IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 蘇州緑如藍環保科技有限公司の特許一覧

<>
  • 特表-厨房用の環境保護設備 図1
  • 特表-厨房用の環境保護設備 図2
  • 特表-厨房用の環境保護設備 図3
  • 特表-厨房用の環境保護設備 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-25
(54)【発明の名称】厨房用の環境保護設備
(51)【国際特許分類】
   E03C 1/264 20060101AFI20220317BHJP
   C02F 1/28 20060101ALI20220317BHJP
   C02F 1/40 20060101ALI20220317BHJP
   B01D 29/00 20060101ALI20220317BHJP
   E03C 1/262 20060101ALI20220317BHJP
   B65F 1/00 20060101ALI20220317BHJP
【FI】
E03C1/264
C02F1/28 H
C02F1/40 E
B01D23/02 A
E03C1/262 A
B65F1/00 102B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021555065
(86)(22)【出願日】2019-10-31
(85)【翻訳文提出日】2021-09-10
(86)【国際出願番号】 CN2019114860
(87)【国際公開番号】W WO2021081938
(87)【国際公開日】2021-05-06
(31)【優先権主張番号】201921827480.3
(32)【優先日】2019-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521412467
【氏名又は名称】蘇州緑如藍環保科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SUZHOU GREEN RULAN ENVIRONMENTAL PROTECTION TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 206, Building 23, No. 1188, West Second Ring Road, Shengze Town, Wujiang District Suzhou, Jiangsu 215228, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】徐 海峰
(72)【発明者】
【氏名】王 明輝
【テーマコード(参考)】
2D061
3E023
4D051
4D116
4D624
【Fターム(参考)】
2D061DA03
2D061DE03
2D061DE06
2D061DE15
2D061DE17
3E023CA05
4D051EA06
4D051EC13
4D116BB01
4D116BC28
4D116BC45
4D116BC47
4D116BC77
4D116DD01
4D116DD06
4D116KK01
4D116QA41C
4D116QA41E
4D116QA41F
4D116UU20
4D116VV19
4D624AA04
4D624AB06
4D624BA19
4D624BC01
4D624CA01
4D624CA07
4D624DB03
(57)【要約】
厨房用の環境保護設備であって、油押し板(4)、分流板(5)、引き手(6)、濾過箱(10)、箱体(11)、プッシュプルロッド(19)及び支持板(22)を含み、箱体(11)に入水口(13)が設けられ、箱体(11)の下端には、出水口(2)、出油口(3)及びストライプ状開口(14)が設けられており、ストライプ状開口(14)は、出水口(2)と出油口(3)との間に位置し、支持板(22)は、箱体(11)に設けられ、濾過箱(10)は、箱体(11)の内部に設けられ、濾過箱(10)の底部及び周面には、何れも濾過孔(12)が設けられており、支持板(22)は、箱体(11)内に設けられ、支持板(22)に出水孔(17)が設けられ、支持板(22)には、2つのスライド溝(16)が設けられており、油押し板(4)の底部には、スライド溝(16)に合わせたスライドブロック(18)が設けられており、油押し板(4)、支持板(22)及び箱体(11)の内壁の間には、吸油綿(20)を配置するための空間が形成されており、プッシュプルロッド(19)の一端は、箱体(11)内に穿入されて油押し板(4)に接続されており、プッシュプルロッド(19)の他端には、取っ手(7)が設けられており、分流板(5)は、箱体(11)の底面に摺設されている。本発明は、厨房廃水内の不純物、水及び油を急速に分離させる利点を有し、厨房廃水の環境に優しい放流が実現される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
厨房用の環境保護設備であって、油押し板(4)、分流板(5)、引き手(6)、濾過箱(10)、箱体(11)、プッシュプルロッド(19)及び支持板(22)を含み、
箱体(11)に入水口(13)が設けられ、箱体(11)の下端には、出水口(2)、出油口(3)及びストライプ状開口(14)が設けられており、ストライプ状開口(14)は、出水口(2)と出油口(3)との間に位置し、
濾過箱(10)は、箱体(11)の内部に設けられ、且つ入水口(13)の真下に位置し、濾過箱(10)の底部及び周面には、何れも濾過孔(12)が設けられており、
支持板(22)は、箱体(11)内に設けられ、且つ支持板(22)は、濾過箱(10)の下方に位置し、支持板(22)には、複数の出水孔(17)が均等に設けられ、支持板(22)の上端面には、その長さ方向に沿って、2つのスライド溝(16)が設けられており、油押し板(4)の底部には、スライド溝(16)に合わせたスライドブロック(18)が設けられており、油押し板(4)、支持板(22)及び箱体(11)の内壁の間には、吸油綿(20)を配置するための空間が形成されており、プッシュプルロッド(19)の一端は、箱体(11)内に密封穿入されて油押し板(4)に接続されており、プッシュプルロッド(19)の他端には、取っ手(7)が設けられており、
分流板(5)は、箱体(11)の底面に摺設されており、初期状態では、分流板(5)によって出油口(3)が密封されており、引き手(6)の一端は、ストライプ状開口(14)を通って分流板(5)と接続されている、ことを特徴とする厨房用の環境保護設備。
【請求項2】
複数の支持座(9)を含み、複数の支持座(9)は、箱体(11)の内壁に設けられ、濾過箱(10)は、複数の支持座(9)に係止されている、ことを特徴とする請求項1に記載の厨房用の環境保護設備。
【請求項3】
持ち手(21)を含み、持ち手(21)は、濾過箱(10)に設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の厨房用の環境保護設備。
【請求項4】
引き手(6)には、滑り止めパターンが設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の厨房用の環境保護設備。
【請求項5】
取っ手(7)には、滑り止めパターンが設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の厨房用の環境保護設備。
【請求項6】
箱体(11)には、移動用握り手(23)が設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の厨房用の環境保護設備。
【請求項7】
ダンパ装置及び自在輪(24)を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の厨房用の環境保護設備。
【請求項8】
ダンパ装置は、ダンパ上ブラケット(25)、ダンパ下ブラケット(26)及びダンパスプリング(27)を含み、
ダンパ下ブラケット(26)の上端には、第一開口が設けられており、自在輪(24)は、ダンパ下ブラケット(26)の下端面に取り付けられており、ダンパ上ブラケット(25)は、箱体(11)に設けられ、ダンパ上ブラケット(25)の下端には、第二開口が設けられており、ダンパ上ブラケット(25)は、ダンパ下ブラケット(26)の第一開口内に嵌挿され、ダンパ上ブラケット(25)は、第一開口の内壁に摺接されており、第一開口と第二開口とによって、ダンパスプリング(27)を収容する空間が形成されている、ことを特徴とする請求項7に記載の厨房用の環境保護設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、厨房環境保護設備の技術分野に関し、特に厨房用の環境保護設備に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ほとんどの家庭では、厨房用水が処理されずに下水道から直接放流されるようになっており、厨房内の汚水は、主に残飯残菜の残滓及び廃食用油からなり、そのまま下水道から河川に放流されると、環境に優しくなく、外部環境を汚染することに加え、排水配管の詰まりを引き起こし、人々の生活に多大な支障をもたらす可能性が高い。従来の厨房環境保護設備のほとんどは、厨房汚水内の不純物のみを浄化可能で、廃食用油と水とを分離させることができなく、排出される水は放流基準を満たさず、現代の環境保護意識に適合していない。
【0003】
上記問題を解決するために、本願では、厨房用の環境保護設備を提案する。
【発明の概要】
【0004】
(一)発明目的
背景技術に存在する技術的問題を解決するために、本発明は、厨房廃水内の不純物、水及び油を急速に分離させる利点を有し、厨房廃水の環境に優しい放流が実現される厨房用の環境保護設備を提案する。
【0005】
(二)解決手段
本発明は、厨房用の環境保護設備であって、油押し板、分流板、引き手、濾過箱、箱体、プッシュプルロッド及び支持板を含み、
箱体に入水口が設けられ、箱体の下端には、出水口、出油口及びストライプ状開口が設けられており、ストライプ状開口は、出水口と出油口との間に位置し、
濾過箱は、箱体の内部に設けられ、且つ入水口の真下に位置し、濾過箱の底部及び周面には、何れも濾過孔が設けられており、
支持板は、箱体内に設けられ、且つ支持板は、濾過箱の下方に位置し、支持板には、複数の出水孔が均等に設けられ、支持板の上端面には、その長さ方向に沿って、2つのスライド溝が設けられており、油押し板の底部には、スライド溝に合わせたスライドブロックが設けられており、油押し板、支持板及び箱体の内壁の間には、吸油綿を配置するための空間が形成されており、プッシュプルロッドの一端は、箱体内に密封穿入されて油押し板に接続されており、プッシュプルロッドの他端には、取っ手が設けられており、
分流板は、箱体の底面に摺設されており、初期状態では、分流板によって出油口が密封されており、引き手の一端は、ストライプ状開口を通って分流板と接続されている、厨房用の環境保護設備を提供している。
【0006】
好ましくは、複数の支持座を含み、複数の支持座は、箱体の内壁に設けられ、濾過箱は、複数の支持座に係止されている。
【0007】
好ましくは、持ち手を含み、持ち手は、濾過箱に設けられている。
【0008】
好ましくは、引き手には、滑り止めパターンが設けられている。
【0009】
好ましくは、取っ手には、滑り止めパターンが設けられている。
【0010】
好ましくは、箱体には、移動用握り手が設けられている。
【0011】
好ましくは、ダンパ装置及び自在輪を含む。
【0012】
好ましくは、ダンパ装置は、ダンパ上ブラケット、ダンパ下ブラケット及びダンパスプリングを含み、ダンパ下ブラケットの上端には、第一開口が設けられており、自在輪は、ダンパ下ブラケットの下端面に取り付けられており、ダンパ上ブラケットは、箱体に設けられ、ダンパ上ブラケットの下端には、第二開口が設けられており、ダンパ上ブラケットは、ダンパ下ブラケットの第一開口内に嵌挿され、ダンパ上ブラケットは、第一開口の内壁に摺接されており、第一開口と第二開口とによって、ダンパスプリングを収容する空間が形成されている。
【0013】
本発明の上記解決手段は、次の有益な技術的効果を有する。
本発明では、箱体の入水口を厨房のシンクの出水口に接続すると、厨房用水は、濾過箱を通過し、ほとんどの食物残滓が濾過孔により濾過されて濾過箱内に残され、油汚れのある廃水は、濾過孔から支持板における吸油綿に流れ、引き手により分流板を出油口側に押すと、出油口が閉じられ、出水口が開かれ、廃水は、出水口を通って排出され、廃水中の油が吸油綿に残され、吸油綿が廃水中の油を十分に吸収した後、引き手により分流板を出油口側に押すと、出水口が閉じられ、出油口が開かれ、プッシュプルロッドを引っ張ると、油押し板は、プッシュプルロッドの引っ張りにより、その底部のスライドブロックが支持板のスライド溝内で運動して、吸油綿が出油口側に押し出され、食用油は、出油口から排出され、水と油との分離が実現され、再び分流板を出水口側に押すと、吸油綿による吸油が繰り返される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明による厨房用の環境保護設備の構造模式図である。
図2図2は、本発明による厨房用の環境保護設備における油押し板の構造模式図である。
図3図3は、本発明による厨房用の環境保護設備における支持板の構造模式図である。
図4図4は、本発明による厨房用の環境保護設備におけるA部の部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の目的、解決手段及び利点をより明確及び明瞭にするために、以下、具体的な実施形態を挙げて図面を参照しながら、本発明を更に詳しく説明する。理解すべきなのは、これらの説明は、例示的なものに過ぎず、本発明の範囲を制限するものではない。なお、以下の説明では、本発明の概念が不必要に混淆されないように、公知構造及び技術についての説明を省略している。
【0016】
図1~4に示すように、本発明による厨房用の環境保護設備は、油押し板4、分流板5、引き手6、濾過箱10、箱体11、プッシュプルロッド19及び支持板22を含み、
箱体11に入水口13が設けられ、箱体11の下端には、出水口2、出油口3及びストライプ状開口14が設けられており、ストライプ状開口14は、出水口2と出油口3との間に位置し、
濾過箱10は、箱体11の内部に設けられ、且つ入水口13の真下に位置し、濾過箱10の底部及び周面には、何れも濾過孔12が設けられており、
支持板22は、箱体11内に設けられ、且つ支持板22は、濾過箱10の下方に位置し、支持板22には、複数の出水孔17が均等に設けられ、支持板22の上端面には、その長さ方向に沿って、2つのスライド溝16が設けられており、油押し板4の底部には、スライド溝16に合わせたスライドブロック18が設けられており、油押し板4、支持板22及び箱体11の内壁の間には、吸油綿20を配置するための空間が形成されており、プッシュプルロッド19の一端は、箱体11内に密封穿入されて油押し板4に接続されており、プッシュプルロッド19の他端には、取っ手7が設けられており、
分流板5は、箱体11の底面に摺設されており、初期状態では、分流板5によって出油口3が密封されており、引き手6の一端は、ストライプ状開口14を通って分流板5と接続されている。
【0017】
本発明では、箱体11の入水口13を厨房のシンクの出水口に接続すると、厨房用水は、濾過箱10を通過し、ほとんどの食物残滓が濾過孔12によって濾過されて濾過箱10内に残され、油汚れのある廃水は、濾過孔12から支持板22における吸油綿19に流れ、引き手6により分流板5を出油口3側に押すと、出油口が閉じられ、出水口2が開かれ、廃水は、出水口2を通って排出され、廃水中の油が吸油綿20に残され、吸油綿20が廃水中の油を十分に吸収した後、引き手6により分流板5を出油口3側に押すと、出水口2が閉じられ、出油口3が開かれ、プッシュプルロッド19を引っ張ると、油押し板4は、プッシュプルロッド19の引っ張りにより、その底部のスライドブロック18が支持板22のスライド溝22内で運動して、吸油綿20が出油口3側に押し出され、食用油は、出油口3から排出され、水と油との分離が実現され、再び分流板4を出水口2側に押すと、吸油綿20による吸油が繰り返される。
【0018】
1つの選択的な実施例において、複数の支持座9を含み、複数の支持座9は、箱体11の内壁に設けられ、濾過箱10は、複数の支持座9に係止されている。
【0019】
1つの選択的な実施例において、持ち手21を含み、持ち手21は、濾過箱10に設けられている。
【0020】
説明すべきなのは、濾過箱10内に食物残滓が多く溜まっている場合、食物残滓は、持ち手21により濾過箱10から取り出されて処理され、洗浄後の濾過箱10が箱体11内に戻される。
【0021】
1つの選択的な実施例において、引き手6には、滑り止めパターンが設けられている。滑り止めパターンによれば、手と引き手6との摩擦力が増大され、操作し易くなる。
【0022】
1つの選択的な実施例において、取っ手7には、滑り止めパターンが設けられている。滑り止めパターンによれば、手と取っ手7との摩擦力が増大され、操作し易くなる。
【0023】
1つの選択的な実施例において、箱体11には、移動用握り手23が設けられている。移動用握り手23によれば、箱体11の移送が容易となる。
【0024】
1つの選択的な実施例において、ダンパ装置及び自在輪を含む。
【0025】
1つの選択的な実施例において、ダンパ装置は、ダンパ上ブラケット、ダンパ下ブラケット及びダンパスプリングを含み、ダンパ下ブラケットの上端には、第一開口が設けられており、自在輪は、ダンパ下ブラケットの下端面に取り付けられており、ダンパ上ブラケットは、箱体に設けられ、ダンパ上ブラケットの下端には、第二開口が設けられており、ダンパ上ブラケットは、ダンパ下ブラケットの第一開口内に嵌挿され、ダンパ上ブラケットは、第一開口の内壁に摺接されており、第一開口と第二開口とによって、ダンパスプリングを収容する空間が形成されている。
【0026】
説明すべきなのは、設備の使用中に、ダンパ上ブラケット26は、ダンパ下ブラケット25の第一開口内で摺動し、ダンパスプリング27は、緩衝の役割を果たし、箱体1が受ける衝撃力が大き過ぎないことを保証され、設備の使用寿命が増やされる。自在輪24によれば、箱体11の移送が容易となる。
【0027】
理解されたいのは、本発明の上記具体的な実施形態は、あくまでも本発明の原理を例示的に説明又は解釈するためのものに過ぎず、本発明に対する制限を構成しない。したがって、本発明の精神及び範囲から逸脱ことなく行われた修正、同等的置換、改良等は、全て本発明の保護範囲内に含まれるべきである。なお、本発明の添付の特許請求の範囲は、添付の特許請求の範囲及び境界、又はこれらの範囲及び境界の同等の形態内の全ての変更及び修正例をカバーすることを意図している。
【符号の説明】
【0028】
2 出水口、3 出油口、4 油押し板、5 分流板、6 引き手、7 取っ手、9 支持座、10 濾過箱、11 持ち手、12 濾過孔、13 入水口、14 ストライプ状開口、16 スライド溝、17 出水孔、18 スライドブロック、19 プッシュプルロッド、20 吸油綿、21 持ち手、22 支持板、23 移動用握り手、24、自在輪、25 ダンパ下ブラケット、26 ダンパ上ブラケット、27 ダンパスプリング
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】