(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-24
(54)【発明の名称】近接警報システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/30 20120101AFI20220316BHJP
G16Y 10/40 20200101ALI20220316BHJP
【FI】
G06Q50/30
G16Y10/40
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021546288
(86)(22)【出願日】2020-02-04
(85)【翻訳文提出日】2021-10-05
(86)【国際出願番号】 US2020016656
(87)【国際公開番号】W WO2020163389
(87)【国際公開日】2020-08-13
(32)【優先日】2019-02-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】513020939
【氏名又は名称】ウーバー テクノロジーズ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100123652
【氏名又は名称】坂野 博行
(74)【代理人】
【識別番号】100175042
【氏名又は名称】高橋 秀明
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ユリ
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC42
(57)【要約】
近接警報システムは、自身のモバイルデバイス内かビーコンもしくはダッシュカムなどのデバイス内のグローバルナビゲーション衛星システム受信機を使用して、乗り手および運転者の地理的位置を追跡する。近接警報システムは、乗り手のデバイスと運転者のデバイスとから受信した位置データを比較し、サービスを要求しているユーザーが、乗り手に輸送サービスを提供するために割り当てられた運転者に属していない運転者デバイスの1つの閾値距離内にいるかどうかを判定する。そうであれば、近接警報システムは、乗り手が正しい車に乗っているかどうかを確認するための通知メッセージを乗り手に伝えることができる。近接警報システムは、運転者に乗り手の身元を再確認するように求めるメッセージを運転者に伝えることもできる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークコンピュータシステムであって、
命令を格納するためのメモリリソースと、
動作を実行するために前記メモリリソースに格納されている前記命令を使用する1つ以上のプロセッサと、
を含み、前記動作は、以下のステップ、すなわち、
複数のユーザーデバイスからの複数の輸送要求に対応するデータを、1つ以上のネットワークを介して受信するステップであって、前記複数の輸送要求は、第1のユーザーのユーザーデバイスからの第1の輸送要求を含んでいるステップと、
前記第1のユーザーに対して輸送サービスを提供するために、車両を運転する第1の提供者を割り当てるステップと、
前記複数のユーザーデバイスからユーザー位置データを受信するステップであって、前記位置データは、各デバイスの位置認識リソースによって決定される各前記ユーザーデバイスの地理的位置に対応するステップと、
前記第1の提供者の提供者デバイスと、他のユーザーからの輸送要求を受諾した1人以上の他のサービス提供者の提供者デバイスとに対応する提供者位置データを受信するステップと、
前記ユーザー位置データと前記提供者位置データとに基づいて、前記第1のユーザーが、(1)別のユーザーにサービスを提供するために割り当てられた第2の提供者の閾値距離内にあり、かつ(2)前記第1の提供者よりも前記第2の提供者に物理的に近いことの判定に応じて、近接警報通知を前記第1のユーザーの前記ユーザーデバイスに送信するステップと
を含む、ネットワークコンピュータシステム。
【請求項2】
前記第2の提供者の提供者位置データは、少なくとも部分的に、前記第1のユーザーの前記ユーザーデバイスと、前記第2の提供者の提供者デバイスとの間の短距離デバイス間通信プロトコルの使用に基づいて決定される、請求項1記載のネットワークコンピュータシステム。
【請求項3】
前記閾値距離は、前記第1のユーザーの前記ユーザーデバイスの地理的位置と、前記第1の提供者の前記提供者デバイスの地理的位置との間の現在の距離である、請求項1記載のネットワークコンピュータシステム。
【請求項4】
前記閾値距離は、予め定められた距離値である、請求項1記載のネットワークコンピュータシステム。
【請求項5】
前記通知は、前記第1のユーザーの前記ユーザーデバイス上で実行されるサービスアプリケーションに表示され、前記通知は、前記第1のユーザーに自身らが前記第1の提供者の車両に乗っていることを確認するよう促す、請求項1記載のネットワークコンピュータシステム。
【請求項6】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記複数のユーザーデバイスの各々について、当該ユーザーデバイスと前記提供者デバイスの各々との間の距離を決定するために、当該ユーザーデバイスの各地理的位置を、前記提供者デバイスの各々の各地理的位置と比較するステップを含む動作を実行するために前記命令を使用する、請求項1記載のネットワークコンピュータシステム。
【請求項7】
前記第1のユーザーの前記ユーザーデバイスは、前記第1のユーザーの前記ユーザーデバイスと、前記第1のユーザーに前記輸送サービスを提供するために割り当てられた前記第1の提供者の前記提供者デバイスとの間の決定された距離に基づいて合図を提供する、請求項6記載のネットワークコンピュータシステム。
【請求項8】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記第1のユーザーのユーザー移動速度を、一定期間にわたる前記第1のユーザーの地理的位置の変化に基づいて決定するステップと、
前記第1の提供者の提供者移動速度を、一定期間にわたる前記第1の提供者の地理的位置の変化に基づいて決定するステップと、
前記ユーザー移動速度が、前記提供者移動速度と閾値量だけ異なることの判定に応じて、第2の通知を、前記第1のユーザーの前記ユーザーデバイスに送信するステップとを含む動作を実行するために前記命令を使用する、請求項1記載のネットワークコンピュータシステム。
【請求項9】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記第2の通知を、前記第1の提供者の前記提供者デバイスに送信するステップを含む動作を実行するために前記命令を使用する、請求項8記載のネットワークコンピュータシステム。
【請求項10】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記ユーザー移動速度が第1の速度閾値を上回り、前記提供者移動速度が第2の速度閾値を下回ることの判定に応じて、第3の通知を、前記第1のユーザーの前記ユーザーデバイスに送信するステップを含む動作を実行するために前記命令を使用する、請求項8記載のネットワークコンピュータシステム。
【請求項11】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記第3の通知を、前記第1の提供者の前記提供者デバイスに送信するステップを含む動作を実行するために前記命令を使用する、請求項10記載のネットワークコンピュータシステム。
【請求項12】
ネットワークコンピュータシステムを動作させる方法であって、
前記方法は、1つ以上のプロセッサによって実装され、
前記方法は、以下のステップ、すなわち、
複数のユーザーデバイスからの複数の輸送要求に対応するデータを、1つ以上のネットワークを介して受信するステップであって、前記複数の輸送要求は、第1のユーザーのユーザーデバイスからの第1の輸送要求を含んでいるステップと、
前記第1のユーザーに対して輸送サービスを提供するために、車両を運転する第1の提供者を割り当てるステップと、
前記複数のユーザーデバイスからユーザー位置データを受信するステップであって、前記位置データは、各デバイスの位置認識リソースによって決定される各前記ユーザーデバイスの地理的位置に対応するステップと、
前記第1の提供者の提供者デバイスと、他のユーザーからの輸送要求を受諾した1人以上の他のサービス提供者の提供者デバイスとに対応する提供者位置データを受信するステップと、
前記ユーザー位置データと前記提供者位置データとに基づいて、前記第1のユーザーが、(1)別のユーザーにサービスを提供するために割り当てられた第2の提供者の閾値距離内にあり、かつ(2)前記第1の提供者よりも前記第2の提供者に物理的に近いことの判定に応じて、近接警報通知を前記第1のユーザーの前記ユーザーデバイスに送信するステップと
を含む、方法。
【請求項13】
前記閾値距離は、前記第1のユーザーの前記ユーザーデバイスの地理的位置と、前記第1の提供者の前記提供者デバイスの地理的位置との間の現在の距離である、請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記閾値距離は、予め定められた距離値である、請求項12記載の方法。
【請求項15】
前記通知は、前記第1のユーザーの前記ユーザーデバイス上で実行されるサービスアプリケーションに表示され、前記通知は、前記第1のユーザーに自身らが前記第1の提供者の車両に乗っていることを確認するよう促す、請求項12記載の方法。
【請求項16】
前記複数のユーザーデバイスの各々について、当該ユーザーデバイスと前記提供者デバイスの各々との間の距離を決定するために、当該ユーザーデバイスの各地理的位置を、前記提供者デバイスの各々の各地理的位置と比較するステップをさらに含む、請求項12記載の方法。
【請求項17】
前記第1のユーザーの前記ユーザーデバイスは、前記第1のユーザーの前記ユーザーデバイスと、前記第1のユーザーに前記輸送サービスを提供するために割り当てられた前記第1の提供者の前記提供者デバイスとの間の決定された距離に基づいて合図を提供する、請求項16記載の方法。
【請求項18】
前記第1のユーザーのユーザー移動速度を、一定期間にわたる前記第1のユーザーの地理的位置の変化に基づいて決定するステップと、
前記第1の提供者の提供者移動速度を、一定期間にわたる前記第1の提供者の地理的位置の変化に基づいて決定するステップと、
前記ユーザー移動速度が、前記提供者移動速度と閾値量だけ異なることの判定に応じて、第2の通知を、前記第1のユーザーの前記ユーザーデバイスに送信するステップとをさらに含む、請求項12記載の方法。
【請求項19】
前記第2の通知を、前記第1の提供者の前記提供者デバイスに送信するステップをさらに含む、請求項18記載の方法。
【請求項20】
非一時的なコンピュータ可読媒体であって、
ネットワークコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行可能で、かつ1つ以上のプロセッサに以下のステップを含む動作を、すなわち、
複数のユーザーデバイスからの複数の輸送要求に対応するデータを、1つ以上のネットワークを介して受信するステップであって、前記複数の輸送要求は、第1のユーザーのユーザーデバイスからの第1の輸送要求を含んでいるステップと、
前記第1のユーザーに対して輸送サービスを提供するために、車両を運転する第1の提供者を割り当てるステップと、
前記複数のユーザーデバイスからユーザー位置データを受信するステップであって、前記位置データは、各デバイスの位置認識リソースによって決定される各前記ユーザーデバイスの地理的位置に対応するステップと、
前記第1の提供者の提供者デバイスと、他のユーザーからの輸送要求を受諾した1人以上の他のサービス提供者の提供者デバイスとに対応する提供者位置データを受信するステップと、
前記ユーザー位置データと前記提供者位置データとに基づいて、前記第1のユーザーが、(1)別のユーザーにサービスを提供するために割り当てられた第2の提供者の閾値距離内にあり、かつ(2)前記第1の提供者よりも前記第2の提供者に物理的に近いことの判定に応じて、近接警報通知を前記第1のユーザーの前記ユーザーデバイスに送信するステップとを含む動作を実行させるための命令を格納した、非一時的なコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本願は、2019年2月8日に出願された米国仮特許出願第16/271,649号の優先権の利益を主張するものであり、その内容は本明細書の依拠するところであって、その全体が参照により本明細書に援用される。
【技術分野】
【0002】
本明細書に記載の例は、近接警報システムを実装するネットワークコンピュータシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
ネットワークサービスは、ユーザーがモバイルコンピューティングデバイス上のアプリケーションを介して様々なサービスを要求および受信することを可能にすることができる。ネットワークサービスは、典型的には、要求からのユーザー固有のデータに基づいて、サービスについての要求を履行するためにサービス提供者を選択する。これらのサービス提供者は、サービス要求を受諾するかまたは拒否するためにネットワークサービスと対話し、要求しているユーザーに関するデータを受信し、提供者がオンラインであって、さらに要求を履行するために利用可能であるかどうか、あるいはオフラインであるかどうかなど様々な状態モードを設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】いくつかの態様による、例示的な近接警報システムを示す。
【
図2】近接警報システムを使用して、要求している乗り手に警告し、運転者に不一致の可能性を提供することができる例示的な領域を示す。
【
図3】1つ以上の例による、要求者と提供者との間で位置の不一致を検出したときに通知を提供するための例示的な方法を示す。
【
図4】1つ以上の例による、要求者に近接警報を提供するための例示的な方法を示す。
【
図5】1つ以上の例による、要求者と提供者との間で移動速度の不一致を検出したときに通知を提供するための例示的な方法を示す。
【
図6】本明細書に記載の例による、ネットワークコンピュータシステムと通信するための指定されたサービスアプリケーションを実行する例示的なコンピューティングデバイスを示すブロック図である。
【
図7】本明細書に記載の態様を実装してよいコンピュータシステムを示すブロック図である。
【発明を実施するための説明】
【0005】
地理的領域(例えば、サンフランシスコベイエリアなどのメトロプレックス)全体で利用可能なサービス提供者をサービス要求者とリンクするオンデマンドネットワークベースのサービスを管理するネットワークコンピュータシステムが本明細書で提供される。例によれば、ネットワークコンピュータシステムは、ユーザーのモバイルコンピューティングデバイス上で実行される指定されたサービス要求者アプリケーションを介して、要求しているユーザー(例えば、輸送サービスの乗り手)からオンデマンドサービス(例えば、輸送サービスまたは配達サービス)のためのサービス要求を受信することができる。少なくとも部分的には、サービス開始位置に基づいて、ネットワークコンピュータシステムは、複数の近接の利用可能なサービス提供者(例えば運転者)を識別し、サービス要求を履行する(例えば、対応するサービスを提供もしくは実行する)ためのサービス招待メッセージを、近接の利用可能なサービス提供者の1つ以上のサービス提供者デバイスに送信することができる。多くの例では、サービス提供者は、例えば、サービス開始位置またはサービス目的地がサービス提供者にとって実用的でないことに基づいて、招待を受諾するかまたは拒否することができる。
【0006】
いくつかの例では、所与のサービス要求を履行するためのサービス提供者を選択する際に、ネットワークコンピュータシステムは、サービス要求に示されたサービス開始位置に基づいて、サービス要求を履行するための複数のサービス提供者候補を識別することができる。例えば、ネットワークコンピュータシステムは、サービス開始位置を取り囲む地理的な囲い(例えば、3つ以上の位置点によって指定された地域、または六角アレイからなる六角形などの定義された領域)(またはサービス開始位置からの半径によって定義される地理的な囲い)を決定し、サービス提供者候補のセット(例えば、地理的な囲い内の20または30のサービス提供者)を識別し、サービス要求を履行するためのサービス提供者候補から、最適なサービス提供者(例えば、サービス開始位置に最も近いサービス提供者、サービス開始位置からの推定移動時間が最短のサービス提供者、目的地位置までの指定された距離内または指定された移動時間内の場所に移動しているサービス提供者など)を選択することができる。本明細書で提供される例によれば、ネットワークコンピュータシステムは、ネットワークベースのサービスに関して個々のサービス要求者についての履歴データをコンパイルすることができる。したがって、ネットワークコンピュータシステムは、定期的な開始位置および/または終了位置(または地域)、ならびに/または定期的なルート(例えば、自宅から職場および/または職場から自宅への輸送サービスについての)および優先されるサービスタイプ(例えば、輸送、配達、郵送など)を示すサービス要求者ごとのサービス要求者プロファイルを管理することができる。
【0007】
輸送サービスの例では、本明細書に記載のネットワークコンピュータシステムと通信するか、本明細書に記載のネットワークコンピュータシステムによって、もしくはその一部として実装される、乗り手対運転者近接警報サービスまたはシステム(本明細書では、簡略化の目的からシステムと称する)は、乗り手が間違った車両に乗り込んだか、正しくない車両に向かって進んでいる可能性がある場合、(例えば、混雑したピックアップ領域では)乗り手および/または運転者に通知する。このシステムは、運転者の到着を待っている乗り手の位置を追跡し、またこのシステムは、乗り手をピックアップするために要求を受諾した運転者の位置も追跡する。これらの位置に基づいて、当該システムは、他の機能の中で不一致の可能性がある場合には、乗り手および/または運転者に通知することができる。
【0008】
他の利点の中でも、近接警報システムは、結果としてネットワークコンピュータシステムの効率の改善をもたらし、これには、間違った乗り手のピックアップの減少、間違った乗り手のピックアップに対するカスタマーサービスサポートチケットの減少、乗り手と運転者との間の直接的なメッセージングの減少、および輸送サービスに対する乗り手の安全性の増加が含まれる。乗り手および運転者に提供される潜在的不一致の通知は、ユーザーのモバイルデバイス上で実行されるサービスアプリケーションのユーザーインターフェイスエクスペリエンスを向上させ、ならびに輸送サービス中に行われた誤りを報告および回避する、より便利で信頼性の高い方法の形態で付加的機能を提供することができる。近接警報システムによって提供される機能は、輸送サービスの側面を合理化することもでき、これによって、ネットワークコンピュータシステムによって消費される所要の処理およびメモリリソースが削減される。
【0009】
一態様では、近接警報システムは、自身のモバイルデバイスか、ビーコンもしくはダッシュカムなどのデバイス内のグローバルナビゲーション衛星システム(例えばGPS)受信機を使用して、乗り手および運転者の地理的位置を追跡する。近接警報システムは、乗り手のデバイスと運転者のデバイスとから受信した位置データを比較し、サービスを要求しているユーザーが、乗り手に輸送サービスを提供するために割り当てられた運転者のものではない運転者デバイスの1つの閾値距離内にいるかどうかを判定する。そうであれば、近接警報システムは、乗り手が正しい車に乗っているのかどうかを確認するために通知メッセージを乗り手に伝えることができる。近接警報システムは、運転者に乗り手の身元を再確認するように求めるメッセージを運転者に伝えることもできる。
【0010】
いくつかの例では、閾値は、乗り手または運転者の地理的位置からの予め定められた距離(例えば、半径10フィート(約3.05メートル)の円)であり、近接警報システムは、乗り手が運転者の車両に乗り込んだかどうかを推定するために、これらの円の間で何らかの重畳が存在するかどうかを判定する。輸送管理システムにおいて一致していない乗り手と運転者との間で重畳が発生している場合、近接警報システムは、乗り手および/または運転者に通知を伝えることができる。他の例では、閾値距離は動的に決定することができる。例えば、閾値距離は、ユーザーのユーザーデバイスの地理的位置と、運転者の提供者デバイスの地理的位置との間の現在の距離にすることもできる。
【0011】
別の態様では、近接警報システムは、乗り手が移動中の車両に乗っていることを示すGPS位置の経時的な変化に基づいて、乗り手が誤った車両でその領域を離れているかどうかを判定することができる。乗り手が車両に乗っているように動いていて、乗り手と一致する運転者は動いていない場合、システムは、乗り手デバイスおよび/または運転者デバイスにエラーを通知することができる。付加的に、ネットワークコンピュータシステムで追跡されている運転者と乗り手との重畳が存在している場合、システムは、その運転者に間違った乗り手がいることを通知することができる。このシステムは、待っている乗客が間違った車両に乗り込んでその領域を離れたことを、正しい運転者に通知することもできる。
【0012】
一態様では、通知は、ユーザーデバイス上で実行されるサービスアプリケーションに表示され、通知は、乗り手に、自身らが正しい運転者の車両に乗っていることを確認するように促す。
【0013】
別の態様では、乗り手についてのGPS位置がドライバーの位置に近づくと、ユーザーデバイス上のサービスアプリケーションは、乗り手が正しい方向に向かっていることを示す振動の増加や大きな音などの合図を乗り手に提供することができる。
【0014】
さらなる態様では、近接警報システムは、サービスを要求しているユーザーのユーザー移動速度を、一定期間にわたるユーザーの地理的位置の変化に基づいて決定する。近接警報システムは、運転者の提供者移動速度も、一定期間にわたる運転者の地理的位置の変化に基づいて決定する。ユーザー移動速度が、提供者移動速度と閾値量だけ異なることの判定に応じて、近接警報システムは、通知をユーザーのユーザーデバイスに送信する。いくつかの例では、ユーザー移動速度が第1の速度閾値を上回り、提供者移動速度が第2の速度閾値を下回ることの判定に応じて、近接警報システムは、通知を乗り手または運転者のユーザーデバイスに送信することができる。
【0015】
本明細書に記載の1つ以上の態様は、コンピューティングデバイスによって実行される方法、技法、および動作が、プログラムによって実行されるか、またはコンピュータ実装方法として実行されることを提供する。プログラムによってとは、コード、またはコンピュータで実行可能な命令の使用によるものであることを意味している。プログラムによって実行されるステップは、自動であってもよいし、自動でなくてもよい。
【0016】
本明細書に記載の1つ以上の態様は、プログラムモジュールまたはコンポーネントを使用して実装されてもよい。プログラムモジュールまたはコンポーネントは、プログラム、サブルーチン、プログラムの一部、ソフトウェアコンポーネント、または1つ以上の指定されたタスクまたは機能を実行することができるハードウェアコンポーネントを含むことができる。付加的に、モジュールまたはコンポーネントは、他のモジュールまたはコンポーネントとは独立してハードウェアコンポーネント上に存在できる。代替的に、モジュールまたはコンポーネントは、他のモジュール、プログラム、またはマシンの共有要素またはプロセスであり得る。
【0017】
さらに、本明細書に記載の1つ以上の態様は、1つ以上のプロセッサによって実行可能な命令の使用によって実装されてもよい。これらの命令は、コンピュータ可読媒体上で実行されてよい。以下の図に示されている、または記載されているマシンは、いくつかの態様を実装するための命令を搭載および/または実行できる処理リソースおよびコンピュータ可読媒体の例を提供する。特に、いくつかの例に示されている多くのマシンには、データおよび命令を保持するためのプロセッサと様々な形態のメモリとが含まれている。コンピュータ可読媒体の例には、パーソナルコンピュータやサーバ上のハードドライブなどの永続的なメモリストレージデバイスが含まれる。コンピュータ記憶媒体の他の例には、CDまたはDVDユニットなどのポータブル記憶ユニット、フラッシュまたはソリッドステートメモリ(多くの携帯電話や家庭用電化製品に搭載されているものなど)、および磁気メモリが含まれる。コンピュータ、端末、ネットワーク対応デバイス(例えば、携帯電話などのモバイルデバイスなど)は、すべて、プロセッサ、メモリ、およびコンピュータ可読媒体上に格納された命令を利用するマシンおよびデバイスの例である。
【0018】
代替的に、本明細書に記載の1つ以上の例は、論理ゲートの相互接続からなる専用のハードウェア論理回路を使用することによって実装されてもよい。そのような回路は、典型的には、VerilogやVHDLなどのハードウェア記述言語(HDL)を使用して設計されている。これらの言語には、回路のレイアウトを最終的に定める命令が含まれている。ただし、回路が製作されると、命令は存在せず、すべての処理は、相互接続されたゲートによって実行される。
【0019】
システムの概要
図1は、いくつかの態様による、例示的な近接警報システムを示している。ネットワークコンピュータシステム100は、サービス要求者174を、当該サービス要求者174がネットワークコンピュータシステム100に送信したサービス要求171を履行するのに利用可能なサービス提供者184に接続するネットワークサービス(例えば、オンデマンド輸送または配達管理サービス)を実装または管理することができる。ネットワークサービスは、サービス要求者デバイス170上で実行されるサービス要求者アプリケーション175を用いて、サービス要求者174によって要求され、サービス提供者デバイス180上で実行されるサービス提供者アプリケーション185を用いて、利用可能なサービス提供者184によって提供されるサービスを可能にすることができる。本明細書で使用されるように、サービス要求者デバイス170およびサービス提供者デバイス180は、ネットワークコンピュータシステム100によって管理されるオンデマンド管理サービスに対応する指定されたアプリケーションを実行する機能を有するコンピューティングデバイスを含むことができる。複数の例では、サービス要求者デバイス170およびサービス提供者デバイス180は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、仮想現実または拡張現実ヘッドセット、車両のオンボードコンピューティングシステムなどのモバイルコンピューティングデバイスである。例示的なネットワークサービスには、食品または製品の配達、小包の郵送、買い物、建設、配管、家の修理、住宅またはアパートの共有、および輸送管理サービスが含まれる。
【0020】
ネットワークコンピュータシステム100は、1つ以上のネットワーク160を介して、サービス提供者デバイス180上で実行されているサービス提供者アプリケーション185と通信するための提供者管理インターフェース115を含むことができる。例によれば、サービス提供者184は、サービス要求者174によって提示されたサービス要求171を履行するため、サービス提供者アプリケーション185を介してサービス招待132を受信するためにネットワークコンピュータシステム100に登録する。輸送サービスを使用する例では、サービス要求者174は、ピックアップされて目的地に輸送されることを望む見込みのある乗客であり、サービス提供者184は、サービス要求者174を目的地まで輸送する個人的車両の運転者である。
【0021】
サービス提供者184は、サービス提供者184が利用可能であり、サービス招待132を履行する意思があることを示すオンラインモードなど、サービス提供者アプリケーション185内の様々な状態またはモードを選択することができる。サービス提供者184は、相乗り、基本的な乗り合いサービスタイプ、高級車サービスタイプなどを含めて提供者が申し出る様々なタイプの輸送サービスから選択することもできる。
【0022】
様々な例によれば、サービス提供者デバイス180は、任意に選択されたモード、サービス提供者184の現在の位置、および他の提供者情報を含むことができる提供者状態113を、ネットワーク160を介して提供者管理インターフェース115に送信する。いくつかの実装形態では、サービス提供者デバイス180は、サービス提供者デバイス180の位置ベースのリソース(例えば、グローバルポジショニングシステム(GPS)リソース)を使用して、サービス提供者184の現在の位置を決定することができる。サービス提供者アプリケーション185は、定期的なスケジュールで、またはサービス提供者デバイス180への提供者入力、GPSによって決定された位置変更、実行されたサービスステップなどに応じて、提供者状態113を継続的に更新することができる。提供者管理インターフェース115は、サービス要求171を履行するサービス提供者184を選択するために、着信サービス要求171を処理する選択エンジン130によってアクセス可能な提供者データストア190(例えば、データベースまたはデータ構造部)に提供者状態113を格納する。
【0023】
ネットワークコンピュータシステム100は、サービス要求者アプリケーション175を介し1つ以上のネットワーク160を介してサービス要求者デバイス170と通信するためのサービス要求者インターフェース125を含むことができる。例によれば、オンデマンド管理サービスの利用を望むサービス要求者174は、サービス要求者アプリケーション175を起動し、ネットワーク160を介してサービス要求171をネットワークコンピュータシステム100に送信することができる。特定の実装形態では、サービス要求者174は、相乗り、基本的な乗り合いサービスタイプ、高級車サービスタイプ、バンまたは大型車両サービスタイプ、専門サービス(例えば、サービス提供者が認定されている場所)、オンデマンドの自動運転車両サービスなど、ネットワークコンピュータシステム100によって管理される複数の異なるサービスタイプを見ることができる。ネットワークコンピュータシステム100は、サービス要求者デバイス170に、サービスごとに近接のサービス提供者184の到着予想時間(ETA)データを提供するためにサービス提供者位置を利用することができる。一実装形態では、サービス要求者アプリケーション175は、サービス要求者174が各サービスタイプを通しでスクロールできるようにすることができる。特定のサービスタイプのソフト選択に応じて、ネットワークコンピュータシステム100は、そのサービスタイプに対して最も近いサービス提供者184のETA、および/またはそのサービスタイプに対してすべての近接する利用可能なサービス提供者184の位置を示すサービス要求者アプリケーション175のユーザーインターフェース上でETAデータを提供することができる。サービス要求者174が各サービスタイプを通しでスクロールすると、ユーザーインターフェースは、サービス要求者174または選択されたサービス開始位置173を中心としてマップ上にそのサービスタイプのサービス提供者184の視覚的表現を表示するために更新することができる。サービス要求者174は、特定のサービスタイプを選択し、サービス要求171を送信するためにサービス要求者アプリケーション175のユーザーインターフェースと対話することができる。
【0024】
いくつかの例では、サービス要求171は、一致したサービス提供者がサービス要求者174とランデブーする所与の領域(例えば、ネットワークコンピュータシステム100に対応する1つ以上のデータセンターによって管理される大都市圏)内のサービス開始位置173を含むことができる。サービス要求者174は、サービス要求者アプリケーション175のユーザーインターフェース上に位置ピンを設定することによってサービス開始位置173を入力することができ、あるいはサービス開始位置173は、(例えば、サービス要求者デバイス170の位置ベースのリソースを利用して)サービス要求者174の現在の位置によって決定されてもよい。代替的に、サービス要求者174は、サービス要求171の提示中または提示後にサービス目的地172を入力することができる。輸送サービスを使用する例では、サービス要求者174は、サービス開始位置173でピックアップされ、目的地で降ろされることを望む可能性のある乗客である。
【0025】
ネットワークコンピュータシステム100は、マッピングエンジン135を含むことができ、あるいはサービス開始位置173を取り囲む環境でマップデータ137および/または交通データを生成するサードパーティのマッピングサービスを利用することができる。マッピングエンジン135は、提供者データストア190からのサービス提供者位置118および要求者データストア192からの要求者位置147を検索することができる。マッピングエンジン135は、マップデータ137内の位置を含むことができる。選択エンジン130は、サービス要求171を履行するための最適なサービス提供者を選択するために、マップデータ137を利用することができる。本明細書で提供されるように、最適なサービス提供者は、距離または時間に関してサービス要求者174に最も近い提供者であってもよいし、あるいは提供者の経験、提供者の勤務時間量、提供者の現在の収益など、他の理由で最適である近接の提供者であってもよい。
【0026】
最適なサービス提供者が選択されると、選択エンジン130は、サービス要求171を履行するためのサービス招待132を生成し、このサービス招待132を、サービス提供者アプリケーション185を介して最適なサービス提供者のデバイスに送信することができる。サービス招待132に加えて、ネットワークコンピュータシステム100は、要求者データストア192から、サービス要求者174の名前および写真などの要求者情報147を送信することができる。サービス招待132を受信すると、最適なサービス提供者は、この招待132を受諾するかまたは拒絶することができる。招待132の拒絶により、選択エンジン130に、サービス要求171を履行するためのサービス提供者184の候補のセットから別のサービス提供者を決定させることができる。しかしながら、最適なサービス提供者が(例えば受諾入力を介して)受諾した場合には、次いで、受諾入力が選択エンジン130に返送され、選択エンジン130は、サービス要求者デバイス170上のサービス要求者アプリケーション175を介して、最適なサービス提供者の確認を生成してサービス要求者174に送信する。
【0027】
いくつかの態様では、ネットワークコンピュータシステム100は、サービス要求者174が、多くの要求者および提供者がきわめて接近して含まれる可能性のあるビジー領域で一致するサービス提供者184の正しい車両を見つけるのを支援する近接警報システム140を含む。いくつかの実装形態では、近接警報システム140は、単位面積あたりの要求者および提供者の閾値数を超える場合(例えば、1000平方フィート(約304,80平方メートル))内でいずれかのグループが10人を超える場合)、領域がビジーであると判定することができる。したがって、近接警報システム140は、ビジーであると判定された領域で動作することができ、あるいは他の実装形態では、近接警報システム140は、いずれかの個々の領域がビジーであるかどうかに関係なく動作することができる。
【0028】
近接警報システム140は、近接性を判定するために、ネットワークサービスに既知のサービス要求者174およびサービス提供者184の各々の地理的位置に関する位置データを含むマップデータ137を使用する。
【0029】
いくつかの態様では、地理的位置は、携帯電話、ならびに車両内に配置されたスタンドアロンビーコンデバイスまたは車両ベースのインフォテインメントまたはナビゲーションシステムなど特定の車両にリンクされたデバイスを含む、サービス要求者デバイス170およびサービス提供者デバイス180から受信した位置データに対応する。位置データは、とりわけ、グローバルナビゲーション衛星システムユニット、セルラー三角測量法、およびWiFi位置情報技術の使用を含む、単一の方法またはこれらの方法の組み合わせによって決定される緯度座標および経度座標であってもよい。
【0030】
他の態様では、ネットワークコンピュータシステム100は、サービス要求者174およびサービス提供者184の地理的位置を、他に対する特定のデバイスの相対位置を示す、サービス要求者デバイス170およびサービス提供者デバイス180から受信したデータに基づいて決定することができる。例えば、デバイスは、周波数識別(RFID)、近距離無線通信(NFC)、および/またはBluetoothを使用して他の近くのデバイスを検出することができる。デバイスは、これらの他のデバイスに対応するデータをネットワークコンピュータシステム100に送信することができ、ネットワークコンピュータシステム100は、当該デバイスの緯度座標および経度座標によるものであってもよい地理的位置を決定するために、データを他のデータ(例えば、検出された近くのデバイスまたは他のデバイスの座標)と組み合わせて使用することができる。代替的または付加的に、デバイスは、グローバルな参照フレームなしで他のデバイスとの距離を決定するために、RFID、NFC、およびBluetoothなどの技法を使用することができる。
【0031】
選択エンジン130またはネットワークコンピュータシステム100の他のコンポーネントによって提供されるマップデータ137および/または他のデータを使用して、近接警報システム140は、サービス要求者174およびサービス提供者184の地理的位置を追跡または周期的に監視する。いくつかの実装形態では、近接警報システム140は、サービス要求171を提出したサービス要求者174およびサービス招待132を受諾したサービス提供者184のみを追跡または監視する。近接警報システム140は、ネットワークサービスによって提供されるより大きな地理的領域の一部として地理的に囲われてもよい異なる局所的領域を個別に追跡することもできる。
【0032】
一態様では、近接警報システム140は、それらのお互いの位置を決定するために、サービス要求者174の地理的位置とサービス提供者184の地理的位置とを比較する。例えば、近接警報システム140は、各サービス要求者174と各サービス提供者184との間のデカルト距離を決定するために地理的位置座標を使用することができる。いくつかの実装形態では、近接警報システム140は、その比較を、同じ地理的フェンス領域内の要求者および提供者に限定する。
【0033】
近接警報システム140が、サービス要求者174がサービス提供者184の1つの閾値距離(例えば、10フィート(約3.05メートル))内にいることを判定した場合、近接警報システム140は、ネットワークサービス内のサービス要求171を介して、サービス要求者174とそのサービス提供者184とが一致しているかどうかを検査する。例えば、個人輸送を含むシナリオでは、サービス要求171を提示した乗り手が運転者の近傍または運転者の車両の近傍にいる場合、近接警報システム140は、近くの運転者がネットワークサービスの一部として乗り手を輸送するために割り当てられた運転者であるかどうかを検査する。そうでない場合、近接警報システム140は、通知139をサービス要求者174および/またはサービス提供者184に送信する。
【0034】
他の態様では、近接警報システム140は、所与のサービス要求者174と、該要求者に一致するサービス提供者184との間の距離を決定することができる。次いで、近接警報システム140は、通知を送信するかどうかを判定するためにこの距離を使用することができる。一実装形態では、この距離は、サービス要求者174が、要求者のサービス要求171に割り当てられた正しい提供者とは別のサービス提供者184の近くにいる場合にのみ通知が送信されるように、閾値距離として使用される。この閾値距離には、サービス要求者174が、別の不一致のサービス提供者184の近くにいるが、それと同時に、正しい一致するサービス提供者184の近くにさえいないことが検出された場合にのみ通知が送信されるように、予め定められた値(例えば、10フィート(約3.05メートル))と、サービス要求者174と一致するサービス提供者184との間の距離と、のうちの小さい方が選択されてもよい。
【0035】
付加的または代替的に、車両ごとに2人以上のサービス要求者174が関与するサービス(例えば、乗り合いまたは相乗りサービス)の場合、近接警報システム140は、所与のサービス要求者174と、その要求者に一致するサービス提供者184に属する車両にすでに乗っている任意の他のサービス要求者174との間の距離を決定することができる。現在の提供者状態113とそれらの要求のサービスステータスとに基づいて、ネットワークコンピュータシステム100は、所与のサービス要求171が、先にピックアップされ、降ろされていない1人以上の乗り手を有するサービス提供者184に割り当てられていると判定することができる。したがって、近接警報システム140は、所与のサービス要求者174が正しい車両に乗っているのかどうかを判定するために、所与のサービス要求者174と、これらの乗り手との間の距離を閾値距離と比較することができる。例えば、近接警報システム140は、一致するサービス提供者184と、正しい車両に乗っている少なくとも1人の他の乗り手の両方が閾値距離内にいる場合に、サービス要求者174が正しい車両に乗っていると判定することができる。同様に、近接警報システム140は、サービス要求者174が、サービス要求者174と一致しない複数の相乗り当事者の閾値距離内にいる場合に、サービス要求者174が誤った車両に乗っていると判定することができる。
【0036】
一態様では、位置データから決定された距離に基づいて、近接警報システム140は、サービス要求者174が、該要求者のサービス要求171に割り当てられた正しいサービス提供者184以外の誰かに属する車両に乗り込んだか、または乗り込もうとしている可能性があることをサービス要求者174に示す通知139を生成する。ネットワークコンピュータシステム100は、サービス要求者アプリケーション175に通知メッセージをアプリケーションのユーザーインターフェース上に表示させるために、ネットワーク160を介してサービス要求者デバイス170に通知139を送信することができる。いくつかの例では、メッセージは、サービス要求者174に、自身らが正しくない車両に乗り込んだか、または乗り込もうとしている可能性があり、これが事実であるかどうかを彼らは確認すべきであることを知らせることができる。例えば、メッセージは乗り手に「あなたは間違いなく正しい車に乗っていますか?」と尋ねることができる。メッセージは、確認プロセスの一部としてサービス要求者174が使用できる、サービス提供者184の名前、サービス提供者184の写真、ならびに車両の製造元、モデル、色、およびナンバープレート番号などの車両の詳細を含めたサービス要求171の詳細も含むことができる。通知メッセージに加えて、サービス要求者アプリケーション175は、サービス要求者174に自身らが正しくない車両に乗り込んだかどうかを選択可能にさせる対話型プロンプトを表示することができる。
【0037】
他の態様では、ネットワークコンピュータシステム100は、通知139をアプリ内通知メッセージの代わりに、またはそれに加えて、テキストメッセージとして送信することができる。このテキストメッセージは、アプリ内メッセージと同じ詳細を含むことができ、サービス要求者174に、自身らが正しくない車両に乗り込んだことを判定した場合に、プログラミングされたコードワードでテキストメッセージに応答させる指示を含むことができる。
【0038】
誤りが発生していないことをサービス要求者174が示す場合、サービス要求者アプリケーション175は、誤警報をログに記録し、このログをネットワークコンピュータシステム100に返送することができる。サービス要求者174が、友人や家族などの別の当事者の乗車を要求する場合の状況では、近接警報システム140は、サービス要求者174の位置を無視し、近接警報通知139の送信を控えることができる。サービス要求者174は、サービス要求者アプリケーション175内で、サービス要求171が別の当事者のために、要求者が受信する可能性のある任意の近接警報通知139を却下するか、無効にするか、または消去することも示すことができる。サービス要求171が、サービス要求者アプリケーション175を実行するモバイルデバイスを有する乗り手を識別する場合(例えば、要求者データストア192でユーザー名または電話番号のアカウント情報を検索することによって)、ネットワークコンピュータシステム100は、適切な距離を計算するために、それらのデバイス上で実行されるサービス要求者アプリケーション175によって乗り手の位置を受信することができる。付加的に、近接警報システム140は、元のサービス要求者174の代わりに、任意の近接警報通知139を乗り手に送信することができる。
【0039】
サービス要求者174は、自身らが正しくない車両に乗り込んだことを示すと、サービス要求者デバイス170は、アプリケーションプログラミングインターフェースまたはテキストメッセージのいずれかによって、その指示を処理のためにネットワークコンピュータシステム100に返送する。一実装形態では、乗り手が間違った車両に乗り込んだことの指示の受信に応じて、ネットワークコンピュータシステム100は、自身らの車両内またはその近くにいる人は自身らがピックアップすることになっている乗客ではない可能性があることを知らせる別の通知139を、間違って一致したサービス提供者184に送信することができる。サービス提供者184に送信される通知139は、サービス提供者184が第2の確認プロセスの一部として使用することができる、サービス要求者174の名前およびサービス要求者174の写真を含めたサービス要求171の詳細も含むことができる。
【0040】
サービス要求者アプリケーション175は、サービス要求171をキャンセルすること、または必要に応じて適切な当局に通知することを含む、サービス要求者174がとることができる是正措置のリストを表示することができる。付加的に、サービス提供者アプリケーション185は、サービス要求171をキャンセルすること、または必要に応じて適切な当局に通知することを含む場合もある是正措置のリストを表示することができる。是正措置のリストは、状況が解決されたことを当事者が示すためのオプションを含むこともできる。ネットワークコンピュータシステム100が、状況が解決されたことの指示を両当事者から受信した場合、次いで、サービス要求171を継続することができる。
【0041】
いくつかの実装形態では、サービス要求者174に最初に通知するのではなく、近接警報システム140は、サービス要求者174とサービス提供者184の両方に対して通知139を生成し、それにより、誤りが発生したかどうかを自身らが相互に判定することができる。誤りが発生していないこと、または何らかの誤りが修正されたことを両当事者が示した場合には、次いで、サービス要求171を継続することができる。
【0042】
一態様では、近接警報システム140は、距離合図の使用によって、輸送サービスのユーザーが正しい車両を見つけることの容易さを向上させる。サービス要求者アプリケーション175は、サービス要求者174と、サービス要求171に対して一致するサービス提供者184との間の距離に基づいて、距離合図をサービス要求者174に提供することができる。近接警報システム140は、サービス要求171の2人の当事者間の決定された距離に基づいて、距離通知139を生成することができ、ならびにネットワークコンピュータシステム100は、この距離通知139をサービス要求者デバイス170に送信することができる。サービス要求者174から一致するサービス提供者184までの距離に依存して、距離合図は、強弱をつけることができる。例えば、距離合図は、サービス要求者174がサービス提供者184の車両に近づくにつれて大きくなる可聴ビープ音であってもよい。他の距離合図は、より頻繁になる音、点滅するライト、異なる色のライトなどを含むことができる。サービス要求者174は、距離合図を無効にするためにサービス要求者アプリケーション175を使用することができる。距離合図は、サービス要求者174が正しい車両に到達すると、所定の時間が経過した後に停止するようにプログラミングすることもできる。
【0043】
別の態様では、近接警報システム140は、2人の当事者間の相対的な移動速度に基づいて、乗り手/運転者の不一致が発生したかどうかを判定しようとする。近接警報システム140は、サービス要求者174およびサービス提供者184のそれぞれの移動速度を決定するために、サービス要求者174およびサービス提供者184の地理的位置を経時的に追跡または周期的に監視する。サービス提供者184が指定されたピックアップ位置に到着した後、乗り手が車両に乗るまではどちらの当事者も急速には移動しないことが予想されるが、この時点後は、両当事者とも実質的に同じ速度で移動するはずである。
【0044】
近接警報システム140が、サービス要求者174およびサービス提供者184がサービス開始位置173にいることを判定すると、近接警報システムは、両当事者の移動速度を監視する。サービス要求者174の移動速度がサービス提供者184の移動速度と閾値量(例えば、時速20マイル(約32.185キロメートル))だけ異なることを判定すると、近接警報システム140は、サービス要求者174が、該要求者のサービス要求171に割り当てられた正しいサービス提供者184以外の誰かに属する車両に乗り込もうとしている可能性があることをサービス要求者174に示す通知139を生成する。ネットワークコンピュータシステム100は、サービス要求者アプリケーション175に通知メッセージをアプリケーションのユーザーインターフェース上に表示させるために、ネットワーク160を介してサービス要求者デバイス170に通知139を送信することができる。いくつかの例では、メッセージは、サービス要求者174に、自身らが正しくない車両に乗り込んだ可能性があり、これが事実であるかどうかを彼らは確認すべきであることを知らせることができる。例えば、メッセージは乗り手に「あなたは間違いなく正しい車に乗っていますか?」と尋ねることができる。メッセージは、確認プロセスの一部としてサービス要求者174が使用できる、サービス提供者184の名前、サービス提供者184の写真、ならびに車両の製造元、モデル、色、およびナンバープレート番号などの車両の詳細を含めたサービス要求171の詳細も含むことができる。通知メッセージに加えて、サービス要求者アプリケーション175は、サービス要求者174に自身らが正しくない車両に乗り込んだかどうかを選択可能にさせる対話型プロンプトを表示することができる。
【0045】
誤りが発生していないことをサービス要求者174が示す場合、サービス要求者アプリケーション175は、誤警報をログに記録し、このログをネットワークコンピュータシステム100に返送することができる。
【0046】
サービス要求者174は、自身らが正しくない車両に乗り込んでいることを示すと、サービス要求者デバイス170は、アプリケーションプログラミングインターフェースまたはテキストメッセージのいずれかによって、その指示を処理のためにネットワークコンピュータシステム100に返送する。一実装形態では、乗り手が間違った車両に乗り込んだことの指示の受信に応じて、ネットワークコンピュータシステム100は、自身らの車両内の人は自身らがピックアップすることになっていた乗客ではない可能性があることを知らせる別の通知139を、間違って一致したサービス提供者184に送信することができる。サービス提供者184に送信される通知139は、サービス提供者184が第2の確認プロセスの一部として使用することができる、サービス要求者174の名前およびサービス要求者174の写真を含めたサービス要求171の詳細も含むことができる。
【0047】
サービス要求者アプリケーション175は、サービス要求171をキャンセルすること、または必要に応じて適切な当局に通知することを含む、サービス要求者174がとることができる是正措置のリストを表示することができる。誤りが発生した場合、サービス提供者アプリケーション185は、サービス要求者174が正しい車両に乗り込み、運転者が正しい乗客をピックアップすることができるように、サービス要求者174をサービス開始位置173に戻すように車両の運転者に指示することができる。付加的に、ネットワークコンピュータシステム100は、いずれかの潜在的な遅延を説明する通知139を他の影響を受ける当事者に送信することができる。サービス要求者アプリケーション175は、他の影響を受ける当事者がペナルティなしで彼らのサービス要求171をキャンセルできるようにすることも可能である。例えば、ネットワークコンピュータシステム100は、それらの乗り手が間違った車両に乗り込んだことを知らせる通知139を、正しいサービス提供者184に送信することができ、かつ/またはそれらの運転者が間違った乗客をピックアップしたことを知らせる通知139を、運転者がピックアップすることになっていたサービス要求者174に送信することができる。
【0048】
いくつかの実装形態では、近接警報システム140は、是正措置がとられるべきであることの判定に応じて、タイマーを開始することができる。例えば、乗り手が間違った車両に乗っていることが検出され、車両が乗り手と共に離れた場合、タイマーを、サービス提供者184が乗り手と共にサービス開始位置173に戻るまで実行することができる。別の例として、サービス提供者184は、間違ったサービス要求者174が自身らの車両に乗り、停止車両はサービス開始位置173を離れていないことを示す場合、タイマーを、サービス要求者174が車両を離れるまで実行することができるが、このことは、近接警報システム140が、閾値を超える2人の当事者間の距離、またはサービス提供者アプリケーション185上で乗り手が去ったことを示すサービス提供者184間の距離に基づいて判定することができる。代わりに、タイマーがプログラミングされた持続時間を超える場合、ネットワークコンピュータシステム100は、警告の送信、非協力的な当事者への格付けペナルティまたは手数料の適用、あるいは必要に応じて適切な当局への通知などのさらなる是正措置を実行することができる。
【0049】
本明細書で提供される例によれば、ネットワークコンピュータシステム100は、コンテンツがサービス要求者デバイス170および/またはサービス提供者デバイス180上に表示される手法を管理するコンテンツエンジンを含むことができる。サービス要求者デバイス170に関して、コンテンツエンジンは、サービス提供者アプリケーション185によって生成されたユーザーインターフェース上のユーザー入力に基づいて、コンテンツの更新を提供することができる。例えば、サービス提供者アプリケーション185のコンテンツ機能上のユーザー選択は、コンテンツエンジンにサービス提供者アプリケーション185上の新しい画面を生成させることができ、あるいは現在の画面を特定の表示機能間でピボットさせることができる。コンテンツエンジンは、通知メッセージや、サービス要求者アプリケーション175内に近接警報システム140によって生成された通知139を表示し、この通知139に対する応答のユーザー選択を受信するためのユーザーインターフェース機能も含むことができる。
【0050】
様々な実装形態では、要求者データストア192は、オンデマンドサービスの個々のユーザーに固有のサービス要求者プロファイルを格納することができる。そのような情報には、サービスの種類、定期的なルート、サービス開始位置173とサービス目的地、職場の住所、自宅の住所、頻繁に訪れる場所(例えば、ジム、食料品店、モール、地元の空港、スポーツアリーナもしくはスタジアム、コンサート会場、地元の公園など)の住所などユーザーの嗜好を含めることができる。付加的に、提供者データストア190は、車両タイプ、ナンバープレート番号、サービス資格、収益データ、および提供者の経験など、個々の提供者および車両に固有の情報を示すサービス提供者プロファイルを格納することができる。ネットワークコンピュータシステム100は、所与の領域についてのサービス要求者およびサービス提供者の流動性に関するデータ、すなわち、新しいサービス提供者184が当該領域のオンデマンドサービスのために利用可能になると予想される頻度を格納するための履歴データストア194も含むことができる。
【0051】
図2は、要求する乗り手や提供する運転者に不一致の可能性を警告するために、近接警報システム140を使用することができる例示的な領域を示している。図示の例では、ネットワークコンピュータシステム100は、局所領域200内の3人の運転者および2人の乗り手の地理的位置を周期的に受信している。この例では、運転者1は、乗り手1のピックアップおよび輸送のために割り当てられており、さらに運転者2は、乗り手2のピックアップおよび輸送のために割り当てられている。
【0052】
一態様では、近接警報システム140は、相互に対するそれらの位置を決定するために、乗り手の地理的位置と運転者の地理的位置とを比較する。例えば、近接警報システム140は、その乗り手を中心とした円205が、局所領域200内の任意の運転者を中心とした円と重畳するかどうかを判定するために、地理的位置座標および各乗り手を中心とした閾値半径210を使用することができる。そうであれば、近接警報システム140は、重畳する乗り手および運転者が、ネットワークサービス内のサービス要求171によって対になっているかどうかを検査する。それらが対ではない場合、近接警報システム140は、通知139を乗り手および/または運転者に送信し、それらに不一致の可能性を警告し、それらが正しい対であるかどうかをそれらに確認するように促す。
【0053】
例えば、図示のように、運転者2が、別の乗り手をピックアップするように割り当てられ、乗り手1が、別の運転者に乗車するように割り当てられることになっていても、運転者2が、乗り手1の閾値半径内にあると、乗り手1はすでに運転者2に属する車両に乗っているか、または乗り手1がこの車両に乗り込もうとしている可能性がある。いずれの場合も、近接警報システム140は、この例を不一致の可能性として検出し、乗り手1に自身らが正しくない車両に乗り込んだか、または乗り込もうとしている可能性があり、これが事実であるかどうかを彼らは確認すべきであることを知らせる通知139を生成する。例えば、メッセージは乗り手に「あなたは間違いなく正しい車に乗っていますか?」と尋ねることができる。メッセージは、乗り手1が確認プロセスの一部として使用できる、運転者1の名前、運転者1の写真、ならびに運転者1の車両の製造元、モデル、色、およびナンバープレート番号などの車両の詳細を含めたサービス要求171の詳細も含むことができる。通知メッセージに加えて、サービス要求者アプリケーション175は、乗り手1に自身らが正しくない車両に乗り込んだかどうかを選択可能にさせる対話型プロンプトを表示することができる。
【0054】
図示の例では、乗り手1および運転者2の一方または両方は、一度促されれば不一致を認識するはずである。いくつかの態様では、サービス要求者アプリケーション175は、サービス要求171をキャンセルすること、または必要に応じて適切な当局に通知することを含む、乗り手1がとることができる是正措置のリストを表示することができる。付加的に、サービス提供者アプリケーション185は、サービス要求171をキャンセルすること、または必要に応じて適切な当局に通知することを含む場合もある是正措置のリストを表示することができる。是正措置のリストは、状況が解決されたことを当事者が示すためのオプションを含むこともできる。ネットワークコンピュータシステム100が、状況が解決されたことの指示を両当事者から受信した場合、次いで、サービス要求171を継続することができる(すなわち、乗り手1は、運転者1を探し、運転者2は、乗り手2の接近を待機するはずである)。
【0055】
方法論
図3は、1つ以上の例による、要求者と提供者との間で位置の不一致を検出したときに通知を提供するための例示的な方法を示している。
図4は、1つ以上の例による、要求者に近接警報を提供するための例示的な方法を示している。
図5は、1つ以上の例による、要求者と提供者との間で移動速度の不一致を検出したときに通知を提供するための例示的な方法を示している。方法およびアルゴリズムの動作は、ネットワークコンピュータシステム100の特定のコンポーネント、モジュール、またはシステムによって実行されるものとして以下に説明されるが、これらの動作は、必ずしも認識された特定のコンポーネントによって実行される必要はなく、複数のマシンにわたって分散される可能性もある様々なコンポーネントやモジュールによって実行される可能性があることを理解されたい。したがって、説明されているステップまたはサブステップを実行するための適切なコンポーネントまたは要素を説明する目的で、ネットワークコンピュータシステム100の要素を参照する場合がある。代替的に、ネットワークコンピュータシステム100に記載されている様々なコンポーネントおよびモジュールのうちの少なくとも特定の1つを、単一のハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェアコンポーネント内に配置する可能性もある。この方法のいくつかのステップは、並行して、または図示とは異なる順序で実行されてよいことも理解されよう。
【0056】
図3の例を参照すると、ネットワークコンピュータシステム100は、複数の要求者デバイスから輸送サービス要求を受信する(310)。いくつかの例では、サービス要求171は、一致したサービス提供者がサービス要求者174とランデブーする所与の領域(例えば、ネットワークコンピュータシステム100に対応する1つ以上のデータセンターによって管理される大都市圏)内のサービス開始位置173を含むことができる。サービス要求者174は、サービス要求者アプリケーション175のユーザーインターフェース上に位置ピンを設定することによってサービス開始位置173を入力することができ、あるいはサービス開始位置173は、(例えば、サービス要求者デバイス170の位置ベースのリソースを利用して)サービス要求者174の現在の位置によって決定されてもよい。代替的に、サービス要求者174は、サービス要求171の提示中または提示後にサービス目的地172を入力することができる。輸送サービスを使用する例では、サービス要求者174は、サービス開始位置173でピックアップされ、目的地で降ろされることを望む見込みのある乗客である。
【0057】
輸送要求ごとに、ネットワークコンピュータシステム100は、サービス要求171を履行するためのサービス招待132を生成し、このサービス招待132をサービス提供者のデバイスに送信することができる。サービス招待132に加えて、ネットワークコンピュータシステム100は、サービス要求者174の名前および写真などの要求者情報147を送信することができる。サービス提供者184がサービス招待132を受諾すると、次いで、受諾入力がネットワークコンピュータシステム100に返送され、ネットワークコンピュータシステム100は、サービス要求者デバイス170上のサービス要求者アプリケーション175を介して、一致したサービス提供者184の確認を生成してサービス要求者174に送信する(312)。
【0058】
いくつかの態様では、ネットワークコンピュータシステム100は、サービス要求者174が、多くの要求者および提供者がきわめて接近して含まれる可能性のあるビジー領域で一致するサービス提供者184の正しい車両を見つけるのを支援する近接警報システム140を含む。近接警報システム140は、近接性を判定するために、ネットワークサービスに既知のサービス要求者174およびサービス提供者184の各々の地理的位置に関する位置データを含むマップデータを使用する。
【0059】
いくつかの態様では、地理的位置は、携帯電話、ならびに車両内に配置されたスタンドアロンビーコンデバイスまたは車両ベースのインフォテインメントまたはナビゲーションシステムなど特定の車両にリンクされたデバイスを含む、サービス要求者デバイス170およびサービス提供者デバイス180から受信した位置データに対応する(314)。位置データは、とりわけ、グローバルナビゲーション衛星システムユニット、セルラー三角測量法、およびWiFi位置情報技術の使用を含む、単一の方法またはこれらの方法の組み合わせによって決定される緯度座標および経度座標であってもよい。
【0060】
一態様では、近接警報システム140は、それらのお互いの位置を決定するために、サービス要求者174の地理的位置とサービス提供者184の地理的位置とを比較する(316)。例えば、近接警報システム140は、各サービス要求者174と各サービス提供者184との間のデカルト距離を決定するために地理的位置座標を使用することができる。いくつかの実装形態では、近接警報システム140は、その比較を、同じ地理的フェンス領域内の要求者および提供者に限定する。
【0061】
近接警報システム140が、サービス要求者174がサービス提供者184のうちの1人の閾値距離(例えば、10フィート(約3.05メートル))内にいることを判定した場合、近接警報システム140は、ネットワークサービス内のサービス要求171を介して、サービス要求者174とそのサービス提供者184とが一致しているかどうかを検査する(318)。例えば、個人輸送を含むシナリオでは、サービス要求171を提示した乗り手が運転者の近傍または運転者の車両の近傍にいる場合、近接警報システム140は、近くの運転者がネットワークサービスの一部として乗り手を輸送するために割り当てられた運転者であるかどうかを検査する。そうでない場合、近接警報システム140は、不一致が発生した可能性があることを知らせる通知139をサービス要求者174および/またはサービス提供者184に送信する(320)。乗り手と運転者とがネットワークサービスで正しく一致している場合、サービス要求を続行することができる(322)。
【0062】
図4の例を参照すると、ネットワークコンピュータシステム100は、要求者デバイスから輸送サービス要求を受信する(410)。いくつかの例では、サービス要求171は、一致したサービス提供者がサービス要求者174とランデブーする所与の領域(例えば、ネットワークコンピュータシステム100に対応する1つ以上のデータセンターによって管理される大都市圏)内のサービス開始位置173を含むことができる。サービス要求者174は、サービス要求者アプリケーション175のユーザーインターフェース上に位置ピンを設定することによってサービス開始位置173を入力することができ、あるいはサービス開始位置173は、(例えば、サービス要求者デバイス170の位置ベースのリソースを利用して)サービス要求者174の現在の位置によって決定されてもよい。代替的に、サービス要求者174は、サービス要求171の提示中または提示後にサービス目的地172を入力することができる。輸送サービスを使用する例では、サービス要求者174は、サービス開始位置173でピックアップされ、目的地で降ろされることを望む可能性のある乗客である。
【0063】
輸送要求ごとに、ネットワークコンピュータシステム100は、サービス要求171を履行するためのサービス招待132を生成し、このサービス招待132をサービス提供者のデバイスに送信することができる。サービス招待132に加えて、ネットワークコンピュータシステム100は、サービス要求者174の名前および写真などの要求者情報147を送信することができる。サービス提供者184がサービス招待132を受諾すると、次いで、受諾入力がネットワークコンピュータシステム100に返送され、ネットワークコンピュータシステム100は、サービス要求者デバイス170上のサービス要求者アプリケーション175を介して、一致したサービス提供者184の確認を生成してサービス要求者174に送信する(412)。
【0064】
いくつかの態様では、ネットワークコンピュータシステム100は、サービス要求者174が、多くの要求者および提供者がきわめて接近して含まれる可能性のあるビジー領域で一致するサービス提供者184の正しい車両を見つけるのを支援する近接警報システム140を含む。近接警報システム140は、近接性を判定するために、ネットワークサービスに既知のサービス要求者174およびサービス提供者184の各々の地理的位置に関する位置データを含むマップデータを使用する。
【0065】
いくつかの態様では、地理的位置は、携帯電話、ならびに車両内に配置されたスタンドアロンビーコンデバイスまたは車両ベースのインフォテインメントまたはナビゲーションシステムなど特定の車両にリンクされたデバイスを含む、サービス要求者デバイス170およびサービス提供者デバイス180から受信した位置データに対応する(414)。位置データは、とりわけ、グローバルナビゲーション衛星システムユニット、セルラー三角測量法、およびWiFi位置情報技術の使用を含む、単一の方法またはこれらの方法の組み合わせによって決定される緯度座標および経度座標であってもよい。
【0066】
一態様では、近接警報システム140は、それらのお互いの位置を決定するために、サービス要求者174の地理的位置とサービス提供者184の地理的位置とを比較する(416)。例えば、近接警報システム140は、各サービス要求者174と各サービス提供者184との間のデカルト距離を決定するために地理的位置座標を使用することができる。いくつかの実装形態では、近接警報システム140は、その比較を、同じ地理的フェンス領域内の要求者および提供者に限定する。
【0067】
一態様では、近接警報システム140は、距離合図の使用によって、輸送サービスのユーザーが正しい車両を見つけることの容易さを向上させる。サービス要求者アプリケーション175は、サービス要求者174と、サービス要求171に対して一致するサービス提供者184との間の距離に基づいて、距離合図をサービス要求者174に提供することができる(418)。近接警報システム140は、サービス要求171の2人の当事者間の決定された距離に基づいて、距離通知139を生成することができ、ならびにネットワークコンピュータシステム100は、この距離通知139をサービス要求者デバイス170に送信することができる。サービス要求者174から一致するサービス提供者184までの距離に依存して、距離合図は、強弱をつけることができる。例えば、距離合図は、サービス要求者174がサービス提供者184の車両に近づくにつれて大きくなる可聴ビープ音であってもよい。他の距離合図は、より頻繁になる音、点滅するライト、異なる色のライトなどを含むことができる。サービス要求者174は、距離合図を無効にするためにサービス要求者アプリケーション175を使用することができる。距離合図は、サービス要求者174が正しい車両に到達すると、所定の時間が経過した後に停止するようにプログラミングすることもできる。
【0068】
図5の例を参照すると、ネットワークコンピュータシステム100は、要求者デバイスから輸送サービス要求を受信する(510)。いくつかの例では、サービス要求171は、一致したサービス提供者がサービス要求者174とランデブーする所与の領域(例えば、ネットワークコンピュータシステム100に対応する1つ以上のデータセンターによって管理される大都市圏)内のサービス開始位置173を含むことができる。サービス要求者174は、サービス要求者アプリケーション175のユーザーインターフェース上に位置ピンを設定することによってサービス開始位置173を入力することができ、あるいはサービス開始位置173は、(例えば、サービス要求者デバイス170の位置ベースのリソースを利用して)サービス要求者174の現在の位置によって決定されてもよい。代替的に、サービス要求者174は、サービス要求171の提示中または提示後にサービス目的地172を入力することができる。輸送サービスを使用する例では、サービス要求者174は、サービス開始位置173でピックアップされ、目的地で降ろされることを望む可能性のある乗客である。
【0069】
輸送要求ごとに、ネットワークコンピュータシステム100は、サービス要求171を履行するためのサービス招待132を生成し、このサービス招待132をサービス提供者のデバイスに送信することができる。サービス招待132に加えて、ネットワークコンピュータシステム100は、サービス要求者174の名前および写真などの要求者情報147を送信することができる。サービス提供者184がサービス招待132を受諾すると、次いで、受諾入力がネットワークコンピュータシステム100に返送され、ネットワークコンピュータシステム100は、サービス要求者デバイス170上のサービス要求者アプリケーション175を介して、一致したサービス提供者184の確認を生成してサービス要求者174に送信する(512)。
【0070】
いくつかの態様では、ネットワークコンピュータシステム100は、サービス要求者174が、多くの要求者および提供者がきわめて接近して含まれる可能性のあるビジー領域で一致するサービス提供者184の正しい車両を見つけるのを支援する近接警報システム140を含む。近接警報システム140は、近接性を判定するために、ネットワークサービスに既知のサービス要求者174およびサービス提供者184の各々の地理的位置に関する位置データを含むマップデータを使用する。
【0071】
いくつかの態様では、地理的位置は、携帯電話、ならびに車両内に配置されたスタンドアロンビーコンデバイスまたは車両ベースのインフォテインメントまたはナビゲーションシステムなど特定の車両にリンクされたデバイスを含む、サービス要求者デバイス170およびサービス提供者デバイス180から受信した位置データに対応する(514)。位置データは、とりわけ、グローバルナビゲーション衛星システムユニット、セルラー三角測量法、およびWiFi位置情報技術の使用を含む、単一の方法またはこれらの方法の組み合わせによって決定される緯度座標および経度座標であってもよい。
【0072】
一態様では、近接警報システム140は、2人の当事者間の相対的な移動速度に基づいて、乗り手/運転者の不一致が発生したかどうかを判定しようとする。近接警報システム140は、サービス要求者174およびサービス提供者184のそれぞれの移動速度を決定するために、サービス要求者174およびサービス提供者184の地理的位置を経時的に追跡または周期的に監視する(516)。サービス提供者184が指定されたピックアップ位置に到着した後、乗り手が車両に乗るまではどちらの当事者も急速には移動しないことが予想されるが、この時点後は、両当事者とも実質的に同じ速度で移動するはずである。
【0073】
サービス要求者174およびサービス提供者184がサービス開始位置173にいることを近接警報システム140が判定すると、近接警報システムは、サービス要求者174の移動速度がサービス提供者184の移動速度と閾値量(例えば、時速20マイル(約32.185キロメートル))だけ異なるかどうかを判定するために、両当事者の移動速度を監視する(518)。
【0074】
そうであれば、近接警報システム140は、サービス要求者174が、該要求者のサービス要求171に割り当てられた正しいサービス提供者184以外の誰かに属する車両に乗り込もうとしている可能性があることをサービス要求者174に示す通知139を生成する(520)。ネットワークコンピュータシステム100は、サービス要求者アプリケーション175に通知メッセージをアプリケーションのユーザーインターフェース上に表示させるために、ネットワーク160を介してサービス要求者デバイス170に通知139を送信することができる。いくつかの例では、メッセージは、サービス要求者174に、自身らが正しくない車両に乗り込んだ可能性があり、これが事実であるかどうかを彼らは確認すべきであることを知らせることができる。例えば、メッセージは乗り手に「あなたは間違いなく正しい車に乗っていますか?」と尋ねることができる。メッセージは、サービス要求者174が確認プロセスの一部として使用できる、サービス提供者184の名前、サービス提供者184の写真、ならびに車両の製造元、モデル、色、およびナンバープレート番号などの車両の詳細を含めたサービス要求171の詳細も含むことができる。通知メッセージに加えて、サービス要求者アプリケーション175は、サービス要求者174に自身らが正しくない車両に乗り込んだかどうかを選択可能にさせる対話型プロンプトを表示することができる。
【0075】
誤りが発生していないことをサービス要求者174が示す場合、サービス要求者アプリケーション175は、誤警報をログに記録し、このログをネットワークコンピュータシステム100に返送することができる。
【0076】
サービス要求者174は、自身らが正しくない車両に乗り込んでいることを示すと、サービス要求者デバイス170は、アプリケーションプログラミングインターフェースまたはテキストメッセージのいずれかによって、その指示を処理のためにネットワークコンピュータシステム100に返送する。一実装形態では、乗り手が間違った車両に乗り込んだことの指示の受信に応じて、ネットワークコンピュータシステム100は、自身らの車両内の人は自身らがピックアップすることになっていた乗客ではない可能性があることを知らせる別の通知139を、間違って一致したサービス提供者184に送信することができる。サービス提供者184に送信される通知139は、サービス提供者184が第2の確認プロセスの一部として使用することができる、サービス要求者174の名前およびサービス要求者174の写真を含めたサービス要求171の詳細も含むことができる。
【0077】
サービス要求者アプリケーション175は、サービス要求171をキャンセルすること、または必要に応じて適切な当局に通知することを含む、サービス要求者174がとることができる是正措置のリストを表示することができる。誤りが発生した場合、サービス提供者アプリケーション185は、サービス要求者174が正しい車両に乗り込み、運転者が正しい乗客をピックアップすることができるように、サービス要求者174をサービス開始位置173に戻すように車両の運転者に指示することができる。付加的に、ネットワークコンピュータシステム100は、(a)乗り手が間違った車両に乗り込んだことを知らせる通知139を、正しいサービス提供者184に送信することができ、かつ/または(b)運転者が間違った乗客をピックアップしたことを知らせる通知139を、運転者がピックアップすることになっていたサービス要求者174に送信することができる。
【0078】
サービス提供者デバイス
図6は、本明細書で説明されるような、オンデマンドサービスのために指定されたサービス提供者アプリケーションを実行する例示的なサービス提供者デバイスを示すブロック図である。多くの実装形態では、サービス提供者デバイス680は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、VRまたはARヘッドセットデバイスなどのモバイルコンピューティングデバイスを含むことができる。そのようなサービス提供者デバイス680は、マイクロフォン645、カメラ650、ならびに任意の数の無線通信プロトコルを使用して外部エンティティと通信するための通信インターフェース610などの典型的な電話機能を含むことができる。特定の態様では、サービス提供者デバイス680は、指定されたアプリケーション(例えば、サービス提供者アプリケーション685)をローカルメモリ630に格納することができる。多くの態様では、サービス提供者デバイス680は、連絡先リスト634およびカレンダー予定636に対応する情報をローカルメモリ630にさらに格納する。変形形態では、メモリ630は、サービス提供者デバイス680の1つ以上のプロセッサ640によって実行可能で、1つ以上のネットワーク660を介した1つ以上のホストサーバとのアクセスおよび対話を可能にする付加的アプリケーションを格納することができる。
【0079】
ユーザー入力618に応じて、サービス提供者アプリケーション685は、プロセッサ640によって実行することができ、これにより、サービス提供者デバイス680の表示画面620上にアプリケーションインターフェースを生成することができる。このアプリケーションインターフェースは、サービス提供者に、例えば、オンデマンド管理サービスについての現在の価格レベルと利用可能性とを確認させることを可能にすることができる。様々な実装形態において、アプリケーションインターフェースは、サービス提供者に、相乗りサービスタイプ、通常の乗り合いサービスタイプ、プロフェッショナルな乗車サービスタイプ、バンオンデマンドサービスタイプ、贅沢な乗車サービスタイプなどの複数の乗車サービスタイプから選択することをさらに可能にすることができる。
【0080】
本明細書で提供されるように、サービス提供者アプリケーション685は、
図1に関連して示され、説明されたネットワークコンピュータシステム100などの、ネットワーク660を介したネットワークコンピュータシステム600との通信リンクをさらに可能にすることができる。さらに、本明細書で論じられるように、サービス提供者アプリケーション685は、サービス要求者に関するデータを含む要求者情報642を、アプリケーションインターフェース上に表示することができ、それにより、提供者は、ネットワークコンピュータシステム600から受信したサービス招待を受諾するか拒否するかを選択することができる。表示画面620は、近接警報に関する様々な通知を表示するために使用することもできる。
【0081】
プロセッサ640は、通信インターフェース610を介し、ネットワーク660を介してバックエンドネットワークコンピュータシステム600に提供者状態613(すなわち、提供者がログインしているモード)を送信することができる。様々な例では、サービス提供者デバイス680は、提供者の現在位置を示す位置データ662をネットワークコンピュータシステム600に提供することができるGPSモジュール655をさらに含むことができる。代替的な態様では、
本明細書に記載の態様を実装するために、ハードワイヤード回路を、ソフトウェア命令の代わりに、またはソフトウェア命令と組み合わせて使用することができる。したがって、説明される態様は、ハードウェア回路とソフトウェアとの特定の任意の組み合わせに限定されない。
【0082】
コンピュータシステム
図7は、本明細書に記載の例が実装されてもよいコンピュータシステムを示すブロック図である。コンピュータシステム700は、例えば、サーバまたはサーバの組み合わせに実装することができる。例えば、このコンピュータシステム700は、サービスを提供するためのネットワークサービスの一部として実装されてもよい。
図1の文脈では、ネットワークコンピュータシステム100は、
図7によって説明されるようなコンピュータシステム700を使用して実装されてもよい。ネットワークコンピュータシステム100は、
図7によって説明されるような複数のコンピュータシステムの組み合わせを使用して実装されてもよい。
【0083】
一実装形態では、コンピュータシステム700は、処理リソース710、メインメモリ720、読み取り専用メモリ(ROM)730、記憶装置740、および通信インターフェース750を含む。コンピュータシステム700は、プロセッサ710によって実行可能な情報および命令を格納するために、ランダムアクセスメモリ(RAM)または他の動的記憶装置によって提供されるようなメインメモリ720に格納された情報を処理するための少なくとも1つのプロセッサ710を含む。メインメモリ720は、プロセッサ710によって実行される命令の実行中に一時的な変数または他の中間情報を格納するために使用されてもよい。コンピュータシステム700は、プロセッサ710のための静的な情報および命令を格納するためのROM730または他の静的記憶装置を含み得る。磁気ディスクや光ディスクなどの記憶装置740は、情報や命令を格納するために提供される。
【0084】
通信インターフェース750は、コンピュータシステム700が、(無線または有線の)ネットワークリンクを使用することによって、1つ以上のネットワーク780(例えば、セルラーネットワーク)と通信することを可能にする。ネットワークリンクを使用して、コンピュータシステム700は、1つ以上のコンピューティングデバイス、1つ以上のサーバ、および/または1つ以上の自動運転車両と通信することができる。例によれば、コンピュータシステム700は、個々のユーザーのモバイルコンピューティングデバイスからサービス要求782を受信する。メモリ730に格納された実行可能な命令は、近接警報命令724を含むことができ、これをプロセッサ710は、要求者および/または提供者に様々な通知および合図を送信するかどうかを判定するために実行する。
【0085】
例として、メモリ720に格納された命令およびデータは、
図1の例示的なネットワークコンピュータシステム100を実装するためにプロセッサ710によって実行することができる。動作を実行する際に、プロセッサ710は、サービス要求782および位置データ784を受信し、サービス要求782の履行を容易にするためにサービス招待752を申し出ることができる。
【0086】
プロセッサ710は、
図1~
図6、ならびに本出願の他の箇所に記載されているような実装形態で説明される1つ以上のプロセス、ステップ、および他の機能を実行するためのソフトウェアおよび/または他の論理回路で構成されている。
【0087】
本明細書に記載の例は、本明細書に記載の技術を実装するためのコンピュータシステム700の使用に関する。一例によれば、これらの技術は、コンピュータシステム700により、プロセッサ710がメインメモリ720に含まれる1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスを実行することに応じて実行される。そのような命令は、記憶装置740などの他の機械可読媒体からメインメモリ720に読み取られてもよい。メインメモリ720に含まれる命令のシーケンスの実行により、本明細書に記載のプロセスステップがプロセッサ710によって実行される。代替的な実装形態では、本明細書に記載の例を実装するために、ハードワイヤード回路を、ソフトウェア命令の代わりに、またはソフトウェア命令と組み合わせて使用することができる。したがって、説明される例は、ハードウェア回路とソフトウェアとの特定の任意の組み合わせに限定されない。
【0088】
本明細書に記載の例は、他の概念、アイデア、またはシステムに依存することなく、本明細書に記載の個々の要素および概念にまで拡張されることが考えられ、ならびに本出願の任意の箇所に挙げられている要素の組み合わせを含む例についても考えられる。本明細書では、これらの例を、添付の図面を参照して詳細に説明しているが、概念はこれらの正確な例に限定されるものではないことを理解すべきである。当業者であれば、そのような多くの修正や変形は明らかになるであろう。したがって、概念の範囲は、以下の特許請求の範囲およびそれらの等価物によって定義されることが意図されている。さらに、個別にまたは例の一部として記載された特定の特徴は、他の特徴および例が特定の特徴に言及していなくても、他の個別に記載された特徴もしくは他の例の一部と組み合わせ可能なことが考えられる。したがって、組み合わせの記載がないからといって、そのような組み合わせに対する権利の主張は妨げられるべきではない。
【国際調査報告】