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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-28
(54)【発明の名称】釣り用ルアー
(51)【国際特許分類】
   A01K 85/18 20060101AFI20220318BHJP
【FI】
A01K85/18
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021510893
(86)(22)【出願日】2019-08-30
(85)【翻訳文提出日】2021-04-16
(86)【国際出願番号】 AU2019050923
(87)【国際公開番号】W WO2020041840
(87)【国際公開日】2020-03-05
(31)【優先権主張番号】2018903228
(32)【優先日】2018-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521077381
【氏名又は名称】ディートン、ジャロッド
(74)【代理人】
【識別番号】100123146
【弁理士】
【氏名又は名称】米屋 崇
(74)【代理人】
【識別番号】100066094
【弁理士】
【氏名又は名称】米屋 武志
(72)【発明者】
【氏名】ディートン、ジャロッド
(72)【発明者】
【氏名】ティッピング、スコット
【テーマコード(参考)】
2B307
【Fターム(参考)】
2B307BA42
2B307BA46
2B307BA69
2B307BA70
(57)【要約】
釣り用ルアーを選ぶ際には適切な外観のルアーを選ぶことが重要になり得る。本発明の各実施形態は、本体と本体に取り外し可能に取り付けられたカバーとを備える釣り用ルアーであって、カバーが、ルアーの外観を変更できるように第2の取り外し可能なカバーと交換可能である、釣り用ルアーを提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と前記本体に取り外し可能に取り付けられたカバーとを備える釣り用ルアーであって、前記カバーが、前記ルアーの外観を変更できるように第2の取り外し可能なカバーと交換可能である、釣り用ルアー。
【請求項2】
第2の取り外し可能なビブと交換可能な取り外し可能なビブをさらに備える、請求項1記載の釣り用ルアー。
【請求項3】
前記カバーおよび前記ビブが、一方を取り外すことにより他方の取り外しが可能になるように互いに係合するように構成される、請求項2記載の釣り用ルアー。
【請求項4】
前記カバーを取り外すことにより前記ビブの取り外しが可能となるように、前記カバーが前記ビブを取り外し可能に固定するように構成される、請求項3記載の釣り用ルアー。
【請求項5】
前記カバーが前記本体内に延びるように構成された突起を備え、前記ビブが前記突起と係合するための孔を備え、そのため、使用の際に前記突起と前記孔との間の係合が前記ビブを固定する、請求項3または請求項4に記載の釣り用ルアー。
【請求項6】
前記本体が前記突起を受け入れるための開口部を備え、使用の際、前記カバーの前記突起が前記本体の前記開口部および前記ビブの前記孔を通って延び、それにより前記ビブを前記本体に固定するように、前記固定されたビブの前記孔が前記本体の前記開口部と整列させられる、請求項5記載の釣り用ルアー。
【請求項7】
前記カバーが、前記カバーを前記本体に取り付けるときに前記本体上を摺動するように構成された対向する側壁を備える、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の釣り用ルアー。
【請求項8】
前記カバーが、弾性的に変形可能であり、前記カバーを前記本体の上に保持するために前記本体を圧迫するように構成される、請求項7記載の釣り用ルアー。
【請求項9】
前記本体からの前記カバーの手による取り外しを容易にするために、前記カバーと前記本体との間に形成された凹部をさらに備える、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の釣り用ルアー。
【請求項10】
前記凹部が、前記本体から前記カバーを手で取り外すことを可能にする、請求項9記載の釣り用ルアー。
【請求項11】
前記カバーおよび前記本体が、相補的な溝形係合を介して互いに係合するように構成される、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の釣り用ルアー。
【請求項12】
前記カバーが、前記本体のかなりの部分を覆う、請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の釣り用ルアー。
【請求項13】
前記カバーが、前記本体に取り外し可能に取り付け可能なセグメントを備え、前記ルアーの前記外観が、1つまたは複数のセグメントを他のそれぞれのセグメントと交換することによって変更され得る、請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の釣り用ルアー。
【請求項14】
前記ルアーがプラグ系ルアーである、請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の釣り用ルアー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の各実施形態は、釣り用ルアーに関する。
【背景技術】
【0002】
釣り用ルアーの選択は、釣りにおいて重要な役割を果たし、釣り人の釣果がどれほどになるかを決めることもある。釣り用ルアーを選択する際の重要な考慮事項は、適切な外観を持つものを選択することである。
【0003】
様々な魚が、何の色にも増して特定の色を見る傾向にあり、および/または他の餌よりもある種類の餌に似たルアーに引き寄せられる傾向にある。さらに、魚がルアーをどのように知覚するかは、水の透明度、ルアーを投げ込む深さ、および気象条件など、いくつかの要因に基づいて変わり得る。そのため、釣ろうとする種類の魚にとって見ることができ、かつ魅力的である釣り用ルアーを選択することが重要である。
【0004】
釣り用ルアーの動きおよび潜行の特性も、使用するルアーを選択する際の重要な考慮事項である。効果的な釣り用ルアーは、対象とする魚が泳いでいる、または見ることができる深さにおいて動作できる必要がある。さらに、釣り用ルアーが水中を移動する際、その動きが対象とする魚の注意を引く必要がある。理想的には、釣り用ルアーは、対象とする魚が引き付けられる自然な餌のように見え、かつ動く必要がある。釣り用ルアーの動きおよび潜行の特性は、適切な「ビブ」を備えた釣り用ルアーを選択することにより制御され得る。釣り用ルアーのビブとは、ルアーの頭部から突出する板状のリップをいう。ビブの形状は、釣り用ルアーの動きとルアーが潜行し得る深さとに影響する。例えば、特定の形状のビブによって、ルアーは、水の中を移動するときに「振動(shimmy)」して、小魚がすばやく泳ぐ様子を模倣する。
【0005】
釣り用ルアーの選択の重要性を踏まえて、釣り人は、異なる外観および/またはビブをそれぞれ有する様々な釣り用ルアーを各種取り揃えたものを持ち歩くのが一般的である。また、釣りの状況が変化し易いことを踏まえて(例えば、水が予想以上に濁っている、雲が押し寄せてきて太陽を遮った、釣りの場所が変わった、対象とする魚の種類が変わった)、釣り人は、状況の変化に合わせて自らの釣り用ルアーを変更することが多い。釣り用ルアーの変更は、釣り糸上であるルアーを別のルアーに交換するために結び目を解いたり再び結んだりすることを含め、比較的時間および労力がかかり得る。釣り用ルアーを絶えず着脱していると、ルアーをうっかり水中に落として失う可能性も高くなる。さらに、ルアーの変更に費やす時間によって、釣り人が実際に釣りをしている時間が減る。また、変化する釣りの状況に合わせるために様々な外観および/またはビブを備えた多種多様な釣り用ルアーを購入し、維持し、運ぶことは比較的負担が大きい場合がある。
【0006】
既存の釣り用ルアーの1つもしくは複数の課題を克服もしくは軽減すること、または少なくとも有用な代替手段を提供することが望ましい。
【発明の概要】
【0007】
本発明は、本体と本体に取り外し可能に取り付けられたカバーとを備える釣り用ルアーであって、カバーが、ルアーの外観を変更できるように第2の取り外し可能なカバーと交換可能である、釣り用ルアーを提供する。これにより、取り外し可能なカバーを異なるパターンおよび/または色の別の取り外し可能なカバーと交換するだけで、ルアーのパターンおよび色などのルアーの外観を容易に変更できる。このため、釣り用ルアーの外観を変えたい場合に釣り用ルアー全体を釣り糸から取り外して、全く別の釣り用ルアーに交換する必要はない。したがって、異なる外観を備えた様々な釣り用ルアーを手元に置く必要はなく、様々な外観の様々な異なるカバーと共に単一の釣り用ルアーを使用するだけでよい。
【0008】
釣り用ルアーは、第2の取り外し可能なビブと交換可能な取り外し可能なビブを備えることが好ましい。これにより、異なる形状のビブは、釣り用ルアーの動きおよび/または潜行深度を釣り人の好みに合わせるために互いに容易に交換され得る。したがって、釣り用ルアーを釣り糸から取り外すことなく、同じ釣り用ルアーにおいてビブを交換するだけで、釣り用ルアーの水中の動きの特性を簡単に調整できる。
【0009】
一実施形態では、カバーおよびビブが、一方を取り外すことにより他方の取り外しが可能になるように互いに係合するように構成される。例えば、カバーは、カバーを取り外すことによりビブの取り外しが可能になるように、ビブを取り外し可能に固定するように構成され得る。この交換可能なカバーと交換可能なビブとの間の係合は、釣り用ルアーの構造および/または使い易さを簡素化することができる。
【0010】
一実施形態では、カバーが本体内に延びるように構成された突起を備え、ビブが突起と係合するための孔を備え、これにより、使用の際に突起と孔との間の係合によりビブが固定される。突起は、例えばピンまたはスタッドの形態をとることができ、カバーとビブとの両方を本体に固定する簡素な方法を提供する。
【0011】
一実施形態では、本体は、カバーの突起を受け入れるための開口部を備える。使用の際、カバーの突起が本体の開口部を通ってビブの孔内に延び、それによりビブが本体に固定されるように、固定されたビブの孔が本体の開口部と整列させられる。これにより、突起を本体の開口部に挿入するという簡単な動作により、カバーおよびビブの両方を本体に取り外し可能に取り付けることが容易になる。
【0012】
一実施形態では、カバーは、カバーを本体に取り付けるときに本体上を摺動するように構成された対向する側壁を備える。カバーは、弾性的に変形可能であり、カバーを本体の上に保持するために本体を圧迫するように構成され得る。例えば、カバーは、自身の対向する側壁の間に本体のサイズよりもわずかに小さい開口部を画定し得る。この場合、カバーは弾性的に変形し、本体を受け入れるためにわずかに伸長して開く必要がある。このようにして、カバーは本体を圧迫し、この圧縮作用がカバーを本体に固定するのに役立つ。
【0013】
一実施形態では、ルアーは、本体からのカバーの手による取り外しを容易にするために、カバーと本体との間に形成された凹部を備える。例えば、凹部によって、本体からカバーを手で取り外すことを可能し得る。そのような実施形態は、あるカバーおよび/またはビブをそれぞれ別のカバーおよび/またはビブと交換する直感的かつ容易な方法をユーザに提供する。
【0014】
一実施形態では、カバーおよび本体は、相補的な溝形(tongue and groove)係合を介して互いに係合するように構成される。この種類の接続は構成が簡単であり、カバーを本体上に保持することと、カバーを本体から取り外すこととの両方に効果的な手段を提供する。
【0015】
一実施形態では、カバーは、本体のかなりの部分を覆う。これにより、カバーを別のカバーに交換するだけで、ルアーの全体的な外観を変更できる。
【0016】
一実施形態では、カバーは、本体に取り外し可能に取り付け可能なセグメントを備える。例えば、あるセグメントは本体の頭部に接続でき、別のセグメントは本体の片側に接続でき、別のセグメントは本体の尾部に接続できる。このようにして、ルアーの外観が、1つまたは複数のセグメントを他のそれぞれのセグメントと交換することによって変更され得る。
【0017】
一実施形態では、釣り用ルアーはプラグ系ルアーである。
【0018】
添付の図面を参照しながら、本発明の各実施形態を単なる例としてさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施形態に係る釣り用ルアーの側面図である。
図2図1の釣り用ルアーの分解側面斜視図である。
図3図1の釣り用ルアーの断面側面図である。
図4図1の釣り用ルアーの断面正面図である。
図5】取付具を取り付けた状態の図1の釣り用ルアーの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、本体4と本体4に取り外し可能に取り付けられたカバー6とを備える釣り用ルアー2を示している。カバー6は、あるカバー6を別のカバー6に交換することにより釣り用ルアー2の外観を変更できるように他の取り外し可能なカバーと交換可能であり、それにより釣り用ルアー全体を別の釣り用ルアーと交換する必要がなくなる。
【0021】
釣り用ルアー2はまた、本体4の頭部10において取り外し可能に取り付けられたビブ8を備える。ビブ8は、あるビブ8を別のビブ8に交換するだけで釣り用ルアー2の動きおよび潜行の特性を変えることができるように他のビブ8と交換可能であり、それによりあるビブを備えたある釣り用ルアーを別のビブを備えた別の釣り用ルアーと交換する必要がなくなる。
【0022】
図示の釣り用ルアー2は「プラグ系ルアー」として知られる種類の釣り用ルアーである。本明細書はプラグ系ルアーに関連する文脈であるが、当然のことながら、本明細書の開示は他の種類の釣り用ルアーに適用可能かつ適応可能である。図示のプラグ系ルアー2は、比較的硬質であり、また図5を参照すると、釣り用ルアー2を釣り糸15に固定することができる前方取付リング12を備えている。ルアー2はまた、ルアー2の下端から延びる取付リング14と、ルアー2の尾端部16から延びる取付リング14とを備える。図5を参照すると、餌を釣り用ルアー2に引っ掛けることができるように、釣り針17がこれらの取付リング14に固定されている。簡単のために、図1図4では釣り糸15および釣り針17を省略している。
【0023】
図示の釣り用ルアー2は、特定の対象とする魚を引き付け得る幅狭かつ細長い魚の形態をしている。当然のことながら、本明細書の開示は、他の形態およびデザインの釣り用ルアーに適用可能かつ適応可能である。
【0024】
図2は、釣り用ルアー2の分解図である。本体4は、間に空洞20を画定する2つの細長い半体18を備える。細長い半体18は互いに固定されて、釣り用ルアー2の単一の本体4を形成する。図2では、本体4の内部構造を説明するために、細長い半体18を互いに分離して示している。本体4の細長い半体18は、空洞20内への水の侵入を防ぐために一緒に超音波溶接されてもよい。空洞20は、釣り用ルアー2の性能を変えるためのオモリ、玉軸受、および他の付属品を収容し得る。この目的のために、本体4の内部は、玉軸受などのオモリを挿入して収容できる球形の中空空間22を備える。これらの中空空間22は、図3の断面側面図にも示されている。
【0025】
図2の分解図は、取付リング12、14が略対称であることを示す。取付リング12、14のそれぞれが、細長い8の字に似ており、それぞれ釣り糸および釣り針に取り付けるために配置された外部リング構造体12a、14aと、各取付リング12、14を釣り用ルアー2に固定するように構成された反対側の内部リング構造体12b、14bとを備える。この目的のために、本体2の内部は、本体の半体18によって画定された空洞20を横断して延びる突起25の形態の取付点を備える。突起25は、ルアー2が組み立てられたときに内部リング構造体12b、14bを通って延びるように構成され、それにより取付リング12、14を釣り用ルアー2に固定する。
【0026】
釣り用ルアー2は、着脱可能なシェルのように本体4に取り付け可能なカバー6を備える。カバー6は、釣り用ルアー2のかなりの部分の外観を画定する。カバー6は、釣り用ルアー2の本体4上に嵌まる湾曲した上壁26と、釣り用ルアー2の本体4のそれぞれの側面を取り囲むように配置された下向きに延びかつ対向する2つの側壁28とを備える一体の部品として形成される。
【0027】
図4を参照すると、カバー6の対向する側壁28の内部かつ下端には、内側に突出した凸部30が設けられている。これに対応して、図2に示すように、釣り用ルアー2の本体4の各側面の下端には、細長い相補的な溝部32が設けられている。
【0028】
図2を参照すると、カバー6を本体4に取り付けるために、カバー6の各凸部30が本体4のそれぞれの溝部32に受け入れられて係合するように、カバー6を上方から本体4上に摺動させる。この凸部30と溝部32との溝形接続は、カバー6を釣り用ルアー2の本体4に取り付けるのに役立つ。さらに、各凸部30をそれぞれの溝部32に確実に取り付けおよびロックすることにより、カバー6が釣り用ルアー2の本体4に適切に取り付けられていることを確認するための触覚および/または聴覚フィードバックがユーザにもたらされる。
【0029】
図4を参照すると、カバー6の対向する凸部30間の幅W1は、本体4の外側の最大幅W2よりも小さいことがわかる。これにより、カバー6を本体4上に摺動させると、本体4は、対向する側壁28を互いに離れるように付勢する。カバー6は、比較的硬質なプラスチックなどの弾性的に変形可能な材料で形成される。その結果、カバー6の対向する側壁28が互いに離れるように付勢されると、カバー6は応力がかかった状態になり、これにより側壁28は互いに向かって戻るように付勢される。このようにして、対向する側壁28は、釣り用ルアー2の本体4の外壁を圧迫する。
【0030】
カバー6を釣り用ルアー2の本体4上に摺動させ続けると、カバー6の凸部30が本体4のそれぞれの溝部26に取り付けられ、カバー6は、対向する側壁28がもはや互いに離れるように付勢されていない応力がかかっていない状態に戻る。
【0031】
カバー6を本体から取り外すためには、対向する側壁28を互いに離れるように手で広げて、カバーの凸部30を本体4のそれぞれの溝部26から取り外せるようにしなければならない。カバー6と本体4との間のこの種類の接続は、カバー6を本体4に固定するための効果的で簡素な手段を提供する。この種類の接続はまた、釣り用ルアー2の外観を変えるために異なるカバー6を互いに容易に交換できるように、カバー6を本体4から取り外すための比較的簡素な手段を提供する。
【0032】
図1および図2を参照すると、釣り用ルアー2は、カバー6と本体4との間に形成された側面凹部29を備える。凹部29は、カバー6が本体4に取り付けられている場合でも、ユーザが手でアクセスできる。凹部29は、ユーザがカバー6を本体4から手で取り外すことを可能にする。特に、凹部29は、カバー6の各対向する側壁28の内部を露出させ、それゆえその内部への手によるアクセスを可能にする。よって、ユーザは、各凹部29に親指を置き、本体4の頭部10に1本または複数本の指を置き、本体4からカバー6を取り外すことができる。このようにして、ユーザは、釣り用ルアー2の外観を変えるために、釣り用ルアー2のカバー6を容易かつ迅速に取り外し、それを別のカバー6と交換することができる。
【0033】
カバー6はビブが固定されている釣り用ルアーに利用することができるが、カバー6は交換可能なビブ8と連携することもできる。この目的のために、また図2および図3を参照すると、カバー6は、カバー6の湾曲した上壁26の前方内部から下向きに延びるピン34として示されている突起を備える。本体4の頭部10の上端には、ピン34を受け入れるための対応する開口部36が設けられる。よって、ピン34は、ピン34が釣り用ルアー2の本体4を通って本体4の内部に延びるように開口部36に挿入することができ、それによりカバー6を本体4に固定するのを助ける。
【0034】
ピン34はまた、交換可能なビブ8を釣り用ルアー2に取り外し可能に固定する。この目的のために、ビブ8は、水と相互作用するように配置された遠位端38と、ピン34および釣り用ルアー2の本体4と係合するように配置された近位端40とを有する薄く細長いタブ状の構造の形態をしている。本体4の内部は、ビブ34の近位端40を挿入できるスロット42を備える。使用の際、ビブ8の遠位端38は本体4の頭部10から突出し、周囲の水と相互作用して釣り用ルアーの2の動きおよび潜行の特性に影響を与える。
【0035】
図2および図3を参照すると、スロット42は、本体4の内部横断壁46につながる1対の角度のついた壁44によって画定される。ビブ8をスロット42内に摺動させると、ビブ8の近位端40と横断壁46との間の物理的接触によって、ビブ8をそれ以上本体4内に摺動させないようにする。さらに、横断壁46とビブ8との間の物理的接触により、ビブ34をスロット42内に十分に摺動させ、釣り用ルアー2の本体4内に正しく配置されているという触覚フィードバックをユーザに提供する。
【0036】
図2を参照すると、ビブ8の近位端40は、カバー6のピン34を受け入れるための孔48を備える。ビブ8を、スロット42を介して所定の位置に摺動させると(すなわち、ビブ8の近位端40が横断壁46と物理的に接触すると)、ビブの孔48は、本体4の開口部36と整列させられる。このようにして、カバー6を本体4上に摺動させると、カバー6のピン34は、本体4の開口部36とビブ8の孔48との両方を通って延びる。凸部30と溝部32との溝形接続を介してカバー6を所定の位置に取り付けると、カバー6は本体4に取り付けられ、カバー6のピン34は本体4のスロット42内にビブ8を保持する。同様に、本体4からカバー6を取り外すことにより、スロット42からビブ34を取り外すことができ、それにより、ユーザは、スロット42からビブ8を引き出して、別のビブ8と交換することができる。このように、カバー6およびビブ8は、釣り用ルアー2の外観、動き、および潜行の特性に影響を与えるために、それぞれ他のカバー6およびビブ8と交換することができる。
【0037】
カバー6は、本体4のかなりの部分を覆う単一の一体の部品を備える必要はないことに留意されたい。例えば、カバーは、本体4に取り付ける1つまたは複数の別個のセグメントを備えることができる。例えば、あるセグメントは本体4の頭部10に取り付けることができ、別のセグメントは本体4の後方に取り付けることができる。このようにして、釣り用ルアー2を釣り糸から取り外すことなく、カバーのあるセグメントを別のセグメントに交換するだけで、釣り用ルアー2の外観に比較的小さな変更をもたらすこともできる。
【0038】
加えて、カバー6を釣り用ルアー2の本体4に取り付ける機構は、図示の機構とは異なっていてもよい。例えば、カバー6は、本体4に設けられた適切なサイズの孔との締まり嵌めを形成する、弾性的に変形可能かつ拡大された頭部を有するピンを備えてもよい。
【0039】
以上、本発明の様々な実施形態を説明してきたが、それらは例としてのみ提示されたものであり、限定として提示されたものではないことを理解されたい。本発明の趣旨および範囲から逸脱することなしに形態および細部の様々な変更を行うことができることは当業者には明らかである。よって、本発明は、上述の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではない。
【0040】
本明細書およびそれに続く特許請求の範囲を通じて、文脈上他に要求しない限り、「備える(comprise)」という語、および「備える(comprises)」または「備える(comprising)」などの変形は、記載された整数もしくは段階または整数もしくは段階の一群を含むことを意味するが、他の整数もしくは段階または整数もしくは段階の一群を除外しないことを意味するものと理解される。
【0041】
本明細書におけるいかなる先行出版物(またはそれから派生した情報)や既知の事項への言及は、その先行出版物(またはそれから派生した情報)や既知の事項が本明細書の関係する努力傾注分野における周知の一般知識の一部を形成すると承認したり自認したりいかなる形式の示唆をするものでもなく、またそのように解釈されるべきではない。
【符号の説明】
【0042】
2 釣り用ルアー
4 本体
6 カバー
8 ビブ
10 頭部
12、14 取付リング
12a、14a 外部リング構造体
12b、14b 内部リング構造体
15 釣り糸
16 尾端部
17 釣り針
18 細長い半体
20 空洞
22 中空空間
25 突起
26 湾曲した上壁
28 側壁
29 凹部
30 凸部
32 溝部
34 ピン
36 開口部
38 遠位端
40 近位端
42 スロット
44 1対の角度のついた壁
46 横断壁
48 孔
W1 凸部間の幅
W2 本体の外側の最大幅
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】