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特表2022-519318チャイルドレジスタントガラス容器を製造するための方法および構成部品
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-22
(54)【発明の名称】チャイルドレジスタントガラス容器を製造するための方法および構成部品
(51)【国際特許分類】
   C03B 9/13 20060101AFI20220314BHJP
【FI】
C03B9/13
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021546010
(86)(22)【出願日】2020-02-07
(85)【翻訳文提出日】2021-10-01
(86)【国際出願番号】 US2020017242
(87)【国際公開番号】W WO2020163736
(87)【国際公開日】2020-08-13
(31)【優先権主張番号】62/825,976
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/802,381
(32)【優先日】2019-02-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/839,326
(32)【優先日】2019-04-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521349196
【氏名又は名称】シーアール パッケージング エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】CR PACKAGING LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100189131
【弁理士】
【氏名又は名称】佐伯 拓郎
(74)【代理人】
【識別番号】100182486
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 正展
(74)【代理人】
【識別番号】100147289
【弁理士】
【氏名又は名称】佐伯 裕子
(72)【発明者】
【氏名】クノーベル, シモン
(72)【発明者】
【氏名】ゴンザレス, アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】ヘイズ, マシュー
(72)【発明者】
【氏名】クラーク, ジェフリー
(57)【要約】
本明細書では、実質的に正方形のガラス容器を製造するための方法および構成部品が開示され、パリソンを形成するための構成部品および方法が開示される。プランジャが金型内に延在し、金型は、溶融ガラスを金型の壁および延在するプランジャに押し付ける。圧縮空気がパリソンの首部を通って印加されて、別の金型およびバッフルによって画定された端面に対して外側にパリソンを膨張させる。ネックリングは、ガラス容器の首部に保持機能を実現し、チャイルドレジスタント機構を含むことができる。金型、ネックリング、およびプランジャの各々は、実質的に正方形の首部を有する実質的に正方形のガラス容器を製造する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガラス容器を形成するための構成部品であって、
溶融ガラスのゴブを受け入れるための上端部の開口部、およびネックリングを受け入れるための下端部の開口部を備えるブランク金型であって、前記ブランク金型がブランク金型空洞を画定する、ブランク金型と、
前記ブランク金型の前記下端部に隣接し、前記ブランク金型からの引き込み位置と前記金型空洞内の延在位置との間で移動可能である、プランジャと、
ブロー金型空洞を画定し、パリソンを受け入れるように構成されたブロー金型と
を備え、
前記ブランク金型空洞、前記プランジャ、前記ブロー金型空洞、またはそれらの組合せが、実質的に正方形の断面形状である、
構成部品。
【請求項2】
前記ブランク金型、前記プランジャ、前記ブロー金型、またはそれらの組合せが、実質的に正方形の形状の容器を製造するように構成される、請求項1に記載の構成部品。
【請求項3】
前記実質的に正方形の形状の容器が丸みを帯びた角部を有する、請求項2に記載の構成部品。
【請求項4】
ネックリングが、断面形状が実質的に正方形であり、実質的に正方形の容器首部を製造するように構成される、請求項3に記載の構成部品。
【請求項5】
前記ネックリングが、前記容器の前記首部に保持機構を製造するように構成される、請求項4に記載の構成部品。
【請求項6】
前記保持機構がチャイルドレジスタント機構である、請求項5に記載の構成部品。
【請求項7】
前記チャイルドレジスタント機構が、前記容器の第1の側面および前記容器の第2の側面に製造される、請求項6に記載の構成部品。
【請求項8】
前記構成部品が、1ml~2000mlの保管容積を有するガラス容器を形成するように構成される、請求項6に記載の構成部品。
【請求項9】
前記保管容積が4ml~100mlである、請求項8に記載の構成部品。
【請求項10】
前記構成部品が、個別セクション機械の一部である、請求項1に記載の構成部品。
【請求項11】
ガラスの所定量のゴブをブランク金型によって画定されたブランク金型空洞に取り込むステップと、
実質的に正方形の形状のプランジャを前記ブランク金型空洞内の引き込み位置から延在位置まで移動させるステップと、
前記金型空洞内の前記所定量のゴブから前記プランジャによってパリソンを形成するステップと、
前記ブランク金型空洞から前記引き込み位置まで前記プランジャを引き込むステップと、
前記パリソンを前記ブランク金型からブロー金型まで移動させるステップと、
前記パリソンをブロー金型によって画定された実質的に正方形のガラス容器の形状に膨張させるために、前記パリソンの首部を通して圧縮ガスを印加するステップと、
前記実質的に正方形のガラス容器を前記ブロー金型から分離するステップと
を含む、ガラス容器を製造する方法。
【請求項12】
前記ガラス容器が、前記ガラス容器の前記首部上の保持機構を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記保持機構がチャイルドレジスタント機構である、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記チャイルドレジスタント機構が、前記ガラス容器の前記首部の1つまたは複数の側面にある、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記チャイルドレジスタント機構が、前記ガラス容器の前記首部の両側にある、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記ガラス容器が、毎分約50~約900容器の速度で製造される、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記ガラス容器が、毎分約100~約500容器の速度で製造される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
ガラスの所定量のゴブを金型によって画定されたブランク金型空洞に取り込むステップと、
ネックリングを通して前記金型空洞内でプランジャを引き込み位置から延在位置まで移動させるステップと、
前記ネックリングおよび金型によって画定された実質的に正方形のガラス容器の形状を形成するステップと、
実質的に正方形の首部を有する前記実質的に正方形のガラス容器を前記ネックリングおよび金型から分離するステップと
を含む、ガラス容器を製造する方法。
【請求項19】
前記ネックリングが、前記実質的に正方形のガラス容器の前記首部に1つまたは複数の保持機構を形成する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記1つまたは複数の保持機構の各々が、チャイルドレジスタント機構を備える、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、「Child Resistant Glass Container」と題する、2019年2月7日に出願された米国仮特許第62/802,381号、「Child Resistant Glass Container」と題する、2019年3月29日に出願された米国仮特許第62/825,976号、および「Methods and Components for Producing Child Resistant Glass Containers」と題する、2019年4月26日に出願された米国仮特許第62/839,326号に対する優先権を主張し、これらのすべての内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、成形ガラス物品、すなわち、チャイルドレジスタントガラス容器を含むガラス容器を製造するための方法および組成物に関する。
【背景技術】
【0003】
ガラス容器成形機は、ガラス容器を製造するために世界中で使用されている個別セクション機械または「IS」機械として業界内で知られている。IS機械は、たとえば、米国特許第1,843,160号、第1,911,119号、および第2,289,046号に図示され記載されている。IS機械は、「ブローアンドブロー」工程によってビール瓶および飲料瓶などのガラス容器を製造する。米国特許第2,289,046号および第3,024,571号に記載されているような「プレスアンドブロー」工程として知られている代替方法がIS機械で使用される。
【0004】
ガラス製造業者は、長年、ブローアンドブロー工程またはプレスアンドブロー工程を使用して円形および円筒形のガラス瓶(たとえば、ビール瓶および飲料瓶)を製造してきたが、実質的に正方形の形状の首部を有する大量製造された正方形のガラス容器が依然として必要とされている。また、チャイルドレジスタント機構も提供する大量製造の正方形のガラス容器が依然として必要とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第1,843,160号
【特許文献2】米国特許第1,911,119号
【特許文献3】米国特許第2,289,046号
【特許文献4】米国特許第3,024,571号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、実質的に正方形の形状のガラス容器を製造するための方法および構成部品に関する。ガラス容器は、実質的に正方形の容器首部を有する。首部は、実質的に正方形の容器キャップを取り付けることを可能にする1つまたは複数の保持機構を有する。そのような機構には、チャイルドレジスタント機構が含まれる。ガラス製造構成部品は、プランジャ、ブランク金型、ネックリング、バッフル、ブロー金型、および実質的に正方形のガラス容器を大量製造するための他の構成部品を含む。プランジャは、おおよそ多角形の形状、たとえば、おおよそまたは実質的に正方形、長方形、ダイヤモンド、四辺形、または菱形の形状である。プランジャは、たとえば、丸みを帯びた角部を有する。ブランク金型および/またはブロー金型は、同様に実質的に多角形の空洞を有する。したがって、プランジャ、ブランク金型および/またはブロー金型は、おおよそまたは実質的に多角形の形状、たとえば、おおよそ正方形、長方形、ダイヤモンド、四辺形、または菱形の形状のガラス容器を形成する。ネックリングおよび他の構成部品は、容器が容器キャップと嵌合し、チャイルドレジスタンスを実現することを可能にする機構を有するガラス容器を製造する。
【0007】
したがって、一態様では、実質的に正方形の形状のプランジャが、ネックリングを有するブランク金型空洞内に延在し、ネックリングは、溶融ガラスのゴブをブランク金型空洞の壁およびパリソンを形成する延在プランジャに押し付ける。パリソンをブロー金型に移載した後、圧縮空気がパリソンの首部を通って印加されて、ブロー金型によって画定されたブロー金型空洞に対して外側にパリソンを膨張させる。ブランク金型、ネックリング、ブロー金型、およびプランジャは、実質的に正方形のガラス容器を製造するために使用される。
【0008】
一実施形態では、ガラス容器を形成するために使用される構成部品は、溶融ガラスのゴブを受け入れるための上端部の開口部と下端部の開口部とを備えるブランク金型を含み、ブランク金型はブランク金型空洞を画定する。構成部品はまた、ブランク金型の下端部に隣接し、ブランク金型からの引き込み位置と金型空洞内の延在位置との間で移動可能なプランジャと、ブロー金型空洞を画定し、パリソンを受け入れるように構成されたブロー金型とを含む。
【0009】
別の実施形態では、ブランク金型空洞、プランジャ、ブロー金型空洞、ネックリング、またはそれらの組合せは、断面形状が実質的に正方形である。いくつかの実施形態では、プランジャは丸みを帯びた角部を有する。いくつかの実施形態では、ブランク金型、ブロー金型、ネックリング、またはそれらの組合せは、実質的に多角形の形状(たとえば、実質的に正方形)のガラス容器を形成する空洞を画定する。一実施形態では、実質的に多角形の容器は丸みを帯びた角部を有する。
【0010】
別の実施形態では、ガラス容器を形成するために使用される構成部品は、第1の側面上の第1のチャイルドレジスタント金型と、第2の側面上の第2のチャイルドレジスタント金型とを備えるネックリングを含む。一実施形態では、第1のチャイルドレジスタント金型および第2のチャイルドレジスタント金型は、ネックリングの両側に配置される。いくつかの実施形態では、ネックリングは、パリソンおよび/または容器の首部に1つまたは複数の保持機構を形成する。いくつかの実施形態では、保持機構は、容器首部のすべての側面に形成される。他の実施形態では、保持機構は、容器首部の1つの側面に形成される。保持機構は、容器ベースが容器キャップに嵌合することを可能にする。場合によっては、保持機構は、チャイルドレジスタンスを実現する。
【0011】
いくつかの実施形態では、構成部品は、1ml~2000mlの総保管容積を有するガラス容器を形成するように構成される。一実施形態では、総保管容積は2ml~1000mlである。一実施形態では、総保管容積は3ml~500mlである。一実施形態では、総保管容積は4ml~100mlである。一実施形態では、総保管容積は5ml~50mlである。いくつかの実施形態では、総保管容積は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250、260、270、280、290、300、310、320、330、340、350、360、370、380、390、400、410、420、430、440、450、460、470、480、490、500、510、520、530、540、550、560、570、580、590、600、625、650、675、700、725、750、775、800、825、850、875、900、925、950、975、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、または2000mlである。
【0012】
別の態様は、溶融ガラスのゴブを受け入れるための上端部の開口部、およびネックリングを受け入れるための下端部の開口部を備えるブランク金型であって、ブランク金型がブランク金型空洞を画定する、ブランク金型と、ブランク金型の下端部に隣接し、ブランク金型からの引き込み位置と金型空洞内の延在位置との間で移動可能である、プランジャと、ブロー金型空洞を画定し、パリソンを受け入れるように構成されたブロー金型とを備える、ガラス容器を形成するための1つまたは複数の構成部品を含む。
【0013】
一実施形態では、ブランク金型空洞、プランジャ、ブロー金型空洞、またはそれらの組合せは、断面形状が実質的に正方形である。いくつかの実施形態では、ブランク金型、プランジャ、ブロー金型、またはそれらの組合せは、実質的に正方形の形状の容器を製造するように構成される。一実施形態では、実質的に正方形の形状の容器は、丸みを帯びた角部を有する。
【0014】
別の実施形態では、ネックリングは、断面形状が実質的に正方形であり、実質的に正方形の容器首部を製造するように構成される。一実施形態では、ネックリングは、容器の首部に保持機構を製造するように構成される。いくつかの実施形態では、保持機構はチャイルドレジスタント機構である。一実施形態では、チャイルドレジスタント機構は、容器の第1の側面および容器の第2の側面に製造される。
【0015】
いくつかの実施形態では、構成部品は、1ml~2000mlの保管容積を有するガラス容器を形成するように構成される。一実施形態では、保管容積は4ml~100mlである。
【0016】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の構成部品は、個別セクション機械の一部である。
【0017】
別の態様は、ガラスの所定量のゴブをブランク金型によって画定されたブランク金型空洞に取り込むことと、実質的に正方形の形状のプランジャをブランク金型空洞内の引き込み位置から延在位置まで移動させることと、金型空洞内の所定量のゴブからプランジャによってパリソンを形成することと、ブランク金型空洞から引き込み位置までプランジャを引き込むことと、パリソンをブランク金型からブロー金型まで移動させることと、パリソンをブロー金型によって画定された実質的に正方形のガラス容器の形状に膨張させるために、パリソンの首部を通して圧縮ガスを印加することと、実質的に正方形のガラス容器をブロー金型から分離することとを含む、ガラス容器を製造する方法を含む。
【0018】
一実施形態では、ガラス容器は、ガラス容器の首部上の保持機構を含む。いくつかの実施形態では、保持機構はチャイルドレジスタント機構である。いくつかの実施形態では、保持機構は、ガラス容器の首部の1つまたは複数の側面にある。一実施形態では、保持機構は、ガラス容器の首部の両側にある。一実施形態では、保持機構は、ガラス容器の首部のすべての側面にある。別の実施形態では、保持機構は、容器ベースの別の部分にある。
【0019】
いくつかの実施形態では、ガラス容器は、毎分約50~約900容器の速度で製造される。他の実施形態では、ガラス容器は、毎分約100~約500容器の速度で製造される。
【0020】
いくつかの実施形態では、保持機構(たとえば、チャイルドレジスタント機構)は、パリソンおよび/または容器ベースの首部に形成される。
【0021】
別の態様は、ガラスの所定量のゴブを金型によって画定されたブランク金型空洞に取り込むことと、ネックリングを通して金型空洞内でプランジャを引き込み位置から延在位置まで移動させることと、ネックリングおよび金型によって画定された実質的に正方形のガラス容器の形状を形成することと、実質的に正方形の首部を有する実質的に正方形のガラス容器をネックリングおよび金型から分離することとを含む、ガラス容器を製造する方法を含む。
【0022】
いくつかの実施形態では、ネックリングは、実質的に正方形のガラス容器の首部に1つまたは複数の保持機構を形成する。他の実施形態では、1つまたは複数の保持機構の各々は、チャイルドレジスタント機構を備える。
【0023】
本発明のさらなる態様は、以下の説明に部分的に記載される。本発明の利点は、添付の特許請求の範囲において特に指摘されている要素および組合せによって実現および達成されるであろう。前述の一般的な説明および以下の詳細な説明の両方は、例示的かつ説明的なものにすぎず、特許請求されるように本発明を限定するものではないことを理解されたい。
【0024】
特許または出願ファイルは、カラーで作成された少なくとも1つの図面を含む。カラー図面を伴うこの特許または特許出願公開の写しは、請求および必要な料金の支払いに応じて特許庁によって提供される。
【0025】
特許請求される主題の特徴および利点は、本明細書と一致する実施形態の以下の説明から明らかになり、その説明は添付の図面と併せて考慮されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】ガラスのゴブ、金型、ネックリング、およびプランジャの一実施形態の分解図である。
【0027】
図2A】ガラスのゴブ、金型、ネックリング、およびプランジャの一実施形態の側面斜視図である。
【0028】
図2B図2Aのガラスのゴブ、金型、ネックリング、およびプランジャの実施形態の断面図である。
【0029】
図3】バッフル、部分的にプレスされたゴブ、金型、ネックリング、およびプランジャの一実施形態の分解図である。
【0030】
図4A】バッフル、部分的にプレスされたゴブ、金型、ネックリング、およびプランジャの一実施形態の側面斜視図である。
【0031】
図4B図4Aのバッフル、部分的にプレスされたゴブ、金型、ネックリング、およびプランジャの実施形態の断面図である。
【0032】
図5】バッフル、ガラス容器、金型、ネックリング、およびプランジャの一実施形態の分解図である。
【0033】
図6A】バッフル、ガラス容器、金型、ネックリング、およびプランジャの一実施形態の側面斜視図である。
【0034】
図6B図6Aのバッフル、ガラス容器、金型、ネックリング、およびプランジャの実施形態の断面図である。
【0035】
図7A】ネックリングの一実施形態の側面斜視図である。
【0036】
図7B図7Aのネックリングの実施形態の別の側面斜視図である。
【0037】
図8A】プランジャの一実施形態の側面図である。
【0038】
図8B図8Aのプランジャの実施形態の斜視図である。
【0039】
図9A】バッフルの一実施形態の側面図である。
【0040】
図9B図9Aのバッフルの実施形態の斜視図である。
【0041】
図10A】金型の一実施形態の側面斜視図である。
【0042】
図10B図10Aの金型の実施形態の別の側面斜視図である。
【0043】
図11A】ガラスのゴブ、ブランク金型、ネックリング、およびプランジャの一実施形態の側面斜視図である。
【0044】
図11B図11Aのガラスのゴブ、ブランク金型、ネックリング、およびプランジャの実施形態の断面図である。
【0045】
図12】ガラスのゴブ、ブランク金型、ネックリング、およびプランジャの一実施形態の分解図である。
【0046】
図13A】バッフル、ガラスの部分的にプレスされたゴブ、ブランク金型、ネックリング、およびプランジャの一実施形態の側面斜視図である。
【0047】
図13B図13Aのバッフル、ガラスの部分的にプレスされたゴブ、ブランク金型、ネックリング、およびプランジャの実施形態の断面図である。
【0048】
図14】バッフル、ガラスの部分的にプレスされたゴブ、ブランク金型、ネックリング、およびプランジャの一実施形態の分解図である。
【0049】
図15A】バッフル、パリソン、ブランク金型、ネックリング、およびプランジャの一実施形態の側面斜視図である。
【0050】
図15B図15Aのバッフル、パリソン、ブランク金型、ネックリング、およびプランジャの実施形態の断面図である。
【0051】
図16】バッフル、パリソン、ブランク金型、ネックリング、およびプランジャの一実施形態の分解図である。
【0052】
図17A】パリソン、ネックリング、ブロー金型、および底板の一実施形態の側面斜視図である。
【0053】
図17B図17Aのパリソン、ネックリング、ブロー金型、および底板の実施形態の断面図である。
【0054】
図18】パリソン、ネックリング、ブロー金型、および底板の一実施形態の分解図である。
【0055】
図19A】ブロー金型、パリソン、および底板の一実施形態の側面斜視図である。
【0056】
図19B図19Aのブロー金型、パリソン、および底板の実施形態の断面図である。
【0057】
図20】ブロー金型、パリソン、および底板の一実施形態の分解図である。
【0058】
図21A】ブロー金型、ブローヘッド、ブローチューブ、ガラス容器、および底板の一実施形態の側面斜視図である。
【0059】
図21B図21Aのブロー金型、ブローヘッド、ブローチューブ、ガラス容器、および底板の実施形態の断面図である。
【0060】
図22】ブロー金型、ブローヘッド、ブローチューブ、ガラス容器、および底板の分解図である。
【0061】
図23A】ブランク金型の一実施形態の底面斜視図である。
【0062】
図23B図23Aのブランク金型の実施形態の側面斜視図である。
【0063】
図24A】ブロー金型の一実施形態の側面斜視図である。
【0064】
図24B図24Aのブロー金型の実施形態の別の側面斜視図である。
【0065】
図25A】ネックリングの一実施形態の側面斜視図である。
【0066】
図25B図25Aのネックリングの実施形態の別の側面斜視図である。
【0067】
図26A】プランジャの一実施形態の側面図である。
【0068】
図26B図26Aのプランジャの実施形態の斜視図である。
【0069】
図27A】バッフルの一実施形態の側面図である。
【0070】
図27B図26Bのバッフルの実施形態の斜視図である。
【0071】
図28A】ブローヘッドの一実施形態の側面斜視図である。
【0072】
図28B図28Aのブローヘッドの実施形態の別の側面斜視図である。
【0073】
図29A】底板の一実施形態の上面図である。
【0074】
図29B図29Aの底板の実施形態の斜視図である。
【0075】
図30A】ガラス容器の一実施形態の上面斜視図である。
【0076】
図30B図30Aのガラス容器の実施形態の底面斜視図である。
【0077】
図30C図30Aのガラス容器の実施形態の側面図である。
【0078】
図30D図30Cのガラス容器の実施形態の断面図(断面M-M)である。
【0079】
図31】(図31Aの上面図および図31Bの上面図を含む)好ましいガラス容器ベースユニットを描写する図である。
【0080】
図32】容器ベースと嵌合することができる例示的なキャップユニットを描写する図である。
【発明を実施するための形態】
【0081】
本開示は、ガラス容器を製造する構成部品および方法に関する。本開示の他の態様は、チャイルドレジスタンスを実現するかまたは可能にするために(たとえば、チャイルドレジスタンスを作成するために、かつ材料を保管または保持するために)ガラス容器に機構を製造するための構成部品および方法を含む。構成部品および方法は、本開示の以下の発明を実施するための形態を参照することによってより容易に理解することができる。本発明の範囲から逸脱することなく様々な修正を行うことができることは、当業者には明らかであろう。
【0082】
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明らかに別途規定しない限り、複数の指示対象を含む。したがって、たとえば、「一要素」への言及は2つ以上の要素を含む。
【0083】
範囲は、本明細書では、1つの特定の値から、かつ/または別の特定の値までとして表現することができる。そのような範囲が表現される場合、別の態様は、1つの特定の値から、かつ/または他の特定の値までを含む。同様に、先行詞「約」を使用して値が近似値として表現されるとき、特定の値が別の態様を形成することが理解されよう。範囲の各々の終点は、他方の終点に関係しても、他方の終点とは独立しても有意であることがさらに理解されよう。本明細書に開示されるいくつかの値が存在し、また、各値が値自体に加えて「約」その特定の値として本明細書に開示されることも理解されたい。たとえば、値「10」が開示された場合、「約10」も開示される。また、2つの特定のユニット間の各ユニットも開示されることが理解される。たとえば、10および15が開示された場合、11、12、13、および14も開示される。
【0084】
本明細書で使用される「約」および「前後」という用語は、問題の量または値が、およそまたはほぼ同じ何らかの他の値に指定された値であり得ることを意味する。本明細書で使用される場合、特に指示または推測されない限り、それは±10%の変動を示す公称値であることが一般に理解される。この用語は、同様の値が特許請求の範囲に列挙された同等の結果または効果を促進することを伝えるように意図されている。すなわち、量、サイズ、形成、パラメータ、ならびに他の量および特性は正確ではなく、正確である必要はないが、公差、変換係数、四捨五入、測定誤差など、および当業者に知られている他の要因を反映して、所望により、近似および/またはより大きくもしくはより小さくすることができることが理解される。一般に、量、サイズ、形成、パラメータ、または他の量もしくは特性は、明示的にそのように記載されているか否かにかかわらず、「約」または「近似」である。「約」が定量値の前に使用される場合、他に特に明記しない限り、パラメータは特定の定量値自体も含むことが理解される。
【0085】
「第1の」、「第2の」、「第1の部分」、「第2の部分」などの用語は、本明細書で使用される場合、他に特に明記しない限り、いかなる順序、量、または重要性も意味するものではなく、ある要素を別の要素から区別するために使用される。
【0086】
本明細書で使用される「任意選択の」または「任意選択に」という用語は、続いて記載される事象または状況が発生する可能性があるかまたは発生する可能性がないこと、およびその説明が、前記事象または状況が発生する事例と発生しない事例とを含むことを意味する。たとえば、「任意選択に表面に固定される」という語句は、それを表面に固定することができるかまたは固定することができないことを意味する。
【0087】
その上、他に特に明記しない限り、本明細書に記載される任意の方法は、そのステップが特定の順序で実行されることを必要とすると解釈されることは決して意図されてないことを理解されたい。したがって、方法クレームが、そのステップが従うべき順序を実際に列挙していない場合、または、そのステップが特定の順序に限定されるべきことが請求項または説明において別途具体的に述べられていない場合、いかなる点でも順序が推測されることは意図されていない。これは、ステップの配置または動作フローに関する論理の事項、文法的な編成または句読点に由来する平易な意味、および本明細書に記載された態様の数またはタイプを含む、解釈のための任意の可能な明示的でない根拠に当てはまる。
【0088】
本明細書に開示されるガラス製造構成部品、機械、および材料は、特定の機能を有することが理解される。本明細書では、開示された機能を実行するための特定の構造要件が開示され、開示された構造に関連する同じ機能を実行することができる様々な構造が存在し、これらの構造は、通常、同じ結果を達成することが理解される。
【0089】
本明細書に記載された構成部品および方法は、ガラス製造工程の一部である。これらの工程を介して製造されたガラス容器の実施形態は、容器首部に保持機構を有する。保持機構の実施形態は、チャイルドレジスタント機構を含む。これらの工程を介して製造されたガラス容器の実施形態はまた、モジュール式(たとえば、積み重ね可能)である。これらの工程を介して製造されたガラス容器の実施形態はまた、おおよそ正方形の形状である。開示されたガラス容器は、制御された環境における物質または材料の改善された包装および保管を実現し、たとえば、気密、液密、水密、湿度制御、光制御、静電気なし、またはそれらの任意の組合せの環境を実現する。この工程では、ガラス(たとえば、任意の非結晶性非晶質固体)および他のガラス状材料(たとえば、磁器、熱可塑性樹脂)などの様々な材料が使用される。
【0090】
ガラス容器の作製および大量製造には、「ブローアンドブロー」および「プレスアンドブロー」という2つの主要な方法がある。場合によっては、本明細書に記載された構成部品および方法は、ガラス製造の「プレスアンドブロー」工程に関する。ガラスはまた、単一のステップ、たとえば「プレス」のみまたは「ブロー」のみで製造される。これらの方法のいずれにおいても、炉からの溶融ガラスが供給装置に入り、そこでチューブを通って押し下げられる。チューブからガラスが表出すると、それは切断されて、ゴブ(たとえば、図1のゴブ100)と呼ばれるガラスの塊を形成する。ゴブは、容器を作製して形成するのに十分な所定のサイズおよび重量を有する。
【0091】
「ブローアンドブロー」工程と「プレスアンドブロー」工程の両方は、ゴブがパリソンとして知られる部分的に完成した形に形成される「ブランク側」、および容器の最終形状が実現される「ブロー側」を含む。容器は逆さまで始まり、「ネックリング」によって把持され、ネックリングは、パリソンがブランク側からブロー側に移動するときにパリソンを反転させることを可能にする。
【0092】
「プレス」または「ブロー」のみの製造工程では、ゴブはすべて単一のステップで完成した形に形成される。ガラス容器の所望の最終形状を実現するために、追加のステップ(たとえば、追加のブローステップ)は必要でない。
【0093】
プレスアンドブロー工程では、ゴブがブランク金型内に導かれ、その2つの半体がクランプで閉じられ、次いでブランク金型の開放上端部でバッフルによって封止される。ゴブは、プランジャ、たとえば図1のプランジャ100によってパリソンに形成され、プランジャは溶融ガラスを押し出してブランク金型およびバッフルを充填する。次いで、バッフルが取り外され、ブランク金型が開けられ、逆さまのパリソンがネックリングによって直立位置に移載され、2つのブロー金型半体を閉じることによってブロー金型内に封入される。次いで、パリソンは、ブロー金型内に(たとえば、圧縮空気によって)吹き出されて、ガラス容器の最終形状を形成する。
【0094】
ブローアンドブロー工程では、ゴブをパリソンに形成するために圧縮空気が使用され、パリソンはネック仕上げを確立し、均一な形状のゴブを与える。そこからパリソンがブロー金型に移載され、そこで瓶をその最終形状にブロー成形するために圧縮空気が使用される。
【0095】
I.S.機械または「個別セクション機械」は、ガラス容器の効率的な製造を保証するように設計され、その結果、オペレータは、他のセクションでの製造を停止することなく、修理のために1つまたは複数のセクションを製造から外すことができる。1つまたは複数のゴブは、I.S.機械に入り、ガラスの制御された成形および冷却の工程を介して容器に形成される。
【0096】
容器を製造するために必要な合計時間は、毎分約10容器~毎分約1000容器である。製造速度を決定する要因には、機械ならびに容器のサイズおよび形状が含まれる。製造速度は、毎分約10、25、50、75、100、125、150、175、200、225、250、300、350、400、450、500、600、700、800、900、1000、またはそれ以上の容器であってよい。
【0097】
いくつかの態様では、容器は、毎分約10~約1000の速度で製造される。いくつかの態様では、容器は、毎分約50~約900の速度で製造される。いくつかの態様では、容器は、毎分約100~約500の速度で製造される。いくつかの態様では、容器は、毎分約100~約250の速度で製造される。
【0098】
いくつかの態様では、容器は、毎分約10以上の速度で製造される。いくつかの態様では、容器は、毎分約25以上の速度で製造される。いくつかの態様では、容器は、毎分約50以上の速度で製造される。いくつかの態様では、容器は、毎分約75以上の速度で製造される。いくつかの態様では、容器は、毎分約100以上の速度で製造される。いくつかの態様では、容器は、毎分約200以上の速度で製造される。いくつかの態様では、容器は、毎分約300以上の速度で製造される。いくつかの態様では、容器は、毎分約400以上の速度で製造される。いくつかの態様では、容器は、毎分約500以上の速度で製造される。いくつかの態様では、容器は、毎分約600以上の速度で製造される。いくつかの態様では、容器は、毎分約700以上の速度で製造される。いくつかの態様では、容器は、毎分約800以上の速度で製造される。いくつかの態様では、容器は、毎分約900以上の速度で製造される。いくつかの態様では、容器は、毎分約1000以上の速度で製造される。
【0099】
製造されるガラス容器のサイズ、形状、および他のバリアブルに応じて、ガラス容器は、1ステップ工程または2ステップ工程(たとえば、プレスアンドブローもしくはブローアンドブロー)で形成される。たとえば、より小さいサイズのガラス容器は、ガラスのゴブが最終容器の所望の形状にプレスされる単一の工程で形成される。より大きいサイズのガラス容器は、プレスによって形成された中間パリソンが次にその所望の形状にブロー成形される追加のステップを必要とする場合がある。
【0100】
図1図10Bを参照すると、単一のプレス段階の製造工程が、IS機械またはガラス製造機械の様々な構成部品と共に示されている。ガラスのゴブ100は、半体200Aおよび200Bを有する金型200によって画定された金型空洞210、ならびにネックリング300によって画定されたネックリング空洞310に導かれ供給される。下端部において、プランジャ400は、引き込み位置と延在位置との間で移動可能である。引き込み位置では、プランジャ400はブランク金型200および/またはネックリング300から引き抜かれる。これにより、ゴブ100が金型空洞210に装填されることが可能になる。延在位置では、プランジャ400は、ネックリング300および金型200を通って移動可能である。
【0101】
ガラスのゴブ100は、所定の質量、形状、またはその両方を有する。ゴブ100は、溶融ガラス流から剪断され、所望の容器重量に一致するガラスの別個のスラグである。ゴブ100は、任意のガラス(たとえば、任意の非結晶性非晶質固体)、任意のガラス状材料(たとえば、磁器、熱可塑性樹脂)、ポリマーガラス、ガラスセラミック、セラミック材料、またはそれらの組合せから構成される。たとえば、ガラスは、琥珀ガラス、緑色ガラス、オパールガラス、透明ガラス、リサイクルガラス、フリントガラス、強化ガラス、ソーダ石灰ガラス、ホウケイ酸ガラスなどであり得る。
【0102】
金型200は、2つの半体200A、200Bから構成される。金型200は、ガラスのゴブ100およびプランジャ400を受け入れて引き込み位置から延在位置まで移動させるようなサイズおよび構成の金型空洞210を画定する。金型200は、実質的に正方形の形状の容器を製造するように成形および設計される。容器は、実質的に正方形または長方形の断面形状を有する。詳細には、金型200は、容器本体の所望の形状を形成する。
【0103】
ネックリング300は、2つの半体300A、300Bから構成される。ネックリング300は、金型200の真下に位置し、金型200と整列するようなサイズおよび構成である。ネックリング300は、ガラスのゴブ100およびプランジャ400を受け入れて引き込み位置から延在位置まで移動させるようなサイズおよび構成のネックリング空洞310を画定する。ネックリング300は、実質的に正方形または長方形の断面形状を有する容器首部を製造するように成形および設計される。また、ネックリング300は、容器首部に1つまたは複数の保持機構を製造するように成形および設計される。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のチャイルドレジスタント保持機構が容器首部に形成される。そのような機構は、本明細書に記載され、容器キャップを容器首部としっかり嵌合するチャイルドレジスタント機構を含む。あるいは、容器キャップを首部などの容器に取り付けるか、または配置することを可能にする他の保持機構を容器首部に製造することができる。
【0104】
図1図2を参照すると、ガラスのゴブ100が、金型200によって画定された金型空洞210に装填される。金型半体200A、200Bは、金型200の開放上端部でクランプで閉じられ、バッフル500によって封止される。ゴブ100が装填されると、プランジャ400はネックリング300の開放下端部から上方に移動し始める。プランジャ400は、引き込み位置から延在位置まで移動する。プランジャ400の移動は、ガラスのゴブ100を外側に押圧し変位させて、金型200、バッフル500、およびネックリング300を充填する(図4Aおよび図4Bを参照)。ガラスのゴブ101(図4A図4B)は、プランジャ400の移動から生じる、金型200、ネックリング300、およびバッフル500によって画定された空洞の形状に実質的に一致する。プランジャ400は延在位置まで移動し続け、ガラス101を押圧してガラス容器110を形成する(図6A図6B)。
【0105】
ガラス製造構成部品(たとえば、バッフル、金型、ネックリング、およびプランジャ)のサイズおよび形状は、所望のガラス容器を画定する。一般に、実質的に正方形の形状の容器は、本明細書に記載された構成部品を使用して製造される。また、本明細書に記載されるように、任意の多角形の形状の容器が製造される場合がある。容器は、たとえば、おおよそ正方形、長方形、ダイヤモンド、四辺形、または菱形の形状であり得る。いくつかの態様では、容器は、実質的に正方形、正方形、および/または丸みを帯びた縁部を有する正方形である。容器の側面は、それらがわずかに凹状または凸状であるように、平面または実質的に平面であり得る。したがって、本明細書に記載されたガラス製造構成部品は、多角形の形状の容器の製造を可能にするような幾何形状を有する。
【0106】
図7Aおよび図7Bを参照すると、ネックリング300は、ネックリング空洞310を形成し画定する半体300Aおよび300Bを有する。特定の態様では、ネックリング空洞310は、製造工程中にガラス容器(すなわち、ガラス容器の首部)に1つまたは複数のチャイルドレジスタント機構を形成するように金型を画定する。そのようなチャイルドレジスタント機構が本明細書に記載および図示されている。一実施形態では、チャイルドレジスタント機構がガラス容器の両側に形成される。別の実施形態では、チャイルドレジスタント機構は、ガラス容器の首部の1つ、2つ、3つ、またはそれ以上の側面に形成される。チャイルドレジスタント機構は、容器キャップがチャイルドレジスタント容器を実現する容器ベースと嵌合するためのベース上の機構を含む。他の態様では、ネックリング空洞は、通板、レール、リム、出張りなどのキャップ保持機構を形成するように金型を画定する。
【0107】
チャイルドレジスタンスは、子供が容器の内側にアクセスするのを阻止および/または防止するための容器ベースの容器キャップとの係合に関係する。本明細書に図示および記載されるように、1つまたは複数のキャップ係合機構は、容器ベースの一部であり、容器ベースの首部に見出すことができる。キャップ係合機構は、一対の傾斜部および隆起部から構成される。キャップ係合機構は、「U」もしくは「H」の形状または別の構成である。傾斜部は、キャップの開放端部またはその近くから、容器ベースの移載ネックもしくは足部/支持体の部分またはその近くまで延在する。2つの傾斜部の間に隆起部が形成される。傾斜部および隆起部は、容器ベースとの緊密な嵌合を実現することに加えて、容器キャップの誘導および位置合わせを実現する。キャップ係合機構は、容器キャップが容器ベースから容易に取り去られるか、または誤って取り外されることを防止する。一般に、キャップ係合機構は、容器ベースの2つの対向する側面に配置される。しかしながら、容器ベース上の1つ、3つ、または4つの機構などの、キャップ係合機構の他の構成が考えられる。
【0108】
図8Aおよび図8Bを参照すると、プランジャ400は、シャフト410、下部420、および上部430を有する。上部430は、溶融ガラスを押し出して、ブランク金型、バッフル、およびネックリングを充填するような形状およびサイズである。プランジャ400は、ガラスを押圧して、容器ベース(たとえば、容器110)の空洞を実質的に形成する。下部420は、実質的に長方形の断面形状を有し、角部が丸みを帯びた形状のおおよそ正方形である。下部420は上部430まで延在する。上部430は、プランジャ400の終端部に向かってわずかに先細になっている。プランジャ400によって形成された容器ベースの空洞は、上部430の容積と実質的に相関する。本明細書に記載された構成部品および方法によって実質的に正方形の幾何形状が製造されるが、多面体、プリズム、および他の関連する3次元の幾何形状も製造される。
【0109】
図9Aおよび図9Bを参照すると、バッフル500は、ガラスのゴブがブランク金型空洞内に装填された後にブランク金型の開放上端部の上を移動する。バッフル500は、アーム510、本体520、および足部530を有する。足部530は、傾斜部532および下端部533を有する。複数の窪み532は、足部530上に円周方向に配置され、足部530は容器ベースの表面にスチップルを形成する。プランジャ、金型、およびネックリングと組み合わせて、バッフル500は、所望のガラス容器を形成するのに役立ち、ガラス容器の底面にスチップルを提供する。いくつかの実施形態では、圧縮空気などのガスは、プランジャが上方向に移動するにつれてガラスのゴブを下方に押すために、バッフル側に印加される。プランジャおよび圧縮空気の対抗力は、ゴブがブランク金型およびネックリング全体にわたって均一に広がるのを助ける。
【0110】
図10Aおよび図10Bを参照すると、金型200は半体200Aおよび200Bを有する。金型200は、ガラスのゴブを受け入れるようなサイズおよび構成のブランク金型空洞210を画定する。金型200は、金型200およびネックリング300が実質的に同一平面上にあるように、ネックリング(たとえばネックリング300)を受け入れるための開放下端部を有する。金型200は開放上端部を有する。開放上端部は、ガラス製造工程中にバッフルによって封止される。
【0111】
図11図30Dを参照すると、IS機械の構成部品およびガラス容器を製造する別の方法(すなわち、プレスアンドブロー)が示されている。プレスアンドブロー工程では、ゴブ1000は、2つの半体2000A、2000Bを有するブランク金型2000内に導かれ、半体はクランプで閉じられ、次いでブランク金型の開放上端部でバッフル5000によって封止される。ゴブ1000は、プランジャ4000によってパリソン1020に形成され、プランジャ4000は、溶融ガラス1000、1010を押し出して、ブランク金型2000およびバッフル5000を充填する。次いで、バッフル5000が取り外され、ブランク金型2000が開けられ、逆さまのパリソン1020がネックリング3000によって直立位置に移載され、2つのブロー金型半体2500A、2500Bを閉じることによってブロー金型2500内に封入される。次いで、パリソン1020は、ブロー金型2500内に(たとえば、圧縮空気によって)吹き出されて、ガラス容器1030の最終形状を形成する。
【0112】
ガラスのゴブ1000は、それぞれ、ブランク金型2000およびネックリング3000によって画定されたブランク金型空洞2010およびネックリング空洞3010に供給される。下端部において、プランジャ4000は、引き込み位置と延在位置との間で移動可能である。引き込み位置では、プランジャ4000は、ブランク金型2000および/またはネックリング3000から完全または部分的に引き抜かれる。これにより、ゴブ1000がブランク金型空洞2100に装填されることが可能になる。延在位置では、プランジャ4000は、ネックリング3000および/またはブランク金型2000を通って移動可能であり、その中に位置する。
【0113】
ガラスのゴブ1000は、所定の質量、形状、またはその両方を有する。ゴブ1000は、溶融ガラス流から剪断され、所望の容器重量に一致するガラスの別個のスラグである。ゴブ1000は、任意のガラス(たとえば、任意の非結晶性非晶質固体)、任意のガラス状材料(たとえば、磁器、熱可塑性樹脂)、ポリマーガラス、ガラスセラミック、セラミック材料、またはそれらの組合せから構成される。たとえば、ガラスは、琥珀ガラス、緑色ガラス、オパールガラス、透明ガラス、リサイクルガラス、フリントガラス、強化ガラス、ソーダ石灰ガラス、ホウケイ酸ガラスなどであり得る。
【0114】
ブランク金型2000は、2つの半体2000A、2000Bから構成される。ブランク金型2000は、ガラスのゴブ1000およびプランジャ4000を受け入れて引き込み位置と延在位置との間を移動させるようなサイズおよび構成のブランク金型空洞2100を画定する。ブランク金型2000は、ガラスのゴブ1000を成形し、パリソン内に形成するのに役立つ(たとえば、図15A図15B、および図16を参照)。
【0115】
ネックリング3000は、2つの半体3000A、3000Bから構成される(図25A図25Bを参照)。ネックリング3000は、ブランク金型2000の真下に位置し、ブランク金型2000と整列するようなサイズおよび構成である。ネックリング3000は、ガラスのゴブ1000およびプランジャ4000を受け入れて引き込み位置と延在位置との間を移動させるようなサイズおよび構成のネックリング空洞3100を画定する。
【0116】
ネックリング3000は、チャイルドレジスタント機構、通板、隆起部、突起部、および他の同様の機構などのガラスのゴブ上のネック成形を形成する。ネックリング3000は、組合せてネックリング空洞3010を画定する半体3000Aおよび3000Bによって画定される。特定の態様では、ネックリング空洞は、製造工程中にガラス容器に1つまたは複数の保持機構を形成するように金型を画定する。特定の態様では、保持機構は、ガラス容器(すなわち、容器の首部)上のチャイルドレジスタント機構を含む。そのようなチャイルドレジスタント機構が本明細書に記載および図示されている。たとえば、チャイルドレジスタント機構は、ガラス容器の両側に形成される。別の例では、チャイルドレジスタント機構は、ガラス容器の1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、固定、7つ、8つ、またはそれ以上の側面に形成される。チャイルドレジスタント機構は、容器キャップがチャイルドレジスタント容器を実現する容器ベースと嵌合するためのベース上の機構を含む。他の態様では、ネックリング空洞は、通板、レールなどの任意のタイプのキャップ保持機構を形成するように金型を画定する。
【0117】
ガラスのゴブ1000がブランク金型空洞2010に装填される。バッフル5000は、下降してブランク金型2000の上に位置し、ブランク金型空洞2010を覆うようにブランク金型2000を封止する。ゴブ1000が装填されると、プランジャ4000は、引き込み位置から延在位置まで上昇し始める。プランジャ4000の移動は、ブランク金型2000およびネック金型3000の内壁に対してガラスのゴブ1000を外側に押圧し変位させる(図13Aおよび図13Bを参照)。いくつかの態様では、ガス(たとえば、圧縮空気)は、バッフル5000から吹き落とされて、パリソン1020の形成を助けることができる。ガラスのゴブ1010(図13Aおよび図13B)は、ブランク金型2000、ネックリング3000、バッフル5000、およびいくつかの実施形態では、プランジャ4000の移動によって引き起こされるバッフル側からの圧縮空気によって画定された空洞2010、3010に実質的に一致する。プランジャ4000は、ネックリング3000を通ってブランク金型2000の中に移動し続ける。延在位置では、プランジャがガラス1010を押圧してパリソン1020を形成する(図15A図15B)。パリソン1020は、丸みを帯びた角部を有するなど、おおよそ画定された幾何形状を有する部分的に形成された容器ベースである。
【0118】
パリソン1020が形成されると、図17Aおよび図17Bを参照すると、バッフル5000はブランク金型2000から離れて移動する。ブランク金型2000が開き、パリソン1020がブロー側に反転する。ブロー金型3500は、パリソン1020の周囲を移動する。ブロー金型3500は、底板6000とネックリング3000との間に位置する。図18Aおよび図18Bを参照すると、ネックリング3000が開き、ブローヘッド3500がブロー金型2500の上に移動する。ブローヘッド3500は、ガス(たとえば、圧縮空気)をパリソン1020内に向けるために使用され、ガスはパリソン1020を膨張させブロー金型2500の内壁に成形する。いくつかの実施形態では、パリソン1020を膨張させブロー金型2500の内壁に成形するガス(たとえば、圧縮空気)をパリソン1020内に向けるために、ブローチューブ3600が追加され、使用することができる。容器1030は、最終の「ブロー」ステップから形成される。
【0119】
図23Aおよび図23Bを参照すると、ブランク金型2000は、2つの半体2000Aおよび2000Bを有する。ブランク金型2000は、ガラスのゴブを受け入れるようなサイズおよび構成のブランク金型空洞2010を画定する。ブランク金型2000はまた、ブランク金型2000およびネックリング3000が実質的に同一平面上になるように、ネックリング(たとえば、ネックリング3000)が位置するための空洞を画定する。
【0120】
図24Aおよび図24Bを参照すると、ブロー金型2500は、2つの半体2500Aおよび2500Bを有する。ブロー金型2500は、パリソンを受け入れ、最終容器を形成するようなサイズおよび構成のブロー金型空洞を画定する。ブロー金型2500は、ガラス製造工程中にネックリングおよびブローヘッドと嵌合するように構成される。
【0121】
図26Aおよび図26Bを参照すると、プランジャ4000は、シャフト4100、下部セクション4200、中間セクション4300、および上部4400を有する。中間セクション4300および上部セクション4400は、パリソン(たとえば、パリソン1020)の空洞を実質的に形成するような形状およびサイズである。下部セクション4200は、実質的に長方形の断面形状を有し、丸みを帯びた角部を有するおおよそ正方形である。下部セクション4200は中間セクション4300まで延在し、中間セクション4300は上部セクション4400まで延在する。上部4400は、プランジャ4000の終端部に向かって先細になっている。プランジャ4000によって形成されるパリソンは、プランジャ4000のサイズおよび形状と実質的に相関する。本明細書に記載された構成部品および方法によって実質的に正方形の幾何形状が製造されるが、多面体、プリズム、および他の関連する3次元の幾何形状も製造される。
【0122】
プレスアンドブロー工程に使用されるプランジャは、本明細書に記載されたガラス容器をさらに製造するはずの他の幾何形状を有することができる。実質的に円形、円形(たとえば、円筒形)、楕円形、および他の多角形でない形状のプランジャは、パリソンを形成するためにプレスステップで使用することができる。最終のブローステップは、パリソンを膨張させてその所望の形状を形成する。
【0123】
図27Aおよび図27Bを参照すると、ガラスのゴブがブランク金型空洞に装填された後に、バッフル5000はブランク金型の上を移動する。バッフル5000は、アーム5100および本体5200を有する。
【0124】
図28Aおよび図28Bを参照すると、ブローヘッド3500は、ブローヘッド空洞3510を画定する。パリソンの首部は、圧縮空気などのガスをパリソン内に向けるためにブローヘッドによって固定することができる。いくつかの実施形態では、ガスはブローチューブを通して向けられる。
【0125】
図29Aおよび図29Bを参照すると、底板600は、外部ベース6033および上部ベース6032を有する。窪み6031は、「ブロー」ステップ中に容器ベースの表面にスチップルを形成する。ブロー金型およびブローヘッドと組み合わせて、底板6000は、所望のガラス容器を形成するのに役立ち、ガラス容器の底面にスチップルを提供する。
【0126】
容器のチャイルドレジスタント機構は、容器ベース(たとえば、ベース1030)の容器キャップとの係合に関係する。本明細書に図示および記載されたように、1つまたは複数のキャップ係合機構は、容器ベース110、1030の一部である。キャップ係合機構は、一対の傾斜部および隆起部から構成される。キャップ係合機構は、「U」もしくは「H」の形状、またはたとえば「I」、「⊥」、「-」などの別の構成、または傾斜部および隆起部の任意の他の構成である。傾斜部は、キャップの開放端部またはその近くから、容器ベースの移載ネックもしくは足部/支持体の部分またはその近くまで延在する。2つの傾斜部の間に隆起部が形成される。傾斜部および隆起部は、容器ベースとの緊密な嵌合を実現することに加えて、容器キャップの誘導および位置合わせを実現する。キャップ係合機構は、容器キャップが容器ベースから容易に取り去られるか、または誤って取り外されることを防止する。一般に、キャップ係合機構は、容器ベースの2つの対向する側面に配置される。しかしながら、容器ベース上の1つ、3つ、または4つのキャップ係合機構などの、キャップ係合機構の他の構成も考えられる。
【0127】
開示されたガラス製造構成部品のサイズおよび形状は、所望のガラス容器を画定し、製造する。ブランク金型、ネックリング、プランジャ、バッフル、ブロー金型、およびブローヘッドは、すべてガラス容器の所望の形状に寄与し、それを画定する。一般に、正方形の形状の首部を有する実質的に正方形の形状の容器は、本明細書に記載された構成部品を使用して製造される。また、本明細書に記載されるように、任意の多角形の形状の容器が製造される場合がある。容器および首部は、たとえば、おおよそ正方形、長方形、ダイヤモンド、四辺形、または菱形の形状であり得る。いくつかの態様では、容器および首部は、実質的に正方形、正方形、および/または丸みを帯びた縁部を有する正方形である。
【0128】
たとえば、容器1300(図30A図30D)は、本明細書に記載されたガラス製造方法および構成部品を使用して製造される。容器ベース1300は、首部1301および足部/支持体1302を有する。首部1301および足部1302を有する容器ベース1300は、丸みを帯びた角部を有する実質的に正方形である。容器ベース1300は、開放上端部1320および閉鎖下端部1310を有する。閉鎖下端部1310は、(たとえば、積み重ねを可能にするために)容器キャップを受け入れるようなサイズおよび構成のスチップル1312および凹部1311を有する。1つまたは複数のキャップ係合機構1330A、1330Bは、容器ベース1300の1つまたは複数の側面1350に配置される。1つまたは複数の側面1350は、容器ベース1300の開放上端部1320またはその近くにリップ1352を有する。リップ1352は、容器ベース1300上へのキャップの位置合わせに役立ち、ベース1300上にある間にキャップの追加の支持および安定性を実現する。
【0129】
容器ベース1300の1つの側面のキャップ係合機構1330Aは、傾斜部1331Aおよび1331Bを有する。隆起部1331Cは、傾斜部1331Aと1331Bとの間に配置される。容器ベース1300の1つの側面のキャップ係合機構1330Bは、傾斜部1332Aおよび1332Bを有する。隆起部1332Cは、傾斜部1332Aと1332Bとの間に配置される。
【0130】
傾斜部1331A、1331B、および隆起部1331Cは、一般に、「U」形状のキャップ係合機構1330Aを形成する。同様に、傾斜部1332A、1332B、および隆起部1332Cは、おおよそ「U」形状のキャップ係合機構1330Bを形成する。傾斜部1331A、1331Bおよび1332A、1332Bは、開放上端部1320またはその近くから移載ネック1351またはその近くまで延在する。
【0131】
図31Aおよび図31Bでは、さらに好ましいガラス容器ベース1400が、開放端部4010と共に描写されている。図32は、容器ベース1400と解放可能に係合することができる好ましい例示的なキャップユニット1500を描写する。
【0132】
IS機械の部品
【0133】
バリアブル-金型機器を保持および支持する
【0134】
機構-金型機器を保持および支持するバリアブルを移動させる
【0135】
金型ホルダ:金型を保持する、機械中心距離に関して様々なサイズがある(たとえば、4、5、5、6、8)、シングルゴブ、ダブルゴブ、トリプルゴブ。
【0136】
ブランクホルダ:ブランクを保持する、機械中心距離に関して様々なサイズがある(たとえば、4、5、5、6、8)、シングルゴブ、ダブルゴブ、トリプルゴブ。
【0137】
ブロー&ブローカートリッジ:ブロー&ブロープランジャおよびシンブルを保持および支持する、対向ブローがプランジャを通過するのを支援する
【0138】
プレス&ブローカートリッジ:プレス&ブロープランジャを保持および支持する、プランジャスペーサおよび装填ねじを保持する
【0139】
プレス&ブローアダプタ、カラー&スペーサ:アダプタおよびカラーはプランジャを適切な位置に保持する、スペーサは、反転するためのクリアランスを有するが、ネックリングのクリアランスを有するためだけに十分であるようにプランジャのダウンストロークを制限する
【0140】
取り出しアーム:瓶を底板からデッドプレートまで保持する
【0141】
漏斗アーム:漏斗をブランクの上部に運ぶ
【0142】
バッフルアーム:バッフルを保持および支持する、その沈降ブローがバッフルまで通過することを可能にする
【0143】
ブローヘッドアーム:ブローヘッドを保持および支持する、最終ブローおよび仕上げ冷却がブローヘッドまで通過することを可能にする
【0144】
ネックリングアーム:ネックリングを保持および支持する、パリソンをブランクサイズから金型サイズに移行する
【0145】
分配板:底板を保持および支持する、垂直流冷却が底板まで通過することを可能にする
【0146】
プランジャ機構:カートリッジの部品を上下に移動させる、対向ブローがプランジャ/プランジャ冷却まで通過するのを支援する。それは3つの主要部品から構成される:(i)オイルおよび空気が連結するベースプレートが上下に動くシリンダおよびシャフトを潤滑する、(ii)上部シリンダがカートリッジを保持し、下部がピストンおよびシャフトを保持する、(iii)プランジャシリンダをブランクに位置合わせするために使用されるギルドプレート
【0147】
ブローヘッド機構:ブローヘッドアームを保持し、ブローヘッドアームを金型の上部にオンオフ移動させる
【0148】
漏斗機構:漏斗アームを保持し、それをブランクの上部にオンオフ移動させる
【0149】
バッフル機構:バッフルアームを保持し、沈降ブローが通過するための漏斗の上部にそれをオンオフ移動させ、バッフルアームをブランクの上部に持ってきて、そこから持っていく
【0150】
ネックリング機構:ネックリングアームを保持し、またネックリングを開閉する。
【0151】
反転機構:ネックリングアームをブランク側から金型側に移動させて戻す(180°)。
【0152】
上下動機構:(底板機構のタイプ)、金型に冷却を供給し、保持冷却風をオンオフする能力を有する。(使用される場合)真空を通過する能力も有する、必要に応じて底板を昇降させる。
【0153】
ワイパー機構:90°プッシャを保持し、前長コンベアへのデッドプレートに移動する。
【0154】
取り出し機構:取り出しアームを金型底板からデッドプレートに移動させる。
【0155】
ガラス容器
【0156】
本明細書で提供された開示によって製造されるガラス容器は、2019年2月7日に出願された米国仮特許出願第62/802,381号、および2019年3月29日に出願された米国仮特許出願第62/825,976号に記載されており、それらの内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。ガラス容器は、ガラス(たとえば、任意の非結晶性非晶質固体)、任意のガラス状材料(たとえば、磁器、熱可塑性樹脂)、ポリマーガラス、ガラスセラミック、セラミック材料、またはそれらの組合せから作製することができる。容器ベースを構築するために使用される適切なガラスの例には、琥珀ガラス、緑色ガラス、オパールガラス、透明ガラス、リサイクルガラス、フリントガラス、強化ガラス、ソーダ石灰ガラス、ホウケイ酸ガラスなどが含まれるが、それらに限定されない。ガラスは、着色、パターン形成、テクスチャ加工、透明、および/または不透明であり得る。
【0157】
たとえば、チャイルドレジスタントガラス容器ベースは、閉鎖下端部、開放上端部、および空洞を画定する側面を有する。ガラス容器ベースの特定の側面には、キャップ係合機構がある。キャップ係合機構は、傾斜部および隆起部から構成される。キャップ係合要素は、容器キャップが容器ベースと所定の場所にスナップまたはロックするようなチャイルドレジスタンスを実現する保持機構である。
【0158】
プランジャ、金型、または組合せの形状および寸法により、ガラス容器の側面はわずかに凸状である(たとえば、湾曲している)が、実質的に正方形の形状を形成する。各側面間の縁部は湾曲しているが、同様に互いに直角(90°)であり得る。
【0159】
製造されたガラス容器ベースはまた、容器ベースの全周囲にわたって移載ネックを有する。移載ネックは、機械がガラス製造中に容器ベースを移動させることを可能にする。
【0160】
ガラス容器は、おおよそ一体構造を有し、支持体または足部に位置する首部を有する。キャップ係合要素は、容器ベースの側面および首部に配置される。
【0161】
本明細書に記載された方法および構成部品によって製造されたガラス容器はまた、凹部を有する閉鎖下端部を有する。凹部は、容器が互いの上に積み重なることを可能にするために、容器キャップの上端を受け入れるようなサイズおよび構成である。
【0162】
製造されたガラス容器は、約1ml~約2000ml、約2ml~約1000ml、約3ml~約500ml、約4ml~約100ml、約5ml~約50ml、または約5ml~約10mlの保管容積を有する。いくつかの態様では、容器の容積は、約1ml、2ml、3ml、4ml、5ml、6ml、7ml、8ml、9ml、10ml、11ml、12ml、13ml、14ml、15ml、16ml、17ml、18ml、19ml、20ml、25ml、30ml、40ml、50ml、60ml、70ml、80ml、90ml、100ml、150ml、200ml、250ml、300ml、350ml、400ml、450ml、500ml、600ml、700ml、750ml、1000ml、1250ml、1500ml、または2000mlである。いくつかの態様では、製造された容器の保管容積は、1ml未満または2000ml超である。いくつかの態様では、容器の容積は、約5ドラム、10ドラム、15ドラム、20ドラム、25ドラム、30ドラム、40ドラム、45ドラム、50ドラム、60ドラム、70ドラム、80ドラム、90ドラム、100ドラム、110ドラム、120ドラム、125ドラム、130ドラム、135ドラム、140ドラム、または145ドラムである。他の態様では、容器の容積は、15ドラム未満または145ドラム超である。
【0163】
製造されたチャイルドレジスタントガラス容器は積み重ね可能である。すなわち、1つのガラス容器は、容器キャップを有する別のガラス容器の上に積み重ねることができる。1つの容器からの容器キャップの隆起部分は、容器ベースの凹部の内側に位置するように構成される。チャイルドレジスタントガラス容器は、自己積載を可能にする構成を有する。
【0164】
容器のチャイルドレジスタント機構は、ガラス容器の容器キャップとの係合に関係する。1つまたは複数のキャップ係合機構は、容器ベースの一部である。キャップ係合機構は、一対の傾斜部および隆起部から構成される。傾斜部は、キャップの開放端部またはその近くから、容器ベースの移載ネックもしくは足部/支持体の部分またはその近くまで延在する。隆起部は2つの傾斜部の間にある。傾斜部および隆起部は、容器ベースとの緊密な嵌合を実現することに加えて、容器キャップの誘導および位置合わせを実現する。キャップ係合機構は、容器キャップが容器ベースから容易に取り去られるか、または誤って取り外されることを防止する。一般に、キャップ係合機構は、容器ベースの2つの対向する側面に配置される。しかしながら、容器ベース上の1つ、3つ、または4つの機構などの、キャップ係合機構の他の構成が考えられる。
【0165】
容器キャップは容器ベースと関連付けるように構成される。容器ベースは材料を収容するためのエンクロージャを形成し、容器キャップはベースの開放上端部を封入する。
【0166】
本開示は、チャイルドレジスタントガラス容器を製造する方法を提供する。方法は、少なくとも1つのブランク金型によって画定された金型空洞内の引き込み位置から延在位置までプランジャを移動させることであって、前記移動が、金型空洞内の溶融ガラスの所定量のゴブにプランジャを取り込む、移動させることと、金型空洞内で所定量のゴブからパリソンを形成することと、延在位置から引き込み位置までプランジャを引き込むことと、実質的に正方形のガラス容器の形状にパリソンを膨張させるためにパリソンの首部を通して圧縮ガスを印加することと、1つまたは複数のブランク金型から実質的に正方形のガラス容器を分離することとを含む。
【0167】
本明細書で引用されるすべての特許、公開出願、および参考文献の教示は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0168】
本発明は、特にその例示的な実施形態を参照して図示され記載されているが、添付の特許請求の範囲によって包含される本発明の範囲から逸脱することなく、本発明において形態および詳細の様々な変更を行うことができることは、当業者によって理解されよう。
図1
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図11A
図11B
図12
図13A
図13B
図14
図15A
図15B
図16
図17A
図17B
図18
図19A
図19B
図20
図21A
図21B
図22
図23A
図23B
図24A
図24B
図25A
図25B
図26A
図26B
図27A
図27B
図28A
図28B
図29A
図29B
図30A
図30B
図30C
図30D
図31
図32
【国際調査報告】