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特表2022-519960フレキシブル回路基板及び製造方法、電子装置モジュール及び電子装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-28
(54)【発明の名称】フレキシブル回路基板及び製造方法、電子装置モジュール及び電子装置
(51)【国際特許分類】
   H05K 1/14 20060101AFI20220318BHJP
   G06F 1/18 20060101ALI20220318BHJP
   H05K 1/03 20060101ALI20220318BHJP
【FI】
H05K1/14 C
G06F1/18 G
H05K1/03 670
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2020561738
(86)(22)【出願日】2020-01-23
(85)【翻訳文提出日】2020-11-02
(86)【国際出願番号】 CN2020073940
(87)【国際公開番号】W WO2020156475
(87)【国際公開日】2020-08-06
(31)【優先権主張番号】201910093341.0
(32)【優先日】2019-01-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010075431.X
(32)【優先日】2020-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】511121702
【氏名又は名称】成都京東方光電科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHENGDU BOE OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1188,Hezuo Rd.,(West Zone),Hi-tech Development Zone,Chengdu,Sichuan,611731,P.R.CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】熊 ▲レン▼
(72)【発明者】
【氏名】▲湯▼ ▲強▼
【テーマコード(参考)】
5E344
【Fターム(参考)】
5E344AA02
5E344AA12
5E344AA15
5E344BB02
5E344BB03
5E344BB04
5E344BB16
5E344CC13
5E344CC23
5E344CD18
5E344DD02
5E344EE13
(57)【要約】
本発明は、フレキシブル回路基板及びその製造方法、電子装置モジュール及び電子装置を提供する。該フレキシブル回路基板(10)は、本体サブ回路基板(100)とブリッジサブ回路基板(200)を備え、本体サブ回路基板(100)は、第1基板(1001)、第1基板(1001)に設けられる第1ブリッジ端(101)、第2ブリッジ端(102)、第1配線部(103)及び第2配線部(104)を備え、第1配線部(103)と第2配線部(104)は互いに間隔を置いて配置され、且つそれぞれ第1ブリッジ端(101)及び第2ブリッジ端(102)に電気的に接続され、ブリッジサブ回路基板(200)は、第2基板(2001)、第2基板(2001)に設けられる第3ブリッジ端(201)、第4ブリッジ端(202)及び第1機能配線用の第3配線部(203)を備え、第3ブリッジ端(201)と第4ブリッジ端(202)は第3配線部(203)によって電気的に接続され、第1基板(1001)と第2基板(2001)は直接に接触しておらず、ブリッジサブ回路基板(200)は、第3ブリッジ端(201)及び第4ブリッジ端(202)がそれぞれ第1ブリッジ端(101)及び第2ブリッジ端(102)に電気的に接続されることにより、本体サブ回路基板(100)に取り付けられるように構成される。該フレキシブル回路基板(10)は、配線レイアウトがシンプルで、製造しやすい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレキシブル回路基板であって、
第1基板、前記第1基板に設けられる第1ブリッジ端、第2ブリッジ端、第1配線部及び第2配線部を備える本体サブ回路基板であって、前記第1配線部と前記第2配線部とが互いに間隔を置いて配置され、且つそれぞれ前記第1ブリッジ端及び前記第2ブリッジ端に電気的に接続される本体サブ回路基板と、
第2基板、前記第2基板に設けられる第3ブリッジ端、第4ブリッジ端及び第1機能配線用の第3配線部を備えるブリッジサブ回路基板であって、前記第3ブリッジ端と前記第4ブリッジ端とが前記第3配線部によって電気的に接続されるブリッジサブ回路基板と、を備え、
前記第1基板と前記第2基板とは直接に接触しておらず、前記ブリッジサブ回路基板は、前記第3ブリッジ端及び前記第4ブリッジ端がそれぞれ前記第1ブリッジ端及び前記第2ブリッジ端に電気的に接続されることにより、前記本体サブ回路基板に取り付けられるように構成されるフレキシブル回路基板。
【請求項2】
前記ブリッジサブ回路基板は、前記本体サブ回路基板に取り付けられ、前記第1配線部、前記第3配線部及び前記第2配線部が順次に電気的に接続されて前記第1機能配線を得るようにする、請求項1に記載のフレキシブル回路基板。
【請求項3】
第1制御回路結合構造をさらに備え、
第1制御回路結合構造は、前記本体サブ回路基板に設けられて前記第1配線部に電気的に接続され、又は、前記ブリッジサブ回路基板に設けられて前記第3配線部に電気的に接続され、
前記第1制御回路結合構造は、前記第1機能配線に第1電気信号を供給するか、又は前記第1機能配線から第1電気信号を受信するように構成される、請求項1又は2に記載のフレキシブル回路基板。
【請求項4】
前記本体サブ回路基板は、第2機能配線をさらに備え、
前記第2機能配線は、前記本体サブ回路基板に設けられる前記第1制御回路結合構造に電気的に接続され、前記第1制御回路結合構造は、さらに前記第2機能配線に第2電気信号を供給するか、又は前記第2機能配線から第2電気信号を受信するように構成される、請求項3に記載のフレキシブル回路基板。
【請求項5】
前記本体サブ回路基板は、第3機能配線をさらに備え、
前記第3機能配線は、前記第1配線部と前記第2配線部との間に位置し、且つ前記本体サブ回路基板に取り付けられる前記ブリッジサブ回路基板と交差している、請求項4に記載のフレキシブル回路基板。
【請求項6】
前記第1配線部、前記第2配線部及び前記第3機能配線は、同じ方向に配線されている、請求項5に記載のフレキシブル回路基板。
【請求項7】
前記本体サブ回路基板は、前記第1基板の第1側に位置する第1本体配線層と、前記第1本体配線層の前記第1基板から離れる側に積層された第1本体絶縁層と、を備え、
前記第1本体配線層は、前記第1配線部、前記第2配線部、前記第1ブリッジ端及び前記第2ブリッジ端を備え、前記第1ブリッジ端及び前記第2ブリッジ端は前記第1本体絶縁層から露出される、請求項1~6のいずれか1項に記載のフレキシブル回路基板。
【請求項8】
前記本体サブ回路基板は、前記第1基板の前記第1側に対向する第2側に位置する第2本体配線層と、前記第2本体配線層の前記第1基板から離れる側に積層された第2本体絶縁層と、をさらに備え、
前記第2本体配線層は、前記第1配線部と前記第2配線部を備える、請求項7に記載のフレキシブル回路基板。
【請求項9】
前記本体サブ回路基板は、前記第1基板の第1側に位置する第1本体配線層と、前記第1本体配線層の前記第1基板から離れる側に積層された第1本体絶縁層と、を備え、
前記本体サブ回路基板は、前記第1基板の前記第1側に対向する第2側に位置する第2本体配線層と、前記第2本体配線層の前記第1基板から離れる側に積層された第2本体絶縁層と、をさらに備え、
前記第1本体配線層は、前記第1配線部、前記第2配線部及び前記第1ブリッジ端を備え、前記第1ブリッジ端は前記第1本体絶縁層から露出され、前記第2本体配線層は、前記第1配線部、前記第2配線部及び前記第2ブリッジ端を備え、前記第2ブリッジ端は前記第2本体絶縁層から露出される、請求項1~6のいずれか1項に記載のフレキシブル回路基板。
【請求項10】
前記ブリッジサブ回路基板は、前記第2基板の第1側に位置する第1ブリッジ配線層と、前記第1ブリッジ配線層の前記第2基板から離れる側に積層された第1ブリッジ絶縁層と、を備え、
前記第1ブリッジ配線層は、前記第3配線部を備える、請求項1~6のいずれか1項に記載のフレキシブル回路基板。
【請求項11】
前記ブリッジサブ回路基板は、前記第2基板の前記第1側に対向する第2側に位置する接地層をさらに備え、
前記ブリッジサブ回路基板が前記本体サブ回路基板に取り付けられる場合に、前記第2側は、前記第1側よりも前記本体サブ回路基板に近接する、請求項10に記載のフレキシブル回路基板。
【請求項12】
前記ブリッジサブ回路基板は、前記第2基板の前記第2側に位置するシールド層をさらに備え、前記シールド層は、前記接地層の前記第2基板から離れる側に積層される、請求項11に記載のフレキシブル回路基板。
【請求項13】
前記ブリッジサブ回路基板は、前記第2基板の前記第1側に対向する第2側に位置する第2ブリッジ配線層と、前記第2ブリッジ配線層の前記第2基板から離れる側に積層された第2ブリッジ絶縁層と、をさらに備え、
前記第2ブリッジ配線層は、前記第3配線部、前記第3ブリッジ端及び前記第4ブリッジ端を備え、前記第3ブリッジ端及び前記第4ブリッジ端は前記第2ブリッジ絶縁層から露出され、
前記ブリッジサブ回路基板が前記本体サブ回路基板に取り付けられる場合に、前記第2側は、前記第1側よりも前記本体サブ回路基板に近接する、請求項10に記載のフレキシブル回路基板。
【請求項14】
前記ブリッジサブ回路基板は、前記第2基板の前記第1側に対向する第2側に位置する第2ブリッジ配線層と、前記第2ブリッジ配線層の前記第2基板から離れる側に積層された第2ブリッジ絶縁層と、をさらに備え、
前記第1ブリッジ配線層は前記第3ブリッジ端をさらに備え、前記第3ブリッジ端は前記第1ブリッジ絶縁層から露出され、
前記第2ブリッジ配線層は、前記第3配線部と前記第4ブリッジ端を備え、前記第4ブリッジ端は前記第2ブリッジ絶縁層から露出される、請求項10に記載のフレキシブル回路基板。
【請求項15】
前記ブリッジサブ回路基板は、前記第2基板の前記第2側に位置するシールド層をさらに備え、前記シールド層は、前記第2ブリッジ絶縁層の前記第2基板から離れる側に積層される、請求項13又は14に記載のフレキシブル回路基板。
【請求項16】
前記ブリッジサブ回路基板の前記第3ブリッジ端及び前記第4ブリッジ端は、それぞれ異方導電性接着剤、溶接材料又はコネクタによって、前記本体サブ回路基板の前記第1ブリッジ端及び前記第2ブリッジ端に接続される、請求項1~15のいずれか1項に記載のフレキシブル回路基板。
【請求項17】
前記本体サブ回路基板は、複数の前記第1ブリッジ端と複数の前記第2ブリッジ端とを備え、前記ブリッジサブ回路基板は複数であり、複数の前記ブリッジサブ回路基板のそれぞれは、複数の前記第3ブリッジ端及び複数の前記第4ブリッジ端がそれぞれ複数の前記第1ブリッジ端及び複数の前記第2ブリッジ端に電気的に接続されることにより、前記本体サブ回路基板に取り付けられる、請求項1~16のいずれか1項に記載のフレキシブル回路基板。
【請求項18】
フレキシブル回路基板であって、
第1基板、前記第1基板に設けられる第1ブリッジ端、第2ブリッジ端、第1配線部及び第2配線部を備える本体サブ回路基板であって、前記第1配線部と前記第2配線部とが互いに間隔を置いて配置され、且つそれぞれ前記第1ブリッジ端及び前記第2ブリッジ端に電気的に接続される本体サブ回路基板と、
第2基板、前記第2基板に設けられる第3ブリッジ端、第4ブリッジ端及び第1機能配線用の第3配線部を備えるブリッジサブ回路基板であって、前記第3ブリッジ端と前記第4ブリッジ端とが前記第3配線部によって電気的に接続されるブリッジサブ回路基板と、を備え、
前記第1基板と前記第2基板は直接に接触しておらず、前記ブリッジサブ回路基板は、前記第3ブリッジ端及び前記第4ブリッジ端がそれぞれ前記第1ブリッジ端及び前記第2ブリッジ端に電気的に接続されることにより、前記本体サブ回路基板に取り付けられるように構成され、
前記本体サブ回路基板は、前記第1基板の第1側に位置する第1本体配線層と、前記第1本体配線層の前記第1基板から離れる側に積層された第1本体絶縁層と、を備え、前記第1本体配線層は、前記第1配線部、前記第2配線部、前記第1ブリッジ端及び前記第2ブリッジ端を備え、前記第1ブリッジ端及び前記第2ブリッジ端は前記第1本体絶縁層から露出され、前記本体サブ回路基板は、前記第1基板の前記第1側に対向する第2側に位置する第2本体配線層と、前記第2本体配線層の前記第1基板から離れる側に積層された第2本体絶縁層と、をさらに備え、前記第2本体配線層は、前記第1配線部と前記第2配線部を備え、
前記ブリッジサブ回路基板は、前記第2基板の第1側に位置する第1ブリッジ配線層と、前記第1ブリッジ配線層の前記第2基板から離れる側に積層された第1ブリッジ絶縁層と、を備え、前記第1ブリッジ配線層は、前記第3配線部を備え、前記ブリッジサブ回路基板は、前記第2基板の前記第1側に対向する第2側に位置する第2ブリッジ配線層と、前記第2ブリッジ配線層の前記第2基板から離れる側に積層された第2ブリッジ絶縁層と、をさらに備え、前記第2ブリッジ配線層は、前記第3配線部、前記第3ブリッジ端及び前記第4ブリッジ端を備え、前記第3ブリッジ端及び前記第4ブリッジ端は前記第2ブリッジ絶縁層から露出され、前記第2側は、前記ブリッジサブ回路基板が前記本体サブ回路基板に取り付けられる場合に、前記第1側よりも前記本体サブ回路基板に近接する、フレキシブル回路基板。
【請求項19】
電子装置基板と請求項1~18のいずれか1項に記載のフレキシブル回路基板とを備える電子装置モジュールであって、
前記電子装置基板は第1機能回路構造を備え、前記フレキシブル回路基板の第1機能配線は前記第1機能回路構造に電気的に接続される、電子装置モジュール。
【請求項20】
前記フレキシブル回路基板は、第2機能配線をさらに備え、
前記第1機能回路構造は、第1信号伝送部と第2信号伝送部を備え、第1機能配線は前記第1信号伝送部に電気的に接続され、前記第2機能配線は前記第2信号伝送部に電気的に接続される、請求項19に記載のフレキシブル回路基板。
【請求項21】
前記電子装置基板は、第2機能回路構造をさらに備え、前記フレキシブル回路基板は、前記第2機能回路構造に電気的に接続される第3機能配線をさらに備える、請求項20に記載のフレキシブル回路基板。
【請求項22】
前記第1機能回路構造はタッチ回路構造、前記第2機能回路構造は表示回路構造である、請求項21に記載のフレキシブル回路基板。
【請求項23】
前記第1信号伝送部は前記タッチ回路のタッチ駆動回路であり、前記第2信号伝送部は前記タッチ回路のタッチ誘導回路であり、又は、
前記第1信号伝送部は前記タッチ回路のタッチ誘導回路であり、前記第2信号伝送部は前記タッチ回路のタッチ駆動回路である、請求項22に記載のフレキシブル回路基板。
【請求項24】
請求項19~23のいずれか1項に記載の電子装置モジュールを備える電子装置。
【請求項25】
フレキシブル回路基板の製造方法であって、
第1基板、前記第1基板に設けられる第1ブリッジ端、第2ブリッジ端、第1配線部及び第2配線部を備え、前記第1配線部と前記第2配線部とが互いに間隔を置いて配置され、且つそれぞれ前記第1ブリッジ端及び前記第2ブリッジ端に電気的に接続される本体サブ回路基板を提供するステップと、
第2基板、前記第2基板に設けられる第3ブリッジ端、第4ブリッジ端及び第1機能配線用の第3配線部を備え、前記第3ブリッジ端と前記第4ブリッジ端が前記第3配線部によって電気的に接続されるブリッジサブ回路基板を提供するステップと、
前記ブリッジサブ回路基板の前記第3ブリッジ端及び前記第4ブリッジ端をそれぞれ前記本体サブ回路基板の前記第1ブリッジ端及び前記第2ブリッジ端に電気的に接続することにより、前記第1基板と前記第2基板が直接に接触せずに、前記ブリッジサブ回路基板を前記本体サブ回路基板に取り付けるステップと、を含むフレキシブル回路基板の製造方法。
【請求項26】
ホットプレス方式、溶接方式又はコネクタによって前記ブリッジサブ回路基板の前記第3ブリッジ端及び前記第4ブリッジ端をそれぞれ前記本体サブ回路基板の前記第1ブリッジ端及び前記第2ブリッジ端に接続する、請求項25に記載の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施例は、フレキシブル回路基板及びその製造方法、電子装置モジュール及び電子装置に関する。
【0002】
本開示は2019年1月30日に提出された中国特許出願第201910093341.0号及び2020年1月22日に提出された中国特許出願第202010075431.X号の優先権を主張し、ここで、上記中国特許出願に開示されている全内容が本開示の一部として援用されている。
【背景技術】
【0003】
フレキシブル回路基板(Flexible Printed Circuit、FPC)は、フレキシブルフィルムを基材として製造された、信頼性、可撓性の高いプリント基板である。フレキシブル回路基板は、配線密度が高く、軽量で、厚みが薄く、柔軟性に優れたなどの特徴を持ち、携帯電話、コンピュータやディスプレイなどの様々な電子機器に幅広く適用されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の少なくとも一実施例はフレキシブル回路基板を提供し、該フレキシブル回路基板は、第1基板、前記第1基板に設けられる第1ブリッジ端、第2ブリッジ端、第1配線部及び第2配線部を備えて前記第1配線部と前記第2配線部が互いに間隔を置いて配置され、且つそれぞれ前記第1ブリッジ端及び前記第2ブリッジ端に電気的に接続される本体サブ回路基板と、第2基板、前記第2基板に設けられる第3ブリッジ端、第4ブリッジ端及び第1機能配線用の第3配線部を備えて前記第3ブリッジ端と前記第4ブリッジ端が前記第3配線部によって電気的に接続されるブリッジサブ回路基板と、を備え、前記第1基板と前記第2基板は直接に接触しておらず、前記ブリッジサブ回路基板は、前記第3ブリッジ端及び前記第4ブリッジ端がそれぞれ前記第1ブリッジ端及び前記第2ブリッジ端に電気的に接続されることにより、前記本体サブ回路基板に取り付けられるように構成される。
【0005】
たとえば、本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板では、前記ブリッジサブ回路基板は、前記第1配線部、前記第3配線部及び前記第2配線部が順次に電気的に接続されて前記第1機能配線を得るように、前記本体サブ回路基板に取り付けられる。
【0006】
たとえば、本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板は、前記本体サブ回路基板に設けられ、前記第1配線部に電気的に接続されるか、又は前記ブリッジサブ回路基板に設けられ、前記第3配線部に電気的に接続される第1制御回路結合構造をさらに備え、前記第1制御回路結合構造は、前記第1機能配線に第1電気信号を供給するか、又は前記第1機能配線から第1電気信号を受信するように構成される。
【0007】
たとえば、本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板では、前記本体サブ回路基板は、第2機能配線をさらに備え、前記第2機能配線は、前記本体サブ回路基板に設けられる前記第1制御回路結合構造に電気的に接続され、前記第1制御回路結合構造はまた、前記第2機能配線に第2電気信号を供給するか、又は前記第2機能配線から第2電気信号を受信するように構成される。
【0008】
たとえば、本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板では、前記本体サブ回路基板は、第3機能配線をさらに備え、前記第3機能配線は、前記第1配線部と前記第2配線部の間に位置し、且つ前記本体サブ回路基板に取り付けられる前記ブリッジサブ回路基板と交差している。
【0009】
たとえば、本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板では、前記第1配線部、前記第2配線部及び前記第3機能配線は、同じ方向に配線されている。
【0010】
たとえば、本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板では、前記本体サブ回路基板は、前記第1基板の第1側に位置する第1本体配線層と、前記第1本体配線層の前記第1基板から離れる側に積層された第1本体絶縁層と、を備え、前記第1本体配線層は、前記第1配線部、前記第2配線部、前記第1ブリッジ端及び前記第2ブリッジ端を備え、前記第1ブリッジ端及び前記第2ブリッジ端は前記第1本体絶縁層から露出される。
【0011】
たとえば、本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板では、前記本体サブ回路基板は、前記第1基板の前記第1側に対向する第2側に位置する第2本体配線層と、前記第2本体配線層の前記第1基板から離れる側に積層された第2本体絶縁層と、をさらに備え、前記第2本体配線層は、前記第1配線部と前記第2配線部を備える。
【0012】
たとえば、本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板では、前記本体サブ回路基板は、前記第1基板の第1側に位置する第1本体配線層と、前記第1本体配線層の前記第1基板から離れる側に積層された第1本体絶縁層と、を備え、前記本体サブ回路基板は、前記第1基板の前記第1側に対向する第2側に位置する第2本体配線層と、前記第2本体配線層の前記第1基板から離れる側に積層された第2本体絶縁層と、をさらに備え、前記第1本体配線層は、前記第1配線部、前記第2配線部及び前記第1ブリッジ端を備え、前記第1ブリッジ端は前記第1本体絶縁層から露出され、前記第2本体配線層は、前記第1配線部、前記第2配線部及び前記第2ブリッジ端を備え、前記第2ブリッジ端は前記第2本体絶縁層から露出される。
【0013】
たとえば、本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板では、前記ブリッジサブ回路基板は、前記第2基板の第1側に位置する第1ブリッジ配線層と、前記第1ブリッジ配線層の前記第2基板から離れる側に積層された第1ブリッジ絶縁層と、を備え、前記第1ブリッジ配線層は、前記第3配線部を備える。
【0014】
たとえば、本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板では、前記ブリッジサブ回路基板は、前記第2基板の前記第1側に対向する第2側に位置する接地層をさらに備え、前記第2側は、前記ブリッジサブ回路基板が前記本体サブ回路基板に取り付けられる場合に、前記第1側よりも前記本体サブ回路基板に近接する。
【0015】
たとえば、本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板では、前記ブリッジサブ回路基板は、前記第2基板の前記第2側に位置するシールド層をさらに備え、前記シールド層は、前記接地層の前記第2基板から離れる側に積層される。
【0016】
たとえば、本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板では、前記ブリッジサブ回路基板は、前記第2基板の前記第1側に対向する第2側に位置する第2ブリッジ配線層と、前記第2ブリッジ配線層の前記第2基板から離れる側に積層された第2ブリッジ絶縁層と、をさらに備え、前記第2ブリッジ配線層は、前記第3配線部、前記第3ブリッジ端及び前記第4ブリッジ端を備え、前記第3ブリッジ端及び前記第4ブリッジ端は前記第2ブリッジ絶縁層から露出され、前記第2側は、前記ブリッジサブ回路基板が前記本体サブ回路基板に取り付けられる場合に、前記第1側よりも前記本体サブ回路基板に近接する。
【0017】
たとえば、本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板では、前記ブリッジサブ回路基板は、前記第2基板の前記第1側に対向する第2側に位置する第2ブリッジ配線層と、前記第2ブリッジ配線層の前記第2基板から離れる側に積層された第2ブリッジ絶縁層と、をさらに備え、前記第1ブリッジ配線層は前記第3ブリッジ端をさらに備え、前記第3ブリッジ端は前記第1ブリッジ絶縁層から露出され、前記第2ブリッジ配線層は、前記第3配線部と前記第4ブリッジ端を備え、前記第4ブリッジ端は前記第2ブリッジ絶縁層から露出される。
【0018】
たとえば、本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板では、前記ブリッジサブ回路基板は、前記第2基板の前記第2側に位置するシールド層をさらに備え、前記シールド層は、前記接記第2ブリッジ絶縁層の前記第2基板から離れる側に積層される。
【0019】
たとえば、本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板では、前記ブリッジサブ回路基板の前記第3ブリッジ端及び前記第4ブリッジ端はそれぞれ異方導電性接着剤、溶接材料又はコネクタによって、前記本体サブ回路基板の前記第1ブリッジ端及び前記第2ブリッジ端に接続される。
【0020】
たとえば、本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板では、前記本体サブ回路基板は、複数の前記第1ブリッジ端と複数の前記第2ブリッジ端を備え、前記ブリッジサブ回路基板は複数であり、複数の前記ブリッジサブ回路基板のそれぞれは、複数の前記第3ブリッジ端及び複数の前記第4ブリッジ端がそれぞれ複数の前記第1ブリッジ端及び複数の前記第2ブリッジ端に電気的に接続されることにより、前記本体サブ回路基板に取り付けられる。
【0021】
本開示の少なくとも一実施例はフレキシブル回路基板を提供し、該フレキシブル回路基板は、第1基板、前記第1基板に設けられる第1ブリッジ端、第2ブリッジ端、第1配線部及び第2配線部を備えて前記第1配線部と前記第2配線部が互いに間隔を置いて配置され、且つそれぞれ前記第1ブリッジ端及び前記第2ブリッジ端に電気的に接続される本体サブ回路基板と、第2基板、前記第2基板に設けられる第3ブリッジ端、第4ブリッジ端及び第1機能配線用の第3配線部を備えて前記第3ブリッジ端と前記第4ブリッジ端が前記第3配線部によって電気的に接続されるブリッジサブ回路基板と、を備え、前記第1基板と前記第2基板は直接に接触しておらず、前記ブリッジサブ回路基板は、前記第3ブリッジ端及び前記第4ブリッジ端がそれぞれ前記第1ブリッジ端及び前記第2ブリッジ端に電気的に接続されることにより、前記本体サブ回路基板に取り付けられるように構成され、前記本体サブ回路基板は、前記第1基板の第1側に位置する第1本体配線層と、前記第1本体配線層の前記第1基板から離れる側に積層された第1本体絶縁層と、を備え、前記第1本体配線層は、前記第1配線部、前記第2配線部、前記第1ブリッジ端及び前記第2ブリッジ端を備え、前記第1ブリッジ端及び前記第2ブリッジ端は前記第1本体絶縁層から露出され、前記本体サブ回路基板は、前記第1基板の前記第1側に対向する第2側に位置する第2本体配線層と、前記第2本体配線層の前記第1基板から離れる側に積層された第2本体絶縁層と、をさらに備え、前記第2本体配線層は、前記第1配線部と前記第2配線部を備え、前記ブリッジサブ回路基板は、前記第2基板の第1側に位置する第1ブリッジ配線層と、前記第1ブリッジ配線層の前記第2基板から離れる側に積層された第1ブリッジ絶縁層と、を備え、前記第1ブリッジ配線層は、前記第3配線部を備え、前記ブリッジサブ回路基板は、前記第2基板の前記第1側に対向する第2側に位置する第2ブリッジ配線層と、前記第2ブリッジ配線層の前記第2基板から離れる側に積層された第2ブリッジ絶縁層と、をさらに備え、前記第2ブリッジ配線層は、前記第3配線部、前記第3ブリッジ端及び前記第4ブリッジ端を備え、前記第3ブリッジ端及び前記第4ブリッジ端は前記第2ブリッジ絶縁層から露出され、前記第2側は、前記ブリッジサブ回路基板が前記本体サブ回路基板に取り付けられる場合に、前記第1側よりも前記本体サブ回路基板に近接する。
【0022】
本開示の少なくとも一実施例は電子装置モジュールを提供し、該電子装置モジュールは、電子装置基板と上記いずれかのフレキシブル回路基板を備え、前記電子装置基板は第1機能回路構造を備え、前記フレキシブル回路基板の第1機能配線は前記第1機能回路構造に電気的に接続される。
【0023】
たとえば、本開示の少なくとも一実施例に係る電子装置モジュールでは、前記フレキシブル回路基板は、第2機能配線をさらに備え、前記第1機能回路構造は、第1信号伝送部と第2信号伝送部を備え、第1機能配線は前記第1信号伝送部に電気的に接続され、前記第2機能配線は前記第2信号伝送部に電気的に接続される。
【0024】
たとえば、本開示の少なくとも一実施例に係る電子装置モジュールでは、前記電子装置基板は、第2機能回路構造をさらに備え、前記フレキシブル回路基板は、前記第2機能回路構造に電気的に接続される第3機能配線をさらに備える。
【0025】
たとえば、本開示の少なくとも一実施例に係る電子装置モジュールでは、前記第1機能回路構造はタッチ回路構造、前記第2機能回路構造は表示回路構造である。
【0026】
たとえば、本開示の少なくとも一実施例に係る電子装置モジュールでは、前記第1信号伝送部は前記タッチ回路のタッチ駆動回路、前記第2信号伝送部は前記タッチ回路のタッチ誘導回路であり、又は、前記第1信号伝送部は前記タッチ回路のタッチ誘導回路、前記第2信号伝送部は前記タッチ回路のタッチ駆動回路である。
【0027】
本開示の少なくとも一実施例は、請求項の上記いずれかの電子装置モジュールを備える電子装置を提供する。
【0028】
本開示の少なくとも一実施例はフレキシブル回路基板の製造方法を提供し、該製造方法は、第1基板、前記第1基板に設けられる第1ブリッジ端、第2ブリッジ端、第1配線部及び第2配線部を備え、前記第1配線部と前記第2配線部が互いに間隔を置いて配置され、且つそれぞれ前記第1ブリッジ端及び前記第2ブリッジ端に電気的に接続される本体サブ回路基板を提供するステップと、第2基板、前記第2基板に設けられる第3ブリッジ端、第4ブリッジ端及び第1機能配線用の第3配線部を備え、前記第3ブリッジ端と前記第4ブリッジ端が前記第3配線部によって電気的に接続されるブリッジサブ回路基板を提供するステップと、前記ブリッジサブ回路基板の前記第3ブリッジ端及び前記第4ブリッジ端をそれぞれ前記本体サブ回路基板の前記第1ブリッジ端及び前記第2ブリッジ端に電気的に接続することにより、前記第1基板と前記第2基板が直接に接触せずに、前記ブリッジサブ回路基板を前記本体サブ回路基板に取り付けるステップと、を含む。
【0029】
たとえば、本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板の製造方法では、ホットプレス、溶接又はコネクタによって前記ブリッジサブ回路基板の前記第3ブリッジ端及び前記第4ブリッジ端をそれぞれ前記本体サブ回路基板の前記第1ブリッジ端及び前記第2ブリッジ端に接続する。
【0030】
本開示の実施例の技術案をさらに明瞭に説明するために、以下、実施例の図面を簡単に説明し、明らかなように、以下で説明される図面は単に本開示のいくつかの実施例に関するが、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1A図1Aは本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板の平面模式図である。
図1B図1Bは本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板の平面模式図である。
図1C図1Cは本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板の平面模式図である。
図1D図1Dは本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板の平面模式図である。
図2図2は本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板の本体サブ回路基板の平面模式図である。
図3図3は本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板のブリッジサブ回路基板の平面模式図である。
図4A図4Aは本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板の本体サブ回路基板の平面模式図である。
図4B図4Bは本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板のブリッジサブ回路基板の平面模式図である。
図5A図5Aは本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板の本体サブ回路基板の平面模式図である。
図5B図5Bは本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板の本体サブ回路基板の平面模式図である。
図6A図6Aは本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板の本体サブ回路基板の断面模式図である。
図6B図6Bは本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板の本体サブ回路基板の断面模式図である。
図7A図7Aは本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板の本体サブ回路基板の別の断面模式図である。
図7B図7Bは本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板の本体サブ回路基板の別の断面模式図である。
図8A図8Aは本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板のブリッジサブ回路基板の断面模式図である。
図8B図8Bは本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板のブリッジサブ回路基板の断面模式図である。
図8C図8Cは本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板のブリッジサブ回路基板の断面模式図である。
図8D図8Dは本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板のブリッジサブ回路基板の断面模式図である。
図9A図9Aは本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板のブリッジサブ回路基板の別の断面模式図である。
図9B図9Bは本開示の少なくとも一実施例に係るフレキシブル回路基板のブリッジサブ回路基板の別の断面模式図である。
図10A図10Aは本開示の少なくとも一実施例に係る電子装置モジュールの模式図である。
図10B図10Bは本開示の少なくとも一実施例に係る別の電子装置モジュールの模式図である。
図11図11は本開示のいくつかの実施例に係る電子装置の模式図である。
図12図12は本開示のいくつかの実施例に係るフレキシブル回路基板の製造のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本開示の実施例の目的、技術案及び利点をさらに明瞭にするために、以下、本開示の実施例の図面を参照しながら、本開示の実施例の技術案を明確かつ完全に説明する。明らかなように、説明される実施例は本開示の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。説明される本開示の実施例に基づいて、当業者が創造的な努力をせずに想到し得るほかの実施例は、すべて本開示の特許範囲に属する。
【0033】
特に断らない限り、本開示で使用されている技術用語又は科学用語は当業者が理解できる通常の意味を有する。本開示で使用されている「第1」、「第2」及び類似する用語は、順序、数量又は重要性を示すものではなく、単に異なる構成要素を区別するためのものである。「備える」又は「含む」などの類似する用語は、「備える」又は「含む」の前に記載される要素又は部材が、「備える」又は「含む」の後に挙げられる要素又は部材及びそれらと同等のものをカバーし、他の要素又は部材を排除しないことを意味する。「接続」又は「連結」などの類似する用語は、物理的又は機械的接続に限定されず、直接的又は間接的接続を問わず、電気的接続も含む。「上」、「下」、「左」、「右」などは、単に相対的な位置関係を示すために用いられ、説明される対象の絶対位置が変化すると、該相対的な位置関係も対応して変化する可能性がある。
【0034】
フレキシブル回路基板には、通常、異なるタイプの信号を送信するために、様々な信号配線が集積される。フレキシブル回路基板上の信号配線の数や種類が多い場合、たとえば、表示信号、タッチ信号、指紋識別信号などに用いられる複数種の信号配線が同時に必要である場合、フレキシブル回路基板の配線も難しくなる。これに対して、フレキシブル回路基板は、多くの場合、複数種の配線の配置を容易にするために、四層又は六層の配線層など、複数層の配線層を有するように形成され、複数種の配線が異なる層に分布できるようにして、異なる種類の配線の間の相互な干渉を減少させる。しかしながら、複数層の配線層を有するフレキシブル回路基板を製造するプロセスでは、隣接する配線層の間に位置する絶縁層(及び対応する接着層)を形成する必要があり、必要に応じて、異なる配線の間の信号クロストークを回避するために、異なる配線の間に(電磁信号)シールド層を形成する必要もあり、これにより、フレキシブル回路基板の製造の難しさが大きくなる。
【0035】
本開示の少なくとも一実施例はフレキシブル回路基板を提供し、該フレキシブル回路基板は、第1基板、第1基板に設けられる本体サブ回路基板及びブリッジサブ回路基板を備え、本体サブ回路基板は、第1ブリッジ端、第2ブリッジ端、第1配線部及び第2配線部を備え、第1配線部と第2配線部は互いに間隔を置いて配置され、且つそれぞれ第1ブリッジ端と第2ブリッジ端に電気的に接続され、ブリッジサブ回路基板は、第2基板、第2基板に設けられる第3ブリッジ端、第4ブリッジ端及び第3配線部を備え、第3ブリッジ端と第4ブリッジ端は第3配線部によって電気的に接続され、第1基板と第2基板は直接に接触しておらず、ブリッジサブ回路基板は、第3ブリッジ端及び第4ブリッジ端がそれぞれ第1ブリッジ端及び第2ブリッジ端に電気的に接続されることにより、本体サブ回路基板に取り付けられるように構成される。
【0036】
本開示の少なくとも一実施例に係る電子装置モジュールは、電子装置基板と上記フレキシブル回路基板を備え、該電子装置基板は第1機能回路構造を備え、フレキシブル回路基板の第1機能配線は第1機能回路構造に電気的に接続される。
【0037】
本開示の少なくとも一実施例は、上記電子装置モジュールを備える電子装置を提供する。
【0038】
以下、いくつかの具体的な実施例によって、本開示のフレキシブル回路基板及びその製造方法、電子装置モジュール及び電子装置を説明する。
【0039】
本開示のいくつかの実施例はフレキシブル回路基板を提供し、図1Aは該フレキシブル回路基板の平面模式図である。図1Aに示すように、該フレキシブル回路基板10は本体サブ回路基板100とブリッジサブ回路基板200を備え、ブリッジサブ回路基板200は本体サブ回路基板100に電気的に接続される。
【0040】
図2は本体サブ回路基板100の平面模式図である。図2に示すように、本体サブ回路基板100は、第1基板、第1基板に設けられる第1ブリッジ端101、第2ブリッジ端102、第1配線部103及び第2配線部104を備え、第1配線部103と第2配線部104は互いに所定のスペース(間隔)を置いて配置され、且つそれぞれ第1ブリッジ端101及び第2ブリッジ端102に電気的に接続される。たとえば、第1ブリッジ端101は複数の第1タッチパッドを備え、第2ブリッジ端102は複数の第2タッチパッドを備える。たとえば、第1配線部103は、一端が第1ブリッジ端101に含まれる複数の第1タッチパッドに1対1で対応して電気的に接続される複数本の配線を備え、第2配線部104も、一端が第1ブリッジ端102に含まれる複数の第2タッチパッドに1対1で対応して電気的に接続される複数本の配線を備える。図において第1配線部103に含まれる2本の配線及び第2配線部104に含まれる2本の配線が示されているが、本開示の実施例はこれに限定されない。
【0041】
図3はブリッジサブ回路基板200の平面模式図である。図3に示すように、ブリッジサブ回路基板200は、第2基板、第2基板に設けられる第3ブリッジ端201、第4ブリッジ端202及び第3配線部203を備え、第3ブリッジ端201と第4ブリッジ端202は第3配線部203によって電気的に接続される。たとえば、第3ブリッジ端201は複数の第3タッチパッドを備え、第4ブリッジ端202は複数の第4タッチパッドを備え、第3配線部203は、一端が第3ブリッジ端201に含まれる複数の第3タッチパッドに1対1で対応して電気的に接続され、他端が第4ブリッジ端202に含まれる複数の第4タッチパッドに1対1で対応して電気的に接続される複数本の配線を備える。図において第3配線部203に含まれる2本の配線が示されているが、本開示の実施例はこれに限定されない。
【0042】
ブリッジサブ回路基板200は、第3ブリッジ端201及び第4ブリッジ端202がそれぞれ第1ブリッジ端101及び第2ブリッジ端102に電気的に接続されることにより、本体サブ回路基板100に取り付けられるように構成される。ブリッジサブ回路基板200が本体サブ回路基板100に取り付けられる場合に、第1配線部103、第3配線部203及び第2配線部104が順次に電気的に接続され、第1機能配線が得られ、それにより、電気信号は、第1配線部103から第3配線部203を介して第2配線部104に伝送されてもよく、又は第2配線部104から第3配線部203を介して第1配線部103に伝送されてもよい。
【0043】
たとえば、図1Aには、ブリッジサブ回路基板200は、第3ブリッジ端201及び第4ブリッジ端202がそれぞれ第1ブリッジ端101及び第2ブリッジ端102に接合されることにより、本体サブ回路基板100に取り付けられる場合が示されており、いくつかの実施例では、本体サブ回路基板100とブリッジサブ回路基板200は接続待ちの状態であってもよく、すなわち、独立した本体サブ回路基板100とブリッジサブ回路基板200も本開示の特許範囲内にある。
【0044】
たとえば、いくつかの実施例では、図2に示すように、フレキシブル回路基板10は、本体サブ回路基板100に設けられる第1制御回路結合構造105をさらに備えてもよい。たとえば、第1制御回路結合構造105は、第1制御回路を取り付けるための複数のタッチパッドを備え、該複数のタッチパッドの一部が第1配線部103に含まれる複数本の配線の他端に1対1で対応して電気的に接続される。第1制御回路結合構造105は、第1機能配線に第1電気信号を供給するか、又は第1機能配線から第1電気信号を受信するように構成される。
【0045】
たとえば、第1制御回路は駆動ICチップであってもよい。駆動ICチップをフレキシブル回路基板に結合する方式(すなわちパッケージ方式)は、テープキャリアパッケージ(Tape Carrier Package、TCP)、チップオンフィルムChip on Film、COF)パッケージなど、様々である。TCP方式では、フレキシブル回路基板は複数のタッチパッドを備え、駆動ICチップの複数のピンはフレキシブル回路基板の複数のタッチパッドに1対1で対応して溶接(たとえば、共晶溶接)され、又は異方導電性接着剤(ACF)によって1対1で対応して電気的に接続され、且つ少なくともエポキシ樹脂などで溶接部分を保護し、TCP方式によるフレキシブル回路基板の柔軟性を向上させるために、パッケージ部分にスリット(Slit)を形成することができる。COFパッケージ方式では、フレキシブル回路基板は複数のタッチパッドを備え、駆動ICチップの複数のピンはACFによってフレキシブル回路基板の複数のタッチパッドに直接圧接され、それにより駆動ICチップの複数のピンはフレキシブル回路基板の複数のタッチパッドに1対1で対応して電気的に接続される。たとえば、フレキシブル回路基板上の駆動ICチップに結合するためのタッチパッドの大きさ、配置方式などは、異なるタイプのパッケージ方式又はパッケージしようとする駆動ICチップに応じて調整することができ、たとえば、これらのタッチパッドは長尺形又は長方形に配置されてもよい。本開示の実施例は駆動ICチップのパッケージ方式を限定しない。
【0046】
たとえば、いくつかの実施例では、図2に示すように、フレキシブル回路基板10の本体サブ回路基板100は第2機能配線106をさらに備えてもよく、第2機能配線106は複数本の配線を備え、第1制御回路結合構造105の別のタッチパッドが第2機能配線106に含まれる複数本の配線に1対1で対応して電気的に接続され、この場合、第1制御回路結合構造105に取り付けられる第1制御回路はさらに、第2機能配線106に第2電気信号を供給するか、又は第2機能配線106から第2電気信号を受信するように構成される。
【0047】
たとえば、いくつかの実施例では、図1A及び図2に示すように、フレキシブル回路基板10の本体サブ回路基板100は、第3機能配線107をさらに備え、第3機能配線107は第1配線部103と第2配線部104の間に位置し、第1配線部103と第2配線部104との間の所定スペースを貫通し、たとえば、第3機能配線107は、本体サブ回路基板100の板面に垂直な方向で、本体サブ回路基板100に取り付けられるブリッジサブ回路基板200と交差している。この場合、ブリッジサブ回路基板200上の第3配線部203は、第3機能配線107を跨って、本体サブ回路基板100の両側に位置する第1配線部103と第2部分配線104を電気的に接続し、このようにして、本体サブ回路基板100自体での交差配線の形成を回避し、更に異なる配線の間の信号クロストークの発生を回避又は減少させることができ、又は、信号クロストークを防止するための更なる機能層の追加を回避し、それにより、回路基板構造の複雑化を避け、また、この設計により、本体サブ回路基板100の配線レイアウトを簡略化して、本体サブ回路基板の製造プロセスをシンプルにすることができる。
【0048】
たとえば、いくつかの実施例では、図2に示すように、第1配線部103、第2配線部104及び第3機能配線107は、同じ方向に配線され、たとえば、平行に配線され又は実質的に平行に配線され(配線が交差しなければよい)、たとえば、図に示される垂直方向で平行に配線される。これにより、本体サブ回路基板100上の上記複数種の配線は交差している部分がなく、且つ配線レイアウトはよりシンプルになる。たとえば、いくつかの実施例では、これらの配線は同じ配線層に配置されてもよく、それにより、配線層の数を減少し、フレキシブル回路基板の層状構造を簡略化させることができる。
【0049】
たとえば、いくつかの実施例では、図1B及び図2に示すように、フレキシブル回路基板10は、本体サブ回路基板100に設けられる第2制御回路結合構造108をさらに備えてもよい。たとえば、第2制御回路結合構造108は、第2制御回路を取り付けるための複数のタッチパッドを備え、該複数のタッチパッドの少なくとも一部は第3機能配線107の一端に1対1で対応して電気的に接続される。第2制御回路結合構造108は、第3機能配線107に第3電気信号を供給するか、又は第3機能配線107から第3電気信号を受信するように構成される。たとえば、第3機能配線107は2つの部分に分けられ、第3機能配線107の第1部は、第2制御回路結合構造108の第1端(図において下端として示される)に電気的に接続され、第3機能配線107の第2部は、第2制御回路結合構造108の第2端(図には上端として示される)と本体サブ回路基板100の一側縁に形成されるタッチパッド(下記のとおりである)との間に電気的に接続される。
【0050】
たとえば、第2制御回路は駆動ICチップであってもよい。第1制御回路と第2制御回路はそれぞれ異なる駆動機能を実現することに用いられる。上記のように、該駆動ICチップをフレキシブル回路基板に結合する方式は、たとえば、テープキャリアパッケージ(Tape Carrier Package、TCP)、チップオンフィルムChip on Film、COF)パッケージなどである。たとえば、第2制御回路結合構造108は、駆動ICチップと接続するための複数のタッチパッドを備える。同様に、これらのタッチパッドの大きさ、配置方式などは、異なるタイプのパッケージ方式又はパッケージしようとする駆動ICチップに応じて調整することができ、本開示の実施例は特にこれを限定しない。
【0051】
たとえば、図4A及び図4Bに示すように、いくつかの実施例では、第1制御回路結合構造105はブリッジサブ回路基板200に形成されてもよく、この場合、本体サブ回路基板100において、第1配線部103及び第2配線部104はそれぞれ第1ブリッジ端101及び第2ブリッジ端102に電気的に接続され、ブリッジサブ回路基板200において、第3配線部203は2つの部分に分けられ、第3配線部203の第1部は、第1制御回路結合構造105と第3ブリッジ端201の間に電気的に接続され、第3配線部203の第2部分は、第1制御回路結合構造105と第4ブリッジ端202の間に電気的に接続される。これにより、本体サブ回路基板100上の第1配線部103と第2配線部104はそれぞれブリッジサブ回路基板200上の第1制御回路結合構造105に電気的に接続される。
【0052】
たとえば、いくつかの実施例では、図1Cに示すように、ブリッジサブ回路基板200は複数(図には2つ)であってもよく、この場合、複数のブリッジサブ回路基板200は同時に本体サブ回路基板100に取り付けられてもよい。たとえば、本体サブ回路基板100は、複数の第1ブリッジ端101と複数の第2ブリッジ端102を備え、複数のブリッジサブ回路基板200のそれぞれは、その複数の第3ブリッジ端201及び複数の第4ブリッジ端202が複数の第1ブリッジ端101及び複数の第2ブリッジ端102に電気的に接続されることにより、本体サブ回路基板100に取り付けられる。
【0053】
なお、図1Cに示される実施例では、ブリッジサブ回路基板200は2つであるが、本開示の実施例はこれに限定されず、ブリッジサブ回路基板200の数は実際の需要に応じて選択でき、本開示の実施例はブリッジサブ回路基板200の数を限定しない。
【0054】
また、本開示の実施例はブリッジサブ回路基板200の設置形態についても特に限定せず、たとえば、上記実施例では、ブリッジサブ回路基板200は横方向に設置され、それにより、本体サブ回路基板100の左右両側の配線をブリッジ接続し、本体サブ回路基板100の中間部分に位置する配線はブリッジサブ回路基板200の下方を通す。別のいくつかの実施例では、図1Dに示すように、ブリッジサブ回路基板200の設置方向は垂直方向にブリッジ接続してもよく、それにより、本体サブ回路基板100の上下両側に位置する配線をブリッジ接続し、本体サブ回路基板100の左右両側に位置する配線はブリッジサブ回路基板200の下方を通す。
【0055】
たとえば、図5Aは本開示の実施例に係る別の本体サブ回路基板の平面模式図を示している。該本体サブ回路基板は上記実施例と異なる形状及び回路配置を用いる。
【0056】
たとえば、図5に示すように、該本体サブ回路基板は長尺形であり、該本体サブ回路基板の第1ブリッジ端101、第2ブリッジ端102、第1配線部103、第2配線部104及び第2機能配線106などの構造の配置は、上記実施例の本体サブ回路基板と類似する。上記実施例の本体サブ回路基板との相違については、図5に示される本体サブ回路基板では、第3配線部107は本体サブ回路基板の中間部分から延びており、且つ本体サブ回路基板の一側(図において下側として示される)で本体サブ回路基板の左側に向くようになり、本体サブ回路基板の左側の配線接続端111に電気的に接続される。配線接続端111に複数のタッチパッドがあり、第3配線部107の複数本の配線は配線接続端111上の複数のタッチパッドに1対1で対応して電気的に接続される。たとえば、配線接続端111は他の電子装置又は制御チップなどとの電気的な接続に用いてもよく、本開示の実施例はこれを限定しない。
【0057】
たとえば、いくつかの実施例では、本体サブ回路基板は単層配線構造又は多層配線構造(たとえば、二層配線構造又は三層配線構造など)であってもよく、本開示の実施例はこれを限定しない。
【0058】
たとえば、図6Aは本開示のいくつかの実施例に係る本体サブ回路基板の断面模式図を示している。該断面図はたとえば図2中のA-A線に沿って切断されたものである。これらの実施例では、本体サブ回路基板100は単層配線構造である。図6Aに示すように、本体サブ回路基板100は、第1基板1001、第1基板1001の一側に位置し且つ積層された第1本体配線層1002及び第1本体絶縁層1003を備える。第1本体配線層1002は、第1配線部103、第2配線部104、第1ブリッジ端101及び第2ブリッジ端102などの構造を備え、第1ブリッジ端101及び第2ブリッジ端102は第1本体絶縁層1003から露出される。たとえば、第1本体絶縁層1003は、保護層として、第1本体配線層1002を構造的且つ電気的に保護し、たとえば、第1本体絶縁層1003は、接着層(図示せず)を介して第1本体配線層1002及び第1基板1001に結合できる。たとえば、第1本体絶縁層1003に開口1013が形成され、開口1013において、たとえば、露出された第1配線層1002のうち第1ブリッジ端101又は第2ブリッジ端102に対応する部分を表面処理(たとえば半田層をめっき)することができ、それにより、パターン化された複数のタッチパッドを形成して、対応して第1ブリッジ端101又は第2ブリッジ端102を形成する。
【0059】
たとえば、本体サブ回路基板が第2機能配線106及び第3機能配線107をさらに備える場合、第2機能配線106と第3機能配線107も第1配線層1002に配置される。この場合、本体サブ回路基板は、単層配線層を有する単層配線構造である。
【0060】
たとえば、図6Bは本開示のいくつかの実施例に係る別の本体サブ回路基板の断面模式図を示している。該断面図は、たとえば、図2中のA-A線に沿って切断されたものである。これらの実施例では、本体サブ回路基板100は多層配線構造である、以下では、図6Bを参照しながら本体サブ回路基板100が二層配線構造を有することを例として説明するが、本開示の実施例はこれを限定しない。
【0061】
図6Bに示すように、該例では、本体サブ回路基板100は、第1基板1001、第1基板1001の第1側(図において上側として示される)に位置し且つ積層された第1本体配線層1002及び第1本体絶縁層1003を備え、第1基板1001の第2側(図において下側として示される)に位置し且つ積層された第2本体配線層1004及び第2本体絶縁層1005をさらに備える。第1本体絶縁層1003は、保護層として第1本体配線層1002を構造的・電気的に保護し、たとえば、第1本体絶縁層1003は、接着層(図示せず)を介して第1本体配線層1002及び第1基板1001に結合でき、第2絶縁層1005は、保護層として第2本体配線層1004を構造的・電気的に保護し、たとえば、第2本体絶縁層1005は、接着層(図示せず)を介して第2本体配線層1004及び第1基板1001に結合されてもよい。
【0062】
たとえば、いくつかの例では、第1本体配線層1002は、第1配線部103と第2配線部104を備え、この場合、第1配線部103と第2配線部104は、第1本体配線層1002及び第2本体配線層1004に交差して配置されてもよく、たとえば、第1配線部103は、本体のサブ回路基板100の表面での互いに隣接する2本の配線がそれぞれ第1本体配線層1002及び第2本体配線層1004に位置してもよく、それにより、配線の配置が容易になる。たとえば、第2配線部104も同様にして設置されてもよい。
【0063】
たとえば、本体サブ回路基板が第2機能配線106及び第3機能配線107をさらに備える場合、第2機能配線106及び第3機能配線107も第1本体配線層1002及び第2本体配線層1004に交差して配置されてもよい。又は、第1本体配線層1002は第1配線部103と第2配線部104を備えてもよく、第2本体配線層1004は第2機能配線106と第3機能配線107を備えてもよく、すなわち、配線層ごとに異なる機能配線を設定することができる。本開示の実施例は本体サブ回路基板100上の配線レイアウトを特に限定しない。
【0064】
たとえば、図5Aに示される実施例では、本体サブ回路基板100上の第1配線部103、第2配線部104、第2機能配線106及び第3機能配線107が第1本体配線層1002及び第2本体配線層1004に交差して配置される場合に、第1本体配線層1002の平面模式図は図5Aに示され、第2本体配線層1004の平面模式図は図5Bに示され、この場合、第2本体配線層1004の各配線の配置は、第1本体配線層1002の各配線と類似しており、且つ第2本体配線層1004の各配線は、ビア(たとえば図5Bに示される黒い点)を経て第1本体配線層1002に電気的に接続され、対応する絶縁層から露出されて、ブリッジ端を形成する。
【0065】
たとえば、いくつかの実施例では、図6Bに示すように、第1ブリッジ端101及び第2ブリッジ端102は第1本体絶縁層1003から露出される。たとえば、同様に、第1本体絶縁層1003に開口1013が形成され、開口1013において、たとえば、露出された第1本体配線層1002のうち第1ブリッジ端101又は第2ブリッジ端102に対する部分を表面処理することができ、それにより、パターン化された複数のタッチパッドを形成して、対応して第1ブリッジ端101又は第2ブリッジ端102を形成し、同様に、第2本体配線層1004に位置する配線の場合、第1基板1001のビア1011、第1本体配線層1002及び第1本体絶縁層1003の開口1013を通ることによってブリッジ端を形成することができる。たとえば、第1基板1001のビア1011と第1本体絶縁層1003の開口1013はずらして設けられ、これにより、製造プロセスでは、開口1013の位置が平坦であり、タッチパッドの形成が容易である。
【0066】
たとえば、いくつかの実施例では、第1ブリッジ端101と第2ブリッジ端102は、それぞれ本体サブ回路基板の異なる側に露出してもよく、このようにして、第1ブリッジ端101と第2ブリッジ端102を本体サブ回路基板の異なる側に設けることができる。
【0067】
たとえば、7Aは本開示のいくつかの実施例に係る本体サブ回路基板の断面模式図を示している。該断面図は、たとえば、図2中のC-C線に沿って切断されたものである。該実施例では、本体サブ回路基板は単層配線構造を有する。図6Aに示すように、本体サブ回路基板の第1ブリッジ端101は第1本体絶縁層1003から露出され、第2ブリッジ端102は第1基板1001から露出され、それにより、第1ブリッジ端101と第2ブリッジ端102を本体サブ回路基板の異なる側に設ける。
【0068】
たとえば、図7Bは本開示のいくつかの実施例に係る別の本体サブ回路基板の断面模式図を示している。該断面図は、たとえば、図2中のC-C線に沿って切断されたものである。該実施例では、本体サブ回路基板は二層配線構造を有する。図6Bに示すように、本体サブ回路基板の第1ブリッジ端101は第1本体絶縁層1003から露出され、第2ブリッジ端102は第2本体絶縁層1005から露出され、それにより、第1ブリッジ端101及び第2ブリッジ端102を本体サブ回路基板の異なる側に設ける。
【0069】
たとえば、いくつかの実施例では、本体サブ回路基板は、三層配線構造、四層配線構造などの多層配線構造を有してもよい。この場合、第1配線部、第2配線部、第2機能配線及び第3機能配線などの本体サブ回路基板の各部分の配線は、多層配線層に配置されてもよい。たとえば、第1配線部、第2配線部、第2機能配線及び第3機能配線は、多層配線層に交差して配置されるか、又はそれぞれ異なる配線層に配置される。本開示の実施例は本体サブ回路基板の配線層の数及び配線の配置を特に限定しない。
【0070】
同様に、ブリッジサブ回路基板も単層配線構造又は多層配線構造を有してもよい。たとえば、図8Aは本開示のいくつかの実施例に係るブリッジサブ回路基板の断面模式図を示している。該断面図は、たとえば、図3A中のB-B線に沿って切断されたものである。これらの実施例では、ブリッジサブ回路基板200は単層配線構造である。
【0071】
たとえば、図8Aに示すように、ブリッジサブ回路基板200は、第2基板2001、第2基板2001の第1側(図において上側として示される)に位置する第1ブリッジ配線層2002及び第1ブリッジ絶縁層2003を備え、第1ブリッジ配線層2002は第3配線部203を備える。同様に、第1ブリッジ絶縁層2003は、保護層として、第1ブリッジ配線層2002を構造的・電気的に保護し、たとえば、第1ブリッジ絶縁層2003は接着層(図示せず)を介して第1ブリッジ配線層2002及び第2基板2001に結合されてもよい。
【0072】
たとえば、第2基板2001に開口2011があり、開口2011において、たとえば、露出された第1ブリッジ配線層2002のうち第3ブリッジ端201又は第4ブリッジ端202に対応する部分を表面処理することができ、それにより、パターン化された複数のタッチパッドを形成して、対応して第3ブリッジ端201又は第4ブリッジ端202を形成する。
【0073】
たとえば、いくつかの実施例では、図8Bに示すように、ブリッジサブ回路基板200は、第2基板2001の第1ブリッジ配線層2002から離れる側に設けられるシールド層2006をさらに備えてもよい。たとえば、シールド層2006は接地し、それにより、電磁シールドの効果を果たし、本体サブ回路基板とブリッジサブ回路基板の配線の信号クロストークを防止することができる。たとえば、シールド層2006は中空構造2016を有し、該中空構造は、第3ブリッジ端201又は第4ブリッジ端202を露出させるように、第2基板2001の開口2011に対応している。
【0074】
たとえば、図8Cは本開示のいくつかの実施例に係る別のブリッジサブ回路基板の断面模式図を示している。該断面図は、たとえば、図3A中のB-B線に沿って切断されたものである。これらの実施例では、ブリッジサブ回路基板200は多層構造であり、以下、図8Cを参照しながらブリッジサブ回路基板200が二層構造を有することを例として説明するが、本開示の実施例はこれを限定しない。
【0075】
図8Cに示すように、ブリッジサブ回路基板200は、第2基板2001、第2基板2001の第1側(図において上側として示される)に位置する第1ブリッジ配線層2002及び第1ブリッジ絶縁層2003を備え、第1ブリッジ配線層2002は第3配線部203を備える。同様に、第1ブリッジ絶縁層2003は、保護層として、第1ブリッジ配線層2002を構造的・電気的に保護し、たとえば、第1ブリッジ絶縁層2003は接着層(図示せず)を介して第1ブリッジ配線層2002及び第2基板2001に結合されてもよい。
【0076】
たとえば、図8Cに示すように、ブリッジサブ回路基板200は、第2基板2001の第1側に対向する第2側(図において下側として示される)に位置する第2ブリッジ配線層2004と、第2ブリッジ配線層2004に積層された第2ブリッジ絶縁層2005と、をさら備えてもよい。たとえば、第2ブリッジ配線層2004は第3配線部203を備えてもよく、この場合、第3配線部203は第1ブリッジ配線層2002と第2ブリッジ配線層2004に交差して配置されてもよい。たとえば、第3配線部203は、ブリッジサブ回路基板200の表面での互いに隣接する2本の配線がそれぞれ第1ブリッジ配線層2002及び第2ブリッジ配線層2004に位置することができ、それにより、配線の配置が容易になる。たとえば、図8D中の破線は、第2ブリッジ配線層2004の両側に位置する配線部が電気的に接続されていないことを表す。
【0077】
たとえば、ブリッジサブ回路基板200の第1側に位置する第3配線部203は第2基板2001のビア2011及び第2ブリッジ絶縁層2005の開口2015から露出されて引き出され、たとえば、表面処理によって、とパターン化された複数のタッチパッドを形成して、第3ブリッジ端201又は第4ブリッジ端202を構成する。たとえば、第2ブリッジ絶縁層2005の開口2015は、図8Cに示される破線枠で示される位置に形成され、又は他の適切な位置に形成され、本開示の実施例はこれを限定しない。
【0078】
たとえば、図8Dに示すように、いくつかの実施例では、ブリッジサブ回路基板200は、第2基板2001の第2側に位置するシールド層2006をさらに備えてもよく、シールド層2006は、たとえば、第2ブリッジ絶縁層2005の第2基板2001から離れる側に設けられる。たとえば、シールド層2006は接地し、電磁シールドの効果を果たすことができる。たとえば、シールド層2006は、第2ブリッジ絶縁層2005の開口2015に対応する位置に中空構造2016を有し、それにより、第3ブリッジ端201又は第4ブリッジ端202を露出させる。
【0079】
たとえば、第2側は、ブリッジサブ回路基板200が本体サブ回路基板100に取り付けられる場合に、第1側よりも本体サブ回路基板100に近接する。これにより、シールド層2006は、本体サブ回路基板100の配線層とブリッジサブ回路基板200の配線層との間に位置し、該シールド層2006は、本体サブ回路基板100の配線層とブリッジサブ回路基板200の配線層との間の信号クロストークの発生を防止することができる。
【0080】
たとえば、いくつかの実施例では、第2ブリッジ配線層2004は、複数本の接地配線を備える接地層としてもよい。この場合、第3配線部203はすべて第1ブリッジ配線層2002に設けられてもよい。これにより、本体サブ回路基板100の配線層とブリッジサブ回路基板200の配線層との間には、本体サブ回路基板100の配線層とブリッジサブ回路基板200の配線層との間の信号クロストークの発生を更に防止するための接地層をさらに有する。又は、いくつかの実施例では、第3配線部203は、一部が第1ブリッジ配線層2002に設けられ、残りの部分が第2ブリッジ配線層2004に設けられてもよく、この場合、第2ブリッジ配線層2004の接地配線は第3配線部203の配線の一部と交差して配置されてもよい。これにより、第2ブリッジ配線層2004も信号クロストークを防止するという作用を奏することができる。
【0081】
ブリッジサブ回路基板が接地層とシールド層2006の両方を有する場合、接地層2004とシールド層2006は二重のシールド効果を達成することができ、本体サブ回路基板100の各配線とブリッジサブ回路基板200の各配線との信号クロストークの発生を防止する。
【0082】
たとえば、いくつかの実施例では、ブリッジサブ回路基板200は、シールド層2006の外側(すなわち第2基板2001から離れる側)に位置してシールド層2006を保護するための絶縁層(図示せず)をさらに備えてもよく、該絶縁層は、たとえば、接着層を介してシールド層2006に接着されてもよい。該絶縁層は、開口2015及び中空構造2016に対応してブリッジ端を露出させるための開口をさらに備えてもよい。たとえば、第2基板2001のビア2011と第2ブリッジ絶縁層2005の開口2015はずらして設けられ、これにより、製造プロセスでは、開口1015の位置が平坦であり、タッチパッドの形成が容易である。
【0083】
たとえば、いくつかの実施例では、ブリッジサブ回路基板200の第3ブリッジ端201又は第4ブリッジ端202のそれぞれは、ブリッジサブ回路基板200の異なる側に露出されてもよく、それにより、第3ブリッジ端201と第4ブリッジ端202をブリッジサブ回路基板200の異なる側に設ける。
【0084】
たとえば、図9Aは本開示のいくつかの実施例に係る別のブリッジサブ回路基板の断面模式図を示している。該断面図は、たとえば、図3A中のD-D線に沿って切断されたものである。該実施例では、ブリッジサブ回路基板は単層配線構造を有する。図8Aに示すように、たとえば、ブリッジサブ回路基板の第3ブリッジ端201は第2基板2001から露出され、図9Aに示すように、第4ブリッジ端202は第1ブリッジ絶縁層2003の開口2013から露出され、それにより、第3ブリッジ端201と第4ブリッジ端202をブリッジサブ回路基板の異なる側に設ける。
【0085】
たとえば、図9Bは本開示のいくつかの実施例に係る別のブリッジサブ回路基板の断面模式図を示している。該断面図は、たとえば、図3A中のD-D線に沿って切断されたものである。該実施例では、ブリッジサブ回路基板は二層配線構造を有する。図8Cに示すように、たとえば、ブリッジサブ回路基板の第3ブリッジ端201は第2ブリッジ絶縁層2005から露出され、図9Bに示すように、第4ブリッジ端202は第1ブリッジ絶縁層2003の開口2013から露出され、それにより、第3ブリッジ端201と第4ブリッジ端202をブリッジサブ回路基板の異なる側に設ける。
【0086】
たとえば、いくつかの実施例では、ブリッジサブ回路基板は、三層配線構造、四層配線構造などの多層配線構造を有してもよい。この場合、ブリッジサブ回路基板上の第3配線部は多層配線層に配置されてもよい。たとえば、第3配線部は多層配線層に交差して配置されてもよい。本開示の実施例は、ブリッジサブ回路基板の配線層の数及び配線の配置を特に限定しない。
【0087】
たとえば、いくつかの実施例では、本体サブ回路基板の第1ブリッジ端101と第2ブリッジ端102が本体サブ回路基板の異なる側に設けられ、且つブリッジサブ回路基板の第3ブリッジ端201と第4ブリッジ端202もそれぞれブリッジサブ回路基板の異なる側に設けられる場合、ブリッジサブ回路基板の第3ブリッジ端201と第4ブリッジ端202はそれぞれ本体サブ回路基板の異なる側の第1ブリッジ端101と第2ブリッジ端102に電気的に接続されてもよく、又は、本体サブ回路基板の第1ブリッジ端101と第2ブリッジ端102が本体サブ回路基板の異なる側に設けられ、且つブリッジサブ回路基板の第3ブリッジ端201と第4ブリッジ端202がブリッジサブ回路基板の同じ側に設けられる場合、ブリッジサブ回路基板の第3ブリッジ端201と第4ブリッジ端202はそれぞれ、曲がりによって本体サブ回路基板の異なる側の第1ブリッジ端101と第2ブリッジ端102に電気的に接続されてもよく、それにより、ブリッジサブ回路基板は、「ヘアピン」のように本体サブ回路基板にブリッジ接続される。
【0088】
たとえば、第1基板1001と第2基板2001は、ポリイミド又はポリエステルなどのフレキシブル材を用いてもよく、各配線層は、銅、銀、アルミニウムなどの金属材料又は合金材料で製造することができ、各絶縁層はポリイミド又はポリエステルなどの絶縁材料を用い、接地層2004は金属材料(たとえば銅層又は銅箔)を用い、シールド層2006は、絶縁ベース及び絶縁ベースに充填された導電性材料を含み、たとえば、絶縁ベースはエポキシ樹脂を用い、充填される導電性材料は銅粉末、グラファイト粉末などであるが、いくつかの実施例では、シールド層2006は金属材料であってもよく、本開示は各機能層の材料を特に限定せず、接着層はエポキシ樹脂又はポリエチレンなどを用いる。
【0089】
たとえば、ブリッジサブ回路基板200の第3ブリッジ端201及び第4ブリッジ端202はそれぞれ異方導電性接着剤、溶接材料又はコネクタによって本体サブ回路基板100の第1ブリッジ端101及び第2ブリッジ端102に接続される。たとえば、コネクタは、ゼロ挿入力(Zero Insertion Force、ZIF)コネクタ又はボード付(Board to Board、BTB)コネクタなどを含み、本開示の実施例は各ブリッジ端の接続方式を特に限定しない。
【0090】
たとえば、一例では、ボード付コネクタを用いて本体サブ回路基板100とブリッジサブ回路基板200を接続する。この場合、該コネクタは互いに嵌合するオスコネクタとメスコネクタを含む。たとえば、本体サブ回路基板100の第1ブリッジ端101及び第2ブリッジ端102にはメスコネクタが設けられ、ブリッジサブ回路基板200の第3ブリッジ端201及び第4ブリッジ端202にはオスコネクタが設けられ、それにより、オスコネクタとメスコネクタの差し込みによってブリッジサブ回路基板200と本体サブ回路基板100が接続される。
【0091】
本開示の実施例に係るフレキシブル回路基板は、本体サブ回路基板とブリッジサブ回路基板を有し、ブリッジサブ回路基板によって本体サブ回路基板の両側に位置する配線をブリッジ接続することで、配線が本体サブ回路基板で交差することを回避することができ、それにより、信号クロストークを防止又は減少することができ、又は、信号クロストークを防止するためのさらなる機能層の追加を回避することができ、それにより、回路基板構造の複雑化を避ける。本開示のいくつかの実施例では、本体サブ回路基板とブリッジサブ回路基板は、シンプルな単層又は二層構造を有するので、配線レイアウトはよりシンプルになり、本体サブ回路基板とブリッジサブ回路基板の製造の難しさを低減させることができる。
【0092】
本開示のいくつかの実施例は電子装置モジュールを提供し、図10Aは該電子装置モジュールの模式図を示している。図10Aに示すように、電子装置モジュール1は電子装置基板11と上記いずれかのフレキシブル回路基板10を備え、電子装置基板11は第1機能回路構造20を備える。フレキシブル回路基板10の第1機能配線(第1配線部103、第2配線部104及び第3配線部203を備える)は、第1機能回路構造20に電気的に接続される。
【0093】
たとえば、いくつかの実施例では、フレキシブル回路基板10は、第2機能配線106をさらに備え、第1機能回路構造20は第1信号伝送部21と第2信号伝送部22を備え、第1機能配線は第1信号伝送部21に電気的に接続され、第2機能配線106は第2信号伝送部22に電気的に接続される。
【0094】
たとえば、いくつかの実施例では、電子装置基板11は、第2機能回路構造23をさらに備え、フレキシブル回路基板は、第2機能回路構造23に電気的に接続される第3機能配線107をさらに備える。
【0095】
たとえば、いくつかの実施例では、電子装置基板11は表示機能及びタッチ機能を有する基板であり、この場合、第1機能回路構造20はタッチ回路構造であり、第2機能回路構造23は表示回路構造である。別のいくつかの実施例では、電子装置基板11は表示機能及び指紋識別機能を有する基板であり、この場合、第1機能回路構造20は指紋識別回路構造であり、たとえば、該指紋識別回路構造は、容量式指紋識別回路であり、交差して設けられる検出駆動電極と検出誘導電極を備え、第2機能回路構造23は表示回路構造である。以下では、第1機能回路構造20がタッチ回路構造であることを例として説明する。
【0096】
たとえば、電子装置基板11上のタッチ回路構造の設置形態は、内蔵式であっても、外部式であってもよい。タッチ回路構造の形態は、容量式であってもよく、たとえば、相互容量式タッチ回路構造である。たとえば、該相互容量式タッチ回路構造は、第1方向に沿って延びる複数の第1電極及び第2方向(第1方向に交差する)に沿って延びる複数の第2電極を備え、2セットの電極の交差位置に検出コンデンサが形成され、すなわち、この2セットの電極はそれぞれコンデンサの2つの極を構成する。指が、該タッチ回路構造にタッチすると、タッチポイントの近くの2つの電極の間の結合状態に影響を与えるため、この2つの電極の間の検出コンデンサの電気容量が変化する。タッチ回路構造の容量変化データ及び各容量の座標に基づき、各タッチポイントの座標を得ることができる。容量を検出する際に、横方向の電極はタッチ駆動回路として順に励起信号を送信し、縦方向の電極はタッチ誘導回路として信号を同時に又は順に受信し、このようにして、すべての横方向と縦方向電極の交差点の容量値、つまりタッチ構造全体の2次元平面の容量を得ることができる。従って、タッチ構造に複数のタッチポイントがあっても、各タッチポイントの実際の座標を決定することができる。
【0097】
たとえば、上記の場合に、第1信号伝送部21は、タッチ回路のタッチ駆動(Tx)回路に電気的に接続されるタッチ駆動配線を備えてもよく、第2信号伝送部22は、タッチ回路のタッチ誘導(Rx)回路に電気的に接続されるタッチ誘導配線を備えてもよい。この場合、第1制御回路1051はタッチ駆動ICであり、タッチ駆動配線を介してタッチ駆動回路に励起信号を供給したり、タッチ誘導配線を介してタッチ誘導回路の誘導信号を受信したりすることができ、且つ上記信号に基づいてタッチ位置を判断して応答することができる。たとえば、上記例では、タッチ駆動回路はブリッジ接続され、タッチ誘導回路は第1制御回路結合構造105に直接電気的に接続され、従って、タッチ誘導回路は、第1制御回路結合構造105との間隔がより短くなり、すなわち、その上に取り付けられる第1制御回路1051、すなわちタッチ駆動ICとの間隔がより短く、従って、タッチ誘導回路が受信した誘導信号のタッチ駆動ICに伝送されるまでの経路はより短くなるため、該誘導信号が信号干渉を受ける可能性はより低くなり、それにより、タッチ操作をより正確にすることができる。たとえば、図に示すように、タッチ駆動配線とタッチ誘導配線は電子装置基板11の同じ側(図の下側)に延び、且つ該側に形成されたタッチパッド211及びタッチパッド221のそれぞれに電気的に接続される。
【0098】
たとえば、本開示の他の実施例では、第1信号伝送部21は、タッチ回路のタッチ誘導(Rx)回路に電気的に接続されるタッチ誘導配線を備え、第2信号伝送部22は、タッチ回路のタッチ駆動(Tx)回路に電気的に接続されるタッチ駆動配線を備えるようにしてもよく、この場合、タッチ誘導回路はブリッジ接続され、タッチ駆動回路は第1制御回路結合構造105に直接電気的に接続され、従って、タッチ駆動回路は、第1制御回路結合構造105との間隔がより短くなり、すなわち、その上に取り付けられる第1制御回路1051、すなわちタッチ駆動ICとの間隔がより短く、これにより、該実施例では、タッチ駆動回路中のタッチ駆動信号が信号干渉を受ける可能性はより低くなる。
【0099】
たとえば、フレキシブル回路基板10は、その一方側(たとえば、図の上側)に、複数のタッチパッドを備える配線接続端110を有し、第2配線部104に含まれる複数本の配線の他端は配線接続端110のタッチパッドの一部に1対1で対応して電気的に接続され、第2機能配線106に含まれる複数本の配線の他端は配線接続端110のタッチパッドの他部に1対1で対応して電気的に接続され、且つ第3機能配線107に含まれる複数本の配線の他端は配線接続端110のタッチパッドのもう一部に1対1で対応して電気的に接続される。たとえば、それぞれ第2配線部104、第3機能配線107及び第2機能配線106に電気的に接続される一部のタッチパッドは配線接続端110に間隔的に又は連続的に設けられ、本開示の実施例はこれを特に限定しない。たとえば、第2配線部104、第3機能配線107及び第2機能配線106の配線の数が多い場合、それに接続されるタッチパッドは配線接続端110に連続的に設けられ、第2配線部104、第3機能配線107及び第2機能配線106の配線の数が少ない場合、それに接続されるタッチパッドは配線接続端110に間隔的に設けられ、この場合、たとえば、図10Aに示される間隔的に設けられた複数セットのタッチパッドを形成することができる。
【0100】
たとえば、配線接続端110が本体サブ回路基板の配線接続領域110A(すなわち、図の配線接続端110の下の斜線領域)に設けられ、たとえば、配線接続領域110Aは、シールド層などの構造を有せずに、配線層と絶縁層の一部のみを有し、従って、配線接続領域110Aの透明性は高く、フレキシブル回路基板10が電子装置基板11に結合されるプロセスでは、明確な位置合わせを実現することができ、フレキシブル回路基板10と電子装置基板11の正確な電気的接続が容易になる。
【0101】
たとえば、フレキシブル回路基板10を電子装置基板11に結合する場合に、フレキシブル回路基板10の側の配線接続端110のタッチパッドを電子装置基板11の側のタッチパッドと一体に直接圧接することができ、たとえば、いくつかの実施例では、ACFなどを介して、フレキシブル回路基板10の側の配線接続端110のタッチパッドを電子装置基板11の側のタッチパッドと互いに電気的に接続し、それにより、タッチパッド211を介して、フレキシブル回路基板10の第1機能配線を第1信号伝送部21に接続されたタッチ駆動配線と電気的に接続し、タッチパッド221を介して、フレキシブル回路基板の第2機能配線を第2信号伝送部22に接続されたタッチ誘導配線と電気的に接続し、これにより、フレキシブル回路基板10の第1機能配線及び第2機能配線を電子装置基板11のタッチ回路構造に電気的に接続する。
【0102】
たとえば、第2機能回路構造23、すなわち表示回路構造は、複数本のデータ回線(グリッド線などをさらに備える)を備え、該複数本のデータ回線はそれぞれ画素ユニットに電気的に接続され、複数本のデータ回線は電子装置基板11の一方側(図の下側)に延び、且つ該側に形成されたタッチパッド231に電気的に接続される。有機発光ダイオード(OLED)表示基板の場合、画素ユニットは表示駆動回路を備え、たとえば、表示駆動回路は複数のトランジスタ、コンデンサ及び発光デバイスなどを備え、たとえば、2T1C、3T1C、又は7T1Cなどの様々な形態で形成される。たとえば、フレキシブル回路基板10を電子装置基板11に結合する場合に、フレキシブル回路基板10の配線接続端110の複数のタッチパッドはまた、フレキシブル回路基板の第3機能配線と第2機能回路構造23のデータ回線をタッチパッド231を介して電気的に接続し、これにより、フレキシブル回路基板10の第3機能配線を電子装置基板11の表示回路構造に電気的に接続することができる。
【0103】
たとえば、いくつかの実施例では、図10Bに示すように、本体サブ回路基板100は、第2制御回路結合構造108と、第2制御回路結合構造108に設けられる第2制御回路1081とをさらに有してもよく、この場合、第2制御回路1081は、表示駆動回路にデータ信号を供給できる表示駆動ICであり、それにより、表示駆動ICが供給したデータ信号によって発光デバイスの発光状態を制御し、さまざまな表示効果を実現することができる。
【0104】
液晶表示(LCD)基板の場合、画素ユニットは、スイッチング素子と、液晶の偏向を制御するための第1電極(画素電極)及び第2電極(共通電極)とを備え、該スイッチング素子は第1電極に電気的に接続される。第2機能回路構造23、すなわち表示回路構造は、それぞれ画素ユニットに接続される複数本のデータ回線を備え、この場合、第2制御回路は、表示駆動ICであり、データ回線を介して画素ユニットに異なるデータ電圧信号を供給することで、液晶のねじり状態を制御し、さまざまな異なる表示効果を実現することができる。
【0105】
たとえば、フレキシブル回路基板は、バインディングの方式で電子装置基板11に結合され、バインディングする際に、フレキシブル回路基板は、電子装置基板11にバインディングされた後、電子装置基板11の裏面に曲げられて固定し、すなわち、電子装置基板11の非表示側に取り付けることができ、このようにして、表示画面の大画面化の設計が容易になる。
【0106】
上記本開示のいくつかの実施例の電子装置基板のフレキシブル回路基板では、ブリッジサブ回路基板を介して本体サブ回路基板に位置し且つそれぞれタッチ駆動回路に電気的に接続される配線部をブリッジ接続し、それにより、本体サブ回路基板においてタッチ駆動回路と表示駆動回路が交差しないようにし、且つ本体サブ回路基板とブリッジサブ回路基板の交差部位にも両者が互いにシールドされ、従って、本体サブ回路基板とブリッジサブ回路基板の配線の信号クロストークを回避することができ、また、該本体サブ回路基板とブリッジサブ回路基板は、構成が簡単で、配線レイアウトがシンプルになり、その製造プロセスの簡略化に有利である。
【0107】
本開示の少なくとも一実施例は電子装置を提供し、図11は該電子装置の模式図を示している。図11に示すように、電子装置2は、上記いずれかの電子装置モジュールを備え、該電子装置モジュールは電子装置基板11とフレキシブル回路基板10を備える。たとえば、図11に示される電子装置基板11は、上側が表示側であり、下側が非表示側であり、この場合、フレキシブル回路基板10は、バインディングされた後、曲げられて電子装置基板11の非表示側に配置され、それにより、表示画面の大画面化の設計が容易になる。
【0108】
該電子装置2は、たとえば、携帯電話、タブレットPC、テレビ、ディスプレイ、ノートパソコン、デジタルフレーム、ナビゲータなど、表示機能を有する任意の製品又は部材であってもよく、本開示の実施例はこれを特に限定しない。
【0109】
本開示のいくつかの実施例はフレキシブル回路基板の製造方法を提供し、図12に示すように、該製造方法は、ステップS101~S103を含む。
【0110】
ステップS101:本体サブ回路基板を提供する。
【0111】
図2に示すように、本体サブ回路基板100は、第1ブリッジ端101、第2ブリッジ端102、第1配線部103及び第2配線部104を備え、第1配線部103と第2配線部104は互いに間隔を置いて配置され、且つそれぞれ第1ブリッジ端101及び第2ブリッジ端102に電気的に接続される。
【0112】
たとえば、図6Aに示すように、本体サブ回路基板100は、第1基板1001に第1配線層1002及び第1絶縁層1003を順に形成する。たとえば、第1基板1001は、ポリイミド又はポリエステルなどの材料を用い、第1配線層1002は、銅、銀、アルミニウムなどの金属材料又は合金材料を用い、第1絶縁層1003もポリイミド又はポリエステルなどの材料を用いる。たとえば、先ず、スパッタリングなどの方法で一層の銅金属層を第1基板1001に形成し、次に、銅金属層をパターン化して第1配線層1002を形成し、その後、コーティングなどの方式で第1配線層1002に第1絶縁層1003を形成して、第1絶縁層1003に開口を形成してブリッジ端などの構造を形成する。
【0113】
ステップS102:ブリッジサブ回路基板を提供する。
【0114】
図3に示すように、ブリッジサブ回路基板200は、第3ブリッジ端201、第4ブリッジ端202及び第3配線部203を備え、第3ブリッジ端201と第4ブリッジ端202は第3配線部203によって電気的に接続される。
【0115】
たとえば、図8Aに示すように、ブリッジサブ回路基板200は、第2基板2001の第1側に第1ブリッジ配線層2002及び第1ブリッジ絶縁層2003を順に形成する。たとえば、第1基板2001は、ポリイミド又はポリエステルなどの材料を用い、第1ブリッジ配線層2002は、銅、銀、アルミニウムなどの金属材料又は合金材料を用い、第1ブリッジ絶縁層2003もポリイミド又はポリエステルなどの材料を用いる。たとえば、先ず、スパッタリングなどの方法で一層の銅金属層を第1基板2001に形成し、次に、銅金属層をパターン化して第1ブリッジ配線層2002を形成し、その後、コーティングなどの方式で第1ブリッジ配線層2002に第1ブリッジ絶縁層2003を形成する。
【0116】
たとえば、図8Cに示すように、いくつかの実施例では、ブリッジサブ回路基板200の形成は、第2基板2001の第1側に対向する第2側に第2ブリッジ配線層2004及び第2ブリッジ絶縁層2005を順に形成することをさらに含む。たとえば、第2ブリッジ配線層2004は、銅などの材料を用いる接地層としてもよく、第2ブリッジ絶縁層2005は、ポリイミド又はポリエステルなどの材料を用いる。たとえば、パターン化などの方式で第2基板2001と第2ブリッジ絶縁層2005に開口(又はビア)を形成し、ブリッジサブ回路基板200の第1側に形成された第3配線部203は第2基板2001のビア2011及び第2ブリッジ絶縁層2005の開口2015から露出されて引き出され、たとえば、さらに表面処理によって複数のタッチパッドを形成してブリッジ端とする。
【0117】
たとえば、また図8Cに示すように、いくつかの実施例では、ブリッジサブ回路基板200の形成は、第2基板2001の第2側にシールド層2006を形成することをさらに含む。たとえば、シールド層2006は、たとえば、フローティングするか、又は、接地線に電気的に接続されるように構成される。
【0118】
たとえば、いくつかの実施例では、図8Dに示すように、第2ブリッジ配線層2004が接地層である場合に、第2ブリッジ絶縁層2005に開口2025がさらに形成され、シールド層2006は開口2025を介して第2ブリッジ配線層2004の接地配線に電気的に接続される。
【0119】
たとえば、第2ブリッジ配線層2004が接地層である場合、接地層2004とシールド層2006は二重のシールド作用を奏し、本体サブ回路基板100の各配線とブリッジサブ回路基板200の各配線との信号クロストークの発生を防止する。たとえば、シールド層2006は、第2ブリッジ絶縁層2005の開口2015に対応する位置に中空構造2016が形成され、それにより、ブリッジ端を露出させる。
【0120】
たとえば、シールド層2006は、絶縁ベース及び絶縁ベースに充填される導電性材料を含み、たとえば、絶縁ベースはエポキシ樹脂を用い、充填される導電性材料は銅粉末、グラファイト粉末などであるが、いくつかの実施例では、シールド層2006は金属材料であってもよく、本開示の実施例はこれを特に限定しない。たとえば、シールド層は、形成された後、そのままブリッジサブ回路基板200の第2側に貼り付けられてもよい。
【0121】
ステップS103:ブリッジサブ回路基板を本体サブ回路基板に取り付ける。
【0122】
図1Aに示すように、ブリッジサブ回路基板200の第3ブリッジ端201及び第4ブリッジ端202をそれぞれ本体サブ回路基板100の第1ブリッジ端101及び第2ブリッジ端102に電気的に接続することにより、ブリッジサブ回路基板200を本体サブ回路基板100に取り付け、且つ第1配線部103、第3配線部203及び第2配線部104を順次に電気的に接続して第1機能配線を得る。取り付ける際に、ブリッジサブ回路基板200の第2側は第1側よりも本体サブ回路基板100に近接し、それにより、本体サブ回路基板100の配線とブリッジサブ回路基板200の配線は、接地層2004及びシールド層2006によってシールドされて、信号クロストークを防止することができる。
【0123】
たとえば、ホットプレス方式、溶接方式又はコネクタによってブリッジサブ回路基板200の第3ブリッジ端201及び第4ブリッジ端202をそれぞれ本体サブ回路基板100の第1ブリッジ端101及び第2ブリッジ端102に接続することができる。たとえば、ホットプレス方式では、2つのブリッジ端の間に異方導電性接着剤を形成し、次に、ブリッジ端のホットプレスを行い、異方導電性接着剤を利用して2つのブリッジ端を一体に接続する。たとえば、コネクタは、ゼロ挿入力(Zero Insertion Force、ZIF)コネクタ又はボード付(Board to Board、BTB)コネクタなどを含み、本開示の実施例は接続方式を特に限定しない。
【0124】
たとえば、一例では、ボード付コネクタを用いて本体サブ回路基板100とブリッジサブ回路基板200を接続する。この場合、該コネクタは互いに嵌合するオスコネクタとメスコネクタを含む。たとえば、本体サブ回路基板100の第1ブリッジ端101及び第2ブリッジ端102にはメスコネクタが設けられ、ブリッジサブ回路基板200の第3ブリッジ端201及び第4ブリッジ端202にはオスコネクタが設けられ、それにより、オスコネクタとメスコネクタの差し込みによってブリッジサブ回路基板200と本体サブ回路基板100が接続される。
【0125】
本開示の実施例のフレキシブル回路基板の製造方法は、本体サブ回路基板とブリッジサブ回路基板を提供し、且つブリッジサブ回路基板によって本体サブ回路基板両側に位置する配線をブリッジ接続し、該方法は、配線が本体サブ回路基板で交差することを回避することができ、信号クロストークを防止又は減少し、又は信号クロストークを防止するためのさらなる機能層の追加を回避し、それにより、回路基板構造の複雑化を避けることができ、また、該製造方法に係る本体サブ回路基板とブリッジサブ回路基板は、シンプルな単層又は二層構造を有するので、配線レイアウトはよりシンプルになり、本体サブ回路基板とブリッジサブ回路基板の製造の難しさを低減させることができる。
【0126】
なお、
(1)本開示の実施例の図面は本開示の実施例に関する構造のみに関し、他の構造は通常の設計を参照してもよい。
(2)明確にするために、本開示の実施例を説明するための図面では、層又は領域の厚さは拡大又は縮小されており、すなわち、それらの図面は実際の比例で作成するものではない。なお、層、フィルム、領域や基板などの素子が他の素子「上」又は「下」に位置すると記載される場合、かかる素子は他の素子「上」又は「下」に「直接」位置してもよく、又は中間素子が存在してもよい。
(3)矛盾しない場合、本開示の実施例及び実施例の特徴は互いに組み合わせて新たな実施例を得ることができる。
【0127】
以上は、本開示の特定の実施形態に過ぎず、本開示の特許範囲はこれに制限されず、当業者が本開示で開示された技術範囲内で容易に想到し得る変化又は置換は、すべて本開示の特許範囲に属すべきである。従って、本開示の特許範囲は特許請求の範囲の特許範囲に準じるべきである。
【符号の説明】
【0128】
1 電子装置モジュール
2 電子装置
10 フレキシブル回路基板
11 電子装置基板
20 第1機能回路構造
21 第1信号伝送部
22 第2信号伝送部
23 第2機能回路構造
100 サブ回路基板
101 第1ブリッジ端
102 第2ブリッジ端
103 第1配線部
104 第2配線部
105 第1制御回路結合構造
106 第2機能配線
107 第3配線部
107 第3機能配線
108 第2制御回路結合構造
110 配線接続端
110A 配線接続領域
111 配線接続端
200 ブリッジサブ回路基板
201 第3ブリッジ端
202 第4ブリッジ端
203 第3配線部
211 タッチパッド
221 タッチパッド
231 タッチパッド
1001 第1基板
1004 第2本体配線層
1011 ビア
1013 開口
1015 開口
1051 第1制御回路
1081 第2制御回路
2005 第2ブリッジ絶縁層
2006 シールド層
2011 開口
2013 開口
2015 開口
2016 中空構造
2025 開口
図1A
図1B
図1C
図1D
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図8D
図9A
図9B
図10A
図10B
図11
図12
【国際調査報告】