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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-29
(54)【発明の名称】ホブ装置
(51)【国際特許分類】
   F24C 15/20 20060101AFI20220322BHJP
【FI】
F24C15/20 F
F24C15/20 H
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021547434
(86)(22)【出願日】2020-01-16
(85)【翻訳文提出日】2021-09-30
(86)【国際出願番号】 EP2020051057
(87)【国際公開番号】W WO2020164849
(87)【国際公開日】2020-08-20
(31)【優先権主張番号】102019202088.7
(32)【優先日】2019-02-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518355906
【氏名又は名称】ブルックバウアー ヴィルヘルム
(74)【代理人】
【識別番号】100154612
【弁理士】
【氏名又は名称】今井 秀樹
(72)【発明者】
【氏名】ケンネッカー ヴァルター
(72)【発明者】
【氏名】カール マティアス
(72)【発明者】
【氏名】ブルックバウアー ヴィルヘルム
(72)【発明者】
【氏名】ゲスラー ジークフリート
(72)【発明者】
【氏名】シュメラー アントン
(57)【要約】
ホブ装置(1)は、調理グッズ(6)を担持する調理グッズキャリヤー(4)、前記調理グッズキャリヤー(4)に配置され、前記調理グッズ(6)を加熱する少なくとも1つの加熱ユニット(5)、及び調理蒸気を下方に排出する煙霧排出装置(3)、を有し、前記ホブ装置(1)の全幅(B)が最大600mmである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホブ装置であって、
1.1 調理グッズ(6)を担持する調理グッズキャリヤー(4)、
1.2 前記調理グッズキャリヤー(4)に配置され、前記調理グッズ(6)を加熱する少なくとも1つの加熱ユニット(5)、及び
1.3 調理蒸気を下方に排出する煙霧排出装置(3)、を有し、
1.4 前記ホブ装置(1)の全幅(B)が最大600mmである、ホブ装置。
【請求項2】
前記煙霧排出装置(3)はファン(19)を有し、
前記ホブ装置(1)の垂直な設置高さ(H)が最大200mmである、ことを特徴とする請求項1に記載のホブ装置。
【請求項3】
前記煙霧排出装置(3)が、調理蒸気を排出するための少なくとも1つのファン(19)を有し、
前記ホブ装置(1)が組み合わせ機器として設計されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のホブ装置。
【請求項4】
正に3つの前記加熱ユニット(5)を有する、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のホブ装置。
【請求項5】
前記煙霧排出装置(3)が、前記調理グッズキャリヤー(4)を貫通する少なくとも1つの流入開口(18)を有する、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のホブ装置。
【請求項6】
前記煙霧排出装置(3)が、調理蒸気を排出するための少なくとも1つの流入開口(18)と、そこに接続した流入ダクト(10)を有し、その中央長手軸(45)は前記流入開口(18)に隣接する初めの部分(44)においてホブ垂線(46)に関して傾斜するように設計されている、ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載のホブ装置。
【請求項7】
前記煙霧排出装置(3)が、調理蒸気を排出するための少なくとも1つの流入開口(18)と、前記流入開口(18)に配置できる流入グリル(28)を有し、
前記流入グリル(28)は、前記少なくとも1つの加熱要素の上の領域から調理蒸気の方向性排出のための少なくとも1つの案内要素(34)を有する、ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載のホブ装置。
【請求項8】
前記煙霧排出装置(3)は、調理蒸気を排出するための少なくとも1つの流入開口(18)を有し、
前記少なくとも1つの流入開口(18)の幾何学的重心(37)が平面図において、前記調理グッズキャリヤー(4)の幾何学的重心(38)から距離を置いて配置されている、ことを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載のホブ装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つの流入開口(18)が平面図において、幅方向(39)において及び/又は奥行方向(40)において前記調理グッズキャリヤー(4)の幾何学的重心(38)から距離を置いて配置されている、ことを特徴とする請求項8に記載のホブ装置。
【請求項10】
複数の前記加熱ユニット(5)を有し、
平面図において、前記調理グッズキャリヤー(4)の幾何学的重心(38)と前記加熱ユニット(5)のうちの第1ユニットの間の最小距離(aH1)が、前記調理グッズキャリヤー(4)の幾何学的重心(38)と前記加熱ユニット(5)のうちの第2ユニットの間の最小距離(aH2)の少なくとも2倍大きい、ことを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載のホブ装置。
【請求項11】
複数の前記加熱ユニット(5)を有し、
平面図において、前記少なくとも1つの流入開口(18)とそれぞれの前記加熱ユニット(5)の間の全ての最小距離(aEH1,aEH2,aEH3)が最大30%異なる、ことを特徴とする請求項1~10のいずれか一項に記載のホブ装置。
【請求項12】
平面図において、前記少なくとも1つの流入開口(18)と前記少なくとも1つの加熱ユニット(5)の間の全ての最小距離(aEH1,aEH2,aEH3)が最大100mmである、ことを特徴とする請求項1~11のいずれか一項に記載のホブ装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つの加熱ユニット(5)が平面図において前記調理グッズキャリヤー(4)の幾何学的重心(38)に重なる、ことを特徴とする請求項1~12のいずれか一項に記載のホブ装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つの加熱ユニット(5)及び/又は前記煙霧排出装置(3)を制御するユーザインターフェース(9)を有し、
前記ユーザインターフェース(9)は、平面図において前記加熱ユニット(5)のうちの少なくとも1つに対して、流入開口(18)の反対側に配置されている、ことを特徴とするホブ装置。
【請求項15】
キッチン調理台であって、
15.1 最大600mmの貯蔵スペース幅(Bs)を有する貯蔵スペース(43a)を備えたキッチンベースキャビネット(42a)、及び
15.2 請求項1~14のいずれか一項に記載のホブ装置(1)であって、前記加熱ユニット(5)と前記煙霧排出装置(3)が平面図において完全に前記貯蔵スペース(43a)内に配置されている、キッチン調理台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許出願は、ドイツ特許出願DE102019202088.7に対する優先権を主張し、その内容は参照によりここに組み込まれる。
【0002】
本発明は、ホブ装置(レンジ台上面装置)に関する。さらに、本発明は、このようなホブ装置を備えたキッチン調理台に関する。
【背景技術】
【0003】
調理蒸気を下方に排出する煙霧排出装置が特許文献1から知られている。ホブ装置は、調理蒸気が排出される流入開口を有する。この流入開口は、調理蒸気の効率的な排出のために、ホブ装置の中央領域に配置されている。不都合にも、流入開口のこのような配置は、水平方向の増大した設置スペース要件をもたらす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】WO2012/146237A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的はホブ装置を改良することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、請求項1の特徴を有するホブ装置によって達成される。本発明によれば、調理グッズキャリヤー、少なくとも1つの加熱ユニット及び調理蒸気を下方に排出する煙霧排出装置を有するホブ装置は、特に柔軟に実施でき、設置できるように、最大600mmの全幅を有しなければならないことが判明した。このタイプのホブ装置は、スペースの特に集約的な使用をキッチンにおいて利用可能にする。特に、益々小さい居住ユニットを有する近代エリアでは、このタイプのホブ装置は、特に、必要とされる作業表面の量を低減することで生活空間の集約的で快適な使用に貢献し得る。このようなホブ装置は、600mmの最大保管スペース幅を有するキッチンベースキャビネットに挿入できると特に有利であり、それはキッチンプランニングの設計自由度を顕著に増大させる。
【0007】
本発明の1つの観点によれば、ホブ装置は、少なくとも2つの加熱装置、特に少なくとも3つの加熱装置、特に少なくとも4つの加熱装置を有する。少なくとも1つの加熱装置は、輻射加熱装置として及び/又は誘導加熱装置として及び/又は大量加熱装置(mass heating unit)として及び/又は鉄板加熱装置として構成されてもよい。特に、少なくとも1つの加熱装置は、電気エネルギーを用いて及び/又は燃料ガスを用いて操作されるように設計できる。
【0008】
本発明の1つの観点によれば、調理グッズキャリヤー(調理アイテムキャリヤー)を有し、全ての加熱ユニットを有し及び煙霧排出装置、特にファン及び/又は負圧ダクトを有するホブ装置の全幅は、最大600mmであり、特に最大580mmであり、特に最大560mmであり、特に最大500mmであり、特に最大450mmであり、特に最大400mmであり、特に最大350mmであり、特に最大300mmである。調理グッズキャリヤーを有し、全ての加熱ユニットを有し及び煙霧排出装置、特にファン及び/又は負圧ダクトを有するホブ装置の全奥行は、好ましくは最大550mmであり、特に最大515mmであり、特に最大500mmであり、特に最大450mmである。特に好ましい実施形態によれば、全幅は最大560mmであり、全奥行は最大515mmである。ホブ装置の全幅は、特に水平面での、ユーザに面するホブ装置の、特に調理グッズキャリヤーの前縁と平行なホブ装置の延伸と理解される。
【0009】
本発明の1つの観点によれば、全奥行と全幅の比率は、少なくとも0.8、特に少なくとも0.9、特に少なくとも1、特に少なくとも1.2、特に少なくとも1.5、特に少なくとも1.8である。
【0010】
本発明の別な観点によれば、煙霧排出装置は、調理蒸気が排出される流入開口を有する。流入開口は、例えば、調理グッズキャリヤーの縁領域にすぐ隣接していても、そこから離間していてもよい。
【0011】
平面図において、流入開口は、丸い、特に非円形又は円形及び/又は楕円又は多角形の形状、特に三角形の形状又は四角形の形状又は五角形の形状又は六角形の形状であってもよい。
【0012】
本発明の1つの観点によれば、ホブ装置は、電力を少なくとも1つの加熱装置に供給するパワー電子機器を有する。パワー電子機器は好ましくは、少なくとも1つの、特に少なくとも2つの、特に少なくとも3つのパワーエレクトロニクス回路基板を有する。別個の独立したパワーエレクトロニクス回路基板が加熱ユニットのそれぞれのために備えられ得る。好ましくは、少なくとも1つのパワーエレクトロニクス回路基板が、2つの加熱ユニットに電力を供給するように設計される。全てのパワーエレクトロニクス回路基板が、2以上の加熱ユニットに供給するように設計されてもよい。加熱ユニットは好ましくは、誘導加熱ユニットである。パワー電子機器は対応的に誘導発電機を有し得る。有利には、別個のパワーエレクトロニクス回路基板へのパワー電子機器の配置の結果、これらは、特にホブ装置の更なる構成部品に対して特に柔軟に、特にコンパクトに配置できる。
【0013】
本発明の別な観点によれば、少なくとも1つのパワーエレクトロニクス回路基板は垂直に配向されており、及び/又は少なくとも1つのパワーエレクトロニクス回路基板は水平に配向されている。少なくとも1つのパワーエレクトロニクス回路基板はまた、垂直方向に対して及び水平面に対して斜めに配向されてもよい。有利には、結局、パワーエレクトロニクス回路基板は特に柔軟に配置でき、それにより設置スペースを節約できる。
【0014】
好ましくは、パワー電子機器を冷却するための少なくとも1つの冷却ファンが設置されている。好ましくは、少なくとも1つの冷却ファンは、少なくとも2つのパワーエレクトロニクス回路基板のそれぞれに配置されている。よって、パワー電子機器の冷却が特に効率的且つ効果的に実施できる。
【0015】
本発明の1つの観点によれば、信号伝達式に及び/又は電力伝達式に相互接続した少なくとも2つのパワーエレクトロニクス回路基板が設置されている。接続は、フレキシブルなケーブル接続により及び/又は硬い導体レールにより提供され得る。
【0016】
好ましくは、冷却素子がパワー電子機器に、特に少なくとも2つのパワーエレクトロニクス回路基板に、特に全てのパワーエレクトロニクス回路基板に設置されている。これは、より少数の冷却ファン、特にたった1つの冷却ファンによる複数のパワーエレクトロニクス回路基板の効果的な冷却を可能にする。
【0017】
好ましくは、パワー電子機器は、少なくとも1つの加熱ユニット及び煙霧排出装置、特に少なくとも1つのファンに電力を供給するように設計されている。例えば、煙霧排出装置のファン制御がパワー電子機器に一体化できる。特に、煙霧排出装置に電力を供給するパワー電子機器は、少なくとも1つの加熱ユニット用のパワー電子機器として同じパワーエレクトロニクス回路基板に配置されてもよい。このような設計は特に設置スペース節約的であり、経済的に実現できる。好ましくは、窓傾斜センサー及び/又はユーザインターフェースなどの外部要素に接続するために、少なくとも1つのインターフェースが少なくとも1つのパワーエレクトロニクス回路基板に設置されている。
【0018】
平面図において、少なくとも1つのパワーエレクトロニクス回路基板は好ましくは、ホブ装置の縁領域に配置されている。少なくとも1つのパワーエレクトロニクス回路基板は好ましくは、ホブ装置の外縁から最大50mm、特に最大20mmの距離を置いて配置されている。したがって、ホブ装置の中央領域が調理蒸気を下方に排出するために利用できる。例えば、少なくとも1つのパワーエレクトロニクス回路基板は、ホブ装置の前縁領域に及び/又は後縁領域に及び/又は横縁領域に配置され得る。
【0019】
本発明の別な観点によれば、少なくとも1つのパワーエレクトロニクス回路基板をそれぞれ収容するために、少なくとも2つのパワー電子機器ハウジングが設置されている。
【0020】
本発明の別な観点によれば、少なくとも1つの隔壁が2つのパワーエレクトロニクス回路基板の間に設置されている。隔壁は、少なくとも1つのパワー電子機器ハウジングの構成部品であってもよい。隔壁は、それぞれのパワーエレクトロニクス回路基板を磁場及び/又は電磁放射及び/又は湿気から保護するように構成できる。
【0021】
本発明の更なる観点によれば、パワーエレクトロニクスハウジングは、ワンピースで、特に、煙霧排出装置の調理蒸気ダクトと、特に負圧ダクト及び/又は正圧ダクトと一体に、特に材料固定により形成される。パワーエレクトロニクスハウジングは、調理蒸気ダクトと熱伝導により、特に調理蒸気ダクトに対して気密に、及び/又は流れ誘導により接続され得る。有利には、結局、調理蒸気流れはパワーエレクトロニクスを冷却するのに使用され得る。例えば、エレクトロニクスファンを制御する制御装置は、エレクトロニクスファンが調理蒸気排出に依存して制御されるように設計され得る。したがって、ホブ装置は特にエネルギー効率良く操作され得る。
【0022】
本発明の更なる観点によれば、少なくとも1つの加熱ユニットにより加熱可能な調理ゾーンの寸法、特に主延伸方向及び/又は直径は、50mm~300mm、特に60mm~250mm、特に75mm~220mmの範囲にある。好ましくは、それぞれの加熱ユニットの誘導コイルの直径は、50mm~300mm、特に60mm~250mm、特に75mm~220mmの範囲にある。好ましくは、少なくとも1つの調理ゾーンの主延伸及び/又は少なくとも1つの誘導コイルの直径は、50mm~120mm、特に60mm~100mm、特に70mm~90mmの範囲にある。好ましくは、このような誘導コイルは、少なくとも300W、特に少なくとも400W、特に少なくとも500W、特に少なくとも600Wの最大加熱力を伝達するように設計されている。対応的に小さく強力な加熱ユニットが、特に最大600mmの全幅を有する、ホブ装置の特にコンパクトな設計を可能にする。
【0023】
本発明はさらに、前述したホブ装置及びオーブン、特にベーキングオーブンを有する組み合わせ機器に関する。好ましくは、組み合わせ機器は組み立てユニットとして提供される。煙霧排出装置は、オーブン内部スペース及び/又はオーブン内部スペースを取り囲むハウジングスペースと流体誘導接続し得る。好ましくは、煙霧排出装置は、循環空気流れを生成するため及び/又は調理蒸気、特に水分を排出するためにオーブン内部スペースと空気誘導接続している。煙霧排出装置は、冷却空気流れを提供するためにハウジングスペースと空気誘導接続していてもよい。組み合わせ機器は、特にコンパクト且つ経済的に実現できる。特に、組み合わせ機器はキッチンベースキャビネットに簡単且つ経済的に一体化され得る。この目的のために、キッチンベースキャビネットは、後壁を有して又は有さずに設計されてもよい。
【0024】
流入開口の主寸法、特に直径は好ましくは少なくとも100mm、特に少なくとも140mm、特に少なくとも160mm、特に少なくとも170mmである。流入開口の主寸法、特に直径は好ましくは最大250mm、特に最大220mm、特に最大200mm、特に最大180mmである。結局、調理蒸気の特に効率的な排出がホブ装置の非常にコンパクトな設計と共に実現できる。
【0025】
本発明の別な側面によれば、煙霧排出装置は、少なくとも1つの油脂フィルタ及び/又は少なくとも1つの臭気フィルタを有する。少なくとも1つの臭気フィルタは、特に少なくとも1つのファンの下流に、正圧ダクト内に配置され得る。好ましくは、少なくとも1つの臭気フィルタは、その流入開口を介して煙霧排出装置から可逆的に取り外しできる。この目的のために、煙霧排出装置は、正圧ダクトを負圧ダクトに結合するフィルタ交換スペースを有し得る。フィルタ交換スペースは好ましくは可逆的に閉じられる。したがって、煙霧排出装置の操作中のフィルタ交換スペースを介する調理蒸気の循環が確実に防止され得る。フィルタ交換スペースを閉じるために、好ましくは、負圧ダクトを可逆的に閉じるための吸引スペース閉止部及び/又は正圧ダクトを可逆的に閉じるための圧力スペース閉止部が設けられる。吸引スペース閉止部及び圧力スペース閉止部はワンピースで互いに接続できる。
【0026】
本発明の更なる観点によれば、少なくとも1つの加熱ユニット、特に少なくとも1つの誘導コイルの最大出力は300~4000ワットの範囲にある。好ましくは、少なくとも2つの加熱ユニット、特に誘導ユニットの最大出力の比は、少なくとも150%、特に少なくとも200%、特に少なくとも300%、特に少なくとも500%、特に少なくとも750%である。少なくとも2つの調理ゾーンの主寸法、特に直径の比は、好ましくは少なくとも150%、特に少なくとも200%、特に少なくとも300%である。
【0027】
ホブ装置は特に、多くても100mm、特に多くても90mm、特に多くても80mm、特に多くても70mm、特に多くても60mmの直径を有する少なくとも1つの調理ゾーンを有してもよい。それはさらに、少なくとも160mm、特に少なくとも180mm、特に少なくとも200mm、特に少なくとも220mm、特に少なくとも240mmの直径を有する少なくとも1つの調理ゾーンを有してもよい。一方で、特に大きな調理ゾーン及び特に小さい調理ゾーンの装備は、ホブ装置の使用に関して柔軟性を改善する。他方で、これは利用可能な設置スペースの特に良好な利用を可能にする。
【0028】
調理ゾーンの最小のものは、特に、300W~800Wの範囲、特に400W~600Wの範囲の最大出力を有し得る。調理ゾーンの最大のものは、特に、2000W~5000Wの範囲、特に2500W~4000Wの範囲の最大出力を有し得る。
【0029】
本発明の更なる観点によれば、少なくとも1つの誘導コイルの最大出力の面密度は、0.05W/mm~0.15W/mm、特に0.06W/mm~0.13W/mm、特に0.07W/mm~0.12W/mmの範囲にある。好ましくは、少なくとも1つの誘導コイルの最大出力の面密度は、少なくとも0.1W/mm、特に少なくとも0.12W/mm、特に少なくとも0.14W/mm、特に少なくとも0.15W/mm、特に少なくとも0.2W/mmである。好ましくは、ホブ装置の2つの誘導コイルの最大出力の面密度の比は少なくとも120%、特に少なくとも120%、特に少なくとも130%、特に少なくとも150%、特に少なくとも200%である。本発明の更なる観点によれば、少なくとも異なる誘導コイルが設けられ、その主寸法に関して大きめの誘導コイルは、小さめの誘導コイルの最大出力の面密度より少なくとも10%だけ、特に少なくとも20%だけ、特に少なくとも50%だけ低い最大出力の面密度を有する。
【0030】
本発明の別な観点によれば、平面図において、流入開口の幾何学的重心が、調理グッズキャリヤーの幾何学的重心から離間している。ホブ装置の奥行及び/又は幅に関して、流入開口の幾何学的重心が調理グッズキャリヤーの中央に配置されてもよい。特に好ましくは、流入開口の幾何学的重心は調理グッズキャリヤーの幅に関して中心を外れており、調理グッズキャリヤーの奥行に関して調理グッズキャリヤーの中央に配置され、その逆もしかりである。したがって、流入開口及び調理ゾーンの特にスペース節約であって同時に便利な配置が可能である。
【0031】
本発明はさらに、基本的に独立しているがホブ装置の前述の特徴と組み合わせられる観点に関し、それによればホブ装置は様々な向き・方向に、特にキッチンベースキャビネット及び/又はキッチン調理台に設置されるように設計されている。特に、ホブ装置は、第1の向き又は第2の向きで設置されるように構成され得、ホブ装置は、第1の向きに対して第2の向きに垂直軸周りに90°又は180°回転されている。ホブ装置のユーザインターフェースは好ましくは、特にそこに取り付けられた調理グッズキャリヤーに配置されている。ユーザインターフェースは、回転対称であるように設計でき及び/又は調理グッズキャリヤーに様々な向きで配置でき及び/又はそれが可逆的に回動できるように調理グッズキャリヤーに配置でき及び/又は制御情報を可逆的に回動可能に表示するように設計されたスクリーンを有し得る。ホブ装置はしたがって、様々な設置状況に柔軟に適合され得る。
【0032】
本発明の更なる観点によれば、ホブ装置は設置フレームを有する。設置フレームは好ましくは、ホブ装置のキッチン調理台への及び/又はキッチンベースキャビネットへの高さ調節可能な取り付けのために設計されている。結局、ホブ装置の設置は相当に簡易化される。
【0033】
本発明の更なる観点によれば、煙霧排出装置は完全に調理グッズキャリヤーの下に配置されている。
【0034】
本発明のさらに別な観点によれば、特に調理グッズキャリヤー、全ての加熱ユニット及び煙霧排出装置(特にファン及び/又は負圧ダクトを含む)を含むホブ装置の垂直な全設置高さは、最大300mm、特に最大280mm、特に最大250mm、特に最大220mm、特に好ましくは最大200mm、特に最大180mm、特に160mm、特に150mm、特に120mm、特に100mmである。原則として、全設置高さは大きめであってもよい。
【0035】
本発明の更なる観点によれば、煙霧排出装置は、少なくとも1つの、特に少なくとも2つの、特に少なくとも3つの調理蒸気を排出するためのファンを有する。好ましくは、調理グッズキャリヤーを備え、全ての加熱ユニットを備え、及び、特にファン及び/又は負圧ダクトを備えた煙霧排出装置を備えたホブ装置は、組み合わせ機器として設計されている。結局、ホブ装置はワンピースで例えば調理台に搭載され得る。これは組み立て労力を顕著に軽減する。
【0036】
本発明の更なる観点によれば、ホブ装置は、正に3つの加熱ユニットを有する。ホブ装置が3つだけの加熱ユニットを有する事実のために、ホブ装置は、特に小さい全幅を有して設計できる。同時に、3つの加熱ユニットを備えたホブ装置は、異なる調理アイテムの同時加熱の観点で十分な柔軟性をもたらす。
【0037】
本発明の別な観点によれば、少なくとも1つの流入開口は調理グッズキャリヤーを貫通する。有利には、結局、流入開口は加熱ユニットの特に近くに位置決めできる。調理蒸気はしたがって、その発生の位置で直に排出され得る。煙霧排出装置はしたがって、特にエネルギー効率良く操作され得る。煙霧排出装置はさらに2又は3又は4の流入開口を有し得る。
【0038】
本発明のさらに別な観点によれば、少なくとも1つの流入開口は、流入開口にすぐ隣接した初めの部分を有する流入ダクトに隣接している。初めの部分はホブ垂線に関して傾斜するように構成された中央長手軸を有し得る。ホブ垂線は、ホブの、特に調理グッズキャリヤーの作業面に垂直な方向であると理解される。中央長手軸とホブ垂線の間の角度は好ましくは、10°~180°、特に30°~60°、特に40°~50°の範囲にあり、特にそれは正確に45°である。
【0039】
本発明の更なる観点によれば、煙霧排出装置は、少なくとも1つの流入開口に配置できる流入グリル(流入格子)を有する。入口グリルは、調理蒸気の方向性排出のために、特に少なくとも1つの加熱要素の方向に向いた少なくとも1つの案内要素を有し得る。案内要素は案内シート(案内板)として、特に層状シート(層状板)として設計できる。好ましくは、少なくとも1つの案内要素は調理グッズキャリヤーを越えて上方に突出しない。それに代えて、案内要素は調理グッズキャリヤーを越えて突出してもよい。好ましくは、流入グリルは、調理グッズキャリヤーの上で流入開口を少なくとも部分的に取り囲む。少なくとも1つの案内要素は、少なくとも1つの加熱ユニットから離れる側の流入開口の領域を隠すことができる。この目的のために、流入グリルは好ましくは、流入開口を水平方向に及び/又は上方に少なくとも部分的に隠す壁を有する。好ましくは、流入グリルは流入開口に可逆的に配置できる。
【0040】
本発明の別な観点によれば、流入グリルは流入開口を完全には覆わない。例えば、流入開口は平面図において楕円形であってもよく、流入グリルは平面図において丸くてもよい。この場合、流入開口は平面図において流入グリルを完全に取り囲むことができる。結局、流入開口を介して排出される調理蒸気は、完全にではなく比例的にのみ流入グリルを通して誘導される。
【0041】
本発明のさらに別な観点によれば、平面図において、少なくとも1つの流入開口の幾何学的重心が、調理グッズキャリヤーの幾何学的重心から距離を置いて配置されている。有利には、結局、ホブ装置は、特に水平方向に特別コンパクトに設計され得る。
【0042】
本発明の更なる観点によれば、平面図において、少なくとも1つの流入開口は、調理グッズキャリヤーの幾何学的重心から距離を置いて幅方向に及び/又は奥行方向に配置されている。少なくとも1つの流入開口が、調理グッズキャリヤーの幾何学的重心に重ならないという事実のために、ホブ装置の特にコンパクトな設計が保証され得る。
【0043】
本発明の別な観点によれば、ホブ装置は複数の加熱ユニットを有し、平面図において、調理グッズキャリヤーの幾何学的重心と加熱ユニットの第1ユニットの間の最小距離が、調理グッズキャリヤーの幾何学的重心と加熱ユニットのうちの第2ユニットの間の最小距離の少なくとも2倍大きい。結局、ホブ装置は水平方向に特にコンパクトに設計され得る。これは特に、様々な大きさの加熱ユニットの使用に当てはまる。
【0044】
本発明のさらに別な観点によれば、平面図において、少なくとも1つの加熱ユニットが非円形に、特に四角形、特に正方形又は長方形に、又は三角形又は六角形に、特に正六角形に形成される。好ましくは、少なくとも1つの加熱ユニット及び流入開口は各々、正六角形の形状に形成される。これは特にコンパクトな設計を可能にする。さらに、調理グッズキャリヤーの下の利用可能なエリアが特に集中的に使用できる。全ての加熱ユニットの間の最小距離は好ましくは、最大40mm、特に最大20mm、特に最大10mmである。
【0045】
本発明の更なる観点によれば、少なくとも1つの流入開口とそれぞれの加熱ユニットの間の距離は、最大50%、特に最大30%、特に最大10%異なる。好ましくは、平面図において、全ての加熱ユニットは少なくとも1つの流入開口から同じ距離で配置されている。結局、加熱ユニットの各々の上の調理蒸気の等しく効率的な排出が確実に保証され得る。
【0046】
本発明の別な観点によれば、平面図において、少なくとも1つの流入開口と少なくとも1つの加熱ユニットの間の最小距離は、最大50mm、特に最大30mm、特に最大10mmである。したがって、調理蒸気の排出が特にエネルギー効率良く実行され得る。
【0047】
本発明のさらに別な観点によれば、平面図において、少なくとも1つの加熱ユニットは調理グッズキャリヤーの幾何学的重心に重なる。結局、水平方向におけるホブ装置の特にコンパクトな設計が可能になる。
【0048】
本発明の更なる観点によれば、ホブ装置は、少なくとも1つの加熱ユニット及び/又は煙霧排出装置を制御するためのユーザインターフェースを有する。平面図において、ユーザインターフェースは、それが流入開口の反対側にあるように少なくとも1つの加熱ユニットに対して配置され得る。有利には、これは、水平方向における、少なくとも1つの加熱ユニット、流入開口及びユーザインターフェースの特にコンパクトな配置を保証する。
【0049】
本発明はさらに、改良されたキッチン調理台を創出するという目的を基礎とする。
【0050】
この目的は、請求項15の特徴を有するキッチン調理台によって達成される。本発明により、キッチン調理台が、最大600mmの貯蔵スペース幅を有する貯蔵スペースを備えたキッチンベースキャビネットと、上の記載に従うホブ装置を有しなければならないことが判明した。少なくとも1つの加熱ユニット及び煙霧排出装置は平面図において貯蔵スペース内に完全に配置されており、キッチンにおける特に集中的なスペース使用が保証される。本発明に従うキッチン調理台の利点は、上で説明したホブ装置の利点に一致する。特に、キッチン調理台はホブ装置の特徴を用いてさらに発展できる。
【0051】
貯蔵スペースは、互いに平行に配向された2つの垂直な隔壁によって幅方向に境界を定められ得る。好ましくは、隔壁は最大600mmだけ離間している。平面図において、ホブ装置は好ましくは2つの隔壁の間に完全に配置されている。好ましくは、隔壁の少なくとも1つは側面図において煙霧排出装置及び/又は少なくとも1つの加熱ユニットに重なる。隔壁は調理台を支持するように設計できる。ホブ装置は調理台に固定されてもよい。
【0052】
本発明の更なる観点によれば、キッチンベースキャビネットは後壁を有する。後壁は、調理蒸気ダクト、特にホブ装置に結合した正圧ダクトの通路のための凹所を有してもよい。
【0053】
本発明の別な観点によれば、キッチンベースキャビネットは、ホブ装置又は正圧ダクトを少なくとも部分的に固定する固定手段を有する。
【0054】
本発明のさらに別な観点によれば、キッチンベースキャビネットはホブ装置用の貯蔵スペースを下方に境界付ける隔壁を有する。
【0055】
キッチンベースキャビネットは断熱材及び/又は遮音材を有してもよい。有利には、結局、ホブ装置の下に位置するスペースが熱入力から確実に保護され及び/又は特に煙霧排出装置の操作中における騒音放出が軽減される。
【0056】
本発明の独立した観点によれば、調理蒸気を下方に排出する煙霧排出装置は、調理蒸気の流入用の少なくとも1つの流入開口と、少なくとも1つの流入開口で調理蒸気を吸引するための少なくとも1つのファンを有し、ファンは回転軸周りに回転可能に設置されたファンホイール(ファンプロペラ)を有し、回転軸は水平面に対して及び垂直方向に対して傾斜して配向されている。回転軸が水平面に対して及び垂直方向に対して傾斜して指向している事実のために、煙霧排出装置は、特にスペース節約的にホブ装置に一体化され得、流入開口と少なくとも1つのファンの間の流れ偏向が低減され、それにより調理蒸気が特にエネルギー効率良く排出され得る。ファンは好ましくはラジアルファンとして設計される。ファンはさらに軸流ファン又はクロスフローファンとして設計され得る。
【0057】
煙霧排出装置の特に好ましい実施形態によれば、煙霧排出装置の排気ダクトの負圧ダクトが少なくとも1つのファンを越えて下方に最大50mm、特に最大25mm、特に最大10mm突出している。もっと好ましくは、少なくとも1つのファンは負圧ダクトを越えて垂直方向に下方に突出する。これにより、煙霧排出装置の特に低い設置高さが保証される。
【0058】
本発明の更なる観点によれば、水平面と少なくとも1つのファンの回転軸の間の傾斜角度は、10°~85°、特に30°~80°、特に60°~75°の範囲にある。傾斜角度はまた正確に45°であってもよい。
【0059】
本発明の別な観点によれば、少なくとも1つのファンにおける調理蒸気の吸引方向は上方に向いた方向性構成部品を有する。水平面と吸引方向の間の角度は好ましくは少なくとも45°、特に少なくとも60°、特に少なくとも80°である。吸引方向が上方に向いた方向性構成部品を有するという事実のために、ファンは液体浸透から確実に保護され得る。
【0060】
本発明のさらに別な観点によれば、負圧ダクトは、少なくとも1つの流入開口を少なくとも1つのファンに流体誘導により結合する。好ましくはその延伸に沿う負圧ダクトのダクト中心線が、最大170°、特に最大150°、特に最大120°、特に最大100°の絶対角変化を有する。絶対角変化は好ましくは少なくとも100°、特に少なくとも120°である。絶対角変化は、その延伸に沿うダクト中心線の屈曲(曲率)の絶対値の積分と理解される。結局、調理蒸気は乱流を防ぎながら特にエネルギー効率良く排出され得、少なくとも1つのファンは浸透する液体から確実に保護され得る。
【0061】
本発明の更なる観点によれば、ダクト中心線は変曲点がない。したがって、負圧ダクト内の調理蒸気の誘導が特に層流状に生じ得る。
【0062】
本発明の1つの観点によれば、少なくとも1つのファンは、平面図において及び側面図において及び/又は正面図において少なくとも1つの加熱ユニットに重なる。加熱ユニットは好ましくは、加熱要素に電力を供給するパワーエレクトロニクスを有する。好ましくは、少なくとも1つのファンは、特に少なくとも1つのファンのファンホイールは、平面図において及び側面図において及び/又は正面図においてパワーエレクトロニクス及び/又はホブ装置の制御ユニット及び/又はホブ装置のユーザインターフェースに重なる。有利には、結局、ホブ装置は特に垂直方向において特にコンパクトに設計され得る。
【0063】
本発明の独立した観点によれば、調理蒸気を吸引するファンは、負圧接続開口を備えたファンハウジングと、ファンハウジング内に配置され回転軸周りに回転可能に設置されたファンホイールを有する。回転軸は、負圧接続開口と垂直に配向された接続垂線と共に接続角度を形成する。当該接続角度は、10°~85°、特に30°~80°、特に60°~75°の範囲にある。有利には、結局、ファンは負圧ダクトの最初の部分に特に簡単に接続できる。特に、最初の部分の接続エリアは実質的に垂直に又は水平に配向され得る。したがって、最初の部分を負圧接続開口に接続する中間要素が回避され得る。よって、ファンは調理蒸気を下方に排出する煙霧排出装置のために及び/又はホブ装置のために特にコスト効率良く使用できる。
【0064】
好ましくは、煙霧排出装置は少なくとも3つ、特に少なくとも4つ、特に少なくとも5つ、特に少なくとも6つ、特に少なくとも8つのファンを有する。結局、煙霧排出装置は特にコンパクトに、すなわち減少した設置スペースによって設計でき、特に低い騒音レベルで操作できる。少なくとも3つのファンは、軸流ファン及び/又はラジアルファン及び/又はクロスフローファンとして設計できる。非常に多数のファンが、排出性能を維持しながら小さめの及び/又はより静かなファンの使用を可能にする。クロスフローファンは軸流ファンに比べて小さめの直径を有しながら同じ排出性能をもたらし、ゆえに煙霧排出装置の特にコンパクトな寸法を可能にする。
【0065】
本発明の1つの観点によれば、少なくとも1つのファンはそれぞれ、多くても250mm、特に多くても200mm、特に好ましくは多くても180mm、特に多くても150mm、特に多くても120mm、特に多くても100mm、特に多くても80mm、特に多くても50mmの直径を有するファンホイールを有する。それゆえ煙霧排出装置は特にコンパクトに設計できる。煙霧排出装置によって占有される設置スペースは小さい。
【0066】
原則として、大きめのファンホイールを有するファン、特に160mmの、200mmの又は250mmまでの直径を有するファンも使用できる。特に、それぞれが160mmの直径を有するファンホイールを備えた4つのファンを使用することが可能である。ファンホイールはそれぞれ、80mm以下、特に50mm以下の設置高さを有し得る。
【0067】
好ましくは、煙霧排出装置の設置高さは多くても220mm、特に多くても200mm、特に多くても150mm、特に多くても120mm、特に多くても100mmである。有利には、結局、煙霧排出装置は特にコンパクトに設計できる。煙霧排出装置の下のスペースは、例えば調理グッズのための貯蔵スペースとしてできるだけ多く維持されたままになる。
【0068】
本発明の別な観点によれば、少なくとも1つのファンは煙霧排出装置の負圧ダクトを介して互いに空気誘導により互いに接続している。煙霧排出装置の負圧ダクトは、少なくとも1つの流入開口と少なくとも1つのファンの間に延在する。好ましくは、全てのファンが負圧ダクトを介して互いに空気誘導接続している。少なくとも1つのファンは、単一の負圧ダクトを介して少なくとも1つの流入開口に接続してもよい。それに代えて、煙霧排出装置は多数の流入開口を有してもよく、流入開口の各々は負圧ダクトを介してファンのうちの1つに空気誘導接続している。好ましくは、全てのファンは互いに独立して、特に対応する制御装置によって制御され得る。好ましくは、調理煙霧はしたがって、個々の流入開口を介して互いに独立して排出され得る。排出性能を変更するために、全ての又は個々のファンが必要に応じて作動され得る。個々のファンはしたがって、それらが効率的に且つ静かに作動する、特にファンホイールの幾何学形状によって決定された最適な回転速度で常に作動され得る。排出性能はファンの全数に比べて減少した数のファンを作動させることで制御可能なままである。
【0069】
煙霧排出装置は調理蒸気を濾過するフィルタを有してもよい。多数のファンが負圧ダクトを介して空気誘導により互いに接続しているという事実のために、フィルタの数はファンの数より小さくてもよい。これにより、煙霧排出装置は特に容易にメンテナンスでき、コンパクトに実施できる。好ましくは、ファンの各々がフィルタの各々を介して、特に単一のフィルタを介して調理蒸気を排出するように、煙霧排出装置は構成されている。
【0070】
本発明の更なる観点によれば、フィルタは少なくとも1つの流入開口に及び/又は調理グッズキャリヤーに、特に調理グッズキャリヤーの表面に隣接して、及び/又はそれと面一に配置されている。平面図において、フィルタは調理グッズキャリヤーに完全に重なってもよく又は調理グッズキャリヤーの後に配置されてもよい。フィルタをこのように配置することで、煙霧排出装置は特にスペース節約であって、特に低い設置高さを有して設計できる。
【0071】
フィルタは、調理グッズキャリヤーに接着され得る及び/又はフィルタ容器を介して、特に形状フィットにより、特にレールを介して調理グッズキャリヤーに接続され得る。好ましくは、フィルタは特に工具を用いずに、煙霧排出装置から、特に調理グッズキャリヤーから可逆的に取り外せる。フィルタは油脂フィルタとして設計できる。好ましくは、平面図において調理グッズキャリヤーにより覆われるフィルタの面積は、平面図における調理グッズキャリヤーの面積の少なくとも50%である。調理蒸気のエネルギー効率的な濾過がこれにより保証される。
【0072】
煙霧排出装置は、少なくとも1つの流入開口を覆うための少なくとも1つのカバーを有してもよい。カバーは調理グッズキャリヤーの表面と平行に、特に面一に配置できる。カバーは、複数の、特に少なくとも10の、特に少なくとも50の、特に少なくとも100の、特に少なくとも10の調理蒸気の排出用のカバー開口を有してもよい。カバーはグリルとして又は金網として形成され得る。カバーは、ガラス、特にガラスセラミック、又は金属、特にステンレス鋼を有してもよい。好ましくは、カバーは、特に色及び/又は構造の点で調理グッズキャリヤーに適合され、それでそれらは互いに視覚により殆ど又は全く区別できない。
【0073】
フィルタは少なくとも1つのカバー及び少なくとも1つのフィルタエレメントを有してもよい。カバーは、フィルタエレメントに可逆的に接続できる。フィルタは溢れた液体を収集する収集トレイを有してもよい。例えば、フィルタは断面が三角形である。
【0074】
本発明の1つの観点によれば、煙霧排出装置は、少なくとも2つ、特に少なくとも3つのファンにそれぞれ回転駆動により接続した少なくとも1つのファンモータを有する。好ましくは、全てのファンが単一のファンモータにより回転可能に駆動される。この目的のために、ファンモータは、1又は複数の回転伝達手段、特に1又は複数の変速機及び/又はベルト駆動を介して少なくとも2つ、特に少なくとも3つのファンのそれぞれのファンホイールと回転伝達接続できる。ファンモータは、特に切替可能な結合装置を介してファンのファンホイールと回転伝達接続され又は切り離される。一般に、ファンモータの数はファンの数より少なくてもよく、特にファンホイールの数より少なくてもよい。この観点はまた本発明の他の詳細から独立して有利である。
【0075】
本発明の別な観点によれば、煙霧排出装置は、負圧ダクト内に配置された少なくとも1つの臭気フィルタ、特に活性炭フィルタを有する。好ましくは、フィルタは組み合わせフィルタとして構成されており、組み合わせフィルタは油脂フィルタと臭気フィルタの両方を有する。負圧ダクト内に配置された臭気フィルタは、特に少なくとも1つの流入開口を介して特に容易に可逆的に取り外せる。煙霧排出装置は、したがって特に容易に維持管理できる。
【0076】
本発明の更なる観点によれば、少なくとも2つのファンが互いに斜めに配向された回転軸を有する。これは、少なくとも2つファンが互いに平行でない回転軸を有すると理解される。少なくとも1つのファンの回転軸は、垂直に及び/又は水平に指向してもよい。少なくとも1つのファンの回転軸はさらに、垂直方向に対して傾斜して配置されてもよく、垂直方向に対する角度は5°より大きく、85°より小さい。少なくとも2つのファンの回転軸は、上流の負圧ダクトに関して及び/又は特に流入開口の幾何学的重心を通って延在する垂直軸に関して半径方向に指向してもよい。少なくとも2つのファンはしたがって、特にスペース節約的に負圧ダクトに配置できる。少なくとも2つのファンの回転軸の間の角度は好ましくは少なくとも30°、特に少なくとも45°、特に90°である。
【0077】
本発明のさらに別な観点によれば、煙霧排出装置は、少なくとも1つの流入開口の上流に位置する上側スペースを片側だけ隠すために垂直方向に沿って移動可能であって少なくとも1つの流入開口に隣接する少なくとも1つの案内要素を有する。上側スペースは煙霧排出装置の上のスペースであって、そこから調理蒸気が煙霧排出装置によって下方に排出されると理解される。案内要素は好ましくは板状である。少なくとも1つの案内要素は、片側で、すなわち完全にではなく、少なくとも1つの流入開口を取り囲む。平面図において、少なくとも1つの案内要素は、特に流入開口の幾何学的重心から出発して好ましくは少なくとも30°、特に少なくとも45°、特に少なくとも90°、特に少なくとも120°、特に少なくとも180°にわたって少なくとも1つの流入開口を取り囲む。調理蒸気の排出はしたがって、方向性を有して特にエネルギー効率良く実施され得る。
【0078】
案内要素の有効性は本質的にその高さに依存する。好ましくは、少なくとも1つの案内要素は、少なくとも1つの流入開口から出発して垂直方向に上方に少なくとも50mm、特に少なくとも100mm、特に少なくとも150mm、特に少なくとも200mmにわたって延在する。
【0079】
少なくとも1つの案内要素は、平坦であるか、単一曲線又は二重曲線であってもよく、すなわち解くことができない。少なくとも1つの案内要素は好ましくは断面が円形である。
【0080】
少なくとも1つの案内要素は照明を有してもよい。少なくとも1つの案内要素はまた、少なくとも1つのファン及び/又は少なくとも1つのホブを制御するためのユーザインターフェースを有してもよい。
【0081】
好ましくは、少なくとも1つの案内要素は、少なくとも1つの流入開口に対して移動可能である。この目的のために、煙霧排出装置は、案内装置、特に摺動ガイドを有してもよい。好ましくは、少なくとも1つの案内要素は、上側スペースが片側で隠される案内位置と、調理蒸気の排出が少なくとも1つの案内要素によって影響されないリセット位置の間に配置され得る。
【0082】
本発明の更なる観点によれば、リセット位置での少なくとも1つの案内要素の上側面は、それに隣接する流入開口の下に又は面一に配置され得る。流入開口の上の領域はしたがって、少なくとも1つの案内要素によって阻害されずに調理グッズ(調理食品)を置くのに使用できる。
【0083】
好ましくは、案内要素は、リセット位置において少なくとも1つの流入開口を特に気密に閉止するための閉止要素を有する。
【0084】
案内位置では、少なくとも1つの案内要素は、平面図において好ましくは少なくとも部分的に少なくとも1つの流入開口を覆う。調理蒸気の排出はしたがって、より方向性を有して、それゆえ特に効率的に実行され得る。
【0085】
本発明の別な観点によれば、少なくとも1つの流入開口は多くても100mm、特に多くても10mm、特に多くても1mm、特に多くても0.1mmの面積を有する。流入開口の数は好ましくは少なくとも10、特に少なくとも25、特に少なくとも50、特に少なくとも100、特に少なくとも1000である。調理蒸気の排出はしたがって、複数の異なる位置で及び調理蒸気が生じる場所のすぐ近傍で行われる。調理蒸気の排出はしたがって、特に効率的である。
【0086】
本発明のさらに別な観点によれば、複数の流入開口はそれぞれ、少なくとも2つの排出セクションのうちの1つに関連付けられており、調理蒸気の排出は排出セクションの各々を介して独立して実行され得る。少なくとも2つの排出セクションの各々の流入開口は、互いに気密に分離された負圧ダクトと接続し得る。好ましくは、少なくとも2つの排出セクションの各々は、特にそれぞれ別個の負圧ダクトを介して調理煙霧を吸引するための少なくとも1つのファンそれぞれに空気誘導接続している。好ましくは、少なくとも2つの排出セクションの各々は、少なくとも1つ、特に少なくとも2つ、特に少なくとも5つ、特に少なくとも10、特に少なくとも50の流入開口を有する。
【0087】
本発明の別な目的はホブ装置を改良することである。
【0088】
この目的は、前記記載に従う煙霧排出装置及び調理グッズを加熱するホブを有するホブ装置によって達成される。本発明に従うホブ装置の利点は、前述した煙霧排出装置の利点に一致する。好ましくは、ホブは少なくとも1つの調理グッズキャリヤー、及び、調理グッズキャリヤーの下に配置された少なくとも1つの加熱ユニットを有する。少なくとも1つの加熱ユニットは、輻射加熱ユニットとして及び/又は誘導加熱ユニットとして設計されてもよい。少なくとも1つの加熱ユニット、特に誘導コイルはそれぞれ、23cmまでの、特に24cmまでの、特に24cmより大きい直径又は長さ及び幅を有してもよい。ホブ装置は特に、24cmの直径又は長さ及び幅をそれぞれ有する4つのホブを有してもよい。
【0089】
少なくとも1つの流入開口は、好ましくは平面図において、ホブ装置の後1/3、特に後1/4に配置されている。少なくとも1つの流入開口は好ましくは、ホブ装置の幅の少なくとも50%、特に少なくとも70%、特に少なくとも85%にわたって延在する。
【0090】
本発明の1つの観点によれば、調理グッズキャリヤーは平面図において全てのファンに完全に重なる。ゆえに、ホブ装置の水平寸法は特に小さい。
【0091】
本発明の更なる観点によれば、平面図において、ファンは調理グッズキャリヤーの後縁の後の領域に配置されている。これにより、調理ゾーンとも呼ばれる正面領域において、特にホブの領域において特に低い設置高さを有するホブ装置を設計することが可能になる。ホブ装置は、正面縁と垂直な方向のその延伸の特に少なくとも50%、特に少なくとも70%、特に少なくとも80%、特に少なくとも90%にわたって、正面領域において多くても10cm、特に多くても5cm、特に多くても4cmの設置高さを有し得る。ホブ装置の設置高さ用のこれらの仕様は、ホブが配置される全体領域に特に当てはまる。ホブ装置はしたがって、この領域で、その下にあるベースキャビネット内の全スペースが利用できるこのような低い設置高さを有する。特に、頂部引き出しを断念する必要は無い。必要に応じて、それはわずかに減少した挿入深さで設計され得る。
【0092】
本発明の別な観点によれば、ホブ装置はL型断面を有する。特に、それはその正面領域において、特にホブが配置されている領域において、その後縁の領域におけるよりも低い設置高さを有し得る。この場合、例えば、電子部品及び/又はファン、特にファンホイールが後縁の領域に配置され得る。
【0093】
本発明のさらに別な観点によれば、ホブ装置は横断方向にL型断面を有してもよい。特に、それは、その中央領域におけるよりもその縁領域の1つ又は両方において大きい設置高さを有し得る。結局、またもやホブ装置がその中央領域において特に低い設置高さを有することが実現される。特に、ホブ装置の電子部品及び/又はファン又はそれらの構成部品及び/又は他の構成部品を縁領域に、特に後縁領域及び/又は横縁領域に配置することが可能である。
【0094】
本発明の1つの観点によれば、フィルタは平面図においてホブのうちの少なくとも2つの間又は少なくとも1つのホブの後に配置されている。
【0095】
本発明の1つの観点によれば、少なくとも1つの流入開口は気体透過性及び撥液的に(liquid-repellent)、特に液密に設計されている。この目的のために、気体透過性の及び撥液の、特に液密な層が少なくとも1つの流入開口に、特に調理グッズキャリヤーに配置され得る。気体透過性及び撥液層は調理グッズキャリヤーの上又は下に配置され得る。気体透過性及び撥液層は、調理グッズキャリヤーに及び/又は少なくとも1つのフィルタに特に材料結合により又は交換可能な方法で取り付けられ得る。好ましくは、気体透過性及び撥液層は、掃除可能に、特に食器洗浄機に耐えられるように設計されている。これは、調理蒸気が下方に確実に排出されるが、液体が調理グッズキャリヤー及び/又は少なくとも1つの流入開口の下の領域に入り込めないことを保証することを可能にする。
【0096】
少なくとも1つの流入開口はそれぞれ、調理グッズキャリヤーを通り抜ける流入ダクトを上流で画定し得る。少なくとも1つの流入ダクトは穴として、特に微小穴として及び/又は穿孔として形成され得る。好ましくは、少なくとも1つの流入開口は平面図において、調理グッズキャリヤーの中央領域に、特に調理グッズキャリヤーの幾何学的重心の領域に配置されている。少なくとも1つの流入開口は平面図において調理グッズキャリヤーの縁領域に配置されてもよい。
【0097】
本発明の1つの観点によれば、平面図において調理グッズキャリヤーの全表面積に対する調理グッズキャリヤーの穿孔表面の表面部分は少なくとも30%、特に少なくとも50%、特に少なくとも75%、特に100%である。
【0098】
本発明の1つの観点によれば、少なくとも1つの調理グッズキャリヤーは、特に工具を用いずに、ホブ装置の調理グッズキャリヤー容器から可逆的に取り外すことができる。
【0099】
調理グッズキャリヤーは特に、ホブ装置の他の構成部品から分離できる別個の構造要素として設計され得る。誘導発電機とともに、それは、ホブ装置の他の構成部品から分離できる、特に取り外すことができる。
【0100】
調理グッズキャリヤーは食器洗浄機に耐えられ及び/又は熱分解工程で掃除されるように設計され得る。特に、調理グッズキャリヤーはこの目的のために傷つきにくいように及び/又は耐食性及び/又は特に少なくとも200℃、特に少なくとも300℃、特に少なくとも400℃、特に少なくとも500℃の温度に対して耐熱性を有するように設計され得る。
【0101】
少なくとも1つの調理グッズキャリヤーはさらに、特に工具を用いずに取り外しできる及び/又は運べる、容量性の及び/又は電気加熱可能な加温板として設計され得る。電気加熱のために、加温板はマイカナイトの層を有してもよい。好ましくは、加温板は最大120℃、特に最大100℃、特に最大80℃の温度まで加熱され得る。好ましくは、調理グッズキャリヤーは少なくとも500J/kgK、特に少なくとも700J/kgK、特に少なくとも850J/kgKの比熱容量を有する。
【0102】
本発明の別な観点によれば、ホブ装置は小型家電として構成されている。小型家電は、ホブ及び煙霧排出装置を有する組み立てユニットを意味すると理解され、煙霧排出装置は負圧ダクト及び少なくとも1つのファンを有する。小型家電として設計されたホブ装置は特に素早く且つ少ない労力で特に調理台に設置できる。
【0103】
本発明の更なる観点によれば、少なくとも1つのファンは平面図においてホブ装置の、特に調理グッズキャリヤーの幾何学的重心の完全に後ろに水平に配置されている。ホブ装置の全設置高さはしたがって、特に低くできる。ホブ装置がキッチンベースキャビネットに設置されるとき、調理台の下の利用可能な貯蔵スペースは、特に正面領域においてホブ装置によって大部分は影響されないままである。好ましくは、少なくとも1つのファンは平面図において調理グッズキャリヤーの後の領域に完全に配置されている。この場合、少なくとも1つのファンの回転軸は特にホブの奥行方向において水平に配向され得る。
【0104】
本発明の別な観点によれば、正面縁とホブ装置の幾何学的重心の間の水平領域におけるホブ装置の正面設置高さは多くても180mm、特に多くても150mm、特に多くても120mm、特に多くても100mm、特に多くても80mm、特に多くても50mmである。正面領域で40mmの設置高さを有するホブ装置が可能であることが判明した。
【0105】
ホブ装置は、それと垂直な方向に正面縁から出発して少なくとも30cm、特に少なくとも40cm、特に少なくとも50cmにわたって延在する領域において特に、このような低い設置高さを有する。
【0106】
ホブ装置は、特に調理ゾーンの全領域において、このような低い設置高さを有してもよい。
【0107】
ホブ装置の全設置高さは好ましくは少なくとも250mm、特に200mm、特に150mmである。
【0108】
本発明はホブカバーを備えたホブ装置を改良するという目的に基づいている。
【0109】
この目的は、請求項13の特徴を有するホブ装置によって達成される。本発明によれば、ホブに対して移動可能なホブカバーであって、閉位置において、平面図において少なくとも1つの流入開口及び少なくとも1つの調理ゾーンを少なくとも部分的に覆い、開位置においてそれらを露出するホブカバーを有するホブ装置が特に柔軟に集中的に使用できる。調理ゾーンは、少なくとも1つの加熱ユニットが調理グッズを加熱する調理グッズキャリヤーの上の領域として定義される。
【0110】
ホブカバーが開位置に配置されると、ホブ全体が調理グッズを加熱するために通常の方法で使用できる。ホブカバーが閉位置に配置されると、例えばホブの上の第1領域が調理グッズを加熱するために使用でき、ホブの上の第2領域が調理グッズを準備するために同時に使用できる。少なくとも1つの流入開口の少なくとも部分的な覆いのために、特に変わらないファン出力を用いて、流入開口の覆われない領域において、排出強度が増加される。したがって、増加した排出性能が調理のために使用されるホブの領域でもたらされる。加えて、開位置に配置されるホブカバーは、その後ろの壁を油脂しぶきから確実に保護する。よって、キッチンで利用可能なスペースの集中的な使用と調理蒸気のエネルギー効率の良い排出が可能である。
【0111】
本発明の更なる観点によれば、閉位置におけるホブカバーは少なくとも1つの流入開口のみを覆い、調理ゾーンを覆わない。特に、ホブカバーは、閉位置においてホブの、特に調理グッズキャリヤーの後縁と特に面一であってもよい。
【0112】
ホブカバーの上側面が、機械的に無感覚な、特に傷つきにくい(ひっかき抵抗の)貯蔵表面及び/又は切断抵抗のある切断表面として設計され得る。ホブカバーが閉位置に配置されると、ホブカバーの上側面は例えば加熱すべき食品を用意するために使用できる。好ましくは、ホブカバーは高い温度に耐性を有するように、特に少なくとも150℃、特に少なくとも200℃、特に少なくとも250℃の温度に耐性を有するように設計されている。ホブカバーは、多くても3.0W/mK、特に多くても2.0W/mK、特に多くても1.0W/mKの特に低い熱伝導率を有し得る。よって、加熱食品は、ホブカバーへの損傷の恐れ無く及び加熱されたホブカバーとの接触で肌を火傷する恐れ無くホブカバー上に置くことができる。
【0113】
特に、ホブカバーは金属、特に鋳鉄、ガラス又はガラスセラミック、又はプラスチック材料で作られてもよい。
【0114】
ホブカバーは好ましくは、ホブ装置に、特にホブに回動可能に設置されている。ホブカバーは、閉位置と開位置の間でホブカバーを移動させる駆動手段と接続してもよい。駆動手段はモータ及び/又はばね要素を有してもよい。ホブカバーはしたがって、閉位置と開位置の間で特に容易に、特に自動的に移動され得る。開位置と閉位置の間の手動移動のために、ホブカバーはハンドル手段を有してもよい。
【0115】
好ましくは、ホブカバーは閉位置において少なくとも1つの流入開口及び/又は少なくとも1つの調理ゾーンを完全に覆う。閉位置では、ホブカバーは平面図においてホブ全体、特に調理グッズキャリヤー全体を完全に覆い得る。閉位置では、ホブカバーはホブに、特に調理グッズキャリヤーに載ってもよい。閉位置では、ホブカバーの表面は作業台と面一に配置され得又はそれを越えて上方に突出し得る。
【0116】
本発明の1つの観点によれば、ホブカバーは閉位置において少なくとも1つの流入開口を気密に閉鎖する。ホブカバーはこの目的のために閉鎖シールを有してもよい。好ましくは、閉鎖シールは閉位置において少なくとも1つの流入開口を完全に取り囲む。ゆえに、特にファンが動作停止されたとき、少なくとも1つの流入開口を介する煙霧排出装置からの臭気の漏出は確実に防止され得る。
【0117】
本発明の別な観点によれば、ホブカバーは少なくとも2つの独立に移動可能なカバー本体を有する。好ましくは、少なくとも1つの流入開口及び調理グッズキャリヤーはそれぞれ、少なくとも2つのカバー本体により部分的に覆われ得る。したがって、調理グッズキャリヤーの未使用領域は、少なくとも1つの流入開口の、特に隣接する、部分領域と共に覆われ得る。特に調理グッズキャリヤーの更なる部分領域が調理グッズを加熱するために使用できる。調理蒸気は、流入開口のこうして減少した領域を介して特に集中的に排出され得る。
【0118】
ホブカバーは、少なくとも1つのカバー本体に取り付けられた少なくとも1つの閉鎖蓋を有してもよい。少なくとも1つのカバー本体の閉位置において、閉鎖蓋が煙霧排出装置の負圧ダクトに入り込むように、閉鎖蓋は構成されてもよい。閉鎖シールは好ましくは少なくとも1つの閉鎖蓋に配置されている。したがって、少なくとも1つの流入開口は、特に確実に、特に気密に閉鎖され得る。
【0119】
本発明の更なる特徴、利点及び詳細は、図面に基づいた調理グッズキャリヤー、ホブ及びホブ装置の以下の記載から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0120】
図1】ホブ及び煙霧排出装置を備えたホブ装置の斜視図を示す。
図2図1における切断線II-IIに沿うホブ装置の断面図を示す。
図3】更なる実施形態に従うホブ装置の平面図を示し、それによればホブ装置は、6つの誘導加熱ユニット、複数のクロスフローファンを備えた煙霧排出装置及び複数の流入ダクトを備えた調理グッズキャリヤーを有し、これらは調理グッズキャリヤーの表面上に不均一に分布している。
図4】調理グッズキャリヤーにより形成される単一の流入開口と、調理グッズキャリヤー及び流入開口を可逆的に完全に覆うホブカバーとを備えた煙霧排出装置を有する更なる実施形態システムに従うホブ装置の斜視図を示す。
図5】流入開口の重心を通って延在する垂直軸周りに等角且つ等距離に配置された4つのファンを備えた、図4における切断線V-Vに沿うホブ装置の断面図を示す。
図6】中空円筒フィルタを備えた、図4における切断線VI-VIに沿うホブ装置の断面図を示す。
図7】更なる実施形態に従うホブ装置の斜視背面図を示し、ホブ装置は、互いに隣接して配置された4つの加熱ユニットを備えたホブと、互いに独立して変位可能な2つのカバー本体を備えたホブカバーと、ホブの背面に配置された流入開口を備えた煙霧排出装置とを有する。
図8図7における切断線VIII-VIIIに沿うホブ装置の断面図を示し、排出装置の臭気フィルタがファンの上流に配置された負圧ダクト内に配置されている。
図9】それぞれ流入開口の上流に位置する上側スペースを片側で隠す(陰にする)ための2つの変位可能な調理蒸気案内要素を備えた更なる実施形態に従うホブ装置の斜視図を示す。
図10】2つの流入開口の下流に配置された2つのファンを備えた、図9における切断線X-Xに沿うホブ装置の断面図を示す。
図11】調理グッズキャリヤー、そこに配置された3つの加熱ユニット及び調理蒸気を下方に排出する煙霧排出装置を備えた更なる実施形態に従うホブ装置の平面図である。ホブ装置の全幅は560mmであり、全ての加熱ユニットは平面視で流入開口から同じ距離に配置されている。
図12図11におけるホブ装置の側面図である。
図13】更なる実施形態に従うホブ装置の平面図であり、流入ダクトの中央長手軸がホブ垂線に対して傾斜して形成されている。
図14】4つの加熱ユニットと煙霧排出装置を備えたホブ装置の平面図である。
図15】回転軸周りに回転可能に設置されたファンホイールをそれぞれ有する2つのファンを備えた、図14における切断線XV-XVに沿うホブ装置の断面図を示す。回転軸は水平面及び垂直方向に対して傾斜して配向されている。
【発明を実施するための形態】
【0121】
以下では、ホブ2及び煙霧排出装置3を備えたホブ装置1の様々な詳細を図1及び図2に関連して記載する。ホブ2は、そこに配置された、調理グッズ6を加熱する4つの加熱ユニット5を備えた調理グッズキャリヤー4を有する。ホブ装置1は、キッチンベースキャビネット7上に配置されている。この目的のために、ホブ装置1はキッチンベースキャビネット7の調理台8に取り付けられている。調理グッズキャリヤー4の表面は調理台8の表面と面一に配置されている。
【0122】
煙霧排出装置3及び加熱ユニット5を制御するために、ホブ装置1はユーザインターフェース9を有する。ユーザインターフェース9はタッチ式スクリーンとして設計されている。ユーザインターフェース9は、不図示の制御ユニットを介して煙霧排出装置3及び加熱ユニット5に信号接続している。
【0123】
調理グッズキャリヤー4は、ガラス板、特にガラスセラミック板を有する。ガラス板は、調理蒸気の排出のために多数の流入ダクト10で貫通されている。流入ダクト10の断面積はそれぞれ、1mmより小さい。
【0124】
調理グッズキャリヤー4の高さで又は上でそれぞれの加熱ユニット5により加熱可能な領域が調理ゾーン11を形成する。調理ゾーン11の領域では、それぞれの加熱ユニット5が調理グッズ6に作用し、それを加熱できる。調理ゾーン11の領域では、調理グッズキャリヤー4は流入ダクト10を全く有していない。調理ゾーン11の領域を除いて、流入ダクト10は平面視で調理グッズキャリヤー4にて互いから等距離に配置されている。流入ダクト10はそれぞれ、直線的に且つ調理グッズキャリヤー4を通って垂直方向に延びている。流入ダクト10は円形断面を有する。
【0125】
図2に示すように、ホブ装置1はハウジング12を有する。調理グッズキャリヤー容器13がハウジング12に配置されている。調理グッズキャリヤー4は、上から調理グッズキャリヤー容器13に載っており、工具を用いずに可逆的にそこから上方へ取り除くことができる。
【0126】
調理グッズキャリヤー4は、食器洗浄機に耐えられるように設計されている。特に、調理グッズキャリヤー4は、高い温度、特に少なくとも350℃に耐えられるように設計されており、熱分解洗浄に適している。
【0127】
調理グッズキャリヤー4を貫通する流入ダクト10の数は50よりも大きい。調理グッズキャリヤー4の下には、特に流入ダクト10が貫通している領域には、フィルタ14が配置されている。平面図では、フィルタ14は流入ダクト10に完全に重なっている。フィルタ14は、調理蒸気から油脂及び臭気を濾過する結合フィルタとして設計されている。調理グッズキャリヤー4はフィルタ容器15を有する。フィルタ14は、フィルタ容器15により調理グッズキャリヤー4に可逆的に(元に戻せるように)取り付けられている。
【0128】
調理グッズキャリヤー4は、気体を透過でき、液体を透過できないように設計されている。この目的のために、調理グッズキャリヤー4は流入ダクト10の領域に疎水性表面コーティング16を有する。
【0129】
フィルタ14は、煙霧排出装置3の負圧ダクト17内に配置されている。負圧ダクト17は、調理グッズキャリヤー4の上側面にて流入ダクト10によって形成された流入開口18と、煙霧排出装置3のファン19の間に延在している。煙霧排出装置3は4つのファンを有する。ファン19はクロスフローファンとして形成されている。それぞれのファン19の回転軸20が水平に、特にホブ装置1の前縁20aと平行に配向されている。ファン19は、負圧ダクト17を介して流入開口18と流体誘導接続しており、正圧ダクト21を介して調理蒸気出口21に流体誘導接続している。
【0130】
煙霧排出装置3は、4つの独立に操作可能な排出セクション22a,22b,22c,22dを介して調理蒸気を排出するよう設計されている。この目的のために、それぞれの排出セクション22a,22b,22c,22dは、別個の負圧ダクト17を介してファン19のうちの1つに連通している。調理グッズキャリヤー4の表面は等しい面積の4つの排出セクション22に分割されている。
【0131】
それぞれの排出セクション22の下流に配置された負圧ダクト17と調理グッズキャリヤー4の気密接続のために、不図示の複数の密封要素が負圧ダクト17に配置されている。それにより密封要素はそれぞれの排出セクション22を完全に取り囲んでいる。
【0132】
調理グッズキャリヤー4は500mmの奥行Tを有する。ホブ装置1の前縁20aから始まる正面領域に、特に奥行Tの少なくとも70%にわたって、ホブ装置1は、120mm以下の正面設置高さHvを有する。ホブ装置1の設置高さHvは特に、この領域においてたった3cm~5cmの範囲であってもよい。キッチンベースキャビネット7の貯蔵スペース23は、ホブ装置1によっておおむね影響を受けず、妨げられないままである。キッチンベースキャビネット7の上部引き出し24は、垂直方向にも奥行方向にも短くならない。必要ならば、キッチンベースキャビネット7の上部引き出し24を奥行方向に少し短く構成し、ファン19を配置するための後部領域に十分なスペースを得ることが可能である。
【0133】
ファン19はそれぞれ、ファンホイール25を有する。ファンホイール25の直径Dは80mmである。
【0134】
ホブ装置1は、小型家電として設計されており、ゆえに組み立て済み装置として調理台8に簡単且つ素早く挿入できる。それにより小型家電として設計されたホブ装置1は、ハウジング12、ホブ2及び煙霧排出装置3を有し、負圧ダクト17と煙霧排出装置3のファン19は小型家電を備えている一方、ファン19の下流に配置された正圧ダクト26は部分的にのみそれに所属している。
【0135】
ホブ装置1、煙霧排出装置3、ホブ2及び調理グッズキャリヤー4の操作モードは以下の通りである。
【0136】
ホブ装置1の開始はユーザインターフェース9を介して実行される。加熱ユニット5及びファン19を制御するユーザ入力は、ユーザインターフェース9を介して制御ユニットに伝達される。制御ユニットによって、加熱ユニット5及びファン19を操作するために電気エネルギーが供給される。制御ユニットを介して、加熱ユニット5及びファン19の状況及び性能データがユーザインターフェース9に伝達され、ユーザインターフェース9を介して視覚的に表示される。
【0137】
加熱ユニット5及びファン19は、制御ユニットにより互いに独立して電力を切り替えられる。排出セクション22aの領域に配置された加熱ユニット5を作動させることで、そこに配置された調理グッズ6だけが加熱される。排出セクション22aに接続したファン19を作動させることで、調理蒸気が排出セクション22aに関連する流入ダクト10を介して掃引される。
【0138】
図3に関連して、本発明に従うホブ装置1の更なる実施形態を以下に記載する。先の実施形態と異なり、流入ダクト10は調理グッズキャリヤー4の表面の上に不均一に分布して配置されている。加えて、流入ダクト10は調理ゾーン11の領域にも配置されている。この場合負圧ダクト17は特に、加熱ユニット5と調理グッズキャリヤー4の間に延在する。この目的のために、加熱ユニット5は調理グッズキャリヤー4から距離を置いて配置されている。単位面積当たり複数の流入ダクト10が、それぞれの調理ゾーン11の縁領域において、それぞれの調理ゾーン11の中央領域におけるよりも大きく、また調理グッズキャリヤー4の縁領域におけるよりも大きい。流入ダクト10の断面積は、調理ゾーン11に対してそれぞれの流入ダクト10の位置に従って変化する。調理ゾーン11の縁領域に配置された流入ダクト10は、調理ゾーン11の中央領域における及び調理グッズキャリヤー4の縁領域におけるそれら流入ダクト10より大きい断面積を有する。
【0139】
流入ダクト10は気体及び液体を透過できるように設計されている。溢れた液体用の収集トレイ27が調理グッズキャリヤー4の下に配置されている。平面図では、収集トレイ27は複数の流入ダクト10に重なる。
【0140】
ホブ装置1は、それぞれ調理グッズキャリヤー4を備えた6つのホブ2を有する。それぞれのホブ2の調理グッズキャリヤー4は互いに別々に形成されている。
【0141】
図3に示される実施形態に従うホブ装置1の操作モードは、上に記載した実施形態に従うホブ装置1の操作モードに一致する。ホブ装置1が単一の加熱ユニット5だけを有する複数のホブ2を有する事実のために、調理グッズキャリヤー4の寸法は対応的に小さい。調理グッズキャリヤー4はしたがって、それぞれの調理グッズキャリヤー容器13から特に容易に取り外すことができ、特に食器洗浄機で掃除できる。
【0142】
それぞれの調理グッズキャリヤー容器13から調理グッズキャリヤー4を取り外した後、収集トレイ27は上から容易に掃除できる。それぞれの調理グッズキャリヤー4上に配置されたフィルタ14は、特に容易に掃除でき又は交換できる。
【0143】
図4図6に関連して、本発明の更なる実施形態を記載する。上に記載した実施形態とは異なり、調理グッズキャリヤー4は単一の流入ダクト10を有する。流入ダクト10の上側面は、煙霧排出装置3の単一の流入開口18を形成する。流入開口18は流入グリル28によって覆われている。
【0144】
ホブ装置1は、調理グッズキャリヤー4及び流入開口18を可逆的に覆うホブカバー29を有する。ホブカバー29は、調理グッズキャリヤー4に対して変位可能なカバー本体30を有する。カバー本体30は閉位置及び開位置に配置可能である。閉位置では、カバー本体30は平面図において調理グッズキャリヤー4及び流入開口18を完全に覆う。カバー本体30は閉位置において流入開口18の気密閉鎖のための閉鎖シール31を有する。
【0145】
ホブカバー29はホブ2にヒンジで連結されている。開位置では、カバー29は、調理グッズを加熱するための調理グッズキャリヤー4、特に調理ゾーン11及び調理蒸気を排出するための流入開口18を露出する。
【0146】
調理グッズキャリヤー4の表面は、調理台8の表面と面一に配置されている。閉位置では、カバー本体30は調理台8の縁に載る。不図示の別な実施形態によれば、調理グッズキャリヤー4の表面は調理台8の表面の下に配置でき、ホブカバー29の表面は閉位置において調理台8の表面と面一に配置できる。
【0147】
図5は、下からのホブ装置1の断面を示す。ホブ装置1の煙霧排出装置3は4つのファンを有する。ファン19は水平に配向された回転軸20を有する。平面図では、ファン19は流入開口18の中央領域を通って延びる垂直軸の周りに等距離及び等角で分布して配置されている。それぞれ2つの相互に隣接するファン19の回転軸20は、互いに90°の角度で配向されている。ファンホイール25の直径Dは120mmである。ファン19は軸流ファンとして設計されている。
【0148】
ファン19は、共通の負圧ダクト17を介して流入開口18に接続している。煙霧排出装置3は、流体誘導によりファン19に接続した正圧ダクト26を有する。
【0149】
図6に示すように、ホブ装置の全設置高さHは150mmである。流入開口18の下流には、溢れた液体のための収集トレイ17を備えた中空円筒フィルタ14が配置されている。フィルタ14は油脂フィルタ(グリースフィルタ)として設計されている。
【0150】
図4~6に示す実施形態に従うホブ装置1の操作モードは、先行の実施形態に従うホブ装置1の操作モードに一致する。流入グリル28は調理グッズキャリヤー4から可逆的に取り外し可能である。フィルタ14は流入開口18から取り外し可能である。ホブカバー29は閉位置と開位置の間で回動され得る。調理グッズキャリヤー4は調理台8にしっかり接続されている。
【0151】
図7及び図8に関連して、本発明の更なる実施形態を記載する。先行の実施形態とは異なり、ホブ装置1は、並んで配置された4つの加熱ユニット5を備えたホブ2を有する。煙霧排出装置3の流入開口18は長方形の輪郭を有し、加熱ユニット5又は調理ゾーン11の後に配置されている。流入開口18は負圧ダクト17を介して4つのファン19に空気誘導接続しており、そのそれぞれはファンホイール25を有する。ファンホイール25の回転軸20は互いに平行であり、水平に配向されている。
【0152】
ホブ装置1の前縁20aから幾何学的重心SPまでの水平領域での最大正面設置高さHvは120mm以下である。特に、この領域でのホブ装置1の設置高さHvはたった3cm~5cmの範囲であってもよい。特に、ホブ装置1は、その前縁20aから出発するこのような低い設置高さを少なくとも30cm、特に少なくとも40cmの奥行Tにわたって有する。ホブ装置1の全設置高さHは180mm以下である。
【0153】
ホブカバー29は2つのカバー本体30を有する。2つのカバー本体30は、開位置と閉位置の間で互いから独立して配置可能である。閉位置では、カバー本体30の各々は2つの調理ゾーン11をそれぞれ完全に覆い、流入開口18を半分だけ覆う。
【0154】
2つのカバー本体30は各々、回転機構31aを介してホブ装置1に取り付けられている。回転機構31aは、不図示の駆動ばねと、やはり不図示の減衰要素を有する。回転機構31aは、それぞれのカバー本体30の滑らかで減衰された動きの開閉を保証する。
【0155】
図8に示すように、煙霧排出装置3は、負圧ダクト17内に配置された2つのフィルタ14a,14bを有する。流れ方向の流入開口18の下流に配置された第1フィルタ14aは油脂フィルタとして設計されており、第2フィルタ14bは臭気フィルタとして設計されている。特に、活性炭フィルタが臭気フィルタとして機能する。第2フィルタ14bは特に1又は複数の活性炭要素を有してもよい。これらは簡単に交換することができる。特に、それらは流入開口18を通して取り外し可能である。
【0156】
負圧ダクト17内の第2フィルタ14bに代えて又は加えて、特に活性炭フィルタの形態の臭気フィルタが、少なくとも1つのファン19の下流側に配置され得る。特に、下流側の対応する臭気フィルタをファン19の各々に配置することが可能である。これら臭気フィルタは好ましくは交換可能であり、特に工具を用いずに交換可能である。特に、それらは備えられたそれぞれの取り外し開口を介して正圧ダクト26から取り外される。
【0157】
ホブカバー29はそれぞれ、流入開口18の気密閉鎖用のカバー本体30に接続した1つの閉鎖蓋32を有する。カバー本体30は閉鎖蓋32から離間して配置されている。
【0158】
ホブ装置1の操作モードは、先に記述した実施形態に従うホブ装置1の操作モードに一致する。互いに対するカバー本体30の相対的な移動性のために、流入開口18は場合によっては全く覆われず、半分だけ又は完全に覆われ得る。流入開口18の半分覆いの場合、流入開口18の覆いのない領域における排出性能が増大される一方、ファン19の性能は同じままである。覆われない調理ゾーン11は依然として調理グッズ6を加熱するために使用され得る。カバー本体30で覆われた調理ゾーン11は、自動的に動作を停止される。この目的のために、制御ユニットは、閉位置に配置されたカバー本体30を検出するための接触スイッチ33と信号接続している。
【0159】
図9及び図10に関連して、本発明の更なる実施形態を記載する。先の実施形態とは異なり、煙霧排出装置3は、調理グッズキャリヤー4を貫通する2つの流入ダクト10によって形成される2つの流入開口18を有する。煙霧排出装置3はまた2つの案内要素34を有し、これらはそれぞれ互いに流入開口18に隣接して配置され、流入開口18の主伸長と平行に配向されている。案内要素34はそれぞれ、単一の曲面シェルとして形成されている。案内要素34は、リセット位置と案内位置の間で調理グッズキャリヤー4に対して変位可能である。案内位置では、それぞれの案内要素34は、調理グッズキャリヤー4の上に少なくとも部分的に配置されている。案内位置では、それぞれの案内要素34は、流入開口18に対する一方の側で、それぞれの流入開口18の上流に位置する上側スペースを隠す。リセット位置では、それぞれの案内要素34の上側面は、それに隣接するそれぞれの流入開口18の表面と面一に配置されている。
【0160】
案内要素34は、閉鎖要素35を有する。閉鎖要素35は、リセット位置でそれぞれの流入開口18を覆うように設計されている。
【0161】
図10に示すように、ホブ装置1は案内要素34の移動のためにそれぞれ1つの摺動ガイド36を有する。
【0162】
図9及び図10に示すホブ装置1の操作モードは、前述した実施形態に従うホブ装置1の操作モードに一致する。摺動ガイド36に沿うそれぞれの案内要素34の移動は、ガイド位置における調理技術の配向された排出のための上側スペースの片側隠しと、リセット位置におけるそれぞれの流入開口18の閉鎖を可能にし、臭気の煙霧排出装置3からの漏出が確実に防止される。
【0163】
図11及び図12に関連して、本発明の更なる実施形態を記載する。先の実施形態とは異なり、ホブ装置1は、調理グッズキャリヤー4、3つの加熱ユニット5及び正に1つのファン19を備えた1つの煙霧排出装置3を有する。煙霧排出装置3のファン19は、ラジアルファンとして設計されている。ファン19は、流入ダクト10を介して流入開口18に流体誘導接続している。
【0164】
ホブ装置1の全幅Bは560mmである。ファン19を含むホブ装置1の全設置高さHは180mmである。ホブ装置1の奥行Tは515mmである。
【0165】
煙霧排出装置3はファン19を有しており、ホブ装置1は調理台8における一体設置のための組み合わせ機器として設計されている。
【0166】
ファン19の流入開口18は調理グッズキャリヤー4を通り抜けている。流入開口18は平面図では円形である。煙霧排出装置3は、流入開口18に可逆的に配置できる流入グリル28を有する。平面図では、流入グリル28は流入開口18を完全に覆う。流入グリル28は、流入グリル28及び流入開口18を介する調理蒸気の層流排出を支援するために互いに同軸に配置された複数の層状の(lamellar)案内要素34を有する。
【0167】
流入開口18の幾何学的重心37が、調理グッズキャリヤー4の幾何学的重心38から距離を置いて配置されている。流入開口18の幾何学的重心37と調理グッズキャリヤー4の幾何学的重心38の間の距離aは100mmである。流入開口18の幾何学的重心37は平面図において、幅方向39に沿って並びに奥行方向40に沿って、調理グッズキャリヤー4の幾何学的重心38から距離を置いて配置されている。
【0168】
調理グッズキャリヤー4の幾何学的重心の間の最小距離aH1は75mmであり、調理グッズキャリヤー4の幾何学的重心38の間の最小距離aH2は10mmである。流入開口18と第1加熱ユニット5の間の最小距離aEH1は、流入開口18と第2加熱ユニット5の間の最小距離aEH2に等しく、また流入開口18と第3加熱ユニット5の間の最小距離aEH3に等しい。流入開口と加熱ユニット5の間の最小距離aEH1,EH2,EH3は、40mmである。
【0169】
ホブ装置1はユーザインターフェース9を有する。ユーザインターフェース9は、タッチ式表面41及び複数の表示要素42を有する。ユーザインターフェース9は、加熱ユニット5及び煙霧排出装置3を制御するよう構成されている。ユーザインターフェース9は平面図にて、流入開口18と反対側に加熱ユニット5のうちの1つに対して配置されている。特に、ユーザインターフェース9の外側縁は、幅方向39に沿って及び奥行方向40に沿って調理グッズキャリヤー4の幾何学的重心38から離間して配置されている。ユーザインターフェース9は調理グッズキャリヤー4の横縁領域に配置されている。
【0170】
図12では、ホブ装置1は側面図で示されている。ファン19はファンハウジング43を有する。ファンハウジング43は、流入ダクト10の最下位置の上に配置されている。流入ダクト10の最下位置とファンハウジング43の間の距離は50mmである。ファンハウジング43は、完全に加熱要素5の下に配置されている。したがって、水平方向のホブ装置1の特にコンパクトな設計が保証される。
【0171】
ホブ装置1は、キッチンベースキャビネット42aに少なくとも部分的に受容される。ホブ装置1は、キッチンベースキャビネット42aに支持された調理台8を通り抜ける。キッチンベースキャビネット42aのキャビネット幅Bは600mmである。キッチンベースキャビネット42aのキャビネット奥行Tも600mmである。キッチンベースキャビネット42aは、ホブ装置1又は引き出し又は棚を受容する貯蔵スペース42bを有する。キッチンベースキャビネット42aの貯蔵スペース幅Bは580mmである。
【0172】
キッチンベースキャビネット42aは断熱材(遮音材)43aを有する。断熱材43aは、ホブ装置1の底面側及び正面側を取り囲むようにキッチンベースキャビネット42aに配置されている。断熱材43aは減少した騒音放出とキッチンベースキャビネット42aの下側部分への減少した熱入力を保証する。
【0173】
この実施形態に従うホブ装置1の操作モードは、前述したホブ装置1の操作モードに一致する。
【0174】
図13は、ホブ装置1の別な実施形態を示す。前述したホブ装置1とは異なり、流入ダクト10の最初の部分44は、ホブ垂線46に対して斜めに配向された中央長手軸45を有する。最初の部分44の中央長手軸45とホブ垂線46の間の角度は45°である。
【0175】
最初の部分44は断面が円形である。流入開口18は、中央長手軸45のホブ垂線46に対する斜め配向のために楕円形状を有する。
【0176】
ホブ装置の全幅Bが最大600mm、特に560mmである事実のために、特に小さい寸法を有するキッチンベースキャビネット42aに煙霧排出装置3を備えたホブ装置1を配置することが初めて可能である。有利には、結局、このようなホブ装置1は特に柔軟に使用でき、したがって相当に大きい範囲で設置できる。それによって貯蔵スペース42bが例えば台所用品を収納するために最大の可能な範囲で維持されるため、最大200mmの設置高さを有するホブ装置1の設計は特に有利である。
【0177】
図14及び図15は、ホブ装置1の更なる実施形態を示す。前述したホブ装置1とは異なり、煙霧排出装置3は2つのファン19を有し、そのそれぞれは回転軸20の周りに回転可能に設置されたファンホイール25を有する。回転軸20はそれぞれ、水平方向に及び垂直方向に対して傾斜して配向されている。ホブ装置1は、平面図にて長方形の4つの加熱ユニット5を有する。加熱ユニット5及び煙霧排出装置3は、ユーザインターフェース9と信号接続している。
【0178】
煙霧排出装置3は、調理グッズキャリヤー4に中央に配置された流入開口18を有する。負圧ダクト17の最初の部分44は流入開口18に接続している。
【0179】
ファン19はそれぞれファンハウジング43を有する。ファンハウジング43は負圧接続開口47を有する。最初の部分44は負圧接続開口47を貫通している。ダクト接続部48が最初の部分44をファンハウジング43に液密に接続する。
【0180】
接続垂線49が負圧接続開口47と垂直に配向されている。接続垂線49は回転軸20と80°の接続角度をなす。
【0181】
加熱ユニット5に供給するパワーエレクトロニクス50がそれぞれの加熱ユニット5の下に設置されている。回転軸20の傾斜のために、パワーエレクトロニクス15のために必要なスペース、特に多くの設置スペースを必要とするパワーエレクトロニクス15の個々の構成部品のために必要なスペースが、それぞれの加熱ユニット5とファン19の間の領域に与えられる。
【0182】
2つのファン19は、平面図と側面図の両方において加熱ユニット5に重なる。結局、ホブ装置1は、特にコンパクトに構成される。全設置高さHは180mmである。
【0183】
ファン19の吸引方向51は、垂直上方に向いた方向性構成部品を有する。吸引方向51は回転軸20と平行に配向されている。吸引方向51が上方に向いた方向性構成部品を有する事実のために、ファン19は浸透する液体から確実に保護される。
【符号の説明】
【0184】
1 ホブ装置
3 煙霧排出装置
4 調理グッズキャリヤー
5 加熱ユニット
6 調理グッズ
B 全幅
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2021-10-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0162
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0162】
図9及び図10に示すホブ装置1の操作モードは、前述した実施形態に従うホブ装置1の操作モードに一致する。摺動ガイド36に沿うそれぞれの案内要素34の移動は、ガイド位置における調理蒸気の配向された排出のための上側スペースの片側隠しと、リセット位置におけるそれぞれの流入開口18の閉鎖を可能にし、臭気の煙霧排出装置3からの漏出が確実に防止される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0168
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0168】
調理グッズキャリヤー4の幾何学的重心38と加熱ユニット5の第1ユニットの間の最小距離aH1は75mmであり、調理グッズキャリヤー4の幾何学的重心38と加熱ユニット5の第2ユニットの間の最小距離aH2は10mmである。流入開口18と第1加熱ユニット5の間の最小距離aEH1は、流入開口18と第2加熱ユニット5の間の最小距離aEH2に等しく、また流入開口18と第3加熱ユニット5の間の最小距離aEH3に等しい。流入開口と加熱ユニット5の間の最小距離aEH1,EH2,EH3は、40mmである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0176
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0176】
ホブ装置の全幅Bが最大600mm、特に560mmである事実のために、特に小さい寸法を有するキッチンベースキャビネット42aに煙霧排出装置3を備えたホブ装置1を配置することが初めて可能である。有利には、結局、このようなホブ装置1は特に柔軟に使用でき、したがって相当に大きい範囲で設置できる。それによって貯蔵スペース42bが例えば台所用品を収納するために最大の可能な範囲で維持されるため、最大200mmの設置高さを有するホブ装置1の設計は特に有利である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホブ装置(1)であって、
1.1 調理グッズ(6)を担持する調理グッズキャリヤー(4)、
1.2 前記調理グッズキャリヤー(4)に配置され、前記調理グッズ(6)を加熱する少なくとも1つの加熱ユニット(5)、及び
1.3 調理蒸気を下方に排出する煙霧排出装置(3)、を有し、
前記煙霧排出装置(3)は、
1.3.1 調理蒸気を排出するための少なくとも1つのファン(19)、
1.3.1 前記調理グッズキャリヤー(4)を貫通する少なくとも1つの流入開口(18)、及び
1.3.1 前記少なくとも1つの流入開口(18)を前記少なくとも1つのファン(19)に流体誘導により結合する負圧ダクト(17)、を有し、
1.4 前記ホブ装置(1)の全幅(B)が最大600mmであり、
1.5. 前記少なくとも1つの流入開口(18)が前記調理グッズキャリヤー(4)の縁領域から離間しており、及び
1.6. 前記ホブ装置(1)の垂直な設置高さ(H)が最大250mmである、ホブ装置(1)
【請求項2】
記ホブ装置(1)の垂直な設置高さ(H)が最大200mmである、ことを特徴とする請求項1に記載のホブ装置(1)
【請求項3】
記ホブ装置(1)が組み合わせ機器として設計されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のホブ装置(1)
【請求項4】
正に3つの前記加熱ユニット(5)を有する、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のホブ装置(1)
【請求項5】
前記少なくとも1つの加熱ユニット(5)の最大出力が300~4000ワットの範囲にある、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のホブ装置(1)
【請求項6】
前記煙霧排出装置(3)が、前記少なくとも1つの流入開口(18)に接続した流入ダクト(10)を有し、その中央長手軸(45)は前記流入開口(18)に隣接する初めの部分(44)においてホブ垂線(46)に関して傾斜するように設計されている、ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載のホブ装置(1)
【請求項7】
前記煙霧排出装置(3)が、前少なくとも1つの流入開口(18)に配置できる流入グリル(28)を有し、
前記流入グリル(28)は、前記少なくとも1つの加熱要素の上の領域から調理蒸気の方向性排出のための少なくとも1つの案内要素(34)を有する、ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載のホブ装置(1)
【請求項8】
記少なくとも1つの流入開口(18)の幾何学的重心(37)が平面図において、前記調理グッズキャリヤー(4)の幾何学的重心(38)から距離を置いて配置されている、ことを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載のホブ装置(1)
【請求項9】
前記少なくとも1つの流入開口(18)が平面図において、幅方向(39)において及び/又は奥行方向(40)において前記調理グッズキャリヤー(4)の幾何学的重心(38)から距離を置いて配置されている、ことを特徴とする請求項8に記載のホブ装置(1)
【請求項10】
複数の前記加熱ユニット(5)を有し、
平面図において、前記調理グッズキャリヤー(4)の幾何学的重心(38)と前記加熱ユニット(5)のうちの第1ユニットの間の最小距離(aH1)が、前記調理グッズキャリヤー(4)の幾何学的重心(38)と前記加熱ユニット(5)のうちの第2ユニットの間の最小距離(aH2)の少なくとも2倍大きい、ことを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載のホブ装置(1)
【請求項11】
複数の前記加熱ユニット(5)を有し、
平面図において、前記少なくとも1つの流入開口(18)とそれぞれの前記加熱ユニット(5)の間の全ての最小距離(aEH1,aEH2,aEH3)が最大30%異なる、ことを特徴とする請求項1~10のいずれか一項に記載のホブ装置(1)
【請求項12】
平面図において、前記少なくとも1つの流入開口(18)と前記少なくとも1つの加熱ユニット(5)の間の全ての最小距離(aEH1,aEH2,aEH3)が最大100mmである、ことを特徴とする請求項1~11のいずれか一項に記載のホブ装置(1)
【請求項13】
前記少なくとも1つの加熱ユニット(5)が平面図において前記調理グッズキャリヤー(4)の幾何学的重心(38)に重なる、ことを特徴とする請求項1~12のいずれか一項に記載のホブ装置(1)
【請求項14】
前記少なくとも1つの加熱ユニット(5)及び/又は前記煙霧排出装置(3)を制御するユーザインターフェース(9)を有し、
前記ユーザインターフェース(9)は、平面図において前記加熱ユニット(5)のうちの少なくとも1つに対して、前記少なくとも1つの流入開口(18)の反対側に配置されている、ことを特徴とする請求項1~13のいずれか一項に記載のホブ装置(1)
【請求項15】
キッチン調理台であって、
15.1 最大600mmの貯蔵スペース幅(Bs)を有する貯蔵スペース(43a)を備えたキッチンベースキャビネット(42a)、及び
15.2 請求項1~14のいずれか一項に記載のホブ装置(1)であって、前記加熱ユニット(5)と前記煙霧排出装置(3)が平面図において完全に前記貯蔵スペース(43a)内に配置されている、キッチン調理台。
【国際調査報告】