なくとも1つの分配ノズル(7)に向かって押すように適合されたねじ押圧手段と、
前記容器(8)内に収容された前記食品ソース(6)を前記少なくとも1つの分配ノズル(7)に向かって圧縮するように適合された圧縮手段(130)と
からなる群に選択された前記食品ソース(6)の運動手段(11)を備えることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のスクープ(1)。
【請求項9】
前記運動手段(11)は、前記ハンドル(3)内に収容されていることを特徴とする、請求項8に記載のスクープ(1)。
【請求項10】
前記容器(8)は、前記ハンドル(3)内に収容されていることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載のスクープ(1)。
【請求項11】
前記容器(8)は、前記食品ソース(6)を収容する加圧されたカートリッジまたは加圧可能なカートリッジ(33)からなることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載のスクープ(1)。
【請求項12】
前記カートリッジ(33)は、前記スクープ(1)に結合するための、独自の設計を有する、好ましくはバヨネットタイプの結合装置(28)を備えることを特徴とする、請求項10に記載のスクープ(1)。
【請求項13】
前記分配ノズル(7)を開閉するための機構(23)を備え、前記機構(23)は、前記スプーン(2)内に得られた座部(25)の内側で中心軸を中心にして回転する分配シリンダ(24)を備え、前記分配ノズル(7)は前記分配シリンダ(24)内に得られ、前記分配シリンダ(24)の前記回転は、前記分配ノズル(7)が前記スプーン(2)の前記内面に面する前記分配ノズル(7)の開放位置から、前記分配ノズル(7)が前記座部(25)の前記内側に面する閉鎖位置への変位を作動させ、前記食品ソース(6)の分配を防止することを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載のスクープ(1)。
【請求項14】
前記分配シリンダ(24)は、前記分配ノズル(7)の前記開放位置において、前記スプーン(2)から取られた前記アイスクリームまたは他の食品部分(4)の1つ以上の溝を得るように構成された前記分配シリンダ(24)の側面に対して半径方向に突出する1つ以上の要素(27)を有することを特徴とする、請求項13に記載のスクープ(1)。
【請求項15】
前記容器(8)内に収容された冷凍された前記食品ソース(6)を維持するように適合された冷凍システムを備えることを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載のスクープ(1)。
【請求項16】
アイスクリームまたは別の半固体稠度の食品部分の調製方法であって、
スプーン(2)またはスパチュラと、前記スプーン(2)またはスパチュラを担持するハンドル(3)と、少なくとも1つの食品ソース(6)の分配手段(5)とを備える、アイスクリームスクープ(1)または半固体稠度の別の食品用のスクープを提供するステップと、
前記アイスクリームまたは他の食品の前記スプーン(2)またはスパチュラ内の部分(4)、好ましくは球形部分を得るために、前記スプーン(2)またはスパチュラを前記アイスクリームまたは他の食品の塊を通って移動させるステップであって、前記少なくとも1つの食品ソース(6)の前記分配手段(5)は、前記スプーン(2)またはスパチュラ内の前記アイスクリームまたは他の食品部分(4)の形成中に、前記食品ソース(6)を、前記アイスクリームまたは他の食品部分(4)の上および/または中に分配する、ステップと
を含むことを特徴とする、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アイスクリームスクープまたは半固体稠度の別の食品用のスクープに関する。
【0002】
知られているように、3つの異なる種類の器具を使用して、アイスクリームを提供することができる。第1の器具は、所望の量のアイスクリームが得られるスパチュラからなる。アイスクリームの盛り付け温度は、通常-12℃程度である。この温度では、アイスクリームは、スパチュラによって容易に浸透させることができる半固体稠度を有する。しかしながら、スパチュラの使用は、摂取されるアイスクリームの部分を標準化することを可能にしない。
【0003】
第2の器具は、切断スクープ、いわゆるスクーパからなる。この器具は、半球形スプーンに接続されたハンドルからなり、この半球形スプーンは、アイスクリーム塊の内部を移動すると、かなり一定の寸法のアイスクリーム球体を形成するまで、スプーン自体の内部でアイスクリームを収集して転がすことを可能にする。
【0004】
最後に、第3の器具は、上述のスクーパに加えて、ハンドル上に配置されたレバーによって操作され、スプーンの内面を摺動してアイスクリーム球体を分離させる湾曲したブレードも備えるブレード付きスクープからなる。
【0005】
上述のスクーパは、任意選択的にブレードを用いて、通常提供するアイスクリームより低い温度(例えば、-16/-24℃)であっても、それを切断することによってアイスクリームを取ることを可能にする。
【0006】
アイスクリーム業界では、コーン、ボウル、またはカップ内のアイスクリーム、およびテイクアウトまたはテーブルサービスに供されるアイスクリームの両方に関して、最終消費者のための製品提供およびプレゼンテーションモードを革新およびカスタマイズする必要性が現在非常に感じられている。実際、食用のガーニッシュおよび/または濃厚な稠度を有する液体食品調製物からなるいわゆるトッピングがしばしば使用される。
【0007】
本発明の目的は、従来技術の制限を克服し、最終消費者への製品の提供を視覚的および感覚刺激的な観点の両方からカスタマイズすることを可能にする、アイスクリームスクープまたは半固体稠度の別の食品用のスクープを提供することである。
【0008】
この目的の範囲内で、本発明の目的は、アイスクリームスクープまたは半固体稠度の別の食品用のスクープを提供することであり、それを摂取するとき、既知のスクープと実質的に同じ方法でオペレータによって使用され得る。
【0009】
本発明のさらなる目的は、使用時の信頼性、衛生および安全性に関して最大の保証を保証することができるスクープを提供することである。
【0010】
本発明の別の目的は、製造および使用が容易なスクープを提供することである。
【0011】
前述の目的、ならびに以下でよりよく説明される前述の目的および他の目的は、請求項1に記載のアイスクリームスクープまたは半固体稠度の別の食品用のスクープによって達成される。
【0012】
他の特徴が従属請求項に提供される。
【0013】
さらなる特徴および利点は、添付の図面によって非限定的な例としてのみ示されている、アイスクリームスクープまたは半固体稠度の別の食品用のスクープのいくつかの好ましいが非限定的な実施形態の説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明による、アイスクリームスクープまたは半固体稠度の別の食品用のスクープの第1の実施形態の概略。
図2図1のスクープの変形例の概略図である。
図3】アイスクリーム球体の形成中の図1のスクープのスプーンを概略的に示す。
図4】アイスクリーム球体の形成中の図2のスクープのスプーンを概略的に示す。
図5】アイスクリーム球体の形成中の、本発明によるアイスクリームスクープのスプーンの2つの変形例を概略的に示す。
図6】アイスクリーム球体の形成中の、本発明によるアイスクリームスクープのスプーンの2つの変形例を概略的に示す。
図7】本発明による図1のスクープのさらなる4つの変形例を概略的に示す。
図8】本発明による図1のスクープのさらなる4つの変形例を概略的に示す。
図9】本発明による図1のスクープのさらなる4つの変形例を概略的に示す。
図10】本発明による図1のスクープのさらなる4つの変形例を概略的に示す。
図11】本発明によるスクープの閉鎖構成にあるシリコーン弁を有するノズルを概略的に示す。
図12】本発明によるスクープの開放構成にあるシリコーン弁を有するノズルを概略的に示す。
図13】本発明によるスクープの閉鎖構成にある格納式弁を有するノズルを概略的に示す。
図14】本発明によるスクープの開放構成にある格納式弁を有するノズルを概略的に示す。
図15】手動加圧器を備えた、本発明による独立型アイスクリームスクープを概略的に示す。
図16図15のスクープの変形例を示す。
図17A】食品ソースを分配する異なるステップにおける、カートリッジを備えた、本発明による独立型アイスクリームスクープの一部を概略的に示す。
図17B】食品ソースを分配する異なるステップにおける、カートリッジを備えた、本発明による独立型アイスクリームスクープの一部を概略的に示す。
図17C】食品ソースを分配する異なるステップにおける、カートリッジを備えた、本発明による独立型アイスクリームスクープの一部を概略的に示す。
図17D】食品ソースを分配する異なるステップにおける、カートリッジを備えた、本発明による独立型アイスクリームスクープの一部を概略的に示す。
図17E】食品ソースを分配する異なるステップにおける、カートリッジを備えた、本発明による独立型アイスクリームスクープの一部を概略的に示す。
図17F】食品ソースを分配する異なるステップにおける、カートリッジを備えた、本発明による独立型アイスクリームスクープの一部を概略的に示す。
図18図17A図17Fに表されるスクープの変形例を概略的に示す。
図19】手動ポンプを備えた加圧された容器に接続された、本発明によるアイスクリームスクープを概略的に示す。
図20】電動圧縮機が設けられた加圧された容器に接続された、本発明によるアイスクリームスクープを概略的に示す。
図21】ポンプによって容器に接続された、本発明によるアイスクリームスクープを概略的に示す。
図22】本発明による複数のアイスクリームスクープを収容するドックステーションを概略的に示す。
図23】容器と、ハンドルの内側のポンプとを備える本発明によるアイスクリームスクープを概略的に示す。
図24】外側容器と、ハンドルの内側のポンプとを備える、本発明によるアイスクリームスクープを概略的に示す。
図25A】本発明によるアイスクリームスクープのスプーンに存在する分配ノズルを閉鎖するための装置を、正面図および側面図において、3つの異なる使用構成で概略的に示す。
図25B】本発明によるアイスクリームスクープのスプーンに存在する分配ノズルを閉鎖するための装置を、正面図および側面図において、3つの異なる使用構成で概略的に示す。
図25C】本発明によるアイスクリームスクープのスプーンに存在する分配ノズルを閉鎖するための装置を、正面図および側面図において、3つの異なる使用構成で概略的に示す。
図25D】本発明によるアイスクリームスクープのスプーンに存在する分配ノズルを閉鎖するための装置を、正面図および側面図において、3つの異なる使用構成で概略的に示す。
図25E】本発明によるアイスクリームスクープのスプーンに存在する分配ノズルを閉鎖するための装置を、正面図および側面図において、3つの異なる使用構成で概略的に示す。
図25F】本発明によるアイスクリームスクープのスプーンに存在する分配ノズルを閉鎖するための装置を、正面図および側面図において、3つの異なる使用構成で概略的に示す。
図26】ガスカートリッジを備えた、本発明による独立型アイスクリームスクープを概略的に示す。
図27A図25A図25Fに示す分配ノズルを閉じるための装置の変形例を概略的に示す図である。
図27B図25A図25Fに示す分配ノズルを閉じるための装置の変形例を概略的に示す図である。
図28A】伸縮式ねじによって圧縮可能なカートリッジを有する、本発明による独立型アイスクリームスクープを概略的に示す。
図28B】伸縮式ねじによって圧縮可能なカートリッジを有する、本発明による独立型アイスクリームスクープを概略的に示す。
図28C】伸縮式ねじによって圧縮可能なカートリッジを有する、本発明による独立型アイスクリームスクープを概略的に示す。
図29A図1のスクープのさらなる変形例の概略図である。
図29B図1のスクープのさらに別の変形例の概略図である。
図29C】アイスクリーム球体の形成中の図29A(または図29B)のスクープのスプーンを概略的に示す。
図30A】伸長可能な分配チューブを有する、本発明によるアイスクリームスクープを概略的に示す。
図30B】伸長可能な分配チューブを有する、本発明によるアイスクリームスクープを概略的に示す。
図31A】伸長可能な分配チューブが後退した状態の上面における図30Aおよび30Bに示すスクープの変形例を示す。
図31B】伸長可能な分配チューブが伸長された状態の上面における図30Aおよび30Bに示すスクープの変形例を示す。
図31C】伸長可能な分配チューブが伸長された状態の下面における図30Aおよび30Bに示すスクープの変形例を示す。
図32】本発明によるスクープのさらなる変形例を示す。
【0015】
前述の図を参照すると、参照番号1で全体的に示されている、アイスクリームスクープまたは半固体稠度の別の食品用のスクープは、スプーン2またはスパチュラと、前記スプーン2またはスパチュラを担持するハンドル3とを備える。スクープ1は、スプーン2またはスパチュラがアイスクリームまたは他の食品の塊を通過するときに、スプーン2またはスパチュラ内にアイスクリームまたは他の食品の部分4、好ましくは球形部分を作るように適合される。
【0016】
本発明によれば、スクープ1は、前記スプーン2またはスパチュラ内の前記アイスクリームまたは他の食品部分4の形成中に、前記アイスクリームまたは他の食品部分4の上および/または中に前記食品ソース6を分配するように適合された少なくとも1つの食品ソース6の分配手段5を備える。
【0017】
スクープ1は、好ましくは、アイスクリームまたは他の食品部分4の形状を実質的に球形にするように適合されたスプーン2を備える。
【0018】
スクープ1は、代替的に、アイスクリームまたはあまり規定されていない形状を有する他の食品部分を作るように適合されたスパチュラを備える。
【0019】
例えば図3に示されるように、スプーン2が一定の圧力でアイスクリーム塊と接触して摺動されると、アイスクリーム部分4がスプーン2の内側に集められ、スプーン2自体の内面に沿って転がることによって、いわゆるアイスクリーム球体4が形成される。スプーン2内のアイスクリーム球体4の形成中、食品ソース6の分配手段5は、ソース自体をアイスクリーム球体4の外面に堆積させる。
【0020】
実際、アイスクリームがスプーン2の内部で転がる間、分配手段5によって分配された食品ソース6は、スプーン2自体の中に形成されるアイスクリーム球体4の表面上に広がる。
【0021】
有利には、食品ソース6の分配手段5は、導管9を介して、前記食品ソース6を収容する少なくとも1つの容器8に接続された少なくとも1つの分配ノズル7を備える。
【0022】
最も単純な実施形態では、分配ノズル7は、前記食品ソース6が出ることを可能にする開口部によって画定される。
【0023】
有利には、少なくとも1つの分配ノズル7は、ハンドル3の長手方向の展開方向Lに関して、スプーン2の内面SIの実質的に中央領域の近傍で得られる。したがって、食品ソース6は、スプーン2の底面から出て、その中央領域でアイスクリーム部分4に到達する。
【0024】
少なくとも正中線Mに近い領域における分配ノズル7の位置決めは、スプーン2がアイスクリーム塊の内部を移動する間に形成されるアイスクリーム部分4の中および/または上への食品ソース6の正確な分配にとって重要である。
【0025】
例えば、図1および図2では、中央ノズル7の少なくとも1つがスプーン2の正中線Mの近傍に得られ、線Mは長手方向Lに対して垂直であることに留意されたい。
【0026】
有利には、導管9は、スプーン2の外面SEと内面SIとの間のスプーン2(またはスパチュラ)の厚さで少なくとも部分的に得られる。
【0027】
有利には、スクープ1は、アイスクリームのためだけでなく、ソフトチーズなどの半固体稠度の他の食品のためにも使用され得る。
【0028】
有利には、食品ソース6は、アイスクリーム用の半濃厚な液体トッピングである。そのような食品ソース6は、有利には、濃厚シロップ、溶融チョコレート、ヌテラ、クリームからなる群から選択され得る。
【0029】
有利には、食品ソース6はまた、粒子またはフレークなどの粒状形態の固体食品を含んでもよい。
【0030】
図1および図3に示すように、分配ノズル7は、スプーン2の下部、すなわち最初にアイスクリームに接触するように意図されたスプーン2の部分に配置されてもよい。この位置は、アイスクリーム球体4の外面上の食品ソース6のより完全な分配を可能にする。しかしながら、その後の動作において、スプーン2の下部に存在する食品ソースの残留物は、それが取り出されるトレイに存在するアイスクリームを汚す可能性がある。
【0031】
図2および図4に示すように、分配ノズル7は、スプーン2の上部、すなわち下部に続いてアイスクリームと接触するスプーン2の部分に配置されてもよい。そのような位置は、取り出されるトレイ内に存在するアイスクリームが汚れるリスクを低減し、食品ソース6がアイスクリーム球体4にのみ接触することを確実にする。
【0032】
図29A図29Bおよび図29Cに示すように、少なくとも1つの分配ノズル7は、スプーン2の上限に、すなわちスプーン2の領域に正確に配置することができ、新たに形成されたアイスクリーム部分4がスクープ1から出てくる。
【0033】
図29Bに示すように、スプーン2の上側の曲線上に分配された複数の分配ノズル7が存在してもよい。
【0034】
あるいは、図29Cに示すように、スプーン2の上部湾曲上に延びるスロットによって画定された単一のノズル7が存在してもよい。
【0035】
分配ノズル7は、図3および図4および図29Aに示すように、スプーン2の内面と同一平面に配置されてもよい。
【0036】
有利には、図5に示すように、スプーン2の凹部の内側に向かって突出する分配ノズル7´も存在してもよく、それにより、形成されているアイスクリームの渦の内側に食品ソースを分配し、食品ソース6もまた、アイスクリーム球体4の内側に分配される。
【0037】
有利には、図6に示すように、分配ノズル7´´は、アイスクリーム球体が形成されている間に、アイスクリーム球体4の外面に小さな円形の溝を形成するように、スプーン2の内面からわずかに突出してもよい。このようにして、食品ソース6は、より高い精度でそのような溝の内部に分配される。
【0038】
分配ノズル7は、分配される食品ソース6の種類に応じて、および粒状形態の固形食品の任意の存在に応じて、異なるサイズの円形断面または楕円形断面を有することができる。
【0039】
有利には、分配手段5は、1つ以上の容器8を備える。さらに、分配手段5は、スプーン2またはスパチュラの内面に分配された分配ノズル7の複数のセット7A、7B、7C、7D、7Eを備え、分配ノズル7のセット7A、7B、7C、7D、7Eの各々は、導管9を介して1つ以上の容器8に接続されている。
【0040】
有利には、図1および図2に示すように、分配手段5は、スプーン2の内面に分配され、導管9を介して同じ容器8に接続された分配ノズル7のセット7Aを備え、そのような容器8内に存在する食品ソース6を分配する。
【0041】
有利には、各々が異なる食品ソース6を収容する複数の容器8が存在してもよい。
【0042】
図7に示すように、分配手段5は、スプーン2の内面に分配され、すべて複数の導管9を介して前記複数の容器8に接続された分配ノズル7の一組7Bを含むことができる。このようにして、各動作において、分配されるべき異なる種類の食品ソース6を選択することができる。異なる食品ソース6は、常に、組7Bに属する同じ分配ノズル7によって分配されるものとする。
【0043】
図8に示すように、分配手段5は、スプーン2の内面に分配された分配ノズル7の複数の組7C、7D、7Eを含むことができ、分配ノズル7の組7C、7D、7Eの各々は、導管9を介してそのような複数の容器8のそれぞれの容器8に接続される。このようにして、異なる種類の食品ソース6を、アイスクリーム球体4の形成中に同時に分配することができる。この場合、分配ノズル7の各組7C、7D、7Eは、異なる容器8から異なる食品ソース6を分配するように設計される。
【0044】
有利には、図9および図10に示すように、スクープ1のすすぎ手段12を設けることもできる。
【0045】
図9に示すように、すすぎ手段12は、導管121を介してすすぎ液を収容する容器に接続されたすすぎ液分配ノズル120を備えてもよい。このようにして、使用後にスプーン2をすすぐことができる。すすぎ液は、例えば、場合により洗剤を添加した水であってもよい。
【0046】
図10に示すように、すすぎ手段12は、導管123を介して、すすぎ液を収容する容器に接続されたコネクタ122を備えてもよい。このようなコネクタ122は、ノズル7自体を内側から直接すすぐために、食品ソース6をノズル7に供給するための導管9にすすぎ液を直接導入することを可能にする。
【0047】
有利には、各分配ノズル7には、食品ソース6の分配を可能にするように作動され得る分配弁10が設けられてもよい。分配弁10を使用することにより、分配が終了すると、食品ソース6の滴下を回避することができる。
【0048】
有利には、分配弁10は格納式タイプである。
【0049】
そのような分配弁10は、例えば、以下に説明するように、食品ソース6が加圧されると開くか、または起動コマンドに続いて開くことができる。
【0050】
図11および図12は、可撓性の弾性シリコーン要素100からなる例示的な分配弁10を示しており、これは、食品ソース6が加圧状態で押されたときに食品ソース6が出て、圧力が停止したときに食品ソース6の閉鎖位置に戻ることを可能にするために、または、例えば、以下に説明するように、ポンプを使用するときに、ポンプが反対方向に瞬間的に作動されて食品ソース6、ひいてはシリコーン要素100も吸引するときに開くのに適している。
【0051】
図13および図14は、スプーン2の本体の内側に挿入される図13に示す閉鎖位置から、食品ソース6が分配ノズル7を通って出ることを可能にするためにスプーン2の本体に対して少なくとも部分的に出る図14に示す開放位置に移動することができる移動要素101を含む分配弁10を示す。移動要素101の開閉運動は、有利には、食品ソース6に与えられる圧力によって引き起こされ、食品ソース6の圧力の増加は、移動要素101を上昇させ、弁10を開き、一方、食品ソース6の圧力の減少は、移動要素101を閉鎖位置に引き込む。この場合も、ポンプが存在する場合には、それを逆方向に作動させて、食品ソース6を吸引し、弁10を閉位置に戻すことができる。
【0052】
有利には、移動要素101を閉位置に保つように構成されたばね102も存在してもよい。食品ソース6によって生成された圧力は、弁10の開放を引き起こし、弁は、そのような圧力がなくなるとばね102によって閉位置に戻される。
【0053】
有利には、食品ソース6の分配手段5は、導管9に沿って、容器8から分配ノズル7に食品ソース6を押すのに適した食品ソース6の運動手段11を備える。
【0054】
有利には、このような運動手段11は、
容器8に収容された食品ソース6を加圧するように適合された加圧手段110と、
食品ソース6を容器8から分配ノズル7に圧送するように適合された圧送手段112と、
容器8から食品ソース6を吸引するように適合された吸引手段と、
食品ソース6を容器8から取り出して分配ノズル7に向かって押すように適合されたねじ押圧手段と、
容器8に収容された食品ソース6を分配ノズル7に向かって圧迫するように適合された圧縮手段130と
からなる群から選択され得る。
【0055】
ねじ押圧手段は、有利には、穀物もしくはフレークを含む、またはもっぱら穀物もしくはフレークからなる食品ソースの移動を操作するように適合される。
【0056】
有利には、運動手段11は、スクープ1のハンドル3内に収容されてもよい。
【0057】
有利には、食品ソース6の容器8は、スクープ1のハンドル3内に収容される。
【0058】
したがって、有利には、食品ソース6の運動手段11および容器8の両方をハンドル3内に収容することができる。
【0059】
図15および図16は、手動加圧器を備えた独立型スクープ1を示す。そのようなスクープ1は、そのハンドル3の内側に、食品ソース6の容器8および運動手段11、より具体的には手動加圧手段110の両方を収容する。
【0060】
図15のスクープ1は、食品ソース6の容器8から分離された空気容器113を備える。
【0061】
加圧手段110は、弁115、好ましくはアンブレラ弁に関連付けられ、容器113に収容された空気を加圧するためにハンドル124によってスクープ1の外側から手動で操作可能な加圧プランジャ114を備える。空気容器113は、弁116を介して食品ソース6の容器8と連通しており、その結果、容器113内に存在する空気の圧力の増加は、その中に含まれる食品ソース6を押圧するために容器8に伝達される。スクープ1は、押されると、食品ソース6が導管9に沿って流れて分配ノズル7に到達することを可能にする分配ボタン118をさらに備える。このような分配ボタン118は、有利には、分配される食品ソース6の量のコントローラとしても機能する。
【0062】
有利には、そのようなスクープ1はまた、安全圧力スイッチ弁117を備える。
【0063】
食品ソース6の容器8は、スクープ1の外側に向かって開口部が存在し、使用時に特別なプラグ13によって閉じられているため、必要に応じて有利に充填され得る。
【0064】
図16のスクープ1は、食品ソース6および圧縮空気の単一の容器8を有さないという点で、図15のスクープ1とは異なる。この場合、加圧手段110は、容器8に収容された空気を直接加圧するものであり、第2の弁125、好ましくは傘弁が、115に加えて設けられる。
【0065】
図17および図18は、食品ソース6の容器8が加圧されたまたは加圧され得るカートリッジ33からなり、任意選択的に吸引によって操作されるスクープ1を示す。
【0066】
以下でよりよく説明するように、そのようなカートリッジ33は、例えばバヨネット型の適切な結合装置を介してスクープ1のスプーン2の近傍に挿入することができる。
【0067】
有利には、カートリッジ33は、第1の逆止弁140によって、シリコーンまたは他の可撓性の弾性材料で作られた膨張チャンバ14と連通している。そのような膨張チャンバ14は、第2の逆止弁141によって、食品ソース6を分配ノズル7に運ぶ導管9にさらに接続される。
【0068】
一連の図17A図17Fは、そのようなスクープ1の動作を示す。膨張チャンバ14の圧縮は、その中に含まれる空気を排出させる(図17B)。膨張チャンバ14が始動構成に戻ると、食品ソース6がカートリッジ13から膨張チャンバ4に吸引される(図17C)。その後の膨張チャンバ14の圧縮により、食品ソース6がノズル7から分配される(図17D)。その後、膨張チャンバ14を開始構成に戻すと、食品ソース6がカートリッジ33から膨張チャンバ4にさらに吸引され(図17E)、その後の分配(図17F)などが行われる。
【0069】
有利には、図18に示すように、逆止弁142も備えた第2の膨張チャンバ14´が存在してもよい。第2の膨張チャンバ14´の存在は、第2の膨張チャンバ14´が第1の膨張チャンバ14によってより一定に満たされるため、より一定で長期間の食品ソース6の分配を可能にする。
【0070】
図18はまた、ハンドル3の特定の構成を使用することによって加圧手段110をどのように作製することができるかの例を示す。実際、加圧手段110は、膨張チャンバ14、14´を圧縮するために手で動かすことができるハンドル3の移動端部150によって画定される。
【0071】
図32に示すスクープ1の変形例では、加圧手段110は、少なくとも部分的に圧縮可能な弾性壁80を有する容器8によって画定される。容器8の壁80が圧縮されると、さらなる逆止弁82によって、導管81を介して食品ソースがその内部に吸引され、続いて、第1の逆止弁140によって、充填されるシリコーンまたは他の可撓性の弾性材料から作られた膨張チャンバ14が吸引される。有利には、容器8は、導管81を介して、例えばさらなる供給容器などの食品ソースを供給するための手段に接続されてもよい。
【0072】
添付の図面に示されていない代替例では、加圧手段110は、膨張チャンバ14、14´を圧縮するために押圧されるレバー手段を備えることができる。
【0073】
図19図20および図21は、食品ソース6の外側容器8を有するスクープ1を示す。
【0074】
図19に示すスクープ1の実施形態では、加圧手段110は、容器8を加圧するのに適した手動ポンプ15からなる。
【0075】
有利には、食品ソース6が容器8から導管9に沿って分配ノズル7に通過することを可能にするペダル16が設けられてもよい。分配ボタン118は、ノズル7からの食品ソース6の分配のさらなる調整を可能にすることができる。
【0076】
有利には、容器8は、閉鎖プラグ80を取り外すことによって必要に応じて再充填されてもよい。
【0077】
図20に示すスクープ1の実施形態では、加圧手段110は、容器8を圧縮するのに適した圧縮機160からなる。
【0078】
図21に示すスクープ1の実施形態では、ポンプ17からなる圧送手段112が設けられている。そのようなポンプ17は、蠕動ポンプ、ローブポンプもしくはダイアフラムポンプ、または依然として圧電ポンプであってもよい。
【0079】
図22は、複数のスクープ1を装備することができるドックステーション18を示す。
【0080】
ドックステーション18での使用に適したスクープ1は、有利には、ハンドル3の内側に食品ソース6用の容器8と、加圧手段110を構成する圧縮空気容器19とを有する。
【0081】
そのようなドックステーション18は、スクープ1用の複数のハウジング181を備えたベース180を備える。
【0082】
スクープ1をそれぞれのハウジング1に挿入することにより、容器8に食品ソース6を補充し、同時に圧縮空気容器19に圧縮空気を補充することができる。
【0083】
各ハウジング181は、有利には、食品ソース6の異なる供給ライン182A、182B、182C、182D、および圧縮機20によって動力供給される共通の圧縮空気ライン183に接続される。したがって、スクープ1をハウジング1の内部に挿入することにより、容器8に図示しない別の容器から来る食品ソース6を補充すること、および圧縮空気容器19に圧縮機20によって生成された圧縮空気を補充することの両方が可能になる。
【0084】
あるいは、スクープ1は、食品ソース6および圧縮空気の両方を収容する単一の容器8を備えてもよい。スクープ1の内側の容器8内への食品ソース6の加圧された挿入は、必要に応じて、分配ノズル7からの食品ソース6のその後の分配を可能にするようなものである。
【0085】
図23および図24に示すスクープ1の実施形態では、ポンプ21が、圧送手段112を構成するハンドル3内に収容される。そのようなポンプ21は、電力ケーブル22を介して電気/商用電源によって有利に給電されるか、またはハンドル3の内部にも収容されているバッテリによって給電されてもよい。
【0086】
前述の2つの図に示されるように、容器8はまた、ハンドル3の内部(図23)またはハンドル3の外部(図24)に収容されてもよい。
【0087】
ポンプ21は、有利には、蠕動ポンプまたは圧電ポンプであってもよい。
【0088】
図25A図25Fは、分配ノズル7を開閉するための機構23の動作を示す。分配ノズル7は、スプーン2内に得られた座部25の内側でその中心軸を中心に回転する分配シリンダ24内に得られる。このような分配シリンダ24の回転は、例えば小型レバー26によって、分配ノズル7を、スプーン2の内面に面する開放位置(図25Aおよび図25B)から、座部25の内側に面する閉鎖位置(図25Eおよび図25F)に変位させることを可能にし、食品ソース6の分配を防止する。
【0089】
分配シリンダ24の回転はまた、例えば独立型スクープ1の場合に、加圧された食品ソース6が出るのを防止するシャットオフを挿入する可能性を利用することを可能にし得る。
【0090】
分配シリンダ24が閉位置にあるとき、スクープ1は、標準的なタイプの通常のスクープ1として正確に使用することができる。
【0091】
図27Aおよび図27Bは、上述の分配ノズル7を開閉するための機構23の変形例を示す。
【0092】
そのような変形形態によれば、分配シリンダ24は、前記分配ノズル7の前記開放位置において、スプーン2から取られたアイスクリームまたは他の食品部分4の1つ以上の溝を得るように構成された、分配シリンダ24自体の側面に対して半径方向に突出する1つ以上の要素27を備える。
【0093】
図27Aおよび図27Bに示すように、分配ノズル7の閉鎖位置では、半径方向に突出する要素27は、スプーン2の内面と同一平面のままであり、開放位置では、回転シリンダ25の座部25の内側の回転により、回転シリンダがスプーン2の内面に対して突出する。
【0094】
スクープ1がアイスクリームを取るために使用されるとき、そのような半径方向に突出する要素27は、分配ノズル7が食品ソース6を分配しているか否かにかかわらず、形成されているアイスクリーム球体に溝を形成する。
【0095】
図26は、ハンドル3の内側に、食品ソース6および加圧されたガス26を収容する加圧されたカートリッジ33を備えるスクープ1を示す。そのようなスクープ1はまた、食品ソース6を分配するために操作され得る分配ボタン118を備える。このような加圧されたカートリッジ33は、空になると有利に交換することができる。
【0096】
有利には、カートリッジ33は、特定の独自の設計を有するスクープ1に結合するための結合装置28を備え、結合装置28の、したがって元のタイプの特定の設計を有するカートリッジ33のみが、それぞれのスクープ1に結合され得ることを確実にする。
【0097】
例えば、カートリッジ33の結合装置28は、元のカートリッジの偽造を防止するための特定の独自の設計を有するバヨネット結合機構を含むことができる。
【0098】
有利には、スプーン2の凹部の内側では、分配ノズル7において、様々な形状の溝が得られ、食品ソース6を収集してアイスクリーム球体4上に様々な形状の縞模様を作り出すのに適している。
【0099】
有利には、スクープ1の特に単純化された実施形態では、食品ソース6の運動手段11は存在しなくてもよい。この場合、スプーン2自体の内面に面し、スプーン2内に形成されているアイスクリーム球体4の表面上にそれを引き付ける一定量の食品ソース6を接触によって摂取するのは、開放型の分配ノズル7におけるアイスクリームの摺動運動である。
【0100】
図28A図28B、および図28Cに示すように、運動手段11は、容器8に収容された食品ソース6に適した「絞り」圧縮手段130を含むことができる。
【0101】
このような圧縮手段130は、スクープ1の本体に配置された回転リングナット133によって作動され得る伸縮式ねじ132によって軸方向に移動可能なピストン131を備えることができる。
【0102】
有利には、ピストン131と伸縮式ねじ132との間には、回転リングナット133の手動回転中およびその結果生じる伸縮式ねじ132の伸長中に食品ソース6の分配をより一定にする機能を有するばね134が介在してもよい。
【0103】
図28A図28Bおよび図28Cは、食品ソース6を分配するステップを順次示す。図28Aでは、伸縮式ねじ132は後退位置にある。リングナット133の回転に続いて、伸縮式ねじ132が伸び始め、図28Bに示すように、ばね134を適切に圧縮する。図28Cでは、伸縮式ねじ132が完全に伸長され、ピストン131が分配手段5を介してすべての食品ソース6を絞っている。
【0104】
有利には、伸縮式ねじ132の伸長および引込みは、スクープ1の本体の内側を摺動するガイドリング135によって案内され、伸縮式ねじ132の伸長中にその端部を軸方向および中央位置に保持するように適合されてもよい。
【0105】
必要に応じて、食品ソース6の分配を任意選択的に防止するために、分配ボタン118も存在してもよい。
【0106】
有利には、伸縮式ねじ132に代わる圧縮手段130も設けられてもよい。しかしながら、伸縮式ねじ132は、後退位置にあるとき、スクープ1の内部であまり多くの体積を占めないという利点を有する。
【0107】
最後に、伸縮式ねじ132は、任意選択的に、モータ手段を介して操作されてもよい。
【0108】
スクープ1は、前記容器8に収容された食品ソース6を冷蔵状態に保つように適合された冷凍システムを備えることができる。
【0109】
有利には、食品ソース6の冷凍システムは、特に、食品ソース6が、例えばホイップクリーム、ムース、または短時間でも冷却されて保存される他の食品からなる場合に提供されてもよい。
【0110】
図30Aおよび図30Bは、スクープ1のさらなる実施形態を示し、食品ソース6の分配手段5は、複数の分配ノズル7が得られる分配チューブ50を備える。分配チューブ50は、スクープ1の内部に完全に挿入される図30Aに示される第1の後退位置と、スプーン2の容積の内部に伸長されて突出する図30Bに示される第2の伸長位置との間で移動可能である。
【0111】
有利には、ハンドル3は、ハンドル3の内側に収容され、その一端で分配チューブ50と関連付けられた要素202の対応するねじ部201と係合するように意図されたねじ部200を備える。このようにして、ハンドル3と要素202との間の相対回転は、ハンドル3の内側の前記要素202の軸方向摺動を引き起こし、したがって分配チューブ50の伸長または後退を引き起こす。
【0112】
ねじ継手200、201は、ハンドル3の内側、または図30Aおよび図30Bに示すように、ハンドル3の外側で得ることができる。この場合、ハンドル202の内側の要素202は、ハンドル3の外側の円筒壁204にしっかりと拘束される。ハンドル3のねじ部200は、ハンドル自体の外側に配置され、要素202のねじ部201は、外側円筒壁204の内面に配置される。
【0113】
食品ソース容器8は、要素202の内部で得ることができる。食品ソース6の運動手段11は、好ましくは、容器8に収容された食品ソース6を加圧するのに適した加圧手段110、または容器8に収容された食品ソース6を分配チューブ50に向かって絞るのに適した圧縮手段を含むことができる。
【0114】
食品ソース容器はまた、例えば図19図20、および図21に示す実施形態と互換的に、ハンドル3の外側で得られてもよい。
【0115】
有利には、図30Aおよび図30Bの両方ならびに図31A図31Bおよび図31Cのそれぞれの変形例を参照して示すように、分配ノズル7は、好ましくは、スプーン2の底部に面するように分配チューブ50の端部に沿って配置される。
【0116】
図31A図31B、および図31Cに示す変形例によれば、ハンドル3は、分配チューブ50を伸長させるために手で移動させることができる移動端部150を備えることができる。
【0117】
さらに、さらなる変形例によれば、加圧手段110は、ハンドル3の移動端部150によって画定されるという点でハンドル3の特定の構成を利用し、ハンドル3の移動端部は、容器8の内部に存在する食品ソース6を圧迫し、同時に分配チューブ50を伸長させるために手で移動することができる。
【0118】
分配チューブ50は、スプーン2からの分配を可能にするために、一旦アイスクリーム球体が形成されると、手動モードで、または弾性手段またはアクチュエータによって補助されて後退することができる。
【0119】
伸長可能な分配チューブ50の存在のおかげで、アイスクリーム球体を筋状にすることができ、ソース6がスクープ1の内面で乾燥するのを防止し、したがってノズル7が詰まるのを防止する。
【0120】
さらに、分配チューブ50をスプーン2の内部に完全に後退させる可能性はまた、スクープを通常のスクープとして使用することを可能にする。
【0121】
本発明はさらに、ブレード付きスクープ、すなわち、スクープのスプーンの内側からアイスクリーム球体を分離するために180°の運動を行う湾曲したブレードを含むスクープに関する。
【0122】
この場合、食品ソースの分配手段は、食品ソースをブレード自体に流すことができる適切な導管を介して、ブレード自体上に得ることもできる。このようにして、アイスクリーム球体を取り外すための動きが行われると、ブレード自体の動きによって食品ソースが分配される。
【0123】
最後に、本発明はまた、アイスクリームまたは別の半固体稠度の食品部分の調製方法に関し、
スプーン(2)またはスパチュラと、前記スプーン(2)またはスパチュラを担持するハンドル(3)と、少なくとも1つの食品ソース(6)の分配手段(5)とを備える、アイスクリームスクープ(1)または半固体稠度の別の食品用のスクープを提供するステップと、
前記アイスクリームまたは他の食品の前記スプーン(2)またはスパチュラ内の部分(4)、好ましくは球形部分を得るために、前記スプーン(2)またはスパチュラを前記アイスクリームまたは他の食品の塊を通って移動させるステップであって、前記少なくとも1つの食品ソース(6)の前記分配手段(5)は、前記スプーン(2)またはスパチュラ内の前記アイスクリームまたは他の食品部分(4)の形成中に、前記食品ソース(6)を、前記アイスクリームまたは他の食品部分(4)の上および/または中に分配する、ステップと
を含むことを特徴とする。
【0124】
実際には、本発明によるアイスクリームスクープまたは半固体稠度の別の食品用のスクープは、アイスクリームを摂取している間に、直接、アイスクリーム部分に食品ソースを添えることを可能にするという点で、意図された目的および目的を達成することが見いだされた。
【0125】
本発明によるスクープの別の利点は、その外面が食品ソースの広がりによって360°装飾されたアイスクリーム球体を形成する可能性にある。
【0126】
本発明によるスクープのさらなる利点は、補充可能または交換可能な食品ソースカートリッジを備えた独立型器具としても使用できるという事実にある。
【0127】
このように考えられたスクープは、多数の修正および変形を可能にし、そのすべてが本発明の概念の範囲内にあり、さらに、すべての詳細は、技術的に等価な要素で置き換えることができる。実際には、技術的要件に応じて、任意の材料および任意の寸法を使用することができる。
【0128】
実際には、要件に応じて、特定の用途に適合する限り、任意の材料、ならびに任意の条件付きの形状および寸法を使用することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17A
図17B
図17C
図17D
図17E
図17F
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25A-25F】
図26
図27A
図27B
図28A
図28B
図28C
図29A
図29B
図29C
図30A
図30B
図31A
図31B
図31C
図32
【手続補正書】
【提出日】2021-10-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アイスクリームスクープに関する。
【0002】
知られているように、3つの異なる種類の器具を使用して、アイスクリームを提供することができる。第1の器具は、所望の量のアイスクリームが得られるスパチュラからなる。アイスクリームの盛り付け温度は、通常-12℃程度である。この温度では、アイスクリームは、スパチュラによって容易に浸透させることができる半固体稠度を有する。しかしながら、スパチュラの使用は、摂取されるアイスクリームの部分を標準化することを可能にしない。
【0003】
第2の器具は、切断スクープ、いわゆるスクーからなる。この器具は、半球形スプーンに接続された細長いハンドルからなり、この半球形スプーンは、アイスクリーム塊の内部を移動すると、かなり一定の寸法のアイスクリーム球体を形成するまで、スプーン自体の内部でアイスクリームを収集して転がすことを可能にする。
【0004】
上述のスクープは、通常提供するアイスクリームより低い温度(例えば、-16/-24℃)であっても、それを切断することによってアイスクリームを取ることを可能にする。
【0005】
イスクリーム業界では、コーン、ボウル、またはカップ内のアイスクリーム、およびテイクアウトまたはテーブルサービスに供されるアイスクリームの両方に関して、最終消費者のための製品提供およびプレゼンテーションモードを革新およびカスタマイズする必要性が現在非常に感じられている。実際、食用のガーニッシュおよび/または濃厚な稠度を有する液体食品調製物からなるいわゆるトッピングがしばしば使用される。
【0006】
本発明の目的は、従来技術の制限を克服し、最終消費者への製品の提供を視覚的および感覚刺激的な観点の両方からカスタマイズすることを可能にする、アイスクリームスクープを提供することである。
【0007】
この目的の範囲内で、本発明の目的は、アイスクリームスクープまたは半固体稠度の別の食品用のスクープを提供することであり、それを摂取するとき、既知のスクープと実質的に同じ方法でオペレータによって使用され得る。
【0008】
本発明のさらなる目的は、使用時の信頼性、衛生および安全性に関して最大の保証を保証することができるスクープを提供することである。
【0009】
本発明の別の目的は、製造および使用が容易なスクープを提供することである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
米国特許第6675482号明細書は、凹状の供給部を有するスプーン本体と、一対の対向する端部を有する長手方向ハンドルとを備える供給システムを記載しており、ハンドルの一端はスプーン本体と一体であり、ハンドルの他端は、所定量の食品を内部に収容するように適合された圧縮性リザーバと接続されるコネクタを構成する。通路は、ハンドルを通って長手方向に延び、容器から食品を輸送するように設計され、食品をスプーンに送達するための単一の供給開口部を有する。
【0011】
国際公開第8002875号パンフレットは、スプーン要素およびハンドルを備える薬液を分配するための薬液スプーンを記載している。ハンドルは、容積が可変であり、単一の供給開口部を介してスプーン要素と連通する容器を収容する。
【0012】
米国特許出願公開第2002148852号明細書は、分配スプーンが少なくとも1つの医療用シリンジに接続されている、人に医薬品、ビタミンおよび食物の摂取を投与するためのシステムを開示している。シリンジは、壁またはスプーンに開口する単一の供給開口部を通して正確に測定された量で液体をスプーンに送達することを可能にする。
【0013】
米国特許第5377879号明細書は、ある用量の薬剤を測定して患者に送達するための計量スプーンを開示している。計量スプーンは、両端が開口した中空の略円形のフィラーチューブを含む。フィラーチューブの一端には、薬剤をフィラーチューブに注入するための単一の開口部を残すようにスプーンが接続されている。プランジャは、反対側の開放端部に挿入され、単一の供給開口部を介してフィラーチューブに注入される薬剤のベースレベルとして作用する。フィラーチューブは、各々が投与量を示すインジケータラインを含む。
【0014】
米国特許第4830222号明細書は、食品を保持するための比較的薄い可撓性プラスチックの折り畳み可能な包みを含む、特に離乳食品の保管および供給に有用な使い捨ての組み合わせ容器および供給スプーンを開示している。包みはスプーンの細長いハンドルに結合され、包みの狭い切断可能な突起がスプーンのくぼみの上に延びる。突起が切断されると、包みをハンドルに押し付けて、制御された量の食品を単一の供給開口部を通してスプーンのボウルに押し付けることによって、食品を包みから絞り出すことができる。
【0015】
前述の目的、ならびに後述する前述の目的および他の目的は、請求項1に記載のアイスクリームスクープによって達成される。
【0016】
他の特徴が従属請求項に提供される。
【0017】
さらなる特徴および利点は、添付の図面によって非限定的な例としてのみ示されている、アイスクリームスクープまたは半固体稠度の別の食品用のスクープのいくつかの好ましいが非限定的な実施形態の説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明による、アイスクリームスクープまたは半固体稠度の別の食品用のスクープの第1の実施形態の概略。
図2図1のスクープの変形例の概略図である。
図3】アイスクリーム球体の形成中の図1のスクープのスプーンを概略的に示す。
図4】アイスクリーム球体の形成中の図2のスクープのスプーンを概略的に示す。
図5】アイスクリーム球体の形成中の、本発明によるアイスクリームスクープのスプーンの2つの変形例を概略的に示す。
図6】アイスクリーム球体の形成中の、本発明によるアイスクリームスクープのスプーンの2つの変形例を概略的に示す。
図7】本発明による図1のスクープのさらなる4つの変形例を概略的に示す。
図8】本発明による図1のスクープのさらなる4つの変形例を概略的に示す。
図9】本発明による図1のスクープのさらなる4つの変形例を概略的に示す。
図10】本発明による図1のスクープのさらなる4つの変形例を概略的に示す。
図11】本発明によるスクープの閉鎖構成にあるシリコーン弁を有するノズルを概略的に示す。
図12】本発明によるスクープの開放構成にあるシリコーン弁を有するノズルを概略的に示す。
図13】本発明によるスクープの閉鎖構成にある格納式弁を有するノズルを概略的に示す。
図14】本発明によるスクープの開放構成にある格納式弁を有するノズルを概略的に示す。
図15】手動加圧器を備えた、本発明による独立型アイスクリームスクープを概略的に示す。
図16図15のスクープの変形例を示す。
図17A】食品ソースを分配する異なるステップにおける、カートリッジを備えた、本発明による独立型アイスクリームスクープの一部を概略的に示す。
図17B】食品ソースを分配する異なるステップにおける、カートリッジを備えた、本発明による独立型アイスクリームスクープの一部を概略的に示す。
図17C】食品ソースを分配する異なるステップにおける、カートリッジを備えた、本発明による独立型アイスクリームスクープの一部を概略的に示す。
図17D】食品ソースを分配する異なるステップにおける、カートリッジを備えた、本発明による独立型アイスクリームスクープの一部を概略的に示す。
図17E】食品ソースを分配する異なるステップにおける、カートリッジを備えた、本発明による独立型アイスクリームスクープの一部を概略的に示す。
図17F】食品ソースを分配する異なるステップにおける、カートリッジを備えた、本発明による独立型アイスクリームスクープの一部を概略的に示す。
図18図17A図17Fに表されるスクープの変形例を概略的に示す。
図19】手動ポンプを備えた加圧された容器に接続された、本発明によるアイスクリームスクープを概略的に示す。
図20】電動圧縮機が設けられた加圧された容器に接続された、本発明によるアイスクリームスクープを概略的に示す。
図21】ポンプによって容器に接続された、本発明によるアイスクリームスクープを概略的に示す。
図22】本発明による複数のアイスクリームスクープを収容するドックステーションを概略的に示す。
図23】容器と、ハンドルの内側のポンプとを備える本発明によるアイスクリームスクープを概略的に示す。
図24】外側容器と、ハンドルの内側のポンプとを備える、本発明によるアイスクリームスクープを概略的に示す。
図25A】本発明によるアイスクリームスクープのスプーンに存在する分配ノズルを閉鎖するための装置を、正面図および側面図において、3つの異なる使用構成で概略的に示す。
図25B】本発明によるアイスクリームスクープのスプーンに存在する分配ノズルを閉鎖するための装置を、正面図および側面図において、3つの異なる使用構成で概略的に示す。
図25C】本発明によるアイスクリームスクープのスプーンに存在する分配ノズルを閉鎖するための装置を、正面図および側面図において、3つの異なる使用構成で概略的に示す。
図25D】本発明によるアイスクリームスクープのスプーンに存在する分配ノズルを閉鎖するための装置を、正面図および側面図において、3つの異なる使用構成で概略的に示す。
図25E】本発明によるアイスクリームスクープのスプーンに存在する分配ノズルを閉鎖するための装置を、正面図および側面図において、3つの異なる使用構成で概略的に示す。
図25F】本発明によるアイスクリームスクープのスプーンに存在する分配ノズルを閉鎖するための装置を、正面図および側面図において、3つの異なる使用構成で概略的に示す。
図26】ガスカートリッジを備えた、本発明による独立型アイスクリームスクープを概略的に示す。
図27A図25A図25Fに示す分配ノズルを閉じるための装置の変形例を概略的に示す図である。
図27B図25A図25Fに示す分配ノズルを閉じるための装置の変形例を概略的に示す図である。
図28A】伸縮式ねじによって圧縮可能なカートリッジを有する、本発明による独立型アイスクリームスクープを概略的に示す。
図28B】伸縮式ねじによって圧縮可能なカートリッジを有する、本発明による独立型アイスクリームスクープを概略的に示す。
図28C】伸縮式ねじによって圧縮可能なカートリッジを有する、本発明による独立型アイスクリームスクープを概略的に示す。
図29A図1のスクープのさらなる変形例の概略図である。
図29B図1のスクープのさらに別の変形例の概略図である。
図29C】アイスクリーム球体の形成中の図29A(または図29B)のスクープのスプーンを概略的に示す。
図30A】伸長可能な分配チューブを有する、本発明によるアイスクリームスクープを概略的に示す。
図30B】伸長可能な分配チューブを有する、本発明によるアイスクリームスクープを概略的に示す。
図31A】伸長可能な分配チューブが後退した状態の上面における図30Aおよび30Bに示すスクープの変形例を示す。
図31B】伸長可能な分配チューブが伸長された状態の上面における図30Aおよび30Bに示すスクープの変形例を示す。
図31C】伸長可能な分配チューブが伸長された状態の下面における図30Aおよび30Bに示すスクープの変形例を示す。
図32】本発明によるスクープのさらなる変形例を示す。
【0019】
前述の図を参照すると、参照番号1で全体的に示されている、アイスクリームスクープまたは半固体稠度の別の食品用のスクープは、スプーン2またはスパチュラと、前記スプーン2またはスパチュラを担持するハンドル3とを備える。スクープ1は、スプーン2またはスパチュラがアイスクリームまたは他の食品の塊を通過するときに、スプーン2またはスパチュラ内にアイスクリームまたは他の食品の部分4、好ましくは球形部分を作るように適合される。
【0020】
本発明によれば、スクープ1は、前記スプーン2またはスパチュラ内の前記アイスクリームまたは他の食品部分4の形成中に、前記アイスクリームまたは他の食品部分4の上および/または中に前記食品ソース6を分配するように適合された少なくとも1つの食品ソース6の分配手段5を備える。
【0021】
スクープ1は、好ましくは、アイスクリームまたは他の食品部分4の形状を実質的に球形にするように適合されたスプーン2を備える。
【0022】
えば図3に示されるように、スプーン2が一定の圧力でアイスクリーム塊と接触して摺動されると、アイスクリーム部分4がスプーン2の内側に集められ、スプーン2自体の内面に沿って転がることによって、いわゆるアイスクリーム球体4が形成される。スプーン2内のアイスクリーム球体4の形成中、食品ソース6の分配手段5は、ソース自体をアイスクリーム球体4の外面に堆積させる。
【0023】
実際、アイスクリームがスプーン2の内部で転がる間、分配手段5によって分配された食品ソース6は、スプーン2自体の中に形成されるアイスクリーム球体4の表面上に広がる。
【0024】
有利には、食品ソース6の分配手段5は、導管9を介して、前記食品ソース6を収容する少なくとも1つの容器8に接続された少なくとも1つの分配ノズル7を備える。
【0025】
利には、分配ノズル7の数は、ハンドル3の長手方向の展開方向Lに関して、スプーン2の内面SIの実質的に中央領域の近傍で得られる。したがって、食品ソース6は、スプーン2の底面から出て、その中央領域でアイスクリーム部分4に到達する。
【0026】
少なくとも正中線Mに近い領域における分配ノズル7の位置決めは、スプーン2がアイスクリーム塊の内部を移動する間に形成されるアイスクリーム部分4の中および/または上への食品ソース6の正確な分配にとって重要である。
【0027】
例えば、図1および図2では、中央ノズル7の少なくとも1つがスプーン2の正中線Mの近傍に得られ、線Mは長手方向Lに対して垂直であることに留意されたい。
【0028】
有利には、導管9は、スプーン2の外面SEと内面SIとの間のスプーン2の厚さで少なくとも部分的に得られる。
【0029】
有利には、スクープ1は、アイスクリームのためだけでなく、ソフトチーズなどの半固体稠度の他の食品のためにも使用され得る。
【0030】
有利には、食品ソース6は、アイスクリーム用の半濃厚な液体トッピングである。そのような食品ソース6は、有利には、濃厚シロップ、溶融チョコレート、ヌテラ(登録商標)、クリームからなる群から選択され得る。
【0031】
有利には、食品ソース6はまた、粒子またはフレークなどの粒状形態の固体食品を含んでもよい。
【0032】
図1および図3に示すように、分配ノズル7は、スプーン2の下部、すなわち最初にアイスクリームに接触するように意図されたスプーン2の部分に配置されてもよい。この位置は、アイスクリーム球体4の外面上の食品ソース6のより完全な分配を可能にする。しかしながら、その後の動作において、スプーン2の下部に存在する食品ソースの残留物は、それが取り出されるトレイに存在するアイスクリームを汚す可能性がある。
【0033】
あるいは、図2および図4に示すように、分配ノズル7は、スプーン2の上部、すなわち下部に続いてアイスクリームと接触するスプーン2の部分に配置されてもよい。そのような位置は、取り出されるトレイ内に存在するアイスクリームが汚れるリスクを低減し、食品ソース6がアイスクリーム球体4にのみ接触することを確実にする。
【0034】
図29A図29Bおよび図29Cに示すように、分配ノズル7の数は、スプーン2の上限に、すなわちスプーン2の領域に正確に配置することができ、新たに形成されたアイスクリーム部分4がスクープ1から出てくる。
【0035】
図29Bに示すように、スプーン2の上側の曲線上に分配された複数の分配ノズル7が存在してもよい。
【0036】
添付の特許請求の範囲によって網羅されない実施形態では図29Cに示すように、スプーン2の上部湾曲上に延びるスロットによって画定された単一のノズル7が存在してもよい。
【0037】
分配ノズル7は、図3および図4および図29Aに示すように、スプーン2の内面と同一平面に配置されてもよい。
【0038】
有利には、あるいは、図5に示すように、分配ノズル7はまた、形成されているアイスクリーム旋回の内側に食品ソースを分配するように、スプーン2の凹部の内側に向かって突出するように構成されてもよく、食品ソース6もまた、アイスクリーム球体4の内側に分配される。
【0039】
有利には、図6に示すように、分配ノズル7は、アイスクリーム球体が形成されている間に、アイスクリーム球体4の外面に小さな円形の溝を形成するように、スプーン2の内面からわずかに突出してもよい。このようにして、食品ソース6は、より高い精度でそのような溝の内部に分配される。
【0040】
分配ノズル7は、分配される食品ソース6の種類に応じて、および粒状形態の固形食品の任意の存在に応じて、異なるサイズの円形断面または楕円形断面を有することができる。
【0041】
有利には、分配手段5は、1つ以上の容器8を備える。さらに、分配手段5は、スプーン2またはスパチュラの内面に分配された分配ノズル7の複数のセット7A、7B、7C、7D、7Eを備え、分配ノズル7のセット7A、7B、7C、7D、7Eの各々は、導管9を介して1つ以上の容器8に接続されている。
【0042】
有利には、図1および図2に示すように、分配手段5は、スプーン2の内面に分配され、導管9を介して同じ容器8に接続された分配ノズル7のセット7Aを備え、そのような容器8内に存在する食品ソース6を分配する。
【0043】
有利には、各々が異なる食品ソース6を収容する複数の容器8が存在してもよい。
【0044】
図7に示すように、分配手段5は、スプーン2の内面に分配され、すべて複数の導管9を介して前記複数の容器8に接続された分配ノズル7の一組7Bを含むことができる。このようにして、各動作において、分配されるべき異なる種類の食品ソース6を選択することができる。異なる食品ソース6は、常に、組7Bに属する同じ分配ノズル7によって分配されるものとする。
【0045】
図8に示すように、分配手段5は、スプーン2の内面に分配された分配ノズル7の複数の組7C、7D、7Eを含むことができ、分配ノズル7の組7C、7D、7Eの各々は、導管9を介してそのような複数の容器8のそれぞれの容器8に接続される。このようにして、異なる種類の食品ソース6を、アイスクリーム球体4の形成中に同時に分配することができる。この場合、分配ノズル7の各組7C、7D、7Eは、異なる容器8から異なる食品ソース6を分配するように設計される。
【0046】
有利には、図9および図10に示すように、スクープ1のすすぎ手段12を設けることもできる。
【0047】
図9に示すように、すすぎ手段12は、導管121を介してすすぎ液を収容する容器に接続されたすすぎ液分配ノズル120を備えてもよい。このようにして、使用後にスプーン2をすすぐことができる。すすぎ液は、例えば、場合により洗剤を添加した水であってもよい。
【0048】
図10に示すように、すすぎ手段12は、導管123を介して、すすぎ液を収容する容器に接続されたコネクタ122を備えてもよい。このようなコネクタ122は、ノズル7自体を内側から直接すすぐために、食品ソース6をノズル7に供給するための導管9にすすぎ液を直接導入することを可能にする。
【0049】
有利には、各分配ノズル7には、食品ソース6の分配を可能にするように作動され得る分配弁10が設けられてもよい。分配弁10を使用することにより、分配が終了すると、食品ソース6の滴下を回避することができる。
【0050】
有利には、分配弁10は格納式タイプである。
【0051】
そのような分配弁10は、例えば、以下に説明するように、食品ソース6が加圧されると開くか、または起動コマンドに続いて開くことができる。
【0052】
図11および図12は、可撓性の弾性シリコーン要素100からなる例示的な分配弁10を示しており、これは、食品ソース6が加圧状態で押されたときに食品ソース6が出て、圧力が停止したときに食品ソース6の閉鎖位置に戻ることを可能にするために、または、例えば、以下に説明するように、ポンプを使用するときに、ポンプが反対方向に瞬間的に作動されて食品ソース6、ひいてはシリコーン要素100も吸引するときに開くのに適している。
【0053】
図13および図14は、スプーン2の本体の内側に挿入される図13に示す閉鎖位置から、食品ソース6が分配ノズル7を通って出ることを可能にするためにスプーン2の本体に対して少なくとも部分的に出る図14に示す開放位置に移動することができる移動要素101を含む分配弁10を示す。移動要素101の開閉運動は、有利には、食品ソース6に与えられる圧力によって引き起こされ、食品ソース6の圧力の増加は、移動要素101を上昇させ、弁10を開き、一方、食品ソース6の圧力の減少は、移動要素101を閉鎖位置に引き込む。この場合も、ポンプが存在する場合には、それを逆方向に作動させて、食品ソース6を吸引し、弁10を閉位置に戻すことができる。
【0054】
有利には、移動要素101を閉位置に保つように構成されたばね102も存在してもよい。食品ソース6によって生成された圧力は、弁10の開放を引き起こし、弁は、そのような圧力がなくなるとばね102によって閉位置に戻される。
【0055】
有利には、食品ソース6の分配手段5は、導管9に沿って、容器8から分配ノズル7に食品ソース6を押すのに適した食品ソース6の運動手段11を備える。
【0056】
有利には、このような運動手段11は、
容器8に収容された食品ソース6を加圧するように適合された加圧手段110と、
食品ソース6を容器8から分配ノズル7に圧送するように適合された圧送手段112と、
容器8から食品ソース6を吸引するように適合された吸引手段と、
食品ソース6を容器8から取り出して分配ノズル7に向かって押すように適合されたねじ押圧手段と、
容器8に収容された食品ソース6を分配ノズル7に向かって圧迫するように適合された圧縮手段130と
からなる群から選択され得る。
【0057】
ねじ押圧手段は、有利には、穀物もしくはフレークを含む、またはもっぱら穀物もしくはフレークからなる食品ソースの移動を操作するように適合される。
【0058】
有利には、運動手段11は、スクープ1のハンドル3内に収容されてもよい。
【0059】
有利には、食品ソース6の容器8は、スクープ1のハンドル3内に収容される。
【0060】
したがって、有利には、食品ソース6の運動手段11および容器8の両方をハンドル3内に収容することができる。
【0061】
図15および図16は、手動加圧器を備えた独立型スクープ1を示す。そのようなスクープ1は、そのハンドル3の内側に、食品ソース6の容器8および運動手段11、より具体的には手動加圧手段110の両方を収容する。
【0062】
図15のスクープ1は、食品ソース6の容器8から分離された空気容器113を備える。
【0063】
加圧手段110は、弁115、好ましくはアンブレラ弁に関連付けられ、容器113に収容された空気を加圧するためにハンドル124によってスクープ1の外側から手動で操作可能な加圧プランジャ114を備える。空気容器113は、弁116を介して食品ソース6の容器8と連通しており、その結果、容器113内に存在する空気の圧力の増加は、その中に含まれる食品ソース6を押圧するために容器8に伝達される。スクープ1は、押されると、食品ソース6が導管9に沿って流れて分配ノズル7に到達することを可能にする分配ボタン118をさらに備える。このような分配ボタン118は、有利には、分配される食品ソース6の量のコントローラとしても機能する。
【0064】
有利には、そのようなスクープ1はまた、安全圧力スイッチ弁117を備える。
【0065】
食品ソース6の容器8は、スクープ1の外側に向かって開口部が存在し、使用時に特別なプラグ13によって閉じられているため、必要に応じて有利に充填され得る。
【0066】
図16のスクープ1は、食品ソース6および圧縮空気の単一の容器8を有さないという点で、図15のスクープ1とは異なる。この場合、加圧手段110は、容器8に収容された空気を直接加圧するものであり、第2の弁125、好ましくは傘弁が、115に加えて設けられる。
【0067】
図17および図18は、食品ソース6の容器8が加圧されたまたは加圧され得るカートリッジ33からなり、任意選択的に吸引によって操作されるスクープ1を示す。
【0068】
以下でよりよく説明するように、そのようなカートリッジ33は、例えばバヨネット型の適切な結合装置を介してスクープ1のスプーン2の近傍に挿入することができる。
【0069】
有利には、カートリッジ33は、第1の逆止弁140によって、シリコーンまたは他の可撓性の弾性材料で作られた膨張チャンバ14と連通している。そのような膨張チャンバ14は、第2の逆止弁141によって、食品ソース6を分配ノズル7に運ぶ導管9にさらに接続される。
【0070】
一連の図17A図17Fは、そのようなスクープ1の動作を示す。膨張チャンバ14の圧縮は、その中に含まれる空気を排出させる(図17B)。膨張チャンバ14が始動構成に戻ると、食品ソース6がカートリッジ13から膨張チャンバ4に吸引される(図17C)。その後の膨張チャンバ14の圧縮により、食品ソース6がノズル7から分配される(図17D)。その後、膨張チャンバ14を開始構成に戻すと、食品ソース6がカートリッジ33から膨張チャンバ4にさらに吸引され(図17E)、その後の分配(図17F)などが行われる。
【0071】
有利には、図18に示すように、逆止弁142も備えた第2の膨張チャンバ14´が存在してもよい。第2の膨張チャンバ14´の存在は、第2の膨張チャンバ14´が第1の膨張チャンバ14によってより一定に満たされるため、より一定で長期間の食品ソース6の分配を可能にする。
【0072】
図18はまた、ハンドル3の特定の構成を使用することによって加圧手段110をどのように作製することができるかの例を示す。実際、加圧手段110は、膨張チャンバ14、14´を圧縮するために手で動かすことができるハンドル3の移動端部150によって画定される。
【0073】
図32に示すスクープ1の変形例では、加圧手段110は、少なくとも部分的に圧縮可能な弾性壁80を有する容器8によって画定される。容器8の壁80が圧縮されると、さらなる逆止弁82によって、導管81を介して食品ソースがその内部に吸引され、続いて、第1の逆止弁140によって、充填されるシリコーンまたは他の可撓性の弾性材料から作られた膨張チャンバ14が吸引される。有利には、容器8は、導管81を介して、例えばさらなる供給容器などの食品ソースを供給するための手段に接続されてもよい。
【0074】
添付の図面に示されていない代替例では、加圧手段110は、膨張チャンバ14、14´を圧縮するために押圧されるレバー手段を備えることができる。
【0075】
図19図20および図21は、食品ソース6の外側容器8を有するスクープ1を示す。
【0076】
図19に示すスクープ1の実施形態では、加圧手段110は、容器8を加圧するのに適した手動ポンプ15からなる。
【0077】
有利には、食品ソース6が容器8から導管9に沿って分配ノズル7に通過することを可能にするペダル16が設けられてもよい。分配ボタン118は、ノズル7からの食品ソース6の分配のさらなる調整を可能にすることができる。
【0078】
有利には、容器8は、閉鎖プラグ80を取り外すことによって必要に応じて再充填されてもよい。
【0079】
図20に示すスクープ1の実施形態では、加圧手段110は、容器8を圧縮するのに適した圧縮機160からなる。
【0080】
図21に示すスクープ1の実施形態では、ポンプ17からなる圧送手段112が設けられている。そのようなポンプ17は、蠕動ポンプ、ローブポンプもしくはダイアフラムポンプ、または依然として圧電ポンプであってもよい。
【0081】
図22は、複数のスクープ1を装備することができるドックステーション18を示す。
【0082】
ドックステーション18での使用に適したスクープ1は、有利には、ハンドル3の内側に食品ソース6用の容器8と、加圧手段110を構成する圧縮空気容器19とを有する。
【0083】
そのようなドックステーション18は、スクープ1用の複数のハウジング181を備えたベース180を備える。
【0084】
スクープ1をそれぞれのハウジング1に挿入することにより、容器8に食品ソース6を補充し、同時に圧縮空気容器19に圧縮空気を補充することができる。
【0085】
各ハウジング181は、有利には、食品ソース6の異なる供給ライン182A、182B、182C、182D、および圧縮機20によって動力供給される共通の圧縮空気ライン183に接続される。したがって、スクープ1をハウジング1の内部に挿入することにより、容器8に図示しない別の容器から来る食品ソース6を補充すること、および圧縮空気容器19に圧縮機20によって生成された圧縮空気を補充することの両方が可能になる。
【0086】
あるいは、スクープ1は、食品ソース6および圧縮空気の両方を収容する単一の容器8を備えてもよい。スクープ1の内側の容器8内への食品ソース6の加圧された挿入は、必要に応じて、分配ノズル7からの食品ソース6のその後の分配を可能にするようなものである。
【0087】
図23および図24に示すスクープ1の実施形態では、ポンプ21が、圧送手段112を構成するハンドル3内に収容される。そのようなポンプ21は、電力ケーブル22を介して電気/商用電源によって有利に給電されるか、またはハンドル3の内部にも収容されているバッテリによって給電されてもよい。
【0088】
前述の2つの図に示されるように、容器8はまた、ハンドル3の内部(図23)またはハンドル3の外部(図24)に収容されてもよい。
【0089】
ポンプ21は、有利には、蠕動ポンプまたは圧電ポンプであってもよい。
【0090】
図25A図25Fは、分配ノズル7を開閉するための機構23の動作を示す。分配ノズル7は、スプーン2内に得られた座部25の内側でその中心軸を中心に回転する分配シリンダ24内に得られる。このような分配シリンダ24の回転は、例えば小型レバー26によって、分配ノズル7を、スプーン2の内面に面する開放位置(図25Aおよび図25B)から、座部25の内側に面する閉鎖位置(図25Eおよび図25F)に変位させることを可能にし、食品ソース6の分配を防止する。
【0091】
分配シリンダ24の回転はまた、例えば独立型スクープ1の場合に、加圧された食品ソース6が出るのを防止するシャットオフを挿入する可能性を利用することを可能にし得る。
【0092】
分配シリンダ24が閉位置にあるとき、スクープ1は、標準的なタイプの通常のスクープ1として正確に使用することができる。
【0093】
図27Aおよび図27Bは、上述の分配ノズル7を開閉するための機構23の変形例を示す。
【0094】
そのような変形形態によれば、分配シリンダ24は、前記分配ノズル7の前記開放位置において、スプーン2から取られたアイスクリームまたは他の食品部分4の1つ以上の溝を得るように構成された、分配シリンダ24自体の側面に対して半径方向に突出する1つ以上の要素27を備える。
【0095】
図27Aおよび図27Bに示すように、分配ノズル7の閉鎖位置では、半径方向に突出する要素27は、スプーン2の内面と同一平面のままであり、開放位置では、回転シリンダ25の座部25の内側の回転により、回転シリンダがスプーン2の内面に対して突出する。
【0096】
スクープ1がアイスクリームを取るために使用されるとき、そのような半径方向に突出する要素27は、分配ノズル7が食品ソース6を分配しているか否かにかかわらず、形成されているアイスクリーム球体に溝を形成する。
【0097】
図26は、ハンドル3の内側に、食品ソース6および加圧されたガス26を収容する加圧されたカートリッジ33を備えるスクープ1を示す。そのようなスクープ1はまた、食品ソース6を分配するために操作され得る分配ボタン118を備える。このような加圧されたカートリッジ33は、空になると有利に交換することができる。
【0098】
有利には、カートリッジ33は、特定の独自の設計を有するスクープ1に結合するための結合装置28を備え、結合装置28の、したがって元のタイプの特定の設計を有するカートリッジ33のみが、それぞれのスクープ1に結合され得ることを確実にする。
【0099】
例えば、カートリッジ33の結合装置28は、元のカートリッジの偽造を防止するための特定の独自の設計を有するバヨネット結合機構を含むことができる。
【0100】
有利には、スプーン2の凹部の内側では、分配ノズル7において、様々な形状の溝が得られ、食品ソース6を収集してアイスクリーム球体4上に様々な形状の縞模様を作り出すのに適している。
【0101】
有利には、スクープ1の特に単純化された実施形態では、食品ソース6の運動手段11は存在しなくてもよい。この場合、スプーン2自体の内面に面し、スプーン2内に形成されているアイスクリーム球体4の表面上にそれを引き付ける一定量の食品ソース6を接触によって摂取するのは、開放型の分配ノズル7におけるアイスクリームの摺動運動である。
【0102】
図28A図28B、および図28Cに示すように、運動手段11は、容器8に収容された食品ソース6に適した「絞り」圧縮手段130を含むことができる。
【0103】
このような圧縮手段130は、スクープ1の本体に配置された回転リングナット133によって作動され得る伸縮式ねじ132によって軸方向に移動可能なピストン131を備えることができる。
【0104】
有利には、ピストン131と伸縮式ねじ132との間には、回転リングナット133の手動回転中およびその結果生じる伸縮式ねじ132の伸長中に食品ソース6の分配をより一定にする機能を有するばね134が介在してもよい。
【0105】
図28A図28Bおよび図28Cは、食品ソース6を分配するステップを順次示す。図28Aでは、伸縮式ねじ132は後退位置にある。リングナット133の回転に続いて、伸縮式ねじ132が伸び始め、図28Bに示すように、ばね134を適切に圧縮する。図28Cでは、伸縮式ねじ132が完全に伸長され、ピストン131が分配手段5を介してすべての食品ソース6を絞っている。
【0106】
有利には、伸縮式ねじ132の伸長および引込みは、スクープ1の本体の内側を摺動するガイドリング135によって案内され、伸縮式ねじ132の伸長中にその端部を軸方向および中央位置に保持するように適合されてもよい。
【0107】
必要に応じて、食品ソース6の分配を任意選択的に防止するために、分配ボタン118も存在してもよい。
【0108】
有利には、伸縮式ねじ132に代わる圧縮手段130も設けられてもよい。しかしながら、伸縮式ねじ132は、後退位置にあるとき、スクープ1の内部であまり多くの体積を占めないという利点を有する。
【0109】
最後に、伸縮式ねじ132は、任意選択的に、モータ手段を介して操作されてもよい。
【0110】
スクープ1は、前記容器8に収容された食品ソース6を冷蔵状態に保つように適合された冷凍システムを備えることができる。
【0111】
有利には、食品ソース6の冷凍システムは、特に、食品ソース6が、例えばホイップクリーム、ムース、または短時間でも冷却されて保存される他の食品からなる場合に提供されてもよい。
【0112】
図30Aおよび図30Bは、スクープ1のさらなる実施形態を示し、食品ソース6の分配手段5は、複数の分配ノズル7が得られる分配チューブ50を備える。分配チューブ50は、スクープ1の内部に完全に挿入される図30Aに示される第1の後退位置と、スプーン2の容積の内部に伸長されて突出する図30Bに示される第2の伸長位置との間で移動可能である。
【0113】
有利には、ハンドル3は、ハンドル3の内側に収容され、その一端で分配チューブ50と関連付けられた要素202の対応するねじ部201と係合するように意図されたねじ部200を備える。このようにして、ハンドル3と要素202との間の相対回転は、ハンドル3の内側の前記要素202の軸方向摺動を引き起こし、したがって分配チューブ50の伸長または後退を引き起こす。
【0114】
ねじ継手200、201は、ハンドル3の内側、または図30Aおよび図30Bに示すように、ハンドル3の外側で得ることができる。この場合、ハンドル202の内側の要素202は、ハンドル3の外側の円筒壁204にしっかりと拘束される。ハンドル3のねじ部200は、ハンドル自体の外側に配置され、要素202のねじ部201は、外側円筒壁204の内面に配置される。
【0115】
食品ソース容器8は、要素202の内部で得ることができる。食品ソース6の運動手段11は、好ましくは、容器8に収容された食品ソース6を加圧するのに適した加圧手段110、または容器8に収容された食品ソース6を分配チューブ50に向かって絞るのに適した圧縮手段を含むことができる。
【0116】
食品ソース容器はまた、例えば図19図20、および図21に示す実施形態と互換的に、ハンドル3の外側で得られてもよい。
【0117】
有利には、図30Aおよび図30Bの両方ならびに図31A図31Bおよび図31Cのそれぞれの変形例を参照して示すように、分配ノズル7は、好ましくは、スプーン2の底部に面するように分配チューブ50の端部に沿って配置される。
【0118】
図31A図31B、および図31Cに示す変形例によれば、ハンドル3は、分配チューブ50を伸長させるために手で移動させることができる移動端部150を備えることができる。
【0119】
さらに、さらなる変形例によれば、加圧手段110は、ハンドル3の移動端部150によって画定されるという点でハンドル3の特定の構成を利用し、ハンドル3の移動端部は、容器8の内部に存在する食品ソース6を圧迫し、同時に分配チューブ50を伸長させるために手で移動することができる。
【0120】
分配チューブ50は、スプーン2からの分配を可能にするために、一旦アイスクリーム球体が形成されると、手動モードで、または弾性手段またはアクチュエータによって補助されて後退することができる。
【0121】
伸長可能な分配チューブ50の存在のおかげで、アイスクリーム球体を筋状にすることができ、ソース6がスクープ1の内面で乾燥するのを防止し、したがってノズル7が詰まるのを防止する。
【0122】
さらに、分配チューブ50をスプーン2の内部に完全に後退させる可能性はまた、スクープを通常のスクープとして使用することを可能にする。
【0123】
実際には、本発明によるアイスクリームスクープまたは半固体稠度の別の食品用のスクープは、アイスクリームを摂取している間に、直接、アイスクリーム部分に食品ソースを添えることを可能にするという点で、意図された目的および目的を達成することが見いだされた。
【0124】
本発明によるスクープの別の利点は、その外面が食品ソースの広がりによって360°装飾されたアイスクリーム球体を形成する可能性にある。
【0125】
本発明によるスクープのさらなる利点は、補充可能または交換可能な食品ソースカートリッジを備えた独立型器具としても使用できるという事実にある。
【0126】
このように考えられたスクープは、多数の修正および変形を可能にし、そのすべてが本発明の概念の範囲内にあり、さらに、すべての詳細は、技術的に等価な要素で置き換えることができる。実際には、技術的要件に応じて、任意の材料および任意の寸法を使用することができる。
【0127】
実際には、要件に応じて、特定の用途に適合する限り、任意の材料、ならびに任意の条件付きの形状および寸法を使用することができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用時に、半球形スプーン(2)がアイスクリームの塊を通って移動するときに、前記半球形スプーン自体の内面に沿って転がることによって、前記アイスクリームの球形部分(4)を形成する前記半球形スプーンの内側に前記アイスクリーム部分(4)を収集するように設計された前記半球形スプーン(2)に接続された細長いハンドル(3)を備えるアイスクリームスクープ(1)であって、容器(8)内に収容され、前記球形部分の形成中に前記食品ソース(6)を分配するように設計された少なくとも1つの食品ソース(6)の分配手段(5)を備え、
前記分配手段(5)は、前記ソースが前記外面上に広がるように、前記ソース自体を前記アイスクリーム球体(4)の前記外面上に堆積させるように構成されており、
前記分配手段は、前記ハンドル(3)の長手方向の展開方向(L)に対して、前記スプーン(2)の前記内面(SI)の実質的に中央領域の近傍に配置された複数の分配ノズル(7)を備えることを特徴とする、アイスクリームスクープ(1)。
【請求項2】
前記複数の分配ノズル(7)が、最初に前記アイスクリームに接触するように設計された前記スプーン(2)の下部に配置されている、請求項1に記載のアイスクリームスクープ(1)。
【請求項3】
前記複数の分配ノズル(7)が、最初に前記アイスクリームに接触するように設計された前記スプーン(2)の下部に続いて前記アイスクリームと接触する前記スプーン(2)の上部に配置されている配置されている、請求項1に記載のアイスクリームスクープ(1)。
【請求項4】
前記中央ノズル(7)の少なくとも1つは、前記スプーン(2)の正中線Mの近傍に得られ、正中線Mは前記長手方向(L)に対して垂直である、請求項1に記載のアイスクリームスクープ(1)
【請求項5】
前記分配ノズル(7)は、導管(9)を介して、前記食品ソースを収容する前記容器(8)に接続されており、前記導管(9)は、前記半球形スプーン(2)の外面(SE)と内面(SI)との間の前記スプーン(2)の厚さにおいて少なくとも部分的に得られることを特徴とする、請求項1に記載のアイスクリームスクープ(1)。
【請求項6】
前記分配ノズル(7)は、前記スプーン(2)の前記内面(SI)と同一平面に配置されている、請求項1に記載のアイスクリームスクープ(1)。
【請求項7】
前記分配ノズル(7)は、前記スプーン(2)の前記内面からわずかに突出して、前記アイスクリーム球体(4)が形成されている間に、前記アイスクリーム球体(4)の前記外面に小さな円形の溝を形成し、前記食品ソース(6)は、かかる溝の内部に分配される、請求項1に記載のアイスクリームスクープ(1)。
【請求項8】
前記分配ノズル(7)には、前記食品ソース(6)の分配を可能にするように作動するように設計された分配弁(10)が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のアイスクリームスクープ(1)。
【請求項9】
前記食品ソース(6)の前記分配手段(5)は、前記半球形スプーン(2)の前記内面に分配され、導管(9)を介して、前記食品ソース(6)を収容する少なくとも前記容器(8)に接続された複数組の分配ノズル(7A、7B、7C、7D、7E)を備えることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載のアイスクリームスクープ(1)。
【請求項10】
導管(121)を介して、すすぎ液を収容する容器に接続されたすすぎ液分配ノズル(120)を備えるすすぎ手段が提供され(12)、前記すすぎ手段(12)は、使用後に前記半球形スプーン(2)をすすぐように設計されている、請求項1から9のいずれか一項に記載のアイスクリームスクープ(1)。
【請求項11】
前記すすぎ手段(12)は、導管(123)を介して、すすぎ液を収容する容器に接続されるコネクタ(122)を備え、前記コネクタ(122)は、前記ノズル(7)自体を前記内側から直接すすぐために、前記食品ソース(6)を前記ノズル(7)に供給するために、前記すすぎ液が前記導管(9)内に直接取り込まれることを可能にするように設計されている、請求項10に記載のアイスクリームスクープ(1)。
【請求項12】
前記食品ソース(6)の前記分配手段(5)は、
前記容器(8)内に収容された前記食品ソース(6)を加圧するように適合された加圧手段(110)と、
前記食品ソース(6)を前記容器(8)から前記少なくとも1つの分配ノズル(7)へと圧送するように適合された圧送手段(112)と、
前記食品ソース(6)を前記容器(8)から吸引するように適合された吸引手段と、
前記食品ソース(6)を前記容器(8)から取り出して前記少なくとも1つの分配ノズル(7)に向かって押すように適合されたねじ押圧手段と、
前記容器(8)内に収容された前記食品ソース(6)を前記少なくとも1つの分配ノズル(7)に向かって圧縮するように適合された圧縮手段(130)と
からなる群に選択された前記食品ソース(6)の運動手段(11)を備えることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載のアイスクリームスクープ(1)。
【請求項13】
前記運動手段(11)は前記細長いハンドル(3)内に収容されていることを特徴とする、請求項12に記載のアイスクリームスクープ(1)。
【請求項14】
前記容器(8)は、前記細長いハンドル(3)内に収容されていることを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載のアイスクリームスクープ(1)。
【請求項15】
前記容器(8)は、前記食品ソース(6)を収容する加圧されたカートリッジまたは加圧可能なカートリッジ(33)からなることを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載のアイスクリームスクープ(1)。
【請求項16】
前記カートリッジ(33)は、前記加圧されたカートリッジまたは加圧可能なカートリッジ(33)を前記スクープ(1)に結合するための、好ましくはバヨネットタイプの結合装置(28)を備えることを特徴とする、請求項15に記載のアイスクリームスクープ(1)。
【請求項17】
前記分配ノズル(7)を開閉するための機構(23)を備え、前記機構(23)は、前記スプーン(2)内に得られた座部(25)の内側で中心軸を中心にして回転する分配シリンダ(24)を備え、前記分配ノズル(7)は前記分配シリンダ(24)内に得られ、前記分配シリンダ(24)の前記回転は、前記分配ノズル(7)が前記スプーン(2)の前記内面に面する開放位置から、前記分配ノズル(7)が前記座部(25)の前記内側に面する閉鎖位置への前記分配ノズル(7)の変位を作動させ、前記食品ソース(6)の分配を防止することを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載のアイスクリームスクープ(1)。
【請求項18】
前記分配シリンダ(24)は、前記分配ノズル(7)の前記開放位置において、前記スプーン(2)から取られた前記球形部分(4)の1つ以上の溝を得るように構成された前記分配シリンダ(24)の側面に対して半径方向に突出する1つ以上の要素(27)を有することを特徴とする、請求項17に記載のアイスクリームスクープ(1)。
【請求項19】
前記容器(8)内に収容された冷凍された前記食品ソース(6)を維持するように適合された冷凍システムを備えることを特徴とする、請求項1から18のいずれか一項に記載のアイスクリームスクープ(1)。
【国際調査報告】