(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-31
(54)【発明の名称】5G無線通信システムにおいて物理ダウンリンク制御チャネルを送信するための位置ベースのCORSET構成
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20220324BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20220324BHJP
H04B 7/0452 20170101ALI20220324BHJP
【FI】
H04L27/26 110
H04W72/04 136
H04W72/04 134
H04B7/0452 100
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021547356
(86)(22)【出願日】2020-01-31
(85)【翻訳文提出日】2021-10-04
(86)【国際出願番号】 US2020016251
(87)【国際公開番号】W WO2020167501
(87)【国際公開日】2020-08-20
(32)【優先日】2019-02-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】507220730
【氏名又は名称】エイ・ティ・アンド・ティ インテレクチュアル プロパティ アイ,エル.ピー.
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】ナミ,セラメシュ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH21
5K067HH24
5K067JJ13
5K067JJ54
(57)【要約】
開示される主題は、制御チャネルリソースセット(CORESET)に対する適切なアグリゲーションレベルを決定するための技法に関する。一実施形態では、プロセッサに動作可能に接続された第1のデバイスによって、CORESETに関連する候補ダウンリンク制御チャネルを復号するために第2のデバイスが適用するアグリゲーションレベルを決定することを含む方法が提供される。本方法は、第1のデバイスによって、アグリゲーションレベルを示すアグリゲーションレベル情報を第2のデバイスに送信することを更に含む。送信することの結果として、第2のデバイスは、候補制御ダウンリンク制御チャネルを復号する試みに関連してアグリゲーションレベルを適用するように構成されるようになる。様々な実施形態において、アグリゲーションレベルは、第2のデバイスのアグリゲーションレベル能力、第1のデバイスに対する第2のデバイスの位置、及び第2のデバイスに関連するジオメトリを含む1つ又は複数の基準に基づいて決定される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行されると動作の実行を容易にする実行可能命令を格納するメモリと
を備える、第1のデバイスであって、前記動作が、
制御チャネルリソースセットに関連する候補ダウンリンク制御チャネルを復号するために第2のデバイスが適用するアグリゲーションレベルを決定することと、
前記アグリゲーションレベルを示すアグリゲーションレベル情報を前記第2のデバイスに送信することと
を含む、第1のデバイス。
【請求項2】
前記送信することに基づいて、前記第2のデバイスが、前記候補制御ダウンリンク制御チャネルを復号する試みに関連して前記アグリゲーションレベルを適用するように構成される、請求項1に記載の第1のデバイス。
【請求項3】
前記アグリゲーションレベルを前記決定することが、定義された基準に基づいて、候補アグリゲーションレベルの群から前記アグリゲーションレベルを選択することを含む、請求項1に記載の第1のデバイス。
【請求項4】
前記アグリゲーションレベルを前記決定することが、前記第2のデバイスがサポートするアグリゲーションレベルを示す能力情報に基づいて前記アグリゲーションレベルを決定することを含む、請求項1に記載の第1のデバイス。
【請求項5】
前記アグリゲーションレベルを前記決定することが、前記第2のデバイスの位置に基づいて前記アグリゲーションレベルを決定することを含む、請求項1に記載の第1のデバイス。
【請求項6】
前記アグリゲーションレベルを前記決定することが、前記第2のデバイスと前記第1のデバイスとの間の距離に基づいて前記アグリゲーションレベルを決定することを含む、請求項1に記載の第1のデバイス。
【請求項7】
前記アグリゲーションレベルを前記決定することが、前記距離が定義された距離よりも短いことに基づいて第1のアグリゲーションレベルを選択することと、前記距離が前記定義された距離よりも長いことに基づいて第2のアグリゲーションレベルを選択することとを含み、前記第1のアグリゲーションレベルが前記第2のアグリゲーションレベルよりも低い、請求項6に記載の第1のデバイス。
【請求項8】
前記アグリゲーションレベルを前記決定することが、前記第2のデバイスに関連するジオメトリに基づいて前記アグリゲーションレベルを決定することを含む、請求項1に記載の第1のデバイス。
【請求項9】
前記アグリゲーションレベルを前記決定することが、前記ジオメトリが定義された値よりも小さいことに基づいて第1のアグリゲーションレベルを選択することと、前記ジオメトリが前記定義された値よりも大きいことに基づいて第2のアグリゲーションレベルを選択することとを含み、前記第1のアグリゲーションレベルが前記第2のアグリゲーションレベルよりも高い、請求項8に記載の第1のデバイス。
【請求項10】
前記アグリゲーションレベルを前記決定することが、前記第2のデバイスのアグリゲーションレベル能力に適用可能な第1の基準、前記第1のデバイスに対する前記第2のデバイスの位置に適用可能な第2の基準、及び前記第2のデバイスに関連するジオメトリに適用可能な第3の基準からなる基準の群から選択された基準の組み合わせに基づいて、候補アグリゲーションレベルの群から前記アグリゲーションレベルを選択することを含む、請求項1に記載の第1のデバイス。
【請求項11】
前記アグリゲーションレベル情報を前記送信することが、上位層シグナリングプロトコルとして分類されるシグナリングプロトコルを採用することを含む、請求項1に記載の第1のデバイス。
【請求項12】
前記シグナリングプロトコルが、無線リソース制御シグナリングプロトコル又は媒体アクセス制御プロトコルを含む、請求項11に記載の第1のデバイス。
【請求項13】
プロセッサに動作可能に接続された第1のデバイスによって、制御チャネルリソースセットに関連する候補ダウンリンク制御チャネルを復号するために第2のデバイスが適用するアグリゲーションレベルを決定することと、
前記第1のデバイスによって、前記アグリゲーションレベルを示すアグリゲーションレベル情報を前記第2のデバイスに送信することと
を含む、方法。
【請求項14】
前記送信することの結果として、前記第2のデバイスが、前記候補制御ダウンリンク制御チャネルを復号する試みに関連して前記アグリゲーションレベルを適用することが可能になる、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記アグリゲーションレベルを前記決定することが、定義された基準に基づいて、候補アグリゲーションレベルの群から前記アグリゲーションレベルを選択することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記定義された基準が、前記第2のデバイスのアグリゲーションレベル能力に適用可能な第1の基準、前記第1のデバイスに対する前記第2のデバイスの位置に適用可能な第2の基準、及び前記第2のデバイスに関連するジオメトリに適用可能な第3の基準からなる基準の群から選択される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記アグリゲーションレベル情報を前記送信することが、上位層シグナリングプロトコルとして分類されるシグナリングプロトコルを採用することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行されると動作の実行を容易にする実行可能命令を格納するメモリと
を備える、第1のデバイスであって、前記動作が、
制御チャネルリソースセットに対するアグリゲーションレベルを示すアグリゲーションレベル情報を第2のデバイスから受信することであって、前記アグリゲーションレベルが、定義された基準に基づいて候補アグリゲーションレベルから前記第2のデバイスによって選択されている、ことと、
前記受信することに基づいて、前記制御チャネルリソースセットに関連する候補ダウンリンク制御チャネルを復号する試みに関連して前記アグリゲーションレベルを採用することと
を含む、第1のデバイス。
【請求項19】
前記定義された基準が、前記第1のデバイスのアグリゲーションレベル能力、前記第2のデバイスに対する前記第1のデバイスの位置、及び前記第1のデバイスに関連するジオメトリからなるデバイス基準の群に対して評価される、請求項18に記載の第1のデバイス。
【請求項20】
前記アグリゲーションレベル情報が第1のアグリゲーションレベル情報を含み、前記アグリゲーションレベルが第1のアグリゲーションレベルを含み、前記動作が、
前記制御チャネルリソースセットに対する第2のアグリゲーションレベルを示す第2のアグリゲーションレベル情報を前記第2のデバイスから受信することであって、前記第2のアグリゲーションレベルが、前記定義された基準への変更に基づいて前記候補アグリゲーションレベルから前記第2のデバイスによって選択されている、ことと、
前記受信することに基づいて、前記候補ダウンリンク制御チャネルを復号する試みに関連して前記第1のアグリゲーションレベルの代わりに前記第2のアグリゲーションレベルを採用することと
を更に含む、請求項18に記載の第1のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年2月15日出願の「LOCATION BASED CORSET CONFIGURATION FOR TRANSMITTING THE PHYSICAL DOWNLINK CONTROL CHANNEL IN 5G WIRELESS COMMUNICATION SYSTEMS」と題する米国特許出願第16/277,602号明細書の優先権を主張するものであり、その全文を本明細書に明示的に参照により引用している。
【0002】
開示される主題は、無線通信システムに関し、より詳細には、New Radio(NR)アクセス通信システムにおいて制御チャネルリソースセット(CORESET)に関連する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を送信するための適切なアグリゲーションレベルを決定するための技法に関する。
【背景技術】
【0003】
データセントリックアプリケーションに関する莫大な需要を満たすために、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)システム及び無線通信に関する第4世代(4G)規格の仕様の1つ又は複数の態様を利用するシステムが、New Radio(NR)アクセスとも呼ばれる無線通信に関する第5世代(5G)規格に拡張されている。既存の4G技術と比較して、5Gは、低遅延ではるかに高いスループットを目標とし、より高いキャリア周波数及びより広い帯域幅を利用すると同時に、エネルギー消費及びコストを削減する。また、5Gネットワークは、将来のサービスに向けて異なる特性及び接続制御を有するシステムのアクセス及びサービスを提供するように期待されている。この点で、NRの設計は、柔軟性が高いものであり、且つ新しい要件に向けて調整されている必要がある。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】本開示の様々な態様及び実施形態による、PDCCHを送信するための位置ベースのCORESET構成を容易にする例示的な無線通信システムの図である。
【
図2】本開示の様々な態様及び実施形態による、異なるアグリゲーションレベルにおけるブロック誤り率(BLER)を信号対雑音比(SNR)の関数として示すグラフを提示する。
【
図3】本開示の様々な態様及び実施形態による、ユーザ機器(UE)固有のCORESETに対してPDCCHアグリゲーションレベルを調整するための例示的なメッセージシーケンスのシグナリング図を提示する。
【
図4】本開示の様々な態様及び実施形態による、UE固有のCORESETに対してPDCCHアグリゲーションレベルを調整するための例示的なメッセージシーケンスのシグナリング図を提示する。
【
図5】本開示の様々な態様及び実施形態による、UE固有のCORESETに対してPDCCHアグリゲーションレベルを調整するための例示的な方法のフロー図を提示する。
【
図6】本開示の様々な態様及び実施形態による、UE固有のCORESETに対してPDCCHアグリゲーションレベルを調整するための例示的な方法の上位フロー図を提示する。
【
図7】本開示の様々な態様及び実施形態による、UE固有のCORESETに対してPDCCHアグリゲーションレベルを調整するための別の例示的な方法の上位フロー図を提示する。
【
図8】本開示の様々な態様及び実施形態による、CORESETに関連する候補PDCCHを復号するためのUE固有のアグリゲーションレベルを受信し適用するための例示的な方法の上位フロー図を提示する。
【
図9】本開示の様々な態様及び実施形態による、CORESETに関連する候補PDCCHを復号するためのUE固有のアグリゲーションレベルを受信し適用するための別の例示的な方法の上位フロー図を提示する。
【
図10】開示される主題が相互作用し得るコンピューティング環境の例示的な概略ブロック図を示す。
【
図11】一実施形態による開示されるシステム及び方法を実行するように動作可能なコンピューティングシステムの例示的なブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0005】
以下の詳細な説明は単なる例示であり、実施形態及び/又は実施形態の適用若しくは使用を限定することを意図したものではない。更に、以前のセクション又は詳細な説明のセクションで提示されるいかなる明示的又は黙示的な情報によっても拘束されることを意図するものではない。
【0006】
5GのNR無線通信システムを含む多くの無線通信システムでは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、ダウンリンクスケジューリング割り当て及びアップリンクスケジューリンググラントに関する情報などのダウンリンク制御情報(DCI)をUEに運び提供するために使用される。例えば、多入力多出力(MIMO)システムに関しては、DCIは、典型的には、スケジューリングされたMIMO層の数、トランスポートブロックサイズ、各コードワードの変調、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)に関連するパラメータ、サブバンド位置などを含む。しかしながら、PDCCHの具体的な内容は、伝送モード及びDCIフォーマットに基づいて変わり得る。
【0007】
従来のロングタームエボリューション(LTE)制御チャネルは、システム帯域幅全体に分配され、セル間干渉を制御することを難しくしている。しかしながら、NRのPDCCHは、構成可能な制御チャネルリソースセット(CORESET)において伝わるように特に設計されている。CORESETは、UEに対する時間-周波数リソース割り当てであり、その時間-周波数リソース割り当て内でそのUEは候補PDCCHを受信し得る。CORESETは、LTEにおける制御領域に類似しているが、CORESETが配置されている一式のリソースブロック(RB)及び一式の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルが、対応するPDCCH探索空間により構成可能であるという意味で一般化されている。このように、時間、周波数、ヌメロロジ、及び動作点を含む制御領域の構成が柔軟であることによって、NRは多種多様なユースケースに対処することができる。
【0008】
例えば、CORESETのサイズ及び位置は、ネットワークによって構成することができるため、キャリア帯域幅よりも小さく設定することができる。第1のCORESET(CORESET0と呼ばれる)は、初期帯域幅部分の構成の一部としてマスタ情報ブロック(MIB)によって提供され、UEが残りのシステム情報及び追加的な構成情報をネットワークから受信することを可能にする。接続設定後、UEは、無線リソース制御(RRC)シグナリングプロトコルを用いて、重複する可能性のある複数のCORESETにより構成され得る。既存のNR規格によれば、時間領域においては、CORESETは、持続時間が最大3つのOFDMシンボルであり得、タイムスロット内のどこにでも配置され得る。既存のNR規格は、最大でキャリア帯域幅まで、6つのリソースブロックの倍数を用いて、周波数領域においてCORESETを更に定義している。CORESET構成における周波数割り当ては、連続とすることも非連続とすることもできる。
【0009】
PDCCHは、1つのCORESETに制限され、自らの復調参照信号(DMRS)で送信され、これにより、制御チャネルのUE固有のビームフォーミングが可能になる。既存のNR規格によれば、PDCCHは、レベル1、レベル2、レベル4、レベル8、及びレベル16と呼ばれる一式の5つの可能なアグリゲーションレベルから選択されたアグリゲーションレベルを用いて符号化される。これらのそれぞれのアグリゲーションレベルは、PDCCHを運ぶことができる異なる制御チャネルリソース要素(CCE)に対応する(例えば、レベル1は1つのCCEに対応し、レベル2は2つのCCEに対応し、レベル4は4つのCCEに対応する、などである)。この点で、UEは、各PDCCHをそれが対応するアグリゲーションレベル(例えば、レベル1、レベル2、レベル4、レベル8、又はレベル16のいずれか)を用いて復号する必要がある。PDCCHにおける異なるアグリゲーションレベル(又はCCE割り当て)は、PDCCHにおける異なるDCIペイロードサイズ又は異なる符号化レート(異なるDCIフォーマットとも呼ばれる)に対応するために使用される。例えば、NRは、現在、4つの異なるDCIサイズ/符号化レート(又はフォーマット)を定義している。1つのサイズ/符号化レートはフォールバックDCIに使用され、2つ目のサイズ/符号化レートはダウンリンクグラントのスケジューリングに使用され、3つ目のサイズ/符号化レートはアップリンクグラントのスケジューリングに使用され、4つ目のサイズ/符号化レートは構成に応じてスロットフォーマット指示及びプリエンプション指示に使用される。
【0010】
初期NR規格によれば、UEは異なるDCIフォーマット及び異なるアグリゲーションレベルのPDCCH候補の数をブラインドで監視することが求められる。この点で、UEに割り当てられた各CORESETにおいて、UEは、可能なすべてのDCIサイズ/フォーマット(例えば、現在は4つ含んでいる)をブラインドで復号することが必要とされ、可能なすべてのアグリゲーションレベル(例えば、現在は5つ含んでいる)を使用する。よって、各CORESETの各復号オプションの数は20個となり、UEは複数のCORESETにより構成され得る(例えば、現在は最大4つの異なるCORESET)。よって、このブラインド復号処理に関連する複雑さのコストは膨大であり、PDCCHのサイズ/フォーマット及びアグリゲーションレベルの組み合わせの増加する数に拡張できない。
【0011】
あらゆる異なるアグリゲーションレベルなどを用いて、構成されるすべてのCORESETの探索/復号においてUE側の複雑さを制限するために、UEが探索及び復号するための、制限された一式の探索空間をNRにおいて定義するいくつかのNRプロトコルが提案されている。探索空間は、CORESETによって、UEが復号を試みることになっている所与のアグリゲーションレベルにおいて形成される一式の候補制御チャネルとして特徴付けられ得る。複数のCORESETが存在するため、複数の検索空間が存在する。いくつかのNRプロトコルは、探索空間の数を各UEについて10個以下に制限するように提案している。探索空間制限技法によれば、ネットワークは、定義された探索空間及び対応するアグリゲーションレベルをUEに示す必要がある。これらの技法を用いて、多数の可能なアグリゲーションレベルが関与する検索空間に関連する複雑さを更に低減するために、所与のCORESETに対するアグリゲーションレベルを一定の値に構成することが一般的に行われている。しかしながら、所与のCORESETに対するアグリゲーションレベルに固定値を使用することは、PDCCHに不要なリソースを使用することになり、それにより、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)に使用可能なリソースが減少し、その結果、リンク及びシステムスループットが減少するため、5Gシステムにとって効率的ではない。
【0012】
開示される主題は、UE固有の基準に基づいてUEに割り当てられたCORESETごとにアグリゲーションレベルを調整することにより、リンク及びシステムスループットを最適化しながら、PDCCHの探索空間の複雑さを軽減する効率的な解決策を提供する。様々な実施形態において、ネットワークノードが、UEの既知のアグリゲーションレベル能力、セル内のUEの位置(例えば、UEからネットワークノードまでの距離)、及び/又はUEのジオメトリを含むがこれらに限定されない1つ又は複数の基準に基づいて、所与のUEに構成されたCORESETに対する適切なアグリゲーションレベルを決定し得る。ネットワークノードは、UE固有の検索空間において所与のCORESETに対して決定されたアグリゲーションレベルを示す情報をUEに更に提供し得る。例えば、様々な実施形態において、ネットワークノードは、UEに対して構成された所与のCORESETの決定されたアグリゲーションレベルに関して、UEに命令するために、上位層シグナリング(例えば、無線リソース制御(RRC)シグナリング及び/又は媒体アクセス制御(MAC)シグナリング)を採用し得る。UEは、所与のCORESETに対応するPDCCH候補を復号する試みに関連してアグリゲーションレベルを適用するように更に構成され得、これにより、UEの能力及び/又はコンテキスト(例えば、ニーズ)に基づいて使用されるPDCCHリソースの量を最適化しながら、ブラインド復号の試みの回数を減らすことができる。この点で、開示される技法は時間/周波数リソースの点で効率的であるため、ダウンリンク制御チャネル(例えば、PDCCH)を送信するのに必要とされるリソースが最小化され、データ送信に使用可能なリソースの量を増やすことができる。そのため、データ送信リソースの増加に伴い、リンク及びシステムスループットが大幅に向上する。
【0013】
1つ又は複数の実施形態によれば、プロセッサと、プロセッサによって実行されると動作の実行を容易にする実行可能命令を格納するメモリとを備える第1のデバイス(例えば、gNodeBなど)が提供される。これらの動作は、CORESETに関連する候補ダウンリンク制御チャネルを復号するために第2のデバイス(例えば、UE)が適用するアグリゲーションレベルを決定することを含み得る。動作は、アグリゲーションレベルを示すアグリゲーションレベル情報を第2のデバイスに送信することを更に含む。送信することに基づいて、第2のデバイスは、候補制御ダウンリンク制御チャネルを復号する試みに関連してアグリゲーションレベルを適用するように構成される。1つ又は複数の実装形態では、アグリゲーションレベル情報を送信することは、上位層シグナリングプロトコルとして分類されるシグナリングプロトコルを採用することを含む。
【0014】
いくつかの実装形態では、アグリゲーションレベルを決定することは、定義された基準に基づいて、候補アグリゲーションレベルの群からアグリゲーションレベルを選択することを含む。例えば、1つの実装形態では、アグリゲーションレベルは、第2のデバイスによってサポートされる1つ又は複数のアグリゲーションレベルを示す能力情報に基づいて決定され得る。別の実装形態では、アグリゲーションレベルは第2のデバイスの位置に基づいて決定され得る。別の実装形態では、アグリゲーションレベルは、第2のデバイスと第1のデバイスとの間の距離に基づいて決定され得る。例えば、本実装形態では、アグリゲーションレベルを決定することは、距離が定義された距離よりも短いことに基づいて第1のアグリゲーションレベルを選択することと、距離が定義された距離よりも長いことに基づいて第2のアグリゲーションレベルを選択することとを含むことができ、第1のアグリゲーションレベルが第2のアグリゲーションレベルよりも低い。別の実装形態では、アグリゲーションレベルは第2のデバイスに関連するジオメトリに基づいて決定され得る。例えば、本実装形態では、アグリゲーションレベルを決定することは、ジオメトリが定義された値よりも小さいことに基づいて第1のアグリゲーションレベルを選択することと、ジオメトリが定義された値よりも大きいことに基づいて第2のアグリゲーションレベルを選択することとを含むことができ、第1のアグリゲーションレベルが第2のアグリゲーションレベルよりも高い。
【0015】
様々な追加的な実施形態において、アグリゲーションレベルを決定することは、第2のデバイスのアグリゲーションレベル能力に適用可能な第1の基準、第1のデバイスに対する第2のデバイスの位置に適用可能な第2の基準、及び第2のデバイスに関連するジオメトリに適用可能な第3の基準からなる基準の群から選択された基準の組み合わせに基づいて、候補アグリゲーションレベルの群からアグリゲーションレベルを選択することを含む。
【0016】
1つ又は複数の実施形態によれば、プロセッサと、プロセッサによって実行されると動作の実行を容易にする実行可能命令を格納するメモリとを備える第1のデバイス(例えば、UEなど)が提供される。これらの動作は、CORESETに対するアグリゲーションレベルを示すアグリゲーションレベル情報を第2のデバイス(例えば、gNodeB)から受信することを含むことができ、アグリゲーションレベルは定義された基準に基づいて候補アグリゲーションレベルから第2のデバイスによって選択されている。動作は、受信することに基づいて、CORESETに関連する候補ダウンリンク制御チャネルを復号する試みに関連してアグリゲーションレベルを採用することを更に含む。例えば、定義された基準は、第1のデバイスのアグリゲーションレベル能力、第2のデバイスに対する第1のデバイスの位置、及び第1のデバイスに関連するジオメトリからなるデバイス基準の群に対して評価され得る。いくつかの実装形態では、アグリゲーションレベル情報が第1のアグリゲーションレベル情報を含み、アグリゲーションレベルが第1のアグリゲーションレベルを含み、動作が、CORESETに対する第2のアグリゲーションレベルを示す第2のアグリゲーションレベル情報を第2のデバイスから受信することを更に含み、第2のアグリゲーションレベルは、定義された基準の変更に基づいて候補アグリゲーションレベルから第2のデバイスによって選択されている。動作は、受信することに基づいて、候補ダウンリンク制御チャネルを復号する試みに関連して第1のアグリゲーションレベルの代わりに第2のアグリゲーションレベルを採用することを更に含む。
【0017】
いくつかの実施形態では、開示されるシステムに関連して説明される要素は、コンピュータ実施方法、コンピュータ可読又は機械可読記憶媒体、又は別の形態など、様々な形態で具現化され得る。
【0018】
次に、図面を参照しながら本開示を説明する。図面では、全体を通して同様の参照符号が同様の要素を指すために使用される。以下の説明及び添付の図面は、主題の特定の例示的な態様を詳細に説明する。しかしながら、これらの態様は、主題の原理が採用され得る様々なやり方のほんの一部しか示していない。開示される主題の他の態様、利点、及び新規の特徴は、提供される図面と併せて検討すれば、以下の詳細な説明から明らかになるはずである。以下の説明では、説明目的で、本開示が十分に理解されるように多くの具体的な細部が説明されている。しかしながら、これらの具体的な詳細を用いることなく、本開示を実施できることが明らかであり得る。他の例では、本開示の説明を容易にするために、周知の構造及び装置がブロック図の形態で示されている。スキーム、プロトコル、構成などの用語は、情報をフォーマット、送信、又は受信するための定義されたやり方を指すために本明細書を通して様々な文脈において同義で使用される。
【0019】
図1は、本開示の様々な態様及び実施形態による、PDCCHを送信するための位置ベースのCORESET構成を容易にする例示的な無線通信システム100の図である。システム100は、複数のUE102と無線ネットワークノード104とを備え得る。本明細書では、非限定的な用語であるユーザ機器(UE)は、セルラ又は移動通信システムにおいて無線ネットワークノードと通信することができる任意の種類の無線デバイスを指すように使用される。いくつかの例示的なUEとしては、ターゲットデバイス、デバイス間通信(D2D)UE、マシンタイプUE又はマシン間(M2M)通信が可能なUE、携帯型情報端末(PDA)、タブレットパーソナルコンピュータ(PC)、携帯端末、スマートフォン、ラップトップ、ノートPC、ラップトップ組込型機器(LEE)、ラップトップ搭載型機器(LME)、USBドングル、ウェアラブルデバイス、仮想現実(VR)デバイス、ヘッズアップディスプレイ(HUD)デバイス、スマートカーなどを含み得るが、これらに限定されない。1つ又は複数の実施形態では、それぞれのUE102(及びネットワークノード104)は、2つ以上のアンテナ(図示せず)を備えることができ、それにより、位相追跡を伴う5GのNR通信スキームに関連して多入力多出力(MIMO)通信をサポートする。UE102に設けられるアンテナの数は変わり得る(例えば、2つから、大規模MIMOシステムに対応するために数百以上まで)。この点で、様々な実施形態によれば、無線通信システム100は、MIMOシステムであってもよいし、MIMOシステムを含んでもよい。MIMOシステムは、無線システムのデータ伝送容量を大幅に増やすことができる。これらの理由から、MIMOは、3GPP及び4GPP世代の無線システムの不可欠な部分である。無線通信システム100は、5GのNRによって導入された、送信側及び受信側において数百本のアンテナを使用する大規模MIMO通信プロトコルを更にサポートし得る。
【0020】
この点で、様々な実施形態は、UEがMIMOを使用してデータを複数のサービングセルに対して受信及び/又は送信し得るMIMOと併せて、UEのシングルキャリア及びマルチキャリア(MC)又はキャリアアグリゲーション(CA)動作に適用可能である。しかしながら、本明細書で説明される様々な技法は、MIMOシステムでの使用に限定されるものではなく、他の無線通信システム(例えば、アップリンクシステム及びサイドリンクシステム)にも適用可能である。キャリアアグリゲーション(CA)という用語は、「マルチキャリアシステム」、「マルチセル動作」、「マルチキャリア動作」、「マルチキャリア」送信及び/又は受信とも呼ばれる(例えば、同義で呼ばれる)。概説した解決策は、同様に、いずれかの搬送波でマルチRAB(無線ベアラ)にも適用可能である(すなわち、データ及び音声が同時にスケジューリングされる)ことに留意されたい。同様に、本解決策は、一部のUE102がeMBBを使用してスケジュールされる場合、一部のUE102がURLLCを使用してスケジュールされる場合、及び一部のUE102がmMTCアプリケーションを使用している場合にも適用可能である。
【0021】
図示の実施形態において、システム100は、1つ又は複数の無線通信ネットワークプロバイダによってサービスを提供される無線通信ネットワークであるか、又はそのような無線通信ネットワークを含む。UE102は、ネットワークノード104を介して無線通信ネットワークに通信可能に結合され得る。この点で、UE102は、ネットワークノード104に対して無線リンク又はチャネルを介して通信データを送信及び/又は受信することができる。例えば、ネットワークノード104から例示的なUE1への破線矢印線は、ダウンリンク通信を表し、実線矢印線は、アップリンク通信を表す。これらの矢印は、UEとネットワークノード104との間の無線通信リンクを例証するために提供されたものに過ぎないことを理解されたい。この点で、矢線は、図示されているすべてのUE102について引かれていないが、図示されているすべてのUEは、アップリンク及びダウンリンク通信を使用してネットワークノード104と無線通信し得ることを理解されたい。
【0022】
ネットワークノード(又は無線ネットワークノード)という非限定的な用語は、UE102にサービスを提供し、且つ/又は別のネットワークノード、ネットワーク要素又はUE102が無線信号を受信することができる別のネットワークノードに接続される任意のタイプのネットワークノードを指すために本明細書において使用される。ネットワークノード(例えば、ネットワークノード104)の例としては、基地局(BS)デバイス、NodeBデバイス、マルチスタンダード無線(MSR)デバイス(例えば、MSR BS)、gNodeBデバイス、eNodeBデバイス、ネットワークコントローラデバイス、無線ネットワークコントローラ(RNC)デバイス、基地局コントローラ(BSC)デバイス、中継器デバイス、ドナーノードデバイス制御中継器、ベーストランシーバ基地局(BTS)デバイス、アクセスポイント(AP)デバイス、送信ポイントデバイス、送信ノード、RRUデバイス、RRHデバイス、分散アンテナシステム(DAS)内のノードデバイスなどを含み得るが、これらに限定されない。1つ又は複数の実施形態によれば、ネットワークノード104は、位相追跡に関連して様々なMIMO及び/又は大規模MIMO通信をサポートするために、2つ以上のアンテナを備え得る。
【0023】
システム100は、ネットワークノード104を介して、UE102を含む種々のUEに無線通信サービスを提供することを容易にする1つ若しくは複数の通信サービスプロバイダネットワーク106、及び/又は1つ若しくは複数の通信サービスプロバイダネットワーク106内に含まれる種々の更なるネットワークデバイス(図示せず)を更に含むことができる。図示の実施形態では、六角形によって定義された領域は、ネットワークノード104がサービスを提供している単一の無線ネットワークセル110を示している。しかしながら、システム100は、1つ又は複数の通信サービスプロバイダネットワーク106にそれぞれ通信可能に結合されたネットワークノードがそれぞれサービスを提供する複数のセルを含み得ることを理解されたい。この点で、1つ又は複数の通信サービスプロバイダネットワーク106は、セルラネットワーク、フェムトネットワーク、ピコセルネットワーク、マイクロセルネットワーク、インターネットプロトコル(IP)ネットワーク、Wi-Fiサービスネットワーク、ブロードバンドサービスネットワーク、エンタープライズネットワーク、クラウドベースネットワークなどを含むがこれらに限定されない各種の異種ネットワークを含み得る。例えば、少なくとも1つの実装態様において、システム100は、種々の地理的エリアに及ぶ大規模無線通信ネットワークとすることができる、又はこの大規模無線通信ネットワークを含むことができる。この実装態様によれば、1つ又は複数の通信サービスプロバイダネットワーク106は、無線通信ネットワーク及び/又は無線通信ネットワークの種々の更なるデバイス及びコンポーネント(例えば、更なるネットワークデバイス及びセル、更なるUE、ネットワークサーバデバイスなど)とすることができる、又はそれらを含むことができる。ネットワークノード104は、1つ又は複数のバックホールリンク108を介して1つ又は複数の通信サービスプロバイダネットワーク106に接続され得る。例えば、1つ又は複数のバックホールリンク108は、T1/E1電話線、デジタル加入者線(DSL)(例えば、同期又は非同期のいずれか)、非対称DSL(ADSL)、光ファイバーバックボーン、同軸ケーブルなどのような有線リンクコンポーネントを含むことができるが、これらに限定されない。1つ又は複数のバックホールリンク108はまた、地上無線インターフェース又は深宇宙リンク(例えば、航行用衛星通信リンクを含み得る見通し線(LOS)又は非LOSリンクなどであるが、これらに限定されない無線リンクコンポーネントを含み得る。
【0024】
本開示は、5G又はNR通信技術を採用するシステムを対象としているが、システム100は、デバイス(例えば、UE102とネットワークノード104と)間のワイヤレス無線通信を容易にするために様々な無線通信技術を採用できることを理解されたい。この点で、PTRS統合に関連するCSI推定のための開示される技法は、ロングタームエボリューション(LTE)、周波数分割複信(FDD)、時分割複信(TDD)、FDD/TDD、広帯域符号分割多重接続(WCMDA)、高速パケットアクセス(HSPA)、WCMDA/HSPA、汎欧州デジタル移動体通信システム(GSM)、3GGP、GSM/3GPP、Wi-Fi、WLAN、WiMax、CDMA2000などを含むがこれらに限定されない、UEが複数のキャリアを使用して動作する、あらゆるRAT又はマルチRATシステムに適用され得る。
【0025】
上述のように、システム100などのNR通信システムでは、ネットワークノード104は、いくつかの可能な構成可能PDCCHのうちの1つを用いてDCIをUE102に伝達する。例えば、各CORESETは様々なDCIサイズ/フォーマットのいくつかの異なるPDDCHを保持することができ、UE102は複数のCORESETにより構成され得る(例えば、現在の5G仕様によれば1~4個)。加えて、各候補PDCCHは、いくつかの可能なアグリゲーションレベル(例えば、レベル1、レベル2、レベル4、レベル8、及びレベル16)のうちの1つを用いて符号化され得る。UE102が、UEに対して構成されたすべてのCORSEST全体において多数の候補PDCCHを探索すること、及びすべての可能なアグリゲーションレベル(例えば、1、2、4、6、8、又は18)を用いて各候補PDCCHを復号することを試みることを制限するために、NRプロトコルはUEに対する制限された検索空間を定義している。単一の検索空間は、UE102に割り当てられた1つ又は複数のCORESETの中で、1つのアグリゲーションレベルを使用して、UEが復号を試みるべき可能な候補PDCCHを示す。候補PDCCH及び対応するUEの復号の試みの回数に関連する複雑さを更に軽減するために、NRプロトコルは、所与のCORESETに対するアグリゲーションレベルを一定の値に構成するようにしている。これは、ネットワークノード104が、より低いアグリゲーションレベルがパフォーマンスの質を損なわずに使用され得るシナリオなど多くのシナリオにおいて不要なリソースを大幅に使いすぎている、セルの110のすべてのUE102に対する各CORESETの各PDCCHに対して同じアグリゲーションレベルを適用することを意味する。
【0026】
システム100は、UE102固有の基準に基づいてUEに割り当てられたCORESETごとにアグリゲーションレベルを調整することにより、リンク及びシステムスループットを最適化しながら、PDCCHの探索空間の複雑さを軽減するはるかに効率的な解決策を提供する。特に、セル110におけるすべてのUE102が使用するそれぞれのCORESETに同じアグリゲーションレベルを適用する代わりに、開示される技法によれば、ネットワークノード104は、1つ又は複数のUE固有の基準に基づいてUE102に(例えば、ネットワークノード104によって)割り当てられた所与のCORESETに対するアグリゲーションレベルを調整することができる。例えば、いくつかの実施形態では、ネットワークノード104は、1つ又は複数のUE固有の基準に基づいて、定義された一式の可能なアグリゲーションレベルからPDCCHを符号化するための適切なアグリゲーションレベルを選択し得る。例えば、定義された一式のアグリゲーションレベルは、NRアグリゲーションレベル1、レベル2、レベル4、レベル8、及びレベル16を含み得る。他の実施形態では、ネットワークノード104は、1つ又は複数のUE固有の基準に基づいて、所与のUE102及び割り当てられたCORESETに対するPDCCHを符号化するための新しいUE固有のアグリゲーションレベル(例えば、アグリゲーションレベル1、レベル2、レベル4、レベル8、及びレベル16の間又はそれを超えるアグリゲーションレベル)を決定し得る。
【0027】
UE固有の基準は、事前に定義されたパフォーマンス基準を含み得る。様々な実施形態において、UE固有の基準は、UE102の既知のアグリゲーションレベル能力、セル内でのUE102の位置(例えば、UE102からネットワークノード104までの距離)、及び/又はUEのジオメトリのうち1つ、又は2つ以上の組み合わせを含み得る。例えば、様々な実装形態において、UE102はすべての可能なアグリゲーションレベルをサポートできない場合がある。
【0028】
例えば、UEは、可能なアグリゲーションレベルの1つ又はサブセット(例えば、レベル1、レベル2、レベル4、レベル8、及びレベル16からなる群に含まれるアグリゲーションレベルのうちの1つ又はサブセット)のみをサポートし得る。例えば、いくつかのUE102は低いレベルのアグリゲーションレベル1、2、及び4のみをサポートし、他のUE102は高いレベルのアグリゲーションレベル8及び16のみをサポートし得る。よって、1つ又は複数の実施形態では、ネットワークノード104は、UEがサポートする1つ又は複数のアグリゲーションレベルを示すUEアグリゲーションレベル能力情報をUE102から受信し得る。例えば、UE102は、初期リンク設定時、UEのネットワークプロバイダへの登録時、又は別の適切なやり方で、UEアグリゲーションレベル能力の情報を提供するように構成され得る。他の実装形態では、ネットワークノード104は、UEに関する既知の情報(例えば、UEの種類、UEの一意識別子など)に基づいて、ネットワークでアクセス可能なデータベースでUEアグリゲーションレベル能力を検索できる。ネットワークノード104がUE102に対するアグリゲーションレベル能力情報を入手するやり方にかかわらず、ネットワークノード104は、UEアグリゲーションレベル能力情報を利用して、UEがサポート可能なものに基づいて、PDCCHに利用する可能なアグリゲーションレベルを制限することができる。UEの能力が不明であるか決定できないいくつかの実装形態では、ネットワークノード104はデフォルトアグリゲーションレベル能力制限を適用できる。例えば、デフォルトアグリゲーションレベル能力制限は、可能なアグリゲーションレベルの事前に定義されたサブセット(例えば、1つ又は複数)を含み得る。例えば、UEの能力が不明又は決定できない場合、ネットワークノード104は、UEがデフォルトアグリゲーションレベル(例えば、レベル8)又はデフォルトアグリゲーションレベルのサブセット(例えば、レベル4及びレベル8)をサポートすることができると仮定し得る。
【0029】
UEの位置に基づくアグリゲーションレベルの選択は、セル内のUEの位置と異なるアグリゲーションレベルにおける信号対雑音比(SNR)及びブロック誤り率(BLER)との間に観測された相関関係に基づく。特に、SNRは、一般に、UE102がネットワークノード104に近づくほど大きくなり、UEがネットワークノードから離れるほど小さくなる。例えば、より低いSNRはセル110のエッジにおいてより頻繁に観測される一方、より高いSNRはセル110の中央においてより頻繁に観測される。
【0030】
図2は、本開示の様々な態様及び実施形態による、異なるアグリゲーションレベルにおけるブロック誤り率(BLER)を信号対雑音比(SNR)の関数として示すグラフ200を提示している。グラフ200に示すように、BLERのパフォーマンスはアグリゲーションレベル及び特定のSNRに依存する。この点で、すべてのアグリゲーションレベルにおいて、SNRが増加するにつれてBLERは減少する。しかしながら、より低いアグリゲーションレベル(例えば、AL2及びAL4)は、高いSNRレベルにおいて十分に低いBLER(例えば、良好なパフォーマンス)を提供する。よって、より低いアグリゲーションレベル(例えば、AL1、AL2、及びAL4)は、SNRが高いシナリオで良好なBLERパフォーマンスを提供し得る。一方、SNRが低い場合には、より高いアグリゲーションレベル(例えば、AL8及びAL16)を使用して、良好なBLERパフォーマンスを実現することができる。
【0031】
よって、様々な実施形態において、ネットワークノード104は、UE102とネットワークノードとの間の距離に基づいて適切なアグリゲーションレベルを決定/選択するように構成することができ、UE102がネットワークノード104に近いほどSNRが低くなり、したがってアグリゲーションレベルが低くなる。例えば、UE102がネットワークノード104に近い場合、ネットワークノード104は、低いアグリゲーションレベル(例えば、AL1、AL2、又はAL4)を使用するようにUEを構成し得る。これは、セルの中央では、UEが一般に高いSNRを有するためである。同様に、UE102がセルのエッジにある場合、ネットワークノード104は、より高いアグリゲーションレベル(例えば、AL8又はAL16)を使用するようにUEを構成し得る。様々な実施形態において、ネットワークノード104は、適切なアグリゲーションレベルを決定するために、事前に定義された距離範囲又は閾値を採用し得る。例えば、UE102とネットワークノードとの間が「n」メートルよりも短い距離においては、ネットワークノードは第1のアグリゲーションレベル(例えば、AL1)を適用でき、「n」メートルよりも長く「m」メートルよりも短い距離においては、ネットワークノードは第1のアグリゲーションレベルよりも高い第2のアグリゲーションレベル(例えば、AL2)を適用でき、「m」メートルよりも長く「p」メートルよりも短い距離においては、ネットワークノードは、第2のアグリゲーションレベルよりも高い第3のアグリゲーションレベル(例えば、AL4)を適用できる、などである。
【0032】
ネットワークノード104がUEの経験するSNRに関する情報を受信及び/又は決定する他の実施形態では、ネットワークノード104は、SNRに基づいてアグリゲーションレベルを決定でき、高いSNRに対して低いアグリゲーションレベルが使用され、低いSNRに対して高いアグリゲーションレベルが使用される。例えば、これらの実施形態では、ネットワークノード104は、異なるアグリゲーションレベルに割り当てられた同様のSNR閾値及び/又は範囲を適用し得る。例えば、ネットワークノード104は、「x」よりも小さいSNRには第1のアグリゲーションレベル(例えば、AL16)を割り当てることができ、「x」よりも大きいSNRには第1のアグリゲーションレベルよりも小さい第2のアグリゲーションレベル(例えば、AL8)を割り当てることができる、などのような定義されたアグリゲーションレベル対SNRレベルの基準を採用し得る。
【0033】
UEのジオメトリ基準はまた、所与のCORESETに対する候補PDCCHの復号に関連してUEに適用させる適切なアグリゲーションレベルを決定するために、(位置基準に加えて、及び/又は位置基準に代わるものとして)ネットワークノード104によって採用され得る。UEのジオメトリは、信号対干渉雑音比(SINR)及び/又はUE102によって報告されるCQIの関数として決定され得る。例えば、いくつかの実装形態では、UEのジオメトリは、SINR、例えばアップリンクチャネル推定値を平均することによって、ネットワークノードによって決定され得る(及び/又はUEによって決定され、UEによって報告され得る)。他の実装形態では、UEのジオメトリは、UEによって報告されたCQIを平均することにより決定され得る。UEのジオメトリに関して、ネットワークノード104は、低いUEのジオメトリ(例えば、低いSINR)には高いアグリゲーションレベルを割り当て、高いUEのジオメトリには低いアグリゲーションレベル(例えば、高いSNR)を割り当てることができる。例えば、ネットワークノード104は、「y」よりも小さいジオメトリには第1のアグリゲーションレベル(例えば、AL8)を割り当てることができ、「y」よりも大きいジオメトリには第1のアグリゲーションレベルよりも小さい第2のアグリゲーションレベル(例えば、AL4)を割り当てることができる、などのような定義されたアグリゲーションレベル対UEのジオメトリの基準を採用し得る。
【0034】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード104は、所与のCORESETに対する候補PDCCHの復号に関連してUEが適用する適切なアグリゲーションレベルを決定するために上記の基準のうちの1つを採用し得る。他の実施形態では、ネットワークノードは、上記の基準のうちの2つ以上の組み合わせを採用し得る。UEが2つ以上のCORESETで構成されるいくつかの実施形態では、ネットワークノード104は、CORESETのすべてに対して単一のアグリゲーションレベルを決定又は選択し得る。他の実施形態では、ネットワークノード104は、CORESETのうちの2つ以上に対して異なるアグリゲーションレベルを決定又は選択し得る。この点で、ネットワークノード104は、UE固有の基準に基づいて各CORESETに対するアグリゲーションレベルを調整し得る。その結果、いくつかの実装形態では、UEに割り当てられた2つ以上のCORESETが、異なるアグリゲーションレベル割り当てを受けることができる。
【0035】
ネットワークノード104は、PDCCHが提供されているCORESETに対する決定又は選択されたアグリゲーションレベルでPDCCHを更に符号化し得る。加えて、ネットワークノード104は、対応するCORESETに対する候補PDCCHを復号することに関連して、決定又は選択されたアグリゲーションレベルのみを適用するようにUE102に命令し得る。この点で、ネットワークノード104は所与のCORESETに対する選択/決定されたアグリゲーションレベルに関してUEに通知することができる。UE102は、所与のCORESETに対する選択/決定されたアグリゲーションレベルを特定する情報の受信に基づいて、所与のCORESETに対応する候補PDCCHを復号する試みに関連して、選択/決定されたアグリゲーションレベルを適用するように更に構成され得る。様々な実施形態において、ネットワークノード104は、UEに対して構成された所与のCORESETに対する決定されたアグリゲーションレベルに関してUEに命令するために、上位層シグナリング(例えば、無線リソース制御(RRC)シグナリング及び/又は媒体アクセス制御(MAC)シグナリング)を採用し得る。
【0036】
UE102の既知の能力、位置、及び/又はジオメトリに基づいて、UE102に対して割り当てられた/構成されたCORESETに対するPDCCHアグリゲーションレベルをネットワークノード104によって選択/決定することと、そのCORESETに関連する候補PDCCHを復号するために選択/決定されたアグリゲーションレベルのみを適用するようにUE102に命令することとのための開示される技法により、UEが必要とするブラインド復号の試みの回数は大幅に減少する。加えて、セル110におけるUEの集合のPDCCHに使用される時間及び周波数のリソースは、UEの能力及び/又はUEの(例えば、ニーズ)に基づいて効率的に分配される。その結果、データ送信に使用可能なリソースの量が増加し、それにより、リンク及びシステムスループットが向上する。
【0037】
図3は、本開示の様々な態様及び実施形態による、UE固有のCORESETに対してPDCCHアグリゲーションレベルを調整するための例示的なメッセージシーケンス300のシグナリング図を提示している。メッセージシーケンス300は、5G/NRシステムにおけるダウンリンクデータ転送のためのプロセスを特に例示している。メッセージシーケンス300は、ネットワークノード(例えば、ネットワークノード104)によってUE(例えば、UE102)に対するアグリゲーションレベルを決定することと、アグリゲーションレベルをUEに伝達することとを含む。メッセージシーケンス300はまた、アグリゲーションレベルの受信に基づくUE側の応答も例示している。それぞれの実施形態で用いられる類似要素の重複的説明は簡潔のため割愛する。
【0038】
302において、ネットワークノード104は、標準的なダウンリンクデータ転送の開始にしたがって、セル固有/UE固有の参照信号を送信し得る。パイロット信号又は参照信号から、UEはチャネル推定値を計算し、次いで、チャネル状態情報(CSI)報告に必要なパラメータを計算する。UE102は、ネットワークノードからの要求に応じて又は定期的にアップリンクフィードバックチャネルを介してCSI報告をネットワークノード104に更に送信し得る。ネットワークスケジューラは、UEのスケジューリングのためのパラメータを選択する際にCSI情報を用いる。ネットワークノード104は、スケジューリングパラメータをダウンリンク制御チャネル(例えば、PDCCH)においてDCIとしてUEに送信する。その後、実際のデータ転送がネットワークノード104からUEに対して行われ得る。
【0039】
5G/NRシグナリングによれば、DCIは、UE102に割り当てられた1つ又は複数のCORESETにそれぞれ関連する複数の可能なPDCCHのうちの1つに符号化され得る。この点で、CORESETはUEの観点から定義されており、UE102がPDCCHの送信を受信し得る場所(例えば、探索空間)のみを示す。ネットワークノード104によってUEに割り当てられたCORESET構成情報は、ネットワークノード104がPDCCHをUEに送信すること、又は送信したことをUEに対して確認を提供するものではない。加えて、ネットワークノードの104は、PDCCHが送られてきた場合、具体的にどこでどのように構成されるかを示す情報(例えば、UEに複数のCORESETが割り当てられている場合の特定のCORESETの場所、特定のDSIサイズ/フォーマット、使用される特定の時間/周波数リソース、使用される特定のヌメロロジなど)をUE102に提供することは一切ない。
【0040】
しかしながら、開示されるシグナリング技法により、304において、ネットワークノード104は、UE固有のアグリゲーションレベル基準に基づいて、UEに割り当てられた各CORESETに対する(PDCCHを符号化/復号するための)アグリゲーションレベルを決定し得る。例えば、ネットワークノード104は、UEによってサポートされる既知のアグリゲーションレベル、ネットワークノード104に対するUEの位置、ネットワークノード104からの信号(例えば、参照信号)の受信に関連してUEによって報告されるSNR、及びUEのジオメトリのうちの1つ又は複数に基づいて、PDCCHを符号化/復号するための最も適切なアグリゲーションレベル(例えば、AL1、AL2、AL4、AL8、又はAL16)を決定又は選択し得る。例えば、いくつかの実装形態では、UEが複数のCORESETにより構成される場合、ネットワークノード104は、異なるCORESETのうちの2つ以上にUEが使用するための異なるアグリゲーションレベルを決定し得る。他の実装形態では、UEが複数のCORESETにより構成される場合、ネットワークノード104は、UEがすべてのCORESETに適用するための単一のアグリゲーションレベルを決定し得る。
【0041】
306において、ネットワークノード104は、各CORESETに対する選択/決定されたアグリゲーションレベルを示すUE CORESET固有のアグリゲーションレベル情報を送信し得る。様々な実施形態において、ネットワークノード104は、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリングプロトコル及び/又はMACシグナリングプロトコル)を使用して、アグリゲーションレベル情報をUEに送信し得る。308において、UEは、アップリンクフィードバックチャネルを介してネットワークノード104にフィードバック(例えば、CSIフィードバック)を送信し得る。310において、ネットワークノードは、複数の候補ダウンリンク制御チャネルの中からPDCCHを介して可能なDCIをUEに送信し得る。312において、UEは、関連する候補ダウンリンク制御チャネルを復号することを試みるためにCORESET固有のアグリゲーションレベルを採用し得る。UEがPDCCHを受信して正常に復号した場合、314において、UEは、その後、データトラフィックチャネルを介してデータを受信し得る。
【0042】
図4は、本開示の様々な態様及び実施形態による、UE固有のCORESETに対してPDCCHアグリゲーションレベルを調整するための別の例示的なメッセージシーケンス400のシグナリング図を提示している。メッセージシーケンス400はまた、5G/NRシステムにおけるダウンリンクデータ転送のためのプロセスを例示している。メッセージシーケンス400は、ネットワークノード(例えば、ネットワークノード104)によってUE(例えば、UE102)に対するアグリゲーションレベルを決定することと、アグリゲーションレベルをUEに伝達することとを含む。メッセージシーケンス400はまた、アグリゲーションレベルの受信に基づくUE側の応答も例示している。メッセージシーケンス400は、いくつかの顕著な相違点を加える他は、類似又は実質的に類似している。それぞれの実施形態で用いられる類似要素の重複的説明は簡潔のため割愛する。
【0043】
メッセージシーケンス400と同様に、402において、ネットワークノード104は、標準的なダウンリンクデータ転送の開始にしたがって、セル固有/UE固有の参照信号を送信し得る。404において、ネットワークノード104は、UEに割り当てられたCORESET(又は複数のCORESET)に対する(PDCCHを符号化/復号するための)アグリゲーションレベルを決定し得る。いくつかの実装形態では、404において、ネットワークノード104は、UE固有のアグリゲーションレベル基準に基づいて初期アグリゲーションレベルを決定し得る。例えば、ネットワークノード104は、UEによってサポートされる既知のアグリゲーションレベル、ネットワークノード104に対するUEの位置、ネットワークノード104からの信号(例えば、参照信号)の受信に関連してUEによって報告されるSNR、及びUEのジオメトリのうちの1つ又は複数に基づいて、PDCCHを符号化/復号するための最も適切なアグリゲーションレベル(例えば、AL1、AL2、AL4、AL8、又はAL16)を決定又は選択し得る。他の実装形態では、404において、ネットワークノードは、すべての候補PDCCHを復号するためにUEが適用するデフォルトアグリゲーションレベル(例えば、UEに固有ではない事前に設定されたアグリゲーションレベル)を適用し得る。これらのいずれの実装形態においても、UEが複数のCORESETにより構成される場合、ネットワークノード104は、異なるCORESETのうちの2つ以上にUEが使用するための単一又は異なるアグリゲーションレベルを決定し得る。
【0044】
406において、ネットワークノード104は、各CORESETに対する選択/決定されたアグリゲーションレベルを示すUE CORESET固有のアグリゲーションレベル情報を送信し得る。様々な実施形態において、ネットワークノード104は、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリングプロトコル及び/又はMACシグナリングプロトコル)を使用して、アグリゲーションレベル情報をUE102に送信し得る。408において、UEは、アップリンクフィードバックチャネルを介してネットワークノード104にフィードバック(例えば、CSIフィードバック)を送信し得る。410において、ネットワークノードは、複数の候補ダウンリンク制御チャネルの中からPDCCHを介して、可能なDCIをUEに送信し得る。412において、UE102は、関連する候補ダウンリンク制御チャネルを復号することを試みるためにCORESET固有のアグリゲーションレベルを採用し得る。UEがPDCCHを受信して正常に復号した場合、414において、UEは、その後、データトラフィックチャネルを介してデータを受信し得る。
【0045】
416において、ネットワークノード104は、UE固有のアグリゲーションレベル基準を検討し、適切であればUEに割り当てられたCORESET(又は複数のCORESET)に対する初期アグリゲーションレベルを更新し得る。例えば、ネットワークノード104は、アグリゲーションレベルの選択基準を定期的に確認し、その選択基準に基づいて、初期構成されたアグリゲーションレベルを変更すべきか否かを判定するように構成され得る。この点で、416において、ネットワークノード104は、UEによってサポートされる既知のアグリゲーションレベル、ネットワークノード104に対するUEの位置、ネットワークノード104からの信号(例えば、参照信号)の受信に関連してUEによって報告されるSNR、及びUEのジオメトリに基づいて、初期アグリゲーションレベルが適切か否かを判定し得る。例えば、404で選択基準が最初に検討されなかった場合(例えば、デフォルトアグリゲーションレベルが適用された場合)、ここで、ネットワークノード104は、416における選択基準を適用して、初期アグリゲーションレベルが選択基準を満たすか否かを判定し得る。別の実装形態では、404で選択基準を適用したが、UEの位置が今では変更され、報告されたSNRが変更され、及び/又はUEのジオメトリが変更された場合、初期アグリゲーションレベルはもはや最も適切なアグリゲーションレベルではない場合がある。したがって、416において、ネットワークノード104は、初期アグリゲーションレベルが現在のUE固有のパフォーマンスパラメータに対して適切であるか否か(例えば、初期アグリゲーションレベルが現在のUEの位置/ジオメトリに基づいて適切であるか否か)を判定し得る。ネットワークノードが、現在のUE固有のパフォーマンスパラメータに基づいて、異なるアグリゲーションレベルがより適切であると判定した場合、ネットワークノード104は、現在のUE固有のパフォーマンスパラメータに基づいて、更新されたアグリゲーションレベルを決定し得る。次いで、418において、ネットワークノード404は、更新されたCORESET固有のアグリゲーションレベル情報を(例えば、上位層シグナリングを使用して)UE102に送信でき、UE102は、候補PDCCHを復号するために初期アグリゲーションレベルの代わりに更新されたアグリゲーションレベルの使用を開始し得る。
【0046】
図5は、本開示の様々な態様及び実施形態による、UE固有のCORESETに対してPDCCHアグリゲーションレベルを調整するための例示的な方法500のフロー図を提示している。それぞれの実施形態で用いられる類似要素の重複的説明は簡潔のため割愛する。
【0047】
502において、ネットワークノード104は、UE固有のアグリゲーションレベル基準(例えば、能力、位置、ジオメトリなど)に基づいて、UEに割り当てられたCORESET(又は複数のCORESET)に対するアグリゲーションレベルを選択し得る。504において、ネットワークノード104は、選択されたアグリゲーションレベルを示すアグリゲーションレベル情報をUEに送信し得る。506において、ネットワークノードは、UEとネットワークノードとの間の接続/リンクが維持されているか否かを判定し得る。否であれば、方法500は終了し得る。しかしながら、接続が維持されている場合、510において、ネットワークノードはUE固有のアグリゲーションレベル基準を定期的に再確認し得る。512において、ネットワークノードは、現在のUEの位置及び/又はジオメトリが、最後のアグリゲーションレベルよりも新しいアグリゲーションレベルが適切であることを示しているか否かを判定し得る。否であれば、方法500は506に戻って適宜継続し得る。しかしながら、512において、ネットワークノードは、最後のアグリゲーションレベルよりも現在のUEの位置及び/又はジオメトリが新しいアグリゲーションレベルがより適切であることを示していると判定した場合、514において、ネットワークノードは、PDCCHを復号することに関連してUEが使用するために新しいアグリゲーションレベルを選択し得る。516において、ネットワークノードは、新しいアグリゲーションレベルを示す更新されたアグリゲーションレベル情報をUEに送信し得る。方法500は、接続が維持されなくなるまで506から更に継続され得る。
【0048】
図6は、本開示の様々な態様及び実施形態による、UE固有のCORESETに対してPDCCHアグリゲーションレベルを調整するための例示的な方法600の上位フロー図を提示している。方法600は、無線通信ネットワークのUEにサービスを提供することに関連して、無線通信ネットワーク100のネットワークノード(例えば、ネットワークノード104)が実行するための例示的な方法を提供する。それぞれの実施形態で用いられる類似要素の重複的説明は簡潔のため割愛する。
【0049】
602において、第1のデバイスは、CORESETに関連する候補ダウンリンク制御チャネルを復号するために第2のデバイス(例えば、UE102)が適用するアグリゲーションレベルを決定するプロセッサ(例えば、ネットワークノード104)に動作可能に結合される。604において、第1のデバイスは、アグリゲーションレベルを示すアグリゲーションレベル情報を第2のデバイスに送信する。様々な実施形態において、送信することに基づいて、第2のデバイスは、候補ダウンリンク制御チャネルを復号する試みに関連してアグリゲーションレベルを採用する。
【0050】
図7は、本開示の様々な態様及び実施形態による、UE固有のCORESETに対してPDCCHアグリゲーションレベルを調整するための別の例示的な方法700の上位フロー図を提示している。方法700はまた、無線通信ネットワークのUEにサービスを提供することに関連して、無線通信ネットワーク100のネットワークノード(例えば、ネットワークノード104)が実行するための例示的な方法を提供する。それぞれの実施形態で用いられる類似要素の重複的説明は簡潔のため割愛する。
【0051】
702において、第1のデバイスは、CORESETに関連する候補ダウンリンク制御チャネルを復号するために第2のデバイス(例えば、UE102)が適用するアグリゲーションレベルを決定するプロセッサ(例えば、ネットワークノード104)に動作可能に結合される。704において、第1のデバイスは、アグリゲーションレベルを示すアグリゲーションレベル情報を第2のデバイスに送信する。様々な実施形態において、送信することに基づいて、第2のデバイスは候補ダウンリンク制御チャネルを復号する試みに関連してアグリゲーションレベルを採用する。706において、第1のデバイスが、第2のデバイスの割り当て又はジオメトリの変更に基づいて、候補ダウンリンク制御チャネルを復号するために第2のデバイスが適用する更新されたアグリゲーションレベルを決定する。708において、第1のデバイスは、更新されたアグリゲーションレベルを示す更新されたアグリゲーションレベル情報を第2のデバイスに送信する。様々な実施形態において、送信することに基づいて、第2のデバイスは候補ダウンリンク制御チャネルを復号する試みに関連してアグリゲーションレベルの代わりに更新されたアグリゲーションレベルを採用する。
【0052】
図8は、本開示の様々な態様及び実施形態による、CORESETに関連する候補PDCCHを復号するためのUE固有のアグリゲーションレベルを受信し適用するための例示的な方法800の上位フロー図を提示している。方法800は、無線通信ネットワーク100のUE(例えば、UE102)が、UEが位置するセルにサービスを提供するネットワークノード(例えば、ネットワークノード104)との関連通信で実行するための例示的な方法を提供する。それぞれの実施形態で用いられる類似要素の重複的説明は簡潔のため割愛する。
【0053】
802において、第1のデバイスは、CORESETに対するアグリゲーションレベルを示すアグリゲーションレベル情報を第2のデバイス(例えば、ネットワークノード104)から受信するプロセッサ(例えば、UE102)に動作可能に接続され、アグリゲーションレベルは定義された基準に基づいて候補アグリゲーションレベルから第2のデバイスによって選択されている。804において、受信することに基づいて、第1のデバイスは、CORESETに関連する候補ダウンリンク制御チャネルを復号する試みに関連するアグリゲーションレベルを採用する。
【0054】
図9は、本開示の様々な態様及び実施形態による、CORESETに関連する候補PDCCHを復号するためのUE固有のアグリゲーションレベルを受信し適用するための別の例示的な方法の上位フロー図を提示している。方法900はまた、無線通信ネットワーク100のUE(例えば、UE102)が、UEが位置するセルにサービスを提供するネットワークノード(例えば、ネットワークノード104)との関連通信で実行するための例示的な方法を提供する。それぞれの実施形態で用いられる類似要素の重複的説明は簡潔のため割愛する。
【0055】
902において、第1のデバイスは、CORESETに対する第1のアグリゲーションレベルを示す第1のアグリゲーションレベル情報を第2のデバイス(例えば、ネットワークノード104)から受信するプロセッサ(例えば、UE102)に動作可能に接続され、アグリゲーションレベルは、第1のデバイスに固有の定義された基準に基づいて候補アグリゲーションレベルから第2のデバイスによって選択されている。904において、受信することに基づいて、第1のデバイスは、CORESETに関連する候補ダウンリンク制御チャネルを復号する試みに関連して第1のアグリゲーションレベルを採用する。906において、第1のデバイスは、CORESETに対する第2のアグリゲーションレベルを示す第2のアグリゲーションレベル情報を第2のデバイスから受信し、第2のアグリゲーションレベルは、定義された基準の変更に基づいて候補アグリゲーションレベルから第2のデバイスによって選択されている。908において、受信することに基づいて、第1のデバイスは候補ダウンリンク制御チャネルを復号する試みに関連して第1のアグリゲーションレベルの代わりに第2のアグリゲーションレベルを採用する。
【0056】
図10は、開示される主題が相互作用し得るコンピューティング環境1000の概略ブロック図である。システム1000は、1つ又は複数のリモートコンポーネント1010を備える。リモートコンポーネント1010は、ハードウェア及び/又はソフトウェア(例えば、スレッド、プロセス、コンピューティングデバイス)であり得る。いくつかの実施形態では、リモートコンポーネント1010は、サーバ、パーソナルサーバ、無線通信ネットワークデバイス、RANデバイスなどを含み得る。一例として、リモートコンポーネント1010は、ネットワークノード104、通信サービスプロバイダネットワーク106に含まれる1つ又は複数のデバイスなどであり得る。システム1000はまた、1つ又は複数のローカルコンポーネント1020を含む。ローカルコンポーネント1020は、ハードウェア及び/又はソフトウェア(例えば、スレッド、プロセス、コンピューティングデバイス)であり得る。いくつかの実施形態では、ローカルコンポーネント1020は、例えば、UE102、UE102の1つ又は複数のコンポーネントなどを含み得る。
【0057】
リモートコンポーネント1010とローカルコンポーネント1020との間の1つの可能な通信は、2つ以上のコンピュータプロセス間で送信されるように適合されたデータパケットの形態であり得る。リモートコンポーネント1010とローカルコンポーネント1020との間の別の可能な通信は、無線時間スロットにおいて2つ以上のコンピュータプロセス間で送信されるように適合された回路交換データの形態であり得る。システム1000は、リモートコンポーネント1010とローカルコンポーネント1020との間の通信を容易にするために採用され得る通信フレームワーク1040を含み、LTEネットワークなどを介して無線インターフェース、例えばUMTSネットワークのUuインターフェースを含み得る。リモートコンポーネント1010は、通信フレームワーク1040のリモートコンポーネント1010側に情報を格納するために採用され得るハードドライブ、ソリッドステートドライブ、SIMカード、デバイスメモリなどの1つ又は複数のリモートデータストア1050に動作可能に接続され得る。同様に、ローカルコンポーネント1020は、通信フレームワーク1040のローカルコンポーネント1020側に情報を格納するために採用され得る1つ又は複数のローカルデータストア1030に動作可能に接続され得る。
【0058】
開示される主題の種々の態様の状況を提供するために、
図11及び以下の論述は、開示される主題の種々の態様を実施することができる、適した環境の簡潔な一般的説明を提供することを意図している。本主題は、1つ及び/又は複数のコンピュータ上で動作するコンピュータプログラムのコンピュータ実行可能命令の一般的な状況において上で説明されているが、当業者であれば、開示される主題は、他のプログラムモジュールと組み合わせて実施することもできることを認識するはずである。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行し及び/又は特定の抽象データタイプを実装するルーチン、プログラム、構成要素、データ構造などを含む。
【0059】
本明細書において、「ストア」、「ストレージ」、「データストア」、「データストレージ」、「データベース」などの用語、並びに構成要素の動作及び機能に関連する実質的に任意の他の情報記憶構成要素は、「メモリ構成要素」、「メモリ」において具現化されるエンティティ又はメモリを備える構成要素を指している。本明細書で説明するメモリ構成要素は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリのいずれかとすることもできるし、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの双方を含むこともでき、限定ではなく例示として、揮発性メモリ1120(以下参照)、不揮発性メモリ1122(以下参照)、ディスクストレージ1124(以下参照)、及びメモリストレージ1146(以下参照)を含むことができることに留意されたい。更に、不揮発性メモリには、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ、電気的プログラマブル読み取り専用メモリ、電気的消去可能読み取り専用メモリ、又はフラッシュメモリを含めることができる。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとしての役割を果たすランダムアクセスメモリを含むことができる。例示としてであり、限定するものではないが、ランダムアクセスメモリは、シンクロナスランダムアクセスメモリ、ダイナミックランダムアクセスメモリ、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ、エンハンストシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ、Synchlinkダイナミックランダムアクセスメモリ、及びダイレクトRambusランダムアクセスメモリなどの様々な形態で入手可能である。加えて、本明細書におけるシステム又は方法の開示されるメモリ構成要素は、限定するものではないが、これらのタイプのメモリ及び他の任意の適したタイプのメモリを含むことを意図している。
【0060】
その上、開示される主題は、他のコンピュータシステム構成を用いて実施することができることに留意されたい。これらのコンピュータシステム構成には、シングルプロセッサコンピュータシステム又はマルチプロセッサコンピュータシステム、ミニコンピューティングデバイス、メインフレームコンピュータに加えて、パーソナルコンピュータ、ハンドヘルドコンピューティングデバイス(例えば、携帯情報端末、電話機、腕時計、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、...)、マイクロプロセッサベースの電子機器又はプログラマブル消費者向け電子機器若しくはプログラマブル産業用電子機器などが含まれる。例示した態様は、タスクが、通信ネットワークを通じてリンクされたリモート処理デバイスによって実行される分散型コンピューティング環境においても実施することができる。但し、本主題の開示のすべてではないにしてもいくつかの態様は、スタンドアローンコンピュータ上で実施することができる。分散コンピューティング環境において、プログラムモジュールはローカル及びリモートメモリストレージデバイスの両方に格納されていてよい。
【0061】
図11は、一実施形態による開示されるシステム及び方法を実行するように動作可能なコンピューティングシステム1100のブロック図を示している。例えばUE(例えば、UE102)、ネットワークノード(例えば、ネットワークノード104)などであり得るコンピュータ1112は、処理ユニット1114と、システムメモリ1116と、システムバス1118とを備え得る。システムバス1118は、これに限定されるものではないがシステムメモリ1116を含むシステム構成要素を処理ユニット1114に結合する。処理ユニット1114は、種々の入手可能プロセッサのうちの任意のものとすることができる。デュアルマイクロプロセッサ及び他のマルチプロセッサアーキテクチャも処理ユニット1114として用いることができる。
【0062】
システムバス1118は、任意の種々の利用可能なバスアーキテクチャを用いたメモリバス若しくはメモリコントローラ、周辺バス若しくは外部バス、及び/又はローカルバスを含むバス構造のいくつかのタイプのうちの任意のものとすることができる。バスアーキテクチャは、工業規格アーキテクチャ、マイクロチャネルアーキテクチャ、拡張工業規格アーキテクチャ、インテリジェントドライブエレクトロニクス、ビデオエレクトロニクススタンダーズアソシエーションローカルバス、ペリフェラルコンポーネントインターコネクト、カードバス、ユニバーサルシリアルバス、アドバンスドグラフィックスポート、パーソナルコンピュータメモリーカードインターナショナルアソシエーションバス、Firewire(米国電気電子学会11164)、スモールコンピュータシステムインターフェースを含むが、これらに限定されるものではない。
【0063】
システムメモリ1116は、揮発性メモリ1120及び不揮発性メモリ1122を備えることができる。起動中などにコンピュータ1112内の要素間で情報を転送するルーチンを含む基本入出力システムは、不揮発性メモリ1122に格納することができる。例として、限定するものではないが、不揮発性メモリ1122は、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ、電気的プログラマブル読み取り専用メモリ、電気的消去可能読み取り専用メモリ、又はフラッシュメモリを含み得る。揮発性メモリ1120は、外部キャッシュメモリとしての役割を果たす読み取り専用メモリを含む。例示としてであり、限定するものではないが、読み取り専用メモリは、シンクロナスランダムアクセスメモリ、ダイナミック読み取り専用メモリ、シンクロナスダイナミック読み取り専用メモリ、ダブルデータレートシンクロナスダイナミック読み取り専用メモリ、エンハンストシンクロナスダイナミック読み取り専用メモリ、Synchlinkダイナミック読み取り専用メモリ、Rambusダイレクト読み取り専用メモリ、ダイレクトRambusダイナミック読み取り専用メモリ、及びRambusダイナミック読み取り専用メモリなどの様々な形態で入手可能である。
【0064】
コンピュータ1112は、取外し可能/取外し不能の揮発性/不揮発性コンピュータ記憶媒体も備えることができる。
図11は、例えば、ディスクストレージ1124を示している。ディスクストレージ1124は、磁気ディスクドライブ、フロッピーディスクドライブ、テープドライブ、フラッシュメモリカード、又はメモリスティックのようなデバイスを含むが、これらに限定されるものではない。加えて、ディスクストレージ1124は、記憶媒体を単独で又は他の記憶媒体と組み合わせて含むことができる。他の記憶媒体は、コンパクトディスク読み取り専用メモリデバイス、コンパクトディスク記録可能ドライブ、コンパクトディスク再書き込み可能ドライブ又はデジタル多用途ディスク読み取り専用メモリなどの光ディスクドライブを含むが、これらに限定されるものではない。システムバス1118へのディスクストレージデバイス1124の接続を容易にするために、インターフェース1126などの取外し可能又は取外し不能のインターフェースが通常用いられる。
【0065】
コンピューティングデバイスは、通常、種々の媒体を含み、それらの媒体は、コンピュータ可読記憶媒体又は通信媒体を含むことができ、その2つの用語は、以下のように本明細書において互いに異なって使用される。
【0066】
コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセスすることができる任意の入手可能な記憶媒体であり得、揮発性及び不揮発性媒体、取外し可能及び取外し不能媒体の両方を含む。例として、限定するものではないが、コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ可読命令、プログラムモジュール、構造化データ又は非構造化データなどの情報を格納するための任意の方法又は技術に関連して実施することができる。コンピュータ可読記憶媒体は、限定するものではないが、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ、電気的プログラマブル読み取り専用メモリ、電気的に消去可能な読み取り専用メモリ、フラッシュメモリ若しくは他のメモリ技術、コンパクトディスク読み取り専用メモリ、デジタル多用途ディスク若しくは他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ若しくは他の磁気記憶デバイス又は所望の情報を格納するために用いることができる他の有形媒体を含むことができる。この点で、本明細書においてストレージ、メモリ又はコンピュータ可読媒体に適用され得るような「有形」という用語は、修飾語として単に伝播する無形の信号自体を除外するものと理解されるべきであり、単に伝播する無形の信号自体ではないすべての標準的なストレージ、メモリ又はコンピュータ可読媒体に対する包含を放棄するものではない。一態様では、有形媒体は、非一時的媒体を含むことができ、ここで、本明細書においてストレージ、メモリ、又はコンピュータ可読媒体に適用され得るような「非一時的」という用語は、修飾語として、単に伝播する一時的信号それ自体を除外するように理解されるものであり、単に伝播する一時的信号それ自体ではないすべての標準的なストレージ、メモリ又はコンピュータ可読媒体の包含を放棄しない。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば媒体に保存された情報に関する各種の動作に対するアクセス要求、問い合わせ又は他のデータ取得プロトコルを介して、1つ又は複数のローカル又はリモートコンピューティングデバイスからアクセス可能である。そのため、例えば、コンピュータ可読媒体は、その上に格納された実行可能な命令を含むことができ、その命令は、実行に応じて、プロセッサを備えるシステムに、変更バンドチャネルデータを更に含むRRC接続解除メッセージを生成することを含む動作を実行させる。
【0067】
通信媒体は通常、被変調データ信号、例えば、搬送波又は他の搬送機構などのデータ信号において、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は他の構造化若しくは非構造化データを具現化し、任意の情報送達又は搬送媒体を含む。用語「被変調データ信号」又は信号群は、情報を1つ又は複数の信号に符号化すべく1つ又は複数の特徴が設定又は変更された信号を意味する。例として、限定するものではないが、通信媒体は、有線ネットワーク又は直結される接続などの有線媒体及び音響、RF、赤外線及び他の無線媒体などの無線媒体を含む。
【0068】
図11は、ユーザと、適した動作環境1100において表されたコンピュータリソースとの間の仲介として機能するソフトウェアを表していることに留意されたい。そのようなソフトウェアは、オペレーティングシステム1128を含む。ディスクストレージ1124に格納され得るオペレーティングシステム1128は、コンピュータシステム1112のリソースを制御及び割り当てするように動作する。システムアプリケーション1130は、システムメモリ1116又はディスクストレージ1124のいずれかに格納されたプログラムモジュール1132及びプログラムデータ1134を通じて、オペレーティングシステム1128によるリソースの管理を利用する。開示される主題は、様々なオペレーティングシステム又はオペレーティングシステムの組み合わせとともに実施することができることに留意されたい。
【0069】
ユーザは、入力デバイス1136を通じてコンピュータ1112にコマンド又は情報を入力することができる。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザの好みの情報などを入力可能にでき、タッチセンシティブディスプレイパネル、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)へのマウス/ポインタ入力、コマンドラインで制御されるインターフェースなどで具現化でき、ユーザがコンピュータ1112と対話できるようにする。入力デバイス1136は、マウス、トラックボール、スタイラスなどのポインティングデバイス、タッチパッド、キーボード、マイクロフォン、ジョイスティック、ゲームパッド、衛星通信用アンテナ、スキャナ、TVチューナカード、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラ、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータなどを含むが、これらに限定されるものではない。これら及び他の入力デバイスは、インターフェースポート1138によってシステムバス1118を介して処理ユニット1114に接続する。インターフェースポート1138は、例えば、無線サービスなどに関連したシリアルポート、パラレルポート、ゲームポート、ユニバーサルシリアルバス、赤外線ポート、Bluetoothポート、IPポート、又は論理ポートを含む。出力デバイス1140は、入力デバイス1136と同じ種類のポートのいくつかを使用する。
【0070】
よって、例えば、ユニバーサルシリアルバスポートは、コンピュータ1112への入力を提供するとともに、コンピュータ1112からの情報を出力デバイス1140に出力するのに用いることができる。他の出力デバイス1140の中でもとりわけ特殊なアダプタを用いるモニタ、スピーカ、及びプリンタのようないくつかの出力デバイス1140が存在することを示すために、出力アダプタ1142が設けられる。出力アダプタ1142は、限定ではなく例示として、出力デバイス1140とシステムバス1118との間の接続手段を提供するビデオカード及びサウンドカードを含む。リモートコンピュータ1144など他のデバイス及び/又はデバイスのシステムは、入力及び出力の双方の能力を提供することに留意されたい。
【0071】
コンピュータ1112は、リモートコンピュータ1144などの1つ又は複数のリモートコンピュータへの論理接続を用いてネットワーク接続環境において動作することができる。リモートコンピュータ1144は、パーソナルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークPC、クラウドストレージ、クラウドサービス、クラウド-コンピューティング環境において実行されるコード、ワークステーション、マイクロプロセッサベースの機器、ピアデバイス、又は他の一般的なネットワークノードなどとすることができ、通常、コンピュータ1112に関して説明した要素の多く又はすべてを備える。クラウドコンピューティング環境、クラウド、又は他の類似の用語は、容易に提供及びリリースされ得る構成可能なコンピューティングリソースの共有プールへのアクセスを可能にするために、必要に応じて1つ又は複数のコンピュータ及び/又は他のデバイスに処理リソース及びデータを共有し得るコンピューティングを指し得る。クラウドコンピューティング及びストレージの解決策は、規模の経済性を活用できるサードパーティのデータセンタでデータを格納及び/又は処理でき、電気エネルギーを利用するために電気事業者に加入したり、電話サービスを利用するために電話事業者に加入したりするのと同様のやり方で、クラウドサービスを介してコンピューティングリソースにアクセスすることを見ることができる。
【0072】
簡略にするために、メモリストレージデバイス1146のみがリモートコンピュータ1144とともに示されている。リモートコンピュータ1144は、ネットワークインターフェース1138を通じてコンピュータ1112に論理的に接続され、更に、通信接続1150を経由して物理的に接続される。ネットワークインターフェース1148は、ローカルエリアネットワーク及びワイドエリアネットワークなどの有線通信ネットワーク及び/又は無線通信ネットワークを包含する。ローカルエリアネットワーク技術は、光ファイバ分散データインターフェース、銅線分散データインターフェース、イーサネット、トークンリングなどを含む。ワイドエリアネットワーク技術は、ポイントツーポイントリンク、回線交換ネットワーク様の統合サービスデジタルネットワーク及びその変形形態、パケット交換網、及びデジタル加入者線などを含むが、これらに限定されない。以下で言及するように、無線技術は、上記のものに加えて又は上記のものに代えて用いることができる。
【0073】
通信接続1150は、ネットワークインターフェース1148をバス1118に接続するのに用いられるハードウェア/ソフトウェアを指す。通信接続1150は、説明を明瞭にするためにコンピュータ1112の内部に示されているが、コンピュータ1112の外部にすることもできる。ネットワークインターフェース1148への接続用のハードウェア/ソフトウェアは、例えば、正規電話グレードモデム、ケーブルモデム及びデジタル加入者線モデムを含むモデム、サービス総合デジタル網アダプタ、並びにイーサネットカードなどの内部技術及び外部技術を含むことができる。
【0074】
開示される主題の例示的な実施形態の上の説明は、要約書の記述を含め、網羅的であること、又は開示される実施形態を開示された厳密な形態に限定することを意図していない。本明細書では説明目的で特定の実施形態及び例が説明されているが、当業者には認識されるように、このような実施形態及び例の範囲内と考えられる各種の変更が可能である。
【0075】
この点で、開示される主題は種々の実施形態及び対応する図に関連して説明されてきたが、適用可能な場合には、開示される主題から逸脱することなく、他の類似の実施形態を用いることができるか、又は開示される主題の同じ機能、類似の機能、代替機能又は代用機能を実行するために記述される実施形態に対して変更を加えること及び追加することができることを理解されたい。したがって、開示される主題は、本明細書で説明されるいかなる単一の実施形態にも限定されるべきではなく、その幅及び範囲は以下に添付する特許請求の範囲にしたがい解釈されるべきである。
【0076】
本明細書で用いられる場合、「プロセッサ」という用語は、シングルコアプロセッサ、ソフトウェアマルチスレッド実行能力を有するシングルプロセッサ、マルチコアプロセッサ、ソフトウェアマルチスレッド実行能力を有するマルチコアプロセッサ、ハードウェアマルチスレッド技術を有するマルチコアプロセッサ、パラレルプラットフォーム及び分散共有メモリを有するパラレルプラットフォームを含むが、これらに限定されない実質的に任意のコンピューティング処理ユニット又はデバイスを指すことができる。加えて、プロセッサは、本明細書に説明した機能を実行するように設計された集積回路、特定用途向け集積回路、デジタルシグナルプロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルロジックコントローラ、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス、離散ゲート若しくはトランジスタロジック、離散ハードウェア構成要素又はそれらの任意の組み合わせを指すことができる。プロセッサは、空間利用の最適化又はユーザ機器の性能向上を図るために、分子及び量子ドットに基づくトランジスタ、スイッチ及びゲートなどであるが、これらに限定されないナノスケールアーキテクチャを利用することができる。プロセッサは、コンピューティング処理ユニットの組み合わせとしても実施することができる。
【0077】
本出願で使用される場合、「構成要素」、「システム」、「プラットフォーム」、「レイヤ」、「セレクタ」、「インターフェース」などの用語は、1つ又は複数の特定の機能を有するコンピュータ関連エンティティ又は作動装置に関連したエンティティを指すように意図され、このエンティティは、ハードウェア、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、又は実行中のソフトウェアのいずれかとすることができる。一例として、構成要素は、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プログラム、及び/又はコンピュータであり得るが、それに限定されない。限定するのではなく例示として、サーバで動作しているアプリケーション及びサーバの両方が構成要素であり得る。1つ又は複数の構成要素は、プロセス及び/又は実行スレッド内に常駐することができ、構成要素は、1つのコンピュータ上に局在してもよく、且つ/又は2つ以上のコンピュータ間に分散されてもよい。加えて、これらの構成要素は、種々のデータ構造を格納している種々のコンピュータ可読媒体から実行することができる。構成要素は、1つ又は複数のデータパケット(例えば、ローカルシステム内において、分散システム内で、及び/又はインターネットなどのネットワークを介して別の構成要素と、例えば信号によりインターネットを介して他のシステムと相互作用する1つの構成要素からのデータ)を含む信号にしたがうなど、ローカル及び/又はリモートプロセスを介して通信し得る。別の例として、構成要素は、プロセッサによって実行されるソフトウェア又はファームウェアアプリケーションによって動作する電気又は電子回路によって動作する機械部品によって提供される特定の機能を有する装置とすることができ、ここで、プロセッサは、装置の内部又は外部にある可能性があり、ソフトウェア又はファームウェアアプリケーションの少なくとも一部を実行する。更に別の例として、構成要素は、機械部品を用いることなく、電子構成要素を通して特定の機能を与える装置であり得、電子構成要素は、その中において、電子構成要素の機能を少なくとも部分的に与えるソフトウェア又はファームウェアを実行するプロセッサを含むことができる。
【0078】
加えて、「又は」という用語は、排他的な「又は」ではなく、包括的な「又は」を意味することを意図している。すなわち、別段の指示がない限り又は文脈において明らかでない限り、「XがA又はBを利用する」は、自然な包含的置換のいずれかを意味することを意図している。すなわち、XがAを利用するか、XがBを利用するか、又はXがA及びBの両方を利用する場合、上記の事例のいずれでも「XがA又はBを利用する」が満たされる。更に、本明細書及び添付の図面において用いられる用語「1つの(a)」及び「1つの(an)」は、一般に、別段の指示がない限り又は単数形を対象とすることが文脈から明らかでない限り、「1つ又は複数」を意味すると解釈されるべきである。
【0079】
更に、「含む、備える(include)」という用語は、クローズド又は排他的な用語ではなく、オープン又は包括的な用語として採用されることを意図されている。「含む、備える(include)」という用語は「含む、備える(comprise)」という用語に置き換えることができ、明示的に別段の使用のなされていない限り、同様の範囲で扱われる。例えば、「リンゴを含む籠一杯の果物(a basket of fruit including an apple)」は、「リンゴを含む籠一杯の果物(a basket of fruit comprising an apple)」と同じように広い範囲で扱われる。
【0080】
更に、「ユーザ機器(UE)」、「移動局」、「モバイル」、「加入者局」、「加入者機器」、「アクセス端末」、「端末」、「ハンドセット」のような用語及び類似の術語は、無線通信サービスの加入者又はユーザが、データ、制御、音声、ビデオ、サウンド、ゲーミング、又は実質的に任意のデータストリーム若しくはシグナリングストリームを受信又は伝達するのに利用する無線デバイスを指す。上記の用語は、本明細書及び関連図面において同義で利用される。同様に、「アクセスポイント」、「基地局」、「NodeB」、「発展型NodeB」、「eNodeB」、「ホームNodeB」、「ホームアクセスポイント」などの用語も、本出願において同義で利用され、データ、制御、音声、ビデオ、サウンド、ゲーミング、又は実質的に任意のデータストリーム若しくはシグナリングストリームを一組の加入者局又はプロバイダ対応デバイスに対して供給や受信を行う無線ネットワーク構成要素又は無線ネットワーク機器を指す。データ及びシグナリングストリームはパケット化された、又はフレームベースのフローを含み得る。
【0081】
加えて、「コアネットワーク」、「コア」、「コアキャリアネットワーク」、「キャリア側」という用語又は類似の用語は、通常、アグリゲーション、認証、呼制御及びスイッチング、課金、サービス呼び出し、又はゲートウェイのうちのいくつか又はすべてを提供する電気通信ネットワークの構成要素を指すことができる。アグリゲーションは、サービスプロバイダネットワークにおける最高レベルのアグリゲーションを指すことができ、階層においてコアノードの下にある次のレベルは分散ネットワークであり、その次はエッジネットワークである。UEは、通常、大規模サービスプロバイダのコアネットワークに直接接続せず、スイッチ又は無線アクセスネットワークを経由してコアにルーティングすることができる。認証は、電気通信ネットワークにサービスを要求するユーザがこのネットワーク内でサービスを要求する権限を有するか否かに関する判断を指すことができる。呼制御及びスイッチングは、呼信号処理に基づく、キャリア機器全体にわたる呼ストリームの今後の進路に関連した決定を指すことができる。課金は、様々なネットワークノードによって生成される課金データの照合及び処理に関するものとすることができる。今日のネットワークに見られる2つの一般的なタイプの課金メカニズムは、プリペイド課金及びポストペイド課金とすることができる。サービス呼び出しは、或る明示的な動作(例えば、呼転送)に基づいて行うこともできるし、黙示的(例えば、呼待機)に基づいて行うこともできる。サービス「実行」は、サードパーティネットワーク/ノードが実際のサービス実行に関与している場合があるため、コアネットワーク機能である場合もあるし、ない場合もあることに留意されたい。ゲートウェイは、他のネットワークにアクセスするためにコアネットワークに存在することができる。ゲートウェイ機能は、別のネットワークとのインターフェースのタイプに依存し得る。
【0082】
更に、「ユーザ」、「加入者」、「顧客(customer)」、「消費者(consumer)」、「生産消費者(prosumer)」、「代理業者(agent)」などの用語は、状況が用語の間で特定の区別を保証しない限り、本明細書全体を通して同義で使用される。こうした用語が、人間エンティティ、又は、シミュレートされたビジョン、音認識などを提供し得る自動化構成要素(例えば、複雑な数学公式(complex mathematical formalisms)に基づいて推論する能力を通すように、人工知能を通してサポートされる)を指し得ることを理解されたい。
【0083】
本主題の態様、特徴、又は利点を、実質的に任意の、又は任意の、有線、ブロードキャスト、無線電気通信、無線技術又はネットワーク、又はこれらの組み合わせにおいて活用することができる。このような技術又はネットワークの非限定的な例としては、放送技術(例えば、サブヘルツ放送、極低周波放送、超低周波放送、低周波放送、中周波放送、高周波放送、超高周波放送、超高周波放送、テラヘルツ放送など)、イーサネット、X.25、電力線タイプのネットワーク、例えば電力線オーディオビデオイーサネットなど、フェムトセル技術、Wi-Fi、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス、拡張汎用パケット無線サービス、第3世代パートナーシッププロジェクト、ロングタームエボリューション、第3世代パートナーシッププロジェクトユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム、第3世代パートナーシッププロジェクト2、ウルトラモバイルブロードバンド、高速パケットアクセス、高速ダウンリンクパケットアクセス、高速アップリンクパケットアクセス、エンハンストデータレートフォーグローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションエボリューションラジオアクセスネットワーク、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステムテリトリアルラジオアクセスネットワーク、又はロングタームエボリューションアドバンスドなどを含み得る。
【0084】
用語「推論する」又は「推論」は一般に、イベント及び/又はデータを介して取得された観察事項組から、システム、環境、ユーザに関して推論する、又はその状態、及び/又は意図を推定する処理を指し得る。取得されたデータ及びイベントは、ユーザデータ、装置データ、環境データ、センサからのデータ、センサデータ、アプリケーションデータ、暗示的データ、明示的データなどを含んでいてよい。推論を用いて、例えば、特定の概念又は動作を識別するか又はデータ及びイベントの考慮に基づいて注目する状態にわたる確率分布を生成することができる。推論はまた、イベント及び/又はデータの組からより高水準のイベントを生成するのに用いられる技術を指す場合がある。このような推論から、一部の場合にイベント同士が近い時間的近接度で相関を有し得るか否か、及びイベントとデータが1又は複数のイベント及びデータソースに由来するか否かなど、観察されたイベント及び/又は保存されたイベントデータの組から新たなイベント又は動作が構築されることになる。各種の分類スキーム及び/又はシステム(例えば、サポートベクトル機械、ニューラルネットワーク、エキスパートシステム、ベイズ信頼ネットワーク、ファジー論理、及びデータ融合エンジン)を、開示される主題に関連して自動及び/又は推定動作を実行することに関連して用いることができる。
【0085】
上で説明したものには、開示される主題を例示するシステム及び方法の例が含まれる。当然、本明細書において構成要素又は方法のすべての組み合わせを説明することは可能ではない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載の発明の主題の多くの更なる組み合わせ及び並び替えが可能であることを認識することができる。更に、「含む、備える(includes)」、「有する(has)」、「所有する(possesses)」などの用語が詳細な説明、特許請求の範囲、付属書類及び図面において用いられる限り、これらのような用語は、「備える、含む(comprising)」が請求項内で移行語として利用される場合に解釈されるように「備える、含む(comprising)」という用語と同様に包括的であることが意図される。
【国際調査報告】