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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-25
(54)【発明の名称】連絡先作成装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/9035 20190101AFI20220317BHJP
【FI】
G06F16/9035
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2019538685
(86)(22)【出願日】2018-09-14
(85)【翻訳文提出日】2019-07-12
(86)【国際出願番号】 IB2018057060
(87)【国際公開番号】W WO2020053630
(87)【国際公開日】2020-03-19
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ANDROID
(71)【出願人】
【識別番号】519255540
【氏名又は名称】ライク,フィリップ
【氏名又は名称原語表記】LAIK,Philippe
(74)【代理人】
【識別番号】100080447
【弁理士】
【氏名又は名称】太田 恵一
(72)【発明者】
【氏名】ライク,フィリップ
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175DA10
5B175HA01
(57)【要約】
選択的連絡先リストを作成するための技術を記述する。ユーザのアドレス帳は、アドレス帳によって占められるメモリスペースの空き容量を確保するために関係データベースに格納されることができる。さらに、複数の連絡先の評価のための選択パラメータが決定される。複数の連絡先は、決定された選択パラメータに基づいてフィルタリングされて、第1の選択的連絡先セットが作成される。その後、動的フィルタリングパラメータが同定され、そして動的フィルタリングパラメータに基づいて、第1の選択的連絡先セットはフィルタリングされて第2の選択的連絡先セットが作成され、ここで第2の選択的連絡先セットは装置のメモリスペースの中に格納され、第2の選択的連絡先セットは所定の期間ユーザに利用可能である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
装置のメモリスペースを確保するために関係データベースにアドレス帳を格納すること、ここでアドレス帳はユーザの複数の連絡先を有するものであること、
複数の連絡先の評価のための選択パラメータを決定すること、ここで選択パラメータはユーザ嗜好およびシステム選択基準を示すものであること、
選択パラメータに基づいて複数の連絡先をフィルタリングして、第1の選択的連絡先セットを作成すること、
第1の選択的連絡先セットに対応する動的フィルタリングパラメータを同定すること、ここで動的フィルタリングパラメータはユーザの動的選択肢を示すものであること、および
動的フィルタリングパラメータに基づいて第1の選択的連絡先セットをフィルタリングして、第2の選択的連絡先セットを作成すること、ここで第2の選択的連絡先セットは装置のメモリスペースの中に格納され、第2の選択的連絡先セットは所定の期間ユーザに利用可能であるものであること、
を含む方法。
【請求項2】
選択パラメータが、少なくともユーザ選択パラメータとシステム選択パラメータとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ユーザ選択パラメータが、連絡先との関係の濃さ、ユーザのツアーおよび旅行の計画を含むユーザの予定、ユーザの会合予定およびユーザのアポイントメントのうちの少なくとも1つを有する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
システム選択パラメータが、連絡先への電話頻度、連絡先のカテゴリー、1日のうちの時間、外の天候、ユーザの位置のうちの少なくとも1つを有する、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
方法が再作成トリガに基づいた第3の選択的連絡先セットの再作成をさらに含み、再作成トリガはユーザ起動または装置起動である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
第3の選択的連絡先セットが、所定期間後の装置起動の再作成トリガに基づいて作成される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
選択パラメータの決定が、ユーザ選択パラメータに相当するユーザ入力の獲得を含み、ユーザ入力は所定のユーザ入力またはリアルタイムのユーザ入力である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
選択パラメータが、ユーザの生理学的条件、社会学的条件、環境条件および物理的条件に基づいている、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
リアルタイムのユーザ入力が、文字入力または音声入力である、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
連絡先作成装置であって、
装置のメモリスペースを確保するために関係データベースにアドレス帳を送信するための通信モジュール、ここでアドレス帳はユーザの複数の連絡先を有するものである、
複数の連絡先の評価のための選択パラメータを決定するためのパラメータモジュール、ここで選択パラメータはユーザ嗜好および装置選択基準を示すものである、
選択パラメータに基づいて複数の連絡先をフィルタリングして、第1の選択的連絡先セットを作成するためのフィルタリングモジュール、
を含む連絡先作成装置であって、
パラメータモジュールが、第1の選択的連絡先セットに対応する動的フィルタリングパラメータを同定するためのものであり、ここで動的フィルタリングパラメータはユーザの動的選択肢を示し、また
フィルタリングモジュールが、動的フィルタリングパラメータに基づいて第1の選択的連絡先セットをフィルタリングして第2の選択的連絡先セットを作成するためのものであり、ここで第2の選択的連絡先セットは装置のメモリスペースの中に格納され、第2の選択的連絡先セットは所定の期間ユーザに利用可能である、連絡先作成装置。
【請求項11】
選択パラメータが、ユーザ選択パラメータとシステム選択パラメータとを含む、請求項10に記載の連絡先作成装置。
【請求項12】
ユーザ選択パラメータが、連絡先との関係の濃さ、ユーザのツアーおよび旅行の計画を含むユーザの予定、ユーザの会合予定およびユーザのアポイントメントのうちの少なくとも1つを有する、請求項10に記載の連絡先作成装置。
【請求項13】
システム選択パラメータが、連絡先への電話頻度、連絡先のカテゴリー、1日のうちの時間、外の天候、ユーザの位置のうちの少なくとも1つを有する、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
フィルタリングモジュールが、再作成トリガに基づいて第3の選択的連絡先セットを再作成するためのものであり、再作成トリガはユーザ起動または装置起動である、請求項10に記載の連絡先作成装置。
【請求項15】
第3の選択的連絡先セットが、所定期間後の装置起動の再作成トリガに基づいて作成される、請求項14に記載の連絡先作成装置。
【請求項16】
選択パラメータの決定が、ユーザ選択パラメータに相当するユーザ入力の獲得を含み、ユーザ入力は所定のユーザ入力またはリアルタイムのユーザ入力である、請求項10に記載の連絡先作成装置。
【請求項17】
選択パラメータの決定が、ユーザの生理学的条件、社会学的条件、環境条件および物理的条件の分析を含む、請求項10に記載の連絡先作成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連絡先作成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯機器、ポケットベルといったコンピュータ装置は、それらの記憶装置の中に格納される連絡先リストを有することができる。連絡先リストは、他のユーザの携帯電話番号、eメールといった連絡先情報を含むことができる。別のユーザに連絡するために、コンピュータ装置のユーザは連絡先リストにアクセスして、彼らの連絡先情報を介して他のユーザとの連絡を確立する。
【0003】
本発明の説明は、米国特許第6980870号の明細書および図面の全体を参照により援用する。米国特許第6980870号明細書は、連絡先との個人的関係を管理、最適化およびスケジューリングするための技術を開示している。
【0004】
携帯電話、ラップトップコンピュータ、パーソナルコンピュータなどのようなコンピュータ装置は、同僚、友人、親類、家族、医者、サービスセンタ、レストランなどといったような人々の連絡先詳細をユーザが格納するのを容易にするために、アドレス帳を有する。連絡先の詳細は、携帯電話番号、住所、eメールアドレス、固定電話番号、ファクス番号などを含み得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これらの詳細は、コンピュータ装置のストレージスペースを消費する、装置のアドレス帳の中に格納される。装置の動作は、連絡先の数の増加とともに、アドレス帳によって消費されるストレージスペースが増加するので遅くなり得る。
【0006】
連絡先は通常、装置によってアルファベット順に格納されるが、アドレス帳に格納された連絡先が多数ある場合は、連絡先の数の増加に伴い、アドレス帳から所望の連絡先を検索することがユーザにとって厄介なものとなる。ユーザは、多数の連絡先から所望の連絡先を検索しなければならないかもしれず、それはユーザのかなりの時間を消費することになる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
選択的連絡先リストを作成するための技術が記述される。ユーザのアドレス帳は、アドレス帳によって占められるメモリスペースの空き容量を確保するために、関係データベースに格納することができる。さらに、複数の連絡先の評価のための選択パラメータが決定される。複数の連絡先は、決定された選択パラメータに基づいてフィルタリングされて、第1の選択的連絡先セットが作成される。その後、動的フィルタリングパラメータが同定され、そして動的フィルタリングパラメータに基づいて、第1の選択的連絡先セットはフィルタリングされて第2の選択的連絡先セットが作成され、ここで第2の選択的連絡先セットは装置のメモリスペースの中に格納され、第2の選択的連絡先セットは所定の期間ユーザに利用可能である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の態様に従って、選択的連絡先リストを作成するための技術が記述される。本発明の実施例において、ユーザのアドレス帳は、アドレス帳によって占められるメモリスペースの空き容量を確保するために関係データベースに格納されることができる。さらに本発明によると、複数の連絡先の評価のための選択パラメータが決定され、ここで選択パラメータはユーザ嗜好およびシステム選択基準を示す。本発明によると、複数の連絡先は、決定された選択パラメータに基づいてフィルタリングされて、第1の選択的連絡先セットが作成される。その後、動的フィルタリングパラメータが同定され、ここで動的フィルタリングパラメータはユーザの動的選択肢を示す。例えば動的パラメータは、ユーザによって選択パラメータに提供される相対的重要度、ユーザによる入力に基づいたあらゆる優先順位、ユーザによって提供されるその他の特定の詳細であり得る。動的パラメータは、実行時にユーザによって変更され得る。動的フィルタリングパラメータに基づいて、第1の選択的連絡先セットはフィルタリングされて第2の選択的連絡先セットが作成され、ここで第2の選択的連絡先セットは装置のメモリスペースの中に格納され、第2の選択的連絡先セットは所定の期間ユーザに利用可能である。
【0009】
このように、本発明によると、アドレス帳が関係データベースに格納されるので、結果としてユーザの装置のメモリは消費されず、ユーザの装置が遅くなることはない。アドレス帳がユーザの装置の中に格納される場合、アドレス帳は、ユーザの装置のメモリの中のストレージスペースを使用する。ストレージが増加すると、ユーザの装置は遅くなる。本発明によると、アドレス帳がデータベースの中に格納され、こうしてユーザの装置のメモリの空き容量が確保され、結果としてユーザの装置の応答時間がより速くなる。ユーザのアドレス帳は、最適な暗号化技術によって保護される。アドレス帳は暗号化された形で格納されるので、悪意あるユーザは阻止される。全ての計算および処理は、バックエンドサーバによってデータベースで行われる。複数のマイクロソフトウェアサービスにより、データの並列実行および処理が可能となる。データは、これらのデータベースでグラフィックスプロセッシングユニット(GPU)プロセッサを使用して処理され、これはユーザの携帯機器の中央処理装置よりも明らかに速い。また、処理がバックエンドサーバで行われるので、ユーザの装置のバッテリーは節約される。携帯電話およびタブレットは99%がARMプロセッサを搭載している。バックエンドサーバは、x86プロセッサ(Intelまたはアドバンストマイクロ装置(AMD))およびGPU(NvidiaまたはAMD)を搭載している。ベンチマークセットによると、ARMアーキテクチャは、複雑な計算になると、x86アーキテクチャと比べて約8分の1に効率が落ちる。
【0010】
さらに、選択的連絡先リストがユーザに提供されるので、所望の連絡先を取り出すことはユーザにとって厄介でもまた時間の浪費でもない。今や連絡先が作成されてユーザに提供されるので、ユーザは連絡先のためにアドレス帳を検索する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施例による、連絡先作成装置を実装するネットワーク環境を示している。
図2】本発明の実施例による、連絡先作成装置を示している。
図3】本発明の例による、データベースからデータを取り出すシステムのためのアーキテクチャを示している。
図4】本発明の例による、格納されたデータのグラフ構造を示している。
図5】本発明の例による、第2の選択的連絡先セットを作成するための方法を示している。
図6】本発明の別の例による、第2の選択的連絡先セットを作成するための方法を示している。
【発明を実施するための形態】
【0012】
上記技術を、図1から図6を参照してさらに説明する。明細書および図面は、ここで記述される例とともに本発明の原理を例示しているだけであり、本発明に対する制限とみなされるべきではないことに留意すべきである。したがって、ここで明確に記述または示されていなくとも、本発明の原理を具体化する様々なアレンジが考案され得ることが理解される。さらに、ここで本発明の原理、態様および実装を挙げている全ての記載ならびにその具体例は、その同等物を包含することを意図している。
【0013】
図1は、本発明の実施例による、選択的連絡先リストを作成するためにフィルタリングモジュール104を実装する連絡先作成装置102を示している。連絡先作成装置102は、ネットワーク108を経由して、データベース106-1、106-2、…、106-nといった複数のデータベースと結びつくことができる。
【0014】
ネットワーク108は、単一ネットワークであってもよいし、複数のネットワークの組み合わせであってもよく、また様々な異なる通信プロトコルを利用することができる。ネットワーク108は、無線もしくは有線のネットワーク、またはその組み合わせであってよい。そのような個別ネットワークの例は、Global System for Mobile Communication(GSM(登録商標))ネットワーク、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)ネットワーク、Personal Communications Service(PCS)ネットワーク、Time Division Multiple Access(TDMA)ネットワーク、Code Division Multiple Access(CDMA)ネットワーク、Next Generation Network(NGN)、Public Switched Telephone Network(PSTN)を含むが、それらに限定されない。テクノロジーに応じて、通信ネットワーク108は、ゲートウェイ、ルータといった様々なネットワークエンティティを含むが、しかしながら、そのような詳細は、本明細書を簡潔にするために割愛されている。
【0015】
連絡先作成装置102は、携帯電話、タブレット、ポケットベルおよびラップトップコンピュータを含む様々な従来のコンピュータ装置のうちのいずれかとして実装されることができる。さらに、データベース106-1、106-2、…、106-nは、階層型データベース、ネットワーク型データベース、オブジェクト指向データベース、関係データベースなどであり得る。
【0016】
本発明の実施例によると、ユーザの複数の連絡先を有するアドレス帳は、連絡先作成装置102の中に格納されているのであれば、連絡先作成装置102から削除され、そしてデータベース106-1といった関係データベース内に送信されて格納される。連絡先作成装置102は、データベース106-1に格納された複数の連絡先のための選択パラメータを決定するために、データベース106-1、106-2、…、106-nにアクセスすることができる。
【0017】
例において、選択パラメータは、ユーザ嗜好とシステムまたは装置選択基準とを示す。換言すると、選択パラメータは、ユーザ選択パラメータとシステム選択パラメータとを含み得る。ユーザ選択パラメータは、連絡先作成装置102のユーザによって規定される。ユーザ選択パラメータは、連絡先との関係の濃さ、ユーザのツアーおよび旅行の計画を含むユーザの予定、ユーザの会合予定およびユーザのアポイントメントといった詳細を含み得る。システム選択パラメータは、連絡先作成装置102によって決定される。システム選択パラメータは、連絡先への電話頻度、連絡先のカテゴリー、1日のうちの時間、外の天候、ユーザの位置といった詳細を有し得る。
【0018】
このように、自身の連絡先リストから単数または複数の連絡先と交流したいと望むユーザは、所望の交流のために、その時使用できそうなそれらの連絡先が提供されるだけである。例えば交流が会話である場合、連絡先が眠っていそうな時間帯または働いていそうな時間帯である場合を除いて、連絡先の地理的位置はそのときそれほど重大ではない。個人的な会合である交流については、システムは、ユーザと会うことができるくらい十分に近い地理的位置にいる人々に連絡先を限定することもできる。
【0019】
例において、連絡先作成装置102は、データベース106-1、106-2、…、106-nにアクセスして、ユーザ選択パラメータおよびシステム選択パラメータを決定することができる。例えば、1日の天気といったシステム選択パラメータにアクセスするために、連絡先作成装置102は、ネットワーク108を経由して例えばデータベース106-2のデータベースにアクセスして、天気に関連する情報を取り出すことができる。
【0020】
選択パラメータに基づいて、フィルタリングモジュール104は、関係データベースの中に格納された複数の連絡先をフィルタリングして、第1の選択的連絡先セットを作成することができる。例において、連絡先のそれぞれは、ユーザによって、または連絡先作成装置102によって規定され得る、規定された特性セットを有することができる。フィルタリングモジュール104は、選択パラメータを規定された特性と比較して、複数の連絡先をフィルタリングして、第1の選択的連絡先セットを作成することができる。
【0021】
さらに、フィルタリングモジュール104は、連絡先それぞれのための活動に関する推薦を作成することもできる。例えば、連絡先「A」はショッピングに関心があると示されてよいし、連絡先「B」は映画に関心があると示されてよい、などである。例において、フィルタリングモジュール104は、連絡先の活動に基づいて連絡先をソートすることもできる。例えば、もしユーザがショッピングに行くことが決まっているのであれば、交流作成モジュール214は、ソーシャルメディアサイト、地理位置情報などでの連絡先の過去や現在の活動に基づいて、ショッピングに関心のある連絡先を決定することができ、そしてショッピングに関心のある連絡先のリストを作成することができる。ユーザは、連絡先にとって適切な活動を選択することができ、また連絡先に活動に参加することを提案することができる。例えば、もしユーザがテニスに行くことになっているのであれば、交流作成モジュール214は、テニスに関心のある連絡先リストを作成することができる。
【0022】
さらに例において、フィルタリングモジュール104は、活動を実施する場所についての提案を提供することができる。例えば、もしユーザと連絡先または連絡先グループとが互いに某活動、例えば「外食」について合意しているのであれば、交流作成モジュール214は、近所のレストランのリストを作成できる。さらに例において、フィルタリングモジュール104は、追加の事前情報および提案を作成することもできる。例えばフィルタリングモジュール104は、レストランを予約するための提案を作成することができる。さらにフィルタリングモジュール104は、ユーザが活動のために向かおうとしている場所のレビューを作成することもできる。例において、フィルタリングモジュール104は、その特定の場所の公開レビューを分析することからレビューを作成することができる。
【0023】
さらに、連絡先作成装置102は、ユーザによって示されるような動的フィルタリングパラメータを同定することができる。フィルタリングモジュール104は、動的フィルタリングパラメータに基づいて第1の連絡先セットをフィルタリングして、第2の選択的連絡先セットを作成することができる。動的フィルタリングパラメータは、ユーザによって提供されてもよいし、または連絡先作成装置102によって決定されてもよい。例において、ユーザは、リアルタイムの文字入力または音声入力を提供することができる。第2の選択的連絡先セットは、連絡先作成装置102のメモリスペースの中に所定の期間格納される。所定期間後、第2の選択的連絡先セットは削除され、そして連絡先作成装置102は、新しい第2の選択的連絡先セットを作成するための再作成トリガをかける。
【0024】
例において、所定期間は1日、1週間、またはユーザによって規定されるものであり得る。ユーザ110のようなユーザは、第2の選択的連絡先セットからの連絡先のいずれかとの通信を確立するために、連絡先作成装置102のメモリスペースから第2の連絡先セットにアクセスすることができる。例において、もしユーザが第2の選択的連絡先セットに満足していないのであれば、ユーザは第2の選択的連絡先セットを再作成するために自らの入力を提供することができ、するとフィルタリングモジュール104は、上述の技術に従って第2の選択的連絡先セットを作成するであろう。第1の選択的連絡先セットおよび第2の選択的連絡先セットのフィルタリングおよび作成の詳細は、図2を参照して説明される。
【0025】
図2は、本発明の実施例による、連絡先作成装置102を示している。
【0026】
連絡先作成装置102は特に、単数または複数のプロセッサ200、ならびにプロセッサ200に結びついた単数または複数のインターフェース204およびメモリ202を含む。プロセッサ200は、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、マイクロコントローラ、デジタルシグナルプロセッサ、中央処理装置、状態機械、論理回路、および/または操作命令に基づいた信号を操るあらゆる装置として実装されることができる。プロセッサ200は、幾つかある機能の中で特に、連絡先作成装置102のメモリ202の中に格納されるコンピュータ可読命令をフェッチおよび実行するように構成される。メモリ202は、例えば揮発性メモリ(例えばRAM)および/または不揮発性メモリ(例えばEPROM、フラッシュメモリなど)を含むあらゆるコンピュータ可読媒体を含むことができる。
【0027】
図中で示される「プロセッサ」と名づけられたあらゆる機能ブロックを含む様々な要素の機能は、専用ハードウェア、およびソフトウェアを実行することができるハードウェアの使用によって提供可能である。プロセッサによって提供される場合、機能は、単独の専用プロセッサによって、単独の共有プロセッサによって、または複数の個別のプロセッサ(そのうちの幾つかは共有されることができる)によって、提供されることができる。さらに、用語「プロセッサ」の明確な用途は、ソフトウェアを実行することができるハードウェアだけを言及しているものと解釈されるべきではなく、暗黙のうちにデジタルシグナルプロセッサ(DSP)ハードウェア、ネットワークプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、ソフトウェアを格納するためのリードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、不揮発性ストレージを含み得るが、これに限定されるわけではない。従来型の、および/またはカスタムの他のハードウェアも同様に含まれ得る。単数または複数のプロセッサ200は、連絡先作成装置102の動作を管理する責任がある。
【0028】
単数または複数のインターフェース204は、様々なソフトウェアおよびハードウェアインターフェース、例えば外部メモリといった接続用周辺機器のためのインターフェースを含むことができる。単数または複数のインターフェース204はさらに、連絡先作成装置102の、他の装置との通信を可能にすることができる。単数または複数のインターフェース204は、例えばLAN、ケーブルなどの有線ネットワーク、および例えばWLAN、セルラー、サテライトなどの無線ネットワークを含むネットワーク108といった、幅広い種類のネットワークおよびプロトコル内での多重通信を容易にすることができる。インターフェース204は、連絡先作成装置102への入力を供給するために利用することができる。入力の例としては、動的フィルタリングパラメータがあり得る。
【0029】
モジュール206およびデータ216は、メモリ202の中に存在する。モジュール206は、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含み、これらは特定のタスクを実行するかまたは特定の抽象データ型を実装する。例において、モジュール206は、通信モジュール208、パラメータモジュール210およびフィルタリングモジュール212を含む。モジュール206は、連絡先作成装置102の機能を補う、単数または複数の他のモジュール214を有することもできる。
【0030】
データ216は特に、モジュール206によってフェッチ、処理、受信または作成されることができるデータを格納するための保存場所としての役割を果たす。データ216は、他のモジュール210に対応する他のデータ218を有する。示された実施例において、連絡先作成装置102のデータ216は、選択パラメータデータ220および連絡先データ222もまた有する。
【0031】
通信モジュール208は、連絡先作成装置102に格納されたアドレス帳をデータベースに送信するために、データベース106-1といったデータベースと通信することができる。アドレス帳は、連絡先作成装置102のユーザによって保存された連絡先リストを有する。ユーザは、インターフェース204を経由して、データベースにアドレス帳を送信するための命令を提供することができる。別の例においては、アドレスは、一定の時間間隔ごとにデータベースに自動的に送信することができる。その後、アドレス帳はデータベースに送信され、アドレス帳は連絡先作成装置102から削除されることができる。例において、連絡先は、Facebook、LinkedIn、Twitterといったソーシャルネットワーキングサイトからアドレス帳に追加されることができる。
【0032】
ユーザは、連絡先作成装置102のアドレス帳の中に連絡先を保存しながら、連絡先についての特性を規定することができる。例えばユーザは、例えば「A」の連絡先の保存中に、連絡先「A」がユーザの家族の一員であることを規定することができる。特性は、連絡先の保存中に適切な特性を選択することによって、規定されることができる。例えばユーザは、連絡先「A」の保存中に、連絡先「A」の関係欄の中にキーワード「家族」を提供することができる。このようにして様々な特性が、アドレス帳の中の複数の連絡先に対して規定されることができる。アドレス帳の送信中に、複数の連絡先の特性もまた、データベースに送信される。
【0033】
さらに例において、連絡先作成装置102によって複数の連絡先に対する特性を決定することができ、またデータベース内の複数の連絡先それぞれを更新することができる。例えば連絡先作成装置102は、ユーザのソーシャルメディアアカウントを分析することによって、ある連絡先に対し「親友」といった特性を決定することができる。決定された連絡先の特性はその後、通信モジュール208によって送信されることができ、そして連絡先に対してデータベース内に格納されることができる。このように、複数の特性が連絡先それぞれに対して格納されることができ、ここで特性はユーザによって規定され、連絡先作成装置102によって決定されていてよい。特性は、上述の記載に説明されたような選択パラメータに基づいて第2の連絡先セットを作成するために、フィルタリングモジュール212によって利用することができる。
【0034】
動作中、パラメータモジュール210は、データベース106-1、106-2、…、106-nといった複数のデータベースにアクセスして、選択パラメータを決定することができる。例において、データベース106-1、106-2、106-3は、Facebook、LinkedIn、Twitter、グーグルプレイスなどのデータベースに相当し得る。連絡先作成装置102は、選択パラメータを決定するために、ソーシャルネットワーキングウェブサイトのデータベースにアクセスすることができる。例において、Facebook、Twitter、LinkedIn、グーグルプレイスに相当するデータベースは、GraphQLサーバを使ってアクセスすることができる。例において、コレクタは、Facebook、Twitter、LinkedIn、グーグルプレイスのデータベースと結びつくことができ、そして次に全てのコレクタが、GraphQLサーバと結びつくことができる。連絡先作成装置102は、Facebook、Twitter、LinkedIn、グーグルプレイスのデータベースから詳細を取り出すために、raphQLサーバを使ってハイパーテキスト トランスファー プロトコル(HTTPS)で通信することができる。例において、連絡先作成装置102は、ユーザのソーシャルアカウントデータにアクセスするために、ユーザからの許可を要求することができる。例えばユーザは、プロンプト「Facebookから私のデータを収集する」を提供され得、ユーザがプロンプトを許可すると、ユーザはFacebookページに誘導され、ここでユーザは連絡先作成装置102を認証し、Facebookからデータが収集される。連絡先作成装置102は、GraphQLサーバにメッセージを送り、サーバは次にFacebookからデータを収集するために、Facebookのコレクタを起動することができる。コレクタはデータを収集してGraphQLサーバにデータを供給し、その後連絡先作成装置102は、GraphQlサーバからFacebookデータにアクセスできる。このことは、図3および図4を参照して詳細に説明されている。
【0035】
先に説明したように、選択パラメータは、ユーザ嗜好およびシステム選択基準に基づいている。ユーザ嗜好に基づいた選択パラメータは、ユーザによって提供されるパラメータを含むことができる。システム選択基準に基づいた選択パラメータは、パラメータモジュール210によって決定されるシステム選択パラメータを含むことができる。
【0036】
例において、ユーザ選択パラメータは、連絡先とのユーザの関係の濃さ、ユーザの会合予定、ユーザの移動プラン、ユーザのアポイントメント、ユーザのツアーおよび旅行の計画などであり得る。例において、ユーザ選択パラメータは、ユーザによって提供されることができる。例えばユーザは、テキストベースの入力または音声ベースの入力を提供することができる。
【0037】
さらに別の例において、パラメータモジュール210が、選択パラメータを決定することができる。例えばパラメータモジュール210は、異なるソーシャルメディアウェブプラットフォーム上のユーザのソーシャル活動に基づいて、選択パラメータを決定することができる。別の例において、パラメータモジュール210は、ユーザの生理学的条件、社会学的条件、環境条件および物理的条件を決定して、選択パラメータを決定することができる。例えば、ユーザのソーシャルメディア活動がユーザを内向的な人であると示している場合、パラメータモジュールは、選択パラメータを「内向的」と決定することができる。これは、類似の生理学的条件を有する連絡先を作成するのに役立つであろう。同様に選択パラメータは、ユーザの社会学的条件に基づいて決定することができる。例えばユーザが定年退職者である場合、選択パラメータは、「退職」または「フリー」または「労働時間なし」と決定されることができる。これは、類似の社会学的条件を有する連絡先を作成するのに役立つであろう。ユーザによって規定されるような、またはパラメータモジュール210によって決定されるような選択パラメータは、その後フィルタリングモジュール212によって照合され、選択パラメータデータ220に格納される。
【0038】
例において、フィルタリングモジュール212は、選択パラメータそれぞれの優先順位および相対的重要度を規定することができ、それらに基づいて(数字で表した)重みの合計が各々の連絡先に配分される。例えば、選択パラメータ「関係の濃さ」が1番目の優先順位を有し選択パラメータ「位置」が2番目の優先順位を有すること、その結果、重み1および0.5がこれらの選択パラメータにそれぞれ配分されることができる、ということが規定され得る。フィルタリングモジュール212は、第1の選択的連絡先リストを作成するために、ユーザの連絡先を格納しているデータベースにアクセスすることができ、そして選択パラメータを連絡先の特性と比較して、各々の連絡先に重みの合計を提供することができるが、ここで重みの合計は、その連絡先に対応する選択パラメータについて規定された相対的重要度に基づいて評価される。
【0039】
例えば、パラメータモジュール210によって、今日がユーザの誕生日であると決定されている場合、そのとき装置は、イベント「ユーザの誕生日」に基づいた選択パラメータを決定することができる。ユーザは誕生日に、まず自分の家族と、次に自分の友人と、そして最後に自分の同僚と通信したいと考えられる。したがって「家族」「友人」そして「同僚」が、装置により選択パラメータとして決定されることができる。さらにユーザは、ユーザの誕生日にユーザの居場所の近くに存在している家族および友人らに会いたいと願うかもしれず、「ユーザおよびユーザの連絡先らの位置」が、選択パラメータのうちの1つとして選択されることができる。こうして、フィルタリングモジュール212は、データベースにアクセスして、これらの選択パラメータをデータベースの中に格納された連絡先の特性と比較することができる。フィルタリングモジュール212はその後、各々の連絡先に重みの合計を提供することができる。例えば表1に示されるように、選択パラメータ「家族」の優先順位が1番目で、2番目の優先順位が「友人」に割り当てられ、3番目の優先順位が「位置」に割り当てられ、そして4番目の優先順位が「同僚」に割り当てられている場合、そのとき重みはこれに従って、これらの選択パラメータに割り当てられる。その後、フィルタリングモジュール212は、各々の連絡先に関連付けされた重みの合計を評価することができる。フィルタリングモジュール212は、連絡先の重みの合計に基づいた第1の選択的連絡先リストを作成することができる。例えばフィルタリングモジュール212は、連絡先の重みの合計の降順に並べられた、10人の連絡先リストを作成することができる。
【0040】
【表1】
【0041】
別の例において、パラメータモジュール210が、ユーザが11時に会合の予定があると示す場合、選択パラメータのうちの1つは「同僚」として決定されることができる。さらに別の選択パラメータは、「位置」として決定されることができる。この場合、選択パラメータ「同僚」の優先順位は1番目であってよく、また選択パラメータ「位置」の優先順位は第2であってよい。また、「連絡頻度」が選択パラメータとして決定されてよいが、これはどの同僚がより頻繁に電話を受けているかを決定する上での助けとなるからである。表2に示されるように、これらの選択パラメータに対する重みは、それらの優先順位に従って割り当てられることができる。フィルタリングモジュール212はその後、選択パラメータの相対的重要度に基づいて各々の連絡先に重みの合計を配分することができ、上で説明されたように第1の選択的連絡先リストを作成することができる。
【0042】
【表2】
【0043】
別の例において、パラメータモジュール210は、様々なソーシャルメディアウェブサイト上でのユーザの立場を分析することができ、立場に基づいて、ユーザについての生理学的パラメータを決定することができる。フィルタリングモジュール212はその後、ユーザの生理学的パラメータに基づいて連絡先リストを作成することができる。
【0044】
別の例において、フィルタリングモジュール212は、連絡先の性別といったユーザ嗜好、距離、地理位置情報などに基づいて、連絡先リストを作成することができる。
【0045】
第1の選択的連絡先リストが作成された後で、連絡先作成装置102は、動的フィルタリングパラメータを提供するようにユーザを促すことができる。例えばユーザは、選択パラメータの相対的重要度を上げるまたは下げるといった、選択パラメータの相対的重要度の変更を要求することができる。フィルタリングモジュール212はその後、新しい相対的重要度に基づいて各々の連絡先に値を配分することができ、配分された値の合計に基づいて、第2の選択的連絡先リストを作成することができる。第2の選択的連絡先リストは、連絡先データ222の中といった、連絡先作成装置102のストレージに格納される。第2の選択的連絡先リストは、所定の期間格納されることができる。所定期間後、フィルタリングモジュール212は、上述の技術によって第2の選択的連絡先リストを再び作成することができる。
【0046】
例において、ユーザが第2の選択的連絡先リストを作成し直したいと望んだ場合、ユーザは再作成要求を始動させることができ、フィルタリングモジュール212は以下に説明されるようなプロセスに基づいて、第3の選択的連絡先リストを再び作成することができる。
【0047】
連絡先リストが作成されるとき、フィルタリングモジュール212は、連絡先の関心および趣味に基づいて、各々の連絡先のための活動を推薦することもできる。例において、連絡先A、BおよびCを有する連絡先リストが作成され、連絡先Aがショッピングに関心があると決定される場合、活動「ショッピング」が連絡先Aについて表示され、ユーザは連絡先Aにショッピングへの参加を提案することができる。さらに、連絡先BおよびCの詳細に基づいて、ある活動が連絡先BおよびCに対して推薦されることもできる。
【0048】
例において、ユーザは、複数の連絡先を有する連絡先グループを作り出すことができる。例において、ユーザは、類似の関心、類似の趣味などを有する連絡先グループを作り出すことができる。例において、ユーザは、特定の連絡先のための連絡先グループを検索することもできる。ユーザは、連絡先をグループに追加または削除して、グループサイズを変更することができる。
【0049】
図3は、ユーザのソーシャルメディアアカウントのデータベースといったデータベースから、選択パラメータといったデータを取り出すシステムのためのアーキテクチャ300を示している。前述したように、連絡先作成装置102は、ソーシャルネットワーキングウェブサイトのデータベースにアクセスして、選択パラメータを決定することができる。図3は、graphQLサーバ306を経由して連絡先作成装置304に結びついたデータベース302-1、データベース302-2、…、データベース302-Nを示している。例において、コレクタ302-1’、コレクタ302-2’、およびコレクタ302-N’はそれぞれ、データベース302-1、データベース302-2、およびデータベース302-Nにそれぞれ結びつくことができる。コレクタ302-1’、コレクタ302-2’、およびコレクタ302-N’はまた、graphQLサーバ306とも結びつくことができる。連絡先作成装置102は、データベース302-1、データベース302-2およびデータベース302-Nから詳細を取り出すために、graphQLサーバ306を使ってHTTPSで通信することができる。例において、データベース302-1、データベース302-2およびデータベース302-Nは、Facebook、LinkedIn、グーグルプレイス、Twitterなどといった、ユーザのソーシャルメディアアカウントのデータベースに相当し得る。例において連絡先作成装置304は、ユーザのソーシャルアカウントデータにアクセスするためにユーザからの許可を要求することができる。例えばユーザは、プロンプト「Twitterから私のデータを収集する」を提供され得、ユーザがプロンプトを許可すると、ユーザはTwitterページに誘導され、ここでユーザは連絡先作成装置304を認証し、Twitterからデータが収集される。例においてデータベース302-1は、Twitterに相当すると考える。連絡先作成装置304はGraphQLサーバ306にメッセージを送り、該サーバは次に、データベース302-1のコレクタ302-1’を起動してデータベース302-1からデータを収集することができる。例において、graphQLサーバ306は、要求されたデータを示すメッセージを送ることができる。例においてメッセージは、「最近10回のビデオ通話の連絡先」「最近10回のチャット会話の連絡先」などのようなキーワードを有することができる。コレクタ302-1’は、データを収集してGraphQLサーバ306にデータを供給し、graphQLサーバ306は、システムデータベース308の中にデータを格納することができる。同様に、他の全てのデータベースからのデータは、収集されてシステムデータベース308の中に格納される。graphQLサーバ306は、要求されると、選択パラメータといった要求されたデータを連絡先作成装置304に供給することができる。例において、データベース302-1、302-3、…、302-Nは、mongoDBで実装されることができ、またgraphQLサーバ306は、コレクタ302-1’、302-2’、…、302-N’との通信用にmongoDbプロトコルを使用することができる。例においてはApache Sparkが、コンピューティングシステムおよびデータベースのクラスタを管理するために使用されることができる。
【0050】
例において、システムデータベース308の中のデータは、暗号化された形で格納されることができる。データの暗号化は、NTRUアルゴリズムを使用して行われることができる。NTRUアルゴリズムといった強力な保護メカニズムにより、悪意あるユーザが機密性の高い個人データにアクセスすることは非常に困難である。このように、プライバシーの侵害のチェンジは、従来のシステムと比べると現行システムにおいて極めて最小限である。
【0051】
さらに例において、データは、図4で示されるようなグラフ構造400でシステムデータベース308の中に格納されることができる。例中で、グラフ構造400において、ユーザ402のデータは、データのより良い解析および利用のために互いにリンクしている。例えばユーザ402について、もしユーザがサッカーに関心があることが決定しており、さらにユーザのアドレス帳の中の連絡先の一つである別のユーザ404もまたサッカーに関心があることが決定している場合、連結406が、ユーザ402のために作り出される。別の例においては、ユーザ408がユーザ404とは知り合いであるがユーザ402とは知り合いではなく、すると間接的な連結410がユーザ402とユーザ408との間に作り出される。例において、ユーザ402、ユーザ404およびユーザ408の位置、ならびにユーザ402、ユーザ404およびユーザ408が使用するコンピュータ装置もまた、グラフ構造400上に反映される。例えば図中で、ユーザ402はiPhone(登録商標)を使用し、シアトルに位置していることが分かっている。同様に、ユーザ404はMacBookを使用し、ドイツに位置している。さらにユーザ408もまた、MacBookおよびandroid携帯を使用しているが、ロンドンに位置している。このように、各々のユーザのグラフ構造400が、作り出されることができる。グラフ構造400は、分析するのがより容易であり、より速く結果を取り出すことができる。グラフ構造400といったグラフ構造では、結果を引き出すために、1回のクエリが実行されるだけでよい。このように、当該グラフ構造は、規格化されたクエリ言語(SQL)および従来の他の方法よりも速い。
【0052】
図5は、本発明の例による、第2の選択的連絡先リストを決定、作成するための方法500を示している。方法500は様々な連絡先作成装置において実装されることができるが、第2の選択的連絡先リストを作成するための方法例500の本記載は、説明を容易にするために、上記の連絡先作成装置102に関して提供される。
【0053】
方法500が記述される順序は、限定例として解釈されることを目的としておらず、よって記載されている方法のあらゆるブロックは、方法500または別法を実装するために任意の順序で組み合わせることができる。
【0054】
方法はブロック502で開始し、そしてブロック504へと進む。ブロック504で、システム選択パラメータ、ユーザ選択パラメータなどの選択パラメータが、関係データベースの中に格納された複数の連絡先に対して決定される。システム選択パラメータは、1日のうちの時間、ユーザの地理的位置、天気状況などといった詳細を有する。ユーザ選択パラメータは、ユーザのプロフィール、連絡先との関係の深さのような因子を含むことができる一方で、システム選択パラメータは、すでに説明したように、パラメータモジュール210といったパラメータモジュールによって決定される。
【0055】
ブロック506で、複数の連絡先が選択パラメータに基づいてフィルタリングされ、第1の選択的連絡先セットが作成される。例において、選択パラメータは、ユーザ選択パラメータおよびシステム選択パラメータを含み得る。ユーザ選択パラメータは、ユーザの連絡先との関係、ユーザの予定、ユーザのアポイントメントなどの詳細を含むことができる。システム選択パラメータは、連絡先作成装置102によって決定される。システム選択パラメータは、連絡先への電話頻度、連絡先のカテゴリー、1日のうちの時間、外の天候、ユーザの位置といった詳細を有することができる。
【0056】
ブロック508で、動的フィルタリングパラメータが同定されるが、ここで動的フィルタリングパラメータはユーザによって規定されている、すなわちユーザの選択肢に基づいている。方法は次にブロック510へ進む。ブロック510で、第1の選択的連絡先セットは、動的フィルタリングパラメータに基づいてさらにフィルタリングされ、第2の選択的連絡先セットが作成される。ブロック512で、第2の選択的パラメータのセットは、連絡先作成装置のストレージスペースに所定の期間格納される。その後、方法は決断ブロック514へ進む。
【0057】
ブロック514で、ユーザが再作成要求を始動しているかどうかが決定される。ブロック514でなされる決定が肯定的である場合、方法は506へ進む。一方、ブロック514でなされる決定が肯定的でない場合は、方法はブロック516へ進む。ブロック516で、所定の期間が終了しているかどうかが決定される。ブロック516でなされる決定が肯定的である場合、方法はブロック506へと進み、一方ブロック516でなされる決定が肯定的でない場合は、方法はブロック518へ進み、プロセスは終了する。
【0058】
図6は、本発明の別の例による、第2の選択的連絡先リストを決定、作成するための方法600を示している。方法600は様々な連絡先作成装置において実装されることができるが、第2の選択的連絡先リストを作成するための方法例600の本記載は、説明を容易にするために、上記の連絡先作成装置102に関して提供される。
【0059】
方法600が記述される順序は、限定例として解釈されることを目的としておらず、よって記載されている方法のあらゆるブロックは、方法600または別法を実装するために任意の順序で組み合わせることができる。
【0060】
方法600によると、ブロック602~608は、方法500のブロック504~510と類似しており、ブロック608で第2の選択的連絡先セットが作成される。ブロック610で、第2の選択的連絡先セットのための交流の詳細が作成される。交流の詳細は、第2の選択的連絡先セットとの通信用に使用される通信プラットフォームのリストといった詳細を有する。交流の詳細は、第2の選択的連絡先セット内の連絡先それぞれに対して提案される活動リストも有することができる。交流の詳細はさらに、ユーザが連絡先と会うために提案することができる場所のリストといった詳細もまた、有することができる。
【0061】
このように、本発明の方法および装置は、第2の選択的連絡先セットを作成するための技術を提供する。記述されたような第2の選択的連絡先セットの作成例は、構造上の特徴および/または方法に特有の専門用語で記載されているが、添付の請求項は、記載された特有の特徴または方法に必ずしも限定されないことが理解されるべきである。特有の特徴および方法はむしろ、第2の選択的連絡先セットの作成例として開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0062】
【特許文献1】米国特許第698087号明細書
【符号の説明】
【0063】
102 連絡先作成装置
106-1 データベース
106-2 データベース
106-n データベース
108 ネットワーク
200 プロセッサ
202 メモリ
204 単数または複数のインターフェース
206 モジュール
208 通信モジュール
210 パラメータモジュール
212 フィルタリングモジュール
214 単数または複数の他のモジュール
216 データ
220 選択パラメータデータ
222 連絡先データ
218 他のデータ
302-1 データベース
302-2 データベース
302-N データベース
302-1’ コレクタ
302-2’ コレクタ
302-N’ コレクタ
306 GraphQLサーバ
308 システムデータベース
402 ユーザ
404 ユーザ
408 ユーザ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】