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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-28
(54)【発明の名称】治療薬および治療方法
(51)【国際特許分類】
   C07D 401/04 20060101AFI20220318BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20220318BHJP
   A61K 38/05 20060101ALI20220318BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20220318BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20220318BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20220318BHJP
   A61K 31/496 20060101ALN20220318BHJP
   C07D 471/04 20060101ALN20220318BHJP
【FI】
C07D401/04 CSP
A61K31/5377
A61K38/05
A61P43/00 121
A61P43/00 111
A61P35/00
A61P35/02
A61K31/496
C07D471/04 102
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021546264
(86)(22)【出願日】2020-02-07
(85)【翻訳文提出日】2021-10-04
(86)【国際出願番号】 US2020017364
(87)【国際公開番号】W WO2020163823
(87)【国際公開日】2020-08-13
(31)【優先権主張番号】62/803,299
(32)【優先日】2019-02-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500360769
【氏名又は名称】ユニバーシティ オブ フロリダ リサーチ ファウンデーション,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ツェン,グァンロン
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,ダオホン
(72)【発明者】
【氏名】パル,プラティク
(72)【発明者】
【氏名】リュウ,シンギ
(72)【発明者】
【氏名】ツムリ,ディネシュ
(72)【発明者】
【氏名】フ,ワンイ
(72)【発明者】
【氏名】チャン,ペイイ
(72)【発明者】
【氏名】リュ,ドンウェン
(72)【発明者】
【氏名】ユアン,ヤクシア
(72)【発明者】
【氏名】チャン,スアン
【テーマコード(参考)】
4C063
4C065
4C084
4C086
【Fターム(参考)】
4C063AA01
4C063BB02
4C063CC11
4C063DD07
4C063EE01
4C065AA04
4C065BB04
4C065CC01
4C065DD02
4C065EE02
4C065HH01
4C065JJ03
4C065KK01
4C065LL01
4C065PP02
4C065PP03
4C065PP07
4C065PP15
4C084AA02
4C084AA03
4C084AA07
4C084BA01
4C084BA08
4C084BA14
4C084BA23
4C084BA32
4C084CA59
4C084MA01
4C084MA02
4C084NA05
4C084NA14
4C084ZB26
4C084ZB27
4C084ZC41
4C084ZC75
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086BC73
4C086CB05
4C086GA07
4C086GA12
4C086MA01
4C086MA02
4C086MA04
4C086NA05
4C086NA14
4C086ZB26
4C086ZB27
4C086ZC41
4C086ZC75
(57)【要約】
本発明は、化合物(例えば、式(I))、それらの作用機序、および増殖活性の調節方法、ならびに本明細書で記載の化合物(例えば、式(I))を用いて疾患および障害を治療する方法に関する。
【選択図】なし

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物:
Y-L-R-L-Y 式(I);
であって、式中、Lが独立に、
【化1】

【化2】

【化3】

【化4】

【化5】

【化6】

【化7】

【化8】

【化9】

【化10】

【化11】

【化12】
;
であり、
Rが独立に、
【化13】

【化14】

【化15】

【化16】

【化17】

【化18】

【化19】

【化20】

【化21】

【化22】

【化23】

【化24】

【化25】

【化26】
であり、
が独立に、
【化27】

【化28】

【化29】

【化30】

【化31】

【化32】

【化33】

【化34】

【化35】

【化36】

【化37】
;
【化38】

【化39】

【化40】
または
【化41】
;
であり、
Yが独立に、
【化42】

【化43】

【化44】

【化45】

【化46】

【化47】

【化48】
、または
【化49】
;
であり、
が独立に、
【化50】

【化51】

【化52】

【化53】
または
【化54】
;
であり、
各Rが独立に、H、任意に置換されてもよいアルキル、または任意に置換されてもよいシクロアルキルであり;
各Rが独立に、H、D、CH、またはFであり;および
各n、o、p、およびqが独立に、0~10(両端の値を含む)である、化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項2】
Rが、
【化55】

である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項3】
nが、3~8(両端の値を含む)である、請求項1または2に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項4】
が独立に、
【化56】
または
【化57】

である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項5】
が独立に、
【化58】
または
【化59】
;
であり、Rが、
【化60】
;
である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項6】
が独立に、
【化61】
または
【化62】

であり、Rが、
【化63】

であり、nが、3~8(両端の値を含む)である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項7】
が、独立に、
【化64】
または
【化65】

である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項8】
が独立に、
【化66】
または
【化67】
;
であり、Rが、
【化68】

である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項9】
が独立に、
【化69】
または
【化70】
;
であり、Rが、
【化71】
;
であり、nが、3~8(両端の値を含む)である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項10】
が、独立に、
【化72】
または
【化73】

であり、Lが独立に、
【化74】
または
【化75】

である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項11】
が独立に、
【化76】
または
【化77】
;
であり、Lが独立に、
【化78】
または
【化79】
;
であり、Rが、
【化80】

である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項12】
が独立に、
【化81】
または
【化82】
;
であり、Lが独立に、
【化83】
または
【化84】
;
であり、Rが、
【化85】
;
であり、nが、3~8(両端の値を含む)である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項13】
Yが、
【化86】

である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項14】
Yが、
【化87】
;
であり、Lが、
【化88】

である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項15】
Yが、
【化89】
;
であり、Lが、
【化90】
;
であり、Rが、
【化91】

である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項16】
Yが、
【化92】

であり、Lが、
【化93】
;
であり、Rが、
【化94】
;
であり、nが、3~8(両端の値を含む)である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項17】
Yが、
【化95】
;
であり、Lが、
【化96】
;
であり、Lが独立に、
【化97】
または
【化98】

である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項18】
Yが、
【化99】
;
であり、Lが、
【化100】
;
であり、Lが独立に、
【化101】
または
【化102】
;
であり、Rが、
【化103】

である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項19】
Yが、
【化104】
;
であり、Lが、
【化105】
;
であり、Lが独立に、
【化106】
または
【化107】
;
であり、Rが、
【化108】
;
であり、nが、3~8(両端の値を含む)である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項20】
が、
【化109】

である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項21】
が、
【化110】
;
であり、Lが、
【化111】

である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項22】
が、
【化112】
;
であり、Lが、
【化113】
;
であり、Rが、
【化114】

である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項23】
が、
【化115】
;
であり、Lが、
【化116】
;
であり、Rが、
【化117】
;
であり、nが、3~8(両端の値を含む)である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項24】
が、
【化118】
;
であり、Lが、
【化119】
;
であり、Lが独立に、
【化120】

である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項25】
が、
【化121】
;
であり、Lが、
【化122】
;
であり、Lが独立に、
【化123】
;
であり、Rが、
【化124】

である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項26】
が、
【化125】
;
であり、Lが、
【化126】
;
であり、Lが独立に、
【化127】
;
であり、Rが、
【化128】
;
であり、nが、3~8(両端の値を含む)である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項27】
Yが、
【化129】
;
であり、Yが、
【化130】
;
であり、Lが、
【化131】

である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項28】
Yが、
【化132】
;
であり、Yが、
【化133】
;
であり、Lが、
【化134】
;
であり、Rが、
【化135】

である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項29】
Yが、
【化136】

であり、Yが、
【化137】
であり、Lが、
【化138】
;
であり、Rが、
【化139】
;
であり、nが、3~8(両端の値を含む)である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項30】
Yが、
【化140】
;
であり、Yが、
【化141】
;
であり、Lが、
【化142】
;
であり、Lが独立に、
【化143】

である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項31】
Yが、
【化144】
;
であり、Yが、
【化145】
;
であり、Lが、
【化146】
;
であり、Lが独立に、
【化147】
;
であり、Rが、
【化148】

である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項32】
Yが、
【化149】
;
であり、Yが、
【化150】
;
であり、Lが、
【化151】
;
であり、Lが独立に、
【化152】
;
であり、Rが、
【化153】
;
であり、nが、3~8(両端の値を含む)である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項33】
前記化合物が、
【化154】
または薬学的に許容可能なその塩である、請求項1~32のいずれか1項に記載の化合物または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項34】
請求項1~33のいずれか1項に記載の化合物または薬学的に許容可能なその塩、および薬学的に許容可能な担体を含む医薬組成物。
【請求項35】
追加の薬剤をさらに含む、請求項34に記載の医薬組成物。
【請求項36】
前記追加の薬剤が、抗癌剤である、請求項35に記載の医薬組成物。
【請求項37】
前記抗癌剤が、アルキル化剤、代謝拮抗薬、抗腫瘍抗生物質、抗細胞骨格剤、トポイソメラーゼ阻害剤、抗ホルモン剤、標的療法薬、光線力学療法剤、またはこれらの組み合わせである、請求項36に記載の医薬組成物。
【請求項38】
Bcl-2タンパク質を分解する方法であって、有効量の請求項1~33のいずれか1項に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩を投与することを含む、方法。
【請求項39】
前記化合物が、インビトロで投与される、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記化合物が、インビボで投与される、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
前記化合物を対象に投与することをさらに含む、請求項38に記載の方法。
【請求項42】
治療を必要としている対象の疾患または障害を治療する方法であって、有効量の請求項1~33のいずれか1項に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩を投与することを含む、方法。
【請求項43】
疾患または障害に罹患しているまたは疾患または障害の影響を受けやすい対象を治療する方法であって、有効量の請求項1~33のいずれか1項に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩を投与することを含む、方法。
【請求項44】
前記疾患が癌である、請求項42または43に記載の方法。
【請求項45】
前記癌が、固形腫瘍である、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記癌が、慢性リンパ性白血病である、請求項44に記載の方法。
【請求項47】
前記対象が、哺乳動物である、請求項42または43に記載の方法。
【請求項48】
前記対象が、ヒトである、請求項42または43に記載の方法。
【請求項49】
治療を必要としている対象のBcl-2媒介癌を治療する方法であって、有効量の請求項1~33のいずれか1項に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩を投与することを含み、前記化合物の血小板毒性が、他のBcl-2阻害剤の血小板毒性より少ない、方法。
【請求項50】
Bcl-2媒介癌を罹患しているまたはBcl-2媒介癌の影響を受けやすい対象を治療する方法であって、有効量の請求項1~33のいずれか1項に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩を投与することを含み、前記化合物の血小板毒性が、他のBcl-2阻害剤の血小板毒性より少ない、方法。
【請求項51】
前記Bcl-2媒介癌が、慢性リンパ性白血病である、請求項49または50に記載の方法。
【請求項52】
前記他のBcl-2阻害剤が、ベネトクラックスまたはABT-263である、請求項49または50に記載の方法。
【請求項53】
治療を必要としている対象のBcl-2媒介癌を治療する方法であって、有効量の請求項1~33のいずれか1項に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩を投与することを含み、前記化合物のヒト抗癌活性(IC50)に対するヒト血小板毒性(IC50)の比率が、1より大きい、方法。
【請求項54】
Bcl-2媒介癌を罹患しているまたはBcl-2媒介癌の影響を受けやすい対象を治療する方法であって、有効量の請求項1~33のいずれか1項に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩を投与することを含み、前記化合物のヒト抗癌活性(IC50)に対するヒト血小板毒性(IC50)の比率が、1より大きい、方法。
【請求項55】
前記Bcl-2媒介癌が、慢性リンパ性白血病である、請求項53または54に記載の方法。
【請求項56】
前記抗癌活性が、MOLT-4細胞で測定される、請求項53または54に記載の方法。
【請求項57】
前記比率が、2.5より大きい、請求項53または54に記載の方法。
【請求項58】
前記比率が、5より大きい、請求項53または54に記載の方法。
【請求項59】
前記比率が、10より大きい、請求項53または54に記載の方法。
【請求項60】
前記比率が、20より大きい、請求項53または54に記載の方法。
【請求項61】
前記比率が、40より大きい、請求項53または54に記載の方法。
【請求項62】
式(I)の化合物:
Y-L-R-L-Y 式(I);
であって、式中、Lが、独立に、
【化155】

【化156】

【化157】

【化158】

【化159】

【化160】

【化161】

【化162】

【化163】

【化164】
または
【化165】
;
であり、
Rが独立に、
【化166】

【化167】

【化168】

【化169】

【化170】

【化171】

【化172】

【化173】

【化174】

【化175】

【化176】

【化177】
、または
【化178】
;
であり、
が独立に、
【化179】

【化180】

【化181】

【化182】

【化183】

【化184】

【化185】

【化186】

【化187】

【化188】

【化189】

【化190】

【化191】

【化192】
、または
【化193】
;
であり、
Yが独立に、
【化194】

【化195】

【化196】

【化197】

【化198】

【化199】

【化200】
、または
【化201】
;
であり、
が独立に、
【化202】

【化203】

【化204】

【化205】
、または
【化206】
;
であり、
各Rが、独立に、H、任意に置換されてもよいアルキル、または任意に置換されてもよいシクロアルキルであり;
各Rが、独立に、H、D、CH、またはFであり;および
各n、o、p、およびqが、独立に、0~10(両端の値を含む)である、化合物、または薬学的に許容可能なその塩、水和物、溶媒和物、またはプロドラッグ。
【請求項63】
本明細書の表3に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩、水和物、溶媒和物またはプロドラッグ。
【請求項64】
請求項63に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩、および薬学的に許容可能な担体を含む医薬組成物。
【請求項65】
追加の薬剤をさらに含む、請求項64に記載の医薬組成物。
【請求項66】
前記追加の薬剤が、抗癌剤である、請求項65に記載の医薬組成物。
【請求項67】
前記抗癌剤が、アルキル化剤、代謝拮抗薬、抗腫瘍抗生物質、抗細胞骨格剤、トポイソメラーゼ阻害剤、抗ホルモン剤、標的療法薬、光線力学療法剤、またはこれらの組み合わせである、請求項64に記載の医薬組成物。
【請求項68】
Bcl-2タンパク質を分解する方法であって、有効量の請求項63に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩を投与することを含む、方法。
【請求項69】
前記化合物が、インビトロで投与される、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
前記化合物が、インビボで投与される、請求項68に記載の方法。
【請求項71】
前記化合物を対象に投与することをさらに含む、請求項68に記載の方法。
【請求項72】
治療を必要としている対象の疾患または障害を治療する方法であって、有効量の請求項63に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩を投与することを含む、方法。
【請求項73】
疾患または障害に罹患しているまたは疾患または障害の影響を受けやすい対象を治療する方法であって、有効量の請求項63に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩を投与することを含む、方法。
【請求項74】
前記疾患が癌である、請求項72または73に記載の方法。
【請求項75】
前記癌が、固形腫瘍である、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記癌が、慢性リンパ性白血病である、請求項74に記載の方法。
【請求項77】
前記対象が、哺乳動物である、請求項72または73に記載の方法。
【請求項78】
前記対象が、ヒトである、請求項72または73に記載の方法。
【請求項79】
治療を必要としている対象のBcl-2媒介癌を治療する方法であって、有効量の請求項63に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩を投与することを含み、前記化合物の血小板毒性が、他のBcl-2阻害剤の血小板毒性より少ない、方法。
【請求項80】
Bcl-2媒介癌を罹患しているまたはBcl-2媒介癌の影響を受けやすい対象を治療する方法であって、有効量の請求項63に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩を投与することを含み、前記化合物の血小板毒性が、他のBcl-2阻害剤の血小板毒性より少ない、方法。
【請求項81】
前記Bcl-2媒介癌が、慢性リンパ性白血病である、請求項79または80に記載の方法。
【請求項82】
Yが、
【化207】
;
であり、
が、
【化208】
または
【化209】
;
であり、
Rが、独立に、
【化210】

【化211】

【化212】

【化213】

【化214】

【化215】

【化216】

【化217】

【化218】

【化219】

【化220】

【化221】

【化222】

【化223】

である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項83】
Yが、
【化224】
;
であり、
が、
【化225】
、または;
【化226】
であり、
が独立に、
【化227】

【化228】

【化229】

【化230】

【化231】

【化232】

【化233】

【化234】

【化235】

【化236】

【化237】

【化238】

である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2019年2月8日に出願された米国特許仮出願第62/803299号に対する優先権を主張する。
【0002】
政府の支援に関する情報
本発明は、国立衛生研究所により授与された認可番号CA219836およびCA223371に基づく政府の支援によりなされた。米国政府は本発明に対し一定の権利を有する。
【背景技術】
【0003】
B細胞リンパ腫2(Bcl-2)タンパク質ファミリーは、プロアポトーシスおよび抗アポトーシスメンバーからなり、内因性アポトーシス経路の調節による細胞の運命の決定において重要な役割を果たす。Bcl-2、Bcl-xL、Bcl-w、およびMcl-1などの抗アポトーシス性Bcl-2ファミリータンパク質は、多くの癌で発現上昇しており、腫瘍の開始、進行、および化学および標的療法に対する抵抗性と関連している。従って、これらの抗アポトーシス性Bcl-2タンパク質は、新規抗癌剤の開発にとって魅力的な標的である(Lessene et al.,Nat Rev Drug Discov 7:989-1000,2008;Vogler et al.,Cell Death Differ 2009;16:360-367;Delbridge et al.,Nat Rev Cancer 16:99-109,2016)。多数のBcI-2小分子阻害剤が報告されている(Bajwa et al.,Expert Opin Ther Patents 22:37-55,2012;Vogler,Adv Med.1-14,2014;Ashkenazi et al.,16:273-284,2017)。次記は、薬物開発の様々な段階で研究されたBcI-2小分子阻害剤の一部である:ABT-737(米国出願公開第20070072860号)、ナビトクラックス(ABT-263、国際公開第2009155386号)、ベネトクラックス(ABT-199、国際公開第2010138588号)、オバトクラックス(GX 15-070、国際公開第2004106328号)、(-)-ゴシポール(AT-101、国際公開第2002097053号)、サブトクラックス(sabutoclax)(BI-97C1、国際公開第2010120943号)、TW-37(国際公開第2006023778号)、BM-1252(APG-1252)、およびA-1155463(国際公開第2010080503号)。
【0004】
選択的Bcl-2阻害剤であるベネトクラックスは、17-p欠失を有する慢性リンパ性白血病(CLL)の治療用として、2016年にFDAにより承認された。ベネトクラックスは、BcI-xLに比較してBcI-2に対し高い選択性を有して、オンターゲット血小板毒性を回避するように設計された(Souers et al.,Nat Med 19:202-208,2013)。血小板は、Bcl-xLに依存して、それらの生存能を維持し、従って、ABT-737(Schoenwaelder et al.,Blood 118:1663-1674,2011)、ABT-263(Tse et al.,Cancer Res 68:3421-3428,2008;Roberts et al.,Bri J Haematol 170:669-678,2015)、BM-1197(Bai et al.,PLoS ONE 9:e99404,2014)、またはA-1155463(Tao et al.,ACS Med Chem Lett 5:1088-1093,2014)で治療された動物および/またはヒトで、Bcl-xLの阻害に起因して、用量規制血小板減少症が観察された。しかし、多くのCLL患者は、ベネトクラックスに対し抵抗性があり(Roberts et al.,N Engl J Med 374:311-322,2016)、微小環境生存シグナルによるBcl-xLの発現上昇が、抵抗性に対して説明可能な主要な要素として特定され、Bcl-2/Bcl-xL二重阻害剤ABT-263のベネトクラックス抵抗性CLL細胞の死滅における高い有効性と一致した(Oppermann et al.,Blood 128:934-947,2016)。加えて、Bcl-xLは通常、固形腫瘍中でBcl-2より高頻度に過剰発現されている。重要なのは、単一薬剤または他の抗腫瘍薬剤と組み合わせて、ABT-263の前臨床および臨床試験から、いくつかの固形および血液系腫瘍に対する有望な結果が実証されていることである(Delbridge et al.,Nat Rev Cancer 16:99-109,2016)。従って、Bcl-xL阻害剤の抗腫瘍汎用性および有効性を保持でき、同時に、それらのオンターゲット血小板毒性を免れる戦略を開発するのが極めて望ましい。
【0005】
従って、Bcl-xL阻害剤の抗腫瘍汎用性および有効性を保持でき、同時に、それらのオンターゲット血小板毒性を回避できる化合物を開発するニーズが当該技術分野に存在する。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、化合物(例えば、式(I))、それらの作用機序、および増殖活性の調節方法、ならびに本明細書で記載の化合物(例えば、式(I))を用いて疾患および障害を治療する方法に関する。別の態様では、疾患または障害は癌である。別の態様では、癌はBcl-2媒介癌である。別の態様では、癌は慢性リンパ性白血病である。
【0007】
別の態様では、本発明は、式(I)の化合物:
Y-L-R-L-Y 式(I);
または薬学的に許容可能なその塩に関し、式中、Lは独立に、
【化1】

【化2】

【化3】

【化4】

【化5】

【化6】

【化7】

【化8】

【化9】

【化10】

【化11】

【化12】
;
であり、
Rは独立に、
【化13】

【化14】

【化15】

【化16】

【化17】

【化18】

【化19】

【化20】

【化21】

【化22】

【化23】

【化24】

【化25】

【化26】
であり、
は独立に、
【化27】

【化28】

【化29】

【化30】

【化31】

【化32】

【化33】

【化34】

【化35】

【化36】

【化37】

【化38】

【化39】

【化40】
、または
【化41】

であり、
Yは独立に、
【化42】

【化43】

【化44】

【化45】

【化46】

【化47】

【化48】
、または
【化49】
;
であり、
は独立に、
【化50】

【化51】

【化52】

【化53】
、または
【化54】
;
であり、
各Rは独立に、H、任意に置換されてもよいアルキル、または任意に置換されてもよいシクロアルキルであり;
各Rは独立に、H、D、CH、またはFであり;および
各n、o、p、およびqは独立に、0~10(両端の値を含む)である。
【0008】
別の態様では、本発明は、式(I)の化合物または薬学的に許容可能なその塩であり、式中、Yは、
【化55】
;
であり、
は、
【化56】
または
【化57】
;
であり、
Rは独立に、
【化58】

【化59】

【化60】

【化61】

【化62】

【化63】

【化64】

【化65】

【化66】

【化67】

【化68】

【化69】

【化70】

【化71】
である。
【0009】
別の態様では、本発明は、式(I)の化合物または薬学的に許容可能なその塩であり、
式中、Yは、
【化72】
;
であり、
は、
【化73】
、または
【化74】
;
であり、
は独立に、
【化75】

【化76】

【化77】

【化78】

【化79】

【化80】

【化81】

【化82】

【化83】

【化84】

【化85】

【化86】

である。
【0010】
別の態様では、本発明は、式(I)の化合物:
Y-L-R-L-Y 式(I);
または薬学的に許容可能なその塩、水和物、溶媒和物、またはプロドラッグに関し、式中、Lは独立に、
【化87】

【化88】

【化89】

【化90】

【化91】

【化92】

【化93】

【化94】

【化95】

【化96】
、または
【化97】
;
であり、
Rは独立に、
【化98】

【化99】

【化100】

【化101】

【化102】

【化103】

【化104】

【化105】

【化106】

【化107】

【化108】

【化109】
、または
【化110】
;
であり、
は独立に、
【化111】

【化112】

【化113】

【化114】

【化115】

【化116】

【化117】

【化118】

【化119】

【化120】

【化121】

【化122】

【化123】

【化124】
、または
【化125】
;
であり、
Yは独立に、
【化126】

【化127】

【化128】

【化129】

【化130】

【化131】

【化132】
または
【化133】
;
であり、
は独立に、
【化134】

【化135】

【化136】
、または
【化137】
;
であり、
各Rは独立に、H、任意に置換されてもよいアルキル、または任意に置換されてもよいシクロアルキルであり;
各Rは独立に、H、D、CH、またはFであり;および
各n、o、p、およびqは独立に、0~10(両端の値を含む)である。
【0011】
別の態様では、Rは、
【化138】

である。
【0012】
別の態様では、nは、3~8(両端の値を含む)である。
【0013】
別の態様では、Rは、
【化139】
;
であり、nは、3~8(両端の値を含む)である。
【0014】
別の態様では、Lは独立に、
【化140】
または
【化141】

である。
【0015】
別の態様では、Lは独立に、
【化142】
または
【化143】
;
であり、Rは、
【化144】

である。
【0016】
別の態様では、Lは独立に、
【化145】
または
【化146】
;
であり、Rは、
【化147】
;
であり、nは、3~8(両端の値を含む)である。
【0017】
別の態様では、Lは独立に、
【化148】
または
【化149】

である。
【0018】
別の態様では、Lは独立に、
【化150】
または
【化151】
;
であり、Rは、
【化152】

である。
【0019】
別の態様では、Lは独立に、
【化153】
または
【化154】
;
であり、Rは、
【化155】
;
であり、nは、3~8(両端の値を含む)である。
【0020】
別の態様では、Lは独立に、
【化156】
または
【化157】
;
であり、Lは独立に、
【化158】
または
【化159】

である。
【0021】
別の態様では、Lは独立に、
【化160】
または
【化161】
;
であり、Lは独立に、
【化162】
または
【化163】
;
であり、Rは、
【化164】

である。
【0022】
別の態様では、Lは独立に、
【化165】
または
【化166】
;
であり、Lは独立に、
【化167】
または
【化168】
;
であり、Rは、
【化169】
;
であり、nは、3~8(両端の値を含む)である。
【0023】
別の態様では、Yは、
【化170】

である。
【0024】
別の態様では、Yは、
【化171】
;
であり、Lは、
【化172】

である。
【0025】
別の態様では、Yは、
【化173】
;
であり、Lは、
【化174】
;
であり、Rは、
【化175】

である。
【0026】
別の態様では、Yは、
【化176】
;
であり、Lは、
【化177】
;
であり、Rは、
【化178】
;
であり、nは、3~8(両端の値を含む)である。
【0027】
別の態様では、Yは、
【化179】
;
であり、Lは、
【化180】
;
であり、Lは独立に、
【化181】
または
【化182】

である。
【0028】
別の態様では、Yは、
【化183】
;
であり、Lは、
【化184】
;
であり、Lは独立に、
【化185】
または
【化186】
;
であり、Rは、
【化187】

である。
【0029】
別の態様では、Yは、
【化188】
;
であり、Lは、
【化189】
;
であり、Lは独立に、
【化190】
または
【化191】
;
であり、Rは、
【化192】
;
であり、nは、3~8(両端の値を含む)である。
【0030】
別の態様では、Yは、
【化193】

である。
【0031】
別の態様では、Yは、
【化194】

であり、Lは、
【化195】

である。
【0032】
別の態様では、Yは、
【化196】
;
であり、Lは、
【化197】
;
であり、Rは、
【化198】

である。
【0033】
別の態様では、Yは、
【化199】
;
であり、Lは、
【化200】
;
であり、Rは、
【化201】
;
であり、nは、3~8(両端の値を含む)である。
【0034】
別の態様では、Yは、
【化202】
;
であり、Lは、
【化203】
;
であり、Lは独立に、
【化204】

である。
【0035】
別の態様では、Yは、
【化205】
;
であり、Lは、
【化206】
;
であり、Lは独立に、
【化207】
;
であり、Rは、
【化208】

である。
【0036】
別の態様では、Yは、
【化209】
;
であり、Lは、
【化210】
;
であり、Lは独立に、
【化211】
;
であり、Rは、
【化212】
;
であり、nは、3~8(両端の値を含む)である。
【0037】
別の態様では、Yは、
【化213】
;
であり、Yは、
【化214】
;
であり、Lは、
【化215】

である。
【0038】
別の態様では、Yは、
【化216】
;
であり、Yは、
【化217】
;
であり、Lは、
【化218】
;
であり、Rは、
【化219】

である。
【0039】
別の態様では、Yは、
【化220】
;
であり、Yは、
【化221】
;
であり、Lは、
【化222】
;
であり、Rは、
【化223】
;
であり、nは、3~8(両端の値を含む)である。
【0040】
別の態様では、Yは、
【化224】
;
であり、Yは、
【化225】
;
であり、Lは、
【化226】
;
であり、Lは独立に、
【化227】

である。
【0041】
別の態様では、Yは、
【化228】
;
であり、Yは、
【化229】
;
であり、Lは、
【化230】
;
であり、Lは独立に、
【化231】
;
であり、Rは、
【化232】

である。
【0042】
別の態様では、Yは、
【化233】
;
であり、Yは、
【化234】
;
であり、Lは、
【化235】
;
であり、Lは独立に、
【化236】
;
であり、Rは、
【化237】
;
であり、nは、3~8(両端の値を含む)である。
【0043】
別の態様では、式(I)の化合物は:
【化238】
または薬学的に許容可能なそれらの塩、水和物、溶媒和物、またはプロドラッグである。
【0044】
別の態様では、式(I)の化合物は:
【化239】
または薬学的に許容可能なそれらの塩、水和物、溶媒和物、またはプロドラッグである。
【0045】
別の態様では、本発明は、表3の化合物、または薬学的に許容可能なそれらの塩、水和物、溶媒和物またはプロドラッグを提供する。
【0046】
別の態様では、本発明は、本明細書で記載の化合物(例えば、式(I))、または薬学的に許容可能なそれらの塩、水和物、溶媒和物またはプロドラッグ、および薬学的に許容可能な担体を含む医薬組成物を提供する。別の態様では、追加の薬剤をさらに含む、請求項34に記載の医薬組成物を提供する。別の態様では、追加の薬剤は抗癌剤である。別の態様では、抗癌剤は、アルキル化剤、代謝拮抗薬、抗腫瘍抗生物質、抗細胞骨格剤、トポイソメラーゼ阻害剤、抗ホルモン剤、標的療法薬、光線力学療法剤、またはこれらの組み合わせである。
【0047】
別の態様では、本発明は、Bcl-2タンパク質を分解する方法を提供し、該方法は、有効量の本明細書で記載の化合物(例えば、式(I))、または薬学的に許容可能なその塩、水和物、溶媒和物またはプロドラッグを投与することを含む。別の態様では、化合物はインビトロで投与される。別の態様では、化合物はインビボで投与される。別の態様では、方法は、化合物を対象に投与することをさらに含む。
【0048】
別の態様では、本発明は、治療を必要としている対象の疾患または障害を治療する方法を提供し、該方法は、有効量の本明細書で記載の化合物(例えば、式(I))、または薬学的に許容可能なその塩、水和物、溶媒和物またはプロドラッグを投与することを含む。別の態様では、疾患は癌である。別の態様では、癌は固形腫瘍である。別の態様では、癌は慢性リンパ性白血病である。別の態様では、対象は哺乳動物である。別の態様では、対象はヒトである。
【0049】
別の態様では、本発明は、疾患または障害を罹患しているまたは疾患または障害の影響を受けやすい対象を治療する方法を提供し、該方法は、有効量の本明細書で記載の化合物(例えば、式(I))、または薬学的に許容可能なその塩、水和物、溶媒和物またはプロドラッグを投与することを含む。別の態様では、疾患は癌である。別の態様では、癌は固形腫瘍である。別の態様では、癌は慢性リンパ性白血病である。別の態様では、対象は哺乳動物である。別の態様では、対象はヒトである。
【0050】
別の態様では、本発明は、治療を必要としている対象のBcl-2媒介癌を治療する方法を提供し、該方法は、有効量の本明細書で記載の化合物(例えば、式(I))、または薬学的に許容可能なその塩、水和物、溶媒和物またはプロドラッグを投与することを含み、本化合物の血小板毒性は他のBcl-2阻害剤より少ない。別の態様では、Bcl-2媒介癌は慢性リンパ性白血病である。別の態様では、他のBcl-2阻害剤は、ABT-737、ナビトクラックス(ABT-263)、ベネトクラックス(ABT-199)、オバトクラックス(GX 15-070)、(-)-ゴシポール(AT-101)、サブトクラックス(BI-97C1)、TW-37、BM-1252(APG-1252)、またはA-1155463である。別の態様では、他のBcl-2阻害剤は、ベネトクラックスまたはABT-263である。
【0051】
別の態様では、本発明は、Bcl-2媒介癌を罹患しているまたはBcl-2媒介癌の影響を受けやすい対象を治療する方法を提供し、該方法は、有効量の本明細書で記載の化合物(例えば、式(I))、または薬学的に許容可能なその塩、水和物、溶媒和物またはプロドラッグを投与することを含み、本化合物の血小板毒性は、他のBcl-2阻害剤より少ない。別の態様では、Bcl-2媒介癌は慢性リンパ性白血病である。別の態様では、他のBcl-2阻害剤は、ABT-737、ナビトクラックス(ABT-263)、ベネトクラックス(ABT-199)、オバトクラックス(GX 15-070)、(-)-ゴシポール(AT-101)、サブトクラックス(BI-97C1)、TW-37、BM-1252(APG-1252)、またはA-1155463である。別の態様では、他のBcl-2阻害剤は、ベネトクラックスまたはABT-263である。
【0052】
別の態様では、本発明は、治療を必要としている対象のBcl-2媒介癌を治療する方法を提供し、該方法は、有効量の本明細書で記載の化合物(例えば、式(I))、または薬学的に許容可能なその塩、水和物、溶媒和物またはプロドラッグを、本化合物の、ヒト血小板毒性(IC50)の抗癌活性(IC50)に対する比率が1より大きくなるように投与することを含む。別の態様では、Bcl-2媒介癌は慢性リンパ性白血病である。別の態様では、抗癌活性はMOLT-4細胞で測定される。別の態様では、比率は2.5より大きい。別の態様では、比率は5より大きい。別の態様では、比率は10より大きい。別の態様では、比率は20より大きい。別の態様では、比率は40より大きい。
【0053】
別の態様では、本発明は、Bcl-2媒介癌を罹患しているまたはその影響を受けやすい対象を治療する方法を提供し、該方法は、有効量の本明細書で記載の化合物(例えば、式(I))、または薬学的に許容可能なその塩、水和物、溶媒和物またはプロドラッグを、本化合物の、ヒト血小板毒性(IC50)の抗癌活性(IC50)に対する比率が1より大きくなるように投与することを含む。別の態様では、Bcl-2媒介癌は慢性リンパ性白血病である。別の態様では、抗癌活性はMOLT-4細胞で測定される。別の態様では、比率は2.5より大きい。別の態様では、比率は5より大きい。別の態様では、比率は10より大きい。別の態様では、比率は20より大きい。別の態様では、比率は40より大きい。
【0054】
本発明の化合物は、抗アポトーシス性Bcl-2タンパク質ファミリーの分解を促進できる二価の化合物である。これらの二価の化合物は、Bcl-2小分子阻害剤またはリガンドと、フォンヒッペルリンダウ病(von Hippel-Landau:VHL)E3リガーゼ結合部分(例えば、HIF-1α-誘導(R)-ヒドロキシプロリン含有VHL E3リガーゼリガンド)またはセレブロン(CRBN)E3リガーゼ結合部分(ポマリドミドなどのサリドマイド誘導体)などのE3リガーゼ結合部分とを連結する。VHLは、転写因子HIF-1αの分解に関与する、カリン-2(CUL2)含有E3ユビキチンリガーゼ複合体エロンギンBC-CUL2-VHL(CRL2VHLとして知られる)の一部である。HIF-1α由来の(R)-ヒドロキシプロリン含有VHL E3リガーゼリガンドは高親和性で識別された。CRBNは、カリン-4(CUL4)含有E3ユビキチンリガーゼ複合体CUL4-RBX1-DDB1-CRBN(CRL4CRBNとして知られる)の一部である。レナリドマイドおよびポマリドミドなどのサリドマイドおよびその誘導体は、このCRBN複合体と特異的に相互作用し、不可欠なIKAROS転写因子の分解を誘導する。サリドマイドの非フタルイミド類似体であるCC-122はまた、CRBN E3リガーゼ複合体と相互作用するが、リンパ性転写因子Aiolosの分解を誘導する。二価の化合物は、抗アポトーシス性BcI-2タンパク質ファミリーを、CRBNまたはVHL E3などのE3ユビキチンリガーゼに能動的に動員でき、ユビキチンプロテアソームシステムによりそれらの分解をもたらす。
【0055】
血小板は、生存を、BcI-xLタンパク質に依存する。従って、血小板中のBcI-xLタンパク質の阻害は、Bcl-xL阻害剤の癌治療薬としての使用を制限する血小板減少症を引き起こす。文書による十分な裏づけのある固形腫瘍におけるBcl-xLの重要性およびその薬剤抵抗性への寄与を考慮して、BcI-xLの阻害に関連するオンターゲット血小板毒性を最小化するように工夫された戦略は、ABT-263、二重Bcl-2/Bcl-xL阻害剤などの薬物の癌における治療適用を増大し得る。本発明の化合物は、BcI-xLの標的化分解のために、血小板中で最小限に発現しているCRBNまたはVHL E3リガーゼなどのE3リガーゼを動員するように設計された。
【0056】
従って、本明細書で記載の化合物(例えば、式(I))は、それらの対応するBcl-2/Bcl-xL阻害剤に比べて、血小板毒性を低減させた。従って、本開示は、抗アポトーシス性Bcl-2タンパク質ファミリーを選択的に分解するための組成物および方法を提供する。
【0057】
本発明は、以下の非限定的な実施例および次の図を参照してさらに記述される。
【図面の簡単な説明】
【0058】
図1】化合物53で治療の16時間後のMOLT-4細胞中のBcl-xLおよびアポトーシス性タンパク質のウェスタンブロッティング分析を示す。
図2】MTSアッセイにより測定した、MOLT-4 T-ALL細胞およびヒト血小板のABT-263および化合物53の用量反応曲線を示す。
図3】化合物53によるBCL-X分解の濃度分析を示す。
図4】種々の化合物のVHL複合体およびBCL-Xとの三元複合体を形成する能力を示す。
図5】非PROTAC化合物は、Molt4 T-ALL細胞中でBCL-X分解の誘導を示す能力がないことを示す。
図6】Molt4 T-ALL細胞中での化合物26によるBCL-Xの用量依存分解を示す。
図7】MOLT-4、RS4;11、NCI-H146細胞、およびヒト血小板に対する、ディグレーダー#5、ディグレーダー#41およびディグレーダー#42(ディグレーダー#5のキラル純粋ジアステレオマー)、およびABT-263の阻害効果を示す。
図8】MOLT-4細胞中のBcl-xLの分解を用量依存的に誘導した、21.5nM、100.5nM、および11.5nMのDC50(50%分解濃度)値をそれぞれ有するディグレーダー#5、#41、および#42を示す。
図9】ディグレーダー#5は、ヒト血小板のBcl-xLレベルに影響を与えなかったことを示す。
図10】治療の16時間後、ディグレーダー#5および#83は、MOLT-4細胞中のカスパーゼ-3およびPARPの切断を誘導したことを示す。
図11】ディグレーダー#83、#84、および#85は、VHL E3リガーゼ複合体およびBcl-xLと三元複合体を形成したが、それらのBcl-xL結合部分(Bcl-xLリガンド)は三元複合体を形成しなかったことを示す。
【発明を実施するための形態】
【0059】
定義
本発明がさらに容易に理解できるように、便宜上、特定の用語が最初にここで定義される。
【0060】
本明細書で使用される場合、障害の「治療すること(treating)」という用語は、障害および/または障害を引き起こし得る状態を回復、軽減および/または管理することを包含する。用語「治療すること(treating)」および「治療(treatment)」は、疾患および/またはその付随症状を緩和またはやわらげる方法を意味する。本発明では、「治療すること(treating)」は、障害の影響を遮断する、阻害する、減衰させる、調節する、回復させること、および例えば、障害の有害な影響の発生を減らすことを含む。
【0061】
本明細書で使用される場合、「阻害」は、進行を減らすまたは止めることを包含する。
【0062】
用語「調節する」は、本発明の化合物への曝露に応答して細胞の活性を高めるまたは低減することを意味する。
【0063】
用語「単離された」、「精製された」、または「生物学的に純粋な」は、天然状態では通常それに付随する成分を実質的にまたは基本的に含まない物質を意味する。純度および均一性は通常、ポリアクリルアミドゲル電気泳動または高速液体クロマトグラフィーなどの分析化学技術を用いて判定される。特に、いくつかの実施形態では、化合物は、少なくとも85%純粋、より好ましくは少なくとも90%純粋、より好ましくは少なくとも95%純粋、最も好ましくは少なくとも99%純粋である。
【0064】
用語の「ポリペプチド」、「ペプチド」、および「タンパク質」は、本明細書では同じ意味で用いられ、アミノ酸残基のポリマーを意味する。この用語は、1個または複数のアミノ酸残基が、対応する天然起源アミノ酸の人工の化学的模倣体であるアミノ酸ポリマー、ならびに天然起源のアミノ酸ポリマーおよび非天然起源のアミノ酸ポリマーに適用される。
【0065】
「ペプチド」は、少なくとも2個のアミノ酸の配列である。ペプチドは、短い、ならびにタンパク質を含む長いアミノ酸配列からなり得る。
【0066】
用語の「アミノ酸」は、天然起源および合成アミノ酸、ならびにアミノ酸類似体および天然起源アミノ酸と類似に機能するアミノ酸模倣物質を意味する。天然起源アミノ酸は、遺伝子コードによりコードされるもの、ならびに後で修飾されたアミノ酸、例えば、ヒドロキシプロリン、γ-カルボキシグルタミン酸、およびO-ホスホセリンである。アミノ酸類似体は、天然起源アミノ酸と同じ基本的化学構造、すなわち、水素、カルボキシル基、アミノ基、およびR基、例えば、ホモセリン、ノルロイシン、メチオニンスルホキシド、メチオニンメチルスルホニウムに結合した炭素を有する化合物を意味する。このような類似体は、修飾R基(例えば、ノルロイシン)または修飾ペプチド主鎖を有するが、天然起源アミノ酸と同じ基本的化学構造を保持する。アミノ酸模倣物質は、アミノ酸の一般的化学構造とは異なる構造を有するが、天然起源アミノ酸と類似に機能する化学化合物を意味する。
【0067】
用語「タンパク質」は、アルファアミノ基と隣接する残基のカルボキシ基の間で、ペプチド結合により相互に連結された一連のアミノ酸残基を意味する。
【0068】
アミノ酸は、本明細書では、それらの一般的に知られた3文字略号により、またはIUPAC-IUB生化学命名法委員会により推奨される1文字略号により表現され得る。
【0069】
アミノ酸配列に関して、当業者は、ペプチド、ポリペプチド、またはタンパク質配列に対する、コード配列中の単一アミノ酸または小さいパーセンテージのアミノ酸の変化、付加または欠失をもたらす個別の置換、欠失または付加は、「保存的改変バリアント」であり、変化は化学的に類似のアミノ酸によるアミノ酸の置換となることを理解するであろう。機能的に類似のアミノ酸を提示する保存的置換表は、当該技術分野において周知である。
【0070】
ポリペプチド構造などの巨大分子構造は、種々のレベルの構造の観点から記載できる。この構造の一般的考察については、例えば、Alberts et al.,Molecular Biology of the Cell(3rd ed.,1994)and Cantor and Schimmel,Biophysical Chemistry Part I.The Conformation of Biological Macromolecules(1980)を参照されたい。「一次構造」は、特定のペプチドのアミノ酸配列を意味する。「二次構造」は、ポリペプチド内の局所的に秩序化された3次元構造を意味する。これらの構造は、一般にドメインとして知られる。ドメインは、コンパクトなポリペプチドユニットを形成するポリペプチドの一部であり、通常、50~350アミノ酸長さである。典型的ドメインは、βシートおよびαヘリックスのストレッチなどのより小さい構造の部分から構成される。「三次構造」は、ポリペプチドモノマーの完全な3次元構造を意味する。「四次構造」は、独立した三次ユニットの非共有結合により形成された3次元構造を意味する。異方性項は、エネルギー項としても知られる。
【0071】
用語の「投与(administration)」または「投与すること(administering)」は、それら目的の機能を実行するために、その化合物を対象に導入する経路を含む。使用できる投与経路の例には、注射(皮下、静脈内、非経口、腹腔内、くも膜下腔内)、局所、経口、吸入、直腸および経皮が挙げられる。
【0072】
用語「有効量」は、必要な服用量で、必要な期間にわたり、所望の治療結果を達成するために効果的な量を含む。化合物の有効量は、例えば、対象の疾患の状態、年齢および体重、ならびに対象において、所望の応答を誘発する化合物の能力などの因子により変化し得る。投与計画を調節して最適な治療応答をもたらし得る。有効量はまた、治療上の有益な効果が、エラスターゼ阻害剤化合物の毒性または有害な作用(例えば、副作用)に勝るものでもある。
【0073】
表現の「全身投与」、「全身に投与される」、「末梢投与」および「末梢に投与される」は、本明細書で使用される場合、患者の全身に入るように、化合物、薬物または他の物質を投与し、それにより、代謝および他の類似の工程に供されることを意味する。
【0074】
用語「治療有効量」は、治療される状態または障害の1つまたは複数の症状の発症を防止するまたはある程度緩和するのに十分な投与される化合物の量を意味する。
【0075】
治療有効量の化合物(すなわち、有効投与量)は、体重あたり、約0.005μg/kg~約200mg/kg、好ましくは約0.1mg/kg~約200mg/kg、より好ましくは約10mg/kg~約100mg/kgの範囲であり得る。他の実施形態では、治療有効量は、約1.0pM~約500nMの範囲であり得る。当業者は、限定されないが、対象の疾患または障害の重症度、前治療、総体的な健康および/または年齢、および存在する他の疾患を含む特定の因子が、対象を効果的に治療するのに必要な投与量に影響を与え得ることを理解するであろう。さらに、治療有効量の化合物による対象の治療は、単回治療を含んでもよく、または好ましくは、一連の治療を含んでもよい。一例では、対象は、体重あたり、約0.005μg/kg~約200mg/kgの範囲の化合物で、週1回の頻度で、約1~10週、好ましくは2~8週、より好ましくは約3~7週の範囲で、さらにより好ましくは約4、5、または6週にわたり治療される。治療のために使用される化合物の有効投与量は、特定の治療の過程にわたって増加または減少し得ることも理解されよう。
【0076】
用語「キラル」は、鏡像相手に重ね合わせできない性質を有する分子を意味し、一方、「アキラル」は、それらの鏡像相手に重ね合わせできる分子を意味する。
【0077】
用語「ジアステレオマー」は、2つ以上の非対称中心を有し、その分子が相互に鏡像ではない立体異性体を意味する。
【0078】
用語「鏡像異性体」は、相互に重ね合わせできない鏡像である化合物の2つの立体異性体を意味する。2つの鏡像異性体の等モル混合物は、「ラセミ混合物」または「ラセミ体」と呼ばれる。
【0079】
用語「異性体」または「立体異性体」は、同一の化学構造を有するが、空間中の原子または基の配置に関して異なる化合物を意味する。
【0080】
用語「プロドラッグ」は、インビボで代謝され得る部分を有する化合物を含む。一般に、プロドラッグは、エステラーゼまたは他の機序によりインビボで活性薬物に代謝される。プロドラッグおよびそれらの使用の例は、当該技術分野において周知である(例えば、Berge et al.(1977)”Pharmaceutical Salts”,J.Pharm.Sci.66:1-19を参照)。プロドラッグは、化合物の最終単離および精製中にインサイツで、または遊離酸型の精製化合物もしくはヒドロキシルと適切なエステル化剤とを別々に反応させることにより、調製できる。ヒドロキシル基は、カルボン酸による処理を介してエステルに変換できる。プロドラッグ部分の例としては、置換および非置換の分岐または非分岐鎖低級アルキルエステル部分(例えば、プロピオン酸エステル)、低級アルケニルエステル、ジ低級アルキルアミノ低級アルキルエステル(例えば、ジメチルアミノエチルエステル)、アシルアミノ低級アルキルエステル(例えば、アセチルオキシメチルエステル)、アシルオキシ低級アルキルエステル(例えば、ピバロイルオキシメチルエステル)、アリールエステル(フェニルエステル)、アリール低級アルキルエステル(例えば、ベンジルエステル)、置換(例えば、メチル、ハロ、またはメトキシ置換基により)アリールおよびアリール低級アルキルエステル、アミド、低級アルキルアミド、ジ低級アルキルアミド、およびヒドロキシアミドが挙げられる。好ましいプロドラッグ部分は、プロピオン酸エステルおよびアシルエステルである。他のインビボ機序により活性型に変換されるプロドラッグも含まれる。
【0081】
用語「対象」は、哺乳動物などの動物を意味し、限定されないが、霊長類(例えば、ヒト)、雌ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、ラット、マウスなどが挙げられる。特定の実施形態では、対象はヒトである。
【0082】
さらに、本発明の化合物は、「Z」、「E」のいずれかの形状を有するオレフィンを含み、「Z」は、「シス」(同じ側)構造として表されるものを意味し、一方、「E」は「トランス」(反対側)構造として表されるものを意味する。キラル中心の命名法に関しては、用語「d」および「l」配置は、IUPAC勧告により定義される通りである。ジアステレオマー、ラセミ体、エピマーおよび鏡像異性体の用語の使用に関しては、これらは、調製の立体化学を記述するそれらの通常の文脈において使用される。
【0083】
本明細書で使用される場合、「アルキル」という用語は、1~12個の炭素原子を含む直鎖または分岐炭化水素基を意味する。用語「低級アルキル」は、C1-C6アルキル鎖を意味する。アルキル基の例としては、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、tert-ブチル、およびn-ペンチルが挙げられる。アルキル基は、1個または複数の置換基で任意に置換されてもよい。
【0084】
用語「アルケニル」は、2~12個の炭素原子、および少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を含む直鎖または分枝鎖であり得る不飽和の炭化水素鎖を意味する。アルケニル基は、1個または複数の置換基で任意に置換されてもよい。
【0085】
用語「アルキニル」は、2~12個の炭素原子、および少なくとも1つの炭素-炭素三重結合を含む直鎖または分枝鎖であり得る不飽和の炭化水素鎖を意味する。アルキニル基は、1個または複数の置換基で任意に置換されてもよい。
【0086】
アルケニル基およびアルキニル基のそれぞれ、spまたはsp炭素は、任意選択で、アルケニルまたはアルキニル基の結合点であってもよい。
【0087】
「アルコキシ」という用語は、-O-アルキルラジカルを意味する。
【0088】
本明細書で使用される場合、「ハロゲン」、「ハラ(hal)」または「ハロ」という用語は、-F、-Cl、-Br、または-Iを意味する。
【0089】
用語「シクロアルキル」は、少なくとも1つの飽和環または少なくとも1つの非芳香環を有する炭化水素3~8員単環系または7~14員二環系を意味し、非芳香環は、ある程度の不飽和度を有し得る。シクロアルキル基は、1個または複数の置換基で任意に置換されてもよい。一実施形態では、シクロアルキル基の各環の0、1、2、3、または4個の原子は、置換基により置換されてもよい。シクロアルキル基の代表的な例としては、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロブチル、シクロヘプチル、シクロペンテニル、シクロペンタジエニル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、などが挙げられる。
【0090】
用語「アリール」は、炭化水素単環系、二環系または三環系芳香環系を意味する。アリール基は、1個または複数の置換基で任意に置換されてもよい。一実施形態では、アリール基の各環の0、1、2、3、4、5または6個の原子は、置換基により置換されてもよい。アリール基の例としては、フェニル、ナフチル、アントラセニル、フルオレニル、インデニル、アズレニル、などが挙げられる。
【0091】
用語「ヘテロアリール」は、芳香族5~8員単環系、8~12員二環系、または11~14員三環系を意味し、単環系の場合は1~4個のヘテロ原子を有し、二環系の場合は1~6個のヘテロ原子を有し、または三環系の場合は1~9個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、O、N、またはSから選択され、残りの環原子は炭素(別段の指示がない限り、適切な水素原子と共に)である。ヘテロアリール基は、1個または複数の置換基で任意に置換されてもよい。一実施形態では、ヘテロアリール基の各環の0、1、2、3、または4個の原子は、置換基により置換されてもよい。ヘテロアリール基の例としては、ピリジル、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、キノリニル、ピラゾリル、イソチアゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、イソキノリニル、インダゾリル、などが挙げられる。
【0092】
用語「ヘテロシクロアルキル」は、非芳香族3~8員単環系、7~12員二環系、または10~14員三環系を意味し、単環系の場合は1~3個ヘテロ原子を有し、二環系の場合は1~6個のヘテロ原子を有し、または三環系の場合は1~9個のヘテロ原子を有し、該ヘテロ原子は、O、N、S、B、PまたはSiから選択され、非芳香環系は完全に飽和されている。ヘテロシクロアルキル基は、1個または複数の置換基で任意に置換されてもよい。一実施形態では、ヘテロシクロアルキル基の各環の0、1、2、3、または4個の原子は、置換基により置換されてもよい。代表的ヘテロシクロアルキル基としては、ピペリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,3-ジオキソラン、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、チイレニル(thiirenyl)、などが挙げられる。
【0093】
用語「アルキルアミノ」は、1個または2個のアルキル基でさらに置換されたアミノ置換基を意味する。用語「アミノアルキル」は、1個または複数のアミノ基でさらに置換されたアルキル置換基を意味する。用語「ヒドロキシアルキル」または「ヒドロキシルアルキル」は、1個または複数のヒドロキシル基でさらに置換されたアルキル置換基を意味する。アルキルアミノ、アミノアルキル、メルカプトアルキル、ヒドロキシアルキル、メルカプトアルコキシ、スルホニルアルキル、スルホニルアリール、アルキルカルボニル、およびアルキルカルボニルアルキルのアルキルまたはアリール部分は、1個または複数の置換基で任意に置換されてもよい。
【0094】
本明細書の方法で有用な酸および塩基は当技術分野において既知である。酸触媒は、酸性の化学薬品であり、本来、無機物質(例えば、塩酸、硫酸、硝酸、三塩化アルミニウム)または有機物質(例えば、カンファースルホン酸、p-トルエンスルホン酸、酢酸、イッテルビウムトリフレート)であり得る。酸は、化学反応を促進するために、触媒量または化学量論量で有用である。塩基は、任意の塩基性化学薬品であり、本来、無機物質(例えば、重炭酸ナトリウム、水酸化カリウム)または有機物質(例えば、トリエチルアミン、ピリジン)であり得る。塩基は、化学反応を促進するために、触媒量または化学量論量で有用である。
【0095】
アルキル化剤は、当該官能基(例えば、アルコールの酸素原子、アミノ基の窒素原子)をアルキル化できる任意の試薬である。アルキル化剤は当技術分野において既知であり、本明細書で引用される文献中に挙げられており、ハロゲン化アルキル(例えば、ヨウ化メチル、ベンジルブロミドまたはクロリド)、アルキルサルフェート(例えば、メチルサルフェート)、または当該技術分野において既知の他のアルキル基-脱離基の組み合わせが含まれる。脱離基は、反応(例えば、脱離反応、置換反応)中に分子から脱離できる任意の安定な化学種で、当技術分野において既知であり、本明細書で引用される文献中に挙げられており、ハライド(例えば、I-、Cl-、Br-、F-)、ヒドロキシ、アルコキシ(例えば、-OMe、-O-t-Bu)、アシルオキシアニオン(例えば、-OAc、-OC(O)CF)、スルホネート(例えば、メシル、トシル)、アセトアミド(例えば、-NHC(O)Me)、カルバメート(例えば、N(Me)C(O)Ot-Bu)、ホスホネート(例えば、-OP(O)(OEt))、水またはアルコール(プロトン性条件)、などが含まれる。
【0096】
特定の実施形態では、任意の基上の置換基(例えば、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、など)は、その基の任意の原子の位置であり得、置換され得る任意の基(例えば、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、など)は、水素原子をそれぞれ置換する1個または複数の置換基(同じであってもまたは異なっていてもよい)で任意に置換されてもよい。好適な置換基の例としては、限定されないが、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アラルキル、ヘテロアラルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、ハロアルキル、シアノ、ニトロ、アルコキシ、アリールオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシルアルキル、オキソ(すなわち、カルボニル)、カルボキシル、ホルミル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アリールオキシカルボニル、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールオキシカルボニル、チオ、メルカプト、メルカプトアルキル、アリールスルホニル、アミノ、アミノアルキル、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、アルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アルキルカルボニル、またはアリールアミノ置換アリール;アリールアルキルアミノ、アラルキルアミノカルボニル、アミド、アルキルアミノスルホニル、アリールアミノスルホニル、ジアルキルアミノスルホニル、アルキルスルホニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、イミノ、カルバミド、カルバミル、チオウレイド、チオシアナト、スルホアミド、スルホニルアルキル、スルホニルアリール、またはメルカプトアルコキシが挙げられる。
【0097】
本明細書で単独で、またはBcl-2タンパク質ファミリーのメンバーに対するグループ参照の一部として使用される「Bcl-2」は、次のBcl-xL、MCL-1、Bcl-W、BFL-1/A1、Bcl-B、BAX、BAK、およびBOKを含む。
【0098】
本発明の化合物
本明細書で正確に表された化合物(すなわち、式I)は、それらの塩、水和物および溶媒和物を含む。それらは、工程中の中間体であるか、または最終化合物であるかに関わらず、本明細書のスキームで正確に表された全ての化合物を含む。
【0099】
本発明の化合物は、天然源から得ることができ、または当該技術分野において既知の有機合成手段により作製または変更することができる。必要に応じ、競合副産物を最小化して、反応条件を最適化する方法は、当技術分野において既知である。反応最適化およびスケールアップは、好都合にも、高速パラレル合成装置およびコンピュータ制御マイクロリアクターを使用し得る(例えば、Design And Optimization in Organic Synthesis,2nd Edition,Carlson R,Ed,2005;Elsevier Science Ltd.;Jahnisch,K et al,Angew.Chem.Int.Ed.Engl.2004 43:406;およびその中の参考文献)。追加の反応スキームおよびプロトコルは、市販の構造検索データベース、例えば、SciFinder(登録商標)(American Chemical SocietyのCAS部門)およびCrossFire Beilstein(登録商標)(Elsevier MDL)により、またはGoogle(登録商標)などのインターネット検索エンジンを用いた、またはUS Patent and Trademark Officeテキストデータベースなどのキーワードデータベースを用いた適切なキーワード検索により、当業者により決定され得る。例えば、本明細書の式の化合物は、Doi et al.,Org Lett.2006 Feb 2;8(3):531-4;Ma,et al.,Chemistry.2006 Oct 10;12(29):7615-26;およびChen et al.,Proc Natl Acad Sci USA.2004 Aug 17;101(33):12067-72を含む、当該技術分野において既知の方法を用いて作製できる。
【0100】
本明細書の化合物はまた、特定の結合の周りの結合回転が制限されている結合(例えば、炭素-炭素結合)を含み得、例えば、制限は、環または二重結合の存在から生じている。従って、全てのシス/トランスおよびE/Z異性体は、明示的に本発明に包含される。本明細書の化合物はまた、複数の互変異性型で表すことが可能で、このような場合には、たとえ単一の互変異性型のみが表され得る場合であっても、本発明は本明細書で記載の化合物の全ての互変異性型を明示的に包含する。本明細書のこのような化合物の全てのこのような異性体型は、明示的に本発明に包含される。本明細書に記載の化合物の全ての結晶型および多形は、明示的に本発明に包含される。本明細書に記載の化合物の全ての水和物および溶媒和型は、明示的に本発明に包含される。本発明の化合物を含む抽出物および画分も組み入れられる。用語の異性体は、ジアステレオ異性体、鏡像異性体、位置異性体、構造異性体、回転異性体、互変異性体、などを含むことが意図されている。1つまたは複数の不斉中心を含む化合物、例えば、キラル化合物の場合、本発明の方法は、鏡像異性的に濃縮された化合物、ラセミ体、またはジアステレオマーの混合物で実施され得る。
【0101】
好ましい鏡像異性的に濃縮された化合物は、50%超の鏡像体過剰率を有し、より好ましくは、化合物は60%、70%、80%、90%、95%、98%、または99%またはそれ超の鏡像体過剰率を有する。好ましい実施形態では、本発明のキラル化合物の1種のみの鏡像異性体またはジアステレオマーが細胞または対象に投与される。
【0102】
本明細書の式の化合物は、Chen,Q.Y.;Liu,Y.;Cai,W.;Luesch,H.Improved Total Synthesis and Biological Evaluation of Potent Apratoxin S4 Based Anticancer Agents with Differential Stability and Further Enhanced Activity.J.Med.Chem.2014,57(7):p.3011-302;および国際公開第2012/158933号、に記載のものと類似の方法を用いて合成できる。
【0103】
治療方法
別の態様では、本発明は、Bcl-2タンパク質を分解する方法を提供し、該方法は、有効量の本明細書で記載の化合物(例えば、式(I))、または薬学的に許容可能なその塩、水和物、溶媒和物またはプロドラッグを投与することを含む。別の態様では、化合物はインビトロで投与される。別の態様では、化合物はインビボで投与される。別の態様では、方法は、化合物を対象に投与することをさらに含む。
【0104】
別の態様では、本発明は、治療を必要としている対象の疾患または障害を治療する方法を提供し、該方法は、有効量の本明細書で記載の化合物(例えば、式(I))、または薬学的に許容可能なその塩、水和物、溶媒和物またはプロドラッグを投与することを含む。別の態様では、疾患は癌である。別の態様では、癌は固形腫瘍である。別の態様では、癌は慢性リンパ性白血病である。別の態様では、対象は哺乳動物である。別の態様では、対象はヒトである。
【0105】
別の態様では、本発明は、疾患または障害を罹患しているまたは疾患または障害の影響を受けやすい対象を治療する方法を提供し、該方法は、有効量の本明細書で記載の化合物(例えば、式(I))、または薬学的に許容可能なその塩、水和物、溶媒和物またはプロドラッグを投与することを含む。別の態様では、疾患は癌である。別の態様では、癌は固形腫瘍である。別の態様では、癌は慢性リンパ性白血病である。別の態様では、対象は哺乳動物である。別の態様では、対象はヒトである。
【0106】
別の態様では、本発明は、治療を必要としている対象のBcl-2媒介癌を治療する方法を提供し、該方法は、有効量の本明細書で記載の化合物(例えば、式(I))、または薬学的に許容可能なその塩、水和物、溶媒和物またはプロドラッグを投与することを含み、それにより、血小板毒性は他のBcl-2阻害剤より低減される。別の態様では、Bcl-2媒介癌は慢性リンパ性白血病である。別の態様では、他のBcl-2阻害剤は、ABT-737、ナビトクラックス(ABT-263)、ベネトクラックス(ABT-199)、オバトクラックス(GX 15-070)、(-)-ゴシポール(AT-101)、サブトクラックス(BI-97C1)、TW-37、BM-1252(APG-1252)、またはA-1155463である。別の態様では、他のBcl-2阻害剤は、ベネトクラックスまたはABT-263である。
【0107】
別の態様では、本発明は、Bcl-2媒介癌を罹患しているまたはBcl-2媒介癌の影響を受けやすい対象を治療する方法を提供し、該方法は、有効量の本明細書で記載の化合物(例えば、式(I))、または薬学的に許容可能なその塩、水和物、溶媒和物またはプロドラッグを投与することを含み、それにより、血小板毒性は他のBcl-2阻害剤より低減される。別の態様では、Bcl-2媒介癌は慢性リンパ性白血病である。別の態様では、他のBcl-2阻害剤は、ABT-737、ナビトクラックス(ABT-263)、ベネトクラックス(ABT-199)、オバトクラックス(GX 15-070)、(-)-ゴシポール(AT-101)、サブトクラックス(BI-97C1)、TW-37、BM-1252(APG-1252)、またはA-1155463である。別の態様では、他のBcl-2阻害剤は、ベネトクラックスまたはABT-263である。
【0108】
別の態様では、本発明は、治療を必要としている対象のBcl-2媒介癌を治療する方法を提供し、該方法は、有効量の本明細書で記載の化合物(例えば、式(I))、または薬学的に許容可能なその塩、水和物、溶媒和物またはプロドラッグを、ヒト血小板毒性(IC50)の抗癌活性(IC50)に対する比率が他のBcl-2阻害剤より小さくなるように投与することを含む。別の態様では、Bcl-2媒介癌は慢性リンパ性白血病である。別の態様では、他のBcl-2阻害剤は、ベネトクラックスまたはABT-263である。別の態様では、抗癌活性はMOLT-4細胞で測定される。別の態様では、比率は1より大きい。別の態様では、比率は10より大きい。別の態様では、比率は20より大きい。別の態様では、比率は40より大きい。
【0109】
別の態様では、本発明は、Bcl-2媒介癌に罹患しているまたはBcl-2媒介癌の影響を受けやすい対象を治療する方法を提供し、該方法は、有効量の本明細書で記載の化合物(例えば、式(I))、または薬学的に許容可能なその塩、水和物、溶媒和物またはプロドラッグを、ヒト血小板毒性(IC50)の抗癌活性(IC50)に対する比率が他のBcl-2阻害剤より小さくなるように投与することを含む。別の態様では、Bcl-2媒介癌は慢性リンパ性白血病である。別の態様では、他のBcl-2阻害剤は、ベネトクラックスまたはABT-263である。別の態様では、抗癌活性はMOLT-4細胞で測定される。別の態様では、比率は1より大きい。別の態様では、比率は10より大きい。別の態様では、比率は20より大きい。別の態様では、比率は40より大きい。
【0110】
本開示は、試料中の1種または複数の癌細胞を選択的に死滅させる方法を包含し、該方法は、有効量の式(I)の化合物を含む組成物を試料と接触させることを含む。別の態様では、本開示は、治療を必要としている対象中の1種または複数の癌細胞を選択的に死滅させる方法を包含し、該方法は、治療有効量の式(I)の化合物を含む組成物を対象に投与することを含む。
【0111】
1種または複数の癌細胞を選択的に死滅させることは、本発明の組成物が、同じ濃度で、非癌細胞を認識可能な程度まで死滅させないことを意味する。一実施形態では、本発明の組成物は、低減した血小板毒性を有し、類似のBCL-2阻害剤と比較した場合、癌細胞において毒性を保持または改善した。従って、非癌細胞における阻害剤の中央値致死用量またはLD50は、癌細胞における阻害剤のLD50よりも、約5~約50倍高くなり得る。本明細書で使用される場合、LD50は、細胞試料中の半分の細胞を死滅させるために必要な阻害剤の濃度である。例えば、非癌細胞における阻害剤のLD50は、癌細胞における阻害剤のLD50よりも、約5、約6、約7、約8、約9、または約10倍高くなり得る。あるいは、非癌細胞における阻害剤のLD50は、癌細胞における阻害剤のLD50よりも、約10、約15、約20、約25、約30、約35、約40、約45、または約50倍高くなり得る。さらに、非癌細胞における阻害剤のLD50は、癌細胞における阻害剤のLD50よりも、50倍高くなり得る。特定の実施形態では、非癌細胞における阻害剤のLD50は、癌細胞における阻害剤のLD500よりも、10倍高くなる。別の特定の実施形態では、非癌細胞における阻害剤のLD50は、癌細胞における阻害剤のLD50よりも、20倍高くなる。
【0112】
治療され得る新生物または癌の非限定的例としては、急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、副腎皮質癌、AIDS関連癌、AIDS関連リンパ腫、肛門癌、虫垂癌、星細胞腫(小児期小脳または脳)、基底細胞癌、胆管癌、膀胱癌、骨癌、脳幹神経膠腫、脳腫瘍(小脳星細胞腫、大脳星細胞腫/悪性神経膠腫)、上衣腫、髄芽腫、テント上原始神経外胚葉腫瘍、視覚経路および視床下部神経膠腫、乳癌、気管支腺癌/カルチノイド、バーキットリンパ腫、カルチノイド腫瘍(小児期、消化管)、原発不明癌、中枢神経系リンパ腫(原発性)、小脳星細胞腫、大脳星細胞腫/悪性神経膠腫、子宮頸癌、小児期癌、絨毛癌、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性骨髄増殖性疾患、結腸癌、皮膚T細胞性リンパ腫、線維形成性小円形細胞腫瘍、子宮内膜癌、上衣腫、食道癌、ユーイング腫瘍ファミリーのユーイング肉腫、頭蓋外胚細胞腫瘍(小児期)、性腺外生殖細胞腫瘍、肝外胆管癌、眼癌(眼内黒色腫、網膜芽細胞腫)、胆嚢癌、胃癌(gastric(stomach)cancer)、消化管カルチノイド腫瘍、消化管間質腫瘍、生殖細胞腫瘍(小児期頭蓋外、性腺外、卵巣)、妊娠性絨毛腫瘍、神経膠芽腫、神経膠腫(成人、小児期脳幹、小児期大脳星細胞腫、小児期視覚経路および視床下部)、胃カルチノイド、毛様細胞性白血病、頭頸部癌、肝細胞(肝臓)癌、ホジキンリンパ腫、下咽頭癌、視床下部および視経路神経膠腫(小児期)、眼内黒色腫、島細胞癌腫、カポジ肉腫、腎臓癌(腎細胞癌)、喉頭癌、白血病(急性リンパ芽球性、急性骨髄、慢性リンパ球性、慢性骨髄性、ヘアリー細胞)、口唇癌および口腔癌、肝臓癌(原発性)、肺癌(非小細胞、小細胞)、リンパ腫(AIDS関連、バーキット、皮膚T細胞、ホジキン、非ホジキン、原発性中枢神経系)、マクログロブリン血症(ワルデンストレーム)、骨の悪性線維性組織球腫/骨肉腫、髄芽腫(小児期)、黒色腫、眼内黒色腫、メルケル細胞癌、中皮腫(成人悪性、小児期)、原発不明転移性頸部扁平上皮癌、口腔癌、多発性内分泌腫瘍症候群(小児期)、多発性骨髄腫/形質細胞新生物、菌状息肉腫、骨髄異形成症候群、骨髄異形成/骨髄増殖性疾患、骨髄性白血病(慢性)、骨髄性白血病(成人急性、小児期急性)、多発性骨髄腫、骨髄増殖性疾患(慢性)、鼻腔および副鼻腔癌、上咽頭癌、神経芽腫、非ホジキンリンパ腫、非小細胞腎盂移行細胞癌、尿道癌、子宮癌(子宮内膜)、子宮肉腫、膣癌、視経路および視床下部膠腫(小児期)、外陰癌、ワルデンストレームマクログロブリン血症、およびウイルムス腫瘍(小児期)が挙げられる。特定の実施形態では、癌は、滑膜肉腫、バーキットリンパ腫、ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、神経芽腫、神経膠芽腫、小細胞肺癌、膵臓癌、肝細胞(肝臓)癌、子宮内膜癌、卵巣癌、子宮頸癌、乳癌、前立腺癌、膀胱癌、黒色腫、横紋筋肉腫、骨肉腫/骨の悪性線維性組織球腫、絨毛癌、腎臓癌(腎細胞癌)、甲状腺癌、および白血病(急性リンパ芽球性、急性骨髄、慢性リンパ球性、および慢性骨髄性)からなる群より選択される。
【0113】
医薬組成物
一態様では、本発明は、本明細書のいずれかの式(例えば、式(I))の化合物、および薬学的に許容可能な担体を含む医薬組成物を提供する。
【0114】
別の実施形態では、本発明は、本明細書のいずれかの式の化合物が、式Iのいずれかの化合物である化合物、および薬学的に許容可能な担体を含む医薬組成物を提供する。別の態様では、組成物は、追加の薬剤をさらに含む。別の態様では、追加の薬剤は抗癌剤である。別の態様では、抗癌剤は、アルキル化剤、代謝拮抗薬、抗腫瘍抗生物質、抗細胞骨格剤、トポイソメラーゼ阻害剤、抗ホルモン剤、標的療法薬、光線力学療法剤、またはこれらの組み合わせである。
【0115】
好適なアルキル化剤の非限定例としては、アルトレタミン、ベンゾドーパ、ブスルファン、カルボプラチン、カルボコン、カルムスチン(BCNU)、クロラムブシル、クロルナファジン、コロホスファミド(cholophosphamide)、クロロゾトシン、シスプラチン、シクロスホスファミド(cyclosphosphamide)、ダカルバジン(DTIC)、エストラムスチン、フォテムスチン、イホスファミド、インプロスルファン、リポプラチン、ロムスチン(CCNU)、マホスファミド、マンノスルファン、メクロレタミン、メクロレタミン酸化物・塩酸塩、メルファラン、メツレドーパ、ムスチン(メクロレタミン)、ミトブロニトール、ニムスチン、ノベンビチン、オキサリプラチン、フェネステリン、ピポスルファン、プレドニムスチン、ラニムスチン、サトラプラチン、セムスチン、テモゾロミド、チオテパ、トレオスルファン、トリアジクオン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホラミド(TEPA)、トリエチレンチオホスホラミド(triethylenethiophosphaoramide)(チオテパ)、トリメチロールメラミン(trimethylolomelamine)、トロフォスファミド、ウラシルマスタードおよびウレドーパが挙げられる。
【0116】
好適な代謝拮抗薬としては、限定されないが、アミノプテリン、アンシタビン、アザシチジン、8-アザグアニン、6-アザウリジン、カペシタビン、カルモフール(1-ヘキシルカルボモイル-5-フルオロウラシル)、クラドリビン、クロファラビン、シタラビン(シトシンアラビノシド(Ara-C))、デシタビン、デノプテリン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジン、フルダラビン、5-フルオロウラシル、ゲムセタビン(gemcetabine)、ヒドロキシ尿素(ヒドロキシカルバミド)、ロイコボリン(フォリン酸)、6-メルカプトプリン、メトトレキセート、ナフォキシジン、ネララビン、オブリメルセン、ペメトレキセド、プテロプテリン、ラルチトレキセド、テゴフール(tegofur)、チアゾフリン、チアミプリン、チオグアニン(tioguanine)(チオグアニン(thioguanine))、およびトリメトレキサートが挙げられる。
【0117】
好適な抗腫瘍抗生物質の非限定例としては、アクラシノマイシン、アクラルビシン、アクチノマイシン、アドリアマイシン、オーロスタチン(aurostatin)(例えば、モノメチルオーリスタチンE)、オースラマイシン、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン、カリチアマイシン、カラビシン、カミノマイシン、カルジノフィリン、クロモマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6-ジアゾ-5-オキソ-L-ノルロイシン、ドキソルビシン、エピルビシン、エポキソミシン、エソルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシン、ミトラマイシン、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、プリカマイシン、ポトフィロマイシン、ピューロマイシン、クエラマイシン、ロドルビシン、スパルソマイシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、バルルビシン、ウベニメクス、ジノスタチン、およびゾルビシンが挙げられる。
【0118】
好適な抗細胞骨格剤の非限定例としては、カバジタキセル、コルヒチン、デメコルチン、ドセタキセル、エポチロン、イクサベピロン、マクロマイシン、オマセタキシン・メペサクシネート、オルタタキセル、パクリタキセル(例えば、DHA-パクリタキセル)、タキサン、テセタキセル、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、およびビノレルビンが挙げられる。
【0119】
好適なトポイソメラーゼ阻害剤としては、限定されないが、アムサクリン、エトポシド(VP-16)、イリノテカン、ミトキサントロン、RFS 2000、テニポシド、およびトポテカンが挙げられる。
【0120】
好適な抗ホルモン剤の非限定例としては、アミノグルテチミド、抗エストロゲン剤、アロマターゼ阻害性4(5)-イミダゾール、ビカルタミド、フィナステリド、フルタミド、フルベストラント、ゴセレリン、4-ヒドロキシタモキシフェン、ケオキシフェン、ロイプロリド、LY117018、ミトタン、ニルタミド、オナプリストン、ラロキシフェン、タモキシフェン、トレミフェン、およびトリロスタンが挙げられる。
【0121】
標的療法薬の例としては、限定されないが、アレムツズマブ、カツマキソマブ(cartumaxomab)、エドレコロマブ、エプラツズマブ、ゲムツズマブ、ゲムツズマブオゾガマイシン、グレンバツムマブべドチン、イブリツモマブチウキセタン、レディタクス、リツキシマブ、トシツモマブ、およびトラスツズマブなどのモノクローナル抗体;ベバシズマブ、セツキシマブ、クリゾニブ(crizonib)、ダサチニブ、エルロチニブ、ゲフィチニブ、イマチニブ、ラパチニブ、ムブリチニブ、ニロチニブ、パニツムマブ、パゾパニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、トセラニブ、およびバンデタニブなどのプロテインキナーゼ阻害剤;
アンギオスタチン、ベバシズマブ、デニロイキンジフチトクス、エンドスタチン、エベロリムス、ゲニステイン、インターフェロンアルファ、インターロイキン-2、インターロイキン-12、パゾパニブ、ペガプタニブ、ラニビズマブ、ラパマイシン(シロリムス)、テムシロリムス、およびサリドマイドなどの血管新生抑制剤(Angiogeneisis inhibitor);およびボルテゾミブ(bortazomib)、エリスロポエチン、インターロイキン(例えば、IL-1、IL-2、IL-3、IL-6)、白血病抑制因子、インターフェロン、ロミデプシン、トロンボポエチン、TNF-α、CD30リガンド、4-1BBリガンド、およびApo-1リガンドなどの増殖阻害ポリペプチドが挙げられる。
【0122】
光線力学療法剤の非限定的例としては、アミノレブリン酸、アミノレブリン酸メチル、レチノイド(アリトレチノン(alitretinon)、タミバロテン、トレチノイン)、およびテモポルフィンが挙げられる。
【0123】
他の抗腫瘍薬としては、アナグレリド、三酸化ヒ素、アスパラギナーゼ、ベキサロテン、ブロピリミン、セレコキシブ、化学的に結合したFab、エファプロキシラル、エトグルシド、フェルギノール、ロニダミド(lonidamide)、マソプロコール、ミルテホシン、ミトグアゾン、タランパネル(talapanel)、トラベクテジン、およびボリノスタットが挙げられる。
【0124】
一態様では、本発明は、有効量の本明細書のいずれかの式(例えば、式(I))の単位剤形の化合物を、その化合物を癌に罹患しているまたは癌の影響を受けやすい対象に投与するための説明書と一緒に含むキットを提供する。別の態様では、癌は固形腫瘍である。別の態様では、癌は慢性リンパ性白血病である。
【0125】
用語「薬学的に許容可能な塩」または「薬学的に許容可能な担体」は、本明細書に記載の化合物上に認められる特定の置換基に応じて、比較的無毒性の酸または塩基で調製される活性化合物の塩を含むことを意味する。本発明の化合物が比較的酸性の官能基を含む場合には、中性型のこのような化合物を、未希釈または好適な不活性溶媒中の十分な量の所望の塩基と接触させることにより、塩基付加塩を得ることができる。薬学的に許容可能な塩基付加塩の例には、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミノ、またはマグネシウム塩、または類似塩が挙げられる。本発明の化合物が比較的塩基性の官能基を含む場合には、中性型のこのような化合物を、未希釈または好適な不活性溶媒中の十分な量の所望の酸と接触させることにより、酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容可能な酸付加塩の例には、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、一水素炭酸、リン酸、一水素リン酸、二水素リン酸、硫酸、一水素硫酸、ヨウ化水素酸、または亜リン酸などの無機酸から誘導されたもの、ならびに、酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トリルスルホン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸などの相対的に無毒性の有機酸から誘導された塩が挙げられる。さらに、アルギン酸塩などのアミノ酸の塩、およびグルクロン酸またはガラクツロン酸(galactunoric acid)などの有機酸の塩も挙げられる(例えば、Berge et al.,Journal of Pharmaceutical Science,66:1-19(1977)を参照)。本発明のある種の特定の化合物は、化合物の塩基または酸付加塩への変換を可能とする塩基性および酸性官能基の両方を含む。当業者に既知の他の薬学的に許容可能な担体は、本発明に好適する。
【0126】
中性型の化合物は、塩を塩基または酸と接触させ、従来の方法で親化合物を単離することにより生成され得る。親型の化合物は、種々の塩型とは、極性溶媒中の溶解度などの特定の物理学的性質が異なるが、その他の点では、本発明の目的のためには、塩は化合物の親型と同等である。
【0127】
塩型に加えて、本発明はプロドラッグ型の化合物を提供する。本明細書で記載の化合物のプロドラッグは、生理的条件下で容易に化学変化を受けて、本発明の化合物を与える化合物である。さらに、プロドラッグは、エクスビボ環境中で化学的または生化学的方法により本発明の化合物に変換できる。例えば、プロドラッグは、好適な酵素または化学試薬を有する経皮パッチリザーバー中に置かれると、本発明の化合物にゆっくり変換され得る。
【0128】
本発明の特定の化合物は、非溶媒和型ならびに水和型を含む溶媒和型で存在できる。一般に、溶媒和型は、非溶媒和型と等価であり、本発明の範囲内に包含されることが意図されている。本発明の特定の化合物は、複数の結晶型または非晶質型で存在し得る。一般に、全ての物理的形態は、本発明で意図されている使用に関し等価であり、本発明の範囲内に包含されることが意図されている。
【0129】
本発明はまた、本明細書に記載の有効量の化合物および薬学的に許容可能な担体を含む医薬組成物を提供する。ある実施形態では、化合物は、薬学的に許容可能な製剤、例えば、薬学的に許容可能な製剤の対象への投与後、少なくとも12時間、24時間、36時間、48時間、1週間、2週間、3週間、または4週間にわたり対象への化合物の持続送達をもたらす薬学的に許容可能な製剤を用いて対象に投与される。
【0130】
本発明の医薬組成物中の有効成分の実際の投与レベルおよび投与のタイムコースは、特定の患者、組成物および投与方法で、患者に対し毒性(または受け入れ難いほどの毒性)を示すことなく所望の治療応答を達成するために効果的な有効成分の量を得るように、変更してもよい。
【0131】
使用では、本発明による少なくとも1種の化合物が、医薬担体中の薬学的有効量で、それを必要としている対象に、静脈内、筋肉内、皮下投与、または脳室内注入または経口投与または局所投与により投与される。本発明では、本発明の化合物は、単独でまたは第2の異なる治療薬と併せて投与され得る。「併せて」は、両方を、ほぼ同時にまたは順次に、を意味する。一実施形態では、本発明の化合物は、急性的に投与される。本発明の化合物は従って、約1日~約1週間などの短い治療過程で投与され得る。別の実施形態では、本発明の化合物は、慢性障害を回復させるために、例えば、治療される状態に応じて、約1週間~数ヶ月などの長期にわたり投与され得る。
【0132】
本明細書で使用される場合、「薬学的有効量」とは、健全な医学的判断の範囲内で、治療される状態を著しくよい方向に改善するのに十分に多いが、重篤な副作用を回避するのに十分に少ない(妥当なベネフィット/リスク比の)、本発明の化合物の量を意味する。本発明の化合物の薬学的有効量は、達成されるべき特定の目標、治療される患者の年齢および健康状態、根底にある疾患の重篤さ、治療期間、併用療法の性質、および採用される具体的アプラトキシン化合物により変化する。例えば、子供または新生児に対して投与される本発明の化合物の治療有効量は、健全な医学的判断に基づいて、比例して減らされる。従って、本発明の化合物の有効量は、所望効果をもたらすと思われる最小量である。
【0133】
化合物は、非経口的にまたは腹腔内に投与され得る。分散液、例えば、グリセロール、液体ポリエチレングリコール、およびこれらの混合物、ならびに油中の分散液もまた調製できる。
【0134】
注射用途に適した剤型としては、無菌水溶液(水溶性の場合)または分散液、および無菌の注射可能溶液もしくは分散液の即時調製用の無菌粉末が挙げられる。全ての場合において、形態は無菌でなければならず、容易に注射可能な程度の流体でなければならない。それは、製造および貯蔵条件下で安定でなければならない。担体は、例えば、水、DMSO、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、および液体ポリエチレングリコールなど)、好適なこれらの混合物および植物油を含む溶媒または分散媒であり得る。適切な流動性は、例えば、レシチンなどのコーティングの使用、分散液の場合は必要な粒径の維持により維持できる。多くの場合、例えば、糖または塩化ナトリウムなどの等張剤を含むことが好ましい。注射可能な組成物の持続的吸収は、組成物中に、吸収を遅延させる薬剤、例えば、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンを使用することにより生じさせ得る。
【0135】
無菌の注射可能溶液は、必要な量の本発明の化合物を、必要に応じて上記で列挙した種々の他の成分を含む適切な溶媒中に取り込み、その後、ろ過滅菌することにより調製できる。一般に、分散液は、種々の滅菌化合物を、基本的な分散媒および上記に列挙したもの由来の必要な他の成分を含む滅菌ビークルに取り込むことにより調製される。無菌の注射可能溶液の調製用の無菌粉末の場合、好ましい調製方法は、予め滅菌ろ過されたそれらの溶液から、有効成分に加えていずれか追加の所望の成分の粉末が得られる真空乾燥および凍結乾燥技術である。
【0136】
経口治療投与に対しては、化合物を、賦形剤を組み込んで、摂取可能な、錠剤、バッカル錠、トローチ、カプセル、エリキシル剤、懸濁液剤、シロップ、ウェハ、などの形態で使用され得る。本発明による組成物または製剤は、経口投与単位が対象の障害を治療するのに十分な化合物濃度を含むように調製される。
【0137】
医薬担体として機能し得る物質のいくつかの例は、ラクトース、グルコースおよびスクロースなどの糖類;トウモロコシデンプンおよびジャガイモデンプンなどのデンプン;カルボキシメチル(methy)セルロースナトリウム、エチルセルロースおよびセルロースアセテートなどのセルロースおよびその誘導体;粉末トラガカント;麦芽;ゼラチン;タルク;ステアリン酸;ステアリン酸マグネシウム;硫酸カルシウム;落花生油、綿実油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油およびカカオ油などの植物油;プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、マンニトール、およびポリエチレングリコールなどのポリオール;寒天;アルギン酸;発熱物質不含水;等張生理食塩水;およびリン酸緩衝液;脱脂乳粉末;ならびに医薬製剤に使用される他の非毒性相溶性物質、例えば、ビタミンC、エストロゲンおよびエキナシアである。ラウリル硫酸ナトリウムなどの湿潤剤および潤滑剤、ならびに着色料、香味剤、潤滑剤、賦形剤、タブレット化剤、安定剤、酸化防止剤および保存剤も同様に組成物中に存在させることができる。
【0138】
本明細書のいずれかの変数の定義中の化学基のリストの詳述は、いずれかの単一基またはリストした基の組み合わせとしてのその変数の定義を含む。本明細書の変数のためのある実施形態の詳述は、いずれかの単一の実施形態またはいずれか他の実施形態またはその一部との組み合わせとしてのその実施形態を含む。本明細書のある実施形態の詳述は、いずれかの単一の実施形態またはいずれか他の実施形態またはその一部との組み合わせとしてのその実施形態を含む。
【0139】
実施例
限定するものと解釈されるべきでない、特定の実施例を用いて、本発明を以下で示す。
【0140】
化合物調製
9:tert-ブチル(R)-4-(4-クロロフェニル)-5-((4-(4-(((4-((4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(9)の調製。
【化240】
1-(tert-ブチル)3-エチル4-(4-クロロフェニル)-5,6-ジヒドロピリジン-1,3(2H)-ジカルボキシレート(2)の合成:トリフルオロメタンスルホネート1(200mg、0.5mmol)および4-クロロフェニルボロン酸(93mg、0.6mmol)のTHF(3.4mL)中溶液に、NaCOの水溶液(2.0M、0.77mL)を加えた。得られた混合物をNパージにより脱気した。次に、Pd(PPh(10mg、0.0087mmol)を加え、混合物を65℃に3時間加熱した。混合物を、セライトパッドを通して濾過した。濾液を酢酸エチルで希釈し、水、続けて、ブラインで洗浄した。有機層を集め、硫酸ナトリウム上で乾燥、濾過して、減圧下で濃縮して標記化合物(150mg、83%収率)を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ7.30(d,J=8.5Hz,2H),7.06(d,J=8.5Hz,2H),4.24(s,2H),3.96(q,J=7.1Hz,2H),3.60(t,J=5.6Hz,2H),2.46(s,2H),1.50(s,9H),0.97(s,3H)ppm.
tert-ブチル4-(4-クロロフェニル)-5-(ヒドロキシメチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(3)の合成:化合物2(80mg、0.22mmol)のTHF(2mL)中溶液に、-78℃で、DIBAL-H溶液(トルレン(tolulene)中の1.2M、0.73mL、0.88mmol)を加えた。得られた混合物を-78℃で2~3時間撹拌した。数滴のメタノールを加えて反応をクエンチングした。室温に温めた後、混合物を酢酸エチルで希釈し、10mLの飽和ロッシェル溶液中に注ぎ込んだ。室温で一晩撹拌後、混合物を適切に層化した。有機相を集め、水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥、濾過、および濃縮して、残留物を得て、これを、シリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン 5:1-3:1)で精製し、標記化合物(60mg、86%)を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ7.33-7.28(m,2H),7.16-7.07(m,2H),4.11(s,2H),4.00(s,2H),3.58(t,J=5.7Hz,2H),2.37(s,2H),1.48(s,9H)ppm.
tert-ブチルtert-ブチル5-(クロロメチル)-4-(4-クロロフェニル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(4)の合成:NCS(83mg、0.62mmol)の乾燥DCM(1mL)中撹拌溶液に、MeS(50μL、0.68mmol)を0℃で加えた。次に、化合物3(100mg、0.31mmol)のDCM(0.5mL)中溶液に滴加した。得られた混合物を、アルコール化合物の完全変換まで0℃で撹拌した(約1時間)。水を加えて反応物をクエンチした後、混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得て、これをシリカゲル(4:1 ヘキサン/酢酸エチル)上でクロマトグラフ処理し、塩化物生成物(100mg、95%収率)を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ7.37-7.33(m,2H),7.22-7.13(m,2H),4.11(s,2H),3.93(s,2H),3.60(t,J=5.6Hz,2H),2.41(s,2H),1.50(s,9H)ppm.
tert-ブチル4-(4-クロロフェニル)-5-((4-(4-(エトキシカルボニル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(6)の合成:化合物4(50mg、0.15mmol)のDMF中撹拌溶液に、化合物5(34.4mg、0.15mmol)およびCsCO(95mg、0.29mmol)を加えた。室温で1.5時間撹拌後、水を加え、混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得て、これをシリカゲル(5:1 ヘキサン/酢酸エチル)上でクロマトグラフ処理し、標記化合物(40mg、51%収率)を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ7.90(d,J=8.9Hz,2H),7.30(d,J=8.3Hz,2H),7.03(d,J=8.3Hz,2H),6.81(d,J=8.8Hz,2H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),4.07(s,2H),3.59(t,J=5.2Hz,2H),3.32-3.22(m,4H),2.90(s,2H),2.38(dd,J=11.3,6.4Hz,6H),1.50(s,9H),1.36(t,J=7.1Hz,3H)ppm;ESI m/z 534.2(M+H)
4-(4-((1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-(4-クロロフェニル)-1,2,5,6-テトラヒドロピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸(7)の合成:化合物6(200mg、0.37mmol)のメタノール(3mL)中撹拌溶液に、LiOH水溶液(2N、1mL)を加えた。得られた混合物を55℃に加熱し、この温度で3時間撹拌した。室温まで冷却時に、3NのHClで混合物のpH値を7に調節した。その後、混合物を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥、濃縮して残留物を得て、これをシリカゲル(3:1 ヘキサン/酢酸エチル)上でクロマトグラフ処理し、標記化合物(180mg、95%収率)を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ7.95(d,J=8.7Hz,2H),7.33(d,J=8.1Hz,2H),7.07-7.00(m,2H),6.81(d,J=8.6Hz,2H),4.11(s,2H),3.60(t,J=5.4Hz,2H),3.35(s,4H),3.07(s,2H),2.8-2.15(m,6H),1.49(s,9H)ppm;ESI m/z 512.2(M+H)
tert-ブチル(R)-4-(4-クロロフェニル)-5-((4-(4-(((4-((4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(9)の合成:化合物7(100mg、0.2mmol)のDCM(2.5mL)中撹拌溶液に、(R)-4-((4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(8)(97mg、0.18mmol)、DMAP(48mg、0.39mmol)、およびN-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(41mg、0.22mmol)を順次加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した後、減圧下で濃縮して残留物を得て、これをシリカゲル(20:1 DCM:MeOH)上でクロマトグラフ処理し、標記化合物(127mg、62%収率)を黄色がかった固体として得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ8.36(d,J=2.2Hz,1H),8.11(dd,J=9.2,2.1Hz,1H),7.66(d,J=9.0Hz,2H),7.37(dd,J=5.2,3.4Hz,2H),7.34-7.26(m,5H),7.26-7.24(m,1H),7.07(d,J=8.6Hz,1H),7.03-6.98(m,2H),6.78(d,J=8.8Hz,2H),6.61(d,J=9.5Hz,1H),4.06(s,2H),3.96-3.87(m,1H),3.70-3.64(m,5H),3.64-3.57(m,3H),3.49-3.42(m,1H),3.26(s,4H),3.10(dd,J=13.9,5.1Hz,1H),3.02(dd,J=13.9,7.2Hz,1H),2.89(s,2H),2.50-2.42(m,2H),2.41-2.30(m,10H),2.12(ddd,J=10.4,5.1,1.9Hz,1H),2.10(s,1H),1.68(dq,J=8.1,5.6Hz,1H),1.49(s,9H)ppm.ESI m/z 1047.2(M+H)
【0141】
15~18の一般的調製:
【化241】
(2S,4R)-1-((S)-2-アミノ-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(10)(1.0当量)のDCM中溶液に、対応するカルボン酸(1.1当量)、トリエチルアミン、およびHATU(1.1当量)を順次加えた。室温で一晩撹拌後、混合物を濃縮し、シリカゲル上でクロマトグラフ処理して、化合物11~14を得た。
11~14のメタノール中の溶液に、2NのLiOH水性の(メタノール/LiOH水溶液=2/1 v/v)を加えた。50℃で2時間撹拌後、混合物を冷却し、pHを3NのHClで7に調節した。その後、混合物を塩化メチレン(3X)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮して化合物15~18を得て、これを精製することなく、次のステップに使用した。
化合物15:H NMR(400MHz,CDClおよびCDOD)δ8.72(s,1H),8.05-7.89(m,1H),7.43-7.33(m,4H),7.24-7.08(m,1H),5.14-4.95(m,1H),4.73-4.40(m,3H),4.00-3.93(m,1H),3.76-3.59(m,1H),2.52(s,3H),2.38-2.05(m,6H),1.71-1.49(m,9H),1.04(s,9H).
化合物16:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.72(s,1H),7.59(d,J=7.8Hz,1H),7.40-7.33(m,4H),6.92(d,J=8.7Hz,1H),5.15-4.98(m,1H),4.76-4.67(m,1H),4.62(d,J=8.9Hz,1H),4.52(s,1H),4.04(d,J=11.2Hz,1H),3.74-3.59(m,1H),2.51(s,3H),2.39-2.10(m,6H),1.66-1.45(m,7H),1.35-1.27(m,4H),1.03(s,9H).
【0142】
19~21の一般的調製:
【化242】
化合物10(1当量)のDCM中溶液に、トリエチルアミン、カルボン酸(5当量)、およびHATU(1.1当量)を順次加えた。室温で一晩撹拌後、混合物を濃縮し、シリカゲル上でクロマトグラフ処理して、化合物19~21を得た。
化合物19:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),7.94(d,J=8.2Hz,1H),7.79(d,J=7.7Hz,1H),7.44-7.34(m,4H),5.13-5.03(m,1H),4.81-4.73(m,1H),4.51-4.38(m,2H),4.15(d,J=11.4Hz,1H),3.54(dd,J=11.4,3.5Hz,1H),2.64-2.37(m,8H),2.16-2.06(m,1H),1.47(d,J=6.9Hz,3H),1.05(s,9H).
化合物21:H NMR(600MHz,CDCl)δ8.71(s,1H),7.42(d,J=8.2Hz,2H),7.39(d,J=8.2Hz,2H),7.30-7.28(m,1H),7.04(d,J=9.1Hz,1H),5.14-5.08(m,1H),4.69(dd,J=17.2,8.7Hz,2H),4.54(s,1H),4.16(d,J=11.5Hz,1H),3.66(dd,J=11.3,3.5Hz,1H),2.48(s,3H),2.46(ddd,J=12.8,7.9,4.5Hz,1H),2.38-2.32(m,2H),2.23(dt,J=8.5,6.3Hz,2H),2.12(dd,J=13.4,8.0Hz,1H),1.68-1.55(m,4H),1.50(d,J=6.9Hz,3H),1.40-1.24(m,13H),1.05(s,9H).ESI+、m/z 657[M+H]
【0143】
12~28の一般的調製:
【化243】
化合物9(1当量)のDCM中溶液に、TFA(10当量)を加え、室温で30分撹拌後、得られた混合物を濃縮してTFAを除去した。残留物をDCM中に再溶解し、室温で、トリエチルアミン(3当量)、カルボン酸化合物(15、16、17、18、19、20、または21)、およびHATU(1.1当量)を用いて一晩処理した。その後、反応混合物を濃縮し、シリカゲル上でクロマトグラフ処理して、化合物22~28を得た。
【0144】
実施例1:(2S,4R)-1-((S)-2-(4-(4-(4-クロロフェニル)-5-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル)-4-オキソブタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(22)
化合物9および化合物15から化合物22を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ8.71(d,J=10.1Hz,1H),8.33(d,J=1.9Hz,1H),8.15(ddd,J=9.2,4.2,2.2Hz,1H),7.95(d,J=29.5Hz,1H),7.67(dd,J=18.5,8.9Hz,2H),7.43-7.37(m,6H),7.32(dd,J=7.9,6.9Hz,2H),7.28-7.21(m,3H),7.06(d,J=8.6Hz,1H),6.89(d,J=8.0Hz,1H),6.86-6.77(m,3.5H),6.69(d,J=8.6Hz,0.5H),6.63(dd,J=9.5,2.5Hz,1H),5.12(dd,J=13.4,6.9Hz,1H),4.76(dt,J=28.4,8.3Hz,1H),4.62(d,J=9.0Hz,0.5H),4.46(s,0.5H),4.42-4.36(m,1H),4.25-4.19(d,J=17.7Hz,0.5H),4.10(d,J=17.6Hz,0.5H),4.06-3.99(m,1H),3.92(d,J=10.9Hz,2H),3.88-3.76(m,1H),3.68(d,J=2.1Hz,4H),3.59-3.53(m,1.5H),3.33-3.18(m,4.5H),3.12(dd,J=14.0,5.1Hz,1H),3.04(ddd,J=13.8,7.1,4.1Hz,1.5H),2.95-2.79(m,3H),2.79-2.57(m,3H),2.51(dd,J=8.9,4.4Hz,3H),2.48-2.27(m,12H),2.18-2.10(m,2H),2.03-1.95(m,1H),1.70(dd,J=13.6,7.0Hz,1.5H),1.52(dd,J=6.8,4.6Hz,3H),1.07(d,J=11.6Hz,9H).ESI、m/z 1474.4[M+H]
【0145】
実施例2:(2S,4R)-1-((S)-2-(7-(4-(4-クロロフェニル)-5-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル)-7-オキソヘプタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(23)
化合物23は、化合物9および化合物16から得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ8.71(t,J=7.6Hz,1H),8.38-8.34(m,1H),8.15(d,J=9.3Hz,1H),7.67(d,J=8.3Hz,2H),7.53-7.37(m,8H),7.36-7.31(m,4H),7.08(d,J=8.6Hz,1H),7.04-7.00(m,2H),6.78(dd,J=16.8,9.1Hz,2H),6.65(t,J=9.7Hz,1H),6.27(dd,J=18.1,9.8Hz,1H),5.16-5.06(m,1H),4.82-4.73(m,1H),4.65-4.59(m,1H),4.53(d,J=21.7Hz,1H),4.26(s,1H),4.19-4.10(m,2H),3.94(s,1H),3.83-3.75(m,1H),3.73-3.55(m,6H),3.26(s,4H),3.13(dd,J=13.9,5.0Hz,1H),3.09-3.02(m,1H),2.93(d,J=11.0Hz,2H),2.56-2.48(m,5H),2.38(ddd,J=24.8,13.2,7.2Hz,11H),2.23-2.03(m,5H),1.76-1.69(m,2H),1.67-1.57(m,5H),1.52-1.47(m,3H),1.38(ddd,J=21.8,14.7,7.4Hz,2H),1.06(s,9H).ESI、m/z 1515.4[M+H]
【0146】
実施例3:(2S,4R)-1-((S)-2-(8-(4-(4-クロロフェニル)-5-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル)-8-オキソオクタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(24)
化合物24は、化合物9および化合物17から得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ8.71(t,J=8.1Hz,1H),8.36(dd,J=4.6,2.1Hz,1H),8.15(dd,J=9.2,2.1Hz,1H),7.71(dd,J=53.3,8.9Hz,2H),7.55-7.36(m,7H),7.32(dd,J=12.0,5.7Hz,4H),7.12-6.94(m,3H),6.79(dd,J=34.6,9.0Hz,2H),6.64(t,J=9.9Hz,1H),6.28(d,J=8.9Hz,1H),5.17-5.05(m,1H),4.81-4.46(m,3H),4.32-4.10(m,3H),3.97-3.87(m,1H),3.86-3.72(m,2H),3.71-3.53(m,6H),3.24(s,4H),3.13(dd,J=13.9,5.1Hz,1H),3.05(ddd,J=13.7,7.1,4.5Hz,1H),2.96-2.89(m,2H),2.55-2.50(m,3H),2.46(s,2H),2.45-2.30(m,12H),2.16-2.08(m,2H),2.07(t,J=7.7Hz,1H),1.72-1.62(m,4H),1.57-1.46(m,4H),1.40-1.29(m,5H),1.07(d,J=2.5Hz,9H).ESI、m/z 1529.8[M+H]
【0147】
実施例4:(2S,4R)-1-((S)-2-(9-(4-(4-クロロフェニル)-5-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル)-9-オキソノナンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(25)
化合物25は、化合物9および化合物18から得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ8.71(d,J=9.9Hz,1H),8.41-8.26(m,1H),8.14(t,J=9.8Hz,1H),7.71(dd,J=84.6,8.9Hz,2H),7.61-7.37(m,7H),7.36-7.30(m,4H),7.09(dd,J=15.0,6.9Hz,1H),7.03(t,J=8.5Hz,2H),6.79(dd,J=31.8,9.0Hz,2H),6.64(t,J=9.1Hz,1H),6.26(dd,J=42.7,8.5Hz,1H),5.18-5.07(m,1H),4.83-4.44(m,3H),4.33-4.10(m,3H),3.87(dd,J=29.7,22.3Hz,2H),3.78-3.47(m,7H),3.24(d,J=4.3Hz,4H),3.13(dd,J=13.9,5.0Hz,1H),3.05(dd,J=13.8,7.1Hz,1H),2.93(d,J=10.6Hz,2H),2.54(s,3H),2.46(s,2H),2.39(ddd,J=20.9,11.9,6.4Hz,14H),2.17-2.10(m,2H),2.06-1.98(m,1H),1.72-1.63(m,4H),1.51(dd,J=12.9,6.9Hz,3H),1.48-1.43(m,1H),1.39-1.31(m,5H),1.07(d,J=7.9Hz,9H).ESI、m/z 1544.8[M+H]
【0148】
実施例5:(2S,4R)-1-((S)-2-(10-(4-(4-クロロフェニル)-5-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル)-10-オキソデカンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(26)
化合物26は、化合物9および化合物19から得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ8.70(d,J=6.2Hz,1H),8.39-8.25(m,1H),8.13(t,J=10.4Hz,1H),7.74(dd,J=94.6,8.9Hz,2H),7.53-7.37(m,6H),7.33(dt,J=9.9,8.2Hz,5H),7.08(t,J=8.6Hz,1H),7.03(t,J=7.7Hz,2H),6.78(dd,J=19.5,9.1Hz,2H),6.64(t,J=8.9Hz,1H),6.36-6.16(m,1H),5.12(dd,J=14.9,7.6Hz,1H),4.86-4.47(m,3H),4.32-4.19(m,2H),4.14(dt,J=24.4,10.4Hz,1H),3.97(dt,J=22.9,8.4Hz,2H),3.74-3.58(m,7H),3.29-3.19(m,4H),3.12(dd,J=13.8,5.1Hz,1H),3.05(dd,J=13.8,7.1Hz,1H),2.94(s,2H),2.54(s,3H),2.48-2.29(m,14H),2.12(dd,J=19.6,12.7Hz,2H),1.75-1.58(m,6H),1.50(dd,J=14.3,6.9Hz,3H),1.43(d,J=15.1Hz,2H),1.38-1.29(m,5H),1.20-1.15(m,2H),1.07(d,J=6.1Hz,9H).ESI、m/z 1557.6[M+H]
【0149】
実施例6:(2S,4R)-1-((S)-2-(11-(4-(4-クロロフェニル)-5-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル)-11-オキソウンデカンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(27)
化合物27は、化合物9および化合物20から得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ8.68(s,1H),8.31(dd,J=33.0,1.8Hz,1H),8.16-8.06(m,1H),7.73(dd,J=74.2,8.9Hz,2H),7.46-7.35(m,7H),7.35-7.28(m,5H),7.25(t,J=4.7Hz,1H),7.08-6.96(m,3H),6.76(dd,J=15.5,9.0Hz,2H),6.62(t,J=9.7Hz,1H),6.27(dd,J=76.0,8.7Hz,1H),5.13-5.06(m,1H),4.82-4.48(m,3H),4.17(ddd,J=33.1,22.7,13.3Hz,3H),3.91(s,1H),3.83-3.71(m,2H),3.70-3.56(m,6H),3.22(s,4H),3.10(dd,J=13.9,5.1Hz,1H),3.03(dd,J=13.8,7.1Hz,1H),2.91(s,2H),2.51(d,J=6.8Hz,3H),2.46-2.27(m,14H),2.14-2.03(m,4H),1.73-1.60(m,4H),1.48(dd,J=10.4,7.1Hz,3H),1.34(dt,J=22.5,7.4Hz,4H),1.27(s,2H),1.19(d,J=7.0Hz,2H),1.16-1.07(m,3H),1.05(d,J=9.7Hz,9H).ESI、m/z 1571[M+H]
【0150】
実施例7:(2S,4R)-1-((S)-2-(12-(4-(4-クロロフェニル)-5-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル)-12-オキソドデカンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(28)
化合物28は、化合物9および化合物21から得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ8.69(s,1H),8.33(dd,J=31.9,1.8Hz,1H),8.17-8.08(m,1H),7.76(dd,J=63.9,8.9Hz,2H),7.46-7.36(m,7H),7.35-7.29(m,5H),7.10-6.94(m,3H),6.77(t,J=8.2Hz,2H),6.64(t,J=9.9Hz,1H),6.45-6.19(m,1H),5.14-5.05(m,1H),4.82-4.68(m,2H),4.54(s,1H),4.23(dd,J=34.1,17.2Hz,2H),4.14(dd,J=11.9,4.6Hz,1H),3.98-3.86(m,2H),3.66(ddd,J=16.1,14.1,11.1Hz,7H),3.25(s,4H),3.12(dd,J=13.8,5.0Hz,1H),3.04(dd,J=13.8,7.1Hz,1H),2.93(s,2H),2.54(d,J=4.1Hz,3H),2.38(td,J=27.5,14.1Hz,14H),2.17-2.07(m,4H),1.75-1.56(m,5H),1.49(d,J=6.9Hz,3H),1.46(d,J=6.2Hz,2H),1.39-1.30(m,,4H),1.24-1.19(m,2H),1.18-1.10(m,4H),1.07(d,J=9.1Hz,9H).ESI、m/z 1585[M+H]
【0151】
31~32の一般的調製:
【化244】
アルコール化合物28または30(1当量)のDCM中溶液に、トリホスゲン(0.5当量)およびピリジン(1当量)を0℃で加え、得られた混合物を室温まで温め、2時間撹拌した。その後、混合物を酢酸エチルで希釈し、HCl水溶液、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。混合物の濃縮により、対応する生成物31および32をそれぞれ残留物として得て、これをさらなる精製を行わないで次のステップに使用した。
【0152】
33~34の一般的調製:
【化245】
塩化物化合物31または32(2当量)のDCM中溶液に、化合物9(1当量)、およびDIPEA(6当量)を加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌し、濃縮して残留物を得て、これをシリカゲル上でクロマトグラフ処理し、対応する生成物33および34をそれぞれ得た。
化合物33.H NMR(600MHz,CDCl)δ8.35(s,1H),8.12(d,J=8.8Hz,1H),7.67(d,J=24.4Hz,2H),7.37(d,J=7.4Hz,2H),7.33-7.27(m,5H),7.10-I 7.03(m,1H),7.01(d,J=8.4Hz,2H),6.79(s,2H),6.61(d,J=9.3Hz,1H),4.34-4.19(m,2H),4.12(s,2H),4.01(s,2H),3.90(s,1H),3.75-3.72(m,2H),3.66(dd,J=14.8,9.6Hz,12H),3.57(s,2H),3.26(s,4H),3.10(dd,J=13.9,5.0Hz,1H),3.02(dd,J=13.9,7.2Hz,1H),2.90(s,2H),2.49-2.24(m,12H),2.19-2.06(m,1H),1.75-1.62(m,1H),1.47(s,
化合物34.H NMR(600MHz,CDCl)δ8.33(d,J=1.6Hz,1H),8.00(dd,J=12.0,5.1Hz,1H),7.86(s,2H),7.38(dd,J=6.3,5.0Hz,2H),7.32-7.27(m,5H),7.04-6.98(m,2H),6.86(s,1H),6.77(d,J=8.0Hz,2H),6.51(dd,J=9.3,5.7Hz,1H),4.31-4.26(m,2H),4.12(s,2H),4.02(s,2H),3.88-3.80(m,1H),3.76-3.72(m,2H),3.70-3.62(m,14H),3.62-3.59(m,4H),3.22(s,4H),3.08(dd,J=13.8,4.8Hz,1H),2.95(dd,J=13.8,7.8Hz,1H),2.89(s,2H),2.41(s,2H),2.40-2.30(m,10H),2.16-2.07(m,2H),1.65-1.61(m,1H),1.47(s,9H);ESI m/z 1281.3[M+H]
【0153】
35~36の一般的調製:
【化246】
化合物33または34(1当量)のTHF中溶液に、4N HCl溶液(1,4-ジオキサン中の)を加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌後、減圧下で濃縮して残留物を得て、これをその後、DCM中のトリエチルアミン(3当量)、化合物10(1当量)およびHATU(1.1当量)で一晩処理し、化合物35および36をそれぞれ得た。
【0154】
実施例8:(S)-13-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-カルボニル)-14,14-ジメチル-11-オキソ-3,6,9-トリオキサ-12-アザペンタデシル4-(4-クロロフェニル)-5-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(35)
H NMR(600MHz,CDCl)δ8.71(s,1H),8.36(s,1H),8.14(d,J=9.0Hz,1H),7.77-7.70(m,2H),7.58-7.52(m,1H),7.40(ddd,J=9.1,8.2,6.4Hz,6H),7.33(dd,J=9.8,4.6Hz,5H),7.29(d,J=1.2Hz,1H),7.08(d,J=8.5Hz,1H),7.05-7.01(m,2H),6.80(d,J=7.3Hz,2H),6.65(d,J=8.9Hz,1H),5.13(dd,J=13.2,6.0Hz,1H),4.79(s,1H),4.67(s,1H),4.56(s,1H),4.33(dt,J=8.9,5.8Hz,3H),4.27-4.17(m,1H),4.15(s,2H),4.01(p,J=5.0Hz,2H),3.93(s,1H),3.74(d,J=4.2Hz,2H),3.72-3.64(m,10H),3.62-3.53(m,2H),3.31-3.22(m,4H),3.13(dd,J=13.9,5.1Hz,1H),3.05(dd,J=13.9,7.1Hz,1H),2.93(s,2H),2.52(s,3H),2.45(s,2H),2.43-2.33(m,10H),2.18-2.09(m,2H),1.51(d,J=6.9Hz,3H),1.39-1.35(m,4H),1.09(s,9H).ESI、m/z 1607.5[M+H]
【0155】
実施例9:(S)-16-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-カルボニル)-17,17-ジメチル-14-オキソ-3,6,9,12-テトラオキサ-15-アザオクタデシル4-(4-クロロフェニル)-5-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(36)
H NMR(600MHz,CDCl)δ8.70(s,1H),8.35(s,1H),8.13(dd,J=9.2,2.0Hz,1H),7.76(s,1H),7.73-7.64(m,1H),7.40(dt,J=17.9,8.4Hz,6H),7.36-7.31(m,6H),7.06(d,J=8.6Hz,1H),7.03(d,J=8.4Hz,2H),6.79(d,J=8.5Hz,2H),6.63(d,J=9.3Hz,1H),5.16-5.06(m,1H),4.77(t,J=7.9Hz,1H),4.66(s,1H),4.54(s,1H),4.36-4.28(m,2H),4.16(d,J=18.6Hz,3H),3.97(s,1H),3.92(dd,J=7.7,4.2Hz,2H),3.75(dd,J=8.3,3.5Hz,2H),3.68(dd,J=10.6,5.1Hz,12H),3.59(s,4H),3.27(d,J=4.7Hz,4H),3.12(dd,J=13.9,5.0Hz,1H),3.04(dd,J=13.9,7.3Hz,1H),2.92(s,2H),2.53(s,3H),2.44(s,2H),2.37(dd,J=12.0,6.3Hz,8H),2.34-2.29(m,2H),2.12(dd,J=18.1,12.5Hz,2H),1.74-1.64(m,4H),1.49(d,J=6.9Hz,3H),1.35(t,J=7.3Hz,2H),1.09(s,9H).ESI、m/z 1651[M+H]
【0156】
38の調製:
【化247】
化合物37(7.05g、27.54mmol)のTHF(90mL)中溶液に、0℃でNaH(3.3g、82.62mmol)を何度かに分けて加え、混合物を同じ温度で1時間撹拌した。未希釈のMeCO(7.4g、82.62mmol)を混合物に加え、溶液を還流下で3時間加熱した。反応物を0℃で飽和NHCl溶液を用いてクエンチし、減圧下でTHFを除去した。残留物をEtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機部分を無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で溶媒を除去した。粗製物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=10:1)により精製し、38(5.1g、16.5mmol)を60%収率で得た。H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ12.15(s,1H),3.75(s,3H),3.35(d,J=9.6Hz,1H),3.28(d,J=9.5Hz,1H),2.28(ddd,J=7.4,5.4,1.3Hz,2H),2.12(dt,J=15.9,1.7Hz,1H),1.94-1.90(m,1H),1.62(dt,J=13.2,7.4Hz,1H),1.40(ddt,J=13.4,6.1,1.3Hz,1H),0.90(s,3H),0.89(s,9H),0.02(d,J=1.4Hz,6H)ppm.
【0157】
39の調製:
【化248】
化合物38(5.1g、16.5mmol)のDCM(65mL)中撹拌溶液に、-78℃でDIPEA(14.5mL、82.5mmol)を加え、混合物を同じ温度で0.5時間撹拌した。TfO(4.2ml、24.75mmol)を、反応混合物に加え、室温で10時間撹拌した。反応物をDCM(100mL)で希釈し、水でクエンチした。有機部分を希塩酸、続けて、ブライン溶液で洗浄した。有機部分を無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で溶媒を除去した。粗製物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=10:1)により精製し、純粋なトリフレート39(6.6g、14.8mmol)を90%収率で得た。H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ3.80(s,3H),3.37(d,J=9.7Hz,1H),3.30(d,J=9.6Hz,1H),2.41(ddd,J=15.4,7.2,3.0Hz,3H),2.20-2.15(m,1H),1.77-1.71(m,1H),1.47(ddd,J=11.9,8.2,5.3Hz,1H),0.93(s,3H),0.89(s,9H),0.03(s,6H)ppm.
【0158】
40の調製:
【化249】
トリフレート39(6.6g、14.8mmol)のトルエン(28mL)およびEtOH(14.8mL)中の溶液に、2NのNaCO溶液(14.8mL)を加えた。上記混合物をアルゴンで15分間パージし、4-クロロフェニルボロン酸(3g、19.24mmol)およびPd(PPh(170mg、0.148mmol)をそれに加えた。混合物を90℃に加熱し、反応は7時間で完結した。エタノールを減圧下で除去し、反応物をEtOAc(150mL)で希釈した。上記混合物を水およびブライン溶液で洗浄した。有機部分を無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で溶媒を除去した。粗製物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=10:1)により精製し、純粋なエステル40(5.1g、12.58mmol)を85%収率で得た。H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ7.28(d,J=8.4Hz,2H),7.06(d,J=8.4Hz,2H),3.45(s,3H),3.40(d,J=9.5Hz,1H),3.34(d,J=9.5Hz,1H),2.38-2.30(m,3H),2.14-2.09(m,1H),1.67(dt,J=13.9,7.2Hz,1H),1.43(dtd,J=12.9,5.6,1.4Hz,1H),0.95(s,3H),0.90(s,9H),0.04(d,J=2.7Hz,6H)ppm.
【0159】
41の調製:
【化250】
エステル40(5.1g、12.58mmol)のトルエン(48mL)中溶液に、-78℃でDIBAL-H(トルエン中1M、28mL)を加え、混合物を室温で5時間撹拌した。反応物を50mlのトルエンで希釈し、0℃でロッシェル塩の飽和溶液を滴加することによりクエンチした。次に、反応物をセライトを通して濾過し、濾液を無水NaSO上で乾燥させて、減圧下で濃縮した。粗製物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=3:1)により精製し、純粋なアルコール41(4.3g、11.32mmol)を90%収率で得た。H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ7.29(d,J=8.4Hz,2H),7.08(d,J=8.4Hz,2H),3.92(d,J=3.9Hz,2H),3.42-3.32(m,2H),2.31-2.23(m,2H),2.21-2.15(m,1H),1.95-1.89(m,1H),1.63(ddd,J=13.0,8.0,6.6Hz,1H),1.42(ddt,J=12.9,5.8,1.3Hz,1H),0.95(s,3H),0.91(s,9H),0.05(s,6H)ppm.
【0160】
42の調製:
【化251】
アルコール41(4.3g、11.32mmol)のDCM(55mL)中撹拌溶液に、0℃でトリエチルアミン(3.1ml、22.64mmol)、続けて、メタンスルホニルクロリド(1.3mL、17mmol)を加えた。反応物を室温で2時間撹拌した後、飽和NaHCOでクエンチした。反応物を50mlのDCMで希釈し、有機部分を水、続けて、ブラインで洗浄した。有機部分を無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で溶媒を除去して、粗生成物を得て、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
上記からの粗製メシレートをDMF(25mL)に溶解し、続けて、KCO(3.1g、22.64mmol)およびエチル4-(ピペラジン-1-イル)ベンゾエート(3.4g、14.71mmol)を加えた。混合物を75℃で24時間撹拌した。出発物質の消費時に(TLCで監視して)、混合物を室温にし、150mLのEtOAcで希釈し、水(25mLx3)およびブライン溶液で連続的に洗浄した。有機部分を無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で溶媒を除去した。粗製物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=2:1)により精製し、標記化合物42(5.0g、8.49mmol)を75%収率(2段階で)で得た。H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ7.90(d,J=9.0Hz,2H),7.27(d,J=8.4Hz,2H),7.00(d,J=8.4Hz,2H),6.81(d,J=9.0Hz,2H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),3.41-3.33(m,2H),3.25(t,J=5.1Hz,4H),2.80(s,2H),2.39-2.32(m,4H),2.28-2.19(m,2H),2.17-2.11(m,1H),1.94-1.89(m,1H),1.63(ddd,J=13.2,8.6,6.4Hz,1H),1.46-1.40(m,1H),1.36(t,J=7.1Hz,3H),0.94(s,3H),0.91(s,9H),0.05(d,J=0.9Hz,6H)ppm.
【0161】
43の調製:
【化252】
化合物42(5.0g、8.49mmol)を40mLのTHF中に溶解し、続けて、3NのHCl(10mL)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。出発物質の消費時に(TLCで監視して)、飽和NaHCO溶液を加えることによりpHを7に調節した。減圧下でTHFを除去し、混合物をEtOAc(200mL)と混合した。有機部分を水およびブライン溶液で洗浄した。有機部分を無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で溶媒を除去した。この粗製物質をさらに精製することなく次のステップで使用した。
粗製アルコールのDCM(35mL)中の撹拌溶液に、0℃でトリエチルアミン(2mL、15.28mmol)、続けて、メタンスルホニルクロリド(0.88mL、11.46mmol)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌した後、飽和NaHCOでクエンチした。反応物を40mLのDCMで希釈し、有機部分を水、続けて、ブラインで洗浄した。有機部分を無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で溶媒を除去して、粗生成物を得て、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
前の反応物からの粗製メシレートのDMF(14mL)中の溶液に、NaN(988mg、15.2mmol)およびKI(触媒量)を加えた。上記混合物を120℃に12時間加熱した。反応の完結時に、混合物をEtOAc(150mL)で希釈し、水(20mlx3)およびブライン溶液で続けて洗浄した。有機部分を無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で溶媒を除去した。粗製物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc=2:1)により精製し、43(3.48g、6.87mmol)を81%収率(3段階で)で得た。H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ7.90(d,J=9.0Hz,2H),7.28(d,J=8.4Hz,2H),6.99(d,J=8.4Hz,2H),6.81(d,J=9.0Hz,2H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),3.29-3.25(m,4H),3.22(d,J=11.8Hz,2H),2.80(s,2H),2.35(t,J=5.1Hz,4H),2.31-2.23(m,2H),2.17-2.12(m,1H),2.05-2.01(m,1H),1.62(dt,J=13.7,6.9Hz,1H),1.54-1.48(m,1H),1.36(t,J=7.1Hz,3H),1.04(s,3H).
【0162】
44の調製:
【化253】
アジド43(3.48g、6.87mmol)のTHF(24mL)および水(4mL)中撹拌溶液に、トリフェニルホスフィン(3.6g、13.7mmol)を加え、反応物を室温で3時間撹拌した。混合物にBocO(2.2g、10.3mmol)およびNaHCO(1.7g、20.6mmol)を加え、反応物を12時間撹拌した。混合反応の完結時に、減圧下でTHFを除去し、反応物をEtOAc(150ml)で希釈した。有機部分を水およびブライン溶液で洗浄した。有機溶液を無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で溶媒を除去した。粗製物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc=4:1)により精製し、純粋なエステル44(3.1g、5.4mmol)を80%収率で得た。H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ7.91-7.87(m,2H),7.29-7.26(m,2H),7.01-6.97(m,2H),6.83-6.77(m,2H),4.74(t,J=6.4Hz,1H),4.31(q,J=7.1Hz,2H),3.25(t,J=5.1Hz,4H),3.13(dd,J=13.5,7.0Hz,1H),3.05(dd,J=13.5,6.0Hz,1H),2.79(t,J=10.3Hz,2H),2.38-2.22(m,6H),2.10(d,J=17.5Hz,1H),1.98(d,J=17.3Hz,2H),1.58-1.49(m,2H),1.43(s,9H),1.36(t,J=7.1Hz,3H),0.97(s,3H).
【0163】
45の調製:
【化254】
化合物44(291mg、0.5mmol)のMeOH(5mL)およびTHF(1mL)中撹拌溶液に、LiOH・HO(42mg、1mmol)のHO(1mL)中溶液を加え、混合物を室温で10時間撹拌した。出発物質が消費されると、1N HClを用いて反応物のpHを6に調節した。混合物から有機溶媒を除去し、粗製物をEtOAc(150mL)で希釈した。有機部分を水およびブライン溶液で洗浄した。有機溶液を無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で溶媒を除去した。さらなる精製を行わないで粗製粉末を次のステップに使用した。
粗製酸のDCM(5mL)中撹拌溶液に、(R)-4-((4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(221mg、0.4mmol)、EDCI・HCl(238mg、1.25mmol)およびDMAP(152mg、1.25mmol)を連続的に加えた。混合物を室温で12時間撹拌した。アミンが消費されると、DCMを減圧下で除去し、粗製物をカラムに直接ロードし、フラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH=95:7)により精製し、45(368mg、0.34mmol)をアミンに対し85%収率で得た。MS(ESI):[M+H]=1089.1.
【0164】
46の調製:
【化255】
化合物45(368mg、0.34mmol)のDCM(5mL)中撹拌溶液に、ジオキサン中の4N HCl溶液(0.34mL、1.36mmol)を加え、混合物を室温で5時間撹拌した。出発物質の消費後、溶媒を減圧下で除去し、残された白色粉末をEtO(3mL)で洗浄した。46のHCl塩をさらに精製することなく直接使用した。MS(ESI):[M+H]=989.1.
【0165】
49~56の一般的調製:
【化256】
【0166】
実施例10:N-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-N-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アジパミド(49)
46(12mg、0.011mmol)および酸47(7mg、0.012mmol)のDCM(1mL)中撹拌溶液に、トリメチルアミン(0.01mL、0.066mmol)およびHATU(5mg、0.012mmol)を室温で加えた。反応物を同じ温度で8時間撹拌した。反応の完了時に、減圧下で溶媒を除去し、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH:TEA=96:3:1)により精製した。カラムから生成物を得た後、化合物を15mlのDCMと混合し、飽和NHClで洗浄した。有機部分をNaSO上で乾燥させて、DCMを減圧下留去して、化合物49を純粋な白色固体(7.71mg、0.005mmol)として得た。
9.4Hz,1H),7.69(dd,J=8.7,6.3Hz,2H),7.47-7.44(m,1H),7.39-7.35(m,6H),7.33-7.28(m,4H),7.25-7.22(m,1H),7.01(dd,J=8.3,1.8Hz,2H),6.96(d,J=8.6Hz,1H),6.62(d,J=9.2Hz,3H),5.09(t,J=7.2Hz,1H),4.74(q,J=8.4Hz,1H),4.61(dd,J=9.0,2.9Hz,1H),4.47(s,1H),4.09(t,J=9.3Hz,1H),3.90(s,1H),3.65(d,J=10.1Hz,5H),3.57(d,J=11.1Hz,1H),3.35(s,6H),3.11(dd,J=13.8,5.1Hz,2H),3.03-2.99(m,1H),2.49(d,J=2.1Hz,3H),2.44(d,J=5.4Hz,3H),2.35(d,J=15.4Hz,7H),2.20-2.14(m,3H),2.14-2.06(m,5H),2.00(d,J=7.4Hz,2H),1.67(dd,J=14.3,7.6Hz,2H),1.54(t,J=6.9Hz,5H),1.46(d,J=7.0Hz,5H),1.29-1.23(m,3H),1.03(s,9H),0.99(d,J=2.9Hz,3H).
【0167】
実施例11:N-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-N-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)ヘプタンジアミド(50)
酸47を酸15で置き換えて47%収率であったこと以外は、実施例10で使用したものと同じ手順を用いて合成した。H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ8.70(d,J=1.3Hz,1H),8.36(t,J=2.5Hz,1H),8.10(ddd,J=9.3,4.9,2.3Hz,1H),7.72(dd,J=14.0,8.6Hz,2H),7.46(d,J=2.8Hz,1H),7.43-7.38(m,6H),7.33(dd,J=3.1,1.7Hz,3H),7.28(s,1H),7.05-7.02(m,2H),7.02-6.98(m,1H),6.65(d,J=9.6Hz,3H),6.36(s,1H),5.12(t,J=7.2Hz,1H),4.77(dd,J=8.2,5.6Hz,1H),4.70(d,J=8.9Hz,1H),4.66(d,J=8.8Hz,1H),4.52(s,1H),4.13(q,J=8.8,6.6Hz,1H),3.93(s,1H),3.71-3.65(m,4H),3.62-3.59(m,1H),3.31(d,J=14.6Hz,6H),3.13(dd,J=13.8,5.1Hz,2H),3.05-3.01(m,1H),2.53(s,3H),2.45(s,4H),2.41-2.32(m,7H),2.23-2.16(m,4H),2.13(s,4H),2.08-2.00(m,3H),1.73-1.66(m,2H),1.57(d,J=7.6Hz,4H),1.50(dd,J=6.9,3.4Hz,5H),1.36-1.30(m,2H),1.24-1.19(m,2H),1.06(d,J=3.9Hz,9H),1.01(d,J=7.5Hz,3H).
【0168】
実施例12:N-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-N-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)オクタンジアミド(51)
酸47を酸16で置き換えて51%収率であったこと以外は、実施例10で使用したものと同じ手順を用いて合成した。H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ8.67(s,1H),8.32-8.29(m,1H),8.11-8.07(m,1H),7.75(d,J=8.6Hz,1H),7.72(d,J=8.6Hz,1H),7.41-7.36(m,6H),7.32-7.29(m,3H),7.24(s,1H),7.00(dd,J=8.4,1.6Hz,4H),6.72(d,J=8.5Hz,2H),6.62(d,J=9.1Hz,1H),6.30(s,1H),6.24(s,1H),5.11-5.09(m,1H),4.74(t,J=7.5Hz,2H),4.69(d,J=8.9Hz,1H),4.51(s,1H),4.15(d,J=11.5Hz,1H),3.90(s,1H),3.65(s,4H),3.58(d,J=11.4Hz,1H),3.22(s,6H),3.13-3.08(m,2H),3.02(dd,J=13.9,7.1Hz,2H),2.51(d,J=4.8Hz,4H),2.42(s,3H),2.35(s,3H),2.30(s,4H),2.14-2.08(m,4H),2.04(s,3H),1.63(s,7H),1.48(d,J=7.0Hz,4H),1.41(d,J=7.2Hz,3H),1.19-1.11(m,5H),1.05(d,J=3.6Hz,9H),0.99(d,J=3.1Hz,3H).
【0169】
実施例13:N-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-N-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)ノナンジアミド(52)
酸47を酸17で置き換えて54%収率であったこと以外は、実施例10で使用したものと同じ手順を用いて合成した。H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ8.70(s,1H),8.33(dd,J=5.2,2.2Hz,1H),8.12-8.09(m,1H),7.77(dd,J=13.2,8.6Hz,2H),7.48-7.45(m,1H),7.43-7.38(m,6H),7.34-7.31(m,4H),7.04-7.01(m,3H),6.71(s,2H),6.64(dd,J=9.7,3.6Hz,1H),6.35(d,J=9.5Hz,1H),5.12(td,J=7.2,4.0Hz,1H),4.78-4.73(m,2H),4.53(s,1H),4.15(d,J=10.3Hz,1H),3.93(s,2H),3.67(d,J=7.9Hz,5H),3.62(d,J=11.4Hz,1H),3.25(s,6H),3.13(dd,J=13.8,5.0Hz,2H),3.04(dd,J=13.9,7.2Hz,2H),2.54(s,3H),2.46(d,J=8.7Hz,4H),2.35(s,6H),2.19-2.11(m,5H),1.70(d,J=6.8Hz,5H),1.57(d,J=8.9Hz,6H),1.53-1.48(m,3H),1.45-1.39(m,3H),1.24-1.19(m,4H),1.13(s,5H),1.07(d,J=2.0Hz,9H),1.01(s,3H).
【0170】
実施例14:N-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-N10-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)デカンジアミド(53)
酸47を酸18で置き換えて55%収率であったこと以外は、実施例10で使用したものと同じ手順を用いて合成した。H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ8.70(s,1H),8.33(d,J=1.9Hz,1H),8.11-8.09(m,1H),7.77-7.73(m,2H),7.43-7.37(m,7H),7.34-7.31(m,4H),7.04-7.00(m,3H),6.70(d,J=8.5Hz,2H),6.64(d,J=9.2Hz,1H),6.32(dd,J=14.7,8.9Hz,1H),5.11(td,J=7.3,3.9Hz,1H),4.78-4.68(m,3H),4.53(s,1H),4.16(d,J=11.5Hz,1H),3.92(s,1H),3.68(q,J=5.8,5.3Hz,4H),3.64-3.60(m,1H),3.32(s,1H),3.25(s,5H),3.13(dd,J=13.8,5.0Hz,3H),3.04(dd,J=13.8,7.2Hz,2H),2.54(s,4H),2.45(s,3H),2.35(s,6H),2.22-2.17(m,3H),2.17-2.10(m,5H),1.69(dd,J=14.5,8.0Hz,3H),1.58(dt,J=22.9,8.2Hz,5H),1.50(t,J=6.5Hz,4H),1.45(d,J=8.0Hz,1H),1.23(s,4H),1.15(dd,J=14.4,6.8Hz,6H),1.08(s,9H),1.01(d,J=4.1Hz,3H).
【0171】
実施例15:N-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-N11-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)ウンデカンジアミド(54)
酸47を酸20で置き換えて51%収率であったこと以外は、実施例10で使用したものと同じ手順を用いて合成した。H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ8.67(s,1H),8.30(d,J=3.4Hz,1H),8.10(dd,J=9.4,2.3Hz,1H),7.74(dd,J=15.9,8.6Hz,3H),7.41-7.35(m,6H),7.30(ddt,J=10.8,6.3,4.5Hz,6H),7.17(d,J=7.9Hz,1H),7.00(dd,J=8.2,1.4Hz,4H),6.71(t,J=8.0Hz,2H),6.62(d,J=9.3Hz,1H),6.38(s,1H),6.31(d,J=8.9Hz,1H),5.08(dt,J=10.8,7.1Hz,2H),4.73-4.68(m,3H),4.52(s,1H),4.15-4.10(m,2H),3.90(s,2H),3.66(m,5H),3.60(dd,J=11.5,3.5Hz,2H),3.23(m,7H),3.12-3.08(m,2H),3.02(dd,J=13.9,7.2Hz,2H),2.51(d,J=1.8Hz,4H),2.42(s,4H),2.30(s,9H),2.22-2.16(m,4H),2.13-2.07(m,3H),1.48-1.39(m,8H),1.16(m,4H),1.05(d,J=1.6Hz,9H),0.99(s,3H).
【0172】
実施例16:N-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-N12-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)ドデカンジアミド(55)
酸47を酸21で置き換えてアミン1に対し50%収率であったこと以外は、実施例10で使用したものと同じ手順を用いて合成した。H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ8.67(s,1H),8.31(t,J=2.7Hz,1H),8.10-8.08(m,1H),7.74(d,J=8.5Hz,2H),7.40-7.33(m,6H),7.32-7.26(m,6H),7.04-6.98(m,3H),6.69(d,J=8.6Hz,2H),6.62(d,J=9.3Hz,1H),6.33(s,1H),5.11-5.05(m,2H),4.70(ddd,J=12.5,8.4,4.4Hz,3H),4.51(s,1H),4.17-4.09(m,2H),3.91(s,1H),3.66(s,4H),3.60(dd,J=11.5,3.5Hz,2H),3.32-3.17(m,7H),3.12-3.07(m,2H),3.02(dd,J=13.9,7.2Hz,2H),2.51(d,J=1.2Hz,4H),2.43(s,3H),2.34(d,J=22.9Hz,6H),2.18(d,J=9.6Hz,5H),2.09(t,J=10.1Hz,4H),1.61(d,J=7.2Hz,5H),1.51(t,J=9.0Hz,5H),1.46(dd,J=7.0,1.5Hz,3H),1.41(t,J=7.3Hz,2H),1.18-1.11(m,7H),1.05(s,9H),0.99(s,3H).
【0173】
実施例17:N-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-N13-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)トリデカンジアミド(56)
酸47を酸48で置き換えて52%収率であったこと以外は、実施例10で使用したものと同じ手順を用いて合成した。H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ8.67(s,1H),8.32(d,J=2.0Hz,1H),8.08(dt,J=9.3,2.1Hz,1H),7.72(d,J=8.5Hz,2H),7.41-7.33(m,7H),7.32-7.27(m,5H),7.00(d,J=7.7Hz,3H),6.67(d,J=8.5Hz,2H),6.62(d,J=9.3Hz,1H),6.29(d,J=8.8Hz,1H),5.07(t,J=7.2Hz,1H),4.72-4.69(m,1H),4.65(dd,J=8.9,1.7Hz,1H),4.51(d,J=4.0Hz,1H),4.13(d,J=11.4Hz,1H),3.90(s,1H),3.66(s,4H),3.62-3.58(m,1H),3.27(s,4H),3.18(s,2H),3.10(dd,J=13.9,5.1Hz,2H),3.02(dd,J=13.8,7.2Hz,2H),2.51(m,6H),2.38(m,8H),2.18(m,8H),2.09-2.02(m,3H),1.68(s,2H),1.60(d,J=6.2Hz,3H),1.53(d,J=7.7Hz,4H),1.46(dd,J=6.9,1.9Hz,3H),1.23(d,J=7.2Hz,2H),1.15(d,J=7.2Hz,12H),1.05(s,9H),1.01-0.96(m,3H).
【0174】
59~60の一般的調製:
【化257】
【0175】
実施例18:N-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-N14-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデカンジアミド(59)
酸47を酸57で置き換えて52%収率であったこと以外は、実施例10で使用したものと同じ手順を用いて合成した。H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ8.68(s,1H),8.34(d,J=2.3Hz,1H),8.11(dd,J=9.4,2.3Hz,1H),7.68-7.66(m,2H),7.52(d,J=7.5Hz,1H),7.41-7.35(m,7H),7.32-7.27(m,5H),7.05(d,J=8.6Hz,1H),7.00(d,J=7.7Hz,3H),6.76(d,J=8.6Hz,2H),6.62(d,J=9.4Hz,1H),5.10(dd,J=14.2,7.0Hz,2H),4.74(t,J=8.0Hz,1H),4.63(d,J=8.1Hz,1H),4.52(s,1H),4.14(d,J=11.4Hz,1H),4.04(s,3H),3.93(d,J=6.4Hz,3H),3.70-3.60(m,16H),3.25(m,5H),3.10(q,J=7.2Hz,4H),3.02(dd,J=13.8,7.2Hz,2H),2.49(d,J=1.1Hz,3H),2.35(m,4H),2.11(m,4H),2.01(d,J=17.0Hz,3H),1.71-1.66(m,3H),1.59-1.54(m,3H),1.47(s,2H),1.39(d,J=7.4Hz,4H),1.06(s,9H),0.99(d,J=2.5Hz,3H).
【0176】
実施例19:N-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-N17-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)-3,6,9,12,15-ペンタオキサヘプタデカンジアミド(60)
酸47を酸58で置き換えて49%収率であったこと以外は、実施例10で使用したものと同じ手順を用いて合成した。H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ8.70(s,1H),8.35(s,1H),8.14(dd,J=9.2,2.3Hz,2H),7.70(dd,J=9.0,3.9Hz,2H),7.43-7.37(m,7H),7.33(d,J=7.7Hz,3H),7.31-7.29(m,2H),7.08(d,J=8.6Hz,2H),7.02(d,J=8.1Hz,2H),6.79(d,J=8.7Hz,2H),6.64(d,J=9.3Hz,2H),5.13(d,J=17.0Hz,2H),4.77(s,2H),4.65(dd,J=8.6,2.9Hz,1H),4.54(s,1H),4.16(d,J=11.4Hz,1H),4.06(s,2H),4.00(d,J=6.6Hz,2H),3.95(dd,J=15.5,8.4Hz,3H),3.73-3.59(m,20H),3.37(s,2H),3.26(s,4H),3.04(dd,J=13.9,7.2Hz,3H),2.82(s,3H),2.54-2.51(m,3H),2.44(s,3H),2.37-2.32(m,4H),2.12(m,4H),2.04(t,J=13.6Hz,3H),1.50(d,J=6.9Hz,4H),1.09(s,9H),1.02(s,3H).
【0177】
実施例20:4-(4-((4’-クロロ-4-((6-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)ヘキサンアミド)メチル)-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)ベンズアミド(62)
【化258】
酸47を酸61で置き換えて47%収率であったこと以外は、実施例10で使用したものと同じ手順を用いて合成した。H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ8.88(s,1H),8.36(d,J=2.3Hz,1H),8.06-8.02(m,1H),7.63(d,J=8.5Hz,2H),7.40-7.34(m,5H),7.31(ddd,J=7.6,6.5,1.2Hz,2H),7.25(s,1H),7.02(dt,J=9.1,1.9Hz,2H),6.97-6.89(m,2H),6.71(s,1H),6.66(d,J=9.2Hz,1H),6.41(s,1H),5.96(s,1H),4.93-4.81(m,1H),3.92(s,1H),3.66(s,5H),3.54(s,2H),3.21-3.08(m,4H),3.02(dd,J=13.8,7.2Hz,2H),2.94(s,3H),2.85(dd,J=12.7,2.8Hz,2H),2.73(d,J=11.1Hz,3H),2.49-2.28(m,11H),2.22(t,J=7.4Hz,3H),2.10(d,J=11.6Hz,3H),1.71-1.58(m,5H),1.54(d,J=6.6Hz,3H),1.34-1.15(m,3H),1.03-0.99(m,3H).
【0178】
実施例21:細胞生存率アッセイ
急性リンパ性白血病(MOLT4およびRS4;11)、小細胞肺癌(NCI-H146または単にH146)、および多発性骨髄腫(EJMおよびH929)を含む、種々の組織起源由来の癌細胞を、漸増濃度の実施例1~21またはABT-263と共に72時間インキュベートした。細胞生存率は、テトラゾリウムベースMTSアッセイにより測定した。5x10~1x10個の懸濁細胞または3x10~5x10個の接着細胞を播種し、96ウェルプレート中で72時間治療した。個々の薬剤のEC50値をGraphPad Prismで計算した。
【0179】
実施例22:MOLT4細胞およびヒト血小板でのタンパク質分解アッセイ
MOLT4細胞およびヒト血小板を、漸増濃度の試験化合物と共に16時間インキュベートした。細胞を採取し、プロテアーゼおよびホスファターゼ阻害剤カクテルを補充したRIPAリシスバッファー中に溶解した。等量のタンパク質(20μg/レーン)をプレキャスト4-20%SDS-PAGEゲル上で分離した。その後、電気泳動によりタンパク質をNOVEX PVDF膜に移した。膜をブロッキング緩衝液(TBS-T中の5%脱脂粉ミルク)でブロックし、一次抗体(最適化濃度の)と共に4℃で一晩インキュベートした。TBS-T中で3回洗浄後、膜を適切なHRP標識二次抗体と共に室温で1時間インキュベートした。3回の徹底的洗浄後、目的のタンパク質をECLウェスタンブロッティング検出薬で検出し、オートラジオグラフィー(Pierce Biotech,Rockford,IL,USA)で記録した。Bcl-xL(カタログ番号2762)、Bcl-2(カタログ番号2872)、Mcl-1(カタログ番号5453)およびβ-アクチン(カタログ番号4970)用の一次抗体は、Cell Signaling technologyから購入した。相対バンド強度をImageJソフトウェアを用いて測定し、β-アクチンに正規化した。DC50(50%分解濃度)をGraphPad Prismを使って計算した。
【0180】
実施例23:三元複合体アッセイ
化合物により誘導された三元複合体形成を検出するために、AlphaLISAアッセイを用いて、BCL-X結合アクセプタービーズおよびVHL結合またはCRBN結合ドナービーズの近くから生ずる発光シグナルを測定した。手短に説明すると、96ウェルPCRプレートに、10μLの20nM 6-ヒスチジンタグBCL-Xタンパク質と、10μLの20nM GSTタグVHL複合体タンパク質および10μLの系列希釈試験化合物とを混合した。室温で30分間インキュベート後、5μLの160μg/mLグルタチオンドナービーズ(PerkinElmer)を加え、混合物を暗所で15分間インキュベートした。5μLの160μg/mLの抗Hisアクセプタービーズを最後に加え、混合物をさらに45分間インキュベートした後、384ウェル白色OptiPlate(PerkinElmer)の2つの隣接するウェル(各17μL)に移した。発光シグナルを、AphaScreenフィルターキューブを備えたBiotekのSynergy Neo2マルチモードプレートリーダーで検出した。全ての試薬を、インキュベーションの前に、25mM HEPES、pH7.5、100mM NaCL、0.1%BSA、および0.005%のツイーン20のアッセイバッファー中で希釈した。
【0181】
結果
本発明の化合物は、MOLT-4およびRS4細胞中のBCL-Xの分解を誘導する
表1は、式(I)の種々の化合物は、MOLT-4およびRS4細胞中のBCL-Xの分解を誘導することを示し、および図1でさらに示される。
【表1】
【0182】
本発明の化合物は、ABT-263に比べてオンターゲット毒性(血小板減少症)を低減する
図2は、化合物53およびABT-263両方のMOLT-4細胞およびヒト血小板に対する阻害作用を示す。下表2にまとめているように、化合物53は、MOLT-4細胞中のABT-263よりも効力が高い(抗癌効果)が、ヒト血小板に対してもABT-263より大幅に低い作用を示す。従って、本発明の化合物(例えば、式(I))は、当該技術分野における代表的Bcl-2阻害剤(例えば、ABT-263)よりもはるかに優れた治療指数(例えば、血小板/MOLT-4比率)を有する。
【表2】
【0183】
本発明の化合物は、VHL複合体およびBCL-Xと三元複合体を形成し、BCL-X分解を誘導する
本発明の化合物は、VHL複合体およびBCL-XLと三元複合体を形成するが、非PROTAC化合物は三元複合体を形成しない(図4)。同様に、本発明の化合物は、BCL-XL分解を誘導する(図6)が、非PROTAC化合物はBCL-XL分解を誘導しない(図5)。
【表3】
【0184】
実施例24:ディグレーダー#1~10の調製。
【化259】
【0185】
メチル5-((tert-ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)-2-ヒドロキシ-5-メチルシクロヘキサ-1-エンカルボキシレート(1.2)の調製:化合物1.1(7.05g、27.54mmol)のTHF(90mL)中溶液に、0℃でNaH(3.3g、82.62mmol)を何度かに分けて加え、混合物を同じ温度で1時間撹拌した。未希釈のMeCO(7.4g、82.62mmol)を混合物に加え、溶液を還流下で3時間加熱した。反応物を0℃で飽和NHCl溶液を用いてクエンチし、減圧下でTHFを除去した。残留物をEtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機部分を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で溶媒を除去した。粗製物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=10:1)により精製し、標記化合物(5.1g、16.5mmol、60%収率)を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ12.15(s,1H),3.75(s,3H),3.35(d,J=9.6Hz,1H),3.28(d,J=9.5Hz,1H),2.28(ddd,J=7.4,5.4,1.3Hz,2H),2.12(dt,J=15.9,1.7Hz,1H),1.94-1.90(m,1H),1.62(dt,J=13.2,7.4Hz,1H),1.40(ddt,J=13.4,6.1,1.3Hz,1H),0.90(s,3H),0.89(s,9H),0.02(d,J=1.4Hz,6H)ppm.ESI、m/z[M+H]=315.2.
【0186】
メチル5-((tert-ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)-5-メチル-2-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)シクロヘキサ-1-エンカルボキシレート(1.3)の調製:化合物1.2(5.1g、16.5mmol)のDCM(65mL)中撹拌溶液に、-78℃でDIPEA(14.5mL、82.5mmol)を加え、混合物を同じ温度で0.5時間撹拌した。TfO(4.2ml、24.75mmol)を、反応混合物に加え、室温で10時間撹拌した。反応物をDCM(100mL)で希釈し、水でクエンチした。有機部分を希塩酸、続けて、ブラインで洗浄した。有機部分を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で溶媒を除去した。粗製物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=10:1)により精製し、標記化合物(6.6g、14.8mmol、90%収率)を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ3.80(s,3H),3.37(d,J=9.7Hz,1H),3.30(d,J=9.6Hz,1H),2.41(ddd,J=15.4,7.2,3.0Hz,3H),2.20-2.15(m,1H),1.77-1.71(m,1H),1.47(ddd,J=11.9,8.2,5.3Hz,1H),0.93(s,3H),0.89(s,9H),0.03(s,6H)ppm.
【0187】
メチル5-((tert-ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)-2-(4-クロロフェニル)-5-メチルシクロヘキサ-1-エンカルボキシレート(1.4)の調製:トリフレート1.3(6.6g、14.8mmol)のトルエン(28mL)およびEtOH(14.8mL)中の溶液に、2NのNaCO溶液(14.8mL)を加えた。上記混合物をアルゴンで15分間パージし、4-クロロフェニルボロン酸(3g、19.24mmol)およびPd(PPh(170mg、0.148mmol)を加えた。混合物を90℃に加熱し、反応は7時間で完結した。減圧下でエタノールを除去し、反応物をEtOAc(150mL)で希釈した。上記混合物を水およびブラインで洗浄した。有機部分を無水NaSO上で乾燥し、濾過し、減圧下で溶媒を除去した。粗製物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=10:1)により精製し、標記化合物(5.1g、12.58mmol、85%収率)を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ7.28(d,J=8.4Hz,2H),7.06(d,J=8.4Hz,2H),3.45(s,3H),3.40(d,J=9.5Hz,1H),3.34(d,J=9.5Hz,1H),2.38-2.30(m,3H),2.14-2.09(m,1H),1.67(dt,J=13.9,7.2Hz,1H),1.43(dtd,J=12.9,5.6,1.4Hz,1H),0.95(s,3H),0.90(s,9H),0.04(d,J=2.7Hz,6H)ppm.
【0188】
(5-((tert-ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)-2-(4-クロロフェニル)-5-メチルシクロヘキサ-1-エニル)メタノール(1.5)の調製:エステル1.4(5.1g、12.58mmol)のトルエン(48mL)中溶液に、-78℃でDIBAL-H(トルエン中1M、28mL)を加え、混合物を室温で5時間撹拌した。反応物を50mLのトルエンで希釈し、0℃でロッシェル塩の飽和溶液を滴加することによりクエンチした。次に、反応物をセライトを通して濾過し、濾液を無水NaSO上で乾燥させて、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=3:1)により精製し、標記化合物(4.3g、11.32mmol、90%収率)を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ7.29(d,J=8.4Hz,2H),7.08(d,J=8.4Hz,2H),3.92(d,J=3.9Hz,2H),3.42-3.32(m,2H),2.31-2.23(m,2H),2.21-2.15(m,1H),1.95-1.89(m,1H),1.63(ddd,J=13.0,8.0,6.6Hz,1H),1.42(ddt,J=12.9,5.8,1.3Hz,1H),0.95(s,3H),0.91(s,9H),0.05(s,6H)ppm.
【0189】
エチル4-(4-((4-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-4’-クロロ-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンゾエート(1.6)の調製:アルコール1.5(4.3g、11.32mmol)のDCM(55mL)中撹拌溶液に、0℃でトリエチルアミン(3.1ml、22.64mmol)、続けて、メタンスルホニルクロリド(1.3mL、17mmol)を加えた。反応物を室温で2時間撹拌した後、飽和NaHCOでクエンチした。得られた混合物を50mLのDCMで希釈し、有機部分を水、続けて、ブラインで洗浄した。有機部分を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で溶媒を除去して、粗生成物を得て、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
粗製メシレートをDMF(25mL)に溶解し、続けて、KCO(3.1g、22.64mmol)およびエチル4-(ピペラジン-1-イル)ベンゾエート(3.4g、14.71mmol)を加えた。混合物を75℃で24時間撹拌した。出発物質の消費時に(TLCで監視して)、混合物を室温に温め、150mLのEtOAcで希釈し、水(25mLx3)およびブラインで連続的に洗浄した。有機部分を無水NaSO上で乾燥し、濾過し、減圧下で溶媒を除去した。粗製物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=2:1)により精製し、標記化合物(5.0g、8.49mmol、2段階で75%収率)を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ7.90(d,J=9.0Hz,2H),7.27(d,J=8.4Hz,2H),7.00(d,J=8.4Hz,2H),6.81(d,J=9.0Hz,2H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),3.41-3.33(m,2H),3.25(t,J=5.1Hz,4H),2.80(s,2H),2.39-2.32(m,4H),2.28-2.19(m,2H),2.17-2.11(m,1H),1.94-1.89(m,1H),1.63(ddd,J=13.2,8.6,6.4Hz,1H),1.46-1.40(m,1H),1.36(t,J=7.1Hz,3H),0.94(s,3H),0.91(s,9H),0.05(d,J=0.9Hz,6H)ppm.
【0190】
エチル4-(4-((4-(アジドメチル)-4’-クロロ-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンゾエート(1.7)の調製:化合物1.6(5.0g、8.49mmol)を40mLのTHF中に溶解し、続けて、3NのHCl(10mL)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。出発物質の消費時に(TLCで監視して)、起泡が止まるまで固形NaCOを加えることにより酸を中和した。減圧下でTHFを除去し、混合物をEtOAc(200mL)と混合した。有機部分を水およびブラインで洗浄した。有機部分を無水NaSO上で乾燥し、濾過し、減圧下で溶媒を除去した。得られた粗製物質をさらに精製することなく次のステップで使用した。
上記粗製アルコールのDCM(35mL)中の撹拌溶液に、0℃でトリエチルアミン(2mL、15.28mmol)、続けて、メタンスルホニルクロリド(0.88mL、11.46mmol)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌した後、飽和NaHCOでクエンチした。反応物を40mLのDCMで希釈し、有機部分を水、続けて、ブラインで洗浄した。有機部分を無水NaSO上で乾燥し、濾過し、減圧下で溶媒を除去して、粗生成物を得て、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
上記粗製メシレートのDMF(14mL)中の溶液に、NaN(988mg、15.2mmol)およびKI(触媒量)を加えた。得られた混合物を120℃で12時間加熱した。反応の完結時に、混合物をEtOAc(150mL)で希釈し、水(20mLx3)およびブラインで続けて洗浄した。有機部分を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で溶媒を除去した。粗製物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc=2:1)により精製して、標記化合物(3.48g、6.87mmol、3段階で81%収率)を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ7.90(d,J=9.0Hz,2H),7.28(d,J=8.4Hz,2H),6.99(d,J=8.4Hz,2H),6.81(d,J=9.0Hz,2H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),3.29-3.25(m,4H),3.22(d,J=11.8Hz,2H),2.80(s,2H),2.35(t,J=5.1Hz,4H),2.31-2.23(m,2H),2.17-2.12(m,1H),2.05-2.01(m,1H),1.62(dt,J=13.7,6.9Hz,1H),1.54-1.48(m,1H),1.36(t,J=7.1Hz,3H),1.04(s,3H).
【0191】
エチル4-(4-((4-(((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)-4’-クロロ-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンゾエート(1.8)の調製:アジド1.7(3.48g、6.87mmol)のTHF(24mL)および水(4mL)中撹拌溶液に、トリフェニルホスフィン(3.6g、13.7mmol)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。混合物にBocO(2.2g、10.3mmol)およびNaHCO(1.7g、20.6mmol)を加え、反応物を9時間撹拌した。混合反応の完結時に、減圧下でTHFを除去し、反応物をEtOAc(150mL)で希釈した。有機部分を水およびブラインで洗浄した。有機溶液を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で溶媒を除去した。粗製物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=4:1)により精製し、標記化合物(3.1g、5.4mmol、80%収率)を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ7.91-7.87(m,2H),7.29-7.26(m,2H),7.01-6.97(m,2H),6.83-6.77(m,2H),4.74(t,J=6.4Hz,1H),4.31(q,J=7.1Hz,2H),3.25(t,J=5.1Hz,4H),3.13(dd,J=13.5,7.0Hz,1H),3.05(dd,J=13.5,6.0Hz,1H),2.79(t,J=10.3Hz,2H),2.38-2.22(m,6H),2.10(d,J=17.5Hz,1H),1.98(d,J=17.3Hz,2H),1.58-1.49(m,2H),1.43(s,9H),1.36(t,J=7.1Hz,3H),0.97(s,3H).
【0192】
tert-ブチル((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)カルバメート(1.9)の調製:化合物1.8(291mg、0.5mmol)のMeOH(5mL)およびTHF(1mL)中撹拌溶液に、LiOH・HO(42mg、1mmol)のHO(1mL)中溶液を加え、混合物を室温で10時間撹拌した。出発物質が消費されると、1N HClを用いて反応物のpHを6.0に調節した。混合物から溶媒を除去し、粗製物をEtOAc(150mL)で希釈した。有機部分を水およびブラインで洗浄した。有機溶液を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で溶媒を除去した。さらなる精製を行わないで粗製粉末を次のステップに使用した。
上記粗製酸のDCM(5mL)中撹拌溶液に、(R)-4-((4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(221mg、0.4mmol)、EDCI・HCl(238mg、1.25mmol)およびDMAP(152mg、1.25mmol)を連続的に加えた。混合物を室温で12時間撹拌した。アミンが消費されると、DCMを減圧下で除去し、粗生成物をシリカゲルカラムに直接ロードし、フラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH=95:7)により精製し、標記化合物(368mg、0.34mmol、アミンに対し85%収率)を得た。H NMR(600MHz,アセトン-d)δ8.32(s,1H),8.10(d,J=8.1Hz,1H),7.86(d,J=8.9Hz,2H),7.41(d,J=7.7Hz,2H),7.37(d,J=8.4Hz,2H),7.31(t,J=7.7Hz,2H),7.22(t,J=7.4Hz,1H),7.19(d,J=8.4Hz,2H),7.00(dd,J=25.6,7.8Hz,2H),6.89(d,J=8.0Hz,2H),6.00(t,J=5.9Hz,1H),4.21(s,1H),3.55(ddd,J=17.5,8.6,5.6Hz,4H),3.36(qd,J=14.0,6.0Hz,2H),3.30-3.26(m,4H),3.22(td,J=13.3,6.2Hz,2H),3.12(dd,J=13.5,6.8Hz,1H),3.05(dd,J=13.5,6.3Hz,1H),2.84(q,J=12.4Hz,4H),2.45-2.35(m,9H),2.32-2.21(m,3H),2.19-2.10(m,2H),1.82(td,J=13.7,5.2Hz,1H),1.61(dt,J=13.1,6.6Hz,1H),1.50(dt,J=13.4,6.5Hz,1H),1.41(s,9H).ESI、m/z[M+H]=1089.1.
【0193】
4-(4-((4-(アミノメチル)-4’-クロロ-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)ベンズアミド・塩酸(1.10)の調製:化合物1.9(368mg、0.34mmol)のDCM(5mL)中撹拌溶液に、ジオキサン中の4N HCl溶液(0.34mL、1.36mmol)を加え、混合物を室温で5時間撹拌した。出発物質の消費後、溶媒を減圧下で除去し、残された白色粉末をEtO(8mL)で洗浄した。アンモニウム塩1.10をさらに精製することなく直接使用した。ESI、m/z[M+H]=989.1.
【0194】
【化260】
酸2.1~2.6の調製のための基本手順:化合物2.0(1.0当量)、酸3.x(1.1当量)、HATU(1.2当量)およびTEA(5当量)の混合物をDCM中に入れ、反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応の完了後、混合物をDCMで希釈し、NHCl飽和水溶液で洗浄した。有機部分を無水MgSO上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。次に、粗製エステルをTHF/MeOH(1:1)で希釈した。この溶液に、LiOH・HO(3当量)水溶液を加え、混合物を一晩撹拌した。反応の完了時に、1N HClでpHを7.0に調節した。溶媒を留去し、残留物をEtOAcで希釈した。有機部分をブラインで洗浄し、ブラインをEtOAcで数回抽出した。合わせた有機層を無水MgSO上で乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。
5-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-5-オキソペンタン酸(2.1):H NMR(400MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),7.66(d,J=7.8Hz,1H),7.45-7.32(m,4H),7.19(s,1H),5.15-5.02(m,1H),4.80-4.69(m,1H),4.57(d,J=8.4Hz,1H),4.46(s,1H),4.16-4.03(m,1H),3.60(dd,J=11.1,3.8Hz,1H),2.52(s,3H),2.47-1.84(m,8H),1.47(d,J=6.9Hz,3H),1.05(s,9H)ppm.
5-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-5-オキソペンタン酸(2.2):H NMR(400MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),7.66(d,J=7.8Hz,1H),7.45-7.32(m,4H),7.19(s,1H),5.15-5.02(m,1H),4.80-4.69(m,1H),4.57(d,J=8.4Hz,1H),4.46(s,1H),4.16-4.03(m,1H),3.60(dd,J=11.1,3.8Hz,1H),2.52(s,3H),2.47-1.84(m,8H),1.47(d,J=6.9Hz,3H),1.05(s,9H)ppm.
7-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-7-オキソヘプタン酸(2.3):H NMR(400MHz,CDClおよびCDOD)δ8.72(s,1H),8.05-7.89(m,1H),7.43-7.33(m,4H),7.24-7.08(m,1H),5.14-4.95(m,1H),4.73-4.40(m,3H),4.00-3.93(m,1H),3.76-3.59(m,1H),2.52(s,3H),2.38-2.05(m,6H),1.71-1.49(m,9H),1.04(s,9H)、ESI、m/z 587.1[M+H]
8-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-8-オキソオクタン酸(2.4):H NMR(400MHz,CDCl)δ8.72(s,1H),7.59(d,J=7.8Hz,1H),7.40-7.33(m,4H),6.92(d,J=8.7Hz,1H),5.15-4.98(m,1H),4.76-4.67(m,1H),4.62(d,J=8.9Hz,1H),4.52(s,1H),4.04(d,J=11.2Hz,1H),3.74-3.59(m,1H),2.51(s,3H),2.39-2.10(m,6H),1.66-1.45(m,7H),1.35-1.27(m,4H),1.03(s,9H)、ESI、m/z 601.2[M+H]
9-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-9-オキソノナン酸(2.5):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.69(s,1H),7.56(d,J=7.6Hz,1H),7.42-7.35(m,4H),6.78(d,J=9.1Hz,1H),5.09-5.04(m,1H),4.65-4.52(m,2H),4.47(s,1H),3.98(d,J=11.4Hz,1H),3.63(dd,J=11.4,3.4Hz,1H),3.40(dt,J=3.2,1.6Hz,1H),2.52(s,3H),2.29(t,J=7.4Hz,2H),2.26-2.20(m,3H),2.18-2.12(m,1H),1.65-1.57(m,4H),1.50(d,J=7.0Hz,3H),1.36-1.29(m,6H),1.03(s,9H)、ESI、m/z 615.2[M+H]
10-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-10-オキソデカン酸(2.6):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.68(s,1H),7.39(dd,J=26.4,8.2Hz,4H),7.31(d,J=7.8Hz,1H),6.79(d,J=8.6Hz,1H),5.12-5.05(m,1H),4.72(t,J=8.1Hz,1H),4.58(d,J=8.9Hz,1H),4.53(s,1H),4.22(d,J=11.5Hz,1H),3.61(dd,J=11.5,3.3Hz,1H),2.53(s,3H),2.51-2.44(m,1H),2.40-2.30(m,2H),2.27-2.18(m,2H),2.17(s,1H),2.16-2.11(m,1H),1.48(d,J=6.9Hz,3H),1.40-1.34(m,4H),1.32-1.23(m,8H),1.05(s,9H)、ESI、m/z 629.2[M+H]
【0195】
4-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-4-オキソブタン酸(2.7)の調製:アミン塩2、無水コハク酸(1.1当量)およびTEA(3当量)の混合物をDCMに溶解し、反応混合物を8時間還流した。反応の完了時に、DCMを留去し、粗製固体をジエチルエーテルで洗浄して、標記化合物として白色粉末を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),7.94(d,J=8.2Hz,1H),7.79(d,J=7.7Hz,1H),7.44-7.34(m,4H),5.13-5.03(m,1H),4.81-4.73(m,1H),4.51-4.38(m,2H),4.15(d,J=11.4Hz,1H),3.54(dd,J=11.4,3.5Hz,1H),2.64-2.37(m,8H),2.16-2.06(m,1H),1.47(d,J=6.9Hz,3H),1.05(s,9H)、ESI、m/z 545.4[M+H]
【0196】
酸2.8~2.12の調製のための基本手順:アミン塩2.0(1.0当量)、酸4.xまたは5.x(1.1当量)、HATU(1.2当量)およびTEA(5当量)の混合物をDCM中に入れ、反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応の完了時に、DCMを留去し、粗生成物を直接カラム精製に供した。
11-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-11-オキソウンデカン酸(2.8):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.68(s,1H),7.43-7.35(m,5H),6.57(d,J=8.9Hz,1H),5.12-5.06(m,1H),4.70(t,J=8.0Hz,1H),4.61(d,J=8.9Hz,1H),4.50(s,1H),4.11(d,J=11.4Hz,1H),3.61(dd,J=11.3,3.6Hz,1H),2.53(s,3H),2.48-2.42(m,1H),2.27(t,J=7.3Hz,2H),2.24-2.13(m,2H),2.12-2.06(m,1H),1.64-1.55(m,4H),1.48(d,J=6.9Hz,3H),1.34-1.26(m,10H),1.04(s,9H)、ESI、m/z 643.2[M+H]
12-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-12-オキソドデカン酸(2.9):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.71(s,1H),7.42(d,J=8.2Hz,2H),7.39(d,J=8.2Hz,2H),7.30-7.28(m,1H),7.04(d,J=9.1Hz,1H),5.14-5.08(m,1H),4.69(dd,J=17.2,8.7Hz,2H),4.54(s,1H),4.16(d,J=11.5Hz,1H),3.66(dd,J=11.3,3.5Hz,1H),2.48(s,3H),2.46(ddd,J=12.8,7.9,4.5Hz,1H),2.38-2.32(m,2H),2.23(dt,J=8.5,6.3Hz,2H),2.12(dd,J=13.4,8.0Hz,1H),1.68-1.55(m,4H),1.50(d,J=6.9Hz,3H),1.40-1.24(m,13H),1.05(s,9H).ESI、m/z 657[M+H]
13-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-13-オキソトリデカン酸(2.10):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.69(s,1H),7.41(d,J=8.1Hz,2H),7.37(d,J=8.1Hz,2H),7.29(d,J=7.8Hz,1H),6.74(d,J=8.6Hz,1H),5.09(p,J=6.8Hz,1H),4.71(t,J=7.9Hz,1H),4.63(d,J=9.0Hz,1H),4.52(s,1H),4.18(d,J=11.4Hz,1H),3.61(dd,J=11.3,3.2Hz,1H),2.53(s,3H),2.50(dt,J=8.0,4.8Hz,1H),2.34(q,J=6.9Hz,2H),2.21(dt,J=15.4,8.1Hz,2H),2.14-2.07(m,1H),1.62(ddd,J=19.9,12.9,5.6Hz,5H),1.48(d,J=6.8Hz,3H),1.36-1.21(m,14H),1.04(s,9H).
(S)-16-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-カルボニル)-17,17-ジメチル-14-オキソ-3,6,9,12-テトラオキサ-15-アザオクタデカン酸(2.11):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.65(s,1H),7.78(d,J=7.6Hz,1H),7.39(d,J=9.2Hz,1H),7.36(s,4H),5.10-5.03(m,1H),4.72(t,J=8.1Hz,1H),4.62(d,J=9.2Hz,1H),4.49(s,3H),3.99(d,J=2.5Hz,2H),3.64(tddd,J=17.6,14.7,9.5,4.5Hz,18H),2.50(s,3H),2.26(ddd,J=13.1,8.4,4.6Hz,1H),2.16(dd,J=13.2,8.0Hz,1H),1.46(d,J=7.0Hz,3H),1.02(s,9H).
(S)-19-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-カルボニル)-20,20-ジメチル-17-オキソ-3,6,9,12,15-ペンタオキサ-18-アザヘンイコサン酸(2.12):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.66(s,1H),7.48(d,J=6.6Hz,1H),7.37(q,J=8.4Hz,5H),5.07(q,J=7.1Hz,1H),4.74(t,J=8.0Hz,1H),4.58(d,J=8.8Hz,1H),4.51(s,1H),4.12(s,2H),4.08(d,J=15.5Hz,2H),3.74-3.59(m,18H),2.52(s,3H),2.45(d,J=5.3Hz,1H),2.13(d,J=5.5Hz,1H),1.46(d,J=4.4Hz,3H),1.04(s,9H).
【0197】
【化261】
ディグレーダー#1~10の調製のための基本手順:アミン1.10(12mg、0.011mmol)および酸2.x(1.1当量)のDCM(1mL)中撹拌溶液に、トリメチルアミン(0.01mL、0.066mmol)を室温で加えた。HATU(5mg、0.012mmol)を混合物に加え、反応物を同じ温度で8時間撹拌した。反応の完了時に、減圧下で溶媒を除去し、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH/TEA=96:3:1)により精製した。精製化合物を15mLのDCMと混合し、飽和NHCl水溶液で洗浄した。有機部分をNaSO上で乾燥させ、濾過し、DCMを減圧下で留去して、対応するディグレーダーを得た。
N1-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-N6-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アジパミド(ディグレーダー#1):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.33(d,J=2.2Hz,1H),8.06(d,J=9.4Hz,1H),7.69(dd,J=8.7,6.3Hz,2H),7.47-7.44(m,1H),7.39-7.35(m,6H),7.33-7.28(m,4H),7.25-7.22(m,1H),7.01(dd,J=8.3,1.8Hz,2H),6.96(d,J=8.6Hz,1H),6.62(d,J=9.2Hz,3H),5.09(t,J=7.2Hz,1H),4.74(q,J=8.4Hz,1H),4.61(dd,J=9.0,2.9Hz,1H),4.47(s,1H),4.09(t,J=9.3Hz,1H),3.90(s,1H),3.65(d,J=10.1Hz,5H),3.57(d,J=11.1Hz,1H),3.35(s,6H),3.11(dd,J=13.8,5.1Hz,2H),3.03-2.99(m,1H),2.49(d,J=2.1Hz,3H),2.44(d,J=5.4Hz,3H),2.35(d,J=15.4Hz,7H),2.20-2.14(m,3H),2.14-2.06(m,5H),2.00(d,J=7.4Hz,2H),1.67(dd,J=14.3,7.6Hz,2H),1.54(t,J=6.9Hz,5H),1.46(d,J=7.0Hz,5H),1.29-1.23(m,3H),1.03(s,9H),0.99(d,J=2.9Hz,3H).
N1-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-N7-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)ヘプタンジアミド(ディグレーダー#2):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.70(d,J=1.3Hz,1H),8.36(t,J=2.5Hz,1H),8.10(ddd,J=9.3,4.9,2.3Hz,1H),7.72(dd,J=14.0,8.6Hz,2H),7.46(d,J=2.8Hz,1H),7.43-7.38(m,6H),7.33(dd,J=3.1,1.7Hz,3H),7.28(s,1H),7.05-7.02(m,2H),7.02-6.98(m,1H),6.65(d,J=9.6Hz,3H),6.36(s,1H),5.12(t,J=7.2Hz,1H),4.77(dd,J=8.2,5.6Hz,1H),4.70(d,J=8.9Hz,1H),4.66(d,J=8.8Hz,1H),4.52(s,1H),4.13(q,J=8.8,6.6Hz,1H),3.93(s,1H),3.71-3.65(m,4H),3.62-3.59(m,1H),3.31(d,J=14.6Hz,6H),3.13(dd,J=13.8,5.1Hz,2H),3.05-3.01(m,1H),2.53(s,3H),2.45(s,4H),2.41-2.32(m,7H),2.23-2.16(m,4H),2.13(s,4H),2.08-2.00(m,3H),1.73-1.66(m,2H),1.57(d,J=7.6Hz,4H),1.50(dd,J=6.9,3.4Hz,5H),1.36-1.30(m,2H),1.24-1.19(m,2H),1.06(d,J=3.9Hz,9H),1.01(d,J=7.5Hz,3H).
N1-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-N8-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)オクタンジアミド(ディグレーダー#3):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.32-8.29(m,1H),8.11-8.07(m,1H),7.75(d,J=8.6Hz,1H),7.72(d,J=8.6Hz,1H),7.41-7.36(m,6H),7.32-7.29(m,3H),7.24(s,1H),7.00(dd,J=8.4,1.6Hz,4H),6.72(d,J=8.5Hz,2H),6.62(d,J=9.1Hz,1H),6.30(s,1H),6.24(s,1H),5.11-5.09(m,1H),4.74(t,J=7.5Hz,2H),4.69(d,J=8.9Hz,1H),4.51(s,1H),4.15(d,J=11.5Hz,1H),3.90(s,1H),3.65(s,4H),3.58(d,J=11.4Hz,1H),3.22(s,6H),3.13-3.08(m,2H),3.02(dd,J=13.9,7.1Hz,2H),2.51(d,J=4.8Hz,4H),2.42(s,3H),2.35(s,3H),2.30(s,4H),2.14-2.08(m,4H),2.04(s,3H),1.63(s,7H),1.48(d,J=7.0Hz,4H),1.41(d,J=7.2Hz,3H),1.19-1.11(m,5H),1.05(d,J=3.6Hz,9H),0.99(d,J=3.1Hz,3H).
N1-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-N9-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)ノナンジアミド(ディグレーダー#4):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.70(s,1H),8.33(dd,J=5.2,2.2Hz,1H),8.12-8.09(m,1H),7.77(dd,J=13.2,8.6Hz,2H),7.48-7.45(m,1H),7.43-7.38(m,6H),7.34-7.31(m,4H),7.04-7.01(m,3H),6.71(s,2H),6.64(dd,J=9.7,3.6Hz,1H),6.35(d,J=9.5Hz,1H),5.12(td,J=7.2,4.0Hz,1H),4.78-4.73(m,2H),4.53(s,1H),4.15(d,J=10.3Hz,1H),3.93(s,2H),3.67(d,J=7.9Hz,5H),3.62(d,J=11.4Hz,1H),3.25(s,6H),3.13(dd,J=13.8,5.0Hz,2H),3.04(dd,J=13.9,7.2Hz,2H),2.54(s,3H),2.46(d,J=8.7Hz,4H),2.35(s,6H),2.19-2.11(m,5H),1.70(d,J=6.8Hz,5H),1.57(d,J=8.9Hz,6H),1.53-1.48(m,3H),1.45-1.39(m,3H),1.24-1.19(m,4H),1.13(s,5H),1.07(d,J=2.0Hz,9H),1.01(s,3H).
N1-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-N10-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)デカンジアミド(ディグレーダー#5):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.70(s,1H),8.33(d,J=1.9Hz,1H),8.11-8.09(m,1H),7.77-7.73(m,2H),7.43-7.37(m,7H),7.34-7.31(m,4H),7.04-7.00(m,3H),6.70(d,J=8.5Hz,2H),6.64(d,J=9.2Hz,1H),6.32(dd,J=14.7,8.9Hz,1H),5.11(td,J=7.3,3.9Hz,1H),4.78-4.68(m,3H),4.53(s,1H),4.16(d,J=11.5Hz,1H),3.92(s,1H),3.68(q,J=5.8,5.3Hz,4H),3.64-3.60(m,1H),3.32(s,1H),3.25(s,5H),3.13(dd,J=13.8,5.0Hz,3H),3.04(dd,J=13.8,7.2Hz,2H),2.54(s,4H),2.45(s,3H),2.35(s,6H),2.22-2.17(m,3H),2.17-2.10(m,5H),1.69(dd,J=14.5,8.0Hz,3H),1.58(dt,J=22.9,8.2Hz,5H),1.50(t,J=6.5Hz,4H),1.45(d,J=8.0Hz,1H),1.23(s,4H),1.15(dd,J=14.4,6.8Hz,6H),1.08(s,9H),1.01(d,J=4.1Hz,3H).
N1-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-N11-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)ウンデカンジアミド(ディグレーダー#6):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.30(d,J=3.4Hz,1H),8.10(dd,J=9.4,2.3Hz,1H),7.74(dd,J=15.9,8.6Hz,3H),7.41-7.35(m,6H),7.30(ddt,J=10.8,6.3,4.5Hz,6H),7.17(d,J=7.9Hz,1H),7.00(dd,J=8.2,1.4Hz,4H),6.71(t,J=8.0Hz,2H),6.62(d,J=9.3Hz,1H),6.38(s,1H),6.31(d,J=8.9Hz,1H),5.08(dt,J=10.8,7.1Hz,2H),4.73-4.68(m,3H),4.52(s,1H),4.15-4.10(m,2H),3.90(s,2H),3.66(m,5H),3.60(dd,J=11.5,3.5Hz,2H),3.23(m,7H),3.12-3.08(m,2H),3.02(dd,J=13.9,7.2Hz,2H),2.51(d,J=1.8Hz,4H),2.42(s,4H),2.30(s,9H),2.22-2.16(m,4H),2.13-2.07(m,3H),1.48-1.39(m,8H),1.16(m,4H),1.05(d,J=1.6Hz,9H),0.99(s,3H).
N1-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-N12-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)ドデカンジアミド(ディグレーダー#7):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.31(t,J=2.7Hz,1H),8.10-8.08(m,1H),7.74(d,J=8.5Hz,2H),7.40-7.33(m,6H),7.32-7.26(m,6H),7.04-6.98(m,3H),6.69(d,J=8.6Hz,2H),6.62(d,J=9.3Hz,1H),6.33(s,1H),5.11-5.05(m,2H),4.70(ddd,J=12.5,8.4,4.4Hz,3H),4.51(s,1H),4.17-4.09(m,2H),3.91(s,1H),3.66(s,4H),3.60(dd,J=11.5,3.5Hz,2H),3.32-3.17(m,7H),3.12-3.07(m,2H),3.02(dd,J=13.9,7.2Hz,2H),2.51(d,J=1.2Hz,4H),2.43(s,3H),2.34(d,J=22.9Hz,6H),2.18(d,J=9.6Hz,5H),2.09(t,J=10.1Hz,4H),1.61(d,J=7.2Hz,5H),1.51(t,J=9.0Hz,5H),1.46(dd,J=7.0,1.5Hz,3H),1.41(t,J=7.3Hz,2H),1.18-1.11(m,7H),1.05(s,9H),0.99(s,3H).
N1-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-N13-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)トリデカンジアミド(ディグレーダー#8):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.32(d,J=2.0Hz,1H),8.08(dt,J=9.3,2.1Hz,1H),7.72(d,J=8.5Hz,2H),7.41-7.33(m,7H),7.32-7.27(m,5H),7.00(d,J=7.7Hz,3H),6.67(d,J=8.5Hz,2H),6.62(d,J=9.3Hz,1H),6.29(d,J=8.8Hz,1H),5.07(t,J=7.2Hz,1H),4.72-4.69(m,1H),4.65(dd,J=8.9,1.7Hz,1H),4.51(d,J=4.0Hz,1H),4.13(d,J=11.4Hz,1H),3.90(s,1H),3.66(s,4H),3.62-3.58(m,1H),3.27(s,4H),3.18(s,2H),3.10(dd,J=13.9,5.1Hz,2H),3.02(dd,J=13.8,7.2Hz,2H),2.51(m,6H),2.38(m,8H),2.18(m,8H),2.09-2.02(m,3H),1.68(s,2H),1.60(d,J=6.2Hz,3H),1.53(d,J=7.7Hz,4H),1.46(dd,J=6.9,1.9Hz,3H),1.23(d,J=7.2Hz,2H),1.15(d,J=7.2Hz,12H),1.05(s,9H),1.01-0.96(m,3H).
N1-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-N14-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデカンジアミド(ディグレーダー#9):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.68(s,1H),8.34(d,J=2.3Hz,1H),8.11(dd,J=9.4,2.3Hz,1H),7.68-7.66(m,2H),7.52(d,J=7.5Hz,1H),7.41-7.35(m,7H),7.32-7.27(m,5H),7.05(d,J=8.6Hz,1H),7.00(d,J=7.7Hz,3H),6.76(d,J=8.6Hz,2H),6.62(d,J=9.4Hz,1H),5.10(dd,J=14.2,7.0Hz,2H),4.74(t,J=8.0Hz,1H),4.63(d,J=8.1Hz,1H),4.52(s,1H),4.14(d,J=11.4Hz,1H),4.04(s,3H),3.93(d,J=6.4Hz,3H),3.70-3.60(m,16H),3.25(m,5H),3.10(q,J=7.2Hz,4H),3.02(dd,J=13.8,7.2Hz,2H),2.49(d,J=1.1Hz,3H),2.35(m,4H),2.11(m,4H),2.01(d,J=17.0Hz,3H),1.71-1.66(m,3H),1.59-1.54(m,3H),1.47(s,2H),1.39(d,J=7.4Hz,4H),1.06(s,9H),0.99(d,J=2.5Hz,3H).
N1-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-N17-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)-3,6,9,12,15-ペンタオキサヘプタデカンジアミド(ディグレーダー#10):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.70(s,1H),8.35(s,1H),8.14(dd,J=9.2,2.3Hz,2H),7.70(dd,J=9.0,3.9Hz,2H),7.43-7.37(m,7H),7.33(d,J=7.7Hz,3H),7.31-7.29(m,2H),7.08(d,J=8.6Hz,2H),7.02(d,J=8.1Hz,2H),6.79(d,J=8.7Hz,2H),6.64(d,J=9.3Hz,2H),5.13(d,J=17.0Hz,2H),4.77(s,2H),4.65(dd,J=8.6,2.9Hz,1H),4.54(s,1H),4.16(d,J=11.4Hz,1H),4.06(s,2H),4.00(d,J=6.6Hz,2H),3.95(dd,J=15.5,8.4Hz,3H),3.73-3.59(m,20H),3.37(s,2H),3.26(s,4H),3.04(dd,J=13.9,7.2Hz,3H),2.82(s,3H),2.54-2.51(m,3H),2.44(s,3H),2.37-2.32(m,4H),2.12(m,4H),2.04(t,J=13.6Hz,3H),1.50(d,J=6.9Hz,4H),1.09(s,9H),1.02(s,3H).
【0198】
実施例25:ディグレーダー#11~13の調製。
【化262】
化合物2.13~2.15の調製のための基本手順:アミン2.0(1.0当量)、酸6(1.1当量)、HATU(1.2当量)およびTEA(5当量)の混合物をDCM中に入れ、反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応の完了後に、溶媒を留去し、粗製混合物をカラムクロマトグラフィーで精製し、目的の化合物を得た。
(2S,4R)-1-((S)-2-(ヘプタ-6-インアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(2.13):1H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),7.41-7.40(m,3H),7.37(d,J=8.2Hz,2H),6.09(d,J=8.2Hz,1H),5.08(p,J=7.0Hz,1H),4.75(t,J=7.9Hz,1H),4.53(d,J=8.5Hz,2H),4.15(d,J=11.5Hz,1H),3.71(tdd,J=10.9,5.7,3.3Hz,0.5H),3.59(dd,J=11.4,3.5Hz,1H),3.17(ttd,J=7.5,4.4,2.2Hz,0.5H),2.59(dt,J=12.7,5.6Hz,1H),2.53(s,3H),2.26(t,J=7.4Hz,2H),2.21(td,J=7.0,2.6Hz,2H),2.09-2.02(m,1H),1.95(t,J=2.6Hz,1H),1.75(p,J=7.5Hz,2H),1.48(dd,J=11.1,6.9Hz,5H),1.05(s,9H).
(2S,4R)-1-((S)-3,3-ジメチル-2-(オクタ-7-インアミド)ブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(2.14):1H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),7.43-7.40(m,3H),7.36(d,J=8.2Hz,2H),6.08(d,J=8.5Hz,1H),5.07(q,J=7.1Hz,1H),4.74(t,J=7.9Hz,1H),4.53(d,J=8.6Hz,2H),4.15(d,J=11.5Hz,1H),3.59(dd,J=11.4,3.6Hz,1H),3.23(q,J=7.3Hz,1H),2.73(s,1H),2.59(ddd,J=12.6,7.3,4.8Hz,1H),2.53(s,3H),2.23(t,J=7.6Hz,2H),2.19(td,J=7.0,2.7Hz,2H),2.10-2.04(m,1H),1.93(t,J=2.6Hz,1H),1.56-1.50(m,3H),1.47(d,J=6.9Hz,3H),1.05(s,9H).
(2S,4R)-1-((S)-3,3-ジメチル-2-(ウンデカ-10-インアミド)ブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(2.15):1H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),7.43(d,J=7.7Hz,1H),7.41(d,J=7.8Hz,2H),7.36(d,J=8.2Hz,2H),6.13-6.05(m,1H),5.08(p,J=7.0Hz,1H),4.73(q,J=7.8,7.2Hz,1H),4.56-4.49(m,2H),4.18-4.09(m,1H),3.59(d,J=11.3Hz,1H),3.23(q,J=7.3Hz,1H),2.58(dq,J=12.8,6.8,6.1Hz,1H),2.53(s,3H),2.23-2.16(m,4H),2.09-2.02(m,1H),1.93(t,J=2.6Hz,1H),1.52-1.49(m,2H),1.47(d,J=6.9Hz,3H),1.41-1.39(m,2H),1.29(s,6H),1.05(s,9H).
【0199】
【化263】
エチル4-(4-((4’-クロロ-4-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンゾエート(1.11)の調製:化合物1.7の合成で記載のようにして、アルコール1.11を合成した。1H NMR(600MHz,CDCl)δ7.89(d,J=9.0Hz,2H),7.28(d,J=8.4Hz,2H),7.00(d,J=8.4Hz,2H),6.80(d,J=9.0Hz,2H),4.31(q,J=7.1Hz,2H),3.46(d,J=2.9Hz,2H),3.25(t,J=5.1Hz,4H),2.85-2.76(m,2H),2.36(tt,J=11.4,6.1Hz,4H),2.29(d,J=7.0Hz,2H),2.16(dt,J=17.5,2.3Hz,1H),2.00(d,J=17.3Hz,1H),1.62(dd,J=13.4,6.9Hz,1H),1.52-1.45(m,1H),1.36(t,J=7.1Hz,3H),1.01(s,3H).
エチル4-(4-((4’-クロロ-4-ホルミル-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンゾエート(1.12)の調製:塩化オキサリル(1.5当量)のDCM中撹拌溶液に、-78℃でDMSO(3当量)を滴加し、混合物を同じ温度で30分間撹拌した。DCM/DMSOに溶解したアルコール1.11を上記混合物に滴加し、混合物を45分間撹拌した。TEA(6当量)を上記混合物に加え、室温まで温めた。反応が完了すると、混合物をDCMで希釈し、NaHCO飽和水溶液、水、およびブラインで連続的に洗浄した。有機部分を無水MgSO上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製した。H NMR(600MHz,CDCl)δ9.52(s,1H),8.36(s,1H),8.11(dd,J=9.2,1.9Hz,1H),7.63(d,J=8.6Hz,2H),7.37(d,J=7.5Hz,2H),7.31(t,J=7.4Hz,2H),7.27(d,J=7.5Hz,2H),7.08(d,J=8.3Hz,1H),6.94(d,J=8.4Hz,2H),6.79(d,J=8.7Hz,2H),6.61(d,J=9.3Hz,1H),3.91(s,1H),3.65(t,J=7.6Hz,4H),3.29(t,J=4.7Hz,4H),3.10(dd,J=13.9,5.0Hz,1H),3.02(dd,J=13.8,7.2Hz,1H),2.85(s,2H),2.66(d,J=17.6Hz,1H),2.45-2.37(m,6H),2.36-2.26(m,7H),2.12(dd,J=12.9,4.7Hz,1H),2.00(dd,J=13.6,6.8Hz,1H),1.65(ddt,J=36.1,13.7,6.5Hz,3H),1.14(s,3H).
エチル4-(4-((4’-クロロ-4-(2,2-ジブロモビニル)-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンゾエート(1.13)の調製:アルデヒド1.12(1当量)の溶液を、トリフェニルホスフェート(8当量)およびCBr(5当量)と混合した。反応混合物を70℃に加熱し、10時間撹拌した。反応の完了時に(TLCで監視して)、減圧下で溶媒を留去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ7.90(d,J=9.0Hz,2H),7.29(d,J=8.4Hz,2H),6.99(d,J=8.4Hz,2H),6.81(d,J=9.0Hz,2H),6.59(s,1H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),3.27(t,J=6.1Hz,4H),2.85-2.71(m,2H),2.58(s,1H),2.34(dp,J=17.1,5.6,5.1Hz,5H),2.28-2.19(m,2H),2.11(d,J=17.1Hz,1H),1.57-1.51(m,1H),1.36(t,J=7.1Hz,3H),1.32(s,3H).
エチル4-(4-((4-(ブロモエチニル)-4’-クロロ-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンゾエート(1.14)の調製:化合物1.13(1当量)のDMSO中撹拌溶液に、DBU(2当量)を加え、混合物を65℃で6時間撹拌した。反応の完了時に、混合物をEtOAcで希釈し、水で数回洗浄後、ブラインで洗浄した。有機部分を無水MgSO上で乾燥し、濾過し、減圧下で留去した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ7.89(d,J=9.0Hz,2H),7.29(d,J=8.4Hz,2H),7.00(d,J=8.4Hz,2H),6.81(d,J=9.1Hz,2H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),3.26(t,J=5.2Hz,4H),2.82-2.77(m,2H),2.62(d,J=16.6Hz,1H),2.60-2.53(m,1H),2.43(dt,J=10.6,5.2Hz,2H),2.30(dt,J=10.8,5.1Hz,2H),2.22(d,J=16.9Hz,1H),2.07(d,J=16.8Hz,1H),1.89-1.84(m,1H),1.59-1.53(m,1H),1.36(t,J=7.1Hz,3H),1.33(s,3H).
4-(4-((4-(ブロモエチニル)-4’-クロロ-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)ベンズアミド(1.15)の調製:化合物1.8から化合物1.9を調製したのと同じ方法で、化合物1.14から化合物1.15を調製した。H NMR(600MHz,CDCl)δ8.36(d,J=2.3Hz,1H),8.11(dd,J=9.4,2.3Hz,1H),7.62(d,J=8.6Hz,2H),7.40-7.35(m,2H),7.32-7.27(m,4H),7.10-7.06(m,1H),6.99(d,J=8.4Hz,2H),6.79(d,J=8.8Hz,2H),6.61(d,J=9.4Hz,1H),3.90(d,J=3.6Hz,1H),3.65(d,J=3.2Hz,4H),3.29(t,J=5.2Hz,4H),3.10(dd,J=13.8,5.1Hz,1H),3.02(dd,J=13.9,7.3Hz,1H),2.80(s,2H),2.62(d,J=17.2Hz,1H),2.56(d,J=9.0Hz,1H),2.46-2.41(m,4H),2.39-2.34(m,2H),2.34-2.28(m,4H),2.21(d,J=18.1Hz,1H),2.15-2.09(m,1H),1.86(dd,J=10.0,2.9Hz,1H),1.67(dd,J=14.6,8.8Hz,2H),1.59-1.52(m,2H),1.32(s,3H).
【0200】
【化264】
ディグレーダー#11~13の調製のための基本手順:化合物1.15(1.2当量)、末端アルキン(1当量)、CuI(5モル%)を反応容器に入れ、容器をアルゴンで3回パージした。上記混合物に、DCMをiPrNH(5当量)と一緒に加え、0℃で撹拌を開始した。反応色が青色に変わる場合はいつでも、青色が消えるまで、上記反応混合物にNHOH・HClの水溶液を加えた。反応が完了すると(TLCで監視して)、反応物をDCMで希釈し、ブラインで洗浄した。有機部分を無水MgSO上で乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物を得た。
(2S,4R)-1-((2S)-2-(9-(4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ノナ-6,8-ジインアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#11):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.34(t,J=2.8Hz,1H),8.11(t,J=6.8Hz,1H),7.77(t,J=9.3Hz,2H),7.40(dd,J=8.2,3.0Hz,3H),7.36(d,J=8.3Hz,4H),7.31-7.28(m,4H),7.05(d,J=8.5Hz,1H),7.02(dd,J=8.4,2.0Hz,2H),6.79-6.72(m,2H),6.61(dd,J=11.6,9.7Hz,1H),6.32(t,J=8.4Hz,1H),5.08(td,J=14.8,13.6,8.1Hz,1H),4.80-4.67(m,2H),4.57-4.47(m,1H),4.16(q,J=13.5Hz,1H),3.93-3.85(m,1H),3.65(s,4H),3.56(dd,J=11.6,3.0Hz,1H),3.23(s,4H),3.10(dd,J=13.8,4.8Hz,1H),3.01(dd,J=13.5,6.8Hz,1H),2.83-2.73(m,3H),2.70-2.61(m,1H),2.59-2.54(m,2H),2.52(d,J=4.3Hz,3H),2.46-2.39(m,2H),2.39-2.26(m,6H),2.20(t,J=8.2Hz,5H),2.09(dd,J=24.1,10.2Hz,3H),2.02(s,1H),1.89-1.82(m,1H),1.74(p,J=7.3Hz,2H),1.67(d,J=9.1Hz,1H),1.61-1.53(m,3H),1.47(t,J=7.1Hz,3H),1.33(s,3H),1.04(d,J=6.0Hz,7H),1.00(s,4H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(10-(4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)デカ-7,9-ジインアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#12):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.30(d,J=8.4Hz,1H),8.07(s,1H),7.87(t,J=10.8Hz,2H),7.39-7.34(m,7H),7.31-7.27(m,4H),7.02(d,J=8.3Hz,2H),6.99(d,J=10.0Hz,1H),6.72(s,2H),6.58(s,1H),5.13-5.03(m,1H),4.74-4.65(m,1H),4.48(s,1H),4.18(d,J=9.9Hz,1H),3.87(s,1H),3.64(s,4H),3.53(s,1H),3.22(s,4H),3.08(dd,J=13.7,4.4Hz,1H),3.00(dd,J=13.7,7.2Hz,1H),2.87-2.62(m,5H),2.57(s,2H),2.52(d,J=2.5Hz,3H),2.46-2.22(m,11H),2.18(d,J=12.4Hz,5H),2.12-2.05(m,2H),1.97(d,J=15.8Hz,1H),1.85(dd,J=12.9,5.9Hz,1H),1.66(dt,J=13.1,7.0Hz,2H),1.61(s,1H),1.53(td,J=12.3,6.0Hz,3H),1.49-1.42(m,4H),1.37(s,1H),1.32(s,3H),1.01(s,9H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(13-(4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)トリデカ-10,12-ジインアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#13):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.30(s,1H),8.09(d,J=10.7Hz,1H),7.74(t,J=8.4Hz,2H),7.41-7.33(m,6H),7.32-7.26(m,5H),7.04(dd,J=8.4,3.1Hz,1H),7.01(dd,J=8.3,3.1Hz,2H),6.74(d,J=7.6Hz,2H),6.61(dd,J=9.2,5.0Hz,1H),6.31(dd,J=31.5,8.5Hz,1H),5.08(q,J=7.7Hz,1H),4.70(dt,J=28.7,8.4Hz,2H),4.51(s,1H),4.15(dd,J=10.4,4.6Hz,1H),3.90(s,1H),3.70-3.62(m,4H),3.60(dt,J=11.3,3.8Hz,1H),3.27(s,4H),3.09(dd,J=13.7,4.9Hz,1H),3.05-2.98(m,1H),2.82-2.59(m,5H),2.52(s,3H),2.51-2.29(m,9H),2.27(t,J=6.8Hz,2H),2.25-2.13(m,4H),2.08(d,J=7.6Hz,5H),2.00(d,J=16.7Hz,1H),1.85(dd,J=12.8,6.0Hz,1H),1.71-1.64(m,1H),1.57-1.49(m,3H),1.49-1.41(m,6H),1.40-1.34(m,2H),1.32(d,J=2.3Hz,2H),1.22-1.17(m,4H),1.04(d,J=3.2Hz,9H).
【0201】
実施例26:ディグレーダー#14~20の調製:
【化265】
tert-ブチル4-((4’-クロロ-6-((4-(4-(エトキシカルボニル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-4-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(1.16)の調製:アルデヒド1.12(1当量)のDCM中撹拌溶液に、tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(1.5当量)、NaBH(OAc)(7当量)およびTEA(10当量)を加えた。得られた混合物を室温で8時間撹拌した。反応の完了後、反応混合物をDCMで希釈後、水に続けてブラインで洗浄した。有機部分を無水MgSO上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ7.89(d,J=9.0Hz,2H),7.27(d,J=8.4Hz,2H),6.99(d,J=8.4Hz,2H),6.81(d,J=9.0Hz,2H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),3.40(s,4H),3.24(t,J=5.0Hz,4H),2.79(s,2H),2.55-2.44(m,4H),2.35(qt,J=11.0,4.8Hz,4H),2.31-2.25(m,1H),2.25-2.17(m,3H),2.13(d,J=17.4Hz,1H),1.93(d,J=17.3Hz,1H),1.62-1.59(m,2H),1.45(s,9H),1.36(t,J=7.1Hz,3H),0.95(s,3H).
tert-ブチル4-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(1.17)の調製:化合物1.8から化合物1.9を調製したのと同じ方法で、化合物1.16から化合物1.17を調製した。H NMR(600MHz,CDCl)δ8.36(d,J=2.3Hz,1H),8.11(dd,J=9.2,2.3Hz,1H),7.63(d,J=8.8Hz,2H),7.37(d,J=7.2Hz,2H),7.31(t,J=7.4Hz,2H),7.28(d,J=8.4Hz,2H),7.07(d,J=8.6Hz,1H),6.98(d,J=8.4Hz,2H),6.78(d,J=9.2Hz,2H),6.61(d,J=9.4Hz,1H),3.94-3.86(m,1H),3.66(p,J=7.2,6.1Hz,4H),3.40(s,4H),3.27(s,4H),3.10(dd,J=13.9,5.1Hz,1H),3.02(dd,J=13.9,7.3Hz,1H),2.83(s,2H),2.49(s,4H),2.44(s,2H),2.39-2.34(m,5H),2.34-2.25(m,4H),2.25-2.18(s,3H),2.14-2.11(m,2H),1.92(d,J=17.2Hz,1H),1.67(td,J=14.1,5.6Hz,1H),1.60(dt,J=14.3,7.6Hz,1H),1.45(s,9H),1.46-1.44(m,1H),0.94(s,3H).ESI+、m/z[M+H]=1158.3.
4-(4-((4’-クロロ-4-メチル-4-(ピペラジン-1-イルメチル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)ベンズアミド・塩酸塩(1.18)の調製:化合物1.9から化合物1.10を調製したのと同じ手順で、化合物1.17から化合物1.18を調製した。ESI、m/z[M+H]=1058.5.
ディグレーダー#14~20の調製のための基本手順:ディグレーダー#14~20を、アミン1.10の代わりにアミン1.18を用いて、ディグレーダー1を調製したのと同じ手順に従い調製した。
(2S,4R)-1-((2S)-2-(5-(4-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-5-オキソペンタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#14):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.32(s,1H),8.09(d,J=9.1Hz,1H),7.70(t,J=9.2Hz,2H),7.57-7.51(m,1H),7.37(q,J=7.8,7.3Hz,6H),7.31-7.23(m,5H),7.02(d,J=8.5Hz,1H),6.98(d,J=8.3Hz,2H),6.91(d,J=7.1Hz,1H),6.74(dd,J=8.5,4.0Hz,2H),6.60(d,J=9.4Hz,1H),5.13-5.06(m,1H),4.73(t,J=7.7Hz,1H),4.54(dd,J=8.2,5.5Hz,1H),4.47(s,1H),4.11(d,J=7.5Hz,1H),3.93-3.85(m,1H),3.69-3.63(m,4H),3.57(dt,J=21.2,10.6Hz,3H),3.40(s,2H),3.26(s,4H),3.10(dd,J=13.8,5.0Hz,1H),3.02(dd,J=13.8,7.1Hz,1H),2.92(s,2H),2.53(d,J=17.2Hz,3H),2.49(d,J=2.2Hz,3H),2.44(s,6H),2.40-2.16(m,15H),2.15-2.03(m,2H),1.98-1.83(m,3H),1.72-1.56(m,2H),1.46(d,J=6.8Hz,3H),1.42(d,J=6.4Hz,1H),1.28(s,1H),1.05(s,9H),0.93(d,J=2.7Hz,3H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(6-(4-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-6-オキソヘキサンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#15):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.33-8.30(m,1H),8.10(d,J=8.9Hz,1H),7.70(t,J=8.6Hz,2H),7.47(dd,J=17.6,7.8Hz,1H),7.40-7.35(m,6H),7.27(td,J=19.9,17.7,7.3Hz,5H),7.03(d,J=8.1Hz,1H),6.98(d,J=8.0Hz,2H),6.74(dd,J=8.8,4.2Hz,2H),6.60(d,J=9.4Hz,1H),6.56(t,J=9.5Hz,1H),5.13-5.04(m,1H),4.75(q,J=7.8Hz,1H),4.63(dd,J=8.7,4.5Hz,1H),4.48(s,1H),4.11(d,J=11.0Hz,1H),3.90(d,J=6.6Hz,1H),3.67(t,J=8.4Hz,4H),3.61-3.49(m,3H),3.39(s,2H),3.25(s,4H),3.10(dd,J=13.9,4.9Hz,1H),3.02(dd,J=13.8,7.1Hz,1H),2.89(s,2H),2.50(s,9H),2.47-2.29(m,11H),2.29-2.04(m,12H),1.91(d,J=16.8Hz,1H),1.68(dd,J=14.1,8.1Hz,1H),1.59(s,3H),1.46(d,J=6.9Hz,3H),1.42(dd,J=11.9,5.7Hz,1H),1.28(s,1H),1.05(s,9H),0.94(s,3H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(7-(4-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-7-オキソヘプタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#16):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.32(s,1H),8.10(d,J=9.1Hz,1H),7.69(dd,J=12.3,9.0Hz,2H),7.45-7.34(m,7H),7.29(dd,J=17.6,7.9Hz,5H),7.04(d,J=8.2Hz,1H),6.98(d,J=8.3Hz,2H),6.74(dd,J=8.7,4.8Hz,2H),6.61(d,J=9.4Hz,1H),6.35(dd,J=19.3,8.7Hz,1H),5.09(dt,J=13.6,6.8Hz,1H),4.73(dt,J=10.8,8.0Hz,1H),4.63(t,J=8.6Hz,1H),4.48(s,1H),4.10(d,J=11.2Hz,1H),3.94-3.86(m,1H),3.66(s,4H),3.58(d,J=10.3Hz,3H),3.40(s,2H),3.25(s,4H),3.10(dd,J=13.8,4.9Hz,1H),3.02(dd,J=13.8,7.2Hz,1H),2.93-2.80(m,2H),2.63-2.41(m,11H),2.41-2.30(m,6H),2.30-2.03(m,11H),1.91(d,J=20.2Hz,1H),1.59(ddd,J=30.7,14.5,7.2Hz,7H),1.46(dd,J=6.8,2.3Hz,3H),1.45-1.38(m,1H),1.35-1.27(m,3H),1.04(s,9H),0.96-0.92(m,3H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(8-(4-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-8-オキソオクタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#17):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.32(s,1H),8.10(d,J=9.1Hz,1H),7.71(t,J=7.5Hz,2H),7.44(dd,J=27.6,7.8Hz,1H),7.37(dd,J=15.4,6.6Hz,6H),7.31-7.23(m,5H),7.03(d,J=8.4Hz,1H),6.98(d,J=8.2Hz,2H),6.74(d,J=7.4Hz,2H),6.60(d,J=9.4Hz,1H),6.33(dd,J=13.9,8.9Hz,1H),5.12-5.05(m,1H),4.72(q,J=7.9Hz,1H),4.64-4.59(m,1H),4.49(s,1H),4.10(d,J=11.3Hz,1H),3.89(s,1H),3.66(s,4H),3.58(d,J=11.4Hz,3H),3.41(s,2H),3.24(s,4H),3.09(dd,J=13.8,4.8Hz,1H),3.02(dd,J=13.8,7.1Hz,1H),2.87(s,2H),2.50(s,8H),2.38(ddt,J=24.5,18.9,9.7Hz,10H),2.23(dq,J=25.6,7.6Hz,8H),2.14-2.05(m,2H),1.91(dd,J=16.5,6.8Hz,1H),1.66(s,1H),1.58-1.56(m,2H),1.45(d,J=6.6Hz,4H),1.26(d,J=14.6Hz,8H),1.04(s,9H),0.94(s,3H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(9-(4-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-9-オキソノナンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#18):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.32(d,J=2.3Hz,1H),8.11(dd,J=9.3,2.3Hz,1H),7.69(dd,J=8.9,6.3Hz,2H),7.47(dd,J=39.4,7.9Hz,1H),7.40-7.33(m,6H),7.31-7.24(m,5H),7.04(d,J=8.5Hz,1H),7.00-6.97(m,2H),6.75(dd,J=9.2,2.6Hz,2H),6.60(d,J=9.4Hz,1H),6.30(dd,J=24.3,8.9Hz,1H),5.13-5.06(m,1H),4.74-4.70(m,1H),4.63(dd,J=8.9,5.2Hz,1H),4.49(s,1H),4.11(d,J=11.4Hz,1H),3.93-3.85(m,1H),3.70-3.62(m,4H),3.61-3.52(m,3H),3.41(s,2H),3.24(s,4H),3.08(d,J=5.0Hz,1H),3.02(dd,J=13.9,7.2Hz,1H),2.85(s,1H),2.55-2.44(m,9H),2.40-2.29(m,8H),2.27-2.08(m,11H),1.92-1.87(m,1H),1.56(d,J=15.1Hz,5H),1.51-1.40(m,5H),1.26(d,J=8.2Hz,9H),1.04(s,9H),0.94(s,3H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(10-(4-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-10-オキソデカンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#19):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.32(s,1H),8.10(dd,J=9.2,2.0Hz,1H),7.70(dd,J=8.9,4.4Hz,2H),7.44-7.33(m,7H),7.32-7.23(m,5H),7.03(d,J=8.6Hz,1H),6.98(d,J=8.3Hz,2H),6.74(d,J=8.8Hz,2H),6.60(d,J=9.5Hz,1H),6.29(dd,J=17.3,8.8Hz,1H),5.07(td,J=7.2,3.4Hz,1H),4.70(q,J=7.8Hz,1H),4.61(dd,J=8.9,4.3Hz,1H),4.49(s,1H),4.10(d,J=11.5Hz,1H),3.89(s,1H),3.65(q,J=5.9Hz,5H),3.61-3.53(m,3H),3.42(s,2H),3.25(s,4H),3.09(dd,J=13.9,5.0Hz,1H),3.03-2.98(m,1H),2.87(s,2H),2.58-2.41(m,11H),2.41-2.25(m,10H),2.25-2.05(m,9H),1.95-1.86(m,1H),1.68(ddd,J=19.8,14.8,6.8Hz,2H),1.45(dd,J=6.9,2.9Hz,3H),1.25(s,12H),1.04(s,9H),0.94(s,3H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(11-(4-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-11-オキソウンデカンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#20):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.32(d,J=2.1Hz,1H),8.09(dd,J=9.2,2.0Hz,1H),7.72(dd,J=9.0,2.9Hz,2H),7.43-7.34(m,7H),7.31-7.23(m,5H),7.01(d,J=8.6Hz,1H),6.98(d,J=8.4Hz,2H),6.75(d,J=9.0Hz,2H),6.59(d,J=9.4Hz,1H),6.25(t,J=9.2Hz,1H),5.12-5.04(m,1H),4.71(td,J=7.9,3.2Hz,1H),4.60(dd,J=8.8,2.0Hz,1H),4.50(s,1H),4.11(d,J=11.5Hz,1H),3.89(dt,J=8.0,4.3Hz,1H),3.65(dt,J=14.4,7.1Hz,5H),3.61-3.56(m,3H),3.43(s,2H),3.25(d,J=5.2Hz,4H),3.09(dd,J=13.9,5.0Hz,1H),3.01(dd,J=13.9,7.2Hz,1H),2.86(s,2H),2.59-2.45(m,9H),2.44-2.26(m,12H),2.25-2.04(m,9H),1.93(d,J=17.2Hz,1H),1.67(dt,J=14.2,7.0Hz,1H),1.46(dd,J=6.9,1.7Hz,4H),1.25(s,14H),1.04(s,9H),0.94(s,3H).
【0202】
実施例27:ディグレーダー#21~23の調製。
【化266】
tert-ブチル4-((4’-クロロ-6-((4-(4-(エトキシカルボニル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-4-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボキシレート(1.19)の調製:アルデヒド1.12(1当量)のDCM中撹拌溶液に、tert-ブチル1,4-ジアゼパン-1-カルボキシレート(1.5当量)、NaBH(OAc)(7当量)およびTEA(10当量)を加えた。得られた混合物を室温で8時間撹拌した。反応の完了後、反応混合物をDCMで希釈後、水に続けてブラインで洗浄した。有機部分を無水MgSO上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ7.89(d,J=9.0Hz,2H),7.27(d,J=8.5Hz,2H),6.99(d,J=8.4Hz,2H),6.81(d,J=9.0Hz,2H),4.31(q,J=7.1Hz,2H),3.45(s,2H),3.40(s,2H),3.25(t,J=4.8Hz,4H),2.82(s,1H),2.79(s,3H),2.77-2.73(m,2H),2.45-2.31(m,6H),2.26-2.17(s,2H),2.09(d,J=17.3Hz,1H),1.90(d,J=17.3Hz,1H),1.78(d,J=26.9Hz,2H),1.58(dd,J=13.8,7.7Hz,2H),1.46(s,9H),1.36(t,J=7.1Hz,3H),0.93(s,3H).ESI、m/z[M+H]=665.3.
tert-ブチル4-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-カルボキシレート(1.20)の調製:化合物1.8から化合物1.9を調製したのと同じ手順で、化合物1.19から化合物1.20を調製した。H NMR(600MHz,CDCl)δ8.35(s,1H),8.10(d,J=9.2Hz,1H),7.65(s,2H),7.37(d,J=7.6Hz,2H),7.30(d,J=6.2Hz,2H),7.28(d,J=8.0Hz,2H),7.05(s,1H),6.98(d,J=8.0Hz,2H),6.76(s,2H),6.60(d,J=7.9Hz,1H),3.90(s,1H),3.69-3.61(m,4H),3.44(s,2H),3.40(s,2H),3.26(s,4H),3.10(dd,J=13.8,4.7Hz,1H),3.02(dd,J=13.6,7.1Hz,1H),2.88-2.72(m,6H),2.42(s,3H),2.39-2.34(m,5H),2.33-2.28(m,3H),2.22(s,1H),2.14-2.09(m,2H),1.91(d,J=20.3Hz,3H),1.78(d,J=21.3Hz,4H),1.68(t,J=14.1Hz,2H),1.45(s,9H),0.93(s,3H).ESI、m/z[M+H]=1172.4.
4-(4-((4-((1,4-ジアゼパン-1-イル)メチル)-4’-クロロ-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)ベンズアミド・塩酸塩(1.21)の調製:化合物1.9から化合物1.10を調製したのと同じ手順で、化合物1.20から化合物1.21を調製した。ESI、m/z[M+H]=1072.4.
【0203】
ディグレーダー#21~23の調製のための基本手順:ディグレーダー#21~23を、アミン1.10の代わりにアミン1.21を用いて、ディグレーダー1を調製したのと同じ手順に従い調製した。
(2S,4R)-1-((2S)-2-(7-(4-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)-7-オキソヘプタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#21):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.32(d,J=1.7Hz,1H),8.09(d,J=9.2Hz,1H),7.73(dt,J=8.6,4.4Hz,2H),7.44-7.34(m,7H),7.31-7.22(m,5H),7.01(d,J=8.4Hz,1H),6.98(d,J=8.1Hz,2H),6.75(d,J=8.4Hz,2H),6.60(dd,J=9.4,2.5Hz,1H),6.43(t,J=7.5Hz,1H),5.12-5.05(m,1H),4.76-4.65(m,2H),4.49(s,1H),4.14-4.08(m,1H),3.91-3.85(m,1H),3.65(tt,J=11.3,6.0Hz,5H),3.61-3.48(m,3H),3.48-3.42(m,2H),3.24(s,4H),3.09(dd,J=13.8,4.9Hz,1H),3.01(dd,J=13.9,7.2Hz,1H),2.90-2.81(m,4H),2.80-2.70(m,2H),2.50(d,J=1.9Hz,3H),2.46-2.30(m,12H),2.28-2.03(m,7H),1.96-1.72(m,2H),1.70-1.64(m,1H),1.54(dd,J=23.0,7.2Hz,5H),1.48-1.44(m,3H),1.31(s,3H),1.25(s,3H),1.04(s,9H),0.90(s,3H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(8-(4-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)-8-オキソオクタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#22):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.66(s,1H),8.31(s,1H),8.09(d,J=9.1Hz,1H),7.74(d,J=7.8Hz,2H),7.47-7.32(m,7H),7.32-7.22(m,5H),7.01(d,J=6.9Hz,1H),6.99-6.96(m,2H),6.75(d,J=8.7Hz,2H),6.60(d,J=9.3Hz,1H),6.41(dt,J=26.2,9.4Hz,1H),5.11-5.02(m,1H),4.73-4.65(m,2H),4.49(s,1H),4.11(t,J=12.5Hz,1H),3.92-3.86(m,1H),3.70-3.50(m,8H),3.50-3.41(m,2H),3.24(s,4H),3.09(dd,J=13.9,4.9Hz,1H),3.01(dd,J=13.8,7.2Hz,1H),2.86(s,4H),2.76(d,J=27.1Hz,2H),2.50(s,3H),2.47-2.34(m,10H),2.34-2.18(m,8H),2.10(dt,J=18.6,7.8Hz,2H),1.84(dd,J=74.4,9.9Hz,2H),1.68(dt,J=14.1,6.9Hz,1H),1.54(d,J=40.2Hz,5H),1.48-1.41(m,3H),1.39-1.18(m,8H),1.04(s,9H),0.90(s,3H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(9-(4-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-
(2S,4R)-1-((2S)-2-(9-(4-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)-9-オキソノナンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#23):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.32(q,J=2.6Hz,1H),8.12(d,J=9.2Hz,1H),7.75-7.69(m,2H),7.47-7.32(m,7H),7.32-7.24(m,5H),7.04(d,J=8.5Hz,1H),6.98(dd,J=8.4,3.3Hz,2H),6.80-6.76(m,2H),6.60(d,J=9.5Hz,1H),6.43-6.29(m,1H),5.07(q,J=9.7,8.4Hz,1H),4.75-4.66(m,2H),4.49(s,1H),4.18-4.08(m,1H),3.89(dt,J=8.0,4.2Hz,1H),3.69-3.61(m,5H),3.61-3.43(m,5H),3.23(q,J=10.4Hz,4H),3.10(dd,J=13.9,4.9Hz,1H),3.01(dd,J=13.9,7.2Hz,1H),2.86(dt,J=11.3,5.3Hz,2H),2.83-2.70(m,4H),2.50(s,3H),2.46-2.22(m,16H),2.20-2.08(m,4H),1.89-1.82(m,2H),1.80-1.71(m,3H),1.66(dt,J=14.0,7.0Hz,2H),1.48-1.40(m,3H),1.38(dd,J=11.1,4.7Hz,1H),1.25(s,10H),1.08-1.02(m,9H),0.91(s,3H).
【0204】
実施例28:ディグレーダー#24~26の調製:
【化267】
tert-ブチル(1R,4R)-5-((4’-クロロ-6-((4-(4-(エトキシカルボニル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-4-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボキシレート(1.22)の調製:アルデヒド1.12(1当量)のDCM中撹拌溶液に、tert-ブチル(1R,4R)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボキシレート(1.5当量)、NaBH(OAc)(7当量)およびTEA(10当量)を加えた。得られた混合物を室温で8時間撹拌した。反応の完了後、反応混合物をDCMで希釈後、水に続けてブラインで洗浄した。有機部分を無水MgSO上で乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ7.89(d,J=8.9Hz,2H),7.26(d,J=10.2Hz,2H),6.99(d,J=8.4Hz,2H),6.81(d,J=9.0Hz,2H),4.32(q,J=7.2Hz,2H),4.32-4.21(m,1H),3.48(m,1H),3.40-3.33(m,1H),3.25(s,4H),3.17(m,1H),3.12-2.99(m,1H),2.80(s,2H),2.70-2.54(m,1H),2.46(s,2H),2.35(d,J=5.7Hz,4H),2.23(d,J=27.3Hz,2H),2.11(m,1H),1.92(d,J=18.5Hz,1H),1.80(s,1H),1.69(s,3H),1.56(s,2H),1.46(s,9H),1.42(s,1H),0.92(s,3H).ESI、m/z[M+H]=663.3.
tert-ブチル(1R,4R)-5-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボキシレート(1.23)の調製:化合物1.8から化合物1.9を調製したのと同じ手順で、化合物1.22から化合物1.23を調製した。H NMR(600MHz,CDCl)δ8.35(s,1H),8.10(d,J=9.2Hz,1H),7.68-7.61(m,2H),7.37(d,J=7.5Hz,2H),7.30(t,J=7.2Hz,2H),7.27(s,2H),7.09-7.01(m,1H),7.01-6.95(m,2H),6.76(d,J=8.2Hz,2H),6.59(d,J=9.3Hz,1H),4.34(s,0.5H),4.22(s,0.5H),3.89(s,1H),3.65(s,4H),3.55-3.47(m,1H),3.41(d,J=8.9Hz,1H),3.27(s,4H),3.20-3.13(m,1H),3.10(dd,J=13.8,5.0Hz,1H),3.02(dd,J=13.8,7.2Hz,1H),2.83(s,2H),2.71-2.56(m,1H),2.46(d,J=28.9Hz,4H),2.40-2.34(m,4H),2.32(d,J=9.7Hz,3H),2.27(d,J=8.6Hz,1H),2.22(s,1H),2.12(d,J=5.7Hz,3H),1.93(d,J=15.4Hz,2H),1.82(d,J=13.5Hz,2H),1.73-1.62(m,3H),1.46(s,9H),0.93(s,3H).ESI、m/z[M+H]=1170.5.
4-(4-((4-(((1R,4R)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メチル)-4’-クロロ-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)ベンズアミド・塩酸塩(1.24)の調製:化合物1.9から化合物1.10を調製したのと同じ手順で、化合物1.23から化合物1.24を調製した。ESI、m/z[M+H]=1070.3.
【0205】
ディグレーダー#24~26の調製のための基本手順:ディグレーダー#24~26を、アミン1.10の代わりにアミン1.24を用いて、ディグレーダー1を調製したのと同じ手順に従い調製した。
(2S,4R)-1-((2S)-2-(7-((1R,4R)-5-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)-7-オキソヘプタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#24):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.68(s,1H),8.34-8.30(m,1H),8.12(t,J=7.9Hz,1H),7.74(t,J=9.3Hz,1H),7.69(d,J=7.9Hz,1H),7.39(ddd,J=15.0,6.8,2.1Hz,6H),7.26(s,5H),7.04(t,J=7.3Hz,1H),6.98(dd,J=8.3,4.8Hz,2H),6.81-6.73(m,2H),6.60(dd,J=9.2,6.1Hz,1H),6.33(dd,J=8.1,5.0Hz,1H),5.14-5.04(m,1H),4.80-4.61(m,3H),4.49(s,1H),4.24-4.08(m,1H),3.93-3.84(m,1H),3.70-3.62(m,4H),3.62-3.37(m,3H),3.25(d,J=23.8Hz,5H),3.14-3.07(m,1H),3.01(dd,J=13.8,7.2Hz,1H),2.84(d,J=18.8Hz,2H),2.50(d,J=3.5Hz,3H),2.43-2.21(m,14H),2.15-2.06(m,4H),1.98-1.74(m,6H),1.72-1.60(m,5H),1.45(dd,J=28.0,6.9Hz,4H),1.32(d,J=15.2Hz,7H),1.08-1.02(m,9H),0.94-0.88(m,3H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(8-((1R,4R)-5-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)-8-オキソオクタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#25):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.32(dd,J=7.4,1.8Hz,1H),8.12-8.07(m,1H),7.77-7.70(m,2H),7.46(dt,J=14.7,8.1Hz,1H),7.41-7.31(m,6H),7.31-7.23(m,5H),7.04-6.99(m,1H),6.97(d,J=7.5Hz,2H),6.75(dt,J=6.5,4.0Hz,2H),6.60(d,J=9.4Hz,1H),6.48-6.29(m,1H),5.08(dt,J=14.7,7.3Hz,1H),4.69(dtd,J=24.3,19.0,17.6,8.6Hz,3H),4.49(s,1H),4.23-4.09(m,1H),3.89(dt,J=8.1,4.3Hz,1H),3.64(dd,J=11.7,5.5Hz,4H),3.62-3.41(m,3H),3.30-3.13(m,5H),3.09(dd,J=13.9,5.0Hz,1H),3.01(dd,J=13.9,7.2Hz,1H),2.94-2.58(m,3H),2.50(s,3H),2.48-2.27(m,13H),2.28-2.08(m,9H),1.95-1.79(m,1H),1.74-1.53(m,6H),1.50-1.43(m,3H),1.42-1.18(m,9H),1.07-1.01(m,9H),0.92-0.87(m,3H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(9-((1R,4R)-5-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)-9-オキソノナンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#26):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(d,J=1.4Hz,1H),8.31(dd,J=5.9,3.0Hz,1H),8.11(d,J=9.2Hz,1H),7.76-7.67(m,2H),7.53-7.33(m,6H),7.32-7.23(m,5H),7.03(dd,J=7.7,4.4Hz,1H),6.97(dd,J=8.3,2.0Hz,2H),6.78-6.72(m,2H),6.64-6.56(m,1H),6.48-6.25(m,1H),5.09(ddd,J=28.6,13.4,7.3Hz,1H),4.79-4.63(m,3H),4.49(s,1H),4.26-4.07(m,2H),3.89(s,1H),3.64(dd,J=11.7,5.5Hz,4H),3.62-3.39(m,3H),3.31-3.18(m,5H),3.09(dd,J=13.8,4.9Hz,1H),3.01(dd,J=13.8,7.2Hz,1H),2.92-2.61(m,3H),2.51-2.47(m,3H),2.47-2.27(m,13H),2.27-2.03(m,9H),1.93-1.50(m,8H),1.49-1.33(m,4H),1.25(s,8H),1.05(d,J=2.8Hz,9H),0.91(dd,J=10.4,3.0Hz,3H).
【0206】
実施例29:ディグレーダー#27~29の調製。
【化268】
tert-ブチル9-((4’-クロロ-6-((4-(4-(エトキシカルボニル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-4-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-カルボキシレート(1.25)の調製:アルデヒド1.12(1当量)のDCM中撹拌溶液に、tert-ブチル(1R,4R)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボキシレート(1.5当量)、NaBH(OAc)(7当量)およびTEA(10当量)を加えた。得られた混合物を室温で7時間撹拌した。反応の完了後、反応混合物をDCMで希釈後、水に続けてブラインで洗浄した。有機部分を無水MgSO上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ7.89(d,J=9.0Hz,2H),7.26(d,J=9.0Hz,2H),6.99(d,J=8.5Hz,2H),6.81(d,J=9.0Hz,2H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),3.35(t,J=5.8Hz,4H),3.25(t,J=5.2Hz,4H),2.79(s,2H),2.53-2.45(m,4H),2.35(ddq,J=16.2,11.0,4.9Hz,4H),2.27(dd,J=16.8,8.8Hz,1H),2.21(d,J=5.7Hz,1H),2.18(d,J=4.6Hz,2H),2.12(d,J=17.4Hz,1H),1.90(d,J=17.3Hz,1H),1.60(d,J=8.8Hz,2H),1.50-1.47(m,4H),1.45(s,9H),1.41(s,4H),1.36(t,J=7.1Hz,3H),0.93(s,3H).ESI、m/z[M+H]=719.4.
tert-ブチル9-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-カルボキシレート(1.26)の調製:化合物1.8から化合物1.9を調製したのと同じ手順で、化合物1.25から化合物1.26を調製した。H NMR(600MHz,CDCl)δ8.34(d,J=1.6Hz,1H),8.10(d,J=8.1Hz,1H),7.72(d,J=8.4Hz,2H),7.33(t,J=9.0Hz,4H),7.24(d,J=7.7Hz,2H),7.20(t,J=7.3Hz,1H),7.05(d,J=6.9Hz,2H),6.92(s,1H),6.78(d,J=8.3Hz,2H),6.74(d,J=9.0Hz,1H),4.14-3.83(m,6H),3.76(s,2H),3.69(d,J=12.3Hz,2H),3.63-3.49(m,3H),3.42(d,J=12.6Hz,1H),3.39-3.24(m,4H),3.23-3.10(m,4H),3.02(dt,J=22.6,14.9Hz,3H),2.90(dd,J=16.8,9.2Hz,2H),2.63-2.53(m,1H),2.47(dd,J=38.2,16.6Hz,3H),2.34(dd,J=21.2,9.9Hz,4H),2.04(s,11H),1.75-1.62(m,2H),1.42(s,9H),1.10(s,3H).ESI、m/z[M+H]=1225.9.
4-(4-((4-((3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)メチル)-4’-クロロ-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)ベンズアミド・塩酸塩(1.27)の調製:化合物1.9から化合物1.10を調製したのと同じ手順で、化合物1.26から化合物1.27を調製した。ESI、m/z[M+H]=1125.6.
【0207】
ディグレーダー#27~29の調製のための基本手順:ディグレーダー#27~29を、アミン1.10の代わりにアミン1.27を用いて、ディグレーダー1を調製したのと同じ手順に従い調製した。
(2S,4R)-1-((2S)-2-(6-(9-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-6-オキソヘキサンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#27):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.34-8.32(m,1H),8.05(d,J=9.1Hz,1H),7.76(d,J=8.4Hz,2H),7.49-7.33(m,7H),7.32-7.23(m,5H),7.00(d,J=7.9Hz,2H),6.93(d,J=7.9Hz,1H),6.68(s,2H),6.58(d,J=9.2Hz,1H),6.47(d,J=8.9Hz,1H),5.13-5.04(m,1H),4.78-4.71(m,1H),4.58(d,J=8.6Hz,1H),4.48(s,1H),4.07(d,J=11.1Hz,1H),3.91-3.82(m,1H),3.69-3.62(m,4H),3.58(dd,J=11.2,3.3Hz,1H),3.46(s,2H),3.27(d,J=40.8Hz,6H),3.14-3.07(m,3H),3.01-2.97(m,1H),2.86-2.63(m,4H),2.51(s,3H),2.50-2.34(m,9H),2.34-2.24(m,9H),2.23-2.17(m,3H),2.15-2.07(m,5H),1.65(dt,J=17.3,8.7Hz,4H),1.49-1.36(m,11H),1.04(s,12H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(7-(9-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-7-オキソヘプタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#28):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.66(s,1H),8.33(d,J=1.9Hz,1H),8.04(d,J=9.1Hz,1H),7.78(d,J=8.5Hz,2H),7.47-7.33(m,7H),7.31-7.22(m,5H),6.99(d,J=8.0Hz,2H),6.90(d,J=8.1Hz,1H),6.65(s,2H),6.58(d,J=9.3Hz,1H),6.33(t,J=9.6Hz,1H),5.07(td,J=7.2,3.0Hz,1H),4.73(td,J=7.9,3.7Hz,1H),4.59(d,J=8.8Hz,1H),4.48(s,1H),4.06(d,J=11.3Hz,1H),3.91-3.84(m,1H),3.65(h,J=7.9Hz,4H),3.59(dd,J=11.2,3.4Hz,1H),3.45(s,2H),3.27(d,J=42.6Hz,6H),3.12(ddd,J=28.6,14.2,6.1Hz,3H),2.99(dd,J=13.8,7.3Hz,1H),2.89-2.70(m,4H),2.69-2.53(m,4H),2.51(s,3H),2.49-2.19(m,17H),2.19-2.05(m,4H),1.61(dtd,J=44.9,14.4,7.7Hz,9H),1.50-1.38(m,9H),1.03(s,12H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(8-(9-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-8-オキソオクタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#29):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.66(s,1H),8.32(d,J=1.7Hz,1H),8.04(d,J=9.0Hz,1H),7.78(d,J=8.4Hz,2H),7.49(t,J=7.0Hz,1H),7.40-7.35(m,6H),7.30-7.22(m,5H),6.99(d,J=8.0Hz,2H),6.91(d,J=8.3Hz,1H),6.67-6.64(m,1H),6.57(d,J=9.4Hz,1H),6.30(dd,J=8.5,4.9Hz,1H),5.07(p,J=6.9Hz,1H),4.72(t,J=7.9Hz,1H),4.59(d,J=8.9Hz,1H),4.49(s,1H),4.08(d,J=11.2Hz,1H),3.91-3.84(m,1H),3.64(q,J=14.2,10.4Hz,4H),3.58(dd,J=11.3,3.5Hz,1H),3.46(s,2H),3.31(s,3H),3.27-3.13(m,5H),3.09(dd,J=13.8,4.9Hz,2H),2.99(dd,J=13.8,7.3Hz,1H),2.91-2.69(m,5H),2.69-2.53(m,5H),2.51(s,3H),2.48-2.39(m,5H),2.39-2.05(m,15H),1.71-1.51(m,8H),1.46(d,J=6.9Hz,6H),1.29(s,5H),1.03(s,12H).
【0208】
実施例30:ディグレーダー#30~32の調製。
【化269】
tert-ブチル7-((4’-クロロ-6-((4-(4-(エトキシカルボニル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-4-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボキシレート(1.28)の調製:アルデヒド1.12(1当量)のDCM中撹拌溶液に、tert-ブチル2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボキシレート(1.5当量)、NaBH(OAc)(7当量)およびTEA(10当量)を加えた。得られた混合物を室温で7時間撹拌した。反応の完了後、反応混合物をDCMで希釈後、水に続けてブライン溶液で洗浄した。有機部分を無水MgSO上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ7.90(d,J=9.0Hz,2H),7.26(d,J=9.0Hz,2H),6.99(d,J=8.4Hz,2H),6.81(d,J=9.1Hz,2H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),3.59(s,4H),3.24(t,J=5.1Hz,4H),2.79(s,2H),2.44(s,4H),2.38-2.31(m,4H),2.23(d,J=27.5Hz,2H),2.15(d,J=3.4Hz,2H),2.11(d,J=18.3Hz,1H),1.90(d,J=17.2Hz,1H),1.72(t,J=5.5Hz,4H),1.60(m,2H),1.44(s,9H),1.36(t,J=7.1Hz,3H),0.92(s,3H).ESI、m/z[M+H]=691.4.
tert-ブチル7-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボキシレート(1.29)の調製:化合物1.8から化合物1.9を調製したのと同じ手順で、化合物1.28から化合物1.29を調製した。H NMR(600MHz,CDCl)δ8.35(d,J=2.3Hz,1H),8.09(dd,J=9.2,2.3Hz,1H),7.66(d,J=8.5Hz,2H),7.40-7.35(m,2H),7.30(t,J=7.4Hz,2H),7.26(s,3H),7.04(d,J=8.5Hz,1H),6.97(d,J=8.4Hz,2H),6.76(d,J=8.6Hz,2H),6.59(d,J=9.3Hz,1H),3.89(d,J=9.7Hz,1H),3.66(d,J=3.4Hz,4H),3.58(s,4H),3.25(t,J=5.2Hz,4H),3.10(dd,J=13.9,5.0Hz,1H),3.01(dd,J=13.9,7.3Hz,1H),2.84(s,2H),2.45(d,J=21.7Hz,7H),2.37(dd,J=12.7,6.3Hz,6H),2.32(s,3H),2.26(s,1H),2.25-2.16(m,4H),2.13(d,J=15.1Hz,3H),1.93(d,J=17.0Hz,2H),1.68-1.61(m,1H),1.59(d,J=6.5Hz,1H),1.43(s,10H),0.93(s,3H).ESI、m/z[M+H]=1197.9.
4-(4-((4-((2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)メチル)-4’-クロロ-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)ベンズアミド・塩酸塩(1.30)の調製:化合物1.9から化合物1.10を調製したのと同じ手順で、化合物1.29から化合物1.30を調製した。ESI、m/z[M+H]=1097.8.
【0209】
ディグレーダー#30~32の調製のための基本手順:ディグレーダー#30~32を、アミン1.10の代わりにアミン1.30を用いたこと以外は、ディグレーダー1を調製したのと同じ手順に従い調製した。
(2S,4R)-1-((2S)-2-(6-(7-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)-6-オキソヘキサンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#30):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.33(s,1H),8.09(d,J=8.6Hz,1H),7.70(d,J=6.5Hz,2H),7.47-7.32(m,7H),7.31-7.22(m,5H),7.00(dd,J=17.6,8.1Hz,3H),6.73(d,J=6.6Hz,2H),6.60(d,J=9.4Hz,1H),6.50(dd,J=21.5,8.6Hz,1H),5.08(h,J=6.6Hz,1H),4.74(t,J=7.2Hz,1H),4.63-4.58(m,1H),4.47(s,1H),4.09(d,J=11.1Hz,1H),3.94-3.87(m,1H),3.76-3.55(m,9H),3.24(s,4H),3.10(dd,J=13.8,4.9Hz,1H),3.01(dd,J=13.8,7.2Hz,1H),2.96-2.63(m,4H),2.62-2.51(m,3H),2.51(s,3H),2.47-2.29(m,13H),2.15(ddd,J=72.6,34.1,13.1Hz,12H),1.70-1.52(m,8H),1.45(q,J=12.0,9.3Hz,4H),1.04(s,9H),0.95(s,3H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(7-(7-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)-7-オキソヘプタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#31):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.33(s,1H),8.08(d,J=8.8Hz,1H),7.71(d,J=5.8Hz,2H),7.44-7.32(m,7H),7.32-7.22(m,5H),6.99(t,J=9.8Hz,3H),6.76-6.68(m,2H),6.60(d,J=9.3Hz,1H),6.35(dd,J=36.7,8.7Hz,1H),5.07(h,J=7.1Hz,1H),4.73(q,J=7.7Hz,1H),4.62(t,J=8.5Hz,1H),4.48(s,1H),4.07(d,J=11.2Hz,1H),3.92-3.86(m,1H),3.73(q,J=8.7Hz,2H),3.69-3.57(m,8H),3.24(s,4H),3.10(dd,J=13.8,4.9Hz,1H),3.01(dd,J=13.8,7.2Hz,1H),2.95-2.52(m,8H),2.50(s,3H),2.45-2.24(m,14H),2.08(dddt,J=55.2,45.6,27.6,10.4Hz,9H),1.65(s,3H),1.57(dt,J=12.2,6.4Hz,4H),1.45(dd,J=12.9,6.9Hz,4H),1.31(s,3H),1.03(s,9H),0.95(s,3H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(8-(7-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)-8-オキソオクタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#32):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.66(s,1H),8.32(s,1H),8.07(d,J=9.2Hz,1H),7.73(d,J=7.6Hz,2H),7.48-7.44(m,1H),7.41-7.34(m,6H),7.32-7.22(m,5H),6.98(d,J=8.2Hz,3H),6.70(d,J=6.6Hz,2H),6.59(d,J=9.4Hz,1H),6.31(t,J=8.3Hz,1H),5.10-5.04(m,1H),4.71(td,J=7.8,2.2Hz,1H),4.62-4.57(m,1H),4.48(s,1H),4.08(d,J=11.3Hz,1H),3.92-3.83(m,1H),3.73(s,2H),3.70-3.56(m,8H),3.25(s,4H),3.09(dd,J=13.8,4.9Hz,1H),3.01(dd,J=13.8,7.2Hz,1H),2.93(s,1H),2.86-2.51(m,4H),2.50(s,3H),2.49-2.24(m,14H),2.24-1.96(m,8H),1.89-1.49(m,9H),1.44(dd,J=15.9,6.6Hz,4H),1.30(dd,J=44.5,9.2Hz,7H),1.03(s,9H),0.95(s,3H).
【0210】
実施例31:ディグレーダー#33~35の調製。
【化270】
化合物2.16~2.18の調製のための基本手順:アミン2.0(1.0当量)、モノ保護アミノ酸(1.1当量)、HATU(1.2当量)およびTEA(5当量)の混合物をDCM中に入れ、反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応の完了後に、DCMを留去し、粗製物を直接カラム精製に供して、化合物2.16a~2.18aを得た。2.16a~2.18a上のBoc基をDCM中のHClを使って脱保護し、標記化合物2.16~2.18を得て、これを、さらに精製することなく次のステップで使用した。
tert-ブチル(9-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-9-オキソノニル)カルバメート(2.16a):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.68(s,1H),7.43(d,J=7.2Hz,1H),7.41(d,J=8.3Hz,2H),7.37(d,J=8.2Hz,2H),6.13(d,J=7.7Hz,1H),5.08(p,J=7.0Hz,1H),4.73(t,J=8.0Hz,1H),4.55(d,J=8.7Hz,2H),4.51(s,1H),4.14(d,J=11.5Hz,1H),3.58(dd,J=11.4,3.5Hz,1H),3.12-3.06(m,2H),2.58-2.53(m,1H),2.53(s,3H),2.21(td,J=7.3,2.4Hz,2H),2.09(dd,J=12.8,8.5Hz,1H),1.64-1.56(m,3H),1.47(d,J=6.9Hz,3H),1.43(s,9H),1.28(s,9H),1.05(s,9H).
tert-ブチル(10-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-10-オキソデシル)カルバメート(2.17a):H NMR(600MHz,CDCl3)δ8.67(s,1H),7.43(s,1H),7.41(d,J=8.3Hz,2H),7.36(d,J=8.2Hz,2H),6.11(d,J=8.8Hz,1H),5.08(p,J=7.0Hz,1H),4.74(t,J=7.9Hz,1H),4.55(d,J=8.7Hz,1H),4.52(s,2H),4.15(d,J=11.4Hz,1H),3.58(dd,J=11.4,3.6Hz,1H),3.12-3.04(m,2H),2.95(s,1H),2.57(ddd,J=12.7,7.5,4.7Hz,1H),2.53(s,3H),2.21(t,J=7.5Hz,2H),2.10-2.05(m,1H),1.63-1.57(m,3H),1.47(d,J=6.9Hz,3H),1.43(s,9H),1.27(s,11H),1.05(s,9H).
tert-ブチル(11-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-11-オキソウンデシル)カルバメート(2.18a):H NMR(600MHz,CDCl3)δ8.67(s,1H),7.43(d,J=7.4Hz,1H),7.41(d,J=8.3Hz,2H),7.36(d,J=8.2Hz,2H),6.11(d,J=8.1Hz,1H),5.08(p,J=7.0Hz,1H),4.74(t,J=7.9Hz,1H),4.54(d,J=8.7Hz,1H),4.52(s,2H),4.15(d,J=11.5Hz,1H),3.58(dd,J=11.4,3.6Hz,1H),3.08(dd,J=11.7,6.9Hz,2H),2.57(ddd,J=12.8,7.4,4.8Hz,1H),2.53(s,3H),2.21(t,J=7.6Hz,2H),2.09-2.05(m,1H),1.65-1.56(m,3H),1.47(d,J=6.9Hz,3H),1.44(s,9H),1.30-1.24(m,13H),1.05(s,9H).
4-(4-((4’-クロロ-4-ホルミル-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)ベンズアミド(1.31)の調製:化合物1.8から化合物1.9を調製したのと同じ手順で、化合物1.12から化合物1.31を調製した。H NMR(600MHz,CDCl3)δ9.52(s,1H),8.36(s,1H),8.11(dd,J=9.2,1.9Hz,1H),7.63(d,J=8.6Hz,2H),7.37(d,J=7.5Hz,2H),7.31(t,J=7.4Hz,2H),7.27(d,J=7.5Hz,2H),7.08(d,J=8.3Hz,1H),6.94(d,J=8.4Hz,2H),6.79(d,J=8.7Hz,2H),6.61(d,J=9.3Hz,1H),3.91(s,1H),3.65(t,J=7.6Hz,4H),3.29(t,J=4.7Hz,4H),3.10(dd,J=13.9,5.0Hz,1H),3.02(dd,J=13.8,7.2Hz,1H),2.85(s,2H),2.66(d,J=17.6Hz,1H),2.45-2.37(m,6H),2.36-2.26(m,7H),2.12(dd,J=12.9,4.7Hz,1H),2.00(dd,J=13.6,6.8Hz,1H),1.65(ddt,J=36.1,13.7,6.5Hz,3H),1.14(s,3H).ESI、m/z[M+H]=988.3.
4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボン酸(1.32)の調製:アルデヒド1.31のtert-ブタノール/THF(1/1)中撹拌溶液に、2-メチル-2-ブテン(20当量)を加えた。反応混合物を-5℃に冷却し、NaOCl(2.5当量)およびNaHPOの水溶液を滴加した。30分後、反応混合物をEtOAcで希釈した。有機部分を水およびブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。粗製物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物を得た。H NMR(600MHz,CDOD)δ8.19(d,J=2.2Hz,1H),7.93(dd,J=9.2,2.3Hz,1H),7.72(d,J=8.8Hz,2H),7.29-7.24(m,4H),7.15(t,J=7.7Hz,2H),7.11-7.07(m,1H),7.00(d,J=8.4Hz,2H),6.79(d,J=9.1Hz,2H),6.73(d,J=9.4Hz,1H),3.94(dd,J=8.8,5.0Hz,1H),3.57(td,J=6.2,3.4Hz,4H),3.28(d,J=5.3Hz,4H),3.18(dd,J=14.3,5.8Hz,1H),3.15-3.12(m,2H),3.09(dd,J=14.3,5.8Hz,1H),2.76-2.67(m,3H),2.64-2.57(m,2H),2.51-2.42(m,3H),2.41-2.32(m,4H),2.24(d,J=18.3Hz,1H),2.10-1.99(m,3H),1.75-1.67(m,1H),1.63-1.57(m,1H),1.24(s,3H).ESI、m/z[M+H]=1004.3.
【0211】
ディグレーダー#33~35の調製のための基本手順:ディグレーダー#33~35を、酸1.32をアミンと結合させて、ディグレーダー1を調製したのと同じ手順に従って調製した(2.16、2.17および2.18)。
(2S,4R)-1-((2S)-2-(10-(4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)デカンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#33):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.68(s,1H),8.29(d,J=1.7Hz,1H),8.09(dd,J=9.2,1.7Hz,1H),7.80(d,J=8.8Hz,1H),7.76(d,J=8.8Hz,1H),7.42-7.33(m,7H),7.33-7.23(m,5H),7.03(d,J=8.0Hz,1H),6.96(d,J=8.1Hz,2H),6.76-6.71(m,2H),6.61(dd,J=9.3,4.0Hz,1H),6.33(d,J=8.9Hz,1H),5.09(p,J=7.3,6.9Hz,1H),4.79-4.70(m,2H),4.51(s,1H),4.18(d,J=11.6Hz,1H),3.95-3.86(m,1H),3.66(q,J=9.7,6.0Hz,4H),3.59(d,J=11.0Hz,1H),3.44-3.28(m,1H),3.28-3.16(m,4H),3.16-3.06(m,3H),3.01(dd,J=13.8,7.2Hz,2H),2.85-2.64(m,2H),2.54-2.29(m,14H),2.25-2.05(m,8H),1.71-1.50(m,5H),1.48(d,J=6.8Hz,5H),1.41(dt,J=22.2,7.4Hz,4H),1.26(d,J=4.6Hz,6H),1.05(s,9H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(11-(4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)ウンデカンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#34):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.32-8.28(m,1H),8.10(dd,J=9.0,4.4Hz,1H),7.81-7.74(m,2H),7.43-7.34(m,6H),7.33-7.24(m,5H),7.03(d,J=8.5Hz,1H),6.96(d,J=8.4Hz,2H),6.73(d,J=7.4Hz,2H),6.61(d,J=9.4Hz,1H),6.32(d,J=8.2Hz,1H),6.22(s,1H),5.09(dt,J=14.1,7.8Hz,1H),4.77-4.68(m,2H),4.51(s,1H),4.16(d,J=9.8Hz,1H),3.94-3.87(m,1H),3.64(t,J=8.2Hz,4H),3.59(dd,J=11.5,2.8Hz,1H),3.30-3.13(m,5H),3.12-3.08(m,1H),3.01(dd,J=13.9,7.2Hz,1H),2.85-2.67(m,1H),2.58-2.46(m,6H),2.46-2.26(m,9H),2.25-2.03(m,7H),1.68-1.57(m,3H),1.51-1.46(m,5H),1.34-1.19(m,19H),1.05(d,J=3.6Hz,9H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(11-(4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)ウンデカンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#35):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.30(s,1H),8.11-8.07(m,1H),7.77(dd,J=11.8,9.0Hz,2H),7.38(dt,J=17.1,6.5Hz,6H),7.27(d,J=17.7Hz,5H),7.03(d,J=8.4Hz,1H),6.96(d,J=8.1Hz,2H),6.72(d,J=8.8Hz,2H),6.61(d,J=9.2Hz,1H),6.35(dd,J=28.5,8.7Hz,1H),6.18(s,1H),5.11-5.05(m,1H),4.71(dd,J=7.8,4.9Hz,2H),4.51(s,1H),4.16(d,J=11.5Hz,1H),3.90(s,1H),3.66(h,J=9.8,9.2Hz,4H),3.62-3.56(m,1H),3.33-3.14(m,7H),3.10(dd,J=13.7,4.8Hz,1H),3.01(dd,J=13.7,7.2Hz,1H),2.91-2.65(m,1H),2.52(s,15H),2.23-2.05(m,7H),1.70-1.59(m,3H),1.52-1.43(m,7H),1.26(d,J=4.5Hz,17H),1.05(d,J=2.8Hz,9H).
【0212】
実施例32:ディグレーダー#36~38の調製。
【化271】

エチル4-(4-((4-((4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ピペリジン-1-イル)メチル)-4’-クロロ-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンゾエート(1.33)の調製:アルデヒド1.12(1.0当量)のDCM中撹拌溶液に、tert-ブチルピペリジン-4-イルカルバメート(1.5当量)、NaBH(OAc)(7.0当量)およびTEA(10当量)を加えた。得られた混合物を室温で7時間撹拌した。反応の完了後、反応混合物をDCMで希釈後、水に続けてブラインで洗浄した。有機部分を無水MgSO上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ7.89(d,J=9.0Hz,2H),7.28(s,2H),6.99(d,J=8.4Hz,2H),6.81(d,J=9.1Hz,2H),4.40(s,1H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),3.42(s,1H),3.24(t,J=5.0Hz,4H),2.79(s,2H),2.75(d,J=11.5Hz,2H),2.39-2.30(m,6H),2.29-2.23(m,1H),2.23-2.17(m,3H),2.12(d,J=17.3Hz,1H),1.90(d,J=17.0Hz,1H),1.85(d,J=8.1Hz,2H),1.58(d,J=6.7Hz,2H),1.44(s,9H),1.42(d,J=4.5Hz,2H),1.36(t,J=7.1Hz,3H),0.93(s,3H).ESI、m/z[M+H]=665.3.
tert-ブチル(1-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)カルバメート(1.34)の調製:化合物1.8から化合物1.9を調製したのと同じ手順で、化合物1.33から化合物1.34を調製した。H NMR(600MHz,CDCl)δ8.33(s,1H),8.06(d,J=9.1Hz,1H),7.72(d,J=7.5Hz,2H),7.37(d,J=7.4Hz,2H),7.30(t,J=7.5Hz,2H),7.28-7.26(m,2H),6.99(d,J=7.3Hz,3H),6.72(d,J=7.6Hz,2H),6.57(d,J=9.0Hz,1H),3.92-3.83(m,1H),3.66(p,J=7.2,6.2Hz,4H),3.47(dd,J=12.5,5.6Hz,1H),3.24(s,4H),3.10(dd,J=13.8,4.9Hz,1H),3.00(dd,J=13.9,7.3Hz,1H),2.95-2.85(m,3H),2.52-2.40(m,8H),2.40-2.29(m,8H),2.29-2.16(m,5H),2.16-2.08(m,2H),2.05-1.98(m,1H),1.85(s,2H),1.67(tt,J=14.2,5.7Hz,2H),1.62-1.49(m,1H),1.43(s,9H),0.96(s,3H).
4-(4-((4-((4-アミノピペリジン-1-イル)メチル)-4’-クロロ-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)ベンズアミド・塩酸塩(1.35)の調製:化合物1.9から化合物1.10を調製したのと同じ手順で、化合物1.34から化合物1.35を調製した。ESI、m/z[M+H]=1071.7.
【0213】
ディグレーダー#36~38の調製のための基本手順:ディグレーダー#36~38を、アミン1.10の代わりにアミン1.35を用いて、ディグレーダー1を調製したのと同じ手順に従い調製した。
N1-(1-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-N6-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アジパミド(ディグレーダー#36):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.66(s,1H),8.30(s,1H),8.00(d,J=8.5Hz,1H),7.83-7.74(m,2H),7.37(d,J=7.3Hz,6H),7.29(t,J=7.5Hz,4H),7.26-7.22(m,1H),7.07-7.00(m,2H),6.89(d,J=7.0Hz,1H),6.72-6.60(m,2H),6.58(d,J=8.3Hz,1H),5.10(q,J=7.1Hz,1H),4.71(s,1H),4.62(t,J=7.7Hz,1H),4.48(s,1H),4.03(t,J=8.8Hz,1H),3.87(s,2H),3.68-3.55(m,6H),3.40-3.16(m,5H),3.09(d,J=4.7Hz,1H),3.01-2.97(m,1H),2.89-2.55(m,7H),2.50(s,3H),2.47-2.26(m,12H),2.26-2.07(m,8H),2.03-1.79(m,3H),1.66(dq,J=14.1,5.8Hz,1H),1.46(t,J=6.6Hz,4H),1.25(s,7H),1.08(s,3H),1.03(s,9H),0.89-0.81(m,2H).
N1-(1-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-N7-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)ヘプタンジアミド(ディグレーダー#37):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.31(s,1H),8.04(d,J=8.0Hz,1H),7.76(d,J=7.2Hz,2H),7.41-7.32(m,7H),7.32-7.26(m,5H),7.00(d,J=7.6Hz,2H),6.97-6.91(m,1H),6.71(d,J=5.2Hz,1H),6.57(d,J=9.3Hz,1H),6.38(d,J=7.4Hz,1H),5.08(q,J=6.9Hz,1H),4.71(t,J=7.8Hz,1H),4.61(t,J=8.8Hz,1H),4.49(s,1H),4.07(dd,J=10.6,5.0Hz,1H),3.89-3.75(m,2H),3.65(q,J=5.9,5.5Hz,4H),3.61-3.56(m,1H),3.24(dd,J=18.6,7.0Hz,3H),3.09(dd,J=14.5,4.8Hz,1H),2.99(dd,J=13.8,7.3Hz,1H),2.51(s,4H),2.48-2.24(m,11H),2.24-1.82(m,16H),1.73-1.52(m,6H),1.51-1.40(m,3H),1.26(d,J=9.2Hz,9H),1.03(s,12H),0.88(t,J=6.9Hz,2H).
N1-(1-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-N8-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)オクタンジアミド(ディグレーダー#38):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.31(s,1H),8.04(d,J=9.0Hz,1H),7.77(d,J=8.2Hz,2H),7.41-7.34(m,7H),7.31-7.27(m,4H),7.00(d,J=7.8Hz,2H),6.95-6.91(m,1H),6.71-6.67(m,1H),6.57(d,J=9.4Hz,1H),6.36-6.31(m,1H),5.08(td,J=7.3,3.8Hz,1H),4.69(t,J=8.0Hz,1H),4.59(dd,J=8.7,5.8Hz,1H),4.48(s,1H),4.08(d,J=10.6Hz,1H),3.91-3.77(m,2H),3.68-3.61(m,4H),3.57(dt,J=11.0,3.6Hz,1H),3.33-3.16(m,5H),3.09(dd,J=13.8,4.8Hz,1H),2.99(dd,J=13.8,7.3Hz,1H),2.96-2.85(m,2H),2.51(s,3H),2.45-2.26(m,15H),2.24-2.03(m,9H),1.90-1.79(m,2H),1.66(dd,J=14.2,8.2Hz,2H),1.56(s,4H),1.49-1.40(m,4H),1.25(s,9H),1.03(s,9H),1.01(s,3H),0.96-0.80(m,2H).
【0214】
実施例33:ディグレーダー#39および#40の調製。
【化272】
(1,4-trans-シクロヘキサンジイル)ビス(メチレン)ジメタンスルホネート(7.1)の調製:ジオール7.0(1.0当量)およびトリエチルアミン(5.0当量)のDCM中撹拌溶液に、メタンスルホニルクロリド(4.0当量)を0℃で滴加した。反応物を室温で7時間撹拌した後、DCMで希釈した。有機部分を水およびブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。粗製物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。H NMR(600MHz,CDCl)δ4.04(d,J=6.3Hz,4H),3.00(s,6H),1.89(d,J=7.0Hz,4H),1.76-1.69(m,2H),1.08(td,J=9.3,3.3Hz,4H).
2,2’-(1,4-trans-シクロヘキサンジイル)ジアセトニトリル(7.2)の調製:ジオール7.1(1.0当量)のDMF中撹拌溶液に、NaCN(4.0当量)加え、反応物を70℃で10時間撹拌した。反応が完了すると(TLCで監視して)、反応混合物を酢酸エチルで希釈した。有機部分を水およびブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。粗製物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。H NMR(600MHz,CDCl)δ2.28(d,J=6.5Hz,4H),1.93(d,J=7.2Hz,4H),1.68-1.63(m,2H),1.22-1.12(m,4H).
2,2’-(1,4-trans-シクロヘキサンジイル)二酢酸(7.3):化合物7.2(1.0当量)のエタノール中撹拌溶液に、KOH(5.0当量)溶液を加え、反応物を70℃で8時間撹拌した。反応が完了すると、3N HClを用いて反応物のpHを7に調節した。次に反応混合物からエタノールを留去し、残りの固体を濾過により集めた。固体を冷水およびジエチルエーテルで洗浄した。次に、固体を減圧下で乾燥し、標記化合物7.3を得た。H NMR(600MHz,CDOD)δ2.09(d,J=7.1Hz,4H),1.73(d,J=7.0Hz,4H),1.66-1.57(m,2H),0.97(dd,J=11.2,9.3Hz,4H).
2-((1,4-trans)-4-(2-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-2-オキソエチル)シクロヘキシル)酢酸(7.4)の調製:アミン2.0(1.0当量)、酸7.3(1.1当量)、HATU(1.2当量)およびTEA(5.0当量)の混合物をDCM中に入れ、反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応の完了後、DCMを留去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製した。H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),7.40(d,J=8.2Hz,2H),7.36(d,J=8.3Hz,3H),6.51(d,J=8.5Hz,1H),5.08(p,J=7.0Hz,1H),4.70(t,J=7.9Hz,1H),4.59(d,J=8.9Hz,1H),4.50(s,1H),4.15(d,J=11.5Hz,1H),3.58(dd,J=11.4,3.5Hz,1H),2.52(s,3H),2.51-2.47(m,2H),2.14(d,J=7.0Hz,2H),2.10(d,J=6.8Hz,2H),2.08-2.04(m,1H),1.82-1.75(m,2H),1.75-1.70(m,2H),1.69(d,J=7.2Hz,2H),1.47(d,J=6.9Hz,3H),1.03(s,9H),1.01(d,J=10.3Hz,3H).
【0215】
ディグレーダー#39および#40の合成のための基本手順:アミン1.28または1.18(12mg、0.011mmol)および酸7.4(7mg、0.012mmol)のDCM(1mL)中撹拌溶液に、TEA(0.01mL、0.066mmol)を室温で加えた。HATU(5mg、0.012mmol)を混合物に加え、反応物を同じ温度で8時間撹拌した。反応の完了時に、減圧下で溶媒を除去し、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=96:4)により精製した。カラムからの生成物を15mLのDCMと混合し、飽和NHCl水溶液で洗浄した。有機部分をNaSO上で乾燥させ、濾過し、DCMを減圧下で留去して、標記化合物を得た。
(2S,4R)-1-((2S)-2-(2-((1,4-trans)-4-(2-(9-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル)-2-オキソエチル)シクロヘキシル)アセトアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#39):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.33(d,J=2.0Hz,1H),8.05(d,J=10.3Hz,1H),7.76(d,J=8.6Hz,2H),7.46-7.33(m,8H),7.31-7.23(m,3H),6.98(d,J=8.2Hz,2H),6.94(s,1H),6.73-6.64(m,2H),6.57(d,J=9.4Hz,1H),6.19-6.14(m,1H),5.07(p,J=7.0Hz,1H),4.72(td,J=7.9,3.4Hz,1H),4.55(d,J=8.1Hz,1H),4.50(s,1H),4.15-4.10(m,1H),3.87(d,J=10.3Hz,1H),3.68-3.62(m,4H),3.58(dd,J=11.4,3.5Hz,1H),3.54-3.47(m,2H),3.34(s,2H),3.22(s,3H),3.10(dd,J=13.8,5.0Hz,1H),2.99(dd,J=13.8,7.4Hz,1H),2.95-2.86(m,1H),2.77-2.63(m,2H),2.52(s,5H),2.50-2.24(m,14H),2.22-1.98(m,9H),1.78-1.66(m,8H),1.66-1.53(m,3H),1.46(dd,J=7.0,1.5Hz,3H),1.41(d,J=22.5Hz,4H),1.04(s,9H),1.01(s,3H),1.00-0.92(m,4H),0.91-0.79(m,4H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(2-((1,4-trans)-4-(2-(4-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)シクロヘキシル)アセトアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#40):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.30(dd,J=17.6,2.1Hz,1H),8.10(td,J=9.3,2.0Hz,1H),7.80(d,J=9.0Hz,1H),7.74(d,J=8.9Hz,1H),7.41-7.27(m,11H),7.04(d,J=8.6Hz,1H),6.99(d,J=8.3Hz,2H),6.75(d,J=7.6Hz,2H),6.61(dd,J=9.4,3.5Hz,1H),6.29(dd,J=43.5,8.8Hz,1H),5.12-5.06(m,1H),4.74-4.64(m,2H),4.51(s,1H),4.18-4.10(m,1H),3.93-3.86(m,1H),3.74-3.63(m,5H),3.62-3.33(m,4H),3.26(d,J=32.2Hz,4H),3.18-3.06(m,2H),3.02(ddd,J=13.9,7.2,1.9Hz,1H),2.86(s,1H),2.65-2.57(m,1H),2.52(d,J=3.3Hz,7H),2.43(s,3H),2.41-2.28(m,8H),2.26(d,J=8.1Hz,3H),2.23-2.17(m,2H),2.17-1.99(m,6H),1.85(dd,J=38.2,18.4Hz,1H),1.77-1.55(m,8H),1.47(d,J=6.9Hz,3H),1.05(d,J=2.5Hz,9H),1.00(d,J=12.8Hz,3H),0.94(d,J=11.7Hz,3H),0.89(dt,J=9.1,6.7Hz,2H).
【0216】
実施例34:ディグレーダー#41および#42の調製。
【化273】
tert-ブチル1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレート(8.2)の調製:化合物8.1(1.0当量)のトルエン中撹拌溶液に、エチレングリコール(1.5当量)およびPPTS(5モル%)を加えた。混合物をディーンスターク装置で2時間還流した。反応が完了すると、反応物の温度を室温まで冷却し、TEAを混合物に加えた。反応混合物を酢酸エチルで希釈した。有機部分をNaHCO飽和水溶液およびブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥し、濾過して、減圧下濃縮した。粗製物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ3.94(s,4H),2.27-2.19(m,1H),1.94-1.85(m,2H),1.81-1.70(m,4H),1.57-1.50(m,2H),1.43(s,9H).
tert-ブチル8-メチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレート(8.3)の調製:化合物8.2(1.0当量)のTHF中撹拌溶液に、1N LDA溶液(1.5当量)を-78℃で滴加した。反応物の温度を室温までゆっくり温め、反応物をこの温度で4時間撹拌した。全ての出発物質が消費されると、反応をNHCl飽和水溶液でクエンチした。THFを減圧下で除去し、粗生成物を酢酸エチルで希釈した。有機部分を水およびブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。粗製物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ3.93(s,4H),2.11-2.05(m,2H),1.68-1.58(m,4H),1.49-1.41(m,11H),1.15(s,3H).
tert-ブチル1-メチル-4-オキソシクロヘキサン-1-カルボキシレート(8.4)の調製:化合物8.3を酢酸と混合し、65℃で2時間撹拌した。反応の完了後、酢酸を減圧下で除去し、残留物を酢酸エチルで希釈した。混合物を水およびブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。粗製物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ2.48-2.39(m,2H),2.39-2.26(m,4H),1.67-1.56(m,2H),1.48(s,9H),1.26(s,3H).
1-(tert-ブチル)3-メチル4-ヒドロキシ-1-メチルシクロヘキサ-3-エン-1,3-ジカルボキシレート(8.5)の調製:化合物1.1から化合物1.2を調製したのと同じ手順により、化合物8.4から化合物8.5を合成した。H NMR(600MHz,CDCl)δ12.12(s,1H),3.76(s,3H),2.76(dq,J=15.8,1.3Hz,1H),2.38(dddt,J=20.6,8.3,6.5,1.6Hz,1H),2.29(tt,1H),2.07-1.99(m,2H),1.61-1.56(m,1H),1.42(s,9H),1.21(s,3H).
1-(tert-ブチル)3-メチル1-メチル-4-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ-3-エン-1,3-ジカルボキシレート(8.6)の調製:化合物1.2から化合物1.3を調製したのと同じ手順により、化合物8.5から化合物8.6を合成した。H NMR(600MHz,CDCl)δ3.83(s,3H),3.04(dd,J=17.6,2.0Hz,1H),2.62-2.51(m,1H),2.47-2.37(m,1H),2.30(tt,J=17.6,3.4,2.4Hz,1H),2.19-2.12(m,1H),1.67(ddd,J=13.3,8.7,6.3Hz,1H),1.46(s,9H),1.27(s,3H).
4-(tert-ブチル)2-メチル4’-クロロ-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,4-ジカルボキシレート(8.7)の調製:化合物1.3から化合物1.4を調製したのと同じ手順により、化合物8.6から化合物8.7を合成した。H NMR(600MHz,CDCl)δ7.29-7.26(m,2H),7.04-6.99(m,2H),3.47(s,3H),2.93(dq,J=17.7,2.0Hz,1H),2.51-2.41(m,1H),2.40-2.32(m,1H),2.22(dt,J=17.5,2.7Hz,1H),2.12-2.05(m,1H),1.65-1.58(m,1H),1.45(s,9H),1.26(s,3H).
4’-クロロ-6-(メトキシカルボニル)-4-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボン酸(8.8)の調製:化合物8.7のDCM中撹拌溶液に、TFA(10当量)を加え、混合物を室温で4時間撹拌した。反応の完了後、揮発物を減圧下で除去し、標記化合物を得て、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
メチル(S)-4’-クロロ-4-メチル-4-((R)-2-オキソ-4-フェニルオキサゾリジン-3-カルボニル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-カルボキシレート(8.9a)およびメチル(R)-4’-クロロ-4-メチル-4-((R)-2-オキソ-4-フェニルオキサゾリジン-3-カルボニル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-カルボキシレート(8.9b)の調製:酸8.8(1.0当量)のDCM中撹拌溶液に、塩化オキサリル(1.5当量)を加え、混合物を室温で4時間撹拌した。反応が完了すると、揮発物を減圧下で除去し、粗製酸塩化物をさらに精製することなく次のステップで使用した。
(R)-4-フェニルオキサゾリジン-2-オン(1.5当量)のTHF中撹拌溶液に、1M nBuLi溶液(1.5当量)を-78℃で滴加した。反応物を同じ温度で30分間撹拌した。酸塩化物のTHF中溶液を同じ温度で滴加した。酸塩化物が完全に消費されると、反応をNHCl飽和水溶液でクエンチした。THFを減圧下で除去し、粗生成物を酢酸エチルで希釈した。有機部分を水およびブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。粗製物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物8.9aおよび8.9bを等量で得た。
8.9a:H NMR(600MHz,CDCl)δ7.36-7.31(m,3H),7.31-7.27(m,2H),7.22-7.17(m,2H),6.77-6.71(m,2H),5.54(dd,J=8.9,5.5Hz,1H),4.69(t,J=8.9Hz,1H),4.22(dd,J=9.0,5.5Hz,1H),3.50(s,3H),3.43-3.35(m,1H),2.48-2.39(m,1H),2.35-2.23(m,3H),1.82-1.74(m,1H),1.53(s,3H).
8.9b:H NMR(600MHz,CDCl)δ7.40-7.32(m,5H),7.24-7.19(m,2H),6.77-6.72(m,2H),5.52(dd,J=8.6,4.0Hz,1H),4.75(t,J=8.8Hz,1H),4.32(dd,J=8.9,3.9Hz,1H),3.47(s,3H),3.10(dd,J=17.8,2.0Hz,1H),2.64-2.56(m,1H),2.46-2.38(m,1H),2.37-2.27(m,1H),2.18-2.09(m,1H),1.86-1.77(m,1H),1.55(s,3H).
(4’-クロロ-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2,4-ジイル)ジメタノール(8.10aおよび8.10b)の調製:化合物8.9aまたは8.9b(1.0当量)のジエチルエーテル中撹拌溶液に、0℃でLAH(2.0当量)を何度かに分けて加え、得られた混合物を2時間撹拌した。完了時に、反応を10%NaOH溶液でクエンチし、続けて無水MgSOを加えた。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、粗生成物を得て、これをフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物8.10aおよび8.10bを得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ7.31-7.27(m,2H),7.10-7.06(m,2H),3.97-3.89(m,2H),3.47(s,2H),2.37-2.26(m,2H),2.22(d,J=17.4,2.5Hz,1H),1.99(d,J=17.4,1.8Hz,1H),1.66-1.59(m,1H),1.53-1.45(m,1H),1.01(s,3H).
(4’-クロロ-6-(クロロメチル)-4-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メタノール(8.11aおよび8.11b)の調製:ジオール8.10aまたは8.10b(1.0当量)およびNCS(1.2当量)のDCM中撹拌溶液に、-20℃でDMS(1.2当量)を加えた。反応物を0℃で1時間撹拌した。完了時に、混合物をDCMで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機部分を無水NaSO上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物質をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物8.11aまたは8.11bを得た。H NMR(600MHz,DMSO-d6)δ7.50-7.40(m,2H),7.29-7.18(m,2H),4.72-4.41(br,1H),3.96(s,2H),3.21(dd,2H),2.33-2.21(m,2H),2.13(d,J=17.3,2.6Hz,1H),1.89(d,J=17.3,1.8Hz,1H),1.60-1.50(m,1H),1.39-1.32(m,1H),0.89(s,3H).
エチル4-(4-((4’-クロロ-4-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンゾエート(1.11aおよび1.11b)の調製:化合物8.11aまたは8.11b(1.0当量)をDMFに溶解し、続けて、KCO(1.5当量)およびエチル4-(ピペラジン-1-イル)ベンゾエート(1.2当量)を加えた。混合物を75℃で24時間撹拌した。出発物質の消費時に、混合物を室温に温め、EtOAcで希釈し、水(25mLx3)およびブラインで連続的に洗浄した。有機部分を無水NaSO上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=2:1)により精製し、標記化合物1.11aまたは1.11bを得た。1.11aおよび1.11bのH NMRは、化合物1.11のものと同じである。
tert-ブチル(((S)-4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)カルバメート(1.9a)の調製:アルコール1.11から化合物1.9を調製したのと同じ合成プロトコルにより、アルコール1.11aから化合物1.9aを調製した。H NMR(600MHz,CDCl)δ8.34(s,1H),8.07(d,1H),7.66(br,2H),7.36(d,J=7.5Hz,2H),7.32-7.17(m,4H),7.06-6.92(m,3H),6.73(br,2H),6.57(br,1H),4.74(br,1H),3.87(br,1H),3.69-3.54(m,4H),3.23(br,4H),3.16-2.92(m,4H),2.87-2.72(m,2H),2.48-2.19(m,12H),2.09(d,J=17.0Hz,2H),1.97(d,J=17.3Hz,1H),1.82-1.51(m,3H),1.51-1.44(m,1H),1.42(s,9H),0.96(s,3H).
tert-ブチル(((R)-4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)カルバメート(1.9b)の調製:アルコール1.11から化合物1.9を調製したのと同じ合成プロトコルにより、アルコール1.11bから化合物1.9bを調製した。H NMR(600MHz,CDCl)δ8.35(d,J=2.2Hz,1H),8.09(dd,J=9.3,2.3Hz,1H),7.69-7.61(m,2H),7.40-7.33(m,2H),7.33-7.19(m,4H),7.04(d,J=8.5Hz,1H),6.99(d,J=8.3Hz,2H),6.75(d,J=8.7Hz,2H),6.60(d,J=9.3Hz,1H),4.82(br,1H),3.94-3.83(m,1H),3.73-3.58(m,4H),3.27(t,J=5.2Hz,4H),3.16-3.06(m,2H),3.06-2.95(m,2H),2.88(s,2H),2.51-2.19(m,12H),2.16-2.07(m,2H),1.99(d,J=17.4Hz,1H),1.73-1.62(m,1H),1.58-1.51(m,1H),1.51-1.44(m,2H),1.41(s,9H),0.95(s,3H).
【化274】
N1-(((S)-4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-N10-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)デカンジアミド(ディグレーダー#41)の調製:化合物1.9a(1.0当量)のDCM中撹拌溶液に、ジオキサン中のHCl(10当量)を加えた。反応の完了後、揮発物を減圧下で除去し、粗製灰色がかった白色の粗製粉末を得た。粗生成物をDCMに溶解し、続けて、酸2.6(1.1当量)、HATU(1.2当量)、TEA(10当量)を加え、混合物を8時間撹拌した。反応の完了時に、減圧下で溶媒を除去し、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH/TEA=96:4:1)により精製した。カラムからの生成物を15mLのDCMと混合し、飽和NHCl水溶液で洗浄した。有機部分をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、標記化合物を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.28(s,1H),8.02(br,1H),7.82(d,J=8.5Hz,2H),7.42-7.33(m,7H),7.33-7.17(m,5H),7.02(d,J=7.9Hz,2H),6.93(d,J=8.3Hz,1H),6.74(d,J=8.6Hz,2H),6.58(d,J=9.3Hz,1H),6.32(br,1H),5.13-5.01(m,1H),4.72(t,J=8.0Hz,1H),4.62(br,1H),4.51(s,1H),4.16(d,J=11.6Hz,1H),3.87(br,1H),3.72-3.53(m,5H),3.35-3.13(m,5H),3.09(dd,J=13.7,5.3Hz,1H),3.00(dd,J=13.7,7.3Hz,1H),2.55-2.49(m,4H),2.49-2.23(m,15H),2.23-2.14(m,2H),2.14-2.04(m,6H),1.77-1.61(m,1H),1.61-1.50(m,5H),1.47(d,J=7.0Hz,3H),1.44-1.31(m,2H),1.30-1.18(m,2H),1.18-1.08(m,5H),1.05(s,9H),0.99(s,3H).
N1-(((R)-4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-N10-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)デカンジアミド(ディグレーダー#42):ディグレーダー#42を、ディグレーダー41の調製のために記載したのと同じ合成法により、化合物1.9bから調製した。H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.30(d,J=2.3Hz,1H),8.05(d,1H),7.75(d,2H),7.45(br,1H),7.41-7.33(m,6H),7.32-7.27(m,4H),7.29-7.21(m,1H),7.03-6.98(m,2H),6.95(d,J=8.5Hz,1H),6.66(d,J=8.5Hz,2H),6.60(d,J=9.3Hz,1H),6.27(d,J=8.3Hz,1H),6.09(br,1H),5.09(p,J=7.1Hz,1H),4.70(t,J=8.1Hz,1H),4.60(br,1H),4.49(br,1H),4.12(d,J=11.4Hz,1H),3.88(br,1H),3.69-3.61(m,4H),3.59(d,J=10.7Hz,1H),3.35-3.27(m,1H),3.27-3.15(m,4H),3.15-3.05(m,2H),3.00(dd,J=13.8,7.2Hz,1H),2.63-2.46(m,6H),2.41(br,4H),2.38-2.26(m,8H),2.23(d,J=17.5Hz,1H),2.16(t,J=7.6Hz,2H),2.13-2.00(m,6H),1.70-1.61(m,1H),1.61-1.50(m,5H),1.48(d,J=7.0Hz,3H),1.44-1.35(m,2H),1.22-1.14(m,2H),1.14-1.00(m,14H),0.98(s,3H).
【0217】
実施例35:ディグレーダー#43および#44の調製。
【化275】
エチル4-(4-((4’-クロロ-4-ホルミル-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンゾエート(1.12aおよび1.12b)の調製:アルコール1.11からアルデヒド1.12を調製したのと同じ手順により、アルコール1.11aおよび1.11bを、それぞれ、アルデヒド1.12aおよび1.12bに変換した。1.12aおよび1.12bのH NMRは、アルデヒド1.12のものと同じである。
(2S,4R)-1-((S)-2-(8-(4-(((S)-4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-8-オキソオクタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#43)の調製:ディグレーダー17をアルデヒド1.12から調製したものと同じプロトコルによりアルデヒド1.12aからディグレーダー43を調製した。H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.32(d,J=2.2Hz,1H),8.08(d,J=9.1Hz,1H),7.72(d,J=8.5Hz,2H),7.44(br,2H),7.41-7.34(m,6H),7.33-7.22(m,5H),7.04-6.95(m,3H),6.74(d,J=8.4Hz,2H),6.60(d,J=9.3Hz,1H),6.28(d,J=8.6Hz,1H),5.08(p,J=7.1Hz,1H),4.71(t,J=8.1Hz,1H),4.60(d,J=8.7Hz,1H),4.49(br,1H),4.12(d,J=11.5Hz,1H),3.89(br,1H),3.66(dd,J=15.2,9.1Hz,4H),3.58(dd,J=11.6,3.5Hz,1H),3.42(br,2H),3.23(br,4H),3.10(dd,J=13.9,5.0Hz,1H),3.01(dd,J=13.9,7.2Hz,1H),2.86(br,1H),2.65-2.47(m,3H),2.47-2.14(m,15H),2.14-2.04(m,1H),1.88(br,2H),1.71-1.51(m,6H),1.50-1.40(m,13H),1.27(br,5H),1.04(s,9H),0.95(s,3H).
(2S,4R)-1-((S)-2-(8-(4-(((R)-4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-8-オキソオクタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#44):ディグレーダー17をアルデヒド1.12から調製したものと同じプロトコルによりアルデヒド1.12bからディグレーダー#44を調製した。H NMR(600MHz,CDCl)δ8.68(s,1H),8.32(d,J=2.3Hz,1H),8.11(d,J=9.2Hz,1H),7.71(br,2H),7.50(d,J=7.8Hz,1H),7.42-7.39(m,2H),7.39-7.35(m,4H),7.33-7.23(m,5H),7.06-7.00(m,1H),7.00-6.95(m,2H),6.78(d,J=8.8Hz,2H),6.61(d,J=9.3Hz,1H),6.56(d,J=9.3Hz,1H),5.08(p,J=7.1Hz,1H),4.68(t,J=8.2Hz,1H),4.61(d,J=9.2Hz,1H),4.47(s,1H),4.05(d,J=11.4Hz,1H),3.89(br,1H),3.72-3.62(m,4H),3.62-3.51(m,3H),3.48-3.38(m,2H),3.25(br,4H),3.10(dd,J=13.9,5.0Hz,1H),3.03(dd,J=13.9,7.2Hz,1H),2.83(br,2H),2.61-2.47(m,5H),2.47-2.40(m,1H),2.40-2.26(m,7H),2.26-2.17(m,3H),2.17-2.07(m,2H),1.92(d,J=17.4Hz,1H),1.86-1.64(m,7H),1.60(p,J=14.8,7.0Hz,5H),1.50-1.41(m,5H),1.31(br,5H),1.03(s,9H),0.95(s,3H).
【0218】
実施例36:ディグレーダー#45の調製。
【化276】
tert-ブチル(1S,4S)-5-((4’-クロロ-6-((4-(4-(エトキシカルボニル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-4-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボキシレート(1.22s)の調製:tert-ブチル(1R、4R)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボキシレートから出発して、1.22の調製に適用したものと同じ手順により、アルデヒド1.12から化合物1.22sを調製した。H NMR(600MHz,CDCl)δ7.92-7.86(m,2H),7.30-7.23(m,2H),7.02-6.97(m,2H),6.84-6.78(m,2H),4.97(br,1H),4.31(q,J=7.1Hz,2H),3.73(br,1H),3.25(t,J=5.2Hz,4H),2.83-2.76(m,2H),2.65(br,1H),2.52(br,1H),2.46-2.31(m,4H),2.31-2.24(m,0H),2.24-2.14(m,2H),2.11(d,1H),1.91(d,J=17.3Hz,1H),1.67(s,1H),1.63-1.49(m,7H),1.43(s,9H),1.36(t,J=7.1Hz,3H),0.94(d,J=4.9Hz,3H).
tert-ブチル(1S,4S)-5-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボキシレート(1.23s)の調製:1.22から化合物1.23を調製したのと同じ手順で、化合物1.22から化合物1.23sを調製した。H NMR(600MHz,CDCl)δ8.34(s,1H),8.09(d,J=9.2,2.3Hz,1H),7.67(s,2H),7.36(d,J=7.6Hz,2H),7.27(d,J=8.2Hz,6H),7.02(s,1H),6.98(d,2H),6.75(s,2H),6.58(d,J=9.3Hz,1H),4.97(s,1H),3.88(s,1H),3.79-3.49(m,5H),3.27(s,4H),3.09(dd,J=13.8,4.9Hz,1H),3.01(dd,J=13.9,7.2Hz,1H),2.86(s,2H),2.68(s,1H),2.55-2.03(m,11H),1.93(d,J=17.3Hz,1H),1.77-1.33(m,20H),0.94(s,3H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(8-((1S,4S)-5-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)-8-オキソオクタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#45):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.66(s,1H),8.30(d,J=2.4Hz,1H),8.05(t,J=8.9Hz,1H),7.77(br,2H),7.48(t,J=8.1Hz,1H),7.40-7.30(m,6H),7.31-7.20(m,3H),7.00-6.92(m,3H),6.75(t,J=7.3Hz,2H),6.56(t,J=9.7Hz,1H),6.46(br,1H),5.11-5.01(m,1H),4.72-4.62(m,2H),4.62-4.52(m,1H),4.47(br,1H),4.21(d,J=7.7Hz,1H),4.08(t,J=9.8Hz,1H),3.86(br,1H),3.69-3.59(m,5H),3.59-3.51(m,1H),3.51-3.37(m,2H),3.32-3.10(m,6H),3.08(dd,J=13.8,4.9Hz,1H),2.99(dd,J=13.6,7.2Hz,1H),2.90-2.68(m,3H),2.54-2.47(m,4H),2.46-2.03(m,9H),1.96-1.74(m,3H),1.73-1.62(m,2H),1.62-1.48(m,7H),1.45(dd,J=17.8,6.9Hz,3H),1.41-1.28(m,4H),1.24(br,7H),1.02(d,J=5.1Hz,9H),0.90(dd,J=7.2,4.1Hz,3H).
【0219】
実施例37:ディグレーダー#46~48の調製。
【化277】
エチル4-(4-((4-(((S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ピペリジン-1-イル)メチル)-4’-クロロ-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンゾエート(1.36s)の調製:アルデヒド1.12(1.0当量)のDCM中撹拌溶液に、tert-ブチル(S)-ピペリジン-3-イルカルバメート(1.5当量)、NaBH(OAc)(7.0当量)およびTEA(10当量)を加えた。得られた混合物を室温で7時間撹拌した。反応の完了後、反応混合物をDCMで希釈後、水に続けてブラインで洗浄した。有機部分を無水MgSO上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ7.92-7.86(m,2H),7.29-7.24(m,2H),7.01-6.97(m,2H),6.81(dt,J=9.8,1.9Hz,2H),4.97(br,1H),4.31(q,J=7.1Hz,2H),3.72(br,1H),3.25(t,J=5.3Hz,4H),2.85-2.76(m,2H),2.70-2.58(m,1H),2.51(br,1H),2.45-2.30(m,4H),2.31-2.14(m,2H),2.11(d,J=18.3,3.0Hz,1H),1.91(d,J=17.3Hz,1H),1.65(d,J=15.4Hz,1H),1.59(s,9H),1.43(s,9H),1.36(t,J=7.1Hz,3H),0.94(d,J=4.9Hz,3H).
tert-ブチル((3S)-1-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペリジン-3-イル)カルバメート(1.37s)の調製:化合物1.8から化合物1.9を調製したのと同じ手順で、化合物1.36sから化合物1.37sを調製した。H NMR(600MHz,CDCl)δ8.34(d,J=2.2Hz,1H),8.07(dd,J=9.2,2.3Hz,1H),7.69(d,J=8.5Hz,2H),7.36(dt,J=6.2,1.3Hz,2H),7.32-7.20(m,7H),7.03-6.93(m,3H),6.73(d,J=8.6Hz,2H),6.57(d,J=9.3Hz,1H),4.98(br,1H),3.92-3.80(m,1H),3.76-3.57(m,5H),3.25(t,J=5.3Hz,4H),3.09(dd,J=13.9,4.9Hz,1H),3.00(dd,J=13.9,7.2Hz,1H),2.86(s,2H),2.59(d,J=94.4Hz,2H),2.48-2.24(m,11H),2.24-2.06(m,3H),1.92(d,J=17.2Hz,1H),1.72-1.62(m,2H),1.62-1.49(m,1H),1.49-1.32(m,11H),0.93(d,J=6.0Hz,3H).
4-(4-((4-(((S)-3-アミノピペリジン-1-イル)メチル)-4’-クロロ-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)ベンズアミド・塩酸塩(1.38s)の調製:化合物1.9から化合物1.10を調製したのと同じ手順で、化合物1.37sから化合物1.38sを調製した。
【0220】
ディグレーダー#46~48の調製のための基本手順:ディグレーダー#46~48を、アミン1.10の代わりにアミン1.38sを用いて、ディグレーダー1を調製したのと同じ手順に従い調製した。
N1-((3S)-1-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペリジン-3-イル)-N7-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)ヘプタンジアミド(ディグレーダー#46):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.66(s,1H),8.30(s,1H),8.07(br,1H),7.74(br,2H),7.43-7.31(m,8H),7.31-7.18(m,4H),6.98(d,J=8.1Hz,3H),6.74(t,J=7.7Hz,2H),6.58(d,J=9.3Hz,1H),6.48(br,1H),5.07(p,J=7.1Hz,1H),4.71(t,J=8.2,2.0Hz,1H),4.64(d,1H),4.48(br,1H),4.14-4.06(m,1H),4.03(br,2H),3.87(br,1H),3.72-3.50(m,8H),3.22(br,5H),3.14-3.04(m,2H),3.00(dd,J=13.8,7.2Hz,1H),2.83(br,2H),2.62(br,1H),2.50(s,3H),2.46-2.16(m,3H),2.15-2.02(m,10H),1.76-1.60(m,3H),1.60-1.31(m,15H),1.31-1.07(m,8H),1.02(s,9H),0.96(s,3H).
N1-((3S)-1-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペリジン-3-イル)-N8-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)オクタンジアミド(ディグレーダー#47):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.65(s,1H),8.30(s,1H),8.07(s,1H),7.80-7.66(m,2H),7.43(s,1H),7.39-7.30(m,6H),7.31-7.17(m,7H),6.97(d,J=8.1Hz,2H),6.78-6.69(m,2H),6.58(d,J=9.3Hz,1H),6.50(s,1H),5.06(q,J=6.7,6.1Hz,1H),4.72-4.58(m,2H),4.47(s,1H),4.09-3.99(m,2H),3.86(s,1H),3.70-3.49(m,6H),3.22(s,4H),3.08(ddd,J=8.8,5.4,2.4Hz,3H),3.00(dd,J=13.8,7.2Hz,1H),2.82(s,2H),2.49(d,J=3.1Hz,2H),2.45-2.24(m,16H),2.09(d,J=10.9Hz,5H),1.66(dd,J=14.3,7.5Hz,1H),1.49-1.33(m,16H),1.22-1.13(m,6H),1.02(s,7H),0.95(d,J=4.1Hz,3H).
N1-((3S)-1-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペリジン-3-イル)-N9-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)ノナンジアミド(ディグレーダー#48):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.65(s,1H),8.30(s,1H),8.07(d,J=9.1Hz,1H),7.75(br,2H),7.42(br,1H),7.39-7.31(m,6H),7.31-7.19(m,5H),6.98(d,J=8.0Hz,3H),6.73(d,J=8.6Hz,2H),6.59(d,J=9.3Hz,1H),6.52(br,1H),5.06(p,J=7.1Hz,1H),4.72-4.58(m,2H),4.47(s,1H),4.07(d,J=11.5Hz,1H),3.87(br,1H),3.69-3.60(m,10H),3.57(d,J=11.1Hz,1H),3.26(br,4H),3.09(q,J=7.5Hz,8H),3.00(dd,J=13.8,7.1Hz,1H),2.50(s,3H),2.46-2.22(m,13H),2.22-2.04(m,7H),1.71-1.29(m,13H),1.22-1.09(m,2H),1.02(s,13H).
【0221】
実施例38:ディグレーダー#49~51の調製。
【化278】
アルデヒド1.12からディグレーダー#46を調製したのと同じ合成プロトコルに従って、合成手順としてtert-ブチル(S)-ピペリジン-3-イルカルバメートの代わりにtert-ブチル(R)-ピペリジン-3-イルカルバメートを用いて、アルデヒド1.12からディグレーダー#49~51を調製した。
エチル4-(4-((4-(((R)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ピペリジン-1-イル)メチル)-4’-クロロ-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンゾエート(1.36r):H NMR(600MHz,CDCl)δ7.93-7.86(m,2H),7.27(d,J=8.1Hz,2H),7.02-6.96(m,2H),6.84-6.77(m,2H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),4.21(s,1H),3.57-3.32(m,2H),3.30-3.20(m,4H),3.17(d,J=11.4Hz,1H),3.11-2.98(m,1H),2.80(s,2H),2.69-2.53(m,1H),2.50-2.40(m,2H),2.40-2.15(m,4H),2.14-2.05(m,1H),1.92(d,J=17.6Hz,1H),1.81(d,J=9.1Hz,1H),1.72-1.61(m,1H),1.60-1.51(m,4H),1.46(s,9H),1.36(t,J=7.1Hz,3H),0.92(d,J=4.3Hz,3H).
tert-ブチル((3R)-1-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペリジン-3-イル)カルバメート(1.37r):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.33(d,J=2.4Hz,1H),8.07(d,J=9.0,2.3Hz,1H),7.70(d,J=8.5Hz,2H),7.40-7.32(m,2H),7.32-7.19(m,6H),7.03-6.92(m,3H),6.72(d,J=8.5Hz,2H),6.56(d,J=9.3Hz,1H),4.38-4.17(m,1H),3.87(br,1H),3.72-3.57(m,4H),3.56-3.36(m,2H),3.23(br,4H),3.19-3.11(m,1H),3.09(dd,J=13.8,4.9Hz,1H),3.00(dd,J=13.8,7.1Hz,1H),2.86(br,2H),2.81-2.55(m,1H),2.55-2.05(m,15H),2.00-1.88(m,1H),1.86-1.77(m,1H),1.72-1.61(m,2H),1.61-1.51(m,1H),1.49-1.36(m,8H),0.92(s,3H).
N1-((3R)-1-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペリジン-3-イル)-N7-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)ヘプタンジアミド(ディグレーダー#49):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.66(s,1H),8.30(t,J=2.3Hz,1H),8.05(d,J=8.7Hz,1H),7.75(d,J=8.3Hz,2H),7.42-7.32(m,7H),7.32-7.19(m,5H),7.02-6.90(m,2H),6.78-6.67(m,2H),6.59(d,J=9.3Hz,1H),6.52(br,1H),5.06(p,J=7.1Hz,1H),4.68(t,J=8.2Hz,1H),4.61-4.55(m,1H),4.48(br,1H),4.07(d,J=11.5Hz,1H),4.02(br,1H),3.87(br,1H),3.71-3.60(m,5H),3.58(dt,J=11.4,3.3Hz,1H),3.46(s,1H),3.21(br,4H),3.13(q,J=7.5Hz,1H),3.09(dd,J=13.8,4.9Hz,1H),3.00(dd,J=13.8,7.2Hz,1H),2.87(br,1H),2.64(br,1H),2.50(s,3H),2.47-2.18(m,12H),2.08(tq,J=16.5,8.6Hz,7H),1.81-1.42(m,9H),1.42-1.31(m,5H),1.16(br,3H),1.02(s,9H),0.97(s,3H).
N1-((3R)-1-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペリジン-3-イル)-N8-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)オクタンジアミド(ディグレーダー#50):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.65(s,1H),8.28(d,J=1.9Hz,1H),8.03(d,J=8.7,2.9Hz,1H),7.77(d,J=8.5Hz,2H),7.50-7.40(m,1H),7.39-7.31(m,6H),7.30-7.24(m,3H),7.24-7.19(m,1H),6.98(d,J=8.0Hz,2H),6.92(d,J=8.0Hz,1H),6.72(br,2H),6.60(td,J=20.4,9.0Hz,1H),5.05(p,J=7.1Hz,1H),4.64(t,J=8.2Hz,1H),4.58(t,J=8.0Hz,1H),4.46(s,1H),4.09-3.96(m,2H),3.86(br,1H),3.70-3.59(m,5H),3.59-3.54(m,1H),3.44(s,1H),3.20(br,4H),3.13(q,J=7.4Hz,1H),3.08(dd,J=13.8,5.0Hz,1H),3.00(dd,J=13.8,7.1Hz,1H),2.88(br,1H),2.49(s,3H),2.46-2.18(m,12H),2.18-1.99(m,4H),1.97-1.61(m,12H),1.61-1.32(m,12H),1.15(d,J=14.1Hz,4H),1.01(s,9H),0.98(s,3H).
N1-((3R)-1-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペリジン-3-イル)-N9-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)ノナンジアミド(ディグレーダー#51):1H NMR(600MHz,CDCl)δ8.66(d,J=2.4Hz,1H),8.29(s,1H),8.06(s,1H),7.78(s,2H),7.36(qd,J=8.1,4.2Hz,7H),7.29(t,J=7.7Hz,4H),7.23(t,J=7.3Hz,1H),7.04-6.93(m,3H),6.72(s,2H),6.60(s,1H),6.35(d,J=47.0Hz,1H),5.08(q,J=6.8Hz,1H),4.69(q,J=7.9Hz,1H),4.58(s,1H),4.49(s,1H),4.12(d,J=6.9Hz,1H),4.04(s,1H),3.88(s,1H),3.73-3.54(m,7H),3.22(d,J=20.1Hz,4H),3.15(q,J=7.5Hz,2H),3.09(dd,J=13.8,5.0Hz,1H),3.01(t,J=6.7Hz,1H),2.51(d,J=1.3Hz,3H),2.47-2.21(m,19H),2.09(t,J=7.5Hz,9H),1.66(dd,J=13.6,7.6Hz,3H),1.46(t,J=7.5Hz,8H),1.43(s,6H),1.13(s,6H),1.04(s,9H),0.97(s,3H).
【0222】
実施例39:ディグレーダー#52~54の調製。
【化279】
9.1a~9.3aの調製のための基本手順:tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(1.0当量)のTHF中撹拌溶液に、ω-ブロモエステル(1.2当量)、KI(10モル%)およびDIPEA(2当量)を逐次加えた。混合物を50℃で一晩撹拌した。THFを減圧下で除去し、残留物を酢酸エチルで希釈した。有機部分を水、続けて、ブラインで洗浄し、無水MgSO上で乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、対応するエステル9.1~9.3を得た。
エステル(9.1/9.2/9.3)をDCMに溶解し、続けて、ジオキサン中のHCl(10当量)を加えた。反応が完了すると、揮発物を減圧下で除去し、対応する標記化合物を得て、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
tert-ブチル4-(7-メトキシ-7-オキソヘプチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(9.1):H NMR(600MHz,CDCl)δ3.66(s,3H),3.42(t,J=5.1Hz,4H),2.36(t,J=5.0Hz,4H),2.31(q,J=7.3Hz,4H),1.67-1.57(m,2H),1.52-1.46(m,2H),1.46(s,9H),1.38-1.26(m,4H).
tert-ブチル4-(8-エトキシ-8-オキソオクチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(9.2):H NMR(600MHz,CDCl3)δ4.12(q,J=7.1Hz,2H),3.43(t,J=5.1Hz,4H),2.36(t,J=5.1Hz,4H),2.33-2.25(m,4H),1.67-1.57(m,2H),1.51-1.46(m,2H),1.45(s,9H),1.34-1.27(m,6H),1.25(t,J=7.1Hz,3H).
tert-ブチル4-(9-メトキシ-9-オキソノニル)ピペラジン-1-カルボキシレート(9.3):H NMR(600MHz,CDCl)δ3.66(s,3H),3.43(t,J=5.1Hz,4H),2.36(t,J=5.0Hz,4H),2.33-2.26(m,4H),1.65-1.57(m,2H),1.46(s,11H),1.33-1.23(m,8H).
【0223】
ディグレーダー#52~54の調製のための基本手順:アルデヒド1.12(1.0当量)のDCM中撹拌溶液に、アミン9.1a/9.2a/9.3a(1.0当量)、NaBH(OAc)(7.0当量)およびTEA(10当量)を加えた。得られた混合物を室温で8時間撹拌した。反応の完了後、反応混合物をDCMで希釈後、水に続けてブラインで洗浄した。有機部分を無水MgSO上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をさらに精製することなく次のステップに使用した。
上記粗生成物のMeOH/THF(1/1)中撹拌溶液に、LiOH・HO水溶液(3.0当量)を加え、混合物を室温で10時間撹拌した。出発物質が消費されると、1N HClを用いて反応物のpHを6.0に調節した。混合物から有機溶媒を除去し、残留物をEtOAcで希釈した。有機部分を水およびブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。さらなる精製を行わないで粗製粉末を次のステップに使用した。
アミン9.1a/9.2a/9.3a(1.0当量)、上記からの粗製酸(1.1当量)、HATU(1.2当量)およびTEA(5.0当量)の混合物をDCM中に入れ、反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応の完了後、混合物をDCMで希釈し、NHCl飽和水溶液で洗浄した。有機部分を無水MgSO上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。
(2S,4R)-1-((2S)-2-(7-(4-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ヘプタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#52):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.65(s,1H),8.33(s,1H),7.96(d,J=9.0Hz,1H),7.88(d,J=8.5Hz,2H),7.45(br,1H),7.38-7.30(m,6H),7.27(s,3H),6.97(d,J=8.4,1.1Hz,2H),6.83(d,J=8.5Hz,1H),6.76(d,J=8.6Hz,2H),6.64(br,1H),6.52(d,J=9.3Hz,1H),5.06(p,1H),4.69(t,J=8.2Hz,1H),4.59(d,J=8.9Hz,1H),4.45(br,1H),4.04(d,J=11.4Hz,1H),3.87-3.77(m,1H),3.69-3.58(m,4H),3.55(d,J=10.8Hz,1H),3.25-3.10(m,4H),3.07(dd,J=13.8,4.8Hz,1H),2.95(dd,J=13.8,7.5Hz,1H),2.91-2.70(m,8H),2.50(s,3H),2.44-2.25(m,4H),2.25-2.03(m,5H),1.84(t,J=15.6Hz,1H),1.67-1.47(m,2H),1.47-1.37(m,3H),1.32-1.13(m,28H),1.02(s,9H),0.91(d,J=3.1Hz,3H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(8-(4-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)オクタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#53):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.65(s,1H),8.28(d,J=2.5Hz,1H),7.94(d,J=9.4Hz,1H),7.83(d,J=8.6Hz,1H),7.42-7.30(m,5H),7.30-7.17(m,2H),6.99(d,J=7.7Hz,2H),6.85(d,J=8.5Hz,1H),6.74(d,J=8.6Hz,1H),6.66-6.49(m,1H),5.05(p,J=7.6Hz,1H),4.64(t,J=8.3Hz,1H),4.48(br,2H),4.08(d,J=11.5Hz,1H),3.85(br,1H),3.68-3.52(m,5H),3.42(s,1H),3.28-3.04(m,5H),3.04-2.63(m,6H),2.50(s,3H),2.45-2.10(m,5H),2.01-1.69(m,26H),1.69-1.10(m,22H),1.02(d,J=1.9Hz,9H),0.91(s,3H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(9-(4-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ノナンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#54):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.65(s,1H),8.31(d,J=2.2Hz,1H),7.97(d,J=9.1,2.1Hz,1H),7.87(d,J=8.5Hz,2H),7.42-7.30(m,7H),7.30-7.17(m,4H),6.96(d,2H),6.83(d,J=8.5Hz,1H),6.76(d,J=8.6Hz,2H),6.55-6.43(m,2H),5.06(p,J=7.1Hz,1H),4.66(t,1H),4.58(d,J=8.9Hz,1H),4.45(br,1H),4.04(d,J=11.4Hz,1H),3.81(br,1H),3.69-3.58(m,4H),3.56(dd,J=11.6,3.4Hz,1H),3.42(p,J=1.6Hz,1H),3.25-3.10(m,4H),3.07(dd,J=13.8,4.7Hz,1H),2.95(dd,J=13.8,7.5Hz,1H),2.87-2.66(m,7H),2.50(s,3H),2.45-2.24(m,4H),2.24-2.14(m,5H),2.09(d,J=13.6Hz,2H),1.84(d,J=17.3Hz,1H),1.69-1.29(m,25H),1.29-1.15(m,9H),1.01(s,9H),0.90(s,3H).
【0224】
実施例40:ディグレーダー#55および#56の調製。
【化280】
tert-ブチル4-(6-メトキシ-6-オキソヘキシル)ピペラジン-1-カルボキシレート(9.0)の調製:tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレートから化合物9.1を調製したのと同じ手順により、化合物9.0を合成した。H NMR(600MHz,CDCl)δ3.66(s,3H),3.42(t,J=5.1Hz,4H),2.36(t,J=5.0Hz,4H),2.32(q,J=7.1Hz,4H),1.68-1.60(m,2H),1.53-1.47(m,2H),1.45(s,9H),1.37-1.30(m,2H).
ディグレーダー#55および#56の調製のための基本手順:エステル9.0または9.1のMeOH/THF(1/1)中撹拌溶液に、LiOH・HO水溶液(3当量)を加え、混合物を室温で8時間撹拌した。出発物質が消費されると、1N HClを用いて反応物のpHを6.0に調節した。混合物から有機溶媒を除去し、粗製物をEtOAcで希釈した。有機部分を水およびブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥し、濾過し、溶媒を減圧下濃縮した。粗製酸(1.0当量)、アミン2.0(1.1当量)、HATU(1.2当量)およびTEA(5.0当量)の混合物をDCM中に入れ、反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応の完了後、混合物をDCMで希釈し、NHCl飽和水溶液で洗浄した。有機部分を無水MgSO上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をDCMに溶解し、続けて、ジオキサン中のHCl(10当量)を加えた。反応が完了すると、揮発物を減圧下で除去し、対応するアミン塩を得た。
上記からの粗製アミン塩(1.0当量)、酸1.32(1.0当量)、HATU(1.2当量)およびTEA(5当量)の混合物をDCM中に入れ、反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応の完了後、混合物をDCMで希釈し、NHCl飽和水溶液で洗浄した。有機部分を無水MgSO上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。
(2S,4R)-1-((2S)-2-(6-(4-(4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボニル)ピペラジン-1-イル)ヘキサンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#55):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.66(s,1H),8.30(s,1H),8.06(br,1H),7.72(br,2H),7.42-7.31(m,7H),7.31-7.15(m,4H),7.03-6.90(m,3H),6.76(d,J=8.6Hz,2H),6.64-6.46(m,1H),5.06(q,J=7.0Hz,1H),4.65(t,J=8.0Hz,1H),4.60(t,J=8.3Hz,1H),4.46(br,1H),4.04(d,J=11.5Hz,1H),3.86(br,1H),3.76-3.59(m,7H),3.57(dd,J=11.5,3.3Hz,1H),3.41(p,J=1.6Hz,2H),3.28-3.13(m,4H),3.07(dd,1H),3.00(dd,1H),2.84(d,J=12.8Hz,1H),2.78(d,J=12.7Hz,1H),2.50(s,3H),2.47-2.21(m,19H),2.12(d,J=25.3Hz,3H),1.96(s,14H),1.86-1.79(m,1H),1.47(d,J=6.9Hz,3H),1.32(s,3H),1.01(d,J=3.2Hz,9H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(7-(4-(4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボニル)ピペラジン-1-イル)ヘプタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#56):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.66(s,1H),8.29(s,1H),8.02(d,J=9.1Hz,1H),7.79(br,2H),7.41-7.30(m,7H),7.24(s,4H),7.00-6.93(m,2H),6.90(d,J=8.5Hz,1H),6.75(d,J=8.7Hz,2H),6.53(d,J=9.3Hz,1H),6.48(br,1H),5.06(p,J=7.1Hz,1H),4.68-4.62(m,1H),4.60(dd,J=9.3,4.8Hz,1H),4.46(s,1H),4.04(d,J=11.5Hz,1H),3.87-3.79(m,1H),3.76-3.59(m,12H),3.56(dd,J=11.4,3.3Hz,1H),3.41(p,J=1.7Hz,1H),3.26-3.15(m,4H),3.08(q,J=7.3Hz,5H),2.97(dd,J=13.8,7.4Hz,1H),2.88-2.74(m,3H),2.50(s,3H),2.47-2.22(m,5H),2.22-2.13(m,3H),2.13-2.05(m,2H),1.96(br,6H),1.87-1.80(m,5H),1.78-1.68(m,1H),1.68-1.36(m,4H),1.32(s,3H),1.29(t,J=7.3Hz,6H),1.01(s,9H).
【0225】
実施例41:ディグレーダー#57~59の調製。
【化281】
tert-ブチル4-(2-(メチルアミノ)エチル)ピペラジン-1-カルボキシレートの調製:tert-ブチル4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(1.0当量)のDCM中撹拌溶液に、TEA(3.0当量)、続けて、メタンスルホニルクロリド(1.5当量)を0℃で加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した後、飽和NaHCO水溶液でクエンチした。混合物をDCMで希釈し、有機部分を水、続けて、ブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。粗生成物をさらに精製することなく次のステップに使用した。
上記からの粗生成物をエタノールに溶解し、続けて、エタノール中のメチルアミン溶液(1.5当量)を加え、混合物を40℃で一晩撹拌した。反応の完了時に、減圧下で揮発物を留去し、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を得た。1H NMR(600MHz,CDCl3)δ3.48(t,J=5.9,4.2Hz,4H),3.06(t,J=6.0Hz,2H),2.79(t,J=6.0Hz,2H),2.74(s,3H),2.48(t,J=5.1Hz,4H),1.44(s,9H).
tert-ブチル4-(2-(((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)(メチル)アミノ)エチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(1.39)の調製:アルデヒド1.31(1.0当量)のDCM中撹拌溶液に、tert-ブチル4-(2-(メチルアミノ)エチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(1.5当量)、NaBH(OAc)(5.0当量)およびTEA(10当量)を加えた。得られた混合物を室温で8時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈後、水に続けてブラインで洗浄した。有機部分を無水MgSO上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ8.31(d,J=2.2Hz,1H),8.06(d,J=9.1Hz,1H),7.72(d,J=8.5Hz,2H),7.36(dd,J=7.5,1.7Hz,2H),7.32-7.21(m,4H),7.01-6.93(m,3H),6.75(d,J=8.8Hz,2H),6.57(d,J=9.3Hz,1H),3.91-3.80(m,1H),3.71-3.56(m,4H),3.47-3.35(m,4H),3.29-3.17(m,4H),3.13-3.02(m,3H),2.99(dd,J=13.8,7.3Hz,1H),2.87-2.78(m,2H),2.78-2.64(m,4H),2.57(s,2H),2.50-2.20(m,16H),2.15-2.06(m,1H),2.03-1.89(m,2H),1.76-1.10(m,15H),0.97(s,3H).
【0226】
ディグレーダー#57~59の合成のための基本手順:化合物1.39(1.0当量)のDCM中撹拌溶液に、ジオキサン中の4N HCl溶液(10当量)を加え、混合物を室温で5時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残った白色粉末をEtOで洗浄し、さらに精製することなく次のステップで使用した。
上記からの粗製アミン塩(1.0当量)および酸2.1、2.2、または2.3(1.1当量)のDCM中撹拌溶液に、DIPEA(5.0当量)を室温で加えた。次に、この混合物に、HATU(1.2当量)を加え、反応物を同じ温度で8時間撹拌した。減圧下で溶媒を除去し、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH/TEA=96:7:1)により精製した。カラムからの生成物を15mLのDCMと混合し、飽和NHCl水溶液で洗浄した。有機部分をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、対応するディグレーダーを得た。
(2S,4R)-1-((2S)-2-(5-(4-(2-(((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)(メチル)アミノ)エチル)ピペラジン-1-イル)-5-オキソペンタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#57):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.66(s,1H),8.31(d,J=2.2Hz,1H),8.06(d,J=9.2Hz,1H),7.77(br,2H),7.49(br,1H),7.41-7.31(m,6H),7.31-7.17(m,4H),7.06-6.89(m,3H),6.75(d,J=8.7Hz,2H),6.56(d,J=9.3Hz,1H),5.06(p,J=7.1Hz,1H),4.70(t,J=8.2Hz,1H),4.53(d,J=8.1Hz,1H),4.47(br,1H),4.12(d,J=11.4Hz,1H),3.85(br,1H),3.70-3.59(m,4H),3.57(dd,J=11.3,3.3Hz,1H),3.50(br,3H),3.33(br,2H),3.18(br,4H),3.13-3.03(m,1H),3.03-2.91(m,1H),2.86-2.75(m,2H),2.63(br,2H),2.53-2.46(m,5H),2.46-2.14(m,22H),2.14-2.04(m,2H),1.91(d,J=17.2Hz,1H),1.85-1.73(m,2H),1.69-1.51(m,2H),1.50-1.30(m,10H),1.04(s,9H),0.92(s,3H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(6-(4-(2-(((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)(メチル)アミノ)エチル)ピペラジン-1-イル)-6-オキソヘキサンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#58):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.65(s,1H),8.30(d,J=2.2Hz,1H),8.05(d,J=8.6Hz,1H),7.76(br,2H),7.42(br,1H),7.39-7.31(m,6H),7.31-7.18(m,2H),7.00-6.91(m,2H),6.81(br,1H),6.75(d,J=8.6Hz,2H),6.56(d,J=9.3Hz,1H),5.05(p,J=7.1Hz,1H),4.66(t,J=8.6Hz,1H),4.59(d,J=8.6Hz,1H),4.46(br,1H),4.07(d,J=11.3Hz,1H),3.85(br,1H),3.71-3.52(m,5H),3.52-3.38(m,3H),3.38-3.26(m,2H),3.19(br,4H),3.12-3.03(m,1H),3.03-2.92(m,1H),2.86-2.73(m,2H),2.68-2.54(m,2H),2.54-1.99(m,22H),1.89(d,J=17.3Hz,1H),1.83-1.48(m,15H),1.48-1.28(m,10H),1.03(s,9H),0.91(d,J=2.3Hz,3H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(7-(4-(2-(((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)(メチル)アミノ)エチル)ピペラジン-1-イル)-7-オキソヘプタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#59):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.65(s,1H),8.30(d,J=2.2Hz,1H),8.01(d,J=9.1Hz,1H),7.81(d,J=8.3Hz,2H),7.43(d,J=7.3Hz,1H),7.39-7.30(m,6H),7.31-7.16(m,4H),6.98(d,J=8.0Hz,2H),6.88(d,J=8.4Hz,1H),6.72(br,1H),6.66-6.49(m,2H),5.06(p,J=7.1Hz,1H),4.67(t,J=8.3Hz,1H),4.51(d,J=8.3Hz,1H),4.47(s,1H),4.11(d,J=11.4Hz,1H),3.85(br,1H),3.69-3.58(m,4H),3.55(dd,J=11.4,3.3Hz,1H),3.48-3.34(m,2H),3.29(br,2H),3.16(br,3H),3.08(dd,J=13.8,5.0Hz,1H),2.98(dd,J=13.6,7.4Hz,1H),2.87(br,2H),2.62(br,2H),2.56-2.14(m,29H),2.14-2.02(m,3H),1.97-1.80(m,1H),1.73-1.27(m,15H),1.27-1.13(m,2H),1.02(s,9H),0.93(s,3H).
【0227】
実施例42:ディグレーダー#60~62の調製。
【化282】
ディグレーダー#60~62の調製のための基本手順:アルデヒド1.31(1.0当量)のDCM中撹拌溶液に、tert-ブチル(2-(メチルアミノ)エチル)カルバメート(1.2当量)、NaBH(OAc)(5.0当量)およびTEA(10当量)を加えた。得られた混合物を室温で8時間撹拌した後、DCMで希釈した。混合物をNHCl飽和水溶液、続けて、ブラインで洗浄した。有機部分を無水MgSO上で乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮した。粗生成物1.40をDCMに溶解し、続けて、ジオキサン中のHCl(10当量)を加えた。反応の完了後、揮発物を減圧下で除去し、粗製粉末を得て、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
上記からの粗製アミン塩(1.0当量)および酸2.3、2.4、または2.5(1.1当量)のDCM中撹拌溶液に、DIPEA(5当量)を室温で加えた。この混合物に、HATU(1.2当量)を加え、反応物を同じ温度で8時間撹拌した。減圧下で溶媒を除去し、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH:TEA=96:7:1)により精製した。カラムからの生成物を15mLのDCMと混合し、飽和NHCl水溶液で洗浄した。有機部分をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、対応するディグレーダーを得た。
N1-(2-(((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)(メチル)アミノ)エチル)-N7-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)ヘプタンジアミド(ディグレーダー#60):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.66(s,1H),8.32(d,J=2.2Hz,1H),8.00(d,J=9.1,2.2Hz,1H),7.88(d,J=8.5Hz,2H),7.43(d,1H),7.40-7.32(m,6H),7.30-7.19(m,5H),7.01-6.92(m,2H),6.80(d,J=8.5Hz,1H),6.74(d,J=9.0Hz,2H),6.49(d,J=9.2Hz,1H),6.43(d,J=8.8Hz,1H),5.07(p,J=7.1Hz,1H),4.70(t,J=8.1Hz,1H),4.58(d,J=8.9Hz,1H),4.47(s,1H),4.05(d,J=11.3Hz,1H),3.86-3.76(m,1H),3.69-3.58(m,5H),3.56(dd,J=11.5,3.5Hz,1H),3.36-3.21(m,2H),3.17(t,J=5.3Hz,4H),3.12-3.01(m,3H),2.94(dd,J=13.8,7.6Hz,1H),2.79(s,2H),2.56(t,J=6.1Hz,2H),2.51(s,3H),2.46-2.24(m,10H),2.24-2.04(m,6H),2.03-1.94(m,1H),1.67-1.58(m,1H),1.58-1.48(m,9H),1.46(d,J=6.9Hz,3H),1.35(d,J=6.7Hz,6H),1.27-1.15(m,2H),1.01(s,9H),0.96(s,3H).
N1-(2-(((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)(メチル)アミノ)エチル)-N8-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)オクタンジアミド(ディグレーダー#61):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.66(s,1H),8.31(d,J=2.2Hz,1H),8.01(d,J=9.1,2.2Hz,1H),7.85(d,J=8.4Hz,2H),7.51-7.44(m,1H),7.41-7.31(m,6H),7.31-7.17(m,4H),6.97(d,2H),6.84(d,J=8.5Hz,1H),6.74(d,2H),6.55-6.43(m,2H),5.07(p,J=7.1Hz,1H),4.68(t,J=8.2Hz,1H),4.59(d,J=8.9Hz,1H),4.47(s,1H),4.07(d,J=11.5Hz,1H),3.82(br,1H),3.70-3.58(m,5H),3.56(dd,J=11.4,3.4Hz,1H),3.36-3.22(m,2H),3.22-3.12(m,4H),3.11-3.03(m,2H),2.96(dd,J=13.8,7.5Hz,1H),2.79(s,2H),2.56(t,J=6.1Hz,2H),2.50(s,3H),2.46-2.24(m,12H),2.24-1.92(m,7H),1.63(dq,J=14.0,6.2Hz,1H),1.58-1.41(m,12H),1.37(d,J=15.0,7.0Hz,6H),1.18(s,4H),1.02(s,9H),0.96(s,3H).
N1-(2-(((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)(メチル)アミノ)エチル)-N9-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)ノナンジアミド(ディグレーダー#62):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.65(s,1H),8.30(d,J=2.2Hz,1H),8.04(d,1H),7.79(d,J=8.4Hz,2H),7.50-7.41(m,1H),7.40-7.30(m,6H),7.30-7.23(m,4H),7.24-7.17(m,1H),6.96(d,2H),6.91(d,J=8.6Hz,1H),6.73(d,J=8.7Hz,2H),6.58-6.46(m,2H),5.06(p,J=7.1Hz,1H),4.66(t,J=8.2Hz,1H),4.62(d,J=9.1Hz,1H),4.46(s,1H),4.04(d,J=11.3Hz,1H),3.84(br,1H),3.69-3.59(m,5H),3.57(dd,J=11.4,3.4Hz,1H),3.37-3.25(m,2H),3.24-3.16(m,4H),3.12-3.04(m,4H),2.97(dd,J=13.8,7.3Hz,1H),2.84(br,2H),2.64(br,2H),2.49(s,3H),2.45-2.25(m,10H),2.25-1.98(m,6H),1.68-1.59(m,1H),1.59-1.48(m,12H),1.44(d,J=6.9Hz,6H),1.25-1.13(m,6H),1.01(s,9H),0.98(s,3H).
【0228】
実施例43:ディグレーダー#63~66の調製。
【化283】
アミン塩10.1a~10.4aの調製のための基本手順:酸2.1、2.3、2.4,または2.5(1.1当量)、tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(1.0当量)、HATU(1.2当量)およびTEA(5.0当量)の混合物をDCM中に入れ、反応混合物を室温で4時間撹拌した。混合物をDCMで希釈し、NHCl飽和水溶液で洗浄した。有機部分を無水MgSO上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、それぞれ、10.1、10.2、10.3、および10.4を得た。
化合物10.1、10.2、10.3、または10.4をDCMに溶解し、続けて、ジオキサン中のHCl(10当量)を加えた。反応が完了すると、揮発物を減圧下で除去し、純粋なアミン塩を得て、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
tert-ブチル4-(5-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-5-オキソペンタノイル)ピペラジン-1-カルボキシレート(10.1):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),7.50(d,J=7.9Hz,1H),7.40(d,2H),7.36(d,2H),6.79(br,1H),5.08(p,J=7.1Hz,1H),4.72(t,J=8.0Hz,1H),4.54-4.44(m,2H),4.11(d,J=11.7,1.8Hz,1H),3.63-3.50(m,4H),3.47(d,J=4.1Hz,1H),3.45-3.33(m,6H),2.52(s,3H),2.52-2.46(m,1H),2.46-2.21(m,4H),2.11-2.03(m,1H),1.98-1.87(m,3H),1.50-1.40(m,12H),1.05(s,9H).
tert-ブチル4-(7-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-7-オキソヘプタノイル)ピペラジン-1-カルボキシレート(10.2):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),7.46(d,J=7.8Hz,1H),7.40(d,2H),7.36(d,2H),6.29(d,J=8.8Hz,1H),5.08(p,J=7.1Hz,1H),4.72(t,J=8.0Hz,1H),4.57(d,J=8.8Hz,1H),4.49(br,1H),4.07(d,J=11.6,1.8Hz,1H),3.72(br,1H),3.59(dd,J=11.3,3.7Hz,1H),3.56-3.50(m,2H),3.47(s,1H),3.44-3.33(m,6H),2.52(s,3H),2.51-2.45(m,1H),2.37-2.12(m,4H),2.10-2.03(m,1H),2.00(br,3H),1.64-1.56(m,2H),1.50-1.41(m,12H),1.03(s,9H).
tert-ブチル4-(8-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-8-オキソオクタノイル)ピペラジン-1-カルボキシレート(10.3):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),7.48(d,J=7.9Hz,1H),7.40(d,2H),7.37(d,2H),6.20(d,J=8.8Hz,1H),5.08(p,J=7.1Hz,1H),4.72(t,J=8.0Hz,1H),4.57(d,J=8.8Hz,1H),4.50(br,1H),4.10(d,J=11.5,1.8Hz,1H),3.64-3.51(m,3H),3.51-3.45(m,1H),3.43(br,4H),3.40-3.32(m,2H),2.52(s,3H),2.52-2.46(m,1H),2.34-2.27(m,2H),2.26-2.14(m,2H),2.11-2.03(m,1H),1.85(br,4H),1.66-1.54(m,4H),1.51-1.43(m,12H),1.04(s,9H).
tert-ブチル4-(9-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-9-オキソノナノイル)ピペラジン-1-カルボキシレート(10.4):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.66(s,1H),7.51(d,J=7.9Hz,1H),7.39(d,J=8.3Hz,2H),7.36(d,J=8.3Hz,2H),6.20(d,J=8.8Hz,1H),5.08(p,J=7.1Hz,1H),4.71(t,J=8.0Hz,1H),4.58(d,J=8.9Hz,1H),4.49(br,1H),4.07(d,J=11.4,1.9Hz,1H),3.69(br,1H),3.59(dd,J=11.3,3.6Hz,1H),3.57-3.50(m,2H),3.46(br,2H),3.42(br,4H),3.39-3.33(m,2H),2.52(s,3H),2.49-2.41(m,1H),2.35-2.25(m,2H),2.25-2.11(m,2H),2.11-2.00(m,3H),1.67-1.50(m,5H),1.50-1.40(m,12H),1.03(s,9H).
【0229】
ディグレーダー#63~66の調製のための基本手順:粗製アミン塩(1.0当量)および酸1.32(1.1当量)のDCM中撹拌溶液に、DIPEA(5当量)を室温で加えた。この混合物に、HATU(1.2当量)を加え、反応物を同じ温度で8時間撹拌した。減圧下で溶媒を除去し、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH:TEA=96:4:1)により精製した。カラムからの生成物を15mLのDCMと混合し、飽和NHCl水溶液で洗浄した。有機部分をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、対応するディグレーダーを得た。
(2S,4R)-1-((2S)-2-(5-(4-(4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボニル)ピペラジン-1-イル)-5-オキソペンタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#63):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.66(s,1H),8.31(d,J=2.2Hz,1H),8.07(d,1H),7.70(br,2H),7.50(br,1H),7.41-7.31(m,6H),7.25(s,4H),7.02-6.92(m,3H),6.88(br,1H),6.72(d,2H),6.58(d,J=9.3Hz,1H),5.07(p,J=7.1Hz,1H),4.72-4.64(m,1H),4.56-4.48(m,1H),4.46(br,1H),4.07(d,1H),3.87(br,1H),3.74-3.59(m,10H),3.56(d,J=10.7Hz,2H),3.49-3.36(m,3H),3.18(br,4H),3.08(dd,J=13.8,4.9Hz,1H),3.00(dd,J=13.8,7.2Hz,1H),2.90-2.78(m,3H),2.48(d,J=3.1Hz,3H),2.46-2.22(m,15H),2.22-2.14(m,1H),2.14-2.05(m,3H),1.89-1.77(m,2H),1.76-1.69(m,1H),1.69-1.61(m,1H),1.46(d,J=7.0,1.7Hz,3H),1.33(s,3H),1.03(s,9H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(7-(4-(4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボニル)ピペラジン-1-イル)-7-オキソヘプタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#64):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.66(s,1H),8.29(t,J=3.9,2.3Hz,1H),8.07(d,J=9.2Hz,1H),7.73(d,J=8.4Hz,2H),7.46-7.32(m,7H),7.32-7.19(m,4H),7.04-6.90(m,3H),6.72(d,2H),6.58(d,J=9.3Hz,1H),6.46(dd,J=15.7,8.6Hz,1H),5.08(p,J=7.1Hz,1H),4.71-4.64(m,1H),4.62-4.53(m,1H),4.47(br,1H),4.09(d,J=11.3Hz,1H),3.87(br,1H),3.78-3.59(m,9H),3.59-3.50(m,1H),3.50-3.38(m,1H),3.17(br,4H),3.09(dd,J=13.8,5.0Hz,1H),3.00(dd,J=13.9,7.2Hz,1H),2.84(dt,J=32.1,15.0Hz,3H),2.54-2.45(m,5H),2.45-2.21(m,12H),2.21-2.03(m,4H),1.75-1.60(m,3H),1.58-1.41(m,9H),1.38-1.30(m,5H),1.29-1.11(m,2H),1.03(d,J=4.5Hz,9H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(8-(4-(4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボニル)ピペラジン-1-イル)-8-オキソオクタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#65):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.66(s,1H),8.31(d,J=2.2Hz,1H),8.08(d,J=9.2Hz,1H),7.71(d,J=8.5Hz,2H),7.41-7.31(m,7H),7.32-7.19(m,5H),7.04-6.92(m,3H),6.74(d,J=8.5Hz,2H),6.59(d,J=9.3Hz,1H),6.42(dd,J=26.5,8.9Hz,1H),5.08(h,J=6.9Hz,1H),4.72-4.62(m,1H),4.62-4.54(m,1H),4.47(br,1H),4.09(d,J=11.4Hz,1H),3.88(br,1H),3.77-3.51(m,11H),3.51-3.38(m,2H),3.19(br,4H),3.09(dd,J=13.9,5.0Hz,1H),3.00(dd,J=13.9,7.2Hz,1H),2.90-2.75(m,3H),2.50(s,3H),2.47-2.22(m,12H),2.22-2.00(m,4H),1.78-1.69(m,1H),1.69-1.61(m,1H),1.52(br,4H),1.46(t,J=6.7Hz,3H),1.35(s,3H),1.31-1.12(m,9H),1.03(s,9H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(9-(4-(4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボニル)ピペラジン-1-イル)-9-オキソノナンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#65):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.68(s,1H),8.33(d,J=2.2Hz,1H),8.10(d,J=9.1Hz,1H),7.74(d,J=8.4Hz,2H),7.50-7.34(m,7H),7.34-7.21(m,5H),7.06-6.94(m,3H),6.81-6.71(m,2H),6.61(d,J=9.3Hz,1H),6.45(dd,J=14.1,8.9Hz,1H),5.10(td,J=7.3,2.9Hz,1H),4.69(t,J=8.2Hz,1H),4.61(dd,J=9.0,4.3Hz,1H),4.49(br,1H),4.10(d,J=11.5Hz,1H),3.90(br,1H),3.79-3.62(m,11H),3.59(d,J=11.1Hz,2H),3.54-3.42(m,3H),3.23(br,4H),3.11(dd,J=13.8,5.0Hz,1H),3.02(dd,J=13.8,7.2Hz,1H),2.93-2.80(m,3H),2.52(s,3H),2.49-2.25(m,12H),2.25-2.06(m,4H),1.81-1.72(m,1H),1.72-1.63(m,1H),1.56(br,6H),1.48(dd,J=6.9,3.6Hz,3H),1.37(s,3H),1.25(br,8H),1.05(s,9H).
【0230】
実施例44:ディグレーダー#67~69の調製。
【化284】
ディグレーダー#67~69を、ディグレーダー#52のものと同じ合成プロトコルに従って調製した。
tert-ブチル4-(2-メトキシ-2-オキソエチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(9.4):H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ3.73(s,3H),3.48(t,J=5.0Hz,4H),3.24(s,2H),2.52(t,J=5.1Hz,4H),1.46(s,9H).
tert-ブチル4-(4-メトキシ-4-オキソブチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(9.5):H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ3.67(s,3H),3.40(t,J=5.1Hz,4H),2.40-2.30(m,8H),1.81(p,J=7.3Hz,2H),1.45(s,9H).
tert-ブチル4-(6-メトキシ-6-オキソヘキシル)ピペラジン-1-カルボキシレート(9.6):H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ3.66(s,3H),3.42(t,J=5.1Hz,4H),2.36(t,J=4.9Hz,4H),2.32(q,4H),1.68-1.59(m,2H),1.53-1.47(m,2H),1.45(s,9H),1.37-1.29(m,2H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(2-(4-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#67):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(d,J=1.6Hz,1H),8.30(d,J=2.3Hz,1H),8.10(dd,J=9.3,2.3Hz,1H),7.67(t,J=9.2Hz,2H),7.41-7.34(m,7H),7.31-7.27(m,2H),7.26-7.22(m,3H),7.02(d,J=8.6Hz,1H),6.99-6.94(m,2H),6.75(dd,J=9.1,6.7Hz,2H),6.59(d,J=9.1Hz,1H),5.07(p,J=7.1Hz,1H),4.66(q,J=8.0Hz,1H),4.47(d,J=10.1Hz,2H),4.06(d,J=13.6Hz,1H),3.88(q,J=7.0,5.9Hz,1H),3.64(td,J=6.3,3.5Hz,4H),3.57(dd,J=11.4,3.5Hz,1H),3.27-3.21(m,4H),3.09(dd,J=13.9,5.0Hz,1H),3.03-2.97(m,3H),2.81(s,2H),2.62(s,4H),2.54(s,4H),2.48(s,3H),2.44-2.20(m,16H),2.14-2.05(m,3H),1.90(s,1H),1.69-1.65(m,1H),1.60-1.54(m,1H),1.47(d,J=7.8Hz,3H),1.45-1.40(m,1H),1.03(d,J=2.8Hz,9H),0.92(d,J=4.3Hz,3H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(4-(4-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ブタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#68):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.65(d,J=6.9Hz,2H),8.30(t,J=2.8Hz,1H),7.95(t,J=11.4Hz,1H),7.89-7.84(m,2H),7.54(t,J=8.2Hz,1H),7.40-7.29(m,9H),7.24-7.18(m,2H),6.97(dd,J=8.4,3.2Hz,2H),6.82(d,J=8.6Hz,1H),6.73(t,J=7.8Hz,2H),6.51(dd,J=9.5,3.4Hz,1H),5.06(p,J=7.3Hz,2H),4.70(dq,J=17.0,8.2Hz,2H),4.57-4.41(m,3H),4.03(d,J=11.2Hz,1H),3.86-3.73(m,2H),3.68-3.50(m,7H),3.27-3.04(m,7H),2.95(dd,
Hz,1H),3.86-3.73(m,2H),3.68-3.50(m,7H),3.27-3.04(m,7H),2.95(dd,
J=13.7,7.4Hz,2H),2.89-2.58(m,12H),2.50(d,J=8.1Hz,5H),2.35-2.16(m,17H),1.03-0.99(m,12H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(6-(4-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ヘキサンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#69):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.64(s,1H),8.29(s,1H),7.94(d,J=8.9Hz,1H),7.85(d,J=8.3Hz,2H),7.40-7.29(m,8H),7.25-7.18(m,4H),6.98(d,J=7.9Hz,2H),6.82(d,J=8.5Hz,1H),6.73(d,J=8.8Hz,2H),6.54(d,J=9.3Hz,1H),5.04(p,J=6.6Hz,1H),4.67(d,J=15.6Hz,1H),4.44(s,2H),4.04(s,1H),3.80(d,J=20.1Hz,1H),3.64-3.55(m,5H),3.13(s,4H),3.09-3.05(m,1H),2.99-2.95(m,1H),2.79(s,8H),2.49(d,J=12.1Hz,4H),2.41-2.12(m,21H),1.83(s,7H),1.68-1.42(m,13H),0.99(d,J=9.0Hz,12H),0.93-0.88(m,3H).
【0231】
実施例45:ディグレーダー#70~75の調製。
【化285】
酸11.1~11.6の調製のための基本手順:化合物11.0(1.0当量)および好適なアミノ酸(1.5当量)のDMF中撹拌溶液に、DIPEA(2.0当量)を加え、混合物を80℃で10時間撹拌した。減圧下でDMFを除去し、粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。
5-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)ペンタン酸(11.1):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),7.48(dd,J=8.6,7.1Hz,1H),7.09(d,J=7.1Hz,1H),6.87(d,J=8.5Hz,1H),6.26(t,J=5.7Hz,1H),4.94-4.89(m,1H),3.33-3.25(m,2H),2.90-2.83(m,1H),2.82-2.70(m,2H),2.41(t,J=6.8Hz,2H),2.15-2.07(m,1H),1.74(dddt,J=16.5,9.8,7.0,3.5Hz,4H).
6-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)ヘキサン酸(11.2):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.79(s,1H),7.51-7.42(m,1H),7.07(d,J=7.0Hz,1H),6.86(d,J=8.5Hz,1H),6.23(s,1H),4.92(dd,J=12.3,5.4Hz,1H),3.27(q,J=6.2Hz,2H),2.89-2.83(m,1H),2.82-2.69(m,2H),2.35(t,J=7.3Hz,2H),2.14-2.08(m,1H),1.68(q,J=7.4Hz,4H),1.46(p,J=7.8Hz,2H).
7-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)ヘプタン酸(11.3):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.44(s,1H),7.48(dd,J=8.5,7.1Hz,1H),7.08(d,J=7.0Hz,1H),6.87(d,J=8.5Hz,1H),6.23(t,J=5.7Hz,1H),4.92(dd,J=12.4,5.3Hz,1H),3.98(p,J=5.0Hz,1H),3.26(q,J=6.7Hz,2H),2.88(dd,J=16.5,3.5Hz,1H),2.83-2.70(m,2H),2.36(t,J=7.4Hz,2H),2.13(dtd,J=10.3,5.2,3.0Hz,1H),1.66(t,J=6.9Hz,4H),1.42(dd,J=13.8,8.9Hz,3H).
8-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)オクタン酸(11.4):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.22(s,1H),7.49(dd,J=8.6,7.1Hz,1H),7.09(d,J=6.9Hz,1H),6.88(d,J=8.5Hz,1H),6.23(t,J=5.6Hz,1H),4.95-4.86(m,1H),3.26(q,J=6.8Hz,2H),2.93-2.86(m,1H),2.84-2.69(m,2H),2.35(t,J=7.4Hz,2H),2.13(dtd,J=10.2,5.2,3.0Hz,1H),1.70-1.60(m,4H),1.46-1.40(m,2H),1.37(dt,J=7.4,3.7Hz,4H).
9-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)ノナン酸(11.5):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.46(s,1H),7.48(dd,J=8.5,7.1Hz,1H),7.08(d,J=7.1Hz,1H),6.87(d,J=8.5Hz,1H),6.23(t,J=5.6Hz,1H),4.92(dd,J=12.3,5.4Hz,1H),3.26(q,J=6.5Hz,2H),2.92-2.85(m,1H),2.84-2.69(m,2H),2.34(t,J=7.4Hz,2H),2.13(ddd,J=12.6,6.3,4.1Hz,1H),1.65(dq,J=15.5,8.1,7.5Hz,4H),1.45-1.39(m,2H),1.34(s,6H).
11-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)ウンデカン酸(11.6):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.48(s,1H),7.48(dd,J=8.5,7.1Hz,1H),7.08(d,J=7.1Hz,1H),6.88(d,J=8.5Hz,1H),6.23(t,J=5.6Hz,1H),4.92(dd,J=12.4,5.4Hz,1H),3.25(q,J=6.7Hz,2H),2.88(dd,J=16.6,3.5Hz,1H),2.84-2.70(m,2H),2.34(t,J=7.4Hz,2H),2.13(ddd,J=12.7,6.3,4.1Hz,1H),1.68-1.60(m,4H),1.40(q,J=7.3Hz,2H),1.30(d,J=15.1Hz,12H).
【0232】
ディグレーダー#70~75の調製のための基本手順:アミン1.10(12mg、0.011mmol)および酸11.x(1.1当量)のDCM(1.5mL)中撹拌溶液に、TEA(0.01ml、0.066mmol)を室温で加えた。HATU(5mg、0.012mmol)を混合物に加え、反応物を同じ温度で8時間撹拌した。減圧下で溶媒を除去し、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH/TEA=96:3:1)により精製した。カラムからの生成物を15mLのDCMと混合し、飽和NHCl水溶液で洗浄した。有機部分をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、対応するディグレーダーを得た。
4-(4-((4’-クロロ-4-((5-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)ペンタンアミド)メチル)-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)ベンズアミド(ディグレーダー#70):H NMR(600MHz,CDCl)δ9.01(s,1H),8.35(d,J=10.2Hz,1H),8.06(d,J=5.7Hz,1H),7.67-7.47(m,2H),7.39(t,J=5.9Hz,4H),7.35-7.29(m,3H),7.28(d,J=4.8Hz,3H),7.03(t,J=7.1Hz,2H),6.90(s,2H),6.78-6.58(m,1H),6.41-6.11(m,1H),4.87(dd,J=13.2,5.1Hz,1H),4.02-3.86(m,1H),3.70(s,4H),3.18-2.94(m,5H),2.94-2.79(m,4H),2.79-2.68(m,3H),2.34(s,11H),2.14(s,3H),1.71-1.60(m,9H),1.25(s,6H),1.02(d,J=11.9Hz,3H).
4-(4-((4’-クロロ-4-((6-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)ヘキサンアミド)メチル)-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)ベンズアミド(ディグレーダー#71):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.88(s,1H),8.36(s,1H),8.08-8.01(m,1H),7.63(d,J=8.5Hz,2H),7.37(dd,J=13.9,7.7Hz,5H),7.31(t,J=7.7Hz,2H),7.02(d,J=8.3Hz,2H),6.97-6.88(m,2H),6.70(s,1H),6.66(d,J=9.2Hz,1H),6.48-6.32(m,2H),6.00-5.90(m,1H),4.87(dd,J=11.1,5.0Hz,1H),3.98-3.84(m,1H),3.66(s,5H),3.54(dd,J=6.4,4.2Hz,1H),3.39(d,J=18.2Hz,1H),3.25-3.05(m,4H),3.02(dd,J=13.8,7.2Hz,1H),2.94(dd,J=11.9,4.5Hz,2H),2.85(d,J=10.3Hz,1H),2.74(t,J=9.9Hz,2H),2.50-2.26(m,8H),2.26-2.15(m,2H),2.10(dt,J=17.3,5.1Hz,2H),2.03-1.71(m,2H),1.70-1.57(m,4H),1.54(d,J=5.9Hz,3H),1.47-1.33(m,2H),1.24(d,J=14.8Hz,7H),1.05-0.97(m,3H).
4-(4-((4’-クロロ-4-((7-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)ヘプタンアミド)メチル)-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)ベンズアミド(ディグレーダー#72):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.85(d,J=21.2Hz,1H),8.35(d,J=5.2Hz,1H),8.04(d,J=9.1Hz,1H),7.70-7.63(m,2H),7.45-7.41(m,1H),7.38(d,J=7.4Hz,2H),7.35-7.28(m,4H),7.02(dd,J=7.0,3.3Hz,1H),6.99(d,J=8.1Hz,2H),6.94(d,J=7.5Hz,1H),6.80(d,J=8.4Hz,1H),6.63(d,J=9.3Hz,1H),6.54-6.44(m,2H),6.06(s,1H),4.90(dt,J=11.8,6.0Hz,1H),3.91(s,1H),3.67(s,4H),3.56-3.44(m,2H),3.23(s,3H),3.14-2.94(m,4H),2.90-2.82(m,1H),2.74(td,J=17.8,9.2Hz,2H),2.52-2.26(m,9H),2.21(t,J=6.6Hz,2H),2.17-2.07(m,2H),1.72-1.50(m,6H),1.41(q,J=8.4,7.3Hz,3H),1.33-1.17(m,11H),1.00(s,3H).
4-(4-((4’-クロロ-4-((8-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)オクタンアミド)メチル)-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)ベンズアミド(ディグレーダー#73):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.87(s,1H),8.37-8.32(m,1H),8.05(d,J=9.1Hz,1H),7.67(d,J=8.5Hz,2H),7.45(q,J=7.2Hz,1H),7.38(d,J=7.5Hz,2H),7.34-7.28(m,4H),7.04(t,J=8.0Hz,1H),7.00(d,J=8.3Hz,2H),6.94(d,J=7.9Hz,1H),6.82(d,J=7.5Hz,1H),6.63(d,J=9.3Hz,1H),6.54(s,2H),6.09(s,1H),4.91(dd,J=10.6,4.6Hz,1H),3.90(s,1H),3.66(s,4H),3.51-3.37(m,2H),3.25(s,4H),3.11(dd,J=13.5,4.8Hz,4H),3.02(dd,J=13.7,7.2Hz,2H),2.86(d,J=15.0Hz,2H),2.79-2.70(m,3H),2.47-2.30(m,11H),2.20(s,3H),2.17-2.06(m,4H),1.68(dd,J=13.8,8.1Hz,2H),1.64-1.56(m,3H),1.48-1.43(m,2H),1.24-1.15(m,6H),1.00(s,3H).
4-(4-((4’-クロロ-4-((9-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)ノナンアミド)メチル)-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)ベンズアミド(ディグレーダー#74):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.78(s,1H),8.35(d,J=1.9Hz,1H),8.05(d,J=9.0Hz,1H),7.67(d,J=7.7Hz,2H),7.48-7.43(m,1H),7.37(d,J=7.5Hz,2H),7.30(dt,J=7.6,3.3Hz,4H),7.06(d,J=7.1Hz,1H),6.99(d,J=8.3Hz,2H),6.95(d,J=8.2Hz,1H),6.84(d,J=8.6Hz,1H),6.61(d,J=9.0Hz,1H),6.56(d,J=8.0Hz,2H),6.16(t,J=5.1Hz,1H),4.91(dd,J=12.3,5.4Hz,1H),3.94-3.84(m,1H),3.66(td,J=6.4,3.5Hz,4H),3.45-3.38(m,1H),3.25(s,5H),3.21-3.15(m,2H),3.12-3.08(m,2H),3.01(dd,J=13.8,7.3Hz,2H),2.86(d,J=15.6Hz,1H),2.82-2.64(m,4H),2.44(s,2H),2.41-2.30(m,8H),2.19(t,J=7.0Hz,2H),2.14-2.09(m,2H),1.71-1.64(m,1H),1.55(dt,J=21.6,7.6Hz,6H),1.35-1.27(m,3H),1.25(s,3H),1.21(s,6H),0.99(s,3H).
4-(4-((4’-クロロ-4-((11-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)ウンデカンアミド)メチル)-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)ベンズアミド(ディグレーダー#75):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.65(d,J=27.6Hz,1H),8.35(d,J=1.9Hz,1H),8.07(d,J=9.1Hz,1H),7.66(d,J=8.8Hz,2H),7.50-7.45(m,1H),7.38(d,J=7.4Hz,2H),7.30(t,J=7.2Hz,4H),7.07(d,J=7.1Hz,1H),7.00(d,J=8.3Hz,3H),6.87(d,J=8.6Hz,1H),6.61(d,J=9.3Hz,3H),6.19(t,J=5.4Hz,1H),4.91(dt,J=12.4,4.9Hz,1H),3.93-3.85(m,1H),3.66(s,4H),3.40(dd,J=15.3,6.6Hz,1H),3.29(d,J=15.3Hz,3H),3.22(q,J=6.7Hz,3H),3.10(dd,J=13.8,5.0Hz,1H),3.06(d,J=3.8Hz,1H),3.02(dd,J=13.8,7.3Hz,1H),2.89-2.82(m,1H),2.82-2.67(m,3H),2.67-2.51(m,2H),2.50-2.42(m,2H),2.42-2.23(m,9H),2.20(t,J=7.3Hz,3H),2.15-2.10(m,2H),1.67(dd,J=13.2,5.8Hz,2H),1.60(dq,J=12.7,6.5,5.8Hz,5H),1.53(dt,J=12.9,7.0Hz,2H),1.37-1.31(m,3H),1.20(dd,J=9.1,4.7Hz,10H),0.99(s,3H).
【0233】
実施例46:ディグレーダー#76~78の調製。
【化286】
酸11.7~11.9の調製のための基本手順:化合物11.0(1.0当量)および好適なアミノ酸(1.5当量)のDMF中撹拌溶液に、DIPEA(2.0当量)を加えた。混合物を80℃で10時間撹拌した。減圧下でDMFを除去し、粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、目的の酸を得た。
2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)酢酸(11.7):H NMR(600MHz,CDCl)δ7.58(d,J=47.1Hz,1H),7.36(d,J=7.8Hz,1H),6.95(d,J=6.6Hz,1H),6.80(t,J=7.0Hz,1H),4.86(dd,J=13.1,6.1Hz,1H),3.95(s,3H),3.81(s,1H),3.69(s,3H),2.76-2.61(m,3H),2.11-1.96(m,1H).
2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)酢酸(11.8):H NMR(600MHz,CDCl)δ9.05(s,1H),7.51-7.43(m,1H),7.08(d,J=7.1Hz,1H),6.90(d,J=8.6Hz,1H),4.95(dd,J=12.1,5.6Hz,1H),4.18(s,2H),3.72(d,J=35.3Hz,6H),3.48(t,J=5.1Hz,2H),2.85(s,1H),2.77(s,2H),2.10(s,1H).
2-(2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸(11.9):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.90(s,1H),7.47(dd,J=8.5,7.2Hz,1H),7.08(d,J=7.0Hz,1H),6.91(d,J=8.5Hz,1H),4.93(dd,J=12.2,5.5Hz,1H),4.14(s,2H),3.70(d,J=38.3Hz,10H),3.47(t,J=5.3Hz,2H),2.85(d,J=26.5Hz,1H),2.75(d,J=46.4Hz,2H),2.11(d,J=36.7Hz,1H).
【0234】
ディグレーダー#76~78の調製のための基本手順:アミン1.10(1.0当量)および酸11.7、11.8、または11.9(1.1当量)のDCM中撹拌溶液に、TEA(10当量)を室温で加えた。この混合物に、HATU(1.2当量)を加え、反応物を同じ温度で8時間撹拌した。減圧下で溶媒を除去し、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH/TEA=96:5:1)により精製した。カラムからの生成物を15mLのDCMと混合し、飽和NHCl水溶液で洗浄した。有機部分をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、対応するディグレーダーを得た。
4-(4-((4’-クロロ-4-((2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)アセトアミド)メチル)-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)ベンズアミド(ディグレーダー#76):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.34(t,J=2.5Hz,1H),8.12-8.06(m,1H),7.62(d,J=8.8Hz,2H),7.48(q,J=7.1Hz,1H),7.37(d,J=7.5Hz,2H),7.32-7.27(m,4H),7.07(ddd,J=21.8,9.2,6.3Hz,2H),6.99(dd,J=8.4,2.0Hz,2H),6.92-6.88(m,1H),6.82(s,1H),6.66(t,J=9.9Hz,2H),6.61(d,J=9.3Hz,1H),6.50(dt,J=68.3,4.7Hz,1H),4.94-4.87(m,1H),4.10-4.02(m,2H),3.92(s,1H),3.82-3.70(m,2H),3.70-3.62(m,4H),3.53-3.45(m,2H),3.40-3.35(m,1H),3.27-3.12(m,4H),3.12-3.08(m,1H),3.02(dd,J=13.9,7.2Hz,1H),2.98-2.82(m,2H),2.80-2.68(m,2H),2.36(ddd,J=44.3,32.2,18.9Hz,12H),2.18-2.05(m,4H),2.05-1.97(m,1H),1.68(s,3H),1.52(dt,J=14.0,6.8Hz,3H),0.97(d,J=29.6Hz,3H).
4-(4-((4’-クロロ-4-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)アセトアミド)メチル)-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)ベンズアミド(ディグレーダー#77):H NMR(600MHz,CDCl3)δ8.34(s,1H),8.10(dd,J=9.2,1.7Hz,1H),7.64(d,J=8.5Hz,2H),7.50-7.44(m,1H),7.37(d,J=7.5Hz,2H),7.30(t,J=7.5Hz,2H),7.28-7.26(m,2H),7.10-7.03(m,2H),6.97(dd,J=8.3,3.9Hz,3H),6.88(d,J=8.5Hz,1H),6.68(dd,J=9.0,3.2Hz,2H),6.60(d,J=9.4Hz,1H),6.47(dd,J=12.1,6.1Hz,1H),4.90(dd,J=12.2,5.0Hz,1H),4.10-3.99(m,2H),3.90(dt,J=7.7,4.1Hz,1H),3.76-3.60(m,10H),3.50-3.40(m,2H),3.36-3.28(m,1H),3.26-3.18(m,4H),3.10(dd,J=13.9,5.0Hz,1H),3.04-2.98(m,1H),2.97-2.81(m,3H),2.81-2.64(m,2H),2.57-2.17(m,14H),2.16-2.07(m,3H),2.01(d,J=17.4Hz,1H),1.68(dt,J=14.1,6.9Hz,1H),1.51(dq,J=19.8,6.7Hz,2H),0.99(s,3H).
4-(4-((4’-クロロ-4-(13-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)-3-オキソ-5,8,11-トリオキサ-2-アザトリデシル)-4-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-N-((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)ベンズアミド(ディグレーダー#78):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.35(s,1H),8.11(d,J=9.2Hz,1H),7.63(d,J=8.9Hz,2H),7.50-7.46(m,1H),7.37(d,J=7.6Hz,2H),7.33-7.29(m,2H),7.27(s,2H),7.07(dd,J=12.2,7.9Hz,2H),6.99(d,J=8.3Hz,3H),6.90(dd,J=8.5,2.9Hz,1H),6.70(d,J=7.9Hz,2H),6.61(d,J=9.4Hz,1H),6.47(t,J=5.5Hz,1H),4.93(td,J=13.9,13.1,5.2Hz,1H),4.05(d,J=7.4Hz,2H),3.93-3.87(m,1H),3.68(dd,J=17.1,7.1Hz,15H),3.48-3.42(m,2H),3.32-3.18(m,6H),3.10(dd,J=13.9,5.0Hz,1H),3.02(dd,J=13.9,7.2Hz,1H),2.85(d,J=23.6Hz,2H),2.75(d,J=9.0Hz,2H),2.43(s,2H),2.34(d,J=7.9Hz,10H),2.17-2.09(m,3H),2.03-1.96(m,2H),1.59-1.53(m,2H),1.49(dt,J=12.7,6.1Hz,2H),1.04-0.97(m,3H).
【0235】
実施例47:ディグレーダー#79~85の調製。
【化287】
1-(tert-ブチル)3-エチル4-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)-5,6-ジヒドロピリジン-1,3(2H)-ジカルボキシレート(12.0)の調製:化合物1.1から化合物1.3を調製したのと同じ合成手順により、tert-ブチル4-オキソピペリジン-1-カルボキシレートから化合物12.0を調製した。H NMR(600MHz,CDCl)δ4.36-4.21(m,4H),3.61(t,J=5.5Hz,2H),2.53-2.45(m,2H),1.47(s,9H),1.32(t,J=7.1Hz,3H).
1-(tert-ブチル)3-エチル4-(4-クロロフェニル)-5,6-ジヒドロピリジン-1,3(2H)-ジカルボキシレート(12.1)の調製:トリフレート12.0(200mg、0.5mmol)および4-クロロフェニルボロン酸(93mg、0.6mmol)のTHF(3.4mL)中溶液に、NaCOの水溶液(2.0M、0.77mL)を加えた。得られた混合物をNガスでパージした。次に、Pd(PPh(10mg、0.0087mmol)を加え、混合物を65℃に3時間撹拌した。混合物をセライトパッドを通して濾過した。濾液を酢酸エチルで希釈し、水、続けて、ブラインで洗浄した。有機層を集め、硫酸ナトリウム上で乾燥、濾過し、減圧下で濃縮して標記化合物(150mg、83%収率)を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ7.30(d,J=8.5Hz,2H),7.06(d,J=8.5Hz,2H),4.24(s,2H),3.96(q,J=7.1Hz,2H),3.60(t,J=5.6Hz,2H),2.46(s,2H),1.50(s,9H),0.97(s,3H).
tert-ブチル4-(4-クロロフェニル)-5-(ヒドロキシメチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(12.2)の調製:エステル12.1(80mg、0.22mmol)のTHF(2mL)中溶液に、-78℃で、DIBAL-H溶液(トルレン(tolulene)中の1.2M、0.73mL、0.88mmol)を加えた。得られた混合物を、TLCがエステル化合物の完全消費を示すまで、-78℃で2~3時間撹拌した。数滴のメタノールを加えて反応をクエンチした。室温に温めた後、混合物を酢酸エチルで希釈し、10mLの飽和ロッシェル塩水溶液中に注ぎ込んだ。室温で一晩撹拌後、混合物を適切に層化した。有機相を集め、水、続けてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥、濾過、および濃縮して、残留物を得て、これを、カラム(酢酸エチル/ヘキサン 5:1-3:1)で精製し、アルコール12.2(60mg、86%)を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ7.33-7.28(m,2H),7.16-7.07(m,2H),4.11(s,2H),4.00(s,2H),3.58(t,J=5.7Hz,2H),2.37(s,2H),1.48(s,9H).
tert-ブチル5-(クロロメチル)-4-(4-クロロフェニル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(12.3)の調製:NCS(83mg、0.62mmol)の乾燥DCM(1mL)中撹拌溶液に、MeS(50μL、0.68mmol)を0℃で加えた。次に、DCM(0.5mL)中に溶解したアルコール12.2(100mg、0.31mmol)を滴加した。得られた混合物をアルコール化合物の完全消費まで0℃で撹拌した(約1時間)。水を加えて反応をクエンチした後、混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得て、これをシリカゲル(ヘキサン/酢酸エチル 4:1)上でクロマトグラフ処理し、塩化物生成物12.3(100mg、95%収率)を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ7.37-7.33(m,2H),7.22-7.13(m,2H),4.11(s,2H),3.93(s,2H),3.60(t,J=5.6Hz,2H),2.41(s,2H),1.50(s,9H).
tert-ブチル4-(4-クロロフェニル)-5-((4-(4-(エトキシカルボニル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(12.4)の調製:塩化物12.3(50mg、0.15mmol)のDMF中撹拌溶液に、エチル4-(ピペラジン-1-イル)ベンゾエート(34.4mg、0.15mmol)およびCsCO(95mg、0.29mmol)を加えた。室温で1.5時間撹拌後、水を加え、混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得て、これをシリカゲル(ヘキサン/酢酸エチル 5:1)上でクロマトグラフ処理し、エステル化合物12.4(40mg、51%収率)を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ7.90(d,J=8.9Hz,2H),7.30(d,J=8.3Hz,2H),7.03(d,J=8.3Hz,2H),6.81(d,J=8.8Hz,2H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),4.07(s,2H),3.59(t,J=5.2Hz,2H),3.32-3.22(m,4H),2.90(s,2H),2.38(dd,J=11.3,6.4Hz,6H),1.50(s,9H),1.36(t,J=7.1Hz,3H);ESI、m/z[M+H]=534.2.
4-(4-((1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-(4-クロロフェニル)-1,2,5,6-テトラヒドロピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)安息香酸(12.5)の調製:12.4(200mg、0.37mmol)のメタノール(3mL)中撹拌溶液に、LiOH水溶液(2N、1mL)を加えた。得られた混合物を55℃に加熱し、この温度で3時間撹拌した。室温まで冷却時に、3NのHCl水溶液で混合物のpH値を7.0に調節した。その後、混合物を酢酸エチル(x3)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮して残留物を得て、これをシリカゲル(ヘキサン/酢酸エチル 3:1)上でクロマトグラフ処理し、生成物12.5(180mg、95%収率)を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ7.95(d,J=8.7Hz,2H),7.33(d,J=8.1Hz,2H),7.07-7.00(m,2H),6.81(d,J=8.6Hz,2H),4.11(s,2H),3.60(t,J=5.4Hz,2H),3.35(s,4H),3.07(s,2H),2.8-2.15(m,6H),1.49(s,9H);ESI、m/z[M+H]=512.2.
tert-ブチル(R)-4-(4-クロロフェニル)-5-((4-(4-(((4-((4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(12.6)の調製:12.5(100mg、0.2mmol)のDCM(2.5mL)中撹拌溶液に、(R)-4-((4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(97mg、0.18mmol)、DMAP(48mg、0.39mmol)、およびN-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド・塩酸塩(41mg、0.22mmol)を別々に加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した後、減圧下で濃縮して残留物を得て、これをシリカゲル(20:1 DCM:MeOH)上でクロマトグラフ処理し、12.6を黄色がかった固体(127mg、62%収率)として得た。1H NMR(600MHz,CDCl)δ8.36(d,J=2.2Hz,1H),8.11(dd,J=9.2,2.1Hz,1H),7.66(d,J=9.0Hz,2H),7.37(dd,J=5.2,3.4Hz,2H),7.34-7.26(m,5H),7.26-7.24(m,1H),7.07(d,J=8.6Hz,1H),7.03-6.98(m,2H),6.78(d,J=8.8Hz,2H),6.61(d,J=9.5Hz,1H),4.06(s,2H),3.96-3.87(m,1H),3.70-3.64(m,5H),3.64-3.57(m,3H),3.49-3.42(m,1H),3.26(s,4H),3.10(dd,J=13.9,5.1Hz,1H),3.02(dd,J=13.9,7.2Hz,1H),2.89(s,2H),2.50-2.42(m,2H),2.41-2.30(m,10H),2.12(ddd,J=10.4,5.1,1.9Hz,1H),2.10(s,1H),1.68(dq,J=8.1,5.6Hz,1H),1.49(s,9H).ESI、m/z[M+H]=1047.2.
【0236】
【化288】
ディグレーダー#79~85の調製のための基本手順:化合物12.6の撹拌溶液に、TFA(10当量)を加え、混合物を3時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、粗生成物をさらに精製することなく次のステップで使用した。粗製アミン塩(1.0当量)および酸(2.3~2.9)(1.1当量)のDCM中撹拌溶液に、TEA(10当量)を室温で加えた。この混合物に、HATU(1.2当量)を加え、反応物を同じ温度で8時間撹拌した。反応の完了時に、減圧下で溶媒を除去し、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH/TEA=96:5:1)により精製した。カラムからの生成物を15mLのDCMと混合し、飽和NHCl水溶液で洗浄した。有機部分をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、対応するディグレーダーを得た。
(2S,4R)-1-((S)-2-(4-(4-(4-クロロフェニル)-5-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル)-4-オキソブタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#79):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.71(d,J=10.1Hz,1H),8.33(d,J=1.9Hz,1H),8.15(ddd,J=9.2,4.2,2.2Hz,1H),7.95(d,J=29.5Hz,1H),7.67(dd,J=18.5,8.9Hz,2H),7.43-7.37(m,6H),7.32(dd,J=7.9,6.9Hz,2H),7.28-7.21(m,3H),7.06(d,J=8.6Hz,1H),6.89(d,J=8.0Hz,1H),6.86-6.77(m,3.5H),6.69(d,J=8.6Hz,0.5H),6.63(dd,J=9.5,2.5Hz,1H),5.12(dd,J=13.4,6.9Hz,1H),4.76(dt,J=28.4,8.3Hz,1H),4.62(d,J=9.0Hz,0.5H),4.46(s,0.5H),4.42-4.36(m,1H),4.25-4.19(d,J=17.7Hz,0.5H),4.10(d,J=17.6Hz,0.5H),4.06-3.99(m,1H),3.92(d,J=10.9Hz,2H),3.88-3.76(m,1H),3.68(d,J=2.1Hz,4H),3.59-3.53(m,1.5H),3.33-3.18(m,4.5H),3.12(dd,J=14.0,5.1Hz,1H),3.04(ddd,J=13.8,7.1,4.1Hz,1.5H),2.95-2.79(m,3H),2.79-2.57(m,3H),2.51(dd,J=8.9,4.4Hz,3H),2.48-2.27(m,12H),2.18-2.10(m,2H),2.03-1.95(m,1H),1.70(dd,J=13.6,7.0Hz,1.5H),1.52(dd,J=6.8,4.6Hz,3H),1.07(d,J=11.6Hz,9H).ESI、m/z[M+H]=1474.4.
(2S,4R)-1-((S)-2-(7-(4-(4-クロロフェニル)-5-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル)-7-オキソヘプタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#80):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.71(t,J=7.6Hz,1H),8.38-8.34(m,1H),8.15(d,J=9.3Hz,1H),7.67(d,J=8.3Hz,2H),7.53-7.37(m,8H),7.36-7.31(m,4H),7.08(d,J=8.6Hz,1H),7.04-7.00(m,2H),6.78(dd,J=16.8,9.1Hz,2H),6.65(t,J=9.7Hz,1H),6.27(dd,J=18.1,9.8Hz,1H),5.16-5.06(m,1H),4.82-4.73(m,1H),4.65-4.59(m,1H),4.53(d,J=21.7Hz,1H),4.26(s,1H),4.19-4.10(m,2H),3.94(s,1H),3.83-3.75(m,1H),3.73-3.55(m,6H),3.26(s,4H),3.13(dd,J=13.9,5.0Hz,1H),3.09-3.02(m,1H),2.93(d,J=11.0Hz,2H),2.56-2.48(m,5H),2.38(ddd,J=24.8,13.2,7.2Hz,11H),2.23-2.03(m,5H),1.76-1.69(m,2H),1.67-1.57(m,5H),1.52-1.47(m,3H),1.38(ddd,J=21.8,14.7,7.4Hz,2H),1.06(s,9H).ESI、m/z[M+H]=1515.4.
(2S,4R)-1-((S)-2-(8-(4-(4-クロロフェニル)-5-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル)-8-オキソオクタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#81):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.71(t,J=8.1Hz,1H),8.36(dd,J=4.6,2.1Hz,1H),8.15(dd,J=9.2,2.1Hz,1H),7.71(dd,J=53.3,8.9Hz,2H),7.55-7.36(m,7H),7.32(dd,J=12.0,5.7Hz,4H),7.12-6.94(m,3H),6.79(dd,J=34.6,9.0Hz,2H),6.64(t,J=9.9Hz,1H),6.28(d,J=8.9Hz,1H),5.17-5.05(m,1H),4.81-4.46(m,3H),4.32-4.10(m,3H),3.97-3.87(m,1H),3.86-3.72(m,2H),3.71-3.53(m,6H),3.24(s,4H),3.13(dd,J=13.9,5.1Hz,1H),3.05(ddd,J=13.7,7.1,4.5Hz,1H),2.96-2.89(m,2H),2.55-2.50(m,3H),2.46(s,2H),2.45-2.30(m,12H),2.16-2.08(m,2H),2.07(t,J=7.7Hz,1H),1.72-1.62(m,4H),1.57-1.46(m,4H),1.40-1.29(m,5H),1.07(d,J=2.5Hz,9H).ESI、m/z[M+H]=1529.8.
(2S,4R)-1-((S)-2-(9-(4-(4-クロロフェニル)-5-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル)-9-オキソノナンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#82):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.71(d,J=9.9Hz,1H),8.41-8.26(m,1H),8.14(t,J=9.8Hz,1H),7.71(dd,J=84.6,8.9Hz,2H),7.61-7.37(m,7H),7.36-7.30(m,4H),7.09(dd,J=15.0,6.9Hz,1H),7.03(t,J=8.5Hz,2H),6.79(dd,J=31.8,9.0Hz,2H),6.64(t,J=9.1Hz,1H),6.26(dd,J=42.7,8.5Hz,1H),5.18-5.07(m,1H),4.83-4.44(m,3H),4.33-4.10(m,3H),3.87(dd,J=29.7,22.3Hz,2H),3.78-3.47(m,7H),3.24(d,J=4.3Hz,4H),3.13(dd,J=13.9,5.0Hz,1H),3.05(dd,J=13.8,7.1Hz,1H),2.93(d,J=10.6Hz,2H),2.54(s,3H),2.46(s,2H),2.39(ddd,J=20.9,11.9,6.4Hz,14H),2.17-2.10(m,2H),2.06-1.98(m,1H),1.72-1.63(m,4H),1.51(dd,J=12.9,6.9Hz,3H),1.48-1.43(m,1H),1.39-1.31(m,5H),1.07(d,J=7.9Hz,9H).ESI、m/z[M+H]=1544.8.
(2S,4R)-1-((S)-2-(10-(4-(4-クロロフェニル)-5-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル)-10-オキソデカンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#83):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.70(d,J=6.2Hz,1H),8.39-8.25(m,1H),8.13(t,J=10.4Hz,1H),7.74(dd,J=94.6,8.9Hz,2H),7.53-7.37(m,6H),7.33(dt,J=9.9,8.2Hz,5H),7.08(t,J=8.6Hz,1H),7.03(t,J=7.7Hz,2H),6.78(dd,J=19.5,9.1Hz,2H),6.64(t,J=8.9Hz,1H),6.36-6.16(m,1H),5.12(dd,J=14.9,7.6Hz,1H),4.86-4.47(m,3H),4.32-4.19(m,2H),4.14(dt,J=24.4,10.4Hz,1H),3.97(dt,J=22.9,8.4Hz,2H),3.74-3.58(m,7H),3.29-3.19(m,4H),3.12(dd,J=13.8,5.1Hz,1H),3.05(dd,J=13.8,7.1Hz,1H),2.94(s,2H),2.54(s,3H),2.48-2.29(m,14H),2.12(dd,J=19.6,12.7Hz,2H),1.75-1.58(m,6H),1.50(dd,J=14.3,6.9Hz,3H),1.43(d,J=15.1Hz,2H),1.38-1.29(m,5H),1.20-1.15(m,2H),1.07(d,J=6.1Hz,9H).ESI、m/z[M+H]=1557.6.
(2S,4R)-1-((S)-2-(11-(4-(4-クロロフェニル)-5-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル)-11-オキソウンデカンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#84):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.68(s,1H),8.31(dd,J=33.0,1.8Hz,1H),8.16-8.06(m,1H),7.73(dd,J=74.2,8.9Hz,2H),7.46-7.35(m,7H),7.35-7.28(m,5H),7.25(t,J=4.7Hz,1H),7.08-6.96(m,3H),6.76(dd,J=15.5,9.0Hz,2H),6.62(t,J=9.7Hz,1H),6.27(dd,J=76.0,8.7Hz,1H),5.13-5.06(m,1H),4.82-4.48(m,3H),4.17(ddd,J=33.1,22.7,13.3Hz,3H),3.91(s,1H),3.83-3.71(m,2H),3.70-3.56(m,6H),3.22(s,4H),3.10(dd,J=13.9,5.1Hz,1H),3.03(dd,J=13.8,7.1Hz,1H),2.91(s,2H),2.51(d,J=6.8Hz,3H),2.46-2.27(m,14H),2.14-2.03(m,4H),1.73-1.60(m,4H),1.48(dd,J=10.4,7.1Hz,3H),1.34(dt,J=22.5,7.4Hz,4H),1.27(s,2H),1.19(d,J=7.0Hz,2H),1.16-1.07(m,3H),1.05(d,J=9.7Hz,9H).ESI、m/z[M+H]=1571.
(2S,4R)-1-((S)-2-(12-(4-(4-クロロフェニル)-5-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル)-12-オキソドデカンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#85):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.69(s,1H),8.33(dd,J=31.9,1.8Hz,1H),8.17-8.08(m,1H),7.76(dd,J=63.9,8.9Hz,2H),7.46-7.36(m,7H),7.35-7.29(m,5H),7.10-6.94(m,3H),6.77(t,J=8.2Hz,2H),6.64(t,J=9.9Hz,1H),6.45-6.19(m,1H),5.14-5.05(m,1H),4.82-4.68(m,2H),4.54(s,1H),4.23(dd,J=34.1,17.2Hz,2H),4.14(dd,J=11.9,4.6Hz,1H),3.98-3.86(m,2H),3.66(ddd,J=16.1,14.1,11.1Hz,7H),3.25(s,4H),3.12(dd,J=13.8,5.0Hz,1H),3.04(dd,J=13.8,7.1Hz,1H),2.93(s,2H),2.54(d,J=4.1Hz,3H),2.38(td,J=27.5,14.1Hz,14H),2.17-2.07(m,4H),1.75-1.56(m,5H),1.49(d,J=6.9Hz,3H),1.46(d,J=6.2Hz,2H),1.39-1.30(m,,4H),1.24-1.19(m,2H),1.18-1.10(m,4H),1.07(d,J=9.1Hz,9H).ESI、m/z[M+H]=1585.
【0237】
実施例48:ディグレーダー#86および#87の調製。
【化289】
化合物13.3および13.4の調製:アルコール13.1または13.2(1当量)のDCM中溶液に、トリホスゲン(0.5当量)およびピリジン(1.0当量)を0℃で加えた。得られた混合物を室温に温め、室温で2時間撹拌した。その後、混合物を酢酸エチルで希釈し、HCl水溶液、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。混合物の濃縮により、それぞれ13.1aおよび13.2aを残留物として得て、これをさらなる精製を行わないで次のステップに使用した。
TFA(20当量)を、化合物12.6(1.0当量)のDCM中溶液に加えた。0℃で1時間撹拌後、得られた混合物を濃縮し、化合物13.1aまたは13.2a(2.0当量)およびDIPEA(6.0当量)のDCM中溶液に加えた。混合物を室温で一晩撹拌した後、濃縮して残留物を得て、これをシリカゲル上でクロマトグラフ処理し、それぞれ、生成物13.3および13.4を得た。
13-ジメチル-11-オキソ-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル(R)-4-(4-クロロフェニル)-5-((4-(4-(((4-((4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(13.3):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.35(s,1H),8.12(d,J=8.8Hz,1H),7.67(d,J=24.4Hz,2H),7.37(d,J=7.4Hz,2H),7.33-7.27(m,5H),7.10-I 7.03(m,1H),7.01(d,J=8.4Hz,2H),6.79(s,2H),6.61(d,J=9.3Hz,1H),4.34-4.19(m,2H),4.12(s,2H),4.01(s,2H),3.90(s,1H),3.75-3.72(m,2H),3.66(dd,J=14.8,9.6Hz,12H),3.57(s,2H),3.26(s,4H),3.10(dd,J=13.9,5.0Hz,1H),3.02(dd,J=13.9,7.2Hz,1H),2.90(s,2H),2.49-2.24(m,12H),2.19-2.06(m,1H),1.75-1.62(m,1H),1.47(s,9H);ESI、m/z[M+H]=1237.3.
16-ジメチル-14-オキソ-3,6,9,12,15-ペンタオキサヘプタデシル(R)-4-(4-クロロフェニル)-5-((4-(4-(((4-((4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(13.4):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.33(d,J=1.6Hz,1H),8.00(dd,J=12.0,5.1Hz,1H),7.86(s,2H),7.38(dd,J=6.3,5.0Hz,2H),7.32-7.27(m,5H),7.04-6.98(m,2H),6.86(s,1H),6.77(d,J=8.0Hz,2H),6.51(dd,J=9.3,5.7Hz,1H),4.31-4.26(m,2H),4.12(s,2H),4.02(s,2H),3.88-3.80(m,1H),3.76-3.72(m,2H),3.70-3.62(m,14H),3.62-3.59(m,4H),3.22(s,4H),3.08(dd,J=13.8,4.8Hz,1H),2.95(dd,J=13.8,7.8Hz,1H),2.89(s,2H),2.41(s,2H),2.40-2.30(m,10H),2.16-2.07(m,2H),1.65-1.61(m,1H),1.47(s,9H);ESI、m/z[M+H]=1281.3.
【0238】
ディグレーダー#86および#87の調製のための基本手順:t-ブチル化合物13.3または13.4(1.0当量)のTHF中溶液に、ジオキサン中の4N HCl溶液を加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌後、減圧下で濃縮して残留物を得て、これをその後、DCM中のTEA(3.0当量)、アミン2.0(1.0当量)およびHATU(1.1当量)で一晩処理した。減圧下で溶媒を除去し、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH/TEA=96:5:1)により精製した。カラムからの生成物を15mLのDCMと混合し、飽和NHCl水溶液で洗浄した。有機部分をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、対応するディグレーダーを得た。
(S)-13-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-カルボニル)-14,14-ジメチル-11-オキソ-3,6,9-トリオキサ-12-アザペンタデシル4-(4-クロロフェニル)-5-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(ディグレーダー#86):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.71(s,1H),8.36(s,1H),8.14(d,J=9.0Hz,1H),7.77-7.70(m,2H),7.58-7.52(m,1H),7.40(ddd,J=9.1,8.2,6.4Hz,6H),7.33(dd,J=9.8,4.6Hz,5H),7.29(d,J=1.2Hz,1H),7.08(d,J=8.5Hz,1H),7.05-7.01(m,2H),6.80(d,J=7.3Hz,2H),6.65(d,J=8.9Hz,1H),5.13(dd,J=13.2,6.0Hz,1H),4.79(s,1H),4.67(s,1H),4.56(s,1H),4.33(dt,J=8.9,5.8Hz,3H),4.27-4.17(m,1H),4.15(s,2H),4.01(p,J=5.0Hz,2H),3.93(s,1H),3.74(d,J=4.2Hz,2H),3.72-3.64(m,10H),3.62-3.53(m,2H),3.31-3.22(m,4H),3.13(dd,J=13.9,5.1Hz,1H),3.05(dd,J=13.9,7.1Hz,1H),2.93(s,2H),2.52(s,3H),2.45(s,2H),2.43-2.33(m,10H),2.18-2.09(m,2H),1.51(d,J=6.9Hz,3H),1.39-1.35(m,4H),1.09(s,9H).ESI、m/z[M+H]=1607.5.
(S)-16-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-カルボニル)-17,17-ジメチル-14-オキソ-3,6,9,12-テトラオキサ-15-アザオクタデシル4-(4-クロロフェニル)-5-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(ディグレーダー#87):H NMR(600MHz,CDCl)δ8.70(s,1H),8.35(s,1H),8.13(dd,J=9.2,2.0Hz,1H),7.76(s,1H),7.73-7.64(m,1H),7.40(dt,J=17.9,8.4Hz,6H),7.36-7.31(m,6H),7.06(d,J=8.6Hz,1H),7.03(d,J=8.4Hz,2H),6.79(d,J=8.5Hz,2H),6.63(d,J=9.3Hz,1H),5.16-5.06(m,1H),4.77(t,J=7.9Hz,1H),4.66(s,1H),4.54(s,1H),4.36-4.28(m,2H),4.16(d,J=18.6Hz,3H),3.97(s,1H),3.92(dd,J=7.7,4.2Hz,2H),3.75(dd,J=8.3,3.5Hz,2H),3.68(dd,J=10.6,5.1Hz,12H),3.59(s,4H),3.27(d,J=4.7Hz,4H),3.12(dd,J=13.9,5.0Hz,1H),3.04(dd,J=13.9,7.3Hz,1H),2.92(s,2H),2.53(s,3H),2.44(s,2H),2.37(dd,J=12.0,6.3Hz,8H),2.34-2.29(m,2H),2.12(dd,J=18.1,12.5Hz,2H),1.74-1.64(m,4H),1.49(d,J=6.9Hz,3H),1.35(t,J=7.3Hz,2H),1.09(s,9H).ESI、m/z[M+H]=1651.
【0239】
実施例49:ディグレーダー#88の調製。
【化290】
メチル(R)-10-(4-(4-クロロフェニル)-5-((4-(4-(((4-((4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル)デカノエート(14.0)の調製:化合物12.6(50mg、0.053mmol)のDCM(1mL)中溶液に、TFA(0.5mL)を加えた。0℃で1時間撹拌後、得られた混合物を濃縮して残留物を得て、これをエタノール(3mL)中のTEA(44μL、0.318mmol)およびブロモエステル(44mg、0.159mmol)と混合した。得られた混合物を100℃のマイクロ波照射下で2~4時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去して残留物を得て、これをシリカゲル上でクロマトグラフ処理し、標記化合物(36mg、61%収率)を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ8.36(s,1H),8.06(d,J=8.7Hz,1H),7.87(d,J=8.6Hz,2H),7.37(d,J=7.4Hz,2H),7.34-7.27(m,4H),7.24(t,J=7.2Hz,1H),7.07(d,J=8.2Hz,2H),6.92(d,J=7.5Hz,1H),6.75(d,J=8.5Hz,2H),6.56(d,J=9.3Hz,1H),3.87(s,1H),3.73-3.65(m,5H),3.65(s,3H),3.31-3.20(m,5H),3.18-3.06(m,4H),3.04-2.95(m,3H),2.67-2.33(m,10H),2.27(t,J=7.5Hz,2H),2.19-2.11(m,1H),1.98-1.88(m,2H),1.75-1.65(m,1H),1.64-1.53(m,2H),1.38-1.18(m,14H).ESI、m/z[M+H]=1131.5.
(R)-10-(4-(4-クロロフェニル)-5-((4-(4-(((4-((4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル)デカン酸(14.1)の調製:エステル14.0(36mg、0.032mmol)のメタノール中溶液に、3N LiOH水溶液(0.2mL、0.64mmol)を加えた。50℃で2時間撹拌後、氷浴中で混合物を冷却し、1NのHClでpHを3.0未満に調節した。混合物をDCMで3回抽出し、合わせた有機層を水およびブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、濃縮して残留物を得て、これをシリカゲル充填カラム精製し、生成物14.1(25mg、70%収率)を得た。H NMR(600MHz,CDOD)δ8.25(s,1H),8.02-7.97(m,1H),7.92(d,J=8.6Hz,2H),7.41(d,J=8.4Hz,2H),7.38-7.34(m,2H),7.26-7.20(m,4H),7.17(t,J=7.4Hz,1H),6.87(dd,J=18.3,9.2Hz,3H),4.05(dd,J=8.3,4.8Hz,1H),3.97(s,2H),3.65(dd,J=12.1,6.0Hz,4H),3.51(s,2H),3.28-3.25(m,4H),3.18(dd,J=14.2,5.9Hz,1H),3.00(s,2H),2.75(s,2H),2.59-2.40(m,9H),2.23(t,J=7.5Hz,2H),2.11(dt,J=12.4,7.8Hz,1H),1.89-1.83(m,2H),1.83-1.77(m,1H),1.60-1.55(m,2H),1.42(dd,J=25.7,9.4Hz,4H),1.34(t,J=7.3Hz,10H).ESI、m/z[M+H]=1117.7.
(2S,4R)-1-((S)-2-(10-(4-(4-クロロフェニル)-5-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル)デカンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((R)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー88)の調製:14.1(5mg、4.5μmol)のDCM(1.5mL)中溶液に、アミン2.0(2.1mg、4.5μmol)、TEA(1.37μL、9.9μmol)およびHATU(1.87mg、4.95mmol)を加えた。室温で一晩撹拌後、混合物を濃縮し、分取TLCにより精製して、ディグレーダー#88(5.5mg、80%収率)を得た。H NMR(600MHz,CDCl)δ8.70(s,1H),8.35(s,1H),8.12-8.04(s,1H),7.90-7.80(s,2H),7.43-7.37(m,7H),7.35-7.30(m,4H),7.28-7.25(m,1H),7.09(d,J=8.0Hz,2H),6.96(s,1H),6.80(d,J=8.5Hz,2H),6.59(d,J=9.1Hz,1H),6.32(s,1H),5.16-5.07(m,1H),4.73(t,J=7.9Hz,1H),4.66(s,1H),4.53(s,1H),4.14-4.08(m,1H),3.94-3.86(s,1H),3.73-3.64(m,5H),3.63-3.58(m,1H),3.23(s,5H),3.16-3.07(m,4H),3.01(dd,J=13.8,7.5Hz,1H),2.97(s,2H),2.53(s,3H),2.52-2.30(m,10H),2.24-2.19(m,1H),2.18-2.10(m,3H),1.88(s,2H),1.70-1.66(m,1H),1.53(s,2H),1.50(d,J=6.9Hz,3H),1.41-1.26(m,14H),1.07(s,9H);ESI、m/z[M+H]=1543.1.
【0240】
実施例50:ディグレーダー#89~91の調製。
【化291】
ディグレーダー#46をアルデヒド1.12から調製したのと同じ合成プロトコルに従って、合成手順として、tert-ブチル(S)-ピペリジン-3-イルカルバメートの代わりにtert-ブチル[4,4’-ビピペリジン]-1-カルボキシレートを用いて、アルデヒド1.12からディグレーダー#89~91を調製した。
tert-ブチル1’-((4’-クロロ-6-((4-(4-(エトキシカルボニル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-4-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-[4,4’-ビピペリジン]-1-カルボキシレート(1.41):H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ7.89(d,J=9.0Hz,2H),7.27(d,J=8.4Hz,2H),6.99(d,J=8.4Hz,2H),6.81(d,J=9.0Hz,2H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),3.25(t,J=5.2Hz,4H),2.83(d,J=10.8Hz,2H),2.79(s,2H),2.62(s,2H),2.35(qt,J=10.9,4.9Hz,4H),2.30-2.24(m,1H),2.21(d,J=8.5Hz,1H),2.18-2.14(m,3H),2.11(s,1H),1.89(d,J=17.3Hz,1H),1.66(d,J=12.1Hz,2H),1.63-1.60(m,4H),1.58-1.52(m,3H),1.45(s,9H),1.36(t,J=7.1Hz,3H),1.28-1.24(m,2H),1.20-1.16(m,1H),1.14-1.08(m,2H),1.02-0.98(m,1H),0.93(s,3H).
tert-ブチル1’-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-[4,4’-ビピペリジン]-1-カルボキシレート(1.42):H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ8.34(d,J=2.2Hz,1H),8.01(d,J=8.7Hz,1H),7.84(d,J=8.4Hz,2H),7.37(d,J=7.5Hz,2H),7.31-7.27(m,4H),7.01(d,J=8.0Hz,2H),6.85(d,J=8.5Hz,1H),6.71-6.63(m,2H),6.53(d,J=9.0Hz,1H),4.07(dd,J=14.7,7.8Hz,2H),3.84(dd,J=10.5,4.3Hz,1H),3.64(t,J=8.1Hz,5H),3.33-3.16(m,6H),2.98(d,J=12.2Hz,2H),2.73-2.46(m,9H),2.46-2.24(m,13H),2.11(d,J=14.1Hz,2H),1.69(d,J=15.2Hz,3H),1.62(dd,J=13.2,5.3Hz,6H),1.43(s,9H),1.10(s,3H),1.06(d,J=5.3Hz,3H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(4-(1’-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-[4,4’-ビピペリジン]-1-イル)-4-オキソブタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#89):H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ8.66(d,J=9.4Hz,1H),8.33-8.28(m,1H),8.09(s,1H),7.83-7.74(m,2H),7.64-7.51(m,1H),7.41-7.32(m,6H),7.32-7.27(m,4H),6.99(d,J=8.0Hz,4H),6.73(s,2H),6.58(t,J=12.5Hz,1H),5.11-5.00(m,1H),4.76(d,J=8.9Hz,1H),4.52-4.42(m,2H),4.10(dd,J=22.1,15.1Hz,1H),3.84(d,J=38.8Hz,2H),3.64(s,4H),3.53(d,J=12.6Hz,1H),3.20(s,3H),3.12-3.07(m,1H),3.02-2.98(m,1H),2.92-2.82(m,2H),2.60-2.48(m,7H),2.44-2.40(m,3H),2.31(ddt,J=28.7,15.1,7.6Hz,9H),2.16-2.05(m,3H),1.76-1.57(m,14H),1.25(s,15H),1.06(s,12H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(5-(1’-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-[4,4’-ビピペリジン]-1-イル)-5-オキソペンタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#90):H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ8.66(s,1H),8.34(d,J=7.0Hz,1H),8.06(t,J=8.3Hz,1H),7.80(d,J=7.6Hz,2H),7.36(dd,J=14.2,8.4Hz,6H),7.30(t,J=7.1Hz,4H),7.26-7.23(m,3H),7.03(s,2H),6.93-6.88(m,1H),6.64(s,1H),6.59(d,J=9.2Hz,1H),5.07(dt,J=13.7,6.9Hz,1H),4.77-4.67(m,1H),4.50(dd,J=26.0,7.5Hz,3H),4.14-4.07(m,1H),3.88(s,1H),3.78(s,1H),3.65(q,J=5.9Hz,4H),3.57(dd,J=11.6,3.9Hz,1H),3.22(s,4H),3.11(dd,J=11.9,7.8Hz,2H),3.00(d,J=6.5Hz,1H),2.86(s,3H),2.64(s,3H),2.51(s,3H),2.46-2.26(m,19H),2.15-2.07(m,3H),1.91-1.81(m,3H),1.67-1.54(m,5H),1.45(ddd,J=16.5,8.3,4.9Hz,5H),1.28-1.23(m,4H),1.21-1.12(m,2H),1.07-1.03(m,14H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(6-(1’-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-[4,4’-ビピペリジン]-1-イル)-6-オキソヘキサンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#91):H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ8.66(s,1H),8.35-8.31(m,1H),8.06(d,J=9.0Hz,1H),7.79(d,J=8.0Hz,2H),7.51-7.43(m,1H),7.41-7.34(m,6H),7.29(q,J=6.9,6.2Hz,5H),7.01(d,J=7.9Hz,2H),6.92(s,1H),6.66(s,2H),6.58(d,J=8.6Hz,1H),6.49(d,J=9.7Hz,1H),5.07(q,J=6.5,5.8Hz,1H),4.75(td,J=8.3,3.8Hz,1H),4.61-4.56(m,1H),4.52(d,J=14.2Hz,1H),4.48(s,1H),4.14-4.04(m,1H),3.88(d,J=12.4Hz,1H),3.77(s,1H),3.68-3.61(m,4H),3.58(dd,J=11.1,3.8Hz,1H),3.21(s,4H),3.14-3.08(m,2H),3.01-2.97(m,1H),2.88(d,J=13.7Hz,2H),2.52-2.51(m,3H),2.49(s,2H),2.42(s,4H),2.40-2.33(m,6H),2.31(s,5H),2.26(s,4H),2.23-2.15(m,3H),2.10(s,4H),1.69-1.57(m,9H),1.46(dd,J=6.9,2.4Hz,3H),1.42(d,J=6.9Hz,1H),1.25(d,J=2.5Hz,3H),1.22-1.08(m,3H),1.05(d,J=3.8Hz,13H).
【0241】
実施例51:ディグレーダー#92の調製。
【化292】
(1,4-trans)-4-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)カルバモイル)シクロヘキサン-1-カルボン酸(15):アミン2.0(1.0当量)、trans-1,4-シクロヘキサンジカルボン酸(1.1当量)、HATU(1.2当量)およびTEA(5.0当量)の混合物をDCM中に入れ、反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応の完了後、DCMを留去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製した。H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ8.67(s,1H),7.45(d,J=7.8Hz,1H),7.40(d,J=8.2Hz,2H),7.36(d,J=8.3Hz,2H),6.21(d,J=8.6Hz,1H),5.07(p,J=7.0Hz,1H),4.75(t,J=7.9Hz,1H),4.54(d,J=8.7Hz,1H),4.51(s,1H),4.14(d,J=11.4Hz,1H),3.57(dd,J=11.4,3.6Hz,1H),2.56(ddd,J=12.6,7.3,4.8Hz,1H),2.53(s,3H),2.19-2.10(m,2H),2.10-2.03(m,3H),1.92(t,J=13.5Hz,2H),1.47(d,J=7.0Hz,3H),1.45-1.38(m,3H),1.04(s,9H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-((1,4-trans)-4-(4-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペラジン-1-カルボニル)シクロヘキサン-1-カルボキサミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#92):アミン1.18(12mg、0.011mmol)および酸15(7mg、0.012mmol)のDCM(1mL)中撹拌溶液に、TEA(0.01mL、0.066mmol)を室温で加えた。HATU(5mg、0.012mmol)を混合物に加え、反応物を同じ温度で8時間撹拌した。反応の完了時に、減圧下で溶媒を除去し、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=96:4)により精製した。カラムからの生成物を15mLのDCMと混合し、飽和NHCl水溶液で洗浄した。有機部分をNaSO上で乾燥させ、濾過し、DCMを減圧下で留去して、標記化合物を得た。H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ8.68(s,1H),8.29(t,J=1.8Hz,1H),8.09(ddd,J=15.0,9.2,2.3Hz,1H),7.78(dd,J=21.5,8.6Hz,2H),7.43-7.33(m,7H),7.32-7.27(m,4H),7.04(d,J=8.5Hz,1H),6.98(dd,J=8.4,2.5Hz,2H),6.77(dd,J=9.0,5.0Hz,2H),6.61(d,J=9.4Hz,1H),6.42(dd,J=34.8,8.9Hz,1H),5.09(p,J=7.1Hz,1H),4.81(dd,J=20.2,8.7Hz,1H),4.75(q,J=7.9Hz,1H),4.51(d,J=15.2Hz,1H),4.25-4.16(m,1H),3.93(dd,J=32.8,10.6Hz,2H),3.65(s,4H),3.60-3.54(m,1H),3.43(d,J=9.2Hz,1H),3.37-3.22(m,2H),3.17(s,4H),3.12-3.08(m,1H),3.02(dd,J=13.5,6.8Hz,1H),2.92-2.71(m,2H),2.57(dd,J=9.4,4.3Hz,1H),2.52(d,J=1.2Hz,3H),2.45-2.24(m,14H),2.24-1.98(m,5H),1.97-1.62(m,6H),1.55(dt,J=22.0,11.5Hz,3H),1.47(dd,J=7.0,3.1Hz,5H),1.45-1.28(m,3H),1.25(s,2H),1.06(s,9H),0.98(d,J=5.0Hz,3H).
【0242】
実施例52:ディグレーダー#93の調製。
【化293】
ディグレーダー40をジオール7.0から調製したのと同じ合成手順に従って、ディグレーダー93をジオール16.1から合成した。ジオール16.1を商業的に入手できる化合物16から合成した。
(1,4-cis-シクロヘキサンジイル)ジメタノール(16.1):化合物16(1当量)をTHFに溶解し、続けて、LAH(2当量)を添加した。反応物を室温で一晩撹拌した。反応の完了時に、2N NaOH(2mL)溶液を反応混合物に加え、続けて2mLの水を加えた。混合物を4時間撹拌時に、固体のMgSOを加え、反応混合物を一晩撹拌した。溶液をセライトを通して濾過し、EtOAcで数回洗浄した。濾液を濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=50:50)で精製して、目的の化合物16.1を得た。H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ3.54(d,J=7.0Hz,4H),1.69(ddt,J=11.5,6.0,3.0Hz,2H),1.54(ddt,J=8.5,7.1,2.8Hz,4H),1.42(tt,J=10.6,6.1Hz,4H).
(1,4-cis-シクロヘキサンジイル)ビス(メチレン)ジメタンスルホネート(16.2):H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ4.13(d,J=7.1Hz,4H),3.01(s,6H),2.02-1.94(m,2H),1.65-1.60(m,4H),1.50-1.44(m,4H).
2,2’-(1,4-cis-シクロヘキサンジイル)ジアセトニトリル(16.3):H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ2.35(dd,J=7.4,1.4Hz,4H),2.01-1.94(m,2H),1.72-1.66(m,4H),1.54-1.47(m,4H).
2,2’-(1,4-cis-シクロヘキサンジイル)二酢酸(16.4):H NMR(600MHz,メタノール-d)δ2.28(d,J=7.5Hz,4H),2.03-1.95(m,2H),1.58(ddq,J=13.4,7.3,3.8,2.8Hz,4H),1.44-1.38(m,4H).
2-((1,4-cis)-4-(2-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-2-オキソエチル)シクロヘキシル)酢酸(16.5):H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ8.67(s,1H),7.45(d,J=7.8Hz,1H),7.40(d,J=8.2Hz,2H),7.36(d,J=8.3Hz,2H),6.21(d,J=8.6Hz,1H),5.07(p,J=7.0Hz,1H),4.75(t,J=7.9Hz,1H),4.54(d,J=8.7Hz,1H),4.51(s,1H),4.14(d,J=11.4Hz,1H),3.57(dd,J=11.4,3.6Hz,1H),2.56(ddd,J=12.6,7.3,4.8Hz,1H),2.53(s,3H),2.19-2.10(m,2H),2.10-2.03(m,3H),1.92(t,J=13.5Hz,2H),1.47(d,J=7.0Hz,3H),1.45-1.38(m,3H),1.04(s,9H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(2-((1,4-cis)-4-(2-(4-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)シクロヘキシル)アセトアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#93):H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ8.67(s,1H),8.32(s,1H),8.11(t,J=9.5Hz,1H),7.69(dd,J=13.8,8.8Hz,2H),7.43-7.34(m,7H),7.30(dd,J=14.2,6.5Hz,4H),7.05(d,J=8.6Hz,1H),6.98(d,J=8.2Hz,2H),6.76(dd,J=8.7,4.6Hz,2H),6.61(d,J=9.4Hz,1H),6.21(dd,J=14.2,9.5Hz,1H),5.09(p,J=7.2Hz,1H),4.74(t,J=7.6Hz,1H),4.64(dd,J=14.8,8.8Hz,1H),4.51(s,1H),4.17(d,J=11.5Hz,1H),3.91(s,1H),3.65(d,J=8.7Hz,4H),3.58(d,J=11.4Hz,2H),3.43(s,2H),3.23(s,4H),3.11(dt,J=13.9,6.3Hz,2H),3.02(dd,J=13.8,7.1Hz,1H),2.89-2.74(m,2H),2.62(s,1H),2.51(d,J=2.4Hz,3H),2.34(d,J=9.3Hz,6H),2.26(d,J=5.0Hz,5H),2.14-2.05(m,3H),1.70-1.58(m,8H),1.54-1.49(m,5H),1.47(d,J=8.2Hz,5H),1.35-1.27(m,7H),1.25(s,3H),1.05(s,10H),0.96(s,3H).
【0243】
実施例53:ディグレーダー#94および#95の調製。
【化294】
tert-ブチル2-(2-(2-(4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-カルボキサミド)エトキシ)エトキシ)アセテート(1.44a)の合成:酸1.32(1当量)のDCM中撹拌溶液に、適切なアミン(1当量)、EDCI(2当量)およびDMAP(2当量)を加えた。反応混合物を室温で6時間撹拌した。出発物質の消費後、減圧下で溶媒を留去し、粗製物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、目的の化合物を得た。H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ8.33(s,1H),8.07(d,1H),7.81(br,2H),7.36(d,J=7.5Hz,2H),7.32-7.25(m,3H),7.25-7.18(m,1H),6.99(d,J=8.0Hz,2H),6.92(br,1H),6.71(d,J=8.5Hz,2H),6.66(br,1H),6.54(d,J=9.3Hz,1H),3.99(s,2H),3.85(br,1H),3.66(d,J=7.2Hz,9H),3.58(br,2H),3.54-3.43(m,2H),3.24(br,4H),3.09(dd,J=13.7,4.7Hz,1H),2.99(dd,J=13.8,7.4Hz,1H),2.96-2.84(m,1H),2.75(d,J=17.7Hz,1H),2.56-2.28(m,13H),2.28-2.14(m,1H),2.08(br,2H),1.72-1.59(m,2H),1.45(s,9H),1.27(s,3H).
tert-ブチル1-(4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1-オキソ-5,8,11-トリオキサ-2-アザトリデカン-13-オエート(1.44b):化合物1.44aを酸1.32から合成したのと同じ合成手順により、化合物1.44bを合成した。H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ8.34(brs,1H),8.08(br,1H),7.79(br,2H),7.38(br,2H),7.34-7.18(m,4H),7.03-6.89(m,3H),6.74(br,2H),6.69(br,1H),6.56(br,1H),4.02(s,2H),3.87(br,1H),3.76-3.40(m,19H),3.22(br,4H),3.10(d,J=13.4Hz,1H),3.04-2.95(m,1H),2.91(d,J=12.2Hz,1H),2.83(d,J=12.6Hz,1H),2.70(d,J=17.6Hz,1H),2.56-2.29(m,11H),2.28-1.99(m,3H),1.77-1.58(m,2H),1.46(s,9H),1.26(s,3H).
【0244】
ディグレーダー#94および#95の合成のための基本合成手順:化合物1.44aまたは1.44b(1当量)のDCM中撹拌溶液に、TFA(20当量)を加え、反応混合物を一晩撹拌した。反応の完了時に、揮発物を減圧下で除去し、粗製物をさらに精製することなく次のステップで使用した。それぞれの反応からの粗製物のDCM中撹拌溶液に、アミン2(1当量)、HATU(1.2当量)、TEA(15当量)を加えた。出発物質が消費されるまで、反応物を撹拌した。減圧下で溶媒を除去し、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH/TEA=96:5:1)により精製した。精製化合物をDCMに溶解し、飽和NHCl水溶液で洗浄した。有機部分をNaSO上で乾燥させ、濾過し、DCMを減圧下で留去して、対応するディグレーダー94および95を得た。
(2S,4R)-1-((12S)-12-(tert-ブチル)-1-(4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1,10-ジオキソ-5,8-ジオキサ-2,11-ジアザトリデカン-13-オイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#94):H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ8.69(d,J=1.6Hz,1H),8.34(dd,J=8.2,2.3Hz,1H),8.11(dtd,J=9.2,6.8,2.2Hz,1H),7.71-7.62(m,2H),7.43-7.35(m,6H),7.37-7.24(m,5H),7.04(dd,J=8.7,5.1Hz,1H),7.01-6.94(m,2H),6.73(t,J=8.4Hz,3H),6.63(dd,J=9.6,2.0Hz,1H),5.14-5.06(m,1H),4.78-4.61(m,2H),4.54(d,J=4.5Hz,1H),4.11-4.02(m,1H),3.95-3.87(m,1H),3.87-3.71(m,2H),3.71-3.50(m,12H),3.49-3.35(m,1H),3.32-3.17(m,4H),3.12(dd,J=13.9,5.0Hz,1H),3.03(dd,1H),3.01-2.82(m,2H),2.74(d,J=17.5Hz,1H),2.54-2.48(m,5H),2.48-2.35(m,7H),2.35-2.29(m,2H),2.28-2.17(m,3H),2.17-2.07(m,3H),1.74-1.58(m,2H),1.49(dd,J=7.0,1.6Hz,3H),1.34-1.18(m,6H),1.07(d,J=4.5Hz,9H).
(2S,4R)-1-((15S)-15-(tert-ブチル)-1-(4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-1,13-ジオキソ-5,8,11-トリオキサ-2,14-ジアザヘキサデカン-16-オイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#95):H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ8.69(s,1H),8.34(t,J=2.1Hz,1H),8.12(dd,J=9.3,2.2Hz,1H),7.74-7.64(m,2H),7.43-7.36(m,7H),7.37-7.24(m,5H),7.05(d,J=8.6Hz,1H),6.98(d,2H),6.77(dd,J=9.2,2.7Hz,2H),6.63(d,J=9.4Hz,1H),6.60-6.51(m,1H),5.10(p,J=7.1Hz,1H),4.72(q,J=7.8Hz,1H),4.64(d,1H),4.52(br,1H),4.10(d,J=11.4Hz,1H),3.97-3.84(m,2H),3.73-3.39(m,17H),3.26(br,4H),3.12(dd,J=13.9,5.1Hz,1H),3.04(dd,J=13.9,7.2Hz,1H),2.93(d,J=12.7Hz,1H),2.86-2.76(m,1H),2.70(dd,J=17.6,5.4Hz,1H),2.51(d,J=2.1Hz,3H),2.50-2.28(m,9H),2.28-2.21(m,2H),2.21-2.16(m,2H),2.16-2.07(m,4H),1.78-1.56(m,2H),1.49(dd,J=6.9,1.2Hz,3H),1.33-1.18(m,6H),1.07(d,J=2.1Hz,9H).
【0245】
実施例54:ディグレーダー#96および#97の調製。
【化295】
ディグレーダー#96および#97の一般的合成:化合物1.39(1当量)のDCM中撹拌溶液に、ジオキサン中のHCl溶液(10当量)を加え、反応混合物を一晩撹拌した。反応の完了時に、揮発物を減圧下で除去し、粗製物をさらに精製することなく次のステップで使用した。粗製物のDCM中撹拌溶液に、アミン2.4または2.5(1当量)、HATU(1.2当量)、DIPEA(15当量)を加えた。出発物質が消費されるまで、反応物を撹拌した。減圧下で溶媒を除去し、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH/TEA=96:8:1)により精製した。精製化合物をDCMに溶解し、飽和NHCl水溶液で洗浄した。有機部分をNaSO上で乾燥させ、濾過し、DCMを減圧下で留去して、対応するディグレーダー96および97を得た。
(2S,4R)-1-((2S)-2-(8-(4-(2-(((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)(メチル)アミノ)エチル)ピペラジン-1-イル)-8-オキソオクタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#96):H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ8.68(s,1H),8.34(d,J=2.2Hz,1H),8.11(dd,J=9.2,2.2Hz,1H),7.74(dd,J=9.0,2.1Hz,2H),7.44-7.34(m,7H),7.35-7.21(m,5H),7.01(dd,J=16.2,8.4Hz,3H),6.76(d,J=8.7Hz,2H),6.61(d,J=9.4Hz,1H),6.49(dd,J=9.1,5.5Hz,1H),5.09(p,J=7.3Hz,1H),4.71(td,J=8.1,2.0Hz,1H),4.65(dd,J=9.0,2.1Hz,1H),4.50(s,1H),4.11(d,J=11.4Hz,1H),3.95-3.83(m,1H),3.74-3.62(m,4H),3.62-3.50(m,3H),3.48-3.37(m,2H),3.24(br,4H),3.12(dd,J=13.8,5.0Hz,1H),3.03(dd,J=13.6,7.0Hz,1H),2.86(br,2H),2.67(br,2H),2.60-2.17(m,29H),2.17-2.06(m,3H),2.04-1.92(m,1H),1.75-1.65(m,2H),1.65-1.50(m,4H),1.51-1.40(m,4H),1.38-1.13(m,9H),1.06(s,9H),0.97(s,3H).
(2S,4R)-1-((2S)-2-(9-(4-(2-(((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)(メチル)アミノ)エチル)ピペラジン-1-イル)-9-オキソノナンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)ピロリジン-2-カルボキサミド(ディグレーダー#97):H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ8.66(s,1H),8.32(d,J=2.2Hz,1H),8.07(d,1H),7.71(dd,J=9.0,3.2Hz,2H),7.45-7.39(m,1H),7.39-7.32(m,6H),7.32-7.19(m,5H),7.04-6.91(m,3H),6.67(br,2H),6.60(d,J=9.4Hz,1H),6.44(d,J=9.1Hz,1H),5.06(p,J=7.1Hz,1H),4.67(t,1H),4.62(d,J=9.2Hz,1H),4.46(br,1H),4.05(d,J=11.2Hz,1H),3.92-3.83(m,1H),3.71-3.60(m,4H),3.60-3.48(m,3H),3.42(br,2H),3.26(br,4H),3.10(dd,J=13.8,5.0Hz,1H),3.01(dd,J=13.8,7.2Hz,1H),2.82-2.56(m,6H),2.56-2.47(m,5H),2.44(br,6H),2.40-2.26(m,10H),2.26-2.14(m,6H),2.14-2.01(m,3H),1.93-1.47(m,6H),1.45(d,J=6.9,1.3Hz,3H),1.32-1.14(m,12H),1.03(s,12H).
【0246】
実施例55:ディグレーダー#98~100の調製。
【化296】
ディグレーダー#98~100の一般的合成:アルデヒド1.31(1当量)の撹拌溶液に、THF中のメチルアミン溶液(5当量)およびNaBH(OAc)(3当量)を加えた。出発アルデヒドが消費されるまで、上記混合物を撹拌した。反応が完了すると、混合物をDCMでさらに希釈し、NHCl飽和水溶液、続けて、水およびブラインで洗浄した。有機部分を無水MgSO上で乾燥し、濾過した後、減圧下で濃縮した。粗製物を次のステップで直接使用した。
粗製物のDCM中撹拌溶液に、1当量のアミン2.1、2.3、または2.5を添加し、続けて、HATU(1.2当量)およびTEA(15当量)を加えた。出発物質が消費されるまで、反応物を撹拌した。減圧下で溶媒を除去し、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH/TEA=96:5:1)により精製した。精製化合物をDCMに溶解し、飽和NHCl水溶液で洗浄した。有機部分をNaSO上で乾燥させ、濾過し、DCMを減圧下で留去して、対応するディグレーダー#98~100を得た。
N1-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-N5-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)-N1-メチルグルタルアミド(ディグレーダー#98):H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ8.70(d,1H),8.34(d,J=2.3Hz,1H),8.12(dd,J=9.4,2.2Hz,1H),7.68(dd,J=9.2,3.0Hz,2H),7.53-7.44(m,1H),7.43-7.34(m,6H),7.35-7.22(m,5H),7.06-6.95(m,3H),6.80-6.71(m,2H),6.61(d,J=9.3Hz,1H),5.09(p,J=7.1Hz,1H),4.75-4.64(m,1H),4.55-4.50(m,1H),4.48(br,1H),4.15-4.06(m,1H),3.95-3.85(m,1H),3.73-3.60(m,4H),3.56(dd,J=11.6,3.8Hz,1H),3.37(br,2H),3.31-3.20(m,4H),3.20-3.10(m,1H),3.09(s,3H),3.06-2.98(m,2H),2.93-2.79(m,2H),2.50(d,J=2.4Hz,3H),2.48-2.21(m,12H),2.18-1.90(m,5H),1.74-1.63(m,3H),1.63-1.51(m,2H),1.48(d,J=7.0,1.5Hz,3H),1.41-1.12(m,6H),1.06(s,9H),1.00(s,3H).
N1-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-N7-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)-N1-メチルヘプタンジアミド(ディグレーダー#99):H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ8.69(s,1H),8.33(d,J=2.3Hz,1H),8.11(dd,J=9.3,2.6Hz,1H),7.71(dd,J=8.6,5.4Hz,2H),7.45-7.34(m,7H),7.34-7.22(m,5H),7.05-6.94(m,3H),6.81-6.73(m,2H),6.61(d,J=9.4,2.7Hz,1H),6.51-6.41(m,1H),5.10(p,J=7.1Hz,1H),4.75-4.67(m,1H),4.63(dd,J=9.0,1.9Hz,1H),4.50(s,1H),4.08(d,J=11.3Hz,1H),3.95-3.84(m,1H),3.73-3.61(m,4H),3.59(dd,J=11.5,3.4Hz,1H),3.41-3.30(m,1H),3.30-3.20(m,4H),3.20-3.10(m,2H),3.09(s,3H),3.05-2.98(m,2H),2.94-2.81(m,2H),2.52(s,3H),2.48-2.24(m,12H),2.24-2.07(m,4H),2.07-1.93(m,1H),1.77-1.51(m,6H),1.49(d,J=6.9,1.6Hz,3H),1.39-1.30(m,3H),1.30-1.17(m,5H),1.04(d,J=3.0Hz,9H),1.00(s,3H).
N1-((4’-クロロ-4-メチル-6-((4-(4-(((4-(((R)-4-モルホリノ-1-(フェニルチオ)ブタン-2-イル)アミノ)-3-((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)カルバモイル)フェニル)ピペラジン-1-イル)メチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-[1,1’-ビフェニル]-4-イル)メチル)-N9-((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)-N1-メチルノナンジアミド(ディグレーダー#100):H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ8.69(s,1H),8.33(s,1H),8.13(d,J=8.9Hz,1H),7.80-7.65(m,2H),7.48-7.35(m,7H),7.35-7.21(m,5H),7.07(d,J=8.6Hz,1H),7.00(dd,J=10.4,7.7Hz,2H),6.79(d,J=8.3Hz,2H),6.63(d,J=9.3Hz,1H),6.42-6.26(m,1H),5.11(q,J=7.2Hz,1H),4.82-4.64(m,2H),4.51(br,1H),4.22-4.08(m,1H),3.92(br,1H),3.76-3.63(m,4H),3.63-3.52(m,1H),3.42-3.29(m,1H),3.29-3.16(m,4H),3.16-3.07(m,4H),3.04(dd,J=14.6,6.0Hz,2H),2.92-2.70(m,2H),2.53(s,3H),2.50-2.23(m,12H),2.23-2.06(m,4H),2.06-1.92(m,1H),1.80-1.66(m,2H),1.66-1.54(m,4H),1.54-1.46(m,4H),1.36-1.09(m,12H),1.07(s,9H),1.02(s,3H).
【0247】
実施例56:ディグレーダー#101の調製。
【化297】
化合物1.40(1当量)のDCM中撹拌溶液に、ジオキサン中のHCl溶液(10当量)を加え、反応混合物を一晩撹拌した。反応の完了時に、揮発物を減圧下で除去し、粗製物をさらに精製することなく次のステップで使用した。粗製物のDCM中撹拌溶液に、2-(2-(2-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-2-オキソエトキシ)エトキシ)酢酸(1当量)、HATU(1.2当量)、DIPEA(15当量)を加えた。出発物質が消費されるまで、反応物を撹拌した。減圧下で溶媒を除去し、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH/TEA=96:8:1)により精製した。精製化合物をDCMに溶解し、飽和NHCl水溶液で洗浄した。有機部分をNaSO上で乾燥させ、濾過し、DCMを減圧下で留去して、対応するディグレーダー#101を得た。H NMR(600MHz,クロロホルム-d)δ8.68(s,1H),8.33(d,J=2.2Hz,1H),8.10(dd,J=9.3,2.2Hz,1H),7.70(d,J=8.5Hz,2H),7.47-7.42(m,1H),7.42-7.33(m,7H),7.33-7.20(m,5H),7.02(d,J=8.6Hz,1H),6.98(d,2H),6.76(dd,2H),6.60(d,J=9.4Hz,1H),5.08(p,J=7.1Hz,1H),4.66(td,J=8.1,2.8Hz,1H),4.62(d,J=9.2Hz,1H),4.49(s,1H),4.06(dd,J=15.6,1.3Hz,1H),4.03-3.99(m,2H),3.98(dd,J=11.0,2.3Hz,1H),3.93-3.85(m,2H),3.76-3.59(m,9H),3.45-3.33(m,2H),3.23(t,J=5.2Hz,4H),3.11(dd,J=13.9,5.0Hz,1H),3.03(dd,J=13.9,7.2Hz,1H),2.83(d,J=4.7Hz,2H),2.67(br,2H),2.54-2.48(m,3H),2.48-2.19(m,17H),2.17-2.06(m,2H),1.98(d,J=15.7Hz,1H),1.85(br,2H),1.73-1.63(m,1H),1.61-1.54(m,1H),1.54-1.50(m,1H),1.49(s,3H),1.34-1.17(m,3H),1.04(s,9H),0.99(s,3H).
【0248】
実施例57:細胞生存率アッセイ
急性リンパ性白血病細胞(MOLT-4およびRS4;11)または小細胞肺癌細胞(NCI-H146または単にH146)を、漸増濃度のBcl-xLディグレーダーと共に48時間インキュベートした。細胞生存率は、テトラゾリウムベースMTSアッセイにより測定した。個々の薬剤のIC50値をGraphPad Prismで計算し、表3、表4、および図7に示した。
【0249】
実施例58:MOLT-4細胞およびヒト血小板でのタンパク質分解アッセイ。
MOLT-4細胞およびヒト血小板を、漸増濃度の試験化合物と共に16時間インキュベートした。細胞を採取し、プロテアーゼおよびホスファターゼ阻害剤カクテルを補充したRIPAリシスバッファー中に溶解した。等量のタンパク質(20μg/レーン)をプレキャスト4-20%SDS-PAGEゲル上で分離した。その後、電気泳動によりタンパク質をNOVEX PVDF膜に移した。膜をブロッキング緩衝液(TBS-T中の5%脱脂粉ミルク)でブロックし、一次抗体(最適化濃度の)と共に4℃で一晩インキュベートした。TBS-T中で3回洗浄後、膜を適切なHRP標識二次抗体と共に室温で1時間インキュベートした。3回の徹底的洗浄後、目的のタンパク質をECLウェスタンブロッティング検出薬で検出し、オートラジオグラフィー(Pierce Biotech,Rockford,IL,USA)で記録した。Bcl-xL(カタログ番号2762)、Bcl-2(カタログ番号2872)、Mcl-1(カタログ番号5453)およびβ-アクチン(カタログ番号4970)用の一次抗体は、Cell Signaling technologyから購入した。相対バンド強度をImageJソフトウェアを用いて測定し、β-アクチンに正規化した。GraphPad Prismを使って、DC50を計算した。代表的データを図8および図9に示す。
【0250】
実施例59:ディグレーダーによる下流のアポトーシス性機序の解明。
MOLT-4細胞を漸増濃度のディグレーダー#5または#83と共に24時間インキュベートした。インキュベーションの終わりに、切断または完全長カスパーゼ-3およびポリ(ADP)リボースポリメラーゼ(PARP)のウェスタンブロット分析のために、細胞を採取した。切断カスパーゼ-3(カタログ番号9661)およびPARP(カタログ番号9532)用の抗体を、Cell Signaling Technologyから購入した。代表的データを図10に示す。
【0251】
実施例60:三元複合体アッセイ
化合物により誘導された三元複合体形成を検出するために、AlphaLISAアッセイを用いて、Bcl-xL結合アクセプタービーズおよびVHL結合またはCRBN結合ドナービーズの近くから生ずる発光シグナルを測定することができる。手短に説明すると、96ウェルPCRプレートに、10μLの20nM 6-ヒスチジンタグBcl-xLタンパク質と、10μLの20nM GSTタグVHL複合体タンパク質および10μLの系列希釈試験化合物とを混合できる。室温で30分間インキュベート後、5μLの160μg/mLグルタチオンドナービーズ(PerkinElmer)を加え、混合物を暗所で15分間インキュベートできる。5μLの160μg/mLの抗Hisアクセプタービーズを最後に加え、混合物をさらに45分間インキュベートした後、384ウェル白色OptiPlate(PerkinElmer)の2つの隣接するウェル(各17μL)に移すことができる。発光シグナルを、AphaScreenフィルターキューブを備えたBiotekのSynergy Neo2マルチモードプレートリーダーで検出できる。全ての試薬を、インキュベーションの前に、25mM HEPES、pH7.5、100mM NaCl、0.1%BSA、および0.005%のツイーン20のアッセイバッファー中で希釈できる。代表的データを図11に示す。
【0252】
結果
本発明の化合物は、ABT-263に比べてオンターゲット毒性(血小板減少症)を低減する
図7
【化298】
図7は、MOLT-4、RS4;11、NCI-H146細胞、およびヒト血小板に対する、ディグレーダー#5、ディグレーダー#41およびディグレーダー#42(ディグレーダー#5のキラル純粋ジアステレオマー)、およびABT-263の阻害効果を示す。1つのジアステレオマー、ディグレーダー#42は、全てのアッセイで、他のジアステレオマー、ディグレーダー#41よりも効力が高い。下表4にまとめたように、ディグレーダー#42は、ABT-263と比較した場合、MOLT-4およびRS4;11細胞の殺作用でより効力が高く、NCI-H146細胞の殺作用では同様の効力であった(抗癌効果)が、ヒト血小板に対しては、大幅により小さい作用を示した。
【表4】
【0253】
本発明の化合物は、MOLT-4細胞ではBcl-xL分解を用量依存的に誘導するがヒト血小板では誘導しない
ディグレーダー#5、#41、および#42は、MOLT-4細胞でBcl-xL分解を用量依存的に誘導し、DC50(50%分解濃度)値は、それぞれ、21.5nM、100.5nM、および11.5nMであった(図8)。ディグレーダー#5は、ヒト血小板のBcl-xLレベルに影響を与えなかった(図9)。
図8
【化299】
図9
【化300】
【0254】
本発明の化合物は、MOLT-4細胞でアポトーシス性応答を誘導する
16時間治療後、ディグレーダー#5および#83は、MOLT-4細胞中のカスパーゼ-3およびPARPの切断を誘導した(図10)。
図10
【化301】
【0255】
本発明の化合物は、VCB複合体およびBcl-xLと三元複合体を形成する
ディグレーダー#83、#84、および#85は、VHL E3リガーゼ複合体およびBcl-xLと三元複合体を形成したが、それらのBcl-xL結合部分(Bcl-xLリガンド)は三元複合体を形成しなかった(図11)。
図11
【化302】
【0256】
参照による組み込み
本出願を通して引用された全ての参考文献(文献、発行特許、刊行特許出願、および同時係属特許出願を含む)の内容は、これにより、明示的にそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0257】
等価物
当業者なら、単に定型の実験を使うだけで、本明細書で記載の特定の本発明の実施形態に対する多くの等価物を認める、または確認することができるであろう。このような等価物は、次の請求項により包含されることが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】