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▶ エムシーアイ(ミラー コントロールズ インターナショナル)ネザーランド ベー.フェー.の特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-24
(54)【発明の名称】視野調節装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 1/062 20060101AFI20220316BHJP
【FI】
B60R1/062
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021544697
(86)(22)【出願日】2020-01-30
(85)【翻訳文提出日】2021-09-22
(86)【国際出願番号】 NL2020050050
(87)【国際公開番号】W WO2020159367
(87)【国際公開日】2020-08-06
(31)【優先権主張番号】202019100579.3
(32)【優先日】2019-01-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510126416
【氏名又は名称】エムシーアイ(ミラー コントロールズ インターナショナル)ネザーランド ベー.フェー.
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】ファン スティップハウト、パウルス ヘラルドゥス マリア
(72)【発明者】
【氏名】ベッカー、アンネ カタリーナ マルタ
(72)【発明者】
【氏名】ロリエル、アレックス
(72)【発明者】
【氏名】ヤンセン、トム アードリアン
【テーマコード(参考)】
3D053
【Fターム(参考)】
3D053FF03
3D053GG06
3D053HH09
3D053JJ25
3D053JJ27
3D053JJ36
(57)【要約】
本発明は、視野調節装置に関し、第1部分と、第1部分に対して枢動可能に配置されている第2部分とを含み、第1部分(2)は窪み(12)を有し、窪み(12)に対し少なくとも部分的に相補的であるヘッド部分(6)が、窪み(12)に挿入可能であり、ヘッド部分(6)は、窪み(12)とヘッド部分(6)との間に少なくとも1つのクランプ・ギャップ(14)を形成し、固定手段(10)によって第1部分(2)に対して固定可能であって、第2部分(4)は、少なくとも1つのクランプ部分(8)を有し、クランプ部分(8)はクランプ・ギャップ(14)に対し少なくとも部分的に相補的であるように形成されており、クランプ部分(8)は、第2部分(4)が第1部分(2)に対して枢動可能になるように第1部分(2)に取り付けられるように第2部分(4)に配置可能であって、固定手段(10)は、第1部分(2)の方へヘッド部分(6)を付勢するように、そして第2部分(4)を第1部分(2)に対する回転に逆らって固定するように形成される。本発明は、そのような視野調節装置を備えるミラーユニットにも関する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
視野調節装置であって、
第1部分(2)、特にベース部分と、
前記第1部分(2)に対して枢動可能に配置されている第2部分(4)、特に、ミラーホルダー部分と、
を含み、
前記第1部分(2)は、窪み(12)を有し、
前記窪み(12)に対し少なくとも部分的に相補的であるヘッド部分(6)が、前記窪み(12)に挿入可能であり、
前記ヘッド部分(6)は、前記窪み(12)と前記ヘッド部分(6)との間に少なくとも1つのクランプ・ギャップ(14)を形成し、固定手段(10)によって前記第1部分(2)に対して固定可能であって、
前記第2部分(4)は、少なくとも1つのクランプ部分(8)を有し、
前記クランプ部分(8)はクランプ・ギャップ(14)に対し少なくとも部分的に相補的であるように形成されており、
前記クランプ部分(8)は、前記第2部分(4)が前記第1部分(2)に対して枢動可能になるように前記第1部分(2)に取り付けられるように前記クランプ・ギャップ(14)内に配置可能であって、
前記固定手段(10)は、前記固定手段(10)が前記第1部分(2)、特に、前記窪み(12)の方へ前記ヘッド部分(6)を付勢するように形成され、
前記固定手段(10)は、前記第2部分(4)が前記第1部分(2)に対する回転に逆らって固定されるように、特に、前記第2部分(4)が枢動可能である少なくとも1つの枢動軸Asに直交する軸Avまわりの回転に逆らって固定されるように、前記第2部分(4)に対する回転固定手段(40)を形成する、
ことを特徴とする視野調節装置。
【請求項2】
前記クランプ部分(8)は、摩擦で係合し、特に前記クランプ・ギャップ(14)でスライド移動可能に配置されることを特徴とする請求項1に記載の視野調節装置。
【請求項3】
前記窪み(12)は挿入口(16)を備え、
前記ヘッド部分(6)及び/または前記クランプ部分(8)は、前記挿入口(16)を経て、挿入方向Rに沿って、前記窪み(12)の中へ挿入可能であり、前記固定手段(10)によって、そこに、特に前記挿入方向Rと反対方向への移動に抗して、固定可能であり、及び/または、前記固定手段(10)をゆるめた後、そこから取り外しできる、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の視野調節装置。
【請求項4】
前記第2部分(4)は、前記ヘッド部分(6)が前記窪み(12)の中へ挿入可能である挿入方向Rに直交して伸びる少なくとも1つの枢動軸Asまわりで、前記第1部分(2)に対して枢動可能であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の視野調節装置。
【請求項5】
前記窪み(12)と前記ヘッド部分(6)は、前記クランプ部分(8)を間にはさむことによって、前記クランプ部分(8)と共に球状の接合部を形成するように、互いに相補的に形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の視野調節装置。
【請求項6】
前記窪み(12)は、少なくとも部分的に、第1の球の球状層または均等に回転対称の第1のボリューム体の層の側壁の幾何学形状に応じた幾何学形状の、窪み側壁(22)を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の視野調節装置。
【請求項7】
前記ヘッド部分(6)は、少なくとも部分的に、第2の球の球状層または均等に回転対称の第2のボリューム体の層の側壁の幾何学的形状に少なくとも部分的に応じた幾何学的形状のヘッド部分側壁(26)を含み、
特に、第2の球または均等に回転対称の第2のボリューム体は、請求項6に記載の前記第1の球または前記回転対称の第1のボリューム体より小さい、
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の視野調節装置。
【請求項8】
前記クランプ部分(8)は、少なくとも部分的に、第3の球の球状層または均等に回転対称の第3のボリューム体の層の側壁の幾何学的形状に少なくとも部分的に応じた幾何学的形状のクランプ部分側壁(28)を含み、
特に、第3の球または均等に回転対称の第3のボリューム体は、請求項6に記載の前記第1の球または前記回転対称の第1のボリューム体より小さく、及び/または、請求項7に記載の前記第2の球または前記回転対称の第2のボリューム体より大きい、
ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の視野調節装置。
【請求項9】
前記クランプ部分(8)は、少なくとも1つの摩擦要素(18)を含み、
前記摩擦要素(18)は、特に、クランプ部分(8)のクランプ部分側壁(28)に、特に、壁厚増大、及び/または、突起の形状で備えられ、
前記摩擦要素(18)は、クランプ・ギャップ(14)の窪み側壁(22)、及び/または、ヘッド部分側壁(26)と、摩擦による係合をしている、
ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載の視野調節装置。
【請求項10】
前記固定手段(10)は、相互に付勢する間、前記第1部分(2)と前記ヘッド部分(6)に固定可能な少なくとも1つの引張ばね手段(30)を含むことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載の視野調節装置。
【請求項11】
前記固定手段(10)は、特に、前記第1部分と前記ヘッド部分(6)の間に伸び、前記第2部分(4)、特に前記クランプ部分(8)を貫くことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一項に記載の視野調節装置。
【請求項12】
前記固定手段(10)は、
少なくとも2つのブラケットアーム(34)を有するブラケット要素(32)と、
前記ブラケットアーム(34)の間に形成されたブラケットヘッド(36)と、
を含み、
少なくとも1つの固定要素(35)が、特に、前記ブラケットアーム(34)の領域端部(38)に形成されており、前記固定要素(35)は、少なくとも1つのカウンター固定要素(37)によって前記第1部分(2)に固定可能である、
及び/または、
前記ブラケットヘッド(36)は、前記ヘッド部分(6)に固定可能である、
ことを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一項に記載の視野調節装置。
【請求項13】
前記固定手段(10)は、道具の使用なしで、前記第1部分(2)及び/または前記ヘッド部分(6)との固定スナップ係合にしむけられうる、
及び/または、
前記固定手段(10)は、特に、分離の道具によってのみ、前記第1部分(2)及び/または前記ヘッド部分(6)との固定スナップ係合から解かれうる、
スナップ係合手段として形成される、
ことを特徴とする請求項1ないし12のいずれか一項に記載の視野調節装置。
【請求項14】
予め定義された固定位置への挿入中に、前記窪み(12)に対して前記ヘッド部分(6)を案内するための挿入案内(42)が、前記第1部分(2)と前記ヘッド部分(6)との間に備えられ、
前記挿入案内(42)は、特に、
前記第1部分(2)に、特に窪み(12)内に案内手段(44)と、
前記ヘッド部分(6)に、相補的なカウンター案内手段(46)と、
を含むことを特徴とする請求項1ないし13のいずれか一項に記載の視野調節装置。
【請求項15】
前記挿入案内(42)は、前記第1部分(2)に対して前記ヘッド部分(6)を回転から固定するための手段として形成されることを特徴とする請求項14に記載の視野調節装置。
【請求項16】
前記ヘッド部分(6)と前記窪み(12)、及び/または、前記ヘッド部分(6)と前記クランプ部分(8)、及び/または、前記窪み(12)と前記クランプ部分(8)は、少なくとも向かい合った側壁(22、26、28)の各々に関して、少なくとも部分的に、共通の回転軸(Av)を有する回転対称のボディとして形成され、
特に、前記固定手段(10)は、前記回転軸(Av)からずらして、前記第1部分(2)を前記ヘッド部分(6)に接続する、
ことを特徴とする請求項1ないし15のいずれか一項に記載の視野調節装置。
【請求項17】
前記クランプ部分(8)は、少なくとも部分的に、カラー領域(7)を有する環状の要素として形成され、
前記カラー領域(7)には、少なくとも1つの保持手段(9)が少なくとも1つのミラー要素を受けるために形成される、
ことを特徴とする請求項1ないし16のいずれか一項に記載の視野調節装置。
【請求項18】
ミラーユニット、特に、自動車のためのサイドミラーであって、
請求項1ないし17のいずれか一項に記載の視野調節装置(1)を含み、
少なくとも1つのミラー要素が前記第2部分(4)に配置されている、
ミラーユニット、特に、自動車のためのサイドミラー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に自動車のサイドミラーまたはカメラユニットのための視野調節装置に関し、第1部分、特にベース部分と、第1部分に対して枢動可能に配置されている第2部分、特に、ミラーホルダー部分とを含み、第1部分は、窪みを有し、窪みに対し少なくとも部分的に相補的であるヘッド部分が、窪みに挿入可能であり、ヘッド部分は、窪みとヘッド部分との間に少なくとも1つのクランプ・ギャップを形成し、固定手段によって第1部分に対して固定可能であって、第2部分は、少なくとも1つのクランプ部分を有し、クランプ部分はクランプ・ギャップに対し少なくとも部分的に相補的であるように形成されており、クランプ部分は、第2部分が第1部分に対して枢動可能になるように第1部分に取り付けられるようにクランプ・ギャップ内に配置可能である。
【背景技術】
【0002】
そのような視野調節装置は、最新技術からわかる。互いに関する2つの部分の枢動可能な配置により、たとえば、鏡またはカメラの調節が、自動車の使用者に視野の最適角度を提供することを可能にする。たとえば、それらは、手動で、また時折電気的手段で、第1部分と第2部分との間の枢動の角度を調節するために形成されうる。視野調節装置は、大部分はプラスチック材料である。そのような視野調節装置の1つの可能な実施形態は、たとえば、特許文献1で示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2011/0051271号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
適用場所次第で、そのような装置は外力の影響を受け、第1部分と第2部分の間で望ましくない変位を引き起こすことがありえる。このことは、たとえば、視野調節装置が取り付けられる自動車の運転操作に起因することがありえる。第2部分に対する第1部分の望ましくない変位を防ぐために、第1部分と第2部分の間の接続には、適切な固定手段、たとえば付勢要素、摩擦係合要素などが備えられ、固定手段は所定の力の閾値を超えた後にだけ、第1部分と第2部分との間での調節を許可する。しかし、プラスチック材料は、力、とりわけ、材料固有の収縮とクリープの挙動による力を回避することで、第1部分に対する第2部分の調節に必要とされる力の閾値を時々変えるので、特にプラスチック材料でできている装置で、このことは問題である。力の閾値を変えることは別としても、視野調節装置の枢動軸が時間とともに位置がずれする可能性があることも観察された。このように、視野調節装置の再現性のある枢動は、もはや確実ではない。
【0005】
本発明の目的は、簡単に、コスト的に効率よく製造される、そして、特に上記の問題がない装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
目的は、請求項1による視野調節装置と請求項18によるミラーユニットにより達成される。
【0007】
目的は、特に、自動車のサイドミラーのための視野調節装置によって達成され、視野調節装置は、第1部分、特にベース部分と、前記第1部分に対して枢動可能に配置されている第2部分、特に、ミラーホルダー部分とを含み、前記第1部分は、窪みを有し、前記窪みに対し少なくとも部分的に相補的であるヘッド部分が、前記窪みに挿入可能であり、前記ヘッド部分は、前記窪みと前記ヘッド部分との間に少なくとも1つのクランプ・ギャップを形成し、固定手段によって前記第1部分に対して固定可能であって、前記第2部分は、少なくとも1つのクランプ部分を有し、前記クランプ部分はクランプ・ギャップに対し少なくとも部分的に相補的であるように形成されており、前記クランプ部分は、前記第2部分が前記第1部分に対して枢動可能になるように前記第1部分に取り付けられるように前記クランプ・ギャップ内に配置可能であって、前記固定手段は、前記固定手段が前記第1部分、特に、前記窪みの方へ前記ヘッド部分を付勢するように形成され、前記固定手段は、前記第2部分が前記第1部分に対する回転に逆らって固定されるように、特に、前記第2部分が枢動可能である少なくとも1つの枢動軸Asに直交する軸Avまわりの回転に逆らって固定されるように、前記第2部分に対する回転固定手段を形成する。
【0008】
更に、目的は、ミラーユニット、特に自動車のサイドミラーによって達成され、ミラーユニットは、ここで提供される視野調節装置を含み、前記第2部分に少なくとも1つのミラー要素またはカメラユニットが配置される。
【0009】
発明の核心は、第1部分の窪みの形成であり、形成は、特に、視野調節装置がプラスチック材料でできており、少なくとも1つのクランプ部分とヘッド部分との配置が積み重ねられた構成である場合、簡単に、コスト的に効率よく達成できる。窪みの形成により、非常にスペースをとらない構成、特に、装置の垂直方向、すなわち、ミラーの設計された枢動の面に対して垂直方向にスペースをとらない構成が可能になる。ごく少数の構成要素、すなわち、第1部分と、第2部分と、ヘッド部分と、固定手段とを有する装置を提供することによって、同時に組み立てが極端に容易で、更にコスト的に効率よい製造を確実にし、得られる視野調節装置は、特に、材料の収縮に影響を受けない。
【0010】
視野調節装置は、クランプ部分を有する第2部分が、第1部分の窪みに挿入されるように形成されても良く、次に、ヘッド部分が、クランプ・ギャップを形成し、かつクランプ部分を固定させることによって、そこにフィットし、ヘッド部分と第1部分とは、固定手段によって互いに接続されても良い。次に、固定手段が取り外し可能に形成されていれば、視野調節装置を分離することは、逆の手順で任意に可能である。
【0011】
固定手段は、第1部分、特に窪みの方へヘッド部分を付勢するように形成される。このように、特に、材料の収縮と緩みは対処されうる。ヘッド部分が窪み内に押される力またはクランプ部分がクランプ・ギャップで固定される力は、第1部分と第2部分の間の枢軸力を調節するのに使用されうる。望ましくは、視野調節装置の正常な動作中に、視野調節装置の不用意な変位、特に、第1部分と第2部分との間の枢動が妨げられるように、力が選択される。第1部分と第2部分との間の枢動は、あらかじめ定義された調節力を超えたときのみ起こりうる。先に述べたように、特に、第2部分が第1部分に対して枢動可能であって、第2部分が回転固定され、及び/または、第2部分が枢動平面に垂直に回転固定される、少なくとも1つの枢動軸Asに垂直な軸Avまわりで、第2部分が第1部分に対して回転固定されるように固定手段は回転固定手段を形成するので、長期使用の後でさえ、第1部分に対する第2部分の、信頼できて再生可能な枢動可能性を保証し、容易に完成可能な視野調整メカニズムが提供できる。
【0012】
任意に、保持部分がミラー保持部分として形成される。
【0013】
任意に、前記クランプ部分は、摩擦で係合した状態で、前記クランプ・ギャップに配置され、特に、前記クランプ・ギャップでスライド移動可能に配置される。摩擦の係合または結果として生じる摩擦力は、視野調節装置の調節力の調節を可能とする。摩擦の係合は、特に、視野調節装置の意図しない変位、または枢動平面の外での枢動を防ぐ。第1部分が第2部分に対して枢動された場合、クランプ部分は、任意に、クランプ・ギャップ内で、ある位置から他の位置へとスライドする。
【0014】
枢動力、または、第2部分に対して第1部分を調節するために超えるべき力の閾値が、枢動角度次第で変化するように、視野調節装置を形成することは可能、特に、視野調節装置を形成する部分、すなわち第1部分と、第2部分と、ヘッド部分と、固定手段の少なくとも1つを形成することは可能である。視野調節装置は、例えば、枢動角度が増すにしたがって、力の閾値が増す又は減るように、形成されうる。このことは、例えば、窪み及び/またはクランプ部分の形を適合させることによって可能である。このことは、以下で詳細に述べられる。
【0015】
任意に、第1部分と第2部分は、固定手段により固定されるとすぐに、固定接続ユニットを形成する。結果は、クランプ部分が確実に導かれるクランプ・ギャップである。少なくとも1つの軸のそばに第1部分に対してしっかりとヘッド部分を固定することが考えられる。例えば、このように、第1部分に関して、特に、ミラー枢動平面で、ヘッド部分の小さな枢動動作は可能で、ねじれ、すなわちこのミラー平面に垂直な軸まわりの回転は、防止されると考えられる。このことを達成するために、以下で詳細に述べられるような、適切な回転固定手段が使用されうる。
【0016】
任意に、視野調節装置の枢動平面に垂直に伸びる、特に、及び/または、窪みの主平面Eに垂直に伸びる、挿入方向Rに沿って、ヘッド部分は窪みの中に挿入可能である。主平面Eは、望ましくは、枢動平面に平行に形成される。枢動平面は、ミラー平面と同一平面であるように形成されても良い。主平面Eは、望ましくは、視野調節装置の主延長平面である。主平面Eは、任意に、装置の枢動軸が伸びる平面、特に、枢動平面である。任意に、視野調節装置が、または、第2部分に対して第1部分が、枢動されうる、少なくとも2つの枢動軸が備えられる。挿入方向は、任意に、視野調節装置の主な垂直軸Avに同軸であるように形成される。
【0017】
任意に、前記窪みは挿入口を備え、前記ヘッド部分は、前記挿入口を経て、第1の挿入方向Rに沿って、前記窪みの中へ挿入可能であり、前記固定手段によって、そこに、特に前記挿入方向Rと反対方向への移動に抗して、固定可能であり、及び/または、前記固定手段をゆるめた後、そこから取り外しできる。前記クランプ部分も、任意に、この挿入口に沿って、前記窪みの中へ挿入可能である。任意に、クランプ部分が、挿入口に沿って、窪みの中へ挿入可能であって、その後、ヘッド部分も、クランプ部分の上へ、挿入方向に沿って窪みの中へ挿入可能であるように、視野調節装置は形成される。このように形成されるものは、第1部分と、第2部分と、ヘッド部分とが積み重ねられた配置である。
【0018】
任意に、前記第2部分は、挿入方向R、特に上記挿入方向R、特に前記ヘッド部分が前記窪みの中へ挿入可能である挿入方向Rに直交して伸びる少なくとも1つの枢動軸Asまわりで、前記第1部分に対して枢動可能である。挿入方向は、任意に、第2部分と第1部分との間の、少なくとも1つの枢動軸Asに直交して形成される。
【0019】
前記窪みと前記ヘッド部分は、前記クランプ部分を間にはさむことによって球状の接合部を形成するように、互いに相補的に形成されている。
【0020】
任意に、前記窪みは、少なくとも部分的に、第1の球の球状層または均等に回転対称の第1のボリューム体の層の側壁の幾何学形状に応じた幾何学形状の、窪み側壁を備える。回転対称は、任意に、枢動軸As、特に任意に挿入方向Eに平行に伸びる垂直軸に直交する回転軸まわりで定義される。回転軸は、任意に、枢動平面、及び/または、主平面Eに直交して伸びるということも考えられる。前記回転対称のボリューム体は、例えば、頂点を通り伸びる軸まわりでの、たとえば索状のカーブまたは同様のカーブの回転によってつくられるボリューム体でありえる。体の層は、任意に、鉢形またはカップ形を形成し、特にカップまたは鉢が伴う底を含む。任意に、少なくとも1つの開口部が、特に、層の上部のカラー及び/または底のカラーに備えられる。そのような開口部は、例えば、上述した挿入口でありうる。
【0021】
窪み側壁は、特に、回転軸に関して、層の円周全体にわたり、すなわち360°にわたり広がっても良く、特に完全な環状形状になりうる。しかし、少なくとも1つのセグメントが、円周角が360°より小さく広がるように、特に、少なくとも1つの窪み側壁セクションの形で、窪み側壁を形成することも可能である。基本的に、このことは回転対称の外形または側壁、つまり環などを有する窪みにもあてはまるが、それは非回転対称形の側壁形、例えば、楕円形または他の形を有する窪みにも適用できる。
【0022】
任意に、クランプ・ギャップが窪み側壁とヘッド部分との間に形成されるように、ヘッド部分のための挿入空間を定義するように、任意に形成される少なくとも1つの、望ましくは2つの窪み側壁セクションが、備えられる。
【0023】
任意に、前記ヘッド部分は、少なくとも部分的に、第2の球の球状層または均等に回転対称の第2のボリューム体の層の側壁の幾何学的形状に応じた幾何学的形状のヘッド部分側壁を含み、特に、第2の球または均等に回転対称の第2のボリューム体は、上述した前記第1の球または前記回転対称の第1のボリューム体より小さい。そのようなヘッド部分側壁のすべての特別な変形に対して、窪み側壁に関して上で与えられた説明が任意に同一であるか相当する方法であてはまる。例えば、とりわけ、ヘッド部分は少なくとも1つのヘッド部分セグメント等を含んでも良い。
【0024】
ヘッド部分側壁と窪み側壁は、任意に、互いに対して積み重ねられうるように、互いに相補的であるように形成される。このように、ヘッド部分は窪みの中へ挿入されても良く、クランプ・ギャップがヘッド部分と窪みの間、または、ヘッド部分側壁と窪み側壁の間につくられる。ヘッド部分と窪みは、または、ヘッド部分側壁と窪み側壁は、任意に、少なくとも部分的に、同じであるがサイズが異なる幾何学的形状を含み、ヘッド部分は任意に窪みより小さい。上述した第2の球または第2のボリューム体は、任意に、第1の球または第1のボリューム体よりクランプ・ギャップの量だけ小さいように形成されるように、形成される。また、そこで記載の窪み側壁とボリューム体に関して、言及されたように、同じことがあてはまる。
【0025】
任意に、前記クランプ部分は、少なくとも部分的に、第3の球の球状層または均等に回転対称の第3のボリューム体の層の側壁の幾何学的形状に少なくとも部分的に応じた幾何学的形状のクランプ部分側壁を含み、特に、第3の球または均等に回転対称の第3のボリューム体は、窪み側壁に関して定義された、前記第1の球または前記回転対称の第1のボリューム体より小さく、及び/または、クランプ部分側壁に関して定義された、前記第2の球または前記回転対称の第2のボリューム体より大きい。また、そこで記載の窪み側壁とボリューム体に関して、言及されたように、同じことがあてはまる。更に、また任意に、クランプ部分と窪みが一方を他方の中に積み重ねられうるように、クランプ部分またはクランプ部分側壁が形成される、及び/または、クランプ部分とヘッド部分が、一方を他方の中に積み重ねられるように形成される、ということを適用する。既に最初に述べたように、窪みの形、及び/または、クランプ部分の形、及び/または、ヘッド部分の形により、個々の部分の摩擦による係合の働きが、互いに関して定められる。第1部分と第2部分の間の調節力も、調節されうる。例えば、視野調整メカニズムの枢動角度を変化させる窪み側壁の、及び/または、クランプ部分の、及び/または、ヘッド部分の、傾き角度がある断面形により、結果として生じる摩擦力が影響をうける。任意に、窪みは、及び/または、クランプ部分は、及び/または、ヘッド部分は、少なくとも部分的に、垂直方向で、つまり、窪みの底に向かう方向で、減少する傾き角度を有する幾何学的形状を含む。そのような形は、放物線状の形または同様の索状のカーブ形でありえる。
【0026】
任意に、ヘッド部分と窪みは、及び/または、ヘッド部分とクランプ部分は、及び/または、窪みとクランプ部分は、少なくとも各々対向する側壁の関係において、回転体の共通する軸Avを有する回転体として、少なくとも部分的に形成される。
【0027】
任意に、前記クランプ部分は、少なくとも1つの摩擦要素を含み、前記摩擦要素は、特に、クランプ部分のクランプ部分側壁に、壁厚増大、及び/または、突起の形状で備えられ、前記摩擦要素は、クランプ・ギャップの窪み側壁、及び/または、ヘッド部分側壁と、摩擦による係合をしている。そのような摩擦要素は、例えば、クランプ部分の自由端に形成されても良い。摩擦要素は、例えば、対応して形成されたクランプ部分の自由カラーの上に形成されても良い。複数の摩擦要素の配置も、考えられる。それらが、このように、例えば、枢動角度の拡張について様々な摩擦力を定めるために、特定の枢動角度だけで摩擦係合の状態となるように、摩擦要素を形成することが考えられる。
【0028】
摩擦要素は、任意に、クランプ部分と一体的に形成される。更に、窪みは、任意に、第1部分と一体的に形成される。任意に、クランプ部分も、第2部分と一体的に形成される。任意で、前記クランプ部分は、ヘッド部分のための挿入口の近くにカラー領域を含み、前記カラー領域には、少なくとも1つの保持手段が少なくとも1つのミラー要素を受けるために形成される。この保持手段は、任意に、窪みと一体的に形成される。任意に、クランプ部分は、表面から、特に、第2部分の下側から突き出る。任意に、クランプ部分は、第2部分で窪みとして形成される。以下でクランプ部分窪みとも呼ばれる、この窪みは、任意に、第1部分の窪みと相補的であるように形成され、しかし、任意に、クランプ・ギャップが2つの窪みの間に形成されるように、より小さな寸法である。この文脈において、全ての円周に形成されるだけでなく、円周であるように部分的に形成される側壁に関する前の箇所が参照される。窪み、及び/または、クランプ部分窪みは、セグメント、すなわち、360°未満に円周方向に伸びる側壁を有するものとして、形成されても良い。任意に、少なくとも1つのミラーが、第2部分の上面に配置可能である。任意に、少なくとも1つのミラーを保持するための保持手段が、上面に備えられる。ヘッド部分は、任意に、望ましくは、サイズが適正でフィットして、及び/または、クランプ部分窪み側壁との、特に、そこに備えられた摩擦要素との摩擦係合で、ヘッド部分がクランプ部分窪みに挿入されうるように、クランプ部分窪みと相補的であるように形成される。
【0029】
前記固定手段は、相互に付勢する間、前記第1部分と前記ヘッド部分に固定可能な少なくとも1つの引張ばね手段を任意に含む。このように、ヘッド部分とクランプ部分との間の付勢が適用されうる。付勢は、クランプ部分での締め付け力を引き起こし、特に、ヘッド部分とクランプ部分と窪みとの構成要素材料のどんな緩みからも独立している。このようにヘッド部分は第1部分の方へ付勢され、持続的に一定の締め付け力がクランプ・ギャップに作られ、クランプ部分に作用する。
【0030】
任意に、前記固定手段は、前記第1部分と前記ヘッド部分との間に伸びている。固定部分は、また、任意に、前記第2部分、特に前記クランプ部分を貫く。固定手段の形状に従い、回転固定は、クランプ部分の、だから、第1部分、及び/または、ヘッド部分に対する第2部分の回転を妨げるように達成されうる。回転は、任意に、視野調整装置の枢動面に垂直な軸に関する。回転は、任意に、固定手段が適用されない場合、第1部分が第2部分に対して回転可能であるように窪みに据え付けられた、回転軸に関する。
【0031】
任意に、固定手段は、固定手段が適用されない場合、第1部分が第2部分に対して回転可能であるように窪みに据え付けられた、回転軸Av、または、垂直軸、特に、この軸Avから少し離れた垂直軸の外に伸びる、少なくとも1つの回転固定要素を含む。このように、固定要素は、回転固定手段として機能しうる。任意に、第2部分、特にクランプ部分は、回り止めを含み、回り止めには、回転固定要素、特に、上記回転固定要素が、第1部分に対する第2部分の回転を防ぐために、回転固定方式で当接する。任意に、そのような回り止めは、少なくとも固定手段または回転固定要素の一部が突き出る、スロットまたは開口または通路のようなものであっても良く、および/または、第2部分を貫くものであっても良い。
【0032】
任意に、固定手段は、第1部分の、及び/または、ヘッド部分の、少なくとも1つのカウンター固定要素に固定されうる、少なくとも1つの固定要素を含む。逆もまた同様である。
【0033】
任意に、前記固定手段は、少なくとも2つのブラケットアームを有するブラケット要素と、特に、前記ブラケットアームの間に形成されたブラケットヘッドとを含み、少なくとも1つの固定要素が、特に、前記ブラケットアームの領域端部に形成されており、前記固定要素は、少なくとも1つのカウンター固定要素によって前記第1部分に固定可能である、及び/または、前記ブラケットヘッドは、前記ヘッド部分に固定可能である。ブラケット要素のある部分、特に、少なくとも1つのブラケットアームは、回転固定要素を形成しうる。ヘッド部分のブラケットヘッドの固定は、任意に、少なくとも1つの固定要素と少なくとも1つのカウンター固定要素によっても達成されうる。そのような装置は、例えば、ブラケットヘッドが挿入されうるマウントであっても良い。そのようなマウントは、例えば、クランプ・マウントでもありえ、クランプ・マウントにおいて、ブラケットヘッドは固定されうる方法で装着可能である。ブラケットヘッドの固定は、少なくとも1つの軸に沿っていても良い。このように、例えば、主な拡張軸に沿って回転可能なように、及び/または、変位可能なように、ただし、主な拡張軸に直交して、特に枢動平面に垂直に固定されるように、ヘッド部分にブラケットヘッドを取り付けることが考えられる。特に、第1部分の方へ第2部分を貫いている間、固定手段がヘッド部分を取り囲み、ブラケットアームと面し、そこに固定されうるように、固定手段を、特にブラケット要素として形成された固定手段を形成することが考えられる。取り囲む構成によって、ヘッド部分の確実な固定が保証される。
【0034】
任意に、前記固定手段は、道具の使用なしで、前記第1部分、及び/または、前記ヘッド部分との固定スナップ係合にしむけられうる、及び/または、前記固定手段は、特に、分離の道具によってのみ、前記第1部分、及び/または、前記ヘッド部分との固定スナップ係合から解かれうる、スナップ係合手段として形成される。固定手段がスナップ係合手段として形成される場合、特に、視野調節装置の非常に容易な組み立てが可能になる。視野調節装置または互いに対する個々の構成要素の望ましくない緩みを防ぐために、分離の道具が分解のために任意に必要である。
【0035】
任意に、予め定義された固定位置への挿入中に、前記窪みに対して前記ヘッド部分を案内するための挿入案内が、前記第1部分と前記ヘッド部分との間に備えられ、前記挿入案内は、特に、前記第1部分に、特に窪み内に案内手段と、前記ヘッド部分に、相補的なカウンター案内手段と、を含む。そのような挿入案内は、例えば、ヘッド部分の突起受けに、スライド係合になる、窪みに形成される突起でありえる。任意に、垂直変位の、つまり、前述のように枢動平面に垂直の、及び/または、挿入方向に同軸の変位を可能とするように、しかし、そこに直交、特に枢動軸Asの方向に変位できないように、突起は作成される。挿入案内は、任意に、軸Avに同軸に形成され、特に、この軸Avは、この挿入案内を通って伸びる。そのような前記挿入案内は、任意に、前記第1部分に対する前記ヘッド部分の回転を防ぐ回転固定手段として形成されうる。あり得る実施例は、例えば、案内手段の相補的な構成であり、互いに対して2つの手段を連結する回転防止要素を有するカウンター案内手段である。そのような回転防止手段として、案内手段は、相補的な突起受けで回転防止要素となる、または、相補的な突起を取り囲む、少なくとも1つの突起、例えば、角、及び/または、凹みを有しても良い。
【0036】
上述したように、前記ヘッド部分と前記窪み、及び/または、前記ヘッド部分と前記クランプ部分、及び/または、前記窪みと前記クランプ部分は、少なくとも向かい合った側壁の各々に関して、少なくとも部分的に、共通の回転軸Avを有する回転体として形成される。任意に、特に、この文脈では、前記固定手段は、この回転体軸からずらして、前記第1部分を前記ヘッド部分に接続すると考えられる。回転固定は、この手法でも達成される。固定手段は、窪みに関するヘッド部分の、及び/または、クランプ部分に関するヘッド部分の、及び/または、クランプ部分に関する窪みの回転を防ぐように、任意に形成される。また、回転は、任意に、垂直軸Avまわりの回転に関する。
【0037】
任意に、ここで記述された特徴は、異なって示されない限り、視野調整装置の組み立てられた状態でのそれらの特徴を意味することを理解すべきである。組み立てられた状態は、第1部分及び第2部分が、ヘッド部分と固定手段によって、互いに接続されることを意味する。
【0038】
既に述べたように、発明は、視野調整装置にだけでなく、そのような視野調整装置であって、参照は冗長性を避けるために上述のこの視野調整装置の実施例の全てになされる視野調整装置を含むミラーユニットにも関する。ここで記述される変形の全ては、そのようなミラーユニットと結合されうる。
【0039】
発明の更なる実施例は、従属する請求項から得られうる。
【0040】
発明は、添付の図面によって更に詳細に説明される典型的な実施例に関して、以下で記述される。
【図面の簡単な説明】
【0041】
図1】本発明による視野調節装置の実施例の斜視図を示す。
図2図2の実施例の断面図を示す。
図3図2の断面図の詳細図を示す。
図4図1の実施例の更なる断面図を示す。
図5図4の断面図の詳細を示す。
図6図1の実施例の分解組立図である。
図7】ヘッド部分の更なる実施例を示す。
図8】ヘッド部分の更なる実施例を示す。
図9】ヘッド部分の更なる実施例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下では、同じで等しい構成要素は、同じ参照番号を使用して示され、大きい番号が時々使用されうる。
【0043】
他に定められない限り、ここで使用される全ての用語(技術的で科学的な用語を含む)は、同じ意味、特に、それらが説明と図面の文脈で解釈されるとき、当該技術における通常の知識を有する者によって通常理解される意味を有する。一般に辞書で定義され使用される用語は、はっきりと定義されない限り、理想的または誇張された形式的意味でより、むしろ、当の技術的な分野に関して解釈されると理解される。特定の場合では、一般に既知の装置と方法の詳しい説明は、説明の冗長性を避けるために省略される可能性がある。特定の実施例の説明と、そこで使用される用語は、発明を限定することを目的としない。単数形「a/an」と「the」は、文脈が明解に他に示唆しない限り、複数形も含む可能性がある。表現「および/または」は、関連するリストされた物の1以上のいくつか及びすべての組合せを含む。「含む(comprises)」および/または「含む(comprising)」という用語は、記載された特徴の存在を示すが、1以上の他の特徴の存在または追加を妨げない、と理解されるべきである。さらに、方法の特定のステップが、他のステップに続くように示された場合、特定のステップが直接この他のステップに続いても良いし、または、特に明記しない限り、1以上の中間のステップが、特定のステップを実行する前に実行されても良いことを理解すべきである。同じ方法で、構造または構成要素間の接続が記述される場合、この接続が直接であっても良いし、特に明記しない限り、中間の構造または構成要素の介入があっても良いということを理解すべきである。ここで引用されるすべての出版物と、特許出願と、特許と、他の文献は言及によって、そっくりそのまま取り入れられる。コンフリクトの場合には、その定義を含む現在の仕様が適用されるべきである。
【0044】
発明は、発明の実施例が示される添付の図面に関して記述される。しかし、発明は多くの様々な形で表現されることもでき、ここで示される実施例によって限定されると理解されるべきではない。むしろ、本開示が、徹底的で完璧で、完全に、しかし典型的な方法で当業者に発明の範囲を明らかにするように、実施例はここで示される。典型的な実施例の説明は、記載された説明全体の一部とみなされる添付の図面とともに読まれるべきである。図において、システムと、構成要素と、レイヤーと、範囲の絶対的な及び相対的なサイズは、明快さという理由で誇張された方法で示される可能性がある。実施例は、略図および/または断面図と、理想的な実施例と、発明の中間構造に関して記述されても良い。相対語ならびにそれらの派生語は、当の図面の文脈で記述されるか示される状態に関するものであると理解されるべきである。これらの相対語は、より明確な説明という目的にかなっており、特に明記しない限り、システムが特定の状態でインストールされ、または操作されることを必要としない。開示された装置またはそのパーツのどれでも、特に明記しない限り、一緒に結合され、または更なるパーツに分けられうる。特定の手段が様々なパーツまたはクレームにおいて示されるという単なる事実は、これらの手段の組合せが有利に得られることができないと示すべきではない。特に、クレームのすべての考えられる組合せは、本質的に開示されたものと考えられるべきである。本説明では、「本質的に」または「ほぼ」または「一般に」のような言葉は、特に明記しない限り、少なくとも寸法の10%以下、望ましくは5%以下の誤差、または、当業者が連想した限定内の形からの誤差を含むように解釈されるべきである。
【0045】
明確さという理由で、そして、簡潔な説明を達成するために、特徴は、大部分は1つまたは別々の実施例の一部として記述される。しかし、発明の範囲は、記述された特徴の全部または一部の組合せを含む実施例も含んでも良いということが理解されるべきである。
【0046】
図1~6は、様々な視界の図と断面図の視野調節装置を示す。本発明による視野調節装置の様々な実施例は、これらの描かれている図に関して、以下で記述される。記述された実施例は単独でも適用可能であり、ここに記述された他の実施例と組み合わせてもまた適用可能である。
【0047】
図1で示すように、特に、本発明による視野調節装置は、第1部分2、特にベース部分と、第1部分に対し枢動可能に配置された第2部分4、特にミラー保持部分とを含む。枢動可能性は、任意に、ここで示された枢動軸Asまわりであり、ここで示される枢動軸が主平面Eまたは枢動平面Esを定義する。本実施例では、更なる枢動軸が、第1部分と第2部分の間に任意に提供された球状の接合部の軸受に存在し、第1部分は、枢動平面Es内の複数の軸まわりに枢動可能である。この枢動平面Esに直交し、ここでは挿入方向Rに同軸であるように形成された垂直軸Avが任意に存在する。
【0048】
第1部分2は、窪み12を含み、この窪み12に対し少なくとも部分的に相補的であるヘッド部分6は、窪み12とヘッド部分6との間に少なくとも1つのクランプ・ギャップ14を形成しつつ窪み12に挿入可能である。このことは、特に、図2~5に詳細に示される。ヘッド部分6は、固定手段10によって第1部分2に対して固定できる。
【0049】
第2部分4は、クランプ・ギャップ14に対し少なくとも部分的に相補的であるように形成されており、かつ、第2部分4が第1部分2に取り付けられ第1部分に対して枢動可能になるように、クランプ・ギャップ14に対して配置可能である、少なくとも1つのクランプ部分8を含む。
【0050】
図2~5に示すように、第2部分4が少なくとも1つの軸Asまわりで第1部分2に対して枢動する場合、最大の枢動角度±αsが想定されうる。
【0051】
固定手段10は、固定手段10が第1部分2、特に窪み12の方へヘッド部分6を付勢するように形成される。このことは、図4図5に詳細に示される。固定手段は、相互に付勢する間、第1部分2及び/またはヘッド部分6に固定できる少なくとも1つの引張ばね手段30を任意に含む。固定手段10は、特に、第1部分とヘッド部分6との間に伸びていても良く、第2部分4、特にクランプ部分8を貫く。このことは、たとえば、図1、4、5、6に詳細に示される。第2部分4は、任意に少なくとも1つの貫通口48を含む。対応する貫通口48’も、第1部分2に備えられても良い。
【0052】
固定手段10は、任意に、少なくとも2つのブラケットアーム34を有するブラケット要素32と、特に少なくとも2つのブラケットアーム34の間に形成されたブラケットヘッド36とを含む。特に図4~6に示されるように、少なくとも1つの固定要素35が、ブラケットアーム34の領域端部38に形成されても良く、固定要素35は、少なくとも1つのカウンター固定要素37によって第1部分2に固定できる。ブラケットヘッド36は、対応する固定要素とカウンター固定要素によって、特にヘッド部分6に固定できるということも考えられる。そのようなヘッド部分の固定要素は、例えば図1~6に参照番号17で示されている。ヘッド部分の固定要素10は、特にクランプを固定するように、任意に形成される。
【0053】
任意に、固定手段は、特に道具を必要とせずに、第1部分2及び/またはヘッド部分6との固定スナップ係合にしむけられうるスナップ係合手段として形成される。固定手段は、特に、対応する分離の道具によってのみ、第1部分2及び/またはヘッド部分6との固定スナップ係合から解かれうるように、固定手段を形成することも考えられる。そのようなスナップ係合は、例えば図4、5に示される。
【0054】
特に図1、4、5に示されるように、固定手段10は、回転固定手段としても形成される。第2部分4は、第1部分2に関して回転可能に固定され、特に、垂直軸Avのまわりに回転可能に固定され、または、固定手段が取り付けられない場合に、第1部分が第2部分に対して回転できる軸Avまわりに回転可能に固定されている。これを達成するために、固定手段10の少なくとも1つの回転固定要素41は、偏心的、または垂直軸Av、この場合たとえば少なくとも1つのブラケットアーム34に対し少し離れているよう配置されうる。任意で、回転固定要素は、第2部分と第1部分の間で垂直軸Avに位置偏心的に広がって、特に、クランプ部分8を貫くように形成されうる。このことは、引張ばね手段30にも任意にあてはまる。任意で、固定手段は、ヘッド部分6に固定され、ヘッド部分6からクランプ部分8を貫いて第1部分2まで伸びて、第1部分2に固定可能になるように形成される。任意で、第2部分4、特に、クランプ部分は、回転固定要素41が第1部分に対しての第2部分の回転を妨げるように、回転固定方式で当接する回り止め43(図1参照)を含む。
【0055】
図2~6に示されるように、視野調節装置は、任意に、例えば図1に示された予め定義された固定位置への挿入中に、窪み12に対してヘッド部分6を案内するための少なくとも1の挿入案内42を含む。挿入案内は、任意に、特に、第1部分2の窪み12への挿入方向Rでのヘッド部分6の挿入を可能にする。任意に、挿入案内42は、第1部分2に、例えば窪み12内に案内手段44と、ヘッド部分6に、相補的なカウンター案内手段46とを含む。このカウンター案内手段46は、垂直の案内がヘッド部分6の軸Avに沿って提供されるように、第1部分2の案内手段44を受け入れうるレシーバーとして、ここでは形成されている。案内手段44とカウンター案内手段46とは、任意に、垂直軸Avから、それる動き、例えば枢動平面Esと同一平面の方向での動きが妨げられるように形成される。
【0056】
更に、挿入案内42も、任意に、回転固定手段として、特に、回転固定方式で第1部分2に対してヘッド部分6を固定するための回転固定手段として、構成可能である。このことは、ここで選択された案内手段の形状と、相互回転を妨げる相互回転インターロッキングを有する相補的方法で形成されたカウンター案内手段46とによっても達成される。
【0057】
特に図2~6に示されるように、窪み12は、少なくとも部分的に、第1の球の球状層または均等に回転対称の第1のボリューム体の層の側壁の幾何学的形状に応じた幾何学的形状の窪み側壁22を含むことが、任意に適用される。更に、ヘッド部分6は少なくとも部分的に、第2の球の球状層または均等に回転対称の第2のボリューム体の層の側壁の幾何学的形状に少なくとも部分的に応じた幾何学的形状のヘッド部分側壁26を含むことが、任意に適用される。特に、第2の球または均等に回転対称の第2のボリューム体は、前述された第1の球または回転対称の第1のボリューム体より小さい。クランプ部分8は、少なくとも部分的に、第3の球の球状層または均等に回転対称の第3のボリューム体の層の側壁の幾何学的形状に少なくとも部分的に応じた幾何学的形状のクランプ部分側壁28を含むことも、任意に適用される。特に、第3の球または均等に回転対称の第3のボリューム体は、第1の球または回転対称の第1のボリューム体より小さく、及び/または、第2の球または回転対称の第2のボリューム体より大きい。本段落の説明に関する限り、参照は、本テキストの導入部分で論じられた可能性のある実施例になされる。
【0058】
ここで示された窪み12と、クランプ部分8と、ヘッド部分6の形状は、特に、図6の斜視図から得られる。図6は、特に組み立てられた状態で、回転体として、特に共通の回転体軸Avを有する回転体として、構成要素6及び/または構成要素8及び/または構成要素12を形成することができるということも表示する。
【0059】
側壁22、28、26の各々は、円周全体にわたって、つまり360°にわたって、例えば環状の側壁として広がるように形成されても良いということもわかり、このことは、窪み12とクランプ部分8とヘッド部分6とに適用する。しかし、リング部分または側壁部分を有する要素として、個々の側壁を形成することも可能であるし、ここでは、更に、任意に、クランプ・ギャップを形成する、または、対応する相補的な構成要素の各々との摩擦による係合を形成するような複数のリング部分を配置することも可能である。望ましくは、3つの構成要素12、8、6のうちの少なくとも1つは、円周全体にわたるリングとして形成され、更に、対応する構成要素は側壁部分を有する構成要素として形成される。
【0060】
この例は、図7~9に示されており、これらは全て、ヘッド部分6の実施例を示す。図7に示されたヘッド部分6は、360°の角度βにわたり広がるヘッド部分側壁26を有する円盤形状を有する。任意に、例えば、溝が少なくともリング部分で円周方向に広がることが示されている。しかし、図8は、ヘッド部分6が2つの側壁部分26を含み、2つの側壁部分26のうち少なくとも1つが円周方向に360°未満の角度βにわたって広がる実施例を示す。同じことは図9にも適用され、ここで示されたヘッド部分6は、2より多い、例えば4つの側壁部分26を含み、側壁部分26のうち少なくとも1つが円周方向に360°未満の角度βにわたって広がる。側壁のこれらの実施例は、クランプ部分の側壁、及び/または、窪みの側壁に相補的に書き換えられても良い。
【0061】
特に、図2~5に示されるように、クランプ部分8は、任意に、少なくとも1つの摩擦要素18を含み、摩擦要素18は、特に、クランプ部分のクランプ部分側壁28に、特に、壁厚増大、及び/または、突起の形状で備えられる。この摩擦要素は、任意に、クランプ・ギャップの窪み側壁22、及び/または、クランプ・ギャップのヘッド部分側壁26と、摩擦による係合をしている。導入部で既に説明したが、そのような複数の摩擦要素と、特に、枢動角度次第でヘッド部分側壁26または窪み側壁22と摩擦による係合をしている、または、摩擦による係合となる摩擦要素とを備えることも可能である。
【0062】
述べたように、固定手段10は、第1部分2、特に窪み12の方へヘッド部分6を付勢するように形成される。このようにして、クランプ部分8と、ヘッド部分6と窪み12との2つの隣接した側壁26、22との間の、不断のクランプ力が達成される。このように、材料の縮みやゆるみ等が起きた場合でさえ、第1部分に対する第2部分の信頼できる摩擦による係合、特に、球状の接合部の係合が達成される。これは、特に、クランプ部分8が、特にスライド方法で、摩擦による係合でクランプ・ギャップ14に配置された場合である。
【0063】
図では、任意に、クランプ部分8がしっかりと固定されたクランプ・ギャップ14で、固定手段10により接続された第1部分2とヘッド部分6が、互いにしっかりと接続されたユニットを形成することも見られる。
【0064】
図6に示されたように、特に、窪み12は挿入口16を含み、挿入口16を経て、ヘッド部分6及び/またはクランプ部分8は挿入方向Rに沿って、特に、各々が、窪み12の中へ同じ挿入方向に沿って挿入可能であり、固定手段10によって、そこに、特に挿入方向Rと反対方向への移動に抗して、固定可能である。この固定手段10をゆるめた後、この「重なり」が解体されうる、特に、ヘッド部分、及び/または、クランプ部分は窪み12から取り除かれうるということも考えられる。
【0065】
任意に、ヘッド部分は、特に枢動面Esに直交して、及び/または、窪み12の主平面Eに直交して伸びる挿入方向REに沿って窪み12内へ挿入可能である。このことは、例えば図6に示されている。
【0066】
(付記1)
視野調節装置であって、
第1部分(2)、特にベース部分と、
前記第1部分(2)に対して枢動可能に配置されている第2部分(4)、特に、ミラーホルダー部分と、
を含み、
前記第1部分(2)は、窪み(12)を有し、
前記窪み(12)に対し少なくとも部分的に相補的であるヘッド部分(6)が、前記窪み(12)に挿入可能であり、
前記ヘッド部分(6)は、前記窪み(12)と前記ヘッド部分(6)との間に少なくとも1つのクランプ・ギャップ(14)を形成し、固定手段(10)によって前記第1部分(2)に対して固定可能であって、
前記第2部分(4)は、少なくとも1つのクランプ部分(8)を有し、
前記クランプ部分(8)はクランプ・ギャップ(14)に対し少なくとも部分的に相補的であるように形成されており、
前記クランプ部分(8)は、前記第2部分(4)が前記第1部分(2)に対して枢動可能になるように前記第1部分(2)に取り付けられるように前記クランプ・ギャップ(14)内に配置可能であって、
前記固定手段(10)は、前記固定手段(10)が前記第1部分(2)、特に、前記窪み(12)の方へ前記ヘッド部分(6)を付勢するように形成され、
前記固定手段(10)は、前記第2部分(4)が前記第1部分(2)に対する回転に逆らって固定されるように、特に、前記第2部分(4)が枢動可能である少なくとも1つの枢動軸Asに直交する軸Avまわりの回転に逆らって固定されるように、前記第2部分(4)に対する回転固定手段(40)を形成する、
ことを特徴とする視野調節装置。
【0067】
(付記2)
前記クランプ部分(8)は、摩擦で係合し、特に前記クランプ・ギャップ(14)でスライド移動可能に配置されることを特徴とする付記1に記載の視野調節装置。
【0068】
(付記3)
前記窪み(12)は挿入口(16)を備え、
前記ヘッド部分(6)及び/または前記クランプ部分(8)は、前記挿入口(16)を経て、挿入方向Rに沿って、前記窪み(12)の中へ挿入可能であり、前記固定手段(10)によって、そこに、特に前記挿入方向Rと反対方向への移動に抗して、固定可能であり、及び/または、前記固定手段(10)をゆるめた後、そこから取り外しできる、
ことを特徴とする付記1または2に記載の視野調節装置。
【0069】
(付記4)
前記第2部分(4)は、前記ヘッド部分(6)が前記窪み(12)の中へ挿入可能である挿入方向Rに直交して伸びる少なくとも1つの枢動軸Asまわりで、前記第1部分(2)に対して枢動可能であることを特徴とする付記1ないし3のいずれか一項に記載の視野調節装置。
【0070】
(付記5)
前記窪み(12)と前記ヘッド部分(6)は、前記クランプ部分(8)を間にはさむことによって、前記クランプ部分(8)と共に球状の接合部を形成するように、互いに相補的に形成されていることを特徴とする付記1ないし4のいずれか一項に記載の視野調節装置。
【0071】
(付記6)
前記窪み(12)は、少なくとも部分的に、第1の球の球状層または均等に回転対称の第1のボリューム体の層の側壁の幾何学形状に応じた幾何学形状の、窪み側壁(22)を備えることを特徴とする付記1ないし5のいずれか一項に記載の視野調節装置。
【0072】
(付記7)
前記ヘッド部分(6)は、少なくとも部分的に、第2の球の球状層または均等に回転対称の第2のボリューム体の層の側壁の幾何学的形状に少なくとも部分的に応じた幾何学的形状のヘッド部分側壁(26)を含み、
特に、第2の球または均等に回転対称の第2のボリューム体は、付記6に記載の前記第1の球または前記回転対称の第1のボリューム体より小さい、
ことを特徴とする付記1ないし6のいずれか一項に記載の視野調節装置。
【0073】
(付記8)
前記クランプ部分(8)は、少なくとも部分的に、第3の球の球状層または均等に回転対称の第3のボリューム体の層の側壁の幾何学的形状に少なくとも部分的に応じた幾何学的形状のクランプ部分側壁(28)を含み、
特に、第3の球または均等に回転対称の第3のボリューム体は、付記6に記載の前記第1の球または前記回転対称の第1のボリューム体より小さく、及び/または、付記7に記載の前記第2の球または前記回転対称の第2のボリューム体より大きい、
ことを特徴とする付記1ないし7のいずれか一項に記載の視野調節装置。
【0074】
(付記9)
前記クランプ部分(8)は、少なくとも1つの摩擦要素(18)を含み、
前記摩擦要素(18)は、特に、クランプ部分(8)のクランプ部分側壁(28)に、特に、壁厚増大、及び/または、突起の形状で備えられ、
前記摩擦要素(18)は、クランプ・ギャップ(14)の窪み側壁(22)、及び/または、ヘッド部分側壁(26)と、摩擦による係合をしている、
ことを特徴とする付記1ないし8のいずれか一項に記載の視野調節装置。
【0075】
(付記10)
前記固定手段(10)は、相互に付勢する間、前記第1部分(2)と前記ヘッド部分(6)に固定可能な少なくとも1つの引張ばね手段(30)を含むことを特徴とする付記1ないし9のいずれか一項に記載の視野調節装置。
【0076】
(付記11)
前記固定手段(10)は、特に、前記第1部分と前記ヘッド部分(6)の間に伸び、前記第2部分(4)、特に前記クランプ部分(8)を貫くことを特徴とする付記1ないし10のいずれか一項に記載の視野調節装置。
【0077】
(付記12)
前記固定手段(10)は、
少なくとも2つのブラケットアーム(34)を有するブラケット要素(32)と、
前記ブラケットアーム(34)の間に形成されたブラケットヘッド(36)と、
を含み、
少なくとも1つの固定要素(35)が、特に、前記ブラケットアーム(34)の領域端部(38)に形成されており、前記固定要素(35)は、少なくとも1つのカウンター固定要素(37)によって前記第1部分(2)に固定可能である、
及び/または、
前記ブラケットヘッド(36)は、前記ヘッド部分(6)に固定可能である、
ことを特徴とする付記1ないし11のいずれか一項に記載の視野調節装置。
【0078】
(付記13)
前記固定手段(10)は、道具の使用なしで、前記第1部分(2)及び/または前記ヘッド部分(6)との固定スナップ係合にしむけられうる、
及び/または、
前記固定手段(10)は、特に、分離の道具によってのみ、前記第1部分(2)及び/または前記ヘッド部分(6)との固定スナップ係合から解かれうる、
スナップ係合手段として形成される、
ことを特徴とする付記1ないし12のいずれか一項に記載の視野調節装置。
【0079】
(付記14)
予め定義された固定位置への挿入中に、前記窪み(12)に対して前記ヘッド部分(6)を案内するための挿入案内(42)が、前記第1部分(2)と前記ヘッド部分(6)との間に備えられ、
前記挿入案内(42)は、特に、
前記第1部分(2)に、特に窪み(12)内に案内手段(44)と、
前記ヘッド部分(6)に、相補的なカウンター案内手段(46)と、
を含むことを特徴とする付記1ないし13のいずれか一項に記載の視野調節装置。
【0080】
(付記15)
前記挿入案内(42)は、前記第1部分(2)に対して前記ヘッド部分(6)を回転から固定するための手段として形成されることを特徴とする付記14に記載の視野調節装置。
【0081】
(付記16)
前記ヘッド部分(6)と前記窪み(12)、及び/または、前記ヘッド部分(6)と前記クランプ部分(8)、及び/または、前記窪み(12)と前記クランプ部分(8)は、少なくとも向かい合った側壁(22、26、28)の各々に関して、少なくとも部分的に、共通の回転軸(Av)を有する回転対称のボディとして形成され、
特に、前記固定手段(10)は、前記回転軸(Av)からずらして、前記第1部分(2)を前記ヘッド部分(6)に接続する、
ことを特徴とする付記1ないし15のいずれか一項に記載の視野調節装置。
【0082】
(付記17)
前記クランプ部分(8)は、少なくとも部分的に、カラー領域(7)を有する環状の要素として形成され、
前記カラー領域(7)には、少なくとも1つの保持手段(9)が少なくとも1つのミラー要素を受けるために形成される、
ことを特徴とする付記1ないし16のいずれか一項に記載の視野調節装置。
【0083】
(付記18)
ミラーユニット、特に、自動車のためのサイドミラーであって、
付記1ないし17のいずれか一項に記載の視野調節装置(1)を含み、
少なくとも1つのミラー要素が前記第2部分(4)に配置されている、
ミラーユニット、特に、自動車のためのサイドミラー。
【符号の説明】
【0084】
1 視野調節装置
2 第1部分
4 第2部分
6 ヘッド部分
7 カラー領域
8 クランプ部分
9 保持部分
10 固定手段
12 窪み
14 クランプ・ギャップ
16 挿入口
17 固定要素
18 摩擦要素
22 窪み側壁
26 ヘッド部分側壁
28 クランプ部分側壁
30 引張ばね手段
32 ブラケット要素
34 ブラケットアーム
35 固定要素
36 ブラケットヘッド
37 カウンター固定要素
40 回転固定
41 回転固定要素
42 挿入案内
43 回り止め
44 案内手段
46 カウンター案内手段
48 貫通口
挿入方向
窪みの主平面
Es 枢動平面
Av 垂直軸
As 枢動軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】