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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-31
(54)【発明の名称】パーソナルケアデバイス用ボトル
(51)【国際特許分類】
   B65D 77/06 20060101AFI20220324BHJP
   B26B 21/44 20060101ALI20220324BHJP
【FI】
B65D77/06 A
B26B21/44 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021546761
(86)(22)【出願日】2020-02-12
(85)【翻訳文提出日】2021-08-10
(86)【国際出願番号】 US2020017843
(87)【国際公開番号】W WO2020167895
(87)【国際公開日】2020-08-20
(31)【優先権主張番号】62/804,418
(32)【優先日】2019-02-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】316015877
【氏名又は名称】ザ ジレット カンパニー リミテッド ライアビリティ カンパニー
【氏名又は名称原語表記】THE GILLETTE COMPANY LLC
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ケリー ダニエル ブリッジス
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー ラム
(72)【発明者】
【氏名】テッド デカストロ
(72)【発明者】
【氏名】フィリップ ゴーダー
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067AA03
3E067AB81
3E067BA03C
3E067BA12B
3E067BB14C
3E067BB16C
3E067BC03C
3E067CA07
3E067CA10
3E067EA17
3E067FA04
3E067FC01
(57)【要約】
遠位端部分及び肩部を有する近位端を有するパーソナルケアボトル。折り畳み式バッグは、ボトル内に配置される。液体を収容するように構成された折り畳み式バッグ。脆弱封止部を有する開口部を画定するキャップは、近位端に取り付けられたキャップである。ボトルは、肩部から遠位端部分に向かって延在する溝を画定する外面を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パーソナルケアボトル(14)であって、
遠位端部分(44)及び肩部(42)を有する近位端(40)と、
前記パーソナルケアボトル内に配置された折り畳み式バッグ(71)であって、液体を収容するように構成された、折り畳み式バッグ(71)と、
脆弱封止部(112)を有する開口部(110)を画定するキャップ(50)であって、前記キャップは、前記近位端に取り付けられ、前記パーソナルケアボトルは、前記肩部から前記遠位端部分に向かって延在する溝(52)を画定する外面(66)を有する、キャップ(50)と、を備える、パーソナルケアボトル(14)。
【請求項2】
前記パーソナルケアボトルの中心線(CL)から前記溝(52)を画定する前記外面(66)までの距離(d1)は、6.0mm~8.0mmである、請求項1に記載のパーソナルケアボトル(14)。
【請求項3】
前記パーソナルケアボトルの中心線(CL)から、前記キャップの遠位端部分(65)の外面(68)までの距離(d2)は、前記パーソナルケアボトルの前記中心線(CL)から前記溝(52)を画定する前記外面(66)までの距離(d1)以下である、請求項1又は2に記載のパーソナルケアボトル(14)。
【請求項4】
前記パーソナルボトル(14)の中心線(CL)から、前記溝(52)を画定する前記外面(66)と反対側の前記パーソナルケアボトルの外面(70)までの距離「d3」は、前記パーソナルケアボトルの前記中心線(CL)から前記溝(52)を画定する前記外面(66)までの距離(d1)よりも大きい、請求項1~3のいずれか一項に記載のパーソナルケアボトル(14)。
【請求項5】
パーソナルケアボトルの前記中心線(CL)から、前記キャップの遠位端部分(65)の外面(68)までの距離(d2)は、前記中心線(CL)から前記溝(52)を画定する前記外面(66)までの距離(d1)の5%以内である、請求項1~4のいずれか一項に記載のパーソナルケアボトル(14)。
【請求項6】
前記キャップ(50)は、前記溝(52)の前記外面(66)と位置合わせされた外面(68)を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載のパーソナルケアボトル(14)。
【請求項7】
前記溝(52)を画定する前記外面(66)と反対側の前記パーソナルケアボトルの外面(70)は、前記キャップ(50)の外面(68)から外側にある、請求項1~6のいずれか一項に記載のパーソナルケアボトル(14)。
【請求項8】
前記溝(52)は、前記パーソナルケアボトルの全長の少なくとも10%である長さ(L1)を有する、請求項1~7のいずれか一項に記載のパーソナルケアボトル(14)。
【請求項9】
前記溝(52)は、キャップ(50)の遠位端(51)から延在する、請求項1~8のいずれか一項に記載のパーソナルケアボトル(14)。
【請求項10】
前記パーソナルケアボトルの遠位端部分(44)は、肩部(58)を含み、前記溝(52)は、前記キャップ(50)と前記肩部との間に延在する、請求項1~9のいずれか一項に記載のパーソナルケアボトル(14)。
【請求項11】
前記キャップ(52)に向かう前記溝(52)の幅(w2)は、4mm~13mmである、請求項10に記載のパーソナルケアボトル(14)。
【請求項12】
前記肩部(58)に向かう前記溝(52)の幅(w1)は、2mm~4mmである、請求項10又は11に記載のパーソナルケアボトル(14)。
【請求項13】
前記キャップ(52)に向かう前記溝(52)の幅(w2)は、前記肩部(58)に向かう前記溝(52)の幅(w1)よりも3倍大きい、請求項10に記載のパーソナルケアボトル(14)。
【請求項14】
前記パーソナルケアボトルの底面(46)は、少なくとも1つの通気開口部(48)を有する、請求項1~13のいずれか一項に記載のパーソナルケアボトル(14)。
【請求項15】
前記パーソナルケアボトルの遠位端部分(44)は、前記パーソナルケアボトルの前記溝(52)と反対側に配置された凹面(60)を有する、請求項1~14のいずれか一項に記載のパーソナルケアボトル(14)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パーソナルケアデバイス用のボトルに関し、より具体的には、液体分配用カミソリ用のボトルに関する。
【背景技術】
【0002】
スキンケアは、男性及び女性の外観の改善又は強化において、特に重要であり得る。様々な製品及び方法を使用してスキンケアすることができる。例えば、角質除去スクラブ、クレンザー、及びローションは、健康に見える皮膚を維持するために使用されることがある。角質除去スクラブを使用して、皮膚の表面から死んだ皮膚細胞を除去することができ、これにより皮膚に改善された色調を与えることができる。石鹸及び他の洗浄剤を使用して、皮膚から汚れ及び余分な油を除去することができ、これは、毛穴の詰まりの防止を助けることができる。これにより、場合によっては、にきび及び他のタイプの肌の染みを防止することができる。ローション及び様々な他の局所軟膏を使用して、皮膚の外観及び/又は健康を改善するために、栄養素及び/又は保湿剤を皮膚に送達することもできる。しわ及び他の老化の兆候を排除する試みにおいて、他のタイプの化粧品(例えばクリーム及びローション)又は薬物活性物質が使用される場合がある。
【0003】
皮膚の剃毛プロセスは、角質除去及び水分補給などの特定の皮膚効果を提供し得ることが一般的に知られている。一般的に、湿式剃毛タイプの剃毛カミソリは、刃先を有する少なくとも1枚の刃を有するカートリッジ又は刃ユニットを含み、このカートリッジ又は刃ユニットが、カートリッジが取り付けられたハンドルによって剃毛する皮膚の表面全体にわたって動かされる。しかしながら、カミソリアセンブリはまた、電気箔型シェーバーを含んでもよい。カートリッジは、刃(複数可)の切れ味が不充分なレベルにまで低下した時点でカートリッジを新しいカートリッジに交換することができるようにハンドルに取り外し可能に取り付けるか、又は刃が鈍った時点でカミソリ全体を捨てることを意図してハンドルに永久的に取り付けることができる(すなわち使い捨てカミソリ)。ハンドルとカートリッジとの接続は、カートリッジの角度が調節されてひげを剃る表面の輪郭を辿るように、ハンドルに対するカートリッジの枢動可能な取り付けを提供する。そのようなシステムでは、カートリッジは、カートリッジハウジング上のカム表面に当てられてハンドル上に担持された、ばねで付勢されるプランジャ(カムフォロワ)の作用によって、静止位置の方へ向かって付勢され得る。
【0004】
剃毛プロセスは、典型的には、表面への剃毛補助材(例えば、剃毛クリーム)の塗布、及びカミソリアセンブリを使用して剃毛する別個のステップを含む。剃毛補助材は、多くの場合、剃毛プロセスを強化する少なくとも1つの好適な剤(例えば、潤滑剤、抵抗低減剤、脱毛剤など)を含む。ほとんどの消費者は、複数の剃毛製品、例えば、湿式剃毛カミソリ及び皮膚用製剤製品が必要である上に、湿式剃毛プロセス中に複数の塗布工程の不所望な必要性があるため、このタイプの製剤をむしろ不便であると感じている。更に、このプロセスは面倒であり得、剃毛ゲルを塗布した後に消費者が手をすすぐ必要がある。この多段階プロセスはまた、ほとんどの消費者が好まない全体的に長時間となる剃毛体験を、典型的な朝の衛生ルーチンにもたらすことになる。しかしながら、他の種類の液体を、剃毛前、剃毛中、又は剃毛後の皮膚に塗布することが望ましい場合がある。特に、顔の毛を剃る男性の場合、より粗い顔の毛を適切に含水させてより容易でかつより緊密な剃毛が可能となるようにするため、剃毛に先立って何らかの種類の剃毛製剤を提供することが重要であることが判明している。
【0005】
これまでに、剃毛中に剃毛製剤、例えば潤滑液を、空洞化されたカミソリハンドル又は更にカミソリハンドルとして用いられ得るエアロゾル缶の形態のカミソリ構造体内に組み込まれたリザーバから、カミソリのヘッド付近の分配箇所へと搬送するためのシステムを含んだ多数の湿式剃毛製品構成が存在している。より最近の湿式剃毛カミソリの多くは、ハンドル構造体に対して移動可能に、特に枢動可能に取り付けられるカートリッジを有しており、カートリッジは、刃(複数可)が鈍化したときに廃棄されることが意図される使い捨て安全カミソリの場合には恒久的に、又は再使用可能なハンドル構造体上での刃ユニットの交換が可能となるように取り外し可能に、ハンドル構造体に取り付けられる。皮膚表面に液体を搬送することが可能なタイプのカミソリの多くは、残念ながら多くの問題に悩まされている。例えば、ボトルは、液体を貯蔵及び移送する以外の機能を欠くことが多い。したがって、ボトルを適所に適切に固定するなどの機能は、ハンドルによって提供されなければならず、直感的ではない可能性がある。更に、ボトル内部の層間剥離バッグは、ポンプに関連して液体を送り出すために使用されることが多いが、現在の製造プロセスのために、これらの設計も限定される。したがって、ボトルに様々な設計特徴を組み込むことは困難である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様では、本発明は、広くは、遠位端部分及び肩部を有する近位端を有するパーソナルケアボトルを特徴とする。折り畳み式バッグは、ボトル内に配置される。液体を収容するように構成された折り畳み式バッグ。中心線を有し、脆弱封止部を有する開口部を画定するキャップは、近位端に取り付けられたキャップである。ボトルは、肩部から遠位端部分に向かって延在する溝を画定する外面を有する。
【0007】
別の態様では、本発明は、広くは、肩部を有する近位端を有するパーソナルケアボトルを特徴とする。折り畳み式バッグは、パーソナルケアボトル内に配置される。折り畳み式バッグは、液体を収容するように構成されている。キャップは、ボトルの近位端に取り付けられる。キャップは、中心線を有し、脆弱封止部を有する開口部を画定する。中心線からパーソナルケアボトルがキャップと出会う第1の外面までの水平距離は、中心線からパーソナルケアボトルがキャップと出会うパーソナルケアボトルの第2の外面までの水平距離よりも短い。
【0008】
別の態様では、本発明は、広くは、肩部を有する近位端を有するパーソナルケアボトルを特徴とする。パーソナルケアボトル内に配置された折り畳み式バッグ。折り畳み式バッグは、液体を収容するように構成される。キャップは、ボトルの近位端に取り付けられる。キャップは、中心線を有し、脆弱封止部を有する開口部を画定する。中心線からパーソナルケアボトルがキャップと出会う第1の外面までの水平距離は、中心線からパーソナルケアボトルがキャップと出会うパーソナルケアボトルの第2の外面までの水平距離よりも短い。
【0009】
別の態様では、本発明は、広くは、剃毛用カミソリシステムであって、肩部を有する近位端と、遠位端部分とを有し、肩部から遠位端部分に向かって延在する溝を画定するボトルを有する、剃毛用カミソリシステム、を特徴とする。封止された折り畳み式バッグは、ボトル内に配置される。バッグは、液体を収容するように構成されている。キャップは、ボトルの近位端に取り付けられる。キャップは、脆弱封止部を有する開口部を画定する。キャップは、溝の底面と概ね位置合わせされる外壁を有する。第1の端部に開口部を有するハンドルは、ボトルを受容するように寸法決めされる。ハンドルは、ボトルの溝内に配置された突出部を有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の他の特徴及び利点、並びに本発明自体は、添付の図面と併せて読むときに、様々な実施形態の以下の説明から、より完全に理解することができる。
図1】液体分配剃毛カミソリの正面図である。
図2図1の液体分配剃毛カミソリの組立図である。
図3A】パーソナルケアボトルの背面図である。
図3B図3Aのパーソナルケアボトルの正面図である。
図4図3Bの線4-4に概ね沿って取られた、パーソナルケアボトルの断面図である。
図5図1の線5-5に概ね沿って取られた、液体分配剃毛カミソリの断面図である。
図6図3Aのパーソナルケアボトルの上面図である。
図7図1の線7-7に概ね沿って取られた、液体分配カミソリの断面図である。
図8】パーソナルケアボトルの別の可能な実施形態の斜視図である。
図9図8の線9-9に概ね沿って取られた、断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1を参照すると、剃毛用カミソリシステム10の斜視図が示される。剃毛用カミソリシステム10は、ハンドル12の第1の端部16にパーソナルケアボトル14が取り付けられ、ハンドル12の対向する第2の端部20に剃毛カミソリカートリッジ18が取り付けられたハンドル12を含んでもよい。剃毛カミソリカートリッジ18は、ハンドル12に取り外し可能に、又は恒久的に取り付けられてもよい。例えば、刃の切れ味が不満足なレベルまで低下したときに剃毛カミソリカートリッジ18を新しい剃毛カミソリカートリッジ18に交換することができるように、剃毛カミソリカートリッジ18はハンドル12に取り外し可能に取り付けられてよい。代替的に、刃(複数可)が鈍くなったときに剃毛用カミソリシステム10全体を廃棄することを意図して、剃毛カミソリカートリッジ18はハンドル12に恒久的に取り付けられてもよい。剃毛カミソリカートリッジ18は、ハウジング22を含んでもよい。ハウジング22は、第1のポリマー材料から射出成形され得る。ハウジング16は、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)などのポリマーから成形され得るが、ポリプロピレン(PP)、ナイロン、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリフェニレンエーテル、ポリスチレン、及びこれらの組み合わせなどの他の半硬質ポリマーが使用されてもよい。
【0012】
ガード24は、ハウジング22の前方に向けて配置され得、キャップ26は、ハウジング22の後方部分に配置され得る。ガード24は、硬質プラスチック(例えば、ハウジング22と同じ材料)で形成され得る一体型の細長い部材であってよい。例えば、ガード24は、キャップ26と概ね平行に延在して剃毛ストローク中に皮膚を支持するのを助ける、中実の又は分割されたバーであってもよい。特定の実施形態では、キャップ26は、剃毛中に放出される1種類以上の潤滑剤を含んでもよい。剃毛用カミソリシステム10、例えば、ハウジング22は、パーソナルケアボトル14内に収容された流体を分配するための1つ以上の開口部28を有してもよい。特定の実施形態では、開口部28は、ガード24の前方に配置することができる。
【0013】
ガード24及びキャップ26は、ガード24及びキャップ26に接する剃毛平面を画定し得る。各々がそれぞれの刃先を有する1つ以上の刃部材30が、キャップ26とガード24との間(すなわち、キャップ26の前方でガード24の後方)でハウジング22に取り付けられてもよい。5つの刃部材30が図示されているが、剃毛カミソリカートリッジ18は、剃毛カミソリカートリッジ18の所望の性能及びコストに応じて、より多数又はより少数の刃部材30を有してもよい。刃部材30は、クリップなどの1つ以上の刃保持部材32によってハウジング18に固定されてもよい。
【0014】
図2を参照すると、剃毛用カミソリシステム10の組立図が示されている。ハンドル12の第1の端部16は、パーソナルケアボトル14を受容するように構成された開口部34を画定してもよい。第1の端部16は、パーソナルケアボトル14の適切な位置合わせを容易にするように構成された部分的に包囲されたリム36(例えば、ハンドル12の内面38上に配置される)を有してもよい。パーソナルケアボトル14は、肩部42を有する近位端40及び遠位端部分44を有してもよい。遠位端部分44(例えば、底面46)は、パーソナルケアボトル14内(例えば、内側の層間剥離バッグ(図示せず)とパーソナルケアボトル14の内面(図示せず)との間から空気を放出するための1つ以上の通気開口部48を有してもよい。キャップ50は、パーソナルケアボトル14の近位端40に(例えば、肩部42上に)取り付けられてもよい。パーソナルケアボトル14は、肩部42から遠位端部分44に向かって延在する溝52を画定する外面15を有してもよい。溝52は、ハンドル12の開口部34へのパーソナルケアボトル14の挿入及び位置合わせを容易にするために、遠位端部分44に向かう溝52の幅よりも、肩部42に向かってより大きい幅を有してもよい。肩部42に向かう溝52の幅は、約4.5mm~9mmであってもよく、遠位端部分44に向かう溝の幅は、約2mm~約4mmであってもよい。
【0015】
以下でより詳細に説明するように、溝52は、パーソナルケアボトル14の適切な位置合わせを容易にし、ハンドル12内のパーソナルケアボトルの回転を防止することができる。部分的に包囲されたリム36は、ハンドル12の内面38上の1つ以上の突出部56(例えば、リブ)と概ね位置合わせされる間隙54を画定してもよい。パーソナルケアボトル14の溝52は、突出部56を受容するように寸法決めされてもよい。部分的に包囲されたリム36は、パーソナルケアボトル14が誤った向きでハンドル12に挿入されるのを防止することができる。消費者は、溝52の拡大された端部(すなわち、肩部42に位置する)と間隙54とを位置合わせすることができ、これにより、溝52と突出部56との位置合わせが容易になる。遠位端部分44は、リム36が取り付けられる肩部58を有してもよい。したがって、リム36は、パーソナルケアボトル14がハンドル12に深く挿入されすぎることを防止するように肩部58に接触してもよい。より審美的に好ましい設計はまた、肩部58の少なくとも一部分がハンドル12内に配置されるように、内面38上に停止面(例えば、リム36)を有することによって提供されてもよい。
【0016】
図3A及び図3Bを参照すると、パーソナルケアボトル14の背面図及び正面図がそれぞれ示されている。パーソナルケアボトル14の遠位端部分44は、パーソナルケアボトル14の溝52(図3B)と反対側に配置された凹面60(図3A)を有してもよい。凹面60は、パーソナルケアボトル14の把持及び挿入を補助するために、消費者の指(例えば、親指)を受容するように寸法決めされてもよい。凹面60は、パーソナルケアボトル14の装填及び取り外しを容易にするために、消費者の親指の形状により良く合わせて、凹部60の近位端62に向かってより小さい幅を有し、この幅が凹部64の遠位端に向かってより大きい幅に向かって増加してもよい。
【0017】
図3Bを参照すると、溝52は、パーソナルケアボトル14の全長の少なくとも10%である長さ「L1」を有してもよい。溝52は、キャップ50(例えば、キャップ50の遠位端51)から遠位端部分44に向かって延在してもよい。特定の実施形態では、溝52は、キャップ50と肩部58との間に延在してもよい。溝52は、遠位端部分44に向かう約2mm~約4mmの幅「w1」と、キャップ50に向かう約4mm~約13mmの幅「w2」と、を有してもよい。特定の実施形態では、幅「w2」は、キャップ50が肩部42と出会うキャップ50の幅「w3」以上であってもよく、そうすることで、パーソナルケアボトル14の適切な挿入のための視覚的指標を提供し、突出部56(図2)を溝52のより小さい幅「w1」に案内するのを容易にすることができる。特定の実施形態では、w2は、w1の3倍大きくてもよい。
【0018】
図4を参照すると、図3Bの線4-4に概ね沿って取られた、ボトル14の断面図が示されている。特定の実施形態では、ボトル14の中心線「CL」から、溝52を画定するパーソナルケアボトル14の外面66(すなわち、溝52の底面)までの距離「d1」は、約6.0mm~約8.0mmであり得る。中心線「CL」からキャップ50の遠位端部分65の外面68(キャップ50がパーソナルケアボトル14と出会うところ)までの距離「d2」は、距離「d1」以下であってもよく、又は距離「d1」は距離「d2」の約5%以内(プラス又はマイナス)であってもよい。キャップ50の外面68は、溝52(例えば、外面66)と概ね位置合わせされもよい(例えば、壁が重なり合ってもよい)。パーソナルケアボトルは14、キャップ50の外面68から外側である(例えば、オフセットされている)第2の外面70を有してもよい(例えば、キャップ50の外面68は、キャップ50の周りを一周して延在してもよい)。外面66及び70は、図5に示されるように、ハンドル12の開口部34内に配置されてもよい。特定の実施形態では、パーソナルボトル14の中心線「CL」から、溝52を画定する(例えば、外面66の反対側の)パーソナルケアボトル14の外面70までの距離「d3」は、d1を超えてもよい。距離d3は、約7.6mm~約9.6mmであり得る。特定の実施形態では、d3は、パーソナルケアボトル14の半径(例えば、円筒形ボトル用)と同等であってもよい。寸法d1及びd2は、パーソナルケアボトル14の挿入及び取り外し中にキャップ50が溝52と干渉するのを防止することができる。以下でより詳細に説明するように、d1、L1、及びd2の寸法はまた、パーソナルケアボトル14の捻れを防止するために、溝52と突出部56との間に十分な係合を提供してもよい。
【0019】
図5を参照すると、図1の線5-5に概ね沿って取られた、剃毛用カミソリシステム10の断面図が示されている。特定の実施形態では、封止された折り畳み式バッグ71は、パーソナルケアボトル14内に配置されてもよい。折り畳み式バッグ71は、パーソナルケアボトル14をハンドル12に装填する前に封止されてもよい。折り畳み式バッグ71は、液体を収容するように構成されてもよい。剃毛用カミソリシステム10は、パーソナルケアボトル14内に配置された(例えば、折り畳み式バッグ71内に延在する)少なくとも一部を有するポンプシステム72を含んで、パーソナルケアボトル14からポンプシステム72を通って、剃毛カミソリカートリッジ18の外面(例えば、図1に示されるポート28)への液体の移送を容易にしてもよい。液体がハンドル12内に漏れるのを防止するために、ポンプシステム72とパーソナルケアボトル14との間に密封シールが形成されてもよい。パーソナルケアボトル14の回転運動は、ポンプシステム72に伝達される場合があり、これはポンプシステム72を捻り、損傷する可能性がある。したがって、パーソナルケアボトル14の溝52及びハンドル12の突出部56は、ポンプシステム72への損傷(液体を移送する可撓性管の捻れ)を防止するために、パーソナルケアボトル14の回転に対する十分な抵抗を提供することができる。
【0020】
図6を参照すると、パーソナルケアボトル14の上面図が示されている。キャップ50は、パーソナルケアボトル14の近位端40(図2)に取り付けられてもよい。パーソナルケアボトル14は、脆弱封止部76を有する開口部74を画定してもよい。脆弱封止部76は、図5に示されるように、脆弱封止部76がポンプシステム72によって穿刺されるまで、気密シールを提供し得る。溝52は、肩部42(例えば、キャップ50の真下)を起点としてもよい。キャップ50に向かう溝52の幅「w2」は、パーソナルケアボトル14の長さの大部分に沿って延在する溝52の幅「w1」よりも大きくてもよい(図3Bも参照のこと)。特定の実施形態では、溝52の外面66は、キャップの外面68(図4)と概ね位置合わせされてもよい(例えば、図2の突出部56が溝52内で位置合わせ及び摺動することを防止されないように)。
【0021】
図7を参照すると、図1の線7-7に概ね沿って取られた、剃毛用カミソリシステム10の断面図が示されている。ハンドル12の突出部56は、最初に、(図3B及び図6に示されるように)幅「w2」を有する溝52の領域に挿入されてもよい。突出部56は、パーソナルケアボトル14をハンドル12に挿入するのに必要な力を減少させるために、その最終位置に挿入されるときにパーソナルケアボトル14から離間されてもよい(例えば、溝52の外面66に接触しない)。例えば、パーソナルケアボトル14は、突出部56が溝52の外面66に接して重なる場合、挿入することが困難であり得る。突出部56は、幅「w1」(図6)よりも小さい幅「w3」を有していてもよい。特定の実施形態では、幅「w3」は、約0.2mm~約1.0mmで、パーソナルケアボトル14を適切に固定しながら、結合を最小限に抑えるための十分なクリアランスを提供することもできる。したがって、幅「w3」は、溝52の表面75との干渉を最小限に抑えながら、パーソナルケアボトル14が捻れるのを防止するのに十分な抵抗を提供するために幅「w1」の約85%~約95%であってもよい。
【0022】
図8及び図9を参照すると、パーソナルケアボトル100の別の可能な実施形態が示されている。パーソナルケアボトル100は、パーソナルケアボトル100の周囲に部分的に延在する肩部104を有する近位端部分102を有し得る。折り畳み式バッグ106は、保湿剤又は剃毛クリームなどの液体を収容するように構成されたパーソナルケアボトル100内に配置されてもよい。取り付けられたキャップ108は、パーソナルケアボトル100の近位端102に取り付けられてもよい。キャップ108は、(前述したように)ハンドルのポンプシステムと係合する前に、バッグ106内に収容された流体の性能に悪影響を及ぼす可能性のある空気をバッグ106から排除するために、脆弱封止部112を有する開口部110を画定してもよい。パーソナルケアボトル100は、パーソナルケアボトルがキャップ108に出会うところ(すなわち、キャップの遠位端)に、第1及び第2の外面114及び116を有してもよい。
【0023】
図9を参照すると、図8の線9-9に概ね沿って取られた、パーソナルケアボトル100の断面図が示されている。キャップ108は、中心線「CL2」(例えば、パーソナルケアボトル100を通って長手方向に延在する)を有してもよい。特定の実施形態では、中心線「CL2」からパーソナルケアボトル100がキャップ108と出会うパーソナルケアボトル100の第1の外面114(図8にも示す)までの水平距離「d4」は、中心線「CL2」からパーソナルケアボトル100がキャップ108と出会う第2の外面116(図8にも示す)までの水平距離「d5」よりも小さい。特定の実施形態では、d4は、約6mm~約8mmとすることができ、d5は、約7.6mm~約9.6mmとすることができる。第1の外面114及び第2の外面116は、パーソナルケアボトル100の対向する側部にあってもよい。したがって、図8及び図9に示されるように、パーソナルケアボトル100の近位端部分(すなわち、デバイスのハンドルに嵌入するパーソナルケアボトル100の部分)は非対称であり得る。例えば、パーソナルケアボトル100の上半分~上3分の2は、非対称な断面を有してもよい。パーソナルケアボトル100の形状は、(例えば、図2及び図5に示されるように)ハンドル内への直感的な装填を提供することができ、並びに、パーソナルケアボトル100と係合され得る任意のポンプシステムを損傷し得る、ハンドルに対するパーソナルケアボトル100の回転を防止することができる(例えば、先にハンドルに関して上述したように)。
【0024】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、このような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」として開示されている寸法は、「約40mm」を意味することが意図されている。更に、寸法は、典型的な製造許容差によるずれを許容しない、不可能なほど高い形而上学的識別基準に固執されるべきではない。したがって、「約」という用語は、典型的な製造の許容誤差の範囲内であると解釈されるべきである。
【0025】
相互参照される又は関連する任意の特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本明細書に引用される全ての文書は、除外又は限定することを明言しない限りにおいて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示若しくは特許請求される任意の発明に対する先行技術であるとはみなされず、又はそれを単独で若しくは他の任意の参考文献(複数可)と組み合わせたときに、そのようないかなる発明も教示、示唆、又は開示するとはみなされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文書内の同じ用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合、本文書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【0026】
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な他の変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にある全てのそのような変更及び修正を添付の特許請求の範囲に網羅することが意図される。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】