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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-24
(54)【発明の名称】自動蜂掃い装置
(51)【国際特許分類】
   A01K 57/00 20060101AFI20220316BHJP
【FI】
A01K57/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021544867
(86)(22)【出願日】2020-09-21
(85)【翻訳文提出日】2021-07-30
(86)【国際出願番号】 KR2020012691
(87)【国際公開番号】W WO2021054795
(87)【国際公開日】2021-03-25
(31)【優先権主張番号】10-2019-0116107
(32)【優先日】2019-09-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521339267
【氏名又は名称】ジョン, ヒョク
【氏名又は名称原語表記】JEONG, Hyuk
【住所又は居所原語表記】11-2, Nammun-ro 622beon-gil, Dong-gu, Gwangju 61498 (KR)
(74)【代理人】
【識別番号】110001494
【氏名又は名称】前田・鈴木国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ジョン, ヒョク
(57)【要約】
【課題】自動で巣箱の内部に収納された巣枠を取り出すと同時に蜂掃いが行われ、蜂掃い作業が済むと再び巣箱に収納できる自動蜂掃い装置を提供すること。
【解決手段】巣箱の周りまたは巣箱上に設けられるメインフレーム部を含む保持ユニットと、メインフレーム部上に備えられるレール部と、レール部に沿って移動自在に設けられる移動ユニットと、移動ユニット上に設けられて巣箱の内部に収納された巣枠を巣箱の外部に取り出す取出動作と、取り出された巣枠を巣箱の内部に挿入させる挿入動作の可能な出入ユニットと、出入ユニットにより巣枠が巣箱から取り出される途中または取り出された巣枠が巣箱に挿入される途中に巣枠の表面にくっついている蜂を払い落す蜂掃いユニットと、複数の巣枠を自動で蜂掃いするように前記移動ユニットと前記出入ユニットと前記蜂掃いユニットの動作を各々制御する制御ユニットとを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
巣箱の周りまたは巣箱上に設けられるメインフレーム部を含む保持ユニットと、
前記メインフレーム部上に備えられるレール部と、
前記レール部に沿って移動自在に設けられる移動ユニットと、
前記移動ユニット上に設けられて巣箱の内部に収納された巣枠を巣箱の外部に取り出す取出動作と、取り出された巣枠を巣箱の内部に挿入させる挿入動作の可能な出入ユニットと、
前記出入ユニットにより巣枠が巣箱から取り出される途中または取り出された巣枠が巣箱に挿入される途中に巣枠の表面にくっついている蜂を払い落す蜂掃いユニットと、
複数の巣枠を自動で蜂掃いするように前記移動ユニットと前記出入ユニットと前記蜂掃いユニットの動作を各々制御する制御ユニットとを備えることを特徴とする自動蜂掃い装置。
【請求項2】
蜂掃い済みの前記巣枠を前記出入ユニットの前方または後方に据置するための巣枠据置部と、
前記出入ユニットにより巣箱から取り出し及び蜂掃い済みの巣枠を前記巣枠据置部に移動させる据置移動部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の自動蜂掃い装置。
【請求項3】
前記巣枠据置部に設けられて前記巣枠据置部に据え置かれた巣枠の長手方向の両側のうち少なくともいずれか一側から巣枠に向かってエアを供給する第1送風部をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の自動蜂掃い装置。
【請求項4】
前記巣枠据置部の上部に設けられて、前記巣枠据置部に据え置かれた巣枠または巣箱の内部に向かって下方にエアを供給する第2送風部をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の自動蜂掃い装置。
【請求項5】
巣箱のサイズに応じて前記保持ユニットに備えられた一対のメインフレーム部を巣箱上に装設できるように両側のメインフレーム部の下部に各々設けられ、前記メインフレーム部と直交する方向に沿って前記メインフレーム部に摺動自在に設けられる装着調節部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の自動蜂掃い装置。
【請求項6】
前記巣枠のサイズに応じて前記出入ユニットに備えられた一対の作動アーム間の間隔を調節できるように形成された間隔調節部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の自動蜂掃い装置。
【請求項7】
前記蜂掃いユニットは前記出入ユニットに設けられ、前記出入ユニットにより巣箱から取り出される途中または取り出された巣枠が巣箱に挿入される途中に巣枠に向かってエアを供給して巣枠の表面にくっついている蜂を払い落すエア供給部を含むことを特徴とする請求項1に記載の自動蜂掃い装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動蜂掃い装置に係り、さらに詳しくは自動で巣箱の中に収納されている巣枠を取り出すと同時に蜂掃いが行われ、蜂掃いが済むと再び巣箱に収納できる自動蜂掃い装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ハチミツは甘味料から薬剤と栄養剤、工業及び化粧品の原料まで幅広く多用される優れた自然食品であって、総合栄養剤と呼ばれるほど味と香り、影響、効能に優れ、一般に蜂から得る天然のハチミツを指す。
【0003】
これを得るための養蜂は、農業の一分野であって、蜂を飼養してハチミツ、ローヤルぜりー、花粉、蜜蝋などを生産する産業であり、韓国の養蜂産業の起源は三国時代までに遡り、現在は全国的に広まりつつある。
【0004】
かかる養蜂を通してハチミツを得る過程は、飼養された蜂を通して蜜源である花からハチミツを採集して蜂の巣である巣箱に貯蔵し、蜂掃い作業を通して蜂を振り落としてから採蜜器を用いてハチミツを巣枠から取り上げることである。
【0005】
従来は作業者が直接に蜂ブラスを使って巣枠から蜂を掃い出す蜂掃い作業を行ってきたが、人力による蜂掃い作業は相当な時間遅延を招いてハチミツの生産性が低下し、蜂掃い作業の時間遅延によってハチミツの出荷が遅れてハチミツの品質低下を招く場合が発生する。
かかる問題を解決するために、この作業に多くの人力を入れると過多な人件費が発生し、養蜂作業に慣れていない人が作業を行うと、蜂掃い作業中に蜂に刺されるなどの安全事故の恐れもある。
【0006】
以上の問題を解決するために考案された韓国実用新案第20-0460083号には、駆動装置収納部が形成されたケースと、一対のブラシと、ブラシ駆動装置と、一対の保持台と、輪と、巣箱とから構成された採蜜用蜂掃い器が開示されている。しかし、前述した実用新案の構成は蜂がくっついている巣枠を巣箱から取り出した後、蜂掃い装置に投入して蜂掃いを行うように構成されていることから、作業工数が多くて作業時間が延び、よって生産性が低下する短所があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国実用新案第20-0460083号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みて案出されたものであり、本発明の目的とするところは、作業者が直接に巣箱から巣枠を手動で取り出す必要がなく、巣枠を取り出す作業と蜂掃い作業とが同時に自動で行われて、蜂掃いが簡便かつ迅速に行える自動蜂掃い装置を提供することである。
【0009】
また、本発明の他の目的は、移動と停止を繰り返しながら巣箱に収納された巣枠を順次かつ自動で取り出し及び蜂掃い可能な自動蜂掃い装置を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明にかかる自動蜂掃い装置は、巣箱の周りまたは巣箱上に設けられるメインフレーム部を含む保持ユニットと、前記メインフレーム部上に備えられるレール部と、該レール部に沿って移動自在に設けられる移動ユニットと、該移動ユニット上に設けられて巣箱の内部に収納された巣枠を巣箱の外部に取り出す取出動作と、取り出された巣枠を巣箱の内部に挿入させる挿入動作の可能な出入ユニットと、該出入ユニットによって巣枠が巣箱から取り出される途中または取り出された巣枠が巣箱に挿入される途中に巣枠の表面にくっついている蜂を払い落す蜂掃いユニットと、複数の巣枠を自動で蜂掃いするように前記移動ユニットと前記出入ユニットと前記蜂掃いユニットの動作を各々制御する制御ユニットとを備えることを特徴とする。
【0011】
本発明の第1の実施形態にかかる自動蜂掃い装置は、蜂掃い作業済みの前記巣枠を前記出入ユニットの前方または後方側に据え置くための巣枠据置部と、前記出入ユニットによって巣箱から取り出し及び蜂掃い済みの巣枠を前記巣枠据置部に移動させる据置移動部をさらに備えることを特徴とする。
【0012】
本発明の第1の実施形態にかかる自動蜂掃い装置は、前記巣枠据置部に設けられて前記巣枠据置部に据え置かれた巣枠の長手方向の両側のうち少なくともいずれか一側から巣枠に向かってエアを供給する第1送風部をさらに備えることを特徴とする。
【0013】
本発明の第1の実施形態にかかる自動蜂掃い装置は、前記巣枠据置部の上部に設けられて前記巣枠据置部に据え置かれた巣枠または巣箱内に向かって下方にエアを供給する第2送風部をさらに備えることを特徴とする。
【0014】
本発明の第1の実施形態にかかる自動蜂掃い装置は、巣箱のサイズに応じて前記保持ユニットに備えられた一対のメインフレーム部を巣箱上に装設できるように両側メインフレーム部の下部にそれぞれ設けられ、前記メインフレーム部と直交する方向に沿って前記メインフレーム部に摺動自在に設けられる装着調節部をさらに備えることを特徴とする。
【0015】
本発明の第1の実施形態にかかる自動蜂掃い装置は、前記巣枠のサイズに応じて前記出入ユニットに備えられた一対の作動アーム間の間隔を調節できるように形成された間隔調節部をさらに備えることを特徴とする。
【0016】
本発明の第1の実施形態にかかる自動蜂掃い装置の前記蜂掃いユニットは、前記出入ユニットに設けられ、前記出入ユニットにより巣箱から取り出される途中または取り出された巣枠が巣箱に挿入される途中に巣枠に向かってエアを供給して、巣枠の表面についた蜂を払い落すエア供給部を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように本発明にかかる自動蜂掃い装置によれば、蜂掃いまたは蜂掃いの後採蜜作業時作業者が直接に巣箱から巣枠を手動で持ち上げる必要がなく、巣枠を取り出す作業と蜂掃い作業を自動で行うことによって、人件費の節減及び作業の迅速性及び効率性を極大化することができる。よって、生産性が向上されて所得増大の効果を奏でる。
【0018】
本発明にかかる自動蜂掃い装置は、巣箱上で移動及び停止を繰り返しながら巣箱に収納された巣枠を順次かつ自動で取り出し、蜂掃いを行って巣箱に再び収納したり巣枠据置部に据置及び積載して全ての巣箱に対する蜂掃い作業のみならず採蜜作業を円滑かつ迅速に行える長所がある。
【0019】
本発明にかかる自動蜂掃い装置は、エアを供給する送風部を通してミツバチの損傷を最小化して蜂掃い過程において蜂がケガをしたり圧死することを防ぎ、ミツバチの消失を大幅に減らすことができる。
【0020】
本発明にかかる自動蜂掃い装置は、エアを供給する送風部を通して自動蜂掃い装置の過熱を防いで故障によるメンテナンス費用を節減することができる。
【0021】
本発明にかかる自動蜂掃い装置は、別の巣箱蓋部を備えることによって、蜂掃い過程において巣箱の外部に出てくる蜂を予め防止しつつ、スズメバチなどの流入を遮断できる。
【0022】
本発明にかかる自動蜂掃い装置は、巣箱のサイズに応じて保持ユニットを巣箱に安定的に装設でき、巣枠のサイズに応じて巣枠を引き出す作動アーム間の間隔を調節することができることから、サイズを問わず蜂掃い作業が円滑に行える。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1は、本発明の第1の実施形態にかかる自動蜂掃い装置を示す斜視図である。
図2図2は、同実施形態にかかる自動蜂掃い装置の作動状態を示す斜視図である。
図3図3は、同実施形態にかかる自動蜂掃い装置の断面図である。
図4図4は、巣枠据置部及び据置移送部をさらに備える自動蜂掃い装置を示す斜視図である。
図5図5は、同実施形態にかかる巣枠据置部及び据置移送部をさらに備える自動蜂掃い装置を示す斜視図である。
図6図6は、本発明の第2の実施形態にかかる巣枠据置部及び据置移送部をさらに備える自動蜂掃い装置を示す斜視図である。
図7図7は、本発明の第1の実施形態にかかる巣枠据置部及び第1送風部をさらに備える自動蜂掃い装置を示す斜視図である。
図8図8は、本発明の第2の実施形態にかかる巣枠据置部及び第2送風部をさらに備える自動蜂掃い装置を示す斜視図である。
図9図9は、本発明の第1の実施形態にかかる間隔調節部をさらに備える自動蜂掃い装置を示す斜視図である。
図10図10は、本発明の第1の実施形態にかかる装着調節部をさらに備える自動蜂掃い装置を示す底面図である。
図11図11は、本発明の第2の実施形態にかかる蜂掃いユニットを備える自動蜂掃い装置を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1図3には本発明にかかる自動蜂掃い装置1が示されている。同図を参照すれば、本発明にかかる自動蜂掃い装置1は、保持ユニット100と、レール部200と、移動ユニット300と、出入ユニット400と、蜂掃いユニット500と、制御ユニット600とを備える。
【0025】
まず、本発明にかかる自動蜂掃い装置を説明する前に、巣箱10はミツバチを飼養するために木、プラスチックなどのような材質を用いて四角形に作製できるが、これに限らず、円形及び六角形などに作製できる。巣箱10は上部が開放され内部に複数の巣枠15を収納できるように空間が設けられた四角筒状の胴部と、胴部の収納空間を開閉するために胴部の上部に取り付け及び取り外し可能なように形成された蓋部とから構成される。
【0026】
保持ユニット100は、巣箱10の周りまたは巣箱10に設けられるものであって、本実施の形態では、巣箱10上に安着され装設される一対のメインフレーム部110と、メインフレーム部110を互いに連結及び補強する連結フレーム部120とを含めて構成される。
【0027】
メインフレーム部110は、内部に沿って中空が形成された四角パイプで構成され、巣枠15が投入された巣箱10の幅または長さより大きく一対が互いに並んで離隔配置される。
【0028】
メインフレーム部110の長手方向の両端部またはメインフレーム部110の間間には両側のメインフレーム部110を互いに連結する連結フレーム部120が設けられる。連結フレーム部120は両側のメインフレーム部を互いに連結して、両側のメインフレーム部が互いに等間隔を保つようにすると同時に、保持ユニットの形を維持及び補強する。
【0029】
示した例とは違って、保持ユニット100は、巣箱10の周りに互いに並んで配設される一対のメインフレーム部110と、メインフレーム部110の両端部を互いに連結する連結フレーム部120と、メインフレーム部110と連結フレーム部120を地面から離隔して保持し、地面に固定される受けフレーム部 (図示せず)を含めて構成することもできる。また、保持ユニット100を地面に沿って動けるように受けフレーム部を地面に固定せず、受けフレーム部の下部にホイールなどの輪部(図示せず)を設けることもできる。
【0030】
レール部200はメインフレーム部110に沿って延び、一対のメインフレーム部110のそれぞれに設置及び取り付けられる。レール部200は幅方向の中央部が下方に引き込まれたガイド溝が形成され、幅方向の両側の縁部には上方に突出したガイド凸部が形成された構造を有する。
【0031】
移動ユニット300は、レール部200に沿って移動自在に設けられるものであって、レール部200に沿って移動自在にレール部200上に設けられる移動フレーム部と、移動フレーム部をレール部200に沿って移動させる移動駆動部とを含めて構成される。
【0032】
移動フレーム部は、レール部200に沿って移動自在にレール部200に結合される摺動ブロックと、摺動ブロック上に設けられる平板状の移動プレート301と、移動プレート301上にレール部200と並んで設けられ、蜂掃いブラシ510が回転自在になるように設けられる水平移動フレーム部302及び連動フレーム部303とを含めて構成される。
【0033】
摺動ブロックはレール部200の上側に備えられた幅方向の両側ガイド突起をそれぞれ包むように結合され、レール部200に沿って往復動自在にレール部200に結合される。摺動ブロックは一つで構成することもできるが、後述する移動プレート301にレール部200の上方に一定間隔ほど離隔して保持できるように複数個備えられるのが好ましい。
【0034】
移動プレート301は、摺動ブロック上に設けられて摺動ブロックを通してレール部200及びメインフレーム部110の長手方向に沿って移動自在になったものであって、レール部200及びメインフレーム部110の長手方向と並んだ方向に一定長さに延び、一定幅を有する平板状に形成される。
【0035】
水平移動フレーム部302は、後述する蜂掃いブラシ510を回転自在に保持するものであって、移動プレート301の長手方向と平行方向に移動プレート301上に固設される。
【0036】
連動フレーム部303は一対のメインフレーム部110及びレール部200の各々に設けられた両側の移動プレート301を共にメインフレーム部110及びレール部200に沿って移動できるように連結し、一対で構成される。連動フレーム部303は両端が互いに対向する一側と他の側の移動プレート301の端部に各々連結される。
【0037】
移動フレーム部は移動プレート301と、水平移動フレーム部302及び連動フレーム部303によって四角枠構造を有する。
【0038】
移動駆動部はメインフレーム部110の両端部に各々回転自在に設けられる第1移動ローラ307及び第2移動ローラと、第1移動ローラ307または第2移動ローラのうちいずれか一つを回転させる移動駆動モータ308と、第1移動ローラ307及び第2移動ローラに設けられて無限軌道の回転をしつつ、一地点には摺動ブロックまたは移動プレート301が連結された移動ベルト309を含めて構成される。移動駆動部は両側メインフレーム部110の各々に設けられる。
【0039】
第1移動ローラ307及び第2移動ローラの各々は、メインフレーム部110の両端部にメインフレーム部110の長手方向と直交する方向に設けられた軸を中心に回転自在に設けられる。
【0040】
移動駆動モータ308は一対のメインフレーム部110のうちいずれか一つのメインフレーム部110の端部に設けられて第1移動ローラ307及び第2移動ローラを回転させ、移動駆動モータ308と第1移動ローラ307または第2移動ローラの軸の間には減速ギア部が設けられる。
【0041】
移動ベルト309は第1移動ローラ307、レール部200のガイド溝、第2移動ローラ、メインフレーム部110の中空部を経るように設けられて、第1移動ローラ307と第2移動ローラによって無限軌道の回転が可能である。
【0042】
移動ベルト309は移動フレーム部を的確な位置で停止及び的確な位置に移動できるようにタイミングベルトを適用でき、この場合、第1移動ローラ307及び第2移動ローラにはタイミングベルトに干渉されるギアの形成されたギア部材が形成されうる。
【0043】
出入ユニット400は、移動ユニット300上に設けられて巣箱10の内部に収納された巣枠15を巣箱10の外部にン引き出させる取り出し動作と、取り出された巣枠15を巣箱10の内部に挿入させる挿入動作が可能になったものであって、保持フレーム部と、作動アーム410と、出入駆動部とを含めて構成される。
【0044】
保持フレーム部は移動フレーム部と共にレール部200に沿って移動自在に移動フレーム部に設けられる。
【0045】
保持フレーム部は一側が移動フレーム部の移動プレート301の両端部または連動フレーム部の両端部に各々連結され、他の側は移動フレーム部の上方に遠ざかるように一定長さほど延びた一対の延長フレーム部401と、延長フレーム部401の各端部を互いに連結する複数の補強フレーム部402とを含めて構成される。
【0046】
保持フレーム部は、示したようにガントリー構造をなし、後述する出入駆動部を設けられるように保持する。
【0047】
作動アーム410は巣箱10の内部に収納された巣枠15、さらに詳しくは巣枠15のハンガー部15aに掛けたり、巣枠15の枠を把持できるように形成される。
【0048】
作動アーム410は一側が後述する移動ブロック414に固定され、他の側は移動ブロック414の下方に延び、下段部には巣枠15の長手方向の両側に突出したハンガー部15aにかけて巣枠15を持ち上げられるように、一側に曲がるように折り曲げられたフックが形成された構造を有する。
【0049】
本実施形態において、作動アーム410は巣枠15のハンガー部15aをかけて巣枠15を持ち上げられるようにフック構造を有するものを適用したが、これとは違って、巣枠15の枠やハンガー部15aを両側で把持できるグリッパー(Gripper)構造を適用することもできる。
【0050】
作動アーム410をグリッパー(Gripper)構造で適用する場合、巣枠15の枠やハンガー部15aを両側で把持することによって、多様な厚さの巣枠15の取り出し及び挿入と共に蜂掃い作業を円滑に行える。
【0051】
これとは違って、作動アーム410は真空吸着構造として、巣箱10から巣枠15を取り出しまたは挿入できる構造を適用することもである。
【0052】
出入駆動部は移動フレーム部と保持フレーム部との間に設けられ、作動アーム410に連結されて作動アーム410を巣箱10の内部に進めたり、巣箱10と遠ざかるように移動させるもので、シャフト411と、駆動ギア412、従動ギア413と、第1連動ベルト、連動スプロケット及び第2連動ベルトと、移動ブロック414と、ガイドロード415と、出入駆動モータ416とを含めて構成される。
【0053】
シャフト411は保持フレーム部と移動フレーム部に各々両端が回転自在に設けられ、外周面には移動ブロック414の螺合されるねじ部が設けられる。
【0054】
出入駆動モータ416はシャフト411を回転させる動力を提供するものであって、保持フレーム部に固設される。
【0055】
駆動ギア412は出入駆動モータ416の駆動軸の端部に設けられ、従動ギア413はシャフト411の上部に備えられ、第1連動ベルトは駆動ギア412が回転する際従動ギア413も共に回転できるように駆動ギア412と従動ギア413とを連結する。
【0056】
連動スプロケットは両側のシャフト411に各々備えられる。そして、第2連動ベルトは駆動ギア412、第1連動ベルト、従動ギア413によって一側のシャフト411が回転する時、他の側のシャフト411を共に回転できるように、両側のシャフト411にそれぞれ備えられた連動スプロケットを互いに連結する。
【0057】
移動ブロック414は、両側シャフト411に各々螺合され、一側に作動アーム410が固設され、ガイドロード415が通過できるように上下を貫通する貫通ホールが形成される。
【0058】
ガイドロード415は、シャフト411の周辺に一対がシャフト411と平行に設けられ、延長フレーム部401と移動フレーム部にそれぞれ両端が固定され、シャフト411が回転する時移動ブロック414がシャフト411と共に回転することを防止して、移動ブロック414がシャフト411に沿って移動できるように案内する。
【0059】
蜂掃いユニット500は出入ユニット400によって巣枠15が巣箱10から取り出される途中、または取り出された巣枠15が巣箱10に挿入される途中に巣枠15の表面にくっついた蜂を跳ね飛ばすものであって、蜂掃いブラシ510と蜂掃い駆動部520を含めて構成される。
【0060】
蜂掃いブラシ510は巣箱10の外部に取り出された巣枠15の両面に各々隣接する移動フレーム部の一側と他の側にそれぞれ回転自在に設けられ、一対で構成される。
【0061】
蜂掃い駆動部520は、蜂掃いブラシ510をそれぞれ回転させるものであって、移動フレーム部に取り付けられ、蜂掃いブラシ510の回転軸に連結される。蜂掃い駆動部520は、示した通り、蜂掃いブラシ510の回転速度を減速するための減速ギアボックスがさらに備えられる。
【0062】
制御ユニット600は、複数の巣枠15を自動で蜂掃いできるように移動ユニット300と出入ユニット400と蜂掃いユニット500との動作を各々制御する。
【0063】
前述したような本発明にかかる自動蜂掃いユニット500は次のような過程で作動する。
【0064】
まず、巣箱10の蓋部がオープンした状態で一側の巣枠15を持ち上げるために制御ユニット600は移動駆動部を制御して、作動アーム410を巣枠15の間の空間に位置するように水平方向に移動させ、出入駆動部を制御して作動アーム410を巣枠15の間に進入するように垂直に下降させる。
【0065】
そして、制御ユニット600は巣箱10の内部に進入した作動アーム410のフック部に巣枠15の長手方向の両側のハンガー部15aが引っかかるように移動駆動部を制御して、作動アーム410を水平方向に一定距離ほど移動させる。
【0066】
作動アーム410のフックに巣枠15のハンガー部15aが掛った後制御ユニット600は出入駆動部を制御して作動アーム410を巣箱10から取り出されるように垂直に上昇させ、かつ蜂掃い駆動部520を制御して蜂掃いブラシ510を通して作動アーム410により巣箱10の外部に取り出される巣枠15の表面にくっついた蜂を払い落とす。
【0067】
出入駆動部により巣枠15が一定高さまで上昇した後、制御ユニット600は出入駆動部を制御して、巣枠15を再び巣箱10に収納できるように巣枠15を垂直に下降させる。そして、巣枠15が巣箱10に収納された後、制御ユニット600は作動アーム410のフックが巣枠15に引っかからないように作動アーム410を後退させてから再び一定高さまで上昇させる。
【0068】
その後、巣枠15の蜂掃い作業のために作動アーム410を水平に一定距離ほど移動させた後、前述したような過程を繰り返すことによって、巣箱10に収納された多数個の巣枠15を自動かつ順次に蜂掃い作業を施したり、巣枠の状態を目視で点検できる。
【0069】
本発明にかかる自動蜂掃い装置は、図4及び図5に示したように、巣枠据置部700及び据置移送部800をさらに備えられる。
【0070】
図4及び図5を参照すれば、巣枠据置部700は蜂掃いユニット500によって蜂掃い作業済みの巣枠15を再び巣箱に投入及び収納せず、採蜜作業のために巣箱10の外部に据置するためのものであって、据置台710と第1保持台720とを含めて構成される。据置台710と第1保持台720は各々一対で構成される。
【0071】
据置部700は巣枠15を積載する場合、最大40kgの重さを支えられる構造及び材質からなりうる。
【0072】
据置台710は、図4に示したように、出入ユニット400の前方または後方にレール部200と並んだ水平方向に延び、蜂掃い済みの巣枠15を据え置けるように巣枠15の左右幅に応ずる間隔で離隔して配置される。
【0073】
据置台710は保持フレーム部の内側に配され、さらに詳しくは移動フレーム部の上方に遠ざかるように一定長さほど延びた延長フレーム部401の内側に配される。
【0074】
第1保持台720は据置台710を出入ユニット400の保持フレーム部に保持させるためのものであって、一側が延長フレーム部401に取り付けられ、他の側は据置台710の端部側に連結できるように傾斜して設けられる。
【0075】
据置移送部800は出入ユニット400により巣箱から取り出された状態の巣枠15を巣枠据置部700に移動させるものであって、据置駆動部810と第2保持台820とを含めて構成される。
【0076】
据置駆動部810は、図5に示したように、巣枠据置部700と対向する出入ユニット400の後方または前方に設けられて、蜂掃い作業済みの巣枠15を据置台710側に押して巣枠15を据置台710に移動させるものであって、本実施形態においてはアクチュエータを適用した。
【0077】
据置駆動部810の端部には巣枠15の上側枠に一定面積ほど接触されて巣枠15を据置台710側へ安定的に押し出せるように接触パッド811が設けられる。
【0078】
第2保持台820は据置駆動部810を出入ユニット400の保持フレーム部に保持させるためのものであって、一端が一側の延長フレーム部401に取り付けられ、他端は他の側の延長フレーム部401に取り付けられ、水平方向に設けられる。第2保持台820には据置駆動部810の一側が取り付けられる。
【0079】
据置駆動部は、図3ないし図5のアクチュエータのほか、図6ないし図8に示したように、第2保持台820の中央部分に互いに一定間隔ほど離隔して配置され、一端が第2保持台820に回転自在に設けられ、他端は据置台710側に向かって同時に回転自在に設けられる一対の回転アーム830と、回転アーム830を回転させるアーム駆動モータ(図示せず)で構成できる。
【0080】
本発明にかかる自動蜂掃い装置の巣枠据置部は、図6に示したように、相異なるサイズや長さを有する巣枠15に合わせて間隔調整が可能なように構成することもできる。
【0081】
図6を参照すれば、本実施形態にかかる自動蜂掃い装置の巣枠据置部730は蜂掃いユニット500によって蜂掃い作業済みの巣枠15を再び巣箱10に投入及び収納せず、採蜜作業のために巣箱10の外部に据え置くためのものであって、据置板731と位置調整板735を含めて構成される。
【0082】
据置板731は、一定長さを有する四角平板状に形成され、垂直に配され、出入ユニット400の内側に応ずる保持フレーム部と隣接して設けられる。
【0083】
据置板731には位置調整板735によって形成された切開孔732とは別の取付穴733が形成でき、切開孔732と取付穴733には各々巣枠15に向かってエアを供給する送風ファンを設けることもできる。
【0084】
位置調整板735は据置板731の一部を切開し、一側に曲げて形成したものであって、出入ユニット400の前方側の保持フレーム部に設けられる。
【0085】
位置調整板735には水平方向に一定長さほど延びた長孔形の複数個の位置調節スリット736が上下に形成されており、位置調整板735が設けられる保持フレーム部の前方側には位置調整ボルト737を締結するための締結溝が形成される。
【0086】
位置調整板735は位置調整ボルト737を緩めた状態で保持フレーム部を基準にして左右に移動でき、特定位置で位置調整ボルト737を保持フレーム部に強く締結すれば、位置調整板735を保持フレーム部に取り付けることができる。
【0087】
このように巣枠据置部730は、保持フレーム部を基準にして位置調整板725を左右に摺動させながら据置板731の間隔を調整できることから、巣枠15の長さまたは幅のサイズを問わず、色々のサイズの相異なる巣枠15を据置及び積載できる。
【0088】
本発明にかかる自動蜂掃い装置は巣枠据置部に設けられる第1送風部910をさらに備えられる。
【0089】
図7を参照すれば、第1送風部910は外部から空気を吸い込んで巣枠据置部750に据置された巣枠15、及び巣枠15の間の空間にエアを供給するものであって、通常の送風ファンを適用できる。
【0090】
本実施形態にかかる自動蜂掃い装置の巣枠据置部750は、図1ないし図3の巣枠据置部700とは違って、巣枠据置部750に据置される巣枠15の長手方向の両側を塞げるように前端側が保持フレーム部に固設され、終端側はレール部200及びメインフレーム部110の長手方向と平行に水平方向に延長及び下部方向に延びる平板状の保持板751を備える。
【0091】
保持板751は一対で構成され、保持板751には第1送風部910を設けられるように取付穴752が形成される。保持板751に設けられる第1送風部910の個数及びサイズに応じて取付穴752の個数及びサイズも変更可能である。
【0092】
実施形態によれば、保持板751は蜂掃い済みの複数本の巣枠15を容易に積載できるように上端部を終端に行くほど下向きに傾斜して形成することができる。
【0093】
保持板751の縦端側には上方に突出した係止爪753が形成され、保持板751に順次に積載される巣枠15に干渉され、巣枠15が保持板751の縦端側に離脱したり落下することを防ぐ。
【0094】
本発明にかかる自動蜂掃い装置は巣枠据置部750の上部に設けられる第2送風部920をさらに備えられる。
【0095】
図8を参照すれば、第2送風部920は、外部から吸気を吸い込んで巣枠据置部750に据置された巣枠15、それから巣枠15の下方の巣箱10の内部にエアを供給するものであって、通常の送風ファンを適用することができる。
【0096】
本実施形態にかかる自動蜂掃い装置の巣枠据置部750は、図6に適用した巣枠据置部750と同じく一対の保持板751を備えるものを適用した。
【0097】
保持板751は一対で構成され、保持板751には第1送風部910を設けられるように取付穴752が形成される。保持板751に設けられる第1送風部910の個数及びサイズに応じて取付穴752の個数及びサイズも変更できる。
【0098】
実施形態によれば、保持板751が蜂掃い済みの複数本の巣枠15を容易に積載できるように上端部を終端へ行くほど下向きに傾斜して形成されうる。
【0099】
保持板751の終端側には上方に突出した係止爪753が形成され、保持板751に順次に積載される巣枠15に干渉して巣枠15が保持板751の終端側に離脱したり落下することを防ぐ。
【0100】
保持板751の上部には保持板751に積載されている巣枠の上部を覆えるように形成された床板部755が設けられており、第2送風部920は床板部755に設けられる。
【0101】
床板部755は保持板751の長さに応じて水平方向に延び、平板状に形成される。床板部755には第2送風部920を設けられるように取付穴が形成される。床板部755に設けられる第2送風部920の個数及びサイズに応じて取付穴の個数及びサイズも変更できる。
【0102】
床板部755は保持板751に積載及び据置かれた巣枠15から一定高さほど離隔して配置されるのが好ましい。
【0103】
図7及び図8には各々第1送風部と第2送風部が別に設けられた構造のみ示したが、これとは違って、保持板751と床板部755に各々第1送風部910と第2送風部920を設けられることは勿論である。
【0104】
かかる第1送風部910と第2送風部920とを備える本発明にかかる自動蜂掃い装置は、蜂が効率よく巣枠15から容易に分離されて蜂に被害を与えたり圧死することを最小化してミツバチの消失を減らせる。また、第1送風部910及び920により自動蜂掃い装置の過熱を防止して故障によるメンテナンス費用を節減することができる。
【0105】
そして、自動蜂掃い装置の側方と上部に各々備えられた第1送風部910と第2送風部920により、高温で作業する際、作業者の作業環境を改善させて火傷などの危険から安定性を維持することができる。
【0106】
本発明にかかる自動蜂掃い装置は、図9に示したように、巣箱15のサイズ及び長さに応じて保持ユニット100に備えられた一対のメインフレーム部を巣箱上に安定的に装設できるように両側メインフレーム部の下部に各々設けられ、メインフレーム部と直交する方向に沿ってメインフレーム部に摺動自在に設けられる装着調節部1010をさらに備えられる。
【0107】
図9を参照すれば、装着調節部1010はそれぞれのメインフレーム部の下部に設けられる間隔調整ブラケット1020と、間隔調節ボルト1030を含めて構成される。
【0108】
間隔調整ブラケット1020は「¬」字(ハングルのキヨク)形状に形成されたものであって、両側のメインフレーム部に各々設けられるように一対で構成される。
【0109】
間隔調整ブラケット1020はメインフレーム部の底面に密着する密着板部1021と、密着板部1021から下方に一定長さほど延びた側板部1025とを含めて構成される。
【0110】
間隔調整ブラケット1020は、側板部1025が本発明にかかる自動蜂掃い装置の外側に向かうように配され、密着板部1021が自動蜂掃い装置の内側に向かうように配される。これにより、密着板部1021は上面がメインフレーム部の底面に密着され、底面が巣箱10の上端に密着される。そして、側板部1025の一面は巣箱10の側面に密着したり接触する。
【0111】
密着板部1021にはメインフレーム部の幅方向に沿って、またはメインフレーム部の延び方向と直交する方向に沿って長孔の間隔調節スリット1022が形成される。
【0112】
そして、密着板部1021が設けられるメインフレーム部の底面には密着板部1021の間隔調節スリット1022を貫通してメインフレーム部に間隔調節ボルト1030が締結される。
【0113】
かかる装着調節部1010はメインフレーム部の下部に設けられる間隔調整ブラケット1020間の間隔を容易に調整できて、巣箱10のサイズに応じて両側メインフレーム部の間の間隔を調整できない場合、間隔調整ブラケット1020を互いに離れたり近く移動させて巣箱のサイズに合わせた後メインフレーム部に取り付けられることから、メインフレーム部を巣箱10上に安置して安定的に装設できる。
【0114】
本発明にかかる自動蜂掃い装置は、図10に示したように、巣枠15のサイズに応じて出入ユニット400に備えられた一対の作動アーム410の間の間隔を調整できるように形成された間隔調節部1050をさらに備えられる。
【0115】
図10を参照すれば、間隔調節部1050を構成するために本発明にかかる自動蜂掃い装置の出入ユニット400には両側の移動ブロックを連結する昇降フレーム部450がさらに備えられる。
【0116】
昇降フレーム部450は出入ユニット400に備えられた両側のシャフトに沿って上下に移動自在な両側の移動ブロックを互いに連結するように一端が一側の移動ブロックに連結され、他端は他の側の移動ブロックに連結される。昇降フレーム部450は水平に設けられ、昇降フレーム部450の長手方向の両側端には前述した作動アーム410が着脱自在に設けられる。
【0117】
間隔調節部1050は、昇降フレーム部450の両側端に作動アーム410を取り付けるための昇降フレーム部450にねじ締結される間隔調節ボルト1060と、昇降フレーム部450に設けられる作動アーム410の上部に間隔調節ボルト1060が通過できるように昇降フレーム部450と並んだ水平方向に形成された長孔の間隔調節スリット420とから構成される。
【0118】
間隔調節部1050は、巣枠15のサイズ、すなわち長さに応じて昇降フレーム部450に対して作動アーム410を昇降フレーム部450の長手方向に沿って移動させて昇降フレーム部450の両側端に各々設けられる作動アーム410間の間隔を拡張したり縮小して調節でき、間隔調節ボルト1060を締結して作動アーム410の位置を固定させうる。
【0119】
本発明に係る自動蜂掃い装置は、図1ないし図3に示された蜂掃いブラシ510を用いた蜂掃いユニット500とは違って、巣箱10から巣枠15を取り出す途中に巣枠15へエアを供給して、巣枠15の表面にくっついている蜂を払い落せるエア供給部560を有する蜂掃いユニットを適用することもできる。
【0120】
図11を参照すれば、エア供給部560は出入ユニット400によって巣箱10から取り出される巣枠15を基準にして出入ユニット400の前方と後方に向かうように移動ユニットの移動フレーム部及び出入ユニットの保持フレーム部に設けられ平板状に形成される四角の装着板570と、装着板570に設けられる少なくとも一つ以上の送風ファン580を含めて構成される。
【0121】
装着板570は一対で構成され、出入ユニット400の前後方向にそれぞれ対応する移動ユニットの移動フレーム部または出入ユニット400の保持フレーム部に水平方向に設けられる。装着板570には送風ファン580を少なくとも一つ以上設けられるように開けられた取付穴が形成される。装着板570に形成される取付穴は送風ファン580の個数及びサイズによって違ってくる。
【0122】
エア供給部560を有する蜂掃いユニットは、巣枠15が取り出される過程において巣枠15の互いに向かい合う一面と他面側でそれぞれエアを噴射及び供給する構造を適用することによって、回転式ブラシを使う構造と比べて、巣枠15の表面にくっついている蜂に被害を与えずに容易に払い落とすことができる。
【0123】
一方、図示していないが、本発明にかかる自動蜂掃い装置は、移動フレーム部の両側縁に蓋がオープンになった巣箱10の開放された上部を覆って巣箱10の内部の巣枠15にくっついている蜂たちが巣箱10の外部へ逃げ去ることを防ぐための巣箱蓋部をさらに備えることができる。
【0124】
巣箱蓋部は巣箱10の幅または長さまたはレール部200の長さに応ずる幅を有し、移動フレーム部が巣箱10の縁部側に移動する場合も蓋がオープンされた巣箱10の上部を覆えるほどの長さを有する四角板状に形成される。そして、巣箱蓋部は一側辺が移動フレーム部の縁部側に上下方向に回転自在に設けられる。
【0125】
巣箱蓋部は蜂掃いユニット500の前方または後方にレール部200と並んだ水平方向に延び、蜂の移動経路を遮断するために蜂掃いユニットの進み方向に応じて形成されうる。
【0126】
例えば、巣箱蓋部は移動フレーム部の両側縁には蓋部がオープンされた巣箱10のオープンされた上部を覆って巣箱10の内部の巣枠15にくっついている蜂たちが巣箱10の外部に逃げ去ることを防止できる。
【0127】
さらに具体的に、巣箱蓋部は巣箱10の幅または長さまたはレール部200間の長さに応ずる幅を有し、移動フレーム部は巣箱10の縁部に移動する場合もオープンされた巣箱10の上部を覆えるほどの長さを有する四角板状に形成できる。ここで、巣箱蓋部はアクリルのような軽質の素材よりなされうるが、これに限らず、鉄板、布、木などの板状の多様な材質よりなされうる。
【0128】
巣箱蓋部は脱落自在にすることができ、よって状況に応じて多様な材質及びサイズからなる巣箱蓋部を取り換えることができる。また、巣箱蓋部は蜂掃いブラシ510が回転する場合、移動フレームの移動方向に沿って蜂掃いブラシ510を中心に蜂掃いブラシ510の前方及び後方の両方に形成されうる。
【0129】
このような巣箱蓋部は巣箱10から蜂の流出によって齎すハチミツ量の減少を予め防止できる。かつ、スズメバチが巣箱10の内部に流入することを遮断することができる。
【0130】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、これについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】