(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-22
(54)【発明の名称】連接型の放射線遮蔽システム
(51)【国際特許分類】
G21F 3/00 20060101AFI20220314BHJP
A61B 6/10 20060101ALI20220314BHJP
【FI】
G21F3/00 S
A61B6/10 302
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021545836
(86)(22)【出願日】2020-02-07
(85)【翻訳文提出日】2021-09-27
(86)【国際出願番号】 US2020017309
(87)【国際公開番号】W WO2020163773
(87)【国際公開日】2020-08-13
(32)【優先日】2019-02-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520049581
【氏名又は名称】インターベンション フォー ライフ、エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フォスター、ロバート エバンス
(72)【発明者】
【氏名】クーパー、ロイド ガイトン バウワース
(72)【発明者】
【氏名】リビングストン、ウィリアム トーマス
(72)【発明者】
【氏名】フィリップス、フォスター ディー
【テーマコード(参考)】
4C093
【Fターム(参考)】
4C093CA16
4C093EE17
(57)【要約】
放射線源から発出する放射線を使用者のところに到達させないように遮断するように構成される放射線遮蔽物組立体が説明される。2つの遮蔽物が支持アームによって支持され、これらの2つの遮蔽物が、支持アームの長手方向軸を中心として互いを基準として回転及び平行移動するように構成される。これにより、放射線撮影を介して患者の身体の種々の部分を可視化するために遮蔽物が必要に応じて容易に構成及び再構成されることが可能となる。放射線遮蔽物組立体が、手術室の中で放射線遮蔽物組立体を様々な場所へ動かすことにおける問題を克服するために、連接される。このような連接が、遮蔽物を接合するための二重スリーブ構成の形態、フロア・スタンド上にある調整可能なホイールの形態、又はこれらの両方の形態をとることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放射線源から発出する放射線を遮断するように構成される放射線遮蔽物組立体であって、前記放射線遮蔽物組立体が:
(a)前記放射線遮蔽物組立体を支持するための支持手段であって、前記支持手段が基部及び第1の平行移動手段を備える、支持手段と;
(b)第1の概して垂直方向の平面内で前記放射線源からの放射線を遮断するための第1の遮蔽手段であって、前記第1の遮蔽手段が前記第1の平行移動手段に固定され、前記第1の遮蔽手段が人間の付属器官が前記第1の遮蔽手段を通過するのを可能にするように寸法決定される付属器官用開口部を備える、第1の遮蔽手段と;
(c)第2の概して垂直方向の平面内で前記放射線源からの放射線を遮断するための第2の遮蔽手段であって、前記第2の遮蔽手段が、前記第1の遮蔽手段を基準として概して垂直方向の軸に沿って平行移動することが可能となるように及び前記軸を中心として回転することが可能となるように前記支持手段に固定される、第2の遮蔽手段と
を備え、
前記第1の平行移動手段が前記基部を基準として前記第1及び第2の遮蔽手段を同時に平行移動させるように構成される、
放射線遮蔽物組立体。
【請求項2】
前記支持手段が前記第1の平行移動手段に接続される第2の平行移動手段を備え、前記第2の遮蔽手段が前記第2の平行移動手段に固定され、前記第2の平行移動手段が前記第1の遮蔽手段を基準として前記第2の遮蔽手段を平行移動させる、請求項1に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項3】
前記第1の平行移動手段が、外側スリーブ、及び前記外側スリーブの一方の端部の内部に少なくとも部分的に嵌め込まれるように寸法決定される内側スリーブを備える、請求項1から2までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項4】
前記第1の平行移動手段が、前記外側スリーブ及び前記内側スリーブ内に配置されて両側において前記外側スリーブ及び前記内側スリーブに接続されるアクチュエータを備える、請求項1から3までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項5】
前記第1の平行移動手段が、外側スリーブ、及び前記外側スリーブの一方の端部の内部に少なくとも部分的に嵌め込まれるように寸法決定される第1の内側スリーブを備え、前記第2の平行移動手段が、前記外側スリーブ、及び前記外側スリーブのもう一方の端部の内部に少なくとも部分的に嵌め込まれるように寸法決定される第2の内側スリーブを備える、請求項2から4までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項6】
前記第1の平行移動手段が、前記外側スリーブ及び前記第1の内側スリーブの中に配置されて両側において前記外側スリーブ及び前記第1の内側スリーブに接続される第1のアクチュエータと、前記外側スリーブ及び前記第2の内側スリーブの中に配置されて両側において前記外側スリーブ及び前記第2の内側スリーブに接続される第2のアクチュエータとを備える、請求項5に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項7】
前記第1及び第2のアクチュエータの各々が線形アクチュエータである、請求項6に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項8】
前記基部を支持する複数のホイール、及び前記ホイールを調整するための複数の手段を備える、請求項1から7までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項9】
前記基部が、フロア・スタンド、壁設置型、又は天井設置型である、請求項1から8までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項10】
前記第1の平行移動手段が、第1の外側スリーブ、及び前記第1の外側スリーブの一方の端部の内部に少なくとも部分的に嵌め込まれるように寸法決定される内側スリーブを備え、前記第2の平行移動手段が、第2の外側スリーブ、及び前記第2の外側スリーブの一方の端部の内部に少なくとも部分的に嵌め込まれるように寸法決定される前記内側スリーブを備える、請求項2に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項11】
放射線源から発出する放射線を遮断するように構成される放射線遮蔽物組立体であって、前記放射線遮蔽物組立体が:
(a)前記放射線遮蔽物組立体を支持するための支持手段であって、前記支持手段が、フロア・スタンド・ベース、前記フロア・スタンド・ベースから延在するマスト、前記フロア・スタンド・ベースを支持する複数のホイール、及び前記ホイールの位置を調整するための複数の手段を備える、支持手段と;
(b)第1の概して垂直方向の平面内で前記放射線源からの放射線を遮断するための第1の遮蔽手段であって、前記第1の遮蔽手段が前記マストに固定され、前記第1の遮蔽手段が、人間の付属器官が前記第1の遮蔽手段を通過するのを可能にするように寸法決定される付属器官用開口部を備える、第1の遮蔽手段と;
(c)第2の概して垂直方向の平面内で前記放射線源からの放射線を遮断するための第2の遮蔽手段であって、前記第2の遮蔽手段が、前記第1の遮蔽手段を基準として概して垂直方向の軸に沿って平行移動することが可能となるように及び前記軸を中心として回転することが可能となるように前記マストに固定される、第2の遮蔽手段と
を備える放射線遮蔽物組立体。
【請求項12】
前記調整するための手段が前記フロア・スタンド・ベースに調整可能に接続される複数のアームを備え、前記複数のホイールのうちの少なくとも1つのホイールが前記アームのうちの1つのアームに固定される、請求項11に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項13】
ヒンジが前記複数のアームを前記フロア・スタンド・ベースに回転可能に接続する、請求項12に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項14】
各々の調整するための手段が、前記フロア・スタンド・ベースを基準とした前記アームの位置を一時的にロックするためのクランプを備える、請求項11から13までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項15】
前記複数のアームが、前記フロア・スタンド・ベースを基準として少なくとも約30°回転することができる、請求項11から14までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項16】
各々の調整するための手段が、前記アームが停止部を通過して回転するのを防止するための停止部を有する、請求項11から15までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項17】
前記複数のホイールがキャスター・ホイールである、請求項11から16までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項18】
前記ホイールの位置を調整するための前記複数の手段のうちの少なくとも1つが:アーム部材に接続される枢動連結部と;枢動シャフトの軸を中心として前記アーム部材が枢動するのを可能にするように構成される、前記枢動連結部内にある枢動シャフトとを備える、請求項11から17までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項19】
前記ホイールの位置を調整するための前記複数の手段の各々が:アーム部材に接続される枢動連結部と;枢動シャフトの軸を中心として前記アーム部材が枢動するのを可能にするように構成される、前記枢動連結部内にある枢動シャフトとを備える、請求項11から18までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項20】
前記ホイールの位置を調整するための前記手段が、前記ホイールを特定の位置でロックするように構成されるロック機構を備える、請求項11から19までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項21】
前記ホイールの位置を調整するための前記手段がロック機構を備え、前記ロック機構が、ロック・カラー、及び前記ロック・カラーを締め付けたり緩めたりするように構成されるロック・ノブを備える、請求項11から20までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項22】
前記ホイールの位置を調整するための前記複数の手段の各々が:アーム部材に接続される枢動連結部と;枢動シャフトの軸を中心として前記アーム部材が枢動するのを可能にするように構成される、前記枢動連結部内にある枢動シャフトと;前記枢動シャフトの周りにあるロック・カラーと;前記ホイールを特定の位置においてロック及びロック解除するために前記ロック・カラーを締め付けたり緩めたりするように構成されるロック・ノブとを備える、請求項11から21までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項23】
前記第1の垂直方向の平面に対して概して垂直である第1の概して水平方向の平面内で前記付属器官用開口部からの放射線を遮断するための第3の遮蔽手段を備え、前記第3の遮蔽手段が前記第1の遮蔽手段に固定され、その結果、前記第3の遮蔽手段が前記第1の遮蔽手段と共に平行移動及び回転する、請求項11から22までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項24】
前記第2の垂直方向の平面に対して概して垂直である第2の概して水平方向の平面内で前記放射線源からの放射線を遮断するための第4の遮蔽手段を備え、前記第4の遮蔽手段が前記第2の遮蔽手段に固定され、その結果、前記第4の遮蔽手段が前記第2の遮蔽手段と共に平行移動及び回転する、請求項11から23までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項25】
前記第2の概して垂直方向の平面及び前記第2の概して水平方向の平面に対して概して垂直である第3の概して垂直方向の平面内で前記放射線源からの放射線を遮断するための第5の遮蔽手段を備え、前記第5の遮蔽手段が前記第2の遮蔽手段に接続され、その結果、前記第4の遮蔽手段が前記第2の遮蔽手段と共に平行移動及び回転する、請求項11から24までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項26】
前記第1の概して垂直方向の平面に概して平行な第4の概して垂直方向の平面内で前記放射線源からの放射線を遮断するための第6の遮蔽手段を備え、前記第6の遮蔽手段が前記第1の遮蔽手段に固定される、請求項11から25までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項27】
前記第1の概して垂直方向の平面に概して平行な第4の概して垂直方向の平面内で前記放射線源からの放射線を遮断するための第6の遮蔽手段を備え、前記第6の遮蔽手段が前記第1の遮蔽手段に固定され、前記第6の遮蔽手段が:概略平坦な遮蔽物、可撓性を有するドレープ、及び前記第1の遮蔽手段の延長部分からなる群から選択される、請求項11から26までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項28】
前記第1及び前記第2の遮蔽手段が少なくとも約90°の円弧にわたって互いを基準として回転するように構成される、請求項11から27までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項29】
前記第1及び前記第2の遮蔽手段が最大約180°の円弧にわたって互いを基準として回転するように構成される、請求項11から28までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項30】
前記第1及び前記第2の遮蔽手段が約0°~180°の円弧にわたって互いを基準として回転するように構成される、請求項11から29までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項31】
前記支持手段が概して垂直方向のマストを備える、請求項11から30までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項32】
前記支持手段が前記放射線遮蔽物組立体のほぼ全重量を支持することができる、請求項11から31までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項33】
前記支持手段が前記放射線遮蔽物組立体の全重量を支持することができる、請求項11から32までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項34】
動作中に前記支持手段が前記放射線遮蔽物組立体の全重量を支持する、請求項11から33までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項35】
前記第1の遮蔽手段及び前記第3の遮蔽手段が垂直に一体に平行移動するように構成される、請求項11から34までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項36】
前記第1の遮蔽手段及び前記第3の遮蔽手段が前記支持手段に沿って一体に平行移動するように構成される、請求項11から35までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項37】
前記第1の遮蔽手段が前記概して垂直方向の軸に沿って平行移動するように構成され、その結果、第1の位置において前記第1の遮蔽手段の頂部縁部が前記床の上方で少なくともほぼ成人の身長のところにくる、前記請求項11から36までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項38】
前記第1の遮蔽手段が前記概して垂直方向の軸に沿って平行移動するように構成され、その結果、第1の位置において前記第1の遮蔽手段の頂部縁部が前記床の上方の少なくとも約2mのところにくる、請求項11から37までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項39】
前記第1の遮蔽手段が、少なくとも、手術台の上側表面から平均の人間の完全な身長のところまでの概略の距離である高さを有する、請求項11から38までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項40】
前記手術台が前記床の上にある場合、前記第1の遮蔽手段が、少なくとも、前記手術台の上側表面から、前記床の上方の、2mの高さのところまでの概略の距離である高さを有する、請求項11から39までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項41】
前記第1の遮蔽手段、前記第2の遮蔽手段、前記第3の遮蔽手段、前記第4の遮蔽手段、又は前記第5の遮蔽手段、のうちの少なくとも1つが、少なくとも0.5mmの鉛当量の放射線不透過性を有する、請求項11から40までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項42】
前記第1から前記第6の遮蔽手段が少なくとも0.5mmの鉛当量の放射線不透過性を有する、請求項11から41までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項43】
前記第1の遮蔽手段、前記第2の遮蔽手段、前記第3の遮蔽手段、前記第4の遮蔽手段、又は前記第5の遮蔽手段、のうちの少なくとも1つが、少なくとも1mmの鉛当量の放射線不透過性を有する、請求項11から42までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項44】
前記第1から前記第6の遮蔽手段が少なくとも1mmの鉛当量の放射線不透過性を有する、請求項11から43までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項45】
前記第1の遮蔽手段、前記第2の遮蔽手段、前記第3の遮蔽手段、前記第4の遮蔽手段、又は前記第5の遮蔽手段、の少なくとも1つが、少なくとも1.5mmの鉛当量の放射線不透過性を有する、請求項11から44までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項46】
前記第1から前記第6の遮蔽手段が少なくとも1.5mmの鉛当量の放射線不透過性を有する、請求項11から45までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項47】
前記第1の遮蔽手段、前記第2の遮蔽手段、前記第3の遮蔽手段、前記第4の遮蔽手段、又は前記第5の遮蔽手段、の少なくとも1つが、少なくとも2mmの鉛当量の放射線不透過性を有する、請求項11から46までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項48】
前記第1から前記第6の遮蔽手段が少なくとも2mmの鉛当量の放射線不透過性を有する、請求項11から47までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項49】
前記第1の遮蔽手段、前記第2の遮蔽手段、前記第3の遮蔽手段、前記第4の遮蔽手段、又は前記第5の遮蔽手段、の少なくとも1つが、少なくとも3mmの鉛当量の放射線不透過性を有する、請求項11から48までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項50】
前記第1から前記第6の遮蔽手段が少なくとも3mmの鉛当量の放射線不透過性を有する、請求項11から49までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項51】
前記第1の遮蔽手段、前記第2の遮蔽手段、前記第3の遮蔽手段、前記第4の遮蔽手段、又は前記第5の遮蔽手段、の少なくとも1つが、少なくとも3.3mmの鉛当量の放射線不透過性を有する、請求項11から50までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項52】
前記第1から前記第6の遮蔽手段が少なくとも3.3mmの鉛当量の放射線不透過性を有する、請求項11から51までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項53】
前記第1から前記第6の遮蔽手段のうちの少なくとも1つの遮蔽手段が、修正されたASTM F3094/IEC 61331-1プロトコルによって測定する場合、放射線曝露を少なくとも85%低減する、請求項11から52までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項54】
前記第1から前記第6の遮蔽手段が、修正されたASTM F3094/IEC 61331-1プロトコルによって測定する場合、放射線曝露を少なくとも85%低減する、請求項11から53までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項55】
前記第1から前記第6の遮蔽手段のうちの少なくとも1つの遮蔽手段が、修正されたASTM F3094/IEC 61331-1プロトコルによって測定する場合、放射線曝露を2.5mR/hr未満まで低減する、請求項11から54までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項56】
前記第1から前記第6の遮蔽手段が、修正されたASTM F3094/IEC 61331-1プロトコルによって測定する場合、放射線曝露を2.5mR/hr未満まで低減する、請求項11から55までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項57】
前記第1から前記第6の遮蔽手段のうちの少なくとも1つの遮蔽手段が、修正されたASTM F3094/IEC 61331-1プロトコルによって測定する場合、放射線曝露を約2.5mR/hrまで低減する、請求項11から56までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項58】
前記第1から前記第6の遮蔽手段が、修正されたASTM F3094/IEC 61331-1プロトコルによって測定する場合、放射線曝露を約2.5mR/hrまで低減する、請求項11から57までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項59】
前記付属器官用開口部を少なくとも部分的に覆うように配置され、前記付属器官用開口部を人間の付属器官が通過するのを可能にするように構成される、可撓性を有する放射線不透過性部材を備える、請求項11から58までのいずれか一項に記載の放射線遮断物組立体。
【請求項60】
前記付属器官用開口部を少なくとも部分的に覆うように配置され、前記付属器官用開口部を人間の付属器官が通過するのを可能にするように構成される、可撓性を有する放射線不透過性部材を備え、前記可撓性を有する放射線不透過性部材が、カーテン、アイリス・ポートのリーフ、及びシースからなる群から選択される、請求項11から59までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項61】
前記第2の遮蔽手段及び前記第4の遮蔽手段が前記支持手段に沿って一体に平行移動するように構成される、請求項11から60までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項62】
前記支持手段に沿って前記第1の遮蔽手段及び前記第3の遮蔽手段のうちの少なくとも1つを上昇及び降下させるための手段を備える、請求項11から61までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項63】
前記支持手段に沿って前記第1の遮蔽手段及び前記第2の遮蔽手段を互いに独立して上昇及び降下させるための手段を備える、請求項11から62までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項64】
前記支持手段に沿って前記第1の遮蔽手段及び前記第2の遮蔽手段を上昇及び降下させるための手段を備える、請求項11から63までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項65】
前記上昇及び降下させるための手段が、補助機構、釣り合いおもりシステム、電気モータ、液圧システム、空気圧システム、及び手動システムからなる群から選択される、請求項11から64までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項66】
前記支持手段がフロア・スタンドによって支持されるマストを備える、請求項11から65までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項67】
前記支持手段がオーバーヘッド・ブームによって吊り下げられるマストである、請求項11から66までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項68】
前記支持手段がオーバーヘッド・ブームによって吊り下げられるマストであり、前記マストが前記オーバーヘッド・ブームの長手方向軸を中心として回転することができる、請求項11から67までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項69】
前記支持手段がオーバーヘッド・ブームによって吊り下げられるマストであり、前記マストが前記オーバーヘッド・ブームを基準として枢動することができる、請求項11から68までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項70】
前記支持手段がオーバーヘッド・ブームによって吊り下げられるマストであり、前記マストが前記オーバーヘッド・ブームの長手方向軸に沿って平行移動することができる、請求項11から69までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項71】
前記支持手段がオーバーヘッド・ブームによって吊り下げられるマストであり、前記オーバーヘッド・ブームが第2のマストによって支持される、請求項11から70までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項72】
前記支持手段がオーバーヘッド・ブームによって吊り下げられるマストであり、前記オーバーヘッド・ブームが第2のマストによって支持され、前記第2のマストが壁設置レール又は天井設置レールによって支持され、前記第2のマストが前記壁設置レール又は前記天井設置レールに沿って平行移動することができる、請求項11から71までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項73】
前記支持手段がオーバーヘッド・ブームによって吊り下げられるマストであり、前記オーバーヘッド・ブームが第2のマストによって支持され、前記第2のマストが壁設置揺動アーム又は天井設置揺動レールによって支持される、請求項11から72までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項74】
前記支持手段がオーバーヘッド・ブームによって吊り下げられるマストであり、前記オーバーヘッド・ブームが第2のマストによって支持され、前記第2のマストが揺動アームによって支持され、前記揺動アームがさらに、壁設置レール又は天井設置レールによって支持され、前記揺動アームが前記壁設置レール又は天井設置レールに沿って平行移動することができる、請求項11から73までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項75】
前記第1から第6の遮蔽手段のうちの少なくとも1つの遮蔽手段が可視光に対して透過性である、請求項11から74までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項76】
前記第1から第6の遮蔽手段が可視光に対して透過性である、請求項11から75までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項77】
前記支持手段が、前記放射線遮蔽物組立体の重量の少なくとも大部分を支持するように構築される支持アームを備える、請求項11から76までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽組立体。
【請求項78】
前記第1の遮蔽手段が第1の垂直方向の遮蔽物である、請求項11から77までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項79】
前記第3の遮蔽手段が第1の概して水平方向の遮蔽物である、請求項11から78までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項80】
前記第2の遮蔽手段が第2の垂直方向の遮蔽物である、請求項11から79までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項81】
前記第4の遮蔽手段が第2の概して水平方向の遮蔽物である、請求項11から80までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項82】
前記第5の遮蔽手段が垂直方向の下側遮蔽物である、請求項11から81までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項83】
前記第1から前記第5の遮蔽手段のうちの少なくとも1つの遮蔽手段が概して平坦である、請求項11から82までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項84】
(a)前記第1の遮蔽手段が第1の垂直方向の遮蔽物であり;
(b)前記第3の遮蔽手段が第1の概して水平方向の遮蔽物であり;
(c)前記第2の遮蔽手段が第2の垂直方向の遮蔽物であり;
(d)前記第4の遮蔽手段が第2の概して水平方向の遮蔽物であり;
(e)前記第5の遮蔽手段が垂直方向の下側遮蔽物である、
請求項11から83までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物。
【請求項85】
放射線源から発出する放射線を遮断するように構成される放射線遮蔽物組立体であって、前記放射線遮蔽物組立体が:
(a)前記放射線遮蔽物組立体の重量の少なくとも大部分を支持するように構築される支持アームであって、前記支持アームが長手方向軸を有する、支持アームと;
(b)人間の付属器官を入れるのを可能にするように寸法決定される、下側端部の近くにある開口部を有する、前記支持アームに固定される第1の放射線不透過性の垂直方向の遮蔽物と;
(c)第2の放射線不透過性の垂直方向の遮蔽物と;
(d)前記支持アームを支持する基部と
を備え、
前記支持アームが、前記支持アームの長手方向軸に概して平行である軸に沿って前記基部を基準として前記第1及び第2の放射線不透過性の垂直方向の遮蔽物を同時に平行移動させるように構成される、
放射線遮蔽物組立体。
【請求項86】
前記支持アームが、外側スリーブ、及び前記外側スリーブの一方の端部の内部に少なくとも部分的に嵌め込まれるように寸法決定される内側スリーブを備え、前記内側スリーブ及び前記外側スリーブが、前記第1及び第2の放射線不透過性の垂直方向の遮蔽物を同時に平行移動させるのを可能にするために互いに摺動する、請求項85に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項87】
前記支持アームが、外側スリーブ、及び前記外側スリーブの一方の端部の内部に少なくとも部分的に嵌め込まれるように寸法決定される内側スリーブを備え、前記支持アームが、前記外側スリーブ及び前記内側スリーブ内に配置されて両側において前記外側スリーブ及び前記内側スリーブに接続されるアクチュエータをさらに備える、請求項85から86までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項88】
前記支持アームが、第1の外側スリーブ、及び前記第1の外側スリーブの一方の端部の内部に少なくとも部分的に嵌め込まれるように寸法決定される第1の内側スリーブを備え、前記第1の内側スリーブ及び前記第1の外側スリーブが、前記第1及び第2の放射線不透過性の垂直方向の遮蔽物を同時に平行移動させるのを可能にするために互いに摺動し、前記支持アームが、前記外側スリーブのもう一方の端部の内部に少なくとも部分的に嵌め込まれるように寸法決定される第2の内側スリーブを備える、請求項85から87までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項89】
前記支持アームが、第1の外側スリーブ、及び前記第1の外側スリーブの一方の端部の内部に少なくとも部分的に嵌め込まれるように寸法決定される第1の内側スリーブを備え、前記第1の内側スリーブ及び前記第1の外側スリーブが、前記第1及び第2の放射線不透過性の垂直方向の遮蔽物を同時に平行移動させるのを可能にするために互いに摺動し、前記支持アームが、前記外側スリーブのもう一方の端部の内部に少なくとも部分的に嵌め込まれるように寸法決定される第2の内側スリーブを備え、前記第2の内側スリーブ及び前記第1の外側スリーブが前記第1及び第2の放射線不透過性の垂直方向の遮蔽物を独立して平行移動させるのを可能にするために互いに摺動する、請求項85から88までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項90】
前記支持アームが:第1の外側スリーブ、及び前記第1の外側スリーブの一方の端部の内部に少なくとも部分的に嵌め込まれるように寸法決定される第1の内側スリーブ;前記外側スリーブのもう一方の端部の内部に少なくとも部分的に嵌め込まれるように寸法決定される第2の内側スリーブ;前記第1の外側スリーブ及び前記第1の内側スリーブの中に配置されて両側において前記第1の外側スリーブ及び前記第1の内側スリーブに接続される第1のアクチュエータ;並びに、前記第1の外側スリーブ及び前記第2の内側スリーブの中に配置されて両側において前記第1の外側スリーブ及び前記第2の内側スリーブに接続される第2のアクチュエータを備える、請求項85から89までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項91】
前記第1のアクチュエータ及び前記第2のアクチュエータの一方又は両方が線形アクチュエータである、請求項90に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項92】
放射線源から発出する放射線を遮断するように構成される放射線遮蔽物組立体であって、前記放射線遮蔽物組立体が:
(a)前記放射線遮蔽物組立体の重量の少なくとも大部分を支持するように構築される支持アームであって、前記支持アームが長手方向軸を有する、支持アームと;
(b)人間の付属器官を入れるのを可能にするように寸法決定される、下側端部の近くにある開口部を有する、前記支持アームに固定される第1の放射線不透過性の垂直方向の遮蔽物と;
(c)第2の放射線不透過性の垂直方向の遮蔽物と;
(d)前記支持アームを支持する基部と;
(e)フロア・スタンド・ベースを支持する複数のホイールと;
(f)前記ホイールの位置を調整するための複数の手段と
を備える、
放射線遮蔽物組立体。
【請求項93】
前記調整するための手段が前記フロア・スタンド・ベースに調整可能に接続される複数のアームを備え、前記複数のホイールのうちの少なくとも1つのホイールが前記アームのうちの1つのアームに固定される、請求項92に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項94】
ヒンジが前記複数のアームを前記フロア・スタンド・ベースに回転可能に接続する、請求項93に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項95】
各々の調整するための手段が、前記フロア・スタンド・ベースを基準とした前記アームの位置を一時的にロックするためのクランプを備える、請求項92から94までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項96】
前記複数のアームが前記フロア・スタンド・ベースを基準として少なくとも約30°回転することができる、請求項92から95までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項97】
各々の調整するための手段が、前記アームが停止部を通過して回転するのを防止するための停止部を有する、請求項92から96までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項98】
前記複数のホイールがキャスター・ホイールである、請求項92から97までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項99】
前記ホイールの位置を調整するための前記複数の手段のうちの少なくとも1つが:アーム部材に接続される枢動連結部と;枢動シャフトの軸を中心として前記アーム部材が枢動するのを可能にするように構成される、前記枢動連結部内にある枢動シャフトとを備える、請求項92から98までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項100】
前記ホイールの位置を調整するための前記複数の手段の各々が:アーム部材に接続される枢動連結部と;枢動シャフトの軸を中心として前記アーム部材が枢動するのを可能にするように構成される、前記枢動連結部内にある枢動シャフトとを備える、請求項92から99までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項101】
前記ホイールの位置を調整するための前記手段が、前記ホイールを特定の位置でロックするように構成されるロック機構を備える、請求項92から100までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項102】
前記ホイールの位置を調整するための前記手段がロック機構を備え、前記ロック機構が、ロック・カラー、及び前記ロック・カラーを締め付けたり緩めたりするように構成されるロック・ノブを備える、請求項92から101までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項103】
前記ホイールの位置を調整するための前記複数の手段の各々が:アーム部材に接続される枢動連結部と;枢動シャフトの軸を中心として前記アーム部材が枢動するのを可能にするように構成される、前記枢動連結部内にある枢動シャフトと;前記枢動シャフトの周りにあるロック・カラー460と;前記ホイールを特定の位置においてロック及びロック解除するために前記ロック・カラー460を締め付けたり緩めたりするように構成されるロック・ノブとを備える、請求項92から102までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項104】
前記第1の垂直方向の遮蔽物と共に平行移動及び回転するために前記第1の垂直方向の遮蔽物に接続され、前記第1の垂直方向の遮蔽物内の前記開口部から発出する放射線を遮断するように配置される、第1の概して水平方向の遮蔽物を備える、請求項85から103までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項105】
前記第2の垂直方向の遮蔽物と共に平行移動及び回転するために前記第2の垂直方向の遮蔽物に接続される第2の概して水平方向の遮蔽物を備える、請求項85から93までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項106】
前記第2の水平方向の遮蔽物及び前記第2の垂直方向の遮蔽物と共に平行移動及び回転するために前記第2の水平方向の遮蔽物に接続される垂直方向の下側遮蔽物を備え、前記垂直方向の下側遮蔽物が前記第2の垂直方向の遮蔽物及び前記第2の水平方向の遮蔽物に対して概して垂直である、請求項85から105までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項107】
前記垂直方向の遮蔽物に概して平行である概して垂直方向の平面内で前記放射線源からの放射線を遮断するための第3の概して垂直方向の遮蔽物を備え、前記第3の概して垂直方向の遮蔽物が前記第1の遮蔽手段に固定される、請求項85から106までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項108】
前記基部がフロア・スタンドであり、前記フロア・スタンドが、前記フロア・スタンドを支持する複数のホイールを備え、前記ホイールの位置が調整可能である、請求項85から107までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項109】
前記フロア・スタンド・ベースに調整可能に接続される複数のアームを備え、前記複数のホイールのうちの少なくとも1つのホイールが前記アームのうちの1つのアームに固定される、請求項108に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項110】
ヒンジが前記複数のアームを前記フロア・スタンド・ベースに回転可能に接続する、請求項108から109までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項111】
前記フロア・スタンド・ベースを基準とした前記アームの位置を一時的にロックするように構成されるクランプを備える、請求項108から110までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項112】
前記フロア・スタンド・ベースを基準として少なくとも約30°回転することができる複数のアームを備える、請求項108から111までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項113】
停止部を通過して前記アームが回転するのを防止するための停止部を備える、請求項108から112までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項114】
前記複数のホイールがキャスター・ホイールである、請求項108から113までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項115】
前記第1の概して垂直方向の平面に概して平行である第4の概して垂直方向の平面内で前記放射線源からの放射線を遮断するための第6の遮蔽手段を備え、前記第6の遮蔽手段が前記第1の遮蔽手段に固定され、前記第3の概して垂直方向の遮蔽物が、固体の遮蔽物、概して平坦な固体の遮蔽物、可撓性を有するドレープ、及び前記第1の垂直方向の遮蔽物の延長部分からなる群から選択される、請求項92から114までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項116】
放射線源から発出する放射線を遮断するように構成される放射線遮蔽物組立体であって、前記放射線遮蔽物組立体が:
(a)前記放射線遮蔽物組立体の重量の少なくとも大部分を支持するように構築される支持アームであって、前記支持アームが長手方向軸を有する、支持アームと;
(b)第1の放射線不透過性のジョイントを介して前記支持アームに固定される第1の垂直方向の遮蔽物と;
(c)前記支持アームの前記長手方向軸に概して平行である軸を中心として回転するために及び前記第1の垂直方向の遮断物と同時に前記軸に沿って平行移動するために、第2の放射線不透過性のジョイントを介して前記支持アームに平行移動可能に及び回転可能に接続される第2の垂直方向の遮蔽物と
を備える、
放射線遮蔽物組立体。
【請求項117】
前記第2の垂直方向の遮蔽物と共に平行移動及び回転するために前記第2の垂直方向の遮蔽物に接続される垂直方向の下側遮蔽物を備え、前記垂直方向の下側遮蔽物が前記第2の垂直方向の遮蔽物及び前記第2の水平方向の遮蔽物に対して概して垂直である、請求項116に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項118】
前記支持アームが、外側スリーブ、及び前記外側スリーブの一方の端部の内部に少なくとも部分的に嵌め込まれるように寸法決定される内側スリーブを備え、前記内側スリーブ及び前記外側スリーブが、前記第1及び第2の放射線不透過性の垂直方向の遮蔽物を同時に平行移動させるのを可能にするために互いに摺動する、請求項116から117までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項119】
前記支持アームが、外側スリーブ、及び前記外側スリーブの一方の端部の内部に少なくとも部分的に嵌め込まれるように寸法決定される内側スリーブを備え、前記支持アームが、前記外側スリーブ及び前記内側スリーブ内に配置されて両側において前記外側スリーブ及び前記内側スリーブに接続されるアクチュエータをさらに備える、請求項116から118までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項120】
前記支持アームが、第1の外側スリーブ、及び前記第1の外側スリーブの一方の端部の内部に少なくとも部分的に嵌め込まれるように寸法決定される第1の内側スリーブを備え、前記第1の内側スリーブ及び前記第1の外側スリーブが、前記第1及び第2の放射線不透過性の垂直方向の遮蔽物を同時に平行移動させるのを可能にするために互いに摺動し、前記支持アームが、前記外側スリーブのもう一方の端部の内部に少なくとも部分的に嵌め込まれるように寸法決定される第2の内側スリーブを備える、請求項116から119までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項121】
前記支持アームが、第1の外側スリーブ、及び前記第1の外側スリーブの一方の端部の内部に少なくとも部分的に嵌め込まれるように寸法決定される第1の内側スリーブを備え、前記第1の内側スリーブ及び前記第1の外側スリーブが、前記第1及び第2の放射線不透過性の垂直方向の遮蔽物を同時に平行移動させるのを可能にするために互いに摺動し、前記支持アームが、前記外側スリーブのもう一方の端部の内部に少なくとも部分的に嵌め込まれるように寸法決定される第2の内側スリーブを備え、前記第2の内側スリーブ及び前記第1の外側スリーブが前記第1及び第2の放射線不透過性の垂直方向の遮蔽物を独立して平行移動させるのを可能にするために互いに摺動する、請求項116から120までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項122】
前記支持アームが:第1の外側スリーブ、及び前記第1の外側スリーブの一方の端部の内部に少なくとも部分的に嵌め込まれるように寸法決定される第1の内側スリーブ;前記外側スリーブのもう一方の端部の内部に少なくとも部分的に嵌め込まれるように寸法決定される第2の内側スリーブ;前記第1の外側スリーブ及び前記第1の内側スリーブの中に配置されて両側において前記第1の外側スリーブ及び前記第1の内側スリーブに接続される第1のアクチュエータ;並びに、前記第1の外側スリーブ及び前記第2の内側スリーブの中に配置されて両側において前記第1の外側スリーブ及び前記第2の内側スリーブに接続される第2のアクチュエータを備える、請求項116から121までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項123】
前記第1のアクチュエータ及び前記第2のアクチュエータの一方又は両方が線形アクチュエータである、請求項122に記載の放射線遮蔽物組立体。
【請求項124】
底部に設置されるX線投射装置の上方に配置される横たわっている状態の患者に対して使用者が世話をする間において底部に設置されるX線投射装置から使用者を遮蔽するためのシステムであって、前記システムが:
(a)長手方向軸及び横方向軸を有する、前記患者を支持するように構築される台と;
(b)前記台の下方に配置される前記X線投射装置と;
(c)前記X線投射装置から投射されるX線を受け取るための、前記台の上方に配置される画像増倍器と;
(d)前記台の少なくとも第1の側において前記台から下方に延在する放射線不透過性のカーテン遮蔽物と;
(e)請求項1から82までのいずれか一項の放射線遮蔽物組立体と
を備え、
第2の遮蔽手段が、前記台の長手方向軸に対して概して垂直となるように又は前記台の長手方向軸に概して平行となるようにその軸を中心として回転させられるように構成される、
システム。
【請求項125】
第1の遮蔽手段が:前記患者の腕が開口部を通過するのを可能にするように前記台の上方に配置される開口部と;前記開口部を通るように放射される放射線を遮断するために前記開口部の上方に配置される第3の遮蔽手段とを備える、請求項124に記載のシステム。
【請求項126】
前記放射線遮蔽物組立体が、前記第2の遮蔽手段に接続されて前記台の上方に配置される第4の遮蔽手段を備える、請求項124から125までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項127】
前記放射線遮蔽物組立体が、前記第2の遮蔽手段に接続されて前記台の上方に配置される第4の遮蔽手段を備え、前記放射線遮蔽物組立体が前記第2の水平方向の遮蔽物から前記台の下方まで延在する第5の遮蔽手段を備える、請求項124から126までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項128】
底部に配置されるX線投射装置の上方に配置される横たわっている状態の患者に対して使用者が世話をする間において底部に設置されるX線投射装置から使用者を遮蔽するためのシステムであって、前記システムが:
(a)長手方向軸及び横方向軸を有する、前記患者を支持するように構築される台と;
(b)前記台の下方に配置される前記X線投射装置と;
(c)前記X線投射装置から投射されるX線を受け取るための、前記台の上方に配置される画像増倍器と;
(d)前記台の少なくとも第1の側において前記台から下方に延在する放射線不透過性のカーテン遮蔽物と;
(e)請求項85から123までのいずれか一項の放射線遮蔽物組立体と
を備え、
第2の垂直方向の遮蔽物が、前記台の長手方向軸に対して概して垂直となるように又は前記台の長手方向軸に概して平行となるようにその軸を中心として回転させられるように構成される、
システム。
【請求項129】
第1の垂直方向の遮蔽物が:前記患者の腕が開口部を通過するのを可能にするように前記台の上方に配置される開口部と;前記開口部を通るように放射される放射線を遮断するために前記開口部の上方に配置される第1の概して水平方向の遮蔽物とを備える、請求項128に記載のシステム。
【請求項130】
前記放射線遮蔽物組立体が、前記第2の垂直方向の遮蔽物に接続されて前記台の上方に配置される第2の概して水平方向の遮蔽物を備える、請求項128から129までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項131】
前記放射線遮蔽物組立体が、前記第2の垂直方向の遮蔽物に接続されて前記台の上方に配置される第2の概して水平方向の遮蔽物を備え、前記放射線遮蔽物組立体が前記第2の水平方向の遮蔽物から前記台の下方まで延在する垂直方向の下側遮蔽物を備える、請求項128から89までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項132】
前記第1及び前記第2の垂直方向の遮蔽物が少なくとも約90°の円弧にわたって互いを基準として回転するように構成される、請求項84から131までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項133】
前記第1及び前記第2の垂直方向の遮蔽物が最大約180°の円弧にわたって互いを基準として回転するように構成される、請求項84から132までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項134】
前記第1及び前記第2の垂直方向の遮蔽物が約0°~180°の円弧にわたって互いを基準として回転するように構成される、請求項84から133までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項135】
前記支持アームが概して垂直方向のマストを備える、請求項84から134までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項136】
前記支持アームが前記放射線遮蔽物組立体のほぼ全重量を支持することができる、請求項84から135までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項137】
前記支持アームが前記放射線遮蔽物組立体の全重量を支持することができる、請求項84から136までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項138】
動作中に前記支持手段が前記放射線遮蔽物組立体の全重量を支持する、請求項84から137までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項139】
前記第1の垂直方向の遮蔽物が垂直に平行移動するように構成される、請求項84から138までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項140】
前記第1の垂直方向の遮蔽物及び前記第1の概して水平方向の遮蔽物が一体に垂直に平行移動するように構成される、請求項84から139までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項141】
前記第1の垂直方向の遮蔽物が前記支持アームに沿って平行移動するように構成される、請求項84から140までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項142】
前記第1の垂直方向の遮蔽物及び前記第1の概して水平方向の遮蔽物が前記支持アームに沿って一体に平行移動するように構成される、請求項84から141までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項143】
前記第1の垂直方向の遮蔽物が前記概して垂直方向の軸に沿って平行移動するように構成され、その結果、第1の位置において前記第1の垂直方向の遮蔽物の頂部縁部が前記床の上方で少なくともほぼ成人の身長のところにくる、前記請求項84から142までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項144】
前記第1の垂直方向の遮蔽物が概して垂直方向の軸に沿って平行移動するように構成され、その結果、第1の位置において前記第1の垂直方向の遮蔽物の頂部縁部が前記床の上方の少なくとも約2mのところにくる、請求項84から143までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項145】
前記第1の垂直方向の遮蔽物が、手術台の上側表面から平均の人間の完全な身長のところまでの概略の距離である高さを有する、請求項84から144までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項146】
手術台が前記床の上にある場合、前記第1の垂直方向の遮蔽物が、手術台の上側表面から、前記床の上方の、2mの高さのところまでの概略の距離である高さを有する、請求項84から145までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項147】
前記遮蔽物のうちの少なくとも1つの遮蔽物が、少なくとも0.5mmの鉛当量の放射線不透過性を有する、請求項84から146までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項148】
前記遮蔽物のすべてが、少なくとも0.5mmの鉛当量の放射線不透過性を有する、請求項84から147までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項149】
前記遮蔽物のうちの少なくとも1つの遮蔽物が、少なくとも1mmの鉛当量の放射線不透過性を有する、請求項84から148までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項150】
前記遮蔽物のすべてが、少なくとも1mmの鉛当量の放射線不透過性を有する、請求項84から149までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項151】
前記遮蔽物のうちの少なくとも1つの遮蔽物が、少なくとも1.5mmの鉛当量の放射線不透過性を有する、請求項84から150までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項152】
前記遮蔽物のすべてが、少なくとも1.5mmの鉛当量の放射線不透過性を有する、請求項84から151までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項153】
前記遮蔽物のうちの少なくとも1つの遮蔽物が、少なくとも2mmの鉛当量の放射線不透過性を有する、請求項84から152までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項154】
前記遮蔽物のすべてが、少なくとも2mmの鉛当量の放射線不透過性を有する、請求項84から153までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項155】
前記遮蔽物のうちの少なくとも1つの遮蔽物が、少なくとも3mmの鉛当量の放射線不透過性を有する、請求項84から154までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項156】
前記遮蔽物のすべてが、少なくとも3mmの鉛当量の放射線不透過性を有する、請求項84から155までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項157】
前記遮蔽物のうちの少なくとも1つの遮蔽物が、少なくとも3.3mmの鉛当量の放射線不透過性を有する、請求項84から156までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項158】
前記遮蔽物のすべてが、少なくとも3.3mmの鉛当量の放射線不透過性を有する、請求項84から157までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項159】
前記遮蔽物のうちの少なくとも1つの遮蔽物が、修正されたASTM F3094/IEC 61331-1プロトコルによって測定する場合、放射線曝露を少なくとも85%低減する、請求項84から158までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項160】
前記遮蔽物のすべてが、修正されたASTM F3094/IEC 61331-1プロトコルによって測定する場合、放射線曝露を少なくとも85%低減する、請求項84から159までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項161】
前記遮蔽物のうちの少なくとも1つの遮蔽物が、修正されたASTM F3094/IEC 61331-1プロトコルによって測定する場合、放射線曝露を2.5mR/hr未満まで低減する、請求項84から160までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項162】
前記遮蔽物のすべてが、修正されたASTM F3094/IEC 61331-1プロトコルによって測定する場合、放射線曝露を2.5mR/hr未満まで低減する、請求項84から161までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項163】
前記遮蔽物のうちの少なくとも1つの遮蔽物が、修正されたASTM F3094/IEC 61331-1プロトコルによって測定する場合、放射線曝露を約2.5mR/hrまで低減する、請求項84から162までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項164】
前記遮蔽物のすべてが、修正されたASTM F3094/IEC 61331-1プロトコルによって測定する場合、放射線曝露を約2.5mR/hrまで低減する、請求項84から163までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項165】
前記第2の垂直方向の遮蔽物及び前記第2の概して水平方向の遮蔽物が前記支持アームに沿って一体に平行移動するように構成される、請求項84から164までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項166】
前記付属器官用開口部を少なくとも部分的に覆うように配置され、前記付属器官用開口部を人間の付属器官が通過するのを可能にするように構成される、可撓性を有する放射線不透過性部材を備える、請求項84から165までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項167】
前記付属器官用開口部を少なくとも部分的に覆うように配置され、前記付属器官用開口部を人間の付属器官が通過するのを可能にするように構成される、可撓性を有する放射線不透過性部材を備え、前記可撓性を有する放射線不透過性部材が、カーテン、アイリス・ポートのリーフ、及びシースからなる群から選択される、請求項84から166までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項168】
前記支持アームに沿って前記第1の垂直方向の遮蔽物及び前記第1の概して水平方向の遮蔽物のうちの少なくとも1つを上昇及び降下させるための手段を備える、請求項84から167までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項169】
前記支持アームに沿って前記第1の垂直方向の遮蔽物及び前記第1の概して水平方向の遮蔽物のうちの少なくとも1つを上昇及び降下させるための手段を備え、前記上昇及び降下させるための手段が、補助機構、釣り合いおもりシステム、電気モータ、液圧システム、空気圧システム、及び手動システムからなる群から選択される、請求項84から168までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項170】
前記支持アームがフロア・スタンドによって支持されるマストを備える、請求項84から169までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項171】
前記支持アームがオーバーヘッド・ブームによって吊り下げられるマストである、請求項84から170までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項172】
前記支持アームがオーバーヘッド・ブームによって吊り下げられるマストであり、前記マストが前記オーバーヘッド・ブームの長手方向軸を中心として回転することができる、請求項84から171までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項173】
前記支持アームがオーバーヘッド・ブームによって吊り下げられるマストであり、前記オーバーヘッド・ブームが第2のマストによって支持される、請求項84から172までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項174】
前記支持アームがオーバーヘッド・ブームによって吊り下げられるマストであり、前記オーバーヘッド・ブームが第2のマストによって支持され、前記第2のマストが壁設置レール又は天井設置レールによって支持され、前記第2のマストが前記壁設置レール又は前記天井設置レールに沿って平行移動することができる、請求項84から173までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項175】
前記支持アームがオーバーヘッド・ブームによって吊り下げられるマストであり、前記第2のマストが壁設置揺動アーム又は天井設置揺動レールによって支持される、請求項84から174までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項176】
前記支持アームがオーバーヘッド・ブームによって吊り下げられるマストであり、前記第2のマストが揺動アームによって支持され、前記揺動アームがさらに、壁設置レール又は天井設置レールによって支持され、前記揺動アームが前記壁設置レール又は天井設置レールに沿って平行移動することができる、請求項84から175までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項177】
前記遮蔽物のうちの少なくとも1つの遮蔽物が概して平坦であり、前記遮蔽物のうちの前記少なくとも1つの遮蔽物が、前記第1の垂直方向の遮蔽物、前記第2の垂直方向の遮蔽物、前記垂直方向の下側遮蔽物、前記第1の水平方向の遮蔽物、及び前記第2の水平方向の遮蔽物から選択される、請求項84から176までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項178】
前記第1の垂直方向の遮蔽物、前記第2の垂直方向の遮蔽物、前記垂直方向の下側遮蔽物、前記第1の水平方向の遮蔽物、及び前記第2の水平方向の遮蔽物のすべてが概して平坦である、請求項84から177までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項179】
前記遮蔽物のうちの少なくとも1つの遮蔽物が可視光に対して透過性である、請求項84から178までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項180】
前記遮蔽物のすべてが可視光に対して透過性である、請求項84から179までのいずれか一項に記載の放射線遮蔽物組立体又はシステム。
【請求項181】
放射線撮影方法であって、前記方法が:
(a)患者と使用者との間に請求項1から180までのいずれか一項の放射線遮蔽物組立体又はシステムを配置するステップであって、その結果、前記患者の付属器官が前記放射線遮蔽物組立体内の付属器官用開口部を通って延在することになる、配置するステップと;
(b)前記付属器官の脈管構造の中に医療デバイスを挿入するステップと;
(c)前記放射線遮蔽物組立体により放射線が前記使用者に到達するのを阻止しながら放射線が前記患者を少なくとも部分的に通過することになるように配置される放射線発生器を使用して前記患者に対して放射線照射を行うステップと
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、参照によりその全内容が本明細書に組み込まれている、2019年2月8日に出願した米国仮特許出願第62/803,261号(係属中)の優先権を主張(cite)するものである。
【0002】
本開示は概して放射線防護デバイスに関し、より詳細には手術室内で放射線障害から医療関係者を保護するためのデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
電子工学及びロボット工学の近年の改善は外科医が多くの開放切開テクニック(open incision technique)に取って代わるための非侵襲的な顕微鏡下テクニックを利用するのを可能にしている。外科的介入の部位が手術室に対して開いていない場合、器具を適切に誘導及び制御することを目的としてこの部位をさらに可視化しなければならない。これが放射線監視によって達成され得、放射線監視の最も一般的な例がX線監視である。手技中、X線発生器がX線を手術部位に放射するために患者の一方側に配置される(このX線発生器は一般に患者の下方にあるが、X線発生器の位置は必要に応じて変更され得る)。X線増倍器が、手術部位を通過した後の放射X線を受け取って、視覚画像を外科医に提示することを目的として画像データをモニタ又は他の手段に伝達するように、配置される。
【0004】
これらの顕微鏡下テクニックは、従来の身体を切開するテクニック(open body technique)に対しての、患者の外傷、回復時間、及び感染のリスクに関しての大きな改善を意味しているが、常時の放射線監視が、古いテクニックを利用する場合に必要であったようなより大量の放射線に対してすべての関係者を露出することになる。これは、一生のうちでわずかな回数しかこのような手術を受けない可能性の高い患者にとっては小さい問題である。しかし、これらの手技を実施する専門の医療スタッフはより大幅に頻繁に露出され、何らかの形でスタッフが保護されない限り蓄積曝露が容易に安全限界を超える。
【0005】
これらの問題を解決するための従来の試みには深刻な制限がある。患者の周りで厳重な遮蔽を施すことにより、放射線が医療スタッフに到達するのを阻止することができる。しかし、それでも医療スタッフが患者の身体にアクセスする必要があることから、完全に遮蔽することは非現実的である。人体がX線に対して透過性(「放射線透過性」)であることから、X線が患者の身体を透過して医療スタッフに作用することができる。いかなる手術も生命を脅かす合併症のリスクを有し、このような合併症の場合では医療スタッフが患者の身体に直接にアクセスすることが必要となる。患者の身体の周りの厳重な遮蔽物は嵩張るものであり、また移動が困難であり、したがってこのような状況において医療スタッフが患者に緊急的にアクセスすることが阻まれる可能性がある。
【0006】
このような手技中に医療スタッフを保護するための別の試みが着用形式の遮蔽を伴い、つまり基本的には放射線「アーマー」を伴う。これらは、鉛ベスト、鉛スカート、鉛甲状腺カラー、鉛アクリル・フェイス・シールド、鉛アクリル眼鏡、及び「無重力」鉛スーツの形態をとる。放射線アーマーは深刻な欠点を有する:放射線アーマーはX線を遮断するために有意な質量を有さなければならず(一般に、非常に高密度の金属である鉛を含む)、着用するには重いものとなる。重い放射線アーマーを着用する場合には健康な着用者でもすぐに疲れてしまい、習慣的に使用する場合には整形外科的障害を引き起こす可能性がある。医療スタッフをX線から保護するために放射線アーマーを使用する場合、単純に、1つの健康被害と引き換えに別の健康被害が生じる。
【0007】
眼鏡及びフェイス・シールド自体は扱いやすい重量しか有さない可能性があるが、眼鏡及びフェイス・シールドのみでは身体の小さい部分しか保護することができない。
【0008】
「無重力」スーツは剛体金属フレームによって吊り下げられる鉛ボディ・スーツである。フレームが床又は天井などの何らかの支持構造の上に設置される。結果として、着用者が自分の身体を用いてスーツを支持しない。この種類の吊り下げられるアーマーが追加の欠陥を有する。この種類の吊り下げられるアーマーは着用者が細かい手作業に従事するのを可能にするために着用者の手及び前腕を覆わずに保護しないままにする。この種類の吊り下げられるアーマーはフレームによって受け入れられ得る着用者の身体的可動範囲を制限し、それによりしばしば着用者が腰を曲げたり又は座ったりするのを妨げる。この種類の吊り下げられるアーマーは、例えば視覚的な精密検査のために、着用者が顔に物を近づけるのを一切防止するための動かないフェイス・シールドを使用する。吊り下げられるアーマー・システムはその複雑さ及び材料コストのために非常に高価であり、現在、1つのスーツで約$70,000のコストがかかる。
【0009】
別の形態の放射線アーマーとして「モバイル」・キャビンがあり、モバイル・キャビンは、その中に使用者が立っているところである、ホイール上にある放射線不透過性の箱である。使用者が内部に入っているときにキャビンを様々な場所に押すことができる。キャビンが、特定の高さのところにあるアーム・ポート、及び特定の高さところにある視覚的に透明な部分を有する。結果として、例えば立つときに又は身を傾けるときに、使用者の手及び顔が位置を変えたり又は向きを変えたりされ得ない。モバイル・キャビンも、視覚的な精密検査のために、着用者が顔に物を近づけるのを一切防止するための動かないフェイス・シールドを使用する。
【0010】
したがって、当技術分野では、患者を露出しなければならないX線から医療スタッフを遮蔽するための、使用者の身体を妨害せずまた患者の身体へのアクセスを可能にしまた必要に応じて迅速に再構成され得る手段が必要となる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0011】
【非特許文献1】ASTM International “Standard Test Method for Determining Protection Provided by X-ray Shielding Garments Used in Medical X-ray Fluoroscopy from Sources of Scattered X-Rays” ASTM Volume 11.03 Occupational Health and Safety; Protective Clothing (2017)
【非特許文献2】International Electrotechnical Commission, “Protective devices against diagnostic medical X-radiation - Part 1: Determination of attenuation properties of materials” (2014) available at https://webstore.iec.ch/publication/5289
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0012】
本開示は、手術エリアと医療関係者を収容するエリアとの間にバリアを挿置することにより上述の問題に対処する放射線遮蔽物組立体を説明する。この遮蔽物組立体が、手術台の下方に吊設される遮蔽カーテンとの組み合わせで機能することにより、放射線発生器から直接の形で及び患者の放射線透過性の身体を通して間接的な形での両方で医療関係者エリアに到達する放射線を有意に低減し、患者の身体にアクセスするのを可能にし、使用者の一部分の完全な運動自由度を可能にし、必要に応じて容易に再構成され得る。遮蔽物組立体が、概して、マスト又はサスペンション・アームなどの支持部材によって支持される2つの遮蔽物構造を備える。各遮蔽物構造が少なくとも1つの概して垂直方向の遮蔽物を有し、2つの垂直方向の遮蔽物が支持部材の長手方向軸を中心として互いを基準として回転させられ得、支持部材の長手方向軸に沿って互いを基準として平行移動させられ得る。
【0013】
第1の態様では、放射線源から発出する放射線を遮断するように構成される放射線遮蔽物組立体が提供される。この第1の態様では、放射線遮蔽物組立体が、放射線遮蔽物組立体を支持するための支持手段と;第1の概して垂直方向の平面内で放射線源からの放射線を遮断するための、支持手段に固定される第1の遮蔽手段であって、第1の遮蔽手段が、人間の付属器官が第1の遮蔽手段を通過するのを可能にするように寸法決定される付属器官用開口部を備える、第1の遮蔽手段と;第1の遮蔽手段を基準として概して垂直方向の軸に沿って平行移動することが可能となるように及びこの概して垂直方向の軸を中心として回転することが可能となるように支持手段に固定される、第2の概して垂直方向の平面内で放射線源からの放射線を遮断するための第2の遮蔽手段と、を備える。
【0014】
放射線遮蔽物組立体の第2の態様が提供され、上記第2の態様が:放射線遮蔽物組立体の重量の少なくとも大部分を支持するように構築される支持アームであって、支持アームが長手方向軸を有する、支持アームと;人間の付属器官を入れるのを許容するように寸法決定される、下側端部の近くにある開口部を有する、支持アームに固定される第1の垂直方向の遮蔽物と;支持アームの長手方向軸に概して平行である軸を中心として回転するように及びこの軸に沿って平行移動するように支持アームに平行移動可能に及び回転可能に接続される第2の垂直方向の遮蔽物と、を備え、第1の垂直方向の遮蔽物、第1の水平方向の遮蔽物、第2の垂直方向の遮蔽物、第2の水平方向の遮蔽物、及び垂直方向の下側遮蔽物が、すべて、放射線不透過性である。
【0015】
第3の態様では、X線発生器の上方に配置される横たわっている状態の患者に対して使用者が世話をする間において底部に設置されるX線発生器から使用者を遮蔽するためのシステムが提供され、このシステムが:長手方向軸及び横方向軸を有する、患者を支持するように構築される台と;台の下方に配置されるX線発生器と;X線発生器から投射されるX線を受け取るための、台の上方に配置される画像増倍器と;台の少なくとも第1の側において台から下方に延在する放射線不透過性のカーテン遮蔽物と;放射線遮蔽物組立体であって、この放射線遮蔽物組立体が、概して垂直方向の長手方向軸を有する、放射線遮蔽物組立体の重量を支持するように構築される支持アーム、台の第1の側部の近くにあって台の長手方向軸に概して平行となるように配置される第1の垂直方向の遮蔽物、及び、患者の腕を通過させるのを可能にするように台の上方に配置される、第1の垂直方向の遮蔽物内にある開口部を備える、支持アームに固定される第1の遮蔽物組立体、並びに、支持アームの長手方向軸に概して平行である軸を中心として回転するように及びこの軸に沿って平行移動するように支持アームに回転可能に及び平行移動可能に固定される第2の遮蔽物組立体であって、第2の遮蔽物組立体が、台の上方に配置される第2の垂直方向の遮蔽物を備える、第2の遮蔽物組立体、を備える、放射線遮蔽物組立体と、を備え、第2の垂直方向の遮蔽物が台の長手方向軸に対して概して垂直になるように又は台の長手方向軸に概して平行になるようにその軸を中心として回転させられ得る。
【0016】
第4の態様では、放射線源から発出する放射線を遮断するように構成される放射線遮蔽物組立体が提供され、この放射線遮蔽物組立体が:放射線遮蔽物組立体の重量の少なくとも大部分を支持するように構築される支持アームであって、支持アームが長手方向軸を有する、支持アームと;第1の放射線不透過性のジョイントを介して支持アームに固定される第1の垂直方向の遮蔽物と;支持アームの長手方向軸に概して平行である軸を中心として回転するように及びこの軸に沿って平行移動するように第2の放射線不透過性のジョイントを介して支持アームに平行移動可能に及び回転可能に接続される第2の垂直方向の遮蔽物と、を備える。
【0017】
第5の態様が、1つの放射線源のための発出放射線を遮断するように構成される放射線遮蔽物組立体を提供し、この放射線遮蔽物組立体が:放射線遮蔽物組立体を支持するための支持手段であって、支持手段が基部及び第1の平行移動手段を備える、支持手段と;第1の概して垂直方向の平面内で放射線源からの放射線を遮断するための、第1の平行移動手段に固定される第1の遮蔽手段であって、第1の遮蔽手段が、人間の付属器官が第1の遮蔽手段を通過するのを可能にするように寸法決定される付属器官用開口部を備える、第1の遮蔽手段と;第1の遮蔽手段を基準として概して垂直方向の軸に沿って平行移動することが可能となるように及びこの概して垂直方向の軸を中心として回転することが可能となるように支持手段に固定される、第2の概して垂直方向の平面内で放射線源からの放射線を遮断するための第2の遮蔽手段と、を備え、第1の平行移動手段が基部を基準として第1及び第2の遮蔽手段を同時に平行移動させるように構成される。いくつかの好適な実施例では、支持手段が第1の平行移動手段に接続される第2の平行移動手段をさらに備え、第2の遮蔽手段が第2の平行移動手段に固定され、第2の平行移動手段が上記遮蔽手段を基準として第2の遮蔽手段を平行移動させる。
【0018】
第6の態様では、放射線遮蔽物組立体が放射線源から発出する放射線を遮断するように構成され、この放射線遮蔽物組立体が:放射線遮蔽物組立体を支持するための支持手段であって、この支持手段が、フロア・スタンド・ベース、フロア・スタンド・ベースから延在するマスト、フロア・スタンド・ベースを支持する複数のホイール、及びホイールの位置を調整するための複数の手段、を備える、支持手段と;第1の概して垂直方向の平面内で放射線源からの放射線を遮断するための、マストに固定される第1の遮蔽手段であって、第1の遮蔽手段が、人間の付属器官が第1の遮蔽手段を通過するのを可能にするように寸法決定される付属器官用開口部を備える、第1の遮蔽手段と;第1の遮蔽手段を基準として概して垂直方向の軸に沿って平行移動することが可能となるように及びこの概して垂直方向の軸を中心として回転することが可能となるようにマストに固定される、第2の概して垂直方向の平面内で放射線源からの放射線を遮断するための第2の遮蔽手段と、を備える。
【0019】
第7の態様では、放射線撮影方法が提供され、この放射線撮影方法が:患者と使用者との間の上方に放射線遮蔽物組立体のうちの任意の放射線遮蔽物組立体を配置することであって、その結果、患者の付属器官が放射線遮蔽物組立体内の付属器官用開口部を通って延在することになる、配置することと;付属器官の脈管構造の中に医療デバイスを挿入することと;放射線遮蔽物組立体により放射線が使用者に到達するのを阻止しながら放射線が患者を少なくとも部分的に通過することになるように配置される放射線発生器を使用して患者に対して放射線照射を行うことと、を含む。
【0020】
上記は特許請求される主題のいくつかの態様を基本的に理解するのを可能にするために簡略化された概要を提示するものである。本概要は包括的な概説というわけではない。本概要は重要な又は不可欠な要素を特定すること又は特許請求される主題の範囲を表すことを意図されない。本概要の唯一の目的は、後で提示されるより詳細な説明の前置きとしていくつかの概念を単純な形で提示することである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】第2の垂直方向の遮蔽物が降下させられている状態の、互いに垂直である第1及び第2の垂直方向の遮蔽物を示している、遮蔽物組立体の実施例を示す図である。
【
図2】第2の垂直方向の遮蔽物が上昇させられている状態の、第1及び第2の垂直方向の遮蔽物が互いに垂直である
図1に示される遮蔽物組立体を示す図である。
【
図3】第2の垂直方向の遮蔽物が第1の垂直方向の遮蔽物に概して平行になるように回転させられた状態の、
図1に示される遮蔽物組立体を示す図である。
【
図4】床ユニットによって支持される遮蔽物組立体の実施例を示す図である。
【
図5】天井設置ブームによって支持される遮蔽物組立体の実施例を示す図である。
【
図6】天井設置モノレールによって支持される遮蔽物組立体の実施例を示す図である。
【
図7】壁設置ブーム(壁は示されない)によって支持される遮蔽物組立体の実施例を示す図である。
【
図8】壁設置モノレール(壁は示されない)によって支持される遮蔽物組立体の実施例を示す図である。
【
図9】第6の遮蔽物を有する遮蔽物組立体の実施例を示す図である。
【
図10】例示の位置にある患者を示している、手術台、X線発生器、及びX線画像増倍器を有する遮蔽システムの実施例を示す斜視図である。
【
図12】線量測定試験中の例示の遮蔽物でのセンサの配置を示す図である。
【
図13】線量測定試験中の鉛エプロンでのセンサの配置を示す図である。
【
図14】均等性試験(uniformity testing)中の遮蔽物でのセンサの配置を示す図である。
【
図15】均等性試験の遮蔽物のセンサ結果を示す図である。
【
図16】第2の水平方向の遮蔽物を上昇及び降下させるための空気圧ピストンを示している、第1の遮蔽手段の底部上にある可撓性を有する放射線不透過性部材を備える遮蔽物組立体の実施例を示す図である。
【
図17】手術台の下方にある放射線不透過性のドレープを示している、手術台、X線発生器、及びX線画像増倍器を有する遮蔽システムの実施例を示す図である。
【
図18】両方の平行移動手段が後退させられた状態の、第1及び第2の平行移動手段を有する遮蔽物組立体の実施例を示す正面図である。
【
図19】第1の平行移動手段が延伸させられて第2の平行移動手段が後退させられた状態の、第1及び第2の平行移動手段を有する遮蔽物組立体の実施例を示す正面図である。
【
図20】両方の平行移動手段が延伸させられた状態の、第1及び第2の平行移動手段を有する遮蔽物組立体の実施例を示す正面図である。
【
図21】遮蔽物組立体の実施例の第1及び第2の平行移動手段を示す断面図である。
【
図22】両方の平行移動手段が後退させられた状態の、第1及び第2の平行移動手段を有する遮蔽物組立体の実施例を示す斜視図である。
【
図23】第1の平行移動手段が延伸させられて第2の平行移動手段が後退させられた状態の、第1及び第2の平行移動手段を有する遮蔽物組立体の実施例を示す斜視図である。
【
図24】両方の平行移動手段が後退させられた状態の、第1及び第2の平行移動手段を有する遮蔽物組立体の実施例を示す斜視図である。
【
図25】組立体の第1及び第2の垂直方向の遮蔽物が互いに平行であって両方の平行移動手段が後退させられた状態の、第1及び第2の平行移動手段を有する遮蔽物組立体の実施例を示す斜視図である。
【
図26】遮蔽物組立体の第1及び第2の垂直方向の遮蔽物が互いに平行であり、第1の平行移動手段が後退させられて第2の平行移動手段が延伸させられた状態の、第1及び第2の平行移動手段を有する遮蔽物組立体の実施例を示す斜視図である。
【
図27】遮蔽物組立体の第1及び第2の垂直方向の遮蔽物が互いに平行である状態の、第1の構成にあるホイール付きフロア・スタンドを有する遮蔽物組立体の実施例を示す上面図である。
【
図28】組立体の第1及び第2の垂直方向の遮蔽物が互いに対して垂直である状態の、第1の構成にあるホイール付きフロア・スタンドを有する遮蔽物組立体の実施例を示す上面図である。
【
図29】第2の構成にあるホイール付きフロア・スタンドを有する遮蔽物組立体の実施例を示す上面図である。
【
図30】遮蔽物組立体の第1及び第2の垂直方向の遮蔽物が互いに対して垂直である状態の、第3の構成にあるホイール付きフロア・スタンドを有する遮蔽物組立体の実施例を示す上面図である。
【
図31】遮蔽物組立体の第1及び第2の垂直方向の遮蔽物が互いに平行である状態の、第3の構成にあるホイール付きフロア・スタンドを有する遮蔽物組立体の実施例を示す上面図である。
【
図32】本明細書で開示される遮蔽組立体及び遮蔽システムと共に使用されるための枢動アーム組立体の実施例を示す図である。
【
図33】
図32に示される枢動アーム組立体の実施例を示す分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
A.定義
特に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての用語(技術的用語及び科学的用語を含む)が、本開示の技術分野の当業者によって一般に理解される意味と同じ意味を有する。さらに、一般に使用される辞書で定義される用語などの用語が、本明細書の文脈でのそれらの意味と一致する意味を有するものとして解釈されるべきであり、本明細書で明確に定義されない限り理想的な意味又は過度に形式的な意味で解釈されるべきではないことを理解されたい。簡潔さ又は明瞭さのために、よく知られている機能又は構成は詳細には説明されなくてよい。
【0023】
「約」及び「概して」という用語は、一般に、測定の性質及び精度を前提として、測定される量の許容される誤差量又は変動量を意味するものとする。典型的な例示の誤差量又は変動量は、所与の値又は所与の値の範囲の、20%の範囲内、好適には10%の範囲内、より好適には5%の範囲にある。例えば、「概して平行」又は「概して垂直」という用語は、真の平行又は真の垂直の、45°、25°、20°、15°、10°、又は1°などといったように、真の平行又は真の垂直からの許容される誤差量又は変動量の範囲内の角度を意味する。本記述で与えられる数量は特に明記しない限り近似値であり、これは、明示されない場合でも「約」又は「概して」という用語が暗示され得ることを意味する。特許請求される数量は、特に明記しない限り、正確である。
【0024】
特徴又は要素が別の特徴又は要素の「上」にあると言及される場合、この特徴又は要素が別の特徴又は要素の上に直接に存在してよいか、又は介在する特徴及び/又は要素が存在してもよいことを理解されたい。逆に、特徴又は要素が別の特徴又は要素の「上に直接に」あると言及される場合、介在する特徴又は要素が存在しない。また、特徴又は要素が、別の特徴又は要素に、「接続される」か、「取り付けられる」か、「固定される」か、又は「結合される」と言及される場合、特徴又は要素が他の特徴に直接に、接続されてよいか、取り付けられてよいか、固定されてよいか、又は結合されてよいか、或は介在する特徴又は要素が存在してもよいことを理解されたい。逆に、特徴又は要素が、別の特徴又は要素に、「直接に接続される」か、「直接に取り付けられる」か、「直接に固定される」か、又は「直接に結合される」と言及される場合、介在する特徴又は要素が存在しない。1つの実施例に関連して説明されるか又は示される場合でも、このように説明されるか又は示される特徴及び要素は他の実施例にも適用され得る。
【0025】
本明細書で使用される専門用語は単に特定の実施例を説明することを目的とし、限定的であることを意図されない。本明細書で使用される単数形「a」、「an」、及び「the」は、特に明記しない限り、複数形(つまり、冠詞のすべての修正形態のうちの少なくとも1つ)も含む。
【0026】
「下に」、「下方に」、「下側」、「上に」、及び「上側」などの、相対的な空間の用語は、本明細書では、説明を容易にするために、添付図面に示されるように装置の正しい側が上になっている場合の別の要素又は特徴に対しての1つの要素又は特徴の関係を説明することを目的として使用され得る。
【0027】
「A及びBのうちの少なくとも1つ」などの表現は、「Aのみ」、「Bのみ」、又は「A及びBの両方」を意味するものとして理解されるべきである。同様の構文がより長いリストにも適用されることになる(例えば、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つ」)。逆に、「少なくとも1つのA及び少なくとも1つのB」はA及びBの両方を必要するものとして理解されなければならない。
【0028】
「第1」、「第2」、及び「第3」などの用語は、本明細書では、種々の特徴又は要素を説明するために使用されるが、これらの特徴又は要素はこれらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は単に1つの特徴又は要素は別の特徴又は要素から区別するのに使用される。したがって、本開示の教示から逸脱することなく、以下で考察される第1の特徴又は要素は第2の特徴又は要素と称されてもよく、同様に、以下で考察される第2の特徴又は要素は第1の特徴又は要素と称されてもよい。
【0029】
「から実質的に構成される」という表現は、言及する要素に加えて、特許請求されるものがさらに、本開示で説明されるその意図される目的のために特許請求されるものの実現可能性に悪影響を与えないような他の要素(ステップ、構造、材料、構成要素、など)も含むことができることを意味する。何らかの他の目的のために特許請求されるものの実現可能性を他の要素により向上させる可能性がある場合でも、この表現は、本開示で説明されるその意図される目的のために特許請求されるものの実現可能性に悪影響を与えるような他の要素を排除する。
【0030】
本発明の開示される実施例の任意の所与の要素が、単一の構造、単一のステップ、又は単一の物質などで具現化され得ることを理解されたい。同様に、開示される実施例の所与の要素が、複数の構造、複数のステップ、又は複数の物質などで具現化され得る。
【0031】
B.放射線遮蔽物組立体
放射線遮蔽物組立体100を支持するための支持手段145によって支持される、放射線源から発出する放射線を遮断するように構成される放射線遮蔽物組立体100が提供される。
図1~3に示されるように、第1の遮蔽手段105が第1の概して垂直方向の平面内に配置される。第1の遮蔽手段105が支持手段145に固定され、人間の付属器官が第1の遮蔽手段105を通過するのを可能にするように寸法決定される付属器官用開口部110を有する。これにより、患者の脈管構造を介して医療デバイス(関節鏡器具など)を導入するための患者の腕(或は、脚部又は胴体)までのアクセス経路が与えられる。
【0032】
第2の遮蔽手段115が第2の概して垂直方向の平面内に配置され、支持手段145に固定されており、第1の遮蔽手段105を基準として第2の遮蔽手段115を概して垂直方向の軸に沿わせて平行移動させるのを及びこの軸を中心として回転させるのを可能にする。したがって、第2の遮蔽手段115が、患者にアクセスすることが必要である場合に、第1の遮蔽手段105を基準として上昇、降下、又は揺動させられ得る(
図1~3を比較されたい)。
【0033】
付属器官用開口部110を透過する放射線から医療スタッフを保護するために、第3の遮蔽手段120が、第1の垂直方向の平面に対して概して垂直である第1の概して水平方向の平面内にある付属器官用開口部110からの放射線を遮断するように配置され得る。第3の遮蔽手段120が第1の遮蔽手段105に固定され得、その結果、第3の遮蔽手段120が第1の遮蔽手段105と共に平行移動及び回転する。言い換えると、第1の遮蔽手段105及び第3の遮蔽手段120が、組立体100の少なくとも1つの構成において、互いに固定状態であってよい(しかし、いくつかの実施例では、第1の遮蔽手段105及び第3の遮蔽手段120が支持アーム150又は組立体100の他の部分を基準として少なくとも1自由度で可動であってよい)。第1の遮蔽手段105の底部にある可撓性を有する放射線不透過性部材の形態の追加の(又は、代替の)保護が実現されてもよい。遮蔽物組立体100の代替の実施例では、可撓性を有する放射線不透過性部材220が、付属器官用開口部110を通るように発出する放射線を遮るために、第3の遮蔽手段120の平面内で使用される。このような可撓性を有する放射線不透過性部材220の例には、シュラウド、スリーブ、カーテン、及びアイリス・ポートの1つ又は複数のリーフが含まれる。可撓性を有する放射線不透過性部材220が、任意適切な可撓性を有する放射線不透過性材料から構築され得る。
【0034】
第4の遮蔽手段125が第2の概して水平方向の平面内に配置され得る。第2の水平方向の平面が第2の垂直方向の平面に対して概して垂直である。第4の遮蔽手段125が第2の遮蔽手段115に固定され、その結果、第4の遮蔽手段125が、例えば支持手段145に沿う形で及び支持手段145を中心とする形で、第2の遮蔽手段115と共に平行移動及び回転する。第4の遮蔽手段125の底部にある可撓性を有する放射線不透過性シュラウドの形態の追加の保護が実現され得る。遮蔽物組立体100の代替的実施例では、可撓性を有する放射線不透過性シュラウドが第4の遮蔽手段125の代わりに使用される。
【0035】
第2の概して垂直方向の平面に対して及び第2の概して水平方向の平面に対して概して垂直である第3の概して垂直方向の平面内に配置されて第2の遮蔽手段115に接続される第5の遮蔽手段135が存在してもよく、その結果、第5の遮蔽手段135が第2の遮蔽手段115と共に平行移動及び回転し、下方に延在する。
【0036】
遮蔽物組立体100のいくつかの実施例が、第4の概して垂直方向の平面内に配置されて第1の遮蔽手段105に接続される第6の遮蔽手段140を有し、その結果、第6の遮蔽手段140が下方に延在する。第4の概して垂直方向の平面が第1の垂直方向の平面に概して平行であってよい。第6の遮蔽手段140が使用者の下半身を放射線から保護するように配置され得る。第6の遮蔽手段140が、遮蔽物、可撓性を有するドレープ、及び第1の遮蔽手段105の延長部分、のうちの1つ又は複数を含む、多数の適切な形態のうちの任意の形態をとることができる。
【0037】
第1の遮蔽手段105及び第2の遮蔽手段115が、ヒンジのように、共通の軸を中心として揺動するように構成され得る(
図1及び2を比較されたい)。この軸が例えば支持手段145の長手方向軸であってよい。他の実施例では、第1の遮蔽手段105及び第2の遮蔽手段115の各々が2つの別個の軸の各々を中心として揺動することができ、ここでは、上記軸が互いに概して平行である。いくつかのこのような実施例では、これらの軸の両方が支持手段145の長手方向軸に概して平行である。類推的には、第1の遮蔽手段105及び第2の遮蔽手段115が、本の表紙及び裏表紙のように、互いを基準として揺動することが可能である。いくつかの実施例では、第1の遮蔽手段105及び第2の遮蔽手段115が互いから約180°の相対的な位置をとることができ、その結果、上方から見る場合、第1の遮蔽手段105及び第2の遮蔽手段115が概して平行になり、及び/又は同一直線上となる。このような「開」構成は横たわっている状態の患者の全長に沿ってバリアを形成するのに有用である。いくつかの実施例では、第1の遮蔽物105及び第2の遮蔽物115が互いから0°又はほぼ0°の相対的な位置をとることができ、このような事例では第1の遮蔽物105及び第2の遮蔽物115が互いに接触していてよいか又は近くにあってほぼ平行であってよい。いくつかの実施例では、第1の遮蔽物105及び第2の遮蔽物115が少なくとも約90°の円弧にわたって互いを基準として回転するように構成される。いくつかの別の実施例では、第1の遮蔽手段105及び第2の遮蔽手段115が最大約180°の円弧にわたって互いを基準として回転するように構成され、別の具体的な実施例では、約0°~180°の円弧にわたって互いを基準として回転するように構成される。
【0038】
第1の遮蔽手段105及び第2の遮蔽手段115がさらに、互いを基準として平行移動するように又は支持手段145に沿って一体に平行移動するように構成され得る(
図1及び2並びに
図18~26を比較されたい)。有利には、同時の形及び独立した形の両方で遮蔽手段105、115を平行移動させるための能力が、種々の環境で遮蔽物組立体100を使用する能力を向上させる。第1の遮蔽手段105及び第2の遮蔽手段115が、多様な高さを有する手術台305、多様な大きさを有する患者、及び多様な身長を有する使用者を考慮して調整され得る。特には独立して平行移動する能力により、これらの変数に基づいて構成を細かく調整することが可能となる。加えて、同時に平行移動することにより、患者に迅速にアクセスする必要がある事象において使用者が患者から離すように遮蔽物を迅速に平行移動させることが可能となる。遮蔽物組立体100が、支持手段145に沿って第1の遮蔽手段105及び第2の遮蔽手段115のうちの少なくとも1つを平行移動させるための手段225を備えることができる。例えば、平行移動させるための手段225が、補助機構、釣り合いおもり機構、電気モータ、液圧機構、空気圧機構、手動機構、又は上記の任意の組み合わせであってよい。
【0039】
好適な一実施例では、第1の遮蔽手段105及び第2の遮蔽手段115が支持手段145に沿って一体に平行移動するように構成され、第1の遮蔽手段105及び第2の遮蔽手段115のうちの少なくとも1つがもう一方を基準として独立して平行移動するように構成される。この実施例の実例が
図18~26に示されており、ここでは、第1の平行移動手段230が第1の遮蔽手段105及び第2の遮蔽手段115を一体に平行移動させ、第2の平行移動手段235が第1の遮蔽手段105を基準として第2の遮蔽手段115を独立させて平行移動させる。第1の平行移動手段210が外側スリーブ240及び第1の内側スリーブ245を備えることができ、ここでは、第1の内側スリーブ245の一方側の少なくとも一部分が外側スリーブ240の一方の端部の内部に嵌め込まれるように寸法決定されている。第1の内側スリーブの反対側がフロア・スタンド170などの基部に固定され得るか或は天井設置型又は壁設置型であってよい。第1の遮蔽手段105及び第2の遮蔽手段115の各々が外側スリーブ240に接続され(直接に又は間接的に)、その結果、外側スリーブが第1の内側スリーブ245に沿って摺動するときに第1の遮蔽手段105及び第2の遮蔽手段115が調和して平行移動するようになる。スリーブ240、245が鋼鉄又は他の任意適切な材料から構築され得る。線形アクチュエータなどの第1のアクチュエータ250がその端部のうちの一方の端部の近くにおいて外側スリーブ240に固定され、反対側の端部の近くにおいて第1の内側スリーブ245に固定される。クレビス・ピンなどの任意適切な接続手段が第1のアクチュエータ250の端部を外側スリーブ240及び第1の内側スリーブ245に固定することができる。別法として、接続手段が、ねじ、ボルト・ナット、クリップ、溶接部、又はリベットなどの、別の固定具であってもよい。第1のアクチュエータ250が第1のアクチュエータを操作するための制御信号を提供するコントロール・ボックス(図示されない)に電気的に接続され得る。第1のアクチュエータ250が
図19~20及び23~24に示される構成において延伸させられる場合、これにより、第1の遮蔽手段105及び第2の遮蔽手段115が上方に平行移動させられる。
【0040】
第2の平行移動手段235が同じ外側スリーブ240(又は、外側スリーブ240に接続される別の外側スリーブ)及び第2の内側スリーブ255を備えることができ、ここでは、第2の内側スリーブ255の少なくとも一部分が外側スリーブ240の反対側の端部の内部に嵌め込まれるように寸法決定されている。第1の遮蔽手段105が外側スリーブ240に接続され、第2の遮蔽手段115が第2の内側スリーブ255に接続され、その結果、第2の内側スリーブ255が外側スリーブ240に沿って摺動する場合に第2の遮蔽手段115のみが平行移動することになる。第2の内側スリーブ255が鋼鉄又は他の任意適切な材料から構築され得る。別の線形アクチュエータなどの第2のアクチュエータ260がその端部のうちの一方の端部の近くにおいて外側スリーブ240に固定され得、その反対側の端部の近くにおいて第2の内側スリーブ255に固定され得る。クレビス・ピンなどの任意適切な接続手段が第2のアクチュエータ260の端部を固定することができる。第2のアクチュエータ260が、第2のアクチュエータ260を操作するための制御信号を提供するための、同じ又は異なるコントロール・ボックス(図示せず)に電気的に接続され得る。第2のアクチュエータ260が、
図20、24、及び26に示される構成において延伸させられる場合、これにより、第2の遮蔽手段115が上方に平行移動させられ、この間、第1の遮蔽手段105が定位置に留まる。好適には、第1のアクチュエータ250及び第2のアクチュエータ260がそれぞれのスリーブ240、245、255の内部に配置されるが、いくつかの実施例では、これらのアクチュエータがスリーブの外部にあってもよい。第1のアクチュエータ250及び第2のアクチュエータ260のための適切なアクチュエータの例として、Motion Control Product(イギリス、ドーセット)によって市販されている直列線形アクチュエータのLA Seriesがある。
【0041】
第1の平行移動手段230及び第2の平行移動手段235が多くの他の形態をとることができることを理解されたい。例えば、第1の外側スリーブを内側スリーブに接続して、内側スリーブをその反対側の端部において第2の外側スリーブに接続するように、スリーブ240、245、255が置き換えられてもよい。別法として、スリーブの代わりに他の構造が使用されてもよく、或は、第1の遮蔽手段105及び第2の遮蔽手段115の一方又は両方がアクチュエータの端部に直接に接続されてもよい。液圧アクチュエータ、空気圧アクチュエータ、磁気アクチュエータ、電気モータ、手動アクチュエータ、電気線形アクチュエータ、電気回転アクチュエータ、流体動力線形アクチュエータ、流体動力回転アクチュエータ、リニア・チェーン・アクチュエータ、手動線形アクチュエータ、手動回転アクチュエータ、液圧ピストン、コーム・ドライブ、サーマル・バイモルフ、圧電アクチュエータ、電気活性高分子、及びサーボ機構などの、他の種類のアクチュエータが使用されてもよい。或は、いくつかの実施例では、アクチュエータが、第1及び第2の平行移動手段を平行移動させることができるか又は使用者により第1及び第2の平行移動手段を平行移動させるのを補助することができる他の機構に置き換えられてもよい。例えば、ばね式ピンなどの、機械的リフト補助機構は使用者がスリーブを互いに沿わせて手動で摺動させるのを可能にすることができる。
【0042】
支持手段145が、手術室内で手術台305を基準として遮蔽組立体100の全体を平行移動させるのを可能にするように構成され得る。例えば、支持手段145が、遮蔽組立体100の全体を手動で平行移動させるのを可能にするように、或は1つ又は複数のアクチュエータにより遮蔽組立体100の全体を機械的に平行移動させるのを可能にするように、構成され得る。支持手段145のいくつかの実施例が支持アーム150を構成する。支持アーム150が組立体100の重量の大部分(すべてではないにしても)を支持するように構成されることになる。
図2及び3に示される実施例では、支持アーム150が細長い鋼鉄構造であり、遮蔽物組立体100の使用時に概して垂直である長手方向軸を有する。支持アーム150が、組立体100を支持するのに十分な機械的強度を有する任意の材料で構築され得、当業者によって設計され得る。好適には、支持アーム150が、放射線の予期される周波数及び強度に対してやはり放射線不透過性である材料から構築される。例えば、支持アーム150のいくつかの実施例が、放射線医学の用途で一般的であるエネルギーのX線に対して不透明である。
【0043】
支持手段145が、天井、床、壁、又は別の構造によって支持されることになる。床設置型の場合(
図4のように)、支持手段145が種々の構造によって支持され得る。支持手段145が床の上に一体に設置され得るか或は別法として可動式又は固定式のいずれかであるスタンドによって支持され得る。
【0044】
支持手段145のいくつかの実施例が概して垂直のマスト155を備える。支持手段145が遮蔽物組立体100をある程度支持することができる。例えば、支持手段145のいくつかの実施例が、組立体100の重量の大部分を支持することができる。別の実施例では、支持手段145が、組立体100のほぼ全重量を支持することができるか又は全重量を支持することができる。マスト155が種々の手段によって支持され得る。
【0045】
放射線遮蔽物組立体100のいくつかの実施例では、マスト155がフロア・スタンド170によって支持される。フロア・スタンド170が、組立体100を容易に配備したり取り外したりするのを可能にするための複数のホイール175をさらに備えることができる。いくつかの好適な実施例では、ホイール付きフロア・スタンド170が、複数のホイール175の構成を再調整するための複数の手段265を有する。有利には、再調整するための複数の手段265が放射線遮蔽物組立体100の使用を改善する。その理由は、ホイール175が多様な手術台との使用に対応するために又は使用者の歩行に干渉するのを防止するために、組立体100の安定性を最大にするように再構成され得る。
【0046】
再調整するための手段265(
図18~31に示される)を有する好適な一実施例では、ホイール付きフロア・スタンド170が、フロア・スタンド・ベース270、フロア・スタンド・ベース270に回転可能に接続される複数の調整可能なアーム275、及び調整可能なアーム275の各々に取り付けられる少なくとも1つのホイール175を備える。複数の調整可能なアーム275が、ベースを基準としてアームを調整するのを可能にする任意の接続手段を使用してベース270に接続され得、好適には、スタンド170がアームを定位置で一時的に締め付けるか又はロックするための手段をさらに有することができる。いくつかの実施例では、接続手段がヒンジ又はピボット280であり、ロック手段がクランプ285である。別法として、いくつかの実施例では、各アーム275が、アーム275が回転するときの中心となるピンとして及びアーム275を定位置で一時的にロックするための手段としての両方で機能するねじ又はボルトにより基部270に接続され得る。各接続手段が、好適には、基部270を基準として回転するための一定程度の自由度を各々の調整可能なアーム275に提供する。いくつかの実施例では、各アームが、好適には基部を基準として少なくとも約30°、より好適には基部を基準として少なくとも約60°、またさらに好適には基部を基準として少なくとも約90°、回転することができる。しかし、多くの実施例が、結果的にホイール付きフロア・スタンド170を不安定にするくらいにアーム275が過度に回転するのを防止するための、アーム275の各側にある停止部をさらに有する。任意選択で、アーム275が、アーム275に沿うホイール175のロケーションを再調整するための手段を有することができる。例えば、いくつかの実施例では、アーム275がテレスコピック式であってよいか、又はアーム上にあるホイール175を延伸及び後退させるための手段を有してもよい。ホイール175が、放射線遮蔽物組立体100の荷重を支持するのに適する任意のホイールであってよい。多くの好適な実施例では、ホイール175が、有利には任意の方向に転動することができる旋回キャスター・ホイールである。
【0047】
図27から31が、多様な使用においてホイール付きフロア・スタンド170が有利に如何にして再構成され得るかの例を提示する。描かれる実施例では、ホイール付きフロア・スタンド170が、基部270に回転可能に接続される4つの調整可能なアーム275、及び各々の調整可能なアーム275の端部に取り付けられる1つのホイール175を有する。調整可能なアーム275が、基部270を中心として回転するための約90°の自由度を有する。
図27及び28に示される第1の構成では、調整可能なアーム275が基部の側部を基準として約45°に方向付けられる。この第1の構成が最大の安定性を提供する。その理由は、第1の構成が組立体100が倒れるのに抵抗するための最も幅広の基部を提供するからである。第2の構成が
図29に示されており、ここでは、調整可能なアーム275のうちの1つの調整可能なアームがその最も端の位置のうちの1つの位置まで回転させられている。この第2の構成は、手術台が手術台の十分に近くに放射線遮蔽物組立体100を配置するのに干渉する基部又は脚部を有する場合に有利となり得るか、又はアーム275をひっくり返すリスクなしで使用者(例えば、外科医)が歩き回る能力を必要とする場合に有利となり得る。第3の構成が
図30及び31に示される。この第3の構成は最もコンパクトな配置構成であり、ここでは、各アーム275が最も端の配置まで回転させられており、その結果、すべてのアームが互いに平行になっている。この構成は、手術室内の空間が限られる場合又は組立体100を狭い空間内で保管することが必要である場合に、有利となり得る。
【0048】
遮蔽物組立体100の実施例が位置調整可能なホイール175を有することができる。いくつかのこのような実施例では、ホイール175の位置を調整するための機構265が、アーム部材310に接続される枢動連結部340と、枢動連結部340内にある枢動シャフト410とを備える。枢動シャフト410及び連結部340が、枢動シャフト410の軸を中心としてアーム部材310が枢動するのを可能にするように構成される。このような構成は、移動可能であるという利点、及び重い荷重を支承する能力を有する。遮蔽物組立体100のいくつかの実施例では、ホイール175の位置を調整するための機構265が、ホイール175を特定の位置でロックするように構成されるロック機構265を備える。このような実施例は、ホイール175を好都合な位置又は有利な位置に配置すること、及び遮蔽物100を押したり又は押しのけたりする場合にホイール175の位置が変わるのを防止するような位置でホイール175をロックすることを可能にする。このようなロック機構265の一実例は、ロック・カラー460、及びロック・カラー460を締め付けたり緩めたりするように構成されるロック・ノブである。ロック・カラー460が、アーム組立体275を枢動させるときの中心となる枢動シャフト410の周りに配置され得る。
【0049】
図32~33が、ホイール175のための枢動アーム組立体275の1つの好適な実施例を示す。この実施例は、第1の端部のところで旋回キャスター330に取り付けられてさらにもう一方の(第2の)端部のところで枢動連結部340に取り付けられるアーム部材310を備える。アーム部材310が、遮蔽物組立体100の重量を十分に支承することになる任意の手段により、枢動連結部340及び旋回キャスター330に取り付けられ得る。示される実施例では、アーム部材310が枢動連結部340に溶接され、1つ又は複数の固定具により旋回キャスター330に固定される。枢動連結部340内の枢動シャフト410がスタンド170を基準としてアーム310が枢動するのを可能にする。枢動シャフト410が複数の固定具(この実施例では、ねじ)を介してアーム設置用プレート440に接続され、設置用プレート440が複数の固定具(この実施例では、ねじ及び座金)を介してスタンド170に接続される。2つのフランジ付きスリーブ・ベアリング420が枢動シャフト410を囲み、アーム・リテーナ430がロック・ノブ450を定位置で保持する。示されるロック機構265が、枢動シャフト410を中心としてアーム275が枢動するのを防止するために締め付けられ得るロック・カラー460を有する。示される締め付け手段は、ロック・カラー460のアームを通過するように配置されて保持リング470を用いて定位置で保持されるロック・ノブ450である。
【0050】
図32及び33が、旋回キャスター330の形態の、アーム部材310上にあるホイール175の具体的な実施例を示す。旋回キャスター330が、複数の固定具(この実施例では、座金を用いるねじ)によってキャスター・プレート320に固定された状態で示されている。キャスター・ホイール330が転動しないようにブレーキによりロックされ得る。
【0051】
このシステムの別の実施例では、マスト155がオーバーヘッド・ブーム160(
図5及び7を参照)によって吊り下げられる。オーバーヘッド・ブーム160を使用することが、比較的大型の組立体100に対しても容易な可動性を提供することができ、それにより患者を基準として組立体100を迅速且つ容易に据え付けたり取り外したりするのを可能にする。ブーム160を利用する種々の構成が企図される。例えば、マスト155が、オーバーヘッド・ブーム160の長手方向軸を中心として回転するように又はオーバーヘッド・ブーム160を基準として枢動するように構成され得る。マスト155が、オーバーヘッド・ブーム160の長手方向軸に沿って平行移動することが可能となり得る。システムの別の実施例では、オーバーヘッド・ブーム160が第2のマスト165によって支持される。第2のマスト165がさらに、ホイール付きフロア・スタンド170上で支持され得るか、天井に設置され得るか、又は壁に設置され得る。例えば、第2のマスト165が壁設置レール180又は天井設置レール185(
図6及び8を参照)によって支持され得:このような実施例では、第2のマスト165が壁設置レール180又は天井設置レール185に沿って平行移動することが可能となり得る。別の実例として、第2のマスト165が、壁設置揺動アーム190又は天井設置揺動アーム195(
図5及び7)を参照によって支持され得る。別の実施例では、第2のマスト165が揺動アームによって支持され得、揺動アームがさらに壁設置レール180又は天井設置レール185によって支持され、ここでは、揺動アームが壁設置レール180又は天井設置レール185に沿って平行移動することができる。
【0052】
第3の水平の遮蔽手段120が存在するいくつかの実施例では、第1の遮蔽手段105及び第3の遮蔽手段120が垂直方向に一体に平行移動するように構成される。例えば、第1の遮蔽手段105及び第3の遮蔽手段120が支持手段145に沿って一体に平行移動するように構成され得る。平行移動の程度は、使用者が立っているか又は座っているときのX線からの使用者の遮蔽を最適化するように構成され得る。例えば、第1の遮蔽手段105が平行移動するように構成され得、その結果、第1の位置において第1の遮蔽手段105の頂部縁部が床の上方で少なくともほぼ成人の身長のところにくる。通常の人間の大きさを考慮すると、この高さは、床の上方の、175cm、180cm、185cm、190cm、195cm、又は200cmであってよい。
【0053】
同様に、第1の遮蔽手段105自体が、使用時に定位置にあるときに十分な放射線防護を実現するように寸法決定されることになる。例えば、第1の遮蔽手段105が、少なくとも、手術台305の上側表面から平均の人間の完全な身長(full height)のところまでの概略の距離である高さを有することができる。種々の実施例では、上記手術台305が床の上にある場合、第1の遮蔽手段105が、手術台305の上側表面から、床の上方の、175cm、180cm、185cm、190cm、195cm、又は200cmの高さのところまでの概略の距離である高さを有する。高さが大きい場合にはX線からの遮蔽エリアが大きくなるという利点があり、対して高さが小さい場合には重量及びコストが低減されるという利点がある。
【0054】
図に示される実施例では、第1の遮蔽手段105が、手術台305の長手軸に概して平行に配置されること、及び手術台305の下方のあるポイントから放射されるX線から使用者の上半身を保護することを意図される。示される実施例では、第1の遮蔽手段105が、支持アーム150に固定される概略平坦な垂直方向の遮蔽物である。もちろん、第1の遮蔽手段105が正確に垂直ではない場合でもその機能を果たすことができ、遮蔽エリアをカスタマイズすることが必要とされるか又は望ましい場合に傾斜するように設計され得る。第1の垂直方向の遮蔽物105のいくつかの実施例が、使用者の頭部に直接放射線が到達するのを防止するために、使用者の頭部の上方を延在するように設計されることになる。第1の垂直方向の遮蔽物105が、立っている使用者又はいくつかの状況では座っている使用者の頭部の上方を延在するように設計され得る。示される第1の水平方向の遮蔽物105の実施例は、患者の頭部から患者の概してウエストのところまで延びる十分な長さを有する。このような構成は、患者の胸部領域を可視化するのに放射線撮影が利用されるような手技において特に有用である。この長さはより広範囲の防護を実現するために増大され得るが、このように長さを増大させる場合には、このような変化に付随することになる構成においての、重量の増大及び柔軟性の低下とのバランスをとらなければならない。
【0055】
示される実施例では、遮蔽エリアから患者の腕を伸ばすのを可能にするための、第1の遮蔽手段105内にある開口部110が示されている。開口部110が、任意選択で、放射線不透過性カーテン又は可撓性を有するフランジ220などの、可撓性を有する遮蔽材料を収容することができる。示される開口部110は半円形であるが、遮蔽物を通して患者の付属器官を伸ばすのを可能にする任意の形状をとることができる。開口部110が放射線漏れのための見込まれる経路を提供する。第3の遮蔽手段120が、開口部110を透過する放射線が使用者に照射を行うのを阻止するように配置される。示される実施例では、第3の遮蔽手段120が、第1の垂直方向の遮蔽物105に対して垂直である、開口部110の上に配置される水平方向の遮蔽物である。この特定の構成は、使用者が立っているところの反対の垂直方向の遮蔽物の側において開口部110の下方にある放射位置からの放射線を遮断するのに有用である。第3の遮蔽手段120が、開口部110を基準とした多様な放射位置に対応するように多様な形で方向付けられ得る。
【0056】
図1~3の示される実施例では、第2の遮蔽手段115が、患者の大きさに従って組立体100を調整するのを可能にすることを目的として、並びに患者への多様な程度でのアクセス及び放射線からの多様な程度での保護を実現するように組立体100を再構成するのを可能にすることを目的として、第1の遮蔽手段105を基準として回転及び平行移動するように構成される。示される実施例では、第2の遮蔽手段115が支持アーム150に接続される第2の概して垂直方向の遮蔽物115の形態をとり、それにより、アームの長手方向軸を中心として回転すること及び同じ長手方向軸に平行に平行移動することが可能となる。
図1では、第2の垂直方向の遮蔽物115が第1の垂直方向の遮蔽物105に対して垂直な位置で示されている。このような構成は、実際には、第2の垂直方向の遮蔽物115が患者の身体を横断するときの患者の脚部へのアクセス経路を使用者に与えるのに有用である。第2の垂直方向の遮蔽物はまた、患者の頭部が第2の垂直方向の遮蔽物115に最も近づくように配置される場合に完全な遮蔽物を形成するように手術台305まで降下させられ得る。
図3では、第2の垂直方向の遮蔽物115が第1の垂直方向の遮蔽物105に概して平行に示される。
【0057】
第4の遮蔽手段125が、第2の遮蔽手段115が手術台305の上方に配置される場合に第2の遮蔽手段115の下から照射される可能性がある放射線を遮断するように機能する。添付図では、第4の遮蔽手段125が切欠部130を備える水平方向の遮蔽物として示される。この台形の切欠部130が、手技中に患者の鼠蹊部にアクセスするのを可能にするように機能し、これは、関節鏡の挿入のために大腿静脈にアクセスするのを可能にすることにおいて有用となり得る。切欠部130は有用であるが第2の水平方向の遮蔽物125の任意選択である構造部である。示される実施例では、第2の水平方向の遮蔽物125は手術台305の下方から放射される放射線を遮るように配置されるが、この構造は、別の方向からの放射線を遮るために多様な形で配置され得る。
【0058】
存在する場合の、第5の遮蔽手段135が、放射線源とは反対の支持アーム150の側に使用者が位置している場合に使用者の下半身に作用させないように放射線を遮るように機能する。このような構造は一般には第1の遮蔽手段150の下方では必要ない。その理由は、手術台が、通常、放射線監視を必要とする手技の場合に手術台から吊設される鉛カーテンを装備するからである。しかし、このカーテンは、常に、手術台の全長にわたって延びているわけではなく、手術台の幅に沿って延在するわけでもない。
【0059】
遮蔽手段の表面積の大部分が、遮蔽手段が遮断することを意図される放射線の周波数及び強度に対して不透明である。遮蔽手段のいくつかの実施例が全体として放射線不透過性であってよい。X線に対して放射線不透過性である例示の材料が、鉛プレート、鉛の切綿(lead filing)、鉛アクリル眼鏡、及び鉛粒子の高分子懸濁液が含まれる。バリウムなどの他の重金属が使用されてもよいが、鉛は非常に大きい原子番号を有し、安定核種である、という利点を有する。放射線ベクトルに沿う厚さが増大すると、放射線不透過性も向上する。遮蔽手段を設計する際、十分な放射線不透過性を達成することと装置の重量を制限することとの間でバランスがとられることになる。例えば、鉛遮蔽物のいくつかの実施例の厚さが約0.5~1.5mmとなる。鉛遮蔽物の別の実施例の厚さが約0.8~1.0mmとなる。鉛アクリルなどのより低密度の材料の場合、鉛と同じレベルの放射線不透過性を達成するためにはより厚くしなければならない。例えば、鉛アクリル遮蔽物のいくつかの実施例の厚さが約12~35mmとなる。鉛アクリル遮蔽物の別の実施例が約18~22mmの厚さとなる。鉛バリウム・タイプのガラスが別の適切な材料である。例えば、鉛バリウム・タイプのガラスの遮蔽物のいくつかの実施例の厚さが約7~17mmとなる。鉛バリウム・タイプのガラスの遮蔽物の別の実施例の厚さが、約7mm、9mm、14mm、又は17mmとなる。これらの例示の材料を比較すると、鉛はより良好な単位厚さ当たりの放射線不透過性が高いという利点を有し、対して鉛アクリル及び鉛バリウム・タイプのガラスが視覚的透明性及びX線不透過性の利点を有する。組立体100のいくつかの実施例では、第1から第5の遮蔽手段105、115、120、125、135のうちの少なくとも1つの遮蔽手段が可視光に対して透過性である。このような実施例では、透過性を有する遮蔽手段が、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、99%、及び100%のうちの1つに等しいか又はそれを超える光学的透過率を有することができる。
【0060】
任意特定の材料の文脈の外では、遮蔽手段の放射線不透過性がミリメートルの鉛当量として表現されてもよい。システムの種々の実施例では、第1の遮蔽手段105、第2の遮蔽手段115、第3の遮蔽手段120、第4の遮蔽手段125、又は第5の遮蔽手段135が、少なくとも、0.5mm、1.0mm、1.5mm、2mm、3mm、又は3.3mmの鉛当量の放射線不透過性を有する。
【0061】
上述の遮蔽手段のうちの任意の遮蔽手段が、放射線不透過性のジョイント205を介して、互いに接合され得るか又は支持手段145に接合され得る。このような放射線不透過性のジョイント205が、発生器からジョイント205を通る放射線の透過を最小にすることになる。これが、例えば、十分に狭い隙間を有するようにプレート接合することにより、プレートの間で達成され得、その結果、手術台305のところの意図される適切な位置にある場合に放射線源から隙間を通るような直線を引くことができなくなる。このようなジョイント205が、例えば、放射線不透過性のブレース又はラップ・ジョイントを使用して構築され得る。支持アーム150を備える放射線不透過性のジョイント205が、例えば、遮蔽手段に固定される支持アーム150の周りに放射線不透過性のスリーブを使用することにより、構築され得る。
【0062】
放射線遮蔽物組立体100が支持アーム150によって支持され、患者と使用者との間に第1及び第2の遮蔽物組立体を配置するように位置決めされ得る。第1の遮蔽物組立体が支持アーム150に固定され、第1の概して垂直方向の遮蔽物105及び第1の概して水平方向の遮蔽物120を備える。第2の遮蔽物組立体がさらに、第1の遮蔽物組立体を基準として支持アーム150の長手方向軸を中心として回転するように及びこの軸に沿って平行移動するように支持アーム150に固定される。第2の遮蔽物組立体が、手術台305の上方に配置される第2の概して垂直方向の遮蔽物115;第2の垂直な遮蔽物115に接続されて手術台305の上方に配置される第2の概して垂直方向の遮蔽物125;及び第2の水平方向の遮蔽物125から手術台305の下方まで延在する概して垂直の下側遮蔽物135を備える。第2の垂直方向の遮蔽物115が、手術台305の長手方向軸に対して概して垂直となるか又は手術台305の長手方向軸に概して平行となるその軸を中心として回転させられ得る。
【0063】
遮蔽組立体が、手術台305、X線発生器310、画像増倍器315(
図10及び11を参照)を備えるより広範囲のシステムの一部であってよい。X線発生器310が、当技術分野で知られているように、手術台305を通してもう一方側にある画像増倍器315までX線を誘導するように配置されることになる。X線発生器310及び画像増倍器315が互いに例えばC形アーム320上に設置され得る。手術台305が、手術台305の少なくとも1つの側部から吊設される放射線透過性のカーテン325を高い頻度で有することになる。カーテン325がさらに手術台305の2つ以上の側部の周りを延在することができる。カーテン325は、手術台305の下方にあるX線発生器310を有するようにシステムが構成される場合に、特に有用である。一般に患者は「横たわっている状態」となる。これは、仰臥位であること、腹臥位であること、及び側臥位であることを含めて、遮るものがない状態の患者(patient patent)が手術台305の上で任意の向きに横になっていることを意味する。従来通りに、患者が、例えば共にC形アーム320上に設置されるX線発生器310と画像増倍器315との間で手術台305の上に配置されることになる。添付の説明図では、X線発生器310が患者の下方に示されており、これは1つの一般的な使用構成であり、システムを使用することができる唯一の構成ではない。手術台(手術台305など)が患者を支持することができる。患者の年齢及びサイズに応じて、多様な構成の手術台305が使用され得る。画像増倍器315が、X線発生器310から投射されるX線を受け取るように配置されることになる(X線発生器310が下方に配置される場合に手術台305の上方などに配置される)。通常、放射線不透過性のカーテン遮蔽物325が、医療関係者が作業を行うことになる側(「第1の側」)において台305から下方に延在する。第1の遮蔽手段305がその長さ寸法に沿って手術台の縁部に接触するように配置され得、つまりその結果、第1の遮蔽手段105の底部縁部がその長さ寸法に沿って手術台305の表面の下方にくる。第2の遮蔽手段115がさらに手術台305の長さ寸法に平行に配置され得、それにより使用者と患者の下肢との間にバリアを形成する。このような構成では、第2の遮蔽手段115がさらに、その下側縁部を手術台305に接触させるか又は手術台の表面の高さの下方に吊設するように、配置され、それにより放射線が使用者に到達するのを阻止する。別法として、第2の遮蔽手段115が第1の遮蔽手段105を基準として概して直角に回転させられ得、それにより手術台305を横方向に横断する。第2の遮蔽手段115が患者の身体を受け入れるために底部に切欠部を有する場合、これにより使用者が患者の下肢にアクセスすることが可能となり、それにより例えば大腿静脈にアクセスすることができる。第2の遮蔽手段115が、患者の生理機能に適切に対応するために支持手段145に沿って持ち上げられ得る。患者の頭部が第2の遮蔽手段115(図示せず)の近くに位置している場合、第2の遮蔽手段115が、手術台305を横方向に跨るように及び手術台305に接触するように、配置され得ることも企図される。したがって、カテーテル又は関節鏡検査器具などの医療デバイスが、使用者に到達する放射線を最小にしながら、第1の遮蔽手段105又は第2の遮蔽手段115を通過して延在する腕又は脚部を通して患者の脈管構造の中に挿入され得る。
【0064】
上で開示した放射線遮蔽物組立体100の任意の実施例を使用する放射線医学の方法が提供される。この方法が、上記の放射線遮蔽物組立体又はシステムのうちの任意の1つを患者と使用者との間に配置することを含み、その結果、患者の付属器官が遮蔽物組立体内の付属器官用開口部110を通って延在するようになる、配置することと;医療デバイスを付属器官の脈管構造の中に挿入することと;遮蔽物組立体100により使用者に到達するのを阻止しながら少なくとも部分的に患者を通るように放射線を通過させることになるように配置される放射線発生器310を使用して患者に対して放射線照射を行うこととを含む。
【0065】
C.実例
遮蔽システムの実施例を評価することを目的として試験ロケーションで分析を実施した。蛍光透視法のオペレーションのために通常は使用されるSiemens C-ARMのX線源を使用して、2つのCIRS76-125の患者に相当する模型を用いて二次散乱放射線を発生させた。特別な遮蔽を通る散乱放射線を検査するために分析を実施して、保護的遮蔽なし対鉛エプロンの結果を比較した。
【0066】
試験サンプルは、C-ARMの用途のために特別に製作されたカスタマイズされた鉛アクリルの放射線保護的遮蔽物である。この遮蔽具は、4.36g cm
-3の最小密度、1.71の屈折率、8E-6/℃(30-380°)の熱膨張係数、及び370のヌープ硬度を有する、一連のカスタム製作の18.8mmの厚さの鉛アクリル材料(マサチューセッツ州、ウエスト・ブリッジウォーター、Sharp Mfg.)から構成される。具体的には、この材料は、重金属酸化物を60%(少なくとも、55%のPbO)以上有する高光学グレードの鉛バリウム・タイプのガラスである。この材料の鉛当量は3.3mmPbを超えることが製造業者によって保証されている。ラベルを有するこのカスタム製作の遮蔽具のデザインは
図4に概して示されるように構築されたものである。アルミニウムから通られる支持システムを除いて、この遮蔽システムはその全体が厳密に同じである原材料から作られたものである。製造業者によってすべてパネルを製作して切断した。
【0067】
腕を含めた患者の胴体を表すのに使用されるCIRS76-125の鉛アクリルのLead-Acrylicの患者に相当する模型の体肢及び胴体(バージニア州、ノーフォーク、Computerized Imaging Reference Systems, Inc.)を介して、シリアル番号1398のMedical C-ARM sourceを用いるSiemens Model10394668を使用して散乱放射線を発生させた。Siemens Medical C-ARMは、0.2mmAl(70kV)の固有ろ過値を有するサイズBのdiamentorチャンバに加えて、0.8mmAl(70kV)の報告される固有ろ過値を有する。本報告で考察される測定のために二次的なろ過は利用しない。
【0068】
シリアル番号2079を有するVictoreen 470AのPanoramic Survey Meterを使用して放射線測定を行った。アラバマ大学バーミンガム校(UAB)の放射線医学ラボでCs-137アイソトープ源を使用して較正を実施した。
【0069】
2つの製品(シリアル番号T116969を有するTechno Aideの鉛エプロン、及びシリアル番号1 02 001を有するXenolite)を使用して、鉛エプロンを用いた比較を実行した。製造業者の情報によると、両方の鉛エプロンが0.5mmPbの鉛当量を有する。
【0070】
試験方法及び試験手順はASTM F3094(非特許文献1)、IEC61331-1(非特許文献2)によって案内されている。試験方法体系は実施前に開発され作られたものである。本プロトコルを当業者が実施するのを可能にするために、ASTM F3094及びIEC61331-1が参照により本明細書に組み込まれている。
【0071】
散乱放射線の減衰及び均等性のために、カスタム製作した鉛アクリルの遮蔽具を試験した。遮蔽物全体の主要な縁部さらには半円形セクションに沿って測定を行った。手順中に医者がこの半円形セクションのところに患者の腕を置くことになる。同等の散乱放射線測定を0.5mm鉛当量の鉛エプロンと比較した。最後のセットの測定は、定位置に遮蔽具を配置せずに行った。すべてのデータを現場で記録した。すべての測定を10秒の曝露時間で記録して、3回のみ報告した。保護の評価基準は、81kVのX-ray C-ARM sourceからの測定される放射線減衰に基づくものである。
【0072】
Victoreen470Aによって検出される放射線が、X線とCIRS76-125の患者に相当する模型との相互作用によって発生する散乱X線放射線を表している。C-ARMのX線源との距離は、患者の診察で使用される43.18cm(17インチ)の初期設定の距離で設定した。このプロトコルは本明細書では「ASTM F3094/IEC 61331-1プロトコル」と称される。
【0073】
遮蔽具を用いない散乱放射線の平均測定値を以下の表1で見ることができる。すべての測定を最小限の3回のみ行った。最初に、カスタム製作した遮蔽具を定位置に配置して放射線測定を行った。したがって、その後の、遮蔽具を一切用いない測定及び2つの鉛エプロンを用いる測定においても、遮蔽物、模型、及び検出器の正確な位置に印をつけることができる。
【表1】
【0074】
すべての測定を最小限の3回のみ行った。カスタム製作した鉛アクリルの遮蔽物(
図12)を用いた散乱放射線の平均測定値を以下の表2で見ることができる。カスタム製作した遮蔽具さらには現在受け入れられている鉛エプロンを用いて行った測定は非常に低強度であり、バックグラウンド放射線のよりわずかに高いだけである。結果として、上記の表1の遮蔽具を用いない測定と比較すると、反復測定による標準偏差は小さかった。
【表2】
【0075】
さらに、使用時の医者の正確な位置における放射線レベルを検出するための測定を実施した。具体的には、医者の胴体のところの高ささらには医者の胸部のところの高さで測定を行った。結果を以下の表3にまとめた。
【表3】
【0076】
さらに、Techno Aideの0.5mm鉛当量のエプロンを用いて散乱放射線の測定を行った。これを以下の表4で見ることができる。受け入られている医療用の放射線防護デバイスを、本研究で提案される防護デバイスと比較することを目的として、鉛エプロン(
図13)を用いて測定を行った。最も正確な情報を提供するために及び最も正確な比較を行うために、実際的な位置での厳密な比較を利用した。標準偏差と共に散乱放射線の測定のための観測された平均値をまとめる以下の表4を用いて図的表示を作った。
【表4】
【0077】
最初の0.5mm鉛当量のエプロンの調査測定を完了した後、2番目の鉛エプロンを選択して、Techno Aideのために行ったように正確に反復測定を実施した。2番目のXenoLiteの鉛エプロンの比較のための、散乱放射線の平均測定値を以下の表5にまとめた。
【表5】
【0078】
遮蔽装置全体の中にボイド(void)が存在しないことを確認することを目的として、均等性を表すために2つの遮蔽物構成要素を測定した。これらの測定は上述の手法と同じ手法で実施されたものである。結果を
図14及び15で見ることができる。データは表1~4と同じフォーマットで示されており、報告された散乱放射線の平均測定値及び標準偏差(括弧内)を用いている。
【0079】
図14によって実証されるように、主パネルAの調査測定を実施する際に有意なボイドは観測されていなかった。放射線測定により、個々のパネルの中央で既に報告されていた以前の測定値と非常に近い値が得られた。反復測定は実質的に理想的なものとなり、標準偏差は小さかった。
【0080】
図15によって実証されるように、主ボディ・パネルAを用いた場合の均等性のために4つの領域を調査した。標準偏差(括弧内)と共に、測定された平均放射線値を上記のように表した。
図14及び15の簡単な比較により、主パネルAと主ボディ・パネルAとの間で値が非常に同等であることが示される。
【0081】
合格/不合格の基準は、工業グレードの鉛アクリルのカスタム製作されたC-ARMの遮蔽装置の既に受け入れられている性能基準に基づく。さらに、この遮蔽装置は、同様の用途のために使用されている現在受け入れられている鉛エプロンと同等であるか又はそれ以上である保護を実現しなければならない。医療ワーカーが1年で受ける表層部線量当量を5Rem未満としているアラバマ州の指針を、合格/不合格の基準として使用した。
【0082】
研究の評価項目は、C-ARMの患者の診察で医者によって使用される保護デバイスのためのアラバマ州のガイドラインによって指示されているように、すべての測定が成功裏に完了したことに基づく。研究の評価項目は、具体的には、いかなる種類の保護的遮蔽具も用いない現在受け入れられている鉛エプロン 対 カスタム製作した鉛アクリルの遮蔽具、を利用して行われる比較可能な測定に基づく。
【0083】
出願人のカスタム製作した鉛アクリルの遮蔽具の背後側で検出される放射線のレベルは、製造業者の性能基準に基づく計算値に一致した。検出された放射線のレベルは、医療ワーカーのための最大許容放射線量の範囲内にある。
【0084】
現在受け入れられている鉛エプロンと比較すると、カスタムの遮蔽具の背後側で検出された減衰放射線のレベルが比較的同等であった。この事例では、カスタムの遮蔽具及び鉛エプロンの性能は大部分が一次放射線ではなく二次放射線の検出によるものである。材料の公式の鉛当量を決定するのに散乱する同等の一次放射線が使用される。この研究で使用されるような実際の散乱条件下では、二次放射線の測定可能である量は非常に小さく、したがって、多様な鉛当量を有する材料の間の差が測定可能となることが見込まれない。
【0085】
年5rem(R)、年間52週の労働時間、及び週40時間の曝露に相当する現在受け入られている放射線量を利用して、この遮蔽具のプロトタイプを用いる場合の年間総曝露量を計算した。0.25mR/hrの本研究中に得られた観測された最も高い放射線測定値によると、週40時間の労働により週10mRの総放射線量となる。0.164mR/hrのすべての測定から計算される平均値を使用すると、週40時間の労働により週6.6mRの総放射線量となる。週10mRの考えられる最大の放射線量を使用すると、カスタム製作した遮蔽具装置により年520mR又は0.52Rの総放射線量となる。
【0086】
D.結論
上の記述は、プロセス、機械、製造、物質の組成、及び本開示の他の教示を例示及び説明するものである。加えて、本開示は、開示される、プロセス、機械、製造、物質の組成、及び他の教示の特定の実施例のみを示して説明するものであるが、上で言及したように、本開示の教示が、種々の他の、組み合わせ、修正、及び環境において、使用され得、本明細書で示される本教示の範囲内で変更又は修正され得ることを理解されたい。本明細書において上で説明される実施例はさらに、プロセス、機械、製造、物質の組成、及び本開示の他の教示を実践するための既知の特定の最良の形態を説明すること、並びに特定の用途又は使用によって必要となる種々の修正を行いながらこれらの実施例又は他の実施例において当業者が本開示の教示を利用するのを可能にすることを意図される。したがって、プロセス、機械、製造、物質の組成、及び本開示の他の教示は、本明細書で開示される厳密な実施例及び実例を限定することを意図されない。本明細書のすべてのセクションの見出しは36C.F.R セクション1.77に単に合致するように提供されているか又は系統的な順番(organizational queue)を提示するために提供されている。これらの見出しは本明細書に記載される本発明を限定したり特徴付けたりしないものとする。
【国際調査報告】