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特表2022-520016情報の表示方法、装置、電子機器及びコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-28
(54)【発明の名称】情報の表示方法、装置、電子機器及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/52 20140101AFI20220318BHJP
   A63F 13/53 20140101ALI20220318BHJP
【FI】
A63F13/52
A63F13/53
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021543180
(86)(22)【出願日】2020-06-02
(85)【翻訳文提出日】2021-07-26
(86)【国際出願番号】 CN2020093860
(87)【国際公開番号】W WO2020244491
(87)【国際公開日】2020-12-10
(31)【優先権主張番号】201910487795.6
(32)【優先日】2019-06-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ANDROID
2.iOS
(71)【出願人】
【識別番号】514187420
【氏名又は名称】テンセント・テクノロジー・(シェンジェン)・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ジィ,グアンホォイ
(72)【発明者】
【氏名】リ,シアオリン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ジエンピン
(57)【要約】
本出願の実施例では、情報の表示方法、装置、電子機器及びコンピュータ記憶媒体が開示されている。表示方法は、仮想シーン内のターゲット車両のカレント時刻における移動状態、及び前記ターゲット車両の前記仮想シーンにおける移動を制御するための第一操作を取得し;前記ターゲット車両のカレント時刻における移動状態と、前記第一操作とに基づいて、前記カレント時刻の後の所定期間内の前記ターゲット車両の第一移動軌跡を予測し、前記第一移動軌跡は、前記ターゲット車両が前記カレント時刻の後の所定期間内で移動する経路及び方向を含み;及び、前記第一移動軌跡及び第二移動軌跡を表示し、前記第二移動軌跡は、前記ターゲット車両の前記カレント時刻の前の移動軌跡であり、前記第一移動軌跡と前記第二移動軌跡との接続位置は、前記カレント時刻における前記ターゲット車両の所在する位置である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末が実行する情報の表示方法であって、
仮想シーン内のターゲット車両のカレント時刻における移動状態と、前記ターゲット車両の前記仮想シーンにおける移動を制御するための第一操作とを取得するステップ;
前記ターゲット車両のカレント時刻における移動状態と、前記第一操作とに基づいて、前記カレント時刻の後の所定期間における前記ターゲット車両の第一移動軌跡を予測するステップであって、前記第一移動軌跡は、前記ターゲット車両が前記カレント時刻の後の所定期間内で移動する経路を含む、ステップ;
前記第一移動軌跡及び第二移動軌跡を表示するステップであって、前記第二移動軌跡は、前記カレント時刻の前の前記ターゲット車両の移動軌跡であり、前記第一移動軌跡と前記第二移動軌跡との接続位置は、前記カレント時刻における前記ターゲット車両の所在する位置である、ステップを含む、表示方法。
【請求項2】
請求項1に記載の表示方法であって、
前記の、前記第一移動軌跡及び第二移動軌跡を表示するステップは、
第一表示方式に従って前記第一移動軌跡を表示し、第二表示方式に従って前記第二移動軌跡を表示するステップであって、前記第一表示方式は前記第二表示方式とは異なる、ステップを含む、表示方法。
【請求項3】
請求項2に記載の表示方法であって、
前記第一移動軌跡は第一セグメントの軌跡及び第二セグメントの軌跡を含み、
前記第一表示方式に従って前記第一移動軌跡を表示するステップは、
前記第一表示方式に従って前記第一セグメントの軌跡及び前記第二セグメントの軌跡を表示するステップであって、前記第一セグメントの軌跡は、前記カレント時刻における前記ターゲット車両の所在する位置を開始位置とし、前記第一セグメントの軌跡は、前記ターゲット車両が前記移動状態に従って移動するときに生じる移動軌跡であり、前記第二セグメントの軌跡は、前記第一セグメントの軌跡の終了位置を開始位置とし、前記第二セグメントの軌跡は、前記ターゲット車両が前記移動状態に従って移動するときに障害物と衝突した後に生じる移動軌跡である、ステップを含む、表示方法。
【請求項4】
請求項1乃至3のうちの何れか1項に記載の表示方法であって、
前記の、前記第一移動軌跡及び第二移動軌跡を表示するステップの後に、前記表示方法は、さらに、
前記ターゲット車両の前記仮想シーンにおける移動を制御するための第二操作が検出されたときに、第三移動軌跡及び第四移動軌跡を表示するステップであって、前記第二操作は前記第一操作とは異なり、前記第三移動軌跡は前記第二操作の後の前記ターゲット車両の移動軌跡であり、前記第四移動軌跡は前記第二操作の前の前記ターゲット車両の移動軌跡である、ステップを含む、表示方法。
【請求項5】
請求項1乃至3のうちの何れか1項に記載の表示方法であって、
前記の、前記ターゲット車両のカレント時刻における移動状態と、前記第一操作とに基づいて、前記カレント時刻の後の所定期間における前記ターゲット車両の第一移動軌跡を予測するステップは、
動力モデルを用いて前記ターゲット車両の第一時刻における第一速度を決定するステップであって、前記動力モデルは、前記ターゲット車両が第二時刻に受ける外力、前記ターゲット車両の第二時刻における第二速度、及び、前記ターゲット車両の第二時刻における牽引力と、前記ターゲット車両の第一時刻における第一速度との間の関係を記述するために用いられ、前記第二時刻は前記第一時刻の前の時刻であり、前記移動状態は、前記ターゲット車両が第二時刻に受ける外力、及び前記ターゲット車両の第二時刻における第二速度を含み、前記ターゲット車両の第二時刻における牽引力は前記第一操作に基づいて決定される、ステップ;
前記ターゲット車両の前記第一速度及び前記第二速度に基づいて、前記ターゲット車両の前記第二時刻における軌跡点を決定するステップ;及び
前記所定期間における少なくとも2つの前記軌跡点に対してフィッティングを行い、前記第一移動軌跡を得るステップを含む、表示方法。
【請求項6】
請求項5に記載の表示方法であって、
前記ターゲット車両が第二時刻に受ける外力が前記ターゲット車両の第二時刻における摩擦力を含むときに、前記動力モデルは、前記摩擦力、前記第二速度、及び、前記ターゲット車両の第二時刻の牽引力と前記第一速度との間の関係を記述するために用いられ、
前記の、前記動力モデルに基づいて前記ターゲット車両の第一時刻における第一速度を決定するステップは、
前記摩擦力、前記第二速度、及び、前記ターゲット車両の第二時刻における牽引力と前記第一速度との間の関係に基づいて、前記第一速度を決定するステップを含む、表示方法。
【請求項7】
請求項5に記載の表示方法であって、
前記ターゲット車両が第二時刻に受ける外力が、前記ターゲット車両が第二時刻に衝突を受けるときのリバウンド力を含むときに、前記動力モデルは、前記リバウンド力、前記第二速度、及び、前記ターゲット車両の第二時刻における牽引力と前記第一速度との間の関係を記述するために用いられ、
前記の、前記動力モデルを用いて前記ターゲット車両の第一速度を決定するステップは、
前記リバウンド力、前記第二速度、及び、前記ターゲット車両の第二時刻における牽引力と前記第一速度との間の関係に基づいて、前記第一速度を決定するステップを含む、表示方法。
【請求項8】
請求項1乃至7のうちの何れか1項に記載の表示方法であって、
前記第一移動軌跡を表示するステップは、
前記第一移動軌跡に障害物が存在するときに、ターゲット色により前記第一移動軌跡を表示するステップであって、前記ターゲット色は、前記第一移動軌跡に障害物が存在しないときの色とは異なる、ステップを含む、表示方法。
【請求項9】
端末が実行する情報の表示方法であって、
仮想シーン内のターゲットオブジェクトのカレント時刻における移動状態と、前記ターゲットオブジェクトの前記仮想シーンにおける移動を制御するための第一操作とを取得するステップ;
前記ターゲットオブジェクトのカレント時刻における移動状態と、前記第一操作とに基づいて、前記カレント時刻の後の所定期間における前記ターゲットオブジェクトの第一移動軌跡を予測するステップであって、前記第一移動軌跡は、前記ターゲットオブジェクトが前記カレント時刻の後の所定期間内で移動する経路を含む、ステップ;及び
前記第一移動軌跡及び第二移動軌跡を表示するステップであって、前記第二移動軌跡は、前記カレント時刻の前の前記ターゲットオブジェクトの移動軌跡であり、前記第一移動軌跡と前記第二移動軌跡との接続位置は、前記カレント時刻における前記ターゲットオブジェクトの所在する位置である、ステップを含む、表示方法。
【請求項10】
情報の表示装置であって、
仮想シーン内のターゲット車両のカレント時刻における移動状態と、前記ターゲット車両の前記仮想シーンにおける移動を制御するための第一操作とを得る取得ユニット;
前記ターゲット車両のカレント時刻における移動状態と、前記第一操作とに基づいて、前記カレント時刻の後の所定期間における前記ターゲット車両の第一移動軌跡を予測する決定ユニットであって、前記第一移動軌跡は、前記ターゲット車両が前記カレント時刻の後の所定期間内で移動する経路を含む、決定ユニット;及び
前記第一移動軌跡及び第二移動軌跡を表示する表示ユニットであって、前記第二移動軌跡は、前記カレント時刻の前の前記ターゲット車両の移動軌跡であり、前記第一移動軌跡と前記第二移動軌跡との接続位置は、前記カレント時刻における前記ターゲット車両の所在する位置である、表示ユニットを含む、表示装置。
【請求項11】
情報の表示装置であって、
仮想シーン内のターゲットオブジェクトのカレント時刻における移動状態と、前記ターゲットオブジェクトの前記仮想シーンにおける移動を制御するための第一操作とを得る取得ユニット;
前記ターゲットオブジェクトのカレント時刻における移動状態と、前記第一操作とに基づいて、前記カレント時刻の後の所定期間における前記ターゲットオブジェクトの第一移動軌跡を予測する決定ユニットであって、前記第一移動軌跡は、前記ターゲットオブジェクトが前記カレント時刻の後の所定期間内で移動する経路を含む、決定ユニット;及び
前記第一移動軌跡及び第二移動軌跡を表示する表示ユニットであって、前記第二移動軌跡は、前記カレント時刻の前の前記ターゲットオブジェクトの移動軌跡であり、前記第一移動軌跡と前記第二移動軌跡との接続位置は、前記カレント時刻における前記ターゲットオブジェクトの所在する位置である、表示ユニットを含む、表示装置。
【請求項12】
コンピュータに、請求項1乃至9のうちの何れか1項に記載の情報の表示方法を実行させるためのプログラム。
【請求項13】
記憶器と、前記記憶器に接続される処理器とを含む電子機器であって、
前記記憶器にはコンピュータプログラムが記憶されており、
前記処理器は、前記コンピュータプログラムを実行して、請求項1乃至9のうちの何れか1項に記載の情報の表示方法を実現するように構成される、電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2019年06月05日に中国専利局に出願した、出願番号が201910487795.6、発明の名称が「情報の表示方法、装置、電子機器及びコンピュータ記憶媒体」である中国特許出願に基づく優先権を主張するものであり、その全内容を参照によりここに援用する。
【0002】
本発明は、インターネット分野に関し、特に、情報の表示方法(information display method)、装置、電子機器及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0003】
コンピュータやグラフィックス、画像技術の発達に伴い、電子ゲームが登場した。電子ゲームとは、電子素子や部品により組み立てられた機器(ゲーム端末とも言う)を実行プラットフォームとするゲームを指す。これは、従来のゲームの仕組みとは異なり、従来のゲームは、実際のゲーム用の小道具、例えば、チェスやポーカーなどを必要とする。これに対して、電子ゲームは、ゲーム端末を制御して電子ゲームとインタラクションを行うゲーム方式である。
【0004】
インターネット時代に、電子ゲームはすでにネットワークゲーム(オンラインゲームとも言う)に発展している。オンラインゲームをプレイすることも、すでに、人々がレジャーやエンターテイメントを楽しむ最も流行している方法の1つになっている。オンラインゲームには、人と人との強力なコミュニケーションプラットフォームがあり、ユーザーがゲーム内で十分な仮想現実の体験を得ることができ、これは過去の伝統的なゲームでは比類のないものである。プレイヤー(ゲームユーザーとも言う)は、ゲーム端末のゲームインターフェースにおいて或る仮想キャラクターを扮することで、ゲームにおける他の仮想キャラクターとゲームを行うことができる。
【0005】
レースゲームでは、プレイヤーの車両走行過程においてプレイヤーが通過した軌跡のみが表示され、情報表示が単調であるため、ユーザー体験はあまり良くない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願の実施例は、少なくとも、車両が走行した軌跡、及び予測により得られた将来の或る(所定)期間における車両の走行軌跡を同時に表示し、仮想シーンに表示される情報を充実させることができる情報の表示方法、装置、電子機器及びコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本出願の実施例は情報の表示方法を提供し、該表示方法は、
仮想シーン内のターゲット車両のカレント時刻における移動状態と、前記ターゲット車両の前記仮想シーンにおける移動を制御するための第一操作とを取得するステップ;
前記ターゲット車両のカレント時刻における移動状態と、前記第一操作とに基づいて、前記カレント時刻の後の所定期間における前記ターゲット車両の第一移動軌跡を予測するステップであって、前記第一移動軌跡は、前記ターゲット車両が前記カレント時刻の後の所定期間内で移動する経路(ルート)及び方向を含む、ステップ;及び
第一移動軌跡及び第二移動軌跡を表示するステップであって、第二移動軌跡は、前記カレント時刻の前の前記ターゲット車両の移動軌跡であり、第一移動軌跡と第二移動軌跡との接続位置(the position where the first motion trajectory and the second motion trajectory meet)は、前記カレント時刻における前記ターゲット車両の所在する位置である、ステップを含む。
【0008】
本出願の実施例は情報の表示方法をさらに提供し、前記表示方法は端末により実行され、前記端末は、1つ又は複数の処理器及び記憶器、並びに1つ又は1つ以上のプログラムを含み、そのうち、前記1つ又は1つ以上のプログラムは前記記憶器に記憶されており、前記プログラムは、各々が1組の指令に対応する1つ又は1つ以上のユニットを含み、前記1つ又は複数の処理器は指令を実行するように構成され、前記表示方法は、
仮想シーン内のターゲット車両のカレント時刻における移動状態と、前記ターゲット車両の前記仮想シーンにおける移動を制御するための第一操作と、を取得するステップ;
前記ターゲット車両のカレント時刻における移動状態と、前記第一操作とに基づいて、前記カレント時刻の後の所定期間における前記ターゲット車両の第一移動軌跡を予測するステップであって、前記第一移動軌跡は、前記ターゲット車両が前記カレント時刻の後の所定期間内で移動する経路及び方向を含む、ステップ;及び
前記第一移動軌跡及び第二移動軌跡を表示するステップであって、前記第二移動軌跡は、前記カレント時刻の前の前記ターゲット車両の移動軌跡であり、前記第一移動軌跡と前記第二移動軌跡の接続位置は、前記カレント時刻における前記ターゲット車両の所在する位置である、ステップを含む。
【0009】
本出願の実施例は情報の表示装置をさらに提供し、前記表示装置は、
仮想シーン内のターゲット車両のカレント時刻における移動状態と、前記ターゲット車両の前記仮想シーンにおける移動を制御するための第一操作とを取得する取得ユニット;
前記ターゲット車両のカレント時刻における移動状態と、前記第一操作とに基づいて、カレント時刻の後の所定期間におけるターゲット車両の第一移動軌跡を予測する決定ユニットであって、前記第一移動軌跡は、前記ターゲット車両が前記カレント時刻の後の所定期間内で移動する経路及び方向を含む、決定ユニット;及び
クライアントにおいて第一移動軌跡及び第二移動軌跡を表示する表示ユニットであって、前記第二移動軌跡は、前記カレント時刻の前の前記ターゲット車両の移動軌跡であり、前記第一移動軌跡と前記第二移動軌跡との接続位置は、前記カレント時刻における前記ターゲット車両の所在する位置である、表示ユニットを含む。
【0010】
本出願の実施例は情報の表示方法を提供し、前記表示方法は端末により実行され、前記端末は、1つ又は複数の処理器及び記憶器、並びに1つ又は1つ以上のプログラムを含み、前記1つ又は1つ以上のプログラムは前記記憶器に記憶されており、前記プログラムは、各々が1組の指令に対応する1つ又は1つ以上のユニットを含む、前記1つ又は複数の処理器は指令を実行するように構成され、前記表示方法は、
仮想シーン内のターゲットオブジェクト(ターゲット対象とも言う)のカレント時刻における移動状態と、前記ターゲットオブジェクトの前記仮想シーンにおける移動を制御するための第一操作とを取得するステップ;
前記ターゲットオブジェクトの前記カレント時刻における移動状態と、前記第一操作とに基づいて、前記カレント時刻の後の所定期間における前記ターゲットオブジェクトの第一移動軌跡を予測するステップであって、前記第一移動軌跡は、前記ターゲットオブジェクトが前記カレント時刻の後の所定期間内で移動する経路を含む、ステップ;及び
前記第一移動軌跡及び前記第二移動軌跡を表示するステップであって、前記第二移動軌跡は、前記カレント時刻の前の前記ターゲットオブジェクトの移動軌跡であり、前記第一移動軌跡と前記第二移動軌跡との接続位置は、前記カレント時刻における前記ターゲットオブジェクトの所在する位置である、ステップを含む。
【0011】
本出願の実施例は情報の表示装置をさらに提供し、前記表示装置は、
仮想シーン内のターゲットオブジェクトのカレント時刻における移動状態と、前記ターゲットオブジェクトの前記仮想シーンにおける移動を制御するための第一操作とを取得する取得ユニット;
前記ターゲットオブジェクトの前記カレント時刻における移動状態と、前記第一操作とに基づいて、前記カレント時刻の後の所定期間における前記ターゲットオブジェクトの第一移動軌跡を予測する決定ユニットであって、前記第一移動軌跡は、前記ターゲットオブジェクトが前記カレント時刻の後の所定期間内で移動する経路を含む、決定ユニット;及び
前記第一移動軌跡及び前記第二移動軌跡を表示する表示ユニットであって、前記第二移動軌跡は、前記ターゲットオブジェクトの前記カレント時刻の前の移動軌跡であり、前記第一移動軌跡と前記第二移動軌跡との接続位置は、前記カレント時刻における前記ターゲットオブジェクトの所在する位置である、表示ユニットを含む。
【0012】
本出願の実施例はコンピュータ記憶媒体をさらに提供し、該コンピュータ記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは本出願の実施例による情報の表示方法を実行するように構成される。
【0013】
本出願の実施例は、記憶器及び処理器を含む電子機器をさらに提供し、
前記記憶器にはコンピュータプログラムが記憶されており、
前記処理器は、前記記憶器に記憶されているコンピュータプログラムを実行するときに、本出願の実施例による前記情報の表示方法を実現する。
【0014】
本出願の実施例では、仮想シーン内のターゲット車両のカレント時刻における移動状態、及び前記ターゲット車両の前記仮想シーンにおける移動を制御するための第一操作を取得し;ターゲット車両のカレント時刻における移動状態と、第一操作とに基づいて、カレント時刻の後の所定期間におけるターゲット車両の第一移動軌跡を予測し;及び、第一移動軌跡及び第二移動軌跡を表示し、第二移動軌跡は、前記カレント時刻の前の前記ターゲット車両の移動軌跡であり、第一移動軌跡と第二移動軌跡との接続位置は、前記カレント時刻における前記ターゲット車両の所在する位置である。このようにして、車両が走行した軌跡(第二移動軌跡)を表示すると同時に、予測により得られた将来の所定期間における車両の走行軌跡(第一移動軌跡)を表示することができるため、仮想シーンに表示される情報を充実させることができ、また、ユーザーがターゲット車両をより正確に制御し得るように支援し、ユーザー体験を向上させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
ここで説明する図面は、本出願への更なる理解を提供し、かつ本出願の一部を構成するために用いられる。また、本出願の例示的な実施例及びその説明は、本出願を解釈するために用いられるものであるが、本出願の実施例を限定するものではない。
図1】本出願の実施例による情報の表示方法のハードウェア環境を示す図である。
図2】本出願の実施例による選択可能な情報の表示方法のフローチャートである。
図3】本出願の実施例によるオプショナルゲームインターフェースを示す図である。
図4】本出願の実施例によるオプショナルゲームインターフェースを示す図である。
図5】本出願の実施例によるオプショナルゲームインターフェースを示す図である。
図6】本出願の実施例によるオプショナルゲームインターフェースを示す図である。
図7】本出願の実施例による選択可能な情報の表示方法のフローチャートである。
図8】本出願の実施例によるオプショナル車両状態を示す図である。
図9】本出願の実施例によるオプショナルゲームインターフェースを示す図である。
図10】本出願の実施例によるオプショナルゲームインターフェースを示す図である。
図11】本出願の実施例による選択可能な情報の表示装置を示す図である。
図12】本出願の実施例による端末の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
当業者が本出願の技術案をより良く理解し得るために、以下、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術案を明確かつ完全に説明する。もちろん、説明される実施例は本出願の一部の実施例のみであり、すべての実施例ではない。また、本出願における実施例に基づいて当業者が創造的労働をせずに取得したすべての他の実施例も、本出願の技術の範囲に属すべきである。
【0017】
なお、本出願の明細書、特許請求の範囲及び上述の図面における用語“第一”、“第二”などは、類似したオブジェクトを区別するために用いられるものであるが、必ずしも特定の順序又は前後の順序を限定するものではない。理解すべきは、このように使用されるデータを適切なときに交換することで、ここで説明される本出願の実施例がここで図示又は説明される以外の順序に従って実施されるようにさせることもできるということである。また、用語“包括(含む)”、“有する”及びそれらの任意の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図している。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、プロダクト又はデバイスについて言えば、これらのステップ又はユニットは、必ずしも、明確にリストされているステップ又はユニットに限られず、明確にリストされていない、あるいは、これらのプロセス、方法、プロダクト又はデバイスに固有の他のステップ又はユニットが含まれる場合もある。
【0018】
図1は、本出願の実施例による情報の表示方法のハードウェア環境を示す図である。図1を参照する。幾つかの実施例において、本出願の実施例による情報の表示方法は、図1に示すような端末101及びサーバー103からなるハードウェア環境に適用することができる。図1に示すように、サーバー103はネットワークを介して端末101に接続され、端末又は端末にインストールされているクライアントにサービス(例えば、ゲームサービス、アプリケーションサービスなど)を提供することができ、サーバー103にはデータベース105を設けることができ、あるいは、データベース105はサーバー103から独立して単独で配置されても良く、データベース105はサーバー103にデータ記憶サービスを提供することができる。なお、上述のネットワークは、広域ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク又はローカルエリアネットワークを含むが、これに限られず、端末101は、PC、携帯電話、タブレットパソコンなどであっても良いが、これに限定されない。
【0019】
本出願の実施例における情報の表示方法は、端末101により実行し、又は、端末101とサーバー103との連携で実施することができる。幾つかの実施例において、端末101にはクライアントがインストールされており、該クライアントにより本出願の実施例に係る情報の表示方法を実行することもできる。
【0020】
幾つかの実施例において、本出願の実施例による情報の表示方法は以下のステップを含む。
【0021】
S1:端末が、仮想シーン内のターゲットオブジェクトのカレント時刻における移動状態、及び前記ターゲットオブジェクトの前記仮想シーンにおける移動を制御するための第一操作を取得する。
【0022】
ここで、実際の実施に当たって、ターゲットオブジェクトは、仮想シーンに存在する、移動状態にあり得る任意のオブジェクト、例えば、車両オブジェクト、動物オブジェクト、アニメキャラクターオブジェクトなどであっても良い。
【0023】
第一操作は、ターゲットオブジェクトの仮想シーンにおける移動を制御するために用いられ、例えば、ターゲットオブジェクトが仮想シーン内でターゲット経路に沿って進行(前進)、後退、角曲がり(転向)、加速などを行うように制御する。
【0024】
S2:前記ターゲットオブジェクトのカレント時刻における移動状態及び前記第一操作に基づいて、前記カレント時刻の後の所定期間における前記ターゲットオブジェクトの第一移動軌跡を予測する。
【0025】
ここで、前記第一移動軌跡は、前記ターゲットオブジェクトが前記カレント時刻の後の所定期間内で移動する経路を含む。
【0026】
S3:前記第一移動軌跡及び前記第二移動軌跡を表示する。
【0027】
幾つかの実施例において、前記第二移動軌跡は、前記ターゲットオブジェクトの前記カレント時刻の前の移動軌跡であり、前記第一移動軌跡と前記第二移動軌跡との接続位置は、前記カレント時刻における前記ターゲットオブジェクトの所在する位置である。
【0028】
続いて、ターゲットオブジェクトがターゲット車両であることを例にとって、本出願の実施例による情報の表示方法について説明する。図2は、本出願の実施例による選択可能な情報の表示方法のフローチャートである。図2に示すように、該方法は以下のステップを含んでも良い。
【0029】
ステップS202:端末が、仮想シーン内のターゲット車両のカレント時刻における移動状態、及び前記ターゲット車両の前記仮想シーンにおける移動を制御するための第一操作を取得する。
【0030】
ここで、仮想シーンは、クライアントにおいて表示することができ、機器を用いて出力する、現実世界とは異なるシーンである。裸眼又は機器の補助(支援)により仮想シーンに対しての視覚感知(視覚認識)を形成することができ、例えば、表示スクリーンによって出力する2次元映像や、立体(ステレオ)投影、仮想現実、拡張現実技術などの立体表示技術によって出力する3次元映像である。また、各種の可能なハードウェアによって聴覚感知、触覚感知、嗅覚感知、移動感知などの、現実世界をシミュレーションする様々の感知を形成することもできる。実際の応用に当たって、仮想シーンはゲームシーンであっても良い。
【0031】
第一操作は、カレント時刻においてクライアントで検出した、ターゲット車両の仮想シーンにおける移動を制御するための操作である。
【0032】
上述のクライアントは、ターゲットアプリケーションが端末にインストールされた後に形成されるクライアントであり、仮想シーンは、該ターゲットアプリケーション(例えば、ソーシャルアプリケーション、ゲームアプリケーションなど)などにより提供されるソーシャル、ゲームなどの仮想シーンである。クライアントは、ユーザーが仮想シーン内の車両とインタラクションを行うためのインターフェースを提供する。これにより、ユーザーは、車両に対して操作制御を行うことができる。例えば、クライアントに各種の操作制御ボタンが表示されており、ユーザーは、これらの操作制御ボタン(例えば、第一操作、第二操作など)をタップすることにより、車両に対する操作制御を実現することができる。
【0033】
上述の移動状態は、ターゲット車両の移動速度、移動方向及び受ける外力のうちの少なくとも1つであっても良く、第一操作はユーザーの操作、例えば、加速操作、減速操作などである。
【0034】
ステップS204:端末が、移動状態及び第一操作に基づいて、ターゲット車両のカレント時刻の後の所定期間内の第一移動軌跡を決定する。
【0035】
端末は、移動状態及び第一操作に基づいて、ターゲット車両のカレント時刻の後の第一移動軌跡を予測し、即ち、端末は、移動状態及び第一操作に基づいて、ターゲット車両の将来の或る期間(例えば、10秒)内の移動軌跡を推定し、該移動軌跡は、移動する経路及び移動する方向の2つの部分を含む。
【0036】
ステップS206:端末が、クライアントにおいて第一移動軌跡及び第二移動軌跡を表示し、第二移動軌跡は、前記カレント時刻の前の前記ターゲット車両の移動軌跡であり、第一移動軌跡と第二移動軌跡との接続位置は、前記カレント時刻における前記ターゲット車両の所在する位置である。
【0037】
上述のステップS202乃至ステップS206により、第二移動軌跡を表示すると同時に第一移動軌跡を表示することができ、即ち、車両が走行した軌跡を表示すると同時に、予測により得られた車両の将来の所定期間内の走行軌跡も表示することで、仮想シーンに表示される情報を充実させることができる。また、ユーザーがターゲット車両をより正確に制御し得るように支援することで、ユーザー体験を向上させることもできる。
【0038】
本出願の実施例は、ゲームの総合的な情報に関する可視化表示スキーム、及び、動力(パワー)、転向及び慣性抵抗の総合的な要因を統合した後の動力方向決定スキームを提供し、これにより、動力や進行情報などはゲーム内でリアルタイムに表示することができる。また、慣性や表示方式について、ゲームとシーンにおけるインタラクティブ表示のフィードバックも提供される。以下、ステップS204-ステップS206をもとに本出願の実施例の技術案を詳細に説明する。
【0039】
ステップS204により提供される技術案では、端末は、移動状態及び第一操作に基づいて、ターゲット車両のカレント時刻の後の所定期間内の第一移動軌跡を決定する。
【0040】
上述の実施例では、移動状態及び第一操作に基づいて、ターゲット車両のカレント時刻の後の所定期間内の第一移動軌跡を決定することは、以下のようなステップS2042-ステップS2046により実現することができる。
【0041】
ステップS2042:動力モデルを用いてターゲット車両の第一時刻t1における第一速度v1を決定する。
【0042】
動力モデルは、ターゲット車両が第二時刻t2に受ける外力、ターゲット車両の第二時刻における第二速度v2、及び、ターゲット車両の第二時刻における牽引力(車両を引く力)と、ターゲット車両の第一時刻における第一速度との間の関係を記述するために用いられる。
【0043】
第二時刻は第一時刻の前の時刻であり、移動状態は、ターゲット車両が第二時刻における受ける外力、及びターゲット車両の第二時刻における第二速度を含む。
【0044】
ターゲット車両の第二時刻における牽引力は第一操作に基づいて決定される。
【0045】
幾つかの実施例において、動力モデルを用いてターゲット車両の第一時刻における第一速度を決定することは、次のようことを含み、即ち、受ける外力がターゲット車両の第二時刻における摩擦力を含む場合、動力モデルを用いて、ターゲット車両の第二時刻における摩擦力、第二速度、及びターゲット車両の第二時刻における牽引力に対応する第一速度を決定し、言い換えれば、前記ターゲット車両の第二時刻に受ける外力が前記ターゲット車両の第二時刻における摩擦力を含むときに、前記動力モデルは、前記摩擦力、前記第二速度、及び前記ターゲット車両の第二時刻における牽引力と前記第一速度との間の関係を記述するために用いられ、これにより、前記摩擦力、前記第二速度、及び前記ターゲット車両の第二時刻における牽引力と前記第一速度との間の関係に基づいて、前記第一速度を決定することができる。実際の実施に当たって、受ける外力即ち摩擦力と牽引力との合力Fを求め、加速度a=F/mを計算することで、前記第一速度をv1=v2+(t1-t2)*aとして決定することができ、ここで、mはターゲット車両の質量である。
【0046】
幾つかの実施例において、動力モデルを用いてターゲット車両の第一速度を決定することは、次のようなことを含み、即ち、受ける外力がターゲット車両の第二時刻に受ける衝突によるリバウンド力(rebound force)を含む場合、動力モデルを用いて、ターゲット車両の第二時刻におけるリバウンド力、第二速度、及びターゲット車両の第二時刻における牽引力に対応する第一速度を決定し、即ち、前記ターゲット車両が第二時刻に受ける外力が、前記ターゲット車両が第二時刻に衝突を受けるときのリバウンド力を含むときに、前記動力モデルは、前記リバウンド力、前記第二速度、前記ターゲット車両の第二時刻における牽引力と前記第一速度との間の関係を記述するために用いられ、これにより、前記リバウンド力、前記第二速度、及び前記ターゲット車両の第二時刻における牽引力と前記第一速度との間の関係に基づいて、前記第一速度を決定することができる。実際の実施に当たって、受ける外力即ちリバウンド力と牽引力との合力Fを求め、加速度a=F/mを算出することで、前記第一速度をv1=v2+(t1-t2)*aとして決定することができ、mはターゲット車両の質量である。
【0047】
aの方向は第二時刻の矢印方向であり、類似した方法を採用して第一時刻の加速度を計算し、該加速度の方向を第二時刻の矢印方向とすることができる。
【0048】
ステップS2044:ターゲット車両の第一速度及び第二速度に基づいて、ターゲット車両の第二時刻における軌跡点を決定する。
【0049】
例えば、第一時刻における軌跡点が既知の場合、積分又は他の方法により、ターゲット車両がt1からt2まで通過した距離を計算することで、ターゲット車両の第二時刻における軌跡点を決定することができる。
【0050】
ステップS2046:前記所定期間内の少なくともの2つの軌跡点に対してフィッティングを行い、第一移動軌跡を取得する。
【0051】
ここで、フィッティング公式を採用してすべての軌跡点に対してフィッティングを行っても良く、1つの公式による軌跡が第一移動軌跡を完全に表すことができない場合、複数の軌跡セグメントの形式で第一移動軌跡を表しても良い。フィッティングの過程は、既知の軌跡点の値をフィッティング公式に代入してフィッティング公式における未知のパラメータの値を求める過程と理解されても良い。
【0052】
ステップS206により提供される技術案では、端末はクライアントにおいて第一移動軌跡及び第二移動軌跡を表示し、第二移動軌跡は前記カレント時刻の前の前記ターゲット車両の移動軌跡であり、第一移動軌跡と第二移動軌跡との接続位置は前記カレント時刻における前記ターゲット車両の所在する位置である。
【0053】
幾つかの実施例において、以下のような方式(方法)で第一移動軌跡及び第二移動軌跡を表示することができる。
【0054】
クライアントにおいて第一表示方式で第一移動軌跡を表示し、第二表示方式で第二移動軌跡を表示し、第一表示方式は第二表示方式とは異なり、ここでの表示方式は、軌跡の色が異なり、軌跡の充填(fill)の形状又は充填の色が異なり、軌跡自身の形状が異なるなどを含むが、これに限定されない。
【0055】
幾つかの実施例において、第一移動軌跡について、表示方式は、矢印の特殊効果に限定されず、具象情報により表し得る方向、長さなどのベクトル情報のような他の表示方式をさらに含んでも良い。
【0056】
幾つかの実施例において、ターゲット車両の推定移動軌跡(即ち、第一移動軌跡)に障害物が無い場合、第一移動軌跡は1つの完全な軌跡であり、ターゲット車両の推定移動軌跡に障害物がある場合、第一移動軌跡は複数のセグメントの軌跡を含み、このときに、クライアントにおいて第一表示方式で第一移動軌跡を表示することは、クライアントにおいて第一表示方式で第一セグメントの軌跡及び第二セグメントの軌跡を表示することを含み、第一移動軌跡は第一セグメントの軌跡及び第二セグメントの軌跡を含み、第一セグメントの軌跡は、前記カレント時刻における前記ターゲット車両の所在する位置を開始位置とし、第一セグメントの軌跡は、ターゲット車両が移動状態に従って移動するときに生じる移動軌跡であり、第二セグメントの軌跡は第一セグメントの軌跡の終了位置を開始位置とし、第二セグメントの軌跡は、ターゲット車両が移動状態に従って移動するときに障害物と衝突した後に生成する移動軌跡である。
【0057】
幾つかの実施例において、クライアントにおいて第一移動軌跡及び第二移動軌跡を表示する過程では、クライアントで第二操作が検出された場合、即ち、ユーザーの新しい操作が存在する場合、クライアントにおいて第三移動軌跡及び第四移動軌跡が表示され、第三移動軌跡は、第二操作が検出された後のターゲット車両の移動軌跡であり、第四移動軌跡は、第二操作が検出される前のターゲット車両の移動軌跡であり、第三移動軌跡の決定方法は第一移動軌跡の場合と同じであるため、ここではその詳しい説明を省略する。また、第二操作は、カレント時刻においてクライアントで検出された第一操作とは異なる。
【0058】
本出願の技術案を採用することにより、直観的な表示形式で、ユーザー操作の単位当たりに受ける包括的な力の結果及びシーンとのインテラクティブ指示を表示し、ユーザーが事前にその後の悪影響を回避するようにリマインドすることができる。
【0059】
以下、本出願の実施例に係る技術案をゲームに適用すること、即ち、仮想シーンがゲームシーンであることを例にとって、本出願の実施例による情報の表示方法を詳細に説明する。
【0060】
図3に示すように、レースゲーム、例えば、「飛車手遊(注:ゲームの中国語タイトルであり、日本語訳は、オーバースピードモバゲー(モバイルゲーム)である)」、「一起来飛車(注:ゲームの中国語タイトルであり、日本語訳は、一緒にオーバースピードしましょう)」などのゲームでは、車のフロント(単にフロントと言う場合もある)の向きなどによりルートの事前判定(予測)及び認識を実現する。例えば、図3では、符号31で示されるのは車両のフロントの部分であり、ユーザーは車のフロントの向きにより進行ルートの予測を行うことができるが、ゴーカートの慣性についてこのような方法を用いて実現することは、車両の実際の進行方向を反映することができない。何故ならば、慣性力が比較的に簡単であるため、車のフロントの向きを用いて進行方向の表示を達成する方法の実現可能性が高いが、摩擦力などを考慮したときに、車のフロントの向きは車両の実際の進行方向を反映することができないからである。
【0061】
図4に示すようなゴーカートゲームでは、慣性及び摩擦力が存在するため、上述の表示方式は、車両の進行方向を直観的に表示することができない。例えば、図4では、符号41の矢印により示される方向がカレントフロント方向であるが、該方向は車両の進行方向ではない。また、車輪の逆方向の延長線による方法を用いて進行方向を認識する場合、図4に示すように、符号42の矢印で示される方向が車輪の逆方向の延長線の方向であり、該方向によってカレント車両の進行方向を把握することができるが、新しいユーザーにとって、このような方法の実際の意味を理解することは難しい。
【0062】
これに基づいて、本出願の実施例における情報の表示方法が提供され、これにより、直観的な表示形式で、ユーザー操作の単位当たりに受ける包括的な力の結果(方向及び大小を含む)及びシーンとのインテラクティブ指示を表示することで、ユーザーが事前にその後の悪影響を回避し、後続の操作を行うようにリマインドすることができる。
【0063】
図5に示すように、ユーザーが操作する車両からの1つの延長線(例えば、緑色の延長線、即ち、図5の符号51により示される車両の前方の矢印)を用いて、車両の進行方向を説明する。操作に伴って動力モデルの指示線がリアルタイムに変化し、後の進行軌跡を表示することができる。図6に示すように、車両が衝突する直前に、予測軌跡線もリバウンド経路に従って表すことができる。例えば、図6の符号61で示すように、車両が衝突する直前に、予測軌跡線(符号61)はリバウンド経路に従って変化し、表示することができる。
【0064】
本出願の実施例における技術案を採用することで、カレント車両進行状態及びユーザー操作により、車両動力モデルを用いてリアルタイムに予測を行い、車両の固定時間長(例えば、1秒)内の進行ルートを特殊効果で描くことができる。実現方法は図7に示すとおりである。
【0065】
ステップS701:入力操作(例えば、第一操作)を検出し、フレーム数nを予測し;
ステップS702:ユーザー操作が変わらない場合、動力モデルのデータを更新し;
ステップS703:更新がn回行われたかを判断し、「はい」の場合、ステップS704を実行し、そうでない場合、ステップS702を実行し;
ステップS704:位置情報を処理し、車両との相対的安定性を保ち;
ステップS705:nフレームの位置データに基づいて矢印を生成する。
【0066】
本出願の上述の実施例を応用するときに、本システムの動力モデルは、ユーザー操作をリアルタイムに監視し、ユーザーから任意の操作入力があったときに、又は、レーシング過程で衝突が発生したときに、軌跡の予測ルートを更新し、かつ特殊効果の標識の表示を更新することができる。
【0067】
本出願の実施例は、図8に示すように、操作の単位当たりの動力、転向操作、及びドリフト慣性減衰を、1つの最終結果、即ち、速度及び進行方向に基づく1つのベクトル結果として統一して統計することができ、そのうち、fは転向時に車両が受ける摩擦力であり、進行方向とは逆であり、Fは実際の進行方向であり、vは車両の動力であり、Fはf及びvの総合的演算結果により決められ、また、カレント力及び時間の関数により、図9の符号91で示されるように、車両の所定期間内の走行軌跡を描くことができる。しかし、これはユーザーに表示されない。よって、ユーザーの慣性への理解のハードルは高くなる。
【0068】
本出願の実施例では、さらに、特殊効果を採用することで、該ベクトルを矢印の形式で表示し、ユーザー操作の単位当たりの重心位置と、前の受けた力の結果に基づくx個の時間単位後の終点位置とを特殊効果で接続し、特殊効果の長さ、角度及びラジアンにより、ユーザーがx個の時間単位後の位置予測を直観的に感じ得るようにさせることができ、前進力の方向は進行ルートのカレント加速度であり、再帰処理により弧形の進行ルートを得ることができる。
【0069】
図10に示すように、進行の結果に対するユーザーの何れの影響有りの操作(例えば、前述の第二操作など)は、ゲーム内でリアルタイムに表示され、フィードバックすることができる。表示の形式は、次のとおりであり、即ち、動力が増加すれば、表示の特殊効果が長くなり(実際には、速度が増大し、同じ期間内の走行軌跡が長くなる)、受ける力の角度(即ち、進行方向)が変化する。幾つかの実施例において、第一移動軌跡に障害物が存在するときに、ターゲット色により第一移動軌跡を表示することができ、そのうち、ターゲット色は、第一移動軌跡に障害物が存在しないときの色とは異なる。幾つかの実施例において、正常の走行を前提として、予測ルートは緑色で表示することができ、例えば、図10の符号11で示される矢印は予測ルートであり、かつ緑色であり、また、衝突し得るという前提で、予測線は赤色になり、警告を発し、かつ衝突の結果に基づいて衝突結果による進行ルートを表示することができる。
【0070】
本出願の上述の実施例を用いることにより、運転過程で車両が走行する軌跡及び最終的に受ける力の状況を表すことができる。直観的な表示により車両の動力モデル及び走行傾向をディスプレイすることで、ユーザーの理解の難しさを軽減し、ユーザーの車両に対しての操作制御を容易にすることができる。
【0071】
なお、前述の各方法の実施例について、説明の便宜のため、それらを一連の操作の組み合わせとして表したが、当業者が理解すべきは、本出願が説明された操作の順序に限定されず、本出願に基づいて幾つかのステップが他の順序に従って又は同時に行われても良いということである。また、当業者が理解すべきは、明細書に記載されている実施例がすべて好適な実施例に属し、係る操作やモジュールが必ずしも本出願に必要なものではないということである。
【0072】
上述の実施例の説明により、当業者が理解すべきは、上述の実施例による方法は、ソフトウェアプラス必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形で実現し得るということであり、もちろん、ハードウェアにより実現することもできるが、多くの場合、前者はより良い実施方式である。このような理解をもとに、本出願の実施例の技術案は、本質的に、あるいは、従来技術に対して貢献をもたらす部分が、ソフトウェアプロダクトの形式で具現化することができる。該コンピュータソフトウェアプロダクトは、1つの記憶媒体(例えば、ROM(Read-Only Memory)/RAM(Random Access Memory)、磁気ディスク、光ディスク)に格納され、1つ又は複数の端末機器(携帯電話、コンピュータ、サーバー、又はネットワーク機器などであっても良い)に、本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための複数の指令を含んでも良い。
【0073】
本出願の実施例はさらに、上述の情報の表示方法を実施するための情報の表示装置を提供する。幾つかの実施例において、本出願の実施例による情報の表示装置は以下のものを含む。
【0074】
取得ユニット:仮想シーン内のターゲットオブジェクトのカレント時刻における移動状態、及び前記ターゲットオブジェクトの前記仮想シーンにおける移動を制御するための第一操作を取得するように構成され;
決定ユニット:前記ターゲットオブジェクトのカレント時刻における移動状態、及び前記第一操作に基づいて、前記カレント時刻の後の所定期間における前記ターゲットオブジェクトの第一移動軌跡を予測するように構成され、そのうち、前記第一移動軌跡は、前記ターゲットオブジェクトが前記カレント時刻の後の所定期間内で移動する経路を含み;
表示ユニット:前記第一移動軌跡及び第二移動軌跡を表示するように構成され、そのうち、前記第二移動軌跡は、前記ターゲットオブジェクトの前記カレント時刻の前の移動軌跡であり、前記第一移動軌跡と前記第二移動軌跡との接続位置は、前記カレント時刻における前記ターゲットオブジェクトの所在する位置である。
【0075】
本出願の実施例はさらに、上述の情報の表示方法を実行するための情報の表示装置を提供する。図11は、本出願の実施例による選択可能な情報の表示装置を示す図である。図11に示すように、該装置は、取得ユニット1101、決定ユニット1103及び表示ユニット1105を含んでも良い。
【0076】
取得ユニット1101:仮想シーン内のターゲット車両のカレント時刻における移動状態、及び前記ターゲット車両の前記仮想シーンにおける移動を制御するための第一操作を取得するように構成される。
【0077】
上述のクライアントは、ターゲットアプリケーションが端末にインストールされた後に形成されるクライアントであり、仮想シーンは、該ターゲットアプリケーション(例えば、ソーシャルアプリケーション、ゲームアプリケーションなど)などにより提供されるソーシャル又はゲームなどの仮想シーンであり、クライアントは、ユーザーが仮想シーンにおける車両とインタラクションを行うインターフェースを提供する。これにより、ユーザーは、車両に対して操作制御を行うことができ、例えば、クライアントにおいて各種の操作制御ボタンが表示されており、ユーザーは、これらの操作制御ボタン(例えば、第一操作、第二操作など)をタップすることで、車両に対する操作制御を実現することができる。
【0078】
上述の移動状態は、ターゲット車両の移動速度、移動方向、及び受ける外力のうちの少なくとも1つであっても良く、第一操作はユーザーの操作、例えば、加速操作、減速操作などである。
【0079】
決定ユニット1103:移動状態及び第一操作に基づいて、カレント時刻の後の所定期間におけるターゲット車両の第一移動軌跡を予測するように構成される。
【0080】
そのうち、前記第一移動軌跡は、前記ターゲット車両が前記カレント時刻の後の所定期間内で移動する経路及び方向を含み、端末は、移動状態及び第一操作に基づいて、ターゲット車両のカレント時刻の後の第一移動軌跡を決定し、即ち、端末は、移動状態及び第一操作に基づいて、ターゲット車両の将来の所定期間(例えば、10秒)内の移動軌跡を予測し、該移動軌跡は、移動する経路及び移動する方向の2つの部分を含む。
【0081】
表示ユニット1105:クライアントにおいて第一移動軌跡及び第二移動軌跡を表示するように構成され、そのうち、第二移動軌跡は、前記カレント時刻の前の前記ターゲット車両の移動軌跡であり、第一移動軌跡と第二移動軌跡との接続位置は、前記カレント時刻における前記ターゲット車両の所在する位置である。
【0082】
なお、該実施例における取得ユニット1101は、本出願の実施例におけるステップS202を実行するように構成されても良く、該実施例における決定ユニット1103は、本出願の実施例におけるステップS204を実行するように構成されても良く、該実施例における表示ユニット1105は、本出願の実施例におけるステップS206を実行するように構成されても良い。
【0083】
ここで留意されたいのは、上述のモジュール及び対応するステップにより実現される例示及び適用シーンは同じであるが、上述の実施例に開示された内容に限られない。なお、上述のモジュールは、装置の一部として図1に示すようなハードウェア環境において実行することができ、ソフトウェアにより実現されても良く、ハードウェアにより実現されても良い。
【0084】
本出願の実施例による情報の表示装置を応用することにより、車両が走行した軌跡(第二移動軌跡)を表示するとともに、予測により得られた車両の将来の所定期間内の走行軌跡(第一移動軌跡)を表示することができるため、仮想シーンに表示される情報を充実させることができ、また、ユーザーがターゲット車両をより正確に制御し得るように支援し、ユーザー体験を向上させることもできる。
【0085】
幾つかの実施例において、表示ユニットはさらに次のように構成されても良く、即ち、第一表示方式に従って第一移動軌跡を表示し、第二表示方式に従って第二移動軌跡を表示し、そのうち、第一表示方式は第二表示方式とは異なる。
【0086】
幾つかの実施例において、第一移動軌跡は第一セグメントの軌跡及び第二セグメントの軌跡を含み、表示ユニットはさらに次のように構成されても良く、即ち、第一表示方式に従って第一セグメントの軌跡及び第二セグメントの軌跡を表示する。
【0087】
そのうち、第一セグメントの軌跡は、前記カレント時刻における前記ターゲット車両の所在する位置を開始位置とし、第一セグメントの軌跡は、ターゲット車両が移動状態に従って移動するときに生じる移動軌跡であり、第二セグメントの軌跡は、第一セグメントの軌跡の終了位置を開始位置とし、第二セグメントの軌跡は、ターゲット車両が移動状態に従って移動するときに障害物と衝突した後に生成する移動軌跡である。
【0088】
幾つかの実施例において、表示ユニットはさらに次のように構成されても良く、即ち、クライアントで第二操作が検出された場合、クライアントにおいて第三移動軌跡及び第四移動軌跡を表示し、そのうち、第三移動軌跡は、第二操作が検出された後のターゲット車両の移動軌跡であり、第四移動軌跡は、第二操作が検出される前のターゲット車両の移動軌跡であり、第二操作は、カレント時刻においてクライアントで検出された第一操作とは異なる。
【0089】
幾つかの実施例において、決定ユニットは第一決定モジュール、第二決定モジュール及びフィッティングモジュールを含む。
【0090】
第一決定モジュールは、動力モデルを用いてターゲット車両の第一時刻における第一速度を決定するように構成される。
【0091】
そのうち、動力モデルは、ターゲット車両が第二時刻に受ける外力、ターゲット車両の第二時刻における第二速度、ターゲット車両の第二時刻における牽引力と、ターゲット車両の第一時刻における第一速度との間の関係を記述するために用いられ、第二時刻は第一時刻の前の時刻である。
【0092】
第二決定モジュールは、ターゲット車両の第一速度及び第二速度に基づいて、ターゲット車両の第二時刻における軌跡点を決定ように構成される。
【0093】
フィッティングモジュールは、前記所定期間内の少なくとも2つの軌跡点に対してフィッティングを行い、第一移動軌跡を得るように構成される。
【0094】
幾つかの実施例において、第一決定モジュールはさらに次のように構成されても良く、即ち、受ける外力がターゲット車両の第二時刻における摩擦力を含む場合、動力モデルを用いて、ターゲット車両の第二時刻における摩擦力、第二速度、及びターゲット車両の第二時刻における牽引力に対応する第一速度を決定する。
【0095】
幾つかの実施例において、第一決定モジュールはさらに次のように構成されても良く、即ち、受ける外力が、ターゲット車両が第二時刻に受ける衝突のリバウンド力を含む場合、動力モデルを用いて、ターゲット車両の第二時刻におけるリバウンド力、第二速度、及びターゲット車両の第二時刻における牽引力に対応する第一速度を決定する。
【0096】
ここで留意されたいのは、上述のモジュール及び対応するステップにより実現される例示及び適用シーンは同じであるが、上述の実施例に開示された内容に限られない。なお、上述のモジュールは、装置の一部として図1に示すようなハードウェア環境において実行することでき、ソフトウェアにより実現されても良く、ハードウェアにより実現されても良く、そのうち、ハードウェア環境はネットワーク環境を含む。
【0097】
本出願の実施例はさらに、上述の情報の表示方法を実施するためのサーバー又は端末を提供する。
【0098】
図12は、本出願の実施例による端末の構成を示すブロック図である。図12に示すように、該端末は、1つ又は複数(図12では1つのみが示されている)の処理器1201、記憶器1203、及び伝送装置1205を含んでも良く、図12に示すように、該端末は入出力装置1207をさらに含んでも良い。
【0099】
そのうち、記憶器1203は、ソフトウェアプログラム及びモジュール、例えば、本出願の実施例における情報の表示方法及び装置に対応するプログラム指令/モジュールを記憶するように構成されても良く、処理器1201は、記憶器1203に格納されているソフトウェアプログラム及びモジュールを実行することで、各種の機能/アプリ及びデータ処理を実現することができ、即ち、上述の情報の表示方法を実行することができる。記憶器1203は、高速ランダム記憶器を含んでも良く、また、不揮発性記憶器、例えば、1つ又は複数の磁気記憶装置、フレッシュメモリ、又は他の不揮発性固体記憶器を含んでも良い。幾つかの実例において、記憶器1203はさらに、処理器1201に対して遠隔設置される記憶器を含んでも良く、これらの遠隔記憶器は、ネットワークを介して端末に接続され得る。上述のネットワークの実例は、インターネット、広域ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、移動通信網及びその組み合わせを含んでも良い。
【0100】
上述の伝送装置1205は、1つのネットワークを介してデータを送受信するように構成され、さらに処理器と記憶器との間のデータ伝送のために用いられ得る。上述の実例は有線ネットワーク及び無線ネットワークを含んでも良い。1つの実例において、伝送装置1205は、1つのネットワークインターフェースコントローラ(Network Interface Controller、NIC)を含み、それは、ネットワークケーブルにより他のネットワーク機器やルーターに接続されることで、インターネット又はローカルエリアネットワークと通信を行うことができる。1つの実例において、伝送装置1205はRF(Radio Frequency)モジュールであり、無線方式でインターネットと通信を行うように構成される。
【0101】
そのうち、記憶器1203はアプリケーションプログラムを保存するように構成される。
【0102】
処理器1201は、記憶器1203に記憶されているアプリケーションプログラムを実行することにより、本出願の実施例による情報の表示方法を実現することができる。
【0103】
当業者が理解すべきは、図12に示す構成が例示に過ぎないということであり、端末は、電子装置はスマートフォン(例えば、Androidスマートフォン、iOSスマートフォンなど)、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、MID(Mobile Internet Devices)、PADなどの端末装置であっても良い。図12は上述の電子装置の構成を限定するためのものではない。例えば、電子装置はさらに、図12に示す部品よりも多く又は少ない部品(例えば、ネットワークインターフェースなど)を含んでも良く、又は、図12に示すものとは異なる構成を有しても良い。
【0104】
また、当業者が理解すべきは、上述の実施例における各種の方法の全部又は一部のステップがプログラムにより端末機器に関連するハードウェアに指令することで完成され得るということである。該プログラムはコンピュータ可読記憶媒体に記憶することができ、記憶媒体は、フレッシュメモリ、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、磁気ディスク、光ディスクなどを含んでも良い。
【0105】
本出願の実施例はさらにコンピュータ記憶媒体を提供し、該コンピュータ記憶媒体には情報の表示方法を実行するためのコンピュータプログラムが記憶されており、該コンピュータプログラムは、本出願の実施例による上述情報の表示方法を実行するように用いられる。
【0106】
幾つかの実施例において、上述の記憶媒体は、上述の実施例に示すネットワークにおける複数のネットワーク機器のうちの少なくとも1つのネットワーク機器に位置しても良い。
【0107】
幾つかの実施例において、記憶媒体は、以下のステップを実行するためのコンピュータプログラムを記憶するように構成され、即ち、
仮想シーン内のターゲット車両のカレント時刻における移動状態、及び前記ターゲット車両の前記仮想シーンにおける移動を制御するための第一操作を取得し;
前記ターゲット車両のカレント時刻における移動状態と、前記第一操作とに基づいて、前記ターゲット車両の前記カレント時刻の後の所定期間内の第一移動軌跡を予測し、そのうち、前記第一移動軌跡は、前記ターゲット車両が前記カレント時刻の後の所定期間内で移動する経路及び方向を含み;及び
前記第一移動軌跡及び第二移動軌跡を表示し、そのうち、前記第二移動軌跡は、前記ターゲット車両の前記カレント時刻の前の移動軌跡であり、前記第一移動軌跡と前記第二移動軌跡との接続位置は、前記カレント時刻における前記ターゲット車両の所在する位置である。
【0108】
上述のコンピュータ記憶媒体は、Uディスク、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、モバイルハードディスク、磁気ディスク、光ディスクなどの各種のプログラムコード記録可能なの媒体であっても良い。
【0109】
なお、上述の本出願の実施例の順番号は、説明用のみであり、実施例の優劣を表すものではない。
【0110】
上述の実施例に集積されるユニットは、ソフトウェアの機能ユニットの形式で実現され、かつ独立したプロダクトとして販売又は使用されるときに、上述のコンピュータ可読記憶媒体に記憶することができる。このような理解に基づいて、本出願の技術案は、本質的に、あるいは、従来技術に対して貢献をもたらす部分又は該技術案の全部又は一部が、ソフトウェアプロダクトの形式で具現化することができ、該コンピュータソフトウェアプロダクトは、記憶媒体に格納され、1つ又は複数のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバー、ネットワーク装置などであっても良い)に、本出願の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるための複数の指令を含んでも良い。
【0111】
本出願の上述の実施例では、各実施例の説明はそれ自体に焦点を合わせている。一実施例で詳細に説明されていない部分については、他の実施例の関連する説明を参照することができる。
【0112】
本出願により提供される幾つかの実施例では、理解すべきは、開示されているクライアントが他の方式により実現され得るということである。また、以上に述べた装置の実施例は例示に過ぎず、例えば、前記ユニットの分割は、ロジック機能の分割だけであり、実際に実現するときには他の分割方式が存在する場合があり、例えば、複数のユニット又は部品を組み合わせしたり、他のシステムに統合したり、一部の特徴を無視したり、実行しなかったりすることもできる。さらに、表示又は説明された相互接続又は直接接続又は通信接続は、幾つかのインターフェース、ユニット又はモジュールの間接接続又は通信接続であっても良く、あるいは、電気的な接続又は他の形式の接続であっても良い。
【0113】
個別部品として説明された前記ユニットは、物理的に分離されている場合とされていない場合があり、ユニットとして表示された部品は、物理ユニットである場合とそうでない場合があり、即ち、1つの箇所に位置しても良く、あるいは、複数のネットワークユニットに分散しても良い。実際のニーズに応じてそのうちの一部又は全部のユニットを選択して本実施例のスキームの目的を達成することができる。
【0114】
また、本出願の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されても良く、各ユニットが物理的に単独で存在しても良く、又は、2つ又はそれ以上のユニットが1つのユニットに集積されても良い。集積ユニットは、例えば、ハードウェアの形式で実現されても良く、ソフトウェアの機能ユニットの形式で実現されても良い。
【0115】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこの実施形態に限定されず、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対するあらゆる変更は本発明の技術的範囲に属する。
【産業上の利用可能性】
【0116】
本出願の実施例では、仮想シーン内のターゲット車両のカレント時刻における移動状態、及び前記ターゲット車両の前記仮想シーンにおける移動を制御するための第一操作を取得し;前記ターゲット車両のカレント時刻における移動状態と、前記第一操作とに基づいて、前記ターゲット車両の前記カレント時刻の後の所定期間内の第一移動軌跡を予測し、そのうち、前記第一移動軌跡は、前記ターゲット車両が前記カレント時刻の後の所定期間内で移動する経路及び方向を含み;及び、前記第一移動軌跡及び第二移動軌跡を表示し、そのうち、前記第二移動軌跡は、前記ターゲット車両の前記カレント時刻の前の移動軌跡であり、前記第一移動軌跡と前記第二移動軌跡との接続位置は、前記カレント時刻における前記ターゲット車両の所在する位置である。これにより、車両が走行した軌跡(第二移動軌跡)を表示すると同時に、予測により得られた車両の将来の所定期間内の走行軌跡(第一移動軌跡)を表示することができるため、仮想シーンに表示される情報を充実させることができ、また、ユーザーがターゲット車両をより正確に制御し得るように支援し、ユーザー体験を向上させることもできる。
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【国際調査報告】