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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-29
(54)【発明の名称】殺寄生生物製剤およびその使用
(51)【国際特許分類】
   A01N 43/90 20060101AFI20220322BHJP
   A01P 5/00 20060101ALI20220322BHJP
【FI】
A01N43/90 101
A01P5/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021535081
(86)(22)【出願日】2019-12-19
(85)【翻訳文提出日】2021-08-16
(86)【国際出願番号】 US2019067430
(87)【国際公開番号】W WO2020132218
(87)【国際公開日】2020-06-25
(31)【優先権主張番号】62/783,434
(32)【優先日】2018-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516001834
【氏名又は名称】エランコ・ユーエス・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Elanco US Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【弁理士】
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【弁理士】
【氏名又は名称】森山 正浩
(74)【代理人】
【識別番号】100182132
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【弁理士】
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】ゾリナス,ロバート
【テーマコード(参考)】
4H011
【Fターム(参考)】
4H011AC00
4H011AF00
4H011BA04
4H011BA05
4H011BB08
4H011BC03
4H011BC06
4H011BC09
4H011DA15
4H011DD07
4H011DF03
(57)【要約】
本発明は、内部寄生生物の経皮防除のための大環状ラクトンを含む製剤およびその使用方法に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
約0.1~約10重量%の1つ以上の大環状ラクトン、約60~約95重量%のベンジルアルコールおよび置換ピロリドンからなる群から選択される1つ以上の溶媒、ならびに約5~約60重量%の環状カーボネートおよびラクトンからなる群から選択される1つ以上の共溶媒を含み、1つ以上の大環状ラクトンが唯一の殺寄生生物活性化合物である、殺寄生生物製剤。
【請求項2】
約0.5~約5重量%の1つ以上の大環状ラクトン、約75~約95重量%のベンジルアルコールおよび置換ピロリドンからなる群から選択される1つ以上の溶媒、ならびに約10~約20重量%の環状カーボネートおよびラクトンからなる群から選択される1つ以上の共溶媒を含む、請求項1に記載の殺寄生生物製剤。
【請求項3】
防腐剤、増粘剤、着色剤、酸化防止剤、光安定剤、粘着付与剤、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるアジュバントをさらに含む、請求項1または2に記載の殺寄生生物製剤。
【請求項4】
前記アジュバントが抗酸化剤である、請求項3に記載の殺寄生生物製剤。
【請求項5】
前記アジュバントがブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)である、請求項3または4に記載の殺寄生生物製剤。
【請求項6】
前記大環状ラクトンが、アベルメクチンB1a /B1b、22,23-ジヒドロアベルメクチン(B1a /B1b)、ドラメクチン、モキシデクチン、セラメクチン、およびエプリノメクチンからなる群より選択される、請求項1~5のいずれか1項に記載の殺寄生生物製剤。
【請求項7】
前記大環状ラクトンがモキシデクチンである、請求項1~6のいずれか1項に記載の殺寄生生物製剤。
【請求項8】
前記1つ以上の溶媒がベンジルアルコールである、請求項1~7のいずれか1項に記載の殺寄生生物製剤。
【請求項9】
前記1つ以上の共溶媒がプロピレンカーボネートである、請求項1~8のいずれか1項に記載の殺寄生生物製剤。
【請求項10】
前記大環状ラクトンがモキシデクチンであり、前記溶媒がベンジルアルコールであり、前記共溶媒がプロピレンカーボネートである、請求項1~9のいずれか1項に記載の殺寄生生物製剤。
【請求項11】
ベンジルアルコールが唯一の溶媒であり、プロピレンカーボネートが唯一の共溶媒である、請求項10に記載の殺寄生生物製剤。
【請求項12】
スポットオン製剤である、請求項1~11のいずれか一項に記載の殺寄生生物製剤。
【請求項13】
約0.5~約5重量%の1種以上の大環状ラクトンと、約80~約95重量%のベンジルアルコールおよび置換ピロリドンからなる群から選択される1種以上の溶媒と、約10~約20重量%の環状カーボネートおよびラクトンからなる群から選択される1種以上の共溶媒とを含む殺寄生生物製剤。
【請求項14】
前記大環状ラクトンが製剤中の唯一の殺寄生生物活性物質である、請求項13に記載の殺寄生生物製剤。
【請求項15】
防腐剤、増粘剤、着色剤、酸化防止剤、光安定剤、粘着付与剤、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるアジュバントをさらに含む、請求項13または14に記載の殺寄生生物製剤。
【請求項16】
前記アジュバントが抗酸化剤である、請求項15に記載の殺寄生生物製剤。
【請求項17】
酸化防止剤がブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)である、請求項15または16に記載の殺寄生生物製剤。
【請求項18】
大環状ラクトンが、アベルメクチンB1a /B1b、22,23-ジヒドロアベルメクチン(B1a /B1b)、ドラメクチン、モキシデクチン、セラメクチン、およびエプリノメクチンからなる群より選択される、請求項13~17のいずれか1項に記載の殺寄生生物製剤。
【請求項19】
大環状ラクトンがモキシデクチンである、請求項13~18のいずれか1項に記載の殺寄生生物製剤。
【請求項20】
前記1つ以上の溶媒がベンジルアルコールである、請求項13~19のいずれか1項に記載の殺寄生生物製剤。
【請求項21】
1つ以上の共溶媒がプロピレンカーボネートである、請求項13~20のいずれか1項に記載の殺寄生生物製剤。
【請求項22】
大環状ラクトンがモキシデクチンであり、溶媒がベンジルアルコールであり、共溶媒がプロピレンカーボネートである、請求項13~21のいずれか1項に記載の殺寄生生物製剤。
【請求項23】
ベンジルアルコールが唯一の溶媒であり、プロピレンカーボネートが唯一の共溶媒である、請求項22に記載の殺寄生生物製剤。
【請求項24】
スポットオン製剤である、請求項13~23のいずれか1項に記載の殺寄生生物製剤。
【請求項25】
請求項1~24のいずれか1項に記載の殺寄生生物製剤を動物に適用することを含む、動物における内部寄生生物を防除する方法。
【請求項26】
動物が、ヒト、家畜動物、およびペットからなる群より選択される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
動物がイヌまたはネコである、請求項25または26に記載の方法。
【請求項28】
製剤が動物の皮膚に適用される、請求項25~27のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
動物の内部寄生生物を制御するための、請求項1~24のいずれか1項に記載の殺寄生生物製剤の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は特許協力条約に基づいてなされた国際出願であり、2018年12月21日に出願された米国仮出願第62/783,434に基づく優先権を主張しており、当該米国仮出願の内容は全体として、本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
背景
1.分野
本発明は、殺寄生生物製剤および動物における内部寄生生物の経皮防除を行う方法に関する。
【0003】
2.先行技術の説明
動物における内部寄生生物を制御するための組成物および方法が、継続的に必要とされている。例えば、イヌおよびネコの胃腸線虫感染は、継続的に懸念されている。イヌでは、ほとんどの場合、このような感染は3種類の線虫科Ascarididae、AncylostomatidaeおよびTrichuridaeの種によってもたらされる。ネコでは、主に2つの線虫科AscarididaeとAncylostomatidaeで、世界中に蔓延している。回虫、鉤虫、鞭虫などのこれらの感染症は、特に若い成長期のイヌ、ネコ、ヒトにもかなりの問題を引き起こす。
【0004】
上記の胃腸線虫感染に加えて、さらに重篤な線虫寄生生物症(例えば、糸状虫症)が存在し、これは、高度に宿主特異的である。
【0005】
寄生生物のDirofilaria immitis - 北米から南米、アフリカ、アジア、オーストラリアの一部で流行しているフィラリア - は、重要なイヌおよびネコの心血管系のジロフィラリア症(犬糸状虫症)の原因となっている。イヌおよびネコのDirofilaria immitis感染中に生じる心血管系内の重篤な病態生理学的変化は、宿主動物における疾患の劇的な経過をもたらし得る。
【0006】
イヌやネコのDirofilaria immitisに作用する消化管線虫やその他の薬剤に対する内部寄生生物駆除剤があるが、既知の製剤の有効性は必ずしも完全に満足できるものではない。したがって、既に罹患した動物を治癒するため、およびまだ感染していない動物を健康な状態に維持するための両方のために、このような内部寄生生物および線虫を処置および制御するための方法および組成物を提供することが継続的に必要とされている。
【0007】
この技術的問題に対する解決策は、本発明の組成物および方法によって提供される。
【0008】
概要
本出願は約0.1~約10重量%の1つ以上の大環状ラクトン、約60~約95重量%のベンジルアルコールおよび任意に置換されたピロリドンからなる群から選択される1つ以上の溶媒、および約5~約60重量%の環状カーボネートおよびラクトンからなる群から選択される1つ以上の共溶媒を含む殺寄生生物製剤を提供し、ここで、1つ以上の大環状ラクトンは、唯一の殺寄生生物活性化合物である。
【0009】
本出願はまた、約0.5~約5重量%の1つ以上の大環状ラクトン、約80~約95重量%のベンジルアルコールおよび任意に置換されたピロリドンからなる群から選択される1つ以上の溶媒、および約10~約20重量%の環状カーボネートおよびラクトンからなる群から選択される1つ以上の共溶媒を含む殺寄生生物製剤に関する。
【0010】
また、動物に本発明の殺寄生生物製剤を適用することを含む、動物における内部寄生生物を制御するための方法も提供される。
【0011】
詳細な説明
開示内容をさらに説明する前に、特定の実施形態の変形を行うことができ、なおかつそれらは添付の特許請求の範囲内に入ることから、本開示は、以下に説明する本開示の特定の実施形態に限定されないことを理解されたい。また、使用される用語は特定の実施形態を説明するためのものであり、限定することを意図するものではないことを理解されたい。代わりに、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によって確立される。
【0012】
本明細書および添付の特許請求の範囲において、単数形「a」、「an」、および「the」は文脈が明らかにそわないと指示しない限り、複数の参照を含む。別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者に一般に理解されるものと同じ意味を有する。
【0013】
本出願は、大環状ラクトン、例えばアベルメクチン、22,23-ジヒドロアベルメクチンB(イベルメクチン)またはミルベマイシンを含む殺寄生生物組成物に関する。
【0014】
ヒト、家畜、およびペットのような動物における胃腸線虫(例えば、回虫、フックワーム、およびホイップワーム)および心臓血管線虫(例えば、ハートワーム)のような内寄生生物の経皮制御に特に適した、大環状ラクトンの経皮適用のための新しい製剤が、現在見出されている。
【0015】
本発明による製剤は、以下の組成を有する:
【0016】
製剤の全重量を基準にして1~10重量%の濃度の大環状ラクトン;
【0017】
配合物の全重量に基づいて0~95重量%の濃度のベンジルアルコールまたは任意に置換されたピロリドンの群からの溶媒;
【0018】
所望であれば、配合物の全重量に基づいて5.0~60重量%の濃度の環状カーボネートまたはラクトンからなる群からのさらなる溶媒;
【0019】
所望であれば、さらなるアジュバント、増粘剤、展着剤、着色剤、酸化防止剤、噴射剤、防腐剤、接着剤、乳化剤の群からの、製剤全体の重量に基づいて0.01~10重量%の濃度のさらなるアジュバント。
【0020】
寄生生物活性化合物
【0021】
したがって、本発明は、大環状ラクトン、特にアベルメクチン、B1 22,23-ジヒドロアベルメクチン(イベルメクチン)またはミルベマイシンを含む組成物に関する。
【0022】
アベルメクチンは、マクロライドラクトン化合物または一般式(I)の化合物混合物である
【0023】
ここで基R~Rは下表1に示される意味を有し、XはC22位置とC23位置の間の単一または二重結合を表すことができる(--C22-X-C23--)。
【0024】
結合が2重結合である場合、位置C22とC23に置換(R、R)はない。
【0025】
一般式(I)のアベルメクチンおよびB 22,23-ジヒドロアベルメクチン(イベルメクチン)は、しばしば混合物として使用される。本質的にBアベルメクチンを含有する生成物アバメクチン、およびそれらの水素化生成物であるB 22,23-ジヒドロアベルメクチン(イベルメクチン)は、この関連において特に興味深い。
【0026】
さらに、半合成大環状ラクトンであるセラメクチン(selamectin)(5‐ヒドロキシイミノ‐25‐シクロヘキシルアベルメクチンB単糖)はアベルメクチンに由
来する:
エプリノメクチン(Eprinomectin)((4”R)-4”(アセチルアミノ)-4”-デオキシアベルメクチンB)も同様にアベルメクチンから誘導される。この用語は、90%以上の成分B1aと10%以下の成分B1bの混合物を意味すると理解される:
成分B1a: R=C
成分B1b: R=CH
【0027】
ミルベマイシン(milbemycins)はアベルメクチンまたはB 22,23-ジヒドロアベルメクチン(イベルメクチン)と同じマクロライド環構造を有するが、13位(R=水素)に置換基(すなわち、欠失オレアンドロース二糖フラグメント)を持たない。
【0028】
例として挙げることができる大環状ラクトンのクラスのミルベマイシンは、一般式(II)を有する化合物である。
【0029】
ここで
基R~Rは下表2に示す意味を有する:
【0030】
ミルベマイシンに関連して、ミルベマイシンオキシムも挙げることができ、これは一般に、80%のミルベマイシンA 5-オキシムおよび20%のミルベマイシンA 5-オキシムの混合物として使用される:
ミルベマイシンA4オキシム: R=--CH2CH3
ミルベマイシンA4オキシム: R=--CH3
【0031】
本発明において特に興味深い上記の大環状ラクトンは以下のものである:
【0032】
アベルメクチンB1a /B1b(またはアバメクチン)
【0033】
22,23-ジヒドロアベルメクチン(B1a/B1b)(またはイベルメクチンB1a/B1b
【0034】
ドラメクチン
【0035】
モキシデクチン
【0036】
セラメクチン
【0037】
エプリノメクチン。
【0038】
いくつかの実施形態では、製剤が殺外部寄生生物化合物などの追加の殺寄生生物活性化合物を含有する。殺外部寄生生物化合物の例としてはネオニコチノイド(ジノテフラン、イミダクロプリド、およびニテンピラムなど)、フェニルピラゾール(フィプロニルなど)、有機リン酸塩(クロルピリホス、ジクロルボス、およびマラチオンなど)、カルバメート(カルバリルおよびプロポックスなど)、ホルムアミジン(アミトラズなど)、オキサジアジン(インドキサカルブなど)、昆虫成長調節剤(メトプレン、フェノキシカルブ、およびピリプロキシフェンなど)、ピレトリンおよびピレトロイド(ペルメトリン、フルゼンプロックス、およびエトフェノサドなど)、ならびにスピノシン(スピノサドなど)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0039】
好ましい実施形態において、1つ以上の大環状ラクトンは、本発明の製剤中に存在する唯一の殺寄生生物化合物である。
【0040】
本発明の意味において、活性物質はまた、それらが使用され得る限り、それらの薬学的に許容される塩、水和物およびプロドラッグであると理解される。
【0041】
上記の活性物質は適切な場合、置換基の性質および数に依存して、立体異性体(例えば、幾何異性体および/または光学異性体、または位置異性体)の形態で、または異なる組成の対応する異性体混合物の形態で存在し得る。純粋な異性体および対応する効果を有する異性体混合物の両方を、本発明に従って使用することができる。
【0042】
本発明による製剤は、0.1~10重量%、好ましくは0.5~5重量%、より好ましくは1~3重量%の濃度で活性物質を含有する。
【0043】
他の実施形態において、本発明による製剤は、約0.1重量%、約0.25重量%、約0.5重量%、約0.75重量%、約1.0重量%、約1.25重量%、約1.5重量%、約1.75重量%、約2.0重量%、約2.25重量%、約2.5重量%、約2.67重量%、約2.75重量%、約3.0重量%、約3.25重量%、約3.5重量%、約3.75重量%、約4.0重量%、約4.25重量%、約4.5重量%、約4.75重量%、約5.0重量%、約5.25重量%の濃度で活性物質を含有する 5.5重量%、約5.75重量%、約6.0重量%、約6.25重量%、約6.5重量%、約6.75重量%、約7.0重量%、約7.25重量%、約7.5重量%、約7.75重量%、約8.0重量%、約8.25重量%、約8.5重量%、約8.75重量%、約9.0重量%、約9.25重量%、約9.5重量%、約9.75重量%、または約10.0重量%である。
【0044】
使用前に希釈される調製物は、0.5~90重量%、好ましくは1~50重量%の濃度で活性物質を含有する。
【0045】
一般に、有効な結果を達成するために、1kg体重当たり約0.5~約50mg、好ましくは1~20mgの量の活性物質を月1回投与することが有利であることが証明されている。
【0046】
例えば、体重3.0~9.0ポンドの動物(例えば、イヌ)に10mgの活性物質を投与することができ、体重9.1~20.0ポンドの動物(例えば、イヌ)に25mgの活性物質を投与することができ、体重20.1~55.0ポンドの動物(例えば、イヌ)に62.5mgの活性物質を投与することができ、体重55.1~88ポンドの動物(例えば、イヌ)に100mgの活性物質を投与することができ、体重88.1~110ポンドの動物(例えば、イヌ)に125mgの活性物質を投与することができる。
【0047】
製剤は所望の結果を提供するために、例えば、1日1回、1週間に1回、または有利には1ヶ月に1回、または2ヶ月ごとのようなさらに少ない頻度で投与することができる。いくつかの実施形態において、例えば、腸寄生生物の処置のために、単回投与が有効であり得る。他の実施形態において、例えば、ハートワーム病の予防のためには、反復投与(例えば、1ヶ月に1回の投与)が好ましい。
【0048】
溶媒
適切な溶媒には、ベンジルアルコールまたは置換されていてもよいピロリドンが含まれる。任意に置換されたピロリドンの例には、2-ピロリドン、1-(C2 -20-アルキル)-2-ピロリドン、特に1-オクチルピロリドン、1-ドデシルピロリドン、1-(s-またはt-ブチル)ピロリドン、1-(C2-20-アルケニル)-2-ピロリドン、例えば1-(C3-8-シクロアルキル)-2-ピロリドン、例えば1-(C1-6-ヒドロキシアルキル)-2-ピロリドン、例えば1-(2-ヒドロキシエチル)-ピロリドン、1-(2-メトキシエチル)-ピロリドンが含まれる。1-(3-メトキシプロピル)ピロリドンと1-ベンジルピロリドン。ベンジルアルコールまたはn-ドデシルまたはn-オクチルピロリドンが特に好ましい。
【0049】
他の実施形態において、非常に良好な大環状ラクトン溶解特性を有する溶媒、例えば、エタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、2-ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、アジピン酸ジブチル、中鎖トリグリセリド、プロピレングリコールジアクリレート/ジプラート、プロピレングリコールラウレート、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、プロピレンカーボネート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルおよびケトンを製剤に使用することができる。
【0050】
他の実施形態では、良好な拡散特性を有する溶媒、例えば、2-ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、2-オクチルドデシルミリスチン酸、セテアリルイソノナン酸、セテアリルオクタン酸、セチルオクタン酸、コカプリル酸/カプレート、ココア酸デシル、オレイン酸デシル、オレイン酸エチル、オレイン酸イソセチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、イソステアリル、パルミチン酸オクチル、オクチルステアリン酸、オクチル、エルカ酸、中鎖トリグリセリド、プロピレングリコールジカプリル酸/ジカプレート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、セチルジメチコン、ジメチコン及びシメチコンを製剤に使用することができる。
【0051】
いくつかの実施形態では、良好な大環状ラクトン溶解特性を有し、良好な広がり特性を有する溶媒、例えば、2-ヘキシルデカノール、オクチルデカノール、アジピン酸ジブチル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、中鎖トリグリセリド、プロピレングリコール-ジカプリレート/ジカプレート、ラウリン酸プロピレングリコール、ミリスチン酸イソプロピルおよびパルミチン酸イソプロピルが好ましい。
【0052】
これらの溶媒は、単独で、または追加の溶媒(共溶媒)との混合物で使用することができる。
【0053】
溶媒は、少なくとも約60~約95重量%、好ましくは少なくとも約85~約95重量%の濃度で存在する。
【0054】
他の実施形態において、溶媒は、少なくとも65重量%、少なくとも70重量%、少なくとも75重量%、少なくとも80重量%、少なくとも81重量%、少なくとも82重量%、少なくとも83重量%、少なくとも84重量%、少なくとも85重量%、少なくとも86重量%、少なくとも87重量%、少なくとも88重量%、少なくとも89重量%、少なくとも90重量%、少なくとも91重量%、少なくとも92重量%、少なくとも93重量%、少なくとも94重量%、少なくとも95重量%、少なくとも96重量%、少なくとも97重量%、少なくとも98重量%、少なくとも99重量%の濃度で存在する。
【0055】
他の実施形態では、溶媒は約60~約95重量%、約65~約95重量%、約70~約95重量%、約75~約95重量%、約80~約95重量%、約80~約95重量%、約81~約95重量%、約82~約95重量%、約83~約95重量%、約84~約95重量%、約85~約95重量%、約86~約95重量%、約87~約95重量%、約88~約95重量%、約89~約95重量%、約90~約95重量%、約91~約95重量%、約92~約95重量%、約93~約95重量%、約94~約95重量%、約85~約94% 約85~約94重量%、約85~約93重量%、約85~約93重量%、約85~約92重量%、約85~約91重量%、約85~約90重量%、約85~約89重量%、約85~約88重量%、約85~約87重量%、約85~約86重量%、約86~約88重量%、または約87~約89重量%の濃度で存在する。
【0056】
共溶媒
適切な追加の溶媒または共溶媒には、環状カーボネートまたはラクトンが含まれる。例示的な共溶媒にはエチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、およびy-ブチロラクトンが含まれるが、これらに限定されない。
【0057】
共溶媒は、5.0~60重量%、好ましくは7.5~40重量%、より好ましくは10~20重量%の濃度で存在する。
【0058】
他の実施形態において、共溶媒は約11~約20重量%、約12~約20重量%、約13~約20重量%、約14~約20重量%、約15~約20重量%、約16~約20重量%、約17~約20重量%、約18~約19重量%、約10~約17重量%、約10~約16重量%、約10~約15重量%、約10~約14重量%、約10~約14重量%、約10~約13重量%、約10~約13重量%、約10~約12重量%、約11~約13重量%、約12~約14重量%、約13~約15重量%、約14~約16重量%、約15~約17重量%、約16~約18重量%、約17~約19重量%、または約18~約20重量%の濃度で存在する。
【0059】
溶媒+共溶媒の合計濃度は、一般に少なくとも90重量%である。好ましくは、溶媒+共溶媒の合計濃度は少なくとも95重量%である。より好ましくは、溶媒+共溶媒の合計濃度は少なくとも97重量%である。
【0060】
他の実施形態では、溶媒+共溶媒の組み合わせ濃度は約90~約99.9重量%、約91~約99.9重量%、約92~約99.9重量%、約93~約99.9重量%、約94~約99.9重量%、約95~約99.9重量%、約96~約99.9重量%、約97~約99.9重量%、約98~約99.9重量%、約99~約99.9重量%、約90~約99重量%、約90~約99重量%、約90~約98重量%、約90~約97重量%、約90~約96重量%、約90~約95重量%、約90~約95重量%である。94重量%、約90~約93重量%、約90~約92重量%、または約90~約91重量%。
好ましくは、溶媒+共溶媒の合計濃度が約97~約99.9重量%、約97.5~約99.9重量%、約98~約99.9重量%、約99~約99.9重量%、約99~約99.9重量%、約99.5~約99.9重量%、約97~約99.5重量%、約97~約99重量%、約97~約98.5重量%、または約97~約98重量%である。
【0061】
他の実施形態では、溶媒+共溶媒の合計濃度は約95重量%、約95.5重量%、約96重量%、約96.5重量%、約97重量%、約97.5重量%、約98重量%、約98.5重量%、約99重量%、約99.5重量%、または約99.9重量%である。
【0062】
アジュバント
本発明の製剤は、必要に応じて、例えば0.01重量%~10重量%の濃度でさらなるアジュバントを含み得る。好ましくは存在する場合、さらなるアジュバントの濃度は0.025重量%~5重量%である。より好ましくは存在する場合、さらなるアジュバントの濃度は0.05~1重量%である。
適切なさらなるアジュバントとしては、保存剤、増粘剤、着色剤、拡散油、酸化防止剤、光安定剤、接着剤または粘着付与剤、乳化剤、噴射剤、増粘物質およびエマルジョン安定剤、湿潤剤、担体、潤滑剤、および流動促進剤が挙げられる。
【0063】
保存剤としては、例えば、ベンジルアルコール(溶媒として既に存在しない限り)、トリクロロブタノール、p-ヒドロキシ安息香酸エステル、およびn-ブタノールが挙げられる。
【0064】
増粘剤としては、例えば、ベントナイト、コロイド状ケイ酸、モノステアリン酸アルミニウムなどの無機増粘剤、セルロース誘導体などの有機増粘剤、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンおよびそれらのコポリマー、アクリレートおよびメタクリレートが挙げられる。
【0065】
着色剤は動物上での使用が許容される場合、全ての着色剤を含み、これは、溶解または懸濁され得る。
【0066】
スプレッディングオイルとしては、例えば、アジピン酸ジ-2-エチルヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、ペラルゴン酸ジプロピレングリコール、ジメチコンのような環状および非環状シリコーンオイル、ならびにエチレンオキシド、プロピレンオキシドおよびホルマリンとのそれらのコポリマーおよびターポリマー、脂肪酸エステル、トリグリセリド、脂肪アルコールが挙げられる。
【0067】
酸化防止剤には、例えば亜硫酸塩またはメタ重亜硫酸塩、例えば亜硫酸カリウム、アスコルビン酸、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、トコフェロールが含まれる。酸化防止剤は、存在する場合、通常、0.2重量%以下、好ましくは0.1重量%以下の濃度で製剤中に存在する。
【0068】
光安定剤には、例えば、ベンゾフェノンまたはノバンチゾル酸のクラスからの物質が含まれる。
接着剤または粘着付与剤は例えば、セルロース誘導体、デンプン誘導体、ポリアクリレート、アルギン酸塩、ゼラチンなどの天然ポリマーを含む。
【0069】
エマルジョンに使用することができる油には、例えば、パラフィン油、シリコーン油、ゴマ種子油などの天然植物油、アーモンド油、ヒマシ油、カプリル酸/カプリン酸ビグリセリドなどの合成トリグリセリド、鎖長C8-12の植物脂肪酸または他の特に選択された天然脂肪酸とのトリグリセリド混合物、水酸基も含有することができる飽和脂肪酸または不飽和脂肪酸の部分グリセリド混合物、ならびにC/C10-脂肪酸のモノグリセリドおよびジグリセリドが含まれる。
【0070】
エマルジョンに使用することができる脂肪酸エステルには、例えば、ステアリン酸エチル、ジ-n-ブチリルアジペート、ヘキシルラウレート、ジプロピレングリコールペラルゴネート、中鎖長の分岐脂肪酸と鎖長C16-C18の飽和脂肪アルコールとのエステル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、鎖長C12 -C18の飽和脂肪アルコールのカプリル/カプリックエステル、ステアリン酸イソプロピル、オレイン酸オレイン酸デシル、オレイン酸エチル、乳酸エチル、フタル酸ジブチル、アジピン酸ジイソプロピルなどのワキシ脂肪酸エステル、アジピン酸ジイソプロピル、それに関連するエステル混合物、およびイソトリデシルアルコール、2-オクチルデカノール、セチルステ
【0071】
アリルアルコール、およびオレイルアルコールなどの他の脂肪アルコールが含まれる。
【0072】
脂肪酸には、例えば、オレイン酸およびその混合物が含まれる。
【0073】
乳化剤には、非イオン界面活性剤、例えば、ポリオキシエチル化ヒマシ油、ポリオキシエチル化ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノステアレート、グリセロールモノステアレート、ポリオキシエチルステアレート、アルキルフェノールポリグリコールエーテルなど;両性界面活性剤、例えば、
ジ-Na-N-ラウリル-β-イニノジプロピオネートまたはレシチンなど;アニオン性界面活性剤、例えば、Na-ラウリルスルフェート、脂肪アルコールエーテルスルフェート、モノ/ジアルキル-ポリグリコールエーテルオルトリン酸エステルモノエタノールアミン塩など;カチオン性界面活性剤、例えば塩化セチルトリメチルアンモニウムなどが含まれる。
【0074】
さらなるアジュバントは、本発明による製剤を皮膚上に噴霧または噴霧することができる薬剤である。これらは、プロパン、ブタン、ジメチルエーテル、CO若しくはハロゲン化低級アルカン、又はこれらの互いの混合物のような、噴霧缶に必要とされる従来の推進ガスである。
【0075】
増粘物質および乳化安定剤としては、例えば、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロースおよび他のセルロースおよびデンプン誘導体、ポリアクリレート、アルギネート、ゼラチン、アラビアゴム、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸とのコポリマー、ポリエチレングリコール、ワックス、コロイダルシリカ、または前述の物質の混合物が挙げられる。
【0076】
担体は、全ての生理学的に許容される固体不活性物質を含む。そのようなものとして適切なものは、無機および有機物質である。無機物質の例は、塩化ナトリウム、炭酸カルシウムのような炭酸塩、炭酸水素塩、酸化アルミニウム、シリカ、クレー、沈降またはコロイド二酸化ケイ素、およびリン酸塩である。
【0077】
滑沢剤および滑沢剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、タルクおよびベントナイトが挙げられる。
【0078】
内部寄生生物
本発明の製剤は温血種に対する低い毒性を有する一方で、ヒトならびに有用な動物、繁殖動物、動物園動物、実験動物、実験動物および趣味動物(すなわちペット)における動物飼育および動物繁殖において生じる病原性内部寄生生物と戦い、および/またはこれを予防するのに適している。これに関連して、これらは有害生物の発育の全段階(例えば、幼虫、未成熟成虫、成虫)または個々の段階に対して活性を示し、また、通常の感受性もしくは耐性を有する種に対して活性を示す。病原性内部寄生生物と戦うとは、疾患、死亡率、および収量の減少(例えば、肉、ミルク、ウール、皮、卵、蜂蜜などの製造における)を抑制することであり、その結果、当該活性物質の使用は、より経済的かつより単純な動物飼育を可能にする。
【0079】
病原性内部寄生生物には、特に条虫類、吸虫類、線虫類および鉤頭虫類(Acantocephala)が含まれ、特に:
【0080】
擬葉類(Pseudophyllidea)の目から、例えば、ジフィロボツリウム属(Diphyllobothrium spp)、スピロメトラ属(Spirometra spp)、シストセファラス属(Schistocephalus spp)、リグラ属(Ligula spp)、ボツリジウム属(Bothridium spp)、ジプロゴノポラス属(Diplogonoporus spp).
【0081】
シクロフィリデス(Cyclophyllidea)の目から、メソセストイデス属(Mesocestoides spp.)、アノプロセファラ属(Anoplocephala spp.)、パラノプロセファラ属(Paranoplocephala spp.)、モニエジア属(Moniezia spp.)、チサノソムサ属(Thysanosomsa spp.)、チサニエジア属(Thysaniezia spp.)、アビテリーナ属(Avitellina spp.)、スチレジア属(Stilesia spp.)、シットテニア属(Cittotaenia spp.)、アンディラ属(Andyra spp.)、ベルティエラ属(Bertiella spp.)、テニア属(Taenia spp.)、エキノコックス属(Echinococcus spp.)、猫条虫属(Hydatigera spp.)、ダヴァイネア属(Davainea spp.)、ライレチナ属(Raillietina spp.)、ヒメノレピス属(Hymenolepis spp.)、エキノレピス属(Echinolepis spp.)、エキノコチル属(Echinocotyle spp.)、ディオルキス属(Diorchis spp.)、ジピリジウム属(Dipylidium spp.)、ジョユーキシエラ属(Joyeuxiella spp.)、ジプロピリジウム属(Diplopylidium spp.);
【0082】
モノゲニア(Monogenea)のサブクラスから、例えば、ギロダクチルス属(Gyrodactylus spp.)、ダクチロギラス属(Dactylogyrus spp.)、ポリストーマ属(Polystoma spp.);
【0083】
ジゲニア(Digenea)のサブクラスから、例えば、ジプロストマム属(Diplostomum spp.)、ポストヂプロストマム属(Posthodiplostomum spp.)、住血吸虫属(Schistosoma spp.)、トリコビハルジア属(Trichobilharzia spp.)、オミトビハルジア属(Omithobilharzia spp.)、オーストロビハルジア属(Austrobilharzia spp.)、ギガントビルハルジア属(Gigantobilharzia spp.)、ロイコクロリジウム属(Leucochloridium spp.)、ブラキライマ属(Brachylaima spp.)、エキノストーマ属(Echinostoma spp.)、エキノパリフィウム属(Echinoparyphium spp.)、エキノチャスムス属(Echinochasmus spp.)、ヒポデラエウム属(Hypoderaeum spp.)、カンテツ属(Fasciola spp.)、ファシオリデス属(Fasciolides spp.)、肥大吸虫属(Fasciolopsis spp.)、シクロコエルム属(Cyclocoelum spp.)、チフォロコエルム属(Typhlocoelum spp.)、パラムフィストマム属(Paramphistomum spp.)、カリコフォロン属(Calicophoron spp.)、コチロフォロン属(Cotylophoron spp.)、ギガントコチル属(Gigantocotyle spp.)、フィスコエデリウス属(Fischoederius spp.)、胃胸腺属(Gastrothylacus spp.)、ノトコチラス属(Notocotylus spp.)、カタトロピス属(Catatropis spp.)、プラギオルキス属(Plagiorchis spp.)、プロストゴニマス属(Prosthogonimus spp.)、ドルクロコエリム属(Dicrocoelium spp.)、ユーリトレマ属(Eurytrema spp.)、トログロテレマ属(Troglotrema spp.)、パラゴニムス属(Paragonimus spp.)、コリリクラム属(Collyriclum spp.)、ナノフィテタス属(Nanophyetus spp.)、オピストルキス属(Opisthorchis spp.)、肝吸虫属(Clonorchis spp.)、メトキリス属(Metorchis spp.)、ヘテロフィエ属(Heterophyes spp.)、メタゴニマス属(Metagonimus spp.);
【0084】
エノプリダ(Enoplida)の目から、例えば、鞭虫属(Trichuris spp.) (例えば、Trichuris vulpis)、キャピラリー属(Capillaria spp.)、トリコモソイデス属(Trichomosoides spp.)、旋毛虫属(Trichinella spp.);
【0085】
ラジチア(Rhabditia)の目から、例えば、ミクロネマ属(Micronema spp.)、ストロンギロイデス属(Strongyloides spp.);
【0086】
ストロンジリダ(Strongylida)の目から、例えば、ストロングイルス属(Strongylus spp.)、トリオドントフォラス属(Triodontophorus spp.)、食道歯属(Oesophagodontus spp.)、トリコネマ属(Trichonema spp.)、ギアロセハロス属(Gyalocephalus spp.)、シンリドロファリンクス属(Cylindropharynx spp.)、ポテリオストマム属(Poteriostomum spp.)、シクロコセルカス属(Cyclococercus spp.)、シリコステハヌス属(Cylicostephanus spp.)、食道口属(Oesophagostomum spp.)、大口腸線虫属(Chabertia spp.)、ステファヌルス属(Stephanurus spp.)、鉤虫属(Ancylostoma spp.)(例えば、Ancylostoma caninum)、ウンシナリア属(Uncinaria spp.)(例えばUncinaria stenocephala)、ブノストマム属(Bunostomum spp.)、グロボセファルス属(Globocephalus spp.)、シンヤムス属(Syngamus spp.)、シアトストマ属(Cyathostoma spp.)、メタストロンギルス属(Metastrongylus spp.)、ヂクチオカウルス属(Dictyocaulus spp.)、ムレリウス属(Muellerius spp.)、プロトストロングイルス属(Protostrongylus spp.)、ネオストロングイルス属(Neostrongylus spp.)、シストカウルス属(Cystocaulus spp.)、ニューモストロンギルス属(Pneumostrongylus spp.)、スピコカウルス属(Spicocaulus spp.)、エラフストロンギルス属(Elaphostrongylus spp.)、パレラフォストロングイルス属(Parelaphostrongylus spp.)、クレノソマ属(Crenosoma spp.)、パラクレノソマ属(Paracrenosoma spp.)、アンジオストロングイルス属(Angiostrongylus spp.)、アエルロストロンギルス属(Aelurostrongylus spp.)、フィラロイド属(Filaroides spp.)、パラフィラロイド属(Parafilaroides spp.)、トリコストロンギルス属(Trichostrongylus spp.)、ヘモンクス属(Haemonchus spp.)、オステルタジア属(Ostertagia spp.)、マルシャラギア属(Marshallagia spp.)、クーペリア属(Cooperia spp.)、ネマトジルス属(Nematodirus spp.)、ヒョストロングイルス属(Hyostrongylus spp.)、オベリスコイド属(Obeliscoides spp.)、アミドストマム属(Amidostomum spp.)、オルラヌス属(Ollulanus spp.)、
【0087】
オキシウリダ(Oxyurida)の目から、例えば、蟯虫属(Oxyuris spp.)、蟯虫属(Enterobius spp.)、Passalurus属(Passalurus spp.)、シファシア属(Syphacia spp.)、アスピクルリス属(Aspiculuris spp.)、ヘテロキス属(Heterakis spp.);
【0088】
アスカルディア(Ascaridia)の目から、例えば、カイチュウ属(Ascaris spp.)、トキサスカリス属(Toxascaris spp.)(Toxascaris leonina)、トキソカラ属(Toxocara spp.)(例えば、Toxocara canis)、パラスカリス属(Parascaris spp.)、アニサキス属(Anisakis spp.)、アスカルディア属(Ascaridia spp.)、
【0089】
スピルリダ(Spirurida)の目から、例えば、グナトストマ属(Gnathostoma spp.)、物理翅目属(Physaloptera spp.)、セラジア属(Thelazia spp.)、ゴンギロネマ属(Gongylonema spp.)、ハブロネマ属(Habronema spp.)、パラブロネム属(Parabronema spp.)、大口馬胃虫属(Draschia spp.)、ドラクンクルス属(Dracunculus spp.);
【0090】
フィラリダ(Filariida)の目から、例えば、ステファノフィラリア属(Stephanofilaria spp.)、パラフィラリア属(Parafilaria spp.)、セタリア属(Setaria spp.)、話す属(Loa spp.)、ディロフィラリア属(Dirofilaria spp.)、リトモソイド属(Litomosoides spp.)、ブルージュ属(Brugia spp.)、ウケレリア属(Wuchereria spp.)、オンコセルカ属(Onchocerca spp.);
【0091】
ギガントリンチーダ(Gigantorhynchida)の目から、例えば、フィリコリス属(Filicollis spp.)、モニフォルミス属(Moniliformis spp.)、マカラカントリンチェス属(Macracanthorhynchus spp.)、プロテェノルキス属(Prosthenorchis spp.);
【0092】
本発明の組成物はジロフィラリア属(Dirofilaria spp)(例えば、Dirofilaria immitis)によって引き起こされるハートワーム病の予防のために有利に使用される。ハートワーム病の予防のための組成物の投与の前に、動物は、好ましくは既存のハートワーム感染について試験される。成虫のハートワームが検出される場合、動物は好ましくはハートワーム病の予防のための本発明の組成物の適用の前に、Dirofilaria spp.に対して有効な成虫防除剤で処置される。
【0093】
本発明の組成物はまた、腸内寄生生物(例えば、フックワーム、ラウンドワーム、および/またはホイップワーム)の処置および/または制御のために有利に使用される。いくつかの実施形態では、フックワームがAncylostoma caninumまたはUncinaria stenocephalaである。いくつかの実施形態では、回虫がToxocara canisまたはToxascaris leonineである。
【0094】
動物
生産家畜および繁殖動物には、例えばウシ、ウマ、ウマ、ヒツジ、ブタ、ヤギ、ラクダ、水牛、ロバ、ウサギ、ダマジカ、トナカイ、毛皮を有する動物、例えばミンク、チンチラまたはラクーンなどの鳥類、例えばニワトリ、ガチョウ、シチメンチョウ、アヒルおよびダチョウなどの鳥類が含まれる。
【0095】
実験動物には、例えば、マウス、ラット、モルモット、ゴールデンハムスター、イヌおよびネコが含まれる。
【0096】
ペットには、例えば、イヌおよびネコが含まれる。
【0097】
投与方法
投与は、予防的にも治療的にも行うことができる。
【0098】
活性化合物は直接または適切な調製物の形態で、皮膚に、環境処置によって、または活性化合物含有成形品、例えば、ストリップ、プレート、バンド、カラー、耳痕、肢バンド、マーキングデバイスの助けを借りて投与される。
【0099】
経皮投与は例えば、入浴、浸漬、噴霧、プアーオン、スポットオン、洗浄、シャンプー、注ぎ込み、およびダスティングの形態で行われる。
【0100】
本発明の製剤は動物(例えば、動物の皮膚)への適用のための任意の適切な形態であり得る。例えば、皮膚に適用されるか、または皮膚にブラシをかけるゲルは、クリーム様の粘度を有する透明な物質が形成されるような量の増粘剤で上記のように調製された溶液を処理することによって調製することができる。適用される増粘剤は、上記でさらに示される増粘剤である。
【0101】
プアーオン製剤およびスポットオン製剤を、皮膚の限られた領域に注ぐかまたは噴霧し、活性化合物を体表面に広げる。
【0102】
プアーオン製剤およびスポットオン製剤は、皮膚に耐えられる上記の適切な溶媒または溶媒混合物に活性化合物を溶解、懸濁または乳化することによって調製される。適切であれば、着色剤、酸化防止剤、光安定剤および粘着付与剤のような他の補助剤を添加する。
【0103】
適切な製剤には:
【0104】
希釈後に投与するための溶液又は濃縮物、皮膚に使用するための溶液、プアーオン製剤およびスポットオン製剤、ゲル;
【0105】
経皮投与用エマルジョン・懸濁液、半固形製剤;
【0106】
活性化合物がクリーム基剤または水中油型もしくは油中水型エマルジョン基剤に組み込まれている製剤;
【0107】
粉末などの固体製剤、または活性化合物を含有する成形品。
【0108】
皮膚に使用するための溶液は滴下、刷毛塗り、擦り、噴霧、はね掛け、または浸漬、入浴もしくは洗浄によって適用される。
【0109】
溶液は活性化合物を適切な溶媒に溶解し、適切であれば、添加剤、例えば可溶化剤、酸、塩基、緩衝塩、酸化防止剤および防腐剤を添加することによって調製される。
【0110】
本発明によれば、特に好ましいのは、プアーオン製剤またはスポットオン製剤である。これらは、通常0.1~20ml、好ましくは0.4~10mlの比較的少量で、処置される動物の体表面の小部分に適用される。
【0111】
好ましい実施形態では、プアーオン製剤またはスポットオン製剤が単回用量アプリケーターチューブ中のすぐに使用できる溶液として包装される。
【0112】
プアーオン製剤またはスポットオン製剤に適した溶媒は、上述のものである。
【0113】
プアーオン製剤またはスポットオン製剤はまた、エマルジョン濃縮物として処方され得る。これに関連して、活性化合物は、高濃度で、分散剤と一緒に溶媒に溶解される。使用者はこの濃縮物の所与の量を水に添加し、その際、エマルジョンが自然にまたは振盪後に形成する。上述の物質は溶媒として使用することができ、一方、同様に上述したイオン性および非イオン性乳化剤を分散剤として使用することができる。
【0114】
エマルジョンは、油中水型または水中油型のいずれかである。それらは、活性化合物を疎水性相または親水性相のいずれかに溶解し、この相を他の相の溶媒と、適切な乳化剤、および、適切であれば、着色剤、吸収促進剤、防腐剤、酸化防止剤、光安定剤、増粘物質などの他の補助剤の助けを借りて均質化することによって調製される。
【0115】
懸濁液は適当であれば、湿潤剤、着色剤、吸収促進剤、防腐剤、酸化防止剤および光安定剤などのさらなるアジュバントを添加して、活性化合物を賦形剤液体中に懸濁させることによって調製される。
【0116】
経皮投与のための半固体調製物は、それらのより高い粘度によって、上記の懸濁液およびエマルジョンと区別されるだけである。
【0117】
固体調製物を調製するために、活性化合物は適切な場合、アジュバントの添加と共に、適切な担体と混合され、混合物は、所望に応じて製剤化される。
【0118】
本発明の製剤は、ACE阻害薬、抗痙攣薬、抗ヒスタミン薬、抗菌薬、軟骨保護薬、コルチコステロイド、免疫療法薬、MAO阻害薬、NSAID、眼科用薬剤、交感神経作動薬、合成エストロゲン、甲状腺ホルモン、および尿酸性化剤を同時に投与されている動物において安全であることが実証されている。
【0119】
実施例-イヌの処置のスポット
実施例1
モキシデクチン 2.50g
ベンジルアルコール 87.79g
炭酸プロピレン 16.50g
ブチルヒドロキシトルエン(BHT) 0.10g
【0120】
本明細書中で引用される全ての参考文献は、各参考文献が参考として援用されるように具体的かつ個別に示されたかのように、参考として本明細書中に援用される。引用文献の引用は出願日前にその開示のためのものであり、本開示が先行発明によってそのような引用に先行する権利を有さないことを認めるものと解釈されるべきではない。
【0121】
上述した要素の各々、または2つ以上が一緒になって、上述したタイプとは異なる他のタイプの方法にも有用な用途を見出すことができることが理解されるのであろう。さらなる分析なしに、前述のことは、本開示の要旨を十分に明らかにするので、他の者は現在の知識を適用することによって、先行技術の観点から、添付の特許請求の範囲に記載される本開示の一般的または特定の態様の本質的な特徴をかなり構成する特徴を省略することなく、それを様々な用途に容易に適応させることができる。前述の実施形態は例としてのみ提示されており、本開示の範囲は、以下の特許請求の範囲によってのみ限定されるべきである。
【国際調査報告】