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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-24
(54)【発明の名称】粘性リボンを加工する方法
(51)【国際特許分類】
   G01N 21/892 20060101AFI20220316BHJP
   C03B 17/06 20060101ALI20220316BHJP
【FI】
G01N21/892 A
C03B17/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021545833
(86)(22)【出願日】2020-01-16
(85)【翻訳文提出日】2021-10-01
(86)【国際出願番号】 US2020013796
(87)【国際公開番号】W WO2020163054
(87)【国際公開日】2020-08-13
(31)【優先権主張番号】62/801,835
(32)【優先日】2019-02-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】397068274
【氏名又は名称】コーニング インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100123652
【弁理士】
【氏名又は名称】坂野 博行
(74)【代理人】
【識別番号】100175042
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 秀明
(72)【発明者】
【氏名】フィンズ,クレイグ マーシャル
(72)【発明者】
【氏名】シャープス,ロバート ウェンデル
(72)【発明者】
【氏名】ズシュ,ニコラス レオン
(72)【発明者】
【氏名】ウェン リアンゴン
【テーマコード(参考)】
2G051
【Fターム(参考)】
2G051AA32
2G051AB02
2G051BA06
2G051CA04
2G051DA06
(57)【要約】
粘性リボンを加工する方法は、供給容器から溶融材料を供給する工程を含む。この方法は、この溶融材料を粘性リボンに形成する工程を含む。この粘性リボンは移動経路に沿って移動する。この方法は、粘性リボンから生じた熱光エネルギーを受ける工程を含む。この方法は、この熱光エネルギーから粘性リボンの画像を作成する工程を含む。この方法は、その画像から粘性リボンの欠陥を検出する工程を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
粘性リボンを加工する方法において、
供給容器から溶融材料を供給する工程、
前記溶融材料を、移動経路に沿って移動する粘性リボンに形成する工程、
前記粘性リボンから生じた熱光エネルギーを受ける工程、
前記熱光エネルギーから前記粘性リボンの画像を作成する工程、および
前記画像から前記粘性リボンの欠陥を検出する工程、
を有してなる方法。
【請求項2】
前記作成する工程が、前記画像を、前記粘性リボンにより画成される面に直交する視点からのものに修正する工程を含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記検出する工程が、前記欠陥が、前記粘性リボン内の含有物または該粘性リボンの主面にある表面特徴であるかどうかを判定する工程を含む、請求項1または2記載の方法。
【請求項4】
前記検出する工程が、前記欠陥の位置を決定する工程を含む、請求項1から3いずれか1項記載の方法。
【請求項5】
前記欠陥を含む、前記粘性リボンの第1のセグメントを追跡する工程をさらに含む、請求項1から4いずれか1項記載の方法。
【請求項6】
前記粘性リボンまたは前記供給容器の1つ以上から熱光エネルギーを生成する工程をさらに含む、請求項1から5いずれか1項記載の方法。
【請求項7】
粘性リボンを加工する方法において、
供給容器から溶融材料を供給する工程、
前記溶融材料を、移動経路に沿って移動する粘性リボンに形成する工程、
前記粘性リボンから生じた熱光エネルギーを受ける工程、
前記熱光エネルギーから前記粘性リボンの画像を作成する工程、
前記画像における関心領域を特定する工程、および
前記関心領域が前記粘性リボンの欠陥を含むかどうかを判定する工程、
を有してなる方法。
【請求項8】
前記判定する工程が、前記粘性リボンの第1の速度および前記関心領域の第2の速度を測定する工程を含む、請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記第1の速度が前記第2の速度と実質的に等しい場合、前記関心領域を、前記欠点を含むものと分類する、請求項8記載の方法。
【請求項10】
撮像された前記粘性リボンの部分より下流にある該粘性リボンを分割する工程をさらに含む、請求項7から9いずれか1項記載の方法。
【請求項11】
前記粘性リボンまたは前記供給容器の1つ以上から熱光エネルギーを生成する工程をさらに含む、請求項7から10いずれか1項記載の方法。
【請求項12】
前記粘性リボンの画像を作成する工程が、前記画像を、前記粘性リボンにより画成される面に直交する視点からのものに修正する工程を含む、請求項7から11いずれか1項記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の説明】
【0001】
本出願は、その内容が依拠され、完全に下記に述べられているかのようにここに全てが引用される、2019年2月6日に出願された米国仮特許出願第62/801835号の優先権の恩恵を主張するものである。
【技術分野】
【0002】
本開示は、広く、粘性リボンを加工する方法に関し、より詳しくは、画像を用いて粘性リボンを加工する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
カメラでガラスリボンの画像を作成することが公知である。その画像は、ガラスリボン内の欠陥を特定するために検査される。しかしながら、ある種の欠陥、例えば、ガラスリボン内の含有物は、カメラで特定することが難しい。さらに、欠陥を画像内のアーチファクトと区別することが難しい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
その結果、カメラにより作成された画像の検査は、ある種の欠陥を特定することができるであろうが、他の種類の欠陥は検出されないままであろう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下は、詳細な説明に記載されたいくつかの実施の形態の基本的な理解を与えるための本開示の簡易的な概要を提示する。
【0006】
いくつかの実施の形態によれば、粘性リボンを加工する方法は、供給容器から溶融材料を供給する工程を含み得る。この方法は、溶融材料を、移動経路に沿って移動する粘性リボンに形成する工程を含み得る。この方法は、粘性リボンから生じた熱光エネルギー(thermal light energy)を受ける工程を含み得る。この方法は、この熱光エネルギーから粘性リボンの画像を作成する工程を含み得る。この方法は、その画像から粘性リボンの欠陥を検出する工程を含み得る。
【0007】
いくつかの実施の形態において、粘性リボンの画像を作成する工程は、その画像を、粘性リボンにより画成される面に直交する視点からのものに修正する工程を含む。
【0008】
いくつかの実施の形態において、粘性リボンの欠陥を検出する工程は、その欠陥が、粘性リボン内の含有物または粘性リボンの主面にある表面特徴であるかどうかを判定する工程を含む。
【0009】
いくつかの実施の形態において、粘性リボンの欠陥を検出する工程は、欠陥の位置を決定する工程を含む。
【0010】
いくつかの実施の形態において、方法は、欠陥を含む、粘性リボンの第1のセグメントを追跡する工程を含み得る。
【0011】
いくつかの実施の形態において、第1のセグメントを追跡する工程は、粘性リボンの第1の速度を測定する工程を含む。
【0012】
いくつかの実施の形態において、方法は、撮像された粘性リボンの部分より下流にある粘性リボンから第1のセグメントを取り除く工程を含み得る。
【0013】
いくつかの実施の形態において、方法は、粘性リボンまたは供給容器の1つ以上から熱光エネルギーを生成する工程を含み得る。
【0014】
いくつかの実施の形態によれば、粘性リボンを加工する方法は、供給容器から溶融材料を供給する工程を含み得る。この方法は、溶融材料を、移動経路に沿って移動する粘性リボンに形成する工程を含み得る。この方法は、粘性リボンから生じた熱光エネルギーを受ける工程を含み得る。この方法は、この熱光エネルギーから粘性リボンの画像を作成する工程を含み得る。この方法は、その画像における関心領域を特定する工程を含み得る。この方法は、その関心領域が粘性リボンの欠陥を含むかどうかを判定する工程を含み得る。
【0015】
いくつかの実施の形態において、関心領域が欠陥を含むかどうかを判定する工程は、粘性リボンの第1の速度および関心領域の第2の速度を測定する工程を含む。
【0016】
いくつかの実施の形態において、第1の速度が第2の速度と実質的に等しい場合、ひいては、関心領域を、欠点を含むものと分類する。
【0017】
いくつかの実施の形態において、関心領域が欠陥を含むかどうかを判定する工程は、粘性リボンの連続画像において関心領域を特定する工程を含む。
【0018】
いくつかの実施の形態において、関心領域が粘性リボンの連続画像内にある場合、ひいては、関心領域を、欠陥を含むものと分類する。
【0019】
いくつかの実施の形態において、方法は、撮像された粘性リボンの部分より下流にある粘性リボンを分割する工程を含み得る。
【0020】
いくつかの実施の形態において、方法は、粘性リボンまたは供給容器の1つ以上から熱光エネルギーを生成する工程を含み得る。
【0021】
いくつかの実施の形態において、粘性リボンの画像を作成する工程は、その画像を、粘性リボンにより画成される面に直交する視点からのものに修正する工程を含む。
【0022】
いくつかの実施の形態によれば、粘性リボンを加工する方法は、移動方向にある移動経路に沿って粘性リボンを動かす工程を含み得る。この方法は、粘性リボンから生じた熱光エネルギーを受ける工程を含み得る。この方法は、この熱光エネルギーから粘性リボンの画像を作成する工程を含み得る。この方法は、その画像から粘性リボンの欠陥を検出する工程を含み得る。この方法は、欠陥を含む粘性リボンの第1のセグメントを粘性リボンから取り除く工程を含み得る。
【0023】
いくつかの実施の形態において、方法は、粘性リボンの第1の速度を測定することによって、第1のセグメントを追跡する工程を含み得る。
【0024】
いくつかの実施の形態において、粘性リボンの欠陥を検出する工程は、その欠陥が、粘性リボン内の含有物または粘性リボンの主面にある表面特徴であるかどうかを判定する工程を含む。
【0025】
いくつかの実施の形態において、粘性リボンの欠陥を検出する工程は、欠陥の位置を決定する工程を含む。
【0026】
ここに開示された実施の形態の追加の特徴および利点は、以下の詳細な説明に述べられており、一部には、その説明から当業者に明白となるか、または以下の詳細な説明、特許請求の範囲、並びに添付図面を含む、ここに記載された実施の形態を実施することによって、認識されるであろう。先の一般的な説明および以下の詳細な説明の両方とも、ここに開示された実施の形態の性質および特性を理解するための概要または骨子を与える意図がある実施の形態を提示していることを理解すべきである。添付図面は、さらなる理解を与えるために含まれ、本明細書に包含され、その一部を構成する。図面は、本開示の様々な実施の形態を示しており、その記載とともに、その原理および作動を説明する。
【0027】
これらと他の特徴、実施の形態および利点は、添付図面を参照して、以下の詳細な説明を読んだときに、よりよく理解される。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本開示の実施の形態によるガラス成形装置の例示の実施の形態の概略図
図2】本発明の実施の形態による、図1の線2-2に沿ったガラス成形装置の斜視断面図
図3】本開示の実施の形態によるリボン供給源の例示の実施の形態の概略端面図
図4】本開示の実施の形態による加工装置の例示の実施の形態の斜視図
図5】本開示の実施の形態による、カメラにより作成された粘性リボンの一部の画像の例示の実施の形態の正面図
図6】本開示の実施の形態による、カメラにより作成された粘性リボンの一部の第2の画像の例示の実施の形態の正面図
図7】本開示の実施の形態による、複数のセグメントを含む粘性リボンの例示の実施の形態の正面図
図8】本開示の実施の形態による、粘性リボンから分割されている、欠陥を含むセグメントを含む粘性リボンの例示の実施の形態の正面図
図9】本開示の実施の形態による、粘性リボンから取り除かれている、欠陥を含むセグメントの例示の実施の形態の正面図
図10】本開示の実施の形態による、粘性リボンを加工する方法の例示の実施の形態の正面図を示す流れ図
【発明を実施するための形態】
【0029】
ここで、例示の実施の形態が示されている添付図面を参照して、実施の形態を下記により詳しく説明する。できるときはいつでも、同じまたは同様の部分を称するために、図面に亘り同じ参照番号が使用される。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具体化されることがあり、ここに述べられた実施の形態に限定されると解釈するべきではない。
【0030】
本開示は、粘性リボン加工装置および粘性リボンを加工する方法に関する。ここで、多量の溶融材料から粘性リボンを形成するための例示の実施の形態によって、粘性リボンを加工するための方法および装置を説明する。図1に概略示されているように、いくつかの実施の形態において、例示のガラス製造装置100は、ガラス溶融・送達装置102および多量の溶融材料121からリボン103を製造するように設計された供給容器140を含む成形装置101を備えることができる。いくつかの実施の形態において、リボン103は、リボン103の第1の外縁153および第2の外縁155に沿って形成された互いに反対のエッジ部分(例えば、エッジビード)の間に位置付けられた中央部分152を含み得、このエッジビードの厚さは、中央部分の厚さより大きくあり得る。それに加え、いくつかの実施の形態において、分割ガラスリボン104は、ガラス分割機149(例えば、スクライバー、罫書きホイール、ダイヤモンドチップ、レーザなど)によって分割経路151に沿ってリボン103から分割することができる。いくつかの実施の形態において、リボン103からの分割ガラスリボン104の分割の前または後に、第1の外縁153および第2の外縁155に沿って形成されたエッジビードを除去して、均一な厚さを有する高品質の分割ガラスリボン104として中央部分152を提供することができる。
【0031】
いくつかの実施の形態において、ガラス溶融・送達装置102は、貯蔵槽109からバッチ材料107を受け取るように向けられた溶融容器105を備えることができる。バッチ材料107は、モータ113で駆動されたバッチ送達装置111によって導入することができる。いくつかの実施の形態において、随意的な制御装置115を作動させて、モータ113を起動させて、矢印117で示されるように、所望の量のバッチ材料107を溶融容器105中に導入することができる。溶融容器105は、バッチ材料107を加熱して、溶融材料121を提供することができる。いくつかの実施の形態において、溶融物プローブ119を用いて、直立管123内の溶融材料121のレベルを測定し、通信回線125で制御装置115に測定情報を伝達することができる。
【0032】
それに加え、いくつかの実施の形態において、ガラス溶融・送達装置102は、溶融容器105の下流に配置され、第1の接続導管129によって溶融容器105に結合された清澄容器127を含む第1の状態調節ステーションを備えることができる。いくつかの実施の形態において、溶融材料121は、第1の接続導管129によって溶融容器105から清澄容器127に重力送りすることができる。例えば、いくつかの実施の形態において、重力は、第1の接続導管129の内部経路を通って溶融容器105から清澄容器127に溶融材料121を推進させることができる。それに加え、いくつかの実施の形態において、様々な技術によって、清澄容器127内の溶融材料121から気泡を除去することができる。
【0033】
いくつかの実施の形態において、ガラス溶融・送達装置102は、清澄容器127の下流に配置することができる混合槽131を含む第2の状態調節ステーションをさらに備えることができる。混合槽131を使用して、溶融材料121の均質な組成物を提供し、それによって、そうでなければ清澄容器127から出る溶融材料121内に存在するかもしれない不均一性を減少させるまたはなくすことができる。図から分かるように、清澄容器127は、第2の接続導管135によって混合槽131に結合することができる。いくつかの実施の形態において、溶融材料121は、第2の接続導管135によって清澄容器127から混合槽131に重力送りすることができる。例えば、いくつかの実施の形態において、重力は、第2の接続導管135の内部経路を通って清澄容器127から混合槽131に溶融材料121を推進させることができる。
【0034】
それに加え、いくつかの実施の形態において、ガラス溶融・送達装置102は、混合槽131の下流に配置することができる送達容器133を含む第3の状態調節ステーションを備えることができる。いくつかの実施の形態において、送達容器133は、入口導管141中に供給すべき溶融材料121を状態調節することができる。例えば、送達容器133は、入口導管141への溶融材料121の一貫した流れを調節し、提供するためのアキュムレータおよび/または流量調整器として機能することができる。図から分かるように、混合槽131は、第3の接続導管137によって送達容器133に結合することができる。いくつかの実施の形態において、溶融材料121は、第3の接続導管137によって混合槽131から送達容器133に重力送りすることができる。例えば、いくつかの実施の形態において、重力は、第3の接続導管137の内部経路を通って混合槽131から送達容器133に溶融材料121を推進させることができる。さらに示されるように、いくつかの実施の形態において、送達管139は、溶融材料121を成形装置101、例えば、供給容器140の入口導管141に送達するように位置付けることができる。
【0035】
成形装置101は、本開示の実施の形態による供給容器の様々な実施の形態を含み得る、例えば、成形装置101は、リボンをフュージョンドローするための楔を有する供給容器、リボンをスロットドローするためのスロットを有する供給容器、または供給容器からリボンを圧延するための圧搾ロールが設けられた供給容器を含み得る。実例として、下記に示され開示された供給容器140は、リボン103に延伸できる溶融材料121のリボンを製造するために、成形楔209の、基部145と定義される底縁から離れて、溶融材料121をフュージョンドローするように設けることができる。例えば、いくつかの実施の形態において、溶融材料121は、入口導管141から供給容器140に送達することができる。溶融材料121は、次に、一部には、供給容器140の構造に基づいて、リボン103に成形することができる。例えば、図から分かるように、溶融材料121は、ガラス製造装置100の延伸方向154に延在する延伸経路に沿って供給容器140の底縁(例えば、基部145)から離れて延伸することができる。いくつかの実施の形態において、エッジ・ディレクタ163、164は、供給容器140から離れる溶融材料121を方向付け、一部には、リボン103の幅「W」を画成することができる。いくつかの実施の形態において、リボン103の幅「W」は、リボン103の第1の外縁153と、リボン103の第2の外縁155との間に延在する。
【0036】
いくつかの実施の形態において、リボン103の幅「W」は、リボン103の第1の外縁153とリボン103の第2の外縁155との間に延在し、これは、約20ミリメートル(mm)以上、例えば、約50mm以上、例えば、約100mm以上、例えば、約500mm以上、例えば、約1000mm以上、例えば、約2000mm以上、例えば、約3000mm以上、例えば、約4000mm以上であり得るが、上述した幅より小さいかまたは大きい他の幅を、さらに別の実施の形態に設けても差し支えない。例えば、いくつかの実施の形態において、リボン103の幅「W」は、約20mmから約4000mm、例えば、約50mmから約4000mm、例えば、約100mmから約4000mm、例えば、約500mmから約4000mm、例えば、約1000mmから約4000mm、例えば、約2000mmから約4000mm、例えば、約3000mmから約4000mm、例えば、約20mmから約3000mm、例えば、約50mmから約3000mm、例えば、約100mmから約3000mm、例えば、約500mmから約3000mm、例えば、約1000mmから約3000mm、例えば、約2000mmから約3000mm、例えば、約2000mmから約2500mm、およびそれらの間の全ての範囲と部分的範囲であり得る。
【0037】
図2は、図1の線2-2に沿った成形装置101(例えば、供給容器140)の断面斜視図を示す。いくつかの実施の形態において、供給容器140は、入口導管141から溶融材料121を受け取るように向けられた樋201を備えることができる。説明目的のために、溶融材料121の平行線模様が、明確にするために、図2から除去されている。供給容器140は、成形楔209の互いに反対の端部210、211(図1参照)の間に延在する一対の下方に傾斜して収束する表面部分207、208を含む成形楔209をさらに備えることができる。成形楔209のこの一対の下方に傾斜して収束する表面部分207、208は、延伸方向154に沿って収束して、供給容器140の基部145に沿って交差することができる。ガラス製造装置100の延伸面213は、延伸方向154に沿って基部145を通って延在し得る。いくつかの実施の形態において、リボン103は、延伸面213に沿って延伸方向154に延伸することができる。図から分かるように、延伸面213は、基部145を通って成形楔209を二等分することができるが、いくつかの実施の形態において、延伸面213は、基部145に対して他の向きで延在することができる。
【0038】
それに加え、いくつかの実施の形態において、溶融材料121は、供給容器140の樋201に入る方向156に樋201に沿って流動することができる。溶融材料121は、次に、対応する堰203、204を越え、対応する堰203、204の外面205、206を下方に同時に流れることによって、樋201から溢れることができる。次に、溶融材料121のそれぞれの流れは、成形楔209の下方に傾斜して収束する表面部分207、208に沿って流れて、供給容器140の基部145から離れて延伸することができ、そこで、それらの流れは収束し、リボン103に融合する。次に、溶融材料のリボン103は、延伸方向154に沿って延伸面213にある基部145から離れて延伸することができる。いくつかの実施の形態において、リボン103は、リボン103の垂直位置に基づいて材料の1つ以上の状態を含む。例えば、ある位置では、リボン103は、粘性溶融材料121から作られることがあり、よって、リボン103は粘性リボンを構成し、別の位置では、リボン103は、ガラス状態にある非晶質固体(例えば、ガラスリボン)から作られることがある。
【0039】
リボン103は、反対方向に面し、リボン103の厚さ「T」(例えば、平均厚さ)を規定する第1の主面215および第2の主面216を有する。いくつかの実施の形態において、リボン103の厚さ「T」は、約2ミリメートル(mm)以下、約1ミリメートル以下、約0.5ミリメートル以下、例えば、約300マイクロメートル(μm)以下、約200マイクロメートル以下、または約100マイクロメートル以下であり得るが、さらに別の実施の形態において、他の厚さが設けられることがある。例えば、いくつかの実施の形態において、リボン103の厚さ「T」は、間の厚さの全ての範囲と部分的範囲を含む、約50μmから約750μm、約100μmから約700μm、約200μmから約600μm、約300μmから約500μm、約50μmから約500μm、約50μmから約700μm、約50μmから約600μm、約50μmから約500μm、約50μmから約400μm、約50μmから約300μm、約50μmから約200μm、約50μmから約100μmであり得る。加えて、リボン103としては、以下に限られないが、ソーダ石灰ガラス、ホウケイ酸ガラス、アルミノホウケイ酸塩ガラス、アルカリ含有ガラス、または無アルカリガラスを含む、様々な組成物が挙げられる。
【0040】
いくつかの実施の形態において、ガラス分割機149(図1参照)は、次に、リボン103が供給容器140によって形成されるときに、分割経路151に沿って、リボン103から分割ガラスリボン104を分割することができる。図に示されるように、いくつかの実施の形態において、分割経路151は、第1の外縁153と第2の外縁155との間のリボン103の幅「W」に沿って延在し得る。それに加え、いくつかの実施の形態において、分割経路151は、リボン103の延伸方向154に対して垂直に延在し得る。さらに、いくつかの実施の形態において、延伸方向154は、それに沿ってリボン103を供給容器140から延伸できる方向を規定することができる。
【0041】
分割ガラスリボンは、次に、所望の用途、例えば、ディスプレイ用途に加工することができる。例えば、分割ガラスリボンは、液晶ディスプレイ(LCD)、電気泳動ディスプレイ(EPD)、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、プラズマ表示盤(PDP)、および他の電子ディスプレイを含む幅広いディスプレイ用途に使用することができる。
【0042】
図3を参照すると、リボンが一種以上の供給源により提供され得ることが認識されよう。図3は、リボンのある供給源を示しているが、さらなる実施の形態において、他の供給源が設けられることがある。例えば、いくつかの実施の形態において、ある供給源は、図1~2に関して示され、記載された供給容器140を含むことがある。供給容器140は、下方に傾斜して集束する表面部分207、208および基部145を有する成形楔209を含むことがある。溶融材料121は、供給容器140から供給することができ、その際に、溶融材料121を、移動経路に沿って移動するリボン103に成形することができる。
【0043】
いくつかの実施の形態において、リボンの別の供給源は、リボンをスロットドローするためのスロットを有する供給容器301を含むことがある。例えば、供給容器301は、中空であることがあり、溶融材料を収容することができる。いくつかの実施の形態において、出口管303が、供給容器301に結合され得、溶融材料305がそこを通じて供給容器301から出ることのできる通路を画成することがある。例えば、溶融材料305は、供給容器301から、出口管303を通って流れることができ、ここで、出口管303は、溶融材料305がそこを通じて出口管303から出られるスロット(例えば、開口、孔など)を含み得る。いくつかの実施の形態において、出口管303は、重力の方向に沿って向けることができ、よって、溶融材料305は、重力の方向に沿って出口管303を通って下方に流動することができる。出口管303は、一対の成形ロール307、309の上に位置付けることができる。成形ロール307、309は、互いから間隔を空けて、成形ロール307、309の間に間隙を形成することができる。いくつかの実施の形態において、成形ロール307、309は、互いに反対に回転することができる。例えば、図3に示された向きにおいて、一方のロール307は時計回りの方向に回転することができるのに対し、他方のロール309は反時計回りの方向に回転することができる。
【0044】
いくつかの実施の形態において、溶融材料305は、出口管303から成形ロール307、309の間の位置に送達されることがある。溶融材料305は、成形ロール307、309の間に蓄積し得、その際に、成形ロール307、309は、回転して、溶融材料305の流れをリボン103へと、平らにし、薄くし、滑らかにすることができる。このようにして、成形ロール307、309は、溶融材料305を出口管303から前記間隙を通じて方向付けることができる。リボン311は、成形ロール307、309から出ることができ、一対の牽引ロール313、315に送達され得る。牽引ロール313、315は、リボン311を下方に引っ張ることができ、いくつかの実施の形態において、リボン311に張力を生じさせて、リボン311を安定化および/または伸張することができる。いくつかの実施の形態において、牽引ロール313、315は、互いに対して反対に回転することができる。例えば、図3に示された向きにおいて、一方の牽引ロール313は時計回りの方向に回転することができるのに対し、他方の牽引ロール315は反時計回りの方向に回転することができる。いくつかの実施の形態において、リボン311は、移動方向319の移動経路317に沿って動くことができる。いくつかの実施の形態において、リボン311は、リボン311の垂直位置に基づいて材料の1つ以上の状態を有し得る。例えば、ある位置(例えば、成形ロール307、309の直ぐ下)では、リボン311は粘性溶融材料305から作られ得、よって、リボン311は粘性リボンからなる。別の位置(例えば、牽引ロール313、315の直ぐ上)では、リボン311は、ガラス状態にある非晶質固体から作られ得る。
【0045】
図4を参照すると、粘性リボン402を加工するための加工装置401が示されている。いくつかの実施の形態において、粘性リボン402は、リボン103が粘性溶融材料121から作られ、粘性状態にある垂直位置で、リボン103からなり得る。同様に、いくつかの実施の形態において、粘性リボン402は、リボン311が粘性溶融材料305から作られ、粘性状態にある垂直位置で、リボン311(例えば、図3に示された)からなり得る。粘性リボン402の比較的高い温度のために、粘性リボン402は、熱光エネルギー405を生じ、放出し得る。例えば、粘性リボン402の一部分は、カメラ403により撮像することができ、ここで、撮像された粘性リボン402の部分は、約1000℃から約1500℃の温度を有することがあり、約1500ポアズから約2500ポアズの粘度を有することがある。それに加え、またはそれに代えて、いくつかの実施の形態において、放出された熱光エネルギー405の一部は、供給容器140、301(例えば、図1~3に示された)および/または溶融材料121、305から生じることのある熱光エネルギー409を含み得る。例えば、供給容器140、301は、約500℃から約2000℃の温度を有することがあり、一方で、供給容器140、301から出た溶融材料121、305は、約1000℃から約2000℃の温度を有することがある。熱光エネルギー409は、供給容器140、301および/または溶融材料121、305から放出され得、粘性リボン402がライトガイドの機能を果たして、供給容器140、301から粘性リボン402に沿って伝搬し得る。いくつかの実施の形態において、粘性リボン402に沿って伝搬する熱光エネルギー409は、粘性リボン402中の欠陥411に衝突し得、その結果、熱光エネルギー409は、粘性リボン402から外側に伝搬し得、カメラ403により受けられることがある。いくつかの実施の形態において、放出された熱光エネルギー405は、粘性リボン402中の欠陥411に衝突する、供給容器140、301または溶融材料121、305の1つ以上から放出されることのある熱光エネルギー409、または撮像位置で粘性リボン402から生じる熱光エネルギーの1つ以上を含み得る。
【0046】
いくつかの実施の形態において、加工装置401は、供給容器140、301より下流に位置付けられることのあるカメラ403を備え得る。例えば、カメラ403は、供給容器140、301より下流にあることのある粘性リボン402の一部分を撮像するために位置付けることができる。いくつかの実施の形態において、粘性リボン402を撮像するために、カメラ403は、粘性リボン402から熱光エネルギー405を受け、受けた熱光エネルギー405に基づいて粘性リボン402の一部分の画像を作成することができる。カメラ403は、例えば、赤外光を検出し、検出された赤外光に基づいて画像を作成するように作られた赤外線カメラを含み得る。いくつかの実施の形態において、カメラ403により作成された画像に基づいて、加工装置401は、粘性リボン402中に存在することのある欠陥を検出することができる。
【0047】
いくつかの実施の形態において、カメラ403は、移動経路317に沿って移動する粘性リボン402により画成される面(例えば、延伸面213)に非直交であることがある方向に向けられることがある。例えば、いくつかの実施の形態において、カメラ403は、粘性リボン402の下に位置付けられることがある。カメラ403は、粘性リボン402の下に位置付けられることにより、粘性リボン402により画成される面に直交するであろう面より下に位置付けられることがある。そのような位置は、例えば、カメラ403が供給容器140、301から遠く離れている場合、そのカメラがより低い温度に暴露されているために、有益であろう。いくつかの実施の形態において、カメラ403は、粘性リボン402と交差することのある軸415に沿って熱光エネルギー405を受けることができる。いくつかの実施の形態において、軸415は、粘性リボン402に対して非直交角度(例えば、90度より大きいか小さいことのある角度)を形成することがある。しかしながら、カメラ403のそのような位置は、制限的な意図はなく、いくつかの実施の形態において、カメラ403は、軸415が粘性リボン402に対して実質的に直交するように位置付けることができる。いくつかの実施の形態において、カメラ403は、約2フレーム毎秒から約10フレーム毎秒の速度で粘性リボン402の画像を記録できる高分解能面走査型カメラを含むことがある。いくつかの実施の形態において、カメラ403は、約8メガピクセルから約10メガピクセル、または約9メガピクセルの画像解像度で、粘性リボン402の画像を作成することができる。いくつかの実施の形態において、カメラ403が暴露される温度による損傷を受けるカメラ403の傾向を低下させるために、カメラ403は、水冷ジャケット、ガス冷却ジャケットなどの冷却ジャケット内に収容されることがある。冷却ジャケットは、カメラ403の過熱の傾向を低下させ、カメラ403の構成部材への損傷を制限することができる。
【0048】
いくつかの実施の形態において、カメラ403は、制御装置421に結合することができる。制御装置421は、例えば、カメラ403から熱光エネルギー405に関連する撮像データを受けられる多変数の制御装置を含むことがある。制御装置421は、リボン402の作成画像を評価し、作成画像に基づいてリボン402内の欠陥を検出するための画像処理ソフトウェアを備えることができる。いくつかの実施の形態において、制御装置421は、移動方向319に沿って動く粘性リボン402の速度、粘性リボン402のサイズ、粘性リボン402内の欠陥、粘性リボン402内の任意の欠陥の位置、欠陥のサイズなど、粘性リボン402の1つ以上の特徴を判定できるプログラマブル理論制御装置を含み得る。いくつかの実施の形態において、制御装置421は、所定の期間に亘る欠陥の頻度、欠陥の種類(例えば、含有物、断層線など)など、粘性リボン402に関連する情報を格納するためのメモリを備える。いくつかの実施の形態において、制御装置421は、ディスプレイに結合することができ、よって、粘性リボン402に関連する情報を表示することができ、その情報をユーザが見られるであろう。
【0049】
図5を参照すると、粘性リボン402の画像501が、カメラ403によって作成され得る。いくつかの実施の形態において、カメラ403は、粘性リボン402から熱光エネルギーを最初に受けることができる。粘性リボン402から放出された熱光エネルギーは、周囲の環境からの熱光エネルギーよりも高い強度または輝度であるであろう。それゆえ、より高い強度または輝度に対応する画像501の区域は、粘性リボン402を示すであろうし、一方で、より低い強度または輝度である隣接する区域は、周囲の環境を示すであろう。いくつかの実施の形態において(例えば、図4に示されるような)、カメラ403が、粘性リボン402により画成される面に対して非直交である方向に向けられている場合、粘性リボン402の初期画像は、粘性リボン402により画成された面に非直交であることのある視点からのものであることがあり、ここで、軸415は、粘性リボン402に対して非直交角度を形成する。いくつかの実施の形態において、その面に非直交である視点から、その面に直交する視点からのものに初期画像を修正することが有益であることがある。これらの利益に、例えば、粘性リボン402の寸法、粘性リボン402内の任意の欠陥の寸法、粘性リボン402のエッジに対する任意の欠陥の位置など、粘性リボン402の寸法が得られる容易さがあるであろう。それゆえ、粘性リボン402を加工する方法は、画像501を、移動経路317に沿って移動する粘性リボン402により画成される面に直交するであろう視点からのものに修正する工程を含み得る。
【0050】
いくつかの実施の形態において、画像501を、粘性リボン402により画成される面に直交する視点からのものに修正するために、較正目標が、最初に、粘性リボン402が形成される前に(例えば、供給源が作動していないときなど)、粘性リボン402の代わりに位置決めされることがある、または較正目標が、最初に、カメラ403と粘性リボン402との間の粘性リボン402の前に位置付けられることがある。その較正目標は、公知の寸法(例えば、長さと幅)を有し得、カメラ403から公知の距離と角度に位置付けられることがある。カメラ403は、較正目標により画成される面に非直交であることのある視点から較正目標の初期画像を作成することができる。較正目標の公知の寸法および較正目標とカメラ403との間の公知の距離と角度に基づいて、較正目標の初期画像は、較正目標により画成される面に直交するであろう視点からのものに修正することができる。較正目標の初期画像の修正は、初期画像の回転および拡大縮小を含むことがある。このようにして、初期画像が非直交視点から直交視点に回転されることのある程度およびその画像の適切な拡大縮小を決定することができる。回転と拡大縮小のこの程度は、その後、カメラ403から作成されることのある粘性リボン402の初期画像に適合することができ、よって、粘性リボン402の画像は、その面に直交しているであろう視点からのものに修正することができる(例えば、図5に示されるような)。
【0051】
画像を修正した後、粘性リボン402を加工する方法は、画像501において1つ以上の関心領域503、505、507、509を特定する工程を含み得る。例えば、画像501は、粘性リボン402から受けた熱光エネルギー405に基づいて、作成されることがある。いくつかの実施の形態において、関心領域503を含まない粘性リボン402の部分511から受けた熱光エネルギー405は、第1の強度であることがある。関心領域503、505、507、509から受けた熱光エネルギー405は、第1の強度より大きいであろう第2の強度であることがある。いくつかの実施の形態において、第1の強度と第2の強度との間の差異は、一部には、関心領域503、505、507、509に入射したおよび/またはそこから反射した熱光エネルギー405のためであろう。それゆえ、関心領域503、505、507、509に入射したおよび/またはそこから反射した熱光エネルギー405は、関心領域を含まないであろう粘性リボン402の他の部分(例えば、部分511)から受けた熱光エネルギー405よりも高い強度(例えば、第2の強度)であることがある。いくつかの実施の形態において、関心領域503、505、507、509は、より明るい領域または区域として、画像501内に示されるこがあり、一方で、関心領域を含まない粘性リボン402の他の部分(例えば、部分511)は、それほど明るくない領域または区域として示されることがある。いくつかの実施の形態において、画像501において1つ以上の関心領域503、505、507、509を特定する工程は、より低い強度である周囲領域より高い強度である画像501内の領域を認識する工程、および次いで、これらのより高い強度の領域を関心領域503、505、507、509として分類する工程を含み得る。
【0052】
いくつかの実施の形態において、粘性リボン402は、第1の関心領域503、第2の関心領域505、第3の関心領域507、および第4の関心領域509など、複数の関心領域を含み得る。いくつかの実施の形態において、関心領域503、505、507、509は、含有物または表面特徴など、粘性リボン402内の欠陥を含むことがある。含有物は、粘性リボン402内に気体または望ましくない物質が存在する場合に生じることがある。表面特徴は、例えば、粘性リボン402の第1の主面または第2の主面の1つ以上の上の引っ掻き傷、粘性リボン402内の亀裂、粘性リボン402上またはその中の他の種類の断層線などを含むことがある。しかしながら、関心領域503、505、507、509は、欠陥を含むことに限定されないことがあり、いくつかの実施の形態において、関心領域503、505、507、509は、アーチファクトを含むことがあり、このアーチファクトは、画像501内の誤検出を表すことがある。アーチファクトは、アーチファクトが粘性リボン402の欠点を表さないことがあり、よって、含有物、断層線、亀裂、引っ掻き傷などではないことがあるという点で、欠陥とは異なる。そうではなく、アーチファクトは、実際には欠陥ではないが、潜在的に欠陥に見えることなどによって、画像501内の誤検出を表す。アーチファクトは、例えば、カメラ403近くのハードウェア設備の反射、空気中またはカメラ403のレンズ上の粒子(例えば、埃、水分など)、撮像過程における収差などを含むであろう。
【0053】
図6を参照すると、粘性リボン402の第2の画像601を作成することができ、ここで、第2の画像601は、図5における粘性リボン402の画像501がカメラ403によって作成されたときからある期間が経過した後の、粘性リボン402を表すことがある。例えば、粘性リボン402は、移動方向319に動くことができ、その方向は、いくつかの実施の形態において、下方であることがある。上方境界603(例えば、図6に点線で示されている)は、図5における画像501の上方境界を表すことがあり、ここで、上方境界603は、粘性リボン402が移動方向319に沿って動きながら、下方に動く。図6に示されるように、上方境界603および関心領域の内のいくつか(例えば、第1の関心領域503および第3の関心領域507)は、粘性リボン402が移動方向319に沿って動きながら、図5に対して移動方向319に沿って下方に第1の距離604だけ移動している。いくつかの実施の形態において、第2の画像601は、画像501の後の粘性リボン402の連続画像を表し得る。例えば、連続画像を示すことによって、画像501と第2の画像601との間の粘性リボン402の中間画像が作成されないことがあり、よって、粘性リボン402の作成画像501の後に、粘性リボン402の次の作成画像が第2の画像601を構成することがある。しかしながら、他の実施の形態において、第2の画像601は連続画像を示さないことがあり、よって、粘性リボン402の1つ以上の中間画像が、画像501と第2の画像601との間に作成されることがある。
【0054】
いくつかの実施の形態において、関心領域503、505、507、509が一旦特定されたら、粘性リボン402を加工する方法は、その関心領域が粘性リボン402の欠陥605、607を含むかどうかを判定する工程を含み得る。例えば、関心領域503、505、507、509が欠陥605、607を含むかどうかを判定する工程は、粘性リボン402の第1の速度および関心領域503、505、507、509の第2の速度を測定する工程を含み得る。いくつかの実施の形態において、粘性リボン402の第1の速度は既に公知であることがあり、一方で、他の実施の形態において、粘性リボン402の第1の速度は、測定することができる(例えば、上方境界603が画像501から第2の画像601まで動いた距離を測定することなどによって)。例えば、粘性リボン402の第1の速度を測定する工程は、粘性リボン402が第1の位置(例えば、図5に示された)と第2の位置(例えば、図6に示された)との間で動いた第1の距離604を測定する工程を含み得る。次に、第1の距離604は、例えば、粘性リボン402が第1の位置および第2の位置の間にあるときに経過した時間などの期間で割ることができる。第1の距離604を経過した時間で割った結果により、粘性リボン402の第1の速度を得ることができる。
【0055】
いくつかの実施の形態において、関心領域503、505、507、509の第2の速度を測定する工程は、関心領域503、505、507、509が第1の位置(例えば、図5に示された)と第2の位置(例えば、図6に示された)との間で動いた第2の距離をその期間で割る工程を含み得る。例えば、第1の関心領域503は、画像501と第2の画像601との間の第1の距離を移動することができる。同様に、第2の関心領域505は、画像501と第2の画像601との間の第2の距離を移動することができる。第3の関心領域507は、画像501と第2の画像601との間の第3の距離を移動することができる。第4の関心領域509は、画像501と第2の画像601との間の第4の距離を移動することができる。これらの距離(例えば、第1の関心領域503の第1の距離、第2の関心領域505の第2の距離、第3の関心領域507の第3の距離、および第4の関心領域509の第4の距離)を、粘性リボン402が第1の位置(例えば、図5に示された)および第2の位置(例えば、図6に示された)の間にあるときに経過した時間で割って、第1の関心領域503、第2の関心領域505、第3の関心領域507、および第4の関心領域509の第2の速度を得ることができる。第1の速度(例えば、粘性リボン402の)が第2の速度(例えば、第1の関心領域503および第3の関心領域507の)と実質的に等しい場合、ひいては、関心領域503は、欠陥605、607を含むものと分類されることがある。例えば、粘性リボン402は、移動方向319において移動経路317に沿って第1の速度で動くことができる。粘性リボン402が欠陥を含む場合、ひいては、その欠陥は、同様に、移動方向319において移動経路317に沿って粘性リボン402と共に動くであろう。いくつかの実施の形態において、粘性リボン402および関心領域503が実質的に同じ速度(例えば、第1の速度が第2の速度と実質的に等しい)で動く場合、ひいては、おそらく、関心領域503が欠陥を含むであろう。
【0056】
いくつかの実施の形態において、関心領域(例えば、第2の関心領域505および第4の関心領域509)は、粘性リボン402の欠陥を含まないことがあり、それどころか、関心領域(例えば、第2の関心領域505および第4の関心領域509)は、アーチファクト609を含むことがある。いくつかの実施の形態において、欠陥とアーチファクトを区別するために、粘性リボン402の第1の速度および関心領域503、505、507、509の第2の速度を測定した後、第1の速度と第2の速度を比較することができる。例えば、第2の速度が第1の速度より遅い場合、ひいては、関心領域503、505、507、509は欠陥を含まないであろう。むしろ、いくつかの実施の形態において、関心領域503、505、507、509が、移動方向319において移動経路317に沿って粘性リボン402と共に動かないほど、第2の速度がゼロに近い場合、ひいては、関心領域503、505、507、509は、アーチファクトと分類されるであろう。例えば、画像501と第2の画像601を比較したときに、第4の関心領域509が、粘性リボン402と共に動かず、よって、第4の関心領域509が移動した距離はゼロであろう。したがって、第4の関心領域509の第2の速度は、同様に、ゼロであろう。いくつかの実施の形態において、第1の速度より遅いことがある第2の速度(例えば、ゼロ)を有する第4の関心領域509のために、ひいては、第4の関心領域509はアーチファクト609を含み得る。対照的に、第1の関心領域503および第3の関心領域507は、第1の画像501と第2の画像601との間で動いたと示されており、よって、第1の関心領域503および第3の関心領域507の第2の速度は、ゼロより大きいであろう。
【0057】
いくつかの実施の形態において、関心領域(例えば、第2の関心領域505)が画像501に存在するが、その後、消える、および/または次の画像に存在しない場合、ひいては、関心領域(例えば、第2の関心領域505)はアーチファクトを含むであろう。例えば、関心領域が欠陥を含むかどうかを判定する工程は、粘性リボン402の連続画像において関心領域503、505、507、509を特定する工程を含み得る。例えば、第2の関心領域505は、図5の画像501に存在することがあるが、第2の関心領域505は、図6の第2の画像601に存在しないことがある。粘性リボン402のその後の連続画像(例えば、第2の画像601)に第2の関心領域505が存在しないために、ひいては、第2の関心領域505は、アーチファクトと分類されるであろう。それゆえ、いくつかの実施の形態において、関心領域が粘性リボン402の連続画像内にある場合、ひいては、関心領域の第2の速度が粘性リボン402の第1の速度と実質的に等しいという前提で、関心領域は、欠陥を含むものと分類されるであろう。しかしながら、関心領域503、505、507、509が粘性リボン402の連続画像に現れない場合、ひいては、関心領域(例えば、第2の関心領域505)は、欠陥として分類されず、むしろ、アーチファクトとして分類されるであろう。
【0058】
いくつかの実施の形態において、関心領域が欠陥を含むものと判定された後、粘性リボン402の欠陥を検出する工程は、その欠陥が、粘性リボン402内の含有物、または粘性リボン402の主面にある表面特徴を含むかどうかを判定する工程を含み得る。いくつかの実施の形態において、異なる種類の欠陥、例えば、含有物または表面特徴が、粘性リボン402内に見つかり得る。含有物は、粘性リボン402内に存在することのある気体または望ましくない物質を含むことがある。いくつかの実施の形態において、含有物は、粘性リボン402内に形成された気泡を含むことがある。いくつかの実施の形態において、表面特徴は、粘性リボンの主面上の引っかき傷、粘性リボン402内の亀裂、粘性リボン402上またはその中の他の種類の断層線などを含むことがある。
【0059】
第1の欠陥605が含有物または表面特徴を含むかどうかを判定する工程は、第1の欠陥605を測定して、粘性リボン402の移動方向319に平行であることがある第1の方向617における第1の欠陥605の第1の寸法615および移動方向319に直交であることがある第2の方向621における第1の欠陥605の第2の寸法619を得る工程を含み得る。いくつかの実施の形態において、第1の寸法615および第2の寸法619が規定の寸法より小さい場合、ひいては、欠陥(例えば、第1の欠陥605)は、含有物を含むものと分類できる。例えば、いくつかの実施の形態において、規定の寸法は、約10ミリメートル(mm)であり得る。それゆえ、第1の欠陥605の第1の寸法615が約10mm未満であり、かつ第1の欠陥605の第2の寸法619が約10mm未満である場合、ひいては、第1の欠陥605は含有物を含むであろう。いくつかの実施の形態において、欠陥(例えば、第2の欠陥607)は表面特徴を含み得る。例えば、第2の欠陥607が含有物または表面特徴を含むかどうかを判定する工程は、第2の欠陥607を測定して、粘性リボン402の移動方向319に平行であることがある第1の方向627における第2の欠陥607の第1の寸法625および移動方向319に直交することのある第2の方向631における第2の欠陥607の第2の寸法629を得る工程を含み得る。いくつかの実施の形態において、第1の寸法625または第2の寸法629が規定の寸法より大きい場合、ひいては、欠陥(例えば、第2の欠陥607)は、表面特徴を含むものと分類できる。例えば、いくつかの実施の形態において、規定の寸法は、約10mmであり得る。それゆえ、第2の欠陥607の第1の寸法625が約10mmより大きい場合、または第2の欠陥607の第2の寸法629が約10mmより大きい場合、ひいては、第2の欠陥607は表面特徴を含む。いくつかの実施の形態において、複数の欠陥が互いに近接しており、かつその複数の欠陥の各々が含有物を含むものと分類される場合、ひいては、その複数の欠陥は、一緒にグループ化され、粘性リボン402の主面にある表面特徴であると集団で判定されるであろう。例えば、含有物の一群が互いに近く、かつその一群が、規定の寸法より大きいことのある第1の寸法または第2の寸法を有する場合、ひいては、その群は、粘性リボン402の主面にある断層線または引っかき傷を含み、よって、含有物の一群は、おそらく、表面特徴であると判定されるであろう。
【0060】
いくつかの実施の形態において、粘性リボン402の欠陥(例えば、第1の欠陥605および/または第2の欠陥607)を検出する工程は、粘性リボン402のエッジから欠陥(例えば、第1の欠陥605および/または第2の欠陥607)までの距離を測定することによって、欠陥(例えば、第1の欠陥605および/または第2の欠陥607)の位置を決定する工程を含み得る。例えば、第1の欠陥605に関して、第1の欠陥605の位置は、粘性リボン402の1つ以上のエッジから第1の欠陥605までの距離を測定することによって、決定できる。いくつかの実施の形態において、第1の分離距離641は、第1の欠陥605と粘性リボン402の第1のエッジ643との間で測定することができ、第1の分離距離641は、粘性リボン402の移動方向319に直交するであろう方向に沿って測定される。第1の分離距離641は、第1の欠陥605と第1のエッジ643との間の最小距離を含み得る。いくつかの実施の形態において、第2の分離距離645は、第1の欠陥605と粘性リボン402の第2のエッジ647との間で測定することができ、第2の分離距離645は、粘性リボン402の移動方向319に直交するであろう方向に沿って測定される。第2の分離距離645は、第1の欠陥605と第2のエッジ647との間の最小距離を含み得る。
【0061】
いくつかの実施の形態において、第1の欠陥605の位置は、第1のエッジ643からの第1の分離距離641および第2のエッジ647からの第2の分離距離645の決定に限定されないことがある。そうではなく、いくつかの実施の形態において、欠陥の位置を決定する工程は、粘性リボン402の移動方向319に平行なことがある方向に沿った第1の欠陥605の位置を決定する工程を含み得る。例えば、いくつかの実施の形態において、上方境界603は、粘性リボン402の一部分が、粘性リボン402がカメラ403により撮像されることのある下流の位置でガラス分割機149(例えば、スクライバー、罫書きホイール、ダイヤモンドチップ、レーザなど)によりそれに沿って分割できる分割経路を表すことができる。第3の分離距離651は、第1の欠陥605と粘性リボン402の上方境界603との間で測定することができ、この第3の分離距離651は、粘性リボン402の移動方向319に平行なことがある方向に沿って測定される。第3の分離距離651は、第1の欠陥605と上方境界603との間の最小距離を含み得る。いくつかの実施の形態において、第1の分離距離641、第2の分離距離645、および第3の分離距離651を測定した後、第1のエッジ643、第2のエッジ647、および必要に応じて、上方境界603に対する欠陥(例えば、第1の欠陥605)の位置を知ることができる。
【0062】
図7を参照すると、いくつかの実施の形態において、粘性リボン402は、複数のセグメントを含み得る。例えば、粘性リボン402は、第1のセグメント701、第2のセグメント703、第3のセグメント705、第4のセグメント707、第5のセグメント709、第6のセグメント711、第7のセグメント713、および第8のセグメント715を含み得るが、さらなる実施の形態において、粘性リボン402は、8より多いかまたは少ないセグメントを含み得る。いくつかの実施の形態において、セグメント701、703、705、707、709、711、713、715は、粘性リボン402が撮像されるよりも下流の位置で、互いから分割することができ、よって、セグメント701、703、705、707、709、711、713、715の各々は、分割されガラスリボンを形成することができる。いくつかの実施の形態において、第7のセグメント713および第8のセグメント715は、ガラス分割機149によって粘性リボン402から既に分割されていると示されている。いくつかの実施の形態において、粘性リボン402の先端では、粘性リボン402は、第6のセグメント711をガラス分割機149によって粘性リボン402の第5のセグメント709からそれに沿って分割できる第6の分割経路731を含む。いくつかの実施の形態において、粘性リボン402は、第5のセグメント709をガラス分割機149によって粘性リボン402の第4のセグメント707からそれに沿って分割できる第5の分割経路729を含む。いくつかの実施の形態において、粘性リボン402は、第4のセグメント707をガラス分割機149によって粘性リボン402の第3のセグメント705からそれに沿って分割できる第4の分割経路727を含む。いくつかの実施の形態において、粘性リボン402は、第3のセグメント705をガラス分割機149によって粘性リボン402の第2のセグメント703からそれに沿って分割できる第3の分割経路725を含む。いくつかの実施の形態において、粘性リボン402は、第2のセグメント703をガラス分割機149によって粘性リボン402の第1のセグメント701からそれに沿って分割できる第2の分割経路723を含む。いくつかの実施の形態において、粘性リボン402は、第1のセグメント701をガラス分割機149によって粘性リボン402の上流部分からそれに沿って分割できる第1の分割経路721を含む。説明目的のために、第1のセグメント701は第1の欠陥605および第2の欠陥607を含み、一方で、他のセグメント703、705、707、709、711、713、715は、欠陥を含まないことが認識されよう。しかしながら、他の実施の形態において、他のセグメント703、705、707、709、711、713、715の1つ以上は、欠陥を含むことがあり、一方で、第1のセグメント701は、第1の欠陥605および/または第2の欠陥607を含むまたは含まないことがある。
【0063】
いくつかの実施の形態において、粘性リボン402を加工する方法は、欠陥を含む、粘性リボン402の第1のセグメント701を追跡する工程を含み得る。いくつかの実施の形態において、第1のセグメント701を追跡する工程は、粘性リボン402の第1の速度を測定する工程を含み得る。例えば、上述したように、粘性リボン402の第1の速度を測定する工程は、粘性リボン402が第1の位置と第2の位置との間を動いた第1の距離を、ある期間、例えば、粘性リボン402が第1の位置と第2の位置の間にあるときに経過した時間で割る工程を含み得る。いくつかの実施の形態において、粘性リボン402の第1の速度は、既に公知であることがあり、一方で、他の実施の形態において、第1の速度を測定することができる。上述したように、第1のセグメント701内の第1の欠陥605および第2の欠陥607の位置は、公知であることがある。例えば、第1のエッジ643および第2のエッジ647からの第1の欠陥605および第2の欠陥607の分離距離は、公知であることがある。同様に、いくつかの実施の形態において、第1の分割経路721からの第1の欠陥605および第2の欠陥607の分離距離も、公知であることがある。それゆえ、第1のセグメント701の第1の速度の測定のために、第1のセグメント701は、カメラ403から、第1のセグメント701が分割される下流の位置まで追跡することができる。さらに、第1のエッジ643、第2のエッジ647、および第1の分割経路721に対する第1のセグメント701内の第1の欠陥605および第2の欠陥607の位置も公知であることがある。いくつかの実施の形態において、第2の分割経路723からの第1の欠陥605および/または第2の欠陥607の距離は、同様に、第1の分割経路721からの第1の欠陥605および/または第2の欠陥607の距離と同様のやり方で決定されることがある。
【0064】
いくつかの実施の形態において、粘性リボン402を加工する方法は、セグメント701、703、705、707、709、711、713、715を、欠陥含有セグメントおよび欠陥のないセグメントに分類する工程を含み得る。欠陥含有セグメントは、第1の欠陥605、第2の欠陥607など、1つ以上の欠陥を含むセグメント(例えば、セグメント701)を含むことがあり、一方で、欠陥のないセグメントは、欠陥を含まないセグメント(例えば、セグメント703、705、707、709、711、713、715)を含むことがある。いくつかの実施の形態において、加工装置401は、セグメント701、703、705、707、709、711、713、715の内のどれが欠陥を含有するかを判定し、欠陥含有セグメントとして欠陥を含有するセグメント701、703、705、707、709、711、713、715を分類し、その欠陥含有セグメント(例えば、第1のセグメント701)を追跡することができる。いくつかの実施の形態において、加工装置401は、欠陥含有セグメント(例えば、第1のセグメント701)を、そのセグメントがカメラ403によって撮像されることのある位置から、欠陥含有セグメント(例えば、第1のセグメント701)が粘性リボン402から分割された後など、下流の位置まで追跡することができる。粘性リボン402のセグメントを分類し、追跡することによって、欠陥含有セグメントを取り除く容易さが改善されるであろう。例えば、オペレータは、欠陥含有セグメントが粘性リボン402から分割された後に、セグメント701、703、705、707、709、711、713、715の内のどれが欠陥を含有するかだけでなく、その欠陥含有セグメント内の欠陥の位置も知ることができるであろう。
【0065】
図8を参照すると、いくつかの実施の形態において、粘性リボン402が移動方向319に動くときに、セグメントを、ブラス分割機149によって、リボンから分割することができる。例えば、第2のセグメント703は、第2の分割経路723(例えば、図7に示されている)に沿ってガラス分割機149によってリボンから(例えば、リボンがガラス状態にある粘性リボン402の下流の位置で)分割することができる。同様に、第2のセグメント703が分割された後、第1のセグメント701は、第1の分割経路721(例えば、図7に示されている)に沿ってガラス分割機149によってリボン(例えば、リボンがガラス状態にある粘性リボン402の下流の位置で)分割することができる。いくつかの実施の形態において、セグメント701、703、705、707、709、711、713、715の内の1つ以上を積層して、分割されたガラスリボンセグメントの積層体を形成することができる。セグメントの積層の前または後に、欠陥のないセグメントから欠陥含有セグメントを分離することが有益であろう。
【0066】
図9を参照すると、いくつかの実施の形態において、粘性リボン402を加工する方法は、撮像された粘性リボン402の一部から下流のリボン(例えば、リボンがガラス状態にある粘性リボン402の下流の位置で)から第1のセグメント701を取り除く工程901を含み得る。いくつかの実施の形態において、第2のセグメント703、第3のセグメント705、第4のセグメント707、第5のセグメント709、第6のセグメント711、第7のセグメント713、および第8のセグメント715は欠陥を含まないために、これらのセグメント(例えば、第2のセグメント703、第3のセグメント705、第4のセグメント707、第5のセグメント709、第6のセグメント711、第7のセグメント713、および第8のセグメント715)は、リボンから取り除かれないであろう。例えば、加工装置401は、セグメント701、703、705、707、709、711、713、715がガラス分割機149によって粘性リボン402から分割された後に、粘性リボン402のセグメント701、703、705、707、709、711、713、715を追跡することができる。いくつかの実施の形態において、欠陥のないセグメント(例えば、第3のセグメント705)から欠陥含有セグメント(例えば、第1のセグメント701)を分離するために、第1のセグメント701は、欠陥のないセグメントから取り除く901ことができる。第1のセグメント701内の第1の欠陥605および第2の欠陥607の位置の事前決定のために、オペレータは、第1のセグメント701を取り除き、検査して、第1のセグメント701が第1の欠陥605および第2の欠陥607を含むことだけでなく、第1のセグメント701が、第1のセグメント701のエッジに対して予測された位置に第1の欠陥605および第2の欠陥607を含むことを確認することができる。第1のセグメント701を取り除く工程901は、欠陥を含む第1のセグメント701を、欠陥を含まない他のセグメント703、705、707、709、711、713、715から隔離する工程を含み得る。
【0067】
図10を参照すると、粘性リボン402を加工する方法を示す略流れ図1001が示されている。いくつかの実施の形態において、粘性リボン402を加工する方法は、画像取得ノード1003でカメラ403から粘性リボン402の画像を受ける工程を含み得る。例えば、カメラ403は、粘性リボン402から熱光エネルギー405を受け、粘性リボン402の画像(例えば、画像501、第2の画像601など)を作成することができる。いくつかの実施の形態において、カメラ403は、約2画像毎秒から約10画像毎秒の速度で粘性リボン402の画像を作成することができる。いくつかの実施の形態において、カメラ403は、粘性リボン402中の欠陥当たり3以上の画像を作成することができる。粘性リボン402中の各欠陥の多数の画像を作成することによって、加工装置401は、粘性リボン402が、例えば、アーチファクトではなく、欠陥を含むことを確認することができる。
【0068】
いくつかの実施の形態において、粘性リボン402を加工する方法は、第1の画像処理ノード1005および第2の画像処理ノード1007で画像取得ノード1003から粘性リボン402の画像を受信する工程を含み得る。それらの画像の画像処理は、第1の画像処理ノード1005および第2の画像処理ノード1007で行われ得る。例えば、複数の画像処理ノードを備えることによって、複数の画像を処理する時間が減少する(例えば、1つの画像処理ノードを用いる実施の形態と比較した場合)であろう。画像取得ノード1003は、画像処理のために、ある画像を第1の画像加工ノード1005に送信することができる。画像取得ノード1003は、画像処理のために、次の連続画像を第2の画像加工ノード1007に送信することができる。このようにして、第1の画像加工ノード1005または第2の画像加工ノード1007の1つ以上で処理すべき画像のバックログが減少するであろう。
【0069】
いくつかの実施の形態において、第1の画像加工ノード1005および第2の画像加工ノード1007は、最初に、画像を、移動経路に沿って移動する粘性リボン402により画成される面に直交するであろう視点からのものに修正することができる。画像修正の後、第1の画像加工ノード1005および第2の画像加工ノード1007は、例えば、第1の関心領域503、第2の関心領域505、第3の関心領域507、および/または第4の関心領域509など、画像501、601内の1つ以上の関心領域を特定することができる。関心領域は、作成画像501、601の周囲の領域よりも高い強度(例えば、高い輝度)を有する画像501、601内の領域に基づいて特定されることがある。次に、第1の画像加工ノード1005および第2の画像加工ノード1007は、関心領域503、505、507、509が欠陥(例えば、第1の欠陥605、第2の欠陥607など)またはアーチファクト(例えば、アーチファクト609)を含むかどうかを判定することができる。関心領域503、505、507、509が欠陥を含むかどうかの判定は、例えば、粘性リボン402の第1の速度および関心領域503、505、507、509の第2の速度の測定および比較を含み得る。それに加え、またはそれに代えて、いくつかの実施の形態において、関心領域503、505、507、509が欠陥を含むかどうかの判定は、関心領域503、505、507、509が、粘性リボン402の連続画像中にあるかどうかを判定する工程を含み得る。次に、第1の画像加工ノード1005および第2の画像加工ノード1007は、欠陥の測定寸法が規定の寸法より大きいかどうかに基づいて、含有物または表面特徴として、任意の発見された欠陥(例えば、第1の欠陥605、第2の欠陥607など)を分類することができる。欠陥に関連する情報、例えば、粘性リボン402内の欠陥の位置(例えば、粘性リボン402のエッジおよび/または境界からの欠陥の分離距離など)、欠陥のサイズなども、決定されることがある。
【0070】
いくつかの実施の形態において、粘性リボン402の画像および粘性リボン402内の任意の欠陥に関連する情報は、第1の画像加工ノード1005および第2の画像加工ノード1007から検査結果ノード1009に送信されることがある。検査結果ノード1009では、粘性リボン402および/または粘性リボン402内の欠陥に関連するデータが、モニタなどのディスプレイに送信されることがある。いくつかの実施の形態において、そのデータは、粘性リボン402の速度、粘性リボン402のサイズ、粘性リボン402内の欠陥の存在および/または不在、欠陥の種類、欠陥のサイズ、粘性リボン402内の欠陥の位置などを含むことがある。いくつかの実施の形態において、検査結果ノード1009は、第1の画像加工ノード1005または第2の画像加工ノード1007により欠陥が検出された場合に、警報を鳴らすことができる。いくつかの実施の形態において、次に、欠陥情報および粘性リボン402の画像は、検査結果ノード1009から追跡ノード1011に送信されることがある。追跡ノード1011内では、欠陥は、さらに分類され、粘性リボン402が移動方向319に動くときに、追跡され得る。次に、特定された欠陥および粘性リボン402に関連する情報、並びに粘性リボン402の画像は、格納のためにデータベース1013に送信されることがある。
【0071】
いくつかの実施の形態において、加工装置401は、粘性リボン402内の欠陥の検出に関連するいくつかの恩恵を提供することができる。例えば、カメラ403は、粘性リボン402から熱光エネルギーを受け、受けた熱光エネルギーに基づいて、粘性リボン402の画像を作成することができる。それゆえ、熱光エネルギーの使用により、追加の光源は使用されないであろう。それに加え、加工装置401は、別々に、粘性リボン402内の欠陥をアーチファクトから分類し、検出されることのある欠陥の種類を分類することができる。例えば、カメラ403により作成された画像は、粘性リボン402内に欠陥が存在するかもしれないことだけでなく、その欠陥が、粘性リボン402内の含有物、粘性リボン402の主面にある表面特徴などであるかもしれないことを判定するために処理することができる。それに加え、加工装置401は、欠陥を含む粘性リボン402のセグメントの取除きを容易にすることができる。例えば、加工装置401は、欠陥を含む粘性リボン402内のセグメントを特定し、粘性リボン402の測定速度に基づいてこれらのセグメントを追跡することができる。これらの欠陥含有セグメントを追跡することによって、加工装置401は、欠陥含有セグメントの分割後に、欠陥含有セグメントの内のどれを取り除くべきかをオペレータに知らせることができる。さらに、加工装置401は、そのセグメント内の欠陥の位置も決定することができる。それゆえ、オペレータは、欠陥の実際の位置(例えば、セグメントのエッジからの距離)をその加工装置により決定された位置と比較することによって、適切な欠陥含有セグメントが取り除かれたことを確認することができる。オペレータは、セグメント内の欠陥およびアーチファクトが適切に分類されたことをさらに確認することができる。
【0072】
ここに記載された実施の形態および機能操作は、デジタル電子回路内、またはコンピュータソフトウェア、ファームウェア、または本明細書に開示された構造およびその構造的同等物を含むハードウェア、もしくはそれらの1つ以上の組合せで、実行することができる。ここに記載された実施の形態は、1つ以上のコンピュータプログラム製品、すなわち、データ処理装置により実行されるための、またはその操作を制御するための、有形プログラムキャリア上に符号化されたコンピュータプログラム命令の1つ以上のモジュールとして実行され得る。その有形プログラムキャリアは、コンピュータ可読媒体であり得る。そのコンピュータ可読媒体は、機械可読記憶媒体、機械可読記憶基板、メモリ素子、またはそれらの1つ以上の組合せであり得る。
【0073】
「プロセッサ」または「制御装置」という用語は、例として、プログラマブルプロセッサ、コンピュータ、もしくはマルチ・プロセッサまたはコンピュータを含む、データを処理するめたの全ての装置、デバイス、および機械を包含することができる。プロセッサは、ハードウェアに加え、問題のコンピュータプログラムのための実行環境を作成するコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、またはそれらの1つ以上の組合せを構成するコードを含み得る。
【0074】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、またはコードとしても知られている)は、コンパイラ型またはインタープリタ型言語、もしくは宣言型または手続き型言語を含む、どの形態のプログラミング言語で書かれていても差し支えなく、スタンドアロンプログラムとして、もしくはモジュール、コンポーネント、サブルーチン、またはコンピュータ環境に使用するのに適した他のユニットとして、を含む、どの形態で配備されても差し支えない。コンピュータプログラムは、必ずしも、ファイルシステムにおけるファイルに対応する必要はない。プログラムは、他のプログラムまたはデータ(例えば、マークアップ言語文書に格納された1つ以上のスクリプト)を保有するファイルの一部分に、その対象のプログラム専用の単一ファイルに、または複数の調整されたファイル(例えば、1つ以上のモジュール、サブプログラム、もしくはコードの部分を格納するファイル)に格納することができる。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータで、もしくは1つの場所に配置された、または複数の場所に亘って分布し、通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータで実行されるように展開することができる。
【0075】
ここに記載されたプロセスは、入力データに対して動作し、出力を生成することによって機能を果たすために、1つ以上のコンピュータプログラムを実行する1つ以上のプログラマブルプロセッサによって実施することができる。このプロセスおよび論理フローは、専用論理回路、いくつか例を挙げると、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定用途向け集積回路)によっても実施することができ、装置をそれらとして実装することもできる。
【0076】
コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサとしては、例として、汎用および専用両方のマイクロプロセッサ、並びに任意の種類のデジタルコンピュータの任意の1つ以上のプロセッサが挙げられる。一般に、プロセッサは、読出し専用メモリまたはランダムアクセスメモリもしくは両方から、命令およびデータを受信する。コンピュータの必須要素は、命令を実施するためのプロセッサ、並びに命令およびデータを格納するための1つ以上のデータ記憶装置である。一般に、コンピュータはまた、データを格納するための1つ以上の大容量記憶装置、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、または光ディスクを含むか、あるいはそれらからデータを受信するか、またはそれらにデータを転送するか、もしくはその両方を行うように動作可能に連結される。しかしながら、コンピュータはそのような装置を有する必要はない。さらに、コンピュータは、別のデバイス、数例を挙げると、例えば、携帯電話、携帯情報端末(PDA)に埋め込むことができる。
【0077】
コンピュータプログラムの命令およびデータを格納するのに適したコンピュータ可読媒体としては、例として、半導体記憶装置、例えば、EPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリ素子;磁気ディスク、例えば、内部ハードディスクまたはリムーバブルディスク;光磁気ディスク;並びにCD-ROMおよびDVD-ROMディスクを含む、不揮発性メモリ、媒体、および記憶装置を含む、全ての形態のデータメモリが挙げられる。そのプロセッサおよびメモリは、専用論理回路によって補足するか、またはそれに組み込むことができる。
【0078】
ユーザとの相互作用を提供するために、ここに記載された実施の形態は、情報をユーザに対して表示するための表示装置、例えば、CRT(陰極線管)またはLCD(液晶表示)モニタなど、並びにユーザがそれによりコンピュータに入力を与えられる、キーボードおよびポインティングデバイス、例えば、マウスまたはトラックボール、もしくはタッチスクリーンを備えたコンピュータ上に実装することができる。同様に、他の種類のデバイスを使用して、ユーザとの相互作用を提供することもできる;例えば、ユーザからの入力は、音響、発話、または触覚入力を含む、任意の形態で受けることができる。
【0079】
ここに記載された実施の形態は、例えば、データサーバとしての、バックエンドコンポーネントを含むか、またはミドルウェアコンポーネント、例えば、アプリケーションサーバを含むか、またはフロントエンドコンポーネント、例えば、それを通じてユーザがここに記載された主題の実現例と相互作用することができるグラフィックユーザインターフェースもしくはウェブブラウザを備えたクライアントコンピュータを含むか、あるいはそのようなバックエンド、ミドルウェア、またはフロントエンドコンポーネントの任意の組合せを含む、コンピューティングシステムにおいて実現することができる。そのシステムのコンポーネントは、デジタルデータ通信、例えば、通信ネットワークの任意の形態または媒体によって、相互接続することができる。通信ネットワークの実施の形態に、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)および広域ネットワーク(「WAN」)、例えば、インターネットがある。
【0080】
コンピューティングシステムは、クライアントおよびサーバを備えることができる。クライアントおよびサーバは、一般に、互いに離れており、典型的に、通信ネットワークを通じて相互作用する。クライアントとサーバとの関係は、それぞれのコンピュータ上で稼動するとともに、互いに対するクライアント・サーバの関係を有する、コンピュータプログラムによって生じる。
【0081】
ここに用いられているように、名詞は、「1つ以上」の対象を指し、そうではないと明白に述べられていない限り、「たった1つ」の対象に限定されるべきではない。それゆえ、例えば、「構成部材」の言及は、特に明記のない限り、そのような構成部材を2つ以上有する実施の形態を含む。
【0082】
ここに用いられているように、「約」という用語は、量、サイズ、配合、パラメータ、および他の数量と特徴が、正確ではなく、正確である必要はないが、必要に応じて、許容差、変換係数、丸め、測定誤差など、並びに当業者に公知の他の要因を反映して、近似および/またはそれより大きいか小さいことがあることを意味する。範囲の値または端点を記載する上で「約」という用語が使用される場合、その開示は、言及されている特定の値または端点を含むと理解すべきである。明細書における範囲の数値または端点に「約」が付いていようとなかろうと、範囲の数値または端点は、2つの実施の形態:「約」により修飾されているもの、および「約」により修飾されていないものを含む意図がある。範囲の各々の端点は、他の端点に関してと、他の端点と関係なくの両方で有意であることがさらに理解されよう。
【0083】
ここに用いられている「実質的」、「実質的に」という用語、およびその変種は、記載された特徴が、ある値または記載と等しいまたはほぼ等しいことを述べる意図がある。例えば、「実質的に平らな」表面は、平らであるか、またはほぼ平らな表面を示す意図がある。さらに、先に述べたように、「実質的に類似」は、2つの値が等しいまたはほぼ等しいことを示す意図がある。いくつかの実施の形態において、「実質的に類似」は、互いに約10%以内、例えば、互いの約5%以内、または互いの約2%以内の値を意味することがある。
【0084】
ここに用いられているように、「含む」、および「含有する」という用語、並びにその変形は、特に明記のない限り、同義であり、制約がないと解釈されるものとする。
【0085】
様々な実施の形態が、その特定の説明のための実施の形態および具体的な実施の形態に関して詳しく記載されてきたが、本開示は、開示された特徴の数値の変更と組合せが、以下の特許請求の範囲から逸脱せずに想定されるので、それらに限定されると考えるべきではない。
【0086】
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
【0087】
実施形態1
粘性リボンを加工する方法において、
供給容器から溶融材料を供給する工程、
前記溶融材料を、移動経路に沿って移動する粘性リボンに形成する工程、
前記粘性リボンから生じた熱光エネルギーを受ける工程、
前記熱光エネルギーから前記粘性リボンの画像を作成する工程、および
前記画像から前記粘性リボンの欠陥を検出する工程、
を有してなる方法。
【0088】
実施形態2
前記作成する工程が、前記画像を、前記粘性リボンにより画成される面に直交する視点からのものに修正する工程を含む、実施形態1に記載の方法。
【0089】
実施形態3
前記検出する工程が、前記欠陥が、前記粘性リボン内の含有物または該粘性リボンの主面にある表面特徴であるかどうかを判定する工程を含む、実施形態1または2に記載の方法。
【0090】
実施形態4
前記検出する工程が、前記欠陥の位置を決定する工程を含む、実施形態1から3のいずれか1つに記載の方法。
【0091】
実施形態5
前記欠陥を含む、前記粘性リボンの第1のセグメントを追跡する工程をさらに含む、実施形態1から4のいずれか1つに記載の方法。
【0092】
実施形態6
前記追跡する工程が、前記粘性リボンの第1の速度を測定する工程を含む、実施形態5に記載の方法。
【0093】
実施形態7
撮像された前記粘性リボンの部分より下流にある該粘性リボンから前記第1のセグメントを取り除く工程をさらに含む、実施形態6に記載の方法。
【0094】
実施形態8
前記粘性リボンまたは前記供給容器の1つ以上から熱光エネルギーを生成する工程をさらに含む、実施形態1から7のいずれか1つに記載の方法。
【0095】
実施形態9
粘性リボンを加工する方法において、
供給容器から溶融材料を供給する工程、
前記溶融材料を、移動経路に沿って移動する粘性リボンに形成する工程、
前記粘性リボンから生じた熱光エネルギーを受ける工程、
前記熱光エネルギーから前記粘性リボンの画像を作成する工程、
前記画像における関心領域を特定する工程、および
前記関心領域が前記粘性リボンの欠陥を含むかどうかを判定する工程、
を有してなる方法。
【0096】
実施形態10
前記判定する工程が、前記粘性リボンの第1の速度および前記関心領域の第2の速度を測定する工程を含む、実施形態9に記載の方法。
【0097】
実施形態11
前記第1の速度が前記第2の速度と実質的に等しい場合、前記関心領域を、前記欠点を含むものと分類する、実施形態10に記載の方法。
【0098】
実施形態12
前記判定する工程が、前記粘性リボンの連続画像において前記関心領域を特定する工程を含む、実施形態9から11のいずれか1つに記載の方法。
【0099】
実施形態13
前記関心領域が前記粘性リボンの連続画像内にある場合、前記関心領域を、前記欠陥を含むものと分類する、実施形態12に記載の方法。
【0100】
実施形態14
撮像された前記粘性リボンの部分より下流にある該粘性リボンを分割する工程をさらに含む、実施形態9から13のいずれか1つに記載の方法。
【0101】
実施形態15
前記粘性リボンまたは前記供給容器の1つ以上から熱光エネルギーを生成する工程をさらに含む、実施形態9から14のいずれか1つに記載の方法。
【0102】
実施形態16
前記粘性リボンの画像を作成する工程が、前記画像を、前記粘性リボンにより画成される面に直交する視点からのものに修正する工程を含む、実施形態9から15のいずれか1つに記載の方法。
【0103】
実施形態17
粘性リボンを加工する方法において、
移動方向にある移動経路に沿って前記粘性リボンを動かす工程、
前記粘性リボンから生じた熱光エネルギーを受ける工程、
前記熱光エネルギーから前記粘性リボンの画像を作成する工程、
前記画像から前記粘性リボンの欠陥を検出する工程、および
前記欠陥を含む前記粘性リボンの第1のセグメントを該粘性リボンから取り除く工程、
を有してなる方法。
【0104】
実施形態18
前記粘性リボンの第1の速度を測定することによって、前記第1のセグメントを追跡する工程をさらに含む、実施形態17に記載の方法。
【0105】
実施形態19
前記検出する工程が、前記欠陥が、前記粘性リボン内の含有物または該粘性リボンの主面にある表面特徴であるかどうかを判定する工程を含む、実施形態17または18に記載の方法。
【0106】
実施形態20
前記検出する工程が、前記欠陥の位置を決定する工程を含む、実施形態17から19のいずれか1つに記載の方法。
【符号の説明】
【0107】
100 ガラス製造装置
101 成形装置
102 ガラス溶融・送達装置
103 ガラスリボン
104 分割ガラスリボン
105 溶融容器
107 バッチ材料
111 バッチ送達装置
113 モータ
115 制御装置
119 溶融物プローブ
121、305 溶融材料
123 直立管
125 通信回線
127 清澄容器
129 第1の接続導管
131 混合槽
133 送達容器
135 第2の接続導管
137 第3の接続導管
140、301 供給容器
141 入口導管
145 基部
149 ガラス分割機
152 中央部分
153 第1の外縁
155 第2の外縁
201 樋
203、204 堰
207、208 下方に傾斜して収束する表面部分
209 成形楔
210、211 互いに反対の端部
213 延伸面
303 出口管
307、309 成形ロール
311 リボン
313、315 牽引ロール
401 加工装置
402 粘性リボン
403 カメラ
405、409 熱光エネルギー
411 欠陥
421 制御装置
501 画像
503、505、507、509 関心領域
601 第2の画像
605、607 欠陥
609 アーチファクト
643 第1のエッジ
647 第2のエッジ
701、703、705、707、709、711、713、715 セグメント
721、723、725、727、729、731 分割経路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】