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特表2022-520440内視鏡による後方鼻神経アブレーションのための器具
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-30
(54)【発明の名称】内視鏡による後方鼻神経アブレーションのための器具
(51)【国際特許分類】
   A61B 18/14 20060101AFI20220323BHJP
   A61B 17/24 20060101ALI20220323BHJP
   A61B 1/018 20060101ALI20220323BHJP
   A61B 1/00 20060101ALI20220323BHJP
   A61B 1/233 20060101ALI20220323BHJP
【FI】
A61B18/14
A61B17/24
A61B1/018 515
A61B1/00 622
A61B1/233
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021547426
(86)(22)【出願日】2020-02-11
(85)【翻訳文提出日】2021-08-30
(86)【国際出願番号】 IB2020051091
(87)【国際公開番号】W WO2020165770
(87)【国際公開日】2020-08-20
(31)【優先権主張番号】62/806,009
(32)【優先日】2019-02-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/783,626
(32)【優先日】2020-02-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516389190
【氏名又は名称】アクラレント インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Acclarent, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】シャメリ・エーサン
(72)【発明者】
【氏名】エブラヒミ・ババク
(72)【発明者】
【氏名】アクバリアン・ファテメ
(72)【発明者】
【氏名】ケイン・ウィリアム・ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】パパダキス・アタナシオス
【テーマコード(参考)】
4C160
4C161
【Fターム(参考)】
4C160KK03
4C160KK06
4C160KK36
4C160KK37
4C160MM06
4C161AA12
4C161BB07
4C161CC06
4C161DD01
4C161FF12
4C161FF30
4C161FF40
4C161GG15
4C161HH57
(57)【要約】
外科用器具は、近位シャフト部分及び順応的遠位シャフト部分を有する細長いシャフトを備える。この細長いシャフトは、支持外科用器具に固定されるように構成されている。アブレーションヘッドは、順応的遠位シャフト部分に結合され、組織をアブレーションするためにRFエネルギーを組織に送達するように動作可能な少なくとも1つの電極を含む。そのアブレーションヘッドは、支持外科用器具の遠位端を用いて、患者の鼻腔内に収められるようにサイズ決定されている。近位シャフト部分は、少なくとも1つの電極にRFエネルギーを通電させるように動作可能なRFエネルギー源に動作可能に結合するように構成されている。順応的遠位シャフト部分は、近位シャフト部分によって画定される長手方向シャフト軸に対してアブレーションヘッドを選択的に配向させるために、長手方向シャフト軸に対して屈曲するように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科用器具であって、
(a)近位シャフト部分及び順応的遠位シャフト部分を有する細長いシャフトであって、前記細長いシャフトが、支持外科用器具に固定されるように構成されている、細長いシャフトと、
(b)前記順応的遠位シャフト部分に結合されたアブレーションヘッドであって、前記アブレーションヘッドが、組織をアブレーションするためのRFエネルギーを前記組織に送達するように動作可能な少なくとも1つの電極を含み、前記アブレーションヘッドが、前記支持外科用器具の遠位端を用いて、患者の鼻腔内に収められるようにサイズ決定されている、アブレーションヘッドと、を備え、
前記近位シャフト部分が、前記少なくとも1つの電極にRFエネルギーを通電させるように動作可能なRFエネルギー源に動作可能に結合するように構成されており、
前記順応的遠位シャフト部分が、前記近位シャフト部分によって画定される長手方向シャフト軸に対して前記アブレーションヘッドを選択的に配向させるために、前記長手方向シャフト軸に対して屈曲するように構成されている、外科用器具。
【請求項2】
前記少なくとも1つの電極は、双極RFエネルギーを組織に送達するように動作可能な第1の電極及び第2の電極を含む、請求項1に記載の外科用器具。
【請求項3】
前記アブレーションヘッドは、前記RFアブレーション器具の遠位端を画定する、請求項1に記載の外科用器具。
【請求項4】
前記アブレーションヘッドは、ヘッド軸に沿って前記順応的遠位シャフト部分から遠位に延在しており、前記順応的遠位シャフト部分は、前記ヘッド軸が前記長手方向シャフト軸からオフセットされ、かつ前記長手方向シャフト軸と平行である位置に前記アブレーションヘッドを配向させるように、前記長手方向シャフト軸に対して屈曲するように構成されている、請求項1に記載の外科用器具。
【請求項5】
前記アブレーションヘッドは、平面を含み、前記少なくとも1つの電極は、前記平面上に配設されている、請求項1に記載の外科用器具。
【請求項6】
前記アブレーションヘッドは、矩形である、請求項1に記載の外科用器具。
【請求項7】
前記細長いシャフト内に収容された電気導体を更に備えており、前記電気導体が、前記アブレーションヘッドの前記少なくとも1つの電極を前記RFエネルギー源に電気的に結合するように構成されている、請求項1に記載の外科用器具。
【請求項8】
前記細長いシャフトは、前記アブレーションヘッドの前記少なくとも1つの電極を前記RFエネルギー源に電気的に結合するように構成された導電性材料を含む、請求項1に記載の外科用器具。
【請求項9】
前記近位シャフト部分に結合された電気コネクタを更に備えており、前記電気コネクタが、前記少なくとも1つの電極を前記RFエネルギー源と電気的導通状態にするように、前記RFエネルギー源に解放可能に結合するように構成されている、請求項1に記載の外科用器具。
【請求項10】
外科用器具アセンブリであって、
(a)内視鏡であって、前記内視鏡は、
(i)内視鏡シャフトと、
(ii)遠位端であって、前記内視鏡が前記遠位端を通して患者の解剖学的構造の画像を捕捉するように構成されている、遠位端と、を含む、内視鏡と、
(b)請求項1に記載の外科用器具であって、前記外科用器具の前記近位シャフト部分が、前記内視鏡シャフトに対して固定されている、外科用器具と、を備える、外科用器具アセンブリ。
【請求項11】
前記アブレーションヘッドは、前記内視鏡の前記遠位端の視野内に位置決めされるように構成されている、請求項10に記載の外科用器具アセンブリ。
【請求項12】
前記外科用器具の前記近位シャフト部分は、前記内視鏡シャフトに対して平行に延在する、請求項10に記載の外科用器具アセンブリ。
【請求項13】
前記外科用器具の前記近位シャフト部分は、前記内視鏡シャフトと接触しており、前記アブレーションヘッドは、前記アブレーションヘッドが前記内視鏡シャフトから離間されている位置をとるように構成されている、請求項10に記載の外科用器具アセンブリ。
【請求項14】
前記アブレーションヘッドは、前記内視鏡シャフトに向かって面する第1の表面、及び前記内視鏡シャフトから離れる方向に面する反対側の第2の表面を含み、前記少なくとも1つの電極は、前記第2の表面上に配設されている、請求項10に記載の外科用器具アセンブリ。
【請求項15】
前記内視鏡は、ハンドルを更に含み、前記内視鏡シャフトが前記ハンドルから遠位に延在し、前記内視鏡シャフト及び前記外科用器具が、前記内視鏡シャフトによって画定される長手方向軸の周りを前記ハンドルに対して共に回転可能である、請求項10に記載の外科用器具アセンブリ。
【請求項16】
外科用器具アセンブリであって、
(a)内視鏡であって、前記内視鏡は、遠位シャフト端を有する細長いシャフトを含み、前記内視鏡が、前記遠位シャフト端を通して患者の解剖学的構造の画像を捕捉するように構成されている、内視鏡と、
(b)前記内視鏡の前記細長いシャフトに対して固定されたRFアブレーション器具であって、前記RFアブレーション器具は、
(i)順応的シャフト部分と、
(ii)前記順応的シャフト部分の遠位端に固定されたアブレーションヘッドであって、前記アブレーションヘッドが、患者組織をRFエネルギーを用いてアブレーションするように動作可能な少なくとも1つの電極を含み、前記アブレーションヘッドが、患者の鼻腔内に収まるようにサイズ決定されている、アブレーションヘッドと、を含む、RFアブレーション器具と、を備え、
前記順応的シャフト部分が、前記内視鏡の前記遠位シャフト端に対して前記アブレーションヘッドを選択的に配向させるために、屈曲するように構成されている、外科用器具アセンブリ。
【請求項17】
前記少なくとも1つの電極が、双極RFエネルギーを組織に送達するように動作可能な第1の電極及び第2の電極を含む、請求項16に記載の外科用器具アセンブリ。
【請求項18】
前記RFアブレーション器具の近位端が、RFエネルギーを前記少なくとも1つの電極に送達するように動作可能なRFエネルギー源に解放可能に結合するように構成された電気コネクタを含む、請求項16に記載の外科用器具アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(優先権)
本出願は、2019年2月15日に出願され、「Instrument for Endoscopic Posterior Nasal Nerve Ablation」と題する米国仮特許出願第62/806,009号の利益を主張し、その開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
鼻炎は、鼻腔内の粘膜の刺激作用及び炎症として呈する医学的状態である。炎症は、過剰な量の粘液の生成をもたらし、これは鼻汁、鼻詰まり、くしゃみ、及び/又は後鼻漏を引き起こす可能性がある。アレルギー性鼻炎は、空中のアレルゲンなどの環境因子に対するアレルギー反応であり、非アレルギー性(又は「血管運動性の」)鼻炎は、環境要因とは独立して呈する慢性的な状態である。鼻炎の従来の治療としては、例えば、抗ヒスタミン剤、局所又は全身コルチコステロイド、及び局所抗コリン薬があげられる。
【0003】
症状が酷く、かつ持続的である難治性鼻炎の場合、更なる治療選択肢として、ヴィディアン(又は「翼突管」)神経の一部分を外科的に除去することがあげられ、ヴィディアン神経切除術として知られる手技である。ヴィディアン神経切除術の理論的な基礎は、鼻炎が鼻腔の副交感神経と交感神経の神経支配間の不均衡、及び結果として生じる粘膜の粘液腺の過剰刺激によって引き起こされるということである。ヴィディアン神経切除術は、この不均衡をかき乱し、ヴィディアン神経の外科的治療を介して鼻粘膜分泌物を減少させることを目的とする。しかしながら、場合によっては、ヴィディアン神経切除術は、涙腺に付帯的損傷を引き起こす可能性があり、その涙腺は、ヴィディアン神経によって刺激される。涙腺へのそのような損傷は、慢性ドライアイなどの、患者にとって長期の健康合併症をもたらし得る。後方鼻神経切除、又は後方鼻神経の一部分の外科的除去は、難治性鼻炎を治療するためのヴィディアン神経切除術の有効な代替方法であり得る。
【0004】
図1は、鼻腔(10)、前頭洞(12)、蝶形骨洞(14)、及び蝶形骨(16)を示す、患者の頭部の一部分の左矢状面の図を示す。鼻腔(10)は、鼻甲介(20)と、中部鼻甲介(22)と、上部鼻甲介(24)とを含む鼻部の壁(18)によって横方向に画定される。ヴィディアン神経(32)は、蝶形骨(16)によって部分的に画定され、中部鼻甲介(22)と概ね整列して蝶形骨洞(14)の後方に位置するヴィディアン(すなわち「翼状の」)管(30)の内部に存在する。ヴィディアン神経(32)は、より大きい錐体神経(34)と深錐体神経(36)との接合部によってその後方端に形成され、その前方端で翼突口蓋神経節(38)と接合し、その翼突口蓋神経節は、鼻粘膜への血流の調節に関与する。後方鼻神経(40)は、翼突口蓋神経節(38)と接合し、下鼻甲介(20)を取り囲む領域を通って延在する。
【0005】
ヴィディアン神経切除術を行うための器具及び方法、並びに後方鼻神経は知られているが、本発明者らよりも以前に、添付の特許請求の範囲に説明された発明を行い、又は使用した者はいないと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本明細書に組み込まれていると共にその一部をなす添付の図面は、本発明の実施形態を示すものであり、上記の本発明の一般的説明、及び以下の実施形態の詳細な説明と共に、本発明の原理を説明する役割を果たすものである。
図1】患者の頭部の一部分の左矢状面の図を示しており、特定の副鼻腔及び神経の詳細を示し、ヴィディアン神経及び後方鼻神経が含まれる。
図2】内視鏡及びRFアブレーション器具の組み合わせによって画定された外科用器具アセンブリ、並びにRFアブレーション器具に結合されたRFエネルギー源を含む、例示的な外科用システムの概略斜視図を示す。
図3図2のRFアブレーション器具の斜視図を示す。
図4図3の線4-4に沿って切り取られた、図2のRFアブレーション器具の断面図を示す。
図5図2の外科用器具アセンブリの遠位部分の拡大斜視図を示す。
図6】内在する神経を見せるために取り除かれて示された鼻腔壁の部分を有する、患者の頭部の一部分の右矢状面の図を示し、図2の外科用システムによって提供されるRFエネルギーを用いて、鼻腔内の治療部位において患者の後方鼻神経をアブレーションするための例示的な方法を示す。
図7A図6の治療部位の拡大概略図を示し、図6の方法に従って、図2のRFアブレーション器具のアブレーションヘッドが、組織の下に存在する後方鼻神経をアブレーションするために、治療部位で鼻腔壁組織に適用されているのを示す。
図7B図6の治療部位の拡大概略図を示し、図7Aに示すようなRFエネルギーの印加によってアブレーションされた後の、後方鼻神経の一部分を示す。
【0007】
図面は、いかなる方式でも限定することを意図しておらず、本発明の様々な実施形態は、図面に必ずしも描写されていないものを含め、他の様々な方式で実施し得ることが企図される。本明細書に組み込まれ、その一部をなす添付図面は、本発明のいくつかの態様を図示したものであり、本説明文と共に本発明の原理を説明する役割を果たすものである。しかしながら、本発明が、示される正確な配置に限定されない点は理解される。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の特定の実施例の以下の説明文は、本発明の範囲を限定する目的で用いられるべきではない。本発明の他の実施例、特徴、態様、実施形態、及び利点は、本発明を実施するために想到される最良の形態の1つを実例として示す以下の説明文より、当業者には明らかとなろう。理解されるように、本発明は、いずれも本発明から逸脱することなく、他の異なるかつ明白な態様が可能である。したがって、図面及び説明は、限定的な性質のものではなく、例示的な性質のものと見なされるべきである。
【0009】
本開示の明瞭さのために、「近位」及び「遠位」という用語は、遠位外科用エンドエフェクタを有する外科用器具を握持する外科医又は他の操作者に対して本明細書で定義される。「近位」という用語は、外科医のより近くに配置された要素の位置を指し、「遠位」という用語は、外科用器具の外科用エンドエフェクタのより近くにかつ外科医からより遠くに配置された要素の位置を指す。また、図面を参照して「上」、「下」、「上側」、「下側」、「垂直」、「水平」などの空間的用語が本明細書で使用される限り、このような用語は例示的な記述目的にのみ使用されて、限定も絶対も意図していないことが理解されるであろう。その点において、本明細書に開示されるものなどの外科用器具を、本明細書で図示及び記載するものに限定されない様々な配向及び位置で使用してもよいことが理解される。
【0010】
本明細書で使用されるとき、任意の数値、又は数値の範囲に関連する「約」、「ほぼ」などの用語は、参照される正確な値、並びに参照される特徴、又は特徴の組み合わせが、本明細書に記載されている意図された目的のために機能することができる適切な寸法の許容誤差を包含することが意図されている。
【0011】
I.例示的なRFアブレーション外科用システムの概要
図2は、高周波(radio frequency、RF)エネルギーを用いて、患者の鼻腔(10)内の、後方鼻神経(40)などの神経をアブレーションするように動作可能な例示的なRFアブレーション外科用システム(100)を示す。外科用システム(100)は、内視鏡(120)の形態の支持外科用器具によって画定される外科用器具アセンブリ(110)、及び内視鏡(120)の細長い剛性シャフト(124)に固定されたRFアブレーション器具(140)を備える。以下に更に詳細に説明されるように、RFアブレーション器具(140)は、アブレーションヘッド(150)と接触するように位置決めされた組織をアブレーションするために、RFアブレーション器具(140)のアブレーションヘッド(150)にRFエネルギーを送達するように動作可能なRF発生器(170)に結合されている。
【0012】
本実施例の内視鏡(120)は、ハンドルとして機能し得る本体(122)、及び中心長手方向軸(A1)(図5を参照)に沿って本体(122)から遠位に延在する細長い剛性シャフト(124)を含む。内視鏡シャフト(124)は、例えば、耳、鼻、及び喉などの人体の様々な解剖学的通路内に受け入れられるようにサイズ決定されている。1つの例示的な変形形態では、内視鏡シャフト(124)は、約4mmの外径、及び約175mmの作用長を有することができる。内視鏡シャフト(124)の遠位端は、窓(126)を含み、視野(field of view、FOV)内の内視鏡画像が、窓(126)を通して捕捉される。図示されてはいないが、内視鏡シャフト(124)の遠位端は、窓(126)を通じて内視鏡(120)に可動視野(FOV)を提供するように動作可能なスイングプリズムの形態の可動光学素子を収容することができ、それによって、解剖学的通路内での内視鏡シャフト(124)の屈曲を必要とすることなく、様々な横断面方向の視野角に沿って見ることが可能になる。このようなスイングプリズム、及び内視鏡(120)の関連する特徴は、2010年2月4日に公開され、「Swing Prism Endoscope」と題する米国特許出願公開第2010/0030031号(その開示内容は参照により本明細書に組み込まれる)の教示に従って構成され得る。あるいは、内視鏡(120)は、本明細書の教示に鑑みて当業者には明らかであるように、任意の他の適切な形態を取ることができる。
【0013】
内視鏡(120)の視野(FOV)を調整するために、内視鏡シャフト(124)が、中心長手方向軸(A1)の周りに本体(122)に対して選択的に回転可能であり、内視鏡シャフト(124)の遠位端内に収容されたスイングプリズム(図示せず)は、内視鏡シャフト(124)に対して選択的に移動可能である。このような調整を提供するために、内視鏡本体(122)は、遠位ダイヤル(128)を含み、その遠位ダイヤルは、内視鏡(120)の中心長手方向軸(A1)の周りに選択的に回転可能であり、中心長手方向軸(A1)の周りに本体(122)に対して内視鏡シャフト(124)を回転させる。本体(122)は、近位ダイヤル(130)を更に含み、その近位ダイヤルは、中心長手方向軸(A1)の周りに選択的に回転可能であり、内視鏡シャフト(124)の内部で、その内視鏡シャフトに対してスイングプリズム(図示せず)を枢動させる。したがって、ダイヤル(128、130)の選択的作動により、操作者が内視鏡(120)の視野(FOV)を移動させ、それによって、内視鏡シャフト(124)を屈曲させる必要なく、手技中に患者内の特定の解剖学的関心領域を可視化することが可能になる。
【0014】
RFアブレーション器具(140)は、内視鏡(120)の剛性シャフト(124)にしっかり固定され、これによって支持されるように構成され、その結果、アブレーションヘッド(150)は、内視鏡(120)の視野(FOV)と共に位置決めされる。したがって、以下に更に詳細に説明されるように、操作者は、内視鏡(120)を介して、RFアブレーション器具(140)を用いて実行されるアブレーション手技を可視化することができる。図3に最もよく示されているように、本実施例のRFアブレーション器具(140)は、近位シャフト部分(144)及び遠位シャフト部分(146)を有する細長いシャフト(142)を含む。少なくとも遠位シャフト部分(146)は、ニッケルチタン合金(又は「ニチノール」)などの順応的材料で形成され、その結果、遠位シャフト部分(146)は、近位シャフト部分(144)によって画定される長手方向軸に対して屈曲するように構成されている。場合によっては、細長いシャフト(142)全体が、順応的材料で形成されてもよく、その結果、シャフト(142)は、操作者が望むような様々な構成をとるように屈曲することができる。RFアブレーション器具(140)の細長いシャフト(142)に関連して本明細書で使用されるとき、用語「屈曲する」、「屈曲される」、及びそれらの変形は、シャフト(142)の参照部分が、操作者が形成するその形状を維持する塑性変形を意味する。
【0015】
図5に示すように、アブレーションヘッド(150)は、RFアブレーション器具(140)の遠位シャフト部分(146)の遠位端から遠位に延在する。本実施例のアブレーションヘッド(150)は、概して、矩形の形状であるが、他の実施例では、様々な他の適切な形状で形成されてもよい。アブレーションヘッド(150)の平面下面(152)は、互いに隣接して位置決めされた一対の電極(154、156)を支持する。図6図7Bに関連して以下に更に詳細に説明されているように、電極(154、156)は、協働して、両方の電極(154、156)と接触して位置決めされた組織(例えば、神経)に双極RFエネルギーを送達するように構成され、それによって、その組織をRFエネルギーを用いてアブレーションする。本変形形態の電極(154、156)は、概して、矩形の形状であり、同じサイズである。他の変形形態では、電極の様々な他の量、形状、及び配置が、RFエネルギーを用いて組織をアブレーションするために、アブレーションヘッド(150)上に設けられてもよい。
【0016】
いくつかの変形形態では、アブレーションヘッド(150)は、患者の皮膚と接触して位置決めされた接地パッド(図示せず)と組み合わせて、電極と接触して位置決めされた組織に単極RFエネルギーを送達するように構成された単独の電極を含んでもよい。したがって、アブレーションヘッド(150)が、選択された外科用途に基づいて、双極又は単極RFエネルギーを組織に送達するように適切に構成することができることが理解されるであろう。例えば、組織のより局部的な治療が望ましい外科用途では、アブレーションヘッド(150)は、双極RFエネルギーを用いて組織を治療するように動作可能な2つ以上の電極(154、156)で構成されてもよい。標的組織のより深い治療を根拠とする他の外科用途の場合、アブレーションヘッド(150)は、単極RFエネルギーを用いて組織を治療するように動作可能な単独のRF電極で構成されてもよい。更に、1つ以上のRFアブレーション電極に加えて、又はその代わりに、アブレーションヘッド(150)は、抵抗加熱装置、冷凍アブレーションアプリケータ、化学アプリケータ、及び/又は組織をアブレーションするように動作可能な光エネルギー伝送装置を含んでもよい。
【0017】
他の例では、アブレーションヘッド(150)は、電極(154、156)によってアブレーションされる組織(例えば、神経)の状態を感知するように動作可能な1つ以上の組織センサを更に含んでもよい。そのような各々のセンサは、感知された状態を示す外科用システム(100)のプロセッサ(図示せず)に信号を伝達することができる。信号を受信することに応答して、次いで、システムプロセッサは、RF発生器(170)から電極(154、156)に送達されるRFアブレーションエネルギーを調整(例えば、作動停止)することができ、かつ/又は感知された組織状態を通知する、操作者への指示を提供することができる。いくつかの変形形態では、アブレーションヘッド(150)は、アブレーション中の組織の温度を測定するように動作可能な熱電対(図示せず)の形態での組織センサを含むことができる。そのような変形形態では、システムプロセッサは、感知された組織温度が閾値温度に到達したと判定すると、電極へのRFアブレーションエネルギーの送達を作動停止することができる。
【0018】
他の変形形態では、アブレーションヘッド(150)は、低電力RF信号を標的組織に送達してアブレーション中に組織の電気インピーダンスを測定するように動作可能な一対の検出電極の形態の組織センサを含むことができる。このようないくつかの変形形態では、そのような検出電極は、アブレーションヘッド(150)の電極(154、156)とは別個に提供することができる。他のそのような変形形態では、電極(154、156)は、両方のアブレーション電極として、かつ検出電極として動作可能であり得る。いずれの構成においても、低電力RF信号は、標的組織に、電極(154、156)によって送達される高電力RFアブレーションエネルギーと同時に、又は急速に交互に送達することができる。標的組織が実質的に無傷でアブレーションされない状態のままである間、低電力RF信号は、比較的低いインピーダンスを有する組織を自由に通過することになる。組織のアブレーションが進行するに従い、検出電極は、組織のインピーダンスの増加を検出することになり、その増加は、システムプロセッサに伝達される。
【0019】
図2に示すように、RFアブレーション器具(140)は、ケーブル(162)によって近位シャフト部分(144)に結合された近位電気コネクタ(160)を更に含む。概略的に示されているように、近位電気コネクタ(160)は、別個のケーブル(172)、又はRF発生器(170)がアブレーションヘッド(150)の電極(154、156)にRFエネルギーを送達することができるようにRF発生器(170)とRFアブレーション器具(140)とを電気的導通状態にする別の結合装置に解放可能に結合するように構成されている。
【0020】
図4に示すように、本実施例の細長いシャフト(142)は、アブレーションヘッド(150)の電極(154、156)を近位電気コネクタ(160)に電気的に結合させる導電性ワイヤ(148)を収容し、その結果、RFエネルギーは、コネクタ(160)、ケーブル(162)、及び/又はワイヤ(148)を介して、RF発生器(170)から電極(154、156)に伝達することができる。図示してはいないが、ワイヤ(148)及び/又は細長いシャフト(142)それ自体は、特に細長いシャフト(142)それ自体が導電性材料で形成されている事例では、非導電性材料を用いてシールドされて、細長いシャフト(142)を介したRFアブレーション器具(140)の電気的短絡を防止することができる。RFアブレーション器具(140)のいくつかの他の変形形態では、ワイヤ(148)は、省略されてもよく、細長いシャフト(142)(及び、任意選択でアブレーションヘッド(150)も)は、電極(154、156)を近位電気コネクタ(160)に電気的に結合させる導電性材料で形成されてもよい。そのような変形形態では、細長いシャフト(142)(及びアブレーションヘッド(150))は、非導電性材料を用いてシールドされて、RFアブレーション器具(140)の電気的短絡を防止することができる。更に、そのような変形形態では、電極(154、156)は、アブレーションヘッド(150)を画定する同じ構造体によって画定されてもよい。
【0021】
図2及び図5に示し、また上述したように、RFアブレーション器具(140)の細長いシャフト(142)は、内視鏡(120)の剛性シャフトにしっかり固定されるように構成され、その結果、アブレーションヘッド(150)は、内視鏡(120)の視野(FOV)内に位置決めされる。このような固定は、当業者には容易に明らかである様々な適切な方法を用いて達成することができる。例えば、アブレーション器具シャフト(142)は、例えば、接着剤を用いて、又は熱収縮管材を用いて、内視鏡シャフト(124)に固定されてもよく、したがって、その結果得られた器具アセンブリ(110)に最小外径を提供する。更に、アブレーション器具シャフト(142)は、アブレーション器具シャフト(142)の近位シャフト部分(144)が内視鏡シャフト(124)に対して平行に延在するように、内視鏡シャフト(124)に固定されてもよい。
【0022】
図5に示すように、アブレーションヘッド(150)は、ヘッド軸(A2)に沿って、RFアブレーション器具(140)の遠位シャフト部分(146)から遠位に延在する。少なくとも遠位シャフト部分(146)の順応的により、アブレーションヘッド(150)が操作者によって選択的に配向されることが可能になり、その結果、ヘッド軸(A2)は、内視鏡軸(A1)からオフセットされ、なおも依然として内視鏡軸(A1)に対して平行のままである。図示した構成では、アブレーションヘッド(150)は、アブレーションヘッド(150)の電極支持下面(152)が内視鏡窓(126)から離れる方向に面し、アブレーションヘッド(150)の反対側の上面(図示せず)が内視鏡窓(126)に向かって面するように、配向されている。図3及び図5に示した方向矢印によって示されているように、遠位シャフト部分(146)は、操作者によって屈曲されて、近位シャフト部分(144)、及び内視鏡シャフト(124)の遠位端に対する、アブレーションヘッド(150)の任意の所望の配向を達成することができる。このようにして、アブレーションヘッド(150)は、内視鏡窓(126)からの適切な横方向間隙を維持しながら、内視鏡(120)の視野(FOV)内に適切に位置決めされ得、外科手術部位(例えば、鼻腔(10)内)での患者の解剖学的構造を考慮しながら、有効なRFアブレーション治療を可能にすることができる。
【0023】
本明細書には示されていないが、RFアブレーション器具(140)は、画像誘導手術(image-guided surgery、IGS)ナビゲーションシステムの特徴と組み合わせて、患者内のアブレーションヘッド(150)の位置決めを更に容易にすることができる。例として、そのようなIGSナビゲーションシステムは、以下の文献の教示のうちの少なくともいくつかに従って、構築及び動作可能とすることができる。すなわち、2010年5月18日に発行され、「Methods and Devices for Performing Procedures within the Ear,Nose,Throat and Paranasal Sinuses」と題する米国特許第7,720,521号(その開示内容は参照により本明細書に組み込まれる)、及び/又は2014年12月11日に公開され、「Systems and Methods for Performing Image Guided Procedures within the Ear,Nose,Throat and Paranasal Sinuses」と題する米国特許出願公開第2014/0364725号(その開示内容は参照により本明細書に組み込まれる)。
【0024】
II.後方鼻神経をアブレーションする例示的な方法
上述のRFアブレーション外科用システム(100)の例示的な特徴について説明したので、ここでは、システム(100)を用いて患者の後方鼻神経(40)における神経切除術を実行する例示的な方法について、図6図7Bと関連して説明する。後方鼻神経を治療するための外科用システム(100)が示され、説明されているが、外科用システム(100)が、鼻腔(10)内の他の神経をアブレーションするために、又は患者の様々な他の解剖学的領域内の組織をアブレーションするために、様々な他の外科用途に使用され得ることが理解されるであろう。例えば、本明細書の教示は、以下の文献、2019年12月12日に公開され、「Apparatus and Method for Performing Vidian Neurectomy Procedure」と題する米国特許出願公開第2019/0374280号(その開示内容は参照により本明細書に組み込まれる)、の教示のうちの少なくともいくつかと組み合わせることができる。
【0025】
器具アセンブリ(110)の遠位端を患者に挿入する前に、RFアブレーション器具(140)の遠位シャフト部分(146)は、必要に応じて、操作者によって手動で屈曲されて、内視鏡(120)の視野(FOV)内にアブレーションヘッド(150)を位置決めする。本実施例では、遠位シャフト部分(146)(及び任意選択で近位シャフト部分(144)の一部分も)は、図5に関連して上述したように、アブレーションヘッド(150)が近位シャフト部分(144)及び内視鏡シャフト(124)からオフセットされるように、かつ電極(154、156)が内視鏡窓(126)から離れる方向に面するように、適切に屈曲される。
【0026】
次いで、器具アセンブリ(110)の遠位端は、患者の鼻腔(10)中に挿入され、内視鏡(120)によって提供される可視化の下で、下鼻甲介及び中鼻甲介(20、22)の後方端部での治療部位(TS)に向かって前進される。治療部位(TS)に向かって前進している間、操作者は、必要に応じて内視鏡(120)を操作して、標的後方鼻神経(40)が存在する鼻腔壁(18)の部分と接触するように、アブレーションヘッド(150)の電極(154、156)を位置決めする。例えば、操作者は、内視鏡(120)の遠位ダイヤル(128)を選択的に回転させ、それによって内視鏡シャフト(124)を回転させ、したがって中心内視鏡軸(A1)の周りにRFアブレーション器具(140)を回転させて、治療部位(TS)での後方鼻神経(40)に対してアブレーションヘッド(150)をより良好に位置決めすることができる。このプロセス全体を通じてアブレーションヘッド(150)が内視鏡視野(FOV)内に留まるため、操作者は、アブレーションヘッド(150)の可視化を維持することができ、それによって、治療部位(TS)に対するアブレーションヘッド(150)の正確な配置を確実にすることができる。RFアブレーション器具(140)の順応的遠位シャフト部分(146)は、アブレーションヘッド(150)が電極(154、156)の、鼻腔壁組織との直接接触を維持して、RFアブレーションエネルギーの送達を可能にするのに必要な最小限の力で鼻腔壁(18)に押し付けられたときに、意図しない屈曲に抵抗するのに十分な剛性を提供され得ることが理解されるであろう。
【0027】
図7Aに示すように、内視鏡(120)は、適切に操作されて、治療部位(TS)で標的後方鼻神経(40)に覆い被さっている鼻腔壁(18)の部分に対してアブレーションヘッド(150)を位置決めする。次いで、アブレーションヘッド電極(154、156)が作動されて、鼻腔壁(18)を介して双極RFエネルギーを神経(40)に送達し、それによって、神経(40)をアブレーションする。上述したように、1つ又は複数の組織センサを介して判定することができる、神経(40)の完全なアブレーションが達成されると、アブレーションヘッド(150)は、鼻腔壁(18)との接触から取り除かれ、器具アセンブリ(110)は、鼻腔(10)から後退して、後方鼻神経(40)は、図7Bに示された被アブレーション状態にそのまま残される。都合のよいことに、RFアブレーションを介したこのような後方鼻神経(40)の神経切除術は、患者の涙腺に損傷を与えることなく、かつドライアイなどの関連する有害な健康状態を引き起こすことなく、患者内の鼻炎の難治性症例を治療するのに有効である。
【0028】
外科手技に続いて、RFアブレーション器具(140)は、内視鏡シャフト(124)から分離及び廃棄され得、後続の外科手技のために、清新なRFアブレーション器具(140)と交換され得る。他の実施例では、RFアブレーション器具(140)は、内視鏡(120)と共に滅菌されるように構成され得、その結果、RFアブレーション器具(140)は、複数回、再利用することができる。
【0029】
III.例示的な組み合わせ
以下の実施例は、本明細書の教示を組み合わせるか又は適用することができる、様々な非網羅的な方法に関する。以下の実施例は、本出願における又は本出願の後の書類提出におけるどの時点でも提示され得る、いずれの請求項の適用範囲をも限定することを目的としたものではないと理解されよう。一切の否定要素を意図するものではない。以下の実施例は、単なる例示の目的で与えられるものに過ぎない。本明細書の様々な教示は、他の多くの方法で構成及び適用が可能であると考えられる。また、いくつかの変形では、以下の実施例において言及される特定の特徴を省略してよいことも考えられる。したがって、本発明者又は本発明者の利益の承継者により、後日、そうである旨が明示的に示されない限り、以下に言及される態様又は特徴のいずれも重要なものとして見なされるべきではない。以下に言及される特徴以外の更なる特徴を含む請求項が本出願において、又は本出願に関連する後の書類提出において示される場合、それらの更なる特徴は、特許性に関連するいかなる理由によっても追加されたものとして仮定されるべきではない。
【実施例1】
【0030】
外科用器具であって、(a)近位シャフト部分及び順応的遠位シャフト部分を有する細長いシャフトであって、細長いシャフトは、支持外科用器具に固定されるように構成されている、細長いシャフトと、(b)順応的遠位シャフト部分に結合されたアブレーションヘッドであって、アブレーションヘッドは、組織をアブレーションするためのRFエネルギーを組織に送達するように動作可能な少なくとも1つの電極を含み、アブレーションヘッドは、支持外科用器具の遠位端を用いて患者の鼻腔内に収められるようにサイズ決定されている、アブレーションヘッドと、を備え、近位シャフト部分は、少なくとも1つの電極にRFエネルギーを通電させるように動作可能なRFエネルギー源に動作可能に結合するように構成されており、順応的遠位シャフト部分は、近位シャフト部分によって画定される長手方向シャフト軸に対してアブレーションヘッドを選択的に配向させるために、長手方向シャフト軸に対して屈曲するように構成されている、外科用器具。
【実施例2】
【0031】
少なくとも1つの電極は、双極RFエネルギーを組織に送達するように動作可能な第1の電極及び第2の電極を含む、実施例1に記載の外科用器具。
【実施例3】
【0032】
アブレーションヘッドは、RFアブレーション器具の遠位端を画定する、実施例1又は2に記載の外科用器具。
【実施例4】
【0033】
アブレーションヘッドは、ヘッド軸に沿って順応的遠位シャフト部分から遠位に延在しており、順応的遠位シャフト部分は、ヘッド軸が長手方向シャフト軸からオフセットされ、かつ長手方向シャフト軸と平行である位置にアブレーションヘッドを配向させるように、長手方向シャフト軸に対して屈曲するように構成されている、実施例1~3のいずれか1つに記載の外科用器具。
【実施例5】
【0034】
アブレーションヘッドは、平面を含み、少なくとも1つの電極は、平面上に配設されている、実施例1~4のいずれか1つに記載の外科用器具。
【実施例6】
【0035】
アブレーションヘッドは、矩形である、実施例1~5のいずれか1つに記載の外科用器具。
【実施例7】
【0036】
細長いシャフト内に収容された電気導体を更に備えており、電気導体は、アブレーションヘッドの少なくとも1つの電極をRFエネルギー源に電気的に結合するように構成されている、実施例1~6のいずれか1つに記載の外科用器具。
【実施例8】
【0037】
細長いシャフトは、アブレーションヘッドの少なくとも1つの電極をRFエネルギー源に電気的に結合するように構成された導電性材料を含む、実施例1~7のいずれか1つに記載の外科用器具。
【実施例9】
【0038】
近位シャフト部分に結合された電気コネクタを更に備えており、電気コネクタは、少なくとも1つの電極をRFエネルギー源と電気的導通状態にするように、RFエネルギー源に解放可能に結合するように構成されている、実施例1~8のいずれか1つに記載の外科用器具。
【実施例10】
【0039】
外科用器具アセンブリであって、(a)内視鏡であって、内視鏡は、(i)内視鏡シャフトと、(ii)遠位端であって、内視鏡が遠位端を通して患者の解剖学的構造の画像を捕捉するように構成されている、遠位端と、を含む、内視鏡と、(b)外科用器具の近位シャフト部分は、内視鏡シャフトに対して固定されている、実施例1~9のいずれか1つに記載の外科用器具と、を備える、外科用器具アセンブリ。
【実施例11】
【0040】
アブレーションヘッドは、内視鏡の遠位端の視野内に位置決めされるように構成されている、実施例10に記載の外科用器具アセンブリ。
【実施例12】
【0041】
外科用器具の近位シャフト部分は、内視鏡シャフトに対して平行に延在する、実施例10又は11に記載の外科用器具アセンブリ。
【実施例13】
【0042】
外科用器具の近位シャフト部分は、内視鏡シャフトと接触しており、アブレーションヘッドは、アブレーションヘッドが内視鏡シャフトから離間されている位置をとるように構成されている、実施例10~12のいずれか1つに記載の外科用器具アセンブリ。
【実施例14】
【0043】
アブレーションヘッドは、内視鏡シャフトに向かって面する第1の表面、及び内視鏡シャフトから離れるように面する反対側の第2の表面を含み、少なくとも1つの電極は、第2の表面上に配設されている、実施例10~13のいずれか1つに記載の外科用器具アセンブリ。
【実施例15】
【0044】
内視鏡は、ハンドルを更に含み、内視鏡シャフトがハンドルから遠位に延在し、内視鏡シャフト及び外科用器具は、内視鏡シャフトによって画定される長手方向軸の周りをハンドルに対して共に回転可能である、実施例10~14のいずれか1つに記載の外科用器具アセンブリ。
【実施例16】
【0045】
外科用器具アセンブリであって、(a)内視鏡であって、内視鏡が、遠位シャフト端を有する細長いシャフトを含み、内視鏡が、遠位シャフト端を通して患者の解剖学的構造の画像を捕捉するように構成されている、内視鏡と、(b)内視鏡の細長いシャフトに対して固定されたRFアブレーション器具であって、RFアブレーション器具は、(i)順応的シャフト部分と、(ii)順応的シャフト部分の遠位端に固定されたアブレーションヘッドであって、アブレーションヘッドは、患者組織をRFエネルギーでアブレーションするように動作可能な少なくとも1つの電極を含み、アブレーションヘッドは、患者の鼻腔内に収まるようにサイズ決定されている、アブレーションヘッドと、を含む、RFアブレーション器具と、を備え、順応的シャフト部分は、内視鏡の遠位シャフト端に対してアブレーションヘッドを選択的に配向させるために、屈曲するように構成されている、外科用器具アセンブリ。
【実施例17】
【0046】
少なくとも1つの電極は、双極RFエネルギーを組織に送達するように動作可能な第1の電極及び第2の電極を含む、実施例16に記載の外科用器具アセンブリ。
【実施例18】
【0047】
RFアブレーション器具の近位端は、RFエネルギーを少なくとも1つの電極に送達するように動作可能なRFエネルギー源に解放可能に結合するように構成された電気コネクタを含む、実施例16又は17に記載の外科用器具アセンブリ。
【実施例19】
【0048】
内視鏡及びRFアブレーション器具を含む外科用器具アセンブリを用いて患者の後方鼻神経をアブレーションする方法であって、内視鏡は、患者の解剖学的構造の画像を捕捉するように構成された遠位端を含み、RFアブレーション器具は、内視鏡に固定され、かつ順応的シャフト部分、及び電極を有するアブレーションヘッドを含み、方法は、(a)内視鏡の遠位端の視野内にアブレーションヘッドを位置決めするように、RFアブレーション器具の順応的シャフト部分を屈曲させることと、(b)内視鏡の遠位端、及びアブレーションヘッドを患者の鼻腔の中に挿入することと、(c)内視鏡によって提供される可視化の下で、患者の後方鼻神経に覆い被さっている組織と電気的に接触するように、アブレーションヘッドの電極を位置決めすることと、(d)電極にRFエネルギーを通電し、それによって、RFエネルギーを用いて後方鼻神経の一部分をアブレーションすることと、を含む、方法。
【実施例20】
【0049】
アブレーションヘッドは、第1の電極及び第2の電極を含み、RFエネルギーを用いて後方鼻神経をアブレーションすることは、後方鼻神経に覆い被さっている組織と電気的に接触するように、第1の電極及び第2の電極を位置決めすること、及び双極RFエネルギーを組織に送達すること、を含む、実施例19に記載の方法。
【0050】
IV.その他
本明細書に記載の教示、表現、実施形態、実施例などのうちのいずれか1つ以上を、本明細書に記載の他の教示、表現、実施形態、実施例などのうちのいずれか1つ以上と組み合わせることができる点が理解されるべきである。したがって、上記の教示、表現、実施形態、実施例などは、互いに対して独立して考慮されるべきではない。本明細書の教示に照らして、本明細書の教示を組み合わせることができる様々な好適な方法が、当業者には容易に明らかとなろう。このような修正及び変形は、「特許請求の範囲」内に含まれるものとする。
【0051】
本明細書に参照により組み込まれると言及されるあらゆる特許、公報、又はその他の開示内容は、全体的に又は部分的に、組み込まれる内容が現行の定義、見解、又は本開示に記載されるその他の開示内容とあくまで矛盾しない範囲でのみ本明細書に組み込まれると理解されるべきである。それ自体、また必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載される開示内容は、参照により本明細書に組み込まれるあらゆる矛盾する記載に優先するものとする。参照により本明細書に組み込まれると言及されているが、現行の定義、見解、又は本明細書に記載される他の開示内容と矛盾する任意の内容、又はそれらの部分は、組み込まれた内容と現行の開示内容との間に矛盾が生じない範囲においてのみ、組み込まれるものとする。
【0052】
上記のデバイスの変形形態は、医療専門家により行われる従来の医療処置及び手術における用途のみではなく、ロボット支援された医療処置及び手術における用途をも有することができる。単に一例として、本明細書の様々な教示は、ロボット外科用システム、例えばIntuitive Surgical,Inc.(Sunnyvale,California)によるDAVINCI(商標)システムなどに容易に組み込まれ得る。同様に、当業者であれば、本明細書における様々な教示を、以下のうちのいずれかの様々な教示と容易に組み合わせることができることを認識するであろう:1998年8月11日に発行され、「Articulated Surgical Instrument For Performing Minimally Invasive Surgery With Enhanced Dexterity and Sensitivity」と題する米国特許第5,792,135号(その開示は参照により本明細書に組み込まれる)、2014年7月22日に発行され、「Robotically-Controlled Surgical End Effector System」と題する米国特許第8,783,541号(その開示は参照により本明細書に組み込まれる)、2013年7月9日に発行され、「Drive Interface for Operably Coupling a Manipulatable Surgical Tool to a Robot」と題する米国特許第8,479,969号(その開示は参照により本明細書に組み込まれる)、2014年8月12日に発行され、「Robotically-Controlled Cable-Based Surgical End Effectors」と題する米国特許公開第8,800,838号(その開示は参照により本明細書に組み込まれる)、及び/又は2013年11月5日に発行され、「Robotically-Controlled Surgical End Effector System with Rotary Actuated Closure Systems」と題する米国特許第8,573,465号(その開示は参照により本明細書に組み込まれる)。
【0053】
上述のデバイスの変形形態は、1回の使用後に処分するように設計することができ、又はそれらは、複数回使用するように設計することができる。変形形態は、いずれか又は両方の場合においても、少なくとも1回の使用後に再利用のために再調整され得る。再調整は、デバイスの分解工程、それに続く特定の部品の洗浄又は交換工程、及びその後の再組み立て工程の、任意の組み合わせを含み得る。特に、デバイスのいくつかの変形形態は分解することができ、また、デバイスの任意の数の特定の部分若しくは部品を、任意の組み合わせで選択的に交換又は取り外してもよい。特定の部品の洗浄及び/又は交換後、デバイスのいくつかの変形形態を、再調整用の施設において、又は手技の直前にユーザによってのいずれかで、その後の使用のために再組み立てすることができる。当業者であれば、デバイスの再調整において、分解、洗浄/交換、及び再組み立てのための様々な技術を利用することができることを理解するであろう。かかる技術の使用、及び結果として得られる再調整されたデバイスは、全て本発明の範囲内にある。
【0054】
単に一例として、本明細書に記載される変形形態は、処置の前及び/又は後に滅菌されてもよい。1つの滅菌技術では、デバイスをプラスチック製又はTYVEK製のバックなど、閉鎖及び封止された容器に入れる。次いで、容器及びデバイスを、γ線、X線、又は高エネルギー電子線などの、容器を透過し得る放射線場に置いてもよい。放射線は、デバイス上及び容器内の細菌を死滅させ得る。次に、滅菌されたデバイスを、後の使用のために、滅菌容器内に保管してもよい。β線若しくはγ線、エチレンオキシド、又は水蒸気があげられるがこれらに限定されない、当該技術分野で既知のその他の任意の技術を用いて、デバイスを滅菌してもよい。
【0055】
以上、本発明の様々な実施形態を示し、記載したが、当業者による適切な改変により、本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の方法及びシステムの更なる適合化を実現することができる。そのような可能な改変のうちのいくつかについて述べたが、他の改変も当業者には明らかになるであろう。例えば、上記の実施例、実施形態、形状、材料、寸法、比率、工程などは例示的なものであって、必須のものではない。したがって、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲の観点から考慮されるべきものであり、本明細書及び図面に示され記載された構造及び動作の細部に限定されないものとして理解される。
【0056】
〔実施の態様〕
(1) 外科用器具であって、
(a)近位シャフト部分及び順応的遠位シャフト部分を有する細長いシャフトであって、前記細長いシャフトが、支持外科用器具に固定されるように構成されている、細長いシャフトと、
(b)前記順応的遠位シャフト部分に結合されたアブレーションヘッドであって、前記アブレーションヘッドが、組織をアブレーションするためのRFエネルギーを前記組織に送達するように動作可能な少なくとも1つの電極を含み、前記アブレーションヘッドが、前記支持外科用器具の遠位端を用いて、患者の鼻腔内に収められるようにサイズ決定されている、アブレーションヘッドと、を備え、
前記近位シャフト部分が、前記少なくとも1つの電極にRFエネルギーを通電させるように動作可能なRFエネルギー源に動作可能に結合するように構成されており、
前記順応的遠位シャフト部分が、前記近位シャフト部分によって画定される長手方向シャフト軸に対して前記アブレーションヘッドを選択的に配向させるために、前記長手方向シャフト軸に対して屈曲するように構成されている、外科用器具。
(2) 前記少なくとも1つの電極は、双極RFエネルギーを組織に送達するように動作可能な第1の電極及び第2の電極を含む、実施態様1に記載の外科用器具。
(3) 前記アブレーションヘッドは、前記RFアブレーション器具の遠位端を画定する、実施態様1に記載の外科用器具。
(4) 前記アブレーションヘッドは、ヘッド軸に沿って前記順応的遠位シャフト部分から遠位に延在しており、前記順応的遠位シャフト部分は、前記ヘッド軸が前記長手方向シャフト軸からオフセットされ、かつ前記長手方向シャフト軸と平行である位置に前記アブレーションヘッドを配向させるように、前記長手方向シャフト軸に対して屈曲するように構成されている、実施態様1に記載の外科用器具。
(5) 前記アブレーションヘッドは、平面を含み、前記少なくとも1つの電極は、前記平面上に配設されている、実施態様1に記載の外科用器具。
【0057】
(6) 前記アブレーションヘッドは、矩形である、実施態様1に記載の外科用器具。
(7) 前記細長いシャフト内に収容された電気導体を更に備えており、前記電気導体が、前記アブレーションヘッドの前記少なくとも1つの電極を前記RFエネルギー源に電気的に結合するように構成されている、実施態様1に記載の外科用器具。
(8) 前記細長いシャフトは、前記アブレーションヘッドの前記少なくとも1つの電極を前記RFエネルギー源に電気的に結合するように構成された導電性材料を含む、実施態様1に記載の外科用器具。
(9) 前記近位シャフト部分に結合された電気コネクタを更に備えており、前記電気コネクタが、前記少なくとも1つの電極を前記RFエネルギー源と電気的導通状態にするように、前記RFエネルギー源に解放可能に結合するように構成されている、実施態様1に記載の外科用器具。
(10) 外科用器具アセンブリであって、
(a)内視鏡であって、前記内視鏡は、
(i)内視鏡シャフトと、
(ii)遠位端であって、前記内視鏡が前記遠位端を通して患者の解剖学的構造の画像を捕捉するように構成されている、遠位端と、を含む、内視鏡と、
(b)実施態様1に記載の外科用器具であって、前記外科用器具の前記近位シャフト部分が、前記内視鏡シャフトに対して固定されている、外科用器具と、を備える、外科用器具アセンブリ。
【0058】
(11) 前記アブレーションヘッドは、前記内視鏡の前記遠位端の視野内に位置決めされるように構成されている、実施態様10に記載の外科用器具アセンブリ。
(12) 前記外科用器具の前記近位シャフト部分は、前記内視鏡シャフトに対して平行に延在する、実施態様10に記載の外科用器具アセンブリ。
(13) 前記外科用器具の前記近位シャフト部分は、前記内視鏡シャフトと接触しており、前記アブレーションヘッドは、前記アブレーションヘッドが前記内視鏡シャフトから離間されている位置をとるように構成されている、実施態様10に記載の外科用器具アセンブリ。
(14) 前記アブレーションヘッドは、前記内視鏡シャフトに向かって面する第1の表面、及び前記内視鏡シャフトから離れる方向に面する反対側の第2の表面を含み、前記少なくとも1つの電極は、前記第2の表面上に配設されている、実施態様10に記載の外科用器具アセンブリ。
(15) 前記内視鏡は、ハンドルを更に含み、前記内視鏡シャフトが前記ハンドルから遠位に延在し、前記内視鏡シャフト及び前記外科用器具が、前記内視鏡シャフトによって画定される長手方向軸の周りを前記ハンドルに対して共に回転可能である、実施態様10に記載の外科用器具アセンブリ。
【0059】
(16) 外科用器具アセンブリであって、
(a)内視鏡であって、前記内視鏡は、遠位シャフト端を有する細長いシャフトを含み、前記内視鏡が、前記遠位シャフト端を通して患者の解剖学的構造の画像を捕捉するように構成されている、内視鏡と、
(b)前記内視鏡の前記細長いシャフトに対して固定されたRFアブレーション器具であって、前記RFアブレーション器具は、
(i)順応的シャフト部分と、
(ii)前記順応的シャフト部分の遠位端に固定されたアブレーションヘッドであって、前記アブレーションヘッドが、患者組織をRFエネルギーを用いてアブレーションするように動作可能な少なくとも1つの電極を含み、前記アブレーションヘッドが、患者の鼻腔内に収まるようにサイズ決定されている、アブレーションヘッドと、を含む、RFアブレーション器具と、を備え、
前記順応的シャフト部分が、前記内視鏡の前記遠位シャフト端に対して前記アブレーションヘッドを選択的に配向させるために、屈曲するように構成されている、外科用器具アセンブリ。
(17) 前記少なくとも1つの電極が、双極RFエネルギーを組織に送達するように動作可能な第1の電極及び第2の電極を含む、実施態様16に記載の外科用器具アセンブリ。
(18) 前記RFアブレーション器具の近位端が、RFエネルギーを前記少なくとも1つの電極に送達するように動作可能なRFエネルギー源に解放可能に結合するように構成された電気コネクタを含む、実施態様16に記載の外科用器具アセンブリ。
(19) 内視鏡及びRFアブレーション器具を含む外科用器具アセンブリを用いて患者の後方鼻神経をアブレーションする方法であって、前記内視鏡が、患者の解剖学的構造の画像を捕捉するように構成された遠位端を含み、前記RFアブレーション器具が、前記内視鏡に固定され、かつ順応的シャフト部分、及び電極を有するアブレーションヘッドを含み、前記方法が、
(a)前記内視鏡の前記遠位端の視野内に前記アブレーションヘッドを位置決めするように、前記RFアブレーション器具の前記順応的シャフト部分を屈曲させることと、
(b)前記内視鏡の前記遠位端、及び前記アブレーションヘッドを患者の鼻腔の中に挿入することと、
(c)前記内視鏡によって提供される可視化の下で、前記患者の後方鼻神経に覆い被さっている組織と電気的に接触するように、前記アブレーションヘッドの前記電極を位置決めすることと、
(d)前記電極にRFエネルギーを通電し、それによって、前記RFエネルギーを用いて前記後方鼻神経の一部分をアブレーションすることと、を含む、方法。
(20) 前記アブレーションヘッドは、第1の電極及び第2の電極を含み、RFエネルギーを用いて前記後方鼻神経をアブレーションすることが、前記後方鼻神経に覆い被さっている前記組織と電気的に接触するように、前記第1の電極及び前記第2の電極を位置決めすることと、双極RFエネルギーを前記組織に送達することと、を含む、実施態様19に記載の方法。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
【国際調査報告】