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特表2022-519616構成変更可能な共通デッキ・システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-24
(54)【発明の名称】構成変更可能な共通デッキ・システム
(51)【国際特許分類】
   B62D 33/02 20060101AFI20220316BHJP
【FI】
B62D33/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021545475
(86)(22)【出願日】2020-02-05
(85)【翻訳文提出日】2021-09-29
(86)【国際出願番号】 US2020016871
(87)【国際公開番号】W WO2020163520
(87)【国際公開日】2020-08-13
(31)【優先権主張番号】62/801,213
(32)【優先日】2019-02-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/844,095
(32)【優先日】2019-05-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515057838
【氏名又は名称】エムエスアイ ディフェンス ソリューションズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】バーニクル、リンデン
(72)【発明者】
【氏名】ネルソン、デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】ポイノール、レイモンド
(72)【発明者】
【氏名】サンス、エド
(57)【要約】
構成変更可能共通デッキ・システムが、支持フレーム、及び複数のデッキ板を含む。支持フレームは、車両のオリジナル装備(OE)シャシに取り付けるように構成される。複数のデッキ板は、支持フレームを覆ってデッキを作り出すように構成される。ここで、デッキは、長さ、幅、及び高さを含むカスタマイズ可能なサイズを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のオリジナル装備シャシのための構成変更可能共通デッキ・システムであって、
前記車両の前記オリジナル装備シャシに取り付けられるように構成された支持フレームと、
前記支持フレームを覆うように構成され、それによりデッキを作り出す複数のデッキ板と、
を有し、
前記デッキが、長さ、幅、及び高さを含むカスタマイズ可能なサイズを有する、構成変更可能共通デッキ・システム。
【請求項2】
前記デッキ板の間に凹所として又は前記デッキ板の上に設けられた複数のアンカー軌道をさらに有し、前記複数のアンカー軌道が、前記デッキ上の種々の望ましい位置にモジュール、キット、及びサブシステムを取り付けるために構成されている、請求項1に記載の構成変更可能共通デッキ・システム。
【請求項3】
前記複数のアンカー軌道のそれぞれが、シングル・スタッド・フィッティング、ダブル・スタッド・フィッティング、及びトリプル・スタッド・フィッティングのために構成されたシート及びカーゴ軌道フィッティングであり、前記複数のアンカー軌道のそれぞれが、
前記シングル・スタッド・フィッティングに対する1814.369kg(4,000ポンド)から2721.554kg(6,000ポンド)までのシングル・スタッド定格荷重容量、又は、
前記ダブル・スタッド・フィッティング又は前記トリプル・スタッド・フィッティングに対する4535.924kg(10,000ポンド)までのダブル又はトリプル・スタッド定格荷重容量を含み、
前記複数のアンカー軌道が、パネル・フィッティング、スタンチョン・フィッティング、ガレー・フィッティング、タイダウン・フィッティング、又はそれらの組合せのために構成される、請求項2に記載の構成変更可能共通デッキ・システム。
【請求項4】
前記デッキを持ち上げるため、前記デッキ上に貨物を固定するため、又はそれらの組合せのために構成された少なくとも1つの取付けリングをさらに有する、請求項1に記載の構成変更可能共通デッキ・システム。
【請求項5】
前記デッキの各隅部の近くに位置決めされた4つの取付けリングを有する、請求項4に記載の構成変更可能共通デッキ・システム。
【請求項6】
前記支持フレームが、
前記デッキの前記長さに沿って延びる長手方向ビームの対であって、前記デッキを前記オリジナル装備シャシに取り付けるために構成された取付け箇所を含む、長手方向ビームの対と、
前記長手方向ビームの前記対を相互接続する複数のクロス・ビームと、
前記複数のデッキ板及び複数のアンカー軌道を支持するように構成された、前記デッキの前記幅に沿って延びる複数のサポートと、
剛体外側デッキ・フレームと、
を含む、請求項1に記載の構成変更可能共通デッキ・システム。
【請求項7】
前記長手方向ビームの対上の前記取付け箇所のそれぞれが、片持ち梁マウントを含み、前記片持ち梁マウントが、フックと、ボルトを介して前記長手方向ビームを前記オリジナル装備シャシに直接固定するために構成された少なくとも1つの取付け穴とを有するテンション・ブラケットを含む、請求項6に記載の構成変更可能共通デッキ・システム。
【請求項8】
閉位置において前記デッキを覆うように構成され、また前記デッキを露出させるために開位置において前記デッキの後部へ開くように構成された貨物又は装備カバー組立体をさらに有する、請求項1に記載の構成変更可能共通デッキ・システム。
【請求項9】
前記貨物又は装備カバー組立体は、前記貨物又は装備カバー組立体が前記閉位置から前記開位置へ摺動することを可能にするように構成されたスライド軌道の対を前記デッキの外側長手方向縁部の近くに含み、前記デッキの前記外側長手方向縁部近くの前記スライド軌道の前記対が、前記デッキの前記外側長手方向縁部上又はその近くでアンカー軌道を介して前記デッキに取り付けられる、請求項8に記載の構成変更可能共通デッキ・システム。
【請求項10】
隔壁ロールバー組立体をさらに有し、前記隔壁ロールバー組立体が、前記車両の運転室付近で装備、武器類、又はそれらの組合せを取り付け及び支持するように構成される、請求項1に記載の構成変更可能共通デッキ・システム。
【請求項11】
前記デッキの延長された長さを提供するために、より長いオリジナル装備シャシ上への又は同じ長さのオリジナル装備シャシ上への実装のために、前記デッキに追加の長さを提供するように構成されたモジュール延長組立体をさらに有する、請求項1に記載の構成変更可能共通デッキ・システム。
【請求項12】
前記モジュール延長組立体が、
前記車両の前記オリジナル装備シャシへ取り付けるように構成された延長フレームと、
前記延長フレームを覆うように構成され、それにより延長デッキを作り出す複数の延長デッキ板と、
前記デッキの前記支持フレームを前記延長デッキの前記延長フレームに接続するように構成された接続ロッドの対であって、前記モジュール延長組立体と前記デッキとの間の位置決め、接続、及び接続部の補剛のために構成された接続ロッドの対と
を含む、請求項11に記載の構成変更可能共通デッキ・システム。
【請求項13】
組込みプレートをさらに含む、請求項1に記載の構成変更可能共通デッキ・システム。
【請求項14】
前記組込みプレートが、前記デッキ板及びアンカー軌道に面一に取り付けられ、前記組込みプレートの上側が、前記デッキの上面と面一である、請求項13に記載の構成変更可能共通デッキ・システム。
【請求項15】
前記組込みプレートが、完全ねじ穴を介して種々のハードウェア位置及びサイズに対して構成可能であり、前記完全ねじ穴のそれぞれが、鋼鉄ねじ付きインサートで補強され、且つ顧客の選択するねじサイズ及びピッチに適合するように配置及びサイズ決めされる、請求項13に記載の構成変更可能共通デッキ・システム。
【請求項16】
前記完全ねじ穴を備えた前記組込みプレートが、武器類を取り付けるように構成され、前記武器類のボルト・パターンが、前記組込みプレートの前記完全ねじ穴に適合するように構成され、前記組込みプレートが、
円形に配向された複数の完全ねじ穴を含む円形組込みプレート、
長方形に配向された複数の完全ねじ穴を含む長方形組込みプレート、又は
それらの組合せ
を含む、請求項15に記載の構成変更可能共通デッキ・システム。
【請求項17】
前記組込みプレートを含む前記構成変更可能共通デッキは、顧客が標準的な貨物、1つ又は複数のパレット積み物品を運搬するために使用することができる平坦且つ清浄な表面を提供し、それにより前記組込みプレートを含む構成変更可能共通デッキ・システムが、攻撃的又は防御的な能力を前記顧客に与える特定の物品を取り付けるために切り替わるように構成されている、請求項13に記載の構成変更可能共通デッキ・システム。
【請求項18】
車両のオリジナル装備シャシのための構成変更可能共通デッキ・システムであって、
支持フレームを覆うように構成され、それによりデッキを作り出す複数のデッキ板と、
前記デッキ板の間に凹所として又は前記デッキ板の上に設けられた複数のアンカー軌道であって、前記デッキ上の種々の望ましい位置にモジュール、キット、及びサブシステムを取り付けるために構成されている複数のアンカー軌道と
を有し、
前記支持フレームが、前記車両の前記オリジナル装備シャシに付着するように構成され、前記支持フレームが、
前記デッキの長さに沿って延びる長手方向ビームの対であって、前記デッキを前記オリジナル装備シャシに取り付けるために構成された取付け箇所を含み、前記長手方向ビームの対上の前記取付け箇所のそれぞれが、片持ち梁マウント、及びボルトを介して前記長手方向ビームを前記オリジナル装備シャシに直接固定するために構成された少なくとも1つの取付け穴を含む、長手方向ビームの対と、
前記長手方向ビームの対を相互接続する複数のクロス・ビームと、
前記複数のデッキ板及び前記複数のアンカー軌道を支持するように構成された、前記デッキの幅に沿って延びる複数のサポートと、
剛体外側デッキ・フレームと
を含み、
前記デッキが、前記長さ、前記幅、及び高さを含むカスタマイズ可能なサイズを有する、構成変更可能共通デッキ・システム。
【請求項19】
前記デッキを持ち上げるため、前記デッキ上に貨物を固定するため、又はそれらの組合せのために構成された4つの取付けリングであって、前記デッキの各隅部の近くに位置決めされた4つの取付けリング、
前記デッキ板及びアンカー軌道に面一に取り付けられた組込みプレートであって、前記組込みプレートの上側が、前記デッキの上面と面一であり、前記組込みプレートが、完全ねじ穴を介して種々のハードウェア位置及びサイズに対して構成可能であり、前記完全ねじ穴のそれぞれが、鋼鉄ねじ付きインサートで補強され、且つ顧客の選択するねじのサイズ及びピッチに適合するように配置及びサイズ決めされ、前記完全ねじ穴を備えた前記組込みプレートが、武器類を取り付けるように構成され、前記武器類のボルト・パターンが、前記組込みプレートの前記完全ねじ穴に適合するように構成され、前記組込みプレートが、
円形に配向された複数の完全ねじ穴を含む円形組込みプレート、
長方形に配向された複数の完全ねじ穴を含む長方形組込みプレート、又は
それらの組合せ
を含む、組込みプレート、
閉位置において前記デッキを覆うように構成され、また前記デッキを露出させるために開位置において前記デッキの後部へ開くように構成された貨物又は装備カバー組立体であって、前記貨物又は装備カバー組立体が前記閉位置から前記開位置へ摺動することを可能にするように構成されたスライド軌道の対を前記デッキの外側長手方向縁部の近くに含み、前記デッキの前記外側長手方向縁部近くの前記スライド軌道の前記対が、前記デッキの前記外側長手方向縁部上又はその近くで前記アンカー軌道を介して前記デッキに取り付けられる、貨物又は装備カバー組立体、
前記車両の運転室付近で装備、前記武器類、又はそれらの組合せを取り付け及び支持するように構成された隔壁ロールバー組立体、
前記デッキの延長された長さを提供するために、より長いオリジナル装備シャシ上への又は同じ長さのオリジナル装備シャシ上への実装のために、前記デッキに追加の長さを提供するように構成されたモジュール延長組立体であって、
車両の前記オリジナル装備シャシに取り付けるように構成された延長フレームと、
前記延長フレームを覆うように構成され、それにより延長デッキを作り出す複数の延長デッキ板と、
前記デッキの前記支持フレームを前記延長デッキの前記延長フレームに接続するように構成された接続ロッドの対であって、前記モジュール延長組立体と前記デッキとの間の位置決め、接続、及び接続部の補剛のために構成された接続ロッドの対と
を含み、
前記モジュール延長組立体が前記デッキに取り付けられたとき、前記デッキが、前記より長いオリジナル装備シャシ上で使用されるように構成され、また、
前記モジュール延長組立体が前記デッキに取り付けられないとき、前記デッキが、より短いオリジナル装備シャシ上で使用されるように構成される、
モジュール延長組立体、又は
それらの組合せ
をさらに有する、請求項18に記載の構成変更可能共通デッキ・システム。
【請求項20】
車両のオリジナル装備貨物プラットフォームのカスタマイズのための方法であって、
前記車両のオリジナル装備シャシのための構成変更可能共通デッキ・システムを提供するステップであって、前記構成変更可能共通デッキ・システムが、
前記車両の前記オリジナル装備シャシに取り付けるように構成された支持フレーム、及び
前記支持フレームを覆うように構成され、それによりデッキを作り出す複数のデッキ板
を有し、前記デッキが、長さ、幅、及び高さを含むカスタマイズ可能なサイズを有する、ステップと、
前記提供された構成変更可能共通デッキ・システムを前記車両の前記オリジナル装備シャシ上に設置するステップと、
前記設置された構成変更可能共通デッキ・システムを介して前記車両の前記オリジナル装備貨物プラットフォームをカスタマイズするステップと
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両、及びそのような車両の付属品に関する。より詳細には、本開示は、車両のための、例えば乗員室車体構造に取り付けられない別個の取外し可能な実体である主貨物プラットフォームを有する任意の車両のための構成変更可能(configurable)共通デッキ・システムを対象とする。選択された実施例では、開示される構成変更可能共通デッキ・システムは、面一に取付けられる1つ又は複数の組込みプレートを含む。
【背景技術】
【0002】
オリジナル装備(OE:Original Equipment)貨物プラットフォーム又は荷箱(カーゴボックス)が、トヨタ、ホンダ、フォード、シボレー、GMC、RAM、いすゞ、マツダ、日産、又は任意のブランドなどの製造業者のピックアップ・トラックに一般に見られ、このメイン貨物プラットフォームは、乗員室車体構造に取り付けられない別個の取外し可能な実体である。
【0003】
しかし、これらのOE貨物プラットフォームは、顧客仕様書ごとにモジュール形式でカスタマイズされ得るカスタマイズされた長さ、幅、及び高さ寸法のような、貨物プラットフォーム又はデッキのカスタマイズを可能にしない。
【0004】
また、これらのOE貨物プラットフォームは、(シングルキャブ、2ドアキャブ、延長されたキャブ、4ドアキャブ、及びクルーキャブなどの変形形態といった)複数のOE乗員室(又は「運転室」)構造間のような、他のOE車両プラットフォームとの間の貨物プラットフォームの互換性を可能にしない。
【0005】
さらに、これらのOE貨物プラットフォームは、たとえあったとしても、最小のアンカー(固定)解決手段を提供しない。
【0006】
さらに、これらのOE貨物プラットフォームは、設計されたモジュール、キット、及びサブシステムを受け入れ且つ実装する能力を提供しない。
【0007】
最後に、これらのOE貨物プラットフォームは、主デッキ及び延長デッキ・モジュールを取り換える必要なしに実装されたモジュール、キット、又はサブシステムの設置及び除去を可能にすることにより特定のミッション・プロファイル・セットを得るように再構成される能力を提供しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、貨物プラットフォーム又はデッキのカスタマイズを可能すること、他のOE車両プラットフォーム間での貨物プラットフォームの互換性を可能すること、アンカー解決手段を提供すること、設計されたモジュール、キット、及びサブシステムを受け入れ且つ実装する能力を提供すること、特定のミッション・プロファイル・セットを得るように再構成される能力を提供すること、等、及び/又はそれらの組合せのための、OE貨物プラットフォームのためのデバイス、システム、又は方法が必要とされている。
【0009】
本開示は、構成変更可能共通デッキ・システムを提供することにより上記で論じられた問題又は要求のうちの少なくともいくつかの側面に対処するように設計され得る。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示は、構成変更可能共通デッキ・システムを提供することにより、現在利用可能なOE貨物プラットフォームの前述の限界を解決する。開示されるデバイス、システム、又は方法は、貨物プラットフォーム又はデッキのカスタマイズを可能にすること、他のOE車両プラットフォーム間での貨物プラットフォームの互換性を可能にすること、アンカー解決手段を提供すること、設計されたモジュール、キット、及びサブシステムを受け入れ且つ実装する能力を提供すること、特定のミッション・プロファイル・セットを得るために再構成される能力を提供すること、等、及び/又はそれらの組合せのために、種々のOE貨物プラットフォームに対して構成され得る。車両のオリジナル装備シャシのための開示される構成変更可能共通デッキ・システムは、一般に、支持フレーム、及び、複数のデッキ板(decking plank)を含み得る。支持フレームは、車両のオリジナル装備シャシに取り付けられるように構成され得る。複数のデッキ板は、支持フレームを覆ってデッキを作り出すように構成され得る。ここで、デッキは、長さ、幅、及び高さを含むカスタマイズ可能なサイズを有し得る。
【0011】
開示される構成変更可能共通デッキ・システムの1つの特徴は、構成変更可能共通デッキ・システムが複数のアンカー軌道を含むことができることであり得る。アンカー軌道は、デッキ板間で凹んでいてもよく、又はデッキ板の上にあってもよい。複数のアンカー軌道は、デッキ上の種々の望ましい位置においてモジュール、キット、及びサブシステムを取り付けるために構成され得る。選択された実施例では、複数のアンカー軌道のそれぞれは、シングル・スタッド・フィッティング、ダブル・スタッド・フィッティング、及びトリプル・スタッド・フィッティングのために構成されたシート及びカーゴ軌道フィッティング(seat and cargo track fitting)であり得る。複数のアンカー軌道のそれぞれは、その選択された実施例では、シングル・スタッド・フィッティングに対する1814.369kg(4,000ポンド)から2721.554kg(6,000ポンド)までのシングル・スタッド定格荷重容量、又は、ダブル・スタッド・フィッティング若しくはトリプル・スタッド・フィッティングに対する4535.924kg(10,000ポンド)までのダブル若しくはトリプル・スタッド定格荷重容量を含み得る。ここで、複数のアンカー軌道は、パネル・フィッティング(panel fitting)、スタンチョン・フィッティング(stanchion fitting)、ガレー・フィッティング(galley fitting)、タイダウン・フィッティング(tiedown fitting)、又はそれらの組合せのために構成され得る。
【0012】
開示される構成変更可能共通デッキ・システムの別の特徴は、選択された実施例において少なくとも1つの取付けリング(attachment ring)を含むことであり得る。取付けリングは、デッキを持ち上げること、デッキ上に貨物を固定すること、又はそれらの組合せのために構成され得る。選択された実施例では、構成変更可能共通デッキ・システムは、デッキの各隅部の近くに位置決めされた4つの取付けリングを含み得る。
【0013】
開示される構成変更可能共通デッキ・システムの選択された実施例では、支持フレームは、長手方向ビームの対、複数のクロス・ビーム、複数のサポート、及び剛体外側デッキ・フレームを含み得る。長手方向ビームの対は、デッキの全長にわたり得る。長手方向ビームの対は、 デッキをオリジナル装備シャシに取り付けるために構成された取付け箇所を含み得る。複数のクロス・ビームは、長手方向ビームの対を相互接続し得る。複数のサポートは、複数のデッキ板及び複数のアンカー軌道を支持するように構成されたデッキの全幅にわたり得る。選択された実施例では、長手方向ビームの対上の取付け箇所のそれぞれは、片持ち梁マウントを含み得る。片持ち梁マウントは、それぞれ、フック及び少なくとも1つの取付け穴を有するテンション・ブラケットを含み得る。取付け穴は、ボルト等を介して長手方向ビームをオリジナル装備シャシに直接固定するために構成され得る。
【0014】
開示される構成変更可能共通デッキ・システムの別の特徴は、選択された実施例において貨物又は装備カバー組立体を含むことであり得る。貨物又は装備カバーは、閉位置においてデッキをカバーするように構成され、且つ、デッキを露出させるための開位置においてデッキの後部へ開くように構成され得る。選択された実施例では、貨物又は装備カバー組立体は、デッキの外側長手方向縁部の近くにスライド軌道の対を含み得る。スライド軌道は、貨物又は装備カバー組立体が閉位置から開位置へ摺動することを可能にするように構成され得る。ここで、デッキの外側長手方向縁部近くのスライド軌道の対は、デッキの外側長手方向縁部上又はその近くでアンカー軌道を介してデッキに取り付けられ得る。
【0015】
開示される構成変更可能共通デッキ・システムの別の特徴は、選択された実施例において隔壁ロールバー組立体を含むことであり得る。ここで、隔壁ロールバー組立体は、車両の運転室付近で装備、武器類、又はそれらの組合せを取り付け且つ支持するように構成され得る。
【0016】
開示される構成変更可能共通デッキ・システムの別の特徴は、選択された実施例においてモジュール延長組立体を含むことであり得る。モジュール延長組立体は、より長いオリジナル装備シャシ上での実装のためにデッキに追加の長さを提供するように、又は、延長されたデッキ長さをオリジナル装備シャシ上に提供するように、構成され得る。ここで、モジュール延長組立体がデッキに取り付けられる場合、デッキは、デッキの延長された長さを提供するために、より長いオリジナル装備シャシ上で又は同じOEシャシ上で使用されるように構成され得る。さらに、モジュール延長組立体がデッキに取り付けられない場合、同じデッキは、より短いオリジナル装備シャシ上で使用されるように構成され得る。選択された実施例では、モジュール延長組立体は、延長フレーム、複数の延長デッキ板、及び、接続ロッドの対を含み得る。延長フレームは、車両のオリジナル装備シャシに付着するように構成され得る。複数の延長デッキ板は、延長フレームを覆って延長デッキを作り出すように構成され得る。接続ロッドの対は、デッキの支持フレームを延長デッキの延長フレームに接続するように構成され得る。接続ロッドの対は、モジュール延長組立体とデッキとの間の位置決め、接続、及び接続部の補剛のために構成され得る。
【0017】
開示される構成変更可能共通デッキ・システムの別の特徴は、選択された実施例において組込みプレート(integration plate;一体化プレート)を含むことであり得る。選択された実施例では、組込みプレートは、デッキ板及びアンカー軌道に同一平面取付けされ、その場合、組込みプレートの上側が、デッキの上面と同一平面とされる。組込みプレートは、完全にねじが切られた穴(fully tapped hole)(以下、完全ねじ穴)を介して数々のハードウェア位置及びサイズに対して構成可能とされ得る。選択された実施例では、完全ねじ穴のそれぞれは、鋼鉄ねじ付きインサートで補強されてよく、完全ねじ穴は、顧客が選択するねじのサイズ及びピッチに適合するように配置及びサイズ決めされ得る。したがって、完全ねじ穴を含む組込みプレートは、武器類を実装するように構成されてよく、この場合、武器類のボルト・パターンは、組込みプレートの完全ねじ穴に適合するように構成され得る。組込みプレートを含む構成変更可能共通デッキは、顧客が標準的な貨物、1つ又は複数のパレット積み物品を運搬することに使用することができる、平坦且つ清浄な(clean)表面を提供することができ、それにより、組込みプレートを含む構成変更可能共通デッキは、攻撃的又は防御的な能力を顧客に与える特定の物品を実装するために切り替わるように構成される。選択された実施例では、1つ又は複数の組込みプレートは、円形に配向された完全ねじ穴を有する円形組込みプレートを含み得る。他の選択された実施例では、1つ又は複数の組込みプレートは、長方形に配向された完全ねじ穴を有する長方形組込みプレートを含み得る。他の選択された実施例では、組込みプレートは、円形に配向された完全ねじ穴を有する円形組込みプレート、及び、長方形に配向された完全ねじ穴を有する長方形組込みプレートの、両方を含み得る。
【0018】
別の態様では、本開示は、本明細書において示され且つ/又は説明される種々の実施例及び/又は実施例の組合せのうちのいずれかにおける構成変更可能共通デッキ・システムを対象とし得る。
【0019】
別の態様では、本開示は、車両のオリジナル装備貨物プラットフォームのカスタマイズのための方法を包含する。開示される車両のオリジナル装備貨物プラットフォームのカスタマイズのための方法は、本明細書において開示される構成変更可能共通デッキ・システムを本明細書において示され且つ/又は説明される種々の実施例及び/又は実施例の組合せのうちのいずれかにおいて利用することを含み得る。したがって、一般に、開示される車両のオリジナル装備貨物プラットフォームのカスタマイズのための方法は、本明細書において開示されるような車両のオリジナル装備シャシのための構成変更可能共通デッキを本明細書において示され且つ/又は説明される種々の実施例及び/又は実施例の組合せのうちのいずれかにおいて用意することを含み得る。したがって、用意される構成変更可能共通デッキ・システムは、一般に、支持フレーム、及び、複数のデッキ板を含み得る。支持フレームは、車両のオリジナル装備シャシに付着するように構成され得る。複数のデッキ板は、支持フレームを覆ってデッキを作り出すように構成され得る。ここで、デッキは、長さ、幅、及び高さを含むカスタマイズ可能なサイズを有し得る。結果として、用意された構成変更可能共通デッキ・システムを含む、車両のオリジナル装備貨物プラットフォームのカスタマイズのための方法はまた、用意された構成変更可能共通デッキ・システムを車両のオリジナル装備シャシ上に設置するステップと、設置された構成変更可能共通デッキ・システムを介して車両のオリジナル装備貨物プラットフォームをカスタマイズするステップとを含み得る。
【0020】
前述の説明に役立つ概要、本開示の他の例示的な目的及び/又は利点、並びにそれらを達成する態様は、以下の詳細な説明及びその添付の図面の中でさらに説明される。
【0021】
本開示は、添付の図面を参照しながら発明を実施するための形態を読むことにより、より良く理解されるであろう。添付の図面は、必ずしも一定の縮尺で描かれておらず、また、添付の図面では、全体にわたって、同様の参照番号は類似の構造を示し且つ同様の要素を意味する
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本開示の選択された実施例による構成変更可能共通デッキ・システムの上面斜視図である。
図2図1の構成変更可能共通デッキ・システムの上面図である。
図3図1の構成変更可能共通デッキ・システムの底面斜視図である。
図4図1の構成変更可能共通デッキ・システムの底面図である。
図5図1の構成変更可能共通デッキ・システムの側面図である。
図6図1の構成変更可能共通デッキ・システムの端面図である。
図7】貨物又は装備カバー組立体が閉位置で含まれてデッキの上に位置決めされており、また、隔壁ロールバー組立体が含まれている、本開示の選択された実施例による構成変更可能共通デッキ・システムの上面斜視図である。
図8】貨物又は装備カバー組立体が閉位置にある、図7の構成変更可能共通デッキ・システムの上面図である。
図9】貨物又は装備カバー組立体が閉位置にある、図7の構成変更可能共通デッキ・システムの側面図である。
図10】貨物又は装備カバー組立体が開位置においてデッキ外に後退されている、図7の構成変更可能共通デッキ・システムの側面斜視図である。
図11】貨物又は装備カバー組立体が開位置においてデッキ外に後退されている、図10の構成変更可能共通デッキ・システムの上面図である。
図12】貨物又は装備カバー組立体が開位置においてデッキ外に後退されている、図10の構成変更可能共通デッキ・システムの側面図である。
図13】延長組立体が含まれている、本開示の選択された実施例による構成変更可能共通デッキ・システムの上面斜視図である。
図14】延長組立体が含まれている、図13の構成変更可能共通デッキ・システムの上面図である。
図15】延長組立体が含まれている、図13の構成変更可能共通デッキ・システムの底面斜視図である。
図16】延長組立体が含まれている、図13の構成変更可能共通デッキ・システムの底面図である。
図17】延長組立体が含まれている、図13の構成変更可能共通デッキ・システムの側面図である。
図18】延長組立体が含まれている、図13の構成変更可能共通デッキ・システムの端面図である。
図19】延長組立体が含まれている、図13の構成変更可能共通デッキ・システムの別の側面図である
図20】デッキ板が取り除かれている支持フレームだけを示す、延長組立体が含まれている図13の構成変更可能共通デッキ・システムの上面図である。
図21】デッキ板が取り除かれている支持フレームだけを示す、延長組立体が含まれている図13の構成変更可能共通デッキ・システムの上面斜視図である。
図22】延長組立体が含まれており且つ部分的に分解されている、図13の構成変更可能共通デッキ・システムの上面斜視図である。
図23】延長組立体が含まれており且つ部分的に分解されている、図22の構成変更可能共通デッキ・システムの上面図である。
図24】延長組立体が含まれており且つ部分的に分解されている、図22の構成変更可能共通デッキ・システムの底面斜視図である。
図25】延長組立体が含まれており且つ部分的に分解されている、図22の構成変更可能共通デッキ・システムの底面図である。
図26】延長組立体が含まれており且つ部分的に分解されている、図22の構成変更可能共通デッキ・システムの側面図である。
図27】デッキ板が取り除かれた支持フレームだけを示す、延長組立体が含まれており且つ部分的に分解されている、図22の構成変更可能共通デッキ・システムの上面図である。
図28】デッキ板が取り除かれた支持フレームだけを示す、延長組立体が含まれており且つ部分的に分解されている、図22の構成変更可能共通デッキ・システムの上面斜視図である。
図29】車両のオリジナル装備シャシ上に取り付けられた本開示の選択された実施例による構成変更可能共通デッキ・システムの斜視環境図(perspective environmental view)である。
図30】車両のオリジナル装備シャシから分離された構成変更可能共通デッキ・システムを示す、図29による構成変更可能共通デッキ・システムの部分的に分解された斜視図である。
図31】本開示の選択された実施例による、車両のオリジナル装備貨物プラットフォームのカスタマイズの方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
提示された図面は、単に図解を目的とするものであり、したがって、示された構造の正確な詳細が特許請求する開示にとって不可欠であると見なされ得る場合を除いて、本開示をそれらのいずれか又は全てに限定するように望まれても意図されてもいないことに、留意すべきである。
【0024】
次に図1~31を参照すると、本開示の例示的な実施例を記述するにあたって、特定の専門用語が明瞭さのために用いられる。しかし、本開示は、そのように選択される特定の専門用語に限定されることを意図されておらず、また、それぞれの特定の要素は、類似の機能を成し遂げるために同じように働く全ての技術的均等物を含むことが、理解されるべきである。しかし、特許請求の範囲の実施例は、多くの異なる形態で具現化されることが可能であり、本明細書に記載される実施例に限定されると解釈されるべきではない。本明細書に記載される実例は、非限定的な実例であって、単に他の可能な実例の中の実例に過ぎない。
【0025】
次に図1~30を参照すると、可能性のある好ましい実施例では、本開示は、上述の欠点を克服し、且つ、開示される構成変更可能共通デッキ・システム10を提供することによりそのような装置、システム、又は方法に関する認識された要求を満たす。構成変更可能共通デッキ・システム10の本開示は、開示される共通デッキ・システム10を提供することにより、OE貨物プラットフォームのための現在利用可能なデバイス、システム、又は方法に関する上述の限界を解決し、そのような共通デッキ・システム10は、貨物プラットフォーム又はデッキのカスタマイズを可能にし、他のOE車両プラットフォーム間での貨物プラットフォームの互換性を可能にし、アンカー解決手段を提供し、設計されたモジュール、キット、及びサブシステムを受け入れ且つ実装する能力を提供し、特定のミッション・プロファイル・セットなど及び/又はそれらの種々の組合わせを得るために再構成される能力を提供し得る。構成変更可能共通デッキ・システム10は、図29及び30に示されるような車両14のオリジナル装備又はOEシャシ12のためのものであり得る。構成変更可能共通デッキ・システム10は、任意の所望の車両のいかなるOEシャシにも適合するように設計及び構成され得る。実例として、また、明白にそれに限定されることなく、構成変更可能共通デッキ・システム10は、Toyota(登録商標)、Honda(登録商標)、Ford(登録商標)、Chevrolet(登録商標)、GMC(登録商標)、RAM(登録商標)、Isuzu(登録商標)、Mazda(登録商標)、Nissan(登録商標)、等であるがこれらに限定されない製造業者によるものを含む、主貨物プラットフォームが乗員室車体構造に取り付けられない独立した取外し可能な実体である任意の車両又はピックアップ・トラック上に設置されるように構成され得る。構成変更可能共通デッキ・システム10は、ピックアップ・トラックの各種車両に対して構造的に同じままであるが、ただ、種々の車両の種々のOEシャシにある種々の穴に対して様々な取付け箇所68を有し得る。
【0026】
したがって、本開示は、構成変更可能共通デッキ・システム10を提供することにより、現在利用可能なOE貨物プラットフォームに関する上述の限界を解決する。車両13のOEシャシ12のための構成変更可能共通デッキ・システム10は、一般に、支持フレーム16、及び複数のデッキ板18を含み得る。支持フレーム16は、図29及び30に示されるように、車両14のOEシャシ12に取り付けられるように構成され得る。複数のデッキ板18は、支持フレーム16を覆ってデッキ20を作り出すように構成され得る。ここで、デッキ20は、長さ24、幅26、及び高さ28を含むカスタマイズ可能なサイズ22を有し得る。デッキ20のカスタマイズ可能なサイズ22は、種々の車両14の種々のOEシャシ12上での構成変更可能共通デッキ・システム10の種々の用途又は使用に望まれ得るような構成変更可能共通デッキ・システム10の種々のサイズ及び形状を可能にし得る。選択された例示的な実施例では、デッキ20のカスタマイズ可能なサイズ22は、図1~13及び図29~30に示された実施例のように、162.56cm(64インチ)の長さ24を含み得る。他の選択された例示的な実施例では、デッキ20のカスタマイズ可能なサイズ22は、図13~28に示された実施例のように、213.36cm(84インチ)の長さ24を含み得る。種々の長さ24及び幅26に加えて、構成変更可能共通デッキ・システム10はまた、カスタマイズ可能な高さ28を含み得る。このカスタマイズ可能な高さ28は、デッキ20が車両14のシャシ12からより高くに又はより低くに位置することを可能にする。デッキ板18及びフレーム16は、構成変更可能共通デッキ・システム10のための任意の望ましい材料から作られ得る。選択された実施例では、デッキ板18及びフレーム16は、アルミニウム材料から作られ得る。一実例として、また、明白にそれに限定されることなく、おそらく好ましい実施例では、デッキ板18及びフレーム16は、アルミニウム6061材料若しくはアルミニウム6063材料、又はそれらの組合せから作られ得る。デッキ板18は、デッキ20を作り出すために、任意の配向、長さ、厚さ、等で位置決め及び構成され得る。実例として、また、明白にそれに限定されることなく、選択された実施例では、デッキ板18は、1.27cm(0.5インチ)から10.16cm(4インチ)までの厚さで提供され得る。別の実例として、また、明白にそれに限定されることなく、おそらく好ましい実施例では、デッキ板18は、3.81cm(1.5インチ)又はそれに近い厚さを有し得る。
【0027】
複数のアンカー軌道30が、構成変更可能共通デッキ・システム10に含まれ得る。アンカー軌道30は、種々の貨物、武器類、搭載モジュール、キット、サブシステム、等を構成変更可能共通デッキ・システム10のデッキ20の上に固定(アンカー)又は設置するために、カスタマイズ可能な取付け点をデッキ20上に設けるためのものであり得る。複数のアンカー軌道30は、任意のモジュール、キット、及び/又はサブシステムを含むがこれに限定されないどのような物でもデッキ20上の種々の所望の箇所においてデッキ上に取り付けるように構成され得る。選択されたおそらく好ましい実施例では、図に示されるように、アンカー軌道30は、デッキ20上に平坦で邪魔のない表面を作り出すためにデッキ板18間で凹んでいてもよい。しかし、本開示はそのように限定されるものではなく、他の可能な実施例では、アンカー軌道30は、デッキ板18の上に位置していてもよい。したがって、複数のアンカー軌道30は、モジュール、キット、及びサブシステムをデッキ20上の種々の所望の箇所に取り付けるように構成され得る。選択された実施例では、複数のアンカー軌道30のそれぞれは、Erlanger、KYのAncra CargoによるAncra Seat and Cargo Tracksのような、シングル・スタッド・フィッティング、ダブル・スタッド・フィッティング、及びトリプル・スタッド・フィッティングのために構成された、シート及びカーゴ軌道フィッティング40であり得る。複数のアンカー軌道30は、任意のタイプ又はサイズのアンカー軌道であってよく、且つ、Mooresville、NCのMSI Defense Solutionsの軌道及び固定ハードウェア、又は任意の他の所望のオプションを含む、種々の軌道及び固定ハードウェアを含み得る。アンカー軌道30は、デッキ20を作り出すために、任意の配向、長さ、厚さ、等で位置決め及び構成され得る。
【0028】
複数のアンカー軌道30のそれぞれは、その選択された実施例では、シングル・スタッド・フィッティングに対する1814.369kg(4,000ポンド)から2721.554kg(6,000ポンド)までのシングル・スタッド定格荷重容量、又は、ダブル・スタッド・フィッティング若しくはトリプル・スタッド・フィッティングに対する4535.924kg(10,000ポンド)までのダブル若しくはトリプル・スタッド定格荷重容量を含み得る。これらの荷重容量は、アンカー軌道30を介したデッキ20の上での種々の貨物、武器類、搭載モジュール、キット、サブシステム、等の設置及び支持を可能にし得る。実例として、アンカー軌道30は、パネル・フィッティング、スタンチョン・フィッティング、ガレー・フィッティング、タイダウン・フィッティングを種々の貨物、武器類、搭載モジュール、キット、サブシステム、等に設置し且つ支持するために、そのようなパネル・フィッティング、スタンチョン・フィッティング、ガレー・フィッティング、タイダウン・フィッティング、又はそれらの組合せのために構成され得る。
【0029】
1つ又は複数の取付けリング60もまた、構成変更可能共通デッキ・システム10に含まれ得る。図2及び14を参照されたい。取付けリング60は、デッキ20を持ち上げること、デッキ上に貨物を固定すること、等のための手段を提供するためのものであり得る。したがって、取付けリング60は、デッキ20を持ち上げること、デッキ上に貨物を固定すること、又はそれらの組合せのために構成され得る。取付けリング60は、場合により、構成変更可能共通デッキ・システム10に付属されてもよく、及び/又は、取付けリング60は、取付けリング60を含むか若しくは含まないかの選択肢を顧客に提供するために、デッキ20から取外し可能とされ得る。選択された実施例では、図に示されるように、構成変更可能共通デッキ・システム10は、デッキ20の各隅部64の近くに位置決めされた4つの取付けリング60を含み得る。しかし、本開示はそのように限定されるものではなく、取付けリング60の任意の様々な数又は箇所が含まれ得る。1つ又は複数の取付けリング60は、デッキを1つの車両から別の車両へ運ぶこと又はデッキを様々な場所へ運ぶことなどのために、デッキを持ち上げるために構成され得る。さらに、取付けリング60は、貨物を構成変更可能共通デッキ・システム10上に固定するために利用され得る。取付けリング60は、平坦な又は滑らかな表面146を作り出すために、折り畳まれてデッキ板18と共に平らになるように構成され得る。
【0030】
支持フレーム16は、構成変更可能共通デッキ・システム10に含まれ得る。支持フレーム16は、デッキ20を作り出すためにデッキ板18の下に構造を提供してデッキ板18を支持するためのものであり得る。支持フレーム16はまた、構成変更可能共通デッキ・システム10を車両14のOEシャシ12に接続するための手段又は箇所を提供し得る。支持フレーム16は、デッキ板18を支持してデッキ20を作り出すための、及び/又は構成変更可能共通デッキ・システム10を車両14のOEシャシ12に接続するための手段若しくは箇所を提供するための、任意の部品、又は部品、手段、及び接続部の組合せを含み得る。選択された実施例では、図に示されるように、支持フレーム16は、長手方向ビーム66の対と、複数のクロス・ビーム70と、複数のサポート72と、剛体外側デッキ・フレーム74と、を含み得る。長手方向ビーム66の対は、デッキ20の長さに沿って延び得る。長手方向ビーム66の対は、デッキ20をOEシャシ12に取り付けるために構成された取付け箇所68を含み得る。長手方向ビーム66の対は、OEシャシ12上に位置してOEシャシ12の上でOEシャシ12に固定されるように設計及び構成され得る。長手方向ビーム66の対は、デッキ20をOEシャシ12に取り付けるために構成された穴及び/又は取付け箇所68を含み得る。これらの穴及び/又は取付け箇所68は、OEシャシ12によって異なり得る。さらに、各長手方向ビーム66間の間隔は、OEシャシ12によって異なり得る。複数のクロス・ビーム70は、長手方向ビーム66の対を相互接続し得る。複数のサポート72は、デッキ20の幅に沿って延びてよく、且つ、複数のデッキ板18及び複数のアンカー軌道30を支持するように構成され得る。選択された実施例では、長手方向ビーム66の対上の取付け箇所68のそれぞれは、片持ち梁マウント76を含み得る。片持ち梁マウント76は、それぞれ、フック及び少なくとも1つの取付け穴80を有する、テンション・ブラケット78を含み得る。取付け穴80は、ボルト等を介して長手方向ビーム66をOEシャシ12に直接固定するように構成され得る。剛体外側デッキ・フレーム74は、デッキ20を支持し、且つ、構造にさらなる剛性を提供し得る。複数のデッキ板18は、全ての接触箇所においてサポート72及び剛体外側デッキ・フレーム74に溶接され得る。本開示の図は、支持フレーム16の特定の構成を示すが、本開示はそのように限定されるものではなく、任意の組込みプレート120、デッキ板18、取付けリング60、隔壁及びロールバー組立体96、貨物又は装備カバー組立体84、等を含めて、種々の構造、形状、サイズ、等のデッキ20を支持するための支持フレーム16の任意の構造を含む、支持フレーム16の任意所望の構造が使用され得る。
【0031】
次に図7~12及び図29を特に参照すると、開示される構成変更可能共通デッキ・システム10の別の特徴は、構成変更可能共通デッキ・システム10が貨物又は装備カバー組立体84を含むことができるということであり得る。貨物又は装備カバー組立体84は、様々な理由のためにデッキ20を覆うためのものであってよく、且つ/又は、種々のデバイス、物品、若しくは武器を搭載若しくは支持するためにデッキ20の上方に剛体の構造若しくはフレームを提供するためのものであってよい。貨物又は装備カバー組立体84は、図7、8、9及び29に示されるように、閉位置86においてデッキを覆うように構成され得る。同様に、貨物及び装備カバー組立体84は、図10、11及び12に示されるように、デッキ20を露出させるための開位置90においてデッキ20の後部88へ開くように構成され得る。貨物又は装備カバー組立体84は、任意の種々の手段又はデバイスによって開閉され得る。貨物又は装備カバー組立体84は、デッキ20に対して長手方向に(図に示されるように)、デッキ20に対して横方向に、又は任意の他の方向若しくは配向に、のように、任意の方向を含めて、スライド式オープン、ヒンジ式又は枢動式オープン、フリップ式オープン、等を含むがこれらに限定されない任意の手段によって開閉され得る。選択された実施例では、貨物又は装備カバー組立体84は、デッキ20の外側長手方向縁部94の近くにスライド軌道92の対を含み得る。スライド軌道92は、貨物又は装備カバー組立体84が閉位置86から開位置90へ摺動することを可能にするように構成され得る。選択された実施例では、図に示されるように、スライド軌道92の対は、デッキ20の外側長手方向縁部94の近くに位置決めされてよく、また、デッキ20のそれらの外側長手方向縁部94上又はその近くでアンカー軌道30を介してデッキ20に取り付けられてよい。他の選択された実施例では、スライド軌道92の対は、デッキ20の外側横方向縁部の近くに位置決めされてよく、また、デッキ20のそれらの外側横方向縁部94上で又はその近くでアンカー軌道30を介してデッキ20に取り付けられてよく、この場合、貨物又は装備カバー組立体84は、車両14から一方の側又は他方の側へ横方向に摺動して開くことができる。
【0032】
図7~12及び図29をなおも特に参照すると、構成変更可能共通デッキ・システム10の別の特徴は、選択された実施例において隔壁ロールバー組立体96を含むことであり得る。隔壁ロールバー組立体96は、車両14の運転室104付近で装備98、武器類等、又はそれらの組合せを取り付け且つ/又は支持するように構成され得る。
【0033】
次に図14~28を特に参照すると、構成変更可能共通デッキ・システム10は、選択された実施例において、モジュール延長組立体106を含み得る。モジュール延長組立体106は、構成変更可能共通デッキ・システム10のデッキ20に余分の長さを提供して延長された長さ108を作り出すためのものであり得る。モジュール延長組立体106はまた、より小さい又はより短いOEシャシ12から種々の車両14のより大きい又はより長いOEシャシへの同じデッキ20の互換性を可能にし得る。さらに、モジュール延長組立体106は、同じ車両12上のデッキ20に余分の長さを単に提供するために、延長された長さ108を有するデッキ20を同じ長さのOEシャシ12上に提供するためのものであり得る。実例として、モジュール延長組立体106は、追加の長さ107をデッキ20に提供するように構成されてよく、それにより、モジュール延長組立体106は、より長い貨物及び/又は集団運搬OE車両上での実装のためにデッキ20に取り付けられることが可能であり、したがって、同じデッキ20が、より長い貨物及び/又は集団運搬OE車両並びに(モジュール延長組立体106を伴わない)より短い貨物及び/又は集団運搬OE車両上で使用され得る。したがって、モジュール延長組立体106は、延長された長さ108を作り出すために、より長いOEシャシ108上での実装のためにデッキ20に余分の長さ107を提供するように構成され得る。ここで、モジュール延長組立体106がデッキ20に取り付けられる場合、デッキ20は、より長いOEシャシ12上で使用されるように、又は、単により長いデッキ20を同じ車両12上に提供するために同じOEシャシ12上で使用されるように、構成され得る。さらに、モジュール延長組立体106がデッキ20に取り付けられない場合、同じデッキ20は、より短いOEシャシ12上で使用されるように構成され得る。選択された実施例では、図に示されるように、モジュール延長組立体106は、延長フレーム112、複数の延長デッキ板114、及び接続ロッド118の対を含み得る。延長フレーム112は、車両14のOEシャシ12に付着するように構成され得る。複数の延長デッキ板114は、延長フレーム112を覆って延長デッキ116を作り出すように構成され得る。接続ロッド118の対は、デッキ20の支持フレーム16を延長デッキ116の延長フレーム112に接続するように構成され得る。接続ロッド118の対は、モジュール延長組立体106とデッキ20との間の位置決め、接続、及び接続部の補剛のために構成され得る。
【0034】
開示される構成変更可能共通デッキ・システムの別の特徴は、構成変更可能共通デッキ・システム10の選択された実施例に示されるように、組込みプレート120又は複数の組込みプレート120をデッキ20上に含むことであり得る。図1、2、7、8、10、11、13、14、22及び23を参照されたい。各組込みプレート120は、構成変更可能共通デッキ・システム10のデッキ20の上に種々の貨物、武器類、搭載モジュール、キット、サブシステム、等を取り付けるためにデッキ20を構成するための別の手段を提供するための位置を提供するためのものであり得る。選択された実施例では、各組込みプレート120は、デッキ板18及びアンカー軌道30に同一平面取付けされてよく、この場合、組込みプレート120の上側122が、デッキ20の上面124と同一平面にされ得る。各組込みプレート120は、完全ねじ穴128を介して数々のハードウェア位置126及びサイズに対して構成可能であってよい。選択された実施例では、完全ねじ穴128のそれぞれは、鋼鉄ねじ付きインサートで補強され得る。完全ねじ穴128は、顧客が各組込みプレート120のために選択するねじのサイズ及びピッチに適合するように配置及びサイズ決めされ得る。したがって、完全ねじ穴128を含む各組込みプレート120は、武器類を実装するように構成されてよく、この場合、武器類のボルト・パターンは、組込みプレート120の完全ねじ穴128に適合するように構成され得る。実例として、また、明白にそれに限定されることなく、デッキ20上に設置された組込みプレート120を含む構成変更可能共通デッキ・システム10は、顧客が標準的な貨物、1つ又は複数のパレット積み物品を運搬するために使用することができる、平坦且つ邪魔のない表面146を提供し得る。それにより、組込みプレート120を含む構成変更可能共通デッキ・システム10は、攻撃的又は防御的な能力を顧客に与える特定の物品を実装するために切り替わるように構成され得る。実例として、また、明白にそれに限定されることなく、選択された実施例では、組込みプレート120及びその完全ねじ穴128は、武器類を実装するように構成され得る。この実例では、武器類のボルト・パターンは、組込みプレート120の完全ねじ穴128に適合するように構成され得る。同一平面取付けされる組込みプレート120を含む構成変更可能共通デッキ・システム10の実施例の主概念は、この場合もやはり顧客単独によって又はMooresville、NCのMSI Design Engineeringとの共同努力によって決定されるようなねじサイズ/ピッチを有する顧客及び/又は武器システム特有のボルト・パターン実装特徴を含む同一平面取付けされる「組込み特徴」を提供することであり得る。これらの「組込み特徴」は、(図に示されるように円形ボルト・パターンを伴って中央に実装される2つだけでなく)複数の位置に存在してもよく、また、顧客特有の形状で存在してもよい(正方形又は長方形のボルト・パターンを伴って15.24cm(6インチ)幅の板セクションのいずれかに配置/凹所として設けられる、正方形又は長方形の特徴を考慮されたい)。結果として、図に示されるように、選択された実施例では、組込みプレート120は、円形に配向された完全ねじ穴128Cを有する円形組込みプレート120Cとされ得る。他の選択された実施例では、図に示されるように、組込みプレート120は、長方形に配向された完全ねじ穴128Rを有する長方形プレート120Rとされ得る。他の選択された実施例では、図に示されるように、組込みプレート120は、円形に配向された完全ねじ穴128Cを有する円形組込みプレート120C、及び、長方形に配向された完全ねじ穴128Rを有する長方形組込みプレート120Rの、両方を含み得る。当業者には理解されるであろうように、円形組込みプレート120C及び/若しくは長方形組込みプレート120R、又は他の形状若しくはサイズの組込みプレート120の任意の組合せを含む、組込みプレート120は、構成変更可能共通デッキ・システム10のデッキ20上の任意の所望の位置又は位置の組合せに含まれ得る。したがって、図は組込みプレート120のための特定の構成を示しているが、本開示はそのように限定されるものではなく、構成変更可能共通デッキ・システム10は、顧客が所望し得るとおりに、組込みプレート120なしで、又は、任意の組込みプレート120のサイズ、形状、及び位置の任意の種々の組合せを伴って、提供され得る。
【0035】
別の態様では、本開示は、本明細書において示され且つ/又は説明される種々の実施例及び/又は実施例の組合せのうちのいずれかにおける構成変更可能共通デッキ・システム10を対象とし得る。
【0036】
次に図31を参照すると、別の態様では、本開示は、車両のOE貨物プラットフォームのカスタマイズのための方法200を包含する。車両のOE貨物プラットフォームのカスタマイズのための方法200は、本明細書において開示される構成変更可能共通デッキ・システム10を本明細書において示され且つ/又は説明される種々の実施例及び/又は実施例の組合せのうちのいずれかにおいて利用することを含み得る。したがって、一般に、車両のOE貨物プラットフォームのカスタマイズのための方法200は、本明細書において開示されるような車両14のOEシャシ12のための構成変更可能共通デッキ・システム10を本明細書において示され且つ/又は説明される種々の実施例及び/又は実施例の組合せのうちのいずれかにおいて用意するステップ202を含み得る。したがって、用意される構成変更可能共通デッキ・システム10は、一般に、支持フレーム16、及び複数のデッキ板18を含み得る。支持フレーム16は、車両14のOEシャシ12に付着するように構成され得る。複数のデッキ板18は、支持フレーム16を覆ってデッキ20を作り出すように構成され得る。ここで、デッキ20は、長さ24、幅26、及び高さ28を含む、カスタマイズ可能なサイズ22を有し得る。結果として、用意された構成変更可能共通デッキ・システム10を含む、車両のOE貨物プラットフォームのカスタマイズのための方法200はまた、用意された構成変更可能共通デッキ・システム10を車両14のOEシャシ12上に設置するステップ204と、設置された構成変更可能共通デッキ・システム10を介して車両14のOE貨物プラットフォームをカスタマイズするステップ206とを含み得る。
【0037】
開示される構成変更可能共通デッキ・システム10の1つの利点は、OEに合わせられたより低いフレーム構造と組み合わせられるように構成され得る。組み合わせられた場合、開示される構成変更可能共通デッキ・システム10は、OE車両シャシに取り付けられ得る完全な組立体を提供し得る。次いで、実例として、車両の兵員収容可能数又は貨物容量が顧客の要求によって変化するときに、モジュール延長組立体106は、より大きな車両基部を覆うために含まれ得る。モジュール延長組立体106は、上部共通デッキ組立体及び下部フレーム構造を含んで、完全な主車両デッキ組立体と同様に作られ得る。
【0038】
開示される構成変更可能共通デッキ・システム10の別の特徴は、特定の長さ、幅、及び高さ寸法を得るために顧客仕様書ごとにモジュール形式でカスタマズされるその能力であり得る。
【0039】
開示される構成変更可能共通デッキ・システム10の別の特徴は、共通のシャシ構造を使用するOE車両プラットフォーム間での主デッキ・モジュール組立体の互換性を提供すると同時に所与のOE製造業者モデル/シャシタイプの(シングルキャブ、2ドアキャブ、延長されたキャブ、4ドアキャブ、及びクルーキャブなどの変形形態といった)複数のOE乗員室(又は「運転室」)構造と関連して機能するように構成される、その能力であり得る。
【0040】
開示される構成変更可能共通デッキ・システム10の別の特徴は、Erlanger、KYのAncra Cargoによって提供されるAncra軌道セクションのような完全に組み込まれた最大化された長さのアンカー軌道30を介して複数の貨物及び/又は装備アンカー解決手段を提供する、その能力であり得る。これらのアンカー軌道30セクションの次元レイアウトは、OE貨物プラットフォームと比較して、アンカー点位置の数を大いに増大させ、且つ、顧客選択可能なアンカー・ハードウェア・タイプを可能にし、その全てが、Erlanger、KYのAncra Cargoによって提供されるAncra軌道セクションの業界標準化された接触面プロファイル寸法などを介して、アンカー軌道30に係合する。
【0041】
開示される構成変更可能共通デッキ・システム10の別の特徴は、提供されるアンカー軌道30の長さを介して、Mooresville、NCのMSI Defense Solutions,LLCが設計した既存の及び将来の複数のモジュール、キット、及びサブシステムを直接受け入れ且つ実装する、その能力であり得る。
【0042】
開示される構成変更可能共通デッキ・システム10の別の特徴は、主デッキ20及び延長デッキ・モジュール106を取り換える必要なしに、アンカー軌道30実装モジュール、キット、又はサブシステムを設置及び/又は除去することにより、顧客指定のミッション・プロファイル・セットを得るように再構成される、その能力であり得る。
【0043】
開示される構成変更可能共通デッキ・システム10の別の特徴は、顧客単独によって又はMooresville、NCのMSI Design Engineeringとの共同努力によって決定されるようなねじサイズ/ピッチを有する顧客及び/又は武器システム特有のボルト・パターン実装特徴を含むように構成される、その能力であり得る。
【0044】
本明細書及び/又は図において、本開示の典型的な実施例が開示された。本開示は、そのような例示的な実施例に限定されるものではない。用語「及び/又は」の使用は、関連する記載された物品のうちの1つ又は複数の物品のありとあらゆる組合せを含む。図は、概略図であり、そのため、必ずしも一定の縮尺で描かれていない。特に断りのない限り、具体的な用語は、一般的且つ記述的な意味で使用されており、限定する目的には使用されていない。
【0045】
上記の説明及び図面は、説明に役立つ実施例を有する。したがって、例示的な実施例を説明してきたが、本開示に含まれるのは例示的なものに過ぎず、また、種々の他の代替形態、翻案、及び修正形態が本開示の範囲内で作られ得ることが、当業者によって注目されるべきである。方法のステップをある順序で単に記載又は番号付けすることは、その方法のステップの順序に対するいかなる制限にもならない。上記の説明及び関連する図面において提示される教示の恩恵を有する、本開示が関係する当業者には、多くの修正形態及び他の実施例が思い浮かぶであろう。具体的な用語が本明細書において用いられる場合があるが、それらは単に一般的且つ記述的な意味で使用されるものであり、限定する目的には使用されない。したがって、本開示は、本明細書において示された特定の実施例に限定されるものではなく、以下の特許請求の範囲によってのみ限定されるものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
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図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
【国際調査報告】