(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-24
(54)【発明の名称】スキンケアデバイス
(51)【国際特許分類】
A45D 44/00 20060101AFI20220316BHJP
A61N 1/30 20060101ALI20220316BHJP
A61N 5/06 20060101ALI20220316BHJP
A47K 7/02 20060101ALI20220316BHJP
【FI】
A45D44/00 Z
A61N1/30
A61N5/06 A
A61N5/06 B
A61N5/06 Z
A47K7/02 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021569255
(86)(22)【出願日】2020-02-07
(85)【翻訳文提出日】2021-09-06
(86)【国際出願番号】 US2020017247
(87)【国際公開番号】W WO2020163738
(87)【国際公開日】2020-08-13
(32)【優先日】2019-02-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521353263
【氏名又は名称】エイジ・サイエンシズ,インコーポレーテッド・ディービーエイ・ピーエムディー・ビューティ
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100163061
【氏名又は名称】山田 祐樹
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンダー,サム
【テーマコード(参考)】
2D134
4C053
4C082
【Fターム(参考)】
2D134CD00
2D134CD02
4C053DD03
4C053HH02
4C082PA01
4C082PA02
4C082PA03
4C082PC01
(57)【要約】
本開示は、スキンケアデバイスに向けられている。スキンケアデバイス例は、皮膚洗浄用剛毛のアレイを含む第1の外部領域と、皮膚洗浄用剛毛とは異なったタイプの補助的皮膚処置器具を含む第2の外部領域と、を備えた皮膚再生ヘッドを含むことができる。皮膚再生ヘッドは、皮膚洗浄用剛毛および補助的皮膚処置器具の双方に振動発振を提供するために、皮膚再生ヘッドの内部に配置された振動モータを含むことができる。支持棒は、皮膚再生ヘッドに機械的に結合され得る。ハンドルは、首部分および把持部分を含むことができ、支持棒は、ハンドルにも結合される。首部分は、皮膚再生ヘッドの近位にすることができ、把持部分は、皮膚再生ヘッドの遠位にすることができる。首部分は、支持棒のまわりに間隙を残して支持棒のまわりのエネルギー減衰スリーブを含むことができる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の外部領域および第2の外部領域を含む皮膚再生ヘッドであって、前記第1の外部領域は、皮膚洗浄用剛毛のアレイを含み、前記第2の外部領域は、前記皮膚洗浄用剛毛とは異なるタイプの補助的皮膚処置器具を含み、前記皮膚再生ヘッドは、前記皮膚洗浄用剛毛と前記補助的皮膚処置器具の双方に振動発振を提供するために前記皮膚再生ヘッドの内部に配置された振動モータを含む、皮膚再生ヘッドと、
前記皮膚再生ヘッドに機械的に結合された支持棒と、
首部分および把持部分を含むハンドルであって、前記支持棒は、前記ハンドルにも結合され、前記首部分は、前記皮膚再生ヘッドの近位にあり、前記把持部分は、前記皮膚再生ヘッドの遠位にあり、前記首部分は、前記支持棒のまわりに間隙を残して前記支持棒を取り囲むエネルギー減衰スリーブを含む、ハンドルと
を備える、スキンケアデバイス。
【請求項2】
前記エネルギー減衰スリーブは、前記支持棒を取り囲み、前記首部分の内部で前記支持棒のまわりに空気間隙を残し、前記支持棒は、前記把持部分の内部で前記ハンドルに接続する、請求項1に記載のスキンケアデバイス。
【請求項3】
前記エネルギー減衰スリーブは、前記支持棒の存在なしに、前記ハンドルに対して直立した位置において前記皮膚再生ヘッドを支持するのに十分な構造的な支持を提供しない、請求項2に記載のスキンケアデバイス。
【請求項4】
前記スキンケアデバイスは、前記把持部分の少なくとも一部と、前記首部分と、前記皮膚再生ヘッドの少なくとも一部と、をカバーするゴムスリーブを含み、前記首部分における前記エネルギー減衰スリーブは、前記ゴムスリーブの一部であり、前記エネルギー減衰スリーブは、前記皮膚再生ヘッド、前記把持部分、または双方におけるゴムスリーブの平均外壁厚さよりも大きい平均外壁厚さを有する、請求項1に記載のスキンケアデバイス。
【請求項5】
前記首部分は、前記把持部分の少なくとも1つの断面積の4分の1から15分の1である狭い断面積を含む、請求項1に記載のスキンケアデバイス。
【請求項6】
前記補助的皮膚処置器具は、加熱源または冷却源に熱結合された金属皮膚処置パッドである、請求項1に記載のスキンケアデバイス。
【請求項7】
前記金属皮膚処置パッドは、銀、金、銅、またはこれらの合金を含む、請求項6に記載のスキンケアデバイス。
【請求項8】
前記補助的皮膚処置器具は、石英または翡翠から選択された準貴重石パッドを含む、請求項1に記載のスキンケアデバイス。
【請求項9】
前記準貴重石パッドは、加熱源または冷却源に熱結合される、請求項8に記載のスキンケアデバイス。
【請求項10】
前記準貴重石パッドは、ばら石英を含む、請求項8に記載のスキンケアデバイス。
【請求項11】
前記補助的皮膚処置器具は、微小電流を皮膚表面に適用するためのイオン注入器具である、請求項1に記載のスキンケアデバイス。
【請求項12】
前記補助的皮膚処置器具は、UV光、可視光、またはIR光を皮膚表面に適用するためのLED光線療法器具である、請求項1に記載のスキンケアデバイス。
【請求項13】
前記LED光線療法器具は、青色光、赤色光、または双方を前記皮膚表面に送達するように構成される、請求項12に記載のスキンケアデバイス。
【請求項14】
前記補助的皮膚処置器具は、RFエネルギーを皮膚表面に適用するための無線周波数デバイスである、請求項1に記載のスキンケアデバイス。
【請求項15】
前記補助的皮膚処置器具は、天然ヘチマ、天然スポンジ、合成ヘチマ、合成スポンジ、プーフ、またはメッシュから選択される軟質多孔性スクラバである、請求項1に記載のスキンケアデバイス。
【請求項16】
前記軟質多孔性スクラバは、それに関連付けられた抗菌金属を含み、前記抗菌金属は、元素銀、元素銅、元素金、銀の合金、銅の合金、金の合金、イオン銀、イオン銅、イオン金、銀化合物、銅化合物、金化合物、またはこれらの組合せ、の形式である、請求項15に記載のスキンケアデバイス。
【請求項17】
前記補助的皮膚処置器具は、軽石を含む皮膚エクスフォリエータである、請求項1に記載のスキンケアデバイス。
【請求項18】
前記補助的皮膚処置器具は、支持基板に埋め込まれた酸化アルミニウム結晶を含む皮膚エクスフォリエータである、請求項1に記載のスキンケアデバイス。
【請求項19】
前記補助的皮膚処置器具は、マッサージ浮彫り形体を含むマッサージ器具である、請求項1に記載のスキンケアデバイス。
【請求項20】
前記補助的皮膚処置器具は、前記皮膚洗浄用剛毛と同じ材料で構築される、請求項1に記載のスキンケアデバイス。
【請求項21】
前記補助的皮膚処置器具および前記皮膚洗浄用剛毛は双方とも、シリコーンゴムから構築される、請求項20に記載のスキンケアデバイス。
【請求項22】
前記振動モータは、7,000VPMから12,000VPMまでの1つまたは複数の設定で発振可能である、請求項1に記載のスキンケアデバイス。
【請求項23】
前記支持棒は、剛性ばねであり、または、ばねを含む、請求項1に記載のスキンケアデバイス。
【請求項24】
前記支持棒は、可撓性金属棒またはプラスチック棒を含む、請求項1に記載のスキンケアデバイス。
【請求項25】
前記皮膚洗浄用剛毛は、低アレルギ誘発性ポリシロキサンまたはシリコーンゴムで構築される、請求項1に記載のスキンケアデバイス。
【請求項26】
前記皮膚洗浄用剛毛は、平均長さが1/16インチから3/8インチであり、1平方インチあたり100本の剛毛から1平方インチあたり500本の剛毛までの密度で、前記皮膚再生ヘッドに存在する、請求項1に記載のスキンケアデバイス。
【請求項27】
前記第1の外部領域における前記皮膚洗浄用剛毛は、2平方インチから35平方インチの皮膚接触表面積を有する、請求項1に記載のスキンケアデバイス。
【請求項28】
前記第2の外部領域における前記補助的皮膚処置器具は、2平方インチから35平方インチの皮膚接触表面積を有する、請求項1に記載のスキンケアデバイス。
【請求項29】
前記皮膚洗浄用剛毛は、2つの離散位置の剛毛を含み、前記第1の外部領域は、第1の剛毛密度の剛毛を含み、第2の外部領域は、第2の剛毛密度の剛毛を含む、請求項1に記載のスキンケアデバイス。
【請求項30】
前記補助的皮膚処置器具は、前記皮膚洗浄用剛毛とは異なった材料からなる、請求項1に記載のスキンケアデバイス。
【請求項31】
前記補助的皮膚処置器具は、前記皮膚洗浄用剛毛と同じ材料からなる、請求項1に記載のスキンケアデバイス。
【請求項32】
第1の外部領域における皮膚洗浄用剛毛と、
第2の外部領域における金属皮膚処置パッドであって、前記金属皮膚処置パッドは、銀、金、銅、またはこれらの合金から選択される金属を含み、前記金属皮膚処置パッドは、加熱パッド、冷却パッド、または双方として、温度制御可能である、金属皮膚処置パッドと、
前記皮膚洗浄用剛毛と前記金属皮膚処置パッドの双方に振動発振を提供するために配置された振動モータと
を備える、スキンケアデバイス。
【請求項33】
前記金属皮膚処置パッドは、銀または銀合金を含む、請求項32に記載のスキンケアデバイス。
【請求項34】
前記金属皮膚処置パッドは、金または金合金を含む、請求項32に記載のスキンケアデバイス。
【請求項35】
前記金属皮膚処置パッドは、銅または銅合金を含む、請求項32に記載のスキンケアデバイス。
【請求項36】
前記金属皮膚処置パッドは、銀めっきされた、金めっきされた、銅めっきされた、またはこれらの合金でめっきされた基板を含む、請求項32に記載のスキンケアデバイス。
【請求項37】
前記金属皮膚処置パッドは、前記金属皮膚処置パッドを介して皮膚表面に熱を提供するために、加熱源と関連付けられる、請求項32に記載のスキンケアデバイス。
【請求項38】
前記金属皮膚処置パッドは、前記金属皮膚処置パッドを介して皮膚表面に冷却を提供するために、冷却源と関連付けられる、請求項32に記載のスキンケアデバイス。
【請求項39】
前記皮膚洗浄用剛毛、前記加熱パッド、および前記振動モータは、皮膚再生ヘッドの一部として全て統合され、前記皮膚再生ヘッドは、ハンドルに取着される、請求項32に記載のスキンケアデバイス。
【請求項40】
第1の外部領域における皮膚洗浄用剛毛と、
第2の外部領域における準貴重石皮膚処置パッドと、
前記皮膚洗浄用剛毛および前記準貴重石皮膚処置パッドの双方に振動発振を提供するために配置された振動モータと
を備える、スキンケアデバイス。
【請求項41】
前記準貴重石皮膚処置パッドは、加熱源、冷却源、または双方に熱結合される、請求項40に記載のスキンケアデバイス。
【請求項42】
前記準貴重石皮膚処置パッドは、石英石パッドである、請求項40に記載のスキンケアデバイス。
【請求項43】
前記石英石パッドは、ばら石英石パッドである、請求項42に記載のスキンケアデバイス。
【請求項44】
前記ばら石英石パッドは、前記ばら石英石パッドを介して皮膚表面に熱を提供するために、加熱源、冷却源、または双方に熱結合される、請求項43に記載のスキンケアデバイス。
【請求項45】
前記準貴重石皮膚処置パッドは、翡翠石パッドである、請求項40に記載のスキンケアデバイス。
【請求項46】
前記翡翠石パッドは、加熱源、冷却源、または双方に熱結合される、請求項45に記載のスキンケアデバイス。
【請求項47】
前記皮膚洗浄用剛毛、前記準貴重石皮膚処置パッド、および前記振動モータは、皮膚再生ヘッドの一部として全て統合され、前記皮膚再生ヘッドは、ハンドルに取着される、請求項40に記載のスキンケアデバイス。
【請求項48】
第1の外部領域における皮膚洗浄用剛毛と、
第2の外部領域におけるエクスフォリエーションパッドであって、酸化アルミニウム微粒子が取着された基板を含む、エクスフォリエーションパッドと、
前記皮膚洗浄用剛毛および前記エクスフォリエーションパッドの双方に振動発振を提供するために配置された振動モータと
を備える、スキンケアデバイス。
【請求項49】
前記エクスフォリエーションパッドは、80グリットから300グリットのエクスフォリエーション表面を含む、請求項48に記載のスキンケアデバイス。
【請求項50】
前記基板は、プラスチック基板であり、前記酸化アルミニウム微粒子は、前記基板を軟化させることおよび前記酸化アルミニウム微粒子を前記基板の内部に押圧することによって、前記基板の内部に埋め込まれる、請求項48に記載のスキンケアデバイス。
【請求項51】
前記皮膚洗浄用剛毛、前記エクスフォリエーションパッド、および前記振動モータは、皮膚再生ヘッドの一部として全て統合され、前記皮膚再生ヘッドは、ハンドルに取着される、請求項48に記載のスキンケアデバイス。
【請求項52】
第1の外部領域における皮膚洗浄用剛毛と、
第2の外部領域における軟質多孔性スクラバと、
前記皮膚洗浄用剛毛と前記軟質多孔性スクラバの双方に振動発振を提供するために配置された振動モータと
を備える、スキンケアデバイス。
【請求項53】
前記軟質多孔性スクラバは、それに関連付けられた抗菌金属を含む、請求項52に記載のスキンケアデバイス。
【請求項54】
前記抗菌金属は、元素銀、元素銅、元素金、銀の合金、銅の合金、金の合金、イオン銀、イオン銅、イオン金、銀化合物、銅化合物、金化合物、またはこれらの組合せを含む、請求項53に記載のスキンケアデバイス。
【請求項55】
前記抗菌金属は、前記軟質多孔性スクラバの表面に吸着される部分を含む、請求項53に記載のスキンケアデバイス。
【請求項56】
前記抗菌金属は、前記軟質多孔性スクラバの細孔中への含浸、前記軟質多孔性スクラバの材料中への注入、または、双方が行われる部分を含む、請求項53に記載のスキンケアデバイス。
【請求項57】
前記抗菌金属は、銀塩溶液として適用され、次いで乾燥される銀塩の形式である、請求項53に記載のスキンケアデバイス。
【請求項58】
前記抗菌金属は、250nmから10μmの粒子サイズを有する銀粒子の形式である、請求項53に記載のスキンケアデバイス。
【請求項59】
前記軟質多孔性スクラバは、天然ヘチマまたは天然スポンジである、請求項52に記載のスキンケアデバイス。
【請求項60】
前記軟質多孔性スクラバは、合成ヘチマ、合成スポンジ、合成プーフ、または合成メッシュである、請求項52に記載のスキンケアデバイス。
【請求項61】
前記皮膚洗浄用剛毛、前記軟質多孔性スクラバ、および前記振動モータは、皮膚再生ヘッドの一部として全て統合され、前記皮膚再生ヘッドは、ハンドルに取着される、請求項52に記載のスキンケアデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スキンケアデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
スキンケアは、急速に発展している産業であり、処置デバイス、スキンケア配合物、および関連する処置プロトコルは、ほぼ連続した形で進化している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
健康な皮膚、特に顔面の皮膚の外観を引き立てたり、または長持ちさせたりするための真皮処置は、複雑な場合があり、その理由は、消費者に利用可能な選択肢が多数存在し、幾つかのアプローチが所与のスキンケアの目標に関して他よりも良好に作用する傾向があるからである。例えば、皮膚洗浄や抗菌目的、例えば、アクネのための処置は、皮膚引締めとは異なったグループの処置プロトコルを要求することがある。多面的なアプローチによって改善を見出すことがある有効な処置と共に、所与のスキンケアの目標を達成するのに有効で好都合であるスキンケアデバイス、システムおよび方法を提供することは、有益となり得る。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示は、スキンケアデバイス、ならびに、関連するシステムおよび方法に向けられている。1つの例では、スキンケアデバイスは、第1の外部領域とそれの上の第2の外部領域とを含む皮膚再生ヘッドを含むことができる。第1の外部領域は、皮膚洗浄用剛毛のアレイを含むことができ、第2の外部領域は、皮膚洗浄用剛毛とは異なった材料およびタイプの補助的皮膚処置器具を含むことができる。皮膚再生ヘッドは、皮膚洗浄用剛毛と補助的皮膚処置器具の双方に振動発振を提供する振動モータを含むこともできる。スキンケアデバイスは、皮膚再生ヘッドに機械的に結合される支持棒を含むこともできる。スキンケアデバイスは、首部分および把持部分を備えたハンドルを含むこともできる。支持棒は、ハンドルに結合でき、首部分は、皮膚再生ヘッドに対して近位であり、把持部分は、皮膚再生ヘッドに対して遠位である。首部分は、支持棒のまわりに間隙を残して支持棒を取り囲むエネルギー減衰スリーブを含むことができる。1つの例では、エネルギー減衰スリーブは、首部分の内部で支持棒のまわりに空気間隙を残して支持棒を取り囲むことができ、支持棒は、把持部の内部でハンドルに接続することができる。斯くして、皮膚再生ヘッドとハンドルの把持部分との間の機械的な接続支持棒は、首部分を通過できるが、エネルギー減衰スリーブとの接触や少なくとも有意の接触がない。エネルギー減衰スリーブは、斯くして、支持棒の存在なしにハンドルに対して直立した位置に皮膚再生ヘッドを支持するのに十分な構造的な支持を提供しないように形成できる。言うべきでないことは、エネルギー減衰スリーブが構造的な支持を提供しないということであり、寧ろ、それの目的は、軟質ゴム材料、例えば、シリコーンゴムを用いるなど、エネルギー減衰を提供することであり、斯くして、構造的な支持の目的が全く存在しないことになる。支持棒およびエネルギー減衰スリーブの組合せは、首部分の少なくとも一部に沿ってそれらの間に間隙を残しており、ハンドルおよび皮膚再生ヘッド間の良好な支持を提供し同時に使用中に把持部分を保持するユーザに容認可能なエネルギー減衰を提供するために、一緒に作用できる。このことは、振動モータからの高強度または高周波の振動発振の事例においてでもそうである場合がある。更に詳細には、スキンケアデバイスは、把持部分の少なくとも一部と、首部分と、皮膚再生ヘッドの少なくとも一部と、をカバーするゴムスリーブを含むことができる。この構成では、首部分におけるエネルギー減衰スリーブは、ゴムスリーブ、例えば、連続したスリーブの一部にできる。しかしながら、この例では、エネルギー減衰スリーブは、皮膚再生ヘッド、把持部分、または双方におけるゴムスリーブの平均外壁厚さよりも大きい平均外壁厚さを有することができる。更に詳細には、皮膚再生ヘッドの振動モータとハンドルの把持部分との間のエネルギー減衰に関して、首部分は、把持部分の断面積と比較して、狭い断面積を含むことができる。例えば、首部分に沿った少なくとも1つの場所における断面積は、把持部分の少なくとも1つの断面積の4分の1から15分の1である小さめの面積にできる。
【0005】
別の例では、スキンケアデバイスは、第1の外部領域での皮膚洗浄用剛毛と、第2の外部領域での準貴重石皮膚処置パッド(semi-precious stone skin-treatment pad)と、皮膚洗浄用剛毛と準貴重石皮膚処置パッドの双方に振動発振を提供するために配置された振動モータと、を含むことができる。1つの例では、準貴重石皮膚処置パッドは、加熱パッド、冷却パッド、または双方として、温度制御可能にできる。別の例では、準貴重石皮膚処置パッドは、石英、例えば、ばら石英(rose quarts)や、金属および/またはミネラルの含有量に富むことのある任意の他のタイプの石英を含むことができる。斯くして、例えば、ばら石英などの石英石パッドは、ばら石英石パッドを介して皮膚表面に熱を提供するために熱導体と関連付けられ得る。別の例では、準貴重石皮膚処置パッドは、任意のタイプの翡翠、例えば、軟玉、硬玉、および/または、しゅう岩を含むことができる。1つの例では、翡翠石パッドは、翡翠石パッドを介して皮膚表面に冷却を提供するために冷却源に関連付けられ得る。皮膚洗浄用剛毛、準貴重石皮膚処置パッド、および振動モータは、別個のハンドルに取着(attached)される皮膚再生ヘッドの一部として統合できる。1つの例では、ハンドルは、以前に説明されたように、皮膚再生ヘッドで導入される振動エネルギーを減衰させるように構成できる。
【0006】
別の例では、スキンケアデバイスは、第1の外部領域での皮膚洗浄用剛毛と、第2の外部領域での金属皮膚処置パッドと、皮膚洗浄用剛毛と金属皮膚処置パッドの双方に振動発振を提供するために配置された振動モータと、を含むことができる。金属皮膚処置パッドは、銀、金、銅、またはこれらの合金から選択される金属を含むことができる。金属皮膚処置パッドは、加熱パッド、冷却パッド、または双方として、温度制御可能にもでき、例えば、加熱オン/加熱オフ、可変加熱、冷却オン/冷却オフ、可変冷却、加熱オン/冷却オン/加熱および冷却オフ、可変加熱および/または冷却、等々である。金属皮膚処置パッドは、基板を含み、例えば、プラスチック、別の金属または合金、等々であり、銀めっき、銅めっき、金めっき、またはこれらの合金でめっきできる。金属皮膚処置パッドは、金属皮膚処置パッドを介して皮膚表面に熱を提供するために熱導体と関連付けられ得る。更に詳細には、金属皮膚処置パッドは、金属皮膚処置パッドを介して皮膚表面に冷却を提供するために冷却源に関連付けられ得る。別の例では、皮膚洗浄用剛毛、金属加熱パッド、および振動モータは、皮膚再生ヘッドの一部として全て統合され、ヘッドは、ハンドルに取着される。1つの例では、ハンドルは、以前に説明されたように、皮膚再生ヘッドで導入される振動エネルギーを減衰させるように構成できる。
【0007】
別の例では、スキンケアデバイスは、第1の外部領域での皮膚洗浄用剛毛と、第2の外部領域でのエクスフォリエーションパッド(exfoliation pad)と、皮膚洗浄用剛毛とエクスフォリエーションパッドの双方に振動発振を提供するために配置された振動モータと、を含むことができる。エクスフォリエーションパッドは、基板を含むことができ、基板には、酸化アルミニウム微粒子が埋め込まれる。酸化アルミニウム微粒子は、80グリットから300グリットのエクスフォリエーション表面を提供するために平均粒子サイズを有する酸化アルミニウム結晶を含むことができる。エクスフォリエーション表面は、例えば、150グリットから250グリット、または80グリットから150グリットのエクスフォリエーション表面を代替的に提供できる。基板は、例えば、プラスチック基板にでき、酸化アルミニウム微粒子は、基板を熱的に軟化させることおよび酸化アルミニウム微粒子を基板の中に押圧することによって、例えば、酸化アルミニウム微粒子を定位置に保持するために、その中に埋込みできる。皮膚洗浄用剛毛、エクスフォリエーションパッド、および振動モータは、皮膚再生ヘッドの一部として全て統合され、ヘッドは、ハンドルに取着される。1つの例では、ハンドルは、以前に説明されたように、皮膚再生ヘッドで導入される振動エネルギーを減衰させるように構成できる。
【0008】
別の例では、スキンケアデバイスは、第1の外部領域での皮膚洗浄用剛毛と、第2の外部領域での軟質多孔性スクラバと、皮膚洗浄用剛毛と軟質多孔性スクラバの双方に振動発振を提供するために配置された振動モータと、を含むことができる。軟質多孔性スクラバは、それに関連付けられた抗菌金属を含むことができる。抗菌金属は、元素銀、元素銅、元素金、銀の合金、銅の合金、金の合金、イオン銀、イオン銅、イオン金、銀化合物、銅化合物、金化合物、またはこれらの組合せ、を含むことができる。抗菌金属は、軟質多孔性スクラバの表面に吸着、および/または、軟質多孔性スクラバ内に含浸、できる。別の例では、抗菌金属は、銀塩溶液として適用され、次いで乾燥される銀塩の形態にできる。軟質多孔性スクラバは、例えば、天然ヘチマや天然スポンジにできる。別の例では、軟質多孔性スクラバは、合成ヘチマ、合成スポンジ、合成プーフ、または合成メッシュにできる。皮膚洗浄用剛毛、軟質多孔性スクラバ、および振動モータは、皮膚再生ヘッドの一部として全て統合され、ヘッドは、ハンドルに取着される。1つの例では、ハンドルは、以前に説明されたように、皮膚再生ヘッドで導入される振動エネルギーを減衰させるように構成できる。
【0009】
留意されたいのは、本明細書の様々なスキンケアデバイスや、それらに関係する任意のキット、システム、方法等々を議論するとき、これらの様々なより具体的な議論が互いに適用可能であると考察でき、それらがその例の文脈で明確に議論されているか否かにかかわらない、ということである。斯くして、例えば、1つの例の文脈で振動モータを議論するとき、そういった開示は、同じく、他の例の文脈に関連性があってそれに(限定ではないが)直接支持され、その逆もそうである。同じく理解されたいのは、本明細書で使用される用語が、別途明示が無い限り、関連性のある技術分野でそれらの通常の意味を帯びるであろう、ということである。場合によっては、存在する用語は、本明細書を通してより具体的に定義されるかまたは本明細書の末尾において含まれ、斯くして、これらの用語は、本明細書で説明されるような意味を有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示によるスキンケアデバイス例の複数の図である。
【
図2】本開示によるスキンケアデバイス例の分解図である。
【
図3】本開示によるスキンケアデバイス例の断面図である。
【
図4A】
図4Aは、本開示によるスキンケアデバイス例の皮膚再生ヘッドおよびハンドルの首部分の図である。
【
図4B】
図4Bは、本開示によるスキンケアデバイス例の皮膚再生ヘッドおよびハンドルの首部分の図である。
【
図5A】
図5Aは、本開示によるスキンケアデバイス例の代替的な皮膚再生ヘッドおよびハンドルの首部分の図である。
【
図5B】
図5Bは、本開示によるスキンケアデバイス例の代替的な皮膚再生ヘッドおよびハンドルの首部分の図である。
【
図6A】
図6Aは、本開示によるスキンケアデバイス例の代替的な皮膚再生ヘッドおよびハンドルの首部分の図である。
【
図6B】
図6Bは、本開示によるスキンケアデバイス例の代替的な皮膚再生ヘッドおよびハンドルの首部分の図である。
【
図7A】
図7Aは、本開示によるスキンケアデバイス例の代替的な皮膚再生ヘッドおよびハンドルの首部分の図である。
【
図7B】
図7Bは、本開示によるスキンケアデバイス例の代替的な皮膚再生ヘッドおよびハンドルの首部分の図である。
【
図8A】
図8Aは、本開示によるスキンケアデバイス例の代替的な皮膚再生ヘッドおよびハンドルの首部分の図である。
【
図8B】
図8Bは、本開示によるスキンケアデバイス例の代替的な皮膚再生ヘッドおよびハンドルの首部分の図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
ここで1つの例に転じると、5つの異なった図、例えば、正面図(A)、側面図(B)、後面図(C)、底面図(D)、および上面図(E)を備えた
図1に示されたように、スキンケアデバイスは、ハンドル1および皮膚再生ヘッド11を含むことができる。この例のハンドルは、首部分21および把持部分31を含む。この例では、示されたように、ヘッドは、皮膚洗浄用剛毛14のアレイを備えた第1の外部領域と、皮膚洗浄用剛毛とは異なった材料およびタイプの、加熱パッドや他の器具などの補助的皮膚処置器具12を備えた第2の外部領域と、を含む。電源ボタン35およびエンドキャップ41も示される。
【0012】
更に詳細には、皮膚再生ヘッド11に関して、述べたように、第1の外部領域は、皮膚洗浄用剛毛14のアレイを含むことができ、第2の外部領域は、皮膚洗浄用剛毛とは異なった材料およびタイプの補助的皮膚処置器具12を含むことができる。皮膚再生ヘッドは、皮膚洗浄用剛毛と補助的皮膚処置器具の双方に振動発振を提供するために、(
図1には示されないが、
図2および
図3に示される)振動モータを含むこともできる。
【0013】
皮膚洗浄用剛毛は、例えば、1/16インチから3/8インチ、1/8インチから1/4インチ、1/16インチから1/4インチ、または1/8インチから3/8インチの長さを有することができる。剛毛は、第1の外部領域において均一な密度を有することができ、あるいは、
図1(上部ファン形状領域が、円形状の「第1の外部領域」の残部よりも低い剛毛密度を有する)に示されたように、対応する異なった剛毛密度を有する第1の外部領域の内部の複数のサブ領域に配置できる。第1の外部領域における平均剛毛密度は、100本から600本、150本から500本、200本から400本、または250本から400本/1平方インチにでき、異なった密度を備えた複数のサブ領域が存在するか否かにかかわらない。しかしながら、更に詳細には、剛毛の第1の外部領域が剛毛の2つの離散的なサブ領域を含む場合、そのとき第1のサブ領域は、150から700、200から600、200から500、250から400本/1平方インチの剛毛密度を有することができ、更には、第2のサブ領域は、例えば、40から300、50から250、75から250、または100から200本/1平方インチの剛毛密度を有することができる。典型的には、この例の第2のサブ領域は、第1のサブ領域よりも低い剛毛密度を有するであろう。第1の外部領域の皮膚洗浄用剛毛は、2平方インチから35平方インチ、3平方インチから30平方インチ、3平方インチから25平方インチ、3.5平方インチから20平方インチ、3.5平方インチから10平方インチ、5平方インチから35平方インチ、10平方インチから35平方インチの皮膚接触表面積を有することができる。
【0014】
更に詳細には、皮膚洗浄用剛毛は、ポリシロキサンやシリコーンゴムなどのゴム材料で構築できる。例えば、シリコーンゴムは、低アレルギ誘発性、例えば、医療グレード、超低アレルギ誘発性、超衛生的、および/または、臭気抵抗性シリコーンゴムにできる。シリコーンゴムは、シリコーン、炭素、水素および酸素のエラストマである。シリコーンゴムは、材料特性および/または費用を変えるための充填剤を含むことができる。充填剤は、付加する場合、皮膚洗浄用ブラシとしての使用との兼ね合いで付加でき、また、低アレルギ誘発性、衛生的等々であるように選択できる。この特定のタイプのブラシ、例えば、ポリシロキサンやシリコーンゴムブッシュの場合、ブラシは、交換する必要がないように構築できる。そう述べたが、必要に応じて、定期的な交換のためにモジュール式に構築することもできる。これらのタイプのシリコーンゴムの場合、略全てのタイプの皮膚、特に健康的で、破損のない皮膚について使用するのに十分に柔らかにできる。場合によっては、損傷または病的な皮膚について使用するのに十分に柔らかにすらできる。皮膚洗浄用剛毛は、皮膚再生ヘッドのハンドルおよび/または部分を覆うスリーブとして使用されるものと同じ材料または異なった材料のいずれかで構築できる。シリコーンゴムは、有効に使用できるが、留意されたいのは、他のタイプの剛毛ブラシが、所望の皮膚用途や補助的皮膚処置器具との組合せに応じて、同じく使用できる、ということである。
【0015】
補助的皮膚処置器具は、
図1では全体が12で示されているが、異なったタイプの器具が、例として、32、42、52、62、72、および82で、代替的に示される。補助的皮膚処置器具は、例えば、2平方インチから35平方インチ、3.5平方インチから30平方インチ、5平方インチから25平方インチ、または10平方インチから35平方インチ、の皮膚接触表面積を有する、例えば、第2の外部領域における幾つかのサイズのうちのいずれかにできる。補助的皮膚処置器具に関する更なる詳細は、
図2から
図7Bの前後関係においてより詳細に下文で説明される。
【0016】
この特定の例では、ハンドル1に関して、留意されたいのは、首部分21が把持部分31の場所(d2で示された)よりも狭い場所(d1で示された)を含む、ということである。この例における直径(半径への換算;r=d/2)は、2つのそれぞれの場所の断面積を計算するために、使用できる。留意されたいのは、断面積が丸い幾何形状(ハンドルの軸線に垂直)によって規定されない場合、そのとき他の数学的計算がそれぞれの断面積を決定するために使用できる、ということである。この例では、理解できるように、首部分(少なくとも1つの場所)における遥かに狭い断面積(d1)は、把持部分(少なくとも1つの場所)の断面積(d2)の4分の1から15分の1、6分の1から12分の1、または8分の1から10分の1である小さめにできる。この具体例では、示された相対直径に基づいて、(d1)における断面積は、(d2)におけるそれの約8分の1から10分の1であるように、計算できる。
【0017】
ここで
図2および
図3に転じると、分解図および断面図は、それぞれ示されており、本開示のスキンケアデバイスの態様を例証する。これらの2つの図が一緒に説明されることになる理由は、それら双方が、デバイス例に存在できる同じ個々の構成要素の異なった斜視図を示すからである。
図2および
図3に示された例は、補助的皮膚処置器具(
図1の12で全体が示され説明されている)が金属加熱パッドなどの加熱パッド32である実施形態に向けられている。しかしながら、本明細書でより詳細に説明されるように、補助的皮膚処置器具は、他のタイプの器具にできる。例えば、記述されたように、第2の外部領域(皮膚洗浄用剛毛14が位置する第1の外部領域とは別々で異なる)は、皮膚洗浄用剛毛とは異なった材料およびタイプの補助的皮膚処置器具を含むことができる。換言すると、補助的皮膚処置器具は、同じ目的のための異なった構成を備えた同じ材料を有する単なる別領域ではない。寧ろ、それは、皮膚再生ヘッドに取り付けられる異なった器具であり、典型的には、材料、例えば、金属、石、プラスチック、ガラス、セラミック、微粒子、軟質天然材料、例えば、ヘチマ、スポンジ等々、軟質合成材料(剛毛を形成するために使用されるゴム以外)等々で作られる。例えば、補助的皮膚処置器具は、熱パッド、例えば、加熱パッドおよび/または冷却パッド、エクスフォリエータ(exfoliator)、2次スクラバ(例えば、軟質多孔性スクラバなどの異なったタイプおよび材料で作られる)、電磁エネルギー器具(例えば、光線療法および/または無線周波数)、イオン注入器具、例えば、微小電流、マッサージ器具等々、にできる。より具体的な例は、任意の金属や金属合金材料の金属加熱パッド;銀、金、銅もしくはこれらの合金またはそれらのめっき基板、例えば、プラスチックや他の非金属表面の電気めっきおよび/またはメタルオンメタル電気めっき、を含む金属加熱パッド;準貴重加熱および/または冷却パッド、例えば、石英(ばら石英など)や翡翠;LED光線療法器具、例えば、赤色光、青色光等々;RF周波数皮膚引締め器具;皮膚エクスフォリエーションパッドまたは石、例えば、基板、多孔性の石等々に埋め込まれた微粒子や結晶;軟質多孔性スクラバ、例えば、ヘチマ、スポンジ、プーフ、メッシュ等々;抗菌性軟質多孔性スクラバ;マッサージ浮彫り形体(massaging relief feature)を備えたマッサージ器具;または同種のものを含む。
【0018】
更に詳細には、皮膚再生ヘッド11は、全体が17で、即ち、より詳細には、例として17Aおよび17Bのような2つの部分で、示されたヘッド支持シェルを含むことができ、また、互いにスナップ式に、または、別途接合でき、あるいは、まわりに形成されるかまたは直流(DC)か交流(AC)のいずれかで給電される振動モータ16の配置を可能にするための開口を提供する、単一の部品にできる。例えば、振動モータに給電することができるバッテリ37は、ハンドル1(この例では把持部分31の内部)に存在しているが、バッテリは、実用的であるどこにでも配置され得る。この例では、振動モータは、皮膚洗浄用剛毛14と、加熱パッドとしてこの例では示されたが本明細書で説明されるどの補助的皮膚処置器具にもできる補助的皮膚処置器具12と、の間に配置される。斯くして、動作時に、振動モータは、皮膚洗浄用剛毛と補助的皮膚処置器具、例えば、加熱パッドの双方に振動発振を送達できる。ヘッド支持シェルは、振動モータ、皮膚洗浄用剛毛、および補助的皮膚処置器具に対して、直接または他の構造を介して間接のいずれかで、ハウジングと支持を提供できる。例えば、皮膚洗浄用剛毛は、ヘッド支持シェルに接続される剛毛支持板15によって支持できる。同様に、加熱パッドは、ヘッド支持シェルに接続された熱導体支持体19によって支持できる。ヘッド支持シェルは、幾つかの例では、皮膚洗浄用剛毛および加熱パッドに支持を直接提供するように、作用できる。熱導体支持体は、熱導体18に支持を提供でき、それは、適切なレベルの熱を加熱パッドに移動させるために、加熱パッドに熱結合できる。
【0019】
熱導体18は、直流(DC)か交流(AC)のいずれかで給電できるが、バッテリ37によっても給電できる。熱導体は、平らなおよび/または低プロファイルのコイルヒータやセラミック加熱要素などの加熱パッドに熱を送達できる抵抗加熱要素や他のタイプの加熱要素にできる。熱導体の熱は、皮膚表面に接触する加熱パッドの表面に、治療温度、例えば、36℃から44℃、または、38℃から42℃、を送達するようにできる。加熱パッドが金属のような良好な熱導体である場合、そのとき熱導体の温度は、加熱パッドによる皮膚接触のための目標温度と同じようなものにできる。加熱パッドが準貴重石(semi-precious stone)などの熱の良好な導体でない場合、そのとき熱導体の温度は、準貴重石の表面が、目標皮膚治療温度、例えば、36℃から44℃、または、38℃から42℃、に達するように高めにできる。温度センサ20は、熱導体および/または加熱パッド32の温度を監視および/または制御援助するために存在することもできる。
【0020】
皮膚再生ヘッド11は、例えば、支持棒23を用いてハンドル1に接続できる。支持棒は、可撓性を有するが、ハンドルの把手部分と皮膚再生ヘッドとの間の支持を提供するのに十分な剛性を有することができる。特定のより具体的な例の支持棒は、中実の金属棒、チューブ様の棒、または、ばね様の棒にできる。支持棒は、円形断面、正方形断面、矩形断面、三角形断面、五角形断面、六角形断面、および、その他もろもろ、などの任意の断面形状を有することができる。支持棒は、金属、ポリマ、例えば、プラスチック、ゴム等々、セラミック等々とすることができる。述べられたように、断面構成は、中実、管状、または、双方の組合せにできる。述べられたように、ハンドルは、首部分21および把持部分31を含むことができる。この例では、支持棒は、支持棒ヘッドカプラ22A、22Bを使用して、振動モータ16に隣接するヘッド支持シェル17A、17Bで、皮膚再生ヘッドに機械的に締結され、この場合に支持棒ヘッドカプラは、それぞれねじとナットを含むが、支持棒を皮膚再生ヘッドに貼り付けるために利用可能な任意のカプラにできる。支持棒は、支持棒ハンドルカプラ25A、25Bによってハンドルにも貼り付けられ、支持棒ハンドルカプラは、同じくそれぞれねじとナットであるが、皮膚再生ヘッドをハンドルに剛性または半剛性的に結合するために利用可能な任意の他の結合機構にできる。この例では、結合は、ハンドルの首部分がハンドルの把持部分に出会う接合部のまわりで起こる。しかしながら、首部分またはハンドル領域に存在するか否かにかかわらず、この結合位置(支持棒がハンドルに結合される)と皮膚再生ヘッドとの間に首部分の少なくとも一部が存在する。
【0021】
また、ハンドル1の内部、特に、この例ではハンドルの把持部分31の内部には、電力および制御機構があり、バッテリ37、例えば、ポリマや他の再充電可能なバッテリ;印刷回路基板(PCB)28、例えば、振動モータ、充電、指示器ライトなどを制御するため;充電ポート38;電源ボタン35、例えば、単一の振動発振速度や可変振動発振速度;指示器ライト33;および/またはそれらの電力および制御機構に支持を提供するための様々な支持構造、例えば、ハンドル支持シェル24(
図2にツーピースで示されている)、充電ポート支持体39、電源ボタン支持体36等々;などである。
【0022】
スキンケアデバイスは、皮膚再生ヘッドの一部(皮膚洗浄用剛毛および補助的皮膚処置器具、例えば、この例では、加熱パッドまたは他の器具、を除いて)、ハンドル1の大部分、例えば、首部分21、および、把持部分31の大部分をカバーするデバイスの上の「スキン」として配置されるエネルギー減衰スリーブ13を含むことができる。エネルギー減衰スリーブは、例えば、ポリシロキサンやシリコーンゴムで構築できる。ハンドルの下端において、この例では、エンドキャップ41が存在し、それは充電ポート開口40に関連付けられる。エンドキャップは、例えば、剛性にすることができ、充電ポート開口は、水密もしくは略水密シールを提供するためにゴムにすることができ、そこでは、充電ケーブル(図示せず)が、充電ポート38内へ挿入された状態になるように、通過させられ得る。より具体的にエネルギー減衰スリーブに関して、とりわけ、首部分において、支持棒が皮膚再生ヘッドやハンドルのいずれにも接続されていないところには、エネルギー減衰スリーブ13の増厚部分13Aが存在する。スリーブの増厚部分、例えば、シリコーンや他のゴムスリーブは、この例では、間隙13Bを提供する。留意されたいのは、エネルギー減衰スリーブが、エネルギーを減衰させるのに有効であるために皮膚再生ヘッド11や把持部分31まで延びる必要がないが、幾つかの例では、エネルギー減衰スリーブが、連続したポリマまたはゴムスリーブであって、把持部分から皮膚再生ヘッド上にまたがる、ということである。更に、以前に言及されたように、首部分は、1つまたは複数の場所を含み、そこでは、その断面積は、把持部分の少なくとも1つの場所の断面積より小さめの4分の1から15分の1(または、小さめの6分の1から12分の1、あるいは、小さめの8分の1から10分の1)にできる。(i)ハンドルと皮膚再生ヘッドとの間を結合し、これらの間に支持を提供する支持棒を有すること、(ii)(皮膚再生ヘッドに存在し得るような他のエリアと比較して)首部分に沿ってエネルギー減衰スリーブの増厚部分を有すること、および/または、(iii)エネルギー減衰スリーブの増厚部分と支持棒との間の支持棒まわりに間隙(または空間)を有すること、のこの組合せは、皮膚再生ヘッドからハンドルの把持部分への振動エネルギーの移動は、これらの機械的振動減衰形体を有さない他の構造よりも縮小できる。これらの設計形体の1つまたは2つを使用することは、同様に、ヘッドの(把手部分に対する)振動からエネルギーを消散できるが、これらの設計形体のうちの2つまたは3つを使用することは、追加的な抗振動特性を提供できる。この振動減衰は、このタイプのデバイスに役立つ場合があり、その理由は、特に補助的皮膚処置器具と、この器具を動作させるために存在し得る関連付けられた構造と、の存在が、振動伝達をユーザに目立たせるように、十分な重量を皮膚再生ヘッドに付加できるからである。更に、これが特にそのケースであり得るのは、振動モータが、1分あたり7,000振動(VPM)から12,000VPMまでの振動発振周波数を潜在的に送達するときである。そう述べた固定周波数で実現できるVPM周波数例の場合、または、複数の固定周波数設定、例えば、2つの離散的な設定、3つの離散的な設定、4つの離散的な設定等々の場合、あるいは、可変周波数設定の場合、例えば、要望通りに上および下にダイアル決めされる周波数は、2,000VPMから12,000VPMまで、4,000VPMから12,000VPMまで、6,000VPMから12,000VPMまで、7,000VPMから12,000VPMまで、2,000VPMから10,000VPMまで、4,000VPMから10,000VPMまで、6,000VPMから10,000VPMまで、7,000VPMから10,000VPMまで、2,000VPMから8,000VPMまで、4,000VPMから8,000VPMまで、6,000VPMから8,000VPMまで、7,000VPMから8,000VPMまで、2,000VPMから6,000VPMまで、4,000VPMから6,000VPMまで、6,000VPMから10,000VPMまで、7,000VPMから9,000VPMまで、7,000VPMから8,000VPMまで、8,000VPMから12,000VPMまで、にできる。
【0023】
1つの例、7,000VPM以上、例えば、7,000VPMから12,000VPMでは、皮膚洗浄用剛毛に関して、深部の洗浄が起こる場合がある。第1の外部領域(皮膚洗浄用剛毛)または第2の外部領域(補助的皮膚処置器具)のいずれかに関して、これらの振動エネルギーは、皮膚を伸ばす、引き締める、および、皮膚の不具合エリアを和らげる方法を提供できる。例えば、7000+VPMでは、皮膚洗浄用剛毛は、皮膚不純物の除去、および、細孔内部の汚れや油の破壊を助けることができる。これらの振動速度において、剛毛および/または加熱パッドは、皮膚の中へのマッサージセラムや保湿剤に深く作用できる。熱処置は、開いている細孔の利益を提供することもでき、改善された循環を促進し、スキンケア流体が表皮の中または横切って経皮的に通行するのを促進し、下にある筋肉を弛緩し、乾燥熱よりも深く浸透できて皮膚を水和できるスキンケア流体と共に使用するときに湿った熱を提供し、皮膚細孔からアクネ誘起細菌を放出し、および/または、他の同様の利点も提供できる。熱の適用に関連付けられた幾つかの利点の場合、特に、皮膚処置に関して、本明細書で説明される皮膚洗浄用剛毛のアレイを使用する洗浄は、皮膚の健康に更に寄与できる。例えば、熱の適用前の洗浄は、皮膚処置流体の吸収を改善でき、あるいは、ある種のスキンケア流体、例えば、保湿剤、セラム等々の(表皮の中へのまたはそれさえ貫く)経皮的な移動さえ改善できる。
【0024】
図2および
図3に示されたように、補助的皮膚処置器具は、示されたように、金属加熱パッドなどの加熱パッド32にできる。しかしながら、熱導体18に代えて(または加えて)、冷却アーキテクチャまたは構成要素は、冷却用途のための冷却温度を熱的に移動させるために含めることができる。斯くして、幾つかの例では、「加熱パッド」は、例えば、加熱および/または冷却のために、熱皮膚処置パッドと呼ぶ場合がある。この例では、熱皮膚処置パッドは、皮膚表面に熱処置特性を移動させるのに適した任意の金属または他の材料にできる。1つの例では、熱皮膚処置パッドは、皮膚を損傷させずに、皮膚表面に熱または冷却を提供するのに適した任意の熱伝導性材料にできる。例えば、熱皮膚処置パッドは、金属皮膚処置パッドを介して皮膚表面に熱を提供するための熱導体と関連付けられ得る。代替的に、金属皮膚処置パッドは、金属皮膚処置パッドを介して皮膚表面に冷却を提供するための冷却源と関連付けられ得る。これらの温度(加熱および/または冷却)は、例えば、セラムおよび/または保湿剤の有り無しで使用できる。加熱に関して、温度は、皮膚を燃焼させないであろうように使用でき、例えば、36℃から44℃まで、または、38℃から42℃までが適切である可能性がある。この範囲外の温度は、使用できるが、安全上の懸念を引き起こすことがある。冷却に関しては、-10℃から20℃まで、-5℃から15℃まで、または0℃から15℃まで、または0℃から10℃までの温度は、使用でき、ユーザの安全を考慮するが、軽凍傷が長期曝露で起こり得る平均温度は、多数の対象にとって約-10℃であることがある。斯くして、適用の温度および時間は、本開示に従って冷却パッドを使用するときに考慮できる。
【0025】
加熱は、述べたように、
図2および
図3に関連して説明されるように提供できる。使用できる冷却アーキテクチャに関して、冷媒または膨張ガスを備えた冷却コイルは、例えば、熱皮膚処置パッドと熱連通して使用できる。1つの例では、電気熱量冷却デバイスまたは熱電冷却器は、使用できる。例証として、ヒートシンクおよび熱源間に積層されたポリマは、電流がヒートシンクに接触するポリマに適用されると、冷却を生成できる。ポリマは、例えば、ポリマ分子が、ある程度整列するようになり、熱をヒートシンク中に強制し、その後に、電流がオフに変えられて分子が弛緩すると、温度が下降するようなものでよい。このタイプの反復は、本明細書で説明されるような手持ち型デバイスに含めることのできる小型のデバイスを使用して冷却につながる場合がある。熱化学反応も存在し、冷却を生成するためにてこ入れできる。別の例では、冷却は、水中の硝酸アンモニウムによって提供できる。例えば、微粒子の硝酸アンモニウムは、水と反応して水冷を生成でき、それは熱皮膚処置パッドに循環されてそれに対する冷却を提供できる。代替的に、冷却反応チャンバは、熱皮膚処置パッドの直ぐ下に配置できる。どちらにしても、硝酸アンモニウムが使用されると、デバイスは、カートリッジや他の同様の機構を使用するなどによって、反応物の交換用の機構を含むことができる。
【0026】
加熱でも冷却でも、金属熱皮膚処置パッドが使用される場合、1つの例では、構築できるのは、銀、金、銅、またはこれらの合金から選択される金属を含めることである。熱皮膚処置パッドは、1つの例では、金属または金属合金でめっき、例えば、銀めっき、金めっき、銅めっき、あるいは、銀、金および/または銅の合金でめっき、することができる。これらの金属は、幾つかの例では、皮膚の抗菌処置および/または皮膚の表面への金属イオンの送達を含む、複数の目的のために使用できる。金属は、述べたように、元素金属の形式にでき、あるいは、合金にできる。合金は、銀、金、および/または銅の組合せを含むことができるが、他の要素を含むこともでき、多価金属、例えば、亜鉛、鉄、カルシウム、マグネシウム、マンガン、クロム等々;単価金属、例えば、カリウム、ナトリウム;シリコーン、酸素、硫黄、燐等々との合金などのドーパント;および/または、抗酸化化合物などである。
【0027】
準貴重石皮膚処置パッドが使用される場合、例えば、石英および/または翡翠から構築された石パッドが使用できる。石英が使用される場合、1つの具体的な例では、石英は、ばら石英とすることができ、ばら石英は、色がピンクであり、星群または星状の濃度の反射特性および/または屈折特性を呈する場合がある。ばら石英の色は、多くの場合、石英材料の結晶構造内に埋め込まれるかまたは形成された微量のチタン、鉄、および/またはマンガンの存在に起因するが、可変に着色されたアルミニウムホウ珪酸塩材料であるデュモルチエライトの微細繊維に起因することもある。ピンク色は、アルミニウムの幾らかの代わりの、幾らかの鉄および/または他の3価金属の置換に起因することがある。これらの金属の幾つか、および、ばら石英中の他の元素および/または複合体の存在は、皮膚の表面での使用時にばら石英が治療効果を提供できる理由になることがある。別の例では、ピンクの石英のタイプも存在し、結晶性のばら石英と時々呼ばれ、この材料は、ばら石英よりも希少であるが使用可能である。ピンク色は、リン酸塩またはアルミニウムの微量濃度によって引き起こされることがある。両タイプのばら石英、例えば、ばら石英と結晶性のばら石英は、本開示による「ばら石英」であると考えられる。更に詳細には、ばら石英は、多くの異なった金属やミネラルを含み、健康な皮膚を助けることができ、珪素、マグネシウム、鉄、ナトリウム、および酸素を含む。ばら石英は、炎症も縮小でき、ならびに、改善された細胞の更新および再生を提供できる。酸素を含むばら石英の存在は、循環を増強し、皮膚の調子、艶、および輝きを改善するように作用し得る。熱皮膚処置パッド用に使用され得る、他のタイプの石英は、無色の石英結晶を含み、ハーキマーダイヤモンドまたは水晶;アメジスト(鉄に富む);アメントリン(amentrines);アゲート、ジャスパ、オニキス等々などのカルセドニ;カーネリアン、ミルキー、スモーキー、虎目石、シトリン、プラシオライト;デュモルチエライト;アベンチュリン;または同種のもの、などである。これらの他のタイプの石英は、異なったレベルの金属および他のミネラルを皮膚表面にもたらし、多くの場合に同様の有効性を有して使用できる。
【0028】
翡翠が使用される場合、軟玉、硬玉、および/または、しゅう岩翡翠の準貴重石(semi-precious stone)を含む様々なタイプの翡翠のうちの任意のものを使用のために選択することができる。これらの3つのグリーンタイプの翡翠石より多くのタイプの翡翠、例えば、ホワイト翡翠が存在する。翡翠は、熱および/または冷却と共に使用でき、皮膚の弾力性を改善するのと、リンパの排液を促進するのに役立ち、および/または、皺の防止に役立つ。翡翠は、皮膚表面に微量の金属を導くために使用することもできる。翡翠の金属内容は、マグネシウムおよびカルシウムを含む場合があり、それは、本開示の例に従って皮膚を処置するのに有益な場合がある。例えば、軟玉の金属内容は、カルシウム、マグネシウム、および鉄を含む。これらの要素は、マグネシウム-鉄の豊富なアンフィボールミネラル系トレモライト、例えば、(カルシウム-マグネシウム)-フェロアクチノライト(カルシウム-マグネシウム-鉄)の形式で存在する場合がある。軟玉タイプの翡翠のための1つの化学式例は、Ca2Mg5(OH)2(Si4O11)2である。斯くして、石英のように、相当な濃度のシリコーンおよび酸素が存在する可能性がある。しかしながら、軟玉は、比較的高い濃度のカルシウムおよびマグネシウム、ならびに鉄も含む。これらの金属は、場合によっては、本明細書で説明されるように、皮膚処置に有益な場合がある。他方、硬玉は、軟玉より希少であり、多くの場合、ジュエリーと共に使用するのが望ましいが、本開示の文脈では、使用中にそれほど多くの金属内容を皮膚に送達することはない。そう述べたが、依然として有効に使用できる。硬玉は、「元素石」と時々呼ばれるが、幾つかの要素でそれが構成されているので誤称である。硬玉は、金属内容がナトリウム、アルミニウム、および鉄を含む輝石である。硬玉の一般式の例は、Na(Al,Fe3+)Si2O6である。斯くして、硬玉は、特に、3価鉄を皮膚表面に、ナトリウムおよびアルミニウムと共に、送達するのに有用である場合がある。他方、しゅう岩は、多くの場合、金属および他のミネラル内容の蛇紋形成に富み、また、特に、高い濃度のマグネシウムを含む場合もあり、比較的低い濃度のカルシウムを有し、例えば、約40重量%から44重量%のMgO、約42重量%から約45重量%のSiO、約0.13重量%のCaである。意図が皮膚表面との最小限の金属相互作用を有する翡翠を使用すべき場合、そのときホワイト翡翠は、使用のために選択でき、それが、典型的に、以前説明されたグリーン翡翠の幾つかよりも低い金属内容を含むからである。使用のために選択された翡翠にかかわらず、翡翠への熱および/または冷却の適用は、皮膚表面に有益な特性を提供でき、また、熱的な加熱および/または冷却を行うこと、ならびに、セラム、保湿剤、または他の流体を皮膚表面に導くこと、のために使用できる。例えば、翡翠は、皺を平らにする効果を有することができ、流体の混雑、例えば、リンパの排液をクリアすることによって、炎症を減少させるのを助けることができる。寒いときの使用時に、細孔および皮膚の引締めを助けることができる。本明細書で説明されるように皮膚に適用される翡翠は、場合によっては、顔面筋肉の調子を上げて、循環を増加させ、セラムおよび/または保湿剤の吸収を助けるようにも作用できる。
【0029】
他の例では、皮膚に熱以外の処置を送達する、使用され得る補助的皮膚処置器具が存在する。例が含むのは、
図4Aおよび
図4Bに示されたものなどのイオン注入療法器具、
図5Aおよび
図5Bに示されたものなどの光線療法器具、無線周波数(RF)療法器具(図示しないが、
図5Aおよび
図5Bに示されたものと同様の構成にできるが、LED光線療法エミッタではなくRFエミッタを備える)、
図6Aおよび
図6Bに示された軽石や微小皮膚切除器具などの剥離療法器具、
図7Aおよび
図7Bに示されたような抗菌金属がその中に埋め込まれたかまたは注入された軟質多孔性スクラバ、
図8Aおよび
図8Bに示されたような、皮膚および下にある筋肉をマッサージするための、ならびに、スキンケア流体を皮膚上または中に作用させるために表面を提供するための、マッサージ療法器具である。これらの様々な器具は、以下で更に詳細に説明される。
【0030】
図4Aおよび
図4Bに示されたように、スキンケアデバイスは、幾つかの具体例では、皮膚再生ヘッド11、首部分21、把持部分(図示せず)、増厚部分13Aを含むエネルギー減衰スリーブ13、支持棒23、振動モータ16、皮膚洗浄用剛毛14等々、に関して以前説明された同じ形体のうちの幾つかを含むことができる。しかしながら、この例では、加熱パッドや冷却パッドというより寧ろ、補助的皮膚処置器具は、電流を伝導するイオン注入器具42にできる。イオン注入器具は、例えば、振動モータを動作させる同じバッテリ(これらの図に示されていない)や電源から、または、単独の電源または供給源によって、微小電流を送達できる。印刷回路基板(これらの図に示されていない)は、斯くして、イオン注入器具に適用される微小電流を制御するために使用でき、あるいは、単独の制御デバイスは、微小電流(振動モータの動作から分離している)を制御するために使用できる。この例では、微小電流電極48は、存在しており、イオン注入器具に対して微小電流を受容および移動させるために使用できる。これらの電極は、イオン注入器具(断面)の両端で離隔される単一の電極ペアとして示されているが、これは単に例示であり、その理由は、電極を、微小電流を伝導性イオン注入器具に送達するのに適した任意の数の構成における任意の数の電極、例えば、交互嵌合型フィンガ電極、同心リング電極等々の形式にすることができるからである。
【0031】
微小電流療法またはイオン注入療法は、例えば、約5μAから約1,000μA(1mA)まで、約10μAから約750μAまで、約10μAから約500μAまで、約50μAから約400μAまで、の電流を使用して、ユーザの皮膚に微小電流を送達するために使用できる。微小電流設定は、固定でき、あるいは、様々なレベル、連続可変性または段階/固定μAレベルで提供できる。微小電流の適用は、幾つかの用途では、細胞呼吸中に栄養素から合成されるエネルギー源であるアデノシン三リン酸(ATP)を増加できる。皮膚でATPを増加させることによって、細胞膜を横切るイオン交換は、例えば、神経伝導性を改善できる。微小電流は、線維芽細胞の産生も促進でき、それは皮膚の内部のコラーゲンやエラスチンのレベルと正に相関する。目に見える結果は、皺の減少(線維芽細胞の産生を介したコラーゲンおよびエラスチンの建造)、皮膚弛みの減少を含む場合があり、また、場合によっては、創傷治癒を促進できる。微小電流は、皮膚の下にある筋肉に肯定的な影響を有することもでき、更には皮膚のハリ(firmness)に寄与する。皮膚の炎症があるケースでは、微小電流は、場合によっては、リンパ排液の刺激を介した腫れの減少による治癒を促進できる。微小電流は、例えば、栄養素の細胞摂取も促進できる。毎日3から15分、1週間に2度、毎週、2週間毎に、毎月、等々による処置は、利益を提供できる。更に詳細には、このタイプの治療を皮膚洗浄用剛毛および振動発振と組み合わせることによって、健康な皮膚を促進する良好な処置の組合せを提供できる。
【0032】
代替的に、
図4Aおよび
図4Bに示されたデバイスは、同様に構築できるが、除かれるのは、イオン注入器具というよりも寧ろ、補助的皮膚処置器具が皮膚表面にRFエネルギーを適用するための無線周波数器具になり得る、ということである。RFエネルギーは、例えば、イオン注入療法に関して説明されたものと同様の皮膚引締めのために使用できる。適用されるRF信号の周波数は、約350kHzから約550kHzまたは約400kHzから約500kHzにできるが、例えば、他の電磁周波数は、所与の皮膚処置レジメンに適したものとして使用できる。1つの例では、皮膚の引締めは、約450kHzの周波数が有効な場合がある。RF処置は、複数の機能を提供でき、処置された組織に熱を提供することならびに皮下のコラーゲン生成を刺激することを含む。これは、例えば、皮膚引締めと皺減少をもたらす場合がある。イオン注入の場合のように、コラーゲンやエラスチンの構築は、起こる場合があるが、加えて、RF処置は、脂肪細胞のアポトーシスを引き起こす場合があり、処置されたエリアの脂肪減少をもたらす。緩んだ皮膚は、斯くして、顔について、のみならず、腹部、腿、上腕、顎等々などの他の問題のあるエリアについて、処置される場合がある。
【0033】
図5Aおよび
図5Bでは、スキンケアデバイスは、幾つかの具体例では、皮膚再生ヘッド11、首部分21、把持部分(図示せず)、増厚部分13Aを含むエネルギー減衰スリーブ13、支持棒23、振動モータ16、皮膚洗浄用剛毛14等々に関して以前説明された同じ形体のうちの幾つかを含むことができる。しかしながら、この例では、補助的皮膚処置器具は、LED源53、54を備えたLED光線療法器具などの光線療法器具52にできる。この光線療法器具は、皮膚表面にUV光、可視光またはIR光を適用するために使用できる。1つのタイプのLED光源が存在し、または、
図5Aに示されたように、複数のタイプの光源が存在する場合がある。幾つかの例では、皮膚洗浄用剛毛を備えたスキンケアデバイスの側面は、
図5Bに例として示されたLED光源を含むこともできる。使用できるLED光源のより具体的な例は、青色光源および/または赤色光源を含む。例えば、青色光療法は、アクネおよび/または他の同様の状態を処置するために使用できる。これの理由は、皮膚の表面、場合によっては、皮膚の表面の直ぐ下、における細菌の成長を葬ることができるからである。青色光は、場合によっては、炎症を鎮めることもできる。他方、赤色光療法は、長めの光波長をそれが有するせいで、青色光よりも皮膚の中により深く浸透できる。皮膚のより深い層に到達することによって、赤色光療法は、コラーゲンやエラスチンがより高い濃度で位置する場所に到達できる。斯くして、赤色光療法は、代謝活動の破壊または緩慢な損傷した皮膚を再生でき、また、毛細血管を再生することもでき、血流を増強し、その増強された酸素および栄養素レベルをもたらす。青色光と赤色光の双方の適用は、同時に実行できる。光線療法は、毎日、毎週、2ヶ月毎、毎月等々で実行でき、処置の時間、光の強度、および処置されている状態を考慮する。
【0034】
別の例では、
図6Aおよび
図6Bに示されたように、スキンケアデバイスは、幾つかの具体例では、皮膚再生ヘッド11、首部分21、把持部分(図示せず)、増厚部分13Aを含むエネルギー減衰スリーブ13、支持棒23、振動モータ16、皮膚洗浄用剛毛14等々、に関して以前説明された同じ形体のうちの幾つかを含むことができる。しかしながら、この例では、補助的皮膚処置器具は、多孔性の石、例えば、軽石(図示せず)、または、代替的に、酸化アルミニウム微粒子または結晶などの微粒子64が埋め込まれた基板63などのエクスフォリエーション器具62にできる。例えば、この図に示されたように、ポリマ基板は、その中に埋め込まれた酸化アルミニウム粒子(または結晶)を含むことができる。埋込みは、熱的な処理によって可能であり、ポリマ基板、例えば、プラスチック基板は、軟化温度まで熱せられ、したがって、酸化アルミニウム粒子は、軟化したプラスチック基板の中に押圧または別途浸透できる。代替の方法として、ポリマ基板、例えば、プラスチック基板は、短期間の間、例えば、10秒から2分、10秒から50秒等々、酸化アルミニウム粒子とメチルエチルケトン(MEK)などの軟化性溶剤型賦形剤の混合物中に浸漬でき、次いで、基板は、硬化のために移動される。この例では、MEKは、基板のプラスチックを軟化させ、酸化アルミニウム粒子が埋め込まれることを可能にする。プラスチックが再び硬化した後、それらはプラスチックの内部に埋め込まれる。このタイプのエクスフォリエーション器具の調製では、酸化アルミニウム結晶は、粒径で選択して、80グリット~300グリット、150グリット~250グリット、または、80グリット~150グリットのエクスフォリエーション表面を提供するための密度で付加できる。とりわけ、酸化アルミニウム粒子、例えば、結晶は、エクスフォリエーション器具に含まれた微粒子の複数のタイプのうちの1つとして存在できる。例えば、微粒子は、第2のタイプの粒子と混合された酸化アルミニウム結晶の組合せにできる。
【0035】
別の例では、
図7Aおよび
図7Bに示されたように、スキンケアデバイスは、幾つかの具体例では、皮膚再生ヘッド11、首部分21、把持部分(図示せず)、増厚部分13Aを含むエネルギー減衰スリーブ13、支持棒23、振動モータ16、皮膚洗浄用剛毛14等々、に関して以前説明された同じ形体のうちの幾つかを含むことができる。しかしながら、この例では、補助的皮膚処置器具は、例えば、天然ヘチマ、天然スポンジ、合成メッシュヘチマ、合成スポンジから選択される軟質多孔性スクラバ72にできる。軟質多孔性スクラバは、同様に、プーフまたはナイロン(または他のタイプ)のメッシュにできる。ナイロンメッシュは、例えば、平らなメッシュと比較して清掃面の増加を提供するような様式で構成または束ねることができる。1つの例では、軟質多孔性スクラバは、それに関連付けられる抗菌金属74を含むことができる。例えば、抗菌金属は、元素銀、元素銅、元素金、銀の合金、銅の合金、金の合金、イオン銀、イオン銅、イオン金、銀化合物、銅化合物、金化合物、またはこれらの組合せ、を含むことができる。
【0036】
例を提供すると、軟質多孔性スクラバは、銀で処置できる合成メッシュヘチマであってもよい。銀は、抗菌溶液または分散を用いて適用されて、銀イオン源をヘチマに提供することができる。銀源例が含むものは、コロイド銀(元素銀粒子やコロイド、例えば、ナノ粒子または微粒子)、塩化銀(AgCl2)、硝酸銀(AgNO3)、スルファジアジン銀、銀ゼオライト、(例えば、ミクロ細孔によって担持された銀イオン含有アルミノ珪酸塩)等々である。銀および/または他の抗菌金属は、合金として、あるいは、他の金属、酸化剤、または、幾つかの例において追加の有効性を有する抗菌効果のための一様なUV光との混ぜ物として、組み合わせて使用できる。代替の例では、天然ヘチマに関して、それらは、皮膚を洗浄するために使用される自然に収穫された材料であってもよい。例えば、天然ヘチマは、マロー(marrow)に似ている成熟したヘチマ果実の繊維質内部から自然に収穫でき、次いで、身体を洗浄するための天然スポンジとして使用するために乾燥される。本明細書で説明されるヘチマ(合成または天然)や任意の他の軟質多孔性スクラバは、表面への金属や金属化合物の吸着、細孔や開口の中への含浸、または、軟質多孔性スクラバの材料の中への注入等々などによって、抗菌金属を装填できる。
【0037】
銀塩が、細菌臭を防止し他の抗菌特性を提供するために、布地/織物の上または中に装填される技術の例は、商品名Polygiene(登録商標)の下でPolygiene AB(スエーデン)から入手できる。Polygiene(登録商標)は、主としてスポーツウェアに関連付けられる布地のために使用されてきた。このタイプの銀処置や、本明細書で説明される任意の他のタイプの抗菌金属処置は、斯くして、本明細書で説明される補助的皮膚処置器具として使用されるときを含めて、本開示の軟質多孔性スクラバに抗菌作用を提供するために使用できる。
【0038】
1つの例では、微粒子銀源は、特に、湿潤されて使用されるときに、軟質多孔性スクラバに銀イオンを提供するために使用され、微粒子銀源は、多数の通常のナノ粒子よりも1から2桁大きい場合があり、例えば、数百ナノメートルのサイズからミクロン範囲の粒子まで、例えば、250nmから10μm、500nmから10μm、750nmから10μm、1μmから10μm、250nmから1μm、500nmから5μm、等々である。より大きな粒子の場合、それらは、大き過ぎて皮膚を貫かず、寧ろ、有効表面の抗菌イオン源として単純に使用されてもよい。
【0039】
別の例では、
図8Aおよび
図8Bに示されたように、スキンケアデバイスは、幾つかの具体例では、皮膚再生ヘッド11、首部分21、把持部分(図示せず)、増厚部分13Aを含むエネルギー減衰スリーブ13、支持棒23、振動モータ16、皮膚洗浄用剛毛14等々、に関して以前説明された同じ形体のうちの幾つかを含むことができる。しかしながら、この例では、補助的皮膚処置器具は、マッサージ浮彫り形体84、例えば、リッジ、バンプ、谷、ディボット、または同種のものを備えたマッサージ器具82にできる。1つの例では、マッサージ器具(マッサージ浮彫り形体を含む)は、エネルギー減衰スリーブと同じ材料にできる。例えば、マッサージ形体は、リッジ、バンプ等々などの隆起形体の増厚部分で構築でき、または、増厚部分は、空隙、谷、ディボット等々などの陥凹形体のより薄い部分を規定できる。これらのマッサージ浮彫り形体は、エネルギー減衰スリーブの材料、例えば、マッサージ形体を提供する連続したエネルギー減衰スリーブの一部を使用して形成できる。別の例では、マッサージ形体は、エネルギー減衰スリーブの下に構築でき、スリーブは、それの下に構築された形体をカバーするように作用できる。別の例では、マッサージ器具は、皮膚再生ヘッドに存在する場合にエネルギー減衰スリーブとは異なった材料にできる。隆起形体や陥凹形体を用いて、どのように構築されたかにかかわらず、これらの形体は、適した高さや深さを有することができ、したがって、皮膚をマッサージするとき、スキンケア流体、例えば、セラムは、集まるかまたはプール化するようになる場合があり、そこではマッサージ器具が皮膚に接触せず、斯くして、適用中に引き出すためのレザバを提供し、斯くして、セラムや他のスキンケア流体によるマッサージが起きる可能性のある時間を延長できる。マッサージ器具における最高点を最低点と比較する「H」として
図8Bに表記された浮彫り形体例の高さまたは深さは、例えば、約1/32インチから約3/8インチ、1/16インチから1/4インチ、1/32インチから1/8インチ、または、1/8インチから3/8インチ、にできる。
【0040】
本開示の例に従って、本明細書のデバイスは、システムやキットの一部として使用され、スキンケアデバイスは、幾つかのスキンケア流体のいずれかと一緒に共包装または使用でき、例えば、セラム、エッセンス、アンプル、保湿剤、クリームまたは軟膏、局所薬剤、局所ヌトリコスメティクス(topical nutricosmetics)またはコスメシューティクス(cosmeceutics)、または同種のものである。これらのタイプのスキンケア流体は、化合物を皮膚に運ぶことができ、また、液体担体、例えば、水性担体または油ベース担体を含むことができ、活性成分を表皮に(または中に)運ぶ。油の例が含むことのできるものは、アルガン油、ばら油、ビタミン油、種子油、例えば、ザクロ油、ローズヒップ油等々、ホホバ油、ナッツ油、例えばマカダミナッツ油、ククイナッツ油等々、果実や花からの油、例えば、アプリコットカーナル油、オレンジ油、レモン油、ネロニ花油、ジャスミン油、ココナッツ油等々、アロエ、大麻油、または同種のものである。油は、部分的に活性成分として作用でき、あるいは、活性成分のための単なる担体にできる。活性成分が、他方において、含むことのできるものは、金属および他のミネラル、抗酸化剤、脂肪酸、ビタミン、例えば、ビタミンE、ビタミンC、ビタミンA等々、薬物、他の老化防止化合物、抗炎症剤、例えば、アロエ、緑茶等々、有機酸、例えば、マンデル酸、リンゴ酸、ヒアルロン酸、サリチル酸など、皮膚光輝化合物、抗アクネ化合物、例えば、サリチル酸、抗菌化合物、例えば、コロイドまたはイオン銀化合物、水和性化合物、タンパク質、ペプチド、アミノ酸、アミノ酸キレートまたは他のキレート、または同種のものである。1つの例では、本明細書で説明されるスキンケアデバイスは、マンデル酸および/またはリンゴ酸を有するセラムなどの老化防止または皺防止のセラムを含むことができる。別の例では、セラムは、ペプチドを含むことができる。
【0041】
別の例に従って、皮膚再生の方法は、溶剤、例えば、水や他の溶剤で、任意選択で界面活性剤や他の皮膚洗浄剤で、皮膚洗浄用剛毛を使用して皮膚を洗浄するための、本明細書で説明されるデバイスのいずれかを使用することを含むことができる。様々な方法は、使用されているデバイスに応じて、補助的皮膚処置器具を使用して皮膚を処置することを更に含むことができる。皮膚を処置するステップは、例えば、皮膚洗浄用剛毛(第1のステップで使用される)と同じ皮膚再生ヘッドに見出される補助的皮膚処置器具を使用することを含むことができる。そういった器具を使用する例は、金属熱皮膚処置パッド、例えば、銀、金、銅等々を含み得る金属または金属合金やめっき金属またはめっき金属合金を使用して皮膚を加熱および/または冷却することを含むことがある。別の例は、本明細書でスキンケアデバイスについて説明されるように、準貴重石パッド(semi-precious stone pad)、例えば、石英皮膚処置パッドおよび/または翡翠処置パッド等々、を使用して皮膚を加熱および/または冷却することを含むことがある。補助的皮膚処置器具を使用することは、同様に、器具(加熱および/または冷却の有り無しで、例えば、金属または準貴重石パッド)を使用して皮膚の中にセラムや他のスキンケア流体を作用させること;本明細書で説明されるエクスフォリエーションパッドを使用して皮膚を剥離すること;本明細書で説明される光線療法器具を使用する光線療法、例えば、青色光、赤色光、交互の青色光および赤色光、同時の青色光および赤色光、UV光(抗菌処置用などの)、IR光(深部皮膚浸透用などの)等々、によって皮膚を処置すること;皮膚の引締めを促進するための周波数でRFエネルギーによって皮膚を処置すること;軟質多孔性スクラバ(抗菌金属の有り無しで)のうちの1つによって皮膚をスクラビングすること;等々を含むことができる。他の方法は、有益な金属および/またはミネラルを皮膚表面にまたは中に移動させるために、補助的皮膚処置器具を使用することを含むことができる。例えば、金属イオンは、金属皮膚処置パッドを使用して皮膚表面に移動でき、例えば、セラムや他の流体の使用の有り無しでの、金属皮膚処置パッドからの、イオン銀や他の金属の移動や、ミネラル豊富な石英または翡翠の皮膚処置石パッド、例えば、ばら石英や軟玉翡翠、等々からの、金属やミネラルの移動、である。これらの方法は、振動エネルギーを用いてステップの一方または双方について実施でき、ステップとは、即ち、皮膚洗浄用剛毛を使用して皮膚を洗浄するステップ、および/または、補助的皮膚処置器具(本明細書で説明されるタイプのいずれか)を使用して皮膚を処置するステップ、である。振動発振は、本明細書で説明される任意の周波数においてできるが、1つの例では、少なくとも7,000VPM、7,000VPMから12,000VPM、または、8,000VPMから10,000VPMにできる。
【0042】
留意されたいのは、本明細書および添付の特許請求の範囲で使用されるとき、単数形「a(1の)」、「an(1の)」、および「the(その)」が、文脈が別途明確に指図しない限り、複数の指示対象を含む、ということである。本開示の教示を説明および権利請求する際に、次の用語は、下で述べられる定義に従って使用されるであろう。
【0043】
寸法、量、濃度、および他の数値データは、本明細書において範囲形式で表現または提示できる。理解されたいのは、そういった範囲形式が便宜上および簡潔さのために単に使用され、斯くして、柔軟に解釈されるべきであり、範囲の限界として明示的に列挙された数値を含むだけではなく、その範囲内に包含される全ての個々の数値またはサブ範囲を含み、あたかも各数値およびサブ範囲が明示的に列挙されているかのようである、ということである。
【0044】
例証として、数値範囲の「約10から約50」は、明示的に列挙された値の約10から約50を含むだけではなく、指示された範囲内の個々の値およびサブ範囲を含む、と解釈されるべきである。斯くして、この数値範囲に含まれるのは、20、30、および40などの個々の値や、10~30、20~40、および30~50等々などのサブ範囲である。この同じ原理は、1つの数値だけを列挙する範囲に当て嵌まる。更に、そういった解釈は、説明されている範囲や特性の幅にかかわらずに、適用されるべきである。
【0045】
理解されたいのは、上で参照された構成が本開示の原理の適用例の例証にすぎない、ということである。多数の修正および代替の構成は、本開示から逸脱することなしに、考案できる。本開示は、本開示の最も実用的な実施形態であると現在考えられるものに関連して精密かつ詳細に、図面に示され上で完全に説明されているが、当業者に明らかになるであろうことは、多数の修正が、本明細書に述べられたような本開示の原理および概念から逸脱することなしに、行うことができる、ということである。
【国際調査報告】