(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-29
(54)【発明の名称】飲料を分配するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
B67D 1/08 20060101AFI20220322BHJP
B67D 1/12 20060101ALI20220322BHJP
【FI】
B67D1/08 A
B67D1/12
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021546840
(86)(22)【出願日】2020-02-04
(85)【翻訳文提出日】2021-10-05
(86)【国際出願番号】 US2020016669
(87)【国際公開番号】W WO2020163399
(87)【国際公開日】2020-08-13
(32)【優先日】2019-02-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-03-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】PCT/US2019/031884
(32)【優先日】2019-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521353746
【氏名又は名称】プラント タップ, エルエルシー
(71)【出願人】
【識別番号】521353757
【氏名又は名称】サヴィノ, ジョセフ カミロ
(74)【代理人】
【識別番号】100111707
【氏名又は名称】相川 俊彦
(72)【発明者】
【氏名】サヴィノ, ジョセフ カミロ
【テーマコード(参考)】
3E082
【Fターム(参考)】
3E082AA02
3E082BB01
3E082CC04
3E082CC10
3E082DD05
3E082DD09
3E082EE02
(57)【要約】
植物ベースのミルクを分配するためのシステムは、植物ベースのペースト及び水を乳化するための混合チャンバー、第1の導管を介して混合チャンバーに接続された植物ベースのペースト貯蔵所、第2の導管を介して混合チャンバーに接続された水貯蔵所、及び冷却システムを含む。システムは、ユーザインターフェースを介してユーザからの入力を受信すると所定量の植物ベースのペーストを混合チャンバー内に移動するためのポンプシステム、水貯蔵所から混合チャンバーに水を流すためのフローシステム、及び制御システムを含む。制御システムは、ユーザからの入力を受信し、ポンプシステムをアクティベートし、及びフローシステムをアクティベートする。更に、制御システムは、植物ベースのペースト及び水を乳化するための混合チャンバーをアクティベートし、及び乳化されたペースト及び水の植物ベースの混合物を分配する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物ベースのミルクを分配するためのシステムであって、
植物ベースのペースト及び水を乳化するように構成された混合チャンバーと、
第1の導管を介して混合チャンバーに接続された植物ベースのペースト貯蔵所と、
第2の導管を介して混合チャンバーに接続された水貯蔵所と、
水貯蔵所内の水を第1の所定の温度に冷却し、
混合チャンバーの内容物を第2の所定の温度に冷却する、
冷却システムと、
ユーザインターフェースを介してユーザからの入力を受信すると、所定量の植物ベースのペーストを混合チャンバーに移動するように構成されたポンプシステムと、
水貯蔵所から混合チャンバーへと水を流すように構成されたフローシステムと、
ユーザからの入力を受信し、
ユーザからの入力に基づいて、所定量の植物ベースのペーストを混合チャンバーに移動するようにポンプシステムをアクティベートし、
所定量の植物ベースのペーストに対応する量の水を混合チャンバー内に流すようにフローシステムをアクティベートし、
植物ベースのペースト及び水を乳化するための混合チャンバーをアクティベートし、
乳化されたペースト及び水の植物ベースの混合物を分配する、
制御システムと、を含むシステム。
【請求項2】
請求項1のシステムであって、制御システムは更に
所定量のペーストを混合チャンバー内にポンプで送るようにポンプシステムをアクティベートし、
混合チャンバーの重量を決定し、
混合チャンバーの決定された重量に基づいて、混合チャンバーに流入する必要がある水の量を決定し、及び
決定された量の水を混合チャンバーに流すようにフローシステムをアクティベートする、ように構成される、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
この出願は、2019年2月7日に出願された「食品及び飲料製品混合及び分配装置」と題された米国仮特許出願シリアル番号62/802,693の、2019年3月21日に出願された「食品及び飲料製品」と題された米国仮特許出願シリアル番号62/821,644の、2019年5月10日に出願された「食品及び飲料製品」と題された米国特許出願シリアル番号16/409,759の、及び、2019年5月10日に出願された「食品及び飲料製品」と題された国際特許出願番号PCT/US2019/031884の、優先権を主張し、それらの開示は、全ての目的のためにその全体がここに参照され本明細書に明示的に組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
本開示は、食品及び飲料製品を形成するためのシステム及び方法に関し、より具体的には、ナッツベース又は穀物ベースの食品及び飲料製品に関する。
【背景技術】
【0003】
[背景]
近年、植物ベース又は非乳製品の代替ミルクの消費が大幅に増加してきた。今日、牛乳アレルギー、乳糖不耐症、カロリーの懸念、及びビーガンダイエットに対する好みは、牛乳の代替品を選択する方向に消費者に影響を及ぼしてきた。加えて、飽和脂肪レベル、ホルモン含有量、動物が生成するメタンによる環境への影響、及び、乳牛での抗生物質の使用、に関する懸念により、非乳製品の代替品を人々は好むかもしれない。植物ベースの飲料は、例えば、大豆、種々のナッツ、又は穀物に由来するかもしれない。多くの小売植物ベースの製品(例えば、アーモンドミルク、カシューミルクなど)には、商業流通及び小売販売のためのあるレベルの無菌状態を達成するために、多数の合成成分が追加されている。加えて、小売製品は、魅力的な味、食感、色などを実現し、商業的に受け入れられる保存可能期間に対してそれを維持できるように、この日持ちのしない液体製品に添加される、増粘剤、濃厚剤、ビタミンパック、及び防腐剤のような20迄の成分を有することができる。
【0004】
ナッツミルクのような市販の植物ベースのミルクを製造するために使用される商業的プロセスは、しばしば高熱(例えば、135℃/275°F)で起こる。このタイプの処理は、ミルクの風味、色、及び臭いの劣化を引き起こし得る。また、商業的に流通しているナッツミルクのコストを押し上げる要因は、それらが水ベースであり、冷蔵しなければならないという事実である。
【0005】
防腐剤を含まない純粋な(「クリーンな」)植物ベースの飲料を作ることもまた挑戦的である。これらの飲料は、通常、わずかな成分(例えば、ナッツ/ナッツ・ペースト及び水)しか含まれておらず、腐りすぎて流通チェーンを通じて販売できない場合がある。更に、植物ベースの成分だけでは腐りにくく、室温で保存することができるが、これらの成分は、種々の液体(例えば、水)で商業的に処理されると、非常に腐りやすくなり得る。防腐剤が加えられたミルク製品でさえ、流通の通過時間及び製品の購入前に小売店の棚に置かれていた時間により、消費者の冷蔵庫で1週間以上は持続しないかもしれない。
【0006】
ナッツミルク(例えば、アーモンドミルク)は、さまざまな方法で作られ得る。例えば、ナッツミルクは、ナッツ粉末(即ち、挽いたナッツ)を、水、香辛料、他の香味料、甘味料などのような他の所望の成分と乳化/混合することによって生産され得る。或いは、ナッツミルクは、所定量のナッツペーストを他の所望の成分で乳化することによって生産され得る。ナッツミルクを生産するための各技術は、ナッツパウダー及びナッツペーストの間の物理的な違いに部分的に起因して、異なる問題を課す。例えば、通常は乾燥した粒状の稠度を有するナッツ粉末とは異なり、ナッツペーストは典型的に、粉砕中にナッツ材料からの天然油の放出により、より流動性のある又はペースト状の稠度を有する。これらの天然油は、時間の経過とともにナッツペーストのより固形の成分から「分離」し得るが、その結果、パッケージ化されたナッツペーストにおける異なる成分材料の別々の層が形成される。
【0007】
本開示の様々な実施例において、植物ベースのペースト及び水のような様々な構成要素を混合するプロセスは、例えこれらの構成要素が不混和であっても、これらの構成要素を乳化するプロセス、即ち、2以上の構成要素(例えば、ペースト及び水)の安定なエマルションを形成するプロセスを含む。ここにおいて使用されるように、安定なエマルジョンという用語は、一度乳化されると分離できない構成要素を有するエマルションを意味する。更に、ここにおいて使用されるように、「混合要素」、「混合チャンバー」などの用語は、「乳化要素」、「乳化チャンバー」などを意味してもよい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ナッツペーストのパッケージ内で起こる成分要素の分離は、パッケージされたナッツペーストから高品質のナッツミルクを生産することへの課題をもたらす。例えば、他のナッツミルク成分と乳化/混合するために、すべての成分要素の所望の濃度を有する所定量のパッケージ化されたナッツペーストを分配することは困難であり得るが、それは、そのパッケージ内のナッツペースト成分の分離が、比例した量の他の成分(例えば、油)なしで、不均衡な量のある分離成分(例えば、重いペースト)が存在するという結果になるからである。このことは、低品質のナッツミルクの生産という結果になり得る。これと同じ課題は、分離しやすい他の食品及び飲料成分を含む他のタイプの材料に対しても存在し、ナッツペーストに限定されない。
【0009】
本開示は、上述のナッツベースのミルクの製造に関連する問題(例えば、純粋な(「クリーンな」)ナッツベースの飲料の作成に関連する課題及びナッツベースのミルクの商業的処理に関連する問題)に関連する問題を解決する。以下に記述するように、本発明は、オンデマンドでナッツミルクを作る(即ち、製品は顧客の目の前で新鮮に作られる)ためにナッツペーストで水を乳化するが、このことは、冷蔵飲料(90%が水であり得る)を輸送する必要性を否定する。従って、本開示は、上記の1つ又は複数の問題及び/又は従来技術の他の問題を克服するために使用されてもよい飲料製品の乳化及び分配システムを記述する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
従って、植物ベースの種類のミルクの生産を改善するシステム及び方法を提供する必要性がある。本開示は、上記の問題、並びに既存のシステム及び方法における他の欠陥にも対処する。開示されたシステム及び方法は、ナッツペースト又はシリアルペーストから乳状の製品を形成し、及び乳状の製品を消費者に分配する方法を更に記述する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
[図面の簡単な説明]
添付の図面は、必ずしも縮尺通りであるわけではなく、又は網羅的であるわけではない。代わりに、一般に、ここにおいて記述される発明の原理を図解することに重点が置かれている。本明細書に組み込まれ、その一部を構成するこれらの図面は、本開示と一致する幾つかの実施例を図解し、詳細な説明とともに、本開示の原理を説明するために機能する。図面において。
【0012】
【
図1A】
図1Aは、本開示の実施例と一致して、食品又は飲料製品を生産するための例示的なシステムの正面図である。
【0013】
【
図1B】
図1Bは、本開示の実施例と一致して、食品又は飲料製品を生産するための例示的なシステムの背面図である。
【0014】
【
図1C】
図1Cは、本開示の実施例と一致して、食品又は飲料製品を生産するための例示的なシステムの別の正面図である。
【0015】
【
図1D】
図1Dは、本開示の実施例と一致して、ボトルホルダーの上面図である。
【0016】
【
図1E】
図1Eは、本開示の実施例と一致して、植物ベースのペーストを収容するための例示的なポーチである。
【0017】
【
図1F】
図1Fは、本開示の実施例と一致して、ポーチから植物ベースのペーストを抽出するための例示的な装置である。
【0018】
【
図1G】
図1Gは、本開示の実施例と一致して、ポーチから植物ベースのペーストを抽出するための例示的な実施例を示す。
【0019】
【
図1H】
図1Hは、本開示の実施例と一致して、食品又は飲料製品を生産するための例示的なシステムの別の背面図である。
【0020】
【
図1I】
図1Iは、本開示の実施例と一致して、ボトルを支持するための例示的な棚システムである。
【0021】
【
図1J】
図1Jは、本開示の実施例と一致して、ボトルのネックを支持するためのレールの例示的な実施例である。
【0022】
【
図2A】
図2Aは、本開示の実施例と一致して、例示的な混合チャンバー(乳化可能な)の概略図である。
【0023】
【
図2B】
図2Bは、本開示の実施例と一致して、別の例示的な混合チャンバー(乳化可能な)の概略図であり、例示的な以下の例である。
【0024】
【
図3】
図3は、本開示の実施例と一致して、飲料のためのベース対水の比を決定するための例示的なフローチャートである。
【0025】
【
図4A】
図4Aは、本開示の実施例と一致して、複数の混合チャンバー(すべて乳化することができる)を含む例示的なシステムである。
【0026】
【
図4B】
図4Bは、本開示の実施例と一致して、漏斗ユニットを有する混合チャンバー(乳化可能な)の例示的な実施例である。
【0027】
【
図4C】
図4Cは、本開示の実施例と一致して、モーター及び混合要素(乳化可能な)との間の接続の例である。
【0028】
【
図4D】
図4Dは、本開示の実施例と一致して、乳化することができる混合要素を含む混合チャンバーの例示的な実施例である。
【0029】
【
図5】
図5は、本開示の実施例と一致して、乳化することができる冷却ジャケットを含む混合チャンバーの例示的な実施例である。
【0030】
【
図6】
図6は、本開示の実施例と一致して、食品又は飲料製品を生産するためのシステムのオペレーションを制御するためのデバイスの例示的な実施例である。
【0031】
【
図7】
図7は、開示された実施例と一致して、分配(ディスペンス)システムを洗浄する実例となるプロセスの例示的なフローチャートである。
【0032】
【
図8】
図8は、開示された実施例と一致して、分配(ディスペンス)システムを洗浄する例示的なプロセスである。
【0033】
【
図9】
図9は、開示された実施例と一致して、分配(ディスペンス)システムを洗浄する別の例示的なプロセスである。
【0034】
【
図10】
図10は、本開示の実施例と一致して、乳製品を含まないベース飲料製品を分配(ディスペンス)するための分配(ディスペンス)ユニットのための例示的なユーザインターフェースである。
【0035】
【
図11】
図11は、本開示の実施例と一致して、ユーザの好みに従って飲料製品を選択するための例示的なスマートフォンアプリケーションである。
【0036】
[概要]
開示された実施例と一致して、植物ベースのミルクを分配(ディスペンス)するためのシステムは、植物ベースのペースト及び水を乳化するように構成された混合チャンバー、第1の導管を介して混合チャンバーに接続された植物ベースのペースト貯蔵所、2番目の導管を介して混合チャンバーに接続された水貯蔵所、及び冷却システムを含んでもよい。冷却システムは、水貯蔵所内の水を第1の所定の温度に冷却し、及び混合チャンバーの内容物を第2の所定の温度に冷却するように構成されてもよい。更に、システムは、ユーザインターフェースを介してユーザからの入力を受け取ると、所定量の植物ベースのペーストを混合チャンバー内に移動させるように構成されるポンプシステム、及び水貯蔵所から混合チャンバーへと水を流すように構成されたフローシステムを含んでもよい。システムはまた、制御システムを含んでもよい。制御システムは、ユーザーからの入力を受け取り、所定量の植物ベースのペーストを混合チャンバー内に移動させるポンプシステムをユーザーからの入力に基づいてアクティベートし、及び、所定量の植物ベースのペーストに対応する量の水を混合チャンバー内に流すフローシステムをアクティベートするように構成されてもよい。更に、制御システムは、植物ベースのペースト及び水を乳化するための混合チャンバーをアクティベートし、及びそのペースト及び水の乳化された植物ベースの混合物を分配(ディスペンス)するように構成されてもよい。
【発明を実施するための形態】
【0037】
[詳細な説明]
ここで、例示的な実施例に詳細に参照され、添付の図面に関して論じられる。幾つかの例において、同じ又は類似の部品を参照するために、図面及び以下の説明を通して、同じ参照番号が使用される。別段の定義がない限り、技術用語及び/又は科学用語は、当業者によって一般的に理解される意味を有する。開示された実施例は、当業者が開示された実施例を実施することを可能にするのに十分に詳細に記述されている。他の実施例が利用されてもよく、開示された実施例の範囲から逸脱することなく変更を加えられてもよいことを理解されたい。従って、材料、方法、及び例は説明のためであるにすぎず、必ずしも限定することを意図するものではない。
【0038】
本開示の様々な実施例において、植物ベースのペースト及び水のような様々な構成要素を混合するプロセスは、これらの成分を乳化するプロセス、即ち、2つ以上の構成要素(例えば、ペースト及び水)の安定なエマルションを、たとえこれらの構成要素が不混和である場合でも、形成するプロセスを含む。ここにおいて使用されるように、安定エマルションという用語は、一度乳化されると分離できない構成要素を有するエマルジョンを意味する。更に、ここにおいて使用されるように、「混合要素」、「混合チャンバー」などの用語は、「乳化要素」、「乳化チャンバー」などを意味してもよい。エマルションは、コロイドと呼ばれるものの2相システムのより一般的なクラスの一部であってもよい。コロイド及びエマルションという用語は時々交換可能に使用されるが、分散相及び連続相の両方が液体及び/又はペーストであるときに、エマルションが使用されるべきである。エマルションにおいて、一方の液体/ペースト(分散相)がもう一方(連続相)内に分散される。エマルションの例は、ビネグレットソース、均質化乳(ミルク)、植物ベースのミルクなどを含む。植物ベースのペースト及び水のエマルションは、植物ベースのミルクを形成してもよい。植物ベースのペーストを水で乳化させることは、高品質の植物ベースのミルクに対して必須である。
【0039】
植物ベースのミルクを生産するためのシステム100の例示的な実施例は、
図1Aに示されている。システム100(キオスク100とも呼ばれる)は、食品又は飲料材料(例えば、ペースト、ベースとも呼ばれる)を受け取り、貯蔵し、更に分配(ディスペンス)し、植物ベースのミルク(本明細書では飲料とも呼ばれる)を形成するように構成され得る。場合によっては、食品又は飲料材料が動物ベースの食品(例えば、チーズ、ミルクなど)を含み得ることに留意されたい。それにもかかわらず、簡潔にするために、キオスク100によって形成された飲料は、植物ベースのミルクと呼ばれることがある。キオスク100は、
図1Aに示されるように、幾つかのタイプの食品又は飲料製品を分配(ディスペンス)する自動販売機であってもよい。キオスク100は、金属(例えば、アルミニウム、鋼など)、プラスチック、ガラス、ゴムなどの如何なる妥当な材料から形成されてもよい。
図1Aは、キオスク100の前部、上部、後部、左部、及び右部を示している。
図1Aに示されるように、飲料製品の量、飲料製品のクリーミーさ(例えば、ナッツベースのミルクに対するベース対水の比は、ナッツベースのミルク製品のクリーミーさを決定するかもしれない)、飲料製品への添加物(例えば、飲料製品への添加物は、メープルシロップ、バニラフレーバー、チョコレートフレーバー、氷の有無及び量、甘味料、ビタミン、プロテイン、オイル、生きたプロバイオティックカルチャー、繊維、穀物、ナッツ、ナッツ粒子などを含むかもしれない)のような飲料製品に対する種々のオプションを選択するためのインターフェース120Aを、前部は有してもよい。更に、インターフェース120Aは、製品の温度又は製品の色(例えば、製品の色は、食品着色料によって影響を受けるかもしれない)のような飲料製品の他の特性を選択するために使用されてもよい。
【0040】
インターフェース120Aは、飲料製品の様々なオプションを選択するための如何なる妥当なインターフェースであってもよい。例えば、インターフェースは、タッチスクリーン、1セットのボタン、1セットのレバー、オーディオインターフェース(例えば、インターフェース120Aは、ユーザの発話のようなユーザからのオーディオ信号をキャプチャしてもよい)、画像キャプチャインターフェース(例えば、インターフェース120Aは、ユーザのジェスチャをキャプチャしてもよい)、又は、如何なる他の妥当なインターフェース(例えば、コンピューターのマウスと相互作用できるグラフィカルインターフェース)を含んでもよい。
【0041】
キオスク100は、エンクロージャ122Aの上部に位置される飲料製品分配(ディスペンス)装置(例えば、ノズル)から飛ばされるように構成されてもよい飲料製品で満たされ得る容器124A(容器124Aが、例えば、プラスチックボックス、段ボール箱、カップ、及び、如何なる妥当な材料からなる同様なもののような如何なる妥当な容器であってもよいことを理解し、ボトル124Aとしても言及される)を配置するためのエンクロージャ122Aを有してもよい。エンクロージャ122Aは、キオスク100の前面からアクセス可能であってもよい。ユーザは、飲料製品がこぼれることなくボトル124Aに注がれることができるように、ボトル124Aをエンクロージャ122A内に置くことができる。様々な実施例において、ボトル124Aを置いた後、ユーザは、インターフェース120Aを介して、飲料製品をボトル124A内への分配(ディスペンス)を始めてもよい。例示的な実施例において、キオスク100は、エンクロージャ122A内にボトル124Aの存在を検出するように構成されてもよい(例えば、キオスク100は、ボトル124Aを検出するための光センサー、重量センサーなどを含んでもよい)。様々な実施例において、キオスク100は、飲料製品の分配(ディスペンス)の前に様々なチェックの実行を容易にするように構成されたコンピューティングデバイスを有してもよい。例えば、コンピューティングデバイスは、キオスク100内に植物ベースのベースの存在をチェックしてもよく、キオスク100内に精製水の存在をチェックしてもよく、キオスク100内に精製水及びベースの温度をチェックしてもよく、及び、飲料製品の分配(ディスペンス)の前にキオスク100の様々なバルブのオペレーションをテストしてもよい。コンピューティングデバイスのための種々のチェックは、以下で更にされます。
【0042】
図1Aは、キオスク100が、エンクロージャ122A及びインターフェース120Aを備える左側、及び、ボトル124Bを含んでもよいエンクロージャ122B及びインターフェース120Bを備える右側を有してもよいことを示している。例示的な実施例において、左側は、第1のタイプの飲料製品(例えば、アーモンドミルク、カシューミルクなどのようなナッツベースのミルク)を分配(ディスペンス)してもよく、右側は、第2のタイプの飲料製品(例えば、オート麦ベースのミルクなどのような穀物ベースのミルク)を分配(ディスペンス)してもよい。ベース(例えば、ペースト)を液体(例えば、水)と混合(乳化を含む)する必要がある如何なる妥当な飲料製品が分配(ディスペンス)されてもよいことに留意されたい。例えば、如何なる植物ベースのミルク(例えば、種子ベースのミルク)をも分配(ディスペンス)してもよい。植物ベースの種類のミルクの幾つかの例は、ヒマワリ種子ミルク(sunflower seed milk)、パンプキンシードミルク(pumpkin seed milk)、チョコレートヘンプミルク(chocolate hemp milk)、ゴマミルク(sesame milk)、ピーナッツミルクなどを含んでもよい。様々な実施例において、ミルクに対して汚染がないことを確実にするために、キオスク100の左側及び右側の各々は、特定のタイプのミルクのみを分配(ディスペンス)してもよい(例えば、キオスク100の左側はアーモンドミルクを分配(ディスペンス)してもよく、キオスク100の右側はオート麦ベースのミルクを分配(ディスペンス)してもよい)。)。例示的な実施例において、飲料がボトル(例えば、ボトル124A)に分配(ディスペンス)されるとき、ボトル124Aは、それが正しい量の植物ベースの飲料製品を確実に受け取るように秤量されてもよい。
【0043】
様々な実施例において、飲料製品は、ベースを水と混合すること(乳化することを含む)を含んでもよい。ベース(例えば、植物ベースのペースト)は、腐敗を防ぐために前処理されてエンクロージャー内に保管される植物材料(例えば、ナッツ又は穀物)を含んでもよい。植物ベースのペーストは、如何なる妥当な溶液をも使用して作成されてもよい(例えば、ナッツをより小さな粒子に粉砕し、その油を放出させ、液体粘度まで精製することによって)。多くのナッツ及び種子は、添加物なしで液体ペーストにまで粉砕するのに十分な油含有量を有しているが、オート麦ミルクやライスミルクのような穀物ベースのミルクは、アミラーゼのような酵素反応の追加及び/又はひまわり油のような追加の植物ベースの油を必要とするかもしれない。最終製品/ミルクの最高のエマルション/混合物を提供し、植物ペーストの最も効率的なポンピングを有するためには、平均ミクロンサイズを100um未満、目標ミクロンサイズを1~20umにするべきである。ペーストは、160-180fで低温殺菌して、腐敗菌を殺し、最終乳製品のより長い保存可能期間を作り出してもよい。
【0044】
様々な実施例において、1つ以上のタイプのベースは、キオスク100のコンパートメント内に配置された貯蔵容器に貯蔵されてもよい。例えば、
図1Aは、植物ベースのペーストを貯蔵してもよい、コンパートメント123A及び123Bを示している。これらのコンパートメントは冷却されてもよく、対応するアクセスドアを有していてもよい。
【0045】
図1Bは、導管126A、127A、126B、及び127Bを含んでもよい導管128だけでなく、ドア125A及び125Bを含んでもよいキオスク100の背面図を示す。ドア125A及び125Bは、キオスク100の様々な構成要素にアクセスするために使用されてもよい。その構成要素は、空気/水ポンプ、1つ以上の冷凍ユニット、冷却コイル、水タンク、水及び植物ベースのペーストを混合(乳化を含む)するための混合チャンバー、貯蔵ユニットから混合チャンバーへと植物ベースのペーストを輸送するためのポンプ、水タンクから混合チャンバーへと水を流すように構成される適切な導管を介して水タンクから混合チャンバーへと水を輸送するためのポンプ、電気制御盤、キオスク100の様々な構成要素を洗浄するための洗浄液などを含んでもよい。キオスク100の様々な構成要素の詳細は、以下に記述されている。導管128は、キオスク100に水(又は他の流体)を出し入れするために使用されてもよい。例示的な実施例において、導管の幾つか(例えば、導管126B)は、使用済みの水(即ち、その機械によってリサイクルできない水)を下水道システムに輸送するように構成されてもよい。幾つかのケースにおいて、洗浄目的のために使用される混合化学物質を含む水は、下水道システムに輸送されてもよく、他のケースにおいては、少なくとも幾つかの導管128は、キオスク100から使用済み水を収集するように構成された貯蔵エンクロージャに接続されてもよい。様々な実施例において、導管128の少なくとも幾つかは、キオスク100内に水を供給するための給水(例えば、水道水供給)に接続されてもよい。そのような水は、キオスク100によって様々な目的のために使用されてもよい。例えば、その水は、洗浄目的に使用されてもよく、又は、その水は、キオスク100に対して精製水を提供するために濾過されてもよい(例えば、カーボンブロックフィルター、逆浸透、又は他の如何なる妥当なアプローチを使用して)。様々な実施例において、濾過された水は、紫外線(UV)放射を使用して消毒されてもよい。更に、キオスク100は、
図1Bに示されるように、キオスク100の様々な構成要素に電力を供給するための電源ケーブル129を含む。
【0046】
図1Cは、フロントドア131A、132A、131B、及び132Bを含んでもよいキオスク100の前部を示す。開いたドア131A及び132Aはキオスク100の左側に対応してもよく、閉じたドア131B及び132Bはキオスク100の右側に対応してもよい。ドア131A(131B)は、
図1Cに示すようにインターフェース120A(120B)を組み込んでもよい。幾つかの実施例において、ドア131A及び132Aは、矢印130によって示されるように外向きに(即ち、左側のヒンジを使用して時計回りに)開くことができ、他の実施例において、ドア131A及び/又は132Aは、上向き、下向き、又は、キオスク100の中央に向かって開いてもよい(即ち、右側のヒンジを使用して反時計回りに)。様々な実施例において、ドア131Aは、インターフェース120Aに電力を供給するための配線を含み得る。例えば、配線は、キオスク100の本体からワイヤを介してドア131Aまで延びてもよく、又は、如何なる妥当なアプローチ(例えば、電気ヒンジ)を使用してドア131Aのヒンジを通して配線が導かれてもよい。
【0047】
ドア131A(ドア131B)は、ユーザがボトル124Aをそこを通してボトルスタンド135上に置くことができる開口部133A(開口部133B)を含んでもよい。例示的なボトルスタンドは、
図1Dに示されるが、ボトル124Aを置くための領域137、並びに、こぼれた植物ベースのミルク又は水を収集するための開口部136をも含んでもよい。領域137は、特定のサイズのボトル124Aが領域137に配置されるとき、植物ベースのミルクがこぼれることなくボトル124Aに注がれることができるように、スタンド135のくぼみであってもよい。例えば、
図1Cに示される混合チャンバー145のノズルは、ボトル124A内に注がれるときに植物ベースのミルクがこぼれないことを確実にするために、領域137の中心138の真上に配置されてもよい。代替の実施例において、領域137は、くぼみを含まなくてもよく、代わりに、植物ベースのミルク(飲料とも呼ばれる)のこぼれを防ぐためにスタンド135上にボトル124Aを置くためのガイド円(矩形のボトルに対してはガイド矩形、六角形のボトルに対してはガイド六角形、又は、同様な形状のボトルに対して設計された他の如何なる妥当な形状)を含んでもよい。幾つかの実施例において、幾つかの同心形状は、異なるタイプのボトルを置くためのガイドとして使用され得る。
【0048】
図1Cに戻ると、ドア131Aは、チャンバー145を含むエンクロージャ139に通じている。チャンバー145は、ベース入口141を介して植物ベースのペーストを受け取り、水入口142を介して水を受け取るように構成される。チャンバー145は、混合要素143及びモーター144を含んでもよいが、それは、チャンバー145内で水及び植物ベースのペーストを混合(乳化を含む)するための混合要素143を作動させる。例示的な実施例において、要素143は、チャンバー145内で水/ペーストの組成物の効率的な混合(乳化を含む)のために配置される1セットのブレードを含んでもよい。要素143は、如何なる妥当なモーター(例えば、電気モーター、空気圧モーターなど)であってもよい、モーター144によって、その垂直軸の周りに回転させられてもよい。例示的な実施例において、混合要素143(乳化をすることができる)は、高速(例えば、5500rpm)で回転させられてもよい。
【0049】
代替の実施例において、混合要素143は、1セットのメッシュを含んでもよく、モーター144は、その1セットのメッシュを介して水/ペーストの組成物を圧送するように構成されるポンプであってもよい。そのような混合システム(乳化することができる)の更なる詳細は、更に議論される。
【0050】
図1Cは更に、1つ又は複数の貯蔵容器(例えば、
図1Cに示されるような容器152及び154)を含んでもよいコンパートメント123Aに通じるドア132Aを示す。これらの容器は、妥当なポンプ(例えば、真空ポンプ、蠕動ポンプなど)によって容器から輸送することができる植物ベースのペーストを収容してもよい。コンパートメント123Aはキオスク100の下部に配置されているように示されているが、幾つかのケースにおいて、コンパートメント123Aはキオスク100の上部に配置され、及び、植物ベースのペーストは重力の助けを借りて容器152及び154から輸送されてもよい。様々な実施例において、植物ベースのペーストは、流動性である(即ち、容器152及び154から、乳化が可能な混合チャンバー145に輸送されている間、液体の特性を示す)ように構成されてもよい。そのような構成に対して、植物ベースのペーストは、対応する出口140A1及び140A2を介して容器152及び154から飛ばされてもよい。容器152及び154内の圧力を維持するために、入口117A1及び117A2は、加圧ガス(例えば、空気)をこれらの容器内に供給してもよい。
【0051】
植物ベースのペーストを収容するための例示的な容器(例えば、容器152)は、
図1Eに示されている。容器152は、如何なる妥当な材料から作られていてもよく、及び、如何なる妥当な形状であってもよい。容器152は、システム設計のための特定のサイズ及び幾何学的要件に適合するようなサイズ及び形状であってもよい。例えば、容器152は、長方形、円筒形、球形、円錐形、テーパー状、又は別の外部形状を含んでもよい。例示的な実施例において、容器152は、フレキシブルなポーチ(ここにおいて、ポーチ152と呼ばれる)であってもよい。
図1Eは、任意の適切な植物ベースのペースト(例えば、アーモンドペースト、カシューペーストなど)であり得るベース10を含むポーチ152を示す。ポーチ152は、高密度ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、フルオロポリマーなどのような如何なる食品グレードの材料から形成されてもよい。幾つかのケースにおいて、ポーチ152は、ポリマー、プラスチック、紙、又は金属箔材料から形成されてもよい。例示的な実施例において、フレキシブルなポーチ152は、汚れ止めの材料から形成されてもよく、又は、汚れ止めのコーティング(例えば、粘着防止コーティング)を含んでもよい。
【0052】
図1Eに示されるように、ポーチ152は、圧力差がバルブを跨って印加され、圧力がポーチ152の外側でより低いと、ポーチ152からベース10を解放するように設計された食品グレードの一方向シリコーンバルブであってもよい出口バルブ41を有してもよい。様々な実施例において、バルブ41は、導管140A1への気密性の高い接続(例えば、領域23における気密性の高い接続)のためのヘッドユニットを含んでもよい。例示的な実施例において、ヘッドユニットは、衛生ニップルを含んでもよい。例示的な実施例において、導管140A1は、ヘッドユニット(例えば、衛生ニップル)に直接的に接続されてもよい。或いは、又は追加的に、導管140A1は、ヘッドユニットに接続されてもよいマニホールドに接続されてもよい。例示的な実施例において、導管140A1は、導管140A1の端部をヘッドユニット上に押すことを含んでもよい「押して接続する」接続のような如何なる妥当な解決策を使用して、ヘッドユニットに接続されてもよい。或いは、導管140A1は、ねじ込み動作を介してヘッドユニットに接続してもよいねじ継手を含んでもよい。
【0053】
様々な実施例において、ベース10は、如何なる妥当な手段を使用してポーチ152から抽出されてもよい。
図1Fに示される例示的な実施例において、ベース10は、ユニット26によって支持され、モーター27によってアクティベートされる可動な回転可能ローラー25A-25Bを使用してポーチ152から絞り出されてもよい。
図1Gに示される代替の実施例において、ポーチ152は、別のポーチ21内に配置されてもよく、そして、ベース10は、ポーチ21内に圧力をかけることによってポーチ152から圧搾されてもよい。例示的な実施例において、ポーチ21内の圧力は、接続22のバルブ42を介してガス(例えば、空気)をポーチ21内にポンプ輸送することによって確立されてもよい。様々な実施例において、バルブ42は、空気がポーチ21に入ることができるが、ポーチ21から出ることができない一方向バルブであってもよい。例示的な実施例において、ポーチ21は、必要なときにポーチ21から空気を放出するための放出バルブ43を有してもよい。
【0054】
幾つかの実施例において、ポーチ152は、ポーチ152内の材料の成分構成要素(例えば、植物ベースのペースト)の分離を防止又は阻害するように冷却されるように構成されてもよい。ポーチ152は、チャンバーの内容物を冷却させるように、冷却剤を受け取る又は冷却剤に接触するように構成されてもよい。冷却剤は、空気、水、冷媒、ガス、又は冷却物質(例えば、冷却されたガス、液体、又は固体材料)のような、ポーチ152内の材料を冷却させるために熱移動を促進してもよい材料を含んでもよい。幾つかの実施例において、ポーチ152は、冷却装置又は構成要素と組み合わせて、に接続されて、又は、の近傍に配置されてもよい。例えば、ポーチ152は、ポーチ152の内容物を冷却するためにポーチ152を冷却剤が取り囲み及び接触することができるように構成された容器(例えば、冷却ジャケット)又は構成要素によって囲まれてもよい。幾つかの実施例において、ポーチ152を取り巻く空間は、チャンバの内容物が冷却されることを引き起こすための冷却環境内にポーチ152が配置され得るように、(例えば、冷蔵システムを使用して)冷却されてもよい。
【0055】
出口140A1及び140A2を介した植物ベースのペーストの流れは、インターフェース120Aからの入力の結果として受信される電気信号に基づいて開閉されてもよいバルブによって制御されてもよい。植物ベースのペーストの流れを制御するバルブは、如何なる妥当なバルブ(例えば、電気バルブ、空気圧バルブなど)であってもよい。幾つかの実施例において、バルブが空気圧式である場合、バルブを開き及び閉じるためにコンプレッサーは使用されてもよい。例えば、コンプレッサーは、例示的な空気圧バルブを40~120psiで作動させてもよい。
【0056】
様々な実施例において、バルブは、
図1Hに示されるように、コンピューティングデバイス150(例えば、ラズベリーパイ、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)など)によって制御されてもよい。様々な実施例において、プロセッサは、メモリデバイス(例えば、ランダムアクセスメモリなど)、ストレージデバイス(例えば、ハードドライブ、ソリッドステートドライブ(SSD)など)を含んでもよい。様々な実施例において、コンピューティングデバイス150は、様々なバルブ、モーター、コンプレッサー、ディスプレイ、ボタンなどの機能のような、キオスク100のオペレーションの幾つか/すべての態様を制御してもよい。例えば、コンピューティングデバイス150は、インターフェース120A及び120Bに対する入力/出力データを制御してもよい。例示的な実施例において、ユーザが植物ベースのミルクのためのインターフェース120A(120B)を介してオプションを選択すると、コンピューティングデバイス150は、飲料を生産するための1セットの連続的オペレーションを決定してもよく、及び、コンピューティングデバイス150によって制御される種々のバルブへガス圧を供給するために、
図1Hに示されるように、コンプレッサー151を始動するため空気圧マニホールドに信号を送信してもよい。幾つかのケースにおいて、エアコンプレッサー151は、エア貯蔵タンクを高圧に維持された空気(エア)で満たし、そして、種々のバルブをアクティベートするためエア貯蔵タンクからの空気(エア)を使用するように、構成されてもよい。エアコンプレッサー151は、エア貯蔵タンク内の圧力が目標の最小値を下回ると、エア貯蔵タンク内の空気(エア)を補充してもよい。
【0057】
例示的な実施例において、コンピューティングデバイス150は、ベースの流れを制御する1つ又は複数のバルブ、精製水の流れを制御する1つ又は複数のバルブ、キオスク100の様々な部分を冷却するための水の流れを制御する1つ又は複数のバルブ、及び、飲料用の添加剤(例えば、メープルシロップ、バニラシロップなど)を制御する1つ又は複数のバルブを開いてもよい。更に、コンピューティングデバイス150は、水及びペースト/ベースを混合(乳化を含む)するためのモーターのようなキオスク100の他の様々な構成要素、キオスク100の異なる部分を通してクリーナーをポンプ輸送するためのポンプ、キオスク100の様々な構成要素を冷却するための冷却ユニットなどを制御してもよい。
【0058】
図1Hは、キオスク100の背面図を示す。キオスク100の様々な構成要素は、
図1Hに示されるように、ドア125A及び125Bを介してキオスク100の背面からアクセス可能であってもよい。ドア131A及び132Aに関連する以前の議論と同様に、ドア125A及び125Bは如何なる妥当な方法で開いてもよい。
図1Hは、コンパートメント169、139、180及び190のような様々なコンパートメントがキオスク100の背面側からアクセス可能であってもよいことを示している。例えば、コンパートメント139は、以前に論じたように、混合チャンバー145を含み、様々なバルブ(例えば、
図1Hに示されるように、バルブ161及び162)に接続された様々な導管(例えば、導管141及び142)を含んでもよい。更に、導管147は、飲料に添加物(例えば、メープルシロップ)を供給するために使用されてもよく、そして、添加物の供給は、バルブ163によって制御されてもよい。様々な実施例において、チャンバー145は、計量システム(スケールシステム)165を使用して計量されてもよい。計量システム(スケールシステム)は、如何なる妥当な手段を使用して混合チャンバー145に接続されてもよい。例示的な実施例において、計量システム(スケールシステム)165は、固体部材167を使用して混合チャンバー145にしっかりと接続されている。幾つかのケースにおいて、計量システム(スケールシステム)165は、混合チャンバー145の重量を及びチャンバー145内のベース/水混合物の成分を連続的に測定するように構成されてもよい。
【0059】
図1Hは、キオスク100の様々な部分を洗浄/消毒するための様々なクリーナー及び消毒剤を含む定置洗浄(CIP)システム170を含むコンパートメント169を示す。例えば、貯蔵容器171は、CIPクリーナーを収容してもよく、容器172は、消毒剤を収容してもよい。更に他の容器(例えば、容器173)は、他の洗浄剤(例えば、別のタイプのCIPクリーナー又は別のタイプの消毒剤)を収容してもよい。様々な実施例において、貯蔵容器171~173は、高濃度で洗浄液を貯蔵してもよく、そして、適切な安全装置を有する訓練された技術者によってのみアクセス可能であってもよい。幾つかのケースにおいて、コンパートメント169は分離されたドア(図示せず)を有してもよい。
【0060】
図1Hは、前述のようにコンピューティングデバイス150及びコンプレッサー151を含んでもよいコンパートメント180を更に示す。前述のように、コンプレッサー151は、キオスク100の異なるバルブを空気圧制御するための圧力を供給してもよく、コンピューティングデバイス150は、開かれる必要のあるバルブを選択するために1セットのスイッチ(例えば、電気ソレノイドベースのスイッチ)をオペレーションしてもよい。コンピューティングデバイス150は、ケーブル153を介してネットワークに接続されてもよく、そして、キオスク100のアドミニストレーターへ、キオスク100のサプライヤーへ、又は如何なる他の権限のあるエンティティへ、様々なデータ(例えば、キオスク使用量データ、キオスク100内に残っている水量及びベース、コンプレッサー圧力データ、キオスク100内のベース及び水の温度、冷却ユニットのためのクーラントレベル、CIPシステム内のクリーナー又はサニタイザーの量など)を通信するように構成されてもよい。
【0061】
図1Hに示すように、キオスク100は、CIPシステム170で使用するための水道水を貯蔵するためのタンク192、並びに、貯蔵タンク191内に精製水を貯蔵するためのコンパートメント190を含んでもよい。様々な実施例において、貯蔵タンク191は、妥当な導管を介して混合チャンバー145に接続されてもよい。幾つかのケースにおいて、水道水は、加熱又は塩素のような化学薬品の使用により消毒されてもよい。様々な実施例において、キオスク100は、精製水のための複数の貯蔵タンクを有してもよい。例えば、第1の貯蔵タンクが空になると、キオスク100は、第1の貯蔵タンクに精製水を補充し、精製水の第1の貯蔵タンクを目標温度まで冷却しながら、精製水の第2の貯蔵タンクを使用するように構成されてもよい。様々な実施例において、精製水の第1及び第2の貯蔵タンクのサイズは、植物ベースの飲料製品を連続的に分配(ディスペンス)するとき、第2の貯蔵タンクを空にするのに必要な時間よりも短い時間のインターバルの間に、第1の貯蔵タンクが補充及び冷却され得るように、選択されてもよい。
【0062】
図1Hに示されるように、コンパートメント190はまた、キオスク100の様々な構成要素を必要な温度に維持することができる冷却ユニット193を含んでもよい。例えば、冷却ユニット193は、精製水を氷点近くの温度にまで冷却してもよい。幾つかの実施例において、冷却ユニットは、細菌増殖を更に防止するために、精製水の少なくとも一部をアイスキューブになるまで凍結するように構成されてもよい。幾つかのケースにおいて、飲料を作るために精製水を使用する直前に、アイスキューブが解かされてもよい(例えば、氷点よりわずかに高い温度で精製水を含むエンクロージャ内に置くことによってアイスキューブは解かされてもよい)。冷却ユニット193は、キオスク100の様々なオブジェクト/コンパートメントの温度を維持するために使用されてもよいことに留意されたい。例えば、ユニット193は、植物ベースのペーストを収容するコンパートメント123A及び123Bを冷却するためにクーラントを循環させてもよい。更に、ユニット193は、混合チャンバー145の近傍においてクーラントを循環させて、チャンバー145内の植物ベースのミルクを冷却してもよい。例示的な実施例において、チャンバー145は、植物ベースのミルクを0~5℃の範囲の温度にまで冷却するために、以下で更に記述するように、冷却ジャケットを含んでもよい。
【0063】
様々な実施例において、コンパートメントの少なくとも1つは、洗浄目的のためにお湯(又は蒸気)を使用するために水を加熱するように設計されたヒーターを含んでもよい。例示的な実施例において、ヒーターは、洗浄手順中にアクティベートされてもよい。ヒーターは、水道水(例えば、貯蔵タンク192内の水)を加熱するように構成されてもよい。
【0064】
図1A~
図1Hはただ例示に過ぎず、他の様々な構成が使用されてもよいことに留意されたい。例えば、植物ベースのペーストは、キオスク100の上部でキオスク100の背後に配置されてもよい。更に、コンパートメントは、如何なる妥当な方法で様々な要素(例えば、混合チャンバー145、コンプレッサー151、コンピューティングデバイス150など)を組み合わせてもよい。例えば、コンパートメント180は、冷却ユニット193を含んでもよく、コンパートメント190は、コンピューティングデバイス150を含んでもよい。
【0065】
幾つかのケースにおいて(
図1A~
図1Hに図示せず)、キオスク100は、様々なタイプの植物ベースの飲料が事前に充填されたボトルを収容するための「持ち運びに便利な(grab-and-go)」冷蔵庫セクションを含んでもよい。そのようなボトルは、一日の初めに様々な植物ベースの飲料で満たされてもよい。そのような持ち運びに便利な(grab-and-go)セクションは、キオスク100が必要な飲料を分配するのを待つ必要性もなく、ユーザが植物ベースのミルクのボトルを迅速に入手することができるようになっていてもよい。例示的な実施例において、持ち運びに便利な(grab-and-go)セクション内のボトルは、如何なる妥当なセンサーを使用して(例えば、フォトセンサーを使用して)追跡されてもよく、そして、ボトルが持ち運びに便利な(grab-and-go)セクションから取り除かれると、センサーは、ボトルが取り除かれたことを示す信号をコンピューティングデバイス150に送信してもよい。幾つかのケースにおいて、ボトルは、ボトル内に収容される飲料のタイプを示すためタグ(例えば、無線周波数同定(RFID)、色付きの蓋など)を有してもよい。タグ関連情報は、持ち運びに便利な(grab-and-go)セクション内のセンサーによって検出され、会計目的のためにコンピューティングデバイス150に送信されてもよい。例えば、コンピューティングデバイス150は、持ち運びに便利な(grab-and-go)セクション内のボトルの数、顧客によって選択された飲料のタイプ、及び、顧客が持ち運びに便利な(grab-and-go)セクションのある部分から持ち運びに便利な(grab-and-go)セクションのもう1つの部分に1つ又は複数のボトルを移動させるかどうか、を追跡してもよい。幾つかのケースにおいて、持ち運びに便利な(grab-and-go)セクション内のボトルは、(例えば、ボトルを光センサーの下に配置するため)センサーに対して特定の位置にボトルを配置するように構成されたくぼみを含む棚に置かれてもよい。
【0066】
図1Iは、レール182にぶら下がっているボトル(例えば、ボトル124C)を含む棚システム181を示している。レール182は、
図1Iに示されるように、行及び列に編成されてもよく、各レールは、幾つかのボトルを収容してもよい。ボトルは、顧客によりレールから引き抜かれて使用されてもよい。様々な実施例において、ボトルは、飲料の価格を決定するために使用され得る適切なタグを含んでもよい。幾つかのケースにおいて、キオスク100は、飲料の価格を決定するためにボトルに取り付けることができる紙のステッカータグを生成してもよい(例えば、ステッカーは、ユニバーサル製品コード(UPC)コードを含んでもよい)。様々な実施例において、ユーザは、ボトルが飲料で満たされると、ボトルにキャップを付けてもよい。幾つかのケースにおいて、
図1Jに示されるように、ボトルは、ボトルのネック185によってレール182上に保持されてもよい。様々なレールをわずかに傾斜させてもよく、ボトルが領域183によって示されるレールの端に向かってスライドすることを可能にする。レールの端部183は、フック要素186A及び186Bを有してもよく、ボトル124Cがレール182から滑り落ちるのを防止する。矢印184Aによって示される上向きの動きを使用して、ボトルネック185は、レール182に対して上向きに動かされ得、従って、矢印184Bによって示される動きによって、ボトルをレール182から取り外すことができる。ボトルネック185の解放は、ボトルネック185の特定の形状により達成することができる(即ち、領域187におけるボトルネック185の狭小化により、ボトルネック185の領域187が要素186A及び186Bの間の空間188を通過できるようにする)。
【0067】
レール182及びボトルネック185の設計は例示に過ぎず、如何なる他の妥当なメカニズムも、レール182からボトルを解放するように使用されてもよいことには留意されたい(例えば、レール182の端部は、ボトルを保持するばね仕掛けのクランプを有してもよく、そして、ボトルがレール182から引き抜かれるときにボトルを解放してもよい)。更に、レール182がボトルを支持するようにボトルを配置することは、一例の実施例にすぎない。例えば、代替の実施例において、ボトルは単に棚に置かれてもよい。
【0068】
如何なる他の妥当なボトルの設計が許容されてもよいことに留意されたい。幾つかのケースにおいて、ユーザは、自分のボトルを持参できてもよい。幾つかのケースにおいて、ボトルは、圧縮されるように構成されていてもよく、そして、各ボトルは、小さなスペースを占めてもよい。そのようなボトルは、それらを復元することによって(即ち、それらを圧縮状態から押し出すことによって)形成されてもよい。そのようなボトルの設計は、キオスク100内に保管され得るボトルの数を増やすことができ、並びにボトルのより容易な装填が可能となってもよい。
【0069】
様々な実施例において、キオスク100は、ポーチ152から(例えば、
図2Aに示されるように、導管141を介して)ベース10を受け入れるように構成された、
図2Aに示されるような1つ以上の混合チャンバー145を含んでもよい。混合チャンバー145は、円筒形、球形、長方形、又は別の形状のような如何なる妥当な形状を有してもよく、混合している材料を乳化することができる。混合チャンバー145は、金属、プラスチック、ガラス、及び/又は別のタイプの材料のような如何なる妥当な材料で形成されてもよい。幾つかの実施例において、混合チャンバー145は、混合チャンバー145から材料(例えば、食品又は飲料製品)を分配(ディスペンス)するための出口146(ノズル146とも呼ばれる)を含んでもよい。
【0070】
様々な実施例において、導管141は、バルブ15を介して混合チャンバー145に接続されてもよく、ポーチ152から混合チャンバー145への流れのみを可能にするように構成されてもよい。例えば、バルブ15は、逆止弁又はポペット弁などであってもよい。
図2Aに示されるように、混合チャンバー145は、モーター144によって駆動される混合要素143を含んでもよい。混合要素143は、混合チャンバー145内で食品又は飲料材料を混合するように構成されてもよい。混合要素143は、混合チャンバー145内での材料の混合(乳化を含む)を促進するように形作られてもよい。例えば、混合要素143は、棒(バー)、フック、刃(ブレード)、櫂(パドル)、柄付きブラシ、たたく棒(ビーター)、スパチュラ、及び/又は他の形状、ツール、又はデバイスを含んでもよい。混合要素143が、1つ又は複数の形状、ツール、又はデバイスを含んでもよい(即ち、単一の形状、ツール、又はデバイス、又は複数の形状、複数のツール、又は複数のデバイスを含んでもよい)ことは考慮される。幾つかの実施例において、混合要素143はまた、或いは代わりに、混合チャンバー145の内側部分をこすり取るか又は拭くように構成された1つ又は複数の構成要素を含んでもよい。例えば、混合要素143は、混合チャンバー145の内側部分に接触してその上の材料を収集、除去、又は拭くように構成された1つ又は複数の櫂(パドル)、延長部、ワイパーなどを含んでもよい。
【0071】
モーター144は、直流(DC)モーター、サーボモーター、又は交流(AC)電気モーターのような電気モーターであってもよい。幾つかの実施例において、混合要素143が回転する速度及び/又は力の量は、モーター144の要件(従って設計)及び/又は使用され得る様々なタイプの市販のモーターの適合性を部分的に定義してもよい。例えば、幾つかの例において、モーター144は、単一の速度又は電力レベルを達成するためにのみ必要とされてもよい。他の実施例において、モーター144は、複数の速度を達成するために必要とされてもよい。幾つかのケースにおいて、モーター144は、空気圧駆動又は油圧駆動のモーターであってもよい。適用の考慮事項(サイズ、コスト、複雑さ、保守性、メンテナンス、衛生など)だけでなく、モーター144の速度及び電力要件の同様の考慮事項は、圧力、変位、回転速度、回転方向、時間依存回転速度(例えば、パルスオペレーション)のようなモーターパラメータを考慮することにより、空気圧又は油圧モーターに対して対処されてもよいことは理解されるべきである。モーター144は、電源(例えば、バッテリー、キャパシター、パワーサプライ、外部電力への直接接続など)、空気動力源(例えば、コンプレッサー、タンク、アキュムレータなど)、油圧源(例えば、ポンプ、タンク、アキュムレータなど)のような妥当な動力源、及び関連する電気的又は機械的導管を備えていてもよい。
【0072】
混合チャンバー145は、1つ又は複数の入力源(例えば、水源)から材料又はプロセス助剤を受け取るように構成されたバルブを有する1つ又は複数の追加の開口部を含んでもよい。例えば、混合チャンバー145は、水源から水12を受け入れるように構成された導管142のための第2の開口部を含んでもよい。導管142は、バルブ17を介して混合チャンバー145に接続されてもよい。様々な実施例において、バルブ17は、水源から混合チャンバー145への流れのみを可能にするように構成されてもよい。例えば、バルブ17は、逆止弁又はポペット弁などであってもよい。
【0073】
様々な実施例において、混合チャンバー145は、(例えば、接続される、内部に配置されるなど)混合チャンバー145に関連し、及び、チャンバー145内に存在する生成物の量に基づいて圧力測定信号を生成するように構成される圧力センサを含んでもよい。
【0074】
図2Aは、冷却ジャケット149に囲まれた混合チャンバー145の例を示している。冷却ジャケット149は、
図2Aに示されるように、冷却流体を循環させるためのチャネルを含んでもよく、ベース/水の混合物210(飲料210又は植物ベースのミルク210とも呼ばれる)を冷却するように構成されてもよい。前述のように、導管141は、ベース10を混合チャンバー145内に輸送するために使用されてよい。更に、精製水をチャンバー145に輸送するために、導管142は使用されてもよい。混合チャンバー145はまた、洗浄プロセス中に洗浄剤を混合チャンバー145に配送(デリバリ)するための追加の導管225を含んでもよい。ベース10及び精製水12は、モーター144を使用してその垂直軸の周りを回転させられてもよい混合要素143を使用して混合(乳化を含む)されてもよい。混合チャンバー145は、飲料210をボトル124A内に注ぐように構成されたノズル146を含んでもよい。更に、導管147は、前述のように、ノズル148を介してボトル124A内に注がれることができる添加剤を含んでもよい。様々な実施例において、ノズル148及び146は、単一の出口チャネルへと結合されてもよい。様々な実施例において、添加剤は、混合チャンバーを汚染しないために混合チャンバー145に入らず、従って、添加剤をボトル124Aに配送(デリバリ)するために補助ノズル(ノズル148)が必要とされる。
【0075】
混合チャンバー145は、計量システム(スケールシステム)165によって重量測定されるように構成されてもよい。混合チャンバー145の重量を測定するためのスケールシステム165に対して、混合チャンバーは、わずかな垂直運動215Aを実行するように構成されてもよい。例えば、混合チャンバー145は、混合チャンバー145のためのわずかな動きを可能にしてもよい懸架ばね(例えば、ばね216)によって支持されてもよい。様々な実施例において、導管141、142、及び225の少なくとも幾つかの部分は、わずかな垂直運動も同様に実行してもよい(例えば、
図2Aに示されるような運動215B~215D)。例えば、導管141、142、及び225は、導管141及び142の部分の垂直方向の動きを可能にすることができるフレキシブルな材料から形成された少なくとも幾つかのセクションを有してもよい。同様に、モーター144は、フレキシブルな電源/データケーブル220によって電源/信号サプライに接続されてもよいので、垂直運動215Eを実行してもよい。代替の実施例において、モーター144及び混合要素143が混合チャンバー145から取り外されると、モーター144及び混合要素143は、混合チャンバー145の動きと一緒に移動しない。
【0076】
混合チャンバー145の垂直運動の範囲は、ばね216の剛性を選択することによって構成されてもよいことに留意されたい。ばね216は、混合チャンバー145のわずかな垂直方向の動きを可能にする接続の一例にすぎないことに留意されたい。他の接続には、ゴム製ガスケット、空気圧シリンダなどが含まれてもよい。例示的な実施例において、混合チャンバー145は、チャンバー145のユニット167にしっかりと取り付けられたコネクタ218を介して混合チャンバー145をばねの一部(例えば、ばね216の上部217)に取り付けることによって、ばね216によって支持されてもよい。コネクタ218及びユニット167は、如何なる妥当な形状を有してもよく、そして、如何なる妥当な材料(例えば、ステンレス鋼、アルミニウムなど)から作られてもよいことに留意されたい。
【0077】
様々な実施例において、スケールシステム165は、植物ベースのミルクのレシピを正確かつ一貫して生成するために、混合チャンバー145に入るベース10及び精製水12の重量を測定するように構成されてもよい。例えば、植物ベースのミルクのレシピが、重量でベース10対水12における1対4の比率を必要とする場合、システム165は、重量でベース10対水12における1対4の比率が正しく維持されることを確実にするために使用されてもよい。例えば、キオスク100は、第1の所定量の水12を混合チャンバ145内に注ぎ、次に、注がれた水の重量を測定して、正しい量の水12が混合チャンバ145内にあることを確認するように構成されてもよい。続いて、キオスク100は、第2の所定量のベース10を注ぎ、次いで、ベース/水混合物210の重量を測定するように構成されてもよい。例えば、混合チャンバー145内の水12の重量がW
wとして測定され、混合チャンバー145内のベース/水混合物210の重量はW
mであると測定される場合、ベース10の重量は、W
B=W
m-W
w であると計算され、W
B/W
w- の比率は W
B/W
w=1/4±ε であると計算されるが、ここで、εはエラーである。もし、|ε|<E
0 であるならば、即ち、エラーの絶対値が目標値E
0 未満であれば、ベース10及び水12の1対4の比率は達成される。一般的に、ベース対水の比率に対してRを使用し(例えば、R=1/4)、W
B/W
w=R±ε と書き直すことができる。ただし、エラー|ε|≧E
0 の場合、植物ベースのミルクのレシピが正しくないかもしれず、ベース/水混合物210は、廃棄されるかもしれない。様々な実施例において、ノズル146は、ベース10及び水12の混合(乳化を含む)が完了する前に、ベース/水混合物210が混合チャンバ145から注ぎ出されるのを防ぐためのノズルバルブ230を含む。例示的な実施例において、もし、|ε|≧E
0 であれば、キオスク100は、ノズルバルブ230が開くのを防ぐように構成されてもよく、
図2Aに示されるように、バルブ232を開くことによって廃棄導管231を介してベース/水混合物210を廃棄するように更に構成されてもよい。
【0078】
或いは、キオスク100は、廃棄導管231を介してベース/水混合物210を廃棄することなく、ベース対水の比を補正するための一連のステップを実行するように構成されてもよい。例えば、WB/Ww=R-ε1 の場合、キオスク100は、正しい比率WNB/Ww=Rを得るために、重量Wwε1 を有する量のベース10をベース/水混合物210に追加するように構成されてもよい(ここで、WNB は、以前の量のベースWB から区別するため、新しい量のベースである)。少量の正確な量のベース10を分配(ディスペンス)することは、ベース10の微細な流れ制御を妨げる、高粘度である(及び多分塊になって流れる)ベース10により、少量の正確な量の水12を分配(ディスペンス)するよりも困難性が高いであろうことに留意されたい。他方、水12の低粘度のため、水12の微細な流れ制御は、可能であろう。従って、WB/Ww=R-ε1の場合、キオスク100は、ベース/水混合物210に、重量Wwε2>Wwε1 を有する量のベース10を加えるように構成されてもよい。Wwε2 の量のベース10を追加すると、ベース対水の比率は、WNB/Ww=R+(ε2-ε1)、(ここで、ε2>wε1)になり、正しいレシピに必要な量よりもベース10が多いことを示す。次に、(ε2-ε1)Ww/R の量の水12を加えることにより、ベース対水の比率は補正されてもよい。様々な実施例において、ベース対水の比率がスケールシステム165を使用して正しいと決定される場合、ベース/水混合物210の最終量を秤量されてもよく、そして、余剰な量の混合物210は、導管232を介して廃棄されてもよい。
【0079】
正しいベース対水の比率を得るためにベース10及び水12を加えるステップは、正しい比率が得られるまで繰り返されてもよいことに留意されたい。例えば、水12を最初に加え、次にベース10を加え、次にベース10又は水12のいずれかを加えて、ベース対水の比率を補正してもよい。ベース対水の比率が確立されるまで、ベース10又は水12を加えるプロセスは数回繰り返されてもよい。
【0080】
幾つかの実施例において、キオスク100は、システム165を使用して得られた重量測定に基づいて、ベース10又は水12の分配(ディスペンス)を制御するためのバルブを再較正してもよい。例えば、ベース10を分配(ディスペンス)するためのバルブ(例えば、
図2Aに示されるようなバルブ15)が、100グラムのベース10を分配(ディスペンス)するように較正されるが、システム165の重量測定によれば、110グラムのベース10を分配(ディスペンス)したならば、バルブ15は、再較正されてもよい(即ち、100グラムのベース10を正しく分配(ディスペンス)するために、わずかに少ない量のベース10を分配するように構成されている)。例えば、バルブ15は、バルブ15が開いている時間を減らすことによって、又はベース10が導管141を介して混合チャンバ145内に輸送される速度を減速することによって、再較正されてもよい(ベース10が輸送される速度は、導管141を通してベース10を動かす圧力差に依存する)。
【0081】
様々な実施例において、コンピューティングデバイス150及びスケールシステム165は、例示的なバルブをリアルタイムで再較正するように構成されてもよい。例えば、デバイス150は、与えられた量だけバルブ15(又はバルブ17)を開くことにより及び/又はバルブ15/17を前後する圧力差を供給することにより、少量の目標量のベース10(又は水12)を分配(ディスペンス)するように、バルブ15(又は、
図2Aに示されるようにバルブ17)を指示するように構成されてもよい。バルブ15/17は、第1の量の材料を分配(ディスペンス)してもよく、そして、スケールシステム165は、分配(ディスペンス)された第1の量の材料を測定し、及び、コンピューティングデバイス150に測定値を供給するように構成されてもよい。材料の第1の量が材料の目標量と一致しない場合、コンピューティングデバイス150は、バルブ15/17の設定を調整してもよい(例えば、バルブ15/17を通る材料の流れを増加させ、バルブ15/17を通る材料の流れを減少させ、又はより長い/より短い時間バルブ15/17を開いたままにする)。上述の較正ステップは、バルブ15/17によって分配(ディスペンス)される必要な量の材料を生成するように、複数回繰り返されてもよい。もし、バルブ15/17が、所与の時間インターバル内(例えば、10秒以内、20秒以内、30秒以内、40秒以内、45秒以内、50秒以内、60秒以内、など)に、正しい量の材料を分配(ディスペンス)することができないのであれば、バルブ15/17はシャットダウンされてもよく、そして、警告データは、コンピューティングデバイス150によってキオスク100のアドミニストレーターに報告されてもよい。バルブ15に関連して記述された較正ステップは、キオスク100の如何なるバルブに対しても適用できることに留意されたい。
【0082】
様々な実施例において、キオスク100の誤動作(例えば、バルブ、スケールシステム165、温度センサー、冷却ユニット193、コンプレッサー151などの誤動作)の幾つか(又はすべて)は、コンピューティングデバイス150によってキオスク100のアドミニストレーターに報告されてもよい。更に、キオスク100の供給が不足気味に低下している場合(例えば、容器152及び154がベース10について量が少ない)、コンピューティングデバイス150は、供給の不足をキオスク100のサプライヤーに報告するように構成されてもよい。コンピューティングデバイス150の更なるオペレーション及びコンピューティングデバイス150の報告は、以下で議論される。
【0083】
植物ベースの飲料を調製するために、水12は、最初に混合チャンバ145に流されてもよく、そして、スケールシステム165は、ベース10の存在なしに水12の重量を測定するように構成されてもよい。混合チャンバ145内への水の流れに続いて、ベース10は導入されてもよく、水12及びベース10の重量は、ベース10の重量を推定するために再度測定されてもよい。様々な実施例において、ベース10は少量で導入されてもよく、そしてベース10の重量は、正しいペースト対水の重量比を得るために繰り返し測定されてもよい。幾つかの実施例において、ベース10は、混合チャンバー145内でベース10及び水12を混合(乳化を含む)する前に、補助的な重量/体積測定容器に導入されてもよい。
【0084】
図2Aは、導管142及び141が混合チャンバー145に取り付けられてもよく、そして、スケールシステム165によって測定されるような混合チャンバー145の重量に寄与してもよいことを示している。更に、導管がベース10及び水12を混合チャンバー145に向けて運ぶとき、ベース10及び水12の流れに関連する動的な力は、スケールシステム165の読み取りに影響を及ぼすかもしれず、及び重量測定において誤差をもたらすかもしれない。重量測定の誤差は、導管141及び142、モーター144、混合要素143、及び混合チャンバー145を切り離すことによって低減されるかもしれない。
【0085】
図2Bに示される例示的な実施例において、混合チャンバー145は、ベローズ240を介してハブ250から吊り下げられてもよい。ベローズ240は、伸長するように構成されてもよく、そして、ハブ250は、コネクタユニット251を介して、キオスク100の一部にしっかりと接続されてもよい。ハブ250はコネクタユニット251によって支持されているので、それは混合チャンバー145の重量に寄与せず、そして、ハブ250に接続された要素(例えば、導管141、142、及び225)も寄与しない。ベローズ240は、矢印215Aによって示されるように、混合チャンバー145のわずかな動きを可能にしてもよく、混合チャンバー145(及びベース/水混合物210)の重量は、スケールシステム165によって測定されてもよい。
図2Bに示されるようなスケールシステム165は、
図2Aに示されるようなスケールシステム165とは異なって構成されてもよいことに留意されたい。例えば、それは、
図2Bに示されるように、混合チャンバー145の上に配置されてもよく、コネクタユニット218は、垂直に配置されてもよい。更なる固体部材167は、
図2Aに示されるものとは異なる形状を有してもよく、混合チャンバー145の上部に配置されてもよい。
図2A及び
図2Bのスケールシステム165の間の違いは、システム165の様々な可能な設計を説明するために示され、そして、如何なる他の妥当な変更が可能であることは理解されたい。
【0086】
様々な実施例において、ベース10又は水12は、重力によって混合チャンバー145内に注がれる前に、ハブ250内に流れ込む。例示的な実施例において、ハブ250は、混合チャンバー145に向かってベース10及び/又は水12の流れを導くための漏斗を含んでもよい。代の替実施例において、ハブ250は、底部を含まなくてもよく、そして、導管141、142、及び147を支持するように構成されるだけでもよい。
【0087】
図3は、植物ベースのミルクの適切なベース対水の比率を得るための例示的なプロセス300を示している。プロセス300のステップ301において、コンピューティングデバイス150は、所定量の精製水12を混合チャンバー145内に流すようにバルブ17を制御するように構成されてもよい。水12を受け取ると、ステップ303で、混合チャンバー145のスケールシステム165は、水の重量W
wを得るために水12を秤量してもよい。ステップ305で、キオスク100のコンピューティングデバイス150は、水の重量W
wが、植物ベースのミルクの正しいレシピに必要とされる目標の水の重量W
0以下であるかどうかを決定してもよい。もし、W
w<W
0 (ステップ、305、No)であるならば、プロセス300は、ステップ319に進み、W
w≧W
0 を確保するために追加する必要のある追加の水の量を決定してもよい。或いは、もし、W
w≧W
0 (ステップ305、Yes)であるならば、プロセス300はステップ307に進み、コンピューティングデバイス150は、正しいベース対水の比率Rを生成するため、重量W
w の水に対してベース10の目標量を決定してもよい。ステップ311で、コンピューティングデバイス150は、目標量のベース10を混合チャンバー145内に流すようにバルブ15を制御するように構成されてもよい。ステップ313で、混合チャンバー145は、ベース10を受け取り、そして、スケールシステム165を使用して、ベース/水混合物の結果として生じる重量W
m を測定してもよい。更に、W
m からW
w を減算することによって、コンピューティングデバイス150は、ベース10の重量をW
B=W
m-W
w として計算するように構成されてもよい。ステップ315で、コンピューティングデバイス150は、ベース対水の比率 W
B/W
w を評価し、そして、それを目標比率Rと比較してもよい。もし、W
B/W
w~R (ステップ315、Yes)であるならば、プロセス300はステップ321に進んでもよく、そこでコンピューティングデバイス150は、過剰の植物ベースのミルクを混合チャンバー145から除去する必要があるかどうかを決定してもよい。もし、植物ベース混合物210の一部を除去する必要があるならば(ステップ321、Yes)、プロセス300は、ステップ323に進み、
図2Aに示すように、導管231を介して過剰な混合物210を除去してもよい。或いは、もし、混合物210はチャンバー145から除去される必要がない(例えば、混合物210は、ボトル124A内に分配(ディスペンス)するための正しい重量を有する場合、
図2Aにおいて示されるように)ステップ321で、No、ならば、プロセス300は成功裏に完了されてもよい。表現式 W
B/W
w~R の近似符号は、W
B/W
w がRと厳密には等しくないかもしれないが、許容値の範囲内(例えば、Rの値の1~10パーセント以内)でRから逸脱するかもしれないことに留意すべきである。
【0088】
もし、正しいベース対水の比率が得られないならば(ステップ315、No)、プロセス300はステップ317に進んでもよく、そこでコンピューティングデバイス150は、追加量のベース10又は追加量の水12が、正しいベース対水の比率Rを得るためにベース/水混合物210に加えられる必要があるかどうかを決定する。もし、ベース10の追加量が追加される必要があるならば(ステップ317、Yes)、プロセス300はステップ307に進んでもよい。或いは、もし、更に水12を追加する必要があるならば(ステップ317、No)、プロセス300は、ステップ319に進んでもよく、そこで、水の量は、コンピューティングデバイス150によって決定されてもよい。ステップ319の完了後、プロセス300はステップ301に進み、追加量の水を混合チャンバー145に流してもよい。
【0089】
様々な実施例において、植物ベースのミルクの調製を促進するために、ベース10及び水12は、濃縮物を形成するように予混合されてもよい。例えば、妥当な比率(例えば、1、1/2、1/3、などの比率)のベース対水の濃縮物は、混合チャンバー145内でベース/水混合物210を迅速に混合するために使用されてもよい。例示的な実施例において、濃縮物は、正確なベース対水の比率を有する分離した別個のコンパートメント内で調製されてもよく、そして、植物ベースのミルクの要求が受け取られたとき、濃縮物は、要求される植物ベースのミルクを生成するために混合チャンバー145内で水と混合されてもよい。様々な実施例において、濃縮物は、濃縮物中において細菌の増殖を防ぐために、低温(例えば、氷点よりわずかに高い温度)に維持されてもよい。濃縮物は、短期間(例えば、1時間、数時間、1日、数日など)維持されてもよく、もし、設定された持続期間内に使用されないならば、廃棄されてもよい。様々な実施例において、幾つかの異なるタイプの濃縮物が、異なる植物ベースの飲料に使用されてもよい。
【0090】
図4Aは、幾つかの混合チャンバ145A~145C(それらはすべて、それらが混合している材料を乳化することができる)を備えたキオスクの例示的な実施例を示す。各混合チャンバーは、特定のタイプのミルク専用であってもよい。例えば、チャンバー145Aは、アーモンドミルクを調製するために使用されてもよく、チャンバー145Bは、オートミールミルクを調製するために使用されてもよく、そしてチャンバー145Cは、ピーナッツミルクを調製するために使用されてもよい。ピーナッツミルクを調製するチャンバー145Cは、残留ピーナッツ粒子が他のタイプの植物ベースのミルクを汚染するのを防ぐために、従って、ピーナッツにアレルギーのあるユーザのアレルギー反応を防ぐために、如何なる他のタイプのミルクを調製するために使用されることはできないことに留意すべきである。キオスク100の例示的な実施例において、
図4Aに示されるように、キオスク100は、単一のエンクロージャ122(
図1Aに示される、複数のエンクロージャ122A及び122Bとは違って)を有してもよく、及び、ターンテーブル411にしっかりと接続された混合チャンバ145A~145Cは、
図4Aに示されるように、ボトル124の上に位置するように回転されてもよい。
図4Aにおいて、ターンテーブルの回転は矢印414によって示され、ターンテーブルは、コンピューティングデバイス150によって制御される妥当なモーターを使用して、垂直軸(図示せず)の周りを回転させられてもよい。
【0091】
例示的な実施例において、混合チャンバー145A~145Cは、ハブ250が導管141、142、及び147を含まないことを除いて、
図2Bに示される混合チャンバー145と同様の設計を有してもよい。変更された混合チャンバー(例えば、チャンバー145A)の詳細は、
図4Bに示されている。
図4Bに示されるように、混合チャンバー145Aは、対応するタップ451及び442からベース10及び水12を受け入れるための漏斗ユニット425Aを含む。タップ451及び442は、混合チャンバー145Aがタップ451及び442から離れるように移動され得るように、漏斗ユニット425Aの上に距離をおいて配置される。例えば、混合チャンバー145Aは、
図4Aに示されるように、ターンテーブル411が回転されるときに、タップ451及び442から離れて回転してもよい。
【0092】
図4Aに戻ると、ユーザは、植物ベースのミルク(例えば、アーモンドミルク)のタイプを選択してもよく、混合チャンバー(例えば、アーモンドミルクに使用されるチャンバー145A)はボトル124の上に位置されてもよい。容器431~433は、異なるタイプのミルク用の様々なタイプの濃縮物を含んでもよい。例えば、容器431は、アーモンドミルク濃縮物であってもよく、容器432は、オートミール濃縮物であってもよく、そして、容器433は、ピーナッツミルク濃縮物であってもよい。アーモンドミルクがユーザによって選択されるとき、コンピューティングデバイス150は、タップ451を開くように構成されてもよく、アーモンドミルク濃縮物は、導管461を介して、混合チャンバー145Aの漏斗ユニット425Aに飛ばされてもよい。様々な実施例において、異なる濃縮物を対応するタップ451~453に運ぶための導管461~463は、ユニット412及びアームユニット413によって支持されてもよい。ユニット412及びアームユニット413は、漏斗ユニット425A~425Cの動きに干渉しないことを確実にするように配置されてもよく、そのようにして、これらの漏斗ユニットはターンテーブル411の回転とともに回転する。
図4Aに示されるように、精製水12は、リザーバー434からのパイプユニット464を介して、タップ442から飛ばされてもよい。
【0093】
例示的な実施例において、モーター144は、モーター144を上下に動かし、モーター144を混合チャンバー145A~145Cのための混合ロッド417A~417Cの1つに接続してもよい部材417によって支持されてもよい。混合ロッド417A~417Cは、対応する混合要素に取り付けられてもよい(例えば、混合要素143は、
図2Bに示されている)。上向き/下向き方向へのモーター144の動きは、混合チャンバー145Bがボトル124の上の位置に回転させられるとき、モーター144を混合チャンバーから切り離し、異なる混合チャンバー(例えば、混合チャンバー145B)と共にモーター144を使用することを可能にする。モーター144及び混合ロッド(例えば、混合ロッド417A)は、
図4A及び
図4Cに示されるように、接続要素415を使用して接続されてもよい。
図4Cは、くぼみ415Fを含む例示的な接続要素415を示している。ロッド417Aの上部は、接続要素415の受容花形のくぼみ415F内に挿入され得る花ユニット418Aを含んでもよい。花ユニット418A及びくぼみ415Fは、花ユニット418Aに相対するくぼみ415Fの回転時にマッチするように設計されてもよい。例示的な実施例において、花のくぼみ415F及びユニット418Aは、多数のリーフレット(例えば、リーフレット415F1及び418A1が
図4Cに示される8つのリーフレット)を含んでもよく、花のくぼみ415F及びユニット418Aは、ある角度だけロッド417Aに相対して接続要素415を回転させた後にマッチしてもよい(例えば、45度よりも小さい角度で回転した後にマッチする)。様々な実施例において、モーター144は、くぼみ415F及び花ユニット418Aをマッチさせるとモーター144がロッド417Aにロックするように、ロッド417Aに向かっていくらかの力を及ぼすようにしてもよい。
【0094】
再び
図4Aに戻ると、混合チャンバー145Aが、アーモンドミルクを分配(ディスペンス)するために使用されてもよい一方、他の混合チャンバーは、濯がれるか又は洗浄されてもよい。例えば、混合チャンバー145Bは、導管465を介してリザーバ435からチャンバー145Bに配達(デリバリ)される如何なる妥当な洗浄/濯ぎ液を使用して濯ぎ又は洗浄されてもよいが、それは、
図4Aに示されるように、支持ユニット421及びアームユニット416内に置かれてもよい。例示的な実施例において、洗浄/濯ぎ液は、アームユニット416に取り付けられたタップ455を介してチャンバー145B内に注がれてもよい。支持ユニット412及びアームユニット413と同様に、支持ユニット421及びアームユニット416は、それらがターンテーブル411と共に回転するときにチャンバーの動きを妨害しないように位置取られてもよい。同様に、タップ442及びパイプユニット464は、それらがチャンバー145A~145Cの動きを妨げないように位置取られている。例示的な実施例において、混合チャンバー145は、5分ごと、10分ごと、15分ごと、20分ごと、などにおいて、濯がれてもよい。幾つかのケースにおいて、混合チャンバー145は、1回の使用ごと、2、3、4、5、10、20回の使用ごとなどの後に、濯がれてもよい。幾つかのケースにおいて、混合チャンバー145は、設定された使用回数又は設定された持続期間のうちの1つの後に濯がれてもよい。
【0095】
支持ユニット412、421、パイプユニット464、アームユニット413及び416、並びにターンテーブル411は、耐久性があり、容易に洗浄可能である如何なる妥当な材料から作製されてもよい。そのような材料は、ステンレス鋼、アルミニウム、及びアルミニウム合金、銅、銅合金、プラスチック、フルオロポリマーなどを含んでもよい。幾つかのケースにおいて、
図4Aに示される様々な構成要素は、抗菌性の表面コーティング(例えば、フルオロカーボン、TiO
2含有コーティングなど)を有してもよい。
【0096】
上記のように、モーター144は、上下に移動し、混合ロッド417A~417Cと接続するように構成されてもよい。そのような構成は単一のモーター144を使用することを可能にするが、モーター144を上下に動かして、及びそれを混合ロッド417A~417Cと接続することには、いくらかの時間がかかるかもしれない。乳製品の調製を促進するために、例えば
図4Bに示されるように、混合アセンブリ(即ち、混合モーター及び混合要素)は、ハブ250の一部であってもよい。そのような構成の場合、混合は、ベース/水混合物が、チャンバーに関連する混合アセンブリによって混合チャンバーに導入されるとすぐに開始されてもよい。
【0097】
幾つかのケースにおいて、流動性の濃縮物が精製水と混合されて植物ベースのミルクを生産するとき、著しい混合、活発な混合、又は乳化は必要なく、流動性の濃縮物及び精製水の自然に形成された混合物が直接的にボトル124内に注がれてもよい。代替の実施例において、混合チャンバー145A~145Cは、濃縮物及び精製水が混合することを可能にする1セットのメッシュを有してもよい。例えば、
図4Dは、混合チャンバー145A内で濃縮物/水混合物483をガイドして濃縮物及び水の混合を促進するための傾斜面481だけでなく、混合要素482(例えば、メッシュ)を含む例示的な実施例を示す。様々な実施例において、混合要素は、如何なる妥当な形状を有してもよい(例えば、混合要素は、円形、長方形、又は他の形の断面を有してもよい)。混合要素482は、複数の表面、ブレード、フィン、又は他の突起物のような静止した(即ち、「静的な」)構成要素を含んでもよい。混合要素482の構成要素は、所定の均一なパターンで配置されてもよく、或いは、不均一又はランダムな配列で配置されてもよい。混合要素482の構成要素の配列は、混合物210の少なくともいくらかの混合(又は最適な混合)又は攪拌を達成するように設計されてもよい。例えば、混合要素482の構成要素は、要素482を通過する間に、混合物210の分離された成分が再混合、注入、又は他の方法で結合される(即ち、分離を低減又は逆にする)ように設計又は構成されてもよい。幾つかの実施例において、混合要素482は、静的ミキサーを通過する材料に攪拌又は乱流を引き起こすように構成された、スクリーン、メッシュ、格子、発泡体、又は他の構造化された構成要素を含んでもよい。混合要素482は、混合チャンバー145にコスト及び/又は複雑さを追加する可能性がある追加の可動部品なしでも、混合物210の成分の混合を達成してもよい。幾つかの実施例において、チャンバー145は、混合要素482を含まなくてもよい。他の実施例において、チャンバー145は、複数の混合要素を含んでもよい。
【0098】
前述のように、混合チャンバー145A~145Cは、冷却ジャケット内を循環するクーラントで冷却されてもよい。例えば、
図5は、チャンバー145の壁に隣接する冷却ジャケット502を示している。様々な実施例において、冷却ジャケット502は、熱伝導性材料(例えば、銅、アルミニウム、ステンレス鋼、アルミニウム/銅/マグネシウム合金など)から形成されてもよい。冷却ジャケット502は、チャンバー145の外面に伝熱的に接続されてもよいが、ここで、「伝熱的に接続された」という用語は、チャンバー145からの熱が、ジャケット502を介してチャンバー145から離れて伝熱されてもよいことを意味する。様々な実施例において、ジャケット502は、ジャケット502からヒートシンク/周囲環境などに熱を対流的に伝達するために、冷却液(例えば、冷却水、クーラントなど)を流すためのチャネル501を含んでもよい。様々な実施例において、チャンバー145からの熱伝達の速度は、流れる冷却液の温度及び冷却液の流量によって決定されてもよい。様々な実施例において、流れる冷却液の温度及び流量の両方は、コンピューティングデバイス150によって制御されてもよい。幾つかの実施例において、ジャケット502は、ジャケット502の領域にわたって温度を測定するための温度センサ503を含んでもよい。センサ503からのデータは、チャンバー145の冷却速度を変更するために、コンピューティングデバイス150によって使用されてもよい。幾つかの実施例において、混合チャンバー145内の飲料製品は、華氏33~48度の範囲の温度に維持されてもよい。
【0099】
図5は、補助製品を流すため、バルブ516を備えた導管511だけでなく、バルブ230を備えた開口526を示している。例示的な実施例において、補助製品は、フレーバー、添加物、食品着色料などを含んでもよい。様々な実施例において、植物ベースのミルク及び補助製品は、ノズル146を介してボトルに向かって流出され得る。例示的な実施例において、バルブ230は、ベース/水混合物210(飲料製品210とも呼ばれる)が混合チャンバー145から流出することができ、補助生成物がチャンバー145に入るのを防ぐ一方向バルブであってもよい。同様に、バルブ516は、補助製品が導管511から出るのを可能にするが、他の物質(例えば、飲料製品210)が補助製品を運ぶ導管511に入るのを防ぐ一方向バルブであってもよい。
【0100】
前述のように、キオスク100は、キオスク100の1つ又は複数の構成要素に動作可能に結合された(例えば、電気的及び/又は電子的に接続可能な)コンピューティングデバイス150を含んでもよい。コンピューティングデバイス150は、1つ又は複数の構成要素、例えば、メモリデバイス696及び少なくとも1つのプロセッサデバイス698を含んでもよい。メモリデバイス696は、非一時的なコンピュータ可読媒体であるか、又はそれを含んでもよく、非一時的なコンピュータ可読媒体の1つ又は複数のメモリユニットを含んでもよい。メモリデバイス696の非一時的なコンピュータ可読媒体は、フロッピーディスク、光ディスク、DVD、CD-ROM、マイクロドライブ、及び磁気光学ディスク、ROM、RAM、EPROM、EEPROM、DRAM、VRAM、フラッシュメモリデバイス、磁気カード又は光カード、又は、コンピュータで読み取り可能な命令やデータを保存するのに妥当な如何なるタイプのメディア又はデバイスであるか、又は、含んでもよい。メモリユニットは、非一時的なコンピュータ可読媒体(例えば、リムーバブルメディア又はSDカード、RAMのような外部ストレージ)の永続的及び/又は取り外し可能な部分を含んでもよい。
【0101】
メモリデバイス696に関連する非一時的なコンピュータ可読媒体はまた、ここにおいて記述される方法の如何なる妥当な実施例を実行するために、プロセッサデバイス698によって実行可能な論理、コード、及び/又はプログラム命令を保存するように構成されてもよい。例えば、メモリデバイス696に関連する非一時的なコンピュータ可読媒体は、プロセッサデバイス698によって実行されると、プロセッサに1つ又は複数のステップを含む方法を実行させるコンピュータ可読命令を保存するように構成されてもよい。幾つかの実施例において、コンピュータ可読命令は、1つ又は複数の方法又はプロセスに関連する1つ又は複数のモジュール内に、又は、そのものとして保存されてもよい。非一時的なコンピュータ可読媒体に保存された命令に基づいてプロセッサデバイス698によって実行される方法は、メモリデバイス696の非一時的なコンピュータ可読媒体に保存されたデータ又は情報の入力のような処理入力、入力デバイスから受け取った入力、センサ構成要素から受け取った入力(例えば、1つ以上のセンサから直接受信したもの又はメモリから取得したもの)、及び/又は他の入力を含んでもよい、非一時的なコンピュータ可読媒体は、プロセッサデバイス698によって処理するために、1つ又は複数のセンサによって感知されたデータを保存するように構成されてもよい。幾つかの実施例において、非一時的なコンピュータ可読媒体は、プロセッサデバイス698によって生成された処理結果を保存するために使用され得る。
【0102】
プロセッサデバイス698は、1つ又は複数のプロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ)を含んでもよく、プログラム可能なプロセッサ(例えば、中央処理装置(CPU))であってもよく、又はそれを含んでもよい。プロセッサデバイス698は、1つ又は複数の方法ステップを実行するためにプロセッサデバイス698によって実行可能な命令又はプログラムを保存するように構成されたもう1つのメモリデバイス又はメモリデバイス696に動作可能に結合されてもよい。ここにおいて記述される方法ステップは、メモリデバイス696に保存されてよく、方法ステップが実行されるようにプロセッサデバイス698によって実施されてもよいことに留意されたい。
【0103】
図6を参照して、幾つかの実施例において、コンピューティングデバイス150は、キオスク100の1つ又は複数の構成要素を監視及び/又は制御するように構成されてもよい。例えば、デバイス150は、キオスク100内の1つ又は複数の構成要素又はスペースの温度を検出するように構成された1つ又は複数の温度センサに接続されてもよい。例えば、デバイス150は、ベース10(例えば、
図1Cに示されるように、貯蔵容器152)に関連付けられた、及び容器152内のベース10の温度を感知又は検出するように構成された、温度センサ662(例えば、第1の温度センサ)に接続されてもよい。
【0104】
温度センサ662は、コンピューティングデバイス150に電気的及び/又は電子的に接続されてもよい。デバイス150は、温度センサ662からの温度測定信号を受信し、温度センサ662からの温度測定信号に基づいて容器152内の材料の温度を制御するように構成されてもよい。例えば、コンピューティングデバイス150は、冷却デバイス(例えば、
図1Hに示されるような冷却ユニット193)に電気的及び/又は電子的に接続されてもよく、容器152内の材料の温度に影響を及ぼして制御するために冷却デバイスの態様を制御するように構成されてもよい。例えば、デバイス150は、容器152内の材料の温度を変更又は維持するため、例えば、バルブ、電源、モーター、ポンプ、電子要素、ファン、又はユニット193の他の構成要素を制御するように構成され(例えば、コンピュータ可読命令でプログラムされ、電子デバイス150などによって実行可能なコンピュータ可読命令を記憶するメモリに接続され)てもよい。このようにして、容器152内のベース10の構成要素の分離は、抑制又は防止されてもよい。
【0105】
更に、コンピューティングデバイス150は、(例えば、
図2Bにおいて示されるような)混合チャンバー145に関連付けられる温度センサ664(例えば、第2の温度センサ)に接続されてもよく、そして、混合チャンバー145内の材料(例えば、ベース10、水12、他の成分、及びそれらの組み合わせ)の温度を感知又は検出するように構成されていてもよい。温度センサ664は、デバイス150に電気的又は電子的に接続されてもよい。デバイス150は、温度センサ664からの温度測定信号を受信し、温度センサ664からの温度測定信号に基づいて混合チャンバー145内の材料の温度を制御するように構成されてもよい。例えば、デバイス150は、混合チャンバー145を冷却するために冷却ユニット193に電気的又は電子的に接続されてもよく、及び、混合チャンバー145内の材料の温度に影響を及ぼして制御するために冷却デバイスの態様を制御するように構成されてもよい。例えば、デバイス150は、混合チャンバー145内のベース/水混合物の温度を変更又は維持するため、例えば、バルブ、電源、モーター、ポンプ、電子要素、ファン、又は、ユニット193の他の構成要素を制御するように構成され(例えば、コンピュータ可読命令でプログラムされ、電子デバイス150などによって実行可能なコンピュータ可読命令を保存するメモリに接続され)てもよい。このようにして、混合チャンバー145内に含まれ、混合チャンバー145から分配(ディスペンス)される材料は、食品又は飲料成分を保存するため、及び/又は、混合チャンバ1ー45から分配(ディスペンス)される製品を消費するため、妥当な温度にもたらされ又はその温度で維持されてもよい。
【0106】
コンピューティングデバイス150は、水タンク(例えば、
図1Hに示されるように、水貯蔵タンク191)に関連付けられる(例えば、接続される、接触している、そこに又はその中に配置されるなど)温度センサー666(例えば、第3の温度センサー)に更に接続されてもよく、及び、水タンク191内にある又はそこから引き出される水の温度を感知又は検出するように構成されてもよい。温度センサー666は、デバイス150に電気的又は電子的に接続されてもよい。デバイス150は、温度センサ666からの温度測定信号を受信し、及び、温度センサ666からの温度測定信号に基づいて、タンク191内の水又はタンク191から引き出される水の温度を制御するように構成されてもよい。上述のように、デバイス150は、ユニット193に電気的又は電子的に接続されてもよく、ユニット193は、とりわけ、水タンク191内の水を冷却するために使用される。上述のように、デバイス150は、水タンク191内の又は水タンク191から引き出された水の温度を変化させ又は維持するため、例えば、バルブ、電源、モーター、ポンプ、電子要素、ファン、又は、ユニット193の他の構成要素を制御するように構成されてもよい。このようにして、水タンク191からの水と混合された材料は、食品又は飲料の成分を保存するため、及び/又は、混合チャンバー145から分配(ディスペンス)された製品を消費するため、妥当な温度にもってこられるか又は妥当な温度に維持されてもよい。
【0107】
更に、スケールシステム165からの重量に関する情報は、
図2Bに示すように、混合チャンバー145内の材料(例えば、水12、ベース10、他の成分、それらの組み合わせなど)の重量を感知又は検出するためにデバイス150によって使用されてもよい。様々な実施例において、システム165からのデータは、デバイス150によって受け取られてもよく、デバイス150は、システム165から受け取られた重量情報に応答して、混合チャンバー145内のベース/水の重量を制御するように構成されてもよい。例えば、デバイス150は、
図6に概略的に示されるように、容器152から混合チャンバー145へのベースの通過を制御するように構成されたバルブ670(例えば、第1のバルブ)に電気的又は電子的に接続されてもよい。更に、デバイス150は、水貯蔵タンク191から混合チャンバー145への水12の通過を制御するように構成された、及び、ベース/水の比率及び混合チャンバー145内のベース/水混合物の総重量を制御するように構成された、もう1つのバルブ672(例えば、第2のバルブ)に接続されてもよい。例えば、コンピューティングデバイス150は、混合チャンバー145内の材料の重量を変更又は維持するため、例えば、バルブ(例えば、容器152からベース10を追加するためのバルブ670、水タンク191からの水12を追加するためのバルブ672など)、モーター、ポンプ、電子要素、又は、キオスク100の他の構成要素を制御するように構成され(例えば、コンピュータ可読命令でプログラムされ、デバイス150によって実行可能なコンピュータ可読命令を保存するメモリに接続されなどし)てもよい。このようにして、混合チャンバー145内への材料(例えば、ベース10、水12など)の投与(即ち、追加)は、所定のレシピ仕様に従って、及び/又は、混合チャンバー145の過剰充填を防ぐため、制御されてもよい。
【0108】
コンピューティングデバイス150は、混合チャンバー145に関連付けられた(例えば、接続された、接触している、そこに又はその中に配置されたなどのような)、及び、混合チャンバー145内の材料(例えば、水12、ベース10、他の成分、それらの組み合わせなど)のレベルを感知するか又は検出するように構成された、レベルセンサ668(例えば、第1のレベルセンサ)に接続されてもよい。レベルセンサー668は、デバイス150に電気的又は電子的に接続されてもよい。デバイス150は、レベルセンサ668からレベル測定信号を受信し、及び、レベルセンサ668からのレベル測定信号に基づいて混合チャンバー145内の材料のレベルを制御するように構成されてもよい。
【0109】
コンピューティングデバイス150はまた、
図4Aに示されるように、混合チャンバー145からボトル124内への材料の分配(ディスペンス)を制御するための、
図5に示されるような、バルブ230(例えば、第3のバルブ)を制御するように構成され(例えば、コンピュータ可読命令でプログラムされ、デバイス150によって実行可能なコンピュータ可読命令を保存するメモリに接続され)てもよい。デバイス150は、対応する所定量の植物ベースのミルクをボトル124内に分配(ディスペンス)するために、例えば、所定の期間、バルブ230を作動させるように構成されてもよい。幾つかの実施例において、デバイス150は、正しい量のベースのミルクをボトル124内に分配(ディスペンス)するためのバルブ230を(例えば、混合チャンバー145内に受け入れられた材料の、検出された、感知された、決定された、又は、他の方法によった投入量に基づいて)開けるための時間を自動的に決定するように構成されてもよい。
【0110】
更に、コンピューティングデバイス150は、低圧力源への混合チャンバー145の曝露を制御するためのバルブ676(例えば、第4のバルブ)を制御するように構成されてもよい。デバイス150は、混合オペレーション中の混合チャンバー145内の泡の減少を制御するために混合チャンバー145内の圧力を制御するようにバルブ676を作動させるように構成されてもよい。また、コンピューティングデバイス150は、キオスク100の異なる構成要素を洗浄するための洗浄剤/消毒剤の流れを制御するためのバルブ686(例えば、第5のバルブ)を制御するように構成されてもよい。コンピューティングデバイス150によって、他の様々なバルブが更に制御されてもよいことに留意されたい。
【0111】
更に、コンピューティングデバイス150は、混合チャンバー145に関連する(例えば、接続される、内部に配置されるなどのような)圧力センサ680に接続されてもよく、圧力測定信号を生成するように構成されてもよい。デバイス150は、混合チャンバー145内の圧力を制御するため、例えば、その圧力を設定された圧力値とマッチさせるため、圧力センサ680からの圧力測定信号に基づいて、バルブ676及び/又は低圧力源の構成要素(例えば、ポンプ、モーター、電源、バルブなど)を制御するように構成されてもよい。
【0112】
更に、デバイス150は、例えば
図2Bに示されるように、モーター144を制御するように構成されてもよい。例えば、装置150は、発泡を低減し、及び、十分に混合された植物ベースのミルクを生産するために、モーター144の回転速度を制御してもよい(例えば、回転速度は5000~6000rpmの範囲内にあってもよい)。更に、装置150は、混合(乳化を含む)の持続時間、モーター144のトルク、及びモーター144の他の妥当な態様を制御してもよい。
【0113】
様々な実施例において、コンピューティングデバイス150は、キオスク100の種々の温度、重量、及び圧力センサを介して、収集される(即ち、感知又は測定される)データ(例えば、測定データ)を、受け取り、収集し、及び、(例えば、メモリ内に)保存するように構成されてもよい。デバイス150は、様々なセンサを介して収集されたデータを監視(モニター)し、及び、データが障害又はエラーを示しているかどうか及び/又はいつそれを示しているかを決定するように構成されてもよい。例えば、デバイス150は、データ値を保存された参照値と比較し、データが参照の値と数学的に異なるかどうか、及び/又はどれだけ異なるかを決定するように構成されてもよい。デバイス150は、感知されたデータ又は測定されたデータとの間の差が、所定の量(即ち、エラー値に等しい量)だけ基準値に等しいか、より大きいか、又はより小さいときに、エラーを示す信号を生成するように構成されてもよい。エラー値は、経験的に決定されるか、既知の情報、例えば、コンポーネントの製造元から提供されたシステムコンポーネントに関する情報、又は以前のテスト結果に基づいて、仮定され、推定され、又は採用されてもよい。
【0114】
幾つかの実施例において、キオスク100のセンサを介して収集されたデータは、何時、キオスク100によって分配可能な1つ又は複数の成分の供給又は備蓄が低下している(即ち、保存され又は備蓄された量が閾値量を下回ったとき)又は消耗されているかを決定するために使用されてもよい。例えば、コンピューティングデバイス150は、容器152内のベース10の重量又はベース10のレベルを監視(モニタ)し、容器152内のベース10が不足しているか又は使い果たされているかどうか、及び/又は、何時そのようになっているかを決定するように構成されてもよい。
【0115】
様々な実施例において、コンピューティングデバイス150は、通信デバイス(例えば、無線トランシーバー)に電気的及び/又は電子的に接続されてもよく、そして、遠隔通信装置(remote communication device)(例えば、リモート・コンピューター、携帯電話、サーバーなど)に決定されたエラー値(上で議論したエラー値の何れかのようなもの)に基づいてエラー信号又はエラーメッセージを通信するように構成されてもよい。通信装置は、WiFi、CDMA、3G、4G、LTE、ブルートゥース(登録商標)、近距離無線通信(NFC)のような無線通信プロトコルを介して、又は、電話、ケーブル、光ファイバー、又はその他の接続のような有線通信システムを介して、メッセージを送信及び/又は受信するように構成される通信装置であってもよい。幾つかの実施例において、デバイス150は、ローカル又はリモート・コンピューティングデバイス(例えば、コンピュータ、モバイルデバイス、タブレット、独自のハードウェアなど)によってインターネットを介してアクセス可能であってもよい。このようにして、キオスク100のセンサによって感知された、又は、コンピューティングデバイス150により又はその中に保存された如何なるデータ、エラー信号、他の診断、及び/又はデータメトリックは、キオスク100のオーナー、オペレーター、及び/又は技術者によってアクセルされてもよい。幾つかの実施例において、デバイス150は、システム制御設定(例えば、温度設定ポイント、圧力設定ポイント、投与量など)にアクセス及びそれを操作するための上述の電子通信メカニズムを介したリモート・アクセスを可能にするように構成されてもよい。幾つかの実施例において、コンピューティングデバイス150は、上述と一致して、材料の自動オーダーをもたらす遠隔通信装置に材料の低供給又は消尽された供給を示すメッセージを自動で送信するように構成されてもよい。
【0116】
混合チャンバー145は、
図2Bに示されるように、チャンバー145のエンクロージャ内で必要な衛生状態を維持するために定期的に洗浄されてもよい。例示的な実施例において、混合チャンバー145は、キオスク100の最後の使用からの時間のインターバルに依存して洗浄されてもよい。例えば、チャンバー145は、キオスク100が作動していないとき(即ち、飲料製品の分配(ディスペンス)に従事していないとき)、10分毎に水で濯がれてもよい。例示的な実施例において、水温が100°Fを超える温水が使用されてもよい。10分の時間のインターバルは例示に過ぎず、作動していない如何なる他の適切なインターバル時間も、その後にキオスク100が濯がれる必要があるかもしれないような、持続時間として選択されてもよいことに留意されたい。幾つかのケースにおいて、キオスク100の使用頻度、飲料製品を調製するために使用されるベース10のタイプ、混合チャンバー145の温度、周囲湿度などのような様々な要因に依存するかもしれない時間の選択された期間の間、キオスク100は、濯がれてもよい。
【0117】
幾つかの実施例において、前述のように、キオスク100は、
図1Hに示されるように、キオスク100の構成要素を洗浄及び/又は消毒するための定置洗浄(CIP)システム170をオプションとして含んでもよい。例えば、CIPシステム170は、洗浄材料を貯蔵するように構成された洗浄材料源を含んでもよい。CIPシステム170は、例えば、(
図1Hに示されるように)混合チャンバー145に接続された給水導管内に洗浄剤を入れることによって、キオスク100の一部に洗浄剤を導入するように構成されてもよい。洗浄材料源は、例えば、水を運ぶ様々な導管のような、キオスク100の異なる構成要素を洗浄するために使用されてもよいことが考慮される。コンピューティングデバイス150は、ユーザによる明示的なコマンドに応答して(例えば、インターフェース120Aを介して受信されて)又は自動的に洗浄剤を投与するために、様々なバルブ及び/又は給水を操作するように構成されてもよい。
【0118】
様々な実施例において、CIPシステム170は、定期的な内部洗浄を含んでもよく、及び、プログラム可能な論理コントローラ、複数のタンク、センサ、バルブ、熱交換器、データ取得装置、及び特別に設計されたスプレーノズルシステムを備えた完全に自動化されたシステムを含んでもよい。
【0119】
例示的な実施例において、キオスク100の構成要素は、AFCO 5229、AFCO 2548、5222 HD CIP 20、AFCO 5235スーパーCIP 200などのような、CIPクリーナーで洗浄されてもよく、及び、AFCO 4325、PER OX SAN、AFCO 4312 VIGILQUAT、などのようなCIP消毒剤で消毒されてもよい。
【0120】
幾つかの実施例において、濯ぎサイクルは、熱水ですすぐことを含んでもよい。例えば、水温は摂氏30度~摂氏100度の間であってもよい。幾つかのケースにおいて、濯ぎサイクルは、
図2Bに示されるように、混合チャンバー145内に水蒸気を分配(ディスペンス)することを含んでもよい。例えば、バクテリアを除去するために、摂氏約10度から摂氏数百度以上の温度の水蒸気が使用されてもよい。幾つかのケースにおいて、複数の濯ぎサイクルは、異なるサイクル間で異なる水温で使用されてもよい。幾つかの実施例において、様々な他の消毒技術は、混合チャンバー145の内面を洗浄/消毒するために、使用されてもよい。例えば、幾つかの実施例において、熱風(摂氏約10度から摂氏数百度の温度の空気)は、混合チャンバー145内に分配(ディスペンス)されてもよい。幾つかの実施例において、混合チャンバー145は、チャンバー145の表面を消毒するために、UV放射によって照射されてもよい。
【0121】
UV放射は、キオスク100の構成要素の様々な表面の消毒のために使用されてもよいことに留意されたい。例えば、UV放射は、
図2Aに示されるように、ノズル146の近くのキオスク100の領域だけでなく、様々な導管(例えば、導管141及び/又は142)を消毒するために使用されてもよい。幾つかの実施例において、植物ベースの飲料製品(例えば、
図2Aに示されるような混合物210)は、製品内の微生物の存在を減少させるために、UV放射によって照射されてもよい。例えば、混合物210は、UV透過性のエンクロージャ内に配置されてもよく、そして、240~310ナノメートルの波長範囲のUV放射で照射されてもよい。透明なエンクロージャは、石英又はフルオロポリマー(例えば、EFEP、ETFEなど)などのUV透明性の材料から形成されてもよい。
【0122】
幾つかの実施例において、より深い洗浄が必要とされる場合、濯ぎサイクルの後に、用量洗浄サイクルが続いてもよい。用量洗浄サイクルは、陰イオン性界面活性剤(例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩など)又は他の界面活性剤(例えば、両性又は非イオン性)、苛性ソーダのような界面活性剤を含んでもよい。幾つかのケースにおいて、界面活性剤は、導管225を介して配送(デリバリ)されてもよく、及び、如何なる妥当なアプローチを使用して(例えば、スプレーボールを使用して)混合チャンバー145の内壁に噴霧されてもよい。様々な実施例において、深部洗浄サイクルは、後に濯ぎサイクルが続いてもよい。幾つかの実施例において、用量洗浄サイクル中に、混合要素143は、用量洗浄サイクル中に混合チャンバー145内に分配(ディスペンス)された液体(例えば、水と界面活性剤)を混合するためにアクティベートされてもよい。
【0123】
幾つかの実施例において、消毒サイクルは使用されてもよい。消毒サイクルは、過酢酸、塩素、臭素、過酸化物(例えば、過酸化水素溶液)などのような消毒剤を含んでもよい消毒溶液を含んでもよい。幾つかのケースにおいて、消毒剤は、導管225を介して配送(デリバリ)され、そして、如何なる妥当なアプローチを使用して(例えば、スプレーボールを使用して)混合チャンバー145の内壁に噴霧されてもよい。様々な実施例において、消毒サイクルの後に濯ぎサイクルが続いてもよい。幾つかの実施例において、消毒サイクル中に、混合要素143は、消毒サイクル中に混合チャンバー145に分配(ディスペンス)された液体(例えば、消毒溶液)を混合するためにアクティベートされてもよい。洗浄サイクル中、
図2Aに示されるように、出口146は、洗浄液がチャンバー145から漏れるのを防ぐために、バルブ(例えば、
図5に示されるバルブ230)を使用して閉鎖されてもよい。
【0124】
図7は、混合チャンバー145の洗浄が、洗浄チャンバ145を濯ぐステップ(ステップ711)、チャンバー145を用量洗浄するステップ(ステップ712)、及び、チャンバー145を消毒するステップ(ステップ713)を含んでもよいことを示している。ステップ711~713は、如何なる妥当な組み合わせにおいて使用されてもよい。混合チャンバー145の洗浄の間の最後のステップは、ステップ711(即ち、チャンバー145を濯ぐステップ)であってもよい。例示的な実施例において、
図7は、一連のステップ711~715を次々に実行して、チャンバー145を洗浄するためのプロセス710を示している。ステップ711~715の他の如何なる妥当なシーケンスをも使用されてもよいことに留意されたい。
【0125】
様々な実施例において、キオスク100の構成要素を洗浄するプロセスは、
図8に示されるプロセス800によって記述されてもよい。プロセス800のステップ801において、混合要素143だけでなく、混合チャンバー145、導管142の内側表面を濡らし、そして、残留物を除去するように実施されてもよい、水(例えば、精製水、消毒剤、熱又はUV放射で処理された水、など)での予備濯ぎを、システムは最初にされてもよい。幾つかのケースにおいて、導管141も同様に洗浄されてもよい。
【0126】
ステップ802で、CIPクリーナーは、キオスク100の構成要素(例えば、混合チャンバー145、及び導管141及び142)内に導入されてもよい。幾つかの実施例において、用量計は、キオスク100の構成要素内にクリーナーを導入する前に、CIPクリーナーに必要な用量(例えば、体積)を選択してもよい。様々な実施例において、CIP濃縮クリーナーは、キオスク100の構成要素を洗浄するために使用される前に希釈されてもよい。様々な実施例において、CIPクリーナー及び/又はクリーナーを希釈するための水は、室温に維持されるか、又は妥当な温度まで加熱されてもよい。濃縮CIPクリーナーの用量は、例えば、ベンチュリシステムを含む如何なる妥当な手段によって測定及び制御されてもよく、そして、用量計/ベンチュリを介してキオスク100の構成要素に配送(デリバリ)されることができる。様々な実施例において、CIPクリーナーは、高圧/高速でキオスク100の構成要素内に押し込まれてもよい。用量計/ベンチュリから混合チャンバー145への所定の濃度のCIPクリーナーの出力を制御するために、様々なバルブは開閉されてもよい。様々な実施例において、CIPクリーナーは、界面活性剤及び腐食剤を含んでもよい。
【0127】
様々な実施例において、プロセス800は、
図8のループ1によって概略的に示されるステップ801と802との間の1つ又は複数の反復を含んでもよい。例えば、プロセス800は、ステップ801(濯ぎステップ)及びステップ802(クリーンステップ)の単一のシーケンスを含んでもよく、又はこのシーケンスの幾つかの繰り返しを含んでもよい。ループ1が完了すると、ステップ803で、キオスク100の構成要素が消毒されてもよい。例えば、ステップ803において、CIPサニタイザーは、キオスク100の構成要素(例えば、混合チャンバー145、導管141及び142)内に導入されてもよい。幾つかの実施例において、用量計は、キオスク100の構成要素内にサニタイザーを導入する前に、CIPサニタイザーに必要な用量(例えば、体積)を選択してもよい。様々な実施例において、CIP濃縮サニタイザーは、キオスク100の構成要素を洗浄するために使用される前に希釈されてもよい。様々な実施例において、クリーナーを希釈するためのCIPサニタイザー及び/又は水は、室温で維持されるか、又は妥当な温度まで加熱されてもよい。濃縮CIPサニタイザーの用量は、例えば、ベンチュリシステムを含む如何なる妥当な手段によって測定及び制御されてもよく、そして、用量計/ベンチュリを介してキオスク100の構成要素に配送(デリバリ)されてもよい。様々な実施例において、CIPサニタイザーは、高圧/高速でキオスク100の構成要素内に押し込まれてもよい。用量計/ベンチュリから混合チャンバー145内へ所定の濃度のCIPサニタイザーの出力を制御するために、様々なバルブが開閉されてもよい。様々な実施例において、CIPサニタイザーは、過酢酸を含んでもよい。例示的な実施例において、CIPサニタイザーは、微生物の増殖がないことを確実にするために、出口146に至るまで混合チャンバー145内に一晩中ため置かれてもよい。
【0128】
様々な実施例において、プロセス800は、
図8のループ2によって概略的に示されるステップ801及び803の間で1回又は複数回の反復を行うことを含んでもよい。例えば、プロセス800は、ステップ801(濯ぎステップ)及びステップ803(消毒ステップ)の単一のシーケンスを含んでもよく、又は、このシーケンスの数回の繰り返しを含んでもよい。ループ2が完了すると、最後の洗浄ステップは、キオスク100の構成要素を通して空気を吹き込んで構成要素を乾燥させるステップが後に続く濯ぎステップ801であってもよい。
【0129】
重要なパラメータは満足されなければならず、及び、サイクルの期間中は仕様の範囲内にとどまらなければならない。もし、仕様に達していないか又は仕様が維持されていないならば、クリーニングが確実にはされないであろうし、且つ繰り返されなければならないであろう。重要なパラメータは、温度、流量/供給圧力、化学物質濃度、化学物質接触時間、及び最終濯ぎ導電率(すべての洗浄化学物質が除去されたことを示す)が含まれる。
【0130】
様々な実施例において、キオスク100は、日中に数回洗浄されてもよい。例えば、システムは朝、昼、夜に掃除されてもよい。様々な実施例において、混合チャンバー145は、キオスク100の非稼働の5-20分間毎に冷水で濯がれてもよい。
【0131】
図9は、開示された実施例と一致して、キオスク100を洗浄するための例示的なプロセス900を示す。プロセス900のステップ901で、キオスク100は、洗浄のためのパラメータを選択するように構成されてもよい。そのようなパラメータは、キオスク100を洗浄するために使用される水の温度及び/及び洗浄化学物質の濃度を含んでもよい。洗浄のためのパラメータは、洗浄プロセス中に使用される化学物質の濃度だけでなく、化学物質の要件及び洗浄要件に基づいて決定されてもよいことに留意されたい。ステップ903で、CIPシステム170は、上述するアプローチを含む、妥当なアプローチのいずれかを使用してキオスク100を洗浄してもよい。ステップ905で、CIPシステムは、上述するアプローチを含む、妥当なアプローチのいずれかを使用してキオスク100を濯いでもよい。ステップ907で、CIPシステムは、洗浄試験を実施してもよい。洗浄試験は、キオスク100又はキオスク100の構成要素及び表面が洗浄されるかどうかを決定するための妥当なアプローチのいずれかを使用してもよい。例示的な実施例において、クリーンテストは、反射率テスト(例えば、様々な表面の反射率の測定及び反射率を所定の値と比較すること)であってもよい。例えば、表面の反射率は、微生物膜の存在のために変化するかもしれない。追加的に又は代替的に、様々な目視試験は、洗浄される必要のある表面を検出するために又は微生物の増殖を検出するために、実施されてもよい。例えば、目視試験は、表面の画像をキャプチャすること、及び、キオスク100の様々な表面上の汚染の存在をコンピュータベースのモデルを使用して識別することを含んでもよい。幾つかの実施例において、微生物の存在を決定するために蛍光試験が実施されてもよい。例えば、UV放射線(例えば、250~500nmの波長範囲の放射線)は、UV放射線に曝露されたときに微生物によって発せられる蛍光放射線に基づいて微生物汚染の存在を決定するために使用されてもよい。クリーンテストが成功裏でないならば(ステップ907、No)、CIPシステムは、ステップ901に戻り、洗浄プロセスを繰り返すように構成されてもよい。クリーンテストが成功裏であるならば(ステップ907、Yes)、CIPシステムは、ステップ909でリンステストを実施するように構成されてもよい。リンステストは、キオスク100が十分に濯がれているかどうか(即ち、洗浄剤がシステムに存在しないか)を判断する。リンステストは、伝導度解析を使用するような、妥当なアプローチのいずれかを使用して実施されてもよい。伝導度解析は、濯ぎプロセスが成功裏であったことを確認するのに役立ち得る(例えば、殆どすべての洗浄剤が除去された)。さまざまな洗浄溶液は、洗い流しに使用される水よりも導電性が高いため、導電率測定は洗浄ステップ及び最終濯ぎを監視(モニタ)するための論理的な方法である。もし、リンステストが成功裏であったならば(ステップ909、Yes)、CIPシステムは洗浄プロセスを終了してもよく、そして、もし、リンステストが成功裏でなかったならば(ステップ909、No)、CIPシステムは、濯ぎステップ905に戻り、ステップ905並びにステップ907及び909の後続するテストを繰り返すように構成されてもよい。
【0132】
図10及び
図11は、キオスク100並びにユーザがキオスク100と相互作用するための様々なアプローチを示している。例示的な実施例において、キオスク100は、ユーザが植物ベースの飲料製品の様々なパラメータを選択できるようにするためのインターフェース(例えば、インターフェース120A)をユーザに提示するように構成されてもよい。例示的な実施例において、ユーザは、植物ベースの飲料製品のタイプ(例えば、アーモンドミルク、オートミールベースのミルクなど)を選択してもよい。更に、ユーザは植物ベースの飲料の「クリーミーさ」を選択してもよい。ここにおいて使用されているように、クリーミーさという用語は、飲料を作るために使用されるベース10対水12の比率を定義する。幾つかの実施例において、ユーザは、飲料用の添加物(例えば、バニラ、チョコレートなど)を選択してもよい。
図10は、キオスク100が、ボタン1001、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)要素1003及び1005を含むタッチスクリーン1002、又は分配(ディスペンス)された飲料のパラメータを制御するための如何なる他の妥当な手段を含んでよいことを示す。例示的な実施例において、要素1003は、ユーザによって選択され得る飲料のタイプであってもよく、要素1005は、飲料を選択するためにユーザに利用可能なページ数及びページをユーザに示してもよい。要素1004A-1004Cは飲料のためのオプションであってもよい。例えば、要素1004Aは、ユーザがメープルシロップを選択することを可能にし、要素1004Bは、ユーザがバニラシロップを選択することを可能にし、要素1004Cは、ユーザが植物ベースのミルクのクリーミーさを選択することを可能にしてもよい。様々な実施例において、要素1004A-1004Cは、各製品の量を決定するための棒要素1005A-1005Cを含んでもよい。
図10に示される例示的な実施例において、ユーザは、短いバー要素1005Bによって示されるように、少量のバニラシロップのみを選択してもよい。様々な実施例において、バー要素の範囲は事前に設定されてもよい。例えば、バー要素1005Cは、例示的な実施例として、0.125から1の範囲であってもよく、その結果、ベース対水の比率が1/8対1である飲料となってもよい。同様に、様々な添加物(例えば、メープルシロップ、砂糖、チョコレートなど)に対して妥当な範囲を確立してもよい。
【0133】
図11は、飲料のパラメータを選択するために使用され得るモバイルデバイス1101(例えば、スマートフォン、タブレットなど)を示している。例示的な実施例において、モバイルデバイス1101は、飲料のパラメータに関する情報を含んでもよいQRコード(登録商標)1111を表示してもよい。植物ベースのミルクの調製のため、コンピューティングデバイス150に飲料のパラメータを送信するために、QRコード(登録商標)がキオスク100によってスキャンされてもよい。
【0134】
前述のように、コンピューティングデバイス150は、キオスク100を制御すること及び動作データ(例えば、キオスク100の誤動作に関連するデータ、キオスク100の使用に関連するデータ、キオスク100内に残された補給品の量に関連するデータ、又は如何なる他の妥当なキオスク100関連データ)をキオスクダッシュボードに伝えることの種々の機能を実施してもよい。様々な実施例において、キオスク100の動作データは、妥当なネットワーク(例えば、インターネットなど)を渡ってキオスクダッシュボードに通信されてもよい。例示的な実施例において、キオスクダッシュボードは、クラウドに常駐するサーバーによって提供されるインターネットサイトであってもよい。サーバーは、コンピューティングデバイス150からキオスク100の動作データを受信し、データを処理し、キオスクダッシュボードにデータを表示してもよい。例示的な実施例において、キオスク100の動作データは、キオスク100の誤動作(例えば、冷却ユニット193、コンプレッサー151、モーター144、混合チャンバー145のバルブ、インターフェース120A(120B)の誤動作、種々の導管の閉塞、水を加熱するためのヒーターの故障、水タンク191及び192の漏出、タンク191(192)内の残留物の存在、キオスク100の様々な構成要素の臭い、キオスク内部カメラによって観察されるような表面の汚染の存在、異常なノイズの存在など)に関連する如何なる妥当なデータを含んでもよい。更に、上で論じたように、コンピューティングデバイス150は、キオスク100に利用可能な供給の量(例えば、ベース10の量及び/又は精製水の量)をキオスクダッシュボードに伝えてもよい。
【0135】
幾つかのケースにおいて、コンピューティングデバイス150は、キオスク100のユーザに幾つかの情報メッセージを発行してもよい。例えば、コンピューティングデバイス150は、インターフェース120Aを介して、植物ベースの飲料を分配(ディスペンス)する前に水が冷却されていること、又は混合チャンバーが濯ぎを受けていることをユーザに通知してもよい。幾つかのケースにおいて、キオスク100がメンテナンスを受ける場合、インターフェース120Aは、植物ベースの飲料が利用できないことについてユーザに通知するようにしてもよい。
【0136】
様々な実施例において、
図1Cに示されるように、幾つかの容器(例えば、容器152及び154)は、植物ベースの飲料のためのベース10を供給するために利用可能であってもよい。コンピューティングデバイス150は、容器152及び154内に残っているベース10の量を監視し、そして、容器152及び154を交換する必要があるとき、サプライヤに通知してもよい。例示的な実施例において、容器152が空の場合、コンピューティングデバイス150は、容器154からベース10の使用を開始し、容器152が空であり、交換する必要があることをサプライヤに通知するように構成されてもよい。幾つかのケースにおいて、コンピュータデバイス150は、キオスク100がベース10を完全に使い果たす前に分配(ディスペンス)することができる飲み物の数を見積もってもよい。幾つかのケースにおいて、コンピューティングデバイス150は、キオスク100がベース10を使い果たすまでに残っている時間を見積もってもよい。様々な実施例において、コンピューティングデバイス150は、キオスク100の誤動作だけでなく、供給品の入手可能性に関連する様々なデータを、キオスク100のアドミニストレーター及びキオスク100のサプライヤがアクセスできてもよいキオスクダッシュボードに伝えてもよい。例示的な実施例において、キオスク100のアドミニストレーターは、第1のセットの許可を有してもよく、サプライヤは、キオスクダッシュボードのデータへのアクセスを取得するための第2のセットの許可を有してもよい。例えば、キオスク100のサプライヤは、キオスク100の誤動作に関連するデータにアクセスするための許可を有してなくてもよい。
【0137】
キオスク100のすべての分配(ディスペンス)トランザクションに対して、コンピューティングデバイス150は、レポートを生成し、そのレポートをキオスクダッシュボードに提出してもよい。トランザクションレポートは、ディスペンスされた植物ベースのミルクの量、使用されたボトルのタイプ、分配(ディスペンス)された飲料のタイプ、飲料の分配(ディスペンス)にかかった時間、及び/又は植物ベースの飲料の分配(ディスペンス)に関連する如何なる他の妥当なデータが含まれてもよい。更に、コンピューティングデバイス150は、前に議論したように、ボトルが持ち運びに便利な(grab-and-go)冷蔵庫セクションから取り出されたときにキオスクダッシュボードに伝えてもよい。
【0138】
様々な実施例において、キオスク100は、キオスク100における供給品(例えば、植物ベースのベース)の誤った接続を防止するように設計されてもよい。例えば、キオスクは、アーモンドベースを接続するための第1の受容形状を有する第1のコネクタ、カシューベースを接続するための第2の受容形状を有する第2のコネクタ、オートミールペーストを接続するための第3の受容形状を有する第3のコネクタなどを有してもよい。第1の受容形状を有する第1のコネクタは、対応する第1の挿入形状を有する容器(例えば、
図1Cに示される容器152、154)のみを受け入れることができ、如何なる他の挿入形状を受け入れることはできない。同様に、第2の受容形状を有する第2のコネクタは、対応する第2の挿入形状のみを受け入れることができ、第3の受容形状を有する第3のコネクタは、対応する第3の挿入形状のみを受け入れることができる、等々。代替の実施例において、キオスク100のコネクタ及び異なる植物ベースのベースを含むエンクロージャは、エンクロージャを正しく接続するために色分けされてもよい。
或いは、エンクロージャに関連付けられているかもしれないタグ又は色でチェックできるセンサが存在するかもしれない(例えば、エンクロージャは、RFIDタグを有しているかもしれず、キオスク100はエンクロージャに接続するための接続の近くにRFIDセンサが配置されているかもしれない)。
【0139】
様々な実施例において、コンピューティングデバイス150は、キオスク100のランタイム・パラメータ(例えば、水タンク191及び192内の精製水の温度、ベースの温度など)をキオスクダッシュボードに伝えてもよい。ランタイム・パラメータが標準外である場合、コンピューティングデバイス150はエラーコードを伝えてもよい。
【0140】
様々な実施例において、キオスク100のアドミニストレーターは、キオスク100の動作(オペレーション)の様々な態様を遠隔(リモート)管理してもよい。例えば、アドミニストレーターは、
図4Aに示すように、キオスク100の異なる構成要素に対する温度、異なるバルブの圧力、混合チャンバー145内の圧力、モーター144のパラメータ、種々の導管の流量、ターンテーブル411の回転、又は、コンピューティングデバイス150によって制御される他のパラメータ、を調整してもよい。例えば、アドミニストレーターは、キオスク100のドアを遠隔(リモート)で開閉してもよい。幾つかのケースにおいて、アドミニストレーターは、キオスク100に補給するため、キオスク100のサプライヤと通信してもよい。幾つかのケースにおいて、サプライヤは、キオスク100の少なくとも幾つかのパラメータを遠隔(リモート)で調整してもよい。様々な実施例において、キオスク100は、キオスクダッシュボードを介してそれらに利用可能な異なる責任及び異なる情報を有する幾つかの供給者を有し得る。例えば、第1のサプライヤは、植物ベースのベースのサプライヤであってもよく、第2のサプライヤは、キオスク100のための洗浄剤及び消毒剤のサプライヤであってもよい。第3のサプライヤは、キオスク100のための新しい部品を供給するための、及び、キオスク100の様々な構成要素を構成するための、メカニックであってもよい。
【0141】
開示された実施例と一致して、植物ベースのミルクを分配(ディスペンス)するためのシステムは、前述のように、植物ベースのペースト及び水を乳化するように構成された混合チャンバーを含んでもよい。システムは、第1の導管(例えば、
図1Cに示される出口接続140A1)を介して混合チャンバーに接続される植物ベースのペースト貯蔵所(例えば、
図1Cに示される容器152及び154)、第2の導管及び冷却システム(例えば、システム193)を介して混合チャンバー(例えば、チャンバ145)に接続される水貯蔵所(例えば、
図1Hに示されるタンク191)を含んでもよい。冷却システムは、第1の所定の温度(例えば、近氷点又は如何なる他の妥当な温度)まで水貯蔵所内の水を冷却するように、及び、第2の所定の温度(例えば、近氷点又は如何なる他の妥当な温度)まで混合チャンバー内の内容物を冷却するように、構成されてもよい。更に、システムは、ユーザインターフェースを介してユーザからの入力を受け取ると、所定量の植物ベースのペーストを混合チャンバー内に移動させるように構成されたポンプシステムを含んでもよい。所定の量の植物ベースのペーストは、所望のクリーミーさ及び体積の植物ベースのミルクを形成するために必要とされる量であってもよい。このシステムはまた、水貯蔵所から混合チャンバーに水を流すように構成されたフローシステムを含んでもよい。更に、そのシステムは、制御システムを含んでもよい。この制御システムは、ユーザからの入力を受け取り、ユーザからの入力に基づいて所定量の植物ベースのペーストを混合チャンバーに移動するようにポンプシステムをアクティベートし、そして、その所定量の植物ベースのペーストに対応する量の水を混合チャンバー内に流すためにフローシステムをアクティベートするように構成されてもよい。更に、制御システムは、植物ベースのペースト及び水を乳化するための混合チャンバーをアクティベートし、そして、ペースト及び水の乳化された植物ベースの混合物を分配(ディスペンス)するように構成されてもよい。
【0142】
前述の記述は、例示の目的で提示された。それは網羅的ではなく、開示された実施例又は形態に厳密に限定されるものではない。実施例の変更及び適合は、開示された実施例の仕様及び実施の考慮から明らかになるであろう。例えば、特定の構成要素は互いに結合されていると記述されてきたが、そのような構成要素は、互いに統合されるか、又は任意の適切な方法で分散されてもよい。
【0143】
更に、例示的な実施例がここにおいて記述されているが、範囲は、本開示に基づく等価な要素、修正、省略、組み合わせ(例えば、様々な実施例に渡る態様の組合)、適合及び/又は変更を有する如何なる及びすべての実施例を含む。特許請求の範囲の要素は、特許請求の範囲で使用される言語に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書において又は出願の審査において記述された例に限定されず、どの例も非排他的であると解釈されるべきである。更に、開示された方法のステップは、ステップの並べ替え及び/又はステップの挿入又は削除を含む、如何なる様式でも変更することができる。
【0144】
本開示の特徴及び利点は、詳細な明細書から明らかであり、従って、添付の特許請求の範囲は、本開示の真の精神及び範囲内にあるすべてのシステム及び方法を網羅することが意図される。ここにおいて使用されるように、不定冠詞「a」及び「an」は「1つ又は複数」を意味する。同様に、複数の用語の使用は、それが所与の文脈において明白でない限り、必ずしも複数を意味するわけではない。「and」又は「or」などの単語は、特に別様に明記されていない限り、「and/or」を意味する。更に、本開示を研究することから多数の変更及び変形が容易に生じるので、図解され及び記述される厳密な構造及び操作に本開示を限定することは望まれておらず、全ての妥当な変更及び均等なものは、本開示の範囲内にあってもよい。ここにおいて使用されるように、特に別様に断りのない限り、「セット(set)」という用語は、1つ又は複数(即ち、少なくとも1つ)を意味し、「如何なる解決策」という句は、現在知られている又は後に開発される如何なるものをも意味する。他の実施例は、ここにおいて開示される実施例の仕様及び実施の考察から明らかになるであろう。明細書及び実施例は、例示としてのみ考慮されることが意図されており、開示された実施例の真の範囲及び精神は、以下の特許請求の範囲によって示される。
【国際調査報告】