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特表2022-519438オンラインとオフラインの仮想通貨転送方法及びそのシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-24
(54)【発明の名称】オンラインとオフラインの仮想通貨転送方法及びそのシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/06 20120101AFI20220316BHJP
【FI】
G06Q20/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021535284
(86)(22)【出願日】2019-03-27
(85)【翻訳文提出日】2021-06-17
(86)【国際出願番号】 CN2019079914
(87)【国際公開番号】W WO2020124844
(87)【国際公開日】2020-06-25
(31)【優先権主張番号】201811555185.7
(32)【優先日】2018-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521265852
【氏名又は名称】エム-ワン インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100111202
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 周彦
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼,阮弘
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼,祐銘
(72)【発明者】
【氏名】蕭,志平
(72)【発明者】
【氏名】李,佰桓
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA15
(57)【要約】
本発明のオンラインとオフラインの仮想通貨転送方法及びそのシステムは、ウォレットストレージモジュールと、外部トランザクションユニットと、承認側とを含んでいる。前記ウォレットストレージモジュールでは、統合ユニット及び複数のトランザクションデータを含む少なくとも1つのオンラインストレージユニットと、保管ユニット及び複数のデジタルデータを含むオフラインストレージユニットとを有する。前記デジタルデータは暗号通貨アドレス及び暗号値を有する。前記外部トランザクションユニット、前記統合ユニットによって生成された数値を受け取って、当該数値の有効性を検出するために使用される。前記承認側は、取引手数料を取得するように当該数値を受け取るために使用される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのオンラインストレージユニットと、オフラインストレージユニットとを有するウォレットストレージモジュールを提供するステップと、
前記オンラインストレージユニットは、統合ユニットと複数のトランザクションデータとを有し、前記オフラインストレージユニットは、保管ユニットと複数のデジタルデータとを有し、前記各デジタルデータは、対応する暗号通貨アドレスと対応する暗号値とを有するステップと、
前記オンラインストレージユニットがオフラインストレージユニットと内部トランザクションを実行するとき、つまり暗号通貨アドレスがオフラインストレージユニットからオンラインストレージユニットに転送されるとき、前記暗号通貨アドレスを前記保管ユニットに送信して保管されると同時に、前記暗号通貨アドレスと前記暗号値を前記統合ユニットに送信して格納されるステップと、
前記オンラインストレージユニットが外部トランザクションユニットと外部トランザクションを実行するとき、前記統合ユニット内の暗号値によって対応する数値を生成し、さらに、当該数値を処理する承認側が取引手数料を取得するために、当該数値を前記外部トランザクションユニットに送信し、当該数値の有効性を確認するように自動検出トランザクションを実行するステップと、を含むオンラインとオフラインの仮想通貨転送方法。
【請求項2】
前記オンラインストレージユニットは、オンラインウォレットであり、前記オフラインストレージユニットは、オフラインウォレットであり、前記オフラインウォレットは、ウォームウォレット、コールドウォレット、又はライトウォレットから選択されることを特徴とする請求項1記載のオンラインとオフラインの仮想通貨転送方法。
【請求項3】
前記内部トランザクションは、オフライン状態で実行され、前記外部トランザクションはオンライン状態で実行されることを特徴とする請求項1記載のオンラインとオフラインの仮想通貨転送方法。
【請求項4】
前記トランザクションデータは、少なくとも1つのアカウント、少なくとも1つの残高、少なくとも1つの暗号通貨アドレス、少なくとも1つの取引記録、又は少なくとも1つの構成ファイルを含むことを特徴とする請求項1記載のオンラインとオフラインの仮想通貨転送方法。
【請求項5】
前記各アカウントは、暗号通貨アドレスを有し、前記暗号通貨アドレスは公開鍵によって推測計算して形成され、前記公開鍵は前記暗号値によって形成されることを特徴とする請求項4記載のオンラインとオフラインの仮想通貨転送方法。
【請求項6】
前記デジタルデータは、少なくとも1つのアカウント、少なくとも1つの残高、少なくとも1つの取引記録、又は少なくとも1つの構成ファイルを含むことを特徴とする請求項1記載のオンラインとオフラインの仮想通貨転送方法。
【請求項7】
前記各アカウントは、暗号通貨アドレスを有し、前記暗号通貨アドレスは公開鍵によって推測計算して形成され、前記公開鍵は前記暗号値によって形成されることを特徴とする請求項1記載のオンラインとオフラインの仮想通貨転送方法。
【請求項8】
統合ユニット及び複数のトランザクションデータを含む少なくとも1つのオンラインストレージユニットと、保管ユニット及び複数のデジタルデータを含むオフラインストレージユニットとを有するウォレットストレージモジュールであって、前記デジタルデータは暗号通貨アドレス及び暗号値を有するウォレットストレージモジュールと、
前記統合ユニットによって生成された数値を受け取って、当該数値の有効性を検出するために使用される外部トランザクションユニットと、
前記取引手数料を取得するように当該数値を受け取るために使用される承認側と、を含む、ことを特徴とするオンラインとオフラインの仮想通貨転送システム。
【請求項9】
前記オンラインストレージユニットは、オンラインウォレットであり、
前記オフラインストレージユニットは、オフラインウォレットであり、
前記オフラインウォレットは、ウォームウォレット、コールドウォレット、又はライトウォレットから選択される、ことを特徴とする請求項8に記載のオンラインとオフラインの仮想通貨転送システム。
【請求項10】
前記デジタルデータは、少なくとも1つのアカウント、少なくとも1つの残高、少なくとも1つの暗号通貨アドレス、少なくとも1つの取引記録、又は少なくとも1つの構成ファイルを含み、
前記各アカウントは、前記暗号通貨アドレスを有し、前記暗号通貨アドレスは公開鍵によって推測計算して形成され、
前記公開鍵は前記暗号値によって形成され、
前記デジタルデータは、少なくとも1つのアカウント、少なくとも1つの残高、少なくとも1つの取引記録、又は少なくとも1つの構成ファイルを含む、ことを特徴とする請求項8に記載のオンラインとオフラインの仮想通貨転送システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オンラインとオフラインの仮想通貨転送方法及びそのシステムに関し、特に、ブロックチェーンと、セキュリティメカニズムと、取引手数料を削減することができるオンラインとオフラインの仮想通貨転送方法とそのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
消費者が消費直後に現金で支払うことは常に直感的な支払い行動であったが、時代と科学的技術の進歩に伴い、キャッシュカード、クレジットカード、電子ウォレット、及び仮想通貨などの様々な取引支払い手段の現れによって、人々が既存の取引金額でより少ない実物通貨を持つことが可能である。スマートフォン(モバイルデバイス)が広く普及された後、スマートフォンは、今日のほとんどの人々の生活に不可欠なツールになった。クレジットカード情報をスマートフォンに格納したり、スマートフォンで電子財布を使用して消費の支払いを行ったりすることで、クレジットカードや現金などの実物通貨を大量に持ち歩くことを回避することができる。これにより、通貨の引き出しのコストを削減し、生活の利便性を高める。
【0003】
本発明では、「ブロックチェーン」という用語は、すべての電子機器、コンピュータ、又は分散元帳形式を含む。これらには、ブロックチェーンやトランザクションチェーンテクノロジー、許可及び無許可の元帳、共有元帳とそのバリアントなどが含まれるが、これらに限定されない。他のブロックチェーンアプリケーションが提案及び開発されているが、最も広く知られているブロックチェーンテクノロジーは、依然としてビットコインアカウントのアプリケーションである。説明の便宜のために、本発明は、参照説明としてビットコインを使用するが、ビットコインブロックチェーンの使用に限定されず、代替ブロックチェーンの実施案及びプロトコルと一緒に使用しても、すべて本発明の範囲内にあることに留意されたい。
【0004】
近年、ビットコイン、ライトコイン、リップル、及び他の仮想取引支払い手段などの仮想通貨が出現し始めている。仮想通貨とは、現金取引の代わりにデジタル会計を使用する通貨システムを指す。仮想通貨は、たとえば、消費者は大量の現金を持ち歩く必要がなく、商人は手動で現金を数える必要がなく、取引プロセスは主に金融機関又はP2Pシステムを介して完了するなど、取引の効率及び安全を効果的に改善することができる。トランザクションをブロックチェーンに書き込むためには、「承認」、ノード(鉱夫マイナー)を経て各トランザクションが有効であることと無効なトランザクションがネットワークによって拒否されることを確認するための作業を実行する必要がある。トランザクションが有効な場合、ブロックチェーンにトランザクションが書き込まれるとともに、鉱夫は、ビットコインに十分な計算能力を提供するために鉱夫が採掘を続けるように奨励するための手数料を取得することで、ビットコインネットワークのセキュリティを確保する。しかしながら、トランザクションが発生するたびに、消費者は鉱夫に手数料を支払わなければならず、このように累積すると莫大な手数料の支出につながるため、前記の従来の問題や欠点をどのように解決するかが本願の発明者及び当該分野の関連メーカーは、早急に検討、改善したい方向である。
【0005】
そこで、前記の問題を効率的に解決するために、本発明の主な目的は、取引手数料を削減することができるオンラインとオフラインの仮想通貨転送方法を提供することにある。
【0006】
本発明の次の目的は、取引手数料を削減することができるオンラインとオフラインの仮想通貨転送システムを提供することにある。
【発明の概要】
【0007】
前記目的を達成するため、本発明は、少なくとも1つのオンラインストレージユニットと、オフラインストレージユニットとを有するウォレットストレージモジュールを提供するステップと、前記オンラインストレージユニットは、統合ユニットと複数のトランザクションデータとを有し、前記オフラインストレージユニットは、保管ユニットと複数のデジタルデータとを有し、前記各デジタルデータは、対応する暗号通貨アドレスと対応する暗号値とを有するステップと、前記オンラインストレージユニットがオフラインストレージユニットと内部トランザクションを実行するとき、つまり暗号通貨アドレスがオフラインストレージユニットからオンラインストレージユニットに転送されるとき、前記暗号通貨アドレスを前記保管ユニットに送信して保管されると同時に、前記暗号通貨アドレスと前記暗号値を前記統合ユニットに送信して格納されるステップと、前記オンラインストレージユニットが外部トランザクションユニットと外部トランザクションを実行するとき、前記統合ユニット内の暗号値によって対応する数値を生成し、さらに、当該数値を処理する承認側が取引手数料を取得するために、当該数値を前記外部トランザクションユニットに送信され、当該数値の有効性を確認するように自動検出トランザクションを実行するステップと、を含むオンラインとオフラインの仮想通貨転送方法を提供する。
【0008】
前記目的を達成するため、本発明は、統合ユニット及び複数のトランザクションデータを含む少なくとも1つのオンラインストレージユニットと、保管ユニット及び複数のデジタルデータを含むオフラインストレージユニットとを有し、前記デジタルデータは暗号通貨アドレス及び暗号値を有するウォレットストレージモジュールと、前記統合ユニットによって生成された数値を受け取って、当該数値の有効性を検出するために使用される外部トランザクションユニットと、前記取引手数料を取得するように当該数値を受け取るために使用される承認側と、を含むオンラインとオフラインの仮想通貨転送システムを提供する。
【0009】
本発明の方法及びそのシステムによって、ユーザ側が内部トランザクションを実行するとき、すなわち、暗号通貨アドレスをオフラインストレージユニットからオンラインストレージユニットに転送するとき、内部トランザクションが実行されるたびに、前記デジタルデータに対応する暗号通貨アドレスが保管ユニットに送信して保管されると同時に、前記暗号通貨アドレスと暗号値も、前記オンラインストレージユニットの統合ユニットに送信して格納される。ユーザ側が外部トランザクションを実行しているとき、統合ユニットの暗号値によって対応する数値を生成し、さらに、当該数値が有効か無効かを確認するために、その数値を前記外部トランザクションユニットに送信して自動検出トランザクションを行う。
当該数値が有効なトランザクションと確認されると、当該数値を処理する承認側が取引手数料を取得することができることにより、ユーザ側は、内部トランザクションを行う際に発生した取引手数料の問題を免除され、外部トランザクションのときのみ当該承認側に取引手数料を支払えればよく、仮想通貨システム内のすべての取引で手数料をかかる必要があるという従来の欠点が大幅に改善され、取引手数料の削減効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の好ましい実施形態のシステムブロック図である。
図2】本発明の好ましい実施形態の方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の前記の目的及び構成と機能的特徴は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態によって説明される。
【0012】
図1を参照されたい。図1は、本発明のオンラインとオフラインの仮想通貨転送システムのシステムブロック図である。図に示すように、当該システムは、ウォレットストレージモジュール2と、外部トランザクションユニット3と、承認側4とを含み、ウォレットストレージモジュール2は、少なくとも1つのオンラインストレージユニット20及びオフラインストレージユニット21を有する。オンラインストレージユニット20は、統合ユニット200及び複数のトランザクションデータ201を含む。
オフラインストレージユニット21は、保管ユニット210及び複数のデジタルデータ211を有し、デジタルデータ211は、暗号通貨アドレス及び暗号値を有し、外部トランザクションユニット3は、統合ユニット200によって生成された数値を受け取るために使用され、外部トランザクションユニット3は、当該数値の有効性を確認するために使用され、承認側4は取引手数料を取得するように当該数値を受け取るために使用される。
【0013】
図2にも併せて参照されたい。図2は、本発明の方法のフローチャートである。前記システムは、以下のステップを含む方法が仕組まれている。
ステップS1:ウォレットストレージモジュールを提供する。ウォレットストレージモジュールは、少なくとも1つのオンラインストレージユニットと1つのオフラインストレージユニットとを有する。
ユーザ側のウォレットストレージモジュール2が提供され、ここで、ユーザ側とは、例えば、携帯型モバイルデバイス、ハンドヘルド電子機器、デスクトップコンピュータなどを指す。ユーザ側は、携帯型モバイルデバイス、ハンドヘルド電子機器、又はデスクトップのモバイルアプリケーション(アプリ)を利用して、仮想通貨システムの電子取引操作を行うことができる。オンラインストレージユニット20は、ネットワーク状態で生成されたウォレットであるオンラインウォレットであり、本発明では、オフラインストレージユニット21は、仮想通貨システムにおいて仮想通貨(例えば、ビットコインなど)を送受信するためのオフラインウォレットである。
オフラインウォレットは、ウォームウォレット、コールドウォレット、又はライトウォレットであってよく、特に、ウォレットストレージモジュール2内には、1以上のオンラインストレージユニット20及び1以上のオフラインストレージユニット21を有することができ、すなわち、ウォレットストレージモジュール2内に、同ユーザ側が複数のオンラインストレージユニット20及びオフラインストレージユニット21を持つことができるか、あるいは、複数のユーザ側が複数のオンラインストレージユニット20及びオフラインストレージユニット21をそれぞれ持つことができる。
ステップS2:オンラインストレージユニットは、統合ユニット及び複数のトランザクションデータを有し、オフラインストレージユニットは、保管ユニット及び複数のデジタルデータを有し、各デジタルデータは、対応する暗号通貨アドレスと対応する暗号値を有する。
オンラインストレージユニット20は、統合ユニット200及び複数のトランザクションデータ201をさらに有し、オフラインストレージユニット21は、保管ユニット210及び複数のデジタルデータ211を有し、各デジタルデータ211は、対応する暗号通貨アドレス及び対応する暗号値を有する。統合ユニット200は、各デジタルデータ211の暗号通貨アドレスと暗号値を整理して統合し、暗号通貨アドレス及び暗号値を提供し内部に格納されるために機能されている。
特に、トランザクションデータ201は、少なくとも1つのアカウント、少なくとも1つの残高、少なくとも1つの暗号通貨アドレス、少なくとも1つの取引記録、又は少なくとも1つの構成ファイルを含み、各アカウントは暗号通貨アドレスを持っている。暗号通貨アドレスは公開鍵によって推測計算して形成され、公開鍵は暗号値によって形成される。デジタルデータ211には、前述の暗号通貨アドレスと暗号値に加えて、少なくとも1つのアカウント、少なくとも1つの残高、少なくとも1つの取引記録、又は少なくとも1つの構成ファイルも含まれる。また、各アカウントには、公開キーによって推測計算して形成された暗号通貨アドレスを有し、公開キーは暗号値によって形成される。
なお、本実施形態では、統合ユニット200は1つとして説明されているが、実使用の際に、2つ以上の統合ユニット200が存在し得ることを前もって説明しておく。
ステップS3:オンラインストレージユニットがオフラインストレージユニットと内部トランザクションを実行する場合、つまり、暗号通貨アドレスをオフラインストレージユニットからオンラインストレージユニットに転送する場合、暗号通貨アドレスを保管ユニットに転送して保管すると同時に、暗号通貨アドレスと暗号値が統合ユニットに転送して格納される。
ユーザ側は、オンラインストレージユニット20をオフラインストレージユニット21と内部トランザクションを実行するとき、この時点で、オフラインストレージユニット21の暗号通貨アドレスは、前記保管ユニット210に転送して保管されると同時に、オフラインストレージユニット21内の暗号通貨アドレス及び暗号値は、統合ユニット200に転送して格納される。したがって、ユーザ側が内部トランザクションを実行するたびに、デジタルデータ211に対応する暗号通貨アドレス及び暗号値のすべてが統合ユニット200に格納される。内部トランザクションは、オフライン状態で実行されるステップを表すことに注意してください。
ステップS4:オンラインストレージユニットが外部トランザクションユニットと外部トランザクションを実行する場合、統合ユニットの暗号値によって対応する値が生成され、数値の有効性を確認するために、その数値が外部トランザクションユニットに送信されて自動検出トランザクションが行われ、当該数値を処理する承認側が取引手数料を取得することが可能になる。
ユーザ側がオンラインストレージユニット20を外部トランザクションユニット3と外部トランザクションを実行すると、統合ユニット200に格納された複数の暗号値が対応する数値を生成し、さらに、当該数値を外部トランザクションユニットに送信して該数値が有効か無効かを確認するように自動検出トランザクションを実行する。
なお、このトランザクションプロセスは、数値の有効性を承認及び確認するためにオンライン状態で実行されることに留意されたい。この実施形態では、外部トランザクションユニット3は、仮想通貨システムにおける「ブロックチェーン」であり、外部トランザクションユニット3による承認後、当該数値が有効なトランザクションと確認された場合、当該数値を処理する承認側4は、取引手数料を取得することができる。
したがって、本発明の方法によって、またこのシステムと組み合わされた後、ユーザ側が内部トランザクションを実行しているとき、内部トランザクションが実行されるたびに、デジタルデータ211に対応する暗号通貨アドレスが保管ユニット210に転送して保管されると同時に、暗号通貨アドレス及び暗号値は、オンラインストレージユニット20の統合ユニット200にも転送して格納される。
ユーザ側が外部トランザクションを実行しているとき、統合ユニット200内の暗号値が対応する数値に生成されるとともに、当該数値を外部トランザクションユニット3に送信され、当該数値が有効か無効かを確認するように自動検出トランザクションを実行する。当該数値が有効なトランザクションと確認されると、当該数値を処理する承認側4は、取引手数料を取得することができる。
【0014】
このようにして、ユーザ側は、内部トランザクションを行う際にも取引手数料を請求されるという従来の問題を免除することができるため、本発明は、外部トランザクションに承認側4に取引手数料を支払うだけでよい。仮想通貨システムのすべての取引(内部トランザクションであろうと外部トランザクションであろうと)は取引手数料を失う必要があるという従来の欠点を大幅に改善し、取引手数料を削減する効果を得られる。
【0015】
以上のように、本発明について詳細に説明されたが、以上に説明されたのは本発明の好ましい実施形態に過ぎず、本発明の実施範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の請求範囲に従って行われたすべての同等の変更及び補正は、本発明の請求範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0016】
2 ウォレットストレージモジュール
20 オンラインストレージユニット
200 統合ユニット
201 トランザクションデータ
21 オフラインストレージユニット
210 保管ユニット
211 デジタルデータ
3 外部トランザクションユニット
4 承認側
S1~S4 ステップ
図1
図2
【国際調査報告】