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▶ チャンサ マギル メディカル テクノロジー カンパニー リミテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-28
(54)【発明の名称】喉頭マスク
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/267 20060101AFI20220318BHJP
【FI】
A61B1/267
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021545305
(86)(22)【出願日】2020-01-03
(85)【翻訳文提出日】2021-08-17
(86)【国際出願番号】 CN2020070293
(87)【国際公開番号】W WO2020156031
(87)【国際公開日】2020-08-06
(31)【優先権主張番号】201910106849.X
(32)【優先日】2019-02-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201910106682.7
(32)【優先日】2019-02-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201910106487.4
(32)【優先日】2019-02-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201910107668.9
(32)【優先日】2019-02-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521341651
【氏名又は名称】チャンサ マギル メディカル テクノロジー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【弁理士】
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】リ ダーチン
(72)【発明者】
【氏名】タン ミージエ
(72)【発明者】
【氏名】リュウ ジョングイ
【テーマコード(参考)】
4C161
【Fターム(参考)】
4C161AA07
4C161CC06
4C161DD03
4C161FF35
4C161FF42
4C161HH02
(57)【要約】
安全に繰り返して使用でき、良好な視野を有するビデオ装置を備える、喉頭マスクを提供する。喉頭マスク主体10及びビデオ装置20を備え、喉頭マスク主体10は、カテーテル12及びカテーテル12の遠端に接続されたシーリングベース13を備え、ビデオ装置20は、制御部22とビデオチューブ23とを備え、ビデオチューブ23の遠端に、画像センサ231が形成され、喉頭マスク主体10に、エアガイドチャネル101及びビデオキャビティ103が形成され、ビデオキャビティ103の遠端に、光透過材料で囲まれた第1ブラインドエンドが形成され、ビデオチューブ23は、ビデオキャビティ103にプラグ可能に挿入され、ビデオキャビティ103の遠端及び前記ビデオチューブ23の遠端は、シーリングベース13内に延在し、ビデオチューブ23の遠端は、曲げたりリセットしたりすることができる。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
喉頭マスク主体およびビデオ装置を備える、喉頭マスクであって、
前記喉頭マスク主体は、カテーテルおよび前記カテーテルの遠端に接続されたシーリングベースを備え、前記ビデオ装置は、制御部と、前記制御部に接続されたビデオチューブとを備え、前記ビデオチューブの遠端には、画像センサが構成され、前記喉頭マスク主体内には、エアガイドチャネルおよびビデオキャビティが形成され、前記ビデオキャビティの遠端には、光透過性の第1ブラインドエンドが形成され、前記ビデオチューブは、プラグ可能に前記ビデオキャビティに挿入することができ、前記ビデオキャビティの遠端および前記ビデオチューブの遠端は、前記シーリングベース内に延在し、前記ビデオチューブの遠端は、前記制御部の制御下で曲げたりリセットしたりすることができる、前記喉頭マスク。
【請求項2】
前記ビデオチューブの一部を収容するための第1収容チャンバが前記カテーテルに形成され、前記喉頭マスク主体は、シーリング部、少なくとも部分的に前記シーリングベース内に延在する第1ホースを備え、前記シーリング部は、前記第1収容チャンバを前記シーリングベース内の空間から隔離し、前記シーリング部には、第1貫通穴が形成され、前記第1ホースの遠端は、前記第1ブラインドエンドとして形成され、前記第1ホースの近端と前記シーリング部の前記第1貫通穴の周囲は、シール接続され、前記ビデオチューブは、前記第1収容チャンバおよび前記第1ホースを通過し、前記ビデオチューブの遠端は、前記第1ホース内に配置される、
請求項1に記載の喉頭マスク。
【請求項3】
前記第1ホースは、第1波形セグメントと、前記第1波形セグメントの長さ方向に沿って延在する第1リブとを備え、前記第1波形セグメントの内壁は、滑らかな構造であり、前記第1リブの厚さは、前記第1波形セグメントのトラフに対応する厚さより大きい、
請求項2に記載の喉頭マスク。
【請求項4】
前記第1ホースは、両端が開放されたホース本体と、前記ホース本体の遠端に接続された窓部とを備え、前記窓部の光透過性能は、前記ホース本体の光透過性能より高く、前記窓部は、前記第1ブラインドエンドとして形成される、
請求項2に記載の喉頭マスク。
【請求項5】
前記喉頭マスク主体は、前記ビデオチューブの長さ方向に沿って延在するライトガイド部材を備え、前記ライトガイド部材の遠端部と前記第1ブラインドエンドとは、互いに遮られている、
請求項2に記載の喉頭マスク。
【請求項6】
前記喉頭マスク主体には、ライトガイドキャビティが形成され、前記ライトガイド部材は、前記ライトガイドキャビティに予め設置され、前記ライトガイドキャビティの遠端には、光透過性の第2ブラインドエンドが形成され、前記ライトガイドキャビティの遠端および前記ライトガイド部材の遠端は両方とも、前記シーリングベース内に配置され、前記第1ブラインドエンドと前記第2ブラインドエンドとは、互いに遮られている、
請求項5に記載の喉頭マスク。
【請求項7】
前記ライトガイド部材の一部を収容するための第2収容チャンバが前記カテーテルに形成され、前記喉頭マスク主体は、少なくとも部分的に前記シーリングベース内に配置される第2ホースを備え、前記シーリング部には、第2貫通穴が形成され、前記第2ホースの遠端は、前記第2ブラインドエンドとして形成され、前記第2ホースの近端と前記第2貫通穴の周囲は、シール接続され、前記ライトガイド部材は、前記第2収容チャンバおよび前記第2ホースを通過し、前記ライトガイド部材の遠端は、前記第2ホース内に配置される、
請求項6に記載の喉頭マスク。
【請求項8】
前記第1ホースは、第1波形セグメントと、前記第1波形セグメントの長さ方向に沿って延在する第1リブとを備え、前記第1波形セグメントの内壁は、滑らかな構造であり、前記第1リブの厚さは、前記第1波形セグメントのトラフに対応する厚さより大きく、
前記第2ホースは、第2波形セグメントと、前記第2波形セグメントの長さ方向に沿って延在する第2リブとを備え、前記第2波形セグメントの内壁は、滑らかな構造であり、前記第2リブの厚さは、前記第2波形セグメントのトラフに対応する厚さより大きい。
請求項7に記載の喉頭マスク。
【請求項9】
前記第1ホースの中性層と前記第2ホースの中性層は、同じ中性層面内に配置され、前記第1リブと前記第2リブは、前記中性層面内に配置される、
請求項8に記載の喉頭マスク。
【請求項10】
前記ライトガイド部材の遠端は、前記シーリングベースに露出され、前記ライトガイド部材の遠端は、前記第1ホースに接着される、
請求項5に記載の喉頭マスク。
【請求項11】
前記ビデオチューブの遠端は、前記ライトガイド部材を駆動して、同期して曲げたりリセットしたりするようにする、
請求項5に記載の喉頭マスク。
【請求項12】
前記ライトガイド部材の遠端は、前記シーリングベースに固定接続される、
請求項5に記載の喉頭マスク。
【請求項13】
前記ビデオチューブの近端から遠端方向へ、前記ビデオチューブは、順次に、主体セグメント、蛇骨セグメントおよびビデオセグメントを含み、前記ビデオセグメントの遠端には、前記画像センサが構成され、前記蛇骨セグメントの少なくとも一部は前記シーリングベース内に配置され、前記ビデオチューブの遠端は、前記蛇骨セグメントを介して曲げたりリセットしたりする、
請求項1に記載の喉頭マスク。
【請求項14】
前記制御部は、第1鋼線、第2鋼線およびパワーコンポーネントを備え、前記第1鋼線および前記第2鋼線は、前記ビデオチューブを通過し、前記第1鋼線の近端および前記第2鋼線の近端は、それぞれ、前記パワーコンポーネントと駆動的に接続され、前記第1鋼線の遠端は、前記蛇骨セグメントの遠端の内側上部に接続され、前記第2鋼線の遠端は、前記蛇骨セグメント遠端の内側下部に接続され、前記第1鋼線および前記第2鋼線は、前記パワーコンポーネントの駆動によって、前記蛇骨セグメントが上に向かって曲げたりリセットしたりするようにする、
請求項13に記載の喉頭マスク。
【請求項15】
前記喉頭マスク主体は、トランジションスリーブを備え、前記第1ホースの内部は、第1キャビティとして形成され、前記第2ホースの内部は、第2キャビティとして形成され、前記トランジションスリーブは、前記第1キャビティの近位端および前記第2キャビティの近位端に固定接続され、前記喉頭マスク主体は、前記トランジションスリーブでお互いにスリーブ化されたトランジションジョイントを備え、前記トランジションジョイントは、両端が開放された中空構造に形成され、前記トランジションジョイントは、前記シーリング部に固定接続され、前記第1キャビティの近端は、前記トランジションジョイントを介して、前記第1貫通穴と連通し、前記第2キャビティの近端は、前記トランジションジョイントを介して、前記第2貫通穴と連通する、
請求項7に記載の喉頭マスク。
【請求項16】
前記カテーテルは、互いに独立した第1プラスチックパイプ、第2プラスチックパイプおよび第3プラスチックパイプを含み、前記第1ホースの内部は、第1キャビティとして形成され、前記第2ホースの内部は、第2キャビティとして形成され、前記第1プラスチックパイプの内部と前記第1キャビティは、前記ビデオキャビティを共同に形成し、前記第2プラスチックパイプの内部と前記第2キャビティは、前記ライトガイドキャビティを共同に形成し、前記第3プラスチックパイプの内部は、前記エアガイドチャネルを形成する、
請求項7に記載の喉頭マスク。
【請求項17】
前記喉頭マスク主体は、前記ビデオチューブの長さ方向に沿って延在するライトガイド部材を備え、前記ライトガイド部材の遠端部と前記第1ブラインドエンドは、互いに遮られ、前記ライトガイド部材は、プラスチック光ファイバであり、前記制御部は、ハウジングと、前記ハウジング内に配置される可視光を放出することができる光源放出部材とを備え、前記ハウジングには、光出力ポートが形成され、前記ライトガイド部材の近端と前記光出力ポートは、突き合わされている、
請求項1に記載の喉頭マスク。
【請求項18】
前記ライトガイド部材は、エレクトロルミネッセンスと、前記エレクトロルミネッセンスと接続する電線とを含み、前記エレクトロルミネッセンスは、前記ライトガイドキャビティの遠端に設置され、前記電線は、前記エレクトロルミネッセンスから前記ライトガイドキャビティの近端に延在し、前記制御部は、ワイヤーを備え、前記ワイヤーは、前記電線と電気的に接続されることができる、
請求項6に記載の喉頭マスク。
【請求項19】
喉頭マスク主体およびビデオ装置を備える、喉頭マスクであって、
前記ビデオ装置は、ハウジング、光源コンポーネント、ビデオチューブおよびディスプレイスクリーンを備え、前記ハウジングには、光源キャビティが形成され、前記ハウジングには、喉頭マスクのライトガイド部材と突き合わされる光源放出口が形成され、前記光源放出口と前記光源キャビティは連通し、前記光源放出口は、前記ハウジングの外面に露出し、前記光源コンポーネントは、前記光源キャビティに配置され、前記光源コンポーネントによって放出された可視光は、前記光源放出口を介して放出され、前記ビデオチューブの近端と前記ハウジングは接続され、前記ディスプレイスクリーンは、前記ハウジング上に実装され、前記ビデオチューブと前記ディスプレイスクリーンは、電気的に接続され、
前記喉頭マスク主体は、カテーテル、シーリングベースおよびライトガイド部材を備え、前記シーリングベースは、前記カテーテルの遠端に接続され、前記カテーテルの近端と前記ハウジングの下部は、取り外し可能に接続され、前記ライトガイド部材と前記ビデオチューブは、互いに離間して配置され、前記喉頭マスク主体には、ビデオキャビティとライトガイドキャビティが形成され、前記ビデオチューブは、前記ビデオキャビティ内にプラグ可能に挿入され、前記ライトガイド部材は、前記ライトガイドキャビティに予め配置され、前記ライトガイド部材の近端は、前記光源放出口と突き合わされて前記光源放出口からの光線を前記ライトガイド部材の遠端に伝達する、前記喉頭マスク。
【請求項20】
前記光源コンポーネントは、光源、反射カバーおよび光円錐を備え、前記反射カバーは、前記光源の周囲に配置されて、前記光源によって放出される光線を前記光円錐の大きい方の端に集束し、前記光円錐の小さい方の端は、前記光源放出口に配置される、
請求項19に記載の喉頭マスク。
【請求項21】
前記ハウジングには、制御キャビティが形成され、前記ビデオ装置は、トランスミッションコンポーネントと、動作ハンドルを備え、前記トランスミッションコンポーネントは、前記制御キャビティに実装され、前記ビデオチューブの近端部は、前記制御キャビティに延在し、且つ、前記トランスミッションコンポーネントと駆動して接続され、前記動作ハンドルは、前記ハウジングの外部から前記制御キャビティに延在し、前記トランスミッションコンポーネントと駆動して接続され、前記動作ハンドルは、前記トランスミッションコンポーネントを介して、前記ビデオチューブの遠端が曲げたりリセットしたりするように駆動する、
請求項19に記載の喉頭マスク。
【請求項22】
前記ビデオ装置は、前記ハウジングの下部の両側から横方向に外に延在する接続プラットフォーム、前記接続プラットフォームの下部に配置されるクランプ構造、および前記接続プラットフォームの横方向の外側に配置されるプレス部を備え、前記喉頭マスク主体は、前記カテーテル近端に形成する接続部材を備え、前記接続部材には、ロック溝が形成され、前記プレス部は、前記ロック溝とロックまたはロック解除をするように、前記クランプ構造を駆動する、
請求項19に記載の喉頭マスク。
【請求項23】
前記ライトガイド部材の遠端と前記ビデオチューブの遠端は両方とも、前記シーリングベース内に延在し、前記ライトガイド部材の遠端と前記シーリングベース内の空間は、互いに隔離され、前記ビデオチューブの遠端と前記シーリングベース内の空間は、互いに隔離される、
請求項19に記載の喉頭マスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年2月2日に中国特許局に提出された、(1)出願番号が201910106849.Xであり、発明の名称が「喉頭マスクおよびその喉頭マスク主体、ビデオ遠端収容構造」である中国特許出願、(2)出願番号が201910106487.4であり、発明の名称が「ビデオ遠端収容コンポーネントおよびそれを備える喉頭マスク主体、喉頭マスク」である中国特許出願、(3)出願番号が201910106682.7であり、発明の名称が「喉頭マスク」である中国特許出願、(4)出願番号が201910107668.9であり、発明の名称が「喉頭マスクおよびそのビデオ装置」である中国特許出願の4つの中国特許出願の優先権を主張し、上記の4つの中国特許出願の全ての内容は、引用によって本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、医療機械技術分野に関し、特に、喉頭マスクに関する。
【背景技術】
【0003】
喉頭マスクの配置の精度を確保するために、オペレータは、常に、胸のうねりの観察、漏れの聴診、PetCO2(呼気終末二酸化炭素分圧)の監視など、様々な間接手段を介して検査するが、実際の動作では、様々な間接検査手段は、重要な役割を果たしたが、その間接方式には、固有の制限があり、誤判定のリスクがあり、そのため、必要に応じて、可視ソフトレンズを直接に使用して検査する必要がある。しかし、可視ソフトレンズを直接に使用することにもいくつかの問題がある。まず、可視ソフトレンズは、繰り返して使用される機械であり、且つ、患者の内部組織を直接に接触するため、消毒要求が高く、消毒プロセスが比較的複雑であり、次に、可視ソフトレンズのコストは比較的高く、自由に入手できる予備の機械ではない。例えば、いくつかの緊急気道治療を実行するときまたは一部の主要な医療機関では可視ソフトレンズが不足である可能性がある。さらに、可視ソフトレンズは、喉頭マスクを配置するすべてのプロセスで可視することではなく、主に、喉頭マスクを挿入した後の検査または気管挿管が喉頭マスクを介して声門に入るように誘導することに適用されるため、喉頭マスクの挿入の繰り返しを効果的に減らすことが困難になる。
【0004】
公開番号がCN205814822Uであり、名称が「可視挿管喉頭マスク」である特許では、画像センサは、喉頭マスク気管内に設置され、ケーブルなどは、喉頭マスク気管の内壁に沿って設置され、画像センサの出口は、気管遠端の出口と同じ高さであり、ケーブルの近端には、スクリーンおよび電源を接続できるポートがある。このような設計は、画像センサが、喉頭マスク内に事前に固定的にしか埋め込むことができず、画像センサおよびケーブルなどの部品を取り外して他の喉頭マスクに使用することが困難になり、そのため、当該喉頭マスクの適用コストが比較的高く、且つ、患者の喉頭蓋が垂れ下がっている場合、喉頭蓋は、画像センサを遮蔽し、完全な声門画像を取得できなくなるか完全に声門画像を取得できなくなる。
【0005】
公開番号がCN1859939Bであり、名称が「光ファイバコンポーネントを備える喉頭マスク気道装置」の発明特許において、光ファイバは、声門および喉頭マスク内の画像を外部ディスプレイスクリーンに伝送し、オペレータは、可視挿管動作を実行でき、光ファイバは、喉頭マスクシーリングベース内に事前に嵌め込まれ、その出口の位置は固定で、調整できず、患者の喉頭蓋が垂れ下がっている場合、光ファイバの出口を遮蔽する可能性がある。それにより、声門画像を表示できなくなり、出口の位置は、固定で、調整できないため、光ファイバによって観察された声門および周囲の領域の範囲は、比較的小さく、光ファイバ数に大きく影響され、さらに、この光ファイバは、取り出すことができず、適用コストが比較的大きい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これを鑑みて、本願実施例は、安全に繰り返して使用でき、良好な視野を有するビデオ装置を備えた喉頭マスクを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本願実施例は、喉頭マスク主体およびビデオ装置を備える、喉頭マスクを提供し、前記喉頭マスク主体は、カテーテルおよび前記カテーテルの遠端に接続されたシーリングベースを備え、前記ビデオ装置は、制御部と、前記制御部と接続されるビデオチューブを備え、前記ビデオチューブの遠端には、画像センサが構成され、前記喉頭マスク主体には、エアガイドチャネルおよびビデオキャビティが形成され、前記ビデオキャビティの遠端には、光透過性の第1ブラインドエンドが形成され、前記ビデオチューブは、前記ビデオキャビティにプラグ可能に挿入され、前記ビデオキャビティの遠端および前記ビデオチューブの遠端は、前記シーリングベース内に延在し、前記ビデオチューブの遠端は、前記制御部の制御によって曲げたりリセットしたりすることができる。
【0008】
いくつかの実施技術案において、前記カテーテルには、前記ビデオチューブの一部を収容するための第1収容チャンバが形成され、前記喉頭マスク主体は、シーリング部、少なくとも部分的に前記シーリングベース内に延在する第1ホースを備え、前記シーリング部は、前記第1収容チャンバを前記シーリングベース内の空間から隔離し、前記シーリング部には、第1貫通穴が形成され、前記第1ホースの遠端は、前記第1ブラインドエンドとして形成され、前記第1ホースの近端と前記シーリング部の前記第1貫通穴の周囲は、シール接続され、前記ビデオチューブは、前記第1収容チャンバおよび前記第1ホースを通過し、前記ビデオチューブの遠端は、前記第1ホース内に配置される。
【0009】
いくつかの実施技術案において、前記第1ホースは、第1波形セグメントと、前記第1波形セグメントの長さ方向に沿って延在する第1リブとを備え、前記第1波形セグメントの内壁は、滑らかな構造であり、前記第1リブの厚さは、前記第1波形セグメントのトラフに対応する厚さより大きい。
【0010】
いくつかの実施技術案において、前記第1ホースは、両端が開放されたホース本体と、前記ホース本体の遠端に接続された窓部とを備え、前記窓部の光透過性能は、前記ホース本体の光透過性能より高く、前記窓部は、前記第1ブラインドエンドとして形成される。
【0011】
いくつかの実施技術案において、前記喉頭マスク主体は、前記ビデオチューブの長さ方向に沿って延在するライトガイド部材を備え、前記ライトガイド部材の遠端部と前記第1ブラインドエンドは、互いに遮られている。
【0012】
いくつかの実施技術案において、前記喉頭マスク主体には、ライトガイドキャビティが形成され、前記ライトガイド部材は、予め前記ライトガイドキャビティに設置され、前記ライトガイドキャビティの遠端には、光透過性の第2ブラインドエンドが形成され、前記ライトガイドキャビティの遠端および前記ライトガイド部材の遠端は両方とも、前記シーリングベース内に配置され、前記第1ブラインドエンドと前記第2ブラインドエンドは、互いに遮られている。
【0013】
いくつかの実施技術案において、前記カテーテルには、前記ライトガイド部材の一部を収容するための第2収容チャンバが形成され、前記喉頭マスク主体は、少なくとも部分的に前記シーリングベース内に配置される第2ホースを備え、前記シーリング部には、第2貫通穴が形成され、前記第2ホースの遠端は、前記第2ブラインドエンドとして形成され、前記第2ホースの近端と前記第2貫通穴の周囲は、シール接続され、前記ライトガイド部材は、前記第2収容チャンバおよび前記第2ホースを通過し、前記ライトガイド部材の遠端は、前記第2ホース内に配置される。
【0014】
いくつかの実施技術案において、前記第1ホースは、第1波形セグメントと、前記第1波形セグメントの長さ方向に沿って延在する第1リブとを備え、前記第1波形セグメントの内壁は、滑らかな構造であり、前記第1リブの厚さは、前記第1波形セグメントのトラフに対応する厚さより大きく、
前記第2ホースは、第2波形セグメントと、前記第2波形セグメントの長さ方向に沿って延在する第2リブとを備え、前記第2波形セグメントの内壁は、滑らかな構造であり、前記第2リブの厚さは、前記第2波形セグメントのトラフに対応する厚さより大きい。
【0015】
いくつかの実施技術案において、前記第1ホースの中性層と前記第2ホースの中性層は、同じ中性層面内に配置され、前記第1リブと前記第2リブは、前記中性層面内に配置される。
【0016】
いくつかの実施技術案において、前記ライトガイド部材の遠端は、前記シーリングベースに露出され、前記ライトガイド部材の遠端は、前記第1ホースに接着される。
【0017】
いくつかの実施技術案において、前記ビデオチューブの遠端は、前記ライトガイド部材が同期して曲げたりリセットしたりするように駆動する。
【0018】
いくつかの実施技術案において、前記ライトガイド部材の遠端は、前記シーリングベースに固定接続される。
【0019】
いくつかの実施技術案において、前記ビデオチューブの近端から遠端方向へ、前記ビデオチューブは、順次に、主体セグメント、蛇骨セグメントおよびビデオセグメントを含み、前記ビデオセグメントの遠端には、前記画像センサが構成され、前記蛇骨セグメントの少なくとも一部は前記シーリングベース内に配置され、前記ビデオチューブの遠端は、前記蛇骨セグメントを介して曲げたりリセットしたりする。
【0020】
いくつかの実施技術案において、前記制御部は、第1鋼線、第2鋼線およびパワーコンポーネントを備え、前記第1鋼線および前記第2鋼線は、前記ビデオチューブを通過し、前記第1鋼線の近端および前記第2鋼線の近端は、それぞれ、前記パワーコンポーネントと駆動的に接続され、前記第1鋼線の遠端は、前記蛇骨セグメントの遠端の内側上部に接続され、前記第2鋼線の遠端は、前記蛇骨セグメント遠端の内側下部に接続され、前記第1鋼線および前記第2鋼線は、前記パワーコンポーネントの駆動によって前記蛇骨セグメントは、上に向かって曲げたりリセットしたりする。
【0021】
いくつかの実施技術案において、前記喉頭マスク主体は、トランジションスリーブを備え、前記第1ホースの内部は、第1キャビティとして形成され、前記第2ホースの内部は、第2キャビティとして形成され、前記トランジションスリーブは、前記第1キャビティの近位端および前記第2キャビティの近位端に固定接続され、前記喉頭マスク主体は、前記トランジションスリーブでお互いにスリーブ化されたトランジションジョイントを備え、前記トランジションジョイントは、両端が開放された中空構造に形成され、前記トランジションジョイントは、前記シーリング部に固定接続され、前記第1キャビティの近端は、前記トランジションジョイントを介して、前記第1貫通穴と連通し、前記第2キャビティの近端は、前記トランジションジョイントを介して、前記第2貫通穴と連通する。
【0022】
いくつかの実施技術案において、前記カテーテルは、互いに独立した第1プラスチックパイプ、第2プラスチックパイプおよび第3プラスチックパイプを含み、前記第1ホースの内部は、第1キャビティとして形成され、前記第2ホースの内部は、第2キャビティとして形成され、前記第1プラスチックパイプの内部と前記第1キャビティは、前記ビデオキャビティを共同に形成し、前記第2プラスチックパイプの内部と前記第2キャビティは、前記ライトガイドキャビティを共同に形成し、前記第3プラスチックパイプの内部は、前記エアガイドチャネルを形成する。
【0023】
いくつかの実施技術案において、前記喉頭マスク主体は、前記ビデオチューブの長さ方向に沿って延在するライトガイド部材を備え、前記ライトガイド部材の遠端部と前記第1ブラインドエンドは、互いに遮られ、前記ライトガイド部材は、プラスチック光ファイバを含み、前記制御部は、ハウジングと、前記ハウジング内に配置される可視光を放出することができる光源放出部材とを備え、前記ハウジングには、光出力ポートが形成され、前記ライトガイド部材の近端と前記光出力ポートは、突き合わされている。
【0024】
いくつかの実施技術案において、前記ライトガイド部材は、エレクトロルミネッセンスと、前記エレクトロルミネッセンスと接続する電線とを含み、前記エレクトロルミネッセンスは、前記ライトガイドキャビティの遠端に設置され、前記電線は、前記エレクトロルミネッセンスから前記ライトガイドキャビティの近端に延在し、前記制御部は、ワイヤーを備え、前記ワイヤーは、前記電線と電気的に接続されることができる。
【0025】
本願は、さらに、別の一実施例の喉頭マスク主体およびビデオ装置を備える、喉頭マスクを提供し、
前記ビデオ装置は、ハウジング、光源コンポーネント、ビデオチューブおよびディスプレイスクリーンを備え、前記ハウジングには、光源キャビティが形成され、前記ハウジングには、喉頭マスクのライトガイド部材と突き合わされる光源放出口が形成され、前記光源放出口と前記光源キャビティは連通し、前記光源放出口は、前記ハウジングの外面に露出し、前記光源コンポーネントは、前記光源キャビティに配置され、前記光源コンポーネントによって放出された可視光は、前記光源放出口を介して放出され、前記ビデオチューブの近端と前記ハウジングは接続され、前記ディスプレイスクリーンは、前記ハウジング上に実装され、前記ビデオチューブと前記ディスプレイスクリーンは、電気的に接続され、
前記喉頭マスク主体は、カテーテル、シーリングベースおよびライトガイド部材を備え、前記シーリングベースは、前記カテーテルの遠端に接続され、前記カテーテルの近端と前記ハウジングの下部は、取り外し可能に接続され、前記ライトガイド部材と前記ビデオチューブは、互いに離間して配置され、前記喉頭マスク主体には、ビデオキャビティとライトガイドキャビティが形成され、前記ビデオチューブは、前記ビデオキャビティにプラグ可能に挿入され、前記ライトガイド部材は、前記ライトガイドキャビティに予め配置され、前記ライトガイド部材の近端は、前記光源放出口と突き合わされて前記光源放出口からの光線を前記ライトガイド部材の遠端に伝達する。
【0026】
いくつかの実施技術案において、前記光源コンポーネントは、光源、反射カバーおよび光円錐を備え、前記反射カバーは、前記光源の周囲に配置されて、前記光源によって放出される光線を前記光円錐の大きい方の端に集束し、前記光円錐の小さい方の端は、前記光源放出口に配置される。
【0027】
いくつかの実施技術案において、前記ハウジングには、制御キャビティが形成され、前記ビデオ装置は、トランスミッションコンポーネントと、動作ハンドルを備え、前記トランスミッションコンポーネントは、前記制御キャビティに実装され、前記ビデオチューブの近端部は、前記制御キャビティに延在し、且つ、前記トランスミッションコンポーネントと駆動して接続され、前記動作ハンドルは、前記ハウジングの外部から前記制御キャビティに延在し、前記トランスミッションコンポーネントと駆動して接続され、前記動作ハンドルは、前記トランスミッションコンポーネントを介して、前記ビデオチューブの遠端が曲げたりリセットしたりするように駆動する。
【0028】
いくつかの実施技術案において、前記ビデオ装置は、前記ハウジングの下部の両側から横方向に外に延在する接続プラットフォーム、前記接続プラットフォームの下部に配置されるクランプ構造、および前記接続プラットフォームの横方向の外側のプレス部を備え、前記喉頭マスク主体は、前記カテーテル近端に形成する接続部材を備え、前記接続部材には、ロック溝が形成され、前記プレス部は、前記ロック溝とロックまたはロック解除をするように、前記クランプ構造を駆動する。
【0029】
いくつかの実施技術案において、前記ライトガイド部材の遠端と前記ビデオチューブの遠端は両方とも、前記シーリングベース内に延在し、前記ライトガイド部材の遠端と前記シーリングベース内の空間は、互いに隔離され、前記ビデオチューブの遠端と前記シーリングベース内の空間は、互いに隔離される。
【発明の効果】
【0030】
本願実施例において、ビデオチューブは、ビデオキャビティに囲まれ、使用過程では、患者の内部組織と接触しなくてもよく、ビデオチューブは、安全に繰り返して使用でき、ビデオチューブの遠端は、喉頭蓋を迂回し、必要に応じて、ビデオチューブの遠端を上に向かって曲がるように制御して、垂れ下がった喉頭蓋を取り外して良好な視野を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】関連技術におけるビデオチューブと光透過性の窓の簡略化構造の例示図である。
図2】本願実施例の喉頭マスクの例示的な構造図である。
図3】本願実施例の喉頭マスク主体の例示的な構造図である。
図4】本願実施例のビデオ装置の例示的な構造図である。
図5図4に示されたビデオ装置の部分的な構造の例示図であり、ここで、ディスプレイスクリーンを省略した。
図6】本願実施例のパワーコンポーネントと蛇骨セグメントおよびビデオセグメントの係合構造の概略図である。
図7】本願実施例の喉頭マスクが、患者体内に配置された概略図1であり、ここで、喉頭蓋は、垂れ下がらず、ビデオチューブの遠端は、喉頭蓋の先端を迂回して初期状態にある。
図8】本願実施例の喉頭マスクが、患者体内に配置された概略図2であり、ここで、喉頭蓋は、垂れ下がらず、ビデオチューブの遠端は、喉頭蓋の先端を迂回して上に向かって曲がる。
図9】本願実施例の喉頭マスクが、患者体内に配置された概略図3であり、ここで、喉頭蓋は、垂れ下がっており、ビデオチューブの遠端は、喉頭蓋の先端を迂回して初期状態にある。
図10】本願実施例の喉頭マスクが、患者体内に配置された概略図4であり、ここで、喉頭蓋は、垂れ下がっており、ビデオチューブの遠端は、上に向かって曲がって喉頭蓋を取り外す。
図11図2内のE-E方向に沿った概略断面図である。
図12図2内のF-F方向に沿った概略断面図である。
図13図2に示された喉頭マスク(ディスプレイスクリーンを省略)の断面図であり、ここで、断面は、ライトガイド部材を通過する。
図14】本願実施例のカテーテル、トランジションジョイントおよびシーリング部の係合構造の概略図である。
図15】本願第1実施形態の第1ホース、第2ホースおよびトランジションスリーブの例示的な構造図である。
図16図15に示された構造の断面図である。
図17】本願第2実施形態の第1ホース、第2ホースおよびトランジションスリーブの断面図である。
図18】本願第3実施形態の第1ホース、第2ホースおよびトランジションスリーブの断面図である。
図19】本願第4実施形態の第1ホース、第2ホースおよびトランジションスリーブの断面図である。
図20】本願第5実施形態の第1ホース、第2ホースおよびトランジションスリーブの例示的な構造図である。
図21図20に示された構造の対称断面図である。
図22】本願第1実施例の喉頭マスクの構造の一部の図13内のN-N方向に沿った例示的な断面図である。
図23】本願第2実施例の喉頭マスクの構造の一部の、図22と同じ位置の例示的な断面図である。
図24】本願第3実施例の喉頭マスクの構造の一部の、図22と同じ位置の例示的な断面図である。
図25】本願第4実施例の喉頭マスクの一部の例示的な構造図である。
図26】本願第5実施例の喉頭マスクの例示的な構造図である。
図27図26に示された喉頭マスク主体の例示的な構造図である。
図28図26に示されたビデオ装置の例示的な構造図である。
図29図26に示されたビデオ装置の部分的な構造の例示図であり、ここで、ディスプレイスクリーンを省略した。
図30図26に示されたビデオ装置の断面図である。
図31】本願第5実施例の喉頭マスクの構造の一部の断面図であり、ここで、ディスプレイスクリーンを省略し、断面は、ライトガイド部材を通過する。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本願実施例において、「近端」は、オペレータと近くの方向を指し、「遠端」は、オペレータと離れた方向を指し、「上」、「下」の単語は、図7ないし図10の任意の1つの図面に示された方向に対するものである。
【0033】
本願実施例は、喉頭マスクを提供し、図2ないし図4を参照すると、喉頭マスクは、喉頭マスク主体10およびビデオ装置20を備える。
【0034】
図4を参照すると、ビデオ装置20は、ディスプレイスクリーン21、ビデオチューブ23および制御部22を備える。ビデオチューブ23は、細いチューブ形状であり、ビデオチューブ23の遠端には、画像センサ231(図22図24を参照)が構成され、ビデオチューブ23の内部には、ケーブル(未図示)が構成され、ケーブルは、画像センサ231によって収集された画像信号をディスプレイスクリーン21にシグナリングできる。ディスプレイスクリーン21は、自体が信号処理能力と画像表示機能が備えてもよいし、画像表示機能のみを備え、他の部品が上記の画像信号を処理した後ディスプレイスクリーン21を介して表示してもよいことに留意されたい。
【0035】
図3を参照すると、喉頭マスク主体10は、ライトガイド部材11(図11図12)、カテーテル12、シーリングベース13および胃管17を備える。シーリングベース13は、カテーテル12の遠端出口に接続され、カテーテル12の近端は、ビデオ装置20または呼吸器と接続するために使用され、胃管17は、カテーテル12の近端からシーリングベース13の遠端まで延在する。シーリングベース13は、シリコーンを使用することにより成形された柔らかい構造などの、一体化された構造であってもよいし、シーリングベース13は、エアバッグシート13’とエアバッグ13”構造の形であってもよいことを理解されたい。本願実施例において、シーリングベース13が、エアバッグシート13’およびエアバッグ13”の構造の形であることを例として説明する。
【0036】
図11を参照すると、喉頭マスク主体10には、エアガイドチャネル101、エアガイドチャネル101と互いに分離されたビデオキャビティ103が形成され、エアガイドチャネル101とビデオキャビティ103は両方とも、カテーテル12の長さ方向に沿って延在し、カテーテル12の近端から遠端まで延在してもよいし、カテーテル12の長さ方向に沿ったある位置から遠端まで延在してもよい。ビデオキャビティ103とエアガイドチャネル101は互いに分離され、空気流は、エアガイドチャネル101を介してシーリングベース13に導入されるプロセスでは、ビデオキャビティ103に入らないため、エアガイドチャネル101は、比較的良い気密性がある。それにより、空気流が患者の肺に効率的に導入されるようにする。ビデオキャビティ103の近端は、開放端に形成し、ビデオキャビティ103の遠端には、光透過材料によって囲まれた第1ブラインドエンド103aが形成され、ビデオチューブ23は、ビデオキャビティ103にプラグ可能に挿入され、ビデオチューブ23の遠端とビデオキャビティ103の遠端は両方とも、シーリングベース13に配置され、且つ、前記ビデオチューブ23の遠端は、曲げたりリセットしたりすることができ、具体的に、制御部22は、ビデオチューブ23が曲がりリセットできるように、例えば、シーリングベース13の上方向に曲げたりリセットしたりするように制御する。
【0037】
本願実施例の喉頭マスクを使用するとき、ビデオチューブ23は、ビデオキャビティ103の近端からビデオキャビティ103遠端の第1ブラインドエンド103aの対応位置に挿入し、使用した後には、ビデオチューブ23は、ビデオキャビティ103から抜け出すことができる。ビデオチューブ23は、ビデオキャビティ103に囲まれ、使用プロセスでは、患者の内部組織と接触しなく、ビデオチューブ23は、安全に繰り返して使用できる。関連規格によれば、手術で繰り返して使用できる機材が、手術のとき患者体内の組織と接触する場合、術後には、高度な消毒をする必要があり、手術のとき機材が患者体内の組織と接触しない場合、術後には、一般的な消毒をするとよい。関連技術において、ビデオチューブ23の端部は、シーリングベース13に露出され、患者体内の分泌物などと接触する可能性があり、患者の喉頭蓋90などの組織と接触する可能性もあり、そのため、術後には、消毒剤への浸漬などの高度な消毒が必要である。本願実施例において、ビデオチューブ23は、患者と接触しないため、浸漬消毒などの面倒な消毒手順は必要なく、拭き取りなどレベルが低い消毒方式を使用するとよく、便利で、迅速で、使用コストが低い。
【0038】
先行技術において、画像センサは、シーリングベースとカテーテルの接合部に位置し、喉頭蓋90が垂れ下がるとき、喉頭蓋90は、画像センサ231が受信する患者声門91および周辺組織からの拡散して反射する光線の一部を遮蔽する可能性があるため、ディスプレイスクリーン21は、声門91および周辺組織の画像を表示できないか部分的に表示する可能性があり、ビデオチューブ23およびディスプレイスクリーン21は、正当な役割を果たすことができない可能性があり、この場合、一態様において、喉頭マスクの位置合わせを正確に判断できなく、一方、喉頭マスクを介して気管挿管する必要がある場合、ブラインド挿入して、患者の声門を損傷するか、喉頭マスクを再度抜け出した後試行挿入を繰り返して、人工気道の動作時間を長くし、手術リスクが高まり、患者組織の損傷リスクも高まる。そのため、本願実施例において、喉頭マスクが患者体内に挿入した後、ビデオチューブ23の遠端は、喉頭蓋90の先端を迂回し、ビデオチューブ23の遠端は、曲げたりリセットしたりすることができるため、ビデオチューブ23遠端が、声門および周辺領域のより良い視点を取得できるようにし、喉頭蓋90が垂れ下がっても、オペレータは、ビデオチューブ23遠端を曲がるように制御して、喉頭蓋を取り外して良好な視野を取得することができる。例えば、喉頭蓋90が垂れ下がってない場合、図7を参照すると、この場合、ビデオチューブ23の遠端が、喉頭蓋90先端を迂回し曲がらないように保持することができ、図8を参照すると、実際の場合によって、ビデオチューブ23を喉頭蓋90先端を迂回するように上に向かって適切に曲がるようにして、より良い視野を取得することもでき、喉頭蓋90が垂れ下がった場合、図10を参照すると、オペレータは、ビデオチューブ23遠端が上に向かって曲がるように制御して、喉頭蓋90を取り外すことができ、本実施例の動作方式は、穏やかで、操作の難易度が小さく、患者の咽喉部組織を損傷するリスクが低い。さらに、ビデオチューブ23の本体が、喉頭蓋を取り外すことができ、喉頭マスクの横方向のサイズを増加しないため、使用プロセスでは、患者の口を開く程度に高い要求がなく、適応性がより良い。同時に、ビデオチューブ23遠端の視点方向を調整するために、ビデオチューブ23の遠端の曲がる角度は、制御可能で、調整可能であり、ビデオチューブ23の遠端が曲がった後、オペレータは、ニーズに応じてビデオチューブ23の遠端をリセットするように制御し、即ち、図9に示されたビデオチューブを配置するときの初期状態に回復することができる。
【0039】
図5を参照すると、ビデオチューブ23の近端から遠端への方向で、ビデオチューブ23は、順次に、主体セグメント232、蛇骨セグメント233およびビデオセグメント234を備え、ここで、画像センサ231は、ビデオセグメント234の上に配置され、蛇骨セグメント233の少なくとも一部は、シーリングベース13に配置され、蛇骨セグメント233は、制御できる曲がりとリセットができ、即ち、ビデオチューブ23の遠端は、当該蛇骨セグメント233を介して曲がりとリセットを実現する。
【0040】
図6を参照すると、制御部22は、第1鋼線223、第2鋼線224およびパワーコンポーネント222を備え、ここで、第1鋼線223および第2鋼線224は両方とも、ビデオチューブ23の内部を通過し、第1鋼線223および第2鋼線224の近端は両方とも、パワーコンポーネント222と駆動して接続され、第1鋼線223の遠端は、蛇骨セグメント233遠端の内側上部と接続され、第2鋼線224の遠端は、蛇骨セグメント233遠端の内側下部と接続され、即ち、第1鋼線223および第2鋼線224は、蛇骨セグメント233の内部を通過し、上に向かって曲がる必要がある場合、パワーコンポーネント222は、第1鋼線223を圧着して、第1鋼線223の有効長さを短くし、第1鋼線223は、蛇骨セグメント233が上に向かって曲がるように駆動し、リセットする必要がある場合、パワーコンポーネント222は、第2鋼線224を圧着して、第2鋼線224の有効長さを短くする同時に、第1鋼線223をリリースし、第2鋼線224を介して蛇骨セグメント233のリセットを実現する。本段落に記載の「上部」と「下部」は、図6に示された位置に対するものであることに留意されたい。
【0041】
第1ブラインドエンド103aの端面は、平面であってもよいし、球形のクラウン、楕円形の表面などの外側に突出する弧状の表面であってもよい。さらに、光線が、第1ブラインドエンド103aに入射した後、大きい減衰が生成されて画像センサ231のイメージング効果に影響を与えることを減らすために、第1ブラインドエンド103aは、ポリカーボネート(PCと略称)、ポリメチルメタクリレート(PMMAと略称)などの、光透過性能がより良い材料を使用することができる。
【0042】
カテーテル12には、ビデオチューブ23の一部を収容するための第1収容チャンバ123aが形成され、カテーテル12の構造の形は限定されなく、複数のプラスチックパイプによって束ねて形成されてもよいし、パイプ構造であってもよい。空気流が効率的にエアガイドチャネル101を介してシーリングベース13に入り患者の肺に入るように保証するために、シーリングベース13に入る空気流がビデオキャビティ103、ライトガイドキャビティ102およびエアガイドチャネル101間のギャップで漏れないように保証する必要があり、層でない場合、空気流が、患者の肺に効率的に入ることができなくなり、患者の酸素供給が不十分により危険になることに留意されたい。そのため、図14および図15を参照すると、本願実施例の喉頭マスク主体10は、さらに第1ホース152、トランジションスリーブ155、シーリング部154およびトランジションジョイント153を備え、シーリング部154は、カテーテル12内の第1収容チャンバ123aをシーリングベース13内の空間と分離させ、シーリング部154には、第1貫通穴154aが形成される。第1ホース152の近端は、開放端に形成し、遠端は、光透過材料によって囲まれ、第1ホース152の遠端は、上記の第1ブラインドエンド103aに形成し、第1ホース152の近端は、シーリング部154の前記第1貫通穴154aの周囲と密閉に接続され、第1ホース152内の空間は、カテーテル12中の第1収容チャンバ123aと連通し、ビデオチューブ23は、当該第1収容チャンバ123aおよび第1ホース152内を通過する。つまり、カテーテル12内の第1収容チャンバ123aは、第1ホース152内の空間と共にすべてのビデオキャビティ103またはビデオキャビティ103の一部を囲む。シーリング部154の構造形は限定されない、第1収容チャンバ123aとシーリングベース13内の空間を分離できればよく、例えば、シーリング部154は、一体化された構造であってもよいし、シーリング部154は、分体化された構造であってもよいし、例えば、シーリング部154の構造の一部に、クラフトホールが形成された場合、プラグを使用して当該クラフトホールを塞ぐ必要があり、この場合、プラグは、シーリング部154の一部に形成することに留意されたい。
【0043】
第1ホース152は、ソフト材料によって製作され、第1ホース152が、ビデオチューブ23の遠端と同期で曲がることを容易にし、第1ホース152が、ビデオチューブ23が曲がるときに形成した抵抗を低減することができることを理解されたい。
【0044】
さらに、図14および図15を参照すると、第1ホース152とシーリング部154の接続の信頼性を向上させるために、トランジションスリーブ155は、第1ホース152の近端と固定接続され、例えば、一体化された構造であり、トランジションジョイント153は、シーリング部154のシーリングベース13の側面に面する第1貫通穴154aの周囲に形成され、例えば、一体化された構造であり、トランジションスリーブ155は、トランジションジョイント153と固定スリーブされ、具体的に、トランジションスリーブ155が、トランジションジョイント153の外周表面にスリーブされることであってもよいし、トランジションジョイント153が、トランジションスリーブ155の外周表面にスリーブされることであってもよいし、且つ、スリーブされた位置を接着する。本願実施例は、トランジションスリーブ155とトランジションジョイント153の技術案を介して、第1ホース152とシーリング部154の接続強度を向上し(トランジションスリーブ155とトランジションジョイント153のスリーブは、接着される面積を大きく増加)、ビデオキャビティ103の密閉性能を保証し、製造の難しさを低減する。
【0045】
先行技術では、ライトガイド部材をビデオチューブ端部に統合し、具体的に、図1を参照すると、先行技術において、ビデオチューブ1の端部には、光源1aと画像センサ1bが統合され、光源1aと画像センサ1bは、ビデオキャビティの遠端に配置され、ビデオキャビティ遠端の外には、光透過性の窓3があり、先行技術におけるビデオチューブは、曲がりとリセットの機能が備えてないため、ビデオチューブ1の端部は、光の反射を避けるために、光透過性の窓3と近くにある必要があり、ビデオチューブ1の端部と光透過性の窓3との間にギャップがあると、光源1aによって放出された光線(図面における矢印が示すように)は、ある角度では光透過性の窓3の内側で反射され、この反射された光線は、画像センサ1bに向けて、光の反射効果があり、イメージングを干渉する。なお、喉頭蓋が垂れ下がった場合、喉頭蓋は、画像センサ1bと光源1a位置を容易に遮蔽し、ディスプレイスクリーンは、声門および周辺組織の画像を表示できないか一部しか表示できない。本願実施例において、ビデオチューブ1の端部は、曲がりリセットできるため、先行技術におけるライトガイド部材をビデオチューブ端部に統合する方式を参照すると、ビデオチューブが動くとき、必然的にビデオチューブ端部と光透過性の窓との間にギャップを引き起こす。そのため、それに対して改善する必要がある。具体的に、図13を参照すると、ライトガイド部材11は、喉頭マスク主体10の長さ方向に沿って延在し、ライトガイド部材11の遠端は、シーリングベース13に配置され、ライトガイド部材11の遠端部は、第1ブラインドエンド103aと互いに遮られ(図22図25を参照)、前記互いに遮られることは、ライトガイド部材11遠端と、第1ブラインドエンド103aに配置されたビデオチューブ23遠端が分離されることを指し、ライトガイド部材11遠端によって放出された光線は、画像センサ231に直接に射入せず、且つ、ライトガイド部材11遠端によって放出される光線もほとんど第1ブラインドエンド103a端面の内側に射入して画像センサ231に反射されない。それにより、画像センサ231が、患者の体内組織によって拡散して反射された光信号を収集するときにほとんど干渉されないようにし、ビデオチューブ23が高品質の画像を出力する同時に、ビデオチューブ23の遠端に光源を配置しないことに役立つ。それによって、ビデオチューブ23の製造プロセスを容易にすることができる。
【0046】
本願の一実施例において、ビデオチューブ23の遠端は、ライトガイド部材11の遠端が同期に曲げたりリセットしたりするように駆動することができる。それにより、ライトガイド部材11の光線を放出する方向は、ビデオチューブ23遠端の視点方向と常に同期に変化するようにし、ビデオチューブ23センサに必要な光強度を常に保証するすることができる。示されてない実施例において、ライトガイド部材11の遠端は、シーリングベース13に固定接続され、当該固定接続は、ライトガイド部材11の遠端とシーリングベース13との間に相対的な動きがないことを指す。つまり、ライトガイド部材11の遠端は固定され、ビデオチューブ23の遠端と共に曲がらなく、ライトガイド部材11は、ビデオチューブ23に固定照明を提供し、シーリングベース13内の空間およびシーリングベース13の開口領域の近くの患者体内の空間を照らすことに留意されたい。ライトガイド部材11の遠端とシーリングベース13の固定接続方式は複数あり、例えば、ライトガイド部材11の遠端とシーリングベース13の内面は、接着されまたはクランプされ、また例えば、ライトガイド部材11の遠端は、シーリングベース13の成形構造に埋め込まれる。
【0047】
ライトガイド部材11は、プラスチック光ファイバ110であってもよいし、エレクトロルミネッセンス111と電線112を合わせる構造形であってもよい。具体的に、ライトガイド部材11が、プラスチック光ファイバ110である場合、図25を参照すると、プラスチック光ファイバ110の遠端は、シーリングベース13内に露出されることができる。プラスチック光ファイバ110の遠端と上記の第1ホース152の外壁は接着され、このようにして、プラスチック光ファイバ110の遠端とビデオチューブ23の遠端が、同期に曲げたりリセットしたりすることを保証できるだけでなく、喉頭マスクの安全性能を向上することもでき、または、プラスチック光ファイバ110の遠端とシーリングベース13の内面を接続する。具体的に、喉頭マスクを使用するとき、ビデオチューブ23は、挿入プロセスで第1ホース152に対して長さ方向に沿って外向きの作用力を生成し、およびビデオチューブ23が曲がるときに、第1ホース152がともに曲がるようにし、このようにして、第1ホース152(または窓部1522)を落下させる可能性がある。この2つの状況によって第1ホース152が落下される可能性は低いが、プラスチック光ファイバ110は、第1ホース152を接続し、さらに、第1ホース152が、喉頭マスク主体10から逸脱して患者気道に入ることを防ぐことができる。ライトガイド部材11が、エレクトロルミネッセンス111と電線112を合わせる構造形である場合、患者が感電するのを防ぐために、ライトガイド部材11の外面は、絶縁され保護される必要がある。
【0048】
ライトガイド部材11の密閉と実装を容易にするために、本願のいくつかの実施例において、喉頭マスク主体10には、ライトガイドキャビティ102が形成され、ライトガイド部材11は、予めライトガイドキャビティ102に配置される(図11図12を参照)。具体的に、ライトガイドキャビティ102の近端は、開放端に形成し、ライトガイド部材11の近端は、ライトガイドキャビティ102の近端に露出し、ライトガイド部材11が、ライトガイドキャビティ102の近端に沿って移動するのを防ぐために、ライトガイドキャビティ102の近端外側に固定カバー(未図示)を配置して、ライトガイド部材11の近端を固定することができる。ライトガイドキャビティ102の遠端には、光透過材料によって囲まれた第2ブラインドエンド102aが形成され(ライトガイド部材11が、プラスチック光ファイバ110であり、且つ、プラスチック光ファイバ110の遠端が、シーリングベース13に露出された場合、ライトガイドキャビティ102は、第2ブラインドエンド102aがない)、ライトガイド部材11の遠端およびライトガイドキャビティ102の遠端は、すべてシーリングベース13に配置され、第1ブラインドエンド103aと第2ブラインドエンド102aは、互いに遮られる。本実施例において、第1ブラインドエンド103aと第2ブラインドエンド102aが、互いに遮られるため、図22図24を参照すると、ライトガイド部材11内の光線(図22図24内の矢印が示す方向)は、第2ブラインドエンド102aを介して放出されて患者の体内組織の部分的な領域を照らし、患者の体内組織によって拡散して反射された光線は、第1ブラインドエンド103aに入り、光信号は、画像センサ231によって収集された後、画像信号を形成してディスプレイスクリーン21に伝送される。一実施例において、図18および図19を参照すると、近端から遠端への方向に沿って、第1ブラインドエンド103aの端面は、第2ブラインドエンド102aの端面とほとんど同じ高さであり、そのため、ライトガイド部材11によって放出された光線が、第2ブラインドエンド102aを通過した後、第1ブラインドエンド103aに斜めに入り、画像センサ231が干渉されるのをよりよく回避することができる。
【0049】
ビデオキャビティ103とライトガイドキャビティ102は、完全に分離されてもよい。それにより、ライトガイド部材11の配置と、ビデオチューブ23の挿入は、互いに影響されなく、即ち、ライトガイド部材11をライトガイドキャビティ102に配置するとき、ビデオキャビティ103に通過しなく、同様に、ビデオチューブ23がビデオキャビティ103に挿入するときもライトガイドキャビティ102に通過しなく、このようにして、ライトガイド部材11およびビデオチューブ23を所定の位置に迅速に通過することを容易にし、ビデオチューブ23は、通常、手術前または緊急部位で通過され、ビデオチューブ23の通過時間を節約し、実際的な臨床的重要性を有する。もちろん、ビデオキャビティ103およびライトガイドキャビティ102は、部分的に分離されてもよく、例えば、遠端のみが分離され、他のキャビティは連通してもよく、即ち、ビデオキャビティ103の近端から第2ブラインドエンド102aまでのキャビティと、ライトガイドキャビティ102の近端から第1ブラインドエンド103aまでのキャビティは、連通する。
【0050】
図15図18を参照すると、ライトガイド部材11の遠端を効率的に密閉することを容易に実現するために、本願いくつかの実施例の喉頭マスク主体10は、さらに、第2ホース151を備え、第2ホース151の近端は、開放端に形成し、遠端は、光透過材料によって囲まれ、第2ホース151の遠端部は、上記の第2ブラインドエンド102aに形成する。第2ホース151の近端とトランジションスリーブ155は固定接続され、例えば、一体化された構造である。つまり、第1ホース152と第2ホース151の近端は両方とも、トランジションスリーブ155と一体化され、このようにして、加工および製造に便利であるだけでなく、3つの接合部の接合強度を保証する同時に、3つの間の密閉性能を保証することができる。本実施例において、シーリング部154には、第2貫通穴154bが形成され、ライトガイドキャビティ102は、当該第2貫通穴154bを介し、トランジションジョイント153は、第1貫通穴154aと第2貫通穴154bの周囲に対して同時に密閉し、第1ホース152および第2ホース151は両方とも、トランジションスリーブ155を介してトランジションジョイント153と固定スリーブされる。
【0051】
喉頭マスク主体10の近端から遠端への方向に沿って、第1ブラインドエンド103aの端面と第2ブラインドエンド102aの端面との、長さ方向に沿った相対距離は、プリセットの値より小さいか等しく、当該プリセットの値は、第1ブラインドエンド103aおよび第2ブラインドエンド102aのサイズに従って決定でき、例えば1mmなどに決定できる。処理プロセスで許可される場合、当該プリセットの値は、小さいほどよく、即ち、第1ブラインドエンド103aの端面と第2ブラインドエンド102aの端面は、ほとんど同じ高さであり、第1ブラインドエンド103aの端面が、第2ブラインドエンド102aの端面より少しだけ高いことができ、第2ブラインドエンド102aの端面が、第1ブラインドエンド103aの端面より少しだけ高いこともできることを理解されたい。
【0052】
第2ホース151は、ソフトPVCなどのソフト材料によって構成される。トランジションジョイント153内部の、第1ホース152と連通する空間および第2ホース151と連通する空間は、分離されてもよいし、連通されてもよいことを理解されたい。
【0053】
さらに、第1ホース152および第2ホース151は、少なくとも部分的にシーリングベース13に延在する。つまり、ビデオチューブ23の遠端部およびライトガイド部材11の遠端部は両方とも、シーリングベース13に配置されて、ライトガイド部材11が、大きい範囲で患者内部の咽頭腔および周辺領域を照らすようにし、声門91および喉頭蓋90を備え、同時に、ビデオチューブ23遠端のより大きい領域内の画像を収集し、喉頭マスクの可視化効果を向上させることができる。
【0054】
上記の第1ホース152と第2ホース151の内部は、連通されてもよいし、分離されてもよいし、第1ブラインドエンド103aと第2ブラインドエンド102aが、互いに遮られることを保証するとよいことを理解されたい。
【0055】
具体的に、図15および図16を参照すると、本願第1実施形態の第1ホース152、第2ホース151およびトランジションスリーブ155の構造では、第1ホース152と第2ホース151は、分離されている。当該実施形態において、図16を参照すると、第1ホース152は、両端が開放されたホース本体1521と、ホース本体1521の遠端に配置される窓部1522とを備え、窓部1522の光透過性能は、ホース本体1521の光透過性能より高く、窓部1522は、上記の第1ブラインドエンド103aに形成し、第1ブラインドエンド103aの端面は、外側に突出する弧状の表面に形成する。具体的に、窓部1522は、PC、PMMAなどの光透過性能がより良い材料を採用して、十分に強い光線が画像センサ231に入るように保証し、ホース本体1521は、ソフトPVCなどのソフトな材料を採用して、第1ホース152の曲がる性能を考慮する。窓部1522は、ホース本体1521の遠端の外側をカバーするように配置でき、本実施形態において、窓部1522の近端の構造の一部は、ホース本体1521に延在し、且つ、ホース本体1521と接着されて、両方間の接続強度を向上させる。
【0056】
別の一実施例において、図20および図21を参照すると、窓部は、カバー15221、第1スリーブ部15222および第2スリーブ部15223を備え、第1スリーブ部15222は、カバー15221のエッジから第1ホース152の方向に向かって延在し、第1ホース152の端部は、カバー15221の内側に接し、第1スリーブ部15222は、第1ホース152の外面にスリーブし、第2スリーブ部15223は、第2ホース151の遠端の外面にスリーブする。本願実施例の窓部は、第2スリーブ部15223を介して第2ホース151の外面にスリーブし、窓部の接着される面積を増加し、窓部の接続信頼性を向上させ、窓部の落下を防ぐ。
【0057】
図17を参照すると、本願の第2実施形態の第1ホース152、第2ホース151およびトランジションスリーブ155の構造では、第1実施形態と異なり、本実施形態において、第1ブラインドエンド103aの端面は、平面に形成する。
【0058】
図18を参照すると、本願の第3実施形態の第1ホース152、第2ホース151およびトランジションスリーブ155の構造では、第1ホース152および第2ホース151も分離されており、上記の第1実施例と異なり、当該実施形態において、第1ホース152は、一体化された構造である。つまり、第1ホース152の本体は、優れた柔軟な曲がる性能を有する同時に、優れた光透過性能を有する。さらに、第1ホース152と第2ホース151は、一体化され、製造の難しさを簡略化し、両方が同期に曲がることを容易にする。
【0059】
図19を参照すると、本願の第4実施形態の第1ホース152、第2ホース151およびトランジションスリーブ155の構造では、第1ホース152と第2ホース151は連通しており、第2ブラインドエンド102aと第1ブラインドエンド103aは、互いに遮られている。さらに、当該実施形態において、第1ホース152と第2ホース151は、一体化され、製造の難しさを簡略化し、両方が同期に曲がることを容易にする。
【0060】
図20および図21を参照すると、本願の第5実施形態の第1ホース152、第2ホース151およびトランジションスリーブ155の構造では、第1ホース152は、第1波形セグメント15210と、第1波形セグメント15210の長さ方向に沿って伸びる第1リブ15211とを備え、第1波形セグメント15210の内壁は、平滑化構造であり、第1波形セグメント15210は、第1実施形態、第3実施形態または他の実施形態におけるホース本体1521に形成されてもよく、ここでは限定しない。第1リブ15211の厚さは、第1波形セグメント15210のトラフに対応する厚さより大きく、第2ホース151は、第2波形セグメント1510と、第2波形セグメント1510の長さ方向に沿って伸びる第2リブ1511とを備え、第2波形セグメント1510の内壁は、平滑化構造であり、第2リブ1511の厚さは、第2波形セグメント1510のトラフにおける対応する厚さより大きい。第1波形セグメント15210は、山とトラフがあり、且つ、内壁は平滑化構造であるため、山の厚さは、トラフの厚さより大きく、第1波形セグメント15210の長さ方向に沿って、山とトラフは、交互に配列されて、第1波形セグメント15210の厚さが、長さ方向で厚さ、薄いが交互に配列されることを表示するようにし、同様に、第2波形セグメント1510の厚さは、長さ方向でも厚さ、薄いが交互に配列されることを表示する。
【0061】
第1波形セグメント15210を例として説明すると、平滑化構造は、第1波形セグメント15210の内壁の粗さと関係なく、第1波形セグメント15210の内壁に階段構造がないことを指す。つまり、第1波形セグメント15210の内壁は、つや消し構造などの、比較的粗くてもよいし、滑らかであってもよいし、ここでは限定しない。
【0062】
ホースの成形プロセスにおいて、ホースの厚さが薄いほど、金型内の元のスラリの流動性が悪化し、元のスラリは、流れ方向の終点に十分に流れることができなく、ホースの元のスラリの流れ終点の構造に抜け穴があり、ホースは廃棄物になる可能性があり、または厚みが不均一で、薄い部分が非常に薄いため、ホースが傷つきやすく、品質が不合格になることを理解されたい。そのため、本願において、第1ホース152の成形プロセスを例として、第1ホース152の射出成形プロセスでは、元のスラリは、金型の、第1リブ15211に対応する位置の方向に沿って流れ、第1リブ15211は、主な流れの道と同様であり、第1リブ15211の厚さが厚い。つまり、第1リブ15211に対応する金型の位置の空間が大きいため、元のスラリの流れに対する抵抗を低減することができ、元のスラリは、スムーズに流れることができる。元のスラリは、第1リブ15211に対応する位置からその横方向の両側の山に対応する位置に流れ、山は、流れ支流と類似し、山の厚さが厚いため、元のスラリの流れ抵抗を低減して、元のスラリが、金型の山に対応する位置を満たすようにすることができ、同時に、金型の山に入った元のスラリは、山から山両側に流れることができ、トラフの厚さが薄いため、金型における元のスラリの流れ抵抗が大きいが、隣接する2つの山の対応位置のスラリは、中央のトラフに対応する位置に流れることができ、元のスラリが流れた距離が近いため、元のスラリは、トラフに対応する位置に十分に達することを満たして成形することができる。
【0063】
第1リブ15211、第2リブ1511および山の設計を介して、トラフが、薄い厚さおよび高い品質信頼性を有するようにする。トラフの厚さが比較的薄いため、第1ホース152および第2ホース151が、良い柔軟性を有するようにし、ビデオチューブと同期に曲げたりリセットしたりすることができる。第1リブ15211、第2リブ1511および山の厚さ設計は、同時に、第1ホース152と第2ホース151の構造強度を増加して、第1ホース152と第2ホース151が、正圧および負圧の交互の作用の下で変形せず、気道を遮断しないようにする。
【0064】
さらに、第1ホース152の中性層と第2ホース151の中性層は、同じ中性層面に位置し、第1リブ15211および第2リブ1511は、中性層面内に配置されて、第1リブ15211と第2リブ1511が、第1ホース152および第2ホース151の曲がり抵抗をほとんど形成しないようにする。
【0065】
示されてない実施例において、喉頭マスクが、上記のライトガイド部材を設置してない場合、喉頭マスクは、上記の任意の1つの実施形態における第1ホースのみを含み、第2ホースを含まなくてもよいことを理解されたい。本願実施例において、第1ホース152と第2ホース151は、一体化された構造であり、第1ホース152の外壁と第2ホース151の外壁は接続され、第1波形セグメント15210と第2波形セグメント1510との間には、互いに結合されたリブが配置される。つまり、この場合、第1リブ15211と第2リブ1511は、一緒に結合される。
【0066】
以下は、図面を参照して喉頭マスクの複数の実施例を詳細に説明する。
【0067】
第1実施例の喉頭マスク
【0068】
図11図12図14および図22を参照すると、本願の第1実施例の喉頭マスクにおいて、カテーテル12は、パイプ本体121、第1間隔壁122および第2間隔壁123を備える。パイプ本体121は、一般的に中空の管状であり、第1間隔壁122および第2間隔壁123は、パイプ本体121の内部に位置し、且つ、両方ともパイプ本体121の長さ方向に沿って延在し、ここで、第1間隔壁122およびパイプ本体121に対応する内壁は、囲んでエアガイドチャネル101に設置される。当該喉頭マスクが、気管挿管を実行できる喉頭マスクに設計する必要がある場合、エアガイドチャネル101の内壁は、平滑化されるべきであり、例えば、エアガイドチャネル101の横断面の形状は、一般的に円形であり、エアガイドチャネル101の横断面のサイズは、気管挿管をスムーズに実行できるように保証する必要がある。
【0069】
第2間隔壁123とパイプ本体121に対応する位置に第1収容チャンバ123aが囲まれ、ビデオチューブ23の構造の一部は、当該第1収容チャンバ123aに収容される。つまり、当該第1収容チャンバ123aは、ビデオキャビティ103のうちの一部に属する。ビデオチューブ23の迅速な挿入を誘導するようにするために、第1収容チャンバ123aの横断面は、一般的に円形である。第1収容チャンバ123aの横断面のサイズは、ビデオチューブがスムーズに通過できるように保証する必要があることを理解されたい。
【0070】
続いて図11を参照すると、パイプ本体121の第1収容チャンバ123aとエアガイドチャネル101以外の空間は、第2収容チャンバ123bに形成し、即ち、第1間隔壁122、第2間隔壁123およびパイプ本体121に対応する位置が囲んで第2収容チャンバ123bに設置され、ライトガイド部材11の構造の一部は、当該第2収容チャンバ123bに収容される。つまり、当該第2収容チャンバ123bは、ライトガイドキャビティ102のうちの一部に属する。
【0071】
続いて図11を参照すると、第1間隔壁122および第2間隔壁123は、一般的にパイプ本体121の幅の方向の相対する両側に沿って配置される。つまり、エアガイドチャネル101は、パイプ本体121幅の方向の一側に位置し、ビデオキャビティ103およびライトガイドキャビティ102は、パイプ本体121の幅の方向に沿った別の側に位置して、シーリングベース13に位置するライトガイド部材11およびビデオチューブ23の一部が、気管挿管の動作に影響を与えないようにする。
【0072】
図14を参照すると、シーリング部154は、パイプ本体121の遠端に配置され、具体的に、シーリング部154は、第1収容チャンバ123および第2収容チャンバ123bの遠端に配置され、シーリング部154の周縁は、パイプ本体121の内壁と密閉接続され、例えば、一体化された構造であり、第1間隔壁122および第2間隔壁123の端部は、シーリング部154のシーリングベース13の反対する側の表面と密閉接する。シーリング部154には、第1貫通穴154aおよび第2貫通穴154bが形成され、第1貫通穴154aと第1収容チャンバ123aは連通し、第2貫通穴154bと第2収容チャンバ123bは連通する。
【0073】
本実施例において、図22を参照すると、ライトガイド部材11は、予めライトガイドキャビティ102内のプラスチック光ファイバ110(POF:Plstic Opticl Fier)に配置され、プラスチック光ファイバ110は、透明度の高いポリマによって製作された光ファイバであり、例えば、ポリスチレン(PS)、ポリメチルメタクリレート(PMM)、ポリカーボネート(PC)などの任意の1つまたは複数をコア材料とし、PMM、フルオロプラスチックなどをスキン材料とする光ファイバである。プラスチック光ファイバ110は、軽量で、柔軟で、損傷(振動や曲げなど)に対してより耐性があり、ポリマの成熟した単純な延伸プロセスを使用でき、コストが比較的低く、優れた柔軟性を有し、処理と使用が簡単である。喉頭マスク主体10を使用するプロセスでは、オペレータは、異なる程度で喉頭マスク主体10を曲げて、それを患者体内にスムーズに挿入し、本願実施例は、プラスチック光ファイバ110を喉頭マスク主体10のライトガイドに巧に適用して、ライトガイド部材11が、喉頭マスク主体10を曲げるプロセスで破損しないようにし、さらに、ライトガイド部材11の信頼性と高品質な照明性能を保証し、さらに、本願のプラスチック光ファイバ110は、原材料の高い処方純度および周波数帯域幅を必要とせず、ライトガイドを保証できる限り通信機能は必要なく、製造コストを大幅に削減することができ、プロモーションと適用に非常に有益である。
【0074】
本実施例において、図13を参照すると、制御部22は、可視光を放出することができる光源放出部材221および光出力ポート22aを備え、ライトガイド部材11の近端は、光出力ポート22aと突き合わされる。
【0075】
本願第1実施例の喉頭マスクの動作プロセスと作業原理は、以下の通りである。
【0076】
まず、ビデオチューブ23をビデオキャビティ103に挿入し、ビデオチューブ23が所定の位置に挿入された場合、ロックビデオ装置20および喉頭マスク主体10は、両方の間に相対的な動きが生成されないようにし、この場合、設計するときに、既に、ビデオ装置20と喉頭マスク主体10をロックすることにより、光出力ポート22aとライトガイド部材11の近端が位置合わせされるようにしたため、特に突き合わす必要なく、時間を節約し動作が簡単であり、喉頭マスク主体10とビデオ装置20を接続する準備ができている。図3を参照すると、ビデオ装置20と喉頭マスク主体10のロックを容易にするために、喉頭マスク主体10の近端に接続部材16配置することができることを理解されたい。
【0077】
次に、ビデオ装置20の電源を開始し、ディスプレイスクリーン21を点灯し、
その後、ビデオ装置20の可視化機能を開始し、光源放出部材221は、可視光をライトガイド部材11の近端に出力し、最終的に、ライトガイド部材11の遠端部を介して、患者内部組織に放出する。次に、図9を参照すると、オペレータは、喉頭マスク主体の遠端部が、食道93の入口に接するまで、喉頭マスク主体10を患者の口から徐々に挿入し、画像センサ231によって収集される画像信号は、ディスプレイスクリーン21に伝送され、オペレータは、ディスプレイスクリーン21によって表示される画像に従って、喉頭マスク主体10の遠端の位置が適切であるか否かを大まかに判断することができ、適切ではない場合、適応的に調整する必要がある。それにより、喉頭マスク主体10の遠端部が患者の食道93の入口を密閉するように保証し、気体が患者の胃に入ることを防ぎ、エアバッグ14が膨張した後、エアバッグ14が、声門91の開口に合わせて囲むように確保する。ビデオチューブ23遠端は、喉頭蓋を迂回することができ、ビデオチューブ23遠端は、曲がらなくてもよいし、ビデオ装置20の制御部22を動作して、ビデオチューブ23の遠端部が上に向かって曲がるようにして適切な視野を取得してもよい。喉頭蓋90が垂れ下がった場合、制御部22を上に向かって曲がるように動作して喉頭蓋90を取り外すことができる。
【0078】
気管挿管が必要ない場合、ビデオ装置20を解除した後、エアガイドチャネル101の近端に呼吸器チューブコネクタを直接に接続するとよい。
【0079】
気管挿管が必要の場合、気管をエアガイドチャネル101の近端から遠端に向かって徐々に挿入し、シーリングベース13と声門91を順次に通過して患者気道に達し(図9および図10内の矢印が示す方向は、気体が患者気道に向かうことを表示する)、気管挿管は、可視化の場合に動作される。気管挿管のプロセスでは、気管の近端に呼吸器チューブコネクタを接し、挿管しながら患者を換気することができ、気管が所定の位置に挿入されたとき、まず、呼吸器チューブコネクタを切った後、ビデオ装置と喉頭マスク主体10を抜け出し、気管を保留し、その後、気管の近端に呼吸器チューブコネクタを接続するとよいことに留意されたい。
【0080】
他の未図示の実施例において、プラスチック光ファイバ110の近端に、予め可視光を放出することができる光源放出部材を配置してもよく、ビデオ装置20を喉頭マスク主体10と接続した後、ビデオ装置20におけるワイヤーは、光源放出部材と突き合わされ、ビデオ装置20を開始するとき、光源放出部材によって放出された可視光は、プラスチック光ファイバ110の近端を介して遠端にシグナリングされる。
【0081】
本実施例の喉頭マスクは、上記の第1実施形態における第1ホース、第2ホースおよびトランジションスリーブの構造を例として説明する。上記の第2実施形態ないし第5実施形態における第1ホース、第2ホースおよびトランジションスリーブの構造を使用することもでき、ここでは繰り返して説明しないことに留意されたい。
【0082】
第2実施例の喉頭マスク
【0083】
図23を参照すると、本願の第2実施例において、第1実施例とは異なり、ビデオキャビティ103とライトガイドキャビティ102のうち、第1ホース152と第2ホース151が分離されている以外に、他のキャビティは連通される。つまり、ビデオキャビティ103の近端から第1ホース152の近端間のキャビティおよびライトガイドキャビティ102の近端から第2ホース151の近端間のキャビティは連通している。具体的に、パイプ本体121には、第1間隔壁122が形成され、第1実施例の喉頭マスク内の第2間隔壁123はなく、パイプ本体121の内部は、第1間隔壁122によって2つの独立した空間に分割され、そのうちの1つの空間は、エアガイドチャネル101であり、そのうちの別の空間は、ライトガイド部材11とビデオチューブ23を同時に収容する間隔室に形成する。
【0084】
第3実施例の喉頭マスク
【0085】
図24を参照すると、本願第3実施例の喉頭マスクにおいて、上記の第1実施例とは異なり、ライトガイド部材11は、電線112とエレクトロルミネッセンス111を備え、エレクトロルミネッセンス111は、LEDライトなどに通電されると発光できるデバイスを指す。制御部22には、ワイヤー(未図示)が配置される。エレクトロルミネッセンス111は、ライトガイドキャビティ102の遠端に配置され、電線112とエレクトロルミネッセンス111は接続され、電線112は、カテーテル12本体の長さ方向に沿って延在し、電線112のポートが、パイプ本体121の近端に露出するようにする。ビデオ装置20が、喉頭マスク主体10と接続する場合、ビデオ装置20内のワイヤーと電線112は突き合わされ、ビデオ装置20を開始するとき、エレクトロルミネッセンス111は、通電され発光し、ライトガイドキャビティ102遠端の領域を照らす。電線112とワイヤーの電気的接続の信頼性を容易にするために、パイプ本体121の端部に、クイックプラグコネクタ(未図示)を配置でき、ビデオ装置20と喉頭マスク主体10が突き合わされる場合、ビデオ装置20内のワイヤーと電線112は、クイックプラグコネクタを介して自動的に突き合わされることに留意されたい。上記の第2実施例におけるライトガイド部材11の構造の形は、第3実施例におけるライトガイド部材11の構造の形であってもよいことを理解されたい。
【0086】
第4実施例の喉頭マスク
【0087】
図25を参照すると、本実施例において、ライトガイド部材11は、プラスチック光ファイバ110に形成し、ライトガイド部材11の遠端は、シーリングベース13に露出され、且つ、ライトガイド部材11の遠端と第1ホース152は、接着され、または、ライトガイド部材11の遠端とシーリングベース13の内表面はクランプされる。
【0088】
示されてない実施例において、上記の第1実施例ないし第3実施例の喉頭マスクとは異なり、カテーテル12は、複数の独立したプラスチックパイプによって束ねて形成され、即ち、カテーテル12は、互いに独立する第1プラスチックパイプ(未図示)、第2プラスチックパイプ(未図示)および第3プラスチックパイプ(未図示)を備え、ここで第3プラスチックパイプの内部は、エアガイドチャネル101を形成し、第1プラスチックパイプの内部と第1キャビティは、共にビデオキャビティ103を形成し、第2プラスチックパイプの内部と第2キャビティは、共にライトガイドキャビティ102を形成する。
【0089】
第5実施例の喉頭マスク
【0090】
図26ないし図31を参照すると、以下は、第5実施例の喉頭マスクを詳細に説明する。
【0091】
喉頭マスクは、喉頭マスク主体10と、喉頭マスク主体10と取り外し可能に接続されたビデオ装置20とを備える。
【0092】
図26および図27を参照すると、喉頭マスク主体10は、ライトガイド部材11(図31を参照)、カテーテル12、胃管17、カテーテル12遠端に接続されたシーリングベース13を備える。喉頭マスク主体10には、ライトガイドキャビティ(未図示)およびビデオキャビティ(未図示)が形成され、ライトガイド部材11は、予め当該ライトガイドキャビティに配置される。つまり、当該ライトガイド部材11は、喉頭マスクを使用する前に予めライトガイドキャビティに配置される。胃管17は、カテーテル12の近端からシーリングベース13の遠端まで延在する。シーリングベース13は、一体化されるか接着された柔らかい構造であり得、例えば、構造の少なくとも一部は、シリコーン材料を使用して成形され、シーリングベース13もエアバッグシート13’とエアバッグ13”の構造の形であり得ることを理解されたい。本実施例において、シーリングベース13が、エアバッグシート13’およびエアバッグ13”の構造の形であることを例として説明する。
【0093】
図28ないし図31を参照すると、ビデオ装置20は、ハウジング25、ディスプレイスクリーン21、ビデオチューブ23、光源コンポーネント24、トランスミッションコンポーネントおよび動作ハンドル28を備える。ディスプレイスクリーン21は、ハウジング25に実装され、ビデオチューブ23の遠端には、画像センサが形成され(未図示)、ビデオチューブ23の近端とハウジング25が接続され、且つ、ビデオチューブ23とディスプレイスクリーン21は電気的に接続され、例えば、ケーブル(未図示)を介して接続されて、ビデオチューブ23によって収集される画像情報をディスプレイスクリーン21にシグナリングし、ビデオチューブ23は、上記のビデオキャビティにプラグ可能に挿入される。図30を参照すると、ハウジング25には、光源キャビティ25aと制御キャビティ25bが形成され、光源コンポーネント24は、当該光源キャビティ25aに実装され、ハウジング25には、ライトガイド部材11の近端と突き合わすための光源放出口25cが形成され、光源放出口25cと光源キャビティ25aは、連通し、且つ、光源放出口25cは、ハウジング25の表面に露出される。ビデオ装置20と喉頭マスク主体10が接続された場合、ライトガイド部材11の近端と光源放出口25cは、突き合わされ、光源コンポーネント24の光線は、光源放出口25cとライトガイド部材11を順次に通じた後、ライトガイド部材11の遠端から外に放出される。本願実施例のビデオ装置20について、光源コンポーネント24によって放出される可視光は、光源放出口25cを介してライトガイド部材11にシグナリングされ、ライトガイド部材11を介して光源コンポーネント24内の可視光を喉頭マスク主体10の遠端にシグナリングして、喉頭マスクに照明を提供する。つまり、光源コンポーネント24内の電流は、喉頭マスク主体10に入ることはなく(ビデオ装置20内のハウジング25は、患者体内に入らない)、患者が感電することを回避し、喉頭マスクの安全性能を向上させることができ、且つ、光源コンポーネント24によって放出される光線は、ビデオチューブ23に入らなく、ライトガイド部材11に独立してシグナリングされ、ビデオチューブ23に光源241を配置する必要なく、ビデオ装置20の構造が単純であるようにし、さらに、ビデオチューブ23およびディスプレイスクリーン21は両方とも、ハウジング25と接続される。つまり、喉頭マスクを使用するプロセスでは、再度実装し接続する必要なく、使用が便利で迅速であり、ビデオ装置20は、繰り返して使用できる。
【0094】
続いて図31を参照すると、光源コンポーネント24は、光源241、反射カバー242および光円錐243を備える。光源241gは、十分な強度の可視光を放出できる限り、LEDライトであってもよいし、他の発光体であってもよい。反射カバー242は、光源241の周囲をカバーするように配置して、光源241によって放出される光線を光円錐243の大きい方の端に集束するようにする。つまり、反射カバー242は、光を集中させる役割を果たす。さらに、本実施例において、反射カバー242は、全反射レンズに形成して、反射カバー242の集光効果を高め、損失を低減する。光円錐243の小さい方の端は、光源放出口25cに位置し、光線は、光円錐243の小さい方の端に伝播された後、光源放出口25cから放出され、光円錐243の小さい方の端と光源放出口25cとの間に伝播される光線の損失を低減する。光円錐243は、ガラス光円錐243であってもよく、さらに、ガラス光円錐243の外に反射フィルム層を配置して、ガラス光円錐243の集光効率を向上させることができる。
【0095】
続いて図31を参照すると、トランスミッションコンポーネントは、制御キャビティ25bに実装され、ビデオチューブ23の近端は、制御キャビティ25bに延在し、トランスミッションコンポーネントと駆動接続され、動作ハンドル28は、ハウジング25の外から制御キャビティ25bに延在し、トランスミッションコンポーネントと駆動接続され、動作ハンドル28は、トランスミッションコンポーネントを駆動し、さらに、ビデオチューブ23の遠端が曲げたりリセットしたりするように駆動する。先行技術において、画像センサは、シーリングベースとカテーテルの接合部に位置し、エアバッグは、画像センサの視点範囲の一部をブロックし、喉頭蓋が垂れ下がる場合、喉頭蓋は、画像センサをブロックする可能性があり、画像センサは、声門および周辺組織によって拡散して反射される光線を収集できず、画像センサ正当な役割を果たすことができなく、喉頭マスクの位置合わせが正確であるか否かを判断できない可能性がある。この場合、喉頭マスクを介して気管挿管を実行する場合、ブラインド挿入を実行して、患者の声門または周辺組織を損傷するか、喉頭マスクを再度抜け出した後試行挿入を繰り返して、面倒な同時に手術および患者組織の損傷のリスクを増加する可能性がある。そのため、本願実施例において、喉頭マスクが患者体内に挿入した後、ビデオチューブ23の遠端は、喉頭蓋90の先端を迂回し、ビデオチューブ23の遠端は、曲げたりリセットしたりすることができるため、ビデオチューブ23遠端が、声門および周辺領域のより良い視点を取得できるようにし、喉頭蓋90が垂れ下がっても、オペレータは、ビデオチューブ23遠端を曲がるように制御して、喉頭蓋を取り外して良好な視野を取得することができる。喉頭蓋90が垂れ下がってない場合、ビデオチューブ23遠端が初期状態であるように保持してもよいし、実際の場合に従ってビデオチューブ23遠端を適切に曲がって、画像センサがよりよい視野を取得するようにし、喉頭蓋90が垂れ下がってビデオチューブ23の上方領域を遮蔽する場合、オペレータは、動作ハンドルを切り替えてビデオチューブ23遠端が上に向かって曲がるように制御し、喉頭蓋90を取り外して、喉頭蓋90の遮蔽を排除する。同時に、画像センサのビデオ角度を調整するために、ビデオチューブ23の遠端の曲がる角度は調節でき、ビデオチューブ23の遠端が曲がって後、オペレータは、ニーズに従ってビデオチューブ23の遠端がリセットするように制御することもできる。上記の「初期状態」は、オペレータがビデオチューブ23を曲がるように追加して制御してない状態を指し、当該初期状態は、ビデオチューブ23が真っ直ぐな状態であることであってもよいし、少し曲がった状態であることであってもよいことに留意されたい。
【0096】
図29および図30を参照すると、近端から遠端への方向では、ビデオチューブ23は、順次に、剛性部分235、可撓性部分236、蛇骨セグメント233およびビデオセグメント234を備え、ビデオチューブ23の遠端は、蛇骨セグメント233を介して曲がりリセットし、剛性部分235の外層は、スリーブロッドに形成してビデオチューブ23の構造強度を増加し、スリーブロッドは、十分な強度と靭性を備えている限り、金属ロッドまたは他の材料で製作されたロッドであり得る。剛性部分235の構造の一部は、ハウジング25に挿入し、ハウジング25と固定接続され、剛性部分235は、ビデオチューブ23とハウジング25との間の接続の曲げ抵抗を改善し、ビデオチューブ23が複数回曲げられた後損傷するのを防ぐことができる。本実施例に記載の剛性部分235は、ビデオチューブ23のうち剛性が大きく、曲がらない部分を指し、可撓性部分236gは、ビデオチューブ23の柔軟で曲がれる部分を指す。ビデオ装置20と喉頭マスク主体10が組み立てられるとき、剛性部分235は、ビデオチューブ23が喉頭マスク主体10のビデオキャビティに挿入することを容易にし、剛性部分235は、ビデオ装置20の実装安定性を高めることができ、ビデオ装置20を分解するとき、オペレータが、剛性部分235に力を加えて、ビデオチューブ23がビデオキャビティから抜け出すことを容易にする。喉頭マスクを使用するプロセスでは、喉頭マスクの患者咽頭腔92における位置を調整する必要がある場合、オペレータは、カテーテル12の近端を保持して前後にスイングして調節し、カテーテル12およびコネクタ16に作用力をシグナリングすることを容易にする。剛性部分235の長さは、患者の気道をスムーズに挿入できる前提で制御されることを理解されたい。
【0097】
図28および図29を参照すると、ビデオ装置20は、さらに、接続プラットフォーム251下部のクランプ構造に配置される(未図示)、ハウジング25下部の横方向の両側から横方向に延在する接続プラットフォーム251と、接続プラットフォーム251の横方向の外側に配置されるプレス部252とを備え、プレス部252は、クランプ構造と駆動接続される。カテーテル12の近端が、ビデオ装置20と接続することを容易にするために、図27を参照すると、喉頭マスク主体10は、カテーテル12近端に形成される接続部材16を備え、接続部材16の上面は、クランプ構造と協働するロック溝16aが形成され、プレス部252は、クランプ構造とロック溝16aがロックしロックを解除するように駆動する。
【0098】
本実施例において、ライトガイド部材11は、プラスチック光ファイバに形成する。
【0099】
図31を参照すると、ライトガイド部材11の遠端とビデオチューブ23の遠端は両方とも、シーリングベース13に延在し、ライトガイド部材11の遠端とシーリングベース13内の空間は、分離され、即ち、ライトガイド部材11の遠端は、ライトガイドキャビティに密閉されて、ライトガイド部材11の密閉実装を容易にし、ビデオチューブ23の遠端とシーリングベース13内の空間も分離され、即ち、ビデオチューブ23の遠端は、ビデオキャビティに密閉される。それにより、使用プロセスでは、患者の内部組織と接触しなく、ビデオチューブ23は、比較的安全的に繰り返して使用できる。
【0100】
さらに、ビデオチューブ23の遠端は、ライトガイド部材11の遠端を同期に曲げたりリセットしたりするように駆動することができる。それにより、ライトガイド部材11の光線を放出する方向は、ビデオチューブ23の遠端の視点方向と常に同期に変化するようにし、画像センサに必要な光強度を常に保証するすることができる。
【0101】
本願実施例の喉頭マスクの動作プロセスと作業原理は、以下の通りである。
【0102】
まず、ビデオチューブ23をビデオキャビティ挿入し、ビデオチューブ23が所定の位置に挿入された場合、クランプ構造は、ロック溝16aに自動的にクランプし、さらに、ビデオ装置20と喉頭マスク主体10をロックして、両方の間に相対的な動きが生成されないようにし、この場合、光源放出口25cは、ライトガイド部材11の近端と自然的に位置合わせされ、特に突き合わす必要なく、時間を節約し動作が簡単であり、喉頭マスク主体10とビデオ装置20を接続する準備ができている。
【0103】
次に、ビデオ装置20の電源(未図示)を開始し、ディスプレイスクリーン21を点灯し、
その後、ビデオ装置20の可視化機能を開始し、光源241は、可視光をライトガイド部材11の近端に出力し、最終的に、ライトガイド部材11の遠端部から患者内部組織に放出する。その後、図7および図9を参照すると、オペレータは、喉頭マスク主体の遠端部が、食道93の入口に接するまで、喉頭マスク主体10を患者の口から徐々に挿入し、ビデオチューブ23遠端によって収集される画像情報は、ディスプレイスクリーン21に伝送され、ビデオチューブ23遠端がよりよい視野を取得してない場合、オペレータは、動作ハンドルを切り替えてビデオチューブ23遠端が上に向かって適切な角度に曲がるように制御するとよく、オペレータは、ディスプレイスクリーン21によって表示される画像に従って、喉頭マスク主体10の遠端の位置が適切であるか否かを大まかに判断することができ、適切ではない場合、適応的に調整する必要がある。それにより、喉頭マスク主体10の遠端部が患者の食道93を密閉するように保証し、気体が患者の胃に入ることを防ぎ、エアバッグ14が膨張した後、エアバッグ14が、声門91の開口に合わせて囲むように確保する。図8を参照すると、患者の喉頭蓋90が垂れ下がった場合、動作ハンドル28を切り替えて、ビデオチューブ23の蛇骨セグメント233が上に向かって曲がるように駆動して喉頭蓋90を取り外す。
【0104】
気管挿管が必要ない場合、ビデオ装置20を抜け出して、カテーテル12の近端で呼吸器チューブコネクタを直接に接続するとよい。
【0105】
気管挿管が必要の場合、気管を喉頭マスク主体10の近端から遠端に徐々に挿入し、シーリングベース13と声門91を順次に経過する。気管挿管は、可視化の場合で動作されることができる。
【0106】
本願による各実施例/実施形態は、競合することなく互いに組み合わせることができる。
【0107】
上記は、本願の好ましい実施例に過ぎず、本願を限定することではなく、当業者に対して、本願は、様々な変更と変化があり得る。本願の精神及び原則内で行われるあらゆる修正、同等の置換、改善などは、すべて本願の保護範囲に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
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図24
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【国際調査報告】