(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-31
(54)【発明の名称】同軸弁
(51)【国際特許分類】
F16K 31/122 20060101AFI20220324BHJP
F16K 1/44 20060101ALI20220324BHJP
【FI】
F16K31/122
F16K1/44
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021548183
(86)(22)【出願日】2020-02-18
(85)【翻訳文提出日】2021-10-15
(86)【国際出願番号】 US2020018535
(87)【国際公開番号】W WO2020172105
(87)【国際公開日】2020-08-27
(32)【優先日】2019-02-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500249589
【氏名又は名称】オートマティック スイッチ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】ヴォルツ グレゴリー ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ボガート ロイ ビー.
(72)【発明者】
【氏名】ハラー ジョン ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】フェラレス フランク エー.
(72)【発明者】
【氏名】フットマン ライアン
(72)【発明者】
【氏名】アルセオ エマヌエル ディー.
【テーマコード(参考)】
3H052
3H056
【Fターム(参考)】
3H052AA01
3H052BA35
3H052CA12
3H052CB02
3H052CC01
3H056AA03
3H056BB50
3H056CA01
3H056CB03
3H056CC17
3H056CD02
3H056DD08
(57)【要約】
弁は、軸の周りに同軸の入口および出口を有する本体と、入口と出口との間の固定弁座と、弁本体に摺動可能に結合され、任意選択で弁座と結合するように適合された1つ以上の弁部材と、1つ以上の長手方向に弁部材を付勢するように適合された1つ以上の付勢装置と、任意選択で弁部材を移動させて、弁座と密封係合および/または密封係合解除させるように適合された1つ以上のアクチュエータとを含むことができる。アクチュエータアセンブリは、とりわけ、電気油圧アクチュエータ、および電気機械アクチュエータのうちの1つ以上を含むことができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁であって、
貫通する弁流路をする弁本体と、
流体入口および前記流体入口から流体的に下流の流体出口であって、前記入口および前記出口は、中心長手方向軸を中心として同軸である、流体入口および流体出口と、
前記入口と前記出口との間で流体的に前記弁流路内に配置された固定弁座であって、前記弁座が上流側と下流側とを有する、固定弁座と、
前記弁本体に摺動可能かつ密封可能に結合され、任意選択で前記弁座と結合して前記弁を通る流体の流れを防止するように構成される第一の弁部材と、
前記第一の弁部材を第一の長手方向に付勢し、前記弁座と密封係合するように構成された付勢装置と、
前記弁本体に結合され、任意選択で、前記第一の弁部材を前記第一の長手方向と反対の第二の長手方向に移動させて、前記弁座と密封係合解除するように構成されるアクチュエータアセンブリと、
を備える、弁。
【請求項2】
前記アクチュエータアセンブリは、電気油圧アクチュエータ、電気機械アクチュエータ、ポンプ、電気モータ、ステッパモータ、ギアボックス、電磁石、ソレノイド、パイロット弁およびそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載の弁。
【請求項3】
前記弁本体に摺動可能かつ密封可能に結合された第二の弁部材と、
前記第二の弁部材を付勢して、前記弁座と密封係合させるように構成された第二の付勢装置と、
をさらに備え、
前記アクチュエータアセンブリは、任意選択で、前記第二の弁部材を前記弁座と密封係合させないように移動させるように構成される、
請求項1に記載の弁。
【請求項4】
前記第一の弁部材は、前記弁座の前記上流側と結合するように構成され、
前記第二の弁部材は、前記弁座の前記下流側と結合するように構成され、
前記アクチュエータアセンブリは、任意選択で、前記第二の弁部材を前記第一の長手方向に移動させるように構成される、請求項3に記載の弁。
【請求項5】
前記第一および第二の弁部材は、前記弁座の前記上流側と結合するように構成され、
前記アクチュエータアセンブリは、任意選択で、前記第二の弁部材を前記第二の長手方向に移動させるように構成される、請求項3に記載の弁。
【請求項6】
前記第二の弁部材は、少なくとも部分的に管状であり、前記第一の弁部材の少なくとも一部分が、前記第二の弁部材内に配置される、請求項5に記載の弁。
【請求項7】
前記第二の弁部材は、少なくとも部分的に管状であり、前記第一の弁部材の少なくとも一部分と前記第二の弁部材の少なくとも一部分とが同心状である、請求項5に記載の弁。
【請求項8】
前記弁座の前記上流側および前記下流側は、単一のオリフィス内に配置される、請求項1に記載の弁。
【請求項9】
前記弁座の前記上流側および前記下流側は、一体弁座部材の反対側である、請求項1に記載の弁。
【請求項10】
前記第一の弁部材は、管状スリーブに結合され、前記弁本体のチャンバ内に摺動可能に配置されたピストンを備え、前記アクチュエータアセンブリは、加圧流体を介して前記第一の弁部材を前記第二の長手方向に移動させるように構成される、請求項1に記載の弁。
【請求項11】
前記アクチュエータアセンブリは、作動流体を前記チャンバ内にポンピングするように構成されたポンプを備える、請求項10に記載の弁。
【請求項12】
前記弁流路および前記チャンバと流体連通するパイロット流路をさらに備え、前記アクチュエータアセンブリは、前記パイロット流路内に配置された弁座と結合するように構成されたパイロット弁部材を備える、請求項10に記載の弁。
【請求項13】
前記第一の弁部材が、管状スリーブに結合され、前記弁本体のチャンバ内に摺動可能に配置されたピストンを備え、前記チャンバおよび前記弁流路と流体連通するブリードオリフィスをさらに備える、請求項1に記載の弁。
【請求項14】
弁であって、
貫通する弁流路をする弁本体と、
流体入口および前記流体入口から流体的に下流の流体出口であって、前記入口および前記出口は、中心長手方向軸を中心として同軸である、流体入口および流体出口と、
前記入口と前記出口との間で流体的に前記弁流路内に配置された固定弁座であって、前記弁座が上流側と下流側とを有する、固定弁座と、
前記弁本体に摺動可能かつ密封可能に結合され、任意選択で前記弁座と結合して前記弁を通る流体の流れを防止するように構成される第一の弁部材と、
前記第一の弁部材を付勢して前記弁座と密封係合させるように構成された第一の付勢装置と、
前記弁本体に摺動可能かつ密封可能に結合され、任意選択で前記弁座と結合して前記弁を通る流体の流れを防止するように構成される第二の弁部材と、
前記第二の弁部材を付勢して前記弁座と密封係合させるように構成された第二の付勢装置と、
前記弁本体に結合され、任意選択で、前記第一および第二の弁部材を移動させて、前記弁座と密封係合解除するように構成されたアクチュエータアセンブリと、
を備える、弁。
【請求項15】
前記第一の弁部材を移動させて、前記弁座と密封係合解除するように構成された第一のアクチュエータと、前記第二の弁部材を移動させて、前記弁座と密封係合解除するように構成された第二のアクチュエータとをさらに備える、請求項14に記載の弁。
【請求項16】
前記第一の弁部材は、前記弁座の前記上流側と結合するように構成され、前記第二の弁部材は、前記弁座の前記下流側と結合するように構成される、請求項14に記載の弁。
【請求項17】
前記第一および第二の弁部材は、前記弁座の前記上流側と結合するように構成される、請求項14に記載の弁。
【請求項18】
前記第一および第二の弁部材のそれぞれは、前記弁流路の少なくとも一部分を構成する管状スリーブを備える、請求項14に記載の弁。
【請求項19】
前記第一の付勢装置は、前記第一の弁部材を第一の長手方向に付勢するように構成され、前記第二の付勢装置は、前記第二の弁部材を前記第一の長手方向に付勢するように構成される、請求項14に記載の弁。
【請求項20】
前記第一の付勢装置は、前記第一の弁部材を第一の長手方向に付勢するように構成され、前記第二の付勢装置は、前記第二の弁部材を前記第一の長手方向と反対の第二の長手方向に付勢するように構成される、請求項14に記載の弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年2月18日に出願された米国特許出願第16/278,520号のPCT出願であり、その全内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
(連邦支援の研究または開発に関する記述)
該当事項なし。
【0003】
(附表への参照)
該当事項なし。
【0004】
本開示は、概して弁に関し、より具体的には、同軸弁に関する。
【背景技術】
【0005】
手動、空気圧、またはソレノイドによって作動される単一の管状スリーブを有する同軸弁のような種々のタイプの同軸弁が当技術分野で公知である。同軸弁は、弁を通るより流体の流れがより効率的であるため、同等の流量サイズまたはパイプサイズの他のタイプの弁(例えば、ポペット弁)よりも、場合によっては、よりも高い流量を提供できる。また、同軸弁は、弁を開くための圧力面積が小さいために、いくつかの他のタイプの弁に対して開く力が少なくて済むので、場合によっては、望ましい場合がある。同様に、同軸弁は、背圧の力が比較的小さな面積に作用するため、他のいくつかの弁のタイプよりも高いレベルの背圧に抵抗することができる。既知の同軸弁は、一部の用途では十分であるが、異なるタイプのアクチュエータおよび/または冗長シールの特徴を有する改良された同軸弁に対するニーズが当該技術分野に存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本明細書の開示および教示は、改善された同軸弁のためのシステムおよび方法を対象とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
少なくとも1つの実施形態では、弁は、貫通する弁流路をする弁本体と、流体入口および前記流体入口から流体的に下流の流体出口であって、中心長手方向軸を中心として同軸である入口および出口、および/または軸を中心として同軸の弁流路に沿った他の位置を含むことができる、流体入口および流体出口と、前記入口と前記出口との間で流体的に前記弁流路内に配置された弁座と、前記弁本体に摺動可能かつ密封可能に結合され、任意選択で前記弁座と結合して前記弁を通る流体の流れを制限または防止するように構成される弁部材と、前記弁部材を1つ以上の長手方向または他の方向に付勢し、前記弁座と密封係合し、または密封解除し、前記弁座に向かう、または遠ざかるように構成された付勢装置と、任意選択で、前記弁部材を前記第一の長手方向または他の長手方向と反対の方向、または異なる方向を含み得る1つ以上の長手方向に、前記弁座と密封係合または密封係合解除させるように、前記弁座に向かって、または遠ざかるように移動させるように構成されるアクチュエータアセンブリと、を含むことができる。アクチュエータアセンブリは、電気油圧アクチュエータ、電気機械アクチュエータ、ポンプ、電気モータ、ステッパモータ、ギアボックス、電磁石、ソレノイド、パイロット弁およびそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0008】
少なくとも1つの実施形態では、弁は、弁本体に摺動可能かつ密封可能に結合された第二の弁部材のような1つ以上の追加の弁部材と、第二の弁部材を付勢して、弁座との密封係合または密封連通解除するように構成された第二の付勢装置とを含むことができる。アクチュエータアセンブリは、任意選択で、第二の弁部材を移動させて、同一または異なる弁座を含み得る弁座と密封係合または密封連通解除するように構成することができる。少なくとも1つの実施形態において、第一の弁部材は、弁座の上流側と結合するように構成することができ、第二の弁部材は、弁座の下流側と結合するように構成することができる。アクチュエータアセンブリは、任意選択で、第二の弁部材を1つ以上の方向に移動させるように構成することができる。
【0009】
少なくとも1つの実施形態では、第一および第二の弁部材は、弁座の同じ側面と結合するように構成することができ、アクチュエータアセンブリは、任意選択で、弁部材を1つ以上の方向に移動させるように構成することができる。少なくとも1つの実施形態では、第二の弁部材は、少なくとも部分的に管状であってもよく、第一の弁部材の少なくとも一部分は、第二の弁部材内に配置され得る。第二の弁部材は、少なくとも部分的に管状であってもよく、第一の弁部材の少なくとも一部分および第二の弁部材の少なくとも一部分は、同心円状であってもよい。少なくとも1つの実施形態では、弁座の上流側および下流側は、単一のオリフィスを含むことができる1つ以上のオリフィス内に配置することができる。少なくとも1つの実施形態では、弁座の上流側および下流側は、一体の弁座部材または複数の弁座部材の反対側であり得る。
【0010】
弁部材は、管状スリーブに結合され、弁本体のチャンバ内に摺動可能に配置されたピストンを含むことができ、アクチュエータアセンブリは、弁部材を、加圧流体を介して、または加圧流体によって、長手方向などの1つ以上の方向に移動させるように構成することができる。少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータアセンブリは、1つ以上の作動流体を1つ以上のチャンバにポンピングするように構成された1つ以上のポンプを含むことができる。少なくとも1つの実施形態では、弁は、弁流路および1つ以上のチャンバと流体連通する1つ以上のパイロット流路を含んでもよく、アクチュエータアセンブリは、パイロット流路内に配置された弁座と結合するように構成されたパイロット弁部材を含んでもよい。弁部材は、管状スリーブに結合され、弁本体のチャンバ内に摺動可能に配置されたピストンを含むことができる。少なくとも1つの実施形態では、弁は、1つ以上のチャンバおよび弁流路と流体連通する1つ以上のブリードオリフィスを含むことができる。
【0011】
少なくとも1つの実施形態では、弁は、貫通する弁流路をする弁本体と、流体入口および前記流体入口から流体的に下流の流体出口であって、中心長手方向軸を中心として同軸であり得る、流体入口および流体出口と、前記入口と前記出口との間で流体的に前記弁流路内に配置された固定弁座であって、上流側と下流側とを有する、固定弁座と、前記弁本体に摺動可能かつ密封可能に結合され、任意選択で前記弁座と結合して前記弁を通る流体の流れを防止するように構成される第一の弁部材と、前記第一の弁部材を付勢して、前記弁座と密封係合させるように構成された第一の付勢装置と、前記弁本体に摺動可能かつ密封可能に結合され、任意選択で前記弁座と結合して前記弁を通る流体の流れを防止するように構成される第二の弁部材と、前記第二の弁部材を付勢して、前記弁座と密封係合させるように構成された第二の付勢装置と、前記弁本体に結合され、任意選択で、前記第一および第二の弁部材を移動させて、前記弁座と密封係合解除するように構成されるアクチュエータアセンブリと、を含むことができる。
【0012】
少なくとも1つの実施形態では、弁は、第一の弁部材を移動させて、弁座と密封係合解除するように構成された第一のアクチュエータと、第二の弁部材を移動させて、弁座と密封係合解除するように構成された第二のアクチュエータとを含むことができる。第一の弁部材は、弁座の上流側と結合するように構成され、第二の弁部材は、弁座の下流側と結合するように構成することができる。少なくとも1つの実施形態では、第一および第二の弁部材は、1つ以上の弁座の同じ側面または異なる側面と結合するように構成することができる。
【0013】
1つ以上の弁部材は、少なくとも部分的に管状スリーブを含むことができ、管状スリーブは、1つ以上の弁流路の少なくとも一部分を構成することができる。付勢装置は、弁部材を第一の長手方向に付勢するように構成することができ、別の付勢装置は、1つ以上の方向に別の弁部材を付勢するように構成することができ、この1つ以上の方向は、第一の長手方向と同じであること、または異なることができる。少なくとも1つの実施形態では、第一の付勢装置は、第一の弁部材を第一の長手方向に付勢するように構成することができ、第二の付勢装置は、第二の弁部材を第一の長手方向とは反対であり得る第二の長手方向に付勢するように構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】閉位置にある本開示による弁の多くの実施形態の1つの側断面図である。
【
図4】閉位置にある本開示による弁の多くの実施形態の別の側断面図である。
【
図7】閉位置にある本開示による弁の多くの実施形態のさらに別の側断面図である。
【
図8】閉位置にある本開示による弁の多くの実施形態のさらに別の側断面図である。
【
図11A】本開示による単一の弁部材を有する弁の多くの実施形態の1つの詳細図である。
【
図11B】本開示による複数の弁部材を有する弁の多くの実施形態の1つの詳細図である。
【
図12】本開示による二重同軸弁の多くの実施形態の1つの側断面図である。
【
図13】本開示による二重同軸弁の多くの実施形態の別の側断面図である。
【
図14】本開示による二重同軸弁の多くの実施形態のさらに別の模式図である。
【
図15】閉位置にある本開示による内部パイロット同軸弁の多くの実施形態の1つの側断面図である。
【
図18】閉位置にある本開示による内部パイロット同軸弁の多くの実施形態の別の側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
上述の図面および以下の特定の構造および機能の書面による説明は、出願人が発明したものの範囲または添付の特許請求の範囲を限定するためには提示されていない。むしろ、図面および書面による説明は、特許保護が求められる発明を作製し、使用することを当業者に教示するために提供される。当業者は、本開示の商業的な実施形態のすべての特徴が、明確にし、理解するために記載または示されているわけではないことを理解するであろう。当業者は、また、本開示の態様を組み込んだ実際の商業的実施形態の開発が、商業的実施形態に対する開発者の最終的な目標を達成するために、多数の実装固有の決定を必要とし得ることを理解するであろう。そのような実装固有の決定は、システム関連、ビジネス関連、政府関連、および他の制約の遵守を含むことができ、それらに限定されない可能性があり、それらの制約は、特定の実装、場所、および時々で変化することがある。開発者の努力は、絶対的な意味で複雑で時間がかかる可能性があるが、それにもかかわらず、このような努力は、本開示の恩恵を享受する当業者にとって、日常的な仕事である。本明細書に開示され教示された実施形態は、多数の様々な修正および代替形態が可能である。「1つの」などの単数形の用語、これに限定されないが、その使用は、アイテムの個数を限定することを意図するものではない。「頂部」、「底部」、「左」、「右」、「上部」、「下部」、「上」、「下」、「側部」、「第一」、「第二」(「第三」以降)、「入口」、「出口」などの相対的な用語は、これらに限定されないが、その使用は、図面を明確に参照するために記載された説明で使用され、特に示されない限り、開示または添付の特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。用語「結合する」、「結合された」、「結合している」、「カプラ」などの用語は、本明細書で広く使用され、例えば、機械的磁気的、電気的、化学的、操作的に、直接的または中間要素を介して間接的に、1つ以上の部品または部材を一緒に、固定、束縛、接着、締結、取付、接合、その中に挿入、その上または中への形成、連通、または他の方法で関連付けするための任意の方法または装置を含むことができ、1つ以上の部材を別の部材と一体に形成することをさらに含むことができるが、これに限定されない。結合は、回転を含む任意の方向に生じ得る。「含む」および「そのようである」という用語は、例示的であり、限定的ではなく、「することができる」という用語は、別段の指示がない限り、「することができるが、必要ではない」ことを意味する。本開示における任意の他の言い回しにもかかわらず、図面に示される実施形態は、例示および説明の目的で提示される例であり、本明細書の主題の唯一の実施形態ではない。
【0016】
本出願人は、有利なアクチュエータを有する、および/または作動中に故障の機会を少なくとも部分的に減少させるための有利な冗長性特性を有する改良された同軸弁のためのシステムおよび方法を創造した。本開示の実施形態は、とりわけ、1つ以上のアクチュエータを含むアクチュエータアセンブリを含むことができ、アクチュエータアセンブリは、電気油圧アクチュエータ、電気機械アクチュエータ、ポンプ、電気モータ、ステッパモータ、ギアボックス、電磁石、ソレノイド、パイロット弁およびそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含むことができる。前述のいずれかとは別個に、または組み合わせて、本開示の実施形態は、弁が1つ以上の位置にあるときに、弁を通る流体の流れに冗長的に抵抗するための複数の封止構成要素を含むことができる。
【0017】
図1は、閉位置にある本開示による弁の多くの実施形態の1つの側断面図である。
図2は、遷移位置にある
図1の弁の側断面図である。
図3は、開位置にある
図1の弁の側断面図である。
図4は、閉位置にある本開示による弁の多くの実施形態の別の側断面図である。
図5は、遷移位置にある
図4の弁の側断面図である。
図6は、開位置にある
図4の弁の側断面図である。
図7は、閉位置にある本開示による弁の多くの実施形態のさらに別の側断面図である。
図8は、閉位置にある本開示による弁の多くの実施形態のさらに別の側断面図である。
図9は、遷移位置にある
図8の弁の側断面図である。
図10は、開位置にある
図8の弁の側断面図である。
図11Aは、本開示による単一の弁部材を有する弁の多くの実施形態の1つの詳細図である。
図11Bは、本開示による複数の弁部材を有する弁の多くの実施形態の1つの詳細図である。
図12は、本開示による二重同軸弁の多くの実施形態の1つの側断面図である。
図13は、本開示による二重同軸弁の多くの実施形態の別の側断面図である。
図14は、本開示による二重同軸弁の多くの実施形態のさらに別の模式図である。
図15は、閉位置にある本開示による内部パイロット同軸弁の多くの実施形態の1つの側断面図である。
図16は、遷移位置にある
図15の弁の側断面図である。
図17は、開位置にある
図15の弁の側断面図である。
図18は、閉位置にある本開示による内部パイロット同軸弁の多くの実施形態の別の側断面図である。
図19は、遷移位置にある
図18の弁の側断面図である。
図20は、開位置にある
図18の弁の側断面図である。
図1~
図20は、互いに関連して説明される。
【0018】
少なくとも1つの実施形態では、本開示による同軸弁100は、1つ以上の他の弁構成要素を囲むために、保護するために、あるいはそうでなければ支持するために、ケーシング、カプセル化、またはハウジングなどの弁本体102を含むことができ、弁に流入する流体のための1つ以上の入口104と、弁から流出する流体のための1つ以上の出口106とを含むことができる。弁本体102は、単一の一体型本体であってもよく、代替として、互いに結合された複数の弁本体部分を含んでもよく、本開示の特定の実施形態に従って任意の形状または様式で形成されてもよい。例えば、例示目的で
図1A~
図1C(集合的に「
図1」)の実施形態に示すように、その実施形態は多くの実施形態のうちの1つに過ぎないが、本体102は、第一の本体部分102aおよび第二の本体部分102bを含むことができる。他の変形例が可能であり、弁100は、特定の実施形態による任意の数の本体部分を含むことができ、その任意の本体部分は、任意の適用可能な様式で互いに結合することができる。例えば、弁100は、2つ以上の弁構成要を一緒に結合するために、嵌合ねじ、他の雄型カプラおよび/または雌型カプラ、締結具、レシーバ、接着剤、または他の結合構造などの1つ以上のカプラ103を、別々に、または組み合わせて含むことが、必ずしもそうである必要はない。
【0019】
入口104は、互いに結合された、または他の方法で互いに流体連通して配置された複数の入口構成要素または他の入口部分を含むことができ、本体102の内側と外側との間で1つ以上の方向への流体の流れを可能にする1つ以上の入口開口104aを含むことができる。開口104aは、本開示の実施形態によれば、任意の形状または寸法とすることができる。入口104は、流体をルーティングするための、またはそうでなければ流体がそこを通って移動することを可能にするための入口導管104bと、1つ以上のカプラ104cとを含むことができ、カプラ104c、パイプ、配管、ホース、流体源、流体レシーバ、流体目的地、または他の導管もしくは構成要素など、弁システム内の他の構造105と結合するために、全体的または部分的に、別個のカプラまたは一体型カプラ部分とすること、またはそれらを含むことができる。例示の目的で
図1~
図3に示すように、カプラ104cは、ねじ山であってもよいし、ねじ山を含んでいてもよいが、これは必ずしもそうである必要はなく、カプラ104c(存在する場合)は、現在知られているか、あるいは将来開発される任意のタイプの締結具、継手、または他のカプラとすること、またはそれらを含むことができる。少なくとも1つの実施形態では、カプラ104cは、ろう付け、溶接、摩擦、接着などによって、または他の方法で、1つ以上の他の導管と接合するための導管端部とすること、またはそれらを含むことができる。開口104a、導管104b、およびカプラ104cに関する前述の説明は、弁100の1つ以上の他の入口、出口、および他の流体経路に同様に適用することができる。例えば、多数のうちの1つに過ぎない
図1~
図3の例示的な実施形態に示すように、出口106は、1つ以上の出口開口106a、出口導管106b、および/または出口カプラ106cを含むことができる。代替として、これらの構成要素のうちの1つ以上は、本開示の実施形態に従って、必要に応じて存在しなくてもよい。関連分野では、例えば、導管104a、106aまたはカプラ104c、106cなどの構造が存在する場合、弁を「弁フィッティング」と呼ぶことがある。本開示で使用されるように、用語「弁」は、別段の指示がない限り、装置全体(例えば、弁100)を指す場合、「弁フィッティング」を含む。
【0020】
弁100は、入口104から出口106へ(またはその逆に)弁を通って流体をルーティングするか、さもなければ導くために、弁流路、リザーバ、または他の流路などの1つ以上の流路108を含むことができる。流路108は、弁100を通る対応する流路108を集合的に構成する2つ以上のサブ流路(または構成要素流路)を含むことができ、あるいは図示および説明を容易にするために、それらを含むように少なくとも説明することができる。例えば、少なくとも1つの実施形態では、流路108は、入口104から流路108に沿った位置(任意の位置とすることができる)までの、入口または他の流路などの1つ以上の第一の流路と、流路108に沿ったそのような位置から出口106までの、出口または他の流路などの1つ以上の第二の流路とを含むことができる。弁100は、本明細書の他の箇所でさらに詳細に説明するように、第一および第二の流路を別々に、または互いに組み合わせて、および/またはそのいずれかと組み合わせて、1つ以上の他の構成要素流路を含むことができる。さらに、第一および第二の流路などの各構成要素流路は、流路108またはその一部分に沿った2つ以上の位置または点の間に、より短い複数の流路または他の経路(すなわち、サブサブ流路)を備えることができる。入口104、出口106、および流路108は、中央長手方向軸Xなどの共通軸を、別々に、または組み合わせて、全体的または部分的に有することができるが、必ずしもそうである必要はない。
【0021】
弁100は、弁を通る流れを少なくとも部分的にルーティングするか、さもなければ影響を及ぼすために、開口、導管、または他の通路を画定するか、さもなければ含む構造などの、1つ以上のオリフィス110を含むことができる。オリフィス110は、入口104と出口106との間に流体的に配置されるなど、流路108内に少なくとも部分的に配置することができ、弁の1つ以上の密閉構成要素(以下でさらに説明する)の少なくとも一部分を収容するか、さもなければそれと協働することができる。オリフィス110は、流体が流路108に沿って入口104と出口106との間をルーティングするか、または別の方法で流れるように構成することができ、流路108は、流体が、流路108内に少なくとも部分的に配置された1つ以上の密閉構成要素または他の弁構成要素の周りを流れるか、さもなければ通過することを可能にすることによって、含むことができる。例えば、少なくとも1つの実施形態では、オリフィス110は、流路108の1つ以上の他の部分よりも大きな流れ面積または体積を有することができ、流れ面積または体積は、弁100が開位置にあるときなどに、流体が、オリフィス110内に少なくとも部分的に配置された1つ以上の構成要素の周りを流れるか、または通過することを可能にするのに十分な流れ面積または体積を有して、含むことができる。オリフィス110は、例えば、流路108の一部を形成するオリフィス流路111のような、弁100の1つ以上の流路の一部分を画定するための複数の開口または他の流路を含むことができるが、必ずしもそうである必要はない。オリフィス110は、流体がオリフィスに入ることを可能にするための1つ以上のオリフィス入口110aと、流体がオリフィスから出ることを可能にするための1つ以上のオリフィス出口110bとを含むことができる。
【0022】
弁100は、弁100の少なくとも一部を通る流体の流れを、別個に、または1つ以上の他の弁構成要素と協働して制御するためのアクチュエータアセンブリ116を含み得る。アクチュエータアセンブリ116は、第一および第二の本体部分102a、102bのうちの1つ以上など、全体的または部分的に弁本体102に結合することができ、1つ以上の作動構成要素を収容するか、さもなければ支持するためのアクチュエータハウジング117など、追加の本体構造を含むことができるが、必ずしもそうである必要はない。少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータアセンブリ116は、1つ以上の弁部材120と、1つ以上の位置に、または1つ以上の位置から弁部材120を移動および/または維持(またはその他の方法で保持)するための1つ以上のアクチュエータ118とを含むことができる。弁部材120は、第一の端部120aおよび第二の端部120bを有することができ、特定の実施形態に従って、本体102または別の弁部分に対して任意の数の位置を有することができる。例えば、弁部材120は、弁100の少なくとも一部分を流れる抵抗を最大化するための全閉位置を有することができ、それは、そこを通る流れを防止することを含むことができる。別の例として、弁部材120は、弁部材120またはその一部分によって生じる流れ抵抗を最小化することなどによって、弁100の少なくとも一部分を流れる抵抗を最小化するための全開位置を有することができる。弁部材120は、全開位置と全閉位置との間に1つ以上の部分的に開位置(または部分的閉位置)を有することができ、これにより、最大流量と最小流量との間の1つ以上の流量で流体が流れることが可能になり、この流量は、手近な実施形態または実装形態による任意の流量とすることができる。
【0023】
アクチュエータ118は、1つ以上の弁部材120を1つ以上の位置に保持し、そのような1つ以上の弁部材を、上述の位置のうちの2つまたは複数の間などの位置の間で移動させるための構造とすることができ、またはそれを含むことができる。例えば、
図1~
図3の例示的な実施形態では、アクチュエータ118は、弁部材120を、1つ以上の閉位置(例えば、
図1を参照)、遷移位置(例えば、
図2を参照)、および開位置(例えば、
図3を参照)の間で移動させることができる。多くの実施形態のうちの1つに過ぎないこのような実施形態では、弁100は、弁100を通る流体の流れを制限または防止するために、任意選択で1つ以上の対応する弁部材120と結合するための1つ以上の弁座122または弁座部材を含むことができる。弁座122は、オリフィス110内に少なくとも部分的に配置することができ、少なくとも1つの実施形態では、固定位置または静止位置でオリフィス110および/または本体102に結合することができる。弁座122は、一体であってもよく、あるいは2つ以上の弁座または弁座部分を含んでもよい。弁部材120および弁座122は、オリフィス流路111などの流路108の1つ以上の部分を通る流体の流れを、全体的にまたは部分的に防止するか、または他の方法で制限するために、互いに密封結合するように構成することができる。例えば、弁部材120は、弁座122またはその一部分(例えば、上流側または下流側)を密封係合するための1つ以上の端部(例えば、第二の端部120b)または他の部分を有することができ、これには、弁座122に結合された、またはそれ以外に関連付けられたシーリングディスクまたはストッパーなどの1つ以上のシール124を密封して係合することが含まれる。少なくとも1つの実施形態では、弁100は、弁部材120および弁座122が、オリフィス110に流入および/または通過するのを防ぐために密封係合された全閉位置と、弁部材120および弁座122が密封係合されず、むしろ流体が流れるのを許容するために互いに対して配置されている1つ以上の開位置とを有する。弁部材120またはその一部は、特定の用途に従う任意の密封様式または構成で弁座122と密封するように構成され得、この様式または構成は、弁座122および/または1つ以上のシール124(存在する場合)と流体密封係合して嵌合するように成形されるか、またはそうでなければ構成される第二の端部120bを含み得る。例えば、弁部材120は、弁座122および/または1つ以上のシール124(存在する場合)と係合するために、それに結合された1つ以上のシールまたは他のシール部材を含むことができるが、必ずしもそうである必要はない。
【0024】
少なくとも1つの実施形態では、弁部材120は、スリーブ、管、またはピストンスリーブであってもよく、またはそれを含んでもよく、弁操作中にオリフィス110と摺動して密封連通し、密封連通解除するために、内面126および1つ以上の支持体128、130などの本体102に摺動可能に結合される。例えば、弁部材120は、流路108の一部分を形成するための管状スリーブ132と、ディスクまたはプレートなどのピストン134とを含むことができる。ピストン134は、スリーブ132と、アクチュエータアセンブリ116またはアクチュエータ118の1つ以上の構成要素と、それらの間で力を伝達することなどによって協働するためのものである。スリーブ132およびピストン134は、内面126および/または1つ以上の支持体128、130などの本体102に密封結合することができ、これは、1つ以上のシール136の利用を含むことができる。例えば、例示目的で
図1~
図3に示すように、弁100は、本体102または内面126を密封係合するためにピストン134に結合された1つ以上のシール136を含むことができ、これは、ピストン134の半径方向外側表面138に、または別の例として、ピストン134の1つ以上の溝139に結合されて含むことができる。代替として、または集合的に、1つ以上のシール136が、ピストン134との密封係合のために、本体102に結合され得る。同様に、弁100は、スリーブ132の外面142などのスリーブ132と、1つ以上の支持体128、130の内面144などの本体102とを密封係合するための1つ以上のシール140を含むことができる。シール140は、スリーブ132、支持体128、130(または本体102の別の部分)、またはその両方に結合することができ、スリーブ132、支持体128、130、または本体102の別の部分の1つ以上の溝146に結合することができるが、必ずしもそうである必要はない。例示目的で
図1~
図3に示すように、シール136、140の1つ以上は、Oリングなどの環状エラストマーシールであり得るか、またはそれを含み得るが、必ずしもそうである必要はなく、代替として、または集合的に、シール136、140は、本開示の特定の実施形態による任意の断面形状を有する任意のタイプのシールで、エラストマーシール、非エラストマーシール、動的シール、および他のシールを含むシールであり得るか、またはそれを含み得る。例えば、少なくとも1つの実施形態において、シール136、140のうちの1つ以上は、ローリングダイアフラムシール(例えば、
図7を参照)のようなダイアフラムシールであり得るか、またはそれを含み得る。
【0025】
弁100は、弁操作中に、弁部材120などの1つ以上の弁構成要素の移動、および弁部材120などの1つ以上の弁構成要素とアクチュエータアセンブリ116(以下でさらに説明する)の1つ以上の構成要素との間の協働をサポートするために、キャビティ、区画、または空間などの1つ以上のチャンバ148を含むことができる。例えば、弁100は、弁部材120の少なくとも一部分(例えば、スリーブ132の少なくとも一部分)を一時的にまたは他の方法で受け入れるための、ボアまたは円筒形開口のようなチャンバ148aを含むことができる。例えば、チャンバ148aは、弁部材120が1つ以上の位置にあるとき、弁部材120の第一の端部120aの少なくとも一部を受け入れおよび/または支持することができる。その1つ以上の位置には、1つ以上の閉位置(例えば、
図1参照)、遷移位置(例えば、
図2参照)および開位置(例えば、
図3参照)位置のいずれかを含むことができるが、そのすべての位置を含む必要はない。一例として、少なくとも1つの実施形態では、第一の端部120aは、弁操作中に、チャンバ148aに出入りすることができる。弁部材120は、チャンバ148aと密封係合することができるが、必ずしもそのようにする必要はなく、また、弁部材120とチャンバ148aとの間に少なくとも部分的に(例えば、軸Xを中心とする半径方向に)配置された1つ以上のシール(図示せず)を含むことができるが、必ずしもそうである必要はない。少なくとも1つの実施形態では、弁100は、アクチュエータアセンブリ116の1つ以上の構成要素を収容するか、または別様に支持するための1つ以上のチャンバ148b、148cを含むことができる(以下でさらに説明する)。例えば、チャンバ148bは、ピストン134の一方の側に配置することができ、ピストン134または弁部材120のその一方の側と協働する1つ以上の構成要素を収容するように構成することができ、チャンバ148cは、ピストン134の他方の側に配置することができ、ピストン134または弁部材120のそのような他方の側と協働する1つ以上の構成要素を収容するように構成することができる。チャンバ148b、148cのうちの1つ以上は、全体的または部分的に(例えば、上述のシールのうちの1つ以上によって)流路108から流体的に分離することができ、少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータハウジング117の少なくとも一部分と流体連通することができる。チャンバ148b、148cの内部容積は、ピストン134が弁操作中に移動するにつれて変化し得る。
【0026】
上記のように、アクチュエータアセンブリ116は、1つ以上の位置の間で弁部材120を移動させるための1つ以上のアクチュエータ118と、アクチュエータ118の少なくとも一部を収容するか、さもなければ支持するための1つ以上のハウジング117とを含むことができる。ハウジング117は、1つ以上のチャンバ119a、119bを含むことができる。
図1~
図3の例示的な実施形態のような少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータ118は、油圧流体または別の作動流体などの1つ以上の流体を介して弁部材120を1つ以上の方向に移動させるための電気油圧アクチュエータとすることができ、またはそれを含むことができる。多くの実施形態のうちの1つに過ぎないこのような実施形態では、弁100は、弁部材120またはその一部分(例えば、ピストン134)に流体圧力を加えて、弁部材120を1つ以上の方向に、例えば、弁座122から離れて、全開位置を含むことができる開位置に向かって、または開位置に移動させるための油圧動力ユニット150を含むことができる。油圧動力ユニット150は、ポンプ152を含むことができ、ポンプ152は、流体リザーバ156内の油圧流体などの作動流体154と流体連通する、弁部材120の領域(例えば、
図1~3に示すように左側、または任意の他の方向)に力を加えて弁部材120を移動させるために、流体154をチャンバ148c内にポンピングするように構成される。リザーバ156および作動流体154は、弁流路108から流体的に分離することができる。少なくとも1つの実施形態では、油圧動力ユニット150は、制御弁、逆止弁または他の弁のように、リザーバ156および/またはチャンバ148cに流体が流入および/または流出するのを制御するための1つ以上の弁158を含むことができる。リザーバ156と、ポンプ154および弁158などの油圧動力ユニット150の1つ以上の構成要素とは、ハウジング117またはチャンバ119bなどのその一部内に少なくとも部分的に配置することができるが、必ずしもそうである必要はない。
【0027】
少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータアセンブリ116は、弁部材120またはその一部を1つ以上の方向に付勢するための、1つ以上のバネ160などの1つ以上の付勢装置を含むことができ、この1つ以上の方向には、油圧流体154によって及ぼされる力とは反対の、または他の方法で反対の方向を含むことができる。例えば、バネ160は、弁部材120を弁座122に向かって、また、スリーブ132と弁座122とが密封結合される位置のような全閉位置を含み得る閉位置に向かって、または閉位置に付勢することができる。多くの実施形態のうちの1つに過ぎないこのような実施形態では、弁100は、常時閉鎖弁と呼ぶことができ、アクチュエータ118が弁100を開くために、バネ160の閉鎖力(特定の実施形態による任意の力であり得る)に打ち勝つことができ、バネ160は、例えば、アクチュエータ118の作動停止中、または、例えば、弁100または油圧動力ユニット150への動力が失われた場合、そのような力がない閉位置に向けて弁100を付勢する。しかしながら、これは必ずしもそうである必要はなく、少なくとも1つの実施形態では、弁100(および本明細書に開示される他の弁の実施形態)は、常時開弁であってもよく、またはそれを含むことができ、アクチュエータ118が弁100を閉じるために、バネ160(特定の実施形態による任意の力であり得る)の開放力に打ち勝つことができ、バネ160は、そのような力がない開位置に向けて弁100を付勢する。
【0028】
少なくとも1つの実施形態では、弁100は、弁操作の1つ以上の態様を制御するための1つ以上のスイッチ162を含むことができる。例えば、スイッチ162は、ピストン132への油圧流体154の供給を停止または制限することなどによって、弁部材120の移動距離dを制限するための機械的、光学的、磁気的スイッチまたは他のリミットスイッチであり得るか、それを含み得る。スイッチ162および/または、他の電気構成要素164、例えば端子、コントローラ、他のスイッチ、インジケータ、ライトまたは配線(存在する場合)は、ハウジング117またはチャンバ117aのようなその一部内に、全体的または部分的に収容すること、またはそれらによって支持することができる。チャンバ117aは、本体102のチャンバ148bなどの1つ以上の他のチャンバと流体連通することができるが、必ずしもそうである必要はなく、チャンバ117bまたはチャンバ148cなどの1つ以上の他のチャンバから、別々に、または組み合わせて、全体的または部分的に、流体的に分離することができるが、必ずしもそうである必要はない。
【0029】
引き続き図面を参照し、特に
図4~
図6を参照しながら、本開示による弁の多くの実施形態の中から別の実施形態を説明する。弁200は、上述した弁100と同様に機能し、同一または類似の構成要素のうちの1つ以上を含むことができ、それらの構成要素は、同様の参照番号で表されることがあり、本明細書で再び詳細に説明する必要はない。しかしながら、弁200は、異なるアクチュエータアセンブリ216を有することができるという点で、弁100とは異なることができ、このアクチュエータアセンブリは、電気機械アクチュエータ218と、それと協働するための1つ以上の他の弁構成要素とを含むことができ、弁構成要素は、弁100に関して上述したものと同様であり得るが、それにもかかわらず、1つ以上の方法において異なることがある。
図4、
図5および
図6は、それぞれ閉位置、遷移位置および開位置にある弁200を示す。再度、弁200が常時閉構成で示されるが、本開示の恩恵を享受する当業者は、弁200も、例えば、弁部材220がバネ160によって付勢され、アクチュエータアセンブリ216によってそれぞれ動かされる方向を反転することによって、常時開弁であり得ることを理解するであろう。
【0030】
少なくとも1つの実施形態では、弁200は、電気機械アクチュエータ218を含むことができ、アクチュエータハウジング217、弁部材220、および弁200を開閉するためにアクチュエータ218と協働するための本体202を有することができる。ハウジング217は、単一の内部空間を有することができるが、必ずしもそうである必要はなく、少なくとも1つの実施形態では、弁100に関して上述したチャンバ119a、119bなどの2つ以上の別個のチャンバを含むことができる。
【0031】
アクチュエータアセンブリ216は、本体202に対して時計回りおよび/または反時計回りなどの1つ以上の方向にリードスクリュー270を移動させるための電気機械アクチュエータ218を含むことができる。少なくとも1つの実施形態では、リードスクリュー270は、本体202上の雄ネジ274と螺合するための雌ねじ272を有することができ、本体202は、本体部分202bを含むことができるが、必ずしもそうである必要はなく、本体部分202bは、別の本体部分202a、ハウジング217、またはその両方に螺合可能または別の方法で結合される。リードスクリュー270は、本開示の一実施形態によれば、任意のタイプの歯またはねじ山を有することができ、少なくとも1つの実施形態では、高ピッチリードスクリューとすることができる。アクチュエータ218は、単一ギアのような1つ以上のギア278、または少なくとも1つの実施形態では、モータ速度を低減し、リードスクリュー270に加えられるトルクを増倍するためのギアボックスまたはギアドライブを構成する複数のギアのような複数のギア(図示せず)を駆動するための、電気モータ、ステッピングモータ、または他のモータのようなモータ276、含むことができる。別の例として、アクチュエータ218は、駆動連通状態にあるモータ276およびギア278を選択的に係合するために、別々にまたはモータ276と組み合わせて、1つ以上のソレノイドを含むことができる。駆動ギアのようなギア278は、リードスクリュー270上の外歯280bと連通する歯280aを有することができる。モータ276は、ギア278を直接または間接的に駆動することができ、ギア278は、軸Xを中心にリードスクリュー270を回し、リードスクリュー270を1つ以上の方向に動かすことができる。例えば、リードスクリュー270は、(
図4~
図6に示される例示的な構成において)左側に移動することができ、弁部材220またはピストン234のようなその一部を接触させて、バネ160の閉鎖力に打ち勝ち、弁部材220を弁座122から離して、弁200を少なくとも部分的に開くように強制することができる(例えば、
図5~6を参照)。別の例として、リードスクリュー270は、(
図4~
図6に示される例示的な構成において)右側に移動することができ、バネ160の戻り力の下などで、弁部材220またはその一部と接触したままで、バネ160の閉鎖力に屈し、弁部材220が弁200を少なくとも部分的に閉鎖するように、弁座122に向かって移動および/または密閉係合することを可能にすることができる。少なくとも1つの実施形態では、モータ276およびギア278は、弁200の閉鎖中に、リードスクリュー270を能動的に回すことができる。代替として、モータ276および/またはギア278は、バネ160の力の下など、弁の閉鎖中にリードスクリュー270が回転するように受動的に回転することができ、これは、ハウジング217内または他の場所に配置され、電源からモータ276(および/または、存在する場合は1つ以上のソレノイド駆動ギアドライブ)に供給される電力を制御する1つ以上の電気構成要素164などを介してモータ276に供給される電力を制限またはオフにすることを含むことができる。
【0032】
少なくとも1つの実施形態において、弁200は、1つ以上の補助電源(例えば、1つ以上のコンデンサ282)を含み得、この補助電源は、一次電力の損失の場合などの1つ以上の条件下で、弁200またはアクチュエータ218に電力を提供するために、1つ以上のスーパーコンデンサを含み得る。例えば、コンデンサ282は、モータ276(および/または1つ以上の電気構成要素164)と電気的に通信することができ、一次電力の損失の場合にモータ276に電流を供給して、アクチュエータ218に弁部材220をデフォルト位置に移動させることができ、デフォルト位置は、全開位置、全閉位置、または部分開/閉位置など、本開示の実施形態による任意の他の位置とすることができ、またはそれらを含むことができる。バネ160(存在する場合)は、本開示の実施による任意のタイプのバネまたは他の付勢装置のうちの1つ以上であり得るか、またはそれらを含み得、バネには、捩りバネ、時計バネ、引張りバネ、圧縮バネ、およびコイルバネを、別々に、または組み合わせて、全体的または部分的に含むが、これらに限定されない。さらに、
図4~
図6の例示的な実施形態では、バネ160は、リードスクリュー270とは反対側のピストン234の側にあるように示されているが、これは必ずしもそうである必要はなく、代替として、または集合的に、バネ160は、リードスクリュー270に結合され、弁200を開閉するためにリードスクリュー270を1つ以上の方向に転回または回転させるように適合された1つ以上のバネとすることができ、またはそれを含むことができる。さらに別の例として、弁200の少なくとも1つの実施形態では、モータ276は、弁部材220を弁座122に向かって、および/または弁座122から離れるような1つ以上の方向に駆動するためのリニアステッパモータであるか、またはそれを含むことができる。多くの実施形態のうちの1つに過ぎないこのような実施形態では、リードスクリュー270は、なくてもよいが、必ずしもそうである必要はない。
【0033】
引き続き図面を参照し、特に
図7を参照しながら、本開示による弁の多くの実施形態のうちの別の実施形態を説明する。弁300は、上述の弁100、200と同様に機能し、同一または類似の構成要素のうちの1つ以上を含むことができ、それらの構成要素は、同様の参照番号で表されることがあり、本明細書で再び詳細に説明する必要はない。しかしながら、弁300は、例えば、弁200とは異なる可能性があり、
図4~
図6の実施形態と比較して、アクチュエータ218およびリードスクリュー270などの1つ以上の他の弁構成要素を弁部材220の反対側に配置することができるか、あるいは他の方法で弁部材220の反対側と協働するように構成することができる。例えば、リードスクリュー270は、ハウジング部分202aに回転自在に連結することができ、アクチュエータアセンブリ216は、上述した弁200の実施形態のように、弁部材220を弁座122から押し離す代わりに、バネ160の力に抗して弁部材220を弁座122から引き離すことができる。別の例として、1つ以上のシール140は、ローリングダイアフラムシールなどのダイアフラムシールであり得るか、またはそれを含み得る。
【0034】
さらに、少なくとも1つの実施形態では、弁300は、弁操作中にリードスクリュー270および弁部材220を互いに、任意選択で結合および結合解除するための解放可能カプラ302を含むことができる。例えば、カプラ302は、弁部材220をバネ160の力に抗して弁座122から離れる方向に移動させることによって、リードスクリュー270が弁300を開くことを可能にするように、動力を供給される弁操作中にリードスクリュー270と弁部材220とを互いに結合するための電磁石のような磁石304であるか、またはそれを含むことができる。弁300がデフォルト位置に戻るか、さもなければデフォルト位置をとることを要求する電力損失または他の状況の場合には、磁石304をオフにして、リードスクリュー270と弁部材220とを結合解除し、弁部材220を、バネ160の戻り力の下などで、デフォルト位置に移動させることができる。このようなデフォルト位置は、例示目的で
図7の常閉構成に例示されているような閉位置とすることができるが、これは必ずしもそうである必要はなく、弁300は代替として常開弁として構成することができる。磁石304は、ハウジング217内に少なくとも部分的に収容することができる電気構成要素164によって制御することができる。少なくとも1つの実施形態では、弁300は、フェールセーフ動作のためにリードスクリュー270と弁部材220を一緒に解放可能に保持するために、1つ以上の他のタイプのカプラ302を、別々に、またはファスナー、機械的または電気機械的に作動するカプラ、手動解放などのような磁石304と組み合わせてであっても、含むことができる。
【0035】
引き続き図面を参照し、特に
図8~
図10を参照しながら、本開示による弁の多くの実施形態のうちの別の実施形態を説明する。弁400は、上述の弁100、200、300と同様に機能し、同一または類似の構成要素のうちの1つ以上を含むことができ、それらの構成要素は、同様の参照番号で表されることがあり、本明細書で再び詳細に説明する必要はない。しかしながら、弁400は、現場でのフェールセーフ性能を保証するのに役立つことができる冗長動作のための特徴を有することができるという点で、前述の弁とは異なることができる。
図8、
図9、および
図10は、それぞれ閉位置、遷移位置、および開位置における弁400を示す。弁400は、
図8~
図10に常閉構成で示されているが、本開示の恩恵を享受する当業者は、弁400が常開弁であってもよいことを理解するであろう。
【0036】
少なくとも1つの実施形態では、弁400は、例えば、1つ以上の弁座422と協働して流体がそこを通って流れることを可能にし、かつ防止することによって、弁400を開閉するように複数の弁部材420a、420bを移動させるための1つ以上のアクチュエータ418を有するアクチュエータアセンブリ416を含むことができる。弁部材420aは、上述した弁部材120、220のうちの1つ以上と類似または同一であり得、アクチュエータ418は、
図1~
図7を参照して上述したアクチュエータ118、218と同一または類似の様式で、弁操作中に、弁部材420aを、弁座422(1つ以上のシール124を含み得る)と密封連通、密封連通解除するように移動させ得る。さらに、本明細書では二重同軸弁と称することができる弁400は、弁部材420aの操作に冗長な方法で弁400を通る流体の流れを制御するように構成された第二の弁部材420bを含むことができ、弁部材420aと独立または一括した操作を含むことができる。少なくとも1つの実施形態では、弁本体402は、複数の弁部材を保持するために配置され得、弁部材420bは、弁部材420aと同様の方法で、しかし、長手方向に反対のような異なる方向から、弁座422と連通するために、本体402内に少なくとも部分的に配置され得る。多くの実施形態のうちの1つに過ぎないこのような実施形態では、弁座422は、弁部材420bと密封可能に結合するために、1つ以上の側面および/または1つ以上の追加のシール124(存在する場合)を有することができる。例示目的で
図8~
図10の例示的な実施形態に示すように、アクチュエータ418は、弁100を参照して上述したアクチュエータ118と同様の電気油圧アクチュエータであるか、またはこれを含むことができ、弁400は、第二の弁部材420b(および/または弁部材420a)と協働するための制御弁458、バネ460、スイッチ462、および電気構成要素464などの1つ以上の追加の構成要素を、上述した対応する弁構成要素が弁部材120または弁部材420aと協働するのと同一または類似の方法で含むことができるが、弁部材420bの開閉方向は、弁部材120、420aそれぞれの開閉方向とは反対であることなどによって異なる(例えば、それぞれ弁部材420aおよび420bの開方向を示す
図9の矢印AおよびBを参照)。このような実施形態では、弁400またはアクチュエータアセンブリ416は、単一ポンプ152およびリザーバ156を含んでもよく、2つの弁158、458は、弁部材420a、420bをそれぞれ移動させて、弁座422と密封連通、密封連通解除するように制御することができ、それは、同じ速度で、異なる速度で、同時に、選択的に、独立して、またはその他の方法で発生し得る。任意選択で、弁400は、1つ以上の追加のポンプまたはリザーバ(図示せず)などの、弁部材420bを動作させるための1つ以上の追加の冗長構成要素を含むことができ、この追加のポンプまたはリザーバは、ハウジング417内に少なくとも部分的に配置することができるが、必ずしもそうである必要はない。別の選択肢として、弁部材420a、420bの一方または両方(または本明細書に開示される任意の他の弁部材)は、
図7を参照して上記で説明される解放可能カプラ302を利用するか、または含むことができる(例えば、
図12を参照)。
【0037】
これらの方法では、弁400は、摩耗、誤操作、または弁操作中の他の理由による1つの弁部材の故障の場合のような、フェールセーフ操作を保証するのに役立てるために、冗長弁部材420a、420bを有することができる。さらに、弁400は、弁100、200、300の実施形態のような単一の弁部材を有する実施形態に対して、流速に対するさらなる流れ抵抗または悪影響を最小限に抑えて、または全く伴わずに、冗長性を有利に提供することができる。より具体的には、本開示の恩恵を享受する当業者によって理解されるように、多くのうちの1つに過ぎない、
図8~
図10に示す弁400の実施形態は、弁部材420a、420bとそれぞれ密封係合するために弁座422の両側を利用し、弁座422は、オリフィス110(例えば、
図1を参照のこと)を通る弁座122よりも、オリフィス410を通る流れに対する制限をほとんど、または全く生じない。言い換えると、
図11Aおよび
図11Bにおそらく最もよく示されているように、弁座422は、例えば、単一の弁部材のみを有する弁100の同様のサイズの実施形態の流れ特性を維持または効果的に維持しながら、2つの異なる弁部材と密封可能に結合することができる。その理由は、弁座422および/または弁口410は、弁座122および/またはオリフィス110よりも弁400を通る流体の流れに対する大きな表面積または他の障害物を有する必要がなく、また、オリフィス110、410を通る流路111の流量は、同じサイズの弁の場合(すなわち、例えば、1/4インチ~6インチの範囲のサイズを含むことができるが、これらに限定されない、流れ面積または流れ直径に関して)、同じまたは実質的に同じだからである。
【0038】
引き続き図面を参照し、特に
図12~
図13を参照しながら、本開示による二重同軸弁の多くの実施形態のうちの他の2つの実施形態について説明する。
図12に示すように、少なくとも1つの実施形態では、本開示による二重同軸弁500は、概して、上記の弁100~400のうちの1つ以上と同一または類似の方法で機能することができるが、弁400の電気油圧アクチュエータ418の代わりに(または集合的に)、ハウジング517および/または弁本体502内に少なくとも部分的に収容され、弁200を参照して上記で説明したものと同様の1つ以上の電気機械アクチュエータ518を含むアクチュエータアセンブリ516を含むことができる。例えば、弁500は、弁座522(例えば、側面522a)に対する開閉方向のうちの少なくとも1つで第一の弁部材520aを移動させるための第一のアクチュエータ518aおよびリードスクリュー570aと、弁座522(例えば、側面522b)に対する開閉方向のうちの少なくとも1つで第二の弁部材520bを移動させるための第二のアクチュエータ518bおよびリードスクリュー570bとを含んでもよい。弁部材520a、520bの一方または両方は、
図7を参照して上記でより詳細に説明したように、1つ以上の解放可能カプラ302および/またはシール140(ローリングダイアフラムシールまたは他のタイプのシールであってもよい)を含むことができるが、必ずしもそうである必要はない。
【0039】
ここで
図13を参照すると、少なくとも1つの実施形態では、本開示による二重同軸弁600は、概して、上記の弁100~500のうちの1つ以上と同一または類似の様式で機能することができるが、弁100~500のアクチュエータアセンブリのうちの1つ以上の代わりに(または集合的に)、1つ以上のハウジング617a、617bおよび/または弁本体602内に少なくとも部分的に収容され、1つ以上のソレノイドアクチュエータ618a、618bを含むソレノイドアクチュエータアセンブリ616を含むことができる。例えば、弁600は、弁座622(例えば、側面622a)に対して開閉方向の少なくとも1つに第一の弁部材620aを移動させるための第一のコイル619aを有する第一のアクチュエータ618aと、弁座622(例えば、側面622b)に対して開閉方向の少なくとも1つに第二の弁部材620bを移動させるための第二のコイル619bを有する第二のアクチュエータ618bとを含んでもよい。例示目的のために
図13に示すように、弁600は、常時閉鎖実施形態であってもよく、またはそれを含むことができ、1つ以上のバネ160は、弁部材620a、620bを、全閉位置のような閉位置に向かって付勢することができ、弁部材620a、620bのうちの少なくとも1つは、弁600を通る流体の流れを防止するために、弁座622と密封係合することができる。作動時に、コイル619a、619bは、エネルギーを与えることができ、それぞれの弁部材620a、620bまたはその一部分(磁性部分など)と相互作用する磁界を作り出すことができ、弁部材620a、620bを、バネ160の力に抗して、弁座622との密封係合を解除するように移動させる。多くの実施形態のうちの一つである
図13の例示的な実施形態では、弁部材620a、620bは、開放中に弁座622から離れて、それぞれ左方向および右方向に移動することができ、閉鎖中に弁座622に向かって、長手方向で反対方向に移動することができる。作動終了時に、コイル619a、619bは、完全に、瞬間的に、経時的に、制御された方法で、エネルギーを与えないようにすることができ、あるいは、そうでなければ、開放中にそれぞれの弁部材620a、620bと相互作用する磁界の大きさを(任意選択でゼロに)低下させることができ、1つ以上の弁部材620a、620bは、バネ160の力の下で、弁座622に向かうように、および/または弁座622と密封係合するように移動することができる。代替的に、または集合的に、少なくとも1つの実施形態では、弁600は、常開弁であるか、または常開弁を含むことができ、1つ以上のバネ160は、弁部材620a、620bを全開位置などの開位置に向かって付勢することができ、この位置で、弁部材620a、620bは、弁座622から最大変位の位置にあり、弁600を通る流体の流れを可能にし、これは、本開示の実施形態による任意の量の変位または流体の流れであるか、またはこれを含むことができる。多くの実施形態のうちの1つに過ぎないこのような実施形態では、コイル619a、619bは、エネルギーを与えることができ、弁部材620a、620bを、
図13の例示的な常閉の実施形態について上述したものと同様であるが、反対の配置で、バネ160の力に抗して、弁部材620a、620bとの密封係合をするように移動させることができる。
【0040】
引き続き図面を参照し、特に
図14を参照しながら、本開示による二重同軸弁の多くの実施形態のうちの別の実施形態について説明する。
図14に示されるように、少なくとも1つの実施形態では、本開示による二重同軸弁700は、概して、上記の弁100~600のうちの1つ以上と同一または類似の様式で機能することができ、弁は、1つ以上のアクチュエータ718a、718b、および/または弁部材720a、720bのうちの1つまたは複数を開方向または閉方向に(例えば、弁本体702の軸Xに沿って長手方向に)付勢するための1つまたは複数のバネまたは他の装置などの付勢装置760a、760bによって、1つ以上の弁座722に対して開閉され得る一対の冗長弁部材720a、720bを有するものを含むことができる。しかしながら、上述の二重同軸弁の実施形態とは異なり、弁700は、互いに同じ方向に開閉する弁部材720a、720bを含むことができ、これは、少なくとも部分的に同心であることを含むことができる。例えば、弁部材720aは、弁部材720b内に少なくとも部分的に配置することができ、それぞれは、弁座722を全閉位置のような閉位置に密封係合させるためのシール端部721a、721bを有することができる。弁部材720a、720bおよび/またはシール端部721a、721bは、同時にまたは異なる時点で弁座722と結合することができ、弁座711の同じ表面または異なる表面と係合することができ、これは、1つ以上のシール124(存在する場合)との結合を含むことができる。アクチュエータ718a、718bは、本明細書に開示されるアクチュエータ(例えば、アクチュエータ118~618)のいずれか、または別のアクチュエータであってもよく、または個別に、または組み合わせて、全体的に、または部分的に含むことができる。さらに、2つのアクチュエータ718a、718bが例示目的のために示されているが、これは必ずしもそうである必要はなく、少なくとも1つの実施形態において、弁700は、両方の弁部材720a、720bを作動させるための単一のアクチュエータを含むことができる。これらの態様において、弁700は、弁400を参照して上でより詳細に説明した同じ理由のために、流れ抵抗が最小限で、または流動抵抗の追加なしで、フェールセーフ動作を保証するのに役立てるために、冗長弁部材720a、720bを有することができる。
【0041】
引き続き図面を参照し、特に
図15~
図17を参照しながら、本開示による弁の多くの実施形態のうちの別の実施形態について説明する。弁800は、弁800が1つ以上の弁座822と密封係合して任意に結合することができる1つ以上の弁部材820を含むことができるという点で、本開示の他の弁の実施形態のうちの1つ以上と同様に機能することができる。本明細書の他の箇所で説明される同一または類似の構成要素のうちの1つ以上は、同様の参照番号で表されることがあり、本明細書で再び詳細に説明する必要はない。弁800は、例えば、異なるアクチュエータアセンブリ816を有することができるという点で、弁100~600と異なることができ、アクチュエータアセンブリは、他の弁の実施形態に関して上述したものと類似し得るが、それにもかかわらず、1つ以上の方法で異なることがあるソレノイドパイロットアクチュエータ818と、それと協働するための1つ以上の他の弁構成要素とを含み得る。
図15、
図16、および
図17は、それぞれ閉位置、遷移位置、および開位置における弁800を示す。弁800は、例示目的のために、単一の弁部材820を有する常閉構成で示されるが、これは必ずしもそうである必要はない。例えば、少なくとも1つの実施形態では、弁800は、常時開弁であってもよく;他の例として、弁800は、1つ以上の実施形態において、同一または異なる方向に移動できる複数の弁部材820および/または複数のアクチュエータ818を有してもよい。
【0042】
少なくとも1つの実施形態では、弁800は、パイロットアクチュエータ818を含むことができ、アクチュエータハウジング817、弁部材820、および弁800を開閉するためにアクチュエータ818と協働するための本体802を有することができ、これらは、弁800の流路808内を流れる、またはその中を流れる流体801の圧力によって、1つ以上の方向に弁部材820を移動させることを含むことができる。弁部材820は、スリーブ、管、またはピストンスリーブであってもよく、またはそれを含んでもよく、弁操作中にオリフィス810および/または弁座822と摺動して密封連通し、密封連通解除するために、内面826および1つ以上の支持体828、830などの本体802に摺動可能に結合される。弁部材820は、流路808の一部分を形成するための管状スリーブ832と、ディスクまたはプレートなどのピストン834とを含むことができる。ピストン834は、スリーブ832と、アクチュエータアセンブリ816またはアクチュエータ818の1つ以上の構成要素との間で力を伝達することなどによって、協働するためのものである。スリーブ832およびピストン834は、内面826および/または1つ以上の支持体828、830などの本体802に密封結合することができ、これは、1つ以上のシール836の利用を含むことができる。例えば、例示目的で
図15~
図17に示すように、弁800は、本体802または表面826と密封係合するために、ピストン834に結合された1つ以上のシール836を含むことができる。同様に、弁800は、スリーブ832の外面842などのスリーブ832と、1つ以上の支持体828、830の内面844などの本体802とを密封係合するための1つ以上のシール840を含むことができる。例示目的で
図15~
図17に示すように、シール836、840の1つ以上は、Oリングなどの環状エラストマーシールであり得るか、またはそれを含み得るが、これは必ずしもそうである必要はなく、代替的に、または集合的に、シール836、840は、本開示の特定の実施による任意の断面形状を有する任意のタイプのシールで、エラストマーシール、非エラストマーシール、動的シールおよび他のシールを含むシールであり得るか、またはそれを含み得る。例えば、少なくとも1つの実施形態において、シール836、840のうちの1つ以上は、ローリングダイアフラムシール(例えば、
図7を参照)のようなダイアフラムシールであり得るか、またはそれを含み得る。
【0043】
弁800は、弁部材820などの1つ以上の弁構成要素の移動、および弁操作中の弁部材820などの1つ以上の弁構成要素とアクチュエータアセンブリ816(以下でさらに説明する)の1つ以上の構成要素との間の協働をサポートするために、キャビティ、区画、または空間などの1つ以上のチャンバ848を含むことができる。例えば、弁800は、弁部材820の少なくとも一部分(例えば、スリーブ832の少なくとも一部分)を、弁部材820が1つ以上の位置にあるときなどに、一時的に、または他の方法で、受け入れるためのチャンバ848aを含むことができる。この1つ以上の位置には、1つ以上の閉位置(例えば、
図15を参照)、遷移位置(例えば、
図16を参照)、および開位置(例えば、
図17を参照)を含み得るが、必ずしもすべての位置を含む必要はない。弁800は、アクチュエータアセンブリ816の1つ以上の構成要素(以下にさらに記載される)を収容するか、またはそうでなければ支持するための1つ以上のチャンバ848b、848cを含み得る。例えば、チャンバ848bは、ピストン834の一方の側に配置され、ピストン834または弁部材820のその一方の側と協働する1つ以上の構成要素を収容するように構成され、チャンバ848cは、ピストン834の他方の側に配置され、ピストン834または弁部材820のそのような他方の側と協働する1つ以上の構成要素を収容するように構成され得る。チャンバ848b、848cのうちの1つ以上は、全体的にまたは部分的に(例えば、上述のシールのうちの1つ以上によって)流路808から流体的に分離することができ、少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータハウジング817の少なくとも一部分と流体連通することができる。チャンバ848b、848cの内部容積は、ピストン834が弁操作中に移動するにつれて変化し得る。
【0044】
アクチュエータアセンブリ816は、流路808の少なくとも一部分および弁本体802のチャンバ848cと流体連通する、二方向、三方向または他のソレノイド作動パイロット弁などのパイロットアクチュエータ818を含んでもよい。例えば、本体802は、弁部材820またはピストン834の流体的に上流の流路808の部分808aと流体的に連通して含み得る、アクチュエータ818と流路808との間のパイロット流路803a、およびピストンボアまたはピストンボア体積であり得る、またはそれを含むことができるアクチュエータ818とチャンバ848cとの間の流路803bなど、アクチュエータ818と流体的に連通している1つ以上のパイロット流路803を含むことができる。アクチュエータ818は、流路803に沿った流体の流れを制御するように、1つ以上のパイロットオリフィス805(1つ以上の弁座807を含むことができる)と任意の密封係合をするために、パイロット弁部材などの1つ以上の弁部材818aを含むことができる。作動時に、アクチュエータ818は、弁部材818aをパイロットオリフィス805から結合解除することができ、流体Fは、流路808から流路803を通ってチャンバ848cに流れ、ピストン834などの弁部材820またはその一部分と接触することができる(
図16参照)。流体Fからの流体圧力は、弁部材820を、戻しバネ860などの1つ以上の付勢装置の力に抗して、弁座822との密封係合を解除するように(例えば、例示的な
図16に示すように、左側へ)移動させることができる。チャンバ848cからの流体Fは、1つ以上のブリード流路809を介して、チャンバ848cから流出し、流路808に戻ることができ、ブリード流路809は、チャンバ848cおよびオリフィス810、またはピストン834の流体的に下流側の弁流路808の別の部分と流体的に連通する1つ以上の流路であり得るか、またはそれを含み得る。例示目的で
図15~
図17の例示的な実施形態に示すように、ブリード流路809は、弁部材820と本体802またはその一部分との間の1つ以上のブリードクリアランスとすることができ、またはそれを含むことができる。しかしながら、これは必ずしもそうである必要はなく、代替的に、または集合的に、ブリード流路809は、本体802の一部に形成されるか、またはそうでなければチャンバ848cと流路808との間をルーティングする1つ以上の流路であり得るか、またはそれを含み得る(例えば、
図15~17に示されるパイロット流路803aの例示的な形態と同様に)。流体Fは、弁部材820を1つ以上の開位置に保持するために、流体Fが流動チャンバ848cから出ることができるよりも速く、またはより大きな流量で、チャンバ848cに流入することができる。例えば、パイロット流路803は、ブリード流路809よりも大きな流れ面積または流量を有することができる。弁800を閉じるために、アクチュエータ818は、パイロットオリフィス805を通る流体の流れを少なくとも部分的に防止するために、弁座807に密封係合することができ、チャンバ848c内の流体Fによってピストン834に及ぼされる力は、減少することができ、バネ860からの戻り力または他の力は、弁部材820を1つ以上の閉位置に向かって、またはそれに移動させることができ、その1つ以上の閉位置は、弁部材820が弁座822と密封係合して結合される全閉位置を含むことができる。
【0045】
引き続き図面を参照し、特に
図18~
図20を参照しながら、本開示による弁の多くの実施形態のうちの別の実施形態について説明する。弁900は、本開示の他の弁で、弁800を含むがこれに限定されない弁の実施形態のうちの1つ以上と同様に機能することができ、本明細書の他の箇所で説明される同一または類似の構成要素のうちの1つ以上は、同様の参照番号で表されることがあり、本明細書で再び詳細に説明する必要はない。弁900は、異なるアクチュエータアセンブリ916を有することができるという点で、例えば、弁800と異なることができ、アクチュエータアセンブリ916は、他の弁の実施形態に関して上述したものと類似し得るが、それにもかかわらず、1つ以上の方法で異なることがある異なるソレノイドパイロットアクチュエータ918と、それと協働するための1つ以上の他の弁構成要素とを含むことができる。
図18、
図19、および
図20は、それぞれ閉位置、遷移位置、および開位置における弁900を示す。弁900は、例示目的で単一の弁部材920を有する常閉構成で示されているが、これは必ずしもそうである必要はない。例えば、少なくとも1つの実施形態では、弁900は、常時開弁であってもよく;他の例として、弁900は、1つ以上の実施形態において、同一または異なる方向に移動できる複数の弁部材920および/または複数のアクチュエータ918を有してもよい。
【0046】
少なくとも1つの実施形態では、弁900は、パイロットアクチュエータ918を含むことができ、アクチュエータハウジング917、弁部材920、および弁900を開閉するためにアクチュエータ918と協働するための本体902を有することができ、これらは、弁900の流路908の一部分内を流れる、またはその中を流れる流体901の圧力によって、1つ以上の方向に弁部材920を移動させることを含むことができる。そのように、弁900は、多くの方法で上述した弁800と類似してもよいが、例えば、アクチュエータ918が、弁800の例示的な二方向パイロット(または2/2パイロット)と比較して、三方向ソレノイドパイロット(3/2パイロットとしても知られる)であり得るか、またはそれを含むことができ、また、本体902などの1つ以上の他の弁構成要素が、それに従って、アクチュエータ918と協働するように構成され得るという点で、異なることができる。例えば、本体902は、弁部材920またはピストン934の流体的に上流の流路908の部分908aと流体連通することができるアクチュエータ918と流路908との間のパイロット流路903aと、ピストンボアまたはピストンボア体積であること、または含むことができるアクチュエータ918とチャンバ948cとの間の流路903bとのように、アクチュエータ918と流体連通する1つ以上のパイロット流路903を含むことができる。少なくとも1つの実施形態では、本体902は、また、1つ以上のブリード流路909を含むことができ、ブリード流路909は、チャンバ948cおよびオリフィス910、またはピストン934の流体的に下流側の弁流路908の別の部分と流体連通する1つ以上の流路であり得るか、またはそれを含み得る。ブリード流路909は、チャンバ948cと直接流体連通することができ、または多くの実施形態のうちの1つに過ぎない
図18~
図20の例示的な実施形態に示すように、チャンバ948cと流体連通する1つ以上のブリードチャンバ948dと流体連通することができ、またはその両方と流体連通することができる。
【0047】
アクチュエータ918は、1つ以上のパイロットオリフィス905a、905b(1つ以上の弁座907a、907bを含むことができる)と任意選択で密封係合して、流路903およびブリード流路909に沿った流体の流れを制御するための1つ以上のアクチュエータ弁部材918a、918bを含むことができる。アクチュエータ918は、本開示の特定の実施形態の構成または用途ごとに、アクチュエータ弁部材918a、918bを独立して、または集合的に移動させることができる。作動時、アクチュエータ918は、弁部材918aをパイロットオリフィス905aから結合解除することができ、流体Fは、流路908から流路903a、903bを通ってチャンバ948cに流れ、ピストン934(
図18参照)などの弁部材920またはその一部分と接触することができる。同時に、または別の時点で、アクチュエータ918は、弁部材918bをパイロットオリフィス905bまたは弁座907bと結合させることができ、流体Fは、オリフィス905bを通ってチャンバ948c、948dからブリード流路909に流れることと、流路908へ戻ることを完全または部分的に防止することができる。流体Fからの流体圧力は、弁部材920を、戻しバネ960(
図19参照)などの1つ以上の付勢装置の力に抗して、弁座922との密封係合を解除するように(例えば、例示的な
図18に示すように、左側へ)から外へ移動させることができる。弁900が閉じると、アクチュエータ918は、弁部材918aを、弁座907aを介してパイロットオリフィス905aと結合することができ、弁部材918bをパイロットオリフィス905bから結合解除することができ、流体Fは、少なくとも部分的に、チャンバ948cへの流入を防止することができ、チャンバ948c、948dからブリード流路909を通って流れ、流路908へ戻ることができる。したがって、チャンバ948c内の流体Fによってピストン934に加えられる力は減少し得、バネ960からの戻り力または他の力は、弁部材920を1つ以上の閉位置に向かって、または1つ以上の閉位置に移動させることができ、その閉位置は、弁部材920が弁座922と密接に流体係合してシール結合される全閉位置を含むことができる。
【0048】
少なくとも1つの実施形態では、弁は、貫通する弁流路をする弁本体と、流体入口および前記流体入口から流体的に下流の流体出口であって、中心長手方向軸を中心として同軸である入口および出口、および/または軸を中心として同軸の弁流路に沿った他の位置を含むことができる、流体入口および流体出口と、前記入口と前記出口との間で流体的に前記弁流路内に配置された弁座と、前記弁本体に摺動可能かつ密封可能に結合され、任意選択で前記弁座と結合して前記弁を通る流体の流れを制限または防止するように構成される弁部材と、前記弁部材を1つ以上の長手方向または他の方向に付勢し、前記弁座と密封係合し、または密封解除し、前記弁座に向かう、または遠ざかるように構成された付勢装置と、任意選択で、前記弁部材を前記第一の長手方向または他の長手方向と反対の方向、または異なる方向を含み得る1つ以上の長手方向に、前記弁座と密封係合または密封係合解除させるように、前記弁座に向かって、または遠ざかるように移動させるように構成されるアクチュエータアセンブリと、を含むことができる。アクチュエータアセンブリは、電気油圧アクチュエータ、電気機械アクチュエータ、ポンプ、電気モータ、ステッパモータ、ギアボックス、電磁石、ソレノイド、パイロット弁およびそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0049】
少なくとも1つの実施形態では、弁は、弁本体に摺動可能かつ密封可能に結合された第二の弁部材のような1つ以上の追加の弁部材と、第二の弁部材を付勢して、弁座との密封係合または密封連通解除するように構成された第二の付勢装置とを含むことができる。アクチュエータアセンブリは、任意選択で、第二の弁部材を移動させて、同一または異なる弁座を含み得る弁座と密封係合または密封連通解除するように構成することができる。少なくとも1つの実施形態において、第一の弁部材は、弁座の上流側と結合するように構成することができ、第二の弁部材は、弁座の下流側と結合するように構成することができる。アクチュエータアセンブリは、任意選択で、第二の弁部材を1つ以上の方向に移動させるように構成することができる。
【0050】
少なくとも1つの実施形態では、第一および第二の弁部材は、弁座の同じ側面と結合するように構成することができ、アクチュエータアセンブリは、任意選択で、弁部材を1つ以上の方向に移動させるように構成することができる。少なくとも1つの実施形態では、第二の弁部材は、少なくとも部分的に管状であってもよく、第一の弁部材の少なくとも一部分は、第二の弁部材内に配置され得る。第二の弁部材は、少なくとも部分的に管状であってもよく、第一の弁部材の少なくとも一部分および第二の弁部材の少なくとも一部分は、同心円状であってもよい。少なくとも1つの実施形態では、弁座の上流側および下流側は、単一のオリフィスを含むことができる1つ以上のオリフィス内に配置することができる。少なくとも1つの実施形態では、弁座の上流側および下流側は、一体弁座部材または複数の弁座部材の反対側であり得る。
【0051】
弁部材は、管状スリーブに結合され、弁本体のチャンバ内に摺動可能に配置されたピストンを含むことができ、アクチュエータアセンブリは、弁部材を、加圧流体を介して、または加圧流体によって、長手方向などの1つ以上の方向に移動させるように構成することができる。少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータアセンブリは、1つ以上の作動流体を1つ以上のチャンバにポンピングするように構成された1つ以上のポンプを含むことができる。少なくとも1つの実施形態では、弁は、弁流路および1つ以上のチャンバと流体連通する1つ以上のパイロット流路を含んでもよく、アクチュエータアセンブリは、パイロット流路内に配置された弁座と結合するように構成されたパイロット弁部材を含んでもよい。弁部材は、管状スリーブに結合され、弁本体のチャンバ内に摺動可能に配置されたピストンを含むことができる。少なくとも1つの実施形態では、弁は、1つ以上のチャンバおよび弁流路と流体連通する1つ以上のブリードオリフィスを含むことができる。
【0052】
少なくとも1つの実施形態では、弁は、貫通する弁流路をする弁本体と、流体入口および前記流体入口から流体的に下流の流体出口であって、中心長手方向軸を中心として同軸であり得る、流体入口および流体出口と、前記入口と前記出口との間で流体的に前記弁流路内に配置された固定弁座であって、上流側と下流側とを有する、固定弁座と、前記弁本体に摺動可能かつ密封可能に結合され、任意選択で前記弁座と結合して前記弁を通る流体の流れを防止するように構成される第一の弁部材と、前記第一の弁部材を付勢して、前記弁座と密封係合させるように構成された第一の付勢装置と、前記弁本体に摺動可能かつ密封可能に結合され、任意選択で前記弁座と結合して前記弁を通る流体の流れを防止するように構成される第二の弁部材と、前記第二の弁部材を付勢して、前記弁座と密封係合させるように構成された第二の付勢装置と、前記弁本体に結合され、任意選択で、前記第一および第二の弁部材を移動させて、前記弁座と密封係合解除するように構成されるアクチュエータアセンブリと、を含むことができる。
【0053】
少なくとも1つの実施形態では、弁は、前記第一の弁部材を移動させて、前記弁座と密封係合解除するように構成された第一のアクチュエータと、前記第二の弁部材を移動させて、前記弁座と密封係合解除するように構成された第二のアクチュエータとを含むことができる。第一の弁部材は、弁座の上流側と結合するように構成され、第二の弁部材は、弁座の下流側と結合するように構成することができる。少なくとも1つの実施形態では、第一および第二の弁部材は、1つ以上の弁座の同じ側面または異なる側面と結合するように構成することができる。
【0054】
1つ以上の弁部材は、少なくとも部分的に管状スリーブを含むことができ、管状スリーブは、1つ以上の弁流路の少なくとも一部分を構成することができる。付勢装置は、弁部材を第一の長手方向に付勢するように構成することができ、別の付勢装置は、1つ以上の方向に別の弁部材を付勢するように構成することができ、この1つ以上の方向は、第一の長手方向と同じであること、または異なることができる。少なくとも1つの実施形態では、第一の付勢装置は、第一の弁部材を第一の長手方向に付勢するように構成することができ、第二の付勢装置は、第二の弁部材を第一の長手方向とは反対であり得る第二の長手方向に付勢するように構成することができる。
【0055】
少なくとも1つの実施形態において、弁は、貫通する弁流路をする弁本体と、流体入口および前記流体入口から流体的に下流の流体出口であって、中心長手方向軸を中心として同軸である、流体入口および流体出口と、前記入口と前記出口との間で流体的に前記弁流路内に配置された固定弁座であって、上流側と下流側とを有する、固定弁座と、前記弁本体に摺動可能かつ密封可能に結合され、任意選択で前記弁座と結合して前記弁を通る流体の流れを防止するように構成される第一の弁部材と、前記第一の弁部材を第一の長手方向に付勢するように構成されたバネと、前記弁本体に結合され、任意選択で、前記第一の弁部材を前記第一の長手方向と反対の第二の長手方向に移動させるように構成されたアクチュエータアセンブリと、を含むことができ、前記アクチュエータアセンブリは、作動流体のリザーバと流体連通するポンプと、弁本体のリザーバとチャンバとの流体的な間に制御弁を備え、前記アクチュエータアセンブリは、作動流体を前記チャンバにポンピングすることにより、前記弁部材を前記第二の長手方向に移動させるように構成されている。第一の弁部材は、弁座に向かって、弁座から離れて、またはその両方に付勢することができる。
【0056】
少なくとも1つの実施形態において、弁は、貫通する弁流路をする弁本体と、流体入口および前記流体入口から流体的に下流の流体出口であって、中心長手方向軸を中心として同軸である、流体入口および流体出口と、前記入口と前記出口との間で流体的に前記弁流路内に配置された固定弁座であって、上流側と下流側とを有する、固定弁座と、前記弁本体に摺動可能かつ密封可能に結合され、任意選択で前記弁座と結合して前記弁を通る流体の流れを防止するように構成される第一の弁部材と、前記第一の弁部材を第一の長手方向に付勢するように構成されたバネと、前記弁本体に結合され、任意選択で、前記第一の弁部材を前記第一の長手方向と反対の第二の長手方向に移動させるように構成されたアクチュエータアセンブリと、を含むことができ、前記アクチュエータアセンブリは、モータと、ギアと、リードスクリューとを備え、前記アクチュエータアセンブリは、前記リードスクリューを回すことによって前記弁部材を第二の長手方向に移動させるように構成される。第一の弁部材は、弁座に向かって、弁座から離れて、またはその両方に付勢することができる。
【0057】
少なくとも1つの実施形態において、弁は、貫通する弁流路をする弁本体と、流体入口および前記流体入口から流体的に下流の流体出口であって、中心長手方向軸を中心として同軸である、流体入口および流体出口と、前記入口と前記出口との間で流体的に前記弁流路内に配置された固定弁座であって、上流側と下流側とを有する、固定弁座と、前記第一の弁部材を第一の長手方向に付勢するように構成されたバネと、前記弁本体に結合され、任意選択で、前記第一の弁部材を前記第一の長手方向と反対の第二の長手方向に移動させるように構成されたアクチュエータアセンブリと、を含むことができ、前記アクチュエータアセンブリは、前記弁部材を移動させるアクチュエータと、前記弁部材をアクチュエータの少なくとも一部分に解放可能に結合するカプラとを備え、前記カプラは、イベントが発生すると、前記アクチュエータから前記弁部材を結合解除するように構成される。少なくとも1つの実施形態では、イベントは、電力の損失または電力の減少であり得る。少なくとも1つの実施形態において、カプラは、1つ以上の電磁石であり得るか、またはそれを含み得る。第一の弁部材は、弁座に向かって、弁座から離れて、またはその両方に付勢することができる。
【0058】
少なくとも1つの実施形態において、弁は、貫通する弁流路をする弁本体と、流体入口および前記流体入口から流体的に下流の流体出口であって、中心長手方向軸を中心として同軸である、流体入口および流体出口と、前記入口と前記出口との間で流体的に前記弁流路内に配置された固定弁座であって、上流側と下流側とを有する、固定弁座と、前記弁本体に摺動可能かつ密封可能に結合され、任意選択で前記弁座と結合して前記弁を通る流体の流れを防止するように構成される第一の弁部材と、前記第一の弁部材を第一の長手方向に付勢するように構成された付勢装置と、前記弁本体に摺動可能かつ密封可能に結合され、任意選択で前記弁座と結合して前記弁を通る流体の流れを防止するように構成される第二の弁部材と、前記第二の弁部材を第二の長手方向に付勢するように構成された付勢装置と、前記弁本体に結合され、任意選択で、前記第一の弁部材を前記第二の方向に、前記第二の弁部材を前記第一の方向に移動させるように構成されるアクチュエータアセンブリと、を含むことができ、前記アクチュエータアセンブリは、作動流体の1つ以上のリザーバと流体連絡している1つ以上のポンプと、弁本体の1つ以上のリザーバと1つ以上のチャンバとの流体的な間で1つ以上の制御弁とを含む。第一および第二の弁部材は、弁座に向かって、弁座から離れて、またはその両方に付勢することができる。
【0059】
少なくとも1つの実施形態において、弁は、貫通する弁流路をする弁本体と、流体入口および前記流体入口から流体的に下流の流体出口であって、中心長手方向軸を中心として同軸である、流体入口および流体出口と、前記入口と前記出口との間で流体的に前記弁流路内に配置された固定弁座であって、上流側と下流側とを有する、固定弁座と、前記弁本体に摺動可能かつ密封可能に結合され、任意選択で前記弁座と結合して前記弁を通る流体の流れを防止するように構成される第一の弁部材と、前記第一の弁部材を第一の長手方向に付勢するように構成された付勢装置と、前記弁本体に摺動可能かつ密封可能に結合され、任意選択で前記弁座と結合して前記弁を通る流体の流れを防止するように構成される第二の弁部材と、前記第二の弁部材を第二の長手方向に付勢するように構成された付勢装置と、前記弁本体に結合され、任意選択で、前記第一の弁部材を前記第二の方向に、前記第二の弁部材を前記第一の方向に移動させるように構成されるアクチュエータアセンブリと、を含むことができ、前記アクチュエータアセンブリは、1つ以上のモータ、1つ以上のギア、および1つ以上のリードスクリューを備え、前記アクチュエータアセンブリは、前記1つ以上のリードスクリューを回すことによって前記弁部材を移動させるように構成される。第一および第二の弁部材は、弁座に向かって、弁座から離れて、またはその両方に付勢することができる。
【0060】
少なくとも1つの実施形態において、弁は、貫通する弁流路をする弁本体と、流体入口および前記流体入口から流体的に下流の流体出口であって、中心長手方向軸を中心として同軸である、流体入口および流体出口と、前記入口と前記出口との間で流体的に前記弁流路内に配置された固定弁座であって、上流側と下流側とを有する、固定弁座と、前記弁本体に摺動可能かつ密封可能に結合され、任意選択で前記弁座と結合して前記弁を通る流体の流れを防止するように構成される第一の弁部材と、前記第一の弁部材を第一の長手方向に付勢するように構成された付勢装置と、前記弁本体に摺動可能かつ密封可能に結合され、任意選択で前記弁座と結合して前記弁を通る流体の流れを防止するように構成される第二の弁部材と、前記第二の弁部材を第二の長手方向に付勢するように構成された付勢装置と、前記弁本体に結合され、任意選択で、前記第一の弁部材を前記第二の方向に、前記第二の弁部材を前記第一の方向に移動させるように構成されるアクチュエータアセンブリと、を含むことができ、前記アクチュエータアセンブリは、1つ以上のソレノイドアクチュエータ、および1つ以上のコイルを含み、前記アクチュエータアセンブリは、1つ以上のコイルにエネルギーを与えること、および/またはエネルギーを与えないことによって弁メンバーを動かすように構成されている。第一および第二の弁部材は、弁座に向かって、弁座から離れて、またはその両方に付勢することができる。
【0061】
少なくとも1つの実施形態において、弁は、貫通する弁流路をする弁本体と、流体入口および前記流体入口から流体的に下流の流体出口であって、中心長手方向軸を中心として同軸である、流体入口および流体出口と、前記入口と前記出口との間で流体的に前記弁流路内に配置された固定弁座であって、上流側と下流側とを有する、固定弁座と、前記弁本体に摺動可能かつ密封可能に結合され、任意選択で前記弁座と結合して前記弁を通る流体の流れを防止するように構成される第一の弁部材と、前記第一の弁部材を第一の長手方向に付勢するように構成された付勢装置と、前記弁本体に摺動可能かつ密封可能に結合され、任意選択で前記弁座と結合して前記弁を通る流体の流れを防止するように構成される第二の弁部材と、前記第二の弁部材を第二の長手方向に付勢するように構成された付勢装置と、前記弁本体に結合され、任意選択で、前記第一および第二の弁部材を前記第二の方向に移動させるように構成されるアクチュエータアセンブリと、を含むことができ、前記第一および第二の弁部材のそれぞれは、前記弁座の同じ側に結合され、前記アクチュエータアセンブリは、前記アクチュエータアセンブリまたは本明細書に開示されるアクチュエータアセンブリの任意のものを、別々に、または組み合わせて、全体的または部分的に備える。第一および第二の弁部材は、弁座に向かって、弁座から離れて、またはその両方に付勢することができる。第一および第二の弁部材は、弁座の上流側、弁座の下流側、またはその両方、またはそれらの組合せと結合するように構成することができる。
【0062】
少なくとも1つの実施形態では、弁は、貫通する弁流路をする弁本体と、流体入口および前記流体入口から流体的に下流の流体出口であって、中心長手方向軸を中心として同軸である、流体入口および流体出口と、前記入口と前記出口との間で流体的に前記弁流路内に配置された固定弁座であって、上流側と下流側とを有する、固定弁座と、前記弁本体に摺動可能かつ密封可能に結合され、任意選択で前記弁座と結合して前記弁を通る流体の流れを防止するように構成される第一の弁部材と、前記第一の弁部材を第一の長手方向に付勢するように構成されたバネと、前記弁本体に結合され、任意選択で、前記第一の弁部材を前記第一の長手方向と反対の第二の長手方向に移動させるように構成されたアクチュエータアセンブリと、を含むことができ、前記アクチュエータアセンブリは、ソレノイドパイロットアクチュエータと、1つ以上のパイロット弁流路と、1つ以上のパイロット弁部材と、1つ以上のパイロットオリフィスと、1つ以上のブリード流路と、を備え、前記アクチュエータアセンブリは、任意選択で、バルブ流路からチャンバに出入りする流体を、弁部材の少なくとも一部分と流体連通するようにルーティングすることによって、前記弁部材を前記第二の長手方向に移動させるように構成されている。第一および第二の弁部材は、弁座に向かって、弁座から離れて、またはその両方に付勢することができる。アクチュエータアセンブリは、複数のパイロット弁部材およびパイロットオリフィスを含むことができる。弁は、弁オリフィスと流体連通する1つ以上のブリード流路を含むことができる。アクチュエータアセンブリは、1つ以上の2/2パイロットを含むことができる。アクチュエータアセンブリは、1つ以上の3/2パイロットまたは他のパイロットを含むことができる。アクチュエータアセンブリは、弁本体に摺動可能かつ密封可能に結合され、任意選択で弁座と結合して弁を通る流体の流れを防止するように構成され、第一の弁部材と同じまたは異なることができる1つ以上の方向に移動するように構成された第二の弁部材を含むことができる。
【0063】
少なくとも1つの実施形態では、弁本体と、流体入口および前記流体入口から流体的に下流の流体出口であって、中心長手方向軸を中心として同軸であり得る、流体入口および流体出口と、前記入口と前記出口との間で流体的に配置された固定弁座と、前記弁本体に摺動可能かつ密封可能に結合された第一のピストンスリーブと、前記第一のピストンスリーブを第一の長手方向に付勢するように構成された付勢装置と、前記第一のピストンスリーブに結合され、前記弁を通る流体の流れを防止するために、任意選択で前記弁座と結合するように構成された第一のシール部材と、前記弁本体に結合され、任意選択で、前記第一のピストンスリーブを前記第一の長手方向と反対の第二の長手方向に移動させて、前記第一のシール部材を前記弁座から結合解除し、前記弁を通る流体の流れを許容するように構成されるアクチュエータと、を含むことができる。少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータは、電気油圧アクチュエータ、ポンプ、電気モータ、ステッパモータ、ギアボックス、電磁石、ソレノイド、パイロット弁およびそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0064】
少なくとも1つの実施形態では、弁は、前記入口と前記出口との間に流体的に配置された第二の固定弁座と、前記弁本体に摺動可能かつ密封可能に結合された第二のピストンスリーブと、前記第二のピストンスリーブを前記第二の長手方向に付勢するように構成された第二の付勢装置と、前記第二のピストンスリーブに結合され、前記弁を通る流体の流れを防止するために、任意選択で前記第二の弁座と結合するように構成された第二のシール部材とを含むことができ、前記アクチュエータは、前記第二のシール部材を前記第二の弁座から結合解除するために、任意選択で前記第二のピストンスリーブを前記第一の長手方向に移動させるように構成することができる。
【0065】
少なくとも1つの実施形態では、第二の弁座は、第一の弁座から流体的に下流にあることができる。少なくとも1つの実施形態では、第一および第二の弁座を単一のオリフィス内に配置することができる。少なくとも1つの実施形態では、第一および第二の弁座は、単一の弁座部材の両側に配置することができ、あるいは別個の弁座または弁座部材とすることができ、またはそれらを含むことができる。少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータは、第一のピストンスリーブと流体連通する第一の制御弁と、第二のピストンスリーブと流体連通する第二の制御弁とに流体連通するポンプとを含むことができる。少なくとも1つの実施形態では、第一のピストンスリーブは、1つ以上のローリングダイアフラムシールで弁本体に結合することができる。
【0066】
少なくとも1つの実施形態では、弁は、前記弁本体に摺動可能かつ密封可能に結合された第二のピストンスリーブと、前記第二のピストンスリーブに結合され、前記弁を通る流体の流れを防止するために、任意選択で前記第一の弁座と結合するように構成された第二のシール部材とを含むことができ、前記アクチュエータは、前記第二のシール部材を前記第一の弁座から結合解除するために、任意選択で前記第二のピストンスリーブを前記第二の長手方向に移動させるように構成することができる。少なくとも1つの実施形態では、弁は、ピストンスリーブを第一の長手方向に付勢するように構成された第二の付勢装置を含むことができる。少なくとも1つの実施形態では、第二のピストンスリーブは、少なくとも部分的に管状であってもよく、第一のピストンスリーブの少なくとも一部分は、第二のピストンスリーブ内に配置されてもよい。少なくとも1つの実施形態では、第二のピストンスリーブは、少なくとも部分的に管状であってもよく、第一のピストンスリーブの少なくとも一部分および第二のピストンスリーブの少なくとも一部分は、同心円状であってもよい。
【0067】
本明細書で開示されるシステムおよび方法の1つ以上の態様を利用する他のさらなる実施形態は、本出願人の開示の精神から逸脱することなく考案することができる。例えば、本明細書に開示されるシステムおよび方法は、単独で使用することも、あるいは他の弁、弁構成要素、および/または流体制御システムの1つ以上の部分を形成するために使用することもできる。さらに、弁の様々な方法および実施形態は、開示された方法および実施形態の変化量を生成するために、互いに組み合わせて含まれ得る。単数の要素の説明は、複数の要素を含むことができ、その逆もまた同様である。少なくとも1つのアイテムへの参照と、それに続くアイテムへの参照は、1つ以上のアイテムを含むことができる。また、実施形態の様々な態様は、本開示の理解される目標を達成するために、互いに関連して使用することができる。
【0068】
用語「備える」、「含む」、および「有する」(「備えている」、「含んでいる」、「有している」などのような、その変化形および活用形を含む)は、文脈がそうでないことを要求しない限り、少なくとも記載された要素もしくはステップ、または要素もしくはステップの群、またはその均等物を包含することを暗示するものと理解されるべきであり、より大きな数量、または任意の他の要素もしくはステップ、または要素もしくはステップの群、またはその均等物を排除するものではない。装置、機器、およびシステムは、いくつかの方向および向きで使用することができる。ステップの順序は、特に限定されない限り、様々な順序で行うことができる。本明細書に記載された様々なステップは、他のステップと組み合わせることができ、記載されたステップを挿入することができ、および/または複数のステップに分割することができる。同様に、要素は、機能的に説明されており、別個の構成要素として具現化すること、および/または複数の機能を有する構成要素に組み合わせることができる。本明細書で使用される「流体」という用語は、(1つ以上の固体または他の非流体がその中に存在し得るかどうかにかかわらず)例えば、液体、気体、およびそれらの組合せなどの、流動可能な任意の物質または材料を含む。
【0069】
実施形態は、好ましい実施形態および他の実施形態の文脈で説明されており、出願人の開示のすべての実施形態が説明されているわけではない。記載された実施形態に対する明らかな修正および変更は、本開示の利点を有する当業者に利用可能である。開示および非開示の実施形態は、出願人の開示の範囲または適用性を制限または制約することを意図するものではなく、むしろ、特許法に従い、出願人は、請求項の均等物の範囲または枠内に入る全てのかかる修正および改良を完全に保護することを意図する。
【国際調査報告】