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特表2022-520070一般的に使用可能な、家庭用電化製品と共に使用する隠されたハンドル固定具を備えた容器
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  • 特表-一般的に使用可能な、家庭用電化製品と共に使用する隠されたハンドル固定具を備えた容器 図1a
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-28
(54)【発明の名称】一般的に使用可能な、家庭用電化製品と共に使用する隠されたハンドル固定具を備えた容器
(51)【国際特許分類】
   A47J 43/07 20060101AFI20220318BHJP
   B65D 25/28 20060101ALI20220318BHJP
   A47J 43/046 20060101ALI20220318BHJP
【FI】
A47J43/07
B65D25/28 103B
A47J43/046
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021546349
(86)(22)【出願日】2020-02-07
(85)【翻訳文提出日】2021-08-30
(86)【国際出願番号】 EP2020053126
(87)【国際公開番号】W WO2020161299
(87)【国際公開日】2020-08-13
(31)【優先権主張番号】202019100726.5
(32)【優先日】2019-02-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517368671
【氏名又は名称】デロンギ・ブラウン・ハウスホールド・ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】アンドレアス・ペルシッチ
(72)【発明者】
【氏名】ノルバルト・クロイツ
(72)【発明者】
【氏名】マルクス・ウンゲラー
(72)【発明者】
【氏名】スヴェン・ヴッティヒ
(72)【発明者】
【氏名】ハンネス・エッスマン
【テーマコード(参考)】
3E062
4B053
【Fターム(参考)】
3E062AA10
3E062AB02
3E062AC02
3E062HA03
3E062HB02
3E062HB07
3E062HC12
4B053AA01
4B053BB02
4B053BF03
4B053BF05
4B053BK01
4B053BK60
4B053BL20
(57)【要約】
本発明は家庭用電化製品のための容器に関し、容器(10)は、ハンドル(30)、周方向外側壁、および少なくとも1つの上側開口部を備え、容器は、側壁と一体に形成された少なくとも1つの固定要素(12)を備え、固定要素(12)はフックであり、側壁から外向きの第1の方向に延び、および側壁に原則的に平行な第2の方向に延びており、ハンドル(30)は、少なくとも1つの固定要素(12)を通じて容器と共に形状合致接続を形成している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
家庭用電化製品のための容器であって、該容器(10)は、ハンドル(30)、周方向外側壁、および少なくとも1つの上側開口部を備え、
前記容器は、前記側壁と一体に形成された少なくとも1つの固定要素(12)を備え、
該固定要素(12)はフックであり、前記側壁から外向きの第1の方向に延び、および前記側壁に原則的に平行な第2の方向に延びており、
前記ハンドル(30)は、少なくとも1つの前記固定要素(12)を通じて前記容器と共に形状合致接続を形成している、容器。
【請求項2】
前記容器(10)はガラス容器であり、好適にガラスジョッキである、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記ハンドル(30)はプラスチック製である、請求項1または2に記載の容器。
【請求項4】
前記ハンドル(30)は、内側ハンドルシェル(32)、外側ハンドルシェル(34)、および少なくとも1つの保持要素(20)を備え、
前記内側ハンドルシェル(32)および前記保持要素(20)は、これらが前記固定要素と共に形状合致接続を形成するように、好適に配置されており、
前記保持要素(20)は突起(22)を備え、該突起は前記固定要素(12)と係合して、その結果、前記保持要素(20)および前記内側ハンドルシェル(32)は、前記第1の方向において固定され、
前記保持要素(20)は、前記固定要素(12)の反対側に位置した前記内側ハンドルシェル(32)に対して前記第2の方向において接続され、その結果、前記保持要素(20)および前記内側ハンドルシェル(32)は、前記第2の方向において固定され、
少なくとも1つの前記保持要素(20)は、少なくとも1つのねじ接続(24)を用いて、前記内側ハンドルシェル(32)により好適に接続されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の容器。
【請求項5】
前記容器(10)は第2の固定要素を備え、
前記ハンドルは第2の保持要素を備え、
前記内側ハンドルシェル(32)および前記第2の保持要素は、これらが前記第2の固定要素と共に第2の形状合致接続を形成するように好適に配置されており、
前記第2の固定要素、前記第2の保持要素、および前記第2の形状合致接続は、前記第1の固定要素、前記第1の保持要素、および前記第1の形状合致接続と一致するようにより好適に構成されている、請求項4に記載の容器。
【請求項6】
前記容器(10)は第2の開口部を備え、
該第2の開口部は前記容器の下側に配置されており、
前記容器(10)は、前記第2の開口部を閉じるために配置された閉鎖ユニット(50)を好適に備え、前記ハンドル(30)は、前記固定要素(12)および前記閉鎖ユニット(50)を通じて前記容器(10)により好適に固定されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の容器。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の容器(10)を備えた、食品加工のための家庭用家電製品であって、
該家庭用家電製品は筐体を備え、該筐体は、
電気的に作動されるエフェクタと、
該エフェクタの電流供給のための回路内に配置された安全装置であって、該安全装置が作動した場合にのみ回路を閉じる、安全装置と、
前記容器(10)を受容するように構成されたベースと、
前記容器(10)の第1の開口部を閉じるように構成された蓋(40)と、
をさらに備え、
前記ハンドル(30)は、原則的に前記容器(10)の全高さに沿って延びており、且つ中空空間を備え、
安全要素(36)が前記中空空間内に配置され、
前記安全要素(36)は、前記容器(10)が前記蓋(40)により閉じられた場合に、前記安全要素が前記安全装置を作動させるように配置されている、家庭用電化製品。
【請求項8】
前記容器(10)は、請求項6に記載の容器(10)であり、
前記エフェクタは電気モータであり、前記モータの駆動シャフトは前記ベースを横断しており、
前記容器(10)は作業工具を備え、該作業工具は前記閉鎖手段(50)内に配置されて、前記容器(10)が前記ベース上に配置された場合に、前記モータの駆動シャフトに接続され、
前記作業工具は、好適に回転可能なブレードユニットである、請求項7に記載の家庭用電化製品。
【請求項9】
前記蓋(40)は前記容器(10)の第1の開口部にロックされるように構成されており、前記蓋(40)は、バヨネット受部を通じて前記第1の開口部と好適にロックされる、請求項7または8に記載の家庭用電化製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭用電化製品のための容器に関する。本明細書においては、家庭用電化製品は、ブレンダー、ミキサー、ハンドブレンダー、フードプロセッサー、ジューサー、コーヒーマシン、やかん、およびアイロンステーションであると特に理解される。
【背景技術】
【0002】
多くの家庭用電化製品(例えばブレンダー)は、通常は食品を貯蔵または加工することを目的とした容器を備えている。これらの家庭用電化製品のいくつかおよび対応した容器は、多様な構成により提供され、一部の構成はガラス容器を含み、一方で他の構成は類似した大きさおよびデザインのプラスチック容器を含んでいる。安全またはロック機構を収容するために、ハンドルに中空スペースが必要とされるため、プラスチックハンドルも、使用されるガラス容器に頻繁に提供されている。しかしながら、プラスチックハンドルをガラスジョッキに固定するための既知のオプションに基づいて、通常は、ガラスジョッキへのプラスチックハンドルと、すべてのプラスチックジョッキへのハンドルと、の均一な設計を達成することは不可能である。
【0003】
プラスチックハンドルの幾何形状をガラスジョッキに固定するための既知のオプションは、多くの場合、内部のガラスハンドルを覆うことにより実現される。ガラスハンドルは、安定性のためにおよびプラスチック部品をガラスジョッキに固定するために、使用される。蓋の位置を決定するための安全要素の追加の統合は、ハンドルの非常に大きな幾何形状につながり、これは取り扱いおよび設計の観点から不利である。金属リングを用いたプラスチックハンドルの固定(例えば特許文献1参照)は公知であり、デザインに関して不利でもある。
【0004】
接着結合がさらに知られており、これはデザインの自由度を大きく許容するが、他の欠点を有する。例えば、すべてが良好な接着を許容するものではないので、この場合プラスチックの選択が制限される。さらに、接着結合は、長期間にわたる場合または不正確に処理された場合に溶解し得る(例えば汚染)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の1つの目的は、プラスチックハンドルを小型の様式で容器に固定するための可能性、特にプラスチックハンドルを小型の様式でガラス容器に固定する可能性を提供することである。小型の構造により、ハンドルの幾何形状は最大の自由度と共に設計されることが可能であり、したがって、すべてのプラスチック容器およびプラスチックハンドルを備えたガラス容器に光学的に同様に設計することが可能である。本発明のさらなる目的は、例えば金属リングとは異なった、外側から視認不可能な固定位置を提供することである。さらに、固定は、ハンドルの容器への長期間にわたった信頼性の高い接続を確実にするべきである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、目的は、請求項1の特徴を備えた、家庭用電化製品のための容器、および請求項7の特徴を備えた、食品加工のための家庭用電化製品を用いて解決される。実施形態の好適な特徴は、従属請求項に見られることが可能である。
【0007】
本発明は、家庭用電化製品のための容器を提供している。容器は、ハンドル、周方向外側壁、および少なくとも1つの上側開口部を備えている。容器は、側壁と一体に形成された少なくとも1つの固定要素をさらに備えている。固定要素はフックであり、側壁から外向きの第1の方向に延び、および開口部の方向において、側壁に原則的に平行な第2の方向に延びている。したがって、固定要素は、側壁と、側壁に原則的に平行な第2の方向に延びたセクションと、の間に間隙を有し、この間隙は、第1の方向に延びたセクションから開口部の方向に延びている。これにより、ハンドルは、少なくとも1つの固定要素を通じて容器と共に形状合致接続を形成している。
【0008】
フック形状の固定要素は、小型の固定具の実現性を提供し、ハンドルが自由に設計されること、および同じ構成で異なった材料から形成された容器へ確実に固定されること、を可能にしている。
【0009】
好適な実施形態においては、容器はガラス容器であり、好適にガラスジョッキである。
【0010】
例えばハンドルまたは安全要素のような追加の要素をガラスジョッキに固定することは、それらが脆く非弾性であるため、より多くの尽力を必要とする。これらの特徴により、ねじ接続またはスナップ係合接続のような従来の固定方法を使用することは不可能である。これらの方法を使用するために、金属リングまたはプラスチックスカートのような補助手段が使用されなければならない。しかしながら、これらの補助手段を使用する解決策は、製品の視覚的印象に悪影響を与え得る。ガラスジョッキは高性能製品に頻繁に使用されるので、このことはより当てはまる。これらの製品の場合における技術的目的は、視覚的印象を乱さないように、できるだけ小さな固定面に追加の要素を取り付けることである。
【0011】
ハンドルは、より好適にプラスチック製である。プラスチック製のハンドルは、多くの望ましい設計特性を示す。例えば、それは軽量であり、より複雑な内部形状を含むことが可能で、それによりさらに所望の要素を収容することも可能である。さらに、ハンドルは、費用効果の高い方法で、より複雑なおよび視覚的に魅力的な形状に形成することが可能である。
【0012】
ハンドルは、内側ハンドルシェル、外側ハンドルシェル、および少なくとも1つの保持要素をより好適に備えている。内側ハンドルシェルおよび保持要素は、これらが固定要素と共に形状合致接続を形成するように、好適に配置されている。
【0013】
保持要素はフックと係合する突起を備え、その結果、保持要素および内側ハンドルシェルは、第1の方向において固定される。保持要素は、フックの反対側に位置した内側ハンドルに第2の方向において同時に接続され、その結果、保持要素および内側ハンドルシェルは、第2の方向においても固定される。一実施形態においては、少なくとも1つの保持要素は、少なくとも1つのねじ接続を用いて内側ハンドルシェルに接続される。
【0014】
ハンドルを二部品として、すなわち内側ハンドルシェルおよび外側ハンドルシェルとして構成することにより、保持要素を備えた内側ハンドルシェルは、容器に確実に固定されることが可能であり、固定要素および保持要素を含んだ接続部は、続けて外側ハンドルシェルに覆われることが可能である。この構成は、ハンドルが小型の様式に構成されることを可能にし、その形状は、高度に融通の利くものである。この実施形態は、異なったモデル変化の容器の設計に関しても利点を有する。例えば、入門レベルのマーケットを対象としたプラスチック容器の変形において、内側ハンドルシェルは、例えば射出成型により容器の基本体の部品として直接製造されることが可能であり、一方で前述のように固定要素を通じて固定された視覚的に同一のハンドルは、より高品質の製品のためにガラス容器に使用されることが可能である。プラスチック容器の、本発明による一体型に形成された固定要素を使用することも可能である。これらの場合の各々において、変形間の視覚的な差異およびハンドル部品の変化の両方が減少し、より共通した部品を使用することが可能であるため、コストを削減することが可能である。
【0015】
さらなる好適な開発においては、容器は第2の固定要素を備え、ハンドルは第2の保持要素を備え、内側ハンドルシェルおよび第2の保持要素は、それらが第2の固定要素と共に第2の形状合致接続を形成するように好適に配置されている。
【0016】
ハンドルは、第2の固定要素を通じて二点において容器に固定されることが可能であり、その結果、ハンドルの両方の端部が容器に固定されることが可能であるので、ハンドルはより確実に固定される。ハンドルが1つのみの固定要素に固定される場合、ハンドルの構成によっては、ハンドルにより形成されたレバーアームによって、モーメントが誘起される場合がある。その場合、そのモーメントは、ハンドルおよび固定要素により吸収されなければならない。モーメントのない力の負荷は、機械的に良好であり、ハンドルおよび固定要素の両方をより小さい応力状態にする。加えて、2つの固定要素は、単一の固定要素よりもより大きい力の吸収に、より適している。2つの固定要素を使用した場合、両方の固定要素の寸法を減少させ、一方で同じ力の吸収を維持し、最終使用者により小さい寸法のハンドルを備えた製品をよりアピールすることを提案することも可能である。
【0017】
さらなる実施形態においては、第2の固定要素、第2の保持要素、および第2の形状合致接続は、第1の固定要素、第1の保持要素、および第1の形状合致接続と一致するように構成されている。これに関連して、「第1の固定要素、第1の保持要素、および第1の形状合致接続と一致するように構成されている」とは、第2の固定要素もフックであり、側壁から第1の方向である外向きに延び、および上側開口部の方向において側壁に原則的に平行な第2の方向に延びていることを意味していると理解されるべきである。第2の保持要素は第1の保持要素に対応しており、第2の固定要素のフックと係合する突起を備え、その結果、第2の保持要素および内側ハンドルシェルは、第1の方向において固定される。それと同時に、第2の保持要素は、第2の方向において、第2の固定要素のフックとは反対側に位置した内側ハンドルシェルに接続され、その結果、第2の保持要素および内側ハンドルシェルは、第2の方向においても固定される。
【0018】
固定要素および保持要素の同一の構成を使用することにより、必要とされる部品の変形は減少され、組み立ての段階は反復により簡素化されることが可能である。
【0019】
容器は第2の開口部を好適に備え、第2の開口部は容器の下側に配置されている。容器は、第2の開口部を閉じるために配置された閉鎖ユニットをさらに備えている。ハンドルは、固定要素および閉鎖ユニットを通じて容器に固定されることが可能である。
【0020】
本実施形態においては、容器は上側開口部および下側開口部を備えている。下側開口部は、閉鎖ユニットを用いて閉じられることが可能である。閉鎖ユニットは、例えば閉鎖ユニットにより容器の内側に配置される回転可能なブレードのような、作業工具を備えることが可能である。
【0021】
容器にハンドルを固定するためのさらなる可能性も、閉鎖ユニットにより可能とされる。例えば、ガラス容器を使用する場合に、閉鎖ユニットはプラスチック製とされてもよく、スナップ接続を用いる等の、ハンドルの下端部へのコスト効果の高い接続を可能にし得る。しかしながら、閉鎖ユニットは、本発明による固定要素を備えることも可能である。
【0022】
本発明はさらに、前述の実施形態の1つによる容器を備えた、食品加工のための家庭用電化製品を提供している。家庭用電化製品は筐体をさらに備えている。筐体は、電気的に操作されるエフェクタ、安全装置、ベース、および蓋を備えている。安全装置は、エフェクタの電流供給のための回路内に配置され、これにより、この装置は、安全装置が作動した場合にのみ回路を閉じる。ベースはさらに、容器を受けるように構成され、蓋は容器の第1の開口部を閉じるように構成されている。
【0023】
容器のハンドルは、原則的に前述の容器の全高さに沿って延びており、中空空間を備えている。安全要素は中空空間内に配置され、これにより、容器が蓋により閉じられた場合に、安全要素は安全装置を作動させる。
【0024】
本発明によるそのような家庭用電化製品により、エフェクタが作動可能とされる前に、容器が蓋により確実に閉じられることが可能である。安全要素は機械的安全要素として裁量に構成されており、汚染または不正確な取り扱いの場合であっても、容器が正確に閉じられていない場合に、エフェクタの回路が閉じられないことを確実にしている。安全要素を、電気スイッチ、誘導もしくは光信号、またはRFIDシステムを用いて蓋の安全位置を検出し、その上でエフェクタの回路を閉じる導電体として構成することも考えられる。回路を閉じるための安全装置に関する多様な解決策が、当業者に知られており、それらはすべてここに適用され得る。
【0025】
確実に閉じられた蓋は、蓋が閉じられていない間のブレンダーのブレードユニットの作動、またはやかんの加熱等の潜在的な家事の事故を防止することが可能である。この場合、家庭用電化製品の使用者は、その使用者が操作の際に容器内に到達した場合に、危険に遭遇し得る。
【0026】
さらなる好適な実施形態においては、家庭用電化製品の容器は、第2の開口部を備えた容器であり、その開口部は容器の下側に配置されている。容器は、第2の開口部を閉じるように配置された閉鎖ユニットをさらに備えている。このさらなる開発においては、ハンドルは、固定要素および閉鎖ユニットを通じて容器に固定されている。
【0027】
エフェクタは電気モータであり、その駆動シャフトは、筐体から外側に向かってベースを横断している。
【0028】
作業工具は、容器がベース上に配置された場合にモータの駆動シャフトに接続される閉鎖手段内に配置されている。作業工具は、好適に回転可能にブレードユニットである。
【0029】
この場合、家庭電化製品はミキサーまたはブレンダーであり、これらにとって、家庭用電化製品の使用者が、作動の際にブレードユニットと接触しないようにすることが非常に重要であり、それは、このことは重大な怪我につながり得るためである。そのような場合は、例えば、容器の内容物の補充または圧搾中に蓋が開かれた場合に起こりそうにない。
【0030】
さらなる開発においては、蓋は容器の第1の開口部とロックするように構成されている。蓋は、バヨネット受部を通じて第1の開口部とより好適にロックされる。
【0031】
蓋のロックは、追加の安全性およびより容易な取り扱いを提供している。係止は、使用者が蓋を所定の位置に手動で保持する必要なく、作動の間、蓋が容器の開口部上の所定の位置に留まることを確実にしている。バヨネット受部は、蓋を容器上に配置した後に、その高さ方向軸周りに蓋が回転させられる特性をさらに備えている。安全要素に作用する効果的な動作は、それにより変換されることが可能である。したがって、それは容器または蓋の高さ方向軸の方向に作用する垂直動作であり得、同様に、効果的な動作が蓋の回転でもあり得る。
【0032】
さらなる好適な特徴および利点は、図の以下の記載および請求項全体に公開されている。
【0033】
本発明は、添付の図を参照して、実施形態の例として以下のセクションでより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1a】本発明の実施形態の例による、家庭用電化製品に使用するための容器を示した図である。
図1b図1aの容器を示した分解図である。
図2図1aおよび図1bから、容器の一体的に形成された固定要素を詳細に示した図である。
図3図1aおよび図1bから、保持要素を示した詳細図である。
図4図1aおよび図1bから、固定要素および保持要素を通じた内側ハンドルシェルの固定を示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
図中の同一の参照符号は、他に明記されていない限り、同じ構成部品または類似の機能を有する構成部品を示している。
【0036】
家庭用電化製品のための容器100の実施形態が、図1aおよび図1bに示されている。この実施形態においては、容器はブレンダーのためのガラス容器10である。ガラス容器10は、蓋40により閉じられることが可能な上側開口部と、ねじが設けられた下側開口部と、を備えている。閉鎖手段50は、ブレンダーの場合、例えば回転刃のような作業工具を備え、ねじにねじ込まれることが可能である。閉鎖手段50は、プラスチックスカート52、固定リング54、およびネジリング56を備えている。
【0037】
容器は図2に示された固定要素12を備え、この要素は、本実施形態においては一体的に形成されたガラス要素である。ガラス要素12はフック形状とされており、径方向外向きである第1の方向において、容器10の外側面から延び、次にガラス容器の上側開口部向かった第2の方向に延びている。ハンドル30は、このガラス要素12に固定されている。本実施形態においては、ハンドル30は4つの部品、すなわち内側ハンドルシェル32、図3に示された保持要素20、外側ハンドルシェル34、および安全要素36から成る。
【0038】
図4は、一体的に形成された固定要素12の周りの、内側ハンドルシェル32および保持要素10の配置を示した断面図である。内側ハンドルシェル32は、ショルダを用いて下から固定要素12に対して自身を支持している。内側ハンドルシェル32を起点として、保持要素20は固定要素12の反対側に配置されている。保持要素20は、突起22を用いて固定要素12のフック形状と上から係合し、ねじ24により内側ハンドルシェル32にねじ留めされ、このねじは、内側ハンドルシェルのねじボス33内へと保持要素20を通じてねじ込まれる。安全要素36は、内側ハンドルシェル32の外周に配置されている。外側ハンドルシェル34は、内側ハンドルシェル32上に最終的に載置され、例えばスナップ係合を用いて所定の位置に保持される。安全要素36は、内側ハンドルシェル32と外側ハンドルシェル34との間に配置され、これにより安全要素36は、蓋がガラス容器10上に配置された場合に、蓋40により下側開口部の方向に圧迫される。
【0039】
本実施形態においては、ハンドル30の上端部のみが、固定要素12により容器に固定されている。ハンドル30の下端部は、ガラス容器10の下側開口部にねじ込まれた閉鎖手段50を用いて、例えばスナップ係合を通じてプラスチックスカート52に、またはねじ接続を通じて固定リング54に固定されている。しかしながら、ガラス容器10の別の位置に、第1の固定要素12と一致させて第2の固定手段を配置し、これによりさらなる保持要素20を通じてハンドル30を固定することも考えられるだろう。
【0040】
本実施形態においては、保持要素20および内側ハンドルシェル32の公差は、一体的に形成されたガラス要素12の製造公差により寸法的偏差を補正するように選択されている。保持要素20とハンドルシェル32との間の確実な接続が、これにより確実なものとされている。保持要素20の、内側ハンドルシェル32のねじボス33へのねじ接続は、公差のさらなる補正を提供している。
【0041】
安全要素36は、ハンドルシェル30内に配置されている。この安全要素36は、容器10が蓋40により閉じられて、下端部においてハンドルシェル30から出た場合に、ハンドルシェル30内の安全要素36が、下側開口部の方向に移動するように構成されている。安全要素36の目的は、容器10がブレンダーの筐体に固定されて、その内部に配置されたスイッチ要素を通じてモータを作動させるために、回路を閉じた場合に、この安全要素36が筐体に入ることである。したがって、このことは、容器10が確実に閉じられた場合にのみ、容器10内の作業工具が作動することを確実にしている。このことは、作業工具がミキサーの回転ブレードのような鋭い刃を備えている場合に、特に必要である。
【符号の説明】
【0042】
10 ・・・ガラス容器
12 ・・・固定要素
20 ・・・保持要素
22 ・・・突起
24 ・・・ねじ
30 ・・・ハンドル
32 ・・・内側ハンドルシェル
33 ・・・ねじボス
34 ・・・外側ハンドルシェル
36 ・・・安全要素
40 ・・・蓋
50 ・・・閉鎖手段
52 ・・・プラスチックスカート
54 ・・・固定リング
56 ・・・ねじリング
100 ・・・容器
図1a
図1b
図2
図3
図4
【国際調査報告】